葉山町議会 平成25年10月4日
招集年月日
平成25年10月4日(金曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開議
午前10時00分
閉会
午後6時45分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席14名 欠席0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 鈴木道子 | 出席 |
第2番 | 長塚かおる | 出席 |
第3番 | 待寺真司 | 出席 |
第4番 | 守屋亘弘 | 出席 |
第5番 | 田中孝男 | 出席 |
第6番 | 中村文彦 | 出席 |
第7番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第8番 | 土佐洋子 | 出席 |
第9番 | 荒井直彦 | 出席 |
第10番 | 笠原俊一 | 出席 |
第11番 | 横山すみ子 | 出席 |
第12番 | 金崎ひさ | 出席 |
第13番 | 窪田美樹 | 出席 |
第14番 | 近藤昇一 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
副町長 | |
教育長 | 豊田茂紀 |
総務部部長 | 上妻良章 |
保健福祉部部長 | 稲山孝之 |
生活環境部部長 | 成島光男 |
都市経済部部長 | 吉田仁 |
教育部部長 | 高梨勝 |
総務課課長 | 小山誠 |
消防次長 | 小峰守 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 山本孝幸 |
次長 | 廣瀬英之 |
主事 | 佐々木周子 |
主事 | 山崎大輔 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第3番 | 待寺真司 |
第4番 | 守屋亘弘 |
議事日程
第1 一般質問
1.待寺真司
(1)環境に配慮したまちづくりについて
(2)葉山町地域防災計画改訂の進捗状況について
(3)町の危機管理について
2.荒井直彦
(1)自然環境の変化に伴うスズメバチの異常発生とサルの出没について
(2)その後のイノシシ被害(農作物)の現状と対策について
(3)機構改革について
3.長塚かおる
(1)職員人事について
(2)職員の職場改善について
(3)子育て環境の改善について
第2 議案第16号 決算の認定について(平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算)
第3 議案第17号 決算の認定について(平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)
第4 議案第18号 決算の認定について(平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)
第5 議案第19号 決算の認定について(平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)
第6 議案第20号 決算の認定について(平成24年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)
(以上5件決算特別委員会審査報告)
第7 議案第21号 葉山町総合計画策定条例
(以上1件総務建設常任委員会審査報告)
第8 陳情第25-9号 平成26年度における重度障害者医療費助成制度継続についての陳情
第9 陳情第25-10号 平成26年度における障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援についての陳情
(以上2件教育民生常任委員会審査報告)
第10 議案第23号 平成25年度葉山町一般会計補正予算(第6号)
第11 報告第7号 専決処分の報告について
(和解及び損害賠償の額を定めることについて)
第12 意見第6号 「集団的自衛権」を認める憲法解釈の変更に反対する意見書
第13 意見第7号 在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書
第14 意見第8号 道州制導入に断固反対する意見書
第15 意見第9号 来年4月に行われる消費税増税の撤回を求める意見書
第16 決議第4号 中村文彦議員の自覚と猛省を求める決議
追加日程
第1 決議第5号 勧奨退職の取扱いに係る調査に関する決議
議事日程
第17 閉会中継続審査について
第18 議員派遣について
議事の経過
議長(金崎ひさ君)
おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(金崎ひさ君)
日程第1「一般質問」を行います。
第1番、3番待寺真司議員、登壇願います。
3番(待寺真司君)
おはようございます。3番待寺真司です。ただいま議長のお許しを得ましたので、通告どおり3項目6点について一般質問を行います。
まず、第1項目目、葉山町第三次総合計画基本目標の1に「青い海と緑の丘のある美しいまち」、その2として環境に配慮したまちをつくると銘打たれております。私は葉山のこのすばらしい住環境、緑に囲まれたすばらしい青い海と、この住環境をずっと守っていく。それがやはりここにいる皆様すべての願いであるとともに、その責務を任されている、そのように思っております。しかし、昨今、町の中見渡すと、そのような状況が危ぶまれていると感じることがございましたので、以下3点について質問をさせていただきます。
まず1点目につきましては、ごみの戸別収集全町実施に向けた課題と問題点について、町長の分析を伺うとあります。現在、3町内会で試験的な戸別収集が実施され、その結果が間もなくいろいろな形で議会のほうに報告されてくると思います。先般の教育民生常任委員会において、今後のスケジュール等の資料が提示されましたが、残念ながら時間がなく、その際は説明をいただけておりません。今後いろいろな機会で議会に説明をいただけると思いますが、こういったさまざまな実証実験を行った中で見えてきた課題と問題点について、町長に伺います。
2点目は、葉山町の美化促進に関する条例の運用と罰則規定について、町長の所見を伺います。この課題につきましては、先般10番議員より同じような質問がございましたので、第2質問では重ならないように注意をして質問を進めたいと思いますので、1回目の御答弁をよろしくお願いをいたします。
3点目は、町長が決算委員会で発言した合併処理浄化槽の推進策とは何か、具体的な考えを伺わせていただきます。本日皆様のお手元に決算特別委員会の会議録が配付をされました。その32ページに、町長は「例えば今回は市街化区域というふうに私は想定していますけれども、調整区域におきましても合併処理浄化槽の推進をさらに図っていくことも、排水については大きな効果となります」と述べられ、また結びに「マニフェストにも私は申し上げてますけれども、市街化調整区域については合併浄化槽を推進していく」と述べられております。では、その推進していく具体策、何かお持ちなのか、お聞かせいただければと思います。
2点目は、葉山町地域防災計画改訂の進捗状況について伺います。この課題についても、先般7番議員より、原子力の問題を取り上げながら、横須賀では地域防災計画がおくれているというお話がございました。そこで葉山町、この防災計画の改訂に来年の4月を目途に進んでおると思います。その進捗状況について、その中で出てきました改訂に向けて新たに盛り込むべき内容とその課題、問題点について詳しくお聞かせいただければと思います。
さて、3点目は町の危機管理について2点伺わせていただきます。まず1点目は、葉山町の職員による機構改革職員検討委員会の調査結果を受けて、今後どのように危機管理体制を構築するのか伺わせていただきます。この質問は、再三再四行わせていただいておりますので、またかとお思いかもしれませんが、どんな状況で、どのように次の段階に行くのか、詳しいお話を聞かせていただければと思います。
さて、最後は、町長は就任以来もう既に1年と9カ月がたとうとしております。間もなく折り返し地点を迎えると思います。この中でも、首長としてさまざまな事態や、あるいはさまざまな分野で活動されている人々との接触が本当に多くあったものと思います。それが首長の多分一番大事な仕事で、責務だと思います。その中で、日々心の休む間もなくさまざまな対応を迫られているとお察ししますが、もちろん全国でわずか2,000人足らず、約1,700〜800人ぐらいしかいない首長、自治体のトップとしては、こういったさまざまな危機管理能力や危機回避能力をその都度発揮していく。これは避けては通れない、そういったものであると私は認識しております。すべての問いかけに何でも承認するというわけにはいかず、取捨選択が当然必要であると思っております。その取捨選択をする際に、やはりその状況が相手にとってどういうものを迎えるのか、相手にとって快くそれを受け取っていただけるかいただけないかは、町長御自身の危機管理能力と危機回避能力が試されることだというふうに思っております。そこで、町長御自身、この1年9カ月の間、御自身の危機管理能力と危機回避能力についての自己認識について伺わせていただければと思います。
以上で1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
おはようございます。待寺真司議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
1項目目、環境に配慮したまちづくりについて、1点目、ごみの戸別収集全町実施に向けた課題と問題点について、町長の分析を伺うとのお尋ねでございますが、今まで戸別収集を行ったところと比べ、新たに戸別収集を行う地区がふえ、対象となる人が多くなることから、新たな収集方法について周知していくことが課題であると考えております。そうした課題に対しては、広報や数多くの説明会を開催するなどして対応をしてまいります。
次に2点目、美化促進条例に関する条例の運用と罰則規定についてのお尋ねですが、本条例では町内における空き缶等の散乱を防止することに関し、町・事業者・町民等の責務を明らかにし、地域の環境美化の促進及び美観の保護を図るものです。この条例における町の責務は、空き缶等の散乱防止に関する施策を実施することや、事業者・町民等への美化促進の意識啓発を努めることとなっております。美化促進の意識啓発としては、ポイ捨て禁止や犬のふん持ち帰りの看板を所有者等に提供をしております。また、本条例の中には、自動販売機の設置届け出についての規定もあり、その中で回収容器の設置を義務づけており、自動販売機設置者・利用者への啓発にもなると考えております。本条例には罰則規定もございますが、本条例の罰則は罰金刑であるため、刑法が適用され、その運用については警察、検察によるところになります。町としても必要がある場合には警察等に情報提供をしてまいります。
次に、町長が決算委員会で発言した合併浄化槽の推進策とは何か、具体的な考えを伺うとのお尋ねですが、合併処理浄化槽の補助事業につきましては、現在汲み取り便槽や単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換するものに対して補助を行っており、平成23年から撤去費として、平成25年度から配管費として、それぞれ9万円を従来の補助額より上乗せし、さらなる合併処理浄化槽への転換を推進しております。合併処理浄化槽の補助事業は、良好な水環境の保全を目的とすることから、現在の補助事業を継続して実施していくとともに、合併処理浄化槽の設置に対する補助だけではなく、維持管理費に対する補助等さまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。
次に、葉山町地域防災計画の進捗状況についての1点目、改訂に向けて新たに盛り込むべき内容とその課題、問題について伺うとのお尋ねでございますが、11月1日実施予定の第1回葉山町防災会議の開催に向け、役場機構のすべての課等とライフライン業者等、災害時に当町と関係する機関に改正原案を示し、その修正及び意見の集約を行っているところでございます。この改正原案で特に重要視させていただいた点は、各部署の役割、責任を明確にするための庁内防災体制の検証、整理でございます。また新たな地震被害想定をもとに、減災目標の設定と被害の軽減を図るための対策を明記する等、東日本大震災の教訓を課題・問題点ととらえ、検討・反映させたものとなっております。今後意見などをまとめる作業段階においても、さらに課題や問題点を抽出し、その調整を図りながら、前述の防災会議の意見を伺い、その後の県との調整を経て、本年度内の完成を目指していきたいと思っております。
町の危機管理について、機構改革職員検討委員会の調査結果を受け、今後どのように危機管理体制を構築するのか伺うとのお尋ねですが、危機管理体制の構築につきましては、葉山町機構改革職員検討委員会からの報告書を参考に、危機管理の定義づけと実態に即した業務遂行の効率性の向上などについて検討を行っているところでございますが、危機管理体制の一環としての防災担当の役場庁舎移転につきましては、平成26年4月の実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。また、平成27年4月の機構改革に向け、災害発生時だけでなく、平時の際の危機管理体制についても検討してまいりたいと考えております。
次に、町長御自身の危機管理能力と危機回避能力についての自己認識を伺うとのお尋ねでございますが、まず首長として私が最初に認識あるいは実行しなければならないと自問をした一つに、御質問の危機管理能力に対する知識と行動力でございます。御存じのとおり、災害対策基本法では、市町村における地域防災力は当該市町村長にその責務があることが明記されております。また、来年度から危機管理を機構的に強化するため、消防庁舎内での防災業務を役場内に移管する準備も進めているところでございます。今後も危機管理能力と回避するための能力を持ち合わせるため、おのれの研さんに努めながら業務を遂行する充実した機構等、危機管理官等を視野に入れた適正な人材、人員の配置について研究してまいりたいと考えております。
以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
3番(待寺真司君)
ありがとうございました。それでは順次再質問を行ってまいりますが、まず環境に配慮したまちづくりの中で、先ほど最初に登壇して言ったんですけれども、昨今、町内を見渡すと、空き缶、空き瓶、ペットボトル、それから吸い殻、捨て犬のふん等、私の周りでも、それから町内会の課題としても大きく上がってきております。これが自分の町内会だけかなと思っていろいろお話を聞くと、そういった状況が全体に広がっているということで、やはりこの葉山町はこの基本目標に示したとおり、本当に青い海と緑の丘のある美しいまち、これを第一義的に将来に向けて守っていかなきゃいけないと。そういうような思いもありますので、以下3点質問をさせていただいたわけですけれども、ごみの戸別収集の全町実施に向けては、このような資料をね、つくっていただきまして、それぞれ各地区分けて詳しく出ておりまして、残念ながらこの間、説明を受けられませんでしたので、これ、改めて説明を受けた段階でいろいろと質問をさせていただきたいんですが。
1点だけ、ちょっと…2点かな、気になることは、要は町内会単位で今、説明会を開くというような部分があろうかと思いますが、今でもそうなんですが、ごみのステーションの非常に管理がすぐれているところと、あるいは街道沿いで、だれでも捨てていってしまうようなところは、非常にいろいろなごみが散乱していて、これはクリーンセンターの職員に聞いても、持ち帰れないようなものがいっぱい置いてある。そういったところがよく街道というかね、国道・県道沿い、そういったところに見受けられます。そういったところも新たにこの戸別収集のステーションを設置するということになれば、その辺の管理がね、非常に難しくなってくるんじゃないかというふうに思うんですけれども、町長はこの全域見てね、あるいはモデル地区も多分相当行かれて、職員からも報告を受けていると思います。そういった街道沿いの管理運営について、何か特段指示とか、こうしたほうがいいとか、そういったようなことは打ち合わせをされてますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今回モデル地区をですね、3カ所ふやさせていただきましたけれども、そのときのターゲットの一つに、やはり待寺議員御指摘のとおり、沿道沿いのごみであったりとか、夏の海岸のごみといった意味で、また商業地域のごみがどのように資源ステーションに影響するかを調査することも大きな一つの項目に入っておりました。残念ながらですね、ことしは従来よりも観光客の方が多かったことと、若干質の変化ということも問われておりまして、かなり資源ステーション並びにその近隣にごみが投棄されるという現象がございまして、喫緊の課題だというふうに認識をしております。ことしも夏の間に、例えば資源ステーションそのもの本体を、若干重いんですけれども、近隣の方々に移動をしていただいて、ごみステーションの排出日でない日はない状態にしていただいたりとか、またセンターのほうから不法投棄がひどい箇所にはですね、かなり厳しめの警告文、処罰されますといった内容の警告文をステーションに掲示もしてもらいました。現状、町として啓発といった形でできるものは手を打ったつもりではございますけれども、このままですね、来年度も引き続きですと、かなりまた多くの不法投棄が想定されますので、パトロール等のいろんな方法については検討していかなければいけないというふうに思っております。
なお、1点、余談ですけれども、神奈川県のほうが今、ことしの9月から10月、11月にかけて、毎週末、町内の、これは神奈川県全域で海岸線やっていただいているんですけれども、美化促進についての不法投棄の調査、啓発を行っていただいております。町と県もしっかりとその辺を連携をしているということは、この場をお借りして申し上げたいというふうに思います。
3番(待寺真司君)
はい、わかりました。全町実施になるとね、それだけの数もふえるし、やはりそういう状況というのはいろいろなところで出てこようかと思いますので、それをいかに抑えるかということが、これからの実施に向けての大きな課題だと思いますので、ぜひ職員の皆様とともに取り組んでいただきたいと思います。
それで、もう1点ちょっとあったんですけれども。1つは、以前ちょっと非公式の場でね、お話をさせていただきましたが、奨励金が今度、その回収によって出ると。その奨励金の使い道は町内会に今度ゆだねられていくわけですね。それぞれの町内会で、その使い道は考えていく。それは啓発事業に使うところもあるし、ほかに使うこともある。その辺の町からいわゆる補助金という形で今、出している部分と奨励金で出る部分と、二重で入っていく。その補助金の場合は、やはり何に使ったかという説明をちゃんと町に返して、翌年の要望を出していくと。これはどんな団体も同じだと思います。そういったことが奨励金の場合に果たしてできるのかできないのかという部分もあろうかと思いますので、その辺は連合会のね、話し合いの中も含めて、よりお金に関しては考えていっていただきたいなという部分があります。やはり町内会自身も活動をふやしていく、あるいは会員をふやしていく中で、どうしても費用がかかっていく。それを役員が持ち出すわけにはいかないので、その辺のバランスを見ながら、やはりやっていっていただきたいというふうに思いますけれども、むやみやたらに多く渡す、あるいは町内会に入ってない人にどう還元していくのかというような課題もね、あろうかと思いますので、その辺はまた詰めていっていただければと思います。
では、2点目、美化促進に関する条例については、先般笠原議員がその条例について町長ともやりとりをしているのをお聞きさせていただきました。では町長、この条例の中で、罰則規定は刑法になるので、警察関連、検察とのマターであると。今までね、この条例が施行されてから、警察・検察を巻き込んだような事態というのは、私が議員になって記憶する限りはなかったと。私が議員になる前にこの条例できてますから、その辺についてはわからないんですが。部長でもしおわかりになれば、そのような状況って、今までありましたでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
先日もお話しさせていただきましたけれども、勧告・命令ができるようになっておりますけれども、実際に勧告・命令を発したことはございません。
3番(待寺真司君)
はい、そうですね、前回もそのように伺っておりましたけれども。さて、この第20条の規定で、空き缶または吸い殻を捨てた者には2万円以下の罰金に科するという刑法ですね、科料の罰則規定がありますけれども、じゃあ果たしてこの条例がこのとおり運用されているかと見ると、空き缶と吸い殻、先ほど言ったように非常に多いですよね。町長、どうですかね。全般的に町内見渡して。最近やっぱり特に多いかなと。私も気づけば拾いますし、車で通り過ぎて、車とめてまで拾えないというような状況もあります。あるいは、広いのを見るときは車の中から吸い殻を捨てられたりとかね。私はね、町内の人、自分の町を汚すということはね、余り考えにくいんですが、残念ながら先ほど町長も言われました観光客の方が多かったりすると、そういう状況が町内で見受けられてしまうという部分は、そこにやはり啓発の力を入れていくということも大事だというふうに思います。ことしの状況を見てね、町長、罰則規定があるんだよということを知らしめることも一つかもしれませんけれども、例えば東京都でポイ捨て条例なんかをやってる自治体は、監視員がいて「たばこ捨てましたね」とやって、その場で1,000円いただいているとか、非常に押し問答になって、私はそこまでしなくてもね、人間の良心に訴えていくというやり方を葉山町としてはとっていただきたい。ただ、それにはやはり町長からの強いメッセージとか、そういったものをホームページ等、あるいは観光客が来る海の家…海の方に、こういうチラシをお願いしますとか、そういうような活動がこれからもう少しやっていかないと、さらにひどくなってしまうんじゃないかなという懸念があるんですけれども、町長その辺、来年に向けて、ことし夏がひどいということは町長からよく伺いました。それの状況を見てね、首長としてどう変えていこうと思っているか、その辺の考えをお聞かせください。
町長(山梨崇仁君)
待寺議員御指摘の空き缶の投棄だったりとか、たばこのポイ捨てについて、私も町民の方がやっているとは正直思えない、思いたくもないところでございます。ですから、恐らく観光の方、外部からいらっしゃる方ですので、この条例についてはですね、町内に広く啓発するというよりも、むしろ町外に向けて、例えば国道に横断幕を掲げるとか、町がそういう取り組みをしているポスターを掲げていくとかですね、いらした方に啓発をしていく必要があるんじゃないかと思っております。またもう1点、これは町内だと思うんですけれども、犬のふんの問題、これはかねてからずっと、私も解決策が見つからずに悩んでいるところですけれども、大きな課題となっていると思っております。ただ、戸別収集も始まりますし、きれいな町であるということをアピールさせていただきたいとも思っておりますので、現状の罰金刑もそれなりの啓発の効果はあるのかもしれませんけども、場合によってはこれを科料に置きかえて、現実味のある金額の中で啓発活動を大々的に行っていくということも選択肢としては十分あり得るというふうに今、想定をしております。
3番(待寺真司君)
町長、1点確認なんですけど、犬のふん等は罰金の対象にはなってないんですね。それで、それを対象にする、しないという問題じゃなくて、今おっしゃられたように、犬のふんの問題は非常に住民同士もいがみ合う、まさに町長おっしゃられたように、犬のふんだけは町外の人が持ってくるのは南郷公園ぐらいかなというふうに思うんですけれども、やっぱり町内で飼っていらっしゃる方のモラルの低下というのは、最近ちょっとひどいのかなと。住民の方からの声も寄せられます。町内会の課題としても、やはり上がっています。いろいろな地域で同じようなことが起きているんじゃないかなという想定する中で、この犬の散歩マナーの啓発というのは、もっと積極的にやるべきだと。町のホーページを見ると、残念ながら弱いんですよね、そこが。それから、町長御存じだと思いますけども、葉山町の保健センターでは、町の、犬の愛好者の団体の方がね、日曜日に愛犬のマナー集会、マナーのための講習会を保健センターを使わせていただいている。保健センターはその事務にかかわるところだから、実にいい場所でね、そういった事業をやっているので、そういったことを官民一体となって取り組むとか、あるいはやはりもっと町としてホームページの中にね、ほかの自治体の見ていただけると、いろいろなところありますので、またぜひ参考にしていただきたいと思いますが、非常に事細かく、詳しく書いてある。それから、犬のふんとかおしっこを道路とか、あるいは人の家の門扉でさせてしまうのは、犬と人間の主従関係が違ってるというようなね、話まで、専門家の話まで出てるホームページもありますので、やはりそういったものを一つ一つ、町として、町長のメッセージとしてやっていかないと、さらにその辺に拍車がかかってしまうのではないかと懸念しておりますので、この辺は条例の運用という部分でね、ぜひ美化促進というのが大事だと思いますので、取り組んでいっていただきたいと思います。
3点目、合併浄化槽の推進策なんですけれども、町長、推進するということで、いろいろそれ以外のことも考えているということですが、撤去費用や配管の費用ということで、調整区域で転換する方に、そういう助成金があるが、23年、24年決算、それから25年の現況を踏まえると、もう利用率は本当に低いというか、立てた予算が不用額として残っちゃってるような状況で、それを果たして推進と言えるかどうかというのは、やはり再度考え直していただきたいなというふうに思っております。ちなみに今年度から新規事業で先ほど配管についてという部分ありますけれども、既に半年たちましたけれども、本年度の利用の申請とか、そういった状況は部長のほう、おわかりになりますでしょうか。それが、そういう新規事業をやって啓発したことによってふえていればね、それは推進図っていると思いますけれども、やはりそこが数字がどうかということは、まだ議会のほうでもわかっておりませんので、その辺はいかがでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
この25年度の申請ですけれども、申請件数は1件上がってきております。それに応じて配管工事の補助金も一緒にですね、交付するような形で今、手続のほうはされております。
3番(待寺真司君)
1件、新規事業を使っていただける方がいたということでございます。ただ、例えば撤去費用なんかは新規事業として23年からですかね、やっているけど、23年の決算はゼロ、24年は7人槽1基つけたけれども、その新規事業についてはたしか利用者がいなかったというふうに記憶をしております。この辺の啓発も、やっぱり推進事業の一つだし、新たな手も打つことも推進事業の一つです。やはり一つ一つの事業はどうだったかというのは、その年、当然ね、翌年に向けての中で、各課で検討されると思います。何が足りなかったのかをしっかり自己分析すること、これは大事だと思います。せっかく立てた予算、当初予算、不用額で余らせて、推進を図る。やっぱり合併浄化槽の効力というのは私も認めるところだし、町長は市街化調整区域はそうやっていくんだと、マニフェストでうたっているわけですから、その辺のね、推進が私は今まだ弱い。町長の色が出てない、このように指摘をさせていただきますので、取り組んでいただきたいと思います。
それでは、2項目目の地域防災計画改訂の進捗状況について伺います。来年の4月に向けて新たな取り組みがされてると思いますけれども、先ほど、これからいろいろと防災会議の中で課題等の検討をしていっていただけるというふうになっておりますけれども、私は2点ですね、今回、防災計画改訂に向けてひとつお願いしたいことがございます。それは、防災備蓄食糧等の防災計画の中で、各場所にいろいろと配置されている細かなあります。基本は防災倉庫がメーンで、あとは食糧品はこの間、担当職員に本当にお時間、貴重なお時間をいただきながら、下の倉庫を見させていただきました。いろいろな食糧、それからいざというときに泊まる場合の間仕切りのね、マジックパネル、震災のときのマジックパネルで下の倉庫いっぱいで、取り出すの、これ大変だなと。大震災が起きて、ばっとあわててるときに、たとえ葉山小学校といえども、あれだけの距離あります、体育館まで。その際にいろいろと混乱してね、いろいろな前回も町民からおしかりを受けたような事態が発生してしまう。こういうことはないように、やはり考えていかなきゃいけない。そういった場合、やはりこの葉山町で大量の人数がいざというときに避難してきて泊まる場所は、学校だと思うんですね、体育館。その近くにそういったものがあるということが、まさに迅速な対応にとって大事だと。防災計画の中に、さまざま食糧についての備蓄や何について規定があるんですが、これをやはり広域の避難場所、あるいは長期の避難滞在所になるような場所を中心に、備蓄を進めていくというような計画に盛り込んでいただき、それを計画だけじゃなくて、実行していただきたい。これがまず一つの願いなんですけど、町長その辺はどのようにお考えでしょうか。やはり食べ物ですから、空調管理がしっかりしてなきゃいけない。町の、町内会の防災倉庫で食糧を保管しようとして申請しても、それは、そこは50度、夏は50度になっちゃう。食べ物も水も劣化するから厳しいよというお話は防災係の人とよくさせていただく。それから、そういう環境がある場所、そして人が集まる近い場所に置くということが本当に大事で、ここからどう運ぶのか、職員が全員来れるわけない。その中で、それをどうやってその場所に運ぶのかって、非常に大きな課題になってきます。その辺も含めた防災計画、実効性のある計画を私は求めていったほうがいいんじゃないかというふうに思うんですけど、町長いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
食糧の備蓄につきましては、町内会からもニーズがありまして、昨年からですか、自主防災組織の補助金をですね、食糧のほうに振り分けることも、保存の状態と管理状態に確認がとれた上で許可をしている、そういった状況がございます。待寺議員も御存じのとおり、その食糧の備蓄は、備蓄の保管方法が非常に難しいものだというふうに認識をしておりまして、現状では役場の地下などですね、安定したところでしか保管ができないものと思っております。現実でございますので、理想としてはやはり各地域に食糧、水等が備蓄されていることが理想ではありますけれども、扱いについて慎重に考えなければいけない現実を踏まえると、現状ですね、施設の関係からはこれ以上別な場所に配置することは難しいのかなというふうには思っております。
3番(待寺真司君)
町長はその辺、教育委員会とね、どういうお話をされているかわからないですけど、先ほど言ったように、広域とか長期避難所は体育館ですよね。耐震も終わっていますし、とにかく窓ガラスが割れたりして使えなくならないようにと祈るばかりなんですけれども。そういった中ででも、やはり多くの方が本当の大災害のときにそこに何日も暮らして、そこのために最初の食糧をすぐに届けられるということが肝要かと思います。
ちょっと教育長、一応答弁者のほうにも書かせていただいて、ちょっと振らせていただくんですが、学校として、この間もちょっとお話をした中では、教職員がやはりそこに待機して、いろいろと町の職員と一緒になってやらなきゃいけない。私も被災地へ行ったら、教員が教員だけの災害対策本部をつくって、その中で多くの教員の方がそれぞれの活動をされていて、その方たちの食糧が必要になってくるから、そういう備蓄の場所もね、ある程度というお話は以前伺ったと思います。それプラスね、そういうことができるんであれば、町民が避難してきた場合のそういったものについても、教育現場のほうでね、ある程度担保できないかなという部分があるんです。それを今すぐ返答いただきたいと思ってません。防災計画の中で、もし今後の中でね、そういうことが組み込めれば、葉山町では学校施設でもそういうものをやってますよということは、これ、町民にとって大きな安全・安心になるのかなというふうに私は思っております。教育長、その辺はいかがでしょうか。やる、やらないを聞いてるわけじゃなくて、その辺の考えについて。
教育長(豊田茂紀君)
