葉山町議会 平成22年3月23日

招集年月日

平成22年3月23日(火曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後5時16分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席17名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 畑中由喜子 出席
第2番 近藤昇一 出席
第3番 阿部勝雄 出席
第4番 土佐洋子 出席
第5番 山梨崇仁 出席
第6番 伊東圭介 出席
第7番 鈴木知一 出席
第8番 佐野司郎 出席
第9番 守屋亘弘 出席
第10番 森勝美 出席
第11番 伊藤友子 出席
第12番 待寺真司 出席
第13番 金崎ひさ 出席
第14番 笠原俊一 出席
第15番 加藤清 出席
第16番 中村常光 出席
第17番 鈴木道子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 根岸隆男
保健福祉部部長 石川恵一
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 高梨勝
教育部部長 吉田仁
消防長 有馬弘
総務課課長 矢嶋秀明

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 上妻良章
局長補佐 高橋孝行
主事 佐々木周子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第13番 金崎ひさ
第14番 笠原俊一

議事日程

第 1 一般質問
1.守屋亘弘
(1)横須賀市・三浦市とのごみ処理広域化に関する訴訟について
(2)現状の教育行政の問題点とその解決策について
(3)町長の公約の誠実な履行について
2.伊藤友子
(1)ごみ処理事業について
(2)職員人件費の削減について
(3)子育て政策について
(4)生涯学習について
3.金崎ひさ
(1)町長マニフェストについて
(2)ごみ問題について
(3)障害者施策について
4.森勝美
(1)地域活性化政策について
(2)健康で安心して暮らせるまちづくりについて
5.待寺真司
(1)葉山町の将来像について
(2)財政について
(3)消防の広域化について

議事の経過

議長(鈴木道子君)

おはようございます。10時になりましたので開会いたします。
ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
(午前10時00分)
申しわけございません。ちょっと機械のシステムの故障によりまして、暫時休憩をさせていただきます。(午前10時00分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて再開いたします。(午前10時40分)

議長(鈴木道子君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、9番守屋亘弘議員、登壇願います。

9番(守屋亘弘君)

おはようございます。お待たせしました。9番守屋亘弘です。私は以下3点について質問をいたします。
まず1点は、2市1町ごみ処理広域化に関する訴訟問題についてであります。まず最初に私の見解を述べれば、この裁判について負けない。もし負けるようなことがあれば、多分NPO法人葉山町民オンブズマンが大喜びするだろうと、そのように私は考えております。すなわち、いつぞやの「広報はやま」にも記載されましたけれども、被告の口頭弁論の中で広域化協議会規約や一部事務組合設立の覚書には解除や脱退の手続、その場合の損害賠償について具体的な定めが一切ないとありますけれども、私もこの訴訟が提起された際に全く同じ考えを持ちました。現在係争中でございますけれども、1つだけ、どちらかの計画が大変いいかげんであろうかと考える点があります。すなわち2市1町ごみ処理広域化基本計画案、これは平成19年3月に策定されたものでございますけれども、この中で生ごみ資源化施設は440トン処理をすると。次いで平成21年5月に横須賀市・三浦市ごみ処理広域化実施計画書なるものがありますけれども、この際の数字は同施設で391トン処理することになっています。差し引き約50トン並びに焼却施設においては2市1町の場合は330トン、2市だけの場合は292トン、この差が約40トン。単純に引き算すると生ごみ処理施設で葉山町が40トン、焼却施設で…失礼。生ごみ処理施設で50トン、焼却施設で40トン。葉山町のごみ処理がそうなるよと。何と1日90トン葉山町のごみが排出されると。どちらがいいかげんなのかは私にはわかりませんけれども、何で葉山町が1日90トンも、いわゆる可燃ごみで排出してるのか。この数字だけをもってしても、2市1町ごみ処理広域化計画なるものがまことにいいかげんであったと私は考えております。ついては、現時点の本訴訟に関する町長の所見を伺いたいと存じます。
また、去る1月23日の町長と語るふれあい座談会での際に、出席したある町民から町長が和解云々の発言をされたということを私は聞きましたので、それが本当であるのかどうか、またもし本当であればその真意についてお伺いをいたします。
2番目は、葉山町の教育行政の課題並びにその解決策についてお伺いをいたします。去る19日に豊田教育長は再任のごあいさつをされました。今後ますます葉山町の教育行政において、十二分の御努力をお願いをいたしたいと考えております。この中で私は葉山町立小・中学校生徒の学力並びに体力について、ぜひ公開をしていただきたいと考えております。
この点は、去る3月6日(土曜日)の神奈川新聞で、横浜市情報公開個人情報保護審査会は横浜市教育委員会が非公開、非開示とした2009年度全国学力・学習状況調査、すなわち学力テストの各学校の結果について全面的に開示するよう同市教育委員会に答申したとあります。なお、文科省は序列化や過度の競争を防ぐため都道府県教委による市町村学校別の成績公表を禁じたが、一部自治体が開示。県内では横浜のほか川崎、鎌倉市などが市全体の結果を公表しているとあります。我々議員は教育予算の拡充等を求めておりますけれども、我らが町の小学生、中学生の学力、体力がどの水準にあるかも全然わからずに、ただ単に教育予算を拡充するというようなことであれば、実際問題教育予算を審査する資格もないのではないか。我々は、我々議員は何も知らされていない。それで平成21年度においては、枠配分方式だというようなことで教育予算もカットされた。森英二町長は、教育に極めて熱心。私も大変結構な話だと考えておりますけれども、実際問題どの程度教育予算をつければ先ほど来申し上げている各生徒の学力あるいは体力が向上するのか。そういう観点から見れば、等しく我が町の生徒たちの学力体力を公開してしかるべきであろうと考えております。この点について、教育長の見解をお伺いしたいと存じます。
また、町立小学校あるいは中学校の統廃合について、どのように現時点では考えておられるのか。例えば、南郷中学においては私の聞いてる範囲、1年から3年までで8クラスしかない。ずっと昔の話であったと私は聞き及んでおりますけれども、例えば葉山小学校、一色小学校の統廃合の問題も議論されたと聞いておりますが、現時点でもなおこの問題は多くの議論があろうかと思いますが、その点を踏まえて町長並びに教育長のお考えを承りたいと存じます。
それから3番目は、町長の誠実な公約の履行についてであります。町長は町長専用車の廃止を一つの公約に掲げておられました。就任当初、それを破棄するように町長専用車で登庁し、かつての支持者から物議を醸したものはまことに記憶に新しいところがあります。いつぞやの12番待寺真司議員が鋭く取り上げておりましたけれども。私の記憶では、昨年10月30日(金曜日)に私の前に町長が乗った庁用車、それから引き続いて私、それから引き続いて町長の夫人である森勝美議員が続いていると。何であれば、奥さんの車にだんなが乗ればいいじゃないか。すなわち、地球温暖化防止から言えば、2台で走るよりも1台で来ればいい。なおかつ、庁用車を使うということであれば、そのガソリンはガソリン代は町の負担、我々の税金から払われると。こんなとんでもない話であろうかと私は考えております。私は同じ町内に住む者として、大変恥ずかしい。もし、健康上で町長自身がマイカーを運転できないということであれば、奥さんに頼んで送り迎えしてもらえばいい、ただそのように私は考えておりますので、くどいようですが、公約の誠実な履行という面からぜひ実行していただきたいと考えております。
以上をもちまして、私の1回目の質問を終わります。御静聴ありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

おはようございます。守屋議員の御質問に私の担当するところについて答弁をいたします。
まず1点目のごみ処理広域化に関する訴訟の見通しと所見についてということで、それとふれあい座談会での和解云々の発言の真意についてというお問い合わせでございます。昨年1月29日に提訴されたごみ処理広域化に関する訴訟は、去る2月18日に第6回口頭弁論が行われ、原告・被告双方がほぼ主張を終えたところまで進んでおります。今後はこれまでの主張を立証するための証人調べに手続が移行していく見込みであります。現在、弁護士とともに、その準備を進めているところでございます。お尋ねの和解の件に関しましては、原告の主張には理由がないという当初の私の考え方に変わりはなく、現在のところ和解が妥当な選択肢の一つとは考えてはおりません。
なお、1月23日に行われましたふれあい座談会での私の発言につきましては、裁判所主導で和解勧告が行われる可能性もあるという意味のことを申し上げました。そのことにつきましてはこれ正確を期すために、当日の座談会のテープを起こしておりますので、それによってこの箇所について正確に全部読み上げさせていただきます。
次にごみの処理計画についてです。前町長の時代、三浦市、横須賀市、葉山町の2市1町の広域でごみを集め横須賀市に大型処理施設を建設してごみを焼却する計画がありました。しかし、環境への影響、時代の流れから私は大型処理施設を建設してごみを燃やし続けるのではなく、ごみを減らすことを考えております。そこで、この計画、つまり広域化計画を離脱することを正式に2市に申し入れました。これを受けて両市から約1億5,000万円の損害賠償が提示されました。昨年より続いていた双方のやりとりは2月18日には終わり、予定では4月以降は証人尋問が行われて、お互いの主張をしていくこととなります。その後、裁判所からの和解案が出てくるのではないかとも考えております。これが正確なやりとりでございます。
次に町長公約の誠実な履行について。庁用車使用での登・退庁の取りやめについてというお尋ねでございますが、公約に掲げる町長専用車廃止については就任と同時に廃止し、町長車として所有していた車両は共用車として使用しております。なお、同車両は本年6月30日をもってリース契約期間が終了となります。その後は継続して契約いたしません。庁用車による登・退庁については、運転を行う職員に負担のかからぬよう配慮しながら今後も続けてまいりたいと考えております。
以上で私の担当する第1回目の答弁といたします。

教育長(豊田茂紀君)

おはようございます。9番守屋議員の御質問にお答えいたします。
現状の教育行政の問題点とその解決策について、葉山町立小・中学校生徒の学力テスト、体力テスト結果の公表についてとの御質問でございますが、全国学力学習状況調査の結果の取り扱いにつきましては、平成20年8月22日付で文部科学省より平成20年度全国学力学習状況調査に関する実施要領に基づき行うこととすると通知があり、実施要領では調査結果の取り扱いに関する考え方として、本調査により測定できるのは学力の特定の一部であることや学校における教育活動の一側面にすぎないことなどを踏まえるとともに、序列化や過度な競争につながらないよう十分配慮して適切に取り扱うものとすること。国、都道府県教委員会は個々の市町村名や学校名を明らかにした公表は行わないこと、市町村教育委員会は学校名を明らかにした公表は行わないことなどが定められております。
当町におきましてはこの実施要領を前提として本調査に参加協力してまいりましたので、結果の取り扱いにつきましても本実施要領に基づき行われるべきものと考えております。したがいまして教育委員会といたしましては、学校名を明らかにした公表はもちろん、小学校4校、中学校に至っては2校という小規模地区であることから、当町としての結果も公表しない方針であります。町立各小・中学校の体力テストについても本調査により測定できるのは体力の一部であることや、全国斉一に体力テストを実施するのではなく、小学校1校、中学校1校での限定的な実施であることから、全国学力学習状況調査の結果同様、当町として結果を公表しない方針であります。
次に、町立小学校並びに中学校の統廃合についてとの御質問でございますが、小・中学校の設置基準については学校教育法や学校教育法施行規則等により定められ、12学級以上18学級以下を標準とする、ただし地域の実態その他により特別の事情のあるときはこの限りではないとしております。現在当町では標準を上回るものが1校、下回るものが1校ございます。ただし小学校の通学距離につきましては、通常2キロメートル以内が適当な範囲とされているため、現在の4校体制は適正な配置と考えられます。また学校は地域の文化や交流の拠点としての役割を担ってきたことや、災害時の緊急避難場所にも指定されていることを考え合わせますと、地域との結びつきが極めて密接であり、それぞれの地域を象徴する存在と考えます。当町の児童数は微増の状況で推移しておりますので、今後については現行の通学区域の見直しを図る中で各学校の規模により一層適正化できるよう取り組んでまいりたいと思います。以上でございます。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

9番(守屋亘弘君)

第1問目のいわゆる訴訟に関してなんですけれども、21年1月29日付の原告横須賀市の訴状では、被告の森町長は平成20年2月12日葉山町議会全員協議会において2市1町の覚書を破棄し、また同月26日葉山町議会本会議において広域でごみ処理をやるつもりはないよと。それから同年3月6日には葉山町議会ごみ問題特別委員会において同様の考えを述べたと。これはそれで議会に対して御自分の方針を述べてると、別に何らおかしいことではないんですけれども、その後でこのような状況で、平成20年3月14日、いわゆる原告サイドは「2市1町ごみ処理広域化にかかわる葉山町の方針について」と題する書面を送ったと。原告サイドは被告に送ったということなんですけれども。これに対して被告の町長が原告サイドを訪れて、被告の回答をいつまで待ってくれるかとの質問を行い、これに対し原告側は日程の上から5月の連休明けがタイムリミットである旨回答したと。どうして…今思えば、どうして即座に回答しなかったのか。そういう問題がそもそも訴訟に走らせたのではないかと、私は勝手に推測しておりますけれども。まあ公約ということで2市1町ごみ処理広域化計画から離脱する。それはそれで一つの考えですから、私もかねてからこの広域化計画に疑問もあり、また反対する立場でしたから、これはそれで公約の履行ということで大変結構だったと考えておりますけれども。いつも思うのは、その個人的なことを言うと議会では問題になるので申しませんけれども、私どもが森英二君を被告として名誉毀損、損害賠償請求の訴訟を提起した際もそうだった。対応が非常にまずかったんじゃないかと。それゆえにこういういわゆる裁判ざたになってしまったと。
それで先ほど町長から、まあいわゆる裁判所サイドから和解勧告が出るであろうというような見通しを述べておられましたけれども、もう少し町長に勉強してもらいたい点があります。先ほどもちょっと申し上げましたけれども、2市1町ごみ処理広域化基本計画案資料編、これは個人的に森町長に2度ばかり全部読んでほしいというお願いをいたしましたけれど、残念ながらお目通ししてないんじゃないかと。このような資料編がいかにでたらめか。これは平成19年11月15日(木曜日)のごみ特のですね、会議録、議事録をお読みになってみればわかりますけれども、その当時、阿部勝雄議員が焼却量、三浦市が平成28年度になってゼロになってるんですね。で、所管部署の職員の説明を聞いても賢明なる阿部勝雄議員は何もわからないとおっしゃっておられる。いわんや私がわかるはずがない。それほどおかしな資料編ですよ。そういうものをしっかり読み砕いていれば何ら恐れることはないんだけれども、そういう努力もなさらないでただ単に状況待ちだというんであれば、私としては大変心外。要するに、国に国益という言葉がある以上、町にも町益がある。まずは町民のため。本件についてはいろいろ議論もあるところですけれども、なおかつ1市2町でやる場合と我が町単独でやる場合の正確な資料、比較した資料は私の記憶する範囲何一つ出てきてないんです。そういう面を考えると、この裁判において私は勝つということではなくて負けないと。なおかつそういう面で言えば、町長はそれこそリーダーシップを発揮して本件では絶対負けないんだと、そういう強い信念なりあるいは信条を吐露してしかるべきだと思うんですけども。そのような考えはないんでしょうか、いかがでしょう、町長。

町長(森英二君)

私は訴訟を受けて、第1回目の口頭弁論の中で5つのポイントを並べて反論しました。そういったものを通して、絶対に負けるわけがないという信念はそのときと今も変わっておりません。

9番(守屋亘弘君)

