葉山町議会 平成23年2月15日

招集年月日

平成23年2月15日(火曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後4時30分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席17名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 畑中由喜子 出席
第2番 近藤昇一 出席
第3番 阿部勝雄 出席
第4番 土佐洋子 出席
第5番 山梨崇仁 出席
第6番 伊東圭介 出席
第7番 鈴木知一 出席
第8番 佐野司郎 出席
第9番 守屋亘弘 出席
第10番 森勝美 出席
第11番 伊藤友子 出席
第12番 待寺真司 出席
第13番 金崎ひさ 出席
第14番 笠原俊一 出席
第15番 加藤清 出席
第16番 中村常光 出席
第17番 鈴木道子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 石川恵一
保健福祉部部長 高梨勝
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 稲山孝之
消防長 有馬弘
総務課課長 池田務
代表監査委員 櫻井勲

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 上妻良章
主事 佐々木周子
主事 山崎大輔

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第7番 鈴木知一
第8番 佐野司郎

議事日程

第1 議案第59号 平成23年度葉山町一般会計予算
第2 議案第60号 平成23年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第3 議案第61号 平成23年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第4 議案第62号 平成23年度葉山町介護保険特別会計予算
第5 議案第63号 平成23年度葉山町下水道事業特別会計予算
(以上5件 総括質問)


1.守屋亘弘

(1)平成23年度各予算案策定方針について

(2)地域手当等の見直しについて

(3)クリーンセンターの耐震対策について


2.伊東圭介

(1)平成23年度当初予算案および町長施政方針について


3.待寺真司

(1)平成23年度一般会計当初予算案について

(2)平成23年度特別会計当初予算案について

(3)中期財政計画について


4.加藤清

(1)平成23年度一般会計歳入歳出について


5.阿部勝雄

(1)財政問題と福祉施策について

(2)国保会計について

(3)下水道事業について

議事の経過

議長(鈴木道子君)

おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(鈴木道子君)

日程第1「議案第59号平成23年度葉山町一般会計予算」、日程第2「議案第60号平成23年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第3「議案第61号平成23年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算」、日程第4「議案第62号平成23年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第5「議案第63号平成23年度葉山町下水道事業特別会計予算」の5件を一括議題といたします。
去る2月8日に本案5件に関する説明が終わっております。ただいまより総括質問を通告順に行います。第1番、9番守屋亘弘議員、登壇願います。

9番(守屋亘弘君)

皆さん、おはようございます。本年も残すところあと10カ月半となりました。9番守屋亘弘でございます。これから私は大項目3点について質問をいたします。12月議会で私は大変失礼なことに、調子に乗って質問項目をすっ飛ばしたりしましたので、今回はとりあえず全部最初に申し上げます。
1番目、平成23年度各予算案策定方針について。本件については人件費の見直しについてということで、町長、教育長の人件費見直しについて、引き続いて部長職、課長職、課長代理職の人件費見直しについて、並びに一般職等の職員人件費見直しについてということでございます。
2番目につきましては、毎度おなじみ地域手当、非常勤特別職の報酬並びに消防力整備策についてでございます。
3番目につきましては、耐震診断業務委託を平成23年度予算案に加えるべきと。この件につきましては、クリーンセンターの耐震対策ということについてであります。
それでは翻って、1番目の特に人件費の見直しに関してでございますが、昨年22年度の町長施政方針の3ぺージに、「また、今回の予算においては、長期低迷する今日の社会経済情勢や町の財政状況を踏まえ、行財政改革の一環として職員の給与にも手をつけなければならないと判断いたしました。」しかし、23年度の各予算案の策定方針ではどのように考えておられるのか。まず、町長の給与等については、葉山町特別職の職員の給与等に関する条例附則6では、本年3月31日までということになっております。また、部長級、課長級、課長代理級の人件費についても、葉山町一般職の職員の給与に関する条例で、第23条附則で、やはり本年3月31日までの時限立法的なことになっていようかと存じます。それと、一般職等の職員人件費についての考えでございますけれども、平成21年4月1日現在のラスパイレス指数は104.4、これが平成22年4月1日現在では102.8、すなわち1.6ポイント下がったということでございますが、これは先ほど申し上げたとおり、まことに私としては申しわけないと思っておりますけれども、部長格、課長格、課長代理格の方々の給与がそれぞれ5%、4%、3%引き下げた結果であるということになろうかと存じます。したがって、本年度において…失礼、平成23年度において人件費をどのように考えておられるのか、まずその1点を確認したいと存じます。
引き続いて、地域手当、非常勤特別職の報酬、消防力の整備についてお伺いをいたします。昨年11月策定の葉山町長期財政計画11ぺージに人件費とありまして、次の給与抑制措置を講ずることとして算出します。職員定数、定年退職者に対して一部採用補充を行うこととします。給与、ここが肝心なところでありまして、国家公務員や類似する地方自治体等と比較して、均衡を保てる給与水準に改めるとともに、地域手当を国が定める基準に合わせた支給率に引き下げます。その他、非常勤特別職の報酬を見直しますとある。このように、明確に中期財政計画では唱えておりますけれども、平成23年度の予算案にどのように反映しているのか。また、消防本部職員の充足率について、どのように見直しを考え対応していくのか、その点についてお伺いをいたします。
それから3点目、クリーンセンターの耐震診断あるいは耐震化工事についてお伺いをいたします。現在、ごみ処理…失礼、ごみ焼却施設の使用を停止しておりますけれども、不燃物処理施設あるいはクリーンセンター構内で職務する職員諸君の環境を考えた場合に、私はぜひ、まずは耐震診断が必要であろうかと考えております。これは、クリーンセンターのごみ処理施設を停止しても、なおクリーンセンター構内で職務に従事する職員諸君の生命の安全を考えた場合に、しかるべき措置をとるべきと考えるからであります。私は20年第1回定例会、同年2月26日の総括質問で、当面、現在のクリーンセンターの焼却施設を使うということであれば、耐震診断をしてほしい。これは今まで昭和52年の焼却炉供用開始以来、多分耐震工事もしていないと。いつ大震災がくるかどうかはわからない。この中でこういう対応をしておかないと、残念ながら焼却施設が機能しなくなる場合もある。大震災がくる前に、現在のごみ処理…失礼、ごみ焼却施設は機能していない。
ここでちょっとPRするわけにもいきませんけれども、皆さんは既に「いつかくる大震災に備えて」という講演会のチラシをごらんになったと思います。この後援には、葉山町、葉山町消防本部、葉山町教育委員会等々が名前を連ねている。これは、まさか悪い冗談ではないと私は考えますけれども、もう一度申し上げます。ごみ処理施設が停止したとしても、もしクリーンセンター構内で職務を行わねばならないというような状況で職員諸君がその職務に従事しなければならない場合に、ぜひこのような対応をとることが私は不可欠なことであろうと考えております。したがって、まずは耐震診断を速やかに実施して、なお必要あれば耐震化工事を行わねばならないと考えております。
以上をもちまして私の第1回目の質問といたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

おはようございます。9番守屋議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず1項目目、平成23年度各予算案策定方針についての1点目は、町長、教育長について、2点目は部長職、課長職、課長代理職について、そして3点目は一般職等職員の人件費見直しについてのお尋ねでございますが、関連がありますので、まとめて答弁させていただきます。
平成22年度は、本町の厳しい財政状況を考慮し、私と教育長が10%、部長職、課長職、課長代理職はそれぞれ5%、4%、3%の削減を実施しているところでございます。厳しい財政状況下においても、力強い財政基盤を確立し、健全な財政を維持するため、昨年11月に中期財政計画を策定し、その計画に沿って新年度予算編成を行ってまいりました。その中の一つの取り組みとして、今定例会初日に可決いただきましたとおり、職員旅費支給条例、特殊勤務手当に関する条例を一部改正し、時勢に合わせた手当等の見直しをしたところでございます。なお、人件費の見直しは、職階に隔てなく町長以下全職員が一丸となり、健全な町政運営のために考えるべきことと認識しており、現在も見直し作業を継続中であります。
2項目目の地域手当等の見直しについての地域手当、常勤特別職の報酬、消防力整備策、それぞれの見直しについてのお尋ねでございますが、まず地域手当の見直しについては、地域手当は民間における賃金、物価及び生計費が特に高い地域に所在する官公署に勤務する職員に支給される手当であり、その趣旨は、地域における民間の賃金水準との均衡を図るものであります。
隣接市の国基準率は、横須賀市10%、鎌倉市15%、逗子市15%であります。隣接市と比較して特別本町の物価が低いとは考えられず、むしろ高い物価水準であると思われます。また、賃金水準では、本町には法人事業所が隣接市と比較にならないほど少なく、限られた状況であります。しかしながら、本町の地域手当の国基準率は6%であることは事実であり、国公準拠とするならば引き下げる方向とすべきと判断しますが、地域手当を含む人件費の見直しは国公基準と照らし合わせながらの適正水準と、厳しい財政状況を緩和させるため、やむを得ず人件費削減を実施しての緊急避難的財政措置という2つの側面を持っております。以上のことを踏まえ、さきの御質問でお答えしたとおり、現在人件費の見直し作業中であります。
次に、非常勤特別職の報酬の見直しについてのお尋ねですが、平成22年第1回定例会において非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例案を提案させていただき、否決されたところですが、見直しにつきましては引き続き検討を重ねているところでございます。非常勤特別職に対する報酬の月額支給については、司法判断も違法と適法の相反する判断が出ている状況でございます。しかしながら、神奈川県を初め他団体においても見直しが検討が行われているところであり、総合的に判断し、適切な時期に改めて議案提案させていただきたいと考えております。
次に、消防力整備策の見直しについては、平成22年12月8日に関係部課長とともに消防長から警防要員の必要最低人員の検討結果について報告を受け、意見交換等を実施しましたが、結論づけるにはさらなる検討が必要であることから、今後の社会情勢及び町の財政状況を踏まえつつ、長期配備計画案等を策定し、適正な消防職員定数となるよう検討してまいります。
次に、3項目目のクリーンセンターの耐震対策についての耐震診断業務委託を平成23年度予算案に加えるべきとのお尋ねですが、平成22年3月の精密機能検査報告書では、クリーンセンターの土木、建築において一部に劣化が認められるものの、おおむね良好であるとの報告を受けております。しかしながら現在のクリーンセンターは施設の稼働開始後34年が経過し、老朽化が進んでいる状況と考えております。御指摘の点につきましては、今後検討してまいりたいと考えております。
以上で第1回目の答弁とさせていただきます。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

9番(守屋亘弘君)

先ほど申し上げました1番の項目と2番の項目と同様にお答えいただいたんで、私も1番行ったり2番行ったり質問いたしますけれども。私は職員諸君の給料が高いと、単純に何でもかんでも下げろということではなくて、総体的な意味で申し上げているということは十分理解いただけると思いますけれども。まず町長給料についてですね、先ほど申し上げたとおり、本年3月31日までの10%削減の時限立法的措置である。4月以降はどのようにお考えなんでしょうか。

町長(森英二君)

先ほどの答弁でも申し上げましたが、今、全職員、我々特別職も含めて全職員の人件費については検討中でございます。

9番(守屋亘弘君)

毎度検討中はいいんですけれども、いつまで検討して、現会期中に条例なりをお出しになるということで考えてよろしいんでしょうか。

町長(森英二君)

そのように考えていただいて結構です。

9番(守屋亘弘君)

そうしますと、昨年、先ほどお答えの中で10%削減したということでお話ありましたけれども、同様に来年の1月までですか、1期4年の任期が来年の1月ということでございますので、その間は10%継続して削減すると。あるいは、さらに削減幅を拡大してお考えなのか、その辺はいかがなんでしょうか。

町長(森英二君)

検討中でございます。

9番(守屋亘弘君)

それでは、部長職、課長職、課長代理職の人件費についてでございますけれども、私は昨年当該議案が出た際に、反対討論をいたしました。主たる点は、当然組合に属してない、組織を持たない職員諸君の人件費の削減、これはとんでもないことだと。なおかつもう1点は、逆転現象が起こる。そのように申し上げて反対をいたしました。結果としては、かなりの該当する職員諸君は消防本部の職員であったと私は考えております。日々どころか、日夜、我が町の防火・防災体制の整備に向けて大変な努力をされている消防職員諸君が大変な犠牲に遭ったと私は認識しておりまして、当時の賛成された職員諸君がどのようにお考えになっておられたかは存じませんけれども、結果としてまことに残念なことであったと。なお、一般職の職員諸君の給与を削減せずに、かような管理職職員にその責めを負わせるというようなお考えであるんでしょうか。

町長(森英二君)

第1回目の答弁で申し上げましたとおり、幹部職、一般職、特別職も含めて、一丸となって対応を今考えているということで、特別に管理職についてのみ実施するということは考えてはおりません。

9番(守屋亘弘君)

では、今度は一般職等の職員人件費についてなんですけれども、毎々お話しするのがまことに残念ですけれども、町長選挙時の20年1月の選挙公報には、職員の給与の適正化を図ります。1番目に書いてありますよ。何回も申し上げますけれども、私は単純に下げろ、下げろということを申し上げているわけじゃない。ラスパイレス指数を見て、これでは官官格差ですよ。例えば昨年末の新聞情報によると、平成22年4月1日現在で横浜市はラスパイレス指数105.1、これは全国ナンバーワンだと。葉山町は、先ほど申し上げたとおり102.幾らと、何がし。確かに管理職職員の給与削減で、管理職職員の犠牲の上にラスパイレス指数が下がったということであろうかと私は考えておりますけれども、ただ、もう1点指摘したいのは、地域手当補正後のラスパイレス指数は、町長、22年4月1日現在、葉山町が幾つか、どういう数字か御存じですか。

総務部部長(石川恵一君)

106.7と存じております。

9番(守屋亘弘君)

先ほど申し上げた横浜市が105.1、横浜市のラスパイレス…失礼、地域手当補正後のラスパイレス指数も105.1。葉山町は、今お答えいただいたとおり106.7。国家公務員のベースから比べれば、そのような数値になってるということで、これを先ほど私は官官格差と言いましたけれども、官民格差と考えたら、さらに開くんじゃないか。大変町財政が厳しい、厳しいという話は本会議で御出席の職員諸君並びに議員の皆様も同様にお考えであろうかと思いますけれども、あといろんな項目で削れるものは、私は主に人件費であろうかと考えておりますけれども、先ほど来の町長の御答弁では、検討します。じゃあいつまでに検討を終えて議会に提示してくださるんでしょうか。

町長(森英二君)

ただいま組合と協議中でございまして、期限は今月の23日をめどにしております。

9番(守屋亘弘君)

組合と交渉中というお話ですけれども、組合と協議調わなかった場合はどのようにお考えになるんでしょうか。

町長(森英二君)

協議が調うよう努力をしております。

9番(守屋亘弘君)

もう一度。ちょっと最近、私は耳が近くなって目が遠くなったものですから、もう一度おっしゃってください。

町長(森英二君)

協議が成立するよう努力しております。

9番(守屋亘弘君)

しなかった場合はどうなんですかということを伺ってるんですよ。しなかったら、それでもなおかつ削減の考えで臨むのか。といいますのは、公務員には労働三権は認められてないと。交渉はできるけども、合意しなくても理事者側がどのような対応をとるのか。条例の一部改正の条例という形で議案を上程することも私は可能と考えておりますけども、そういう覚悟で臨むのかどうか。その辺いかがでしょうか。

町長(森英二君)

協議が成立することを願って努力しております。

9番(守屋亘弘君)

それでは、次に地域手当の問題なんですけれども、先ほど逗子市が15%だ。そんなことは毎々聞いていますから、説明は要りません。釈明は要りませんよ。1回目の質問で、中期財政計画ではっきり書いてあるんですよ。もう一度読みましょうか。地域手当を国が定める基準に合わせた支給率に引き下げます。これは先ほど申し上げたとおり、3カ月前ですか、策定のものですよ。当然その時点で予算案の編成もされてたんでしょ。なおつけ加えれば、毎々くどいですけれども、非常勤特別職の報酬を見直します。これも同じように書いてある。なお検討中というのはどういう意味なんですか。ここでちゃんと引き下げますって断定してるんですよ。なぜできないんですか。町長自身が、簡単にできるじゃないですか。毎度毎度これまた言わなくちゃいけないけれども、逗子市が15%、逗子市長は10%ですよ。町長は国の定めた基準6%にもかかわらず、10%自分で支給してるんでしょう。6%に直せばいいじゃないですか。町長が率先してやらなければ、一般職の職員だって言うことを聞かない、これは当たり前。私だって長いことサラリーマン生活して、中で、上が動かなきゃ下が動きませんよ。どうなんですか。町長、すぐにでも町長のみの支給率の6%という形で特別職の給与等の条例の一部改正する条例、出してきたらどうですか。どうです、町長。

町長(森英二君)

そのことも含め、検討中でございます。23日までには出します。

9番(守屋亘弘君)

だから、いつまでですか。逆に、町長御本人のことを言ってるんだから、すぐにでも…(私語あり)だって、ここにね、引き下げますと書いてあるんだから、さっさとやりなさいよ。何やってるんですか、逆に。

町長(森英二君)

何度も答弁しておりますように、一般職員、幹部、特別職、すべて含めて一丸となって引き下げの方向で今、検討中でございます。地域手当も含めてでございます。それが23日までに結論を出します。

9番(守屋亘弘君)

だから、率先して町長が出せばいいじゃないですか。ね。だから、さっきも申し上げたとおり、逗子市長はね、15%でもいいんですよ。それを10%で出してるんだよ。だから町長も率先してやればいいじゃないですか、断定してるんだから。何をもたもたしてるのかなと、私はいつも不思議に思うんだけども。それと、非常勤特別職の報酬を見直します。これは忘れもしない昨年9月議会に出しますよという話だった。まだ検討中、いつまでボクシングやってるのかわからないけども。常に先送り。
消防職員の充足率についてということで、私は昨年12月1日(水曜日)に一般質問をしました。その際の町長の答弁は、骨子ですけれども、消防職員の充足率は平成21年度に国が消防力の整備指針の見直しを行った結果、旧整備指針では基準人員94人、当町消防職員定数47人で、充足率50%だったが、新整備指針では基準人員が111人に引き上げられ、充足率が42.3%。これを踏まえ、町全体の定数及び財政状況等を考慮しつつ、現在消防本部内に消防力の整備指針見直し検討委員会を設け、消防要員の必要最少人数、人員を検討中。先ほどの御答弁では、既に検討委員会の答申というんですか、は、町長はお聞きになっているということであろうかと思いますけれども、本件についても12月中には議会に提示できるような発言をされてたと。でも、なお検討中。
まあ、いつまでこういう議論をしてもしょうがないんですけれども、私が感じるところ、町長は何が一番大切で、何をしたらいいか、全くわかってないんじゃないかと。優先順位がつけられない。一番最初に優先順位をつけているのは、スキー教室で草津へ行くことですかね。ごみ焼却施設でダイオキシン類の発生問題があった。し尿の下水道施設への投入設備では、いろんなもろもろの問題が発生している。そういう中で何が大事。あとはみんな検討する、検討する。常に何遍も申し上げますけれども、先送りでその場しのぎ、うまくやれば来年の1月までもちゃいいと。そう考えているしか、ちょっと私には思えないんですけれども。要するに消防力の整備指針なるものは、大変難しい問題であることは私は重々わかりますよ。町財政状況を考えたら、片や一般職等の職員諸君の削減と相反することではあろうかと思いますが、翻って我々町民の生命・財産を守る体制の整備ということでしょう。これは前町長時代からの負の連鎖です。21年5月に、先ほど申し上げた新整備指針が国からあったと。もう2年近くになるんですね。94人が111人になった。大変な人員の増で、なおかつ人件費の増であることは間違いないけども、できるかできないのか、今までできるということで私は町長を、町長の発言を待ってたんですよ。先ほど申し上げた94人に対して現行の人員は47名。50%。町長は少なくとも50%を超えた充足率にしたいと、そのように発言したと私は記憶しておりますけれども、この財政状況厳しいのは重々わかっているけども、なぜできないのか。財源がない。ないなら、この間も私は申し上げましたよね。地域手当を国の基準どおりすれば、今までの実績からすれば、1年5,000万が浮くんでしょう。特別交付税が1,000万削減されてる、そのために。行って来いで6,000万ですよ。そういう点を考えたら、大ざっぱに言って、6人は補充できる。町長は検討中というお話ですけれども、どの程度の充足率で今お考えなんでしょうか。

町長(森英二君)

国の基準と乖離していることは重々承知しております。しかし全般の社会情勢及び財政状況等踏まえながら検討を進めているところであります。

9番(守屋亘弘君)

社会情勢関係ないですよ。さっきも申し上げたとおり、例えばいつかくる大震災に備えてと、後援してるんですよ、葉山町は。そのトップがですね、何も考えてないんじゃないかと。別に私は消防本部職員諸君の肩を持っているつもりは全くありませんけれども、我が身に翻って考えれば、私並びに家族の財産、生命を考えた場合に、まずもってそのような整備を行ってしかるべきなのに、これは3点目に申し上げたクリーンセンターの耐震診断にも当てはまるんじゃないかと。先ほどの御答弁の中で、クリーンセンターの精密診断書、私も読みましたよ。その中では、今日のごみ焼却炉のダイオキシン類排出問題は全く起こり得ないですよ、あの診断書からは。診断書を読んで、それ以降、4月から10月の間にああいう事件が起こったと。そうすると、それまでの維持管理業務が大変不十分だったという結果になりますよ。4年間、年間1億1,100万円以上かけて延命化工事等を行っている担当部長の言によると、停止したら1日100万円以上かかるんだと。以上というのはちょっと間違えましたけれども、100万かかるんだと。何度でも申し上げますけれども、ごみ処理施設が停止しても、もしクリーンセンター構内で職務しなければならない職員諸君の生命はどう保障するんですか。先ほど申し上げたとおり、昭和52年から可動を開始した1977年、耐震診断もしてないし、当然耐震化工事もしてない。まずは耐震診断をして耐震化工事が必要かどうか考えるのがトップの責務だと私は思っていますけれども、耐震診断の費用さえも平成23年度予算案では組み入れてないとなれば、ぜひ計上すべきと考えますが、もう一度どうですか、町長。

町長(森英二君)

クリーンセンター全体の配置計画とか利用計画、いろんな総合的に考えて、耐震診断については検討してまいりたいと思います。

9番(守屋亘弘君)

