葉山町議会 平成24年3月12日
招集年月日
平成24年3月12日(月曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開議
午前10時00分
散会
午後4時41分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席14名 欠席0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 鈴木道子 | 出席 |
第2番 | 近藤昇一 | 出席 |
第3番 | 窪田美樹 | 出席 |
第4番 | 守屋亘弘 | 出席 |
第5番 | 田中孝男 | 出席 |
第6番 | 中村文彦 | 出席 |
第7番 | 荒井直彦 | 出席 |
第8番 | 笠原俊一 | 出席 |
第9番 | 土佐洋子 | 出席 |
第10番 | 長塚かおる | 出席 |
第11番 | 横山すみ子 | 出席 |
第12番 | 金崎ひさ | 出席 |
第13番 | 待寺真司 | 出席 |
第14番 | 畑中由喜子 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
副町長 | |
教育長 | 豊田茂紀 |
総務部部長 | 上妻良章 |
保健福祉部部長 | 稲山孝之 |
生活環境部部長 | 成島光男 |
都市経済部部長 | 吉田仁 |
教育部部長 | 高梨勝 |
消防長 | 有馬弘 |
総務課課長 | 池田務 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 山本孝幸 |
次長 | 廣瀬英之 |
主事 | 佐々木周子 |
主事 | 山崎大輔 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第12番 | 金崎ひさ |
第13番 | 待寺真司 |
議事日程
第1議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算
第2議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第3議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第4議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算
第5議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算
(以上5件予算特別委員会審査報告・討論・採決)
第6一般質問
1.窪田美樹
(1)中学校給食について
(2)放射能対策について
(3)原発ゼロを目指す再生可能エネルギーへの転換について
(4)高齢者福祉計画介護保険事業計画について
2.田中孝男
(1)町長マニフェストについて
3.金崎ひさ
(1)町長マニフェストについて
4.長塚かおる
(1)葉山町ごみ処理基本計画について
(2)子どもたちが快適に勉強できる環境づくりについて
議事の経過
議長(畑中由喜子君)
おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でございますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(畑中由喜子君)
本職から、常任委員会委員長の変更等について御報告いたします。
去る2月21日、総務建設常任委員会において金崎ひさ委員長から一身上の都合により委員長を辞任したい旨の願い出があり、葉山町議会委員会条例第11条第1項の規定により辞任が許可されました。辞任に伴い、委員長の互選を行った結果、鈴木道子委員が新たに委員長に互選されました。また、欠員となっておりました教育民生常任委員会委員長には、3月6日、教育民生常任委員会において新たに待寺真司委員が互選されましたので、あわせて御報告いたします。
議長(畑中由喜子君)
日程第1「議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算」、日程第2「議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第3「議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算」、日程第4「議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第5「議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算」の5件を一括議題といたします。
本案5件については、去る2月21日、予算特別委員会に付託し、休会中に審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、予算特別委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。
予算特別委員会委員長(笠原俊一君)
おはようございます。それでは、予算特別委員会審査報告をさせていただきます。
平成24年2月21日、当委員会に議会休会中の審査として付託されました議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算、議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算、議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算、議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算、議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算の5議案について、審査の経過概要と結果を御報告いたします。
2月22日から28日までの5日間にわたり、現地調査を行うとともに、関係部・課長等の出席を求め、説明及び提出資料により細部にわたり慎重審査を行い、審査最終日の3月2日には町長及び教育長の出席を求め、次の事項について質問を行いました。皆様方のところには別に会議録を提示しております。町長質問事項、1つ目、平成24年度一般会計6月補正予算の財源措置はどのように考えているのか。2つ目、防災体制をどのように考えているのか。3つ目、消防力強化、分署の設置、消防職員充足率、消防団員の増強等について。4つ目、総合計画審議会を1回分のみの予算計上とした理由について。5つ目、南郷上ノ山公園のテニスコートの無休化について。6つ目、しおさい公園・博物館の来園者増加施策及び教育での活用等について。7つ目、幼稚園就園奨励補助金の基本的考え方について。8つ目、小児医療助成の小学校6年生までの無料化に向けての取り組みについて。9つ目、ゼロ・ウェイスト推進事業と資源化・減量化推進事業との違いについて。違いは何か。10番目、国民健康保険料を逗子市並みにする方策について。教育長質問事項、1つ目、南郷上ノ山公園のテニスコートの無休化について。2つ目、しおさい公園・博物館の来園者増加施策及び教育での活用等について。3つ目、幼稚園就園奨励補助金の基本的考え方について。
質問終了後、議案順に採決を行ったところ、議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算については全会一致により原案のとおり可決すべきものと、議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算については賛成多数により原案のとおり可決すべきものと、議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算については賛成多数により原案のとおり可決すべきものと、議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算については賛成多数により原案のとおり可決すべきものと、議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計については賛成多数により原案のとおり可決すべきものとそれぞれ決しました。
なお、審査の中で議論され、特に抽出され、要望・指摘及び意見は次のとおりです。
要望、1、国民健康保険保険料の負担軽減に努められたい。2、小児医療費の助成対象者拡大に向けて早期に取り組まれたい。3、あじさい公園内の園路の整備を図られたい。4、新築の場合も合併処理浄化槽の補助対象とされたい。5、街路灯については明るさや必要性などを考慮し、震災を踏まえ、整備について再検討されたい。6、葉山産の農産物等の宣伝を積極的に行い、町の活性化を図られたい。7、幼稚園就園奨励補助金制度の充実を図られたい。8、図書館の定期刊行物など図書資料の充実を図られたい。9、葉山小学校の防球ネットの整備について早急に対応されたい。10、しおさい公園・博物館の来園者の増加施策及び教育現場での活用を一層図られたい。11、インテリジェントティーチャーの充実を図られたい。
指摘1、老朽化に伴う町公共施設の改修計画を作成し、計画的に修繕すべきである。2、福祉文化会館の利用をふやすための施策を検討すべきである。3、文化公演事業「輝け若き演奏家たち」の演奏会は継続して実施すべきである。4、南郷上ノ山公園に設置した券売機の有効活用を図るべきでる。5、住宅リフォーム資金助成と他の助成制度との併用を研究されたい。
意見、1、危機管理監の登用など防災体制の充実を図られたい。2、早急に消防力の強化を図られたい。3、町ホームぺージに葉山の美しい風景等を映したライブカメラや動画の導入を検討されたい。4、AEDの設置、維持管理、使用状況等一元的に把握するセクションまたはシステムが必要である。5、下水道事業については、事業計画等をより明確に説明されたい。6、交通指導員を補充するとともに、町内会等地域住民の協力のもと、交通安全・防犯対策を図られたい。7、ふれあい座談会のような事業は継続して実施すべきである。
以上、御報告をいたします。平成24年3月12日、予算特別委員会。
議長(畑中由喜子君)
以上で委員長の報告を終わります。これより、ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて予算特別委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
これより議案第47号から議案第51号までの5件について一括して討論を行います。まず、いずれかの原案に反対者の発言を許します。
3番(窪田美樹君)
おはようございます。3番日本共産党窪田美樹です。2011年3月11日に発生した東日本大震災は、昨日で1年が過ぎました。改めてこの場をお借りして、犠牲になられた方々、その御家族、関係者に深い哀悼の気持を表明いたします。また、今なお避難生活を強いられている方々に心からお見舞い申し上げます。マグニチュード9.0という日本の戦後の観測史上最大の地震となり、想像を絶する大津波の被害、福島原子力発電所の事故も加わり、住民の命、暮らし、働く場、地域、自治体機能には壊滅的な被害をもたらしました。震災より1年たった今も27万人、30万人と言われています。そんな方々が、そういう方々が避難生活を強いられており、避難者支援、復旧・復興は国を挙げて早急に取り組むべき課題になっています。
こうした中、全国的に各地で今も大規模地震の発生が予想されており、とりわけ神奈川県では重要な課題となっています。ここ葉山でも三浦半島断層群地震の発生が予想されており、地域防災計画の抜本的な見直し、災害に強いまちづくりも緊急の課題となっています。復興の財源もないとしている民主党・野田政権は、社会保障と税の一体改革として、消費税の大増税を計画していますが、中身は一体の無駄遣いを続けたままの大増税、社会保障の切り捨てにすぎません。
そんな中、住民エネルギーをパワーとして誕生された山梨町長が初めて編成した予算が、いかに町民の方の期待にこたえられる予算となっているかを中心に審議を重ねてきました。その結果、平成24年議案第47号葉山町一般会計予算の1議案に対し賛成の立場で、議案48号葉山町国民健康保険特別会計予算、議案第49号葉山町後期高齢者医療特別会計予算、議案第50号葉山町介護保険特別会計予算、第51号葉山町下水道事業特別会計予算の4議案に対し反対の立場で、日本共産党を代表して討論を行います。
まず、一般会計については、骨格予算というものもあり、政策的なものは入っていないということで、評価しにくい面もありました。6月の補正で政策的予算が盛り込まれることを期待し、賛成はいたしますが、6月議会に向けての政策的予算に反映していただくために、幾つかの視点、要望をさせていただきます。
まず、政策的予算がない中で評価する点として、森前町長時代に神奈川県下一番に住宅リフォーム助成制度が制定されました。その要綱では24年3月31日をもって終了となっており、制度の継続が心配されましたが、山梨町長の決断で継続され、前年度実績の150万円が計上され、件数がオーバーした場合には補正予算も組んでいただけるということで、重ねて評価すると同時に、補助率の引き上げや手続の簡素化などの改善策の検討も行うべきであることもお願いしておきます。
次に、歳入について。山梨町長に対する町民の期待と要望は大きく、一つ一つの政策的予算に期待をもって注目をしていると思います。山梨町長は横浜方式によるプライマリーバランスでの借り入れは、あと2,700万円と計算されています。これは一般会計のみの考え方で、下水道事業会計を含めた場合は3億3,300万円の余裕があります。さらに、山梨町長がマニフェストで述べている下水道事業を70%にスローダウンするとなれば、下水道債も70%となり、その際には約3,700万円の余裕があります。プライマリーバランスの範囲内であっても、十分に財源は確保できます。財源不足と言いながら、臨時財政対策債の発行限度額を残し、町の財政規模をみずから縮小させるのではなく、直面する財政難を切り抜けるためには、発行限度額いっぱいの起債を起こして住民の福祉に向けるべきではないでしょうか。臨時財政対策債は、本来地方交付税として配分すべきところを国の地方交付税特別会計の財源が不足し、国の借金が膨らんできたので、個々の自治体に地方債という形で借金させ、返済期限に全額を地方交付税で補てんするという仕組みです。地方に新たな負担を生じさせるものではなく、地方交付税の振替措置であることから、臨時財政対策債は実質、地方交付税と考えるべきです。地方交付税の交付額を減らして、その穴埋めとして該当する地方公共団体みずからに地方債を発行させ、形式的にはその自治体が地方債を発行する方式をとりますが、償還を要する費用は後の地方交付税で措置されるため、実質的には地方交付税の代替財源と見て差し支えないのです。国の財政不足を自治体に蓄積として押しつけて、その返済年度になったときに基準財政需要額に組み入れ、交付の対象にとるということで、国が支払う形へ返還する制度です。しかし、町は本来交付税として交付されたはずの財源で、国が返済する制度の起債を縮小し、財源不足として教育への投資、福祉の施策などの優先順位を後退させることに納得がいきません。山梨町長のマニフェストでは、多くの子育て支援策を挙げられ、これに賛同されたたくさんの町民の声援を受けたことと思います。しかし、2月14日の所信表明では、幾ら骨格予算とはいえ、この方々の期待にこたえられていたのでしょうか。山梨町長が教育民生の委員長時代に、幼稚園就園奨励補助金の増額を求める陳情が出され、採択されました。その方は、委員長が町長になられたことで、希望が前向きになるものと大きな期待をされているのではないでしょうか。しかし、予算委員会で山梨町長のお考えを伺ったところ、マニフェストに挙げていないので、優先順位は低いとのお答えでした。陳情を出された方のこの声を、どのように受けとめられていたのでしょうか。陳情の一つ一つを取り上げ、実行してくださいと言うつもりはありません。陳情を出し、採択されたとなれば、陳情者は大きな期待を持つのが当たり前。それを審査した委員長が、マニフェストに挙げなかったこと自体を反省すべきだと思います。山梨町長は「子供は未来への希望と」言われていますが、親としての希望、かなわないのでしょうか。子供たちが多くの時間を過ごし、いろいなことを学ぶ学校設備の視察では、どんなことを感じられたのでしょうか。学校設備の改善にも十分な予算を計上していただきたいと思います。
また、東日本大震災では、多くの方々が防災行政無線を聞いて大津波から逃げ伸びたといいます。3月11日の震災を受け、聞こえにくいと言われている防災行政無線の改善は、喫緊の課題ではないでしょうか。山梨町長は、災害時の情報、それが確実に伝わる仕組みを早急に確立しますと、はっきり言われていますが、それは防災行政無線に限ったことではないのかもしれませんが、震災以前から聞こえにくい、古くて部品がないと言われている防災行政無線の改善を早急に予算化されることを求めます。
また、防災の面からも、耐震診断は多くの方に診断を受けていただけるようにするとのことですが、診断だけにとどめ、国からの補助金もある耐震補強工事補助には、補助はしないというのでは防災になっていないのではないでしょうか。今、多くの自治体では、耐震補助工事補助金制度は拡充されており、震災後の行政の流れとしておくれています。補強工事がなされず、家屋の崩壊による交通の遮断など、町の救援活動にも影響する問題と言えます。耐震補強工事補助の復活を求めます。
次に、ごみ問題ですが、山梨町長は戸別収集と資源回収の2点で減量計画を挙げられていますが、森前町長当時の計画と比較した数字的な裏づけや、計画を変更しなければならない理由は挙げられず、どう改善するかなども示されず、職員の努力、町民の方の協力だけでは達成できるものではないと思います。目的が達成できなかったときには、職員の努力、町民の方の協力がなかったせいとでもされるのでしょうか。森前町長の計画にはこうした点が問題で、私はこう改善する、それで目標を達成すると、問題点改善方法を示し、目標値を示してください。期待と希望を持たれている方々の声が山梨町長に届き、6月議会の補正予算で町民の方の福祉、暮らし、子育て支援の充実が盛り込まれることを大きく期待しています。もちろん、私も町民の一人として大いに期待しています。
次に、各特別会計予算の反対討論を行います。葉山町国民健康保険特別会計では、保険料の引き下げを検討すると言われながら、その一般会計から3,000万、基金からの繰り入れの3,000万しか行われておらず、総括質問や予算委員会では、その他一般会計から総額1億円を繰り上げるとの答弁はいただきましたが、それでも1億3,000万円で、前年度並みの繰り入れであり、逗子市との格差是正を求める請願を議会全会一致で採択されている町民の願いにはこたえられていません。町長質問では、逗子市との格差解消は考えていないと、はっきりとお答えになりました。立場は変わると、町民の願いを聞き入れることは難しくなるのですね。1億3,000万円にプラスアルファがあると言われており、その金額に期待しています。また、明確な数字を見るまでは前年度並みになるかもわからず、この予算には反対いたします。
次に、後期高齢者医療特別会計予算についてですが、75歳以上の高齢者の方が加入する後期高齢者医療制度は国の制度であり、保険料は各都道府県の広域連合で2年ごとに改定され、75歳以上の医療費と人口の増加に伴って際限なく上がるという根本的欠陥があり、制度廃止の声が高まり、民主党政権は公約では制度の廃止を挙げながら先送りし、消費税増税とセットで国会に法案を提出するという新制度、それも75歳は別勘定、保険料は際限なく上がる仕組みは変わりません。制度そのものに反対であり、町の意見が及ぶところではありませんが、それに基づく予算には反対いたします。
次に、介護保険特別会計予算についてですが、この制度は一部分必要な制度であると考えています。国の財政補助が強く望まれるところですが、国の財政補助は少なく、受益者負担とばかり、介護受給者に大きな負担を強いています。第5期介護保険事業の改定に伴い、保険料の引き上げが見込まれています。保険料徴収段階の多段階化や、基準額に対する割合は、自治体独自で制定できるもので、町の計画の割合を第1段階低く、11段階は高く制定するだけでも所得の低い方に配慮されたものとなります。また、改正に伴い、都道府県の財政安定基金を取り崩す規定が設けられました。国・県算出分についても、できる限り取り崩して保険料の軽減に充てられるよう、取り崩しを求めること。国の補助率をふやすことに、保険料を抑えることにつながります。町の力も及ばないところもありますが、それに基づく予算には賛成できません。
最後になりました。下水道特別会計予算には、マニフェストでは下水道整備を年間10ヘクタールから7ヘクタールにスピードダウンすると言われましたが、工事予算は前年度比の95.3%、下水道債も前年度と同じ12億円という予算づけがされており、他の予算では減額も見られるのに、なぜ下水道特別会計では減額されていないのでしょう。骨格予算とはいえ、マニフェストを無視した予算立ては、町長の考えが反映されていません。マニフェストどおりの予算立てをされれば8億円の下水道債となり、4億円の借金を減らせます。プライマリーバランスからいっても、4億円の財源を他の事業計画に回せたのではないでしょうか。しかし、スピードダウンによってのコスト削減では、川の力を取り戻すのがおくれます。スピードダウンした分、きれいな水環境の整備に、他の計画としてマニフェストにある合併浄化槽の導入の地域には町村型の補助金制度の適用を推進するなどと並行し、取り組むべきです。このままの下水道計画では、葉山の将来像は託せません。今回、前年度とほぼ同額の予算が組まれており、削減された金額が示されていない予算には賛成できません。
以上、議案第47号一般会計に対し賛成、議案第48号国民健康保険会計予算ほか3特別会計予算に対する反対討論といたします。(拍手)
議長(畑中由喜子君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
9番(土佐洋子君)
おはようございます。9番みんなの葉山土佐洋子です。私は、平成24年度葉山町一般会計予算並びに葉山町国民健康保険特別会計予算、葉山町後期高齢者医療特別会計予算、葉山町介護保険特別会計予算及び葉山町下水道事業特別会計予算の以上5件に対しまして、委員長報告に賛成の立場から討論に参加させていただきます。
平成24年度予算は山梨町長の初めての予算編成となりました。町長就任後わずかな期間で議会へ提出され、今回は骨格予算であり、政策的予算は6月に追加提案したいとの説明がありました。しかしながら、例年どおり予算特別委員会が開かれ、審査が行われ、町長・教育長への質問があり、委員会の意思決定では一般会計予算が全会一致で可決、また4つの特別会計予算は賛成多数により可決されました。しかし、なぜ骨格予算なのでしょうか。4年前の森前町長のときも骨格予算でしたが、6月の補正予算を期待したにもかかわらず、ほとんど何も出されなかったということがありました。4年ごとに予算編成の時期に町長選挙を行うべきでないと考えます。鎌倉市でも平成25年5月の市議会議員選挙と10月の市長選挙を同日に行うために、構造改革特区制度の規制改革の提案を埼玉県所沢市と共同で国に提出しております。これは松尾市長のマニフェストであり、投票率の向上と経費削減を目指しているものです。公職選挙法で難しいこととは思いますが、山梨町長におかれましても、予算編成の時期に町長選挙を行うことがないよう、ぜひ町長選挙の時期の変更を検討していただきたいと思います。
本来、平成23年度決算の場で述べることではございますが、平成24年度の決算特別委員会の審査の中で、平成23年度中に葉山小学校に設置、導入されるべき電動の大型生ごみ処理機が現場、調理場との調整がつかず、いまだ設置できず、学校の変更を行い、長柄小学校と一色小学校に設置するということがわかりました。この件につきまして、議会は何も報告を受けておらず、3月6日の教育民生常任委員会において、教育長が謝罪をされました。このようなことでは、何のために予算特別委員会を立ち上げ、何日間も審査をしているのか、意味がありません。予算の執行につきましては、町と町民のために確実に実施されますように要望いたします。
さて、平成24年度予算ですが、予算特別委員会での町長・教育長質問・要望・指摘及び意見以外についてを主に述べさせていただきます。
まず、一般会計予算では、「広報はやま」が毎号、表紙と裏表紙を含む8ぺージが4色刷りとなるとのことで、紙面を楽しみにしております。社会福祉総務費では、心身障害者歯科診療推進対策事業負担金が今まで人口割合積算だったところ、利用実績ベースで見直すことができ、前年度104万9,000円だったところ、16万2,000円に減額できたことは、大いに担当課を評価すべきと考えます。障害福祉費の手話通訳者派遣事業では、手話奉仕員養成講座開催事業の予算が伸びておりますが、これは逗子市と隔年で実施しているもので、平成24年度は町で実施するものですので、私が以前より一般質問等にて提案させていただいているとおり、手話通訳者設置事業において聴覚障害者が役場に来庁した際の相談や諸手続を円滑に実施するため、役場に手話通訳者を最低1人を毎日設置することを要望いたします。高齢者福祉費の緊急システム事業は、業者を変更して1件当たりの単価が下がるとの説明でしたが、従来の考え方とはまた違った、例えば三重県玉城町のように、町内の高齢者全員にスマートフォンを配り、見守りサービス、安否確認などのサービスをしているところもございますので、ぜひ町としても先進事例を検討していただけるようにお願いいたします。児童福祉費の保育所費につきましては、県下最低を引き上げたと伺い、大変驚いたところではございますが、慢性的に保育士さんが足りていないというお話を聞いております。児童の健全な保育のために、適正な管理運営と、待機児童ゼロを早急に目指していただきたいと願います。衛生費の健康増進事業では、健康増進施設利用料補助が消えてしまいました。町長は元気シニアの健康維持へ、未病対策、予防に全力で努めますとマニフェストの中で言われておりますので、ぜひ6月補正予算に盛り込むべきと考えます。防災対策費の防災組織・防災資機材購入補助金が復活しまして、ほっとしております。町民みずからの防災意識を高め、有効に使っていただき、被害の軽減を目指せるよう、資機材リストの選択については慎重かつ柔軟な対応をお願いいたします。教育費の博物館費、芝崎ナチュラルリザーブパトロールのためのアルバイト員雇用も復活いたしました。この2年間は、管理職の方々にパトロールをしていただき、大変御苦労があったと思います。町はナチュラルリザーブの価値と意義を軽視しているのではないかと思われていましたが、この予算が復活いたしまして、町の指定天然記念物を守ることができるのではないかと安心しております。保健体育総務費のスポーツ親善振興事業は、平成23年度計画停電の不安があり、姉妹都市である草津町の方々が葉山町に来ていただくことはかないませんでした。毎年葉山町からの町民スキー学校では、大変なおもてなしを受け、先月2月2日の歓迎レセプションでは、夏、葉山に来ていただいたときには台風が来ても皆さんに喜んでいただけるように、おもてなしをしたいとのごあいさつがございました。私は守屋町長時代に台風の影響により急遽草津町からの町民水泳教室が中止になったことを覚えております。葉山町への草津町水泳教室が2年連続で中止になることがないよう、草津の皆様は大変に楽しみにしていらっしゃいますので、十分なおもてなしができますように。そして町民同士の交流ができるようなイベントを期待しております。
