葉山町議会 平成24年2月20日

招集年月日

平成24年2月20日(月曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後4時23分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席14名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 鈴木道子 出席
第2番 近藤昇一 出席
第3番 窪田美樹 出席
第4番 守屋亘弘 出席
第5番 田中孝男 出席
第6番 中村文彦 出席
第7番 荒井直彦 出席
第8番 笠原俊一 出席
第9番 土佐洋子 出席
第10番 長塚かおる 出席
第11番 横山すみ子 出席
第12番 金崎ひさ 出席
第13番 待寺真司 出席
第14番 畑中由喜子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 上妻良章
保健福祉部部長 稲山孝之
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 高梨勝
消防長 有馬弘
総務課課長 池田務

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 山本孝幸
次長 廣瀬英之
主事 山崎大輔

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第12番 金崎ひさ
第13番 待寺真司

議事日程

第1議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算
第2議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第3議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第4議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算
第5議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算
(以上5件総括質問)


1.守屋亘弘

(1)財政再建策について

(2)公共下水道事業の見直しについて

(3)ごみ処理事業について

(4)し尿等の下水道処理施設への投入施設建設について


2.窪田美樹

(1)子育て支援について

(2)学校設備について

(3)高齢者福祉計画介護保険事業計画について

(4)国民健康保険について

(5)下水道計画について


3.待寺真司

(1)所信表明について

(2)平成24年度当初予算案について


4.金崎ひさ

(1)町長所信表明について

(2)一般会計歳入歳出予算について

(3)国民健康保険特別会計歳入歳出予算について

(4)下水道事業特別会計歳入歳出予算について


5.笠原俊一

(1)第三次葉山町総合計画後期基本計画について

議事の経過

議長(畑中由喜子君)

おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(畑中由喜子君)

町長から行政報告したい旨を求められておりますので、この際、発言を許可いたします。

町長(山梨崇仁君)

おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、葉山小学校屋上における放射線量について行政報告を行わせていただきます。
先週14日、葉山小学校5年生の総合的な学習の時間の一環として放射能についての学習中、文部科学省の貸し出しを受けた測定機を使って校舎内外各所の放射線量を測定したところ、屋上側溝の1カ所において毎時0.8マイクロシーベルトの放射線量が検出されました。学校からの報告を受け、教育委員会職員及び防災担当が測定したところ、毎時0.7から0.8マイクロシーベルトを計測したため、木の葉や土を除去し除染を行ったところ、毎時0.04から0.05マイクロシーベルトに下がりました。除去した木の葉や土につきましては、二重の袋に入れた上で、町有地の地下1メートルに埋設したところです。町立小・中学校内と通学路及び町立保育園・児童館・幼稚園・主要な公園等で高線量が想定される場所について、放射線量の測定を実施したところ、すべての地点で環境省が定める基準値の0.23マイクロシーベルトを下回りました。今後も、おおむね2週間程度は土・日を除く毎日、町立小・中学校及び町立保育園において測定を継続し、結果につきましては随時ホームページでお知らせしてまいります。以上で行政報告を終わります。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

これにて町長の発言を終わります。

2番(近藤昇一君)

埋設したその土ですか、どのように管理されているんですか。半減期が30年とか何かいう形ですよね、そうするとおおよそ100年管理しなきゃなんないと思うんですけど、どのような管理を今後行っていくのか。

総務部部長(上妻良章君)

今、町長が行政報告で申しましたとおり、土につきましては、二重のビニール袋に入れまして、駐車場…庁舎の東側の山の上に、何か山中にですね、1メートルほど穴を掘りまして、そこに埋設をしております。基本的な国の考え方といたしましても、他のところでも検出したところは敷地内に穴を掘って埋めるであるとか、そういう対応をしておりますけれども、これはあくまでも一時保管という考え方でございます。恒久的な処理につきましては、今後、国がその方法を定めるということでございますので、管理しやすい場所ということで庁舎内を選びました。今後につきましては、1週間あるいは1カ月に一度ほど、数値を測定をいたしまして、そちらの線量についてもはかりまして管理をしてまいりたいというふうに思っております。

2番(近藤昇一君)

たしか指針では、埋設した場合には立て札とか囲いとかいろいろ指示が出されてますよね。そのような形でもってきちっと管理ができるのかどうか。誤ってだれかが掘ったり、例えば、平日であるんならば、当然役場が管理できると思うんですけども、土・日なんかもきちっとそういう管理ができる場所でね、そのような対応してあるのかどうか。

総務部部長(上妻良章君)

ただいま申し上げましたように、そちらののりの上というところで、現状までも今までほぼ人の入るところではございません。入るところは、あそこの草刈りとかそういった場合にはあそこは入りますけれども、それ以外に、まず人が入るところではございません。現状ですね、周りを囲んであるとか、立て札等ございませんけれども、今後、立て札等に関しましては立てるようにして管理をしてまいりたいというふうに思っております。

議長(畑中由喜子君)

先に質問なさいますか。それでは、次に、教育長から発言を求められておりますので、この際、発言を許可いたします。

教育長(豊田茂紀君)

発言をお許しいただき、ありがとうございます。葉山小学校での放射線量問題につきまして、教育委員会を代表しおわび申し上げます。児童・生徒並びに保護者の皆様、また、町民の皆様並びに関係各位に御迷惑、御心配をおかけいたし、まことに申しわけございませんでした。その後の対応といたしましては、緊急に校長会を招集し、今回の問題点を総括し、児童・生徒の安全第一に心がけた授業を行うよう指示いたしました。また、教育委員会といたしましては、おおむね2週間、小・中学校の放射線量を測定し安全確認を行ってまいります。皆様の信頼回復のため、学校及び教育委員会の職員一丸となって努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

これにて教育長の発言を終わります。

4番(守屋亘弘君)

教育委員会にお伺いしたいんですけれども、要するに、屋上の側溝で落ち葉や土がたまってて、そこを測定したと。少なくとも、清掃されてた場合でも基準値を超える放射線量が出たのかどうかね。その辺の見解はどうなんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

憶測というか推測になりますが、出たところは、枯れ葉の下に腐葉土みたいな形に土の中から強く出てますので、清掃について随時行っていれば、このような数値にはなっていかないんですが、定期的には掃除をしてたんですが、今回、秋口からのところでちょっと土がたまってたところに出てしまったという反省はございます。ですから、この除染以降、すべての学校の屋上の清掃に心がけまして、それ以降、推移を見守っているところですが、今のところ、0.05、07とかそういう数字も低い数値になってますので、今後の清掃には心がけていきたいと思っております。

4番(守屋亘弘君)

そうすると、学校側というのが、清掃を定期的にやってるかどうか、私は全然存じませんけれども、怠慢だったということもあり得るということですか。清掃を怠ったっていうことに関して。

教育長(豊田茂紀君)

屋上の側溝の部分、つまり屋上については、日常的に清掃をする場所ではありませんでした。今回の文部科学省からの測定機の借り受けの中で、総合的学習の一環として校庭とかそういったところを測定した。5年生4クラスのうち3クラスが測定したんですが、屋上の測定はその5年生の1クラスの1グループだけでした。そこのところで、やはり、そういう腐葉土とか木の葉等があるわけですから、前もって担任が測定をして、そしてそういう測定値が0.23マイクロシーベルト以上であれば、直ちに教育委員会と連絡し、除去・除染をすべきであり、生徒・児童に測定させるところは、安全値以下の部分でこの測定することで学習の目的が達せられるわけですから、そうすべきであったという点では、私自身も反省をしております。

4番(守屋亘弘君)

だから、定期的に清掃をしてたのかね。なおかつ、その逆に言うと怠ってたのか。原因はそういうとこにあったんじゃないかと私は考えてるんですけど、どうなんですかね。

教育部部長(高梨勝君)

落ち葉が多い時期からすれば、清掃回数が、今と思えば、少ないと思います。ですから、こういう時期の落ち葉の多いときには、もう吹きだまりをつくるなという指示をしてますので、反省としては、落ち葉がたまりやすくなってきたら掃除しなければいけないとは思ってます。ただ、通常今までであれば、1カ月に1回とか2回程度の落ち葉拾いっていうのはしてましたので、この辺の放射線に対する考え方としては、ちょっと回数が少なかったのかなっていう反省はございます。以後、気をつけます。

1番(鈴木道子君)

1点だけ、明白にしていただきたいと思いまして、質問させていただきます。速やかに私ども議員に御連絡いただいたこと、了とさせていただきます。この埋めた量ですね、そんなに大きいものではないと思いますが、量並びに穴というのはどのくらいのものでしょうか。それだけお伺いいたします。

総務部部長(上妻良章君)

45リットル袋に約二、三分目でございますので、それが2つございましたので、大体重さにしますと四、五キロかなというふうに思っております。穴の大きさといたしましては、大体1メートル四方、縦横1メートル四方の深さも約1メートルという形で処分をして、処理をしてございます。

議長(畑中由喜子君)

日程第1「議案第47号平成24年度葉山町一般会計予算」、日程第2「議案第48号平成24年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第3「議案第49号平成24年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算」、日程第4「議案第50号平成24年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第5「議案第51号平成24年度葉山町下水道事業特別会計予算」の5件を一括議題といたします。
去る2月14日に本案5件に関する説明が終わっております。ただいまより総括質問を通告順に行います。第1番、4番守屋亘弘議員、登壇願います。

4番(守屋亘弘君)

皆さん、おはようございます。4番守屋亘弘です。私は、通告に従って4点質問をいたしますけれども、第1点は財政再建策について。その中で、人件費の見直しについて。葉山町中期財政計画並びに労使交渉に関する確認書は破棄すべきという点。それから、町長の給料の見直しについて。特に給料の、町長の給料の見直しについては、さきの町長選の中で、3候補者の中で明確に現新町長は20%を引き下げるとマニフェストにうたっておりますけれども、私の考えによれば、衝撃のデビューとかいって本議会に議案を提出くるかなあと、大変期待を持っておりましたけれども、何やら6月時点で出すとか出さないか、その程度の話し方。まことにがっかりしたというのが私の偽らざる心境です。翻って考えると、かつての森英二町長は、町長の給料の見直しということで、わざわざ特別職報酬等審議会まで開いて、実際に実施したのは平成20年11月からですよ。何を当時もたもたしてるのかねえと私は思いました。したがって、実施するとなれば、本議会で追加議案でも出してきたらどうかねというのが私の率直な感想です。
それから、2番目の公共下水道事業の見直しについて、で、面整備に350ヘクタールの考え方。それから、私道部分35ヘクタールの取り扱いについてはどのように考えているか。私、新町長の当時のマニフェストによりますとですね、3として下水道施設整備事業のスピードダウンで年間1,500万円を削減として書いてありますけれども、その中で、年間約10ヘクタールの下水道管施設を約7ヘクタール程度に減速します、下水道整備は現行の都市計画決定区域までにとどめて休止し、市街化調整区域には合併浄化槽の導入を推進します。それで、マニフェストダイジェスト版、既存計画に固執する下水道計画に葉山町の将来は…将来像は託せないと書いてありますが、下水道施設工事は原則350ヘクタールで一時休止、再検討へ10%負担で済む合併浄化槽補助金の導入へ全力。明らかに違う。どっちが本当か。それと、今までの担当課長の説明によると、350ヘクタールの中で、約1割、35ヘクタールは私道部分だと。で、あたかも面整備は行わないような否定的なニュアンスでの話がありました。したがって、もしそうであれば、350ヘクタールは315ヘクタール。で、7ヘクタール毎年やるとなれば、2年間で終わってしまうと。したがって、310、実質315ヘクタールで見直しをするのかどうか、350ヘクタールの中で、今、申し上げた35ヘクタールをやらないとすれば、実質385ヘクタールになるんじゃないかというのが私の疑問です。
それと、ごみ処理事業について、この中で、3候補とも近隣との近隣自治体との協調等で進めていくというようなお話であったと思いますが、では、対象とする近隣自治体とはどこなのか。私は、かつて、平成17年11月29日(火曜日)に当時ごみ広域化事業に関して一般質問を行いましたが、その中で、地域間協定として、逗子市と葉山町1市1町でやるのがベストと、そのように発言をしておりまして、現在もその考えに全く揺るぎはありません。大変不幸な状況で、横須賀市・三浦市とは係争関係にあるという、客観的事実を踏まえれば、近隣自治体との協調ということに関して、どの程度までの自治体を含めるのか、それぞれ具体的に話していただきたいと存じます。
それから4番目、し尿等の下水道処理施設への投入施設建設について。県との協議中の方式はベストの方式なのか。それで、これまたちょっと私にとっては大変残念だと思っておりますのは、去る1月17日(火曜日)の神奈川新聞で、新町長は抱負を語っておられますけれども、その記事の中で、し尿投入処理施設などには財源を捻出したいと。これは私の感じからすれば不用意な発言で、あるいはもっと悪く言えば、何もわかっていない。というのは、処理するわけじゃないんですよ。ここではっきり処理施設だ。処理するんであれば、下水道処理施設であれば、いわゆる略称廃棄物処理法に規定する施設になるんです。ただ、今までの私の調査においても、あるいは町当局の調査においても、今申し上げた、廃棄物処理法に規定する施設でもないし、下水道法で取り扱う施設でもない。また、建築基準法第51条に規定する施設でもない。当時は、私は、町当局として自己財源で賄うとするならば、あとはしっかりした設計のもとで建築確認申請を出せばいいだけの話じゃなかったかと考えておりますけれども、また、これまた不幸なことに、敷地面積、いわゆる建設予定地の土地の問題で、白紙撤回になったと、その後に、現在は県当局と方式を変えて、少なくとも私の考えでは、さきの計画よりも方式を変えて協議に入ってると。その方式自体、金額で言うと約5,000万だそうですけれども、それがベストなのか。あるいは、私がかねてから唱えているように、バキュームカーでつなげればもっとも簡単じゃなかろうかと。そういう意味のことを含めて、この現行の方式がベストのものなのかどうか、その辺の見解をお聞きしたいと存じます。
以上をもちまして、私の第1回の質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

おはようございます。守屋亘弘議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず、財政再建策についての、人件費の見直しについての1つ目の葉山町中期財政計画並びに労使交渉に関する確認書は破棄すべきとのお尋ねでございますが、平成22年11月に策定した中期財政計画における人件費に関する箇所について、歳出に占める人件費の割合は全体の30%前後となっており、見直しや抑制に取り組まなければならないことは記述のとおりであります。しかしながら、その手法について、職員定数の一部補充、給与水準の改定と地域手当の引き下げ、非常勤特別職の報酬見直しの3点が試算として示されているところですが、現実的にはこれらを含めた人件費総体での取り組みが必要と考えております。そのような点からも、この計画の策定から既に1年以上が経過しており、見直しや改定も視野に入れねばならないと考えます。一方、労使交渉に関する確認書は、平成20年に葉山町職員労働組合との間で交わされた確認書であり、一部に文言等の修正等が必要であるとは感じておりますが、確認書の存在を否定するものではありません。
次に、町長の給料の見直しについてとのお尋ねでございますが、財政の健全化は私のマニフェストで掲げた5つの柱の一番最初にあります。その中でも、人件費削減は最重要課題と認識しており、1項目目に掲げさせていただき、さらにその中でも冒頭の記載で町長など特別職が20%、幹部職員にも5〜10%の給与削減を断行しますとしております。給与は職員が公務員としての認識を持ち住民サービスへの意識を高め、それぞれの業務に責任を持つために大切な要素であると認識しておりますが、さきにも述べました財政の健全化のためには、人件費の削減は避けて通れないものと考えます。職員のモチベーションを維持しながら人件費を削減することは、並大抵の取り組みではありませんが、さまざまな意識改革により、職員のやる気と職場環境の向上に努めることは当然のことながらとしております。何よりも、私自身は、20%の給与削減に取り組むことを前提に、職員として、職員の皆さんに理解を得る話し合い交渉に臨んでまいりたいというふうに考えております。また、他の特別職にも御理解を願わねばならないことから、6月の議会に上程いたしたく細部検討をしてまいりたいと考えております。
公共下水道事業の見直しについての面整備、350ヘクタールの考え方についてというお尋ねですが、現在、縦覧を行っている葉山町公共下水道変更申請書においては、事業認可区域を391ヘクタールとした計画となっております。所信表明で申し上げましたとおり、その布設については、350ヘクタールまでを一つの区切りと考えております。この350ヘクタールの考え方ですが、今回の認可変更で計画している認可区域391ヘクタールにおいては、私道相当分の面積が約41ヘクタールと想定されることから、その面積を除いた公道相当分、言いかえますと、町の意思で面整備を行うことのできる350ヘクタールを整備を進めていく上での数値目標として設定しました。
次に、私道部分35ヘクタールの取り扱いはというお尋ねですが、私道相当分約41ヘクタールを除いた350ヘクタールの整備を一つの区切りと考えておりますと申し上げましたが、これは町の意思で面整備を行える公道相当分の350ヘクタールを当面の整備面積として設定したものであり、私道部分の整備を行わないとしたものではありません。私道部分につきましては、所有権等の諸問題があることから、行政が能動的に面整備を行っていくことができる部分としてマニフェスト及び所信表明においては350ヘクタールとしたものであり、事業認可区域内の私道であって、町が定めた私道内の設置要綱の要件を満たしたものについては、予算の範囲内で対応していくものと考えております。
次に、3項目目のごみ処理事業についての対象とする近隣自治体とはどこかとのお尋ねですが、さきの所信表明において述べさせていただきましたとおり、近隣自治体とのパートナーシップ、事業連携で安定的なごみ処理体制を再構築することとしておりますが、現時点においては、対象自治体を具体に決めているものではありません。したがいまして、近隣市はもとより、事業連携が可能であろうと考えられる自治体とは地域外交を積極的に実施し、関係回復や信頼関係を構築をする中で安定的なごみ処理の実現に取り組んでいく考えであります。
次に、4項目目のし尿等の下水道処理施設への投入施設建設について、県との協議中の方式はベストの方式なのかとのお尋ねですが、下水道施設を利用して効率的に汚水を処理する汚水処理施設共同整備事業、いわゆるMICS事業は、町全域が公共下水道整備区域ではない本町においては、下水道へし尿等を投入する場合の有効な事業メニューであるものと認識している中で、現在その導入の可能性について神奈川県と協議・調整を進めているところであります。協議・調整に当たりましては、下水道事業認可との整合性を図る必要があるとともに、事業地における関係法令の整備等が必要であり、また何よりも、前回の失態を繰り返さないよう慎重に進めていることから、協議が調うまでにはいましばらく時間が必要なものと考えております。いずれにしましても、し尿等下水道投入施設につきましては、早期実現を目指し鋭意作業を進めてまいります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

4番(守屋亘弘君)

当時の山梨候補のマニフェストダイジェスト版で、例えば特別職は20%減、人件費総額の見直しで、年間5,000万円の人件費削減ということは、先ほど新町長も中期財政計画の中で触れられておりましたけれども、地域手当をただ単に国の定める6%に、10%から6%に改めれば、これ達成可能ですよね。5,000万円っていうのは。これは、さきの2月の14日の際に私が質問したとき、総務部長から5,000万円という数字がありました。だから、だから私は町長になりますと書いたんだけど、だから、私の発想とすれば、地域手当を国の基準に引き下げるだけで達成できると。中央においては、国家公務員の給与削減に関して、いわゆる民主党・自民党・公明党3党で合意したと。これは、2月18日(土曜日)の新聞記事です。地方公務員に及ぶのかどうかまだ定かではないということのようですけれども、例えば、2月15日(水曜日)の神奈川新聞によると、南足柄市では地域手当廃止、人件費を12.7%削減と。これは御存じであろうかと思いますが、南足柄市においては、地域手当は国の定めたパーセンテージは0%。それを今まで管理職7%、一般職員10%上乗せして支給されてきていたということなんですが。それと、いつもこの地域手当に関してはですね、逗子市との比較で話が出ますけれども、では、ラスパイレス指数を見ますと、葉山町が21年104.4、22年度が102.8。だから21年と22年とを比較すると、1.6下がったと。これは何によるかというと、私の表現とするところ、当時管理職の職員諸君がそれぞれ給料カットされてしまったと。それで、このように下がったというだけの話、大変お気の毒だと、今でも思ってます。地域手当補正後のラスパイレス指数は、葉山町21年108.3、22年が106.7。じゃあ逗子市はどうかといいますと、21年ラスパイレス指数が101.2、地域手当補正後のラスパイレス指数100.8、22年、同様に言いますと、102.1、ただし、地域手当補正後のラスパイレス指数は100を切って99.9。この22年においては、国の定める地域手当は逗子市の場合15%、それを14%で抑えてるから、今申し上げた地域手当補正後のラスパイレス指数が100を切るということです。毎度毎度申し上げて、いいかげん言い飽きましたけれども、このために、4%上乗せして支給してるために、特別交付税が平成18年度から22年度までに4,100万円減額されていると。単純平均でいきますと、年830万円と。だから、大ざっぱな数字でいくと、超過分5,000万円、それでなおかつペナルティーとしてなのかどうか知らないけれども、830万円。これ両方足せば約6,000万円でしょう。だから、5,000万円っていうのは、すぐ出てくる数字ですよと。それを申し上げておりますけれども、町長として地域手当はどうするのか、まずお聞きしたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

私が今回のマニフェストの中で明記させていただきました金額については、5,000万円という数字でございます。その件につきましては、先ほども申し上げましたとおり職員の給与による働くための意欲への影響、それから現状の生活給としての給与の…による生活への影響ですね、そういったものを総合的に判断しながら交渉を進めていかなければならないというふうに考えております。その上で、地域手当及びそれに準ずる、例えば定率削減といった方式については、一つの方法としては考えられます。しかしそれ以前に、なぜそもそもこの葉山町の人件費が高いのかという構造的な問題を解決しなければいけないというもう一方の面もあります。それを考えていきますと、一方的に地域手当のパーセントもしくは定率で何%という交渉ではなく、人事制度そのものを改めて見直そうという考え方も交渉する余地があるんではないかというふうに考えております。いずれにつきましても、職員の皆さんとじっくり話し合わなければいけないことであります。そういった意味で、6月の予算までには、一定の制度及び金額についてあらわしていきたいというふうには考えております。

4番(守屋亘弘君)

いわゆる労使交渉に関する確認書ではですね、幾ら交渉したって組合側がノーと言えばできないということになってるんじゃないかと。そのいわゆる、かつての森町長がサインした、今申し上げた当該確認書に基づけばね。ということで、私はなぜはっきりできないのか。本題にかえって、陳情第23-27号、労使交渉に関する確認書を森英二町長在任中に破棄させる決議を行うこと。破棄させることはできなかった。それで、私が関係者にお聞きした範囲では、その申し入れは当局から行ったけれども、それで終わってしまったと。いわゆるその協議の申し入れはしたよと、ただし、組合側との申し入れをしたのか、申し入れに基づいて協議したのかどうかは、私は定かではないですけれども、聞いてる範囲は、ただ申し入れをしただけで終わっちゃったということのようですけれども、その先ほど申し上げた陳情の補足ということで、昨年11月14日付で陳情者から出ている中で、参考資料として労使交渉に関する確認書についての見解ということで、神奈川市民オンブズマン代表幹事の大川隆司弁護士が文書を寄せておりますけれども、はしょって申し上げると、最後尾に住民の知る権利や、住民に対する説明責任よりも職員団体の同意権を上位に置くような時代錯誤の考え方を露呈した文書は、葉山町の恥ですから速やかに白紙還元すべきではないでしょうかと書いてある。るるその前段では、その違法とまでも、このいわゆる確認書は違法であるとまでもはっきり書いてありますから、ぜひ、よく読み返してお考えを改めていただければと思います。この確認書をこのままにしておくと、何も人件費の削減等には結びつかないんじゃないかと私は懸念してますけども、町長、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

現状におきましては、具体的な労働組合側との交渉を開始している状況ではありません。ですので、この確認書につきましても、この確認書が本来どういった趣旨でその当時締結されたのか、今後、組合の皆さんがどういうふうに考えているのかといったことを、まだ私自身も確認をしているわけではありません。ですので、今後、紳士的な形で行政当局と彼らはおっしゃいますけども、当局と組合側のほうで交渉の場が持てれば、そもそもこの確認書がどれだけ必要なのかということを含めて話していくことができるんではないかというふうには考えております。

4番(守屋亘弘君)