ごみ焼却施設が今後稼働させるのかどうか私は全然存じませんけれども、もしごみ処理施設を全面休止する、あるいは停止する。その際に現在クリーンセンター構内で職務の、職務をしている職員諸君をどこで働いてもらうんですか。クリーンセンター内に現在職員がおる。働いている。もし別の場所で職務に励んでもらうとしたら、どこにするんですか。逆に危なくてしょうがないと言われたらどうするんですか。これはもう何度も申し上げるけども、クリーンセンター内で働かなければならないとなったら、ごみ処理施設が動こうと動くまいと、ぜひ必要な処置なんですよ。担当部長、その辺いかがお考えなんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

先ほど町長答弁でもございましたけども、現在のクリーンセンター、かなり老朽化が進んでいるのは皆さん御存じだと思います。今言われた耐震関係につきましても、やはり職員の安全・安心という点を考えたときにですね、その点は十分今後検討していく必要があるものだと思っております。

9番(守屋亘弘君)

いつぞや同僚議員が、33年たっても土台は安全だというような話をされたように私は記憶しているけれども、上の建屋がひっくり返ったらとんでもない話でしょう。先ほど申し上げたとおり、消防力の整備の問題、それ以前の問題じゃないですか。一生懸命働いている職員諸君の生命の問題をないがしろにしていいかどうか。9時半過ぎ、10時近くになって登庁してくる町長にはその辺がわからないかもしれないけれども、何が最重要で、次は何をするのか、3番目は何をするのか、よく考えて23年度の対応をしてもらいたい、私はこのように考えております。
以上で私の質問を終わります。

議長(鈴木道子君)

これにて9番守屋亘弘議員の総括質問を終わります。
第2番、6番伊東圭介議員、登壇願います。

6番(伊東圭介君)

6番伊東圭介でございます。議長への通告に従いまして、平成23年度葉山町一般会計歳入歳出予算ほか4特別会計歳入歳出予算につきまして総括質問をさせていただきます。
地方分権一括法が施行され間もなく11年がたとうとしております。先日行われました愛知県知事選や名古屋市長選、またそれに伴う名古屋市議会の解散の是非を問う住民投票の結果を見ますと、日本の地方自治体の姿が大きく変わりつつあるというより、変わらなくてはならない状況にあると思います。各地方自治体にあっても、これまで以上に徹底した行政改革に取り組む必要があると考えます。
また、経済の状況はというと、1月21日に発表された月例経済報告では、経済の景気の基調判断に一部持ち直しに向けた動きが見られるとの表現を加え、景気認識を引き上げ、2010年6月以来7カ月ぶりの上方修正へされました。しかしながら、失業率が高水準にあるなど依然として厳しい状況にあるとのことであります。本町を取り巻く情勢も、自主財源の根幹をなす町民税が長期にわたる景気の低迷による給与所得の減収等の理由により大幅な減収をもたらし、歯どめがかからない状況であり、平成23年度の町税の歳入も22年度当初予算額に比べ1億5,200万円減のマイナス2.7%の見込みであります。このような厳しい財政状況のもとであっても町民生活に十分に配慮しながら喫緊な課題に対応しなければなりません。また、町総合計画に沿った最少の経費で最大の効果を上げることのできる予算案でなくてはならないと考えます。そして、平成23年度は、森町政1期4年の最終年度であり、町長のまちづくりに対する思い入れの強い予算であると思います。その一端を伺えればと思いますので、御答弁のほど、よろしくお願いいたします。
それでは、まず1点目でございますが、先日31日に示されました平成23年度当初予算案の概要にあります5つの重点的取り組みについてお伺いをいたします。
また、2点目といたしまして、1点目と重なる部分が多いかとは思いますが、施策体系別主要施策及び平成23年度新規事業についてお伺いをいたします。
次に、3点目は、平成23年度町長施政方針にあります町長就任時の公約の大きな2点の進捗状況についてお伺いをいたします。
最後に、4点目でございますが、さきにも申しましたが、平成23年度は森町長にとって1期4年の最終年度であります。選挙時に掲げたマニフェストの達成度についてお伺いをいたします。
以上で1回目の質問とさせていただきます。御答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

6番伊東圭介議員の御質問に順次お答えいたします。
まず、1点目の5つの重点的取り組みについてと、2点目の施策体系別主要施策及び新規事業についてというお尋ねですが、関連がありますので一括してお答えいたします。
既に平成23年度当初予算案の概要でお示しさせていただきましたが、総合計画の4本の柱を基本とした施策体系にあります各事業どれをとりましても、行政を進める上で重要な施策と考えております。また、概要の中では、子育てと魅力ある教育の施策、そして環境保全対策、また防災・安全対策、協働・文化・芸術の施策、次に行政改革、以上の5項目を重点的に取り組みに位置づけをいたしました。中でも子育ての推進として、小児医療助成事業では助成対象年齢の引き上げを、また子宮頸がんワクチン接種及びヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン接種費用の助成費等を計上いたしました。次に教育の推進として、町費教員、インテリジェントティーチャーの増員、配置費用などの経費を計上いたしました。次に、環境保全対策として、ゼロ・ウェイストに向けた資源化・減量化につきましては、戸別収集及び指定袋制の導入に伴う経費を計上し、取り組みを推進してまいりたいと考えております。次に防災・安全対策として、台風、ゲリラ豪雨等大規模災害に備え洪水ハザードマップを作成、配付する経費を計上しました。次に行政改革として、県内町村の行政情報システムの共同化を推進し、住民サービスの向上を図るための経費を計上しました。
次に、3点目の施政方針にある町長就任時の公約の大きな2点の進捗についてのお尋ねでございますが、まず1つ、ゼロ・ウェイスト政策についてでございます。これまでごみの半減化を目指し、モデル事業や生ごみ処理機の普及などさまざまな取り組みを行ってまいりました。このような取り組みの結果を踏まえ、町内全域において戸別収集やいわゆる半減袋を使った指定袋制を導入し、ごみの半減や資源化を大きく進めるため、平成23年度当初予算案に関連予算を計上させていただいております。
次に、公共下水道事業についてでございますが、平成23年度末までで350ヘクタールの事業認可を取得し、整備を進めており、平成23年度末までに約300ヘクタールの整備が完了する予定でございます。また、平成22年12月21日に葉山町公共下水道審議会を開催し、今後の下水道事業についてとして、全体計画区域の見直しについてと、汚水量原単位の見直し等について、また事業認可区域についてとして、認可区域の拡大か期間延伸かについて諮問いたしました。1月25日に2回目を開催し、2月24日に3回目を開催する予定でございます。また、木古庭、上山口、下山口の市街化調整区域の方々800世帯に公共下水道に関するアンケート調査票を送付させていただいており、その調査結果を公共下水道審議会にお示しし、審議の参考にしていただきたいと考えております。なお、平成23年7月末に答申をいただける予定でございますので、その答申を参考にしながら今後の事業計画につきまして慎重に検討してまいりたいと考えております。
次に、平成23年度当初予算案及び町長施政方針についての中の町長マニフェストの達成度についてというお尋ねでございます。これまで議員の皆様から同様の質問をいただき、その答弁の中で答えさせていただいておりますように、町長就任時にマニフェストに掲げた内容については、これまでも1つでも多く実現すべく努力しているところでございます。これまで行ってきたものの中では、まず真名瀬海岸の遊歩道の中止、見直し、またごみ処理広域化の見直し、議会のインターネット中継、町長・教育長の給与削減、AEDの適正配置、地産地消対策事業、小児医療費助成の拡大等の取り組みを実現させていただきました。私の選挙公報、それから後援会として配布したお約束、そういったものを細かく全部積み上げますと約40項目がございます。その中身を全部チェックをしておりますが、これまでに既に達成したものがおおむね60%、6割を超えております。ただ、マニフェストの中には時間のかかるものもございます。その道筋をつけるだけのものもございます。できるだけ多くのマニフェストの実現を目指したいと考えておりますが、23年度中には80%、8割近くの達成が見込めると現在とらえております。平成23年度の施政方針においても、社会情勢や財政状況等を考慮しながら教育・子育ての充実を目指し、小児医療費補助のさらなる拡大や財政の健全化等を目指した予算編成に努力したものと思っております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

6番(伊東圭介君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次、この1点目、2点目については、今答弁についても一括でいただいたというふうに思っております。それに沿って、私も重点的取り組みというよりは施策体系別主要施策及び新規事業という部分で伺っていきたいというふうに思います。
まず、重点的取り組みの中の4番としてね、協働・文化・芸術の施策というのがあったというふうに思いますけども、その答弁がなかったように思うんです。これ、重点的取り組みという割には今答弁がなかったんですけれども、それは、町長は答弁は抜いてしまったのか、それとも答弁がないのか、そこをまずはっきりしていただきたいと思います。

町長(森英二君)

協働・文化・芸術施策、私は答弁したつもりで、ここにも、答弁書にも書いてありますし、答弁したつもりでございますが、落ちましたか。意識して抜いたわけではございません。答弁したつもりでおります。

6番(伊東圭介君)

項目としては出てましたけども、そこの部分の内容は一切言わなかったというふうに思ってますけど、もし答弁があるのであれば今聞かせていただきたいと思います。

町長(森英二君)

先ほどの答弁の中で、協働・文化・芸術施策という項目として挙げたということでございます。

6番(伊東圭介君)

そうすると、特に内容はなかったということなんでしょうかね。そういう意味では、重点的取り組みと言っている割にはですね、その内容、当然あると思うんですね。文化公演事業だって復活するわけですよ。22年度、今年度は一応休止をしてますよね。しかし、23年度についてはこの予算も復活して、その新人の演奏家によるというところがあるはずなんですよね、公演事業が復活するということがあると思うんですけど、その辺、答弁がなかったということは、あんまり重点的なものではないのかなという気もします。そのほかにもまちづくりの活動の実践を通して協働型まちづくりの仕組みを構築し、推進するという、まさにこれ、一番住民との協働という部分では一番大切な部分だというふうに思うんですね。そういう意味では、例えばまちづくり協会の話でもあるでしょうし、今行ってます自治基本条例、こういったものもまさに住民との協働という部分で欠かせないものだというふうに思います。そういったものでこの4番の協働・文化・芸術施策というのは重点項目になり、重点的取り組みとしてね、項目を挙げてるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その辺、町長いかがでしょうか。

町長(森英二君)

先ほど特に挙げられました協働事業の中でも、まちづくり協会との協働事業、またその拡大、発展、そういったものは大変重要な施策と考えております。

6番(伊東圭介君)

できればね、その辺のこともぜひこの場でね、言っていただきたいなというふうに思います。
それでは、少し細かい部分にも入っていきますけども、基本的には、予算特別委員会がこれから設置をされて、その中で審議、審査をしていくわけでございますので、できればその中で詳しいことは聞きたいというふうに思っておりますけども、若干この施策体系別主要施策の中でちょっと疑問のある部分について順にですね、御質問させていただきたいというふうに思います。
まず、「青い海と緑の丘のある美しいまち」づくりでございます。その中の公園・緑地の整備という中で、南郷上ノ山公園管理事業としてテニスコートの休園日の使用、いわゆる無休化ということ、テニスコートの無休化というのが項目にあります。これはたしか今年度から試行という形でね、やっているというふうに思います。これは、23年度においてもこれは試行なのかどうなのか、その辺。そして、その成果としてね、どのくらいの人数がふえているのか。恐らくこれは年間通してやらないとデータをとれないとは思います。途中から、今年度の途中から始まってますので、完全なデータでは今の現在ないとは思いますけども、そのあたりをお聞きしたいというふうに思います。

教育長(豊田茂紀君)

私のほうからお答えさせていただきます。おっしゃいましたように、南郷上ノ山公園のテニスコートについての無休化、つまり月曜日開場ということについて、昨年の6月から試行ということで進めさせていただいておりますので、まずそのときに1年間試行させていただくという考え方をお示し、答弁させていただいたかと思いますので、ことしの23年度の5月まではやるというように考えております。現在ですね、それに伴うテニスコートの利用状況については、一定の傾向は出てるかと思いますが、大きくこの利用者がふえたのは10月以降、月別で判断していきますと。6、7、8、9については若干の増はありますけれども、それほどこれによって決定的な増というようにはまだ私自身は理解しておりませんので、したがって、もう少しですね、これが23年度の6、7、8、9あたりと比較する必要があるかな。つまり1年たったところで試行を取りやめるのではなくて23年度も試行を継続することによって、この4カ月の利用状況が伸びなかったのは、周知が足りなかったのか、あるいはもっと別の要素があるのかというようなことについても検討していきたい、そういうふうに考えておりますので、今の時点でお答えするとすれば、23年度についても、場合によったら24年度の一部分までかかるかと思いますが、試行を継続してみたいというように考えております。

6番(伊東圭介君)

わかりました。そのようにですね、していただければと思います。今、教育長言われたとおり、周知の問題があったのか、またはその天候の問題というのもね、これは屋外でございますので、当然あるわけで、その辺のデータも詳しくとる中で、今後これを続けていくのかどうかも含めて、またテニスコートに限らずほかの施設もそういうふうにするのかという部分の参考になろうかというふうに思いますので、ぜひそれを続けていただきたいというふうに思います。
それでは、次でございますけれども、環境に配慮したまちづくり、まちをつくるの部分で、ごみの問題、それからし尿の問題は、また町長の公約の大きな2点の部分がありますので、そちらで質問をさせていただきたいと思いますので、それ以外のところでいきたいと思います。今、教育長から御答弁をいただきましたけども、豊かな自己実現をはぐくむ学校教育の推進の部分でございます。今まで大変評価の高い町費教員のインテリジェントティーチャーの配置の問題ですけども、また増員をしていくということでございますけども、具体的にどの程度の増員になるのか。増員というか、時間なのか増員なのかと、その部分も含めてちょっとお答えいただきたいなと思います。

教育長(豊田茂紀君)

23年度教育予算の中でインテリジェントティーチャー、今まで6名配置していただいておりました。これを2名増の8名に配置を町長のほうで予算編成をしていただきました。非常に大きな予算であるというように考えております。今までの6名は、21年度に比べて22年度はたしか50時間増の3,600時間いただいたというようにお答えさせていただいたかと思います。3,600だったか3,800時間だか、ちょっとそこは間違っているかもしれませんが、600だったかどちらかですが、それとの関係で言いますと、2人ふえることによってですね、大体1,300時間程度単純に考えるとふえるのかな。合わせますと5,000時間を若干超す、5,000時間強ということになりますので。これを23年度については2つの柱で、つまり具体的には、学力向上と、それから予算のこの、何ていいますか、解説書の中、付属説明書の中でも示させていただいておりますが、安定した情緒のもとでの児童・生徒の成長、この学力向上だけではなくて、安定した情緒のもとでの児童・生徒の成長、この2つをポイントにして活用していきたい。さらに、24年度以降については、これは、24年度というのは随分先の話ですが、私自身としては、教育総合プランの中にもある小・中学校の教員の交換授業というようなことも含めまして、機動力を持たせて、せっかくふやしていただいた部分については、十分23年度、実際の実践の中で24年度の機動力を持たせるという部分につながるような実践を学校でやっていきたいと、そういうように考えております。

6番(伊東圭介君)

そういったこの増員についてはね、今年度から新学習指導要領、いわゆる新教育課程になっていくわけでございますけども、特に小学校1・2年生ですかね、今年度については。4年間かけて6年生までになっていくと思いました、たしか。その後3年かけて中学校全部の実施になっていくんだというふうに思います。その辺の、何ていうんですかね、新学習指導要領、新教育課程になるのに合わせて今回のこの増員になったということでよろしいでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

基本的には御指摘のとおりでありますが、23年度から小学校は新しい学習指導要領による教育活動が行われます。24年度からは中学校が行われます。ついでに申しますと、25年度からは高等学校ということで、23、24、25で新学習指導要領が展開されていくベースができるわけです。この2人のふえましたインテリジェントティーチャーの活用については、じゃあ小学校の中で4校に上手に配分していくのか、それとも中学校も含めて既に配分していくのかというようなことについては、現在学校教育課のほうで検討をしておりますので、その辺については、そういう大体の考え方をお示しするということで答弁にさせていただきたい。

6番(伊東圭介君)

それとね、もう1点なんですけれども、新学習指導要領においてね、35人以下の学級というのがあると思います。その件について、今も例えば上山口小学校なんていうのはかなり少人数にならざるを得ない状況で学校が運営されてますけども、それ以外のところでは、その35人以下にするということで、今空き教室というんですかね、ところ、をまた普通教室に戻したりとかという、そういったソフトの面でなくハードの面の整備が今後必要なっていくのかどうか。それについてもやはり予算の伴うことになりますので、その辺はいかがなんでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

平成23年度小学校新1年生について35人学級を実施するということは、政府から各都道府県の担当者が12月27日に呼ばれてその準備に入るように。したがって、町段階では、12月28日以降その準備に入るという状況であります。その35人学級と、それからもう一つ、毎度新年度には保護者の転勤等による児童の増減、その2つの要素との関係でまいりますと、一色小学校と長柄小学校、ことし一色小学校は、ちょっとよろしいですか。1年、2年、6年が各3クラスでそれ以外は2クラスだったんです。6年が卒業するから1クラス減というような感じになりますが、新1年生が3クラスということになりますから、一色小学校は全部で15クラス。それから、長柄小学校は純粋に2クラスずつ12が1年が3クラスになりますから13クラスになります。したがって、この2つの小学校について言えば、クラス増ということが出てまいりますので、特別教室等の転用も含んで考えなければなりませんが、長柄小は何とかなる。一色小も23年度については何とかなるということですが、一色小は、過去3年間、新1年生が増、微増ですが、増、増、減と、私の経験では。それがまた増になりますので、4年間で3年間増、この傾向は若干これから続くかなということで、新館における耐震の設計…設計でしたっけ(「診断です。」の声あり)診断を今回の予算の中に計上させていただいた。将来的には新館を普通教室及び特別教室に使っていくという流れが出てくるかというように考えております。

6番(伊東圭介君)

わかりました。状況はよくわかりました。その辺で当然そういったまた費用もね、かかってきますし、教員の確保という部分もあると思いますが、その辺については県費職員ということでございますので、町のほうには余りそういう部分では関係ない部分もあるかと思います。
少人数教育のね、効果というのもどうだという部分も、効果はどうなんだというね、議論もあるとは思います。ただ、実質、何でしたっけ、全国学力テストなんかを見ると、13年度からそれを始めているね、秋田県は4年連続トップであったりとか、あとはどこでしたっけ、山形県でしたかね、それで実際順位も上だし不登校もすごく減ったなんていう話もあるので、やはりそれなりの効果があると思いますので、そういった移行についてもね、スムーズに葉山の学校もできるような形がよろしいんではないかなというふうに思いますので、予算の部分も当然ありますので、町長についてもその辺は確保していただきたいなというふうに思ってます。
それともう1点ね、そういった新学習指導要領の実施に当たって、ここのところちょっと予算が減らされてきているその教育研究所、この強化というのがやはり一つ課題ではないかなというふうに思うんですね。非常勤の対応になったりしてますよね。その部分についてこの教育研究所というのは、特にこの学習指導要領が変わったりとかそういったときには大きな力を発揮するんじゃないかなというふうに思うんですけども、教育長、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

きついところを突かれてしまいましたが、教育委員会の事務局で申しますと、22年度は非常勤職員はおりませんが、教育研究所はですね、非常勤職員が県費が1名、町費で3名、21年度まではいただいておりました。22年度については、県費が1名、町費が1名ということで2減になりまして、これは私が、苦しいところを突かれましたというのは、判断が甘かったかなと率直に思います。9月時点の23年度予算に対する概算要求のところでは、まだそこのところが読み切れなかったんですが、今日までの状況を見ていきますと、非常に厳しいということでありまして、研究所長補佐が指導主事ですが、指導主事は御案内のように充て指導主事を含めて3名おりますけれども、この本来の指導主事の仕事のほかに補助業務、事務業務がございますが、そこのところがどうしてもきつくなっている。2名減になってアルバイトをいただいて、元校長先生にアルバイトをしていただいているというような状況がありますが、率直に言ってですね、休日に出勤されていることもある。アルバイトの時間以上に実は勤務していただいているというようなことも含めて、本来の指導主事業務を補助するとか事務業務を補助するというような両方の側面から、私自身が22年度2名減で考えていたのは率直に言ってじくじたるものがあると、判断甘かったなと。しかし、23年度については、それの計上をしておりませんので、今後それをどういうふうにするのかというのは、町長や財政当局と協議をさせていただかなければならないかというように、苦しいところですが、考えております。

6番(伊東圭介君)

当然ね、教育費の全体のパイの中でのやりくりでございますので、教育長のその苦労という部分も当然わかります。そういう形、今年度とってしまったことは、流れとなって23年度もちょっと難しくなっているという状況だと思います。それはわかりました。できればね、ぜひその辺も補正対応も含めてね、本当に必要であればやはりつけるべきところだというふうに思いますので、それはまた予算の部分、町長でございますので、その辺の配慮も必要なのではないかなというふうに思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
それでは、続きまして3番の、大きな3番の「安全で安心して暮らせるまち」づくりの部分でございます。児童・母子・父子福祉の充実の部分でございますけども、児童館等運営事業という項目に当たろうかなというふうに思いますけども、予算の付属説明書の中にはですね、青少年会館の建てかえという項目だけが入っていて予算が一切示されてないんですよ。これ、当然新規事業になろうかと思うんですけども、一切金額もないんですけども、このあたりはどういうこの計上の仕方というかな、予算づけをしているのかというのが非常に疑問なんですけども。これは担当部長で結構なんですけれども、町長、無理ですよね。町長でよければ。

町長(森英二君)

現在ですね、この児童館のあり方、どういう活用が一番望ましいか。というのは、児童館としてだけでなくて、地元の町内会の会合等にも使えるようにという要望も来ておりました。そこで関係者、つまり町内会の役員さん、それから子ども会あるいは学校のPTA、それから職員等が入って検討委員会を今重ねております。これが多分この3月中には検討結果が出てきて、それを踏まえて設計に入るということですので、補正対応で考えていきたいと思っております。

6番(伊東圭介君)

今、町長はね、その答弁ができるのであれば、そのような予算を入れるべきではないかなというふうに思うんですね。当然どんなものってね、そのね、わからない部分があるんですけども、具体的にそういうふうに入れるべきだなって思うんですよ。金額はともかくとして、項目として建てかえという部分で表示がされてますけども、じゃあ例えば23年度のうちにね、建てかえが本当にできるのかどうかというと、これもちょっと実際には難しい部分もあるんじゃないかなというふうに思うんですよ。であるならば、もう少し違うその書き方もあるんではないかなというふうに思うんですけど、部長、いかがですか。

