葉山町議会 平成25年6月13日

招集年月日

平成25年6月13日(木曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後4時42分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席14名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 鈴木道子 出席
第2番 長塚かおる 出席
第3番 待寺真司 出席
第4番 守屋亘弘 出席
第5番 田中孝男 出席
第6番 中村文彦 出席
第7番 畑中由喜子 出席
第8番 土佐洋子 出席
第9番 荒井直彦 出席
第10番 笠原俊一 出席
第11番 横山すみ子 出席
第12番 金崎ひさ 出席
第13番 窪田美樹 出席
第14番 近藤昇一 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 上妻良章
保健福祉部部長 稲山孝之
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 高梨勝
消防長 小山正彦
総務課課長 小山誠

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 山本孝幸
次長 廣瀬英之
主事 佐々木周子
主事 山崎大輔

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第1番 鈴木道子
第2番 長塚かおる

議事日程

第1 一般質問

1.待寺真司

(1)教育環境の整備について

(2)機構改革について

(3)葉山町中期財政見通しについて


2.横山すみ子

(1)保育園待機児童対策について

(2)公共施設白書の策定について

(3)副町長辞任の件について


3.畑中由喜子

(1)災害対策について

(2)ごみ問題について

(3)地球温暖化対策について

(4)神奈川県緊急財政対策について

(5)観光行政について

第2 議案第7号 平成25年度葉山町一般会計補正予算(第3号)
第3 議案第8号 財産の取得について(塵芥収集車)
第4 報告第1号 専決処分の承認について(和解及び損害賠償の額を定めることについて)
第5 報告第2号 平成24年度葉山町繰越明許費繰越計算書(一般会計)
第6 報告第3号 土地開発公社の経営状況に関する説明書の報告について

議事の経過

議長(金崎ひさ君)

おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(金崎ひさ君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、3番待寺真司議員、御登壇願います。

3番(待寺真司君)

皆さんおはようございます。3番待寺真司です。ただいま議長のお許しを得ましたので、通告どおり3項目6点について一般質問を行います。
まず1点目については、教育環境の整備について3点ほどお伺いします。葉山町にとって学校施設は単に子供たちだけの施設ではなく、災害発生時には長期避難所になったりとか、あるいは土曜・日曜日には多くの町民のスポーツ団体あるいは文化団体が学校施設を使ってさまざまな活動を行っております。そういった意味では、学校設備、安全・安心のためにあらゆる部分に目を配らせて、そしてけが、事故などが発生しないように、日ごろより取り組むことが肝要であると私は常日ごろ思っております。また、役場あるいは教育委員会におかれましても、そのような観点からさまざまな取り組みを行っていただいておりますが、まだ一部については完全でないところもございますので、その点を含めまして3点ほど質問させていただきます。
まず1点目は、上山口小学校旧校舎の検討経過について伺います。昨年の5月29日に葉山町立上山口小学校旧校舎活用等に関する庁内検討委員会が設置をされ、検討が進められていると伺っております。私も過去、一般質問の中でその経過について伺いました。以降1年間が経過をしております。その検討経過について伺います。また、その検討により、いつの段階で結論を出していくのか、上山口小学校の耐震化、旧校舎の耐震化が終了すれば本年度夏には一色小新館の工事が終わる予定となっております。そうしますと、葉山の学校施設の耐震化が100%になる。現在でも子供たちが、児童・生徒たちが常日ごろ学習や体育で使っている体育館や校舎等は耐震化率100%達成していると認識しておりますけれども、実際に数字となると100%達成していない自治体という形で県内では報告されております。そのために、上山口小学校の旧校舎の耐震化も早めに達成する必要があると思いますので、その検討経過について伺います。
2点目は、学校の各種設備や備品類の一斉点検が必要だと考えるが、その対応について伺います。このような質問を設けさせていただきました背景には、本年4月に入りましてから県内各自治体、平塚、相模原、大和市において調理器具が老朽化したことに伴い、その破片が給食に混入するという事件が相次いで発生いたしました。こういった事件が発生した際に、教育委員会では素早い対応をとっていただいていると思いますけれども、給食設備の老朽化や、あるいはボイラーであったり、その他放送設備など、子供たちを取り巻くさまざまな各種設備や備品類、これに不ぐあいが生じてはいけないと思っております。そのために、日々の点検を行っていただいておると思いますが、改めてすべての項目についてチェックをする必要があると思いますので、その対応について伺います。
3点目については、各小・中学校校庭の現状認識及び今後の課題について伺います。5月には南郷中学校、そして6月に入り上山口小学校、長柄小学校と運動会が開催をされまして、私はことしは各校とも顔を出すことができまして、子供たちが大変楽しそうに運動会、体育祭に取り組んでいる姿が非常に印象に残りました。本年は風が強い日が多く、非常に各運動場での砂ぼこりも激しかったのですが、表面が洗われてしまったり、あるいはでこぼこになっている状況など現地で見させていただきました。教育委員会としてもこの課題についてはこれまで教職員組合の要望等も踏まえつつ、いろいろな対応をとっていただいていると思いますけれども、改めて今後小・中学校校庭をどのように改善していくのか、そのスケジュール等について伺えればと思います。
2点目については、機構改革について伺います。2月21日の総括質問において、私は機構改革の検討委員会についての状況を伺ったとき、当時在職しておりました副町長より、町長より3つのポイントを指示を受けながら取り組んでいるという答弁を受けました。その後どのような検討結果になっているのか、私はいろいろな職員にも当時の状況なども伺っております。検討委員会の進め方等についていろいろな資料、あるいは5月30日にその報告書が出ております。その報告書もすべて読ませていただきましたけれども、ちょうど副町長辞任の日に出てくるという、このような事態を招いております。その報告書をもとに、今後さまざまな取り組みに進んでいくと思いますけれども、リーダー的存在を辞任という形を受けて、今後どのようにこの検討報告を成果物として進めていくのか、町長に伺います。
3点目につきましては、葉山町中期財政見通しについて、2点ほど伺います。中期財政見通しについても、山梨町長就任直後より私はその必要性について言及をしてまいりました。1年後のようやく本年6月6日の議員懇談会で成果物を示していただきました。ただし、6月5日が一般質問の通告の締め切りであったため、6月6日の議員懇談会に示していただきました財政見通しの概要、これを読めば本日の私の一般質問に対する答弁すべて出ておりますので、本来だったら割愛してもよろしいんですが、ちょっと1日ずれた関係上、こういった形での質問をさせていただきますが、再質問ではさらに詳しい部分についてお聞かせいただきたいと思いますので、通告はしておりませんが、御答弁のほどをよろしくお願いします。1点目は、現行の中期財政計画、こちらとの相違点について伺います。2点目は、改訂される中期財政見通しの対象期間をどの期間に設けてつくったのか伺います。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

おはようございます。待寺真司議員の御質問の、私が所管する箇所につきまして1回目の答弁をさせていただきます。
2点目の機構改革についてでございます。副町長辞任を受け、今後どのように検討を進めていくのか伺うとのお尋ねですが、機構改革については平成26年4月1日の実施に向けて現在準備を進めております。本年1月9日に葉山町機構改革職員検討委員会を発足させ、機構改革の調査検討を進めてまいりました。1月22日に開催した第1回の検討委員会では、前副町長の田邉氏から委員らに対し1時間程度、機構改革の必要性や自治体組織についての講義を行いましたが、その後は委員らが積極的に資料収集や先進自治体への問い合わせなどを行い、詳細な調査と活発な意見交換が行われていたとの報告を受けており、5月30日に調査及び検討の結果についての報告書を受け取りました。今後は検討委員会からの報告書を参考に、部長会議、課長会議において意見聴取を行い、行政を取り巻く環境の変化、新たな政策課題に対応するための町民の皆様にわかりやすい組織の構築に向け、まず素案から作成してまいりたいと考えております。
次に、3項目目の葉山町中期財政見通しについての1点目、現行の中期財政計画との相違点についてとのお尋ねですが、平成22年11月に策定した葉山町中期財政計画は、収支の均衡を維持すべき取り組み内容の具体性に欠けていること、総合計画や個別の事業計画との連動が図られていない点から、実質的には財政見通しと位置づけられるべきものと認識をしております。本来あるべき財政計画を策定するには、相当の時間を必要とすることから、今回策定した中期財政見通しは基本的に平成22年に策定した中期財政計画の策定手法を踏襲しつつ、見通し期間を延長したものであると考えております。
次に、改訂される中期財政見通しの対象期間についてのお尋ねでございますが、第四次総合計画の期間が平成27年度からスタートすることから、町の施策を財政面から担保すべき中期財政計画について、総合計画の策定作業と並行して策定することを考えております。したがって、今回策定した中期財政見通しの期間は、平成26年度までとさせていただきました。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。

教育長(豊田茂紀君)

3番待寺議員の御質問にお答えいたします。まず、上山口小学校旧校舎の検討経過について伺うとのお尋ねですが、上山口小学校旧校舎につきましては、昨年度に葉山町立上山口小学校旧校舎活用等に関する庁内検討委員会を設置し、今後の具体的活用や耐震整備等も含めた施設整備に関する事項、それらに伴う法的問題等の調査検討を行っているところであり、今年度中には方向性を決定してまいりたいと考えております。
次に、学校の各種設備や備品類の一斉点検が必要だと考えるが、その対応について伺うとのお尋ねですが、学校の各種設備や備品類につきましては、日々の点検や定期点検を行っているところですが、良好な学習環境を維持するため、年度ごとに学校と協議しながら整備を実施しております。また、今年度は給食関係備品の充実も図ったところでございます。今後につきましても、点検の重要性を認識し、学校の安全・安心を第一に、整備に努めてまいります。
次に、各小・中学校校庭の現状認識及び今後の課題について伺うとのお尋ねですが、日々のグラウンド整備により維持に努めておりますが、大規模なグラウンド整備が必要な校庭があることも認識しております。今後につきましては耐震整備や環境整備を早期に整え、校庭整備を進めてまいりたいと考えております。以上であります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

3番(待寺真司君)

御答弁ありがとうございます。それでは、通告順に再質問を行わせていただきます。まず、教育環境の整備ということで1点、上山口小学校の旧校舎なんですけど、これはもうかなり築年数がたっていると。一番古い施設であろうかと思いますけれども、この検討委員会が設置されて間もなく1年なんですが、やはりその期限を切った中での検討という形で進められているのかどうかですね、ずっと検討ばっかりしているとですね、いつまでたってもその次のステップに行けないという部分もありますので、教育委員会としてはこの検討委員会、ある程度の期限の目途というのは定めていらっしゃるんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

耐震化率につきましては、ホームぺージにも公開しているとおり、上山口小学校については25年度中に方向性を見出すということで公表しておりますので、この検討委員会もそれに合わせた答えを出すという形で行っております。

3番(待寺真司君)

25年度中という御答弁いただきましたので、ただ、最近、昨今ですね、地震、東日本大震災のまだ余震とも思われる震度4クラスの地震もかなり多く発生しておりますし、やはり自然災害というのはいつ起こるかわからないし、やっぱり対応としては少しでも年度中というような言葉ではなくてですね、早めに対応していただくのがいいかなと思います。
と申しますのも、この旧校舎については、適応指導教室、今で言うと教育支援センターの分館ということで、やはり児童・生徒も通っている。それから生涯学習で使われている団体も多くいらっしゃるというふうに伺っておりますけれども、その辺の状況等の把握はいかがでしょうか、できておりますでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

この検討会の中では、そういう利用者に対することについての検討も行っておりますので、そこについては十分調査は進んでいると。

3番(待寺真司君)

お子様を含め、それから生涯学習で使っている方がね、やはり日々使われているという中では、その耐震という部分で非常にやっぱり厳しいものがあるのが上山口小学校の旧校舎という認識はやっぱり持っていただきたいと思います。
それで、その検討委員会の中では、検討の中でプランですね、ある程度こういう場合にはこうなるだろう、このぐらいの概算的に費用がかかるだろうという、そういったある程度の具体的なプランまでの検討は、そこまで進んでいらっしゃるんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

今の段階では、法的問題のクリアのところを重点に行ってまして、そこが終わった時点で横断的にはどのような、活用というときには金額もある程度の方向は出していただこうかなとは思っています。

3番(待寺真司君)

いずれにしましても、建物の大きさ的には学校施設なんか小さいほうなので、費用的な部分でですね、どの程度のものが出てくるか、それはまた建てかえたりとか耐震補強であったりとか、あるいはその他の方法もあるかもしれませんけれども、いずれにしてもその予算が伴ってくるものだと思います。そういった部分もきっちり、やはり財政面のほうでもね、町長のほうからもサポートしていただいて、やはり一日も早い形でね、検討が終わった段階ですぐに、ことしは一色小の新館でね、3,000万、3,700万ぐらいでしたっけ、そのぐらいの予算をとっていただいてね、入りますけれども、やはりもし前倒しできる、あるいは国のお金が活用できるなどということがありましたら、常に迅速に対応していっていただきたいと思いますので、これが終われば100%ということになりまして、県内他自治体と肩を並べるということで、もう新聞に発表されても大丈夫というような状況になるかと思いますので、対応をよろしくお願いします。
では、2点目でございますけれども、学校の各種設備について、先ほど1回目の質問でもさせていただきましたが、給食設備というかですね、スライサーの刃がこぼれて異物が入って、たまたまお子さんが気づいて、けがの事案にはならなかったということで、私も新聞報道を見る中でほっとしている部分もあるんですが。やはりこういったことを受けてですね、対応をとられているのかということと、あと、今年度当初予算で、例年にはないほどの1,500万円程度の厨房備品の予算をとっておりますので、その辺、教育委員会としてこういった事案を受けて、また受けずにですね、当初予算からついていたということは、非常に安心できる部分の形での運営をしていただいているなと思うんですが、その辺、給食設備全般について、調査検討、いかがでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

今年度につきましては、本当に危ないだろうと思えるものは積極的に直していこうよということで行わさせていただきました。ただ、それが本当の話、100%かどうかということは思ってませんで、絶えずやはりまだ古いものがあるというもとに、その点検、それから来年度に向けてどうするかという、そういう形も担当者のほうはその辺は意識しながら行っていただいております。

3番(待寺真司君)

やはり給食に関しては、日々調理に携わっている方が一番設備であったり、あるいは調理器具であったりの状況はわかると思いますので、例えば定期的にですね、どうですかみたいな形で、情報をとるということも大事だと思います。一方で、何年かここ数年予算が厳しいから、なかなか買いかえられないというような学校設備のいろいろなものもあってですね、皆さんが我慢しちゃっているという部分もあろうかと思います。私自身も物は大切に使うということを一つの観点としては持っておりますけれども、やはり子供にけがを負わせるようなね、そういうような事案は絶対起こしてはいけませんので、その辺は細心の注意を払っていただいて、特に給食関係、口に入るものですから、気をつけていただきたいと思います。
それから、他の設備という部分では、防火シャッターの安全装置なんですが、これについては平成23年に葉山中学校が改修工事をしていると思います。この葉山中学校の改修工事をもって全校終わっているという認識でよろしいんですよね。

教育部部長(高梨勝君)

毎年ですね、消防設備の点検の中で、法的点検が行われていまして、今のところ不ぐあいはないという認識でおります。

3番(待寺真司君)

つまり全校点検してあって不ぐあいがないということでございますので、安全装置がついていれば100%安全かというと、機械物ですので、誤作動であったり、手前でとまるような装置ということだと思いますけれども、その辺は点検をぬかりなくやっていただきたいと思います。
それから、昨日6番中村議員が1回目の質問の中でちょっと取り上げたんですが、この後、報告の中でね、出てくるんですけれども、トイレのドアノブが落下して、これをあけようとしたお子様がちょっとけがをされたということで、専決処分の報告の和解が議員の皆様に配られていると思います。これもやはりそういった設備がですね、ドアノブが落っこってしまう。確かにいろんな振動とか何かで緩んで、だんだん緩んできてぱっと落ちるということもありますが、やはり点検を行っておればですね、こういった事故も防げたという観点からすると、やはりこれも設備の管理上、教育委員会もある程度これに対して対応や、どのような形でね、今後防いでいくのか。その辺の話をね、やはり議会のほうにしていただきたいなという部分もありますので、その辺、いかがでしょうか。どのような状況になっていますでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

まことに申しわけございません。その辺のところの報告がおくれてまして申しわけないんですが、ちょっとお時間いただければ、この経過を説明させていただきたいんですが。この子のですね、けがについては大したことはなかったんですが、一番教育委員会で気になったのは、学校のトイレに入るのが怖いということになるのは怖かったので、翌日すぐに担当の生涯学習課長と学校専門の学校教育課長に、親御さんとこのお子さんに会いまして、その辺のところのならないように、現場で説明させていただいて、笑顔で「もう大丈夫よ」というふうに言っていただけまして、まず1点目はクリアさせていただきました。もう1点は、日々点検だけじゃ終わらないものじゃないのということで、教育総務課のほうが全員で、全部のトイレとここのトイレの違いを見てまいりました。そうしたところ、ここはですね、老朽化によって、かぎのところが今、大きなもので扉を開け閉めするのと、ドアにはもうノブでロックかからないように、かぎを開ければすぐ中に開くような形になっているんですが、ここは旧型のやつで、ドアロックがくる形になっていましたので、すぐその改善をするということで、早速もうそのロックのノブはなくなしまして、今風のかんぬき型の大きなもので、今度からドアがとれても、かんぬきさえ開ければ内側に開くという、すべての学校になっている形にすぐ改善させていただきました。本当に日々点検だけではなく、本当に老朽化に対して点検だけじゃ済まないという事例で、まことに申しわけないことを、このお子さんにはしてしまったということで、おわびとともに今後二度とこのようにならないようには改善させていただきました。

3番(待寺真司君)

素早く対応をとっていただいたということで、今、報告を受けましたので安心なんですが、やっぱりトイレ入って、かぎ閉めて、ドアノブが落っこっちゃったらあわてちゃいますよね。お子さんで、やっぱりね、気が動転したりあわてたり、ふだんでも元気ですから、ちょっと物が飛び出ていればぶつかったりとか、いろいろな事故にね、お子様はやっぱりあわててしまうというところもありますので、その辺の設備によって、そういうようなことが発生しないように、ぜひこれからも取り組んでいっていただきたいと思います。
それで、あと例えばよくここのところでも事例としてあったんですが、サッカーゴールにね、子供さんがぶら下がって、それが固定してないことによって倒れて大けがであったり、あるいは命を落としてしまったりとかという事案がこれまで過去にもありました。その辺の大型の運動器具とか、その辺の管理とか、そういったものは学校に対しては徹底していただいてますでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

その辺の安全管理というものは、絶えず校長会を通じながら日々そういうものを点検をお願いしたいということでは行っております。

3番(待寺真司君)

先ほども申しましたように、お子様、本当にどういうような行動をとるかわからないようなこともしますし、吹き抜けの窓から悲しい事件が起きたりとか、やっぱり少しでも大人たちが子供たちが事故に巻き込まれないように、いろいろなところに目配せをして、安全性を担保してあげるということがやはり学校の中では大切だと思いますので、ぜひ多くの大人の目でですね、見ていただいて、子供たちの安全を守っていただければと思います。
それでは、次に移りますけれども。ちょっともう1点ですね、安全性という部分では問題ないと思うんですが、耐震をしたときに筋交いを入れて補強しておりますけれども、昨今学校へ行くとですね、そこがかなりさびてですね、鉄鋼ですから問題はないと思うんですけれども、見た目に余りよろしゅうないなというようなところも学校として見受けられるようになっておりますが、その辺は教育委員会としては各学校からそういった報告等を受けて、今後対応等はとれるんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

今おっしゃるとおり、H鋼ですので、さび等で機能が落ちるということはないということではあります。ただ見た目の問題としては、確かにはがれ落ちているところは認識しております。ただし、大規模なですね、改修等になってきますので、足場をかけないとなかなかできないということがありますもので、まず安全のほうから今ちょっと整備のほうを順序としてはやらせていただきまして、ほかの整備が終わったときには、やはりそういう見た目というところもやはり長寿命化させておりますので、きれいなところで授業をさせてあげたいという気持ちもございますので、その辺の認識だけは私たちも持っているということでございます。

3番(待寺真司君)