今の部分について、学校の部分だけについて申し上げたいと思いますが。基本的には町長がお答えになったことを含んでですね、町長と今後協議をしていきたいと思っておりますが、学校の体育館が避難所になるということは、もう明らかなことですし、その避難所の近くに最低限の食糧や水等があるというのは、大事なことだというように思っておりますので、そういう計画が立てられ、実行されるということになれば、なっていくということであれば、協力をしていきたいというように思ってます。
もう一つ、今、議員御指摘のように、おととし、県教育委員会が児童・生徒の保護のために残る教職員に対して、2日程度の食糧を、あるいは水を各学校で備蓄するようにという方針を示しましたので、その方針に基づいて、それが実現できるような準備に入っていきたいなというようにも考えておりますので、そういうことも含んでやっていきたいというように考えております。
3番(待寺真司君)
これからの課題として、ぜひね、教育委員会とも密に連絡をとりながら、ぜひそういう状況が教職員の中だけで、教育現場の中でそういうような状況もありますので、ぜひそこだけじゃなくてね、全体の中でオーソライズしていっていただければなというふうに思いますので、お願いをいたします。
それから、2点目については、大災害が葉山町に起きた場合、大地震の場合、津波も怖いんですけれども、ちょうど関東大震災から90周年ということで、横浜で今、すごいいろいろな記念展というか、いろいろなところで展示物があって、私、たまたま知人からその券をいただいたもので、見に行きました。横浜での死者の大多数は、その後の火砕流、これは東京もそうなんですね。で、多くの方が命をなくして。それで9月1日の神奈川新聞に、ある人物が取り上げられて、その関係者が葉山町にお住まいの方という記事があって、町長は、ほうということだったので、読まれてなかったのかなというふうに思いますけれども。そういうような状況もあったので、火事をね、どう防いでいくか。地域防災計画の中で消防活動等について、自主防災組織であるとか、いろいろなことで書いてありますけれども、さらに一つですね、東京都なんかの密集地では、消火栓を利用して簡単に町民がパイプをつないで散水できるような、そういったことに取り組んでいる自治会が非常に多くなっているという情報があります。これ、多分防災係とか、町長の耳に入っているかどうかわからないですけれども、恐らく防災担当者の中ではそういう検討も進められていると思いますので、初期消火、大地震発生時の初期消火についても、どういう取り組みをしていくんだということも、計画というかね、これは実施計画になるかもしれません。でもその中で、そういうことも想定しつつ、一つ一つの計画を練り上げていってほしいなと。計画をつくったから終わりじゃなくて、やはりそれに伴った実行計画ができるような上位計画づくりというのは、総合計画なんかでも当然大事でなりますので、地域防災計画改訂については、そういったもろもろのことも考えていっていただきたいと思いますし、先般7番議員から原子力についての課題もありました。横須賀の記事も町長は読んだというふうに言われております。私もそれは読みました。なるほどなと。国の指針がない。葉山町も本当に隣接する自治体としてね、やはりその辺は情報収集も徹底的にやっていただきたいということをお願いをしておきます。
それでは、第3番目の質問です。ようやく消防庁舎からこちらに移るというのが来年の4月というように御答弁で承ったんですけれども、そのようなことでよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
現在その方向に向けて議論、課題の抽出をしているところでございます。
3番(待寺真司君)
いわゆる26年4月に向けては、組織の改編とか、それは27年の4月にちょっと1年送っちゃったのかなというような印象を受けているんですけれども、その機構改革に合わせて、例えば危機管理課にするとか管理室にするとか、以前も私は議論させていただいたと思いますけれども、それはその後の検討ということで、今、検討しているのは、あくまでも向こうからこっちに移す、いわゆるハード的な部分だけの検討ということでよろしいんですか。
町長(山梨崇仁君)
申しわけありません。現状進めているのが、移動に際しての経費であったりとか、場所の確保が最優先されておりまして、移動の際に機構としてどう考えるかというのは、大きな変更は行いませんけれども、名前の変更等も含めて検討していきたいと思っておりますので、26年4月の段階でその旨についてははっきりとさせていきたいというふうに思います。
3番(待寺真司君)
わかりましたというか、次の機構改革に向けて、きっと大きなお考えがある。先ほどちょっと最後のところで、危機管理官という言葉もちょっと伺ったように思うんですね。ちょっとその危機管理官という部分を、例えば庁舎内あるいは外部から招聘するのか。その辺もどういうようなお考えのもとに、先ほど1回目の御答弁されたというのはちょっとわからない部分もあるんですけれども、いわゆる、ただ持ってくるだけよりも、その組織をどう強化し、あるいは人材をどう確保していくか、人員をどう配置していくか、そちらに重点を置くべき課題だというふうに私は思いますので、それはもちろん町長もわかっていることだと思いますから、そのような形でね、ただ予算面だ、ハード面だというだけでは、ちょっと残りまだ9カ月ぐらい、ずっとそれを考えてちゃいけないというように思いますので、指摘をさせていただきます。次へのステップをぜひ期待しますので、早急な取り組みをお願いします。
最後の質問です。町長、残り20分ちょっとなんですけれども、1年9カ月、就任以来、先ほど申し上げたようにいろいろな事態があろうかと思います。大変だと思いますよ、首長の仕事。でも、やはり首長になる方は、当然それを覚悟の上でやるわけですし、町長、1回目の御答弁で言われていたと思いますけれども、それがやはり自身にとっても危機管理能力と回避能力、首長として大事だと。それから、これからも研さんに努めるというような御答弁があったと思います。それで、今ね、私が山梨町政1年9カ月振り返らせていただく中で、やはり大きな危機管理能力あるいは危機回避ができる場面で、残念ながら町長はその力を発揮できなかったかなというのが幾つかあると思っております。町長は、それはどうかは、それは町長御自身の評価ですから、わかりません。私は一番今、懸念しているのは、お隣、お隣。この町、町長に何かあった場合、大事なサポートをする職員、副町長はいわゆる職員、議会が認めてあれですけれども、消防長は町長の人事権の中で決めていった方々。5月、9月末、相次いで辞任をされる事態。これは危機管理上ね、町長御自身の問題じゃなく、町全体の危機管理上としても、大変私は大きな問題というか、課題を含んでいると思うんですよ。町長、その辺の御認識はどうですかね。昨日も6番議員や11番議員の消防長の問題についていろいろお答えになっていました。今は消防次長が規則にのっとってその職務をやっていると言われておりますけれども、私はそんな悠長なことを言ってる場合じゃない。副町長がおやめになるときに私は進言したと思います。何のためにまず町長が副町長を選んだかというのは、それを過去、前町政のときにずっと議会としても必ずサポート役がいるからって、あなたもその立場でやってましたよね。そして置いた。でも、どういう理由かわからない。詳しい話はわからない。でも5月にやめられた。その後すぐに探したらどうですかと言ってる間に、今度は消防という一つの大きな町の安全、町民の安全・安心を守る組織のトップがやめる。この事態をね、どうして招くのかということは、みんなわからないですよ、町民の方は特に。ここについて町長は自分の危機管理能力、危機回避能力についてね、どう思われてるのか、ぜひ御自身の考えをね、しっかりと町民にわかるように伝えていただきたい。
そして今後の対応について、私は遅いともうね、指摘をせざるを得ないんですよ。副町長やめてから4カ月。何か動きされましたか。あるいは、消防長がきのうの話では9月5日に辞表を出した。それから30日まで休む。でも、その間に次の人材であるとか、そういう部分、この8級の部長職になるには、それなりの経験を踏んだ人とか、いろいろありますよね。なるに当たっての。そうなると人材が非常に絞られてくる。そういったところにアプローチをしているのか。こういうのがね、即座にそこは反応しなきゃいけない一番重要な部分だと思いますけど、町長、その辺、動かれてますか。それから、今、2人がいないことに対して、町のトップとしてどう思ってるのか、お話を聞きたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
待寺議員はですね、日ごろからここでの質疑についても非常にかみ合った議論をさせていただいておると思いますので、詳細は割愛をしてですね、今後どうするとか、そういったことについては御承知のとおりだというふうに思います。なので、私自身がどう感じているかについて、重点的にお答えしたいと思いますけれども、本当に残念な状況であるというふうに思っております。私自身の不徳のいたすところというふうに言葉で表現すればそれまでなんですけれども、では実際どう…どこでどうすればよかったかということは、常日ごろ反すうをしながら、今後同じことを繰り返さないように。また、やむを得ない状況については、どう対策をとるべきかということを反省を含めて自分自身が学ばせていただいているといったところでございます。なお、現状私自身がこの状況をどう考えているかといいますと、少なくとも消防長が辞職するということがわかった時点からですね、なるべく町外には自分自身も出ないように、また自分自身の行動にもですね、例えば交通安全だったりとか、自分自身がそういう危険な状況に遭わないようにということを最善、最大限配慮した状況で今、行動しているところでありまして、皆様にも御承知のとおり、本議会が終わり次第、速やかに人事の異動をもって消防長の職についてはあてがっていきたいというふうに思っております。
3番(待寺真司君)
町長、今までかみ合ってやってきたということで、私もある意味、若い山梨町長にね、期待をして、そしてやはり同じ政治に携わる者として、やはり誠心誠意、町民の福祉の向上であったりとか、あるいは安全・安心のためにね、何が最大いいのかということを、やっぱりこの場でね、本当に生産的な議論をして、やっていきたいんですよ。そのためには、お互いの信頼関係がないと、残念ながらここでやりとりしていることが、どう響いていくというか、あるいはそれがどう返ってくるかが今わからなくなっちゃう。非常に多くの議員が町長に期待をして、マニフェストも皆さん熟読してやってるけれども、昨今聞く話は、こう言っていたのにやってくれないじゃないか。この場でよく、多いですよね。それって、いつか来た道なんですよ。4年ちょっと前。町長がかわったときに、マニフェストを掲げて当選してきたけど、そのマニフェストどおりにほとんどやらなかった。だから、こんなマニフェストはマニフェストじゃないよって、私、言い放った記憶もあります。そういった同じようなことをね、繰り返さないという期待があって、あなたが前職を敗ってそこに座っていると私は思ってるんですよ。でも、なぜか1年9カ月見てると、どうも同じようなね、道を歩き始めちゃってるんじゃないかと。きのう来、きのう、おとといの一般質問、これまでの総括質問についても、例えば下水道事業についてもそうですし、子育て支援についても、前町長もやるって言ってたけど、ほとんど進まなかった。町長は少し進めた部分はあるけれども、何か小出し、小出しでね、思い切った政策を私は打ってるというふうには認識できてないんです。
そんな中で、いろいろな事態が起きて、そして副町長を公募した。そのとき、私は賛成しました。でも、いろいろな情報というのはやはり議員ですから入ってきますよ。多分町長と同じぐらいの情報量、持ってると思いますよ。それが正しいか正しくないかはね、わからないし、いろいろ私も議員として、この場で発言する場合にはしっかり調査して、直接お話を聞いたりしながら、やはり責任ある質問しなきゃいけないと思ってますから、いろいろ聞いて判断をしていくという部分の中で、最終的にね、私が聞いてる中では、例えば副町長の選任は、町長はこんなにすばらしい人はいないということで、周りの反対を押し切って、我々議員も何名かで行きましたよ、町長室。覚えてますよね。それで、採用するまで、議会で承認を得たけれども、採用するまでの期間、やっぱり同じぐらいあったんですよ、消防長がやめてから、9月30日まで。その時間。あの1年前と同じですよ。そのくらいの時間あったけれども、結局あなたはそれを押し切る形でとったけど、今こういう状況を招いている。そこで一回、危機回避ができたと私は思ってるんですよ。次の危機回避は、すぐにそこを置く。あなた自身がすべてを掌握して、この役場組織全員を動かす。それ、1人じゃ無理ですよ。どんなスーパーマンでも難しいと思う。だからこそ副町長という職があって、そしてその方としっかり息を合わせて、携えて、そしてそれを補助職員である部長職、それから課長職、そして全職員が同じ情報を共有しながらやっていかないと、やはり行政が動いていかないですよ。町長の思いどおりになんか絶対いかない。そんな甘いものじゃないと思いますよ、私は。で、一番味方に置かなきゃいけないそこの方を、わずか、こんなすばらしい人はいないと言いながら、5月まで、10月から5月までの間でやめる事態になったことを、やはり自己分析をしっかりしていただきたいんですよ。町長のためを思って言ってるんですよ。それを批判して、あなたをどうこうね、するわけじゃないですよ。これ、町にとって大事なんですよ。あなた一人の問題じゃない。副町長不在、消防長不在、こういうような状況を町民の人はどれだけ知ってるかというと、ほとんどの方は知らないですよ。こういう事態を招いているということをぜひ認識していただいて、それをどう回避していくのかというのは、あなた自身、試されている。まさに危機回避能力を今どう発揮するかというところなんですよ。落ち着いてね、私も質問してるつもりです。
それで、きのうの同僚議員とのやりとりの中で、9月5日に消防長から退職…ごめんなさい、副町長から消防長の話に移りますが、9月5日に退職届を出て、9日に受理したと。で、私、手帳を調べているんですけれども、10日ですよね、9月の10日が本会議の2日目、総括質問。9月の4日の日には消防長はいらっしゃった。ですよね、いらっしゃって、我々も初日で、そのときは多分、余り消防長のやりとりするようなことはなかったと思いますけれども、いらっしゃった。でも10日になったら、急に体調不良で本会議を2日間欠席させていただくということで、最初町長からお話あった。私、それ聞いてね、町長のところに終わった後行って、町長、大変だね、消防長どうされたんですか、何かあったんですかって伺いましたよね。覚えてますか。覚えてない。そのとき、私は町長がこういうふうに言ったと記憶をしております。もし違うんだったら言っていただきたい。大変ですね、消防長、やめられるのはどうされたんですか。心の問題なんですよ。非常に消防長、神経が細やかな方で、いろいろな事務作業等負担があったのかな。そういうようなお話を私は伺った記憶をしております。その後、町長から、消防長がやめるということについて、議員の皆様に説明したと言うけれども、私はそれ以降受けてない。そのときにもしかしたら町長は私に伝えたというおつもりで多分いらっしゃったと思う。でも、そのとき私が受け取ったのは、心の問題ですと言われたんですよ、ね。そうしたら、私は精神疾患のほうを連想したんですよ、そのとき。それで休まれる。消防職員四十数名を束ねる長たる者がね、心の問題で休まれる。これは大変なことだ。精神的に追い込まれた。その先というのはね、うつ病なんですよ。
きのうね、ニュース23でやってました。町長もお忙しいから見られてないかもしれない。今、企業の中でブラック企業リストというのがある。これは不法で長時間労働させたり、賃金を支払わなかったり、パワーハラスメントで社員をいじめたりして、病気に追い込んじゃう企業なんですよ。そういう企業のことをきのうやってた。それで、私は消防長がやめる、心の問題でと言われたときに、消防長はそれだけ重いものを背負っちゃう。大変な思いをして、そして出てこられなくなったと思っちゃったんですよ。それがなぜそう思ったか。うつ病で苦しんでいる人を近くで見ているから。うつ病から立ち直ることっていうのはね、本当に大変なんですよ。悔しかった。そうじゃなかったんだもの。消防長、12日、13日、職員の前で訓示をしたそうじゃないですか。うつ病で苦しんでいる人は人の前に立てない。明るいところも歩けない。人の顔を正面から見れない。そういう苦しみに耐える。それを見る家族もつらい。そういうことを連想させるあなたの私に対するあのときの答えだったんですよ。それ、待寺さん、違うよ。私はそういうつもりじゃなかったというんだったら、私、それでいいですよ。そう受けとめます。どうですか、町長。
ごめんなさいね。職員の皆さんも、すいません。でもね、やっぱりちょっと残念だったんですよ。やっぱり立ち直れないですね、人から命を絶っちゃうんですよ。最終的にはね、そこまでいっちゃうんです、うつ病は。そういう事態をね、連想させたり、あるいは今そこにお2人の町の重要なポストの方がいない。この状況を、もしあなたが平然として構えてるなら、それは大きな間違いです。町長、私が一方的にしゃべっちゃいけません。あのとき、確かに心の問題だと言われましたよね。それだけで、あなたがそういうつもりじゃなかったとしても、私がそういうふうに受け取ってしまったということだけは、ぜひ心にとめておいていただきたいと思います。心配します。本当に周りの人も大変なんですよ。自分じゃ大丈夫と思っても、どんどんどんどん暗闇に引きずり込まれていくのが精神的な追い込みなんですよ。そういうことをこの庁舎内で起きてはいけないと思っていた。それが私はそうなったときに消防長がそういう思いをしちゃったんだなと、本当に思っちゃったんですよ。
どうですか、町長。副町長、消防長、相次ぐやめ。そして、なぜ10日の日に自己都合で退職します。その一言が言えなかったんですか、議会に。体調不良で休みますと言ったじゃないですか,この場で。議事録残ってますよ。その体調不良は何の体調不良なんですか。私に心の問題と言った、その心の問題、小山消防長の心の問題、何なんですか。説明してくださいよ。私はこの場でこういう議論をするのは、議会のあり方ではないと思ってます。この町のこれからどうしていくか。せっかく東京オリンピックという、非常にすばらしい、日本にとっても喜ぶべきことがある。でも、一方では被災地の現状もある。いろいろなことを考えながら政治は動かしていかなきゃいけない。そして、こういった状況をつかんで、じゃあ葉山町として何ができるか。総合体育館つくってナショナルチームの合宿を誘致しようねとか、そういうようなさ、楽しい話、したいですよ。何でこんな話をしなきゃいけないかなって、私、ずっとこの一般質問迎えるまでつらかった。でも、ここで言っておかないと、あなたのためにならないと思うから、あえて言わせていただいてるんだということを御理解いただきたい。もし違うんだったら言ってください。まだ6分ありますし、発言していただいて結構です。
それから、私も責任持ってちゃんと自分で調べてます。町長は7月の30日、31日と、小山消防長とお会いになられてます。その日付が何を意味するのか。普通に考えればわかります。勧奨退職の制度は7月31日までなんですよ。それ以前に2度も消防長とあなたは会われて、話をしてるわけですよ。その際、38年間、消防一筋で頑張ってきた職員に対して、勧奨退職制度を勧めるのは、そのトップとして当然の行為、優しさのある、人間の行為じゃないですか。(「そうだ」の声あり)それ、しなかったんですか。きのうの話じゃ、私、あなた退職勧奨をしてない。そういうふうに受けとめさせていただいておりますよ。冷たいな。もう一つ言わせてもらえば、部長の皆様も同じ釜の飯を食ってきた仲間ですよね。38年、一緒に葉山町の安全・安心のために、額に汗流して頑張ってきた職員がやめるといったときの、そのときに周りの人がなぜとめられなかったのか。私も後悔します。(「そうだ、そうだ」の声あり)ね。(「周りが通したんだ」の声あり)みんなですよ。私も責任ある。日ごろ防災に取り組んでる議員と言いながら、小山消防長と残念ながら防災計画やその話、4月に就任してからできてなかった。もししていれば、そのときに消防長のいろいろなお考えや、お悩みが聞けたかもしれない。残念ながらやめられてしまっては聞けない。そういった状況をね、みんながつくっておいて、平然にこれからこの葉山町が一致団結してやれると私は思わないんですよ。部長たち、そうでしょう。違いますか。(「そうだよ、部長連中、何やってたんだよ」の声あり)みんな一緒になってやらなきゃ。かばいましょうよ、職員がやめようといったときに。何があったんですか。みんなで聞きましょうよ。そして、ちゃんと制度があるんだから、勧奨退職制度使いましょうよ。(「議会の権限を超えてる」の声あり)はい。このままじゃ、もうとてもコンプライアンスや、この町の信頼関係、すべてのこの町をつかさどっているのは私、ここだと、自分がいておこがましいかもしれません。町民の方からおしかりを受けてもいいです。でも、やはりここがしっかりまとまっていかないと、町民の福祉の向上や安全・安心のまちづくりなんかできないですよ。一枚岩になりましょうよ。それには信頼関係ですよ。すべてのことをちゃんと話し合いましょうよ。隠すのやめましょうよ。葉山町役場はブラック企業なんかになってほしくない。(「そうだ」の声あり)
じゃあ、事実関係でね、訓示の話をしました。ごめんなさい。それは9月の12日、13日にしたと聞いております。消防次長、申しわけありません。消防職というのは非常にやはり警察や自衛隊も含めて、縦社会で、上の方の指揮命令には必ずいろいろな形でこたえるというようなこともあると思います。そういった組織の中で働かれていた方がやめるときに訓示をされる。これは当たり前の、ごく、至極当たり前のことだと思います。12日、13日に行われたというのは事実でしょうか。事実か事実でないかだけお願いします。
消防次長(小峰守君)
9月の12日と13日にですね、消防長が全職員に対しまして、消防職員に対しまして、2日に分けて訓示ということで述べております。
3番(待寺真司君)
わかりました。つまり、先ほどね、私、言ったように、もし私が勘違いというんなら、それはそれでいいです。うつ病になられた、あるいは精神疾患でお休みになられた方は、人前に出て、そういう訓示ができるような状況には絶対にないということだけはお話をさせていただきます。
町長、何かありましたら、あと1分ありますから、私が一方的に言っちゃってるんで、大変申しわけない。守屋議員からも注意されました。ちょっと感情が入ってしまったことは議長、大変おわびを申し上げます。またこの議場にいらっしゃる皆さん、それからこれを聞いている町民の皆様、職員の皆様も、大変不快な思いをさせてしまったかもしれませんが、私、この町、大好きなんですよ。頑張りましょう、みんなで。それだけです。何かありましたら。
議長(金崎ひさ君)
山梨町長ですよね、答弁は。(「あればでいいです。なければ」の声あり)
消防次長(小峰守君)
訓示の内容ですけれども、公の場ですので、一般的な退職のあいさつ、それと理由としては、一身上の都合によりということ。また体力的には、体的には問題ないけれども、精神的に病にかかっているということを述べてました。以上です。
町長(山梨崇仁君)
待寺議員を初めですね、皆様がそういうふうに思われるのも、私もわかりますし、本当に今回の件はいろいろな意味を含めて残念だったということは改めて申し上げたいと思います。個人的なことなので、詳しいことは申し上げまいというふうにも思っておりますけれども、あくまで一般論としてお聞きいただければとは思いますが。今のお話のとおりですね、私は待寺議員に間違った話をしたつもりはございません。ただ、病気であるとかですね、いうわけではなく、一般論として、このまま引きとめることが病気になる、そういうことも考えられます。病気になってしまっては本当に遅いと思います。そうならないようにすることが私の務めでもあり、一般的にはそこで引きとめを強引にしてですね、職につかせることで御本人がつらい立場に追い込まれていくことも考えられますけれども、それはしてはならないということも同時に考えるべきだというふうにも思っております。私として、これから考えなければならないこと、これまでもずっと自問自答を繰り返しているんですけれども、これは消防長に限って申し上げますが、自分自身がプレッシャーであったりとか、直接的に意識した中では、強く思っておりませんでした。しかし、待寺議員も初めにおっしゃったように、相手がどう思ったかということがすべてであればですね、自分自身猛省をしなければならないところもございます。それを踏まえて、部下とのかかわり方についてもですね、ほかのすべて部下とのかかわり方について自分自身反省をしているところであります。また、私自身は当時はそれでいいかもしれませんけれども、消防内部についても、消防長が日ごろ接する職員の次長を初め多くの職員の皆さんともですね、何がいけなかったかについては膝詰めで話し合いをしていかなきゃいけないと思っておりまして、それについては既に次長とも何度か話し合ってはありますけれども、引き続き消防とも離れた場所にありますので、継続的にそこの面については同じようなことを繰り返さないように、また過去には消防長ではありませんけれども、そういった病気を抱えられた方がいらっしゃいますし、皆さんもその件についてはいろいろと御存じだと思いますけれども、そういうことを繰り返してはならないといったことが強く今後の課題として改善しなければならないものとして、必ず改善しなければいけないものとしてとらえていきたいというふうに思っております。
3番(待寺真司君)
感情が高ぶって、いろいろと御答弁が長引いたこと、大変申しわけありませんでした。失礼いたしました。
議長(金崎ひさ君)
これにて3番待寺真司議員の一般質問を終わります。
第2番、9番荒井直彦議員、登壇願います。
9番(荒井直彦君)
9番荒井直彦です。通告に従いまして、3項目8点について一般質問させていただきます。
ことしの夏は気象庁によると全国927の観測点のうち125地点で最高気温を更新、18地点でタイ記録となり、最低気温も74地点で高い記録を更新しました。そして、高知県四万十市では8月の12日、国内観測史上最高気温を6年ぶりに更新する41度に達しました。全国的に猛暑の襲われた夏でありました。一方、日本海を中心として一部の地域では過去に経験したことのない豪雨が深刻な災害を招いた異常気象の夏とも報じられております。
1項目目の質問に移ります。自然環境の変化に伴い、スズメバチの異常発生とサルの出没について伺います。スズメバチは毎年夏から秋にかけて、スズメバチが活発になる時期には多数の死傷事故のニュースを耳にします。年間で10名から20名程度の方が、このスズメバチによって亡くなっており、スズメバチは日本で最も人間にとって危険な生き物と呼んでも過言ではありません。先日、9月の26日の木曜日の夕方、NHKニュースにおいて、偶然にも横須賀市の異常発生したスズメバチ駆除の番組が放送されておりました。葉山町においても、横須賀市同様、多くの町民の皆様もことしは例年に比べスズメバチをよく見かけたことと思います。また、知らない間に自宅の敷地内や身近な環境にスズメバチの巣をつくられてしまい、駆除をされた多くの町民の方々もいらしたということも認識しております。
1点目として、スズメバチ被害の現状認識について伺います。被害においては、人為的被害であります。昨年度に比べ、緊急搬送された方々は何件発生しているのでしょうか。
2点目として、スズメバチの駆除の対応と今後の取り組みについてをお尋ねします。先日の決算特別委員会の中でも、24年度の駆除件数の発表がありました。昨年度は78件、そして歳出は42万6,000円でありました。本年度は現在までの状況はどうでしょうか。横須賀市の本年度は、既に問い合わせだけで1,200件を超え、実績駆除件数は700件を超えており、費用は600万を超えているそうです。当初の予算は370万を計上していたということです。
3点目として、葉山町には幸いにも平成18年の4月1日から施行されたスズメバチ駆除費助成金交付制度があります。今から7年前に施行された制度でありますが、近隣の横須賀市、逗子市、また大磯町との内容を比較され、現在の葉山町の駆除費助成金交付要綱の内容を私は一部見直しするべきであると思っております。また、今後の取り組みについても伺います。
通告書に記載してありますスズメバチトラップの導入であります。横須賀市は既に導入されておりました。私が知る限り、導入されたきっかけは、平成21年度に異常発生した時期に補助金が底を突いたことにより、職員同士の間で知恵を絞り、予想策も必要と思い、財政負担の軽減にもつながる趣旨で導入したとのことです。当初は横須賀市においては市民に告知する前に15カ所の公園等に設置し、穴の大きさや中に入れる臭引剤の研究を重ね、とのことです。このスズメバチトラップは、全国各地の市町村でも導入されておりました。私が調査した市町村は、北海道の白老町、愛知県の大府市、九州の熊本市です。導入された時期は、いずれも平成20年前後でした。現在のホームページでは、つくり方の記載が主な役目で、捕獲数の管理は一切してないそうです。ぜひノウハウを熟知していただき、推進して導入をしていただきたいと思っております。
4点目として、サルの出没について伺います。私がサルの出没の情報を知ったのは、9月の10日(火曜日)の朝、先輩議員から、長柄の上のほうでサルが出たという情報でした。午後、環境課に尋ねると、そのことが現実になりました。そのとき、既に逗子のホームページには記載がありました。逗子の生活環境課の担当者にお話を伺いました。最初の情報は、逗子市に出没する前の前日、9月の3日の夕方に、横浜市から連絡があり、今回のサルの出没情報を得ていたそうです。そして、9月の4日には市民からの目撃情報をもとにホームページに載せ、市民に情報を発信したとお聞きしております。
そこでお尋ねします。葉山町はいつ、だれから情報が入り、今回の対応になっているのでしょうか。それと、今後の課題についても伺います。
2項目目、その後のイノシシ被害、農作物の現状と対策について伺います。私は前回の定例会においても、イノシシ被害について伺いました。その日から約4カ月経過いたしました。今回も取り上げた理由は、このイノシシ被害については、葉山町として、葉山町から他の市に被害が拡大しないように、県そして近隣市、町民と連携しながら取り組んでいかなければならない大変重要な問題であると思っているからです。ことしの8月の22日、神奈川県庁で開催された平成26年度県農林業施策並びに予算に関する会議がございました。その会議の出席者は、神奈川県側は知事を含め15名、議会側は議長を含め8名、農業会議側は各地区の農業委員長でございます。その中に、葉山町から農業委員会の会長が出席されておりました。その会議の内容は、8月の27日の農業委員会の開催時に会長より報告が口頭でありました。黒岩知事が出席されて、イノシシ駆除の話がありましたという報告でありました。私としては、神奈川県の知事の考えをどうしても知りたくて、時間はかかりましたが、その会議録を入手することができました。知事の言葉は、鳥獣被害対策、これは私も現場で見てまいりましたけれど、これだけの鳥獣が多くなっている中で、よくぞ農業をやってこれたなあということを思って、本当に驚いたところがありました。これは本当に大変な問題だ。せっかく丹精込めてつくった農作物が、一晩のうちにイノシシやシカに食い散らかされてしまう。それは経済的ロスだけではなく、農業を続けるという意欲そのものも削られてしまうんじゃないかなということ、これに対し、真剣に取り組まなければならない重要なテーマと強く認識いたしましたという発言が会議録から読めました。前回も同じ話をしましたけど、被害者の声は町も協力して捕獲する手段を整えてほしいということでした。被害に遭われた方々の要望と期待には必ずおこたえします。
1点目、その後のイノシシ被害の把握について伺います。
2点目として、前回の質問の中で、神奈川県の横須賀三浦地域県総合センターとの調整をお願いしていただきたいという課題がありました。その後の調整の結果は、どのように進んで結論が出ているのか伺います。
3項目目、機構改革について伺います。1点目として現状とスケジュールについて。2点目は2020年度に東京オリンピック開催が決まったことによって、何か機構改革に影響があるか伺います。町長のマニフェストの中にこんな記載がありました。葉山町は夢や希望を持てる町にするという約束です。ボールを蹴れる、投げられる公園を町の中につくりたいと思ってます。そして葉山町からは、さらなるオリンピック選手が誕生することも私の夢ですと記載がありました。