ですから、先ほど申し上げたとおり、大川隆司弁護士の資料をよくお読みになって、ぜひ、破棄すべき、速やかに破棄すべきということでお考えくだされば、大変ありがたいと思います。これはまあ私の意見です。
とにかく、宙ぶらりんのままに置いといたら、人件費の削減はできないんじゃないかと。先ほど申し上げた、国のほうでは3党が合意したと、その中において、いわゆる労働三権は見直しをするともしないともはっきりしないようなことになったようですけれども、実際問題、私は民主党主体政権はけしからんと思ってるんですけれども、そもそもの話はね、国家公務員の人件費、それから人員を半減するよと、これは2009年9月14日(月曜日)の神奈川新聞に書いてある。それで、1兆1,000億抑制へと。今回の3党合意だと、6,000億ですか、2カ年間で6,000億、随分数字が違ってきた。ただ、時限立法的なのかどうか私にはわかりませんけれども、当初のマニフェストか公約か知りませんが、随分変わった姿になってしまったと。今、議論を呼んでる消費税もそうです。これは余談になりますけれども、当時の民主党のマニフェストか公約か知りませんけれども、消費税の値上げは行わないと言っておりましたけど、いつの間にかひっくり返っちゃった。それと、先ほど申し上げた、その国家公務員の給与削減が地方公務員の給与削減に結びつくのかどうか、現時点でははっきりしませんが、少なくとも新聞論調の中では国家公務員に先じで、ある地方自治体では給与削減等々を行っていると。したがって、さっき例示しました南足柄市もそうですよ。環境整備をした上で、あるいは、その国家公務員の給与削減と同時に地方公務員の給与見直しも行われるのかどうか。それを含めて考えないと議論は先に進まないかもしれませんけれども、それ以前に、たまたま先ほど申し上げたとおり、5,000万円の人件費削減と、それでなお、国家公務員並み云々考えるんであれば、これ以上の削減をしないと追いつかない。その辺は、町長どのようにお考えか存じませんけれども、要するに国家公務員の給与削減した場合に、地方公務員の給与を削減しないとラスパイレス指数は、少なくても葉山町の場合、私の単純計算でいけば、115とかそれ以上になるんじゃないかと。現時点で、ラスパイレス指数度も22年度106.7。これは地域手当補正後のラスパイレス指数だけども、実際問題、地域手当の引き下げもせずに、なおかつその国家公務員の給与引き下げがおおよそ約8%と考えると、単純にそれを足せば115ぐらいになってしまうんじゃないかと。だから当然、国公準拠というような形であるかどうかわかりませんが、それを含めて考えないと国家公務員との給与格差、逆に言うと官官格差が出るよということですよ。ですから、国家公務員の給与削減法案が国会を通過した場合に、地方公務員の給与削減、特に葉山町の場合どう考えるのか。あるいは町長、今お考えかどうかわかりませんけれども、当然考えてしかるべきと私は考えておりますが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

具体なときにはですね、その形を見た上で判断をしていかなければいけないとは思いますが、現状、私の見解として申し上げられる範囲で言えば、今回、国のほうで、例えば、人事院を廃して労働三権に近いものを公務員に付与するという、いった提案が出てることは存じております。それにつきまして、私はそもそもこの公共の福祉に奉するための公務員という立場、かつては公務員の無謬性といわれる絶対的な信頼であったりとか、公僕と言われる言葉にも代表されますけども、あくまで民間とは違う形の中で公務員というものが存在する。例えば、今回の民主党の政策の中では、消防の分野にも労働交渉の場を与えるということも聞いております。私は果たしてそれが適正か妥当かと言われると、労働交渉という以前にやはりその職務の特殊性を考えれば従来の姿で行うべきだというふうには考えております。その上で、私は任期4年間いただいておりますけども、公務員の人件費とは何かという考えの中で、景気の動向に俊敏に反応をして、もしくは年間の売り上げがある中で人件費を考える民間業者とはあくまで違うというふうには考えております。ただ、それに対して、全く反応しないわけにもいきませんし、私は今回4年間という任期に対して人件費の5,000万円という削減の数値を町民の皆様から信託をいただきました。その数値を超える額を人件費の削減として守っていかなければいけないということも一方で持っていることを、この場をお借りして申し上げたいというふうには思います。

4番(守屋亘弘君)

町長の給与の見直しに関してですね、先ほど申し上げたとおり、私の率直な考えを申し述べましたけれども、1点確認したかったのは、現行町長の月間給料は82万3,000円ですよね。それから20%カットするんだよということであろうかと思いますが、そうなると、65万8,000円相当と、そのような考えでよろしいんでしょうか。ちょっともとになる数字をね、金額を間違えると、当然ながら絶対額自体が変わってくると。だから、かつての森英二町長自体は、91万5,000円から10%カットして82万3,000円になったと。それで、22年度においてはさらに10%カットして74万700円かな、にしたよと。それを、私は昨年の3月議会、それから6月議会で、議員提案として22年度と葉山町の社会経済状況は変わらないから、据え置きでと提案した。ところが、当時の山梨議員は反対なさいましたよね。これはいい悪いでなくて、過去の客観的事実関係を申し述べてます。私としては、3月議会並びに6月議会でも、私を含めて3人の議員が賛成しただけ。その中で、当時の新町長は反対なさった。それで急に20%引き下げだよと言っても、にわかに信じがたいと。どういう理由か、何でしょうか。

町長(山梨崇仁君)

20%という数字につきましては、今回の公約に書かせていただいてるとおりでございますので、それは町民の皆様とも約束ということですから、必ず削減を断行しなければいけないというふうには思ってはおります。ただ、その時期につきましては、それこそ職員の皆さんとの交渉の中で話し合う、言い方は悪いんですけども、一つの材料であるというふうにも考えております。ですから、それは、私自身も今は職員という立場でございますので、ともに考えていこうという気持ちの中で、その削減の実現をしていきたいというふうには思います。一方で、守屋議員がおっしゃった議案についての賛否の件でございますが、その当時の私の気持ちとしては、それは現状とも変わっておりませんが、やはり社会情勢に配慮して削減をすべきということを思っておりましたし、それは今回のマニフェストの根拠でもあります。ただ一方で、その気持ちを議会として議員としてそのときあらわすことが果たしてできるのかという疑問の中で、給与につきましてはあくまで行政は行政で、議会は議会で考えるということを考えるという視点にあるべきだということで、議案については反対をしたという結果でございます。

4番(守屋亘弘君)

議員と町長の立場が違うよと、一言で言えばそれで終わってしまう話であろうかと思いますが、そういう客観的事実を踏まえて、やるんならさっさとやってほしいというのが私の希望です。
それと、下水道問題についてですね、マニフェストとマニフェストダイジェスト版で違うと。これは幾ら読んでも明らかに違うと私は認識しておりますけれども、いわゆる、ダイジェスト版が正しいんだっていうことですよね。

町長(山梨崇仁君)

記述につきましては、私も作成後、実は多少反省をするところがあったんですが、数値そのものが間違えているというわけではありません。マニフェストとして冊子で出させていただいたほうには、あくまで全体計画を513ヘクタールという都市計画決定区域にとどめるということを表記いたしました。実際にそれについて事業運営をしていくペースであったりとか、財政状況を考えると、私はそもそも都市計画決定区域につきましては都市計画税をいただいている町民の皆様とのこれは契約だというふうに考えておりますので、その契約を履行しなければならないと考えれば、513ヘクタールは必ずやらなければいけないものだと、そもそも考えております。しかし、昨今の社会情勢を考える中で、下水道事業の町財政の負担などを踏まえた上でいきますと、今のペースのまま事業認可区域、さらに都市計画決定区域の工事を進めることができないという判断のもと、ダイジェスト版のほうでは、350という一つの数字を出させていただき、そこに向かってさらにペースダウンをし、その間の時間をいただいて下水道工事を進めていくんだというふうに考えた数字であります。申し上げましたとおりに、事業認可を行わなければ、認可申請を行わなければ、その4月の認可切れを起こしてしまうという不安もございました。私は今回の41ヘクタールの延伸については、事業認可申請を出すべきと考えた上で、私道部分を除き、これは数字的にたまたまだったんですけども、私道部分も恐らく41ヘクタールに相当するだろうという判断のもと、350、向こう5年、6年、7年かかるというふうに私は考えておりますが、まずそこを一つの目標として財政状況を背景に持ちながら、下水道工事を進めていくべきだというふうに考えて数字を出しております。

4番(守屋亘弘君)

それと、いわゆる350ヘクタールの中には、今までの担当課長の説明では、私道部分が1割、35ヘクタール入ってるよと、だからそれを町当局が、例えば私道部分の買収するなり金額補てんするなり、そういうことで行うのかね、行わないのか。というのは、さっきも申し上げましたけれども、じゃあその35ヘクタール分はやらないよとなれば315ヘクタールで終わるんですよ。これは小学生の算数だと。315プラス35で350になりますよね。と、今回出すのが391、とりあえず出しておくんだということなんですけれども、その私道部分やるのかやらないのか、まずはっきりさせてほしいと思うんですが、どうなんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

先ほども、第1回目の答弁の中で申し上げましたとおりに、私道部分につきましては、その私道の所有者及びその近隣の下水道施設を望む方々の、まずは御意思をはっきりしていただいた上で、町のほうに申請をいただいて、いわば受動的に私道部分の整備が行えるというふうに考えております。ですから、私が選挙公約の中で、そういった受動的な部分を含めて下水道敷設工事を行おうという考えは述べなかったわけでございますが、あくまで町は町として350ヘクタールを一つのめどに、一方で私道部分の布設についてそういった協議がまとまって申請があれば、それは予算の範囲内で受けていくべきだというふうに考えております。

4番(守屋亘弘君)

今の御答弁は、私の感想としては、その私道部分、35ヘクタールとしますか。ついては、アンノンファクターがあるよということでよろしいんですか。当然ながら所有者等々との協議が調わなければできないと。だから、350ヘクタールと称しているものの中には、この私道部分を含めての考えだよと。そういうことでよろしいんですね。

町長(山梨崇仁君)

そのとおりであります。ただ、一方でもう一言だけつけ加えさせていただきますと、下水道本管を布設した上で、水洗化率の向上ということも努めなければいけません。そういった意味で、私道部分を全くほうっておいてあとはお任せというスタンスではなく、お願いできるところは町としてもお願いするという姿勢は持ってまいりたいというふうには思います。

4番(守屋亘弘君)

それと、これは質問じゃなく、お願いなんですけれども、6月で見直しをかけるよということであろうかと思いますが、町長御自身で、県当局にそういうことは可能なのかどうか確認を直接行っているんでしょうか。ぜひ、行ってないとなれば、必ず町長御自身で県庁なりに出向いて確認をしてもらいたいと思います。なぜそういうことを申し上げるかといいますと、20年1月31日付でいわゆる2市1町のごみ処理計画の葉山町からの文書ではですね、総額…まず金額面でいきますと、2市1町で行う、320億だったんですね、総額。ところが、リサイクルセンター等々でどんどんどんどん金額が議会あるいは個人的にもですね、知らないうちに金額が明示されていて、例えば葉山町のリサイクル施設建設費というのは11億4,000万載っているんですよね。それから、横須賀市も三浦市もそういう金額が載っていて、正確に足してないんで幾らになるのかわかりませんけれども、そういう金額が載っていたということと、し尿処理につきましては広域で対応すると、21年度…22年度からですか。だけど、どこでやってもらえるのかね。そういうこともはっきりしてなかったんです、表現上は。調べた範囲では、横須賀市にはし尿処理場はないし、三浦市には当時はありましたけれども、平成22年6月の26日かな。それで休止しちゃっているんですよね。で、まあ横須賀市でいわゆる下水道処理施設で処理してもらうようなことであったと思いますけれども、よく確認してないとわからない。御本人が確認しないとわからない。どんどこどんどこ書類だけ出ちゃって、あとは変更もきかないよとなったら、大変な騒ぎになるんじゃないかと。それは私の杞憂であれば大変結構だと思いますけれども。
それと、対象とするごみ処理なんですけれども、先ほどの御答弁では、まだ、いわゆるどこと連携する、あるいは共同して云々という話は、具体的には市町村の特定のしたというお話がないんですけれども、私は冗談にですね、横浜市と地域協定を結んだらどうかと、冗談半分、本気半分。というのは、現在時点はし尿関連、し尿等の関連ですね、それから昨年の6月までですか、可燃ごみの焼却処理をお願いしてた。さっき申し上げたとおりベストの姿としては、私の考えでは逗子市だと。残念ながら、ちょっと時期が遅くなったかもしれませんけれども、既に24年度で三十数億円の逗子市は予算案を組んでやるようですけれども、逗子市においては循環型社会形成推進交付金が得られると。3分の1得られれば、30億としても10億は国からお金がもらえると。それから、葉山町とタイアップしてくださるということであれば、葉山も応分の負担をするがいいんではなかろうかというのが私の考えなんですけれども。これから町長がどのようにお考えになるかを推移を見守るしかないのかなと。ただ単にそれぞれ地域、近隣地域の自治体と共同してやるということを公約に、あるいはマニフェストにうたっておりますけれども、具体性がないものを公約にしてもしょうがないんじゃないかと。どこどことやるんだということを明示してほしかったと私は考えております。
それから、最後になりますけれども、いわゆるし尿等の下水道処理施設への投入施設、これはし尿投入施設とか略称で呼んでおりますけれども、正確に記載すれば今のようになろうかと思いますが、私はある方といいますか、もうはっきりしておりますけれども、上山口にお住まいの方からアイデアをちょうだいして、それに飛び乗ったようなものですけれども。で、その方が担当部署職員に提案するなり、あるいは回答を求めた中で、こういう文章があるんです。これは職員が回答したということで理解いただきたいんですけども。「御意見のとおり浄化センター内にバキュームカーを乗り入れ、直接投入することが一番効率のよいことは理解しておる。御意見を踏まえ検討させていただきたいと考えております。」だから検討結果はどうなのかはわかりませんが、これは昨年の4月質問をして返ってきた文章を今、コピーをもらって読んでいるだけなんですけれども、私の考えとしても直接投入ということでバキュームカーと浄化センターをつないでしまえば一番簡単じゃないかと。今回、平成24年度で予算措置するかどうかは全くわかりませんが、現時点でわからないけれども、今、県との協議している方式、いわゆるタンクを設定してと私は解釈しておりますけれども、それがベターなのかね、あるいは一つの選択肢なのか、その辺どのようにお考えなのか。

町長(山梨崇仁君)

かつて下水処理センターの外に投入口をつくるという件がございました。申し上げますとおり、その当時の事務執行の不手際により今はその形を見てないわけでございますが、その後、MICS事業に係る条件について葉山町が一定のクリアができるような状況の変化があったということで、現在の県との交渉も進められております。今回の県との打ち合わせの中で、MICS事業がもし仮にうまくいけばですね、大幅なコスト削減が見込めるとともに…見込めるということを考えますと、たとえそれがベストではなくても、今のある中ではベターな条件ではないかというふうには考えております。ただ一方で、それがかなわなかった場合、従来どおりにセンターの外に、さらに小規模になるかもしれませんけれども、し尿処理投入口を改めて再検討する価値というものは、十分持っていなければならないと思いますし、そういった交渉の中で、新たな技術革新等あればそれについても、それこそベストな方法があるかもしれないという思いで、常にアンテナ高く張っていなければいけない事業なのではないかというふうには思います。

4番(守屋亘弘君)

現在、横浜市にお願いしていますけれども、葉山町で当該施設ができるまではずっと横浜市にお願いするという考えでよろしいんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

横浜市のほうにつきましては、24・25、2年間をですね、延長をしていただきたいということで今お話をして、申請のほうもさせていただいております。結果については、まだ市のほうで検討中でございますけども、担当者レベルの話では、この2年間についてはまずは受けていただけるというふうには思っております。

議長(畑中由喜子君)

これにて、4番守屋亘弘議員の総括質問を終わります。
第2番、3番窪田美樹議員、登壇願います。

3番(窪田美樹君)

おはようございます。3番日本共産党、窪田美樹です。通告に従って総括質問を行います。
最初に、1月の町長選挙、住民エネルギーをパワーとされ、激戦を勝ち抜かれた新町長、山梨町長に心よりおめでとうございますとお祝いを申し上げます。過半数を上回る票を得られた点でも意義があるものと思っております。山梨町長はマニフェストに葉山の今、抱えている課題に前向きの政策を挙げられ、町民の大きな期待が寄せられたものと思います。けさがた大学入試に向かう娘に、葉山町はどう変わるのと聞かれました。入試問題を気にするより、葉山の未来を気にしている我が娘です。今住んでいる葉山、暮らし続けたいと思える葉山に期待し、山梨町長にも期待をしております。期待の大きさは裏切られたときの反発につながることは、今の民主党政権、そして前森町政が証明していますが、町民の方々の期待を裏切らないよう頑張っていかれることと思っており、今後に期待しております。
さて、今回の予算案は骨格予算とされ、大きな変動はなく、政策的予算は6月議会に出されることなので、6月議会にどのような政策を盛り込まれるのか。その方向性を中心に山梨町長のお考えを伺います。森町長時代にも3月議会は骨格予算、6月に政策予算を出されるとされ、しかし、6月議会でも大きな変化はなく、期待を裏切られたと聞いております。その経験をされた山梨町長は、挙げられたマニフェストを着実に実行されるものと考え、その実行計画を伺ってまいります。
まず、子育て支援について伺います。マニフェストでは、「子供は未来への希望です」とされ、健診補助や医療補助、待機児童ゼロ、学童保育の充実などを言われています。そこで、具体的施策としてどのようなお考えかを伺います。
1つ目、小児医療費助成の拡大について。現在は小学校2年生までの補助ですが、山梨町長は段階的に6年生まで無料にすると言われています。前町長は1年目に所得制限撤廃、2年目は1年生まで、3年目には2年生までと段階的に引き上げられてきました。しかし、このような引き上げられ方では、近隣におくれをとる結果となりました。山梨町長も段階的にということは、同じようにお考えなのでしょうか。段階的に1学年ずつ拡大していくのでは、境目になった学年、今で言う2年生でしょうか。その子たちは常に…3年生でしょうか。常に対象から漏れてしまうことになります。森町長時代、当時2歳児までの補助制度を一気に小学校就学前まで引き上げ、県内でも最高の施策と自画自賛されたようですが、政治的にも考えられたなかなかのやり方だと思います。私は、子育て支援策は子育て世代が集まるような自治体、子育てをするなら葉山でとなるよう、ほかの自治体に負けないよう、よりすぐれている施策こそ必要と考え、その一つとして中学校卒業まで医療費助成制度を条例提案することとしています。段階的引き上げではなく、一気に引き上げて、子育ては葉山町でと言われるような施策を実行されるお考えはありませんか。町長のお考えを伺います。
次に、同じ子育て支援策、待機児童ゼロについてですが、現在の社会情勢を見れば待機児童はさらに増加するものと考えます。待機児童解消施策はどのようにお考えか伺います。
また、学童保育の充実と関連するかもしれませんが、町長のマニフェストに挙げた放課後児童の居場所づくりをどのように進めるのか、お伺いいたします。
次の項目、学校整備の補修計画について伺います。何度も要望してきた長柄小学校のトイレ改修がやっと計上されましたが、さきの補正予算で小学校給食整備、ボイラーの更新が計上されました。伺えば耐用年数をはるかに超え、改修する状況だということです。あらゆる設備には耐用年数があるはずです。耐用年数が過ぎればすぐ交換しろとは言えませんが、だめになってから急いで補正予算で対応するようなことではなく、それぞれの耐用年数や設備点検を行い、順次更新するような年次計画をつくるべきだと思います。補正予算の質疑の中、事務方としては検討しているとの答弁もありました。教育長、校舎の建てかえを含めた改修工事、年次計画をつくるお考えはありませんか、伺います。
次の項目、介護保険事業計画について伺います。24年度は計画の見直しの年度で、介護保険料が改定されます。我々は保険料を考えるとき、所得の少ない方に配慮した計画にされるよう求めてきました。今後、提示された計画案では、保険料が基準額で月額600円の引き上げになっています。また、現在の9段階から11段階に区分するなど、低所得者に対する一定の配慮を考慮されているようですが、これで十分なのでしょうか。県内の保険料制定などを見れば、綾瀬市ではさらに細分化し、16段階に区分しています。所得額の区分とその部分になる人数とで必ずしも区分を多くすることが、低所得者へ対する負担軽減につながるとは言い切れませんが、基準額を中心に11段階に区分した葉山町と、基準額を第5段階にし、基準値を上回る分だけでも10区分に分けた綾瀬市の区分には、より低所得者に配慮されているように感じます。保険料改定の議案が教育民生常任委員会に付託されることになりましたが、綾瀬市の区分などを参考に、所得の少ない方々に配慮した体系をつくることができないものか、配慮が必要と考えますが、町長のお考えを伺います。
また、さきの議会で、介護施設の建設は保険料の上昇につながるので、施設建設より在宅支援サービスの充実を考えるとの答弁がありました。町長の考えられている施設建設に頼らないサービスの充実とはどのようなものでしょうか、お伺いいたします。
次に、国保料について伺います。町長が町議時代、逗子市と年2万円の格差を是正してほしいという提案に賛成され、全会一致で採択、その解決方法は一般会計からの繰り入れ額で決まるという答弁を受けています。しかし、今回の骨格予算では、その一般会計からの繰り入れは、前年度同等の3,000万円となっています。しかも、これはまた保険料に大きな影響がある基金からの繰り入れが、前年度は1億円、今回の予算では3,000万円と大きく減少しています。これでは、医療給付費が同じなら、保険料が高くなってしまうことは明らかです。この格差是正のため、一般会計からの繰り入れや基金からの繰り入れなどをふやし、格差是正を進めるお考えはおありでしょうか。町長にお伺いいたします。
次に、住民税扶養控除見直しに伴って、保険料負担の増加に配慮した支援の条例一部改正がなされましたが、25年度から賦課方式が現在の住民税所得割方式から旧ただし書き方式に変更を予定されると伺っています。以前、現行の所得税方式と旧ただし書き方式の保険料比較を検討されたと聞いておりますが、その結果は、旧ただし書き方式にすると所得の低い方々の保険料が住民税所得割方式より高くなるとの試算が出され、変更を見合わせたと聞いております。25年度には変更を予定されるといいますが、こうした所得の少ない方々に対する配慮をどう考えられていますか。また、恒常的な引き下げが難しいのであれば、少なくとも急激な変化に配慮した劇的緩和措置などを考慮すべきと考えますが、町長にお伺いいたします。
最後に下水道事業についてお伺いいたします。昨年12月下水道審議会の答申を受け、41ヘクタールの認可区域拡大とあわせ全体計画を見直し、市街化調整区域の一部約60%を下水道有利、残りの40%は合併浄化槽有利と判断され、全体計画を修正し、下水道計画区域の変更申請をされたといいます。しかし、市街化調整区域の一部は下水道有利と計算していますが、合併処理浄化槽の平均価格83万7,000円と下水道工事費を比較されたものです。町長がマニフェストに挙げた市町村設置型なら住民負担が1割、約10万円で設置可能となることを考慮し、住民の利益を考えて比較検討すべきです。こちらは問題として指摘しておきます。申請した内容では、市街化調整区域の40%だけを合併浄化槽で対応されることになります。今まで調整区域全体でも年間20基の義務づけがあり、対応しにくいといってきたのに、40%に縮小された計画区域になれば、さらに難しくなっていきます。町長は所信表明でも、再度の全体計画を見直し、市街化調整区域は合併浄化槽でとされてきました。市町村型合併浄化槽普及も含め、条件整備を考慮していただきたいと思いますが、町長の所見をお伺いいたします。
次に、下水道を減速させることはただおくらせるだけで、水質環境がおくれるということになります。それにかわる市町村型合併浄化槽の普及を急ぐ必要があるのではないでしょうか。
また、普及に関しては下水道事業と並行して進めるべきだと考えますが、町長のお考えをお伺いいたします。
以上で第1質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