続きまして、葉山町国民健康保険特別会計予算、葉山町後期高齢者医療特別会計予算、葉山町介護保険特別会計予算については、受益者負担の原則に従い、保険料の徴収向上に努めることが重要であるとともに、保険料率段階の設定で、高額所得者の細分化が必要で、すべての人が同じ収入に対し、同じ割合で保険料を負担すべきと考えます。下水道事業特別会計につきましては、水環境をよくするために、水洗化率の向上に積極的に取り組んでいただくよう要望いたします。
以上、山梨町政への期待を込めて、私の賛成討論といたします。
議長(畑中由喜子君)
次に、原案に反対者の発言を許します。
4番(守屋亘弘君)
4番守屋亘弘です。私は、議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算並びに議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算には賛成し、議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算並びに議案第49号同じく葉山町後期高齢者医療特別会計予算並びに議案第51号同葉山町下水道事業特別会計予算に反対の立場から討論に参加をいたします。
まず、議案第47号については、今まで討論をなさった方もお話しになっておりますけれども、骨格予算という性格から考えまして、やむを得ず賛成するという考えでございます。この中で、特に指摘をしておきたいのは、87億5,000万の一般会計予算のうち、この中で基金の取り崩しが私の計算では2億5,000万円、それから町債の発行が約4億9,000万円並びに普通交付税の額が4億3,000万、合計11億7,000万。天からお金が降ってきたり、あるいは借金をふやす、あるいは基金を取り崩すということで11億7,000万を捻出し、この金額が先ほど申し上げた87億5,000万のうち13.4%を占めてると。こういう状況であることを理事者側はよく認識してほしいと思います。すなわち、こういう財源がなければ、骨格予算といえども作成できないということを。私は総括質問の中で、かつて策定された長期財政計画なるものは破棄すべきだということを申し上げておりますけれども、あの時点でも、いつぞや待寺真司議員が鋭く指摘をなさいましたけれども、23年度時点で人件費が2億、既に違っていたと。すなわち、中期財政計画においては、27億強の数字がありましたけれども、実際に23年度予算では29億に膨らんでいたと。出だしから全く違う数字が堂々と記載された中期財政計画なるものは、ぜひ破棄して、新たな山梨町政においてどのような財政計画なるものをビジョンとして考えているのかを早急に出してほしいと存じます。
それと、単に骨格予算ということでございますけれども、先ほど、これは全般にわたるかもしれませんが、笠原俊一予算特別委員長が会議録をお読みになりまして、その中で、町長質問10項目、それから要望が同じく11項目、指摘が5項目にも上っていると。この点もよく頭に入れて、どうやら新町長は6月の時点で御自分の政策判断に基づく予算づけを行うと、そのようにお話しになっておりますので、今申し上げたかくかくの項目を十分そしゃくの上、ぜひ誤りなき予算づけをしてほしいと存じます。
引き続きまして、議案第48号国民健康保険特別会計予算については、先ほど申し上げたとおり私は反対でございます。今申し上げたとおり、町長質問の中で、逗子市並みに国民健康保険料を考えるべきという指摘…失礼、町長質問がありまして、これはいつぞやそのような趣旨の請願がありました。私は、その紹介議員として、そのような対応をとるべきということで議論を進めてまいりました。当時の山梨崇仁議員も賛成したと、私はそのように記憶しておりますけれども、さて先ほどの議論の中で、予算特別委員会会議録、ここでは私が委員外議員として、現状並みで我慢してくれということですねと。町長は、逗子並みにするという方策は私は検討はしておりません。19ぺージ。なお、委員外議員の田中孝男議員が、予算審査の中で担当者から、一般会計から3,000万円、基金から3,000万円が予算には計上されているけれども、6月の補正であと7,000万を出すという具体的な数値が出てきたんですが、その点、その7,000万円がふえたり減ったりということはないんですかと質問をされておりまして、町長はそれが現状維持であるというふうに考えております。したがって、逗子市並みにする考えは町長は毛頭ない。そのように私は理解をいたします。議員と町長の立場は違うかもしれないけれども、じゃあ一体、議員のときに何をしてたのかと。ということになるのではないかと私は考えます。
引き続いて、先ほどの予算特別委員会の審査の中で、要望にも国民健康保険料の負担軽減に努められたいとあります。逗子市と葉山町の国民保険料の年間の1世帯当たりの額の差は、葉山町のほうが2万円高い。それを補うのは2億は必要です。こういう点、先ほども申し上げましたけれども、長期財政…失礼、中期財政計画なるしっかりしたプランを練って、このような問題にどう対処すべくのか。ただ単に平成24年度だけでこういうことを考えているのか。先行き25年度、6年度でどのように対処する。あるいは、財政が厳しいから、当面現状維持にする。そのような明らかな考えを打ち出すべきであろうかと存じます。
それと、引き続きまして、特に議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算について、一言申し述べたいと存じます。私は、当然介護保険を払っている身でありまして、私の同年代の方には大変申しわけない。私が裏切り者と言われてもしょうがないと思いますけれども、今回保険料の値上げにやむを得ず同意をいたしました。これは葉山町の第5期介護保険基準月額が4,660円、第4期のそれと比べて600円、料金の見直しが行われると。したがって、4,060円から4,660円になるよと。率にして14.8%、これは現時点では三浦半島4市1町の中で値上げ率としては一番低いんではないかと私は考えております。ただ単に横並びという考えは、私のよくとらないところでありますけれども、このような料金の見直しをしないと、この制度自体が今後持続できないと、意味において、やむを得ざる判断ということでございます。
引き続いて、議案第51号下水道事業特別会計予算については反対であります。町長の方針は、24年度に限っての話であろうかと思いますが、当初は9ヘクタールの面整備を行うと。それを7ヘクタールにしたよと。その関連かどうかわかりませんけれども、4,100万、下水道特別会計の歳出を削減したと。いっそのこと、350ヘクタールで見直しをするというならば、24年度、別に0ヘクタールだって構わないんですよ。先ほど3番窪田美樹議員が12億とおっしゃいましたけど、これは明らかに間違いです。私のここでおわびの上、訂正しますけれども、1億2,000万です。ちょっと1けた間違えました。私がこの金額をよく覚えているのは、平成23年度において面整備を7.6ヘクタールにする。その理由は何かという話をしましたら、担当課長は、財政課に相談したら、1億2,000万借金ができるからだと。今回もそうですよ。事業費のうちの1億2,000万借金ができるから、7ヘクタールやるというだけの話でしょう。それで一般会計から約7億、都市計画税含めて繰り出して…繰り入れ、失礼。繰り入れて、約6億ぐらいですか。借金を返して事業費で1億2,000万借金する。私はかねてから、借金のための特別会計じゃないか。借金を返すために、また借金してやってる。それで、先ほど申し上げましたけれども、350ヘクタールで見直しをするんだと。新町長はそのようにマニフェストで言っておられるけれども、7ヘクタールずつ毎年やるとしたら、1期4年じゃできないでしょう。7ヘクタール×4年で28ヘクタールと。7年以上かけないと350ヘクタールいかないんですよ。だったら、今からでも遅くない。24年度ゼロにしたって構わないじゃないですか。何もわざわざ1億2,000万、また借金する必要ないんですよ。それは下水道を町の望んでいる町民の方々には申しわけないけれども、このような財政下において、これも一つの選択肢であろうかと私は考えております。ただひたすら、あるいはずるずると、このような計画を進めていくということが、本当に町民のためになるのか。その点をよくお考えください。
私は、議論をする中で、公共下水道推進する、そのような御意見の方々を全部排除してはおりません。そういう考えも一つの選択肢であるということです。ただし、状況をよく把握せずに、今のようなかかる事態を続けていいのかどうか。そういう点を踏まえて考えれば、おのずから私のような考えであっても、おかしくないと存じております。
以上をもちまして、長々としゃべって大変申しわけありませんでした。これにて私の討論といたします。
議長(畑中由喜子君)
次に、原案に賛成者の発言を許します。
11番(横山すみ子君)
11番横山すみ子です。私は、新葉クラブを代表して、議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算、議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算、議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算、議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算、議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算の5件について、委員長報告に賛成の立場で討論に参加いたします。と、ここまで書いて準備をいたしましたが、先ほどの4番議員の討論を聞いて、同じような指摘をしながら賛成、反対に立場が分かれるということで、ちょっと心が動揺いたしております。
それでは討論に入ります。平成24年度一般会計予算は、山梨町長就任後初めての予算編成となります。山梨町長は、2月14日に行われた所信表明の中で、4項目12点の政策課題をマニフェストに掲げ、1月20日に町長に就任した。マニフェスト実現のためには、前町政からの課題を精査し、その実現へ向けてさまざま行わなければならないことがあるため、時間が必要である。そのため、現状ではいわゆる骨格予算として当初予算を編成し、平成24年のなるべく早い時期に政策判断を伴う諸課題に係る予算と施政方針を示したい。したがって、今回の予算関連議案の審議に当たっては、町政運営に当たる所信と主な課題についての所見を所信として述べるという趣旨の表明をされました。24年度の一般会計歳入歳出は、前年度比2億5、090万円、マイナス2.8%の減額予算となっております。総括質問に対する御答弁の中で、骨格予算であるという要因のほかに、子ども手当が制度改正により支給額が約1億2,000万円減少していることも要因として挙げられると述べておられます。その中で、自主防災組織の防災資機材購入事業の経費は、緊急性が高いという判断のもと、その一部を当初予算に盛り込んだとのことです。昨日は東日本大震災が発生してから1年、新聞・テレビなどの報道は、震災大特集となっておりました。津波・地震の犠牲となられた方々、その御家族に心から哀悼の意を表し、お見舞いを申し上げます。この三浦半島にも活断層群が存在し、地震発生の確率も上昇していると指摘されております。防災資機材購入事業予算が本予算に盛り込まれたことは、町民の切実な要望にこたえた対応で、評価される措置であったと思います。また、町長答弁の中に、その一部を当初予算に盛り込んだとのお言葉があり、災害・防災関連予算については、改めて補正予算で盛り込まれるものと受けとめました。この金額は、当初予算での計上額は150万円でございました。この予算につきましても、自主防災組織の意向、町の防災施策を踏まえ、さらに御検討をいただきたいと思います。
一般会計としては骨格予算とは言いながら、子ども手当の関連も含め、前年度比マイナス2.8%です。私は今回の予算案採決に当たり、4年前の森町長就任時の骨格予算に対する各議員の討論を読ませていただきました。当時の山梨議員は、予算に対する討論の中で、「骨格予算でありながら昨年度比たった2.0%減という数値からもわかりますように、葉山町の財政状況の厳しさを顕著にした予算だと認識しております」と述べておられました。私も同じようなことを述べることになりました。今後、無駄のない戦略的かつ効率的な事業運営と、町民目線に立ったサービスが提供されるよう願い、今後の推移をチェックさせていただきます。
24年度予算案については、新葉クラブは金崎議員が総括質問を行い、私が予算特別委員となって審議に当たってまいりました。今回、24年度予算に対する態度を決定するため、会派で話し合いを行いましたが、骨格予算ということもあり、今回は賛成せざるを得ない。しかし、総括質問や予算特別委員会での審議、あるいは町長質問でも納得のいきにくかった点については、予算委員会の報告や今回の討論の中で指摘し、これから先の事業執行あるいは6月以降と説明されている政策的な予算に生かされるよう述べさせていただきます。
まず、総合計画策定についてです。総合計画の中期基本計画がこの3月で終了いたしますが、後期基本計画策定について所信表明で触れられておらず、また総合計画審議会の開催予算が1回分しか計上されていないことについての質問に対し、今後見直し等について精査し示すとの答弁の後、第3次総合計画後期基本計画及び実施計画策定業務に係る委託期間の変更による更正増として、22万7,000円を予備費から総務費に加え、繰越明許する補正予算案が3月、追加提案されました。町長選におけるマニフェストと総合計画との整合性についても、十分に精査されるべきものと考えます。
続いて、小児医療費無料化については、本会議における町長答弁は非常に消極的な印象を与え、マニフェストとは何か、疑問を抱かせかねないものでした。小児医療費については、十分に検討し、今後対応していただきたいと思います。
次に、水環境の向上については、骨格予算なので合併浄化槽については従来の補助事業予算を計上してあるが、市町村型の合併浄化槽設置について検討すると積極的な町長発言がありました。また、ごみ処理問題については、先ほども委員から指摘がございましたが、所信表明でも資源化・減量化について、4年間で30%の減量との目標が掲げられているものの、その根拠についての説明は予算委員会等での説明でも多くの委員から問題点が指摘され、ごみ処理基本計画については改定は行わないとの答弁で、非常に大きな問題を残しています。
以上、評価すべき点、また何点かの課題を指摘して、今回の骨格予算である24年度の一般会計予算について賛成いたします。
国民健康保険特別会計予算について。保険料軽減については、一般会計からの繰り入れは今回の予算では3,000万円としたが、今後考えるとの答弁が出ております。マニフェストには、引き下げを検討すると明記されておりますので、真剣に御検討いただきたいと思います。
下水道事業特別会計については、所信表明の中で、事業認可申請は391ヘクタールで出すが、350ヘクタールを一つの区切りと考えているという、ちょっと趣旨が明確に理解しがたい部分がありました。また、事業区域拡大の区域選定でも、市街化区域内で既に合併浄化槽が設置されている家が多い区域では、工事を急いでも接続件数が上がらないのではないかとの懸念もあります。この点については会派でも議論を重ねた部分ですので、課題として指摘させていただきます。
後期高齢者医療特別会計予算、介護保険特別会計予算とともに、委員長報告に賛成を表明いたします。
最後に、一言町長にお願いがございます。山梨町長は選挙戦に際して森町政の後継ではないと発言されておりました。今回は骨格予算ということで、独自性を出しにくいものであったと理解いたしますが、提出される各議案においても、前町政と違う点については明確にお示しをいただけることを期待して、賛成討論といたします。(拍手)
議長(畑中由喜子君)
次に、原案に反対者の発言を許します。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
先ほど守屋議員からも御指摘がありましたが、窪田議員の討論中、数値に誤りがあったと思われますので、記録を確認の上、必要な措置を講じることといたしますので、御承知ください。
では、これより1件ごとに採決を行います。本件については起立により採決いたします。議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算に関する委員長報告は可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立全員)
起立全員であります。よって、議案第47号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算に関する委員長報告は可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立9名の多数であります。よって、議案第48号は委員長報告のとおり可決されました。失礼しました。起立10名です。
次に、議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算に関する委員長報告は可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立10名の多数であります。よって、議案第49号は委員長報告のとおり可決されました。
次に、議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算に関する委員長報告は可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立11名の多数であります。よって、議案第50号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算に関する委員長報告は可決です。本案は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立9名の多数であります。よって、議案第51号は委員長の報告のとおり可決されました。
議長(畑中由喜子君)
日程第6「一般質問」を行います。
第1番、3番窪田美樹議員、登壇願います。
3番(窪田美樹君)
3番日本共産党窪田美樹です。通告に従って一般質問を行います。先ほどの討論の中で守屋議員からの御指摘、議長の御配慮、ありがとうございます。
まず初めに、2月20日の私の総括質問の朝に、我が子は葉山の未来のほうが気になると言って受験に向かったとお話ししました。その娘が無事に大学に合格したことをお伝えさせていただきます。(拍手)ありがとうございます。私の子供も山梨町長も喜びだけでなく、これから多くの困難も待ち受けています。それに負けずに立ち向かっていかれることを応援しています。
私は、平成24年度予算特別委員会に委員として審議しましたが、骨格予算ということもあり理解しにくい事柄が多く納得できませんでした。その項目についてもあわせて質問いたします。
まず1項目目、中学校給食についてですが、以前の質問でも取り上げましたが、私の質問の仕方が悪いのか、いまだに前進は見られません。そんな中、お弁当か給食か選択できる中学校給食の導入を目指すとマニフェストに挙げられた山梨町長が誕生しました。これで前向きな御答弁がいただけるものと考えていますが、まず、山梨町長、マニフェストの実現に向けた町長のお考えは、お伺いいたします。
また、森前町長とは違うお考えの町長です。町長マニフェストを受けての教育委員会の対応を教育長としてどのように進めているかを伺います。
そして、何年も続いている検討委員会ですが、保護者の方が中学校にも給食をという声が上がり、町は検討委員会を立ち上げられたことと思います。検討を始めたときの生徒さんは今何歳になっているのでしょう。中学校給食の導入を目指す町長が誕生されたのですから、いいかげん中学校給食をやるかやらないかの検討委員会ではなく、中学校給食をどのように実施するかの検討委員会にするべきです。改めて検討委員会のあり方についてお伺いいたします。
2項目目、放射能対策について伺います。3月11日の福島第一原発の人災から1年がたちました。昨年2月16日、野田首相は原発事故そのものは終息に至ったと判断されると表明しました。チェルノブイリ原子力発電事故より26年余りが経過していますが、今もなお30キロ以内は居住が禁止されているとともに、ホットスポットと呼ばれる高濃度汚染地域が点在してるといいます。いまだに放射能に対する不安の声は大きく、福島県から葉山町まで250キロぐらい離れていますが、町民の方の安全を守る、不安の声を取り除くために終わりの見えていない放射能問題への対応はどのように考えられていますでしょうか。また、何をするにも費用がかかります。補助金も活用した対策はどのようにお考えでしょうか。
3項目目、省エネルギー対策の協力もあり、今は計画停電もなく過ごしています。東電もことしの電力需要の予想では、原発をとめても発電能力があると認め、電力不足は起こらないことを宣言しています。原子力発電の安全神話、安価なエネルギーという説が崩れた今、再稼働を許さないためにも、3項目目、原発ゼロを目指す再生可能エネルギーへの転換、環境に配慮した電力調達の調査についてお伺いいたします。
山梨町長は、マニフェストだけでなくいろいろな場面で自然エネルギーに取り組むと話されています。大きな川や強い風が常に吹いているわけでもない、広大な土地があるわけでもない、ここ葉山に見合った自然エネルギーの取り組み、普及はどのように進められたいのか、お伺いいたします。
4項目目、高齢者福祉計画・介護保険事業計画についてお伺いいたします。第5期の高齢者福祉計画・介護保険事業計画では、高齢者が地域で自立した生活を営めるよう、医療、介護、福祉、住まい、生活支援サービスが切れ目なく提供される地域包括システムの実現に向けた取り組みを進めるとされています。地域包括支援センターのあり方についてどのようにお考えでしょうか。この理念の方向で行われた今回の法改正によってサービスが切り下げるなら、だれもがこの理念そのものに疑いを持たれるのではないでしょうか。葉山町の高齢化率は26%を超えていますが、介護度の重度化は低いというお話を伺っています。元気な御高齢者が多いということでしょう。最後に、そういった方も安心して葉山に暮らし続けられる介護度を上げないための取り組みについてお伺いいたします。
以上で第1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。
議長(畑中由喜子君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
3番窪田美樹議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
初めに、中学校給食について、マニフェスト実現に向けた町長のお考えはとのお尋ねですが、本年1月の町長選挙の際に、「子供は未来への希望です、中学校給食の見直し」をマニフェストの1項目目として示させていただきました。この中で、弁当か給食か選択できる中学校給食の導入を目指すべく自分の考えを述べさせていただきました。ただ、内容につきましては、教育委員会の関するものでありますので、その実現につきまして今後調整を図ってまいりたいと思います。
次に、終わりの見えない放射能への対応はとのお尋ねですが、昨年12月、国及び東京電力は、第一原発原子炉の冷温停止状態を確認し、目標であった周辺の放射線量も年間1ミリシーベルトを下回ったと発表をしました。しかし、今後、原発周辺の除染の問題や避難・警戒区域のあり方等、議論すべき課題は山積しているものと推測されます。第一原発のある福島から約250キロ離れた当町においても、その後空間線量については毎日計測し、学校グラウンド土壌及び給食食材の放射能各種検査も実施し、その結果をホームページ等で公表をしております。また、基準値以上を確認した場合については、国が示す除染のガイドラインに準じて処理を実施し、現在対応しております。放射能問題の対応については、教育委員会、関係各課及び近隣自治体や神奈川県の情報等をいただきながら放射能に関する情報は速やかに公表することを重視し、引き続き測定を行う等、迅速に対応してまいる所存でございます。
次に、補助金も活用した対策はとのお尋ねですが、補助金制度の活用ですが、国及び東京電力への損害賠償と町の補助制度の2つの考え方を基本とし、国等には対策関連の補助制度のメニューをふやすことを求める方法もあろうかと考えます。放射能対応にかかる各自治体の費用に関して現在東京電力に対する損害賠償を請求することとし、その事務は自治体ごとに流動的に進められております。今後は、国及び東京電力が統一した事務の流れを示し、その中で損害賠償を求めることができるものと考えております。
2つ目は、平成24年度当初予算において防災資機材購入費補助金制度を復活させました。この補助制度を活用し役立てていただければと考えております。また、国等への補助の要望は、機会を通じ他自治体との連携も図りながら検討してまいりたいと思っております。
3項目目、原発ゼロを目指す再生可能エネルギーへの転換についての1点目、環境に配慮した電力調達の調査についてのお尋ねですが、最近のエネルギーをめぐる内外の経済的社会環境の変化及びエネルギー源として再生可能エネルギー源を利用することの重要性が増大していることから、国は電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法を平成24年7月1日からスタートさせます。この法律は、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス等の再生可能エネルギー源を用いて発電された電気を一定の期間・価格で電気事業者が買い取ることを義務づけるものと認識しております。
次に2点目の、葉山に見合った自然エネルギーへの取り組み、普及はについてのお尋ねですが、自然エネルギー利用の普及促進と温室効果ガスの排出削減を目的として、平成21年度から住宅用太陽光発電システムを設置する者に対し、県の補助金とあわせて補助金を交付しております。太陽光発電も含め自然エネルギーは環境面や安全面においても活用が期待されているところであります。私としても本町においても取り組みの研究を進めてまいりたいと思います。
次に4項目目、高齢者福祉計画・介護保険事業計画についての1項目目、地域包括支援センターのあり方についてとのお尋ねでございますが、第5期の高齢者福祉計画・介護保険事業計画では、施策の展開に際し、人と人とが支え合う地域をつくることを基本目標に掲げております。高齢者が住みなれた地域で尊厳のある生活を継続するためには、介護、介護予防、医療等のサービスを高齢者個々の状態・状況に応じて連続的に提供することが必要となり、そのことを担うのが包括的支援事業でございます。包括的支援事業では、介護予防ケアマネジメント事業と総合相談支援事業・権利擁護事業及び包括的・継続的マネジメント事業の3事業を実施することとなります。地域包括支援センターはこの3事業を管理し、地域の高齢者の心身の健康、生活の安定を包括的に支援することを目的としております。第5期計画におきましてもその必要の重要性を掲げており、保健・医療・福祉の連携による地域包括ケアシステムを構築する中核機関となります。現在当町においては、地域包括支援センターを葉山町社会福祉協議会内に設置し、介護保険法に基づき契約を締結しております。今後の第5期計画期間におきましても、当町と地域包括支援センター、医療機関などが密に連携を図り、高齢者が生きがいを持って安心して暮らせるまちづくりに努めてまいりたいと考えております。