わかりました。特に私はちょっと目についたのは、葉山小学校の裏のほうが大分さびちゃってるかなというようなところもありますので、各学校それぞれ、どんどんどんどん経年で、特に葉山の場合潮風がですね、吹きつけますので、その辺、子供たちにとって安全の環境も大事ですけど、やっぱり美観というものもね、やっぱり教育環境の中ではしっかりと考えていっていただきたいと思いますので、対応をよろしくお願いをいたします。
それでは、3点目なんですけれども、校庭について伺いたいと思います。これまで同僚議員からも校庭についての問題は取り上げられておりましたけれども、私、たまたまこの春、各校の運動会へ行ったときには本当に風が強くてですね、教育長も行かれていたと思うんですけれども、関係者の皆さんたくさんお越しいただいていたんですが、グラウンドの砂がほとんど洗われちゃっている、あるいは他の学校では下の土が出てきてしまって、非常に使いづらいような状況が起きているというようなことをその現場でやはり見させていただく中で感じました。校庭の改修は、葉山小学校はかなり透水管を入れる中で多額のお金をかけて問題ないのかなと思いますが、一色小も比較的最近に行っております。ただ、残りの学校については、非常に問題があるのかなと思うんですが、その辺の年次的に計画的にですね、校庭を改修していこう。これ、費用も町長、相当かかるものなんですね。かなり本当に土も入れかえたりとか、いろんな形で透水性をよくするというような工事を行う場合には、やはり5,000万近くの各校にかかっていくのかなというような状況の中で、財政的な裏づけも必要なんですけれども、やはりここはですね、以前も総括の中で言ったように、今、多くの町民も使っています。それから、町外の対抗試合でお子さんたちもたくさん来られるんですよ。そういった中でね、やはり葉山のグラウンド悪いねという声を余り聞きたくないなというのが正直なところでございまして、総合公園、南郷に上ノ山公園ありますけれども、なかなかそこだけでは足りないという中で、学校の校庭を使っていろいろな活動が繰り広げられておりますので、そういった観点からもぜひですね、グラウンドの整備については取り組んでいっていただきたいと思うんですが、教育委員会としてはね、どのような形で今後、改めて伺いたいんですけれども、この校庭の改修について考えているのか、聞かせていただきたいと思います。

教育部部長(高梨勝君)

第1答弁でもお答えさせていただいたとおり、優先順位としては耐震、それから環境というのは空調のほうでございます。そこのめどが立った時点で、グラウンドというものは担当レベルでは定期メンテからそういう計画は持っていますので、次の段階ではぜひともやらせていただきたいなとは思っております。

3番(待寺真司君)

部長、今、次の段階というお言葉だったんですが、耐震が終わって、次の環境設備というのは老朽化…老朽化と言ったらおかしいですね、ボイラーをエアコンに今、実施設計をやって来年度ですか、全校設置に向けて多分今、進められておりますが、それを環境整備ということで、それが終わったということは、27年度ぐらいから改修に向けてのいろいろな取り組みが活発に行われるということなのかもしれませんけれども、ぜひね、そのような形で間断なく整備を続けていっていただきたいと思いますし、また27年度というとですね、第四次総合計画スタート年でもあります。その辺の学校現場の状況とかも総合計画あるいは財政計画の中でしっかりと位置づけをしてですね、取り組んでいってもらいたいと思うんですけれども、町長、いかがでしょうか、今の。町長自身も校庭見られていると思いますけれども、教育委員会としてはそういうような動きで考えているということですが、町長自身、財政をつかさどる者として、その辺の対応、いかが考えていますでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

私の学校設備に関する基本的な考え方は、まず第一に児童・生徒の健康及び安全・安心だというふうに考えております。ですので、現状行わなければならないものとして、一色小学校の新館の耐震のようにですね、小学校の施設としての耐震の基準を上げていきたい。子供が使っている校舎については、特に基準を上げていかなければいけないというふうに考えております。その後につきましては、先ほども待寺議員が御指摘がありましたように、子供が実際にけがをするようなことがないように、微目細目にわたりまして、子供の安全をしっかりと確保していくことが次の優先課題ではないかというふうに考えております。
そういった中で、エアコンの設置につきましても、この夏の非常な暑い中ですね、子供の健康を考えると今、設置を優先すべきだというふうに考えておりますので、予算づけについてはそのような優先度を高めさせていただきました。また、その後につきましては、まだまだ私としても情報が不足しているところがありまして、グラウンドの整備も確かに必要かと思いますけれども、全校をやるべきなのか、また優先順位をつけてですね、どこかに特化をしていくと。こういう時代ですので、統廃合や公共施設の整備についても議論をしなければならないところがあります。学校のグラウンドを統廃合するわけではありませんけれども、そういった点についても一緒に基準で考えなければいけないところだと思いますので、そこについては今後の議論の過程を踏まえた上でお答えをしていきたいというふうには思っております。繰り返しになりますけれども、何よりも大事なことは児童の健康と安全と安心だというふうに考えておりますので、それを最優先で進めていくのが今の私の考え方でございます。

3番(待寺真司君)

ちょっときょうの本題ではないので、今ちょっと統廃合というお話がね、町長のお考えの中にある。それは教育委員会との打ち合わせでそういうような形になっているのかどうか、この辺はちょっとわかりませんので、改めてその辺については次回等も含めて伺っていきたいと思いますけれども。町長、安全・安心、特に児童・生徒の部分で安全・安心ということを担保していきたいという中ではですね、これまでも同僚議員から何度も指摘があったかとは思いますけれども、私もちょっと不思議だなと思うのは、やはり葉山小学校のね、外にボールが飛び出さないようにする防球ネットなんですが、途中まで高くて途中から急に低くなって、消防署のほうのバックネットまできちゃっているというような中ではね、そこの中で当然安全・安心も担保しなきゃいけないけれども、特にあそこは国道に面していて、他の学校と比べれば圧倒的に危険度が高いと思うんですね。やはりそこでスポーツに親しんでいる子供たちが、故意でなくてもやはり偶発的に試合とかプレーの中で出してしまって、それがやっぱり他の方に迷惑がかかるというようなことは、それはやっぱりスポーツ選手として子供たちにとっても余りよくないことだと私は思います。そういった意味で町長、すべての安全・安心ということであれば、そこの部分についてもね、やはり特段の配慮が必要ではないかというふうに私は思いますので、グラウンドの整備も大事ですし、安全性をね、やはり担保していただくためには、そういった部分についてもぜひ予算づけをしていっていただきたいなと思いますので、改めてそこの部分はお願いをしたいと思います。
あと、安全・安心の学校づくりという観点で1点ですね、全国調査が行われまして、全国の公立学校の防災の備蓄食糧は3割程度しかされてないという報道がありました。この点について、町の学校での備蓄食糧、学校の場合、長期滞在になります、葉山の場合ですね。ほかに大きな収容できる施設がないという部分で、そういった観点もひとつ安全・安心という部分では必要かなと思いますけれども、全国3割というね、まだ低い状況なんですが、どのように考えられて対応がとられているのかどうか、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

3.11の大震災以降、津波あるいは…等を含んで、あるいは保護者が町内へ帰宅できないという状況が続く。そういうことがありましたので、県教委としても4つの改訂部分を含んで防災方針をつくり直しました。その4つの方針の中で、まず学校に生徒の保護ということを目的に、まず第1点は、基本的には生徒を帰宅させないで、児童・生徒を帰宅させないで、学校で保護する。一定の安定状況が出るまでは。ということをベースにして、生徒の保護のために学校にとどまる教職員の食糧を、水も含めて3日間を基準として備蓄することにしていく。児童・生徒そのものの食糧については、各市町村が備蓄しているものを利用させていただくことで、という方針を立てました。私どももそういう方針が出ましたので、今後教職員の最低3日を基準とする水と食糧の備蓄について進めてまいりたいというように考えております。

3番(待寺真司君)

わかりました。いざというときにはね、その辺の配布の場合は柔軟な対応をとっていただけることが望ましいかと思いますので、その辺についてもぜひ御検討いただければと思います。では、安全・安心の部分で、とにかく学校を取り巻くいろいろな部分については、大人の目が大事だと思いますので、これからも教育委員会にとどまらず、各担当部門等でいろいろと学校の部分について子供たちの安全を守っていっていただければと思います。
では、2点目に移ります。まず、副町長の辞任を受けというような質問をさせていただきましたけれども、これはあれですね、町長、副町長をリーダーとして、そして検討委員会のメンバー、報告書に全メンバーが載っておりますけれども…が6回にわたるかなり熱心な討議をしていただいて、報告書としてまとまってまいりました。ただ、最初に1時間の講義を副町長から受けたということですけれども、その講義、あるいはその後、副町長がね、この検討委員会の中でどのような発言をし、どのようなタクトを振っていったのか、イニシアチブをとっていったのか、それについては町長はしっかりと認識をされておりますでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

機構改革の検討委員のメンバーの主体性を高めるためにも、副町長からですね、助言を求められた場合には回答してくださいというふうにお願いをしておりまして、御本人からもですね、出席をたしか3回程度していると思うんですけれども、その中で終わるたびにですね、感想というか、所見を述べてきましたということをお聞きはしております。方針として…あ、失礼、議論の方向性として、決して間違ってはないですし、非常に闊達な議論が行われていますといった所見を私にもいただいたことを記憶しておりますので、その辺につきましては安心して見守っていたのかなというふうには感じてございます。

3番(待寺真司君)

機構改革の中で副町長、おやめになられた副町長がある一定の成果といったら何ですけれども、端緒をつけたという言い方をされていますけれども、その辺は町長としては評価をしてるという部分だと思うんですけれども。ただ、残念なのは私がね、たまたまなんですけれども、登庁したときにですね、検討委員会開かれていて、ちょうどそのときは4時間ぐらい多分やられていた日で、間、休憩が入ったので、ちょっと中ですね、お話を伺う中で、副町長いなかったんですよ。今ね、3回程度というお話だったんですけれども、やっぱりね、リーダーとしてね、任命した人が各検討委員会に、6回やった中での半分程度の出席で、それがリーダーと言えるのかという部分は、やはりちょっと問題はあって、そこの部分で政策の何か違いがあって、町長が出席をさせなかったのか。あるいはどういうような形でね、そういうような出席になっていったのか、私たちはちょっと知るよしがないんですね。その辺について、例えば機構をこうしたいんだ、ああしたいんだという町長の要するにポイントを受けて、それを対応する副町長との間に何かそごが生じたのか、その辺はいかがなんでしょう。

町長(山梨崇仁君)

失礼しました。1点修正で、出席は4回というふうに今、連絡を受けました。失礼しました。待寺議員の御指摘はですね、待寺議員のお考えはよくわかるんですけれども、実際のところ私のほうからですね、出席を控えてもいいですよというふうに御案内をしていまして、御本人と話し合った上でですね、あえて出席を控えたところがございます。その背景というのは、今回は若手の職員のですね、検討委員会ということですので、あくまで彼らが主体性を重んじていこうというふうにして考えていました。当初その議論を見守るために、私も1回目出席をしたわけですけれども、非常に闊達な議論が行われていく中で、副町長にオブザーバーとしての参加を促し、あくまで座長は職員の中での座長を決め、副座長を決め、議論を進めておりました。その中ででございましたので、あえて出席をしないことによる職員同士のざっくばらんといいますか、本当のところでの話をした上でのまとめていくことが必要なんじゃないかといったことも話し合った結果ですね、あえて出席をせずに、もしくは途中中抜けをしたことも聞いておりますけれども、あえて抜けて、終わりのときにまた何かありますかといったような形で出席をしてみてはどうでしょうというふうに、あえての形でございますので、その点は御心配に及ばなくてもよろしいというふうに考えてございます。

3番(待寺真司君)

ただ、大変…何ていうんですかね、一つの大きなプロジェクトですよね、機構改革。それ、機構改革は機構改革だけにとどまらず、今後スタートする総合計画であったり、あるいはそれに連動させるという、財政計画、次の財政見通しのね、答弁でいただいております。私、一番大事な観点は、今回財政見通しについては26年度までの部分でね、それは三次総合計画に合わせるという部分も理解はします。いよいよそこからね、町長がこれまで答弁されている昇華させた財政計画をつくっていく。機構改革、それから総合計画、財政計画、あるいはこの報告書にもありますけれども、行政改革ですよ。こういったものすべてが一体となって、役場がこの葉山町の第四次総合計画を達成するために、すべてを網羅しながら、それぞれが絡み合いながらやっていかなきゃいけない。そこの一つの部門にいたリーダーが、やはりね、最終的な結論も見ないままね、私は途中で投げ出したとしか思えないんですよ。それに対して、やはりその方をリーダーに据えた町長が、その私は「責任」という言葉は使いたくないんですけれども、そこの部分がね、どう今後、エラーですよ、失策。それを取り返していかなきゃいけないわけですよ。ましてやね、副町長という非常にあらゆる多方面で活躍を求められるポジションです。それは町長、認めてますよね。今はそういう人材が見当たらないということで、しばらく空席だというんですけれども、でも機構改革っていつまでにやるんですか。財政計画、総合計画、もう既に総合計画だって、ワーキンググループつくって闊達な意見が出てますよね。そんなときに、それをだれがどう所管していくのか。これ全部ね、職員や部長にその責を負わせるのかというところがあるんですよ。じゃあ全部町長がそれを見れるかといったらね、やはりスーパーマンじゃない限り、それは無理ですよ。そうなった場合、今あいているそこの空席のね、ところを町長が適当な人材がいないからと言っている限りは、一向に見つかりませんよ。しっかりそこを、すべてをこういったことをわかってサポートしていただける、町長の考え方を理解し、職員に伝えられる、そういったやはり中間の方が、間に入っていただく方がどうしてもこの2年間、必要じゃないですか、町長。いかがでしょうか。それは機構改革もね、私はちょっと懸念しているのは、単に看板をつけかえるだけでは、機構改革と言えないと思うんですよ。この行革大綱をね、第四次の実施計画を見させてもらうと、すごくいいこと書いてあって、事務量の調査もするし、適材適所に人材も配置するし。役場がね、全体が一体となってこの課題に取り組まない限り、この行政改革は進みませんよ。それで、これは24年度のね、実施計画終わってるんです。もう既に25年度始まっているけれども、その後の計画については何ら議会に対しても報告がない。このような中でね、大きな大きな節目を迎える葉山町なんですよ。そこの部分の自覚をね、町長持っていただいてるのか、その辺が心配なんですけれども、この機構改革もどのように今後進めていくかについても具体的なまだ策を示していただいておりません。先ほど言ったように、これはそれだけにとどまらず、総合計画や財政計画、そういったものともすべてリンクしてくるものです。それに対して町長がどういうふうに今後進めていこうと思っているのか、その辺の考えについてお聞かせいただきたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

目下ですね、各事業部ごとにそれぞれの行政の施策遂行については、いろいろな私からもお願いをして、時には指示を出してですね、ともに議論をしながら進めているところではあります。ただ、それはあくまで事業体としての私のかかわり方でありまして、その事業体についてどのようにそれをガバナンスを図っていくかというのは私の至上命題でありまして、今、自覚しているかという御指摘がありましたが、最も強く自覚しなければならない責務のあるところだというふうに考えております。
そういったところで、今回の機構改革の取り組みというのは、今までの葉山町の行政のあり方を改めて問い直し、また今後に向けてですね、体制をつくり直す機会としては、その第一だというふうにも思っておりまして、時間的な限りがあるものであります。待寺議員が御指摘のとおり、第四次の行政改革大綱は既に終了を迎えてしまっておりまして、大綱の新しいつくり直しをしなければなりません。ただ、その計画をつくり直す中ではありますけれども、現在の機構改革というのはもっと早い段階で本来は行わなければならなかったものだと認識もしておりまして、後追いになっていることはここで認めざるを得ないというふうに改めて申し上げたいと思います。だからこそ、今でこそできることを日々しっかりと前に進めていくことが私の責務でありまして、目下ですね、機構改革の検討の結果については、私のほうからもう一度改革のメンバーに問い合わせをして、内容についてしっかりとかみ砕きさせていただいた上で、庁内での議論をもう一度起こしておく必要があるというふうに考えております。それを経た上で、まずは第一としての来年の3月を迎え、機構改革を行い、その上でまたさらに必要な葉山町の行政のあり方を、またそれから先は機構改革というのか、ちょっと私も定かではありませんけれども、本質的な変化を遂げていかなければいけないというふうにも思っております。具体的にその本質は何かと言われればですね、事業体としての行政のあり方を求めるというよりも、事業をまとめていくマネジメントを強化していくことが今の葉山町行政に求められている機構改革じゃないかと思っておりますので、その第一のステップを今回は踏んだ上で、第二、第三と、その本質を追求していくべきなんじゃないかなというふうには思っております。

3番(待寺真司君)

町長、今いろいろとおっしゃった部分は、第四次行革大綱のね、実施計画の中に明記されている部分であってね、機構改革は早めにという部分もあったんですけれども。だから、私言うように、機構改革が先行するだけでいいのかなというところがあるんですよ。機構改革だけ、要するに看板も、人の動きもなくね、ただ、部課制は維持するということですので、大きな変化はないのかなと思うんですが、ただ、何かの課を昇格させるとか、この2つあった課を1つに統合するとか、それはもうその看板をつけかえるだけで、本来の機構改革の意味というのは、事務分掌をね、どういうふうにきっちりやっていくか。それから、ここに書いてあるように、やっぱり職員の業務量の差というのは感じてると思いますよ。我々議員も感じるんですよ、ね。やはり集中してしまうところには集中してしまってるなと感じるところがある。それをやはり全職員がそれぞれの日々の業務をしっかりチェックする中、それでそれを見守る管理職の人たちがそういった部分をね、しっかり出し合って事務分掌を分けて、あるいはまちづくりをこれからどうしていくんだという方向性を見出す中で、それに合った機構をというのもあるわけなんですよ。ですから、私は今、ほんと心配しているのは、町長が今答弁したようにね、25年度には機構改革を先行するというような、どうしてもイメージになっちゃうんです。先行じゃないと思うんですよ。だから、あえて言わせてもらえば、今ね、1回目の答弁でも課長会議や部長会議にフィードバックしてというお話もありました。やはりそこをしっかり踏んで、しっかりしたものをつくってこないと、本当に看板のつけかえだけで、無駄な予算を使うだけの機構改革になっては絶対いけないと思います。将来につながる機構改革、それは第四次総合計画をしっかり見据えた上で、それを達成するためにね、どういう組織がいいんだという観点もぜひ持っていただきたいと思います。その辺どうでしょうか。私の考え方、もし間違っていればね、あえて指摘していただいても結構ですし。私はもう全体像として、これから本当に大事なね、90周年を迎えるに当たって町の将来を今この2年間で決めていくんだという大きな、本当にエポックメーキングのときにいると思っているんです。私も議員としていられる、それは大変光栄なことだと思います。一方、町長もその任期の中でね、それを迎えるわけですよ。そこら辺の考え方がやはり合わないと、今後やっぱり議会の中でもね、その一つ一つの素案に対して、これはおかしいんじゃないかというのがどうしても出ていっちゃうと思うので、その辺は町長いかがでしょうか、考え方として。

町長(山梨崇仁君)

基本的な考え方は待寺議員と私も同感でございます。そういった意味を踏まえて、今回3つの機構改革における提案をしているんですけれども、1つは、これは喫緊の課題として防災の体制強化でありました。もう2つについては、町民との協働やですね、わかりやすい組織をつくっていくということで、これは具体に機構改革を行う看板のつけかえの指示ではございませんで、そのために本質として我々は何を今、考えなければならないのかといった投げかけをしたつもりでございます。もちろん、それによって看板的といいますか、レイアウトの変更などでわかりやすくすることは可能ですけれども、今回も町民との協働についてはですね、機構改革の中でも議論が結果的にはまとまらなかったといいますか、協働についての理解を深めた中で議論は引き続き行うべきだといった結果にまとまっております。それこそが私自身もですね、覚悟している一つの端緒でありまして、これから協働というものを概念にし、町の仕事をどのように考えていくかということを、それこそ若手の職員たちに考えてもらったことは一つの成果ではないかというふうにも思っております。これにより課長会議、課長会や部長会の活性化というものも考えなければいけませんで、現状ではこの今回の答申の中にも書いてありますけれども、部長職というのは事業の執行責任者として事業体としては非常に強い責任感をお持ちで、皆さん御理解はあるんですけれども、いざ町全体の部署、課にわたることについて、細目を理解をし、進めようという意識についてどうかというふうに問われれば、部長方もそれはこれまでの流れの中ではまだまだ足らないというふうに自覚されているところがあると思います。それは課長級の皆さんも同じだと思いますので、そういったある意味、葉山町行政がこれまで培ってきた大きな流れというものも変えなければならない。総じて言えば職員の意識改革かもしれませんけれども、意識改革と視点の改革を行わなければならないといった点が今、最大のミッションでもあるというふうにも思っております。看板のつけかえに決してならないように、そういった町の協働とは何か、またそれについて町はこれからどういう方向を目指すのかといったものを職員一人ひとりが自覚をし、考えてもらえる、それが今回の機構改革として取り組む長い時間がかかるかもしれませんけれども、最大の本質ではないかというふうにも思います。

3番(待寺真司君)