窪田美樹議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
初めに、質問の冒頭で大きなプレッシャーをいただきましたけども、しっかりと気を引き締めて働かせていただきたいというふうに思います。
なお、今回は総括質問並びに骨格予算ということで上程をさせていただいておりまして、御質問について細部にわたりお答えできない可能性もございます。今後、担当課と詰めていくことを、まさに今、課との打ち合わせをしているところでございますので、お答えできる範囲での答弁になるかということを御了承いただければというふうに思います。
では、子育て支援についての1点目、小児医療費助成制度の拡大についてとのお尋ねにお答えをしてまいります。小児医療費助成制度につきましては、平成23年4月より小学校2年生修了までに対象者を拡充し、子育て世代への支援をしております。今後の対象年齢の引き上げにつきましては、福祉施策全般の実施に当たり、課題を精査しつつ、段階的に小学校6年生までの医療費無料化を目指すとしております。しかし、マニフェスト発表後、補助にこだわらず、違った形で子供の医療を考える方法もとるべきだと実に多くの声もいただきました。私としては、今後その件につきまして詳細に検討した上、両親が安心して医療にかかれる町というものを目的に、さまざまな方策を実現してまいりたいというふうに考えております。
子育て支援対策についての2点目の待機児童解消についてとのお尋ねですが、平成24年度の保育所入所申請の状況につきましては約80名の入所希望者があり、町内の認可保育園のほか、管外への委託をお願いするなど、調整をさせていただいておりますが、本年度も30名ほどの待機児童が生じてしまう状況であります。子供は未来への希望であり、子供が健やかに育つ理想の町に住み続けていただくためにも、安心して子供を預けて働ける環境を整備することが行政の使命でもあります。待機児童ゼロに向けて保育ママ制度など、あらゆる手段を尽くしていきたいと考えております。
次に、子育て支援対策についての3点目、子供たちの放課後の居場所についてとのお尋ねでありますが、平成22年10月から平成23年9月まで葉山小学校の第2音楽室と体育館を使用して、子供の放課後の居場所事業試行事業を実施いたしました。利用者は平成22年度が平均11名、平成23年度が平均3名と少ない結果になりました。この原因としては幾つか考えられますが、実施の方法等に問題があったとも考えられます。平成24年度につきましては、アンケートを済ませ、今後検討をする段階に入っております。さまざまな研究を重ね、放課後の学校、公園、児童館などを活用し、小・中学生の子供たちの放課後の居場所づくりを目指してまいりたいと考えております。
次に、3項目目、高齢者福祉計画・介護保険事業計画についての1点目、介護保険料の賦課方式等についてとのお尋ねですが、平成24年度から始まる平成26年度までの第5期における高齢者福祉・介護保険事業計画期間では、より被保険者の方々の所得状況に合わせた適正な保険料額とするため、現在、第4期の9段階介護保険料区分を11段階に細分化する予定でございます。今回の保険料改正案では、第4期保険料と比較いたしますと、第1段階で月額300円、第11段階では月額1,200円の負担増となりますが、当町の高齢化率は平成23年4月1日現在で26.74%、10月1日現在で26.98%、本年2月1日現在では27.24%と上昇をしております。今後も高齢化率及び要介護高齢者数はさらに上昇する見込みであり、介護が必要となった場合も安心して生活が送れるよう適正に介護サービスを提供する必要があります。当町においては、介護保険料の上昇を少しでも抑制するため、介護保険給付費支払基金を可能な限り取り崩し、事業運営経費に充ててまいります。しかし、今後の高齢化率の上昇や適正な介護保険事業の運営のため、一定の保険料上昇はやむを得ないものと考えてもおります。
2点目、在宅介護支援サービスと入所施設建設についてとのお尋ねですが、1項目目で答弁いたしましたとおり、本町の高齢化率上昇は顕著ではありますが、介護度別認定者数の状況を見ますと、介護度が重度化する傾向は急激ではなく、比較的元気な高齢者が多いことも事実です。また、第5期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の策定に際し実施したアンケート調査では、施設入所より自宅での在宅介護を希望するとの回答が高い結果となりました。第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画では、小規模多機能型居宅介護事業所の誘致など、在宅介護サービスの充実を図ることといたします。
また、第5期計画では、基本目標の1つに、日ごろから介護予防や健康づくりに取り組むことを掲げ、重点目標として短時間リハビリを含むリハビリ施設の誘致に取り組むとともに、かかりつけ医師、かかりつけ歯科医師との連携に努めることとしており、保健・医療・福祉が連携した地域包括ケアシステムの構築を目指すことで高齢者の健康状態を良好に保ち、介護認定者の増加、介護度の重度化を抑制することに力を注いでまいりたいと考えております。
次に、入所施設建設については、施設整備ありきで介護保険事業運営を考えるのではなく、既存施設を有効に活用する方法の検討や在宅介護の充実を図りながら第5期期間は事業運営してまいりたいと考えております。
国民健康保険についての国保料と賦課方式変更等についてとのお尋ねでございますが、国民健康保険料につきましては、医療費総額の見込み額から国・県等の財源を除いた賦課総額に対して保険料を賦課するものですが、被保険者の高齢化や医療の高度化等により医療費総額は年々増加し、平成24年度当初予算案における保険給付費は、前年度対比5.7%増の25億1,796万6,000円となっております。また、後期高齢者支援金につきましても、75歳以上の後期高齢者医療制度の被保険者数や医療費の伸びに伴い増加をしております。このような状況の中、保険料軽減のためのその他一般会計繰入金は3,000万円を計上させていただきました。今後の肉づけ予算編成の中で、この金額をベースに保険料の引き下げにつきましては検討をしてまいります。また、賦課方式につきましては、国民健康保険法施行令の改正により平成25年度から旧ただし書き方式に変更することが決定しておりますが、保険料の急激な変動を抑制するための緩和措置等につきまして、今後十分に検討した上でお示しをしてまいりたいと考えております。
次に、下水道全体計画の見直しと計画変更の申請についてというお尋ねでございますが、平成13年度に全体計画の見直しを行い、市街化調整区域を含む622ヘクタールを整備予定区域としておりましたが、見直し後、10年が経過するため、平成22年度に葉山町公共下水道全体計画見直し業務を行い、そのデータをもとに公共下水道審議会において熱心な御審議をいただき、その答申を参考に前町長が581ヘクタールに面積を縮小して計画するという方針を出されました。私としては、全体計画区域につきましては見直しをしたいと考えておりますが、現在行っております認可変更手続においては、事前協議も含め昨年から進められており、今回の認可変更に係る全体計画区域については581ヘクタールで申請をし、6月には政策方針決定と予算裏づけの目標に合わせて、マニフェストのとおり全体計画は、都市計画税をいただいてきた市街化区域に相当する513ヘクタールに縮小する計画変更のプロセスを策定し、進めてまいります。
2点目の合併浄化槽普及についてとのお尋ねですが、基本的に下水道整備区域外の汚水処理は合併処理浄化槽により行うことになります。その中で特に市街化調整区域につきましては、国の補助メニューを中心にそれぞれの長所・短所を見きわめるとともに、排水施設の技術革新等を含めた新たな水環境の向上策について検討を進め、効率的な合併処理浄化槽の普及を図っていきたいというふうに考えております。

教育長(豊田茂紀君)

3番窪田議員の御質問にお答えいたします。
学校設備について、学校施設の改修事業計画についてとのお尋ねでございますが、平成24年度予算における改修事業計画といたしましては、各校からの優先順位をつけた要望書に基づき、各校長等と協議を重ね、その年度の改修事業計画を立て、予算計上しております。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

3番(窪田美樹君)

ありがとうございます。私、一番驚いたのがマニフェストに掲げられていた6年生までの医療費無料化を目指すというところに大きな変化があったところは、山梨町長の住民のいろんな声を聞いての柔軟な対応と思っております。それで、そこの中で私たちも公約として選挙で立候補したときに、小児医療費無料化をもっと拡大していきますというところを私も挙げてまいりました。そこのところで山梨町長と同じ思いがあるというところで、私の公約実現にもつながるなあと思っていたところでありますが、方策を変えられたというところで、ここのところ、ちょっと熱くお尋ねしていきたいと思います。
言われていた補助にこだわらず違った形というのは、今、具体的にどのようなことを考えられていられるのでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

直接的に小児医療費の無料化及び所得制限の撤廃ということを行うことは、政策としてできる状況ではあります。ただコスト的な面について考えなければいけないということは至上命題ではありますが、私が申し上げたその他の方法につきましては、単純に現行のまま、現状のまま小児医療費の無料化という施策を打つことが葉山町の子供たちの健康であったりとか、子育て環境の向上に資するというふうに一概に言い切れないという考えも、一方で持たなければいけないという大きな声をさまざまいただいたということを申し上げました。といいますのは、小児医療費を抑制するために、一方で御両親方について、これまでの子供が医療にかかるということの考え方を改めてお伝えする機会が必要ではないか。あと小児、子供たちが医療にかかれるという安全はもちろん理解はするところでありますが、医療にかからなくても病気を治すことができるということをさまざまな方策を持って行政が伝えていくこと。これも一つの政策ではないかという考えを持っているということをお伝えさせていただきました。

3番(窪田美樹君)

変心的すぎて、私ちょっと今あれなんですけれど、病気に…まず思われているのが、病気にかかる前に、かからないように御両親に教育して…教育というんですか、指導をしていくのではなくて、病気にかかったお子さんに対し、それは病院に行かなくてもいいよという、これは病院に行かなくてもいい病気だよというような指導をされるということでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

申し上げたとおりに、病気にかかられたお子さんがいつでも安心して医療にかかれるという安心は設けなければいけないというふうには考えてはおります。ただ一方で、その病気について…ごめんなさい、病気かどうかという判断であったりとか、どちらかといいますと、とりあえずまず病院に行ってみようというお考えを持たれる方もいらっしゃるのではないかという考えを持たなければいけないというふうには思い、お子様に対する医療費という直接的な政策ではなく、その御両親、その周りにかかわる子育て環境について行政がさまざまな提案といいますか、方法を政策として訴えることもできるのではないか。それが結果として小児医療費の抑制につながるという考えも持つべきだということでございます。

3番(窪田美樹君)

いや、よく…はい、難しいと思うんです。今、言われていること。それは親の判断であり、それが町として責任を持った指導であり、まず町として責任を持ってこういう指導をしたから病院に行かなかった。だけれど、病気が重くなってしまった。重篤になってしまったというようなふうにとられかねないところもあると思うんです。町としてどのような責任を持って、町からこういう指導を受けたの、このぐらいだったら病院に行かなくてもいいからと言われたから、行くのをとりあえず待ったの。でも、結果としてこうなったということは起こらないとも限らない。そこら辺のところをどのようにお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

窪田議員がおっしゃるとおりに、行政が責任を持てる範疇にはないことを今、御指摘いただいたというふうには思います。ただ、私が冒頭に今の1回目の前の答弁で冒頭で申し上げましたとおりに、子供がいざというときに、安心して医療にかかれるということを直接的に行政が担保する施策はもちろん必要だというふうに思っております。ですから、財源的な問題がある一方で、私がマニフェストに示したとおりに、小学校6年生を目指すといったことは、一方で必要だというふうにも考えてはおります。ただそれですべて終わりというふうではなくですね、では、そもそも子供さんが医療にかからないような状況をつくるという施策、それによって、その背景には小児医療費というものそのものを抑制することを政策として打ち出すべきということも考えているということでございます。

3番(窪田美樹君)

それでは、小児医療費無料化もあわせてというお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

はい、そのとおりです。

3番(窪田美樹君)

また、確認させていただきます。山梨町長が今言われたこと、予防、未病というんですか、よく、病気にかからないような指導ではなく、その指導のことは先ほど言われていませんんでした。病気にかからないような指導、こうして元気に外で遊ぶんだよとか、うがいをするんだよとか、病気にかかりにくい指導をするのではなく、病気にかかった、病院にかかりたいという親御さんを、病院にかからないで医療費を抑制する。その指導をされると言われました。その確認でよろしいでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

誤解があるといけませんので、恐らく私は先ほどの答弁の仕方が悪かったかなというふうには思います。その点についておわび申し上げた上で、もう一度申し上げますが、私は子どもが病気にかかるということは、所得にも関係もありませんし、親御さんの状況は一切関係なく、子供は病気にかかるものだというふうには思います。ですから、その子供に対して医療にかかれる安全・安心を提供することが行政の政策であるというふうに考えて、今回のマニフェストを提示しました。ただ、それ一本で行政の政策が終わりであるという考えにのっとってはいけないという判断もしておりますし、一方で、財政的なことも考えますと、その小児医療費を抑制するための政策を打ちながらでなければ、一方的に6年生までやればいいんだと、それで小児医療費…失礼、子供の医療に関する安全・安心は終わりだというふうにとってもらわれては困るということを考えて、同時に施策を打ちながら小児医療について考えていくべきだということを第1回目の答弁で申し上げました。

3番(窪田美樹君)

その答弁の中での確認なんです。言われたのは、病気にかかったお子さんを病院に行く前に、とりあえず病院に行こうかという親御さん、お母様にしろ、お父様にしろ、病院に行こうかという方を、いやちょっと待って、それは本当に病院に行く病気ですかというところを考えてもらう指導をされるっておっしゃったんですが、それの確認です。

町長(山梨崇仁君)

先ほど申し上げた細かい面についてですね、今後、検討するところではあるんですが、私がいただいている声の一つとして、例えばまさに窪田議員がおっしゃったように、子供が病気にかかった、もしくはかかってないのではないかと、医療従事者にとっては、御家庭で安静にしておけば治ったかもしれないという判断が、今の御両親の中でもう少し持ってもらえるような基準を与えていくべきなんじゃないかといった声をいただいているということも事実であります。

3番(窪田美樹君)

先ほど言われた安心・安全、親御さんが安心のためというところと、まだ多少…多少というか、大きなずれがあると思います。そこのところで、未病のため、予防のために指導をするんであるのなら、まだ病気にかかりにくいお子さんをつくるというところであるのなら、私も賛同できるのですが、その病気にかかったお子さん、かかってないかもしれないという判断を行政としてどのように指導をして、責任を持っていくのか。とても心配の残るところだと思うので、ああそうですか、じゃあそれを一緒に進めましょうというところにはいかないところで、本当にここは最後まで説明していただきい。未病のところではないというところ、先生…どなたが言われたのかはわかりませんが、そのお母様…確かによく言いますよね、救急車を呼ぶような状態ではないのに救急車を呼んでしまうような、そういう方々も一緒にしていいのかはわかりませんが、そこに医療費をかけられない、そこの部分を強化して医療費を抑えるというのは、安心の部分を変える部分ではないと思うのですが。

町長(山梨崇仁君)

ちょっと結果論で言うと話が伝わらないと思いますので、私が、ごめんなさい、担当課と打ち合わせをしたわけではなく、私の気持ちも入っているかもしれませんけれども、例えば今の救急車の話も出ましたが、子供が生まれて、すぐに出生届と同時に、今、葉山町では冊子を、子育てに関する冊子を、ちょっとごめんなさい、名前が出てこないんですけども、お配りをしております。また、定期健診もある中で、親御さんとその健診をする先生が会話をすることで子供の状況を把握するということもあります。私はそれがたとえ小学生になったところでも、そういった方法を持っていくべきなんじゃないか。親御さんに対する両親教育といいますか、そういった場を持っていくことが必要ではないかというふうに考え、それが結果的に医療費の抑制につながるということも考えているということです。ですから、私は一方的に医療費を引き上げない。で、ただ病院に来なければいいんだといった乱暴な考えではなく、施策を包括的に取り組むことで子供の医療の安心を担保しつつ、医療費の抑制といった財源に資することもできるんじゃないかということを先ほどから申し上げているところでございます。

3番(窪田美樹君)

後の質問もあるので、切りのいいところでと思っておりますが、両親が安心して医療にかかれる町、多分子育てをされている親御さんが安心して医療にかかれる町というところ、安心できるところを本当に求めていきたいと思います。さらなる検討をお願いいたします。
次に、待機児童解消についてです。待機児童が次の年度30名ほどの待機児童が生じてしまうということなんですが、昨年度より保育計画を求めてまいりました。子育て支援システムを導入されるかもしれないから、前には進んでいないということでしたが、その策定のほうはいかが進んでいますでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

保育計画につきましてはですね、新山梨町長なられてからですね、そのほうの方向性につきましては、町長と今、相談をさせていただいておりません。今後、町長の考えがございますので、できる限り町長の考えを持ったですね、また、担当課が持っている保育計画に基づいてですね、作成のほうは進めていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

山梨町長、新町長が来るからという前に、どの町長でも計画というのは練っていかなければいけないものではないのでしょうか。新しい町長にかわったからということで、かわるからということではなく、もう昨年度、その昨年度、もっと前より計画というのは立てるはずですよね。それを町長がかわるかもしれないから、もしかしたらかわらないかもしれないからといって、解消につながっていっていないのが事実なんではないでしょうか。待機児童ゼロにする気持ちおありですか。町長に伺います。

町長(山梨崇仁君)

待機児童を目指すということも明確にしておりますが、何分先ほどの医療費の件ではありませんが、財源的な裏づけをしっかりと持たなければいけないというところで、どんな方策ができるのか、それを今、精査しているところでございます。

3番(窪田美樹君)

じゃあ計画…計画を持たれるということは、ゴールがあると、目標があると思います。その目標、今年度にゼロにする気持ちはおありですか。あ、来年。

町長(山梨崇仁君)

目標ということでしたらば、それこそマニフェストの中に待機児童ゼロへということを掲げて、そのために今、いろんな方策があるんではないかということを検討しているところでございます。ただ一方で、計画をつくるための計画をする必要もないとは思いますので、待機児童ゼロという結論をいかに導き出すかということをまず第一に考えていきたというふうには思います。

3番(窪田美樹君)

待機児童ゼロを目指しますということを掲げられた。それはいつまでにやられるおつもりですか。

町長(山梨崇仁君)

待機児童が毎年出てしまうという現状を踏まえれば、毎年ゼロにできるということが最も望ましいことだというふうには思います。ただ申し上げたとおりに、そのためには例えば保育園のスペースがもうなければ、新たに保育園をつくらなければいけないのかであったりとか、案として申し上げた保育ママ制度であれば、その保育ママ制度を受けとめてくれる方がどれだけ多くいらっしゃるかということを精査しなければいけません。それについて、私は、目標値としては毎年ゼロであることが望ましいというふうには申し上げたいんですけども、現状との比較、それこそ調整を行わなければいけないことだというふうに思います。

3番(窪田美樹君)

随分消極的な答弁と私はとらせていただいております。ゼロにしたい。建物を建てるんであるんであれば、箱物をつくるんであれば、何億円だ、何十億円だってかかっていくと思います。このように保育ママ制度とか、管外にとかというところであれば、もっと行動力も伴っていくと思うんです。で、そこで、山梨町長の行動力、若さと行動力でこの待機児童を目指すんだというところ、ゼロにするんだという気持ちがあれば、消極的に進んでいくよりは、いやゼロにしなきゃ、あと何人、目標何人みたいなものがあれば、もっと積極的に保育ママに対しても、保育ママというんですか、子育て待機児童を抱える方にも、じゃあ来年うちの子保育園入れるかしらという心配を持つよりも、希望を持った子育てができると思います。
では、次に、学童保育の関連するかと思いますが、子供の放課後の居場所づくりについて、何か静かに進んできた事業だと思います。この事業の結果、問題点が原因として幾つか考えられるということですが、その問題はどのように把握されていますか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

試行的に実施をさせていただいたんですが、その中でアンケート等も含めてですね、いろいろ検討させていただきました。まず最初に、町長答弁されたようにですね、時間的な問題なども考えられます。それから、もっといろいろ基準の中でですね、まず登録制度がございます。その登録制度の中には、保険としてですね、傷害保険や損害保険にまず入っていただきたいということもございます。それから、これは当然なんですが、子供を預かるわけですので、迎えに来る保護者の方にはですね、必ず迎えにきていただきたいというような、さまざまな諸条件がございまして、それらを含めてですね、いろいろ今後の居場所関係について、また運営についてはですね、その意見を含めて検討はしなきゃならないというふうには思っております。

3番(窪田美樹君)

今言われたように、かなりの問題点があったために、御利用される方、少なかったんだと思うんです。学校の中ということで、一応公園で遊ぶよりは安全な面もあるかと思って、お預けになる、遊んできないさいというお母さんたちも多いのではないかと思うのですが、結果的に少なかったということでは、この方法、この放課後児童の居場所づくり、24年度にも研究を重ねるということですが、今後どのように同じ…いいようには方法を変えて進めていかれると思いますが、目標としてどのようなふうにこの学校を続けていかれるのか、じゃあ利用少ないからやめましょうというのか、今後の方策についてお伺いいたします。

町長(山梨崇仁君)

私もこれについては本当に議員のころに最も取り組んでいたというふうに、もう自分で自覚をしております。で、今後については、一たん試行を終えた中で、学童保育の充実といったもう一つの方策も今回は立てさせていただいております。ですから、放課後児童の中で、学童等学校での子供の居場所をどのように取り組んで…考えていくかということをアンケートの答えをもとにですね、しっかりと細部にわたって検討を進めていきたいというふうには思っております。

3番(窪田美樹君)

放課後の居場所ということで、ここでは学校に限られたところのものでしたが、山梨町長のマニフェストの中には、公園等の子供の居場所、放課後の居場所として公の場、公的な場として公園等を挙げられております。で、そのようなときに安全性、町でどうぞといっているところでの安全性、どのようにお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

子供の安全性という意味では、私は基本的に葉山の町が近年、子供に関する危険な事象は地域の皆様のお力、関係各位の皆様のお力によってですね、ある程度保たれているというふうには感じております。ですから、一つの方策として言えば、例えば夕方のチャイムの時間、果たして5時、6時が適切かどうかといったことを検討するといったさまざまな方策は、検討していかなければいけないとは思いますが、私は公園そのもので子供たちが元気に遊ぶ姿がある町というものは、一方で町の活力にもつながると思いますので、近隣のお住まいの方々の注目もいただきながらですね、地域の中で子供がいる姿を目指していくことも一つではないかといふうには思います。

3番(窪田美樹君)

私も公園で遊ぶことは賛成ですし、公園のきれいに木がうっそうとしている公園が多いところもあります。そんな中で、じゃここは自治会でやるんだよとか、だれがやるのというような問題にならないよう、子供が遊びやすい、けがをしないような、そういった面の安全性も含めて、さらなる整備を進めていっていただきたいと思います。
で、次に、学校設備の補修計画についてですが、今、予算として挙げられているのはボイラーです。で、そのほかに気になっている設備、早急に直さなきゃいけないんだよというようなもの、行政サイド、学校側から上がってくるものと、行政側で把握しているものと違うと思いますが、学校サイドと行政サイド、どのようなふうに報告を受けていますでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

先ほど教育長のほうから御答弁させていただいたとおり、学校のほうで危険個所の優先順位をつけてきます。それと、うちのほうの事務局と現場を合わせながら、全体の中でそのときの優先順位、全体6校の中での優先順位等を決めていきます。予算が単年度主義なので、どうしてもそういうふうな形でしかなってきません。この間も申し上げたとおり、耐用年数15年を超えているものは、6校はそのすべてがそうですよということになりますから、気持ちの上でも早く直したいというのはありますが、それだけでは力不足なので、延命をしながら一番危なそうなところから直していくと。今、窪田議員がおっしゃっているもの、ボイラーは補正予算の話で、これは新年度のあれなんですが、補正予算の話からしても、あれは一番危ないところから始めたということで、壊れたからは行っておりません。ですから、今後も壊われる前に先手を打ちながら、そういう優先順位を考えながらやっていくという形になっております。

3番(窪田美樹君)

細かいことを突っつくようですが、さびが出るのは壊れているんではないでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

申しわけないんですが、水道の使うものはやはり腐食というものがどうしても出てきちゃうんですね。それを点検しながら、うまくそのさびを取りながら、ろ過したり、そういう形でやっていくという形をとっています。その中で一番このままにしておいたら壊れそうだよというものを、予算を何とかいただける範囲で順番にこちらも努力しているところです。

3番(窪田美樹君)

では、このほかの水道でもさびが出ているかもしれないということで、余り時間もないのであれなんですけど、単年度予算と先ほど言われました。葉山町で出される教育総合プランの中では、「夢あふれる学校建設に向けて」というところでは、建物の耐用年数や構造部分の腐食、整備の老朽化も進み、全面的な学校の建てかえが今後15年から20年を経過すると建てかえが予想されますというところ、長々な文があるんですけれど、そこの中で、建てかえも含めながら検討したいというところでは、いろんな研究を重ねて設計図もつくり、長期的な計画を持つことが大事で、大切ですということです。長期的な計画、建てかえに向けて長期的な計画を持つことが大事といわれながらも、その計画は単年度予算だからということで、なので、補正になったり、また急いで何を直したりということになるのではないでしょうか。長期的な計画、じゃあこれは15年たってきたねとか、これは20年たってきたねとかいうところでは、長期的な計画というのはお立てになっているんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

今まで学校は現実のほうを話しますと、命をまず守るということで、耐震で延命を行いました。それがようやく去年終わってきました。そうすると、耐震を行った後に、延命策としてはおおむね15年ぐらいあると思います。ですから、今考えられるのは、老朽したもの、それから、何とか小規模ではありながらきれいに、それから環境的に何とかしていかれないかとか、トイレはきれいにしていきたいとか、そういうような細かい形で15年間は考えております。それを過ぎますと、今度耐震性の問題での15年ぐらいがたちますので、そこで多分児童数とかそういうものもすべて含めて考えなきゃいけないと思いますので、15年間というちょっとお時間をいただきながら長期的には考えていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