次に2項目目の、介護度を上げないための取り組みについてとのお尋ねでございますが、現在当町の高齢化率は高く、65歳以上の方が約27%でございますが、介護度の重度化率につきましてはそれほど高くなく、比較的元気な高齢者が多い状況でございます。高齢者の方々は、日ごろから信頼できるかかりつけ医師や歯科医師を持ち、日常的な精神疾患・身体疾患への対応、健康管理を行うことで早期治療が可能となり、いつまでも健康で自分らしく生活することが可能になります。第5期の高齢者福祉計画・介護保険事業計画においては、保健・医療・福祉の連携を図りながら日ごろから介護予防や健康づくりに取り組むこととし、第4期計画に引き続き地域包括支援センターと連携し、一次予防事業として生きがいミニデイサービス事業、二次予防事業として口腔機能や栄養改善教室、高齢者機能訓練教室などを実施してまいります。また、要支援・要介護状態においても適切なサービス提供により介護度の重度化を防ぐため、居宅介護支援事業者等に高齢者個々の状態に合った介護プランの作成を指導してまいります。介護度の上昇を防ぐために、当町は医療機関や介護事業者等との連携をしながら健康づくり施策や介護予防施策を推進し、高齢者の方々の介護度の重度化を抑制してまいりたいと考えております。
以上で私からの答弁を終わります。
教育長(豊田茂紀君)
3番窪田議員の御質問にお答えいたします。
中学校給食の2点目、町長マニフェストを受けて教育委員会の対応はとのお尋ねでございますが、教育委員会といたしましては、これまでどおり中学校給食職員調査検討委員会による研究、検討を継続してまいります。なお、現状といたしましては、おおむね9割の生徒がお弁当を持参しており、他の生徒についてもデリバリーによる2種の日がわり弁当により支障のない状況となっております。
3点目、検討委員会のあり方についてとのお尋ねでございますが、現在の検討委員会は、教育総務課と学校教育課の職員と学校栄養士の7名で構成し、協議、視察、試食等を行ってまいりました。今後につきましては、PTA等の方々にも参加していただき、葉山に合ったよりよい方向に向けて検討を進めてまいります。以上であります。
議長(畑中由喜子君)
再質問を行います。
3番(窪田美樹君)
御答弁ありがとうございました。今、御答弁を町長、教育長からいただいたんですが、その中学校給食に関してですが、御答弁をいただいても町長と教育長のテンション、温度差、かなりあるように感じられます。町長は教育長のお答えをどのように感じられましたか。
町長(山梨崇仁君)
検討会を立ち上げているということですので、なるべく早期にその検討結果をもって中学校給食という形で実現をしてまいりたいという思いでございます。
3番(窪田美樹君)
その検討委員会、教育長はこれまでどおりということでした。これまでどおりというのは、検討委員会の中の温度差の温度、その今までの進め方も変わっていかないのかなというふうには感じてしまいます。確認させていただきます。山梨町長は、お弁当か給食か選択できる中学校給食、その方法がいいかどうかというのはまた別にしましても、中学校給食の実施、実施に向けていく、進めていくというお考えでよろしいでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
中学校給食というキーワードで考えさせていただきますと、さきの選挙におきまして、私を含め町長選挙、議員補欠選挙においても多くの候補者の方がそのキーワードの実現に向けて進めていきたいということを掲げられておりました。そういった意味でも、教育委員会としてもその辺の民意については重々承知をしていると思いますので、私自身は実現に向けて教育委員会とともにぜひ努力をしてまいりたいと考えております。
3番(窪田美樹君)
教育長、今、先ほどの御答弁の中では、おおむね9割の生徒がお弁当を持参しており、ほかの生徒につきましてもデリバリーによる日がわり弁当に支障のない状況と言われています。今現在中学校給食、実現されていませんが、その中でも支障のない状況、だから検討委員会を何年もやってきたけど実現されてない。でも今回の町長は、町民の方から多くの声、中学校給食を要望しているという多くの声を受けてマニフェストに挙げられてます。その実現に向けますという山梨町長の強いお言葉を受けて、この検討委員会をさらに前に進める、本当に実施に向けての検討委員会として検討されること、これは山梨町長の中でも教育委員会に関するものであり、実現につきましては調整を図ると言われてます。ここも山梨町長、ちょっと一歩二歩下がられてるのかな、教育委員会に対して下がられてるのかなというところもありますが、山梨町長の実現に向けた強い意志を今確認いたしました。教育長はこの先の検討委員会をもうちょっと進めたものとして検討される…検討じゃない、実現されることとしてお考えでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
町長と私の考えの中で温度差があるかどうかというのは、議論のここでは対象にはならないのかなと思っております。私は、町長のマニフェストにあって、それが強い民意だから、したがってそれに伴って中学校給食はやる方向で論議するということではありません。これは、前にも例えばゼロ・ウェイスト教育を進めるべきだというような発言があったときにもお答えしましたが、町長の政策実現が教育委員会の任務ではない。そういうように教育委員会の独立性という点でお答えをすれば温度差があるんじゃないかという御指摘になるのかなというように思っておりますが、今度は検討委員会につきましては、これは先ほど議員ここでおっしゃったように、やるやらないという論議じゃなくて、もうやるということで論議すべきではないかというふうにおっしゃいましたが、既に私どもはやるやらないという論議よりも、やるとすればどういうようにやっていくのがいいのかという論議に方向性を変えてきているということは昨年の6月の時点でも議員にお答えしたとおりでありますから、そういうことであるというように考えております。
3番(窪田美樹君)
では、教育長の答えは一歩前に進んだ、やるやらないという検討委員会ではなく、やる方向に向けたということを一歩進んだのかなとも思いますが、何にでも目標、期限、計画、あります。今の段階で山梨町長、今の段階で目標とされている期限、じゃあ何年後には自分のマニフェスト、任期は4年とされています。その中でどのぐらいまで向けて検討しよう、期限はどのようにお考えられてますか。
町長(山梨崇仁君)
教育長の御答弁にありましたとおり、教育委員会として検討を進めているところでございますので、私のほうからは希望というか、このぐらいを目途にお願いという形になってしまいますけども、できることであれば1年、2年以内には試行を含めて何かしらのアクションを起こしていけるような検討と実現を目指してほしいというふうには思ってはおります。あくまで希望として考えております。
3番(窪田美樹君)
教育長と山梨町長、それぞれの立場というか、考えることというか、違われるんだと思うんです。だけど山梨町長はその違うところに、もう御存じの上でマニフェストに中学校給食って挙げられているというところでは、教育長をどんどん推し進めて実現に向けるというお考えがあってマニフェストに挙げられたんだと思います。考えが違う人がいるから実現はできないよということだったら、これは挙げられてないと思うんですね。ここに挙げたところ、またこれを大きく掲げられたところで山梨町長に賛同された方、投票された方の声、多くの方の声を聞いたということを言われてます。実現に向けること、今までの検討委員会がどうであったことということを振り返ってでも、大きく前に進めていただければと思います。じゃあ、1年、2年ということでよろしいでしょうか。教育長、山梨町長は1年、2年で何らかの形を残すと言われております。教育長はいかがでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
検討を未来永劫に続けるなどとは考えておりません。PTA等も含んで拡大するという考え方を持っておりますので、それで、そこで早い時期に、できれば一両年中ぐらいに答申をもらって、その答申に基づいて進めていければいいなというように考えております。
3番(窪田美樹君)
前回の質問より前にかなり進んだと私は納得させて次に進めさせていただきます。
放射能対策なんですけれど、放射能対策にはマニフェストに全力で取り組みますと言われております。具体的にどのようなことに全力で取り組んでいられるのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
現状2月に葉山小学校の屋上から高い数値の汚泥といいますか、物質が発覚しまして、その除染作業をさせていただきました。そういった意味で、今の放射線の数値が高い数値を示したときには速やかな除染対応、そして何よりも情報の速やかな公表と、そういった2点については確実に行ってまいりたいというふうに考えております。
3番(窪田美樹君)
それ、屋上のというのは、線量が出た、子供たちがはかった、だから除染したということになってしまう。除染したことになってて、後手に回ってると私は思います。本来ならば先にはかって除染してということが全力で先に、一歩も二歩も先に進んだ取り組みだと思います。そのように線量検査をされているということですが、給食の食材について、市場に出ている食材は安全って前のときに言われました。だから今回の予算の中で年3回でいい、その給食の食材検査の予算が組まれていますが、年3回でいいとお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
その後さまざまな御意見をいただいております。調査の方法につきましては目下検討をしているところでありまして、可能な限り御父兄の方々に安全と安心というふうに思っていただける、そしてもちろん問題のない結果を出していけるような取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
3番(窪田美樹君)
その給食食材ですが、今回保護者の方からも陳情が上がっています。比べることができないんですが、以前のごみ特の、ごみ特別委員会の中で、焼却炉のダイオキシン検査では、原因が特定できたと言われた後も安全確認のためと3回のダイオキシンの検査を続けました。議会の中でも焼却炉のダイオキシン検査の必要性、そんなに何回もやる必要があるのという声がありました。そういった中でもその食材の検査、もっとふやすべきだと思います。その声を上がる前に葉山町として、ではもっとふやそうということを大きく保護者の方の不安を取り除くためにも必要だと思います。教育長はこの予算、どのように考えますか。
教育部部長(高梨勝君)
御心配される方と、一方では余り過激にしないでほしいという声もあるんです。ただ、安心という言葉はだれも欲しいというふうに思ってますので、3学期ありますので、頭出しに安心しながら進めていこうというのが今回の考えであります。その中で不安が出たら、今、町長のほうにお願いしてるのは、そのときにはすぐさま対応していただきたいということで、その辺承知いただいてますので、まずは安心をとるということの3期でやらせていただきたいと思っております。
3番(窪田美樹君)
3期というのは年間3回ということでしょうか。
教育部部長(高梨勝君)
今のところはそれでまずは安心をとっていくと。ほかの変化があった場合については、すぐに考えますということです。
3番(窪田美樹君)
よく近隣の自治体はどうなのというところでは、鎌倉市や…横浜市は毎日食材検査、鎌倉市は自分のところで放射線の線量の機械を買って検査していると、いろんなところがあります。ここ葉山はその近隣と比べたらといったら、1年間に3回というのが決して近隣と並んでるという感覚はありません。今、放射線から、放射能から逃げられるわけでもないこの世の中の中で、自分の子供がどれだけ線量を取り入れてしまったかというところを知ることが大事だと思います。そんな中では、もっと給食の食材検査を何回か、もっと、3回、年3回と言わずに進めていくべきだと思います。そこの部分で外気からあびる放射線のところ、葉山町では3月1日からガイガーカウンターのほうの貸し出しをされていますが、それの貸し出し状況はいかがでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
現在までにですね、4件の申請がございまして、今のところ3人の方がもう既に実施をしておりまして、異常はないということでございます。
3番(窪田美樹君)
4件というのがとても少なく感じるのが、葉山は安全だからと思われてるのか、ほかの市町村では行列ができたり、その抽選になるというようなことがあります。お知らせの方法が足りないのではないでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
ホームページ等で現在お知らせをしております。今後、かなり確かに議員おっしゃるように関心の深いところでございますので、広報等も含めまして貸し出しの今、制度があるよということも周知を図ってまいりたいと思っております。
3番(窪田美樹君)
私としては、その方法、ホームページに載っただけで3月の葉山広報紙を見ても載ってなかったので、どうやって知らせるんだろう、方法の、知らせる、お知らせする方法としては町内の回覧板に載せるとか、地域の方々がとても気にされてることだと思うんです。町として性能のいいものだと思うので、それの貸し出しをもっと、貸してますよということをお知らせするべきだと思います。そこで、そうなると今度は1台では足りないのではないかというところに結びついていくんですけれど、先ほど御答弁の中で、24年度当初予算において、防災資機材購入補助金制度を復活させましたと、その補助制度を活用し、役立てていただければと言われましたけど、この制度を使って放射線の測量検査、放射能対策をしてくださいということを自治体に求めてるのでしょうか。あ、自治会に。自治会に求めてるのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
直接的な考えを持って述べてたわけではないんですけども、ただ、窪田議員がおっしゃるその放射線量の測定につきましては、先ほど4件という数字を総務部長のほうから申し述べさせていただきましたが、昨今ホームセンターなどでですね、大分格安でその測定器が手に入るようになってまいりました。私の知り合いの方はそういった測定器を持っているからそれで済ましているんだという声も届いておりますので、皆様が独自に動かれてるんだなという印象も一方で持っていることは事実であります。
3番(窪田美樹君)
ごめんなさい、私もガイガーカウンターを持って歩いてはいます。だけどその貸してくれるもの、また葉山町の精度のいいもの。安価には手に入るんです、でもその性能が、精密度が疑われてしまうというようなところ、それは一応の目安、きょうはきのうと比べて高いか低いかというようなものの目安にしかなっていかないようなものもあります。ですので、先ほどお伺いしたのは、その防災資機材補助金制度を利用して自治会・町内会にその放射能対策をしてくださいというお答えですかってお尋ねしたんですけど。
町長(山梨崇仁君)
自治会さんのほうでそれが必要であるという判断をいただけるのであれば、その資機材の購入に充てていただくような要望をいただければと考えてはおります。
3番(窪田美樹君)
先ほどその放射能対策に対しては国や東京電力に損害賠償を請求することとするとあります。これは防災対策、これは町から出したのは、地震や津波とかそういったものに、自然災害に対しての補助金ではないんですか。その放射能対策というところでは、その町内会の人たちが幾ら同じ防災のくくりであってもそこを使うというのを、使わせる、それで対策してくださいというのはおかしいんじゃないでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
地域の方からもですね、そういった測定器の購入に対してこの資機材の補助が使えないかというような要望がございます。そういった形では、今、先ほど町長がお答えいただいたように、そちらを活用していただくのも一つの方法であるというふうには思っておりますけれども。
3番(窪田美樹君)
それは町が買わないから、町が持ってないから町内会としてどうしよう、じゃあそうやって補助金があるというところなんじゃないでしょうか。その放射能対策としては、町は国や東電に損害賠償を求めるって言ってる人災の部分であって、そこを自然災害に対する補助金を町内会の人に使えというのは間違ってると思う、違うと思うんですけれど。幾ら、町が持ってない、貸して、どうぞと言うあれがない。町内会の方は町民の方、周りの自治会に加入されてる方がガイガーカウンターないの、線量調べる機械はないのというところで、そこで出した対策、町内会の人がそこで、じゃあその補助金を使ってでも買おうという考えられた対策なんじゃないでしょうか。
総務部部長(上妻良章君)
窪田議員のおっしゃることもそのとおりだと思いますけれども、方法論としてはですね、こちらのほうも御利用はいただけるものであるというふうには思っておりますけれども。
3番(窪田美樹君)
これは水かけ論というんでしょうか、になってしまうと思うんです。町がそのガイガーカウンター、その放射線量検査のものを用意すれば、また別の自治会の方がその自治会、自分の住んでる周りに合わせた防災対策のものに費用を充てられると思います。その点も大きくお願いしたいと思います。
放射能対策なんですけれど、先日私たちが行いました放射線副読本の取り扱いについてお伺いいたします。2月の22日に私たちが子供たちに配る、文科省から配られる放射線対策、放射線副読本の取り扱いは、その以前御質問した、言ったときに、申し入れを行ったときには、まだ手元に来ていないから検討してないということだったんですが、それ以降はいかがでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
現在まだ私の手元には来ておりません。
3番(窪田美樹君)
来ていないということなんですけれど、私たち近隣の逗子や横須賀とかの対応も調べております。その、この副読本と言われるものなんですけれど、子供たち、小学生用、中学生用、高校生用とそれぞれの年齢に合わせた副読本となっておりますが、その副読本が今回の事故、原発についての記述が不十分であったり、放射能の安全性を、安全神話を高めるようなものであったりするものであって、この副読本を皆さんに、子供たちに安易に配布しないように申し入れをさせていただいてます。それを私たちの声だけでなく、お母さん方の声、お父さん方の声もありますので、これも御検討いただきたいと思います。
終わりの見えない原子力…原子力じゃない、放射線なんですけれど、ここ葉山では横須賀市の、横須賀の軍港、ジョージ・ワシントンがあります。そこで原子力空母は本当に安全ということはないんです。葉山町としての対策、町としての対策を求めてまいります。
そして、その原発に頼らないもの、今現在日本には54基の原子力発電所があり、稼働中のものは2基です。その2基の中でも原発を稼働しなくても大丈夫な状況をつくるために、今個人だけでなく企業や自治体が節電に取り組んでいます。そこで東京電力が電力不足を理由にしてまた原発の再稼働、今とまっているものを再稼働させるというようなことも言われております。そんな原発に依存しない原子力会社、PPS、特定規模電気事業者に切りかえる企業や自治体が大変多くなっております。それは電気料金の節約にもなっております。葉山町ではどのようにお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
PPSにつきましては、私は就任してもうすぐにですね、取り組めないかという検討を進めさせていただいておりました。ただ、その直後に電力値上げの話がありまして、事業者側のほうがですね、かなり需要か高まったおかげで、町としてそこに参入するのが非常に難しい状況になってしまっております。ただ、現在1社交渉を進められているところがありますので、そこがうまくいけばある程度の電力についてのコスト軽減が図っていけるというふうに考えております。
3番(窪田美樹君)
先進的な山梨町長のお答えだと感じます。葉山町では、その契約を選ぶ際、価格だけではなくて発電に伴う二酸化炭素の排出量なども、それ、排出量が少なければ環境にどれだけ優しいかというところもあります。そういったものも含まれて検討するべきだと思っております。
今回自然エネルギーということで、葉山町では、マニフェストにもたくさん挙げられておりましたが、葉山町において山梨町長の未来像、夢ではどのように、その自然エネルギーに向けたのはどのようなお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今、夢という御定義を前提にさせていただきますけども、やはりエネルギーについては可能な限りその地域、町に限るわけではありませんけども、自給自足を図っていきたいというふうに考えております。また一方で、見せ方としては、見え方としては、例えば葉山町の狭い路地にある電信柱などを可能な限り撤去、もしくは見えないところに移設していけるようなことを目指していければというふうに考えております。
3番(窪田美樹君)
その自然エネルギーというところで言われてたのが太陽発電、太陽光発電というところを今県でもいろんな補助金があります、町民の方のお家に対して。そこの中で公共施設、そこを皆さんに、町民の方に勧めるのであれば公共施設をもっと先に、これだけいいんだよというところを示すべきで…にも公共施設への取り組みはどのようにお考えですか。
町長(山梨崇仁君)
温暖化効果ガス排出削減の取り組みの一環としても公共施設の太陽光パネルの設置になると思うんですけども、そういったものの取り組みは進めてまいりたいというふうには考えております。ただ、現状予算組みをした中でですね、どこまで取り組んでいけるのかというものをこれから精査をして図ってまいりたいというふうには考えております。
3番(窪田美樹君)
そうですね、葉山町の町民の方にアピールするには、庁舎、町役場とかで、子供にアピールするには学校、こういうふうに目に見える節電というか太陽エネルギーの利用、そういったものも考えていくべきだと思っております。住民の方には設備投資、幾ら補助金があるといっても設備投資、かなりのものになります、太陽光を屋根の上につけるというところでは、屋根の強化だったり、その施設設備のもの、何百万ってかかって、月に自分たちの電力をもうけられる、稼げるというところではほんのちょっとのものしかなりません。葉山町ではやはりお金がないというところではもっと、葉山町はお金がないからその事業をちょっと後回しというところではなくて、皆さんの町民の方の意向をもっともっと関心を向けるためにももっと力を入れていく、マニフェストでもいろんなところでも山梨町長は太陽光エネルギーの町にしたいというところを言われてます。そこでは、今のようなペース、発言の仕方ではなく、じゃあもうマニフェストの優先順位を上げてでも取り組むべき。先に施設をつくって設備をしていけば後々に電力をつくっていく、それを買い取ってもらえるという法律もできるということを言われました。それに向けても先に、もっと先に研究を早めていくべきではないでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
本当に貴重な御意見だと思います。太陽光に何も限らずですね、風力発電、それから葉山には小さな川ですけども2本川もありますので、小水力発電なども含めて検討の価値があるというふうには思っております。ただ、一方で当町の海岸線につきましては、重塩害地域と指定されるエリアにもなると思います。そういったところに対しての対策をどうしていくかということについては、メーカー各社とのヒアリングを経なければならないということを今考えておりますので、検討は粛々とでございますが、進めてまいりたいというふうに思います。
3番(窪田美樹君)
町民の方にも太陽光エネルギー、こんなにいいものだよというものを、利用はいいものだよと進めていくためにも町もどんどん進めていくべきだと思います。検討を、さらに早めた検討をお願いいたします。
介護保険の制度についてなんですけれど、今回の介護保険、高齢者福祉計画・介護保険事業計画ではアンケートをとられています。そのアンケートの中では、介護サービスを利用したいと思っていても利用の仕方がわからない、どこに相談していいのかわからないという声があります。実際私は介護士として働いてましたから、そんなような声を聞いています。そういった声、もうそのアンケートがとられてから月がたっております。そういった改善策はどのようにお考えでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
アンケート調査ではですね、そのような御意見をいただいております。その申し込みやですね、使用の仕方について、まだその不十分な点があろうという御指摘でございます。これはアンケートの中でも出ております。これについてはですね、まず介護関係については担当は福祉課がやっております。これはもう町民の方皆さん御存じですので、それの周知の仕方、それについてはですね、ホームページはこれはもとよりですね、あと町内回覧とかですね、それから各事業所がございます。事業所からもですね、そのようなものを発信をするとかですね、そういうことについても検討をしているところでございます。
3番(窪田美樹君)
その相談に行きたい窓口がわからないというところで、地域支援包括センター、今、社協の中に設置されています。その地域支援センター、これだけの高齢化率が高い葉山町、もっと目立つ場所、あの後ろの、福祉文化会館の裏の細いところの小さな窓口、ドアから入って行って、その中でもさらにわかりにくい場所にある地域支援包括センター、さらに独立させるような場所の移動とかはお考えですか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
場所につきましてはですね、今考えはございません。ただ、社会福祉協議会についてはですね、今の場所にかなり長い期間ですね、設置をしておりますので、承知している方も多々おられます。ですので、今の段階では、今の社協の中でですね、活動していきたいと思っております。
3番(窪田美樹君)
社会福祉事業所があそこにある、じゃあ社会福祉協議会があそこにあるというところですが、やっぱり今、高齢化のところでは、もっと目立つ場所にあるところ、もっと構えを大きくしている自治体はたくさんあります。相談しやすい場所、相談がわかる場所、せめて看板を、簡単なことなんでしょうけど、福祉課のところに相談窓口って大きく看板を掲げるだけでも目立つようになる。本当にこのお年寄りって、お年寄りの方が相談するにはって、そこに踏み出すまでが大変なのに、さらにそこの窓口でどこなんだろうって、じゃあ保健福祉課に行って、じゃあ裏の社協ですよって、社協へ行ったらその奥の包括支援センターですよって、ある意味たらい回しではないですけど、こうどんどん行かれてしまう、行かされてしまうというところでは、もう一つお年寄りの相談窓口はここですよっていう目立つようなものがあったらすごいすばらしい高齢者福祉に向けたものだと思います。
