葉山町議会 平成23年3月10日

招集年月日

平成23年3月10日(木曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

閉会

午後7時48分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席17名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 畑中由喜子 出席
第2番 近藤昇一 出席
第3番 阿部勝雄 出席
第4番 土佐洋子 出席
第5番 山梨崇仁 出席
第6番 伊東圭介 出席
第7番 鈴木知一 出席
第8番 佐野司郎 出席
第9番 守屋亘弘 出席
第10番 森勝美 出席
第11番 伊藤友子 出席
第12番 待寺真司 出席
第13番 金崎ひさ 出席
第14番 笠原俊一 出席
第15番 加藤清 出席
第16番 中村常光 出席
第17番 鈴木道子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 石川恵一
保健福祉部部長 高梨勝
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 稲山孝之
消防長 有馬弘
総務課課長 池田務

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 上妻良章
主事 佐々木周子
主事 山崎大輔

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第7番 鈴木知一
第8番 佐野司郎

議事日程

第1 議案第 66 号 葉山町附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例
(以上1件 総務建設常任委員会審査報告)
第2 議案第 64 号 葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例
(以上1件 ごみ問題特別委員会審査報告)
第3 陳情第23-1号 TPP交渉参加反対に関する陳情
(以上1件 総務建設常任委員会審査報告)
第4 意見第 1 号 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加に反対する意見書(案)
第5 議案第 72 号 平成22年度葉山町一般会計補正予算(第5号)
第6 議案第 73 号 教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第7 議案第 79 号 葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第8 議案第 76 号 葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第9 議案第 74 号 葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第10 議案第 75 号 葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例
第11 議案第 77 号 平成22年度葉山町一般会計補正予算(第6号)
第12 議案第 78 号 平成23年度葉山町一般会計予算

( 追加日程 )

第1 森英二葉山町長の不信任決議(案)
第2 議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に対する付帯決議(案)

議事日程

第13 生活排水処理に関する特別委員会所管事項調査報告の件
第14 閉会中継続審査について

議事の経過

議長(鈴木道子君)

おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(鈴木道子君)

日程第1「議案第66号葉山町附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。
本案については、総務建設常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

総務建設常任委員会委員長(伊藤友子君)

おはようございます。総務建設常任委員会審査報告。平成23年2月8日、議会第1回定例会において付託されました議案第66号葉山町附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例は、議会休会中の3月1日に担当課長等の出席を求め慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
議案第66号は、各種委員会等の設置目的を踏まえ、地方自治法第138条の4第3項の規定の趣旨に即して、8つの機関を新たに附属機関として位置づける必要があるため、所要の改正を行うものです。新たに附属機関として位置づける8つの機関は次のとおりです。1、葉山町行政改革推進委員会、2、葉山町保健福祉サービス推進委員会、3、葉山町老人ホーム入所判定委員会、4、葉山町障害者福祉計画策定委員会、5、葉山町介護保険事業計画等運営委員会、6、葉山町地域密着型サービス運営委員会、7、葉山町地域包括支援センター運営協議会、8、葉山町予防接種健康被害調査委員会。
また、新たな附属機関の設置に伴い、附則において葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例について、次のような一部改正を行っています。1、年額または月額で定める報酬について、月の中途において退職または死亡した場合はその日までを日割り計算で支給すること。2、別表第1の一部を改正し、附属機関の委員等の報酬額を規定すること。
審査では、一部改正に当たっての基本的な考え等について説明を求め、質疑を行いました。担当課長からは、要綱により設置された3つの委員会等の委員に対し、謝礼として支払った金員は違法な公金の支出であり、葉山町長に町に返還するよう勧告することを求める住民監査請求を受け、要綱により設置したこと、報償費として公金支出したことは違法であるとした監査結果が出されたことから、要綱等により設置されている委員会等の位置づけや役割、機能等について早急に調査検討を行い、実質的に附属機関となるものを新たに条例に位置づけることとしたとの説明がありました。
審査では、主に報酬が規則に委任されている特別職の職員と額が明示されている特別職の職員の差違は何か。附属機関とそうでない機関との判断基準は何か。町民参加の柔軟な対応に支障が出ないか、などの質疑が行われました。意見の集約に当たっては、厳格な運用により逆に町民参加を妨げることがあってはならないし、これまで行われていた運用を否定しないためにも、国に地方自治法の改正を求めることも必要である。謝礼を支払う委員がいる機関はすべて附属機関とするべきである。附属機関として位置づけたものは報酬額を条例上明確にすべきである。附属機関かそうでないかを名称から判断できるように整理すべきである、などの意見や指摘がありました。結論としては、住民監査請求による監査結果に基づく条例の一部改正であり、全会一致で可決すべきものと決しました。なお、当委員会としては、今後も引き続き附属機関のあり方についてわかりやすくなるよう改善を図るよう要望します。
以上、御報告いたします。平成23年3月10日、総務建設常任委員会。

議長(鈴木道子君)

以上で委員長の報告を終わります。これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて総務建設常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第66号に関する総務建設常任委員会の結論は可決であります。お諮りいたします。議案第66号は委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって議案第66号は委員長報告のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第2「議案第64号葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。
本案については、ごみ問題特別委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、ごみ問題特別委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

ごみ問題特別委員会委員長(金崎ひさ君)

ごみ問題特別委員会審査報告。平成23年2月8日、議会第1回定例会において付託された議案第64号葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例は、議会休会中の2月25日に担当部課長等の出席を求め慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
議案第64号は、持続可能な循環型社会の形成に向けて、ごみの焼却量と埋め立て量の減量化を目指すため、燃やすごみの指定袋制を導入し、一般家庭から排出される燃やすごみの量が一定量超過した場合などの手数料を定めるとともに、クリーンセンターに直接持ち込まれる廃棄物の処理手数料の見直し等を行うものです。主な改正内容は、1、一般家庭から排出される燃やすごみと事業系廃棄物を排出しようとするときは、指定収集袋を使用しなければならないこと。2、町長が定める量を超えて燃やすごみを排出する場合の手数料を定めること。3、規則で定める事業所が戸別収集によって廃棄物を排出するときの手数料について定めること。4、クリーンセンターに廃棄物を直接持ち込む場合の手数料を改めることとなっています。
審査では、条例改正の基本的な考え方について説明を求め、質疑を行い、実施に伴う費用対効果、実施スケジュール及び周知方法、戸別収集と指定袋導入の同時施行の必要性、指定袋配布種別の基準、事業系廃棄物への対応等、多岐にわたる質疑がありました。意見の集約に当たっては、ゼロ・ウェイストは賛成できるが、7月実施に疑問があり、まず戸別収集のみで実施すべきで、行政に再考の時間を設ける意味からも継続審査とすべきとして継続動議が提出されましたが、賛成少数で否決され、採決すべく審査を進めました。
意見として、担当は取り組みにより減量ができるとの確信から進めている。現時点での減量効果の試算は認めるべきで、行政に不退転の決意を求めるとともに、一日でも早くその成果を確認したい。減量化が進まない危機感がある中、今回提案の効果は信頼できる。また、焼却炉がストップしている非常事態だからこそ、住民の協力により資源化・減量化をより進めなければならない。廃棄物処理に予算をかけない観点からも減量化が必要であり、指定袋の導入によりごみ減量が実感できるし、指定袋の経費は削減効果でカバーできる等、可決を求める意見の一方、人数による袋種の単一的な配布は再考すべき。廃棄物処理費用を減らすことは当然だが、効果の試算に確信が持てないこと及び施行日が明確でなく、不退転の実施の姿勢が見えない。より現実性のある代案を期待したい等、再考を求める意見もありました。採決の結果、賛成多数で可決すべきものと決しました。
以上、報告いたします。平成23年3月10日、ごみ問題特別委員会。

議長(鈴木道子君)

以上で委員長の報告を終わります。これより、委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにてごみ問題特別委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第64号に関するごみ問題特別委員会の結論は可決であります。お諮りいたします。議案第64号は委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

12番(待寺真司君)

おはようございます。12番待寺真司です。ただいま上程されました議案第64号葉山町廃棄物資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例につきまして、反対の立場より新葉クラブを代表して討論に参加をさせていただきます。
ただいま委員長報告にもありましたように、この議案につきましては、所管のごみ問題特別委員会の中でもさまざまな意見が出されました。ある議員からは、再考を促すためにもここで一たん継続をしてはどうかというような御提案がなされましたが、我々も改選の時期ということもございますので、やはりここは議会として判断を下すべきということで採決が行われたところを、私も傍聴で見ておりました。
さて、今回、新葉クラブを代表しての反対討論となりますが、我々新葉クラブでは、このゼロ・ウェイスト推進事業につきまして、根底から、根本からを否定するものではないということをまず冒頭申し上げさせていただきます。
私の一般質問の中でも申し上げさせていただきましたが、今、モデル地区で町内会長初め役員の皆様が熱心に取り組まれております牛ケ谷戸町内会、現在の戸別収集、そして資源化をステーションで行う、そういった取り組みは非常に効果が出ているということも報告を受けてます。また、その牛ケ谷戸のモデル地区では現在、半減袋なるものは使用せずにも、それだけの量が減っているという報告もあります。また、一般質問の中で申し上げました、このゼロ・ウェイスト推進に取り組むことによって、地域のコミュニティーが再構築できているという、力強い町内会長のお言葉に私は深く感銘を受けました。まさに今、行政がすべきは、このようなゼロ・ウェイスト推進事業を通して地域のコミュニティーを再生させる、これがこれからの葉山町にとって本当に必要である。それに向けては、まず最初に大事なことは、現在も宙ぶらりん状態になっております葉山町ごみ処理基本計画案、これの中身をぜひもう一度精査し、数値等もしっかりと提示をしていただき、議会もそして町民の皆様も納得ができるものに成案として出していただき、そして、そのごみ処理基本計画を各地区、町内会単位に出向いて説明をしっかりと行い、その中で燃えるごみの半減化に向けた取り組みとして、ごみの半減袋を導入する、あるいは資源化ステーションをこのようにつくる、そういった説明をしっかり行い、さらにはそこに対して初期投資としておおむね7,000万ぐらいの費用がかかる。また、ごみの半減袋は毎年3,000万円ぐらいの経常経費としてかかるんだという説明をして、町民の皆様から納得をいただいた上で、私は進めるべき、本当にこれは町の一大事業だというふうに認識をしております。そのような手順が踏まれないままに、今回の条例提案になっておりますので、まず、そこの部分で我々はこの議案に、今の段階で賛成することができないということでございます。
この条例の施行に際しても、7月を目標としているという説明があったのですが、規則にもそういった日程も明記されておらず、到底、町当局の不退転の決意ということを、私はいまださまざまな委員会や職員の声からも感じ取ることができておりません。この7月という、7月実施という時間的な縛りによって、この一大事業を拙速に行う、また職員がじっくりと取り組む余裕すら与えないようにすることは、私は間違っているのではないかと思います。7月実施にこだわっているのは町長と部長だけではないかというような思いもしているところでございます。さらにこのごみ袋をもし議会が通し、予算も通り、7月に向けて実施することとなれば、それにかかわる職員の仕事量は膨大となります。ごみ袋の配布をする引換券の印刷や、その引換券をお願いする各町の商工業者との取り決めなど、まだまださまざま、この条例を通したことによって出てくる仕事があります。そのような仕事に忙殺されれば、町民の皆様にじっくりとこの事業を説明する時間、余裕すらなくなるのではないかという懸念も抱いております。私はここで一たん、じっくりともう一度足元を固めて、そしてこの事業を改めてこの提案をされて、そして進めていくべきであるというふうに強く思っております。
また、今回の予算審査の中で、この資源化・減量化あるいはゼロ・ウェイスト推進事業に対する費用として、多くの新規事業が見込まれておりました。その新規事業を一つ一つ見させていただく中で、私はもう既に資源化・減量化の協力する、していただく事業者や、半減袋の発注先や資源ステーションの設置にかかわるさまざまな部品に関しても、随意契約でどんどんと多額の予算が使われてしまうのではないかという懸念を払拭することはできませんでした。
以上、さまざま申し述べましたが、私は現時点で当議案に賛成するまでの状況ではないとの判断から、今回否決をさせていただきますが、さきの一般質問でも述べましたように、ゼロ・ウェイスト推進事業に7,000万円以上もの税金を投入することを、本当にすべての町民が望んでいると町長は考えておられるのか、もし、そのように考えておられるのなら、選挙公約にもなかった新規事業にこれだけの予算をつけて実行する決意が、町長に不退転の決意がおありになるのならば、ぜひともその賛否を町民に問うために、直ちに辞職をされて信任を得るための町長選挙を4月24日施行される町議選挙と同日で行うよう、本日、町長は御決断すべきであり、それにより選挙費用も、町長選挙にかかわる当初予算約1,350万円が計上されておりますが、こちらもかなり削減できるのではないかと私は考えます。そういう費用を住民の福祉や教育、そういった施策に充てることも今の段階では可能でございます。どうか町長の御英断を求めるとともに、町民から改めて信託を受けて、そしてその後再提出し、議会での全員の賛成を得るもとに推進する大きな事業であるというふうに私は思っております。
以上、いろいろ申し述べましたが、ただいま委員長報告のありました議案第64号に対して、反対の討論とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

10番(森勝美君)

おはようございます。10番森勝美でございます。議案第64号を可決した委員会報告に賛成の立場で討論に参加いたします。
ごみの焼却量と埋め立て量の減量化を目指すため、燃やすごみの指定袋を導入し、一般家庭から排出される燃やすごみの量が一定量超過した場合などの手数料を定めるとともに、クリーンセンターに直接持ち込まれる廃棄物の処理手数料の見直しを行うというものです。この条例は7月1日のスタートを目標にしております。今まで、直接持ち込まれる廃棄物の処理手数料は、近隣市より安いということで、他市からも持ち込まれているように聞いております。適正な処理手数料は必要と考えます。ごみの処理費が県内でワースト2と言われ続けている中、焼却ごみをいかに削減するかに絞って担当職員はごみの分析を重ね、生ごみを減らすことにより60%ごみ量が減ることが確認できております。
そこで町は、町民のボランティアの方が考案された生ごみ処理機、バクテリアdeキエーロや、他の生ごみ処理機の推進をし、多くの町民が利用し始めております。モデル地区1号となった一色台地区は、平成22年4月以降72%の削減、牛ケ谷戸地区は、9月からの6か月間で58%、焼却ごみが削減された実績が報告されております。また、分別により、資源ごみがふえ町内会に毎月収益がもたらされ、努力したことが報われるというはっきりした結果となっていることが、より励みになってるとのことです。モデル地区の人たちは、ごみの減量化・資源化は楽しいと、はっきりとおっしゃっております。また、町内会のコミュニケーションもよくなり、一石何鳥もの効果が得られたということです。
また、このように生ごみを自家処理し、指定袋で戸別収集することは、目に見えて焼却ごみは削減できるものと確信できます。また、ごみが半減すれば処理費用は減る見込みであり、少なくとも、新方式の試算では1億2,000万円の削減になることがわかっています。町民生活に還元されることを考えれば、町民の納得は得られるものと考えます。資源のない日本で、もともと日本人の持っている「もったいない精神」をもってすれば、資源にできるものをただ焼却することに対し、胸を痛めている町民がほとんどとお見受けいたします。ごみ減らしのボランティア活動をされている方々ばかりでなく、葉山の青い海と緑豊かなよい環境を好み住んでいる多くの町民の皆様も、この環境を次世代に残したいと願っておられるものと思います。指定袋での戸別収集で自分たちも葉山の環境保全に貢献できるツールができたことに誇りを持って参加されるものと考えられます。
戸別収集の先進地、藤沢市を昨年の11月16日にごみ問題特別委員会で視察いたしました。藤沢市で戸別収集に踏み切った理由の一つは、ステーションに出されたごみがカラスに荒らされ、散乱し、非常に見苦しい、清掃するのはステーション前に住む人のみで、だれが出しているかわからないごみを毎回決まった人だけが掃除をしていることは限界であるという市民の声により戸別収集が動き出したということであります。ただ、有料であることから、市民の多少の抵抗はあったようですが、踏み切ってごみの減量化が進んだのは明確であるようです。
当町でも、だれが出しているのかわからないステーションが幾つかあり、収集日でもない日や、またネットの中にカラスが入って、突つき散らかしていたり、全くネットには入れず周辺に置かれたごみ袋をカラスが喜々として突つき散らしている光景をしばしば私は目にしております。カメラにもおさめております。そのステーションの前にお住まいの方が、常に清掃をしておられると伺いました。掃除は当番制にしたらいかがなんでしょうかとお聞きしましたら、だれが出しているかわからないので無理ですと、毎度毎度のことで、言う言葉もありませんと嘆いておられ、戸別収集を早く実現させてほしいと望んでおられる。こういった地域の人たちには協力をいただけるものと思います。
藤沢市は有料の戸別収集ですが、当町は有料でないことで町民が協力しやすい方法と思われます。去る3月6日(日曜日)、町民主催のごみっぺらし町民集会、出席された議員さんもおられます。モデル地区の人たちや、ごみの減量化に取り組んでいる町民の人たちの生ごみのリサイクル、分別、戸別収集についても、考えていたよりずっと楽にできたとの報告があり、前向きに取り組んでおられる人の姿が輝いて見えました。同僚議員の中でも、ごみの分別、「もったいない精神」でペットボトルのキャップなども集めて回収されたり、生ごみを自家処理など熱心に取り組んでおられる方もいらっしゃいます。このように町民が先頭に立って走っている流れを、議会がせき止めたとあっては、町民と協働でのまちづくりを提案している議会の姿勢が問われるものと危惧するものです。やはりここは議会もごみっぺらし町民ボランティアにハッパをかける、かけられるばかりでなく、追いつき追い越せのパワーを発揮すべきときではないかと思います。この条例に議会が反対し、ごみ半減化計画がおくれたときに、どのような責任がとれるのか、町民から問われるものと心配をしております。
戸別収集に指定袋でなく、レジ袋でよいのではと考えている議員もおられるようですが、レジ袋がただと思われてるように受け取れます。しかし、レジ袋は、スーパーマーケットも商店の方もできるだけ減らしたいと考えています。そのため、買い物袋を持参した人にはポイントや値引きでこたえています。日本のレジ袋は価格が高いので、少しでも安い中国から輸入していると聞いております。レジ袋の料金は商品に上乗せされていることは、消費者である町民はよく理解されているものと思います。したがって、指定袋があれば、町民の方は積極的に協力を惜しむものではないと考えます。葉山の良好な環境を次世代に引き継ぎたいと強く願っている多くの町民にこたえられる方法として、指定袋の戸別収集は予定どおり進めるべきと考えます。
人間は、本来、現状を維持しようとする心の慣性の法則になかなか逆らえない傾向がありますが、この問題の現状を考えるとき、町にとって今こそ緊急事態であり、現状維持をよしとする考えをお持ちの方がいるとすれば、反対のための反対としか町民には映らないのではないかと危惧いたします。紙おむつや生理用品のように資源化も減量化も難しい、燃やすのみの方法しかないごみに対しては、各自治体でも苦慮していると思います。このような状況を打開するため、最終目標は拡大生産者責任の法制化しかないと考えられます。ごみの資源化・減量化を推進中の自治体連携で国に意見書を提出することを求めるとともに、ごみの減量化・資源化には賛成するが、ゼロ・ウェイストには賛成できないという考えの同僚議員もおられますが、日本語と英語の違いだけで、より「もったいない精神」に近いのがゼロ・ウェイストと考えれば、悩むことはなく、ごみの資源化・減量化には力が入るものと考えます。ゼロ・ウェイストに賛成の人も、そうでない人も、特に紙おむつでお悩みの議員に先頭に立っていただき、国に拡大生産者責任の法制化を求める意見書を提出し、実現できたなら、住民の負託にこたえられる、頼りになる議会として、より信頼を得られるものと確信いたします。(私語あり)

議長(鈴木道子君)

御静粛に願います。

10番(森勝美君)

以上、議案第64号葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例に賛成の討論といたします。

議長(鈴木道子君)

他に討論ございますか。

11番(伊藤友子君)

11番伊藤友子でございます。私は、議案第64号に対して反対の立場から討論に参加いたします。
私は、廃棄物の減量化・資源化に反対するものではありません。戸別収集が始まれば協力もいたします。最近も、生ごみ処理のため、EM菌とバケツを環境課で購入し、自宅処理を目指しています。くるくるごみ処理機も使ってみました。指定袋もモニターになって使ってみました。ごみの指定袋導入の条例化は、時期尚早です。理由は、町民の大部分は、このことを知りません。7月からの戸別収集に向けて、これから4か月、職員が一生懸命説明に各地を回っても、周知徹底はとてもできません。家庭から毎日出るごみの量は、それぞれ置かれている家庭環境や家族の事情などで随分変わってくるはずです。説明責任も果たさない前に、人数で指定ごみ袋の大きさを条例で決めてしまうのは、行政側の非常に荒っぽい高圧的で一方的なやり方だと非難を浴びるのは目に見えています。ごみこそは、町民参加であり、行政との協働事業でなければ、ごみの減量化、半減化は、単なるお題目に終わってしまうでしょう。指定袋が小さければごみ量が半減できるとは短絡的な考えだと思います。一色台団地と牛ケ谷戸地区をモデル地区として、戸別収集をして実地体験をして、よい結果が得られたとのことですが、モデル地区でわからなかった問題点が他の地域から出る可能性は大です。条例を決める前に、指定ごみ袋を使って最低6か月間ぐらいは全町で試行して、意見や苦情、要望などを収集して、改善すべきところをもっときめ細かに把握するべきだと思います。
条例そのものに不備があると思います。条例21条の2、占有者は町が収集し、運搬し及び処分する一般廃棄物(事業系一般廃棄物を除く)のうち、燃やすごみまたは事業系廃棄物を排出するときは、規則で定める収集袋を使用しなければならないとありますが、規則で定める収集袋の値段が既に条例で定めてあります。大袋からミニ袋まで4段階に分けて値段が既に決められています。町民が条例で決められたことをよく知らないで、大体多くの町民は条例を知らないと思いますが、指定袋以外でもし捨てたとしたら、その人は条例違反を犯したことになりますね。しかも、一番肝心な町が燃やすごみの収集、運搬及び処分をするときの項目が指定袋の値段だけでは大ざっぱすぎます。この部分こそが、一番町民に影響のあるところで、細かい配慮が必要なはずです。町長が定める量を超える燃やすごみは、どうするのかも定かではありません。おかしなことに、動物の死体や粗大ごみについては、6,000円以内で規則で定める額、また、町が粗大ごみの収集、運搬及び処分をするときは、1個につき2,000円以内で規則で定める額。それなのに指定袋だけは条例ではっきりと大袋160円、中袋1袋120円、小袋1袋につき80円、ミニ袋1袋につき40円と決まっているのです。で、そのほかはですね、アバウトというかイージーというか、町長が定める量を超えるとか、町長が指定するとか、町長が認めるときとかっていう言葉が随所に出てまいります。ということは、余りにも、さっき申しましたように、余りにも条例を急ぎすぎたために、アバウトな条例だということを証明しているかのようです。急いては事をし損ずると言うではありませんか。条例はもっと細心の注意を払って、捨てる側の身になってつくってもらいたいと思います。それと、先ほど12番の待寺議員もおっしゃってましたが、施行期日が決まっていません。大切なところが、やはりどう考えてもアバウトなのです。ぜひ、この辺をもう一度よく熟慮して、議会に出し直すべきだと私は思います。
以上、私の反対討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

5番(山梨崇仁君)

5番山梨崇仁です。私は、議案第64号葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論に参加いたします。
そもそも、私もゼロ・ウェイスト、つまりごみの資源化・減量化は必ずや実行しなければならないものと考えております。また私自身も、指定袋それからくるくるの環境課が今出しているものについても実践をしております。私も、指定袋の中におさまったという経験も持っております。一方で現実の背景としても、今、焼却炉が止まり、焼却を外部委託している今を考えれば、倫理的にもさらに輪をかけて減量化を進めなければならないとも考えております。さて、その上であっても、本議案にはさまざまな細かい意見や指摘があろうかと思いますが、今この場では期待と不安を1点ずつのみ述べたいと思います。
その1つは、ごみの資源化・減量化へ向けて、町行政当局の職員の実行力に期待をするということでございます。戸別収集制への移行、集団資源回収制の導入、そして本議案による指定袋制の導入と3点セットの変更は、まさに葉山町ごみ収集体制の大変革となることでしょう。町民を導き、時には混乱を整理し、そして町民の皆様の努力が伴って目標を達成し、その後それが定着するまでとても多くの障壁が予想されます。そして、それを乗り越えるには、とても強いエネルギーが必要です。そのため、かなめとなるのは、やはり現場職員の実行力、そして何よりも町民の皆さんを巻き込んで動き、いかに町民の皆様に御理解を得て、そして全町民に実行してもらえるかに尽きます。そういった点で、現場職員に目を向ければ、いずれの事業も過去に推進していた2市1町の広域化をあきらめ、ゼロ・ウェイストへ理念転換をした職員が自己批判や自己矛盾を乗り越えた末に打ち出した施策、事業がこれまでも進められています。彼らは、牛ケ谷戸地域や一色台のモデル地区などを、事実上さまざまな施策を打ち出す中で成功させ、そこには人一倍の苦労を乗り越えたタフなエネルギーがあると私は信じております。
さて、もう1点は、心配している点がございます。かつて一般質問でも触れさせていただきました、事業を実行する環境課とクリーンセンターの組織内の連携はどこまで深化しているのか。また、委員会でも指摘しましたが、7月の導入以降の予定表ができていないということが大きな懸案です。導入後の課題にどうやって対応するのか、今後十分に協議して予定表を作成していただかなければならないと思います。
ところで、先日、3月3日には、モデル地区牛ケ谷戸の戸別収集に朝8時45分から同行させていただきました。また、昨年度は、昨年は2回ほど、ごみの収集の体験として、私個人が朝8時半からクリーンセンターに行き、時には一色台の戸別収集も、自身も作業着を着て体験をしてまいりました。それに比べて、先日の3月3日、現場では非常にスピーディーになった戸別収集が行われており、半年間の成果がクリーンセンター職員の仕事の進め方、自信になってその真価が現れていると実感しました。また、一方で委員会の審査を通じては、環境課の職員が今日までにノウハウや議論、専門家の意見やボランティアの町民の皆様を通じてさまざまな情報を蓄積してきており、そして何よりも、本事業を必ずやり遂げる、やり遂げなければならないという強い決意を持っていることをしっかりと受け取りました。そして、先日の3月の6日、福祉文化会館で開かれた、ごみっぺらしの町民集会では、大変多くの方々が熱い思いでごみ減量の議論を交わし、前向きに意見交換している姿に、町民主導にすらなり得るのではないかと希望の光が見えたことを述べさせていただきます。
以上、期待と心配として2点述べましたが、環境課やクリーンセンターのみならず、葉山町職員特有のいざというときには何だかんだ一丸となるその気質、そして、それにこたえる葉山町民の協働の心を信じて、私も何だかんだ申し上げましたが、この施策を応援したいと思います。もちろん、行政だけではなく、議会人として、私自身もその説明や理解を得るための行動を示し、推進の一助とならなければならないというふうに心しております。
以上、議案第64号に対する、山梨崇仁の賛成討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