以上、3項目8点について、私の質問を終わらせていただきます。よろしく御答弁のほうをお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
荒井直彦議員の御質問にお答えをさせていただきます。
1項目目、自然環境の変化に伴うスズメバチの異常発生とサルの出没について。1点目、スズメバチの被害の現状認識についてのお尋ねですが、平成25年度のスズメバチ駆除費助成金申請件数は、現在180件となっております。平成24年度の同時期と比べて約3倍の申請件数でございます。
2点目、スズメバチ駆除の対応と今後の取り組みについて、3点目、スズメバチ駆除費助成金交付制度を見直す考えはないかとのお尋ねでございますが、本町では専門の業者による駆除、巣1個につき駆除に要した費用の2分の1、上限5,500円を助成しております。本年度の申請件数の増加や近隣市町村の状況を踏まえ、今後助成金の見直しを検討させていただきたいと考えております。また、ハチトラップの導入については、ハチの巣は女王蜂が1匹で巣をつくっている時期にハチトラップを仕掛けることにより、女王蜂をある程度駆除することが期待できると認識しております。ハチトラップを仕掛けるとしましたら、女王蜂が単独で行動する5月、6月が最適であり、また9月から10月以降は危険であることも認識しております。
4点目、サルの出没時における対応と今後の課題についてのお尋ねですが、9月6日に南郷交差点付近に出没したサルの目撃情報を受け、ホームページに注意喚起をさせていただきました。サルについては、鳥獣保護法の規定により、被害が確認されるまでは捕獲対象でないことから、経路区域である近隣市と情報提供を密に、引き続き対応をしてまいります。
次に、2項目目、その後のイノシシ被害(農作物)の現状と対策についての1点目、その後のイノシシ被害の把握についてのお尋ねですが、よこすか葉山農業協同組合が6月から葉山地区の全組合員を対象に、イノシシの農作物被害調査を実施しており、町と県に1カ月ごとの集計結果の報告をしていただいております。6月末集計では、上山口地区でナガイモ6アール、カボチャ6アール、その他サトイモ、サツマイモ、インゲン、ナス、タノクロマメで、合計14.5アールでした。7月末集計では、被害報告はありませんでした。8月末集計では、上山口地区でサツマイモ2.5アール、カボチャ1.2アール、スイカ0.5アールと、長柄地区でサツマイモ0.2アールの合計4.4アールの被害が報告されております。また、これら以外に町に直接報告があった分として、8月下旬に栗林で栗が食べられたとの被害報告がありました。
次に、2点目の神奈川県との調整事項と課題についてのお尋ねですが、現在、上山口に設置しているイノシシ捕獲のためのおりは、県の助言により環境課を通じて貸与を受けているものですが、さらにおりをふやすための協力をお願いしております。また、ことしの8月には農業委員会の県組織である神奈川農業会議から、神奈川県へ農林業施策並びに予算に関する建議がなされ、その中で鳥獣被害対策を要望しております。県とは今後も捕獲や防除など、鳥獣害対策全般について協力や連携を求めてまいりたいと考えております。
3点目、機構改革について、現状とスケジュールについてのお尋ねですが、機構改革については本年1月9日に葉山町機構改革職員検討委員会を発足させ、機構改革の調査検討を進めてまいりました。検討委員会からの報告書を参考に、行政を取り巻く環境の変化、新たな政策課題に対応するための町民の皆様にわかりやすい組織の構築に向け、素案の検討を行っているところでございます。まずは防災担当の役場庁舎移転につきましては平成26年4月の実施に向けて、他の組織につきましては平成27年4月の実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。2020年に東京オリンピック開催が決まったことによって機構改革に何か影響があるか伺うとのお尋ねですが、今後の国の動向を踏まえ、対応を検討してまいりたいと考えております。
以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
9番(荒井直彦君)
御答弁ありがとうございました。それでは、順次質問させていただいております。町長ですね、スズメバチの被害状況の認識ということで、僕が知りたかったのは、実を言うと人為的被害を把握しているところが実はありまして、これは消防なんですね。スズメバチに刺されたら、町民はすぐ119番するんですね。それで、直ちに救急車でそちらの場所に行って、当然運ぶ…いろんな町内からの部分に関してはいろんな病院に運んでいただくんですが、その件数を知りたかったんです。私自身はですね、実は小山前消防長に事前にその資料を出してくれということでお願いしておりまして、一昨日までの近隣の情報を小山次長からちょうだいしましたので、一応その実績…あ、ごめんなさい。小峰次長にお願いしようと思ってますので、その実績を発表していただけますか。去年とことしの違いです。
消防次長(小峰守君)
ハチによる救急の搬送件数ですが、平成24年度に関しましてはゼロ、25年度に関しまして9月の29日まで、救急件数としては8件、搬送人員としては12名を搬送しております。以上です。
9番(荒井直彦君)
ありがとうございました。つまりですね、24年度は1件もなかった。そして、ことしはもう既に6月、7月、8月合計で、今の次長の答弁のとおり、救急搬送が多かったというふうに解釈していただきたい。その中でですね、場所も内容も大体把握できてるんですね、消防のほうは。で、ここはですね、ちょっと大事なところがありまして、8歳と10歳のお子さんが救急車で8月の1日に運ばれてます。これって、公園と書いてあるんですが、どこの公園なんでしょうか。
消防次長(小峰守君)
一色の芝崎西公園、埋立地にございます公園になります。
9番(荒井直彦君)
それと、記載の中には公園があと南郷上ノ山公園、堀内のテニス場というような公共施設もあるように思います。これはことしの異常発生している状況の部分は、もうこれで把握してる状態だと思ってますので、先ほどのね、スズメバチトラップに関しての公園の部分に関しては、町長の答弁だと、今やるのは危なくないというような答弁だったように解釈してるんですけど。横須賀の事例を、電話でしか僕、二、三回…3回ぐらいかな、聞いてるんですけど、公園をまず最初に始めましたということと、今の時期からやってもおかしくないですかといったら、全然平気ですよという回答が僕には返ってきたんですね。個人名出しませんけど、その方は5年間、スズメバチだけをやってる方なんです。そういう方が近隣でいらっしゃるので、ぜひですね、町長ですね、指名はする必要ないんですけど、やっぱり先進の隣の市がやってることに関しては、やっぱり熟知するまでですね、勉強していただいてですね、葉山町も導入するんだという意気込みで指示を出していただきたいんですけど、いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
状況の把握につきましては、部長のほうに私のほうから指示を出していきたいとは思います。
9番(荒井直彦君)
ぜひお願いします。それとですね、子供たちがやっぱり8歳、10歳の子供たちが救急車で運ばれているということでしたから、教育長、学校関係では影響は出てないんですか、今は。
教育長(豊田茂紀君)
昨年度、今年度、今年度は9月末という状況ですが、児童・生徒へのハチの被害はありません。昨年度は葉山小学校の山側の道路ぎわの桜の木の根本にスズメバチが営巣している。飛んでいるということもわかりましたので、あれ、2日か3日かかりましたか、駆除、部長を中心にいたしました。今年度については、葉山小学校はございません。上山口小学校では夏休み中に敷地内の花壇の植え込みの中と、体育館裏の貯水槽のわきに巣があったので、除去いたしました。また近くの家のベランダや小屋に巣があるのがわかりましたので、所有者に撤去を依頼中ということであります。長柄小学校は、御存じの児童が登・下校に使う階段のわきの茂みに巣があったので、これは駆除いたしました。一色小学校はございません。葉山中学校は、6月に巣がありましたので、撤去しました。体育祭の練習中に職員がハチに刺されましたが、これはスズメバチではないようであります。生徒は刺されておりません。南郷中学校は、現在のところ特にないという状況で、児童・生徒への被害はない。教職員がハチに9月に刺されたというのが1件ある。これは救急搬送というようなことの必要のない状況というように理解しております。
9番(荒井直彦君)
はい、ありがとうございます。という状態ですので、スズメバチに関しては、先ほども、これは自然との戦いだと思うんですけど、事前に予防策も大変必要なものだと思っていますので、ぜひ町を挙げてですね、やっていただきたいと思ってます。
それと、先ほど町長の答弁でスズメバチの駆除費の制度の見直す考えはないかということで、検討させて…検討されるということをおっしゃっていたので、ぜひお願いしたいんですけど。私自身が一応調べてみました。大磯町に関しては…葉山町というのは上限が1万1,000円に関して半額、この根拠というのは、調べていくと過去に生きがい事業団で葉山町はお願いしている場合で、1万1,000円の半額という、50%ということで、5,500円が決まったというふうに聞いているんですが、それは間違いないですか。
生活環境部部長(成島光男君)
私もそのように認識しております。
9番(荒井直彦君)
ほかの自治体も調べていくとですね、大体、例えば大磯町は上限が2万円のところで半額の1万円だけ負担する。横須賀市もですね、1万6,800円の指定業者しかできないんですけど、そこの半額を負担するというような関係で、半額という部分に関しては、それはそれなりの対応はできてると思うんですね。葉山町の場合ですね、平成18年に恐らくですね、ここに書いてある資料を見ると、助成金の金額は費用に要する2分の1、で「・・」となっていて、1個につき上限が5,500円ということになっているようなんですけど、恐らく生きがい事業団のほうが人件費の高騰等で1万2,500円に、実際は1万3,000円に上げて、500円、1万2,500円にまた値下げをしたということは聞いてるんですが、ここの部分の50%というのは死守していただいて、ですから今、1万2,500円という部分に関して、半額という部分を調整していただければ、少しでも町民の負担が減るという部分と、町民も生きがい事業団が今、一番お安くやっていただいているので、生きがい事業団にとってもメリットがあるんではないかなと思ってます。ですので、ここのところは町長、無理はしなくてもいいんですけど、ぜひですね、平成18年に施行された、これ、要綱というんですかね、条例ではなくて要綱。これは町長の権限で、要綱の金額の変更は簡単にできるんではないかなと僕は認識してるんですが、これは要綱の変更は議会に議決案件ではないのでできますよね。
町長(山梨崇仁君)
はい、できます。
9番(荒井直彦君)
ぜひですね、前向きに検討していただいて、実施していただきたいと思っております。
じゃあ4番目のサルの出没について伺います。私の第1答弁でですね、逗子の方と話したときは、横浜市のほうから前の日に連絡がありましたというお話を聞きましたが、葉山町は先ほどの答弁では町民からの第一報ということのようでしたけど、そこら辺の確認をしたいです。
生活環境部部長(成島光男君)
9月4日の日ですね、朝8時過ぎに町民の方でですね…あ、すいません。9月4日ではございません。9月4日のですね、午前中にですね、逗子市のほうからですね、町の環境課のほうに連絡がございました。
9番(荒井直彦君)
じゃあ9月の4日時点では、当然長柄の交差点に出た情報というのは9月の6日の日でしたよね、たしか。ですから、4日の日で町としては情報をキャッチしていたということでよろしいですか。
生活環境部部長(成島光男君)
逗子のほうに出没しているということは情報は得ておりました。また、9月の6日の日にはですね、午後にですね、町民の方からですね、葉山の長柄、南郷の交差点付近にですね、サルが出没してるという形の目撃情報のほうはいただいております。
9番(荒井直彦君)
そのときのね、もう終わった話だと思ってるので、過去のことをほじくり返して言うつもりはないんですけど、私自身が知ったときが9月の10日だったんですね。先ほども申したんですけど。町としてそのときに、4日に情報が入っていて、町民からも6日に連絡があって、ホームページに記載、載った日はいつでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
ホームページに記載させていただいたのは9月の11日になっております。
9番(荒井直彦君)
その部分の逗子とは違うのは、葉山町が何でそれが違うのかというのを指摘だけしたいんですね。逗子市は横浜から9月の3日の日に連絡があって、4日の日に市民から連絡があったときはもう既に発信してます。市民に対してサルが出たよと。でも、このサルは当時ですね、宮崎県の日向市で、かみつきザルの話題があったので、安心はする必要はないんですけど、こういうサルは危険…かみつきザルではないよというような内容の文書だと僕は認識しているんですけど、葉山町は9月の4日に連絡があって、9月の6日も町民から連絡があって、翌日が土・日かな、よくわからないですけど。9日に何で発信ができなかったのかをお聞きしたいです。
生活環境部部長(成島光男君)
9月6日の日にですね、目撃情報があり、この日は金曜日でございました。今、議員が言われます9日の日になぜかということでございますけども、7日、8日、土曜、日曜、役場のほうでちょっと対応できてません。8日の日…9日の日にですね、環境課のほうで対応という形で準備をさせていただきましたけれども、結果的に対応のほう、遅くなってしまいまして、11日になったということは事実でございます。
9番(荒井直彦君)
その原因がわかれば、それでよかったという部分ではなくてですね、次につながる経験をしたと思ってますので、私はですね、実際にサルと遭遇した人に会ってきましたけど、役場の職員でサル…一報が入ってからの初期行動というんですか、どういう動きをされたのかはわかりますか。
生活環境部部長(成島光男君)
職員が具体的にですね、どのような行動をとったかというところまで、ちょっと私は把握してませんけども、9月の8日の日にですね、日曜日、福祉文化会館付近で目撃された。これにつきましては町民のほうからですね、警察のほうに話が行きまして、警察から役場のほうに連絡が行っております。役場の担当のほうからですね、私のほうにですね、連絡はいただいております。そのときにですね、特に住民に危害、被害があったとかですね、そういう話はなかったというふうに思っております。そのときですね、ホームページについても対応をするべきというふうには考えておりましたけども、結果的にですね、ホームページに出す日にちが11日になってしまったということにつきましては、ちょっと迅速さが足らなかったと思っております。ただ、それ以降のですね、三崎のほうまで行かれまして、また戻ってきまして、19日ですか、役場のほう…木古庭のほうにですね、再度出没したという話もございました。その辺につきましては、迅速にですね、対応するような形でやらさせていただいたというふうに思っております。
9番(荒井直彦君)
別に責めるつもりはなかったんですけど、迅速に対応できなかったということを部長がおっしゃったので、それ以上言いませんけど、過去にですね、町としてサルの出没した記録はあったんですか。
生活環境部部長(成島光男君)
詳しいことはわかりませんけど、私が記憶してる範囲ではございませんけど、聞いたところで10年ぐらい前にですね、そのようなことはあったという話は伺っております。
9番(荒井直彦君)
じゃあ、今回のは教訓としてですね、私も個人的に思うことがありまして、実は逗子の披露山公園の飼育係の方にお話を伺いに行ってきました。当然、僕はですね、初めてサルの話を聞いたときに、披露山公園から逃げたのかなということはあったので、ちょっとサルの話だったら披露山に聞けばいいなと思って聞いたんですけど。今回のサルのお話を伺うとですね、今回のケースはボス同士の戦いに破れたサル1匹が旅に出て、最終的にはもとのところに戻るということは最初から推測されていたということと、かみつきザルではないということなので、生還された…生還というか、もとに戻ったので、今回は何も事件もなく、よかったのかなということが思いました。ただ、戻ってきたときにですね、私の家にも自宅に電話1本入りました。その方とちょっと話したのは、全く情報が入ってなくて、バットを持って外に出たという人が数名いらしたみたいです。ですから逆にですね、何もなかったのでよかったんですけど、今後はですね、例えばですよ、防災無線で鳴らす鳴らさないはちょっと僕わからないんですけど、そこまでのサルの事件がどうかは別として、FMハヤマにお願いするなり、防災無線を新しくなれば、地域によっては区別できる防災無線と聞いてますので、その辺のところをですね、検討していただいて、次のもしサルがきたときに対応していただければいいかなと思ってますが。防災無線のほうの新しい機械は区別できるんですか、ところで。
総務部部長(上妻良章君)
決定ではございませんけれども、今後の検討の中で可能であるとは思います。
9番(荒井直彦君)
そこまでね、サルが出たから防災無線流して早くやりなさいという話ではなくて、町民に情報を発信する手段の一つとして検討していただいて、次回につなげていただきたいと思っております。
じゃあ、次の質問に移ります。イノシシの件でございます。前回の質問のときは6月の12日でした。それからもう100日ぐらいたちました。前回、私が6月12日に一般質問したときは、町としてもすごく支援をしていただいて、1匹も捕獲できた。そして箱わなを設置してみますよという情報だけいただいていたんです。で、6月12日以後100日たちまして、どういったことに…どういう支援をしていただいたのか質問いたしたい。
生活環境部部長(成島光男君)
このイノシシの捕獲につきまして、くくりわな、箱わな、これらの捕獲する許可証というものについて、町のほうからは申請者のほうに出させていただいております。また、箱わなにつきましては、議員も御存じのように、県のほうにですね、当時相談させていただきまして、小学校近くにイノシシが出没するということで、1器お借りしてですね、申請された方のほうに今、貸し出して、設置のほうはされております。また、それ以降ですね、別の方もですね、申請という形のほうもちょっと伺っております。町のほうといたしましても、箱わなにつきましては現在1器お借りしている状態でございますけども、再度県のほうにですね、相談のほうをさせていただいて、対応できる状態には現在させていただいております。
9番(荒井直彦君)
町がね、私の質問もそうだったんですけど、そのときは支援をするということで、体制でやっていたんですけど、6月の29日付でも、葉山町農業委員会の会長名で要望書が出てますね。イノシシが出没して大変だ、助けてくれという…被害対策、自分たちは自衛するけど、農作物の被害に対して対策を処置を講じられるよう要請します、要望しますと書いてあるんですけど、この文章はどういう意味を持ってるんですかね。私が言ったのは6月の12日から100日たってます。なおかつ6月29日に農業委員会として、会長名で町長あてに文書出てます。それで、その後はどうなったんですか。
議長(金崎ひさ君)
暫時休憩いたします。(午前11時46分)
議長(金崎ひさ君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前11時47分)
答弁を行います。
生活環境部部長(成島光男君)
お時間いただいて申しわけございませんでした。6月の28日付でですね、町のほうにイノシシの農作物被害対策について要望という形で出されております。これを受けましてですね、先ほどもちょっと私お話ししましたけども、県のほうにですね、相談させていただいております。県のほうもですね、箱わなについてですね、町のほうで借りられる状況というのを今、ルートをつくらさせていただいております。ただ、今のところ具体的な話までいってませんので、町としては借りられる状況までということで、対応のほうはさせていただいております。
9番(荒井直彦君)
6月の28日前までには、もう箱わなは1個も用意して、なおかつもっと頼むよと、頼みますという文書ですよね。町が用意したものって、くくりわなもあるんですか。それとも箱わなを用意したんですか。その捕獲道具で用意する。この文章が重たいと思ってるんですね、僕ね。農業委員会の人9人で、このとき議論しましたよ。会議録も残ってますよ。実を言いますと。でね、意見分かれました。このときね。それで、捕獲の道具を選ばせるのは、町が選んでください。そこまで箱わなを用意してくださいとか、くくりわなを用意してくださいということは、余計なことだと。そこまで書く必要ない。はっきも僕も言われましたよ。わかりましたと。口頭でそういうことを言えばいいということで、先輩の方たちがいたので、あえて僕はここには書かなくていいということを決めたんですね。これ、けんけんがくがく40分、この文章がいいのか悪いのか、40分間農業委員会で話し合ったからこそ、この文書が出てきた。その後の行動は何もされてない。どうですか、部長。
生活環境部部長(成島光男君)
私たちのほうはですね、箱わなにつきましては県のほうと相談させていただきまして、対応できる状況にはしております。くくりわなにつきましては、私たちのほうでですね、直接準備、そういうような対応というのはとってはございません。
9番(荒井直彦君)
じゃあ、つまりですね、この文書が出てやるべきものは、くくりわなは買わないよというのははっきりしてるわけですね、今、答弁されてました。箱わなを借りてくれればいいですよ。箱わなだけを借りてきていただければ、あと置くところは許可する方にお願いをして、あとは町民が毎日毎日そこにえさをやった、イノシシとれたかとれないか、町の支援というのは、箱わなを借りてくれば、それで済む話じゃないんですか。
生活環境部部長(成島光男君)
町のほうにですね、捕獲についての申請というのは出ておりません。出た段階でですね、例えば箱わなを必要とするという申請が出された場合については対応はできるような状況はとらさせていただきました。
9番(荒井直彦君)
ということは、じゃあここに箱わなと書いて出せば、箱わなはすぐに準備できる。そのように解釈してよろしいですか。
生活環境部部長(成島光男君)
まず、町のほうにですね、捕獲の許可の申請のほうを出していただくのが先だというふうに思っております。許可が出た後でですね、その方法が箱わなの場合でしたら、先ほど言ったような形の対応はとらさせていただくという状況にはなっておりました。
9番(荒井直彦君)
もとに戻しますけど、県と協力をしていただいて、県と協力していただいて、箱わなの準備がもうできてるという状態ですか。箱わな。
生活環境部部長(成島光男君)
県のほうにですね、お話しすればですね、そういう対応はできる状況にはなっております。
9番(荒井直彦君)
今の段階でですね、町民の希望する体制が整ってるって、町長、思いますか。町民が要望書も出しました。くくりわなは買いません。箱わなは文書が出れば用意します。体制が整ってる。イノシシに対する捕獲の体制が整ってると思ってますか。
町長(山梨崇仁君)
私も6月のときにですね、柵を設置する前の話ですけれども、初めてのことでもありましたので、とりあえずは農業被害を最小限に食いとめるためにも、柵の…失礼、わなの設置についてはオーダーがあれば迅速に対応をしてあげてほしいということは担当にも指示をしてございます。そのように担当のほうからその申請の仕方であったりとか、その書類についてはなるべく急いで対応させていただいて、またその申請の中でですね、とりあえず現場のほうで、なるべく早く設置できるようにということも担当側の努力をしたものというふうに認識をしてございます。その後ですね、その後、第二弾、第三弾に向けて荒井議員の御指摘ですけれども、まだ引き続きですね、8月も被害が出ておりましたので、そういったことについては対応は迅速にしていきたいというふうには考えておりますけれども、あとはどこまでですね、町として、また県としてどう対応するのかについての協議も重ねていかなければならないと思っておりますので、来年も課題としてイノシシの発生を予知、予見していきますと、その辺のつながりはしっかりと詰めていかなければいけないというふうには思っているところであります。
9番(荒井直彦君)
もう町長がそういうふうにおっしゃったので、余りしつこく言いませんけど、とりあえずですね、箱わなを用意していただきたい。あとは町民の方に捕獲のえさを与えていただいて、ぜひですね、イノシシを捕獲していただきたいと思っています。
それとですね、これも前回のとき知らなかった情報だけでちょっとお話をしておきたいんですが、実はイノシシを捕まえたときに、毛を10本ぐらい欲しいという方がいらっしゃいます。それは当然、何にするかというとですね、出生を調べたいということなんですね。イノシシは僕、詳しくなかったんですけど、その方と話している限りは、本当のイノシシが移り住んできたことなのか、そうではなくて、イノブタさん…イノブタ。イノブタが、だれかが…イノブタというのはだれかが飼っていたものなんですけど、それを調べるに当たり、これは歴史を調べたいということなので、できればですね、捕獲申請者である許可した以上はですね、その辺も万が一、今回捕獲ができたときには、お約束をしていただきたいというお話をしておきたいんですが、いかがでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
その件に関しましては、調査研究という形で、町のほうに依頼もきております。町のほうといたしましては、従事者の方にですね、その話をさせていただいて、捕獲できた場合につきましてはそのような対応をしていただけるというふうに話は伺っております。
9番(荒井直彦君)
はい、ありがとうございます。私がイノシシの部分に関してはですね、その部分が前回のときに聞き損なったのかよくわからなかったんですけど、事前に口頭で言っておいたんですけど、文書を出さなきゃだめだと。それで100日もおくれてしまってるような状況なので、今回お約束をさせていただいたということに関しては感謝いたしますので、捕獲に関してはぜひ御協力をお願いしたいと思っております。
じゃあ、次の機構改革のほうに移らせていただきます。前回の定例会のときに、待寺…3番議員のほうが大変詳しく機構改革の件に関しては質問されていました。会議録も読まさせていただいたし、町長の発言も聞いております。実は、私はその前にですね、おやめになられた田邉前副町長と機構改革の話をよくしていたんですね。おやめになられてしまったので、山梨町長もさっきの言葉じゃないんですけど、片腕が失った状態ですから、この機構改革に関しては大変な作業が一人でしなければいけないというふうに思っています。当然ですね、決算特別委員会の中でも同僚議員のほうからもいろいろスポーツ課をつくったらどうだとか、いろいろな質問が出てました。あと、待寺議員には、先ほど、もっと夢のある話をしたい。町民体育館をつくったらどうだ、こういう話をしたい。私もですね、同感です。もともと私は町議になる前に…町議になってからも、南郷上ノ山公園の30周年に関しては必ずいつも質問してました。やっぱりですね、山梨町長にも先ほどマニフェストに書いたとおり、夢というものがあると思うんですね。オリンピックという部分に関しては、すごい今後の日本の経済もよくなると思ってますし、たとえですね、ヨットでもいいです。本体をとる必要ないんですよ。もう東京で決まってるし、東北の一部でなされるということはわかってるので、そうじゃなくて、事前キャンプとかですね、それに携わるスタッフの宿泊とか、いろいろ、もっと大きな話なんですね。当然、ある方の意見を聞くと、葉山町には南郷上ノ山公園がありますよ。あそこに第二運動場をつくっていただければ、湘南国際村からのピストンができるし、体育館もあれば、いろいろな工夫ができる。まだ7年間あるんですよ、時間が。
ですから、きょう会議録をいただきました。町長の言葉をね、さっき読んでるんですけど、残念ながら今回のオリンピックはコンパクトオリンピックだということで、東京都周辺で東北の一部を使ってオリンピックの集結をされてる。選手村を中におさめられということで、サッカーのワールドカップのときにカメルーンの選手が泊まった町が有名になり、でしたけど、ああいったことが葉山町でもできればと考えたんですけど、現状では難しいんではないか。町長ね、逆ですよ。もっとこういった部分をね、職員と一緒に検討しながらね、葉山町を生き返らせるような提案をいただいてね、補助金を国からたくさんもらって、補助金というのは、これからどんどん出てくると思うんですね。この間、山形県の庄内町というのに視察に行ってきました。あそこはですね、10億5,000万をかけてソフトボール場と多目的と人工芝のサッカー場をつくってます。その補助金というのは、過疎税というのを持っています。大体75%ぐらい、国から補助が出ていて、あと、細かいことを言うと、当然敷地がないとできないんですけど、そういった部分の工夫、totoの助成金のことにすれば、あれは実際にですね、totoは6割補助ができて、建物に関してはまた4割補助はしていただけるとか、いろいろできるんですね。ですから、7年先の部分で、まず町民体育館というのは過去に始まった話ではなくて、昔から言われてる話だと思ってるんです。町長はね、さっき待寺議員が言ってたように、あとね、2年で終わる。ひょっとしたら4年もできる。そうじゃなくて、私がこういうのをやるんだと。町民体育館でもいいんですよ。じゃなかったら、ウィンドサーフィンのオリンピックの事前のキャンプ地をとるとか、そういう意気込みでね、もう少しね、自分、若いんだからさ、やっていただきたい。僕はオリンピック、7年後までは生きてると思います…生きてるかどうかわからないですけど、確率からいったら町長のほうがまだ生きてる確率高いんですよ。夢をね、追いかけてもらいたいんですけど、最後に町長、一言、すいません。
町長(山梨崇仁君)
私のですね、オリンピックについての今、一番の思いはですね、長らく、これは守屋町政のころからですけれども、ヨットの葉山町でのプログラムを講じてきました。そのスクールからぜひオリンピックに出る選手が出てほしいといったところが私の今の最大の今、現実味を含めてですけれども、夢として持っているところであります。その他、難しいとは申し上げましたけれども、可能性があれば、必ずそれについては前向きにいつもとらえていきたいと思っていますので、現状ではというふうに申し上げましたが、今後どんどん変化する中で、しっかりとアンテナ感覚を持って、葉山町がより活性化するように、多くの方が来町してもらえるようにしていきたいというふうに思います。
9番(荒井直彦君)
これで私の一般質問、どうもありがとうございました。
議長(金崎ひさ君)
これにて9番荒井直彦議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時15分からといたします。
(午後0時04分)
議長(金崎ひさ君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時15分)
一般質問を続行いたします。第3番、2番長塚かおる議員、登壇願います。
2番(長塚かおる君)
2番長塚かおるでございます。一般質問13番目の最後として、通告に従って質問させていただきます。
今定例会では、議長を除く13名の全議員が質問に立ち、重複はありますが、全33項目の質問が投げかけられました。昨年1月の山梨町長就任以来、町民の皆さんを初め職員も私たち議員も、大なり小なり町長への期待感を持って見守ってきたのではないでしょうか。その期待感が1年9カ月を過ぎて、ごっそりそぎ取られているような、トーンダウンを感じざるを得ません。私は、ことしの第1回定例会の一般質問も順番が最後で、そのときは有馬元消防長の定年退職による最後の議会でしたので、最後にごあいさつをさせていただきました。そして、今第3回定例会の一般質問も最後となり、今回、小山前消防長が退職されました。しかし9月30日付ということもあり、最後にごあいさつをしていただけなかったことを残念に思っています。町長が職員検討会を立ち上げて、接遇マニュアルを作成しましたが、その中でもあいさつは基本中の基本と明記されているのにもかかわらず、副町長も小山前消防長にも、トップの町長としてのごあいさつをするよう促していただけなかったことは、とても残念に思っています。せっかく職員に投げかけているのに、町長みずからそのマニュアルを遂行できなかったことは、これは意味があるマニュアルなのでしょうか。