町長がその2市1町ごみ処理広域化計画に反対されたと、その中の理由で、例えばこちらの役場通りですか、それに10トントラック50台が走るようだというような話をされてますけれども、正確に言えば、この先ほど申し上げた資料編を読み解くとよくわかるんです。大ざっぱに言いますと、横須賀市・三浦市から約2万トンのごみが入ってくるんです。で、ごみ処理広域化で葉山町が処理願うもの、数量は1万トンですよ、年間。で、2万トンが入ってくるっていうことはすなわち減容化するわけじゃないんですから、しかもなおかつ葉山町でリサイクル施設、リサイクル工場いわゆる民間のそういう施設、工場もないということは、2万トン入ってくれば町外にまた2万トン出ていく。葉山町のごみ1万トン処理するために、往復4万トンのごみが葉山町を通過すると、そういうことなんですよ。だからそういう正確な数字でもって議論をしてほしいと思います。これは先ほど申し上げた平成19年11月15日のごみ特の会議録をお読みいただければ、私が資料をつくってその疑問点、質問点は明らかにしてますから、その資料をお読みいただければすぐわかります。まあ不退転の決意で臨むということであれば、大変私は結構だと思いますけれども。なお今後、近隣の他の自治体との関係、連携等については細心の注意を払っていただきたいと思います。先ほども申し上げたとおり、まず町益があっていわゆる町の利益が何かということがあって、その上で近隣の他自治体との融和あるいは友好、連携というものを考えてもらいたいと存じます。
それから2番目の質問に移りますけれども。教育長は現在のところ、学力テスト、体力テストについては公表に消極的ということであろうかと思いますけれども、新聞記事を頼りに申し上げますと、昨年6月5日の金曜日の日本経済新聞には、学力テストの学校ごとの結果公表に関する設問では保護者の67.3%が賛成すると書いてあります。これは内閣府の調査をマスコミが発表したということではあるんですけれども、逆にですね、地区教委の86.7%、都道府県と政令指定都市教委の65.1%が反対だと。その反対する理由は私わかりますよ。学力テストあるいは体力テストの結果が悪ければ教育委員会が問われるからです。文部省も…失礼、文科省も問われるからです。森英二町長の言っておられるとおり、教育は国の礎。だけども先ほど申し上げたとおり何ら公開されてなければ、一体教育予算なりどうしたらいいんですか。例えば、学力テストが標準だったとか、あるいは中の下だったとすれば、どうしてそれを向上させるのか、どうしたらいいのか、それに対する予算づけはどうなのか、そういうことが当然議論になろうかと思うんですけれども。ただ一般的に教育予算の拡充と言われても、まあ何となくわかったかなあということで私も賛成しましたけれども、要するにどういうポイントで教育予算なりをつけるのか、そういう点に関しては、まあ私は不勉強なのかわかりませんけれども、議員として全くわからない。
で、さきの総括質問でも申し上げましたけれども、これは昨年12月18日の金曜日に神奈川新聞で取り上げておりますけれども、その体力テストに関して神奈川は体力低迷、神奈川県は小学5年で男子が42位、女子が最下位の47位だった。だから、もし我が町の生徒たちに当てはめて、同様な状況であればまことにゆゆしきことだ。たまたまこういう新聞記事が出たからわかったんで、教育委員会としては何ら開示しなければ何にもわからない。それでいて予算がどうのこうのと言われても、よく考えてみればどこにどういう予算をつけたらいいかもわからない。先ほども申し上げたとおり、学力テストはこれから抽出方式になるということであろうかと思いますけれども、全体で去る3月5日(金曜日)の日経新聞では、小・中学校の73%が参加。で、神奈川県は全国学力テスト参加率で29.9%、約30%。で、翻って葉山町の小学校、中学校は希望して参加するんでしょうか。いかがなんでしょう。

教育長(豊田茂紀君)

大きく2つ御質問されたかと思います。1つは学力テストや体力テストの結果がわからなくてどうやって予算つければいいんだというのと、それからもう1つは今の抽出方式による学力テストについて葉山町の希望はどういう状況なのかという、その2点でございますね。
まず2点目からお答えいたしますが、御案内のように全国的には平均3割を抽出してということになっております。葉山では小学校4校、中学校2校ですから、中学校2校の3割ということになるともう1をはるかに下回るということになりますが、現在のところ、小学校1校ないし2校が抽出の対象になる。中学校は1校が抽出の対象になるのではないかというように理解しておりますが、最終的にはまだ決まってない状況と考えております。
それから1点目の学力状況や体力状況がわからなくて予算をどういうようにつければいい、わからないじゃないかという御質問というか御意見も含んでるかと思いますが。今次上程してあります予算のうち教育予算については、ぜひそれをお認めいただければありがたいなというように考えておりますが、まあ誤解を招かずに申し上げれば、学力テストや体力テストの結果と予算とは連動しないというように考えております。じゃあ例えば学力がかなり高いからもう予算十分だ、予算削っていってもいいんではないかとか。あるいは逆に学力低いからこれを予算を例えば現行の何倍とか、そういうようにすれば学力が上がっていくという関係ではございませんので、学力・体力も含めて児童生徒のそういうあるいは社会性の向上も含めて、児童・生徒が健全に育っていく条件整備は必要ですから、教育予算も重要な要素を持ってると思いますが、ストレートに今、議員のおっしゃるような体力テスト、学力テストと予算とは連動をしないのではないかというように考えております。

9番(守屋亘弘君)

まあ考え方の違いもあろうかと思いますけど、例えば22年度の教育予算の関連でですね、何とかティーチャーをつけるとか、そういうこともやってるんでしょう。だからそれは例えば学力のアップに結びつくからやってるんでしょう。それだったらやめればいいんですよ。ね。町長がしかるべき措置をとったと。で、少なくとも今申し上げたような点は、学力の向上を目指してやってるんでしょう。だから確かにすべてが教育予算と連動しないかもしれないけども、そういう個々のね、ある程度幹の問題は学力なり体力の問題をさらに向上させるということで予算づけをしてると私は信じてますけれども、どうもその辺になると論点がぼけちゃって、全部が全部その教育予算が学力の向上あるいは体力の向上に結びついてると、私でさえそうは思ってませんよ。だけどもどこに、例えば教育予算のどこに重点配分をするのかというようなことであればね、私がかねてから申し上げたとおり教育委員会の一義的な役割、存在理由は、学力並びに体力の向上なんでしょう。ほかに何かそれこそゼロ・ウェイスト教育なんかは私にとっては二の次、三の次ですよ。ですから、それが例えば葉山町立小学校生徒あるいは中学校生徒のね、学力なり体力が、どの程度なのかもわからないと。そういう中で教育予算云々を議論するのはむなしいような気がします。その例えば上・中・下と分けたら、葉山町の公立校生徒のね、学力あるいは体力というのはどの程度なんですか。

教育長(豊田茂紀君)

今の最後の部分からお答えいたしますと、上・中・下と分けたらというところで答えてしまいますと、その次は5段階に分けたらとか10段階に分けたらという質問が出るかなという感じがしますので、その辺については慎重でなければならないわけですが、全国的な平均値から大きく外れれば、それはそれでその市町村、大変深刻な受けとめ方をするはずですし、それに伴う取り組みが行われるわけですが、特にそれについて大きな葉山町の場合、取り組みをするということを考えておりませんというところで御推察いただければと思っております。
それから私、先ほどの答弁の中でお答えしましたが、児童・生徒の健全な成長・育成というのは学力と体力だけではなくて、私、先ほど社会性という言葉を使わせていただきました。この学力と体力と社会性、この3つが、3本の柱、足とでも言いましょうか、柱として大事だと。その中の体力テストは抽出によって、そして学力テストは今までは悉皆によって3年間行われてきた。で、その上でですね、じゃあそれをどういうように、例えば学力が日本の子供たちの学力が明らかになったからどういうように国はこれを改善しようとしてるのかという点で言いますならば、これは例えば平成23年度から始まります小学校の新学習指導要領、24年度から始まります中学校の新学習指導要領で、小学校は1年から6年の間に年間278時間の授業時間数がふえます。特に小学校1年生は年間68時間、2年生は70時間、その他の学年は35時間ずつふえます。年間35週で1単位時間…高校と違って単位とは言いませんが、1年間で35週を基準にして小・中学校は授業編成をしますので、1、2年生は実質的週2時間の授業増、3年から6年は週1時間の授業増。中学校も同じように、各学年1時間の授業増ということになりますので、これがそういう学力等から来る国としての取り組み。で、そういう取り組みは、当然葉山町でもそういうような学習指導要領を展開していくという形でやってまいります。そのほかに町独自で平成16年度から実施し、議会でもお認めいただいて継続させていただいておりますインテリジェントティーチャーやALT、これが葉山の子どもたちの学力の伸長に寄与してるというように考えておりますので、今後もそういう立場で地道というか堅実にやってまいりたいと思っております。

9番(守屋亘弘君)

例えば学力・体力の問題について、注目すべき点が昨年の8月5日(水曜日)の日経新聞に書いてあるんですけれども、「世帯年収で成績格差」という見出しで。で、言わんとするところは、全国学力テストの結果と年収の関係を裏づける文科省のデータ公表は初めて。だから、いわゆる経済格差が学力格差を生むという論調であろうかと思うんですけれども。それはさておいて、いつまでやっても何となく教育長とすれ違いみたいな感じがするんですけれども、要するに、当面はその情報公開制度に頼って請求しない限り、教育委員会としては私が今まで申し述べたようなテストの結果は差し控えるという判断と受けとめましたけれども。再度確認しますが、それでよろしいんですか。

教育長(豊田茂紀君)

県内の市町村で先ほど議員みずからが御紹介いただきましたように、学校ごとの正答率や平均値ではなく、その市町村単位のものを公開してるところもあります。みずから公表したところもあれば、そういう請求に基づいてしたところもございますが、葉山町は4校小学校それから中学校2校ですから、もうそういうところを平均点でも正答率でも公開すれば、学校そのものを特定することはいとも簡単にできる。で、そのことが学校のランキングと序列化に結びつき、そういう序列化の中で競争原理だけが先行する、そういう状況になってきますので、そういった点では葉山町では、他の市町村は学校数がかなりあるという前提のもとでそういうことをしたのかもしれませんが、葉山町では現状でのそういうことは考えておりません。

議長(鈴木道子君)

守屋議員、残り時間8分になりましたので。

9番(守屋亘弘君)

学校選択制の問題もありますけれども、要するに、言い方悪いんですけれども、その売り手と買い手という関係で言えば、その保護者はね、学校選択制も賛成だと。で、学力テストの公開も賛成だと。これはさっき申し上げた昨年6月5日(金曜日)の日経新聞に出てますよ。「学校選択制、保護者の過半が賛成」と。まあ売り手と買い手という例で申し上げると、誤解を招くかもしれませんけれども、要するに保護者がそう望んでるんですよ。これは一般論かもしれませんけれども。で、なぜか葉山町は国の指針に逆らったり、法令まるごとのんだり。あえてまたしつこく言いたくはないけども、地域手当の問題だってそうでしょう。国の指針には逆らって。全く次元が違うと言えばそれまで。とにかく公開に向けての努力をぜひお願いしたいと思います。ただ単に序列化云々じゃなくて、先ほどくどくど言いませんけれども、そういう理由は横浜市では排除されたんです。これ新聞記事よく読んでいただければおわかりになろうかと思いますけれども。いわゆるその任に当たる横浜市の審議会はそういう考えはとらないと。だから開示をしなさいと…失礼、公開しなさいという答申を行ったということです。
それと3番目に移りますけれども、町長はまだ続けると。私は町長専用車がね、レンタルでもう打ち切りになったとかそういう話をしてるんじゃないんです。現実、庁用車で総務課職員が嫌かどうか知らないけれども、送り迎えしてる。で、なお私は同じ町内に住むから、朝9時半ごろ迎えに行ってそれで賢夫人が恭しくお見送りしている。で、さっき申し上げたとおり、ある時点では2台車を連ねて来ている。庁用車を使うということであれば、当然ガソリン代は我々の税金で賄われているんじゃないかと。実際問題、まずその点を確認したいと思いますが、町長いかがですか。

町長(森英二君)

町費から出ております。

9番(守屋亘弘君)

で、おもしろ半分にある町民と話してるんですけれども、住民監査請求しようかなと。すなわち、町長は町長に対してガソリン代を請求すべきだ、それを求めると。そうしたら、監査委員はさぞかし大喜びしてそういう結論を下すんじゃないかと。というのは、もう何遍も言ったっておわかりにならないのはまことに残念だけど、町長専用車を廃止するということは自分の足で来るということでしょう。来て帰るんですよ。だって、鎌倉市長もそういう公約を掲げて電車で通勤してる、登庁してる、あるいは退庁してる。私は他部署の職員と話をした。その職員は何と言ったか、遅く来て早く帰るから結構ですよと。森英二町長の存在の軽さ。それで財政が大変厳しい、よくぞ言ってくださった。そういう状況であれば、7時半なり8時に来て、率先して職務に励むのが当たり前ですよ。どうもこれからも続けるなんて議会で公言されて知らん顔されるようじゃまことに情けない。一言それだけ申し述べて、私の質問を終了いたします。

議長(鈴木道子君)

これにて9番守屋亘弘議員の一般質問を終結いたします。
続いて第2番、11番伊藤友子議員、登壇願います。

11番(伊藤友子君)

11番伊藤友子でございます。議長のお許しをいただきまして、これから4点につきまして一般質問を通告いたしておりますので、順次質問をさせていただきます。
まず、ごみ処理事業についてでございます。現状と今後について。葉山町はごみ処理費が他市町村に比べて非常に高いのです。平成19年度で、町民1人当たりにかかるごみの経費は、およそ2万4,894円です。お隣の逗子市では、1人当たり1万3,497円、神奈川県平均では県民1人当たり1万2,266円です。葉山町ではおよそ県平均より2倍の処理費がかかっております。まあこれは19年度でございますが。なぜこのように大きな開きが出るのか。町長は平成20年、就任当初に徹底的に検証するべきことでございましたと思います。どうしたらスリム化を図れるか、捨てるごみに1年間で12億円もかかる実態に対して、旧守屋政権から引き継いだ負の遺産とも言うべきごみ処理事業費を、しがらみのない誕生したばかりの森町長こそがメスを入れることができたはずです。切り込むところは大きく分けて3つ。ごみ収集と焼却施設、人件費、町外に搬送する委託料です。この3つの中のどれか1つでも真剣に削減に向けて取り組まれましたか。森政権になって丸2年が経過しました。現状と今後についてお伺いいたします。
次に2番目といたしまして、現在33年経過した焼却炉を法外なとも言うべき補修費1億680万円をかけて炉の延命策を講じています。平成25年まではこのまま使うとのことですが、その先はどうするのでしょうか。老朽化した焼却炉の現状と将来焼却施設の方向性についてお伺いいたします。
3番目といたしまして、葉山町は長期にわたって随意契約ですが、外部委託処理による搬送を根本的に見直すべきと考えますが、いかがでしょうか。
2番目、職員人件費の削減についてお伺いいたします。1番、人件費削減を今回管理職以上を対象にした理由をお伺いいたします。また2番といたしまして、その削減額、削減率の根拠及び今後見直すべき人件費についてお尋ねをいたします。
3番目といたしまして、子育て政策について。児童館の運営についてでございます。この件につきましては19日に1番議員畑中議員から御質問がありまして、児童館の運営につきまして町側からも詳細な説明があり、私自身理解したところでございます。また、午後からの予算の新たに出ました児童館費では、もし予算が通れば復活する予定とのことでございますので、この件での町長への質問はこの際差し控えさせていただきたいと思います。しかし町長は、22年度の政策課題にごみ問題ゼロ・ウェイスト推進事業と教育子育て環境の充実を掲げ、心身ともに健全な子どもたちの教育及び子育て環境の整備充実は経費ではなく投資であるとの明確な意思表示を施政方針あるいは新聞、タウンニュースその他で発表していらっしゃいます。大変よいことだと町民は期待いたします。今後の児童館運営にも子育てへの投資であるとの理念を貫いていただきたいと存じます。また、タイムリーにも3月22日(月曜日)、朝日新聞で「児童館は第3の居場所」という記事が載っておりました。それを抜粋で読ませていただきます。
児童館ってどんなところか知ってますか。職員が常駐する子どもの遊び場で、赤ちゃんから高校生まで利用できます。子供には学校でも家庭でもない第3の居場所。家族の形が変わってきた近年は子育て支援やセーフティーネットのような役割も担うようになってきました。とありまして、いろいろな児童館の実態が少しずつ出ております。その中で、これは児童館の一つの運営責任者が、児童館は90年代までと違い今や遊び場だけでなく、困難家庭を支えるソーシャルワークの機能が欠かせない。また北海道東部のある町では、児童相談所が遠く離れていることもあって、地域協議会の中に児童館を位置づけてます。その協議会によりますと、報告した町が調査した件ですが、「子供たちが素の顔を見せる児童館は虐待発見の最後のとりで」と町の担当者。また全国の児童館の連絡機関、児童健全育成推進財団の方はこう話してます。「子供の貧困が広がる中、学童をやめ無料の児童館に来る流れが加速しているようだ。児童館が年々虐待や貧困に対応せざるを得ない状況もある。自治体は児童館の機能を再認識し、関係機関と連携させていく必要がある」というような記事で、まさしくこのように社会情勢が変化してまいりますと、児童館の必要性というのはとても今、大事になってきているのではないかと思いますので、町長もぜひぜひ御一考を願いたいと思います。
それから4番目でございますが、生涯学習についてでございます。1、公民館教室の運営と今後についてお伺いをいたします。百年に一度の不況の時代と言われますが、社会全体が物から人へ、人間的な心の豊かさを求めて何かを学びたい、交流を深めたい、だれかと話をしたいという人々がふえてきていると言われます。我が町でもそうしたニーズの高まりに対応できるように学習環境を整えていくことが、将来を見据えて大変大切なことではないでしょうか。生涯学習の将来展望についてもお伺いをいたします。
以上で第1回目の私の質問を終わります。よろしく御答弁お願いいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