保健福祉部部長(高梨勝君)

当初は、具体的に書きたいなというのが担当のほうの考えでありましたが、実は10月から予算というのは始まってまして、この検討会の立ち上げがその以降になりまして、そちらのほうを尊重すると、やはりこちらが全部ありきでやるのは失礼になるかなということと、それから、本当に建てかえたいというところは、町と、それからそちらの方と合致してまして、それから議会のほうも出た陳情で皆様に、全員、全会一致で可決いただきましたので、その辺のところで慎重にやらせていただきたいというところからちょっと後退的な書き方にさせていただきましたが、確実にやりたいということで項目からということに最終的な判断させていただきました。

6番(伊東圭介君)

そうしますと、23年度中に建てかえができるということでよろしいんですか。竣工するということでよろしいんですか。

保健福祉部部長(高梨勝君)

今、検討会の中で最終的にどのようなスケジュールでいくかということでお話ししているところなんですが、我々の担当課では、大体ですね、6月の補正で設計費をお認めいただいて、大体半年間の設計、それで12月からのあたりのところで、建築費で、大体6カ月で、来年の6月までの中でいければなというふうな、今はまだ絵の中なんですが、建築に関しては恐らく23、24年という形で、繰り越した形でやらさせていただいて、何としてでも来年の、24年の夏休み前までには何とかできないかなということで今準備を進めている段階でございます。

6番(伊東圭介君)

できれば、慎重にというのであればね、この掲載の仕方も慎重であるべきだったのではないかなというふうに思うんですね。ちょっとやっぱりこういう書き方であると、金額も全く入ってない中で、こういう書き方の予算のつけ方って、これが簡単にね、オーケーだよという、議会の総意もあるんだよという、今、部長は言われましたけども、こういう予算のつけ方だったら何でもできちゃうんですよね、そういう意味では。何も金額出さないで、項目だけ出しておけばというやり方、できちゃうんですよ。補正でやるというのはよくわかりました。ぜひね、それはやっていただきたいんですけども、もう少しそのやり方も慎重であってほしかったなというふうに思っています。
それでは、続いて乳幼児の予防接種の関係なんですけども、ヒブワクチン、それから肺炎球菌ワクチンの任意接種なんですけど、これは対象年齢は、葉山町は何歳から何歳って考えますか。

保健福祉部部長(高梨勝君)

0歳から4歳になります。

6番(伊東圭介君)

わかりました。これはその対象年齢だけをお聞きしたいというふうに思ってましたので、結構でございます。
それでは、最後となりますけども、「住民が参加する自治のまち」づくりの部分の、コミュニティーをつくるというところ、真名瀬会館の空調機器更新工事とイトーピア会館の外壁改修工事というふうにありますけども。この辺なんですけども、この改修に当たっては、いつも議会のほうからも予算また決算のときも指摘があるはずなんですけども、計画を持ってやっているのかということなんですけども、この計画は内部ではあるんでしょうか。それをまずお伺いします。

生活環境部部長(成島光男君)

この会館の修繕につきましては、毎年ですね、事前に町内会・自治会のほうにですね、どのような改修希望かあるかというのを調査をさせていただいております。今年度予算計上をさせていただいたものの中に、真名瀬町内会、イトーピア葉山自治会、この2つの町内会・自治会のほうから要求がございました。合計4点につきまして要求がございましたけども、そのうち3点について財政のほうと調整で予算計上をさせていただいたということでございます。

6番(伊東圭介君)

細かく言えばね、もっとあると思うんです。当然小さな補修についてはその指定管理者である町内会・自治会が直していく、大規模なものについては町側の費用でということだったように思います。ただね、予算計上の額も非常にやっぱり少ないんですよ。というのは、途中でいろんなことが起きますよね、修繕かけるようなことが起きてきてると思うんです、もう、経年劣化もきてますので、各会館とも。そんな中でね、やはりこれは新規当初予算でこの2つは載ってますけども、その途中でもあるわけですよ。できれば、やはりその、町内会・自治会からの希望ではなく、町民サービス課が調査をするべきだと思うんですよ、もう少し。計画を持たなきゃ予算組みもできないと思うんですね。いつもそんなに大きくない金額で、あとは補正対応だ、予備費だという話になってるんですけども、やはりもう少しその、この要望はともかくとして、計画を持ってね、やっていかなきゃいけない部分があるんじゃないかなというふうに思うんですね。町内会・自治会によっては、ある程度数百万かかるものもその町内会・自治会の費用でね、直している部分もあるんですよ、いろんな町内会の話を聞きますと。実際には、例えばこの空調機器、どんなものかわからないですけども、そんなのもみんな自分のところでやってる自治会も町内会もあるんですね。だからそういうことを考えると、これが採用されてこれが採用されない、そういう部分がどうしても見え隠れするという話を聞きます。ですから、やはり計画を持つ中でね、やればこういう計画なんですという根拠がつく、根拠があると思うんですね。限られた予算でございますので、その中でやるのであれば、やはりもう少しそういった手順を踏んで計画を立てるべきだと思うんですよ。今年度にしたって、例えばイトーピア会館は屋根の補修もしてますよね。2年連続でこういった外壁の工事ということが入るわけですよ。一般の方、一般のね、ほかの町民からすると、何だ、イトーピア、町長の地元だからかという話になるんですね。町長は絶対そんなことはないって言うと思います。ただ、そういうふうに見られがちになってしまうので、ちゃんと計画を持ってね、対応をするべきだなというふうに思うんですけど、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

各町内会からいろいろな要望、出てまいります。その中で今言った集会所、そういったところの補修、修繕、そういったものも出てまいりますけれども、今、議員が指摘した町民サービス課が現地を巡回してその必要性を調査したらどうかという話がございましたけれども、これはやはり日常利活用している地元の人たちが一番その問題点はわかっているわけですから、そこから要望を出していただいて、その中から優先順位とか、あるいは費用対効果、そういった問題を考慮しながら計画的に進めているというのが実情でございます。

6番(伊東圭介君)

それは当然そうなんですけど、使ってる方々が一番よくわかってるんですけども、そういった話を聞きながらやはり町民サービス課として計画を持ってね、もう経年劣化しているわけですから、塗装の問題だとかいろんなことがあると思います。見るからにわかるわけでございますので、それを調査して、やはり計画を立てる、内部の計画で構わないと思うんですよ。をやはり計画的、計画を持ってね、やるべきだなというふうに思いますので、ぜひその辺は、毎回毎回になりますけども、そういう話が出てますので、予算・決算の中で。ぜひ対応をよろしくお願いしたいというふうに思います。
それでは、3点目になるかなと思いますけども、町長の就任時の公約の大きな2点の推進状況でございますけども、まず、ごみの部分になります。今現状、この23年度予算でございますけども、この予算については、今稼働が停止しているクリーンセンターを今までのようにね、通常のメンテナンスをして今後それを稼働させていく予算づけがされてますよね。そのとおりいくのかどうなのか。まだ方向性、調査が終わってないんですよね。場合によっては、費用対効果を考えたときに廃炉にする可能性もあるわけですよね。その辺、どういう方向性を持って、調査中ということは十分承知の中で、どういう方向性を持ってこの予算づけがされているのか。非常に大きい金額でございますので、その辺をやはりもう少し明確にしていただかないと、これは予算の審査に入れないんじゃないかというふうに思っているんですけど、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

この予算の原課で、原課が予算の計上をする段階においては、ダイオキシン問題、あるいは炉を廃止する云々という問題は発生していなかったわけですから、それで従来どおりの保守管理ということで予算計上はさせていただいたわけでございます。

6番(伊東圭介君)

時期的な問題を考えますとね、11月25日はもう既にかまは停止しているんですよね。その後、まだ財政課の査定もありますし、町長査定だってあったわけでしょう。きょうは2月の15日ですよね。その段階で、当初約束の2カ月程度という話だったわけで、それがもう2カ月はとうに過ぎたわけでございます。その時間的なね、経緯もあるというふうに思いますけども、その辺を含めてもう一回御答弁いただければと思います。

町長(森英二君)

今現在、まだダイオキシン問題は調査、分析し、県のほうとのいろいろ折衝等も残っております。それとあわせて、焼却炉の存続あるいは廃止、そういった問題は出てこようかと思います。その方向が出てきた段階においては、また予算については、差しかえといいましょうか、見直しが必要になろうかと考えております。

6番(伊東圭介君)

その結論が出るのはね、いつごろになるんでしょうか。(私語あり)

議長(鈴木道子君)

御静粛に願います。

6番(伊東圭介君)

その最低でも調査が終わる、それはいつになるんですかね。これは非常に、項目で見ればね、清掃費ですよね、大きく見れば。ごみ焼却費だけで、小さな部分ではなく、清掃費全体で見れば、これは増額にもなってるわけですよ。その辺を考えたときに、その予算の審査の中でね、やるかやらないかわからない事業を審査できるのかなって正直思ってるんです。相当その予算委員会で紛糾する、また職員の方もですね、困るんじゃないかなというふうな気がするんです。それであれば、これ一度この部分ね、焼却炉の部分ですけど、減額して出すという話もあるんじゃないかなと思うんですよ。その辺、部長、いかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

このクリーンセンターの予算に関してでございますけども、先ほどダイオキシン関係で県のほうにですね、改善計画書というのを提出する予定になっております。当初よりちょっと時間がかかっておりますけども、ダイオキシンの水質、底質等について調査をさせていただきまして、今、原因の特定についての報告書を作成させていただいております。近いうちにですね、県のほうに提出させていただいて特定の原因、またクリーンセンターの今後についてどのような形で改修していくかということについて県のほうに報告させていただきまして、県の指示の上に対応をさせていただきたいというふうに思っております。
この予算に関してでございますけども、現在炉が停止しておりますので、横浜市及び民間業者にですね、委託という形で提出のほうはさせていただいております。この予算の通常のパターンで当初予算を計上させていただいたことにつきましては、今現在まだ特定の原因ができてない、またどの程度のですね、期間が改修するのに必要なのか、また金額等についてもどの程度かかるのかというのが現在のところまだ判明しておりません。県のほうの調査、調整の上ですね、県からこういう部分についての改修をしろとかですね、そのような話が当然あるかと思います。それを受けた後で、その改修についてどのような改修がベストなのかということで金額等もはじいていきたいと思っております。当初予算につきましては、この2月議会の中で当然提案していかなければならないものというふうに考えておりましたので、通常のパターンという形で現在は要求させて、予算のほうは計上させていただいておりますけども、これが3月いっぱいでですね、すべて工事が、このダイオキシン対策に関する工事が終了するかというのは、現在見込みがちょっと持てません。そのため、4月に場合によっては食い込むことも十分考えられるかなと思っております。その上で今回の当初予算につきましては、通常のパターンで計上させていただいておき…計上のほうをさせていただきまして、場合によっては、4月の当初につきましては、流用等のことも考えなければならないかなと私たちは思っておりますけども、いずれにいたしましても、この当初予算につきましては、判明しておりませんので、大変申しわけないんですけども、現段階では通常どおりという形で予算のほうを要求させていただいたということでございます。

6番(伊東圭介君)

そういうのは、まあ予算…予算ってもともと半分仮定の話をするんですけども、余りにも仮定の話になるのかなという気がします。そういうことであると、7月に始めようとしたね、戸別収集、それから指定袋制の開始、これにも大きな影響が出るのではないかなという気がするんですよ。あわせて昨年、もう1年前になるんですけども、一般廃棄物のね、処理基本計画、もう当初6月ごろと言っていたもの、昨年6月ごろと言っていたものが延び延び、延び延びにきて、結局今年度できないわけですよね。できないのはわかります。当然今、焼却炉がああいう状況でございますので、あれを使う前提になっていたわけでね、それを入れるか入れないかが判断できないところで基本計画なんか当然できないわけでございます。それはわかるんですけども、やはりもう少し対応をね、考えなきゃいけないというふうに思います。
去年のね、総括質問のときに、町長は我が会派の佐野司郎議員の質問に対してね、答弁で「ゼロ・ウェイスト施策で問題を乗り切れるかとの御質問でございますが、現在推進しておりますゼロ・ウェイスト政策につきましては、段階的な目標をクリアしながら長期にわたってごみの減量化・資源化を進め、焼却及び埋め立て処理に回すごみを限りなくゼロに近づけるものでございます。しかしながら、ゼロになるまでの間は毎日排出され、町はその処理を実施しなければならないことから、何らかの形で処理施設を確保しなければならないのも事実であり、町が持続的かつ安定的処理が可能な方策をさまざまな角度から検証してまいりたいと考えております。」こう1年前に述べてるんですね、町長は。で、今の現状に至ってしまったということなんですけども。どうなんですか、町長。今の焼却炉をね、補修してこのダイオキシンの問題をクリアして、まだ使い続けるおつもりなのかどうなのか。当然費用対効果の話があります。それまだ出てないといえばそうなんですけども、今の現状で考えたときね、町長、これ今どういうふうに思われてますか。予算には大きなこれ問題になると思いますので、ぜひ答弁よろしくお願いいたします。

町長(森英二君)

今御質問の、当初に、今の戸別収集、ごみ半減袋の指定、そういったものが狂ってくるんじゃないかというお尋ねがございましたけれども、この戸別収集あるいは半減袋同時スタートというのは、ごみの減量化を目的としているのであって、これはいずれの方式、つまり焼却炉の存続あるいは廃止いかんにかかわらずこれは実施していくべきものという信念でモデル実験を重ね、導入を計画しているわけです。これは支障なく進めてまいりたいと思っております。
それから、焼却炉の存続、廃止、これについては、そう遠くない時期には結論を出さなければいけないということは重々承知しております。

6番(伊東圭介君)

資源化・減量化に私はどうのこうの言うわけではないんです。必ずどんな施策であってもどんな方法で処理するに当たってもこれをやっていかなきゃいけない話であります。町長が言われる、何とかやっていくんだというふうに言ってますけども、その辺もね、どうもこう7月にスタートできるような状況に今この2月の15日現在でね、思えない部分もあるんですよ。その、もう少し全庁的体制をとって、本当に各町内会・自治会そのほかを含めてね、説明会をやっていかなきゃいけないわけじゃないですか。今のところとりあえず1回ずつ字でやって、大字でやっていきましたけども、あれはもう今回のそのクリーンセンターのね、おわびに近い話であって細かい話ではないわけです。まだ2カ所しかモデル地域はないわけでね、それができる体制が今整っているのかな、いろんな議員さんがそうやって言いますけども、僕もそのとおりだと思うんです。7月から始められるのかな。本当にその辺は疑問でございます。ぜひできるように今後進めていただきたいというふうに思います。
もう時間もありませんので、最後にし尿の部分、処理の部分ね、やりたかったんですけども、1つだけ、2月10日の神奈川新聞の記事なんですけども、これの内容を読みますと、私ども議会に説明がなかったそのまちづくり条例の件が書かれてるんですけども、これは認識違いますよね。これはどういうことなのか、ちょっとそこだけ御答弁いただきたいと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

今、伊東議員が言われた認識が違うということに関しまして、私がですね、記者とちょっとお話をさせていただきました。その中で私のですね、認識が違っていたということはございました。その点、記者さん、記者とのですね、意思疎通が十分とれてなかったという点がございました。これにつきまして、内部の部長会議の中でも私のほうからですね、報告させていただきまして、説明のほうをさせていただいたと思っております。これに関しましては、大変申しわけなかったと思っております。

6番(伊東圭介君)

わかりました。これについてもね、予算委員会の中で詳しくやりたいと思います。1点資料要求だけしておきますけども、この間、加藤清議員が仕様書について要求をしました。それについては当然受け取りましたけども、その成果品のほう、実施設計の設計書のほう、成果品のほうも見れる形をぜひとっていただきたいなというふうに思います。何度か、全協も含めて何回か今回のこのし尿処理施設の図面、設計図をいただきましたけども、そのたんびに若干違うんですよ。道路側のほうのドアが削られてたりとかね、どうもね、意図的に工作している可能性が高いので、その辺も含めてですね、成果品のほうを資料要求します。ぜひ議長よろしくお願いいたします。以上です。

議長(鈴木道子君)

ただいまの資料については用意できますか。

生活環境部部長(成島光男君)

成果品につきましては用意させていただきたいと思います。

議長(鈴木道子君)

これにて6番伊東圭介議員の総括質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午前11時57分)

議長(鈴木道子君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分)
総括質問を続行いたします。第3番、12番待寺真司議員、登壇願います。

12番(待寺真司君)

12番待寺真司です。平成23年度の町長施政方針並びに当初予算案の上程に際し、新葉クラブを代表いたしまして通告どおり3項目、7点にわたり総括質問をいたします。
さて、町長施政方針の冒頭におきまして、松下電器産業株式会社の創始者・松下幸之助氏の言葉を引用しておりましたが、かつてない困難を生み出しているのは森町長御自身ではないのでしょうか。その認識を十分に持っているのか、甚だ疑問に思えるような言動が多く見受けられます。困難を生み出している原因の分析や反省の上に革新が生まれるのであって、とても現在の森町政においては革新が起こるような体制にはなっていないと指摘せざるを得ません。革新を図ることなくして飛躍など生まれるはずもなく、よくて停滞、いや、凋落の一途をたどっているような危機感を抱いているのは私だけでなく、多くの同僚議員や職員、そして多くの町民の皆様も同様に危機感だけでなく大いなる不安を持たれていると感じます。失われつつある葉山町の活力や信用を取り戻すには、もうここら辺が限界ではないかと強く思っておりますので、困難の原因を早急に取り除き、飛躍へとつなげていくためにも、平成23年度はとても大切な1年となり、それゆえ23年度当初予算案は、これまで以上にかつてないほど慎重に審査をしなくてはならないと肝に銘じております。予算の最後の審査に入る前に、町長や町執行部の基本的な考え方を聞ける大切な総括質問であります。答弁は簡潔にわかりやすくお願いをいたします。
では、1項目目は、平成23年度一般会計当初予算案に関して4点伺います。今年度の予算は、これまでの枠配分方式をやめて作成されることになっておりましたが、その過程の中で最も今年度予算の特徴があらわれるのが町長査定による事業の取捨選択ではないかと思います。そこで町長に伺いますが、町長査定において、御自身がずばり拡充したり縮減した事業は何かをお答えください。
2点目は、毎年多額の費用をつぎ込んでいる清掃費ですが、今年度当初予算においては、金額にして3億853万円、率にして27.6%前年度より増加しております。その要因について詳しくお聞かせ願います。
3点目は、繰越金の計上について伺います。これまでは、毎年2億円を当初予算では繰越金として計上し続けてきましたが、今年度は5,000万円増額しての提案がなされております。その明確な理由をお聞かせください。
4点目は教育長に伺います。3度目の予算編成となろうかと存じますが、この間にも学校の耐震化工事を前倒しで行うなど、児童・生徒の安全や教育環境の充実に積極的に取り組んでいただき、さらには国からの補助金をうまく利用しての一般財源からの充当を極力縮減したことなど、新葉クラブでは教育長の手腕を高く評価しているところでございますが、平成23年度の当初予算案の編成に関して、豊田教育長はどのような自己評価をお持ちなのか、伺わせていただきます。
2項目目は、平成23年度特別会計当初予算案に関して2点ほど伺います。まず1点目は、国民健康保険特別会計における一般会計からの繰入金について、どのような判断のもとに予算金額を計上したのか、町長のお考えをお聞かせ願います。
2点目は、下水道特別会計について伺います。町長施政方針において、この4年間の中で約6億8,000万の下水道債残高を減らして、同期間の一般会計における町債を2億4,000万円ふやして、福祉や教育、子育て環境の予算に充当してきたとありました。この件に関しては一定の評価をするところでございますが、一方では、まだまだ住宅密集地での公共下水道への接続が進まずに、葉山の水環境の整備には課題が多くあるとも思っております。公共下水道審議会がようやく昨年12月に初会合が開かれて町長の諮問がなされたところですが、町長の方針がいまだに明確に示されていないものと思いますが、町長施政方針には、7月末には答申が出る予定で、その答申を参考にしながら今後の計画について慎重に検討していくとありました。そのような状況下において、23年度当初予算では、前年度比に比べて金額ベースで約5,900万円、率にして5%もの積極型予算を組んだその要因はどこにあるのか、御説明願います。あわせて、大分縮減が図られてきましたが、下水道債残高の今後の動向について見通しをお聞かせください。
3項目目は、平成23年度当初予算案と平成22年11月に示された葉山町中期財政計画との整合性について伺います。正しくは、中期財政見通しの改定版と言わせていただきたいと思いますが、一部数値が予算案の数字とかけ離れていると感じる費目が見受けられます。この点について町長はどのようにとらえているのか、お聞かせ願います。
以上で私の1回目の質問といたします。明確な御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

12番待寺議員の御質問に順次お答えしてまいります。
まず、平成23年度一般会計当初予算案についての1点目、当初予算案の町長査定において、町長が拡充及び縮減した事業は何かを伺うとのお尋ねでございます。平成23年度当初予算案につきましては、事業1件ごとの査定方式により作成をいたしました。具体的には、1次査定として総務部長及び財政課による査定、1次査定で懸案となった事業について2次査定として町長査定を行うという一連のプロセスを得て作成いたしました。町長査定においては、1次査定の結果を踏まえ、12課22事業にわたる懸案事項についてそれぞれの事業の意義や重要性と適切な執行方法について議論し、最終的な判断を行い予算計上いたしました。その一例として、小児医療費の助成の拡大、また町費による教員、インテリジェントティーチャーの増員などがございます。
次に、清掃費が大幅に増加した要因について伺うとのお尋ねですが、まず、ゼロ・ウェイスト推進事業におきまして、ごみの半減化に向け、ことしの7月をめどに町内全域において戸別収集や指定袋制を導入するための経費として、前年度と比べ約6,400万円増額して計上させていただいております。しかし、平成23年度一般会計当初予算案では、収集改変などに伴い一時的に発生する経費も含まれており、来年度以降については減少するものと考えております。また、ごみの半減化が進むことにより、今後ごみ処理経費が削減されるものと見込んでおります。そのほか下水道投入施設整備事業において、継続して下水道投入施設を整備するために、前年度と比べ約2億5,700万円の増額して計上させていただいております。
次に、3点目、繰越金を増額した明確な理由について伺うとのお尋ねですが、各課等においては、過去の実績や推移等を踏まえ、適切な見積もりのもと本年度予算を計上し、それに基づいた事業展開を図ってまいりましたが、一部の事業については、入札の執行、対象者の変動などにより残額が生じております。これらの状況を踏まえ、平成23年度当初予算では、前年度対比5,000万円増の2億5,000万円の繰り越しを計上させていただきました。
次に、平成23年度特別会計当初予算案についての1点目、国民健康保険特別会計への一般会計繰入金について伺うとのお尋ねですが、平成23年度予算案における国民健康保険特別会計への一般会計繰入金につきましては、法定繰り入れのほか保険料を軽減し、近隣市との差を少しでも縮めるため、その他一般会計繰入金を3,000万円計上させていただきました。
次に、下水道事業特別会計の増加要因と下水道債残高の今後の動向についてというお尋ねですが、増加要因といたしましては、葉山浄化センター等の維持管理費の増加が要因となっております。供用開始から12年目を迎え、施設に設置してあります機械や電気設備等が経年のためメンテナンスに費用を要する時期に入ったためでございます。今年度も1系水処理施設のオーバーホール等を実施させていただいておりますが、平成23年度は、2系及びその他の機械等、不ぐあいなどの度合いにより優先順位をつけ順次メンテナンスを行いたいと考えております。
また、下水道債残高の今後の動向ですが、平成22年度末の起債残高は、平成21年度末に比べ約2億8,000万円減の約95億円、平成23年度末の起債残高は約92億円となり、下水道債の起債残高は減少する見込みでございます。今後も町の財政状況に応じた起債発行を行い、事業執行を進めてまいります。
次に、平成23年度当初予算案と中期財政計画の整合性について伺うとのお尋ねですが、昨年11月に中期財政計画を策定した以降状況が変化したことなどにより、計画値と予算案の数字との間に一部乖離が生じております。しかしながら平成23年度当初予算編成に当たっては、持続可能な力強い財政基盤の確立を目指して策定した中期財政計画の内容を踏まえて行ってきたものであり、基本的な考え方においては整合が図られているものと認識しております。
以上で私の担当いたします1回目の答弁とさせていただきます。

