葉山町議会 平成23年12月9日

招集年月日

平成23年12月1日(木曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午後2時00分

閉会

午後5時20分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席14名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 鈴木道子 出席
第2番 長塚かおる 出席
第3番 窪田美樹 出席
第4番 守屋亘弘 出席
第5番 田中孝男 出席
第6番 中村文彦 出席
第7番 荒井直彦 出席
第8番 笠原俊一 出席
第9番 土佐洋子 出席
第10番 山梨崇仁 出席
第11番 横山すみ子 出席
第12番 金崎ひさ 出席
第13番 伊東圭介 出席
第14番 畑中由喜子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 上妻良章
保健福祉部部長 稲山孝之
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 高梨勝
消防長 有馬弘
総務課課長 池田務

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 山本孝幸
主事 佐々木周子
主事 山崎大輔

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第7番 荒井直彦
第8番 笠原俊一

議事日程

第1町長行政報告
第2陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書
(以上1件教育民生常任委員会審査報告)
第3陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書
(以上1件議会運営委員会審査報告)
第4議案第40号平成23年度葉山町一般会計補正予算(第6号)
第5意見第7号自動車関係税等に係る地方税源の確保に関する意見書

(追加日程)
第1決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)

(議事日程)
第6委員会行政視察報告(総務建設常任委員会・教育民生常任委員会)
第7閉会中継続審査について

議事の経過

議長(畑中由喜子君)

皆さん、こんにちは。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午後2時00分)

議長(畑中由喜子君)

日程第1「町長の行政報告」を行います。
町長の報告を求めます。町長、登壇願います。

町長(森英二君)

皆さん、こんにちは。議長のお許しをいただきましたので、行政報告を行わせていただきます。
横須賀市及び三浦市より、平成21年1月29日に提起された本町を被告とする損害賠償請求事件に係る訴訟について、昨日12月8日、横浜地方裁判所において判決が出されましたので、御報告をいたします。判決の概要につきましては、お手元に配付いたしました資料のとおりでございますが、本町の横須賀市及び三浦市に対する責任を一部認め、横須賀市に対して330万円、三浦市に対して65万円の支払いを命じる旨の内容でございました。判決の詳細及び今後の対応につきましては、弁護士とも相談の上、改めて皆様に御報告する予定でございます。
以上で行政報告を終わります。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

以上で行政報告を終わります。(「質問」の声あり)行政報告でございますので、質問は簡潔にお願いいたします。

4番(守屋亘弘君)

それはこっちの勝手な話で。町長はこの判決を受けてどのように考えておられますか。まず1点。

町長(森英二君)

私は、この議場においてもお話ししておりましたけれども、判決には勝てると、裁判には勝つという自信を持っておりました。したがいまして、全体の請求額に対してのごく一部ではありますけれども、そういった結論になったことは若干残念に思っております。

4番(守屋亘弘君)

新聞情報なのかよくわかりませんけれども、全面勝訴するというような発言があったと。その根拠は何だったんですか。(「議会答弁」の声あり)根拠。

町長(森英二君)

こちらの言い分といいましょうか、論旨が認めてもらえると思っていたということです。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。

4番(守屋亘弘君)

だから、その根拠を示してください。全面勝訴するという…と思った根拠を示してくださいと聞いているんですよ。

町長(森英二君)

公判の都度、こちら…公判の都度こちらから申し述べていた論旨のとおりでございます。

4番(守屋亘弘君)

そうすると、判断が甘かったということですよね、結果から見れば。だから、私はね、きのう裁判所へ出かけて、裁判長が判決主文を読み上げたと。それを聞いて私の判断は間違いなかったと思ったのは、痛み分けと感じたからですよ、ね。ところが、前々から私が主張しているように、裁判に至った経過において森英二町長は大失敗したんですよ、待ってくれなんて。あのとき最初からね、自分の公約はこうだ、言えばよかったんですわ。それで、議長から簡潔にと言われたんで、残念ながらそれに従うけれども、きょうのきょうじゃあ何でしょうから、来週月曜日に辞表を出せばいいんですよ。こういう不始末になっちゃったと。それが一番町民にわかりやすい。それで、例えば1月15日に町長選があれば、また出直しすりゃいい。かつて隣町でよくありましたよね、今も…今、衆議院議員の方も突如辞職してまた選挙に出ると。だから、はっきりするんじゃない、その1月15日という選挙日であればね。町民に信を問えばいいんですよ。そうでしょう。だから、まずはね、それ…そういう考えがないのかどうか。

町長(森英二君)

今の質問の初めで、待ってくれと先方に言ったと、せんだっての一般質問でもそれが通告で出されたけれども、私は待ってくれとは言ったことはございません。それと、それと、面談に…約束を取りつけて市長と会おうとしたけれども、市長のほうですっぽかして会えなかったと。しかし、副市長が出てきて、そのときに公約の、森英二町長の公約を重く受けとめているという発言の趣旨はあったわけです。だから、待ってくれどうのということは全く事実無根のことであります。

4番(守屋亘弘君)

それじゃあ、なぜその裁判の過程でそう言わなかったんですか。陳述の機会があったでしょう。訴状にも書いてあるじゃないですか。私の記憶では平成21年1月29日付の、横須賀市並びに三浦市の訴状に書いてありますよ、「待ってくれ」と。いつまで待てばいいのかといったら、5月、連休明けだと。そのときになぜ言わなかったんですか。そんなことは言ってねえんだと。新聞でも書いてありますよ。わざわざ私は、私の機関紙に引用して、間違いないかどうか神奈川新聞にも確かめて引用したんですよ。何を言ってない。すぐさ、都合が悪いと、ね、記憶がないだの、言わなかっただの、知らなかった、忘れてた。まともな答弁してくださいよ。
それから2番目に聞いたね、さっきの私の考えについてどうですか。さっさともう週明けの12日にでも辞表出してさ、やめればいいんですよ。どうですか、そういう考えについて。

町長(森英二君)

守屋議員から言われる筋合いはございません。自分で自分の進退は考えます。

4番(守屋亘弘君)

それから、議運の席上、議長から話がありまして、12月の14日に弁護士と相談、協議すると。それで12月15日に議員懇談会開催の予定だと。まさか控訴するなんて考えてないでしょうね。一番簡単なのは、やめて、町長が申しわけないけどこれで我慢してくれって、退職金を町に寄附すりゃいいんですよ、この程度の額でしょう、約400万。私がおそれているのは、横須賀市・三浦市が控訴することですよ。こっちが控訴するなんてとんでもない話だ。どうですか、どういう考えなんですか。あくまで弁護士と相談しなくちゃ決められないということですか。

町長(森英二君)

14日に弁護士と会っていろいろと相談をするという約束になっております。

4番(守屋亘弘君)

それでまた年末忙しいときに我々15日、来なくちゃならないんだよ。きょうずっとしゃべってくれよ、本当に。え、きのうだってできたでしょう、弁護士と打ち合わせぐらい。きょうの午前中だって。何もたもたやってんだ、いつも。みんな迷惑だよ。以上、これは意見として申し述べます。

8番(笠原俊一君)

気持ちは今の4番議員と同じような気持ちがあるんですけども、ちょっと質問させていただきます。昨日議員あてに、今の町長の答弁もございましたけれども、議員各位ということで、「初冬の候、ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。さて、横須賀市及び三浦市を原告として、ことし本町を被告とする損害賠償請求事件に係る訴訟について、本日横浜地方裁判所で横須賀市及び三浦市の葉山町に対する請求を一部容認する旨の判決がありましたので御報告いたします」云々と、こういう通知をいただきました。そしてこれを読む限り、請求を一部容認するということですから、あ、勝訴したのかということで胸をなでおろしたところだったんですけども、夕方の新聞、朝日新聞を読み、けさの神奈川新聞を読むと、この町長からいただいたものと全く違う感覚が出てきたんですね。葉山町賠償命令、一方的離脱は違反。町長、この、まずお伺いしたいんですけども、これ、森町長名ということで議員各位に事務局を通していただいたんですけども、これはどなたがお書きになったんですか。

町長(森英二君)

私と総務課で作成いたしました。

8番(笠原俊一君)

この内容を読む限り、全く新聞とは違うものを与えられたと私は感じておるんですけども、こういうこと…総務課は確認しますけども、これ総務課でもこういう文章でいいと判断したの。

総務部部長(上妻良章君)

判決文の中でですね、一部認容という部分がございましたので、そういった文章にさせていただいたというところでございます。

8番(笠原俊一君)

あのね、質問をこれでおしまいにしますけど、この文章だとあくまでも勝訴したというようにとれるんですよね。確かに内容的には1億何千万請求があって、そのうちの結果的には両方合わせて400万というようなことだったんですけども、実際には葉山が、森町長が、これね、議会でも完全勝訴だと言い切っていた部分、全く違うじゃないですか。議会に対しても最後の最後までこういうふうな形で報告をするというのは違うんじゃないかな。ね、議会にはきちっと敗訴しましたと、しかしながら、こういった損害賠償費用だったと、こう言うのが筋じゃないですか。これを読んだ限りでは全く違う感覚を持ちますよ。町長いかがですか、こういった報告の仕方というものは。

町長(森英二君)

判決の内容の一部をそのまま引用しながら、事実を申し上げただけです。

12番(金崎ひさ君)

4番議員に対しては若干残念という御感想をお持ちになりました。そして、今、8番議員に対してもはっきりとおっしゃらなかったんですが、町長はこの裁判、勝訴だと思っているんですか、敗訴だと思っているんですか。

町長(森英二君)

これから先のこともございますので、そういった表現は避けたいと思っております。

12番(金崎ひさ君)

今回の議会で町長は絶対に勝つとおっしゃったんですよね。その言葉の責任はどういうふうにとられますか。絶対に勝つというお言葉の中に、このように、例えば数百万でも葉山町が払いなさいという判決が出るとは思ってもみなかったんじゃないかと私は思うんですが、町長はこのぐらいであれば1億5,000万に対して数百万ですが、これだったら、まあ、勝ちのうちだというふうに思ってらっしゃるのかどうかを、まずお聞きします。

町長(森英二君)

来週いろいろと審議をする都合もございますので、その答弁は差し控えたいと思います。

12番(金崎ひさ君)

議会を何だと思ってらっしゃるんですか。絶対に勝つということは堂々と御自分の感覚でしゃべっていながら、こういう結果で出て、これが敗訴だとか勝訴だとか、申しわけなかったとか、いや、これは私の思いどおりだったとかというお返事もできないわけですか。それで、来週やるという弁護士とのお話ですが、どなたの弁護士が出てらして町長と御相談なさるんですか、14日の件ですが。

町長(森英二君)

実は、この弁護士3名立てておりました。で、主任弁護士が実は昨日の早朝亡くなられまして、裁判にも出られませんでした。あとの2人が…来週はあとの2人とお会いします。

12番(金崎ひさ君)

ということは、岩橋弁護士がきのうお亡くなりになったということですか。(「はい」の声あり)そうすると、あと工藤弁護士と三枝弁護士と14日にお目にかかって、今後どうするかということを御相談なさるということなんでしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりです。

12番(金崎ひさ君)

では、岩橋弁護士に本当に大変な御苦労をおかけしたんじゃないかと思いますけれども、私どもも委員会のほうで来ていただいたこともあると思っております。ちょっと今メモがございませんが、たしか岩橋弁護士だったと思います。大変御愁傷さまだと思いますけれども。その弁護士と御相談する前に、この本会議の中ではっきりと申し上げておきたいことがございまして、今質問を続けますけれども、インターネットでたくさんの方が見ていらっしゃいます。それで、この弁護士…この裁判に関しては町長は一存で、一存でこの広域処理、ごみ処理の広域を、私の判断で、一存でやめたとおっしゃいましたけど、その考え方は間違って…変わってませんよね。おっしゃってください。

町長(森英二君)

選挙公約に従って一存で決めたということです。

12番(金崎ひさ君)

それはぶれないで本当に安心いたしましたけれども、議会としては広域処理をやめるなという判断をいたしました。そして、本当に当時私は副議長だったんですけれども、そのような議会意思を町長にお示しし、そして町長はそれでもかかわらずおやめになったわけでございます。そして結果がこれでございますけれども、4番議員がおっしゃったように、本当に町長の責任だというふうに私も思いますけれども、御自分ではそのようには感じていらっしゃいませんか。これだけの不利益を町民に与えた。そして、例えば弁護士費用は既に450…500万でしたか、予備費から出しておりますけれども、私はそれすら認めたくなくて否決いたしました。そして、これ以上の金銭的負担をさらに町民の皆様方の血税を費やすことになるんですけれども、町長はそういう責任を御自分の一存でおやめになって、こういう結果になったということに対して何かお言葉とか、あるいは何か申し開きございますか。

町長(森英二君)

先ほど言いましたように、公約に従って一存で決断をいたしました。離脱をですね。で、その時点においてこのような結果を予測していたわけではございません。途中ずっと完全にこちらの言い分が通ると、勝つという信念をまた持っておりましたことを重ねて答えます。

12番(金崎ひさ君)

じゃあ、選んだ町民の皆様の責任だというふうにでもおっしゃりたいわけですか。大変な損失ですよ。これ結審して、もちろん控訴されたり、それから結審して…しますね。そうすると、弁護士にもすごく費用、成功報酬というんですかね、払わなきゃいけないんですよ。トータル幾ら皆さんの税金を損失させてらっしゃると思っているんですか。そして私が…選ばれた町長だから一存でいい、議会の意思なんか無視するということでなさったわけですから、ここでそのような御答弁をいただいたら、私は本当に問責決議でも出さなければいれないというふうに思うんですけれども、本当にそれが町長の御本心でいらっしゃいますか。もう一度お聞きいたします。

町長(森英二君)

私は公約に掲げたとおり、環境問題、いろんな観点から広域化はよくないと。それで独自処理を考えるという趣旨から離脱を表明して、それを実行したまででございます。

12番(金崎ひさ君)

これで最後にいたしますけれども、弁護士がこれは裁判になるような問題ではなかった、町長の持って行き方が悪かったとまでおっしゃったわけです。そして、話し合いの中できっちり形がつく問題だというふうにおっしゃっていたんです。それを話し合いもせず、そして両市長とも会わないでこういう結果になったわけですから。それで今の言い方はですね、一言も申しわけなかったとか、私の判断ミスだったとかというふうなことをおっしゃらないで今のような答弁をなさるということは、こういうことに結果になったのは私を選んだ町民の責任だというふうにおっしゃりたいわけですか。いかがでしょうか。

町長(森英二君)

そのようには一切申しておりません。考えてもおりません。私は両市長ときちっと話し合っていこうということで2度訪ねても、その都度面会を断られているという経過は今までも申し述べてきたとおりでございます。

12番(金崎ひさ君)

一町長が、町長ですよ、葉山町を代表してちゃんと約束を取りつけて、そして他の市町村の首長にお目にかかりに行って会ってもらえなかった、ドタキャンといいますかね、約束どおり行っていなかったというのは、自分は人徳不足だというふうに思わないんですか。まさに恥ずかしくて、そんなこと何度も何度も、同じ言葉を何度もこの議会で聞きましたけれども、聞いてられないですよ。本当に自分の人徳不足だというふうに感じていないんですか。全く葉山町長にはあるまじきと思います。それでですね、一切そういうことは言っていないということなんですが、私は選ばれた町長だと、だから私が判断をしたんだと。その判断をした私がですよ、森町長がですね、調整能力もなく、横須賀・三浦市の市長さんたちのお話をきっちりと心を静めることなく抜けられなかった、そしてこういう結果になったということに対して私は器量不足だったと、そういうふうな反省はないんですか。

町長(森英二君)

技量不足だったとは考えておりません。

議長(畑中由喜子君)

ほかに。

5番(田中孝男君)

町長はこの裁判に勝てるというふうに完璧に思っておられたと思うんですよね。で、それは思うのは人の勝手ですからいいんですけども。ここに裁判所のですね、きのうの判決文のディテールまで含めてもって見ますと、争点が2つあったと。一つは要するに法律的にですね、町長の離脱は違法であったと。要するに、信義則に違反しているというのが一つ。そこが争点1ですね。で、争点2番目は、1億数千万の金額の賠償を請求された。で、これが争点2なんですが。争点1だけを見てみますとね、完全な敗訴ですよね。裁判所は町長のいわゆる、葉山町といいますか、町長の言い分について完璧に否定していますよね。そういう意味ではその裁判には完璧に負けたというふうに裁判所は言っているんですけども、町長いかがでしょう。

町長(森英二君)

こちらは信義則に反するという観点ではなく、堂々と主張を述べておったわけですから、それが通るものと、自信といいましょうか、確信を持っていたから勝てるはずだという答弁を行ってきたわけです。ただ、横浜地裁はそうでない逆の判定をしたと。さて、こういう場合に裁判所によって、その上の裁判所はじゃあどういう判定をするのかとか、そういう上級裁の判定を待つということが控訴になるわけですけども、それを行うかどうかということも含めて来週考えていくと、弁護士を踏まえて考えていくということです。

