葉山町議会 平成23年10月4日

招集年月日

平成23年10月4日(火曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前 10時00分

散会

午後 4時09分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席14名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 鈴木道子 出席
第2番 長塚かおる 出席
第3番 窪田美樹 出席
第4番 守屋亘弘 出席
第5番 田中孝男 出席
第6番 中村文彦 出席
第7番 荒井直彦 出席
第8番 笠原俊一 出席
第9番 土佐洋子 出席
第10番 山梨崇仁 出席
第11番 横山すみ子 出席
第12番 金崎ひさ 出席
第13番 伊東圭介 出席
第14番 畑中由喜子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 上妻良章
保健福祉部部長 稲山孝之
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 高梨勝
消防長 有馬弘
総務課課長 池田務

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 山本孝幸
次長 廣瀬英之
主事 山崎大輔

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第5番 田中孝男
第6番 中村文彦

議事日程

第1一般質問
1.窪田美樹

(1)子育て支援対策について

(2)防災対策について

(3)学校教育設備について

(4)ごみ問題について


2.中村文彦

(1)町立葉山小学校の校庭遊具及び、設備整備について

(2)防災について


3.土佐洋子

(1)東日本大震災の教訓から

(2)姉妹都市交流について

(3)町の活性化策について


4.鈴木道子

(1)中学校の昼食弁当について

(2)聴講生制度の実施について

(3)高齢者の肺炎球菌ワクチン接種について

(4)町民の救急医療体制について


5.長塚かおる

(1)国・県道の歩道について

(2)県が指定している土砂災害の危険個所について

議事の経過

議長(畑中由喜子君)

おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(畑中由喜子君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、3番窪田美樹議員、登壇願います。

3番(窪田美樹君)

おはようございます。朝一番、よろしくお願いします。
3番日本共産党、窪田美樹です。通告に従って一般質問を行います。東日本大震災から半年余りがたっておりますが、真の復旧・復興というのは、あの大震災から生き長らえたすべての人たちがこれからも安心してその地に住み続けられるようにすることです。ここ葉山町でもあの震災を体で、映像で感じ、そしてその後を考えている人たちに対し、決して遠くの地方で起こった天災・災害ではありません。行政の役割は、いつ起こるともわからない天災・災害もきちんと考え、町民の方たちが安心してここ葉山に住み続けられるようにすることではないでしょうか。
まず1項目目、子育て支援対策についてお尋ねします。女性の社会進出や、長引く不況の影響で不安定雇用が広がり、新たに子供を保育所に預けて働きたい親が急増している現状に認可保育所整備が追いついていません。保育園待機児童解消に対しては、保育計画を求めたところ、決算特別委員会において国の子育て新システムの動きを待つとのことでした。現在も保育待機児童が19人おられると聞いており、22年度の待機児童解消に向けた取り組みはあったものの、依然として解消されていません。今の社会情勢を見れば、これからも待機児童は減少するどころか増加の方向であろうと考えます。子育て新システムは、平成25年度からの施行を目指している施策です。その間、子供たちは置き去りにされるのでしょうか。3年間あれば待機児童も卒園する年齢を迎えるお子さんもいるでしょう。それが町の待機児童解消の方法でしょうか。改めて保育園待機児童解消について伺います。
次に、小児医療費助成制度について伺います。子供は頻繁に病気になったり思わぬけがをしたりと、病院へ通院する機会も多く、医療費もばかになりません。それに対して市町村が独自の子育て支援策として設けているのが小児医療費助成制度です。葉山町では22年度に小学校2年生まで引き上げ一歩前進しておりますが、近隣と比較して進んでいるとは言えません。森町長のマニフェストに日本一を目指すとあります。お隣の鎌倉市では小学校6年生までが対象となっております。日本一が難題であるなら、せめて近隣市鎌倉を含む三浦半島一を目指されてはいかがでしょうか。お伺いします。
2項目目、防災対策について伺います。地域防災計画の見直しについてですが、震災より半年以上が経過しております。古くより災害・天災が発生したときは、自助と共助、つまり自分でできる範囲で負傷の手当てや復旧を行うとともにコミュニティーの中で助け合うという考えがありました。災害時の助け合いは自治の一つとなって、その流れは現在の日本における消防団や自主防災組織に至っています。災害を未然に防ぐための施策、行為を総称し、防災と呼び、災害対策基本法第2条2号では「災害を未然に防止し、災害が発生した場合における被害の拡大を防ぎ、及び災害の復旧を図ること」とされています。さらに、2000年代より自然災害においては、発生が逃れられない現状の被害を皆無にすることは不可能であり、対策により被害を最小限に抑えることに注力するという減災の考えが登場しております。葉山町においての独自の防災計画の見直しの進捗状況をお伺いします。
次に、2項目、防災無線の更新について伺います。防災無線は人命にかかわる通信を確保するために整備された専用の無線通信システムであり、公衆通信網の途絶、商用電源の停電の場合にも使用可能なよう整備されているものです。私は、選挙活動中より防災無線の聞こえの悪さを訴えてきました。6月議会でも取り上げましたが、デジタル化への更新計画を含め約2億円かかるとの答弁がありました。お金がかかるからといって、聞こえづらい方への対応を後回しにできる問題ではありません。その後、研究・検討された内容をお伺いします。
次に、消防職員増員についてお伺いします。県下最低の充足率の葉山消防署長より、平成23年8月31日、消防職員増員5年及び10年計画案が出されたと決算委員会にて発言がありました。それより1カ月が経過しておりますが、どのように検討されているのか、お伺いします。
次に、住宅耐震補強工事助成制度の復活についてお伺いいたします。22年度から補強工事に至るまでの補助制度がなくなり、逆戻りしてしまいました。今回の震災を踏まえ、耐震診断を受けられた方が年度途中でも39件と多く、決算委員会の中での職員の答弁では、補強工事は逃げる時間を数分延ばすだけとありました。なぜそれだけでもいけないのでしょうか。数分でも延びれば何人の方の命が助かるのでしょうか。また、住宅の倒壊で交通路が遮断され救助を妨げるなど、耐震補強の重要性が言われています。補助制度打ち切りではなく、補助金の増額こそ今必要ではないでしょうか。
3項目目、学校教育整備についてお伺いします。先日、教育民生常任委員に2012年度教育施策・教育予算に関する要求書が三浦半島地区委員会教職員組合より届きました。それは、私が一般質問通告書を提出した後に届いたのですが、内容を見て驚き、そして私が町に要求していることがその教育施策にいかに沿っていたかがわかり、少し自信を持つことができました。その内容もあわせ質問させていただきます。
まず、耐震補強促進について伺います。昨年度、耐震補強工事が完了し、通常の授業で使っている建物については、耐震化率100%となったとお伺いしております。町の学校の耐震化率91%余りだそうですが、残りの9%についてお伺いします。
次に、地球温暖化の影響もあり、毎年猛暑と言われる夏の季節が長く続きました。我が家でも昨年いただいたエアコンをことし取りつけ、1部屋だけですが涼しい部屋ができました。今現在各学校の暑さ対策について伺います。
次に、学校のトイレ改修について。先ほどの2012年教育施策・教育予算に関する要求書の上山口小を除く学校がトイレ改修を重点要求とされています。文章からは改修内容は読み取れませんが、配管、におい、暗さ等、改修項目を把握されていますか、お伺いいたします。
最後の4項目目、ごみ問題についてお伺いします。資源化・減量化の進め方について、ごみ処理の基本は徹底した分別による資源化・減量化とし、脱焼却、脱埋め立てであると考えております。物をつくるからいかにごみにはならないもの、物をつくるときからいかにごみにならないもの、回収しやすく再利用になるよう工夫を凝らすべきではないでしょうか。私たちは拡大生産者責任制を主張しております。葉山町では脱焼却・脱埋め立てを主張しており、基本的には同じですが、残念ながら余り進んではおりません。3点セットによる資源化・減量化を進め、25年度までに燃やすごみの半減化を進めるとして、ことし7月から戸別収集を始めると言っておりました。議会から半減化袋の予算を否決されたことで資源化・減量化がストップしているのが現状です。ごみの資源化・減量化は待ったなしです。私は、半減化袋は減量化の目標が見える方策として有効だと考えておりますが、議会で否決された以上、いかに資源化・減量化を進めるか、ほかの方法を考える必要もあると思っております。どうすれば町民の方に分別していただくか、半減袋が使えないのであれば資源回収だけでも進めるべきではないでしょうか。可燃ごみは半減化袋が必要と考えられておるようですが、資源回収だけでも進める方策を考えるべきだと思います。
次に、ごみ処理の今後についてお伺いします。徹底した分別で資源化・減量化を進めても、国の拡大生産者責任制が完全に実施されるまではごみはゼロにならないと考えます。そこで、徹底した分別で最大限減量化して残った燃えるごみをいかにして処理するかが問われます。我が党は、現在まで技術的な水準で考えられるものとして小型炉の建設も視野に入れるべきを主張してきました。町長は、炉をつくればそれ以上の減量化が進まなくなると言われております。しかし、自分のごみを業者を含めた他の自治体に処理を依存するべきではありません。葉山に焼却場がなくなればよしとするべきではないと考えます。また、金銭的優位だけを考えた方策は、町の責任を放棄していることにもなります。自区内処理、つまり自分の出したごみを最後まで責任持って処理することを研究するべきでしょう。ごみ処理の今後について町長の所見をお伺いいたします。
以上、第1答弁とさせていただきます。お答え、よろしくお願いいたします。(「第1質問」の声あり)第1質問とさせていただきます。よろしくお願いします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

おはようございます。窪田議員に対する第1回答弁とさせていただきます。
まず1項目目、子育て支援対策について。保育園待機児童解消についてのお尋ねでございます。平成23年度の待機児童対策といたしまして、4月の入所申し込みに際し、葉山保育園と葉山にこにこ保育園の認可園において、保育の最低基準を遵守できる範囲で定員数を超えての保育を実施いたしましたが、待機児童数ゼロには至りませんでした。そこで、今後は認可保育園のみにこだわらない保育施設の現状の把握や保育の需要の状況を調査し、待機児童解消に努めてまいりたいと考えております。
次に、小児医療費助成制度についてでございます。総括質問でも同様の御質問をいただきましたが、小児医療費助成制度につきましては、平成22年10月より対象年齢を7歳未満から小学校1年生修了までに拡充し、本年4月よりは対象年齢を小学校2年生修了までに拡充をいたしました。子育て世帯に対する経済的支援は重要であり、今後も対象年齢の引き上げにつきまして、近隣市の対応や町の財政面を考慮し、継続的に医療費助成ができるように努力をしてまいりたいと考えております。
次に、防災対策について。地域防災計画の見直しについてのお尋ねですが、当町の地域防災計画は、災害対策基本法に定められました国、公共機関、地方公共団体が平常時から周到な防災計画の全国ネットワークを形成し、これに基づいて総合的な災害対策を実施する計画となっております。そして、町は毎年この計画に検討を加え、必要があると認めるときはこれを修正しなければなりません。そのことから、神奈川県の防災計画の修正や町に特化した事案であれば、事前に県と協議をし、町の防災会議を開催し、防災計画の見直しを実施しているところですが、現状においては、このたびの東日本大震災の教訓を受け、全章の見直しをかける予定でございます。
次に、防災無線の更新についてでお尋ねでございますが、既に御承知のとおり防災行政無線を使用した放送については、特に災害時における情報を迅速に提供することを目的としており、必要不可欠なものと認識しております。過去にもお答えしておりますが、この装置は昭和62年4月開局後、既に24年を経過し老朽化が進んでおりますので、今後はデジタル化の更新計画も視野に入れながら、地形からくる聞きづらさの解消に向け研究を継続し、問題の解決を図ってまいります。
次に、消防職員の増員についてのお尋ねでございます。平成23年8月31日に消防長より消防本部内で検討した消防職員増員5年及び10年計画案の報告を受けております。今後は、町全体の職員定数及び財政状況等を考慮し、総合的に判断、適正な消防職員定数となるよう努力してまいります。
次に、住宅耐震補強工事助成制度の復活についてでございます。住宅耐震補強工事助成制度の復活につきましては、平成5年度から平成11年度までの3年間、耐震相談会と簡易診断、そして平成16年度より5年間、診断に加え改修工事の補助を行ってまいりました。現在まで相談会及び診断件数は519件、耐震補強工事の補助件数は10件ありました。耐震改修促進計画に基づき、より多くの住民の方々に御自宅の耐震性を把握してもらうことがまず重要であると考えておりますので、まずは簡易診断を積極的に受けられるよう、年に、特に年1回であった相談会を本年度は3回にふやし診断を拡充しました。今後も住宅の耐震性を把握していただくため、戸別訪問、広報や町内回覧等で相談会及び診断の周知を進め、住宅の耐震化に努めてまいりたいと考えております。
次は、教育問題がテーマですけども、私のほうの担当するところを、第4項目目を先に答弁させていただきます。
まず、ごみ問題についての第1点目、資源化・減量化の進め方についてのお尋ねですが、本年3月に改正条例案が否決された経緯はございますが、ごみの減量化・資源化に向けてモデル地区やモデル事業の実験結果から、戸別収集、資源ステーション、指定袋を同時に導入することでごみの半減という目標を達成できると確信をしております。また、燃やすごみの約6割を占める生ごみの減量も大変重要であることから、引き続き生ごみ処理機の販売やアフターフォローを行ってまいります。
次に、ごみ処理の今後についてのお尋ねでございますが、ごみの減量化・資源化を進めていくことは大変重要なことと考えており、まずは、分別収集体制の見直しや生ごみ処理の推進などによりごみの半減を目指してまいります。ごみの半減化を達成した後も限りなくごみをゼロに近づけるため減量化・資源化を強力に進め、焼却・埋め立てに依存しない循環型社会に対応したごみ処理を目指してまいります。
以上で私の担当の第1回答弁とさせていただきます。

教育長(豊田茂紀君)

3番窪田議員の御質問にお答えいたします。学校教育設備についての1番目、耐震補強促進についてとのお尋ねでございますが、当町の学校耐震補強工事実施状況でございますが、葉山小学校は平成14年度に校舎、19年度に体育館を、上山口小学校は平成18年度に校舎、平成22年度に体育館を、長柄小学校は平成21年度に校舎を、平成12年度に体育館を、一色小学校は平成15年度に校舎を、体育館はなお新基準に適合した建物でございます。さらに、南郷中学校は平成22年度に校舎と体育館の耐震補強工事を実施しましたところ、通常の授業で使用している建物については100%の耐震化率となりました。本年4月現在の全国平均の耐震化率は80.3%で、当町の学校施設全体の耐震化率は91.7%となっております。なお未改修となっているのは、一色小学校の新館と上山口小学校の旧校舎の2棟です。このうち一色小学校の新館については、現在耐震診断を行っているところでございますので、その結果により対応させていただきたいと考えております。また、上山口小学校の旧校舎は、地域の活用などの考慮も含め検討させていただきたいと思っております。
次に、学校教育設備についての2番目、暑さ対策についてとのお尋ねでございますが、現在町内には小学校4校と中学校2校がございます。暑さ対策といたしましては、小学校につきましては視聴覚室やパソコンルーム、音楽室等の特別教室に、また中学校につきましては普通教室及び小学校同様主要な特別教室に空調設備を設置してまいりました。今後につきましては、財政状況、国庫補助等を考慮しながら暑さ対策について検討してまいりたいと思います。
次に、3番目、学校トイレ改修についてとのお尋ねでございますが、学校のトイレ改修につきましては、平成18年度に耐震補強工事に合わせ上山口小学校舎のトイレから改修工事を始め、葉山小学校の校舎の一部を除くトイレ改修、さらに葉山小学校、上山口小学校及び南郷中学校の体育館のトイレ改修が終わっております。また、現在、一色小学校のトイレの浄化槽を廃止して公共下水道に接続をするための一色小学校公共下水道接続工事調査設計業務に取り組んでおります。さらに、ことしの夏休みには、長柄小学校のトイレの臭気を改善する工事を実施いたしました。今後につきましては、順次必要なトイレの改善を図ってまいりたいと考えております。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

3番(窪田美樹君)

ありがとうございました。まず1項目目、保育園待機児童の解消についてお伺いしますが、国の動きを待たれると言われている子育て新システムには、さらなる規制緩和で保育の質の低下をもたらしかねないという声も上がっております。子育て新システムをどのようにお考えでしょうか。

町長(森英二君)

定数基準の緩和、これもその保育の質の低下を招くという今御意見もございましたけれども、しかし、そういったことにならないような範囲の中で定数基準の緩和等も含めて検討してまいりたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

広さだけではなくて、さらなる問題もたくさんほかにもございます。そちらのほうをどのようにお考えになっておりますでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

まだ25年度のそのシステムが新制度になりますので、それを見据えながら今検討しているところなんですが、実際その待機児童の対策としましては、この新システムだけのみで検討するということではございません。ただ、これを活用したいということは、国の制度でございますので、いかに有効に賄っていきたいと思っています。また、最初答弁でも町長が話したように他の認可園または認定園がございます。それらについても、さらなるその増員ができないかどうか、その実態調査を含めてですね、待機児童の解消に当たっていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

今の認可保育園のみにこだわらない保育施設ということですが、それは認定保育園と言われている、今、葉山、逗子にある保育園のことでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

認定保育園のことを示しております。今現在町では2園が認定保育として活動しております。

3番(窪田美樹君)

そちらの保育園を考えに入れるということです。ですが、そちらの保育園を今現在ある葉山の認定保育園と同様になるように補助を、葉山町が補助をしていく、そういうふうにして同じような認定保育園と認可保育園にされるおつもりでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

基本的なちょっとお話しさせていただきますと、窪田議員は御存じかと思いますが、認可保育園につきましては、国の基準の定めたものの整備をされた保育所でございます。また、認定保育園につきましては、国の基準を満たさない、多少ですね、施設整備的なものに配慮がないということではないんですけども、その基準以下のものに対して神奈川県がですね、その基準を定めてます。それを町が運用しまして、それを受けたものが認可保育園という制度になっておりますので、それらを含めてすべて認可園と認定と同時の配慮をするということは、これは法的にもちょっと問題がありますので、そこは各認可園、認定園に対して適正なその助成等をですね、していくには今後も図っていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

その国の法の定めるというところはわかっておりますが、その現状の把握、その今現在もそこに入れないお子さん、認定であっても入れないお子さんに対しても補助金、補助の制度、町が独自に助けていくというようなお考え、どのようにその認定保育園を視野に入れて児童解消、待機児童解消に向けられるのでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

これからですね、さらなるその実態調査、それから今の保育状況をですね、認可園、または認定園を含めてですね、もう一度その精査していきたいと思っております。その中でですね、その認可園につきましては、これは先ほど言いました基準の中で、その助成制度の金額等は決まっております。これはその園児の年に応じた額でですね、町のほうは補助をしておりますので、その補助に対しては今後も進めていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

その保育児童解消について、子育て新システム以外にも考慮しているということで、保育計画、計画を持って、以前には保育計画をシステムを待っているからつくれないというお考えでしたが、今の御答弁の中に新システムを考えないでも別の項目で待機児童を考えるというお答えいただきました。保育計画、計画を持って解消するということではないのでしょうか。その保育計画はお考えでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

ちょっと誤解を招いたようですが、その新システムにつきましては、保育計画を考えないのではなくてですね、保育計画を見据えながらしなきゃなりません。それは新システムの関係もございますので、それも含めてですね、検討しなければなりません。それと、あとこれはその解消のほうなんですが、現在その保育園だけを対象と今お話をさせていただきましたが、町には幼稚園もございます。幼稚園に対しても何か活用はできないか、その待機児童の解消のための協力できないかというものについてもですね、幼稚園の協力もですね、受けるようなその調整を図っていきたいと、これも考えております。

3番(窪田美樹君)

今の幼稚園、それから子供の、預かる子供の広さ、規制緩和ということは、今すべてのことが今言われている子育て新システムに当てはまることになっております。その子育て新システムを規制緩和のことで質を低下にももたらすということが言われており、いろいろな自治体では、新システム導入を見合わせてほしいという陳情がたくさん上がっております。その声を葉山町でも今からその真摯に受けとめ考えていただき、葉山町独自での、独自の考えを持って子育て新…ごめんなさい、解消に向けて動いていっていただきたいと考えております。
次に、小児医療費助成制度ですが、近隣鎌倉市は6年生まで助成しております。逗子市では葉山町よりおくれていると言われておりますが、小児医療費助成のときには逗子市と比較され、国民保険の問題のときには逗子市の名前は、格差是正のための逗子市の名前は出てきません。さらに一歩進んだ努力、近隣の鎌倉市に合わせるというようなさらなる一歩進んだ努力はいかがでしょうか、お伺いいたします。

町長(森英二君)

この小児医療補助制度というものは大変重要な制度だと思っております。やはり特に低学年といいましょうか、年齢が低いほど医療費にかかる機会が多いということから、対象とする補助の金額も大きくなるわけですけれども、学年が、年齢が進めばそれだけ費用も少なくて済むということから、これはできるだけ年齢の拡大に向けて鋭意努力していきたいと考えております。

3番(窪田美樹君)

母乳による免疫が切れる生後半年目ぐらいから通過儀礼のように病気が続き、そういうのが乳幼児、また幼児はけがが多くても、どうしてもけがが多く病院に行かなくてはいけないような通院頻度が高くなりがちと言われています。しかし、ここ葉山では、そのお子さんたちに対しての助成の問題はクリアしております。今言われたように、年齢が上がれば上がるほど助成のための費用がかからなくなるのではないでしょうか。せめても三浦半島一を目指すべき、小学校3年生から3学年、6年生に対しての助成を望みます。町長が言われていた日本一にはちょっと規模は小さくなりますが、公約実現に向け三浦半島一を望むというのはいかがでしょうか。今言われたように金額が少なくて済むということで、実現に向けて町長のお考えをもう一度伺わさせていただきます。

町長(森英二君)

大変重要な政策と考えておりますので、鋭意努力して実現に向けます。

3番(窪田美樹君)

