葉山町議会 平成24年3月13日

招集年月日

平成24年3月13日(火曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後4時26分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席14名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 鈴木道子 出席
第2番 近藤昇一 出席
第3番 窪田美樹 出席
第4番 守屋亘弘 出席
第5番 田中孝男 出席
第6番 中村文彦 出席
第7番 荒井直彦 出席
第8番 笠原俊一 出席
第9番 土佐洋子 出席
第10番 長塚かおる 出席
第11番 横山すみ子 出席
第12番 金崎ひさ 出席
第13番 待寺真司 出席
第14番 畑中由喜子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 上妻良章
保健福祉部部長 稲山孝之
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 高梨勝
消防長 有馬弘
総務課課長 池田務

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 山本孝幸
次長 廣瀬英之
主事 佐々木周子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第12番 金崎ひさ
第13番 待寺真司

議事日程

第1一般質問


1.近藤昇一

(1)防災対策について

(2)ごみ問題について

(3)汚水処理施設について

(4)逗子駅〜南郷中学校間のバス路線について


2.土佐洋子

(1)町長マニフェストについて


3.中村文彦

(1)山梨町長の公約等について

(2)平成23年度補正予算及び平成24年度予算について

(3)防災について


4.鈴木道子

(1)防災について

(2)公園整備について

(3)読書活動について

(4)地域主権改革関連法について

(5)省エネ対策について


5.荒井直彦

(1)防災について

(2)学校施設整備について

(3)しおさい公園・博物館の現状認識と今後について

(4)新桜山トンネルの工事の終結とその告知方法、三浦半島中央道路の進捗状況、並びに県道311線の南郷交差点渋滞について

議事の経過

議長(畑中由喜子君)

おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本日の会議を再開いたします。(午前10時00分)

議長(畑中由喜子君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、2番近藤昇一議員、登壇願います。

2番(近藤昇一君)

2番近藤です。4項目にわたりまして質問をさせていただきたいと思います。
まず第1に、防災対策についてであります。昨年3月11日の東日本大震災と原発事故から1年が経過しました。改めて犠牲になられた方々とその御家族、関係者に深い哀悼の気持ちを表明します。そしてすべての被災者、とりわけ今なお避難生活を強いられてる方々に心からのお見舞いを申し上げます。
未曾有の大災害から被災者の生活となりわいを再建し、被災地の復興を果たすこと、原発事故の被害から国民の暮らしと健康を守ることは、日本の政治に課せられた最重要、最優先の課題であります。しかし、被災地での懸命の努力にもかかわらず、生活となりわいの再建は遅々として進んでいません。政府の取り組みが余りにも遅く、その規模も小さい上、政府が復興策のさまざまな分野に競争力や規模などの条件をつけ、上から選別し切り捨てる施策を持ち込んでいることが大きな障害となっております。私たちは、選別と切り捨ての復興ではなく、すべての被災者の生活となりわいの再建を支援し、地域社会全体を再建する復興を求め、大災害から1年という節目に当たって、すべての被災者の方々が安心して住み続けられるふるさとを取り戻すまで力を合わせて奮闘する決意であります。
この震災を通して地方自治体にも改めて防災、安全のまちづくりをどう進めるかが問われております。防災、安全のまちづくりについての基本的な考え方は、災害の発生を最小限に抑え被害の拡大を防止するということであります。自然現象の地震と、それを契機に発生する災害の多くは人災と言われています。阪神・淡路大震災では、密集市街地の老朽木造住宅の倒壊による圧死で多くの高齢者が犠牲となりましたが、このような市街地を放置してきた結果が悲劇を生み出したと言えます。これらを教訓として、葉山町における防災対策の一端について伺います。
まず、公共施設の耐震化の状況についてであります。公共施設については、災害時には、学校は避難所として活用され、庁舎は被害情報収集や災害対策指示などが行われるなど応急活動の拠点として活用されます。このため、平常時の利用者の安全確保だけでなく災害時の拠点施設としての機能確保の観点からも、公共建築物の耐震性確保が求められています。大震災が発生した場合の人的被害及び経済被害を軽減させるため、昭和56年以前の旧耐震基準で建築された建築物の耐震化を促進していますが、町が所有する施設の耐震化について何年までに100%とする計画となっているのか、伺います。
また、多くの自治体では、昨年の3.11を教訓として民間住宅の耐震化を進めるために補助制度の新設、拡充策を進めております。そして今現在耐震改修に対する補助制度を持たない自治体は、神奈川県下で葉山町を初め5自治体のみとなっています。ちなみに近隣では、三浦市は30万、横須賀市は100万、逗子市は50万、鎌倉市50万となっております。葉山町は平成21年度にこの制度を廃止しています。まさに時代に逆行しているのではないでしょうか。このことについて町長の所見を伺います。
第2に、ごみ問題についてであります。まず、資源化・減量化に向けた取り組みについて伺います。ごみ問題解決の道は、大量消費、大量廃棄の社会構造の改革と国による拡大生産者責任の制度化にあります。しかし、ごみ問題の解決は待ったなしの課題です。地方自治体と住民ができる解決への道筋として徹底した資源化・減量化が求められます。平成21年3月に制定された葉山町ごみ処理基本計画では、3点セットと言われている戸別収集、資源化袋、資源ステーションを前提としてごみ焼却量を平成18年度比で平成25年度には50%削減する計画となっていました。しかし、議会は資源化袋を無駄遣いとして条例を否決し、本来昨年7月から始まっていたはずの3点セットによる減量化も進んでいないのが現状です。新町長は、戸別収集、資源ステーションの2点セットで収集ベースでの可燃ごみ量を平成22年度比で平成27年度までに30%との目標を掲げていますが、なぜ処理ベースのごみ処理基本計画に対してあえて収集ベースでの目標にしたのか、そのことにより減量目標の比較をわかりにくくしているように思えます。ごみ処理基本計画は、先進事例などを参考とした目標値となっておりますが、町長はほぼ同じ減量目標と言っておりますが、その根拠を住民の協力に求めていますが、その根拠が不透明であり具体性に欠けております。私どもは3点セットによる最大限の減量を行い、なおかつ最終的には自己完結型のごみ処理方法を目指すべきであると考えますが、仮に2点セットで行わざるを得ないとすれば、より具体的、現実的な減量目標としてそれを確実に実行しながら新たな方策を模索すべきであると考えますが、町長の所見を伺っておきます。
次に、ダイオキシン問題の決着についてであります。平成22年10月14日に清掃センターから採取した排水から基準値を超えるダイオキシンが検出され、平成22年11月25日、焼却炉を停止し、原因究明が行われてきました。その結果、平成23年9月30日、排水が灰の貯留施設等で灰に触れた後に放流に至ったことが原因であると特定し神奈川県へ報告しております。この間、新たな事実として、ダイオキシン対策工事に際し、平成13年12月17日のごみ問題特別委員会において、水処理施設からの処理水について、「活性炭を通した上で放流水は今度の場合には蒸発式でございますので、放流というか外に水が出ることがありません」と言い切っております。排ガス冷却塔に再利用するとの議会への説明にもかかわらず、設置直後から処理水の再利用を行ったところ、噴射ノズルでの詰まりが発生するため、水の再利用を断念し、処理水を場外へ排出しておりました。そのことを県にも議会にも報告されずに、平成19年に神奈川県横須賀三浦地域県政総合センターの立入調査において処理水が場外へ排出されていることが発覚し、排出水のダイオキシン調査が義務づけられ、今回の基準値オーバーが明らかになりました。平成19年に神奈川県の立入調査がなければ、いまだに基準値オーバーのダイオキシンをたれ流していたことも考えられるものであり、重大問題ではないでしょうか。今回の基準値オーバーもこのこととの因果関係はないのか、設置業者の責任は追及されたのか、なぜ議会に平成22年11月の全員協議会まで何ら報告がなされなかったのか。そこには葉山町の隠ぺい体質がいまだに横たわっているものであり、これを改めさせるためにも今回の事件の原因究明と責任問題の所在を明らかにする必要があるものと考えますが、町長の所見を行います。
第3に、汚水処理施設についてであります。まずし尿処理施設について伺います。葉山町のし尿処理施設につきましては、かつて横須賀から船で海洋投棄を行っておりましたが、横須賀市民からの抗議を受け、独自に処理を行わなければならなくなり、昭和59年からし尿を焼却することを選び、平成20年度末まで続いておりました。この間、地球温暖化対策に逆行する施設であることが議会の中で議論もされ、下水道終末処理場での処理を目指して処理施設の計画が示されましたが、不十分な調査のもとでの提案であり、議案の撤回という醜態を演じました。さきの教育民生常任委員会での報告もありましたが、改めてこの施設のことについて伺っておきます。
次に、下水道事業と合併浄化槽事業の一元化について伺います。葉山町の公共下水道は、平成3年度に全体計画約620ヘクタールの基本計画を策定し、その後市街化区域約513ヘクタールの都市計画決定を経て事業着手しています。私たちは、市街化調整区域については合併浄化槽を推進すべきであることを求めてきました。その根拠として、実績値における経済比較を行った場合の経費削減、当面市街化調整区域まで環境整備が行われず環境負荷に対する対策、市街化調整区域ゆえに都市計画税を徴収していないがために、今後想定される受益者負担金の賦課を考えると個人負担の軽減にもつながることなどが挙げられます。そして山梨町長は、マニフェストで「下水道整備を現行の都市計画決定区域にとどめ、市街化調整区域には市町村設置型の合併浄化槽の導入を推進します」と述べていますが、汚水処理施設として統合して扱うことで町民も職員も生活環境改善の意識を持つことができると思います。広島市では、行政と住民をあわせた総費用、建設費、維持費を比較した上で合併浄化槽をすべて市設置型とするなど、費用を最小化できる整備計画が地域ごとで試算を行い決定されました。さらに会計方式も統合し、行政組織も一元化され、下水道条例の定義に各種汚水事業を下水道の概念に含めて、その実施のための行政組織も一元化されています。先駆的事例を参考に下水道事業と合併浄化槽の一元化についての町長の所見を伺います。
最後に、バス運行にかかわる諸問題について伺っておきます。平成21年4月、長柄地区に川久保バス停が新設されました。しかし、地元住民の利便に供されておりませんでした。私は地元住民の方たちの落胆に胸を痛めました。それから毎定例会ごとにこの問題を議会で取り上げ、住民の皆さんと町職員の皆さんの努力によって、23年4月、新設バス路線として逗子駅-南郷中学校間が開通しました。このことは大いに評価されるものでありますが、逗子駅行き始発が7時19分、終バスが逗子駅発午後5時40分であることや、昼間の本数の問題など解決しなければならない課題も残されております。ちなみに葉桜の始発時間は午前6時、イトーピア中央公園の始発時間は6時20分です。これらの課題に対してどのように取り組んでいかれるのか、伺っておきます。
以上をもちまして第1回目の質問とさせていただきます。御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

2番近藤昇一議員の御質問に順次お答えをしてまいりたいと思います。
公共施設の耐震化の状況についてとのお尋ねでございますが、葉山町の主な公共施設は、ほぼ昭和56年の新耐震基準に基づき建設されています。防災対策の観点から一時避難場所に指定されている公共施設の中で耐震化がされていない建物は、堀内町民いこいの家、一色町民いこいの家でありますが、これ等につきましては、町に寄附された木造建物で老朽化も進んでいることから、今後耐震性の確保について検討をしてまいります。
すみません、少々お待ちください。
なお、学校施設につきましては、児童・生徒の利用する校舎及び屋内運動場の耐震化は既に完了をしております。
次に、民間住宅耐震化計画達成と耐震化工事補助制度についてのお尋ねですが、葉山町耐震促進計画は、平成20年5月に策定し、平成27年までに9割の目標を国の基本方針に即して定めているところです。促進の施策として、町では建物の所有者の方にその耐震性を知っていただくよう意識啓発の推進を図り、耐震診断等にかかる負担軽減のため、支援として国・県の交付金等を活用し、補助を実施しております。また、副次的効果の高い約300戸を選定し、戸別訪問やポスティングにより無料相談会への積極的な参加や簡易診断の受診を促しており、来年度も再度行う予定です。平成9年度からの実績といたしましては、相談会280件、診断に加え改修工事の補助を行ったものが10件という状況でした。計画策定後、本計画に基づいて相談会と耐震診断を重点的に進めてまいりましたが、計画で策定した300件のうち相談会参加者は9件でした。耐震改修促進計画はPDCA、計画・実行・評価・改善のうち、現在評価の段階に入ると考えておりますので、平成27年までに国の目標値9割、4,131戸の耐震化に向け、相談会などの自宅の状況を知っていただく耐震診断が重要であることに変わりはありませんが、これらの実績を精査し、検証しつつ補強工事費の補助を含めた必要な見直しを視野に入れ計画推進に努めてまいりたいと考えております。
次に2項目目、ごみ問題についての1点目、資源化・減量化に向けた取り組みについてとのお尋ねですが、私の任期中であります4年間で住民の皆様の御協力のもと、燃やすごみを平成22年度比30%の減量を達成してまいりたいと考えております。その取り組みといたしまして、燃やすごみなどの戸別収集や資源ステーションを導入し、資源化・減量化を図っていく考えでございますが、その実施に向けた具体的な方策を現在クリーンセンターの現場職員を中心に検討しているところでございます。
ごみ問題についての2点目、ダイオキシン問題の決着についてのお尋ねですが、平成22年11月25日からの焼却炉停止後、ダイオキシン類基準値超過の原因究明調査を行った結果、灰に触れた汚水が水処理施設に流入した可能性が高いことが判明いたしました。このことを確認するため、クリーンセンター場内の側溝、桝、水処理施設等の汚泥引き抜きや清掃を行い、その後、ダイオキシン類の測定分析を平成23年6月、7月及び8月の3回実施し、測定結果は基準値を大きく下回ったことを確認いたしました。これらのことにより、排水が灰の貯留施設等で灰に触れた後に放流に至ったことが原因であると特定し、平成23年9月30日に神奈川県へ報告をしております。その後、昨年10月、12月及び本年2月に安全確認のためダイオキシン類の測定分析を行い、報告を受けた測定結果では基準値を大きく下回っております。
次に、3項目目の汚水処理施設についての1点目、し尿処理施設についてとのお尋ねですが、し尿等下水道投入施設につきましては、これまでMICS事業導入の可能性につきまして調査検討を進めてまいりましたが、現在検討している施設内容ではMICS事業には該当しないことから、目的外使用承認による投入施設設置で調整を進めております。なお、投入施設設置場所及び施設内容につきましては、これまで御説明してまいりましたものと変更はございません。いずれにいたしましても可能な限り建設コストを抑制し、効率的なし尿投入施設の実現に努めてまいります。
下水道事業と合併処理浄化槽事業の一元化についてというお尋ねですが、下水道と合併浄化槽につきましては、マニフェストに掲げさせていただきましたとおり、下水道整備は市街化区域に相当する513ヘクタールとし、市街化調整区域には合併浄化槽の導入を推進していきたいと考えております。マニフェスト実現に向け所信表明で申し上げましたが、本年6月には市街化区域に相当する513ヘクタールに縮小する計画変更のプロセスを策定し、進めてまいります。また、市街化調整区域における合併浄化槽の導入推進についても検討していかなければならないものと考えております。いずれにしましても、いかにして効率的に水環境の向上を図るかを最大の目標として取り組んでいかなければならないものと考えておりますので、御指摘のような下水道事業と合併処理浄化槽事業の一元化についても選択肢の一つとして検討していきたいと考えております。
次に、逗子駅-南郷中学校間のバス路線について、バス運行に係る諸問題についてとのお尋ねでありますが、逗子駅-南郷中学校間のバス路線については、南郷中学校への通学や南郷上ノ山公園の利用者あるいは沿線の住民にとって重要な路線であると認識しております。この路線は、平成23年の4月より現在の形で運営されており、それ以前では通学のバスとしての位置づけでした。現在のバス路線は、始発の時間帯や昼間の本数等で住民の方にとっては十分満足できるものではないものの、一定の利便性は高まったものと考えております。今後も運営主体であります京浜急行バス株式会社に対し、住民の方がより利用しやすい形態となるよう増発等のお願いはしていきたいと考えております。
以上で第1回目の答弁を終わります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

2番(近藤昇一君)

ありがとうございます。まず、公共施設についてでありますけども、先ほどの答弁の中で町民いこいの家、この2棟がまだできてないという話なんですけども、それ以外、いわゆる町有施設として町民が入る、あるいは職員も含めてね、人が立入禁止になっているような場所は除きまして、入る可能性のある施設というのはほかにまだあるんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

町内全体の公共施設の維持管理という立場でお答えをさせていただきますけれども、物置等も含めましてですね、物置等も含めますとトータルでは施設管理、137ぐらいトータルで施設はございます。その中でですね、今、近藤議員おっしゃいました2棟以外に公衆便所でありますとかそういったものまで含めて27施設がまだ未確認、あるいは耐震性が今のところ認められないというところでございます。

2番(近藤昇一君)

それは学校施設は入ってない。

総務部部長(上妻良章君)

詳しくは教育委員会のほうだと思いますけれども、今、私のほうでつかんでおる中ではですね、プール等の更衣室でありますとかそういうところに関しましては、平屋等もございますのでそういった確認はなされていないという状況はございます。

2番(近藤昇一君)

学校施設も含めてこちらで聞いていいのかどうかわからないんですけども、やはり町民が入る、あるいは学校施設であれば子供が入る可能性のあるところ、平屋であってもそれがもし倒壊すればその下敷きになる可能性がある。プールの更衣室を使っているときには絶対地震は起きませんよというような話は聞いたことがないのでね、そういう面では、ただ単にその計画に載ってる施設云々だけではなくて、すべての町有施設、まず調べるべきではないか、調べてその耐震化を促進していくべきではないかなと思うんですけども、その点はいかがでしょう。まず町長に伺っておきます。

町長(山梨崇仁君)

使用頻度等、季節によってその頻度が大分変わってくるものもありますので、優先順位づけをまずさせていただいた上で、新館から入っていくべきだというふうには考えております。

2番(近藤昇一君)

当然優先順位はあると思うんですけどね。じゃあ最終的に町が責任を持ってる施設、すべてこれで一定の基準はもう達してるよという計画があってもしかりだと思うんですよ。今、葉山町が持ってるのは、耐震改修促進計画では明確な予定は書き込まれてないと、いわゆる後年度診断予定とかね、あるいは、そういうような形でしか、いつまでにこれをやるんだよというような計画にはなってないんですけども、その点、いわゆる葉山が責任、町が責任を持つ建築物であって、それはすべて一定の基準はもう達する、そういうような計画、いつごろまでにというのは、もしあればお知らせ願いたいと思うんですけど。

町長(山梨崇仁君)

現在総括質問でも幾つか御質問をいただきました公共施設そのものの長寿命化並びにメンテナンスについての計画も立てなければというふうに考えております。それと並行して耐震についても考えてまいりたいというふうには思っておりますが、現状ここでそれをいつまでに直していくのかということの期限は定めておりませんので、それについても可能な限り定めていけるようには御意見として承ってまいりたいと思います。

2番(近藤昇一君)

それを、そういう計画をいつごろまでにつくるのかというところをやっぱり明確にしてもらいたいなと思うんですよ。この間の総括でも私いろいろ言いましたけども、やっぱりいろんなことが見える町政にしていきたいなと、後々聞きますけども、もう隠すことのない町政というのを私、目指してもらいたいなと思うので、計画としてはいつごろまでにそういう計画をつくりたいと。またその計画が実現できるかどうかはね、また総括が必要があると思いますけども、その点いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

大変恐縮なんですが、その施設整備、再整備についての判断基準であったりとか、耐震化を含めて技術的にどのぐらいの時間を要するのかということについても現状ではお答えできかねますもので、現状ではなるべく早期に行ってまいりたいというお答えまでにとどめたいと思います。

2番(近藤昇一君)

ぜひね、それ、そういうことも一定のめどが立った段階での議会への報告というのも、ぜひお願いしたいと思います。これは要望しておきます。
それと、次にその民間住宅の件なんですけども、先ほどちょっと聞き逃したのかどうかわからないんですけども、この耐震化計画、促進計画では、民間の木造住宅の耐震相談、耐震診断について、いわゆる簡易診断、平成9年から20年まで120件というふうになってるんですけど、相談会が9年からの実績として280件と言われたような気がしたんですけど、この計画の中で、計画は20年までになってますので、その後、21年から23年まで、その3年のうちにやられたのは、相談を受けたのは9件ということでよろしいんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

今、近藤議員の御質問なんですが、その300件、抽出した300件のうちの9件という意味でございます。

2番(近藤昇一君)

これは、いわゆる簡易診断ということでいいんですね、まず第1回目のね。そうすると、この診断は300件以外は受け付けないよという形でやった診断ですか。

都市経済部部長(吉田仁君)

そうではございません。

2番(近藤昇一君)

職員の皆さんのね、努力、この300件、いわゆる絞り込んでそこを特に重点的にやられてポスティングまでやってるというような話で、その努力は多とするんですけども、いわゆる平成9年から20年までの間、年平均でもって15件あるんですよね。だけど21年から、21、22、23、3年間で年平均3件に落ちてしまってると、診断が。ここをどのように総括するのかというのも私、年間15、平均で15件あったのが3件に落ち込んでしまった。ここをどう総括するかなんですけどね。その点どのようにお考えだったのか。

都市経済部部長(吉田仁君)

近藤議員おっしゃることもですね、私たちもよく理解はできるんですけども、その数字の話をさせてちょっといただきますと、計画策定後ですね、3年間で相談件数が83件ございまして、そのうち簡易診断まで行っていただいた町民の方が50件、そのうちの50件のうちの一般診断が10件ということになってございまして、その平成9年から今年度まで、現在までその相談会と診断件数は全体で527件ございました。そのうちの耐震補強工事まで行っていただいた方が10件というところでして、先ほど町長が答弁にございましたように、この数字で評価をしていきたい。それを今後に生かしていきたいというところに今来てるんじゃないかと私たちは考えています。

2番(近藤昇一君)

すいません、21年から23年までが83件相談があったということでいいんですか。先ほどは9件という、計画で策定した300件で9件。全体ではどうなんですか。年度数でやったらどうなります。もう一度、すいません、数字を。

都市経済部部長(吉田仁君)

近藤議員がおっしゃってる9件というのは、地域防災計画にあります緊急用の道路ですとか、密集地ですとかの300件を抽出した中の9件でございまして、私が先ほど申し上げたのを年度ごとで申し上げますと、21年度は相談会に27件の参加がございました。22年度については15件、23年度については41件という数字で、合計で83件ということでございます。

2番(近藤昇一君)

それでその簡易診断を受けたのは、わかりますか、今の数字でいくと。

都市経済部部長(吉田仁君)

簡易診断につきましても21年度が25件、22年度が5件、23年度が20件、合計50件でございます。

2番(近藤昇一君)

その中で今、部長のほうからもこれから検討しなきゃならない、先ほど町長の答弁の中でも補強工事の工事費の補助も含めた形で検討するということなんですけど、なぜね、私、本当にこの診断…いやいやいや、昨年の3.11を経験していながらね、その直後にほかの自治体ではどんどんどんどんこれを拡充してるわけですよ、補助金を引き上げたり、なかったところは新たにね、その制度をつくる。先ほど言ったように神奈川新聞にも報道されてますよね、葉山町を含めて5自治体がそれを持ってないと。葉山町は持ってたんですよ。それをなぜなくしたのかということなんですね。実際にその21年度になくなるよと、21年度の1月までに診断を受けてればまだやってもいいけども、それ以降はだめだよという話になって、実際にやろうと思ったら、大工さんに聞いたら、いや、もう来年度からその制度はなくなるよと言われて、あきらめてる人もいるんですよ。私、町に問い合わせたのかと思ったら、じゃなくて大工さんからそういう話聞いちゃったと、だからもうあきらめたと、診断したって直せないんじゃどうしようもないよという話になってるんですよ。
そういう面で、もう常々言ってるんですけど、一つの導入策なんですよね。ここまで町は面倒見るよ。それも30万でしょう、県下で最低の線なんですよ。先ほど紹介しましたように、三浦では30万です。逗子では50万、鎌倉も50万、横須賀では100万、もっと大きなところは、横浜市では200万以上のお金を出してるんですよ。ですから横浜ではこの耐震化の工事がどんどん進んでると。やっぱりこの制度のよしあしでもってその耐震化率が上がってきてるんだと。ましてや葉山、この間もね、耐震化率27年まで90%というような目標を立ててるわけですからね、どうやったらその目標を達成できるか、これだけの努力をしたけども達成できなかったというんならいいんですけども、制度はなくすわ、金額は低いわ、それで到達できませんでした、こんな数字は最初から高かったんだから無理な話です、そんな話は通用しませんよ。本当に300件を絞り込んでやった努力は認めますけどね、実際にはその耐震化の進捗率、進まない。で、制度はなくす。じゃあ自治体としての役割はどうなんだ、本当に危機管理を持ってるのか、3.11を経験してね、私そう思うんですよ。ですから、この、今、先ほど計画実行云々ということで評価の段階だという話もしたんですけども、いつまでにその評価からその改善に向けたね、形があらわれてくるのか、その点を伺っておきたいんですけど。