5番(田中孝男君)

裁判ですから、控訴して最終的には最高裁まで行くというのは裁判でよくある例ですけども、地裁のこういう判決が出た。で、これは町長が今まで考えておられたものを完璧に否定している判決文、主文だけでなくてですね、判決文が出ていますよね。例えば、「ごみ処理施設建設の実現可能性について深刻な問題が生じたとか、処理経費の負担割合について深刻な対立が生じたなどのごみの広域処理の実現可能性について、現実的かつ深刻な問題が生じた形跡が認められないにもかかわらず、町長が当選したという一事をもってそれまでの方針を変更し、推進協議会に被告の職員を出席させないという挙に及び、町議会等でごみ処理広域化の見直しを表明し、原告らとの間で何ら自主的な協議を行うこともなく離脱したと。このような被告の対応は法的拘束力のある合意に基づく義務に違反して、信義則上の違反したものと評価されてもやむを得ないというべきである」、ばしっと言われていますよね。で、こういう判決は、地裁ですけども、こういう判決を受けて、普通の人であれば、今まで自分の考え方が世の中の法的なものに比べて必ずしも正しくなかったなと、うん、しまったな、失敗したなと、どうやって責任とろうかなと思うのが普通なんですが、町長いかがでしょう。

町長(森英二君)

私の考え方は先ほど来申し述べているとおりです。こちらの論旨は認めてもらえると思っておったのは、それが逆になったことは残念だという気持ちを持っております。

5番(田中孝男君)

「残念だ」まではいいんですけども、残念だって普通の人が言うんならそれでいいんですよ。だけど、森さん、あなたは葉山町の町長です。そういう意味で、例えば今までの訴訟の経費も町が負担しているんですよね。町長個人でやっている裁判で、残念だ、おれは控訴して最高裁まで行くぞというのは、それはお好きにされればいいんですけども、葉山町町長というお立場の裁判であり、この判決であり、裁判官の、裁判所の見解というところに、るる書いてあります。それをしっかり読まれた上でどういうお考えとどういう対応をされるのかを、もう一度だけお聞かせください。

町長(森英二君)

内容をよく精査して、来週考えをまとめていきます。

1番(鈴木道子君)

1点だけ大いなる懸念があるので質問させていただきます。町長がこの裁判を応訴した、そして和解も成立をしなかったという点においては、大変な、本会議でもおっしゃられましたように、大変な、勝つという確信がおありだったというふうに思っております。今後このような判決が出まして、弁護士と相談をして今後のことを決めるということでございますが、岩橋弁護士お亡くなりになったということでお悔やみを申し上げますが、主任弁護士がいらっしゃらない、そしてあとは2人の弁護士さんであると。今までの2人の弁護士さんとの御相談の中においても、お2人の弁護士も勝つという決意のもとで進んでいらしたと思うのですが、今後この2人の弁護士と町長とで御相談をなさる、町の職員も含まれると思いますけれども、私は大変に懸念がございます。主任弁護士もいらっしゃらないということで、例えば新たな弁護士をお加えになるおつもりなのでしょうか。それとも今までどおり1人減ったという、2名の弁護士の方と従来どおりの御相談をなさるのかどうか、この辺のところが私は大いに懸念するところでございますので、お考えをお伺いいたします。

町長(森英二君)

弁護人をふやすということは、今の時点ではまだ考えておりません。

1番(鈴木道子君)

そういたしますと、これからの方針を決めるに当たり、私どもが15日ですか、議員懇談会ということが設けられているというふうに先ほど伺いましたけれども、その間においては、あくまでもこの今まで裁判をやってきたお2人の弁護士の御意見を伺い、そして町長のお考えをまじった、そこでだけしか判断がされないということですね。

町長(森英二君)

そのとおりです。

11番(横山すみ子君)

今、私の手に持っておりますのは、この裁判の判決文でございまして、34ページ…35ページでございますが、これは全部森町長目を通されましたでしょうか。

町長(森英二君)

全部読んでおります。

11番(横山すみ子君)

そういうことであれば、先ほどから町長がおっしゃっておられます、たしかこの議場で私の質問に答えて、完全に勝訴するからそこで自分の信念が明らかになるという、非常にぴっしりした御答弁をいただいていたんですけれども、その事実が法廷で否決…否定されたわけです。で、田中議員もおっしゃいましたけれども、そういうことであれば、ここで一たん考え直すという場面が必要なんですけれども、岩橋弁護士さんを欠いたあの若いお2人の弁護士さんと14日に御相談になるということですが、町長は何らかの方針を持って臨まれるんでしょうか。

町長(森英二君)

あらかじめ方針を持ってということじゃなく、協議、相談しながら考えをまとめていくということです。

11番(横山すみ子君)

そうしますと、14日に担当弁護士と第1回目の協議に入るということで、上告するかどうかはたしか2週間というふうに伺っておりますが、それを第1回として協議を続けていくということでございますか。

町長(森英二君)

昨日から2週間、つまり今月の22日までと、もう日程的に限られておりますので、そう何度も何度も協議をするというゆとりはないと思います。

11番(横山すみ子君)

この裁判に関しましては、最初に支出されたのはたしか予備費から支出されて、議会が議決及ばないところでスタートされたというふうに思っております。で、陳情が出ておりまして、この裁判には税金を使うなと。その根拠としては5月…町長が13日に答弁された、金崎議員に答弁されておりますけれども、議会に何ら相談する必要はないと、自分の独断で行ったという答弁を議事録で読みまして、この6月議会、議会に復帰させていただいて、第1番目の質問をそれとさせていただきました。で、町長からは自分独断の判断でやったという確固たるお答えをいただいておりますので、この裁判に関する全責任は森英二氏個人にあると私は思っております。これ以後の裁判費用に税金を支出するのは許されないと思いますし、賠償についても森英二氏個人が行うべきと思っておりますが、町長の見解を伺います。

町長(森英二君)

葉山町長森英二として被告…葉山町を訴えられたわけでございますから、個人の責任云々ということは当たらないととらえております。

11番(横山すみ子君)

国に法律がございまして、ある決定事項に関してその本人が非常な責任を持つ決定をした場合は個人でも責を負わなければいけないという法律がございます。もし…私が今申し上げたいのは、控訴はしないで、横須賀・三浦市との信頼関係の取り戻すためにこれから動かなければいけないと。その際に町民の立場、いろんな御意見いただきますが、なぜ税金を使ってこんなことをしなければいけないのかという声が多くございますことをお伝えしておきます。で、議会としてもこれ以上の税金をこの裁判に支出することや、あるいは横須賀・三浦との信頼関係を損なうような行為をずっと続けることは、リーダーである町長として許されない行動だと思いますが、この点について森町長のお考えを伺います。

町長(森英二君)

確かに両市との信頼関係ということは基本的に大事なことだと考えております。そういったことも含めて来週22日までの期間の中で結論を出していくということです。

11番(横山すみ子君)

私は裁判所、ちょうど用があって聞きに行けなかったんですけれども、弁護士さんお2人出て…もちろん出ていらしたと思います。で、14日まで弁護士さんたちはおいとまが…お時間がないんですか。それとも町長の御都合で14日ということになったんでしょうか。

町長(森英二君)

私自身の都合もありますけれども、弁護士お二方の都合ということも加味して決めました。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。

4番(守屋亘弘君)

ちょっと私の名誉のために言っておくけどね、「かがり火」11号で、私は「森英二町長の許しがたい不始末」と書いた。で、以前にも引用したんだけど、「森英二町長は珍しく選挙公約どおり当計画から離脱しました。私は、町長はそれにかわる明確なビジョンを持っていると思いますが、残念ながら私の全くの勘違い、おお、恥ずかしい、大チョンボ」、みずから恥ずかしいと思ったんですよ、ね。それでさっき申し上げた、いわゆる今回の事件について、それぞれ平成21年1月29日付、横須賀市・三浦市の訴状の一部に、横須賀市・三浦市は両市長名で葉山町町長に対し、「平成20年3月14日、「2市1町ごみ処理広域化にかかわる葉山町の方針について」と題する書面を送付、一部事務組合設立に関する覚書の履行にどのように対処するのか、早急に回答するよう申し入れた。上記申し入れに対し、町長は2市の副市長を訪れ、葉山町の回答をいつまで待ってくれるかとの質問を行い」ってちゃんと書いてあるでしょう。それを何、聞いたこともないなんて。冗談じゃないよ、いいかげん。人の人格まで傷つけておいて。
それで、何を言いたいかということは、さっきのようにね、速やかに辞任すべきですよ。私はきのう夜ずっと考えて、本日町長の辞職勧告決議案、あるいは不信任案を出すかどうかずっと考えていた。そういう考えって妥当でしょう、私の考えは。こんな不始末になっちゃった。私は今回の裁判について負けないと言ってきた。勝つとは言ってなかった。これは別に私の弁解するわけじゃない。だから、さっき申し上げたように、判決主文を聞いた範囲もこれは痛み分けだと。で、裁判に傍聴した…きた新聞記者から、あんたはどう考えているんだと言ったから、これは痛み分けだと。と、なお、その記者から町長選はどうかと。それは勝てるわけがねえんだ、町長は。さっさとやめればいいんだとはっきり言いましたよ。だから、さっきの私が申し上げたとおりに、これがかつての盟友としての最後のお願い。どうですか。で、なお、ね、私はさらに言いたいのは、全く関係がない職員諸君も巻き込んじゃって、いかに迷惑しているか、そういう点について思いは何もいたさないんですか。どうなんです、町長。

町長(森英二君)

この裁判、結構長い時間かかりました。その都度担当の職員もそれなりに頑張ってくれてきたというふうに思っております。

議長(畑中由喜子君)

よろしゅう…。

4番(守屋亘弘君)

だから、申しわけなかったぐらい一言言ったらどうですか。

町長(森英二君)

あなたに言う必要ありません。職員には言っております。

4番(守屋亘弘君)

職員に言ってやればいいじゃないの。だから言えって言ってんだよ。

町長(森英二君)

議長、整理してください。質問の域を超えている。

議長(畑中由喜子君)

ほかにございませんか。
なければ、これにて質疑を終結いたします。

議長(畑中由喜子君)

日程第2「陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書」を議題といたします。
本陳情については、教育民生常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

教育民生常任委員会委員長(山梨崇仁君)

教育民生常任委員会審査報告。平成23年11月29日、議会第4回定例会において付託された陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書は、議会休会中の12月5日に担当部課長の出席を求め、慎重に審査を行い、結論を得ましたので御報告いたします。
陳情の要旨は次のとおりです。東日本大震災では医療崩壊、介護崩壊の実情が改めて明らかになり、医師、看護師、介護職員等、医療・福祉労働者の不足も浮き彫りになった。安全・安心の医療・介護には看護師等の夜勤、交替制労働者の大幅増員及び労働環境改善のための法規制が必要である。また、地域医療再生のためには医療・社会保障予算を先進国並みにふやし、国民の負担を減らすことが求められている。ついては、看護師等の大幅増員を実現し、安全で行き届いた医療・看護・介護の拡充を図るため、1、看護師等夜勤交替制労働者の労働時間を1日8時間、週32時間以内、勤務間隔を12時間以上とすること。2、医療・社会保障予算を増額し、医師・看護師・介護職員等を大幅にふやすこと。3、国民負担を減らし、安全・安心の医療・介護を実現すること。以上3点について地方自治法第99条に基づき国に対し意見書を提出するよう求めるものです。
審査では、委員総意の意見として、陳情内容のすべてには賛同できないが、安定した医療、介護サービス体制のために、看護師等の雇用の質の向上は欠かせないものであり、願意は理解できるとし、全会一致により趣旨了承すべきものと決しました。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、教育民生常任委員会。

議長(畑中由喜子君)

以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて教育民生常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書に関する教育民生常任委員会の結論は趣旨了承であります。お諮りいたします。本件については委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第23-26号は委員長報告のとおり趣旨了承されました。

議長(畑中由喜子君)

日程第3「陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書」を議題といたします。
本陳情については、議会運営委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、議会運営委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

議会運営委員会委員長(守屋亘弘君)

議会運営委員会審査報告。平成23年6月17日、議会第2回定例会において付託された陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書は、延べ4日間にわたり審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第23-8号の要旨は次のとおりです。本町の財政は経常収支比率が99.9%と県下で最悪であり、新たな施策が実施できない状況にある。大磯町では平成21年度決算ベースで歳出総額に対する人件費比率は23.3%であるが、本町は平成23年度予算ベースで歳出総額の32%を占めており、人件費が財政逼迫の主因となっている。また、議員報酬は大磯町議会議員と比べても高額であり、平成23年度予算ベースの人件費予算を10%削減すれば、2億9,000万円を福祉などのサービスに回すことができる。よって、財政健全化のため、議員が率先垂範すべきであるとし、葉山町議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例を改正し、議員報酬を5から10%削減することを求めているものです。
審査では、陳情の願意は総人件費の比率が高いので、率先して減額してほしいということである。人件費は財政圧迫の一因であり、総人件費を抑制するためには議員報酬も削減すべきである。議員報酬についてはさまざまな考え方があるが、町民の声、厳しい社会・経済現況を考慮すれば、敏感に対応すべきであるとの採択に賛成の意見がある一方、既に議員定数を削減し、議会費の中で削減している。議員の活動日数は他自治体議会に比べて非常に多い。近隣市と比較しても議員報酬は高くない。さきに開催した研修会の講師から、片手間に議員はできない、きちっとした報酬を出すべきである。だれでも議員になり、一定の職務ができる程度の報酬を出すべきであるという話があった。近隣が市であることや、求められる専門性からも、報酬が高いとは思わない。議員報酬については過去から議員みずから検討してきた経緯がある。議会基本条例の精神からも議会が自主的に論議を尽くして結論を出すべきであり、その論議が不足している段階で判断できないなど、不採択を求める意見がありました。
採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。なお、議員構成が変わった新議会で自主的に報酬等について論議すべき場を設け、検討することについて合意したことを付記します。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、議会運営委員会。

議長(畑中由喜子君)

以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて議会運営委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書に関する議会運営委員会の結論は不採択であります。お諮りいたします。本件については委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、委員長報告に反対者の発言を許します。

9番(土佐洋子君)

9番土佐洋子です。陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情の議会運営委員会の委員長報告に反対し、陳情に賛成する立場から討論に参加いたします。
平成22年第1回定例会の最終日である3月24日に、山梨崇仁議員が提案者となり、葉山町議会議員の報酬の特例に関する条例を提案いたしました。この平成22年第1回定例会において、特別職、教育長及び管理職の給与削減の議案が上程されておりました。財政難ということで、議会としても何も行動しないわけにはいかないという思いで、私たちの議員報酬のうちわずかながらでも町民サービスで還元したいということで議員報酬の削減の提案をいたしました。議員の皆様の同意を得て、ぜひとも町の財政、そして町民サービスに寄与していければというように願いましたが、採決の結果、賛成6、反対10の賛成少数により、否決されてしまいました。
さて、本定例会初日の総務建設常任委員会審査報告があったように、付託されていた陳情第23-10号葉山町職員給与の改正を求める陳情書、陳情第23-20号葉山町非常勤特別職の報酬の改正を求める陳情書及び陳情第23-21号葉山町町長及び教育長の給与の削減に関する陳情書の3件はすべて趣旨了承とされました。この3件の陳情は、財政状況を改善するため、人件費の削減に真剣に取り組んでもらいたいというのが願意でありました。町の財政状況を考慮すれば、人件費の削減は避けて通ることはできない問題として、全会一致により趣旨了承としました。私たち議員みずからも身を切るべきという姿勢は、私は今も変わっておりません。この3件の陳情に対して、議会として町の自主的かつ実りある取り組みを期するものならば、私たち議員が率先して議員報酬の削減をすべきと考え、私の、委員会報告に反対し、陳情に対して賛成の討論といたします。

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に賛成者の発言を許します。

1番(鈴木道子君)