実現に向けると今おっしゃっていただきました。残り4カ月余り、その中での実現に向けての努力でしょうか。

町長(森英二君)

この年度内にどこまでそれが到達できるかは考えていきたいと思います。

3番(窪田美樹君)

どこで引き下がればいいのか私が悩むところではありますが、日本一を目指した町長、私、二歩三歩下がって三浦半島一、それが町長のすばらしいところではないかと考えております。残り数カ月、三浦半島一の町長、子育て町長となられるよう頑張ってください。
次に、防災対策についてですが、今回東日本大震災においては、まさしく逃れられない現象、被害を皆無にすることは不可能でした。東日本の教訓を受け全章の見直しをかけると言われておりましたが、対策により被害を最小限に抑えることに注力する減災のお考えをお伺いいたします。

町長(森英二君)

決算特別委員会のときにもお話しさせていただいたかと思いますが、さきの3.11のとき、葉山では608人の人が避難をされました。しかし、この津波、大津波警報が出て、その津波警報の対象になる世帯数、人口から考えるとかなり低いということで、東日本大震災の場合にもよく言われておりますけれども、地震が…津波が来れば怖いということはわかっていても、体験していない人には特にわかりにくい、実感としてわかないから大丈夫だろうということで避難をしない、あるいは遅くなるということで犠牲になる人が多いと思います。葉山の場合でも3.11ではそういう状況がありました。したがいまして、その怖さ、避難の重要性、そういったものを繰り返し繰り返しアピールしていくと。また、ハザードマップも最近でき上がってまいりましたので、これの普及、そういったものも努めてまいりたいと考えております。

3番(窪田美樹君)

その中でも実際先ほど神奈川県との防災計画の修正、特化する事例があれば事前に県と協議しと言われました。実際県とのすり合わせはあったのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

県とのすり合わせにつきましては今後行ってまいりたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

今後ということは、震災から6カ月たった今でも行われていないということでよろしいでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

地域防災計画に関しましては、まだ県とのすり合わせは行っていないというところでございます。

3番(窪田美樹君)

では、町の特性を上げると言われております。今この震災を踏まえて町の特性、どうとらえておられますか。

総務部部長(上妻良章君)

この御質問に対して町長のほうからも御答弁をさせていただいておりますけれども、やはり海岸線、4キロございます。それに関しまして津波等にかなり重点を置いたものになるのであろうというふうには推測されます。

3番(窪田美樹君)

その特性は震災後にとらえたもの、津波で今までよりは危ないというものだと思います。今までの震災、今まで想定された震災よりは大きなものが来るのではないかということだと思います。しかし、6カ月たったのに、6カ月たった今でも町から県のほうに上げていないということは、その震災を踏まえて、踏まえての全章の見直しが行われていないということではないでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

県とのすり合わせ等はまだ実施してないということでございますので、それ以外、対策等につきましては、町の減災検討委員会等も含めまして内部での検討等は行っております。

3番(窪田美樹君)

では、震災を踏まえての町の防災対策、確実に前に進んでいるということでよろしいでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

そのとおりでございます。

3番(窪田美樹君)

震災時、先ほど町長が言われましたように608名の方が避難されたと言われております。その中でもお子さん、学校、震災が3時ごろでしたので、お迎えに来られなかったお子さんがいると聞いております。現状はいかがでしたでしょうか。学校で。

総務部部長(上妻良章君)

今はここにちょっと資料がございませんで、何人の方がというのはございませんけれども、確かにお帰りになれなかったお子さんがいらっしゃったということは認識をしております。

3番(窪田美樹君)

かなり夜遅い時間までお迎えに来てくださいという放送、それがあって、反対に町民、それを聞いていた町民の方が反対に不安に感じられたということもお話伺っております。今現在、次回からその、もし震災があった場合、そういう方へ、学校のシステムとして登録した方でしか引き渡しはできないということになっております。私が私の子供を通わせた学校では、登録した名前の方でしか親でも祖父母でも引き継ぎができないということになっております。次回、今回の震災を踏まえ、次からの対応、それを同じように登録された名前のままにするのか、また同じように夜遅くまで迎えに来てくださいというような放送をかけるのか、次回からの…次回というか、次、今後の対応はどうされるのでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

県教委も方針を変えまして、この3月11日のことで、今、議員おっしゃいましたように児童・生徒を遅くまで保護者の方が迎えに来ることもできない、電車が走っておりませんから、そういう状況の中で、葉山ではそれは1名だったんですが、午前2時にはお渡しすることができましたが、全体的にそういうことが多くありましたので、今後はですね、学校に、保護者が来られるまで学校の責任で保護するという方針に変わりましたので、今後はそういう方向で取り組んでまいります。

3番(窪田美樹君)

新たに対応を考えていただいているそうで、子供の安心、子供の安全第一に考えてこれからも活動していっていただきたいと思っております。
次に、防災無線の更新についてお伺いいたします。先日の台風、すごい台風で防災無線もやはりかなりの頻度で鳴っておりました。何かをしゃべっていたということを感じております。風や雨が強いので聞こえづらいからといって、家の外にまで出ていってびちょびちょになりながら聞くというのもなかなかなもので、そういった防災無線、またあんなような災害のときには、また聞こえないのよというような苦情、ありましたでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

今、議員おっしゃられたように、聞こえづらいと、風等暴風雨の中では聞こえづらいというような御指摘はございました。

3番(窪田美樹君)

それは今回が初めてではないと思います。何十年も前の防災無線、直す直す、デジタル化すると言われながらも直さない、検討を続けていられる防災無線です。また、そのような台風とかではなくても聞こえづらいと言われている方、いらっしゃると思います。その方へは、その約2億、前回言われました2億円の予算をかけずに聞こえづらい方への解消方法、何かお考えでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

メール等を含めて補完事業、補完的な事業としては進めております。現在はその形で難聴者の方は御確認をいただきたいというふうには思っております。

町長(森英二君)

ただいまの部長の答弁に加えまして、先だっても地元のFM放送、ビーチFMの木村社長が見えまして、町とタイアップをして防災無線にかわる、とは別個にその防災ラジオということで割り込み放送ができる、現在もそれを行っておりますが、例の3.11のときにもやはりそのラジオを持っている人は非常に重宝したという意見も寄せられております。そういったものを含めたビーチFMとのタイアップした対策ということも検討に入っていくという段階にございます。

3番(窪田美樹君)

また検討というお言葉を聞くことができました。防災ラジオの検討をされているということです。その2億円もかからず、約2億円と言われたこともかからず、聞こえづらい方にでも個別にでも対応していっていただけたらと思っております。
次に、消防の増員についてです。消防署長より消防本部内で検討した増員計画、報告を受けてどのように検討されておりますでしょうか。

町長(森英二君)

消防長からの報告を受け取りまして、あの中では5年と10年の2通りの計画というものがありますけれども、私は5年と言わずもう少し前倒しした年数で人数を充足して、そして町内全域の防災といいましょうか、緊急体制がより充実したシステムというものを今考えたいと思っております。そこで、せんだっての決算委員会のときにも、それはじゃあいつ表明できるんだということがございましたので、12月には説明を、発表をさせていただきたいというお話をいたしました。

3番(窪田美樹君)

先ほどの決算委員会でのお話なんですけれど、今この葉山の地、約17平方キロメートル、17キロの中、17平方キロの中に消防署が1カ所あるということ、こういうことも含めて考えていきたいと言われました。私それを傍聴しておりまして、これは消防分署とか出張所ということもお考えになっていられるのでしょうか。

町長(森英二君)

葉山は17平方キロの面積の町です。隣の逗子もほぼ同じ17平方キロ、そこに消防本署と分署、支署ですね、これがあわせて3つ持っております。それだけ消防体制、救急体制が充実して被災地へ早く救急車も到達できるということになります。そういったことも視野に入れて考えたいという意味でございます。

3番(窪田美樹君)

確認させていただきます。消防分署や消防、どういった体制になるかはちょっとわかりませんが、消防分署とか出張所とかも含め、職員増員計画も含めたお考えを12月議会で出されるということでよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

人数を、署員をふやして今の消防本署にいるだけではなくて分散してという、要するに出張所といいましょうか支所、それと一緒に話をしました、今第6分団までございますけれども、所によっては非常に手狭になっているとか古い、使い勝手が悪いということも指摘されておりますので、そういったことも含めて、財政計画の問題もございますので、総合的に早急に考えをまとめていきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

12月議会でその答弁を、その計画に対してのお答えをいただき、それが実現に向けて早急に、5年、まして前倒し、計画の前倒しということも言われております。少しでも早く充足率も含めた、充足率を上げた葉山になることを望んでおります。
次に、耐震化、耐震補強工事助成制度の復活についてお伺いいたします。横浜市では、東日本大震災の発生を受け、これまで以上に木造の耐震化を促進するために平成23年4月1日以降に申請し平成26年3月31日までに工事を完了した場合、3年間に限り上限度額を増加させますという方針があります。これで同じ、これまで以上という自治体の姿勢ですが、片や住宅耐震補強工事の打ち切り、もう一方では助成額を1世帯150万円から200に、横浜市ですが、150万円から225万円に、非課税世帯は225万円から300万円に引き上げられました。行政の規模の違い、予算の違いはありますが、同じ横浜市長、同じ…同じというか葉山町長、長としての思いは同じではないでしょうか。改めて町民の命を預かる町長に耐震補強工事助成制度の復活の思いを伺います。

町長(森英二君)

御指摘のとおり町民の安心・安全ということは非常に大事です。まして葉山という比較的古くから住んでいる、もっと耐震の診断もしなければいけないであろう住宅も結構多くなっていると思います。そういった意味で耐震診断あるいは耐震工事ということについて積極的にその計画は進めていきたいと、検討していきたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

検討…はい。検討ということで助成制度、その診断をされたからといって、あなたの家、危ないですよと診断をされたからといって何十万円のお金がかかる、それでやっぱり直すことができないということでは、壊れそうな家に安心して住めないというような気持ちを生みかねないと思っております。住宅耐震工事制度の復活、何ていうんでしょう、よろしくお願いします。
時間もなくなってまいりました。私の1番とさせていただいております教育設備についてお伺いいたします。耐震補強工事100%、今、子供たちが使っている施設では100%と言われておりますが、残りのパーセンテージ、上山口小学校、一色小学校の耐震化が済めば100%になるのでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

そのとおりです。残りの2棟が終われば100%です。

3番(窪田美樹君)

それではプールとかああいった小さな施設、プールの更衣室、ああいったものの耐震化はいかがでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

それは含まれておりません、耐震化率には。それから、平屋ですから耐震化に対して問題があるとは思っておりません。

3番(窪田美樹君)

問題がないというのは、倒れないということなのでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

耐震に対して問題がないということです。

3番(窪田美樹君)

平屋でもつぶれているお家はある、震災のところではつぶれてしまっているようなお家もあり、見ております。その耐震化のパーセント、耐震の診断のぐあいはよくわかりませんが、子供たちの安全を考える上では、もう慎重…慎重に考えていただけたらと思います。
次に暑さ対策ですが、小学校、今言う小学校の普通教室、実際の暑さ対策、どうされていたのでしょうか。扇風機だとかうちわだとか、私たちが行ったときにはベランダに水をまくとかをして涼しくなるということもやっておりました。どういう対策をされたのでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

小学校の普通教室につきましては、いわゆる空調設備は入っておりませんが、一色小学校については、屋上の耐震との関係で厚さを薄くしたんですか、その関係でですね、教室が非常に暑くなるということで、これは町費で扇風機を2台ずつ入れたという経過があります。それから、恥ずかしいことですが、葉山小学校についてはPTAのお力で、つまりPTAの財政でもって扇風機を入れていただいた。それから、上山口小学校と長柄小学校については、いわゆる、何ていうんですか、タイガーマスクと称される方がお出になりまして、この夏、屋上階の普通教室に扇風機を入れさせていただいたということがございますが、今後につきましては、先ほど申しましたように、財政状況、国庫補助等を考慮しながら検討してまいりたいというように思っております。

3番(窪田美樹君)

その葉山小学校のPTAの方からということですが、PTA側から申し出があったのでしょうか。それともこちら側から、できたら扇風機が欲しいんだけどなみたいな学校側からのお話があったのでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

そこはちょっとわかりませんが、教育委員会からPTAで何とかしてよというような言い方はしておりません。

3番(窪田美樹君)

どちらからが言ったにしてもPTA側からの援助というんでしょうか、申し出を受けたということは、必要だ、学校で必要だと思ったから受けたことですよね。そういうことでは、義務教育無償化の観点からも町側が強く、反対にそちらを断ってでも、いやいやそれは町がやることですというところではないのでしょうか。先ほどありました一色小の特殊なということもありますが、長柄小学校の3階の教室、そちらのほうも特殊で、天窓がありまして西日が入ってまいります。普通の教室、葉山小学校のように日も当たりますが、反対に日がかげった、昼を過ぎても反対側から日が当たって、とにかく両側からお日様が当たるような大変暑い教室、そこのお部屋にタイガーマスクから扇風機が届けられております。そういった、ただ大きな教室に扇風機が2個ついておりました。あのガラス張りの長柄小学校です。その扇風機だけではとても暑いのではないかと考えます。そういったところにも国の助成も考えながらエアコンの設置も望まれます。しかしその扇風機もついてないような普通教室、葉山小学校、一色小学校とたくさんありますが、せめて扇風機の全教室設置、それを計画的にでもお考えはありますか。

教育長(豊田茂紀君)

三浦市の例もございますが、そういうものも参考にしながら、やるということではございませんが、考えてまいりたいと思っております。

3番(窪田美樹君)

やってと言いたいところです。ごめんなさい、時間もないもので、報告というか、指摘というか、させていただきます。先ほど私が言っております、ずうっと言っております小学校のトイレの改修ですが、長柄小学校の校舎…ごめんなさい、長柄小学校のトイレの臭気を改善する工事を実施しましたとありましたが、全部終わっておりますか。

教育部部長(高梨勝君)

我々が言われてるにおいが出てる場所6カ所については終わりました。その先も同じような傾向が出ない前に早急な対応ということで給食室の横も、臭気は出てなかったんですが、先に対応をさせていただきましたので、当面臭気については終了しております。

3番(窪田美樹君)

それは行ってにおいを確認されたでしょうか。私、先日、行ってまいりました。天候もあるのでしょうが、それほどはにおわないけれど、そばにいた子供たちにどうって聞いたら、いや、ちょっとということを言っております。ですので、その季節もあります。早急に全校、長柄小の全校をきれいにして、工事していただくことを望んでおります。そして、長柄小学校の…私は長柄小学校の卒業生です。校長は…ごめんなさい、町長は長柄小学校校舎、ごらんになったことはありますが、中のほう。

町長(森英二君)

家も近くにございますし、私の子供も長柄小学校を卒業しております。PTAの会長も行いました。よく学校の中は存じております。

3番(窪田美樹君)

町長のお子さんですから、私と年もさほど変わらないと思います。今の長柄小学校、とても何かひどいものといったら失礼なんですが、悲しいものとなっております。私、ここで教育民生常任委員として、町長とともに、先ほど言いました2012年教育施策・教育予算に関する要求書も見まして、町長とともに教育民生常任委員として現状の把握、6校を回ること、見学を行うことをこの場におかりいたしまして委員長に申し上げたいと思います。現状、行ってみて学校の汚さといったら子供たちがかわいそうで、においや何かを感じ、早急に対応しなくてはいけないということを感じると思います。日本一を目指した町長です。どうぞ子供のことを一番に考えていただきたいと思います。時間切れとなってしまいましたので、ごみのほうはまた次回に回させていただきます。よろしくお願いします。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

これにて、3番窪田美樹議員の一般質問を終わります。
第2番、6番中村文彦議員、登壇願います。

6番(中村文彦君)

6番中村文彦。ただいま議長よりお許しを得ましたので、通告どおり2項目10点について質問をいたします。
葉山小学校の校歌は、堀口大學先生作詞、団伊玖磨先生作曲により、昭和27年に制定され、将来町を背負って立つ幼い町民が町の誇りある文化を学び、歌い継がれています。校歌同様、先人より託された思いや誇りある葉山町の歴史ある教育を重く受けとめ、未来に受け継がれなければなりません。
(1)葉山町立葉山小学校の校庭・遊具及び、設備整備についてお伺いします。葉山小学校に通うお子さんを持つお母様より、遊具の痛みが激しく、学校の休み時間や放課後に遊具で遊べないとの相談を受けました。現場を確認した結果を報告いたします。8月上旬の調査です。�@上がり棒は老朽化による腐食が激しく、5年前に撤去。�A鉄棒の低学年用2連は腐食により昨年撤去。低・中学年2連は現在腐食により使用中止、修理予定である。中・高年用2連は使用可能だが腐食が激しくねじが外れている。�B雲梯は腐食が激しく7月より使用中止、修繕予定である。�C砂場は木枠が破損し砂場として機能していない。
(2)学校設備について。フェンスは消防側のフェンスが低く、サッカーボールが国道に頻繁に出てしまい危険な状態である。�Aプールはプールサイド、トイレや更衣室の痛みが激しい。こうやってみると、特に低学年のお子さんの遊具が犠牲になっているのではありませんか。幼稚園を卒園後、遊び慣れた遊具がないのでは、余りに変化が大きいのではありませんか。我々大人は弱い方の立場に立ち、見えないものを見、聞こえないものを聞く努力をしなければなりません。私の卒業アルバムには、雲梯や鉄棒、ジャングルジムなどで撮影された同級生の笑顔が写っています。恐らく先輩方々や後輩方々の卒業アルバムも遊具の思い出も同様にあると思います。今年度の卒業生に我々と同様のアルバムや遊具の思い出を引き継ぐことができるでしょうか。校舎や体育館の内部は先生方や関係者の方々の努力できれいに整頓されています。しかし、耐震補強のため、校歌にある日差し明るい教室は一部引き継ぐことができませんでした。財政難を理由に、葉山町の誇りある教育を停滞させてはなりません。校舎の新築は無理としても、大人が我慢して、子供には遊具ぐらいは修繕対応するのではなく、新しい遊具に変えてみませんか。お子さんの目の輝きが変わり、楽しい思い出を残せるのではありませんか。使用頻度や立地条件、特に塩害を考慮し、優先順位を変え、予算を組みかえるのも町長のリーダーシップが問われるのではありませんか。ぜひ、今年度の卒業生に間に合うように、遊具及び設備整備の工程を策定し、早急に提出することを強く求めます。
(2)防災について。私は、家族のきずな・地域のきずな・町民とのきずなを大切にすることを訴えて、今ここにいます。3.11東日本大震災以前より、神奈川自民党はきずなの強さを大切さを訴えてきました。また、今回の震災後、きずなの大切さを改めて全国的に認識されています。
�@森町長は平成23年度2月8日付、平成23年度町長施政方針において、消防・救急体制及び消防体制の確立では、常備消防体制として、本町及び横須賀市・逗子市・三浦市と共同で消防救急デジタル無線、共同設備基本設計を図りますと、近隣自治体とうまく連携が取れているかのようにおっしゃっておりますが、整備されても防災無線のデジタル化のほうは進んでいませんし、神奈川県消防広域化は広域化推進計画に対する三浦半島3市1町の消防広域化は行わないと決断したではありませんか。それとも、ごみの広域処理をめぐり葉山町と係争中を理由に断られたのですか。もし、今、はしご車のない葉山町で災害により高層マンションの火災や倒壊があった場合、葉山町単独で消火活動や救助の対応が十分にできますか。葉山町はさきの…町長はさきの一般質問で危機管理の責任は町長にあるとおっしゃっておりましたが、3.11東日本大震災のような大規規模な災害の場合、はしご車の出動要請の優先順位が最後にならぬよう、近隣地域の首長とのきずなを築かなければ、安心・安全など絵にかいたもちではありませんか。町長は、横須賀市・三浦市・逗子市の市長と昨年1年間に何回面会したのでしょうか。
�A今回の避難の教訓として、避難された方より、自助による考え方で誤解や周知の徹底不足があったと聞きます。特に、町内会長への徹底は急務と考えますが、いかがか。
�B帰宅困難者、特に小・中学生の対応は必要であると考えます。町の対応をお聞かせいただきたい。
�C広域避難場所である学校は、校長がいる場合は各先生へ対応が迫られ、責任者であるとの認識を持たせて当然である。なぜならば、防災無線や防災倉庫の管理は校長が熟知してることや、各教員への協力が得られるからです。そのため、避難時のマニュアルの整備も混乱を最小限にするために必要であると考えるが、いかがか。
�D電源喪失により、メール等で保護者への連絡が取れなかったと聞きます。各学校には発電機または蓄電池の配備が急務であると考えますが、いかがか。
�E行政防災無線難聴地区対策の現状についてお伺いします。
�F消防団招集サイレン停止による影響と課題についてお伺いします。
�G湘南ビーチFMと葉山間での震災後の対策についてお伺いします。今、求められているのは、東日本大震災で被災された方の尊い犠牲を無駄にせぬよう、一刻も早い対応と決断力また近隣自治体とのきずなが町長に求められているのであります。
以上、2項目、10点について御答弁よろしくお願いします。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