町長(山梨崇仁君)

実際に昨年度、今年度も予定はしておりますが、職員が地道にですね、その診断に来てほしいということで、ロードサイド、地域防災計画上のロードサイドに抽出をして重点的に行っているわけですけども、近藤議員がおっしゃるとおり、その出口施策がない中ではやはり難しいんではないかという議論も中でさせていただきました。本年度からその実際の耐震の補強工事についての予算の計上も考えていかなければならないというふうに目下検討を進めているところでありますので、一連の入口から出口まで町が担保した中で改めて耐震について町民の皆様に考えてもらいたいと、そういった姿勢を示していくべきだというふうには考えております。

2番(近藤昇一君)

やっとね、少し光明が見えてきたのかなと。前町長のときに何度言っても検討します、検討しますで何もやらなかったというのがね。6月の補正予算、どのようになっていくのか、期待しておきますけども、ただ言えることは、先ほども言いましたように、他の自治体はこの制度をどんどん拡充してきてると、その上で耐震化率を上げていってるというのを考えた場合に、現状…現状というか、21年までやってた制度だけで私はいいとは思いませんので、ぜひそれを上回るね、制度を期待したいと思います。実際その制度が活用されなくても、私は誘導策になると思ってます。その誘導策として、実際に例えば生け垣の問題ね、あれはたしか23年、22年かな、1件も利用者はなかったんですよ。ないけど残ってるわけですね。だから利用者がないからやめるということじゃなくて、町はその、やっぱり防災の観点からも景観の観点からも生け垣を推奨しているんだ、だからこの制度は残してるんだよということなんですよ。だけどこの耐震工事だけはね、なくしてしまうと、耐震化率を向上させるための計画を持っていながらなくしてしまうという、こういう矛盾した町政を行ってきたわけです。ぜひこれは改めてもらって、よりよい制度になっていくだろうということを期待しておきます。
次のごみの問題ですけども、ものすごく私気になるのはね、マニフェスト、所信表明でしたかね、やっぱり住民の皆さんの協力によりというところに、確かに協力は求めなければなりません。だけど、町長自身は30%、27年度までに30%という目標を掲げて、これが葉山町のごみ処理基本計画、今現在ある計画と大体同じレベルだというふうに考えておられるようですけども、その根拠としては住民の皆さんの協力なんですよね。少なくともこのごみ処理基本計画では3つのアイテムを使って減らすと、その上で先進事例も含めてこういう目標が出てきてると。しかし、町長はその1つのアイテムを捨てて、なおかつ同じレベルにするのには住民の協力という根拠なんだけども、果たしてそれが、それが本当にね、できるのかどうか。その根拠がそこにしかないんだけども、それで本当にできると思われるのかどうか、その点をまず伺っておきます。

町長(山梨崇仁君)

ごみ処理基本計画については、指定袋ということを明記をしておりますが、私自身、指定袋を今捨ててというふうにおっしゃいましたが、別に捨てているつもりはありません。あくまでまずは2点の方法でやるということを重ね重ね申し上げているところでありまして、町民の皆様の御協力を得て2点の方法、2点セットという言い方は変ですけども、方法でやっていければというふうに考えているということを何度も申し上げております。

2番(近藤昇一君)

でも、まあ、それはどこでどうなるのかというのがね、わからないわけですよ。私は、もう正直にね、2点、2つのアイテムでやるんだから、減量目標はこういう数字にならざるを得ないというところをはっきりと私は示したほうがいいし、その減量目標でもって町民もね、議会もだめだと言うのであればまた新たなね、アイテムを導入するか。減量袋を町は…町じゃない、議会はだめだというような大勢みたいですからね、だったらじゃあほかのアイテムを見つけるしかないのかなという私は思いを持ってるんですよ。あえてその、無理にね、住民の協力が前提として同じ目標値、掲げるというのが、私は非常に危険だなと思うんですよ。結局その目標を達成しなかったら、じゃあ住民の協力が足りなかったという形になるわけですよね。この間の所信表明でしたか、私の前回の総括かな、クリーンセンターの職員ともよく話しているんだと。じゃあこのクリーンセンターが協力しなかったから目標値を達成しなかったよという形にならざるを得ないと。そこのところをもっとシビアにね、アイテムが2つに減ったんだからこういう目標値ですと正直に私は言って、町民にもそのことを問いかける。そのことで、いや、我々もっと協力するよと言えば目標値が上がってくるだろうし、その目標値をクリアすることによって住民も達成感を持つんですよ。高い目標を持ったからって、それを達成できなかったら徒労感だけに終わってしまうんですよ。そこのところをはっきりして私はやったほうがいいかなと思うんですけども、その点、いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

葉山町には一色台と牛ヶ谷という2つのモデル地区があった中で、今はもうモデルというか、それを私は一つの経験としてですね、葉山町町民の皆様がやっていただけるだろうと、そういう信じてる気持ちで、指定袋といったコストをかけずにできるというふうに踏んで今回30%という数字、従来の計画と同じ数字ですけれども、それでも半減という従来の目標と変わらないことを考えると、しっかりと取り組まなきゃならないという心を新たにして考えているところであります。別に指定袋だったりとか、その他の方策がさまざま全国各地で行われていることも存じておりますので、決して、ではすぐにできなかったから有料化なんだとかですね、できなかったからこうなんだという話をするつもりは全くありません。やはり2点でしっかりと取り組むことをまず第一のスタートとして、そのために何をすべきかということを全力で考えていく、そういった体制をまずは町役場のほうとしてもしっかりとお示しをして、皆様に御協力を仰いでいきたいという考えでおります。

2番(近藤昇一君)

私自身もね、クリーンセンターの現場職員とね、話し合って、この間のごみ特でしたっけ、これまで5回か、そのぐらい話し合ってるということを伺っていますので、新たなその取り組みとして大いに評価したいと思うし、藤沢市の例を見れば、現業の職員がね、あの計画をつくり上げた、戸別収集の計画をつくり上げたということをやっぱり先進事例としてありますので、葉山でもそのように形ができれば私も一番いいなと思ってる。ただ、言えることは、もし、もしこの目標が達成できなくてもね、職員のせいや町民のせいには私はしてほしくないと。それは目標を立てた人間、人がね、結局その根拠があいまいだったということをやっぱり自己評価…自己分析、私はすべきだと思うし、そういうことをまずこのことについては申し上げておきます。
それともう一つには、ごみの問題ではね、かつてごみ特かな、ごみ特だったと思いますけども、職員も将来的には自己完結型を目指すんだと。私も葉山町のごみすべてがね、自己完結型にできるとは思いません。しかし今、葉山ではすべてのごみが町外でもって処理してもらってると、そういう事態というのは、私決して正しくないと思うんです。みずからの地域で、できるだけみずからのごみは処理する。そういうことを考えた場合に、すべてを自己完結型とは言いませんけども、これからのその自己完結型を目指していくという。聞くところによるとゼロ・ウェイストの先陣を切った上勝ですか、ここもやはりすべてごみを今外に出してる。今現在自己完結を目指してるんだと、いろいろ研究してるということも聞いております。そういう面で今のままいけばすべてが外部、近隣自治体との協力、私もこれも相手方によってはすべて否定するものではありませんけども、今現在は民間に委託してそれでよしとしてる、この体制というのは私、正しくないと思うんですよ。葉山町の中に民間の処理場がある。そこで燃やしてもらってるというのであれば、まだ私も一定の理解は示します。しかし、他の自治体の民間の処理場でもって燃やしてもらってる。そこに住む住民の思いはどうなんでしょう。住民は一生懸命ごみを減らしてます。しかし、よその町からあそこの民間の業者のところにごみが来てる、あそこで燃やしてるよと。もしそれが葉山の町の中でやられた場合に、住民はどう思うでしょう。そのことを考えたらね、やはり将来的には自己完結を目指すべきだと私も思います。現に私どもは最終処分として草津に今焼却灰等を持って行ってますけども、あそこに決めるときに地元の人たちと話し合いしました。地元の議員も含めて。そのときに何年までって決めてくれないかと。今拒否するつもりはないけども、そのめどをぜひ立ててほしいという言葉を聞いてきました。やはりどこの自治体でも私はそういう思いはあると思いますよ。そうした場合に、葉山でその責任をどうとるのかというのを考えたら、すべてを外に出して、それで葉山の中からなくなればいいって私は思っておりませんので、一定の部分でのその自己完結型、目指すべきだと思いますけども、いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

自己完結がその葉山町という町域の中で終わるという考え方であれば、私の今描く中にはそういった構想は持ち合わせてはおりません。ただ、葉山町を含むこの三浦半島、地域でですね、そういった自己完結を図っていければというふうに広く考えていけば、そういった方法も考えるべきではないかなと。そういった意味を含めて地域の自治体との連携、パートナーシップを各事業ごとに持ち合わせていきたいと。一方で、やはり葉山町にもそのときには、例えば何かのごみ関係のものを受け入れるとかですね、町ができることがあれば、できるところまで努力をしていくということをしっかりと図っていかなければお互いの協調関係は生まれないと考えておりますので、そういった視点で将来的なごみ処理についての安定性を確保していきたいと思っております。

2番(近藤昇一君)

その前提としてはね、やっぱり徹底したその減量、資源化が必要だと思います。その上での自己完結型を目指していく。特にその処理技術もね、の進歩というものも期待しながら私は研究は進めていくべきだと私は思ってます。
次に、そのダイオキシン問題の決着についてですけども、これはもう決着がついたというふうにお考えでしょうか。これ、私は重大問題だと思ってるんですよ。というのは、本来流れてない、流してはいけないところに流してしまって、そこからダイオキシンが出てしまったわけでしょう。我々の説明の中では、処理場内の水はすべていわゆる車を洗った水とか台所の水とかトイレの水、それから、何ですか、焼却灰を湿らせた水の余りとか、すべてが一度処理水の中に入るんだと、処理槽に。その上で、本来であればその冷却塔で噴射して、すべてそこで蒸発して外に流れないんだと。だけど詰まったから流しちゃったよと。流したらダイオキシン出ちゃったよと。灰に触れて後に放流に至ったことが原因だというその特定しただけで事がそれで済むと思ってるんですか。もう10年も前のことだから、そんなのは今さら聞いてもしょうがないじゃないかって言うかもしれませんけども、私はこれは重大問題だから、今でもこの問題をきちっと解決しておかなければ同じことが起きる、民間会社だったら考えられないですよ。こういうことが原因で、はい、それでもっておしまい。その原因に至ったね、責任とかそういったものをすべてやっぱりきちっと明らかに私はすべきだと思いますよ。いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

そういったダイオキシン類を含んだ水の値が発覚したということで、その焼却炉について大きな不安を抱えているということには紛れもない事実だと思います。ですからその焼却炉が幾ら例えばきれいにされたとはいえ、それを再稼働させることに対する不安は払拭できないと考えており、私は廃炉にすべきという方針を考えております。今後私たちができることは、同じような経緯がまた新たに再発することがないように、再発防止にまず全力を努めていくこと、それが第一義であるというふうに考えております。

2番(近藤昇一君)

再発防止だとかね、焼却炉をとめたからそれでいいんだっていう、私、問題じゃないというふうに言ってるんです。この議会にも、県にも報告しなかった、議会にもね、22年まで報告しなかった、この体質なんですよ。私はこの体質を改めるためにもきちっと、実際その責任追及できないかもしれないです、当時の職員もいなくなってるし。だけど明らかにすべきですよ。どこがどういうふうに間違ってたからこうなってしまったんだと。
例えばですね、入札に問題があったんじゃないのかなというのも一つは気がしてるんですよ。町のね、概算見積もりでは8億7,000万。入札がね、5億3,000万、3億3,000万ですよ、その差が。入札参加企業で最高額が11億2,000万、落札した業者が8億7,000万、その差は5億8,000万ですよ。安く落としたからこれ以上の仕事はできないよという可能性だってあったんですよ。だけど今になったら、もう何もわかりませんということしか答弁返ってこないじゃないですか。実際この入札も問題あったんじゃないか。じゃあ業者に問題がなかったのか、職員に問題がなかったのか、そこのところをきちっと総括しなければ、その体質は私は変わらないと思いますよ。
だから前も総括のときも言ったかもしれませんけども、その責任、今さら責任追及できないかもしれない。でもその責任は明らかにする必要がある。どこに原因かあったのかね。業者に責任があったのかね。業者に責任があったって今さらそんな賠償請求もできないだろうって話になるかもしれないけども、それを明らかにすることによって二度とこういうことを起こさない。下手すればこれ、民間企業だったら社長の首飛びますよ。たれ流しですから。マスコミにも大きく取り上げられてね。だけども町の仕事だから、まあ原因が特定できたんだから、はい、それでおしまいと。で済む問題じゃ私はないと思うんです。こういう事件が明らかになったからこそ、それを明らかにして、すべてを明らかにして、もう二度とこれはやっちゃだめだというふうな教訓にしていく必要があるんじゃないですか。その町のほうで改めてこの問題について調査するおつもりがないかどうか。もうこれでもって決着がついたということでもって幕引きをしちゃうのかどうか、伺っておきます。

町長(山梨崇仁君)

再発防止策として、1つのケーススタディーとしてこういった件をしっかりと把握、調査することは重要なことだとは思います。ただ、何分時間がたっていることでもありますので、文書管理上どこまでの確認ができるのかといったことも改めて確認をした上で、御意見について可能な限り町としての対応を図ってまいりたいというふうには思います。

2番(近藤昇一君)

文書管理上ね、文書は残ってないかもしれない。でも当時の職員はまだ生きてると思いますよ。私は当時の職員のところに行って聞いてくる、聞き取りもする、そのぐらいいのことをしなきゃ私は解決にならないと思うんですよ。決してこれでもって幕引きしちゃいけないと私は思ってます。再確認しておきますけども、処理槽を通った水が、水からダイオキシンが出たという理解でいいんでしょうか。いわゆる灰が水に触れて後に放流に至ったことが原因だという形、いわゆるその水は処理槽を通った水なのかどうか。

生活環境部部長(成島光男君)

処理槽を通過してですね、外に排出した水でございます。

2番(近藤昇一君)

そうすると、やっぱり当初の計画どおりに工事がやられてれば外へは出なかったということですよね。蒸発してなくなるから外に出さないと言ってたんだから。そういう理解でよろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

そのとおりだと思います。

2番(近藤昇一君)

そうすると、やっぱりその当時のその責任というのは出てきますよね。放流しなかったわけだから、当初の計画では。そのことを考えたら、私は過去の職員に、生きてる職員であれば当然聞きに行って、当時どうだったんだろうかという話で、なぜその県にも議会にも報告しなかったんだろうかと。その責任をきちっと明らかにしていく、そのことで私は再発防止できると思いますけど。再度伺っておきますけども、そこまでの調査をやるつもりがあるかどうか。文書管理で文書がなくなったってね、それで済ましたら何だってできちゃいますよ。10年ぐらい黙ってれば、もう後は何も追及されないと。いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

私自身その当時を全く知らない中でこの答弁をするのは大変恐縮でございますが、まずはどういった履歴があったのか確認をさせていただくこと、責任の追及というよりも経緯の確認はせめて行いたいというふうには思います。だだ、一番大事なことは、今の時代といいますか、今の葉山町においては、情報公開の条例も定まっておりまして、何かにつけてしっかりと議事録もとり、メモを残すようにもしておりますので、それを徹底し、今後何かあったときには、つぶさにその経緯と責任の所在を明らかにできるように努めていくということが一番大切だというふうに考えております。

2番(近藤昇一君)

私ね、責任追及とまでは言わないです。責任を明らかにする。追及したって、いない人を追及してもしょうがないんですね。できないわけでしょう。退職された職員に対して、あるいは退職した町長に対して、おまえ責任をとれって言っても不可能なことですから。でも、明らかにすることはできるはずです。それはしなきゃ私はいけないと思います。でなければ本当の問題の解決にはなっていかないと思ってますので、ぜひそのことを。これは一定の期間を置いてまた再度どういう経過になったのか、できればごみ問題特別委員会というのがありますから、そこにその経過についても報告して、委員長の許可を得てね、報告していただければと思いますけども、ぜひそのことはお願いいたします。
それでですね、次の問題に移らせていただきますけども、し尿の投入施設なんですけども、MICS事業に該当しなかったという理由は何でしょう。この間の教育民生でも私ちょっと聞き損なったのかどうか、傍聴してたんですけども。その点、ちょっと伺っておきます。

生活環境部部長(成島光男君)

このMICS事業というものがですね、本来下水道とですね、この合併、し尿処理、これを汚泥とかそういうものをですね、共同して処理する、そういう位置づけのものでございました。私たちが考えていたものは、投入する段階でですね、そのMICS事業に該当しないような形、投入するだけで対応すればですね、MICSという位置づけになるものというふうに思っておりました。県のほうとですね、いろいろお話をさせていただいた中では、やはり汚泥処理の最終的な部分で、下水道のほうとしての対応をとらない限りはMICS事業という形での位置づけにはならない。例えば水、汚泥の含水率を下げるですね、水分を絞るところでそういう機械を更新するとかですね、そういうものがあればMICS事業として成り立つ。ただ、今私たちが考えている部分については、まだ下水道処理の汚泥の絞り込みの機械等に関しましては、十分まだ使える状態でございますので、今新たにそれを設置するということはできませんので、そういう方法では考えてなく、入り口のところに機械を設置して水処理を、下水の処理施設を流していった場合について、一緒に行ってるのでMICSじゃないかというようなことで県のほうに報告させていただいておりました。最終的に県のほうからそういう方法ではMICS事業にはならない、あくまでも補助対象という形でのMICS事業ということでございますので、そういう位置づけにならないということを言われまして、今後はですね、やり方は同じですけども、目的外承認という位置づけでですね、やらさせていただきたいというふうに考えております。

2番(近藤昇一君)

ちょっと時間があれなんですけども、今回の場合ね、目的外使用だった場合にはその補助金は一切出ないという、概算でもって5,000万の事業費ですよね。するとMICSだった場合には交付対象事業で補助金が出ると。ただ、考え方としてね、言われているのは、MICSの場合に特にいろんな施設、処理施設、老朽化して更新しなきゃならない。その場合にそこに投資をするんじゃなくて一緒にできるんだよというような位置づけがあったと思うんですよ。そういう場合に、特にし尿処理施設についてはもうかなりの年数を経過してますから、それも理由の1つになったのではないかなと私は思ってます。
あと、統合についても再質問をちょっとしたかったんですけども、時間もありますので、最後のそのバスの問題についてはね、非常にこれからもその方向で取り組んでいただけるという答弁いただきましたので、以上で質問を終わらせていただきます。

議長(畑中由喜子君)

これにて2番近藤昇一議員の一般質問を終わります。
第2番、9番土佐洋子議員、登壇願います。

9番(土佐洋子君)

9番みんなの葉山土佐洋子でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、1項目5点について質問させていただきます。
町長マニフェストについて、まずは1点目の想定を超えた想定、最優先課題である安全と安心について。東日本大震災から1年が経過いたしました。お亡くなりになられた方々、すべての被災された皆様、今もって避難をされておられる30万人以上の皆様に心からお見舞いを申し上げます。おとといの3月11日、町では町民の皆様に防災意識を高めていただくことを目的とし、防衛大学名誉教授をお招きし、「3.11東日本大震災から学ぶ地域の防災-大災害でも生き残るには何をすべきか」という防災講演会が開かれ、町長も出席されていましたし、同僚議員も多く出席しておりました。いまだ多くの行方不明者の方々がいらっしゃることは悲しい事実でございます。しかしながら、東日本大震災での教訓を生かし、私たちは前へと進まなくてはなりません。町長の考えられています安全・安心な暮らしを守るための最優先課題についてを伺います。
2点目の、行政の情報発信について。特に災害時においては1点目の安全と安心とに大きくかかわってまいります。町長のマニフェストで、「行政の情報発信力は町民とのコミュニケーション力です」とあり、この中に4点のことについて述べられております。これを見ていますと、やはり町でのICT化を進めるべきと思います。ICTとは情報通信に関連する技術の一般の総称でありますが、今まで頻繁に使われてきたITとほぼ同義語です。既に海外ではITよりもICTのほうが名称として通用するようになっているようで、日本でもITにかわる表現として定着しつつあります。町長がどのように情報発信をされていくのを伺います。
3点目、太陽光パネルの町について伺います。マニフェストの中に「太陽光エネルギーを初め、自然エネルギーへの関心が高まっています。神奈川県と協力し太陽光パネルの町を目指します」とありますが、神奈川県の黒岩知事は太陽光発電は創エネ、創エネの「創」は創造の「創」、つくるという字で創エネですけれども、創エネの中心的な役割を担うとともに、神奈川県の導入ポテンシャルとしても約200万戸相当が見込まれることから、この構想を進める中で200万戸分をできる限り早期に達成できるよう、引き続き全力で取り組むこととしますと、知事就任当初の構想から大分下方修正しているものと受け取れます。県の協力なしでは太陽光パネルの町の実現は難しいと思われますが、町長のお考えを伺います。
4点目、副町長の公募について伺います。私は現在不在になっております副町長について、ぜひ早くに任命をするべきと考えております。町長が当選直後の1月11日の新聞に、報道にありました「公募で経営や行政の管理運営に精通された方にお願いしたい、早ければ4月の人事にあわせて出したい」との記事がございましたが、これは既に時間的に無理なことと思います。また、公募をされても人選はとても難しいものと思います。3月ぐらいには条件などを提示して公募をかけたいとのことでしたが、進捗状況を伺います。
5点目、里山・里海という自然財産について伺います。町には山があり、海があります。その山からは森戸川、下山川が相模湾に注がれ、海岸線は南北4キロに及びます。御用邸の町として保養所や別荘などが多くありましたが、今その保養所などが少なくなり、開発が進み、町の様相もどんどん変わり、自然財産というものが失われてしまうのではないかと心配されます。どのようにして自然財産を守っていくのかを伺います。
以上、私の1回目の質問を終わります。どうぞ御答弁よろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