葉山町公明党といたしまして、議会運営委員会委員長の審査報告に賛成をし、陳情に反対の立場から討論をさせていただきます。
最初に申し上げたいことは、私ども議員は町民の皆様とともに歩み、また、町民の皆様の民意を敏感に感じ取る議員でなければならないということは自明の理でございます。今回の議会議員の報酬削減につきましては、さまざま検討しなければならない問題点がございました。その一つは、私どもの議員の報酬を判断する上において、新人の議員の皆様がたくさんいらっしゃるという点、また、私どもが大磯町等と比較する上におきまして、会議数が大変に多いということもございます。みずから判断する上において、私はぜひ議員がどうあるべきか、そのことを新人の皆様に勉強してほしいということから、私は東大の名誉教授である大森彌先生のお話を聞くことを提案をいたしまして、そして皆様の御同意を得てお話を伺うことができました。で、議員というものはやはり町民の総意を代弁する者として、さまざまな職種、さまざまな年齢の方が加わるべきだというふうに思っております。その上において、多くの方の立場を考慮し、そして判断することが大切というふうに思っております。
今回の削減については、私は町民の皆様の民意を酌み、そして削減することには賛成であり、葉山町の財政状況、そしてまた、今申し上げました民意の皆様のお考えを、必死の思いを酌み取るにおいては、削減をしなければならないというふうに考えていることは基本でございます。しかしながら、今回の陳情書に明記してあります5%から10%の削減ということが明らかになっておりますが、この数字については今申し上げましたさまざまな立場の方、そしてさまざまな年齢層の方等を含めた総意でなければならないというふうに考えます。そのことについて新人の方、前回の大森先生のお話を伺い、私どもでまたほかの場で全員で討議し、そして全員で一つの道を探っていかなければならないと思っております。私どもの限りない課題である議員としての力量の向上、これにも努めなければならない。そして、私どもが表決をしたことについて、まがりなりにも裏切ったとか裏切らないとか、そういうことが言われることがないように、私どもの議員の質の向上もしていかなければならないというふうに思っております。
心情としてはこの陳情については私は限りなく趣旨了承でございますが、この数字を示されたということについては私ども総員でどのような適切な数字を結論として出すか、これについてこれから違う場で議論しなければならないと、この1点について私は反対をいたしました。以上、私の反対討論でございます。

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に反対者の発言を許します。

5番(田中孝男君)

5番田中でございます。ややこしいんですけども、陳情は議員の報酬を下げなさいと。で、それに対して委員会は否決ということになりました。その否決に対して反対すると。ということは、陳情に対して賛成するという立場で討論に参加いたします。
今の葉山町の経済状態を見ていて、やはり人件費の問題に避けて通れないと、これはほとんどの方がノーとは言わないと思います。なるほどなとみんな思っていると思います。今議会の初日に審議をされた、総務建設常任委員会から提出された、一般職、特別職、それから非常勤特別職の給与の削減という陳情に対しては、議員の中で採択しろと言って反対した人が1人、それからあとはですね、趣旨了承、全員がしているんですね。それで、葉山町の人件費をそれは考えるからの話であって、趣旨了承して今度は自分たちの議員報酬の削減については反対というのはどうも私自身が納得しづらいものがあります。もちろん、議員報酬を単独で取り上げてみますと、役場の係長クラスの給与ですから、決して高いとは言えない。それから周りの市の、横須賀市・逗子市に囲まれたいわゆる市と同等の文化度といいますか、物価の高さといいますか、そういうものを持っている葉山町という観点もあるでしょう。でも、全国平均の町村議会の議員の報酬32万、それに比べるとうんと高いわけですね。で、そういう中で今、1番議員が賛成なのか反対なのかよくわからない御答弁で、特にそのパーセンテージの5から10というのが入っているのがどうもお気に召さないというお話だったんですが、5から10、その想定範囲内というか、議員報酬を考えていったときに、もし引き下げるとすれば、例えば1%、2%という話ではないでしょうし、10%じゃ足りないよと、20%下げるべきだということで反対されるならいいんですが、そうでないとすれば、趣旨は、中身については御賛成の討論だったのかなというふうに思います。
どちらにしましても、今の葉山町の状況から人件費について、これは非常に大変な問題ですが、前回私も一般質問で1時間この人件費だけでお話しさせていただきましたけども、大変な覚悟を持って行政が素早くスタートしていただけるように考えている中です。で、その中で、やはり議員も痛みをともに分かち合うというスタンスもあって構わないというふうに思います。まあ、議員報酬の削減というのを率先して少しだけやるのは格好いいかもしれませんけども、もっと本格的に議員が葉山町の総人件費というものに真剣に取り組むと、その結果、議員報酬も一緒に痛みを分かち合うと、このスタンスはぜひとも必要ではないかというふうに私は思いまして、委員長提案の否決に対して反対の討論とさせていただきます。ありがとうございます。(拍手)

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に賛成者の発言を許します。

8番(笠原俊一君)

8番笠原俊一でございます。私は委員長報告に賛成の立場、つまり陳情に反対の立場で討論に参加をいたします。
そもそも議会としては昨年定数の削減ということで総人件費の削減、3名、約2,000万から3,000万の削減をいたしました。そして今回は新たにこういった経済環境を見ながら、まず隗より始めよということで議員の報酬の削減を求めてきたものでございます。そうした趣旨等々はわかるんですが、私は基本的には議員の報酬というものは議員みずからが自分たちの仕事の環境等々を検討しながら決めるものだというように思っておりますし、職員の人件費等々につきましては、これは国の国家公務員に倣ってという基準がございます。そうしたことで、葉山の議会は葉山の議会みずからが妥当な線というものを検討すべきものだと私は確信をしておりますし、そういう中で議員としてこの職責を全うする努力をしているつもりでございます。
そして、ちなみに葉山の周りの市等々と比べますと、決して葉山の議員の報酬は高くありません。しかしながら、よく葉山は町村と比較をして議員の報酬が高いということになっておりますけれども、町民のサービス等々については市に倣え、そして議員の報酬だけは町村に倣えというのはおかしな論理ではないかなと私は考えておりますし、なおかつこれから世代を担う青年等々がしっかりとしてこの議会に出ていただけることを望みながら、そうした方が責任のある世代として自分の職を全うする上で適当な歳費の…報酬というものが必要であろうと感じているとこでありますし、また、最後になりますけども、この平成23年から新しい議会になりましたので、その中から議員みずからが自分たちの問題について検討していただきたいと、こういう活動を議会運営委員会にお願いをし、これから時間をつくりながらそういった問題、あるべき費用、報酬というものにこれから新たに考えていく機会をお願いをしたところであります。そうしたことから、議員の報酬につきましては議員みずからが考えるべきだということでありまして、私のこの委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。(拍手)

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に反対者の発言を許します。

2番(長塚かおる君)

2番長塚です。私は議員運営委員会の審査報告に反対で、報酬削減を求める陳情書に賛成する立場から話をさせていただきたいと思います。
やはり庁内…町役場の職員の皆さんが報酬を削減し、私たち議員もこの町に貢献するという意味で削減をし、町に何か私たちの、削減したということを町に、皆さんに本当に貢献するために削減するべきだと思います。痛みを分かち合いながら町を本当によくしていこうというためには、議員もやはり身を削るつもりでやっていってはいかがでしょうか。これも期間限定などと、やはりそういうことも考えながら報酬等についての論議すべき場所…場というのを設けて検討するということに関しては合意したいと思います。以上、答弁終わらせていただきます。

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に賛成者の発言を許します。

3番(窪田美樹君)

3番日本共産党の窪田美樹です。陳情23-8号葉山町町議会議員の報酬削減を求める陳情を不採択として、委員長報告に賛成の立場で討論を行います。
議員報酬はいかにあるべきか、我が党は議員報酬とは、1つは家族を含めた生活費であり、議員が安心して議員生活ができ…議員活動ができること、2つには議員活動に対する仕事の対価であると考えています。議員の家族を含めた生活費として考えたとき、現在の葉山の議員報酬、月額は額面40万円ですが、税金が天引きされ、手取り30万円ほどです。その中から国保料や年金等は個人負担、純然たる手取りは25万円前後となるでしょうか。この金額で家族を養っていくしかないのです。自営業など他の収入源を持たない議員などは安定した生活が保障できるでしょうか。今後も副業を持たない若い人は立候補しにくい状況と考えるでしょう。広く優秀な人材が参加しにくくなることが懸念されます。
また、生活費として考えたとき、単に一般的に類似団体や町村議員報酬の平均値の比較ではなく、生活圏として近隣と比較するべきでしょう。最も身近な生活圏として逗子市の議員報酬は43万9,000円、横須賀市は66万2,000円、三浦市は44万2,000円、鎌倉市は47万9,000円です。生活圏で生活費としての比較では葉山町の40万円は高額とは言えません。生活費として考えた場合、町村レベルでの比較は実態に合わないことを示しています。
2つ目の仕事の対価としては、葉山町の議会開催日数は本会議22回、委員会109日、合計131日で、県内他市町村と比較しても圧倒的に多いのです。他の町村は多いところでも60日から70日、少ないところでは30日前後のところもあります。この比較だけ見ても、単純に報酬額の大小だけを比較すべきでないと考えます。さらに、議会基本条例で議員報酬の改正に当たっては第三者機関による議員活動の客観的な評価等を参考にしなければならないと決めています。
さらに、議会費全体を考えた場合、議員定数を17から14と大きく削減し、約2,000万円の削減を実施しており、この定数削減の議論の中でも議員報酬が議論されましたが、報酬単独での議論でなく、定数と報酬を合わせ、議会費全体の削減を討論した中、最終的に3名の定数削減が決定しました。その議論後わずか1年です。議会費全体としての削減は果たしていると考えます。
我が党は今、政府・民主党は消費税引き上げや、国家公務員の給与引き下げを実施しようとしており、さらに景気悪化を加速することになります。景気が悪化したから手近に議員や職員の給与削減ではなく、最大の解決策は国策の方向を内需拡大に切りかえることが第一だと考え、公務員給与や議員報酬の削減へとイタチごっこになりかねません。今こそ国に政策転換を求めるべきと考えます。今後、町民の税負担に依拠するところが大きい町の貴重な財源を、町民福祉を中心とし、有効・有意義に運用するべく、努力は町の責務であり、我々議員もその運用を十分にチェックすべき役割を果たさなければならないものと肝に銘じて頑張りたいと考えます。
以上、陳情23-8号葉山町町議会議員の報酬削減を求める陳情を不採択として、委員長報告に賛成の立場で討論といたします。

議長(畑中由喜子君)

他に討論はありませんか。
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書に対する委員長報告は不採択です。したがって、陳情第23-8号の原案について採決いたします。本陳情を採択することに賛成の方は起立を願います。
(起立少数)
起立5名の少数です。よって、陳情第23-8号は不採択とされました。

議長(畑中由喜子君)

日程第4「議案第40号平成23年度葉山町一般会計補正予算(第6号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、議案第40号平成23年度葉山町一般会計補正予算(第6号)につきまして御説明を申し上げます。
1ページ、第1条に定めますとおり繰越明許費を定めさせていただくもので、2ページ、第1表の繰越明許費に定めますとおり、第3款民生費、第2項児童福祉費の青少年会館建てかえ事業にかかわります経費の一部につきまして、お手元に配付させていただきました参考資料の繰越明許費にかかわる繰り越し理由の表の理由欄に記載のとおり、これにかかわります事業費の予算額3,573万2,000円を翌年度に繰り越して使用できますよう措置させていただくものでございます。
以上、補正予算につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

4番(守屋亘弘君)

1点、たしか11月29日の議員懇談会の際に説明をしてくださったんですけれども、その際、補助金あるいは交付金なんですかね、いわゆる青少年会館の建設工事費以上に、いろいろ、もろもろのお願いをしたら、以上の金額が交付されるということになったと。単純に言えばね。だから、町の選択肢としては全額青少年会館の建設工事費に充てても構わないという理解でよろしいんですか。

総務部部長(上妻良章君)

説明をさせていただきましたとおりですね、子育て支援金4,820万ですか、これを今交付決定を受けてございます。工事費は4,810万の予算を取らせていただいておりますけれども、この間御説明をさせていただきましたとおりですね、他の事業におきまして充当がたしか2,900万ほどございました。それで、工事費につきましてはまだ充当のですね、配分等を調整中でございますけれども、大体1,600万から1,900万あたり、このくらいの金額をですね、この青少年会館建てかえ工事の資金にですね、充てることができるというところでございます。

4番(守屋亘弘君)

いや、だから、選択肢の一つとしてはね、全額青少年会館建設工事費に充てることも可能だということでしょう。それは極論みたいだけども。だから、表向きそうなれば、ただでできちゃうということだよね。

総務部部長(上妻良章君)

他の事業等の都合もございますけれども、極論で考えればおっしゃるとおりでございます。

議長(畑中由喜子君)

ほかに御質疑ございませんか。

3番(窪田美樹君)

議員懇談会ということで記録に残らない、議事録に残らないということで改めてもう一度お伺いいたします。業者が入札に応札しなかった理由を改めてお伺いいたします。

総務部部長(上妻良章君)

その後のちょっと確認をさせていただいた中ではですね、工期、これが当段階のですね、計画ではちょっと足りなかったというお話を承っております。

3番(窪田美樹君)

短い工期ということで、この予算…予算価格では低過ぎて入札できなかったということでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

金額的なことではなくて、私が聞いておるところでは、職人等の手配等も含めまして、3月11日の大きな地震がございました。そのようなところにですね、いろいろ職人さん等も行ってしまって、なかなか職人の確保が難しいという部分の中でこの工期では難しかったんだというふうに認識をしております。

3番(窪田美樹君)

このような異常事態、4件入札があったのに応札してくれないという事態の中で、詳しい調査もしないで、また再発防止、次の入札を求めてまた応札してくれないというような再発防止を図ることはできるのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

今回確かに4件すべてにおいて応札をいただけなかったわけでございますけれども、この内容につきましてはですね、うちのほうの資料のとおり応札等の内容をですね、細かくいただいて応札していただいているわけでございますので、なかなかこれに関しまして、ペナルティー等も含めた今後の対策というのは今のところちょっと考えてないところでございます。

4番(守屋亘弘君)

それから、私のちょっと確認で申しわけないんですけれども、4社が応札しなかったと。で、次の段取りでね、当然また入札しますよね。で、電子入札だと。全部、いわゆる入札条件もそのときも明らかにしていますよね、工期もね。それで理由聞いたら工期が足んねえんだなんていってね、何かあるんだと思うんだけど。要するに、指名停止の処分もないよと。で、次にまた入札するよというときに、今回応札しなかった企業も含まれるんですか。次の入札するとき。応募は制限しないということですか。

総務部部長(上妻良章君)

そのとおりでございます。応募いただければそのままお願いするということでございます。

2番(長塚かおる君)

これが延びるわけですけれども、予定としてはいつ建てる…終了する予定ですか。

総務部部長(上妻良章君)

今回工期の延長をさせていただきまして、大体予定といたしましては7月の半ばあたり竣工ということを考えてございます。

12番(金崎ひさ君)

全員協議会でもお願いしたんですけれども、その延びる工期を少なくとも利用者の方たちにお知らせするべきだと思うんですが、少なくとも検討委員会のメンバー、元のね、方たちにお知らせしなきゃいけないということを申し上げましたけど、それはどのようにするおつもりでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

申しわけございません。これから対応を図ってまいりたいと思っております。

2番(長塚かおる君)

すいません。先ほど、最初の一般入札をしたときが11月22日で、現在これが、当初この流れた工事というのが12月ぐらいから工事が始まるのではなかったかと思うんですけれども、これがそれで3月いっぱいにできるということは期間、工事期間として3カ月、4カ月…3カ月半ぐらいの予定になると思うんですが、次回今度2月に入札ですか。

総務部部長(上妻良章君)

入札等は1月に考えてございまして、着手が2月の中旬あたりになるのではないかというふうに考えております。

13番(伊東圭介君)

すいません、1点だけお伺いします。2,000万円の支払い見込み額、いわゆる出来高払いの形で入っていますけども、この数字の根拠というのはどういうふうになっていますでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

2,000万円につきましては、既に支払いをさせていただきました実施設計の委託、それと今後も支払い予定でございます解体工事、これに建設工事4,810万のですね、約3割、これにつきまして前払い金を考えてございますので、それの合計ということで約2,000万が支払いの見込みというところでございます。

1番(鈴木道子君)

着工・竣工が延びたということでございますけれども、議員懇談会等で私も何回も申し上げましたけれども、これは延びたことについて座して待つのではなく、限りなく、私が申し上げました内装の変更ができる部分ですね、努力ができる部分、木造にということを申し上げました。これについて、時間がございますので、ぜひ安価で、そして環境的によい木造ということを模索を続けていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

現時点のお答えで申しわけございませんけれども、重なりますけれども、できる限りの努力はしてまいりたいと思っております。

議長(畑中由喜子君)

ほかに御質疑ありませんか。

2番(長塚かおる君)

すいません、ちょっとわからない部分教えていただきたいんですが、9月の定例会のときに補正予算で解体費というのが補正予算で出ていると思うんですが、この2,000万の中に補正予算というのまた入るということですか。

総務部部長(上妻良章君)

解体工事費はその2,000万円のほうに含めてございます。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結…(発言を求める声あり)はい。

3番(窪田美樹君)

すいません、ありがとうございます。再度の質問になるんですけれど、一般競争入札の募集の際に工期の案内もしている。で、それでその工期、何カ月で、幾らで何カ月という案内をしていたのに応札してくれなかったというところを…応札しないということがおかしいと思うんです。で、その工期に対して予算が低過ぎたということではないのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

