葉山町議会 平成25年6月11日
招集年月日
平成25年6月11日(火曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開会
午前10時00分
散会
午後2時09分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席14名 欠席0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 鈴木道子 | 出席 |
第2番 | 長塚かおる | 出席 |
第3番 | 待寺真司 | 出席 |
第4番 | 守屋亘弘 | 出席 |
第5番 | 田中孝男 | 出席 |
第6番 | 中村文彦 | 出席 |
第7番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第8番 | 土佐洋子 | 出席 |
第9番 | 荒井直彦 | 出席 |
第10番 | 笠原俊一 | 出席 |
第11番 | 横山すみ子 | 出席 |
第12番 | 金崎ひさ | 出席 |
第13番 | 窪田美樹 | 出席 |
第14番 | 近藤昇一 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
副町長 | |
教育長 | 豊田茂紀 |
総務部部長 | 上妻良章 |
保健福祉部部長 | 稲山孝之 |
生活環境部部長 | 成島光男 |
都市経済部部長 | 吉田仁 |
教育部部長 | 高梨勝 |
消防長 | 小山正彦 |
総務課課長 | 小山誠 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 山本孝幸 |
次長 | 廣瀬英之 |
主事 | 佐々木周子 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第1番 | 鈴木道子 |
第2番 | 長塚かおる |
議事日程
第1 会期の決定
第2 議席の変更
第3 会議録署名議員の指名
第4 議長諸般の報告
第5 町長行政報告
第6 一般質問
1.長塚かおる
(1)接遇向上について
(2)副町長辞任について
2.窪田美樹
(1)中学校給食について
(2)保育園待機児童解消について
(3)高齢者福祉施策について
3.鈴木道子
(1)災害時の対応について
(2)職員の資質向上について
(3)副町長の辞任について
(4)イノシシ被害への対策について
議事の経過
議長(金崎ひさ君)
おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、ただいまから平成25年葉山町議会第2回定例会を開会いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(金崎ひさ君)
日程第1「会期の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。6月6日、議会運営委員会を開きまして、会期は本日から6月24日までの14日間と決定いたしましたが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって会期は本日から6月24日までの14日間と決定いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第2「議席の変更」を行います。
諸般の事情により、会議規則第3条第3項の規定によって議席の一部を変更いたします。変更した議席はお手元に配付いたしました議席表のとおりです。議席表のとおり御着席を願います。
これより、議席移動のため暫時休憩いたします。(午前10時01分)
議長(金崎ひさ君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前10時02分)
議長(金崎ひさ君)
日程第3「会議録署名議員の指名」を議題といたします。
会議録署名議員は、会議規則第126条の規定により、議長において指名いたします。1番鈴木道子議員、2番長塚かおる議員のお2人にお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第4、議長から「諸般の報告」を行います。
今定例会に提出されました請願及び陳情はお手元に配付した文書表のとおりですので、それぞれ所管の委員会に付託いたします。審査結果等については後日報告願います。
平成25年5月17日付で告示された神奈川県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙において、町村議会の議員から選出される広域連合議会議員に、中井町の小清水議長と私が当選人となりましたので御報告いたします。
また、議会運営委員会の正・副委員長が欠員となっておりましたが、去る6日に開催されました議会運営委員会におきまして、委員長に横山すみ子委員が、同副委員長に長塚かおる委員がそれぞれ互選されましたので御報告いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第5「町長の行政報告」を行います。
町長の報告を求めます。町長、御登壇願います。
町長(山梨崇仁君)
おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、行政報告をさせていただきます。
まず初めに、ホームページ等にて既にお知らせしているところでありますが、田邉副町長が5月31日をもちまして退職いたしましたことを改めて本会議の場で御報告させていただきます。
次に、町史編さんの取り組みについて報告させていただきます。御存じのとおり葉山町は大正14年1月1日に町制を施行し、平成27年1月1日をもちまして町制施行90周年を迎えます。これを記念いたしまして、町民の皆様に町の発展の歴史についての関心と郷土への愛情と誇りを一層深めていただくとともに、将来の町勢発展への指針とし、また文化の向上に資するため、町史の発刊を予定しております。先月教育機関や歴史研究等の町内団体に呼びかけをいたしまして、5月20日に町史編さん委員会を立ち上げた次第でございます。学術的水準を高く保ちつつ、わかりやすい説明にすることを目指しており、近日中に再度編さん委員の方々とともに方向性を定め、作成してまいりたいと考えております。7月からは実質的な準備作業に取りかかり、平成27年1月1日にお披露目できるよう作業を進めてまいります。
続きまして、第1回定例会におきまして議員各位からいただきました提言、要望等、合計77件につきましては、既に対応させていただいたものが3件、現在対応中のものが63件、未対応が1件、対応せずが1件、その他が9件となっております。なお、質問項目ごとの対応状況につきましては、配付させていただきました資料のとおりでございます。
最後に、工事関係についてですが、1件1,000万円以上5,000万円未満の契約につきましては、配付させていただきました資料を御確認ください。
以上、行政報告とします。ありがとうございました。
議長(金崎ひさ君)
以上で行政報告を終わります。
議長(金崎ひさ君)
日程第6「一般質問」を行います。
第1番、2番長塚かおる議員、登壇願います。
2番(長塚かおる君)
おはようございます。2番長塚かおるでございます。今回は、1番目ということでトップバッター、皆様の、気兼ねなく質問をさせていただきたいと思います。
さて、ことしは桜やツツジの開花も早く、早々と梅雨入り宣言したものの、空振りで水不足が心配されています。また、今度、今後は年々ふえ続けるゲリラ豪雨や強風による被害も懸念されています。ことしの夏は、葉山の海開きの期間が長くなりましたが、無事故で楽しめることを願うばかりです。昔は、8月末には閑散とした海岸になっていましたが、温暖化の影響と泳ぐ楽しみで来るお客様だけでない海の家がふえ、夏の浜辺は驚くほど変わっています。この異常気象は、葉山から見る富士山にも変化があります。昔は、梅雨から夏到来時には富士山を望むことはほどんどなく、お盆を過ぎたころから富士山が顔を出したもので、ああ、秋が来るんだなという季節を感じることができました。それと同時に海水浴客も減り、静かな海になっていたものです。その富士山も世界遺産登録が期待され、入山制限をとるような動きがありますが、葉山から望める富士山は、これからもずっと変わらず、みんなに愛されていくことと思います。この富士山登山でも以前からマナーの悪さが取りざたされていますが、風が吹く中、寒暖差や気候の変化で、故意的ではなくても物を落としたり飛ばされたりしてしまうことがあります。どんなことでも初心者にとって、なれるまでには周囲の気遣い等も必要ではないでしょうか。
さて、庁舎内でも接遇向上に向けて職員の皆さんの努力を感じています。見直しをしたところなので進捗状況をお聞かせください。また、委員会において接遇マニュアルが作成され、職員に配付されているようですが、マニュアルについてお尋ねします。
そして、昨年の山梨町長の就任から1年半がたちますが、町長の予定していたいろいろな改革や施策などはどこまでできているのでしょうか。昨年一大イベントのように取り上げられた副町長の公募には、町長みずから動画で訴え、ホームページにアップして、全国から88名の応募があり、メディアでも一目置かれていました。副町長候補は1名に絞られて、議会の承認を8名で勝ち取り10月から就任されていたのですが、8カ月もたたずに辞職願が提出、今回は七不思議のような理解不能な出来事として話題になっています。副町長辞任について、選任理由をもう一度確認させていただき、今後の行政の引き継ぎから町長としての任命責任をお尋ねいたします。
以上、2項目、御答弁のほどよろしくお願いいたします。町長におかれましては、具体的に御自分の思いを町民の皆さんにお伝えいただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
長塚かおる議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
初めに、接遇向上についての1点目、接遇向上に関する具体的提案の進捗状況についてとのお尋ねでございますが、昨年5月に窓口業務等接遇向上に関する職員検討会を設置し、検討を重ね、10月にその検討結果を提言としていただきました。具体的な提案に対する進捗状況といたしましては、まず昨年12月からことし1月にかけて、庁舎1階のフロアレイアウトの変更と事務室内の整理整頓、さらにはポスター掲示やパンフレットスタンド等の効果的な掲示、配置に着手いたしました。また、ことし1月に実施した初動対応訓練において、来庁しているお客様を誘導する訓練も実施いたしました。また、検討会には、接遇に関する一定の見解を共有するための接遇マニュアルの策定をお願いし、3月に提案をいただくことができ、5月には全職員に向けて発信したところでございます。接遇に関する提言のその他の実現については、組織や機構の今後に左右される部分もあり、また予算を伴うものも多くある中、緊急度の高いもの、効果の高いものなどを優先して取り組んでまいりたいと存じます。
接遇向上についての2点目、職員接遇マニュアルについてとのお尋ねでございますが、さきに答弁申し上げました検討会による提言への実現の1つとして、ことし5月に接遇マニュアルを職員向けに発信いたしました。マニュアルには、「心で接遇、優しい役場」をテーマに、あいさつ、姿勢、接客対応、電話応対、クレーム対応、マナー、身だしなみ、庁内環境の8項目を記載しております。接客における第一印象は、どんなに理論的な説明ができても、その中身よりも見た目の印象や態度、気持ちよいあいさつや会話のトーンにより約80%が決まってしまうと言われています。これまでは、職員意識や感覚のみで行わることが多かったこのような事柄も、接遇マニュアルにより一定の基本線を示すことで、統一感と共通認識を持った公平性と信頼感のある接遇が行えるものと考えております。本マニュアルは、ハンドブック形式に印刷し、非常勤を含む約360名全職員に配付いたしましたが、まだまだ途上であり、窓口以外の業務に従事する職員にも活用できる内容へと進化させていきたいと存じます。
次に、2項目目の1点目、副町長としての選任理由について、2点目、副町長からの引き継ぎについて、3点目、町長としての任命責任についてとのお尋ねでございますが、副町長の選任に当たりましては、昨年6月30日から7月11日までの間、広く公募をさせていただいたところでございます。その結果、全国から88名の方に御応募いただき、第5次の選考を経て候補者の選定をさせていただきました。その際の選定理由といたしましては、行財政の改革及び情報の発信を円滑に行っていただくことで町民とのコミュニケーション力を上げていくことができる人材を第一に選定をしたところでございます。
また、副町長からの引き継ぎにつきましては、当初私のほうからお願いをしておりました行財政改革や機構改革、情報発信等の基礎、入り口までの端緒をつけていただいたと認識しております。今回行政運営の政策面、実務面におきまして私と考え方の相違があり、御本人から辞職の申し出があったことから、最終的には私の権限と責任において適切に対応させていただいたものでございます。
以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
2番(長塚かおる君)
御答弁ありがとうございます。まず、ではこの接遇の検討委員会というのは、委員会の構成として、1階窓口業務を担当する課長推薦で構成されたということですが、年齢、皆さんのその委員の年齢またはその勤続年数ぐらいはどのぐらいの方たちがなっているのでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
今、手元に名簿がございますけれども、年齢等が今はっきりはわかりませんが、比較的ですね、30代を中心とした若いメンバーにお願いをしたところではございます。
2番(長塚かおる君)
では、まあ、あれですね、お仕事を、仕事の…仕事について10年、勤続10年前後ぐらいの方なんでしょうか、以上ぐらいの方なんでしょうか。比較的若手という方たちが仕事の合間に集まってつくり上げたものということで、限られた時間の中ですごくよくまとめられているものだと思うんですね。まずこの、確認ですけども、この設置された職員検討委員会というのは、町長は位置づけとしてはどのような、この検討委員会に望んだことは何でしょうか。
町長(山梨崇仁君)
その名のとおりでありますけれども、接遇、一般的に接客マナーの向上を目指していくことを私から依頼をして検討を進めていただきました。
2番(長塚かおる君)
検討していただいたということは、接遇に対しての具体的な改善していくということまでをやってもらうということで設立されたんですか。
町長(山梨崇仁君)
もちろん改善していただくことも大事なことですけども、まずはどのような案があるのか、現場で実際に働いている職員の方々の意見を抽出することが第一義でしたので、その検討を行っていただきたいというふうにお願いしたところであります。
2番(長塚かおる君)
では、3月31日までの任期ということでこの委員会に求められたのは、町長としては、その成果を町長に提言するというふうに書いてありましたけども、まとめるという段階までをこの委員会に求めたということでよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
委員会としては、提言をし、またその後マニュアルを定めていっていただけるということでしたので、そのようにお願いをしたいというふうに、私としては、結果的には受け身となりましたけども、私の本意と全く同一でしたので、そのまま依頼を続行いたしました。
2番(長塚かおる君)
では、マニュアルに関しては、この提言という中で、その調査研究をした中で、職員としてこれはすぐに必要であるという動きから、職員のほうから自主的にこの検討委員会が提出というか策定をしていったということでよろしいでしょうか。それを町長がオーケーを出したという形でよろしいですね。
町長(山梨崇仁君)
マニュアルにつきましては、先ほど申し上げたとおり、私自身も望んでいるところが結果的にはありましたので、どちらから発意というよりもですね、マニュアルを定めて全庁的に統一感のある接客対応ができたほうがいいだろうといった判断をお互いに合意したといったふうにお考えいただければ結構でございます。
2番(長塚かおる君)
では、マニュアルについてはちょっと後でまた触れさせていただきたいと思いますが、各課から挙げられた問題点まとめで、財政面、容易性、利便性、効率性、改善効果を総合的に勘案した結果ということで、23項目に分けてA、B、Cという判別をして、可能性、実現の可能性を分けたと思うんですが、そのAの一番実現の可能性が高いものとして9項目挙げられてたと思うんですが、1つの事務所内の整理整頓などももう既に実行されていると思うんですけれども、あのカウンターから見て本当に事務所の中がすごい理路整然とされてきれいになったなという感じがしますけれども、このランクというのは、どちらかというと行政側からの都合、御都合というか、行政側がこうしていきたいなという何かランクであって、本当にその来庁者の方の立場から考えたそのランクづけになっているのかなというのは、私はちょっと疑問に思ったんですね。来庁者の方の立場から考えたら、接客をよくするということは当たり前のことですけども、庁舎内の案内とか設備、庁舎内の設備という、トイレの改善などが必須ではないかと思うんですが、その辺は町長はいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