中村議員の質問、順番はまず、教育関係が最初でしたが、その前に、私のほうの担当の部署の答弁をさせていただきます。
防災について。平成23年度町長施政方針についてとお尋ねでございます。安全で安心して暮らせる町として防災対策で述べさせていただきました、台風やゲリラ豪雨等、大規模な水害に備えるための洪水ハザードマップが完成いたしました。9月の26日に町内会を通じ各家庭に配布したところでございます。また、危機管理体制の充実強化を図ることについては、葉山町地震等減災委員会を立ち上げ、各課と連携し、特に津波の対策について検討を継続しているところでございます。
次に、今回の避難の訓練についてのお尋ねでございます。直線距離で約4キロの海岸を有する本町としては、今後、沿岸付近の住民や海水浴に訪れる人たち、津波避難訓練の参加や、海抜表示板の設置等いろいろな手法で人的な災害をなくすように、防災啓発を重点的に実施していきたいと考えております。また、当日は、葉山町にも大津波警報が発表され、最大で608人が各避難所へ避難しましたが、避難指示を発令したにもかかわらず避難者が少なかったことは、今後の情報伝達や津波に対する自助のあり方について再確認するとともに、さらに研究していくことが大事であると痛感したところでございます。来年度以降の津波ハザードマップの更新計画とあわせ、研究実施してまいります。
次に、帰宅困難者の対応についてとのお尋ねでございますが、当町の帰宅困難者対策については、大規模な就労事業所等や町内に鉄道がない状況から、地域防災計画上、滞留者対策として考えております。計画では、具体的に、旅館・ホテル・飲食店等の不特定多数の者が利用する施設の管理者は、発災後の施設利用者の混乱を防止するため、みずからの施設機能を十分活用するとともに、定められた地域の避難所に誘導することとなっております。3.11の津波被災時は…津波避難時は、県立近代美術館に滞留した方々もおられます。町から飲料水と非常食を配給いたしました。このように、帰宅困難者の対応としては、当町では、滞留者の対応になると認識をしております。
次に、広域避難場所の避難時マニュアルの整備についてのお尋ねでございます。当町の地震災害時避難計画においては、まず、安全を確認する場所として一時避難場所に地域の住民が集まり、被害の規模が大きい場合、集団を形成し長期滞在避難場所へ移動するという行動計画になっております。この長期滞在避難場所は、町内小・中学校6校と、南郷上ノ山公園を指定しており、町内小・中学校6校には避難助運営マニュアルを定めております。
次に、発電機の配備についてでございますが、先ほどお答えいたしました、長期滞在避難場所には、コンテナ型の防災倉庫を2台設置し、発電機等各種防災資機材を備蓄しております。また、一時避難場所付近に設置の防災倉庫の中にも停電時の対策として発電機を備蓄しております。災害対策本部室がある消防庁舎には非常用電源装置が備わっており、18時間の運用が可能です。この発電機の設備につきましては、県が示した南関東地震時の避難者被害想定に基づき整備させていただいているものでございます。
次に、防災行政無線難聴地区対策についてということでございますが、過去に難聴調査を3回実施した結果において、当町の地形はこだま現象が発生しやすいこと、風の影響を受けやすいこと等が判明しております。この聞こえづらい地域の対応につきましては、テレフォンサービス案内、ビーチFM割り込み放送案内、防災情報メールサービス、町ホームページ等、案内を利用しながら放送の内容を広く補完し発信しております。今後、老朽化している現設備をデジタル化する計画も視野に入れながら、難聴地区解消への取り組みを実施してまいります。
次に、2項目目の防災についての中の7点目、消防団招集サイレンについてのお尋ねでございますが、平成22年8月に第6分団サイレンが故障し、そのほかの分団のサイレンを調査した結果、各分団のサイレンも老朽化が進んでおり、老朽化しており、今後、再整備するには、随時多額な整備費用負担が予想されること、さらに、平成28年6月以降消防無線デジタル化に伴いシステムが使用できなくなること等を踏まえ、関係者と協議・検討した結果、サイレンを廃止し新システムの導入を図ることとしたものです。現在、消防団招集につきましては、平成22年12月1日より、分団招集指令メール配信設備を導入し代用させていたただいております。
次に、湘南ビーチFMについてのお尋ねでございますが、逗子・葉山コミュニティ放送株式会社と葉山町は、平成17年に逗子・葉山FM緊急放送に関する協定を締結し、防災行政無線を放送した場合、FM放送を放送中でも防災担当職員が遠隔操作により防災行政無線放送と同じ内容の情報を計3回割り込み放送できることとなっております。また、葉山マリーナ内のスタジオ設備に不慮の事故等で放送できなくなった場合を想定し、消防庁舎3階の防災無線室には緊急用の簡易スタジオを設置できる機材を配備しており、ここから放送することが可能となっております。なお、今後とも密接な情報提供を行う上で、十分連携を図ってまいりたいと考えております。
以上で私のほうの答弁といたします。

教育長(豊田茂紀君)

6番中村議員の御質問にお答えいたします。
町立葉山小学校の校庭遊具及び設備整備についての1番目、校庭遊具についてとのお尋ねでございますが、学校における遊具につきましては、年1回業者による安全点検を実施しており、その結果を受け、撤去や補修を実施することにより安全性を確保しております。しかしながら、近年の財政状況から、撤去はしたものの新しい遊具が設置できないケースが出てきていることも実情でございます。今後につきましては、遊具による事故が起きないよう、老朽化した遊具の保守・管理を徹底してまいりたいと考えております。
次に2番目、学校設備についてとのお尋ねでございますが、葉山小学校の設備整備につきましては、今年度、大きなものといたしまして、非常階段の改修工事を実施いたしました。学校設備につきましては、通常学校側から予算時期に優先順位を付して要望を出してもらい、緊急性や必要性など内容を精査し、学校長と協議して学校設備を整備しております。今後につきましては、財政状況を視野に入れ、学校の安全面・環境面等の整備に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

6番(中村文彦君)

校庭遊具の破棄や修理対応・更新の基準はございますか。

議長(畑中由喜子君)

御答弁よろしいですか。すいません、もう一度、じゃあ質問をお願いします。

6番(中村文彦君)

校庭の遊具の破棄や修理対応・更新の基準はありますか。

教育部部長(高梨勝君)

撤去につきましては、毎年検査を行いまして、危険だというものについては撤去、修繕で賄えるものは修繕ということで、先ほども雲梯と鉄棒の亀裂という話がありましたが、これは夏に修繕のほうを対応させていただきまして、それでももう無理だというものについては撤去という形になります。

6番(中村文彦君)

私は、もう客観的にですけど、目視で判断されてるというふうに聞いたのですが、何か数値的にその業者が来てこれはもう要は使えないよという判断はどういうふうに最終的にはされてるんですか。

教育部部長(高梨勝君)

その専門の点検のやっていただく業者の方に見ていただいて、その方の報告に基づいて行っております。ですから、素人目でなく、そういう方に毎年点検を行っていただいて、それで行っております。

6番(中村文彦君)

なぜ上がり棒、鉄棒の低学年2連、これは腐食によって撤去されてますけれども、この撤去されて再度更新しないという判断はだれがされるんですか。

教育部部長(高梨勝君)

まことに残念なんですが、予算のですね、配分のときに、どこからという、先ほど学校設備なんていうのも同じなんですが、学校長と話しまして、今回のこの学校の優先順位は何だということを協議した結果ですね、遊具撤去で新しいとこに行かないで、ほかのほうにお金が回ってるというのが流れでございます。

6番(中村文彦君)

そういう御事情があるんでしょうけれども、そうするとですね、鉄棒なんかは特に体育の授業で使われるかと思うんですけど、これが撤去されたままというのは鉄棒は今、使ってらっしゃらないんですか。

教育部部長(高梨勝君)

一部使いながら、うまく対応していただいてるというのが実情でございます。

6番(中村文彦君)

あと、砂場なんかの現状も、私確認してきましたけれども、このあたりは、今、そちらのサイド、町のほうではですね、これは撤去なんですか放置なんですか。

教育部部長(高梨勝君)

撤去とか放置ではなく、一応は学校管理のもとに行っていただいてるという形なんですが、砂が少なくなったら入れるとかいう形もですね、来年度に向けてちょっと点検させていただきたいと思います。

6番(中村文彦君)

森町長、すいません、お答えいただきたいんですが、葉山町の小学校、行ってですね、遊具をごらんになったことはありますか。

町長(森英二君)

遊具そのものをよく点検する的な訪問はしておりません。

6番(中村文彦君)

町長、見ていただければわかると思うんですけども、私、卒業生として大変悲しい思いをして、今回思ったんですね。特に砂場なんかについては、よそではですね、原発の問題で砂場に対して遊ぶのはどうだとかって言ってる場合もあるんですが、うちの場合では、これが砂場だというような状況が、まだ管理の下にあるということは、非常に悲しい思いをしてます。そのあたりは町長、どのようにお考えになりますか。

町長(森英二君)

先ほどの3番窪田議員の御指摘といいましょうか要望もございました。特にあのときは学校のトイレ等の視察というふうにとらえておりましたけども、学校、トイレだけでなくそういった遊具等についても視察をしたいと思っております。

6番(中村文彦君)

今、いろんなところで財政でですね、遊具のほうの更新がとまってるという話を聞きました。私は今回葉山小学校の保護者のほうからですね、そういった困ってますという依頼を受けてですね、調査したわけですけれども、葉山町の中で上山口小学校、長柄小学校、一色小学校、このあたりも同様のような状況のもとに置かれてるとか、それとも葉山小学校が塩害によって特に消耗が激しいのか、ちょっとわからないんですけれども、お答えください。

教育部部長(高梨勝君)

葉山町の中で、塩害がないところはないと思います。長柄のほうも山に登ったところ、南郷中学がここは塩害がすごいということになってます。ですから、塩害でという部分じゃなく、経年劣化というのがやはり一番正しくなってくるのかなというふうに思います。

6番(中村文彦君)

町長、今、経年劣化という問題がありましたけれども、森町政になってからこのあたりの問題は一切解決してないような気がするんですけど、どのようにお感じになりましたか。

町長(森英二君)

学校教育関係につきましては、教育委員会のほうからいろんな施策の要望等が出てきますので、それに従って予算づけをしているところでございます。

6番(中村文彦君)

次に2番、(2)ですね、設備整備について。小学校のですね、見ていただければわかるんですけれども、消防署側のフェンスが低くなっております。そのフェンスが低くなってて、そこからサッカーボールとかですね、野球のボールが国道のほうに頻繁に出てる状態があるということ、大変危険な状態ということを保護者やサッカーのチームの関係者ですね、そういう方から聞いているんですけど、そういう報告は事実ですか、お答えください。

教育部部長(高梨勝君)

私、来たばっかであんまり経験ないんですが、私が聞くところでは、サッカーなんていうのは縦使いはさせないで横使いさせるから出ている形跡はないよということなんですが、学校の中でも頻繁っていう形ではなく、まれに、出ないとはいう形ではないと思いますが、頻繁という形の報告は受けておりません。

6番(中村文彦君)

私たち、かなり関係者に確認してきてるんですね。やはり、私も小学校のころとかあそこでソフトボールとかやってましたからよくわかるんですが、やはり球とか出るんですよ。頻繁っていうのはどれをもって頻繁とするかはわかりませんけども、私の聞いてる保護者の方々とか関係してる方、その方たちに聞くとですね、やはりかなりの頻度で出てるということは間違いないと思うんですね。それは報告が上がるか上がらないかは別と思いますけれども、何で今そのような話をするかと言いますとですね、7月8日付の読売新聞に、校庭でサッカーしていた少年がですね、両親に、それが通りがかりのバイクに当たりまして80歳の方がお亡くなりになったんですね。で、1,500万円の賠償命令が出たという新聞が載ってました。この件について、どのようにお考えになってるか、町長の意見をお聞かせしていただきたいんですが、よろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

教育長のほうでよろしいですか。

教育長(豊田茂紀君)

今、具体的な事例をお出しになった2004年ですか、愛媛県で起きたことについては、これは私自身の判例集、「ジュリスト」の判例集の中には、まだこれは判例化されておりませんから出ておりません。正式な判決文も読んでおりませんが、いわゆるブログの中で知っておるという状況であります。

6番(中村文彦君)

私は、危機管理ということで前回の一般質問でもさせていただきました。町長も御賛同いただいたと思ってますけれども、町長が掲げるマニフェストですね、子育て・教育日本一を掲げております。そのあたりで、町長はこういう事例があるということと、危険性を感じた場合にどのように思われますか。

町長(森英二君)

今、教育委員会との、特に教育部長あるいは教育長とのやりとりを聞いておりまして、そのサッカーボールの外への飛び出し、そういった問題はこれはやはり教育委員会の中で特に調査をするであろうと、私は期待をしております。その報告を待ちたいと思います。

6番(中村文彦君)

いや、私はですね、今、教育委員会のほうにも確認しましたけれども、予算がないんだ。もういろんなことをしたいんだけど、遊具についてもう予算がないのでどんどんどんどん破棄していってる状態だと、私は思ってるんですけどね。こういう状況を招いてるのは町長おかしいですよ、あのマニフェストでも子育て・教育日本一を掲げてるんですよね。だからそうだとすれば、予算を組んでですね、ちゃんとこれをやりなさいと、優先順位を変えて予算を組みかえるのは町長の役割ではないんですか。お答えください。

町長(森英二君)

教育に関する予算については、教育委員会から提出されてきたものについて検討を加えるということになっております。

6番(中村文彦君)

いや、でも、今、教育委員会のほうからは予算がないからということを聞いておりますよね。違うんですか。

教育部部長(高梨勝君)

予算がないというのは、遊具の入れかえについてなんですが、こういう安心・安全についての予算につきましては、毎年ですね、学校長と協議して行う、今のネットについては、そちらのほうの考え方となると思いますので、来年度に向けての学校長との協議というものが大きくウエートが占めてくると思います。予算がないっていうのは、遊具の撤去の後の新の新しいものを入れかえるという部分については、ちょっと予算がないんですが、安心・安全についてはまだこれからの問題等と思っております。

6番(中村文彦君)

それはですね、私思いますけれども、全体的に教育予算少なくなってるんじゃないかと思うんですよね。今、話聞いてもですね、校庭遊具については予算がないから、で、安全についてはこれからの協議だと。全部、後手後手に回っております。町長はですね、先ほどから何度も言いますけども、子育て・教育日本一を掲げてですね、それを守るんであればですね、やはりここは決断してですね、すべてのものを入れかえるぐらいの、そういう気迫を持ってですね、やっていただきたいんですけども。先ほどからお願いしてますように、今年度中にですね、遊具及び設備整備の工程表を作成してですね、早急に提出していただいたいんですが、お願いできませんでしょうか、よろしくお願いいたします。

教育部部長(高梨勝君)

教育委員会といたしましては、何しろ、日々点検と経年劣化の中の整備についてどう考えるかという日々のほうに追われてますもんで、単年度単年度で計画を立てていくっていうのが、今、実情になっております。

6番(中村文彦君)

でも、教育はそうでしょうけども、町長はですね、そういうマニフェストでもってやると言ってるわけですよ。そしたら、それに対して予算をつけてですね、これでやりなさいと指示するのが町長の役割ですよね。私はですね、今の町長に求められてるのは、真の指導力、判断力。一番重要なのは御自身で掲げる公約に対して誠実であることだと思います。子育て・教育日本一、ごみの自区内処理など、今まで町民との公約を無視してきました。ここではっきりと確かめたいことがあります。平成20年度8月27日、町長と語ろうふれあい座談会において、町長は御自身の任期を1期4年の公約だと発言した議事録を葉山町のホームページに掲載してますが、公約を無視して出馬する予定なんですか。お答えください。

町長(森英二君)

通告にない質問にはお答えを差し控えます。

6番(中村文彦君)

やるかやらないか、はっきりとですね、していただかない町長に対して、4期、4年…あと4カ月だからやらないのか、それとも今後進めていくのかっていうのは、我々にとっては、これだけ緊急な問題がいっぱいあるんですよ。それについて答える義務が町長にあると思いますが、いかがですか。

町長(森英二君)

その質問についての答弁は同じでございます。

6番(中村文彦君)

これ以上議論してもしょうがありませんので、次へ移ります。
防災についてですけれども、横須賀市は…すいません、ダイオキシンの問題で、町長は御自身がごみ特別委員会での報告で神奈川県職員の異動を理由に県に責任を押しつけて言い逃れ、その結果、事実でないと神奈川県より怒られましたね。お答えください。

町長(森英二君)

私は、そのように県の責任に転嫁した発言をした覚えはございません。

6番(中村文彦君)

それでは、なぜ県からそのような発言はしてないと怒られたんですか。

町長(森英二君)

私は、直接会ってもいませんし、電話も受けてませんし、怒られた事実はありません。

6番(中村文彦君)

すいません、この間、ごみ特でですね、部長が議会に対して議事録の訂正をしてます。その件について、もう一度お伺いしたいんですけど、よろしいですか。

議長(畑中由喜子君)

中村議員、今の御質問はどの項目で…なされているんですか。

6番(中村文彦君)

すいません、今後のちょっと一般質問にもこれから関係することなんで、お答えしていただいて、防災にもかかわってくることなんで、それが先に進まないとちょっと困るんですけれども。

議長(畑中由喜子君)

お答えいただけますか。

生活環境部部長(成島光男君)

私のほうからですね、ごみ特の中で進めさせていただきました。それはですね、町長のほうが、今、御答弁しましたけども、県の責任にしてるっていうことではなくてですね、町長が誤解を招くような言い回しっていうんですかね、そういうお話がありましたので、私のほうからですね、議会の皆様に対して説明した中で誤解が生じるといけないものですから、訂正って形でお話をさせていただきました。

6番(中村文彦君)

いいです。次に移りますけども、下水問題では、前回の定例会で私の一般質問で確認しましたが、さんざん職員だけの責任を押しつけ、結果、指導力不足であったと自分で議会に報告しました。ごみ問題では、議会だけに責任を押しつけて、判断を先送りしました。そうした事実でない言い逃れや先送りといった町長の今のような姿勢が、防災についても近隣市町村から葉山町が四面楚歌の状態になる結果を招いたとは考えていませんか。まさに葉山町を閉塞的な状態に追い込んだのは町長御自身ではありませんか、お答えください。

議長(畑中由喜子君)

中村議員、ただいまの御質問は、消防の広域化に関する御質問ですか。

6番(中村文彦君)

はい。第1質問しました。

消防長(有馬弘君)

消防の広域化につきましてですね、平成25年の、国が示す平成25年からの実施については断念という形で、検討会でそういう結果で町長のほうには報告してございます。

6番(中村文彦君)

ごみの広域化もできない、消防の広域化も無理だ。だから、私が閉塞的な状態だと、そう言ってるんですけど、町長はそう思われませんか。

町長(森英二君)

そのようには理解しておりません。

6番(中村文彦君)

先ほども、部長と…から話がありましたが、この施政方針演説、町長に誤解を…あ、町民にですね、誤解を招かない、招きかねない文章が使われています。結局、何もやってないのにもかかわらず、どうもその3市1町とうまくやってるかの、連携してるかのようにとらえられやすい文章になってますので、このあたりも気をつけていただきたいと思います。また、御自身の責任については減給だけの処分で果たしたと思われてるんですか。

町長(森英二君)

その件についても、ここで一般質問の通告にはございません。それについてはもう決算特別委員会等でお答えをしております。

6番(中村文彦君)

国益という言葉がありますが、町長…あ、葉山町の町益を森町長がめちゃくちゃにしたとは思っていませんか、お答えください。

議長(畑中由喜子君)

中村議員、御質問ですが、防災に関してという御質問ですよね。質問事項。

6番(中村文彦君)

はい。

議長(畑中由喜子君)

その中での範囲でよろしいんですか。

6番(中村文彦君)

はい。

議長(畑中由喜子君)

もう一度、恐れ入りますが、その町益は防災に関してどういうふうな関連になりますか。

6番(中村文彦君)

第1質問でもしましたけれども、もう1回繰り返します。第1質問でもしましたが、平成23年度、町長の施政方針をおいて、消防・救急体制及び防災体制の確立では、常備消防体制として、本町及び横須賀市・逗子市・三浦市と共同で消防救急デジタル無線共同整備基本設計を図ります。確かにそうなんですよ。ただですね、それはそうなんですけど、運営はどうされるかとかですね、そういうのが施政方針演説に書かれてないんですね。言ってる意味わかりますか。要はですね、ほかの市町村の施政方針演説でですね、何と言われてるかというとですね、横須賀市ではですね、その運営についてはですね、三浦市と共同で行う。で、三浦市は三浦市で横須賀市と行うと書いてあるんですね。じゃあ、逗子はどうか。逗子はですね、無線防災…消防防災救急無線のデジタル化整備は消防救急無線をアナログからデジタル方式に更新すると、それだけですよ。葉山町だけですよ、3市でもって共同でなんて書いてるのは。これが閉塞的な状態でなくて何なんですか。町長、お答えください。

町長(森英二君)

閉塞的とは関係ないと思います。

6番(中村文彦君)

先ほども言いましたけれども、近隣のですね、市町村とどれだけのきずなを築けてるかということなんですが、町長は横須賀市・三浦市・逗子市の市長と昨年1年間に何回面会しましたか。

町長(森英二君)

これも通告に全くない、関連のない質問ですから、答える必要はないんですが、せっかくの質問ですから、昨年は10回会っております。

6番(中村文彦君)

たった10回の交流でですね、それらの問題がですね、解決できる、だからこうやったよその市町村と違う施政方針演説になるんじゃないか。結局、そのお互いにちゃんと話し合ってればですね、そのあたりがうまく連携がとれたというのがですね、施政方針演説にあらわれると思いますけれども、全然あらわれていないんですよ。そのあたりはどうお考えですか。

町長(森英二君)

先ほど答弁したとおりです。

6番(中村文彦君)

これ以上これについて質問してもしょうがないので、2番目に移ります。
前回の定例議会で、町民に対して誤解を招く発言がありましたので…あ、すいません。定例議会で町民に対して誤解を招く発言がありましたので、避難に際して自助の考えを改めて教えていただきたいんですが、よろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

どの部分についてですか。

6番(中村文彦君)

防災について…あ、避難、�Aです。

議長(畑中由喜子君)

すみません、もう少し答弁しやすいように。

6番(中村文彦君)

防災についてなんですけれども、�A番で、前回の定例議会で町民に対し誤解を招く発言がありましたので、改めて、避難時、避難に際して自助の考え方を教えていただきたいのですが、いかがですか。

議長(畑中由喜子君)

誤解を招く内容というのはどこの部分ですか、

6番(中村文彦君)

自助について、だからそれについて書かれてる。自助についての考え。

議長(畑中由喜子君)

自助。

6番(中村文彦君)

はい。

議長(畑中由喜子君)

質問の内容、おわかりですか。

6番(中村文彦君)

自助のように自分で助けるということですけれども、さっき町長もお使いになってましたよ、自助について。

議長(畑中由喜子君)