申請書等、手を挙げていただいてからですね、設計書を見ていただいて、手を挙げて参加の登録をしていただくまでには約8日でございます。それの間でですね、まずできる判断ということで、そのときには手を挙げていただいていたんだと思いますけれども、その後、応札まで大体13日間、その間で精査をした部分で工期的にこれは無理だという御判断をされたんだというふうに理解しております。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。それではお諮りいたします。議案第40号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第40号は原案のとおり可決されました。

議長(畑中由喜子君)

日程第5「意見第7号自動車関係税等に係る地方税源の確保に関する意見書」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明を求めます。13番伊東圭介議員、登壇願います。

13番(伊東圭介君)

13番伊東でございます。今、朗読にもありました意見書(案)の中でも御説明をさせていただいておりますけども、今回自動車重量税及び自動車取得税の廃止ということが民主党のほうの税制調査会のほうから国の政府税調のほうに提出がされております。この2つの税でございますけども、当町においても22年度決算において自動車重量税分で4,985万円、それから自動車取得税分で3,364万円、それからエコ減税分で1,271万円ということで、合計9,620万円ということでございます。当町においても約1億円の減収につながる話でございます。代替案のないままの廃止というのについては非常に当町にとっても困る状況であると考えられます。これにおいては森町長のほうからももう既に国のほうへ要望書が上げられているとは思いますけども、議会としても上げるべきだということで提出させていただいた次第でございます。多くの議員の皆様方の御賛同をいただければというふうに思います。以上でございます。

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第7号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第7号は原案のとおり決定されました。よって、意見書(案)を意見書として政府・関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付いたします。

議長(畑中由喜子君)

日程第6「行政視察報告」を議題といたします。(発言を求める声あり)

12番(金崎ひさ君)

ここで休憩の動議を出したいと思います。(「賛成」の声あり)

議長(畑中由喜子君)

ただいま休憩の動議が12番金崎議員から提出されました。この動議には賛成者がありますので、成立いたしました。休憩の動議を議題として採決いたします。この採決は起立によって行います。この動議のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立全員)
起立全員です。したがって、休憩することの動議は可決されました。
暫時休憩いたします。(午後3時32分)

議長(畑中由喜子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時50分)
この際、本日の議事日程が終了するまで延刻といたします。

議長(畑中由喜子君)

お諮りいたします。ただいま横山すみ子議員ほか7名から決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)が提出されました。この際これを日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、この際、決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。

議長(畑中由喜子君)

追加日程第1「決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)」を議題といたします。
決議(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明を求めます。11番横山すみ子議員、登壇願います。

11番(横山すみ子君)

提案理由を御説明申し上げます。長い時間休憩をいただきましたことに、おわびとお礼を申し上げます。
問責決議の案文にありますように、今、私の手元に昨日裁判所で行われました判決の判決文がございますけれども、その中にも、中途は略しますけれども、2市1町によるごみ処理広域化から一方的に離脱を表明したものであって、このような被告の対応は、法的拘束力のある合意に基づく義務に違反し(債務不履行)、あるいは信義則上の義務に違反したもの(不法行為)と評価されてもやむを得ないものと言うべきである。これは裁判官の言葉でございます。このことは判決文のみでなく、近隣自治体との関係を信頼関係を構築しない限り、当町のような小さな葉山町はなかなか生きてはいけない。ごみの問題に限らず、医療問題あるいは介護保険もそうなるかもしれませんけれども、防災・消防に関しても近隣との信頼関係が根底になければなりません。
そのような判断をもとに今回の裁判を見ますと、第一審判決で、新聞によっては葉山町敗訴という文字が踊っておりますけれども、町民の皆様方から見ましても、このような裁判を継続することには葉山町にとって何の利もないと議会としては判断をいたします。先ほど読み上げていただきましたけれども、控訴の判断は近隣自治体との関係に配慮すること、非常にソフトな文面で書いてございますけれども、これ以上争ってはならないということを思っております。
それから、2番目の賠償、損害賠償責任に関する賠償金でございますが、これは森町長が先ほどの行政報告に関する質疑応答の中でも、自分の判断でやった、議会の判断は求めなかったということを明言されておりますので、この根拠法は国家賠償法第1条1、2がこれに当たるかと思いますけれども、町民にとっては町の税金を町長の独自の判断によって引き起こされたことに充てることは非常に納得がいかないという思いを受けまして、このような文言となりました。
賛成議員、署名していただきました議員の皆様に感謝申し上げますとともに、ぜひ皆様の賛同をいただいて、今注目をされております葉山町がこの裁判に関して、少なくとも議会は明確に近隣と信頼関係を取り戻したいという意思表示をしたという事実をこの場できちんと残しておきたいと思います。どうもありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
ございませんか。

9番(土佐洋子君)

提案理由にありますように、この町民への謝罪の言葉が町長からなかったというのは本当に遺憾だと思いますけれども、私が一つちょっとわからないので教えていただきたいんですけれども、今まで森英二町長に反省を求める決議や、森英二町長に対する問責決議などありまして、第1回定例会の3月10日に不信任というものが出たわけですけれども、なぜ今回は…今回も不信任が妥当なのかなと思うんですけれども、ではなくて問責決議ということなんでしょうか。

11番(横山すみ子君)

この4月に議会が改選をされまして、新しい議会になっております。14名の議員で今まで進めてきておりますけれども、3月の不信任案については皆様承知はしておりますけれども、不信任案が前回は否決されたから、いきなりもう一回不信任案ということではなく、先ほど場内での御発言でも辞職勧告決議でもいいのではないかというお声もございましたけれども、この問題は、この裁判に対して議会がどのようなスタンスをとるかという意思表示という面もございますので、問責決議という選択をとらせていただきました。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。ほかに。

1番(鈴木道子君)

損害賠償金の負担について、法的根拠が示されましたが、もしそのような場面の判例が御存じでしたら、お教えをいただきたいと思います。

11番(横山すみ子君)

例があるというところまでは承知しておりますが、どこでどういう事例でということまでは調査してございません。この法的根拠はここであると思いますけれども、裁判を起こすことになりますので、争いになるということだと思います。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。ほかに御質疑はございませんか。御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。決議第6号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
異議ありですか。(「賛成討論」の声あり)異議がありますか。異議あり。御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

3番(窪田美樹君)

3番日本共産党の窪田美樹です。問責決議案に反対の立場で討論を行います。
今回の裁判には、現森町長が横須賀市、三浦市との2市1町ごみ広域処理から離脱するに当たって、離脱の仕方が信義にもとるとして両市から訴訟を起こされたものです。結果は報告があったとおりですが、この責任を問うとして町長の問責決議案が出されました。しかし、この2市1町ごみの区域処理からの脱退は、森町長が選挙戦で挙げた公約であり、それを実行に移したことであって、脱退そのもののよしあしではないと思います。離脱をよしとして森さんを選んだ住民の方、その選挙の意思もあるでしょう。広域処理からの離脱が、脱退が問題だとすれば、選挙公約を破れということにもなりません。また、この裁判所の判断をどう見るか。つまり、勝ったか負けたかということでの問題ですが、支払いゼロならだれが見ても全面勝訴というのでしょうが、今回の判決は離脱後に新たにつくられた協議会の経費のみを認定し、その3分の1の支払い、約400万となっております。しかし、訴えにある支払いを認められている金額の約3%程度の支払いは、果たして敗訴なのか勝訴なのか、私には判断がつきません。専門家の弁護士の方がどう判断するか。つまり、勝ったか負けたかを判断されるのではないかと思っております。選挙公約を実行に移したことには当然正しいことで、判決文にはその実行の仕方がまずかったというような内容になっていると思います。この判断に苦しむ結果から見ても、町長に対する責任追及となる問責決議には反対いたします。

議長(畑中由喜子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

4番(守屋亘弘君)

4番守屋亘弘です。私は本決議案に賛成の立場から討論に参加します。
確かに今、3番窪田美樹議員が言われたとおり、私はかねてから2市1町ごみ処理広域化計画から離脱したことは正しいと。ただし、この裁判までに至る過程において、町長は大変な不始末を及ぼしたと。それで、それが著しく町の利益に反したことであると。さっきも申し上げたとおり、なぜね、すぐ当該協議会に離脱するよと言わなかったんですか。待ってくれ、待ってくれと。待って、あげくはやめたよと言われりゃ、だれだって怒るでしょう。
要するに、この間、私は2件の訴訟問題について一般質問した。それは関連があるからしたんです。すなわち、我々が提訴した民事訴訟、それと引き続いて本件、それは町長が学習能力があるかないかを試したかった。最初の民事訴訟で、意を尽くして謝罪すれば、わざわざ我々だって裁判なんかやりたくないですよ。それさえしない。だから頭にきてやったんです。今回だってそうでしょう。先ほどの質問の中で、どうしたのかといったら、各市長に2度会いたいと言ったけど会えなかった。2度会えなきゃ3度行くなり4度行くなりというのは、営業マンの鉄則ですよ、そんな。いわゆる夜討ち朝駆けという言葉あるでしょう。自分の願い事なり何なりがかなえられないときは、それこそ10時前にのんびり出てこないで、横須賀市役所、三浦市役所に行けばよかったんだ。
なおね、さっきの関連するけれども、この間の私の一般質問の中で、平成20年6月25日の金崎ひさ議員質問の際に、町長は本件は架空の話だろうと。それが現実になってね、みんな迷惑してるわけでしょう。そういう何か一人でね、思い込みが激しいんだね。本当に。みんな…みんなというのか、こうして議員も大変迷惑ですよ、こんなことで時間ばっかりとって。余計に、さっきも申し上げたとおり、関係ない職員緒君だって大変迷惑だよ。と私は思いますよ。だけども、町長は何ら開き直って、みずからの非を認めようとしない。
この意味するところ、これはね、控訴の判断は近隣自治体との関係に配慮すると、随分やわらかい表現になりましたよね。それはそれで構わない。それから、損害賠償金は森英二氏が負担すること。これはさっき申し上げたとおり、やめて退職金を寄附して払えということですよ。だから、追加して、おまけでさ、先ほども議論があったけども、いわゆる予備費から450万、裁判の着手金で払ってるんですよ、既に。今回払うとなるとね、約850万円になると。これだけで金額が。それをイエスと言うわけにはいかないでしょう。この財政の厳しい中で。
それと、もう1点言うと、先ほど金崎ひさ議員の質疑の中で、町長の答弁は、これ、実際に会議録読んでほしいんだけど、1日10トン車が50台走ると。これはあなたがよく御存じの近藤昇一議員がかつてお話しになった。私は考えて、これは決して間違いじゃない。10トン車に1台…あ、失礼、10トン車に1トン載せれば50台必要なんですよ。というのは、葉山町が役割分担の中で、破砕ごみ…失礼、粗大ごみ等選別施設、1日50トン処理する施設なんですよ、ね。10トン車5台で済むんだ。だから、私が何を言いたいかというのは、全然2市1町ごみ処理施設計画を理解してないんじゃないかと。そうでしょう。50トンを処理する施設なのに、ね、10トン車が50台必要になるわけないじゃないですか。あえて窪田さんに言うけども、日本は共産主義社会でも社会主義社会でもないんですよ。こんな非効率なことが、あってたまるもんですか。ただ、近藤昇一議員のね、意見を受け売りしただけですよ。私に言わせれば。
それで、今回の文面で見ると、私が最大限の譲歩をしたと。もっと書きたい。要するに、本件のみに限っての話でしょう、先ほど提案者の話だと。本来的に先ほどの趣旨で申し上げたけど、あるいは問責決議案、どうか。町長辞職勧告決議案、再度の不信任案、いろいろ選択肢があります。ただし、残念ながら時間がない。だからここで私は最大限の妥協をしたと。町長、よくわかってくださいよ。という意味で、長くおしゃべりしましたけれども、これをもって私の賛成意見といたします。(発言を求める声あり)

3番(窪田美樹君)

今、4番守屋議員から発言がありました近藤昇一議員の受け売りというか、というのは、私がそれは、そんなことはなく、私の意思できちんと話しているので、取り消していただきたいと思います。

4番(守屋亘弘君)

私は町長が受け売ったと言ってるんです。窪田さんじゃないですよ。ね。本来的に、よく考えてほしいという意味で、10トン車で50トンも走るはずがないでしょうと。それは最初、近藤昇一議員が言われたことを町長が何にも考えもせず、そのまましゃべっただけだと、そういう意味で言ったんです。訂正する必要ないと私は思います。

議長(畑中由喜子君)

今、テープ起こしをするわけにもいきませんので、後刻、調査をいたしまして、善処したいと思います。よろしいですか。

4番(守屋亘弘君)

よろしいですかということは、私の話したことが間違いがあるかどうか調べるということ。

議長(畑中由喜子君)

テープ起こしてみないと、どのように聞き取れるかがわかりませんので、後日それを改めさせていただきたいと思います。よろしいですか。
ほかに討論はございますか。それでは、討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。決議第6号は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立12名の多数により、決議6号は可決されました。

議長(畑中由喜子君)

日程第6「行政視察報告」を議題といたします。
総務建設常任委員会及び教育民生常任委員会において行政視察を終了いたしておりますので、この際、各委員長から報告を求めます。まず、総務建設常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

総務建設常任委員会委員長(金崎ひさ君)

総務建設常任委員会行政視察報告を申し上げます。
視察日、平成23年10月26日(水曜日)から10月28日(金曜日)。
2、視察地及び視察目的。(1)大分県国東市、人口3万2,002人。「1」観光によるまちづくり、くにさき観光の里づくりについて。「2」総合情報化推進事業、国東市ケーブルテレビについて。�B弥生のムラ・安国寺集落遺跡公園。(2)大分県由布市、人口3万4,702人。地域自治を大切にした住みよさ日本一のまち由布市のまちづくりについて。由布市住民自治基本条例、市民との協働について、行財政改革について、市民の住みよさについての満足度調査について。(3)大分県豊後高田市、人口2万3,906人。昭和のまちづくりについて。
3、視察者、金崎ひさ、中村文彦、鈴木道子、田中孝男、土佐洋子、伊東圭介、オブザーバーに畑中由喜子議長。随行、山本孝幸。
4、視察概要。総務建設常任委員会は、去る10月26日から28日までの3日間、大分県国東市、由布市及び豊後高田市を訪問し、それぞれのまちづくりへの取り組み等についての行政視察を実施しました。詳しい御報告は配付資料にございますので、ごらんください。なお、町民の皆様には会議録、ホームぺージなどで後日お知らせいたしますので、お目通しください。
いずれも本町の行政に反映すべき観点からの視察を行いました。今後の町への提案として生かしてまいりたいと思っております。今回の行政視察を通じて、まちづくりは住民との協働がいかに大切であるかを痛感し、行政の本気度のある指導力とあわせて、まちづくりは人づくりであるとの感想を持ちました。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、総務建設常任委員会。

議長(畑中由喜子君)

次に、教育民生常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

教育民生常任委員会委員長(山梨崇仁君)

教育民生常任委員会行政視察報告。
視察日、平成23年10月17日(月曜日)から10月19日(水曜日)。
視察地及び視察目的、(1)北海道檜山郡上ノ国町、人口5,428人。「1」文化財の保存と活用について。「2」歴史講座について。(2)北海道松前郡福島町、人口5,114人。「1」健康づくり推進計画、いきいき健康ふくしま21について。「2」議会基本条例に各種計画が議決事件として追加された経緯について。(3)北海道北斗市、人口4万8,032人。子育て支援施策について。病後児保育事業、子育て短期支援事業、どさんこ・子育て特典制度。
視察者、山梨崇仁、長塚かおる、窪田美樹、守屋亘弘、荒井直彦、笠原俊一、横山すみ子。随行、佐々木周子。
視察概要、教育民生常任委員会は去る10月17日から19日の3日間、北海道檜山郡上ノ国町、松前郡福島町及び北斗市を訪問し、行政視察を実施しました。詳しい御報告は、配付資料にございますので、ごらんください。なお、町民の皆様には会議録、ホームぺージなどで後日お知らせをいたします。お目通しいただければと思います。
3市町とも、本町とは人口、規模、環境等が異なるものの、本当に厳しい財政の中で工夫を凝らしながら、住民福祉の向上のため、さまざまな施策を展開する姿勢には、本町にとっても大変参考になるものでありました。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、教育民生常任委員会。

議長(畑中由喜子君)

以上で委員会行政視察報告を終わります。

議長(畑中由喜子君)

日程第7「閉会中継続審査について」を議題といたします。
お手元に配付してありますとおり、各常任委員長及び各特別委員長から、ただいま調査中の事件につき閉会中継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、各常任委員長及び各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

議長(畑中由喜子君)

以上で本定例会の会議に付された案件の審議はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。会期は12月12日までありますが、議会会議規則第6条の規定により本日で閉会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日で閉会することに決定いたしました。これで本日の会議を閉じます。
平成23年葉山町議会第4回定例会を閉会いたします。(午後5時20分)