7番(鈴木知一君)

尚政会を代表しまして、鈴木知一ですが、この議案第64号について反対の立場で討論に参加いたします。
私は、予算特別委員会の委員であり、ごみ問題特別委員会の委員でございます。その中で、委員会に参加して精査をして、特にこのごみ問題では、3対4で否決されました。私はもちろん否決に…ごめんなさい、4対3で可決されました。私は反対した3名の一人でございます。
このごみ収集、戸別収集を行うというのは、当初の計画は4月でした。それも、いつの間にか7月になった。この、今、町議会議員の中でも反対する議員が数多くいられると思いますが、まず、こういう状態の中で、条例が通ったとしても、町民が果たしてこういう戸別収集や、指定袋制度とか、いろいろ条例で決まってることを納得して協力して、資源化・減量化に協力してくれるかどうか本当に疑問でございます。かえって、説明会のときに、こういう状態で、どうなんですかという批判の声すら出てきそうな気がいたします。行政のほうは、何十回も、できたら何百回もやりたいという説明ですが、7月にやるのにスケジュール的に、まずそんなことは不可能であることは承知の上での答弁だったのかなと思います。幾ら町長がゼロ・ウェイストが熱く語っても、ジャンパー着て説明会に出ても、もう遅いのかな。気持ちが職員にも伝わってない、町民にも議会にもその熱い気持ちが伝わってない。そういう状況で、投げやり的な説明会を行って、果たしていい方向へ進むかどうか、すごい私は疑問です。
具体的に、その委員会の中で私がおかしいと思ったところは、私は、子供がいて6人家族ですけど、1人東京に住んでるんで、今5人家族です。この指定袋、5リットル、1人5リットル、40円。2人から3人用、10リットル、80円。4人用、15リットル、120円。で、これを最初は、週に2回ですから、年に52回分として110枚を無料で配りますという説明でした。で、私は当然4人以上ということで15リットルもらいます。それを家内と相談しながら燃えるごみとして詰めていきます。もし、それで1回で入りきれなかったら、もう1袋、その15リットルを使わなければいけなくなります。そうすると、月に何回でもそういうことが起きると当然、52週分の111枚は使い切ってしまいます。使い切ったら今度は有料で買ってくださいということで、先ほど言った、5リットルは40円、10リットルは80円、15リットルは120円という説明でした。じゃあ、どうして15リットル分を5リットルと10リットルで分けて、小さい袋と中袋で、最初から配布してくれないのかという質問をいたしました。そうしたところ、他の自治体で大変めちゃくちゃになった、混雑して収拾がつかなかった例がありますということで、本当に大ざっぱなこの指定袋の配布の仕方です。で、1人5リットル、2人から3人なら10リットル。1人5リットルなら3人だったら15リットルなはずじゃありませんか。4人で15リットルということは…4人以上で15リットルということならば、5人でも6人でも7人でも10人でも15リットル使えってことですよね。当然入るわけないですよね。ということは、有料袋を、有料化につながる大前提ということで、私は本当に納得できませんでした。
レジ袋を使えばということですが、小さいレジ袋、大きいレジ袋ありますよね。それで、町民を信じれば、それでも十分通用できることだと思います。本当にこの2,754万3,000円、指定袋制度というのは、もう、十分もう一度白紙に戻して検討すべきことだと思います。また、ミックスぺーパー回収袋というのも519万8,000円ありますが、ミックスペーパー、今、紙袋で皆さんミックスペーパーって書いて出しています。しかし、これをわざわざ新聞のあの回収袋みたいな紙を用意して、それに入れて出してくださいという説明でした。わざわざ519万8,000円かけて、ミックスペーパーを回収するための袋を制作して、これに出してくださいっていう本末転倒的な考え方です。私はそれで新聞紙でも、紙袋がない家庭ならば新聞紙でも包み紙でも紙ひもでもいいから、ミックスペーパーっていうわかる方法で出せば一銭もかからないし、何も何で519万8,000円まで予算を用意して、このミックスペーパー用回収袋を用意するか、本当に意味がわかりません。いろいろ細かいこと申し上げると、本当に納得できない条例でございます。
以上の点を疑問に思いましたので、反対の討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

1番(畑中由喜子君)

1番畑中由喜子でございます。私は、ただいま行われました葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例を可決すべきものとしたごみ問題特別委員会の審査報告に賛成の立場から討論に参加いたします。
この条例は、7月にスタートを目指しているごみの戸別収集に向け、指定袋制の導入及び町内小規模事業者の排出ごみに関する費用の設定を改めるものでございます。指定袋制は可燃ごみの半減化を目指すために、ミックスペーパー等資源になるものを分別した後のごみ量がこれまでのごみ排出量実績値の半分に相当する分量がおさまるように袋のサイズを設定したものです。1人世帯には5リットル相当のミニ袋、2〜3人世帯には10リットル相当の小袋、4人以上世帯には15リットル相当の中袋を年間110枚、さらに春・秋の衣がえや大掃除などでふだんとは違う大きさのものが排出されるときのために、20リットル相当の大袋10枚を無料で配布し、それぞれその範囲内におさまれば、おのずとごみの半減化になるというわけです。
町ではこの指定袋制を導入するに当たり、一昨年の8月に分別体験モニター実験を行いました。101件の応募があり、実験の結果、9割以上の世帯が指定袋におさめることができ、しかも、ごみ量はその年の町全体の原単位と比較して約3割の範囲でおさまっておりました。ちなみに私もこのモニター実験に参加し、指定袋に十分おさまり、これまでどおり無料で排出できるということや、一層分別をきちんとしようという意識が強くなったことを体験した次第でございます。
なお、審査の中で、指定袋の制作関連費用は、燃やすものにお金をかけるものでやめるべきであり、レジ袋の使用でなぜいけないのかという御意見もありましたが、それでは現在のごみ出しルールと同じで、ごみの削減効果はさほど得られないと思います。また、レジ袋は、なくそうという運動が葉山町でも定着してきており、レジ袋の使用は控える方向になるものと解されます。
町はこのモニター実験データをもとに、指定袋の大きさを決定し、条例施行規則に盛り込んだもので、これにより大幅な削減効果が見込まれます。その結果、処理費用も軽減されることは言うまでもありません。ごみを減らすことが第一義であり、指定袋の制作関連費用は、そのための必要経費ととらえるべきと考えます。また、万が一、無料配布枚数でおさまらなかった場合のみ指定袋を買うことになりますので、条例にその金額を定めております。
気がかりの一つは、赤ちゃんの紙おむつ、介護用の紙おむつ、ペットのトイレシート等の扱いですが、これらは指定袋とは別に、半透明のポリ袋などに入れて、ほかのものを混入させないようにして戸別収集のときに出すことになりますので、指定袋に入りきらないという心配はないことがわかりました。さらに、町内の小規模な事業系廃棄物の排出も、一般家庭と同様の指定袋の使用を義務づけるための条例及び施行規則の改定を行うもので、不公平感をなくし、減量化に努めるための措置として効果が望めるものと考えます。この指定袋制は、単純なごみ袋の有料制とは違い、全国的にも例のないやり方で、ごみの削減に効果が望めるとして、大変注目されているものです。これまでに多くの自治体で実施しているごみ袋の有料制度は、導入後二、三年でリバウンドが見られ、効果が薄れてしまうという結果が出ております。そのほかに、資源化・減量化の推進に向けて、循環型社会形成推進基本法に取り入れられているにもかかわらず、これまで遅々として進まなかった拡大生産者責任がきちんと果たされるよう、他自治体とも連携して国への働きかけをさらに行うべきと考えます。
以上、いろいろと申し述べましたが、老朽化した焼却炉が停止している現在、一日も早く減量化を進める必要があり、この指定袋制への条例改正と戸別収集によって燃やすごみの大幅な削減ができるものと確信し、同時に今後、住民の皆様の協力をいただくべく、十分な説明ときめ細やかな対応をすべきであると指摘して、私の賛成討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

14番(笠原俊一君)

笠原俊一でございます。私は、鈴木知一議員が代表として話していただいたんでありますが、どうしても納得ができない、我慢ができないということで、私自体としても、この64号に対して反対の討論をさせていただきます。
まず私は、この問題につきまして時期尚早という観点から話をさせていただきます。まず、住友住宅あるいは牛ケ谷戸の人口世帯については、葉山全町の約3%ぐらいではないか。こうしたモデルケースを試行を通して成功された。そして、このごみの、ごみ処理基本計画については、昨年の5月に我々に提出をされております。その後も幾度となくこのゼロ・ウェイストあるいは地球環境のために資源化・減量化を進めていく施策について、大いに進めるべき立場として、この問題について町民の理解を得るべく、多くの説明回数をしなさい、このように議会の皆さんからも、私自体も議会に対して訴えてきたわけであります。しかしながら、私の住む地域でも、たった一度の説明会、まだまだ疑問の残るところであります。こうした説明が不足をして、混乱を招く事態において、既にこの条例が通さなければできないような事態というのが疑問の残るところであります。十分な説明の後に、こうした全町民がこの町のためにそれぞれ一人ひとりの力をいただきながら進めなければならない施策について、その理解を得る努力が不足をしております。そうした中で、この料金に対する、半減袋に対して料金化を強いる問題については、反対であります。
一昨日、私は、友人の住友住宅にお住まいのこの問題に対する一生懸命尽くされている方と1時間にわたってお話をいただきました。その中で、その半減袋を使うことによって、より効率的な回収ができると、こうしたことも私は理解をしております。そうした町民の努力があって初めて実る施策であることを、町・行政自体が十二分に把握しなければならない事業であろうと私は思っておりますし、この問題が町全体の将来にわたっての大きな施策である、また森町長にとっても最大のお仕事である、このように私は思っております。しかしながら、先ほども申し述べました、あるいはこの反対の理由を述べられた方々も、このゼロ・ウェイスト政策、ごみ分別、資源化・減量化、だれも反対をしているわけではありません。行政の余りにも拙速な、また住民を軽視した、このやり方に対して疑問があるから発言をしているわけであります。
私は、以上の観点から、まだまだ町民の理解を得ていない、そしてこの行政の努力が足りない、こうした問題について反対であります。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

2番(近藤昇一君)

2番近藤でございます。私は日本共産党を代表し、議案第64号葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例に、委員長報告どおり可決の立場で討論に参加いたします。
条例の趣旨は、持続可能な循環型社会の形成に向けて、ごみの焼却量と埋め立て量の減量化を目指すため、燃やすごみの指定袋制を導入し、一般家庭から排出される燃やすごみの量が一定量超過した場合などの手数料を定めるとともに、クリーンセンターに直接持ち込まれる廃棄物の処理手数料の見直し等を行うこととしたとなっております。この問題を議論するに当たりまして、初めにまずごみ問題についての基本的な理念・観点について述べさせていただきたいと思います。
ごみ問題は小さな問題のように見えて、地球を守り、人類を守ることにかかわる大きな問題だと思っております。現在もなお続いている大量生産・大量消費・大量廃棄の社会経済のあり方が地球的規模での環境破壊と汚染、そして温暖化などをもたらす最大の要因となっております。そして、これが深刻なごみ問題の根本原因であり、そこの解決なしに根本的解決を図ることはできない問題だと理解しております。また、今のように生産者が廃棄物処理の責任を免れて、廃棄物処理の責任は専ら地方自治体にあるというごみ処理体制も問題で、これをそのままにしては、やはりこのごみ問題の根本解決は不可能だというふうにも考えております。
ごみ問題は、今申し上げましたように、本当に地球を守り人類を守る課題と一直線につながっている問題でありますが、同時に私たちが、小さなようで大きな問題のごみ問題の根本的解決のために、新しい循環型社会を目指すべきであります。その決定打として、国において拡大生産者責任の制度化が必須となっております。拡大生産者責任とは、生産過程から排出過程に至るまでの環境の影響に対して、生産者に責任があるという考え方です。特に廃棄物になったときの処理のしやすさ、リサイクルのしやすさに責任がある。つまり、リサイクルしやすいように、材質や設計に配慮して生産する責任があるという考え方であります。つまり、これまで言われてきた生産者責任とは欠陥商品をつくったときのことを想定してるものですが、これを拡大して、廃棄過程にまで生産者の責任を果たさせるものであります。このようなことなしには、ごみ問題の根本解決はないと思っております。
しかし、それまでの間は、ごみ処理の原則として、世界的な趨勢として、ごみをできるだけ燃やさない、埋め立てないを原則として、自治体と住民の努力によって資源化・減量化が図られなければなりません。葉山町は、ごみ減量化のために、指定袋による戸別収集をことしの7月から開始するための条例を提案しました。町の説明では、減量目標までの指定袋を一定枚数無料配布して、それ以上排出する場合、有料で買い求めてもらう制度にしたいとの説明がありました。委員会審査では、指定袋以外で出した場合、収集しないことについて、不満が出されました。しかし、これまでも、さまざまなごみ収集のルールが決められてきました。例えば、黒のビニール袋で出していたものを、透明か半透明の袋でないと収集しなくなりました。これは現在だれもが守っているルールではないでしょうか。燃えるごみにプラスチック類が入っていたら収集しないかとの質問が委員から出されましたが、論外ではないでしょうか。また、無料配布する指定袋や、関連する予算が無駄ではないか、すべて有料にすべきとの意見に、町側は、減量により、それ以上の経済効果があると試算も含めた説明がなされましたが、それを信用できないとの意見も出ましたが、ならばみずからその信用できない根拠を示さなければならないでしょう。また、単純有料袋制は、ほとんどの自治体がお金を出せばいいということで、いずれリバウンドが起きていることが既に実証されております。また、指定袋でなくても減量はできるではないかとの意見には、先進事例では、戸別収集で指定袋を使っていない先進自治体では、目標値を失敗しております。目標値を町民に理解してもらい、より効果的に減量を進めるための措置であるとの説明もなされました。また、袋が小さいのではないかとの意見にも、モニター実験でも90%が指定袋におさまり、残り10%も説明することで理解されたということを聞いております。また、みずからの体験から、袋が無駄になり、有料化になるとのことですが、みずからが工夫するのではなく、すべて行政任せの姿勢ではないでしょうか。また、ミックスペーパー用の紙袋についても、指定袋ではなく、今までの出し方でも収集はする。しかし、住民から専用の袋があったらいいという要望にこたえたというふうに説明も受けております。
戸別収集の、これは全国で初めての制度であり、より効果的なごみ減量化を進めるための研究の成果であると考えます。戸別収集先進の藤沢市からも視察が来たことからも、期待が持てると思われます。これを否定するなら、みずからより効果的な方策を提案する必要があるのではないでしょうか。すべてを否定するのではなく、試行を進めさせ、その結果を見て、改めるところは改めさせて、減量を前に進めるべきではないでしょうか。十分な説明がなされていないとのことですが、委員会では既に会場を押さえ、100回以上の説明会を予定しているとのことです。いまだに説明をされてないということは、条例が通らなければ具体的な話はできないという説明もされております。各自治体は、ごみ減量化のためのさまざまな試行錯誤を続けています。成功したところ、失敗したところ、先進の事例に学びながら、さらによりよい制度を模索しなければ、ごみ減量化は進みません。今回の葉山町の取り組みは、ごみ減量化のための新たな施策として全国に注目される先進事例となる可能性があります。だからこそ、成功させる必要があると考えます。
今、葉山町のごみ焼却炉は排出水から基準値以上のダイオキシンが排出されたことで炉が停止されています。いまだ原因が明らかになってはいませんが、これは明らかに前町政の負の遺産と言えるでしょう。このようなときだからこそ、ごみ減量化は待ったなしです。継続して5月に再提案すべきとの意見もありましたが、そのことで減量化が数か月おくれることによって、余計な支出を余儀なくされた場合、7月実施が延びることの理由、これを町に与えることになります。これらの責任を一体だれがとるのでしょうか。新たな取り組みにちゅうちょすることも理解できますが、そこで失敗を恐れて立ちどまっていては進歩は望めません。議会はその挑戦を見守り、ごみ減量化へ大きく前進させるべきであり、議会としてはさまざまな意見を付してでも、条例可決を図るべきであることを申し述べて賛成討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

9番(守屋亘弘君)

9番守屋亘弘です。私は、ごみ特委員長報告に反対の立場から討論に参加します。
昨年、前にも申し上げたと思うんですけれども、昨年5月の「広報はやま」には、ルール違反やごみステーションがトラブルの温床になるということが書かれてまして、これは町民に対して非常に怒りを誘うようなことであったと思います。この施策は、私にはおんぼろごみ焼却施設の延命化を図る何ものでもないと。例えば、昨日、ごみ処理基本計画案の私なりの判断を申し上げましたけれども、この42ページに、焼却処理経費が現在の焼却炉を維持した場合の経費であり、ごみの減量化により平成24年度より1系列運転となると。このために、一生懸命半減してくれというだけの話でしょう。それで、一生懸命この資料は数字を並べているんだけれども、実際には破綻した理論構成になっていると、それはきのう申し上げたとおり。焼却灰も飛灰の処理数量も明示されずに、ただ、こうなれば半減すればこうなるよというだけの話。それで、おんぼろごみ焼却炉をいつまでもたせるのかといったら、平成25年度末までだと。じゃあ、その次はどうするのかと、ノーアンサー。こんな無責任なことがありますか。私は、首長であれば、2市1町ごみ処理広域化計画から離脱して、みずから明確なビジョンを持って、ごみ処理施策に一身をなげうってやるべきであったんです。ところが、今もって何ら有効な手だてを打ち出さないと。この愚かな施策も、私にとってはおんぼろごみ処理…失礼、ごみ焼却施設の延命化対策しかないんではないかと。今まで1億円以上、この4年間で延命化工事を4億4,000万以上費やしてやっている。1年平均で1億1,000万以上ですよ。例えば、今後も延命化工事で1億、それと毎年毎年このような約7,600万の費用をかけるとすれば、ただ単に、またダイオキシン類が発生される、発生する懸念があるものに、これだけ費用かけていいんですか。
もう1点は、葉山町ゼロ・ウェイスト推進委員会の中間答申で、インセンティブ、努力が報われる仕組みということで、7ページに書いてありますけれども、インセンティブとは、活動の動機づけや奨励策を意味します。現在までのところ、葉山町では、町民が積極的にごみ削減に取り組みたくなるような具体的な動機づけや特別の奨励策はありません。現在のところ、葉山町では、町民が積極的にごみ削減に取り組みたくなるような具体的な動機づけはないと書いてある。しかし今後、第一段階のごみ半減を実現していくためには、多くの町民が意欲的に取り組むための積極的な奨励策が必要になります。確かに一生懸命に努力した人は、みずからの使命感や達成感によって十分に満足する場合もあるでしょうが、努力した人も努力しない人も全く同じ扱いでは、やはり意欲は高めにくいことも十分に予想されます。そこで、一定の努力や工夫に対しては、それがある程度報われる仕組みがつくる必要があると思います。これは、当たり前の話。例えば、私どもの地域では資源の集団回収をしておりますけれども、資源の集団回収においては、資源物の売上代金が活動費として還元されるとか、住民が協力してごみ削減に成功した自治会、町会に対しては、それに見合った活動費の支援がなされるなど、金銭的な報酬も必要と考えられます。葉山町にふさわしい適切なインセンティブを生み出すことは、今後の重要課題。当方の自治会では、集団資源回収を行っており、町から奨励金も得ておりますけれども、私は、協力するから私にも小遣いが欲しい。ただただ、ごみをオーバーに出したら、そのための袋を買ってこいとか、買いに行けとか、とんでもない話だ。なぜ、戸別収集するなら、あるいは町長が1件1件売りに歩けばいいんですよ。10時ぐらいにすごすごと登庁して、8時半から売りに歩けばいいんだ。そのぐらいの覚悟もなくて、あるいは自分の給料を半減にして皆さんにお願いに回ればいいんですよ。私の言うことは、理にかなってるでしょう。ごみ分別の徹底、徹底した分別、主語は何ですか。町長がやるんじゃないでしょう。住民の皆さんが、ぜひ徹底した分別をしてほしい、協力してほしいという意味でしょう。それにしては、町長も、担当部長も頭が高いよ。あたかも、ごみをちょっとばかり出したらペナルティーだと、とんでもない話。そもそも、廃棄物処理法では、市町村はごみを収集・運搬しなければならないと義務づけられてるんですよ。それを、ステーションを半分にして、持ってこいだと。何を考えてるんですか。もし、指定された袋で出さなきゃ持っていかないとは、廃棄物処理法との整合性をどのように考えておられるのか。あすでもいいですから、正確な回答をぜひ私あてに出してもらいたい。
以上をもって私の反対討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。他に討論ございますか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決をいたします。本案に対する委員長の報告は可決です。議案第64号は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立少数)
起立6名の少数であります。したがって、議案第64号は否決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第3「陳情第23-1号TPP交渉参加反対に関する陳情」を議題といたします。
本陳情については、総務建設常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

総務建設常任委員会委員長(伊藤友子君)

総務建設常任委員会審査報告。平成23年2月8日、議会第1回定例会において付託された陳情第23-1号TPP交渉参加反対に関する陳情は、議会休会中の平成23年3月1日に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情の要旨は次のとおりです。政府は包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定し、この中で、TPP(環太平洋経済連携協定)について、交渉の参加・不参加の判断は先送りしたものの、関係国との協議を開始するとした。例外措置を認めないTPPを締結することは、本町はもとより日本の、すみません、農という字は農業の農です、農水産業の存在を否定することであり、生産所得が補償されても輸入は増大し、地域の農水産業生産が崩壊していくことは明らかである。また、消費者の多数が望む食料自給率は大幅に低下し、政府は、食料・農業・農村基本計画をみずから否定することとなる。このように、地域の第1次産業を崩壊させるとともに、我が国の食料安全保障と両立できないTPP交渉への参加には反対であり、認めることはできないとし、政府への意見書の提出を求めているものです。
審査では、自動車・機械産業・電気電子の主要3業種は、TPPに加盟すれば利益になる面が大きいと考えられるが、TPP交渉に参加すれば、国内農水産業を崩壊させる。農業分野は既に十分に開かれており、国民の圧倒的多数が望むのは、食料自給率の向上である。例外なき関税撤廃を原則とするTPPの参加は、第1次産業を壊滅させ、地域社会を崩壊させる。非関税障壁も対象とするため、日本の形が変わってしまうとの意見が大勢を占め、内閣府・農林水産省・経済産業省の3省庁の試算結果が異なり、政財界でも賛否両論ある中で的確な判断を行うのは困難であるとし、採決に当たり、2名の委員の退席があったものの、全会一致により採択し、意見書を提出すべきものと決しました。
以上、御報告いたします。平成23年3月10日、総務建設常任委員会。

議長(鈴木道子君)

以上で委員長の報告を終わります。これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、総務建設常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
これより陳情第23-1号TPP交渉参加反対に関する陳情について採決いたします。本件に関する総務建設常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件については委員長報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、採択することに反対者の発言を許します。

9番(守屋亘弘君)

総務建設常任委員会の報告に反対の立場から討論に参加します。9番守屋亘弘です。
まず、TPP交渉参加反対に関する陳情、交渉にも参加していけないということは、どういうことか。この中で、「さて、政府は包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定し、この中でTPP(環太平洋経済連携協定)について、交渉の参加・不参加の判断は先送りしたものの、関係国との協議を開始するとしたことは極めて遺憾である」と。なぜ、協議をしてはいけないんでしょうか。テーブル、協議のテーブルに着いて、それぞれの国と我が国の国益に沿って協議をするということもいけないというように私には読めます。それと、例外措置を認めないTPPを締結すること。ということは、原則例外措置を認めないと。これでは原則も入っていないと。協議のテーブルに着いてそれぞれの主張を出し合い、妥結できなければやめたと言えばいいだけの話です。これでは、交渉もしていけない、ファシズムじゃないでしょうか。参加もしていけないというような言い方であれば、とてもとても是認することはできません。
日本の米の関税率は776%。私たちは現在、農家の戸別補償制度もあり、また、米を守るためにミニマムアクセス米を税金で海外から買わなければならない。年間77万トン。日本語では「輸入備蓄米」というような名称になっておりますけれども、その一部は消費できないために豚や鶏のえさになっている。それほどの犠牲をもって、私たちは少なくとも私のような都市生活者は税金を払っている。食料自給率を100%にしたいということであれば最も簡単。食料を全部日本国内で賄うようにすればいいんですよ。輸入は全部禁止。そうしたら金持ちしか生き延びられない。どんどん農作物・水産物は高騰して、下手すると、かつて池田勇人大蔵大臣が「貧乏人は麦を食え」と。ところが、金持ちも麦が食えない状況になるかもしれませんよ。絶対的供給量がないんですから。TPPの推進こそ我が民族が生き延びる一つの選択肢であると。農業保護あるいは水産業の保護、それも結構ですけれども、それが行き過ぎると2次産業自体も海外へ、海外へと流出していくことになろうかと懸念されております。すなわち、農業もだめ…失礼。第1産業もだめ、第2次産業もだめ、共倒れの懸念が十分あろうかと私は考えております。私の考えとすれば、菅直人総理大臣はTPPの方針を打ち出したと。それは全うなことであると考えております。
以上をもって私の反対討論といたします。

議長(鈴木道子君)

次に、採択することに賛成者の発言を許します。

6番(伊東圭介君)

6番伊東圭介でございます。ただいま議題になっておりますTPP交渉参加反対に関する陳情に対しまして、採択すべきであるという立場から討論に参加をいたします。
TPP(環太平洋連携協定交渉)への参加問題は、菅総理が「平成の開国」と称し、昨年11月9日、包括的経済連携に関する基本方針を閣議決定し、情報収集のため関係国との協議を開始する方針を表明したことに端を発しております。TPPは例外なき関税撤廃を原則とする包括的な協定であり、もし交渉への参加となれば低価格の輸入農産物が大量に国内に押し寄せ、我が国の農業・農村は壊滅し、地域社会は崩壊する危険性すらあります。また、物品貿易のほかにもサービス貿易、政府調達、競争、そして知的財産など、人の移動などにも非関税障壁を含めた包括的な協定であります。世界貿易機関(WTO)では規定されていない競争や環境、労働などの分野も含め、現在、24の作業部会が立ち上げられ、議論がされております。TPPを単に農業分野だけの問題ととらえるのは間違いであり、国の形そのものが変わることにつながりかねません。
次に、TPPに対する各地方自治体のスタンスはというと、日本の地方経済に占める農業、食品産業の比重は非常に大きく、多くの地方自治体はTPP参加に懸念を持っているのが現状であります。これまでTPPに関して意見書を議決した都道府県議会は40あり、このうち反対が11、慎重に検討すべきが23、農業の国内対策が必要が4、その他が2であり、約8割の都道府県が慎重対応を求めております。また、全国町村会は、昨年10月にTPP参加の撤回を求める緊急決議を行い、全国で1,075の市町村議会がTPPに関して意見表明をしており、多くの地方自治体が日本のTPP参加に懸念を表明している状況であります。
以上の理由により、国土と地域を荒廃させ、国家の存立そのものを危うくするTPP交渉への参加に反対する討論といたします。ありがとうございました。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、採択することに反対者の発言を許します。