ですから、自助に関する、町民からの誤解を受ける…受けた内容というのはどういう発言ですか。

6番(中村文彦君)

あのですね、結局、だからそれを確認するために、自助に対する考え方を、今、行政のほうに確認したいんですけど。

議長(畑中由喜子君)

町長の自助に関する考え方という意味ですか。

6番(中村文彦君)

それでも構いませんよ。

議長(畑中由喜子君)

という内容で、じゃあ答弁お願いします。

町長(森英二君)

先ほども答弁いたしましたが、3.11のときに葉山町におきましては、大津波警報が出ました。それに基づいて避難指示を、一番強い避難指示を発令しました。それに対して608人が避難してきたと。もし、これ本当に大津波が来て、東日本並みの津波が来たら、相当の人が亡くなったであろうと。こういったことについて、みずからの命は自分で守るという自助の精神は非常に大事であるということを意味してるわけです。

6番(中村文彦君)

今、自助の精神なんて言葉が出てきましたけど、総務部長のほうで自助についてのですね、防災…要は災害起きてからですね、3日間町民はどのように過ごすんですか。

総務部部長(上妻良章君)

災害の規模にもよろうかと思いますけれども、町長申し上げましたように、避難等も含めましてですね、まず御自分の周りのことに関しまして自助、皆様でできることは町内会、先ほど委員もおっしゃったと思いますけれども、地域コミュニティーを含めてですね、かなり大切な部分であろうかと思います。そういったものを踏まえながら、町の指定しました避難場所等、こちらのほうに避難をしていただいて過ごしていただければというふうに思っておりますけど。

6番(中村文彦君)

防災についてなんですけども、自助でもって3日間自分たちでもって水と食糧を確保しなければいけないんじゃないんですか。そのあたりの考え方についてお伺いしますけれども。

総務部部長(上妻良章君)

基本的にお願いしておりますところは、委員がおっしゃっておるとおりでございます。そういった意味でですね、防災、災害の規模ということでお話をさせていただきました。基本的には、先ほど冒頭で申しましたとおり、自助の力ということで第一段階においては皆様の、皆様何とか耐え得る部分のですね、装備等、これをお願いしたいというところでございます。

6番(中村文彦君)

今の考え方をですね、特に町内会長に対して自助の考え方を徹底していただきたいと思います。
3番目、帰宅困難者、特に小・中学生の対応は必要であると考えますが、町の対応をお聞かせいただきたいと思います。

議長(畑中由喜子君)

教育長あるいは…教育長よろしいですか。お願いします。

教育長(豊田茂紀君)

帰宅困難者については、これはさきの議会で、幼稚園の園児についてのことで金崎議員からも御質問、御意見ございました。それと同じような考え方でありますが、地震が発生してから後の児童・生徒、園児も含めてについては、まず園、幼稚園も学校ですから、学校でこれを預かるということを基本にしていくという考え方でおります。

6番(中村文彦君)

わかりました。ありがとうございます。
それでは次にですね、広域避難場所である小学校は校長がいる場合、責任者としてとらえられやすいということを先ほど第1質問でもしましたけども、このあたりの避難マニュアルについては作成しているんでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

避難所の対応については、町のですね、計画の中で、町が避難所を運営するというふうになってますので、学校側のほうのマニュアルではつくっておりません。

6番(中村文彦君)

すいません、どちらでも構わないんですけど、そのあたりのマニュアルをつくってらっしゃるんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

先ほど町長第1答弁でお答えをさせていただきましたとおり、各学校におきましては、避難所のマニュアル、これはございます。

6番(中村文彦君)

そのマニュアルというのは、校長…各学校に校長先生がおりますが、その方たちがいる場合のマニュアルになってるんでしょうか。

議長(畑中由喜子君)

恐れ入ります、傍聴席、音を立てないようにしていただけますか。

総務部部長(上妻良章君)

私のほうからお答えをさせていただきますけれども、マニュアルにつきましては、当然学校長とも相談をさせていただきまして、マニュアルにつきましては学校のほうにも備えさせていただいております。

6番(中村文彦君)

前回の震災で、電源喪失によるメール等で保護者へ連絡できなかったと。各学校には発電機または蓄電池の配備が急務と思います。防災倉庫には発電機が入ってるということがありますが、今の機械というのはどうしても精密機械が中心になると思います。この発電機というのはコンピューターに対応したものでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

そのとおりでございます。対応をしております。

6番(中村文彦君)

それでは6番目、行政防災無線の難聴地区の対策の現状についてお伺いをします。よろしくお願いします。

総務部部長(上妻良章君)

先ほど第1質問の中で、町長がお答えしましたとおりでございます。ちょっと繰り返しにはなるかもしれませんけれども、難聴地域の調査、過去には3回実施しております。平成20年度までモニターも定めてですね、いろいろアンケート等も、御意見等もいただいてございます。その中でテレフォンサービス案内でございますとか、ビーチFMの割り込み放送、あるいは防災情報メール、町ホームページ等でですね、その内容を難聴地域の方に対しても含めて補完をさせていただいているという状況でございます。

6番(中村文彦君)

先ほど町長のほうで、デジタル化を進めると。だから、デジタル化を、デジタルを進めればですね、そういう難聴地域が解消するのかどうか、解決できるのかどうかをお伺いします。

総務部部長(上妻良章君)

トータル的にはですね、デジタルの形をとりますと、故障等にもかなり対応ができるということと、あとスピーカー、これに関しまして今かなり高性能なものが出ておりますので、それも含めて検討をさせて、対応をさせていただきたいというところでございます。

6番(中村文彦君)

私のほうから提案というかですね、実際にはもうこの防災マップにも書いてあるんですけれども、江戸時代の知恵でですね、半鐘はですね、火の見やぐらの上に建てられて、そういったもの、洪水発生時などに鳴らしたと。地域の消防団を招集するとともに地域住民に危険を知らせたと。その運用方法なんですけど、これが参考になるんじゃないかと思うんですが、地域ごとに鐘の鳴らし方を定めたり、火災の大まかな場所や災害の種類などをサイレン、打ち方ですね、カンカンカンっていう打ち方によって分けたと。だからそういった形でもって行政無線のほうもサイレンの音を変えるとか、そういったことによって、言葉で言うのは聞きづらいけれども音でもって判断する。これは江戸時代からの知恵でありますけれども、いかがですか。

総務部部長(上妻良章君)

現在、サイレンはですね、津波のときの場合と国民保護法関係の場合のみでしか使えないという規定にはなってございます。ですから、サイレンは使えませんけれども、いろいろな、今そういった意味で内容の中で言葉での放送になっておるところでございます。

6番(中村文彦君)

この防災マップの中にもそのような内容が書いてありますので、またそういう部分をどんどんと普及していっていただければありがたいなと思います。
続きまして�F番、これも先ほどの半鐘ですね、とかかわりある部分なんですけど、消防団の招集サイレンの停止による影響と課題についてお伺いします。

消防長(有馬弘君)

消防団の詰所に設置してございますサイレンにつきましてはですね、これあくまでも消防団の招集のためのサイレンでございまして、住民に火災等を知らせるためのサイレンではないんですが、結果的にですね、付近住民にはそのサイレンが鳴ることによってですね、何か火災があったなということはわかることとは思いますが、一番重点として考えてるのは、冒頭で申しましたようにですね、消防団員をいかにして招集するか、それを主眼として考え、このサイレンをですね、防災メールに変更したいきさつは消防団のサイレンの老朽化が激しかったことと、全体6個分団ございますけども、昨年長柄地区の消防団が故障しまして、逐次調査をしましたところ、ほかの5個のサイレンもですね、非常に老朽化があるということで、そこに多額な費用がかかってしまうという中で、現状、昨年の12月1日からですね、防災メール…防災じゃない、招集メールで対応させていただいております。現状はサイレンを使っておりません。

6番(中村文彦君)

私はですね、江戸時代の知恵というのはすばらしいものがあったと思うんですね。半鐘っていうのは、それからサイレンに変わっていく歴史があったと思うんですよ。消防団の招集のためだと言いましたけれども、実際にはその後サイレンに変わっております。ですから、当然、地域社会としてはですね、町民の方もおっしゃって…私に相談された方もおっしゃっておりましたけれども、やっぱりまずそのサイレンが鳴ると周りの建物を見るわけですよ。どこで火事があるのか、自分の隣じゃないかっていうのをですね、見て、やっぱり共同体意識を高めてるわけですね。また、遠くであれば、ああ火事に気をつけなきゃいけないなあと、そういうような意識になると思うんですよ。そのあたりでもって、そういうこととしての目的も、江戸時代はあったと書いてあります。今もそういうものがあってもおかしくはないと思うんですけども。多額のその資金がかかるということをおっしゃいましたけど、実際にはその1個直すの幾らかかるというふうに考えておりますか。

消防長(有馬弘君)

昨年、試算したところ約107万ぐらい、1つのサイレンを修理するのにかかると。

6番(中村文彦君)

今1つ107万と言いましたけども、町全体では1つしか壊れてない。107万かければ全町的…違うんですか。すいません、わかりました。そういった意味でですね、この役割をどういうふうに肩がわりするものをつくっていくかっていうのも一つ考えたほうがいいんじゃないかと。使えるんであればですね、使えるものについては使っていったほうがいいんじゃないか。先ほど半鐘のほうの補足説明にもありますが、慶弔にも使っていたようですし、いろんなものでもって町内…地域の社会にですね、ことに使ってたということもあります。私がちょっと一番気になってるのがですね、終戦記念日のですね、サイレンが聞こえなかったと。それは町民の方が一番ちょっとあれっというふうに今回思った方も多かったと思うんですが、その件についてちょっとお話しいただきたいんですけども。

消防長(有馬弘君)

終戦記念日につきましてはですね、例年、庁舎の大きなサイレンと、それから分団に設置してあります6個の分サイレン、これを一斉に吹鳴をしていました、一昨年までは。昨年そういった形でですね、サイレンを廃止したということ、招集のためのサイレンを廃止したということで、今年に限っては、庁舎の屋上のサイレンだけを吹鳴させていただきました。この終戦記念日のサイレンなんですけども、毎年サイレンを吹鳴してる中でですね、非常にうるさいと、空襲警報が鳴ったんじゃないかとかっていう間違いを起こすんだとかって、そういった御意見もございましたので、そういったこともあったというのは事実でございますので、報告だけさせてもらいます。

6番(中村文彦君)

そういう意見はですね、極端な人っていうのはどこの世界にもおります。私たちというかですね、やはりいろんな町民ですね、の方はですね、こういったものがなくなってしまうとですね、じゃあやはり本庁では使ってるわけですよね。それなぜ本庁だけ使って、うるさいというんであれば本庁の周りだって住宅地はいっぱいあります。それなのにうるさいということでもってとめるという理由がわからないんですが、そのことについてお伺いします。

消防長(有馬弘君)

うるさいというだけでとめたわけじゃございません。先ほども申し上げたようにですね、消防団のサイレンそのものを廃止してございますので、それに合わせて今年度は庁舎の屋上だけのサイレンを吹鳴させていただきました。

6番(中村文彦君)

町長、この終戦記念日のサイレンなんですけども、なぜそれについては本庁だけでもって、全町的には使えるものなのに使えなかったんですか。

町長(森英二君)

私が直接それを担当して指示しているわけではございませんので、私は、終戦記念日、慰霊塔の前、式典に出席しておりまして、本庁から聞こえてくるということで理解しております。それで十分だと思っております。

6番(中村文彦君)

自分はそういう慰霊塔でですね、本庁でもってサイレン聞いたからそれで十分だって言ってしまうんですか。やはりそれは町民全体でですね、サイレンというのを聞いてですね、やっぱり戦後の…戦争でもって亡くなった方の鎮魂であるとか、戦争によるですね、そういったものを後での後世犯さないようにという警鐘としてですね、残すべきものだと私は思うんですけれども、いかがですか、町長お答えください。

町長(森英二君)

意見として承っておきます。

6番(中村文彦君)

じゃあなぜ町長は本庁だけが鳴っていて、ほかが鳴らなくてもいいという判断をされたんですか。それでもよいというふうに感じられたんですか。

町長(森英二君)

全町的に聞こえたほうがいいという御意見もあるということを承りましたということです。

6番(中村文彦君)

自分のとこだけ聞こえればいいという考え方だと思いますけれども、これ以上、この町長と話してもしょうがありませんから。
次の8番、ビーチFMと葉山町の間でのですね、震災後の対策についてお伺いします。

総務部部長(上妻良章君)

ビーチFMとはですね、他の番組をやっておっても災害時等の情報の場合には割り込みで放送ができるというような形で協定を結ばせていただいております。

6番(中村文彦君)

ビーチFMのほうからちょっと私のほうも話はしてみたんですね。特にそういう協力的な姿勢がビーチFMもございまして、特に今回の震災で困ったのが、要は、町をあちこち動き回って情報収集するための通行証の、通行証であるとかですね、警察に止められたということもありまして、あとは防災無線の手配ですね。それが使えるかどうかわからないんですけども、全町の情報を収集するための何かツールがないかということで、電話がとまったとかいろいろとあるということも想定できますので、そういったときの情報収集のツールとしてですね、避難場所と同等のですね、そういったものを用意してほしいというような依頼を受けたんですが、それについてはどうですか。

総務部部長(上妻良章君)

ビーチFMとはそういった重要な協定を結ばせております。これからも当然信頼関係つくっていかなきゃいけない中でですね、立ち入り禁止区域の立ち入り証の発行でありますとか、防災のこの無線でございますね、それの貸し出しにつきましては、前向きにこれは検討させていただきたいと思っております。

6番(中村文彦君)

私の質問は以上で終わります。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

これにて、13番中村文彦議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午後0時00分)

議長(畑中由喜子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。第3番、9番土佐洋子議員、登壇願います。

9番(土佐洋子君)

9番土佐洋子でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして3点について伺います。
まず1点目の「東日本大震災での教訓」から、減災と防災について伺います。岩手・宮城・福島の3つの県を中心とした沿岸部に大きな被害をもたらしました東日本大震災から、間もなく7カ月がたとうとしております。かねてより東海地震などの連動地震が切迫し、また直下型地震や三浦半島活断層についても心配されております。そして先月も9月21日に葉山町内に大きな被害をもたらした台風15号がありました。7月末には津波避難訓練、そして8月末には防災避難訓練が行われ、どちらにも参加いたしましたが緊張感というものが余りにも感じられず、これで実際に被害があった場合に避難ができるのかどうかと危惧いたします。町民や町民の財産を守り、災害をどのように減らし、どのように防いでいくのか町の対応を伺います。
次に2点目、姉妹都市交流について。これからの姉妹都市交流のあり方について伺います。まず、ホールドファストベイ市についてはここ何年か財政的なこともあり、交流が中止されていることが残念でなりません。相手があることですけれども、ぜひホームステイ学生の相互交流が再開され、芸術・文化・スポーツなどのさまざまな分野での相互理解などが進むことを望みます。
次に、草津町についてですが、何といいましてもことしの夏、草津町からの水泳教室が中止されたことは残念というよりも落胆してしまいました。草津町の多くの方々からも「楽しみにしていたのに中止されてしまい、がっかりした」というお声をたくさんいただいております。受け入れ側の葉山町内の宿泊施設から、計画停電などがあるかもしれないとのことで断られてしまったと理由を聞いておりますが、草津町の方々に水泳教室で葉山町に来ていただくため、ほかに何かできたのではないかと思えてなりません。
次に3点目、町の活性化策、スポーツ振興による町の活性化について伺います。昨日の平成22年度一般会計決算の討論においても指摘いたしましたが、なぜ教育費のスポーツ関連が軒並み削減されているのでしょうか。特にヨットスクール事業が毎年のように減額され、部長が答弁されたように「ほかのスポーツ団体とのバランスを取っている」とのお答えでしたが、でしたらなぜテニスコートだけが無休化の試行対象となったのでしょうか。
私が平成21年6月議会の一般質問の中で提案いたしました、スポーツツーリズムについて覚えていらっしゃるでしょうか。マラソンやトライアスロンなどスポーツイベントの参加から、オリンピックやワールドカップなどのスポーツ観戦に至るまで、スポーツをするだけではなくスポーツを見るということにかかわる旅行や観光を総称してスポーツツーリズムと言います。一般にスポーツツーリストはほかのツーリストに比べて滞在期間が長く、1人当たりの消費金額も高いと言われています。地元にも大きな経済効果をもたらしますし、スポーツイベントと観光は実に密接に関係しております。国際イベントでは特に経済効果の面からも観光との関係が必要になっておりますけれども、町民レベルのイベントでも観光が参加者の増加や地域振興の後押しになると思います。ぜひスポーツ振興により町を活性化できるように、体育協会とも連携して努力をしてほしいと願います。
これで私の1回目の質問といたします。どうぞ明快な御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

9番土佐洋子議員の御質問に順次お答えいたします。
東日本大震災の教訓からということで、町の減災・防災対策についてのお尋ねでございます。直線距離で4キロの海岸を有する当町は、教訓として特に今後沿岸住民の、沿岸付近の住民や海水浴に訪れる人たちに津波避難訓練の参加や、海抜表示板の設置等、さまざまな手法で人的な避難訓練の、人的な被害をなくすよう防災啓発を重点的に実施していきたいと考えております。
また、3月11日は葉山町にも大津波警報が発表され、最大で608人が各避難所へ避難しましたが、避難指示を発令したにもかかわらず避難者が少なかったことは、今後の情報伝達や津波に対する自助のあり方について再確認するとともに、さらに研究していくことが大事であると痛感したところでございます。なお、葉山町地震等減災委員会を立ち上げ、各課と連携し、特に津波の対策と減災を特定し、検討を継続しているところでございます。
次に姉妹都市交流についてのお尋ねでございます。これからの姉妹都市交流のあり方についてのお尋ねですが、初めに交流の状況でございますが、オーストラリア・ホールドファストベイ市との国際姉妹都市交流につきましては、平成9年12月の締結から約14年が経過いたしました。締結以降毎年行ってきた学生相互交流は、ここ数年財政状況等の問題により中止しておりますが、ホールドファストベイ市においても本町と同様な問題を抱えており、今後節目の年やお互いの状況を勘案して実施することを確認しております。
また、昭和44年から姉妹都市締結をしております群馬県草津町との交流ですが、水泳教室やスキー教室における相互交流のほか、温泉まつりへの出席や夏季国際音楽アカデミー&フェスティバルへの参加、文化展への作品出典の支援等を行っております。また、災害時に備えた本町の住民基本データの保管依頼も毎年定期的に実施いたしております。なお、文化の共有、意識の醸成、災害援助等姉妹都市の必要性・重要性は認識しており、今後とも交流を継続してまいりたいと考えております。
以上で私のほうの担当の第1回目答弁といたします。

教育長(豊田茂紀君)

9番土佐議員の御質問にお答えいたします。
町の活性化策についての、スポーツ振興による町の活性化についてとのお尋ねですが、スポーツは人と人、地域と地域の交流を促進し、地域の一体感や活力を促すことができるものであり、健康の保持増進に寄与するものと考えております。このことから、当町では体育協会加盟団体による各種町民大会など、年間を通して活発に行われており、教育委員会といたしましてもスポーツ体験講座の開催など、スポーツ推進に努めております。今後も地域におけるスポーツを推進する中で、町の活性化につながるよう努めてまいりたいと考えております。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

9番(土佐洋子君)

御答弁ありがとうございました。順次再質問させていただきます。
まず、東日本大震災の教訓から、減災・防災対策について伺います。3月11日の大震災のとき、避難指示を発令したにもかかわらず実際に避難した方は最大で608人と、今の御答弁ありました。とても少なかったわけですけども、怖さに気がついておらず、やはり情報が周知されていなかったということだと理解しております。例えば東日本大震災後の防災情報メールというのの登録者というのはふえているのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

ふえております。

9番(土佐洋子君)

先日も台風15号がありましたけれども、そのときにも防災無線が聞こえなかったというお声をかなりいただきまして、しかしながらその方々は携帯や、ふだんからインターネットを使っている方なんですけども、まだ葉山の防災情報メールというのがあることを知らない方だったんですね。ですので、せっかく携帯などを使っている方でさえもそういう防災メールを知らないっていう方がたくさんまだいらっしゃるのかなと思って、町のPR不足だと思うんですけども、そこをもう少し力を入れていただきたいと思うんですけれども、それはいかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

貴重な御指摘をありがとうございます。今後、広報等も通じましてですね、さらに周知に努めてまいりたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

災害が発生したときに携帯がつながりにくくなったりとかして、そういうときって防災メールも届かなくなってしまうかもしれないですよね。そしてまた、家族と連絡がつかない方が、例えば東京に通勤してる方が葉山町内にいる家族と連絡が取れなくて、無理をして自宅に帰ろうとして帰宅困難者をつくってしまうということもあると思うんですけれども、先ほど同僚議員の質問に答弁が「湘南ビーチFMなどを活用して」っていうお話もありましたけども、もしもそういう携帯が使えないで、携帯もラジオも持っていないという場合にはどのような情報収集の手があるかというのを考えているんですけども、それはいかがですか。

総務部部長(上妻良章君)

なかなか情報が伝達できないときの具体な今後の新たな対策という部分では、難しい面があろうかと思います。地域の防災訓練でありますとか、そういうところの中でいろいろな御意見を伺いながらですね、画期的な方法等も含めて、今後情報伝達の方法等につきましてさらに研究してまいりたいと思います。

9番(土佐洋子君)

避難しないほうがかえって安全という場合や、帰宅をするのも危険ということもありますので、ぜひ早急に検討をしていただきたいと思います。
先日決算の委員会のときに、防災資機材の変更を検討されているということだったんですけども、今のリストを見まして、ろ水機や造水機っていうのがありまして、これどういう違いがあるのかなと思いましたら、ろ水機っていうのは例えば井戸水などを飲料水に変えるもの。で、造水機というのは海水などを飲料水に変えるものということだったんですけども、ろ水機ですとなかなか海水から飲料水に変える場合に、1時間に325リッターという量しかならないので、このろ水機でしたら1時間に2,000から4,000リッターを飲料水をつくることができるそうです。過去に消防で、葉山町内にある280カ所の井戸水を災害時飲料水として検査されたということを伺ったことがあります。せっかくですからその井戸水が、今、飲料水としては使えないところも、このろ水機があれば飲料水として使えると思いますので、この280カ所について、消防として町としてしっかりと把握をされていたほうが、災害時に町民の方が飲料用水に困ることもなくていいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