長塚議員がおっしゃるとおり、ランクづけについては、職員が現在の町の財政状況やですね、取り組みがすぐにできるかどうかといった優先度をランクづけしていただいているもので、必要性につきましてこのランクをつけているものではないというふうに考えております。できることはすぐにやろう、できないことでも時間をかけてでもやっていってほしいといった思いをですね、いただいた中で、できることはこのAランクじゃないですかといったふうに意見をいただいたと考えております。実際にAランクのものについては、私としてもすぐ取り組むべきというふうに考えておりますし、長塚議員が御指摘のとおり、私がハード整備の中で最ももてなしを感じられるところは個人的にもトイレだというふうに感じてるところがあります。ですので、なるべく早い時期にそういった整備というものも、せっかくの御意見をいただいてる中ですので取り組んでいきたいというふうに考えております。
2番(長塚かおる君)
では、Aランクの中で1階職員の昼食場所について挙げられていましたが、これについての改善案などは今なされているのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
現状では、レイアウトの関係で、職員の休憩室はありますけれども、新たに昼食の場所を確保するという結果には至ってはおりません。
2番(長塚かおる君)
この来庁者として1階を通るときに、お昼ごろというのは、電気が消されて窓口だけ電気がついている状態で、受け付けをしますよとは…という体制ではあるんですけれども、私なんかからすると、何か暗い中で皆さんがお弁当を食べていたり寝てたりするところを見るということは、何か来てはいけなかったかなという、何かちょっと自分が悪かったかなという思いにされてしまうところがあるんですね。これは来庁者だけではなくて、反対に職員としてもそのお休み時間、昼休みも人に見られているという状況の中でごはんを食べたり寝なければいけないというのは、すごくストレスがかかるという気がするんですね。どうしてもやはり、本当に、この行政がサービス業だというふうに町長はおっしゃっていたと思うんですけれども、サービス業であれば来庁者に不快を与えるようなことはまず取り外すというか、それをなくすということが施策だと思うんですけれども、お金がかかる、かからないの問題ではなく、これは来庁者と、あと職員の問題として一番私は前から思っていたんですけれども、その辺はそのサービス業として町長はいかがお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
職員の中では私も申し上げていたんですけども、よく銀行に例えてですね、役場をつくっていけないかというふうに今回の委員会の中でも私としては提案をしておりました。よく銀行というのはですね、フロントオフィス、ミドルオフィス、バックオフィスで、そのフロントの者が常に立ってお客様のほうを向きながら、事務的なこと、またより高度な相談について後ろのほうでオフィスを構えているといったふうに区分わけをしている状況があります。役場につきましても、御存じのとおり住民票の発行をする町民サービス課に対して、実際に相談業務が多くなってくる、それ以外の課については、だんだん相談業務が多くなってくる課については、常に窓口が必要だというわけではございません。そういった来たお客様に対してきっちり対応するような環境を構築するということがより重要になってくることは考えられますので、長塚議員がおっしゃっているとおり、その昼食をとっている目の前でですね、相談をするというのは、非常にお客様にとっても気持ちのいいものではないかもしれませんし、もちろん昼食をとっている職員にとっても安心して落ちついていられる環境ではないというふうに重々認識をしてございます。ただ、先ほどの1つ前の答弁でも申し上げましたとおりに、現状のレイアウト上ですね、パーテーションで壁をつくってしまうのも圧迫感もありますし、職員が別の場所で昼食をとるには、場所の確保や、シフト制の導入にはなかなか課題がございまして、現状ではまだ具体的なこういった方策というものが見出せてないといったところが正直なところではあります。
2番(長塚かおる君)
なかなかそのレイアウトを変えるということは一大決心であるとは思いますが、ぜひその辺を早めに行動に移していただきたいと思います。
そのレイアウトですけれども、先ほども銀行のほうに言ったように、前が、前面が前を向いてお客様のほうを見て、後ろの方たちはその事務的な仕事をするためにやはり見えない部分という、顔は見えても手先が見えないとか、そういった配慮というものが銀行、お金を扱うということもあるかもしれませんけども、そういう配慮が銀行ではされてると思うんですね。今、庁舎内もパソコンをほとんど皆さんが使っている中で、パソコンの画面が、遠くで見えないといえば見えないかもしれないけれども、やはりそういう手先まで見えてしまうということは、働いている者としてもずっとそういう状態というのはすごく緊張感というか、職員にとってすごく私は圧迫感が、緊張感としてストレスになると思うんですね。そのあたりの、全員が、1階にいる人全員がお客様のほうを見ることはない、なくていいわけですから、その辺の少し境目というものは、職員のために私はつくったほうがいいと思うんですね。
私が去年すごく感じたのが、この接遇というものを始めるという段階のときに、私はいつも1階から入って来庁するんですけども、入ってくるなりみんなの視線がばっとこっちを向いて、もう立とうという、何かね、すごい圧迫感というか、威圧感というか、そういうものをすごく感じて、これってやらされてるって思うような、何かもう、何かすごい緊張感、職員の緊張感が伝わってきてしまったんですね。今はすごくこう自然体になってきたとは思うんですけども、やはりどこまでの方がお客様に接客しなければいけないかというのが、今の状態だとすごくその職員にとっても、何ていうのかな、仕事をしながらこちらを気にしなければいけないという状態が、課長、部長以外の方たち皆さんに感じ取れてしまうところが、私はすごくその不自然だなというふうに思うこともあるので、そのあたり、やはり実際的にその職員としての働き方と、あと余りその町民に、何ていうのかな、その、そのあたりのそのマニュアルにはできない接遇というものを皆さんで少しずつ、もう少し話し合う機会を持っていただきたいなって私は思います。
この、今年度3月までにこれがあったわけですけれども、また、あともう一つ、名札、皆さん名札をつけていらっしゃると思うんですけれども、名札には名前以外に何が書いてありますか。
町長(山梨崇仁君)
所属の課及び職位が書いてあると思います。
2番(長塚かおる君)
職位というところに当たるんでしょうか、私、そのアルバイトの方が「アルバイト」って書いてあるのがあった、つけてる方がいらっしゃるんですけども、あれって何のためですか。
総務部部長(上妻良章君)
何のためにというか、大意、大きな意味はない…意味はないといいますか、身分として皆様にお知らせをしておるという範囲であると、あろうかとは思います。
2番(長塚かおる君)
来庁者にとって、アルバイトだろうが非常勤であろうが職員であろうが関係ないんですね。ここにいる方は皆さん職員という立場で私たち町民の方はいらっしゃると思うんですね。責任者という形で、責任者の方はだれかというのがわかるのは必要かと思うんですけれども、お客様にとっては、もうデパートでも何でも職員だろうがアルバイトだろうがここにいる人に聞くものという形でいらっしゃるのですから、ああいう何か差別…差別というか、必要ないものまで入れるということは、本人にとっても何かそれが、あ、アルバイトなんだからいいんだと思う何かがあるのか、ちょっと私はその辺がすごくちょっと不思議に思うんですけども、やはり来庁者からの考え、立場からしたら、職員は皆同じという考えがあるので、その辺は必要ないのではないかと思うんですが、町長、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
長塚議員の御指摘をいただいて、確かに来庁者の方からするとおっしゃるとおりだと思います。だれが対応しても同じように対応すべきであり、職位は関係ないと思います。職員同士のコミュニケーションのツールでもありますし、ちょっと検討させていただいてですね、どこまでそれを明示することが必要かということについて、改めて振り返って考えてお時間をいただきたいというふうに思います。
2番(長塚かおる君)
ありがとうございます。来庁者のアンケートで、窓口対応がよいと普通が96%、職員の服装や身だしなみについてよかったとか気にならないという方が97%を占めていたということですが、500人弱の方のアンケート結果ですけれども、そのように、まあ一部の方がちょっと職員として不適切ではないかということや、対応が、何か特別なことでちょっと対応が何かよくなかったと思う方も何%かいらっしゃったということで、すごく成果として、成果というか、町民の方からその葉山町が、葉山町庁舎が何かすごく江戸時代の何とかだとかって、そういうふうに言われてたと言われながらも、いい結果が出てるのではないかなと私は思っているんですけれども、それについて町長はいかがですか。
町長(山梨崇仁君)
正直なところですね、アンケートをとった職員の皆さんもちょっと驚いた様子でですね、こういった結果が出ることは意外であり大変うれしいことだというふうに意見をしておりました。ただ、それに甘んじるわけではありませんし、サービスを追求していくことは常に日ごろ維持継続していくことが大事なことですので、よりよいものを求めていく姿勢というのは崩さずに取り組んでいきたいというふうに考えております。
2番(長塚かおる君)
そうですね、それで継続的にその接遇向上を目指すということで皆さんが、職員の方がつくったマニュアルというのを活用、熟知してサービスを提供と、このマニュアルを熟知してサービスを提供していきましょうというふうに書いてあったんですけれども、この全員に、非常勤の方も含めて全員に配られたこのマニュアルというのを私も拝見させていただいたんですが、私、昔かつてサービス業をしていた者の中で、これって内容的には、本当に申しわけないんですけれども、学生が社会人になるためのマニュアルかなって思ったものなんですね。それを部長クラスの方たちまで全員に配ったという何か意図というのは何なんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
大変厳しい御指摘をいただきましたけども、現状はですね、マニュアルがないという中では、まずは、先ほども申し上げましたが、基本線としての第一番手を今回発行したつもりであります。申し上げましたとおり、常に改訂をしながらですね、よりよいものを求めていかなければなりませんので、御指摘等をいただきましたら真摯に受けとめ、検討していきたいというふうに考えております。
2番(長塚かおる君)
この接遇マニュアルは、新人研修などとか、何年、見直しという点で、これは本当にずうっと持って…持ってるというか、置かれるものでいいと思うんですけれども、ただこれが、全員に配らなくても、みんなで確認し合うためのマニュアルとしてこれからこれがずっと引き継がれていくのかなというので、これは重要なものだと思うんですね。改善というよりも、やはり接遇というのは、その人の、何ていうのかな、役職などで接遇というものがどんどん変わってくるものがあるので、これを改善するというよりも、やはりその職場職場、その部署部署、部署とかによっての接遇のマニュアルをふやしていくという意味だったら私もわかるんですね。これをこれから接遇の向上に使うという意味であるならば、これをチェックするというか、チェックする機関というか、これからこれをどのように使っていこうとお考えですか。
町長(山梨崇仁君)
まだ始まったばかりでですね、形として正式に定まってはいないんですけども、庁内には課長会議というものがありまして、そこでワーキンググループを組んでですね、役所の、接遇も含めますけども、大きな意味でのソフト面での環境向上を図っていこうといった検討をしていただいております。ほかにハード面、また町民の皆様との協働といったテーマを持って取り組んでいただいているところでありますけども、その中でこのマニュアルについても管理といいますか、より発展させていく改訂版の検討などを行っていただければなというふうには思っておりますけども、まだ実際に具体に中間答申やですね、その中での結論が出たわけではありませんので、引き続きその経緯は見守っていきたいというふうに思っております。
2番(長塚かおる君)
では、これからということですけども、現在このマニュアルをつくったということで、これを、何ていうんですか、まだ活用はしてないと言いながらも皆さん持っているんですけども、この持った印象というか感想というものはどのように受けとめていらっしゃいますか、町長は。
町長(山梨崇仁君)
例えばですね、今夏服になりましたけれども、私もこの5月までは冬服ということで、男性についてはネクタイを着用してくださいといったことについて、多くの職員の方々は着用してくれてましたし、少しずつですけども、こういった基本を定めることでお互いの統一感というものが高まっていくんじゃないかというふうには思っております。
2番(長塚かおる君)
町長みずからいろいろと何か身だしなみのほうで、おしゃれな町長ですので。その辺はちょっと身だしなみをどのように考えているかという感じ、これからまた検討していただきたいと思うんですけども、先ほどもおっしゃっていた、身だしなみの印象や態度というのは大きな影響があるということでおっしゃっていましたけれども、最も大事だなと思うんですね。だけど、どんな身だしなみがきちんとしていても、心に余裕がないと結局接客ってできないと思うんですね。相手の気持ちを感じ取るというのは自分に余裕がないとできないもので、相手にとっての安心感というのも与えられないと思います。接遇とは、私はお客様の幸せだけじゃなくて、働く人の幸せも追求しなくてはいけないと私は思っています。私たちは一人ひとりが使命感や役割を明確にして、やらされ感というもので動くのではなくて、自分からみずから動くということが必要だと思うんですね。そのためにどうしたらいいかというと、やはり私は人間関係の上下関係だと思うんですね。上司に当たる皆さんの言葉かけ一つで部下というのはよくも悪くもなるという部分があると思うんですね。上司や先輩からつらく当たられたりすることがない職場環境というものをつくることで部下が伸び伸びとする。子育てと同じだと思うんですけども、そういうことをこれからやはり皆さんが考えていっていただきたいなって私は思っています。この接遇がマナーとして正しいかどうかというよりも、相手と気持ちが通じるかどうか、その、それは本当にマニュアルにはなかなか書けない部分だと思うんですが、ぜひそのコミュニケーションを職場内でもとって、働くこの職場のみんなが幸せになるということをまず第一条件にも考えていただきたいと思うところであります。
この、これから検討委員会がまた今後課長の、課長クラスのほうでまた話し合われていくということですけども、そうですね、身だしなみというものについて、すごくこのマニュアルにも、接遇マニュアルにも書いてあるんですけれども、すごく難しい、一番難しい表現だったと思うんですね、よくここまでまとめたなっていうふうに思うんですけども。身だしなみの基準はどこにあるかというのは、その人それぞれやはりすごく違って、TPOと言いながらも、私なんかがひざが出てるともう短いスカートという、ミニスカートというか短いスカートという感覚ですが、娘たちから言わせるとそんなのは長いって言われるし、そういう本当に感覚的なものの中でこの身だしなみを考えていかなきゃいけないんですけども、やはり個性というものをなくしてまで身だしなみを同じにするというまでの発想は、町長はお持ちではないですよね。
町長(山梨崇仁君)
職場において業務を遂行する上で、個性の発揮というのは業務の中で発揮していただければよいことでありまして、その身だしなみを乱すことで個性を発揮する必要はないと思っています。ですから、私は、先ほど長塚議員がおっしゃったとおりに、今回これが基本で最低限だということであればですね、書いてあることについてはしっかりと守っていただいた上で、どのようにこの中で個性を発揮し、それを職場の中でよい業務に対する姿勢だと認めていただけるかは、御本人の努力であり、業務の中でのその成果が唯一のその個性が認められるかどうかの手段ではないかというふうには思っておりますので、職員皆様方のそれぞれの個性について、皆さん独自の発想については、先々の課題として御本人が持っていただければいいんじゃないかなと思います。
2番(長塚かおる君)
これから接遇というのは、それぞれやはり皆さんが考えていっていただきたいなと思うことでありますけれども、最後に、私ごとですけども、ここちょっと数カ月親族の手続でいろいろな市町村の役所に行って手続をしたりとかしてて、この葉山町でもお世話になっていたんですね。同居していない親族の手続をとるというのはすごく大変なことで、いろいろな書類をそろえていかなければいけないというところがあったんですが、1点、とても私、好感を持ったというか、すごく窓口でほっとしたというか、うれしかったことが1つあるんですけども。これ、ちょっと個人的なことなんですけども、私がそのおばの申請をしなければいけないものの手続に行ったんですけども、もらってきてくださいという手続の書類が何度も、2回間違えてしまう、これじゃないと却下されてしまって、3回目にもう一度その役場に来たときに、役場の職員の方が、この前のではだめでしたかって声をかけてくれたときに、あっと思って、実はこれを取ってきてほしいんですけどって、取ってきてくださいって言われたんですけどって、あっ、じゃあそれじゃなくてこっちですねって言って、手続の紙に違うところにして、その書類がそろってようやく完了したっていうことがあって、何か、まあ、そうやって身近に前も来てたっていうことを覚えててくださってすぐ声をかけてくださったということは、自分にとってはすごく何かこう親近感を持つというかほっとしたなというところがあったので、ぜひそういうところは皆さん学んでいただきたいなって思いました。