さて、一般質問をする前に、ネットで気にとまった文章がありましたので、読ませていただきます。人はなぜ必要以上にうそをつくのでしょう。うそをつく本人にとっては、少しでもいいように他人に思わせるため、思いやりのある善意のうそかもしれないけど、そのうそを受けた自分は、いつも傷つき、とても悲しくなります。人がうそをつくわけは、一体何なのでしょうか。私も子育てをしているとき、子供に「うそをついちゃだめ」としかっていたものです。しかし、「大人はうそをつくのに、何で子供はうそをついちゃいけないの」と、反論されることもよくありました。このように、うそを全く一度もついたことがない人って、いるのでしょうか。私はそのような人に会ったことは、残念ながらありません。では、なぜうそをつかない人に会ったことがないのか。うそをつく理由は、大きく7つに分類されます。1、相手のためを思ってつくうそ。2、その場から逃れたいからつくうそ。3、うそをついていることに本人も気づいていないうそ。4、初めはうそをついていないつもりが、結果としてうそになってしまううそ。5、楽しさからくるうそ。6、善意のある…善意ではなく、悪意のあるうそ。7、その他のうそ。
このそれぞれのパターンですが、まず1の相手のためを思ってつくうそですが、よく皆さんも耳にするのは、あなたのためを思ってということでしょうね。それは、がんを告知された家族が、本当は本人を苦しめたくなくてうそをつくのに、結果として家族を苦しめてしまう、こんなケースはよくあります。実は、これは心のすれ違いから起こることなんです。ほんの少し、お互いの思いがすれ違ってしまったことで、お互いが誤解してしまうからなんですね。相手のためを思ってすることは、必ずしも相手のためにならないということを覚えておいてください。
次に、2のその場から逃れたいからつくうそです。これも非常によくある話です。責任をとりたくないから、しかられたくないから、自分のせいだと言われたくないから、とにかくこの場から解放されたいから等々、これではさまざまな理由ではうそが出てきます。ここでは、さまざまな理由でうそが出てきます。例えば、子供が家で遊んでいて、何かを壊したときを思ってください。自分の子供が、もし何々君がやったとか、弟がとか、言いわけをあれこれ言い始めたら、この言いわけがうそになる可能性があります。親が怖くて、自分ですと言ったら、すごく怒られると思ったら正直に言えますか。このパターンのときは、どのような状況であれ、恐れの感情が基本になっています。怖いから逃げたいわけです。そして、逃げるために手段を選ばないわけですよね。
3の、うそをついていることに本人も気づいてないうそです。これって意外と多いんですよ。うそをついている本人は、自分は正しいと思い込んでいるわけです。ですので、うそであることにも気づかないし、うそをついていることも認めないわけです。人から「頑固な人だね」と言われることがある人は気をつけてくださいね。このパターンがあるかもしれませんから。例えば、夫がすごく不機嫌な顔をしていたとします。妻は当然、どうしたのかと思いますから、「どうしかの、何かあったの」と聞くわけです。そして、このようなとき、夫のほとんどは「別に」と答えるんですよね。本音を言えば、間違いなく何かあったわけです。でも、口から出てくることは、本音とは全く違う言葉なんですね。しかし、この段階では、夫は自分の本音には気づいていませんから、自分が「別に」とうそを言っていることにも気づかない、気がついていないわけです。ここに2つのうそがあります。1つは、自分の本音にうそをついている。もう1つは、本当にこうしてほしいという気持ちにうそをついているわけです。人間素直なほうが幸せになりますよ、また思い込みになる場合もあります。
4の、初めはうそをついていないつもりが、結果としてうそになってしまううそですが、これもよくある話です。例えば、今回マニフェストと言いたいところですが、ここでは熱烈な阪神ファンが、「ことしこそは阪神優勝や」と言っていたとします。これが4月の段階であれば、うそではありませんよね。なぜなら、まだ結果が出ていないからです。さて、10月になって阪神が優勝できなかったら、この人はうそを言ったことになります。初期の段階では、相手の言っていることがうそだとか、うそかどうか、それはだれにもわからないわけです。そして、結果として相手の言っているとおりにならなければ、それはうそと扱われてしまうわけです。4つのうその中で、一番悪義がないうそかもしれませんね。
最後に、5の楽しさからくるうそです。これはテレビのどっきりカメラなどでおなじみですよね。この楽しさからくるうそは、ある条件がそろったときに可能になります。
うそはすべての人間がしてしまう行為の一つですから、恐らく人間にとって意味があることではないかと感じます。もしかしたら、うそそのものには特に問題はないのかもしれません。大事なのは、そのうそというものをどのような目的で、どう扱っているか。それぞれ個人の見方の一つなのではないかと。この見方を見誤ったり、扱いを間違えたとき、人は傷ついたり傷つけられたりするかもしれませんね。人にはうそを許容できるラインが皆さん思い思いの位置にあります。相手の許容ラインも、自分の許容ラインも、正しく理解することが、うそで傷つかないポイントかもしれません。うそというと語弊があるかもしれませんが、人と人がうまくつき合っていく方法の、これは一つなのかもしれません。これは議員と町長、そして行政の皆さんとのかかわり方にも重要なポイントがあるのではないかと思っています。長くなって失礼いたしました。
さて本題に入ります。質問1、職員人事について。消防長の退任に伴い、今後の予定について伺います。
質問2、議員の職場改善について。1、接客用カウンター周辺の改善状況について。2、職員の昼食や休憩場所の改善について。
質問3、子育て環境の改善について。1、認可保育園の誘致についての募集条件などについて。2、待機児童解消のためのその他の施設等について。3、学童保育の今後に向けての改善についてお伺いします。
町長初め職員の皆さんは、遠い昔から近年まで、スポーツマンという方がたくさんいらっしゃるようです。ここで最後に、アシックスの創設者、鬼塚喜八郎氏のスポーツマン精神5カ条にのっとって御答弁をお願いしたいと思います。第1条、スポーツマンは常にルールを守り、仲間に対し不信な行動をしない。第2条、スポーツマンは礼儀を重んじ、フェアプレーの精神に徹し、いかなる相手にも侮らず、たじろがず、威張らず、不正を恨み、正々堂々と尋常に勝負する。第3条、スポーツマンは絶えず自己のベストを尽くして最後まで戦う。第4条、スポーツマンはチームの中の一員として、時には犠牲的精神を発揮し、チームが最高の勝利を得るために戦わなければならない。そこに信頼するよき友を得る。第5条、スポーツマンは常に健康に留意し、絶えず練習の体験を積み重ね、人間能力の限界を拡大し、いついかなるときでもタイミングよく全力を発揮する習慣を養うことが必要である。以上、御答弁のほどよろしくお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
長塚かおる議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
1項目目、職員人事についての1点目、消防長の退任に伴い、今後の予定についてとのお尋ねでございますが、消防長の退任に伴う後任人事につきましては、今議会終了後、速やかに人事異動により対応を図りたいと考えております。
職員の職場改善について、1点目、接客用カウンター周辺の改善状況はとのお尋ねでございますが、接遇向上の一環として、平成25年1月に、1階フロアレイアウトを変更し、またポスター掲示場所やパンフレット棚を集約し、わかりやすい掲示物や配布物に努めるなど、明るく広い雰囲気づくりに努めました。これにより接客用カウンターについては、比較的広く活用できるよう改善を図ったところでございます。
2点目、職員の昼食や休憩場所の改善についてとのお尋ねでございますが、職員の昼食場所については、平成24年度に実施した接遇向上に関する職員検討会の提言においても必要性が高いとされており、改善への必要性は認識しているところですが、限られた庁舎内での昼食場所の確保にはさまざまな工夫が必要であり、今後さらなる検討を要すると考えております。また、職員の休憩場所については、地下及び1階に休憩場所を設けておりますが、この点につきましても検討が必要な部分であろうと認識をしております。職員安全衛生委員会の職場点検においても、休憩設備に触れられていることから、今後改善に向け、知恵を絞り努力してまいりたいと存じます。
3点目、子育て環境の改善について。1番目、認可保育園の誘致について、募集要件などについてとのお尋ねでございますが、本議会で報告いたしましたように、国の待機児童解消加速化プランにより、元大蔵省印刷局葉山保養所「森戸荘」跡地の国有地を定期借地権で活用が可能になり、国との協議等準備を進めているところでございます。国から、利用について承諾を受け次第、安定的に質の高い保育所を運営していただける社会福祉法人の公募を開始したいと準備をしているところでございます。
2点目、待機児童解消のためのそのほかの施策についてとのお尋ねでございますが、保護者が子供を預けて安心して働くことができるように、まずは認可保育所を新設し、待機児童を解消することを優先して考えておりますので、国の待機児童解消加速化プランにより、定期借地権が活用できるようになりました国有地、元大蔵省印刷局葉山保養所「森戸荘」跡地の利用について、国と協議をしているところです。国から森戸荘跡地の利用について承諾を受け次第、民間認可保育所設置運営法人の公募を開始したいと準備をしており、できるだけ早い時期の開園を目指して、待機児童解消に努めてまいりたいと考えております。
3点目、学童保育の今後に向けた改善についてとのお尋ねですが、保護者の就労や病気などの理由により、放課後帰宅しても家庭に保護者のいない小学校1年生から3年生までの児童を対象に、各小学校区に1カ所、地域の児童館及び青少年会館において、児童の健全な育成を図るため、放課後の生活の場を提供しており、現在108名の方が登録されております。今後の学童保育については、平成27年度の子ども・子育て新制度の施行に向けて、現在国において基準等の検討が進められております。本町においても、6月に実施した学童クラブ利用者アンケートの調査結果を踏まえ、課題等を精査し、適正な運営を図りたいと考えております。
以上で私からの1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
2番(長塚かおる君)
御答弁ありがとうございました。通告に従って再質問させていただきますが、その前に、昨日同僚議員がこの消防長の退任についての質問をさせていただいたときに、ちょっと何点か確認をさせていただきたいことがありますので、順次質問させていただきます。
まず、小山課長にお伺いいたします。小山課長が昨日、横山議員の御質問の内容で、勧奨退職を希望した方で6級以下の職にある者にあっては、人事主管課長の私に提出されるものですが、受け取っておりませんし、7級または8級の職にある者は人事主管部長に提出なので、私は受け取っていないとおっしゃったと思うんですが、その辺は間違いありませんでしょうか。
総務課課長(小山誠君)
そのとおりでございます。
2番(長塚かおる君)
では、上妻部長、昨日、今年度勧奨退職を受け取ったのは何件という、6級以下で何件…1件受け取ったというお話を伺ったような気がするんですが、いかがでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
昨日お答えをしましたとおり、特定云々という話もございますけれども、お1人、勧奨退職ということで認めてはおります。決裁は回ってございます。
2番(長塚かおる君)
では、その1件は小山課長は存じ上げないということでよろしいですか。
総務課課長(小山誠君)
今の部分では、ちょっと私、昨日ですね、横山議員から御質問いただいた部分については、一般論ではなく、消防長の部分において、勧奨退職の申出書を受理した云々ということで受理はしてないということでお答えをしたというふうに理解しておりまして、その一般論的な、要綱的な部分で6級職以下が私が受理するものです。7級職以上については総務部長が受理するものですというようなことでお答えを申し上げたというふうに私は理解しているところでございます。
2番(長塚かおる君)
すいません。きのうテープを起こして、どのようにお話ししていたのかを確認をさせていただいたんですが、そのときに6級以下の職にある…当たっては、人事主管課長の私に提出されますが、その後に言葉が続いていたんですね。受け取ってませんという。で、それで7級、8級のほうも受け取ってないというのをテープでしっかりと確認をさせていただいてるんですけれども、その辺はいかがなんでしょうか。
総務課課長(小山誠君)
多分、私の言葉が足りなかったのかどうかわかりませんけれども、消防長が何級職以上だということで、私は受け取ってないという意味合いを含めまして、要綱の部分の解釈をですね、丁寧に御説明をさせていただいたというふうに理解しております。ですので、総務部長がその前にですね、1件、本年度については受理されていると。その部分については私も承知しているということでございます。
2番(長塚かおる君)
では、小山部長も…小山課長も1件に関しては存じ上げているということで、確認をさせていただきます。
次に、町長に伺いますが、勧奨退職の可否については、第4条の町長は前条第1項に規定する期限から30日以内に当該職員の勧奨退職の可否を決定する町長の権限があるということをおっしゃっていたと思うんですけれども、その辺は間違いないですか。(私語あり)
すいません。昨日の続きで、私の質問の続きになるために確認をさせていただきたいことということで質問させていただいてますが。
議長(金崎ひさ君)
昨日の答弁の確認ですので、昨日の答弁どおりでいいと思いますけれども。
2番(長塚かおる君)
もう一度、すいません。町長が勧奨退職の可否について、第4条、町長は前条第1項に規定する期限から30日以内に当該職員の勧奨退職の可否を決定しという云々を、町長の権限のもとにあると言われていますが、それは間違いないですか。
町長(山梨崇仁君)
第4条、勧奨退職の承認の第1項におきまして、可否を決定し、勧奨退職承認・不承認通知書により通知するものとするというふうになっております。
2番(長塚かおる君)
では、町長、要綱運用に関する内規というほうの第4条のほうは、お読みになってますか。そこに書いてあるのは、不承認できるのはということで、条件があると思うんですけれども、この辺を、申請を承諾することを困難と認める場合にあって、申込書本人がその理由をやむを得ないとして承諾した場合とするというふうになっているんですが、この場合、町長が可否を決定はできるものは持っていますが、でもこの条件に満たしたものは、受ける権利もあるのではないでしょうか。その辺はいかがお考えか。
町長(山梨崇仁君)
受理した書類についての事務的な流れについての今、確認をいただいていると思うんですけれども、可否についての判断をし、その内容について本人に連絡をし、本人の中でそれを承諾し、退職をとりやめるのか、それとも勧奨じゃない方法で退職を選ぶのかといったことが御本人の判断だというふうに考えてございますので、権利というものは、そういう意味では具体的にこういう権利とは申し上げられませんけれども、流れとしてはそういう流れになっております。
2番(長塚かおる君)
わかりました。何か勧奨退職というものの、やはりきのう横山議員がおっしゃっていたんですけれども、理解というものがちょっと私たちと違うかなというところが感じられています。この、私も通告がないので、これ以上は突っ込みませんけれども、この勧奨退職に対してはこれで終わりにしますが、上妻部長、小山課長の…小山部長、失礼しました。小山消防長、失礼しました。小山元消防長の、前消防長の辞職じゃないですね、退職願というのは、部長はいつ知りましたか。
総務部部長(上妻良章君)
私の記憶ですと、9月の10日の朝、知ったと記憶しております。
2番(長塚かおる君)
では、9日の日に受理をされたというときには、部長のほうは存じ上げてないということでよろしいですか。
総務部部長(上妻良章君)
9日の日時点では、私は退職は存じ上げておりません。
2番(長塚かおる君)
これは退職願に関しては、それで。それと、あと、では休暇届というものなんですが、消防長が休暇届を出していたんですけれども、これ、消防長が御自身で出していると思うんですが、消防長の休暇届というのは、だれが認めていらっしゃるんですか。最終的に認めるのは、休暇を、休暇願を出して、それを認めているのは、どなたですか。(私語あり)最終どちらですか。
町長(山梨崇仁君)
きのうの確認ということで、同じことをもう一度申し上げますけれども、休暇については許可とかですね、認可とかではないもので、それは認めないよというようなものではないんです。御本人が休みたいという中で、御本人に事情を説明して、例えばやんごとなき事情で休まないでほしいということを説明すれば、御本人が休暇届を出さないということはあるかもしれませんが、結果的に出すことが問題ないと御本人も判断をすれば、その休暇簿を回すということになっていますので、基本的には休む権利を十分持っているものに対して、それを承認の、知ってるという判こ押すのではないかといったふうに考えていただければと思います。
2番(長塚かおる君)
では、判こは確認というだけであって、あとは本人次第ということで、休暇は取れるということでよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
ちょっと話がですね、これはきのうと関係ありませんけれども、私も就任してから各幹部の方々の決裁をしてまいりましたけれども、休まないでくれと言ったことは一度もございません。
2番(長塚かおる君)
では、ちょっとあれを変えまして、休暇届というのは御自身で出すということなんですけれども、今回9月ですね、9月の16日、台風が来て結構大変な大雨になったと思うんですが、そういうことも含めて、町長としてまだ9月30日までいらっしゃる、籍がある小山消防長に対して、議会もですね、議会に出るということは、やはり管理職というか、町長と立場が違うかもしれないけれども、特別職ではないかもしれないけれども、消防長が議会に出るというのは、やはり議員が休むことと同じぐらいに大きな問題ではあると思うんですけれども、そこを町長として議会に出席を求められなかったこととか、あと9月16日の台風のときに、やはり消防団の方たちも皆さん集まって警戒に当たったというんですが、そのときの指示…指導者というのがいないという中で、これはほんと危機管理として町長としてはこのあたりをやはり消防長に出てきてもらうとか、何か手段というのはなかったんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
まさにおっしゃるとおりだと思います。私もですね、私の本来の希望とすれば、担当部長として出てきていただきたいという気持ちはやまやまございましたけれども、午前中…御本人の状況を考えればですね、それはかなわなかったというふうに私自身は理解をしたところでございます。
2番(長塚かおる君)
そうですね、御本人のというか、私は御本人ともお会いしましたが、職務につけないほどの何かを持っているとは、私はとれなかったんですね。これは職員同士のどうのというよりも、町民を守るという、安全な立場として、そのトップとして、やはりいなければいけないところというものはあったと思うんですね。その点をやはり町長、御自分で何でもかんでもやろうという、何か何でも自分が責任を持てばというようなお考えの中で、副町長のときもそうなんですけれども、自分が何かトップに立てば何とかなるというふうに今ずっと思っていらっしゃるんですか。
町長(山梨崇仁君)
災害対策のあのときの台風につきましては、私も深夜まで起きて、朝も4時ぐらいから起きてですね、警戒本部が設置されることは承知していましたので、連絡を待っておりました。警戒本部が立ち上がりましてからは、教育長を筆頭に部長方もいらっしゃってですね、担当の職員もみんな役場に出て警戒をしておりまして、その対応については問題なかったというふうには思っております。ただ、担当の部長としては、あくまで救助行為ですけれども、消防が第一義にもありますし、防災と同様に第一義にありますから、そういう意味では担当部長には出てきてほしかったなというふうに思っております。なお、私自身がすべての責任を負うというふうに、何でも自分でやればという御指摘ですけれども、現状ですね、それは私自身もなるべく早いうちに消防長を人事異動にて就任してもらいたいというふうに思っているところですけれども、御本人がまた在職中であり、また今は本会議がこうして開催されている中ですので、そういった場合においては、申し上げたように私自身も休みなく引き続き動き、そしてなるべく町内にしっかりとどまることで、その責を果たすしかないというふうには感じているところでございます。
2番(長塚かおる君)
町長はお若いので、倒れることはないとは思いますが、やはり御自身一人で何でも抱えるということは、後でだれかが何か負うということもあるので、やはり一人で抱え込まず、そこは立てるところは立てる、信頼を持つということを、やはりこれからしていかなければ、多分自分でつぶれていくと思いますので、気をつけてください。はい。
消防長が9月30日付でやめられて、今、消防長が不在というところにきているわけですけれども、本会議に次長が来られたということですが、消防長になれる条件をお持ちの方は今この町の中、職場の中では何人いらっしゃるんですか。
総務部部長(上妻良章君)
現時点、消防組織法の中でですね、消防長になれる要件3つございます。消防署長の職に1年以上あった者、消防団長の職にあった者、国または都道府県の消防事務に従事した者で課長以上の者、これが期間2年でございます。その他市町村の行政事務に従事した者で部長以上の者、これは部長以上の期間が2年でございますので、現在4名ないし5名はその条件に合うと…あ、五、六名ですか。条件に合うというふうに思っております。
2番(長塚かおる君)
では、速やかに人事異動を、人事異動により対応するということは、その五、六名の中から消防長を決めるということでよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
現状では資格者がその数ですので、その中で決めてまいりたいと思っております。
2番(長塚かおる君)
では、この会、議会が終わったらすぐにでも就任していただきたいと思うんですが、そのあたりはもう動いていらっしゃるということですか。
町長(山梨崇仁君)
一般的な手続としてですね、御本人…私は辞令という方法がございますけれども、内示をするようにしてございますので、御本人とそういった話をしたいと思っておりますから、具体的にはその話を済ませた上で、実際の辞令を出していきたいというふうに思っております。
2番(長塚かおる君)
その内示というのは、ではこれからするということですか。
町長(山梨崇仁君)
なるべく…なるべくといいますか、この本会議で皆様の御質問だったりとか、担当部署での責任をしっかり果たしていただきたいと思っておりますので、本会議終了後に部長の方々とも話をしていこうというふうに思います。
2番(長塚かおる君)
今、部長の方たちとも話していくという話が、お言葉が出ましたけれども、先ほどもやはり消防長がおやめになるということが部長が、総務部長が知る前、皆さん、部長が皆さん集まったところで10日の日に多分総務部長も知ったということは、本当はあれですよね、人事の部長としては、ほかの部長よりも先に知っていてもいいんではないかなって、私なんか思ってしまうんですね。その辺の何か町長と縦の関係というんですか、の職員とのつながりというんですかね、順番的な役割というか、何かその辺が今、すごくあやふやになっているというか、に私たち外から見ると思えてしまうんですね。皆さんの職員の役割というものは何なんだろうというのが、町長を含め、皆さんあいまいになってしまっているというか、どこを自分たちが責任を持たなければいけない、だれが責任を持ってやらなければいけないというところが、私たちにすごくあいまいになってきているなと思うんですね。それは、やはりこの仕事の社会というのは、縦があって横連携だと思うんですね。よく町長が横連携と、すごくよくおっしゃいますが、ブロックでもそうですけど、幾ら横をつなげても上には積めない。縦をしっかり持ったものが横連携つなげていけば大きなものができるけれども、縦を、縦社会がしっかりできてないものを、幾ら横をつなげようと思っても、そこが崩れてしまったら全部崩れてしまうというところが、何か私の今このきのうからの答弁を聞かせていただくと、部長、課長、町長、部長、課長という、その何かつながりがすごく薄いものというか、細いものになってしまっているところが何か感じられるようで、残念に思います。何かそこが結局、職員みんなにいろいろなことで影響が出て、そしてこれが結局町民に全部響いてくるんですね。この消防長の問題だけではなく、本当にこの町、今までの決算などでも出てますが、町長がせっかくあんな立派なマニフェストを持っていて、それを実行するためには、絶対に一人ではできないって、もうわかってらっしゃると思うんですけど、じゃあだれを、だれと一緒にやっていくか。そこをやはり上から目線でなく、ほんと横連携というぐらいだったら、自分が下におりるなりして、しっかりとやっていただかないと、やはり人事のこれからの消防長だけではなく、人事の面で崩れていくのが、何か想像できてしまうようなところが私はすごく懸念しているというか、心配なんですね。待寺議員がおっしゃったように、やはりすべて町長の決断というか、一言でだれでもがいろんなことを思うと思うんですね。先ほど私が最初に言わせていた、うそをつくというのも、町長の一言がどういうふうにとるかというのは、人それぞれみんな違うと思うんですね。そこを重く思いながら、やはり縦、職員とのつながりをもっと真剣にというか、考えるというか、自分の立場というものをもう少し何か接点、見方を変えるというか、変えていくことで、この町が少しずつ動いていくんではないかと私は願っていますので、どうぞ何かその消防長のことに関しても迅速な御判断を願っています。
では、次に接客用カウンター周辺の改善状況などの職場の改善、職場改善なんですが、これも結局、先ほども言いましたが、接遇マニュアルとかを職員とともに町長、たくさんつくってきているわけですけれども、これもやはり町長がこういうのをつくってほしいといってつくったものを、じゃあどうやってやっていくか。それは職員だけではなく、町長も含めて見せていくということが必要だと思うんですね。このカウンター周辺の改善というのは、すごく整理、すごく整然…整理された感じで、1階部分がきれいになったと思います。それがずっと続いているわけですけれども、あとは物ではなく、人だと思うんですね。やはりここに来る人たちというのは、なれない、会社の人たちもいるので、職人の人もいますけれども、やはり一般人が年に何回か来ないようなこの町役場の、何はどこにあるかというのは、やはりすごく、1回来たからわかるものではないというか、ものがあるので、人として総合職、総合案内というのは、人は絶対に私は置いたほうがいいと思うんですけれども、これは大体手続をするのに1カ所ではなく、幾つかのことを手続をしようと思っていらっしゃる方がいると思うんですね。そこに何があるかというのは、私なんかも横浜市役所に行ったときは、これはここのところに行ってください、何番に行ってくださいとか、紙をくださって、ここには何番ですというようなことを書いてくださって、ここに行ってくださいというのを渡されて、それですごい安心して自分でもできたなというのがあるんですけど、そういったものがやはり葉山には、案内は出していますよって、それは相手方が見るか見ないかということであって、やはりその、どうぞ聞いてくださいという体制を持っていくというのが、まずは一つのお客様、町民に対してのサービスだと思うんですが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
他の自治体で行くと、受付に総合カウンターがあってですね、そこに行けは基本的なことはすべて案内してもらえるというふうに私も見ておりまして、非常に興味深いのですが。実は当町でも過去に職員が立って、それも幹部の職員が立ってですね、対応したことを聞いておりますが、今はやめてしまいました。いろいろな事情はあると思うんですけれども、現状では案内で、細かい話ですけれども、例えば人件費の問題であったりとか、立つからには一通りのことを理解する別の教育をしていかなければいけないとかですね、いろいろと考えていきますと、現状では案内によって町民の来庁者の方にわかっていただくよりほかないのかなというふうには思っております。
2番(長塚かおる君)
男性が立ってあそこの案内板の前に立っていらしたと思うんですが、あれはいらないかなと思うんですけど。そうではなくて、昔、その前にあそこの小さいところに、総合案内のところに女性が座っていたことがあるんですね。そのときに、どのくらいの方が声をかけるかわかりませんけれども、やはりそうやって女性の方が座っているということが、お年寄りたちも声をかけやすいというか、男性があそこに立っていらっしゃると、何の用事でここに立っているんだろうって、私なんかもちょっと疑問に思ったりなんかしたと思うんですけれども、その辺のやはり配置だと思うんですね。その辺はやはり当町全体のどこに何があるということを、よく熟知した方が座ってないと、わからないことだと思うんですけれども。手続って、本当に何かすごい細かく、紙に書き切れないことがいろんなことがあるので、そういうところでやはり、すぐにでもだれかが聞ける状態で、町民サービス課で聞くことはできないことはないですけれども、でもそこで済まされないこともあるので、その辺も今後機構改革だ…の面とかでも考えていっていただきたいと思います。
そして、その1階部分なんですけれども、やはり私は接客をしていた立場から言わせていただくと、お客様の前で今、休憩中といえども、職場で御飯を食べたり、机に伏して寝ているところを見せるということは、絶対にあってはいけないことだと思うんですね。場所がないとか、そういう問題ではなく、やはりどうやってか職員の休憩というものを守るということも必要ですし、反対にそういうところに住民が来たとき、私もそうなんですが、お昼に行ってお弁当を食べている人に「すいません」と声はかけられない。寝ている人に「すいません」と言って、やはり何かをしてもらうということはできない。なので、だったらちょっと何か衝立を置くとか、あと会議室なども、そのときだけ開放するとか、何か1階部分だけでも、何かちょっと職員を守る部分もあると思うんですね。そこのところをぜひ本当に早く改善していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
まず、パーテーション等をですね、現場の改善については、来年度の予算にかけてですね、何かしらの対策を打っていきたいというふうには思っております。それから、先ほども第1回目で申し上げたとおりに、休憩場所というものにつきましては、労働安全衛生法に基づいた労働安全衛生委員会、当町にもありまして、その安全衛生委員会の中で休憩場所の確保も課題となっているというふうに聞いております。ただ、実質1階、2階部分にはですね、もう職員が休憩に入れるような部屋、会議室がない状況でして、非常に厳しいところでございます。もし議会の皆様もいろいろと御議論いただければ、3階の部屋などもですね、お昼などについて職員に開放していただけるとか、そういったことも検討していただければ、大変うれしいところであります。
2番(長塚かおる君)
そこは私の判断ではできないので、意見として伺わせていただきますが。でも、そうすると会議室などは食事はできないということなんですか。
総務部部長(上妻良章君)
現時点、会議室で食事をしてはいけないという、もちろん逆規定はございませんけれども、また食べてもいいよという、そういった案内もしてございませんので、そういった意味で会議室ということで、今までの流れでそこでは食事をしていないという状況ではございますけれども、今、町長の御答弁にもありましたとおり、今後につきましてパーテーションあるいはそういった会議室の開放、そちらでの食事等につきましてですね、考えてまいりたいというふうに思います。
2番(長塚かおる君)
お金をかけないでできることだと思いますので、ぜひ御検討をお願いします。