葉山町のですね、井戸水の位置、井戸の位置に関しましては町のほうでは把握をしております。

9番(土佐洋子君)

その井戸水280カ所ありまして、検査されたのはもうかなり十何年も前だと思うんですけども、それが今、井戸水があっても、例えば全く使われなくなってしまってお水が出ない状態のもあるかもしれませんし、それとポンプで上げているので、使ってなくてポンプがだめになってしまったとかあると、そういう急を要します災害時に使えないのではないかと思うので、再検査など、保健所の検査ですとかなり費用もかかってしまうと思いますけども、その井戸水が使えるか使えないかという状態を把握してはと思います。

総務部部長(上妻良章君)

調査をしてから時間はたってると思います。確かに御指摘のようにですね、果たしてその水が今の位置として飲料水に適するのか、あるいはもう枯れてしまってるのかと、その辺も含めましてですね、調査につきまして前向きにちょっと検討させていただきたいと思います。

9番(土佐洋子君)

ぜひよろしくお願いいたします。
で、地域防災計画の中に復旧・復興というところがございます。ここには人的資源の確保とありまして、不足する職員を補うため派遣職員の受け入れや専門職の弁護士、司法書士、建築士、不動産鑑定士、また税理士など支援の受け入れというのがあるんですけども、こちらにはボランティアの受け入れというのが載っていないんですけども、3月11日の大震災のように葉山町内でも大きな震災などあった場合に、ボランティアの方たちが来てくれるっていうときのために、そういうボランティアの受け入れについてのしっかりとした計画があればと思うんですけど、それは対応されていますか。

総務部部長(上妻良章君)

葉山町のボランティア計画といたしましてですね、計画はございます。活動、受け入れ計画という形で計画はございます。ただし、いろいろマニュアル等をつくり、計画等をつくりましてですね、まだ防災…地域防災計画に位置づけていない部分もございますので、今後の修正も含めましてですね、地域防災計画を完璧なものにしてまいりたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

そのことに関しましても早急に地域防災計画、よろしくお願いしたいと思います。
一昨年、台風18号という大きな台風がございました。そのとき私は一般質問で、災害対策本部の設置が遅かったのではないかと指摘させていただきました。もっともっと早くに対策本部を設置していれば、例えば駐車場や車への浸水を防げたのではないかと私は考えております。そして今回の台風では、災害対策本部は設置されなかったわけですけども、それはどうしてなのか。近隣の鎌倉市ではもう午前中のうちに、そして逗子市でも夕方には設置されまして、避難所も開設されておりました。残念なことに、葉山町内では台風の影響によりましてお亡くなりになった方がいらっしゃいます。災害対策本部を設置すれば死亡者を出さずにできるというわけではないと思いますけども、どうして近隣市と対応に違いが出たのでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

当日台風15号の影響を考えまして、9時半には葉山町でも災害警戒本部を立ち上げました。警戒本部のままですね、警戒を続けておったわけでございます。警戒本部の中でも3回会議を行いまして、今後の対応等も打ち合わせをさせていただきました。雨、雨雲の状況でありますとか、近隣は私ども4時、16時ぐらいですか、近隣の状況も調べたときにはまだ逗子さん、横須賀さん、三浦さんもまだ設置してない状況がございまして、雨雲等の状況を調べましてですね、その現状においてはまだ災害対策本部まで大きな出動を要する体制は取らなくても大丈夫なんではないかという判断をしておりました。また、それにつきましても災害警戒本部といいましてもですね、部長の皆さん、消防の3階に集まりましてですね、いつでもそういったところに災害対策本部、大きな変化が起きた場合には動けるような状態にはして警戒をしておったという状況でございます。

9番(土佐洋子君)

災害対策本部でなくて警戒本部でもそれほど変わらないということのようなんですけども、事故、かなり大きな被害があったと思います、町内で。なるべく早く、そういう事故が起こってからでは遅いので、早めの対応というのをぜひお願いしたいと思います。これからのときに、災害が起こったときに。
で、そのときに、台風15号のときですけども、小学生を学校から自宅に帰宅させるタイミングなんですけども、給食を食べてからということで葉山小学校は一番遅くて、その4つの小学校の中で、12時半ぐらいだったと聞いております。それが妥当だったのかどうか。当日、決算特別委員会がありましたからこの役場内にいたんですけども、そのお昼過ぎというのはもう雨も風も強くて、ガラス窓をたたきつけるように降っていたんですね。そんな中を小学生が帰るには、余りにも危ないのではないかと思いました。いつ起こるかわからない地震とは違いまして、台風というのは進路がある程度予測できるものですので、多くの私立の学校がもう前日から休校という対応をとっていたようなのですね。なので、町内の小・中学校でもそういうことはできなかったのでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

結論的なことを申しますと、前日からそういう対応を考えたわけではございません。台風の進路・スピード等も考えて、そして当然それが早まったり遅まったりというようなこともありますから、いろんな可能性は考えておりましたが、前日の段階では考えておりませんでした。しかし当日の朝、私ども大体7時半にはそのときは出勤しておりましたが、その時点でですね、これはやはりこちらを直撃するだろう、静岡から東側にどうも上陸する可能性があるというようなことから対応を考えて、午前中、給食食材も入手しておりますから、まあそういうこともあってですが、3校時の途中に食事が、給食が配食できればそこで食べさせて帰ろう、帰そうと。葉山小学校790名の生徒児童いますから、3校時というわけにはいきませんが、4校時には大丈夫だろうと。それから天気もですね、まだその時点では激しいガラスを打つというような状況がずっと継続的にあったわけじゃなくて、ちょっと雨がやんだりとか風がやんだりとかっていうこともありましたので、これは何とか昼過ぎには帰せるな。今、議員おっしゃいましたように、私も教育委員会のところから見ておりまして、12時半ぐらいに生徒が、校庭を通って帰る子はどんどん帰っていきました。雨も強かったですが、傘が杯になるとか、吹き飛ばされて転がるというような場面は全くございませんでしたけれども、そういう状況の中でベストな時間だったかっていうように問われれば、結果としてはベストな時間だったとは言えない部分もあるというように思っております。

9番(土佐洋子君)

給食よりも、児童・生徒の身の安全ということを一番に考えていただきたいんですね。3時限目というよりももっと早く、例えば2時限目とかに帰してしまったほうが、そんな傘がおちょこになってからじゃ遅いと思いますし、そんな、児童体が小さいですし、とても心配ですので、その対応については本当に考えていただきたいと思うんですね。給食の食材、まあ大事なんですけども、やはり一番大切なことは児童・生徒のことだと思いますので、もう一度御答弁いただけますか。

教育部部長(高梨勝君)

教育長、随分遠慮したと思いますが、学校から来たのはそういう会話で給食が終わってっていう話だったんですが、うちの第1回目の警戒本部の中で、教育部長を経験してる者が多いもので、そのアドバイスで、できれば早くしようよっていうことで、すぐに戻って学校のほうに早く早めるようにと、とにかく早めるようにということをすぐ教育長はその会議終わってすぐすっ飛んでですね、やっております。ただ結果的に、やはり給食を食べていたっていう問題が残ってるので、教育長の流れのような形の、今、流れのお話してますが、教育長は相当心配してですね、その辺のやり取りは早めるようにと。ただ、学校教育長なんても…学校教育課長なんかもその辺、随分心配して、やり取りずっとやってましたので、それについては随分と気を使ってやったという気持ちはあります。ただ、進路とか天気図全部見ながら、とにかく12時半前までには、とにかく帰せということは行ってましたので、結果的にけがなく終わったというふうに思っております。その辺の努力は今後もさせていただきたいと思います。

9番(土佐洋子君)

けががなかったことはよかったんですけども、なるべく早い対応というのを心がけていただきたいと思います。
先週、9月27日から30日の間、三浦半島にずっと高潮注意報というのが発表されておりました。御存じだったかどうかわからないんですけども、その先週というのは大潮でもございました。森戸川でもかなり、海もそうです。潮位がかなりずっと高い状態が続いておりました。このようなときに、またさらに台風や、そして津波やっていうことを考えるととても恐ろしいなと思ったんですけども、まず高潮注意報が出てたっていうことを把握して、何か対策などはとられていたのでしょうか。

消防長(有馬弘君)

17時、三浦半島に高潮注意報が発令されました。これはですね、三浦市と横須賀市のみの発令でございます。消防では警報が発令されますと、当然海岸線の巡回等、ただ注意報の場合はですね、巡回等は行っておりません。

9番(土佐洋子君)

了解いたしました。先日の台風15号の影響で、どこの砂浜もかなり砂が取られてしまっていて、それでちょっとの潮位が上がった場合でも手前に潮が来てしまうので、そういうふうに大潮のときでも潮位が高潮のように感じてしまうんですけども、どんどんどんどん砂浜の砂が取られていってる状態で、そういう高潮とかもありますと思うので、そういうこともぜひ検討していっていただきたいと思います。
先日、議会にこの防災マップが配られました。これには避難経路というのが示されていないんですけども、お隣の逗子市では南関東大震災を想定した市の津波ハザードマップというのに、これなんですけれども、ちゃんと避難経路が載っているんですね。これは避難経路の途中に、例えばここに階段がありますよとかいうことまで書いてありますが、とても親切でわかりやすいなと思うんです。で、これ裏表になっていまして、逗子地区と小坪地区で自分の土地勘がないところでもこれを見ればすごい避難しやすいかなと思うんですけども、これ、葉山町のは防災マップで、ハザードマップではありませんけれども、町としての対応を教えてください。

総務部部長(上妻良章君)

今回のは防災マップとしておりますけれども、これは洪水のハザードマップ、これを作成したときにですね、3月11日を踏まえまして裏面等にですね、6メーター、10メーター、20メーターラインを入れまして周知を図ったと、そして作成をさせていただいたというものでございます。今、委員御指摘のですね、津波のハザードマップにつきましては、これも当然3月11日踏まえましてですね、十分な検討を加えて今後早急につくってまいりたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

ぜひ、避難経路などしっかり入ったものがつくられるように期待しております。そしてせっかくつくったこの防災マップですけども、まだ町内会ではいただいていないんですけども、今度の週末に例えば県・市町村合同派遣隊の報告会というのがありますよね。そういうときに町民の方々に、せっかく出た防災マップですのでこの説明をしていただくとか、何かこれを見ただけで理解できなかったりするかもしれないので、そういう機会がある、もう直近でございますので、そういう報告会のときに説明をいただくということはいかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

説明をさせていただくことは可能でございますので、そういった方向に向けていろいろなところでですね、防災に関する説明はうちの防災係のほうでさせていただいておりますので、いろいろなところには出向いてまいりたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

この防災マップにつきましても、町内会によってその配布の仕方っていうのがばらばらだと思うんですけども、ぜひ説明というのを町からお願いいたしたいと思います。
7月末に津波避難訓練が行われまして、私もそちらに参加いたしました。森戸海岸よりライフセーバーと一緒に防災広場へと避難いたしましたわけですけども、この防災広場、標高あまり高くありませんし、こちらへの避難が妥当だったのかと思います。例えば東日本大震災のときには自治体が指定いたしました避難所に避難して被災されたという方が多くいらっしゃったようです。この防災広場ではなくてもう少し高台の、まあ仙元山とは言いませんけども、その途中まで登るとか、そういう避難の仕方っていうのがあったんではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

確かに防災広場、これ海抜10メートルのところでございます。指定の広場でございますので、当訓練におきましてはそちらのほうに皆様で避難はしていただきました。この避難訓練に、津波の避難訓練につきましてはですね、もう、一度答弁でもお答えしてると思いますけれども、何回も行いましてですね、皆様にやはり認識をしていただきたいという部分でございますので、より現実に即したですね、避難の方法・ルートにつきまして今後とも実施をしてまいりたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

今の御答弁、何回もということがありましたけども、この津波避難訓練と防災訓練と、この2つで葉山町夏季防災訓練となっていましたけども、この夏季防災訓練ではなくて、それ以外に防災訓練の予定は計画されていますか。

総務部部長(上妻良章君)

今後まだ精査してないんですけれども、職員の初動訓練でありますとか、そういったものを含めてですね、実施はしてまいりたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

何度も何度も訓練していくというのも大切だと思いますので、町民の意識のためにも大切だと思います。
平成20年9月に総務建設常任委員会で、和歌山県有田郡広川町というところへ、防災津波対策について視察に参りました。そのとき広川町では、安政の大地震で一帯を覆った大津波で大きな被害を受け、そのときの教訓が引き継がれ、古くから防波堤整備等災害対策が進み、防災津波教育センターも竣工されております。また、町民の津波防災等に対する意識も高く、避難訓練では全町民の15%が参加し、その町民に対するアンケートから夜間での津波避難訓練も実施されているそうです。で、広川町では太陽光と風力を利用して、震度5以上で作動する夜間避難誘導灯、稲むらの火誘導灯を10基、そして蓄電池内蔵型非難誘導灯50基設置して、被災者の安全確保を進めておりますけれども、当時の行政視察報告の中で委員長が「葉山町においても施策として参考とすべき」としておりました。前回の6月議会で都市経済部長から「ソーラーで発電できる街灯をスピードを上げて進めていくので、安心して大丈夫」と御答弁をいただきました。進捗状況はいかがでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

内部でですね、相当密に話しています。来年の予算にどこの部分から反映していくかというのも総務部のほうから今、大分お話をいただいてまして、もうカタログも全部そろえましたので、何とか来年どこか試行的に1カ所でもできればというようなことを部長会議でも話してございます。

9番(土佐洋子君)

それでは来年度予算にのることを楽しみにしてますので、どうぞよろしくお願いいたします。
そして葉山町内には津波避難協力ビルというのが、協定は進んでいるところはまだないんでしょうか。または、もしないんでしたら避難タワーというのをつくるしかないかなと思うんですけれども、なかなか外階段があるところ、またかぎがあるとかでなかなかそういう避難協力ビルというのは難しいんですけども、海岸線、そういうことは。

総務部部長(上妻良章君)

今、海岸線にですね、避難協力ビルとして8棟お願いはしてございます。確かに土佐議員御指摘のように、なかなか今セキュリティーが難しい問題もございますので、今後ふやしていく上でもかなりなかなか難しい面ございますけれども、協定ビルにつきましては今後さらにふやせるように調整はしていきたいというふうに思っております。

9番(土佐洋子君)

ぜひ大切なことだと思いますので、その8棟とそれ以外にも協力していただけるように努力を続けていただきたいと思います。
そして、これは関連になってしまうんですけども、10月1日に南郷中学校の文化祭がありまして行ってまいりました。この南郷中学校の校舎の一番奥にありますプールのフェンスが、何メートルも倒れているのを見ました。これは台風15号の影響だと思うんですけれども、そのフェンスの横にはバレーボールのコートもありまして、立ち入り禁止になっていたわけではないので、生徒に対して大変危険ではないかと感じたのですが、その対応はいかがでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

強風によって経年劣化の、もうさびてたんですが、それが折れてしまったという形になりまして、立ち入り禁止のテープを張って、そちらのほうには行かないようには措置はしております。それから、それがテニスコートなんです。一応前のほうでやっていただいてですね、今のところはうまくさばいているんですが、早急な対応が必要だっていうことは私は認識してまして、現場を見てまいりましたので、何らかの措置をとっていきたいなとは考えております。

9番(土佐洋子君)

バレーコートじゃなくて、テニスコートだったんですね。わからなかったんですけども、でもそのテニスコートは今現在も使える状態ですよね。テニスコートとかでしたら普通にボールも飛んでいきますし、ぎりぎりのところまで黄色いテープが張ってありましたけど、そのフェンスが倒れてるところの、そこにも行けてしまうので、本当に早急な対応が必要だと思うんですね。プールは夏までは使わないからいいとしても、そのフェンスがまた動いてしまったりとか、生徒がけがをしてしまわないように、本当にすぐに撤去するとかしていただかないと困ると思うんですけども、いかがですか。

教育部部長(高梨勝君)

本当に現場見てきましたので、何とか早くけががないようにしていきたいとは思っております。

9番(土佐洋子君)

それはいつまでにとか、そういうこと、期限を切ることはできないんですか。学校ですから、本当に危険だと思うんですね。

教育部部長(高梨勝君)

私の気持ちは今年度中に何とか、すぐにでも行いたいというふうには考えておりますが、あとは予算のほうをどうしていくかっていうことを、早急につけばやらせていただきたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

今年度というのは3月末までということですので、そんな悠長なこと言ってられないと思うんですね。もう補正でもね、上げて対応しなければいけないと思うところなんですけども、今年度末までとは言わずに、もう本当に、もう今週末とかそのぐらいのレベルでいってほしいと思うんですけども、いかがですか。

教育部部長(高梨勝君)

予算がつき次第、早急にやりたいというふうに思っております。

9番(土佐洋子君)

もうこれ以上言ってもしょうがないかなと思うんですけども、本当に、町長はどのようにお考えになっているかお聞かせいただけますか。

町長(森英二君)

私も現場は見ております。で、あそこのコートを利用するに際して、隣接しておりますので、最低限危険が伴わないような処置、それを何らかの方法で、まあ予算という問題、今、発言がありましたけれども、予算を必要とするものなのか、なしでもできないものなのか、そこら辺も含めて早急な検討が必要じゃないかなと、教育委員会のほうには要望していきたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

今議会中にその方向性を決めていただければと願うしかないですね。ぜひ子供たちの安全のために、ぜひお願いしたいです。予算は必要なものとは思うんですけども、この会期中にぜひお願いいたします。
次に質問いたしますけれども、平成22年度実績のなかった生け垣設置助成金と、ブロック塀等撤去費用助成金のことですけども、決算委員会で聞いたところ、大震災後申請が1件、相談が1件あったと聞いております。先日の台風15号ではいろいろなところでブロック塀が倒れて道路をふさいでいるようなところも何カ所もあったように聞いております。ぜひ、せっかくの事業ですから、この生け垣の事業を進めていっていただきたいと思うんですけども、対応していただいているんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

生け垣の補助に関しましては、広報等でですね、周知のほうはさせていただいておりますけども、今回の台風ですぐにどうっていう話ではですね、今のところ相談等についての件数は来ておりません。町としてはそういう来ればですね、積極的に対応はしていきたいというふうには思っております。

9番(土佐洋子君)

消防団の方たちがブロック塀を片づけたりとかしておりましたけども、その台風15号のときに。そういうところに行って生け垣に変えていただくとか、そういうふうにしたら危険がなくなるような気がするんですけども、どんどんどんどんその生け垣事業を進めていってほしいと感じておりますので、お願いいたします。
7月の22日に町長は黒岩県知事と、沿岸の15市町と寒川町の首長との意見交換会に出席されていますよね。このときに…そしてそれを受けて県知事と沿岸市町の代表とで9月13日にオレンジ色のフラッグで警報を知らせる方法や、GPS波浪計について国に要望をしたと聞いております。私も前から津波の警報について、町でのオレンジフラッグというのを提案させていただいておりましたけれども、県は国に要望したわけですけども、町での対応をお聞かせください。

総務部部長(上妻良章君)

オレンジフラッグにつきましてはですね、おっしゃったように県知事と鎌倉の市長が国に出向いてマニュアル化の要望、これをされてるところでございますけども、一部の情報でですね、オレンジのフラッグというのはもう船舶の通信方法の中で、既にオレンジ色は事例があるという情報も聞いてございます。それで港湾管理事務所のほうにちょっと確認をさせていただいたんですけれども、ヨット等の設備がないものに対して今、吹き流し、黄色と赤で知らせをしているというところでございます。オレンジのフラッグにつきまして鎌倉さん等が進めているところでございますので、ちょっと情報をうちのほうでさらに集めさせていただいて、今後参考にはさせていただきたいというふうには思います。

9番(土佐洋子君)

この沿岸の市町ですべて統一して、その警報を知らせるという方法ですよね。統一して行わなければ意味がないと思いますので、足並みをそろえてぜひ進めていっていただきたいと思います。それはもう防災・減災の、本当に安全と安心のためですので、どうぞよろしくお願いいたします。
次に姉妹都市交流について伺います。最初の御答弁では、ことし水泳教室が中止になったことについては触れられていませんでしたけれども、いかがでしょうか。ことしは草津町より例年の倍以上の方々が町にいらっしゃるというお話を伺っておりました。今、草津町の方々にお会いしますと、本当に残念だったと皆さんおっしゃるんですね。今まで40年以上続いてきたこの交流ですので、今回町内の宿泊施設が計画停電があるとか、そういう電力不足ということを心配して断られたということはもちろん知っているんですけども、何か手だてはなかったのかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