葉山小学校は平成14年に耐震工事がされています。その翌年に一色小学校だと思うんですけれど、そうすると、今、24年になるので、そこではもう10年耐震が終わってからたっています。そこのところはもう10年たっているので、あと5年後には何かを計画を立てるということですか。

教育部部長(高梨勝君)

余りあれなんですけど、葉山小の耐震とか、一色小、たまたま僕そのときは担当課長で行っていまして、まだ10年はたっていないと思うんですが、延命策としては10年、15年は補助金の関係でも大規模改修を行っているから手は入れられないという一つのものがあります。ただ耐震やった10年で終わりだというふうには考えていませんので、耐震性をつけた後の快適なとか、きれいな使い方をしたいというリフォームをもうしばらく行っていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

私が言っている年次計画だけではなく、長期的な計画を立ててください。立てましょうといっているところに、一言もうんということもなく、年次計画、年次計画、とりあえずの補修を行っていくという御答弁しか返ってきません。なので、もうちょっと…14年ぐらいに葉山小学校の耐震、15年に次の年に一色小というところには、必ず耐震の後のもっと前に、骨組みはもっと古いものですから、建てかえがあるはずなんです。そういうところも合わせての長期計画、改修の長期計画を持つことを、計画を立てるということはお考えありますか。

教育部部長(高梨勝君)

先ほどから申し上げたとおり、現実的な計画とはならないんですが、おぼろげに先行きの計画的なものは事務局では考えられますが、正確なきっちりとした計画書については今後の課題というような形と考えております。

3番(窪田美樹君)

きっとこの葉山町総合プラン、お金もかけて、年数もかけて多分つくられていると思います。年数もお金もかけてないんですか。年数もかけてない。で、どのようにこの葉山町は、そういう中で葉山町で子育てをしたいという親御さんいますか。お金もかけてない、年数もかけてない総合プランの中で、子育てをしようというの、悲しいですね。その中でのプランの中では、長期的な計画を持つことが大事という答えが出ているんです。その答えを無視しているような答弁では、なかなか葉山町の今後の教育環境はどのようになるのか。で、そこで山梨町長に伺います。町長が議員だったときに、教育民生の委員長として葉山町の6校見学に行きました。葉山小学校の臭気がある下水道、浄化槽のマンホールのふたです…ごめんなさい、長柄小学校のふたのところだったり、長柄小学校の固いグラウンド、隅っこのほうはこけが生えていたり、それで葉山小学校の防水シート、あれをどのように感じられましたか。

町長(山梨崇仁君)

窪田議員おっしゃるとおりに、長柄小学校では臭気を感じましたし、グラウンド整備についても手を打たなければいけないというふうに思ったところではあります。

3番(窪田美樹君)

それを持って、そのお考えを持って教育委員会とどのような話し合いをされているのか。それとも、まだであればどのような話し合いをされ、必ず予算というものはついてきます。優先順位もついてきます。それをどのように進めていかれるおつもりですか。

町長(山梨崇仁君)

私としましては、公共施設、学校に限らず、例えば福祉文化会館であったりとか、青少年会館は無事建てかえが進んでおりますけども、さまざまな施設についてもですね、耐用年数を大分過ぎているという現状を考えますと、その辺の優先順位のつけ方については、子供たちのことももちろん大事ではありますが、建物として今、手を打たなければいけない、それによって長寿命化が図れるということもございます。その辺をしっかりと全体予算の中で優先順位づけをしていかなければいけないという現状もあるということは申し述べたいというふうに思います。

3番(窪田美樹君)

子供の命を守る、子供の環境、こういうところで子供が生活していかなくてはいけない、学ばなくてはいけない、子供が被害者ともなっていると私は感じております。そんないろんなところ、町の施設たくさん古くなって建てかえなければいけない、改修しなければいけない、それもわかります。それも含めて、その総合プラン、長期的な計画、改修計画を山梨町長はおつくりになる考えはおありですか。

町長(山梨崇仁君)

はい、そのつもりでおります。

3番(窪田美樹君)

教育委員会の方、山梨町長はつくります、そのお考えありますということです。協力していただけますか。つくっていただけますか。

教育部部長(高梨勝君)

協力という言葉がよくわからないんですが、町一体で考えていますから、そういう考えのもとには、計画つくることがだめだというふうには考えていませんし、それから、先ほどの教育プランについては時間はかけています。金額は自分たちで一生懸命つくったということで、お金がかかってないことですから、中身は濃いものとなっております。すいません、余計なことで申しわけありません。

3番(窪田美樹君)

お金はかけてないというところが一番いいと思います。で、中身はもう、じゃあその自慢できる総合プランの中で出されている答え、それを進めていくためにも長期的な計画を早急に立てて、早急に対応していくものがたくさんあると思うんです。学校施設だけではなく、福祉文化会館の汚いじゅうたんだ、壁だというところ、図書館にしろ、何にしろ本当に古いものが多くなっております。ですので、総合的に町の設備の中もあわせてプランを立てていただければと思います。
保険料についてなんですけれど、すべてのものに対して質問しても骨格予算だからというところになってしまうのがとても残念なところです。ですので、6月のところにさらなる期待をしたいと思いますが、山梨町長が言われている設備、老人施設のところ、設備ありきではなく、在宅支援の充実、そういったところはどのようにお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

在宅支援につきましては、今、国もその方針で力を入れていこうという方策を打ち出しております。で、その方策に乗りつつ、葉山町独自としてできることがないかという考えを持っていくべきだというふうに思います。それから、先ほど申し上げましたが、若年層のリハビリを行える施設ということもひとつ方策として葉山町ならではというふうにも考えております。そういったものを定めていくことが当町の介護保険サービスの充実につながるというふうに考えております。

3番(窪田美樹君)

それでは、次に国民健康保険料、単年度になっております、激変緩和措置というところなんですけれど、これを1年間ではなく、1年たったらまたその緩和措置が終わってしまうから、すぐぼんとお金が上がってしまうではなく、3年に少なくとも2年、3年、5年とするべきだと考えますが、どのようにお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

大変恐縮ながら財源ということをですね、冒頭に申し上げなければならないんですが、それにしっかり配慮した上で方式の変更についてはやはり激変緩和の措置をとらなければいけないとは思ってはおります。以上です。

3番(窪田美樹君)

財源と言われますと、今回、3,000万一般会計からの、その他一般会計からの繰り入れ、3,000万円ということなんですが、これでは逗子市との格差が広がるまま…広がるのではないでしょうか。どのようにお考えですか。

町長(山梨崇仁君)

確かに財源が本当に厳しいところではありますが、可能な限り例年どおり、もしくは例年にプラス・アルファした形を目指していきたいというふうには考えております。しっかりと努力をしてまいりたいと思います。

議長(畑中由喜子君)

すいません、発言時間が過ぎておりますので、これにて3番窪田美樹議員の総括質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時15分といたします。
(午後0時13分)

議長(畑中由喜子君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時15分)
総括質問を続行いたします。第3番、13番待寺真司議員、登壇願います。

13番(待寺真司君)

13番待寺真司です。町長所信表明並びに平成24年度当初予算案の上程に際して総括質問を行わせていただきます。
まず、冒頭に一言、町長、御当選おめでとうございますとお祝いの言葉を申し上げさせていただきますが、優しい言葉は以上とさせていただきまして、以降は厳しい質問を続けていきたいというふうに思っておりますので、心して御答弁のほどをよろしくお願い申し上げます。
まず、町長所信表明について1点伺わせていただきます。本日まだお2人の方からの総括質問というような状況ではございますけれども、ちょっとこのお2人の総括質問を聞いてる中で、4年前と一緒のような状況に陥ってるのかなと私はちょっと不安を抱く部分がありました。それは、いろいろとマニフェストで、あるいは選挙公約という名のもとにお掲げになった政策、これについて今回町長所信表明の中で一体どれだけ出てたのか、あるいは午前中の答弁でも若干これまでの思い、あるいは我々選ぶほう、選挙民が感じてた思いと違うような御発言があったのではないかというようなところもありまして、この点について町長所信表明の中で伺わせていただきます。
例えばごみの件もそうでございました。ごみ問題特別委員会、あるいはきょうの保健福祉部長の発言にもございましたけれども、どうもまだ職員、あるいは幹部職員と言ったらいいのかもしれませんが、町長の考え、うまくまだ幹部職員との整合性がとれていない。整合性がとれていないというか、そういった機会が余り設けられていないのかなという危惧を若干抱くところもございます。
そこで、私はまず町長所信表明に込めた、この所信表明に込めた具体策についてはよくわかる部分がありますけれども、こういった具体策を遂行して葉山をどのように町長がしたいと考えているのか、この葉山の将来像についでまず伺わせていただきます。
続きまして、2項目目は平成24年度当初予算案より4点ほど聞かせていただきます。先ほども申しましたけれども、当初予算案に反映させることができた選挙公約についてはいかがなものなのか。例えば、先ほど小児医療助成の拡充の話が3番議員より総括の中でやりとりがございました。そのお話を聞いている中で、どうも民主党が目玉政策で掲げた子ども手当のときと同じような感覚を持ってしまった部分も私自身も感じました。小児医療費助成事業、子育て支援、非常に重要策だということで町長は選挙のときに選挙公約等で伝えていたのではないでしょうか。ところが、当選後、翌日、認証式の後にですね、記者会見をされております。そのときの記事が翌日の2月17日、神奈川新聞で発表された。そこには、町民にどのように税金を還元しますかという記者の問いに対して、「マニフェストに小児医療費の拡大などを掲げているが、それは2番手、職員のサービスも立派な還元であり」というような文言がありました。これを読んだ町民の方から、子育て支援策に期待した、そういう声も届いているのも事実だということをお伝えさせていただきます。そこで質問に移りますが、その当初予算案に町長が反映させることができた公約はいかがなものだったか伺います。
2点目は、総合計画審議会費の予算計上について伺います。本年度の総合計画審議会費の予算計上は8万6,000円、委員8人、年1回分の計上しかされておりません。現在第3次総合計画後期基本計画、これは平成24年度から26年度、いわゆる第3次総合計画の最終、最後の計画というようなものになると思いますが、これが今後どのようになるのか。多くの議員がこの点についてこの後、総括質問でも取り上げておりますので、ぜひその辺の考え方ですね、総合計画をどのようにしていくのか、その辺の予算計上について伺います。
3点目は、清掃費の縮減に向けた今後の取り組みについて町長の考えを伺います。予算書の4款衛生費、こちらのほうは、その内訳を見てみますと、保健衛生費、1項の保健衛生費は6.6%の減額予算を編成しているにもかかわらず、全体で衛生費としては率にして5.2%、6,417万6,000円の増額予算が組まれております。つまり、2項の清掃費が率にして8.3%、額にして8,139万9,000円の増額予算になって衛生費全体を押し上げております。私は、本来ならば、健康増進事業や救急医療対策事業、予防接種事業、あるいは合併処理浄化設置整備補助事業などが含まれている保健衛生費が伸びてしかるべきではないかと町長のマニフェストを読んで考えていたところでありますが、逆に平成24年度当初予算においては、平成23年度でも大変議論となったゼロ・ウェイスト推進事業は大幅な減額になっているにもかかわらず、清掃費全体では先ほど申し上げたように約8,000万以上の増額予算となっております。この辺について町長はどのように分析をされているのか、考え方を伺います。
最後、4点目です。防災・減災事業に対する予算計上と今後の事業展開について伺います。町長も所信表明の中で防災対策にしっかり取り組まなくてはいけないという表明が力強くされていたと、私はその点は非常に評価をさせていただいている点ではございますが、今回の平成24年度の当初予算計上、これをどのように町長は評価している、あるいはまだまだそれだけでは足りないと私自身は思っておりますので、今後の事業展開について町長の考えを伺います。
以上で1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

では、待寺議員の御質問に順次お答えをしてまいりたいというふうに思います。
初めに、所信表明に込めた町長の考える葉山の将来像について伺うとの御質問でございますが、私の今回の所信表明並びに先ほどの待寺議員の御質問について、まず皆様に改めてその流れについてお伝えしたいことがございます。これまでの葉山の町というものは、非常に裕福だった町だというふうに私は考えておりました。しかし、昨今の日本といいますか、世界的な経済不況、社会情勢の中で財政が逼迫しつつあり、これは当町もそれは決して他人事ではなく、本当に厳しい状況があるということは皆様御存じのとおりだというふうには思います。しかし、その中でこの葉山町の行政そのものが、まだまだそういった社会情勢に対してそれを実際に形として行政そのものももう少しスリム化をしていくべきなんじゃないかということが第一に掲げられるということを、私は言ってしまえば行財政改革ありきだということを考えて所信表明並びに先ほどお話に出ました新聞記者の取材に対してお答えさせていただきました。財源なくして政策が打てないということでございまして、決して子育て支援や福祉関係について、それは後でいいんだという考え方をしているわけではなく、あくまで財源を生み出すことを第一優先に掲げた上で、そこから生まれた財源をどう振り分けるかの中に子育てや福祉について優先順位を高めていくべきだということを所信表明の中でも考えて述べさせていただいているというふうにはおります。
続きまして、平成24年度当初予算案について、当初予算案に反映させることができた選挙公約について伺うとのお尋ねでございますが、平成24年度当初予算編成につきましては、マニフェストの内容を予算に反映するに当たり、その取り組みのための体制づくりや具体策の策定に時間をちょうだいする必要があると考えております。そのため、現状ではいわゆる骨格予算として当初予算を編成させていただきました。予算の編成では、行政の継続性の観点から一部前町政から引き続き行う事業もあり、その中には各種ワクチン等の接種補助、財政の収入増、行政の備蓄体制の強化等、幾つかの事業はマニフェストに沿った部分もございます。私としては、事実上のスタートとなる政策予算につきましては、平成24年度のなるべく早い時期に、6月、9月議会にはお示ししていきたいというふうに考え、政策判断を伴う諸課題及び係る予算について施政方針という形で改めてお示し申してまいりたいというふうに思っております。
次に、平成24年度当初予算案について、総合計画審議会費の予算計上について伺うとのお尋ねですが、第3次葉山町総合計画後期基本計画につきましては、平成22年度より前町長のもと平成23年度中の策定をめどに作業を進められてきたところでございます。私は、本年1月の町長選挙におきまして、4項目12点のマニフェストを掲げ、皆様から町長として信託を受けました。現行の第3次葉山町総合計画の基本計画は、マニフェストの反映を含め見直しをするべきと考えております。見直しに際しては、総合計画審議会の意見を伺う必要があると思っております。しかしながら、その回数等につきましては、当初予算編成の段階で明確にすることが難しかったことから、予算の編成につきましては、いわゆる骨格予算として当初予算を編成しております。そのため、総合計画審議会費につきましては1回分の予算を計上し、必要があれば政策判断を伴う諸課題や総合計画の修正プロセスが決まった段階で予算措置を考えていきたいというふうに思います。
次に、3点目の清掃費縮減に向けた今後の取り組みについてとのお尋ねですが、清掃費の縮減に向けた取り組みにつきましては、これまで入札化等による委託価格の見直し、埋め立てごみを区分することによる委託料の減額等を実施し、清掃費の縮減を進めてまいりましたが、今後も引き続き効率化等により改善が可能な部分について調査研究を進めます。また、戸別収集及び資源ステーションの導入を進めるとともに家庭内での生ごみ処理の普及を広げるなど、ごみの減量化により処理費の削減を図っていく考えでございます。
次に、防災・減災事業に対する予算計上と今後の事業展開について伺うとのお尋ねですが、当初予算案におきましては、住民みずから被害を軽減するために、町内会・自治会が防災活動を行う上で必要な防災資機材等の購入に対する補助制度を予算計上しております。このことにより地域の防災力が充実し、減災という観点からも災害に強いまちづくりにつながると考えております。
また、今後の事業展開についての考え方ですが、防災対策について地域防災計画の修正等を踏まえ、神奈川県、近隣との連携強化を図りながら町としてどの防災、減災、カテゴリーから取り組むべきかをさらに調査・研究、精査し、スピード感を持って対応してまいりたい、そのように考えております。以上で1回目の答弁を終わります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

13番(待寺真司君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問を行いますけれども、まずその所信表明に込めた町長の将来像というところでは、ちょっと1回目の答弁で、もうちょっと大きなね、意味で私も伺っておりますので、それぞれのね、マニフェストで掲げた、あるいは所信表明に書かれていた、こういった個別具体な政策をすることによって、山梨町長が葉山町がどういう町としてですね、今後一つの自治体として完結していけるのか。もちろん財政が厳しくなってくれば、吸収…吸収というかね、吸収という言い方はおかしいですけど、合併という選択も余儀なくされるというような危機感も持ちつつですね、財政運営も町長としてしていかなくてはいけない、そういう大きなテーマもあると思うんです。ですので、私が伺いたかったのは、もろもろ選挙のときに町長が掲げたこういった公約を通して、葉山町のビジョン、将来像、どういった町。例えば人口規模なんかも含めてそうですよね。自然に任せてていいのか、あるいはある程度町長が考える、あるいは行政で考える、そういった枠組みのフレームの中で町の運営をしていくのか、そういった部分について大きな視点で町長の考え方を伺いたかったというところでありますので、再度改めてもし御答弁いただけるのならお願いしたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

私の葉山の町の将来についてということでございますけども、私は、葉山の町の人口規模についてといいますれば、現状の3万3,000人の規模、これが妥当であり、それはいわば返せばこれ以上の新たな開発などについては可能な限り抑制をしてくべきだというふうに思ってはおります。また、開発という言葉で申し上げれば、その開発に際しては、葉山の古きよき町並みであったりとか、その美しい景観というものにしっかり配慮をした上で葉山の価値を高めていけるようなものを進めていくべきだというふうには思います。
また、先ほども申し上げましたその行政から施策を打ち出す上で最も考えなければいけないのは、現状の葉山町行政というものは、住民の皆様と距離が離れていると私は感じております。そもそも行政は、やはり公共課題の解決装置として日ごろから住民の皆様とともに寄り添うようにある行政の姿、また一方で、葉山の住民の皆様は都市部とは全く違った風土を持っておりまして、つながり合うこと、その地域で物事を解決していくためのきずなというものを非常に強く持っている町だというふうに私は思います。そこに行政もともにそのきずなの中に公共課題をもって行政ができること、町民の皆様ができることをともに語り合える、そういった町というものが葉山の土壌として基本としてあるのではないかというふうには思っております。それは、将来に必ずや守り続けていかなければいけないものだというふうに思います。

13番(待寺真司君)

今ちょっと1点、町長のね、思いの中で、その行政と住民の距離が離れているという文言がありましたけれども、それが町長が選挙戦でこのマニフェストに掲げた「葉山の「おかしい」を変えたい」、これに当たるということなんですかね。その町長所信表明の中に私がなったからここをこう変えるんだという部分が私はちょっと見受けられないと思ったんですね、読んで。ですので、やっぱりその改革に期待する、例えばおかしいということを言ってマニフェストを掲げているわけですから、ここのおかしい部分をこう直していくんだというのが町長所信表明の中に出てくるのかなと。今たまたま…たまたまというかね、答弁の中で「行政と住民の距離」という言葉を使われましたので、その辺が葉山の「おかしい」なのか、町長選挙マニフェストに掲げたこの「おかしい」という部分がどうなのか、そこを直して葉山をこうしたいという部分がね、もう少し語っていただきたいなと思いますけど、いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

初めに、所信表明として私が今回出させていただいたものというのは、あくまで理念的なものでありまして、その中でもどうしても触れなければいけないという判断をして後段に下水道事業及びごみ処理事業については具体的に触れさせていただきました。先ほども申し上げましたが、あくまで個別具体の政策については、こうしていきたいという具体的なことについては、施政方針という機会をいただければぜひ改めて6月並びに9月にお示しをしていきたいというふうには思っております。
一方で、私が選挙の中で葉山がおかしいということを申し上げて、それが住民との距離なのかという御質問でございますが、住民との距離ということも一つの要因に挙がっているというふうには思います。もちろんほかにも行政の仕組みであったりとか、見る人が見るところによってはおかしいなと思うところが多々あるというふうには思っておりますが、具体的に申し上げてよろしければ、その距離について私の口から例として挙げさせていただきたいと思います。
葉山町は、私はそもそも、改めて申し上げますが、裕福な町だというふうに思います。裕福な町だからこそ平成の大不況を経て、この20年間裕福だからこそ葉山は現状を維持し、この町の行政として継続をしてこれました。一方で、裕福でないと言っては大変失礼なんですが、他の自治体においては、市町村合併、時には破綻をする自治体もあったということを考えますと、これまで葉山町がやってこれたということは、それだけ葉山の皆様が裕福な税収をお納めになっているからだというふうに言えると思います。私はその税収に甘えてきたこれまでの行政、それがそもそも一番おかしいのではないかということを考え、私は今回町民の皆様と寄り添うためには、皆様の税金を可能な限り還元していきたい。ただ、一方でこれまで行ってきた事業の成果といいますか、一つの遺産として大きな公債費、借金の返済がこの葉山の財政に重くのしかかっている現状もあります。ですから、新たな公債費をふやさないこと、新たな借り入れを、借金残高をふやさないこと、これを大前提に掲げながら余裕のある限り皆様に還元をしていきたいということを私は訴えておるわけでございます。

13番(待寺真司君)

そうですね、わかりました。まああの、もう少しこう大きなテーマというところもあったんですが、6月、9月という今お話がありました、施政方針。ぜひ6月ですね、施政方針は。でないと、もうあっと言う間に4年間たってしまいますので、ぜひその辺はスピーディーに動いていただきたい。
それで、ちょっとこの所信表明についてね、大変ちょっと細かくなっちゃって恐縮なんですが、私、ちょっと表現の仕方で若干違うんじゃないかと思うのが、今ちょうど町長からもありました2つの大きな政策の中の下水道整備事業、6ページ、町長所信表明の6ページ、「下水道整備事業で約4,100万円の削減を図る予算計上が既にできております」という表現があります。これね、本当に重箱の隅を突っつくと言えばそうかもしれないんですが、いわゆるこの予算書で言うね、下水道整備事業というのは、事業費、事業費の中の下水道整備事業に下水道整備費の中に下水道整備事業とあって、こちらは平成23年度と比べると約1,250万円削減予算、これは面整備を減らすという、これはこの中に書いてある公約に当てはまってるんですが、じゃあ4,100万ってどこから出てきた数字なのかなと私なりにちょっと予算書を分析する中で、下水道施設の管理費、下水道施設の整備をする管理事業ですね、これはセンターの運営費の事業、ここが約2,900万円前年度より下がっている。合わせると4,100万なんですね。下水道整備事業というこの町長の所信表明の流れからいくと、面整備を減らして4,100万というようなとらえ方も一方でできちゃうんじゃないかと。これ4,100万減らしたらかなり事業として減っちゃうけども、でも実際、中を見ると、センター設備費で、去年23年度センターにたくさんかかった理由は、町長も議員でしたから、あの4系列までやっちゃったとかね、いろいろ波紋を得たところもありますが、そこに費用がかかってて、本年はそういった部分がないので下水道事業特別会計全体ではそのぐらいの削減幅、4,400万だったかな、削減幅になってますが、この事業でという言い方にちょっと私は若干違和感を覚えたんですが、町長、その辺の御認識はいかがだったんでしょう。

生活環境部部長(成島光男君)

町長がですね、所信表明の中でお話ししました4,100万円、これについての内訳でございますけども、これにつきましては、当初我々のほうでですね、予算編成するに当たりまして、工事費につきまして約9ヘクタールぐらいの面整備という形で予算のほうを計上する形で進めておりました。新町長になりまして、面整備につきまして約7ヘクタールぐらいで抑えてくださいというお話を受けまして、我々のほうで工事につきましての内容を精査させていただきまして、全体で当初9ヘクタールから7ヘクタールにする場合、約4,100万円ほどの工事費として減額をさせていただいたという内容でございます。

13番(待寺真司君)