4番(土佐洋子君)

4番土佐洋子でございます。総務建設常任委員会委員長報告に反対し、TPP交渉参加反対に関する陳情に対して反対の立場より討論に参加いたします。
まず、陳情の中に、「我が国は世界で最も開かれた農水産物純輸入国であり、食料自給率は先進国の中でも最低の水準」とありますが、委員会の中でも提出されていた資料などにおいても、日本の食料自給率40%という数字が使われておりますが、この数字が適当なものなのかどうか、考えております。もとから消費されない食べ残しなどの消費されない分も分母とし、逆に流通する前の形がそろっていないために、食べられるけれども廃棄してしまった分は分子に入れずに数字を小さくしているのではないでしょうか。また、輸入飼料を使って牛肉や豚肉を生産した場合、分母に輸入飼料が入り、なぜか分子に肉は入らないという必要以上に自給率を小さく見せることが目的の無効の数字ではないのか。現在、アメリカ、オーストラリアなど9カ国が締結もしくは交渉に参加しておりますが、このTPP交渉に日本も早い時期に参加し、他のアジアの国々に対してイニシアチブを取ることが重要です。TPPを絶好の好機ととらえ、日本全体の農業強化を図っていかなければなりません。関税撤廃までに10年以上の猶予がありますので、保護対象となってきた国内産業を規制緩和などを通じて抜本的に強化し、地域経済の安定と発展へつなげていくべきです。
世界的な異常気象、人口爆発に伴う食料価格の高騰、途上国の成長に伴う食料争奪戦という今までになかったような食料事情への対応という観点からも重要です。そして、競争力のある農家をふやし、魅力ある農業にするはずであった戸別補償制度を改善し、日本の農業が海外と戦えるように体質を強化することが肝心です。TPPは例外なき関税撤廃といいますが、従来のTPPでもチリの乳製品、ニュージーランドの繊維、履物など例外があり、日本の農水産業の存在を否定するものではありません。
これらのことにより、TPP交渉参加反対に関する陳情に反対します私の討論いたします。

議長(鈴木道子君)

次に、採択することに賛成者の発言を許します。

2番(近藤昇一君)

2番近藤です。私は、日本共産党を代表して陳情第23-1号TPP参加交渉反対に関する陳情に賛成の立場から討論に参加いたします。
TPPは関税を原則撤廃し、農産物の輸入関税自由化を進めるものであり、日本農業と地域経済に深刻な打撃となるものであります。したがって、協議開始の撤回を強く求めるものであります。農業分野の関税を完全に撤廃すれば、日本の食料自給率は14%にまで低下し、米の自給率は1割以下になってしまう。このようなTPPへの参加は、おいしい日本のお米を食べたいという消費者の願いにも反し、国民の食の安全と安定的な食料自給率を大きく脅かすものであります。
農産物の関税撤廃は世界の趨勢どころか、農産物輸出国であっても、農産物の平均関税率はEUで20%、アルゼンチン33%、ブラジル35%などと高く、アメリカも乳製品や砂糖の輸出規制を続けております。そして、日本は既に平均12%にまで関税を引き下げており、農業について鎖国どころか、世界で最も開かれた国の一つになっております。地球的規模での食料不足が大問題になっているときに、輸入依存をさらに強め、豊かな発展の潜在力を持っている日本農業を無理やりつぶすことなどというのは、まさに亡国の政治と言うほかはありません。
被害は農業と食料の問題にとどまりません。経済産業省はTPPに参加しない場合の雇用減を81万人としておりますが、農水省は参加した場合の雇用減を農業やその関連産業を合わせて340万人と、不参加の4倍以上になるとしております。北海道庁は北海道の経済が2.1兆円に上る損失をこうむるとしておりますが、その7割は農業以外の関連作業と地域経済の損失であります。TPPへの参加は、日本農業を破壊するだけでなく、疲弊している地域経済の破壊を進め、雇用破壊を進めるものにほかなりません。日本経団連などは、乗りおくれるななどとあおり立てておりますが、この恩恵を享受するのは、自動車、電機などの一部輸出大企業だけであります。これらの大企業の関税は既に2.5%にまで下がっております。さらに、大もうけをなる一部の輸出大企業のために日本農業を破壊し、国民生活に多大な犠牲を負わせることなど断じて許されないものであります。自国の食料のあり方はその国で決めるという食料主権、関税など国境措置の維持強化、価格保障などの農業政策を自主的に決定する権利を保障する貿易ルールこそが日本にも国際社会にも求められています。日本農業と地域経済、国民生活を土台から破壊するTPP参加に断固反対し、食料主権を保障する貿易ルールを目指す国民的な共同を呼びかけるものであります。
以上の理由をもちまして、賛成討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、採択することに反対者の発言を許します。他に討論ございますか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決をいたします。陳情第23—1号に対する委員長の報告は採択です。本陳情は委員長報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立10名の多数でございます。したがって、陳情第23-1号は委員長の報告のとおり採択することに決定いたしました。

議長(鈴木道子君)

日程第4「意見第1号環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉への参加に反対する意見書案」を議題といたします。
意見書を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

本件は議会会議規則第35条第2項の規定により提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第1号は提案理由の説明を省略することに決定しました。これより、委員長に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第1号は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第1号は原案のとおり決定されました。よって、意見書案を意見書として政府関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付いたします。

議長(鈴木道子君)

この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。(午前11時57分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開をいたします。(午後1時00分)
引き続き行います。

議長(鈴木道子君)

日程第5「議案第72号平成22年度葉山町一般会計補正予算(第5号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(石川恵一君)

議案第72号平成22年度葉山町一般会計補正予算につきまして御説明申し上げます。
1ページ、第1条にございますとおり、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ339万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ96億4,013万7,000円とさせていただくものでございます。
第2条は、繰越明許費を定めさせていただくもので、4ページ、第2表の繰越明許費に定めますとおり、第3款民生費、第2項児童福祉費の子ども手当等支給事業にかかわりますシステム改修経費につきまして、お手元に配付させていただきました参考資料の繰越明許費にかかわる繰り越し理由の表の理由欄に記載のとおり、事業費の予算額337万1,000円を翌年度に繰り越して使用できるように措置させていただくものでございます。
それでは、補正予算書の5ページ以降、歳入歳出補正予算事項別明細書並びに別冊の補正予算に関する付属説明書により順次説明を申し上げます。
補正予算書の8ページ、歳入、第15款県支出金、第2項県補助金、第2目民生費県補助金の子育て支援対策臨時特例交付金の337万1,000円及び第17款寄附金、第1項寄附金、第1目一般寄附金の2万円は、付属説明書の11ページにその説明を記載させていただいております。
補正予算書の8ページ、歳出、第3款民生費、第2目児童福祉費、第3目児童運営費の子ども手当等支給事業経費の337万1,000円につきましては、付属説明書の12、13ページにその説明を記載させていただいております。
補正予算書の8ページ、第13款予備費につきましては、歳入歳出額の調整のため2万円を増額し、補正後の額を8,689万3,000円とさせていただくものでございます。
以上、一般会計補正予算につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議を賜りますようお願いを申し上げます。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

12番(待寺真司君)

ありがとうございます。申しわけありません、ちょっと直接22年度のこの補正予算とのお話ではないんですが、今、国会で関連法案がまだどうなるかわからないような状況で、子ども手当の今後の支給事業について、非常に各自治体で苦慮することが多くなろうかなという予測がされているんですが、その辺、今、担当部のほうでは準備等々、その辺も含めて国からの情報、まだ入っては…決定していないのでね、入ってはいないと思いますけども、いざというときに即座に対応できるような体制づくり、そういったものはしっかりとれているんでしょうか。その確認をさせていただきたいと思います。

保健福祉部部長(高梨勝君)

実は私、今一番これが大変なところで、いてもたってもいられなくなっちゃっているんですが。実はこの22年予算を組むに当たって、国から県にお金がおりていまして、県の要綱によって支払いになっていますので、予算を組んでくれということで、これを行われています。で、この予算については、23年度中にプログラム修正に使って結構ですよというんですが、内容はどうなんですかということで確認しました。きのう、おととい。県はすぐにわかりませんという答えでした。で、私どもも日々変わります。つなぎ法案になったり、それでいくのかということになっていますが、一つ考えられるのは、つなぎ法案であれば、支払いは、6月の支払いはうまくいくと思います。それから、児童手当に戻った場合については、2月、3月分については支払いはオーケーなんですが、4月、5月分については所得制限のとそれからプログラム修正によって、恐らく10月しか支払いはできないというふうにシミュレーションしています。いずれにしても、私たちのところで事務を扱っているのは全部住民の声を私たちが受けなきゃいけないので、一番…とにかく決まったらすぐにでもですね、住民の方に迷惑をかけないようにしたいというのが担当課の言葉をいただいていまして、これ以上はお答えがしようがないということで、申しわけございません。

12番(待寺真司君)

今、部長から対応を図られている中で、この3万人の町でね、6月に払えないような状況が起きるということは、それよりの大都市、人口の多い都市においてはもっとおくれる可能性があるのではないかというぐらいの大変な状況であるというのは理解をしました。
さて、それでですね、町長ですね、この子ども手当に関しては、神奈川松沢県知事、現知事がですね、全国の先頭を切って国に対して物申し、全額国庫、国の負担でやれと言っていた方がですね、転身をされてしまうという状況になって、そんな中で、町村会とかでその辺の対応とかね、即座に知事に対して今後どうなるんだとか、そういうような動きというのはされたんでしょうか。ちょっとやっぱりその辺ね、あれだけ新聞紙上をにぎわして、先頭切ってやっていた方が急にいなくなっちゃって、新しい知事でまたそこを変わってしまえばね、その何かしわ寄せが市町村に来ちゃいそうな気がするんですよ。その辺は対応とかはとれていますでしょうか。

町長(森英二君)

まず松沢知事の時点での県の町村会では、一致して全額国で対応するべきであるという議決をしております。で、その後、松沢知事が転出するという情報が入ってきましたけど、それ以降、まだ町村会が開かれていませんので、今の御質問についてはちょっとお答えができにくいんですけれども、町村会としては考え方は変わらないんで、で、新しい県知事が決まっても、そのように要請はしていくものと理解しております。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第72号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第6「議案第73号教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(石川恵一君)

議案第73号について御説明を申し上げます。
この条例は、提案理由にございますように、町長、副町長及び教育長の地域手当の月額を見直したことから改正をお願いするものであります。
条例の内容につきましては、別添の条例の概要にございますとおり、地域手当の月額をそのものの給与月額に100分の6を乗じて得た額とするとともに、文言の整理を行ってございます。
附則につきましては、施行期日を平成23年4月1日からとするものでございます。
以上で説明を終わらさせていただきます。よろしく御審議のほどお願いをいたします。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
ございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案73号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案73号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第7「議案第79号葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

9番(守屋亘弘君)

9番守屋亘弘です。当提案者として説明をいたしたいと存じます。
町長の月額給料につきましては、20年の当町森町長当選時から特別職の報酬等審議会を開催し、その答申のもとに10%削減したと。それが平成20年11月からでありました。その枠については91万5,000円を10%削減するということで、82万3,000円となりました。で、平成22年4月1日から本年3月31日までは当該条例附則6によりまして、先ほど申し上げた82万3,000円からさらに10%削減しまして、74万700円としております。ただし、先ほどのように、23年度も大変厳しい経済状況にあるという認識のもとに、私の考えでは先ほどの74万700円の給料月額を本年4月1日から平成24年3月31日まで継続すべきと考えまして提案するものでございます。
どうか議員各位におかれてはよき御判断を賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

2番(近藤昇一君)

提案者に伺いますけども、平成16年に逗子で逗子の市長がやはり給与減額措置を議会から受けて、その上で県に裁定を申し出て、その裁定書が県から出ていると。県知事名で出ているということは御承知の上でしょうか。

9番(守屋亘弘君)

まことに申しわけありません。もう一度。こちらが大変聞きにくいので。

議長(鈴木道子君)

ゆっくり大きな声でお願いをいたします。

2番(近藤昇一君)

平成16年に逗子市長が議会から減額、給与の減額条例を議会が可決したのを受けて、県に裁定を申し出て、県知事からの裁定書が出ているということを御承知なのかどうか。

9番(守屋亘弘君)

はい、承知しております。

2番(近藤昇一君)

その中では議会とその長の二元代表制という形でのそれをとった場合に、今回の措置については、やはり片方が片方に対しては優越的な立場に立つということで、本件議決が…失礼、議決が無効であるという形での裁定がおりたということも承知しておるでしょうか。

9番(守屋亘弘君)

はい、承知しております。

2番(近藤昇一君)

はい、わかりました。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第79号は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

2番(近藤昇一君)

2番近藤です。私は、日本共産党を代表し、議案第79号葉山町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に対し、反対の立場から討論に参加したいと思います。
本件提案は、昨年、町長提案で行われた平成23年3月までの給与削減を平成24年3月31日まで延長することを議員提案したものであります。これは提案者への質疑でも明らかなように、平成16年に逗子市長によって行われた県知事に対する審査申し立てに対して行われた裁定書を見ても、違法行為であることは明らかであります。ちなみに裁定書では、本件審査申し立てについて市議会が行った議決が法第176条第6項に定めるところの議会の権限を越え、または法令もしくは会議規則に違反するものかどうかについて検討を行い、その結果として我が国では憲法第93条により地方公共団体においては長も議会の議員もそれぞれ直接公選制度をとっている。いわゆる首長制といわれるこの制度によって、国において国会が国権の最高機関とされ、内閣が国会の信任を得て成立し、国会に対して責任を負うものとは異なり、地方公共団体において長は議会に対してではなく、住民に対して直接責任を負うことになる。また、長と議会の関係においては、長と議会が対等の立場から相互に牽制することにより均衡と調和の関係を保持して、公正で円滑な自治の運営を図ることを地方公共団体運営の趣旨とするものである。こうしたことから、例えば不信任議決に対する長の議会の解散権など法に規定されたもの以外で、一方が他方に対して優越的地位に立つことを法は想定していないものと解すべきである。議会は監視権や調査権など事務執行に関する広範な権限を有するものであるが、一方が他方を指揮監督する立場にはないとしています。また、本件議決による条例の制定は、市長給与の減額という一般職員の減額と同様の法的効果を伴うものであるとしています。これが許されるなら、職員の地域手当や給与の削減も議会の多数で自由に決められることになり、地方自治法が規定している二元代表制を否定するものであり、断じて容認することのできないものであります。
さらに、裁定書は、なお市議会は法律違反は具体的条文によってのみ判断されなければならないが、法に本件議決を禁止する規定がないので、審査申立人の主張は法的根拠がない旨主張するが、議会の権限を越えているかどうかの判断に当たっては、法の趣旨、関連の規定等を総合的に判断して行うべきであり、具体的な禁止事項がないことをもって法的根拠がないとすることはできない。以上のことから審査申立人その余の主張について判断するまでもなく、本議決は議会の権限を越え、または法令に違反するものと言わざるを得ないとしております。
この平成16年に出ている裁定書について知らなかったならともかくとして、先ほどの質疑の中で知っていて提案したとなれば、いずれ知事の裁定によって取り消されることは承知で行ったのであれば、単なるパフォーマンスとのそしりも免れないものであり、議会の質そのものが問われることになります。平成21年10月に施行された議会基本条例は全会一致で可決されています。その第9条には、町との関係の基本原則として、議会は二元代表制のもと、長等と常に緊張のある関係を構築し、事務の執行の監視及び評価を行うとともに、政策の立案・提言を通じて町政の発展に取り組まなければならない。2項は、議会は長との立場及び権能の違いを踏まえ、議会活動を行わなければならないとしています。そして、その基本的な考えの中では、議会と長が直接選挙で結ばれ、ともに住民を代表し、それぞれ直接住民に責任を負う二元代表制における議会と長との関係において、長等は執行権、他方で議会は監視権と基本的な権能の違いを踏まえ、常に緊張ある関係を保ちながら、長とともに町政の発展に取り組むべきであることを規定するものであるとしております。今回の提案はまさにこの規定に違反するものであり、何のために全会一致で議会基本条例を決めたのか。そのための努力は何だったのかという思いがいたします。いま一度、議会基本条例の立場に立ち戻って考え直すべきであることを述べて反対討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

12番(待寺真司君)

12番待寺真司です。私は、新葉クラブを代表して、そしてまた同議案の第79号葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例の賛成者の一人として、賛成の立場で討論に参加をいたします。
さて、当議案第79号は、ただいま2番議員よりるる御説明がありましたが、逗子市での裁定があったことも私も承知をしているところでございます。この逗子での給料の市長の給与の減額に踏み切った理由の中には、市長が職員の審査申立人の人事発令の処分を取り消すとか、いろいろとさまざまな事例があって、そのような条例が提案されたというふうにこの裁定書にも書かれております。
私が今回これを賛成する理由の中には、ここの提案理由にもありますように、前年度に引き続き町民税を初めとする歳入は本当に厳しいと。そして、この示されました中期財政計画に基づいてこの平成23年度の数字を見ますと、町税では1億700万円のマイナスというような状況を生んでいることがあります。そのようなもし認識があって、この財政見通しに基づいて財政運営をするのであれば、平成22年度に同様の議案を町長が提出されたように、そのときの状況とはちっとも変化していない。また、町税が1億700万円減るということは、逆に悪くなってしまっていると。そういうような状況ですから、この時限措置は当然この1年間も続けられるべきものと思っておりましたけれども、当初予算案の上程の際には、そのような議案が町長から提案されなかったことに対して大変残念に思ったところでございます。
さて、平成23年度当初予算案とこの平成20年中期財政見通しとの人件費の乖離は約2億1,000万円です。この溝を少しでも埋めようと努力するお気持ちが町長にあるのであれば、やはりこれもみずから率先して町長が先陣を切ってこの10%の時限立法を1年間延長するぐらいの気持ちがあってもよかったのではないかと私は思っております。そういった町長の姿勢に幹部職員や中間管理職、そして組合員も少しでも町のためになるのならと、再び自発的な提案が出るかもしれない。そのような思いを町職員は持っているということをお伝えしたいと思います。よって、みずから提案されなかったので、この町の現在の財政状況や中期財政見通しの計画値に少しでも近づけるために、同議案を僭越とは思いましたけれども、賛成したところでございます。
一方、議会も人件費の部分に関しましては3名の定数減を行い、年間約2,000万円の人件費削減に踏み切っております。このような状況の中、町長におかれましても町の財政状況が厳しいという御判断があるのなら、やはりこれはみずから出していただきたかったというところが本音でございます。
さて、この第79号の前段で73号が可決をされました。みずから率先してようやく地域手当を国基準に合わせることは一定の評価をします。しかしながら、この議案の可決をもって自分が率先して下げたんだから、職員も全員下げなさいよというような無理強いの材料には絶対にしないでいただきたい。しっかりと手順を踏んで労使交渉に臨み、組合との話し合いを、そしてそういった話し合いを持つ場を十分にとって対応されることを強く望みます。
最後になりますが、やはり平成20年度中期財政見通しの人件費の目標に対して、この計画の中に書かれているようなことをして、この乖離を埋めるにはこの国からの交付税がこの地域手当を削減することによって入ってくるというところは大変評価できることでありますので、これからも町の財政状況を見ながら御自身の人件費については考えていただきたいと思いますが、今回は冒頭当初予算案のときに、町長より提出がありませんでしたので、賛成者の一人としてこの議案第79号に賛成するものであります。以上です。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。
(「なし」の声あり)
ございませんね。討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決をいたします。議案第79号は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立少数)
起立3名の少数でございます。よって、議案第79号は否決されました。
議案第76号については、森勝美議員の一身上に関する事件であると認められますので、地方自治法第117条の規定により森勝美議員に退場を求めます。
(森勝美議員退場)

議長(鈴木道子君)

日程第8「議案第76号葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(石川恵一君)

議案第76号につきまして御説明を申し上げます。
この条例は提案理由にございますように、下水道投入施設建設工事が中止に至ったことに対し、町長みずからが執行責任者としての責任を痛感し、襟を正すため改正をお願いしたものでございます。
条例の内容につきましては、別添の条例の概要にございますとおり、平成23年4月1日から同年5月31日までの間に町長に支給する給与の月額を74万700円に引き下げるものでございます。なお、期末手当及び退職手当は、第3条に規定する給料月額を基礎として算出することとしてございます。
附則につきましては、施行期日を公布の日からとするものでございます。
以上で説明を終わらさせていただきます。よろしく御審議のほどお願いをいたします。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

9番(守屋亘弘君)

提案理由の中で、下水道投入施設建設工事が中止に至ったことということは、未来永劫中止だよという解釈を私はしておりますけど、その旨でよろしいんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

昨日もその質問がございまして、私のほうから一時中止というふうに理解をしているとお答えをしたと思います。

9番(守屋亘弘君)

では、一時中止ってどうして書けないんですか。

総務部部長(石川恵一君)

言葉の理解として、私どもは中止と今言いましたけども、内容としては一時中止ということで御理解をいただければと思います。

9番(守屋亘弘君)

そうすると、いつ再開するんですか。

総務部部長(石川恵一君)

これからこの後、御審議をいただきますけども、22年度の補正予算、この中でもってこの建設にかかわる金額全額廃止という形でもって更正減させていただきます。そういう中に当たりまして23年度検討させていただき、事業を再開させていただければと、そのように思っております。

9番(守屋亘弘君)

だから、23年度のはいつから始めるんですかと聞いているんですよ。

生活環境部部長(成島光男君)

この投入施設につきましては、23年度中にですね、再度検討させていただきまして、新たに提案のほうをさせていただきたいと思っております。

議長(鈴木道子君)

御質疑ございますか。

12番(待寺真司君)

ちょっと具体的な数字を教えていただきたいんですが、これ2カ月で金額としたら幾らになるんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

本来の月額が82万3,000円です。今回の10%下げました金額が74万700円という形ですので、2カ月間で15万と。16万程度になると思います。

12番(待寺真司君)

これは実施設計、基本設計合わせて設計委託業務だけで2,000万を超えるお金がもう既に支払われてしまった事業で、この設計図書が何の役にも立たないということになった。そのような中で、町長がみずから襟を正すのが2,000万に対してわずか16万。たしか下水道…ごめんなさい。下水処理場の第3系列の工事で、第4系列の防食工事まで踏み込んだときは、3カ月の10%減俸だと。それよりも軽い裁定を御自身で下したというふうに我々は受けとめられるんですけども、町長はその点、前回の件と今回の件、3カ月と2カ月にした明確な理由があればお知らせいただきたいと。

町長(森英二君)

この、きのうも、一昨日も一般質問等でし尿処理の建設計画が一時中止に至った経緯について説明をしております。その中でとにかくこの原因の究明調査、そういったものが急がれるということで、この議会が終わり次第、原因究明のための調査会といいましょうか、名称は別として、その原因究明に臨みます。その後でどこに責任があるのか。いろんな分野にわたるかと思います、複数の部署にもまたがると思いますけれども、そういったところの究明もしてまいります。で、前回のときと今回2カ月、違いがどこにあるのかということでございますけれども、とにかくこれは早く自分の責任を痛感しているなら出せという議会からの強い要望に応じて、まだ原因がわかる前、本来ならば原因究明等もすべて済んでから、それぞれの責任の所在とあわせて、自分自身についても出すべきかとは思ったけども、早めに出したということで、前回との違いは、前回の場合は、2つ、2件、国保の臨時で補正をもらって、そういったミス、それをきちんと計上職員がされなかったと、しなかったということ等も重なっていたので、3カ月としたということで、それとの直接な関連はございません。

12番(待寺真司君)

今、町長から御説明あったけども、前回の件、国保とそのし尿、下水道の処理場の設備は無駄にはなってないんですよ。お金は残っていたし、片っ方は先行して工事をしちゃったということなんですよね、ある意味。それは議会はね、報告がなかったからということで、そのときはそういうような対応ですけども。今回はこれ、今、部長が来年度でやるって言っていましたけど、もう一回最初から設計になれば、この最初の2,000万円を本当にどぶに捨てっちゃっているようなことなんですよ、税金を。ですから、事の重さは全然私は違うと思っています。ただ、今、町長言われるようにね、原因究明がやると、調査やると。ぜひやっていただきたい。それで、もし、町側に過大なる過失があった場合は、最高責任者として町長は改めてさらに踏み込んだこういった提案を出していただけるということでよろしいですね。町側にもし瑕疵があった場合は。よろしいですか、確認です。

町長(森英二君)

とにかく原因究明というものを行うことが先決でございます。その後の責任問題については、もし、職員の中にもあれば考査委員会というものが開かれます。それから、設計上、設計会社云々はどうかかわってきたのかと。責任問題と。そういったことも絡んでまいりますので、私自身がまた責任をとってこういう懲罰をするのかどうかということを、今明確に答える段階にはありません。

14番(笠原俊一君)

今の12番の質問と同様な形になろうとは思いますけども、昨年の第4系列に至った問題、今回のし尿施設投入についての町長のある一定の陳謝のあらわれかなと。そういう姿勢自体は、私はある程度認めるところではあるわけでございますけども、今回の議会、全員といいましょうかね、そういう形で決議まで上げて、町長しっかりとやってくださいよと。責任の所在あるいは原因の究明をしてくださいよといったところのトーンと前とは違うんですね。そうしたところで考え得ることは、前回よりもなお重い対応というのがあってしかるべきというのが我々一般的に思うところなわけでございます。それが前回は3カ月10%ということが、今回は逆に前よりも軽かったんじゃないかというような思いというものについて疑問があるということで、あえて同じトーンで質問をさせていただくわけでございますけども、本来的であれば前回同様3カ月ということも考え得ることだろうと思いますし、これは町長の決断だけのことというふうに思いますけども、その重さというものが前回よりも軽いという見方がされてしまうということが問題なのかなと私は思っておるのでございます。そういったところで、あえて議会全員から上がった決議を踏まえて、もう少しどうなのかなと。そういうことが先ほどの9番からのさらなるというものが出さざるを得なかった理由ではないかなと、このように思うわけでございますけども、そこら辺の町長としての考え方というのはいかがなもんでしょう。

町長(森英二君)

今回の提案につきましては、いろんな状況から判断して提案させていただいたものでございます。

9番(守屋亘弘君)

前回のときの私の記憶では66万6,600円とすると、それで1カ月ということで非公式に各議員にお願いに回ったと。それで、その中で3カ月になったというように記憶しているんですけれども、私の記憶に間違いないでしょうか。

町長(森英二君)

御自分の記憶のことですから、御自分で思い出してください。

9番(守屋亘弘君)