手だてはなかったというように申し上げざるを得ません。若干ですね、経過を整理させて御答弁させていただくならば、3月29日の段階で私、当時の担当部長、担当課長と相談して、水泳教室は中止、今年度についてはやむを得ないという判断をいたしました。その時点で大きな宿泊施設であります関東学院のセミナーハウスは、5月8日まで予約をすべてキャンセルすると。5月9日から予約を再開する予定であるが、計画停電など不ぐあいがあった場合には事前にキャンセルすることを条件で受け付けると。それから薬業会館の魚藍荘については3月いっぱい営業中止。4月1日から再開するも、停電があった場合は不便をかけることを条件としている。そういう状況でありました。特に両施設ともホテル業務ではないので、かわりの、停電などのときに電気を起こすという装置は持っていないということと、節電が求められている中で大型冷蔵庫の使用についても慎重にならざるを得ない、大量の食品を保管することは困難だというようなことがありましたので、先ほど言いましたように3月29日の時点で検討し、私の判断で中止をいたしました。草津町には口頭では、電話でですが翌日連絡し、正式に文書でもって4月8日にお知らせした。町内の関係者には5月中旬になってお知らせしたという形になっております。ぎりぎりまで待ちました。
5月27日の状況に飛びますが、同じように関東学院セミナーハウスへ再確認しましたところ、5月9日からの予約は開始したけれども、受付条件は変わっていない。つまり現段階で計画停電実施の可能性は低くなりましたが、あの時点で。節電などで大型冷蔵庫の使用制限があり、大量の食品管理が難しいことは変わっていない。それから魚藍荘については受付状況も基本的に変わってないということで、3月29日の時点とほぼ2カ月たった時点とでは変わりませんでした。したがって4月8日に文書で草津町にお伝えしたことを変更することは、実施の方向で変更するということはできなかったわけであります。
ただですね、私が反省しなきゃいけないのは、これだけの大きなイベントですから担当課長に連絡等について任せるんではなくて、私自身がきちんと草津町の教育委員会及び体育協会に対してもっと早く説明をする、そういう責任があったと。それについては痛感しております。反省をしなければならない点でありますが、そういう経過の中で今年度中止のやむなきに至ったと。
例年の草津のほうは非常に、募集されて数日、場合によっては1日か2日で埋まるというようにも聞いておりますが、またその後キャンセルが発生するという状況もございまして、昨年の例ですが薬業会館全館確保しましたところ、その後キャンセルが発生して大分空室が出て、薬業会館からは本来の薬業組合の人が使える余地をなくしてしまったではないかというおしかりも受けたりしましたもんですから、そういうことも今後宿泊施設の確保の中では工夫をしていかなきゃならない部分と、そういう反省部分もありますが、基本的には私が草津町の教育委員会及び体育協会に対して担当課長に任せず、私自身がきちんと説明をすべきであったというように反省をしております。

9番(土佐洋子君)

本当に草津の方に来ていただくことができなくて残念に思っております。そしてまた、今、教育長からお話がありましたけれども、本当に草津の方々に誠意を持って接していただきたいと思います。
来年の、葉山から草津に行く町民スキーというのは例年どおり行えるのでしょうか。また、日程なども決まっているのでしょうか。今回草津から水泳教室に来ていただくことができなかったんですけども、7月号でしたか、「広報はやま」に東日本大震災の影響で観光客が減少している姉妹都市草津町応援ゴルフ大会というのが載っていました。ぜひこれに参加したいと思ったんですけども、日程が9月13から14というこの議会中だったわけで無理だったわけなんですけども、ぜひ皆さんが行きやすい日程で実施していただけたらと思うんですけれども、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

基本的に、草津町と既に打ち合わせを始めておりまして、来年のスキー教室を実施させていただくという方向で取り組んでおります。日程についてはですね、ちょうどその時期の翌日ぐらい、2月の当初、ちょっと日にちは私ここで失念しておりますが、その直後にですね、それまで福島に行ってた関西の中学校のスキー学校、修学旅行をスキー教室にしてる学校もあるんですが、それが草津へことしは、来年、再来年以降わかりませんが、大分移ってくると。そういうのとぶつかって行くからゲレンデが混雑するけれども、もうどうかというようなところまでですね、打ち合わせの中で出ておりますが、日程的には2月の第1週でしょうか。2月議会のこともございますので、そういうことを含んで実施の方向で進めております。

9番(土佐洋子君)

ぜひ楽しみにしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
時間もないんですけれども、次にスポーツ振興、町の活性化について伺います。ちょうど昨日さいたまスポーツコミッションというスポーツイベント誘致の団体が、さいたま市や埼玉商工会議所によって発足したことは御存じと思いますけども、これはさいたまスタジアムやさいたまスーパーアリーナがあるさいたま市で、スポーツイベントの主催団体に最大100万円を助成する制度を設けております。町にはこのようなスタジアム・施設はございませんけれども、ここ最近、海を使ったイベント、町長も御存じだと思いますけども、洋之介ファンフェスタやビーチトライアスロンの葉山、そして何年も続いておりますビーチフラッグのB-1グランプリといった、何百人もエントリーするイベントがたくさんございます。この、例えばエントリーが150人という場合でしたら、それにスタッフが40人とか、応援の方とか入れますと300人規模のイベントになるわけですよね。これにはもちろん葉山は後援という形ですけども、もっともっとこういうイベントをね、盛り上げていってほしいと思うんですけども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

今、幾つか例を挙げられましたけども、そのほかにビーチテニスというのを一色海岸の舞台で、かなり大勢の人を集めて行っております。そういったものを行っているイベントの主催者は、直接金銭的な町の支援ということは比較的なくて後援という形で、あるいは場合によっては町長杯をいただければといって、そのものはありますけれども、これらはすべて継続していきたいというふうに実行委員会の人たちもおっしゃっておりますので、振興策を考えていきたいと思っております。

9番(土佐洋子君)

そして神奈川国体のときにつくられた葉山港がありますよね。こちらでは、もちろん国体を行って、それ以外にも世界選手権や全日本選手権が頻繁に行われております。今月もウィンドサーフィンの全日本選手権ありますし、先月は女子のヨットの全日本選手権がございました。また、社会人の全日本クラスの大会も来月ありますし、こういった葉山ならではの特性というのをもっともっとPRしていくべきだと思いますし、それが地域を、地域経済を活性することができると思うんですね。
10月1日から山口国体が始まっておりますけれども、こちらのセーリングの神奈川県代表の監督は葉山ジュニアヨットスクールのコーチでもありますし、また女子の代表もやはり葉山の女子選手が行っているわけですけども、そういういろいろな選手がいるんですから、そういうのをやっぱり葉山、ヨット発祥の地としてPRするにはいかがでしょう。例えば県のホームページを見ますと、トップページ葉山港なんですね。ヨットが浮かんでる絵が出てくると思うんですけども、そういうのをごらんになって、町長もうちょっとスポーツに力を入れようとか考えませんか。

町長(森英二君)

スポーツ振興は大変大切なことだと思います。ついせんだってもですね、今お話しの全日本女子学生ヨット大会、これは北海道から沖縄まで出場されました。で、たまたまこの東日本大震災にあった地域の学生さんも2校参加されておりました。そういう全国大会等やられるときに、町長としてあいさつをお願いされる。そのとき必ず言うのが、ヨットは、葉山はヨット発祥の地ですと、ようこそ葉山へということでごあいさつ申し上げてPRしてるわけですけども、そういったところでヨットが楽しめたということで、非常に顔を輝かせて帰っていくということを聞いておりますので、今後も続けていきたいなと思っております。

9番(土佐洋子君)

少しヨットの話ばかりしてしまいましたけれども、例えばサッカーでもお隣の逗子市には元ワールドカップ監督もいらっしゃいますし、その方が葉山町と逗子市の中学生を対象に150人をサッカー教室を行うというお話も伺っておりますし、また元プロ野球選手も野球、少年野球のチームを持っております。やはりスポーツ振興していただいて、地域を活性化していただくために、もう少し体育協会の補助金というのもふやしていただけたらと思うんですけども、いかがでしょう。

町長(森英二君)

スポーツ振興全体に関しまして予算の組み立ての段階で検討はしたいと思います。

9番(土佐洋子君)

では、来年度の予算を楽しみに、ぜひ町を盛り上げていけるような施策となるようにと私は考えております。期待しておりますので、これにて私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。

議長(畑中由喜子君)

これにて9番土佐洋子議員の一般質問を終わります。
第4番、1番鈴木道子議員、登壇願います。

1番(鈴木道子君)

1番鈴木道子でございます。通告いたしましたとおり4項目について今回は一般質問をさせていただきます。
1項目目、中学校の昼食弁当について質問いたします。平成21年4月より施行されました改正学校給食法では、義務教育の目的を実現するため適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。また、日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を養い、及び望ましい食習慣を養うこと。学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協働の精神を養うことなどを目標とし、その達成に努めることとされ、学校設置者は学校において学校給食が実施されるよう努めなければならないと規定されております。学校給食においては、私も過去3回ほど質問をさせていただきました。特に小学校給食については、その安全性と質の向上、そして中学校給食の実現について質問をしてまいりました。今回、中学校の昼食弁当という題にいたしましたのは、この給食方式が複数の給食提供方式があるということを踏まえて、このような項目にさせていただきました。お隣の逗子市ではボックスランチ方式でいくというように進展をしているということを伺っております。本町における中学校の昼食についての現状と今後の体制についてお伺いをいたします。
次、聴講生制度の実施についてお伺いをいたします。皆様もマスコミ等で御存じのように、愛知県の扶桑町の学校には、全国に自慢できることと題して町民の方々が子供たちと同じ授業を受けることができる町民聴講生制度がございます。この扶桑町の聴講生制度は全国で一番早く始め、本年23年度で10年目に入るそうでございます。多くの自治体からの視察を受け、その折にはその方たちから聴講生の方が生き生きしておられる。シニアの生きがいになっている。また、子供たちもお年寄りとの交流で心が豊かになるなどというお言葉で絶賛をし、自分の自治体でもぜひやりたいというふうにおっしゃってお帰りになられるそうでございます。しかしながら、なかなか実現できない現状である。それは学校側の理解や協力が得られないということが出ているそうでございます。まさに心と体と頭脳の健康を保つために、この聴講生制度をぜひ実現すべきだというふうに考えております。県内では大磯町で実施をしているところでございますが、この実施についてのお考えについてお伺いをいたします。
3項目目、高齢者の肺炎球菌ワクチン接種についてお伺いをいたします。日本人の死因の4番目が肺炎だそうでございます。高齢者を中心に肺炎で亡くなる方は年間8万人に達します。インフルエンザにかかった高齢者の4分の1が細菌性肺炎になるとも言われているそうでございます。悪化が早い肺炎の場合は治療薬の効果が出る前に死亡することが少なくありません。肺炎の死亡率は薬や医療技術の向上などにより最近までは低下していたそうでございますが、近年、再び上昇傾向にあるとのことでございます。
この肺炎球菌ワクチンは、高齢者の肺炎の原因となる病原体の中でもっとも頻度の高い肺炎球菌という細菌を伴った、その細菌をねらった予防ワクチンでございます。このワクチンには肺炎予防効果とともに、肺炎球菌による肺炎になっても軽症で済む、また、抗生物質が効きやすいなどの効果もあります。肺炎球菌ワクチンはこの肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気を予防するという効果もあるワクチンでございます。日本では高齢者の重症市中肺炎、市中肺炎、これは社会生活においてかかる肺炎という意味です。この市中肺炎の約50%、また、院内肺炎、病院の中などで起こる院内肺炎の10%が肺炎球菌によるものだと言われております。近年、ペニシリンなどの抗生物質が効きにくい肺炎球菌も増加し、これが30%から50%にも及ぶと言われております。この肺炎球菌ワクチンは、このような耐性菌にも効果があるそうでございます。
肺炎球菌には80種類以上の型があるそうでございますが、この肺炎球菌ワクチン接種により、そのうち23種類について免疫をつけることができます。これですべての肺炎球菌による肺炎の8割ぐらいに有効だということでございます。高齢者の慢性肺症患患者にインフルエンザとこの肺炎の両ワクチンを接種することにより、入院を63%、死亡を81%減らすとの海外での報告もあるそうでございます。また、このワクチンは5年間効果があるということでございます。この5年がピーク、5年たちますと、しかしながら別に効果がなくなるわけではありませんで、ピーク時の8割ぐらいに低下するということだそうでございます。したがって、5年以降も効果は残ります。
この肺炎球菌ワクチン、私も昔ですけれども提案をいたしました。平成14年ごろだったと思います。そのころにはまだまだ実施しているところが…すいません、平成16年ですね、ごろに提案をいたしました。そのころはまだまだ実施している、この肺炎球菌ワクチンの補助を実施している自治体が少のうございまして、全国で18市町村ぐらいでございましたが、現在は全国450の自治体で補助を行っているそうでございます。県内では横浜、綾瀬、藤沢でございますが、松田町が10月から接種1回につき5,000円の補助ということで実施をされて、今ですね、10月ですからされております。また、東京都の北区でも11月からやるというようなニュースを入手いたしました。この肺炎球菌ワクチンにつきましては、世界保健機構WHOでは大変に推奨をしてきております。アメリカの厚生省の疾患管理センターは65歳以上の高齢者やハイリスクグループの人たちに肺炎球菌ワクチンをインフルエンザワクチンと併用して接種するよう推奨し、アメリカでは既に65歳以上の人が1999年において接種をしているという状況が出ているそうでございます。当町でもこの肺炎球菌ワクチン接種についての補助をぜひ実施すべきだと考えておりますが、御答弁をよろしくお願いいたします。
次に、町民の救急医療体制についてお伺いをいたします。先ほどの決算特別委員会でも掌握したところでございますが、救急車の出動数が年々ふえている状況にございます。その救急車出動数の状況とそして、県内でも幾つかの自治体、また清川村等で実施をもう既にことしの1月からされております、24時間全科に対応ができる電話による「健康電話相談事業」というものが実施されております。この実施を当町でもすべきと思いますが、お考えをお伺いいたします。
さらに、AED配備について、その町民への周知方法とそれからAEDの貸与を幾つかの自治体で実施しておりますが、このお考えについてお伺いをいたします。
1回目の質問を終了します。答弁をよろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

質問項目の順序が違いますが、私のほうからまず答弁をさせていただきます。
まず、最初の高齢者の肺炎球菌ワクチンの接種についてということで、大変詳細にこの必要性を説明をしていただきました。大変ありがとうございます。これは先ほど御説明の中にありましたように、現在、日本人の死因の第4位というように高く、また肺炎によるこの死亡者はその9割近くを75歳以上の高齢者が占めているということでございます。私どものこの葉山は県内でも有数の高齢化の進んだ町でございます。そういった観点からも、この肺炎の予防や重症化を防ぐことは重要なことと認識をしております。高齢者の肺炎球菌ワクチン接種につきましては、今後、専門家の意見等も考慮しながら検討をしてまいりたいと考えております。
それから、次に救急車の出動…失礼しました。高齢者医療費の傾向ということで、平成22年度の75歳以上にかかる後期高齢者の医療費は、神奈川県全体では6,398億5,952万円で、前年対比で7.7%の増、また1人当りの医療費につきましても84万260円で、2.4%の増となっております。一方、当町における後期高齢者の医療費は30億2,910万6,000円で、前年対比で3.0%の増、1人当たりの医療費につきましては73万8,626円で、0.3%の減となっております。
次に、救急医療体制の救急車出動数についてでございますが、平成22年度における救急活動状況は、救急出場件数1,574件、搬送件数1,518件、不搬送件数56人、搬送人員1,542人となっております。また、救急出動件数は21年度に比べ207件増となっております。
次に、町民の救急医療体制の中の健康電話相談事業の実施についてのお尋ねでございますが、現在、当町では保健センターを中心に随時健康相談事業を実施しており、その内容は疾病に関すること、生活習慣や食事に関すること、心の健康に関すること、リハビリや療養に関すること、医療機関に関する問い合わせなど多岐にわたっております。また、乳幼児の発育や発達に関する相談や介護方法に関する相談につきましても、子ども育成課や福祉課と連携を図りながら実施しているところでございます。さらに、感染症など専門的な分野に関しましては、鎌倉保健福祉事務所において健康相談を行っております。
以上で私のほうの第1回目の答弁といたします。

議長(畑中由喜子君)

町長、どうぞ。

町長(森英二君)

今の健康電話相談事業の実施について、感染症など専門的な分野に関しましては、鎌倉保健福祉事務所と相談しながら行っておりますという答弁を行いましたが、またもう一つお尋ねの健康電話相談事業につきましては、サービスの内容や費用対効果など情報収集しながら、その対応を考えてまいりたいと考えております。失礼いたしました。

教育長(豊田茂紀君)

1番鈴木議員の御質問にお答えいたします。
中学校の昼食弁当について、現状と今後の体制とのお尋ねでございますが、当町の中学校では原則お弁当を持参し、牛乳給食をあわせた形の昼食形態をとっております。ただし、何らかの理由でお弁当が持参できない場合については、仕出し弁当を注文することができるようになっております。現在、教育委員会では中学校給食職員調査検討委員会を設置し、当町の実態に合った給食のあり方について調査研究を継続中でございます。これまで検討委員会では、各小学校の給食現場に赴き、実際に調理している給食調理員との意見交換や情報収集を行ったり、他市を訪問してセンター方式やデリバリー方式の現状を視察したり、町内の両中学校における弁当注文状況を調査するなど研究・検討を進めてまいりました。今後はこれらを踏まえながら各方式のメリット・デメリットを初め、財政面、実施方法等、多方面から検討を加え、当町規模に適合した方式の研究を進めてまいりたいと考えます。
次に、聴講生制度の実施について、実施についての考えはあるかとのお尋ねでございますが、県内では大磯町が平成17年度より準備を始め、体験聴講などの試行後、平成21年度より町内の2中学校にて実施しております。この聴講生制度は地域に開かれた学校として学校の生涯教育の基本・基礎を学ぶ場としてとらえ、聴講生にも時としてその知識を生徒のために生かしてもらうことなどを目的とした取り組みと承知しております。体験聴講では各校数名の聴講生がおりましたが、実施が始まり、通年参加となってからは1校では希望者がなく、もう1校で4名の聴講生が希望する教科を聴講しているとのことです。児童・生徒と一般町民が一緒に学習する聴講生制度の導入に際しては、校内の人の出入りにかかわる児童・生徒の安全の確保、個人情報の管理、教室の広さの問題などが課題として考えられることから、今後は他市町の事例を調査し、さまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。以上であります。
失礼しました。1つ、落としました。町民の救急医療体制についての3点目、AED配備の周知方法と貸与についての考え方を伺うとのお尋ねですが、町立小・中学校においてAEDは体育館内に設置されております。このため、学校体育施設開放のうち体育館利用団体につきましては、随時利用が可能となっております。しかしながら、校庭利用団体については従来から屋外用トイレのかぎの貸し出しのみであり、AED利用が不可能であったため、現在では校庭利用団体に対しましても、屋外用トイレのかぎとあわせて体育館のかぎも貸し出すことになっております。また、各利用団体に対するAED配備の周知につきましては、抽選会のときに行っております。なお、体育館に設置しているAEDの貸与は考えておりません。以上であります。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

1番(鈴木道子君)

では、最初に町長のほうから御答弁いただきましたので、3番の高齢者の肺炎球菌ワクチン接種についてのところから再質問をさせていただきます。まず、当町の高齢化率と65歳以上人数、あるいは70歳以上の人数について、今おわかりでしたらお伺いをいたします。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

23年9月1日現在の数字ですが、町の人口が3万3,732人でございます。そのうち65歳以上の人口でございますが980人、割合としましては26.9%を占めております。また、75歳以上…ごめんなさい。65歳以上の人口につきましては9,080人でございます。失礼いたしました。75歳以上の人口につきましては4,307人、約人口に対して12.7%の割合でございます。

1番(鈴木道子君)

続いて、インフルエンザの予防接種の人数、対象人数と実施の人数について質問いたします。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

22年度決算数値でいきますと、インフルエンザ対象としましては、高齢者につきましてはですね、65歳以上を対象としまして約、先ほど言いました9,080名が対象となっております。そのうち接種料金でございますが、1回にかかる料金が4,500円の接種料となります。うち、町の負担としまして3,000円、それから自己負担といたしまして1,500円をお支払いしていただきまして、接種を22年度の接種率といたしましては43%の方が接種しております。約人口、接種人数としましては4,300人の方が接種を受けております。

1番(鈴木道子君)

43%の方が接種をなさっていらっしゃるということで、いろいろなこれは個人の御自由ですけれども、やはり重篤な病気にならないように周知の方法というのをもう少し充実してもよいのではないかというふうに思いますけれども、その点についてはいかがでしょうか。

保健福祉部部長(稲山孝之君)

町民の方に、高齢者の方の周知につきましてはですね、これは広報に掲載をしております。またはホームページ、必要に応じては町内回覧などを活用させていただきまして、町民の皆様にできる限り接種していただくように周知は図っております。

1番(鈴木道子君)

先ほど申し上げました松田町ではこの肺炎球菌ワクチンについては5,000円の補助ということでございまして、インフルエンザも大変重篤になる可能性もございますが、肺炎球菌ワクチンにつきましては、つい二、三週間前でしょうか、新聞に大きく一面を使って俳優さんが載った宣伝がございました。本当に死に損なったということで、これほど重篤なものであるという認識を改めて私もしたところでございます。で、このことにつきましてですね、実は町長のマニフェストの中に、小児や高齢者の医療補助を拡充しますというふうにございます。先ほど来、同僚議員の質問で、小児医療費の補助につきましては進展しているところでございますけれども、この高齢者のほうにやはりスポットを当てていただいて、これはぜひ私は実現していただきたいと思います。町民の健康のためにも。町長、もうすぐ来年で任期が終わりになるということで、続投なさるかどうかはわかりませんが、今期4年間の何といいますか、とどめをさす実績として、町民の方は安心・安全が一番でございますので、高齢者に対するこの医療費補助という点に関しては余り顕著なことが見受けられませんので、この肺炎球菌ワクチンをもってこの形にしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

現在、65歳以上の人が町内では九千数百人住んでおられる。その約半数の人がもし接種者とすると、先ほどのワクチンと一緒でですね、接種すると約2,000万強、5,000円の補助ですが、かかります。そういったものの予算等も含めながら十分検討したいと思います。

1番(鈴木道子君)

今、65歳以上、それから75歳以上等の人数をおっしゃっていただきましたので、これに幾らぐらいの補助ということで、掛ける幾らということで概算の試算は出ますので、何らかの形でこの財政をどこからか出して、これはぜひ町民の健康、命にかかわることでございますので、実現をお願いしたいと思います。先ほど同僚の議員から終戦等の話がございましたけれども、本当にこの今、この年を迎えられている方はまだまだ日本の高度成長の手前で大変に戦後の大変な中を生活をしていらした方々の高齢者の方でございます。その方たちに対して葉山町としてもやはり健康で長生きをしていただくという姿勢を示すためにも、町長のマニフェストをぜひ実現をしていただきたいと思います。私はぜひ早急に情報はたくさんございますのでお調べいただいて、もう来年度予算ということでお考えをいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