その次のものなんですけれど、介護度を上げない取り組みについてなんですけれど、山梨町長の中では、元気シニアの健康維持、未病対策の予防に全力で努める、これが高齢化率を上げないことにもつながっていくと思います。今の特定健診が受ける方がとても少ない、まして高齢者になってしまうと集団健診にしろ病院に行っての健診にしろ、健診というところで、病気だから、ぐあい悪いから病院に行かなきゃというのと、元気なんだけどとりあえず健診だから病院に行こうというところでは、やはりお年寄り、自分の足がちょっとという方は行くのもちょっと鈍ってしまうと思うんですね。そういった方に送迎バスのようなもの、山梨町長、マニフェストの中に福祉バス、コミュニティーバスの実現を目指すってあります。そういった方が健診を受けやすい、健診を受けやすいような送迎バスのようなものを考えられるだけでもその高齢化率を高めない、健診を受けて自分の病気を先に知っていただく、元気だよということを知っていただくためにもその健診を受けていただこうと、バスのようなもののお考えはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
御高齢の方々が元気なうちに健診を受けて御自身の体調等を知っていただくということは非常に重要な御指摘だというふうに思います。ただ、コミュニティーバスという考え方につきましては、地域の足としてのコミュニティーバス、一方で福祉バスという形で特定の目的を果たすためのバスと、さまざまな考え方を含めて検討を図っていかなければなりません。現状当町としては前町政のころにコミュニティーバスについての議論、検討が行われた経緯がございます。その経緯があった後、一定の時間を経ておりますので、また改めてその検討の結果を踏まえてですね、どの程度まで取り組んでいけるのかということについては、しっかりと議論、検討を図ってまいりたいというふうに思っております。
3番(窪田美樹君)
マニフェストに福祉バス、コミュニティーバスを考えるということがありましたので、それと一緒の考えではなくて、そういった考えもある町長なら健診のためだけ、健診のためのじゃあ送迎バスを考えられていないかなと思うことで御質問、質問させていただきました。その先ほどのアンケートの中にも、送迎サービスを求めたいという声は多くあります。そのためが病院に行くため、健診に行くため、いろんなことがあります、その町民の方の声を聞くためにもそういった送迎サービスの重要性があると思います。
それで、あと介護度を上げない取り組みについて、まだあるんですけれど、近隣市、先ほど…前回の一般質問でも質問させていただきました。近隣市では介護度3の方から紙おむつが支給されています。葉山町では介護度4、この3と4の違いが、介護度の違い、3の方と4の方の大まかな違いではありますが、介護度3の方について、おトイレ、おトイレに排泄についてですけれど、排泄が3の方は自分一人できない、介助が必要である、中程度の介護を必要とする方が介護度3。介護度4の方、排泄がほとんど御自分ではできない、ほとんどということです。介護度としたら重度の介護を要する方、その3と4の方、3の方に紙おむつを支給することによって紙おむつの制度、介護用品支給事業の中での紙おむつの支給をすることによっておトイレの心配、ちょっと出かけようと思うんだけど、おトイレの心配があるからってちょっと行かないのではなくて、その支給事業によって紙パンツだったりパッドを利用することによって行動力が出てくる、その外出の機会をふやすことにもつながっていくと思います。今現在、今のその葉山町の紙おむつの支給に予算はお幾らでしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
23年度でいきますと、介護用品支給事業の中に含まれております。その中には紙おむつ、それからシーツ等も入ります。すべての合算の事業費としましては100万円を計上しております。
3番(窪田美樹君)
そのすべての事業が含まれている中、介護度4、5の方の紙おむつの支給、シーツの支給等で100万円ということです。葉山町で介護度3の方に支給すること、24年度の介護度3の方が230人か40人だったと思います。そのぐらいの人数の方が全員が紙おむつを利用したいと、その支援給付、介護用品支給事業を利用したいというわけではないと思うんですね。3の方が全員おむつを利用されるというわけでもないので、そういった方に100万の中の、4、5で100万なら、3だけの方はその100万いかないと単純に思います。そのことによって外出の機会をふやすということに費用をかけるというのは必要だと思いませんか。いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
一方で、私のほうにはその介護度4以上の方についてもそのおむつの支給がまだまだ足らないという声も一方で届いておりまして、その介護度認定の方の幅を広げるのか、現状の方にもう少し手厚くするのかといったところは、今後十分な議論が必要なのかなというふうには思います。ただ、いずれにしましてもそういったことで皆様の行動範囲であったりとか、それこそ元気な生活が送れるという意味では、非常に重要な視点だというふうには考えております。
3番(窪田美樹君)
私も今4とか5の方が満足、十分ですよという声も聞いていません。以前はただのテープ式というんですか、のおむつだけだったところを葉山町は検討されてパッドですとかいろんなタイプのおむつが使えるように、そして紙パンツも使えるようになっています。そういった改善ももちろん葉山町のほうでは対応していただいてます。また今の山梨町長では、もっと改善、4や5の方に対しても検討するということ、それは3の方にも4の方にも5の方にも、はたまた2の方でも1の方でも尿漏れといって、小っちゃなパッドが必要とされる方はたくさんいるんですね。そういった方々も含めて大きく検討していくべきだと思うんですけれど、4、5の方だけではなく、今現在、近隣と合わせるとよく言われるんですけれど、近隣では3なんですよ。そこのところを踏まえて3の方に支給を検討するというのはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
重ねての答弁になりますけども、近隣とという視点で物事を判断するということはすべて正しいというふうにも思えません。ただ一方で、申し上げたとおりその4以上の方についてと、現行、窪田議員もおっしゃるとおり、3よりむしろ2の方も含めてというふうに考えていくのか、その辺の議論はしっかりと詰めてまいりたいというふうには思います。重ねて、いずれにしても大変そういった意味では重要な福祉の要素となる部分だとも思いますので、その辺の議論は慎重にしてまいりたいというふうに思います。
3番(窪田美樹君)
この事業、介護支援事業には、県や国からも補助金が出ています。それを使うことによって町の負担は少なく済むのではないんでしょうか。
議長(畑中由喜子君)
時間がありませんので早く答弁をお願いします。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
すいません、お時間をとりまして。国・県からは補助金が出ております。それをもって現在も活用させていただいております。町長が今お話ししているようにですね、しないのではなくて検討は必要性があります。なおかつ介護を受けてる方については、これはできる限りのことはしていきたいと思っております。ただ、5期でもお話をさせていただきましたように、まず介護の予防のほうにもですね、予防事業のほうにも基本的には力を入れていきたいと。介護にならないような方をですね、できる限りつくっていきたいというふうに思っておりますので、そちらも含めながら検討はさせていただきます。
3番(窪田美樹君)
私はその方も、その方をおろそかにしていいとはちっとも思っていません。すべてのことに取り組むべきだと思っております。3の方に支給するということに対して、国からも県からも予算が出てるんですね。この前の予算委員会の中では、県からは12.5、25%、100分の25、それで県と国から合わせて37.5が支給されます、補助されます。そうしたら残りの部分の金額で、単純にです、ごめんなさい、単純に3の方に支給できるのではないでしょうか。ほかの4や5の方の拡充ももちろんですけれど、今私が言っている3の方の外出の機会、おトイレの心配をなくすというところでも、そういったところで求めていけると思うんです、その予算、補助金があるんですから、いかがでしょうか。
議長(畑中由喜子君)
時間が来てしまいましたので、後ほど答弁をきちんと書面で出していただけますか。
以上で3番窪田美樹議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時15分といたします。
(午後0時10分)
議長(畑中由喜子君)
休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時15分)
一般質問を続行いたします。第2番、5番田中孝男議員、登壇願います。
5番(田中孝男君)
5番田中孝男でございます。お許しいただいて、一般質問させていただきます。
まず、山梨新町長にはすばらしい選挙戦を展開されて新町長に就任されたことにつきまして、おくればせながらおめでとうと申し上げます。大変、あなたには大変熱心な後援者が多くて、選挙結果が出た段階で、私の家までお訪ねいただいたり、表に呼び出されたり、町で会うとお声がけをしていただいたりということで、大変いろいろなことを聞かれました。というのは、あの選挙戦の中、私はあなたの対立候補を推してましたので、そういう意味で、後援者の方は御心配の向きもあったのかと思います。その中で、新町長をどう思いますかとか、それから新町長とどのようなスタンスで対するんですかという御質問が皆さんからあります。新町長をどう思うかという問いにつきましては、大変失礼な言い方をしたらごめんなさい、彼、山梨さんは大変優秀で勉強家で努力家だと、だから教科書から出る試験問題は多分すばらしい答えを出されると思います。ただ、私から見て、多少応用問題に一抹の不安がありますというふうに答えております。また、どのようなスタンスで対応するのかと、これは議会として当然チェック機能を果たすということは当たり前のことですけども、町長のよい政策・施策については積極的に応援もしたいし、むしろ一生懸命それを後押しするようなスタンスだと。私と意見の違うところにつきましては、十分に議論をさせていただいて、是々非々でよい関係を築いていきたいというふうにお答えをしております。
さて、新町長は所信表明それから公報の中でも、4点12項目の政策をマニフェストに掲げ、町民から町長としての信託を受けた。または、私は4項目12点の政策課題をマニフェストに掲げ、町民の皆様から信託を受け町長に就任したというふうにおっしゃっておられます。そもそもマニフェストとは何でしょうか。町長にとって、マニフェストとはどのようなものなのでしょうか、御認識をお聞かせください。
次に、短いこのマニフェストの中では、よくわからない点がありますので、具体的に3つのテーマ、下水道問題、それから行財政改革、特に人件費の問題、そしてごみの問題、この点について、どのような内容なのかをお教えいただきたい。
以上で第1回目の質問とさせていただきます。
議長(畑中由喜子君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
5番田中議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
初めに、町長マニフェストについて、マニフェストとはどのように認識されていますかとのお尋ねでございますが、本年1月の町長選挙の際にマニフェストとして4項目12点の選挙公約を示させていただきました。このマニフェストについては、短期間にできるもの、長期間かかるものもございます。私が町長として任期中に実現すべき町民の皆様とのお約束事と認識をしております。
次に、下水道問題についてというお尋ねですが、平成22年度に葉山町公共下水道全体計画見直し業務を行い、そのデータをもとに、公共下水道審議会で御審議をいただき、その答申を参考に前町長が581ヘクタールに面積を縮小して計画するという方針が出されました。総括質問の際にもお話しさせていただきましたが、私としましては、全体計画区域につきましては見直しをしたいと考えております。が、現在行っております認可変更手続においては、事前協議も含め昨年から進められており、今回の認可変更に係る全体計画区域については581ヘクタールで申請をし、6月には政策方針決定と予算裏づけの目標に合わせて、マニフェストのとおり全体計画は都市計画税をいただいてきた市街化区域に相当する513ヘクタールに縮小する計画変更のプロセスを策定し進めてまいります。
次に、町長マニフェストについて行財政改革についてとのお尋ねですが、本年1月の町長選挙の際のマニフェストには、行財政改革に関し、財政の健全化並びに行政改革の断行として自分の考えを示させていただきました。町では現在、平成22年度に策定をいたしました第4次葉山町行政改革大綱と実施計画に従い、行政改革に取り組んでいるところでございますが、大綱においては一般の方にもわかりやすい管理から経営を基本方針として掲げ、事業の見直しや財政の健全化、人材育成の推進等を行ってまいりました。今後、マニフェストでお示しした財政の健全化及び行政改革の断行等、平成22年度から進めております行政改革大綱の取り組みを継続的に行いながら進めていきたいと考えております。
次に、3点目のごみ問題についてのお尋ねですが、ごみの資源化・減量化につきましては、私の任期中であります4年間で住民の皆様の御協力のもと、燃やすごみを平成22年度比30%の減量を達成してまいりたいと考えております。その取り組みといたしまして、燃やすごみなどの戸別収集や資源ステーションの導入などを進め、検討していく考えです。また、ごみ処理につきましては、現在休止中の焼却炉につきましては使用をせず廃炉とし、焼却処理等も含め、近隣自治体とのパートナーシップ、事業連携で安定的なごみ処理体制の再構築を目指してまいります。
以上で私の第1回目の答弁を終わります。
議長(畑中由喜子君)
再質問を行います。
5番(田中孝男君)
先ほど、町長選についてちょっとお話しをさせていただいたんですが、町長はですね、選挙に勝たれた勝因、どのようにお考えでしょうか。というのは、この通告にない質問なのかもしれませんけども、その中に、そのマニフェストというのがどの位置にあるのかということをお尋ねしたい。
町長(山梨崇仁君)
私を選んでいただいた有権者の方々の御意思というものははかりかねるものもありますけども、私としましては、今回の選挙戦に際してお示ししたマニフェストを初め、選挙期間中の自身の言葉を含めてですね、皆様にお伝えをした結果が一つの結論として出たものというふうに考えております。要因といいますか、私にはその仕事を与えられたという気持ちでございますので、それをしっかりと果たすよう努めてまいるという覚悟をもって今、臨んでいるところであります。
5番(田中孝男君)
私がですね、感じたあなたの勝因、私は反対候補を推してましたんで、かなり神経を使っていろいろと見させていただいたというか関心持っておりました。あなたの勝因はですね、スマートな選挙で、すなわちこういう格好いいパンフレット、それから立て板に水のパフォーマンス。この間、あなたの就任式じゃないけど決起大会みたいなのにも参加させていただきました。それから、ユーチューブを使いとか、それからメールであるとかツイッターとか、現時代に合った戦術を使われて。それで3人の候補者の政策の違いというのは、あの当時、新聞社が困ってました、余りなくて。これは私がそう思うんで、ほかの方は違うよとおっしゃるかもしれませんけど。本当のアピールっていうか、それはですね、保守としがらみのつくる葉山なのか前進改革する町政なのか。「葉山のおかしい」を変える、だから私は町長になります。キャッチコピーすばらしいと思ったんですね。そして、あなたがね、町の中を、今まで議員の時代にこまめに歩いて活動をしてこられた実績、スポーツマンとしてのさわやかさ、中にはイケメンだからという方もおられました。そして若さと。これらのことからですね、何かをやってくれそうだ、やらせてみたいと多くの方が考えられたんじゃないかなと私は思います。こう考えますと、例えばマニフェストの中身がですね、あなたは4点12項目とおっしゃいましたけど、私これ何回読んでも、12項目ってどれとどれだかよくわからないんですよ。それで、番号のついたやつだけ言うと45あるんですね。それはあなたは明快に答えられるところだと思うんですが、僕も一般の人みたいに、これを読んで随分たくさんのお約束をなさってるなというふうに感じております。
と、この45項目の中でですね、いわゆる有権者といいますか、あなたに投票した方でも、これはすばらしいねとか、これは私とちょっと意見違うねとか、いろいろあると思うんですよ。それで、何が言いたいかというと、町民の方が全部これ読んで、全部に丸をつけてあなたに投票したんではないなというのが1つです。それから、前森町長はですね、マニフェストにあるから、議会意思と全く関係なしに2市1町を離脱して云々、そして裁判ざたになり、今、最も頭の痛い状況をつくった。こういうことがありますよね。彼に言わせれば、これもマニフェストの中ですよということだと思うんですが、一審の判決ごらんになったと思うんですが、その中で裁判官がこう言ってます。いろいろ前後ありますけども、選挙の結果であることを理由に責任を負わないという被告の主張は失当であると。そもそも、被告の町長選挙の中心的な争点は、守屋前町長を支持するかどうかであり、ごみの広域処理は周辺的な争点にすぎなかったのであるから、森町長による政策変更が住民の意思に基づくものと言えるかはどうかは判断しかねる、疑問があると、というふうに裁判官は言ってるんですね。
こういう観点から見るとですね、いわゆるあなたのマニフェスト、先ほども申し上げましたように、一般の町民の方たちが全部に丸をつけて、全部にすばらしいねと言ってるわけでもないだろうと思うんです。森町長は、マニフェストに出したから、議会の議決、議会からのアプローチ、一切関係ないよと言って行動に移されたんですけども、マニフェストっていうのは、町長が町民の方にお約束をしたこと、山梨さんが、だから私は町長になりますといって町民の方に約束した約束集だと思うんですよ。ただし、これは、町民の方が、山梨さん、これで全部やってくださいと、これはもう我々が信託したことですということではないということをね、最初に申し上げておきたい。決してマニフェストが錦の御旗であったり、水戸黄門の印籠みたいな使われ方をするのはまずいなと。もちろん、町長が町民にしたお約束ですから、これを達成しようと努力されることは当然必要なことだと思います。ただ、マニフェストにあるからいいんだというだけではなくて、できればですね、実際の実行に当たっては、議会によく説明をし、十分議論を尽くして自粛、実行に移していただきたい。というふうに私はマニフェストを見ているんですが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
御説明いただきましたマニフェストについての考え方でございますが、確かに、私がそのすべてを何としてもマニフェストなんだからという表現をするつもりはありません。ただ、選挙の公約として掲げさせていただいたものでありまして、それができるのかできないのか。できないときには、それをできないとして一方で町民の皆様にお示しをして、一方の評価を得る必要があるというふうにも思っております。現に先日、先ほど小児医療費の話であったりとか、あとは防災の一部についてなど、ふさわしくないといった御指摘を鋭くいただいていることもございますので、あと現に私自身も就任から1カ月半を過ぎる中で、もう少しこういうふうに変えたほうがいいんじゃないかといったことも感じてるところもございます。そういったところは、しっかりと精査をした上で、改めて町民の皆様に、実行するんであれば議員の皆様にしっかりと御説明をしてまいりたいというふうに考えております。
5番(田中孝男君)
大変すばらしいお答えいただいて、僕は大変うれしいです。というのがマニフェストで、マニフェストってどっちかいうと、やや、やや町長にとっては、何ていうんですかね、大変なお荷物なんですよね、言ってしまうとね。これだけのことをね、表現されたというのが、ものすごいことだということをよくわかった上で、いろいろとこれからマニフェストについてやりとりをさせていただきたいと。
その中で3点、具体的な内容についてお尋ねをいたしました。政策を示すのはですね、数値がついてると我々わかりやすいんですよね。できるだけその数値のついてるものを取り上げて、そこに3点お出ししました。まず、下水道なんですが、下水道の問題っていうのは、例えば下水道審議会が長い間かかって昨年の8月に答申案を出しました。7人の委員が7通りの答えを出して答申をしたという過去の事例がありますね。それほど、要するに下水道の事業というのは議論の分かれるところなんですよね。この中で町長の言われる、350ヘクタールで一時見直しをするというふうにおっしゃっておられましたが、この350ヘクタールというのは、今現在、認可を受けている350ヘクタールのことなのか、この350の中には手がつけられない35ヘクタールぐらいの私道部分があると、それを除くと315ですよね。さらに41ヘクタール申請を伸ばして、それも中にも私道が入ってるだろうと。そういうことを含めると、391に変更した中の350が完成した段階で一時中断すると、こういうふうに理解してよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
はい、その御理解で結構でございます。ただ、先ほど午前中に守屋議員からも御指摘がありましたとおり、私の想定も同じく非常に350であっても時間がかかるものというふうに考えております。その間にしっかりと350ヘクタール以降についての議論をまとめていくということが大前提になってくるというふうにも考えております。
5番(田中孝男君)
ということでですね、年間7ヘクタールをおやりになると。当初の計画が9ヘクタールだったんだけど、7ヘクタールにしたよと。この7ヘクタールにした理由は何でしょうか。
町長(山梨崇仁君)
下水道の進捗そのものについて、決して否定するものではありませんし、都市計画税をお支払いしてる方々には私は契約だと思っておりますので、それは進めなければならないという気持ちすら持っております。ただ、昨年も皆様御存じのとおり、お示しされた下水道審議会の中での下水処理能力、将来の見込み値に対する必要量の大きな数値の変更であったりとか、当初の下水道計画、今から20年前に立てられた計画そのものについてもう一度考え直す必要があるんじゃないかということを投げかけたかったという気持ちも大きく私にはございます。一たんは、布設についてのスピードをおさめる中で、先ほど申し上げたように、スピードが遅いからこそそれ以降の、つまり518以外のエリア、もしくは本当に350以降も下水道をもっていかなければならないのかということを、もう一度検討する時間が欲しいというふうにも考えております。また一方で、財政的な負担という意味では、現状の単年度の一般会計の繰り入れだったりとか財政負担を可能な限り少なくしていきたい、それも一つにはございます。
5番(田中孝男君)
7ヘクタールが5ヘクタールでもいいんですよね。今の論法で言えば。午前中にですね、同僚守屋議員はゼロでもいいんじゃないかという、ちょっと乱暴なことをおっしゃってましたけども、7ヘクタールが5ヘクタールでもいいんでしょ。どうでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私の中では、一つバランスをとった数字として7ヘクタールというふうにさせていただきました。ゼロだったりとか、もしくは限りなく遅いペースというふうになりますと、それは本当に町の下水道事業についての、すぐにでもとめてしまうという意思にもとられかねませんし、私は申し上げたとおり、当初の350に対して7年と、これも非常に長い時間だとは思うんですけども、その時間をとることを一つのバランスとしてとらせていただきました。
5番(田中孝男君)
前の森町長はですね、大体10ヘクタール、年間おやりになってたんですね。それで、都市計画税を含んだ一般会計からの繰入金も入れてですね、大体10ヘクタールを消化されて、10億円の債務の返済をされたと。これ、評価される向きもありますけども、投票してみたら1,372票ですか、ちょっと意外ではありましたけれども。小さくしてじっとして何もしないで借金だけ返すっていうのは下水道計画ではないなと。で、先ほど513ヘクタールの市街化区域の都市計画税を払っておられる方についてはお約束だと、先ほどもおっしゃいました。これだけど、何年先のお約束なんでしょうかね。というのは、私の生きてるときは間に合わないのかなというような気がするんですけども、この計画自体をですね、しっかりもっと中身の議論をできる場面というのを提案していただいたほうがいいんじゃないか。というのは、議会はですね、要するに執行権のある町長がこうやりたい、こうやりますよ、予算はこうですよ、いやその予算はいいとか悪いとか、そんなことしか逆に言うとできないんですよね。私自身はですね、この下水道の問題は、ごみ問題特別委員会と同じようにですね、下水道問題特別委員会があってもいいのかなというくらいの中身の問題ではなかろうかなというふうに思っております。前の所信表明のときでしたか、ここのやりとりの中で、町長は償還金が、今、大体6億何千万かやってます。それが4億になったら、再稼働というか再スタートするよと。4億になるのはいつですか。
町長(山梨崇仁君)
私もあのときは、単純に平成39年をというふうに頭に描いてたんですけども、それは一切償還をしない場合の金額でございまして、実際に償還をし続けて…失礼、借入れを、失礼、借入れをしていくと、平成39年どころか当分はわずかながらしか公債費は下がっていかないということを確認をしております。
5番(田中孝男君)
ほんとに平成39年までね、要するに、4億円になるのは先の話ですし、さらに今おっしゃったように、公債をその間出し続けると、はるかもっとずっと後ろになるんですよね。それからスタートしてお約束の513ヘクタールの方たち、都市計画税を払っておられる方たちに対するお約束っていうのは、町長がお約束って言っていいんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
前提としてですね、下水道のことでしたので触れませんでしたけども、513以降という言い方は変ですけども、要は市街化調整区域の方々を含めて、町の水環境をきれいにすると、水環境の向上ということが大前提になります。ですから、私が今後、議論を詰めていかなければならないのは、決して350ヘクタール以降を市街化区域をどうしていくかというだけではなくてですね、ではもう来年、再来年からすぐに513以降の方々について水環境をどのように向上させていけるかを、財源をどこから捻出するかということを含めて考えなければならないということをかねがね申し上げているところでございます。そういった点で議論を深めていかなければならないという考えを持っております。
5番(田中孝男君)
今、水環境というお話が出ました。一応、今の時点では、513ヘクタールについては、下水道をやるというのが今のテーマになると思うんですけど、水環境ということを考えて、これから何十年も先までですね、下水道が布設される。それも今、保証があるわけじゃないっていう状況で水環境を考えて、都市…市街化区域で合併浄化槽っていうのは考えませんか。
町長(山梨崇仁君)