結局ね、ばれちゃったんですよ。1カ月でお願いして回ったんでしょう。そして、3カ月でやっと妥協したということでしょう。それを先ほどは国民健康保険特会のどうのこうのなんてつけ足しですよ。1カ月で済むんだったら、済ましたかったんでしょう。どうですか、町長。

町長(森英二君)

そのような記憶はございません。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。よろしいですか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
では、お諮りいたします。議案第76号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

9番(守屋亘弘君)

9番守屋亘弘です。議案第76号に反対の立場から討論を行います。
反対すると、賛成者が多ければこの案が通ってしまうのがまことに残念ですけれども、あるいは賛成して…失礼。反対しても、この案どおりになっちゃう可能性もある。それはさておいて、要するに、森勝美議員以外、さきの決議に賛成したと。それを町長がどのように受けとめているのか。あの決議の中では、町長は何ら責任を感じていないと。はっきりして指摘をしている中で提出されたのが議案第76号です。で、先ほど私が申し上げたとおり、前回の浄化センター第4系列関連の工事の不手際で、非公式に町長は各議員のところに回り、10%カット、1カ月で許してくれと、そういうように懇願したように私は記憶しております。その非公式交渉の中で3カ月という妥協案が出て、町長はやむなくその案にすがったというだけであろうかと存じます。今回もちびちびと、たった2カ月で許してくれと。何ら反省の色もなく、私としては大変図々しいと、そのように考えております。なぜ、その責任を全うし、あるいは重く受けとめるということであれば、私であればこれから来年1月の任期切れまでさらに削減幅を決めて、期間もそのように設定し、みずからの責めを負い続けるという判断をしたであろうと存じます。ただ1カ月だ、2カ月だ、またこういうことが起こりますよ。私はあのときに皆さんにもはっきり申し上げた。必ず再びかかる事態が起こるであろうと。不幸にして私の予言は当たりました。このようなことで、逆に役場職員諸君が納得するかと、私には到底そのように思えません。
以上をもって私の反対討論といたします。

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

12番(待寺真司君)

12番待寺真司です。私は、議案第76号葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論に参加をいたします。
今、私との質問のやりとりの中で、森町長からはまず最初にこの姿勢を示すんだ、そしてその後、原因調査究明をしっかりと行った後に、職員に問題があれば職員の考査委員会もという話がありましたけれども、私が言いたいのは、もし仮に職員がミスがあって不祥事を起こしたとしても、最終的には町長がその責を負うということで、そこの意思を確認したんですが、恐らく町長はもし町側に瑕疵があるんだったら、町長が最終的には責任をとって、また新たなる提案があることを期待しての賛成であることを申し添えさせていただきます。また、今回の瑕疵が設計会社にあるかもしれないという御答弁がありました。もし、仮に設計会社にその瑕疵がある場合は、ぜひ失った2,000万円を救済する手だてをしっかりととっていただきたい。このように強く申し上げます。
よって、今回、76号につきましては、2カ月という本当に短い期間であると、私自身は思っておりますけれども、さらに調査を進める中で、いろいろな状況が判明した時点での町長の御英断に期待をし、当議案への賛成討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

11番(伊藤友子君)

11番伊藤友子でございます。手短に。私はこの葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する、これにつきまして、提案理由にあります、下水道投入施設建設工事が中止に至ったことから、執行責任者としての責任を痛感し、みずから襟を正すため提案するという、このもう一言に対して、本当に痛感していらっしゃるのかという思いです。2カ月で16万程度下げるだけですよ。かえって、この議案を出されなかったほうがよかったと私は思っています。今ここで報酬を半減だとか、そんなことはもう問題ではなくて、この提案理由のことで、本当に責任の重さを痛感していらっしゃるのかと、私は心から残念に思っております。ですから、とてもこの10%、2カ月、これを私はとても容認することはできませんので、反対討論といたします。

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。討論ございませんか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決をいたします。議案第76号は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立7名の多数でございます。よって、議案76号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第9「議案第74号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
森勝美議員に除斥をしていただいておりますが、除斥を解きます。
(森勝美議員入場)
では、74号の朗読をお願いいたします。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(石川恵一君)

議案第74号につきまして御説明を申し上げます。
この条例は提案理由にございますように、一般職の職員の通勤手当を支給する通勤距離を見直したことから条例の一部を改正するものでございます。
改正の内容につきましては、別添の条例の概要にございますとおり、通勤距離が片道2キロメートル未満の者に対しまして通勤手当を支給しないこととしたものでございます。
附則につきましては、施行日を平成23年4月1日からとするものでございます。
以上で説明を終わらさせていただきます。よろしく御審議のほどお願いをいたします。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。御質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第74号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第74号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第10「議案第75号葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

本案は、議会会議規則第35条第2項の規定により提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第75号は提案理由の説明を省略することに決定しました。これより委員長に対する質疑を行います。
(なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第75号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第75号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第11「議案第77号平成22年度葉山町一般会計補正予算(第6号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(石川恵一君)

議案第77号平成22年度葉山町一般会計補正予算につきまして御説明を申し上げます。
1ページ、第1条に定めますとおり、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ5,980万円を減額し、歳入歳出予算の総額それぞれ95億8,033万7,000円とさせていただくものでございます。
第2条は、継続費の補正を定めさせていただくもので、4ページ、第2表の継続費補正に定めますとおり、第4款衛生費、第2項清掃費の下水道投入施設整備事業にかかわります経費につきまして、事業費の総額3億6,645万円を減額し、廃止させていただくものでございます。
第3条は、地方債の補正を定めさせていただくもので、4ページ、第3表の地方債補正に定めますとおり下水道投入施設整備事業にかかわります起債限度額4,480万円を減額し、廃止とさせていただくものでございます。
それでは、補正予算書の5ページ以降、歳入歳出補正予算事項別明細書並びに別冊の補正予算に関する付属説明書により順次御説明を申し上げます。補正予算書の8ページ、歳入、第18款繰入金、第1項基金繰入金、第2目公共公益施設整備基金繰入金のマイナス1,500万円及び第21款町債、第1項町債、第1目衛生費の下水道投入施設整備事業費のマイナス4,480万円は、付属説明書の11ページにその説明を記載させていただいております。
補正予算書の8ページ、歳出、第4款衛生費、第2項清掃費、第3目し尿処理費の下水道投入施設整備事業経費のマイナス5,985万円につきましては、付属説明書の12、13ページにその説明を記載させていただいております。
補正予算書の8ページ、第13款予備費につきましては、歳入歳出の調整のため5万円を増額し、補正後の額を8,694万3,000円とさせていただくものでございます。
以上、一般会計補正予算につきまして説明をさせていただきました。よろしく御審議を賜りますようお願いを申し上げます。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

14番(笠原俊一君)

今、要するに出し直しの予算案ということで提案されたんですけども、ちょっと疑問があるんで、そこだけお答えいただけますか。というのは、決算の審査が終わり、この下水、し尿施設の投入施設についての議会としての決議が行われ、その後に一般質問が3日間開かれたわけですね。で、その…失礼、予算に対する決議も行われて、予算に対する討論も行われて、その後に一般質問が3日間行われたと。こういう順序立てできたときに、当時の成島部長の発言の中にし尿処理施設、この問題については、また町長の答弁の中でも23年度中に必ずやつくりますと。こういう明言をされているんですが、今回、この出し直しの予算の中では、3億1,755万6,000円そっくり減額をされているんですね。これは組みかえとしての山梨…失礼、土佐洋子議員が出されたものとは同じということではありますけれども、果たして町側の答弁は23年度中にはつくり上げますと、こういう明言をされているさなかで、今回さらにすべてをなしにした予算で、そのお答えの町長あるいは成島部長が23年度中にできると公言したことと相反することが出てくるのではないかと私は危惧をしております。そういったところで、今、総務部長が提案説明がございました。日程的にこれは可能ですか、可能じゃありませんか、お答えください。何を信じていいのかわからない。

町長(森英二君)

以前に発言したとおり23年度中には完成させるという予定で今、研究をしております。

14番(笠原俊一君)

しからば、総務部長、提案者の説明とされましたので、これにおけるタイムスケジュール、日程、あわせて出していただきたいと思います。いかがでしょう。

町長(森英二君)

従来の大きさ、規模で建設が不可能であるということが判明した時点から、じゃあそれにかわって規模が小さくなるけれども、その調査研究をしているところですから、まだタイムスケジュールに成り立っていないということです。それはでき上がり次第、示してまいります。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

9番(守屋亘弘君)

町長にぜひ確認いたしたいことがあるんですけれども、今の特に関連しまして、4款衛生費でし尿処理費マイナス5,985万、それで、下水の投入施設等整備工事となっていますけれども、当設備はし尿処理設備と考えてよろしいでんしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりです。

9番(守屋亘弘君)

そうすると、そもそもし尿処理設備でよろしいんですね。

町長(森英二君)

下水道処理センターへのし尿処理投入施設の整備事業です。

議長(鈴木道子君)

お手を挙げて。

9番(守屋亘弘君)

さっきはし尿処理設備とおっしゃったでしょう。

町長(森英二君)

投入です。今、言いましたように、し尿処理を、下水処理施設に投入する施設整備事業です。

9番(守屋亘弘君)

すると、下水道処理施設と考えてよろしいんですか。下水道処理施設への投入設備でしょう。最終的に処理するのは、下水道処理施設で処理するということですよね。ですから、下水道処理施設の一環だと考えてよろしいんでしょうか。

町長(森英二君)

下水道処理施設ではございません。

議長(鈴木道子君)

御質疑ございますか。

13番(金崎ひさ君)

次の議案で質問しようと思っていたんですが、今の14番議員の笠原議員のほうから質問がありまして、それにちょっと付随してお聞きしたいことがございます。23年度中に完成させると、常日ごろ町長おっしゃっております、ここのこの議会において。そして現在も、こういう議案第77号を出したにもかかわらず、23年度中に完成させるということを今、名言なさいました。でしたらば、タイムスケジュールが出ると思います。14番議員も要求なさっておりましたけれども、縮小して23年度までに完成させるのであれば、タイムスケジュールというものが大体何月ごろにはどうしてこうして、この23年度末には完成というふうなことがあると思うんですが、町長の頭の中になければどなたか担当の方でも結構ですけれども、それをちょっと示していただけますでしょうか。

町長(森英二君)

先ほど14番議員にお答えしましたとおり、今まで計画していた施設の規模、これが不可能になったということは、それにかわる、より安価で効率的な施設にしたいということで色々と今、研究してる段階、研究・検討しております。それが固まってくれば、どういうスケジュールで設計あるいは工事とかいうものができてくるということで、それが計画ができ次第タイムスケジュールは示していきたいという答弁をしたわけです。(私語あり)

13番(金崎ひさ君)

私はこれを一たん議案第77号で提案して削減をして、そして新たに補正か何かで23年度中に何かを出して、そして粛々と進めるのだろうと思っておりましたけれども、町長があくまで23年度末に完成させるんだとおっしゃれば、今から縮小したものを考えてという状況で、そして設計をして、そして建築に入って、そして完成してというのが1年ではできないのではないかというふうに思っているんです、私は。それで、町長が23年度中に完成させますということを撤回しない限り、非常に無理だと思うんですけれども…(私語あり)

議長(鈴木道子君)

御静粛に。あの、あなたのお声が聞こえないと困りますので。

13番(金崎ひさ君)

よろしいですか。ごめんなさい。無理だと思うんですが、そのあたりを明確にしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

計画する案が1つではなくて複数あります、実は。そして、それと1つは国との許認可とか、それとの絡みもありまして、そういったところとの折衝、交渉というものも行っているので時間がかかっているということです。

13番(金崎ひさ君)

すいません。23年度中に完成させるという言葉は撤回なさいませんか。それともあくまでさせますか。その辺をお聞きします。

生活環境部部長(成島光男君)

我々担当といたしましては、当初目標でございました23年度末に完成させるという形で提案させていただきまして、我々の不手際でですね、今回22年度この予算から更正減をさせていただいてるわけですけども、一日も早いですね、完成を目指すということで、今、鋭意努力させていただいております。23年度の早いうちにですね、これにかかわる予算案を、補正予算をですね、出させていただきたいというふうには考えております。

13番(金崎ひさ君)

今までのことをどうこう言ってるわけではなくて、新たに出された議案第77号の審査に入っておりますので、今、町長が今、23年度中に完成させるとおっしゃったわけです。それで、本当にそういうことができるのかということで、完成させるということで私たちはまたこれを進め、それを根拠に審査をしなければいけないんですが、この部長の中で一番専門家が都市経済部長だと思いますけれども、今、白紙の状態でこれだけのものをつくるに当たって、調査それから設計、実施設計、基本設計、それから建築、23年度末に完成できる可能性がありますか。

都市経済部部長(吉田仁君)

突然の質問でございまして、専門家と言いましたが、私、土木屋なものですから、建築のことは詳細にはわかりませんが、町長初め担当部長がですね、23年度を目標にしてるというところと、議会の皆さんもですね、町民の方も一日も早くそのし尿処理直接投入して、横浜にお金を払っているんならばですね、町の下水道管にお金を入れていただきたいというところは、もう町全体がですね、そっちの方向に向いてると僕は認識してます。基本設計と実施設計というのは、普通土木工事で言いますとその金額・距離によってですね、その具体的な話ちょっとさせていただきますけども、大変時間が異なります。この施設の場合、ちょっと図面を議会に提出されたほどの図面しか僕ら見ておりませんので、その建築については本当によくわからないんですが、普通の民家で考えればですね、都市計画の確認申請を受けて、残念ながら特定行政庁じゃないもんですから、経由だけの事務になりますけども、神奈川県の横須賀土木事務所のほうに経由いたします。皆さんも御存じだと思いますけど、おおむね1カ月程度その事務でかかると思います。その前に当然実設計済ましてから、すべての設計図書をつけて提出しますので、まあそうですね、2カ月か2カ月半ぐらいですかね、急いでいただいて。その工事の内容がちょっと特殊な部分が、電気機械とかあるもんですから、専門でないもので、答弁は控えます。

9番(守屋亘弘君)

町長にもう一度確認したいんですけど、先ほどの発言で国の許認可と言われましたように聞いたんですが、国の許認可って何でしょうか。

町長(森英二君)

担当のほうが今その準備をしているわけでございますが、そういったものが内容が固まってくれば、議会のほうにも示していく段階になるというふうに思っております。

9番(守屋亘弘君)

国の許認可、必要ないと思うんですが。どういう点であるんですか、国の許認可が。

町長(森英二君)

許認可というとどの内容かということですけど、その内容がまだ最終的に固まってないので答弁は差し控えたいと思います。

9番(守屋亘弘君)

町長、本当に少し勉強してくださいよ。し尿処理施設じゃなくて、下水道施設でもなけりゃ、国の許認可もへったくれもないんですよ。段取りとしてはね、しっかりした実施設計が行われて、建設予定地の確定も問題ないとなれば、あとは一般的には建築確認申請を出せばいいんですよ。何が国の許認可だよ。いい加減な答弁はやめてもらいたい。もう一度言いますよ。どうして国の許認可が必要なんですか。

町長(森英二君)

その詳細な内容についてはまだ私は報告を受けておりませんので、その程度にしておきます。(私語あり)

9番(守屋亘弘君)

だから、さっき答弁されたでしょう。国の許認可は云々って。もう一度答えてください。何、どこで国の許認可が必要なんですか。(私語あり)

議長(鈴木道子君)

御答弁いかがですか。
暫時休憩いたします。(午後2時19分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後2時40分)

町長(森英二君)

大変休憩時間もいただいて、大変御迷惑をおかけいたしましたことを、まずおわびいたします。それから、9番守屋議員の質問の応答の中で、国の許認可という発言をいたしましたけれど、これは全く私の勘違いといいましょうか、間違いでありまして、そういった事実とは違うということは陳謝いたしたいと思います。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。よろしいですか。よろしいですね、はい。
質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第77号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「なし」の声あり)
御異議なしと認めます。よって議案第77号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第12「議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。

総務部部長(石川恵一君)

議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算につきまして御説明を申し上げます。
予算書の1ページ第1条は歳入歳出予算の総額を定めたもので、歳入歳出予算をそれぞれ89億9,890万円と定め、その内容につきましては2ページから6ページの第1表歳入歳出予算のとおりでございます。
それでは修正歳入予算の内容につきまして、参考資料の1ページ平成23年度一般会計予算比較表歳入により順次説明を申し上げます。
第18款繰入金、第1項基金繰入金、第2目公共公益施設整備基金繰入金につきましては、7,900万円を減額し6,000万円に修正させていただくものです。
また、第21款町債、第1項町債、第1目衛生費の下水道投入施設整備事業費につきましては、2億3,810万円全額を減額修正させていただくものでございます。
続きまして、修正歳出予算の内容につきまして、参考資料の2ページ平成23年度一般会計予算案比較表歳出により順次説明を申し上げます。
第4款衛生費、第2項清掃費、第2目塵芥処理費のごみ焼却処理事業費につきましては、9,796万4,000円を減額し2,474万円に修正させていただくものでございます。同じく第2目塵芥処理費のクリーンセンター維持管理運営事業費につきましては、3,000万円を減額し6,297万1,000円に修正させていただくものでございます。次に第4款衛生費、第2項清掃費、第3目し尿処理費の下水道投入施設整備事業費につきましては、3億1,755万6,000円全額を減額修正させていただくものでございます。
なお、第13款予備費、第1項予備費、第1目予備費につきましては、歳入歳出額の調整のため1億2,842万円を増額し、修正後の額を1億6,842万円とさせていただくものでございます。
したがいまして歳入歳出予算それぞれ3億1,710万円を減額し、89億9,890万円に修正させていただくものでございます。
以上、一般会計予算について御説明をさせていただきました。よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。

議長(鈴木道子君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

12番(待寺真司君)

それでは、今回修正で出された部分なんですけども、先ほどの、この前の議案は全会一致で通ったわけですが、その中でね、町長がちょっと発言を勘違いだったということで取り消されたわけですけれども、国との交渉があるというようなね、お話を町長が勘違いでされるとは、私はちょっとそのような発言は町長がなされるとは思ってないんです。
それで、1点ちょっとし尿投入施設の、今回取り消してしまうようなものなんですが、そこの件でちょっと伺いたいんですけれども、この建設予定地、町有地が418.19平米、14筆あります。このうち公衆用道路と田んぼに分かれて葉山町が持ってるわけですけども、この土地はもともと葉山町の土地だったんでしょうか。それとも何かの目的で購入された土地だったんでしょうか。その辺の経緯をお知らせください。

生活環境部部長(成島光男君)

今、言われた418平米、これにつきましては公共下水道をですね、推進するときに、公共下水道のほうで土地を取得した場所でございます。

12番(待寺真司君)

一応公共下水道の、下水道の処理場をつくるときにこの部分も、そこの今建ってる部分と合わせてその使用目的で購入したということでよろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

そのとおりでございます。

12番(待寺真司君)

そうしますとね、町長が勘違いされたという発言がありましたけれども、国との交渉ってそこのところの話じゃないかなと。この土地は下水道の施設の用地として買ってるんだから、当然それに目的に沿った土地の使用をしなくてはいけないのではないかなというふうに私は思って、そこの交渉があるから今、国と担当課が調整してる、会議してるというような発言につながったのではないかなという、ちょっと疑問を持ってしまったんです。つまりこの、新たにここの土地に、まあ今、取り消されましたけれども、つくろうとしていたこの投入施設をつくるに当たっては、この土地の目的を国と協議して変更してからでないと建てられないって、そういうような状況はなかったんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

直接ですね、国との交渉どうのっていうことは、前なかったというふうに私は思っております。ただ、今、下水道関係、国の国庫補助で購入した土地っていうこともございますので、県のほう、国のほうにお話のほうは当然させていただくっていうふうには考えております。

議長(鈴木道子君)

もう一度ですか。はい。お願いします。

生活環境部部長(成島光男君)

その土地を利用させていただきますので、そういう話をですね、させていただくっていうことは考えております。

12番(待寺真司君)

じゃあつまり、部長に確認ですけども、国とその投入施設の関連で、先ほど町長が答弁したような協議をしているような事項っていうのは一切ないということでよろしいですか。最後、確認をさせていただきたいと思いますけれども。

生活環境部部長(成島光男君)

先ほど町長が言われた、どういうことかっていうのは私、存じませんので、ちょっとその辺はわかりません。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

15番(加藤清君)

関連してですけど、国との協議ないということですけど、多分前回の設計したときも協議はされなかったものですから、確認ですけど、建築基準法の51条かな、そういう施設の許可取るという、それはしなくてよろしいということですか。汚水施設とか、市場等々の施設のは、よろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

すいません、申しわけないんですけど、51条というのがちょっと…すいません、必要ないということでございます。

15番(加藤清君)

多分前のときにやってるから必要ないと思いますけど、そういうのでしっかりしてないから出てきたんだろうと思うんですよね、前回の問題。繰り返して悪いんですけど。先ほど町長の言ったように、国の許認可が必要だとか、許認可、許可なんていうのは一番役所の中で重い、何ていうんですか、権限だと思うんですよ。それなのに平気でそういうふうに言うっていうことは、非常に問題あると思うんですね。今後はやっぱり気をつけて町長も答弁していただきたいと思います。
ここで、もう一つ言うんですけど、全部先ほどの前議案と同じように、総額全部、投入施設のお金を削りましたよね。先ほども言いましたけど、平成23年度にしますということですけど、町長は許認可等々いろんなの話しして、それでも平成23年度にできるという話なんですけど、そういうのがなければタイムスケジュール出るんじゃないですか、逆に言えば。それがあるから言えないと言ってるんですけど、それがなくなったんですからタイムスケジュール出せると思うんですけど。言ってください。

町長(森英二君)

23年度中…22年、23年の2カ年の継続事業という予定でいたわけですけれども、23年度に着工の運びになるという今、予定になります。そうしますと、できるだけ早くそのやり方、進め方というよりも、内容の詰めを急ぎ、そして設計、施工と進んでいきますので、その辺をできるだけ早くタイムスケジュール、そういったものをつくるように、今改めて指示したところであります。

15番(加藤清君)

できるだけ早くということは、横浜市の投入してるんですけど、その期限はいつなんですか。そういうタイムリミットもあると思うんです。だからこちら、私は何回も言うように、し尿投入施設をつくるなとは一回も言ってませんよ。つくれと言ってますよ。だから心配してるんですよ。町長、町民の代表でしょう。トップでしょう。もっとしっかりした答弁してくださいよ。

町長(森英二君)

当初から横浜市への今の投入の依頼といいましょうか、契約を23年度いっぱいと、23年度いっぱいという契約、約束になっておりますので、どうしてもその辺に合わせて工事を完成させたいという方向でいると。そのためのタイムスケジュールを急ぎ作成してお示ししていきたいということです。

15番(加藤清君)

それじゃ答弁になってないじゃないですか。さっき都市経済部長が、設計に何カ月もかかって、じゃああとは工事だけじゃないですか。普通どのくらいの、今の規模よりか若干小さくなる。最大でもあれですよ、400…簡単に言えば420平米ですよ、敷地面積が、ね。四捨五入。210しか建たないんですよ。210平米しか、容積率50%ですから。それで大体の工事期間、ということは、ただそれは一番下の貯留槽は建築が3階建てぐらいで、およその何カ月かかるというのはわかりますよ。それすらわからないで葉山のトップ務めてるんですか。ブレーンがいるでしょう。聞いたらどうですか、自分で答えないで。いかがですか。タイムスケジュール、出せませんか。

町長(森英二君)

工事のほうは一日も早く完成させるべく検討してるわけですけれども、そのためのタイムスケジュール、できるだけ早くつくって示せるようにということで、今、指示をしているところであります。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

14番(笠原俊一君)

部長にお聞きしたいんですけれども、先ほど議案の64号でごみの半減袋が否決されたと私、認識しているんですけれども、今回衛生費、出し直しの中で、清掃総務費、ゼロ・ウェイスト推進事業、これ、当初我々に示されたものと7,577万3,000円。先ほどの議案に関連してくることなんですけれども、これは当然ここの中に指定半減袋が入っているというふうに私は認識をしているんですが、ここの議案との兼ね合いというのは、どういうふうになるんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

今回、今、議員が言われましたのは、先ほどの議案という形でもって否決をされてしまいました。今回は財政担当としまして、議案が常任委員会の中でもって可決をされていると。そういう中でもって予算を更正減するという形になりますと、条例が成り立たなくなってしまうという形でもって、今回は当初の23年度予算、その中に金額等は含まれたままでもって今回予算を出ささせていただいております。

14番(笠原俊一君)

そういう理解は私でも何年もやってますのでね、わかるんですけども。しからば、この出し直しをされた、きょう提案されて今審議をしていることですから、このゼロ・ウェイストの推進事業7,577万3,000円。先ほどの議案に関する費用がどの程度更正減されるかということをお示しいただきたいと思いますけども、いかがでしょう。

総務部部長(石川恵一君)

今ここで金額については明言できませんけれども、当然議案が否決をされたということになりますと、23年度に今、予算は計上してありますけども、その金額につきましては執行ができないという形で凍結されるものと、そのように理解しております。

14番(笠原俊一君)

私はね、ゼロ・ウェイスト自体が先ほどのね、資源化・減量化ということで、推し進めるべく事業だという認識の見地から話を聞いているんですね。当然そのごみの半減袋がある程度否決される。これは町長の方針ですから。その中でゼロ・ウェイスト推進事業については、同じような費用がある。そして先ほど、これは15番が物事の関連性というのはタイムスケジュールを追って物事は進んでいくんだと、これは理にかなった、当たり前のことなんですね。当然そのゼロ・ウェイスト推進事業というものの…ものが予算の関連、条例の否決というものから、組みかえが変わってくると思うんですね。ですから、そういった観点から、これは当然今の炉のことを考えたりしていったときに、何らかの方策で、これは森町長が夢に描いた事業であるし、一番大きな問題であろうということも私は認識をしております。ただ、周知だとかいうのが不足しているよということで先ほど否決をしたわけでございますけれども、将来にわたってだめだと言っていることじゃないんですね。ですから、いかに認識を改め、周知をしながらやらなければいけないかということは、みんな同じような気持ちを持っていると思うんです。ですから、そういった観点で現在否決をされた予算が残っている。それを補うための施策はどういう方向転換をしながら進んでいくということが描いていかなければ、本年度の事業が成り立たないでしょっていうことを言ってるんです。ゼロ・ウェイスト事業が。ですよね。ですから、それを聞いてるんです。いかがですか。

町長(森英二君)

ゼロ・ウェイスト政策そのものは継続して進めてまいります。その中で、ごみ半減袋は条例で制定をお願いしたわけですけども、残念ながらそれは否決をされたということで、その半減袋の製作の費用の条例と、それに伴う予算は、当然この予算の中で計上するべきものという理解で計上したわけです。しかし、もしできるならば、ここでこの予算案をそのままお認めいただいて、その前に条例の半減袋の条例案は5月あるいは6月、そういった議会に補正で出させていただいて、そのときに使わせていただくという予定でございます。