先ほど小児医療費の比較もございましたけれども、小児医療費は約1学年、あるいは1歳で1,000万と言われているけど、学年が進めば1,000万まではかからないということで、これも三浦半島一をまずは目指すべきじゃないかという指摘もございました。そういったものとのバランスも考えながら、高齢者、先ほどのワクチンは接種ワクチンですね、3,500円ですか、町の補助で自己負担が1,500円でやってきたということでございますが、これをどういうふうに、人数はわかっておりますので補助額で計算すると予算も出てまいりますので、そういったこと、また松田町がこの一昨日からですか、1日から、10月からスタートしたという話でもございますので、そこら辺の実績、受診率といいましょうか、接種率、そういったこと等も、また補助率等も参考にもしながら検討していきたいと思います。

1番(鈴木道子君)

私は議員に平成3年なりましたときから、小児医療費等の質問をしてまいりましたけれども、この小児医療費の少子化問題あるいは高齢者の問題は、私は本来は県・国がやるべきことだとは思っております。しかしながら、動きがないという時点においては、私ども本当の末端の自治体で実施する以外にないという覚悟を決めて、ぜひお願いをしたいと思います。ちなみに、町に私はこのように質問をさせていただくと同時に、県のほうにも私は県会議員を通じて強く要望しておりますので、ぜひ何らかの形を具体的に、真剣にお考えをいただきたいというふうに思っております。
次、町民の救急医療体制についてお伺いいたします。この救急医療体制、救急車出動件数ですが、過去5年間ぐらいのいろいろな搬送件数と搬送人員、また不搬送件数等を原課でお伺いをいたしました。このときに、この中に不搬送件数というものがございまして、これが前後いたしますけれども、50件、六十何件、七十何件という動きがございます。この不搬送件数、当町でもこれだけあるのかなというふうに思いました。また、傷病程度別搬送人員ということで、軽症の方、入院を必要としないものが600人台、または七百何十人、こんな流れでこの5年間きているというふうに認識をしております。たまたまきょうの新聞に、横浜市で救急車の正しく利用してもらうために、中消防署では救急車の後部の窓に広報文として、「救える命を救いたい、救急車は緊急の人のために」と。このような広報文を張りつけてPRをしているというふうに出ておりました。これは本当に不適正利用と申しますか、例えばこの報道によりますと、深づめをしたとか、蚊に刺されてかゆいですとか、ストーブのつけ方がわからないとか、病院でもらった薬がなくなった。あるいは、きょう抜糸の日なので病院に行きたいと、タクシーがわりにするような救急の電話があるということで、本当にこのようなことにより、重篤な人の救命に影響が出るということは、もう本当に厳にこれはなくさなければならないというふうに思っております。人口の多い自治体にこういうことが多いそうでございますけれども、当町でも比例するようなこともあるんではないかというふうに私は思っております。
それで、このような救急車の呼び方をコンビニ受診というように呼んでいるそうでございますけれども、そのコンビニ、言ってみれば、このコンビニ受診の抑制、そして先ほど申し上げました重症者の救命をするために、ぜひこの何らかの形で町民の方の救急への電話に対する、御相談に対することの対応をしていかなければならないということで、私はこの24時間健康電話相談事業ということを提案をした次第でございます。この24時間健康電話相談、いろいろな全国市でやっておりますし、先ほど申し上げました清川村ではことしの1月から実施をしております。で、このことは例えば市、県内市によりますと、この電話相談を取り入れたことにより、8割の市民病院で見ますと、数をとりましたら8割の電話が、救急の電話が減少したというようなこともあるそうでございます…すいません、8割じゃない、失礼いたしました。3割減るという効果もあらわれているということを聞きました。
それから、例えばこの24時間健康電話相談ですと、3月11日の震災があった際に、その震災関連の健康の相談にも対応するということで、例えば今、この水道の水飲んでも安心ですか、大丈夫ですかというようなこと。それから、いろいろな原発問題等に関するさまざまな、小さいお子さんをお持ちの保護者の方の相談にもこれは対応しているということで、緊急な救急車要請の電話等に大変にその状況がよいということもあるそうでございます。私はこれについて、これは救急車の対応のみならず、町民のサービス事業としても、健康に関するサービス事業としても私は資するところがあると思いますので、実施をすべきだというふうに思っております。先ほど鎌倉保健福祉事務所でも相談もあるし、保健センターでも相談があるということでございますが、この24時間対応ということが町民の皆様にとっては大変安心なことでございますので、再度、このことについてお伺いをさせていただきますが、いかがでしょうか。

消防長(有馬弘君)

この健康電話相談事業、これをやられている県内の市町ですかね、大和市はやられているということを聞いたんですけれども、この事業はですね、直接救急の減少につながっているかどうかはですね、ちょっと今の時点でちょっとお答えできないんですね。持ち帰ってですね、消防本部に確認はしたいというふうには思っております。

町長(森英二君)

先ほどの救急車のコンビニ化、要するにタクシーがわりにということで緊急のときに使えなくなってしまう危険性があるからと、そういう啓発ということなんですが、今、南郷上ノ山公園の管理事務所のガラス窓、玄関のところにはそれが趣旨のポスターが張ってございます。あとほかにどういったところにあるかわかりませんが、それ、救急のほうと相談して普及はさせていきたいと思います。

1番(鈴木道子君)

大和市のお話もございました。厚木市でもやっておりました。厚木市では電話相談によって受診をしないで済んだケースが5割近くあった。相談窓口の設置は効果があったというようなことを聞いておりますので、よくお調べいただいて、実施の方向に向けてお調べをいただきたいと思います。
それから、AEDですけれども、AED配備、これは実はホームページ上に、私は前にも提案したことがあるんですけれども、AEDを配備している場所を図面化するといいますか、ホームページ上に載せているところが各自治体でございますので、本当にこのAEDを使うような重篤な場合というのはそうそうないとは思いますが、もしあった場合は、AEDがすぐ措置されれば、消防長、あれですよね、5分以内ですよね、たしか5分以内に措置すれば、大変な救命率があると。5分すると、格段に救命率が下がってしまうというそうでございますので、これはとっさのときにすぐできると。どこにあるんだとか、とりに行くとか、かぎを開けてとかというのではなくて、すぐに対処できると。この体制を万全にしていく必要があるというふうに思っております。幾ら数があっても、とりに行くのに時間がかかっては本当にせっかくのものが使えないということでございますので、この体制をつくるためにもホームページ上に図面で記すということをぜひやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

これはホームページを見られない、例えば高齢者の方とか。ですから、広報等が非常に有効じゃないかなというふうに思います。これはですね、前にもお話ししたことがあるかと思いますけれども、私、個人的に、南郷公園のテニスコートでテニスをしているときに、私の対戦相手が目の前で崩おれて、で、しかし、その当時、4年前ですけども、AEDが管理事務所に置いてなかったんです。南郷公園、あれだけスポーツ施設があるのに。ですから、救急車が来るまで非常に時間がかかって、命を落としてしまったということがありまして、それからこの普及についてはどんどん発言をしていきまして、現在はそういった学校施設等、必要なところには全部置かれるようになっているわけですから。あとはそれの使い方の講習をですね、受けなければいけない。町内会等でも盛んに今、消防のほうで出向いて指導しておりますので、そういったことで効果は徐々に出てくるものと思っております。

1番(鈴木道子君)

まさにそういう体験をなさった町長ですから、本当に現実感を持って取り組んでもらえるものと期待をいたしますが。ホームページ、本当に町長がおっしゃるようにホームぺージのみならず図式化するもので、本当にある場所が具体的にわかるような、全町民の方にわかるような方法をぜひおとりいただきたいというふうに思います。
それから、私はこの貸与ということを提案いたしましたけれども、貸与している自治体が幾つかございます。この貸与は、例えばハイキング行くグループですとか、またはちょっと老人会で何か運動するとか。そういったところにAEDを貸与すると。貸与をするにはもともとあった町内会等にあったものをそこに持って行くと、町内会になくなりますので、貸出用として数個用意している自治体もございますけれども、1つなり2つなり貸出用のものをちゃんと用意をして、そしてさらにこのAEDにつきましては、普通救命講習が必要だというふうに消防長から伺いました。普通救命講習を受けて、そしてこのAEDの使い方も受けて、どういう場合にこのAEDが必要だということをしっかりと認識した人が必ず貸し出す団体にいて、その人に要望があった場合に貸し出すと。こういう私は万全な体制をこれからもとるべきだと思いますけれども、この方向に向けてはいかがでしょうか。

消防長(有馬弘君)

AEDの貸し出しの件なんですけども、制度としては大変いいものだというふうには認識はしますけども、先ほど議員お話ししたとおりですね、AEDのこの機械そのものの使用方法というんですかね、AEDそのものを誤解している住民の方がたくさんいらっしゃるんですね。というのは、AEDというものは基本的に心肺停止の方に使用するものなんですね。これが心肺停止した方にですね、万人にそれが有効かというと、そうじゃないんですね。そこには先ほど議員おっしゃいましたとおり、講習でですね、心肺、心臓マッサージ、それから人工呼吸、そういったものをしっかりやらないと、AEDの使用が有効に活用されない。ちなみにですね、平成22年度に当町において救急隊がですね、AEDを装着した事案が35件ございました。そのうちのAED、これを打ったのが6件だけです。残りの29件はAEDを打てる状態ではなかった。そういう波形が出なかったということですね。そういった認識のずれている方がですね、それを持って行って使用するということは、逆に何でだろうというような方向になってしまいますので、ぜひ貸し出しについてはですね、いろんな形で検討してから制度として構築したほうがいいんじゃないかなというふうに思います。

町長(森英二君)

答弁したいと思います。先ほど9番議員さんとのやりとりの中でいろいろB1グランプリだとか、B1グランプリのときにAEDが近くに置いてあるのかどうか、ちょっと記憶にないんですが、大きなマラソン大会、湘南国際マラソンとか、そういったときには、自転車にAEDを背負った人が何人も搬送しております。そういった現場を私も見ております。あれはもう主催者側でちゃんとそういった技能を持った人がちゃんと用意しているということで、単なる貸し出しとは違うと思います。そういった意味で、葉山でも今、マラソン大会、もう年中行事としてやっております。そういったときに、主催者側のほうでそういう必要性を意識するかどうかということは啓蒙していくというか、相談は必要じゃないかなというふうに思っております。

1番(鈴木道子君)

このAEDを使用するに当っての普通救命講習ということが大事だということは今、消防長からもるるお話がございましたが、この普通救命講習、私も随分前に職員の皆さん全員受けるべきだというふうに申し上げましたけれども、現在の状況はいかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

18年から普通救命講習を受けてございまして、トータルで今までに40名の方、40名の職員が普通救命講習を受けております。この8月に行われましたですね、安全衛生委員会の中でも救命講習、AEDの使用についての必要性、これは問題になってございます。委員会の中でもですね、今後、持ち帰りまして、各担当あるいは職員に関してぜひ救命講習を受けるようにというような周知はしておるところでございます。

1番(鈴木道子君)

私がかつて提案しましてから何か、余り数的にもうちょっといくかと思っておりますけれども、ぜひこれは計画を立ててですね、今、こういう災害が来るというようなことを言われておりますし、また、高齢者もどんどんどんどん多くなってまいりますので、職員の皆様が全員救命講習を受ける体制を計画を立てていただきたいと思います。そして、私ども議員もですね、今、私ども議員が災害時にどう動いたらいいかということをマニュアルをつくらなきゃいけないというようなことが議運の中で提案されておりますけれども、私ども議員も、これ後で議長にお願いをいたしますけれども、全員が救命講習、AEDの講習の受ける機会をぜひ持ちたいというふうにこの場で私も提案をさせていただきます。職員の全員救命講習を受けるということについて、ぜひ計画性を持って実現したいということをお願いいたしますが、いかがでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

検討させていただきたいと思います。

1番(鈴木道子君)

検討って前向きにぜひお願いいたします。
それから、時間がなくなりますが、中学校の昼食弁当についてお伺いいたします。いろいろ給食検討委員会等をもって検討されているところと思いますけれども、前にもアンケートを取ったことがあるんですね。私が前に質問したときにもアンケートを取って、いろいろそのころはパンの販売が葉山中学校ではなかったというような状況でしたので、いろいろなアンケートの取り方もおありだったと思いますけれども、再度、お隣の逗子市で進展しているという状況を見ますと、当町においてもこのアンケートを取る必要があるというふうに思いますけれども、このアンケートの取り方、これは本当に従来の簡単なあったほうがいいですか、どうですかというようなことではなくて、設問内容をよくよく吟味をして、した上でのこのアンケートを取るべきではないかというふうに思います。そして、アンケートを取って、その結果が出ましたら、時間を置かないで、中学校は3年間で卒業してしまいますので、ぜひそのアンケート結果については速やかに分析をし、そして次の段階に進むべきと思いますが、いかがでしょうか。

教育部部長(高梨勝君)

アンケートを取ることについては、今、検討会の中でその部分については話し合われております。その結果がアンケートというのは設問次第によってどこに行くかという問題があるので、その辺を慎重にということで今、ですから、ほかのいろんなところを見てですね、それで本当に聞くことを出しまして、それ以降、アンケートが取れれば、大体方向というのは葉山にふさわしいのはどっちだという方向は出せると思いますので、そういった形で進められていけばいいなとは思っております。

1番(鈴木道子君)

検討をする時間ばかりいたずらにかけるのではなく、そこに合わせて行動もぜひ、アンケート等も行動ですけれども、どうするべきかを決断を早くスピードを持ってやっていただきたいというふうに思います。
それから、次に聴講生制度について、この実施についてに移らせていただきます。この聴講生制度、先ほど大磯町のお話もございましたけれども、大変にこの大磯町はもちろん人数は多い…多くはございません。しかしながら、効果はたとえ学校に1人であっても、その効果は私は大なるものがあるというふうに思っております。例えばこの開かれた学校づくり、地域は学校に力を貸しているけれども、では、学校は地域に対して何ができるのかという一つの行動でもあるというふうに思います。そして、学校教育というのは大きな意味での生涯学習の一つの定義ともなるということから、これは生涯学習の一環だというふうに思いますし、また地域の方が入って共に学習を進めることによって、様々な面のメリットも出てくると思います。時代に即応した学校づくりへの意見をいただくような機会ともなりましょうし、また、地域の方の協力を得る一つのきっかけにもなるというふうに思います。そして、また大人の人が子供たちとのふれあいの中に新たな生きがいを見つけるということもあります。そして、また、子供たちにとってはこの受講生の熱意に感化を受けて、学習に熱が入るというようなこともあるそうでございます。世代を超えた交流もでき、放課後、お年寄り、年配者の方と、そして子供が同級生になるんですね。で、学校が終わった後も同級生の家に遊びに行くというようなこともあるそうでございます。そして、たまには受講している聴講生の大人の方が、例えば戦争の体験等の授業になったらちょっとお話をしていただくとか、先生になっていただくこともあるというふうに伺っております。町長の選挙公約にもあります「教育・子育て日本一の町を目指します」ということがありました。まさに葉山、みどりと文化のかおる葉山においては大きな意味での教育に、生涯教育という観点から私はこの聴講生制度を実施するということは大変資するところがあるというふうに思いますけれども、いかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

今、御発言の中に近隣の大人も子供も、ともに育っていくんだと。まさしくこれはともに育つ「共育」という字を当ててもいいんじゃないかなと思います。そういったいろんな有効な効果も期待されるということ。より広く実績等を精査、また研究させていただきたいと思います。

1番(鈴木道子君)

この聴講生制度について教育長にちょっとお伺いいたしますが、先般、この葉山ボランティア市民活動ガイドブック、それが私どもに配付されましたけれども、この中の生涯学習の中に、「21世紀の葉山町にふさわしい学習社会の実現を目指します」と。この学習社会、このことについて21世紀の葉山町にふさわしい学習社会、これはどのようなことを示されているか、教育長のお考えをお伺いしたいと思います。

教育長(豊田茂紀君)

非常に難しい大きなテーマですから、難しい問題になりますが、時間も限られております。ただ、その「ふさわしい学習社会を目指します」の中には聴講生問題はイメージしてない。そのように考えております。

1番(鈴木道子君)

では、ぜひこの際、イメージをしていただきたいと思います。このまさにここにある学習社会。学習社会という言葉の中には私は聴講生制度がっちりと入るというふうに思います。それで、例えばですね、生涯学習の一つに入るかもわかりませんが、私どもの町には体育館・温水プールがございません。プールの場合は横須賀ですとか逗子とかにお世話になって行くというようなことがございますけれども、では、葉山町のこの我が町の特徴は何か。先ほど申し上げました、この聴講生制度はこの愛知県の扶桑町、ここでは自分たちの町の特徴であると自信を持って言っているところがございます。体育館・温水プールがないんだったら、じゃあ我が町はこれでいくと、そういうものが私はあってもいいというふうに思っております。聴講生制度は子供たちが本当に授業を落ち着いて受けるためにも、いろいろなところでも私はとても効果があるというふうに思います。もちろん先ほどの御答弁にもありましたように、いろいろな安全の確保ですとか、個人情報の件、教室の大きさの件、またいろいろあると思いますけれども、ぜひ先生方に前向きにとらえていただきたいと思います。その困難を一つ一つ実現の方向に向けての検討事項としていただきたいと思いますが、教育長、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

その考え方がございませんというと非常に冷たい言い方になりますが、実はですね、この問題は青少年問題協議会の中で昨年と一昨年、議事録をあの当時読みましたが、2人の方が発言しておりまして、その中で非常に私、びっくりしたことがある。「きょうは時間ができて暇だから葉山中学校へ行って授業を受けようか。」と。冗談でしょうと、率直に私は今でもそう思っています。愛知県…じゃない、大磯町でそういうことが教育委員会も協力してというか、進めてまいりましたが、先ほど答弁させていただいた中で、通年いうことでやったら、あっという間に一つの中学校ではゼロになった。私は聴講生制度というのはそういう何というか、言葉を誤解を恐れずにあえて言えば、気まぐれで受ける性質のものではないと、そう思っております。児童・生徒と同じスタイルの中で、そういう学校での授業を受けることが聴講生制度だと。簡単に言えば、私自身がもしも聴講生制度を導入するとすれば、年間通して特定の授業を受けていただく。途中乗車はできないと。途中下車した場合には復活はできないと。その上に考課測定を受けていただく。つまり、定期試験、中間試験、期末試験もきちっと受けていただく。そういうようなことも含んでいかなければならない、そういうように考えております。

1番(鈴木道子君)

全くそのとおりでございます。当町の要望もそのようになっております。気まぐれで受けるなんていうのはとんでもないことですし、そういう万が一気まぐれで、本当に軽い気持ちでお受けになる方が、きちっと1年間通してということになったらゼロになったと。これは好ましいことだと思います、私はかえって。ですから、本当に人数は少ないかもわからないけれども、先ほど最初申し上げましたように、その効果たるや、大なるものがあるんです。ここにぜひ目を向けていただきたいと思います。葉山町の教育、子供たちが健やかに、教育環境をよりよい教育環境になるように、私はこの聴講生制度はぜひ実現をしていただきたいし、そしてまた高齢者の方も本当にまじめに授業を通年受けたい方、そして、もちろん扶桑町もそうですけれども、もちろんテストも受けます、一緒に。こういう体制を今からぜひ、せめて研究をしていただきたい。それをお願いいたします。いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

先ほどお答えいたしましたように、事例を調査しますというようにお答えしました。そういうことも含めて、時間をかけて研究をさせていただきたい。

1番(鈴木道子君)

時間をかけて、十分なる時間をかけていただきたいのですが、速やかに、いつも検討をする、研究するで、いつの間にか2年、3年、4年、5年たってしまいます。ぜひ具体的にスピードさを持って研究をしていただくということをお願いいたしまして、私の質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

これにて1番鈴木道子議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時30分からといたします。(午後3時00分)

議長(畑中由喜子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後3時30分)
休憩前に引き続き一般質問を行います。第5番、2番長塚かおる議員、登壇願います。

2番(長塚かおる君)