次に、3番、子育ての環境の改善についてですが、認可保育園の誘致については、元大蔵省印刷局葉山保養所の跡地ということで、応募をするということでしたが、今まで2回応募してきた経緯があると思うんですが、1回目よりも2回目、2回目に学校教育法により幼稚園を運営している法人も含めた応募資格というのが広がったと思うんですが、今回あそこの跡地を使う場合には、応募資格というのは今もう決まってるんでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
次回予定をしていますのがですね、まず2回目に応募資格としたものをですね、基準に考えています。ただ、その中でやはり保育所を安全に、的確に運営していく以上はですね、社会福祉法人で、できれば保育所をですね、既に運営している方にですね、やっていただきたい部分はございますので、主にはそちらのほうをねらいながら、応募は考えていきたいと思っています。
2番(長塚かおる君)
そうしましたら、2回目のところということでは、していくわけですが、スケジュールとして前回、4月1日…4月中の受付期間で、5月に審査、書類審査、ヒアリングということで、来年の4月に開園予定という予定をスケジュールの見込みを立てていたと思うんですが、今回、これから早急にやったとしても、10月、11月ということでやっていくと、今までの見込みでいくと、大体開園をいつ…来たとしての条件ですけれども、大体、これからいくと来年の10月とか11月ぐらいを希望するという感じでよろしいんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
国の土地を借り受けることになります。またその賃貸借につきましても、国と公募に応じてくれた事業者との賃貸借契約になりますので、実はそういった意味では不確定要素、日時については我々では読み切れないところが多々ございます。ただ、これは国の交付金もそうですし、町としての町民の皆様のニーズというものも大きいんですけれども、なるべく早いうちにそれを対応していくという方針が今、私自身も持ち合わせておりますので、順調にいけばですね、26年の今ごろには形ははっきりと見えるものにしていきたいなというふうには思っておりますけれども、何分その辺はまだまだ不確定要素がある段階だというふうにお考えください。
2番(長塚かおる君)
この認可保育園は本当に応募に手を挙げてくれる方がいなければ進まないことではあると思うんですが、次の待機児童の解消のためのそのほかの施策としてということで、御答弁は今これの…これに集中したいということ、これをメーンにということで考えていらっしゃるということの答弁だったと思うんですが、私がそこに今の葉山保育園を建てるときに反対をした者なんですけれども、そのときの最初の保育園の建てるものというのは、保育所と、それから真ん中に小学校と保育園が、保育園児が両方で使えるホールをつくろうということで、80人の保育園をつくろうというのが最初、一番最初の計画だったと思うんですね。それがいつの間にか保育園建ったらホールがなくなっていて、子供たちの食事をする場所としてホール…ホールではない、ホールですね、一応大きなスペース、遊び場としてのそこでお食事ができるスペースになっていたのでびっくりしたんですけれども。その中で今、100人ですか、保育園が120人、保育園が受け入れていると思うんですが、保育園のあれですよね、広さ。何歳児が何平米とか、何歳児で何平米いるという計算をしていくと、今の葉山保育園の全体の広さからしたら、今、120人がマックスなんでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
現在の葉山保育園、定数なんですが、議員おっしゃられたようにですね、ホールを利用しまして増員を図りました。現の定員数は100名でございます。100名に対して今、100人の保育ですかということだと思うんですが、100名以上保育してます。これは基準がございまして、1人当たりの人数とかですね、または保育士の数等の基準の中でですね、今現在はそれを満たす中でですね、余剰として100名を20名ふやしまして、120名で運営はさせていただいております。
2番(長塚かおる君)
それは敷地から見ても一番最高人数で、あと保育士の数からしても120人が今限度ということでよろしいですか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
詳細な計算というのはしてませんが、現在ホールの利用につきまして増員を図っておりますので、ホールのほうに余剰があるかどうかはですね、これは検討の価値があると思います。ただ、箱詰め、すし詰めのようにですね、園児たちをそこに保育するのが適正かどうかということもございますので、そういうのをはかりながらですね、検討の課題としてですね、ちょっと試算はしてみたいと思っております。
2番(長塚かおる君)
今聞いて、ちょっと伺っているところでは、今、産休に入っている保育士さんがいらっしゃると聞いているんですが、今、何名いらっしゃいますか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
すいません。正確な資料はございませんので、自分の記憶でいきますと、4名が産休で今、休職しています。そのうち徐々にですね、休職を戻りまして、今、臨任かですね、または非常勤の方にそれを対応していただいておりますので、また戻っていただければですね、正規な職員がですね、配置ができるというふうに思っております。
2番(長塚かおる君)
今、非常勤の方とかパートの方が穴をうめていると思うんですが、ああいう産休の方たちが戻ってきたときに、その今、働いている方たちの職場がなくなってしまうのかなという思いがあるんですけれども、それだったら本当に今、保育士を探すのが大変だと言っている中で、保育士さんがいるんだったら、その4名ふえたときに、本当に短期間でも待機児童を減らそうという、1年でも2年でも待機児童を減らそうと思うんでしたら、保育所が詰め込みと言いながらも、今、外に雨でも…雨でも風でもでもないですけれども、子供たちが外で保育をするような形で葉山保育園でもしていらっしゃると思うんですけれども、そういったことで、すし詰めになってしまうと、一応ちゃんとした規定を守った中で、人数がふやせるならば、保育士さんを確保することもできるんだったら、もう少し期間を決めてふやすということは考えられないんでしょうか、町長。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
先ほどですね、今、保育士が休職しているということなんですが、非常勤ではなくてですね、すべて臨任職員をとっておりますので、そこのところは訂正をさせていただきます。
それから、今のせっかく保育士がいると。それをもっと有効活用したらいかがじゃないかということだと思うんですが、それも新しい保育所ができるまでの間は一つの待機児童の解消になるだろうという御指摘だと思うんですが、確かに議員おっしゃられるように、その意見としては対応が可能なものにつきましてはね、先ほどちょっとお話しさせていただきましたが、今ある、現有している保育園に一時だけ少し我慢をしてもらおうと。その我慢をもって、新たなものに展開できますという見通しができた段階では、今言ったように、指摘いただいた意見はですね、かなり有効な意見だと思いますので、真剣にですね、今ある保育園、葉山保育園のあり方、定数のあり方、再度検討させていただきます。
2番(長塚かおる君)
町長、本当に待機児童を解消したいという思いがあるんでしたら、やはり前もおっしゃっていた保育ママ。保育ママが募集しても来ない。でも、子育て支援センターに一時預かりをする人たちは、待機児童という、あそこでも待機しなければ登録できないほどの待ってる方たちがいらっしゃる。だから、今あるものを、じゃあ少しでも拡大できないか。お金はかかるかもしれませんけど、でも本当に解消したいというならば、一時的にでもそこにお金をつぎ込むということは、私は無駄なことではないと思うんですけれども、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
もちろん金額の大小はありますけれども、そういうふうに一時的にということで御理解がいただければ、そういう手を講じていくことも可能ではないかと思います。また、来年度からはですね、待機児童…直接の、ごめんなさい、数はちょっと、どう影響するかわからないんですけども、認可保育園に入れないがゆえに無認可の保育園に行っている方々などについてもですね、ある程度、その補助をしていこうと今、準備をしておりますので、そういう意味では待機児童であっても負担がかからないようにする施策というものは手を打っていきたいというふうに思っております。
2番(長塚かおる君)
自民党が打ち出した24年…25年・26年度の待機児童解消の施策の中にもそういうのが入っていたと思うんですけれども、やはりいろいろな国の補助が出るものを、うまく有効活用していくということがすごく必要だと思うので、よろしくお願いします。
それに含めて、学童保育の今後に向けてなんですが、今、学童保育の際、民間団体調査というのが学童保育についてしましたら、今、全国で過去最多の88万8,753人が前年度より4万人ふえて学童保育の利用をしている児童がいるという結果が出ています。葉山も今、児童館などで108名、あと風の子で25名ぐらい、そのぐらいの方たちが学童として幼稚園を、保育園を卒業して学童に、全員が入るわけではないというのがこの地域柄なのか、それともその辺はちょっとはっきりはわかりませんけれども、その中でやはり学園保育…学童保育の開設場所というのが、ほとんどが最多というのが余裕教室、学校の中の余裕教室などにあるということなんですが、葉山の場合、やはり教室があいてないということが今までの御答弁だったと思うんですけれども、葉山小学校も私が今の校舎が建つときに私が小学校6年だったんですが、あのときも1クラス…1学年5級、5クラスとして葉山小学校はつくられたんですね。今は3クラスだと思うんですけども、やはり特別学級というか…の教室が、特別教室がすごく今、学校の中というのはふえているなとは思うんですが、でも、昔のつくりでは1学年5クラスで葉山小学校つくっているので、その辺の学校の考え方を今の考え方ではなく、また学校も考え方を変えていけば、余裕教室というのは私できるんではないかという期待を持っているんですが。学校のことなので、教育長、今、学校の中で、もし学童保育をやるとすると、やはりいろいろな面でメリットばかりではない。学校側としての今、葉山ではできない大きな理由というのは何でしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
放課後子どもの居場所については、3年前ですか、1年間ほど試行をいたしましたが、その前…それに至るまでの議会での論議の中では、基本的に私ども、なかなかそういう教室がないんですよと。空き教室とか余裕教室という言い方をいろいろされましたけれども、そういう立場でありました。試行してやってみたら、意外に逆にそういうところに入ってくる子供さんが思った以上に少なかった。そういうことが1年間の試行で、その後、試行を本格的なものにしていかないということにつながっていったのだと思っておりますが、基本的なところに立ち返って、もう一度この問題については論議をしていく必要があるのかなというように現在では考えております。
議長(金崎ひさ君)
時間でございますので、これにて2番長塚かおる議員の一般質問を終わります。以上で一般質問を終結いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第2「議案第16号決算の認定について(平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算)」、日程第3「議案第17号決算の認定について(平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)」、日程第4「議案第18号決算の認定について(平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)」、日程第5「議案第19号決算の認定について(平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)」、日程第6「議案第20号決算の認定について(平成24年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)」の5件を一括議題とします。
本5件については、去る9月11日、決算特別委員会に付託し、休会中に審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、決算特別委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。
決算特別委員会委員長(笠原俊一君)
それでは、決算特別委員会の審査報告をさせていただきます。平成25年9月11日、当委員会に議会休会中の審査として付託された議案第16号決算の認定について(平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算)、議案第17号決算の認定について(平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)、議案第18号決算の認定について(平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)、議案第19号決算の認定について(平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)、議案第20号決算の認定について(平成24年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)の5議案について、審査の経過概要と結果を御報告いたします。
審査は、9月12日から5日間、関係部課長等の出席を求め、説明及び提出資料により細部により審査を行い、審査最終日の9月25日には町長及び教育長の出席を求め、次の事項に対し質疑応答(別添質問会議録参照)を行いました。町長質問事項、1、施設整備等の修繕に係る予備費充用と公共施設の改修計画による予算化について。2、消防団員の報酬を含めた待遇の改善について。3、町有地(旧役場跡地など)の利用計画について。4、姉妹都市宿泊費助成を含め今後の姉妹都市交流事業のあり方について。5、町民との座談会「町長と葉山のはなし」において提案された町民意見等の町政への反映について。6、住宅リフォーム資金助成事業の継続について。7、南郷地区活性化事業への町のかかわり方について。8、財政面・治安面・防災面等からの空き家対策について。9、介護認定調査に係る人員配置等について。10、今後の下水道整備方針について。11、全国大会等のスポーツ大会に出場する選手への奨励金創設について。12、学校プール開放について。教育長質問事項、1、全国大会等のスポーツ大会に出場する選手への奨励金創設について。2、学校プールの開放について。3、しおさい博物館の学芸員の配置を正規職員にすることについて。
以上、慎重審査の結果、議案第16号決算の認定について(平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算)は全会一致により認定することに、議案第17号決算の認定について(平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)は賛成少数により認定しないことに、議案第18号決算の認定について(平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)は賛成少数により認定しないことに、議案第19号決算の認定について(平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)は賛成多数により認定することに、議案第20号決算の認定について(平成24年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)は賛成少数により認定しないことに、次の指摘・要望及び意見を付し、それぞれ決しました。
指摘事項、1、老朽化した施設設備等の保守点検は、点検内容を見直し、突発的な故障の予防や異常の早期発見に努めるべきである。
要望事項、1、決算審査を効率よくするため、決算付属説明書の記載については当該年度の予算付属説明書と対比することができるよう記載されたい。また、事業ごとの執行率と補正予算対応したもの及び予備費対応したものについては、その旨の明示をされたい。
2、付属説明書及び参考資料は、誤り等がないよう慎重を期し作成されたい。また、諸書類審査に係る帳票類は、個人情報保護に配慮の上提出されたい。
3、後期高齢者健診事業について、受診率の向上を図るため、送迎サービスなどを検討されたい。
4、常備消防の充足率の低い現状を踏まえ、報酬引き上げを含め、消防団員の待遇改善を図られたい。
5、介護認定に係る専門職は、適切な配置を行われたい。
意見、1、安全・安心のまちづくりを推進するため、街路灯の設置を一層充実すること。
2、地域福祉向上策については、町が主導し、社会福祉協議会と連携、推進すること。
3、国の制度改正による福祉施策の縮減については、慎重に対応すること。
4、文化公演事業「輝け若き演奏家たち」は、町内演奏家の育成等を踏まえ検討すること。
5、しおさい公園団体入園者の大幅な減少となった要因の分析を行い、積極的に来園者増加施策を図ること。
6、図書館の来館者の利便性向上のため、閉館時間を延長するとともに、老朽化したトイレ等の設備の計画的な改修を図ること。
7、住宅耐震推進事業は、一層の充実を含め、さらなる取り組みを図ること。
8、国民健康保険料を引き下げる努力をすること。
9、普通救命講習修了者に対し、再講習の周知をすること。
以上御報告をいたします。平成25年10月4日、決算特別委員会。
議長(金崎ひさ君)
以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長の報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて決算特別委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
これより議案第16号から議案第20号までの5件について一括して討論を行います。まず、いずれかの原案に反対者の発言を許します。
7番(畑中由喜子君)
7番畑中由喜子でございます。私は、ただいま行われました決算特別委員会の決算の認定についての御報告どおり、議案第16号平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算及び議案第19号平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算に賛成の立場から、議案第17号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、議案第18号葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算及び議案第20号葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算に反対の立場から討論に参加させていただきます。
平成24年度は、1月に町長選挙が行われたため、当初予算は山梨町長の所信表明とともに骨格予算として示され、6月議会で町長の施政方針とともに各会計とも第1号の補正予算が組まれて山梨体制のスタートとなりました。施政方針では3つの指針が示されました。1つは、先の見えない時代において経常事業継続のための新たな借り入れを安易にふやさないこと。2つ目は、行政改革による事業、組織、人件費の見直し。3つ目は、各種産業の活性化による税収、広告費、寄附金など新たな財源の確保策に取り組むことの3つです。中でも、行政改革の一環として早期に取り組まれた人件費の削減見直しは、痛みを伴うものであり、町長の強い思いを受けとめられた職員の皆さんの改革への取り組み姿勢に敬意を表したいと思います。
一般会計では、子育て支援策の中で小児医療費助成事業の拡充が図られました。子供たちのための音楽会には490人もの入場者があり、子供たちがクラシック音楽に触れる機会を町内で得ることができました。省エネ対策の普及を目指す住宅用太陽光発電システム設置補助の拡充がなされたことは、環境問題への取り組みとして評価できるものと考えます。今後については、公共施設での太陽光発電システム設置を進めるなど、積極的な取り組みを望みます。また、東日本大震災以来、防災への関心が高まる中、自主防災組織の防災資機材購入費の補助を復活させ、防災行政無線の再整備事業では、難聴地区を解消し、災害時の情報収集・情報提供体制の強化が図られ、住民の安心・安全につながると期待いたします。学校施設の耐震化は、一色小学校の新館耐震補強工事に取りかかり、完了時には学校施設の耐震化率は95.8%になります。非構造部材については、文部科学省作成の学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブックに沿った点検を行い、問題は認められなかったものの、体育館には吊り天井もあることから、今後安全の確保を第一に取り組むとの答弁がありました。学校の体育館は、日常使用する児童・生徒の安全・安心はもとより、災害発生時には住民の避難場所としても重要なところであり、保守点検など十分な対応を進めていただきたいと思います。
全体にわたって予備費の充用が多く行われ、中にはあらかじめ補正予算で対応できたのではないかと思われるものも見受けられました。公共施設の老朽化が進み、建てかえや大きな修繕の必要性などが考えられることから、早期に整備計画を策定すべきとの意見を添えて、平成24年度一般会計決算を認定することに賛成いたします。
介護保険特別会計では、介護用品支給事業の対象が要介護4以上から3以上に拡大されたことは一定の評価ができます。審査の中で、高齢化率が27.4%を超え、対象人数がますます増加することが予測されるので、介護認定に係る訪問調査等に少ない職員での対応が非常に重い負担となっていることが明らかになりました。年をとっても安心して暮らせる町を目指して、一層の配慮を望み、認定に賛成いたします。
国民健康保険特別会計に関しては、高齢化の進展に伴い、医療費の増加傾向は抑えられない状況で、市町村の負担は大きなものですが、議会からは常に同じ医療圏にある逗子市との格差を減らすよう要請が出されています。平成24年度では、前年度と比べ、一般会計からの繰り入れを3,000万円増額しましたが、結果的には1人当たり約700円の負担増となり、長年の懸案である逗子市との保険料の差は1人当たり2万3,000円に拡大してしまいました。さらなる対応を求め、決算委員会の報告どおり認定しないことに賛同いたします。
後期高齢者医療特別会計は、制度創設の当初から後期高齢者数がふえ、かかる医療費がふえれば当然被保険者である高齢者の保険料が値上がりすることは目に見えており、後期高齢者は医療が受けられなくなるばかりか、生活そのものが成り立たなくなるおそれが予見されるとして、反対してまいりました。民主党政権は、この制度廃止を公約したものの、先送りされたままとなってしまいました。広域連合での制度であり、町は強制的に組み込まれたものではありますが、この制度そのものに反対であり、この決算に対しても認定しないことに賛同いたします。
最後に、下水道事業特別会計ですが、町長は所信表明で年間7ヘクタール程度の進捗にとどめ、350ヘクタールまでを一つの区切りと考えており、その間に課題の検討をしていくとされました。しかし、このペースでいくと市街化調整区域513ヘクタールの整備には今後40年かかることがわかり、計画の見直しが急務であると感じます。また、全体計画では、市街化調整区域を合併浄化槽による整備を行っていくとされていますが、現在のやり方では遅々として整備が進まないと思います。市町村設置型補助制度の導入など、新たな方策を取り入れるべきと考え、決算委員会の報告どおり認定しないことに賛成するものです。
なお、今回も決算委員会から多くの指摘・要望・意見が付されました。真摯に受けとめ、対応をお願いいたしまして、私の討論を終わります。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
8番(土佐洋子君)
8番みんなの葉山土佐洋子でございます。平成24年度一般会計決算及び国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険、下水道事業、4つの特別会計決算の原案について賛成の立場から討論に参加いたします。
葉山町監査委員会からの葉山町各会計歳入歳出決算審査意見書にありますように、不用額を用いて予算充用が広く行われており、充用には精査をされるべきです。また、町長質問でありましたように、公共施設の維持・保全について、建物及び設備等の経年劣化、故障を起こした場合など、緊急性のあるものについて予備費から充用することにより対応されておりましたが、余りにも計画外の突発的修繕に対応するための流用が多かったわけです。公共施設の整備について、公共施設白書の編集に努めているとのことですが、少しでも早くに計画化を進めていくべきで、経年劣化で危険が伴うことのないような対策が必要です。
草津町との姉妹都市交流については、まず町民の皆様に葉山町と草津町とが姉妹都市であることを知っていただき、町長が言われるように葉山町の方が多く草津町に行っていただき、また草津町の方には葉山町に多く来ていただきたいです。森戸神社で毎年行われておりますビッグハヤママーケットには、草津町商工会青年部の皆様に来ていただき、まいたけうどんが大好評で、また逆に草津町のお祭りには葉山町商工会青年部の皆様が参加していると聞いております。私も町民スキー学校以外でも何度も草津町を訪れておりますが、来週には草津町より7人のお友達が葉山町に遊びに来てくれることになっております。民間レベルでの交流も盛んに行われ、これほど仲のよい姉妹都市関係は他自治体にはないと思っております。来年度からは宿泊費助成が違う形になるかもしれないということですけれども、草津町の魅力を多くの町の皆様に伝えていただきたいと思います。
次に、ナチュラルリザーブについてですが、ナチュラルリザーブは一時期パトロールがなくなってしまい、職員の部課長の皆様にパトロールを行っていただいたことがありましたが、復活いたしまして、とても安心しております。町のとても貴重な財産であるナチュラルリザーブの適切な管理を続けていただきたいです。
地球温暖化対策事業では、3回の補正を組んで住宅用太陽光発電システム設置補助金を希望者に補助できたことは評価したいと思います。
会計事務事業で、役場1階の横浜銀行派出所の業務委託については、私が以前から16時から17時までを職員で対応しているのなら、15時から16時も職員で対応できるのではないかと指摘しておりました。それが先週から試験的ということですけれども、繁忙期を除いて火曜日、水曜日、木曜日の3日間は職員が対応をするということになったそうですので、この件につきましては平成26年度からの町職員による本格実施ができるように期待をしております。
全国大会などのスポーツ大会に出場する選手への奨励金創設、また選手育成の環境整備についても、ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。北京オリンピックのときにウィンドサーフィンの日本代表に選ばれた選手の壮行会を町で行いました。役場の1階には、その選手のボードとセールが展示をされていたこともあります。今週、東京の若洲マリーナでは東京国体のセーリング競技が行われ、彼女はみごと優勝をいたしました。セーリング競技以外にも優秀で頑張っている選手は町内にたくさんいると思います。2020年、東京オリンピックも決まりました。ぜひスポーツの力で町を明るく、元気にしてまいりましょう。そして、スポーツ課という課の設置も提案していきたいと思います。
国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険の3つの特別会計につきましては、収入未収額の縮減と不納欠損の発生防止のための積極的な対策をとるべきです。
下水道事業特別会計におきましては、今のまま7ヘクタールというペースで計算をしてしまうと、整備ができるのに40年という年数がかかってしまうということですが、水環境の向上のためにも、下水道を待っている方々のためにも、整備のペースを早め、接続率を上げる努力が必要です。また、私道の私道につきましても、下水道の接続を希望する方々のために、条件緩和の見直しをするべきではないでしょうか。
以上で私の討論といたします。
議長(金崎ひさ君)
次に、いずれかの原案に反対者の発言を許します。
13番(窪田美樹君)
13番日本共産党窪田美樹です。日本共産党を代表して討論を行います。議案第16号平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算に賛成の立場で、議案第17号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、議案第18号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、議案第19号平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算、議案第20号平成24年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算に反対の立場で討論に参加します。
まず、平成24年度の一般会計歳入歳出決算については、平成24年度当初の所信表明では、財政の健全化には横浜方式のプライマリーバランスで150億円の借金を確実に債務返済する財務体質を固持し、将来への負担の先送りを防ぎますとして、普通交付税の一部である臨時財政対策債を2億円以上も残し、町民には我慢を押しつけ、あたかも借金を返すことが財政の健全化への唯一の道であるがごとく、その所信表明でしたが、私は予算の討論の中で、このように指摘してまいりました。町財政において、プライマリーバランスでの借り入れは、あと2,700万と計算されています。これは一般会計のみの考え方で、下水道事業会計を含めた場合は3億3,300万の余裕があり、さらに山梨町長がマニフェストで述べている下水道事業を70%にスローダウンするとなれば、下水道事業も70%になり、その際には約3,700万の余裕があります。プライマリーバランスの範囲内であっても、十分に財源は確保できます。財源不足と言いながら、臨時財政対策債の発行限度額を残し、町の財政規模をみずから縮小させるのではなく、進捗する財政難を切り抜けるためには、発行限度額いっぱいの起債を起こし、住民の福祉に向けるべきではないでしょうか。臨時財政対策債は何度もお話ししていますとおりですが、町は本来交付税として交付されたはずの財源で、国が返済する制度の起債を縮小し、財源不足として教育への投資、福祉施策などへの優先順位を後退させることになったことはいけません。特別会計を含めたプライマリーバランスでは、3億3,000万の余裕があることを指摘しました。山梨町長は今回の決算審議の中で、横浜方式プライマリーバランスはあと3億円の余裕があったことを認めました。したがって、葉山町の平成24年度の予算執行に当たって、臨時財政対策債を2億円以上も残すということは、普通交付税制度が全国的に一定の行政水準を確保するために、国が行う地方財政調整制度であることを考えれば、山梨町長は一定の行政水準を確保することをしなかったということになります。これは財政の健全化というよりは、安全な財政運営ということが先行して、住民のために積極的に財源を充てるということについて消極的な対応であり、行政の怠慢と言わざるを得ません。よって、山梨町長におかれましては、地方自治の本旨に立ち返り、住民の福祉を守る立場での財政運営に心がけていただくよう強く求めるものであります。
以上までを改善を求める指摘とし、評価する面では、神奈川県下一番に住宅リフォーム制度が、期限つきではありましたが制定され、山梨町長の決断で継続、件数がオーバーした分は、予備費の充用で対応していただき、これは重ねて評価するものです。また、25年度には要綱が終了しますが、ただ自治体を参考に補助率の引き上げや手続の簡素化などの改善策の検討も行うべきであることをお願いいたします。