14番(笠原俊一君)

町長の発言、理解をいたしました。私は逆に思ったんですね。町長は新たに5月になったらば条例を再提案したいんだと、こういうお返事だった。私は違う角度で思ったんです。というのは、これは我々議員が言ったように、例えば牛ケ谷戸ではある程度成功しているよ。それはスーパーの市販のごみ袋でやってますよ。ですから、そういった点をしているものですから、そういったものを取り上げていただいて、ゼロ・ウェイストは進みますよ。町民に理解を求める活動をしますよ。ただし、当初は牛ケ谷戸と同じように市販のごみ袋でごみを減量したもので出してください。こういうふうな転換をしていくのかなと思ったんで聞いたんです。しかしながら町長のほうは、あくまでもそれにこだわって、5月の条例を直して出すんだということの理解をいたしましたけれども、私としては当初はできれば、これは意見になってしまって、質問の時間に意見って、よくないんですけれども、先ほども言ったように牛ケ谷戸と同じように試行としてやるべきではないかということをあえて提案をさせていただきます。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

13番(金崎ひさ君)

今の関連で、ちょっと確認をさせていただきますけれども。そうすると町長は議案第64号にかかわる経費に関しましては、新たに、例えば葉山町廃棄物の減量化・資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例が新たに提案をなさって、そして可決されるまでは、それに関する経費は一切手を着けないで凍結をするということのお約束でよろしいんでしょうか。

町長(森英二君)

我々としては、委員会等、またごみ特等で担当からも説明していると思いますが、このゼロ・ウェイスト政策を推進するためには、戸別収集それから資源ステーションの設置、それから半減袋、これをセットで進めることで成功率が高くなるという認識を持っておりますので、ちょっと予算の、あるいは条例の成立がちぐはぐになりましたけれども、条例がきちんと半減袋も条例が通って、それでそれの発注ができて使えるようになるというのが、できればスタート、戸別収集を始める時間に間に合えば一番理想ですけれども、場合によっては若干の時期のスタートもずれが出るかもしれませんということでございます。

13番(金崎ひさ君)

いえ、私は、それは今、14番が確認して、それをさらに確認しただけなんですが、私が心配しているのは、議会の中でもとりあえず半減袋というものを皆さんにお配りして、体験していただいたらどうかという提案をしていらっしゃる議員もいらっしゃるわけです。そして半減袋製作費が計上されている以上、それではこれをつくって、皆さんにお配りして体験していただこうという意味合いで、この予算を活用されたら困ると思っているんですが、そういうことは一切ないということでよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

そのようなことはありません。

議長(鈴木道子君)

他にございますか。

5番(山梨崇仁君)

3月4日に結果的に否決はされましたが、組みかえの動議の提案に賛同した者として、その視点から伺いたいと思います。私たちが提案を出させていただいた組みかえ動議の中には、焼却灰等運搬処分事業に係る経費の削減も盛り込まれております。これが今回ないので、それはなぜかという理由について伺いたいんですが、組みかえの動議を提案したそもそもの考え方として、4月1日から焼却炉が動くことはないだろうと。焼却炉が稼働することは、またあらためてですね、またそれは別の問題として考えなければいけないんですが、今回の当初予算には稼働させることを前提として組まれていたもので、焼却炉にかかわるすべての予算を私たちは引っこ抜いて削減すべきと。それを4月1日から、まるでゼロ円ですと、ごみの処分ができなくなりますので、まず6月分だけ、限られた財源の中で6月までの4分の1の経費として使って、それを民間委託に流用するなり、炉の稼働ではなくて、あくまで原稿の処理を続けられるような体制として組みかえの動議を出させていただいたんですが、ここにはですね、肝心の焼却灰がないことがあります。炉のほうの修繕などは丸ごと抜かれているので、修繕はするつもりないのかもしれないんですが、焼却灰の運搬費がここに入ってないとなると、燃やす…予算書どおりにもやすつもりがあるのかなというふうにとることもできます。その辺いかがでしょう。

総務部部長(石川恵一君)

今、議員が言われました燃やすという形では、先ほどから町長のほうは現在県のほうの指示を待っているという段階ですので、今の現在ではないと思っております。今、議員が言われました組みかえ動議のときに出された飛灰の関係、そちらのほうにつきましてですけれども、今回は予算の中にそのまま組み込んでございます。といいますのは、そちらにつきましては運搬委託という形でもって、実際に経費としては支出がされるのかなという形をもっておりますので、そのまま予算として計上させていただいております。

5番(山梨崇仁君)

非常にわかりにくいと思うんですね。運搬委託をするのであれば、それは改めて新しい事業として考えなければなりませんし、今回ここに出ている事業としては、あくまで焼却をした後の焼却灰、飛灰の運搬費として計上されているものです。ですので、私たちはそういう意味で項目としてはこれはあってはならないということで、それを抜いた上で組みかえをしたんですけれども、どうなんですかね、もう一度、では確認だけとらせていただきたいんですが、あくまで4月1日もしくは方向性として燃やすことを前提に、この焼却灰等運搬処分事業をそのままにしているわけではないということを改めて確認だけさせてください。

総務部部長(石川恵一君)

議員の言われるとおりだと理解をしております。

15番(加藤清君)

クリーンセンター維持管理運営事業で、当初予算9,297万1,000円。で、3,000万円減なんですけど、これ、今の燃料費、重油代ですよね。減してますよね。今後燃やさないということですよね。まずこの3,000万の根拠、示してください。なぜ3,000万減したのか。

生活環境部部長(成島光男君)

この燃料費につきましては、当初A重油をですね、1年間使用するという位置づけで、58万リットルの予算計上をさせていただきました。今回、そのうちの50万リットルについて更正減。単価60円という形で組んでおりますので、50万リットルで3,000万円の更正減、8万リットルにつきましては、職員のですね、今までは焼却のほうの熱を利用してお風呂のほうの重油代という形で使っておりませんでしたけども、今回そういうものについては今のところ未定ですので、その分の予算だけを組まさせていただいております。

15番(加藤清君)

58万リットルだったのが50万リットルになって、マイナス8万リットルということですか。そうじゃなくて。ちょっと…。

議長(鈴木道子君)

もう一度。

生活環境部部長(成島光男君)

当初58万リットルで予算を計上させていただいておりましたけども、今回8万リットルの予算を計上させていただきまして、50万リットルを減という形でやらさせていただきました。

15番(加藤清君)

当初だからいいんですよね、私の。58万リットル計上したということですね。だけど今回は8万リットルの計上だよと。50万リットルあれなんですか、このあとの、それじゃですね、3,000万割る50万リットルが1リットル当たりの経費という、そういう考えでよろしいんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

単価60円で設定しておりますので、今言われたとおりだと思います。

議長(鈴木道子君)

よろしいですか。

13番(金崎ひさ君)

今、新しく提案されました予算案を見ますと、塵芥処理費のごみの焼却炉に関しまして、修繕費、工事請負費、そしてそれにかかわる燃料費はすべてマイナスとして削減案が出ております。そして、この前のごみ問題特別委員会で審査した折に、ダイオキシン類で焼却炉をとめた時点から、そのごみ問題特別委員会の前日までにかかる費用というのが、9,000万かかっておりました。それで、もちろん毎日の焼却費とか…委託費ですね。そういうのが今回、新しい予算案に関しては、前回の当初予算では焼却炉を燃すんだという形、使うんだということで、それぞれの予算を計上されておりましたが、今回は焼却炉を使わないんだという形で引き上げております。そうすると、4月1日から焼却…委託に関する生ごみとかそういう燃えるごみの委託に関する費用がどこかに上乗せされなければ、つじつまが合わないんじゃないかと思うんですが、そこの予算が出ておりませんが、それはどのように賄うつもりなんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

今、議員が言われました塵芥処理費、確かにごみ処理では9,700万円の更正減。クリーンセンターの維持管理費で3,000万の減という形になっております。合計いたしますと約1億3,000万程度。こちらにつきましては予備費のほうに積んでございます。予備費の中に積まさせていただいて、今現在は炉のほうの改修がどうなるかという形ではわかりませんけれども、将来的に行うときになったときには、この予備費の中に今計上してありますので、そのお金を使って事業を展開させていただければと、そのように思います。

13番(金崎ひさ君)

そういうことではなくて、当初予算のときは町長は、炉をとめているということは全く無視をして、いつものように炉を修繕して、そして行うんだという予算案を出されました。それで、今までごみ問題特別委員会で炉をとめてる間にかかった余分な費用ですよね。9,000万というものがかかっているわけですよ。ですから、委託費ですよね。処分してもらう委託費がかかっていたわけです。ところが、今回の新しいものでは、焼却炉をとりあえず経費をゼロにしてとめて、それから7月1日からはとめますよという、だから町長の方針なんですが、焼却炉をとめないんだという方針で審査してくれとおっしゃいましたよね。それで、今回はとめるんだという方針で新しい予算案を出しておりますので、逆にですね、4月1日から焼却炉を修繕して動かすまでの間、わかりませんけれども、幾らかの、何がしかの処分料、委託費ですよね。今、横浜市に出していたり、富士宮のミダックですか、その辺に出している処分料がどこかに追加されなければ、つじつまが合わないんじゃないかと思うんですが、その辺はどういうふうに理解したらよろしいでしょうか。どこかを流用するとか、予備費を使うとか、そういうことを考えた上での予算計上なんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

今、議員が言われたんですけれども、今の話につきましては未定という形ですので、現在の予算上にはあらわれてこないというふうに理解しております。これから先、そのような状態が起きたときにつきましては、予備費等何らかの予算措置をしなければと、そのように考えております。

13番(金崎ひさ君)

未定というのもおかしいと思うんですよ。焼却炉をとめるという意味で、修繕費をゼロにしていらっしゃるわけですから、そうすると当面は民間委託あるいは横浜市に委託というふうな折衝がありますけど、そういう意味で委託費がどこかに上乗せされて予算計上されなければ、町長の方針として示された予算案ではないというふうに感じるんですけれども、町長の方針をじゃあお聞きいたしますが、焼却炉の今後はどうするおつもりでしょうか。今の、現在の考え。新しい予算案に対する町長の焼却炉のお考えです。

町長(森英二君)

昨日もこのやりとりはあったと思いますけれども、焼却炉については今、補修、そういったものについても県からの指示といいましょうか、そういったものを待っているという段階でございます。

13番(金崎ひさ君)

ですから、当初予算案でも否決されましたけれども、そこのところはすごく問題になりまして、町長はどういうお考えを持っているのかということで、いえ、私は焼却炉を補修して使うんだという方針を示されて、私たちは審査したんですね。そして、新しい予算案では、今度は修繕費すべてを、重油の値段まで削減なさっておいて、そしてさらにその間の委託費を計上しない状態で、毎日ごみが出るという状態なんですが、そのあたりは、例えば、いいんですよ、予備費を流用しますとか、未定ですから。あるいは、同じ項目の中で委託費を流用していきますという考え方だというんならわかるんですが、それの答弁もないまま、このまま審査を終わるわけにいかないので質問をしているんですが、いかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

今回工事費と修繕費、落とさせていただいております。今現在、炉の方向性がどういうふうになるかというのはまだ定まっておりません。その方向がですね、例えばどこかの時点でこういう方向性でいくんだという形では決まった段階で、例えば補正予算を出させていただいて、こういう形で進んでいくという形を示させていただきたいと思っております。それまでの間につきましては、先ほど総務部長がお話しさせていただきましたけども、委託関係につきましては予備費のほうを充用させていただければというふうに思っております。

13番(金崎ひさ君)

予備費の流用でよろしいんですか…充用。予備費の充用でよろしいんですか。今まで9,000万かかっているのは、出どこはどこですかと聞くと、審査の中では、同じ項目の中で充用してますとおっしゃってましたけれども、じゃあ今回は4月1日から、もちろん4月1日からは焼却炉動かないと思いますけれども、その動くまでの間の委託費は予備費を流用するという考え方で…充用するという考え方で行うという予算案でよろしいんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

議員の言われたとおりでございます。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

7番(鈴木知一君)

先ほどのし尿下水道投入施設、これも大きな問題で、加藤議員の関連になりますけれども、町長のスケジュールがどうしてもお答えにならないので、2日前の3月8日の議事録で見させていただきましたら、横浜市とは平成23年度末まで受けてもらえることになっているため、遅くともその時点で着工している必要があるとのこと。平成21年度当該実施設計、平成22年から23年度建設工事、2年かかることになっています。平成24年4月施設稼働ということで、町長の先ほどの認識だと23年度中に完成させると言っておりましたけど、絶対不可能だと思いますけど、今の御認識はいかがでしょうか。

町長(森英二君)

23年度中のできるだけ一日でも早い稼働をお願いしております。

7番(鈴木知一君)

工事でもね、ボーリングを含むとかいろいろ書いてありますけど、本当に地下室も含む大きな工事になると思うんでね、少なくとも建設工事に2年かかると言ったでしょう。23年度中というのは、もう4月から来年の3月31日のわずか1年の間にできるというお考えなんですか。

町長(森英二君)

それを目指しているということです。

7番(鈴木知一君)

一日でも早くね、横浜市にこういう状態だから、もう少し受け入れを延ばしてほしいとか、正直に言わないと、今までのこの基本設計168万プラス実施設計1,890万、合わせて2,058万。それは無にしているにしても、もう2年も月日を無駄にしてるわけですよ。その責任もすごい多いと思うんですけど、その辺。どういうスケジュール、また横浜市に対しても本当に町長からお願いしていかない限り、もう受け入れてくれないかもしれないじゃないですか。こんなうその上塗りは上塗りで、何で今の時点で1年でできるって言い切れるんですか。

町長(森英二君)

何度も答弁しておりますように、一日も早くということで、そのためのタイムスケジュールも近く出させていただきたいと思っております。工事の進捗状況、23年度中に完了して稼働を4月にはできるように目指しますけれども、万一それに近くなったときに、状況がまた変われば横浜市さんのほうには丁寧に説明をしてまた期間の延長をお願いするかと思いますけど、それは想定しないで、今、一日も早く稼働を目指しているということです。

7番(鈴木知一君)

後ろにいられる部長、関係部長、本当に納得できますか。まず担当の部長からお聞きしたいと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

今、町長が御答弁されたとおり、そういう方向で目指していきたいと思っております。また横浜市に関しましては、今、既に一度お話はさせていただいております。22年度中に工事の建設にかかるという形で当初示しておりましたので、それについてはお話しさせていただいております。23年度いっぱいは横浜市にお願いしますけれども、その先につきまして万が一完成できないようなことがございましたら、当然横浜市さんのほうとは話し合いを持たせていただきたいっていうふうに思っております。

7番(鈴木知一君)

その最初に横浜市に契約をしたのは3年ですよね。これから3年かかるんじゃないんですか。単純に考えたって、もう白紙で、基本設計もやり直し、実施設計もやり直し、建設工事も2年かかると言ってるんですよ。それを全部1年で本当にできるっていう町長の言葉を信じて、ほんと部長、おかしくないですか。

議長(鈴木道子君)

答弁ございますか。

生活環境部部長(成島光男君)

今お話しさせていただいた方向でやらさせていただきたいと思っております。

議長(鈴木道子君)

他に。

12番(待寺真司君)

どうも私も疑い深くて大変申しわけないんですが、先ほどの町長のね、国との協議してるという発言でね、もうひとつね、頭によぎったのは、かねてから町民の方からもいろいろと出ておりましたけれども、浄化センターに直接ね、し尿を投入するとか、あるいは守屋亘弘議員がよく言われておりますし尿と生ごみのね、同時に処理してバイオガス化を図ったりとか、そういったような大きな何か政策転換が、また何か秘密裏に行われてしまうんじゃないかなっていうのが先ほどの町長の答弁で僕はぱっと浮かんだんですよ。その国とのね、協議を町長が忘れる、なかった。それがね、どうも納得できないんですが、一番考えられるのは、何か直接搬入に向けて担当部が今、調査してるのかなというようなふうに思ったんですけど、それはないですか、町長。

町長(森英二君)

それはきのう9番議員にお答えしたとおりでございます。間違いはありません。そういったことを秘密裏に工作といいましょうか、計画してるという事実はありません。

12番(待寺真司君)

あくまでも23年度中の投入施設の稼働を目指してやるということですね、わかりました。じゃあ確認をさせていただきましたけれども。
ちょっとじゃあ話を別のところに持っていきたいと思いますけれども、私、総括質問の中で準要保護の基準が少しあいまいだから、1.3から1.5に、すぱっとやったほうがわかりやすいんじゃないのかという御提案をする中で、予算審査の中でですね、いろいろなやりとりがあったというふうに伺っておりますけれども、今回予算書の中で、そこの部分が増額して出てきてないわけですが、そこの辺について、事務局のほう、あるいは教育委員会と話し合う中での検討結果なるものはあったんでしょうか。予算がついてないから、そのままなのかなというふうにも思うんですけど、その辺はいかがでしょう。

総務部部長(石川恵一君)

議員が今言われました要保護の関係なんですけれども、結論から言いますと、1.3ではなくて1.5に伸ばさせていただきます。ただ、この1.5というのは、要領でもってやっておりますので、要領の中で4月から1.3を、1.3倍を1.5倍にするという形にさせていただきたいと。それで町長と教育長のほうでもってお話はさせていただきます。なぜ予算のほうに入っていないのかという形ですけれども、金額につきましては22年度と23年度を比べていただきますと、かなりの伸び率になっております。その中でもって1.5倍でもって間に合うのかという問題もございますけども、当座それでやらさせていただきまして、もし仮に足りない場合には年度途中に補正対応させていただければと、そのような考えを持っております。

2番(近藤昇一君)

今の件ですけども、たしか予算審査のときには町長に1.5でもって出したと。町長が切ったという説明を受けました。であるならば、町長が切った金額出せばいいじゃない。わかるじゃない。何でそれがわからないんですか。町長が切ったんでしょう。1.3を…1.5で出したやつを1.3で。要領か何かでもってごまかすようなことはやめてくださいよ。だから、1.5で出すんだったら教育委員会が…教育委員会が要求したんでしょう、1.5で。金額出したんでしょう。その金額出せばよかったじゃない。それで済むわけなんですよ。要領…間違いなく出したんでしょう。町長も認識あるんですか。1.5で出たっていう。だから、その金額を出せばいいんですよ。でね、当初にそういう説明…この提案するときに説明がなしでね、何で質問が出て説明するんですか。この1.5にしてほしいっていう要求は、もう10年以上も前から、私ずっとしてるんですよ。議会の中でもってずっとやってるんですよ。当然、もしそのことがあるんならば、この提案したときに、実はこうこうこうなんですという説明のときにね、すべきじゃないですか。質問がなければ我々全然わからないですよ。いつの間にか1.5になってた。いや、近藤さんに聞いたら、この間の1.3でもって結局町長に1.3に抑えられちゃったんだ。でも、ある人が申請したら1.5で通りましたよと言われたら、どうするんですか、議員として。そういう面だったら、今はそういう話されるんだったら、じゃあ1.5でもって予算組みなさいっていうの。教育委員会、数字持ってるっていうんだから。予算要求したときの数字が。(「休憩」の声あり)あのね、私だって顔つぶされたら、黙ってませんよ。教育委員会、どうなんですか。もう一回出しなさいよ。教育委員会が切られたんでしょ。

教育部部長(稲山孝之君)

町長査定のですね、1.3から1.5の額なんですが、これ、総括質問…あ、失礼しました。予算委員会でちょっとお話あったんですが、この額はどういう額ですかっていう算定の話がありました。で、毎年1.3の予算、当初予算額を出してますと、必ず補正額を年度ごとやっておりました。必ず21年度のときにはですね、補正1.3で当初1.3の額が足らずに、人数でふえる、ふえるケースがございますので、必ず人数がふえてました。そのためにふえた分を補正額で21年度補正をしております。今回23年度の予算につきましては、その補正額プラス想定人数を含めた額を23年度は計上しております。その中で1.5でいかがですかっていう町長査定でこうしたわけです。その中で、1.5ではなくて1.4でどうだろうという話で、町長査定は終わっております。

2番(近藤昇一君)

1.4ですか。

教育部部長(稲山孝之君)

失礼いたしました。1.4で…1.4の倍で、町長査定のときには終わっております。で、その後ですね、その後1.3の修正を受けて、今回予算のほうは1.3の額で提案してます。ですので、金額としては変えておりません。

2番(近藤昇一君)

金額が変わってないということは、1.5にするっていうことは、それだけ対象者が若干広がるんだよね。当然その予算も広がるということで私は理解するんですよ。それがいつもね、一定程度の見積もりするけども、申請者が。これ、申請制度だから、申請しなければ来ませんからね。申請者がふえちゃって、で、膨らんじゃったからって補正、大体毎年組まれるのは私も承知してます。だけども、少なくとも前年の実績から見て、1.5にしたら、だって比較表を出してくれたじゃないですか、予算委員会で。1.5にしたらどのくらい金額になるの、1.3だったらこのくらいの…1.3というのは今の金額だよね。1.5にしたらこれだけの金額になるよっていうのは、比較出してくれたじゃないですか。あれで予算組んでおけばいいじゃないですか。それをなぜ要求できなかったか。もう要綱でもっていいじゃないって、要綱自体の実施は、そっちでしょ。町長じゃなくて。町長じゃないはずですよ。要綱でいいなんて、そんないいかげんな対応しないでくださいよ。ちゃんと要綱でやるんだったら予算要求しなさいよ。根拠の数字あるんだから。

教育部部長(稲山孝之君)

多少説明がですね、理解しにくくて申しわけなかったんですが、23年度の予算の当初予算につきましては、21年度の決算で必ず補正予算を組まさせていただきまして対応させていただいてます。その補正予算の総額を基本としまして、1.5にした場合に、何人ふえてくるだろうという想像ができませんでしたので、その1.3のした最大の決算、総額をまず提案させていただきました。そこに1.5倍で対応しましょうと。1.5倍の人数がはっきりわかりませんので、まずは総額、決算の総額を想定をしまして、23年度に提案させていただいてます。その総額に対してですね、1.5倍で23年度は対応をしたいということをですね、町長査定でこちらから要求をさせていただいたわけです。

2番(近藤昇一君)

じゃあ、この予算特別委員会で示された数字というのは何ですか。人数もふえてるじゃないですか。金額もふえてるよ。適当に書いたということ。根拠があるじゃないですか。この根拠あるんだったら、これも予算に組んで、要綱行政なんていうのは…要領行政とか要綱行政というのは私、この間から批判してるけども、議会、何も知らないうちにどんどん制度変えられちゃうんですよ。逆にマイナスしたってわからない。今、三浦市みたいに1.0にしちゃっても、いつの間にか1.0になっちゃった。議会に報告する義務ないもの。だから、そういう面ではちゃんと予算に反映させなさいって私、言いたいんですよ。そこで初めて議会は気がつくんですよ。あ、予算ふえたけど、どうして。いや、今度1.3から1.5にしました。今みたいに予算何にもいじってなけりゃ、当然私は1.3のままだと思いますよ。それを教育委員会はよしとしたんですか。私、信じられないけど、そんなこと。

教育部部長(稲山孝之君)

今回の議案78のですね、一般会計予算の議案の中でですね、1.3、1.5の数値は出しておりません。それはですね、1.5…1.5をですね、1.5倍の取り扱いにつきましては、今、近藤議員が言われています要綱で定めています。それは1.0から1.5の範囲というのがございますので、現在1.3として町が24で行っております。23におきましては、先ほど総務部長も話ありましたけども、1.5で対応していこうというお話がありました。それにつきましては予算の金額は今の23年度予算の中でですね、しまして、要綱のほうの基準を1.3を1.5に変えて、なおかつその保護者に周知とかですね、申請する方たち、学校関係の方なんですが、そういう方に周知するための機会はございますので、その要綱をすべて変えて、周知もすべて変えて、1.5でいきますという方向で、今回の予算の中では1.5の取り扱いでさせていただいております。

議長(鈴木道子君)

町長の手が挙がっていますが。

2番(近藤昇一君)

ですから、今回の措置ね、今、総務部長のほうから説明があった、よくわかるんですよ。だから、今回せっかく出し直すんならね、そのくらいの金額を二十七、八万でしょ。この我々予算委員会でもらった金額。それを盛っておけばね、我々、あ、今回やったのかなと思うわけですよ。なぜそれを要求しなかったのかなと私は思ったんですね。それは先ほど言ったように、単なる要領だから適当にやっておけばいいやと、おれたちは教育委員会の判断でね、どうにでもできると。最初、だって予算説明のときなかったんだもの。質問して初めて出てくるんだもの。だれも質問しなかったらね、わからなったでしょ、議会は。さっき言ったような、議会が恥じかくんですよ。私はもう1.3のままだと理解しちゃうからね。で、そういうふうに町民に説明しますよ。町長が切ったと。町長がね、せっかく教育委員会が要求したのに町長が切ったんだと。ことしは1.3だよと。初めてそれでわかるんですよ、今回。だから、そういう面では、なぜ予算をね、これだけの数字を持っていながら、たった27万か8万だよと。で、盛って多分、ここでもってこれだめだと言う人、いないと思いますよ。このまま、このことを。なぜそういうチャンスに本当に、いい私はチャンスだと思うんですよ。またここで補正組めばね、また何か言われますよ。

教育部部長(稲山孝之君)

近藤議員の御指摘のとおりでございます。今回の一般会計予算のですね、中に、数字が変わらなくても、値の比率だけは1.3から1.5に変わったということを明記しておけばですね、皆様に御迷惑かけなかったと思います。これは大変申しわけございません。こちらの不手際でございます。

町長(森英二君)

最初に部長が修正案の説明のときに、それをきちんと明確に言えばよかったということで、実態は1.5にしていくんだよということで、補正対応を必要に応じてやっていくという、頭の中にあったものですから、あえて説明しなかったみたいで、それを落としてしまったということは重々ミスでございますので、今後十分注意したいと思います。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

9番(守屋亘弘君)

ちょっと頭が悪いんで、確認をしたいんですけれども。塵芥処理費で修理費等、何やらA重油の使用量は減ると。1億3,000万ですか。それを予備費に積んでおくと、そういう解釈でよろしいんでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

そのとおりでございます。

9番(守屋亘弘君)

その前にですね、4月1日から現行のクリーンセンターのおんぼろ焼却施設を再稼働させるんだと、そういう考えのもとの予算であるということでよろしいんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

4月1日から稼働させるっていうことにつきましては、今現在、まだ特定…工事の内容等について、修繕内容ですね、そういうものについて特定できておりませんので、時期的には今現在いつということはお話しできませんので、そのために今回こういう形の予算を組まさせていただいたっていうことでございます。

9番(守屋亘弘君)

22年度予算の際に、塵芥処理費を減額修正して承認したという経緯がありまして、減額分は予備費に積んでおいた。それで、9月議会に補正予算が上程されて、そのたしか1,300万強の修繕費を認めてくれということであったやに記憶しているんですけれども、その際の担当部長の説明、私の質問に対する説明では、もし現行の炉が1日とまれば100万円かかるんだと。だから補正を組んで修繕したいと、そういう趣旨の発言をされましたけれども、100万円の根拠を示してください。1日100万円余計にかかるという根拠を示してください。