11番伊藤友子議員の御質問にお答えしてまいります。
まず、ごみ処理事業についての現状と今後についてとのお尋ねでございますが、ごみ処理事業の現状につきましては、焼却炉の定期補修等を実施しながら日々発生する廃棄物の適正処理を実施しております。また生ごみ自家処理の推進等により町民の協力を得ながら、ごみの発生抑制を進めているところでございます。しかしながら、廃棄物処理にかかる経費につきましては、県内自治体内において高額であり、一刻も早く県内自治体平均レベルまでごみ処理経費を削減しなければならないと考えております。このことから、適正維持を確保しながら委託単価の見直し、効率性の向上等によりごみ処理経費削減に努めており、一定の改善は進んでおりますが、まだまだ努力しなければならないものと考えております。したがいまして、今後も適正処理を維持しながらさらに経費削減に努めるとともに、ごみの減量化・資源化を進めてまいりたいと考えております。
次に2点目の老朽化した焼却炉の現状と焼却施設の方向性についてという御質問でございますが、現在の焼却炉は既に稼働後33年が経過し老朽化が進んでおります。このため改良工事を含め、適切な維持管理に努めているところでありますが、引き続き定期的かつ継続的に整備補修を行い円滑な処理ができるよう、今後も適正な維持管理に努めてまいりたいと考えております。なお、将来焼却施設の方向性につきましては、現在ゼロ・ウェイスト政策を展開しており、第1期目標である可燃ごみ等の50%削減を目指し取り組みを進めているところであります。したがいまして、第1期目標年度であります平成25年度末までは、現在の焼却施設を利用してまいりたいと考えております。
次に、外部委託処理による搬送は長期にわたって随契であるが見直しをすべきではないかとの御質問でございますが、現在、外部委託処理を随意契約により搬出している処理物は、主なものに容器包装プラスチック、焼却灰、廃プラスチック等があります。この理由といたしましては、委託先が将来的に安定した処理場、処分場を所有し、排出者責任を考慮し、環境面に対する配慮に十分な措置がとられ、本町の条件を満たしている業者を選択し委託をしております。なお、22年度につきましては、金属類及び廃家電の処理を見積もり合わせにより業者を選考し委託する予定となっております。今後もさらに検討を進め、適切な処理業者を選考するよう努めてまいりたいと考えております。
次に人件費、職員の人件費の削減についての、人件費削減を今回管理職以上を対象にした理由とのお尋ねでございますが、職員の人件費の削減については、現在の本町の財政状況を踏まえ、昨年より町職員労働組合と全職員の給与削減を対象として交渉をしてまいりましたが、残念ながら妥結に至りませんでした。しかしながら、平成22年度予算編成に当たり、厳しい財政状況に対する緊急避難的対応とするべく、課長代理以上の管理職員及び町長、教育長を対象とした人件費の削減に踏み切ったものであります。
次に、削減額、削減率の根拠及び今後見直すべき人件費についてとのお尋ねですが、課長代理職以上の一般職員にかかわる削減で合計約1,370万円の削減を見込んでおります。削減率は部長職が給与月額の5%、課長職が4%、課長代理職が3%の削減といたしました。この削減率については、職員数のことやさまざまな住民ニーズに対応するための事務量の増加、そして職員のモチベーションなどを考慮し削減率を設定いたしました。なお、今回の給与削減に加え、時間外勤務手当についても前年度当初予算額に対し約1,200万円を削減するなどの人件費の抑制策を講じたわけですが、今後につきましては、給与水準や諸手当など人件費を多角的な観点から検証しながら見直しをしてまいりたいと考えております。
次に子育て支援策における児童館の運営についてのお尋ねですが、現在児童館・青少年会館では午前中は乳幼児を持つ親子の子育て支援、午後は学童を中心とした異年齢交流ができる自由な遊びの場を提供しております。子供たちの安全を第一に考え、各館非常勤職員1名とアルバイト職員3ないし4名がシフトを組みながら対応をしております。今後も利用する多くの町民や児童が自由に安全に利用できるよう施設運営に努めてまいります。
以上で私の担当する部署の第1回答弁といたします。

教育長(豊田茂紀君)

11番伊藤議員の御質問にお答えいたします。
公民館教室の運営と今後についてとのお尋ねですが、公民館教室では町民の方々のニーズにこたえるべく、多種多様な事業を行っております。今まで続いている講座の中でも町にとって重要な意義ある講座や人気の講座については継続して実施し、地域の教育力、民間力等を活用する中で新たな講座の設定も考えてまいりたいと思います。また、受益者負担等も検討しながら、町の施設を有効に利用することも検討してまいりたいと思います。
次に、生涯学習の将来展望についてとのお尋ねですが、すべての町民が主体的に生涯にわたって学び続けられるよう条件づくりを行うことが生涯学習と考えております。したがっていつでも、どこでも、だれでもが学習できるような支援の体制を整えております。その援助の一つは学習活動についての情報提供であること、学習者の利便性を図ること、町民の学習ニーズを受けとめることだと考えております。このようなことに基づき、学習者にとってよりよい環境を整えてまいりたいと考えております。以上でございます。

議長(鈴木道子君)

この際、昼食のため、暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。(午前11時58分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。再質問を行います。

11番(伊藤友子君)

昼食前は御答弁ありがとうございました。何かあのお昼を食べてしまいましたら私も気が抜けたようでございますが、一生懸命頑張って質問させていただきますので、どうぞシビアなお答えをお願いいたします。はい。
それでですね、ごみ処理事業といたしまして、現状と今度についてということでお尋ねをいたしました。最初に結論めいた私の今回何を目指してごみ処理事業の質問をさせていただくかというと、ごみ処理事業費ですね。ごみの、ごみ処理の総体としてのごみ処理事業費をどう全体として絞って削減をしていくか、そういうことでお伺いをいたします。それでですね、1番目の御答弁で、ごみ処理経費は大変にやはり高額だということをお認めになってらっしゃいます。私が申し上げましたように、平成19年度の数値では県の平均より約倍かかっておりますね、葉山町は。で、今多少、これから順次申し上げますが、下がっておりますので、この辺もまた環境課のほうでちゃんとお調べ願いたいことでございます。また、ごみ処理経費削減についてですね、具体的にどうしたらいいのかというお考えがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。先ほどですね、先ほど町長は、県内自治体平均レベルまでごみ処理経費を削減しなければならないとお答えくださいました。もうおっしゃるとおりです。それで、そのためにはですね、今後ごみ処理経費、お金をどうやってどこから削っていくべきであると、町長御自身思ってらっしゃるでしょうか、それをお伺いします。

町長(森英二君)

先ほど伊藤議員、冒頭の質問の中でごみ処理が総体的に非常にかかっていると、その主な要因として3つ挙げられたように思います。非常に老朽化したごみ焼却炉の補修等にかかっていると。それから収集費用、ごみの収集費用。それから委託の、最終処分場と、いろんなそういった委託費用がかかってる、人件費がかかっているという御指摘がございました。そのとおりでございまして、そういったことを総合的に削減していくためにも、まず今一つ手をつけたのがごみの減量化ということで、まずごみの中でも燃えるごみの中でも一番大きく比率を占めているのが生ごみであると。組成分析の結果で。で、それを極力まず減らせるということは各御家庭に協力をいただいて、これを減らすことがまずごみ収集それから委託、焼却炉を助けていく、いろんな意味でまず根本に据えて取り組んでいるというところでございます。

11番(伊藤友子君)

町長のそのお言葉ですと、やはり非常にあいまいだし、現実的にじゃあ来年少なくとも5,000万は減りますよとか、町民の皆様に訴える説得力がないと私は思います。で、いつになったって、ごみの減量化・資源化これ大事ですけれども、だからその減量化・資源化すればごみの、私が申し上げているのは、ごみ処理事業費を総体的に絞り込んでおいて、じゃあ減量化は何キロ、何十キロトン減らすとか。そういうふうに数値目標をつくっていただかないと、議会の私どもはやっぱり信用できないといいますか、もういいかげんやっぱり数値目標が必要です。で、町長は、折り返し地点、就任なさって2年が経過しました。そこでですね、やっぱりごみを、ごみのその排出量を半減化する。これも大いに結構ですが、ごみ処理事業費をどうやって今かかっている費用からどれだけ、1億円でも2億円でも何年化計画で下げるか。そういう具体的な数値目標をお立てになりませんと、来年の今になったって今のお答えと同じにあいまいもことしていると思います。
で、私もここのところいろいろな数字が出てまいりますので、私の頭の整理のためにですね、これA3でちょっと見にくいかもしれませんが、こういうものをつくってみました。それは、町長御就任は平成20年。だけど、ゼロ・ウェイスト基準年というふうにお立てになったのは平成18年なんですね。で、平成18年から、このときに12.5億円。これにはですね、おわかりになるでしょうか、ここにごみ処理事業費、ここです。それからこの上がし尿汚泥。それから一般廃棄物にかかる人件費。これだけを入れると12.5億円なんです。こういう、ね。それがですね、今、平成22年です。で、22年まで全然町長は、まあ20年に町長に就任なすったんですが、特に数値目標はないのにですね、ごみの、きょうはし尿と汚泥を抜きまして人件費を抜きますと、こういう私の整理の比較、もっといい整理ができるかもしれませんが、棒グラフになりまして、これがごみ処理事業費の内訳。ここで何を減らすのというタイトルをつけましたが、このごみ処理事業費は、内訳はですね、細かくて見えないかもしれませんのでちょっと、朝こんなふうに大きくしてみました。1番がここ、焼却灰等運搬処分事業なんです。これがこんなに大きくかかってます。クリーンセンター維持管理運営事業。3番目がごみ焼却処理事業。4番目がごみ収集事業。5番目としてごみ資源化・減量化事業。6番、不燃物収集事業。で、これがですね、主に1、2、3、4とこういうふうにかかってるんです、ごみ処理事業。で、この人件費とそれから汚泥を抜きますと、18年度は7.8億円でした。で、今度22年度の予算案で全部足し込みますと5億円なんです、約。4億9,870万ていうのだと思います。で、約5億円といたします。そうするとですね、ここで平成21年度から急にごみの、このごみ処理事業費が約2億円減ってるんです。で、私も、ああこういうことだろうなというのはありますが、どうしてこれだけ数値目標も立てずに減ったのでしょうか、お伺いいたします。

生活環境部部長(成島光男君)

今、議員おっしゃいました平成20年から21年度にかけて予算額が減ったその主な理由でございますけども、まず第1につきましては、21年度からし尿につきましては横浜市のほうへ委託するという形でクリーンセンターのほうでの焼却というのはなくなっております。そのために特A重油の部分が約1億円ぐらいの減となっております。また、そのほか委託事業の見直しを行っておりまして、21年度予算ではですね、不燃物の一般廃棄物の収集事業などにつきましては入札でですね、今まで随意契約でやっておりましたけれども、その入札を行うという形で金額等を減らさせていただいております。で、そのほかの金額で約8%、6,000万円ぐらいの見直しというのを21年度の中でやらさせていただいておりますので、その辺がですね、主な減った理由でございます。

11番(伊藤友子君)

ありがとうございます。そのA重油がなくなったんであろうということは私も予測をいたしました。何でこんなに自然に減ったんだろうということですね。そのほかにですね、やはりこの不況で省エネ、不況とともに省エネ、環境も含んでですが、省エネで非常に何か電気も使わない、水も使わないようにしよう。そういうことがやはりこのごみに対しても各家庭にあるのではないかというような思いがございますが、それは町長はどうでしょうか。

町長(森英二君)

それも一つの要因になろうかと思います。

11番(伊藤友子君)

それでですね、22年度は、はやもう5億円になってるわけです、ごみ処理事業費が。ここから先ほどおっしゃいました、私もちょっと1年間間違えちゃったんですが、平成26年3月末までにゼロ・ウェイストの目標年で、ここまでにごみ量を半減化するとおっしゃってるわけですよね。だったらごみ量半減化と一緒にですね、ごみにかかる費用ですね、ごみ処理費用をやはり町長みずからあとここに22年、これから始まりますが、この3年、4年の間に幾ら削るとお答えになりますか。

生活環境部部長(成島光男君)

ゼロ・ウェイスト推進のですね、年度、50%減の年度が今言われたように26年度末、3月末なんですけども。そこまでの金額幾つ減らすかということでございますけれども、ごみ処理の中にはやはり経費的なものって固定経費というのがどうしてもかかる部分がございます。先ほど言われました人件費とか炉の維持保守費等にある程度の金額を投入していかないと炉の維持管理ができないという点もございますので、それ以外のものについてですね、ここ1、2年でかなり見直しのほうはさせていただいております。したがいまして、今ここでですね、26年末に経費がどのくらいになるかというのは非常に難しいところがございますので、ちょっと現時点ではその数字というのはちょっと控えさせていただきたいと思いますけども、今ゼロ・ウェイスト…一般ごみの収集計画のほうを策定してますけども、その中でですね、ある程度の金額等が示せればなというふうには思っておりますので、この場ではちょっと御勘弁をお願いしたいと思います。

11番(伊藤友子君)

いろいろ今までの随契も見直していらっしゃるというような部長の御答弁ですが、まだ私が拝見していますと、運搬費用などはほとんど十年一日のごとくですね、費用は変わっておりません。本当にごみ処理業者のやはりリサーチをして、新しい処理業者のことも、よく相見積っていいますよね。比較検討をやはり俎上に乗せてですね、いかに信頼のできる業者が今までよりもトン当たり少しでも安くできるかという努力をなさってないと思うんですが、それをぜひ町長にお願いしたいのは、そういうことをしてですね、来年度は、とにかく23年度は1億円減らしますとか、それがまあ1億円だめだったら、もう幾ら減らしますというやはりプランをお立てにならないとですね、そんなに減るもんじゃないと思うんですよ。その辺はいかがでしょうか。

町長(森英二君)

従来の契約先、取引先に縛られることなく、新しいそういった事業体等もあるわけですから、そういったところとも鋭意交渉あるいは調査をしながら、見直すべきは見直していきたいと考えております。そういった過程を踏まえる中で、どれぐらい減らせるのかという数字もおのずから出てくるというふうに考えております。

11番(伊藤友子君)

一つ例を挙げさせていただきますと、これはセンターのほうで調べたのですが、平成21年の処分先一覧でですね、青森県三戸郡三戸町のほうに不燃ごみをウイズウェストジャパンですが、トン当たり8万9,775円。で、こういうかなり大きな業者にですね、これを見せましたところ、3分の2で可能だというんですね。そういうのは全然葉山さんは比較をしないんじゃないかって言われました。この実は青森県三戸郡三戸町なんですが、やはりその業者から漏れ聞くところによりますと、訴訟が起きていると。浸出水で近くの漁場がですね、魚が取れなくなっちゃったというようなことで訴訟が起きているということを聞きました。それで、青森県のほうに問い合わせましたところ、一般廃棄物の訴訟は県では扱いませんというんですよね。ですから、直接この三戸町のほうに聞きましたら、知らないとはおっしゃるものの、お茶を濁しているような、知っているふうでした。それで多分漁協さんのほうじゃないですかというので、漁協のほうに聞きましたら、やはりサケのですね、あれがあるんですね。養殖の漁場があって、そこにウイズウェイストジャパンからの水のせいで、なかなか魚がうまく生育しなくなったというようなことらしいのです。で、もっと私は追及しようかなと思いましたら、この三戸町のほうから撤退して、何か今度は草津のほうにこれも持って行くそうでございますね。それ、御存じですか。

生活環境部部長(成島光男君)

不燃ごみの今言われた青森の三戸ですけれども、22年度からは草津のほうにですね、新しい処分場ができますので、そちらのほうに搬入する予定でございます。

11番(伊藤友子君)