現状は、新築の方は市街化区域においても合併浄化槽を導入せざるを得ない状況があります。ただ、その方々につきましては、大変申しわけない気持ちもあるんですけども、やはり下水道を引くということを前提に考えて、今は施策を打っていかなければいけないのかなと。ただ一方で、市街化調整区域を含めて、下水道区域でないエリアについて一定の議論がまとまった段階で、じゃあ市街化区域の下水道が届かない方々についてはどうするという議論も、先々では必要になってくるんじゃないかというふうには思います。
5番(田中孝男君)
下水道に関して、話が多少ずれますけども、今、もう供用を開始してるところの接続率が60%いってないんですよね。お隣逗子市、これは各戸単位、人間の数じゃなくて家の単位です。逗子市はですね、供用を開始してから40年たってますけども、100%なんですね。先日、逗子市、99というような表現してましたけど、建前上100%です。逗子市に行っていろいろお話をお聞きしてきました。要するに、今、葉山の方たちが接続をしない理由、それから、どうすればそれを解決できるのか、これについてはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
接続率というか水洗化率ということであれば、現状、当町は84%を超しております。布設率は確かに50%超だということですけども。その点でございますでしょうか。
5番(田中孝男君)
でき上がったエリアに建ってる家がですね、何軒つないでるかというところです。それはそれとしてですね、決して高くはないんですね。58%ぐらいですね。それを解決するために、どんなことをお考えでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
今ですね、議員が言われた普及率、これを我々は人口普及率っていう形でお示しさせていただいてますけども、22年度末ではですね、55.1%って形になっております、また、水洗化率、実際下水道が利用できる方々の水洗化率としては84.7%、22年度末ですけども、そのような形になっております。我々といたしましては、この普及率または水洗化率を上げるためにですね、既に供用開始になっている部分につきましては、たまたまこの3月にですね、担当課のほうで戸別にですね、訪問して、推奨するような形で対応を考えさせていただいております。
5番(田中孝男君)
もう供用開始されました、はい、待ってました、すぐつなぎますっていうところ、それから3年以内につなぐところには3万円の補助金出してますよね。むしろ問題は、まだそれでもつないでくれない人たちをどうするかという話が大事ですし、つなぐところがふえればふえるほど下水道料金の見直しも可能になってきますよね。そういうことを考えますと、例えば逗子市の場合は、無利子の銀行融資を市があっせんして、銀行からの借り入れを40万、金利については全部市が負担するというのをやってます。つながない理由はですね、幾つかあると思うんですが、一時金がかかるというようなこと、それから下水道料金が高いということ。今までの、いわゆる自分の家でやっている、合併…合併じゃない、浄化槽を使っていくのと下水道につなぐのとですね、大変な金額の差がある。それを思うとなかなか二の足を踏むというのが今の現状だと思うんです。ですから、先ほど部長が、訪問して勧誘するというふうにおっしゃってますけども、やっぱし無手勝流では無理だと。もう少し何か方策を考えるべきではないかなというふうに思いますが、御検討の余地はありますか。
生活環境部部長(成島光男君)
当町のですね、下水道をつなぐために金融機関から借りる場合についての補助っていうのも行っております。これらについてもっと広報をですね、やっていけばいいのかなと思っておりますけども、下水道をつないでいただく特効薬的なものっていうのはですね、なかなかございません。確かに、今の経済状況等もかんがみますと、中にはやはりどうしても今すぐできないっていう方も、実際訪問すると伺ったりしておりますので、町といたしましては、なるべくですね、下水道のほうに接続していただくような形で説得のほうをさせていただきたいというふうには考えております。(傍聴席から私語あり)
議長(畑中由喜子君)
傍聴席、お静かにお願いします。
5番(田中孝男君)
要するに、真剣なテーマとしてね、検討をする余地は十二分にあるのかなと、町として考えるべきだなというふうに僕は思います。いつまでも下水道の話をしてるわけにもいかないんで、財政問題についてお尋ねをいたします。一般会計の中のですね、人件費の比率というのは、町長、どのぐらいが今の葉山町…今のというか、今の葉山町を見てどのぐらいになったらいいなというふうに考えておられますか。
町長(山梨崇仁君)
人件費比率につきましては、これといった基準を設けて考えてはおりません。
5番(田中孝男君)
ちょっと待ってください。例えば、今期の予算を見てる、24期の予算を見てみますと、人件費は28億7,700万。これは総予算の32.9%。このほかに物件費で、物件費の中に、いわゆる人件費として見なくちゃいけないのが8,000万ぐらいありますよね。それを合わせると33%になってしまうと。町民税の106.4%、町民税で賄えなくなってきてる。こういう現状で、町長はどのぐらいにしたいのか、どういうふうに努力するのか、その辺の数値的な目標ってありますか。
町長(山梨崇仁君)
人件費の総額に対する比率についてですけども、例えば、町税収入を初め、町の全体のパイが小さくなってきてしまえば、当然、公務員の方々を免職するわけにもいきませんから、人件費比率というものは上がってきます。これは当然のことです。ですから、私はその比率について、どうしようという操作を考えるということよりも、むしろラスパイレス指数であったりとか平均給与の中で物を考えていくほうが妥当なんじゃないかというふうに、今は判断を、判断基準として考えております。
5番(田中孝男君)
今、ラスパイレスが出たんで、ラスパイレス指数もですね、さることながら、地域手当という問題ありますよね。これは特別交付税が減額されてるというのとリンクして、この地域手当についてはどうお考えですか。
町長(山梨崇仁君)
お隣の4番議員の方もよくおっしゃるとおりでして、その地域手当というものを葉山町では6%と国に定めをいただいている中で、その数字に合わせればいいのではないかという気持ちもあったことは事実であります。ただ、その根拠については不確かな部分もある中で、現在、職員の給与の削減について組合との交渉を重ねているとこでありますが、組合の中で地域手当が妥当だという判断をもらえれば、そのときはその手続によって削減を図るべきではないかというふうには考えております。
5番(田中孝男君)
最近の新聞を見ますとね、地域手当に手をつけてる自治体が随分ふえてるんですよ。神奈川県の中でもね。これはお調べいただければわかると思いますけども、やはり真剣にやっぱしこの問題考えなくちゃいけない。今ですね、町長がマニフェストに約5,000万、自分の給料20%も含めて5,000万という数字を出しておられます。この5,000万はどこかで見たことあるなというふうに思ったんですが、平成22年の1月に組合から当時の森町長に逆提案、前にもここで話になりました逆提案の出ている数値とほとんど似たものなんですよね。それで、この中身は、例えば町長を20%、特別職10%とかですね、パーセンテージが入ってまして、一般職に至るまでの金額で、組合の試算では4,700万の減額。逆に言うとですね、今、このマニフェストにあなたが掲げられた5,000万という数字は、この組合からの逆提案をのめばできてしまうという。どちらかというと、比較的手近なところで済ませる話になってします。もっと難しいラスパイレスの基本的なところとか、それから地域手当だとか、難しい目標が何も入ってない。僕は易しい目標にあえてしたのかなというふうに思いましたけど、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
易しいか難しいかというのは、その時々の判断によると思うんですが、現在組合、葉山町自治労職員労働組合と話し合いを続けてる最中であります。いずれにしても、確かに葉山の町の基準が全国的にどうかという判断をもってすれば、それは高いという表現ができますけども、実際に長いことその給料をいただいて働いてきた方々にとっては、さまざまな変化というものについてはしっかりとした交渉、話し合いを設けて、納得の上でこの職場を守っていっていただきたいという思いもあります。ですから、それが難しいか簡単かということは、職員の方々一人ひとりもまた違う判断ではあると思いますが、私はこの4年間おいては、5,000万という一つの数字を出させていただいて、それをしっかりと話し合った上で達成をしていくということをお約束の一つとして出させていただきました。
5番(田中孝男君)
一番初めの質問にまた戻るんですけど、要するに、葉山町の今の力、経済情勢を考えて、人件費というのはこの組織の長としてね、どういうところまでもってく努力をするんだと。これは大変なことだぞと、そう簡単じゃないよと。もちろん、職員の方たちは生活給ですから、右から左にとんとんと話が進むということはないと思いますけども、これは前の森さんにもお話ししましたけど、町長自身がですね、きちっとした考えとかなりの迫力のある思いを持たないとこの問題解決しないと。ほかのだれも解決しようがないんですよ。ということを、ぜひ肝に銘じていただきたいというふうに思います。どうでしょうかね、人件費。
町長(山梨崇仁君)
今回、人件費ということで、先ほどから申し上げている、今、交渉をさせていただいているところなんですが、私は人件費について、働く人の気持ちといいますか、仕事に対するモチベーションという意味で非常に大きな影響を持つものだというふうには思います。たとえそれが日本一、世界一の給料をもらったとしても、それを削減するということは、人は人ですから、それなりに大きな負担と仕事に対するモチベーションの低下を免れないだろうというふうには思います。ですから、私は今回、そのマニフェストの中で掲げた数字、その1点をしっかりと守って交渉させていただきたいというお願いをさせていただきます。ただ一方で、マニフェスト達成ということを私は一つ職員の皆様からいただいたときにはですね、逆に私のほうから、この4年間については、その人件費という面では、国やまた別の要因があれば話は別ですけども、私のほうから新たな提案はしないということを話し合いの中で、今お伝えをしているところではあります。
5番(田中孝男君)
ちょっと今の確認をしたいんですが、マニフェストに掲げた5,000万が達成できたら、あなたの4年間の任期の間には人件費については手をつけないと。という約束を組合にしたんですか。
町長(山梨崇仁君)
手をつけないという表現ですと語弊がありますが、私のほうから新たな削減ということで何%、何%ということを、私発意で行うことはしませんということは約束をしました。
5番(田中孝男君)
大変なことをあなた今おっしゃってるんだけども。要するにそれがね、葉山町のほんとのため、町民のほんとのためなのかどうかということも、大きな問題として、まだこれから先、何回もお話しする機会があると思いますんで、これだけでやってるわけにもいかないんで。要するに、今の葉山町の財政はいびつなんですよね。そのいびつの一つがですね、ごみの問題であったり、この人件費の問題、これはもうよく御存じだと思います。これにそのどちらかというと、組合からの逆提案をのめば達成するようなところで交渉をあなたが今していて、それ以降には、ついては4年間何もしないというのは、若さがないというか迫力がやや足りないなと僕は思います。それは僕の思いですから。
次にちょっとごみの問題に移らせていただきます。これもですね、目標がえらい低いんですよね。4年間で22年度比30%の削減という目標ですよね。これは例えば、初年度1割、2年目に前年比1割、さらに7%、7%、そのぐらいの減量でですね、達成しちゃう数字なんです。テンテンピーあればすぐ計算してもらえばわかりますけど、0.9×0.9×0.93、0.93で70。ということは、4年間で30%を達成するのは非常に難しい問題ではない。例えば、この話を牛ヶ谷戸の町内会長にしたらね、大笑いでしたよ。本気になってやりゃあね、こんな低い目標で一体どうすんのって。目標が高いか低いかという感覚的な問題ですけども、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
先ほどの人件費の話とかかわるんですけども、高いか低いかというものではなくてですね、出させていただいた数字をしっかりと遂行する、それが一つの約束であるということを申し上げております。
5番(田中孝男君)
そのあなたのおっしゃる出させていただく数値という、その数値そのものはね、やはり新しい町長で気合いの入った町長が出す数字にしては、少しハードルが低すぎるかなと。例えばですよ、例えば目標というのは、どういう形で、例えば民間の中でね、目標を設定するときにどうするかといえば、背伸びをしてやっと届くところに目標って置くんですよね。これは結構大変なんです。ハードル高い、難しい。だから一生懸命それを達成するための方策を考え、方法論をつくり、周りの協力を得て、組織づくりもして、何とかしてその目標を達成しようとするんです。これが例えば、ちょっとしたことでできるなと思うような数値をそこに目標に置けばですね、全く機能しません。むしろ、その低い目標でさえ到達しない。これがほとんど一般の社会の中ではよくある話です。できれば目標をですね、しっかりとしたところにきちっと置いて、その中でどうすればできるだろうと知恵を絞って、考えて、方策をつくって、組織を動かして、人に協力を得て、そして力を入れて実行すると、こういうステップを踏まないと、要するに物事っていうのは前へ進んでいかない。低い目標でさえ達成できなくなる可能性があるということを申し上げておきたいというふうに思います。
さて、今、最大の課題である、近隣自治体とのですね、友好関係をつくるというあなたの外交方針の中で、最も頭の痛い裁判という問題があります。この裁判の進行、附帯控訴をどうするかっていうようなことはですね、最終日ですか、14日に議論をして採決するということになってますけども、この近隣との友好関係をつくるということは、大変難しい応用問題なんですね。早速出てきた難しい応用問題。これに対して町長は、町長になられたときにどの程度の認識をお持ちだったのか。私はですね、新しい町長になった、今まで森町政の失政の部分だと僕は思いますけども、それをカバーできるのは新しい町長しかいないんです。その新しい町長が、横須賀・三浦に就任のごあいさつに行かれたと。ごあいさつに行ってですね、この裁判の話は「さ」の字もしないで帰ってきましたと、あなたおっしゃった。僕、信じられないと思ったんですよ。これについてはどうでしょう。
町長(山梨崇仁君)
その事実でありますので、そのとおりであります。
5番(田中孝男君)
多くの町民があなたに大きな期待を持っております。大変難しい応用問題が最初から出てきてる。このことを考えて、英知を絞っていただきたい。例えば、政治家として、あらゆるチャンネルを使い、これは表裏も含めてですね、関係修復に尽力をしていただきたい。そのために、例えば我々が何かお役立ちすることができれば、幾らでもおっしゃってください。それは、一生懸命協力をしたいというふうに思います。まあこの問題は、あなた以外のだれも何もできないんですよね。そのことを、よくのみ込んでいただいて、考えていただきたいというふうに思います。ごみの問題は、最終的には近隣自治体、これはどこということは、まだあなたもおっしゃれないし、我々も言うことはできませんけども、そういうところとの正しいコミュニケート、いい関係の中でしか解決ができない問題だと思います。そのためにどうするかということについてですね、やっぱし真剣に取り組んで考えていただきたいと思います。このごみについて、いろんな意見もあります。それから下水道についてもたくさんあります。ぜひともですね、議会といいコミュニケートをとってですね、あなたの新しい町政がスムーズに回るように努力をしていただきたい。森さんは、最初につまずいて、いわゆるずっとねじれ現象をつくって、町を停滞させ、頭の痛い問題を残しました。その轍を踏まないでいただきたい。マニフェストをですね、振りかざすわけではなくて、ほんとに真摯にそれに向かってですね、やっていただきたいなというふうに思います。
きょうお話ししたかったことを簡単に言いますと、マニフェストっていうのは万能でもないし、そもそも振りかざすものでもないし、錦の御旗でも印籠でもない。町長が町民にしたお約束、町民が町長にした約束ではないというところをまず1点。それから、議会との関係をですね、いい関係をつくるためにオープンにして十分議論をするテーマとして投げかけていただきたいし、我々もそれに協力していきたいというふうに思ってます。それと、いわゆる組織の長として、目標を低く持たないでいただきたい。しっかりとしたところに目標を置いて、その難しい目標に全力でぶつかっていって達成する。その気概を、若さをぜひとも見せていただきたい。ほんとにさっきも言って、二度も三度も同じこと言って申しわけないんですけど、目標を低くしたらね、考えないんですよ、方策もつくらないんですよ、周りも動かさないんです。ほかに影響を与えられない。やっと背伸びして届くところに置くと、これはものすごく難しいですから、それなりの努力と、いわゆる考えをその中に英知をぶち込むんですね。そうするとね、意外とすばらしい道が開けるんですよ。そんな経験を、そんなことを今まで随分見てきました。ぜひとも、年寄りが言うことですけども、一つの話としてですね、受けとめていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
田中議員のおっしゃること、私の考え方とですね、多少相違があるというふうにも思います。例えば、5人で会社を興して初年度から年商1億円達成しようよとかですね、それが行政とはまた話は別ですけども、仮に高い目標だという判断をされたときに、では初年度5,000万からやって、とりあえず給料だけでも出していこうよという考えを持つのか、いきなり1億円掲げてできなかったねで終わってしまうのかというところを踏まえていきますと、私はまずは、それこそいろんな意味で今、前町政からの、皆さんのこの方向性が見えていない、行政の職員の中にもあると感じております。そういったものを一つにまとめていく上で、私は今回の選挙公約に掲げた数字を実現すると強い意志をもって掲げておりますので、それを皆さんと一緒に、それこそ御旗にしてやっていきましょうという声をかけていきたいなというふうに考えております。それは人件費についても一緒でして、削減という負担をかける一方でやはり職員の皆さんに逆に今度はパフォーマンスを上げていただいて、高い人件費であればその分、高い仕事量を見ていただくということもできるんではないかという期待も込めておりますので、痛みとともにしっかりとその後みんなで立ち直っていこうという気概をつくっていく必要があるんじゃないかというふうには思っております。ただ、田中議員がおっしゃるととおり、私も自分自身については、何かにつけて日本一になるんだという思いをもってやってきましたので、まずはじゃあ関東大会からというわけではないという気持ちは、私も重々理解できるところではあります。
5番(田中孝男君)
全く新しい会社をつくって、5,000万の会社からスタートするか1億からスタートするかということではなくてね、例えば、今、5,000万の会社を持ってて、それを5,300万の会社にするのか5,000万の大台を突破してですね、6,500万をターゲットにするのか、偉い違いなんですよ。僕は今の、いわゆる人件費の問題にしてもごみの問題にしてもね、要するに、もう流れている今の現状の中で、やはり例えば、例えば単純にそのごみを3割減らそうという目標を具体的に達成しようと思って考える手だてっていうのは、かなり易しい手だてしか出てこない。ほんとに真剣になって取り組む、いわゆるあなたのマニフェストに載せたものをきれいに達成することがまず第一ステップ、重要なんだという切り口もわかります。だけど、それはですね、どちらかというと我々の期待する若さがないと。若さってね、非常にすばらしいものなんですよ。ファイトがその後ろについて表面に出てくると、それが周りを動かすことにもつながってくると私は思います。ぜひともそんな思いで、これからの町政に当たっていただきたい。あなたが町長になられてから、なかなかお話をする機会がなくねて、こんなところで生意気なことをたくさん申し上げて大変失礼だと思いますけども、いいまちづくりをね、していただきたい。葉山町をすばらしい町にしていただきたい。そのために一番影響力のあるのはこの中のだれでもない、あなたなんですよ。そのやっぱし気合いをね、しっかり持っていただきたいというふうに思いまして、勝手なことを言いまして、私の一般質問を終わります。(拍手)
議長(畑中由喜子君)
これにて5番田中孝男議員の一般質問を終わります。
第3番、12番金崎ひさ議員、登壇願います。
12番(金崎ひさ君)
12番金崎ひさでございます。通告に従いまして1項目4点について質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
山梨町長が町長になられて以来、多くの場面で4項目12点のマニフェストとの発言をされております。そして議会においてはマニフェストに掲げていない事項は優先順位が低く、あたかもマニフェスト以外の事項には手をつけないかのような誤解を与える発言をも承っております。4項目12点のマニフェストとは何なのかとの問いかけを予算の総括質問においていたしましたが、この冊子の目次に掲げたものであるとの御説明でございました。今回は山梨町長との初めての一般質問でございますので、町長御自身がその基本としているマニフェストについてのみ質問をさせていただきます。
まず1点目、この山梨崇仁マニフェストの発行元、葉山の新しいリーダーを育てる会との関係について伺います。マニフェストの7ページに、「私は政党、特定団体、利益団体から独立し、一切のしがらみがない立場を保持しています」とあります。この葉山の新しいリーダーを育てる会との御関係はどのようなものなのか伺います。そして、この葉山の新しいリーダーを育てる会は、町長選挙告示前から看板をつけた車を出し、「この会は山梨崇仁を応援しています」とのマイクを通しての広報活動を行っていました。
町長マニフェストの冊子に書かれている御自分でつくったものであろうルールを机上の空論としているのではないかとの懸念を持ち、2点目としてルールを守るということを山梨崇仁候補者はいかように考えていたのかを伺います。言うまでもなく、さまざまな取り決めのある中、町のトップとして行政運営をする上でルールを守るということは必要不可欠のことであります。改めて町長になられた今、ルールを守るということの認識について伺います。
3点目は葉山のおかしいについて伺います。山梨崇仁マニフェストダイジェスト版の中に、「「葉山のおかしい」を変えたいとあります。皆さんの税金がほとんど還元されていない。原因は下水道問題や役場の体制など、これまでの町政の甘えの構造。今ここでおかしいと言わなければ葉山は変われない、前に進めない」とあります。町政の甘えの構造とは何なのか。何がおかしいのか、何をどうしたいのか伺います。
そして最後に、山梨町長のマニフェストに即したまちづくりのビジョンを伺います。マニフェストの4項目12点にはさまざまな分野のことが述べられておりますが、今回は人件費、水環境、ごみ行政についての将来展望を伺います。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。
議長(畑中由喜子君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
12番金崎議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
初めに町長マニフェストについて、葉山の新しいリーダーを育てる会との関係についてとのお尋ねでございますが。当該団体はさきの町長選挙に際しまして、応援をいただきました団体の1つでございます。
次にルールを守るということの認識についてとのお尋ねですが。行政におきましては日本国憲法、地方自治法及び地方財政法を初めとする法律、県・地方自治体個別の条例等、さまざまな法令等をもとに運営を行っております。そうした観点から行政の運営イコールルールの遵守であると言っても過言ではないと認識をしております。
次に「葉山のおかしい」についてとのお尋ねですが。本年1月の町長選挙の際に、「葉山のおかしい」を変えたい、葉山町は全国12位の課税所得額がありながら、税金がほとんど還元されていないなど、4項目12点の選挙公約を示させていただきました。私の任期内においてマニフェストを実現することで、「葉山のおかしい」を解消してまいりたいと思っております。
次に1項目目の4点目、4項目12点のマニフェストに即したまちづくりのビジョンを伺うとの質問の1点目、人件費についてのお尋ねですが。私のマニフェストに記載させていただきましたとおり、年間5,000万、4年間で延べ2億円の人件費の削減を考えております。町長の給料月額を20%削減するとともに、副町長及び教育長の給料月額をそれぞれ10%削減するために、6月議会に議案を上程させていただく方向で準備を進めております。また一般職の職員の給与削減につきましては、先般職員組合に削減案を提示し、誠意を持って鋭意交渉を進めさせていただいているところでございます。
次に水環境についてのお尋ねですが、水環境の向上のため、基本的に汚水処理は公共下水道と、下水道整備区域外は合併処理浄化槽により処理を進めてまいります。その中で特に市街化調整区域につきましては、国の補助メニューを中心に、それぞれの長所・短所を見きわめるとともに、排水施設の技術革新等を含めた新たな水環境の向上策について検討を進め、効率的な合併処理浄化槽の普及を図っていきたいと考えております。
次にごみ行政についてのお尋ねですが、私の任期中であります4年間で、住民の皆様の御協力のもと、燃やすごみを平成22年度比30%の削減を達成してまいりたいと考えております。その取り組みといたしまして、燃やすごみなどの戸別収集や資源ステーションの導入を進めていく考えです。またごみ処理につきましては、現在休止中の焼却炉につきましては使用せず廃炉とし、焼却処理等を含め近隣自治体とのパートナーシップ、事業連携で安定的なごみ処理体制の再構築を目指してまいります。以上です。
議長(畑中由喜子君)
再質問を行います。
12番(金崎ひさ君)
御答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきますけれども、1項目4点の再質問でございますけれども、4点目は田中議員の関連質問のようになるかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
それで1点目の…その前にですね、まず基本の見方を、この山梨崇仁マニフェストの基本の見方を教えていただきたいと思うんですが。目次に書いております4項目12点、これが常に町長があちこちでおっしゃっているものだということは、この前の総括質問の後に町長みずからお聞きいたしました。そして例えばですね、太字に書いてある「暮らしやすい町へ」という項目がございまして。そして福祉・健康を守りますという、そこには6点あるんですが。福祉・健康を守りますと書いてありまして、22ページとなっております。そして22ページを開けますと、7つ項目がございますけれども、今、田中議員がおっしゃいましたように、それも私もすべて計算いたしましたら四十数項目あるんです。ダブったものもございますので、田中議員は45項目と言っておりましたけど、私は48かななんと思ったりしたんですが。それはそのような見方をして、結局一つ一つのマニフェストとして手をつけるものは四十数項目あるということでよろしいんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私がこのマニフェストをですね、検討する中で重要視したことが、やはり一つ一つの施策をやります、やりますという書き方ではなくて、切り口として皆様が求めているものをなるべくわかりやすく導入してもらいたいというふうに考えた結果、こういった目次の表記の仕方をさせていただいて、その具体策について断言しているものも含めて検討する、見直しをしていきたいといった表現を使い分けながら、細かい内容について書かせていただきました。