そういうこともあって、私はこのアンケートをとった中に窓口の案内役の、案内板とかそういった掲示板というものはあったと思うんですけども、その職員を置くということが書いてなかったかなって私は思うんですが。やはり何でも知ってる、アンケートというか一般の方たちの中にも意見にありましたけれども、きょうここの庁舎内である議会とか、どこに行ったらいいかというのがわかる人が1人いてくれるとすごくいいというのがあったんですね。私もここ本当に一生涯で1回か2回しかやらないような手続で、ここに、どこに行ったらいいかわからないものを自分ではどうしていいかわからない。書いてもいないし、どうしたって人に聞かなきゃわからないものってあったんですね。ぜひ葉山でも人材に関してはまた案内として置いていただきたいなと私は思います。お年寄りが多いということもあり、やはり声をかけてもらうということはすごくみんな安心をすると思うので、その辺を考えていただきたいなと思います。何か意見が多くなってすいませんが、これは、接遇のことはこれで終わりにさせていただきます。
では、副町長の辞任に関してですが、5月10日付の辞職願を5月13日に受け取ったということですが、この日は臨時議会があった日なんですが、その日になぜ私は副町長からのあいさつがなかったのかなと思うんですが、その辺の配慮というのは、町長、考えていただけなかったのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
本会議、臨時会を開催後にですね、御本人から提出されたものでしたので、私もその日に提出されるということを知っていたわけではありませんでしたから、皆様にはそういったふうに誤解を招いてしまえば大変申しわけないんですけれども、結果的に13日提出をいただき、その後の対応につきましては町長に一任をするという御本人のお言葉でございましたので、それを尊重しているところでございます。
2番(長塚かおる君)
議会が終わった開催後ということですが、そうであっても、その辺はちょっと時間的なものはよくわかりませんけれども、それから13日から31日まで時間がありましたよね。なかなかその時間がとれなかったという中で、個人的にごあいさつをしていただいた方もいらっしゃるとは思うんですけども、公の場でやはり副町長からのごあいさつというのを私はすごく欲しかったんですね。なかったことがすごく残念なんですけれども、町長に一度そのお話をしたときに、余り来庁されてないということで、お体のぐあいが悪いとか何かで来庁していらっしゃらなかったということですが、5月は副町長は、どのくらい庁舎にいらしていたかわかりますか。
総務部部長(上妻良章君)
すいません、今、副町長が5月中に何日間来庁され、来られたかというのは、はっきりした数字はございませんけれども、後半約2週間につきましては、体調を崩された件もございまして、役場のほうに余りおられなかったという状況にはございました。13日以降がお休みをいただいているところが多かった状況であったと記憶をしております。
2番(長塚かおる君)
では、給与としては、昨年の10月から5月まで支払われていると思うんですけれども、この10月から5月までの給与と退職金というのはどのくらい払う、お支払いになる、払われるんでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
特別職ということでございますので、細かい数字は別といたしまして、本人にお支払いした部分に関してはトータルで約800万ほどであったと思います、でございます。
2番(長塚かおる君)
約800万というのは、これは退職金も含めてということですか。
総務部部長(上妻良章君)
そのとおりでございます。
2番(長塚かおる君)
では、800万といったらかなり、8カ月で800万というのはかなりの額にはなるかと思うんですが、町長、それだけの、副町長がそれだけの仕事をしていただけたというふうには町長は判断していらっしゃいますか。
町長(山梨崇仁君)
今回の場合は、仕事としてですね、お願いした特に行財政改革や情報発信といった2点が大きくありましたけども、それについて完遂をしたわけではないというふうに思っております。ですから、その途中ということを考えると、それぞれ見解が分かれるところだと思いますけども、8カ月いていただいた中での約束した金額でありますので、それは当然支払われるべきものだというふうには思っております。
2番(長塚かおる君)
ということは、支払われたけれども、町長としてはもう少し進めてほしかったという意味ですか。
町長(山梨崇仁君)
端緒を開いたというふうに御本人の言葉もありましたけれども、できることであれば確かに進めていただいてですね、例えば機構改革にしても来年いっぱいまでありましたので、それについての形というものをしっかり議論をできるべきだったというふうには思ってはおります。
2番(長塚かおる君)
副町長にその行政改革、機構改革、情報発信というものをしていただいて、行政改革と情報発信がある程度の端緒までつけていただいたということでしたけども、これは副町長の功績として、今現在そのされたことは副町長の功績として町長は評価していると言ってよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
はい、結論として、例えば大きく言うとフェイスブックが始まったことなどは、教育委員会の御努力が大きいところもありますけども、田邉さんのほうからこういうのはどうだろうといろいろな提案をしてくださったことは私も承知しております。また、機構改革やですね、今回結果としては確かに端緒といった言葉で機構改革と人事評価の件が挙げられていますけども、それ以外にもですね、さまざまな情報というのは提示をいただいておりまして、私としてはその中で取捨選択をした今回の結論だというふうには思っております。機構について一つ取り上げてもいろんな形の機構について御提言をいただきましたし、それこそほかの自治体の事例などについてかなり精通をしているところがありましたので、そこから選ばせていただいたという感覚ではありますけれども、非常にそういった意味で情報の幅は広い方だったなというふうには思っております。
2番(長塚かおる君)
そうしましたら、町長がおっしゃっていた「政策及び実務的な面においての相違を生じており」ということは、具体的にはどういうこと、どう…例えばどういったことがあったんですか。
町長(山梨崇仁君)
御本人の今後のこともありまして、私から具体な話は差し控えたいとは思いますけれども、基本的には、政策的なことを考えて、私が決定し、それを遂行していくといった流れの中で、政策の決定の段階でですね、御本人の意向も強く持っていらっしゃった、またその運営、実務の運用については、御本人としては私と相違するところはあったというふうに感じている今回の結論だというふうには思っております。
2番(長塚かおる君)
いろいろなことを副町長が情報を発していらっしゃると思うんですが。よくわからないんですけれども、その行政改革、機構改革、情報発信というのが3大柱として副町長にお願いしたと思うんですが、それは副町長のある程度の功績として町長の意見も取り入れてできたということですけども、ほかの面でその政策と実務的なところが相違があったということですか、それ以外のその政策というかに。何かこの結果が出てるのにもかかわらず、その面において相違が生じておりという、その、そんなに大きなその、やめなければいけない理由としての政策及び実務的な面での相違の生じというのがどこにあるのかがちょっとよくわからないんですけど、この3つができてるにもかかわらず、どこがそこに当たるのかを何か説明していただけないかなって思ってるんですけど。
町長(山梨崇仁君)
政策には政策の素案を固めて立案をし、それを形成をしていき、実際の運用面のフェーズに移行していくわけですけども、彼とはその政策のさまざまな具体案、先ほど申し上げたような全国のいろんな自治体の情報とかですね、そういったものを議論するには本当に私自身も勉強をさせていただきました。ただ、その中で副町長という立場におかれては、基本的には町長を補佐して、私はいただく形になりますし、私の決定については従っていただきたいというふうには思っておりますけども、それについて御本人のほうから政策的な違いが明確になったという言葉があることを踏まえて、副町長としては御本人自身も限界を感じられたんじゃないかというふうには考えております。
2番(長塚かおる君)
何度聞いても私は何かよくわからないんですけれども、副町長としての功績を評価してるという中で、相違を生じておりということがあったことがその町長、副町長に求めるものがすごくこの大きな3つということなんですけども、それもできなかったって、それも自分の意見、町長の意見で結局はつくったんですっていうんだったらわかるんですけども、何かそこは副町長はできた、でもやっぱり意見の相違が生じていた、お互いにそれを言っているというのが、どこにあるかというのが何か夫婦げんかのようで、何か、どこにあるんだろうというのがすごくその見えてこないところがあるんですね。
昨年の9月の議会後のインタビューで、町長が多分タウンニュースか何かに、副町長の選任として、一緒に働きやすいかというよりも、仕事ができるか、町民のために結果を出せるかということを優先して選びましたということをおっしゃっていたということが残ってると思うんですね。それで仕事ができるか、町民のために結果が出せるかということで、意見が相違があったけれども、まあでもこの機構改革などのある程度の端緒をつけてもらったという結果を出してるにもかかわらず、今回その切ったという理由が本当にどこにあるんだろうというのが多分町民の方も皆さんわからないんですね。この、本当に功績が評価されたと思うんだったら、町長がその辞表をもらったとしてもそれを突き返すことはできると思うんですけれども、それをしなかったということは、何が本当に原因なんだろうというのがわからないんですけれども。副町長がこう言った、ああ言ったということは私もお聞きできないとは思うんですけれども、その9月のときに窪田議員が、全く真逆の考えになったときってどうするんですかって町長に質問をしたと思うんですけども、そのときに、考えが合わないからといってですね、話を別々に進めるというわけじゃなくて、私があくまでも町政の運営については責任をしっかりと持っていきたいと思っていますということをおっしゃっていましたよね。私自身が判断をするその情報として与えていただくことを第一に考えてほしいと申し上げておりますのでということで、副町長に対しての町長の考えってあったと思うんですね。そういうことをおっしゃっていたにもかかわらず、最終的には政務的・実務的な面において相違が生じておりという…生じて、その話し合いがその真逆だったときでもちゃんと自分でできるというふうなことを町長はきっぱり9月に言ってたわけなんですけれども、その辺はやはり無理だったということでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
9月のときに、私、確かに覚えております。窪田議員の御質問の中で、相反した場合はどうするんですかと。私の責任において私がしっかりと進めていきますということを申し上げたことをよく記憶をしております。実際にですね、機構改革並びに人事評価、フェイスブック、これは今例えとして3つ挙げて、御本人から3つ挙がっているのであえて申し上げますけれども、それについて私からですね、意向に大きく反したりとか、私の意思とは大きく違っている点を彼が推進しようとしたというわけではございませんで、ただ、私としてはこう進めていきたいといったことについて責任を持って指示、命令をさせていただいた。それに対して御本人も自分自身の思いとですね、これから進むことの見解のもし相違があるとすれば、それを承諾できずに今回の相違が生じたので私は辞職をするんだといった結論に至ることは十分理解できるんじゃないかなというふうには思います。
2番(長塚かおる君)
何となくよくわからないままでいるんですけれども、この後も同僚議員の方が質問をしていくので、またそちらの皆さんに期待をしていきたいと思いますが。そうですね、8カ月、この8カ月足らずで職を、副町長が投げたということではありますけれども、この4月からかわって副町長がおさめ…委員会とかのその専任というんですか、何かその役職というものについている委員会などが幾つかあると思うんですが、その辺の、庁内・庁外いろいろあると思うんですが、そのあたりはどのように引き継ぎというか、それはどなたが出席とかをするようになっているんですか。
総務部部長(上妻良章君)
昨年の10月、就任をいただいている以前、ほぼ部長がその代行等として出席をしてございますので、その形にまた戻るということでございます。
2番(長塚かおる君)
副町長に…副町長を置かない条例というのが森町長のときに出たような記憶、記録があるんですけども、そのときに町長が議員のときに、町長の緊急的不測の事態が発生した場合、それをむしろ効率的・円滑的な行政運営に莫大な支障を及ぼす可能性があることが容易に想定できますので、職員、またこれを負担させる、そういうふうにおっしゃっていた中で、職員にまたこれを負担させるという事態になってしまったんですけども、そのあたりは今後早急に何かお考えがあるんでしょうか、副町長の件に関してとか。
町長(山梨崇仁君)
私は一貫して副町長職は必要だという認識を持ってですね、行政の経営は行われるべきだと思っております。ただ、実際に、今回もそうですけども、その副町長としての職務をですね、十分果たしていただける、お互いに納得をして果たしていただけるという方については、人材の選定が非常に難しい、また慎重にならなきゃならないというふうに考えてございますので、置きたいけれども、現状ではそういった人材、後任の方はいらっしゃらないのが現状であります。職員の皆さんには本当に負担をかけてしまって、これ以前もそうでしたけれども、またもとの形に戻ってしまうわけで、できればなるべく早く副町長職については新たな人選を行っていきたい意向は持ってございます。
2番(長塚かおる君)
そして、あれですね、マニフェストにもありましたが、公募で副町長を選ぶということを前回は公言していらっしゃった、副町長を選ぶのを公募で選ぶということをおっしゃってたと思うんですが、今回は公募は行いませんということを何かおっしゃってたようですけれども、その理由は何でしょうか。
町長(山梨崇仁君)
マニフェストでは申し上げておりませんで、就任後の記者会見の中でそういった方針を掲げさせていただきました。公募については、私自身今後はですね、先ほどのお話のとおり、政策を立案をして端緒を開いたものに対しての実務の運用が最も大事な面だというふうに考えております。そういったところで、職務としてはですね、実際の葉山町行政、葉山町役場というものを十分わかっていただいている方にやはりやっていただきたいところがございますし、それこそが今後の実務面での成功のかぎだというふうにも思っております。また、その他の事項につきましても、副町長としての職務はさまざまございますので、そういったものについてもやはり行政を理解している方がですね、行政というか役場を、葉山町役場を理解している方にぜひ続いて後任をお願いしたいというふうには考えております。
2番(長塚かおる君)
公募の方法として条件をつけることはできると思うんですが、それでも公募はしないということですか。
町長(山梨崇仁君)
今回公募を採用した理由というのは、副町長という職務以外に、先ほどから申し上げているそのミッションとして情報の発信や行財政改革をしてほしいといった非常に専門的な業務を求めているところがございました。ですので公募によってそれに資する人材といった形をとったわけですけども、今一たんそういったミッションについては、5つの運用面、つまり副町長としての通常の職務の中で、職員の中での潤滑剤であったりとか、私との補佐的な業務を行っていただける方というふうになりますので、公募でそれを求めるというのは、今回の場合は適さないんじゃないかというふうには思います。
2番(長塚かおる君)
去年だろうがことしだろうが、何か副町長の役割は私は変わらないとは思うんですけれども。そうすると、この、これからまた慎重に考えていくということですが、では、この田邉副町長が8カ月間役場で仕事をしていらっしゃったということですけども、このたった8カ月間でやめざるを得なかったということは、だれの責任というのはそれはわかりませんけれども、でも任命権として町長は責任を持って彼を推薦したわけですから、その点としてこの8カ月でやめてしまったということに対しての責任というのは、町長自身はどうお考えなんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
8カ月でやめてしまった責任と4年お仕事をしていただいた責任というものがどういうふうに私自身がとるべきもの、感じるべきものかというのは、正直迷うところがございます。8カ月でやめることが決して悪いことだというふうにもそもそも言い切れないところがございまして、今回の場合は、田邉さん御自身も、御自身の仕事の中でやり切ることを終え、やるべきことを終え、そして御自身で理解をして辞表を出されているところがありますので、今後について、先ほどのお話の中で副町長が不在になるという意味では、私は重責を担ったなというふうに改めて感じるところはありますけれども、なるべくそういう意味では実務運用にしっかりとした方、そういった意味では長く実際の職員ともしっかり顔を合わせてひざ突き詰めて話していただける方が後任としては必要なんじゃないかとは考えてございます。
2番(長塚かおる君)