そのようなお話はこの間伺っております。ですから、もう5月から三戸町のほうはもう持って行かないんだなということはわかりましたが、こういう、そういういい機会にですね、なぜ他社と、このトン当たりかなり高いですよ、8万9,775円では。で、ずっと調べますと変わらないんですね。平成18年あたりも同じですし、ずっと金額がトン当たり変わらない。こういうのはなぜなんだろうという単純な疑問が、私ばかりじゃなく、議員みんなそうだと思うんですね。何か一度決めたら、どんなに高くても律儀に守らなきゃいけないなんていうことはないと思うんですよね。この辺、改善しませんと、葉山のごみ処理費用というものは、総体を縮めるということはできないと思うんですが、町長いかがですか。

町長(森英二君)

先ほどお答えしましたように、固定的に考えるわけではございませんので、そこは新しいところも含めて、よく比較検討、精査をしたいと思います。

11番(伊藤友子君)

ぜひお願いをいたします。
それから、一番今問題になっておりますのは、老朽化した焼却炉を、先ほどの御答弁では平成25年までは使いますということでございましたが、じゃあ25年まで使ったその先は、町長どうなさるおつもりでしょうか。そういう予定を立てないでですね、この気息えんえんとという表現でいいと思いますが、その炉を修繕して、1億680万以上かかるのはもう目に見えていると思うんですね。あっち直せばこっちというぐあいにですね。その先はどういうおつもりですか。余りこれにはきょうは時間はかけられないとは思いますが、ほかの議員もいろいろごみを心配して登壇なさいますと思いますので、お預けしたいと思いますが。それだけお伺いします。

町長(森英二君)

その期限までにごみの半減化を実現させれば、例えば外部委託に出しても費用的には安くなるというふうに計算しております。

11番(伊藤友子君)

まあごみがなくなれば外部委託も可能だということですが、ぜひそれをですね、目に見える数値目標をぜひ立ててください。ぜひお願いします。これはお約束いただけますか、町長。

町長(森英二君)

できるだけ早い時期…早い時期がありますけれども、よくスケジュールを立てて、その時間経過ごとの計画の数値等も示していきたいと思っております。これは議会に示すと同時に、一般に協力していただいている町民の方にもよく知ってもらう必要がありますので、その両面で考えていきたいと思っております。

11番(伊藤友子君)

町民の方ももう非常に心配しています。いつまでにそのお答えをいただけますでしょうか。目標ですから。目標が設定できなか…設定して、そして行動に起こして、その目標が1億だったら1億に足りなかったら、そのときにまたどこが足りなかったかって考え直せばいいんですから、目標設定の数値なんて簡単にできると思うんですよ。

町長(森英二君)

まあ私としては、目標としては次の6月の議会ぐらいを目指して…6月議会、次回の6月議会を目指して、まとめの進めたいと思いますが、場合によっては中身も広い範囲にわたりますので、9月ぐらいまでになるかもわかりません。

11番(伊藤友子君)

5月。5月は…。

町長(森英二君)

これはスケジュールです。

11番(伊藤友子君)

スケジュールですか、はい。では、5月、6月。できるだけ1カ月も早くですね、目標数値を議会並びに町民に発表してください。発表したらもう行動に移さなきゃならないんですから、よろしくお願いいたします。これでごみは終わります。
次に職員の人事…人件費の削減についてを再質問させていただきます。先ほども町職員労働組合と、それから全職員に対する給与削減を対象に話し合ったけれど、妥結には至りませんでしたという御答弁がございましたね。これはそういう御答弁をいただきまして、まあ町長に端的に伺いますが、なぜ妥結に至らなかったのに、急遽というか、緊急避難的にというお言葉も使われていらっしゃいましたけれども、議案として、管理職以上人件費の削減を出されたんでしょうか。

町長(森英二君)

21年度に引き続き22年度はより財政的に厳しいという予測が当初からされてきましたので、22年度については職員の人件費にも踏み込まざるを得ないだろうという予測をしておりました。そういった中で、私、町長以下、全職員の給与削減に踏み込むという前提で、組合との交渉も進めておりましたけど、それが妥結には至らなかったと。組合員としてのですね、レベルといいましょうか、職員との妥結に至らなかった。そこで、緊急避難的に管理職以上、課長代理以上の給与削減に踏み切ったということです。

11番(伊藤友子君)

それが合わせて1,370万円の削減ということでございますね。この件につきましては、私以上にやはり議員の中で深刻にとらえている議員が多いものですから、町長質問に12番待寺議員のほうからかなり厳しく、詳しく町長質問に出されておりました。で、先ほどもちらっと9番守屋議員がいつもおっしゃるように、この職員の給与の中でですね、いろいろと言及していらっしゃいます。よく地域手当ということを言われます。部長職5%、課長職4%、課長代理職3%で、1,370万円の減額と。これは、まあこれも全員の職員の皆さんが喜んで…喜んでじゃなくてもまあ仕方がないということでもいいですが、納得という線だったらば、これで私はよろしいかと思うんですけれど、ここに「砦」という自治労葉山町職員労働組合から出ているのがありまして、基本的には町長の意向であるということで結んでありますが、やはり生活給に踏み込んでしまう前に、もっとですね、時間をかけて、削減するならば皆さんが納得するようなですね、例えば時間給だったらば8,832万円、平成20年度の実績ではあったようでございます。で、町長もよく時間外をやはり見直さなければとおっしゃっていますので、まずは給与の前に時間給…時間外手当とかですね、それから地域手当の見直しをするべきだったんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

時間外手当の削減につきましては、非常に大事であると。また職員個々のワークライフプランの中に…バランスの中においても大事なテーマですから、これはいろんな方法をとって、残業代の削減には取り組んでいきたいということで、もう取り組んできております。それにプラスして、給与の削減に入ったということです。

11番(伊藤友子君)

ではもう一つの地域手当。国の指針では6%のところを、葉山町は10%だと。これもう段階的に削減をしていきますというようなお言葉があったと思うんですけれども、これもいつからなさるんですか。この地域手当の削減というのは。そういうやはり段階的であれば、すぐ生活給じゃなくてですね、時間外手当をやはり切っていく。それも時間外手当といっても職場によって時間外手当が必要なところ、そうじゃないところ、いろいろありますでしょうから、その公平性を保ったりですね、よく合意形成ができるような時間をかけて皆さんが納得するようなやはり方法が必要だと思うんですが、そういうことは一からやり直すおつもりなんでしょうか。どうでしょうか。

町長(森英二君)

その意味で、時間をかけるという意味で、今回の22年度には課長補佐以下は導入しなかったと。これから時間をかけて交渉していくと、そういう意味です。

11番(伊藤友子君)

まあ私のところへまで漏れ聞こえるというところはですね、かなり今回の1,370万円の削減対象になった部長職5%、課長職4%、課長代理以上3%、やはり生活給ですから、やはりとてもきついところがあるのではないかと。だったらなおのこと、それについては職員の皆さんの、まあ仕方がない、仕方がないけれども、ここは協力しなければやむを得ないというところまで話を詰める必要があったんですよ。そういうふうに私は考えますが、町長はいかがでしょうか。拙速に過ぎたんじゃないかと思うんですが。

町長(森英二君)

予算の策定をするためには時間的な制約が当然ございます。そのために該当する部長会議、課長会議等は踏んで進めております。

11番(伊藤友子君)

とにかくここのその「砦」を拝見しましても、それから先日の12番議員の質疑、質問と、町長の御答弁を私も傍聴議員として拝聴してましたけれども、やはり一番大事なことは、先ほども申しましたけれど、合意形成、合意に至るか至らないか。そこまでやはりゆっくりと時間をかける。そういう配慮を町長がなさいませんと、やはり町長の信頼関係…職員との。それを大変私は危惧いたします。やはりトップバッターとしてですね、町長が職員に示す態度、それからこういう生活給を切らなきゃならないときの町長の側の姿勢というものをですね、問われているんじゃないかなと私は思います。私がこれ以上のことは申し上げられませんけれども、ぜひこれから先のこういう合意形成に至る段階を踏んでとおっしゃいますけれども、十分に話し合いを持って、できるだけ納得、協力してもらえるようなやり方をとっていただきたいと思います。町長、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

大変重要なことと受けとめておりますので、私としては、私なりに誠意を持って、課長会議等を含めて御説明をして理解を求めてきたというふうに思っております。

11番(伊藤友子君)

じゃあまあ、最終的にもっともっと町長は理解を求める配慮を私は求めたいと思っております。
では次にまいります。生涯学習、子育て政策についてでございますが、先ほど第1質問で、いろいろ申し上げました。そして町長からも御答弁をちょうだいいたしました。今後は社会情勢の変化で子育て支援の中で、いかに児童館の役目というものも大切になったかという、大切かということが、私も新聞を読んだりしてわかりました。どうぞ町長も子育て、教育に情熱を傾けると、決意を新たになさっていらっしゃるんですから、その辺の御配慮をよろしくお願いいたします。
それから次、生涯学習にまいります。生涯学習でございますが、町の今年度の教室数ですとかスケジュール、もうほぼお決まりになっていらっしゃると思いますが、大体で結構ですが、大体教室数は昨年よりふえたのではないかと思いますが、教育長、どのぐらいございますか。

教育長(豊田茂紀君)

あくまで22年度予算が議会で御承認いただければということで前提になりますけれども、公民館教室としては平成21年度、まあ17年度から大体同じ数の講座をやってきて10講座ございましたが、これをもう少しふやして、今事務局のほうでいろんな講座を展開していく中で、町民の方からこういうのも欲しいな、こういうのもあればいいなというのがあって、それを全部生かせるというわけではございませんが、できれば4つから6つの範囲でふやせることができればいいなというように考えております。

11番(伊藤友子君)

まあ私のところに、公民館教室の開催予定表というのがございますが、まあ去年よりも5つ、6つふえているようでございます。ただ残念ながら、1年に1回というのもございますよね。こういうので、生涯学習講座、公民館教室の講座かなというふうに思います。その辺はぜひ御配慮をこれから願いたいと思うんです。月に1回。12回というのだってあっていいわけです。ただお金がかかるからということであるならば、この間も申し上げましたけれど、受益者負担金を、負担制度を導入している町・市もございますようです。ですから、全部じゃなくてもこの分は受益者負担。こっちの方は無料講座。そういうふうに使い分けるのも一法かと思いますので、ぜひ多くの人がですね、この公民館教室を利用できるように底辺を広げていただきたいと思います。そのためにはですね、一部受益者負担も考えるということはいかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

先ほどの1回目の公民館教室の運営と今後についての答弁させていただきました中で、受益者負担等も検討しながらというように答えさせていただいておりますから、その中で考えてまいりたいと思っております。

11番(伊藤友子君)

それから生涯学習人材バンク、指導者だとか、先生になりたいとか、講師をお引き受けしたいとか、そういう人たちの登録制度をですね、もう一度復活していただいて、生涯学習課というのは、そういう人を登録をするようなところで、あとはもう少し全部を生涯学習課が負うのではなくて、そういう中からですね、ボランティア的に公民館教室を運営できるような、地域の人たちのお手伝いのようなものも考えていかれるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

生涯学習人材バンクはいわゆる教育委員会関係で申し上げれば、生涯学習ガイドブックをかつて発行したこともございます。そういう中に登録をしていただくなどということで、講師や指導者を求めてまいりたい。また…そういうように考えております。

11番(伊藤友子君)

ぜひそのすそ野を広げる努力を教育委員会の生涯学習課の中で、していただきたいと思います。それでもっとすそ野を広げていかないと、片やまちづくり協会などというものが、まちづくり協会があって、そこにいろいろなサークルが入ります。ですけれども、今のままじゃ一緒にはなかなかなり得ない。でももっと大きくですね、町民のボランティア制度のようなものも入っていけば、おのずとまちづくり協会も一緒になり得るのではないかな、そして広がりを見せるのではないかなと、私は思っております。
もう一つ、先ほど9番守屋議員が、やはり小学校、中学校の統廃合のことをおっしゃってましたが、私も実は前から学校の統廃合を考えながら、そのところにですね、もっとハーモニカ的な教室が2つに分かれるような廊下を渡してですね。そういうのじゃない、もう本当にいい、葉山小学校ならではというような木のぬくもりのある新しい小学校をつくったらどうかなというような思いがございまして、いろいろ見て回ったこともございます。でもどなたもそれには乗ってきません。それはとても大変だからだということは、こうやって私は提案しながらよくわかっております。もういろんなPTAも反対するだろうし、統廃合なんかとてもと思いますが、やはりどこかでそういう話をしていきませんと、町は何も変わらない。生涯学習センター構想というものをぜひお持ちになるべきだと思うんですよ。で、それをどこに建てるかは別として、とても今この財政難のときに何を言うかとお思いですから、私はこの二、三年でつくってなんては申しません。だけど10年先、その先を考えますと、基金をつくってですね、そういう生涯学習センター構想のようなものをお持ちになって、プランをそれこそ立てて、来るべきときに備えるということが必要じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか、教育長。

教育長(豊田茂紀君)

今の議員の御発言を伺っていますと、学校の統廃合を独自に教育行政の観点で考えるというよりも、生涯学習を発展させ充実させることとの関係で統廃合を長期的に考えていくべきではないかというように聞こえてしまいますが、そういう点ではいかがなものかなというように思っております。

11番(伊藤友子君)

それは教育長の詭弁というものでございまして、私はもうこのない時間でですね、どうやったら申し上げ…統廃合は統廃合でやはりお考えになるべきです。それは全く別次元ですが、まあ一緒に考えたって、同じ葉山の中ですから、結構でございます。でも教育長、やはりですね、じゃあ2つに合わせてお考えになる必要性があるかないかだけ。まあお尋ねしても無理です。よろしいです。私の考えだけ申し上げておきます。お手が上がって…。

教育長(豊田茂紀君)

生涯学習とは別に、統廃合問題については、先ほど守屋議員にお答えした考え方でございます。

11番(伊藤友子君)

町長、生涯学習センター構想というものを、町長はどういうふうにお考えでしょう。もう1分ですから。私は基金を創設するべきだと思っているんです。というのはやはりみどり基金だって、もし基金がなければ1億2,000万余も今たまっていません。やはりですね、何かのときにそれが役に立つ。そういう思いなんですが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

伊藤友子議員の生涯学習にかける情熱はひしひしと伝わってまいります。ただ、私は直接の担当部局ではないので、踏み込んだ答弁は差し控えたいと思います。

議長(鈴木道子君)

時間でございます。

11番(伊藤友子君)

しり切れトンボでございましたが、これで時間となりましたので、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

これにて11番伊藤友子議員の一般質問を終結いたします。
第3番、13番金崎ひさ議員登壇願います。

13番(金崎ひさ君)

13番金崎ひさでございます。通告に従いまして、3項目、4点について一般質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず1項目目、町長マニフェストについて伺います。これは2項目目のごみ問題について伺うための根幹となるべきものでありますので、項目立てをさせていただきました。町長マニフェストで「1期4年に全力投球、次代の町長養成」とあります。町長の任期もあと2年を残すのみとなりましたが、このマニフェストどおり1期で町長をおやめになるおつもりがあるのかどうかを伺います。そして、それを確認させていただいてからごみ問題に移らせていただきます。
ごみ問題について町長は、自区内処理を原則に、脱焼却・脱埋め立てということをマニフェストの一つに掲げて当選なさいました。町長就任以来、ごみ問題は裁判もさることながら、その処理方法についてゼロ・ウェイストという傘のもと、暗いトンネルに入って全く先が見えないと感じるのは私だけではないと思います。1期4年の折り返し点でもあり、自区内処理を原則に脱焼却・脱埋め立てというマニフェスト実現のため、どのような方策を考えているのか、町民の皆様に明らかにしていただきたいと思います。かつての質問の折、町長の考える自区内処理とは、葉山町内ですべてのごみを処理するということではなく、処理方法を葉山町独自で考えることであるという御答弁をいただいたことがありますが、今でもそのようにお考えなのかどうか伺います。そして脱焼却の方法、脱埋め立ての方法などをお聞きいたします。
次に、清掃費比率について伺います。先日否決となりました平成22年度予算案によりますと、清掃費の構成比は12.7%であり、県下ワーストワンであることは町長の認識にあることと存じます。議会としてはこの清掃費が問題視されており、それにまつわる町長の指針が全く見えてこないことが予算の否決の大きな要因であったと私は思っておりますが、この清掃費の問題を町長はいかにとらえ、今後いかに対応するのか。そして実際の問題として、せめて廃棄物処理経費を神奈川県の平均値、4.5%にまで下げるための方策をいかように考えているのか、伺います。
3項目目は、障害者施策について伺います。今回は特に平成21年3月に策定されました葉山町障害者福祉計画の基本目標に、地域での自立生活支援の充実について、現況とこれからの課題についての認識を伺い、少しの提案もさせていただきたいと考えていきます。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