12番(金崎ひさ君)
わかりました。そうすると福祉・健康を守りますというこの1ページの中に7つございますけれども、それ以外でも町民の方の福祉・健康を守るためには、いろんなものがあるということで、それは流動的にいろいろと考えるということでよろしいですよね。
町長(山梨崇仁君)
はい、確かにここに書いてあることはお約束として、先ほど田中議員の言葉を借りれば、私が選挙に際して町民の皆様にお示しをしたものであります。これに対しての批判ももちろんございますし、逆にここをこうしてほしいという別の意見も多くいただいておりますので、それは全体感の中でできることは別にここになくても迅速にやるべきですし、できなければそれについてはそれこそ財政的な裏づけをもって、どうやったら実現できるかについて検討を重ねていきたいというふうに考えております。
12番(金崎ひさ君)
22ページ、23ページを開けましたついでですね、5番にバス停に屋根やベンチというふうに書いてあります。これ、ついでにここの目に入りましたのでお伝えいたしますけれども、一色住宅の衣笠行のほうのバス停ございますよね。そこがね、屋根がないんですよ。それで葉山はばたきの方たちが、自力通学できる方たちがいて、毎日バスを使ってあそこに待って帰られるんですね、上山口方面に。そうすると本当に雨の日も風の日もあそこに屋根が欲しいというのは熱望されておりますのでね、ちょっとついででございますので、今そこにお伝えしておきますから、承知していただけますか。動いていただけますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
国・県道にかかわる部分については、具体には国・県に働きかけをしていかなければなりません。もちろん京急バスさんも大きな兼ね合いを持っておりますし、一方で警察にもですね、道路使用許可についていろいろ相談をしなければなりません。今、一色住宅のバス停についてという御意見いただきましたので、今後さまざま協議する場面は今も持っておりますから、その中で提案の一つとして御意見をいただきたいというふうには思います。なお、この場をお借りして現状もですね、長柄の桜山トンネルのバス停…失礼、長柄のバス停について、桜山トンネルの出口付近の広いスペースに移動するという話がございますので、もちろん町としてもバス停の環境向上を政策の一環としてお願いをしているところであります。
12番(金崎ひさ君)
ぜひ念頭に入れていただけたらと思います。
それで、では再質問で、1項目目の葉山の新しいリーダーを育てる会との関係についてということで一言。応援をした団体の一つであるというふうにおっしゃいました。それでこれが応援をしてくださった団体の一つだとしたら、もう森町長のときに懲りてるんですが、応援団体が勝手に決めたマニフェストなのでというふうに逃げられたことが多数ありまして、でも今までのお話を聞くと、これは山梨町長がみずから完璧におつくりになったというふうなニュアンスを受けましたけれども、応援団体の一つが発行していて、山梨町長が完璧につくったっていうその辺の関係がよくわからないんですけど、いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
私が実現したいと思う内容について応援をしていただき、こういった冊子にまとめていただいたということでございます。
12番(金崎ひさ君)
そうするとあれですか、私はこの葉山の新しいリーダーを育てる会というのは、山梨崇仁さんの後援会かなというふうに思っていたんですが、それではないということなんですか。
町長(山梨崇仁君)
この会は、先日聞いた話では現状もう会としては存在をしておりませんので、はい、目的を達成したというふうには聞いております。
12番(金崎ひさ君)
そうすると、この発行者はもう不存在。発行元が不存在ということですよね。そうするとこれは何なんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
タイトルのとおり、山梨崇仁マニフェストと書かせていただいておりますので、責任においては私が後ほど果たしてまいりたいというふうに考えております。
12番(金崎ひさ君)
そうするとこれをつくった金銭、お金ですよね、費用ね。これは発行元が出してくださったということなんですか。ちょっとよくわかんないんですけど、すいません。
町長(山梨崇仁君)
どうやってその会計を賄ったのかは私は承知はしておりませんが、ただその印刷についてコストがかかる部分、かからない部分、多々あったと思いますが、その会のほうで発行していただいたということでございます。
12番(金崎ひさ君)
そうすると、7ページに書いてあります「政党特定団体、利益団体から独立し、一切のしがらみがない立場を保持しています。政治資金はこの5年間完全なガラス張りで公開してきました。その姿勢は今後も変わりません」と書いてあるんですが。このマニフェスト作成費は自分の知らない部分で作成されて、そしてこの団体はもう既に不存在。そして育ててから…新しいリーダーを育てる会、山梨崇仁さんが新しいリーダーとして町長になったからもう解散ということで解散された会ということですよね。ちょっともう育ち切っちゃったんでしょうかね。
町長(山梨崇仁君)
はい、そういった形になると思います。ただ、多分形式的には3月31日まで恐らくは残ってるとは思うんですけども、事実上は解散をしてるということでございます。
12番(金崎ひさ君)
ちょっと理解ができないんですけどね。何ていうんですかね、政治…町長選を遊ばれたのかなというふうな気もしないではないんですが。この山梨崇仁マニフェストもものすごい費用がかかった。9番議員が議会だよりの編集委員長なんですがね。せめて議会だより、お正月ぐらい表紙をフルカラーにしたいわねっていうふうな希望でも、なかなか財政的に難しいということで可能にならないんですけども。本当にこのフルカラーですばらしく見やすくて、田中さんがおっしゃったように、これが当選の一助になったということはもう間違いないというふうに私も思っているんですが。そういうふうなことを町長が当選された後の新聞報道でですね、献金を受けず、隠し事をせず、一人ひとりとつながった政治家が信条。これは献金ではないんですか。正規の献金ではないと思いますけど、援助ではないんでしょうか。どうなんでしょう、いいんですか。御自分の信条と。
町長(山梨崇仁君)
さまざまな方に応援をいただいておるという認識をしております。
12番(金崎ひさ君)
非常に、どちらがどうかわかりませんけども、無責任なことだと思います。では一言だけ、これは4年間山梨町長が町長としていらっしゃる間、ずっとこのマニフェストというのは御自分でつくられたもので、発行元は不存在でどうであれ、ともかく自分のマニフェストとして活用するということですね。
町長(山梨崇仁君)
発行元というよりはですね、そこに書いてあるタイトルのとおり、私の写真も載っけておりますし、その辺のしっかりと私自身が責任を持ってこれを守っていきますということを思っておりますので、守ってまいりたいと考えております。
12番(金崎ひさ君)
どうもそれなら言わなきゃいいんですけど。それがね、おっしゃるからまた一言言わさせていただきますけれども。それだったらマニフェストつくっていただいて献金じゃないですか。御自分のお金じゃなくてマニフェストをつくってもらって、そして自分がこれを使うということだと思います。これが御自分の信条と合わないと私は思っておりますけど。でも御自分が考えて合うんであれば、それはあなたの人間性の問題ですので。それで山梨崇仁さんの応援する会という、山梨崇仁会ってありますよね。これは不存在じゃないですよね。ありますよね。そうするとその山梨崇仁会っていうのと、このマニフェストの関係は全然違うんですか。
町長(山梨崇仁君)
はい、全く関係はありません。
12番(金崎ひさ君)
それで私が何度もこだわっているのはなぜかといったらば、一般の方たちからの疑問がございまして。山梨さんは本名ではないということで、町長になられたら一体葉山の町長は何ていうお名前になるのかしらという質問を受けてて、そして何度かお聞きして、もう既に戸籍もきっちり変えましたと。山梨崇仁、正真正銘戸籍上もなりましたということでございますので、まず安心はいたしましたけれども。この山梨崇仁会の代表者も会計責任者も昔の名前なんですよ。これはもう変更なさいましたか。
町長(山梨崇仁君)
神奈川県の選挙管理委員会に問い合わせをしたところですね、窓口に来てほしいと言われておりまして。今こういった忙しい時期といいますか、議会も開会中でありますので、私自身がですね、休暇をとって県に行かなければならないんで。そういった事情もありますので、できれば3月31日までにその手続をしに行きたいというふうに思っております。
12番(金崎ひさ君)
はい、一応そういうふうなことをちゃんと調査をしていらっしゃるならいいんですけど。法律上は名義変更があったら7日以内に変えなきゃいけないという法律になっておりますので、一刻も早く、もう既に町長ですのでね、一刻も早く変えていただきたいというふうに思います。
それでルールを守るということ、認識について伺いますけれども。町長になられて、その手続もまだ忙しくてできないということなので、認識だけはあるということなんですが。今回の町長選はもう蒸し返すつもりはないんですけれども、選挙告示日に山梨さんの折り込みが入りました。そしてこれを違反じゃないかというふうなことを事務所に問い合わせをしたら、選挙事務所の方がきのうまでに処置したことだから知らないというお返事をいただいているんですけれども、そういうことはすべて山梨候補者が御存じのことなんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私が承知してるのは、折り込みの業者に依頼をしたというところを聞いております。ただ、私自身がそこについて、確かに確認をしてなかったのは私よくなかったなというふうには思ってるんですけども。当日に折り込みがされて、それが公選法に抵触するという御意見は警察からもいただいております。
12番(金崎ひさ君)
もう2期も町議をやられててね、知らなかったということはないと思います。意図的になさったのか、あるいはよくわかりませんけれどもね。通るためには何でもありというふうな考え方を持った方が町長になったら非常に困るなという気がいたしまして、それでここでルールを守るということの認識についてということをお伺いいたしました。町長になったら、きっちり御答弁いただいたようにね、いろんな法律を守ってというふうなすばらしい御答弁を、書ききれないぐらい流暢におっしゃいましたけれども、ともかく葉山町を背負って立つ方でございますのでね、皆様に恥じないようなことをやっていただきたいというふうに思います。
3点目に「葉山のおかしい」についてを伺いますけれども、これ、先ほどの御答弁では、4項目12点に「葉山のおかしい」を書いたというふうにおっしゃいましたけど、そういうことですか。これ、すべて葉山のおかしいことを書いていらっしゃるんですか。
町長(山梨崇仁君)
公約としてお示しをしたものでありまして、そこの根幹には葉山がおかしいという思いを持ってまとめたことは事実であります。ただ、このすべてがおかしいことだからというふうに直結した判断をされるというのは、やや拙速かなというふうには思います。
12番(金崎ひさ君)
選挙公報に、山梨崇仁の、立候補者の選挙公報にアドレスが載っておりました、パソコンの。そしてそれを見ろということなので私は見させていただきました。そうすると動画が入っておりまして、これユーチューブというんですか、私はちょっとパソコン用語はよくわかんないんですけれども。ともかくクリックすると動画が入りました。そこにですね、2011年12月23日、葉山の新しいリーダーを育てる会の葉山町長選挙出馬にかける思いということで、多分福祉文化会館だと思いますけれども、町長が演壇で、山梨崇仁氏が演壇でお話をしておりました。これは聞き捨てならないと思って控えました。いいですか。5年間役場で本当にあったことを見てきました。議員がですね、おおい、何とかちゃんよ、ああ、あの件だべ。あの件はこれでいいべ。みたいな、何かよくわからないんだけどもと言いながら、方言をばかにしたような発言をしながら、そして今ここで、今ここでおかしいと言わなければ葉山はもちろん、自分自身もだめになるというふうな発言をなさっております。これ、何がおかしいんですか。方言がおかしいんですか。
町長(山梨崇仁君)
それは違います。
12番(金崎ひさ君)
何がおかしいの。
町長(山梨崇仁君)
具体的な内容を示さずに、あれだね、この件だろということで話が済んでしまってるところがおかしと指摘をした記憶をしております。
12番(金崎ひさ君)
私も葉山生まれでございませんので、ああだべ、こうだべというふうな葉山弁ってちょっとしゃべれないし、わからない。何が葉山弁かよくわからない、葉山弁かわかりませんけれども、これは葉山弁をしゃべる方への非常に侮辱だというふうに思いますし、町長はどこ生まれですか。
町長(山梨崇仁君)
行政全般の一般質問でどこまでお答えするかちょっとわかりかねるんですけども。私は出身は東京です。それからもう1点、申し上げたとおり、決して葉山の方言というものをばかにしたつもりは全く一切ございません。
12番(金崎ひさ君)
私はわざとそういうふうに言わせていただいて、町長が葉山の方言をばかにしているというふうに感じたわけではございません。この後言いたいことがあるので言ってるんですが。町長は東京生まれなので、一応標準語とされておりますので、方言というものがわからないかもしれませんが。私は広島生まれでございまして、方言の中には方言をしゃべりながら尊敬語もあれば丁寧語もあるんですよ。ですからそういうふうなね、ユーチューブっていうのは全国的に、世界的につながるものだというふうに思っておりますのでね。余りにも、笑いをとるためかもしれませんが、余りにもそのような葉山の方言をばかにしているのではないかと思わせるような発言はよくないというふうに思います。そして、そこでですね、もちろん葉山の方言をばかにしたのではないということは十分わかっております。私が何を言いたいかといったら、私は方言はしゃべりませんけれども、葉山弁はね。だけども葉山のお隣の方の要望を聞いて、例えば溝に枯葉が詰まって水があふれている。そして葉山に言いに行けばいいんだけど何課に行けばいいとかという相談を受けます。そうすると私は、きょう役場に行くから言ってきてあげるわと言って、そして担当課に行きます。何丁目の何番地、上山の何番地があふれてるからちょっと見てきてっていう言い方をします。そしてですね、その後に、ああ、もう金崎さん、ちゃんとお電話をして処理しましたからって、ちゃんと掃除はしましたからということを言います…聞きます。ああ、そう、ありがとうって言いますよ。それが何でおかしいんですか。
町長(山梨崇仁君)
私が申し上げたかった真意について、実は1月20日の就任の日にも同じようなことを私はあいさつとして申し上げさせていただいております。ただ、これ自体語弊があるので、後ほど説明をしなければならないんですけども。職場において、役所という公式の職場において、人の名前を「何々ちゃん」と大きな声で呼び合って理解をするということが、私には理解はできませんでした。ただ、ただですね、その件について私は皆さんの名字で名前を呼び合ってほしいと、ここは職場ですということを1月20日に申し上げたんですが。これが私の誤解を含めてなんですけども、当町の場合は同じ名字の方が結構多いためにですね、下の名前で職場同士で呼び合うことが結構ありまして、私はそこを含めて指摘をしたつもりだったんですが、その点につきましてはいたし方ないのかなということを、この1カ月以上の期間の中で、反省も含めて、であればそれはしょうがないですねということは、職員の皆さんとは話はしております。
12番(金崎ひさ君)
私はそのときに、町長が12月23日におっしゃったことを言ってるわけで、「議員が」とおっしゃったんですよ、ね。「議員が」と。だから議会を侮辱しているというふうに思って私はここで言ってるんですが。議員の中には葉山で生まれて同級…皆さん年ですから同級生はリタイアなさったかもしれませんが、知り合いが職員にいるかもしれない。それがなぜ悪いのかというふうな気がいたします。そしてそのような状況を、町民がいないところでものが決まっていておかしいと思いませんかという言い方をなさってるんですよ。知らない町民をね、あおっちゃいけません。余りにも議会をばかにするようなことをですね、知らない町民に対して、受けのいい物の言い方をしてもらっては困ります。それでいろんな職員に対して何とかちゃん、何とかちゃんと言うのはよそうよというふうなお話をなさったと思いますけど。それは町長は部下に対して御自分がどのようにするかということを方針を示したわけですから、それはそれでいいというふうに思います。
あのとき感動したのか、あるいはお風邪を引いているのかわかりませんけれども、世界的に流される映像にあのように鼻をすすりながら物を言うというのは、私はこれはみっともなくて大変おかしいことだというふうに思います。それは一言申し上げておきますけれども。
4項目12点のマニフェストに即したまちづくりのビジョンから人件費について伺います。これ、人件費、2013年から5,000万円1年間に削減して、4年間で2億とおっしゃいましたけど。これは今年度からやるということですか。
町長(山梨崇仁君)
当初の計画では来年度にできればと思ってたんですけども、今年度からできるものであればということで、組合のほうには交渉をしているというところでございます。
12番(金崎ひさ君)
ここで先日も3番議員がおっしゃいましたけれども、20%の町長、削減の議案がなぜこの3月議会に出なかったのかというふうなことが取りざたされておりまして、私も同感だというふうな発言をさせていただきましたけども、いよいよ6月には町長の20%削減の議案を出すという結論で、そして副町長…まあいませんから、副町長、教育長の特別職は10%ということを削減するということで、議案を提出というのは確定ですか。
町長(山梨崇仁君)
6月のことですので、6月の議案の中に出せるように努めてまいりたいと思います。
12番(金崎ひさ君)
このマニフェストにもね、入ってるんですよ、まずはって。自分でつくったから私が一々読むことはないと思いますけどね。12ページに、まずは町長などって書いてるんですよ、特別職は20%って書いてるんですよ。ですから、自分でできてだれにも相談しなくてすぐできることはやるべきですよ。それが若さだと思いますし、人間の考え方としては、そりゃ1カ月でもたくさん給料欲しいかもしれません。だけども自分が言ったことをきっちりやるという意味では、こんな6月に出すかもしれませんなんて、そういうあいまいなことでは困ります。出しますと言っていただきたい。私はここに項目に挙げたことは6月には出してくださいとお願いしようと思ったんです。でも町長のほうからおっしゃいましたので、それは待っています。
それでね、労使交渉に関する確認書というのがございますね。これ、森町長の残したものなんですが、森町長はこれはとっても足かせにはならないと。自分のそういう人件費の削減、いろんな行政運営で足かせにはなりませんとおっしゃいましたけど、山梨町長はどのように考えていらっしゃいますか。
町長(山梨崇仁君)
現状では今まで組合さんと話してる中では、その確認書は、それこそ足かせという言葉をお借りすれば足かせになったという場面はありませんので、今後どのようなそれが課題になるかはちょっと私には見えてないんですけども、今のところはそのように考えております。
12番(金崎ひさ君)
足かせにならないということは、信頼関係が構築されてちゃんと話し合いができるというふうなことだと思いますので、これはぜひ期待をしておりますので。人件費というのも削ればいいという問題ではないというふうに思いますしね、やはり生活給ですのでね、どのような形で2億円の、4年間で2億円の削減ができるのかなということを模索していただきたいというふうに思うんです。
それで、私は前々からこの人件費に関して、ごみとも関連なんですけれども。休日収集、これはやめたらどうですかと。それでごみはもうゼロにしようというふうな、森さん相手でしたからゼロにしようと言って考えているのにもね、月曜日は毎週…よく休日になるのでね、月曜日の収集の日に当たる区域は気の毒だみたいな話をおっしゃったんですよ。だから休日収集の中止はできないんだというふうにおっしゃってましたけど、もうそういうふうなことを削減するだけで5,000万削減できるんですね。そして今ちょっと状況が変わりまして、休日手当が下げました、町長が。だから5,000万ではないです、数千万なんですけれども。そのような削減の方法ってあると思うんですよ。個人的に見れば手取りが少なくなるかもしれませんが、基本給を下げなくてもいろんな方策があると思うんですけれども。そのような、まあ御相談なさってると思いますけど、そのいかがでしょうか、休日収集。
町長(山梨崇仁君)
人件費という観点であれば、今回さまざまな方策をもって5,000万円という枠を確保しようと取り組んでおります。手当についても検討していく中に上がってくれば、それはしっかりと組合との交渉の課題として取り組んでまいりたいというふうには思います。
12番(金崎ひさ君)
12ページに2番の人件費の総額コントロールを図りますということで、休日手当を見直し、代休制度の柔軟な運用、シフト制の導入ということで書いていらっしゃいます。確かに休日、町民サービスが低下するので、休日も収集はするんだけれども、祝日もね。だけどもじゃあ代休にするとかシフト制にするとかという方法はどうなんだというふうなことも提案したことがございます。たしか同僚として山梨議員もこの横にいらしたと思いますけれども、そういうふうな提案もしております。だけども難しいんだと。非常に難しいんだと。それで休日・祝日に出勤するんだったらやっぱりお金で手当、休日手当としてくれというふうな要望もあるということだったんですね。その辺、労使交渉に関する確認書が足かせにならないというぐらい、職員との人間関係が構築できているのであれば、一緒になって、どうすれば人件費削減ができるかということも考えなければならない時期が来るかと思いますけれども。担当部長もあわせてどのように、まだ方針はないのかな、いかがでしょうか、休日収集に関することは。
生活環境部部長(成島光男君)
議員からですね、前から休日収集については廃止したらどうだというお話は伺っています。我々もですね、ちょっといろいろ考えているんですけども、やはり月曜日の部分というのは、年4回ほどそこの部分に当たる日がございます。その部分についてですね、どのようにするかというような対応を含めてですね、今後休日出勤について住民の御意見等も伺いながらですね、どのような方向をしていくかというのを検討していきたいというふうに思っております。
12番(金崎ひさ君)
戸別収集をするとかいろいろ言ってるんだったら、年4回ぐらい、自分のうちのごみですもの、自分のうちの中に置いておけばいいじゃないですかと思いますけどね。その辺はどうしても嫌だという方がいらっしゃるかもしれませんから、その辺は一つのね、人件費削減の突破口だということだけ申し上げておきますので。念頭に入れておいてください。
それから水環境に入ります。水環境、先ほどの田中議員への御答弁で、事業認可区域が350ヘクタール。そして今事業認可を変更しているのが41ヘクタール。それプラス390ヘクタールのうち、流動的に350を整備したら中止するとおっしゃってるんですか。それとも今までの事業認可区域350が終了したら休止するとおっしゃってるんですか。もう一度詳しく教えてください。
町長(山梨崇仁君)
事業認可区域については391で申請をさせていただきます。私道部分などもろもろ含めて実数値としての350ヘクタールを一つの目途に、検討をそこまでに終わらせていきたいというふうに考えていると先ほど申し上げました。
12番(金崎ひさ君)
そうすると、なぜそうかというとね、もう既に事業認可区域が350ヘクタール終了しているにもかかわらず、23年度予算で41ヘクタール事業認可を変更するための基本設計委託が300万近いお金が計上されているんですよ。ですから、それをどういうふうな扱いで町長は提案なさったのかなというふうに思いました。そうすると一たん膨らませて、今までの350ヘクタールのはみ出すかもしれない、41のほうにはみ出すかもしれないけど、391ある中で350が終わったら下水道整備は休止するということですね。
町長(山梨崇仁君)
マニフェストについては休止という言葉を使って、確かにそのように書かせていただきました。ただ申し上げてるとおりに、実際にそれはまだ時間が大分かかることでありますので、もう一度改めて申し上げれば、その間に市街化調整区域、葉山の東のほうの地域、それから現状の水処理についてほかに新しい科学技術が進展なども含めてですね、さまざまな方策について検討を重ねていき、それを350ヘクタールが実数として達成するまでに検討を終わらせたいというふうに考えています。
12番(金崎ひさ君)
そうするとですね、どっかで、どこ…ちょっと今見当たらなかったんですが、市街化区域は公共下水道、それでするというふうなことで、全体計画の見直しは市街化区域に縮小して、そして市街化調整区域は合併浄化槽の導入。そして市町村管理型にするというふうなのが水環境の将来展望ですか。
町長(山梨崇仁君)
将来というか、今考えられる手段としては確かに将来展望だと思います。今は、はい。
12番(金崎ひさ君)
4項目12点のマニフェストに即したまちづくりのビジョンということで、ビジョンというのか将来展望という言い方をしたんですが。頭の中に描いている水環境をよくする山梨町長の考え方としては、ということをお伺いしてるんです。市街化調整区域は下水道工事で、公共下水道で、そして市街化調整区域は合併浄化槽の導入で、そして同時に進行させていくと。そして公共下水道はテンポを下げながら、そのお金を合併浄化槽のほうに入れながら、両方で水環境をよくするというのがビジョンですね。
町長(山梨崇仁君)
はい、金崎議員がおっしゃるとおりの形で考えております。
12番(金崎ひさ君)
それでですね、下水道の完成の日時は、公共下水道の完成の日時を聞いてくれと田中さんからメモが来まして、関連質問をしておりますので。完成日時はいつごろでしょうか。513ヘクタールの。
生活環境部部長(成島光男君)
今現在ですね、事業認可で391ヘクタールということで申請手続を進めておりますけども、その中でですね、将来計画という形で平成42年までに完成させるというような位置づけで計算はしておりますけども、ただ、これにつきましては当然財政状況等を勘案した中でどのように変わっていくかというのは今の段階ではわかりませんけども、計画ではそういうような形で立たさせていただいております。
12番(金崎ひさ君)
平成42年ですね。わかりました、平成42年だそうです、田中さん。