若干この表明だけを見るとね、何となくその整備事業という費目があるわけですから、だったらその全体でとかね、もう少し詳しい説明を入れたほうが、この所信表明はあれですよね、ホームページで見れるようになってて、町民が見たときにですね、やっぱりこんなに減らしてるんだみたいなね、部分もあろうかと思いますので、このような表現、ちょっと細かいことですけれども、ぜひ所信表明というのはもう本当に町の町長の大きな大きな発言のね、部分でございますので、その辺を詳しくできれば書いてほしかったなというところを指摘させていただきます。
それで、次のですね、当初予算案に反映できることが、反映させることができた選挙公約について幾つか挙げていただきましたけれども、私は、これを取り上げた理由の大きな一つは、やはり町長ね、マニフェスト、4項目12点という表現の仕方をされてて、見てもちょっとどれがどうだかよくわからないというのが私も正直なところであって、この後総括質問でも出てくると思いますので、こういうふうにマニフェスト、いわゆる選挙公約というものをたくさん掲げる、それはやりたいことがいっぱいある、ある意味いいことだと思います。ただ、先ほど申し上げたように、当選してしまうと、やっぱりそこができなかったとか、財源を確保しないとできないんだ。要するに最初に思ってた思い入れ、それが選挙のときに出るんですよ。それを聞いて有権者は判断する。ところが、やはり入ってしまうと財源がやっぱりなかったんだよな。財源を生み出してね、やるというようなことを言われてますので、ただ、それは町長として丁寧に説明しなきゃいけないと思うんです。何が言いたいかというと、やはりこのマニフェスト、たくさんあります。どうなんでしょう、優先度、町長が考えるまず第一義に取り組むこと、優先順位、それからこの事業をいつまでに実施したいんだと、そういうもう少し細かいものをね、改めて町長になった後、1回目の議会が終わって町民にお示しする、こういった姿勢が大事じゃないかと私は思うんですね。特にそのマニフェスト型選挙を掲げて勝ち上がってきた各級の首長さんというのは、1年ごとに大体進捗度とかを公表してますよね。山梨町長もぜひね、そういう取り組みをするべきではないか。ただ、このマニフェストを見るだけでは、どこに町長がやりたいことの一番があるのか、防災なのか。もう防災に取り組みますって書いてあるんですね、ここでもね、最優先課題ですね。想定を超えた想定を、安全と安心は行政の最優先課題。じゃあ山梨町長は安全・安心のまちづくりが一番なのかなというように思うわけですね、これを見ると。ただ、たくさん網羅してるので、一体どれが一番の優先課題で、そしてどういった順序立てでこのマニフェストを実現していこうか、そういったことのお考えが、今、町長の中でまとまっているのかどうか、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

やはり安全・安心ということは、今防災というお声でしたけども、これはやはり優先順位という意味では優先順位が高いというふうに言ってもいいかもしれません。また一方で、その政策についても、個別具体に挙げるとあれですけど、やはり先ほども出ました子供、子育て支援、それから福祉といったソフトの面についての政策を充実させることも大変大事なことだというふうには思います。ただ、私の考え方として、今は葉山の町にプラスに付加をしてですね、町の方向性を示していくとか、こういう町なんだということももちろん大事なんですけども、それ以前に今できてないことをまず埋めていかなければいけない。申し上げたとおり還元できていない、いないまま来てしまったということを、まずは財源確保した上で、通常ならば当たり前と言われているようなことについて一つ一つ穴埋めをしていくことが私のまずは使命なのかなというふうにも思っておりますので、絶対にこれを葉山の色として生み出すんだというふうに今なかなか申し上げられないところは大変残念なところではありますけども、そういった気持ちでおります。

13番(待寺真司君)

町民への還元という言葉をよく町長は使われますけれども、その、私はその還元というのがね、言葉としてどうもしっくりきてない一人なんですよ。その「税金を還元する」という言い方をされますけれども、その町長が考える住民への還元、税金への還元、それが今言った子育て支援や福祉のソフトの充実なのか、あるいは防災的なハードの整備なのか、一概にこれだということは言えないというお話でもございましたけれども、どうもその町民への還元というところをもう少しこう具体的に町長が思い描いているものが所信表明の中にも出てきてよかったのかなと思うんですね。行政の継続性、すごくよくわかります。変わっていきなり今までやってきたことと全然違うことをね、思い通りにできないというそういうジレンマを抱えてしまうことも、それは町長になるときにわかってたと思うんですね、御自身が立候補するときに。ですからそこを何とかして踏みとどまって、その所信表明の中に少しでも入れてほしかったなというのが正直な気持ちなんです。ですので、今後の町長がね、次の施政方針に向けてどういう動きをしてくるのかというのはぜひ注視をいたしますけれども、ただ、一方で葉山が抱えている課題、多いですよね。特にこの最後に掲げた2つの大きな大規模施策についてという中のごみなんですね。こういったごみの件も、いきなり平成22年度比で30%の減量を目指しますっていうのが出てきているんです、数字として。明らかなこれは数値目標で、これ、じゃあ一体どこの計画からどうやって持ってきたのかなというのは全く見えないんですね。それで、この2番目の質問に関連するんですけれども、いわゆる行政がなぜ継続性があってやってきてるかというと、やはりこういった平成12年です、もう12年前にできてる総合計画、これを議員も入れます、町民の有識者も入れます、当然町の皆さんも入って議会で基本構想が議決して出てきている、こういった総合計画に基づいて一定のまちづくりをしているので継続性という部分があるのではないかと、私はこういうふうに思ってるんですね。それで町長があれやこれや掲げたマニフェストというかね、選挙公約を動かしていくには、やはり総合計画という一つの形に落とし込んでからじゃないと、私は次へのステップ、町長がやろうとしていた次へのステップに移行できないんじゃないか。でもこういったごみがいきなり30%減量、これごみ処理基本計画に全然載ってないですよね。全然そういった計画行政、計画で動いているというのは当然議員をやっていらっしゃったのでわかっていらっしゃるはずなので、私はまず総合計画を、後期基本計画をいじるだけじゃなくて、もう12年たってます、新町長になった、変わった、葉山の「おかしい」を変えたい、町民変革に期待してます、そうしたときに、私は真っ先に第4次総合計画、これをもう既に当初予算の中でね、盛り込んでくるぐらいの勢いで町長は選挙戦を戦っていたんじゃないかなと。私はちょっと一緒にやってたのであんまり聞けなかったんですけれども、そういうようなね、やっぱり声も届いてますので、その辺で町長がこの総合計画に対する思い、どうしていきたいのか、後期基本計画だけを本当に細々いじるだけで、御自身が掲げたこれだけ多くのマニフェストが実現できるのか、この辺についてどういうふうに考えていらっしゃるのか。時間とって構いませんので、ぜひお考えを聞かせてください。

町長(山梨崇仁君)

ちょうどといいますか、少し総合計画の後期基本計画の策定のほうが大分早く進んでしまっておりまして、一通りの答申も終えて素案も上がってきているところに私が入ってまいったわけでございます。何をおいてもその後期基本計画そのものについてはマニフェストを反映させなければいけないというふうに考えておりまして、先ほど申し上げたように、一定の時間を経た上で6月には、おくれても後期基本計画については9月にはお示しをしていきたい。予算についてはもちろん6月になるべく出していこうとは思ってますけども、そういうふうに考えておる次第でございます。
もう一つ後期、総合計画の基本構想に当たる部分につきましては、ちょうど3年後の27年が改定の時期に当たります。大変光栄なことでございまして、私の任期中、基本構想の改定となれば、先だって1年、2年前からそのための準備をしなければいけないということを考えますと、基本構想については、私の思いも少しは触れた上で葉山町の将来像を描いていけるのではないかというふうには思います。私は基本計画、後期基本計画の一番大事な肝になるのは、やはり実施計画だというふうに思います。マニフェストの具体については、実施計画にもきっちりと反映をして、そのローリングを図っていくことが大事なのではないかというふうに考えているということを申し上げたいと思います。

13番(待寺真司君)

その計画のローリングというのは、これは中期財政計画のときにも前町長とも、その前の町長とも、やはり政治は生き物、あるいはその経済情勢で大きく税収が変動する葉山のような個人住民税、あるいは都市計画、固定資産といった町民個人個人からお預かりする税金が多い町にとって経済情勢の変化というのも非常に大きな影響を受ける部分もありますので、毎年ローリングするのが望ましいのではないかという指摘をさせていただいてたところで、今、町長から実施計画についてローリングしていくんだというお話がありましたが、これ、先ほどのね、葉山の将来像について聞いたのと非常に関連してて、基本構想にまず葉山の将来像が出るんですよ。葉山町の将来像、これはもちろん町長だけじゃないんですね。町民、有識者、あるいは議会からも出るでしょう、総合計画審議会。そういった多くの人たちの手を経て練り上げていくもので、確かに一長一短でできるものではないと私も思ってます。ただ、今、町長の御発言の中でね、3年後にたまたま迎えるから、それに向けて一、二年間の準備期間というようなお話があったけども、私はかわったときに、やっぱり町長が思い描いている将来像、これがじゃあ第3次総合計画に掲げられてるこれと大差ないんなら、大差ないんなら今の構想を使った計画、実施計画をローリングしていくことは問題ないんですけれども、これと町長が選挙公約で掲げた、あるいは町長自身が持っている将来像と大きな隔たりがあるんだったら、もうやっぱり第4次総合計画をやれるチャンスじゃないかなと思ってたんですね。ですので、今のお考えを聞くと3年待つというようなお話なんですが、先ほど申したように、この基本構想、大きく自分が描いている町の将来像と大差はないという理解をしちゃってよろしいんですか。それとも、私はここの部分はちょっと違うから、それは計画で移行していくんだよとかって、そういうお考えがあるんでしたら教えていただきたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

基本構想につきましては、時のその政治によってそれを大きく左右してしまうようなものであってもいけないというふうに思います。まるで大きな川の流れのようにですね、葉山町の基本構想というものは定められるべきでありまして、それは町民が今だけでなく将来にわたって共感できるもの、守れるものとして定めるべきだというふうに思っております。個別具体に一つ一つそれをブレークダウンしていく中で、曲解、大きく大きく物を考えていくと、多少私の計画したいものと違うのかなと感じられるところがないかと言われれば、そうではないというふうには思いますが、あくまで長い長い町政の中の私の4年間でありますので、基本構想はなるべく変えることなく行く中で基本計画を定めていくべきだというふうに思っております。

13番(待寺真司君)

では、そうするとちょっと確認なんですが、その総合計画については、今、後期基本計画、大分まとまっておりますよね。これについて残りのこの第3次総合計画の3年間、この後期基本計画でやっていくのかなと、そこに町長の思いとかをこれから先、先ほど新たにそういうことが発生した場合やっていきたいという言葉がありました。ただ、一方でまた実施計画をローリングしていきたいというお話もありました。それから、この総合計画というものを結局町長はこの平成24年度という1年間を使ってどういうふうにしていきたいのかなというのが、まだちょっと腑に落ちてないところがありますので、その辺、最後に改めてその総合計画というものをどういうふうにとらえて24年度でそれを変えていこうと思っているのか、お知らせいただきたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

申し上げてきたとおりでございまして、後期基本計画をつくるに際してはマニフェストを盛り込み、個別具体については実施計画の定めの中に盛り込んでいきたいというふうに考えておりますが、もしよろしければ、私がですね、今考えているその実施計画の姿について1点だけ触れておきたいのが、これまで行政の計画というものは、その計画を定めることを目的として、定めた後はどちらかというと本棚にしまってあるようなことが多かったのではないかと私は感じておりました。ですから、常にその計画を手に持てるように、そのためには財政的な裏づけというものも、中期財政計画がありますが、その計画もそこにあわせて記入をしていけるような実施計画を目指していかなければいけないというふうに感じております。
また一方で、現状は、ただ、ただです、そうは言いましても現状の財政に対する葉山町行政の意識というものは、財政課として1課としてあるようにですね、それほど高い財政に対する認識があるというふうにも思えません。ですので、現状ではまず中期財政計画をですね、中期財政の、待寺議員も以前おっしゃってましたが、あくまであれは見通しだというふうに私も考えておりますので、見通しとして今後の推計、予測値を盛り込んだものをまずはつくることを財政課にはお願いしていきたいというふうには思います。その上で後期基本計画及び実施計画の中で、その財務としての、財政の動きについて幹部職員、私も含めて財務として葉山町の財政状況を判断していく、それを基本計画の中に…失礼、実施計画の中にローリングで当てはめていくという動きをしていきたいというふうには思っております。ただ、残念ながら、直近すぐに迫ってる中ではそれも難しいことはございますので、今のところ2年後のローリングを目指して実施計画に財政的な裏づけを入れていくための葉山町の行政改革を行っていきたいというふうには思っています。

13番(待寺真司君)

後期基本計画の策定事業は、平成22年・23年度と2カ年計画で予算を取ってやっておられると思うんですが、そうすると、23年度末までにその後期基本計画、今議決事項になってますので、提案してこないとその予算はどういうふうになっちゃうんでしょうかね。2年契約だったはずですよ。コンサルタント会社、ジャパン総研ですよね、今。2月の10日か何かにそのジャパン総研の方が町長とお会いしております。恐らくそういうその計画、どうされるんですかという話があったのかなというようなちょっと思いもしたんでね、こういう質問をさせていただいてるんですが、それはどうするんですか、もし議案まで間に合わなければ繰り越しでやるのか、成果品としてもう受け取ってやるのか、その辺、24年度でまた補正で上げるのか、どういうふうに後期基本計画をしていくのかなというのがちょっとまだわからないんですけど、その辺はいかがなんでしょう。

町長(山梨崇仁君)

23年度、つまりことしの3月をもって基本的には後期基本計画の策定は終わるという契約になっておりました。その延長を図るかどうかということを先日事業者さん、コンサルタントとお話をさせていただいたところであります。ただ、私はですね、先ほど申し上げましたとおりに、今回の政策につきましては、葉山の新たな方向性だったりとか、そういったものを求めている施策ではなく、あくまでやはり計画の中でもできてない部分というものが多々あることをフォローしていかなきゃいけない。そういうことをまとめておりますので、言ってしまえばそれほど基本計画を大きく方向性を変えることはないと思っています。ただ、文言等、修正につきましては細かいところがございますので、それについては昨日も私は企画調整課にその内容についてはお送りしたんですけども、内部で今、急ぎ検討を進めているところであります。

13番(待寺真司君)

この後、総合計画については同僚議員から質問が、項目が挙げられてますので、総合計画についてはちょっと私はこのぐらいにさせていただく中で、1点先ほども申しましたように、そのごみ処理基本計画がありますよね。山梨町長も当時のいろいろなやりとりは当然わかっていると。その中で基準年を平成18年度に設けて50%削減させると。ところが、今回見るとですね、平成22年度比という、もういきなりまた指標が平成22年度になっちゃうのかと。それで、そこからいきなり今度は半減じゃなくて30%という目標設置が出てきております。これは、町長所信表明に具体数値として出てきてるんですね。この辺とごみ処理基本計画の整合性をどのように考えてこの町長所信表明を出してきたのか、まずその考えをちょっと伺わせていただきたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

この件につきましては、かつて待寺議員もよくおっしゃっていたとおりに、この平成18年度を基本としたごみ処理基本計画はおかしいんじゃないかということを再三おっしゃっていたことを私も記憶してますし、その意識を私も十分理解してるところでございます。ですので、今回実は平成18年度比で半減に達する数字が22年度比30%となるというふうには前提として申し上げますけども、ただ、指定袋を含めて半減を達成するとしていた当初の計画から、私は指定袋を抜いた形で30%を目指すというふうに、より高いハードルを設けたつもりであります。そのための方策としては、やはりクリーンセンターの職員の皆さんに…職員の皆さんや環境課、町民の皆様の努力をともにしていくことで達成ができるという思いをもって今回数値目標として具体的に触れさせていただきました。

13番(待寺真司君)

あのですね、それだけのお考えがあるならば、ごみ特はいつでしたっけ、1月の終わり、31日のときには、まだ部長とそういった話を詰めてないという御答弁があったんですね。要するに、それからこの町長所信表明を出してくるのが最初の初日だから10日間ぐらいか、その間でかなりその具体的な数値まで踏み込んだ、それが私はちょっと理解できない。というか、逆にそこまで踏み込んだのなら、ごみ特、あるいは議長に対して、ごみの処理に関して削減幅をこういうように変えていくから、必要があればごみ特を開いてくださいよと、説明しますよ、それからここじゃないかなと思うんですけれども、その間、担当部長あるいは担当課と、ある意味これ、横浜で言うとG30というようなね、大きな形でやってた。だからそういったような政策転換だと思うんですよ。いきなり数値の基準値を変えた、それはわかりますよ、私もその立場だったから。でも、それをしたときに説明責任というか、丁寧に議会に説明しなさいよっていうのは、さんざんこちらにいた立場のときにやってたんだから、それをやっぱりやらないということはね、またそこで申しわけないけどまた溝ができちゃうんですよ、そういうことを続くと。やっぱり議会にまずこういった大事な…大事ですよ、これ、ごみの減量の幅というのは。だって今までみんな50でやる、いや、無理だ無理だ。でも、じゃあ町長は半減袋をやめたから50%じゃなくて30%にした。それも高いハードルだという今表現を使われましたけれども、でもその表現だけでは、我々は実際に具体的な数字をどう減らしていくのかが見えないんですね。ですから、ここはやっぱりもっと丁寧に議会に説明してからこの町長所信表明につなげていく、そしてじゃあごみ処理基本計画はそれに合わせて変更させていただきます。こういうことがないと、何をもとに行政が動いていくんだというのが見えなくなっちゃうんですよ、こちら側も。ですので、ちょっとその、この、まだね、就任されて1カ月、いろいろな課題があるのはわかって、いろんなことに対処しないものも十分理解した上で発言させていただきますが、ごみ問題、清掃費縮減って町長にとったって一番大事なことじゃないですか。それをほかの福祉や教育、子育てに向けていく、こういった思いでやっぱりやっていただかないと困るんですよ、こちらも。もちろんその司法にゆだねられててね、解決できない大きな課題もあるのは理解してます。ただ、一方で葉山町としてこういうごみ処理基本計画、こういう削減幅をもってやっていくんだという部分はもっと丁寧に説明していただきたいと思いますが、この点について町長の御所見を伺いたいと思います。

町長(山梨崇仁君)

1月の末のごみ問題特別委員会だったというふうには思いますけども、その時点までに就任後10日間で担当部署と話を詰められなかったことは大変申しわけないというふうに思います。今後はしっかりとした内容についてすり合わせを行っていくこと、それを順次皆様に御報告することは変わらぬ姿勢として持ってまいりたいというふうには思います。

13番(待寺真司君)

ごめんなさい、私ね、答弁者にちょっと町長しか書いてないので町長にお聞きしなきゃなという部分もあるんですが、部長のほうでお答えいただければそれでも結構なんですが。要するにこういった数値目標の変更というのは、計画にとって大きな部分ですよね。この22年5月、案でまだあって、いろいろとけんけんがくがく議会の中でやったこの葉山町ごみ処理基本計画というものをもうすぐに今の町長の考えをもとに変更して議会にお示しいただけるというふうに認識しておいてよろしいんでしょうか、確認です。すり合わせしてなかったらだめだよ。

町長(山梨崇仁君)

具体的な手法について、具体像をお見せするのが6月の議会のときというふうに考えておりました。ですから、計画につきましてもその6月までに一定のものをお見せできるようにしてまいりたいというふうには思います。

13番(待寺真司君)

じゃあ、まあ、つまり、端的に言えば、この収集総量の推計とかこういった一つずつの細かい数字も、その30%減量に合わせて変えていくということでよろしいんですね。例えば18年度から24年度が50%減で計画を組んでるんですよ。22年度を基準にして30%って、その数字が整合するのかどうか、そこまで私ちょっと具体的に数字を見てないので、これはやっぱりまた私もより深く研究しなきゃいけないところかもしれないんですが、ただ、唐突に30って出てきたんでね、じゃあ30%減量って何トン減量するんですかとか、そういうことを聞きたくなっちゃうんですよ、細かいことを。そういった一覧表があって初めて30%減量をこういうふうに達成するんですよという説明がね、していただかないと、この町長所信表明を読んで恐らくみんなびっくりしたと思うんですよ。ですから、どうも6月にこだわるんですが、やめましょうよ、6月にこだわるの。時間はあります。どんどんやりましょうよ。それがやっぱり若さに期待した町民の思いだと思いますよ。そこをまた今までのようにどんどんどんどん先延ばししていっちゃうと、やっぱり変わらないじゃないかと、何が変えたかったんだ、何がおかしいんだというふうになっちゃうんですよ。これは、ちょっと大変きつい言い方かもしれないけれども、やはり有権者の見方は絶対そうだと思います、私は。やっぱり山梨町長のやはり行動力、若さって行動力なのかなって、イコールではないと思います。イコールではないと思いますけども、少なくとも今回の選挙のときにね、町長がマニフェスト等に掲げたこういったものをスピーディーに実施していく、これがやはり町政に対する信頼になるんですよ。これ、山梨町長個人に対する信頼じゃないんですよ、葉山町町政全般に対する信頼にもつながるので、そこはぜひきっちりとですね、今回のごみ処理、30%減量を目指すと断言してるんですから、その具体案、具体的な数字、いち早く議会にお示しいただきたいということをお願いをして次に進ませていただきます。
予算審議でね、細かく出ると思うので、それまでにもし間に合うようであれば、やはりこういった順序立てをもって30%を減らしていくんだという、そういう町長の思いを職員が酌んで、職員が議会予算委員会でしっかり説明して理解を得る。こうしないとこの町長所信表明も、何だ、ただ言ってるだけじゃないかということになりかねませんので、ここはやはり思い入れがあるということであれば、ぜひきっちりとした予算委員会での審議を望むところでありますので、町長、その辺のところ、よろしいでしょうか。よろしいでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

先ほど下水道のところで申し上げましたとおりに、そのごみの減量・資源化というのは、ある意味行政から働きかけをすることはできますけども、実際に減量をしていただくのは町民の皆様であるということでございますので、30%は、私はあくまで目標値として、今回のマニフェストの中でも例えば人件費であったりとか行政の手法を変えることで削減できることはしっかりと約束してるつもりではありますけども、町民の皆様にお願いをするというスタンスの中では、こうこうこういったことをしていきたいということをはっきり打ち出すことは可能でございますけども、そのための目標値を定めてどう私たちが何をできるかということは、1回ですべて決めていくのではなくですね、例えば20%まで行ったけども残り10%が行かない、そのときまたどんな方法があるかということを常に常に議論をしながら進めていく行政の説明をしていきたいというふうには思います。

13番(待寺真司君)

この間ちょっと数字のすり合わせのところで介護保険も差し戻しになったのは御存じのとおりだと思いますけども、やはりその数字を出したときというのは、積算根拠も含めて、予算をつくるとき積算根拠も含めて、数字というのはひとり歩きしますよ、本当に。その根拠を説明できないと、やっぱりまた議会とまっちゃうんですよ。だからそこはやっぱりぜひ注意していただきたい。
それで、1点ね、その町長のお考えを端的に伺いたい。ゼロ・ウェイスト推進事業という名前でまた今回も清掃総務費の中で入ってきていて、かなりな減額ですね。6,000…そうですね、6,000万、6,500万以上の減額予算で組んできてるけども、もうこれ、私は思うには、もう町長かわったんですから、ゼロ・ウェイスト推進事業という名前じゃなくてね、例えばG30事業でもいいじゃないですか、30%減らすんだって。そういうね、ちょっと横浜の受け売りになっちゃうから変えたほうがいいと思いますけれども、そういった何ていうかな、自分が大きく変えたいという部分は大きく変えられるチャンスが今なんですよ。それがまたゼロ・ウェイスト推進事業という形でまた出てきて、これはただビニール袋をやらないだけであとは一緒だよという考えで、ゼロ・ウェイスト推進ということで自分もそうやりたいんだというんだったらそれでもいいかもしれない。そこら辺の判断基準がよくわからないので、端的に伺いますけども、町長はこのゼロ・ウェイスト推進事業という事業を1事業として予算書に載せたこと、これは継続してやるという見方をしておいてよろしいんですか。それとも新たに何か自身の、自身の言葉で、自身の政策を言葉にかえてこういうところに盛り込んでいくのか、どちらのお考えでしょう。

町長(山梨崇仁君)

方策については、私なりのやり方というものをお出ししていきたいというふうには思っておりますが、一方でゼロ・ウェイストという言葉の理念であったりとか、それからもう一つは、ゼロ・ウェイストという言葉を取り下げるということに対する考えについて、私はこのまま進めていくことに支障はないというふうに判断をして事業名をそのまま残させていただきました。

13番(待寺真司君)

そうするとね、今まで行政の、ごめんなさい、継続性の話ばっかりしちゃって、三点セットで減量をするというところから1つを抜いて30%減量、これもやっぱりかなり大きなね、政策転換かなと思いますので、そういったごみ袋も含めてゼロ・ウェイスト推進事業じゃなかったのかなと私自身はそう思ってますので、かなりそこを町長は、もしかして6月補正でまたビニール復活するのかなというようなちょっと思いもあるんですよ。その辺については、今こうだということをもし言えるのであれば言っていただきたい。4,000万ぐらいのやっぱり事業費になるわけですよね、大きな政策ですよ。そこはどういうふうに考えておられるのでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