やり終えたと言っていますけれども、副町長としては、この辞任についての中から見ると、まあ、先ほども町長がおっしゃった端緒は開けたと考えているという形で、やり切ったとは副町長も思っていないと思うんですけども、それなのにやめてしまったということは、やはり何か原因があったんだと思うんですね。それが町長との意見の相違みたいなものがあると言ってましたけど、副町長の辞任の文書が「町民、町議会、一緒に奮闘してくれた町職員への影響を最小限として」ということをおっしゃっていますが、よくわかりませんけど、職員の中でもその副町長を応援していてくれた人がいると本人が思っていたんだと思うんですが、その中で責任が、4年満期でやめるとしても4年間という期限があったわけで、8カ月という期限はなかったわけですよね。8カ月という期限は、町長と副町長の間で何かがあったことで彼が8カ月というのは選んだわけなんですけども、それを任命した人が全く責任を感じないというか、ないと思うところがちょっと私にはちょっと不思議でしょうがないんですけれども。やはりあの、じゃあこの間があいてしまう、副町長がいないというこの何か、これからどのくらいで副町長が任命されるかわかりませんけれども、その空白の時間がまた職員のほうに負担をかけることにもなり、やはり今まで皆さんが、もう自分たちがこの仕事をこうやろうと思っていたところに突然そういうまた1つの仕事が舞い込むということが、これもないことはないと、なくては…あってはいけないということではないと思うんですが、そういう面で町長としてやはり何かを考えて感じていただきたいなと私は思っていたんですね。
その副町長も、最後であれですけど、副町長が本当に葉山のことを思っていてくれたら、今最後に言われた葉山町政には一町民として参画していきたいと考えておりますという、思いますということを書いていらっしゃいましたが、9月の、去年の9月、経歴を見て多くの議員さんが、上昇志向が強い方なのか、1年置きに仕事をかえるということは、いい表現で言うと上昇志向が強い方ですねと言っていたんですけども、それを考えたら、副町長でだめだと思ったら、この副町長ってもしかして今度町長の座を考えてるのかなって思うような、思わせぶりが何か私にはちょっと感じてしまったんですが、当人がいらっしゃらないのでこれは確認できませんが。やはり8カ月で副町長がなくなったということはニュースにもなるぐらいに異常なことだと思うんですね。それのことをやはり町長としてこれをとめることができなかったのか、どこでとめなきゃいけなかったのかということをやはりもう少し反省というか、今後についてのこともありまして考えていっていただきたいと思います。では、最後に町長。
町長(山梨崇仁君)
長塚議員の御質問でですね、その御本人が8カ月で抜けたことについての私の責任といったふうに問われましたので、非常に判断が難しいところだなと思ったんですけども、今の御質問の中では、それによって職員に負担がかかっていくことや、実際にやめてしまったその後の空席について私がどうフォローするかということについては、本当に衷心に改めて申し上げますけども、重大な責任があるというふうには考えてございます。
また、そもそもその公募という形で8カ月でやめてしまったという結果、その一連の流れについてもですね、もう少し長くいていただける方を採用する方法があったんじゃないかといった自問自答も繰り返しているところではあります。そういった点で私自身が今後のですね、例えば人事評価、機構改革もまだまだ継続的に議論をしていくものでありますので、自分自身もしっかりとは勉強をしながら、その検討の中の一助となるよう、また決定のときにはですね、多くの職員から同意をいただけるような形をしっかりとつくっていけるように、目的をしっかりと果たせる組織にしていけるようにしていかなきゃならないというふうに、それは覚悟を持って臨んでまいりたいというふうに考えております。
議長(金崎ひさ君)
先ほどの総務部長の答弁に補足がしたいという旨の申し出がございましたので、総務部長の答弁を許します。
総務部部長(上妻良章君)
お時間をいただきまして申しわけございません。蛇足になろうかとも思いますけれども、先ほど副町長のお支払いの中で800万というお話をお答えをさせていただいたんですけれども、その中にはですね、それ以外に、共済の負担金等がそれ以外にはございます。それと800万の中には退職金がございます。退職金につきましては、退手組合がお支払いをしているというところで、それを補足をさせていただきたいと思います。
議長(金崎ひさ君)
これにて、2番長塚かおる議員の一般質問を終わります。
第2番、13番窪田美樹議員、登壇願います。
13番(窪田美樹君)
おはようございます。13番日本共産党窪田美樹です。通告に従って一般質問を行います。
1項目目、中学校給食について伺います。今まで何度も質問を繰り返してきましたが、残念ながらほとんど前進しているとは見られません。今回も同様の質問、繰り返しの質問になりますが、一歩も進まないようなお答えではないことを期待しております。何度も言ってきましたが、アンケートの検討、アンケートや検討委員会での討議、実施するかどうかの議論ではなく、実施を前提とした検討状況についてお伺いいたします。前回、町長にも中学校給食の必要性を伺い、中学校給食の必要性を認めた答弁をいただきました。あとは教育委員会として実施に向けた問題点を把握し、実施に向けその問題点の解決を考えるときではないでしょうか。したがって実施に向けた検討の進捗状況をお伺いいたします。そして、その計画にのっとり今後どのように進めていくのか、今後の計画についてお伺いいたします。
2点目、町として中学校給食の位置づけについて伺います。神奈川県の中学校給食の実施率は大阪に続いて下から2番目、これまでの教育委員会の答弁ではいまだに実施するとは言っていません。3番目に滋賀県が挙げられていますが、実施率46%、神奈川県では16%と、2位の神奈川県と3番目の滋賀県ではかなりのかけ離れています。神奈川県下では実施している学校が少ないところから葉山町でも重い腰、上げていけないのではないでしょうか。しかし、最下位の大阪では、橋下前の知事が実施すると言い、実施に向けての、進んでおります。そうしますと、4年後、あのときでですからあと3年後にはもうかなりの状況で実施される。そうすると最下位になるのはもう目に見えています。神奈川県でおくれにおくれている。そしてその中で満足しているのではなく、神奈川県がおくれているから葉山町もやらなくてもいいというところではなく、学校給食の位置づけをしっかりと持って教育委員会と協議するなど、町として実施に向けた取り組みを進めていきたい、いっていただきたいと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。
そこで、3点目、町に食育推進計画と学校給食の関連をお伺いいたします。葉山町の食育計画の中に学校給食の位置づけがはっきりしていません。はっきりというか、全く記載されてないと言ってもいいのではないでしょうか。育ち盛りの子供たちに対する食育の必要性、だれも否定しないと思います。子供のころの味覚、将来までも大きく影響すると言われています。単に栄養価だけでなく味覚などの子供の食育、大変重要と思います。町の食育の計画の中に学校給食がどのように位置づけられているのでしょうか。学校給食は教育委員会任せではなく、町の食育計画の中に学校給食をきちっと位置づけ、教育委員会と協議するなどが必要ではないでしょうか。町長のお考えをお伺いいたします。
次に、2項目目、保育園の待機児童解消について伺います。先日、横浜市の待機児童ゼロの報道は、保育園に入ることのできなかったお母さん方にはかなりのいいお知らせではなかったでしょうか。待機児童ゼロは、子育て世代には大きな期待でもあります。テレビや新聞などの報道を見れば待機児童ゼロだけが大きく取り上げられ、入園できたお母さん方の喜びの声だけが報道されています。しかし、実際単純には喜べないところがあるのではないでしょうか。横浜市では、国が引き下げた保育基準値どおりとはいえ1人当たりの保育のスペースを狭めたり、園庭やプールをなくし、そしてホールをつぶして保育室にしたこと、企業の参入も全国では平均2%のところを横浜市では25%の企業が参入を進めています。利益優先の企業参入では、利益が出なければ撤退もあり得るなど不安定な状況ではないでしょうか。こうした待機児童ゼロを目指し、教育環境、保育環境悪化を招く状況もあわせ持つ横浜方式の待機児童ゼロのやり方を町長はどのように受けとめられているのか、町長のお考えをお伺いいたします。
そして、葉山町では保育園増設に向けて補助金の募集、補助金をあわせて保育園を募集しておりますが、2度にわたって参入業者がなかったことは伺っております。その後の状況をお伺いいたします。
そして、葉山町では待機児童解消に向けての対策をお伺いいたします。現在の葉山町の待機児童は三十数名、現在待機児童を解消するだけでは企業として成り立つはずもありません。何よりもまず今後の児童数の推移など十分な推移を伺う、十分な調査を伺った上で、保育計画を立て、保育園の必要性などを把握し、そこに計画を参考に企業も参入する気持ちがわいてくるのではないでしょうか。世間の人口減少の推移を見れば児童数、子供の数が減少する可能性があり、絶対子供の数が減っていくので、保育園に預けたいと言っているお母さん方も減っていく可能性も多く見られていきます。そんな中で新たに参入をしてこようというところを求めるには、単に一定の補助金だけでは済まない、葉山町が補助を出すよというところだけでは済まないところもあるのではないでしょうか。現在未利用の使われていない葉山町にある国や県の公有地、町有地などのあっせんなどの可能性さえ出てくるのではないでしょうか。まず、保育の必要度がどの程度に推移するか、十分に調査され、早急に保育計画をつくる必要があると考えます。以前より保育計画がないと指摘はしておりますが、その後の保育計画、どのように進んでいますでしょうか。横浜市では、今後の保育の必要度を調査された点、保育コンシェルジュとして調査していってるということも挙げられています。その点は横浜方式でも大いに評価できるものと考えております。
3項目目、高齢者福祉施策についてお伺いいたします。日中独居の方に対する緊急通報システムの設置状況についてお伺いいたします。さきの議会で緊急通報システムの設置数が減っていることから、日中独居の方にも設置すべきではないかと質問したところ、要請があれば現在でも対応しているとの御答弁をいただきましたが、そのときは設置状況まで質問することができませんでした。改めて日中独居の方の設置状況と、要請があれば設置するということができる、設置しますよという広報の仕方、そして日中独居者が要請する場合の方法などをお伺いいたします。
次に、高齢者の火災報知機設置状況の把握についてお伺いいたします。2011年度に火災報知機が設置が義務づけられておりますが、罰則規定がないためか、まだまだ未設置の方々が多いと聞いております。火災報知機の設置は防災の面から大きな効果があると思います。特に高齢者にとってはさらに効果があるのではないでしょうか。また、一たん火災が発生すれば隣にも延焼など燃え移るとかあり、早期発見・初期消火こそが重要ではないでしょうか。高齢者にとっては、緊急時の対応など不ぐあいな面もあり、緊急火災報知機は大変有効なものと思います。そこで、高齢者宅の報知機の設置状況の把握はどのようになっているのでしょうか。また、消防署への通報も連動するような報知機があると聞いております。こうした機器を高齢者住宅に設置するなどすれば防災の面からもかなりの効果があるのではないでしょうか。こうした面での補助制度などは考えていないのか、お伺いいたします。
以上の項目についてお答えをお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
窪田美樹議員の御質問に対し、私が所管する箇所についてお答えをさせていただきたいと思います。
2項目目、保育園待機児童解消についての1点目、町長は横浜方式をどう思うかとのお尋ねでございますが、横浜市は、3年間で144カ所の認可保育所を開所させ、待機児童ゼロを実現されました。横浜市と当町とは、立地条件や取り巻く環境に大きな違いがありますが、同じ待機児童対策でありますので、横浜方式を検証して、当町で生かせることについては活用させていき、早期に民間保育所が開設できるように取り組んでまいります。
次に、2点目の保育園増設に向けた進捗状況はとのお尋ねでございますが、民間保育所設置法人の再募集の申し込みがない結果になってから、国の動向や民間保育所新設を行った自治体などの情報収集などを調査し、検討を重ねております。現在具体的にお示しできる方策はございませんが、さらなる再検討の上、できるだけ早く民間保育所設置の実現に取り組んでまいります。
次に、3点目の解消に向けての対策はとのお尋ねでございますが、保護者が子供を預け安心して働くことができるように、まずは民間保育所を新設し、待機児童を解消することと考えておりますので、さらなる検討を重ね、民間保育所設置に取り組んでまいります。
次に、3点目、高齢者福祉施策についての1点目、日中独居の方の緊急通報システムの設置状況についてのお尋ねでございますが、要綱上、身体的慢性疾患等により日常生活上注意を要する状態にある方で、家族の事情によりほぼ通年日中ひとり暮らしとなる高齢者も対象となっておりますが、現時点で設置されている方はおりません。
次に、2項目目の高齢者宅への火災報知機設置状況把握についてのお尋ねですが、住宅用火災報知機の設置に関して高齢者に限定した設置状況調査は行っておりません。設置状況把握については、設置義務対象となる住宅に対しアンケート調査を実施しております。今後もアンケート調査等により設置状況の把握を行い、未設置住宅に対しては設置の必要性、設置方法等を説明し、早期設置を促進してまいります。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。
教育長(豊田茂紀君)
13番窪田議員の御質問にお答えいたします。1項目目、中学校給食についての御質問で、実施に向けた進捗状況と今後の計画はとのお尋ねでございますが、PTA等の方々も参加し、昨年より進めている中学校給食拡大検討委員会でアンケートの調査結果を分析、協議しております。今後は、葉山町にふさわしいシステムの構築に努めてまいります。
葉山町における中学校給食の位置づけはとのお尋ねでございますが、当町の中学校では、現在牛乳給食を実施しております。中学生の成長や発達には牛乳は欠かせないものと考えており、今後も提供してまいりたいと考えております。また、今後の中学校給食については、中学校給食拡大検討委員会において、葉山町にふさわしいシステムの構築に向けて検討を進めているところでございます。
町の食育推進計画と学校給食の関連はとのお尋ねでございますが、当町では、健康と食育を一体で取り組むこととした葉山町健康増進計画・食育推進計画を町民と一緒に食育を推進することをテーマの一つとして策定しました。本計画の中学校との関連では、自立に向けた望ましい食習慣の確立にかかわり、お弁当づくりを通した食育の実践、家庭での健康の自己管理について考えると記されております。このことについては、家庭科、保健体育などの教科や、道徳、特別活動、総合的な学習の時間等で食に関する指導をしております。いずれにいたしましても健康の保持増進のため、家庭保護者等とも連携し、あらゆる機会を通して食育の推進をしていくことが大切であると考えております。以上であります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
13番(窪田美樹君)
通告の順番どおりに質問させていただきます。教育長との距離が近くなったので、答えももう少し私に近寄って…私にというか、近寄ったお答えがいただけるかと期待しております。ただ、先ほどの御答弁の中では、全く以前質問した答えと変わっていない、今後は葉山にふさわしいシステムの構築、これは何度ももう聞く答えなんですね。葉山にふさわしいシステムの構築というのは、よっぽど何かこういうふうにつくっていけば給食に進めるよという答えなのかと思ったら、そうではない、以前ではやるかやらないかも含めたシステムの構築ということですが、そこら辺のシステムの構築の細かい内容、どのようなシステムを構築されているのか、お伺いいたします。
教育長(豊田茂紀君)
3月議会で近藤議員の御質問でお答えしたところと変わってはおりません。その上で、あのときにはアンケート調査を集計しているところだというようにお答えさせていただきました。アンケート調査の集計が終わりましたので、その協議を既に進めておりますが、そういう協議を通しながらシステムについては考えてまいりたいと考えております。
13番(窪田美樹君)
そのアンケート結果、アンケート結果が出たということなんですけれど、ちょっとお尋ねしたいのは、そのアンケートは、対象、だれに、この児童っていうんですか、生徒、生徒さんとか保護者の方とか、どの方にとったアンケート、どの方を対象にしたアンケートでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
当時の小学校6年生、回収数は281、約300人、1学年と思いますが、それから保護者からの回収数が243。それから中学2年生、当時の生徒254、保護者197ですから、小・中学生合わせて535の回収、保護者については440の高いかなり回収だったというように見ております。
13番(窪田美樹君)
ほかの自治体ではね、先生方も対象にアンケートをとられてるんです、同じように。その先生のお答えの中に、学校給食をするに当たって慎重な理由、学校給食実施に慎重な理由として、給食の準備や後片づけの時間が必要になるために、学校で他の活動や休憩時間に影響が出ると思われるからやってほしくない、これが56.4%。すごい、もう正直大変ですよね、給食を初めて今までゼロのところから給食を始めたら、先生たちが給食のやり方とかいろいろ子供に指導していかなきゃいけないということもあるので、とても先生たちはやりたくないという立場だと思うんです。だってお弁当だったら座席を、座席でナプキンをあけて「いただきます」で終わります。