生活環境部部長(成島光男君)

私が申しましたのは、炉がですね、とまってて、全量を委託した場合、その当時、大体日量30トンぐらいの、日量30トンぐらいの可燃ごみは出て、発生してると。それを全額委託しますと、今、3万6,225円という形で、炉の停止期間中については、その当時は委託するっていう形でなっておりましたので、30トンぐらいを出せばですね、大体100万円ぐらいのかかるっていうことで、その当時の時期のごみ量に対してお話をさせていただいたと思っております。今、例えば今現在でいきますと、日量30トンまでいっておりませんので、それなりの金額は下がってくるのじゃないかなっていうふうには思います。

9番(守屋亘弘君)

100万円程度かかるということは、私の解釈では余計かかるという解釈をしたんですけども、私の解釈は間違ってるっていうことですか。というのは、こちらの焼却炉はとめるんでしょう、当然。その差し引きで、なお100万円余計にかかると解釈したんですけれども、そういうことじゃないんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

私が申しましたのは、焼却炉をとめて全量委託にした場合には、大体そのくらいかかるっていう形でお話しさせていただいたつもりでございます。

9番(守屋亘弘君)

そうすると、何回も申し上げるけども、平成23年度はこちらの焼却施設で処理した場合は、4万5,219円ですよね。そういう資料が出てるんですから。先ほどそちらからお話があった、例えば横浜市で委託した場合は、3万6,225円でしょう。トン当たり9,000円安いということでしょう、委託処理したほうが。数字間違いないですよね、ちょっと数字の確認をしてください。

生活環境部部長(成島光男君)

数字だけでは間違いないです。

9番(守屋亘弘君)

そして、なお、しょっちゅう言うから暗記したんだけども、年間、可燃ごみは6,000トン処理することになってますよね。6,000トン×9,000円/トン、5,400万浮くんですよ。どうしてそういう予算案つくらないんですか。わざわざ5,400万オーバーな予算案を出してきて審査してくれということですか。

生活環境部部長(成島光男君)

私たちはごみの焼却に関しましては、やはり安定的に焼却できるということが大事だと思っております。全量を民間委託、それも1社では3万6,225円ですけれども、ほかのところでは4万数千円という金額が出ております。また横浜市さんに対しましても、今は緊急という位置づけで焼却をお願いしておりますけれども、これに関しまして葉山町が例えば炉をとめるんだという位置づけになりますと、横浜市さんにお願いできるというふうには限らないというふうに私は思っておりますので、やはり安定して焼却をしていくには、こういう方法も必要じゃないかなというふうに私は考えております。

9番(守屋亘弘君)

修繕費1億円必要ないという根拠を示してください。

生活環境部部長(成島光男君)

今言われたのは、この23年度の中で修繕料1,010万2,000円、工事費8,786万1,000円の減という、この1億円の根拠でございますか。これにつきましては、先ほどもお話ししましたけども、炉の状況は今のところ確定してない。そういう方向で確定した後には補正予算なりを組まさせていただきたいと思っております。そのうちの工事費についての金額と修繕料につきましては、クレーン関係につきましては予算上からは残させていただいております。ただ、炉関係についての修繕については、今回の部分からは減額をさせていただいております。その合計が約1億円ということでございます。

9番(守屋亘弘君)

それと、参考までにですね、町から県に2月25日ですか、改善計画案書ですか、提出されたということなんですけど、それでよろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

そのとおりでございます。

9番(守屋亘弘君)

で、その関連で、工事費を伴いますか。

生活環境部部長(成島光男君)

これに関しては、前もお話ししたと思いますけども、2月25日に出させていただいた内容につきましては、まず職員の衛生管理を考えた上で、生活排水関係をまず優先的にやらせていただきたい。そのためにこういう対応をさせていただいたっていうことを出させていただいております。また、施設の修繕関係につきましては、どのような対応がいいかっていうことで、今、検討させていただいておりますということで、県のほうに報告させていただいております。修繕の金額等につきましては、これから内部のほうで十分検討させていただいて、県のほうにこういう形の対応をしていきたいっていう形で報告をさせていただく、そういう予定でございます。

9番(守屋亘弘君)

県はその町からの文書を受理したということだけで考えてよろしいんですか。あるいは県自体の改善案というか、そういう指導書なるものがきたということなんでしょうか。3月7日に県からのそういう通知というんですか、ものがあったということなんですけれども、いかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

それに関しても、前もですね、御説明したと思いますけども、3月7日付で県のほうから、町からの改善計画書を受理したっていう形で受けたっていう形で県のほうからもらっております。内容については2点ほど既にお話しさせていただいたと思いますけども、県との協議を今後も重ねていくんだと。また生活排水について、実際排出していく前…していくときには、やはり排水のダイオキシンの調査をする必要があるんじゃないかっていう形で説明をさせていただいております。今後につきましては県のほうにですね、どこの時点のダイオキシンの調査を行っていくというようなものを出ささせていただきまして、その上で生活雑排水についての排出を行っていくっていう形になると思っております。

9番(守屋亘弘君)

両方の文書が議会事務局に提出するというお話なんですけど、今現在もう提出済みと考えていいんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

今、準備していただいておりますので、至急出すような形でやらさせていただきたいと思います。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。

15番(加藤清君)

たびたびすいません。下水投入施設なんですけど、23年度末というんだけど、これはちょっと細かいんで、部長に聞きますけど、こういう施設ができたとき、試運転等というのはしなくて大丈夫なんですか。今、町長の答弁ですと、23年度中にできて4月からすぐ稼働…稼働はしてるんでしょうけど、投入してそのままだということなんですけど、それでよろしいんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

試運転につきましては必要だと思っております。そういう対応はとらさせていただきたいと思います。

15番(加藤清君)

であればね、先ほど7番議員のほうからも言いましたけど、そういうのを割り引いていって、建物、あれでしょ、建築の検査、検査済等々受けるんでしょう。試運転のときは、もう建物検査済み、使ってもいいですよというの、なくてもいいんですか。その辺は調べてありますか。町長が言い切ってるんですから。23年度中にできてあれするんだと。調べてありますか、部長。ということは、前の設計のときもそうなんですよ。調べてありますか。

生活環境部部長(成島光男君)

ちょっと私は存じ上げておりませんけども、担当のほうにはそういう話は十分させていただいて、前回みたいなことのないような形でやらさせていただきたいと思います。

15番(加藤清君)

建物検査とか、そういうのは調べてないと。検査済をとらなくていいという話なんですか。そのまま使っていいという話ですか。その辺を聞いてるんですよ。

生活環境部部長(成島光男君)

私は調べてる、調べてないじゃなくて、私はちょっとそこを存じ上げておりませんけども、担当のほうでは当然その辺については調べると思っておりますので、そういう対応でやらさせていただくと思っております。

15番(加藤清君)

担当のほうというのは、だから、前の設計のときだって、設計含めて、さまざまなこと、そういうのがうたってあったわけですよ。仕様書等々含めれば。だから私のおとといの質問もそうなんですけど、全然各課横断的に何にもしてないんじゃないかと、そういうので今ちょっと質問もしたんですけど。じゃあ必要ですよね。ちょっと調べてください、今。

生活環境部部長(成島光男君)

所定の手続は十分とるようにやらさせていただきたいと思っております。

15番(加藤清君)

前は、多分試運転等々含めれば、せめて1カ月は工事のあれとすれば、町長それでもできると、まだ言い張るんですか。ね。6月の補正でやって、二、三カ月設計がかかって、9月からやって、1月末ぐらいにできる。2月は中旬ぐらいにできるんですか。どういうふうにやるんですか。ちょっと物理的に教えてくださいよ。それ、努力するっていうのはわかりますよ。努力はだれでもしますよ。物理的にできる、できないというのを私、言ってるんですよ。その辺ではっきり答えてください。

町長(森英二君)

試運転にどれくらいの期間が必要かというのは、細かくは存じ上げておりませんが、そういったことも含めてタイムスケジュールを示していきたいと。そして一日も早い稼働を目指していきたいと思っております。

15番(加藤清君)

町長ね、もうできないっていうこと、ほとんどわかってますよ。どなた聞いても。しつこいかもしれないけど。できないならできない。ということは、横浜市の関係もあるから言ってるんですよ。そういうところがなければね、葉山町で全部できる、処理できるんなら私も心配しませんよ。横浜市がノーだと言われたらどうするんですか。それみんな心配してるんですよ。そんな安易な考えでね、やられたら非常に困っちゃいますよ。どうするんですか。

議長(鈴木道子君)

答弁、よろしいですか。

町長(森英二君)

横浜市さんにもお願いしている関係も当然ございます。それが23年、24年の3月31日となってるわけですから、それまでの間に試運転等も行い、稼働に入れるように努力をしていきたいと考えております。

議長(鈴木道子君)

他に御質問ありますか。

6番(伊東圭介君)

恐れ入ります。やはりね、この議論聞いてる中で、先ほど待寺議員が言われたことがすごく気になるんですね。うちの会派の議員か言ったことも気になります。町長がそれだけ自信を持って23年度中にやると言うんであればですね、やはり大きな転換をするんじゃないかと思うんですよ。普通の今まで考えていたようなものができるとは、僕は思えないんですよ。先ほど待寺議員が言われたように直接投入、そういった方法を考えてるんじゃないですか。で、なぜスケジュール出さないかというと、地方自治法の240条の2項があるからじゃないですか。違いますか。これは町長、言いますよ。住民監査請求。1,890万。それから、その前の168万。支払い日は1,890万は平成22年の4月23日です。基本的には1年間、まあそれ相応の理由があればね、正当な理由があれば、ただし書きで正当な理由があるときはこの限りではない。当然、そこに入ってくる部分ですよね。損害額がわからない。損害額が確定できないですよ。町長、だって使える、使えるって言ってるんだもの。設計を。基本設計、実施設計を、なるべく使っていく。使えるんだ。今言ってる段階においては、損害額、確定しないんですよ。だから住民監査請求が起きてこない。実は4月24日過ぎた段階から、大急ぎで始めるんじゃないですか。いかがですか。

町長(森英二君)

今、自治法あるいは建築基準法でしたか、話出ましたけども、その点はちょっと私の知っている段階ではございませんが、先ほどの15番議員と同じように、一日も早い稼働を目指して努力すると。そのためのスケジュールはできるだけ早くタイムスケジュールは出していきたいと思っております。

6番(伊東圭介君)

もう最後にしますけども、242条の2項は、住民監査請求の件、地方自治法の。町長、何回就任してから住民監査請求出てるんですか。いいかげん覚えてくださいよ。大変、議選としては迷惑もしてるわけですから。これでね、4月の23日前に出ると、また私、選挙活動もできなくなるかもしれない。それは職務ですから、僕はやりますよ。まさかそういうことがあってスケジュール出さないということはないですよね。最後にもう一度確認させてください。

町長(森英二君)

私の頭では、そこまでは回っておりません。

議長(鈴木道子君)

他に御質疑ございますか。よろしいですか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第78号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

15番(加藤清君)

私は議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に反対の立場で討論いたします。また、尚政会を代表してでございます。
この議案には、クリーンセンター内にあるごみ焼却炉の継続使用に関することに関する件と、下水道投入施設建設に関しての2項目に問題があります。まず、1項目目のごみ焼却炉の継続使用では、私を初め同僚議員の総括並びに一般質問においての答弁では、平成25年度末すなわち平成26年3月まで使用していくとしています。しかし、当町の施設は本年3月で稼働後34年を経過する。一般的な焼却炉の耐用年数は、最長でも25年と言われているにもかかわらず、あと3年使用を続けること。であれば、炉の老朽化対策を行わなければならないが、このようなことを行わず通常の修繕工事で済まそうとしている。また、平成26年4月以降に使用するもはっきりした方針がなく、ただ単にゼロ・ウェイスト事業を推進して、平成25年度末にはごみが半減するというのみの理由で使用するには、大きな疑問を感じる。平成25年度末まで使用続けるのであれば、26年度以降も使用するのか、また改炉にするのかもはっきりしないまま今回の予算計上したことに大いなる疑問を持つものであります。
2項目目の下水道投入施設建設についてでございます。私は何回も言うように、この施設建設は一刻でも早くしなくてはならないものであると思っております。当施設は平成22年第4回定例会に工事議決議案として提出され、審査に入ろうとしていたやさき、議案撤回がなされました。私は町長行政報告のときや総括質問、一般質問でさまざまな点から質問をいたしました。なぜと言えば、当施設は当町にとって長年の大きな課題であるからです。今回の予算案では、当施設建設に関する予算がどこにも見当たりません。私はこの施設が少しでも早く建設し、稼働することを願い、総括質問、一般質問を行いました。過日3月8日の私の一般質問の中で、今後の進め方の質問もしたとき、町長答弁は、あくまでも平成23年度末までに施設を完成し、その後、稼働していくと言っています。23年度中に建設するであれば、議案第59号平成23年度葉山町一般会計予算にのせてあったし尿投入施設予算をすべて削ったことに大きな疑問を感じます。ということは、私の質問の中で鋭意努力して23年度までに完成すると言っていました。今回の施設設計は使えないゆえに今回行うのであれば、設計から行わなければならない。年度当初予算にせめて設計委託料を計上されているならば、設計委託業務が年度当初から行われ、通常であれば第2回定例会に議案として提出されますが、今回のように当初予算にもないものは、補正予算を組んでから実施しなければならない。ここでも約3ヶ月のハンディキャップを背負うことになる。町長は23年度中に完成したいということであるから、当初からできないと言うなというような答弁がありました。私の目には1年度で設計から施設建設、完成までは、当初予算に計上していても無理だと思っています。このように2項目にわたる大きな疑問、または問題点がある議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に賛成できず、反対としての討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に原案に賛成者の発言を許します。

2番(近藤昇一君)

2番近藤です。私は日本共産党を代表し、議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に賛成の立場から討論に参加いたします。
ただいま再提出された予算書を見てみますと、さきに同僚議員が提案者として組みかえ動議を出し、私も賛同者の一人としてこれに賛成をしてきました。その賛成の内容がほぼ盛り込まれたものと見ております。ただし、クリーンセンターの維持管理運営事業につきましては、私どもが要求したのは2億8,000万から9,000万円。いわゆる焼却灰等運搬処分事業、この経費についても削減することを求めたわけですけども、それについては先ほど説明がありましたけども、私ども完全に納得するものではございません。しかしながらこの予算を可決することによって、一つには暫定予算を避けることができる。暫定予算となった場合には、この予算そのものが福祉的な施設あるいは教育施設、教育的な施策についての執行が、次回の補正予算までこれが待たれてしまうという形で町民生活に大きく影響を及ぼすことを考えれば、あえて細かい内容については目をつぶるべきではないかと考えました。
また、下水道投入施設についてのスケジュールについて。このスケジュールについて、まず全額削除することによって、今、スケジュールを示せと言っても、これは私は無理だと思います。スケジュールが示されるのであれば、予算が示されるはずです。予算が示されて初めてスケジュールが示されると思います。そういう面ではいたし方ないものと考えます。
また先ほどの質疑の中で明らかになりました、就学援助助成制度準要保護について生活保護世帯の現在1.3倍を1.5倍にすること。これが何ら説明がなしに教育委員会限りで決められようとした。質疑の中でこれが初めて明らかになる。このような議会に対しての不親切、これがはっきり言いまして、要綱行政、要領行政と言われるもので、町あるいは今回の場合教育委員会ですが、独走を許すことになります。議会のチェック機能が全く働かなくなるという事態です。そういう面では議会のチェック機能をもっと強めなければなりませんけども、行政側、あるいは教育委員会側もこのことについては十分議会に対する配慮も必要ではないか。でなければ我々行政に対する不信感がますます深まるものと考えます。このことを強く指摘し、今回の再提出された議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に賛成の立場からの討論とさせていただきます。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に原案に反対者の発言を許します。

9番(守屋亘弘君)

9番守屋亘弘です。私は原案に反対の立場から討論に参加をいたします。毎々申し上げてるんで、これまた暗記しちゃってるんですけれども。昨年12月9日、決議ダイオキシン類基準値オーバーの原因究明と町民の不安を払拭するための対策を求める決議。その中で、また排水のダイオキシン類が基準値をオーバーしたことは過去からの蓄積も考えられるが、過去にせよ、現在にせよ、焼却によってダイオキシン類が発生していることは明白で、私に言わせれば明々白々ですよ。焼却によって発生するダイオキシンならば排水以外には影響がないのか。健康への影響はないのかなど、住民に大きな不安を与えている原因究明とともに、早急に他への影響も調査する必要がある。皆さん決議に全会一致で賛成なさったんでしょう。(私語あり)バグフィルターつけたって出るものは出るんだよ。(私語あり)出るわけないって、ど素人の考えで言っちゃいけませんよ。(私語あり)ですから、よく落ち着いて考えてください。ね、ここに書いてあるじゃないですか。ダイオキシン類が発生することは明白だって。ねえ。それの原因追及もまだなされていない、県の指導も来ていない、そういう中で一方的に再稼働してやるんだと。ただ、今までは4年間の実績で、延命化工事を4億4,000万もかけてやってきたんだ。なお、先ほど私が質問したけども、22年度でね、減額修正をしたと。それをいつの間にか補正を組んで、とまったら大変だと。とまったら100万円も余計にかかるようなニュアンスの発言をして、あたかも・・・・・・・・・・・・ですよ。必ず再稼働しても、私の調査によればダイオキシン類は発生する。どんなにバグフィルターがあろうとも、これは先般専門家に意見を聞いたところ、程度の差こそあれ、現在の機械化バッチ式焼却炉においては、やむを得ないという判断を聞いております。したがって、先ほど私が申し上げたとおり、県の判断が下るまで、臨時的に横浜市なりに委託処理するのが、私の考えからすれば極めて当たり前の判断であろうかと思います。くどいようですけれども、あたかも修繕費を削る等の見せかけの対応をとり、いざとなれば補正予算で使わせてくれと。22年度と同じ手法じゃないですか。
それと逆に、し尿の下水道施設への投入設備はだめになって当たり前。まことに喜ばしいと私は考えております。思えば平成21年6月の16日に全員協議会で本件の話があったとき、そのときの概算金額を今でもはっきり覚えておりますけれども、7億7,200万円でした。ところが基本設計書につけられた概算金額は8億1,000万円でした。この差が何か。消費税の分です。少しでも安く見せかけて、葉山町ならば消費税抜きで設備工事費が済むという見せかけの数字を使って説明している。そこから今までめちゃくちゃな状況が続いてきたということであって、それを中止したことはまことに慶賀にたえない。そんないい加減なことが通るような議会であれば、議会は不要と。そのように判断されることであろうかと思います。
また、私は請願の紹介者として、国民健康保険特会への配慮が必要だと。これも全会一致でその請願は承認をされたところですが、今回はたった3,000万円の一般会計からの繰入金だけだと。はたまた下水道特会では、ただただ借金が借りられるから7.6ヘクタールの面整備を行う。借金のために借金を重ねて、そのあげく、一般会計から7億前後の繰り出しを受けて借金返済等に充てると。こういうことではあすの葉山町の財政は成り立たないと思います。
森英二町長の任期はあと1年足らずとなったにもかかわらず、森英二町長はこの期に及んでも何をしたいのか、何を最優先に考えているのか。そのようなはっきりしたビジョンもなく、ただゼロ・ウェイスト、ゼロ・ウェイストと唱えていれば世の中が幸せになるとでも思っているのか。まことに残念にたえない。以上をもって私の反対討論といたします。(拍手)(発言を求める声あり)

 

2番(近藤昇一君)

ただいまの守屋議員の討論の中で、・・・・・・・・・・・という発言については、職員に対する大変な侮辱だと思います。またこれは公式な席でインターネットで流れております。そういう面では国際問題にもなりかねない問題でありますので、この発言については取り消されたほうがよいと私は考えますけども。

議長(鈴木道子君)

今のは動議でお出しになられますか。

2番(近藤昇一君)

もし動議というのであれば動議でも構いませんし、議長があっせんするんであれば議長があっせんしていただければと思います。

議長(鈴木道子君)

暫時休憩いたします。(午後4時20分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時49分)
この際、本日終了まで延刻とさせていただきます。

2番(近藤昇一君)

ただいま動議を提出したいと思います。ただいま守屋亘弘議員の討論中「・
・・・・・・・・・・」という文言がございました。これに対しては職員に対する侮辱であり、あるいは国際問題に発展しかねない発言であると思いますので、議長においてこれを取り消しを命じられることを求める動議としたいと思います。(「賛成」の声あり)

議長(鈴木道子君)

ただいま近藤昇一議員から、守屋亘弘議員の発言中「・・・・・・・・・・
・」云々の点がございました。不穏当と認められるので、議長において発言の取り消しを命じられたいとの動議が提出されました。この動議は賛成者がありますので、成立をいたしました。この際、守屋亘弘議員の発言の取り消しを求める動議を議題として採決をいたします。この採決は起立によって行います。この動議のとおり決定することに賛成の方は起立を願います。
(起立多数)
起立14名の多数でございます。よって近藤昇一議員の発言の中の、守屋亘弘議員の発言の取り消しを求める動議は可決されました。この際、不穏当と認めますので発言の取り消しを命じます。後刻、記録を調査の上、措置することにいたします。
では議案に戻ります。原案に賛成者の発言を許します。

13番(金崎ひさ君)

13番金崎ひさでございます。ただいまの議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に対し、新葉クラブを代表して賛成の立場で討論に参加いたします。
以前出されました議案第59号の当初予算案の際、反対討論で申し上げましたが、新葉クラブとしては4点の問題点を指摘させていただきました。まず1点目はごみ焼却炉の補修費が例年どおりの形で計上されていることでありました。2点目はし尿の下水道投入施設の整備事業の一連の不手際です。3点目はごみ指定袋に毎年4,000万円の経常経費をかけるという施策についてでありました。4点目は準要保護の基準を1.5倍を教育委員会との要望を、町長は教育日本一を目指すというお考えのもとでありながら、1.3に切り下げたということでございました。
今回の予算案を見させていただきますと、まず1点目のごみ処理焼却炉の修繕費の問題でございますが、焼却炉の使用を中止し、修繕費と燃料費を削減していることは、少しは現実味を帯びた予算だと思います。しかし町長は依然として廃止する決断をなされていないようでございます。私の一般質問への答弁で、パーク・ド・四季葉山自治会と東伏見台自治会から出された要望書を御存じだということでございましたが、それを踏まえても焼却炉は25年度末まで使い続けるとのことでした。これは私はもってのほかだというふうに思っております。一番被害をこうむる方たちが542名の署名をつけて要望書を提出しており、その内容は、焼却炉をとめることにより、ごみ排出者としての自分たちの責任を十分に理解して協力を惜しまないという内容でございます。これこそ真のゼロ・ウェイスト推進の原動力となり、減量化袋をつくらなくても皆様方の意識のもとに半減化がなされる根底にそういう皆様方の協力が必要ということを、町長は十分に理解された上でこの要望書をお読みになったのかどうかということが大変疑問に感じております。新葉クラブとしては、焼却炉の再稼働は断固反対です。一応ゼロになっておりますので、この後予算化の計上がなされましても、新葉クラブといたしましては、この焼却炉を再稼働することには断固反対をいたします。そしてどのような手当てをしてどのような修繕費をかけても、あの老朽化した焼却炉が稼働いたしましてダイオキシンの心配が払拭されることはありません。私はこれ、断固そのように思いますので、しっかりと今後の方針として、しっかりと地に足の着いたごみ処理基本計画を策定して、対自治会との折衝に入るべきだということに申し上げておきます。
次にし尿処理の問題でございますが、これは一たん停止して新たに考えるとのことでございますが、既に使用してしまった金額の問題、2,000万。そしてその責任。そして御自分への処分も含めて議会への提示を急いでいただきたいということを申し上げます。本日提案されましたそれの襟を正すということで、御自分の給料の10%2カ月カットということ、その程度の問題でおさまるとは私は思っておりません。一刻も早い御自分の身の処し方というものを表現なさっていただきたいというふうに思います。そしてし尿処理に関しましても、早く計画を明白にして、安心してし尿の処理ができるような方針を出すべきということを要望いたします。
3番目に、ごみ資源袋に毎年4,000万円の経常経費をかけているということでございますが、これは本日の議案第64号が否決となりました。それを根拠に提案されました予算でございますので、質疑の中で議案が否決された以上は、その予算は凍結するという御答弁をいただいておりますので、一応安心はいたしております。そして経費計上されているということで、他の目的でごみ袋はつくるということもないという御答弁をいただいておりますので、これは一たんこの予算案としては認めざるを得ないというふうに思っております。
4番目は、準要保護の基準を1.5から1.3に切り下げたということでございますが、これは先ほどの御答弁にありましたように、要領で対応して4月1日から教育委員会の御提案のとおり、1.5に格上げをするということで理解をいたしましたので、新葉クラブといたしましては、問題点に掲げました4つの点が解消されているという判断で、この新しく出されました予算案に関しましては賛成をいたします。
町民を代表する町議会議員として、予算を否決して町民サービスを一時的にも凍結するということは、本当に不本意でございます。ということで、そういう1点にのみ賛成の立場で討論に参加させていただくということを明白にしたいと思います。新葉クラブといたしましては、3年にも及ぶこの予算の、当初の予算の採決が否決というふうな、非常にスムーズに行かない森町長の運営に対して大変不満を感じております。何度も12番議員が申し上げておりますが、私たちとともに同時選挙をしようという御提案をさせていただいておりますが、そういう御決断をも含めて申し上げたいということで、この討論をさせて終わりとさせていただきます。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決をいたします。議案第78号は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立9名の多数でございます。よって、議案第78号は原案のとおり可決されました。(発言を求める声あり)

6番(伊東圭介君)

動議を提出いたします。この際、森英二葉山町長の不信任決議案を提出したいと思います。(「賛成」の声あり)

議長(鈴木道子君)

ただいま伊東圭介議員より、森英二葉山町長の不信任決議案が提出されました。この動議は賛成者がありますので成立いたしました。

13番(金崎ひさ君)

私も引き続き動議を提出したいと思います。議案第78号に対する平成23年度葉山町一般会計予算に対する付帯決議を動議として提出いたします。(「賛成」の声あり)

議長(鈴木道子君)

ただいま金崎議員より、議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に対する付帯決議案が提出されました。この動議は賛成者がありますので成立いたしました。この際、2件の取り扱いについて議会運営委員会で協議を行うため、暫時休憩いたします。再開については放送させていただきます。(午後5時00分)

議長(鈴木道子君)

休憩前に引き続き会議を再開いたします。(午後5時50分)
伊東圭介ほか8名から森英二葉山町長の不信任決議案が提出されました。議会運営委員会を開きまして、本決議案を日程に追加し、追加日程第1として直ちに議題とすることと決定いたしました。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本決議案を日程に追加し、追加日程第1として直ちに議題とすることと決定いたしました。
地方自治法第117条の規定により、森勝美議員の退場を求めます。
(森勝美議員退場)