13番金崎ひさ議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず1点目、1期4年に全力投球、また自身、次期立候補の可能性について伺うという御質問でございます。私は就任以来折り返し点をこの1月に過ぎました。まだ今ちょうど中間地点で、与えられた課題、出てくる課題、そういったものに今全力で取り組んでいる段階でございまして、次のことにここで言及する段階にないというふうにお答えをいたしたいと思います。
次、ごみ問題についてですが、自区内処理を原則に脱焼却・脱埋め立てについて実現のための施策を伺うとのお尋ねですが、本町が脱焼却・脱埋め立てを目指すに当たっては、ごみの発生抑制を強力に推進しなければならないものと考えております。そのためには町民が特に生ごみの資源化や資源物の分別に取り組みやすい環境を整えるとともに、御理解をいただく必要があります。平成21年度につきましては、各モニター実験やモデル地区事業等により、町民とともにごみの減量化に取り組み、成果を共有しながら全町的な取り組みにつなげるべく準備を進めているところでございます。ごみと資源物を明確に区分けし、わかりやすく出しやすい資源物回収の仕組みを構築するとともに、生ごみの自家処理の推進を進め、ごみの資源化・減量化を進めてまいりたいと考えております。
次に、ごみ問題の中の平成22年度予算では12.7%である清掃費の占める割合を県下の平均値である4.5%までに落とす方策について伺うという御質問でございますが、現在のクリーンセンターは老朽化が進んでおります。維持管理につきましては毎年多額の経費を必要としているところでありますが、ごみ処理費用の焼却費用などを根本から見直し、経費削減に努めているところであります。平成22年度には、22年、23年で行う予定の下水道投入施設建設等により、し尿の処理費などが増加が見込まれますが、不燃物のステール缶や鉄くず、リサイクル法対象外家電等の引き取り価格の大幅な処理費用の削減や、不燃残渣の処分などに取り組んでまいります。またじんかい処理費では約マイナス10%の経費削減を図りたいと思っております。今後もさらなる検討を進め、県下の平均値に近づけるよう努めてまいりたいと思います。
次に、障害者福祉計画の基本目標に地域での自立生活支援の充実について、現況とこれからの課題についての認識を伺うという御質問でございますが、障害のある人の地域での自立した生活を支援することを目的とし、平成18年度に障害者自立支援法が施行されました。本町においても障害のある人もない人も地域で安心して自分らしく暮らせるまちづくりを基本理念とした葉山町障害者福祉計画を策定し、地域での自立生活の充実を基本目標の一つとして位置づけ、現在さまざまな施策を推進しております。この間、平成12年度に施行された介護保険制度の定着と相まってサービス事業所の参入が進み、高齢者や障害者といった要援護者の地域生活を支えるサービスの種類や量は順調に伸び続けている現状であります。しかしながら障害者計画策定時に実施しましたアンケート調査や関係機関を対象とした聞き取り調査では、相談、就労、生活の場といった新たなニーズが地域の課題として見えてまいりましたので、今後とも国や県との連携を図りながら、有効な福祉政策を推進してまいりたいと考えております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

13番(金崎ひさ君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきます。
まず町長マニフェストについて、ただいま全力で取り組んでいる最中なので、次期の立候補のことについてはとりあえず明言はしないということでございますけれども、昨年の9月の2日の上山口会館におきまして、町長と語る、ふれあい座談会が行われました。町長も先ほどの9番議員の御答弁で、ふれあい座談会のことは、テープがあるからということで、テープ起こしをしてお読みになっていらっしゃいましたけれども、この日もテープがあったと思うんですが、町民の方から次期立候補するのかしないのかという御質問を受けました。明確に立候補はしないと御答弁なさいましたけれども、それはふれあいの座談会だったから答えたということで、この議会の席では控えたいということでしょうか。

町長(森英二君)

町民との直接のふれあい座談会、これまでに二十数回行ってきております。そのときそのときの質問の内容、どう答えたか、明確なものはある程度ホームページにそれらを集約して載せてきております。しかし、より明細についてはテープを起こさないとわからないところもございますが、今の第1回目の通告の質問に対しましては、先ほどの答弁のようにさせていただきました。

13番(金崎ひさ君)

ここのところ、町長が地域でいろいろなことをお話しになって、そしてそれに対することが議会として問題視されておりまして、やはり自分の御答弁、議会で答弁ということが答弁どおりの言葉なんですけれども、町長としてお話しになられたことというのは、聞いていた町民が真剣に感じて、考えられることなんですよ。それで、そういう自分の言葉に対する責任というものは非常に持たなければならないということが、この議会でも議員の発言の中にたくさん見られます。先日、葉山中学校の卒業証書授与式、町長もお出になったと思いますけれども、校長先生が卒業生に対して3つの言葉を述べられました。その中の1つ、自分の言葉に責任を持つ。自分でしたことは自分で責任を持つということを中学卒業生に対する教訓としておっしゃっていらっしゃいました。自己責任ということなんですけれども、これやはり町長、立派な大人として、当然自分の発言されたことには責任を持たなければいけないと思いますけれども、そのとき町長どのようにお聞きになってましたでしょうか。

町長(森英二君)

卒業式のときの校長先生のお話、それはそのとおりだというふうに思って伺っておりました。

13番(金崎ひさ君)

それでしたら、上山口会館で行われました町長の、一町民からの質問でございましたけれども、明確に出ませんとおっしゃいましたので、それもやはり…なぜそういうことを言いますかというと、私、ごみ問題についてね、非常に、町長が非常に私無責任だと思います。それでそのことをこれからお聞きするためにですね、あと2年しか町長がいないという前提のもとにお話を聞くのとですね、それで次期また立候補するかもしれないということで、御自分が責任を持って、25年度末の焼却炉の問題でもおっしゃってますけれども、やはりその辺まで責任を持っておっしゃれるかどうかと。あとこの2年間何とかやればいいやという考え方で適当なことをごみ問題としておっしゃられたら、非常にあとを継ぐ者も困るし、そしてここにですね、御自分でおっしゃっているように、次代の町長を養成するというふうにおっしゃってますよね。まあ御自分が養成した方が町長になられるかどうか知りませんけれども、森町長が退かれた後になられる町長というのは、私、ごみ問題は大変な問題として課題に残るというふうに懸念いたしておりますので、このあたりはそのことをはっきりさせていただいてからと思ったんです。それで、以前にも何度かお聞きしようと思ったんですけれども、項目にないということで御答弁いただかなかったんですけれども、今回ははっきり項目に出しましたので、再度お聞きいたしますけれども、町長はこの4年間に全力投球をして、次期はないということでしょうか。

町長(森英二君)

第1回目の答弁のとおりでございます。

13番(金崎ひさ君)

わかりました。それでは、はっきりとした明確な答弁がないということで次に移らせていただきます。
それではごみ問題なんですけれども、自区内処理を原則に脱焼却・脱埋め立てとあります。自区内処理というものの認識をまず伺わなければいけないんですけれども、自区内処理というのは、埋立地も焼却もすべて葉山町内で行うということだというふうに認識をいたしておりましたところ、町長は葉山町が考える…例えば葉山町が考えて外部委託に出す、民間業者に出す、よそで燃してもらうというのも、自区内処理だというふうにおっしゃったんですけれども、今町長の考える自区内処理という言葉の解釈の仕方を教えてください。

町長(森英二君)

2市1町の広域化から離脱を宣言した当初から、その質問が出されてきております。私はその場で、何度も自区内処理というのは、2市1町の広域化の中で考えるのではなくて、独自に考えていくというのを自区内というような言葉にしたんであって、それは最終処分場、それから焼却すべてを葉山町の中で設置することは事実上不可能であるという前提で、できるところと提携しながらも含めて、しかし2市1町の広域化ではないですよという意味で使っておりますということは、今までにも説明してきたとおりでございます。

13番(金崎ひさ君)

その答弁は一貫してじゃあ御一緒ということで、そういう基本のもとに自区内処理とは、葉山町が独自で処理方法を考えるということであって、じゃあ脱焼却という言葉に移らせていただきますけれども、燃さないということですよね。ということは、葉山町の中で燃さないで、外で燃してもいいということですか。

町長(森英二君)

ごみを限りなくゼロに近づけることで、燃やすごみを発生させないという意味です。

13番(金崎ひさ君)

ゼロ・ウェイスト政策というのが少しずれて出てきたんですけれども、この町長マニフェストをつくる後に、職員の考えでゼロ・ウェイストという言葉が出てきて、それに向かって今邁進しているところでございますけれども、限りなくゼロに近づける。でもゼロにはならないということですよね。それで先ほど11番議員の御質問にもございましたけれども、25年度末、要するに26年3月までは焼却炉をだましだまし使い続けて、そしてそれまでにごみを半減化して50%になったら外部委託に出すと、それで経費がとんとんだろうと、50%以下になれば外部委託しても安くなるだろうということの目算だと思うんですけれども、その脱焼却ということは、ゼロにはならないという前提のもとに、どこかで燃していただくということを前提にしているということですか。

町長(森英二君)

なくならないうちは燃やすというのは当然と考えております。それから今の説明で、25年…あれ、6年になったらその時点で外部委託に出すと決めているというとらえ方をされたようですが、それも選択肢の一つですという意味で先ほどの11番議員の質問には答えております。

13番(金崎ひさ君)

選択肢の一つ、そして焼却炉は25年度末までに利用、そしてその後じゃあ外部委託以外は何を考えていらっしゃるんですか。

町長(森英二君)

今、具体的に考えている提案といいましょうか、案があるわけではありませんが、外部の他の自治体との連携もあるかもしれません。これは時代と政治が動いていくものですから、そういったことも含めて外部への民間の業者への委託をしても、その時点で半減化されておれば、コストは燃やせる今よりも減ると、採算に合うということも含めていろんな選択肢がありますよということです。

13番(金崎ひさ君)

他の自治体との連携と今おっしゃいましたけれども、かつて町長の御答弁の中に2市1町、要するに三浦市とそれから横須賀市とは広域を離脱するけれども、逗子市と水面下で話し合いをしているというふうなこともおっしゃったことがあるんですけれども、他の自治体との連携も一つの選択肢であるということは、他の自治体と広域を組むということでしょうか。

町長(森英二君)

2市1町のときと同じような広域の形をとるということは言っておりませせん。

13番(金崎ひさ君)

じゃあ、例えば逗子市との話し合いを水面下で進めているというふうなことをお聞きしたことがあるんですけれども、そうすると、半減に近くごみを少なくするから、残ってどうしても燃さなければいけないごみを逗子市さんの焼却炉で燃してくれとか、そういう意味ですか。

町長(森英二君)

そういう具体的な話はしておりません。

13番(金崎ひさ君)

すいません。広域で、2市1町のような広域を考えていなくて他の自治体との連携もあり得るということの意味をお聞きしているんです。

町長(森英二君)

文字どおり連携ということです。(私語あり)

13番(金崎ひさ君)

いいですか。ですから、ですから…。

議長(鈴木道子君)

ちょっと私語が多いように思いますので、お気をつけください。

13番(金崎ひさ君)

すいません、いいですか。

議長(鈴木道子君)

はい、どうぞ。

13番(金崎ひさ君)

いや、ですから、広域の話し合いをするのではなくて、他の自治体との連携を考えているという意味を教えてくださいと言ったのは、例えば逗子市と言ったからこだわられたんだと思うんですが、例えば、では、他の自治体に葉山町のごみを燃すだけ燃してくださいという連携を考えているということでしょうか。焼却についてです。

町長(森英二君)

そういう決定的なというか、断定的なことは申しておりません。いろんな選択肢がありますよと、民間委託への…民間業者への委託というものもあるしという中の一つとして他の自治体との連携ということもあり得ると、そういう意味で、広い幅の中から選択されるんじゃないかと、そういう意味で言っているんです。

13番(金崎ひさ君)

やはり少し内容のある答弁をいただきたいと思うんですね。他の自治体との連携となるとやはりある意味、いろんな意味で広域を組んで、そしてお互いに助け合ってごみに関してはやりましょうねというふうな取り交わしをするようなことではないかなというふうに思うんですが、例えば焼却炉を借りるだけでもそういうことをしなければいけない、相手が自治体だけにね。それで、民間の外部委託というのは私、前にもそういう答弁をいただいたことがあるんですけれども、今回のリフレックスの件もありますけれども、社会情勢とかそれからいろんな状況に応じて値段が高くなるんですよね。それで、民間ですので、その財政的にですね、全部を民間委託をしてしまうということは私、非常に財政…経費がかかり過ぎる懸念もあるということで、リフレックスも高過ぎてよその業者に動きましたよね。そういうこともありますので、やはり少し町長の頭の中で他の自治体との連携、そして外部委託もある、あと今ちょっとちらりと次の人が考えればいいようなことをおっしゃっていましたので、町長はやはり2年先ぐらいのことしか頭にないのかなという気もいたします。そして、脱埋め立てについてですけれども、最初にそんな虫のいい話はないでしょうと言いましたが、三浦市と、2市1町をやめても埋め立てだけは三浦市にお願いしようというふうな発想もあったんですが、今はそのようなことはございませんよね。

町長(森英二君)

今それを明確に答える段階にはありません。

13番(金崎ひさ君)

そうすると、非常にわからないんですが、2市とまた連携を組むかもしれないということですか。

町長(森英二君)

2市1町で広域化が進んできたけども、それは明確に破棄したわけですから、その2市とまた再度やり始め、あるいはやり直すということは事実上あり得ないと考えております。

13番(金崎ひさ君)

先ほどの答弁と違うので改めてお聞きしたんですが、じゃあ先ほどの答弁が言い間違えということですね。それでですね、実は私、議員になってすぐに…あ、2年ぐらいたったころでしたか、多治見市に、ごみの先進市として脱焼却、脱埋め立てを掲げた多治見市に視察に参りました。そしていろいろと学んできたんですけれども、実際問題現在は溶融炉を建設して、そしてほとんどのものを燃しておりまして、そして私がいつも多治見市の例は言うように、努力したものが報われる方策になっておりまして、そして何でもかんでも燃す人はごみ袋が高くて、すごく高いんですよ、高くて有料なんです。でも、細分別ができておりまして、ものすごく分別の数も多いんですけれども、それに確実に分別していくと燃すごみがないから、ない、ただなんですよ。そういうふうな行政としてのきちっとしたごみに対する施策があるんですね。それで、脱焼却、脱埋め立てということはできないことだということで方向変換なさったと思うんですが、町長の今の御答弁を聞いていますとね、自区内処理を原則に脱埋め立て、脱焼却というのはもう言葉だけを掲げていて内容は全く見えないんですけども、これもマニフェストですので、撤回なさいますか。

町長(森英二君)

そのごみを燃やし続けるということは環境負荷をそのまま続けるということで、これは世界の流れに逆行するものであると。これが2市1町が横須賀に大型の日量330トンのごみ焼却をつくる、それを離脱した最大の理由です。したがいまして、今、環境課を中心にごみ減量推進委員会の先生方もお願いしながら、いろいろとそのインセンティブの今話のあったごみの減量化の問題、努力した人には報われると、そういった方策をもう近々発表できるように今試験実験とモデル実験と、いろいろ進めている段階でございます。

13番(金崎ひさ君)

ですから、焼却…その葉山町の焼却炉が、もう皆様、本当に全議員がおっしゃっていますので何度も言う必要ないんですが、毎年1億円のお金をかけて修繕しているんですよね。で、それを今、町長の先ほどの御答弁では26年3月まで修繕費をかけながら使って、それまでにごみを半減化して、半分になったごみを外部委託、それから私には他自治体との連携もあるみたいなことをおっしゃっていましたけれども、要するに、葉山町がどうするというものがないんです。私たちずっと長い間4市1町、2市1町の広域というね、受け皿があったわけです。ですから1億円もかかる修繕費を認めてきたわけですよ。そして何年まで…もうそろそろですけど、何年までこれをやれば、あとは広域というものがあって、受け皿があるというその1点のみで1億の修繕費を認めてきたわけですよ。ところがです、受け皿もないし、26年3月までに焼却炉…焼却炉がなくなったときには全面委託する、民間委託するとか、自治体にお願い…自治体との話し合いもしていないのに他自治体と話し合いをするという机上の空論のもとに毎年毎年1億円の修繕費は認められないというのが根本にあるわけです。その辺、将来計画も何もないところに持ってきて、毎年毎年1億円の修繕費をかけていくということ自体、町長が何を考えているのかよくわからないんですけれども、その焼却炉がだめになった後の問題を、11番議員もおっしゃっていましたけれども、何か途中でおやめになって私に振ってくださったんじゃないかなと思って関連質問をしているんですけれども、町長はその後どういうふうに考えていらっしゃるかというのを明確にしていただきたいんです。