また、自主防災資機材事業、防災行政無線再整備事業、消防職員の強化、さらに25年度になりますが、計画的に消防職員の増加・増員計画を出され、葉山の防災面が前進したことも評価いたします。小児医療費助成制度においては、6年生まで所得制限つきではありますが拡充されたことも一定の評価をいたします。評価面が弱いような気がいたしますが、指摘した部分の改善を期待も含め賛成といたします。
次に、各特別会計予算の反対討論で行います。葉山町国民健康保険会計では、その他一般会計から6,000万、基金からの繰り入れの7,600万しか行われず、結果、前年度比1億3,000万円からのプラスアルファの金額に期待しておりましたが、結果は1,600万、保険料は1世帯当たり1,796円、1人当たり696円と、上昇してしまいました。逗子市との格差是正を求める請願を議会全会一致で採択している町民の願いは、逗子市との格差是正は考えていないと、はっきりとお答えになっています。立場が変わり、町民の願いを聞き入れることは難しくなっていますね。社会保障制度と認めてはいるものの、保険料の引き下げを検討すると言われていたものが、いつの日から、どの時点からなのか、全くわかりませんが、その他一般会計からの繰入金額を重視されたものとなってしまいました。よって、町民の手の届かないこの町民の願いの届かないこの決算には反対いたします。
次に、後期高齢者医療特別会計予算についてですが、75歳以上の高齢の方が、高齢者の方が加入する後期高齢者医療制度は、国の制度であり、保険料は各都道府県の広域連合で2年ごとに改定され、75歳以上医療費と人口の増加に伴い、際限なく上がる根本的欠陥があり、制度廃止の声が高まり、民主党政権公約では制度の廃止を挙げながら先送り、そして2012年度には民主・自民・公明の3党は税と社会保障の一体改革として、廃止問題を棚上げしてしまいました。制度そのものに反対であり、町の意見が及ぶところではありませんが、それに基づいた決算には反対いたします。
次に、介護保険特別会計についてですが、この制度は一部必要な制度であり、国の財政補助が強く望まれるところです。国の財政補助は少なく、受益者負担とばかり介護受給者に大きな負担を強いています。第5期介護保険事業の改定に伴い、保険料徴収の所得段階を11段階としましたが、結果的には保険料の引き上げになってしまいました。また、改正に伴い、都道府県の財政安定基金を取り崩す規定が設けられてはいますが、国・県算出分についてもできる限り取り崩し、保険料の軽減に充て、取り崩しを求めること。国の補助率は増加しているものの、サービス利用者は減少している。この減少の分析を、サービス利用者は減少しているこの…ごめんなさい。また、サービス利用面では、認定者数は増加しているものの、サービス利用者は減少している。この減少の要因が分析されていないとのこと。利用したくても利用できない、利用の仕方がわからないというようなことがないよう、被保険者、サービス利用者の要望にこたえているかの早期の分析を望みます。紙おむつ支給事業の拡大されたこと、配食サービスの事業内容の見直しによる経費の削減をされたことには一定の評価をします。しかしながら、町の力の及ばないところもありますが、それに基づいた決算には賛成できません。
最後に、下水道特別会計決算ですが、マニフェストでは下水道整備を年間10ヘクタールから7ヘクタールにスピードダウンされると言われています。経費を重視したスピードダウンなのか、速度が速いからのスピードダウンなのか、何のための7ヘクタールを重視したいのかが聞けば聞くほど全くわかりません。しかしコスト削減によるスピードダウンでは、川の力を取り戻すのがおくれます。スピードダウンした分、きれいな水環境の整備に他の計画としてマニフェストにある合併浄化槽の導入の地域には町村型の補助金制度の適用を推進するなどと並行し、取り組むべきです。このままの下水道計画では、葉山町の将来像は託せず、この決算には賛成できません。
以上、議案第16号一般会計決算に対し賛成、議案第17号国民健康保険会計決算ほか3特別会計決算に対する反対討論とします。(拍手)
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。賛成の方はいらっしゃいませんか。
では、引き続きいずれかの原案に反対者の発言を許します。
4番(守屋亘弘君)
4番守屋亘弘です。議案の番号で、案件名は省略することもありますので、御承知おきください。議案第16号並びに議案第19号には賛成の立場から、議案第17号、議案第18号、議案第20号には反対の立場から討論に参加いたします。
まず、議案第16号に関しましては、先ほどの同僚議員のお話の中にもありましたけれども、骨格予算であると。なお、横山すみ子議員の総括質問の中で、ちょっと借用させてもらいますけれども、第1の先の見えない時代において、事業継続のための新たな借り入れを安易にふやさないこと、この方針については私も町長の方針に同感でございます。あえて町長が挙げるほどのことですか。当たり前過ぎてね、おもしろくもないね。まずは、これは当たり前の話。
それから、これ、あくまで本件については前段ありまして、ちょっと前段を抜かして申しわけございませんでしたけれども、監査委員の審査意見書に、この記載があるんですけれども、今申し上げたのは第1の点で、第2の点が行政改革における事業、組織、人件費の見直し、3点目が各種産業の活性化による税収、広告費、寄附金など新たな財源の確保等に取り組むことにとあります。だから、第2点について7番畑中由喜子議員もお話しのとおり、人件費の削減については私は大変評価をしております。
それと、ごみ処理経費につきましては、まずは一般廃棄物処理経費の一般会計歳出決算における割合が、この10年間で一番低い。すなわち11.1%になったこと。それと、平成22年度に比較してトン当たりごみ処理経費が約2,300円下がったこと。すなわち22年度における…あ、ごめんなさい。23年度におけるトン当たりごみ経費は6万5,100円です。私の総括質問の中で町長が御答弁なさった数字は6万2,800円、その差がさっき申し上げた2,300円あるよということでございまして、今、私が得られた範囲内の情報では、県下ワースト1なのか2かわかりませんけれども、少なくとも平成23年度は県下ワーストワンだったんです。それから見たら引き下がった。なお、昨日も申し上げたつもりですけれども、では、平成15年度と24年度とを比較して、ごみ処理経費が総額で幾ら下がったか。3億下がってるんですね。こういう面は、大変評価してしかるべきことと私は存じます。あとは、町長は何もしなかったから採点のしようがないので、言ってみれば、まあ武士の情けで賛成かと、そういう程度の話じゃないかと。
それから、議案第19号については、特段問題もなかったというように私は理解しまして、賛成でございます。
引き続いて、議案17号につきましては、国民健康保険料の逗子との格差は、やはり24年度時点においても何ら改善されなかった。これは13番窪田美樹議員も御指摘のとおりですよ。なおつけ加えるならば、本件にかかわる請願が出された際に、私は請願の紹介議員でありました。紹介議員が賛成できるはずがない。ぜひ今後の取り組みとしては、私にとっては逗葉医療圏と認識しておりますので、逗子市との健康保険料の見直しについては、ぜひお願いしたいところでございます。
それと、議案第19号につきましては…あ、失礼、ごめんなさい。おわびの上、訂正します。ちゃんと謝らないとね。下手すると懲罰になっちゃうからね。議案第18号につきましては、かねてからこの制度については制度設計に無理があると。なお、私は本件の決算審査の際、初めて気がついたんですが、これは勉強不足だと言われてもしょうがないと思いますけれども、後期高齢者支援事業として、国民健康保険特別会計が立て替え払いしているんですね。初めて気がついた。まあ、みっともないと言われればそのとおりなんだけど。これはね、当該歳出決算、約37億から38億ですよね。その14%が後期高齢者医療費の立て替え分に使われていると。いいか悪いかはともかく、これではね…(私語あり)ぶつぶつ言うなよ、うるせえな。ちょっと議長から注意してよ。
議長(金崎ひさ君)
静粛に、議員の意見を聞いてください。
4番(守屋亘弘君)
やはりさっき申し上げたような制度設計に大変な無理があるんじゃないかと。ということを指摘したいと存じます。
それと、議案第20号については本件の決算審査の中で、平成24年9月25日に約8,100立米の流入量があったと。で、まず2つ考えられるのは、そのような今までなかった流入量を処理できたとすれば、施設の処理能力は少なくとも1系列、2系列合わせて処理したということでございますので、4,000立米以上でなければいけない。今までの計算あるいは議論の中で、4,600という数字が出てましたね。これは最終沈殿池の滞留時間を3時間としたらその数字になろうかと。悪い見方をすれば、処理能力を上回ったものは放出しちゃったんじゃないかと。処理できないから、当然ながら。そうすると、従来3,525、2系列合計の7,050でも処理できなかったということになりますね。具体的に数字を覚えるだけでも大変なんだけど。なお、計画と称する以上、いつまで完成し、どの程度の費用がかかるのかを明らかにしてしかるべきだと存じますけれども、一体いつ完成するのか。幾らかかるのかもわからない。例えば平成24年度においての決算数字で、1ヘクタール当たりですと2,500万、実績としてなります。ところが、下水道審議会に提出の資料によると2,000万だと。ただ、今申し上げたのは、24年度だけの数字を私は申し上げたので、これはレアケースかもしれないから、単純に2,000万と2,400万を比較することはできない。これは理の当然。何年間の平均をとったらこうだということであれば、理論的な数値として考えられますけれども、単純に、ただ単に24年度実績だけでどうのこうの言うようなことは、私は避けたいと思いますけれども、実際に長いスパンで見て、1ヘクタールをどの程度の費用をかければ工事が可能なのか。そういうことも詰めてないんじゃないかと。まあ、端的に申し上げまして、私だけの見方かもしれませんけれども、一度立ちどまって見直すことが必要じゃないかと。現実に7ヘクタール工事を行うにしても、町債発行で行うという状況が続いている以上、片や借金を減らしつつ、また借金をする。これは大変難しいことですよ。一説には投資だと言いますけれども、投資は民間企業だと、いつか回収しなくちゃいけない。それでなければ企業は存続できないんです。まあ、いつも民間との対比ばっかり言ってるようですけれども、実際問題そうでしょう。自治体だから、なお慎重にしなくちゃいけないのは、全部税金でやってるからですよ。ですから、またもとに返せば、安易に借金をふやさないということに当然の帰結になるでしょう。
で、1一般会計決算並びに4特別会計決算にあわせて総括質問なり一般質問の中で、ぜひ町長はそれぞれの議員がお話しになった点をよく勘案して、我々に、あるいは町民の皆さんに夢を持たせてくださいよ。その中で一番大切なことは、生きたお金の使い方、だれも反対できないでしょう。たまには私だってまじめなことを言うんだよ。これの1点に絞って、しかもなお大切な税金なんですから、例えば5番田中孝男議員がおっしゃったように、英語特区を築くとかね、立派にその役割を果たしたなら、これはお金に換算できないような大変な恩恵をもたらすんですよ。若い人たちにも。そういうことを議員の皆さんが提案してるんだから、だからあとはその中で取捨選択して、優先順位をつけて、それは町長の裁量の範囲でいいですから、やってくださいよ。じゃなかったら、毎年毎年決算で出してきたって、みんな否決しちゃうよ、私は。以上です。
議長(金崎ひさ君)
引き続き、いずれかの原案に反対者の発言を許します。
討論はございませんか。討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより1件ごとに採決を行います。本件については起立により採決いたします。議案第16号決算の認定について(平成24年度葉山町一般会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告どおり認定することに賛成の方は起立をお願いいたします。
(起立多数)
起立12名でございます。よって、議案第16号は認定することに決定されました。
次に、議案第17号決算の認定について(平成24年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は不認定であります。よって、原案について採決いたします。議案第17号については原案のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
(起立少数)
起立5名でございます。少数でございますので、よって議案第17号は認定しないことに決定されました。
次に、議案第18号決算の認定について(平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は不認定であります。よって、原案について採決いたします。議案第18号については原案のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立9名でございます。多数でございますので、よって議案第18号は認定することに決定されました。
次に、議案第19号決算の認定について(平成24年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立11名でございます。多数でございますので、よって議案第19号は認定することに決定されました。
次に、議案第20号決算の認定について(平成24年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は不認定であります。よって、原案について採決いたします。議案第20号については原案のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
(起立少数)
起立4名でございます。少数でございますので、よって議案第20号は認定しないことに決定されました。
議長(金崎ひさ君)
ここで暫時休憩をいたします。再開は約1時間後を目指しておりますが、10分前に放送を入れます。休憩中に議会運営委員会の開催予定でございます。(午後3時15分)
議長(金崎ひさ君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時15分)
町長より発言を求められておりますので、これを許可します。
町長(山梨崇仁君)
お時間をいただき、ありがとうございます。事故の報告をさせていただきます。本日、一色小学校の田んぼでの校外学習の行われた帰り道でございます。児童がですね、地バチと思われるハチに集団で刺されました。地バチにつきましては、毒性は弱いということですけれども、アレルギーなどの症状が出る方がいらっしゃるということで、注意を現在払っているところではあります。刺された児童の数は、1、2年生、また3年生、4年生を含みまして、合計45人と現状把握をしておりまして、首から上を刺された児童につきましては保護者に連絡をして医療機関への受診を勧めておるところでございます。また、首から下であっても、経過報告が必要ということで、体調に変化がないか、注意を払っている状況です。なお、本日保護者あてに、その関係につきましての手紙を配布する予定でございまして、医療機関とも連絡をとりながら、助言等をいただいておる段階でございます。なお、原因となりました地バチの巣でございますけれども、原因と特定はされておりまして、既に田んぼの所有の方から駆除したという連絡が入っております。現状は、そういう意味では、想定では問題ない状況になっているというふうに判断をしております。なお、本日、日中に起きましたことで、まだ速報の段階でございますので、今後場合によっては多少報告が変動するかもしれないことは御承知おきください。以上でございます。ありがとうございました。
議長(金崎ひさ君)
では、日程第7「議案第21号葉山町総合計画策定条例」を議題といたします。
本案については、総務建設常任委員会に付託し、審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。いたして、登壇願います。
総務建設常任委員会委員長(土佐洋子君)
総務建設常任委員会審査報告。平成25年9月4日の第3回定例会本会議において付託された議案第21号葉山町総合計画策定条例は、議会休会中の9月26日に担当部課長等の出席を求め、慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
議案第21号は、総合的かつ計画的な町政の運営を図るために策定する葉山町総合計画について、その策定の根拠等を明確にする必要があることから制定するものです。
その内容は、1、町長は総合計画を策定し、これに即して町政を運営すること。2、町長は基本構想または基本計画を策定または変更するときは、総合計画審議会に諮問すること、町民から意見を聞くこと及びその過程において基本的事項を議会に報告すること。3、町長は総合計画を策定または変更したときは、その内容を公表すること。4、執行機関は分野別・事業別計画を策定または変更するときは、総合計画との整合を図ること。等となっており、施行日は公布の日からです。
審査は、委員間の自由闊達な討議を行うため、議会運営委員会で了承されたフローに従い、(1)委員からの論点の提出、(2)論点ごとの質疑、(3)論点ごとの各委員の考え方の表明、(4)各論点において委員間で考え方に異論があった場合の委員間討議、(5)各委員の最終的な態度表明、(6)採決という流れで行いました。
委員から提出された論点は次のとおりです。1、総合計画を自治基本条例に位置づける検討について。2、総合計画を基本構想・基本計画・実施計画の3層構造とすることについて。3、町民からの意見聴取の時期・方法について。4、議会に報告を義務づける策定過程での基本的事項の内容について。論点ごとの質疑応答を経て、委員間に考え方の異論、争点があったのは論点の1でした。委員間討議では、総合計画策定条例ではなく、自治基本条例の制定が優先されるべきである。また、地方自治法が改正され、総合計画の策定義務がなくなっているが、議会基本条例で議決事件となっているので、あえて条例でなくても構わないのではないかという意見。総合計画の策定義務がなくなった今、今後提出される第四次総合計画の根拠となるものである。条例とすることで、町の意思を将来にわたり示すこととなるので、自治基本条例が策定されない現状ではこの条例は必要であるという意見がありました。委員間討議を経て、最終的には本条例を制定することが必要であるとの合意ができ、採決の結果、全会一致により可決すべきものと決しました。
以上御報告いたします。平成25年10月4日、総務建設常任委員会。
議長(金崎ひさ君)
以上で委員長の報告を終わります。これより、ただいまの委員長の報告に対し質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて総務建設常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
議案第21号葉山町総合計画策定条例に関する総務建設常任委員会の結論は可決であります。お諮りいたします。本案について、委員長の報告どおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第21号は委員長の報告のとおり可決されました。
議長(金崎ひさ君)
日程第8「陳情第25-9号平成26年度における重度障害者医療費助成制度継続についての陳情」、日程第9「陳情第25-10号平成26年度における障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援についての陳情」の2件を一括議題といたします。
本2件については、教育民生常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。
教育民生常任委員会委員長(鈴木道子君)
教育民生常任委員会の審査報告を申し上げます。平成25年9月4日の第3回定例会本会議において付託された陳情第25-9号平成26年度における重度障害者医療費助成制度継続についての陳情及び陳情第25-10号平成26年度における障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援についての陳情は、議会休会中の9月27日に担当部課長等に出席を求め、慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第25-9号の要旨は次のとおりです。神奈川県は平成20年に県要綱を改正し、医療窓口での一部自己負担の導入及び65歳以上で新たに障害者となった者の制度適用除外を市町村に移譲し、平成21年10月からは所得制限も追加実施した。透析者は少ない年金収入に頼って生活する者が多く、高額療養費特例3、特定疾病療養受療者として負担軽減は図られているものの、通院費や透析中の食事代の負担に加え、65歳以上で透析を導入した場合の助成がなくなれば、生活は大変厳しいものになる。ついては、平成26年度予算策定に対し、重度障害者医療費助成について、制度を継続するよう求めているものです。
審査では、担当課から、平成26年度も今年度と同様に事業を継続する予定であるとの答弁もあり、議会としても強くその継続を求めることから、全会一致で採択すべきものと決しました。
陳情第25-10号の要旨は次のとおりです。神奈川県の透析患者は1万8,880人以上、平均年齢が67.7歳を超える状況にある。透析施設経営側が送迎サービスの継続の難しさを表明していること、家族による送迎は核家族化の進行や患者及び配偶者の加齢等により困難になっていることなどから、移動困難者の移動には不安材料が尽きない。ついては、平成26年度予算策定に際し、障害児者・透析者を含む移動困難者の通院支援に対し、予算措置を講ずることを求めているものです。
審査の中で、担当課から、平成24年度にタクシー券の利用方法の見直しを行い、1回の利用でタクシー券の複数枚利用が可能となった結果、執行率の上昇が見られた。今後、実態調査を行い、利用実態に即した制度への改善を図っていくとの説明があり、議会としても実態調査の結果を踏まえ、より利用しやすい制度とすべきであるとの委員の総意により、全会一致で採択すべきものと決しました。
以上御報告いたします。平成25年10月4日、教育民生常任委員会委員長鈴木道子。
議長(金崎ひさ君)
以上で委員長の報告を終わります。これより、ただいまの委員長の報告に対し、一括して質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて教育民生常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
これより1件ごとにお諮りいたします。陳情第25-9号平成26年度における重度障害者医療費助成制度継続についての陳情に関する教育民生常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第25-9号は委員長の報告のとおり採択されました。
次に、陳情第25-10号平成26年度における障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援についての陳情に関する教育民生常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第25-10号は委員長の報告のとおり採択されました。
議長(金崎ひさ君)
日程第10「議案第23号平成25年度葉山町一般会計補正予算(第6号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。
総務部部長(上妻良章君)
それでは、議案第23号平成25年度葉山町一般会計補正予算(第6号)につきまして御説明申し上げます。
今回の補正予算につきましては、歳入歳出予算の総額91億7,945万8,000円は変更せず、第1条に定めますとおり、歳出予算内におきまして補正をさせていただくものでございます。それでは、補正予算書の4ページ、別冊の歳入歳出補正予算に関する付属説明書の12ページにより御説明申し上げます。
第3款民生費、第2項児童福祉費、第2目児童福祉施設費の児童館等運営事業につきましては、木古庭児童館浄化槽の散気管の破損及び水中ブロア、放流ポンプの作動不良により汚水処理に支障が生じ、悪臭が発生しているため、修繕を行うものでございます。
第12款予備費につきましては、歳入歳出額の調整のため、189万円を減額し、補正後の額を7,007万3,000円とさせていただくものでございます。
以上、補正予算につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
14番(近藤昇一君)
これは実際、水中ブロア、放流ポンプの作動不良、どのくらいの年数たってるものなんですか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
木古庭児童館につきましては、平成2年に完成しております。今回はその2年の初めてでございます。失礼いたしました。23年に一度かえております。2台あるうち今回1台がまた不良が作動となりましたので、その交換として行います。ですので、作動期間としては大体20年間ぐらいは作動…利用可能というようになっております。
14番(近藤昇一君)
そうすると、2台地あるうちの1台が23年にかえたんだけど、もう1台が今度壊れたから、ここでかえるという意味でしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
そのとおりでございます。
14番(近藤昇一君)
そうすると、23年のとき、かえたときは、もう1台も20年という年数、もう既にたってるわけですね。23年の段階では。それは考えなかったのか。それとも予算の関係で、1台まだ使えるから使っておこうよという考え方だったのか。その辺はどうなんでしょう。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
23年当時は、その1台については正常に稼働しておりましたので、それを利用しておりました。今回その1台が作動不能となりましたので、新たにかえるということでございます。
14番(近藤昇一君)
町長にお願いしたいんですけどね、このたびの24年度の決算でもいろいろ指摘があったと思うんです。予備費の充用という形でもって。今回のような、じかにね、子供たちに危険が及ぶような内容ではありませんけども、中には非常に危険な状態だから直ちに補正予算…いや、失礼、予備費の充用をしなければならないというのは、かなりあったんですね。そういう面では、一定の年数きたら、特に子供たちとかね、町民に危険が及ぼすようなものについては、あらかじめかえておく。大体が目視でやっていますから、目視ではなかなかわからない部分があります。それが突然壊れて町民あるいは子供たちに危害を及ぼすようなことになれば、直せばいいということじゃなくなりますので、一定の年数がたったものについては、やはり特に耐用年数が一定もう過ぎてるものについてはね。特にこれ、2台あって1台が動かない。今回の場合には特にじかにね、危険が及ぶということではないかもしれないけれども、全体的にそういうような体制をやっぱりとっておかないといけないなと思うんですけど、いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
今回の決算審査の中でですね、多くの議員の方からも御指摘をいただきましたことでございます。危険性を第一優先としながらも、なるべく事前の配慮による交換メンテナンスが行えるようには努めてまいりたいというふうに思っている次第でございます。
7番(畑中由喜子君)
ちょっと細かいことなんですけれども、この水中ブロアと放流ポンプというのは、見えないところにあるものかなと思うんですが。この散気管というのは表に出ているものですか。だとすると、この破損というのは、どういうことで起こってしまったのかということを伺います。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
この散気管につきましても、槽内に設置をしております。この散気管についての作動についてはですね、臭気塔の臭気管の一部でございまして、それが一部その経年劣化で破損したためにですね、その散気管を交換するものです。
7番(畑中由喜子君)
わかりました。ちょっと現場を見ていないので、素人としては今の御説明で納得するしかないんですけれども、すみません。現場を見に行っていないものですから申しわけないと思います。あらずもがなの質問なんですけれども、2台のうちの1台がだめになったというのは、当然古いほうがだめになったということですよね。23年に更新した新しいほうがだめになったということは決してないですよね。確認をお願いします。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
古いほうが今回作動不能となっております。
4番(守屋亘弘君)
ちょっと勉強不足で申しわけないんですけれども、木古庭児童館自体は、いつ供用開始になったんでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
稼働を始めたのは平成2年でございます。
議長(金崎ひさ君)
よろしいでしょうか。ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第23号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
異議なしと認めます。よって、議案第23号は原案のとおり可決されました。
この際、本日の議事終了まで延刻をいたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第11「報告第7号専決処分の報告について」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。
総務部部長(上妻良章君)
それでは、報告第7号につきまして御報告を申し上げます。専決処分書にもございますとおり、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、全国自治協会町村有自動車共済業務規約の範囲内で町が当事者である和解及び損害賠償の額を定めることについて専決処分をいたしましたので、その報告をさせていただくものでございます。
事故の内容につきましては、本年7月16日、午後4時24分ごろ、クリーンセンター清掃作業員が運転する公用車が国道134号線を走行中に葉山町長柄396番地の1付近で左折をしようとした際に、車両左側を自転車で並走していた中学生と接触し、負傷をさせたものでございます。和解の内容につきましては、当事者協議の結果、本件事故による町の過失を100%とし、中学生の治療費、通院交通費等10万2,920円を町が中学生の保護者に対して支払うことで9月13日に示談が成立し、既に支払いを終了しております。以上で報告を終わります。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりました。本件の報告を終わりたいと思いますが、特に御質疑ございますか。
14番(近藤昇一君)
これ、何度もね、言ってるんで、承知してると思うんですけども、本当に交通安全の指導ですか。やっぱりもっと徹底しなきゃいかんかなと思います。この中学生の事故というのは、どの程度の事故だったんでしょう。金額だけでは事故程度がわからないんですけれども。
総務部部長(上妻良章君)
負傷といたしましては、右肩の打撲ということで聞いてございます。
14番(近藤昇一君)
町長はね、来年の6月から戸別収集を始める。細い道どんどん入って行くことになると思うんですよ。今まで以上に。そういう中で、一番走ってる、走り回ってるのがこの環境課のいわゆる清掃車両だと思いますので、走行距離と比べて事故の発生率というのはどうなのかというのは、私も計算してみていないんでね、わかりませんけれども、それにしてもやはりこういう和解及び損害賠償の額を定めることという専決が万たび出てくるというのは、やっぱりまずいんじゃないのかなと。特に公務員が起こす事故というのは重大な事故だと私は思います。そういう面で、より以上の安全教育ですか、行っていただきたいんですけど。これは出てくるたびに議会から指摘されていると思うんですけども、いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