議長(鈴木道子君)

追加日程第1「決議第2号森英二葉山町長の不信任決議(案)」を議題といたします。
決議書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提出者の説明を求めます。6番伊東圭介議員、登壇願います。

6番(伊東圭介君)

それでは、森英二葉山町長不信任決議案に対します提案説明を行います。
森英二町長は町政を預かる3年と2カ月の間、議会軽視は言うに及ばず、幾度となく陳謝を繰り返し、反省の態度は全く見られない状況であります。また、予算についても平成21年、22年、23年と提案されました一般会計予算原案は否決されるという大変異常な状況であります。平成22年第4回定例会において、問責決議が可決されて以来も、その態度は変わることなく、町長としての信頼に値をいたしません。
大きく2点の説明をさせていただきます。し尿の下水道投入施設建設に当たり、調査の不手際により多大なる損失を町に与えた責任は大変重大なものであります。今議会において提出された下水道投入施設建設工事が中止に至った原因究明と責任の所在を明らかにすることを求める決議に対し、その執行責任者としての責任を痛感し、みずから襟を正すためとして、町長給与の10%を2カ月カットするという提案であったが、到底そのようなことでは認めるわけにはまいりません。
2つ目といたしまして、ダイオキシン類の検出によりごみ焼却炉を停止している状況にもかかわらず、焼却炉修繕等の例年どおりの予算計上がされており、現状把握と危機管理のなさは町長としての資質に欠けるものと判断せざるを得ません。町長としての町に対する将来展望もなく、町民の安全を考える能力もなく、町財政を揺るがすほどの無駄遣いをものともせず、近隣自治体との関係を構築することに欠如している森英二町長を、町のかじ取り役としてこれ以上認めるわけにはいかない。以上の理由により不信任決議案を提出いたしました。多くの議員の方に御賛同いただけますようお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

議長(鈴木道子君)

説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を行います。まず原案に反対者の発言を許します。

3番(阿部勝雄君)

3番日本共産党の阿部勝雄です。日本共産党を代表して、森町長に対する不信任案に対し反対の立場で討論を行います。
首長に対する不信任案はかなり重要な議決案件です。御承知のように3分の2の出席議員でその4分の3の賛成がなければ可決しません。それだけに不信任に値する案件の軽重が大きな問題だと考えております。首長の不信任案が可決した場合には、町長の辞職か議会の解散などが考えられ、どちらにしろ町政に一定の期間大きな影響が起こることは否めません。町民に対してもさまざまな影響が出ることが予想されます。これらのことを十分に考慮しても、見逃すことができない重要な落ち度などがあり、許すことができない場合に不信任案提出へとなるものと考えます。我が党はこの立場で森町政を検証してみたいと思います。
森町長が幾つかの公約を掲げ、町民の審判を受けて町長に当選されました。その公約は我々議員に対する約束というよりも、町民に対する約束であり、選挙公約はかなり重いものがあると考えます。我が党はその選挙公約をすべて是とするものではありませんが、ことごとくほごにしたとは思っておりません。方向性としては評価できるものが幾つかありました。我々はその公約が町民にとって有益なものかどうかを判断し、推進を求めたり修正を求めたりしますが、自分の考えや支持してくれた町民の要望と違っていても、すべてを否定することはできません。町長を支援してくれた町民を含めて、直接町民に約束したものだからであります。我が党は森町長が掲げた選挙公約で、ごみ広域処理からの離脱、真名瀬漁港の遊歩道中止、下水道事業の見直し等は、我が党が強く実現を求めてきたものでした。これらを推進することは評価しております。
ごみ広域処理からの脱退は、議会を含めて町民の中にもさまざまな疑問や不安を持たれる方々がおられることは承知していますが、大型焼却炉をつくってほとんど焼却する広域処理から、脱焼却、脱埋め立てを目指して徹底した分別で資源化・減量化を図る方向を目指したことは大いに評価しております。今、横須賀市や三浦市の広域処理計画に見られるように、焼却するのが最も安上がりという経費の多寡で比較するだけでなく、環境面も含めたごみ処理を考えることが重要だと考えております。町民には負担をかけますが、広く町民にお願いし、行政と町民が一体となって資源化・減量化を推進し、早急にごみのワーストワンを返上していくべきだと思います。ゼロ・ウェイストという名称にはそれぞれの御意見があるだろうが、資源化・減量化に反対する声は少ないと思います。今まさにごみの非常事態だと考えます。町職員全員がごみ削減のため一緒に知恵と力を出すべきときだと考えます。ただ、町長が言うゼロ・ウェイストの推進に当たって幾つかの不手際があり、議会から強い批判もありましたが、町長の公約、脱焼却・脱埋め立てを目指して実行しようとしていることは評価しています。今の民主党政権のように、次々と公約を投げ捨て、国民にうそをつくやり方とは違って、何とか公約を実行しようとして起こしている不手際は、不信任に値するものとは考えておりません。十分に反省して今後さらなる分別を推進し、資源化・減量化を進めるべき最善の対応をされることを強く望みます。
ただ、今大きな問題となっています、現在停止中の焼却炉の問題で、排水からダイオキシンが出たことです。確かにダイオキシン検出は森町長のときに発生した問題です。しかし焼却炉の排煙等からダイオキシンが検出されたものなら、今燃していることによって発生したと言えましょうが、排水からのダイオキシンの検出です。長期間にわたって蓄積されたものと考えるべきではないでしょうか。焼却炉停止後の調査で、側溝の排水分析で、雨が降った後の分析値が高い数値を示したといって再度サンプリングをし直したことを見れば、長年蓄積されたものが雨によって流れ出たことが証明されております。すなわち過去からの蓄積が今表面に出てきた可能性が否定できません。となれば過去が問われると思います。実際にバグフィルターを設置したときに、今後は排水を循環水として使用するために、排水は出さないと県に届け出ましたが、すぐに使えなくなり従来どおり排水を流し続けたにもかかわらず、そのことを県には届け出ていません。当然のことながらその間流し続けていたにもかかわらず、排水の分析値は県に報告しておりません。5年間もです。平成19年に県に見つかってしまい、県が確認したと他人事みたいな言い方をしてごまかしてきたことを悪びれる様子もなく、しゃあしゃあとした態度で報告がありました。その5年間、果たしてダイオキシンは大丈夫だったのでしょうか。ずさんな管理をしてきた過去も問われなければなりません。県に確認された19年は、森町長の時代ではありません。このことは森町長の責任とばかりは言えないのではないでしょうか。また、排水ピットの汚泥が建設以来引き抜いたことがなかったとも報告されました。全く過去の責任がないのでしょうか。
これらのことは私たちには知らされていなかったとはいえ、我々議員もそれを放置してきた責任は問われるべきではないでしょうか。今、町長の責任を云々して行政に空白をつくるよりも、一日も早く安全を確認し、焼却炉の再開が可能となるよう力を尽くすことが先決と考えます。運転可能になった段階で住民と一緒に今後のごみ処理の方向性を検討するべきではないでしょうか。
今、ごみの減量化に全力を注ぎ、燃やすごみを減らすべきことだと考えます。また、5年間も県を初め町民に隠してきた過去の対応を調査して、ダイオキシンの分析結果などを公表し、町民の安全・安心を確認すべき責任は、町は当然のことながら、我ら議員にもあるのではないでしょうか。12月の原因究明と対策を求めた決議は、我ら議員も真相究明の責任があるのではないでしょうか。我が党は議会としてこの調査を実施すべきだと考えております。
また、老朽化した焼却炉を運転することが、即ダイオキシンを発生させるとして今後の運転を懸念する意見もありますが、確かにごみを800度以下で燃すとダイオキシンが発生しやすいと言われています。しかし燃焼によってダイオキシンが発生することが、即ダイオキシンを大気にばらまいているということではありません。葉山町を初め多くの自治体では燃焼によって発生したダイオキシンをバグフィルターで取り除いている方式をとっているからです。ただ、当町の焼却炉は古い炉で、1ピコ以下の新炉の規制よりも緩く、5ピコ以下で全く排出していないとは言えませんが、その基準内であることは当然です。さらにこのバグフィルターを有効に働いているかどうか、十分に管理する必要性は私たちも感じます。燃やせばダイオキシンが発生するから、即燃やすことが人体に害を与えるので燃すべきではないとすべきではありません。バグフィルターの効能は製造会社が発表してる能力を信じて運転されていると思いますが、葉山町は間欠運転で、立ち上げ・立ち下げの場合にはダイオキシンが発生しやすい燃焼温度帯を通るわけですから、頻繁な分析等を行うなど、なお一層の管理に重点を置き、安全対策に力を入れていただきたいと思います。
さらに、ごみ問題で半減化袋が問題となりました。戸別収集を実施している藤沢市では、ごみ有料化に反対する住民の声を受けて、職員ができるサービスとして戸別収集を実施したと聞いていますが、サービスを提供し、住民の協力を得る先進の藤沢に倣って、行政が戸別収集のサービスを提供し、住民には半減化袋でさらに減量化の目標を持っていただく。こういう意識的な働きかけをするための半減化袋だと私たちは考えます。ここに大きな意味があり、有効な施策と考えております。しかも葉山町は完全な有料化ではありません。モニターの方々の話では、ちょっと努力すれば配付された半減化袋で十分に間に合うと言っています。半減化袋で間に合えば、まさに無料です。つまり資源化に努力すれば無料なのです。ゼロ・ウェイストに疑問はあっても、資源化・減量化に反対するという方は少ないと思います。半減化袋には疑問があるでしょうが、減量化に向けた町民の努力に我々も協力し、一歩進めようではありませんか。
次に、町長が公約に掲げた真名瀬漁港の遊歩道建設反対の公約実行です。これも紆余曲折はあったものの、漁港整備となって漁業関係者など町民の要求にこたえています。このときにも議会から不手際を指摘されたことはありましたが、現在は町民の要望にかなったことになり、我が党は評価するものであります。
次に下水道事業の見直しについて、おくればせながら合併浄化槽の対応を含めて下水道審議会に諮問し、7月までに答申を求めておりますが、方向性は我が党が求めてきた方向です。下水道の原単位も含めて検討し、少しでも建設費等の削減を目指している点などは、前向きに検討していると考えています。ただ、提供した資料に下水道料金の計算など、下水道有利を意図的に出しているのではないかと町民から指摘されるなど、町長が目指す合併処理浄化槽方式の方向性が弱いと思っております。さらに合併浄化槽の普及に当たって、新築への補助を打ち切ったことは後退でもありますが、合併処理浄化槽を含めた諮問は、不足はありますが方向性は評価できます。何としても公共下水道の最終処理槽が最大4系列で間に合うよう、市街化調整地域への対応とコミプラの継続的使用などを含めて検討されることを望みます。また、一日も早く市町村管理型合併浄化槽の方式を検討され、公共下水道事業と並行して進められるなど、一日も早い水環境対策を進め、葉山にとって何が最善かを決めていただきたいと思います。
最後に問題のし尿投入施設の建設問題ですが、2度にわたる不手際があって、約2,000万円という大きな損失が発生しておりますが、施設建設そのものに多くの議員も賛成してきております。この不手際には担当職員の責任もあるでしょうが、首長としての監督責任は免れないでしょう。ただ、我が党はその長としての監督責任が不信任に値するとは考えておりません。このし尿処理投入施設は、従来の大量の石油を使って燃すやり方を変更し、下水道に投入しようとしていることは、環境面から見て当然です。我が党は以前からこの方式を強く求めてきましたが、前の守屋町長はさまざまな理由をつけて実施を拒んできたもので、森町長になってやっと具体的に計画が進んできました。やり方の不手際を責めて計画を無にするべきではありません。今後十分に吟味され、早急に施設建設が進められるよう強く望みます。
公約に掲げたものでいまだに実施に至っていないもの、まだまだ不十分なもの、また我が党は実施してもらいたくないものまでも含めて、みずからの公約を検証され、町民の要望に沿えるよう、善処されることをお願いしたいと思います。掲げた公約の実施に当たって、たびたび起こしている不手際の責任は、長としての監督責任はあるものの、それらを積み重ねて不信任に値するほどとは考えておりません。したがって不信任案に賛同はできません。以上、森町長に対する不信任案に対する反対討論といたします。(拍手)(私語あり)

議長(鈴木道子君)

発言は挙手をもって発言をなさってください。次に原案に賛成者の発言を許します。

14番(笠原俊一君)

14番笠原俊一でございます。先ほど我が会派の代表より、森町長に対する不信任決議が提出され、その提案理由がるる述べられたところであります。私は会派と会派を代表しまして、この賛成討論を行わせていただきます。
賛成する理由は、たび重なる不祥事とその対応において、もはや町の最高責任者としての自覚の欠如、地方公務員である町職員の労働意欲を阻害する言動は、もはや町長としての指揮能力がなく、議員としては看過できない状況にある。このように判断したからであります。
さて、本年7月より行おうとするゼロ・ウェイスト事業について話を少しさせていただきます。この事業については、地球環境の健全維持のために、ごみ資源化・減量化をより進める事業として森町長の最大の提案としております。そして2市1町の広域処理を離脱した現町長としては、背水の陣を敷き、町民理解を得て進まなければならない課題であったと思います。
さて、本町のごみ焼却炉は既に34年の老朽施設であり、昨年平成22年11月25日にこの施設の放流水から施設排出基準を上回るダイオキシンが検出され、県より焼却炉全炉の運転停止の指示が出されて以来、今もって再開のめどが立っておりません。しかるに平成23年度一般会計予算においては、通年どおりの修繕費用の計上がなされ、議会での相次ぐ質問に対し、町長の答弁は廃炉と修繕利用の迷走発言が続いておりました。業を煮やした一部の議員からは、ごみ処理基本計画を成案として、場合によっては焼却炉の新設も辞さない、揺るぎない発言が必要だと、このような意見も出されたわけであります。町長の発言は行政機関の最終結論を有していることから重要であり、そのためには町幹部との綿密な打ち合わせが必要なことは、今さら申し上げるまでもないことであります。こうした担当部課や町幹部との意思の疎通が崩壊し、今や行政機能が著しい動脈硬化を起こしていることは不信任決議の最大の理由であります。
さて、昨日私は南郷中学の卒業式に行ってまいりました。その席上、町長は来賓の祝辞を行い、卒業生に地球環境保全に取り組む町の姿勢を強調され、ごみを燃やすこと、埋めることがいかに環境の悪化につながることか力説をされ、多くの感銘を与えておりました。高齢化の進む町の現状をかんがみ、福祉施策としての戸別収集事業については、全国自治体のごみ施策の方向に沿う事業計画であります。再生可能なごみ資源についても、さらに改良を加えた回収方法を提案しており、このステーションをどこに置くかなどの課題についてはこれからであり、町民意見を大いに参考にして、その後の周知に万全を期す必要があるわけであります。先ほど可決されました出し直された予算書では、ごみ焼却炉は予備費計上で賄うとしていることが推察されております。しかるに町のごみ処理計画は、平成25年度までは今までどおり焼却処理をする予定となっており、処理後の焼却灰や不燃物残渣は他県・他市へお願いし、焼却や最終的な埋め立て処分をしていただいているのも現状であり、その後の25年度以降についても、完全自区内処理には触れられておらず、方向も定まっておりません。これは既に離脱した2市1町と違う形での広域処理であります。私はダイオキシンの発生、そして炉の停止、これを機会に、また任期最後の年と公言している今、そして中学校での発言を考えたとき、ゼロ・ウェイスト減量策を一歩進める形で、まずは町の焼却炉をとめ、焼却処理を脱する。こうした方向をすべきであった。このことをされなかったことが非常に残念でなりません。
さて、そのほかし尿投入施設、あるいは他の件につきましては、予算審議を通し、あるいは同僚の議員の発言の中でもるる申し上げてきましたので、この際その件については割愛させていただきますが、葉山丸の船長としての首長である町長の行動が、これは先般私が申し上げたとおりでございますけれども、船員である職員との力を合わせてこの難局を乗り越え、船客である住民の福祉向上に向かって立ち向かわなければならないそうした姿勢が皆無であり、もはや座礁転覆寸前である、このように私は述べたところであります。こうした町職員と一丸となった姿勢ができない今、本来であれば御自分自身から勇退をしていただくべきだと、このように思っておりましたが、まだまだそういう手法に至らず、かつて私も20年の議員でございますが、初めてこうした町長に対して不信任の決議を突きつけなければならない場面に直面してしまった。非常に残念であり、こうした首長を選んだ町民の責任も感じながら、議会としては看過できない、言わなければならない局面に立ったことを非常に残念でなりません。多くの議員、あるいは多くの町民を代表してお早めにやめられることを祈念して私の賛成討論とさせていただきます。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

5番(山梨崇仁君)

5番山梨崇仁です。私は森英二葉山町長の不信任決議案に反対の立場から討論に参加させていただきます。
初めに意見として申し上げれば、私個人的にはかつて森町長に対して、青山テルマの件について質問をしたことがございました。また、まちづくり協会の一方的な手法についてもこの議会の場において質疑をしたことがございます。いずれも私にとって、自分にとってはとても厳しい批判、指摘をですね、してまいった次第でございます。しかしその効果があったかどうかといいますと、私自身不確かなものもあり、最近では別の角度から森町政と議論をすべきというふうに考え、今回も一般質問に臨んでまいりました。
さて、不信任決議とは何か。今回勉強させていただきましたが、皆様のお手元にもある議員必携、ここによれば、それは長と議会の極端な対立関係を早急に解決すると書いてございます。確かに問題は多く、この議会と森町政が対立すること多々ございます。しかし本会議、本日においては予算も通りました。また一方で他の事例を調べれば、不信任に際して町長が専決処分で議会を無視して暴走をしたり、もしくは町長本人に何らかの犯罪行為があったとか、そういったことが現在葉山森町長にあったというわけではありません。私は本日に至るまで、この本会議においてもそうですが、前提として組みかえ動議の提出をし、そして修正予算の採択に賛同をいたしました。そして各議案の採択についても、その都度必要に応じて討論などみずからの意思を明らかにしながら、森町長が提出した予算、議案を認めた上で、議員としての意見、提案、指摘をしてまいったとおりでございます。以上のことから、提出されております不信任決議に対しまして、賛同する立場にはないという考えから反対の討論をさせていただきます。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

11番(伊藤友子君)

11番伊藤友子でございます。私は森町長不信任決議に賛成の立場から討論に参加いたします。
町長、今私はここに「泣いて馬謖を斬る」という思いでここに立っております。その思いおわかりくださるでしょうか。森町長就任1年にも満たないときから、町民の方から、また親しい友人から、なぜ議会は町長をやめさせないのと、おしかりをたびたび受けました。その都度私は、町民から選ばれて町長になった人を議会はそう簡単にやめさせるわけにはいかないの。だって、いいも悪いも町民が選挙して選んだ人よと、弁明に努めてまいりました。私は…その友達が言うんです。私は入れてません。議会が大体だらしないのよとまで言われ、言葉に窮したこともしばしばありました。また、これまでにも何回となく議会内で密やかに町長不信任の声はささやかれたのを耳にしてきましたが、せっかく森英二さんが新町長になられて、議会内の情勢も変わり、空気も入れかわり、町長のよいところを受けとめて、支えて、ぜひ任期を無事に全うしていただきたいと思ってまいりました。私はたとえ新町長が森さんでなくとも、町政発展のために汗を流してくださる方は議会から支えようと考えておりました。
僭越ながら森町長には私、それから鈴木道子議長と、アドバイスや進言もこの3年間何度かさせていただきました。町長はお忘れかもしれませんが、随分早い時期、多分20年ごろでございますが、町長に下水道投入施設のことに触れまして、町長バキュームカー持ってって直接浄化センターにつなぐようにすればいいんですよ。そうすればお金もかからないし、そうなさいませよって私は申し上げたことがあります。きっと余り千客万来でお忘れになってたことと思います。以前私はこの件を前守屋町長にも申し上げましたら、浄化センターは国・県補助金が入っているので、なかなか難しいのだということがありましたが、でもいろいろなことを考えても、葉山町にとってはそれが一番安くて有利だなと私は思ってましたので、進言を申し上げました。もしそれを研究調査して実行に移していらっしゃれば、今回のような下水道投入施設の問題、失態はきっとなかったことだろうと私は思います。私といたしましては、ことここに至ったことは、まことに残念と言うしかございません。
平成23度予算は皆様御承知のとおり、その内容はとてもひどいものでした。当然予算案は大多数で否決になりました。予算の否決は暫定予算を入れて連続森町長になって3回目です。おまけに下水道投入施設の関連で原因究明の議会決議まで出されました。下水道投入施設に関連して、まだ土地が確定していないのに建物の基本設計や実施設計、168万と1,890万。2,000万円近くを既に支払ってしまったという失態は、今回御自分の報酬を10%2カ月減で許してくださいと議会に出された、そんな生易しいものではございません。事の重大さを全く感じていらっしゃらないから、こんな議案を平気で出せるのです。恥ずかしい限りです。まさに税金を納めている町民への背信行為ではありませんか。町長御自身が無駄になったこの2,000万円を返してくださいと、私はこの議会から申し上げたい。職員がやったことなので町長の責任ではないという議員もいますが、最終決定権者は町長、あなたですよ。予算編成権も町長お一人にあるというあなたは、この町では絶大なる権力をお持ちなのです。この程度は不信任に当たらない。同僚議員からそう言われましたし、今、議会でも堂々と発言していらっしゃいますが、そうでしょうか。私たち議員は行政を少なくともチェックするチェックマンとして入っている、そういう大役もあります。そして一連の不祥事問題を私は3月4日に一般質問で取り上げました。とまらない不祥事連鎖の再発防止についてということで、1年間に既に不祥事と、そして職員を処分したことを入れてもう6件あるんです。
その中でですね、1つだけ私がいつも胸を痛めてることがございます。それは国民健康保険特別会計におきまして、補正予算に計上した一般会計繰入金を適正に処理しないで、未処理のまま出納閉鎖日を過ぎてしまった。ただの忘れたということなんですが、このとき皆さんもお聞きになったでしょうけど、総務部長からどういう処分を受けましたかと聞いたら、平成22年9月1日付で総務部長は文書による厳重注意。保健福祉部長は口頭注意。健康増進課長、文書訓告。クリーンセンター所長、前健康増進課長、降任。福祉課課長補佐、前健康増進課課長補佐は降給。これは2,000万円を補正予算に計上して、その一般会計繰入金を処理するのを失念した、出納閉鎖を過ぎてしまったということです。責任の軽重を問われたら軽いものです。しかし前健康課長は降任処分の後、みずから退職なさいました。でも町長は責任の形は何一つこのときおとりになりませんでしたね。後味の悪い感情的処分として残っていますのは私だけではないはずです。町長はやめた職員に対してその後気を遣ってあげたり、その職員の気持ちに寄り添ってあげるようなことをなさいましたか。多分なさってないと思います。
23年度第1回目の定例会一般質問には、13人の議員が町長に質問をいたしましたが、町長は答弁に詰まり、立ち往生すること幾度となくあり、部長の答弁も人によっては活気がなく不明瞭な点が多く見受けられ、緊迫感が欠如していると言わざるを得ない低調なものでした。今回私はとまらない不祥事連鎖の防止についてを質問しました。町長はこのときだれもが納得のいく防止策を提示するよい機会だと私は思ってました。というのは、議員は通告してるんですから。これだけ何点も防止策を提示されてですね、御自分もわかってらして、ああ、これは大変だ、防止策をしっかりと議会で証明しないとどうなるかわからない。そのくらいに思っていただくのが普通だと思うんです。しかし案の定、原因究明はこれからすると繰り返すばかりで、進展もなく防止策もなく、皆様御存じのように納得のいかないものでした。これではまたすぐに不祥事は起こりますよ。そのように私は確信したのです。だから今ここに立ってるのです。伊藤友子はちょっと先まで不信任には不賛成だというのにころころ変わったって言うけど、これだけの町民への背任行為をしっかりとね、自分で確信して、それをですね、首をすくめて黙ってるわけにはいかないと。はい。
22年11月2日に議会に説明のあった中期財政計画改訂版と23年度予算の数値には、わずか2カ月違いで人件費や物件費に2億円以上の差が出ており、その理由を聞いても部長の答弁はよくわかりませんでした。人件費の抑制策など答弁とは裏腹に真剣に取り組んでいないことがはっきりわかったわけです。要するに中期財政計画改訂版は信用度は低く、行政内のずさんさを露呈したお粗末なものと私は受けとめました。そして町長と職員との意思の疎通がこれほどに欠けているのかと、私は胸を痛めました。また、物事の決定権者として280人の職員を率いるトップとしての統率力も求心力も、残念ながらおありにならないと判断いたしました。このように町民にとって不利益になることばかりが目立ってきました。もう町長は一日も早くおやめになるべきです。これ以上行政を混乱させないでくださいと私は申し上げます。
最後に伺います。この不信任に否決される議員の皆さんは、これだけの町民に対してはっきりとした背信行為をはっきりとわかりながら、それを認めず、これからも胸を張って行政のチェックマンだと言って議員を続けていくおつもりですか。
これで私の町長不信任の賛成討論を終わります。(拍手)

議長(鈴木道子君)

次に、原案に反対者の発言を許します。ほかに討論ございませんか。

9番(守屋亘弘君)