町長(森英二君)

ですから、先ほどから答えておりますように、極力ピッチを上げて半減化を進め、半減化された時点においては外部委託に出してもコスト的には前よりも安くなるということであります。その後もずっと減量化は進めていくわけですから、環境負荷に寄与していくということであって、2市1町で続けておればそのまま環境負荷を続けるということだったということを何度も言っているわけでございます。その根本のところを御理解をいただきたいと思います。

13番(金崎ひさ君)

理解をしていないのは町長だというふうに申し上げます。減量化に向かっている、だれが向かっているんですか。町民が皆様方にお願いしているだけでしょう。町として減量化するために何をしていますか。ですから、私がいつも大木町のことを言いますけれども、大木町というのはリサイクル循環型社会をつくるために、町民の方には生ごみを分別して出してくださいということをお願いしているんです。で、それを集めて町としてですね、し尿と混ぜて、そしてそれに堆肥や堆液をつくって、そしてそれを電気にしたり…あ、水にしたりして、それを使って還元しているんですよ。そこのところ、葉山町は半減化するために何をしていますか。

町長(森英二君)

大木町のケースは大木町のケース。我々は…(傍聴席から私語あり)ちょっと傍聴席静かにしてください。

議長(鈴木道子君)

恐れ入ります、傍聴の方もお静かに願います。

町長(森英二君)

いいですか。いいですか、13番議員さんね、今から…先ほどから私が答えているのは、葉山はゼロを目指すために、そしてそれをちゃんと町民の人たち、多くの人に協力していただいて、町民と職員が一体となって進めていくというのが方針だということであって、必ずしも大木町と一緒でなくたって、それはそれでこちらのやり方。そういったごみゼロ宣言をしている都市はどんどん出てきているわけですから、そういったものと連携をとりながら全国的にも広がっていくだろうと考えております。

13番(金崎ひさ君)

ですから、PRをしているだけですかね、半減のために。ごみをゼロにするために町のやっていることというのはPRをしているだけですか。部長、いかがです、現場で。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみの減量を進めるためにですね、21年度いろんなモニター事業とかですね、モデル地区の実験等をやらさせていただいておりますので、PRだけじゃなくて各実験を生かしてですね、23年度以降のゼロ・ウェイストの推進のほうにつなげていきたいと思っております。

13番(金崎ひさ君)

それではちょっとお聞きいたしますけれども、モニター事業で行っている、数人の…数十人か1つのグループで…3つぐらいのグループでやっていると思うんですけれども、じゃあデータとして生ごみを何トン収集していたものが何トンに減ったという、そういうデータというのは持ってらっしゃいますか。そしてどういうふうなことをすればその生ごみがゼロになるというふうに思ってますか。

生活環境部部長(成島光男君)

今、手元にですね、ございませんけども、この生ごみのモニター、処理機のモニターにつきましては実際各家庭でですね、何グラム生ごみを処理したかというようなデータはつくらさせていただいておりますので、それをもとにすればですね、かなりの部分についてはわかるかと思いますけど、ちょっと今手元にはございません。

13番(金崎ひさ君)

私もモニターになりましたので、出すグラム数を書いて出すんですよね、だから自分のうちでは何グラムを処理したというのはあります。で、それをまとめて全体で何キロなくなったというふうなものはあると思うんですが、町としてこのゼロ・ウェイストを推進して生ごみを今中心になさっているんですけども、生ごみをどうすれば…あ、ゼロに近づけたという自信を持つためにやはり数字がいるんじゃないかと思うんですが、そういうこともはかってないということで、たまにやる組成分析だけで生ごみの量も調べているだけですよね。

生活環境部部長(成島光男君)

モデル地区に対してですね、組成分析はさせていただいております。先日もお話ししたと思いますけども、4地区でですね、現在モデル地区を行っておりますけども、組成分析の結果ですね、大体10%から40%超えるぐらいの量は減ってきているというのは我々のほうの組成分析でわかってきております。

13番(金崎ひさ君)

5月に改定される一般廃棄物処理基本計画というのは今大変な準備の真っ最中だと思うんですが、その前にですね、平成14年の3月にこの一般廃棄物処理基本計画が制定されておりまして、それが現在まで生きてて、今度の5月に改定されるということだと思うんですけれども、そこにですね、策定に当たっての課題として平成14年の3月ですよ、平成14年の3月の策定に当たっての課題として、焼却施設は老朽化等により焼却処理を行うには問題があるため、ごみ処理広域化の進展を図りつつ必要な措置をとる必要がありますと書いてあるんです。それで14年でもう既にこの文書があって問題があるというふうになっているんですが、町長は25年度末、要するに26年度3月までにこの焼却炉は使い続けて、そしてどこかで聞いたと思うんですが、その先も修繕がきいて動く間は使いたいというふうなことをちょっと…町長質問ですかね、おっしゃったように思いますけれども、この焼却施設、修繕さえ…修理さえすれば問題ないというふうに思いますか。町長。

町長(森英二君)

その後についても修繕しながら使うのかどうかは、そのときのごみ量、燃やすごみ量、その当時の、それから修繕費の実態、燃焼効率、そういったものを総合的に勘案して決めていくことになります。

13番(金崎ひさ君)

何か修繕をしなければ全然動かなくなるというふうに聞いたんですが、焼却炉の現状というのは修繕費1億もかけなくても動きますか。部長、お願いします。

生活環境部部長(成島光男君)

焼却炉の維持につきましては、やはり適正な維持管理って当然必要だと思っております。壊れてから対応しようということで既に遅いと考えておりますので、壊れる前にですね、やはりある程度の場所については定期的に修理をしていくところですね。それ計画を持った上でやらさせていただくような方策をとっておりますので、そのためにある程度毎年ですね、同じような金額の維持管理費というのが今まで提案…提出させてきていただいたわけでございます。

13番(金崎ひさ君)

そうするとあれですね、毎年毎年1億円の、計画的に1億円の修繕費をかけない限りはあの焼却炉は動き続けないということで、引き延ばしすればするほど修繕費に1億円毎年かかるということですよね。

生活環境部部長(成島光男君)

やはり経費をかけないとですね、かなり老朽化しておりますので、今、議員が言われるような形になるとは思います。

13番(金崎ひさ君)

これはやはり決断するのは町長の問題だと思いますけれども、やはり非常に私自身その町長の御答弁、今聞いてても、皆さんも傍聴の方にやじがどうのこうのということを町長おっしゃっていましたけれども、何か言いたくなるような、本当に的外れといいますかね、わかっていない。一番わかっていなければいけない方が…町長お聞きください。一番わかっていない方が…きちっとした答弁をいただけない。そしてそれに向かって町長がそういう考え方であれば当面は仕方がない。頑張ってやろうというふうな意気込みを持てないというところに私は非常に問題があるというふうに思います。それで、清掃費のことについて、では、町長はマニフェストは撤回しないということですね、自区内処理を原則に脱焼却、脱埋め立てというマニフェストは撤回しないということで、そのとおり続けるということですね。

町長(森英二君)

その実現のために今邁進しているところです。

13番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。努力しても無駄ということもございますので、ともかく町民の方々が一生懸命努力してくださっているということを申し上げておきます。
それでは、清掃費の費用のことについてですけども、もうこれはいろんな議員が今までにおっしゃっていましたし、町長答弁も非常にこれは高額だと、削減しなければいけないという認識を持っていらっしゃるということがわかりましたので、まずそれは一安心いたしておりますけれども、これも確認ですけれども、一般廃棄物処理基本計画に行財政計画ももちろん組み込んで書いていただけるんですよね、部長。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみの一般廃棄物処理計画、5月にパブコメという形で今計画しておりますけども、今ちょっと具体的なことについては詳細ちょっとわかりませんけども、今までいろいろな回答をさせてきていただいていると思います。それにですね、簡易の部分でお答えできるような内容で提案のほうはさせていただきたいというふうに考えております。

13番(金崎ひさ君)

14年に作成されましたあの一般廃棄物処理基本計画でももちろん広域、4市1町の広域ということがございまして、行財政計画が盛り込まれております。今回町長の指針がそういうことなんで非常に作成が難しいかなというふうに思いますけれども、やはり今の世の中数値目標がないということはあり得ないことでございますので、ぜひこれは数値目標をつけて、そして一番私も不安に感じて今回もこの質問をしたら、やはり町長もそうかというふうに確信をしたんですけれども、22年度の予算が通りませんでしたけれども、22年度末のあのごみ量をどのぐらい減らすのかという答弁の中で、部長自身が変わらないでしょうというふうな答弁をなさったことがあるんですけれども、やはりゼロ・ウェイストを推進するにしても何にしても、目標として今年度末にはこの予算を計上するけれども、今年度末までにはこのぐらいごみ量を減らしますというぐらいの指針を持って進めていただきたいというふうに思います。それで、清掃費の人件費の問題なんですけれども、清掃にかかわる人件費が3億円、これは純粋な給料だけで3億円なんですけれども、これプラス収集の人件費だとかいろいろ比べるともっと大きなものがあるんですけれども、この人件費3億円の中で時間外手当とか日曜出勤というものも含まれておりますよね。これのかなり幅が大きいんじゃないかと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。清掃関係の時間外手当と日曜出勤。

生活環境部部長(成島光男君)

クリーンセンターのですね、祝日の行う時間外、これについては大体22年度の予算の中では2,000万円程度を計上させていただいております。そのほか、通常のですね、時間外等もございます。それで、ちょっとはっきりしてませんが大体1,000万近くの金額はかかっているかなと思っております。

13番(金崎ひさ君)

この辺もですね、祭日にね、収集2,000万かけて祭日に収集する必要があるのかどうかということも町民の皆様の御意見を聞く必要もあるかと思いますし、そしてここでね、皆さんさんざんいろんなところで言っているように、サービスを低下させないでローテーションの組みかえで時間外手当とかそれから日曜出勤をなくするような方法ってあるんじゃないかというふうに思いますけれども、その人件費のことについて町長はそういうことを組み込んでおっしゃっていましたけれども、清掃関連の時間外手当とかというところもチェックなさるおつもりですか、町長。

町長(森英二君)

はい、一般、この庁舎内の部局の人件費だけではなくて、クリーンセンター等も含めてその作業の実態、ローテーションの実態、よく精査をしていきたいと思っております。

13番(金崎ひさ君)

どうしてもかかるお金だから人件費には手をつけられないというふうなこともかつて私の答弁になさったんですけれども、やはりこの辺も真剣に考えていかなければいけないことではないかなというふうに思います。
次に障害者施策について伺います。昨年、21年に森町長みずから葉山町障害者福祉計画を出されました。そしてそのことについてお伺いしたいと思うんですけれども、この特にですね、この基本計画の2番、地域での自立政策支援の充実についてのみきょうは伺いたいというふうに思っております。で、町長は予算総括での答弁で、町長の…町の将来像を町長はどのように描くかというふうな答弁の中に、どなたかへの答弁であったんですけれども、だれもが住み続けたいまちづくりだというふうにおっしゃいました。それで先ほどの答弁で、障害がある人もない人もというふうなことをおっしゃっていましたけれども、だれもがということは障害者も含めて葉山に住むすべての人がということで理解してよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりでございます。

13番(金崎ひさ君)

はい、それではここの第2の、基本目標第2、地域での自立支援、生活支援の充実についてということで、御存じのように障害者というものを、葉山に生活なさっている障害者というものはこの葉山で住み続けるためには、介護者が先に亡くなったり、それから御自分も年をとったりということで、非常にやはり町がサポートしなければ住み続けられない立場の方たちだというふうに思いますけれども、それは町長いかがでしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりだと認識しております。

13番(金崎ひさ君)

それから、障害者というものは本当に子供のころからなぜ…なぜこの子たちがこの世の中に生まれてきているんだろうというその存在価値の問題を考えますとね、学校の先生たちは障害児教育というのは教育の原点であると、よくおっしゃいます。教育長そのあたり、障害児教育は教育の原点であるという言葉、これはどのようにお考えでしょう。

教育長(豊田茂紀君)

今、議員がおっしゃいましたように、障害児教育は非常に重要な問題と思っております。例えば障害者基本法というのが昭和44、5年に制定されましたが、平成16年に改正されておりますし、学校教育法の中で平成19年に初めて約10カ条、特別支援学級及び特別支援学校についての条文が追加されてまいりましたように、国としてもそういう、今、議員が先ほどおっしゃったような基本的な姿勢を持って進めてきている。具体的にはもちろんその中でこれからまだまだ具体的な施策としては充実をさせていかなければならない部分があると思いますけれども、障害のある児童・生徒もない…児童・生徒もともに学校という環境の中で生活をしていくことによって、お互いがお互いを認め合う、あるいは助け合う、そういうことに結びついていく、それがまた町のその基本計画、福祉計画の一つの学校における姿をあらわすことになるのではないかというふうに理解しております。

13番(金崎ひさ君)

ありがとうございました。まさにそのとおりだと思うんですね。それで、けさたまたまバンクーバーのパラリンピックが終わりまして、ニュースを見てまして、町長ごらんになったかどうかわかりませんが、日本もメダルが少し…2けたになったとか、それからウクライナの新聞記者が出てましてね、やはり困った人を助けるのは当たり前だという感覚を持ってまして、ウクライナは障害者がスポーツをやるために国を挙げて支援しているんです。で、日本は国を挙げての支援がないので、これ以上もうメダルの数がふえるとはちょっと望めないなというふうなニュースだったんですけれども、やはりこれは困った人を助けるのは当たり前、今、教育長もおっしゃってましたけれども、やはり町としてそういう方たちが住み続けられるというまちづくりをするということはもう当たり前のことであって、そしてなぜそれが当たり前なのかという説得力というものは、障害者がいることでやはり自分がどういうふうな…晩年どうなるかわからない、でも、まちづくりの基本に障害者がいるということで、例えばもう元気な人たちばっかりでしたら段差があろうがどうしようがどうってことないわけですよ。でも、車いすの人がいるということでこの段差が気になるとか、そういう意味で、すばらしいまちづくりができる投げかけをしてくださる方という意味で大事にしなければならないというふうなことが私も体験学上感じておりますけれども、昨年から町長は障害者福祉施設利用者助成事業として、葉山町にありますグループケアホームですかね、それに家賃助成をなさいました。これはやはりすばらしいことだというふうに思います。民間の家を借りて高額な家賃を払いながらそこで共同生活をしている障害者の方たちに対して町が家賃補助をするということは、これは親を初め保護者の皆様、関係者が熱望していたことでありますので、そこのところを補助していくというふうな事業をなさったということは、これはすばらしいことだとは思うのですが、重度障害者の手当を1,000万削減しました。というのは、予算…財政がとても難しいということで、重度障害者の手当をなくしました。それで数人の人に合計1,000万の削減なんですけれども。今年度は布団乾燥事業もなくなっておりますね。それで、予算によって、財政力によって、せっかく助成をしようとしてその家賃補助を出すことになったとしても、これはいつまでたっても…いつまでも続くという確定されたものでもないし、削減しなければならない時期が来るというふうに私は考えますけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

町長(森英二君)

そのお話に入る前に、今、議員はパラリンピックの状況からお話がありました。私もあのパラリンピックの閉会式、そして金が3つ…銀が3つ、銅が5つだったか6つですね、とにかくメダルが2けた、いわゆるバンクーバーオリンピック以上に大活躍されているということに感動しました。そしていろんな解説の中で、オリンピック強化の国の支援、国といいましょうか、そういった団体の支援に対して、パラリンピックについては10分の1だという話を聞きまして、非常に寂しい気持ちはしました。今、議員おっしゃられたノーマライゼーションの精神からすれば、健常者も障害を持つ方も健康で長生きできる、安心して住めると、これは特にそういう重度でも軽度でもお子さんを持っておられる親御さんにとっては一番の心配事じゃないかと、そういうふうに思います。それをその場その場の手当とかその支援ということでなくて、根本的にですね、その要請書は私も昨年、21年の9月のこの…21年の9月の要望書が出ております。葉山町手をつなぐ育成会の方々からその切実な願いがここに出ております。そういったことで、この中ではポイントは町有地等を使ってそういった施設の建設とか支援ということができないかという要望にもなっております。こういったことをやはり葉山としては十分手当てをし、対応を考えていかなければいけないと私は非常に強く認識をしております。

13番(金崎ひさ君)