教育長(豊田茂紀君)

12番待寺議員の御質問にお答えいたします。
平成23年度一般会計当初予算案について、教育費当初予算案の編成に関して教育長の自己評価について伺うとのお尋ねでございますが、教育長に就任して3回目の予算編成となります。教育低迷の中、当町の財政に関しても好調の兆しが見えない状況でありますが、予算編成の方針、中期財政計画に基づき予算編成を行うことが基本であると認識しております。このような状況の中、児童・生徒が通常使用している学校施設の耐震補強工事が平成22年度に終了したため、平成23年度は、教育費全体の予算額は約2億9,000万円減となりました。児童・生徒に直接かかわる部分については重点化を図り、町費教員であるインテリジェントティーチャーの増員、外国語指導助手の継続配置、また要望の強い長柄小学校屋外バスケットゴールの改修工事や南郷中学校教室黒板改修工事等を実施する予算となっております。また、トイレ、エアコン等の整備につきまして、平成24年度に一色小学校のトイレの浄化槽を廃止し、公共下水道への接続を目指し、一色小学校公共下水道接続調査設計業務を平成23年度に計画しております。今後トイレの改修計画につきましては、学校からの要望や老朽化の状況を確認し、財政状況との関係等を考慮しながら整備に取り組んでいきたいと考えております。
また、葉山中学校においては、空調設備を普通教室に既に整備済みであり、特別教室においては老朽化し不ぐあいの生じている集中エアコンにかえ、温度調整可能なエアコンの導入を計画しております。一方、小学校新1年生を対象とした机、いすの更新については、学校施設の現状から平成23年度は購入を見合わせました。
このような状況のもと、平成23年度教育予算については、めり張りのある予算編成ができたのではないかと思っております。今後も教育行政を進めるに当たって、町の財政状況との関係、町の教育行政の継続性との関係等を考慮しながら諸課題に取り組んでいきたいと考えております。以上であります。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

12番(待寺真司君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問に移らせていただきますが、まず、1項目の1点目については、今回枠配分方式という、最初から何%カットありきというような形じゃなくて、各課から積み上げられてきたものをいろんな段階で査定を通して出てきた予算というふうに、そこの部分では新たな試みとして、私は今回の予算案、非常にそういった部分で見るべきところも多いのかなというふうに思っております。
その中でですね、やはり最終的に町長が町長査定において拡充したり、あるいは、やはりいろいろな各課から出てきたものでも財政状況とかを判断する中で縮減したものもあったというふうに私は思っております。そんな中でですね、一例として、先ほど1回目の答弁では、小児医療費が1歳分、小学校2年生まで上げたということとインテリジェントティーチャー、これについては、町長もいろいろなところで私もあいさつなんかを聞いている中で、非常に重点的な部分でインテリジェントティーチャーをあいさつなどで申し述べられていたことは記憶にありまして、この辺が町長が思い入れが強かったのかなというふうに思うんですが。予算案の参考資料の中でね、新規拡充事業というのが議員に配られました。かなり新規拡充というのは、町長の思いが多くあって、こういった予算額も多く組まれているし、議会にもこういった別立てで示されているのかと思うんですが、町長、この新規拡充事業の資料、お手元あると思いますけれども、この中でね、さらに町長が査定においてね、やっぱりここは必要だなと思ったような事業があるのではないかというふうに思っておりますし、ゼロ・ウェイスト推進事業については7,577万3,000円というですね、かなり高額な予算がついているという中では、これは、では課から出てきた数字をそのまま町長がオーケーとしたのか、あるいは、いや、もうちょっと充実させるためにここの部分は町長査定においてもうちょっと拡充したんだよとか、その辺のところはちょっと1回目の答弁でなかったので、この新規拡充事業の中で町長が重点を置いた事業、町長査定の中でまた増額したものなんかありましたら御説明をいただきたいと思います。

町長(森英二君)

今の拡充、新規の中のゼロ・ウェイスト推進事業7,577万3,000円、これはやはり戸別収集を進めていくため、またはごみ指定袋制の導入のごみ袋の印刷、作成等当然必要なもの、これは現場から積算をして出てきたものをそのまんま認めて計上したものでございます。これで必要なものは全部予算化されたと思っております。

12番(待寺真司君)

町長、子育て、教育環境の整備ということは、かなり各地でもね、充実していきたいんだというお話の中で、今回いろいろなそういった事業、拡充・新規で出ておりますので、その辺はもうちょっと町長、PRしてもいいのかなというふうに思うんですけれども。ただ一方でね、昨今その高齢者福祉事業について若干その予算的にも切ってきているというような中で、子育て、教育環境の充実というのは一方でも大事ですけれども、やはりこれから葉山町でも高齢社会を迎える、日本全体がそうなるわけですけれども、その中で自治体としては、そういった高齢者福祉に対してもまた一方で大きな課題となってくる部分が出てこようかと思います。今回23年度当初予算において、高齢者福祉事業に関してね、町長が特段配慮した点なんかがありましたらお聞かせいただきたいと思います。なければないでいいですし。

町長(森英二君)

高齢者に限ってという御質問でしたので、これは22年度に若干予算が縮減された老人憩いの日の対象、そういった運営費ですね。そういったものでちょっと復活させたり増額したものはございます。

12番(待寺真司君)

やはり高齢者の方もこの葉山町でね、やはり健康で生き生きと暮らしていっていただくことがやっぱり自治体にとっても本当に大切なことで、まあ子育て環境の充実は町長、事あるごとに言われてますけれども、やはり一方で高齢者福祉についてもですね、やはり町長自身今後の方向性等大きくやはり考えていただく中で、こういった当初予算の中にいろいろと反映させていっていただければと思うんですが。町長1期4年ということでね、マニフェストをやられておりますので、今回が最後の予算編成という中では、ふれあい事業が少し拡充していただいたというところは伺えました。
それで、この予算案全般的に見ると、積極型予算になっておりまして、それを大きく分析すると下水道投入施設の金額が大きく出てる部分が、その積極型予算につながっているのかなという見方もできるんですが、一方でですね、住民情報システム管理費、これは総務費の中で住民情報のシステム管理に関して、これがですね、前年度予算に比べて約8,000万円もの増額になっております。その増額の要因は何かと聞かれれば、当然この神奈川県の町村システムのね、共同事業に1億1,500万円ですよ。これはかなり大きな初期投資になりますよね。一方で今まで国からのいろいろなシステム修正委託だとか変更に関しても、平成21年度決算ではやっぱり2億以上のお金がかかってる。そして22年度当初予算では1億3,000万ぐらいですかね、そのぐらいの当初予算を組んでいたというふうに思うんですが。やはりこういった23年度でぼんとこの新規事業で初期投資をするんであれば、今後その住民情報システム管理費がこのように経年を経れば減っていくんだよというようなね、そういった見通しもあわせて予算委員会の中で示していただけると非常に理解しやすいのかなと思うんですけども。その辺の状況等は、町長もしくは担当課のほうでつかんでおりますでしょうか。

総務部部長(石川恵一君)

今、議員言われましたように、来年度、23年度におきまして、共同システムという形でかなりの、1億数千万の予算をとらさせていただいております。その中の大きなものといいますのは、一時的に町のホストコンピューターから新しい14町でやりますサーバー、そちらのほうにのせかえる移行費というものが当初発生いたします。そのお金が5,000万から6,000万の間という形でもって、半分ぐらいを占めておりますので、それが一時的なものであって、今後継続するものではないという形では、経費的にはそれほど大きく伸びないのではと思います。今、議員が言われましたように、今後どうなんだという形ですけども、当然予算特別委員会の中で数字等も大分出ておりますので、その問題を出しまして御説明させていただきます。またあわせまして先般12月の定例会で一部事務組合、こちらのほうの設立という形で議会のほうの同意を得られまして、神奈川県から2月の中旬だったと思いますけども、一部事務組合の立ち上げることの許可ですか、そちらのほうがおりてますので、その辺のところもあわせて御説明をさせていただきたいと、そのように思います。

12番(待寺真司君)

わかりました。予算委員会の中でね、今、部長が言われたように、詳しい数字を御提示いただけるということでありますので、それは予算委員会の中での審査のほうに譲りたいと思いますが。やはり毎年国のね、保険システムの変更とかで本当に多額の修正委託費用がかかってきている現実がありました。こういった共同化によってね、その辺が緩和されることによって、それこそ教育であり、福祉であり、高齢者福祉にお金が回るとか、そういった形のほうに向くようなことを期待しての我々も共同化への賛成でありますので、その辺、これやったからうまくいかなくて費用が上がっちゃったとかいうようなことはね、もうあってはならないことだというふうに思っておりますので、その辺は慎重に進めていっていただきたい事業でありますので、今後ともよろしくお願いをします。
さて、一方でですね、縮減について町長の御答弁がなかったんですが。私は縮減を余儀なくされた事業の中に、防災対策費が含まれるんじゃないかというふうに思っております。その根拠としては県の補助金であります市町村地震防災対策補助金がゼロになっておって、今まで県の支出金を使いながら女性防火防災クラブであったり、防災資機材の充実を行ってたんですが、今回の予算では全部一般財源の充当になってますよね。その辺で全体的に見ると、防災対策費の縮減を余儀なくされてしまったのかなというふうに思っておりますけれども。町長、県のね、方針というかですね、補助メニューがなくなったということなんでしょうけれども、そういった部分については、県に対してやっぱり県民の安全・安心というのは自治体と県と一緒になって守っていくものだという認識の中では、ここのなくなった理由についてぜひ首長と知事とのミーティング、懇談会なんかでね、課題として取り上げていただきたいなというように私は思うんですけれども、町長、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

今週の金曜日、18日に町村会等もございます。また折に触れて町長との…失礼、知事との意見交換会等もございますので、その場を通してこの面の充実を要請していきたいと思っております。

12番(待寺真司君)

やはりこういった補助金によって事業が推進されるものも、やっぱりこれが国、県、地方自治体という流れの中で、そういったお金がつくかつかないかというのは、自治体のそういった充実、特に防災対策なんかの充実に大きく影響する部分かなというふうにも思っておりますので、ぜひその辺は今後の展開も含めてね、知事とのミーティングに臨んでいただければと思います。
さて、拡充や縮減の事業、恐らくいろいろと他にもあろうかと思いますけれども、予算審査の中でその辺もいろいろと担当課職員との中のやりとりの中で出てこようかと思いますので、2項目目に移りたいと思うんですが。2項目目の清掃費、大幅に増加した要因。確かに予算原案を見させていただくと、幾つかあることは私も十分わかっておるつもりであります。それでこの中のね、焼却炉の修繕費にやはりどうしても引っかかってしまいます。本年度も焼却炉の施設補修に1,372万、施設維持で8,786万、合計で1億を超えるお金が計上されております。これ、ちなみに前年度は当初予算案でね、施設の維持管理費が非常にどういう維持管理をしていくのかという計画もないままに、多額の1億を超える金額が計上されたことに対して、議会のほうからそれを予備費に積んで、そして例えば故障等があって緊急に対応しなくてはいけない場合は、逐次報告をしていただく中で、予備費の充用を認めていいんではないかというような形での提案をさせていただいたというふうに私は記憶をしておりますけれども、また今回ですね、8,700万という施設維持、補修費出てきております。この1年間の中で予備費を充用したという報告は私は受けていないような記憶を持っております。一方で、先ほど6番議員からもありましたように、ごみ処理基本計画が、焼却炉がストップしたという原因もありますけれども、一方で今、宙ぶらりんの状態になっていると。で、これまでのこのごみ処理基本計画案の私の一般質問の中の答弁の中では、施設維持に関しては既存の維持管理という計画しかないから、これではとても計画とは言えないから年次的にこの炉をもたせるのであれば、年間どのぐらいの費用があるのか、そういったある程度の根拠、数字見積もりを出してほしいという中で私は質問してきたつもりですが、結局そのごみ処理基本計画案なるものもまだその後パブコメもしたのかしてないのか。ごめんなさい、パブコメはしてるんですけども、その結果を町民にフィードバックしたのかしてないのか。その辺についてもまだごみ特の中で議論されてるというか、報告されていることがなかったというふうに私は思っております。そんな中で8,700万という数字が妥当かどうかということを精査してほしいと言われても、非常に無理があるのかなというふうに私は思っておりますけど。町長、この1年間ね、ずっとこの件に関しては基本計画案の中でも言っておりますし、他の同僚議員からも多く出てたこと。それから去年の当初予算の中でもそういう指摘がされている中で、また同じことが繰り返されているというふうに私は認識しておりますけど、町長の御認識はいかがでしょうか。

町長(森英二君)

この当初予算、原課から上がってくる時点におきましては、22年度同様、現在の炉を補修、あるいは修繕しながら利活用していくということに必要な予算が上がってきたというふうに理解をしております。

12番(待寺真司君)

必要な予算が上がってきたということでありますけれども、じゃあ担当課からね、今回焼却炉、23年度も、今後どうなるかわかりませんけれども、使っていくという前提のもとで、前提のもとで、本当に概算というか、年次経過があってどうしても修繕しなきゃいけないというのが過去示されたことがありますけれども、その金額というのは非常に私少なかったと記憶してるんですね。ということは他は突発的なものを予想しての予算計上なのかなという気もしなくもありません。ですので、やはりここの部分がね、予算審査の中でもやはりどうしても計画性のないものに対してこれだけ多くの費用をつぎ込んでいいのかということは、大きなポイントとなってこようかというふうに思っておりますし、また、町長はダイオキシン類が基準値を超えて焼却炉がとまってるという中で、議会への答弁の中でですね、最終的には県が焼却炉に対して今の状況を調査報告するんでしょうけども、最終的には町長自身が判断する時期があるという御答弁なさったと思います。その町長自身が最終的な判断をするのを待たないとこの予算がね、この施設維持補修にやっぱり1億を超えるお金を当初予算で計上しなきゃいけないのかどうかという判断が非常に難しいと思っております。仮の、仮定の話でね、恐縮なんですが、町長は補修をすればこの焼却炉は使っても大丈夫だよという県のお墨付きが出た場合は、ごみはゼロに限りなく近づくまでは今の焼却炉を現状維持、老体にムチ打って5年なりの計画を立てて使っていくお気持ちがあるのかどうか。その辺、現状いかがなんでしょうか。

町長(森英二君)

調査結果を今、県のほうと合わせて検討してるわけですけれども、県のほうの指導でどの程度の今回の件に関して補修とか修理というものの条件が出てくるのか。それを待たないといけないんじゃないかなと思っております。

12番(待寺真司君)

そうなると最初の予算でね、これだけの細かい項目に分けて施設修繕出てるんですけれども、県のそういったのがいつ出るのかも我々はまだ報告も受けていないし、それから一方では横浜市にね、今毎日10トン車で4台ぐらいですか、持って焼却委託をしてます。これがたしか2月の14日が最初の期限だというふうに報告を受けているんですが。じゃあその後、もうきょうは2月の何日ですか、15日ですよね。ということは、きのうがリミットだったということの中では、そういった報告が先にやっぱりきょうの冒頭なりにでもあってからかなというような気がしてるんですけれども。その辺の今後の処理委託の状況など、また横浜市とこれからも長くやっていくことになる可能性だってゼロじゃない。そうなると、その可能性をもとにまた23年度の予算も組まなきゃいけないのかなと。先ほどの答弁の中でそのような返答もあったかに存じますけども、本当にこの衛生費、清掃費、特に衛生費の中の清掃費は、全く雲をつかむような予算計上になってると私は今のところ考えております。これを予算審査の中でね、かなり担当課から詳しい説明を受ける中で理解できる部分もあろうかと思いますけれども、やはりこれをぱっと見て、総括質問しろよと言われた場合、私はそのような印象を受けております。ではその2月14日以降どうなっているのか、その辺についてはちょっとまずここで御説明いただければと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

横浜市との契約はですね、2月14日までということでございました。その前にですね、先週だったと思いますけども、横浜市のほうと最終的にですね、話し合いをさせていただきまして、期間につきましては3月31日、3月いっぱい一応継続してですね、焼却のほうをしていただくということで、契約のほうもきょう付け、14日か15日付けかちょっと忘れましたけども、契約のほうを延長するということで、手続のほうをさせていただく予定になっております。

12番(待寺真司君)

やはりそのような重要な報告はきょうの冒頭にでもしていただくのが本来ではないかなというふうに思いますし、その横浜市への委託が3月いっぱいまで継続することによって、本年度の当初予算で賄い切れない部分とかね、出てくるのかどうか、その辺もわかんないんですよ。例えばじゃあ契約したか、足りなくなりそうだ、じゃあ3月の今、議会、本会議中だから補正を組んで対応しよう、あるいは予備費から充用しちゃえとかね、そういったことがね、いろいろとそこからどんどんどんどん波及して、どんどんどんどん報告をされないことによって、こちらも疑心暗鬼にならざるを得ない状況になってしまってるんですよ。この辺はね、やっぱりぜひね、包み隠さずね、議会に報告をやっぱり早め早めにしていただきたいんですよ。町長、そういった理由もあってね、12月議会でやっぱりあれだけの議員が賛成をする中で、問責決議を出されたという教訓が生かされてないと私は指摘をせざるを得ませんけども、町長は担当部長に対してどういう指示をふだんから出されているのか。その辺がね、本当にやっぱりね、しっかりと意思疎通がなされてないことによって、きょうのような報告がある。あるいは下水道の投入施設についてもそうですよ。この間の本会議の冒頭で、あれだけの説明じゃ1億、3億もつける予算をね、審査してくれって言われても無理ですよということを私申し上げました。そういったことが後手後手になるから、今いろいろな部分でどうも議会とそこの関係がね、ぎくしゃくをしてきている。これはやはり二元代表制の中では決して望ましいことではないと私も思っておりますよ。各ね、いろんな自治体で議会と首長がね、対決姿勢になって、解散までして住民を巻き込んでやっているという状況は、私決していい状況ではないというふうに思っておりますが、余りにもそこの部分をないがしろにされるとね、やっぱりこちらも我慢の限界というのがあるんですよ。町長ね、やはりその辺の指示、やっぱり徹底して、特に予算審査の中ではすべてやっぱり出していただくぐらいの覚悟で臨まないと、審査受けられないですよ。そのぐらいの思いでやっていただきたいんですけど、町長、御覚悟のほどをお聞かせいただきたいと思います。

町長(森英二君)

今回の横浜市との契約の件につきまして、決して議会をないがしろにしているわけではございません。誰よりもこの2月14日というタイムリミットを非常に気にしておりまして、しかしそれまでに県のほうとの調整とか結果、そういったものがまだ出てきてないという実情をよく横浜市さんにも説明をして、何とか少なくとも年度内、3月31日までに契約を延ばしてもらいたいということを話をしていて、ようやく結論が出たのがまだ先週の末のほうなんです。ですからそういった意味で、決して議会をないがしろにしているとか、遅くてもいいんだという認識は持っておりません。それは問題点を議会と私ども部局が共通して持っておくということは大事だということは十分認識をいたしております。

12番(待寺真司君)

町長のね、そのような認識があるんなら、やはり報告に関してね、議長に報告するという手だてもあるかと思うんですよ。やっぱり、この後質問いきますけども、下水道投入施設についたって、前回の議会の中であれだけ出てて、議長が預かられて、そして何らかの形で報告を受ける場を設けてやっていくという中で、とうとうこの予算委員会、予算会議の前に開かれた、1月の31日でしたっけね、あの中でもそういう報告がなかったから、余計また疑心暗鬼が生まれてるという状況が一つあるということは、町長、ぜひ認識しておいていただきたい。そして予算審査の中ではそのような過去の経緯も含めてね、やっぱりすべて議会に対してしっかりと報告を行っていただかないと、まだ隠してるんじゃないか、ごまかしがあるんじゃないかっていうその中でのね、予算審査っていうのは、非常に私よくないと思いますので、その辺は町長からもしっかりと指示を各担当課に出していただきたい。このように思います。
それで清掃費のほうについてですね、もう1点あるんですけれども。このごみ処理基本計画、今まだ宙ぶらりんの状況だと思うんですよ。その中でね、ごみ処理経費削減の見通しということがあります。先ほどの1回目の答弁の中でも、本年度はゼロ・ウェイスト推進事業で6,400万円も前年度より増額して多く組んだんで、ことしは突出したけれども、ごみが少なくなることによって減っていくんだという御答弁がありましたが、それがこの数字にあらわれてると思うんですけれども。でもね、やっぱりこの23年度の数字を精査するだけでも、やっぱりもうかなり乖離も、こっちでも出てきてしまってるんですよ。ですので、その辺も含めてですね、本当に今後のごみ処理費が減っていくのかどうか。これについても全く雲をつかむような話で、きょうの1回目の答弁だけでは納得いきませんので、ぜひ予算審査の中ではそういった今後のごみ処理費がこのように軽減していくんだよという具体的な数字、それからこの計画案に示された当初の数字と整合性をどのように図って今回の予算が出されているのか。その辺についても詳しい説明を求めたいと思いますので、担当部長のほう、よろしくお願いをしたいと思います。
それで、ごみ処理費ともう1つこの清掃費に関して大きな部分、これはこれからも総括質問の中で多くの同僚議員のほうからも質問事項に上がってはおりますけれども、やはりこの下水道の投入施設工事、これの工事監理業務委託と、それから建設工事合わせて約3億1,750万円もの、本当に葉山町90億の自治体予算の中では、大きな大きな部分を持った予算が計上されております。議会初日にいろいろと部長からも御説明をいただきましたけれども、本当にその敷地面積を減少してね、建物をコンパクトにした設計業務が、もう来週の月曜日ですよね、清掃費の審査に入る予定が。まだ予定ですけれども。そこまでに間に合うでしょうか。これが間に合わない、何にも出てこない、ただ予算の中ではコンパクトにする、コンパクトにするっていう、それだけで3億1,750万円の審査をするというのは、これは非常に無理があると思いますけれども。この辺、町長は担当部、担当課から報告を受けていて、その辺の状況はしっかりと把握して審査に臨めるというふうにお考えなのか、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