以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。

平成23年12月9日

葉山町議会議長   畑中由喜子
署名議員   荒井直彦
署名議員   笠原俊一

議長(畑中由喜子君)

皆さん、こんにちは。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午後2時00分)

議長(畑中由喜子君)

日程第1「町長の行政報告」を行います。
町長の報告を求めます。町長、登壇願います。

町長(森英二君)

皆さん、こんにちは。議長のお許しをいただきましたので、行政報告を行わせていただきます。
横須賀市及び三浦市より、平成21年1月29日に提起された本町を被告とする損害賠償請求事件に係る訴訟について、昨日12月8日、横浜地方裁判所において判決が出されましたので、御報告をいたします。判決の概要につきましては、お手元に配付いたしました資料のとおりでございますが、本町の横須賀市及び三浦市に対する責任を一部認め、横須賀市に対して330万円、三浦市に対して65万円の支払いを命じる旨の内容でございました。判決の詳細及び今後の対応につきましては、弁護士とも相談の上、改めて皆様に御報告する予定でございます。
以上で行政報告を終わります。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

以上で行政報告を終わります。(「質問」の声あり)行政報告でございますので、質問は簡潔にお願いいたします。

4番(守屋亘弘君)

それはこっちの勝手な話で。町長はこの判決を受けてどのように考えておられますか。まず1点。

町長(森英二君)

私は、この議場においてもお話ししておりましたけれども、判決には勝てると、裁判には勝つという自信を持っておりました。したがいまして、全体の請求額に対してのごく一部ではありますけれども、そういった結論になったことは若干残念に思っております。

4番(守屋亘弘君)

新聞情報なのかよくわかりませんけれども、全面勝訴するというような発言があったと。その根拠は何だったんですか。(「議会答弁」の声あり)根拠。

町長(森英二君)

こちらの言い分といいましょうか、論旨が認めてもらえると思っていたということです。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。

4番(守屋亘弘君)

だから、その根拠を示してください。全面勝訴するという…と思った根拠を示してくださいと聞いているんですよ。

町長(森英二君)

公判の都度、こちら…公判の都度こちらから申し述べていた論旨のとおりでございます。

4番(守屋亘弘君)

そうすると、判断が甘かったということですよね、結果から見れば。だから、私はね、きのう裁判所へ出かけて、裁判長が判決主文を読み上げたと。それを聞いて私の判断は間違いなかったと思ったのは、痛み分けと感じたからですよ、ね。ところが、前々から私が主張しているように、裁判に至った経過において森英二町長は大失敗したんですよ、待ってくれなんて。あのとき最初からね、自分の公約はこうだ、言えばよかったんですわ。それで、議長から簡潔にと言われたんで、残念ながらそれに従うけれども、きょうのきょうじゃあ何でしょうから、来週月曜日に辞表を出せばいいんですよ。こういう不始末になっちゃったと。それが一番町民にわかりやすい。それで、例えば1月15日に町長選があれば、また出直しすりゃいい。かつて隣町でよくありましたよね、今も…今、衆議院議員の方も突如辞職してまた選挙に出ると。だから、はっきりするんじゃない、その1月15日という選挙日であればね。町民に信を問えばいいんですよ。そうでしょう。だから、まずはね、それ…そういう考えがないのかどうか。

町長(森英二君)

今の質問の初めで、待ってくれと先方に言ったと、せんだっての一般質問でもそれが通告で出されたけれども、私は待ってくれとは言ったことはございません。それと、それと、面談に…約束を取りつけて市長と会おうとしたけれども、市長のほうですっぽかして会えなかったと。しかし、副市長が出てきて、そのときに公約の、森英二町長の公約を重く受けとめているという発言の趣旨はあったわけです。だから、待ってくれどうのということは全く事実無根のことであります。

4番(守屋亘弘君)

それじゃあ、なぜその裁判の過程でそう言わなかったんですか。陳述の機会があったでしょう。訴状にも書いてあるじゃないですか。私の記憶では平成21年1月29日付の、横須賀市並びに三浦市の訴状に書いてありますよ、「待ってくれ」と。いつまで待てばいいのかといったら、5月、連休明けだと。そのときになぜ言わなかったんですか。そんなことは言ってねえんだと。新聞でも書いてありますよ。わざわざ私は、私の機関紙に引用して、間違いないかどうか神奈川新聞にも確かめて引用したんですよ。何を言ってない。すぐさ、都合が悪いと、ね、記憶がないだの、言わなかっただの、知らなかった、忘れてた。まともな答弁してくださいよ。
それから2番目に聞いたね、さっきの私の考えについてどうですか。さっさともう週明けの12日にでも辞表出してさ、やめればいいんですよ。どうですか、そういう考えについて。

町長(森英二君)

守屋議員から言われる筋合いはございません。自分で自分の進退は考えます。

4番(守屋亘弘君)

それから、議運の席上、議長から話がありまして、12月の14日に弁護士と相談、協議すると。それで12月15日に議員懇談会開催の予定だと。まさか控訴するなんて考えてないでしょうね。一番簡単なのは、やめて、町長が申しわけないけどこれで我慢してくれって、退職金を町に寄附すりゃいいんですよ、この程度の額でしょう、約400万。私がおそれているのは、横須賀市・三浦市が控訴することですよ。こっちが控訴するなんてとんでもない話だ。どうですか、どういう考えなんですか。あくまで弁護士と相談しなくちゃ決められないということですか。

町長(森英二君)

14日に弁護士と会っていろいろと相談をするという約束になっております。

4番(守屋亘弘君)

それでまた年末忙しいときに我々15日、来なくちゃならないんだよ。きょうずっとしゃべってくれよ、本当に。え、きのうだってできたでしょう、弁護士と打ち合わせぐらい。きょうの午前中だって。何もたもたやってんだ、いつも。みんな迷惑だよ。以上、これは意見として申し述べます。

8番(笠原俊一君)

気持ちは今の4番議員と同じような気持ちがあるんですけども、ちょっと質問させていただきます。昨日議員あてに、今の町長の答弁もございましたけれども、議員各位ということで、「初冬の候、ますます御清栄のこととお喜び申し上げます。さて、横須賀市及び三浦市を原告として、ことし本町を被告とする損害賠償請求事件に係る訴訟について、本日横浜地方裁判所で横須賀市及び三浦市の葉山町に対する請求を一部容認する旨の判決がありましたので御報告いたします」云々と、こういう通知をいただきました。そしてこれを読む限り、請求を一部容認するということですから、あ、勝訴したのかということで胸をなでおろしたところだったんですけども、夕方の新聞、朝日新聞を読み、けさの神奈川新聞を読むと、この町長からいただいたものと全く違う感覚が出てきたんですね。葉山町賠償命令、一方的離脱は違反。町長、この、まずお伺いしたいんですけども、これ、森町長名ということで議員各位に事務局を通していただいたんですけども、これはどなたがお書きになったんですか。

町長(森英二君)

私と総務課で作成いたしました。

8番(笠原俊一君)

この内容を読む限り、全く新聞とは違うものを与えられたと私は感じておるんですけども、こういうこと…総務課は確認しますけども、これ総務課でもこういう文章でいいと判断したの。

総務部部長(上妻良章君)

判決文の中でですね、一部認容という部分がございましたので、そういった文章にさせていただいたというところでございます。

8番(笠原俊一君)

あのね、質問をこれでおしまいにしますけど、この文章だとあくまでも勝訴したというようにとれるんですよね。確かに内容的には1億何千万請求があって、そのうちの結果的には両方合わせて400万というようなことだったんですけども、実際には葉山が、森町長が、これね、議会でも完全勝訴だと言い切っていた部分、全く違うじゃないですか。議会に対しても最後の最後までこういうふうな形で報告をするというのは違うんじゃないかな。ね、議会にはきちっと敗訴しましたと、しかしながら、こういった損害賠償費用だったと、こう言うのが筋じゃないですか。これを読んだ限りでは全く違う感覚を持ちますよ。町長いかがですか、こういった報告の仕方というものは。

町長(森英二君)

判決の内容の一部をそのまま引用しながら、事実を申し上げただけです。

12番(金崎ひさ君)

4番議員に対しては若干残念という御感想をお持ちになりました。そして、今、8番議員に対してもはっきりとおっしゃらなかったんですが、町長はこの裁判、勝訴だと思っているんですか、敗訴だと思っているんですか。

町長(森英二君)

これから先のこともございますので、そういった表現は避けたいと思っております。

12番(金崎ひさ君)

今回の議会で町長は絶対に勝つとおっしゃったんですよね。その言葉の責任はどういうふうにとられますか。絶対に勝つというお言葉の中に、このように、例えば数百万でも葉山町が払いなさいという判決が出るとは思ってもみなかったんじゃないかと私は思うんですが、町長はこのぐらいであれば1億5,000万に対して数百万ですが、これだったら、まあ、勝ちのうちだというふうに思ってらっしゃるのかどうかを、まずお聞きします。

町長(森英二君)

来週いろいろと審議をする都合もございますので、その答弁は差し控えたいと思います。

12番(金崎ひさ君)

議会を何だと思ってらっしゃるんですか。絶対に勝つということは堂々と御自分の感覚でしゃべっていながら、こういう結果で出て、これが敗訴だとか勝訴だとか、申しわけなかったとか、いや、これは私の思いどおりだったとかというお返事もできないわけですか。それで、来週やるという弁護士とのお話ですが、どなたの弁護士が出てらして町長と御相談なさるんですか、14日の件ですが。

町長(森英二君)

実は、この弁護士3名立てておりました。で、主任弁護士が実は昨日の早朝亡くなられまして、裁判にも出られませんでした。あとの2人が…来週はあとの2人とお会いします。

12番(金崎ひさ君)

ということは、岩橋弁護士がきのうお亡くなりになったということですか。(「はい」の声あり)そうすると、あと工藤弁護士と三枝弁護士と14日にお目にかかって、今後どうするかということを御相談なさるということなんでしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりです。

12番(金崎ひさ君)

では、岩橋弁護士に本当に大変な御苦労をおかけしたんじゃないかと思いますけれども、私どもも委員会のほうで来ていただいたこともあると思っております。ちょっと今メモがございませんが、たしか岩橋弁護士だったと思います。大変御愁傷さまだと思いますけれども。その弁護士と御相談する前に、この本会議の中ではっきりと申し上げておきたいことがございまして、今質問を続けますけれども、インターネットでたくさんの方が見ていらっしゃいます。それで、この弁護士…この裁判に関しては町長は一存で、一存でこの広域処理、ごみ処理の広域を、私の判断で、一存でやめたとおっしゃいましたけど、その考え方は間違って…変わってませんよね。おっしゃってください。

町長(森英二君)

選挙公約に従って一存で決めたということです。

12番(金崎ひさ君)

それはぶれないで本当に安心いたしましたけれども、議会としては広域処理をやめるなという判断をいたしました。そして、本当に当時私は副議長だったんですけれども、そのような議会意思を町長にお示しし、そして町長はそれでもかかわらずおやめになったわけでございます。そして結果がこれでございますけれども、4番議員がおっしゃったように、本当に町長の責任だというふうに私も思いますけれども、御自分ではそのようには感じていらっしゃいませんか。これだけの不利益を町民に与えた。そして、例えば弁護士費用は既に450…500万でしたか、予備費から出しておりますけれども、私はそれすら認めたくなくて否決いたしました。そして、これ以上の金銭的負担をさらに町民の皆様方の血税を費やすことになるんですけれども、町長はそういう責任を御自分の一存でおやめになって、こういう結果になったということに対して何かお言葉とか、あるいは何か申し開きございますか。

町長(森英二君)

先ほど言いましたように、公約に従って一存で決断をいたしました。離脱をですね。で、その時点においてこのような結果を予測していたわけではございません。途中ずっと完全にこちらの言い分が通ると、勝つという信念をまた持っておりましたことを重ねて答えます。

12番(金崎ひさ君)

じゃあ、選んだ町民の皆様の責任だというふうにでもおっしゃりたいわけですか。大変な損失ですよ。これ結審して、もちろん控訴されたり、それから結審して…しますね。そうすると、弁護士にもすごく費用、成功報酬というんですかね、払わなきゃいけないんですよ。トータル幾ら皆さんの税金を損失させてらっしゃると思っているんですか。そして私が…選ばれた町長だから一存でいい、議会の意思なんか無視するということでなさったわけですから、ここでそのような御答弁をいただいたら、私は本当に問責決議でも出さなければいれないというふうに思うんですけれども、本当にそれが町長の御本心でいらっしゃいますか。もう一度お聞きいたします。

町長(森英二君)

私は公約に掲げたとおり、環境問題、いろんな観点から広域化はよくないと。それで独自処理を考えるという趣旨から離脱を表明して、それを実行したまででございます。

12番(金崎ひさ君)

これで最後にいたしますけれども、弁護士がこれは裁判になるような問題ではなかった、町長の持って行き方が悪かったとまでおっしゃったわけです。そして、話し合いの中できっちり形がつく問題だというふうにおっしゃっていたんです。それを話し合いもせず、そして両市長とも会わないでこういう結果になったわけですから。それで今の言い方はですね、一言も申しわけなかったとか、私の判断ミスだったとかというふうなことをおっしゃらないで今のような答弁をなさるということは、こういうことに結果になったのは私を選んだ町民の責任だというふうにおっしゃりたいわけですか。いかがでしょうか。

町長(森英二君)

そのようには一切申しておりません。考えてもおりません。私は両市長ときちっと話し合っていこうということで2度訪ねても、その都度面会を断られているという経過は今までも申し述べてきたとおりでございます。

12番(金崎ひさ君)

一町長が、町長ですよ、葉山町を代表してちゃんと約束を取りつけて、そして他の市町村の首長にお目にかかりに行って会ってもらえなかった、ドタキャンといいますかね、約束どおり行っていなかったというのは、自分は人徳不足だというふうに思わないんですか。まさに恥ずかしくて、そんなこと何度も何度も、同じ言葉を何度もこの議会で聞きましたけれども、聞いてられないですよ。本当に自分の人徳不足だというふうに感じていないんですか。全く葉山町長にはあるまじきと思います。それでですね、一切そういうことは言っていないということなんですが、私は選ばれた町長だと、だから私が判断をしたんだと。その判断をした私がですよ、森町長がですね、調整能力もなく、横須賀・三浦市の市長さんたちのお話をきっちりと心を静めることなく抜けられなかった、そしてこういう結果になったということに対して私は器量不足だったと、そういうふうな反省はないんですか。

町長(森英二君)

技量不足だったとは考えておりません。

議長(畑中由喜子君)

ほかに。

5番(田中孝男君)

町長はこの裁判に勝てるというふうに完璧に思っておられたと思うんですよね。で、それは思うのは人の勝手ですからいいんですけども。ここに裁判所のですね、きのうの判決文のディテールまで含めてもって見ますと、争点が2つあったと。一つは要するに法律的にですね、町長の離脱は違法であったと。要するに、信義則に違反しているというのが一つ。そこが争点1ですね。で、争点2番目は、1億数千万の金額の賠償を請求された。で、これが争点2なんですが。争点1だけを見てみますとね、完全な敗訴ですよね。裁判所は町長のいわゆる、葉山町といいますか、町長の言い分について完璧に否定していますよね。そういう意味ではその裁判には完璧に負けたというふうに裁判所は言っているんですけども、町長いかがでしょう。

町長(森英二君)

こちらは信義則に反するという観点ではなく、堂々と主張を述べておったわけですから、それが通るものと、自信といいましょうか、確信を持っていたから勝てるはずだという答弁を行ってきたわけです。ただ、横浜地裁はそうでない逆の判定をしたと。さて、こういう場合に裁判所によって、その上の裁判所はじゃあどういう判定をするのかとか、そういう上級裁の判定を待つということが控訴になるわけですけども、それを行うかどうかということも含めて来週考えていくと、弁護士を踏まえて考えていくということです。

5番(田中孝男君)

裁判ですから、控訴して最終的には最高裁まで行くというのは裁判でよくある例ですけども、地裁のこういう判決が出た。で、これは町長が今まで考えておられたものを完璧に否定している判決文、主文だけでなくてですね、判決文が出ていますよね。例えば、「ごみ処理施設建設の実現可能性について深刻な問題が生じたとか、処理経費の負担割合について深刻な対立が生じたなどのごみの広域処理の実現可能性について、現実的かつ深刻な問題が生じた形跡が認められないにもかかわらず、町長が当選したという一事をもってそれまでの方針を変更し、推進協議会に被告の職員を出席させないという挙に及び、町議会等でごみ処理広域化の見直しを表明し、原告らとの間で何ら自主的な協議を行うこともなく離脱したと。このような被告の対応は法的拘束力のある合意に基づく義務に違反して、信義則上の違反したものと評価されてもやむを得ないというべきである」、ばしっと言われていますよね。で、こういう判決は、地裁ですけども、こういう判決を受けて、普通の人であれば、今まで自分の考え方が世の中の法的なものに比べて必ずしも正しくなかったなと、うん、しまったな、失敗したなと、どうやって責任とろうかなと思うのが普通なんですが、町長いかがでしょう。