今、部長についての町長からの言及も、部長職についての言及もありましたけれども、この行革大綱の中ではね、行政改革推進本部というのがあって、それは町長が本部長を務めて部長たちで、部長のメンバーで構成をして、行革の推進力を強化しようというような形になっておりますけれども、私の知る範囲、聞く範囲では、こういったものが24年度中に開催されたのかどうか。特にこの報告書の中にも、現場のこういった検討した職員も、そこの総括がないままに機構改革に入っていかがなものかというのは最初の議論のときに出ていたというのが報告書に出ているんですね。職員がみんなそこを認識しているけれども、じゃあ24年度、町長は前、24年度ね、フルですよね、4月から。その1年間で行革に対してどの程度の取り組みをしてきたのかなということは、改めて自問自答していただきたいと思うんですよ。そこの部分を抜かしちゃって、機構改革が先行することによって、やはり現場も混乱するということも起きようかと思います。ですから、その辺のね、順番であったりとか、あるいは本当にやることたくさんでね、大変だと思います。ただ、ボタンをかけ違えたり、どこから取り組むかを間違えると、将来にね、わたって違う形で、町長が一番懸念しているそこの部分がまた同じような形でね、動いていっちゃってはいけないと思いますので、改めてね、機構改革の検討委員会の報告書、町長に全部つぶさに読んでいただいて、これに対してまた町長がいろいろと考えていかなきゃいけない部分、出ると思うんですよ。幾つかのパターンも示されています。例えば企画と財政の関係については、3つぐらいのパターンが出ていてね、非常に私もこの表を見させていただいて、わかりやすくまとめていただいておりますけれども、ただ、これも本当に一番町長が考える戦略的な町のイメージがどれが合うのかもありますし、また違った観点も持てるかと思いますので、その辺も含めてね、やはり行政改革推進本部というような形でなっておりますので、部長の皆様方とやはりその課題を共有して、そして各部長がまた課長と、その辺も共有しながら課長会議の中でもんでいく。そういったプロセスを得ないで、もう町長の独断、あるいはこういった形で出てきたものを、そのまますげかえするだけだと、やはり大きな変化というのは期待できないというふうに私は思います。特に役場のこの検討委員会に入っていただいた職員もそうですし、ほかの若手の職員なんかも非常にやっぱり町のね、いろいろな課題について私はよく話す機会がありますので、そういった部分を持っておられますから、一人ひとりの職員の声、もっともっと多く耳を傾けてください。最初に町長、ヒアリング、いろいろ各課の担当者とかヒアリングしていて、だんだん1年、2年たっていくうちに、現場との距離って、たぶん出ちゃうと思うんですよ、町長自身が。そこが私は若い町長なんだから、それはしない。あらゆる職員の一挙手一投足あるいは考え方をぜひ聞きながらね、町役場をまとめていく。副町長いないんですから、町長はこの後すぐにね、人材を見つけてくるといって意気込んでいるならいいんですけど、どうもきのうからの聞いてる答弁だとね、それが感じられませんし、やはりそこの部分を町長自身が負うという決意を持っていただいて、取り組んでいっていただきたいのが、またこの機構改革でもありますし、また町長、時間がなくなってきて、この後もありますので、危機管理の部分でね、この報告書の中にもかなり詳しい事例も含めて書いてあって、私はさっき看板のすげかえといって、一番危機を持っているのは、この危機管理に対する部分なんです。今後、町長もぜひ目を通していただいてね、ただ単純に係を課や室に昇格させたらすべてがうまくいくというものじゃなくて、そこの課や室をだれが掌握して、どういうふうにやっていくのか、これは非常に公務員のいわゆる何ていうんですかね、縦割り意識の非常に詳しく、つぶさに出ている報告書になっています。町長は横連携というのをね、出す中では、じゃあこの危機管理室をね、横連携をつなげるにはどういうふうにしていったらいいんだというようなね、イメージをしっかり持っていかないと、やはりただただ単につくっただけのものになってしまう。そういう危機感を持っているんですけれども、町長どうでしょう、この報告書を読んでね、特に危機管理の部門について、改めてこの報告も受けた中で、町長が思い描いているものというのはありますでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

私もこの報告書、参考資料でついているものも含めて読ませていただいている中で、確かに非常に現場をよく知っている方の御意見だなというふうにも思って読ませていただいております。まだ残念ながら私としてこういうふうに町の危機管理体制をというふうに、最終的な結論を得ておりませんので、この場での御答弁はまだ控えさせていただきたいんですけれども、幾つかここにある提案というのはあてはまるという認識は十分持っております。

3番(待寺真司君)

ちょっと機構改革のところで時間が残り3分でなりましたので、最後にですね、町長ね、やっぱりこの機構改革に合わせて総合計画や財政計画、それからきのうの答弁では人事評価について意見の違いがあったみたいなね、お話がありました。ただ、その辺が何ていうか、すべてがほんと総合的に構築していかなきゃいけないもの、これは行革大綱の実施計画にも既に出ているんですよ。ここを任せたですね、副町長がやはりそこのミッションをすべてやらずにですね、そのままリーダーが欠くような状況になって、やっぱり一番困惑しているのは、これに多く携わっている総務部であったりとか、現場の職員だと思うんですよ。そこのところに対して、本当に町長が明確にこれから指示を出していく。あるいは副町長がどの程度のものを残していったかというのを我々本当によくわかりません。わからない。それが報酬に見合うか見合わないかも判断できない。それは唯一判断できるのは、私、町長だと思ってます。だから、町長が今後この副町長不在という中をね、どう乗り切っていくのかということは、改めて本当に真剣に考えていっていただきたいと思います。それから、何度も言うように、総合計画、機構改革、財政計画、本当にすべてを一体化して考えていかなきゃいけないんだということは、ぜひ肝に銘じていただきまして、今後それからなるべく早いうちに、やはり右腕となる方は探してこなきゃいけないと思いますよ。適当な人材がいないなんてね、そんな失礼なことを言ってる場合じゃありません。そこはちゃんとやっていただきたいということをお願いしまして、私の一般質問を終わります。御答弁ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて3番待寺真司議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は午後1時といたします。(午前11時00分)

議長(金崎ひさ君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分)
一般質問を続行いたします。第2番、11番横山すみ子議員、登壇願います。

11番(横山すみ子君)

11番横山すみ子です。本日は3項目8点について一般質問をいたします。3日目となりまして、副町長辞任について、また保育園待機児童対策については、既に私の前に何人かの議員が質問されておりますので、なるべく重複を避けて質問をさせていただきます。
それでは、1項目目、保育園待機児童対策について質問いたします。3月の議会でも同じ待機児童の解消策について質問をいたしましたが、改めて認可保育園募集の結果と今後の方針について伺います。
次に、認可保育園待機児童への保育料助成について伺います。この制度は東京都の幾つかの区や、神奈川県内でも茅ヶ崎市等で行われております。その自治体の認可保育園への入園を希望しながら、定数の問題等で入園できないため、やむを得ず認定保育園等にお子さんを預け、認可保育園への入園を希望し続けている方に対し、保育料の差額を縮めるため、一定の金額の助成を行う制度です。3月の議会でも認可保育園待機児童に対する保育料助成の提言をいたしました。その際、次のような町長の御答弁をいただいております。「認可保育園に入れず、他の保育園などを利用する保護者に対する助成につきましては、民間保育園新設後の状況を確認し、検討してまいりたいと思います」とのことでございました。また、以前の議会では保健福祉部長が、他の自治体で行われている認可保育園の待機児童に対する助成の制度について研究をするという趣旨の答弁をいただいております。認可保育園誘致のスケジュールが大幅に狂っておりますが、25年度の待機児童の状況を確認し、速やかに保育園待機者に対する支援策を講ずるべきと考えます。認可保育園待機児童への保育料助成について、その検討の状況とこれからの方針について伺います。
次に2項目目、公共施設白書の策定について。この問題については一般質問で何度か取り上げさせていただきました。3月議会の御答弁では「公共施設白書につきましては公共施設の現状を把握することにより、管理・運営面における課題を明らかにし、公共施設の維持管理等に関する計画を検討するための基礎資料として考えております。現在、他市の事例等により、研究と資料の編さんを進めておるところでございます。平成25年度には施設の現地調査等を実施し、諸課題を抽出した上、白書をまとめ、これをもとに将来の財政負担の軽減のため、建築物の長寿命化等を前提とした公共施設の維持管理等に関する計画の策定に向け、調査検討を進めていきたいと考えております」とお答えになりました。その策定状況を伺います。
次に、当町の公共施設に占める学校教育施設の割合について伺います。当町の状況を見てもわかるとおり、公共施設の中に占める学校教育施設の割合は大変大きなものがございます。当町の割合について伺います。
2項目目の3として、年度内の公共公益施設整備基金積みかえの見通しを伺います。
2項目目の最後、公共施設に関する今後の取り組みの予定を伺います。
3項目目として、既に副町長の問題については11人の質問者中、5番目となりましたが、副町長辞任の件について、本日まで何人かの議員から副町長の件について質問が行われましたが、なぜ8カ月で辞任に至ったかの理由がはっきりと納得できておりません。そこで、選任及び辞任の問題点、副町長選任のこれからの方針について改めて御答弁ください。
以上で第1回目の質問を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

横山すみ子議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
初めに、保育園待機児童対策についての1点目、認可保育園募集の結果と今後の方針についてとのお尋ねでございますが、初回の募集の課題を検討し、応募条件の法人の資格を広げて再募集を実施いたしましたが、申し込みはありませんでした。申し込みがなかった理由の一つには、国の子育て支援に係る政策が目まぐるしく変動しており、保育所設置法人がその動向を見守っていることも考えられます。4月現在の待機児童は30人おり、町といたしましては待機児童ゼロに向けて今後も現状の把握及び再検討の上、民間保育所設置に取り組んでまいります。
次に、2点目の認可保育園待機児童への保育料助成についてのお尋ねでございますが、平成25年4月現在の待機児童は30人おりますが、そのうち認可外の保育施設を利用している児童はいないと聞いております。保護者が子供を預けて安心して働くことができるように、まずは認可保育所を新設し、待機児童を解消することを優先して考えておりますので、検討を重ね、民間保育所設置に取り組んでまいります。認可保育園に入れず、他の保育機関などを利用する保護者に対する助成につきましては、認可保育所新設後の待機児童の状況を確認し、検討してまいりたいと考えてございます。
次に、公共施設白書の策定についての1点目、策定状況についてとのお尋ねでございますが、公共施設白書につきましては現状を把握することにより管理運営面における課題を明らかにし、公共施設の維持管理等に関する計画を検討するための基礎資料として考えております。現在他市の事例等により、研究と資料の編集を進めておるところでございます。夏以降に施設の現地概要調査等を実施し、諸課題を抽出した上、年度内をめどに白書をまとめたいと考えております。
次に、2点目の公共施設に占める学校教育施設の割合についてのお尋ねでございますが、全施設の延べ面積の合計約7万300平方メートルのうち、小・中学校は4万700平方メートルで、58.3%となっております。また、敷地面積では、全施設の合計約31万平方メートルのうち、小・中学校は23万7,000平方メートルで、78%を占めております。
次に、3点目の年度内の公共公益施設整備基金積みかえの見通しについてのお尋ねでございますが、現状の基金残高、当面の道路及び施設の維持修繕経費、決算における繰越見込み額などを勘案し、積み立て、または財政調整基金からの積みかえの時期及び金額を定めてまいりたいと考えております。
4点目、今後の取り組み予定についてのお尋ねですが、本年度をめどに白書をまとめた後、公共施設の維持管理等に関する計画の策定に向け、概算費用、年次計画、維持管理手法等の調査検討を進めていきたいと考えております。
次に3項目目の1点目、副町長選任及び辞任の問題点について、2点目、副町長選任のこれからの方針を伺うとのお尋ねでございますが、副町長の選任につきましては、昨年公募をさせていただき、平成24年第3回議会定例会におきまして議会の同意を得て、平成24年10月1日から副町長として就任していただいたところでございます。副町長選任に係る手法の一つとして、公募という形をとらせていただいたことは十分意義があったものと考えておりますが、実際の行政運営の政策面・実務面におきまして、私と考え方の相違があり、今回辞職の申し出があったことから、最終的には私の権限と責任において適切に対応させていただいたものと考えております。また、副町長選任のこれからの方針につきましては、行政の実務と運用に精通した方がいればお願いしたいと思っておりますが、現状では適任の候補がおりません。また、公募につきましてもその手法は否定をいたしませんが、次回は行う予定はございません。いずれにいたしましても、その選定につきましては熟慮してまいりたいと考えております。
以上で私からの1回目の答弁を終わります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

11番(横山すみ子君)

それでは順次再質問をさせていただきます。1番目の保育園の待機児童、現在の数について御報告がございました。30人申し込んで待機しているけれども、認可保育園を利用していないというお答えでしたけれども、部長にお伺いいたします。その30人の方たちはどんなところを御利用になってるか、もしくは認可保育園があくまで自宅でお待ちになっているんでしょうか。その現状を把握してらっしゃいましたらお答えください。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

現在30名の方がですね、待機児童がおられるわけなんですが、その内訳としましては、20名の方につきましては休職中の世帯の方です。その以外のその10名については自営の方とかですね、または一時預かり等ですね、にお願いしている方が今現在待機として30名おられます。

11番(横山すみ子君)

部長すいません、ちょっと聞き取れなかったところがあって、30名のうち20名は休職中、育児休職中、で、残る10名の方が、働いてらっしゃるけれども一時預かり等を利用していて、あいたら入りたいという状況ということですか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

30名の方につきまして、やはり待機ということですので、認可、認定の施設がですね、そこにあきがあればですね、そこにお預けしたいという意向はあるということを聞いております。

11番(横山すみ子君)

すいません、認可保育園、つまり町立というか、認可保育園に申し込まれてお待ちになっている方を待機児童と言うというふうに思っているんですけれども、今のお答えで、認定のあきがあれば入りたいと待ってらっしゃるとお答えになったような気がしたんですが、認可ではなくて認定もあきがないということでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

現在は認定保育園もですね、あきはございません。ですので、実際町が認可保育園として今あるのは2園ございます。これに対しまして30名の待機児童者がおります。その30名の待機児童者に対してもですね、認定保育園のほうにということをお願いしてもですね、認定保育園、認可保育園のほうもですね、今、満員でございますので、そちらにはお預けができないというのが現状でございます。

11番(横山すみ子君)

それでは町長に伺います。30名待機中であって、20名は休職中としても、認定保育園、つまり認可のついでというか、認定されている保育園も待ちの状態であると。認定保育園にあきが出たら入りたいと、待機中ということは、認定保育園にあきが出た場合はその待機者は認定のほうに入られる可能性があるわけですよね。で、先ほどその保育料の助成について、これから先、認可保育園が設置できたら考えるということでしたけれども、これは神奈川県の道路公社の答弁とよく似ていて、トンネルが抜けたら無料化しますと、何と矛盾したことを言ってるといつも思うんですけれども、今お困りになっている、自分の理由ではなく、この町に住んで子育てをしたいと思っているのに、保育園に関する条件が整っていないために待機されていると。しかも、認可保育園のあきどころか、認定保育園のあきまで待っておられるという方に対して、万が一認定があいた場合に、待機中ではあるけれども認定に回ってくださった場合に、保育料の差額を埋めるという努力を私はすべきだと思うんですが、その点について町長はいかがお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

実際…実態のですね、その把握というものは大変難しいということも一つ根拠にあるかと思いますけれども、町としてですね、今実態について詳細な調査を行うことで補助額を考えていくということよりも、まずは認可の保育園を増設していくことが、今、最大の力を入れる部分であると考えておりますので、26年の4月というふうに申し上げてきまして、時間的にはもうずれ込まざるを得ないのが大変厳しい状況にあることは理解はしておりますけども、なるべく早期に保育所の設立を実現させた上での議論にしていきたいというふうに考えてございます。

11番(横山すみ子君)

私が乳幼児を抱えて待機児童を持つ母親の立場だったら、今の御答弁に大変な怒りを感じると思います。といいますのは、制度をつくっておいて、お困りの方が利用されるんでしたらこういう制度がありますと、町側の体制は整っていないためにお待ちいただくけれども、申しわけない、この制度を御利用くださいという姿勢があるべきだと思いますし、個人的なことは言ってはいけないんですけれども、一番おわかりの年代で、当事者である町長の立場としてはよくおわかりいただけることだと思うんですね。例えば、東京都では荒川区などは認可保育園と認定保育園の利用の差が出ないように全額の補助をしております。で、そういう太っ腹なところもありますし、半額のところもある。それから、その差を1万円まで縮めるという努力をしているところ、さまざまあるわけですね。で、今伺うと、葉山でこの制度をつくったとしても、該当者は数名になるかもしれません。でも、その数名の方にとっては、自分たちのことを町が真剣に考えて、町側の対応がおくれているために不利益をこうむらないように配慮してくれているんだっていう、非常に温かさを感じると思うんですが、そういう視点でもう一度再検討願えないでしょうか。町長、いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

条件設定とですね、実態の把握が非常に難しいというところが正直ありまして、なかなか進むのが難しいと考えておりますけれども、横山議員がおっしゃるとおり、実際に認可保育所をつくろうという中で今ずれ込んでしまっていることは事実でありますから、そういった向こうづけをしといて、実際待たれている方の気持ちを考えますと、確かにそこに関する手当てというものは検討しなければいけないと思います。私自身もですね、実際に、具体的にどのぐらいになるかという具体策まで踏み込んでまだヒアリングをしておりませんので、ちょっとお時間いただくことになりますけども、もう一度改めて調査検討をしてまいりたいというふうに思います。

11番(横山すみ子君)

インターネットで調べると一晩でできると思います。で、実際の運用状況については該当の自治体に問い合わせるなり、行ってごらんになるほうがいいと思うんですけれども、東京都の何々区のように、全額もしくは1万円の差というのは大変…大変なことかもしれませんが、該当人数からいくと本当に少額で、しかも子育て、すごく重点を置いているというアピールもできるという意味で、町長、今晩早速ちょっとインターネットを見ていただいて、非常に広がっております。それだけ保育園の増設が難しいということだと思うんですが、今子供を抱えて、もしくはこれから子供を産み育てようかという人のことを考えていただきまして、初めて研究をしてみるというお言葉をいただきました。そのお言葉を信じて待っておりますので、これは補正予算でも何でも、制度をつくっておいて該当があれば予算をつければいい話ですので、ぜひ積極的に創設をしていただきたいと思います。
それでは、この保育園について2番目なんですが、認可保育園をふやすというのはとても大事なところだと思います。今度3番目の努力になるわけでございますけれども、条件設定についていろいろ考えているという、今までの議員さんに対する御答弁がございましたが、その考えている条件設定の中に小規模認可保育園、あるいは…の導入、もしくは町有地の貸し出しは条件設定変更の中に含まれておりますでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

現状既に進めておりまして、まずは認定保育園の皆様にですね、小規模の認可化というものを今、町のほうから積極的に情報を提供し、県との調整を図るお手伝いをさせていただいているところであります。

11番(横山すみ子君)

本当にすごく歩み寄っていただけたかなという感じがいたします。認可保育園60名をいきなり、いろんなところから誘致しますと言われたときに、当町で非常によい保育をしていらっしゃいます認定保育園に対する影響についてどうお考えなのかと、頭をよぎりました。今、葉山の保育、認定まで待ちの状態ということで、認可保育園に格上げをすることによって先ほどの制度も活用しなくてよくなるかもしれませんし、ぜひその土地の問題も含めて積極的に小規模認可保育園についても御検討をいただき、県とも相談しながら足を進めていただきますように、これはお願いをしてはいけないと、質問でお願いなんかするなって言われるんですけれども、気持ちとしては町長にお願いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。
先ほど、質問項目としては2番目に置いておきました待機児童への保育料助成については検討をすると、積極的な御答弁をいただきましたので、保育園についてはこれで終わらせていただきまして、葉山の中に今回6月7日付でホームページで公表されました中期財政見通しにおきましても、6歳児までの子供たちの人数が掲載をされております。12ページに1月1日現在でどうかということで、葉山町の6歳以下の人口も掲載をされております。それで、それを見ますと、平成22年に2,000人を超えていたのが、23年では1,946人ですけれども、どんどん減っていく他の自治体に比べれば、若い方たちが引っ越してきていただいている、非常に望みのある現状だと思いますので、保育園の問題、象徴的な問題でございますので、なお一層の御努力をお願いいたします。
それでは、質問項目としては2番目に置いておきました、公共施設白書の策定についてという項目出しをしておきましたけれども、現状で、もう既に多くの人たちの心配が…心配し始めております公共施設が老朽化をしていると。これがあとどんなに長寿命化を図っても、これから先の町の財政出動といいますか、財政に非常に大きな負担になるのはもう明らかというところがわかってきております。また、3月には葉山町の橋梁長寿命化修繕計画も資料としてちょうだいをいたしましたけれども、町全体として公共施設の配置、利用、それから将来どんな公共施設があるべきか。先ほど教育施設の比重についてもお話をいただきましたけれども、将来どんな町に住みたいかという中で、公共施設の役割についてまで考えなければいけない、非常に重要な、総合計画第四次ができるまでの2年間というのは、これから町の姿を決める、よく言葉では重要な、重大な時期に差しかかったと、先ほども3番議員も非常に重大な時期に差しかかっているんだというお言葉がございましたけれども、本当に将来ここで頑張ってみんなでよく考えて、首長が決断をしたので将来の方向性が見えたと、見えるようにしたいこの2年間でございますので、その中のとても重要な部分を占めるのが公共施設の扱いをどうしていくかというところだと思います。先ほど御答弁の中で本年度中にいろんな調査を終えて白書をつくる、そういうお答えがございましたが、その白書というのは基礎資料的なものと以前御答弁でしたけれども、そういう位置づけでよろしいでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