そういったところから見るとね、なかなか葉山が…葉山、神奈川県が進んでいかないというのは、先ほども言いましたように、大阪では10.5%、神奈川県16.4%、ここまではよく私も耳にしたんですけれど、ただ47の都道府県ありますよね、そこの中でもう4番目、兵庫県では53%、もうそこで半分以上が実施してます。もっとすごくなるのは、11番目にはもう70%、ほとんどの学校が、ほとんどの県での実施が見込まれています。もう90%になるのは、18番目からはもう90%を超えてるんですね。ここの神奈川県に住んでるから、私もずっと神奈川県でしたから中学校給食はないものと思ってました。中学校に上がればお弁当なんだというのは思ってましたけど、こうやってほかの県を見ると、えっ、給食ってあって当たり前だったんじゃないって思います、思うようになりました。そこで、やっぱりやってない県のところが今、食育、先ほど言いました食育のところからも必要性を見出してるということで、今までは手づくり弁当が家族のきずなを日々認識させ、心の支えとなり、食育は家庭が中心に思うというのが以前の方針だったそうです。しかし、社会環境の変化や食品流通の変化等を背景とし、食生活のありさまも大きく変化、保護者だけで子供の食生活を十分に把握し管理することが困難になってきていますと。子供に対する食育については、学校においても家庭や地域と連携して積極的に取り組んでいくことが重要ではないでしょうかという、もう根本に時代が変わってきたんだよというところに立って給食を進めていきたいという自治体が多くなってきています。そこの根本まで葉山町が考えを変えていく。今ね、保育園待機児童も言いましたけれど、働くお母さんたちがふえてきている、そういったものであったり、社会環境が変わってきているというところでは、もっと必要性を感じるべきと思っております。
その中で、先ほど言われたように牛乳給食を葉山町はやってますって言うんですけれど、ここもまた数字にあらわれているのが、大阪では牛乳給食をやっているの、牛乳給食を含めても17.8%、とても低いんですね、1位なんですね。神奈川県では、牛乳給食をやっているというのが47.7%、半分近い学校が牛乳給食をやってます。そこを含めると、神奈川県の順位ってどんと上がって4位になっていくんですね。ただ、子供たちの栄養をそこまで考えてくれるのであれば、牛乳だけに頼らず、もっと全般的に含んだ給食を実施していくというのが必要なんじゃないかなと思います。そんな点から、教育長は中学校給食の必要性はどのように感じていますでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
私の中学給食に対する必要性という点で御質問であれば、私は基本的には弁当派です。
13番(窪田美樹君)
そこで、以前町長に同じ質問をお願いしました。そこのところの御答弁、町長として中学校給食の必要性をどのように感じられてますか。
町長(山梨崇仁君)
私は、それこそマニフェストでもお示しさせていただきましたし、今もって中学生の御父兄から直接なお声として中学校給食はまだですかというお声をいただいておりますので、私はこの職においてその必要性は十分あると、ニーズがあるというふうに判断をしております。
13番(窪田美樹君)
何か私、どうしても感じてしまうのは、教育長と町長の御意見が全く真逆、政策の違いというんですか、必要性がないというか、愛情弁当であるというところ。町長のほうでは必要性を感じている。これというのは真逆という、私としては必要か必要でないかというところであれば真逆としか何か感じられないんです。以前の副町長のところでも真逆の考えがあったときにはどうするんですかというような質問をさせていただいたときに、先ほど長塚議員の答えにもありましたように、歩み寄る、ただ教育委員会の話だからというところではもうね、済まないと思うんですよ。学校のものは教育委員会に任せるよというのではなく、そこに食育の観点からもというのが、ほかの自治体ではね、食育の観点からも中学校給食が必要だよというふうになってるんです。そこでは、中学校給食は教育委員会って丸投げしていいのか、お金だけ、決まっていけばね、お金は出すよって言ってるだけでいいのか。そこはもっと町長として、そうやって町民の方のニーズがあるんだからということは、教育委員会にも投げかけていっていいものと思うんですが、そこは教育委員会の出方を待つんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
教育委員会の所管の事務でありますので、また検討中ということですから、その検討結果を待たずしては話は進められないというふうには認識をしております。ただ、私としましては、先ほどの教育長の御質問、窪田議員の御質問では、個人的にどうかという御質問だったように聞こえますけども、私も実は個人的には中学生のころは弁当でして、中学校が給食になるというのは私も経験がございません。ですから教育委員会がいろんな意味でその課題であったりとか、実行に向けて慎重になるというのもある一定理解はしているところでありますので、その結果をしっかりと踏まえてですね、議論をする準備はあるというふうには申し上げたいと思っています。
13番(窪田美樹君)
それでは、教育長、アンケートの結果を見て教育長として、個人的ではない、アンケート結果に給食やってほしいよという声が多いのか、それとも愛情弁当を持っていきたいから給食は要らないですよという声が多いのか、アンケート結果を、もう結果は出てますよね。集計も出てますよね。そこを見て教育長としてどのように感じられているかをお答えをお願いいたします。
教育長(豊田茂紀君)
アンケートではですね、児童・生徒と保護者の考え方が真逆、小学校も中学校も。3点聞きました。給食がいいか、弁当がいいか、両方必要に応じて選択できる選択制がいいかという3点を聞きました。保護者は、小学校も中学校も弁当がよいというのが多かった。児童・生徒は…あ、ごめんなさい、保護者は給食がよいというのが小学校・中学校多かったです。訂正いたします。小学生も中学生も児童・生徒は弁当がよいというのと、選択制がよいというのが両方多くて、この両方を足すと保護者の希望の倍という数字が明らかになっております。弁当がよいと選べるがよいというのは、小学生で80%、回答者の。中学生では77%となっております。それに対して保護者のほうは、弁当がよいと選べるがよいが小学校で30%、中学校で40%ですから、小学校の場合は倍以上、中学校の場合はほぼ倍の違いがあるというのが数字としては出ております。
13番(窪田美樹君)
今のね、数字の発表の仕方、どちらでもいいという人たちをお弁当に入れるということ自体がね、もう根本的にね、給食はというふうに感じてしまうんですよ。どちらでもいいんなら給食でもいいよっていう考えであれば、その数字はね、給食も入れてもいいというところに入っていった考え方でもいいのではないかって感じるんですが、そちらの数字のほうはいかがでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
私の答え方でそういう答え方をしてしまいましたが、小学生、先ほど281人回収しました、そのうち、素数で言いますと、素数というのか、数字で言いますと弁当がよいが115、給食がよいが56、選べるとよい、選べるとよいというのは、110はそれは弁当でも給食でも必要に応じてということですね。きょうは弁当をつくってもらえないという場合がありましょうから。そういうことで申し上げたのであって、決して弁当がよいと選べるとよいを合わせて倍以上ですよというように言いましたけれども、この選べるとよいを、私、教育委員会というか私が都合よいように申したつもりはなかったんですが、そういう言い方に聞こえたらそうではないというようにニュアンスを変えさせていただきます。
13番(窪田美樹君)
そういったニュアンスではないということなんですけれど、私もね、どうしても保護者の立場、お弁当をつくる立場から見てしまうというのがあるんです。私、特にニンジン以外嫌いなものは余りないので、給食にね、出てきても残すということもなかったし、食べるのが遅いということもなかったので、給食がいいとか悪いとかという、給食が嫌という記憶もなかったです。そういった面でね、まだアンケート調査というところに、アンケート調査でなかなか進んでいないこの後の葉山町としてのね、構築が、システムの構築をどのように進められていくのか。まだ依然としてそのシステムの構築の中にはそういったアンケートの結果を踏まえればお弁当の考えももちろん残してるというところだと思っています、感じました。ただ、保育園の働くお母さんたちの多さや、食育でなぜ中学校給食が必要なのかというところでは、朝の孤食、朝を食べないとか、夜に孤食になってしまうとか、そういった面でのいろんな面からの給食のよさ、お弁当のよさももちろんありますけれど、今の実施している神奈川県のこの低さを考えてももうちょっとほかの県との歩み寄り、歩み寄りというんですか、に向けての実施も必要だと考えております。なかなか進まない教育長の御答弁の中では、ほかの質問もありますので、私としてはさらに実施に向けた協議を進めていただきたいと思います。それでですね、そのアンケート結果をお示し、議事録とかをお示ししていただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
次に、保育園の待機児童についてお伺いいたします。先ほど町長のほうでは、横浜方式のいいところは取り入れていくというお話でしたけれど、生かせるところはどのようなところと感じていますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
基本的にはですね、当町も民間企業でも公募の条件の中には受け入れられるようにはしておりましたので、進め方としてはそれほど大きく違わなかったなというふうには思っておりますけども、まだまだそれには、横浜市の確かに立地条件、情勢なども大きく違いますので、町として今これがいいといった結論としては得てはおりません。
13番(窪田美樹君)
保育園を26年度4月に新しく、最初の予定では、までに開設するという御予定だったと思います。今の現在で募集してもまだというところでは、この年度というのは間に合うんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
情勢としては非常に厳しいというふうには感じております。
13番(窪田美樹君)
それではね、先ほどの横浜方式のいいところ、まだ見つけられていないというのではなくて、そうやって大きくあれだけ取り上げられているところ、横浜市と小さな葉山町との違いはあるかと思うんですけれど、もっとそうやって解消したところにね、解消したところを研究して生かせるところを早急に見つけて、なぜあんなに2年間で横浜市が待機児童ゼロと発表できたのかというところは研究していっていただきたいと思っておりますが、次の再募集というのはいつ、もう2度お話が流れちゃってますけれど、次はいつの予定でしょうか。
町長(山梨崇仁君)
2度条件を変えての公募を行いましたけれども、その中で結果的には至らなかったんですが、多くのそういった団体、企業様、法人からですね、情報を寄せていただきました。町としてもう一度ですね、広く公募を行うことも含めて、もしくは町にどうしてもやりたいというお声をいただいたものについてですね、審査を行ったりとか、いろんな方式について今検討がされているところですので、いつどうするというのは、現状ではまだお答えできない状況でございます。
13番(窪田美樹君)
それでは、2回目とのまた条件の変更もあるということでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
もちろん条件の変更を行わなければ、また公募を行っても結果は出ないということになりますので、どのような方向が、方策が効果的かというものは、2回のそういう意味では経験をいただきましたので、その中でしっかりと学び、3回目は失敗がないようにしっかりとした形にできるように取り組んでいきたいというふうに考えております。
13番(窪田美樹君)
今これだけだんだん少子化、子供が減っていっているというのが言われています。だから保育園、民間に保育園を建ててって言われても、今は待機児童がこれだけいるけれど、保育園、園児が足りないよ、だから保育園つくってって言われてるけれど、この先子供が減っていってるのでは、待機児童もなくなるし、預けてくれる親、預けてくれる、預けたい子供、子供の人数自体が減ってってますよね。減ってってる中で、そんな中で、やっぱり不安があるんじゃないかなって、企業としても不安があるんじゃないかなって思います。そんなときに、葉山町では、以前から言っている保育計画、何年度には大体子供が何人ぐらいいてというような、だから保育園が何園必要なんだよとか、幼稚園が何園必要なんだよというような保育計画、保育にのっとった計画というのはその後つくられてますでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
議員の御質問、以前にもこの保育園の話がございました。そのときに私のほうがお答えをさせていただいたんですが、その子育て3法の関係で、今その平成27年度にその事業展開が大きく変わってきてます。その中で子ども・子育て支援法というものが大きく今クローズアップされております。その中に子ども・子育て支援事業計画というものを市町村が設置をしなさいと。その中には保育計画を含めた全体的なよりよい保育計画を求めなさいというものを含めております。それらがありますので、現在その保育計画のみでなくてですね、その支援事業計画全体を含めて27年度までにはですね、よりよいものへの計画として作成していきたいというふうに今作業を進めております。
13番(窪田美樹君)
以前もね、子育て新システム、ちょっと今名前も変わってますけど、その新システムができないと保育計画がつくれないんだよというお話、それに絡んでると思うんですね、今の御答弁、27年度までというところ。ただ、もう26年度4月の開設に向けたものというのは、全くそこの話とはまた別に進んでいかなきゃいけない保育園の待機児童解消についてだと思います。そういった中で、以前のお話、町からの説明の中で、園児、子供の数に対して葉山町が持ってる保育園の数、保育園1つに対して子供の数というのは、ほかの自治体よりかなり数字が離れている資料を見せていただきました。それを見たら、葉山町ってもっと早くに保育園が必要だったんじゃないかというのがわかっています。それなのに、何ていうんですか、ちょっと保育園を大きく、一時保育園をぽんと新しく建てたとか、「にこにこ」さんが大きくしてくれたって、その場しのぎとは言いませんが、そういうふうに感じてしまう、根本的な解消にはなっていないというのが今の葉山町の現状であって、やっと、じゃあ町長、山梨町長が待機児童、子育てに目を向けて保育園を建てようってしたときには、募集しても、補助金を出して募集しても話が2度も流れていってしまうというところで、なかなか解消に向けていかれないというところがあるんだと思います。葉山町にね、保育園があって待機児童がゼロというところにお母さんとしたら引っ越していきたいというところの大きな目玉にもなっていく、保育園ってそういう事業、待機児童をなくすというのはそういった事業にもなっていくと思っています。ですので、早急に保育園を、できない、要らないんだというんではない対応をされているというところですので、ここの待機児童ゼロに向けて早急に対応していっていただいてお母さんたちの不安を除く、お母さんや保護者の方、それでそこが目玉になり葉山に越してきて葉山で子育てしたいという移り住んでくれる、若い人たちの、若い世代の方たちが来てくれることを望んでおります。
3項目目、また高齢者福祉についてなんですけれど、ちょっとお尋ねしたいのは、以前の私の議会での説明について、議会の質問で、対応しています、日中独居の方に対応していますっていうお答えをいただいたんですけれど、あの対応というのは、私としたらつけてほしい、で、じゃあつけたよというのが対応だと思ったんですが、今の御答弁では、つけてる方がいらっしゃらないということなんですけれど、要請がなかったということで、対応はしたかったけれど要請がないからつけてないという把握でよろしいんでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
ひとり暮らしのお年寄りの方に対してのですね、通報システムという制度を町が要綱で定めております。これをさきの議会で議員から御質問がございました。そのときに、ひとり住まいの方の対応してますということにつきましてはですね、日中ですね、ひとり暮らしの方に対する対応については、その対応の内容なんですが、まずシステム、事業のその必要性、なおかつそこにはケアマネージャーや、またはその社協がお願いしてます地域包括センター、支援センターなどを活用し、またその地元の民生委員さんからもですね、いろんな意見を聞いております。それらを含めてその日中独居の方に対しては、町としてはいろんな多面的から対応させていただいているところでございます。今回のその御質問につきましては、設置状況はどうですかということでございますので、通年日中のひとり暮らしの老人の方にはですね、設置をされていることはございません。なおかつその関係者からですね、また御家族を含めてなんですが、設置をしたいという要望もございませんので、今後はその、引き続きですね、関係者の方にですね、話を進めながら設置をしたいことのその周知をですね、徹底しながら進めていきたいというふうに思っております。
13番(窪田美樹君)
以前の中に、予算委員会でしたか、決算委員会でしたか、委員会の中で民生委員からの、民生委員の方から要請があるっていうふうに、必要…つけていただきたいというお声があるというのを聞いたんですが、そこら辺はいかがですか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