町長(森英二君)

私の考え方は先ほど来申し述べているとおりです。こちらの論旨は認めてもらえると思っておったのは、それが逆になったことは残念だという気持ちを持っております。

5番(田中孝男君)

「残念だ」まではいいんですけども、残念だって普通の人が言うんならそれでいいんですよ。だけど、森さん、あなたは葉山町の町長です。そういう意味で、例えば今までの訴訟の経費も町が負担しているんですよね。町長個人でやっている裁判で、残念だ、おれは控訴して最高裁まで行くぞというのは、それはお好きにされればいいんですけども、葉山町町長というお立場の裁判であり、この判決であり、裁判官の、裁判所の見解というところに、るる書いてあります。それをしっかり読まれた上でどういうお考えとどういう対応をされるのかを、もう一度だけお聞かせください。

町長(森英二君)

内容をよく精査して、来週考えをまとめていきます。

1番(鈴木道子君)

1点だけ大いなる懸念があるので質問させていただきます。町長がこの裁判を応訴した、そして和解も成立をしなかったという点においては、大変な、本会議でもおっしゃられましたように、大変な、勝つという確信がおありだったというふうに思っております。今後このような判決が出まして、弁護士と相談をして今後のことを決めるということでございますが、岩橋弁護士お亡くなりになったということでお悔やみを申し上げますが、主任弁護士がいらっしゃらない、そしてあとは2人の弁護士さんであると。今までの2人の弁護士さんとの御相談の中においても、お2人の弁護士も勝つという決意のもとで進んでいらしたと思うのですが、今後この2人の弁護士と町長とで御相談をなさる、町の職員も含まれると思いますけれども、私は大変に懸念がございます。主任弁護士もいらっしゃらないということで、例えば新たな弁護士をお加えになるおつもりなのでしょうか。それとも今までどおり1人減ったという、2名の弁護士の方と従来どおりの御相談をなさるのかどうか、この辺のところが私は大いに懸念するところでございますので、お考えをお伺いいたします。

町長(森英二君)

弁護人をふやすということは、今の時点ではまだ考えておりません。

1番(鈴木道子君)

そういたしますと、これからの方針を決めるに当たり、私どもが15日ですか、議員懇談会ということが設けられているというふうに先ほど伺いましたけれども、その間においては、あくまでもこの今まで裁判をやってきたお2人の弁護士の御意見を伺い、そして町長のお考えをまじった、そこでだけしか判断がされないということですね。

町長(森英二君)

そのとおりです。

11番(横山すみ子君)

今、私の手に持っておりますのは、この裁判の判決文でございまして、34ページ…35ページでございますが、これは全部森町長目を通されましたでしょうか。

町長(森英二君)

全部読んでおります。

11番(横山すみ子君)

そういうことであれば、先ほどから町長がおっしゃっておられます、たしかこの議場で私の質問に答えて、完全に勝訴するからそこで自分の信念が明らかになるという、非常にぴっしりした御答弁をいただいていたんですけれども、その事実が法廷で否決…否定されたわけです。で、田中議員もおっしゃいましたけれども、そういうことであれば、ここで一たん考え直すという場面が必要なんですけれども、岩橋弁護士さんを欠いたあの若いお2人の弁護士さんと14日に御相談になるということですが、町長は何らかの方針を持って臨まれるんでしょうか。

町長(森英二君)

あらかじめ方針を持ってということじゃなく、協議、相談しながら考えをまとめていくということです。

11番(横山すみ子君)

そうしますと、14日に担当弁護士と第1回目の協議に入るということで、上告するかどうかはたしか2週間というふうに伺っておりますが、それを第1回として協議を続けていくということでございますか。

町長(森英二君)

昨日から2週間、つまり今月の22日までと、もう日程的に限られておりますので、そう何度も何度も協議をするというゆとりはないと思います。

11番(横山すみ子君)

この裁判に関しましては、最初に支出されたのはたしか予備費から支出されて、議会が議決及ばないところでスタートされたというふうに思っております。で、陳情が出ておりまして、この裁判には税金を使うなと。その根拠としては5月…町長が13日に答弁された、金崎議員に答弁されておりますけれども、議会に何ら相談する必要はないと、自分の独断で行ったという答弁を議事録で読みまして、この6月議会、議会に復帰させていただいて、第1番目の質問をそれとさせていただきました。で、町長からは自分独断の判断でやったという確固たるお答えをいただいておりますので、この裁判に関する全責任は森英二氏個人にあると私は思っております。これ以後の裁判費用に税金を支出するのは許されないと思いますし、賠償についても森英二氏個人が行うべきと思っておりますが、町長の見解を伺います。

町長(森英二君)

葉山町長森英二として被告…葉山町を訴えられたわけでございますから、個人の責任云々ということは当たらないととらえております。

11番(横山すみ子君)

国に法律がございまして、ある決定事項に関してその本人が非常な責任を持つ決定をした場合は個人でも責を負わなければいけないという法律がございます。もし…私が今申し上げたいのは、控訴はしないで、横須賀・三浦市との信頼関係の取り戻すためにこれから動かなければいけないと。その際に町民の立場、いろんな御意見いただきますが、なぜ税金を使ってこんなことをしなければいけないのかという声が多くございますことをお伝えしておきます。で、議会としてもこれ以上の税金をこの裁判に支出することや、あるいは横須賀・三浦との信頼関係を損なうような行為をずっと続けることは、リーダーである町長として許されない行動だと思いますが、この点について森町長のお考えを伺います。

町長(森英二君)

確かに両市との信頼関係ということは基本的に大事なことだと考えております。そういったことも含めて来週22日までの期間の中で結論を出していくということです。

11番(横山すみ子君)

私は裁判所、ちょうど用があって聞きに行けなかったんですけれども、弁護士さんお2人出て…もちろん出ていらしたと思います。で、14日まで弁護士さんたちはおいとまが…お時間がないんですか。それとも町長の御都合で14日ということになったんでしょうか。

町長(森英二君)

私自身の都合もありますけれども、弁護士お二方の都合ということも加味して決めました。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。

4番(守屋亘弘君)

ちょっと私の名誉のために言っておくけどね、「かがり火」11号で、私は「森英二町長の許しがたい不始末」と書いた。で、以前にも引用したんだけど、「森英二町長は珍しく選挙公約どおり当計画から離脱しました。私は、町長はそれにかわる明確なビジョンを持っていると思いますが、残念ながら私の全くの勘違い、おお、恥ずかしい、大チョンボ」、みずから恥ずかしいと思ったんですよ、ね。それでさっき申し上げた、いわゆる今回の事件について、それぞれ平成21年1月29日付、横須賀市・三浦市の訴状の一部に、横須賀市・三浦市は両市長名で葉山町町長に対し、「平成20年3月14日、「2市1町ごみ処理広域化にかかわる葉山町の方針について」と題する書面を送付、一部事務組合設立に関する覚書の履行にどのように対処するのか、早急に回答するよう申し入れた。上記申し入れに対し、町長は2市の副市長を訪れ、葉山町の回答をいつまで待ってくれるかとの質問を行い」ってちゃんと書いてあるでしょう。それを何、聞いたこともないなんて。冗談じゃないよ、いいかげん。人の人格まで傷つけておいて。
それで、何を言いたいかということは、さっきのようにね、速やかに辞任すべきですよ。私はきのう夜ずっと考えて、本日町長の辞職勧告決議案、あるいは不信任案を出すかどうかずっと考えていた。そういう考えって妥当でしょう、私の考えは。こんな不始末になっちゃった。私は今回の裁判について負けないと言ってきた。勝つとは言ってなかった。これは別に私の弁解するわけじゃない。だから、さっき申し上げたように、判決主文を聞いた範囲もこれは痛み分けだと。で、裁判に傍聴した…きた新聞記者から、あんたはどう考えているんだと言ったから、これは痛み分けだと。と、なお、その記者から町長選はどうかと。それは勝てるわけがねえんだ、町長は。さっさとやめればいいんだとはっきり言いましたよ。だから、さっきの私が申し上げたとおりに、これがかつての盟友としての最後のお願い。どうですか。で、なお、ね、私はさらに言いたいのは、全く関係がない職員諸君も巻き込んじゃって、いかに迷惑しているか、そういう点について思いは何もいたさないんですか。どうなんです、町長。

町長(森英二君)

この裁判、結構長い時間かかりました。その都度担当の職員もそれなりに頑張ってくれてきたというふうに思っております。

議長(畑中由喜子君)

よろしゅう…。

4番(守屋亘弘君)

だから、申しわけなかったぐらい一言言ったらどうですか。

町長(森英二君)

あなたに言う必要ありません。職員には言っております。

4番(守屋亘弘君)

職員に言ってやればいいじゃないの。だから言えって言ってんだよ。

町長(森英二君)

議長、整理してください。質問の域を超えている。

議長(畑中由喜子君)

ほかにございませんか。
なければ、これにて質疑を終結いたします。

議長(畑中由喜子君)

日程第2「陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書」を議題といたします。
本陳情については、教育民生常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

教育民生常任委員会委員長(山梨崇仁君)

教育民生常任委員会審査報告。平成23年11月29日、議会第4回定例会において付託された陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書は、議会休会中の12月5日に担当部課長の出席を求め、慎重に審査を行い、結論を得ましたので御報告いたします。
陳情の要旨は次のとおりです。東日本大震災では医療崩壊、介護崩壊の実情が改めて明らかになり、医師、看護師、介護職員等、医療・福祉労働者の不足も浮き彫りになった。安全・安心の医療・介護には看護師等の夜勤、交替制労働者の大幅増員及び労働環境改善のための法規制が必要である。また、地域医療再生のためには医療・社会保障予算を先進国並みにふやし、国民の負担を減らすことが求められている。ついては、看護師等の大幅増員を実現し、安全で行き届いた医療・看護・介護の拡充を図るため、1、看護師等夜勤交替制労働者の労働時間を1日8時間、週32時間以内、勤務間隔を12時間以上とすること。2、医療・社会保障予算を増額し、医師・看護師・介護職員等を大幅にふやすこと。3、国民負担を減らし、安全・安心の医療・介護を実現すること。以上3点について地方自治法第99条に基づき国に対し意見書を提出するよう求めるものです。
審査では、委員総意の意見として、陳情内容のすべてには賛同できないが、安定した医療、介護サービス体制のために、看護師等の雇用の質の向上は欠かせないものであり、願意は理解できるとし、全会一致により趣旨了承すべきものと決しました。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、教育民生常任委員会。

議長(畑中由喜子君)

以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて教育民生常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情第23-26号大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める陳情書に関する教育民生常任委員会の結論は趣旨了承であります。お諮りいたします。本件については委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第23-26号は委員長報告のとおり趣旨了承されました。

議長(畑中由喜子君)

日程第3「陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書」を議題といたします。
本陳情については、議会運営委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、議会運営委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

議会運営委員会委員長(守屋亘弘君)

議会運営委員会審査報告。平成23年6月17日、議会第2回定例会において付託された陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書は、延べ4日間にわたり審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第23-8号の要旨は次のとおりです。本町の財政は経常収支比率が99.9%と県下で最悪であり、新たな施策が実施できない状況にある。大磯町では平成21年度決算ベースで歳出総額に対する人件費比率は23.3%であるが、本町は平成23年度予算ベースで歳出総額の32%を占めており、人件費が財政逼迫の主因となっている。また、議員報酬は大磯町議会議員と比べても高額であり、平成23年度予算ベースの人件費予算を10%削減すれば、2億9,000万円を福祉などのサービスに回すことができる。よって、財政健全化のため、議員が率先垂範すべきであるとし、葉山町議会の議員の報酬及び費用弁償等に関する条例を改正し、議員報酬を5から10%削減することを求めているものです。
審査では、陳情の願意は総人件費の比率が高いので、率先して減額してほしいということである。人件費は財政圧迫の一因であり、総人件費を抑制するためには議員報酬も削減すべきである。議員報酬についてはさまざまな考え方があるが、町民の声、厳しい社会・経済現況を考慮すれば、敏感に対応すべきであるとの採択に賛成の意見がある一方、既に議員定数を削減し、議会費の中で削減している。議員の活動日数は他自治体議会に比べて非常に多い。近隣市と比較しても議員報酬は高くない。さきに開催した研修会の講師から、片手間に議員はできない、きちっとした報酬を出すべきである。だれでも議員になり、一定の職務ができる程度の報酬を出すべきであるという話があった。近隣が市であることや、求められる専門性からも、報酬が高いとは思わない。議員報酬については過去から議員みずから検討してきた経緯がある。議会基本条例の精神からも議会が自主的に論議を尽くして結論を出すべきであり、その論議が不足している段階で判断できないなど、不採択を求める意見がありました。
採決の結果、賛成少数で不採択とすべきものと決しました。なお、議員構成が変わった新議会で自主的に報酬等について論議すべき場を設け、検討することについて合意したことを付記します。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、議会運営委員会。

議長(畑中由喜子君)

以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて議会運営委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書に関する議会運営委員会の結論は不採択であります。お諮りいたします。本件については委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、委員長報告に反対者の発言を許します。

9番(土佐洋子君)

9番土佐洋子です。陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情の議会運営委員会の委員長報告に反対し、陳情に賛成する立場から討論に参加いたします。
平成22年第1回定例会の最終日である3月24日に、山梨崇仁議員が提案者となり、葉山町議会議員の報酬の特例に関する条例を提案いたしました。この平成22年第1回定例会において、特別職、教育長及び管理職の給与削減の議案が上程されておりました。財政難ということで、議会としても何も行動しないわけにはいかないという思いで、私たちの議員報酬のうちわずかながらでも町民サービスで還元したいということで議員報酬の削減の提案をいたしました。議員の皆様の同意を得て、ぜひとも町の財政、そして町民サービスに寄与していければというように願いましたが、採決の結果、賛成6、反対10の賛成少数により、否決されてしまいました。
さて、本定例会初日の総務建設常任委員会審査報告があったように、付託されていた陳情第23-10号葉山町職員給与の改正を求める陳情書、陳情第23-20号葉山町非常勤特別職の報酬の改正を求める陳情書及び陳情第23-21号葉山町町長及び教育長の給与の削減に関する陳情書の3件はすべて趣旨了承とされました。この3件の陳情は、財政状況を改善するため、人件費の削減に真剣に取り組んでもらいたいというのが願意でありました。町の財政状況を考慮すれば、人件費の削減は避けて通ることはできない問題として、全会一致により趣旨了承としました。私たち議員みずからも身を切るべきという姿勢は、私は今も変わっておりません。この3件の陳情に対して、議会として町の自主的かつ実りある取り組みを期するものならば、私たち議員が率先して議員報酬の削減をすべきと考え、私の、委員会報告に反対し、陳情に対して賛成の討論といたします。

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に賛成者の発言を許します。

1番(鈴木道子君)

葉山町公明党といたしまして、議会運営委員会委員長の審査報告に賛成をし、陳情に反対の立場から討論をさせていただきます。
最初に申し上げたいことは、私ども議員は町民の皆様とともに歩み、また、町民の皆様の民意を敏感に感じ取る議員でなければならないということは自明の理でございます。今回の議会議員の報酬削減につきましては、さまざま検討しなければならない問題点がございました。その一つは、私どもの議員の報酬を判断する上において、新人の議員の皆様がたくさんいらっしゃるという点、また、私どもが大磯町等と比較する上におきまして、会議数が大変に多いということもございます。みずから判断する上において、私はぜひ議員がどうあるべきか、そのことを新人の皆様に勉強してほしいということから、私は東大の名誉教授である大森彌先生のお話を聞くことを提案をいたしまして、そして皆様の御同意を得てお話を伺うことができました。で、議員というものはやはり町民の総意を代弁する者として、さまざまな職種、さまざまな年齢の方が加わるべきだというふうに思っております。その上において、多くの方の立場を考慮し、そして判断することが大切というふうに思っております。
今回の削減については、私は町民の皆様の民意を酌み、そして削減することには賛成であり、葉山町の財政状況、そしてまた、今申し上げました民意の皆様のお考えを、必死の思いを酌み取るにおいては、削減をしなければならないというふうに考えていることは基本でございます。しかしながら、今回の陳情書に明記してあります5%から10%の削減ということが明らかになっておりますが、この数字については今申し上げましたさまざまな立場の方、そしてさまざまな年齢層の方等を含めた総意でなければならないというふうに考えます。そのことについて新人の方、前回の大森先生のお話を伺い、私どもでまたほかの場で全員で討議し、そして全員で一つの道を探っていかなければならないと思っております。私どもの限りない課題である議員としての力量の向上、これにも努めなければならない。そして、私どもが表決をしたことについて、まがりなりにも裏切ったとか裏切らないとか、そういうことが言われることがないように、私どもの議員の質の向上もしていかなければならないというふうに思っております。
心情としてはこの陳情については私は限りなく趣旨了承でございますが、この数字を示されたということについては私ども総員でどのような適切な数字を結論として出すか、これについてこれから違う場で議論しなければならないと、この1点について私は反対をいたしました。以上、私の反対討論でございます。