基本的にはですね、今後修繕計画をつくる上での基礎資料にはなろうかと思います。他の自治体等でですね、白書をもって配置計画でありますとか修繕計画に書いてあるところもございますけれども、今私どもの考えといたしましては、白書を基礎として十分な調査をした上で、今いみじくも議員おっしゃいましたとおり、総合計画等に合わせましてですね、修繕計画等、確かなものを、できればその時期等に合わせるような形でですね、進めてまいりたいというふうには思ってございます。

11番(横山すみ子君)

総合計画の中で大変重要な位置づけとなろうというふうに申し上げましたけれども、公共施設、学校教育施設も含めて考えていく場合は、現状の公共施設がどのように利用されていて、いつ建設されて、修繕の見通しはどうだという基礎的な資料ができた後は、将来、10年、15年、20年先にどうあるべきかというところまで含んだ公共施設に関する計画が必要かと思うんですが、町長はどうお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

公共施設、先ほど私は待寺議員の御質問に統廃合という言葉を使わせていただきましたけども、それも含めた可能性としてはですね、いろんな可能性を議論しなければならないとは思います。ただ、その前提にもあるのは、やはり今、部長が申し上げたように、総合計画として町の将来の人口動態がどう変化していくかについてはですね、前提条件としてそれを踏まえた公共施設のあり方が必要だと思いますので、それが明確になり次第公共施設のあり方についても議論を重ねた上で確定をしていかなきゃいけないというふうには思います。

11番(横山すみ子君)

そうすると、ちょっと時系列で頭を整理させていただきたいんですが、今、管財課の御努力によって基礎的な、白書は25年度中にでき上がると。それで26年度までをめどとして、町民の皆様の御意見も織り込みながら、議会も総合計画、積極的にかかわることになると思うんですが、26年度中に総合計画を次の、10年になるのか、12年になるのか、総合計画を策定すると。で、そこで大きな方針が出た後で、将来の公共施設配置まで含んだ計画づくりに着手したいと、そういうお答えだったということでよろしいですか。

町長(山梨崇仁君)

短期とですね、中・長期的になると思うんですけども、短期のものについては、向こう例えば数年で手を入れないと危険があるとか、それこそ学校のグラウンドの話のようにですね、非常に今もう、あしたからも使い勝手が悪いといったものについては、短期のものとして先に手を打たなければいけないとは思います。ただ、中・長期的にどういうふうに町が変わっていくかに応じた施設のあり方というものを考えなければいけませんので、そこについては総合計画の基礎資料ができ次第、同時に、公共施設もそういう意味では総合計画に準じた事業計画ですので、それを定めることになるんだというふうには考えております。

11番(横山すみ子君)

管財課の担当は総務部ですよね。今、町長お答えになりましたけれども、確かに今まで近年の予算の中で突然大きな補修費が飛び込んでくるということがたびたび起きておりまして、計画出るのを待たずに、事故にならないように、もしくはもっと長く使えるように早急に手を打たなければいけないというところも今チェックされていると思うんですが、現在作成されている白書の中ではそういう視点も織り込まれておりますか。

総務部部長(上妻良章君)

先ほどちょっと町長のほうからお答えをさせていただきました、夏以降に調査をしたいということを第1答弁でお答えをさせていただいたと思います。そういった視点も含めましてですね、調査を進めてまいりたいと思っております。

11番(横山すみ子君)

質問項目の中には葉山町中期財政見通しについて触れるということは入れてなかったんですけれども、3番議員もおっしゃったように、質問を出してから、お、出てきたということで、その内容が今の問題と大変深くかかわっております。公共施設白書、もしくは配置、あるいは総合計画については、財政がどうか。で、財政問題をどうとらえるかというのが、一体となっていなければ書いただけの話になってしまうというのが、今まで大変、何ていうか、納得いかないというか、不安なところでございましたが、山梨町長の方針として、財政と計画をなるべくリンクさせて…なるべくじゃないですね。リンクさせてやりたい…やらなければいけないことについては財政が保証されたやり方をとりたいというふうに読めたんですけれども、基本的な方針としては町長はそのようにお考えと受けとめてよろしいでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

一番いいのは、やはり事業ごとからの計画を積み重ねていって、そこに財政的な裏づけがしっかりとついたものについてすべての総合計画としてお示しできるのが一番いいというふうには思うんですが、当然のことながら、恐らく事業が積み重なっていくに当たって、財政的にこたえ切れない、つまり、このまま続ければあっという間に赤字になってしまうようなものが出てくるなというふうに想定もしています。ですから、財政計画を一方で立てる中にですね、事業のほうの関係には一定の我慢といいますか、今回の橋の長寿命化のように長い時間をかけてコストを浮かすことで、計画的に修繕を行っていく、もしくは統廃合を行っていくといった意味で、多少の我々自身もですね、我慢や痛みを伴う部分も必要かもしれませんけども、そういったものについて考えていかなければいけない。つまり、財政との事業計画との連携をしっかりと図ることは絶対的に必要だというふうには思っております。

11番(横山すみ子君)

先ほど、葉山町内の公共施設の中で学校はどのぐらいの割合ですかということを伺ったときに、施設的には58.3%、それから所有地というか、面積としては78%、これはもう大変大きな比重だと思いますけれども、今、総務部長おっしゃいました基礎調査に関しては、学校施設もちろん含んでしておられますか。

総務部部長(上妻良章君)

含んでございます。

11番(横山すみ子君)

では、通告のところに教育長とちょっと書かせていただいておりましたので、教育長にお尋ねをいたします。学校教育施設は、葉山町内はどこの郊外の市町も同じだったんですけれども、人口が急増する時期に集中して建ててまいりました。現在もう40年を過ぎようかというところなんですけれども、現在の葉山町の学校教育施設は耐震化に伴って、耐震だけではなくて少し補修をしていくという方針で、色も塗りかえたり、トイレも手を入れたりしてはいただいたんですけれども、学校教育施設の中でこれから、例えば10年なり15年先に大補修なり建てかえという問題が、これは勝手に素人で考えていることなんですけども、あるとした…あるとして、修繕で一番お金がかかりそうなのはどんなところでございましょうか。

教育長(豊田茂紀君)

耐震工事の部分を例にとって言えば、耐震工事、それから外壁工事、それから防水工事というところが主たるものになると思われます。新しく増築・新築ということを除けばという。

11番(横山すみ子君)

これは管財課が多分チェックされていると思うんですが、実は屋上の部分の防水ですとか、それから地下の水のタンクだとか、配管ですね。が非常に素人が見ても心配ということがあるんですけれども、今回そういうことも含めて現地調査をされるということでよろしいですか。

総務部部長(上妻良章君)

今、教育長お答えしましたとおり、修繕…防水、外壁、大規模修繕等も含めまして、当然そういった部分も含めましてですね、調査をさせていただきたいと思っております。

11番(横山すみ子君)

これからことし1年、それから総合計画が策定されるまでの2年間で、これから先の葉山の基本となるような大事な調査が行われると。それからもう一つは、町民の皆さんの参加をお願いした議論が行われるということで、大変大事な局面に入っているなと思うんですけれども、実は森町長…守屋町長の最後と森町長のときに、町民会議というものを設置して、これは総合計画の改訂に際して町民の皆様、100人の皆様、100人ちょっと欠けましたけれども、御意見を伺って、それを反映させるという位置づけだったんですけれども、それがうまく稼働しなかった部分もありまして、町民の皆様の大変な御努力が生かせなかった部分があるのではないかなと見ていて思ったんですけれども、現在総合計画の準備作業というか、入っておられますけれども、そういう町民の方の意見を反映させるのは最初だけですか。それとも、折々、総合計画を進めていく中でもっとかかわっていただくか、ちょっと質問通告にないことを聞いて申しわけないんですが、町長の心づもりはいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

総合計画、釈迦に説法で大変恐縮ですけども、三段構造があると言われていまして、今回も私も同じように三段構造で行っていきたいと思っています。その中で、基本計画と実施計画につきましてはあくまで行政計画でありますので、行政の職員の中でしっかりと議論をし、審議会をですね…に諮問・答申をしていく形でつくっていきたいというふうに思っております。今御議論いただきたいと思っているのは、基本の構想の部分でありまして、町の将来像、町がどういうふうになっていくのか、それにどうしていきたいのかといった思いを付加した場合に、どのような姿の基本の構想を描くものなのかといったものについて、町民の方々の御意見をしっかりといただいたものにしていこうというふうに考えております。ですので、町民の方が直接的にというところでは、現状がまさにそういったフェーズでありまして、今後につきましては審議会の中でですね、皆様町民の方の御意見がいただけるような形になるのかなというふうには思っております。

11番(横山すみ子君)

総合計画の基本構想自体が議決事項から一たん外されたんですけれども、当町では議会も深くかかわるということで、基本構想と基本計画が議決事項になっておりまして、今度こそ議会と行政が補完し合いながらすばらしい総合計画が、基本構想、総合計画がつくれるように、そういう働き方ができればなと思っておりますので、前回の教訓をお互い生かしていければと思っております。公共施設白書から少し、深く入ってしまいまして大変申しわけなかったんですが。
今の質問の次の項目に入らせていただきます。学校教育施設がいかに大きな割合を占めるかというのは数字的にも御理解をいただけたと思いますので、そこは大変重点を置いて見ていただきたい部分でございます。それでは、公共施設白書策定の3番目のところに書いておきました、年度内の公共公益施設整備基金積みかえの見通しはと伺いましたが、先ほどいろいろ決まったら考えますというふうに聞こえる、基金積みかえの御答弁だったんですけれども、ちょっと今までの葉山町の財政状況をチェックをいたしますと、今、私の手元にあるのが決算カード、平成3年度からのものなんですけれども、いただきました中期財政見通しは平成8年から、8年度からになっておりますが、実は公共公益施設整備基金が大変多くありましたのは平成3年度、4年度、5年のあたり。で、そのときは財政調整基金とそれから公共公益施設整備基金を合わせて約50億と。今から考えるとちょっと考えられないぐらいの多額の準備がございました。で、歳入は93億、歳出が87億の段階で、特定目的の、つまり公共施設…公共公益施設整備基金と、それから都市施設の整備、もう一つは港湾が入っていたと思うんですけれども、いずれにせよ、特定の目的を合わせると50億弱。で、予算を見ていきますと、歳入と歳出の差が大きく、つまり、歳入のほうが大きくて歳出が抑えられているという状況が続く中で、これはやりくりをして基金にまた戻しているなというのが見える数字なんですけれども、そのお金がどういうふうに減っていっているかというと、2億5,000万円ぐらいずつ繰り出しをしております。これは都市計画決定、下水道の都市計画決定がされた段階あたりかなと思うんですけれども、私もこの記録を昔までたどってみて、当時の収入役さんの御苦労が大変よくわかる数字で、この間いただいた葉山町中期財政見通しでも非常にわかりやすい資料にあって、これであれば町民の皆様とともにこれを読み合いながら、葉山町の財政の将来についても語り合えるなと思ったんですけれども、その中で2ページのところに、平成27年度から始まる第四次総合計画期間に合わせた同計画の実現可能性を高めるため、政策に対する財政的な裏づけを持たせるべく中期財政計画の策定を目指しますと、これが新しく加わった文言ですよね。それから、質問と関連する部分としては、9ページの今後の取り組み方針のところで、「また、老朽化が進む役場庁舎等、施設の整備に要する経費の財源として、活用が見込まれる公共公益施設整備基金についても計画的な管理を行っていきます」とございますけれども、この管理したい肝心の基金が非常に少なくなっております。公共公益施設整備基金。本年度、もしですね、9月あたりになると地方交付税等が見えてまいりまして、余裕があるかないか見えてくると思うんですが、その段階で公共公益施設を含む将来計画が確定する前でも、たとえ5,000万でも入れておくという努力が必要ではないかと思うんですが、町長はいかがお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

横山議員からも具体的に5,000万という数字が出ましたけども、はい、私も恐らくですね、5,000万ではなくてもう少し大きい金額を積み込む必要があるんじゃないかと、想定ですけども…は幾つか持っております。具体にはやはり来年度の当初予算の段階でですね、お示しができるようにしていきたいと思っておりますので、その時点までもうしばらくお時間をいただければというふうに思います。

11番(横山すみ子君)

これまでけちなことを言いましたが、そんなもんじゃないという感じの御答弁で。なぜそれをそう思っているかといいますと、これはきょうの質問に入っておりませんので深くは触れませんけれども、恐らく横須賀市長選が終わった後あたりでしょうか、ごみの問題が動き出すだろうという想定を持っておりまして、そうすると、今とまっているごみ焼却施設の問題について具体的に考えていかなければいけない。今回補正予算で約5,000万し尿に出しましたけれども、こういう生きるお金はどんどん出すべきだと思いますし、政策的にこれはもう本当にさまざま、紆余曲折のあったし尿ですけれども、結果として葉山町の財政に寄与することになるなという思いを持っております。それと、ちょっと逆の心配をしておりますのが、ごみ問題について解決に至るまでには、これは焼却のために、燃してしまうために1日100万円というお金ではなくて、将来安定したごみ処理をするために何が必要かという、生きた投資をするためのお金が必要な段階に入るというふうに、見えてくる段階に入ると、山梨町長の在任中に入るというふうに私は思っているんですけれども、そのときにやはりどうしても使いたくなるのが公共公益施設整備基金だろうと思うんですね。これはどういう処理の仕方をするかによって国・県補助を望めない場合もありますし、焼却炉の後始末に関してどういう補助金が想定されるのか私は全然わからないんですけれども、これも億の単位、何億の単位のお金が数年のうちに必要になるだろうと思っておりますので、私が5,000万円というふうにけちなことを申しましたら、町長は来年度の予算ではもっと入れておくよというふうにお答えいただいたと思いますので、これは期待をさせていただきます。もし地方交付税等で余裕が多少できても、これは将来的に、近い将来、遠い将来、多額なお金がかかって、これは生きるお金として投資するお金ですので、かかって当たり前かと思うんですけれども、用意がなければ純粋の借金をしなければいけなくなりますので、その事態だけは避けていただくために地道な積み上げをしていただきたいと思います。初めて5,000万円を超えるお金を入れたいというふうに言っていただきまして、とてもほっとしております。
で、公共施設白書の策定についての最後のところで、今後の取り組み予定を伺いますというのはもう御答弁の中でずっと出ておりますので、白書は町全体の現状をとらえて緊急に必要なところ等も把握した上で基礎的なものとする。で、総合計画を含む計画の中で次の段階について取り組んでいくというふうに御答弁をいただいたと思いますが、町長、そういう解釈でよろしいですか。

町長(山梨崇仁君)

そういう解釈ですかと聞かれましたので、一応私から1点だけ。総合計画を含むというふうに今、議員はおっしゃいましたけども、総合計画の基本構想をつくる中でやはり人口がどうなっていくか、町のゾーニングをどうしていくかといった基礎資料がはっきりしてきた段階で、それに基づいて将来の町の公共施設についての整備計画の方針がはっきり定まるというふうに考えておりますので、総合計画の次のステップとなってしまいますけども、段階を追って連動的に行っていきたいと考えております。

11番(横山すみ子君)

これは書けばいい問題ではなくて、町民の皆様とも意見交換をし、現場を熟知している職員の皆様の意見も十分に聞きながら練っていかなければ、書いただけの計画になっては何もなりませんので、時間がかかって当たり前と思いますので。私が今まで同意しました中で、最初は白書ができればもうこれでオーケーというような、簡単な気持ちで質問しておりましたんですけれども、他の自治体の例を見ても、調査をした上、現状で短期、中期、長期の計画を立てて、将来像までいかなければこれは完璧なものとはならないんだというのを走りながら勉強している段階で、恐らく私の発言・質問も少し混乱したところがあったかと思うんですが、今、町長、整理していただいたようなやり方で、着実にこの問題に取り組んでいただけるものと思っております。公共施設白書、公共施設の問題につきましては1年…もっと長い期間ですけれども、質問をさせていただいて、一つ見通しが見えたかなと、本当にほっといたしました。
それでは最後のところの、副町長選任のこれからの方針を伺うという項目に入らせていただきます。今まで4人の議員がかなり長時間をかけてこの問題について御質問をされました。この問題をどういうふうに、議会の議決責任も含めて、町民の皆様に説明するだけではなく、これから選ばれるであろう副町長がきちんと気持ちよく働けるというためにも、ある程度整理をしておかなければいけないと。議会で勉強会をしたときに、山梨学院大学の江藤先生が議決の前の晩は眠れないでしょうとからかわれて、重要な決定をするのに議員の皆さんは議決事項がある前の晩眠れないでしょうと言われて、昨晩はやはりどのようにこの問題を議会で整理したらよいか、議会の責任においてどこまでやればいいかということで、眠れなかったのは事実です。で、改めて伺わせていただきます。4人の方に対する御答弁の中で、公募をして選任をしたことについての問題点ずっと聞かれた中で、反省すべき点はあったと考えていると御発言がございましたが、具体的にどういうことについて反省しなければいけないとお思いになったかお伺いいたします。

町長(山梨崇仁君)

私が今回の公募に対する、公募の方法、条件設定を行ったわけでございますけども、選考の過程というよりも、そもそもの公募の人材の募集要件について期待が大き過ぎたというふうに今は考えております。ミッションとして行政の改革、また情報の発信を…受発信を行っていただける方というふうに掲げたんですけども、その前提となるのは副町長という大変煩雑な職務をこなす中でのそういった専門的なものを求めたわけでございまして、そこについて私自身が期待を多く求め過ぎたというふうに反省をしているというふうに申し上げております。

11番(横山すみ子君)

反省をする点が選考の条件がちょっと理想的過ぎたというか、葉山というものに合っていなかったかもしれないという意味での反省ということなんですが、マスコミの方がいらっしゃるとちょっと都合が悪いんですが、マスコミの報道等については、もしかしたらこういうふうに報道したいという想定のもとに組み立てられてしまって、泣きたくなるような場面が出てくるんですけれども、町民の皆様は新聞やいろんな報道を見て、大丈夫なんだろうか、何があったんだろうかという御心配をお持ちの可能性があります。で、町からのホームページでのお知らせは、何月何日付で副町長がおやめになりましたと、2行で、うんという感じで、テレビ報道があった後に本当何があったんですかという素朴な御心配をいただいているんですけれども、町長の反省の中に町民の皆様に心配をかけてしまったという点はございませんか。

町長(山梨崇仁君)

実際に副町長の職務としてですね、町民の皆様がかかわる部分は少なかったのかとは思うんですけども、副町長という存在が、そのやめるということに対しての心配の声を多くいただいておりまして、そこについてはやめるで客観的な事実についてのですね、御心配をおかけしたなというふうには私も感じているところでございます。

11番(横山すみ子君)

日本語は難しいなと痛感しながら伺っておりますけれども、こういう事態全体については心配をかけてしまったなということだと思うんですけれども、4年間務めていただいてやめられる…町長任期と合わせて全力を出されるのが多分副町長のお立場だと思うんですけれども、やめた理由で、4年間でやるつもりだったことを8カ月でやっちゃいましたのでどうもお世話になりましたっておやめになったわけじゃないなというふうに見えるんですね。で、忘れちゃうといけないので先に申し上げておきますけれども、もしも問題があった場合に、決断は早いほうがいいので、町長の決断、それから副町長の決断もそうですけれども、8カ月でおやめになったということを責める気持ちはなくて、もし問題があったとすれば結論は早いほうがいいというのは基本的に思っております。ただし、それが職員、町民、議会を含めて、ある程度納得がいかないと、次に副町長をこの人にお願いしたいなと思ったときに、その方が葉山に来るのを多少でもちゅうちょされるようなことがあってはいけないと思いますので、この問題についてどう整理をつけておいたらいいか、町長の責任はどこにあるか、議会の責任は一体どこにあるか、議会が人事案件だから、町長がいいと言って提案してきたものを議決はしたけど責任は町長よという気持ちはさらさらございません。議会も議決をいたしましたので、これから先、選ばれるであろう副町長が存分に働いていただくためにも、今回のことについて町民の皆様に御心配をおかけいたしましたが、これからはというような文章をホームページで出されるおつもりはありませんか。

町長(山梨崇仁君)

昨日、一昨日とですね、申し上げてきてしまい…していることがありますので、それを繰り返す必要があるかと思いますけれども、私から今御説明したいことは、今回やめられたことについてですね、まずは町政にかかわる職員がですね、混乱しないようにすること、そして何よりも、今お任せしていたと思っている仕事についてしっかりと完遂をすることが一番だと思っておりますので、その結果を果たすことで町政がどのような状況かをあらわすことができるというふうに思い、私は責任を強く感じ、その仕事をしっかりと完遂したいと思っております。町民の皆様につきましても、やはり私自身が日ごろ触れ合う中でもですね、大丈夫かといった御心配の声をいただいていることが多くあります。それについてお答えすること自身も、私が今この場で、言葉でですね、こういう状況だから大丈夫ですと言うよりも、無事に安全に町政が運営され、そしてしっかりと結果が出るといったものをお示しすることが一番の私からの心配はないですよといったメッセージになるというふうに考えてございますので、そのような結果についてしっかりとこだわっていきたいというふうに思っております。

11番(横山すみ子君)