私がこれから質問をしようと思ったことを先に御答弁していただいて、本当にそれはありがたいことでございまして、葉山町手をつなぐ育成会からの、今なぜそういう、今、町長がおっしゃったことを関係した方は理解するんですが、わからない方はわからないと思います。それで、ケアホームに今民間の家を借りて、そしてケアホームをしているわけです。ところが、これこそ契約ですので、10年契約とか5年契約で継続していただければいいですけれども、出て行けと言われたときに、そこに住む障害者数人はじゃあどこに行けばいいのということになるわけです。非常に不安を持って毎日毎日暮らしてらっしゃいますので、その契約の書きかえの時期になる前に町有地の提供をしていただいて、福祉法人でも自分たちの力でもいいです、NPOでもいいです、この前の「トントン」のような形ですけれども、上物はその関係者がつくりますので、町有地の提供をしていただきたいという要望書が出ているはずですということを申し上げようと思ったら、町長から先にその御答弁がありました。そしてやはり出ているということで、既に町長はそれをごらんになって、これは大切なことであると、気を入れて町有地を探して、何とか次の書きかえまでに、契約までに町有地を提供してくださるというお気持ちは十分にあるというふうに今理解いたしましたが、その理解でよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

この要望書によりますと、現在の入居者6名のこのケアホーム、これの契約期間があと5年半ということに計算上なるかと思います。それまでにこの契約の更新分とは別にまたここの、例えば最近もグループホームの火災事故とか、そういった環境基準の整備、そういったものも十分調査検討しながら、この契約期間の切れる前に根本的な対応は必要だろうと考えております。

13番(金崎ひさ君)

5年半ということですけれども、やはり町有地の選定とか、それからそこに設計をして、そして5年半後にはそこに移れるような形にしなければならないということで、悠長な形ではならないと思いますので、町長の在任中2年のうちに結論を出していただきたいというふうに思います。
それで、なぜ私が…まだ時間がありますからちょっと一言申し上げますけれども、ここでそんなに町長が意識を持っていただいていると思わなかったものですから、ここで一度質問をさせていただいてといいますのは、障害者の保護者及びその関係者の方たちというのはもうかなり高齢でございまして、長い間葉山町の福祉課とはそれこそ顔見知りの中でいろいろとやっております。その福祉課の窓口時代からずっとお世話になっていた根岸部長がことし定年退職でございます。それでね、根岸部長が総務部長でいらっしゃる間はそういうことも浸透をするのではないかというふうに思いますけれども、根岸部長がこの庁内にいらっしゃらなくなったときに、やはり今、私はここで、最後の議会でそういうことを申し上げて、そしてここにお集まりの部長を初め、外で聞いていらっしゃる課長の皆様方にも認識を持っていただいて、やはり全庁を挙げてそういうことに努力をしていただくために申し上げたわけでございます。そうすると、やはりさすが根岸部長が後ろに控えていらっしゃいますので、私がその本題に入る前に町長のほうから要望書のことの御答弁がありまして、大変うれしく感じているんですけれども、そのあたりはぜひ保健福祉部長、御自分が要望書のことも町長に今お見せになったのかと思いますけれども、認識を持って、まだ部長はいらっしゃるんですけれども、今、町長の御答弁翻すことのないように御努力をしていただきたいと思うんですが、全面的サポートをお願いできますでしょうか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

行政の長は当然町長でありますし、今、議員が言われましたように、葉山町障害者福祉計画、その中にも平成23年度には25名という形でもって、今現在グループホーム13人の方に補助をさせていただいていますけども、それが約倍近くなると、そういう中でもって今、町長が答弁されたと思っております。町長の指示に従いながら事務を進めていきたいと、そのように思っております。

13番(金崎ひさ君)

ぜひサポートをしていただきたいと思います。余談でございますけれども、障害者、例えばはばたき作業所で働いている子供たちというのは、大人ですけれども、1日給料幾らか御存じですか、町長。1日の給料。町長。

町長(森英二君)

そういったところで仕事をするときの給与の計算が時間なのか1日なのか、そういったよくわかりませんので、今、明確な答えはできません。

13番(金崎ひさ君)

結構です。1日100円なんですね。1日100円で働いてらっしゃいます。それで1カ月の給料が2,000円ちょっとなんですね。そしてその給料をすごく楽しみにしているんですよ。最低賃金云々とかね、世の中ではそういう話がありますけれども、1日100円の給料でとても楽しみにして、そしてお金のことじゃないと思うんですね、その居場所が楽しい、そういうことで一生懸命働いているんですよ。そういう現状を御承知の上で、そして親が高齢化しております。親がサポートできるうちは今のケアセンター、ケアホームにも入れます。でも、子供たちが1カ月2,000円の給料で、そして年金が8万ぐらいですか、そしてはばたきに行かせるために自立支援法で数万円のお金が払わなければならない、2,000円もらうために数万円…1万数千円のお金を払わなければいけない。でも、その人たちが楽しんで行けるんだったら行かしてやりたいという親心。そして、今、民間の家賃を払って生活させているグループホームがいつ出なさいと言われるかわからないという不安感、そしてグループで生活している楽しみを持った子供たちが、親のもとに戻って、じゃあ楽しいのかと、仲間と一緒に暮らせたら暮らしたいという思いが残るというところの悲しさ、さみしさ、やはりそういうことを皆さん念頭に置いていただいて、行政がしなければならないこと、そして財政がだめになったら家賃補助の1カ月2万円も切る時期が来るかもしれない。でも、町有地を提供していれば、それはもう未来永劫その人たちのためになって大変ありがたがられるというふうなことで、今しなければならないことはそれだと申し上げて、私はこの一般質問を終わらせていただきますけれども、くれぐれもよろしくお願い申し上げます。

町長(森英二君)

私も毎年はばたきで行われる福祉祭り、あるいははばたき祭り等にも行っております。そこでいろんな障害を持っている人たちとの見ております。また、金崎議員御自身がさくちゃんという男の子、古くから私は存じ上げております。けなげに一生懸命やろうとしている姿、これはやはりそういう家族の方々にとっては、この安定的に継続して住まいができる、あるいは仕事ができるということは行政の責任として大事ではないかと、それくらい思っております。以上です。

13番(金崎ひさ君)

私のことも言ってくださいましたけれども、うちの息子はケアホームに入っているわけではございませんので、私は議員として障害者施策としてのことを申し上げました。町長が大変私2年ぶりに意見が一致いたしまして、大変うれしく思っております。ありがとうございました。くれぐれもお忘れのないようによろしくお願いいたします。これで私の一般質問を終わります。

議長(鈴木道子君)

これにて13番金崎ひさ議員の一般質問を終結いたします。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時15分からといたします。(午後2時42分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後3時15分)
休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。第4番、10番森勝美議員、登壇願います。

10番(森勝美君)

10番森勝美でございます。2件7項目について一般質問をいたします。
まず、地域活性化政策についてお伺いします。町有竹林については以前にも質問をさせていただきましたが、住民の方からも竹林の美しさがない、どうにかできないものか、自分たちもボランティアをするけれどもという声を聞きます。以前の答弁ではボランティアの方たちと年2回手入れをしているとのことでしたが、今後の活用についても何か考えられているのかお伺いします。
次に、JAよこすか葉山では新規事業として(仮称)ファーマーズマーケットを開設予定のようですが、場所がJA長井支店近くということで、当町と当町の農業関係者はどのようにかかわれるのかお伺いします。
次に、緑地に囲まれた当町では緑地の管理に多額を費やしているわけですが、豊富にある緑地のクズや雑草を使って新規産業でまちおこしができたら一石三鳥になるのではないかと思いますが、どのように考えておられるかお伺いします。
次に、健康で安心して暮らせるまちづくりについてお伺いします。各種がん検診の成果と子宮頸がんの検診の「検」の字を健康の「健」になっておりますが、検査の「検」に訂正していただければと思います。お願いします。我が国の死亡原因のトップに挙げられておりますのはがんであります。病気は早期に治療することでその回復率は高くなりますが、特にがんについては早期発見・早期治療が治癒率を高める結果となるわけです。当町で実施されています各種がん検診の成果と子宮頸がん検診の成果についてお伺いします。
次に、学校では子供たちの健康には多くの配慮がなされていることは承知しておりますが、学校での健康診断の成果についてお伺いします。
次に、ワーク・ライフ・バランスへの取り組み状況についてお伺いします。政権交代が実現し、命と暮らしを大切にする政治、人を大切にする政治がスタートしました。男女共同参画、少子化対策、青少年育成対策など、仕事と家庭の調和を目指すワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、政府は取り組んでおります。当町での取り組み状況についてお伺いします。
最後に、自殺対策計画の取り組みについてお伺いします。毎年全国で3万人の自殺者がおり、報道されるたびに胸が痛む思いをだれでもが味わうのではないかと推察いたします。当町でも自殺対策に取り組むための費用が平成22年度予算に計上されていますが、どのような取り組みをされるのかお伺いします。
以上で第1回目の質問を終わります。御答弁をよろしくお願いします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

4番目、森勝美議員の質問に順次お答えしてまいります。
まず、町有竹林の活用についてというテーマでございますが、本町の湘南国際村緑地にあります竹林につきましては、緑地管理事業の一環としまして、町とボランティア団体の協働により間伐材等を年2回実施し、緑地の保全に努めております。今後も引き続き下草刈りや間伐等を実施し、良好な環境を保全してまいりたいと考えております。また、活用につきましては将来の課題として検討していきたいと存じます。
次に、平成23年開設予定のJA葉山よこすかの新規事業、ファーマーズマーケットと当町のかかわり方についてのお尋ねですが、よこすか葉山農業協同組合が開設するファーマーズマーケットは横須賀市長井に平成23年6月の開設に向けて準備を進めており、葉山町の農家も正組合員であれば出荷できると伺っております。町のかかわり方につきましては、地産地消事業を進めていることから、農協葉山支店前の朝市や町内イベントに安定供給できるように推進しており、町民への供給を優先すべきと考えております。
次に、葉山の緑地の植物を使って新規産業は考えられないかの御質問でございますが、本町の緑地につきましては現在14カ所、約37.6ヘクタールの維持管理を行っており、草刈りや樹木の枝おろし等を実施している状況であります。また、一部の緑地ではボランティア団体による緑地の保全管理を実施しております。今後も良好な環境を保全していくために町、町民、ボランティア団体等が一体となって、適正な維持管理を進めていく必要があると考えております。
次に、各種がん検診の成果と子宮頸がん検診の成果について伺うとのお尋ねですが、がん検診につきましては国のがん対策基本法の理念に基づき、当町では肺がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、乳がん、前立腺がんなどのがん検診を実施しております。受診率につきましては、肺がん、胃がん、大腸がんは県の平均受診率とほぼ同様でありますが、子宮がん、乳がんにつきましては、子宮がんが33.7%、乳がんが19.5%と、県の受診率の約2倍となっております。昨年9月、国の経済危機対策の一環として感染症予防事業費と国庫負担金による女性特有のがん検診推進事業としまして、一定の年齢に達した女性を対象とした子宮頸がん及び乳がん検診のクーポン券を配布し、無料にて実施しております。本年2月末現在、クーポン券の利用状況は子宮頸がん10.2%、乳がん検診が12.1%となっております。なお、本事業による子宮頸がん、乳がんの受診率の向上等の影響につきましては今後集計を行ってまいります。
次に、3点目のワークライフバランスへの取り組み状況についてのお尋ねですが、男女が安心して子供を産み、育て、仕事と育児、そして高齢者の介護を両立できるよう支援していくことが重要であると考えております。そのために本町では平成15年に次世代育成支援対策推進法の成立に伴い、平成17年度に職員が子育てや高齢者の介護と仕事を両立することができる職場環境を実現するため、特定事業主行動計画を策定しました。なお、現在計画策定から5年が経過し、策定計画をさらに充実させるため、後期計画の策定へ向け作業を行っているところでございます。
次に、自殺対策計画の取り組みについてという御質問でございますが、自殺者は経済情勢、健康問題など、さまざまな理由により、平成10年以降、11年連続で3万人を超えております。このような状況を踏まえ、国は自殺対策を図るための財政措置を講じております。これを受け、県では地域自殺対策緊急強化基金を設け、相談体制の整備及び人材育成等を緊急に実施することとなりました。本町におきましても本人やその家族だけでなく、地域ぐるみで自殺に対する理解やその防止に向けた対応を図っていくため、地域自殺対策緊急強化事業として有識者による講演会の開催や、ポスター、リーフレット等を作成し、普及啓発事業を重点的に実施してまいります。
以上で私の担当するところの第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。(発言を求める声あり)失礼いたしました。

教育長(豊田茂紀君)

10番森議員の御質問にお答えいたします。健康で安心して暮らせるまちづくりについて学校での健康診断の成果についてとの御質問でございますが、学校保健安全法に基づき児童・生徒の健康診断を毎学年定期的に行っているところでございますが、疾病の早期発見・早期対応に役立っており、学校はその結果に基づきまして疾病の予防措置及び治療の指示、保健指導、また必要に応じて該当児童・生徒について運動等を軽減するなどの適切な措置を行っているところでございます。今後も子供たちが伸び伸びと学校生活を過ごせるよう健康診断による健康管理を図ってまいりたいと思います。以上です。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

10番(森勝美君)

御答弁ありがとうございました。順次再質問をさせていただきたいと思います。
まず竹林の活用についてですが、先ほども御答弁いただきましたが、ボランティアと町の職員とで間伐などを行いながら手入れをしているという御答弁ですけれども、もう少し幅を広げて行ったらどうかなというふうに考えているものですから質問をさせていただいています。まず、県がですね、国際村のB地域、あの場所を三井不動産からですか、寄附されて、やはり県としても財源がないということでボランティアそれから環境にかかわる…まあボランティア団体ですね、それから企業から寄附をいただいて、何とかあれを維持管理しようというふうに取り組んでいるわけです。で、当町としてもあの竹林、あそこを車で走っていますと非常に何とかならないかという多くの方のそういう意見がありまして、きれいになっていればタケノコも自然と生えるので、そういった面からももう少し活用してはどうだろうという住民の方が多いものですから、この県の手法をですね、少し勉強させていただいて、何とか取り組んだらどうかなというふうに思うんですけれども、今後どのようにされるのか、そのまんまいつものように年2回ボランティアお願いして職員と整備していくのか、その辺をお伺いしたいと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

この湘南国際村緑地の竹林につきましては、町長答弁でございましたように町とボランティア団体とで年2回間伐等を行っております。今、言われた他の活用方法、例えばNPOとかですね、そういう形というのも検討はしたいと思いますけども、現段階では一応葉山町のほうですね、里山保全事業の一環としてやらさせていただいておりますので、今議員が言われるような内容につきましては今後の検討課題とさせていただきたいと思います。

10番(森勝美君)

検討を早くしていただきたいと思います。それから、あそこを通るときにですね、どうしても車で通るので作業をするときにも車の置き場所に皆さん多分困られると思うんですね。で、入り口のところを何とか駐車できるようにできないかというふうに思うんです。で、といいますのは、土・日非常に車が多いので、あそこで例えば、道の駅なんて大げさなものじゃなくて、農家の方がお野菜を販売する。新鮮な野菜はもう本当に喜ばれますので、子安の里ではもうところどころに無人の野菜売り場とか、人がいらっしゃるところもありますけど、そうやって通る人に、多くの人にその地元の野菜を味わっていただいて、また来たときに買っていただくというふうにしていらっしゃって、非常に効率よくいっているように私には見受けられるんですね。ですから、竹やぶのところをちょっと手前を広げていただいて、それからそこに立ち寄りやすいような野菜の即売所ですね、農協でもいいですし、上山口の農家の方たちでも自由にできるというふうな場所としてもいいんじゃないかと思うんですけど、その辺はいかがでしょうか。

町長(森英二君)

今その野菜の直売所という話が出ましたけれども、あそこのトンネルの入り口近くの竹林の隣接した場所に今、馬を、馬に人を乗せて遊ばせるとか、あるいはバーベキューができるような施設を持った、ある程度の広さの土地を持っている方がございます。で、そこでいろいろと人が集まったりする機会があるわけですけども、あの隣接地、あるいはああいった場所を活用すればそういった野菜、あるいは魚も含めての直売所というものが開設できるんではないかなと。これは当然地主さんもおられることで、管理者がいますので、その辺と交渉といいましょうか、相談しながら進めるのも一法かと思っております。

10番(森勝美君)

あの竹林は町有林なので地主さんは町ですので、町としてそれをできるようにしたらどうかなというのが提案です。それと、前回ですか、同じようなその竹林の活用について申し上げて、そのときもまだ里山の保全ということが目的でそういうボランティアの方たちと手入れをしているということですけども、それから全然発展していないんですよね。何か新しいアイデアがもうあってもよさそうなんですが、何か22年度には何とかもう少し発展させるような考えはないんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