申し上げたように、先々の中でその方策として必要に迫られてしまえば検討する必要はあるというふうには思っています。しかし、すぐに6月にですね、2点で行くということも申し上げた私の中の思いもありますので、まずは、戸別収集と資源ステーション、これについては、実は環境課が従来ごみの減量化について進めてきたと私は認識していたんですけども、何よりも現場にいるクリーンセンターの皆さんの力がなくてはいけません。ですから、そういった手法の、行政のその進め方をまず変えていくことを第一にして、その先に戸別収集、資源ステーションをもって減量化策を図っていくということを打ち出していく。それは全庁でですね、認識を持っていただきたいということで、先日もごみの減量に関するパンフレットを全庁全課に配らせていただきました。そういった意味で、この役場全体が減量化・資源化に取り組むといった姿勢も新しい方策だとは思いますけども、そういったものを打ち出していく中で30%を達成していきたいとは今は考えております。

13番(待寺真司君)

そういった町長の思いも含めて、やっぱりかなりごみ処理基本計画の根幹にかかわる部分、大きく変えていこうという思いをわかりましたので、ここはいち早く動いてほしいなというところがあります。
それで、ちょっと時間も残りわずかになってきて、その清掃費全体でね、今回の予算をばあっと見させてもらうと、やっぱりあれですよね、燃やすごみを今遠いところで処分委託している、これが2億以上の増額予算。それで一方ではゼロ・ウェイスト推進事業で6,500万以上のお金を削減しても、なおかつ8,000万のプラスになっちゃってる。そうすると、ここを踏み込む以外ないのかなと。ですので、いろいろとごみに関して前町政が残していった負の遺産という書き方をされてます。この負の遺産をもう遺産としてもらわないでください。どんどん変えていくことをしてもらわないと、永遠にこの処分事業費かかっちゃうんですよ。幾らほかのもので縮減したところで、全部ごみ燃やすのに町民の税金、行ってしまいます。だから、そこは本当にスピーディーな対応をお願いを最後にまたさせていただきます。
それで、4点目の防災について、町長も所信表明の中でね、冒頭に災害に強いまちづくりに向けた基盤整備が必要となってくるというような書き方、または先ほどのマニフェストでも第一義的にとらえていただいているのかなという部分がありましたので、今回こういった質問を上げさせていただきました。個別具体な事業、あるいは今後の見通しについては、また改めて一般質問等で取り上げさせていただきたいと思いますけれども、やはり予算審査の中では、こういった防災・減災に対する取り組みをどのようにしていくのか。私はこれも計画行政でありますので、先ほどもちょっと御答弁の中にありましたその地域防災計画、これに関しては私も選挙のときに大きく見直すべきだという考え方を述べさせていただいておりました。これまでは、それぞれの自然災害に対する対策だけだったのを、やはりそれぞれ葉山町の抱える特徴があるんですね、地域ごとで、28町内会・自治会、それぞれに対応が違う。防災に熱心な自治会もあれば、なかなかそういった会を実施しても参加人数が少ないという自治会もあるように伺っております。そういった町民の取り組み方、こういったものも地域ごとで違うんだということを認識した上で、ぜひ地域防災計画というものを綿密につくっていっていただきたい。
そして、もう1点、その防災だけでなく最近は犯罪も多いし、それからこの間私もちょっと一緒に行かせていただいたけれども、遭難事件も起きていると。町全体で命を守っていく、安全・安心を守っていくという意味では、来るべく機構改革は平成25年度というふうに伺ってますが、それもぜひね、前倒ししていただきたい。その中で町長から直接にいろいろな指示が出せる担当部とか課じゃない、防災係というような総務部でやるのじゃない町長直轄の危機管理室、こういった部分をつくることによってあらゆる想定、災害に想定をしていく、こういった取り組みが必要だと私は強く思ってますので、その辺、町長、最後にその辺のお考えを伺わせていただければと思います。

町長(山梨崇仁君)

最近も地震が頻発している中で、3月11日をもう間もなく迎えるときでございます。防災について継続的な意識啓発をするとかつては言われていましたけども、自然に対する猛威の中で、多くの方々がこの1年間ずっとその防災意識を高く持ち続けてきてしまったんじゃないかというふうに思います。ですから私自身もですね、防災について、行政ができることについては、繰り返しで申しわけないんですが、財源に配慮しつつも町だけではなく国や県、それから町民の皆様や民間の団体も含めて、さまざまな力をあわせ持った上で防災対策を打っていく必要があるというふうに思っております。また、この今の葉山の防災係というポジションにつきましても、私は本当に大きな負担を防災係にかけてしまっているということもしっかりと認識しておりますので、庁舎内の配置につきましていろいろと障害は実はあるんですけれども、その障害をどう乗り越えていくかということを、庁舎内含めて議員の皆様もできればさまざまなアイデアをいただきたいというところが本音でございますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

議長(畑中由喜子君)

これにて13番待寺真司議員の総括質問を終わります。
第4番、12番金崎ひさ議員、登壇願います。

12番(金崎ひさ君)

12番金崎ひさでございます。新葉クラブを代表いたしまして、平成24年度予算案に対し4項目7点について質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず1項目目。町長所信表明について3点ほどお伺いいたします。町の根幹をなす第3次葉山町総合計画の中期基本計画が、平成23年度で期限切れとなり、その見直し作業が行われておりましたが、審議会の答申も得、パブリックコメントも終了しているにもかかわらず、そのことには全く触れていない町長所信表明に少々戸惑っております。平成24年度予算案を初めとするすべての施策は何を軸に考えていくのかをまずお伺いいたします。そして御自分で述べられている4項目12点の政策課題とはどのようなことなのか、お示しいただけたら幸いです。そして、今回計上されております予算案は骨格予算であるとのことでございますが、23年度並みの項目が網羅されているようにも見受けられます。町長の言う4項目12点の政策課題のうち、今回予算立てしたものがあればお伺いいたします。そして町長所信表明では、大規模施策として2点を挙げていらっしゃいますが、水環境の向上及びごみの資源化・減量化について当初予算に反映している事項がございましたらお聞かせください。
2項目目は一般会計歳入歳出予算について2点ほどお聞きいたします。前年比マイナス2億5,090万円の予算編成となっておりますが、町民サービスの低下が見込まれる部分があるのかどうか伺います。そして人件費について、今回は森町政の施策の影響で、前年比マイナス約6,000万円となっておりますが、山梨町長として人件費をいかに考え、どのような方針をもって臨むのかお伺いいたします。
3項目目は国民健康保険特別会計歳入歳出予算について、保険料軽減に関する町長の思い入れを伺います。今回一般会計からの繰り入れは3,000万円。そして基金からの繰り入れは3,000万円となっております。町長の方針としてそれでよしとするのかどうかを伺います。
最後に下水道事業特別会計歳入歳出予算について伺います。町長御自身、特別な思い入れがあるかのように推察しておりますが、下水道事業の将来展望を示しつつ、24年度予算を皮切りにどのような施策の展開を望んでいるのかお伺いいたします。
以上で私の1回目の質問を終わります。なお、4人目の総括質問でございますので、第2質問のほうでは質問が重ならないように配慮したいと思いますので、御答弁をよろしくお願い申し上げます。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

金崎ひさ議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
初めに町長所信表明について、第3次葉山町総合計画の中期基本計画終了時期に関することについて触れていない理由を伺うとのお尋ねですが、第3次葉山町総合計画後期基本計画については、平成22年度より前町長のもと、平成23年度中の策定をめどに作業を進められてきたところでございます。私は本年1月の町長選挙におきまして、4項目12点のマニフェストを掲げ、皆様から町長として信託を受けました。現行の第3次葉山町総合計画には、マニフェストの反映を含め、見直しするべき部分も多いと考えております。総合計画基本計画は議会基本条例において議決事項となっております。今回の町長所信表明の中では触れておりませんが、今後見直しの時期等を含め、精査の上お示ししてまいりたいと思っております。
次に町長所信表明について、4項目12点の政策課題とはとのお尋ねですが、平成24年度の当初予算編成につきましては、マニフェストの内容を予算に反映するに当たり、その取り組みのための体制づくりや具体策の策定に時間をちょうだいする必要があると考えております。そのため現状ではいわゆる骨格予算として当初予算を編成させていただきました。予算の編成では行政の継続性の観点から、一部前町政から引き続き行う事業もあり、その中には各種ワクチン等の接種補助、財政の収入増、行政の備蓄、体制の強化等、幾つかの事業はマニフェストに沿った部分もございます。私としては事実上のスタートとなる政策予算につきましては、平成24年度のなるべく早い時期に政策判断を伴う諸課題にかかる予算と施政方針を改めてお示しし、議会の御審議を賜りたいと思っております。
次に、3点目の平成24年度予算に計上した施策についての水環境の向上についてのお尋ねですが、基本的に汚水処理は公共下水道と下水道整備区域外は合併処理浄化槽により処理を進めてまいります。特に市街化調整区域につきましては、国の補助メニューを中心に、それぞれの長所・短所を見きわめ、効率的な合併処理浄化槽の普及を図り、水環境の向上に努めてまいりたいと考えております。
次にごみの資源化・減量化につきましては、今後4年間で平成22年度と比べ30%の減量という目標を達成させるための施策として、戸別収集や資源ステーションの設置を行ってまいりたいと考えております。現在、クリーンセンターの収集作業員を含め、どのように導入すべきかを検討しております。こうした方針が決まり次第、予算計上を行い、議会の御審議をいただき実行してまいります。また、各家庭から出る燃やすごみの大半を占める生ごみを家庭で処理することは、ごみの減量に寄与するものと考えておりますので、生ごみ処理容器の普及にかかる予算につきましては、平成24年度予算に計上させていただいております。
次に一般会計歳入歳出予算についての1点目、前年度比マイナス2億5,090万円の予算立てにおいて、町民サービス低下が見込まれるのか否かというお尋ねですが、所信表明でも申し上げたとおり、平成24年度当初予算案につきましては、いわゆる骨格予算として編成させていただき、政策的な経費はなるべく早い時期に補正予算案として提案し、改めて御審議いただきたいと考えております。予算規模が前年度対比2億5,090万円のマイナスとなっていることにつきましては、今申し上げた骨格予算であることが主な要因となっているものと考えてはおりますが、そのほか子ども手当にかかる制度改正により、手当支給額が約1億2,000万円減少していることなども要因として挙げることができます。予算規模の増減をもって住民サービスの質と量を図るメルクマールとすることについては、さまざまなお考えがあるかと存じますが、いずれにいたしましても、例えば自主防災組織防災資機材購入事業にかかる経費は、政策的な経費に位置づけられるものの、住民の安全・安心の実現のためには緊急性が高いという判断のもと、その一部を当初予算に盛り込むなど、行政の継続性に配慮した上での骨格予算としたことから、町民サービスに直接的な支障を及ぼすことはないものと考えております。
次に、一般会計歳入歳出予算についての2項目、今後の人件費削減に関する町長の方針を伺うとのお尋ねでございますが、人件費の削減はここ数年来、葉山町財政健全化の大きな課題の一つであります。私のマニフェストで掲げた5つの柱の一番最初は財政の健全化で、その中でも人件費削減は最重要課題と認識しており、冒頭に掲げさせていただきました。年間5,000万円の人件費削減といたしましたが、その手法についてはさまざまなことが想定されるものの、一部の職員が身を切るのではなく、私を初めとする職員全員で生み出すべきものと考えております。現段階ではどのような手法でこの目標を達成すればよいかを申し上げる段には至っておりませんが、6月にはさまざまな取り組みについて説明させていただけるよう、鋭意努力をしていきたいと考えております。
次に、国民健康保険特別会計歳入歳出予算についての保険料軽減に関する町長の思い入れを伺うとのお尋ねですが、保険料算定の基礎となる保険給付費や後期高齢者支援金等が、被保険者の高齢化や医療の高度化等により年々増加しており、国保財政はますます厳しい状況にあります。このような状況の中、保険料軽減のためのその他一般会計繰入金は3,000万円を計上とさせていただきました。今後の肉づけ予算編成の中で、この金額をベースに保険料の引き下げにつきましては検討をしてまいります。
最後に下水道事業の将来展望について伺うというお尋ねでございます。平成22年度に葉山町公共下水道全体計画見直し業務を行い、そのデータをもとに公共下水道審議会において熱心な御審議をいただき、その答申を参考に前町長が581ヘクタールに面積を縮小して計画するという方針を出されました。私としましては、全体計画区域につきましては見直しをしたいと考えておりますが、現在行っております認可変更手続においては、事前協議も含め昨年から進められており、今回の認可変更にかかる全体計画区域については581ヘクタールで申請をし、6月には政策方針決定と予算裏づけの目標に合わせて、マニフェストのとおり全体計画は都市計画税をいただいてきた市街化区域に相当する513ヘクタールに縮小する計画変更のプロセスを策定し進めてまいります。以上で1回目の答弁を終わります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

12番(金崎ひさ君)

御答弁ありがとうございました。再質問をする前に基本の基本をお伺いしたいと思います。と申しますのは、この予算案を初めとした提出者、町長、山梨崇仁となっておりますが、この件に関しましては1月の20日に全員協議会の中で同僚議員から質問がございまして、通称使用をとりやめ本名もすべて山梨にするのかしたのかというふうな御答弁をいただいたと思いますけれども、正真正銘これが戸籍上も葉山町町長のお名前であるということをまず確認してから質問をしたいと思いますが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

はい、そのとおりであります。

12番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。それではもう届けが済んで、すべてそういうことは完遂したということでよろしいわけでございますね。
それでは予算編成に関しまして、今、13番議員からの説明がございましたけれども、やはり住民との距離感があって、そして税収の高いところに甘えてたというか。そして可能な限り町民に還元したいというふうなお話でございましたけれども、この還元という言葉がよくわからないというふうな13番議員の質問もございましたけれども、これは還元ということは町民に戻すということというふうに、言葉上そうですが、要するに無駄遣いはしない。町長はトップだけれども、御自分のお金ではない、町民から預かったお金なので一銭たりとも無駄遣いはしない。そして町民のためにちゃんと使うんだという意識というふうに考えてよろしいでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

行政は公共の福祉に準ずる公衆衛生の向上を図る。つまり公共課題の解決の装置として行政は存在しています。そこに税という形で皆様からお預かりしたものをもって公共活動に資するわけでございますが、行政がする還元というものは行政のサービスそのものであり、または直接的な経費による還元もありますので、私が申し上げているのは、税の再分配の中で適材…失礼、適所にですね、税を分配していく、それが還元であるというふうに考えております。

12番(金崎ひさ君)

そういう方針を大変必要なことだと思いますけれども、1円のお金も無駄遣いをしないという姿勢もやはり必要なことだというふうに思います。と申しますのは、本当に住民の皆様というのはシビアでございまして、つい先日、町長就任あいさつ、町民の方にもごあいさつ状を出したそうでございますけれども、これは森町長のときはなかったと。町民の方たちにお知らせをするのであれば「広報はやま」でいいではないかと。なぜ80円とはいえどもされど80円。そしてそれが何部かわかりませんけれども、そういうふうなことをなさったというふうなことが、受け取った側から実はすぐ苦情が来ておりまして、やはりそういうことも真剣に本当にこういうお金の使い方、予算的に考えますとね、通信費って1,000万以上なんですよ。そういうのはやはり80円、50円からの積み重ねですのでね、やはりそういうところが本当に大切なお知らせなのか、あるいはほかのことで賄えることなのかというのも真剣に考えていただきたい。ついこの前、苦情いただいたばかりですので、お伝えをしておきます。

町長(山梨崇仁君)

大変貴重な御指摘だというふうに思います。私も就任のあいさつということだったので、送るものだという意識でですね、たしか守屋町政のころは千何十件の退任のあいさつ状、森町政のときには二百七、八十件と聞いてまして、その送り先について私は町内会や日ごろから行政に関係する団体というものを精査させていただいた上で、210件程度におさめさせていただくことで、必要なところに送ればいいだろうというふうに最終判断をしたと思っておりました。しかし金崎議員御指摘のように、そもそも必要なのかという判断基準を持たなかったのかもしれません。そういう点では貴重な御意見としてですね、しっかりと今後に向けて承ってまいりたいと思います。

12番(金崎ひさ君)

細かしいことを申し上げるつもりは全くないんですけれども、それぐらい財政が逼迫していてね、そしていろんなところを切っていかなきゃいけないという状況だということですので、やはり真剣にお金の使い方というのは考えなくてはならない、トップとしてはと思っております。ですから、そういう苦情が来たということをお伝えして、そのように真摯に受けとめていただけるということは大変若さというか、ありがたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
では本題に入らせていただきます。まず、町長所信表明についての第3次総合計画、これが触れていなかった。全く所信表明に、町長の所信表明に全く何も触れていなかったので、お忘れなのかなというふうに思っておりましたけれども、答弁をお聞きしますと、4項目12点の政策課題を後期基本計画とあわせて整合性を持ったものにして見直して新たに出したいということで、3月末には間に合わなかったということのようでございますけれども、それでよろしいんでしょうか。認識はあったということですね。

町長(山梨崇仁君)

はい、現状を申し上げますと、後期基本計画の素案の中で違っている部分、それから加えなければいけない部分というものをあらかた今出し終わっておりまして、議会中でもありますけども、担当課と今後詰めていく中で、改めての素案の姿を出していく、それが現状でございます。間に合えばできれば本当に早い時期に出したいんですけども、恐らくこのペースでいきますと、実施計画もありますので、本当の素案は4月に入ってしまうんじゃないか。その後審議会の皆様にどう諮っていくかということを検討を図ってまいりたいというふうに思います。

12番(金崎ひさ君)

その手続を、町長の頭の中で考えている手続をお聞きしたいんですけれども。まず今一言おっしゃったのは、総合計画に示すと。そしてやはり町民の方々にもそれをまたお示しをして一からやり直すということですよね。そして6月とか9月とかとおっしゃってましたけれども、タイムスケジュールっていうのはそのような簡単にできるものなんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

何を置いてもやりたいと考えているものは予算づけ。6月の補正予算でやんごとなき事情があれば9月はしょうがないと思いますけども、なるべく6月にお示しをして、施政の方針について出していきたいというふうに思っています。それを検討する中で、計画そのものの実像も浮かび上がってくるとは思いますが、何分お示しする計画としてはそごがないように4年間担保しなければいけないものですので、その辺の最終的な文面の調整などを含めますと、できれば6月には皆様にお示ししたいと思っておりますが、9月になるかもしれないということを含めて、先ほど来答弁をさせていただきました。

12番(金崎ひさ君)

そうすると、通常のやり方として今まで、22年度・23年度で大体何百万も使って策定作業を行っておりましたけれども、総合計画はもちろんないし…総合計画審議会の開催はもちろんのこと、パブリックコメントもすべてもう一度ゼロからやり直すおつもりなんですか。

町長(山梨崇仁君)

昨日ですね、洗い出しをして文言修正等について私のほうからの指摘をはっきりと出しました。パブリックコメントに出すことももちろん場合によっては必要だと思いますけども、どこまで全体的な変化が行われるのかを、コンサルタント担当課とですね、もう一度話し合いをしてからその辺を決定していきたいなというふうには思ってます。

12番(金崎ひさ君)

町長の施政方針にも影響することだと思いますし、やはり葉山町の指針も示すものですのでね、ぜひあんまり時間をかけても困るのかもしれませんし、かといって早急にするのも難しいかと思いますけれども。ぜひ議会のほうになるべく早くお示しをしていただく段取りを整えていただきたいというふうに思います。
それから4項目12点の政策課題。よくずっと町長おっしゃってますが、4項目12点が何かがさっぱりわからないんです、私は。ですからこれはずっと羅列していただいても結構なんですが、恐らく町長は4項目12点という以上ですので、資料をお持ちのことと思いますので、後でも構いませんので、それをお示ししていただきたいなというふうに思います。
それから、今回私が聞きたいのは、その4項目12点の政策課題として、今年度、24年度の予算に反映した、今のようにワクチンのお話もちょっとございましたけれども、反映した部分があるのか。それで、今まで森町政のもとに大体案が決まっていたとは思いますけれども、やはりこのことはどうしても当初予算に入れてくださいというものがあったのかどうかをお伺いいたします。

町長(山梨崇仁君)

6月では困るものという視点がまず第一にありました。それは例えば国・県の補助金、交付金の申請が必要であるものについては、今回盛り込まなければいけないということで行いました。先ほど申し上げた防災の意識の中から自主防災組織につきましては、新葉クラブさんもかねてから御意見いただいてましたけども、これは6月でもいいと言えば、2月の間に何か起きたらどうするんだという観点もありますので、急ぎ盛り込むべきというふうには考えております。ほかにも食育推進計画なども粛々と進められてはおりますけども、やらなければいけないというものを盛り込んだのが今回の予算だというふうには思います。

12番(金崎ひさ君)

それでは後ほど、4項目12点の政策課題というものを文章として出していただけるということで、それを見ながらどのような6月に施政方針をつくられ、そして後期基本計画ができて、そしてその整合性を見ながら、そして予算化がどのようにされるのかというふうなことを見てまいりたいというふうに思います。
それで、まず24年度予算に計上した施策について伺いたいんですが、この所信表明の中に特に2点ほど掲げていらっしゃいますので、この2点についてまず最初にお伺いをいたします。それで水環境の向上についてですけれども、私がこの骨格予算と言えばそれまでなんですけれども、合併処理浄化槽の設置整備補助事業に関しても全く前年度と同じということで、恐らく大変締めつけが多いので協力してくださる方も少ないのではないかなというふうな、前年度並みの、23年度並みの計上しかされていないなというふうに思いますけれども。所信表明で述べられている以上は町長としてはいろんな思い入れがあると思うんですね。それで当初予算では間に合わなかったということで、こういう形になっているのかなと思いますけど、まずその合併処理浄化槽の設置整備補助事業についての今後のどのような方針を持っていらっしゃるかをお伺いいたします。

町長(山梨崇仁君)

現状の合併処理浄化槽の補助につきましては、これは町民の皆様からの申請を受ける中での補助事業でございますので、それはそのまま継続をしていきたいというふうには考えております。一方で私が下水道の進捗をスローダウンするということを申し上げておるわけでございますが、その裏にはですね、財政的なもちろん負担があるということも大きいんですが、ただ一方で葉山の水環境をきれいにしなければいけない。そのために向こう10年、20年かけて粛々と端から下水道という考えではなくて、下水道の整備を行わないと言っている市街化調整区域につきましては、現状では合併処理浄化槽が水環境をきれいにするというふうに認められているものですので、それを設置を進めていく。そういった施策として新しく事業として起こしていかなければいけないなというふうには思っています。

12番(金崎ひさ君)

それでそうしますと、新たな施策として合併処理浄化槽設置整備補助事業を、合併処理浄化槽を設置するための新たな事業展開が期待できるということですね。それはまあ24年度か来年度かわかりませんけれども、町長の方針としては水環境の改善のために何か市街化調整区域に対して何かを行うという考えを持っていらっしゃるということでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

はい、そのとおりであります。現状でですね、私の気持ちの中では市町村設置型の合併処理浄化槽を進めていけるのではないかというふうには考えております。

12番(金崎ひさ君)

大変期待をいたしております。これを期待してずっと4年間何にもしなかった前町長がおりますので、ぜひとも何かを早い時期に見えるような形にしていただきたいと思います。
それから、先ほども13番議員が問題にしておりましたけれども、6ページの、所信表明の6ページ。私もこれわからなかったんですよ。下水道事業で約4,100万円の削減を図る予算計上が既に含んでおりますという御報告がございました。そして今、生活環境部長の御説明では、当初山梨町長がかかわる前は9ヘクタールを整備しようと思っていたけれども、山梨町長の御提案で7ヘクタールに下げたと。だから、その2ヘクタールの工事費の差額が4,100万円であるというふうな御答弁を13番に対して行ったというふうに思いますが、間違いないですか。

生活環境部部長(成島光男君)

そのとおりでございます。

12番(金崎ひさ君)

そうすると町長の所信表明ですので、もちろんこの文章は町長がお書きになったと思いますけれども、町長自身も9ヘクタールを7ヘクタールに下げたことによって4,100万円の削減を図った。ですから、もしこれが町長がお話し…そのことを示さなければ本来であれば下水道事業は3億…ごめんなさい。2億9,735万8,000円だったところを、4,100万円下げたものだから下水道事業特会は2億5,635万8,000円になったんだということですか。よろしいですか、それで。町長よろしいですか、それで。