ほとんど連日のように環境部長それから担当課との会合を設けております。相手の設計業者の進捗状況、そういったものも聞きながら、何とか予算審査のために間に合うようにということのはっぱかけといいましょうか、そういった督促はいたしております。

12番(待寺真司君)

町長が今、設計を進めているというお話なんですが、それは間違いないですか。要するに何ていうか、21年度で1,890万ついた当初の実施計画を、その同じ業者に変更させることを向こうも了解して、追加費用がかからない上での今設計を進めているんでしょうか。ちょっとその辺、確認をさせてください。

町長(森英二君)

ちょっと私、今、設計という言葉を使いましたけども、その設計に入る前の段階のということで、ちょうど部長のほうから正確に説明をさせます。

生活環境部部長(成島光男君)

前にもお話ししたと思いますけども、今設計してるということではなくてですね、今ある土地の中でどのくらいの規模、または今までの機能を継続しつつ、面積的に対応できるかどうか。その辺のことを検討させていただいております。設計等につきましては、これからですね、その部分をクリアした後で対応させていただきたいというふうに考えております。

12番(待寺真司君)

クリアして対応ということであれば、この23年度の当初予算に計上されている費用の中には、実施設計についての費用はないんですよね。それは改めて補正か何かでとるお考えなのか。それとも年度内に本年度の補正予算で上げてやるのか。ただ、いずれにしても来週の月曜日までにね、このやっぱり見積もり根拠を、継続事業だから残りの部分を計上したって言われてしまえばそれまでかもしれません。でもね、それだったらね、今とまってる状況とか、やっぱりこれを本当に当初予算に計上することが正しいことか正しくないことか、その辺も含めて、やっぱり大きな問題点を含んだこの予算案になってるのかなということを指摘をさせていただきたいと思います。こればかりやってると、ちょっとですね、もう残り時間もなくなってしまいますし、これ、やっぱり議会のほうでもね、教育民生常任委員会の中でもなろうかと思うんですけども、やはりこの辺の経緯ね、もう少し丁寧に詳しく説明してくださいよ。それじゃないとやっぱり予算委員会の委員さんだって困っちゃうと思うんですよね、これ。まあ、ちょっとその辺は月曜日までにね、どういう対応とっていただくのか、ちょっとまあ今は待つしかないと思いますけども。事と場合によってはやっぱり予算審査ストップしてしまうぐらいのね、大きな問題点を含んでいるということを、やっぱり町長ぜひ御認識していただきたいというふうに指摘をさせていただきまして、次の項目に移らせていただきますけれども。
まずこの繰越金については、過去いろいろ財政を預かる総務部長と私も総括質問なんかを通してやりとりをやってきた記憶がございます。ずっと2億円で計上してて、実際決算してみると大体おしなべて5億程度、出た年は7億を出てしまってる年もあったという中で、この繰越金の精査というものが一方で必要かなと思っているところがあります。ただ、今回突然ね、5,000万だけ繰越金を上げてきたその理由が、ちょっと先ほどの御説明ではよく理解できない部分。それから本年度の補正予算がこの間冒頭通りましたけれども。その中でね、まだ予備費自体を8,000万ぐらいですかね、8,687万3,000円の予備費自体がまだ補正後の予算として積まれている。こういうときの対応というのは、予備費もう残り1カ月ちょっとですから、これを財政調整基金に積み増しして、そして翌年度その基金を取り崩して財政運営していくというのが、これまでのやり方だったのかなというふうに思うんですが。そこを何か大きく変更した理由がもっとほかにあるんじゃないかというふうに思わざるを得なかったので、こういう質問を立てさせていただいたんですけれども、これは国民健康保険特別会計のほうにも言えるんですよ。1,500万円だったのが今回4,000万円になってる。この辺のね、繰越金とそれからそれぞれ基金を、自由に使える基金があって、それに年末の補正で積み立てて運用することも可能なのに繰越金をふやしたというところが、どうしても納得いく理由がわからないということがありますので、きょう納得できなくても審査の中でね、予算委員会のメンバーの方に聞いていただければと思いますけども。それについて町長はどういうふうに思われてこの繰越金を5,000万円増額したのか、町長もしくは担当部長からお答えをいただければと思います。

総務部部長(石川恵一君)

議員が今言われましたように、詳しいことは特別委員会の中でということであろうかと思います。ただ今回、例年ですと2億円が繰越金として新年度のほうに予算計上させていただいております。その分を超えて5,000万超えて今回23年度組まさせていただいたわけですけども、特段この5,000万がどうだこうだといった意図的なものは特段持っておりません。ただ、中期財政計画もありますし、その辺のところの数字はある程度にらみつつ、予算のほうも作成していかなければならないというような考えは持っております。

12番(待寺真司君)

そのお考えはある程度の理解はできるんですが。ただ、財政調整基金ね、今度の22年度末、7億6,000万ということで、かなりふえておりますよね。それで例月計算書の最後のほうを見るとね、最後に現金等の保管状況が載っております。普通預金で預けてるよりも、基金の場合は積立基金というか、定額のね、定期預金に回してる部分が大きいんですよ。そうすると当然利息なんかもね、まあ微々たるものかもしれません。補正で34万円ですかね、財政調整基金などの運用益が出たということで出ておりましたけども。やはり財調に積み増すことによって、若干でも有利な金利をとらえていくということも、細かい数字ですけども一方では大事ではないかということで、私はその繰越金をいじるというのは最後の手段かなと。要は基金もなくなった、もうどうしても組めないから繰越金を大体前年度から継承してきたその流れを見て、ふやして収支の均衡を図っていくのかなというふうな財政運営をするのかなと思ってたので、ちょっとその辺が認識が私自身も違ってたのかなということを今説明の中で思いましたので、この辺についてはまた、今後ね、これを毎年繰り返していくのかどうかも含めて、予算の中で、審査の中で行っていただければというふうに思います。ちなみに12月のね、例月計算見させていただくと、一般会計の収支の差額がこの時期で8億3,700万も出てるんですよ。これは工事を執行してないとか、いろいろな部分もあるので、例年になく多くの収支差額が出ているので、最終的に決算してみたらいつもの5億を超える以上のね、金額が今の段階では出るという見込みのもとで5,000万ふやしたのかなというのも一方ではあろうかと思いますが。あくまでもそれって何か決定的な理由じゃなくてね、見込みの中で運用してるのかなというところもありますので、やはりその辺繰越金みたいのを、目指す数字を入れるときには、ある程度一定の考え方を示していただきたいというふうに思いますので、要望をさせていただきます。
さて、4項目目、教育について詳しく御答弁をいただいておりますので、非常に今回充実をしていただいた。特にインテリジェントティーチャーなんかについては町長のほうでもね、特段の御配慮をいただいたということで、教育予算、トータルで見ると減額しちゃってるのでね、何か詰められたのかなって気はするんですが、中よく見るといろいろな拡充事業もあったりとか、非常にいい組み方ができてるのかなと思います。その中でね、特に今、今回予算で大きくふえて目立ったのがですね、要保護・準要保護の児童援助費。これについてかなり小学校・中学校においても、人数も含めて増額予算を組まれております。やはりこれは昨今のね、世相を反映してるというか、そのような状況の中で多くの予算を見込んだのかなという部分がありますけど。一方で多くの同僚議員からもね、過去何度も質問がありますけれども、この準要保護の基準倍率を見直しを行ったことによってね、このような大幅な増額になったのかなという考え方もできるのかなと思いましたので、その辺についてその辺の変更があったのかどうか。町長もたしか前向きに取り組むという考え方の中で教育委員会と相談するという話があったというふうに私は記憶しておりますけれども。この辺、かなり増額予算を組んだ、その辺の要因について、基準の見直し等あったのかどうか、その辺いかがでしょうか。

教育部部長(稲山孝之君)

要保護の増額につきましてはですね、毎年度補正予算を組まさせていただきました。23年度につきましては21年度、22年度の見込みを見てですね、23年度はその分の人数等を含めた形で想定をして増額とさせていただきました。

12番(待寺真司君)

特にじゃあ基準の見直しはなかったということの理解とさせていただきます。それでね、この件に関して県下市町村の状況表なども過去出されていたと思うんですが。葉山町の準要保護者の認定方法が、1つは生活保護基準の準用というのは、もちろん今の基準倍率のところであるんですが。その他としてですね、認定額を超える場合もね、教育的配慮による設定がありというところに丸があって、そういうような説明書きがされておりまして、いわゆる認定額を超える場合、ちょっと教育的配慮というのはどういう配慮なのかね、非常にあいまいな部分があろうかなというふうに私自身は感じてしまいますので。だったら1.3を1.5にすぱっとするほうがあいまいじゃないんですよ。ですので、そういうあいまいな表現は今後町長ね、そういうことでこの市町村の状況表なんかに出てる以上、そこを改めるということも必要じゃないかと思いますので、これはまた予算審査の中でもね、委員さんのほうから出ようかと思いますので、その辺は町長の考え、また担当課の考えも含めてお聞かせいただければと思います。
また、教育については、たんぽぽ教室に通園されている児童さん、園児さんが私立の幼稚園に通うときに補助が出すと。これは多分県下でもほとんどやってない、全国的にも珍しい新規事業の取り組みじゃないかなと思うんですよ、町長。その新規事業に堂々とね、うたっていただいてもよかったのかなと思いますので、この辺はまたそういった入れた背景、経緯などは予算審査の中で出ようかと思いますので、非常にこの教育予算については私、充実したソフトの充実が図られてると思いますので。一方でハード面で終わったからというんじゃなくて、かなり経年劣化しているいろいろな施設等あります。そういったものもね、順次しっかり見ていただいて予算つけられるところはつけていっていただきたいなというふうに思います。
では2項目目、ちょっと時間が残りわずかになってしまいましてですね、毎度毎度時間配分が下手で申しわけないんですけれども。国民健康保険の一般会計繰り入れについては、この後の同僚議員からも質問あろうかと思いますので。この3,000万という非常に微妙な数字なんですね。今まではこの国民健康保険内でうまくやりくりするんだよというような説明を受けていたような気がする。一方で繰越金は毎年1億6,000万を超える金額が出て、基金には1億7,000万積んである。そういったものをうまく活用すればですね、逗子並みの費用をね、うまく出せるんじゃないかなっていうのを、今回の予算を見て本当にそう思っちゃったんです。特に繰越金を4,000万に増額した理由。その辺が国民健康保険特別会計でも非常にわかりづらい。で、3,000万なぜかついてる。そのうち2,000万円は21年度忘れてしまったものが入ってるんじゃないかというようなね、ところもあるんですよ。その辺ね、一般会計からの繰り入れというのは、いろいろな自治体で非常に政策的な予算としてやられてると思うんですが。今回こういう当初予算を組んだ大きな理由が何かということと、国からね、この一般会計から国民健康保険の特別会計に繰り入れる、その他一般会計に繰り入れることに関して、何か指導みたいなものがあるというような情報も私自身は得ておりますけれども。その辺は担当課のほうではつかんでおって、そういった状況も踏まえた中での今回の提案なのか。それについてお聞かせ願います。

保健福祉部部長(高梨勝君)

一応22年度中にですね、ずっとですね、町長の答弁では、少しでも軽減し少しでも近隣市との差を縮めたいという部分の本当の少しというふうな形ではありますが、その他で3,000万円、基金のほうが1億使わせていただいたということになっております。私が担当部長に去年なって勉強した中で、繰り越しの部分で国のやつがありまして、これが毎年来てるそうなんですが、総務省から来ております。その中での一般会計繰り入れの中は、本事業の、この国民健康保険の本事業に対する繰り出しと、それから中長期的な国民健康保険の安定に資するために入れなさいと。保険料の安易な引き上げには想定してないんだよという通知文は来ておりますが、町長が1年間かけて申し上げた答弁の内容に沿った形で今回はさせていただいたというところでございます。

12番(待寺真司君)

先ほど申しましたように、繰越金や基金の積立金、これについてはね、両方足せば3億を超えるような額になってるんです、これ、毎年ね。だからその辺をその中でやるっていうんであれば、その中で十分対応できるのかなというのが私の感想でもありますし、そういう展開もする必要があるのかと思いますので、この辺はまた予算審査の中で行っていただきたいと思いますが。いずれにしても非常に町長、最後のね、予算の、1期4年の最後の予算の上程になります。非常に当初予算の中で、今、総括質問行ってる中では問題が多くあると思いますので、私も予算委員ではないんですが、委員外議員として今回、あと質問できなかった部分について聞かせていただきますので、十分な準備をお願いしたいと思います。ちょっとオーバーしましてすいません、ありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

これにて12番待寺真司議員の総括質問を終わります。
第4番、15番加藤清議員、登壇願います。

15番(加藤清君)

15番加藤清です。議長の通告に従い23年度一般会計予算の歳入については2項目2点、歳出については4項目6点にわたり質問をいたします。
まず最初に歳入の繰入金を伺います。この繰入金は財政が不足した場合に今まで積み立てたお金を使用するのが主な目的であります。一般会計に繰り入れることには大いに賛成ですが、基金も以前のように多くない状況で、8,627万4,000円増で、前年と比較して26.6%増です。その主な原因は何であるかをまずは伺います。
歳入2点目の町債について伺います。町債は事業を行うときに歳入が不足したときに借りるものであり、事業の推進または活性化や地域経済の推進には必要であります。23年度予算は前年と比較して9,480万円ふえ、やはりこれも16%の増で、主なものは清掃費の1億9,330万が多くを占めていますが、この原因はし尿処理施設の下水道投入施設整備事業であります。この事業に町債を使うことは理解できます。ということは処理施設について私も大いに賛成しているということでございます。だが、この事業を精査せずに計上したのか、予算に計上したのかをまずは伺います。
次に歳出の最初の子ども手当を伺います。子ども手当は、国は地方の負担を求めるとしているため、地方からさまざまな意見が出ているなどしているし、また国会でも審議中であるにもかかわらず、なぜ予算に計上したかを伺います。
町民相談事業の町内会館維持事業についてを伺います。以前は町内会館が多くあり維持費がかかっていることが予想されるので、予算をもう少し多くとり、計画的な修繕修理を行うことを常々言ってきました。このことが実行されずに来たことが今回の予算の大幅増になっています。今回に限らずこの事業の基本的な考えをお伺いいたします。
青少年会館建てかえ事業ですが、予算書には項目のみが書かれています。予算がついておりません。先ほど御答弁がありましたが、23年度の方向をもう一度お伺いいたします。
ごみ処理に関する施策及び諸事業をお伺いします。まずゼロ・ウェイスト推進事業でありますが、本年4月から戸別収集を行うということですが、ゼロ・ウェイスト事業には私自身かなりの疑問を持っています。そのような中で戸別収集をするということは評価できるものの、多くの問題、課題が予想されます。このことを踏まえてどのように進めていくかをお伺いします。
次にクリーンセンター焼却炉修繕費等をお伺いします。当町の焼却炉は長い年月にわたり使用しているため老朽化していて、修繕費等に多額の費用がかかるのは理解できることもある。また放流水から基準値を超えるダイオキシン類が検出されたことを踏まえれば、このままの状態でいつまで使い続けるのかをまずはお伺いいたします。
最後になりますが、下水道投入施設整備事業についてお伺いいたします。この事業は前年度から引き続いて行われる事業であり、平成22年度第4回定例会に、工事請負契約の議案として提出され、委員会審査に入る前に不備があったため取り下げられました。まず議案が取り下げられたものを予算計上することに疑問を感じます。なぜ予算にのったかを伺い、そしてさらに疑問を感じているのは、設計委託をしている時点で既に問題があったようであります。このことを踏まえれば、設計委託の受領してから1年間、何を検証したのかを伺います。
以上をもちまして第1回の質問を終了いたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

15番加藤清議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
平成23年度一般会計歳入歳出についての1点目。繰入金の増額についてというお尋ねでございますが、繰入金につきましては4億1,077万4,000円で、前年度比26.6%、8,627万4,000円の増となっております。これは財政調整基金繰入金が6,400万円、公共公益施設整備基金繰入金が1,450万円、ふるさと葉山みどり基金繰入金が777万4,000円の増額取り崩しを予定しております。
次に2点目、町債についてというお尋ねでございます。町債につきましては地方債現在高をこれ以上ふやさないことを基本的な考え方として取り組んでいるところではありますが、町債には年度間の調整や世代間の負担の公平性といった機能もあることから、適正かつ計画的な町債の発行は、ある程度必要なものと考えております。しかしこの3年間、私としては町債残高、これは一般会計も下水道も含めて、合計ではふやさないという信念のもとで進めております。
次に子ども手当についてというお尋ねですが、子ども手当は次世代の社会を担う子供一人ひとりの育ちを社会全体で応援する観点から、中学校修了までの児童・生徒を対象に、所得制限を設けず1人1万3,000円を養育している方に支給するもので、平成22年度の時限立法で開始しております。平成23年度につきましては、3歳未満の児童の支給額を2万円に増額するなどの予算案と関連法案が国会において審議中でありますが、神奈川県を初め県内市町村が全額国負担とする予算措置を講じており、今後の県や市長会、町村会と共同行動をとりながら全額国負担を要望していきたいと考えております。なお、手当の支給につきましては、法律に沿った全国一律の支給事務を行い、町民サービスの低下がないようにしてまいりたいと考えております。
次に町内会館の維持事業についてというお尋ねでございますが、町には15の町内会館があり、そのうちの町所有及び借り上げの会館11につきましては、葉山町集会所条例により指定管理者を選定し、葉山町集会所の管理に関する協定を結び、会館の維持管理、運営を行っております。また町内会が独自に維持管理、運営しております会館は4つございます。その会館の大規模修繕につきましては、町内会・自治会が維持管理する集会所等の大規模修繕にかかわる助成基準により補助金を交付し、町内会活動を支援いたしております。
次に青少年会館の建てかえについてというお尋ねでございますが、青少年会館につきましては、昭和49年に建築され、老朽化が進み耐震性なども心配しておりましたが、このたび地元町内会や利用者団体の代表の方々と建てかえについての検討会を立ち上げ、本年3月までに意見がまとまることになっております。その意見を尊重しながら設計費や建築費を補正予算で対応させていただきたいと考えております。
次に2項目目の1点目、ゼロ・ウェイスト推進事業についてのお尋ねでございますが、ゼロ・ウェイスト推進事業においては就任以来ごみの半減化を目指し、モデル事業や生ごみ処理機の普及など、さまざまな取り組みを行ってまいりました。このような取り組みの結果を踏まえ、町内全域において、戸別収集やいわゆる半減袋を使用した指定袋制などを導入し、ごみの半減及び資源化に向けて大きく前進させるつもりでございます。このような取り組みに必要な関連予算をゼロ・ウェイスト推進事業において計上させていただいております。
次に1項目目の平成23年度一般会計歳入歳出についての、ごみ処理に関する施策及び諸事業についてのクリーンセンターの焼却炉修繕費等についてのお尋ねでございますが、現在のクリーンセンターは稼働開始後34年を経過し老朽化が進んでおります。このため維持につきましては毎年多額の経費を必要としているところであります。23年度の焼却施設の工事につきましては、ストーカ整備工事、バイパス煙道補修工事、ベルトコンベア補修工事ほか12件の工事を予定しております。引き続き定期的かつ継続的に整備補修を行い、円滑な処理ができるよう適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。
次に下水道投入施設整備事業についてのお尋ねですが、し尿等下水道投入施設につきましては、平成24年4月からの稼働を目指し、平成22年、23年度継続事業で工事を実施する予定でありましたが、さきの行政報告でも御説明させていただきましたとおり、敷地面積の確保ができず、計画しておりました建築物が建築できない状況となってしまいましたので、現在施設機能は確保した上で建築規模を縮小し、現有地で建築可能となるような設計の見直しの検討作業を進めているところであります。いずれにいたしましても今回の失態を繰り返さないよう、慎重に対応をしてまいりたいと思っております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

15番(加藤清君)

では御答弁ありがとうございました。先ほど繰入金の部分についてお聞きしまして、それで私の思うところの回答、答弁が返ってきたんですが。町長は財政、この当初予算の概要ということで、健全財政の維持ということで基金残高の確保、町債残高の削減、町債のほうに入りますけど、ということで、繰入金のもとになる基金等もですね、うまく今回は多く、前年に比べて多く予算計上しておりますが。今後ですね、この繰入金について私ちょっと調べたんですが、21年度末残高より22年度残高が若干ふえているということはちょっと感じたんですけど。これからもですね、繰入金として使いつつも、基金積み立てはしていくというお考えでよろしいですか。

町長(森英二君)

今の御質問ですと、24年度以降のことになろうかと思いますが。先ほど来、私の任期はあと1年ないと言っておられる中において、そのことについて私が答弁していいのかどうか、ちょっと疑問に感じるところであります。

15番(加藤清君)

24年度以降というんじゃなくて、23年度末はこれからのあれだし、町長まだ何カ月かありますよね、1月までは、任期として。ありますよね。24年の1月20日までですよね。その間にも積み立てていくんですかということですよ。途中でだって補正で積み立てたりしてきたじゃないですか。だからそれを伺ってるんですよ。24年度の話なんかしてません。

町長(森英二君)

23年度中の積み立てがあるのかどうかと。これは必要を感じたときにはまた補正で積み立てていきたいと思っております。

15番(加藤清君)