それから、合併浄化槽を私は前から提案してるんですけど、市街化区域は開発が行われてますよね。そしてもう既に合併浄化槽を設置して、そしてお家を建ててる方がたくさんいらっしゃるんですよ。そこの部分はある程度決まった軒数が建ちますので、ある区域、広さがあると思うんですが。そこのところに公共下水道を引く必要は全くないと思うんですが。そういう考え方っていうのは、だから市街化区域でも合併浄化槽が設置されていれば合併浄化槽でいいではないかというふうなことなんですが。それは町長、どのようにお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私も想定している議論の中で最も難しい議論になるところかなというふうにも思っております。というのは金崎議員もおわかりのとおり、あくまで市街化区域においては下水道による水洗化を進めていきたいとしている中で、行政側の事情としては手数料の問題などもありますが、一方で受益者の方々からすれば既に工事費をかけて布設したもの。さらに市街化区域として町が進めてくれば下水道料金との格差というものが大きな問題となってきます。そこについて一番慎重に議論を重ねて設定をしていかなければいけないというふうには考えております。
12番(金崎ひさ君)
町長は堀内の風早橋付近在住とありますが、町長のところには公共下水道がついているんですね。そして町長がお家を建てたときには既に公共下水道に接続できる状況だったということなんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
幸いそのとおりでした。
12番(金崎ひさ君)
うちは、我が家は合併浄化槽なんですが、例えば、来ませんけどね、公共下水道が来ても、自分のうちはきれいなお水を流して、水環境には協力しているということで、どんなに公共下水道が来ても合併浄化槽をやめて設置しません、つなぎませんよ。これが人間の考え方、悲しいとは思いますけど、と思います。ですから町のお金を使ってね、開発されたところは結構大きな広さがあるわけですから、そこをなぜ認可区域に広げなきゃいけないのかというのがよくわかんないんですけど。例えば今回、牛ヶ谷戸の地区、あそこは合併浄化槽が既についてるおうちがたくさん新築になってありますよね。そこになぜ公共下水道を引かなきゃいけないのかというのが非常に疑問だったんですけれども。それはどういうお考えのもとに町長は予算を提出なさったのかというのをお聞きします。
町長(山梨崇仁君)
確かに金崎議員が言うとおりに、合併浄化槽が既にある地域について、新たな幹線が整備されてもつなげないという意識を、今おっしゃる中では理解はできます。今後布設についての計画を立てていく上では、なるべくそうでない地域。私が最も危惧してるのは、やはり単独処理浄化槽であったりとか、そうですらない地域もありますので、そういった方々について真っ先に対策できるような最大公約数といいますか、一番いいところを探して設備を賄っていければというふうには思います。
12番(金崎ひさ君)
今後ね、公共下水道の認可区域の拡大も初めとして、工事費に関してはちょっとシビアに見させていただきたいなというふうに思っております。山梨町長のマニフェストに即して、そしてそれに即した提案をなさると。今回は骨格でしたのでね、大目に見たところもございまして、うちの会派としても反対討論のような賛成討論をさせていただいて、賛成をさせていただきましたけれども。やはりもう少し真剣に、大切なお金をどのように使うと一番有効なのかなっていうことを考えていただきたいなというふうに思います。
最後に13項目でございますのでごみ行政について伺いますけれども、やはり裁判のことですよね。それでごみ行政の将来像っていうのが、町長がどのように考えているのかな、先ほど数字はいただきました。4年間で30%減。これはごみ問題特別委員会のほうでいただいた資料によりますと、5,129トンまでに下げると。今7,327トンなんですが。そしてそのときにごみ処理費は9,000万円の削減をするというふうな報告を受けております。このトン数を下げる、削減する方策として、半減袋を森町長は出しましたけど、山梨町長は半減袋は出さない、しないということで、戸別収集とそれから資源物回収でこのものをやるので、かなり難しい選択をしたトン数だというふうに前、説明をなさいました。田中議員にしてみれば、もっともっと高い水準に上げろということなんですけれども。これを達成させるというのは非常に大切なことだし、もっともっと下げられれば言うことはないんですが。
この前、私は常に町関連施設から出るごみは、生ごみはすべてゼロにしようっていうふうな努力をしたらどうですかということを常に言って、町民の皆様に生ごみは自家処理してくださいと言うには、町関連施設から出る生ごみを燃していたんでは話にならないということを常にこの場で申し上げてまいりました。それで教育委員会のほうで学校に電動生ごみ処理機を置くという予算が23年度につきました。楽しみにしておりましたら、いろいろありまして、それがこの3月にやっと入札が終わるということで、1年間ちょっと無駄にしたなという気はするんですが。その内容をお聞きしますと、やはりこれは部長にお聞きしますけれども、私は随分前からこのごみの減量化に関しては、職員が一丸となって、環境課だけが一生懸命やってもだめだと。職員が一丸となってやらなくてはならないという申し入れをしておりました、この席で。そうすると6月議会で言ったことを12月議会でもう1回やると、今からやりますというふうな感じで、何か手をつけてない感じがしたんですが。葉山小学校の調理員の方たちが、水切りも大変だ、そしてまたトン数も多いんでしょう。ごみの量も多いんでしょう。うちに大変な仕事の変更になるので、生ごみ処理機はそぐわないみたいなお話が出て、一色小と長柄小に変更になったということは部長、御存じですか。もちろん環境部長です。
生活環境部部長(成島光男君)
そのことは私は知っております。
12番(金崎ひさ君)
知っているということは、職員一丸となってごみをなくしようというふうな意識がまだ浸透していないということですよね。現在どうしてるかといったら、給食残渣は燃してるんですよ。ましてや炉がないので委託に出してるんですよ。それで処理費もかかれば、いろんなこと、削減にもつながらないし。そういうふうに職員一丸となって削減するという意識をつけるということで、山梨町長はどう考えますか。
町長(山梨崇仁君)
そのとおりだと思います。ただ、大変残念ながら、私自身もこの庁舎のごみについて、そういえば完全に抜けていたと今いうふうに意識を改めておりますので、少なくともこの庁舎についてごみの排出量を減らしていくことを、改めてどういう方式がいいかをしっかりと考えてまいりたいというふうに思います。
12番(金崎ひさ君)
大変手間だと思いますけどね、やはり少しでも町民の皆様が努力しているんだから、少しでもごみを減らして、そして模範となって削減に努力しようというふうな意識を職員がまず持つべき。ということを抜けていたとおっしゃってますので、これからはそのことをまた何度も質問をさせていただくことになると思いますけれども、ぜひ念頭に入れておいていただきたいと思います。
それから、ここにいいこと書いているんですよね、マニフェストに。近隣自治体とのパートナーシップ、そして今の葉山はパートナーなくして自立はないと考えます。近隣とのコミュニケーションをとことん追求。常に近隣と話し合う町長として葉山町の外交に全力を尽くします。ごみ裁判に関して全力を尽くしたんですか。私は委員会のほうで町長に来ていただいて、それでこちらの総括質問でも、総括的な質問でも言わせていただきましたけれども、先ほども何にもやっていないというふうにはっきりおっしゃいましたので、この文言と裁判を、とにかく手をおろしてほしいという、森町長のやったことなんだからということでお願いに上がるということはまずやらなければいけないし、それからこのマニフェストを読んだ方は、ほとんどの方が多分、ごみの裁判は山梨町長になれば解決すると思ってると思います。その辺の責任…責任じゃないな。御自分のお考えというのはいかがなんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
ごみの裁判の件につきましては、これも重ね重ね申し上げますが、本当に残念な状況にあるというふうに承知をしております。ただ一方で、私自身が、先ほども私しかできないというふうにお話をいただいたわけですけども、逆に私自身が動くことができない状況もあるというふうにも考えております。というのは司法の場にある話でありますので、それが司法にない場で町の長が動いたとなれば、それも一定の影響を与えるということは間違いないということを考えますと、私自身ということが非常に難しいなということを考えているということは、先日のごみ問題特別委員会でも申し上げ…失礼、総務建設常任委員会でも申し上げさせていただきました。
ただ一方で、やはり町に可能な限り負担を与えない、こういう残念な状況でありながらも、町の財政的負担をかけないように、また町民の皆様に御負担とならないように図ることが仕事であるというふうにも考えておりますので、その点は皆様の御理解を得ながら、まず司法の場において解決を図ってまいり、一方でそれが晴れた暁に、政治的な場としてしっかりとパートナーシップを結んでいきたいと、そのように考えております。
12番(金崎ひさ君)
その辺の考え方は全く違いますね。町長になったときに、まずやらなければならないことは、この裁判の問題だったというふうに思います。ごみ処理広域化推進の再検討を求める陳情というのが20年にありまして、これは葉山町議会の反対を押し切って、森町長が2市1町から離脱したというものなんですけれども、これに町長は再検討を求める陳情には反対しております。そしてごみ処理広域化の請願にも反対しております。そして、ついこの前の23年の10月の近隣自治体との協力を基本に行うことを求める決議は賛成をいたしております。それで今度のマニフェストは、ごみ処理に関しても何にしても近隣自治体とのパートナーシップをやらなければいけないというふうにマニフェストをつくっていらっしゃる。過去のことはいいですけれども、近隣自治体との友好を保たなければいけないというごみも含めて、ということを今の考えとして持っていらっしゃるという確認をしたいんですが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
自治法における一部事務組合、広域連合、そういった枠組みについて私はごみの関係でその枠を決めるべきというふうには今もって考えてはおりません。ただ事業連携、予算書で言えば何々事業という名のある中で、その事業ごとに連携をすることが可能ではないかというふうにも考えてはおりますので、その辺は明確に区別をして交渉というか、パートナーシップについて臨んでまいりたいというふうに思います。
12番(金崎ひさ君)
やはり裁判が終わらなければ近隣自治体との話し合いもなかなか難しいと思いますし、まずは裁判を終わらせるということが町長がやるべきことではないかなというふうに思います。これは議案も出ております。そして私は取り下げてほしいということを申し上げましたけれども。今のようなお考えでは到底取り下げようもないということでしょうから、これはまた私があさってですか、結論を出すときにいろいろと申し上げたいなというふうに思います。
一つ、もう少し時間がありますので、資源物回収について。私はごみと資源物を分けるということが30%減にすごく影響することだというふうに思います。資源物は資源物として収集するべきだと思いますし。2団体プラス今まであった19団体の資源物回収協力団体というんですか、そういうところがあって、20団体ぐらいの団体があるんですね。それを生かして資源物収集っていうのはやるべきだというふうに思いますし、そしてそうすることによって、クリーンセンターのほうで調整している資源物収集の経費が減るんですよ。ミックスペーパーにしても何にしても、委託してるわけですからね。それで収集費用の9,000万円の削減というのも夢ではないし、すぐにでもできることだと思いますしね。協力団体との協力、資源物回収協力団体との協力。そして今まであった19団体と新しく2団体が加わっておりますけれども、収集費用が、補助金というんですか、それが違うんですよね。これもまた統一しなければならないことだというふうに思います。同一に考えたらどうかというふうに思いますけど、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
モデル地区のことを御指摘だと思うんですが、モデル地区は当初、戸別収集や資源ステーションといった新たな方式変更の中で、また通常の資源ステーションの数も大分減らしていく中で、この協力団体として別途のレートを設けさせていただいたというふうに私も認識しております。それについて一定の区切りをつけて、他の団体と…他の団体を上げるのか、該当3団体を下げるのかはまだちょっと定かではありませんけども、確かに統一をしていくことは必要だというふうには思っておりましたので、そう思ってます、はい。
12番(金崎ひさ君)
どうもありがとうございました。じゃあ行く行くは統一していくということで、それでもうモデル地区じゃないんですよ。一体として資源物を収集するものとして一緒に考えていかなければいけないというふうに思いますので。ありがとうございました。これで私の一般質問を終わります。
議長(畑中由喜子君)
これにて12番金崎ひさ議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時45分からといたします。(午後3時13分)
議長(畑中由喜子君)
休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時45分)
一般質問を続行いたします。第4番、10番長塚かおる議員、登壇願います。お静かに願います。
10番(長塚かおる君)
10番長塚かおるでございます。通告に従って質問させていただきます。
まずは東日本大震災から1年を迎え、改めて日本全体で協力し合い、早期復興を願うばかりです。想定外の災害に遭われ、まだまだ心の傷を癒すことができない方が多いかと思いますが、私たち一人ひとりの思いや行動を伝え続けて、少しでも前進できるお手伝いができればと思っています。また、被災地のがれき処理が追いつかず山積みになっているのを見ると心が痛みます。関東で現在こんな大きな災害が起きた場合、業者にごみ処理を頼らざるを得ない葉山では、全く処理ができなくなるのではないかという不安はぬぐい切れません。
さて、我が町葉山では1月に新町長を迎え、多くの住民の皆様が関心をお持ちのことと思います。私もどんな具体的な方針が投げかけられるのか楽しみではありますが、住民の生活は動き続けています。そして行政もそれに伴い稼動しています。今回はその中で毎日出される家庭系ごみと、子供たちの学びの場について、今までの経過を踏まえてお尋ねいたします。
1番目、葉山町ごみ処理基本計画についてお尋ねします。平成20年6月、「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」を前町長が発表し、この基本計画は循環型社会の実現に向けて平成22年度から10年間の計画期間とされて策定されました。そして5年ごとの見直しを前提に掲げていますが、「諸条件に大きな変動があった場合には必要に応じて見直しを行います」とも記載されています。現在クリーンセンターでのごみ焼却を断念した中で、このことが大きな変動ではないのかと私は疑問に思います。また、原子力発電の被害から、ごみ発電にも注目がふえていますが、ごみの減量化との矛盾を抱え始めているとも思います。しかし、委託処理だけに頼らざるを得ない葉山では、住民の皆様の協力で資源化・減量化に努めていかなければいけないと思います。
そこで、ゼロ・ウェイストの町葉山を目指す基本方針1として掲げる「地域に合った方法」とは、現在どのようなことをお考えか伺います。
次に、同じく基本方針の4として、資源化・減量化の促進のための動機づけや評価の仕方についてお尋ねします。
そして資源化・減量化と戸別収集に向けて、分別収集とクリーンセンターでの中間処理についてお尋ねします。
2番目は、子供たちが快適に勉強できる環境づくりについてお尋ねします。海と山に囲まれた葉山の郷土を生かした取り組みについて、ソフト面についてお尋ねします。
そして老朽化した学校施設をどのような計画で維持しているのでしょうか、お聞かせください。
以上、私の第1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
議長(畑中由喜子君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
10番長塚かおる議員の御質問に、順次お答えをしてまいりたいと思います。
まず1項目目の、葉山町ごみ処理基本計画についての1点目、基本方針1「地域に合った方法」についてのお尋ねですが、本町は住宅地が多く、地理的条件から最終処分場を町内に確保することは困難であると考えられます。こうしたことから、ごみを限りなく、可能な限り少なくし、資源化を進めていく必要があります。ごみの減量化を進めていくためには、可燃ごみの多くを占める生ごみの処理を進めていくことが大切でありますが、本町のような地域での生ごみ処理は各御家庭での自家処理が有効であると考えられますので、今後も生ごみ処理容器の普及を精力的に進め、既に使用されている方々へのアフターケアを行うとともに、生ごみ処理容器のベテランの町民の方が、始めて間もない方や使用を検討している方にアドバイスできる仕組みを確立してまいりたいと考えております。また、町内にはさまざまな知識や技術を持った町民の方が多くいらっしゃいますので、こうした方々の協力もいただきながら、町民の方々の利便性や収集などの効率性、ごみの資源化・減量化の効果を最大限発揮する方法へ検討をしてまいります。
次に2点目の基本方針4、資源化・減量化の促進についてとのお尋ねですが、資源化・減量化の促進には資源となるものを出しやすい環境をつくることや、その取り組みが正当に評価され報われる仕組みが重要であると考えております。現在、一色台及び牛ヶ谷戸地区で行っている集団資源回収では、その回収量に応じて奨励金が支払われており、町内会・自治会の活動資金として活用されております。こうした取り組みが報われる仕組みにより、両町内会・自治会では紙1枚でも資源になるものは資源物として出すことにより、ごみの減量化につながる取り組みをしていただこうと考えております…していただいております。今後こうした取り組みを拡大してまいりたいと考えております。
葉山町ごみ処理基本計画についての分別収集並びにクリーンセンターでの中間処理についてのお尋ねですが、分別収集の区分につきましては、燃やすごみ、プラスチックごみ、燃えないごみ、粗大ごみ及び資源物として10種類の14分別でございます。また、牛ヶ谷戸地区につきましては、燃やすごみ、プラスチックごみ、埋めたてごみ、粗大ごみ及び資源物として21種類の25分別でございます。埋め立てごみ、粗大ごみ等は現行の中間処理を行い、それ以外の品目については外部委託を活用するほか、資源化業者による直接回収の拡大などを含め、より効率性の高い中間処理の整備を図ってまいりたいと考えております。
以上で私の担当する部分の答弁を、第1回目の答弁を終わります。
教育長(豊田茂紀君)
10番長塚議員の御質問にお答えいたします。
子供たちが快適に勉強できる環境づくりについて、葉山の郷土を生かした取り組みについてとのお尋ねでございますが、当町においては地域の教材や自然環境を活用し、郷土を生かした学習を進めております。小学校では社会科や総合的な学習の時間に、地域の農家の御協力をいただき、米づくりを通した田植えから稲刈りまでの体験学習や、環境学習として葉山の海をテーマとしたアマモの学習、地域の方を講師に迎えた昔遊びや戦争体験の話を聞く等、地域や郷土に根差した学習を展開しております。また、小学校3、4年生の社会科の学習では、葉山の郷土や地域についての学習を効果的に進めることができるように、当町教育研究所が副読本「葉山」を作成・発刊し、各小学校に配備しております。中学校では地域NPOのまちづくり協会や、地域の商店の協力による総合的な学習や体験、職場体験等を実施しております。今後も地域の特色を生かした学習活動ができるよう取り組んでいきたいと考えております。
子供たちが快適に勉強できる環境づくりについての2点目、老朽化に対する改修等の計画についてとのお尋ねでございますが、学校施設の改修等につきましては通常年度ごとに学校側から予算時期に優先順位を付して要望を出してもらい、緊急性や必要性など内容を精査、学校長と協議して施設改修を実施しております。今後につきましても学校の安全・安心を第一に施設整備に努めてまいりたいと考えております。以上であります。
議長(畑中由喜子君)
再質問を行います。
10番(長塚かおる君)
御答弁ありがとうございます。まず、ではごみ処理基本計画についてまずお尋ねします。地域に合った方法ということで、まず生ごみの処理というものを家庭での自家処理に力を入れたいということですが、こちらは部長にお答えしていただいて構わないと思うんですけども、現在生ごみ処理機について、近隣自治体と比較してもかなり手厚い補助金、補助制度というのが葉山はあると思うんですが、現在利用者が多いその生ごみ処理機として出ているものはどのくらいの人数で、どの処理方法でしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
生ごみ処理機につきましては、今、負担、個人の負担金として一律1,000円という形で徴収させていただいております。例えば23年度の実績を見ますと、キエーロ関係がですね、圧倒的に多くなっております。全体で約400件ほどの販売がございますけども、そのうちの約310件ほどがですね、キエーロ、バクテリアdeキエーロとベランダdeキエーロのこの2種類で、約4分の3ほどの販売を行っております。そのほかにつきましては、毎年大体同じような数値で推移しているというふうに思っております。
10番(長塚かおる君)
この生処理機というのはいろいろなものがあったと思うんですけども、やはり改善点などの、ちょっと利用者にとって使いづらいという御意見があったと思うんですが、このキエーロに関してはやはりこれだけふえているというのは、何か皆さんの声としてはどんなことがあるのでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
このキエーロにつきましては、やはり手軽に行えるっていうのが一番だと思っております。また、御存じだと思いますけど役場の前でですね、実際にこのベランダdeキエーロをですね、置かさせていただいて、目に見えるような形で行っております。そのほか今、臨時雇用の方で、非常勤の方3名を環境課のほうで雇っておりますけども、この方たちにつきまして生ごみ処理機をですね、販売した後、やはり相談っていうかですね、現状はどうですかとかですね、そういう電話等をさせていただきまして、現状確認などをさせていただいております。これによって、実際生ごみ処理機を始めたけども何らかの関係でやめたとかですね、そういう方を極力少なくしているんではないかなと思っております。
10番(長塚かおる君)
本当に生ごみ処理機をすごく普及させることは、すごくいいことだと思いますし、そのアフターケアもとてもいい方法ではないかと思うんですが、今、近隣自治体とも比べてこの補助制度というのが1,000円で2つまで買うっていうんですか、買うことができる、葉山のこの制度というものがまだ余り浸透してないのかなっていう、ちょっと疑問があるんですけども。今、ここ何年かかけて400件、で、キエーロが310件というんですが、やはり今1万4,000世帯以上ある葉山の中で、もう少しふやす方法と方策としては何か今お考えでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
ちょっと私の先ほどの説明が悪かったのかわかりませんけど、23年度の販売が400件、現在のですね、1,000円っていう形で生ごみ処理機販売させていただくようになったのは21年度からやらさせていただいております。今まで合計しますと約ですね、1,000件ぐらいの販売を行っております。また、どのような方法ってことでございますけども、先ほども言いましたけど役場の前でですね、キエーロについての説明会を行ったりですね、教育委員会の会議室をお借りしまして生ごみについてのですね、皆さんの懇談会等もやらさせていただいております。そのような方法を利用させていただいて周知のほうを図ってまいりたいというようには思っております。
10番(長塚かおる君)
ありがとうございます。では本当にこの助成金というものが使って手軽にやはりやっていただけるということで、広報などを心がけていただきたいと思います。
今、こういったものがいろいろ出てるんですが、町長にお尋ねしますが、町長のおうちでは今これを御使用になっていらっしゃいますか。
町長(山梨崇仁君)
うちは畳2畳分ぐらいの家庭菜園のスペースがあって、そこに埋めて、じかに埋めています。
10番(長塚かおる君)
町でも庁舎でも使っていますが、普及のために葉山に住んでいる行政の皆さんにも、皆さんに使っていただきたいと思います。
生ごみ処理というのは、やはり生ごみ、水を切るということで、生ごみの中にほかの紙や何かが入れないようにやっぱり気をつけて出さなければいけないんですけども、生ごみだけではなくごみを出すということはすごくお年寄りにとって、この分別をするというのはすごく大変なことだと思うんですが、今のこのごみ処理基本計画の中に「ふれあい収集」という高齢者一人暮らしの方のための事業があるようなんですが、これに関して今、登録方法や、現在利用されてる方の数などがわかれば教えていただきたいと思うんですが。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
現在登録されてる方は16世帯でございます。手続につきましては地域の民生委員の方、またはケアマネージャーの方がですね、町のほうに申請の手続をされております。
10番(長塚かおる君)
そうしますと民生委員の方たちですと、今、保健福祉部長のほうにお話しいただいたということは、福祉課のほうに手続に行って、それをクリーンセンターの方が取りに行くような形でしょうか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
そのとおりでございます。この事業につきましては、議員御承知かと思いますが、平成14年から開始をしております。これはクリーンセンターの職員の方にですね、御協力いただきまして、ごみ収集だけではなくてですね、14年に要綱を定めてまして、ごみ出しの困難な方、高齢者の方、または障害者の方に対しましてごみ出し収集の支援をしております。その中で実際にですね、始めてますのが、収集だけではなくて安否の確認もですね、これは福祉の行政事業の一環としておりますので、その作業についてもクリーンセンター職員の方にですね、お願いをして協力していただいてるところが現状でございます。
10番(長塚かおる君)
安否確認というのは、クリーンセンターの方が行って、ごみが…ごみは玄関先に出しておいてもらうのが前提で、その安否確認というのはあれですか、いつでも何か、何ていうのかな、ピンポン押してじゃないですけど、いらっしゃるかどうかを確認をするということですか。
生活環境部部長(成島光男君)
必ず収集に行くときにはですね、呼び鈴等をですね、必ず鳴らさせていただきまして、確認をさせていただいております。で、それを終わった後にですね、玄関に出ているごみのほうを回収して帰ってくると、そういう形で行っております。