何事においてもですね、この事業展開するには一つのルールがございます。先ほど話したように、これは要綱上町が定めているルールの中で緊急通報システムというもののですね、事業展開をしております。この対象者でございますが、65歳以上、ひとり暮らしの方、または家族がですね、の事情がございまして、通年日中1人になってしまう御老人の方がですね、おられるという方に対してですね、その通報システムを提供してございます。それらの対象者の方がおられた場合には、これはすべて通報システムを提供しております。民生委員の方からの相談がございますのは、そういう方以外の方の設置はどうですかという御相談だと思います。そのためにそういう対象の方には設置はできませんというお答えをさせていただいています。
13番(窪田美樹君)
ごめんなさい。私がその予算、その委員会の中で感じ、お話で感じたのは、要請があったから対応、要請はあるんですというお話で、以前の議会の中でもえって思ったのは、要請があるんですけれど、対応、つけてませんという答えで、次の本会議のときに、いや、対応してるんですという、ちょっと幾つかのやりとり、そのルールがあるからルールの違いでつけられないというところの違いで答えの行き違い、質問のとり方の行き違いがあったんだと思うんです。ただ、そのルールを決めてるのは、葉山町でルールを決めてるわけですよね。必要性があるって思ってるけれど、その日中独居の割合、1週間いるうちの昼間の何時間毎日独居じゃなきゃいけないというのか、定期的に週3回ね、独居になるからという方なのか、どういったルールがあるのかわかりませんけれど、そのルールを決めてるのは葉山町であるのなら、そのルールの変更についてももっと検討していくべきではないかなというのは感じております。
私、とても不思議なのは、これだけ高齢者が多くなったというところで、また保育園の話になっちゃうんですけど、働くお母さんたちがふえるということは、介護されている方も働いている方がふえていくという、ふえてるんじゃないかなというのは感じます。そういった中で、日中独居の方もふえてるんじゃないか、また老老介護といってお年寄りしか、核家族化してお年寄りしか住んでない家庭がふえてるんじゃないのかなというのがあるんですけれど、その中で設置する、以前よりどんどん設置件数が減ってるのがとても不思議なんですけれど、葉山町ではね、元気なお年寄りが多いからというところだけで設置件数が減ってるんでしょうか。そこら辺の葉山町としての分析、何で老老介護がふえてるとか、いろんな高齢化率が高くなってるにもかかわらず設置が年々減るのはどういうふうに分析されてるんでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
データをとってですね、定かな数値はちょっとここにはございませんが、確かに設置件数は減っております。これは予測の範疇なんですが、高齢者の方、65歳の方はですね、毎年ふえております。その中で設置件数が減ってるというのは、元気な方がおられるということと同時に、設置をされていった方、これは身体に生活上支障がある方等がですね、通報システムを活用されている方が多くございます。そこの方がですね、亡くなったケースもございますし、それらを含めた中でですね、実際に設置件数が減っていくということだと、これはあくまで想像でございますが、それが実際に減っている状況だと思ってます。
13番(窪田美樹君)
つけた方がね、亡くなって件数が減るというのはわかるんですけれど、65歳以上の方がふえてるにもかかわらず設置が減っている、かなりの数で減ってますよね。どんどんどんどん減っていってるのが、その今の説明だけでは何か納得がいかない、元気なお年寄りだけがふえてるんですよというのか、それともね、本入所とか、入所された方が多いのでというのか、そこら辺の分析はきちんと把握していないというところでは、ちょっと甘いのではないかなというのが感じられます。そういったね、民生委員の方が必要性を見てるんだけれど、要綱が違う、該当が違うからつけられないという方がいるというのは、民生委員の方はそれだけその方たちと対応してるわけですよね。それなのに条件が違うからつけられないっていうのでは、これは条件を変えてでもつけていってあげるべきではないかと思うんですが、町長、そこら辺の要綱の変更とかっていうのは、お考え、いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
現状の要綱に対して設置数が減少しているという今お話がございましたけれども、まずはその今の要綱の中で運用がまかり通っていないという現象があるかないかについてもう一度精査をさせていただいた上でですね、その拡大を行うか行わないかは判断しなければいけないとは思います。
13番(窪田美樹君)
要綱が合ってないか合っているかもまたですけれど、それって同時進行していってもおかしくないことだと思うんです。今のものを精査するというより、今現在悩まれてる方、民生委員の方が必要と思われている方がいらっしゃるのであれば、そこはそっちのまた行政のやることですから、アンケートだとか調査をしてその集計をもってというところで随分日数がかかっていってしまうので、そこは同時に考えていっていただけてもいいことではないかなと思っております。
それと似たようなというのはあれはない…あれなんですけど、その通報システムと同じように、私、先日のさきの議会でも火災報知機についてお伺いしました。現在の把握状況、高齢者の、高齢者宅への把握状況はいかがでしょうか。
消防長(小山正彦君)
先ほど町長の答弁でもあったように重複すると思いますが、消防では高齢者宅に特化してのですね、住宅用火災警報機設置状況の把握は特段やってございません。
13番(窪田美樹君)
消防としてなくっても、何ですか、民生委員の方は高齢者宅にこんにちはとかって行かれてるわけですよね。そのときもう火災報知機の設置が義務づけられているのであれば、そこで火災報知機について、福祉の方が聞くのか民生委員の方が聞くのかということもあれですけど、だれが聞くのかとも思いますけど、そこで一言ね、聞いてもいいんじゃないかな。だってこれって行政が義務づけてるわけですから、ついてるかついてないか、つけるとこれだけ安全なんですよ、火事のとき早くにわかるんですよっていう一言があれば、訪問のときに調査もできるし、また会話も弾む。そういったこともいろんな要点があると思うんですが、そういったこと、福祉の面からも聞くだけも聞いていないというところでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
民生委員さんや、またケアマネージャー、先ほど言いましたその地域包括支援センターの職員の方、いろいろその高齢者の方へですね、必要性があることにはいろいろ御協力いただいております。そこからいろいろ情報も入っております。窪田議員の今の御質問については、消防長も答えたとおりですね、これは消防法の改正、それと町の予防条例の改正によりまして、これは平成23年5月31日までに設置をしなさいというこれは義務行為でございます。義務行為について、ついてないものに対してはですね、設置をしてくださいということはですね、訪問したケアマネージャーや民生委員の方はですね、これはお願いをしているところでございます。さきのその補助、福祉関係でのその補助についてというお話もございましたとおりですね、これは法律で義務行為で設置する義務でございますので、それに対して今現在は設置をしてなきゃならんという状況でございます。それに対して補助するというのも何らかの必要性の根拠がなければですね、なかなか難しいこともございます。町でも今現在は補助制度を設けておりません。参考にですね、近隣市の状況もちょっと確認しました。近隣市においても補助制度をする予定もないし、その考えがございませんということです。これについては、設置をする、高齢者の住宅だけじゃなくて一般のその住宅用は設置しなきゃならんという義務行為の中で法律で定めたものについてですので、あえてここへ来て補助制度を設けるということはないということもですね、確かに意見も伺っておりますので、これは町も同じような感覚で補助制度を設けてませんので、今後についてもですね、あくまでも義務行為で設置していただきたいというふうに考えております。
13番(窪田美樹君)
それは今の段階ですよね。今の段階で補助している自治体がないというだけで、以前は自治体、補助してたんですよ。横浜市、川崎市、綾瀬市、松田町、真鶴町、座間市、中井町、かなりの自治体で火災報知機を設置しているんです。これは高齢者の住宅だけにかわらず全住宅に補助を出した自治体もあります。だもの、今さらもう2011年度までにね、つけなきゃいけない、6月までにつけなきゃいけない。でも義務づけちゃって、だからもう補助は打ち切りましたという自治体ばかりなんですよ。でね、綾瀬市では、火災報知機設置が終了、23年度に終了しました。補助が終了しました。23年度の中間時点で約70%のひとり暮らしの高齢者に火災報知機が設置されました。綾瀬市全体についても71.5%に設置されてる、こういった状況ですよ。平塚のほうでも同じように補助してます。藤沢でも補助してます。だからもう葉山町ではね、以前下水道のありましたよね、下水道の浄化槽…浄化槽でしたっけ、あれが義務に、新築に補助しないというのが義務、合併浄化槽がやったから補助を打ち切りましたってね、そういうふうに義務になったから打ち切ったというところの自治体なんです、ほかは。そのときに葉山町って補助してましたか、その義務づけられる前の移行期間。以前にもあったんでしょうか、住宅に。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
以前につきましては、その任意行為のときにはですね、町もまだその火災警報装置についてはですね、設置に対する補助はしておりません。ですので、その任意的なものからも、これはまことに申しわけないんですが、そのときどういう判断をされたか、ちょっと私にはわかりませんが、現在も義務行為になった後もですね、これは補助金の制度にですね、しないということで現在も進めております。
13番(窪田美樹君)
義務だけ、義務だけね、つけて、補助もなくて、つけたいけれどお金がないなというところで、人の命や財産を守るというところが葉山町、町というか行政として命や財産を守っていくべき、もちろん自分でね、守るのが一番ですけれど、そこでほかの、ほかがやってないから、ほかっていうんじゃなくて、ほかはもう終わってるという、70%以上やってるような、ついてるのをそこもこれ把握してるんですよ、ついてるかついてないかというのを。そこで補助を打ち切りましたというのと、全く今までずっとやってないんですよ、今現在ほかがやってないからうちはやる気もありませんというところでは、ちょっと筋が違ってるんじゃないかなというのは大きく感じます。
高齢者のね、方、火がついたというよりつけたこと、火を扱うこと自体も、火事になった後に気づくというより火事を起こしてしまうリスクも高いと思うんです。そういった中で、高齢者日常生活用具給付事業というのがほかの自治体ではあります。葉山町にもあるのかは後でお尋ねしますけれど、その日常用具給付事業の中では、火が出ないで電磁調理器に対して補助をしますよ、電磁調理器を買ったらその補助金を出しますとか、あと火災報知機にも補助を出しますよ、自治体によっては金額はまちまちだったり。あるところでは、何でしょう、消火器をね、買ってくださいって言って消防の人、消防のほうから来ましたって消火器を高く売りつけられてしまったというようなお話あるように、火災報知機が義務づけられたときに同じようなこと、高く売りつけられてしまったというようなこともあったそう…あるそうです。そこのところでは、自治体で火災報知機を大きくたくさん安く買って自治体が補助をしてつけるでしょう、そのことによって、うちはもうついてるからその高く売りつけられてしまう、だまされてしまうリスクも減るんじゃないかという観点からつけた自治体もあります。いろんな観点から見れば、この制度をそうやってやる気はありませんって言い切ってしまうところではなく、もう一回再検討していくべきではないかと思うんですけれど、いかがでしょうか。町長、いかがでしょうか。検討…福祉部長では全く考えてませんときっぱりとだったんですけれど、やるかやらないか、補助が必要かどうかというような再検討をするようなお考えはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
窪田議員がおっしゃるように、それは現状を見ていきますと、確かにそういった方々には設置を促進していかなければいけないとは思いますので、啓発についてはしっかり力を入れなければいけないなとは思います。また、23年のこの期限の前には、葉山町の場合は、地元の町内会が連合会を含めて非常に力を入れてくださいまして、普及が進んだことを記憶してございます。その時点で、この義務であるということを前提に皆さんが力を入れてくださいましたものですから、義務化された現状においては、権利と義務とよく分かれていますけども、義務はしっかり果していただき、権利については町ができることはしっかりと福祉の充実に努めていかなきゃいけないというふうに考えてございます。ですので、義務化された現状からですね、23年以前に遡及するわけにもまいりませんし、申し上げましたとおりに現在としては、福祉部長もですね、やらないと言い切ってはいますけども、つまりできないということが背景にもあると思いますので、その辺については御理解いただくほかないのかなというふうには思います。
13番(窪田美樹君)
そのできないという条件が何なのかももう一回考えていただいて、国のね、もう規則、規則でしたっけ、罰則ないし義務づけがあるから、もうそこに補助はできなんだよって言い切ってしまうのか、そうじゃない、その義務づけがあっても補助ができるのかっていうところからの再検討もしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
これにて、13番窪田美樹議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため、暫時休憩をいたします。再開は午後1時10分からといたします。
(午後0時07分)
議長(金崎ひさ君)
休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時10分)
一般質問を続行いたします。第3番、1番鈴木道子議員、登壇願います。
1番(鈴木道子君)
1番鈴木道子でございます。少々のどを痛めておりますので、お聞き苦しい点は御容赦いただきたいと思います。手短に質問をさせていただきたいと思います。
今回は4項目の事項について質問させていただきます。1項目目、災害時の対応について。さまざまな自治体で防災・減災についての対応がるる充実されているところでございますが、当町といたしましても防災係を中心として、ますます充実した対策がとられているところだと理解をしております。そこで、先般5月の21日に新しく2つの協定、災害時における協定の締結式をしたという情報をいただいております。1つは株式会社ジェイコム湘南との間で、災害時における放送等に関する協定。また、2件目は千葉県船橋市にあります石井食品株式会社との間で、災害時における食糧物資の供給に関する協定という情報でございます。現在町が締結する協定の状況について、内容をお伺いをいたします。
2項目目、災害時におきましては水、食糧、その他さまざまな物資の搬入ということが重要な案件でございます。この搬入の状況について、当町としてはどのような対応をとられるのでしょうか、お伺いをいたします。
3点目、大きな災害等があった場合は、一般廃棄物・産業廃棄物両方とも大変な廃棄物が出ることが想定されます。この廃棄物等の処理方法について、当町としてはどのような対応を考えられているかをお尋ねをいたします。
4点目、災害等があった場合にはボランティアの受け入れ、または軽微な災害ですと他の自治体へのボランティアを派遣する、そういう事案が考えられます。この場合の調整が重要な視点でございます。全体調整窓口の設置、またはその経費負担のルールづくりが私は重要だと思っております。その点についてどのように町は対応なさるのでしょうか、お伺いをいたします。
5点目、災害時につきましては私ども議員を初め、職員の方もともに要求されるところが多く、また活動する場面が多々あることと承知をしております。特に職員の中でも新人等に対する訓練というものがどのようになされているかをお伺いをいたします。
6項目目、葉山町に生まれました、平成22年に誕生いたしました防災士協会、この防災士資格試験の受験状況等についてお伺いをいたします。
2項目目、職員の資質向上について。これは2番議員が先ほど「接遇」ということに視点を当て、さまざま細かい質問をなさいました。それに付随する質問項目というふうに思っております。
その中の1点目、私が従来から申し上げておりました普通救命講習は全職員、また私ども全議員が身につけ、講習を受ける必要があるということを申し上げておりましたが、その普通救命講習の受講状況は現在どのような状態でありましょうか。そのことについてお伺いをいたします。
また2点目、職員の資質向上については欠かすことができない各種研修について、現在の状況についてお伺いをいたします。
また、3項目目、災害時の対応についてお伺いをいたします。これは1項目目の災害時の対応についてという中の、新人等に対する訓練とも重複する項目でございますが、この災害時の対応についてお伺いをいたします。
3項目目、副町長の辞任についてお伺いをいたします。辞任の状況、他の議員からも質問がございました。また、私は町長就任のときに、公募のあり方、または職員の採用方策等について疑問・提案を申し上げました。もし今後公募というような案件がありました場合の今後の公募のあり方、これは副町長のみならず職員の公募等についても質問を敷衍したいというふうに思っております。
4項目目、イノシシ被害への対策について。急に最近イノシシがあちらこちらに出没したというお電話をいただきまして、環境課等にもお話をいたしましたし、また特に9番議員が農業委員でもございますので、9番議員にお尋ねしたり、また連携をとりさまざまな対策をするべきだということを申し上げておりますけれども、現段階においてイノシシ被害への対策についてどのような状況であるかをお尋ねいたします。