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に反対者の発言を許します。

5番(田中孝男君)

5番田中でございます。ややこしいんですけども、陳情は議員の報酬を下げなさいと。で、それに対して委員会は否決ということになりました。その否決に対して反対すると。ということは、陳情に対して賛成するという立場で討論に参加いたします。
今の葉山町の経済状態を見ていて、やはり人件費の問題に避けて通れないと、これはほとんどの方がノーとは言わないと思います。なるほどなとみんな思っていると思います。今議会の初日に審議をされた、総務建設常任委員会から提出された、一般職、特別職、それから非常勤特別職の給与の削減という陳情に対しては、議員の中で採択しろと言って反対した人が1人、それからあとはですね、趣旨了承、全員がしているんですね。それで、葉山町の人件費をそれは考えるからの話であって、趣旨了承して今度は自分たちの議員報酬の削減については反対というのはどうも私自身が納得しづらいものがあります。もちろん、議員報酬を単独で取り上げてみますと、役場の係長クラスの給与ですから、決して高いとは言えない。それから周りの市の、横須賀市・逗子市に囲まれたいわゆる市と同等の文化度といいますか、物価の高さといいますか、そういうものを持っている葉山町という観点もあるでしょう。でも、全国平均の町村議会の議員の報酬32万、それに比べるとうんと高いわけですね。で、そういう中で今、1番議員が賛成なのか反対なのかよくわからない御答弁で、特にそのパーセンテージの5から10というのが入っているのがどうもお気に召さないというお話だったんですが、5から10、その想定範囲内というか、議員報酬を考えていったときに、もし引き下げるとすれば、例えば1%、2%という話ではないでしょうし、10%じゃ足りないよと、20%下げるべきだということで反対されるならいいんですが、そうでないとすれば、趣旨は、中身については御賛成の討論だったのかなというふうに思います。
どちらにしましても、今の葉山町の状況から人件費について、これは非常に大変な問題ですが、前回私も一般質問で1時間この人件費だけでお話しさせていただきましたけども、大変な覚悟を持って行政が素早くスタートしていただけるように考えている中です。で、その中で、やはり議員も痛みをともに分かち合うというスタンスもあって構わないというふうに思います。まあ、議員報酬の削減というのを率先して少しだけやるのは格好いいかもしれませんけども、もっと本格的に議員が葉山町の総人件費というものに真剣に取り組むと、その結果、議員報酬も一緒に痛みを分かち合うと、このスタンスはぜひとも必要ではないかというふうに私は思いまして、委員長提案の否決に対して反対の討論とさせていただきます。ありがとうございます。(拍手)

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に賛成者の発言を許します。

8番(笠原俊一君)

8番笠原俊一でございます。私は委員長報告に賛成の立場、つまり陳情に反対の立場で討論に参加をいたします。
そもそも議会としては昨年定数の削減ということで総人件費の削減、3名、約2,000万から3,000万の削減をいたしました。そして今回は新たにこういった経済環境を見ながら、まず隗より始めよということで議員の報酬の削減を求めてきたものでございます。そうした趣旨等々はわかるんですが、私は基本的には議員の報酬というものは議員みずからが自分たちの仕事の環境等々を検討しながら決めるものだというように思っておりますし、職員の人件費等々につきましては、これは国の国家公務員に倣ってという基準がございます。そうしたことで、葉山の議会は葉山の議会みずからが妥当な線というものを検討すべきものだと私は確信をしておりますし、そういう中で議員としてこの職責を全うする努力をしているつもりでございます。
そして、ちなみに葉山の周りの市等々と比べますと、決して葉山の議員の報酬は高くありません。しかしながら、よく葉山は町村と比較をして議員の報酬が高いということになっておりますけれども、町民のサービス等々については市に倣え、そして議員の報酬だけは町村に倣えというのはおかしな論理ではないかなと私は考えておりますし、なおかつこれから世代を担う青年等々がしっかりとしてこの議会に出ていただけることを望みながら、そうした方が責任のある世代として自分の職を全うする上で適当な歳費の…報酬というものが必要であろうと感じているとこでありますし、また、最後になりますけども、この平成23年から新しい議会になりましたので、その中から議員みずからが自分たちの問題について検討していただきたいと、こういう活動を議会運営委員会にお願いをし、これから時間をつくりながらそういった問題、あるべき費用、報酬というものにこれから新たに考えていく機会をお願いをしたところであります。そうしたことから、議員の報酬につきましては議員みずからが考えるべきだということでありまして、私のこの委員長報告に対する賛成討論とさせていただきます。(拍手)

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に反対者の発言を許します。

2番(長塚かおる君)

2番長塚です。私は議員運営委員会の審査報告に反対で、報酬削減を求める陳情書に賛成する立場から話をさせていただきたいと思います。
やはり庁内…町役場の職員の皆さんが報酬を削減し、私たち議員もこの町に貢献するという意味で削減をし、町に何か私たちの、削減したということを町に、皆さんに本当に貢献するために削減するべきだと思います。痛みを分かち合いながら町を本当によくしていこうというためには、議員もやはり身を削るつもりでやっていってはいかがでしょうか。これも期間限定などと、やはりそういうことも考えながら報酬等についての論議すべき場所…場というのを設けて検討するということに関しては合意したいと思います。以上、答弁終わらせていただきます。

議長(畑中由喜子君)

次に、委員長報告に賛成者の発言を許します。

3番(窪田美樹君)

3番日本共産党の窪田美樹です。陳情23-8号葉山町町議会議員の報酬削減を求める陳情を不採択として、委員長報告に賛成の立場で討論を行います。
議員報酬はいかにあるべきか、我が党は議員報酬とは、1つは家族を含めた生活費であり、議員が安心して議員生活ができ…議員活動ができること、2つには議員活動に対する仕事の対価であると考えています。議員の家族を含めた生活費として考えたとき、現在の葉山の議員報酬、月額は額面40万円ですが、税金が天引きされ、手取り30万円ほどです。その中から国保料や年金等は個人負担、純然たる手取りは25万円前後となるでしょうか。この金額で家族を養っていくしかないのです。自営業など他の収入源を持たない議員などは安定した生活が保障できるでしょうか。今後も副業を持たない若い人は立候補しにくい状況と考えるでしょう。広く優秀な人材が参加しにくくなることが懸念されます。
また、生活費として考えたとき、単に一般的に類似団体や町村議員報酬の平均値の比較ではなく、生活圏として近隣と比較するべきでしょう。最も身近な生活圏として逗子市の議員報酬は43万9,000円、横須賀市は66万2,000円、三浦市は44万2,000円、鎌倉市は47万9,000円です。生活圏で生活費としての比較では葉山町の40万円は高額とは言えません。生活費として考えた場合、町村レベルでの比較は実態に合わないことを示しています。
2つ目の仕事の対価としては、葉山町の議会開催日数は本会議22回、委員会109日、合計131日で、県内他市町村と比較しても圧倒的に多いのです。他の町村は多いところでも60日から70日、少ないところでは30日前後のところもあります。この比較だけ見ても、単純に報酬額の大小だけを比較すべきでないと考えます。さらに、議会基本条例で議員報酬の改正に当たっては第三者機関による議員活動の客観的な評価等を参考にしなければならないと決めています。
さらに、議会費全体を考えた場合、議員定数を17から14と大きく削減し、約2,000万円の削減を実施しており、この定数削減の議論の中でも議員報酬が議論されましたが、報酬単独での議論でなく、定数と報酬を合わせ、議会費全体の削減を討論した中、最終的に3名の定数削減が決定しました。その議論後わずか1年です。議会費全体としての削減は果たしていると考えます。
我が党は今、政府・民主党は消費税引き上げや、国家公務員の給与引き下げを実施しようとしており、さらに景気悪化を加速することになります。景気が悪化したから手近に議員や職員の給与削減ではなく、最大の解決策は国策の方向を内需拡大に切りかえることが第一だと考え、公務員給与や議員報酬の削減へとイタチごっこになりかねません。今こそ国に政策転換を求めるべきと考えます。今後、町民の税負担に依拠するところが大きい町の貴重な財源を、町民福祉を中心とし、有効・有意義に運用するべく、努力は町の責務であり、我々議員もその運用を十分にチェックすべき役割を果たさなければならないものと肝に銘じて頑張りたいと考えます。
以上、陳情23-8号葉山町町議会議員の報酬削減を求める陳情を不採択として、委員長報告に賛成の立場で討論といたします。

議長(畑中由喜子君)

他に討論はありませんか。
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書に対する委員長報告は不採択です。したがって、陳情第23-8号の原案について採決いたします。本陳情を採択することに賛成の方は起立を願います。
(起立少数)
起立5名の少数です。よって、陳情第23-8号は不採択とされました。

議長(畑中由喜子君)

日程第4「議案第40号平成23年度葉山町一般会計補正予算(第6号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(上妻良章君)

それでは、議案第40号平成23年度葉山町一般会計補正予算(第6号)につきまして御説明を申し上げます。
1ページ、第1条に定めますとおり繰越明許費を定めさせていただくもので、2ページ、第1表の繰越明許費に定めますとおり、第3款民生費、第2項児童福祉費の青少年会館建てかえ事業にかかわります経費の一部につきまして、お手元に配付させていただきました参考資料の繰越明許費にかかわる繰り越し理由の表の理由欄に記載のとおり、これにかかわります事業費の予算額3,573万2,000円を翌年度に繰り越して使用できますよう措置させていただくものでございます。
以上、補正予算につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議を賜りますようお願い申し上げます。

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

4番(守屋亘弘君)

1点、たしか11月29日の議員懇談会の際に説明をしてくださったんですけれども、その際、補助金あるいは交付金なんですかね、いわゆる青少年会館の建設工事費以上に、いろいろ、もろもろのお願いをしたら、以上の金額が交付されるということになったと。単純に言えばね。だから、町の選択肢としては全額青少年会館の建設工事費に充てても構わないという理解でよろしいんですか。

総務部部長(上妻良章君)

説明をさせていただきましたとおりですね、子育て支援金4,820万ですか、これを今交付決定を受けてございます。工事費は4,810万の予算を取らせていただいておりますけれども、この間御説明をさせていただきましたとおりですね、他の事業におきまして充当がたしか2,900万ほどございました。それで、工事費につきましてはまだ充当のですね、配分等を調整中でございますけれども、大体1,600万から1,900万あたり、このくらいの金額をですね、この青少年会館建てかえ工事の資金にですね、充てることができるというところでございます。

4番(守屋亘弘君)

いや、だから、選択肢の一つとしてはね、全額青少年会館建設工事費に充てることも可能だということでしょう。それは極論みたいだけども。だから、表向きそうなれば、ただでできちゃうということだよね。

総務部部長(上妻良章君)

他の事業等の都合もございますけれども、極論で考えればおっしゃるとおりでございます。

議長(畑中由喜子君)

ほかに御質疑ございませんか。

3番(窪田美樹君)

議員懇談会ということで記録に残らない、議事録に残らないということで改めてもう一度お伺いいたします。業者が入札に応札しなかった理由を改めてお伺いいたします。

総務部部長(上妻良章君)

その後のちょっと確認をさせていただいた中ではですね、工期、これが当段階のですね、計画ではちょっと足りなかったというお話を承っております。

3番(窪田美樹君)

短い工期ということで、この予算…予算価格では低過ぎて入札できなかったということでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

金額的なことではなくて、私が聞いておるところでは、職人等の手配等も含めまして、3月11日の大きな地震がございました。そのようなところにですね、いろいろ職人さん等も行ってしまって、なかなか職人の確保が難しいという部分の中でこの工期では難しかったんだというふうに認識をしております。

3番(窪田美樹君)

このような異常事態、4件入札があったのに応札してくれないという事態の中で、詳しい調査もしないで、また再発防止、次の入札を求めてまた応札してくれないというような再発防止を図ることはできるのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

今回確かに4件すべてにおいて応札をいただけなかったわけでございますけれども、この内容につきましてはですね、うちのほうの資料のとおり応札等の内容をですね、細かくいただいて応札していただいているわけでございますので、なかなかこれに関しまして、ペナルティー等も含めた今後の対策というのは今のところちょっと考えてないところでございます。

4番(守屋亘弘君)

それから、私のちょっと確認で申しわけないんですけれども、4社が応札しなかったと。で、次の段取りでね、当然また入札しますよね。で、電子入札だと。全部、いわゆる入札条件もそのときも明らかにしていますよね、工期もね。それで理由聞いたら工期が足んねえんだなんていってね、何かあるんだと思うんだけど。要するに、指名停止の処分もないよと。で、次にまた入札するよというときに、今回応札しなかった企業も含まれるんですか。次の入札するとき。応募は制限しないということですか。

総務部部長(上妻良章君)

そのとおりでございます。応募いただければそのままお願いするということでございます。

2番(長塚かおる君)

これが延びるわけですけれども、予定としてはいつ建てる…終了する予定ですか。

総務部部長(上妻良章君)

今回工期の延長をさせていただきまして、大体予定といたしましては7月の半ばあたり竣工ということを考えてございます。

12番(金崎ひさ君)

全員協議会でもお願いしたんですけれども、その延びる工期を少なくとも利用者の方たちにお知らせするべきだと思うんですが、少なくとも検討委員会のメンバー、元のね、方たちにお知らせしなきゃいけないということを申し上げましたけど、それはどのようにするおつもりでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

申しわけございません。これから対応を図ってまいりたいと思っております。

2番(長塚かおる君)

すいません。先ほど、最初の一般入札をしたときが11月22日で、現在これが、当初この流れた工事というのが12月ぐらいから工事が始まるのではなかったかと思うんですけれども、これがそれで3月いっぱいにできるということは期間、工事期間として3カ月、4カ月…3カ月半ぐらいの予定になると思うんですが、次回今度2月に入札ですか。

総務部部長(上妻良章君)

入札等は1月に考えてございまして、着手が2月の中旬あたりになるのではないかというふうに考えております。

13番(伊東圭介君)

すいません、1点だけお伺いします。2,000万円の支払い見込み額、いわゆる出来高払いの形で入っていますけども、この数字の根拠というのはどういうふうになっていますでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

2,000万円につきましては、既に支払いをさせていただきました実施設計の委託、それと今後も支払い予定でございます解体工事、これに建設工事4,810万のですね、約3割、これにつきまして前払い金を考えてございますので、それの合計ということで約2,000万が支払いの見込みというところでございます。

1番(鈴木道子君)

着工・竣工が延びたということでございますけれども、議員懇談会等で私も何回も申し上げましたけれども、これは延びたことについて座して待つのではなく、限りなく、私が申し上げました内装の変更ができる部分ですね、努力ができる部分、木造にということを申し上げました。これについて、時間がございますので、ぜひ安価で、そして環境的によい木造ということを模索を続けていただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

現時点のお答えで申しわけございませんけれども、重なりますけれども、できる限りの努力はしてまいりたいと思っております。

議長(畑中由喜子君)

ほかに御質疑ありませんか。

2番(長塚かおる君)

すいません、ちょっとわからない部分教えていただきたいんですが、9月の定例会のときに補正予算で解体費というのが補正予算で出ていると思うんですが、この2,000万の中に補正予算というのまた入るということですか。

総務部部長(上妻良章君)

解体工事費はその2,000万円のほうに含めてございます。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結…(発言を求める声あり)はい。

3番(窪田美樹君)

すいません、ありがとうございます。再度の質問になるんですけれど、一般競争入札の募集の際に工期の案内もしている。で、それでその工期、何カ月で、幾らで何カ月という案内をしていたのに応札してくれなかったというところを…応札しないということがおかしいと思うんです。で、その工期に対して予算が低過ぎたということではないのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

申請書等、手を挙げていただいてからですね、設計書を見ていただいて、手を挙げて参加の登録をしていただくまでには約8日でございます。それの間でですね、まずできる判断ということで、そのときには手を挙げていただいていたんだと思いますけれども、その後、応札まで大体13日間、その間で精査をした部分で工期的にこれは無理だという御判断をされたんだというふうに理解しております。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。それではお諮りいたします。議案第40号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第40号は原案のとおり可決されました。

議長(畑中由喜子君)

日程第5「意見第7号自動車関係税等に係る地方税源の確保に関する意見書」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明を求めます。13番伊東圭介議員、登壇願います。

13番(伊東圭介君)