今、私、町長の言葉を速記し損なっちゃったんですけれども、それそのままでいいと思うんですね。で、原因も、それから選挙で選ばれた町長も、義務としては、現在の、つまり自分が考えていること、あるいは政策について言葉で表現をして伝えるというのがとても大事なところだと思うんですね。で、すばらしい葉山をつくっていきますから、大丈夫ですって、心意気としてはいいんですけれども、今の段階ですと、年長であるがゆえの心配からのアドバイスという面もあるんですけれども、何がどうなっているんだか全くちょっとわかんないわというような状況に対しては、御心配をおかけしました、で、こういうことで全力を尽くしてまいりますのでというごあいさつだけでも、今回の事態の中でどこがどういう責任という、細かくやっていくつもりはないんですけれども、御心配をかけたのは事実です。町長も町民に心配かけましたし、日本じゅう関心を呼んでしまいましたけれども、議会も議決をいたしました。このことについては、ですので、これは町長の責任よなどという気は全くございませんので、御心配をおかけしました、で、機構改革その他と細かく書く必要はないかもしれないんですが、こういうことで町は前に進んでまいりますみたいなことは、「町長の部屋」でしたっけ、メッセージ入るとこあります。どこでもいいんですけれども、思いが伝わるような作業をされるほうがいいと思うんですが、その点はいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

まさに横山議員がおっしゃっている御指摘、私もですね、今回の事案以前からも実は痛感するところがありまして、私自身から直接的にメッセージを発信をする場というのがホームページや広報において今ない状況であります。私が動向は載ってはいるんですけども、お隣の逗子市なんか見てみますと、逗子の広報に逗子市長のコメントがですね、載っていたりとか、町がどういう方向でどういう状況かということを政治的にも、もちろん行政のルールにのっとった形ではありますけども、しっかりお知らせをすることで御理解いただく方法が、とるべきだろうというふうには思ってはおります。ただ、現状では町のホームページにおいては個人的な見解というふうにとられる可能性もありますので、載せられない状況になっております。それについて私自身が、今、横山議員からごあいさつというふうにおっしゃっていただきましたけれども、客観的な事実でありながら、お伝えすべき内容としてですね、今はできる限りの文言について少し検討をして載せていきたいというふうには思います。また、御指摘のように、私自身が情報の発信をする、直接的に発信ができるような形というのも検討してまいりたいと思っておりますので、貴重な御指摘をいただいたものとして承りたいと思います。

11番(横山すみ子君)

私もインターネット、ツイッターやフェースブックも活用しているんですけれども、この件については自分も意見を載せることを控えております。で、これはきちんとお答えをいただいて、それからにしないと余計混乱するかなと思って控えているんですけども、町長ぜひ行政のトップとして、それから政治家として発信すべきと思いますので、発信をしていただきたいと思います。
それから、最後になってしまいましたけれども、副町長の役割について、山梨さんと私はちょっと違う…違うというか、ぜひ聞いていただきたいと思っているんですけれども、これから総合計画ですとか財政ですとか、町の将来について本当に大事な作業が入りますけれども、同時に、さっきちょっと言いましたけれども、これ予想が外れると大変申しわけないんですが、ごみ問題が大きく展開していく曲がり角のときで、ごみだけではなくて、各自治体との協力でいろんな仕事を進めていくという方向にようやく発進できるというか、お尋ねしたりできるような状況になるかなと期待をしているんですが、そのときにトップセールスだけをするわけにはまいりません。副町長をもし探される場合ですね、庁舎内の職員、あるいは行政の機構が非常によくわかっていて、右腕となってほしいという思いはとてもよくわかりますけれども、トップセールスの場合のその、北朝鮮と韓国でもトップ、後から出てきましたよね。今回の葉山町の場合は不祥事に近いところがありましたので、山梨町長が謝って歩かれる必要が最初はあるかなとは思うんですけれども、その後は右腕となる人がいろんなことを引き受けてくれて、いろんなことをやってくれるというのはとても大事な役割だと思いますので、もし次をお考えになるときはそういう自治体外交、地域外交の片腕となってくれる方という視点もぜひ加えていただきたいんですが、これはいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

それこそ私は地域とのパートナーシップ、外交が大事だということを重ねて申し上げてまいりまして、今回もそれは非常に痛感をしているところであります。今、不祥事ということで裁判のことを連想されていると思うんですけども、最高裁判所の今状態にある中で、その結果が一日も早く出る、出た暁もありますし、出ない中でもですね、外交というものは進められる部分はありますので、そこについて担当していただける方というのは、次においても非常に大事なポイントになるだろうというふうには重々承知をしてまいりたいと思います。

11番(横山すみ子君)

これで私の一般質問を終わります。御答弁ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて11番横山すみ子議員の一般質問を終わります。
第3番、7番畑中由喜子議員、登壇願います。

7番(畑中由喜子君)

7番畑中由喜子でございます。本日は通告にございますように、5項目7点にわたり一般質問をさせていただきます。
まず1項目目、災害対策について。1点目に、子供たちへの危機教育について質問をいたします。一昨年3月11日に発生した東日本大震災は気象庁の観測史上最大のマグニチュード9.0の大地震と巨大津波のみならず、福島第二原発の大事故をもたらし、私たちの災害に対する認識を一変させる大災害となりました。2年以上たった現在も仮設住宅での生活、あるいは遠く故郷を離れ、不なれな土地での生活、家族離ればなれの生活を余儀なくされている多くの方々がおられること、原発事故による放射能の被害は今も続いていること、私たちは決して忘れてはならず、国の一日も早い被災地への復興に尽くさねばならないと考えております。さらに、宮城沖を震源とするこの大地震は日本列島周辺のトラフに影響を及ぼすとされており、中央防災会議によれば、以前から指摘されている東海地震の発生確率は今後30年の以内に88%、東南海地震の確率は70%、南海地震では60%、首都直下型地震では70%と言われており、その場合の津波は最大20メートルを超えるものとの想定がされております。これら大地震の影響が予測される太平洋沿岸の町々は地震と津波への備えが必須となります。葉山町では3月11日に、海上保安庁、県警、海上自衛隊等の参加を得て、大規模な津波対策合同訓練を行いました。今年度は津波避難訓練や防災訓練を予定しております。近年の大規模災害、特に東日本大震災の教訓から、日ごろの教育、訓練の有無が生死を分けることが明らかとなっております。そこで、学校や保育園等での子供たちへの危機に対応する教育が必要となりますが、どのように考えておられるか、当町での取り組みを伺います。
次に、災害対策の2点目としてペット対策について伺います。東日本大震災では大地震と津波の被害に加え、さらに被害を大きくしたのは原発事故による放射能被害でした。確かな情報もない中、追い立てられるように町を離れなければならなかった結果として、取り残された多くのペットや家畜が無残な最期を迎えたこと、加えて、避難先ではペットのいる避難所といない避難所では、なごみの違いが大きく、避難生活の質に大きな差が出たという教訓があり、このたび環境省は災害時のペット対策の基準として、1、同行避難の推進、2、災害に備えた平常時の対策、3番目に災害発生時の動物救護対策等のガイドラインを定めました。葉山町における取り組み状況を伺います。
2項目目、ごみ問題について。全町域の戸別収集への準備状況と開始時期について伺ってまいります。平成22年に一色台及び牛ヶ谷戸地区をモデル地区として始めたごみの戸別収集は、ようやく本年2月になって牛ヶ谷戸周辺の3町内会へと拡大し、現在に至っております。戸別収集については個人のプライバシーを見られるようで嫌だという御意見や、葉山町の地形や人口分布などから一斉にとはいかない、あるいは職員体制の問題等、難しい点もあるとは思いますが、最大限のごみ資源化・減量化を図らなければならない現在、町全体で、そして住民一人ひとりの参加と御協力が必要なことは明らかであります。一方で、一日も早く戸別収集に移行してほしいという意見もあり、その進捗状況が気になるところでございます。そこで、全町域の戸別収集への準備状況と開始時期について伺います。なお、この点については既に昨日同僚議員から同様の御質問がありましたが、私としてもぜひ伺っておきたいので、よろしく御答弁をお願いいたします。
3項目目、地球温暖化対策について伺います。葉山町では平成9年に開かれた地球温暖化防止京都会議の結果、いわゆる京都議定書でございますけれども、これを受け、平成10年に制定された地球温暖化対策の推進に関する法律に基づき、市町村に義務づけられた実行計画を平成14年3月に葉山町地球温暖化対策実行計画として策定いたしました。以来、第2期、第3期計画を策定し、地球温暖化対策に取り組んでまいりました。当町においては、し尿処理施設の廃止及びごみ焼却施設の使用停止等の出来事が重なり、二酸化炭素などの温室効果ガスの大幅な削減につながったため、温暖化対策実行計画としての目標値は達成してきました。しかし、平成23年3月に策定された第3期実行計画にはクリーンセンターのごみ焼却炉の停止は反映されておらず、計画の見直しを行い、地球温暖化防止に向け、さらなる対策に取り組むべきではないかと思います。そこで1点目に、第3期葉山町地球温暖化対策計画の進捗状況と今後の対応について伺います。
次に、地球温暖化対策の2点目として、再生可能エネルギーの導入についてお考えを伺います。平成23年3月11日に発生した未曾有の大震災に伴う福島第二原発の壊滅的な事故によって、東京電力管内では直ちに大幅な電力不足に陥り計画停電が行われたことは、日ごろぬくぬくと電力を使いたいだけ使える便利な生活を享受してきた私たちにとっては本当に大きな打撃であり、頭から冷水を浴びせられたようなものでございました。それまで安全とされていた原発の安全神話は崩れ去り、事故から2年3カ月経過した現在も、事故はいつ収束するかさえわかりません。事故対策にかかる莫大な費用、廃炉までには数十年かかるとされており、これらを総合して考えると、原発の経済性もクリーンエネルギーという考え方もすべて崩壊してしまいました。こうした経緯から、家庭はもとより、社会全体として省電力、再生エネルギーへの転換が求められます。再生可能エネルギーの導入を考えるべきではないかと思いますけれども、いかがでございましょうか。
4項目目に、神奈川県緊急財政対策について伺います。神奈川県では危機的な財政状況から脱却し、中・長期的な展望のもとに今後の政策課題に着実に対応できる行財政基盤の確保を図るため、神奈川県緊急財政対策を作成し、県有施設の見直し、不要県有施設の売却、補助金の見直し、人件費総額の抑制等に取り組むとしております。そのため、県民利用施設124施設のうち9カ所を廃止を含めた検討、79カ所を移転や規模の縮小・集約化、県政総合センターや県税事務所などの出先機関98カ所のうち、35カ所を再編・統合の対象に挙げております。平成24・25年度で626億円の財源を確保するとしております。対象施設の中には県営住宅も含まれており、当町への影響も少なくありません。県緊急財政対策の対象となっている葉山町内の県有施設に対するその後の進捗状況はどうなっているか伺います。
最後に、5項目目に観光行政について伺います。葉山町は美しい海と山に囲まれ、恵まれた閑静な住宅の町として、また、御用邸のある町として知られている町でございます。かつて町は多くの保養所や海水浴客で賑わいを見せたこともありましたが、時代とともに観光のあり方も変化し、近年は夏の人出も減少してきております。新たな観光資源の発掘、創出が求められます。そこで、町の総合計画後期基本計画の「活力ある産業をつくる」の項にある、観光資源の発掘とネットワーク化、産業の振興、ニュービジネスの創出にも当てはまるものであり、観光行政、まちおこしの一環として葉山町のPRにもなるフィルムコミッションへの取り組みはいかがかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁をどうぞよろしくお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

畑中由喜子議員の御質問に、私が所管する箇所につきまして答弁をさせていただきます。
初めに、近年の大規模災害時における事例から、日ごろの教育・訓練の有無が生死を分けることが明らかとなっている、学校・保育園等での子供たちへの危機に対応する教育が必要となるが、どのように取り組んでいるのかとのお尋ねでございますが、葉山保育園につきましては毎月1回避難訓練を行うとともに、9月には防災の日を設け、災害伝言ダイヤルを利用した引き取り訓練、給食に備蓄してある非常食を使用するなどしております。また、日々の保育でお散歩など、園から離れて行動する際には、保育士が必ずラジオ、救急用品、軽食などを入れた災害用リュックを携行して、子供たちに自然と防災の知識や災害時の行動などを身につけることができるようにしております。学校につきましては後ほど教育委員会より御答弁をさせていただきます。
次に2点目、東日本大震災の教訓から、環境省は災害時のペット対策の基準を定めた。当町における取り組み状況を伺うとのお尋ねですが、現状の葉山町避難所運営マニュアルでは、ペットの避難対策については屋外スペースで管理する計画ですが、より詳細、具体化するよう検討中であり、その一つとして本年11月実施の総合防災訓練では、項目にペット同伴避難者対応訓練を取り入れ、広く町民の皆様に災害時のペット対策について周知し、訓練実施後はマニュアル等の検証を図りたいと考えております。また、昨年12月25日に当町と逗子市、鎌倉市が連名で、湘南獣医師会と災害時の動物救助活動に関する協定を交わしたところでございます。内容といたしましては、災害時における動物保護や、治療・救護活動に対し協力をいただくものです。湘南獣医師会とは平時から協力体制を保持しながら、連携の強化についても引き続き話し合いをしてまいりたいと思っております。
次に、ごみ問題について。全町域の戸別収集への準備状況と開始時期について伺うとのお尋ねですが、本年2月より先に戸別収集を実施しております一色台、牛ヶ谷戸地区に、向原、森戸、元町高砂地区を加えた拡大地域で、全町戸別収集実施に向けたごみの減量、収集効果等の検証を実施しているところでございます。全町で戸別収集を行うに当たり、収集ルートの検証や、資源ステーションの絞り込み等の作業を進めております。今後は全町へ向けた行動計画をごみ減量推進会議等を活用し、検討を進めているところでございます。また、開始時期については5月より検討を開始し、6月7日のごみ減量推進会議にて、平成26年6月に全町で戸別収集を行っていく方針で検討を進めてまいります。
3項目目、地球温暖化対策についての1点目、第三次葉山町地球温暖化対策計画の進捗状況と今後の対応についてのお尋ねですが、進捗状況については毎年1回、温室効果ガス排出量を集計し、ホームページにて公表をしております。また、本計画では平成21年度を基準として、温室効果ガス排出量削減目標を平成27年度までに20%以上削減としておりますが、焼却炉の停止等により、平成23年度では62.7%の削減となっており、既に目標を達成している状況となっております。このように、本計画につきましては温室効果ガスの排出量が大きく削減されたため、計画の改定を検討しているところであります。
次に2点目の、地球温暖化対策として再生可能エネルギーの導入を考えるべきではについてのお尋ねですが、最近のエネルギーをめぐる経済的社会環境の変化により、再生可能エネルギー源を利用することの重要性がさらに増大してきております。再生可能エネルギーの導入につきましては、本町の地形や気候などを考慮しながら、効果的かつ効率的な方法の取り組みを検討する必要があると考えており、先進事例等の調査研究をしてまいりたいと思っております。
4点目、神奈川県緊急財政対策についての県緊急財政対策の対象となっている葉山町内の県有施設に対するその後の進捗状況はどうなっているのかとのお尋ねでございますが、神奈川県では厳しい財政状況のもと、昨年1月に緊急財政対策本部を設置し、同年10月にすべての事務事業をゼロベースから見直す緊急財政対策を取りまとめました。この緊急財政対策にはさまざまな視点から検討がされており、県有施設の見直しについても盛り込まれております。葉山町においても、はやま三ヶ岡山緑地、葉山公園が移譲を含めた検討と位置づけられ、これまで県と協議を進めてきましたが、はやま三ヶ岡山緑地、葉山公園、ともに神奈川県、あるいは町のどちらかが維持管理しても利用者に影響がないこと、また、突発的なコストがかかることなどを考慮すると、町が移譲を受けて管理するメリットがないため、現時点では引き受けすることは考えてはおりません。
5項目目、観光行政についての観光行政まちおこしの一環として、葉山町のPRにもなるフィルムコミッションの取り組みはどうかというお尋ねでございますが、映画、テレビドラマ、コマーシャルなどのロケーション撮影を通して、地域の知名度が上がり、地域経済や観光振興に大きな効果があることは十分認識をしております。現在これらのメディア業界から本町に問い合わせがあった際は、主に産業振興課が窓口になってロケ地や撮影支援に係る情報を提供しております。また、本町の海岸は既にメディア業界で知られておりますので、年間を通じてテレビ番組や雑誌の写真撮影など、数多く利用されております。このようなことから、当面は現在のような対応でメディア業界へ情報提供の支援を行っていきたいと考えております。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。

教育長(豊田茂紀君)

7番畑中議員の御質問にお答えいたします。災害対策についての1番目、近年の大規模災害時における事例から、日ごろの教育・訓練の有無が生死を分けることが明らかとなっている。学校や保育園等で子供たちへの危機に対応する教育が必要となるが、どのように取り組んでいるかとのお尋ねの、小・中学校での取り組みについてお答えいたします。3.11東日本大震災を受け、当町といたしましては学校防災計画を改定し、各小・中学校に通知したところでございます。また、各小・中学校では同計画をもとに、学校防災マニュアルを見直すとともに、火災を想定した訓練、地震を想定した訓練、地震と火災をあわせた訓練、休み時間の予告なしの訓練、児童・生徒の引き渡し訓練、一斉下校訓練等、さまざまな災害を想定し、年4から5回程度訓練を実施しております。また、これら今までの避難訓練や防災教育に加え、津波による浸水が予想される一色小学校と葉山小学校では、新たに津波を想定した校舎屋上や高台への避難訓練を実施するなど、あらゆる災害に対応できるよう取り組みをしております。災害時における防災教育は児童・生徒の命にかかわることから、今後も訓練等を通して課題を明らかにし、よりよい防災教育、避難訓練を実施していくことが重要だと考えております。以上であります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

7番(畑中由喜子君)

御答弁をありがとうございました。それではまず、災害対策についてから再質問をさせていただきたいと思います。まず、保育園のほうなんですけれども、町長が御答弁いただきました。園の…園を離れているときにも対策がとれるようにということで、工夫をしておられるということでございますけれども、保育園のほうには防災マニュアルというものは存在するのでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

園におきましてもですね、緊急対応の防災マニュアルは設置しております。

7番(畑中由喜子君)

小・中学校のほうの、文科省のほうですから学校の対策のほうなんですけれども、神奈川県はこの5月にマニュアルの作成指針を改定したところですけれども、保育園のほうではそれがアップツーデートなものになっているんでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

これはホームページ等でですね、これは掲示…掲載しておりませんが、まず必要性がある保護者の方には必ずこのマニュアルは提供してですね、いざ、その緊急時の災害時に対応できるようにも対応はさせていただいております。

7番(畑中由喜子君)

ちょっと今の御答弁がはっきり聞き取れなかった部分があるんですけれども、マニュアルは存在すると。それで、ただそれをいかに生かすかということがやはり一番大事なところだと思うんですけれども、保護者の方たちにもお配りするというふうに言われました。ともにマニュアルを理解して、避難などのときに生かしていくという考え方でよろしいんでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

葉山保育園の話をさせていただきますと、まず、避難またはその災害時の対応というのはこれは当然のことなんですが、一番は保育園にいる職員がですね、まず一番気を持っていなきゃいけないのは、園児をいかに安全なところに確保する、けがをさせないという認識をですね、職員にまず一番大事に持ってもらってます。これは当然のことなんですが、意識を持ちながらその災害対応マニュアルに従いまして、先ほどの町長の答弁ありましたけども、月一度の避難訓練や、9月には防災の日を設けて災害伝言ダイヤル、保護者のですね、引き取り行動等行いまして、より一層の保護者に対してですね、確実な災害対策できるような対応には努めております。

7番(畑中由喜子君)

何よりもやはり保育園って小さな子供たちがいるところですので、中には1歳未満の赤ちゃんもいます。そういう場合に、結局その繰り返し繰り返し避難…訓練をするということが何よりも大切になってくることだと思います。これはもう東日本大震災のときの教訓から本当に明らかになっていることだと思うんですね。ですから、今、月に1回やってらっしゃるということでございますけれども、それを必ず実行する、あるいは抜き打ち的に回数をふやすということも必要かと思いますし、それから保護者をどう組み込んでいくか。働きに出ていらっしゃる保護者が多いわけですから、必ずしも町内にいらっしゃるとは限りませんし、その辺の連携の取り方も非常に重要になってくるかと思います。ですから、保育園を運営しているという責任上もその辺のマニュアルの取り扱い、それから周知の方法、それから何度も何度も繰り返し訓練を行うということを肝に銘じて行っていっていただきたいと思います。
で、あと学校の防災マニュアルなんですけれども、先ほどもちょっと申し上げましたけれども、文科省のマニュアルの、学校防災マニュアル作成の手引というものが24年3月につくられておりますね。で、学校防災マニュアルのほうは各学校がそれぞれ学校の特徴も加味しながらつくるものだというふうに私も認識しておりますけれども、神奈川県がこの文科省のマニュアルの作成の手引を受けて、さらにきめ細かい作成の指針を改定したところでございますよね。ちょうどこの5月に改定していると思います。で、それがどのように反映されているのかいないのか。早め早めの対応で、もしかしたらもう各学校では既にそのマニュアルを改訂していただいているのかもしれないんですけれども、今回の県の作成指針は非常によくできているんじゃないかなというふうに思います。その辺の時間差というか、そのあたりはいかがですか。