交通安全の啓発は管財課のほうでですね、密に、内部の調査、内部についてはやるんですけれども、交通安全啓発の研修だったりとか、またもちろんお酒を飲まないようにとかですね、当たり前のことですけれども、改めての内容については、私もまた配信されたなと思うぐらいですね、頻繁に啓発をしてもらっております。実際の交通事故の件数というものは、多少減ってきているというふうには思うんですけれども、まだまだこうして事故が起こってしまっておりますので、少なくとも前の年よりも減らしていくということをどのようにすべきかということを職員には心がけてもらいたいというふうに思っているところでございます。
14番(近藤昇一君)
それで、何年か前から運転手の名前はここに出てこなくなったんですよ。それで私らも調べるあれも、手もないんですけれども、同じ運転手が何回も事故を起こすというようなケースはないということで確認してよろしいでしょうか。この例えば三、四年の間にね、こういう事故が同じ運転手で何件か起きてると。まさかそれはないと思うんですけども、その辺の確認をとりたいと思うんですけど、いかがでしょう。
総務部部長(上妻良章君)
過去3年以内では、同一の人間が事故を起こしたという事例はございません。
4番(守屋亘弘君)
ちょっと個人情報保護に触れるかもしれませんけども、負傷なさった中学生は治療、入院治療ですか。何日間ぐらいだったんですかね。
総務部部長(上妻良章君)
入院はしていないと聞いてございます。何日間か、ちょっと今ここに手元にございませんけれども、通院で治療したということでございます。
4番(守屋亘弘君)
そうすると、所管部署の代表か、あるいは町を代表して、負傷者のお宅にもですね、謝罪なりお見舞いということで、伺う必要があると思うんですけれども、そういうように、伺ったんでしょうかね。
総務部部長(上妻良章君)
事故を起こした当事者が御自宅にお見舞いに伺ったと聞いております。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これをもって報告第7号を終わります。
議長(金崎ひさ君)
日程第12「意見第6号「集団的自衛権」を認める憲法解釈の変更に反対する意見書」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。14番近藤昇一議員、登壇願います。
14番(近藤昇一君)
14番近藤です。ただいま朗読されました集団的自衛権を認める憲法解釈の変更に反対する意見書に対して、提案説明をさせていただきます。
概要につきましては、ただいま事務局が朗読した内容そのものであります。そして、皆さん御承知のように、この集団的自衛権というのは同盟国が戦争を始めた、あるいは攻撃を受けた、その際には日本もそれに参加するという内容のものです。その際に、今回さまざま議論されているのは、これまで自民党内閣の中でも4つのケースに限って集団的自衛権行使の是非、これを検討するということになっていたんですけれども、今回の場合には行使全体についての憲法解釈を変えていこうというような、非常に危険な内容になっております。そして、これについては国民の多数は安倍首相のすべてにこれに反対し、新聞各社が最近の世論調査でも50%を超える国民がこの集団的自衛権行使に反対で、賛成は30%余りにすぎません。この国民の圧倒的多数は憲法9条を守ることを願っております。
私ども、今回の提案につきましては、憲法、やるのであれば憲法解釈での変更ではなく、なぜ憲法を変えるという議論に踏み込まないのか。憲法を変えるという議論が非常に不利なもので、勝手に憲法を解釈してしまう。それは立憲主義を全く否定するものであるということを申し述べておきたいと思います。
以上で提案説明とさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第6号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。
4番(守屋亘弘君)
4番守屋亘弘です。私は、当意見書提出に反対の立場から討論に参加いたします。
そもそも日本国憲法は、政府の行為によって再び戦争の災禍が起こることのないようと述べるとともに、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、安全と生存を保持しようと決意した。平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して。北朝鮮を信頼できますか。中国を信頼できますか。中国は中国共産党独裁国家ですよ。北朝鮮は朝鮮労働党独裁の国家ですよ。そういう国家を民主主義国家、自由と平等に基づいた日本が現実には両国において脅威にさらされていることは、つい報道されていると私は理解しております。
いつぞや私が原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀母港化に反対する意見書であったか決議であったか、それについても反対をいたしました。私の記憶する範囲、横須賀市議会、葉山町議会では私1人が反対した。そのように理解しておりますが、現実に状況は当時と全く変わってない。すなわち、北朝鮮の核開発の脅威はさらに大きくなっているんじゃないか。それは皆さんもよく御存じのとおりであろうかと思いますけれども、その中でアメリカの傘の下で我が祖国・日本は敗戦後68年、平和を享受できたと私は考えております。私のたった1人の考えかもしれませんけれども、現実はそうだということにほかならないと存じます。
集団的自衛権の憲法解釈を変えると、すぐにでも戦争に巻き込まれるような書き方になっていると、私はそのように解釈しておりますけれども、余りにも私の考えからすると短絡的でないかと。申し上げるまでもなく、国家の責務は国民の生命・財産を守るためです。そのために私ども国民は納税の義務、教育の義務を負うと。それは単純に言えばギブ・アンド・テイクの関連であろうかと思いますけれども、要するに単純な例えで言えば、かねてからの親友が、盟友関係にある友達が攻撃されたら…失礼、ゆえ、正当な理由なく殴られたら、友達として当然とめに入るなり、友達の身の安全を守るために、いわれなき武力行使に立ち向かうと、これが友情の本義的なことであろうかと私は考えております。
また、日本が直接攻撃されたわけでもないのに、アメリカと日本と密接な関係にある国が攻撃されることを理由に、日本が武力を行使する。武力を行使するだけではないんですよ。例えばサイバー攻撃されるために、された際に武力攻撃なんかする必要ないんですよ。何でもかんでも武力を行使する。あるいは戦争に巻き込まれるという論法には、私は賛同するわけにはまいりません。
以上をもって私の反対討論といたします。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
13番(窪田美樹君)
13番窪田美樹です。集団的自衛権を認める憲法解釈の変更に反対する意見書に対する賛成討論を行います。
武力紛争が依然として絶え間ない国際社会において、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼し、国際的な平和を創造することを呼びかけた憲法の前文、そして戦争を放棄し、戦力を保持しないとする憲法9条の先駆的意義はますますその存在意義を増しています。集団的自衛権とは、政府解釈によると、自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する権利です。これまで政府は憲法第9条のもとにおいて許容されている自衛権の行使は、我が国を防衛するための必要最小限度の範囲にとどまるべきものとしており、集団的自衛権を行使することは、その範囲を超えるものであって、憲法上許されないものとしてきました。ところが、現在政府はこの政府解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認しようとする方針を打ち出しています。また、議員立法によって国家安全保障基本法を制定しようとする動きもあります。しかしながら、我が国で直接攻撃されていない場合には、集団的自衛権の行使は許されないとする確立した政府解釈は、憲法尊重擁護義務、憲法第99条に課されている国務大臣や国会議員によってみだりに変更されるべきではありません。また、下位にある法律によって憲法の解釈を変更することは、憲法に違反する法律や政府の行為を無効とし、政府や国会が憲法に制約されるという立憲主義に反するものであって、到底許されるものではありません。戦争と武力紛争、そして暴力の応酬が絶えることのない今日の国際社会において、日本国民が全世界の国民とともに恒久平和主義の憲法原理に立脚し、平和に生きる権利、平和的生存権の実現を目指す意義は依然として極めて大きく、重要です。
以上の理由により、憲法の定める恒久平和主義、平和的生存権の今日的意義を確認するとともに、集団的自衛権の行使に関する確立した解釈の変更あるいは集団的自衛権の行使を容認しようとする国家安全保障基本法の立法に反対し、集団的自衛権を認める憲法解釈の変更に反対する意見書に賛成いたします。(拍手)
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に反対者の発言を許します。
ございませんか。では、引き続き原案に賛成者の発言を許します。
討論ございませんか。討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。意見第6号「集団的自衛権」を認める憲法解釈の変更に反対する意見書については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立7名です。起立多数でありますので、よって意見第6号は原案のとおり可決されました。よって、意見書(案)を意見書として、政府関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第13「意見第7号在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。13番窪田美樹議員、登壇願います。
13番(窪田美樹君)
意見書の提案説明をさせていただきます。防衛省が10月に滋賀県陸上自衛隊饗庭野演習場で行う日米共同訓練と、高知県の高知駐屯地を拠点に高知県沖で行う総合防災訓練にそれぞれ米海兵隊普天間基地配備の最新鋭輸送機オスプレイを参加させると発表しております。国内での共同訓練にオスプレイが参加するのは初めてであります。墜落事故を繰り返してきたオスプレイが飛行を続ける限り、沖縄でも本土でも日本国民の安全は保障されていません。8月26日にアメリカのネバダ州で起きたオスプレイの事実上の墜落事故は、改めてその危険性を証明しております。オスプレイの訓練の全国への拡散は、今でも米軍機の低空飛行訓練で苦しむ本土の住民をさらに苦しめ、墜落の危機さえ押しつけることでも重大であります。
以上の理由により、在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書の説明とさせていただきます。よろしくお願いします。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
4番(守屋亘弘君)
まず1点は、垂直離着陸輸送機オスプレイとありますけれども、同タイプのものはあるんでしょうか。
13番(窪田美樹君)
同タイプのものといいますと、MV22ということで、よろしいでしょうか。
4番(守屋亘弘君)
文章…提案理由の冒頭に墜落事故が相次いでいる危険な云々とありますけれども、少なくとも現時点まででは日本では墜落事故は起きてないと、私はそのように承知してますけれども、そういうことでよろしいんですね。
13番(窪田美樹君)
日本の国内では墜落事故は起きていません。
4番(守屋亘弘君)
3点目は、さっきの質問で、ほかに同タイプのものがあるよということですけれども、そのタイプと比較してですね、事故発生率がわかれば教えてください。
13番(窪田美樹君)
先ほどお話ししたのはMV22、もう一つのタイプのほうがCV22となっております。事故機、事故の発生率は、CV22は今配備されていますMV22と比較して、さらに高い事故率にはなっております。両方ともオスプレイです。
4番(守屋亘弘君)
両方ともオスプレイということで、私ちょっと誤解したんですけれども、両方ともオスプレイということであれば、ほかのタイプのものはないという判断、理解するんですか。
13番(窪田美樹君)
今までオスプレイの前に飛んでいたもの、その飛んでいたものが今度オスプレイにかわる。そのタイプの比較ってお話でしょうか。
4番(守屋亘弘君)
それでは、以前採用していたものと比べて、オスプレイの、わかれば事故発生率を教えてください。比較して教えてください。
議長(金崎ひさ君)
お答えできますか。じゃあ、待っております。休憩いたしましょうか。
暫時休憩いたします。(午後5時08分)
議長(金崎ひさ君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後5時09分)
提案者の説明を行います。
13番(窪田美樹君)
お時間をいただきありがとうございました。今、配備され…今というか、オスプレイの以前に配備されていたものはCH46輸送ヘリというものです。で、それの事故発生率、いろんな状態の事故の場合があるんですけれど、例えばクラスBという、クラス分け事故の被害額での分け方、米海兵隊のほうで発表されているその分け方で発表させていただき…伝えさせていただきます。クラスBというものでは0.42に対し、MV22では3.80。Cクラスの事故になりますと、CHのヘリのほうでは3.12、MV22のほうでは11.41という事故率。また、細かくほかのものでも分かれていますが、とりあえず今はそこのところを伝えさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑はございますか。
1番(鈴木道子君)
このオスプレイについては詳しくは承知はいたしておりませんが、私が耳にいたしましたのは、この、例えば災害時には従来よりも大幅に効率的な運用が可能ということだそうでございます。また、ホワイトハウスにおきましては上級官僚も移動の際に利用していると伺っておりますが、そのことは御理解していらっしゃいますか。
13番(窪田美樹君)
はい。私が言っているのはその安全な輸送はほかの方法でもとれる、この事故の発生率の多いオスプレイの配備には反対するということです。
1番(鈴木道子君)
私が申し上げましたこの2点について、御理解をしていらっしゃいますかどうか。
議長(金崎ひさ君)
ほかに。
4番(守屋亘弘君)
逆にとらまえれば、安全性が担保されれば配備してもよろしいということなんでしょうか。
13番(窪田美樹君)
安全性が危険なオスプレイの配備を反対するとともに、沖縄におきまして低空飛行による騒音問題、多々によるほかの問題も重ねて提案の理由として挙げております。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑ございますか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第7号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議ありと認めます。これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。
4番(守屋亘弘君)
4番守屋亘弘です。私は当意見書提出に反対の立場から討論に参加をいたします。
先ほどもちょっと触れましたけれども、こういう案件は高度な政治的判断に基づくと私は理解をしております。と申しますのは、例えば小さな国家を目指すということであれば、国防、安全保障、外交の分野は高度な政治的判断を要する、国の極めて重要な責めを負う事柄ではないかと。したがって、先ほどもお話ししましたけれども、国の責めとして我々国民の財産・生命を確実なものにするという立場から考えれば、私はアメリカ並びに日本政府が選択した道は私にとってやむを得ざる選択肢の一つであろうかと、そのように受けて…受けとめております。先ほども、くどいようですけれども申し上げたとおり、現在の東アジア地区の状況を踏まえれば、いつ何どき我が祖国日本が武力により侵略されるかもしれない。為政者においては当然最悪な事態を想定して、その上で安全性の確保を図り、先ほど申し上げた国家主権を守り、国民の生命・財産を守ると、当たり前の責めを果たすための難しい選択をしたと、私はそのように理解し、当意見書の提出に反対をいたします。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
14番(近藤昇一君)
14番近藤です。私は日本共産党を代表して、ただいま提出されております、在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書案に賛成の立場から討論に参加いたします。
言いたいことはほぼこの意見書の中に書かれてると思いますけども、この意見書の中にも…意見書案の中に書かれてるそのアメリカのネバダ州で起きたオスプレイの事故、これはオスプレイ自身…オスプレイがその地面にたたきつけられるようにハードランディングし、乗員が外に飛び出した直後に炎上したものというふうに言われております。アメリカの専門家も墜落と大差ないと述べております。小野寺防衛省もこの事故がアメリカで最も重大な事故であるクラスAに分類されていることも認めています。事故は、オスプレイは離着陸時に制御不能に陥りやすいとのこれまでの指摘を裏づけました。少なくてもその事故原因が判明するまで飛行を中止するのは当然であると思います。民間の飛行機が事故を起こした場合に、その同型の飛行機については原因究明まで飛行を停止する、これは全日空でも日航でも行われております。ところが、軍隊の飛行機ということで、全く原因究明もわからないままに訓練を再開しております。
そして、また沖縄県、そして…の県と自治体が昨年行った調査、あるいは名護市が行った調査で、学校や病院の上空を沖縄では我が物顔に飛び回っている実態が判明しています。できる限り、学校や病院を含む人口密集地域上空を避けるとした日米合意がほごになっているのは明らかであります。自治体の調査でさえ合意違反が明白なのに、違反の事実は確認されていないと言い続けて、アメリカ政府に抗議もせず、無法な飛行を野放しにしている政府の責任も重大です。騒音被害も深刻で、名護市では100デシベルを超える騒音も測定されています。100デシベルは電車が通るガードの下に相当するすさまじい音です。夜10時過ぎまで飛行することもしばしばです。健康で文化的な最低限度の生活を保障している憲法を踏みにじる状態を放置するわけにはいきません。
また、このオスプレイの計画が、飛行訓練が日本全土で計画されています。その拠点としては、岩国、キャンプ富士、厚木、横田、三沢など、全国の米軍基地を使用するとしています。この神奈川の上空でも飛行訓練が計画されています。これに対して全国29都道府県の200自治体で配備や訓練に反対する意見書決議が可決されています。そして、このオスプレイの訓練の全国への拡散は、今まで米軍機の低空飛行で訓練に…低空飛行訓練に苦しむ住民をさらに苦しめる、墜落の危険性を押しつけることも重大です。この訓練の目的は、敵のレーダーをかいくぐって兵士や物資を輸送するのがオスプレイの任務であるため、そのための超低空飛行訓練であります。山合い特有の風で墜落する危険を伴います。オスプレイの飛行訓練を全国に拡散することは、多くの自治体と住民が強く反対しているのは当然であります。さらに、この低空飛行訓練は海兵隊の海外による殴り込み任務を遂行するための侵略力を高めることがその目的であり、決して日本を守るためではありません。そのために沖縄県民と日本国民を危険にさらす暴挙を許すわけにはまいりません。さらに申し述べるんであれば、お隣の北朝鮮の問題、中国の問題、だからこそ冷静な対応が求められると思います。相手が攻めてきたから武力で対応するではなく、やはり日本の憲法9条をもとにした平和外交、これに徹底することこそ、今日本がとるべき態度ではないでしょうか。
以上をもちまして、当意見書案に対する賛成討論とさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に反対者の発言を許します。
9番(荒井直彦君)
9番荒井直彦です。私は意見書第7号在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書に対して、反対の立場から討論に参加させていただきます。
4番議員のように、日本の国で方向性が決められたものでありまして、防衛省のホームページにはオスプレイについての24ページにおける過去の歴史、そして今までにおける事故の部分がすべて載っております。この資料を見る限り、1989年3月から試作機が初飛行され、現在に至っております。資料の部分に関しては防衛省が出してる以上、この部分を信じるしかありません。既に老朽化したCH46の更新のためにはMV22の更新によるメリットのほうが多いと判断されているように書かれております。騒音に関しても、ここの資料によると、MV22はCH46に比較してもおおむね騒音が小さいとされております。CH46は配備から50年を経過しており、部品も、さらに部品も古くなっており、高性能の航空機に更新する必要があると書いてあります。ですので、私はオスプレイを導入するに関しては賛成と判断しております。
以上、反対の討論にさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。ございませんか。
では、反対者の発言もございませんか。
1番(鈴木道子君)
意見第7号在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書につきまして、反対の立場から討論させていただきます。
ただいま9番議員が討論なさいましたが、それにつけ加えるような形になりますが、このオスプレイの配備につきましてはもちろん安全性の十分な検証、そして地元へのこの安全についての、安全性についての十分な説明、また地元の方の理解を得る努力を十分にすること、これが私は大切であるというふうに思っております。しかしながら、4番議員が先ほどから討論していらっしゃいましたこと等を考えますと、日本の専守防衛の一環であるというふうに考えて、私はこの意見書については反対をさせていただきます。以上です。
議長(金崎ひさ君)
引き続き、原案に反対者の発言を許します。ございませんか。
では、討論がないようですので、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。意見書第7号在日米軍への垂直離着陸輸送機オスプレイの配備及び低空飛行訓練計画の撤回を求める意見書については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立お願いします。
(起立少数)
起立4名の少数であります。よって、意見第7号は否決されました。
議長(金崎ひさ君)
日程第14「意見第8号道州制導入に断固反対する意見書」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。7番畑中由喜子議員、登壇願います。
7番(畑中由喜子君)
7番畑中由喜子でございます。現在国で導入の動きが見られる道州制は、導入後の国の具体的な形を示さないまま事務権限の受け皿という名目のもと、ほとんどの町村においては事実上の合併を余儀なくされるおそれが高い上、道州はもとより、再編された基礎自治体と呼ばれるものは現在の市町村や都道府県に比べ住民と行政との距離が格段に遠くなり、住民自治が衰退してしまうことは明らかでありますので、葉山町議会として道州制の導入に反対する意見書を提出するため提案するものです。葉山町ではこれまで合併の機運は全くなく、自立した町として頑張ってきております。その点も踏まえ、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
以上で提案説明を終わります。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
1番(鈴木道子君)
道州制と申しましても、国の形や権限、財源などの制度設計は今、何ら決まっていない段階です。で、この御提出なされた意見書では断固反対というふうに書かれておりますけれども、この断固反対という、言えるほど制度設計が決まっているという認識ですか。
7番(畑中由喜子君)
断固決まっているという文章が、制度設計が決まっていてそれに対してということではなく、全体の問題として具体的な形も示さないうちに今、法律を出そうとしていると、そこに大変な危惧を持つわけでして、町村議会といたしましては、鈴木道子議員も議長のときに御経験おありと思いますけれども、平成20年以来、町村議会議長会全国大会において、その総意によって住民自治の推進に逆行する道州制は行わないことを決定してやってまいりました。そのことを御承知だと思いますので、以上で説明を終わります。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑。
4番(守屋亘弘君)
ちょっと論点整理で、葉山町が合併されたら困るからこれに反対という意味なのかね。一般的にその市町村合併、強制的に市町村合併が余儀なくされちゃうから反対なのか。
7番(畑中由喜子君)
これまでの合併の動きというのは、一般的なですね、これまで平成の大合併と言われたそのときは、それぞれその合併について議論する余地ございましたよね。それで、それぞれの市町村が合併を決めていったという経緯があったと思います。ただ、この道州制が導入された場合には恐らくその議論は個々には行われずに、行うことができずに組み込まれるのではないかという危惧を持つものです。
4番(守屋亘弘君)
それは危惧を持ってるというだけであって、その論拠を示してください。
7番(畑中由喜子君)
国の道州制の枠組みの骨子案という、基本法という骨子案がございますけれども、そこにそのようなことが書かれておりますので、それをお読みいただけたらと思いますけれども、いかがでしょう。
議長(金崎ひさ君)
よろしいですか。
1番(鈴木道子君)
続いてないので申しわけない。危惧があるということでございますが、この危惧があるのだったら、さらに十分なる討議・議論が必要というふうに私は考えるんですけれども、その危惧をもって単なる反対ではなく、断固反対というところにいってしまうことに私は何か違和感を感じるところでございますが、この断固反対と言えるほど十分な基盤のものがあるかどうかということについていかがお考えでしょうか。
7番(畑中由喜子君)
これ、議会運営委員会に配られたと思うんですけれども、道州制に反対する意見書を出してほしいということで、神奈川県の町村議会議長会からの要請がございまして、それを受けてのことなんです。で、そこに意見書案が添付されておりまして、それをとっておりますので、断固という言葉がそこに入っております。
1番(鈴木道子君)
すいません、それはよく承知しているところでございますけれども、7番議員が説明者ということですので、今のような質問を向けたところでございます。説明者としてのお考えをお伺いしたいと思いました。
7番(畑中由喜子君)
今述べましたように、神奈川県の町村議会議長会からの要請に基づいて私がお受けいたしました。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑ございますか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第8号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議ありますので、これより討論を行います。
まず、原案に反対者の発言を許します。
4番(守屋亘弘君)
4番守屋亘弘です。口が回らなくなっちゃう。間違えるとまことに申しわけありませんけども、当意見書提出に反対の立場から討論を行います。
私はよく理解できないんですけれども、地域主権あるいは地方分権という言葉があるんですけれども、この道州制導入との関連はどうなのかね。片一方で地方議会、あるいは例えば全国知事会はいろいろ議論があるんでしょうけども、大筋においてそういう主張をされてるんじゃないかと。それを私が拡大解釈するということになろうかと思いますけれども、地方重視になるんじゃないかと。一つは、論点が全くずれてしまうかもしれませんけれども、1票の格差を考えた場合に、我々大変被害をこうむってると、少なくとも私はそう思ってますよ。だって、参議院の選挙制度だと、まず1県に1票…あ、1人ですね。1人区と称してますが。じゃあ、人口比例して1票の格差をなくすということであれば、神奈川県は例えば鳥取県等に比べたら10人投票…あ、失礼。10人区になるぐらいの数字が違いがあるでしょう。
最初にお断りしたように、論点がぼけてるか、あるいは私も自分で何を言ってるかわかんないんだけど、問題はどこにあるのか。現状の体制がベストでないということはそれで議論があるかもしれませんけれども、皆さんも感じておられるところじゃないかと。で、道州制反対ということであれば、じゃあ、自分の、御自分の描く対案を提出してしかるべきだと。そうでなければ、私としてはですよ、比較検討もできない。ただ反対。私もしょっちゅうやるけどね。そういうことじゃないですか。問題の核心は、例えば住民自治、あるいは自治基本条例の問題含めて、どうあるべきかを議論したいというのが私の願いなんですけれども、今の制度のままだとね、かつて議員研修会で東大名誉教授の大森先生が、いみじくも現行地方自治法は天下の悪法だと言われましたよね。私も自分の都合のいいことだけ覚えてるんだけども。それはなぜなのか。例えば東京都と葉山町は地方自治法上は同格ですよね。ただ現実は、片一方は都道府県の枠内になってる。で、私ども葉山町は、まあ言い方悪いけども町村でね、くくられちゃってる。で、先行き考えた場合に少子・高齢化の波は全国に及ぶと、極めて大ざっぱに表現すればそういうことでしょう。それで、皆さんも御存じのとおり、限界集落ばっかりがたくさんできちゃったらどうしますか。幾らその住民サービスが徹底できなくなるっていったって、そういう単位で住民が生活できなくなる際に、果たして導入制…失礼。道州制導入がなおかつ必要ないということなのか。将来方向を見直してね、私は現自治法体制と言ってはいけないかもしれませんけれども、現状は私流に表現すれば、耐用年数も賞味期限も切れてるんですよ。先ほど御説明ありましたけれども、平成の大合併で市町村は、粗々の数字で申し上げると半減したと。表向きそれが失敗したという例はないんじゃないですか。また、葉山町の合併問題は当然いろいろ議論があるところですけれども、いずれそういうこともあり得るということを私は配慮して考えることには反対です。というのは、今でさえ公益…広域のごみ処理、それから医療体制、もうこれはあの大変不幸な事態を生じた3.11以降にも非常に重要課題として議論されてるところでしょう。それと消防体制、もろもろあるでしょう。そういう面を考えたら、大枠で考える方法論も十分選択の余地としてあると、私はそのように考えております。ただ単におそれがある、あるいは懸念されるということで絶対反対という論理には、とても容認するわけにはいきません。
以上をもって反対討論といたします。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
14番(近藤昇一君)
14番近藤です。私は日本共産党を代表して、ただいま提出されております意見第8号道州制導入に断固反対する意見書に賛成の立場から討論に参加いたします。
自公政権は三位一体の改革と市町村合併の押しつけで地域の疲弊を招いたみずからの責任は棚に上げて、国民の閉塞感を打開するために一層の地方分権が必要だなどとして、国と地方のあり方を根底から変質させる策動に突き進んでおります。それが道州制であります。道州制とは長年にわたって財界が求めてきたもので、国と地方を合わせた骨格制度の大改変、国の仕事を、外交、軍事、通商、司法などに限定して、憲法にうたわれた社会保障や教育など、国民の基本的な権利を守る国の責任は投げ捨てるものであります。今の都道府県をなくして全国を10程度の区分けして、道、州、これを置き、今1,700ある市町村を再編し、将来的には300程度の基礎自治体にしようというものであります。