町長(山梨崇仁君)

はい、そのとおりです。

12番(金崎ひさ君)

そのぐらい説明をしていただくと、この理由がわかるんですが。本当に私も何日も悩んだんです。どこを足せば4,100万円になるのかなと。いろいろと悩ませていただきました。それで町長のマニフェストの中で、10ヘクタールを7ヘクタールに変えると。そうすると1,500万円の削減になるというふうなのが文章化されているんですが。これはマニフェストをつくる段階において計算間違いだったということですね。

町長(山梨崇仁君)

大変恐れながら私の試算が誤差があったというふうに判断していただいて結構です。

12番(金崎ひさ君)

そうすると、やはり2ヘクタールで4,100万円の工事費の削減になるということで。それで私は工事費の削減、それでスピードダウンすることが葉山町にとって、もちろん財政的に考えると大変やりやすいことだとは思いますけれども、水環境を整備することによって、スピードダウンすることは財政以外に何か、こうやるんだ、だからこうなんだという理由をお持ちなのかどうか。財政的なものだけでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

はい、結論から言えば財政的な負担を最大に考慮したというふうには思います。

12番(金崎ひさ君)

先ほど、まあ今提案をしても仕方がないんですが。そのうち一般質問しますけども。スピードダウンしたことの余ったお金を、市街化調整区域のほうのね、合併浄化槽設置に返して使うと、やはり水環境がよくなる、全体的に、というふうなことも考えているのかなと。今そういう御答弁いただけるかなと思ったんですが、そこまでは結構です。今回は予算の総括質問ですので。いろんなお金を余らすことによっていろんな使い道もあるということですけれども、スピードダウンをすることが公共下水道事業の完成かといったらそういうことにはなりませんので、やはり大変痛しかゆしのところがあるかなというふうには思います。でも一応24年度の総括質問の予算の中でのお話ですので、このぐらいにしていこうかなとは思っております。
それで、ごみの資源化・減量化について。今ここに示された4年間で、平成22年度比30%の減量を目指します。これは基準年が18年を50%に変えるということと大体同じような数値だというふうに思いますけれども。今ちょっと余り言葉に引っかかりたくはないんですが、ちょっとつい引っかかってしまったんですが。13番議員の御答弁の中で、目標値を掲げたけれども、これをやっていただくのは町民の皆様なので。だから4年間の中で30%減できるかどうか、皆さん、平たく言えば町民の皆様、その目標値に向けて努力してくださいよということだろうとは思うんですが、それではだめじゃないかと思うんですが、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

御努力してくださいではなくて、御協力をお願いしますというそもそもの姿勢はまずあります。とは言いましても、やはり住民の皆様にですね、ごみの量を減らしていただくという方策以外には、例えば拡大生産者責任と言われる点で、町内のスーパーさんたちにですね、例えば容器包装プラスチックを使わない販売方式は検討できないかといった機会を設けることも一つ考えられます。ただ、これもやはりお願いであるためにですね、政策としてはさまざま考えられるんですけども、主体的に行政がこれによってごみ量を減らしたというふうな目標値は立てにくいというのが、私の今の考えの中では、狭い了見ではそれが現状ではあります。

12番(金崎ひさ君)

各スーパーマーケットにトレイを使うなとか、いろんなものが民間活動を通し、議会からも、そして町長にもお願いをしてずっと前からやってることなんですよね。ところがそれはなかなか完成しないというか、せめてもの抵抗としてトレイなんかは役場が集めるなというところまで提案をしたことがございます。そして各スーパーマーケットに戻すということを、ごみを出したんだからごみは各スーパーマーケットに戻すというふうな方針を立てたらどうかというところまで、真剣に私も提案をしたことがございますけれども。今回30%、4年間ですのでね。4年間で30%のマイナスなので、今どうこうということではないんですが、やはり4年間というのはすぐにたってしまいますのでね。その減量に関して、今年度、24年度の予算の中で、こういうふうにしたいと。人にしてもらうのではなくて、職員がこのようなところを努力するというふうなものが予算的にあるのかないのかをお伺いします。

町長(山梨崇仁君)

資源ステーションの設置となれば、一番わかりやすいのは牛ヶ谷戸さんの方式を見ていただければわかると思うんですけども。ああいったごみのネット。果たしてあの方式で全町いくのかどうかということはまだ結論得てないんですけども。そういったネットにかかる経費であったりとか、狭隘地区については、今カゴで引っ張って収集をしております。そういったカゴを新たに購入する予算、そういったものも必要だというふうには思いますし。また行政がそういった減量化に向けての啓発を強めていけばですね、当然生ごみ処理など、それから町内会単位での還元する仕組みですね、予算などもふえていくとは思いますので。そういったところが予算的反映になるのかというふうには思います。

12番(金崎ひさ君)

やはり町側が何をするかなんですよね。減量化・資源化に対して町がどのような方法をもって、どのように示すか。そしてそれを町民の方たちにわかりやすく説明をして、そして協力をお願いする。皆さん減量してくださいね、生ごみは家で処理してくださいねというだけでは減量化は進まないというふうに思います。そのようなことでいろんな、私を初めとして多くの議員が減量化・資源化にはいろんな知恵を出して、いろんな提案をなさっていると思うんですよ。ですからそういうことを、お金のかかること、かからないこともあるかと思いますけれども、深刻な問題なんですよね、ごみの減量に関しては。それから職員ももっともっと真剣になっていただいて、そしてどうすれば本当にごみが少なくなるのか、減るのかということも考えていただかなければならないというふうに思います。そのような中で、予算審査の中でこれは一体どうするのみたいなことも詳しくお聞きするようなこともあるかと思いますけれども、ぜひその辺は担当課の方も真剣に考えていただいたことを話していただきたいなというふうに思います。
それからちょっと非常に町長のことで、私はごみ問題に関しては非常に不満だったんですけれども。先ほどもございましたけれども、ごみ問題特別委員会がございましたね、1月の31日なんですけれども。そのときに職員が出てきて、そして例えば新聞報道に町長は半減袋はもう使わないという報道をなさっておりましたので、私たちはそういう指示ぐらい出ていたと思ったんですね。それで町長がどのような特別委員会に職員を出席させるに当たって、どのような指示をして、どういうふうな方針をもって進めたいと思っていらっしゃるのかを教えてくれというふうな質問をした場合に、何にも指示がないと。そしてじゃあ何にも指示がなかったという報告を特別委員会でしますよと、言いますよと言いましたかと聞いたら、承知してますと。何にもないまんま町長が職員が出てくるということを承知して出させたというふうに答弁いただいたんですよ。これは議会軽視だということで、私もそのときに発言させていただきましたけれども。議員の中にはこんな委員会開くべきではなかったといって委員長がやり玉に上がりそうになった状況でございました。私は職員の怠慢だというふうに思いましたけれども、やはりこれだけ大変なごみ問題特別委員会に出席させるに当たって、御自分が新聞にもう報道なさったことぐらい、僕は半減袋は使いませんよということぐらいは言ってくださいということをなぜ指示しなかったのか。よくわからないんですけれども。まだ、新聞では言ったけれども、まだ自分の気持ちとしては決まっていなかったということなんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

これは業務上の言葉でございますけども、指示というものはやはり明確かつその指示によって動きやすい配慮をもって動かなければいけないというふうには思います。私は残念ながら1月31日の日までにですね、職員と自分が通称二点セットと言われる方法で達成をするなと。昨年の指定袋の議案を出している職員でありますので、その方針転換に際しては慎重にしっかりとした話し合いをもって理解をしてもらわなければいけないという思いもありました。ですので、自分自身の思いとしてはこうしたいということは話はしていましたけども、明確に議員さんにそれで説明をしてほしいと。今後どういうふうにやってやっていくかという話のあったときには、こうこうこうしてくれというような指示までには至らなかったという現状がありました。ただ、31日に呼ばれていることは十分承知した上ではございましたので、そこまで至らなかったことは自分の不手際があったというふうにも一方で感じてはおります。

12番(金崎ひさ君)

では現在、予算提案に当たって、半減袋に関しては、もちろん思い入れがあって職員が半減袋、三点セットに思い入れがあるということは、もう4年間ずっとやってきてるわけですから…4年でもないか、もう少し短いですけど、森町政のもとにやってきてるわけですから、それの方向転換をさせるということは、職員に対する思いやりとして町長がそのように配慮したのかもしれませんが。今回の予算編成に当たって、きっちりその辺はもう指示なさったんですか。僕はこう思うということ。それともまだわからない、今13番議員がおっしゃるように、6月に突然半減袋の予算が補正予算として出てくる可能性もあるというふうなことを職員に対してにおわせているのかどうかお聞きします。

町長(山梨崇仁君)

これは本会議上で答弁させていただきましたので、そのとおりという内容でございます。先ほど待寺議員にお伝えしたとおりに、私は本年度予算につきましては、あくまで二点セット、この言葉でいいのかわかりませんけども、二点で行っていきたいということは職員には今もうしっかりと伝えてあります。

12番(金崎ひさ君)

わかりました。では一般会計の歳入歳出予算について伺います。これ、マイナス2億5,090万円ですけども、私もいろいろと見させていただきまして、町民サービスの低下につながるようなものはないなと。人件費を6,000万円下がっておりますけど、これは第1質で言いましたように、森町政がいろいろと日曜日の手当を下げたとか、いろんなことでそれの結果として6,000万円、これは自然減ですよね。それで町長は山梨町長として、自分の意図として人件費の削減をどのように考えていらっしゃるのかなというのをお聞きしたら、そしたらそれは御自分の考えとして5,000万円ぐらいと、年間。年間5,000万ということのお話でございました。私、4番議員がおっしゃるように、今回の当初予算に御自分の20%削減の議案が出てくると思っていたんです、実は。ところがそれは職員との交渉のカードにするというふうなニュアンスの御発言がございましたけれども。それはあれですか、職員、自分もこのぐらい、20%下げるから職員もこの辺をのんでくれみたいな交渉のテーブルに着くための自分の切り札として持ってらっしゃるということなんですか。

町長(山梨崇仁君)

金崎議員に大変恐縮なんですが、そのカードだったりとか、切り札という認識は全く持っておりません。あくまで人件費の総額の中に、私は今、職員としているものですから、私もその一人としてこれほど下げるんだという条件があるだけでありまして、今回のマニフェストにおきましても、人件費を下げる、その中に特別職は20%、それから5%、10%といった表現をしておりますので、その一環として行うべきものであります。あくまで町長職が、教育長職がとかですね、高いんだという認識で出しているわけではありませんので。私は一方で特別職等報酬審議会がわざわざコストをかけて開かれた経緯もありますから、その額というものは尊重しておりますが、今の社会情勢を見れば、みんなで一緒に下げていくべきだということを、職員の皆さんとしっかりと交渉していきたい、そういった思いで出させていただいております。

12番(金崎ひさ君)

やはり言葉っていうのは1回、2回聞いただけでは誤解がありますので、このように質問をさせていただくというのは大変いいことで。では決して交渉のカードではなくて、自分も職員の一環として下げるなら一緒に下げるよ、下げないんなら一緒に下げないよというふうな話し合いをするということですか。

町長(山梨崇仁君)

これをもって全くカードにならなくなると思うんですけども、20%というふうにはっきり明記をしております。ごみの減量のようにですね、お願いをする20%ではなくて私ができる20%ですので、それはやるべきだというふうには考えておりますが、あくまで交渉の土台で一緒に下げましょうということを申し上げたいということが私の今の一つにあるということです。

12番(金崎ひさ君)

後で言っても仕方がないんですがね、下げたという事実は事実なので、今回ばしっと20%ぐらいの削減を議案提案して、そして認められて、そして僕は下げましたと言わなくても下げた事実は事実ですので、やはりそのぐらいの迫力をね、見せていただきたかったなというふうには思います。でもこれは5,000万。それで先ほどの言葉じりをちょっととって申しわけないんですが、年間、4年間かけて5,000万円になるような交渉をするというふうに伺ったんですが、これは私の聞き間違いですか。

町長(山梨崇仁君)

これも相手があることでございますけども、年間5,000万円、4年間で2億円という総額の中を割り返せば5,000万円ぐらいというふうに考えていただければいいと思います。

12番(金崎ひさ君)

そうするとやはりマニフェストのタイムスケジュールで、2012年に5,000万円を下げて、というふうに書いてらしたのをちょっとちらっと見たことがありますので。じゃあ先ほどの4年間かけて交渉するというのは私の聞き間違いだったということで、もう早速2012年からは新たに5,000万円規模の人件費の削減が行われるように職員との交渉を行うというふうに理解してよろしいですね。いいですか。

町長(山梨崇仁君)

はい、そういった思いでこれから交渉に臨んでまいります。

12番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。それでは国民健康保険特別会計について伺いますけれども。これ、保険料の軽減は3番議員がもう少しやってくださるかと思ったんですが、時間がなかったようで。やはり保険料の軽減というものは、大変この議会の中で、葉山町の議会の中で大変問題視されているので、山梨町長も十分御存じだと思います。そしてやはり逗子と比較してはいけないのかもしれないけれども、逗子と比較するとかなり保険料が高い。それをどういうふうに、逗子並みにしたいというのが希望なんでしょうけれども、そのための施策が見えない。というのは私たちは山梨町長も同じような思いで町長になられたんだと勝手に思っておりましたけれども、その辺の保険料に関する、軽減に関する町長自身の思い入れというものはどうなんでしょう。改めてお聞きします。

町長(山梨崇仁君)

さまざまな思いがありまして、ちょうどよく…よくといいますか、過去の行政は自主・自立の特別会計であるために繰り入れすべきでないという答弁をいただいたことも私も覚えておりますし、それに対して理解できないわけではないとは思うんですけれども、さまざまな要素を考えても、逗子市との差というものは非常に重要に考えなければいけないと思います。今回3,000万円というふうにはしておりますけども、まず全体の財政状況の中で、本年度も一般会計の町税収入が6,000万…ごめんなさい、ちょっと正確ではないんですけども、7,000万か昨年度よりも下がっていくという見込みの中で、少なくとも前年と同じ1億円の繰り入れを行っていきたい。その上であとプラスどこまでオンできるかということを、全体の財政状況の中でバランスを見ていきたいというふうには今思っています。

12番(金崎ひさ君)

今年度の、23年度の決算がまだ出てませんので何とも言えないんですが。22年度決算では基金がかなり繰り入れてますよね。そのような繰り入れはしたけど積み立てがされてるというか、かなりなところで繰り入れてはいるけれども、保険料軽減にはあんまり役に立たなかったみたいなところがありますけれど。今回の24年度決算になると大分先の話ですけれども、3,000万繰り入れて基金を3,000万崩したというふうなところは、繰越金のほうに持っていって、必ず保険料の軽減に役に立つお金にするという覚悟でこの繰り入れをされたんですよね。それは間違いないですか。

町長(山梨崇仁君)

はい、ごめんなさい、事務的に細かくどう、どれだけの削減というのは私は昨年度について精査をしてないんですけども、そのつもりで繰り入れを行っているということは間違いありません。

12番(金崎ひさ君)

じゃあ決算もきっちりと見させていただきたいと思いますけれども。とにかく国保料は値上がりしてるんですよ、どんどんと。ですから、これもやはりどこかで抑えていただきたいなと。みんな年金暮らしをしていらっしゃる方が、とても生活できないんじゃないかっていうぐらい、すべての基本的に払わなければいけないお金がすごく多いんですよね。ましてや消費税が高くなるとかいろんなことになりますと、やはり大変なことになりますのでね。町民の生活を守る意味でも、国保だけじゃないので、これは大変難しいところがありまして。国民健康保険だけでない、ほかの保険に入っていらっしゃる方もいらっしゃるわけですから、何ともその部分だけでは言えないんですが。かなり逗子と差があるということを認識していただけていると思いますので、それはそれでまたほかの観点で見させていただきたいというふうに思います。
では最後に下水道事業特別会計歳入歳出予算について伺いますけれども。これ、ちょっと下水道事業の将来展望。新たに、先ほども伺いましたけれども、ちょっとどういうふうに下水道事業を進めていこうかと考えているのかというのがちょっとよくわからないので、もちろんまだマニフェストとの整合性を持った基本計画もできていないし、それから施政方針も行っていないということなので、何とも言えないのかもしれませんが、下水道事業に関してこういうふうにするんだというふうな思い入れを、山梨町長の指針のようなものがあったら、それをお聞かせいただいて、それを基本にいいとか悪いとか、いろいろ考えられると思うので、ちょっとお話しをしていただけますか。

町長(山梨崇仁君)

二本立てでお話をさせていただければと思いますが。まず、水環境を整備しなければいけない。それについて従来の公共下水道事業の計画というものが、私が一番衝撃的だったのが2万4,000立米と想定されたものが昨年1万4,100と大幅に削減されたことというのが、そもそもの計画に対して大きな疑問を持つ一つの原因にもなっています。ですから一たん現在の下水道計画といった過去の計画にのっとるんではなく、合併浄化槽、それから環境省も配慮した国の交付金もあるということですので、水環境の向上を目的に新たな施策を打っていくべきということがまず1点です。
それから一方で申し上げたとおりに、都市計画決定区域においては、今、都市計画税を長年いただいて、それを下水道に100%補てんしてることを考えますと、都市計画区域の方々に下水道布設をしなければいけないというのは、これはもう契約になっていると私は心から強く思っています。ですからその方々に対して下水道工事を進めなければいけないということを背景に考えますと、少なくとも現在の公債費の額が大きな負担になっている葉山町の財政状況がある程度改善されるまで、具体的に申し上げれば、現在年間5億、6億と返してる公債費がですね、少なくとも4億円台ぐらいまで下がるまでは、一たん下水道を布設の整備を進めていくことに関しては消極的にならなければいけないというふうに考えておると。それが今の私の下水道事業に関する二本立てでの考え方であります。

12番(金崎ひさ君)

都市計画税プラスすごい金額を下水道事業には投入しているんですよね。ですから都市計画税を払っている人たちの区域だけのためのものではないというふうに私は思います。そして都市計画税以外の税金も食い込んでる。今回だって都市計画税だけじゃないですよね、プラス1億円ぐらいですよね。もっとですかね、ちょっと聞きに行ってませんけども。ともかく5億の都市計画税があるとしたら、6億、7億、8億と、その辺を組み込むのはもう通常の下水道事業計画だったわけですね。ですから、なぜそのように都市計画税にこだわるのかっていうことが一つよくわからない。
それから水環境をよくするという意味で、公共下水道事業だけじゃないですからね、水環境をよくするためには。そのために公共下水道が来ない区域も、やはり水環境をよくするために町としてはお金を使わなければならないというところで、公平性というものを図るという意味で公共下水道事業を縮小して、そして合併浄化槽だとかいろんなことをやろうとしていらっしゃるんだろうなというふうに思いますけれども。合併浄化槽の新しい施策を私は期待していると先ほど申し上げましたけれども、これは市町村管理型ということを今ちらっとおっしゃいましたけれども、20軒だかまとまらないとできないとか、そういうところが大変なネックになってて、それで踏み出せないんだというふうにおっしゃってる森町長でしたけれども。これ、公共下水道の一環として、町の水環境をよくする意味で、都市計画税以外のお金も使っているんだから、そういう意味で税金を使って補助するということも考えられることではないかなというふうに思うんですけれども。20軒そろわなきゃできないとか、1割負担が出せないとできないとか、そういうこと以外は取っ払えるんじゃないかな。このことに関しては町長は、町長就任前にいろんなことで議会でごあいさつに見えたときに、立候補しますというごあいさつに見えたときにそんな話をちょっとふっかけたことがございますけれども。なかなか私と同じような考え方を持ってるのかなという気もいたしましたが、町長になるとそれは実現するかどうかはこれは別問題といたしまして。そのように都市計画税にこだわってるということ自体が、ちょっと間違いではないかなと思いますけども、いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

都市計画税については、都市計画決定区域をですね、何としてもやらなければいけないという一つの方針として、その根拠を重ね重ね申し上げさせていただいております。ただ金崎議員がおっしゃるとおりに、市街化調整区域の方々の一般財源を入れているということも、これは明らかな事実でありますので、その方々に対しても下水処理のそれこそ還元をですね、行うということは大事なことだというふうに思っております。ただ、実際に下水処理がですね、し尿投入施設などで順調に行われたときに、一方でその方々への受益者負担というものも考えなければいけません。それについては公平性というものを一つの観点にしながら、都市計画税を納めてこられた方々、それから一般会計の町税としてお支払いしてきて、水環境を整備していく地域の方々についての公平性をしっかりと考えた計算を行わなければいけませんし、何よりもそれについて御説明をしっかりとして、御理解を得ていかなければいけないというふうに思っておりますので、これはごみの資源化・減量化と同じく、もちろん私自身もですけども、町の職員みんながですね、下水並びにごみの件についてかかわっていけるような体制を一方でつくらなければいけないというふうにも思っておりますので、引き続き御理解得られるようしっかりとした努力を図ってまいります。

12番(金崎ひさ君)

ありがとうございました。それでは総括質問ですので、このあたりでやめさせていただきますけれども。あと、それぞれの特別委員会のほうで、細かい事業に関してはお伺いをしながら、そして意図をいろいろと、町長の意図を、町政の運営に関する意図を理解をしながら進めてまいりたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。これで私の総括質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

これにて12番金崎ひさ議員の総括質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は午後3時40分からといたします。(午後3時12分)

議長(畑中由喜子君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時40分)
総括質問を続行いたします。第5番、8番笠原俊一議員、登壇願います。

8番(笠原俊一君)

8番尚政会笠原俊一でございます。まず御用邸の町・葉山の議員として、先日心臓手術をされました天皇陛下の御健康の御回復、また国民の皆様とともにお祈りをしております。一刻も早い御回復を願い、また葉山にお越し願うことを祈念しつつ、またお待ち申し上げております。
さて、議長のお許しをいただきましたので、24年度予算審査をしていく上で、あらかじめ町長の御所見を伺いたい事項について質問をさせていただきます。先日、山梨新町長より所信表明が行われ、前町政からの課題の精査や、自身のマニフェスト実現に向け、行政職員等と議論の時間が必要とのことから、今回は骨格予算とする旨の発言がございました。また、24年度の早い時期に政策判断を伴う課題の予算や施政方針を改めて示し、議会審議を賜りたいとの発言もされております。選挙の時期や就任後の日程を考慮すると、この時期の骨格予算での対応や、こうした措置についてやむを得ないことだと考えますが、24年度から始まる葉山町第3次総合計画後期基本計画がまだ示されていないことに危惧を持っておりますので、質問をさせていただきます。
1点目に伺います。今回の第3次葉山町総合計画後期基本計画は、24年度、25年度、26年度の3年間の計画であります。また、本年4月1日から始まるわけであります。総合計画は御承知のとおり町の最上位の計画であります。せっかくの機会ですので、少し総合計画について述べさせていただきますが、第3次総合計画について述べさせていただきます。総合計画はまず3層構造になっておりまして、基本構想の期間は平成12年度から26年度の15年間であり、2層目として基本計画があります。前期基本計画の期間6年間、中期基本計画の期間6年間、そして後期基本計画の期間が3年間となっており、この後期基本計画が本年4月からスタートするわけであります。また、3層目に計画期間の3年間として、基本計画に定めた施策の具体的な事業やスケジュールを示す実施計画が策定すると、このようになっておりますが、この実施計画も本年24年からの3年間となっております。前町長が22年度から約2年間、本計画策定に当たっておりましたが、昨年12月議会が最後の機会にもかかわらず、上程せずじまいとなってしまいました。新町長として御自身のマニフェストの実現には当然、後期基本計画へのすり合わせや議案上程、そして議決の過程が必要になってこようと私は考えております。所信表明でこの件に全く触れておりませんので、改めてお考えを伺います。
2点目の質問をさせていただきます。議員必携の中には、予算審議の着目点として一番初めに「予算は基本構想に合致したものであるかどうか検討しなさい」、このように書いてあります。葉山の町の現在の総合計画基本構想は「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」であります。これは1970年から1990年代の町の将来像として「こころ豊かな美しい伝統の町」を継承しながら取り入れた、当町のまちづくりの最上位の将来像を示すものであります。所信表明の中で山梨町長は「将来に向けて私は子供たちへこの美しい大地と、そこに息づく心を受け継がなければならない」と訴えておりますので、町の基本構想に合致した考え方であろうとも思います。しかし、このことの実現は時代背景を勘案すると、町民の意識改革と協力、そして御自身の柔軟な発想や意欲を示す発言がありましたが、何も具体施策が示されておりませんので、よくわかりません。御自身の夢を具体化するには、議決事項でもあります総合計画基本計画に政策案をすり合わせ、議会承認が必要であるということを改めて再度申し添えたいと思います。
3点目に伺います。22年度当初から前任の町長は、第3次葉山町総合計画後期基本計画に着手したようでしたが、昨年9月1日に議会にこの計画素案を示しただけで、その後議会に議案として上程することなく本日に至っております。本来であれば、すき間のあくことなく基本計画は策定され、かつ実施計画も23年度、24年度とローリングする中で見直しも行われたことだろうと思いますが、本来まちづくりを進めるべき基本計画や実施計画が何もなくなる時期ができてしまうことについて、どのように行政当局はお考えなのか伺いたいと思います。下水道計画や衛生費の問題から、本計画に行き詰まりがあったのではないかと勝手な推察をいたしますが、審議会での検討や経過を含め、こうした事態になった背景や問題点などもお伺いをしたいと思います。
4点目に、総合的な観点から伺います。総合計画は町の最上位計画であることは既に述べさせていただきました。山梨町長は所信表明の中で大規模施策について触れていますが、具体には公共下水道の下水道施設工事費のスピードダウンによって約4,100万円の削減予算計上としております。先ほど同僚議員からも質問がありましたけれども、確かに本年度、下水道事業特別会計の予算書でも前年度よりマイナス3.6%の約4,400万円の削減予算となっております。しかしこの計画や将来の事業認可区域の縮小が町で今、県と協議している下水道施設へのし尿の直接投入に影響を及ぼさないとも限らないと私は考えております。一事業だけでとらえる視点では、全体を見落としてしまうこともあります。また、昨年3月に策定されたごみ処理基本計画も、広域処理離脱から持続可能な処理方式としてゼロ・ウェイスト施策を軸に置いた経緯があります。近隣自治体と事業連携の再構築を目指す新町長の方針と異なってきておりますので、平成31年までの10年間のこの計画ではありますが、諸条件の大きな変動による見直しありきの計画でもありますので、新たに変更の必要性を感じております。下水道事業の新たな見直しやごみ処理基本計画の改正など、各重要施策を見直す必要も出てこようと思っております。今回の新町長が進めようとする大きな、多くの政策課題が、総合計画の後期基本計画にかかわり合ってまいりますので、総合的な視点から24年度より3年間の町の指針である後期基本計画の早急な策定についての御所見を、最後の4点目としてお伺いをいたします。
以上で1回目の質問を終わりたいと思います。よろしく御答弁をお願いをいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