教育長(豊田茂紀君)

県が発表しました今年度の5月の分について各学校がそれぞれそれを踏まえて、昨年度改訂したものをどうさらに加味して加えたかというところの確認はちょっと私まだ、このきょうの時点ではできておりませんので、今やっている最中だということですが…であります。で、文科省のものを含んでですね、昨年、今、議員がおっしゃいましたように、神奈川県が五十数ページにわたる…あ、ごめんなさい。八十数ページにわたるものをつくりました。私ども葉山町教育委員会としてはプロパーで五十数ページにわたるものをつくった。ただ、この五十数ページにわたるものを、もちろん熟読しておく必要がありますが、毎日教師が通勤のときに持ち歩きはなかなかできないでしょうということで、各教員が各学校の最低限これだけはするということについての1枚、2枚、ページで言えば2ページ、4ページのプリントしたものをポケットにいつも携帯して、勤務場所を離れたところでも、勤務時間内であったり、あるいは勤務時間外でも、どういうふうに自分が動くのかということを、すぐ動けるようにしなさいということは、葉山町プロパーとしてはやらせております。

7番(畑中由喜子君)

先生たちは本当に大変な責任を負っていらっしゃるという、もちろん自覚をして持っていらっしゃるので、日々緊張していらっしゃることだと思いますけれども、やはりこの前の3.11のとき、最後まで子供を引き取りに来られない親御さんもいらしたという現状がありましたし、そのあたりは、割と平穏に過ごしてきた時代でしたから、メールなどのその連絡の取り方とかいうのも決まりがなかったかと思います。でも、これからはやはりメールだけではなくて、ツイッターであったり、町も始めましたけれども、フェースブックであったり、あらゆる手段を講じて、こちらからも発信する、向こうからの情報ももらうという、その双方向の確実なものをつくって、構築していくべきではないかというふうに思うんですけれども、その辺への対応はいかがですか。

教育長(豊田茂紀君)

3.11のあの震災の中から明らかになった課題として、4つ整理をさせ…いたしました。そのうちの2点は午前中、待寺議員のときにお答えしましたが、改めてその4点を申し上げますと、その中には今、議員がおっしゃった部分も入るわけですが、一つは、安全が確保されるまで、児童・生徒を学校で保護することの徹底。葉山町でも去年、ようやく保護者の方が葉山小学校の子供を迎えに来れたのが最後で午前1時過ぎだった。そういうもので教師が添い寝を保健室でしておりましたが。これをしかし徹底していく。2つ目は、津波対策として避難場所の周知及び訓練の実施を新たに加えました。3つ目は、備蓄食糧、備蓄品の充実を行うということで、教職員の分については、これ県が出してくれれば一番いいと私は思ってるんですが、県が出してくれませんので、各市町村立の設置権者がということになるかと思いますが、3日を基準とした水と最低限度の食糧の備蓄を始めたい。4つ目は、議員が今おっしゃいましたように、災害時における多様な情報伝達方法ということで、これについてはちょっとですね、おくれてる部分があろうかと思います。何か私もよくわからないままで171なんていうことを言ったりしてしまうんですが。そういうことを含んでこれについては総体的な重点ということでおくれてますので、なろうかと思います。そういうこの4つの課題について県の新しく改訂されたものを踏まえてさらに充実し、それを訓練の中で実施していきたいというように考えております。

7番(畑中由喜子君)

問題点はかなりはっきりしたわけですので、それへの対応ということをとっていただければかなり万全に近いものができていくのかなと思いますけれども、この学校防災マニュアル、各学校でつくっていただく分についてはどのようなメンバーで構成したところでつくっていらっしゃるのか、これはかなり重要な部分かなと思うんです。学校の先生だけではなくて、子供たちも交えてもいいかもしれないし、いろいろな意見、多様な意見の反映もできるわけですから、そのつくり方についてはどのようなところでやってらっしゃるか伺っておきたいと思います。

教育長(豊田茂紀君)

まことに申しわけありません、現在各学校にある防災体制の組織は学校の教員だけということです。保護者の力、地域の力、あるいは中学校によっては生徒の力も活用できるように検討していきたいと思っております。

7番(畑中由喜子君)

計画が生きたものになるかどうかという点において、それらのことが非常に重要になってくると思いますので、ぜひとも早急にそういう対応をお願いできたらというふうに思います。で、県の防災マニュアルの作成指針というのにチェックリストがついておりますよね、もう御存じと思いますけれども。で、当然のことながら、このチェックリスト、全部各学校では満たされているというふうに考えてよろしいでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

そのように受けとめていただければと思っております。

7番(畑中由喜子君)

町の将来ばかりじゃなく、国の将来を担う子供たちの防災、非常に重要な部分だと思いますので、くれぐれもそごのないようにお願いをしていきたいというふうに思います。
次に災害対策の2点目として、ペット対策に移りたいと思います。このペットの同伴避難ということでは、動物の苦手な方とか、あるいは動物に対するアレルギーを持ってらっしゃるという方もおられるということを踏まえなければならないと思います。で、したがって、非常に多面的あるいは多層的な対応をとらなければいけないというふうに思うんですけれども、そこが非常に難しさもあるかなと思いますが、東日本大震災の教訓を生かすとすればですね、災害が発生した後のその生活の質に大きくかかわる、影響するというふうに考えられますが、その辺、地域防災計画にも位置づけ、これからされるのかどうか。ほんの一文字、ペットに関するというのはあるんですけれども、細かくはないので、どの程度のことを考えておられるか伺っておきたいと思うんですけども。

総務部部長(上妻良章君)

現時点、具体にですね、どのような形で載せるということはまだお答えはできないんですけれども、方向性といたしましては、当然、今、議員おっしゃいましたように、3月11日の経験を踏まえましてですね、そういった部分で位置づけてはまいりたいとは思います。あと細かい内容につきましては第1答弁でお答えしましたとおり、避難所運営マニュアル、これにつきましても11月に実際に想定をしてですね、訓練をしてみようと思ってございます。それを踏まえましてですね、より的確なものを策定してまいりたいと思ってございます。

7番(畑中由喜子君)

横浜市では早々と、これ平成22年の5月なんですけれども、災害時のペット対策という、こういうものができておりまして、飼い主の守らなければならないこととか、防災拠点での飼育のルールとか、あるいは動物救援体系の組織図までつけて、ですから、獣医師会とかのね、との連携ということも含めて、すべてもうこれ網羅してあるというものができています。これ横浜市だけじゃなくて、県単位でやっているところもありますけれども、神奈川県とってもおくれているんですね。横浜市だけが県下ちょっと抜きん出ているのかなと思うんですけれども。やはりこういうものをつくっておいて、飼い主の皆さんにもこれをちゃんと徹底して守っていただけるようにしていかないと、避難先で大変なことになりかねませんので、そのあたりが必要なことなのかなというふうに思いますけれども、いかがでしょうか、その点は。

総務部部長(上妻良章君)

環境省のほうでも非常にわかりやすいチラシをつくってございます。この内容につきましては、これほんと全国共通の内容であろうと思います。協定等は別にいたしまして、避難の方法等につきましては、これも本当に繰り返しますけども、全国的に共通の内容であろうかと思います。私どものほうで単独でこういったパンフレットをつくること、これから皆様とも相談をしながら考えていかなければいけないかとは思いますけれども、とりあえずという言い方はよくないかもしれませんけども、こういう内容を抜粋してですね、ホームページ等でまずお知らせをしていくというのも一つの方法かなと考えてございます。

7番(畑中由喜子君)

おっしゃるように、環境省が初めてペットは一緒に避難をということで、「いつもいっしょに」というパンフレットを出しましたね。そこの指針を配付したところだというふうに伺っておりますけれども、例えばそれをもちろん引用しても構わないかと思いますが、やはり周知しないことには、そういうものがあるということを、一緒に避難することができるんだということ、これ一つの危機管理だと思うんですね。なぜかというと、置き去りにしたペットが野生化する、そんなあっという間には野生化しないかもしれませんけれども、やはり飼い主を失った、はぐれたというのかな、ペットって危険だったりもするわけです。ですから、そのあたりはきちんとした対応がとれるように、飼い主の責任も含めて、町だけの責任ということではもちろんなくて、飼い主の責任も含めて明確化するということ、それから周知するということが大切かと思いますので、その辺の対応をすべきだというふうに思いますけれども。もちろん今度訓練にね、組み込んでいただくということですので、それは一歩大きな前進かと思いますけれども、訓練で直接やるだけではなくて、こういう一応のルールというか、マニュアル的なものもありますということを周知しておく必要があるんではないかと思いますけども、重ねていかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

議員おっしゃるとおりだと思います。その辺につきまして、周知の方法も含めましてですね、早急に検討させていただきたいと思います。

7番(畑中由喜子君)

ちょっと余談になるかもしれないんですけども、毎年ペットのえさの、えさ…会社ありますよね、そこが1世帯当たりのその動物、どれぐらいペットを飼っているかというような集計を出してるところがあるんですけれども、葉山町は非常にそのペットの飼育率が高いということで言われたことがあるんですね。で、このたび犬の登録がどれぐらいかってちょっと聞いたらですね、ちょっとびっくりしちゃったんですけども、この3月31日現在で2,668頭だというんです。で、これって少な過ぎるんじゃないかと思うんですよね。一家で多頭飼いしていらっしゃる方もいるんで、もちろん飼ってない方もいますけれども、余りに少ない数字じゃないかというふうに思います。これ、犬の場合は狂犬病の予防注射が義務づけられておりますし、かなりそのお金のかかる話になってきてしまうかもしれないんですけれども、そうであるとすれば、町のその犬の登録料というか、毎年のものを少し安くするとかして、実数が町がちゃんつかめるようにしていくというのも一つのそのペット管理の問題では必要かなと思うんですけれども、いかがでしょうか、その辺は。あと、昔は猫の登録というのも…登録というか、メダルをつける、迷子になったりしたときに見分けがつくようにということで、そういう登録の制度があったんですけれども、今はもうやっていないそうです。これもペットって犬だけではないですから、猫のほうも災害のときにどっかにいなくなっちゃうとかっていうの、非常に大変悲しいことですから、できればそのメダルみたいなもの、登録番号がついているものを前のように復活させるというのも必要かなって思うんですけども、そのあたりはいかがですか。

総務部部長(上妻良章君)

犬の登録関係につきましては狂犬病等、病気の観点からの登録であろうかなというふうには思います。マニュアルといいますか、環境省のあれの中にもチップを埋め込んでという内容はございました。猫に対して、そういったペットに対してですね、そういったチップを埋め込んで、もし災害が起こった場合でも、いなくなった場合でもすぐにそういう発見ができるというような方策に関しまして、いろいろやってあるところは…やっておるところ、先例地としてあろうかと思いますので、そのあたりを少し調査させていただいて、その効果等もちょっと踏まえながら検討させていただければというふうに思います。

7番(畑中由喜子君)

余り日の当たらない部分の行政運営かもしれないんですけれども、少し検討していただけたらというふうに思います。
次に、ごみ問題についてに移行させてください。この全町的な戸別収集ということで、私は勝手に今年度中に開始できるのかなって、ちょっと期待していたので、ちょっと残念な気もしているんですけれども、先ほどの御答弁で、今後は全町に向けた行動計画を検討中ということですけれども、ございましたけども、この行動計画というのの中身はどういうことが網羅されていることなんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

行動計画というふうに表現しましたけども、準備としてですね、項目が多数ございます。もちろん議員の皆様にも議案として御提案させていただくこともあると思いますけども、例えば資源ステーションの設置するための資源のあの箱をですね、決めて、それを購入する予算が必要だったりとか、もちろん減量していただくのは町民の皆様ですので、皆様への説明会をどのように開き、どのようなわかりやすい資料を配布していくのかといったものについても、減量推進会議や関係の…関係機関を通じてですね、定めていきたいと考えておりますので、もろもろの内容を、種々資料では上がってはおりますけども、またそれも機会を見てお示しをしながら、確定したものについては随時お知らせしていきたいというふうには思っております。

7番(畑中由喜子君)

今、町長お答えいただきましたその中身こそが一番大事な部分じゃないかなというふうに思っておりました。向原、森戸、元町高砂地区に拡大実施したときに、その当初ですね、戸別収集の回収を知らなかったとか、御自分がどこの町内会なのかもよくわからなかったというような課題があったかと思うんです。で、現状それはもうこの3町内会に、3地域においては払拭されたというか、もうクリアしてるという考え方でよろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

新たにですね、追加しました、拡大しました3町内会、ここに関しまして、当初にはいろいろ問題点もございましたけども、現時点ではですね、大きな問題というのは私には話はまだ上がってきておりませんので、そういう状況じゃないというふうに思っております。

7番(畑中由喜子君)

その当初の課題も考えますと、これから全町的な展開を図っていく中で、一番大変なのはやはり住民の皆様にどうやって知っていただくかということだと思うんですね。これはもう、面積も広いですし、対象となる人口も多いわけですから、すごく大変な作業になってくるかと思います。今、町長が行動計画をつくりつつあるところだというふうにおっしゃいましたけども、もちろんその、それらの対策というものが最も大変な部分で、その行動計画の中には見込まれていると思いますけれども、スケジュール的には大体どんな感じでその説明会なり、周知する方策というのをとっていかれるのか。来年6月ということですよね、スタートが。そうすると、もうあと1年ですから、かなり大変な分量の仕事だというふうに思いますけども、いかがですか。

生活環境部部長(成島光男君)

住民への周知でございますけども、まずですね、来年6月から全町実施、戸別収集実施ということで、先ほども町長からお話ございましたけども、資源ステーションの場所等についてですね、早いうちに町内会のほうにですね、お示しさせていただきたい。また、町内会のほうにですね、来年6月から戸別収集を実施させていただくということで説明をまずさせていただきたいと思っております。
それから、住民への説明でございますけども、ある程度集中させてですね、行う必要性もあるかと思っております。余り前にやってもですね、細かい部分について再度と、お尋ね等も来たりします。でも、やはり前回のときは直近でですね、やって、その前の部分というのはやはり不足してまして、住民の方がですね、自分のところがやるんだって決まったということ自体も知らない、説明会で初めて知ったという方もおられましたので、今回につきましてはそういうことがないようにですね、その前段部分でも一回ですね、住民のほうに説明をさせていただいて、実施前にですね、さらに詳細な部分の説明会をやらせていただければなというふうに思っております。

7番(畑中由喜子君)

本当にそこが一番重要な部分だと思いますので、スムーズなその移行に向けて慎重な対応をお願いしたいと思いますし、その都度やはり議会には、みんなも早く知りたいし、安心したいですから、情報をいただきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、地球温暖化対策についてに移りたいと思います。この葉山町の地球温暖化対策計画なんですけれども、もちろんここには委託に出しているものについての削減目標なり、それを組み込む必要はないというのは承知しておりますけれども、現在町はし尿についても、それから燃えるごみについても、プラスチックもすべて外に出しているわけですよね。やはりその排出責任として、この計画のほかにやはり地球温暖化ガスを排出しているということは言えるわけで、それらの責任をどう考えるかということなんですけれども、その点はいかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

葉山町の地球温暖化対策実行計画の中ではですね、今、議員が言われるようにですね、し尿、またごみ等を委託して他のところに申し込んでおります。これらについてのものというのは反映はしておりません。町の計画の中で反映しておりませんけども、私たちとしましては温暖化対策の実行計画としてですね、扱ってる課としてですね、そういうものを無視して町の中だけが減ればいいというものではございませんので、ごみ量を減らすとかですね、し尿につきましては、今対策をさせていただいております。そういうものも含めた中でですね、検討はさせていただいているというふうに思っております。

7番(畑中由喜子君)

部長がそういうふうに責任を全く感じないというわけではないという御答弁をいただいたので、ちょっと安心したんですけども、し尿については今後下水道で処理することになりますが、そうすると、下水道の処理場でのCO2の発生が高まるということもあろうかと思います。あとですね、町民の皆様にもこれは協力を仰がなければいけない部分だと思うんですね。以前には「我が家の環境家計簿」ということで、電気やガスなどのその使用料をチェックしながら減らしていく方向で御協力をお願いしますということもやっていたんですけれども、町民への協力要請ということはどう考えてらっしゃいますか。町にその義務はないかもしれないですけれども、町全体としてやはりCO2を減らしていくということを考えなきゃいけないと思いますので。

町長(山梨崇仁君)

温暖化という直結した課題についての啓発というよりもですね、次の御質問でいただいている再生可能エネルギーという形での間接的な啓発実行のお願いという形になると思います。そういった中で今年度増額させていただきました太陽光の設置補助などというものは引き続き行ってまいりたいですし、他の議員の皆様からも町として太陽光を啓発する方法を検討したらどうだといったことをいただいておりまして、目下それについても費用とですね、費用対効果についての検討をしているところがございますので。直接的ではありませんけども、町としてもそれについての意識を促す方策についてはしっかりと持っていきたいというふうには思っております。

7番(畑中由喜子君)

わかりました。次のほうに移りたいと思うんですけれども、この温暖化計画…対策計画については見直しを図られるということですが、その際は結局、今、A重油の使用が激減したことによって、つまり、し尿もそれからごみも焼却炉がとまりましたので、見かけ上という言い方したらいけないかもしれませんが、目標値を大幅に上回って達成したというふうになっているかと思います。これからさらなる町としての努力もしていかなきゃいけない中では、ぜひともこの計画を前倒しでつくり直すということをしていくべきだというふうに申し上げておきたいと思います。
次に、再生可能エネルギーの導入を考えるべきというところでございますけれども、町は残念ながら、前にもこれ議員さん、ほかの議員さんも取り上げておられますけれども、町の施設でのその太陽光発電の設置などはしておりませんので、そのあたりもその住民の皆様にお願いする、補助金は出しているとはいえ、町自身の努力もしていくべきだと思いますし、今いろいろな技術が発達いたしまして、小水力電力…発電ですね、小水力発電というのもありまして、東京都の葛西再生センターでは、これは下水道の放流水を利用した小水力発電だそうです。そういうようなものもございますので、ぜひとも町としても独自の研究もしていただきたいと思いますけども、そのあたり、お考えはいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

私も以前にですね、下水…公共下水の排水、また町の河川において小水力の可能性について検討したことはございますが、残念ながら町の水力については非常に弱いものがありまして、小水力としてはちょっと小さ過ぎる小水力ではないかということで、検討を取りやめた経緯がございます。技術革新などで新たな方法がですね、もし御提案いただけることであれば、積極的にそれについては議論にまぜていただきながら、実現に向けて検討していきたいというふうには思います。

7番(畑中由喜子君)

技術は日進月歩でございますので、本当に小さな、一つの家庭向きの発電、水力発電というのもあるぐらいですから、大規模…大規模じゃないですけれども、町の下水施設が小さ過ぎるということもないのではないかというふうに思います。この辺はまた研究を重ねていっていただきたいと思います。
次に県の緊急財政対策なんですけれども、これ先ほど申し上げましたように、県営住宅も経営資源の見直しだとか、民間借り上げ方式の活用だとか検討だとかというほうに方向性が出ております。ですから、町にとっても全くの無関係な部分ではないし、それから補助金の削減見直しでは、湘南国際村センターの管理運営経費負担金が3,719万円の削減、それから海岸清掃事業の負担金が496万円の削減というふうになっています。これは町にも直接…国際村センターのほうは直接ではないかもしれませんけれども、海岸清掃の事業では直接関係があるかと思いますし、県とのその連絡を密に行って、県の言うままに削減されてしまうということのないように、それこそ外交力を生かして町長には奮闘していただきたいというふうに思います。いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

地方分権の中で神奈川県、国ともですけども、対等な関係を築いていけるものというふうに信じておりまして、神奈川県のほうで財政が厳しいからと言われれば、町がそれは厳しいものを与えられるというものでありますから、それについては一定の拒否をしつつ、神奈川県とはですね、ともに生産性のあるような議論の中でどういうふうに公共施設を管理していくかについての議論を深めていけるよう、しっかりと意見を申し上げてまいりたいと、そういうふうに思っております。

7番(畑中由喜子君)