何年か、2年前の私の総括のときに町長は、全体でですね、あの当時は平成14年ですかね、三十何億あったのが、使った…ちょっとすいません。平成14年度末35億5,000万、約ですが、基金を20年度末では9億で、25億幾ら使ったということで出ましたけど。そのとき我々が使ったとか前の町政の方が使ったというような話がありましたけど。町長はそうするとそれを踏まえて積み立てていくということでいいですね、この4年間。町長の就任したときよりかふやすという考えですよね、町長の任期中にまで。町長が就任したときより多くの基金を積み立てていくと。任期中にですけど、来年の1月までですけど。

町長(森英二君)

財政状況を見合わせながら考えていくということでございます。

15番(加藤清君)

そうするとね、私がこれ読みあげたんですけど、答弁が財政状況でそのときは使ったんですよ。2年前の答弁だからあんまり大きくないですけど。その辺これからの答弁も踏まえて慎重にお願いできればと思います。よろしいでしょうか。
では町債も今と同じように減らしていっていただいているんですけど、今後もそのような一つの方向で行くということを先ほども言われましたが。ただ、おかしいのはですね、これはあとの下水道投入施設でも出てきますけども、成案…成案というかそれもなってないものを町債につけてる。それは期日はあったでしょうけど、何かちょっとその辺がですね、非常に時期的、時期的と言いつつも精査してないような気がするんですけど。その辺を踏まえて町債をのせた。ただのせたということは前年にですね、前年に3億のあれですよね、債務負担行為やってるから継続してのせなきゃいけない。それだからのせたということですけど。それを踏まえても、やっぱり先ほど何回も、何人かの同僚議員も言ってますけど、踏まえてですね、やっぱり何か議会のほうに報告するなり、臨時議会をするとか、その辺は必要だったと思いますが、そういう面でこの町債ということについてお答え願います。

町長(森英二君)

施政方針の中にも述べましたけれども、この町債につきましては町の長期的な財政の根幹をなす非常に重要なテーマであります。私は就任以来、町債の残高は減らしていきたいと。将来にツケをそのまま回すんではなくて、我々の代で減らしていきたいと。幸い下水道事業債は今返済がピークを過ぎまして、まだしかし多額の返済が続いております。しかしここ3年、4年、年間約10ヘクタールの工事に抑えて、したがって下水道事業債は減少しております。その中から一般会計の子育て、教育、福祉、そういった面で需要がふえております。そのための財源をつくるために町債はふやさざるを得ないと。しかし両方合わせた合計残高は減らしていくという方針で、23年度も続けて組んだ次第であります。

15番(加藤清君)

下水道と一般の町債と分けさせていただけば、それを含めて減らしていってる方向だというんですけど。ただ、私言ってるのは、ちょっと先ほど言いましたけど、これはし尿投入施設のほうでもっと突っ込んで言いますけど。そういう軽々にですね、のせるべきでない。前のときの答弁も言ってますけど、町長査定の時期、それから第4回定例会、それを踏まえて印刷の時期もあるでしょうから。だけど何らかのですね、やっぱり議会のほうにですね、先ほどちょっとあれが違うかもしれませんけど、12番議員も言ってましたけど、報告というのが非常にないと思うんですよ。その辺を私言ってるんですけど。それを踏まえて町長、答弁お願いできますか。

町長(森英二君)

し尿投入の問題につきましては、長年守屋町長時代から、このし尿を重油を加えて燃やすという非常に経済性の悪い、また環境にも負荷の多いことが問題になっておりました。それを心ある議員がその質問をずっと重ねて、私は就任以来その方向を転換してし尿を投入していく。燃やすんではなくて下水道に投入するというものを20年度からスタートさせたわけです。で、22年、23年度に継続事業として建設事業を行うと。その前年に設計と、そういった段階を得て、今は横浜市さんに処理を委託しておりますけど、これが今、当初予算は大きくかかるけれども、これが完成した時点では相当のランニングコストが下がるという信念のもとに今、事業を進めてるわけですから。突然出てきた事業ではないわけです。そういうふうに理解をしていただきたいと思います。

15番(加藤清君)

町債のことを絡めて、町債のことを言いつつし尿を言ったんですけど。し尿の答え、全然かみ合わないので、これはこの程度にしておきます。
では次の歳出の子ども手当を伺います。先ほど時限立法で前の半額、通常ですと1万3,000円の時限立法等々でございますが、今度全額負担ということですけど。先ほどの御答弁の中でありましたけど、国会でも審査中、審議中でございます。県の松沢知事なんか大反対してて、県も先ほどの答弁ですと、県もあと県下各市町村も予算は計上するんだというお話ですけど、どういうふうないきさつでそういうお話になったんですか。予算計上すると。神奈川県、松沢知事は地方に負担を求めるのはおかしい、訴えていくんだというお話は私は新聞報道等々でよく見ております。それと、ですけど県は負担は、先ほどの答弁の中、県もオーケーしたし県下の各市町村、今幾つですか、昔は37あったけど、ちょっと合併とか忘れたんですけど。それも全部予算計上しているという話ですけど、どういう意図で、市町村長会議か何かで決まったんでしょうけど、どういう意図でそれ計上すると決まったんですか。

町長(森英二君)

こういう報道等で松沢知事が特に強調しております子ども手当については、全額国負担で子育て支援をするんだという公約のもとにスタートしたわけなんだから、全額国で負担するべきであるということが、町村会の中でも繰り返し強調されてきました。そして各町村の協力もいただきたいという話もありました。同時に市長会等においても全市長会で一致してこれに対処してると。町村会においても同じでございます。

15番(加藤清君)

いや、だからそのもっと内容的にですね、ただ国の方針でそういうのだから市町村長会でも決まったと、そういう単純なものなんですか。もっと内容があろうかと思うんですけど。それを伺ってるんですけど。

町長(森英二君)

決して単純なものだとは思っておりません。ただしその市長会、あるいは町村会で一致してその方針でいきたいということについては、私自身もそれに共感しておりますので予算計上したということです。

15番(加藤清君)

では、本来であればこれはですね、児童手当とかわるもののような感じを受けますけど。私ちょっと聞きたいんですけど、子ども手当は所得制限ございませんよね。それで支給するという意図は町長どういうふうに、町長御自身予算をつけて町村長会議で言ったんですけど。そういう意図は。

町長(森英二君)

それは国の法律にのっとったものであります。

15番(加藤清君)

国の法律は時限立法ということではほかのも審議しておりますけど、国の法律、時限立法にのっとったということでよろしいですか。再度確認ですけど。

町長(森英二君)

そのとおりでございます。

15番(加藤清君)

では子ども手当というのはこのここで終わらせていただきます。次に町内会館維持事業ということで伺います。確かに先ほど午前中だと思いましたけど、6番議員からも町内会館維持事業ということでお話ししました。そのときと私、ほとんど会派も同じで同じような質問ですけど、非常に疑問を感じておりますので。特に私はこの町内会館の維持事業ということで、今まで決算、予算、一般質問等々でも非常に取り上げてきております。というのはですね、先ほども言いましたけど、今回はですね、イトーピアと真名瀬の会館の修繕ということで、181万1,000円ですが、非常に今までと比べて伸びておりますね。それはこの2つが大きな原因というふうに考えていいですよね。まず1点。

生活環境部部長(成島光男君)

今回につきましては工事の内容によってですね、この辺の金額は毎年変わるものかと思っております。今回イトーピア会館の外壁改修が約120万程度、真名瀬会館の空調のほうで50万程度かかっております。こういう理由で今回の予算のほうを計上させていただいております。

15番(加藤清君)

修繕がそれだけ120万と150万ということですけど。今までは町内会館維持費ということで一括で出てましたよね。よっぽどこういうふうに大きくなければ。私の記憶では30万とか50万、そういうあれでしたよね。それで、それほど大きな工事じゃないのは、その年度に対応したという私は記憶がございますし、私も覚えておりますが。なぜ今回ですね、これだけしたか。先ほど部長言いましたよね、各町内会の要望を踏まえて予算をつけてますと、つけたんだと話しましたよね。そうですか。各町内会の要望を踏まえてつけたということでよろしいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

そのとおりでございます。

15番(加藤清君)

であればですね、私、真名瀬で言うと、これ、じゃあ22年度ぐらいにですね、予算要望あったということで理解していいですか。

生活環境部部長(成島光男君)

22年度中に、今年度ですね、担当課のほうに空調整備ということで要望はございました。

15番(加藤清君)

それは正式文書で出したということでしょうかね。私のあれではですね、もっと前から空調悪くなってるよ、悪くなってるよと、2階のこれ、空調って書いてある。部屋もどこかわかってますよ。もう何年も前ですよ。それで、だけど矛盾するじゃないですか。だから先ほど私も言ってるんですけど、計画的修繕が必要じゃないですかと、6番議員も言ってるじゃないですか。その辺、計画的じゃないじゃない、これだったら。そういう考えは違うと思うんですよ。もう四、五年前、数年…四、五年前ですよ。その辺がありますよ。だから先ほども6番議員も言ってるけど、もっと計画的に要望出て実際に見に行ってどうですかと聞いてしなきゃいけない。それから、私思えばこれだって本当は基金みたいにためておいて、非常に多く出るときもありますよ、修繕費で。そのくらいしなきゃいけないと思ってるんですか。その2点についてお答えいただきたいんですけど。

生活環境部部長(成島光男君)

確かに真名瀬町内会のほうからですね、会館について空調設備についての要望っていうのは22年、その前にも21年度にも要望はございました。ここについて町内会館等の要望を受けまして、当然予算のほうでですね、財政課のほうとの交渉をやらさせていただいております。その中で財政課との交渉の結果ですね、予算のついたものを計上させていただいているわけでございまして。毎年必ず要望があったからそのまま計上するということではなく、担当課の内部での確認、または財政課との調整の上で予算のほうを計上させていただいてるということでございます。

15番(加藤清君)

では、先ほどとちょっと違いますね、答弁ね。そういうことでよろしいですよね。その会館から来たらその都度やって対応してるというんだったけど。対応できない年もあるというあれですよね。ですから計画的にやりなさい。ちょっと抜けてたんですけど、町内会館ですね、非常に皆さん使って、各町内で非常に皆さん利用される人が多く、非常に町民喜んでると。ただ先ほど言いましたけど、町内会館の維持基金みたいの積み立てたらいかがでしょうかね。町長、私はそう思うんです。もう古いのは20年近く、もっとたってるかもしれません。やっぱり建物って10年過ぎると非常に修繕費と修理費と多くなってきます。その辺考えて、余裕がそれほど今の財政にないかもしれませんけど、こういうふうにかなり多く出る。もっと、機械関係でしたらもっと出てくるかもしれません。これは今、真名瀬町内会館の2階だけですよね。1階はどうだという話になったらもっと大きいお金が出てくると思いますので、その基金の積み立てというのは考えていただけますか、町長。

町長(森英二君)

この会館の補修の問題でございますが、先ほどの部長の答弁に重なるところもございますが、各町内会館からやはり日ごろ使っている地元の皆さんから要望が出ます。不ぐあいが指摘されて出ます。それについて担当課が出向いて調査をしたり、その重要性、あるいは危険性、あるいは優先度というものを考慮して年間のスケジュールをつくっていくわけです。ですから要望した年に即実現するとは限らない場合もあるわけです。ごく経費的に少ないとか、あるいは緊急を要するというようなときには優先順位が上に行くわけですから、要望した年につくこともありますけれども。そういったことでこの財政全体が厳しい中で、やはり優先度をつけていくということが必要だと思っております。そして、それですと今、基金の話ですけれども、過去のこの町内会館等の補修あるいは増築、改修、そういったものの実績、経過をすべて調査しまして、年間どれくらいの費用がかかってるのか。そういったものは数字ですから記録を見ればわかりますから、それを計画的に、また基金のようなものを立ててやっていくのがいいかどうか。これは財政との絡みもありますので、よく検討させていただきたいと思います。

15番(加藤清君)

今基金の検討をしてるということですけど、ぜひしていただきたい。ということは、これはちょっと質問でもなく聞いていただきたい話なんです。真名瀬会館の貸し出しで貸し出し量がそれほど上がらない。町内会から多少負担しなきゃいけない等々ありますので、やっぱりこういう、空調を例にとれば、空調機械が壊れているのは余計借りなくなってくる等々がありますので、その辺の基金ということも考慮していただきたいと思います。
次にこれも先ほど6番議員が質問した中でありましたので、簡単にということで。青少年会館建てかえ事業ということでございますが。これ、先ほど項目だけでということで、6月の補正云々というお話でしたが。ちょっとやっぱり表記にですね、さきも部長のほうから言いましたけど、やはりもう少し付属説明書で書いていただくなら、詳細にとは言わないですけど、具体なあれを書いていただけばと思うんです。これじゃ本当に建てかえしてですね、私も思いました、見た瞬間。建てかえしても23年度、設計も終わって建てかえも全部となってしまうのかなと思いました。何もついてないから補正かなとも思うんですけど。その辺の表記について今後十分検討していただけますか、まず。

保健福祉部部長(高梨勝君)

先ほど来と同じ答弁になろうかと思いますが。慎重の上慎重を期した結果、余りにも記載が少なくなったことを申しわけなく思っております。先ほど来も6月から大体1年かけて夏前までに建てたいというのが本心ですが、ここに書けるかどうかというのはまだ未定だったもので、ちょっと慎重の上に書けなかったこと、申しわけございません。

15番(加藤清君)

まあ、余分に書けば議会っていうのも、私なんかかもしれません、私たちかもしれませんけど、そう決まってるのかというのもありますけど。記載十分注意して、していただきたい。
続きましてゼロ・ウェイスト推進事業ということで、私はゼロ・ウェイストそのものには、まず言っておきますけど疑問を持ってる。先ほど言いましたが持っております。でですね、戸別収集を行うということですけど、23年7月ということで予算が計上されますが。まずお伺いするのは、先ほど何回か、はっきり申し上げていただきたいんですけど、7月より実施できるのかどうかをまずお伺いいたします。

町長(森英二君)

それを目指して準備を着々と進めております。

15番(加藤清君)

目指して着々と進んでいるということですけど。私たちはいろいろ行政視察に行きまして、この程度の住民説明で、回数でいいのかなと非常に疑問を感じてるんです。1年前から何十回、ある町内ではわからなければ、その町内会でも何十回等々行っているんですね。7月から…失礼ですけど、じゃあ4月から実施までの3カ月ありますね。約90日。毎日のように行って各町内回るということじゃなくちゃ、私はそのくらいでなければ実施できないと思ってます。そういうようなおつもりですか、町長。

町長(森英二君)

そのような回数は何十回でも、100回でも200回でもやるということで、各町内会単位というよりも、もっと小さい単位でもそれをやらなきゃいけないだろうと。非常に具体的な説明になります。今、字ごとにやってるものとは全然違う、戸別収集という、それから半減袋という、非常に具体的なテーマになってきますので、その地域地域に合わせてきめ細かい説明会は何十回でも行うという予定で今組んでおります。

15番(加藤清君)

じゃあ組んでるということですけど、実際にじゃあ4月1日からすぐやれというふうなのも無理なんですけど。3カ月の間、十分それを行って7月から実施できると踏んでおるんですね。それで間違いないですね。私はちょっとこれにはですね、非常に疑問を感じておりますので、7月になってできませんよ。私たち4月選挙があって私もいないかもしれないし、あれなんですけど。できませんよといったとき、大きなまた問題になると思いますから、その辺十分、町長の任期中ですからね。今、固い決意されたんですから、その旨、それをもって実行していただきたいと思います。よろしいですよね。
では、次のクリーンセンター焼却炉修繕等についてお伺いします。先ほどの答弁の中に、廃炉とかいろんなのありましたけど。本当にこの修理をこれ、廃炉で、廃炉という県の方針等あるかもしれませんが、廃炉でなければこれは多額の費用をかけて、本当に何年間続けていくんです、この廃炉。じゃあ平成27年の末だとか、いろいろさまざまな数値が並んだり数年とかありますけど。いつまで、それこそごみは本当ゼロ・ウェイストだったらゼロになるからそのときまでなんですか。ゼロっていうのはないですしね。どんなことがあっても焼却しなきゃいけないんですけど。いつまで続ける予定なんですか。というのは同時期に横須賀市がもう建った、建てて、横須賀市は私以前にも言いましたけど、もうああいうあの老朽化のでは怖くて仕方がないということで広域でやるし、それから建てかえもと思ってるんですけど、葉山はまだ大丈夫だと。横須賀市はたしかあれは全自動というか、24時間フルタイムでやってると思うんです。これはうちのほうは2回ですよね。建物、この煙突なんかにしても火を加熱して温まって冷えて、温まって冷えてというのは一番老朽化につながる、劣化につながりやすいんですよ。横須賀でさえ危険だって言ってるのに、葉山じゃまだ大丈夫、その辺を含めていつまで使い続けるのかと。その今の私の言った耐火れんがも含めてですけど、火による劣化をどのように考えているか、町長お答えください。

町長(森英二君)

何年間使えるのかということはまだわかりません。しかしどれくらいの年数、どういう修理・補修をすればいいのか。これ、県の指導というものも今待ってる段階でもございます。それと炉を廃止するということも含めて検討中であると。先ほど来からの答弁でございます。

15番(加藤清君)

私思うには、もう県のほうじゃ英断するときに来てると思うんですよね。ダイオキシンは出る、何は出る。そして、もう廃炉やって全部やったほうがすっきりするんじゃないかと。で、その方法見て、廃炉したには自前でやるのか、それとも広域で、まあ戻れるかどうかわかりませんけど。その辺の判断をもうすべきだと思うんですよ、政治的な。いつまでもそれを使い続けるというのが、私は決してよくないと思っております。その辺を踏まえて町長、もう少し英断していただけばと思うんです。炉についてはこのところにしておきます。
では次の下水道投入事業ということでお伺いします。これは確認も含めてなんですけど、平成21年度実施設計を行い、22年度に工事請負の入札があり落札したということで、これは私も承知してます。でも私思うには、もう設計当初から問題が私はあったんではないかと思いますが、この点についての御答弁を。この間の初日、定例会の初日のとき、仕様書をいただきましてゆっくり読ませていただきました。その辺、中心にやらさせていただきます。ということは、私は何回も言いますけど、そもそも論なんですよ。去年の3月に図面上がってますよね。約1年何にもしてない。先ほども言いましたけど。そうなってこの仕様書も我々ではなかなか目に触れなかった。この間、問題になったから目に触れたんですけど。この辺踏まえて私ちょっと質問しますので、問題になったと思うんですね、この仕様書含めて。いかがでしょうか。町長、お答え願います。

生活環境部部長(成島光男君)

今回仕様書をお示しさせていただいておりますけども。もう私たちはですね、実施設計を行った上で、当初計画してたとおりに実行していきたいということで検討させていただいておりました。ただ、前にも説明してあると思いますけども、当初本当にこの部分について面積部分でクリアできないっていう位置づけっていうのは、大変申しわけないんですけども、私たちはそこまで理解はしてなかった。できるものだっていう前提で物事を進めておりました。その点につきましても既に御説明してですね、私どもの本当にミスで申しわけないということでお話しさせていただいておりますけども。担当のほうではですね、今、今回この前回の議会のときに工事請負費撤回させていただいておりますけども、この施設についての重要性っていうのは十分理解させていただいてると思いますので、今後ですね、皆様に御迷惑のかからないような形で再度検討させていただいて提案させていただければなというふうに思っております。

15番(加藤清君)

だからその辺がね、もうこの仕様書も逆に言えば、いい言葉じゃない、いい加減だったんですよね。敷地面積は約1,000平方メートルだと、ね。それから、それは1.3ですが、相続の。それから許可申請、受託者が、工事に必要な許可申請(計画通知等に関する事務)に必要な図面を遅延なく行わなければならない。これで見ると確認申請とらなきゃいけないというふうにとれるんですね。だけどここで、専門的になって大変申しわけないんですけど、許可申請ですけど、括弧書きの計画通知というのは特定行政庁じゃなきゃできませんので、私の記憶では。葉山町特定行政庁建築になっておりませんので、その辺、確認申請とかしなきゃ本当はちょっと違うんじゃないかと。そういうかなり不備があるんですよ。また、あとばんばんやっていけば、もっと不備があるんですが。その辺がもう違ってると思うんですよ。この設計委託出したとき、執行伺いしていきますよね。最終決裁者はどなたなんですか。1,890万。じゃなくて、伺いのときにはもっと入札したから安かったと思うんですけど、どなたなんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

ちょっと申しわけございません。最終な決裁権者はだれかということでございますけども、葉山町の事務決裁規程で最終的には町長だと私は思っております。ただ、金額によってですね、担当部長の決裁っていうのもあるかと思いますけども…すいません、今の金額でいきますと、町長が執行権者という形になってくるかと。

15番(加藤清君)

町長ですよね。町長、これ決裁したとき疑問を持たなかった、それから部長以下担当者による説明もなく、そのまま精査せず決裁印を押されたと。私はそう思いますよ。建築やるときの第1番ですよ。というのは、専門になって大変申しわけないんですけど、集団規定と単体規定というのがあって、集団規定というのは全体の都市計画法を含めた建ぺい率、容積率、面積がどうだ、道路がどうだという話ですから。そのくらいはどなたでもチェックされるんじゃないですか、皆さん自分の家と同じく。町長だってこの施設だったら、町長の施設から町の施設、代表は町長ですよ。それ、精査せずに押したということですか。町長、お答えください。

町長(森英二君)

毎日何十件と決裁を行っておりますけれども、特にこういう金額の大きいといいましょうか、そういったものについては、まず間違いがあるという前提は置いておりません。

15番(加藤清君)

いや、今の答弁ですとね、非常に町民に失礼じゃないですか。何十件あるからわからないと、だから押したんだと。書いてありますよ、委託は500万以上、副町長なんですけど、今いないから町長なんですよ。もっと精査しなきゃいけないんじゃないですか、町長。じゃあ設計委託1,890万執行伺出しての話ですけど、工事請負はどうなんですか、町長。だれですか、最終決裁者は。町長、答えられますか。部長から聞いて町長がじかに答えてください。部長から聞いて後ろで答えもらっても結構ですから、町長、じかに答弁してくださいよ。だれが最終決裁者か。

町長(森英二君)

私が決裁権を持っておりますが、特にこの工事請負につきましては、複数の会社が入札に応じてまいります。それぞれの会社の入札金額とか、結果どこに落札したという一覧表は全部ついてまいりますので、そういったものは必ず見るようにしております。

15番(加藤清君)