9番土佐洋子議員の御質問に順次お答えさせていただきます。
初めに町長マニフェストについて、想定を超えた想定、最優先課題である安全と安心についてとのお尋ねですが、本年1月の町長選挙の際にマニフェストとして4項目12点を選挙公約として示させていただきました。この中で「安全・安心な暮らしを守ります」として最優先な課題である災害について触れされていただいております。いつ発生するかわからない災害への対策の基本としては、災害時の情報力強化、避難・救助・地域連携の強化、行政の備蓄、体制の強化等を、ふだんからの備えが重要であると考えております。住民の方の生命と財産を守るためマニフェストの実現に向けて努力をしてまいりたいと思っております。
次に、行政の情報発信についてとのお尋ねですが、本年1月に行ったマニフェストの…町長選挙の際のマニフェストとして行政への情報発信について触れさせていただきました。その中で行政の情報発信力は町民とのコミュニケーション力であるとして4点述べさせていただいております。1つ目は情報共有、公開の徹底、2つ目は地域への情報配信のスピードアップ、3つ目は町役場のホームページを全面的に改善、4つ目は情報の連携であります。今後町民の皆様にはこの4点にかかわる部分を具体的にお示しし、町が今何を行い、何を伝えていくのか、地域への情報発信をどのように行うのかを示していきたいと考えております。特に災害時の情報配信は住民の生命にかかる重要な部分でもありますので、最優先に進めてまいりたいと考えております。
次に3点目の太陽光パネルの町についてのお尋ねですが、自然エネルギー利用の普及促進と温室効果ガスの排出削減を目的として、平成21年度から住宅用太陽光発電システムを設置する者に対し、県の補助金とあわせて補助金を交付しております。太陽光発電も含め、自然エネルギーは環境面や安全面においても活用が期待されているところでありますので、私としましても取り組みの研究をしっかりと行い、その進捗について皆様とともに考えてまいりたいと思っております。
次に、副町長の公募についてとのお尋ねですが、副町長は町長を補佐し、町長の命を受け政策及び企画をつかさどり、職員の担任する事務を監督し、町長の職務を代理する旨、地方自治法に規定されている特別職でございます。選任に際しては公募により、広く優秀な人材を求めてまいりたいと考えておりますが、現在はその条件設定等、町としてのニーズについても重要な課題として検討しているところであります。
次に、5点目の里山・里海という自然財産についてのお尋ねですが、別荘地、住宅の町として発展してきた当町は、現在に至るまで落ち着いた魅力ある町並みがつくられ、そこに息づく温かい人々が生き生きと暮らしている町であると自負をしております。それは閑静な市街地を取り込む豊かな山と美しい海や海岸線という、本町が他に誇れる自然財産があるからに相違ありません。これら里山・里海という自然財産の恩恵を今後もさらに受けていくために、自然を守り、手入れをし、活用し、共生していくことが重要です。それは行政だけでできるものではなく、町民や一次産業分野の団体の皆さんなどと協働を進めていかなければならない永続的な活動だと考えております。
以上で第1回目の答弁を終わります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

9番(土佐洋子君)

御答弁ありがとうございます。まず、想定を超えた想定、最優先課題である安全と安心について再質問いたします。災害時の情報力強化、とても大切なことと思います。防災冊子を作成して一元した必要情報を全戸配布とありますけれども、この何日か前の新聞報道で、近隣の自治体でその防災冊子を一軒一軒に合った、そのお宅の必要な情報をその冊子に盛り込んで全戸配布とするというふうなことが載っていたんですけれども、町でもそのような対応ができるのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

申しわけありません、その情報をちょっと今私つかんでございませんので、どういった形の対応ができるかということは、この場でちょっと今お答えしかねるところでございます。

9番(土佐洋子君)

その新聞、私も今持ってなくて、数日前だったと思うんですけども、それ見ていただいて、これから冊子をつくるということですので、町でもできればそういう対応をしていただきたいと思います。ここの安全・安心な暮らしの1番目の、「災害時の情報力強化、聞こえない、知らなかったの解消へ」というふうにありますけども、まず、防災無線問題に取り組むことももちろん重要と思いますけれども、聴覚障害者への対応についてはいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

現状、要援護者プランという形で町が定めを設けまして、地域の方々にいざというときに避難をすることが難しいと想定される方々の支援体制の構築に努めているところでございます。そういった中で、そういったお体の不自由な方という方々についても、事前に情報をいただければその地域の皆様のお力を得て、一時的な避難についてはお力をいただけるんではないかというふうには考えております。

9番(土佐洋子君)

聴覚障害者の方は、体は普通に歩けたりとか、元気だったりとかするんですけども、ただ聞こえないということがありますので、多くの方が携帯を持っておられてメールとかもできる方も多いんですけれども、中には高齢者の方で携帯を持ってない方、それでメールも受け取ることができない方という方いらっしゃいますので、そういう方たちへちゃんと情報が届くようなシステムを構築していただきたいと思います。
で、先週…先々週でしたか、3月3日に逗子市と町の消防団の合同で救助訓練を実施したとのことで、こういうような訓練はぜひとも、ますます連携をとっていただきたいと思っております。これは春の全国火災予防運動の一環だったそうですけども、昨年の東日本大震災のときには多くの消防団の方々が犠牲となってしまいました。まずは消防団の方々でも御自分の身の安全の確保ということが重要だと考えますけれども、町の対応をお聞かせください。

消防長(有馬弘君)

3月3日のですね、東日本大震災の際に多くの消防職・団員が犠牲になられました。消防職員についてはですね、行方不明者を合わせて27名、消防団員については254名ですね。で、その状況を踏まえてですね、消防団長と話をしましてですね、今現在当町行っている津波注意報、大津波警報、津波警報、津波注意報の初動の監視体制を見直すように職員のほうに指示はしております。現在9割近い形ででき上がっておりますけども、詳細についてのですね、突き合わせ、消防団との突き合わせ、それから防災係との突き合わせ等やる予定ではおります。

9番(土佐洋子君)

ぜひ消防団の方々に危険がないようによろしくお願いしたいと思いますけど、今、消防長がちょっと日程が3月3日じゃなくて3月11日がということですよね。はい、了解しております。で、おとといの3月11日に防災講演会が開かれまして、そのせっかくの講演会に出席者が少なかったのではないかなと感じました。私、途中退席したときに伺いましたら、七、八十人ということだったんですね。で、これ、「広報はやま」には載っておりましたけれども、町のPR不足じゃないかなって思います。きのうの一般質問で窪田議員が放射線測定器の貸し出しについて、これもまだ実績、貸し出しが3件しかないというふうに答弁されておりましたけども、この貸し出しは3月1日から始まっておりまして、私たまたま消防本部にいましたので、その貸し出し状況というのを聞きましたら、当日貸し出しの予約があったということで、今の状態だったら順番待ちをするぐらいなのではないかなと考えておりました。でも、そういう状態ではないということで、この防災講演会ですけども、その後に森戸海岸で、町長もお顔をお見せになられていましたけども、森戸海岸で竹灯りの会という元町商店街の女性の方たちがメーンになった追悼のイベントがございました。これには300人以上の方が集まっていたと言われておりますので、この町の講演会にもとてもよい先生が見えて、で、その後には町長などを初めディスカッションがあったと聞いておりますので、ぜひこういうときにもっともっとPRして、災害…震災を忘れないということが大事だと思うんですけども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

私も今回町のほうからPRして行うイベントとして参加させていただいたわけですけども、確かに参加の人数が全く読めないことについては危惧をしておりました。で、結果的に100人超の方々がというふうには情報はいただいているんですけども、決してそれが多いというふうには私も思っておりません。重要な機会ですので、より多くの方がお越しいただけるように努めてまいりたいというふうには思っておりますが、そもそものその情報の出し方についてどうだったのかということも今後反省も踏まえてですね、より的確に伝わる方法を、まさに防災のお話でございますので、しっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えております。

9番(土佐洋子君)

森戸海岸の竹灯りの会もそれほど早くインフォメーションしていたわけではないと思うのですけれども、あれだけの人が集まったということは、皆さんもその3.11を忘れない気持ちというのがありますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。そして、その講演会だけではなく、町として避難訓練をするというお考えはなかったのでしょうか。例えば、先週逗子市で神奈川県警を中心に大規模な避難訓練が実施されまして、横須賀線の車両から乗客が降りて安全な高台まで避難をしたということがあったそうです。その午後には逗子マリーナで海上の訓練が行われまして、海上保安庁や水難救済会、この水難救済会のお船は葉山…葉山丸ですけども、漂流者の捜索や救助を協力して行ったと聞いております。そういう防災の講演会も大事なんですけれども、この時期にその避難訓練というのもとても大事なことだったと思うんですけれども、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

町としては避難訓練を大々的にはやはり、関東大震災に倣って9月1日ごろに行いたいと。で、今回につきましてもさまざま検討は行ったんですけども、幸いなことに参加された方々の中にはやはり町内会関係者の方々も多くいらっしゃいまして、もちろん議員の皆様もいらしたこともよく認識はしているんですけども、地域の中で活動されている方々が多くいらっしゃったことは大変うれしく思っているところでありまして、決して講演会という形も悪くなかったなというふうにも感じてはおります。いろんな方法がある中で、確かに実際に皆さんが足を運んでというか、動かれてですね、経験をするということも大事ですので、訓練を含めていろいろな方策については今後も行ってまいりたいというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

その方策の一つになると思うんですけども、子供には防災キャンプがありますけれど、これは例えばお泊まりでするとか、どこかへお出かけしてとか、そういう内容、わかっていれば教えてください。

町長(山梨崇仁君)

マニフェストに書かせていただいたことの一つだと思うんですが、それについては想定は文部科学省が国の事業として子供たちにキャンプを行って防災を学んでいただこうという機会を想定をしてつくっております。町としてはそれに手を挙げて選定をしてもらわなければいけないんですけども。ただ、いずれにしましてもその趣旨については大いに賛同するところもありますので、今後教育委員会と話し合いながら学校での防災訓練というもの、もちろん町が所管する保育園も含めてですね、防災訓練をどのように図っていくかということについては議論、検討をしていきたいというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

では、ぜひ文科省のそれに…それでキャンプとか開催できるといいと思います。そしてこれは子供だけでなく大人も楽しく、防災訓練が楽しく、何度も何度も避難訓練をすることが大切だと、葉山に在住の気象予報士の方からお話を伺ったことがあります。それから、町でその町内会の方とかが講演会にいらっしゃったと言いますけども、何回も何回も繰り返し避難訓練をするということは考えられておりますか。

総務部部長(上妻良章君)

防災訓練に関しましてはですね、女性防火防災クラブの方の訓練をしていただくとか、トータル的には年間10回以上のものもございます。夏場、海水浴場の方も含めた訓練も実施予定でございますし、この4月1日に制定予定の要支援プラン、援護者プランですか、それも踏まえた訓練も予定がございます。大きな防災訓練に関しましては、先ほど町長答えていただきましたとおり、9月には実施をさせていただきたいというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

もっともっと訓練必要ではないのかなと考えるんですけども。私が平成23年10月4日に一般質問の中で避難誘導灯について伺いました。その前の6月議会でソーラーで発電できる街灯をスピードを上げて進めていくので安心して大丈夫と部長よりお話がございまして、その進捗状況を伺いましたら、内部で密にお話をしていて、来年の予算というのは24年度予算なんですけれども、来年の予算にどこの部分から反映していくか、カタログも全部そろえ来年どこが試行的に1カ所でもできればということを部長会議で話しているとのことでした。ですが、予算にのっておりませんので大変がっかりしてしまったんですけれども、それ町長の言われる最優先課題だと思うんですが、それはどうなっているのかお聞かせください。

都市経済部部長(吉田仁君)

土佐議員おっしゃること、すべて私が答弁したことだと思いますので、答弁させていただきます。3月中にですね、今月中に原材料を購入するということを総務部長とはもう、部長会議の中で結論が出ておりまして、あとは設置の場所とですね、時期をぜひ皆様からですね、いろんな御意見がいただければと思っています。で、なぜ24年度のその新年度予算に反映されてないか。今私が申し上げましたとおり、その原材料で、観光地によくあるようなですね、自発光式のその案内誘導灯、それをその原材料で23年度の予算で買わしていただきまして、24年度の早い時期にですね、皆様から意見を伺った後に町の直営の手でですね、ぜひ設置していきたいという計画で今のところおります。

9番(土佐洋子君)

私の質問と答弁とちょっと食い違っているかなと思うんですけど、私が聞いたのはソーラーで発電できる街灯の話でよろしいんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

街灯も含めてですね、その今年度の予算の中でどこまで買えるかという問題は残りますが、今のところ原材料の範囲で買えるのかなと思っています。

9番(土佐洋子君)

わかりました。私、今部長が最初にお話になったのは交差点鋲のことだけだと思っておりましたので、その交差点鋲は町のほうでその材料を買って、で、職員がつけていただく。そして、ソーラーでできる、ソーラーで発電できる街灯もできるということで、確認させてください。

都市経済部部長(吉田仁君)

申しわけない、もう一度お願いします。

9番(土佐洋子君)

私、ちょっと…私の質問と答弁と食い違ってしまったかなと最初思いましたのは、部長が答えられたのは交差点鋲のことだと思ったんですね。それは材料を買って職員の方につけてもらえばできるものなのかなと思ったんですけども、23年10月に私が質問いたしましたソーラーで発電できる街灯、例えば部長がその前の6月議会のときに、例えば学校の正門のところにその街灯をつけておけばみんなが迷うことなく学校に避難できるということもおっしゃっておりましたので、私はその交差点鋲と、それとはまた別にソーラーで発電できる街灯、避難誘導灯について伺ったんですけども、交差点鋲は何かできるようなお答えをいただきまして、その避難誘導灯についての確認もさせていただきたいと思います。

都市経済部部長(吉田仁君)

ソーラーの街灯ですから、職員の手でそれも設置するということを考えています。

9番(土佐洋子君)

それはとてもほっといたしました。大事なことだと思いますので、なるべく早めにつけていただければと思います。
次に、東日本大震災によりこの葉山町内に避難されている方々への対応について、これも昨年6月に一般質問させていただいたものなんですけれども、町長がかわられたので再度質問させていただきます。町でのその…町内に避難されている方々に対するその支援対象者には、水道料金・下水道使用料の減免、小児医療費の助成、障害者の方々の場合はその福祉サービスを受けることができると思うのですが、それはそのサービスというか…は以前と変わっていないのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

変わってございません。

9番(土佐洋子君)

私が以前質問したときに、例えば鎌倉市でしたらその震災により住居が全壊または半壊等の被害を受け住居を失った方、または原発事故の避難対象区域に住んでいた方を対象に、住居家賃等補助、これ家賃5万円なんですけども、そして駐車場も1万円、生活支援金で1世帯当たり3万円、入居支度金として、1回限りではございますけど、1世帯10万円を生活支援として補助しているんですね。そのときに町としてそのような制度を考えることはできないのかという質問をさせていただいたんですけども、これからもそういう考えは全くないのでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

現状の支援の範囲内で、もしそれ以外に避難されている方々の特殊な事情があればですね、御相談といいますか、町としての対応を図っていきたいとは思いますが、一律的にこういったことをしていきますというふうなことは今は検討はしておりません。

9番(土佐洋子君)

町で現在町内に避難されている方々が何人かとか聞きましても、個人情報ですので何人ということをお答えいただけないんですけども、実際にもう1年近く町内に避難されている方もおりますので、そういう方々も本当に不便な思いをされております。年配の方などもほとんどおうちから出ることもなく、何も…例えば今までだと畑仕事をしていた方たちもただ自宅にこもっているということだけになってしまいますので、町として何かできること。鎌倉市では昨年の10月からまたさらに支援対象者を拡大しているんですね。福島県内の自主避難者以外にも、その福島県に隣接する県からの妊婦さんとか子供とかも対象にしておりますので、ぜひとも町としてもそういう方々に優しい町でいてほしいと思います。
次に、行政の情報発信について伺います。まず、町のホームページを全面的に改善していただきたいと思います。例えば町長、佐賀県武雄市の例など御存じでしょうか。こちらは平成23年8月より市のホームページをフェイスブックに全面変更いたしました。アクセス数は毎月5万件だったのが、変更後330万件になったそうです。これに伴いまして新たに通販サイトを始め、3年間で年商10億円を目指すということで、インターネット空間に道の駅をつくるようなイメージのようです。町としてもまずフェイスブック、全面にしなくてもいいかと思うんですけども、そういうふうに変えていきまして、例えば葉山ブランドとかそういうものを通販でできるような、そういう試みはいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

大変興味深い事例でありますので、参考にさせていただきたいと思います。ただ、町としてですね、今フェイスブック等のソーシャルネットワークについては、まず防災の観点からリアルタイムの情報配信という視点で取り組もうということは話を進めておりますので、まずそこで形を確立させた上で商工の発展にどう寄与できるかということは、その次のステップとして検討を進めてまいりたいというふうには思います。

9番(土佐洋子君)

災害時のツイッターやフェイスブックなどの利用というのは、これ秦野市だったか大和市だったかも始めたということがあります。このソーシャルネットワークシステムは情報の把握が可能で、実際東日本大震災で携帯がほとんど使えないときでも、私も葉山小学校の体育館に避難したんですけども、このときも情報を発信することはできました。しかしながら、日ごろからこういうツイッターやフェイスブックとか使っていないと、町としてもその災害時になって急に発信ということはできないと思うので、これも早急に活用を進めるべきだと思うんですけども、これすぐにでもできることじゃないでしょうかね。いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

確かにその町独自のSNSを立ち上げることはすぐにできるとは思います。ただ、大切なことはその更新であったりとか、情報の配信の内容に対するその確実性を設けること、それから町のホームページとのリンクの仕方についてなどですね、ユーザビリティの面についてもしっかりとした配慮を行わなければいけないというふうには考えております。で、一方で町のバックアップとしてその今の1つのサーバーで、1つの会社で町のホームページを持つことが正しいのかという観点からもですね、さまざまな今プロバイダー会社だったりとかのところで別の仮想空間を設けてという話も出ておりますので、そういった意味でいろんな方法を用いて町の防災の…防災時の情報の配信の確かさを設けていきたいというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

この佐賀県の市ではもう職員全員がフェイスブックに登録するようになっているようで、この先進事例よく見ていただきたいと思います。
で、次に選挙公報について伺いたいんですけども、この選挙公報をインターネットで閲覧できるように条例の改正などできないでしょうか。町長選挙や町議会議員選挙、その候補者の公約や経歴を掲載した選挙公報、告示日の3日後…3日後に各家庭に公報が配られておりますけども、最近期日前投票というのが多くなっておりますよね。その方たちが選挙公報を見ないで投票するということにもなりますし、選挙公報のホームページへの掲載について、神奈川県の黒岩知事は次の選挙からでも実現させたいと県議会本会議の代表質問に答えております。選挙公報のホームページ掲載は平成23年7月の当時の片山総務大臣が法的に可能との見解を示しました。他自治体の先行事例もありますので、町でもぜひ検討をお願いしたいと思いますけれど、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

選挙公報の関係でございますが、選挙管理委員会の立場ではございませんけれども、私の知り得る情報ということでお答えをさせていただきます。今、土佐議員おっしゃったようにですね、インターネット掲載につきましては県のほうも非常に前向きに考えておるようでございます。それにつきまして今、国に見解を、最終的な明確な見解を求めているという状況でございますので、そういった見解、国の見解等踏まえましてですね、町としても考えてまいりたいというふうに思っております。

9番(土佐洋子君)

片山…当時の総務大臣も法的に可能と見解を出しておりますので、次回のまずは町議会議員選挙、そして町長選挙、このホームページでの…あ、インターネットでの選挙公報の閲覧というのはできるように、ぜひ進めていただきたいと思います。
次に太陽光パネルの町について伺います。この事業は町で平成21年度から始まったわけですけれども、私そのときの総括質問で、この制度を町民に広く知っていただき、利用していただく工夫をお願いいたしました。そうしたところ、ちょうどゼロ・ウェイスト推進の説明会を各町内会で回ってお話を進めていくというお話をいただきまして、その一環で太陽光発電についても新たな制度ということでPRしていきたいとのことだったんですけども、実際はそのゼロ・ウェイスト推進の説明会を町内会でしたときにPRはしていかれたんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

ちょっと私ですね、それがしたかどうか定かでございませんけども、21年度から太陽光につきまして補助をさせていただいておりますけども、今まで3年間ですね、一応補助予定額すべてについて満了しているような状況ではございます。

9番(土佐洋子君)

では、PRしなくても町民の方々に利用していただいたということなんですけれど、町長が太陽光パネルの町を目指しますということなので、これからどういうふうに進めていかれるのかなと思っております。当時も私とても塩害が心配でございました。その当時メーカー4件に聞きましたところ、2件は全く保証ができないというお答えでした。そして、またほかのメーカーでは10年保証がなくてよいのだったら施工してもいい。普通モデルケースの試算では10年前後で設置費用を回収できるというプランはあるようですけども、この10年保証がなくてもよいのだったらということでは余りにも高額なお買い物になってしまうと思います。
今回かながわソーラーセンターというところに問い合わせたところ、塩害対応仕様の製品があるメーカーもあるようでした。実際そのかながわソーラーセンターからメーカー一覧を出していただいたんですけども、この中に500メートル…海岸から500メートル以上離れているところが望ましいとか、あと、例えば2キロでも条件がつけられてしまっております。で、葉山、南北4キロの海岸を有しておりますので、ここから2キロぐらいが条件つきのところになってしまうと、全町を太陽光パネルでというのはとても難しいことだと思うんです。で、山梨町長、議員時代の葉山活動レポートNo.17に、バス停のこと、バス停の塩害のことが書いてありました。このバス停も、葉山塩害があり、小屋型のバス停や各停留所の表示板などは2年に1回の塗りかえ。で、表示板の取りかえを行わなければならず、コストがかかると。そのようなところで太陽光パネルの町は可能なのかと考えるのですが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

具体的に事業者とですね、行政とセッションしたわけではないんですけども、個人的に得ている情報の中ではその太陽光パネルそのものについてはですね、直接水を、海水をかぶらなければ対応できると言っているところもあるという確認をしております。ただ、最大の問題は部材が、パネルそのものよりもその設置している部材のほうが問題になるということは聞いておりますので、それについても塩害に強い合金の開発を進めているという話もありますから、その開発を待つといいますか。ただ、それでも設置ができないと言っているわけではありませんので、その辺のメンテナンスについては頻度を上げて対応してもらえるという御意見もありますから、そういった幅広い可能性の中で進めていきたいなというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

ぜひ町として研究していただきたいと思います。でも、まずは生ごみ処理機のお話、きのうありましたけれども、例えばまずは公共施設でということがありますので、各家庭でしていただくことも大事ですけども、この太陽光に対しましても公共施設で率先して進めていくべきではないかと考えております。
次、続きまして、副町長の公募について伺います。公募により広く優秀な人材を求めるのはとてもよいと思うんですけれども、この人選はとても難しいことと思います。最近多くの自治体で副市長を公募しておりますけれども、海外からも含め、2,000人近くが応募するということもあるようです。どのような条件を提示されるおつもりなのでしょうか。先ほど第1答弁にございましたが、今考えているところということですが、例えば人脈だったり、経験が豊富、性格…誠実だったりとか責任感があるとか。例えば、あと年齢も40歳以上とかにするのか、性別、学問を問わないのかとか、そしてまた就任した場合、葉山町内に住んでいただくのかとか、もしもお答えできればお願いいたします。

町長(山梨崇仁君)

具体的な採用の条件については今後お示しをしていきたいというふうには思っておりますが、副町長という地方自治法上に定められた要件の中で考えていくべきなのか、また、当町において重要なその人材の要件、こういった部署に専門的な人材が必要だとか、そういった考えも多々あることがわかっておりますので、その条件設定というものが非常に重要になってくるというふうに考えております。今、最も必要な人材はどういったものかということをはっきりと浮き彫りにしてから公募にかけていきたいというふうに考えております。

9番(土佐洋子君)

その公募して副町長が選任されて、議会で認めなければなりませんよね。その議会で認めるというのもとても大事なことになってくると思うので、その選任されたときに議会に対してその方の例えば経歴、例えばその選考をするに当たって論文を出されたんだったらその論文とか、もしも機会をつくっていただけるんだったらその方に直接議会として質問できるとか、そういう場を設けていただけたらと思うんですけれども。

町長(山梨崇仁君)

個人的な情報に入らない、その選考基準とは入らないところでですね、プロフィールだったりとか、その方の情報についてはお示しをしてまいりたいというふうには考えております。

9番(土佐洋子君)

まだその副町長の公募も始まらない状態ですから、いつからその任命できるのかとかいうのも全くわからないですけども、なるべく早い副町長の任命というのをぜひお願いしたいと考えています。
次に、里山・里海という自然財産について伺いたいと思います。この「開発のさらなる抑制をします。豊かな山ときれいな川」とありますけれども、きのう小水力発電のことも町長同僚議員の質問に対して答えられていたと思うんですけども、これは下山川、森戸川を想定してということですか。

町長(山梨崇仁君)