笠原俊一議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
初めに、第3次葉山町総合計画後期基本計画について、所信表明で触れない理由についてとのお尋ねでございますが、第3次葉山町総合計画後期基本計画については、平成22年度より前町長のもと、平成23年度中の策定をめどに作業を進められてきたところでございます。私は本年1月の町長選挙におきまして4項目12点のマニフェストを掲げ、皆様から町長として信託を受けました。現行の第3次葉山町総合計画基本計画にはマニフェストの反映を含め、見直しすべき部分も多いと考えております。総合計画基本計画は、議会基本条例において議決事項となっております。今回の町長所信表明の中では触れておりませんが、今後見直しの時期等を含め精査の上お示ししてまいりたいと思っております。
続きまして、本議案の上程期限についてとのお尋ねでございますが、ただいまお答えしたとおり見直しを進めた上、平成24年第2回定例会以降に議案を上程したいと思っております。
次に、第3次葉山町総合計画後期基本計画について、審議会で検討されてきた経過について、平成24年度より3年間の町の指針となる計画であるため、上記の質問を含め総合的視点で伺いたいとのお尋ねでございますが、第3次葉山町総合計画後期基本計画については、平成22年度より葉山町総合計画審議会において審議をいただいてきたものでございます。その経過としましては、平成22年度に審議会を1回開催し、策定方針アンケート案等について御審議いただきました。平成23年度には第3次葉山町総合計画後期基本計画案について諮問し、5回の審議会の中で御審議いただき、平成23年11月21日に答申をいただいております。今後につきましては、先ほども申し上げましたとおりマニフェストの反映を含め、予算との連動性についても精査し見直しさせていただきながら、平成24年第2回定例会以降での議案上程を目指してまいりたいと考えております。
以上で1回目の答弁といたします。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

8番(笠原俊一君)

それでは再質問をさせていただきます。この総合計画というものが、かつても1回、1年ぐらい何もなくなってしまった時期があったように聞いておりますけれども、基本的にはね、計画が何もなくなるエアポケットができてしまったというのは、私は山梨さんの責任じゃないと思うんですけども、逆にそういったものを担当部署が何で…まあいろんな配慮があったんだろうけれども、計画がない時期をつくってしまうっていうことの責任というのはね、だれも総括してないんですよ、実は。総務部長、どう思いますか、まず。山梨さんに聞いてもしょうがないんで、この部分についてはね。私は新町長に聞くよりも、総務部としてどういうふうにするのと。まずその部長にとりあえず聞いておきます。

総務部部長(上妻良章君)

今、奇しくも笠原議員もおっしゃいましたように、平成7年のときに一時期、実施計画等がまだ策定されてないという状況がございました。総務部としてどう考えるかという御質問でございますけれども、こういった変更、町長がおかわりになる時期、構想としてはそのまま、考え方としては継続はされるという御意見の中でですね、基本計画につきましては今回マニフェストの中で大きく変えてまいりたいと、まあ「大きく」は言ってございませんけれども、そういった部分の中では今のままの、現行のままの基本計画の中で中期を継続する部分、最終的には期間はどうなるかわかりませんけれども、3カ月から6カ月の間ということでございますので、現町長が総合計画を調整の中で進める上ではこういった状況が起き得るというふうには認識はさせていただいております。決して正しいという部分で申し上げてるわけではございません。

町長(山梨崇仁君)

笠原議員の御指摘、憂慮、全く私も同感に感じております。基本計画につきましては、現行6年・6年・3年というスパンで行われてきたわけでございますが、そもそも基本構想は申し上げたとおり構想として大きく川の流れのようにあるものと思いますけども、首長の任期、4年ごとの基本計画があってもいいと。その中で2年ごとの実施計画のローリング、今までは3年ごとでございましたけども、より短く実勢に見合った実施計画というものも考えていいのではないかというふうに私の中では今、計画を持っております。

8番(笠原俊一君)

まあね、一番上の基本構想というのは、さっきも言ったように「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」という、これだけなんですよね。それに伴ってその下に、例えば「よみがえれ…」基本計画ね、「よみがえれ故郷の森・川・海」推進プロジェクトとか、重要施策の中でこれは第3次総合計画の中期の部分ですけども「くれ竹の構想」推進プロジェクトだとかね。こういうのがあってその下に、例えば今言ったのは「よみがえれ」っていうのは、特に環境の問題に、後でまたちょっと触れてきますけどね。実施計画として、青い海と緑のある美しいまち、で、それが環境に配慮した町をつくる。そしてその下に下水道整備計画と。こういう縦からこう流れてくる計画なんですよ。で、実際にはその実施計画というのが3年ごとにローリングしながら、ちょうど24年度から後期の基本計画、この4月1日からなんですね。それでその下に実施計画が、これまた3年間ということであるんですけども、その実施計画は今、山梨町長が図らずも言ったんですけども、3年ごとに切りかわる都度、ローリングしてるんですよね。悪いものは悪いっていうか、いろいろ精査しながら取り入れるものは取り入れると。こういうような回転をさせて行政の計画にすきがないようにできていると。ところが今回の、それはもう多くの議員がもう22年度ぐらいから新町長、前町長の時代から、ちょうどあなたのときの最後のときはそういうのにぶつかりますよ、いろんな意味で総合計画の見直しをしてもいいですよ。あるいは先ほど同僚議員が質問したように、例えばその前倒しで第4次の総合計画に転化していってもいいんじゃないですかと、こういうようなトーンの質問もしてるんですよね。残念ながらそれは全然生きないで、こういう事態に至ってしまったと。そしてその4月から始まる。で、今、新町長がなるべく早い時期につくるとおっしゃってますけども、実際には4月から始まるんですよ。それで新たな、先ほど同僚の守屋議員、あるいは待寺議員等々に発言の中では基本的な方針、あるいは人件費等の見直しについては6月議会に上程しますと。しかしながら、この総合計画については6月または9月ということの発言なんで、ぴたっとまだしてない。そうすると大上位にある計画が本来はあって、総合計画基本構想、その下に総合計画、で、実施計画。そこに山梨新町長の施策が盛り込まれると、こういう段取りになるのが一般的なんですけども、それも基本計画は議決事項ですから、議会の承認がないとその下は本来的にはつながっていかないんじゃないかなという危惧をしてるんです。いかがお考えでしょう、まずね。

町長(山梨崇仁君)

私の考え方としては今回のマニフェストを受けて、一方で基本計画の見直し、同時に実施計画の策定を進めながら、もちろんそれと連動した形での予算、それから施政方針としての策定を行っていくものというふうに考えておりました。ただ、確かに笠原議員がおっしゃるとおりに、その基本計画が議会の議決であることを考えますと、順番としてそれが同時というものは、同時であるべきだというふうにお話をしっかりと承ります。ただ、事務的な面で先ほど申し上げたとおり、最後の文言だったりとか、製本の調整などが間に合わないかもという心配もあるんですけども、それはなるべく同時に出せるほうが、あるべき姿として求めていきたいというふうに、今改めて、心を改めております。

8番(笠原俊一君)

私もね、最終的にはもうそれ同時に出してもらうのが好ましいなというふうに思ってるんですよ。じゃないと整合性が取れていかないですよね。ですからそれ今、先にそういった発言があったんで、それも了としていきます。
本来ね、この所信表明の中で私一番初めに思ってたのは、「24年度の早い時期に政策判断を伴う諸課題にかかわる予算と施政方針を改めてお示しし、議会の審議を賜りたく思います」ということで、いつって明記してなかったんですよ。ですから当然私は臨時会なるものが4月、当初ですよ、この定例議会が終わったらすぐ臨時会的なものがあって、この後期基本計画というものが出されるのかなと思ってたの。で、きょうの総括質問の中のやり取りで、初めて6月定例会にということになってきて、またその中で総合計画の話も先ほど質問がありました、9月でという言葉が出てきた。そこで私が非常に心配したのは、さっき言ったように何も計画のない期間が出てしまうということの恐れを感じた。まあ計画がなくったって、行政というのはいいんだろうけどね、実際には。でも本来的には今まできちっと流れてきている計画を中断したり、新たなものがあるというのは、ステップ・バイ・ステップというかな、つながっていくのが本当のやり方ですよね。法律的には絶対にそれが途切れちゃいけないってこと、どこにも出てない。だからこういう事態に至ってしまう。私のほうに、笠原さんどういう質問するんですかっていう問いがありました。私は全体像で、いいか悪いかは別だよと。法律的にもつくらなきゃいけないということはないんだよ。ただし、町がこの葉山に住んでいる人たちのすべての方向性、願い、そういったものを網羅されてるのが総合計画に、大上位にあるわけですよ。それが単なる、先ほど言ったその枕詞って言ったら失礼なんですけども、総合計画の基本構想だけで物事が進むわけじゃない。その下のある各実行、各計画、それがないと生きてこないんだということをわからなければね、いけないんじゃないかなと思ってます。再度いかがですか。これだけおくれてしまった。もう行政のなった以上は山梨町長、町長、最トップですからね。もう落ち度も全部引っかぶって、謝るところは謝らなきゃいけない。議会にもいつ出します、明確に判断言わなきゃいけない。6月に出すんですか、9月に出すんですか。今まであなたは明確にしなさいと、今は一緒に出すと言ったんだけども、6月に出してもらえるんですか、9月に出すんですか。ぴたっと言えるんだったら言ってください。お願いします。

町長(山梨崇仁君)

気持ちとしては6月にというふうに申し上げたいところであります。確かに、当初なるべく早いうちにという表現からですね、この総括質問の時間をいただくまでの期間の中に、6月に出すということを目標にしようということも定められました。ただ、もしかなわなかった場合にですね、それは約束違反になってしまうこともいけませんので、9月もということを一言つけ加えさせていただきましたけども、改めて気持ちは6月に予算と一緒に計画も出すべきということを目指してまいりたいというふうに思います。

8番(笠原俊一君)

やっぱりね、若いんだからさ、6月にやりますって。選挙の中で寝ないでも貫きますというような言葉を吐いたということですから、行政のトップですから、方向性はぴたっと示さないと、6月でもいい、9月でもいいって言ったら職員動かないですよ。逃げちゃいますよ、後ろに。6月に出します、そのために職員一丸となって進みます。こういう発言をしていただきたい。で、6月にできなかったら申しわけないって議会に謝ればいい。極力、やっぱり若いんですから、若い町長っていうのはね、みんなを叱咤激励するっていうかな、守られてるものもあるけども、勢いがなきゃいけない。それはちょっと安全パイな発言は、僕はよくないんじゃないかなと思いますので、新しい町長としてね、6月までに、本当に遅くなって申しわけない、2カ月、3カ月の間があって申しわけない。6月にはぜひつくります、きっとつくります。そういう意気込みで答えていただきたいんですけども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

大変恐縮なんですけども、事務手続上のこともございます。6月までには少なくとも、パブリックコメントを行うんであればパブリックコメントや素案の段階というものはお示しはできるというふうには思います。若さゆえも、年配の経験があるゆえも、男性でも女性でも、できれば6月に出すという目標にのっとってしっかり働いていくと言うまでにとどめさせていただきたいというふうには思います。

8番(笠原俊一君)

あれ、私ちょっと認識が違ったんで。パブリックコメントって今、言葉が出たんですけども、もう既に、もし総合計画基本計画、後期のことであれば、もう既にそういったものは全部済んでるんじゃないの。私の認識がちょっと違ったんで、ほかのことなのかな。素案も示されて9月にもらってるんですけども。あとは上程するかしないかじゃないかと思うんですけども、ちょっとそれは確認したいんですけど、どうでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

パブリックコメントと申し上げたのは、先ほどの御質問の中でも「変更を大きくした場合にもう一度町民の皆様にお示しすることをしますか」という質問をいただいたので、それについても今後コンサルタントの方々、担当の課とですね、しっかり打ち合わせをしてどういう手続になるか。もちろん総合計画審議会の皆様にもお示しをしていかなければいけませんので、その辺についても固まったものをお示しを今後しっかりとしていくということを申し上げたまででございます。パブリックコメントを今すぐここで行うということを明言してるわけではございませんので、その点御留意いただければというふうには思います。

8番(笠原俊一君)

そうすると、何ていうのかな、順番として予算は、例えば審議会の予算は4月からですよね。総合計画審議会の1回の8万6,000円だったかな。何かそこら辺の、何だこれはと思ったんですけど、この予算で1回だけやるっていうのがたしかあったと思うんですけども、それは4月からの年度になる。当然その4月からその審議会を開いてどうのこうのってなると、後々になってくる可能性っていうのが、もう既にできてるものについてあとは町長の精査、盛り込みの精査っていうことで行けるんじゃないかなと私は勝手に想像してるんですけども、そんなに時間がかかっていくともっと遅くなるんじゃないかなと危惧するんですけども、どうなんだろう。それだけの時間的な必要が、逆に総務部あるいは、これは企画か。そこら辺で今度は部長に聞いておきたいんだけど、最低限の時間ってどれぐらいかかるの。町長の意向っていうのは安全パイというふうにって思いで今いられて発言なんだろうけども、僕はだから逆にそれは職員が考えることであって町長が言う必要ないよと。最低限の日数っていうのはどのぐらいかかるの。それを町長の言葉でもいいけれども、職員、担当部としてはどのぐらいかかるの。

総務部部長(上妻良章君)

今、町長が申し上げ、お答えされましたように、職員といたしましても6月に何とか上程をさせていただいて、議会議員の皆様の御審議を賜れるよう努力は、非常にタイトなスケジュールではございますけれども、努力はしてまいりたいと思っておりますけれども。

8番(笠原俊一君)

総務部長がそう言ってるよ、町長。じゃあ6月までにやりますって言ったほうが、らしいんじゃないの。いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

確かに私の手元にはですね、6月に上程するためのスケジュール表は担当課からは上がってきております。ただ、それをもとにじっくりと話し合いをまだ展開できていない。先ほども申し上げましたが、昨日の段階で私のほうからこれを盛り込もうということをあらかた、ようやく決まったところでございまして、それについて協議をこれから行っていくフェーズでございますので、大変恐れながら6月のそのスケジュールというものはありますので、繰り返し申し上げますけども、そのスケジュールにのっとってやるということを、努力をしっかりとしていきたいというふうには思ってはおります。

8番(笠原俊一君)

山梨さんの性格が非常に慎重な方だということが、とりあえずわかってよかったなと。私はもう少し、若いんだから行くのかなという、勢いがというふうに思ったんですけど。若さというのはね、それの失敗を恐れないといういろんな意味があるんですけども、トップですから失敗されたら困るんでね、それも今の答弁ということで確認をさせていただきました。
それと、きょうは総合計画ということでいろいろ、先ほど同僚議員も発言があり、その位置づけというものがいかに大事かということも認識をされているようですし、日程的にもそれが落ちてたということで、本来的にはそういったことがあってはいけないという発言もいただいておりますし、これから各施策についてそれを盛り込むべき努力をしていくというお話もいただきましたので、よかったなと思っております。
また、その下のことについて、私は全体像でこのきょうの質問の中の一番最後に、24年度から3年間の町の指針となる計画であるため、上記の質問を含めて総合的な視点で伺いますよということで、総合的な視点ということでも伺っておきたいと思いますけども。先ほどこれについては下水道事業の問題、あるいはごみ処理基本計画の問題、これについて少しお話をしました。そして町長のほうからも、もう1回精査するというような話もあったんで、余りしつこくやってはいけないのかなというのも考えつつ、先ほど登壇の中で話をしましたとおり、ごみ処理の基本計画、これはもともとをたどれば広域処理の離脱から、先ほど同僚の待寺議員は、数値が変わったんで練り直さなきゃいけないねっていうことを、新たに出し直さなきゃいけないねという話をしましたね。私のほうはね、根本的なゼロ・ウェイストっていうのは、このごみ処理基本計画の最後のページにもあるとおり、本ごみ処理計画基本計画に至る経緯というもので、「本町は2008年5月に横須賀市・三浦市と広域化協議会を離脱した後、同年6月に「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」を発表し、ごみ処理の基本方針を大きく転換しました」ということで、もともとは要するに広域処理を離脱したから、ほかにないからゼロ・ウェイストなんですよ。名前は私はこだわりませんけどね。それでゼロ・ウェイストっていうもの自体が広域じゃなくて自区内処理と。まあ自区内を前町長はどこまでが自区内かよくわからない発言をしてましたけれども、いずれにしても今度は新しい山梨町長は近隣市とも協議できるのであれば一緒にやっていこうということで、大もとのゼロ・ウェイストという森町長がスタートさせたものと違うんですよ、スタートがね。中のやり方っていうのはいろいろあって、ごみを限りなく減量していく、減らしていくっていうことは資源化・減量化ですから、それを反対する議員は多分いないと思いますね。ただし、前回の前町長がやったゼロ・ウェイストの基本というのは、広域からの離脱なんですよ。ですからそこに大きな違いがあって、ましてや先ほどのやり取りの中でも、処理の基本的なスタートの年数から処理量の、何ていうか変動、要するに三点セットから二点セットに至ったということで、ちょっと消極的になるような方策というものが新たに示されている。それがいいとか悪いとかじゃないですよ。きょうはそこに入り込むつもりは全然ないので。ただし、トップがかわって方向性が全く違うんですから、このごみ処理基本計画というものを変更する必要があるんじゃないかと私は思ってるんですけども、これも多分6月に向けての答えということになろうと思いますけども、今の町長のお考えはいかがですか。この処理、昨年の3月に我々に提案されましたよね、ごみ処理基本計画。そしてこれが10年間の目標ということで、たしか37年までの10年間を計画期間としている。で、先ほども言いましたように、社会情勢の変動や諸条件に大きな変動があったときには、必要に応じて見直ししますと。見直すんですから、また変えろって言ってるんじゃない。ですから見直しますかということを聞いている。いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

先ほども待寺議員のときに同様の御質問をいただきまして、6月の見直しを図る必要があるという答弁をさせていただきました。

8番(笠原俊一君)

では見直すということで理解をいたしました。ということで、その一つには総合計画が上にあって、葉山町の環境基本計画があって、その下に廃棄物の基本計画があって、ごみ処理の基本計画だとか生活排水処理計画というものが縦にこう並んでいるということで、順次直していくということが町のこのごみの処理の基本的な変更であるという理解をさせていただきました。当然、一つが変わっていけば引っかかりが出てきますからね。全体を見直すということの理解で私はいいんだと思いますし、そういう御答弁でもいいと思います。ですから、かつてあった計画を、最上位がまだできてないんですけども、すべての事業を洗い直しをして、山梨カラーにしていくということで私はよろしいと思っております。
それであともう一つ、先ほどちょっと認識が間違ってる発言があったので、まあ合ってたのか間違ってるのか、町長が言ったのが私の聞き間違いなのかわかりませんけどね。総合計画は4年…の質問で、4年間とするという発言があったんですよ。ですから、私は総合計画の後期基本計画、これ3年ですから3年間ですよって言いたいんですけども、ただしその真意がね、山梨町長の任期の4年間をおっしゃったのか、ちょっと意味がわかんなかったんで、言った発言の、わかります、何て言ったか。だからそこをもう1回確認をしたいと。

町長(山梨崇仁君)

まさに笠原議員がおっしゃるとおりにですね、現状の基本計画というものが首長の任期と全く違うところで基本計画が定められていることに、私も違和感を覚えております。私は違和感を覚えておりまして、今回に臨んでみたいと思うんですが、たまたま後期基本計画が3年しかない中で、私は私の任期の4年を定めていきたいというふうに考えておりまして、先ほど確かに4年の後期基本計画にしたいというふうに申し上げました。

8番(笠原俊一君)

あのね、いや、それはいいことですよ、4年の後期基本計画。ただし、その上位の計画は残り3年間だから。だからそうすると上を変えなきゃいけない。4年間にするんであればね。構想は3年で終わるんですよ。だから平成26年で終わるから、上の計画が26年で終わるのに、下の計画で私は先まで、27年までやりますってことはできない。言ってることわかります。わかりますよね。ですから上位の計画、計画ってそういうものなんですよ。ですからそれであれば、私も先ほどの同僚議員と同じように、この際もう少し第4次という踏み込み方もあるんではなかろうかなということも申し添えたいと思います。まあいずれにしても、どのように考えるか、法制あるいはほかの部署、特に下水道、環境、そういった環境の整備等々も引っかかってきますんでね、早急にそういったものもやる必要があろうと思っております。ぜひそういったことを含めて我々の議会のほうに示していただきたいと私は願って、私は余り…これから予算の審議に入りますので、予算の総括質問というのは全体像の首長の考え方、あるいは細かいところは特別委員会ありますから、特別委員会の中でやりたいというように思ってますので、よろしくお願いをしておきたいと思います。
最後に町長、先ほどのことについて全体的にこの総合計画についての御所見、もう一回いろんな総合的な視野で伺いたいということで、総合的な視野でお考えを述べていただきたいと思います。私の質問はこれで終わりますので、最後に御所見をお願いします。

町長(山梨崇仁君)

これまで総合計画基本構想及び基本計画につきましては、どちらかといいますと町のゆるぎないものだからこそ、余りこう頻繁に取り扱われる機会がなかったのではないかというふうに私は思っておりますが、基本構想は確かにそういったものであり、首長がかわることによっても大きく揺るがないものであってほしいという認識は持っておりますが、基本計画につきましては常日ごろから、例えば私が今回出しましたマニフェストにとってかわるもの、基本計画を見ればそれがすべておさめられていて、実際にどうやってやるのかというときには実施計画を見ればこれは4年前の約束じゃないかというふうに皆様から、皆様としっかりと議論ができるような、常に肌身離さず持てるような計画と、実際に使われる計画としてあるべきというふうに、葉山町の後期基本計画を定めてまいりたい、そういうふうに考えております。

8番(笠原俊一君)

ありがとうございました。私も今の町長の発言で安心をいたしました。総合計画はとりもなおさず葉山の町の町民とのお約束、葉山の町のマニフェストであるという位置づけを私は持っておりますので、よろしくお願いをいたします。以上で終わります。

議長(畑中由喜子君)

これにて8番笠原俊一議員の総括質問を終わります。
以上で本日の総括質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。(午後4時23分)

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更新日:2018年03月20日