以上、1回目の質問でございます。御答弁よろしくお願いをいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
鈴木道子議員の御質問に順次お答えさせていただきます。
1項目目、災害時の対応について。1点目、町が締結する協定の状況とのお尋ねですが、現在当町は公的な機関及び民間を合わせて33の団体等と災害時の各種協定を締結しております。また、それ以外に2件、現在調整を進めている状況にあります。このように地域防災計画においては特に大きな地震災害で初動時対応及び復旧・復興に向けた専門的機関の協力体制づくりの構築が重要な事務であると位置づけております。災害協定は終止することなく、計画と協定内容の見直しを随時行いながら、協定先との顔の見える関係を保持し継続していきたいと考えております。
次に2点目の、水・食糧・物資の搬入についてとのお尋ねですが、1点目でお答えしましたとおり、飲料水や食糧等の搬入につきましても応援協定を含め、町職員と一体となった災害時対応となっております。具体的には、役場で備蓄しておりますペットボトルのほかに、県企業庁と町が締結した応急給水計画書に準じて、配水地内の飲料水を長期滞在避難場所へ運搬し、食糧等の物資に関しても救援物資確保及び供給配送活動マニュアルに準じ、給水と同様初動時の混乱を最小にすることや、避難所の運営に関し物資を含めた計画をマニュアルで整備しております。このような計画やマニュアルについては各種防災訓練等を通じて、職員には災害時対応の再確認をするととともに、町民の皆様へは避難所における運営形態や、災害時の防災対応全般について情報発信を継続してまいりたいと考えております。
次に3点目の、廃棄物等の処理方法についてのお尋ねですが、災害発生時の廃棄物等の処理については葉山町地域防災計画に基づき、地震等大規模災害時における被災建物の解体撤去等に関する協定、及び地震等大規模災害時における災害廃棄物の処理等に関する協定を結んでいる民間団体の協力を得て、解体収集処理を行ってまいります。また、一般廃棄物の処理につきましては、現在の方法により処理ができない場合には横須賀市、鎌倉市、逗子市及び三浦市と締結しております「横須賀三浦地域における一般廃棄物の処理に関する災害時等相互援助協定」に基づき、援助を要請し処理を行ってまいります。
次に4点目、全体調整窓口の設置、経費負担のルールづくりとのお尋ねですが、災害対策基本法では各市町村の責務において地域防災計画を定め、町民の生命・身体・財産を災害から守ることを規定しております。したがいまして、大きな災害時においては葉山町災害対策本部がそのすべての調整窓口になり、町職員総員で非常時の事務分掌にのっとり、初動の混乱をできる限り少なくし、経費等の財政面も含め速やかに復旧・復興に取り組む計画となっております。
次に5点目の、特に新人等に対する訓練についてとのお尋ねですが、新採用となった職員については市町村研修センターで開催される地方公務員としての基礎的なカリキュラムの中でも、災害対応について研修を受けることになります。また、本庁舎内においても、防災担当職員から町の職員として災害時の事務分掌や心得についても指導をしております。さらには新採用職員への訓練に関しては、災害を職員がみずからイメージし、職員個人がどのように対応するかを検証する災害時初動対応図上訓練も実施しております。本訓練は全職員が対象ではありますが、新採用職員の推薦を優先的に促しながら、継続して実施してまいりたいと考えております。
次に6点目の、防災士資格試験の受験状況等についてとのお尋ねですが、防災士とは特定非営利活動法人日本防災士機構が、減災と社会の防災力の向上のために期待された十分な知識・技能を有するものとして認定される資格であることは認識しており、当町には日本防災士会葉山町支部として現在14人が活動中であります。防災ボランティア関係との連携、及び当町の防災全般に寄与していただいている任意の団体として認識はしておりますが、防災士資格試験や受験の状況に関しては把握をしておりません。今後は防災ボランティア団体とも連携しながら、情報の共有を図ってまいりたいと考えております。なお、現在防災士の資格を有している町職員は3名でございます。
次に2項目目、職員の資質向上についての1点目、普通救命講習についてのお尋ねでございますが、本町では職員安全衛生委員会での提案で、平成23年度より普通救命講習の受講に努めております。庁舎を初めとする各施設にAEDの設置を進めることと並行して、職員がその操作を含めた救命に関する知識や経験を習得することは大切なことであるとともに、いつどこで救命の現場に遭遇するかわからない中では、一社会人としての基礎的知識でもあると認識しております。本町としての実績といたしましては、毎月実施している講習会において平成23年度30人、平成24年度28人の計58人が講習を修了、また町村会研修会における受講修了者が11人であり、合計69人がその技能を習得しております。本年度においても既に10人が受講を済ませており、さらなる受講を推進してまいりたいと存じます。
2点目、各種研修についてとのお尋ねでございますが、本町の研修は、1、全職員を対象とした基礎的研修。2、それぞれの職責に応じた階層別研修。3、市町村研修センター等への派遣研修。4、一定の職務に特化したものなどのその他の研修の4区分に分けて計画・実施しております。私は就任以来、職員の育成、研修、人づくりが大事であることを事あるごとに申し上げてまいりました。人材育成は一朝一夕にできるものではありませんが、職員の意識は確実に変化していると実感しております。と申しますのも、本人の希望と所属長の推薦による市町村研修センターにおける受講実績では、過去5年間50名以下を推移しておりましたが、平成24年度には84名を数え、受講する職員を初め、所属長の人材育成への意識の高まりを感じる実績であるととらえております。また、庁舎内での研修が多く企画されるようになっていることも実感をしております。職員の基礎的資質向上の研修はもとより、情報セキュリティー研修、人権同和に関する研修、ゲートキーパー養成研修など、それぞれの主管課が集合研修による講座を開催し、職員の共通認識や知識習得に向けて取り組みを進めております。参考に、平成24年度の研修受講者の実績は延べ631人であり、これまでの実績を大きく上回るものとなっていることを申し添えます。なお、災害時の対応につきましては1項目目でお答えしましたとおりでございます。
次に3項目目の2点、現状と今後の公募のあり方とのお尋ねでございますが、既に御案内のとおり平成25年5月31日をもって副町長が辞職をしておりますので、現在のところ空席となってございます。また、今後の副町長の選定につきましては、行政の実務と運用に精通した方がいればお願いしたいと思いますが、現状では適任の候補がおりません。また、公募につきましてもその手法は否定をいたしませんが、次回は行う予定はございません。いずれにいたしましても、その選定につきましては熟慮してまいりたいと考えております。
4項目目、イノシシ被害への対策についての1点目、イノシシ被害への対策について、ことしの3月下旬から上山口地区において、イノシシと思われる農作物被害の通報が5月末までに14件ありました。被害の内容は、ジャカイモ、カボチャ、サツマイモ、ショウガ等となっております。当町といたしましても現地を確認するとともに、被害状況を専門家に見てもらい、イノシシによる被害の特徴が見られたこと、農作物被害の拡大や人体への危険性が考えられることから、申請に基づき捕獲許可を出しました。そうしましたところ、6月8日に1頭捕獲いたしました。しかし目撃情報から、まだ数頭いることが考えられることから、地元の方と協力しながら引き続き対応をしてまいります。
以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
1番(鈴木道子君)
では順を追って再質問をさせていただきます。まず1項目目につきまして、町が締結する協定の状況が33あるというお話でございましたが、この中身について、33ありますので、どこと協定を結んだか、またどういう協定であるかの粗々の資料を後日で結構ですのでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
協定締結の一覧表を控えてございますので、後ほど提出をさせていただきたいと思います。
1番(鈴木道子君)
それと2つが今、進行中であるというようなお話でございましたが、この2件はどことどこでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
1点は以前1番議員から御指摘もございました、隊友会の横須賀支部とでございます。もう1点につきましては米海軍横須賀基地と今、協定を結ぶべく話を進めておるところでございます。
1番(鈴木道子君)
災害のことに関しては、緊急速やかな対応をぜひぜひやっていただきたいと思っておりますけれども、災害時の対応ですね。この2件につきましては、協定締結はいつごろを目途と考えてよろしいのでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
現時点で何月何日というところまでのレベルではございませんけれども、話し合いが済み次第、早急速やかに締結をしていきたいというふうに思っております。
1番(鈴木道子君)
速やかに内容の充実した締結が進むことを希望しておきます。
2点目の物資の搬入についてでございますが、この物資の搬入につきまして、実はけさの新聞だったと思うんですけれども、給油過疎が257市町村あるということが載っておりました。これはもう3月末時点で逗子市も、給油所が3カ所の自治体は逗子市などの109市町村というふうに書かれておりますけれども、当然葉山町もその中に入っているかというふうに思っております。このガソリンにつきましては、実はですね、お話がちょっと横になりますが、先般宮城県の村井知事の災害時の対応等につきましてお話を伺う機会がございました。規模は、あちらは津波が大変であり、また県ということで対応等が大変大規模なものでございましたが、いろいろな点で参考になることがたくさんございました。で、きめ細かに当町について御提案をしたいところでございますけれども、ほかの質問項目も通告してございますので、重立ったことだけを申し上げたいと思っております。まず宮城県の場合に、皆さん水・食糧は何らかの形で各御家庭の備蓄でありますとか、分け合いながら何とかなりますけれども、このガソリンだけは大変に困窮したと。宮城県側に製油所があって、それがだめになりましたので、その製油が全東北地方に行くということなので大変に困難をきわめ、ガソリンスタンドではもう争いごとが起こり、警察官を配置しなければならないような大変な状況であったということも聞きました。当町としましても、大規模な災害がありましたときに、今、この給与過疎というような状況がある中で、これはいろいろな物資をさまざまなところに、オートバイであれ車であれ、配達するについても、この給油ということが大変なウィークポイントになると思うのですが、この辺の対応等は万全を期していられますでしょうか。若干その辺のところがわかりましたら、今の状況をお伺いをさせていただきます。
総務部部長(上妻良章君)
現在ガソリンと燃料の供給につきまして、はっきりと協定を結んでおる状況にはございません。今現在ですね、葉山の町内にガソリンスタンド、給油所が3軒ございます。それ以外に葉山マリーナ等、大きな危険物として保管しておられる事業所もございます。給油所につきましてはですね、現在神奈川県石油商業協同組合、これに加盟をしてございますので、部分的な部分もいかがなものかというところもございますので、協同組合、そことですね、協定を結ぶべく、今、調整を図っておるところでございます。1軒はこの協同組合に参加してございませんので、それには単独でですね、話を持っていきたいと思ってございます。そのほか民間の自家給油所、マリーナ、国際カントリー等でございますけれども、そこにつきましても随時そういったお話をさせていただいて、ぜひ災害時の供給の協定ができるよう進めてまいりたいと思っております。
1番(鈴木道子君)
いろいろな面で、今、進みつつある状況もあると思います。宮城県の場合ですけれども、ある程度の大規模な災害というものは想定していらしたらしいんですが、それ以上のものだったということがありました。マリーナ等も津波等の想定もできますので、より充実した対応になるように、本日をもって再度御検討をいただきたいというふうに思っております。
それから水・食糧、物資の搬入ですけれども、私がいろんなところでいろいろ騒いでおりましたのは、随分前になりますが葉山港ができるときに、確かな記憶ではございませんが、災害時にはあそこに自衛隊の護衛艦が接岸して、あそこから物資が来るような、これは確認したわけじゃございませんが、そういう意識を持っておりました。そのころはまだまだ大震災前でしたので、危険な災害が来るということは心の中にはありましたけれども、よもやこのような大きな事態が発生するということが思いがありませんでしたので、甘いといえば甘いこと、考えだったというふうに思いますけれども、実際にあそこには水深が浅いので、護衛艦は来ないということでございます。そして先般、議員有志で横浜にあります特殊救難、海上保安庁の特殊救難隊訓練及び横浜海上防災基地の施設見学をさせていただきました。そのときにもお伺いいたしましたが、やはり船が来るにしても、海上保安庁としても大型船は接岸できないというようなお話でございました。道路等が寸断された場合にその物資の供給ということで、私は、そういう場合はヘリコプター等いろんな手段を使っての搬入が想定されますけれども、1点、少し前に平塚市が海岸から海上自衛隊のホバークラフトで、物資のみならず人間も入ったり出たりすると思うんですが、訓練をするというような報道がございました。で、葉山はあれだけの大きい海岸がございませんので、堀内のほうの海岸でこのホバークラフトの訓練ができるかどうか、これは定かではございませんけれども、一見この手段としては検討に値すると思いますけれども、これは何らかの連携をもって検討するに値することだと思いますけれども、おやりになる意思はございますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
本年の3月11日に神奈川県警の旗振りのもとですね、当町の消防や消防団、関係職員、また自衛隊、海上自衛隊や海上保安庁とさまざまな機関が連携をして、津波の合同訓練を開催させていただきました。その件につきましても、町としては非常にありがたい取り組みでありましたけども、今、鈴木議員の御指摘の中では、その津波の訓練というよりも物資の輸送ということが重きに置かれているようですが、その際におかれては先日の海上保安庁でもですね、母艦は沖合いに待機をしながら小船を使って輸送ができるというお話もございましたので、現状の海上からの輸送体制というものも確保されているというふうに認識はしてございます。私自身その自衛隊のホバークラフトというものについてちょっと知識がございませんので、どのような活用をしていただけるのかはわからないんですけども、まずその辺の勉強をさせていただいてから、可能性については議論してまいりたいというふうには思います。
1番(鈴木道子君)
災害時には連携、物資の搬入のみならず、いろいろな面でより複数の連携を持つことが必要だと思いますので、ちょっと連携をとり、探っていただきたいということを申し上げておきます。
それから、次に廃棄物等の処理方法についてお伺いいたしますが、これもこれも本当に今回の地震で、宮城県で発生した廃棄物、災害廃棄物の量が1,800万トンで、宮城県の23年分の一般廃棄物に相当する莫大な量だということを知りました。これは岩手県で発生した災害廃棄物の3.5倍、福島県の8倍、あれだけの大津波が来たのでこのような大量な廃棄物になったと思います。これも想定外のことであったというようなお話を伺いました。で、先ほどの連携、三浦、横須賀、逗子等で連携を、廃棄物の処理方法についての連携をとっていらっしゃるというお話でございましたが、大災害の場合はやはり三浦半島全体として同じような災害状況になるかと思われますので、これは廃棄物処理については少し遠方との協定なり必要かと思うんですけれども、その辺のところは御検討なさっていらっしゃいますでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
災害時のですね、遠方についてっていうことでございますけども、やはり災害があった場合ですね、遠方ですと運送という問題が出てくると思います。そういう状況もございますので、遠方っていうこともですね、ちょっと今後検討の中に入れさせていただいてですね、そういう対応も考えながら、基本的にはこの三浦半島とかですね、協定で結んでるものでやらさせていただきたいと思いますけども、そういうことも考慮したいと思います。
1番(鈴木道子君)
おっしゃるとおりで運搬等の問題がありますけれども、もしかすると三浦半島の1、2、逗子も含めれば3市1町ですか、この3市1町としても賄いきれない場合はどこか遠方ということも、ちょっと想定に入れておいて御検討なさる必要が私はあるかと思いますので、今、部長がおっしゃいましたように、ぜひその辺のところも御検討いただきたいというふうに思います。