研究者の方から葉山町でその小水力発電が可能かどうかを調査をしたいという御意見をいただいたことがありまして、実際に神奈川…町では、町と県のほうで、じゃあ実際に水力がどのくらいあるのかということを、材料を求めたところ、要は水量についての調査が全く行われてなかったという事実がわかりました。ですから、可能性として、決して今もう小水力ができないと言い切ることはできないなという判断は持っておりますが、果たしてそれが可能かどうかということも今後じっくりとその辺の検討をする…していきたいというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

この小水力発電について私どちらにもまだ視察とか実際見たことがありませんので、ちょっと研究してみたいと思っているんですけども、この…例えば原発のことなどもありまして、再生エネルギーというのが最近言われておりますけども、例えば地熱発電を始めたところで温泉があるところは温泉が枯れてしまうというお話があるようで、そういう温泉もあるところとかすごいその観光ですので反対していたりとかしますけども、小水力発電の弊害というのは何も問題点などはないんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

一つの事例として検討に値するということで申し上げたまでなんですけども、私、詳しいことは正直研究者でないのでわからないんですが、いずれにしても、例えば風力で言えばよく言う音の問題だったりとか、水力で言えば水が枯渇したときには力が全く発揮できなくなることは当然のことでありますので、さまざまな課題を踏まえた上でそれが本当に可能なのかどうか調査分析を行う必要があるというふうには考えております。

9番(土佐洋子君)

この再生可能エネルギーを用いて発電できれば町としてとても有効だと思いますので、どうぞ研究をお願いいたします。
この「美しい海岸の保全に取り組みます」とございます。昨年も平成23年9月21日、台風15号が上陸いたしました。で、森戸海岸北側の砂がなくなってしまいました。これは台風が来るたびに砂場を持っていかれてしまって、で、砂を今度はまたトラックで持ってきて入れてという、その繰り返しになってしまっております。で、この森戸海岸北側のところでは今月末に県土木が砂を入れてくれることになっております。で、砂浜は県ですけども、そこの前に町の森戸海岸北公衆トイレというのがございます。そこの下もすべて砂がなくなってしまっているので、それは町の管理になります。台風が来るたびに砂が持っていかれて、そのトイレもだめになってしまってという繰り返しではなくて、何か町としてその台風とかの…来ても大丈夫というか、何か抜本的な対応が必要ではないかと思うんですけども、お考えをお聞かせください。

都市経済部部長(吉田仁君)

自然災害に対しまして、完璧なその備えというんですかね、なかなか神奈川県としても町としても難しい問題の一つだとは思っておりますけども、そのトイレの基礎に関しましては、その横須賀土木の海岸管理者とも話をしてありまして、一色でも同じような現象があったものですから、それを参考にしながら保全していきたいと…保全というか守っていきたいというふうに思っています。

9番(土佐洋子君)

砂を入れるだけではまた台風で持っていかれてしまうじゃないですか。例えば何か土のうではないんですけど、何か違うものを入れるとか、そういうお考えではないと本当に何回も何回もの繰り返しになってしまいます。で、逆に森戸海岸の南側のところですか、あの遊歩道のところ砂がたまってしまっていて、遊歩道が隠れてしまっています。で、そこも先日、県土木が来まして、重機と人力を使ってその砂を除去しておりました。で、ある部分では砂がたまってしまって、ある部分では砂がなくなってしまう。砂浜のところは県ですけれども、そのトイレのところは町だから町で対応をと県土木に聞いたときに言われました。何か町でしっかりとした考えで何か対応をしていただきたいと思うんですけども、お願いします。

町長(山梨崇仁君)

神奈川県のほうでは秋谷の海岸で砂ではなくて礫を入れているということを聞いております。で、町としてもそういった礫状のもの、それが果たしていいのかという議論もあるんですけども、それによって砂浜の流出の一定の抑制は効果があるというふうにも聞いておりますので、そういったことを考えていくべきなのかなというふうにも思いますが、現状ではすぐに町としてこういう対策をするという案を持ち合わせてありませんので、今後そういった意識をしっかり持ってですね、町としても対策案を持ってお答えできるようにしてまいりたいというふうには思います。

9番(土佐洋子君)

本当はそういう礫を入れたほうがいいのかもしれませんけれども、県土木のほうでもかなり気を使ってらして、まずその相模川流域の砂を細かくして、それを2度洗いして、で、砂、その場所に入れると聞いております。で、本当に台風が来るたびに怖い思いをするんですけれども、本当に抜本的な対応をお願いしたいと思います。
次に、2番目に書いてある民間企業のCSR事業とあります。あ、こちらマニフェストの中で。私だけかもしれないんですけども、このCSR事業というのがわからなくて、ちょっと調べてみたんですけども、企業の社会的責任ということでよろしいんでしょうか。わからないのでちょっとこの民間のCSR事業についてお話をお聞かせください。

町長(山梨崇仁君)

コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティーといいまして、企業が企業として利益を確保するという最大至上命題の中でですね、当事業にかかわらない社会的な貢献をすることで、その社会的な地位を高めていこうという活動の一つと認識をしております。で、当町においても企業が所有している山間の地域があることから、そこと民間の団体及び神奈川県が連携をして整備を図っている地域があります。で、実際に町有地として山を持っているという葉山ではありませんので、そういった企業の努力をですね、ぜひ活用というか、協力をさせていただきながらこの葉山の美しい山々を守っていきたいという思いで、そのCSR事業について企業さんと連携を図っていきたいという考えでおります。

9番(土佐洋子君)

このCSR事業をしてくれる企業というのは、もう町に何件かあるのかどうか、これからお願いをしていくところなのかどうかわからないですけども、ぜひこれ進めていってもらいたいと思います。
この自然教育の推進、また体験型イベントの開催、そして町民が自然の中でスポーツする機会、具体的にありましたらお話しいただけますか。

町長(山梨崇仁君)

町としては教育委員会の所管になりますけども、ジュニアリーダーキャンプなどをして自然の中でということはかねてから行われていると思います。また一方で、昨今その町の中で、例えばアドベンチャーだったりとか、トレイルランといったスポーツも盛んになってきている中で、そのスポーツをする方々と自然との共生、そういうものも非常に重要な観点としながら、やはりスポーツ振興にも努めていきたいというふうに考えておりますので、その点の自然を守るという観点とスポーツ振興が調和できるようなまちづくりを行っていきたいというふうに考えております。

9番(土佐洋子君)

今のお話の中にありますトレイルラン、これは山の中を走ったりして、で、環境に余りよくないというお話も伺いました。3月に、去年の3月に初めて行われた大会で何人もの参加者が山々の中を走って、環境に余りよくなく、で、今月はそのトレイルランが形を変えて南郷公園の中を、例えば700メートルか何かを42.195キロをつなげて走っていくと伺ったんですけども、そのトレイルランをするにしてもとても何か整備というか、難しいものだと思うんですけども、今、町長の口からトレイルランという言葉が出たので聞きたかったんですけども、その整備とか何かされていこうと考えられていますか。

町長(山梨崇仁君)

まさに土佐議員が御指摘のとおりですね、昨年の大会そのものについては私が知り得る限り、関係、トレイルランではなくて、例えばまちづくり協会で山に入られている方々の御意見としては、1カ所崩れたところがあったんだけどもという御意見の上で、特段大きな障害はなかったというふうには聞いてはおります。ただ、それが毎年これから繰り返されるとなるとやはり不安だという声もある中で、トレイルランを実施された方々はですね、ことしはそういった声を受けた上で一たんは南郷公園の中で行っていこうと。今後どういうふうにそれが、実現がしていけるのかということをしっかりと話し合って、で、今後の方針を定めていきたいという意見をいただいていますので、まさにスポーツと自然保護の観点について、彼らがそれを体現していただければというふうにも思ってはおります。

9番(土佐洋子君)

町長のマニフェストにあります葉山市場の実現、地産地消の推進、葉山ブランドの立ち上げ、これ本当にぜひ進めていってもらいたいと思います。そしてまた山梨町長が議員時代に潮干狩り大会を復活させたいというお話もありました。このアサリを持ってくると、またそれも環境がという問題がいろいろあるかと思うんですけども、子供たちにとってはすごい楽しみにしているイベントでしたので、もしもその環境面で問題がなければ進めていただきたいと思いますし、私が小さいころには磯釣り大会というもの、町民磯釣り大会というものがございました。そのように葉山の町で子供たちがいろいろ海に親しむイベントなど、また復活していただければと思います。いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

潮干狩りにつきましては先日漁業協同組合の皆さんとお話しさせていただいたときに、漁協さんのほうから潮干狩りぜひやらないかという御提案をいただきまして、で、一方でその自然環境につきましては当町の博物館長である池田さんのほうにも御相談したところですね、森戸海岸であればアサリがいてもおかしくない生態系があるという判断をいただいていますので、その規模等につきましては今まさにそういった検討を進めております。実現可能であれば町民の皆様、子供たちが海に親しむ機会としてぜひ進めていきたいというふうに思っております。また、さまざま今、磯釣り大会等御意見もいただきましたし、一方で磯に親しむ、で、その全く逆な反面に密漁の対策といったことも考えておりますので、そのバランスをとる、一体化したものとして葉山の海に親しみ、またそこにルールを違反するんであればしっかりと取り締まるということについて、町としても姿勢を強く持って臨んでまいりたいというふうに思っております。

議長(畑中由喜子君)

これにて9番土佐洋子議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午後0時01分)

議長(畑中由喜子君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分)
一般質問を続行いたします。第3番、6番中村文彦議員、登壇願います。

6番(中村文彦君)

6番自民きずなの会、中村文彦です。ただいまより議長よりお許しを得ましたので、通告どおり3項目8点について質問いたします。
私は、若い力で町政を変えること、責任ある議会活動をすることもあわせて訴えてまいりました。町長選挙にて最年少の山梨さんが当選されたことは、葉山町民は未来の町政を、その若さ、行動力、指導力に期待してのことと思います。我々議会は二元代表制の一翼として、町民のため、議論を尽くしてまいります。
1、山梨町長の公約等について。(1)「葉山のおかしい」を直すについて。ちまたでは耳障りのよい公約や極端なあおりにより、選挙を有利に進める手法が問題となっております。「葉山のおかしい」とは、葉山町の単独事業のどこに問題があるのか、具体的事業名にて教えていただきたい。また、議員時代どのような解決を行って、できなかったのかもあわせて説明してください。
(2)副町長の選任について。前森町長のときも一般質問で行っていますが、結局実現しないまま落選してしまいました。町民より「やるやる詐欺」だと陰口をされる行為に、これに町民も議会も怒った結果だと思います。山梨町長は、神奈川新聞等の取材に対し、4月までには一般公募で決めたい。人物ありきとお答えになっております。そうであれば、24年度予算に組むべきだと思いますが、いかがか。また、6月の補正予算で幾らの人件費を計上するつもりなのか、お答えください。
2、平成23年度補正予算及び平成24年度予算について。予算特別委員として議論をしてまいりましたが、骨格予算であることもあり、山梨町長らしさが全く見えない予算でありました。(1)町の財政について。議員より町長になり、改めて葉山町の財政についてどのようなお考えを持ったかお聞かせください。
(2)葉山小学校防球ネット設置予算について。昨年の一般質問でも取り上げ、予算特別委員会でも要望しておりますが、なぜ教育委員会でも必要性が認められながら町長裁定で予算化できなかったのか、理由をお答えください。
(3)森戸川・下山川の水質調査及び生態系調査について。我々は見えないものを見、聞こえないものを聞く努力をしなければなりません。特に長期的な変化は、なかなかとらえることが難しく、問題になって初めてその変化に驚くことがあります。まさに森戸川での出来事がそれに当てはまります。最近、町民の方より、川の変化に戸惑う声を多数聞きます。それは、ザリガニやテナガエビ、フナなどの個体数や生息域の変化に対するものです。私は20年ほど前、人口の増加により夏には悪臭漂うどぶ川であった森戸川や下山川で釣りをした経験があります。当時、水質改善につながる取り組みとしてコイを川に放流していた時代です。浄化センターのおかげで水質がよくなって生態系に影響していると推測していますが、現在水質の調査は行われているものの、生態系の学術調査は行われておらず、後世の町民に環境の大切さや浄化センターの効果について示せる資料となるが、現在なく、指標とすべき調査を予算化していただきたいと思うが、いかがか。
(4)ライブカメラの設置について。予算特別委員会でも要望しておりますが、横山議員より観光広告に有効であるとして、ライブカメラを設置してとの提案がありました。私も防災には有効であり、海をライブカメラで発信することは、葉山を故郷とする人々のためにも有効であると思い、予算化をお願いするものでありますが、いかがですか。
3、防災について。(1)海抜表示について。先週より表示板を見かけるようになりましたが、現在の進捗状況と今後の管理について教えていただきたいと。
(2)行政防災無線の活用について。昨年度の一般質問でも行っておりますが、終戦記念日のサイレンの代替音や出火や津波のサイレンの音の活用についてお聞かせいただきたい。
以上、3項目8点について明確な答弁をよろしくお願いします。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

6番中村文彦議員の御質問に順次お答えさせていただきます。
初めに、山梨町長の公約等について、「葉山のおかしい」を直すについてとのお尋ねですが、本年1月の町長選挙の際に「葉山のおかしい」を変えたい。葉山町は全国12位の課税所得額がありながら、税金がほとんど還元されていないなどを訴え、4項目12点の選挙公約を示させていただきました。私の任期内においてマニフェストを実現することで、「葉山のおかしい」を解消してまいりたいと思っております。
マニフェストの推進につきましては、現在策定を進めております葉山町第3次総合計画後期基本計画や、町で行っているさまざまな計画等との整合を考慮しながら、実現に向けて努力してまいりたいと考えております。
次に、副町長の選任についてとのお尋ねですが、副町長は町長を補佐し、町長の命を受け、政策及び企画をつかさどり、職員の担任する事務を監督し、町長の職務を代理する旨、地方自治法に規定されている特別職でございます。選任に際しては、公募により広く優秀な人材を求めてまいりたいと考えております。
次に、平成23年度補正予算及び平成24年度予算についての1点目、町の財政についてとのお尋ねですが、町の財政状況は、御案内のとおり歳入面では景気低迷の影響により歳入の根幹である町税収入が平成21年度以降2年連続で2億円を超える大きな減収となりました。当面は町税収入の好転は見込められないものと考えられます。一方歳出面では、少子高齢化や共働き世帯の増加から、福祉施策や社会保障、子育て関連経費の増加が見込まれるほか、町有施設の老朽化に伴う維持補修に要する経費も増大が予測されます。また、災害に強いまちづくりに向けた基盤整備が必要となっています。したがいまして、歳入面においては税等の債権管理を適切に行い、負担の公平性維持と歳入の確保に努めるとともに、歳出面においては効果的かつ効率的な行政運営を行うことでコスト抑制に努めてまいります。
平成23年度補正予算及び24年度予算についての2点目、葉山小学校防球ネット設置…失礼しました。こちらは教育委員会のほうから御答弁をお願いします。
次に、3点目の森戸川・下山川の水質調査及び生態系調査についてのお尋ねですが、下山川・森戸川については各5カ所、及び支流の小河川12カ所にについて水質を調査してまいります。検査結果につきましては、環境に関する基礎資料にするとともに、町ホームぺージに掲載をしております。また、生態系調査につきましては、下山川の流域生態系を把握するため、湘南国際村入り口黄金坂橋付近を起点として、下山川上流域を平成18年度、下流域を平成19年度に実施いたしました。調査報告につきましては、町ホームぺージに掲載をしております。
次に、ライブカメラの設置についてとのお尋ねですが、ライブカメラの種類は大きく分けた場合、動画を配信するタイプでリアルタイムに映像が変わるものと、静止画を配信するタイプで一定間隔で映像が変わるものの2つに大別され、いずれもビデオまたはカメラを屋内または屋外の定点に設置して、画像をホームぺージで見られるようにするものです。町のPR等での効果が期待できる部分もございますので、今後目的や方法等を検討してまいりたいと思っております。
次に、海抜表示についてとのお尋ねですが、海抜表示盤の設置につきましては、昨年の9月、補正予算をお認めいただき執行させていただきました。本業務は、計画電柱100本を抽出後、その電柱の所在地から正確な海抜測量を2月1日に終え、その後、3月6日にすべての海抜表示板の設置を完了しております。細部の確認後、ホームぺージ等で町民の皆様にお知らせをし、注意を喚起してまいりたいと思っております。
次に、行政防災無線の活用についてとのお尋ねですが、葉山町防災行政無線は、特に災害時に緊急に情報を伝達するためのツールとして重要な設備であり、電波法を遵守しながら葉山町防災行政無線局管理運用規程及び葉山町防災行政無線固定局放送要領運用基準を定め、現在運用しております。その概要として、緊急の放送時はそれぞれ法律で定められたサイレンを併用し町民等に知らせるものと、一般的なチャイム音で伝達する行政のお知らせとに分類し、実施をしております。
以上で私の所管する1回目の答弁を終わります。

教育長(豊田茂紀君)

6番中村議員の御質問にお答えいたします。平成23年度補正予算及び平成24年度予算についての2点目、葉山小学校防球ネット設置予算についてとのお尋ねでございますが、葉山小学校の24年度予算要望として上げましたが、全体の予算編成の優先順位の中では予算が獲得できませんでした。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

6番(中村文彦君)

改めて質問します。1番、山梨町長の公約等について。(1)「葉山町のおかしい」を直すについて。「葉山町のおかしい」とは、葉山町の単独事業のどこに問題があるのか、具体的な事業名にて教えていただきたい。また、議員時代どのような解決を行ってできなかったのかも、あわせて説明してください。

町長(山梨崇仁君)

おかしいという言葉でございますので、それぞれ皆さんがお感じになられる点があるとは思います。私のほうから具体的に今、事業名ということで申し上げるんであれば、例えば行政の評価事業について、私は議員時代から、もっと具体に即した運用の面で効率的な評価としての機能を果たすよう求めてまいる中で、行政評価については、先生に別途お越しいただき、新しい形で運用がされたのではないかなというふうには考えております。今後は、その「おかしい」という視点で申し上げれば、評価を実際に、例えば予算であったりとか、例えば業務の効率化に、より一歩進んだ形で活用を図っていく。また、もし活用ができないのであれば、どういった方法であれば評価というものを運用していくのかということを議論する、そういった機会が今後必要ではないかというふうに思っております。

6番(中村文彦君)

町長がですね、葉山町の行政のおかしいを感じた。例えば、葉山町は全国で1,800の自治体の中で一番高い所得、税収がありながら、皆さんに税金がほとんど還元されていないとおっしゃっております。還元するために私は「葉山のおかしい」を直すことを決意されたというふうに認識しておりますが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

直接的な表現なので、私のほうから改めて申し上げさせていただきますと、確かに還元をするべきことを目指していきたいというふうに考えております。それを税収が直接的に還元されるかどうかという考え方にまた付加して、例えば行政サービスとして還元をする。町民の皆様がそれで満足感を感じていただくこと、そういった面で「還元」という言葉を使わさせていただいております。

6番(中村文彦君)

ということは、町長がおっしゃりたいのは、税収はあります。ただ、行政サービスが今まで全然できてなかったと。ですから、それに対して行政サービスを充実させて、町民にサービスを還元するという考えに変わったな。

町長(山梨崇仁君)

御存じだと思うんですが、当町は確かに財政状況は厳しい状況が変わりはありません。理由は、豊かな税収がありながら、それなりの多額の公債費というものを支払っておりまして、だから経常収支比率が99%を超えると、大変厳しい状況があるというふうに考えております。私は、その公債費についても削減をしていきたいと思っていたんですけれども、それは一夜でできるようなものではありませんので、時間の経過の中で、新たな公債を、公債費をなるべくふやしていかないように努力をすること。一方で、今ある事業などを改めて見直して、スクラップ・アンド・ビルドという精神も持ってですね、別の部分で費用を生み出すことができないか。もしくは増収ができないかといった総合的な手だてを用いてまいりたいというふうに考えております。

6番(中村文彦君)

税収があるので還元するというのが町長選でうたった山梨町長のお言葉だと思います。で、今聞いてますと、財政、御存じのとおりと私は言われましたけれども、財政が厳しいのは前からわかっていた話でですね、それは…それでありながらですね、皆さんに税金を還元されてないというふうに感じられた根拠は何ですか。

町長(山梨崇仁君)

具体に個別に申し上げると、多々それぞれあると思うんですけども、もちろん私自身からではなくて、町民の皆様がそれについて、そうなんだ、おかしいんだというふうに感じていただいた一つの結果であるとも申し上げたいと思います。

6番(中村文彦君)

じゃあ町長は、町長自身は原因はですね、町財政が厳しいことというふうに認識しながらですね、それを説明することなく、町民がおかしいんじゃないかと言ってるので、町長はそれを代弁して町長選に臨まれたということですか。

町長(山梨崇仁君)

御質問の趣旨がちょっといまいちよくまだ理解できてないんですけども、財政が厳しい、厳しいことの理由は、これまでの中で公債費が膨らんできたこと。ですから、なかなか町民の皆様に還元ができない。そういった実態がある。私はそれを「おかしい」という言葉に置きかえて、可能な限り還元をしていけるような行政運営をしていきたい。それが直接的な事業経費ではなく、例えば行政サービスであったりとか、もしくは事業費であれば、その事業費の当て方について改めて検討していくと。それをスクラップ・アンド・ビルドという手法を用いて考えていきたい。また一方で、単純に使うだけではなくて、増収策も図っていくべきという考えをもって、先ほど「総合的に」という言葉を申し上げさせていただきました。

6番(中村文彦君)

町長は今、増収策と言いましたかね、収入をふやすという方向も考えられてるということですね。であればですね、単独事業でですね、町の単独事業でどのような事業を行うか、お聞かせいただければありがたいんですが。

町長(山梨崇仁君)

具体的には、広告の活用ということを明記させていただきまして、目標は300万円というふうに書いているんですけども、例えば皆様にこれからお示しされると思うんですけれども、「広報はやま」に広告を取ったらどうかという今、議論をしております。それなどを含めて、現状では広告の活用もしくは新たな企業誘致などということを構想としては持ってはおります。

6番(中村文彦君)

大変ちょっと小さい話で、私も戸惑っているんですけれども。財政が厳しいから広告収入で300万円の収入を上げるという事業を行うということをするために町長選挙にお立ちになったんですか。

町長(山梨崇仁君)

そのためではありません。ただ、それは一つの手段として書かせていただいたということです。

6番(中村文彦君)

それではですね、ほかにも税収入を上げるための施策というのはたくさんお持ちなのか。大きくですね、300万というのでは余りにも町民に対して還元するという規模にはならないと思うんですけども、そうするためにはどういった、メーンのですね、税収を上げるための施策というのはどのようなことをお考えになってるんですか。

町長(山梨崇仁君)

大変恐縮ですが、300万円というお金は大変大きなお金だというふうに私は思います。たとえそれが小さくというふうに思われたとしても、その増収が上がるということは、私は誇るべきことだというふうには思います。

6番(中村文彦君)

ということは、300万円の増収入以外の増収の案は今のところ考えていらっしゃらないということでよろしいですか。

町長(山梨崇仁君)

300万円が大変大きなお金だということを申し上げました。その他の案については、例えば企業の誘致などということを構想として持っているというふうに先ほどは申し上げました。

6番(中村文彦君)

大変力強いお言葉でもって、増収のことをお答えになっていただきまして、ありがとうございました。ちょっと「葉山のおかしい」について直すということにはほど遠いような気もしますけれども、今後4年間の任期もございます。その間に町長らしさを出していただければと期待しております。
(2)は副町長の選任についてということでお伺いしております。よろしくお願いいたします。副町長の選任についてですね、もう一度言います。前森町長の一般質問でも行いましたが、結局実現しないまま落選してしまいました。町民より「やるやる詐欺」だと陰口をささやかれる行為によってですね、町民も議会も怒った結果だと思います。山梨町長は神奈川新聞等の取材に対し、4月までには一般公募で決めたい。人物ありきとお答えになっておりますが、そうであれば24年度予算に組むべきだと思いますが、いかがですか。また、6月の補正予算で幾らの人件費を計上するおつもりなのか、お答えください。