入札のときの前の話ですよ。要はこれを執行委任するとかしないとかっていうのは、民間では稟議書ですけど、そういうのは自分がいて、ある程度把握してなければ、私は最終決裁印を押すべきではないと思っているんです。それを安易に、私はあえて言わせていただく、安易に押してると思うんですよ。それが非常に私は問題なんですよ。だから今の話じゃないけど設計もそうだし、工事請負契約もそうじゃないですか。その辺、町長、非常にですね、言葉よくないですけど、1,890万、あれですよ、ただ捨ててるようなもんですよ。町民にどういうふうにおわびするんですか、それなら。どうするんですか。やっぱりそれだけのお金を使うんですから、これこれこうですとか、しなきゃおかしいじゃないですか。町長、どうするんですか、町長の責任として。

町長(森英二君)

そのときの設計の内容が、やはり規模的に不適格だということが判明したので、もう1回狭い面積で工事を行うための今準備をしております。そのときに当初行った設計がどの程度生きるかということも関係してくるかと思います。全部をどぶに捨てるようなものになるとは報告は聞いておりません。

15番(加藤清君)

じゃあ設計変更するっていうんですか。じゃあ前の業者にやらすんですね、今の話ですと。そういうように私はとれたんですけど。支払い済んでるじゃないの。済んでないですか。済んでるでしょ。それでまたやらすんですか。そういう話になってきますよ。その辺もう少しね、安易な答弁じゃなくて、ちゃんと考えて答弁してくださいよ。それを私言ってるんですよ。だから当初から問題あったでしょと。1,890万本当に捨てちゃうんですか。町民1人当たりだと幾らになると思うんですか、単純に考えて。600円ですよ、本当。生まれた子供からお年寄りまで含めて。非常な大金ですよ。町長それで平気な顔してね、こうだ、設計変更するからいい。私、投入施設には賛成してますよ、先ほども言いましたが。だから早くやっていただきたいから御質問してるんです。そんな安易なことでやられたら非常に困ってしまいますよ。町長、その辺を踏まえて答弁してくださいよ。自分の責任、これからどうする。そんな今の話じゃないけど、400平米強あったので、前回の定例会を踏まえれば、どのくらいの建物だって逆に私も計算できますよ。どのくらいってわかりますから。そんなのはいいですけど。その1,890万、どうするのか。それから今の22年度についての約6,000万の工事請負。23年度3億何千万の工事請負のあれ。その3点含めてどうするのか。町長、御答弁お願いします。早く答弁させてよ。

町長(森英二君)

今、設計業者が一緒か別かどうか話が出ましたけども、まだ設計に至る前の段階の調整といいましょうか、検討をしているところでございまして設計も至っておりません。

15番(加藤清君)

全然答弁になってないですね。設計の話なんかしてませんよ。1,800どうするか。それで自分の責任は、ね。それを言ってるんですよ。その辺何にも答えてないですよね。それで、これにもう一つ書いてある、もっと言えば、許可申請、確認申請。じゃあ確認申請、議長、要求しておきます。確認申請がなければ普通はですね、工事請負のそんなのはできないと思うんです。取れたということを私は思ってるんです。ここに書いてありますから。それ出してください、予算委員会。で、1,890万の、今言って、町長どういうふうに責任取るのかはまず1つ、まず言ってくださいよ。

町長(森英二君)

その設計がどの程度に生かされるのかっていうのが全部確認してからの問題であります。

15番(加藤清君)

1,890万の責任をどう取るのか、それと確認申請は、これですと、取るとなってお金も払ってるなら、取るとなってますから、その資料要求して出してほしいっていう、その2点ですよ。

生活環境部部長(成島光男君)

確認申請につきましては、まだ提出しておりませんので、確認申請取れておりません。

15番(加藤清君)

いや、それはもう、多分そうだと思ったんですよ、これでね。それわかりますよ。だけど1,890万払ってここで工事、設計のあれ完了してないですよね。そこも問題ですよ、町長。だから1,890万の、単純に言えばあと5分ですけど、5分長々としゃべっても結構です。1,890万の責任は町長、どう取るんですか。

町長(森英二君)

その設計がどの程度まで最終までに生かされるかということを、まず確認が必要です。

15番(加藤清君)

それじゃ二重設計したんですか。生かせるかどうか。普通に考えたらもう半分に…半分になるんですよ。381.何がしですよ、今回。その設計したの、建物含めて。それで770、これを逆算した結果ね、容積が0.5で割って770に足らない、じゃなきゃ足んないからって逆算しただけの話であって、今度は420だから210平米以内の建物建てる、それが使えるなんてそんなのあり得ませんよ、普通に考えたら。半分になったものが使えるなんて。機械設備とかそうだったら、2系列を1系列、3系列を2系列って、そういう話はあるけど、使えないと思うんですけど。だから町長、そういう話は結構ですよ。その責任、自分の。1,890万支払った、それをどう取るのか言ってくださいよ。

町長(森英二君)

先ほど来の答弁で同じでございます。

15番(加藤清君)

では責任は取れないと、私感じますけど。それでよろしいんですね。ね、取らないっていうか取れないんですね。最終決裁者であっても取れない、取らない、それでよろしいですか。

議長(鈴木道子君)

答弁いかがでしょうか、町長。

15番(加藤清君)

まあ先ほどと同じじゃ何もできないということで。まあ3分残してますけど、まあこれはまた一般質問でも私はやらさせていただきます。非常にやっぱり大きな問題ですよ、ね。今後、いろんなこの書類見ますと、本当は冒頭に言えばよかったんですけど、この当初予算の何ページかな、2ページ、改正いただきましてね、22年度だった。それだけど、これ最初のローマ数字�Tと�U、あ、�Tと�Vはローマ数字で。総務部長見てくださいよ、字体が違うんですよ、ね。非常に細かいことだけど、みんなそういうふうになってしまうんですよ、ね。だから不祥事が起きるし、1,890万払っても、先ほどと同じ答弁ですと。答弁してないで同じ答弁ですと、それに対して。非常に、我々議会もそうです、町民も疑問を持つんじゃないでしょうかね。まあこれにて私の質問を終わらさせていただきます。以上です。

議長(鈴木道子君)

これにて15番加藤清議員の総括質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は午後3時30分からといたします。(午後3時00分)

議長(鈴木道子君)

休憩前に引き続き、会議を開きます。(午後3時30分)
総括質問を続行いたします。第5番、3番阿部勝雄議員。登壇願います。

3番(阿部勝雄君)

3番日本共産党の阿部勝雄です。通告に従って総括質問を行います。
私は御存じのように今期で引退し、次の議会選挙には立候補せず、少しでも議会が若返っていただけるよう考えました。これで私が、今回の質問が最後の総括質問となります。したがって、自分の議員生活12年にわたる総括も含めて質問したいと思います。
まず最初に、5年前に大病を患い、皆様に大変御迷惑をおかけしましたことを、深くおわびを申し上げたいと思います。また、そのときに皆さんからさまざまな御配慮をいただきましたことに、感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
私は、幾つかの町民の要望を何とか町政に届けてきたつもりではおりますが、それが実ったかどうかは大いに疑問が残るところであります。また、私の主張が町民の要望に必ずしも沿っていたかどうかも疑問が残るところです。この判断は町民の方々の御判断にゆだねたいと思いますが、1つ自己批判をしなければならない点があります。それは、65歳を過ぎて初めて障害者となられた方の、医療費町単独補助の打ち切りに賛成したことであります。担当職員の説明では、あたかも県下すべての自治体が実施するかのように説明があったものではありますが、よく調査もせず賛成したことについては、まことに申しわけなく思います。弱者や障害者の立場に立った判断ではなかったものと考えます。障害者医療の問題が出るたびに申しわけなく思い、心が痛みます。今後は新しく選ばれるであろう議員の方々に、再度検討されることをお願いしたいと思います。私としては補助制度の復活を切に願っております。ここに深く自己批判し、障害者におわび申し上げたいと思います。すみませんでした。今後については、新たに選出される議員の方々によろしくお願いしたいと思います。
その他、私は福祉と環境面を中心に活動してきたつもりではありますが、思ったほどの前進がなく、おのれの力不足を反省しております。
さて、通告に従って財政問題と福祉施策について伺ってまいります。近年、切実な町民要望を求めても、財政逼迫、お金がないといって葬られることが多々あります。平成20年度までは、葉山町は財政が豊かとされる交付税の不交付団体でありながら、財政逼迫を理由に要求が葬られてきたものです。先日、議会主催で財政問題の研究会を開き、単年度の比較ではなく、数年か20年間の長い期間にわたって比較する必要性や、類似団体や近隣自治体との比較する必要性があると教わりました。そこで、素人のやっつけ仕事の調査ではありますが、11団体との比較をしてみました。直近の決算資料で類似団体と比較し、葉山町がどれだけ逼迫しているのかを調べてみました。葉山町の累計っていうんですか、�X-2型で寒川・大磯・二宮・湯河原の各町と同じ団体です。その中で財政事情ダイジェストに載っている平成20年度の不交付団体は、葉山町と寒川町だけです。目的別歳出で、主に福祉施策を示す民生費が、葉山町が23.6%で、寒川・大磯・二宮などより二、三%ほど低く、逆に衛生費が16.3%と際立って高く、最も少ない寒川町の約2倍です。福祉予算が少なく、ごみ処理の衛生費が高いことがわかります。ごみ処理は住民の要求から出たものでなく費用がかさむわけですから、住民の福祉的要求、福祉的なものを要求しても、ごみ処理の財源を理由に葬られてきたことにもなります。また、福祉財源確保のために、国が返済する制度になっている臨時財政対策債の発行をお願いしても、借金はふやしたくないと言って限度額の半分程度の発行で全体の財源を抑えてきました。
では、本当に町の借金が他の自治体と比較して多いのだろうか。町の借金を示す公債比率は6.7%で、他の4市の町より2〜5%も少ないのです。県下で3番目に少ない自治体です。地方債の現在高も標準財政規模比率で87%で、他の4市よりも半分程度です。現在の借金高も最も少ない自治体です。どの自治体も財源が余っているような自治体はありません。葉山町の財源が他の自治体と比較しても不足してはいません。どう財源を確保し、どこに使うかが問題なのです。財源がないという言い方は改めていただきたいと思います。近年、臨時財政対策債の発行を抑えてみずから財源規模を縮小し、財源不足を言い出すようでは、住民要望を実現することはできません。福祉目的財源の確保のためにも、臨時財政対策債を有効に活用すべきだと考えます。残念ながら23年度予算でも、発行限度額より2億円ほど少なくしています。住民福祉に充当するための財源として必要な発行額を確保されるよう、検討を求めたいと思います。町長の所見を伺いたいと思います。
福祉予算と言える民生費が、初当選した平成11年度は19億6,000万円強で、20年度決算では21億6,000万と、わずか10%弱の伸びです。一つ一つの評価は簡単にはできませんが、その中でも強く要求してきた小児医療費助成制度は、今予算案に小学校2年生までの拡充が盛り込まれています。森町長になって、最初は所得制限撤廃、次年度は1年生まで拡充、そして今年度23年度予算では2年生まで拡充と毎年前進はしてきたものの、バナナのたたき売りではないですから、とても納得のいくものではありません。他市に追いつき追い越してこそ、子育て・教育に力を入れたと言えるものではないでしょうか。12年前、私が初当選のときは1歳までの助成でした。しかも所得制限が一般と特例給付の2段階の格差がある所得制限でした。所得制限撤廃を求めて、2段階制限の理由を伺ったところ、双方の人数を合わせるためではないかという守屋町長の答弁は、まことに情けないものでした。町財政で助成しているものに不当な格差だと指摘する中で、すぐに特例給付にそろえました。その後2歳児まで拡大し、県の補助制度の拡充などもあり、私は条例提案も行い拡大要求をしてきましたが、一たんは見送られ、次の年には小学校…就学前、失礼。就学時前まで拡大し、次年度には7歳未満まで拡大するなど、県下に自慢できるまでに補助を引き上げました。まことにありがたいことでした。まさに政治家のやり方ですが、福祉の拡充することはありがたいことでした。今、全国的に子育て支援が騒がれる中、県の助成制度拡充に合わせて他の自治体が大きく前進し、今は小学校3年生までが多く、中学校卒業、先進自治体は高校卒業までの補助があることが報道されております。今、23年度予算の小学校2年生までの拡大では余りにも少なく、町長の子育て支援や医療費助成は先行投資として、将来の医療費削減につながるとした考えにはほど遠いものではあります。最低でも小学校卒業まで、県下に名を知らしめるためには中学校卒業まで拡充する必要があります。ぜひ、政治家としての手腕を発揮していただきたいと思いますが、町長の所見を伺います。
次に教育費ですが、残念ながら当選時の平成12年…あ、12年前、平成11年と比較しても、ほとんど変わっておりません。ここにも町長が言う子育てと教育に力を入れるというものは、言いがたいものがあります。町長の思いを一つでも多く実現するためには、財源をどこに配分するかを考えるべきだと思います。学校の施設計画整備では、23年度予算に新規事業として一色小の下水道接続調査設計費が盛り込まれていますが、24年度予算の接続工事費用が計上されると思います。町の方針として下水道接続するわけですが、その費用が多いために住民が求める教室のエアコンやトイレの改修など全く影を潜めています。学校のトイレが上山口小と葉山小1、2階のみ改修しただけでとまっております。今度は我が校かと待っている子供たちに、いつ改修されるのかすら全くわかりません。インテリジェントティーチャーの増員は大いに評価するところではありますが、直接的な教育費の確保も重要ですが、教育環境の改善も重要です。教育部局で環境面も含めた計画的改善計画を示し、財源確保を求めるべきだと考えます。財源を受け持つ町長の所見を伺います。また、この計画を立案すべき教育長の御所見も伺っておきます。
次に国保会計について、過去10年間のその他一般会計からの繰入金の推移と格差をどのようにお考えなのか伺っておきます。御承知のように、さきの議会で逗子市と1人当たり2万円の格差があり、町民から是正を求める請願が寄せられ、全会一致で可決しています。2万円の格差があることを町も承知していながら、これまた財源がないと町民の要望を無視しています。町長も、国民健康保険制度は最終的にはほとんどの人が加入する国民皆保険制度で、社会福祉として考えるべきことを認められました。22年度予算では…失礼、23年度です。予算では3,000万円の繰り入れを計上していますが、21年度予算の不手際による2,000万円も含んでおり、実質1,000万円の繰り入れとなっております。果たして、少なくとも広がらないようにしたいと言った町長の答弁が、守られたとお考えなのでしょうか。町長のお考えを伺います。
また、国の方向として、賦課方式が旧ただし書き方式に変更されると聞いています。以前、逗子市同様に旧ただし書き方式に変更した場合にどうなるのか、検討していただいたことがありました。そのとき、変更すれば所得の少ない方々の保険料が高くなるといって、変更をやめた経緯がありました。今後賦課方式が変更された場合、所得の少ない方々の保険料をどのように支援すべきか、町長の御所見を伺いたいと思います。
もう1点、国の方針で一般会計からの繰り入れを削減・廃止の方向が示されていますが、この際、今後一般会計からの繰り入れについて町長の所見を伺いたいと思います。
最後に下水道事業について、審議会の諮問が、町の意思伝達が十分であったかどうかを伺います。12月21日の諮問委員会で、町長は合併浄化槽の必要性を訴えられておりますが、果たして町長の思いが十分に伝わったでしょうか。議会内でも何度か質問し、町長の考えも伺っておりますが、実際に進められている合併浄化槽補助制度が後退してしまったままで、口だけの環境整備と受け取られないか懸念するところであります。確かに、県の補助制度が新築には補助しないとなりましたが、町の制度があれば国の補助は受けられると聞いています。合併浄化槽への変更を進めようとするならば、なぜ町の制度をなくすのか。県の補助分を町が補助できれば結構ですが、できなければ町と国だけでも補助して、合併浄化槽への転換をしていただくべきではないでしょうか。口頭のお願いだけでなく、実際に制度としてもはっきり方向性を示すべきだと考えます。22年度から合併浄化槽補助制度を、新築を対象外とする後退をさせ、口では推進を言いながら実際は後退していると受け取られないかと懸念するところですが、町長の御所見を伺います。
以上で第1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

5番、阿部勝雄議員の、この議会で引退される最後の総括質問にお答えを順次いたしてまいります。
財政問題と福祉施策についての1点目、類似団体との財政比較についてのお尋ねですが、町の財政状況を人口及び産業構造で区分する類似団体と比較することは大変有用であり、毎年度決算が確定した段階で多角的かつ客観的な検証を行い、次年度以降の予算編成の方針を定めております。他団体においても、現在平成23年度予算編成作業を進めている段階であり、現時点において財政状況を予算ベースで比較を行うことは困難な状態です。
次に2点目、財源確保と民生費・教育費等住民福祉への充当をとのお尋ねですが、少子高齢化に歯どめがかからない状況下において、子育て支援施策や教育の充実を図らずして、町の明るい未来を期待することは難しいのではと考えております。これらの施策を充実させ、継続していくためには、国・県・市町村それぞれの財源を含めた役割分担を明確に定める必要がありますが、一昨年の政権交代に端を発し、地方行財政を取り巻く環境は大きな変革の途上にあります。町としましては、県を初め各関係機関との連携と情報収集を強化し、国及び県の補助金・交付金等を最大限に活用するなど、財源の確保に努めてまいります。
次に国保会計の1点目、過去10年間のその他一般会計繰入金の推移と格差の推移はとのお尋ねですが、平成13年度は3,500万円、14年度は7,000万円、15年度はゼロ、平成16年度は7,000万円、平成17年度は5,000万円、平成18年度は4,100万円、19年度はゼロ、20年度は4,100万円、21年度ゼロ、22年度はゼロでございます。
次に国保会計についての2点目、近隣との格差の解消は進んだのかとのお尋ねですが、23年度予算案においては、その他一般会計繰入金を3,000万円繰り入れることにより、近隣との差を少しでも縮められるよう努力をいたしました。
次に国保会計についての3点目、賦課方式の変更で保険料への影響はとのお尋ねですが、国民健康保険運営協議会からも、所得の低い方への負担を軽減する措置を講じていただきたいとの御意見をいただいており、その御意見を尊重し、本算定賦課の際には賦課方式の変更で、いわゆる応能割・応益割の変更を行い、所得の低い方の保険料軽減を図ってまいりたいと考えております。
次に、下水道事業の審議会諮問に対する町の意思伝達は十分かというお尋ねでございますが、平成22年12月21日に第1回目を開催した葉山町公共下水道審議会におきまして、私がごあいさつさせていただいた際に、今回の審議会で諮問させていただいた内容に関し、全体計画区域の見直しにつきましては、公共下水道と合併処理浄化槽との経済性比較や、汚水量原単位の見直し等のこと、また整備に時間がかかることに関しどのようにすべきか総合的に御審議いただきたいこと、さらに認可区域の拡大化・期間延伸化についても御審議いただきますが、私が約3年前に町長選挙に立候補するに際し、公共下水道事業の見直しというタイトルを公約に掲げ、当選をさせていただきましたこと、またこういった民意を背景に掲げていることを御考慮いただきながら、御審議いただきたい旨をお伝えしておりますので、意思は十分伝わっているのではないかと考えております。
以上で私の担当する第1回目の答弁といたします。

教育長(豊田茂紀君)

3番阿部議員の御質問にお答えいたします。
財政問題と福祉政策についてに関して、学校施設の計画的整備は(トイレ・エアコン等)とのお尋ねでございますが、学校施設につきましては学校耐震化計画に基づき耐震整備を中心に、緊急性の高い設備を優先的に整備を進めてまいりました。平成22年度の上山口小学校・南郷中学校の耐震補強工事の完成に伴い、現在授業で使用している施設につきましては耐震整備が完了いたしました。平成23年度は一色小学校新館の耐震診断業務を計画しております。
また、トイレ・エアコン等の整備につきまして、平成24年度に一色小学校のトイレの浄化槽を廃止、公共下水道への接続を目指し、一色小学校公共下水道接続工事調査設計業務を平成23年度に計画しております。今後トイレの改修計画につきましては、学校からの要望や老朽化の状況を確認し、財政状況との関係等を考慮しながら整備に取り組んでいきたいと考えております。
また、葉山中学校においては、空調設備を普通教室に既に整備済みであり、特別教室においては老朽化し不ぐあいの生じている集中エアコンにかえ、温度調整可能なエアコンの導入を計画しております。以上であります。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

3番(阿部勝雄君)

御答弁ありがとうございました。再質問を行います。
先ほどの財政の問題についての答弁の中で、23年度予算についてはまだほかのところは出てないんで比較もできないっていうんですが、これ当然のことですよね。そんな比較してたんでは、どんな計画をつくっても比較はできません。これは先ほどの財政問題で習ったように過去の経緯、どこに力を入れてるかっていう、そういうずっと長年の経過の中で見ないと見えてきません。私のずっと言いたいのは、福祉施策とか教育っていうのを町長が力を入れたいと、そのあらわれが出てるかどうかっていう点では、今度の予算が、じゃあここはふやしたんだとか、こういうところに、先ほどもちょっと第1質問でインテリジェントティーチャーですか、いやあ口が回らない。横文字はだめですね。とにかく町費でやる先生の増員は大いに評価したいとは思うんですが、そういう何に力を入れるかっていう点では、過去の経緯も踏まえて検討したい。で、いつも何か要求すると、当然のことながら金がない、財政があれば、許せば、こういう答弁で葬られてきたと私はつくづく思っています。
そこで、先ほど類似団体と比較したんですけど、町の借金が多いわけでもない。財政がじゃあうちのほうが少ないのかっていうと、県下3番目というくらい財政豊かな町です。こういう中で何をするかということがないとだめだと思います。私はどうしても一番あれなのは、それは余って、金が余ってるなんて自治体はほとんどどこにもありません。こういう中でも一応借金はふえてるというと申しわけないんですが、公債費なんか見るとうちの2倍ぐらい借りてるほかの自治体、いわゆる類似団体でも十分にまだまだ、その福祉予算のためだと思います。比率もうちより高いですからね、民生費が高いですから、そこにつぎ込んでいるということだと思います。町長が財源がないと、いわゆる余ってる金がないっていうんだったらまだしもですけど、財源を縮小しておいて民生費を減らすっていうのはどうしても納得がいかない。で、もっともっと臨時財政対策債を私らふやせって言うんですが、それについても借金をふやしたくない。これは確かに借金なんですが、この辺がネックになってそこのあれが削られてきてるんではないかなと、私はつくづく思っています。細部についてはいろんなところで、一般質問か何かでないと細かい金額を挙げては言えませんので、方向性として町長が借金をふやしたくない一存のために財源の確保を、これは町…税金はね、これは確保しようったってそう簡単にふえるものではありません。でも、私、一番大事なのは、その財源確保の中で臨時財政対策債と、一般の例えば公共下水道につぎ込む財源と、全く同じに考えたその借金をふやしたくないっていう方向じゃないかなと思ってます。一般財源として活用できるこの臨時財政対策債と、特例、特定名目での公債費、これは全く違う考え方だと思います。そこをわきまえないと、どうしてもこの借金をふやしたくないっていうのは、私も箱物つくって借金をふやすのは反対です。だけど臨時財政対策債は福祉に使える、ですから町長が言う、その一般的に教育あるいは福祉、ここに力を入れたいと思って使える財源なんです。そこを最初から減らしてるっていうところに、私は疑問を感じてます。この辺もう一度町長、その臨時財政対策債と町長が言う「借金をふやしたくない」。確かに今度の下水道については公債費、だんだん減ってますよね。これも私は高く評価したいと思ってるんですが、それと同じに考えてるんじゃないかっていうんで強く懸念をしてますが、いかがなもんでしょうか。