こうした方向は地域分権などではなく、地方自治の変質、破壊そのものであります。自治体は今…自治体は一層住民から遠くなり、国から地方への財政支出の削減で住民施策の水準の確保が危ぶまれています。財界は広域行政を担う道州の一番の役割を、大型開発など産業基盤の整備と位置づけ、財源を集中させることを求めております。第2次安倍内閣のもとでこの道州制導入に向けた議論が活発化しています。道州制基本法について早期の制定を目指すとする安倍首相の発言を初め、日本経団連の道州制推進提言の発表、橋下大阪市長など、道州制推進首長らと日本経団連共催による道州制推進フォーラムの開催などが相次いでいます。安倍政権はさきの総選挙公約に道州制導入を盛り込んだ自民党、公明党、維新の会、みんなの党を結集して、道州制推進基本法の制定を画策し、財界の要請に沿って、2018年度の道州制導入を目指しています。民主党も道州制賛成の立場です。
しかし、こうした動きに対し、全国町村会が道州制導入に反対する書簡をすべての国会議員に配付したのを初め、全国町村議会議長会は道州制の導入には断固として反対するとした緊急声明を発表しました。全国知事会は道州制推進で一致しておらず、全国市長会は市町村合併を前提とすることに反対しています。福祉と暮らし、経済、地方の今後にかかわる大きな問題であるにもかかわらず、国民的議論もない中で、自治体関係者を初め、少なくない反対を押し切って道州制の推進は許されません。市町村の大規模改変に反対して、住民自治が体現できる身近な運営を維持・強化しなければなりません。合併してできた市や政令市などの規模が大きな自治体では、旧市町村の、市町村や行政区の自治機能を強化するなど、地域の自治機能の回復・強化も図らなければなりません。保育所や福祉施設の国の最低基準をなくして、地方の条例にゆだねるという方向が進められ、都市部の一部自治体では保育の質の低下が現実のものとなっております。国が責任を持つべき基準を後退させずに、子育て、介護、医療、教育などへの国の負担の充実をさせなければなりません。また、この決議案そのもので申し述べているとおりに、町村議会は平成20年以来、町村議会議長会、議長全国大会において、その総意によって住民自治の推進に逆行する道州制は行わないことを決定しております。そういう中で、少なくとも平成20年以降、葉山の町議会議長として議長会に参加してるんであれば、もしこの意見書に反対するんであれば、議長会の中でどのような反対意見を述べてきたのか、そのことも明確にしなければならないと思います。
以上の理由から、道州制導入に断固反対する意見書に賛成する立場での討論とさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に反対者の発言を許します。鈴木道子議員。(私語あり)あ、手を挙げ…ごめんなさい。挙げませんでした。どうぞ、鈴木道子議員。(私語あり)どうぞ、鈴木道子議員、私が指しましたので。
1番(鈴木道子君)
1番鈴木道子でございます。葉山町公明党を代表いたしまして、意見第8号道州制導入に断固反対する意見書につき、反対の立場から討論をさせていただきます。
道州制には確定した定義はないということで、より一層住民の声や地域の実情を地方自治体の仕事に反映しやすくし、住民サービスの向上を目指すものであるというふうなことでございます。環境の問題、広域的な見地から行う環境の保全及び管理等ができるという利点もございます。また、道州制は地方分権を推進するためのものであり、国と地方の役割分担の抜本的な見直し、及び役割分担に応じた自主性・自立性の高い地方税財政制度の構築ができるということだそうでございます。現在、先ほど14番の反対…じゃなくて、失礼。賛成意見の中にもございましたが、道州制は現在の47都道府県の行政単位を廃止して、全国を10程度の道または州に再編し、国、道州、基礎自治体、市町村ですね、の三層構造へ改革することが根幹です。国の役割を通貨の発行や金融政策、外交や安全保障などに極力限定し、国が持っている権限や財源、人材を地方に大胆に移譲することで、各地域が特性に合わせて主体的・効率的に施策を進められるようになることが最大の利点と言えます。その結果として、国会議員や国家公務員を大幅に削減することも可能となると思っております。
国会に提出を目指すとされております道州制推進基本法案の前文では、まず、道州制の全体像を国民に提示し、地方の意見を十分踏まえつつ、国民的な議論を始める必要がある。その上で道州制の導入について国会において適切な結論を得るものとするとなっております。つまり、議論をするためにも制度設計をこれから検討していくというものでございます。人口減少が進み、国も地方も財政は厳しくなっております。国と地方のあり方、役割分担を見直す議論は欠かせない状況になっていると判断をしております。
この意見書にありますように、断固反対ということは少々極端な意見、また短絡的な意見であるということは否めないのではないでしょうか。制度設計が決まっていない中で、この断固賛成や断固反対と言える段階には今ないというふうに理解をしております。例えば、私ども葉山町で町の将来にもかかわる重要な事案があった場合に、詳細な設計が決まる前から議論や検討を開始せずに断固反対というようなことがあるんでしょうか。私どもは議員としての職責をそれでは全うできないのではないかという危惧を持ちます。
私ども公明党の道州制へのスタンスとしては、まず地域主権型を目指す。次に地方や国民の声を十分に聞いて推進する。そして憲法改正を前提としないなどを挙げました。このような観点から、今後町民、また広くは国民の皆様の周知、そして議論が十分に行われることを期待しております。葉山の町民を守るため、安心・安全な町であるために、災害、教育、福祉の面で再度現在の形態を住民の皆様とともに検討していく時代に入っていると理解し、この意見書につきましては…元へ。道州制導入に断固反対する意見書につきましては反対をさせていただきます。以上です。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
3番(待寺真司君)
3番待寺真司です。意見第8号道州制導入に断固反対する意見書案について、賛成者の一人として討論に参加をさせていただきます。
これまで既に3人の議員から賛否両論の討論がなされておりますので、私は簡潔に行わせていただきたいと思いますが、特にこの意見書案の第4段落目を皆様見ていただきたいと思います。ここには町村がこれまで住民自治を支え、そしてこれまで住民自治支え、住民の力となり、福祉、教育、いろいろなものを地域で考えてきた、これがまさに住民自治であり、その思いがこの4段落に集約されております。これは基礎自治体の責務であると私は思っております。この4段落目に記載されている自治体の責務を、今現在その住民自治を最前線で取り組み、そして前進させようとしている一地方自治体の議会議員がこれを認めることは、その責務を放棄することであると私はとらえております。そのみずから放棄してしまうことは到底容認できませんし、地方自治を破壊してしまう懸念のある現段階での道州制の案には反対するものであります。そして、私は葉山町が大好きであり、このままこのすぐれた住民自治のまちづくりが続いていくことが私の議会議員の責務でもあり、願いでもある。この一念に基づき、現時点での道州制には断固反対するものであり、本意見書案の賛成討論とさせていただきます。(拍手)
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に反対者の発言を許します。
8番(土佐洋子君)
8番みんなの葉山、土佐洋子でございます。意見第8号道州制導入に断固反対する意見書の提出に、反対の立場で討論に参加いたします。
日本では長らく官僚が全国を画一的に支配する中央集権体制がまかり通ってきました。その結果、地方が持っている個性や多様性は無視され、地方は衰退の一途をたどるばかりです。みんなの党は脱中央集権を進めます。中央集権型でもない、連邦型でもない、まさに地方重視、地域住民主体の地域主権型道州制を我が国の新しい国の形としていきます。新しい国の形のもとでは、国、道州、基礎自治体の役割分担を明確に定めます。国が担ってきた仕事の多くは道州及び基礎自治体へと移譲されます。中央官庁は一斉的に解体・再編され、官僚主導は終焉します。道州の役割は基礎自治体では対応できないインフラ整備、災害対策等の広域行政です。一方、基礎自治体は住民に密着した保育、学校、福祉等を担い、最も大きく重要な役割を担当することになります。そうした新しい行政の仕組みをつくるためにも、権限、財源、人間の3ゲンを地方へと徹底的に移譲することが必要不可欠です。これまでのような国のひもつき補助金の一括交付金化では、中央による地方への統制が続くだけで、地方が真に独立していくことができないからです。みんなの党は真の地域主権を達成するため、2012年3月29日に道州制への移行のための基本法案を参議院に提出し、地域主権型道州制実現に向けて先頭に立ってきました。地域主権型道州制への移行を果たし、中央集権を打破することを目指すものです。
以上、私の反対討論といたします。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。ございませんか。
では、引き続き、反対者の発言を許します。
10番(笠原俊一君)
10番笠原俊一でございます。大変苦慮したこの道州制の反対と。当初、私も議長の経験者から、この平成20年以来の町村議会議長会における総意による住民自治の推進に逆行する道州制は行わないこと、当たり前のことだと私も賛同しております。また、本年4月15日は全国町村議長会が、町村や国民に対して丁寧な説明や真摯な議論も行わないまま道州制の導入を決定したかのごとき法が提出されようとしてる。このことも私は大変遺憾なことだと思っております。しかしながら、この陳情、また道州制の本来の原点の意味は、中央集権体制から住民自治を確立しようと、こういった本旨であります。そうしたことから、この提案理由にある1点、住民自治が衰退してしまうことが明らかであると、これは道州制の本意は住民自治を発展させるということが本旨でありますので、この提案理由のこの1点について私は反対と、この提出に対して反対の理由とさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
引き続き、原案に反対者の発言を許します。討論ございませんか。
これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。意見第8号道州制導入に断固反対する意見書については原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立少数)
起立6名、少数であります。よって、意見第8号は原案のとおり…あ、失礼。否決されました。失礼と申し上げまして、すいません。間違えました。否決されました。
議長(金崎ひさ君)
日程第15「意見第9号来年4月に行われる消費税増税の撤回を求める意見書」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。14番近藤昇一議員、登壇願います。
14番(近藤昇一君)
14番近藤です。ただいま提案されております意見第9号来年4月に行われる消費税増税の撤回を求める意見書(案)に対し、提案者を代表して説明させていただきたいと思います。
本文中にほとんど盛り込まれてると思いますけども、来年4月に消費税を8%に増税するという決断を安倍首相は行いました。来年度の税率を3%引き上げるだけでも8兆円を超える史上最大の大増税になります。これはもう国民多数の声を踏みつけにしたこの暴挙に対して、やはり強い憤りを覚え、撤回を求めていきたいと考えております。
で、首相自身もその消費税増税で深刻な景気悪化が起こることを認めております。そのために年末に決定する復興特別法人税の廃止を含めると6兆円規模の経済対策を行うことを表明しております。8兆円もの大増税で景気を悪化させる一方で、景気対策として6兆円もばらまくというのは、経済対策、財政政策としても支離滅裂であり、景気の悪化を心配するのであれば最大の景気対策は消費税の中止であるはずであります。安倍内閣が進めるとした経済対策なるものは大型公共事業の追加とともに、復興特別法人税の廃止や投資減税などの大企業減税が大半を占めています。さらに首相は法人税率の引き下げについても早期に検討を開始するとしております。所得が大きく減っている国民からは8兆円も奪っていながら、270兆円にも及ぶ巨額の内部留保を抱える大企業には減税をばらまく、これは道理がないんではないでしょうか。とりわけ、所得税の復興増税は25年間続けるのに対して、法人税の復興増税はわずか3年の増税に、これを1年前倒しにして中止してしまう。このことへの怒りの声は、今、被災地はもとより、多くの国民から上がっていることは当然のことであります。国民に増税、大企業に減税というのは景気対策としても最悪であり、国民の所得と消費の落ち込みが続き、国内の需要も企業の投資も減退させて、企業内部の余剰資金だけが詰み上がるという日本経済の症状を悪化させるだけであります。安倍内閣による消費税増税の強行は、社会保障のためでも、財政再建のためでもないことがいよいよ明瞭になってまいりました。働く人の月給が15カ月連続で減り続けるなど、国民の所得が大きく減少したもとでの大増税は暮らしと景気を壊して、その結果、他の税収を減らす上に景気対策の名でのばらまきで財政もますます悪化させる、日本経済と財政に深刻な事態を起こすことは明らかであります。私たちこの、今回のこの意見書につきましては少なくとも4月増税については撤回する、そしていろいろな意見の違いはあっても、当面4月の増税は撤回してもらいたい。今現在でも国民は本当に景気がよくなったという実感は全く持っておりません。そういう面で、その一致点での意見書提出をぜひともお願いするものであります。
以上をもちまして提案説明とさせていただきます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
4番(守屋亘弘君)
意見書案のですね、7行目に、前段は消費税の増税を押しつける一方、大企業の法人税を減税するなど云々とありますけれども、この大企業の法人税ということに関して、今御説明がありました復興増税を廃止し、いわゆる大企業の法人税を上げることにも反対という意味なんですか。もう一度いいですか。(「はい、どうぞ」の声あり)復興増税の反対すると。大企業の復興増税を廃止するのにも反対だと。ね。で、なおかつ、大企業の実効税率を引き下げるのにも反対だと、減税という意味になりますけれども。そういう2つの面をとらまえてのことなんでしょうか。ちょっと舌足らずな点がありますけれども。要するに、さっきお話しになったように、企業の復興増税、これは廃止するというように私は理解しておりますけれども、この減税という意味で考えると、いわゆるOECD各国の中で日本の法人に対する税率、実効税率とか言ってますけれども、それは一番高いですよね。そう私は考えてるんだけど、それを下げるのはだめよということなのか。意味、おわかりになりますか。そっちだけということなんですか、減税ということは。減税に反対するということは。
14番(近藤昇一君)
今回の消費増税のために経済対策、これを安倍首相は提言してますね。その中に復興特別法人税の廃止、これを3年間の増税だったものを1年前倒しで中止してしまうと言っておりますね。これは理解できないんではないかというのは、先ほど言ったように8兆円も国民に負担をかけといて、復興増税については早目にもう企業はやめようよ、安倍内閣…安倍首相が言ってるのは、企業を元気にさせなきゃいけない。でも、企業元気にさせなきゃいけないということで、今企業が持っている内部留保というのは270兆円。さすがに自民党内閣もこれについてはちょっとため過ぎだなという国会答弁をしております。この270兆円もあってなぜまた減税しなきゃならないのか。270兆円はどうするのかというのを考えれば、国民に6兆円負担を強いるということだけでね、企業には減税というのは国民からは理解できないんではないのかなと、私ども思っております。
議長(金崎ひさ君)
よろしいですか。ほかに御質問はございますか。
質疑がないようでしたら、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第9号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第9号は原案のとおり決定されました。よって、意見書(案)を意見書として政府関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第16「決議第4号中村文彦議員の自覚と猛省を求める決議」を議題といたします。
地方自治法第117条の規定によって、中村文彦議員の退場を求めます。
(中村議員退場)
決議(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。7番畑中由喜子議員、登壇願います。
7番(畑中由喜子君)
7番畑中由喜子でございます。私は決議第4号中村文彦議員の自覚と猛省を求める決議の提案説明を申し上げます。
中村文彦議員は平成23年4月に当選して以来、無届け遅刻、無断欠席、議員としてふさわしくない言動を繰り返してこられました。さらには、昨日の本会議における議長及び議会運営委員会の謝罪を求めるあっせんをも拒み、議会の混乱を招いたことは葉山町議会基本条例第16条に示す、議員は高い倫理性が求められていることを深く自覚し、葉山町議会議員政治倫理条例を遵守し、品位の保持に努めなければならないという条項に反する行為であり、葉山町議会の品位を著しく汚すものでございまして、中村文彦議員に自覚と猛省を求めるため提案するものでございます。以上です。
議長(金崎ひさ君)
提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。決議第4号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、決議第4号は原案のとおり決定されました。中村議員、入場願います。
(中村議員入場)
議長(金崎ひさ君)
お手元に配付のとおり、横山すみ子議員ほか4人から地方自治法第100条第1項の規定により、勧奨退職の取り扱いに係る調査に関する決議(案)が提出されました。先ほど議会運営委員会を開きまして、本決議案を日程に追加し、直ちに議題とすることと決定いたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、日程の順序を変更し、直ちに議題とすることと決定いたしました。
議長(金崎ひさ君)
追加日程第1「勧奨退職の取扱いに係る調査に関する決議(案)」を議題といたします。
決議(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
この際、提出者の説明を求めます。横山すみ子議員、登壇願います。
11番(横山すみ子君)
提案理由を御説明申し上げます。
葉山町職員の勧奨退職に関する要綱に基づく勧奨退職の取り扱いについて、公平・公正な取り扱いがなされていなかった疑いが払拭できません。10月3日、4日と一般質問において4人の議員がこの問題に関連する質問を行いましたが、答えられないとの答弁や、事前に各議員が行った調査とは異なる回答が続き、納得できるものではありませんでした。議会には行政が適正執行されているか、職員が安心して活躍できる職場環境にあるか等について行政を見守る責務がございます。個人の問題は個人の努力で解決をとの御意見もございますが、行政執行に問題を感じても、一個人がその場で適切に対応するためには大変な勇気を要します。また、この問題は要綱に基づく取り扱いということで、一個人の問題ととらえることはできません。今、町民の代表である議会がどのような役割を果たしてくれるか、切実な気持ちで見守られていると感じております。よって、議会として真実を究明し、不当な人事の扱いの防止を図るため、地方自治法第100条第1項に基づく調査を行うものです。
以上、説明いたしました。
議長(金崎ひさ君)
これより質疑を行います。
4番(守屋亘弘君)
まず1点目は、葉山町職員の勧奨退職に関する要綱があるとお知りになったのはいつでしょうか。
11番(横山すみ子君)
要綱があることを知りましたのは質問に入る3日ぐらい前だったと思います。例規集にないということに気がつきました。
4番(守屋亘弘君)
入手の手段としては、例えば公文書公開請求で入手したというようなことなんでしょうか。教えてください。
11番(横山すみ子君)
情報等の入手源についてはお答えする義務はないかと思いますけれども、この要綱については職員の皆様の目には触れる状態になっているということを聞いております。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑ございますか。
14番(近藤昇一君)
提案理由の中にある公平・公正な取り扱いがなされていなかった疑いが払拭できないという根拠について、何を根拠にされて払拭できないというようなお気持ちになられてるのか。
11番(横山すみ子君)
一般質問の冒頭にも申し上げましたけれども、今回この質問…一般質問をするに当たりまして、根拠、それから、明らかにする必要はないと思いますけれども、当事者あるいは関連する方たちに聞き取りを行って歩きました。その中で、勧奨退職に関する申し出が出されたということを耳にいたしましたので、そのことについて一般質問で明らかにできればと思ったんですけれども、受け取っていないという回答、それからお答えすることはできませんという回答をいただきまして、この議会の大切な本会議の場ではこの問題について納得のできるやりとりができなかったと感じております。
14番(近藤昇一君)
つまり、当該人のお話のみですか。客観的な何か事実が示されてないような、私、気がしてるんです。その点はいかがなんでしょう。
11番(横山すみ子君)
直接担当職員に確認したほうがよかったかもしれませんけれども、本会議上に出ておられるのはその責任者である総務課長でありまして、もし出されていれば当然総務課長が御存じであるはずと思っております。間接的には確認をしております。
14番(近藤昇一君)
やっぱり100条となると、よく言われる伝家の宝刀なんでね、それなりに議会としても重さを持たせなければいけないと思ってますけども、その当該人のお話だけで、先般の質問を聞いてると総務課長はこれを否定している。部長も町長も否定している。すると、当該人の発言だけで100条の調査特別委員会をつくるというのはいかがなもんかと私は思うんですけども、その客観的な事実、証拠みたいなものあればね、これは当然私もやるべきだと思うんですけども、今の提案の理由がないんですけども、その辺の客観的な事実というのは何か明らかになるものありますか。
11番(横山すみ子君)
当事者をこの委員会に招致していただければ、そのやりとりの中で確実に提出されたということが明確になると確信しております。
議長(金崎ひさ君)
ほかに。
4番(守屋亘弘君)
それと肝心な点なんですけども、近藤昇一議員の質問と同様ではないんですが、提案理由の中で公平・公正な取り扱いがなされていなかった疑いが払拭できない、当の御本人もそう考えておられるということなんでしょうか。
11番(横山すみ子君)
はい、そのように感じます。
議長(金崎ひさ君)
ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて御質疑を終了いたします。
これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。
14番(近藤昇一君)
14番近藤です。私は日本共産党を代表して、ただいま提出されております勧奨退職の取り扱いにかかわる調査に関する決議案に対して反対の立場から討論に参加いたします。
先ほども質疑の中で述べましたけども、100条調査というのは議会においては伝家の宝刀と言われているものであって、それだけかなり重要な重さを持たせなければならないと考えております。しかしながら、先ほどの提案説明の中では疑いが払拭できないというのを、その疑いが結局はその当該者である退職された本人からの聞き取りであろうと考えております。(私語あり)だから、そういう形での、もっと具体的な形での証拠が示されれば私どももこれに当然のことながら同意しなければならないと考えておりますけども、(私語あり)今の現時点でこれについて100条調査をして果たしてどこまで突っ込めるのか、もし何も出てこなかった場合にどうするのか。私が一番心配しているのは当該人である者をこの100条の委員会に出席を求めて、なおかつ何も出てこなかった。私はそのことによって当該人、あるいは町の職員も追い込むことになるんではないか、そのことを一番、最も恐れております。であるならば、具体的な証拠を示して、その上で100条を私は提案すべきだと思います。
なおかつ、いろいろ解説書を読んでみました。その中で、いろいろ解釈は確かにあります。しかし、人事権が町長にあるものの中でね、今回の問題については特に要綱行政です。で、地方公務員の給与について100条調査することは、これは可能だそうです。給与についてはね。で、これ給与については条例で可決しますから議会が関与してます。しかしながら、要綱で定められている勧奨問題について果たして議会がどこまで関与できるのか、非常に私も疑問であります。さらに、執行機関への関与になるような100条調査、これについても否定されております。そのような非常にあいまいな形での解釈の中では、より以上明確にその根拠となるものを示さなければならないと思います。よって、私はこの問題については時期尚早ではないかと。改めて明確な証拠、あるいは根拠となるものを示していただいて再提案すべきものと考えております。
以上で討論とさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
3番(待寺真司君)
3番待寺真司です。決議第5号勧奨退職の取り扱いに係る調査に関する決議、賛成者の一人として討論に参加をいたします。
さて、まずは一般論として申し上げさせていただきます。私は議員として自分自身直接当事者やあるいはその関係者、あるいは証言をしていただいた方から知り得た情報と、他方から寄せられる情報との間に大きなそごが生じてしまった場合には、やはりその情報の事実及び真実を明らかにする必要が、そして責務が議員にはあると思っております。
さて、今回の9月30日付で自己都合により退職されました小山元消防長が、その退職に至った経緯の中で多くの議員から疑問が投げかけられました。町が平成22年4月1日施行の葉山町職員の勧奨退職に関する要綱がその条文どおりに運用されたかどうかが非常に不明瞭であると私はその中で感じました。なお、一般質問のやりとりの中でも、5日に提出された自己退職願による小山元消防長の辞職が、その5日後の10日に部長会議で初めて報告されたことにも大変な違和感を感じております。皆様は感じられなかったでしょうか。この町のガバナンスがどうなっているのか、大変不安に思いました。また、長年にわたり町の行政に従事し、命がけで町民の安全・安心を守り、働いてきた職員に対して勧奨退職制度をあっせんしなかったとすれば、それは大変寂しく、全く温かみのない対応であると、本当につらくなってしまいます。長年勤めた職員にとっても、また、すべての職員にとっても、好むと好まざるを選ばず、そのような状況に立たされたときに、今回の一件をこのまま放置することは本要綱第2条の該当者にとって大変不安を覚える事案・事例となってしまうことを私は大いに懸念をしております。
また、町のコンプライアンス、法令遵守の観点からも看過することはできない事案であると思います。先ほど私の一般質問の中で申し上げましたとおり、我が葉山町にブラックボックスをつくってはいけないと強く思います。一つつくってしまえば、それを隠すためにまたブラックボックスが増殖してしまうことを、どうしてもここで防がなくてはなりません。このような、町の危機を回避するために、ぜひ今回の調査を行わせていただきたい。調査を行うためにいろいろな証拠を示せということがございましたが、その証拠がその中で明らかになるようにするのが私は100条調査委員会ではないかというふうに思います。そして、先ほどの討論でもありましたように、憲法を守ることは全国民の責務であると思います、そのとおりです。その解釈も曲げてはいけないと私も思います。今回はたとえ町の要綱であったとしても、町が決めたこと、それに準じて必ず遵守しなければいけないものは当たり前ではありませんか。どうか同僚議員の皆様におかれましては、もう一度お考えをいただき、この決議第5号に御賛同いただくよう心よりお願いを申し上げまして、私の賛成討論といたします。(拍手)
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に反対者の発言を許します。
4番(守屋亘弘君)
本決議案に反対の立場から討論に参加します。4番守屋亘弘です。
率直に申し上げて、私は100条委員会に諮られました。別に恥ずかしいことは全然ない。私は私の信念に基づいて、当時はっきり、平成15年6月12日に、下水道使用料金を払ってないよと。それにもかかわらず、おまえは払ってるんだろうと。払ってる疑いがある。大変失礼じゃないですか。払ってないと言ってるのに、おまえは払ってるんじゃないか、払ってるんじゃないか。本当ですよ。さっきのように、当時の中村常光議長は私に対して払ってる証拠を示せ。払ってないのに払ってる証拠なんか示しようがないじゃないですか。そうでしょう。だから、証拠を出しなさいって当たり前な話ですよ。だって、一般質問する中で証拠を突きつけて、これと違うじゃないかということだって言えるでしょうが。なぜ、ゆえに私の経験からすれば、あの100条委員会で何を得たんですか。私の言ってることが正しかったというだけでしょう。そうでしょう。当時の100条特別委員会の委員長さんよ。私の言うことが正しかったんですよ。何ら調べる必要なかったんですよ。そういう点を考えて、今回何を、ね、意図してるのか。私には全く理解できない。疑いがあるから私も100条特別委員会に諮られたんだけど、私にとっては疑いもへったくれもない。払ってなかったんだから。そういうことでしょう。それで、設置の目的は私が言うとおりだったというだけの話だったじゃないですか。また同じようなことがないように、ね、ぜひそういう観点から考えてください。(拍手)
議長(金崎ひさ君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。ございませんか。
なければ、引き続き原案に反対者の発言を許します。
討論がないようでございますので、これで討論を終結いたします。
これより勧奨退職の取り扱いに係る調査に関する決議(案)を採決いたします。この採決は起立により行います。本決議(案)を原案のとおり決することに賛成者の方の起立を求めます。
(起立少数)
起立5名の少数であります。よって、勧奨退職の取扱いに係る調査に関する決議(案)は否決されました。
議長(金崎ひさ君)
日程第17「閉会中継続審査について」を議題といたします。
お手元に配付してありますとおり、各常任委員会委員長、議会運営委員会委員長及び各特別委員会委員長から、ただいま審査及び調査中の事件につき、閉会中継続審査の申し出がありました。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、各常任委員会委員長、議会運営委員会委員長及び各特別委員会委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。
議長(金崎ひさ君)
日程第18「議員派遣について」を議題といたします。
お諮りいたします。議員派遣については会議規則第128条の規定により、お手元に配付いたしましたとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議員派遣につきましては配付したとおり決定いたしました。
議長(金崎ひさ君)
以上で本定例会の会議に付された案件の審議はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。会期は10月7日まででありますが、会議規則第6条の規定により、本日で閉会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日で閉会することに決定いたしました。これで本日の会議を閉じます。平成25年葉山町議会第3回定例会を閉会いたします。(午後6時45分)
以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。
平成25年10月4日
葉山町議会議長 金崎ひさ
署名議員 待寺真司
署名議員 待寺真司
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更新日:2018年01月31日