町長(山梨崇仁君)

先ほど午前中も土佐議員の御質問にもお答えしましたけれども、目下その検討を進めているところであります。ただ、4月の1日の人事ということは考えておりませんので、これから公募の要件をしっかりと定めた上で、しっかりと時間をとって人物の募集、それから評定などを行った上で、皆様にはお示しをしていきたいというふうには思っております。

6番(中村文彦君)

時間をかけて選任することは大変いいことだとは思いますけれども、そうは言ってもですね、予算を決めないと、今、町長もおっしゃるように財政が厳しい中ということですから、補正予算は組むべきだと思いますけれども、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

選考については、特段新たなコストをかけない形で選考を行えるというふうにも考えておりますので、補正予算ということは今は考えてはおりません。

6番(中村文彦君)

それは人件費、この間、10%削減というお話をしてましたけれども、それをそういうような給与、人件費としてということですか。

総務部部長(上妻良章君)

給与の関係で、予算的なものでちょっと事務的にお答えをさせていただきますけれども、副町長、当然選任ということになりますれば、今、予算は計上してございませんので、その分の予算は計上はさせていただく予定でございます。

6番(中村文彦君)

はい。幾らを予算計上する予定でいるのか、わかれば教えてください。

総務部部長(上妻良章君)

具体に切るという金額は出ませんけれども、現時点で66万、副町長、6,000円でございます。それに対して共済費等がいろいろ入る部分と、それから削減の部分も含めまして、あと時期というものもございますので、まあ大体その時期に合わせて、それに乗じて得た金額ということになろうかと思います。

6番(中村文彦君)

そうすると、その分の人件費はふえるということでよろしいですか。

町長(山梨崇仁君)

もちろん人件費についてはふえると思います。ただ、申し上げたいのが、副町長という自治法に定められた人材要件だけではなくてですね、例えば今まさに最大の要件の中で、危機管理に関する人材だったりとか、組織的に必要な人材というものも明確化してきております。それが副町長という形、形式にあてはまるのかということも今、議論をしておりますので、一概にその金額、月給で副町長という形をとるかということも今、検討中だということをお伝えしたいと思います。

6番(中村文彦君)

今の件も含めましてですね、改めて質問しますが、どのような基準で採用して、どういう日程で採用をされるのか。改めて質問します。

町長(山梨崇仁君)

それも含めて検討中だということを申し上げさせていただきました。採用については慎重を期したいとは思っておりますので、一度公募として公開したものについては、その手順を踏まえて取り組んでまいりたいとは思っております。

6番(中村文彦君)

早くとも4月、遅くとも何月という形での出し方、大ざっぱでもいいんですけれども、遅くともどれくらいまでにはお決めになるつもりか、教えていただけませんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

いつまでとも大変申し上げにくいんですけども、ただ、私としてはなるべく早期に、副町長という、補佐していただくような人材はですね、ぜひ欲しいというふうには思ってはいるところです。なるべく早期にとは思っているんですけども、何分それ一本で葉山町がよくなるかというところに、いろいろ疑義、議論がありますので、そこについてしっかりと固めていくことを、まずは第一に行わなければいけないのかなというふうに考えております。

6番(中村文彦君)

何か昨年と同じような質問内容になってきて、ちょっと私としても心苦しいんですけれども、町民もですね、神奈川新聞でですね、町長自身が早くとも4月には公募したいということをですね、宣言されました。そうするとですね、我々のほうにもですね、いつになったら副町長決まるんだということでもって、問い合わせが来ます。いつまでという要は期限を切っていただかないとですね、だから大きく切ってもらっても構わないんですけれども、そういったことをしていただかないと説明ができないんですけど。もしそうである…もし、何ですかね、重要案件でですね、熟慮したいという町長の気持ちもよくわかります。であればですね、神奈川新聞でですね、早ければ4月に決めたいなんて、そんな無責任な発言をしていただきたくないんですが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

私もその就任のときにはですね、今もその気持ちは持っているんですが、サポートしていただく方になるべく早く来てほしいという気持ちもあって、早ければ4月にはというふうには確かに申し上げました。ただ、4月に何があってもやらなければいけないという意思も持っているわけではありませんで、先ほども申し上げましたとおり、今の役場に必要な人材として、その結論が副町長なのか、もしくはそれに準ずる人間で特殊な技能を持った人間なのか、そういったことをまず考えて、職員、今そのかかわる幹部職員を含めて、みんなでこういう人材というふうに固めていくことが、私はまず一番大事だというふうには思っております。中村議員には御説明の機会に大変心苦しい思いをさせて申しわけないというふうには思います。

6番(中村文彦君)

先輩議員からもですね、昨日ですか、目標を高く持ってですね、設定することでもって組織が動くんだよというお話をいただいたばっかりだと思います。私もそのとおりだと思います。ある程度のですね、期限を切ることが目標設定となってですね、だらだらというふうなような政策決定よりかはですね、きちっとした政策決定という形の見方がとれると思うので、ぜひとも町長にはですね、その若さでですね、指導力を発揮していただきたいと切に願うばかりです。
次にですね、2は平成23年度補正予算及び平成24年度予算について、予算特別委員会として議論してまいりましたが、骨格予算であるため、山梨町長らしさが全く見えない予算でありました。(1)町長の財政について、議員より町長になりですね、改めて町の財政についてどのようなお考えを持ったのか、お聞かせしていただきたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

基本的には厳しいということも変わってはおりません。実際に就任したからといって、その財政的な考え方といいますか、見せ方については、いろいろ財政課並びに各部長方ともお話ししましたけれども、厳しいんだなということを新たにしております。

6番(中村文彦君)

財政が厳しいというのは、もう我々も共通認識でおります。では、なぜですね、横浜式のプライマリーバランスを採用されたのか、お聞かせいただきたいと思いますが。

町長(山梨崇仁君)

それは財政の将来への負担の先送りを避けるべきというふうに考えました。そこから横浜方式のプライマリーバランスを保っていきたいというふうに考えているところでございます。

6番(中村文彦君)

厳しいという一つの言葉でですね、済ませてしまうと、我々もぴんとこないんですね。横浜式プライマリーバランスを採用する際ですね、どのようなですね、指標、いろいろと指標があると思うんですが、参考にされたのか、お聞かせしていただければと思います。

町長(山梨崇仁君)

横浜方式のプライマリーバランスを指標として考えました。

6番(中村文彦君)

それではですね、わかればいいんですが、おわかりになれば教えていただきたいんですが。実質公債率と将来負担率、こちらのほうのパーセンテージをわかれば教えていただきたいんですけども。

総務部部長(上妻良章君)

お時間をおかけして申しわけございませんでした。22年度決算段階でですね、公債費比率は3.1でございます。公債費負担比率は7.5でございます。

6番(中村文彦君)

横浜市でですね、危機管理…横浜市では財政危機の要因について、町長選挙で山梨町長がですね、うたっていた要因とは違う要因を挙げておりますが、それはなぜですか。

議長(畑中由喜子君)

もう一度質問をお願いします。

6番(中村文彦君)

横浜がですね、横浜方式のプライマリーバランスを採用する…採用するというか、そのやり方をするというふうに決定したときにですね、そのときに財政危機であるということで始められているわけですよ。それについて、町長はですね、選挙中に財政危機ですということをおっしゃっておりましたけれども、その要因ですね、今お話しになると税収が減ってるということなんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

細かい話ですけど、財政危機と申したことは一度もありません。財政が厳しいということは繰り返しは申し上げているところでございます。よろしいですか。

6番(中村文彦君)

じゃあ、今の葉山町の町財政が厳しくなった理由というのは、どのようなことが考えられるとお考えになってますか。

町長(山梨崇仁君)

ある程度今、改善はされてると思いますけども、かつては例えばごみ処理事業についてはし尿の焼却処理事業だったりとか、下水道の事業もあると思いますけれども、そういった大きな事業で申し上げれば、大きな投資があったというふうに考えております。その結果が今、公債費として償還するものの負担として、単年度の財政負担となっているというふうに考えております。

6番(中村文彦君)

横浜市のほうはですね、リーマンショック以来の税収不足とですね、あと公債費、当然それもありますけれども、固定費が年々、医療費とかですね、人件費、それとか、そういうものがふえていっているということを冷静に分析して挙げておられます。これはですね、「葉山がおかしい」とは関係なくてですね、よその自治体もですね、同じような財政状況であると私は認識してますが、町長御自身はどのように認識されてますか。

町長(山梨崇仁君)

横浜市が横浜方式のプライマリーバランスを提唱したのが、たしか中田市長のころで、そのバランスが保てたのが平成19年、20年代ぐらいからということで、大変近くのことであると思います。その上で、最近のリーマンショック及び社会保障費関連、扶助費関連の向上というものは、当町においても全く一緒でありまして、先ほど第1回目の答弁でも申し上げましたとおり、税収がこの2年間で大きく大きく減少しているという問題については、非常に財政的な圧迫を強めたなというふうに、同じように感じてはおります。

6番(中村文彦君)

そうしますとですね、一番最初のときに質問しました「葉山はおかしい」を直したいというのは当たってなくてですね、地方の自治体の財政状況を変えていきたいというのが訴えるべきテーマだと思いますが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

それも一つの御意見というか、形だというふうには思います。

6番(中村文彦君)

そういっててもですね、いろいろと財政は進んでいきます。町長がお考えになってるのはですね、単刀直入に言うと、葉山町はですね、積極財政のほうに向かうのか、緊縮財政のほうに向かわれるのか、それはどうお考えになってますか。

町長(山梨崇仁君)

表現の問題もあるというふうには思いますが、私はあくまでプライマリーバランスを保たちたいということを申し上げているところでありますので、それを消極か積極かと見るのは、皆様の御判断にお任せしたいというふうには思います。

6番(中村文彦君)

森町長時代はですね、国のプライマリーバランスを採用してました。山梨町長になってから横浜方式のプライマリーバランスに変えたというふうに考えておりますが、横浜方式のほうが、より一段厳しいプライマリバランスだというのも認識しております。それのいい悪いは私が言うべきことではないんですけれども、仮にそうだとすると、私は緊縮財政のほうに向かってるんじゃないかと思いますけども、町長はいかがお考えですか。

町長(山梨崇仁君)

あくまでも目標は、葉山町の財政規律を正したいというところにありまして、それはできることであれば自立した財政を目指していきたいということから考えております。ですから、まず町ができることとしては、可能な限り将来の負担の先送りを排除していきたい。それで、何かのときには町が独自に対応できるような体制を、体質をつくっていきたいというところが私の財政に対する基本的な考えであります。

6番(中村文彦君)

そうしますと、町長がもう一つ考えています「葉山のおかしい」を直したい。例えばということを再三申しますけれども、町民に対しての還元という意味と、要は矛盾する部分が出てくると思いますが、町長はその意味ではどうお考えですか。

町長(山梨崇仁君)

私は、確かに今すぐは財政が厳しくて、本当に少ししか皆様に直接的に事業費として還元することはできないというふうには思っております。ただ、行政というものは将来長きにわたっていくものであり、また自立していく葉山というものは本当に将来永続して自立していただきたいと。それは私が死んだ後にも残っていく町であってほしいという思いから、今、私が目指している財政の姿勢というものは、決して間違ってないというふうに考えております。

6番(中村文彦君)

財政についてのことはですね、横浜のプライマリーバランスはですね、より一段と厳しい政策ですから、それはそれでもってよいことだと私も思います。ただ、町長がおっしゃっている町民に対しての還元がなされてないではないかということには、お答えできるような方向とは真逆の方向だと私は思うんですけれども、町長は財政バランスと「葉山はおかしい」を直したいというのと、どちらを優先されているんですか。

町長(山梨崇仁君)

伺いました。私が申し上げたかった財政のバランスというものは、確かに財政の問題として一つ考えていただければと思います。還元というものについては、私は今ある例えば行政のサービスの提供の仕方だったりとか、事業の組み立て方だったりとか、そういったところを改革していくことで、一定のさらに深い還元、サービスの向上に努められるというふうには考えております。

6番(中村文彦君)

そうするとですね、今後すぐにはできないけれども、今後そういったようなプライマリーバランスで一時緊縮にはなるかもしれないけれども、将来的展望を考えてということと受け取って、次の質問にいきますが。横浜ではですね、プライマリーバランスについては計画的に行われております。葉山町では財政計画を作成されているんですか。

町長(山梨崇仁君)

せんだっても申し上げたと思いますけれども、今あるのは中期財政計画があります。さらに私が中期財政計画については、これはあくまで見通しだという考えを持っておりますので、今後財政については、その見通しを持ってですね、より確かなものに精査していくものをつくっていきたいというふうには思っております。

6番(中村文彦君)

プライマリーバランスを今、町長のですね、横浜方式のプライマリーバランスをやるという意志の強さ、よくわかりました。要は、そうであればですね、財政の中期計画の中に、その横浜式のプライマリーバランスをどう位置づけるのかというのを我々にも示してもらわないと、今後どうなって、どこまでやるのかとかですね、そのあたりが全く、何年間続けるのかとか、そういったものが言葉だけになってしまいますので、ぜひとも早急にですね、計画を立てていただきたいと思います。
それでですね、あともう一つ、神奈川県下でですね、他にこのような横浜式のプライマリーバランスを採用している市町村はあるんですか。

町長(山梨崇仁君)

例えば当町についてもですね、過去二、三年はそのプライマリーバランスが保たれておりました。そういうことを考えますと、保つんだという意識を持ってやっている自治体がほかにあるかと言われると、私は聞いたことはないんですね。ただ、結果的にそのような支出状況になったということはあるかもしれません。
それから、一つ前の御質問について、1点だけ申し上げたいんですけども、財政計画をつくるということは、私は非常に大きな見識であったりとか取り組みが必要になってくるというふうに考えております。ですから、現状財政課として一つの課として出せるものの財政見通しの中で、今言ったプライマリーバランスなど見えているものについては、しっかりと取り組んだ財政見通しをつくってまいりたいというふうに考えております。

6番(中村文彦君)

ちょっと私が何であの横浜方式のプライマリーバランス、国のプライマリーバランスでもいいような私は気がするんですね。葉山の財政状況を見るとですね。町長も御存じのとおり、葉山ではそんなに財政的に余裕があるかどうかというのは別としまして、財政規律は保たれているということは当然御存じのとおりだと思います。それをさらに一段とですね、横浜式のプライマリーバランスに変えていくというのは、町長が決断されたことですから、それについては町長の方針で動かれるかと思いますので、ぜひともつくっていただきたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

国の出している財政の健全化指標というものに対して、葉山町が非常にすぐれているということは、私も重々承知をしております。ただ、現状も保たれているプライマリーバランスについて、今後も一つのアウトフレームとしてそれをもっていくということをお示ししておりますので、それを超えるというときには、例えば葉山町が災害だったりとか、緊急やむなしの条件があったときに、皆様とまた議論を含めて対応をしていくという考えになるのかなというふうに思っております。

6番(中村文彦君)

今後とも、まだ時間はあります。ぜひとも町長の考えているのをですね、進めるのか、それとも山梨さんのおっしゃるですね、「葉山町のおかしい」を直すというのを進められるのか、じっくり考えて進められればよろしいのかと思います。
次、続きましてですね、2番目、葉山町のですね、葉山小学校防球ネット設置予算についてということで、昨年の一般質問でも取り上げました。予算特別委員会でも要望しておりますが、なぜ教育委員会でも必要性が認められながらですね、町長裁定、予算化できなかったのか、町長お答えください。

町長(山梨崇仁君)

本件につきましては、一番大きかったのは、やはりコストの問題が大きかったと思います。さらに現状ある4メートルのネットもある中で、喫緊にしてここに対応するということよりも、他の小学校などのことも含めてですね、小学校の安全や機器の施設の整備を行わなければならないということは重々承知をしておりますが、何分それこそ財政的に厳しい中では、今すぐにという判断ができなかったということでございます。

6番(中村文彦君)

先ほどのですね、同僚議員の質問にも、住民の生命・財産を守るのが第一だということをおっしゃっております。これはですね、小学生の、もう本当に我々のですね、一番若いメンバーである町民をですね、保護する目的でもってやるものですね。これはもう防災だけが安心・安全じゃなくて、ふだんのところから安心・安全を確保していく。特に教育現場の安心・安全を確保するために、コストが高いとか安いとかというのが、町長、300万で大変な収入だと言っていますから、防球ネットがお幾らだか私はちょっと…七、八百万ぐらいなのかというふうに試算しておりますけれども、それがお高いと町長はお考えになるんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

高いか安いかではなくて、確かに現状の財政状況を考えていくと、大変難しいという状況があったということをお伝えしました。

6番(中村文彦君)

ただですね、私の感覚だと、補正予算でですね、予備費、これが4,000万あります。4,000万の予備費を年次でもって更新するんであれば、その予備費をですね、年度内に消化するという考え方もあるんじゃないかと思いますが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

予備費の性質について考えていきますと、私は消化ではなくて、あくまで予備費として考えていきたいというふうに思っております。

6番(中村文彦君)

これはあれですね、近々の課題でありまして、別に何ですかね、危険がある、そこに危険があるから、それをですね、子供の危険を守る、危険から守る、生命を守る、財産を守るという観点からやっているので、まさにこの予算を、予備費をですね、消化してでも、町長が決断されるべき事案だと思いますが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

誤解のないように申し上げたいんですけども、子供の安全・安心というので、この防球ネットは考えてはおりません。学校外にいる方々に対する安全・安心という視点で、私は大変慎重にこの件については考えさせていただきましたが、大変残念ながら、今すぐにというふうには参加ができなかったということでございます。

6番(中村文彦君)

町長も多分、私の一般質問聞いて御存じかと思いますけれども、サッカーボールとかボールが出てですね、確かにけがをするのは町民の方かもしれません。町民外の方かもしれません。ただですね、そのことによって、要は責めを負うのはですね、幼い町民が代金を払ったりとか、賠償金を払うというようなことを今現在起こっているわけですね。そうすればですね、やはり当然その小さい子供の財産を守ったりとか、その子を傷つけないためにどうするかと考えるのが、やっぱり町長としてですね、やはり責任としてここはですね、今、緊急事態だと思いますよ。だから、予備費使ってでも、それはやるべきだと考えますけれども、町長はそういうお考えはないんですか。また、通りかかるのも町民である可能性のほうが高いわけですから。いかがですか。

教育長(豊田茂紀君)

教育委員会に関連しておりますので、私のほうから考え方を申し上げたいと思います。いずれ町長と調整協議必要かと思いますが、6月補正予算に上程していただくようお願いする考えはありません。で、防球ネットについては、葉山町…葉山小学校から第1順位で上がってきまして、私どももそれは上げましたが、予算はですね、730万前後で、100万円ではないという、かなりの額でありました。そういう中で、査定の中でこういう形に今回の24年度の当初予算には入らないということです。それからもう一つ、私どもとしては25年度当初予算に、葉山小学校から2つ上がってくれば、よく調整協議を学校としますけれども、考え方が今年度と我々学校と教育委員会、変わらなければ、来年度の当初予算の中に要求として上げていきたい。なぜ6月の補正予算に上げないのかというのを、金額だけの問題ではございません。6月に約10日前後の議会が終わって、それからこれが認められたとして、執行伺から入札、金額によって入札の方法が違うんだそうですが。それから工事着工ということになりますと、私どもの考えでは、9月に入ってしまう。つまり、2学期の授業にかかってしまうという意味で、予備費がどれだけあるかどうかということとは関係なく、この6月の補正で要求する考えは、教育委員会としてはなく、25年度の当初予算の中に、さっき申しましたような形で葉小から上がってくれば、協議検討してまいりたいという考え方でおります。

6番(中村文彦君)

今の質問でもって、よくわかりますけれども、町長にお願いしたいのは、それであれば、25年度の予算が上がった時点で、この件、コストが高いと言わずにですね、ぜひともやっていただきたいんですけども、お願いできますでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

教育委員会とまたその辺について鋭意検討してまいりたいというふうに思います。中村議員、先ほど小さな町民が払うという事態が起こっている。それから、緊急的なことが起きているというふうにおっしゃったんですけれども、大変重要な御指摘でして、仮にそういった事案が発生しているのかどうかということも含めて検討したいんですけれども、その点はいかがでしょうか。

6番(中村文彦君)

その件についてはですね、教育委員長のほうから…教育長のほうから説明をされてないんですか。

教育長(豊田茂紀君)

ちょっと議員、もう一度、その御質問の趣旨が私、理解不足でしたので、もう一度お願いいたします。

6番(中村文彦君)

小学校でですね、野球をやっている、サッカーをやってサッカーボールが外に出まして、外にいた人に当たりまして、その方が亡くなられたんですね。それで裁判になりまして、いや、ここじゃないです。よそのところで。それで裁判がありまして、そこで1,600万でしたっけ、賠償命令が出たというケースが実際にあったので、それで多分、葉山小学校としても第1番に上がってきている事案。これは私も一般質問でもって、山梨議員の時代にですね、話してることです。ですから、こういう重要な案件を知らなかったと言われてしまうとですね、何のために一般質問してるかちょっとわからないんですけれども。ぜひとも25年度の予算で上げていただくようにお願いしたいんですが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

中村議員が御指摘の裁判の件につきましては、サッカーゴールの位置的な問題もあったということも含めて、裁判結果のほうは伺っております。ただ、当町においてですね、あそこの消防のわきのところから数十メートルになると思うんですけど、あのエリアについての喫緊の課題があったのかというふうに認識をしたので、私の疑問をそのままお伝えしてしまったんですけれども、教育委員会と課題に向けて、実際の状況をですね、判断の基準として持ちながら、飛び出し件数などをいただいた上で、もう一度議論をしていきたいというふうに思っております。

6番(中村文彦君)

教育民生の委員長だった町長にですね、言って、そういう質問が出てくるとは思わなかったんですけれども、今後よろしくお願いしたいということで、これもこの件については随時詰めてまいります。
では、次に森戸川・下山川の水質調査及び生態系調査について、我々は見えないものを見、聞こえないものを聞く努力をしなければなりません。特に長期的変化はなかなかとらえることが難しく、問題になって初めてその変化に驚くことがあります。また、森戸川でのということは、それに当てはまりますが、最近町民の方より、川の変化に戸惑う声を多数聞きます。それは、ザリガニやテナガエビ、フナなどの個体数、生息域の変化に対するものです。私は20年ほど前、人口増加により夏の悪臭漂うどぶ川であった森戸川や下山川で釣りをした経験があります。当時、水質改善につながる取り組みとして、コイを川に放流していた時代です。浄化センターのおかげで水質がよくなって、生態系に影響していると推測しておりますが、現在、水質の調査は行われているものの、生態系の学術調査は行われておらず、後世の町民に環境の大切さや浄化センターの効果について示せる資料となるものが現在なく、指標とすべき調査を予算化していただきたいがいかがか。

議長(畑中由喜子君)

中村議員、先ほどもその点について町長から御答弁がありました。その先の再質問ということでお願いできませんか。

6番(中村文彦君)

町長のほうはですね…わかりました。じゃあ水質の向上を、何を目的に行うつもりでいらっしゃるんですか。

議長(畑中由喜子君)

もう一度質問をお願いします。

6番(中村文彦君)

川のですね、水質の向上、改善とでもいいんですけれども、何を目的に川の水質の向上を行うつもりでいらっしゃるのか、お答えください。

議長(畑中由喜子君)

何を目的にですか。

町長(山梨崇仁君)

水環境を向上させることにより、海岸、海の水質の向上を図っていくことが目的だというふうに思います。

6番(中村文彦君)

その中でですね、水質の改善が生態系へ及ぼす影響の可能性があるとお考えですか。

町長(山梨崇仁君)

言い方は変なんですけれども、一般的な言い方で、きれいであることがすべて正しいというふうには考えられないという学者の声も聞いたことがあります。一定の生物が住むには、一定の汚れも必要でありながら、自然生態系の中での汚れというものを持ちながら、水質を考えていくべきだという考えもあるというふうには認識をしております。

6番(中村文彦君)