それから次の4点目に移ります。全体調整窓口、これも例えば軽微な災害の場合はボランティアを出す、または大規模な場合はこちらにボランティアを受け入れる。この受け入れは大体社会福祉協議会が中心となって、災害ボランティアセンターのようなものを設置して受け入れということになろうかと思いますが、この宮城県の場合はもうそれでは人任せで、社会福祉協議会と行政が担うということではもう本当に対応ができないということで、そこで新しい知恵としてボランティアの受け入れや調整のためのボランティア組織をつくっていただきましたというお話がございました。これはボランティアのためのボランティアをつくったと、まあ簡単に言えばそういうことだそうでございます。これももう本当に行政はいろいろなことでもあたふたすると思いますので、民間の方のお力をいただくということで、ボランティアのためのボランティアの組織、これも私は大変参考になる話だというふうに聞いておりました。この点についてもやはりこれからの課題かと思いますが、御検討をぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
現状ですね、葉山には災害ボランティアネットワークの皆様がいらっしゃいまして、まさに社会福祉協議会の手に負えないようなボランティアの方々の対応をしていただけることも念頭に置いて活動の今、準備をしてくださってるというふうに思っておりますので、その点についての体制も整いつつあるのではないかというふうには判断しております。
1番(鈴木道子君)
ぜひその組織が、いざというときには十分に活動できるような体制を組んでいただきたいと思います。
次に新人等に対する訓練についてということですが、これは2項目目の職員の資質向上にも関連することでございますが、例えばですね、この訓練ですが、多分この研修、さまざまな先ほど数字的なこともおっしゃっていただきましたけれども、この研修は多分このデスクワークが多いと思います、ほとんど。で、災害時になりますと、例えば物資の搬入と、それからけが人に対する対応、もちろん消防・救急が中心となってやっていただけると思うんですけれども、議員・職員を初め若手の体力のある人はいろいろさまざまな複合的な支援をして、しなければならない状況になると思います。より高度な、何ていいますか、災害時の訓練ということも必要かと思いますけれども、この間その海上保安庁の視察に行きましたときにも、いわゆる「海猿」の方々は本当に厳しい訓練状況も拝見いたしました。大変体力がおありになるようなお姿でございました。体力・気力ともにやる気満々で、ああ、こういう人たちが頑張ってるんだなというふうに思いました。で、お伺いしましたら、しかしそのより高度な「海猿」たちの訓練は、やはり江田島に行って訓練を受けるんだということも知りました。私はこういうことを考えますと、やはり特に新人、それから新人でなくても若い方、若い人の体力がある人が、肉体的な研修ということも私は必要じゃないかというふうに思います。また自衛隊の話になりますが、よく自衛隊では民間の新人研修をたくさん受け入れていらっしゃるということを伺いました。また、さまざまなコースがあるということも伺いました。ちなみに遠くないところに自衛隊の基地がございますので、体験入隊といいますか、町長もお若いので、町長率先してそういう訓練もやってみてはどうかなというふうに私は思っておりますけれども、私の知ってる女性も、ある会社の社長の秘書ですが、もう新入訓練で富士のほうに自衛隊の訓練に、新入のときは行かされて、もう起床から夜寝るまでさまざまな訓練で大変に役に立ったというようなことを聞きました。行政としても、私はこれからの災害対策としてそのようなことも検討していいのではないかというふうに思います。ちなみにお子さんたちの体験入隊というのがあるそうでございますけれども、海上に行けばひもの結び方とかさまざま教わり、大変に子供たちも喜んで帰っていったというような話も聞きました。まず職員の方、町長を初めとして一度体験をしてみるというのは提案いたしますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
先日、鈴木道子議員には、自衛官の募集の際にそういったお話もいただきまして、その後検討を進めているところでございます。今のお話のように、災害時としての自衛隊の訓練に参加するのがよろしいのか、それとも集団行動やですね、チームワークを学ぶ上での自衛隊の活動に研修をするのがよろしいのか、それとも、今、子供の話もありましたように、自衛隊がやっていることについて学ぶことがいいのかといった、幾つかの、目的によってパターンが大分違いますので、その辺についてしっかり見きわめを行った上で、町としても研修の一つのお願い先としてですね、検討は進めていきたいというふうには思っております。
1番(鈴木道子君)
ぜひ御検討いただいて、私たちも高齢者になってまいりましたけれども、体力はお互いにしっかり持って、いざというときに何らかの形でお役に立つようにしたいというふうに思います。
次の6点目に入ります。防災士についてですが、先ほども申し上げましたが、平成22年8月に葉山防災士会が発足いたしまして、その当時14人、そして今も14人ということで、多分防災士の方はふえていらっしゃらない状況、そしてまた受験も多分なさってらっしゃらないんだと思いますけれども、余り把握はしていらっしゃいませんですよね。
総務部部長(上妻良章君)
先ほど第1答弁で町長お答えしたとおりですね、試験資格、受験の状況に関しては、申しわけございませんけれど、今、現状行政としては把握はしてございません。
1番(鈴木道子君)
この防災士の皆様方が、お伺いしましたら、まあ大変な活躍をなさっていらっしゃいまして、学校防災のマニュアル見直しについて、県の養護学校、盲学校等4校に行ったと。それからまたお隣の逗子市の小・中6校の防災マニュアルの見直しのアドバイスもしたと。それからことしの8月からは、厚木市の小学校23校ですが、これを対象として、これは共同でですが、葉山、横浜、湘南、秦野、この4支部の協力のもとに、この小学校の防災マニュアルの見直しをやるという事業が組まれてるということでございました。また、県のほうからも養護学校等、マニュアル見直しやりましたけれども、まだ残りの各種学校が13校あると。これもやってほしいと言われてるんだということを伺いました。こういう華々しい活躍をやっていらっしゃる防災士会について、この受験者がふえないという、まあもちろん受験者がふえないんですから防災士もふえないんですけども、この辺のところは町としてやはり防災士を私はふえてもらいたいと思ってるんですけど、町長もふえてほしいとお思いになると思うんですけれども、町として何かこのふえる方策と申しますか、何かこう手出し、お手伝いができると思います。はっきり言いまして、防災士の講義受験に対する金額の助成ですね、これは赤十字等で受けると3万円ぐらいですね、たしか。ですが普通の講義を受けますと6万1,000円ですか、かかるそうでございます。大変に高額ですので、例えば会社をリタイアした方が受ける、お若い方が受けるにしても大変な高額な講義料、受験料でございます。で、調べましたら、随分たくさんのところがこの防災士の受験講習につきまして補助を出しております。6万1,000円限度に補助を出すというところも大分あります。また、町等になりますと4万限度、2万限度とかというところも若干ありますが、これは町としてこういう講義、受験料に対する補助をなさって、防災士というのはふえる、ふえてほしいと思いますので、そのお手伝いとして町のできることだと思いますが、この点について町長どう思われますか。
町長(山梨崇仁君)
現状では防災士は民間の団体としてですね、自主的な活動をしておりまして、ボランティア関係との連携という形で、非常に防災全般にお力をいただいている団体だと認識をしております。ただ、町としましても、防災士の資格を有する者が現状3名おりまして、専門的な分野においてはですね、町の職員が取ることを推奨することも一つの方法かとも考えております。また一方で、その今いる防災士の葉山町支部の皆様をですね、民間の団体として町がしっかり支援をしていくという考え方も必要だとは思っておりますので、私も総会に参加させていただきましたけども、連携といった形で町との防災体制の構築に御協力をいただきたいといったところが、今現状でございます。資格試験となりますとほかのさまざまな、防災に限らずですね、必要な資格というものはございまして、例えば医師や看護師の方々も今、町の防災体制にはいていただきたいところですけども、そういったことを考えていきますと、なかなか特定の団体に補助をするというのは難しい現状かなというふうには考えてございます。
1番(鈴木道子君)
一番目立つところは、各町内会に1人ずつ、少なくとも防災士がいる。この状況が私はやはり目指すべきところだというふうな思いもございます。本当に災害時には各町内会の動きというものは大変重要になってまいりますので、ここにとにかく初動体制、消防が駆けつける、また行政の職員が駆けつけるにいたしましても、防災士がいる、そのアドバイスを受ける、また災害訓練等、その防災士に活躍していただく、そのノウハウを町内会の皆様が共有することができる、この体制を私は目指すべきだというふうに思います。ぜひその防災士がふえる手だてとして、この受験料の壁がありますのでね、これはぜひ町長、御検討をしていただきたいと思うんですけども、再度お伺いいたします。いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
繰り返しになりますけども、その受験料といった特定の補助というのは非常に難しいのかなというふうには思います。ただ、鈴木議員がおっしゃるように、各町内会に今も防災訓練などには防災士の皆様来ていただいて、講演をしていただいたりしているケースもございますので、そういったものがよりスムーズに円滑に参加していただけるように、町として支援できることがないか、そういった問題については検討を深めていきたいというふうには思います。
1番(鈴木道子君)
私は今回は徹底して調べきれなかったのですが、防災士受講・受験に補助を出しているところ、これからちょっとよく調べまして、ぜひこれは御検討いただきたいと思います。この6万円というのはちょっと高額でございますので、検討はしていただきたいと思います。やらないというふうに決めないで、ぜひお願いしたいと思います。
それから、防災士は終わりました。次ですね、2項目目、普通救命講習でございますけれども、先ほど人数をお伺いをいたしました。この普通救命講習はもうとにかく随分10年…十何年ぐらい前からもう普通救命講習、職員すべて受けてくださいということをお話ししておりまして、まだまだすべてでない場合、これからやはり今後は年間の計画を立てて、早急にすべての人が受けられる体制をつくっていただきたいと思いますが、計画をつくるということをぜひやっていただかないと、いつまでたっても空いた人が行くような感じになってしまいますので、普通救命講習受講計画ですか、これをやはり職員の皆様の間でやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
普通救命講習は非常に大切な講習だとは思いますが、ことしから職員による防災の資機材の展開検査等取り扱いの訓練を改めて開催しているところであります。さまざまな訓練については順次行わなければならないと考えるものから進めていきたいと思っておりますので、貴重な御意見としてですね、この普通救命講習についても検討していきたいというふうには思います。
1番(鈴木道子君)
ぜひ具体的な形で将来目標、近い将来の目標を立てて、やはり数字でお出しをいただきたいというふうに思います。
それから次に資質向上と両方兼ねますけれども、先ほど2番議員からるるさまざま細かく質問がなされたところでございますけれども、私も葉山町職員接遇マニュアル、これを拝見をさせていただきました。私はですね、つい最近、まあ前からずっとですけれども、いろいろなこのマニュアルに、いろんなことが書いてあります。親切に、あいさつは相手より先にしましょうとか、いろいろ細かく書いてあります。でもこのポイントは何かと考えますと、電話の受け方、この受け方が名前を名乗る、何々課のだれでございますと。まず電話が出たら、まずそれを私は徹底していただきたいと思います。というのは、その何々課のだれだれでございますと名乗ることによって、自分に対する責任が出ますので、いろいろな丁寧な対応、そして自分の電話に出た内容の責任もそこで生じますので、私これはね、基本のキだと思うんですね。まず電話に出たら、何々課何々です。まずこれを私はね、ぜひとも徹底していただく。これによってね、いろいろなことが何か付随して解決できることがたくさんあると思うんですけども、その点はいかがでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
電話対応に対して、電話を受け取ったときに課と名乗るということは、基本中の基本であるというふうには認識をしてございます。今、講習等の、研修等の中ではですね、名前を必ず名乗るようにというふうな連絡等はしてございますので、まだ徹底、100%の徹底には至らないところは私も感じる部分がございます。それに関しましては徹底できるように、場面でですね、いろいろな指導等してまいりたいと思っております。
1番(鈴木道子君)
随分前からそのようなことは御努力なさっていらっしゃると思いますが、まだまだ徹底されてるのは、まあ大体数字で見ますと、そうですね、28%ぐらいじゃないかなというふうに思います。違ったら失礼いたしますが、まだとにかく少ない、半分までは行ってないという感覚を持ちます。ぜひ職員の皆様方、今、この議場にいらっしゃる職員の皆様方は幹部の方でございますが、本当に電話に出る職員一人ひとりの方にまでこれが徹底するように、ぜひお願いをしたいと思います。私どもも、今度電話のときはどなたですかというふうに聞く努力も時々してますけれども、これからしていき、この習慣が定着するように協力をしてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
で、1点、教育長にお伺いをしたいのでございますが、すいません、前後いたしますが、先ほどの防災士の方がいろいろな逗子市の小学校、またほかの学校で活躍をなさっていらっしゃいますけれども、当町の、葉山町の学校として防災士の方にまた教えをいただく、訓練をいただくというような状況はお考えになっていらっしゃいますでしょうか。また、そのような場面がございますでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
考えております。と申しますのは、防災士協会の方がもう2度お見えになりまして、この夏の厚木のことも、全県に4支部あるんだそうですが、そういう活動の話もお伺いしました。そういう中で、学校とどういう形で協力できるかという話がありましたので、私のほうとしては、例えば避難訓練のときに参加してもらって評価していただくというようなことも考えられますねということで、校長会に対して呼びかけたり既にしておりますので、そういうような形でやれるようなことをやっていきたいと考えています。
1番(鈴木道子君)
数少ない葉山町、神奈川県下すべての自治体にこの防災士会があるわけではないそうでございますので、やる気満々の防災士会の方々にぜひ葉山町の学校でも御活躍をいただきたいという思いはございます。
次に、私はこの災害につきましてはですね、実は、まあ話がちょっと大きくなりますけれども、災害時の原発のテロ対策について書いてある新聞を読みました。例えば東電のワシントン事務所にも10人近くの社員がいらっしゃるそうでございます。このときに、アメリカのほうで秘密裏につくったテロ対策条項、B5bというそうですが、これをもう全原発に徹底されたり、また、この東電のワシントン事務所の10人近くの社員がこれを入手できる状況にありながら、なぜそれが機能しなかったかということについて、このB5bを見逃していたことを認めたと。そして、そうした兆候は、どういうことかというと、無意識の目を通り過ぎたという総括でございます。無意識の目です。これは本当にその災害時、私たちが平常時においてどのような災害を想定するかということが大きな視点であると思います。この災害に私が今、災害時の対応について、また職員の皆様方の資質向上について、それから次の副町長の今後の公募等のことにも当てはまりますが、あらゆることの想定が無意識の目を通り過ぎないように、やはり緊張したあらゆることを想定した対応という姿勢を、葉山町行政としてお持ちをいただきたいというふうに思います。これはもう、たまたまこういう新聞を読んだので申し上げてしまいましたけれども、このことはやはり緊張感を持って、私ども一緒にやっていきたいというふうに思います。
次の副町長の辞任等は、またさまざまな方が質問なさると思いますので、私は副町長就任のときにいろいろなことを申し上げました。公募についての確認条項等申し上げました。今まではやってないということで、ここまではやってないだろうなと私も思いましたけれども、これからの対応として、やはり私が申し上げたことも具体的にお考えをいただきたいというふうに思います。
それからイノシシ被害については、これは1点ちょっと私は申し上げたいのは、捕獲の申請が出て、その申請がおりるまでの間が結構時間が、1カ月近くかかったように聞いておりますけれども、その間に電話は入るし、その間にイノシシも8匹ぐらい一遍に産むのではないかというふうに言われてますので、もう農家の方は気が気ではなかったかと思います。この申請等も速やかに、今後いろいろなことがありましたら、やはりこういうことについては速やかな対応をしていただきたいと。今回初めてのことなので、なかなかという面もあろうかと思いますけれども、より速やかな対応をしていただきたいということを申し上げておきます。
以上で私の質問を終わります。大変聞き苦しいところがあったと思います。失礼いたしました。
議長(金崎ひさ君)
これにて1番鈴木道子議員の一般質問を終わります。以上で本日の一般質問を終わります。
議長(金崎ひさ君)
本日の日程はすべて終了いたしました。あすは午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。(午後2時09分)
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更新日:2018年01月31日