9番守屋亘弘です。私は当議案に賛成の立場から討論を行います。
原稿を持っておりませんので、忘れないうちに2点ばかり、3番阿部勝雄議員が先ほどお話しになった件で、私と見解を異にするところがありますから申し述べます。これは何回も使ってるんですけれども、昨年12月9日の決議、ダイオキシン類に関する決議なんですが。その提案者は阿部勝雄議員です。それで先ほど過去の蓄積云々と言われましたけど、この表現の中には、過去からの蓄積も考えるが、過去にせよ現在にせよ焼却によってダイオキシン類が発生していることは明白だと。それで議員の皆さんも全会一致で決議を了承されたと。
それからもう1点は、私のよって立つ立場は、2市1町ごみ処理広域化計画は町長の判断により正しいと考えておりますけれども、その後何らみずからのビジョンもなく、このままずるずるとおんぼろごみ焼却施設を使う。これは私にとり大変耐えがたいことです。去る12月1日(水曜日)の金崎ひさ議員の一般質問に答えて、町長は「この今の焼却炉を修繕しながら使い続けているということは、大変なことと認識はしております。そして過去にもダイオキシンを心配したということもあります。それがここにきて現実のものになったのかという危機感、意識はもちろん持っております。それでいつこれが起きるのかと焼却炉自体に異変が起きるということも含めて、実はそれをずっと心配しておりまして」云々とあります。これはみずからその非を認めているということであって、大変な過失責任を負うべきと、私はそのように考えております。
なお、一言加えるならば、し尿の下水道処理施設への投入設備は、地球温暖化にも適してると言いながら、まだ今のおんぼろごみ処理…失礼、ごみ焼却施設を使うということは、全く反論できないような論理の矛盾であろうかと思います。
なお、もう一つ忘れないうちに言いますけれども、3番阿部勝雄議員がお話の中で、大型炉で焼却云々と。それがあたかもいけないように私は聞こえましたが、現在横浜市でお願いしてるのは、横浜市金沢工場は400トン炉3炉の1,200トンです。現在1日の処理量は2炉で賄っております。大型炉を否定しながら実際にお願いしてるのは大型炉です。私もたまにはまじめなことを言います。論理的に物事を考えれば、そのような私の考えと異なるかもしれませんけども、私の論のほうが真っ当であると私は考えます。
町長が当選して4つの公約をうまくさばいてくれると私は密かに期待しておりましたけれども、まず第1点は、下水道事業で抜本的見直しだと言いながら、ただだらだらと借金に次ぐ借金を重ねるような事業を続けていると。2つ目は、先ほども申し上げましたけれども、ごみ処理広域化から離脱まではよかったんですが、その後はこのざまです。3つ目は遊歩道の見直し。そのとき町長はみずからのアイデアで養浜事業を行うと。私は大変結構だと賛意を表しましたけれども、いつの日か腰砕けになっちゃって、何のために信念を持ってやってきたのか。もう一つは、今御指摘のとおり、森勝美議員は今もってやめていない。次は出るかどうかは私は知りませんけれども、なぜあのような公約、あるいは約束をしながら、全く恥ずかし気もなく図々しく、あたかも理想的な共稼ぎスタイルみたいに、同じ地域の住む人間として私は大変恥ずかしい。ごめんなさい。
かように一つ一つ点検すると、何がしたい、どのような政策をもって、あるいは理念、ビジョンを持って町長になったのか。ただ1年なり2年なり町長を務めたかったのか。私にはよくわかりませんけれども、現状を見るとかつての盟友がどうしてこのように変わってしまったのか。まことに残念でなりません。こういうような、多分私の勝手な想像ですけれども、職員諸君の離反もまた当たり前のようなことではなかろうかと。これでもってなお来年の1月まで任期を務めるというようなことを、私はとても自分の考え、あるいは信念に照らして容認することはできません。
以上をもって私の討論といたします。(拍手)

議長(鈴木道子君)

他に討論ございますか。

12番(待寺真司君)

12番待寺真司です。決議第2号森英二葉山町長の不信任決議案に対して、賛成の立場で新葉クラブを代表して討論に参加をさせていただきます。
さて、12月の第4回の定例会において、これまでもさまざまな不祥事、問題発言等を繰り返した森町長に対して問責決議案が出されて可決をされたところであります。その際の賛成討論で私はこう申しました。次に何かあった場合はもはや堪忍なりがたしとなると申したところでございます。さて、この第1回定例会、予算案の提案、そしてそれの否決、さまざまな問題があったというふうに、これは議員の皆様も全員そのように思っているのではないかと思います。今、いろいろと賛成討論された同僚議員からいろいろな細かいお話がありましたので、私はこの決議に賛成する、最終的に問責決議案から不信任決議までに至った、私が賛成するに至った、決定づけた2点について、この場を借りて述べさせていただきます。
まず1点目は、葉山町自治労、すなわち町長の部下であります労働組合との関係が極めて悪化してしまっていることを懸念している点。そして2点目は、全職員の労働意欲が減退をしており、それに伴って引き続き引き起こされている不祥事がもはや後を絶たない状態に陥ってしまっている。そのことの責任がどこにあるかという、この2点について私は述べさせていただきます。
まず、労働組合との関係についてです。本日、議案第73号地域手当が10%から6%へ、4%削減する提案がされました。これは全会一致で可決をされたところでございます。この議案第73号を提出するまでの組合との交渉の過程に、大いに問題があったことを指摘させていただきます。当初予算案が既に固まっている1月26日の事務折衝の席で、初めて組合に対して地域手当を下げてほしいという当局提案が出されたと、このような状況でありました。そして、2月3日の事務折衝を得て継続協議となっていたと、これは自治労葉山町職員労働組合教育宣伝部が出しております広報紙「砦」にそのように記載をされております。さきの私の一般質問に対して総務部長は、確かな日にちは記憶してないが、年が明けてからの交渉であったと、このようにおっしゃられておりました。この会報紙には1月の26日とはっきりと明記をされております。そして、このような地域手当、これは労働条件の大きな変更に当たります。このような大事な提案を既に当初予算案が決定して、1月の31日は既に議会に報告をする段取りまでした中で提案され、組合にそれをのんでくれよという交渉の仕方が果たして正しいのでしょうか。中期財政計画をつくった際には、地域手当は見直すとはっきりとその中に明言され、その中期財政計画が議会に示されたのは11月2日のことです。もちろんその2日の提案をされるまでの間に、そのような事務折衝は既にされているのが普通ではないでしょうか。先ほど同僚議員からもありました。だからこそこの中期財政見通しがどうも信用がならないという、そういった一端はこういった交渉経過、そういったところにもあると私は思っております。
さて、継続協議となっておりましたこの議案に対して、森町長は組合の妥結がなくても条例提案するつもりだと言っていると、担当職員、交渉に当たる担当職員にそのように伝え、職員はそれを忠実に組合に伝えたところであります。このような行為を昨年行った地方労働委員会あっせんにおいて、労使協議は誠意をもって行うことを書面確認し、そして先ほど申しました中期財政計画の一方的な交渉に対する抗議をした際にも、「労使合意なしに公表したことは労使交渉に関する確認書に違反する行為でした。今後はこのような行為を繰り返さないようにいたします」との謝罪文が町長名で出ている。その舌の根も乾かないうちに、またこのような組合無視、一方的労働条件の変更、労使協約違反、組合不当介入という不当労働行為を繰り返そうとしている。これは職員の言葉です。まさに暴挙である。あり得ない話である。森町長は約束という言葉を知らないのか。森町長の発言には真実はないのか。森町長にはコンプライアンスの意識はないのか。これほどまでに自分の耳を疑ったことはない。そしてこの総務課の当局の話が思い違いであってくれと願うばかりだという文章が載っております。
そして、このような状態を受けて組合側から団体交渉の正式な申し出があり、2月の22日に町長と直接交渉が行われました。その際、森町長は、いまだ正式提案にも至っていない職員の地域手当4%カット、つまり10%から6%の条例案について、2月28日までは組合交渉をするが、わずか6日間です。それまでに組合の理解を得られなくとも会期中の今議会に追加提案する意向であることを明言した。このような対応に対し組合執行部は、2月20日、町長に対し要求書及び団体交渉申入書を提出して、この協議にのっとり行うことになったこの22日のその席上でこのような話を、さぞかし落胆したというようなところであります。その席上、森町長は労使関係の知識のなさから、相変わらず一方的な持論を展開し、これで理解をしてほしいと言うばかり。きちんと労使協議を行うという組合交渉団に対し、話し合ったってどうせ時間だけが過ぎていくなどと言ったあげく、自分勝手に激高し、労使の対等な立場であるはずの労働者側代表の中村執行委員長に対し、おまえ呼ばわりをしたということであります。
この「話したってどうせ時間だけが過ぎていく」というこのフレーズ、私はどこかで聞いたようなせりふだとそのとき感じました。ダイオキシンが基準値をオーバーしたことが明らかになったとき、プレス発表する前に議会に報告すべきではなかったかという質問に対し、議会に報告したところで事態の変化は何もないと言い放った、この町長の同じような気持ちがこういった言葉にまたあらわれてしまったのではないかと、私は大変不快に思いました。このおまえ呼ばわりした発言は撤回をされたそうですけれど、何で年下のおまえに謝らなければならないんだとさらに激高した。余りの愚かさに、こんな人が町長でいいのかと失笑せずにはいられなかったという気持ちを持たせてしまっているんですよ、町長は。ゼロ・ウェイスト推進事業を町長が本気で成功させようと、そしてそれを支えようと一生懸命頑張っている職員、また、多くの職員が組織しております現業評議会の組合員はクリーンセンターの職員で多くが構成をされています。その職員の皆様には仕事量が明らかにふえていく。それなのに給与は一方的に減らす。こういったような冷たい対応、さらには不手際とも言える労使交渉を私はどうしても容認するわけにはいかなかったんです。町民との最前線で頑張っている職員を守ろうとする気は町長にはないんでしょうか。
さて、もう1点、職員の労働意欲の減退について、これはもしかしたら責任が町長だけにあるものではないかなと…あるものではないという部分もある、それは私も十分理解をしてます。相次ぐ不祥事、事故の連鎖、こういったものを原因が本当にどこにあるかを追及したとき、やはりそれは最終的に町長がその責任をみずから認め、そしてみずからの立場をしっかりとわきまえた上でいろいろな議案を議会に提案してくる。その提案された議案に誠意がこもっていれば、我々だってそこまで町長の批判をすることはなかったのかなと、このように思っているところでおります。
さて、最後のお願いになろうかと思いますが、さきの議案第64号の討論の中でも申し上げさせていただきました。町長、もう一度御自身の政策を町民の信を問うてはいかがでしょうか。そして改めて信を問うて、認められればゼロ・ウェイスト推進事業、大いに推進していただきたい。4月24日に行われる町議会議員選挙、これはこの議案がどうなろうとも、その日程については変わらないというような情報を私はつかんでおりますが、どうでしょう、町長、町長選挙に1,350万円の費用が本年度の予算にも計上されております。1年の間に2度の選挙がありますが、この1,350万、町長御自身の信念を再度町民に問うために、今すぐ、もうこの不信任決議案の採決に入る前に、町長最後の御英断をいただき、どうか同日の選挙をもう一度やりませんか。私も一議員として、そして一政治家としてこれだけのお願いをするのですから、私自身も不退転の決意を持って、覚悟を持って葉山町のためにこれからも頑張っていきたい、そのような思いを持っているところです。どうぞ町長、最後の英断の時間が採決の前にあります。ぜひお考えいただきたい。そして、きょうこの議場内にいらっしゃいます多くの幹部職員が胸の中にためているものを吐き出してしまっては、この町にとって好ましくないことが起きてしまう、私はそれを何としても阻止したい。そのためには町長、ぜひ御英断をいただきたいと心よりのお願いを申し上げまして私の賛成討論とさせていただきます。(拍手)

議長(鈴木道子君)

他に討論はございませんか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。森英二葉山町長の不信任決議案は記名投票をもって行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
ただいまの出席議員数は16名であります。
次に立会人を指名いたします。会議規則第79条の規定により、準用する第29条第2項の規定により、立会人に1番畑中由喜子議員、16番中村常光議員を指名いたします。
投票用紙を配付いたします。
(投票用紙配付)
念のために申し上げます。本案に賛成の方は「賛成」と、反対の方は「反対」と記載し、自己の氏名もあわせて記載を願います。賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票は、会議規則第78条の2の規定により、否、反対とみなします。
投票用紙の配付漏れはございませんか。
(「なし」の声あり)
配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めます。
(投票箱点検)
異状なしと認めます。
これより投票を行います。事務局長の点呼に応じて順次投票願います。
(点呼、投票)
投票漏れはございませんか。
(「なし」の声あり)
投票漏れなしと認めます。投票を終了いたします。
開票を行います。畑中由喜子議員及び中村常光議員、開票の立ち会いをお願いいたします。
念のため申し上げます。本件の表決については、地方自治法第178条の規定により、議員数の3分の2以上の者が出席し、その4分の3以上の者の同意を必要といたします。ただいまの出席議員数は16名であり、議員数の3分の2以上であります。また、出席議員の4分の3は12名であります。
(開票)
投票の結果を報告いたします。投票総数16票、有効投票16票。有効投票中、賛成10票、反対6票。以上のとおり、賛成は所定数に達しておりません。よって、決議第2号森英二葉山町長の不信任決議案は否決されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
この際、暫時休憩をいたします。(午後7時18分)

議長(鈴木道子君)

休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(午後7時19分)

議長(鈴木道子君)

ただいま金崎ひさ議員ほか2名より、議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に対する付帯決議案が提出されました。議会運営委員会を開きまして、本決議案を日程に追加し、追加日程第2として議題とすることと決定いたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本決議案を日程に追加し、追加日程第2として議題とすることと決定いたしました。

議長(鈴木道子君)

追加日程第2「決議第3号議案第78号平成23年度葉山町一般会計予算に対する付帯決議(案)」を議題といたします。
決議書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)

議長(鈴木道子君)

提案者の説明を求めます。13番金崎ひさ議員、登壇願います。

13番(金崎ひさ君)

13番金崎ひさでございます。決議第3号平成23年度葉山町一般会計予算に対する付帯決議案の提出者として御説明申し上げます。
本日、葉山町廃棄物の減量化、資源化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例が否決となりました。今回提出されております平成23年度葉山町一般会計予算には、その一部改正に必要な予算がゼロ・ウェイスト推進事業の中に組み込まれておりますので、否決された以上、当然凍結されるものと思っております。しかし、ごみ半減袋の体験を広く町民の方々にしていただくべきとの提案も議員からなされている現状を踏まえ、予算化されている以上、指定袋の製作も可能となります。質疑の中で確認はとっておりますが、町長は答弁を変えることが日常茶飯事でございます。残念ながら不信任決議案も否決となり、不安感のあらわれと御理解ください。よって、改めて葉山町廃棄物の資源化、減量化及び適正処理等に関する条例の一部を改正する条例が上程され、可決されるまでの間、当該予算の執行の凍結を求めるため、この付帯決議案を提出いたします。なお、この件に関しましては議案審査の折の答弁等の明文化ですので、ぜひ御賛同をいただきたいと存じます。
以上で説明を終わります。

議長(鈴木道子君)

説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。決議第3号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、決議第3号は原案のとおり可決されました。

議長(鈴木道子君)

日程第13「生活排水処理に関する特別委員会所管事項調査報告の件」を議題といたします。
本件について委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

生活排水処理に関する特別委員会委員長(待寺真司君)

ただいま議長のお許しを得ましたので、生活排水処理に関する特別委員会所管事項調査報告書をこの場をお借りしまして発表をさせていただきます。
1、目的。本町における公共下水道事業計画認可区域外の生活排水処理に関する調査研究等。
2、委員。委員名はお目通しください。
3、委員会等。開催実績が記載されておりますので、お目通しください。
4、調査研究概要。本特別委員会は葉山町における公共下水道事業計画認可区域外の生活排水処理に関する調査研究を目的として、平成21年6月29日、8名の委員によりスタートをいたしました。葉山町議会では議会基本条例を制定し、町民と直接対話する場を積極的に設けたり、行政のチェック機能を強化したり、言論の府としての役目をこれまで以上に果たしていくために、議員全員で協議し、実行していくことを確認しております。従来の委員会運営は町当局(行政)から出された提案に対し、まず行政の説明を受け、質疑を行い、最終的に可否を判断することが常でした。今回新たに設置されました生活排水処理に関する特別委員会は、調査研究に主眼を置いて、ごみ問題と同様に葉山町にとって財政的な観点からも極めて重要な施策である水環境の整備に対し、いかに早く、いかに費用をかけずに、すなわち最も効率的に進めるにはどのような手法で行うべきかを徹底的に議論をし、最終的には意見をまとめ上げて、町当局に対して提言できるように運営していこうと動き始めました。しかしながら、議会は合議体であるがゆえに、最終的に意見を一つにまとめることの難しさが発足当初より懸念されていましたが、委員会運営の新たな試みとして、委員会メンバー8名がこの2年間の中でさまざまな調査や先進自治体の取り組みを研究する中で、それぞれの考え方や意見を発言していくことで、これまでにない意見のぶつけ合いなどを通して、水環境整備に対する各委員の思いをしっかりと伝えることができたと考えます。
委員会の中で再確認された町の現況は次のとおりです。下水道事業着手後17年を経過し、事業の進捗は計画の5割程度であり、平成32年度までに計画区域全域を整備するのは困難な状況である。平成22年度から23年度にかけて下水道審議会に諮問し、下水道全体計画を見直す予定である。森町長の公約及び議会答弁では、市街化調整区域の排水処理に関しては公共下水道の認可を外し、合併処理浄化槽で対応するとあるが、木古庭及び上山口地域で開催された葉山町公共下水道全体計画についての懇談会では、時間がかかっても公共下水道を整備してほしいという住民の声が多く聞かれ、町長の考えと住民の希望との間に乖離が生じている。
また、担当部課からの説明、質疑を経て、各委員からは次のような意見等が出されました。全町にわたる公共下水道計画を見直し、市街化区域は公共下水道で、市街化調整区域は市町村管理型合併処理浄化槽で排水処理をすべきである。住宅密集地域においては公共下水道の役割は大きく有効な施策だが、市街化調整区域や市街化区域にあっても住宅が散在する地域や、急峻な地形の地域などは市町村管理型合併処理浄化制度を活用し、公共下水道事業と並行して進めることが必要と考える。木古庭・上山口の住民が最も望んでいる生活排水処理の方法は何かを見きわめて、行政は最大限実現できるよう配慮すべきである。公共下水道整備の横須賀市との広域化も視野に入れて検討するべきである。公共下水道の最終処理場の処理槽を最大4系列にとめるためには、最大限現在のコミプラの活用を図るべきである。なお、これらは一部であり、各委員の意見等の詳細については別添のとおりでございます。
まだまだ調査研究を深めていきたいところではありますが、現在の委員の議員としての任期4年が間もなくという時期をかんがみて、委員会としての統一見解までには至りませんでしたが、これまで開催されました委員会での調査や研究、議論などを報告書という形に残すべきものと判断いたしました。
5、各委員からの意見、提案等。こちらにつきましてはお目通しをいただければと思います。
また、特別委員会開催経過概要、また各会派、議員から出された意見、提案などを別紙添付をさせていただいておりますので、お目通しをいただければ幸いです。
以上、葉山町の生活排水処理に関し、各委員からのすべての意見、提案等を添え、調査・研究概要の報告といたします。
最後に、1年半にわたりまして闊達な御意見や御議論をいただきました生活排水処理に関する特別委員会委員の皆様と、委員からの問いかけに真摯に応答していただきました関係部課職員の皆様と、そしてこのような開催報告書をまとめるに当たりまして、正・副委員長を本当にサポートしていただきました議会事務局職員、関係者の皆様に心より感謝の気持ちを申し添えさせていただきまして、私の報告とさせていただきます。御静聴ありがとうございました。(拍手)

議長(鈴木道子君)

本件は質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、質疑を省略することに決定しました。
以上で委員長の報告を終わります。

議長(鈴木道子君)

日程第14「閉会中継続審査について」を議題といたします。
お手元に配付してありますとおり、各常任委員長及び各特別委員長からただいま審査及び調査中の事件につき閉会中継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、各常任委員長及び各特別委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

議長(鈴木道子君)

この際、今任期をもって勇退される方々からあいさつしたい旨の申し出がありますので、許可をいたします。発言順序は先例に従い、在職年数の若い順に行います。3番阿部勝雄議員、登壇願います。

3番(阿部勝雄君)

あいさつだから共産党を代表してというわけにはいきませんね。阿部勝雄です。私が12年前にここに立ったときはいささか足が震えました。で、60になって立候補したというのは余り例がない。継続して60歳過ぎている人はたくさんいらっしゃいましたけど、そういう中で私が立候補して皆さんの御支援をいただいてここに出たときは、さすがに足が震えて、今も直りませんけど、ずうずう弁で言われて、皆さんににやっと笑われたのをよく経験しております。本当に聞き苦しい点があったことはここでおわびしたいと思います。私が自分で皆さんの町民の要望を届けてきたつもりではおりますが、さまざまな点で至らぬところが多々あったと、これは今になって反省しているところですが、少しでも私が主張してきた、特に小児医療費、国保とか、下水道の問題とか、これが進んでいただけることを今もって希望しておりますので、皆さん今後残られる方々にぜひそれを推進していただくことをお願いしたいと思っております。
私が皆さんに大きな御迷惑かけたのは4年前の病気…5年になりますか。5年前に病気したとき、このときは皆さん、私ももうこれで終わりかと、命まで終わりかと思いましたけれども、こうやって復帰することができたことは皆さんのいろんな配慮あったからだ、私は感謝しております。私がその病気して幽霊みたいな格好して出てきたときに、議会の中で、議会予算だったと思いますが、その審議があしたまでということで、12時ちょっと前、11時58分だったと思います、終わったのが。それまで議論された…されました。さすが私も疲れていて、どっちが早くつぶれるかと言わんばかりな議論でしたけれども、その中で今、伊藤友子議員が議長をされておりまして、休憩のときに、議長室に来て休んでくださいよと言われて、御存じのように、面会室ですか、あそこは単独のいすしかありませんで、横になれないということで、議長室には長いすがあるからそこに寝なさいよと言われたときには涙が出てきた。ありがたい。本当にそうやって皆さんの厚い御支援と援助があったから、この4年間務められたと思います。
それ以上にさまざまな議論して、今、議論百出のいろんな問題がありますけれども、私は私なりの意見を述べてきたつもりです。皆さんの御意見と合うかどうかは別としても、それぞれ皆さんの御意見あるいは支持していただいた方々の意見を述べることは、これ議員の当然の権利だと思いますし、当たり前のことだと思います。これがぶつかり合うことこそ、また議会の運営が大事だと。議論百出、これ当たり前のことであって、策の中からいいものを選んでいくべきだと今でも考えております。そういうためには今後も皆さん大いに頑張っていただいて、ぜひ当選されてここに来られて議論していただく、このことを強く望んでおります。
本当に長い間皆さんの御支援いただきまして、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)

議長(鈴木道子君)

3番阿部勝雄議員の3期12年にわたる町政に対する御功績に対し、もう一度皆様で盛大なる拍手をお送りしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
次に、11番伊藤友子議員、登壇願います。

11番(伊藤友子君)

伊藤友子でございます。先日一般質問の後に私はもう皆様に退任のごあいさつをいたしましたから、何もまたここに2度目のごあいさつに出てくるということはないんですけど、自席からでございましたので、皆様のお顔をまともに拝見できなかったので、見納めにもう一度ゆっくりと、はい、お礼のごあいさつかたがた、ゆっくりと皆様のお顔を拝顔したいと思いまして伺いました。
本当に6期24年、あっという間の出来事でした。随分長いことで、約4分の1世紀なんですけど、こうやって最後を迎えますと、本当にいろいろ、いろいろなことがこれから思い出されるんでしょうけど、今は何だかまたあしたも議会に来なくちゃならないんだなというような、まだそんな気持ちがございます。(私語あり)はい、残務処理といたしまして、まだ何回かは伺いますので、皆様のそれぞれの、時々はお顔をお見受けすることがあるかと思います。それから、町で私がお目にかかるときがあるかと思いますが、そのときはどうぞそっぽ向かないで、よろしくにこっと笑ってください。お願いします。
私のテーマはもういつも申し上げているように、本当に下水道整備を背中に背負って入ってきたようなものでございますが、まだまだこれから皆様のお力でいい水環境整備をしていただきたいと思います。守屋議員とはちょっと違いまして、たとえ7.6ヘクタールの面整備であっても、できることは休まずに面整備を、たとえ5ヘクタールでも続けていっていただきたい。ただ、それだけではなかなか間に合わないでしょうから、阿部議員が心配してらっしゃるような複合のやり方をですね、研究して、ぜひ今度皆様全員選挙に向かって、またここで議論を闘わし、下水道も、それから複合的なその下水道整備もできるようにぜひ頑張っていただきたいとお願いを申し上げます。本当に皆様の御健闘をお祈りいたしまして、私の最後の退任のごあいさつとさせていただきます。本当に皆様お世話になりまして、ありがとうございます。(拍手)

議長(鈴木道子君)

伊藤友子議員の6期24年の町政に対する御功績に対し、もう一度盛大なる拍手をお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
次に、16番中村常光議員、登壇願います。

16番(中村常光君)

このたび、退任に当たりましてごあいさつを申し上げる機会をお与えいただきまして、まずもって御礼を申し上げます。議場におきまして皆様にこうしてお目にかかる機会はきょうが最後でございます。いつの日かこのような日が来るとは思いながら意識せずに過ごしてまいりましたが、今ここにこうして壇上に立ちごあいさつを申し上げると、実感が込み上げてくるものがございます。
省みますと、昭和50年に初当選させていただき、田中富町長、守屋大光町長の時代を含めまして、9期36年の長きにわたり議員を、また一町民として政治活動に取り組むことができました。その間、先輩議員の皆様と同僚議員の皆様を初め、理事者、職員の皆様、また多くの町民の温かい御指導と御鞭撻をいただき、議員活動を大過なく終わらせていただきますことを、心から感謝と御礼を申し上げる次第でございます。また、この36年の間に浅学非才の私を2期にわたり議長に推挙いただき、皆様の御支援と御協力のおかげで重責を果たすことができました。重ねて御礼を申し上げます。まことにありがとうございました。今後の町政を取り巻く環境は、御案内のように大変厳しいものが山積しておりますが、二元代表制のもと、議会も理事者も前向きでそして活発な議論を交わす中で、英知を結集して町政の発展のために御尽力賜りますよう、心から念願するところでございます。そして、再度出馬される議員の皆様の御健闘と、御退任される議員の皆様のますますの御健勝、御活躍を心から御祈念申し上げる次第でございます。今の心境は、老兵は死なず、ただ消え去るのみの思いでおりますが、今後につきましては多くの町民とのきずなを大事に、新たなボランティア活動に取り組んでいく考えでおります。
最後になりましたが、厚かましくも今までと変わらぬ御厚誼をお願いを申し上げまして、退任のあいさつといたします。ありがとうございました。平成23年3月10日、16番中村常光。(拍手)

議長(鈴木道子君)

ありがとうございました。16番中村常光議員の長きにわたる町政に対する御功績に、もう一度拍手を申し上げたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
ただいまは申し出のあった方々にごあいさつをいただきました。そのほかに佐野司郎議員、そして鈴木知一議員が勇退をなさいます。今までの御功績に対し、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
勇退される議員の皆様におかれましては、今後も御健康で町政の発展と議会活性化のために引き続き私どもに御指導賜るようお願いを申し上げます。以上で勇退議員のあいさつを終わります。

議長(鈴木道子君)

以上で本定例会の会議に付された案件の審議はすべて終了いたしました。これで本日の会議を閉じます。
最後に、本日で定例会が終了いたしました。私、議長として最後でございます。高いところから失礼ではございますが、ごあいさつを申し上げます。
本日は3月10日、東京大空襲の日でございます。先般の戦争または事故で心なくもお亡くなりになられた方々の思いを私どもはしっかりと受けとめて、そして子供たちの未来に少しでも力が尽くせるように、志を高く持ち、葉山のためにともに働いてまいることをここに誓い合いたいと思います。議長に対する皆様の御協力、まことにありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
平成23年葉山町議会第1回定例会を閉会いたします。ありがとうございました。
(午後7時48分)


以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。

平成23年3月10日

葉山町議会議長   鈴木道子
署名議員   鈴木知一
署名議員   佐野司郎

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更新日:2018年03月20日