葉山町のですね、川ですね、大変喜ばしいことに、当時私が小さいころにですね、どぶ川であった川にですね、コイを放流したんですよ。これは川がすごく汚れたためにですね、コイが有効であるという視点から放流しました。ところがですね、今そのコイがですね、逆に川の水質を汚染している可能性がある。それはなぜか。コイが要は川の、川底をですね、たたいて砂を、ほこりを上げます。そうすることによって、川の水が汚れるという現象が問題になるぐらいに、葉山の水質は改善されております。その中でですね、当然、生態系というのが問題になるかと思います。ところがですね、浄化センターがある前、できた後、それについて個体数であるとか生育とかのですね、調査が行われた形跡が森戸川についてはないんです。下山川についても途中ではやっておりますけども、その後の調査というのが行われておりません。私はですね、後世の幼い町民に対してですね、やはり自然の大切さを訴える意味では、ただ水がきれいになればいいんだという考え方ではないと思うんですね。やはり川をきれいにする。じゃあ葉山の川はどこまできれいになるんだという問題がありますね。要は、下山川にはアユも遡上しますし、現在も遡上してます。森戸川ではウナギも生息しております。カワセミも周りでは飛んでおりますし。そういった自然豊かというのを私は目指すべきだと思うんですね。そういった中で、要は浄化…先ほども里山とかという話がありました。人口がふえている中でですね、やはり人間がある程度手を加えなければ、その環境というのは保持できないんですね。特に我々どぶ川時代を知っている人間からすると、今の川というのは本当にきれいになりました。そういった意味からもですね、やはり生態系をですね、気にするくらいの、森戸川も下山川も環境になってる。これは平成20年にもですね、要は漁礁をつくるという計画がありました。町長は河川のそういった漁礁をつくるということ、漁礁ですね、つくるという計画を御存じですか。

町長(山梨崇仁君)

私の今、頭の中で、漁礁と言われますと、真名瀬漁港の漁礁は平成20年ごろということで出てくるんですけども、河川の漁礁については、大変申しわけありません。知識は持っておりません。

6番(中村文彦君)

森戸川の、2級河川の森戸川のですね、要は河口付近の橋がありますね。それがですね、平成20年4月1日に設置されております。それを5年間、要は設置した後でもって、またその効果について確認することになっているんですが、現状としてですね、そのあたり、5年はまだたってないですよね。平成25年ですから。ということで、要は魚を呼び戻そうじゃないかという運動が、町長、今でも続いているんですよね。ですから、生態系は大変重要なファクターになっています。水の向上では。海も確かに大切ですけれども、川の生態系というのもかなり皆さん気にしているんです。そういう意味では、やはりこういった調査をすることによって、葉山の自然環境なり浄化センターの役割なり、町の果たしている役割なりというのをどんどんとですね、情報発信する努力をされるほうがいいと思うんですが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

河川について、私の見解を述べさせていただきますと、例えば子供たちや地域にお住まいの方々で、河川について非常に詳しい方いらっしゃいます。そういった方々のお力を得ながら、子供たちに実際に川に入っていただいて、きれいな水の中にどういった生物がいるのか、そういったことを生態系の調査として取り組むことも、環境面の勉強の機会としてもとらえても、非常におもしろいんじゃないかというふうには考えております。

6番(中村文彦君)

そうですね、下山川でもそうやって学生と一緒に組んで学術調査をしたという経緯があります。私はですね、環境の大切さとか生態系のよさというのはですね、我々はもう子供のころはいろいろなところに入り込んで遊んでましたけど、今の子たちというのは、やはりそういった環境でですね、入っていいんだよという状況の中で調査をして、葉山の豊かさというのを知っていただく機会をふやしていけばですね、やはりそういった細かい変化にも気がついてもらえるのかな。またそういったところで生じる問題ですね、水がきれいになることによって、住めなくなる動物もいるんだよ。また新しく帰ってくる動物もいるんだよというのをですね、勉強する機会なんです。ただ、それを1点だけでとらえるのは、なかなか難しい。長期的なこれは事業であります。ですから、長年にわたって私たち葉山は、それを財産としてですね、ちゃんと誇りを持って生態系を調査するという方向で向かっていっていただきたいと思いますので、町長お願いいたします。で、私の質問は以上、終わります。

議長(畑中由喜子君)

これにて6番中村文彦議員の一般質問を終わります。
第4番、1番鈴木道子議員、登壇願います。

1番(鈴木道子君)

1番鈴木道子でございます。最初に、昨年の東日本大震災から1年が過ぎました。亡くなられた方、また被災された方々に、改めて心からお見舞いを申し上げます。また、自衛隊、警察、消防、また自治体の職員、ボランティアの皆様方に、同じ日本人として心からの敬意と感謝の思いを申し上げます。今、この大震災を受け、学校や地域での防災教育の重要性が再確認されております。災害が起きたときに、自分の命を守れるか否かは、究極的には自分の判断と行動にかかっております。震災を機に意識が高まっている今こそ、改めて防災教育に力を入れ、一人ひとりの生き抜く力を培い合いたいと考えます。そこで、今回は5項目について、通告に従い質問をさせていただきます。若干重複する部分があるかと思いますが、御容赦を願います。
最初に防災について。当町の防災訓練の計画また避難所運営や防災訓練への女性・高齢者・障害者などの参加状況、また避難路の表示についてお伺いをいたします。先般、当町で始まりました災害時要援護者の登録について、現在の状況をお伺いをいたします。
次に、総括質問で少々触れましたが、HUG(避難所運営ゲーム)や、DIG(ディゼッター・イマジネーションゲーム、災害図上訓練)の導入の考え方についてお伺いをいたします。
それから、次に学校施設の防災機能強化への課題、また各小・中学校の防災計画はどのようになっているかをお伺いをいたします。
2項目目、公園遊具等の設置の状況と計画についてお伺いをいたします。また、堀内防災広場の活用についてのお考えをお伺いをいたします。
3項目目、読書活動についてお伺いをいたします。朝の読書、また家読の推進をかねてより申し上げておりますが、その状況についてお伺いをいたします。
また、読書活動推進計画の策定についての現在の状況をお伺いをいたします。
4項目目、地域主権改革関連法についてお伺いをいたします。この法律は、地域主権改革を進めるため、国が省令で定めていた面積や配置といった全国一律の基準を自治体の条例にゆだねる内容で、28本の…失礼いたしました。28本の法律と97条項が対象と聞いております。条例を定める期限は2013年3月末でございます。内閣府地域主権戦略室によりますと、専門知識がある職員が不足し、準備がおくれている自治体も多いとのことでございます。当町に該当する項目の有無についてお伺いをいたします。
5項目目、省エネ対策についてお伺いをいたします。東京電力の4月からの企業向け電気料金値上げに対し、自家発電設備を活用して電気を供給するPPSいわゆる特定規模電気事業者からの購入を決定した自治体が拡大しております。また、去る2月9日には、東電に対し、知事と県市長会会長、また県町村会会長の連名で、東電の西沢俊夫社長あてに要請文が提出されたところでもございます。このPPSは、県内では大磯、真鶴町などが導入を決定しているという報道がございました。また、その他の多くの自治体でも導入を決定しております。町長はさきの答弁で、既に決定の指示を出してあるとのことでございますが、現在の当町の状況についてお伺いをいたします。
以上5項目について御答弁をよろしくお願いをいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

1番鈴木道子議員の御質問に順次お答えをしてまいりたいと思います。
まず、防災訓練の計画、避難所運営や防災訓練への女性・高齢者・障害者などの参加状況、避難路の表示とのお尋ねですが、新年度の各種防災訓練計画は、年度当初には年間の訓練の要領等が順次作成されます。その中で、総合防災訓練の日程はほぼ決定し、その内容について今後細部について計画立案してまいりたいと思っております。しかし、過去の訓練では女性・高齢者・障害者の方々も、避難所宿泊体験訓練等に積極的に参加していただいた経緯がございます。平成24年度も津波対応訓練及び災害時要援護者を視野に入れた訓練は、必ず実施すべきものと認識しており、特に高台への避難路の整備や周知看板等の設置をあわせ検討してまいります。
次に、災害時要援護者の登録についてとのお尋ねですが、1項目目でも触れさせていただきました葉山町災害時要援護者避難支援プランについては、平成24年度発足を目指し、現在申請書をまとめリストづくりを進めております。この制度に関しましては、災害時にサポートしていただく方たちを対象に説明会を開催し、制度に関し理解を得られるよう努めておりますが、制度自体まだ始まったばかりでございますので、運用に関して不備・不合理があれば、その都度それを改定し、葉山町に適した制度になるよう運用してまいりたいと考えております。
次に、HUG(避難所運営ゲーム)やDIG(災害図上訓練)の導入の考え方とのお尋ねですが、このような手法による図上訓練は、阪神・淡路大震災以降考案され、地域のコミュニティーの中で発展していった経緯があることを認識しております。1項目目でお答えしました当町の防災訓練計画の中で、どの手法による訓練がどの状況の訓練に適しているかを勘案し、特に葉山町に最適な訓練になるための立案と研究を継続してまいりたいと思っております。
次に、公園整備についての1点目、遊具設置の状況と計画のお尋ねでございますが、現在、本町には一般公園47カ所、児童遊園15カ所の62カ所の公園がございます。遊具の設置状況につきましては、20カ所92基、主な内訳といたしまして、滑り台が18基、ぶらんこが15基、鉄棒・スプリング遊具がそれぞれ10基などです。今後の設置につきましては、財政状況をかんがみながら、保守点検の結果及び利用状況などを見きわめて対応を図ってまいりたいと考えております。
2点目、堀内防災広場の活用についてのお尋ねでございますが、堀内防災広場の現状といたしましては、災害発生時には地域の避難場所として役割を担っております。また管理につきましては、地元町内会からの要望により地域の防災活動の拠点として、また地域の交流することのできるコミュニティー広場として、一部の管理運営を地元町内会にお任せする形で開放し、地域の公園として有効利用を図っているところでございます。今後につきましては、緊急時の対応を念頭に置きつつ活用を図ってまいりたいと考えております。
次に、地域主権改革関連法について、町に該当する項目についてのお尋ねですが、昨年5月及び8月の2度にわたり制定された、いわゆる地域主権改革一括法では、地方自治体の自主性強化の一環として、これまで国の法律・政令等で定められていたさまざまな基準を自治体の条例で定めることとされております。本町においても、例えば公営住宅法の改正により、町営住宅の入居資格のうち、収入基準について条例で定めることになります。また、道路法の改正により町道の構造の技術的基準の一部を、介護保険の改正により指定地域密着形サービス事業にかかる諸基準を条例で定めることとなるなど、多くの基準について今後新たに条例で規定する必要があります。これら条例制定を伴う法改正については、本年4月1日施行となっておりますが、1年間は現行の基準をそのまま利用できる旨の経過措置規定があることから、本町といたしましては各基準ごとにさまざまな事情を考慮しながら規定する必要のある基準について、条例化に向けた検討を進めているところであります。
次に、5項目目、省エネ対策についてのPPS(特定規模電気事業者)についての検討、LEDなどの推進計画についてのお尋ねですが、平成12年からの電力の小売事業自由化に伴い、一般電気事業者以外にも電力小売事業に参入することができるようになりました。これら事業者を総称してPPS(パワープロデューサー&サプライヤー特定規模電気事業者)と言われており、本年2月1日、現在30社を超える事業者が誕生しております。事業の内容といたしましては、個人契約は行わず、現在の契約電力量が50キロワット以上の官公庁や民間法人等を契約対象とし、PPS事業者が工場や民間発電所から余剰電力を買い上げ、契約者に供給するもので、基本料金が一般電気事業者に比較して、やや安価であるのが特徴であります。一般的にPPSを導入すると、従前より約2%から10%、電気料が減少すると言われ、当町におきましても調査を行っております。また、LED照明の導入については、県のグリーンニューディール基金を活用した公共施設省エネグリーン化推進事業補助金を受け、平成21年度は役場庁舎内照明、花の木公園照明及び役場通り道路灯、平成22年度は湘南国際村道路灯、平成23年度は一色台団地地域防犯灯をそれぞれLED照明に切りかえ、電力消費量の節減に努めてまいりました。こうしたグリーンニューディール基金の有効期限は、平成23年度末で終了しましたが、今後も省エネにつながる施策を検討、実施してまいりたいと思います。
以上で私の所管する1回目の答弁を終わります。

教育長(豊田茂紀君)

1番鈴木議員の御質問にお答えいたします。防災について、学校施設の防災機能強化への課題、各小・中学校の防災計画はとのお尋ねでございますが、学校施設は災害発生時においては児童・生徒等の安全を確保するとともに、地域住民の緊急避難所となっております。このような中、平成24年度は高齢者などに配慮した洋式トイレへの改修工事を行い、避難所となる体育館の洋式トイレ設置率を100%にすることが緊急の課題と考えております。また、耐震補強工事が未完全な一色小学校新館及び上山口小学校の旧校舎の改善を実施し、耐震化率を100%にすることが課題と考えております。
次に、小・中学校の防災計画につきましては、各校独自に防災計画を策定しております。また、東日本大震災以後、計画の見直しを図るとともに、新たに津波を想定した訓練も実施しております。
次に、読書活動についての1点目、朝読・家読の状況についてとのお尋ねでございますが、小学校におきましては朝読書は各学校・各学級で適宜行っており、国語の授業の中では読書の時間を確保しております。また、保護者やボランティアの方々との連携による読み聞かせ等も行っております。中学校におきましては、両校とも始業前10分間の朝読書を実施しており、心を落ちせかて集中する時間の確保、1時限目へのスムーズな移行、本を読む能力の伸長などに効果が期待できます。こうした読書に親しむ時間を確保することにより、本を読む習慣が身につき、家庭での読書活動にもつながるものと考えております。
次に、2点目の読書活動推進計画の施策についてとのお尋ねですが、国の子どもの読書活動の推進に関する法律に基づき、当町においても広く子供の読書についての理解・関心を深め、意欲を高めることを目的とした葉山町子ども読書活動推進計画の策定に向け、社会教育委員の意見をいただきながら進めてまいります。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

1番(鈴木道子君)

では、順次再質問をさせていただきます。まず最初に、先般お話がございました11日に行いました防災講演会でございますが、私も最後まで出席をさせていただきまして、大変に内容の充実した、そして質問も具体的な質問で、まだまだ質問したい方がたくさんいらして、私もその質問を伺いたかったなと思うほど、時間を延長しての大変よい、有意義な講演だったと思います。
ただ1点、福祉文化会館が満杯にならなかったのが大変に残念だなと。私も1人、2人には声をかけましたけれども、もっと努力して、いっぱい声をかければよかったなと思いましたけれども、このときは結論として何人出席をしたんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

来場者の総数は、120名でございます。

1番(鈴木道子君)

120名の方がいらした。結構、私が存じ上げている町内会長さんもいらしたということで、この方たちからまた輪が広がっていくことを本当に強く望んでおりますけれども。先ほどの議員、9番議員でしたかしら、おっしゃってましたけれども、まだ周知の点ではどうだったんでしょうか。こういうことがありますと、私も同じように周知が足りなかったのではないかというふうに思ってしまいますが、私は広報と回覧板で拝見いたしましたけれども、今回の周知はどのようにやっていらっしゃいましたでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

今、議員おっしゃいましたとおり、広報、町内回覧板、ほかにはホームぺージへの2週間の掲載でございます。それ以外、防災会議の委員の皆様でありますとか、女性防火・防災クラブの皆様への文書への案内、ビーチFMにお願いをいたしまして周知をお願いした部分もございます。あと,町への掲示板、あと関係自治体・機関へのメールの配信をさせていただいたところでございます。

1番(鈴木道子君)

たくさんの周知がなさったというふうに理解をいたしました。素人なりに考えますと、これが多分回覧板で回ってきたものだというふうに思いますけれども、できればですね、もう少し何ていうんですか、ショッキングな題名をつけてもよかったのではないかなというふうに思いました。この間の話も出ておりましたけれども、首都直下型が30年以内に90%の確率、4年以内に言うと70%の確率だというようなお話もございました。確率的には大変に高い。ちょっとメモしたので、今メモがないのでわかりませんが、関東大震災等の確率、それから自動車事故等の確率との比較がお話の中にありまして、大変に現実感を持った次第でございます。これももう少しショッキングなポスターでもよかったのではないかと。もう少し訴える力を強くといいますかね、今こういう時期でございますし、本当に町民の皆様には危機感を持って向かっていただきたいと思いますので、ちょっと今後そのようなことがある場合には、私が申し上げた点を御考慮いただくといいのではないかというふうに思います。
このときにですね、私は久しぶりに大変に司会の方が上手でした。そして町長、それから防災係の方、そしてこの佐藤先生、それからもう一人のこの先生、太田先生ですか、皆さんのお話がよくて、とても充実した時間を過ごさせていただきました。本当にこの、こういう職員が町にいるのだと、いらっしゃるのだということを改めて拝目…拝顔したような思いがいたしまして。というのは、やはり部課長の上司の方の御指導、やっぱりたまものだと思います。本当に職員の方は、場が与えられれば、こういう力を発揮する方がまだまだいっぱいいらっしゃると。町長、笑っていらっしゃいますけど、私は本当に感動いたしました。ぜひこの流れを絶やさずに、より一層、職員の方の能力が増すようにしていただきたいと思います。本当に多くの方の皆様にこの葉山町の開催したこの講演会を見ていただきたかったなって、本当に思いました。少々褒め過ぎかもわかりませんが、私の本当に心からの思いでございますので、職員の皆様方もどうぞ、こんな力があるんですから、ぜひ頑張ってこれからもいただきたいと思います。
質問のほうに移ります。まず、今回質問するに当たりまして、防災会議の委員の名簿を拝見いたしました。24名の方が現在いらっしゃいます。いろいろ横須賀土木事務所、教育委員会、消防、東京電力、ガス関係、バス、自衛隊関係、それから商工会とか、いろいろいらっしゃいますが、私はこの中で女性がですね、2名しかいらっしゃらないんですね。議長。議長は今、たまたま女性であるので、これはどうだかわかりません、これから。それからもう一方が、逗葉医師会の会長。この2名だけなんですね。私はずっと私の党も申し上げておりますけれども、防災会議にやっぱり女性の視点、弱者ももちろん、弱者を中心とした女性の意見というのが大変にきめ細やくて、いろいろな意見がございます。中央の、政府の防災対策推進検討会には兵庫県の清原桂子さんという女性が入られまして、この方を中心としていろいろなさっていらっしゃる。この方も兵庫県の部課長、局長とかいろいろな役職を務められた方ですが、この方のお話をちょっと読みましたら、こういうことがあったんですね。避難の資材の中に、例えば赤ちゃんの粉ミルクですとか、哺乳瓶ですとか、そういうものを入れると。阪神大震災後は、女性の知恵で粉ミルクと哺乳瓶と、それから消毒…ちょっと消毒する場合ありますね、哺乳瓶を。それをワンセットにして、避難所に置くと。こういうふうにしましたというお話がございました。これも全く、ほんの小さな一例ですけれども、女性はやはりお年寄りを介護している場合もありますし、生活者の視点、それからやはりお子さんと接するのは女性です。お子さんの生活状態も、やはり何といってもお母様方がわかっていらっしゃると思いますので、この女性がこういう会議に入ることの意味というのは、現実的に大変重要な視点だと思いますので、私はぜひこの防災会議ですね、このメンバー、これは条例で決まっておりますけれども、今回この大震災を間近に経験をいたしまして、この条例改正で女性をぜひパーセテージを決めて入れていただきたい。例えば商工会の女性部長もいらっしゃいますでしょうし、それからPTAの会長さんもいらっしゃいますし、子ども会の会長、また民生委員とか、あらゆる場面で女性で活躍なさっている方が当町にたくさんいらっしゃいます。その中から、できれば30%を目標に、ぜひ女性を入れていただきたいと思うんですが、この点についてはいかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

大変貴重な御指摘だというふうに思います。現在、運用の中で女性の方が入っていらっしゃるという現状はあるかもしれませんけれども、そういった御指摘を踏まえますと、実際に女性の方という定めの中で設けることも必要なのかというふうには思いますので、条例の中にも町長が別途定めるものというふうにあります。また一方で、当町には女性防火・防災クラブといった、他市にはない、誇れる団体もありますので、そういった皆様のお力を得ながらという観点からも、今の御意見をしっかりと検討して、今後に向けて実際に形に変えてまいりたいというふうに思います。

1番(鈴木道子君)

時は迫っております。ぜひ早急にお願いしたいと思います。それから、次に防災訓練ですけれども、宿泊訓練を今までいたしましたけれども、多分私が記憶しているのは比較的気候が暖かいとき、暑いときだったというふうに思います。地震はいつ来るかわかりません。寒いとき、またあるいはライフラインがとまってしまった想定、つまり停電の夜ですとか、そのような想定を現実にして、そのような防災訓練というのも必要だというふうに思いますけれども、御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

御指摘の防災訓練、宿泊訓練も含めまして、大体8月の末から9月の初め、そこで実施をしております。気候的な部分もございます。寒い中の実施ということになりますと、ちょっと体調的な部分もちょっと懸念されるところかなというところはございます。あと、その宿泊訓練の中で一斉消灯して停電の体験であるとか、そういった形はたしか実施をしておったというふうには思います。時期につきましては、今、8月に、先ほど申し上げましたように8月末、9月になっておりますけれども、皆様のいろいろな防災会議等でもちょっと諮りましてですね、時期等は検討させていただきたいと思います。ことしにつきましては、もう絶対9月ということで話はちょっと今、進めさせていただいているところでございます。

1番(鈴木道子君)

先ほど日にちがもう決まったんですか。まだ発表はできないんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

今のところ、予定でございますけれども、9月の1日に実施をさせていただこうかなということで事務を進めておるところでございます。

1番(鈴木道子君)

ちょっとそれに付随しますけれども、新しくリクレスキューかながわの実施ということで、大規模災害訓練、9月中旬に自衛隊武山駐屯地などでやるということを聞きましたが、これについては当町は参加でしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

参加する予定でございます。

1番(鈴木道子君)

はい、わかりました。有意義な訓練になることを、両日とも、9月1日またはこのビックレスキューかながわも、有意義な訓練になることを望んでおります。
それからあと、避難所運営委員会というんでしょうか、逗子市に聞きましたら、避難所の運営委員会というのはたしか毎月ぐらいでしたか、大変頻繁に開いていらっしゃるということで、これがまた反対に、反対の意味では結構忙しくて、大変だというような意見が町内会長さんからあるということを伺っております。この避難所運営委員会をもう少し、当町、多分避難所を開設するときに何か委員会を開くというように聞いておりますけれども、この避難所運営に関しての会議をもう少し具体的な形で数をふやしたほうがいいかというふうに思いますけど、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

御指摘のとおり、現在避難所運営に関しましては、防災訓練、避難所を開設したときにですね、そこで運営委員会をつくりまして、その場でつくっていろいろ運営等の協議、運営をしていただいておる状況でございます。避難所の運営につきましては、いろいろ細かい点、場所等に関しても多々があろうかと思います。今、防災会議、先ほど議員からも御提案がありましたとおりですね、女性の方もですね、多少入っていただいて、その中でまず検討させていただくのが道筋としてよろしいのかなというふうには感じております。

1番(鈴木道子君)

今、総務部長がおっしゃられたように、なるべくじゃなくて、必ず女性を入れていただきたいと思います。自主防災組織も、女性入っていらっしゃると思いますけれども、そのところをよく点検をして、必ず女性に入っていただきたいと思います。そして、この避難所運営会議、まさにこのHUGやDIGがこの避難所運営にとって大変に有効であります。HUGについては前、私申し上げましたが、私も経験をいたしました。これは本当にお子さんも、大人も一緒になって、このゲーム感覚で避難所の運営を学ぶことができます。DIGについても、災害を知るということ、そして町を知るということ、人を知るということ、で、地域の防災力や災害への強さ・弱さを認識して、防災に対して今後どのように対応していけばいいのかを理解するということが一番のDIGの特徴であるというふうに伺っております。まだまだこのHUGとDIGについては御存じない方が結構いらっしゃると思いますので、自主防災組織等への周知を、もちろん職員の方がどういうものかをよく把握なさって、または経験なさって、周知をぜひしていただきたいと思います。いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