2番長塚かおるでございます。通告に従って一般質問2点をさせていただきます。
まず1点目として、国道・県道の歩道についてです。皆様御存じのように、逗子から葉山御用邸にかけてのメーン道路として、山手回りと言われる新桜山隧道を通って長柄から国道134号線に入る道と、海岸回りの県道107号線があります。葉山を訪れる人は、以前は夏の海水浴を賑わわせていた観光客で主でしたが、近年では富士山が望める、海を楽しむ人々やハイキングツアー、そして葉山のショップでお食事やスイートなどを求めて来る方々が四季を問わず訪れるようになりました。何より変わらないのが、戦前・戦後、皇族の方々が御用邸に御静養にいらっしゃるとき、沿道でお迎え、お見送りなどをする光景です。
さて、私も半世紀、葉山に住んでおります。幼いころ歩いているときは、海岸線などの道の狭さもさほど気になりませんでした。しかし小学校2年生のときだったと思いますが、1学期の終業式の帰り道、同級生がランドセルを背負ったまま海岸線で交通事故に遭い、帰らぬ人になったことを覚えています。そのころから比べ、海岸線はかなり歩道と車道が分離され、道幅が広がったところがふえましたが、まだまだ要注意な箇所はあります。また、山手回りは新しい家や店舗ができると、その前の歩道の高さや縁石、そして舗装が張りかえられてきれいになっていますが、そのおかげで継ぎはぎだらけの道、でこぼこな道になっているところも多く見られます。逗子から御用邸まで歩いてみると、トンネルが新しくなり、歩道が広くなって安心しているのですが、トンネルを出るなり、次の信号に行くまでのところで、歩道の真ん中あたりに標識が立っているが気になりました。そして風早に向かうと、夏前でしょうか、自動車事故で街灯が壊されて撤去されていましたが、そこにはまだ新しい街灯が取りつけられていません。
かと思うと、向原を過ぎて、たちばな薬局から葉山小学校のすこやかクリニックの信号までの間、たかだか50メートルのところに街灯が4本立っています。そして、その4本のうち1本が、かなり前から、何十年も前からつけられた街灯ですが、それが歩行者の邪魔になっています。消防署前から御用邸にかけては、この道に関しては平成19年度に横山議員が質問されていましたが、歩行の邪魔になる街灯や標識は一向に改善されていません。唯一側溝のふたが、穴のあいたものをのせていたものから、コンクリートで平らに張りかえられたところはきれいになっています。しかし、そこが全体ではなく、アスファルトの部分はもうずっと張りかえられて…されていません。
1つ言うと、平成5年以降張りかえられていないという形跡があるというのなんですが、というのも、平成5年に皇太子徳仁親王の御結婚後に御用邸を御静養にいらしたときの準備のためにあけられた穴が残っています。これは雅子様が初めて葉山にいらっしゃるということで、混乱を避けるために歩道にロープを張るための穴をあけた穴なんですね。それが今でもまだ残っています。しかし、そのロープが張られるための穴をあけたのは、多分一度しか使われたことがないという私は記憶の中にあります。車道だけでなく、歩道の舗装の張りかえやフラットな歩道の確保、障害物の移動などを葉山として県土木課のほうにどのように働きかけているでしょうか。また、通学路に生活路として多くの方が利用しているこの消防署前から御用邸にかけて、町として将来像は何かお持ちでしょうか。
第2に、土砂災害防止法に基づく、いわゆるイエローゾーンと言われる土砂災害警戒区域の指定と、ソフト面での対策、そしてハード面の対策工事の進行状況をお知らせください。ことしは東日本大震災や台風の影響で多くの方が自然災害の被害に遭われています。台風12号の被害を受けた和歌山県や奈良県では、住民の理解を得るための説明調整が間に合わず、未指定区域での犠牲者も出ているそうです。台風の場合は進路が読めるので、事前に何らかの対応をすることができ、人的な被害は最小限に抑えることができるのではないでしょうか。そのためにも住人の皆様に警戒区域などの認識をしっかりつけていくことが重要なことだと思います。葉山も配布されたばかりの防災マップですが、地域によってまだ町内会で配られてないということですが、ここには急傾斜地崩壊危険指定箇所や地滑り危険箇所、土石流危険渓流が記されていますが、警戒区域に指定するに当たり、住民の不安の声や心配に対し、町としてどのようなフォローをしてきたか。また今後の予定をお伺いしたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。

議長(畑中由喜子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

2番長塚かおる議員の御質問に順次お答えしてまいります。まず1点目、国・県道の歩道について。この歩道の舗装について、県土木への働きかけはというお問い合わせでございます。町内の国・県道については、神奈川県の横須賀土木事務所による整備、管理が行われおり、20年度には元町交差点の改良事業、現在は桜山トンネルを含む県道311号(鎌倉葉山)の整備事業が行われているところでございます。町としましては、このような整備時はもちろんのこと、危険と思われる箇所については、特に歩行者の安全を確保しつつ、景観にも配慮した歩道の整備を要望をしております。
次に、ベビーカーが通りにくい場所の改善というお問い合わせでございます。国・県道の歩道については、その幅が狭い上に、電柱や標識等の占用物があって通行しづらい箇所があるほか、車道より一段高くなっている歩道では、車両の出入り口部分に勾配がつくことで通行しづらい箇所も見受けられます。当町としましては、ベビーカーに限らずバリアフリーの観点から、歩行者の安全かつ円滑な通行に向けた歩道用地の取得を含めて改善を県に要望してまいります。
次に、指定された危険箇所の対策工事の進行状況についてでございますが、神奈川県は土砂災害防止法に基づき、土砂災害から人命を守るため、土砂災害のおそれのある区域を指定し、町民への危険の周知、避難体制の整備等のソフト対策を講じております。現在、土砂災害の要因となる急傾斜地の崩壊、地滑り、土石流のうち、急傾斜地の崩壊による土砂災害警戒区域の指定告示を11月末ごろに予定をしております。また、今年度及び来年度の2カ年で地滑り、土石流による区域指定に向けて調査等を実施中です。今後、当町では地域防災計画への記載、土砂災害ハザードマップによる町民への周知徹底を実施してまいります。
次に、砂防指定地、急傾斜地崩壊危険区域、地滑り防止区域の住民への情報提供はというお尋ねでございますが、町内には神奈川県の指定する砂防指定地が13カ所、急傾斜地崩壊危険区域が16カ所、地滑り防止区域が5カ所ございます。法律の指定基準に該当する危険個所は、地元の皆様の要望等により、県と合同で現地調査を行い、指定に向けて説明会の開催、要望書提出等の手続を踏み、区域指定の告示及び対策工事の際には地元説明会を開催して住民への情報提供をいたしております。また、県が指定区域内の主要な場所に看板及び標柱の設置を行い、また県・町のホームぺージや葉山町防災マップにて区域情報を掲載をいたしております。以上で第1回目の答弁といたします。

議長(畑中由喜子君)

再質問を行います。

2番(長塚かおる君)

御答弁ありがとうございました。私もずっとここに住んでいまして、御用邸に天皇陛下が見えるときなど、本当に沿道に立っていつもお迎え、お見送りをしているんですけれども、やはり今、子供が多くなって、バギーを押している方も多く、あとお年寄りの方もたくさんいる中で、うちのおばなども、人ごみの中で転んで手の骨を折った、本当に雅子さんをお迎えするときに手の骨を折ったりとかして、そんなこともありました。やはり歩道が狭いことと、それから傾斜がついているというところで、お年寄りがやはり人ごみの中でちょっと、よろっと倒れてしまったことがあったんですね。そういうことの中で、やはり何年もたつにもかかわらず、10年以上もたっている中で改善されていないということが、すごく残念に思っています。
最近の話なんですが、エコーハイツの正面玄関が、やはりちょっとエコーハイツからおりてくる階段と車道の高さが、階段のほうが低く、歩道のところとの差がすごく大きいので、そこでちょっと人がけがをするということで、エコーハイツの自治会の方が県のほうに直接お話をして、この前、来ていただいたということで、その今どのような形になっているかという、今、工事をしてもらうような形になるように聞いているんですが、その辺は町としては認識はしていらっしゃいますでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

申しわけございませんけども、そのお話はきょう初めて伺いました。

2番(長塚かおる君)

そこはエコーハイツの方が、やはり以前から段差があるということで、危険ということで、多分町や土木のほうに、県土木のほうに訴えていたと思うんですが、ようやくこの前来て、今、県土木のポールがエコーハイツの正面玄関のところに今、置いてあります。一応そこを通らないようにということで赤いポールを置いているんですが、早急にやはり歩道の改善をお願いしたいと思います。
あと、それにかかわるんですが、やはり平成19年度に横山議員がバリアフリーということで取り上げていらっしゃったんですけれども、それから一向に電柱や標識というものが変わっていません。今、やはり電動車いすに乗られている方が葉山町民の方でもいらっしゃると思うんですが、この消防署、向原から消防署にいらっしゃるときは歩道を通っていらっしゃるんですが、ここから大道に行くときは歩道が歩けないので…走れないので、車道を通っているんですね。そういう光景を何度か見たことがあるんですが。車いすの方がやはりトラックなどが通る車道を通るということは、すごく危険を伴うものであって、やはりここの歩道というものを早く改善して、今、車道と歩道をフラットな形にして、縁石で分離するような形になっているそうですけれども、そのようなことをやはり心がけて、町のほうが県のほうに要求していただきたいと思います。私も8月下旬に横須賀の県土木のほうに伺わせていただいて、国道134号線の電柱などのことをお話ししてきました。そのときに当局、県土木の方も一応調査をしてから御連絡をさせていただきますということでしたが、1カ月以上たった今でもまだ連絡をいただいていません。やはり、いろいろな国道といってもここだけではなく、幾つもある中で、早急にやらなければいけないところもたくさんあるかと思いますが、葉山の場合は、あそこは本当に生活路として、あと学童、生徒たちが通るところでもありますので、やはり国道として安心して通れる道づくりを心がけていただきたいと思います。
あと海岸線のほうですが、すごく元町のあたりは広くなって、あと近代美術館のほうも広くはなっているんですが、歩道があって途中で切れて、それでまた歩道があってというところがあり、同じ方向をずっと歩いてくることがすごく困難な場所が多いですね。三ヶ岡のあたりも近代美術館のところは歩道があって、その後、海岸線の芝崎のほうの手前に歩道があるんですが、あの手前のところがやはり側溝というか、ちょっと溝になっていまして、すごく歩きづらい場所があるんですが。そういったところのチェックというか、町のほうではどのようにしていらっしゃるんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

何分、国・県道なものですから、町の私たちがですね、足腰で汗をかいて対応できれば一番よろしいんですけども、おのおのの管理者がございまして、町としますと今お話をいただいたことも含めてですね、行政と議会とですね、一体になって強く要望していくというような方法しか今のところないと、私はそう判断してございますけど。

2番(長塚かおる君)

県との交渉ということで、本当に大変なことだと思いますが、これも本当に今、子供たちが今、葉山は小さい子たちもふえています。ふえているというか、ふえていましたので、本当に住みやすい町を目指すためにも、どうぞ働きかけを惜しみなくしていただきたいと思います。
あと1点、気になっているところが、旧役場前のセブンイレブン側なんですが。エコーハイツの前の道路からセブンイレブン側の近く、歯医者さんの前に出てくる町道でしょうか、そこのところ、国道とぶつかるところの、やっぱりそこの側溝だけがふたが直っていないんですね。そこの側溝のところを、やはりそこだけでも直していただくということは、働きかけるということはできないんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

今、長塚議員さんおっしゃるところ、私も現場見ておりまして、神奈川県の横須賀土木事務所はですね、週に3回ほど管内、横須賀、三浦、逗子、葉山ですかね、3回ほどパトロールやっておりまして、そのときに維持課のほうと町とですね、一度合同でやろうじゃないかというような話も今後していきたい。写真を撮っていますので、これもつけまして要望していきたい。それと、先ほどの質問でちょっと私、言葉足らずな部分があったかと思いますけども、国・県道の歩道につきましてはですね、これは同じ道路管理者で理解できる部分もあるんですけども、当時の道路構造令といいまして、道路をつくるときの基準がございまして、その区分があるんですけども、いろいろ交通量によって。葉山の国・県道の場合は幅員を12メーターとるという構造令上あるんですけども、実際11メーターしかとれていない部分がある。当時の構造令ですから、車を中心に物を考えたんじゃないか。残りの1メーター足りない部分は、歩道にしわ寄せがきているのかなと。あと、車いすとかいろんな問題ございまして、それ、道路に、歩道に占用物があるのはいかがなものかと。これ、まさに私たちもそれはよく感じておりますので、そういうことすべて含めまして、町として強く要望していくというところで御理解いただきたい。

2番(長塚かおる君)

では、そのように調査をしていただいたので、ぜひぜひ何か結果が出ることを願っています。
次に、この前、このハザードマップが洪水がメーンということで今年度このハザードマップが出たわけなんですけども、24年度は今まで土砂災害ハザードマップの作成の予定になっていましたが、来年度はどのようなハザードマップをメーンにしたものをつくる予定でいらっしゃいますか。

総務部部長(上妻良章君)

土砂災害の件に関しまして、防災の観点からですね、ソフト面が担当かなというふうには思ってございます。土砂災害のハザードマップに関しましてはですね、これは優先順位等をつけまして、この中でですね、方法、避難の方法、ルート、あるいは避難場所、土砂災害等に関しまして、あと地滑り、土石流もあるんですけれども、それもトータルに含めてですね、ハザードマップをつくって、それは住民へ周知をしなさいという規定に、土砂災害の防止法では規定にはなってございます。これにつきましては、ですから今後県との調整を図りながら、これはやってまいりたいとは思っております。来年度につきましては、津波等のハザードマップ、これにつきましてですね、検討してまいりたいという予定はございます。

2番(長塚かおる君)

では、来年は津波のハザードマップがメーンということで。

総務部部長(上妻良章君)

そのとおりでございます。

2番(長塚かおる君)

そうしますと、今回の土砂災害のこの…は、きょう今できた、これが今の上妻部長がおっしゃった内容が全部入ってますよね。

総務部部長(上妻良章君)

今年度つくらせていただきましたのは、あくまでもこれは洪水に関するハザードマップでございますので、土石流、今回先ほど申し上げました土砂災害防止法に基づくハザードマップにつきましては、今後さらにですね、避難ルート等も含めて検討しながらつくってまいりたいと思っております。

2番(長塚かおる君)

では、ここの避難所とかが載っているものに関しては、また土砂災害に関しての、では見直しをするということですか。

総務部部長(上妻良章君)

そういった部分もあろうかとは思いますけれども、基本的には見直して、別ものでつくってまいりたいと思っております。

2番(長塚かおる君)

県が指定している危険箇所ということで、急傾斜地崩壊危険区域というのが16カ所あると思うんですが、この前いただいたこの大きなマップ、広げるの大変なんですけれども、一応この今決まっているところで、この緑色の急傾斜地崩壊危険指定区域ということで、このマップに示されているわけですけれども、これからもう一度11月の段階で、これが少し変わってくるという意味でしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

12月に指定する部分に関しては、そちらのほうに今回記載していただいたものと、それほど大きな違いはございません。

2番(長塚かおる君)

では、11月…9月から町内会説明会回覧って、前、土砂災害警戒区域等に関する現地調査のスケジュールの変更ということで、以前にいただいたと思うんですけれども、それのスケジュールのとおり、ことしの9月から来年、再来年にかけて住民にこの3年間かけて説明会を開くということでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

ことし、来年度も含めまして、先ほど町長から答弁がございましたとおり、地滑り、土石流も含めてですね、県が指定してくると思います。それも含めて説明会等も実施して、それに関する説明会等を実施してまいるということでございます。

2番(長塚かおる君)

今、まだこの土砂災害の指定区域というのが、警戒区域ということで、県のほうからそれぞれが指定されているんですけれども、この最終的に県から出たものが、避難勧告などの整備をする必要があると判断する市町村の意見を聞いた上で指定をするということになっているんですけども、そのあたりに関しては、今この16カ所を大体急傾斜地というのは変わらないと言ってるんですが、その16カ所は住民の方の同意も得ているということでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

指定について住民の方の理解が得られているかどうかという御質問でよろしいですか。得られております。

2番(長塚かおる君)

では、この土砂警戒区域というのは、全国で2割程度がまだ指定されていないという記事は9月に、末にあったんですが、葉山としては一応県から出たものはすべて住民のオーケーをいただいて指定されるということになっているんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

告示に向かってですね、県は動いているということで聞いてございます。

2番(長塚かおる君)

すいません。告知に向かって県が動いているということは、葉山が…葉山町が確認をするのではないんですか。

総務部部長(上妻良章君)

告示でございますので。

2番(長塚かおる君)

はい、わかりました。では、これからまたこれ、どんどん具体的なものが出ていかなければいけないと思うんですけども、やはり台風や自然災害というのは、いつ起こるか。ことしもまだ台風が来るかもしれないという中で、私の住んでいるところの一色などは、津波の警戒というよりも、やはり土砂災害のほうにすごく注意を払わなければいけない場所というのが多いと思うんですね。そういう中で、やはり今、最低限でも葉山として、これにも今、石ころが落ちたら連絡をしてくださいとか、土砂災害前兆に注意をということで、こういうことがあったら機関に連絡をしましょうということが書かれたと思うんですが。町として今、消防署などの危険箇所、この前の台風などでも要注意というか、注意している場所というのは何カ所かあるのでしょうか。

消防長(有馬弘君)

県のほうでですね、土砂災害警戒情報、これが発令をされたらですね、パトロールをするように、消防のほうでパトロールをするようになってございます。

議長(畑中由喜子君)

理解できましたか。もう一度、御説明いただけますか、消防長。

消防長(有馬弘君)

県のほうでですね、気象庁のほうで、土砂災害警戒情報というのを発令するんですね。これが葉山町に対して、逗子市に対して、県内で情報を出すんですけども、それが葉山町に出されたときにですね、消防のほうで警戒をするようになっております。

2番(長塚かおる君)

警戒をするんですけども、巡回をしていらっしゃると思うんですけども、やはりあれでしょうか、地滑りの防止区域といって、もう既に地滑りをしていて、何というか、地滑りブロックみたいなものを入れている場所というのも葉山はもう既に何カ所かありますよね。

都市経済部部長(吉田仁君)

主に木古庭・上山に地滑り指定区域、葉山には点在してございます。

2番(長塚かおる君)

あと、すぐそこの葉山小学校の前のところもそうですよね。ああいったところは、もう地滑りという、警戒区域が出たときは、一応防御しているということで、そこのところを警戒するという場所ではないんですか。

都市経済部部長(吉田仁君)

基本的に地滑りの指定というのは、工事ありきなんですね、神奈川県の指定が。町の負担金は一切ございませんで、なぜかといいますと、河川と同じような国土の保全という考え方があるものですから、国のお金をほとんど使って工事やります。地滑り指定と急傾斜と、またちょっと話が前後しますけれども、完成という言葉を使わないですよね、余り。概成ですよというんですね。なぜ概成かと言いますと、その地滑りにしても急傾斜にしても、変状があったところはすぐ押さえます。井戸も掘って水も抜きます。ただ、それをやったために、よそに変状が出た場合に、完成ということになりますと、またいろんな問題がありますから概成という言葉を使うんですね。ですから、今の御質問で、警戒するのに入れるのかと言えばですね、間違いなく入ると思います。地滑りも急傾斜も。

2番(長塚かおる君)

はい、ありがとうございます。この津波、葉山は津波と土砂災害ということで、避難経路なども違ってくるとは思うんですけれども、それを踏まえて早急にこのハザードマップをつくっていただきたいと思います。そのハザードマップですが、今回のこのような大きなものが出たんですけれども、先ほど土佐委員が見せてくださった逗子のものと大きさが多分4分の1…もっと小さいと思うんですけれども、皆さん住民の方もこれを部屋に張っておこうということで、張る方がいらっしゃる。張っておこうと思ったら、両面あるので張っておけないといって、これはどうやって使ったらいいんだろうというお声がありました。3月…ことしの3月の定例会でも山梨議員が提案していたように、この冊子というか、逃げるときに、これをいつも眺めていればいいんでしょうけれども、逃げるときにこれを持って、どこに行ったらいいかというようなものとして使えるような、何か大きさというか、ものに何か考え、使いやすさというものをもう少し検討していただければなというのを感じました。
それから、この津波にしても土砂災害にしても、やはりこの避難経路なども町内会の方たちの協力というのはすごく必須のものだと思うんですけれども、今、町内会の方たちの話し合いというのは、どの程度進んでいるんでしょうか。

総務部部長(上妻良章君)

現在、ハザードマップということで接触はしておりませんけれども、今後ハザードマップをつくるという段階になりましたらですね、ワークショップ等も含めまして、必ず町内会の方から御意見を聞きながら、一緒になってつくってまいりたいというふうに思っております。

2番(長塚かおる君)

今、私たち一色の第二…私は第二町内会なんですが、11月に町内会の避難訓練が行われます。やはり町内会で避難をするということで、いろいろとこの震災後いろいろな方法が変わってきていると思うんですね。今度は消防のほうの方…防災のほうの方の来ていただいて第二町内会もやるそうなんですけれども、やはり町内会の方たちの協議、連携というものを具体的にやはり町が役割というものをしっかりと示して、協力を得るということが今一番大事なことではないかなと思っています。この一昨年の台風の被害からことしの15号の台風など、やはり台風というものは葉山には絶対に欠かせないものになっていますので、ここの土砂災害というものに関しての警戒というものを早急に葉山のほうでも考えていただきたいと思います。
今、土砂災害…最後に、土砂災害のほうのハード面ということで、横須賀のほうは…横須賀は399カ所中290カ所で対策工事がされていて、鎌倉のほうは危険区域70%工事が終わっているということですが、葉山のほうはいかがでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

都市経済部の所管の話なら私できますけども。警戒区域全体のハード面で何%という御質問だと思うんですけども、すべてイエローゾーンが非常に多いものですから、ほんの数%というレベルだと思いますけども。

2番(長塚かおる君)

そうしますと、それをやるには、やはり県に働きかけるしかないということですか。

都市経済部部長(吉田仁君)

答弁になるかどうか、大変申しわけないんですけども、急傾斜の指定区域で工事をやる、あるいは地滑り指定区域の中で工事をやるとかですね、砂防指定区域は町が一切関係なくて、県がやるんですけども、それについてはですね、何ていうんですか、砂防指定についてはほとんど町の場合は…ほとんどという言い方も失礼なんですけども、完了している部分があります。大きな河川は。急傾斜についても、ほとんどの概成がかなり三浦半島の中では進んでいると自負しています。地滑り指定についても、先ほど申し上げた上山・木古庭、あらくのほうなんですけども、あちらについてはですね、大沢を残してですね、ほとんどが概成している。先ほど議員がおっしゃった京浜団地の下のほうなんですけども、あそこについては指定をしたばかりだと。水抜けのボーリングをやるんじゃないかというお答えはできますけれども、県が指定…今後指定していくところを町が、ハード面はですね、まだ話が煮詰まってないと思うんですね。県は、変な言い方になるんですが、県は指定はします。ソフト面も町が、ここが危ないからどこの道を伝わってどこに逃げてくださいというようなお話であって、イエローゾーンとレッドゾーンを今後区分していくんでしょうが、そのレッドゾーンをどういうふうな防災工事していくというような話まで、都市経済部長とするとまだ私のほうまで伝わってないというのが現状でございますけど。

2番(長塚かおる君)

まだ県の中でのまだ周知が町のほうに来ていないということですが、今回ちょっとまだ私もちょっとはっきりとはわかっていないので、またこれに関しては次回につなげて質問させていただきたいと思います。かなり早いですが、これで答弁を終わらせていただきます。

議長(畑中由喜子君)

これにて2番長塚かおる議員の一般質問を終わります。以上で本日の一般質問を終わります。

議長(畑中由喜子君)

本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。(午後4時09分)

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更新日:2018年03月20日