町長(森英二君)

お話はよくわかります。ただ、昨年の夏ですか、国からの交付金、たしか2億8,300万程度出てきました。そのときに神奈川新聞の記事で見出しでは「葉山町は交付団体に転落」という表現がされておりました。要するに財政が厳しい町だから交付金を出すんだよと、そういう、まあ当然そういう趣旨の記事になっておりました。つまり不交付団体と交付団体を繰り返してるような、ある意味では非常に不安定な財政構造になってると。これを私は長期的に見て3年間かけて、町債の残高は減らしていきたいと。それによって財政構造をきちんと確立していくんだということを実行してまいりました。ただ、臨時財政対策債というものの趣旨からいけば、ある程度それを十分枠の中で使って、より福祉に、あるいは子育て環境に活用していくということはやはり考えなければいけないと思います。しかしそういった財源のやりくりの中で、子宮頸がんであるとか、小児医療費だとか、ヒブワクチン、まあいろんなそういう子育て環境面というものには充実させてきたつもりでございますが、今後につきましても今の阿部議員の説明はよく理解できますので、その方向はよく検討していきたいと思います。

3番(阿部勝雄君)

一つ一つの施策でかなり、ヒブワクチンだとか、国に先がけてやった子宮頸がんのあれだとか、私もそういう点では一定の前進は認めます。本当にそういう点ではありがたいとは思うんですけれども、どうしても入れられないのは財源を2億円もね、この前のときは2億幾らでしたよね、去年、22年。それだけ減らしちゃうというところにちょっと、なぜかなって感じがするんです。多額なんですよ。6億数千万のうちの2億円ですから3分の1ね、3分の1減らしたんですよね。これだけの大きな財源だったら、もっともっと町長が目指すその子育て、その辺ができるんではないか。先行投資という考え方がないと、これは確かに何で後世に借金を残したんだと、これは言われますよ。だけど子育てと教育は先行投資だという町長の考えからいったら、ここに大きなあれがあるんじゃないだろうかというふうに考えます。ですから、先行投資としての考え方して借金するんであれば、この次に言います学校のトイレだとかエアコンだとか、そういうものにつぎ込んだって、これはだれも借金ふやしたねとは言わないと思うんですよ。言えないっていうんですかね、言わないって言うと怒られます、言う人もいるかもしれませんので。本当の、子供たちのために投資するわけですから、自分たちのために後世のね、子供たちがこうむるわけですから、私はいいんではないかなと。その辺を深く考えて、今後ぜひ、限度額いっぱい出せとは私はそう簡単に言えるもんではないと思うんですが、その必要なところには、ここに財源があるんだということをめどにして、では何が急ぐんだ、この計画とあわせてその対策債のあり方を考えるべきだと私は思っているところであります。ぜひ今後、その参考にして、参考にっていうか意見を生かしていただければありがたいなと思っております。
それで2番目のあれにいきます。学校施設について…そっちか、ごめんなさい。次に移って学校施設についての計画なんですけれども、今回のインテリジェントティーチャーって…あ、また言っちゃったな、の増員は大変ありがたいんですが、どうしても耐震だとかそういうところに多額の費用がかかっちゃうと、ちょっとした改善は見送られてきてますよね。これは計画がないのかどうかわかりませんけど、この前の防火シャッターの件についても、何だ、もう終わってるのかと我々思うようになって、計画がどっかに消えちゃうんですよね。ですから…あっち向いてやるかな。そういうあれなんで、必ずそこに計画にのってないと、後ろに後ろにやられてしまうっていうんですかね。いつごろにこれをしたいんだっていう計画をきちっと立てておいて、こういう理由で今回はこれを見送らざるを得ないとならないといけないと思います。今、計画すらないという段階ではないでしょうか。それでこの前、防火シャッターのあれを要求したら、あわてて補正予算組むという状況ですよね。これではやっぱり教育、先ほど町長…あ、失礼。教育長が「学校からの要望を踏まえて」という答弁をされましたけど、学校のほうからも失礼ながら遠慮しいしい、財政を見て遠慮しいしいの要望になってるんじゃないかなと。耐震で何億とかけるんだからという気がするんで、この辺は教育委員会、上のほうから、こういう年次的な計画をつくっていかないといかんのではないかなというふうに私は思うんですが、いかがなもんでしょうか。

教育部部長(稲山孝之君)

御指摘のとおりですね、トイレの改修またはエアコンにつきましては、これは多額の費用がかかります。それに対してはですね、単年度ということではなくてですね、整備の方針をつくるのであれば計画性を持った形で、その実行を目指していかなきゃならないと思っております。その計画につきましては、やはり年次計画を定め、方向性を立てていかなきゃならないと思っております。今回その23年度におきましてはですね、教育総合プランの中にもそのものは定まっておるんですが、まず、先ほど教育長からも話がありましたが、一色のほうの、一色小学校の下水道接続の整備をまず進めていこうという考えを持っております。これにつきましては、市街化区域内に下水道整備区域が定まっております。葉山小学校、一色小学校、この2校がその区域の中に存在しておりますので、まず23年度につきましてはそちらからさせていただきます。トイレ、エアコンにつきましては、今後もその整備の方向を見ながら検討はさせていただきます。

3番(阿部勝雄君)

確かに、今、言ったように下水道接続がだんだんと、区画が進んでいけば当然出てくるんですけど、これがあるからと言ったら、もう5年もたたないとトイレ着手できませんよね、エアコンもね。来年は恐らく、来年度予算、23年度は今回の一色小の設計の、その次は工事の金、その次は葉山がやると。これでは下水道接続だけで4年かかっちゃいますよね。少なくとも3年はかかりますよね。これで本当に皆さんがその子供たちの計画的に進めてるって言うんでしょうかね。これがあるのは当然なんですよ。それプラスして考えないと、今の言ったあれは、トイレもできませんよね。先ほど耐震がなくなったから今度という順番もよくわかるんですけど、財政的に考えて。だけどこういうものが計画の中に全くのってないでおいて、で、下水道の接続あるいは耐震の云々というだけをどんどこどんどこのっかってくるから、もう10年たっても進まないんじゃないんだろうか。これ全体が進まないんだったらまだ、町民が要求はするでしょうけど、今の葉小の1、2階と…あ、2、3階か。2、3階と上山のトイレは改修されましたよね。だからこそなおのこと、今度はほかのところはいつなんだっていうのは当然出てきます。こういうところが計画すらないというところに、大きな落ち度があるんじゃないんでしょうか。それでちょっと話に聞きますと、特に長柄小学校のトイレは非常ににおうということで苦情が寄せられました。これをちょっと教育委員会に行って、こうなんだろうと言ったら、担当者もそうなんだ、におうんだと承知していられました。でも全く計画がない。こういうふうにも伺いました。これをそのまま、今言ったように3年、5年を、今の順番から言ったら恐らくこの次はトイレに手をつけても葉小の1階というんではないでしょうか。その次は恐らく一色小と。一番臭いと言われてる長柄小は五、六年後と。こういう段階にならざるを得ないような状況だと私は思うんですが、計画はいつまでどのように考えておられるんですか。計画を立てますって言うんですが、これは少しは頭に入って、計画の概要は入っていらっしゃるでしょうか。

教育部部長(稲山孝之君)

年次計画を立てていきたいということを先ほどお話しさせていただきましたが、この時期としましては、学校の現場のほうも私も確認をいたしました。確かに必要があるところもありますし、においも臭気も出てます。その中では限られた予算がございますので、財政当局とこれは相談しながら、できる限り年次計画をですね、例えばもう24年度からですね、始められるようなことを含めて当局と、財政とですね、話をしながら、また学校のほう、原因のほうも相談しながらですね、継続していきたいと思っております。

3番(阿部勝雄君)

24年度からって言うから、もうことしに入ってないからそう言うだろうけど、1つだけこれ要望しておきますけれども、今、言ったようにまず葉小の云々やって、その2年後に一色小やってとなると5年たっちゃうんですよね。ですから私はできれば、例えば一色小の3階、長柄小の3階、全体に行き渡るような計画にしていただければ、それぞれそのあれができるんじゃないんだろうか。ずっと1校だけ待たせるっていうやり方じゃなくて、そんな計画を立てたらどうかなと私は個人的に考えてます。で、一気にできるっていうのも、私もその一気に4校全部やれなんて言ってもできないことも承知してます。それを5年待てという1校をつくることのないように、できれば少しずつ改善するような計画を立てていただきたいと思います。ぜひ、私は24年度にはいませんけれども、外からは見てますので、ぜひ計画をきちっと立てて、それで子供たちにもうちょっと待ってくれと、今こういう計画になってるからって言えるような状況にしていただきたいと。それでないと、町民がほかのを見てなおのことがっかりしていますんで、その辺のことをよく頭に入れて考えていただきたいと思います。
それと同時にエアコンも全く同じです。この答弁でいきますと中学校は入ってますとか、特別教室に云々っていう一部分の問題じゃなくて、私は全教室エアコン化するべきだと考えておりますが、これも一気にはできないんだったら少しずつ入れていくようなことも含めて、計画にぜひ盛り込んでいただきたいと思います。
次に移ります。国保会計ですが、先ほど10年間の、過去10年間のその他の一般会計繰入金のことをお尋ねいたしました。1つだけ確認しておきたいんですが、平成18年度4,100万円の繰り越し…失礼、繰入金だと答弁されたんですが、これは確かに決算上は4,100万円の繰り入れになっていますが、今度逆にこの年は3,000万円だか何か国保会計から一般会計に繰り入れてごまかして1,000…実質1,100万円の繰り越しだと、繰り入れだと思うんですが、ここだけ確認しておきます。

保健福祉部部長(高梨勝君)

私の持ってるデータでは4,100万円という計算でしかないんで、申しわけございません。

3番(阿部勝雄君)

担当部長がそのときにはいなかったんで、そうなんですが。このときは6,000万円のあれを戻すっていうんで、さんざん私ら、なぜ一般会計から繰り入れたのを戻すんだと、すごくこう要求して強く要望したら、ちょっとごまかして2,000万円は戻してと、あとの3,000万円は今度国保会計から一般会計に繰り入れるというやり方をしました。だから帳簿上は繰入金が4,100万円になってるというふうに考えます。これは確かにそのとおりだと私は記憶してますんで、それをしますとね、先ほどずっと言われたのが私のあれで…11年からね、11年度には9,000万、12年度には8,400万、13年度に3,500万、14年度は7,000万、こういうふうになったんです。15年度はゼロにしました。16年度7,000万、17年度5,000万。ところがその先、先ほど言われたのは6,000万円、そのころは6,100万円か何かの繰り入れをしようとしたんですが、余ったもんで、そういうごまかしをして戻してしまいましたが、そのときで1,100万円。19年度ゼロ、20年度は4,100万円。この20年度については森町長になって初めて、私らはこの繰り入れを戻すべきではないと主張して、初めて森町長が残そうということでここに残したんです。で、その次の、そうしたら21年度も同じように4,000万繰り入れるのかなと思ったら、これは繰り入れをゼロにして、この4,000万円を基金から繰り入れたということで、何のことはない、20年度に戻したあれを基金に積んでおいて次の年使っただけで、結果的にはゼロになりました。21年、22年ゼロで今度3,000万、23年度3,000万入れたんですが、明らかにこの18年度からがらっと、この一般会計からの繰り入れの方向が変わったんですよ。ここに問題が私はあると思います。17年度までは逗子市とはほとんど保険料の格差はありませんでした。ここからどんどんどんどん広がっていったんです。ここを変えない限り、逗子との格差是正がなされないということが明らかだと思います。
で、今回1,000…あ、失礼。3,000万入れたって言うんですが、この前のこの…失礼、22年度の2,000万は激変緩和措置としての2,000万の繰り入れでしたよね。ということは保険料を下げようとしたんじゃなくて、今までの方向…失礼、賦課方式が変わったから大変引き上がる人がいると。だから激変緩和措置としてそこに2,000万つぎ込んだんです。ということは格差是正ではないんですよ。今度1,000万入れて格差是正の方向が、一定の方向が進んだようにおっしゃいますけど、逗子市は2億円ですよ、入れて。たった、たった1,000万入れて方向が縮まったっていうのは、ゼロからは縮まっただけであって、逗子から見たらまた広がってるんです。先ほど言われた18年度からずっと入れてなくなったからこそ、どんどんどんどん逗子との格差が広がって、今2万円の格差がついてます。今回の逗子でも引き上げたいという行政の方向性は出てるようですけれども、これは逗子は条例提案しないと変えられませんよ。ですからここのところ、そのとおり引き上がるかどうかはわかりません。ここにやっぱり、葉山町が一番まずい…まずいって言うと怒られますね。我々に見えないところで自然増なんですよ、保険料が。ここにこそ問題があると私は思うんです。で、町長がたまたま20年度には4,000万の繰り入れをやる、もう戻さないと言ったんですが、今度は入れないんですから戻すどころではないですよ、戻すものもないですよね。これはどうしてもやっぱり繰り入れを入れながら、それを少しずつでもやっぱり絶対、例えば余っても戻さない、こういう方向を出しておいて3,000万、この次は5,000万、こういうふうに引き上げていかないと、それでも逗子が1億、2億入れてるわけですから、鎌倉はたしか20年度だったと思ったけど、5億円入れていました。鎌倉は人数が多いから5億円入れても、1人当たり1万円減りました。こういうことをしないと他市にどんどんどんどん引き離されて、格差がついてくると思います。この辺はぜひ町長、この辺の一般会計からの繰り入れについての今後の方向性をお願いしたいと思いますが、いかがですか。

町長(森英二君)

一般会計からの繰り入れについても、今後十分検討していきますが、23年度につきましては基金からの1億円、そういうものを投入しております。そういった意味で逗子市との格差は若干は縮まってきてるというふうに考えております。

3番(阿部勝雄君)

去年の、22年度の基金からの1億円も、これは先ほど言った激変緩和措置に対しての1億円でしたんで、今度はそれが激変緩和じゃなくなったんで、いささか繰り入れが生きるかなと思いますけれども、何せ額が全然違いますんで、3,000万円入れても1人当たり1,000円ですよ。2万円の差が1,000円縮まりましたじゃなくて、もっと広がってきたという解釈が成り立つと思うんで、ぜひ今後のあり方を検討していただきたいと思います。
それと次のあれですが、先ほど賦課方式云々っていって、変更になると言って50対50というのは、この前の12月の議会のときに答弁いただいたんで、そこから先を質問したかったんですが、同じような答弁が返ってきたんで。私としては今後国の方向性としてただし書き、旧ただし書き方式に変えると、変えたいっていうんですかね。まだはっきり決まったんではないんで、と思いますが、23、4年か、ごろからあれして、その辺がもしそうするとなおのこと、これは以前町で一生懸命試算して低所得者…失礼、所得の低い方々がよりふえると高くなるということで、導入をやめた経緯があります。ということは、私ら常々言う、その所得の低い方々に対してどうするのかという点から見たら、一般会計からの繰り入れがないとどんどん上がっていっちゃう。そういう気がするもんですから、この辺に対しての一般会計の繰り入れっていうものもよく考えていただきたいと思いますが、この辺いかがなもんでしょうか。

町長(森英二君)

十分考えていきたいと思っております。

3番(阿部勝雄君)

考えるだけじゃ困るんですが。そこでね、もう一つ気になってるのは、今度国は逆に一般会計からの繰り入れをやめなさい、減らしなさいっていう方向が出てるんです。そういう方向で、先ほど来から国が、国がって言われるんで、国としては一般会計から繰り入れると苦情がどんどんどんどん町から上がってくるから、一般会計からの繰り入れをやめなさいという方向が示されてるんですよ。ここをクリアするだけ、いわゆる必要性なんだっていうね、その町長の強い意志がないと繰り入れできないんですよね。ここが私は、国が言ってるんだから仕方ないよって言うのか、町長がやっぱり先ほど言った町の低所得者、所得の低い方々に対して何とか援助したいというその気持ちが出せるかどうかっていうのは大事なことだと思うんですが、その辺の考えを伺っておきます。

町長(森英二君)

国の指針というものもあります。また、片やこの国保の加入者、全人口の約3割であると。あと残りの7割の人たちとのバランスというもの、その人たちの納めた税金から、一般会計から繰り入れるというのはどのくらいが妥当であるのかという視点からの検討も必要ではないかなと。国の指針とは別にですね、そういった総合的にもろもろ考えて決めていきたいと考えております。

3番(阿部勝雄君)

まだ、もう少し時間が。一般会計からの繰り入れは確かに、ほかの人からの税金でっていうんでね。だけどね、ほとんどの自治体がもう多額の費用を入れてるんですよ。うちはゼロにしてね、今度1,000万円入れたからどうだというたんかを切ってみても、余り説得力がない。だからって何千万も、何億も入れろって言ってるんではないんですよ。その辺はほかの税金からの繰り入れなんでという考え方でなくて、もうちょっと全体的に考えていただきたいと強く要望しておきたいと思います。
最後に、下水道についての審議会に諮問されましたよね。私も諮問されたそのあれは読ませていただきましたけれども、町長の言ってるのは確かに下水道が時間がかかる、費用がかかる。で、そういう中で合併浄化槽の費用とか、そういうものも含めて有利性も主張されていました。だけど、もう一つ公約に掲げて云々ということも主張されてたんで、よく言われたなとは思います。伝わった、その言葉は伝わったなというところですけど、私、確かに言葉では伝わったんですが、姿勢の問題がちょっと気になってるんです。前の12月議会でも質問しましたけど、なぜ今の合併浄化槽の制度を低く引き下げたのか、そこだけが疑問なんです。せっかく町長が、合併浄化槽を推進していきたいんだと言うんだったら、その今までどおりのことを実行する。県がやめたから、新築はやめたから、だから町もやめましたっていうふうに下がっていってしまったんですよね。国が…失礼、県がやめたんだったら、本来だったら合併浄化槽進めたいんだったら、じゃあしょうがない、頑張って町が補助してやろうかというのが当たり前ではないかなと。そう思ったんですが、町もやめたってなっているんです。それで23年度12月議会でも私、そのことを質問したんですが、23年度も恐らくそのままの計画だろうと。審査の中でそうなってないっていうのかどうかわかりませんけども、この予算書を見るとそのままだなというふうに思います。これでは何のことはない、口だけで言われたんで、何だ、新築しようとした人がよ、何だこの前まで入れてたのに、合併浄化槽あれだけやれやれって言っておきながら、補助もねえのかよとなっちゃうんじゃないんでしょうか。その辺がどうしても財政的にないんなら、せめて町と国、この前の質問では町の制度さえあれば国は出ると、こういうふうにおっしゃったんで、それだけでもやるべきだろうと、少なくともそう思います。頑張れば県の補助分を町が負担してでも合併浄化槽進めると、そういう意気込みがあって初めて、私は町長が言う合併浄化槽でやろうじゃないかという方向性が示せるんではないかなと思うんですが、いかがなもんでしょうか。

町長(森英二君)

御承知のように、合併浄化槽の設置につきましては市町村設置型というものも、もちろんこれ条件がいろいろ、葉山の場合だったら年間20軒以上ということの条件がついてますけれども、そういった個々の住民の負担が少なくて、合併浄化槽が設置できるという制度もございます。そういったものも総合的に含めて、7月をめどに下水道審議会の答申をいただきますので、そういったものを含めてこの合併浄化槽の促進ということは考えていきたいというふうに考えております。

3番(阿部勝雄君)

答申受けて云々というのは私も承知してるんですが、もしね、今度市町村管理型にすると100万円の合併浄化槽が10万円で入りますよね。それと今、なくなった人たちと比較してごらんなさい。100万円出して去年つくったんだけど、来年になったら10万円で同じものが入った、そしたらどう思いますか。100万円でつくった人は怒るんじゃないですか。何でそんな制度にしたんだと。だからこそ、そういう差がないためにもぜひ私は今のままなら、今は3分の1、3分の1、3分の1で大体100万円のあれが40万ぐらいの補助がありますよね、四十何万。それだけでもあったんなら、新しく制度としたんだから、100万円が10万円で入るようになった、これは当然喜んでもらえると思うんです。だけど一たん、今まであったものを引き下げておいて、さらにその先に今度は10万円で入りますよって言ったら、100万円で入れた人はどう思いますか。ここで制度を下げたところに私は問題があると思ってるんです。ぜひ、もしあれでしたら町の制度だけでも、これ県がやった分はね、これは大変あれなんで県がやってしまって、町の財政として県負担分まではできなかったよなら、これはわかるんですよ。町の制度引き下げたことについて、町長の方向性と違うという気がするんで、その辺よく考えて私は復活してもらいたいと思ってます。この辺は予算の審査の中でも議論されるんじゃないかなと思いますけど、町長の方向性から見て後退してるんで、その辺が矛盾を来してるような気が、言葉だけにならないといいがなと、こう思って私は伝わったのかと。言葉は十分伝わったと思いますけど、そういう矛盾が出たときに何だよというふうに出たら、かえって矛盾、隣とね、新築で建てた人の隣に来年になったら…来年かどうかわかりませんけど、市町村型になったら10分の1で入っちゃうんですね、100万円と。そこにやっぱり問題が出てくるんじゃないだろうか。これが町長批判、町の行政批判になっちゃうんじゃないかという気がします。この辺はぜひ一考していただきたいと思います。以上で一般質問…失礼、総括質問を終わります。

議長(鈴木道子君)

これにて3番阿部勝雄議員の総括質問を終わります。以上で本日の総括質問を終わります。

議長(鈴木道子君)

本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでございました。(午後4時30分)

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更新日:2018年03月20日