貴重な御提案、ありがとうございます。検討いたしまして、これはただ検討ではなくて、実施できるように、これに関しては周知のほうを行えるような形で進めてまいりたいと思っております。

1番(鈴木道子君)

これは学校でもできることでございますので、何か機会がありましたら、ぜひ学校のほうへもこちらの防災のほうから投げかけをして、そして学校のほうでも何らかの形で触れるような形をとっていただきたいと思います。今は投げかけですので、具体的なことはお伺いいたしませんが、ぜひ具体的に進めていただきますようお願いをいたします。
それから、海抜表示。私も拝見いたしました。これは余り目立っていないというのが気になりましたが、このことについては余り変なぐあいに目立つのも、また景観等の御意見が出てくるかもしれませんが、この表示板についてはどのような形で、統一的なものなんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

これは統一…県下とか統一的なものではございません。各地方自治体等のオリジナルのものでございます。

1番(鈴木道子君)

ぜひこの次に私が申し上げております避難路の表示、これは目立つように、ぜひ工夫をしていただきたいと思います。そして、いつも明るいとは限りませんので、螢光塗料等の、夜でも見えるような形、そういうものにぜひ工夫をして、またもちろん設置する場所は具体的にいろいろ御検討なさると思いますけれども、目立つ、夜でも見えると。そういうものにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。という点と、いつごろこの表示が設置されるのでしょうか。この2つをお答えください。

総務部部長(上妻良章君)

避難路につきましては、先ほど9番議員さんのほうからも付随した御意見…御指摘がございました。先ほど都市経済部長のほうも答えていただいたんですけれども、調整を図りましてですね、早めにまずケースとしてですね、1カ所、どのような形になるかというのを実施をしてみたいと思っております。それ以外、避難路といいますと、かなり箇所的には非常に多いものでございますので、その辺プライオリティー考えながらですね、検討はさせていただきたいと思います。

1番(鈴木道子君)

夜でも見えるものということを、ぜひ忘れないでください。それから、次に災害時要援護者の登録について、これはまだ近々のことですので、これからのことだと思いますが、お年寄りや障害者、この中に例えば妊婦の方、または出産した間近の方、小さいお子さんをお持ちの方、そういう方はお忘れにならないように。民生委員さん等を通じてこういう援護者の登録がありますよということを、御本人にお伝えいただきますように、ぜひこういうことについては横の連携を強くして、漏れのないようにお願いをしたいと思います。そしてまた、更新ですね、赤ちゃんも大分大きくなって、生まれたときは登録してあったけれども、もう小学生ぐらいになって大丈夫だとか、そういう場合もありますでしょうから、その更新等も含めて、ぜひ漏れのないようにお願いしたいと思いますが、この対応についていかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

4月1日実施を目途にしてございますけれども、現在申請が304人いただいてございます。それに対してどのような形で地域支援者、近隣支援者の方を決定するか、今、調整させていただいているところでございますので、そういった中で含めましてですね、検討させていただきたいというふうに思っております。

1番(鈴木道子君)

次に、学校の先生方ですけれども、本当に今回の大川小学校の悲劇、そして釜石の奇跡と言われて、いかにお子さんたちへの防災の訓練が大事かということを私たちも学ぶことができましたが、この小・中学校に防災専門知識の先生がいらっしゃるということが大事だと思いますけれども、この点はいかがでしょうか。これからまたおつくりになるおつもりがあるか、どういう形か。状況をお聞かせください。

教育長(豊田茂紀君)

現在防災担当の専門教員はおりません。また、そういう教員を定数法上の中で特に配置するという計画はございません。

1番(鈴木道子君)

これはやはり、もし学校にお子さんたちがいらっしゃる場合は、先生方のリードが大変重要だと思いますので、今後の課題だと思いますけれども、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

この3.11の中から、神奈川県としては全県的に児童・生徒の保護の考え方を変えました。学校側で保護者に直接引き渡しができるまで保護する。最大2泊3日でしたか。というように方針を変えましたから、そういう中で対応していくことになると思っております。

1番(鈴木道子君)

並びに、防災の専門知識も必要だと私は思いますけれども、どう思われますか。

教育部部長(高梨勝君)

まず知識なんかより、今、学校で行われてる避難訓練の回数が多いことと、それから実態に合わせた原則引き渡しによって、何の課題があるかということで、随時見直していくことが大切だと思っております。ですから、現場に合わせた形をまずはやっていくのが大事だとは思っております。

1番(鈴木道子君)

私はやはり先生方も御自分の御家庭または大切なお子さんを預かっているという点から、知識なんかよりではなくて、知識というよりも、姿勢を与える教育が私は大切だというふうに思っております。姿勢を与える教育は、やはり先生方が知識をお持ちになるということが前提であると思いますので、いかがでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

そういう方はそれなりに勉強されて、子供の安全というのを一生懸命やっていただいていますので、専門というところの専門の位置がちょっと私わかりませんので、もうちょっと研究させていただきたいなと思います。

1番(鈴木道子君)

お子さんを守るという先生方の使命は、皆さんよくお心の中にあると思いますので、ぜひそういう形で、また消防と防災との連携を深めながら、お子さんをより一層強く守れる体制をおつくりいただきたいと思います。
最後に、この項目の最後に、先般全国の消防団に補助金が8億円来るということで、消防団安全対策設備整備費補助金に基づいた計8億6,300万円の交付を決定したと、総務省消防庁が。ということが出ておりました。この補助金については、当町は、とても市町村にいろいろ購入する場合に3分の1補助するといういいもので、計画はどのようになっておりますでしょうか。

消防長(有馬弘君)

当町におきましてはですね、東日本大震災発生に伴い、消防団員の安全対策を早急に実施する必要があることから、昨年6月の補正で消防団員の安全のための救命胴衣、それからヘルメット、トランシーバー等を整備させていただきました。この今、議員おっしゃいました消防団安全対策設備整備費補助金、これは11月に第3次の補正で盛り込まれたもので、当町は6月に既に補正予算で対応いたしまして、これが適用されるかどうか確認をいたしましたところ、この後のものだけに適用されるということで、メニューがほとんど同じでしたので、今回は見送りをさせていただきました。

1番(鈴木道子君)

残念ですね、このお金がないときにもらえたという。これはもう町のあれではなくて、こういう場合は私は町を褒めてあげたいと思います。すぐに対応なさったということで、国のほうが遅かったんですね、これは。もう、何ということでしょう。でも、本当によく、すぐに対応して購入をしたということについて、これは高く評価をさせていただきたいと思います。
次に、2項目目に移らせていただきます。遊具設置でございますが、先般、当初予算で新しい遊具が設置するということを伺いました。で、ここで先ほどのお話に、町長答弁いただきましたけれども、滑り台18、それと何でしたっけ…ぶらんこ15、鉄棒10基ということで、これは対象年齢は幾つぐらいを考えていらっしゃったんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

現在、葉山町で設置してます遊具についてはですね、おおむね3歳から12歳が対象年齢だと理解してございます。

1番(鈴木道子君)

私はかねてから、公園は老若男女すべてが憩える公園に、そして遊具については健康遊具をということを言い続けてまいりました。若干背伸ばしベンチですとか、足つぼの運動するものが幾つかの公園に設置されておりますが、今、たまたま町長のこの討議資料を拝見いたしますと、いろいろ子供のみんなへ、親であるみんなへ、働きに出ている皆様へ、葉山の自然を愛する皆様へ、一番最後が引退された皆様へとあるんですけど、引退された皆様、最初が「あなたの力をお貸しください」ってあるんですね。皆さんにはいろいろ希望が持てる町にしますとか、いろいろ約束あるんですけども、引退された皆様へは「あなたの力をお貸しください」。何をやってあげるというのは、よく見ればいろいろあるんですけれども、この引退された皆様、私は公園は理想的には水道、トイレ…トイレは不可欠なんですね。そしてベンチですね、この遊具はほんとお子さんが楽しむのに必要ですけれども、そこでおじいちゃん、おばあちゃんが座って、よそのお子さんでも遊んでいるのを眺めるという、こういう葉山町の公園にしたいと思うんです。ベンチは職員の方が時々何か修理か何かでお手製で今やっていらっしゃるんで、本当に職員の方、一生懸命やってらっしゃると思うんですけれども、ぜひこの、せめて水道・トイレはね、ちょっと設備が要りますけれども、ベンチはぜひ設置をしていただきたい。それから今後、健康遊具、これはもういろんなところで報道されておりますが、最近見たのは、私は北九州市が高齢者の健康づくりを後押しして、いろいろ背伸ばしベンチですとか、いろんな高齢者も楽しめる、健康にもいい、そしてこの高齢者が健康づくりに使ってる遊具を、子供たちももちろんあって使うというようなことがあります。前、テレビで見たのは、鹿児島県の鹿屋市でしたかしら、本当にいろいろな健康遊具がございます。ぜひこの健康遊具も公園に少しずつ設置をして、そして老若男女が憩える、そういう公園を私は目指していただきたいと思いますが、町長いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

先ほど中村議員の御質問の中でも、生態系の調査ということで、葉山の人材の方々に御協力をいただけないかということを申し上げましたが、実際に今もう既にですね、いろんな場面で、例えば児童館であったりとか、子供たちにかかわる面で活躍されている方々もいらっしゃいます。ベンチという視点になりますと、実際に製作物をつくる中では、安全な基準というものを満たしていただかなければなりませんし、費用的なものもかかることがございます。さまざまな要件を検討した上でですね、ぜひ御活躍していただける方がいらっしゃれば、そういったものを本当にできるのかどうかを協議して、お願いをしていくことも十分可能だというふうには考えております。

1番(鈴木道子君)

ベンチはお年寄りのみならず、小さいお子さんをお持ちの妊婦の方等がかけるというか、いろいろお子さんが遊んでいるのを見守っている間に、やはりベンチが必要ですので、ぜひこれを実現するように御検討いただきたいと思います。
次に、堀内防災広場についてですが、私がよくあそこを通りますときに、防災広場で子供たちがサッカーの練習をしております。これは本当は上のほうが公園で、あそこは公園ではないらしいんですが、あくまでも防災広場ということですが、これはやはり複合活用すべきだと私は思います。もちろん子供たちがサッカーするにおいても、整地を必要だと思います。この整地は、防災時にあそこで何か物資の仕訳ですとか、いろいろなことに使うにおいても、整地はこれは必要じゃないでしょうか。私はこの2つの面から、ぜひあそこを整地をするべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

防災広場の扱い方について、非常に貴重な御意見をいただいたというふうには思うんですけども、ただ、現状、台風のときのがれきの置き場であったりとか、大事なことは将来的にどのように活用していくかという目的を定めることが大前提だというふうには思っております。現状でも活用している面もありますので、鈴木議員がおっしゃるとおり、仮に整地をして何か行うということになれば、その先に何があるかをしっかり定めた上で工事というか、に着工していきたいというふうには思います。

1番(鈴木道子君)

体系的にどのような複合的な活用ができるかということの御検討、そしてそのためにはどういう整地が必要か、ぜひそれを御検討いただき、進んでいただきたいと思います。それから、具体的な話ですが、ここで子供たちがサッカーでボール遊びをしてるときに、ボールが外に出てしまうということがあります…私が見たときもありまして、そばにいたお母さんも大変心配していらしたんですが、大変危ないです、あそこは、交通が頻繁ですので。それで、お母様からも要望が出てるんですけれども、分団の建物側の道路に大きい扉がありまして、その下が空洞といいますかね、ボールがそこから出てしまうんですね。その下に何かをやってほしい。これは何でもいいんです、ボールが出ないような。何らか、安価なもので、手作業でできると思いますので、まずその超具体的な話でございますが、ぜひその手当てをお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

早急に対応したいと思います。

1番(鈴木道子君)

はい、では早急にお願いいたします。
次に移らせていただきます。朝読・家読の状況。これは中学校では毎朝やっているということで、小学校ではお母様方の御協力により読み聞かせ等で、毎日でないということがずっときているんですけれども、ぜひこれは毎日をやるようにお願いしたいと思います。何か授業等のことで、何かクリアできることがあったら、クリアをする方向を考えていただきたいと思います。
ところで、読書活動推進計画、今回調べました。読書活動推進計画、できてないのは県下33市町村の中で葉山と逗子だけでございます。びっくりいたしました。早くしないと一番最後になってしまいます。そして、もう平成17、18年ごろにできているところは、国のほうの2次改定がございまして、この改定ができているところが数自治体ございます。改定予定ありも数自治体ございます。これは早急にすべきだと思いますが、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

33自治体の中で2自治体だけ、葉山を含んでということでありますが、社会教育委員会でこれについての論議は既に始めておりますが、そんなに急いでいないと申しますのは、極端に、非常に乱暴な言い方かもしれませんが、これがなくても支障がないぐらい、朝読、学校の朝読も含めて図書館や、教育委員会ではありませんが、保育園とか児童館なども含んでのいろんな読書、子供の読書活動がきちんと行われてるというように認識しております関係で、ちょっとさっき乱暴な言い方をしてしまいましたが、しかしそれとは別に教育委員会としても社会教育委員の力を借りて論議を進めているということであります。

1番(鈴木道子君)

早いだけが能ではございませんので、遅くても充実した、一番充実したものができれば私はいいと思っております。それから、さらに先生方の御努力により、この読書運動がひたひたと進んでいるということについては、私も評価をさせていただきます。しかしながら、目標というのはいつでしょうか。策定目標。

教育長(豊田茂紀君)

24年度中にできればいいなというように考えております。

1番(鈴木道子君)

24年中に。はい。新年度中ですね。ぜひよいものができることを期待しております。本当に先生方の御努力、そして教育委員会、それから町の皆様の御努力によって、あいさつ運動が大変に定着してきております。ぜひこのように読書運動がひたひたと定着することを祈っております。学校の給食も、このやはり時というのが大事ですので、中学校給食も逗子と鎌倉の動きがございますので、遅くならないように、これは遅くならない、かついいものができるように。逗子と鎌倉が今やってるということで、私はちょっと話はそれますけれども、業者等の関係で一緒にのってしまえば安価なものができるのではないかというような思いもございますので、そのこともつけ加えさせていただきます。
読書運動に関しましてですね、私は大変に活字を読むということを今回の震災見ますとね、辞書…字引運動とか何か、すいません、正確な名称…辞書引き学習というのがあるそうでございまして、何にもない被災地の子供たちに辞書を持って行ったら、すごく喜んで、自分の前向きになるような言葉をその辞書の中から探したというようなことがありました。そして、本当に1軒被災地に本屋さんができたら、もうみんながそこに来たというようなことも報道されておりました。やはり活字というのは大変に大事で、今度はパソコン等が情報としてはいろいろなことが入手できますけれども、例えば新聞のよさというのは、自分が目標としない情報も目に映るという、そういうことが、そういうよさがあります。庁舎に昔、新聞が1階にあったんですけれども、何種か。今はないんですけれども、私は本当に雨が降ったときに図書館ぐらいしか行く、憩える場所が…福文もちょっとありますけれども、ない当町としましては、ぜひ庁舎にですね、例えばツツジが咲くころにお年寄りが来たときに新聞を見れるということもありますのでね、新聞をね、置くぐらいの財政は何とか工夫していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

新聞、確かに以前ございまして、あれをなくすということに関してもかなりいろいろ議論のあった中で、現在なくしております。こういう状況でございますので、すぐに早急に、じゃあすぐ置きますというお返答はちょっとここでいたしかねますけれども、ちょっと検討はさせていただきたいと思います。

1番(鈴木道子君)

ぜひね、町民の意見を聞いていただきたいと思います。町民サービスの大事な私は一環だというふうに思います。新聞を置いていただきたい。それから、子育てのところに子供広場というんでしょうか、ありますけれども、あそこに私が見た限りで、ちょっと絵本がないので、あそこにちょっと絵本を置くのも一考かと思いますので、ぜひその辺のところも御検討いただきたいと思います。時間がありませんので、御答弁は結構ですので、ぜひ御検討をよろしくお願いいたします。
それから、最後の…最後じゃないです、まだ。4番目のことですけれども、例えば町営住宅入居者の収入基準を、例えば子育て中の世帯を優遇するような、町独自のものを考えるということもできるかと思いますので、これは期限つきのものですので、ぜひこの点も御検討いただきたいというふうに思います。
それからPPS、これは結果は聞きません。いいようにやってくださると思います。町長はわかっていらっしゃるので。それからLEDについては、通学路が必要だと思いますので、通学路等、次は考えていただきたいと思います。
最後は要望になってしまいましたが、よろしく御検討をお願いします。最後に私、これはね、申し上げたいんですけれども、私は町長を選挙で応援したものではございませんけれども、先般の防災講演会、最後までおりましたら、町長が後片付けをお手伝いをなさっていらっしゃいました。職員の皆様ももちろんですけれども、段ボール畳んだり一緒になさっていらっしゃいました。私は何と美しい景色だろうと思いました。私は何もお手伝いしないで、そそくさと帰りましたけれども。町長みずからそういうことをやるということにおいては、町のリーダーとして、その姿を見たら本当にこれから災害がね、考えられる今の時期になって、町民の皆様の何といいますか、期待と信頼というのが、また違ったものになると思います。町長、お若いですので、体力がおありだと思います。すべて後始末、全部やれということは申しませんけれども、そういうふうに大変にいい景色だなあという、町民が1人いたということを思い出して、体力のある限り、ぜひ職員とともに体を使うということをこれからもやっていただきたいと思います。そういう町長に多分職員はついていくという気持ちがまた芽生えるのではないかというふうに思っております。以上で質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

これにて1番鈴木道子議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時30分からといたします。(午後3時00分)

議長(畑中由喜子君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時33分)
都市経済部長より発言したい旨を申し出がありますので、この際これを許可いたします。

都市経済部部長(吉田仁君)

お時間いただきまして、ありがとうございます。先ほどの鈴木道子議員の堀内防災広場の質問に対しまして、私の答弁が少し足りなかった、言葉が足りなかった。一部つけ加えさせていただきます。本来、堀内防災広場の2つに分かれている部分の下につきましては、本来は遊んではいけない。私、想像を働かせまして、1件苦情があったものですから。上の公園からサッカーボールが出る。そのボールが道路に出るという解釈のもとにですね、早急にその対応すると。上下同じ管理者なものですから、今後使い方については検討してまいりたいと、町長の答弁のとおりでございます。

議長(畑中由喜子君)

それでは一般質問を続行いたします。第5番、7番荒井直彦議員、登壇願います。

7番(荒井直彦君)

7番荒井直彦でございます。通告に従いまして4項目13点について一般質問させていただきます。
まず1項目目でございます。防災についてです。私は、昨年の6月と9月に2回、同じ質問をしております。今回で3回目になります。ことしの4月1日からは防災試験放送の時間帯を見直しをされるんでしょうか。町民の方々に対してどのような調査を実施され、判断されるのかお聞きいたします。
2点目、海抜表示の設置状況と完了後の告知方法について伺います。現在の進歩状況と完了日、また完了後に町のホームぺージに告知する場合は、どこの項目に明記されるのでしょうか。
3点目、今年度の防災訓練の時期と方向性についてお尋ねいたします。昨年度まで4年間で各小学校において宿泊体験型訓練を実施されたと認識しております。今年度の具体的な日程、そして訓練内容についてもお聞きいたします。
4点目、防災倉庫の位置と備品一覧表の告知方法が、町のホームぺージにおいては、いざというときの防災関連マップには明記がなく、あけてみると葉山町についての項目で計画・施策の中の地域防災計画の中の資料編の中に記載があります。防災関係マップの中にも明記されていてもよいのではないかと思います。
2項目目です。学校施設整備についてです。2つの中学校と4つの小学校のグラウンド整備についてお尋ねします。私が調査した限り、葉山小学校は平成15年に、南郷中学校は平成16年、一色小学校は平成20年にグラウンド整備を実施されております。が、葉山中学校においては平成4年、長柄小学校においても平成3年、また上山口小学校においては平成元年以来実施をされていないという状況だと思っております。私は、9月にも同じ質問をしております。教育長からは、グラウンドの状況及び財政状況をかんがみながら整備を進めたいと答弁をされておられます。24年度の予算には計上されていなかったので、確認いたします。
3項目目です。しおさい公園・博物館の現状認識と今後についてお尋ねします。3月2日に行われた予算特別委員会の中で、町長及び教育長の答弁を聞きました。幸いにもその会議録も昨晩目を通すことができました。その中で、今年度の実績は昨年より大きくふえたことに関して、職員の方々の努力の結果だと思っております。私の経験では、民間企業であれば予算が達成した場合はトップが現場に足を運び、ねぎらいの言葉をかけ、同時に現場の声を聞く。これは民間企業であれば当たり前の話であります。山梨町長にはぜひそのお役目をお願いしたい。私は、葉山しおさい公園に足を踏み入れて少ない年月が、今後のしおさい公園に関しては「木を見て森を見ず」ではなく、森を見ながら質問をさせていただこうと思います。
1点目、平成15年10月に開設した近代美術館葉山館との連携は。
2点目、過去の入場者数、そして近年の個人と団体の来館者数についてお尋ねします。
3点目、トイレの設置数に関して見直しはということでお尋ねしております。
また、各議員からも質問がありました独自のホームぺージ、ライブカメラ等に関しての御質問もいたします。
5点目、県道207号線に所在するしおさい公園に関して、大型バス通行における規制を緩和という意味で、県警・神奈川県に働きかけているかどうかをお尋ねいたします。
4項目目、道路整備について3点質問いたします。1点目、新桜山トンネルの工事の終結とその告知方法ですが、平成4年、先輩議員が議会で問題を指摘しスタートして以来、20年余りの歳月をかけて行われた県の事業であります。昨年の9月23日にはトンネル内にて開通式が開催されており、今春で完成となるわけですが、現在の県との調整、そしてトンネルの完成日やトンネル工事の終了後の完成式典等、現在の状況をお聞きします。
2点目、三浦半島中央道の進歩状況についてお尋ねいたします。平成16年の3月に南郷トンネル入り口交差点から湘南国際村入り口交差点までの約2.4キロを供用開始されております。今後は逗子側と南郷トンネル交差点の入り口の区間のトンネル工事ですが、この事業の必要性において、県は三浦半島中央部において南北交通軸を強化する重要な路線で、改訂かながわみちづくり計画には平成19年から平成29年度中には事業化となっております。現状についてお尋ねします。
3点目、2点とも連動しておりますが、県道311号線の南郷トンネル交差点の朝と夕方の渋滞対策についてお尋ねします。
以上4項目13点について、私の質問を終わりにいたします。よろしく御答弁のほうをお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