それと、三ヶ岡山緑地と葉山公園なんですけれども、町が移譲を受けて管理するメリットがないというふうな御答弁だったんですけども、逆にこれを移譲を受けてしまったら、町の持ち出しはどれぐらいかということは非常に危機感を持ちます。ですから、この辺もその県有施設の保持ということで交渉を重ねていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思いますし、その辺も抜かりなく対応をお願いしたいと思います。
最後の観光行政についてなんですけれども、実はこのフィルムコミッション、私たちは昨年10月に総務建設常任委員会で尾道市のフィルムコミッションの取り組みについてということで視察を行ってまいりました。で、尾道市と葉山町ではその歴史的な背景も景観の成り立ちも異なりますけれども、葉山町の観光行政、まちおこしの一環として役立つものがあるんじゃないかなというふうに考えますので、ちょっとその尾道のフィルムコミッションのことを御紹介したいと思います。尾道で行われるその映画やテレビ、コマーシャルなどの映像制作に関する各種サービスを提供することを目的としてこのフィルムコミッションが立ち上がったそうでございます。尾道市と尾道商工会議所及び尾道観光協会の3者で立ち上げたということなんですね。このあたりも葉山町にも生かせる部分じゃないかなというふうに感じました。実態としては、尾道市が行政としてですね、イニシアチブをとっているという、ちょっと全国的には珍しいケースかもしれないんですけれども、町が全面的に管轄しているということだそうです。直接的に町にその収入をもたらすかというと、それは違うんですけれども、間接的にですね、町が活性化する、それから、あとは商業施設に人が集まるようになる、何よりも町の名前が売れるということ、これは重要なことじゃないかというふうに思いますし、観光協会や商工会などと連携していく事業ということで見るべきものがあるのではないかというふうに考えますので、ぜひこれはですね、町としても真剣に取り組んでいただくべきじゃないかと。これは町にも生かせる施策ではないかというふうに思います。これ、郷土愛も、こんなにきれいな町、こんなにいい町に私たちは住んでいるんだという郷土愛も生まれるような、そういう取り組みになっていっているということなんで、これは葉山にとってもすごくメリットのあることじゃないかと思うんですけれども、元気のある葉山町に期待をしていきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

先ほど1回目の答弁でも申し上げましたけれども、比較的葉山町の場合はそのメディア関係者には知られておりまして、昨日も加山雄三さんが出ている葉山の散歩、私も録画して見てたんですけども、よく頻繁に雑誌やテレビなどで見かけることがあります。フィルムコミッションとしてですね、町がその、先ほどの尾道のケースというのは私もこれから勉強しなければいけないと思いますけども、町が独自に許可を与えたりとか、推進をしていく中でですね、メディア関係者との関係を構築するというよりも、住民等の中でのそういったメディアのあり方というものを先にですね、確保するほうが大事なんじゃないかというふうに思っておりますので、今の状態をしばらく続けながらですね、住民に愛されるフィルムコミッションの姿といったものについて形をまとめていきたいとは思っております。

7番(畑中由喜子君)

町が許可を与えるということではなくてですね、情報提供を積極的にするということなんです。ですから、黙って来るものを受け入れるだけではなくて、町も積極的に動くということだそうです。この、ちなみにこのロケには職員が1人張りつくそうです。その経費としては30万ということなんですけれども、職員の経費じゃないですよ。その…いや、もらうんじゃなくて、職員が張りついて宣伝をしたりするという、その経費が30万ということです。これ視察報告書、後ほど町長に差し上げますので、かなり詳しく書いてありますから、ぜひ御研究をよろしくお願いいたします。
以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて7番畑中由喜子議員の一般質問を終わります。以上で一般質問を終結いたします。
この際、暫時休憩をいたします。再開は午後3時35分といたします。(午後3時01分)

議長(金崎ひさ君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時35分)

議長(金崎ひさ君)

日程第2「議案第7号平成25年度葉山町一般会計補正予算(第3号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、議案第7号平成25年度葉山町一般会計補正予算(第3号)につきまして、御説明申し上げます。
1ページ、第1条に定めますとおり、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ5,719万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ89億4,487万1,000円とさせていただくものでございます。それでは、補正予算書の6ページ以降並びに別冊の歳入歳出補正予算に関する付属説明書により順次御説明申し上げます。
歳入、第15款県支出金、第2項県補助金、第2目民生費県補助金の安心こども交付金事業費補助金777万円、第3項委託金、第5目教育費県委託金のかながわ学びづくり推進地域研究事業委託金58万円、並びに第18款繰入金、第1項基金繰入金、第2目公共公益施設整備基金繰入金4,884万6,000円につきましては、付属説明書の11ページにその説明を記載させていただいております。内容といたしましては、安心こども交付金事業費補助金につきましては、神奈川県安心こども交付金事業費補助金交付要綱の改正により、児童虐待防止対策、子ども子育て支援制度にかかわる電子システムの構築等に対して、新たに交付されるものでございます。なお、付属説明書11ページの内訳中、児童相談事業293万5,000円のうち29万7,000円、入所児童委託事業の29万1,000円及び保育所費の職員給与費193万2,000円は、当初予算で既に計上させていただきました児童虐待防止対策に係る経費に対して交付されることとなり、財源更正をさせていただくものでございます。かながわ学びづくり推進地域研究事業委託金につきましては、地域の実情や課題を踏まえ、児童・生徒の学力向上を図ることを目的に行う研究事業に対して交付されるものでございます。公共公益施設整備基金繰入金につきましては、し尿等下水道投入施設設置事業への財源充当のため取り崩しを行うものでございます。
続きまして、補正予算書の8ページ、歳出、第2款総務費、第1項総務管理費、第1目一般管理費の職員研修事業の3万円から、第4款衛生費、第2項清掃費、第3目し尿処理費のし尿等下水道投入施設設置事業4,884万6,000円までは付属説明書の12、13ページにその説明を、補正予算書の10ページ、第8款消防費、第1項消防費、第2目非常備消防費の消防団車両等維持管理事業7万1,000円から、第9款教育費、第1項教育総務費、第3目教育指導費の学校経営研究推進事業の58万円までは付属説明書の12ページから15ページにその説明を記載させていただいております。内容といたしましては、職員研修事業の自主研究グループ活動奨励金では2団体の申請があったことから、1団体分の3万円を増額させていただくものでございます。児童相談事業では、児童虐待防止事業の体制強化を図るため、訪問等に使用する車両を2台購入させていただくものでございます。また、子ども・子育て支援新制度推進事業では、子ども・子育て会議の開催を4回とさせていただくための更正増、並びに子ども・子育て支援新制度移行に伴う電子システムの構築に必要な事前調査費について予算計上させていただくものでございます。し尿等下水道投入施設設置事業では、葉山浄化センター内に、し尿等を投入する施設を設置させていただくものでございます。消防団車両等維持管理事業では、当初予算で購入費を計上させていただきました消防第2分団積載車につきましては、国から無償貸し付けされることが決定し、購入に伴い貸し付けが予定される平成26年2月まで現行車両を使用する必要が生じたことから、車検等必要経費を計上させていただくものでございます。消防車両整備事業の消防第2分団積載車につきましては、ただいま御説明をさせていただきましたとおり、国からの無償貸し付けが決定したことに伴い、購入費用を更正減させていただくものでございます。学校経営研究推進事業では、地域の実情や課題を踏まえ、児童・生徒の学力向上を図ることを目的に、神奈川県からの委託を受け研究事業を行うものでございます。
補正予算書10ページ、第12款予備費につきましては、歳入歳出額の調整のため、466万7,000円を増額し、補正後の額を6,280万6,000円とさせていただくものでございます。
以上、補正予算(第3号)につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

13番(窪田美樹君)

補正予算の12ページ、児童相談費、軽車両2台ということなんですけれど、この軽車両2台というのは、2台必要だから2台買われるんだと思うんですけれど、今まで、これを1台ならって思うんですけど、2台なきゃいけないっていうか、2台どうしても必要だったから2台買うのか、この2台の必要性を教えてください。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

今回、2台計上させていただいているものはですね、現在、子ども育成課では専用車1台を所管しております。もう1台につきましては、管財課が管理してます共用車を利用しながら、児童虐待、家庭訪問等の活動をしております。今回、その2台につきましては、実際に年間相談件数が、または指導件数が約900件か1,000件近くの訪問相談や指導を行ってます。そのために、専用的なものがもう1台追加されればですね、一層、児童虐待防止も図れるということを想定した中でですね、2台の購入をお願いするものでございます。

13番(窪田美樹君)

もう1台っていうんなら、もう1台でいいと思うんですけど、これがもう2台っていうのが、総務課から今借りてるもののほかに、それを返してもう1台、だから現状3台必要だっていうお話でしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

現にある今その専用車でございますが、かなり老朽化が激しい車になっております。使用年限が10年以上と、使用しておりますので、今年度にはですね、廃車しなければならないというのが予測されますので、そういうのを含めて、今回2台を要求をさせていただきます。

14番(近藤昇一君)

今の問題ですけども、当初予算にね、例えば消防はさ、非常備消防で、もう今月…今月じゃない、ことし買いかえるつもりでいたけども、国から貸与が受けられるからっていう形ですよね。で、更正減していると。この軽車両については、歳入では先ほど安心こども交付金、これは費用が決定したから買うんだっていうことなんですけども、この費用がなかったら、買わなかったっていうことなのかな。それだけ必要なものであるならば、当然、当初予算の中に組まれてて、もう1台も廃車しなきゃならないような状況だったら、1台買う予定でいたと。それで、安全こども資金交付金…安心こども交付金というのが決まったから、一般財源を更正減して、財源の振り替えですというならわかるんだけど、何か、いきなりもう6月でもって、国から交付金もらえるから車2台買うんです。本当に必要だったのっていう疑問を感じてしまうんですよ。その点は、町長いかがですか。必要だったら、だって予算組んでたでしょう。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

申しわけありません。ちょっと私からお話しさせていただきますと、今回、2台購入につきましては、当初予算に計上はしておりません。これはなぜかといいますと、必要性は確かにございました。なおかつ、老朽化しておりますので、いずれは廃車しなきゃならんという状況にあります。その中で、その廃車については、今年度まだ車検がございますので、今年度はそれを使用しようということで、その事務のみは知っておりました。ただ、今回、神奈川県の安全安心こども交付事業の中でですね、要綱の改正がございました。これはことしの4月25日に要綱改正が一部ございまして、今まで車両購入につきましては、神奈川県とそれから政令指定都市だけが、その補助要綱の中での対象団になっておりました。25年度から市町村が対象になったわけです。25年度だけの対象になっておりますので、最終的には、将来必要性はございますためにですね、その補助の、補助率につきましても10分の10と、すべてその県費で賄えるということがございましたので、今回補正としてですね、計上させていただいた経緯がございます。以上です。

14番(近藤昇一君)

必要なものであるんだったら私も否定しないんだけども、何か計画性がないようなね、気がしてしまうんですよ。たまたま、その要綱が変わったから、で、10%になった。じゃあこの際だから2台買っちゃおうよと。本当に必要であるならば、当初から当然ね、これはまだ1台ならわかるんですよ。いきなり2台ってね、どうもね、腑に落ちない。要綱をいろいろ見てみると、別に備品とか車買うだけじゃなくて、いろんな事業にこの交付金充てられるんだよね。何となく、こういうの見ちゃうと、いやもう、確かに、先ほどの説明の中ではさ、訪問活動、相当な数やってる。必要なのはわかるけども、ほかにやることなかったのか、ほかの事業に充てられなかっなってな疑問が、変に勘ぐってしまうと、思うに、車買っとけばいいじゃんっていう話になってるんじゃないかってね。当初から、そういう計画になってて、この財源振りわけでやったと。そのお金については、別のこの事業に使うよというんだったら、これ理解できるんですけども。私は、本来であるならば、そういう予算の組み方すべきだと思うんですけども、その辺、町長、ちょっと見解だけ伺っておきますけども。

町長(山梨崇仁君)

原則論としては、近藤議員がおっしゃるとおり、当初予算において計画的に購入についてはお示しをすべきだというふうには考えております。ただ、今回の場合は、県のほうの要綱の変更に対する、町のですね、むしろ迅速な対応による、一つの成果とも考えていただければと思いますけども。25年度限りでございましたので、必要性があって、今までは効率的にやらなきゃいけないという中ではですね、我慢する部分があったと思いますけども、それについて、ある意味チャンスと見てですね、担当のほうもこういう議案を提案させていただいているところがございますので、ぜひ、原則としてはもちろん当初予算ありきということは理解をしておりますけども、一方で、そういったチャンスについてはしっかりととらえていくという職員の姿勢も評価していただきたいというふうには思っております。

14番(近藤昇一君)

本来だったらそういう形が必要だし、ただ、今回の場合に、車がいきなり2台ふえる、1台は更新っていう形、だから1台ふえるっていうような形になりますよね。共用だったやつを、共用じゃなくすかどうかわかりませんけど。それに対応する人員というのは十分いるのかどうか。車があるけども、それに対応できる人員がいなければ、何の意味もないっていうことになるんだけども。それは十分、大丈夫だということでよろしいですか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

今回、2台購入をさせていただく予定でございますが、実際、今、専用車または共用車を利用させていただいてですね、ちょっと細かい話が入りますけども、妊婦さん、それから新生児から、それからあとですね、未熟児の方のですね、世帯へ、実際に相談や指導に伺ってます。これは、保健師がですね、すべて資格や経験を持ったことをですね、積んだ中でその子育てに困らないようにですね、楽しいことができる、すばらしいことができるためのですね、ことの話をしながら、なおかつ、それに子育てはすばらしいんだということをですね、それが一番の児童虐待防止につながるということで、今、活用している保健師さんをフル活用してですね、行っておりますので、人数的には、今は限界かもわかりませんが、2台あればですね、相当な活用ができるというふうには考えております。

4番(守屋亘弘君)

付属説明書の14ページと説明文では15ページに関する教育指導費についてお伺いしたいんですけれども。歳入の項目では、県支出金のうちの県委託費になってるんですけれども、逆に言うと、町は受託したっていうことでしょ。この金額58万円で、どの程度の学力向上が見込めるのか教えてください。これ、なお、これでその条件が満たされるのか、あわせて教えてください。

教育長(豊田茂紀君)

簡潔に申し上げますと、この事業だけで学力がこれだけ向上するというようなことは、なかなかそれは、申し上げることができない部分だというように思っております。長期的に、あるいは中期的に、中期的っていうのは、小学生だったら6年間で、中学生だったら3年間でというような形で、この児童や生徒がどういうふうに学力を向上させていったかということは、その6年経過、3年経過の時点で見ることはできますが、さらに長期的なものという見方もあります。しかし、だからといって、はかることができないから、ただこの事業をやればいいんだということにはならない。やっぱり基本的には、授業力を向上させ生徒の自力的な学習の状況を家庭とも協力してつくっていくことによって、数字にはあらわれない形で出てくるものかというふうに考えております。

4番(守屋亘弘君)

では、そういうものも含めてね、3年だろうと6年だろうと、それはいいんですよ。だけど、少なくとも、目標的なね、数値なんかあるんでしょう、違いますか。どの程度学力を向上させるか。それは確かに、数字的にはあらわせないものがある。ところが金額はね、58万円だと。だから、逆に言えば、十分条件なんですかって、こういう補正で、予算を組んだと。それは何とも言えないんなら、そのね、58万円なる金額を補正で組んだっていう目的があるんでしょう、単純に考えれば、そういうことでしょう。だから、どういう目標があって、どういう方向に、学力向上というようなことであればね。ただ単に、数字的にはあらわせないんだと。じゃあ金額は58万円で絶対条件なのかね。足りてるのか足りないのか、それぐらい判断はつくんじゃないですか。

教育長(豊田茂紀君)

十分条件かというように言われれば、それは必要条件というような言い方になるのかもしれませんですね。じゃあといって、ここで私が、学力テストの葉山町の小学生・中学生、6年生と3年生の点数を全国平均の何点上にしますとか、そういうような形を申し上げる関係ではないというふうに思ってます。そういうような目標を立てるものではないというようには思っておりますけど、そういう意味では、数字は学力向上がどういう形で数字としてあらわれているのかというと、申されますと、それはあらわすことはできないというように思っております。

4番(守屋亘弘君)

そうすると、町が申請したんですか、この補正予算を組むに当たって、ただ、県からお金が降ってきたっていうことですか。委託費というなら、単純な発想で言えばね、受託したんでしょう、町として。

議長(金崎ひさ君)

いいですか。

4番(守屋亘弘君)

どういう方法でね、この補正予算が組まれたんですか、目的は何なんですか。

教育部部長(高梨勝君)

これは神奈川県学びづくりの推進事業ということで、全県下を対象に平成20年から始まりまして、最初は20年は1地区、21年が6地区、22年も6地区という形で順番で全地区が行うと。それで、葉山町は25年から26年の2カ年を神奈川県の指導、これ先生の指導力を上げる、授業力を上げるという研修、事業の研修会という形の事業内容になってますので、そういうものを2年間行っていくということで、これ県下そういうふうな形の、こういう形でやりなさいっていうのできてます。そういう形で、25年、26年が4月の23日に決定通知が来たもので、この補正予算という形で計上させていただいております。

4番(守屋亘弘君)

じゃあ、葉山町は、これ補正が58万円ですけど、全体はどの程度の金額になるんですか。だから、今のね、教育部長の答弁だと、初めからそういう答弁してくれればわかりやすいんですよ、そうでしょう。県との町との関係はこうだと、それで、今申し上げたとおり、全体金額はどの程度になるんですか。

教育部部長(高梨勝君)

25年度につきましては、10地区が選定されてますので、58万円の10ですから、580万円と、単純になります。地区というのは、市町村単位ですので、2市8町がこの対象になってますので、580万円が県の補助金で、そのうちの私たちは58万円をいただいております。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。

14番(近藤昇一君)

これは、今の関連なんですけども、単年度、予算としてはね、単年度なのか、次年度もやっぱり継続していくのかね。

教育部部長(高梨勝君)

今回は補正ですが、来年は当初予算で、26年は継続という形になるので当初予算に計上させていただくようになると思います。

14番(近藤昇一君)

計算としては2カ年、25、26。その以降は、ちょっとわからないと。事業としては、どんなことを考えてるんでしょう、58万円使って。

教育部部長(高梨勝君)

各校でですね、大学教授を招いて、指導力等の講演会を行います。それから、各校において、公開授業という形で、1つの授業を大学の先生とかうちの指導主事、各校からのそういう研修課題に参加させる者を決めまして、見ながら、今の授業がどのようなところに課題があるとか、みんなでその辺の指導力の向上のために行うのが主な趣旨という形になっております。

14番(近藤昇一君)

2カ年の事業ということですけども、それ以降、これらのことについて、町としてはどのように考えて。当然、県の委託事業かもしらんけども、委託料が出るからやるんだじゃなくて、町としては、このような事業が必要だと考えたからやると思うんですよね。ですから、県の委託料があろうがなかろうが、必要なものであったらば、やらなきゃいけないと思ってるんだけども、その辺の教育委員会との考え方を伺っておきます。

教育長(豊田茂紀君)

これは2年間で終わることになるかもしれませんが、その内容は、そういう同じ事業名にするかどうかは別として、町としては継続していく、それは一貫して教師の授業力の向上、児童・生徒の学力の向上をベースに、柱は4つあるんですが、そのうちの一部だけ申し上げましたけれども、それを続けていく。ただ、その27年度以降やったときに、今年度のように大学教授を例えば呼んで、講演会と公開、校内の公開授業と授業方法の改善を中心とした研究協議をするということを中心にはしないで、大学教授に頼らずに、指導主事やベテランの教師、あるいは、退職校長などの力を活用してやっていくというようにしていくことが考えられると思っております。

14番(近藤昇一君)

ということは、先の話だけどね、27年以降、その予算的にはどうなのかなと私は心配してるんですけどね。県の委託、こういう補助金がなくなった段階では、もうやれないということじゃなくて。当然、もし必要であるならば、町はね、予算を組むと思うんだけどね。その辺は、予算化は必要ないということでよろしいんですか。でないと、町長自身、町長のほうの決意もね、伺っておきたかったと思うんですけども。

教育長(豊田茂紀君)

この今回の58万円の内訳の報償費がほとんどになりますが、そういうものが中心になる予算というようには考えおりません。もちろん、ゼロということも考えておりませんが、最少の費用で効果をさらに上げていけるものとして進めていきたいと思っております。

議長(金崎ひさ君)

ほかに。

14番(近藤昇一君)

もう1点、消防なんですけども、この経過についてちょっと、どういう経過でね、町は買いかえるつもりでいたけども、貸してくれるっていうのがあったから、それに乗ったということなんでしょうけども。これは、何ですか、どういう経過でね、葉山町に来るのかね。葉山町が選ばれたのか、それとも葉山町が申請して、先ほどの県の事業みたいにね、教育委員会の事業みたいに、町が申請して、そういうふうに決定されたのか、その辺、ちょっと経過みたいなものを教えていただきます。

消防長(小山正彦君)

どうやって、これ無償貸し付けが選定されたかということですが、これ平成25年の1月に国によります平成24年度補正予算(第1号)に消防団を核とした地域総合防災力強化事業として、車両・資機材等を無償貸与すると補正予算が通りました。これを踏まえまして、神奈川県安全防災局より、消防団にかかわる無償貸与車両等に関する意向調査がありましたので、葉山町としては、小型ポンプ積載軽自動車両、それと安全装備品を含みます資機材を要望したところ、無償貸与が決定したと、そういう流れでございます。

14番(近藤昇一君)

県内では、ほかにもそういう例はあったということでよろしいんですね。葉山町だけっていうことですか、今回は。

消防長(小山正彦君)

県内では、横須賀市、それから寒川、それから葉山、真鶴という、この4市町が選ばれました。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。

消防長(小山正彦君)

すいません。1つ町が間違えました。大磯です。

1番(鈴木道子君)

ちょっと、1点だけ小さなことですが、お伺いしたいんですけれども。職員研修事業、2団体の研修、研究活動を行うということですが、まず最初に、その2団体をまず教えてください。

総務部部長(上妻良章君)