13番伊東でございます。今、朗読にもありました意見書(案)の中でも御説明をさせていただいておりますけども、今回自動車重量税及び自動車取得税の廃止ということが民主党のほうの税制調査会のほうから国の政府税調のほうに提出がされております。この2つの税でございますけども、当町においても22年度決算において自動車重量税分で4,985万円、それから自動車取得税分で3,364万円、それからエコ減税分で1,271万円ということで、合計9,620万円ということでございます。当町においても約1億円の減収につながる話でございます。代替案のないままの廃止というのについては非常に当町にとっても困る状況であると考えられます。これにおいては森町長のほうからももう既に国のほうへ要望書が上げられているとは思いますけども、議会としても上げるべきだということで提出させていただいた次第でございます。多くの議員の皆様方の御賛同をいただければというふうに思います。以上でございます。

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第7号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第7号は原案のとおり決定されました。よって、意見書(案)を意見書として政府・関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付いたします。

議長(畑中由喜子君)

日程第6「行政視察報告」を議題といたします。(発言を求める声あり)

12番(金崎ひさ君)

ここで休憩の動議を出したいと思います。(「賛成」の声あり)

議長(畑中由喜子君)

ただいま休憩の動議が12番金崎議員から提出されました。この動議には賛成者がありますので、成立いたしました。休憩の動議を議題として採決いたします。この採決は起立によって行います。この動議のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立全員)
起立全員です。したがって、休憩することの動議は可決されました。
暫時休憩いたします。(午後3時32分)

議長(畑中由喜子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時50分)
この際、本日の議事日程が終了するまで延刻といたします。

議長(畑中由喜子君)

お諮りいたします。ただいま横山すみ子議員ほか7名から決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)が提出されました。この際これを日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、この際、決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。

議長(畑中由喜子君)

追加日程第1「決議第6号森英二町長に対する問責決議(案)」を議題といたします。
決議(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明を求めます。11番横山すみ子議員、登壇願います。

11番(横山すみ子君)

提案理由を御説明申し上げます。長い時間休憩をいただきましたことに、おわびとお礼を申し上げます。
問責決議の案文にありますように、今、私の手元に昨日裁判所で行われました判決の判決文がございますけれども、その中にも、中途は略しますけれども、2市1町によるごみ処理広域化から一方的に離脱を表明したものであって、このような被告の対応は、法的拘束力のある合意に基づく義務に違反し(債務不履行)、あるいは信義則上の義務に違反したもの(不法行為)と評価されてもやむを得ないものと言うべきである。これは裁判官の言葉でございます。このことは判決文のみでなく、近隣自治体との関係を信頼関係を構築しない限り、当町のような小さな葉山町はなかなか生きてはいけない。ごみの問題に限らず、医療問題あるいは介護保険もそうなるかもしれませんけれども、防災・消防に関しても近隣との信頼関係が根底になければなりません。
そのような判断をもとに今回の裁判を見ますと、第一審判決で、新聞によっては葉山町敗訴という文字が踊っておりますけれども、町民の皆様方から見ましても、このような裁判を継続することには葉山町にとって何の利もないと議会としては判断をいたします。先ほど読み上げていただきましたけれども、控訴の判断は近隣自治体との関係に配慮すること、非常にソフトな文面で書いてございますけれども、これ以上争ってはならないということを思っております。
それから、2番目の賠償、損害賠償責任に関する賠償金でございますが、これは森町長が先ほどの行政報告に関する質疑応答の中でも、自分の判断でやった、議会の判断は求めなかったということを明言されておりますので、この根拠法は国家賠償法第1条1、2がこれに当たるかと思いますけれども、町民にとっては町の税金を町長の独自の判断によって引き起こされたことに充てることは非常に納得がいかないという思いを受けまして、このような文言となりました。
賛成議員、署名していただきました議員の皆様に感謝申し上げますとともに、ぜひ皆様の賛同をいただいて、今注目をされております葉山町がこの裁判に関して、少なくとも議会は明確に近隣と信頼関係を取り戻したいという意思表示をしたという事実をこの場できちんと残しておきたいと思います。どうもありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
ございませんか。

9番(土佐洋子君)

提案理由にありますように、この町民への謝罪の言葉が町長からなかったというのは本当に遺憾だと思いますけれども、私が一つちょっとわからないので教えていただきたいんですけれども、今まで森英二町長に反省を求める決議や、森英二町長に対する問責決議などありまして、第1回定例会の3月10日に不信任というものが出たわけですけれども、なぜ今回は…今回も不信任が妥当なのかなと思うんですけれども、ではなくて問責決議ということなんでしょうか。

11番(横山すみ子君)

この4月に議会が改選をされまして、新しい議会になっております。14名の議員で今まで進めてきておりますけれども、3月の不信任案については皆様承知はしておりますけれども、不信任案が前回は否決されたから、いきなりもう一回不信任案ということではなく、先ほど場内での御発言でも辞職勧告決議でもいいのではないかというお声もございましたけれども、この問題は、この裁判に対して議会がどのようなスタンスをとるかという意思表示という面もございますので、問責決議という選択をとらせていただきました。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。ほかに。

1番(鈴木道子君)

損害賠償金の負担について、法的根拠が示されましたが、もしそのような場面の判例が御存じでしたら、お教えをいただきたいと思います。

11番(横山すみ子君)

例があるというところまでは承知しておりますが、どこでどういう事例でということまでは調査してございません。この法的根拠はここであると思いますけれども、裁判を起こすことになりますので、争いになるということだと思います。

議長(畑中由喜子君)

よろしいですか。ほかに御質疑はございませんか。御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。決議第6号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
異議ありですか。(「賛成討論」の声あり)異議がありますか。異議あり。御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

3番(窪田美樹君)

3番日本共産党の窪田美樹です。問責決議案に反対の立場で討論を行います。
今回の裁判には、現森町長が横須賀市、三浦市との2市1町ごみ広域処理から離脱するに当たって、離脱の仕方が信義にもとるとして両市から訴訟を起こされたものです。結果は報告があったとおりですが、この責任を問うとして町長の問責決議案が出されました。しかし、この2市1町ごみの区域処理からの脱退は、森町長が選挙戦で挙げた公約であり、それを実行に移したことであって、脱退そのもののよしあしではないと思います。離脱をよしとして森さんを選んだ住民の方、その選挙の意思もあるでしょう。広域処理からの離脱が、脱退が問題だとすれば、選挙公約を破れということにもなりません。また、この裁判所の判断をどう見るか。つまり、勝ったか負けたかということでの問題ですが、支払いゼロならだれが見ても全面勝訴というのでしょうが、今回の判決は離脱後に新たにつくられた協議会の経費のみを認定し、その3分の1の支払い、約400万となっております。しかし、訴えにある支払いを認められている金額の約3%程度の支払いは、果たして敗訴なのか勝訴なのか、私には判断がつきません。専門家の弁護士の方がどう判断するか。つまり、勝ったか負けたかを判断されるのではないかと思っております。選挙公約を実行に移したことには当然正しいことで、判決文にはその実行の仕方がまずかったというような内容になっていると思います。この判断に苦しむ結果から見ても、町長に対する責任追及となる問責決議には反対いたします。

議長(畑中由喜子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

4番(守屋亘弘君)

4番守屋亘弘です。私は本決議案に賛成の立場から討論に参加します。
確かに今、3番窪田美樹議員が言われたとおり、私はかねてから2市1町ごみ処理広域化計画から離脱したことは正しいと。ただし、この裁判までに至る過程において、町長は大変な不始末を及ぼしたと。それで、それが著しく町の利益に反したことであると。さっきも申し上げたとおり、なぜね、すぐ当該協議会に離脱するよと言わなかったんですか。待ってくれ、待ってくれと。待って、あげくはやめたよと言われりゃ、だれだって怒るでしょう。
要するに、この間、私は2件の訴訟問題について一般質問した。それは関連があるからしたんです。すなわち、我々が提訴した民事訴訟、それと引き続いて本件、それは町長が学習能力があるかないかを試したかった。最初の民事訴訟で、意を尽くして謝罪すれば、わざわざ我々だって裁判なんかやりたくないですよ。それさえしない。だから頭にきてやったんです。今回だってそうでしょう。先ほどの質問の中で、どうしたのかといったら、各市長に2度会いたいと言ったけど会えなかった。2度会えなきゃ3度行くなり4度行くなりというのは、営業マンの鉄則ですよ、そんな。いわゆる夜討ち朝駆けという言葉あるでしょう。自分の願い事なり何なりがかなえられないときは、それこそ10時前にのんびり出てこないで、横須賀市役所、三浦市役所に行けばよかったんだ。
なおね、さっきの関連するけれども、この間の私の一般質問の中で、平成20年6月25日の金崎ひさ議員質問の際に、町長は本件は架空の話だろうと。それが現実になってね、みんな迷惑してるわけでしょう。そういう何か一人でね、思い込みが激しいんだね。本当に。みんな…みんなというのか、こうして議員も大変迷惑ですよ、こんなことで時間ばっかりとって。余計に、さっきも申し上げたとおり、関係ない職員緒君だって大変迷惑だよ。と私は思いますよ。だけども、町長は何ら開き直って、みずからの非を認めようとしない。
この意味するところ、これはね、控訴の判断は近隣自治体との関係に配慮すると、随分やわらかい表現になりましたよね。それはそれで構わない。それから、損害賠償金は森英二氏が負担すること。これはさっき申し上げたとおり、やめて退職金を寄附して払えということですよ。だから、追加して、おまけでさ、先ほども議論があったけども、いわゆる予備費から450万、裁判の着手金で払ってるんですよ、既に。今回払うとなるとね、約850万円になると。これだけで金額が。それをイエスと言うわけにはいかないでしょう。この財政の厳しい中で。
それと、もう1点言うと、先ほど金崎ひさ議員の質疑の中で、町長の答弁は、これ、実際に会議録読んでほしいんだけど、1日10トン車が50台走ると。これはあなたがよく御存じの近藤昇一議員がかつてお話しになった。私は考えて、これは決して間違いじゃない。10トン車に1台…あ、失礼、10トン車に1トン載せれば50台必要なんですよ。というのは、葉山町が役割分担の中で、破砕ごみ…失礼、粗大ごみ等選別施設、1日50トン処理する施設なんですよ、ね。10トン車5台で済むんだ。だから、私が何を言いたいかというのは、全然2市1町ごみ処理施設計画を理解してないんじゃないかと。そうでしょう。50トンを処理する施設なのに、ね、10トン車が50台必要になるわけないじゃないですか。あえて窪田さんに言うけども、日本は共産主義社会でも社会主義社会でもないんですよ。こんな非効率なことが、あってたまるもんですか。ただ、近藤昇一議員のね、意見を受け売りしただけですよ。私に言わせれば。
それで、今回の文面で見ると、私が最大限の譲歩をしたと。もっと書きたい。要するに、本件のみに限っての話でしょう、先ほど提案者の話だと。本来的に先ほどの趣旨で申し上げたけど、あるいは問責決議案、どうか。町長辞職勧告決議案、再度の不信任案、いろいろ選択肢があります。ただし、残念ながら時間がない。だからここで私は最大限の妥協をしたと。町長、よくわかってくださいよ。という意味で、長くおしゃべりしましたけれども、これをもって私の賛成意見といたします。(発言を求める声あり)

3番(窪田美樹君)

今、4番守屋議員から発言がありました近藤昇一議員の受け売りというか、というのは、私がそれは、そんなことはなく、私の意思できちんと話しているので、取り消していただきたいと思います。

4番(守屋亘弘君)

私は町長が受け売ったと言ってるんです。窪田さんじゃないですよ。ね。本来的に、よく考えてほしいという意味で、10トン車で50トンも走るはずがないでしょうと。それは最初、近藤昇一議員が言われたことを町長が何にも考えもせず、そのまましゃべっただけだと、そういう意味で言ったんです。訂正する必要ないと私は思います。

議長(畑中由喜子君)

今、テープ起こしをするわけにもいきませんので、後刻、調査をいたしまして、善処したいと思います。よろしいですか。

4番(守屋亘弘君)

よろしいですかということは、私の話したことが間違いがあるかどうか調べるということ。

議長(畑中由喜子君)

テープ起こしてみないと、どのように聞き取れるかがわかりませんので、後日それを改めさせていただきたいと思います。よろしいですか。
ほかに討論はございますか。それでは、討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決いたします。決議第6号は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立12名の多数により、決議6号は可決されました。

議長(畑中由喜子君)

日程第6「行政視察報告」を議題といたします。
総務建設常任委員会及び教育民生常任委員会において行政視察を終了いたしておりますので、この際、各委員長から報告を求めます。まず、総務建設常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

総務建設常任委員会委員長(金崎ひさ君)

総務建設常任委員会行政視察報告を申し上げます。
視察日、平成23年10月26日(水曜日)から10月28日(金曜日)。
2、視察地及び視察目的。(1)大分県国東市、人口3万2,002人。「1」観光によるまちづくり、くにさき観光の里づくりについて。「2」総合情報化推進事業、国東市ケーブルテレビについて。�B弥生のムラ・安国寺集落遺跡公園。(2)大分県由布市、人口3万4,702人。地域自治を大切にした住みよさ日本一のまち由布市のまちづくりについて。由布市住民自治基本条例、市民との協働について、行財政改革について、市民の住みよさについての満足度調査について。(3)大分県豊後高田市、人口2万3,906人。昭和のまちづくりについて。
3、視察者、金崎ひさ、中村文彦、鈴木道子、田中孝男、土佐洋子、伊東圭介、オブザーバーに畑中由喜子議長。随行、山本孝幸。
4、視察概要。総務建設常任委員会は、去る10月26日から28日までの3日間、大分県国東市、由布市及び豊後高田市を訪問し、それぞれのまちづくりへの取り組み等についての行政視察を実施しました。詳しい御報告は配付資料にございますので、ごらんください。なお、町民の皆様には会議録、ホームぺージなどで後日お知らせいたしますので、お目通しください。
いずれも本町の行政に反映すべき観点からの視察を行いました。今後の町への提案として生かしてまいりたいと思っております。今回の行政視察を通じて、まちづくりは住民との協働がいかに大切であるかを痛感し、行政の本気度のある指導力とあわせて、まちづくりは人づくりであるとの感想を持ちました。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、総務建設常任委員会。

議長(畑中由喜子君)

次に、教育民生常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

教育民生常任委員会委員長(山梨崇仁君)

教育民生常任委員会行政視察報告。
視察日、平成23年10月17日(月曜日)から10月19日(水曜日)。
視察地及び視察目的、(1)北海道檜山郡上ノ国町、人口5,428人。「1」文化財の保存と活用について。「2」歴史講座について。(2)北海道松前郡福島町、人口5,114人。「1」健康づくり推進計画、いきいき健康ふくしま21について。「2」議会基本条例に各種計画が議決事件として追加された経緯について。(3)北海道北斗市、人口4万8,032人。子育て支援施策について。病後児保育事業、子育て短期支援事業、どさんこ・子育て特典制度。
視察者、山梨崇仁、長塚かおる、窪田美樹、守屋亘弘、荒井直彦、笠原俊一、横山すみ子。随行、佐々木周子。
視察概要、教育民生常任委員会は去る10月17日から19日の3日間、北海道檜山郡上ノ国町、松前郡福島町及び北斗市を訪問し、行政視察を実施しました。詳しい御報告は、配付資料にございますので、ごらんください。なお、町民の皆様には会議録、ホームぺージなどで後日お知らせをいたします。お目通しいただければと思います。
3市町とも、本町とは人口、規模、環境等が異なるものの、本当に厳しい財政の中で工夫を凝らしながら、住民福祉の向上のため、さまざまな施策を展開する姿勢には、本町にとっても大変参考になるものでありました。
以上、御報告いたします。平成23年12月9日、教育民生常任委員会。

議長(畑中由喜子君)

以上で委員会行政視察報告を終わります。

議長(畑中由喜子君)

日程第7「閉会中継続審査について」を議題といたします。
お手元に配付してありますとおり、各常任委員長及び各特別委員長から、ただいま調査中の事件につき閉会中継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、各常任委員長及び各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

議長(畑中由喜子君)

以上で本定例会の会議に付された案件の審議はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。会期は12月12日までありますが、議会会議規則第6条の規定により本日で閉会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日で閉会することに決定いたしました。これで本日の会議を閉じます。
平成23年葉山町議会第4回定例会を閉会いたします。(午後5時20分)


以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。

平成23年12月9日

葉山町議会議長   畑中由喜子
署名議員   荒井直彦
署名議員   笠原俊一

この記事に関するお問い合わせ先

お問合せ先:議会事務局
〒240-0192 神奈川県三浦郡葉山町堀内2135番地
開庁時間:8時30分~17時00分
閉庁日:土・日曜日、祝祭日、年末年始
電話番号:046-876-1111 ファクス番号:046-876-1717

更新日:2018年03月20日