7番荒井直彦議員の御質問に順次お答えをしてまいりたいと思います。
初めに、防災試験放送の時間帯の見直しについてとのお尋ねですが、現在17時に町内一斉に試験放送を実施しておりますが、この時間帯については過去に3回、全町を対象にアンケート調査を実施し、現状のままでよいとの御意見が多いことから現在に至っておりますが、今後近隣市との鳴動の時間帯の調整や、さらに町民の皆様の要望等、変更する理由が妥当であると認められる場合は検討し、現状での時間帯が最適であるのか、改めて模索をしてまいりたいと思っております。
次に、海抜表示板設置状況と完了後の告知方法についてとのお尋ねですが、海抜表示板の設置につきましては、昨年の9月、補正予算をお認めいただき執行させていただきました。本業務は、計画電柱100本を抽出後、その電柱の所在地から正確な海抜測量を2月1日に終え、その後、3月6日にすべて海抜表示板の設置を完了しております。細部の確認後、ホームぺージ等で町民の皆様にお知らせをし、注意を喚起してまいりたいと思っております。
次に、今年度の防災訓練の時期と方向性についてとのお尋ねですが、葉山町の各種防災訓練は、年度当初に年間の予定を計画し、訓練の要領等も作成されます。その中で、総合防災訓練の日程はほぼ決定し、その内容について今後細部について計画立案をしてまいりたいと思っておりますが、平成24年度も津波の対応訓練及び災害時要援護者を視野に入れた訓練は、必ず実施すべきものと認識をしております。
次に、防災倉庫の位置と備蓄物資一覧表の告知方法について、わかりづらいとのお尋ねですが、現在葉山町のホームぺージでは防災倉庫の位置や、さまざまな防災関連マップ等が掲載され、だれでもインターネットを介してであれば確認することができます。しかし公表しているということは、だれでも簡単明瞭にその場所にたどり着かなければ意味がないものとも考えております。公約の中でも触れさせていただきましたこのホームぺージに関しましては、だれが見てもわかりやすい、見やすい、親しみやすい画面構成となるよう改善してまいりたいと思っております。
次に、新桜山トンネルの工事の終結とその告知方法、三浦半島中央道路の進捗状況並びに県道311号線の南郷交差点渋滞についての県との調整事項のお尋ねですが、平成22年9月に新桜山トンネルの開通式典を開催し、上下線が分離され、車の通行はもちろん、自転車・歩行者の安全な通行が確保されたところです。現在トンネル本体は完成し、前後の取付道路の整備を実施しており、平成24年度中には附帯の町道整備工事等すべてを完了すると聞いておりますので、完成に合わせて「広報はやま」、町ホームぺージ等により告知をしてまいりたいと考えております。
次に、三浦半島中央道路の南郷から逗子市桜山間の状況についてのお尋ねですが、平成16年12月より神奈川県・逗子市・葉山町で構成する三浦半島中央道路1期区間連絡調整会を設置し、整備促進に向け協議を続けております。かながわのみちづくり計画では、平成28年度を目標年次としておりますので、早期の事業着手を今後とも要望してまいります。
次に、南郷交差点の朝と夕方の渋滞、平日の対策はとのお尋ねですが、平成16年3月に三浦半島中央道の一部、長柄-上山口間が開通したことにより、交通が分散し、国道134号線の渋滞解消に効果が見られています。しかしながら南郷より県道横須賀逗子線の区間が未整備のため、南郷トンネル入り口交差点に交通集中による渋滞等の問題が残っております。現状は南郷トンネル入り口交差点と南郷交差点の距離が短く、右折車線の延長等道路構造的な対策は困難であり、根本的な渋滞対策としては未整備区間の早期整備と考え、さきにお答えした三浦半島中央道路1期区間連絡調整会や神奈川県市町村会等の機会をとらえ、積極的かつ継続的に神奈川県に要望し、町としても協力してまいりたいと考えております。
以上で私の所管する1回目の答弁を終わります。

教育長(豊田茂紀君)

7番荒井議員の御質問にお答えいたします。学校施設整備についてのグラウンドの整備計画について、4小学校・2中学校補助金を利用した改修事業計画を立案してはとのお尋ねでございますが、本年度は葉山中学校空調設備改修工事ほか1件について、国庫補助を受けて執行する予定でしたが、東日本大震災の影響で補助事業については校舎の耐震補強工事等を優先して採択していくとの国の方針が示されたため、当初予定していた補助を受けることができませんでした。したがいまして、当分の間、国庫補助等を受けてグラウンド改修を行うことは難しいと考えております。
しおさい公園・博物館の現状認識と今後についての1点目、県立近代美術館葉山館、平成15年10月開館との連携はのお尋ねですが、山口蓬春記念館を含む3館とは平成15年10月11日から入館料の共通割引を行っております。また、3館の学芸員がそれぞれの館の開設を行う3館特別見学会を年2回開催しております。
次に、2点目の過去の入場者数と近年の入場者数について、個人と団体とのお尋ねでございますが、過去5年間の入場者数、個人と団体については、昨年9月20日付で決算特別委員会参考資料で提出させていただきましたので、5年間の総数を申し上げます。総数は13万8,317人、個人が13万1,135人、団体7,182人となっております。この間の団体割合は5%前後となっております。なお、23年度は本年2月末までですが、2万989人、うち個人1万8,017人、団体2,972人でございました。
次に、3点目のトイレの設置数見直しは、和式と洋式についてのお尋ねですが、しおさい公園内では現在5カ所にトイレがあり、うち女子トイレは和式3、洋式1の計4基、男子トイレは和式大3基、小5基、そして車いす対応のトイレは2基設置されております。これまでに例えば無料公開日に1,000人近い来園者がありましたときも支障なく運営できておりますので、見直しは考えておりません。
次に4点目、独自のホームぺージの開設はのお尋ねについてですが、今後は町のホームぺージをさらに充実させていきたいと考えております。
最後の5点目、大型バス通行における規制の緩和を働きかけているかのお尋ねですが、葉山警察署にも確認いたしましたが、県道森戸海岸線は道路幅が狭く、大型車同士のすれ違いは困難で、交通を妨げるばかりか、住民にも影響が出るなどの理由から、大型バス通行の規制がされておりますので、それ以上の働きかけはしておりません。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

7番(荒井直彦君)

御答弁ありがとうございました。防災試験放送の時間帯の見直しについては、そういう判断されたということで、了解ではなくて、わかりましたということで、どういったアンケートをですね、どういう形でとられたのか、質問させていただきます。

総務部部長(上妻良章君)

直近ではですね、昨年の11月10日、これは発送でございますけれども、28町内会・自治会あてにアンケート用紙を渡しましてですね、アンケートの実施をさせていただきました。その中では、現状のままでよいというお答えは87%ございました。

7番(荒井直彦君)

震災をきっかけにですね、防災のことに関しては去年も6月も9月も質問させていただきまして、年間統一がいいということで私は質問したつもりでおりまして、今回は従来どおりという形になったんですが、またこれはですね、防災無線放送、新しく入れかえるときには、また検討させていただきたいと思っております。
次に移ります。海抜表示のことについてお尋ねします。3月の6日にすべて完了しということで、鈴木道子議員からもそのお話が先ほどありましたが、今後町内のほうから、私のところもつけてくれという依頼があった場合は、もちろん電信柱なんですが、どこに御質問されたらよろしいでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

防災のほうに御意見いただければと思いますけど。防災の係にいただければと思います。

7番(荒井直彦君)

実際にですね、町のホームぺージのほうに記載されてから、いろいろと皆さんが見に行く場合もありますので、私のところにも実は1本電話が入っておりまして、うちの近くにもつけてもらいたいというのがありました。これはですね、100本だけではなくて、少しでも予算を取っていただいて、補正予算でも取っていただいてですね、ふやしていただきたいと思っております。
それと、ホームぺージの件でちょっと触れさせていただきますけど、町長のですね、町役場のホームぺージを全面的に改善と書いてありましたので、具体的にですね、ちょっとずれてしまいますが、目標の日付というのが出ているでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

システム関係について、専門的な方と相談をしなければならない点もありますので、あとはデザインですね。日付としていつまでというふうには申し上げにくいんですけれども、これもなるべく早期に行ってまいりたい。少なくとも先ほど午前中もお話がありましたソーシャルネットワークであったりとか、新たな取り組みについては夏・秋を目途に形としてしていきたいというふうには考えております。

7番(荒井直彦君)

ありがとうございます。そのときにですね、ぜひですね、他の自治体のホームぺージをもちろん検証されると思いますが、防災という部分で観点からいくとですね、鎌倉市も逗子町のを見る限りですね、やっぱりいろんな防災で入っていくだけで、いろんな防災の部分が出てくるんですね。葉山町の場合はちょっと、いざと…先ほどもちょっと言ったんですが、いざ困ったときという部分の中から入っている部分と、全く別のところにも記載されている部分があるので、やっぱり統一性を検証しながらですね、ぜひ改善していきたいという希望を持っています。

町長(山梨崇仁君)

大変重要な御指摘だというふうに認識をしております。ただ、現状のレイアウトを崩してしまいますと、ホームぺージは構成上、ほかの部分を大きく動かしてしまうという、はめ込み式になっておりますので、やるときには一気呵成にやりたいと思うんですけれども、そのときにはすべての階層だったりとか、フローチャートを定めた上で改善をしてまいりたいというふうに思っております。

7番(荒井直彦君)

ぜひよろしくお願いいたします。あと、防災訓練の本年度の話で、9月1日、具体的な日付を発表していただきまして、ありがとうございました。毎年毎年、夏に行われているので、事前にわかっていた町民の方たちは、いろいろ夏休みの行動その他もいいと思います。方向性についても、できれば7月の初めもしくは8月の1日に2回ほど、昨年はですね、町内会長及び各自治体に…各担当の地域の方たちをお呼びしてですね、お話ししたようですが、もう一回ぐらい多くてもいいんではないかというふうなお声も聞いておりますので、具体的な内容をやる日付が決まりましたので、7月、8月ではなく、もう一回、事前にお話をいただきたいということも言われております。いかがですか。

総務部部長(上妻良章君)

説明会の時期というのは、何事においても非常にタイムリーということで、時期は事情を説明するほうでも気にするところでございます。直近で御理解をいただきたいということで、7月、8月に今、実施をさせていただいておりますけれども、ちょっと担当のほうと相談をいたしましてですね、その説明会の状況等もう少し分析をして、必要であるということであるならば、これに関しては貴重な御指摘ということで、ぜひ検討させていただきたいと思います。

7番(荒井直彦君)

よろしくお願いいたします。次に、グラウンド施設についてお尋ねします。これはですね、私、各小学校・中学校、グラウンドを使っている以上、先ほども教育長からもいろいろ御指摘ありまして、当然だなと思いましたが、逆にですね、将来の計画、補助金がない中で、将来の計画というのはなかなか難しいと思いますが、その部分に関しては計画というのはつくれるんでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

担当レベルのところでの計画があるということは承知しておりますが、先ほど申しましたような国の補助金との関係も含めば、ちょっとすぐは立てられないかなと。つまり、こういう計画でやってまいりたいということをお示しして、そういう計画があるじゃないかという形で、それでコンクリートされるというのは、ちょっと避けたい。もう一つはですね、到底グラウンドの使い方については、これは学校、体育の授業や中学校では部活動、小学校ではクラブ活動で使ったり、あるいは開放しておりますから社会教育関係でとか、体協関係も含めていろいろ使っておりますが、特に学校に対してはですね、これは直接の管理をしているわけですから、丁寧な毎日、日常的な手入れをしてほしいということは私、就任以来、当時の部長とともに繰り返し校長会、教頭会で申してきました。かなりそういう努力は学校もしてくれ始めていますから、そういう努力があれば、この維持の期間が、間がスパンが少し長くなるのかなという感じはいたします。残念ながら3年前に、あるボールゲームのところで、非常に強い雨の中で6ゲームぐらいゲームが展開されて、グラウンドがめちゃくちゃになったという例がありまして、とてももう直らなかったということもありますが、そういうことを十分注意しながらですね、そういう自助努力をすることによって、使用できるスパンを長くできるという部分もありますので、ここではまず計画そのものは担当の段階での計画だということで申し上げます。

7番(荒井直彦君)

確かに計画というのはなかなか難しいかもしれませんが、少なくともこの3つの小学校は、葉中においては20年やってません。上山口小学校に関してはもう二十数年、そして長柄小に関しても20年近くグラウンド整備に関してはやってないということなので、そのことを認識していただいて、将来計画をしていただきたいと思っております。
次に、しおさい公園のほうに移ります。しおさい公園に関してはですね、私も少しずつ、微力ながら、どうにかしなきゃいけない、協力させていただこうと思っております。ちょっと質問なんですが、平成15年に、10月にあけました近代美術館葉山館との連携の中でですね、しおさい公園との間にですね、左側のほうに入り口をつくっております。当時の金額で言うと1,470万円のお金を投資してですね、近代美術館と葉山館の連携を図るために入り口をつくったようですが、現在は閉めているという状態を聞いておりますが、その件に関して。

教育長(豊田茂紀君)

現在は閉めております。ただ、24年度には再びそこを連携を進めるということも含めてつなげていきたいなというように考えております。

7番(荒井直彦君)

9年前にあいてからですね、ずっといろいろ検証しながら、ガードマンその他いろいろどんどんどんどん費用が抑えられて、最終的には閉まったという経緯は重々承知で質問したんですが、実際にですね、真夏の時期とか季節に応じて、オンシーズン、オフシーズンもありますので、あけるという判断をされる前に、よく慎重にですね、検討していただきたいと思っております。
そして2点目、昔、昭和62年からいろいろ今の歴史があると二十数年たっておりまして、昔はですね、しおさい公園というのは5万人ぐらい入ったというお話を一度聞いたことがあります。今現在は2万人ということのようですが、その5万人という数字はお持ちでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

持っております。

7番(荒井直彦君)

実際にですね、近代美術館ができて20年も歴史があって、今の実績というのは2万そこそこですよね。で、5万人の時代にもとに戻そうという設備投資とか、そういった形は、これからは将来計画では動くんでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

昭和61年以降ですね、19年まで、しおさい公園整備そのものを、かなりの費用をかけてやってきておりますが、同じように同じペースでということではありませんけれども、この4月以降はですね、今までも教育…失礼、予算特別委員会の中でも担当や部長がお答えしてきましたような形で、ある意味ではゼロベースぐらいから、そのしおさい公園・博物館の運用を工夫していきながら、一挙に5万などということを申し上げるつもりはありません。2万人の前半ぐらいからでも、年間投資でですね、進めていければいいなと思っておりますし、先ほど申しました近代美術館との連絡口については、4月から土・日を今、考えておりますが、そういう部分も含んで努力をしていきたいというように考えております。

7番(荒井直彦君)

5万人の目標というのは過去にあったと、実績というのは過去にあったということで、実際にですね、今後どういった投資をして、販売目標を今、ことしは2万1,000人でしたか、毎年毎年10%伸ばしていくのかは別として、将来のですね、見える形というのをできればつくっていただきたいと思ってます。実際にですね、私が自分として今、検証したことがあります。今ですね、21年度の入場者数というのが総合計で2万7,643人、個人客が2万6,299人、団体が1,344人。そして22年度は残念ながら2万人を割ってしまって、総合計で1万9,695、そして個人のほうは1万8,541、そして団体は1,154名。今年度は総合計で、現在のところは2万989、そして個人は1万8,017、そして団体は2,900を超えているという状態だと思います。私がですね、懸念をしているのは、ある航空会社の路線のほうに例えてみると、実際にですね、個人客が今は減ってる。団体がふえてる。航空会社の路線を飛ばすときには、ビジネス路線があって初めて観光路線がついてくるというのが理論なんですね。で、今回ですね、昨年が2万人を割った状態、ことしは2万1,000人弱という状態の中で、3月がオンシーズンということで聞いておりますが、団体だけが伸びている。個人は減り続けているというのが分析するとわかりました。そして、その団体が伸びた理由、たまたま昨年、ある旅行会社が2,200名送ってくれた。2カ月間でバスが61台来ております。10月、11月。そこだけで2,000名強のお客さんが来たと。質問します。来年度はあるんですか。

教育長(豊田茂紀君)

現在はそれはまだそういう経緯つかんでおりません、状況は。

7番(荒井直彦君)

実際にですね、その団体であるかないかによって、左右されている施設、当然航空会社もそうなんですが、個人客をですね、リピーターを伸ばさないとふえない。これは事実であります。ですので、僕は個人客を伸ばす施策、それが必要だと思います。そして、団体に関しては当然オフシーズンに入ったと思いますが、来年もお願いしなきゃいけないと思います。それでですね、私、自分でですね、今回の旅行会社に歩きました。すごく評判よかったです。ことしも恐らく来るでしょう。ただし、私どものほうも施設として向こうの要望におこたえしなければいけない。これは当然のことです。
そこで、何でトイレの話をしたかといいますと、そこの旅行会社の担当者、まあ7カ所ですが、御希望がありました。実際ですね、全国のほうに旅行、その方たちは送っておりまして、当然バスの専門会社ですが、道の駅のトイレに必ず寄ると。そこは現在、トイレがすごくきれい。入るだけで電気がついて、石けんもあるし、ほうっておいても戻ってこれる。その中でですね、首都圏からのお客様をたくさんバスで今後も呼び続けるんであれば、きれいなトイレも必要だと。これはね、貴重なね、旅行代理店からのお言葉です。ですから、トイレをね、実は調べたんですよ。いつつくったのか。そうしたらですね、古いんですね。その旅行会社に対してね、僕は約束はできなかったけど、どうにかして予算を取って、葉山でね、一番いい施設を何とかしてくれと頼みました。ぜひね、将来設計の中では、木を見るのではなくて、将来のですね、5万人という目標を持ってですね、教育長、やっていただきたいんですよ。

教育長(豊田茂紀君)

ちょっとですね、一般論としてトイレがきれいだというのは、大事なことです。学校もそうです。ちょっと余計なことですがね。トイレが汚れている学校は荒れるんです。そういう意味で、一般論的な例をちょっと申し上げましたが、トイレ…リピーターがふえなければ、大きく個人客もふえないよというのは、御指摘のとおり、そのように思っております。2カ月間でバスが61台来ていただいた。これは議員にもお世話になったことで、ありがたく思っております。旅行社の話にあるように、トイレの問題について、有料トイレのようなきれいなトイレができるかどうかということは別ですし、関東財務局との関係等もございますので、その御趣旨はきちっと受けとめてまいりたいと思っております。

7番(荒井直彦君)

前向きな答弁で、ありがとうございます。ちょっと言葉足りなくて、大変申しわけない。首都圏から来る場合ですね、朝来るんですね。横横を通って来て、逗子インターで、逗葉インターでトイレが入るかもしれませんけど、1日行程で入ってくるときは、どうしても一気に入ってくれば、もっとしおさい公園にも送れるよと。道の駅がないので、希望としては、駐車場はなくてもいいよと。ただ、トイレだけは数があったほうがいいという希望でした。
あと、言いません。町長、すいません。もとに戻りますけど、すいません。私の最初の答弁でですね、販目がいったときに…販目がいったので、町長は現場を足を踏み入れるということに関しては、町長は実行されますでしょうか。

議長(畑中由喜子君)

すいません。今、もう一回質問、何とおっしゃいましたか。

7番(荒井直彦君)

すいません。販目がいったときは、民間企業であればトップがですね、現場に足を踏み入れて慰労をすると。そして現場の声を聞くということを町長にお願いをしたつもりでおります。

町長(山梨崇仁君)

御趣旨はよく理解できます。私自身も行政そのものについて、言葉が適切かはわかりませんけども、褒めて伸ばすというか、褒める行政ということを掲げておりますので、それをできる限り追求してまいりたいというふうには思っております。

7番(荒井直彦君)

順番間違えて失礼しました。ぜひ町長には足を踏んで…現場の声を聞いていただきたいと思ってます。
しおさい公園に関しては、あと、独自のホームぺージ、これはですね、当然宣伝活動においては駅でパンフレットを配るのも結構ですが、どうしても最近はどこへ行くのもインターネットから検索するなりしてますので、ちょっとその点では一歩おくれているかなということで、前向きな答弁がありましたので、この辺に関しては質問しません。
それと、すごく僕もうれしかったのは、予算特別委員会の会議録を読んだ中で、しおさい公園にはですね、葉山のシンボル木であるクロマツがたくさんあります。そして、葉山の町の花はツツジ。女性議員からたくさん、しおさい公園に関しては花をもっと入れたらどうだということで、会議録に載っておりましたが、実際にですね、現場にこの間、足を踏み入れましたら、ある担当者が、四季の花を私たちはやるということで、もう行動に移されておりました。そういったのもですね、やっぱり町長はですね、見ていただければ、担当の職員もすごくやりがいがあるというふうに思っております。
次に、じゃあ207号線の道路の働きかけに関してなんですが、しおさい公園のほうに関しては、事前にですね、旅行会社もバスをですね、バスの許可証を申請して、毎回毎回出してるようです。当然、私も警察のほうにも質問したんですが、その辺の申請のやり方というのが、足で行って歩いて戻ってくるというやり方のようですが、もう少し簡素化するようなやり方というのを交渉はできないでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

今のやり方をさらに簡素化するということは困難かと思います。ただ、警察署に、しおさい公園・博物館の職員がかわりに行って、バスの通行許可の手続はさせていただいている、いただくようになったということですが、それ以上の簡素化というのはどうかなというように考えております。

7番(荒井直彦君)

はい、わかりました。将来ね、すべての道が広がれば、当然バスが入るというのは聞いていますが、近代美術館までのところに関しては、バスが入るのは別に問題ないのかなと。広さもありますし、時間帯制限もありませんので、そこの辺をうまくですね、標識等でやっていただけば、随時、近代美術館まで入れるような交渉をですね、規制緩和というのを働きかけていただきたいと思っております。
あと、次に道路整備について伺います。新桜山トンネル工事の終結と告知方法の件なんですが、実際にですね、去年の9月の23日に終わったと、貫通式が終わりましたということは聞いておりますが、県との調整の中で正式…完成式はないんですが、完了日というのはもう聞いておるでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

全体の事業はですね、まだ完了してございません。トンネルの場合、開通即供用開始と。開通式典即供用開始ということで、神奈川県もそういう行動に出ていると思います。

7番(荒井直彦君)

すいません。今春の部分に関しては、すいません、ことしの春に完成しますよということで、もうあのまま工事自体が速やかに撤去されて、そのまま通常どおり走ってるということで、式典とかそういう部分の話は一切ないということで解釈してよろしいでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

取付道路のですね、今現在、神奈川県が事業者として施工している部分につきましては、逗子側・葉山側のですね、取付道路の整備をやっている最中でございまして、それについての式典は神奈川県から町といたしましては何も聞いていない状態です。

7番(荒井直彦君)

はい、ありがとうございました。2件目に移ります。三浦半島中央道の進歩状況をお尋ねしましたが、過去にですね、県のほうに一度お邪魔をして、今の状況を一度聞いたことがあります。前森町長にもですね、一度お尋ねしたことありますが、山梨町長に関して質問します。山梨町長は推進派でよろしいんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

推進派というか、推進をしていただきたいというふうに思っております。また、先日神奈川県土木に参りまして、この件につきまして改めて要望という形をさせていただきました。葉山町としても近隣の住民の方々に方向性が決まり次第、速やかに御説明をしてまいりたいというふうにも思っております。

7番(荒井直彦君)

ありがとうございました。そのときも、県へ行ったときも、山梨町長の言葉もぜひお願いしたい…推進のほうでお願いしたいんですが、ぜひ私が生きている間に、森町長に言わせると、おれが生きてる間につくりたいという言葉も聞いております。ですから、イトーピアに住んでいる方々にもいろいろあると思いますが、ぜひ皆さんが生きている間につくっていただきたいと思っております。
それと、3点目なんですが、2点とも連動していまして、今現在ですね、その工事がないためにも渋滞するかもしれませんが、県道311号線のですね、平日の夕方と朝の渋滞対策について、もう一度質問します。

議長(畑中由喜子君)

もう一度質問というのは、中身は。

7番(荒井直彦君)

今の状況をもう一度お願いできますでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

今、荒井議員の御質問は、南郷トンネルの交差点部分の渋滞ということでよろしいかと思います。南郷トンネルの交差点につきましてはですね、議員皆様御承知だと思いますけども、南郷トンネルを出てからですね、左折して長柄交差点に向かいますと、南郷公園入り口のまず交差点があります。そこに左折レーンと右折レーンがございまして、もう一方はですね、あのイトーピア団地からおりまして、南郷トンネルの交差点に向かう直進と右折レーンがございまして、その両方の右折レーンの構造がですね、もう距離がいっぱいいっぱいという部分なものですから、町長の答弁にも書かせていただきましたけども、あそこでお金を使ってですね、工事をやって右折レーンを長くすることは物理的に無理なのかなと。先ほども町長答弁にございましたようにですね、中央道が今の南郷トンネルからですね、計画でいきますとまっすぐに坑口ができていくと。あれができて十字路になればですね、その朝夕のですね、平日、直進で済むのかなと。イトーピア団地からおりてきて、南郷トンネルに入る車も少なくなるでしょうしというところで、推進していただきたい。中央道の早期着手をお願いしたいという答弁になっておりますので、これで御理解いただけますでしょうか。

7番(荒井直彦君)

丁寧な説明、どうもありがとうございました。大変理解できました。以上で私の質問を終わらさせていただきます。

議長(畑中由喜子君)

これにて7番荒井直彦議員の一般質問を終わります。以上で本日の一般質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。(午後4時26分)

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更新日:2018年03月20日