2団体でございますけれども、任意ではございますけれども、公園リニューアル実行委員会という団体と、葉山のツアーデスクという団体の2団体でございます。

1番(鈴木道子君)

すいません、おおよそ中身は、おおよそどういうことを研究なさいますか。

総務部部長(上妻良章君)

花の木公園…公園のリニューアルでございますけども、花の木公園の活性化、ツツジでありますとか芝生の回復、管理方法の研究でございます。ツアーデスクにつきましては、住宅の町としてのニーズが高い葉山に即した観光の研究という形の内容でございます。

1番(鈴木道子君)

そのような研究ですと、私はちょっと1点、ほかの場面でも、またお伺いしたいと思うんですけれども、実は、町じゅうの桜の木が大変貧弱になって、年々貧弱になっておりますね。よく「桜切るばか、梅切らぬばか」という言葉がございますけれども、交通の、交通安全の観点から切らざるを得ないこともあると思うんですけれども、今の花の木公園のみならず、大道のほうの桜ですとか、葉山小学校からの桜ですとか、反対側の、葉山小学校の反対の川の桜ですとか、これは葉山のみならず逗子もそうですし、県内横浜とか、東京とかいろいろありますけれども、葉山の、観光の町葉山として、桜を切る場合には、私は昔、弘前の桜は、リンゴの選定の技術を研究して選定をしてるという話を聞いたことがございます。町全体の観光としてみても、また、先ほどフィルムコミッションの話もございましたし、それからずっとさかのぼれば、今の金崎議長だったと思うんですけれども、桜のテングス病のことでね、一般質問なさったことございますけれども。こういう研究もぜひこの中に、ちょっと付随して入れていただきたいと思うんですけれども。なかなか、これだけの金額で難しいこととは思うんですけれども、葉山全体の景観に大いに影響する桜の状態ですので、こういう研究も期待してよろしいでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

今回の内容につきましては、テーマの限定は私どものほうからしておるわけではございません。下からの…下からといいますか、活動、こういう活動をしたいという形の持ち上がりでございますので、その中で、そういった桜に関してという、なかなか現時点3万円の金額ございますので、これもやってほしいという要望はなかなか難しいのかなというふうに思います。桜に関しましては、今後の施策等の中でですね、考えてまいりたいというふうに思います。

1番(鈴木道子君)

ほかの場面でも、またお話をさせていただきますけれども、これはぜひ、問題意識として、ほかの担当の方も含めて、お持ちをいただきたいということを申し上げさせていただきます。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑。

14番(近藤昇一君)

今回の補正でね、実は第1回定例会の私、一般質問の中で、元気交付金のことについて取り上げたんですけども、まだまだはっきりしないものがあるということで、場合によっては、今6月の補正に組むかもしれないという話もあったんですけども、そういう面で今回、元気交付金については全く触れてないんですけども、その辺の検討は今どのようになっているのか。考えるに、さきの一般質問の中でも出てましたけども、学校の耐震化についても、私は使えるんではないかと思ってるんですけども、その辺の検討はされたのかどうか。

総務部部長(上妻良章君)

たしか3月でもそういったお話があったかと思います。元気交付金につきましては、今、どんな形に該当できるかという形で検討はしてございます。まだ、県から等云々も含めましてですね、どういう形でということはきてございませんので、検討中ということで答えさせていただきます。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を行います。まず、原案に反対の方の討論を許します。
次に、原案に賛成者の発言を許します。

4番(守屋亘弘君)

4番守屋亘弘です。原案に、珍しく賛成の討論を行います。私は、本件、し尿等下水道投入施設設置事業に関して、ひときわ思い入れがあるものですから、金額面約4,900万に関して、寝ないでこの金額が本体工事費だけなのか、あるいは施工監理業務委託も含めての金額なのか考えまして、管財課職員諸君に確認をしましたら、施工監理業務はみずから、管財課職員諸君がみずからその任を担うという判断をなされたことに対して、最大限、敬意を表したいと存じます。新たなチャレンジと、私の10年間にわたる議員生活の中で、かかる工事の施工監理業務というのは、通例、コンサル会社に委託等しておりまして、町役場職員みずからが担うということは初めてのことであろうかと存じます。当業務に当たっては、安全管理を万全な体制をひいて、ぜひ立派にその業務を成し遂げられるよう切にこいねがい、私の賛成討論といたします。どうかよろしくお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

ほかに討論はございませんか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
お諮りいたします。議案第7号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第7号は原案のとおり可決されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第3「議案第8号財産の取得について」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、議案第8号財産の取得につきまして御説明申し上げます。
この議案は、塵芥収集車2台を購入するため、提案理由にもございますとおり、地方自治法第96条第1項第8号の規定により提案をさせていただくものでございます。取得財産、取得金額並びに取得の相手方につきましては、議案書に記載のとおりでございます。現行の、塵芥収集車2台は、いずれも平成15年8月に購入し、既に10年余りが経過し著しく老朽化が進んでいることから、車両の更新をさせていただくものでございます。取得する塵芥収集車の車両概要は、お手元に配付をさせていただきました議案資料のとおりでございます。なお、本議案を提出させていただくに当たりまして、競争入札参加資格者名簿に基づき、参考資料のとおり、6業者を指名し、5月16日に入札を執行したところ、第1回目の入札におきまして横浜日野自動車株式会社が1,520万円で落札をいたしました。これにより、5月24日に消費税及び地方消費税を含む契約金額1,596万円で仮契約を締結させていただいたものでございます。
以上、財産の取得につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

4番(守屋亘弘君)

入札結果の件で教えてください。ある1社は、第1回入札書無効となってますが、この無効とはどういうことなんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

これは、代理人がですね、委任状を提出せずに入札に参加したため、無効とさせていただいたものでございます。

14番(近藤昇一君)

2台、これまでの車の燃料は、軽油でいいんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

今回更新させていただく車につきましては、天然ガス車だったものをですね、ディーゼル車に変更させていただくものでございます。

14番(近藤昇一君)

以前も、天然ガス車について聞いたんですけども、今、ディーゼルそのものもクリーンなディーゼルになってるっていうことで、より環境にはいいんだという話ですけども、実際に今、天然ガス車の、あれ何ていうんですか、ガス充てん場所ですか、福文の裏にありますよね。ああいう施設まで設備投資したと。で、もう今後はああいう車にずっとやるのかなと思ったら、もう使わなくなる、だんだん使わなくなるような感じなんだけども、結局、天然ガス車については、失敗だったっていうことでよろしいんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

天然ガス車について失敗っていうことよりもですね、あそこの施設は平成14年にですね、設置させていただいて、既に11年経過しております。昨年も説明させていただいたと思いますけども、やはり10年を超える段階になってきまして、充てん機の装置がですね、やはり故障がちになってきておりました。あるときはですね、横浜…故障いたしまして、充てんできなければ車が運転できませんでしたので、横浜までですね、充てんに行ったということもございました。そういうこともございましたので、天然ガス車からですね、今回、ディーゼル車に変えさせていただいたということでございます。

14番(近藤昇一君)

そうすると、まだ天然ガス車残ってるわけですか。

生活環境部部長(成島光男君)

天然ガス車は今まで4台ございましたけども、昨年2台更新させていただきまして、今回2台更新させていただきますので、これで天然ガス車についてゼロという形になります。

14番(近藤昇一君)

そうすると、あそこの充てん場所は、もう廃止っていう形になるということでよろしいでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

あの施設につきましては、役場で利用してる車についても使おうと思えば使える施設となっております。ただですね、あそこについて、今度、今まではクリーンセンターで使用しておりましたので管理等できておりましたけども、今度は使うペースとかですね、そういうのがかなり減るっていうふうに思っております。その辺につきましては、どうするかっていうのはですね、管財課、車の管理してるほうとですね、相談させていただいて、対応させていただければというふうに思っております。

5番(田中孝男君)

2台をかえるわけですけども、そのかえた2台は、もうこれ以上使用はできないということで廃車ですか。それとも、下取りで幾らかにはなったんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

売り払いを予定させていただいております。

5番(田中孝男君)

ということは、少し我慢すれば使えたというように理解をしますけども。なぜ、この質問をしてるかといいますと、昨日ですか一昨日に、戸別収集を始めたときに、来年の6月から全町やると。それで、パッカー車、今9台あって、パッカー車は余るかもしれないと。場合によったら、小型のトラック、軽トラは必要かもしれないけども、パッカー車は9台のうち何台か余るかもしれないという御発言がありましたので、もう来年の6月にやるということがわかってますから、我慢できなかったのかなと思ってお尋ねをしたんですが、いかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

先ほどの提案説明でもございましたけども、現在、今回交換しようとしてる車につきましては、既に10年経過するような車両となっております。やはり毎日ですね、収集に出る車でございますので、やはり車の安全性というものは必要だと思っております。やはり10年経過して、車でですね、葉山の中の山道が多いようなところをですね、また天然ガス車はですね、パワー不足という点もですね、作業員のほうから伺っております。そういうもろもろのことを考慮してですね、今回、更新させていただいておりますけども。また、車両の更新につきまして、今までですね、保留してた部分というのがございます。昨年の車もですね、10年経過しておりました。また、ことしも10年です。これ以外の車もですね、まだ今現在15年程度、来年更新する予定でいますけども、15年程度使ってる車もございます。そういう車もございますので、必要最小限の車については、更新をさせていただいてですね、収集作業のほうに当たらさせていただければなっていうふうには思っております。

5番(田中孝男君)

言葉尻をとらえるわけでじゃないんですけど、15年たった車もあるし、ただ、これは天然ガス使用車で、馬力もないし、充てん機も故障しがちで、使い勝手が非常に悪かったんだと。早くこの2台をお払い箱にしたかったと。そういうチョイスの仕方をして、15年の車は残すけども、10年の車は廃車というか、売り払うという中身であって、来年6月に余るかなと思うことについては、余り配慮しなかったということでよろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

この車を購入するのはですね、昨年の段階で予算のほうを計上させていただいておりましたので、今回の件につきましては、まだ決まったばっかりでしたので、そういう点については考慮というのは入ってませんでした。

4番(守屋亘弘君)

諸元、使用条件ということだろうと思いますけども。乗車定員は2名でもよいと判断していいでしょうか。3名となってるんだけども、実態は2名ですよね。だから、絶対条件、3名が絶対条件なのかね、2名でいいのか。その判断はどうなんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

今現在ですね、3名乗車を行ってる部分ございますので、定員につきましては、3名の定員という形の車を購入させていただくようにしております。

4番(守屋亘弘君)

すると、民間委託した場合とね、これは本質的な話じゃないんだけど、3人乗車したら、人件費なんか高くてしょうがないんじゃないですか。例えば今、不燃物収集運搬、民間委託してるでしょう、1人ですよ。3人乗車してる場合もあるっていうんであれば、その差は歴然だと思うんですけれども。それ、やむを得ないから3人乗車してるのかね。どうなんですか、恒常的に3人乗車してるのか。

生活環境部部長(成島光男君)

現在、戸別収集を行ってる地域につきましては、3名という形で収集をさせていただいております。それ以外のところにつきましては、2名という形で行っております。こういう形で、2名ないし3名で収集を行ってる状況ですので、車につきましては、3名が乗車できるような車両とさせていただいたものでございます。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第8号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第8号は原案のとおり可決されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第4「報告第1号専決処分の報告について」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、第1号につきまして御報告を申し上げます。
専決処分書にもございますとおり、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、全国町村会総合賠償補償保険の範囲内で、町が当事者である和解及び損害補償の額を定めることにつきまして、専決処分をいたしましたので、その報告をさせていただくものでございます。
事故の内容につきましては、本年4月20日午前10時30分ごろ、葉山町堀内2050番の1、葉山町立葉山小学校校庭におきまして、葉山町教育委員会主催の陸上競技講座に参加しておりました葉山町長柄在住の女子小学生が、休憩時間に校庭利用者用のトイレを使用したところ、トイレ内側のドアノブが落下し、これを開けようとした際に、右手人差し指に損傷を負ったものでございます。和解の内容につきましては、当事者協議の結果、本件事故による女子小学生の治療のために要した費用6,419円を町が保護者に対して支払うことで5月28日に和解が成立しております。既に支払いも終了をしております。
以上で報告を終わります。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりました。本件の報告を終わりたいと思いますが、特に御質疑等ございますか。

4番(守屋亘弘君)

1点だけ。校庭利用者用トイレとの表記がありますけれども、仮設トイレだったんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

小学校のプールのところにある、プールと併用して使っているトイレでございます。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これをもって報告第1号を終わります。

議長(金崎ひさ君)

日程第5「報告第2号平成24年度葉山町繰越明許費繰越計算書」を議題といたします。朗読を省略いたします。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、平成24年度葉山町繰越明許費繰越計算書につきまして、御報告を申し上げます。
この御報告につきましては、平成25年第1回定例会におきまして、平成24年度葉山町一般会計補正予算(第7号)及び(第8号)により補正をさせていただきました繰越明許費につきまして、地方自治法施行令第146条第2項の規定により、繰越計算書の調製をしましたので、同項の規定により御報告をするものでございます。
内容につきましては、繰越計算書に記載のとおり、第3款民生費、第1項社会福祉費の各種福祉団体等補助金から第9款教育費、第3項中学校費の中学校管理事業までの4事業について、それぞれ記載の金額を翌年度に繰り越しさせて使用させていただくものでございます。
以上で繰越計算書の報告を終了いたします。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりました。本件の報告を終わりたいと思いますが、特に御質疑等ございますか。
(「なし」の声あり)
これをもって報告第2号を終わります。

議長(金崎ひさ君)

日程第6「報告第3号土地開発公社の経営状況に関する説明書の報告について」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、土地開発公社の経営状況に関する説明書の報告につきまして御説明、報告をさせていただきます。
初めに、平成24年度葉山町土地開発公社事業報告及び決算報告書につきまして御説明をさせていただきます。決算報告書の1ページをお開きください。1の一般庶務事業でございますが、理事会に事業報告、決算報告書、事業計画、予算書、資金計画を提出し、議決を得たものであり、あわせて町長に対して平成25年5月23日付で葉山町土地開発公社の経営状況に関する説明書を提出したものでございます。2の理事会及び議案につきましては、理事会を平成24年5月22日、平成25年3月21日の2回開催し、議案につきましては記載のとおりでございます。
次に、2ページ、3ページには葉山町土地開発公社役員名簿、4ページ、5ページには葉山町土地開発公社職員名簿を記載してございます。
続きまして、6ページをお開きください。4の財務の概況につきまして御説明をさせていただきます。資産の部でございますが、普通預金及び定期預金の合計額639万284円となっております。未収金及び公有用地につきましては、ございませんので、資産合計として639万284円となります。次に、負債の部でございますが、流動負債及び固定負債ともにございません。
続きまして、7ページの損益計算書につまして御説明をさせていただきます。販売費及び一般管理費につきましては、公社の事務費として2,610円を記載してございます。事業外収益につきましては、預金利息の1,679円を記載してございます。経常損失につきましては、事業外利益から販売費及び一般管理費の事業損失を差し引いた931円となり、当期純損失及び当期損失につきましても同額となります。
続きまして、8ページの貸借対照表につきまして御説明させていただきます。資産の部につきましては、流動資産と固定資産の合計額639万284円が資産合計となります。資本の部につきましては、資本金と準備金の合計額639万284円が資本合計となります。
続きまして、9ページのキャッシュフロー計算書、10ページの土地開発公社決算関係内訳書、11ページの資本金明細表につきましては、それぞれの内容は記載のとおりでございます。
続きまして、監査報告でございますが、平成25年5月9日に定款第7条第4項の規定に基づき、監事2名により監査を実施し、理事長に報告をしたものでございます。
続きまして、平成25年度の事業計画及び収支予算書につきまして御説明をさせていただきます。予算書の1ページをお開きください。こちらにつきましては、平成25年3月21日現在の土地開発公社役員名簿となっております。
続きまして、2ページの平成25年度葉山町土地開発公社事業計画でございますが、公有地取得事業計画として1億円を設定させていただいております。この公有地取得事業の1億円につきましては、葉山町土地開発公社の資金借り入れに伴う金融機関等に対する債務保証として、町予算に債務負担行為として組まれております。取得計画につきましては、地権者の協力が得られた際に、土地開発公社で適宜迅速に取得できるよう措置するものでございます。
続きまして、3ページの土地開発公社予算でございますが、第2条収益的収入及び支出の収入の部につきましては、事業外収入として、定期預金及び普通預金の受取利息2,000円を計上させていただいております。支出の部につきましては、販売費及び一般管理費として2,000円を計上させていただいております。第3条資本的収入及び支出の収入の部につきましては、公有地取得事業費にかかわる長期借入金予定額として1億円を計上させていただいております。支出の部につきましては、公有地取得事業費として1億円を計上させていただいております。第4条長期借入金につきましては、長期借入金の限度額について定めさせていただいております。
続きまして、4ページの予定損益計算書、5ページの予定貸借対照表、6ページの販売費及び一般管理費、7ページの土地開発公社資金計画につきましては、記載のとおりでございます。
以上で報告第3号土地開発公社の経営状況に関する説明書の報告についての説明を終わらせていただきます。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりました。本件の報告を終わりたいと思いますが、特に御質疑等がございますか。

14番(近藤昇一君)

この問題については、以前も町長に伺ったことあるんですけども、土地開発公社というのは、そもそもが高度成長期に土地の先行投資の形でもって扱うようなことで設立されております。もう、自治体によっては、この土地開発公社必要ないということで、なくしてるとこもあるんですよね。この来年度の事業見ても、土地、いわゆる都市計画道路、あるいは町道、この買い取りの事業、これが土地開発公社を使わなければならないような仕事なのかどうかっていうのがね、それに伴って、これだけの決算書、予算書、そして職員がこれだけ、これ名前並べてるからには何らかの仕事やってるわけですよね。それが必要なのかなってな私も気がしてるんですよ。町がもうじかにこのダイレクトにね、かかわってもいいんではないかと思ってるんですけども。町長、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

可能性としてですね、一切先行取得となるような事案が発生しないとも言い切れない中ではですね、現状、土地開発公社の解散に伴って、例えば塩漬けの財産についての整理を行わなければならないとか、一定のネガティブな必要性のもとに開発公社については議論が進んでおりますけども、それがあることが問題だという議論については、私は言及をしているつもりは…聞いたことがございませんので、現状の維持のままで、万が一の可能性に備えておくという形で保持していきたいというふうに考えております。

14番(近藤昇一君)

私は、町長のその考え方が、今さら平行線をやるつもりないんですけども、私どもはやっぱりスリム化するっていうんであれば、これだけの予算書、決算書、そして職員が何らかのかかわり合いをもってる。ただ名前並べて何もしてないってわけじゃないと思うんですよ。現に、監査やって、監査報告書も出てきてるわけですから、ね。それが私は余分な仕事、余計な仕事になってるんじゃないのかなって気がしてるわけ。わざわざ、一つの団体をつくって、これが全くの外部の団体っていう形であれば、また違うんですけども、全く町の職員がそのまま入ってるわけですから、同じような仕事をそこでやらなきゃならないっていうのは、やっぱり、スリム化を図るであれば、やっぱり一つはこの対象になるんではないかと私は思いますんで、ぜひ、これは将来的にも、私も言い続けていきたいと思いますんで、検討する内容だと思います。はい、いいです。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑。

4番(守屋亘弘君)

近藤議員の本質的なお話は全くそのとおりなんですけども、ちょっと小さなことで質問したいんです。一般庶務事項の記載についてなんですが、事業報告及び決算報告書の1ページに一般庶務事項ってありますね、それの上から2行目から3行目にかけて、それから最後の行の2行目から一番最後の行にかけて、はしょって言うと、同公社に議案を提出し理事会の議決を得たと。だれが同公社に議案を提出したんですか。同じ表現が、最後の2行目にもあるんだけど、同公社に議案を提出し理事会の議決を得た。だれが提出したんですか。「に」という以上は、だれかが出したんでしょう。同公社内の話でしょ、これは。だから、簡潔に言えばね、かくかくしかじか開催の理事会が承認したっていうだけの話でしょう、違いますか。何で、こういうわかりにくいっていうか、ね。手間暇かけて、わかりゃいいっていうような文章を書くのかね、不思議でしょうがないんですけど。

総務部部長(上妻良章君)

以前今までこういう形で報告をさせていただいたという部分はございますけれども、御指摘の部分に関しては、確かに理事長が理事長でございますので、公社内の話であるというのは御指摘のとおりでございます。この辺の表記につきまして、今後改むことも含めて検討はさせていただきたいと思います。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございますか。
(「なし」の声あり)
では、これをもって報告第3号を終わります。

議長(金崎ひさ君)

以上で本日の日程はすべて終了いたしました。あすから6月20日までの7日間は委員会等開催のため休会とし、来る6月21日午前10時再開といたします。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでございました。(午後4時42分)

この記事に関するお問い合わせ先

お問合せ先:議会事務局
〒240-0192 神奈川県三浦郡葉山町堀内2135番地
開庁時間:8時30分~17時00分
閉庁日:土・日曜日、祝祭日、年末年始
電話番号:046-876-1111 ファクス番号:046-876-1717

更新日:2018年01月31日