10番(長塚かおる君)
では反対に、お年寄りですから、何か曜日を間違えて出してしまったり、出し忘れたり、きょうは何かぐあいが悪くて出せなかったっていうような、その、ごみが出てないときはどうしてるんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
ごみが出てないときはですね、先ほども言いました呼び鈴で確認をさせていただいて、それで帰ってくるってそういう形をとらさせていただいております。
10番(長塚かおる君)
ではいらっしゃらない場合とかっていうのは、いないということでそこで何かどこかに報告するというか、そういうのはないんですか。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
収集に行きまして安否ができない場合はなんですが、そのクリーンセンター職員がですね、帰ってきまして町の福祉課のほうにですね、状況を報告しています。で、福祉課のほうからですね、またそこを安否確認できないことに対してですね、職員がですね、お宅を訪ねたり、どういう状況なのかですね、最終確認をさせていただいております。
10番(長塚かおる君)
今、本当に最近ニュースで孤独死というのがすごく取り上げられていますが、これの一つとしてこのふれあい収集というのは、すごくクリーンセンターの職員の皆さんのあれですね、ちょっと大変な思いで、ケアで、すごく重要な事業になってると思うんですけども、やはりすごく時間がかかるものだと思うので、これをやはりふやすというかそういう需要を、利用したいという方っていうのは、何ていうんですか、周りが民生委員とかヘルパーさんたちから要望というのはもう少し何か、もっと世帯数としてはないんですか、今までは。
保健福祉部部長(稲山孝之君)
ごみ出しの困難な方のですね、実態につきまして、今現在16世帯の方がおられるんですが、この状況の中で新しくなる方につきましては、先ほども話した民生委員さんから情報とかですね、またはケアマネージャーからのですね、連絡調整とかですね、そういうものの中で困難な方に対してですね、できる限り一助ができるような体制として、その関係者の方にはそういう方おられたときにはですね、町のほうに連絡をしていただきたいというふうに、今のところ体制としてですね、何ですかね、事業を展開をさせていただいているというところでございます。
10番(長塚かおる君)
今、すごくこの16世帯ということで、少ないながらもふれあい収集で安否確認ということができてると思うんですが、これから戸別収集が導入された場合、このふれあい収集というところまでクリーンセンターの方たちがケアができるかなという、ちょっと不安があるんですが、そのあたりの方針はまだ出てないと思いますが、今後どのような体制をとるか、何か今、法はあるのでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
この戸別収集実施に当たりまして、私ども藤沢市のほうにですね、実際見に行かせていただいております。藤沢市でもですね、名前はちょっと違うかとは思いますけども、同じような内容のことをやっております。当町におきましても現在やっているものを廃止するっていうことじゃなくて、そのような形をですね、引き続いて行っていきたいっていうようには思っております。
10番(長塚かおる君)
ではこのふれあい収集が、本当にクリーンセンターの方にとっては大変なことかもしれませんけれども、安否確認ということの一つの行政の役割としてどうか続けていきたい、続けていただきたいと思います。
そうですね、次に、資源化・減量化の促進のために現在資源化回収奨励金というのを出しているということで、先ほど金崎議員も19団体ということでお話しになっていましたが、この中で今、子ども会として登録というか、回収をしているのは何団体でしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
今、登録してます19団体のうちですね、子ども会として行ってる個数につきましては5団体行っております。
10番(長塚かおる君)
子ども会などもやはり月1回ぐらいしか収集をしていないと思うんですが、ほかの町内会もやはり月1回ぐらいの収集なんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
今、19団体ございますけども、収集回数等につきましては個々の町内会によってですね、月1回のところもありますし、月に数回行ってると、そういうような内容で一律っていう形では行ってございません。
10番(長塚かおる君)
この19団体というのは同じところの業者が回収してるんでしょうか。そして子ども会も、町内会と子ども会っていうのはダブることなく、1つの町内会で子ども会がやってるか、町内会としてやっているかっていう違いなんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
業者は1団体で行い…1つの業者で行っております。また先ほど言いました子ども会ですけども、これは町内会の中にですね、例えば木古庭町内会は子ども会が行うとかですね、そういうような位置づけで登録されておりますので、その町内会の中に5団体あるということでございます。
10番(長塚かおる君)
反対に、この19団体というと28町内会がありましたかな、あったと思うんですが、やってない町内会があると思うんですが、この辺は町内、こちらからの投げかけというかは全くしていないんですか。
生活環境部部長(成島光男君)
この資源回収につきましては、私どもは回収方法をですね、変更しようっていう形で今まで進んでおりましたので、ここのところにつきましては新たに町内会について、現在やっているようなこの9団体が行っているような回収方法での募集っていうのはしておりませんでした。
10番(長塚かおる君)
多分そこの団体によって回収するものも違うのかなとは思うんですが、今、戸別…牛ヶ谷戸などで集め、回収する資源というのと、あと私たちが今やっているごみステーションに出している資源というのの集め方というのが違うと思うんですけども、その辺が今すごくごちゃごちゃになっている部分かなと思うんですが、このあたりは最終的には牛ヶ谷戸がやっているような資源ステーションに出すもの、それで業者が持っていくもの、こちらで処理をしてから業者に出すものというのを、そちらの方向に持っていこうとしているんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
今の資源ステーション方式で今後行っていきたいっていうお話しさせていただいてるものにつきましては、この牛ヶ谷戸地区で行っているものを一つのモデルとして行っておりますので、ほかの町内会につきましてもこの方法をとらさせていただきたいというようには思ってます。
10番(長塚かおる君)
ではこの資源ステーション、牛ヶ谷戸の資源ステーションなんですが、今この19団体との格差というのはどの程度あるんですか。集める方法というか、ものについては。
生活環境部部長(成島光男君)
この19団体が行ってます資源物につきましては、4品目っていう形でやらさせていただいております。これにつきましては新聞、雑誌、段ボール、古布、これらを回収してるのが19団体でございます。牛ヶ谷戸地区でですね、やらさせていただきたいって形でお話しさせていただいておりますのは、資源物といたしましては全部で21分別っていう形で、今、実際そういう対応でやらさせていただいております。
10番(長塚かおる君)
多分子ども会とか町内会でも、やはり場所によって、どこの、全部のステーションで集めているわけではないかと思うんですけれども、やはり戸別収集、資源ステーションというものをこれから考えていく中で、今、せっかくやっているこの19団体の方たちに少しずつ品目をふやすとか、何かそういう働きかけというのは今までは全くなかったんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
資源ステーションにつきましては、行政収集ではなく民間のほうに委託するような、民間同士の契約っていう形での収集方式をとらさせていただいております。この19団体につきましては、町のほうの収集っていう形で今はやらさせていただいておりますので、今後につきましては、この資源物につきまして行政収集でない方法で進めさせていただきたいっていう形で今まで説明させていただいております。今後につきまして、この牛ヶ谷戸地区を見本としてですね、他の町内会につきましても同じような方法で、行政収集でない方法で町内会と資源業者の契約、それによって収集のほうを行うっていう形をとらさせていただきたいって考えております。
10番(長塚かおる君)
これから町内会に働きかけて、全町で資源ステーションというものをまたつくって、戸別収集等を含めてやっていくということは、いろいろやはり町内会によって温度差があると思うんですね。それで地域性としてはすごく牛ヶ谷戸というのはやはり特別というか、すごくいい例だったと思うんですが、町内会長連合会の方たちというのはやはり男性が多い中で、皆さんも、今の若い方はわかりませんけれども、自分のうちのごみを、仕事をして現役のときにどうやって出すかっていうのをわかってる方っていうのはそうそういなかったと思うんですね。その中でその方たちが町内会の今、連合会になられていて、今その段階で町内会長さんたちが、じゃあごみ出しを今してるかというと、私はそこのところは今の田中さん…田中さんごみ出ししてるのかちょっと私はわかりませんが、この年代の方たちがやはりするということはすごく困難というか、難しいというか、大変なことだと思うんですね。その中でこの、やはり21品目になるということで、この数からしたらすごく、数を聞いたら結構びっくりしてしまうところがあると思うんですが、この町内会の連合会というか、町内会長さんたちの働きかけというのはもうずっとしてらっしゃると思うんですが、昨年、余り分別に関しての進展というのが私たちには感じられなかったんですが、去年からことしにかけて連合会に対しての働きかけというのは、行政としてどのような力意気があるのでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
昨年ですね、町内会のほうでごみに関する検討委員会みたいなものがつくられまして、その中でいろいろ議論をいただいた中の、町のほうにですね、提言っていう形でいただいております。その後にですね、町のほうもですね、町内会の皆様に対しましてこの資源ステーションとかですね、戸別収集、これらの方法についての説明会をやらさせていただくっていうことで、12月にですね、各町内会のほうにお手紙を出させていただいて、実際数団体については説明会をやらさせていただいております。
10番(長塚かおる君)
今の何となく雰囲気的にその資源化・減量化、戸別収集なども町内会別に何かこう進めていくのかなっていう雰囲気があるんですが、やはり町内会というものに入っていないところが多い区域も、町内会もあると思うんですが、その辺のやはり100%近く入ってるところと、五、六十%しか入ってないっていう町内会があると思うんですが、その差というものをどういうふうに埋めていくか、何かお考えありますか。
町長(山梨崇仁君)
大変重要な御指摘といいますか、むしろ皆様から御意見があればぜひいただきたいところだというふうに考えておるんですが、ごみの視点で今、町内会について御意見をいただいておりますが、ごみということだけでなく例えば防災であったりとか、例えば福祉であったりとか、それらについてはやはり町民サービス課がそもそもの入り口で町内会を管理しているところを考えますと、町内会とのつながりを持っていることを考えますと、葉山町役場の中ですらですね、町内会さんに対するそのアプローチといいますか、機会を、環境課だけではなくて幅広く持っていきたいと、統一したものを持っていきたいと考えております。また一方で、町内会に入らないといろんな意味で行政とのつながりが弱くなってしまいますよということを注意喚起といいますか、入ってない方々にお伝えもしていかなければいけないというふうにも考えておりますので、その方策については行政としても議論を詰めてまいりますが、ぜひ皆様からも地域でさまざまなお声をいただく中で、このような方式はどうだという御意見があればいただきたいというふうには思います。
10番(長塚かおる君)
そうですね、今、防災に関してもそうですが、行政全体というよりも町内会単位での対策というものがすごく重要になってくるかと思いますので、このあたりは本当に一丸となって町内会の方に、不利にならないというか、負担にならないやり方を皆さんから心がけてやっていただけるように取り組んでいただきたいと思いますが、ごみの資源化のその分け方とか出し方というのはすごく、私でさえも今また持ち出してきてこの分け方・出し方を見ていたら、私、何か出し方間違えてるかなっていう、何かすごく疑問に思うことがたくさん出てきてしまったんですけども。あれですね、電化製品のこの、電化製品にしても50センチ以内の小型電化製品は燃えないごみとして出してもいいみたいなこと言ってるけれども、電話に関してはいつもペタンと張って、ずっと回収できません、粗大ごみみたいな感じになってるんですが、その辺の違いというのは、電化製品の出せる、出せないっていうのは、この冊子でいくと粗大ごみに名前が書いていない…出ていなければ不燃ごみとして出していいということなんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
ごみの資源物の分け方、出し方でお示しさせていただいてます粗大ごみでございますけども、ここに載ってるものは粗大ごみ扱いで対応させていただいております。これに載っている以外のものにつきましては、今、議員が言われるような形で出されても構わないとは思っております。
10番(長塚かおる君)
じゃあ50センチ以内のものであれば、粗大ごみに載っていないものであれば電化製品は不燃ごみとして出していいということで、私それでほっとして、物置にしまっているものちょっと出させていただきたいと思います、はい。
それとあとですね、プラスチックごみですね。プラスチックごみが今すごく資源化が進まないということで、私の町内会でも不燃ごみのところにプラスチックごみがたくさん出ていて、容器包装プラスチックのごみのときは本当に、あれ、まだみんな出してないのかなと思うぐらいに少ないことがあるんですね。まあ諸事情からしても、今、プラスチックごみのほうが安くなってしまっているので、容器包装にわざわざ洗って出さなきゃいけないのかなっていう、何かそういう思いがやはり皆さんの脳裏に出るのかなと思うんですけれども、この容器包装プラスチックに分ける意味というのがあると思うんですけれども、その辺をどのように行政として進めていくおつもりでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
容器包装プラスチックにつきましては、容器包装リサイクル法というのがございます。家庭ごみに占める割合の多い容器包装廃棄物のですね、リサイクル制度を構築することにより、一般廃棄物とですね、一般廃棄物の減量と資源の有効活用を図る目的として制定された法律でございます。この法律の中にはですね、容器包装廃棄物の処理をですね、消費者は分別をして排出する、市町村は分別収集を行う、事業者につきましては再商品化、リサイクルをするという役割分担を定めさせていただいておりまして、3者が一体となって容器包装廃棄物の削減に取り組むっていう位置づけとなっております。また処理費用につきましても、容器包装にかかわっている事業者につきましてはリサイクルの義務を課して、一部負担を求めております。これによって生産者拡大責任の考え方っていうものを導入しているものとなっております。今後このような考え方に沿ってですね、制度が拡大していくためにも、この法律を活用していくことが重要であると私どもは思っております。本町でもこの容器包装プラスチックの分別収集については必要なものであるっていうふうに考えておりますので、今後もこの方法を継続させていただきたいっていうふうに思っております。
10番(長塚かおる君)
では、一応処理料は今、高くなっているんですが、これはずっとではなく、やはり容器包装が安いときもあったんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
今、議員が言われる廃プラスチックにつきましては、平成22年度にですね、入札を実施させていただいております。その結果ですね、約55%ぐらいですかね、その前までの単価から下がっております。ですので、この22、23、この2年間だけがですね、今のところ前に比べると安くなっていると。平成21年度以前につきましては、トンあたり約6万円ほどの金額がかかっておりました。さらに平成19年度以前につきましては、重さではなく立米当たりの単価っていう形で計算しておりました。これにつきましては、立米でいきますと、どうしても空気を運んでいるような形になってしまいまして、実際の重さっていうのは幾つかわからない。そういう点もありましたので、この容器包装プラスチックにつきましてはここ数年来にですね、内容をいろいろ見直ししながら現在に至っております。この今の、22、23年度の単価につきまして、安くなっておりますけども、安くなってるっていうことでこの部分に、容器包装プラスチックを燃やしていいかっていうことの、先ほどお話ししましたけども、そういう考えのものではないっていうことで分別のほうはお願いしたいっていうふうに考えております。
10番(長塚かおる君)
そうしましたら、やはりすごく手間のかかるごみの出し方ではありますが、それも私たち消費者としての責任ということで、行政のほうでやはりそれを働きかけることを怠らずにやっていただきたいと思います。
で、このごみ、生ごみ処理機の助成金や、あと今、先ほど言いました戸別収集のそのふれあい収集ですね、この事業というのは葉山にとってもすごくごみの処理についての、これメリットではあると思うんですね、住民にとっても。ですので、やはり、どの程度まで公表していいのかわかりませんけれども、助成金、助成制度についてはもっと皆さんに利用していただくような方法をとっていただきたいし、ふれあい収集のほうは福祉課とももっとまた連携を続けていきたい、いただきたいと思います。
では、2番目の子供たちが快適に勉強できる環境づくりについてです。そうですね、各小学校の特性を生かして地域の方々の御協力のもと、子供たちの体験の場が長年において引き継がれてきていると感じています。特に、教科書からでは学べないことを山や海といった自然から感じるものがあると思います。以前ですが、上山口小学校で、上山口小学校だとやはり山の中というか、海になかなか行かれないので、子供たちに海のスポーツを、レジャーを楽しませたいということで、上山口小学校のプールを使ってヨットを浮かべて、ヨットに乗る体験をさせていただいたことがあるんですけども、まあ常識ではあんな25メートルのプールの中にヨットが浮かべられるのかっていう、何かちょっと、やはりなかなかこれを実施するまでにはいろいろな意見がありましたが、本当にヨット協会と保護者の協力のもとに、子供たちにヨットを乗せることができたんですね。このように本当にいろいろな子供を通じて学校と、あと地域の方たちとかがこう通じるものがあって、それから子供たちの成長だけじゃなくてお年寄りや、地域でお年寄りも含めて地域で見守ることができるということで、こういう事業というものをどんどんやはり続けていっていただきたいなと思います。
で、葉山の環境を生かした学習のほかに、やはり葉山の歴史、庚申塔がすごく葉山にはたくさんありますけども、副読本「葉山」というものを作成されているそうですが、そのほかに町民の方で生き字引と言われる方がたくさんいらっしゃいます。まちづくり協会などでもいろいろ昔の、いろいろな研究をして歩いている方たちがたくさんいらっしゃいますが、このまちづくり協会とも、中学校では交流があるように思うんですが、小学校でこの葉山の歴史を習う上で、何かまちづくり協会の方たちと接することはあるんでしょうか。
教育長(豊田茂紀君)
小学校での関係は今のところございません。
10番(長塚かおる君)
この前も予算委員会などで、しおさい公園のことも出ました。私たちが小さいときは海に遊びに行って、葉山公園に天皇陛下の収集したものがある建物が昔はあったんですけども、そこに入って見るのが当たり前のように見ていたんですね。そのようにやはり今の子供たち、葉山の子供たちが葉山にいて、葉山と天皇家とのかかわりというものが離せないものもあるし、あと葉山の歴史、いろいろな鎌倉時代からある庚申塔だとかいろいろなところにたくさんありますので、そういったことをやっぱり町を歩きながら葉山のことを学ぶ機会というものを、ぜひこれからも続けるという…続けるなのか、また始めるなのかちょっとわからないんですけれども、そういうこともしていっていただきたいと思います。
そうですね、自然に触れる場所というのが葉山は海も山もありますが、そこもだんだん限られてはいると思うんですね。今、田植えと、それからこの前もNHKで放送された一色小学校のアマモの飼育ですか、あのあたりも葉山の方たちの御協力のもとに今、小学生が体験できてると思うんですけども、授業でやはり小学校から海に行って、夏の海だけじゃなく冬の海、四季の海を体験したり、山に行って四季の山を体験するということは、やはりすごく情緒的なこととして必要なことだと思いますので、この地域性を生かして先生方にも御協力いただき、大いに続けていっていただきたい授業だと思いますので、よろしくお願いします。
次に学校施設整備ということですが、葉山の小学校というのは、多分一番古いのが前葉山中学校、私たちが葉山中学校で行った今の一色小学校舎、これが昭和44年に建てられたんですね。で、一番新しいのがこの前皆さん卒業式で行った葉山中学校、昭和58年、昭和時代ですね。これが建てられたものです。この、やはりもう何年でしょう、40年以上ですよね、一色小なんかはたってるわけですけれども、この老朽化した学校施設というものを修理しながら今、大事に使っているわけですが、耐震補強ということで約9年前ですか、10年前に葉山小学校が始まって、もう10年は建てられないと言いながらもう10年もうすぐたってしまうというところに来ています。その中でやはり葉山は今、残念なことに予算がないということで、ここずっと建物に対しての長期計画というものを一向に聞いたことがないんですが、その中でじゃあこの公共施設を、本当は建てかえをしてほしいと思うんですけども、今から建てかえを考えたら多分今いる子供たちが親になってようやく子供を学校に行かせるころに新築、新しい校舎ができるかできないかっていうぐらいの、今、状況なのかなと、葉山は思います。その中でやはり私も6月、去年の6月に質問させていただきましたが、子供たちが勉強できる環境として、今、暑さ対策・寒さ対策というのをすごく、これはどうにかならないかなと思っています。扇風機などの、いろいろな援助で扇風機を置いている学校、あと上山口小学校に限っては寒さのほうがもっと大変だとおっしゃっていましたけれども、ここのところについて何か新しいものにかえるとか、何かものができないのかなと思っているんですね。この中で予算、補正予算の中で長柄小の給食用のボイラーということ、入れかえがあったわけなんですが、給食用のボイラーだけではなくこの暖房ですね、暖房用のボイラーというのは、今、建物はかなり古いんですけども、今、各学校の耐用年数とか経過年数っていうのは、今、どのようになっているんでしょうか。
教育部部長(高梨勝君)
ボイラーにつきましては、暖房用はおおむね20年となっております。各校の経過なんですが、葉山小学校で23年、上山も23年たっております。長柄小が開校以来の35年です。それから一色小が23年、葉山中学校が28年、南郷中が30年ということで、耐用年数はちょっと超えております。
10番(長塚かおる君)
これも1カ所が壊れるとそれから先というのが、もう暖房使えないようなものだと思うんですけど、私がちょうど小学校6年のときに今の葉山小学校が新築されて、だるまストーブからボイラーに、ボイラーって暖かいなって、これはすごいとみんなで大騒ぎをしていたのが40年前なんですね。それからかわってないというのが現状だと思います。今、暖房だけではなくやはり夏の暑さ対策、それから梅雨時のじめじめした中で子供たちが、元気な子供たちがいるというのは、やはりすごく不快感というか、そういったものがあると思うんですが、冷暖房の空調ということで取りつけることは今まで考えられたことは、まあ葉山中、中学では今、各教室につけられましたが、小学校も含めて全体的に考えるお考えはないでしょうか。
教育部部長(高梨勝君)
先に進みたいんですが、とりあえず今までは延命策の、命を守ることにちょっと力が入ってました。これでもう24年のところで一定のめどがつきますので、次はやはりきれいに延命するとか、子供の環境のほうに目が向けられると思いますので、もう少しでそちらの方向に、担当としては行きたい計画は持っております。
10番(長塚かおる君)
わかる範囲で構わないんですが、ボイラーとしてその暖房費を、今もう古いんですけども、これを暖房だけでボイラーを交換というか、新しいものにするのと、あと冷暖房の各教室につけるエアコンというか空調機にかえるのとでは、費用的にはどのくらいなものなんでしょうか。
教育部部長(高梨勝君)
担当が何か調べて、何か心で思ってたものをちょっと聞いたことあるんですが、ボイラーの入れかえと冷房の入れかえは、ほぼ同じ額ぐらいでできるというふうに聞いております。
10番(長塚かおる君)
では、やはり教室ごとで使えるエアコンというものを、ぜひ考えていただきたいと思います。今、中学が各教室につけられているんですけども、特別教室を含めて葉山…小学校ですね、小学校の3階から順番でも構わないので、この辺を早期に検討していただきたい。子供たちの環境として、私はここを本当に早期に検討していただきたいと思うんですが、このことを最後に町長の御意見として伺わせていただきますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
学校施設について冷暖房という御指摘でございますが、冷暖房に限らずですね、さまざまな部分で機材、子供たちの遊具を含めさまざまな面で、まだまだ施設整備が届いてない部分があります。そういった点には非常に重要な視点を持っていきたいと思っておりますので、予算の配分の中で可能な限り、子供たちが快適な学習環境として過ごせるよう努めてまいりたいというふうには考えております。
10番(長塚かおる君)
ありがとうございます。今、やはり環境はすごく昔と変わっていて、それで自宅でもエアコンの生活をしている子供たちに、元気な子供たちが30人も40人も集まった教室の中で、やはり蒸し蒸しする中で日射病などになる可能性も、本当にこれから、これからというものがあると思うんですね。なってからでは遅いということもありますので、ぜひこの冷房・暖房、冷暖房完備ですね、をして、本当に教育の勉強しやすい環境というものをつくっていっていただきたいと思います。5分早いんですが、今回もこれで答弁を終わらせていただきます。ありがとうございました。
議長(畑中由喜子君)
これにて10番長塚かおる議員の一般質問を終わります。以上で本日の一般質問を終わります。
議長(畑中由喜子君)
本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。(午後4時41分)
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更新日:2018年03月20日