今のところ22年度につきましては今までどおりの内容でやらさせていただきたいというふうに考えております。

10番(森勝美君)

余り手のかからない、例えばお金のかからない方法でしたら、その手入れのほかにできるというふうに思うんですけれども、それは可能ですか。

生活環境部部長(成島光男君)

手のかからないということでございますけども、竹林につきましては今どうしても間伐…今まで余りあそこの部分につきましては手入れ等を行っておりませんでした。実際ここ2年ぐらいからですね、この竹林についても里山事業の一環としてですね、やっていこうということで今のところ事業を進めさせていただいているところでございます。で、先ほど言いましたように、例えばボランティア団体にですね、あそこを管理をお願いすると、例えばイトーピア緑地などにつきましてはそういう方法も一部でとっているところございますので、そういう点につきましてちょっと今後検討をさせていただいてですね、どういうような活用方法がいいか等を含めて今後の課題とさせていただきたいというふうに思います。

10番(森勝美君)

22年度のその保全計画というのはもう考えられていると思うんですよね。だからそれ以外の時期に、例えばもっと本当は手入れをしたいんだろうと私は思うんですね。だから、そのボランティアの人たちね、里山保全の方たち以外のボランティアの方たちで、やはり竹に詳しい方もいらっしゃるので、そういう方たちがちょっと手入れを協力したいというふうな申し出があった場合はちゃんと受けていただけるのかどうか、その辺を伺っておきたいと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

今のところそういうお話ございませんので、もしそういうお話がございましたら相談したいとは思っております。

10番(森勝美君)

そのようによろしくお願いします。
で、JAよこすか葉山のファーマーズマーケットについてお伺いします。葉山町でもね、多品種少量の野菜をつくっておられて、その日曜の朝市とかそれから農協前の、水曜日でしたかね、朝市をされていて、非常に人気が高いというふうに聞いておりますが、専門家…それだけではやはりはけ切れないというふうに私は…作物ってでき始めたら一遍にたくさんできるものですから、それを何とかじかにおろして、その新鮮なものを市場に出すよりは安い値段で提供できたら、これは非常に農家にとっても有利ではないかと思って、このJAよこすか葉山のその(仮称)のファーマーズマーケットができるというのを非常に、一面喜んだんですが、先ほどの答弁を伺いますと、葉山の農家でつくったものが横須賀のほうに行ってしまったんでは地産地消にもつながらないということで、それは、ああ、そうだなというふうに思うわけです。しかし、農家で今がそれしか販路がないからそれぐらいで間に合うけども、もっと本当はたくさんできるから、販売…販路があればもっと生産できるというふうに思うんですけれども、それはどうなんでしょうか。もっとそういう大きなね、市場で大量にはけるとすれば、もっと本当はつくりたかったのがもういい…いい結果になるかなとは思うんですが、その辺の、何ていいますかね、生産とそれから供給の関係はどのように考えたらいいんでしょうか。

都市経済部部長(高梨勝君)

再三、地産地消で今、葉山町がやらなきゃいけないことは市場に安定供給するために行うということですので、安定供給されて品物が他のマーケットに行くようであれば、これはファーマーズマーケットのほう、同じJAの組合員であれば出荷できますので。ただし、今の町の状況では水曜日と日曜日、あと朝市程度の量しかないので、販路のほうじゃなく生産のほうなんです。ですから、生産で安定供給させていくと。で、これは皆さん、葉山の農家の方たちが今、勉強会を開きながら、皆さんまとまってですね、協力していただけるというところまで来ていますので、今後の期待だと思っております。

10番(森勝美君)

確かにね、今まではその町内でその日曜朝市等、その農協の前で販売することだけが、ほかに販路がなかったわけですからそれでよかったかもしれませんが、やはり少しでも収入、農家のですね、収入を上げるためにもある程度、休耕地もありますし、手を広げていっても農家の方たちにとっては収入につながるのでいい話じゃないかなというふうに思うんですね。それで、援農のボランティアの人たちもいらっしゃることですし、そうやって少し葉山の活性化、今までと違った、もう少し幅広く販路が開けるという意味で、町としても今のまんまでいいというふうには考えていらっしゃらないと思うんですね。できるだけやはり農業収入を上げることは私は大事なことだと思いますので、考えていくということですけれども、もう即来年ですよね、23年度にはもう開設されるわけですから、それに向けてもう…やはり農業というのは長期計画が必要ですのでね、何とか御指導をされるようにお願いしたいと思いますが、いかがですか。

町長(森英二君)

今、23年に開設というのは横須賀の長井のファーマーズマーケットのことだと思いますけども、先ほどからの質問は葉山の町内で農産…とれた農産物、それから海産物、これを直売所を町内に設けて地産地消というものをやれたらどうかというふうに町民の方からもいろんな要望があります。そういった意味で場所の問題を考えながら、それと同時に今、部長が答えましたように、各農家の中でどういった作物がどれくらいつくれるのか、そういった調査というものを今、産業振興課のほうで鋭意進めているというところですので、町内で直売所、これは農産物だけじゃなくて海産物も含めて、これは町民としての望みだから、何とか実現させたいなと準備を進めているところです。

10番(森勝美君)

それはですね、私も前回の質問のときですかね、JAよこすかの…葉山の農協に伺ったときに、23年度にできますよというお話が、私、葉山町内でできるのかと思って非常に期待していたんですけれども、そうではなくて、何か長井のほうということで、じゃあこれで…これでも、でも葉山にとっては何かメリットがないのかということでこの今回質問をさせていただいたんですけれども、やはり地産地消を考えれば町内にそういったある程度恒常的に販売できる場所が必要だというふうには思っています。それで、ぜひもう早い時期にそれを、どこというのもちょうど難しいかもしれませんけれどね。でも、JA…同じJAよこすか葉山でも開設するということですから、それなりにもう葉山としても何らかのメリットがなければならないんじゃないかなと思いますので、連携をしてこれからも取り組んではくださるものと思いますが、なるべく早いところですね、もうやっていただきたいというふうに思いますけど。要するに真名瀬漁港のあの…何でしたっけ、船揚げ場の修繕とあの…の要望と同時にたしかあそこにそういった直売所をというような要望を聞いているんですけれども、それについてはまだ何の進展というかしら、検討はどのようにされているかお伺いします。

都市経済部部長(高梨勝君)

12月にも皆様のほうにお知らせしたとおり、あの船揚げ場…船揚げ場の修繕と種苗放流と調査考課をするということで今回予算上の提案をさせていただいた以外に、市場はその中で私的諮問…私的な会議の中で出てきた案であって、正式に私たちがコンサル等を使って最終的に町長から指示いただいたのは今の仕事をやれということで、市場については検討は、私たち行政側には来てません。

10番(森勝美君)

はい、ありがとうございました。わかりました。今後とにかく葉山の農業の活性化のためにも直売所が恒常的に直売できるような場所を考えていただきたいと思います。
で、次の質問に移ります。緑地の雑草を資源にすることは一石三鳥だと先ほど1回目の質問で申し上げました。一石三鳥といいますのはですね、緑地が整理されてCO2を吸収しやすくする、で、漁獲量がふえる、それから草刈りの経費が逆に収入になるということで、経費が、その草刈りの緑地の管理費が当然減るわけですよね。そういったことで非常にメリットがあるというふうに私は考えています。で、先ほども言いましたけれども、国際村のB・C地区で5月2日には植樹祭が行われますが、その後の5月4日に国際村のB・C地区のクズを使って和紙の加工を実演するということを伺いました。で、これは何でやるかというと、そのクズですが、雑草でもできると。そのクズの和紙というのが非常におしゃれなイメージなんですね。ランチョンマットに適しているんじゃないかなと私は思ったんです。で、これを夢のような話と思って聞いていては困るんです。というのはもう100年前にですね、海草を使ってグルタミン酸ソーダをつくられた、それは葉山が発祥の地です。で、100年前にこの海草を使ってこういった食生活の栄養に大きな貢献を果たした創業者が葉山にいらしたということを考えれば、その気風と、葉山の気風とかね、それから人材から考えれば何ら不思議ではない。雑草から和紙ができても何の不思議はないというふうに私は考えます。ですから、これを何とか町の産業としたらどうかなというふうに思うんですけれども、それについてはどのようにお考えかお伺いします。(「もっと対話をしっかりしてくれよ。」の声あり)

町長(森英二君)

クズから和紙をという、クズは葉山町内、何も国際村に限らず各山林に多く発生していて、大変迷惑な植物だというふうにとらえております。それを有効活用して和紙、今、ランチョンマットという話が出ましたけども、それユニークな製品に…商品になるだろうと。また、あるいは各学校の卒業証書だとか、いろんな活用は考えられると思います。先ほどの鈴木三郎…グルタミンソーダの味の素の話まで出ましたけども、そういったことではなくて、ボランティアの団体あるいはNPO、あるいは産業として起業するということも可能じゃないかなと思います。たしか県内のある町でそれを和紙に製品化して成功しているという事例を聞いたこともございます。そういったようなこともよく調査しながら、葉山の特産としてもやれるかどうか、よく研究をしたいと思います。

10番(森勝美君)

それと、葉山はケーキ、スイーツのお店が非常に多いということで、皆さん買われるわけですけれども、他市から来た方たちもね、買って帰られるわけですけど、それの包装にも使えるかな。それから新しい産業とすれば、それなりの場所とかそういったことも必要にはなってくるだろうとは思うんですが、とりあえず今後の課題としてですね、新しいやっぱり産業を興さない限り、葉山の町はやはり発展、活性化はないんじゃないかというふうに思います。やはり8割の方が給与所得者の収入に頼っているわけですから、それを何とか打破するためにもやはり産業を興す。それと、何も難しいことではなくてその近くにある、身近にあるクズや雑草を除去しながら製品ができるなんて、こんなすばらしいことはないと思いますので、ぜひその環境課としてもですね、前向きに取り組んでいただきたいと思いますけれども、いかがですか。

生活環境部部長(成島光男君)

今回ですね、湘南国際村でサテライト会場として植樹祭の一環としてですね、今、議員が言われるように5月4日の日にですね、確かにそういう内容のイベントをやらさせていただきます。これはあくまでもですね、NPOの方と地元環境課…環境団体の方がですね、紙すき体験という形でですね、やらさせていただくという位置づけでございまして、まだまだ今、議員が言われるようなですね、新規産業どうとか、そういう位置づけのものではございませんので、実際我々もまだどのようなものができるかというの見たことがございませんので、今後のですね、検討課題という形で研究をさせていただきたいと思いますけども、すぐにどうということにはちょっとならないかなというふうには思っております。

10番(森勝美君)

5月にね、実施されます植樹祭は町…横須賀市初め葉山町も共同参画をされるわけですよね。その中でやはりB・C地域の今後の活用について、横須賀側ですがあれは、県の所有地になっておりますので、そういったところの試験的なね、勉強の場になる、で、それを葉山がどういうふうに取り入れるか、環境課の考え方一つですけれども、そうやってやられることをやはり前向きにとらえて、町にとっていかにそれが有効になるのかということはやはりアイデアとそれから勇気ですかね、新しいことに取り組む勇気とアイデアがこれからは求められると思うんですけれども。ですから、ぜひその環境課としても参加…参画しているわけですので、ぜひ積極的に町のほうからもね、見学なり何なりをしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。

町長(森英二君)

今、部長が答えましたように、5月の4日の日にその試験的にといいましょうか、それを行うわけでして、それを実際に担当の職員たちも目の当たりにするわけです。そういったことを重ねながら、実際に環境にもいい、そしてまちおこしにもつながればこれはもう…何ですか、さっき、3つ…3つよいと…一鳥三得と言いましたっけ、何だったっけ。そういった環境問題それからまちおこし、そういったようなことにもつなげるという意欲も、まずはそこで実験を見て、そこからスタートすると、前向きにとらえるという気持ちでいるというのは先ほど部長の答弁のとおりです。

10番(森勝美君)

ありがとうございました。では、次の質問に移ります。健康で安心して暮らせるまちづくりについてですが、各種がん検診は非常に町の受診率が高いということで何よりとは思うんですけれども、最近乳がんが非常に多いというふうに伺いました。乳がんから立ち直った方の話を最近伺ったばかりですけれども、町の検診で早期発見できて、治療が早くできてもうよかったというお話も聞きまして、え、こんなに重要なことを町がやっているということもね、医療費の削減につながっているということでは、その町の受診率が高いというのも非常に私はやはりみんな健康でいられる一つのやっぱり方法かなというふうに思っています。そして、一番今いろいろと報道なんかされていますが、子宮頸がんが非常に多くて、亡くなる方も多いということですが、先ほど御答弁の中で一定の年齢に対してその…何ですか、クーポン券が配られるというんですけども、その一定の年齢というのは幾つぐらいからですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

子宮頸がんと乳がん、これ違うわけですけども、5歳刻みでもって行っております。子宮頸がんにつきましては20歳、25歳、30歳、35歳、40歳です。乳がんにつきましては40歳、45歳、50歳、55歳、60歳。合計でもって2,288人の方が該当となっております。

10番(森勝美君)

そうすると、1,288人の方が21年度は受けられたということですか。そうじゃなくてその中の子宮頸がんが10.2%、それから乳がん検診が12.1%という理解でよろしいんですか。はい、ありがとうございました。

保健福祉部部長(石川恵一君)

そのとおりでございます。

10番(森勝美君)

そうしますと、このクーポン券が国から出されるということは、本人の負担は全くなく検診が受けられ…治療ですよね、クーポン券が出るというのは、検診ではなくて。その乳がんとか例えば子宮頸がんが発見された場合に、治療を受けるためにクーポン券が配られるんですよね。

保健福祉部部長(石川恵一君)

先ほど町長からもお答えしましたけども、あくまでも検診です。検診で無料でもってお受けになれますよという。ただ、その割合が10%強しかないという状況でございます。

10番(森勝美君)

わかりました。じゃあ、治療については国民健康保険とかそういったもので対応されているという理解でよろしいんですよね。

保健福祉部部長(石川恵一君)

保険診療ですので、診療につきましては各保険が負担をするというふうになります。

10番(森勝美君)

はい、ありがとうございます。それで、子宮頸がんについてはですね、非常に予防ができるというふうに言われていますが、この予防のための予防注射が今できるようになっていますよね。それは御存じですよね。

保健福祉部部長(石川恵一君)

新聞…新聞に出ておりますけども、ワクチンですか。ワクチンの注射をするということは聞いております。

10番(森勝美君)

それは町の中でそのワクチンの予防接種は受けられる状況にありますか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

大変申しわけございませんけども、私も新聞でもって初めて見て、これを町内の診療所の方、または病院の方というふうには聞いておりませんので、今ここでできると、できないということはお答えはできません。

10番(森勝美君)

それでは、あれですよね、多分この子宮頸がんの予防接種、ワクチンというのは1回大体1万4,500円ですから、約1万5,000円かかる。で、3回接種しないと有効でないということですので、これはまだじゃあ保健福祉課のほうでも把握されていないということでよろしいですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

ワクチンですので、インフルエンザも同じですけども、これをやったからといってきくと、確実にきくんだということではまだないと、そういうふうに新聞等でも出てたと思います。今、議員言われましたように、金額等も高いという部分ございますので、これからはどのような形になるかわかりませんけども情報を収集したいと、そういうふうに思います。

10番(森勝美君)

一番有効な年齢というのがあるようなんですね。これ11歳から14歳の女性ですよね、もちろん。に予防効果があるということで、何とかこれ町としても対応できないかなというふうに私も考えたわけなんですけれども。この年齢というのは大体小学校6年生ぐらいから中学校の2年生ぐらいまでですよね。で、まず小学校の6年生のこの間卒業式で私も、ああ、この子たちの女性…女の子半分、約…長柄小の場合ですけど、30名女性がいらっしゃって、女の子がいるので、町内でも大体全部で、女の子だけで6年生ぐらいだと200人ぐらいかなと思ったんですね。それで、その子供たちができるだけワクチンで将来安心して生活できればと思ったんで、これからあれですよね、町としてどのように取り組んでいくのか。また、国でもね、だんだんこれについて何とかしなければというふうに私も伺っていますので、これをやはり町の方針としては何とか考えなきゃいけないと思うんですね。それで伺うわけですけれども、3回とにかく受けなきゃいけない、その金額が高い。これはやはり町としても非常に重いかもしれませんが、子供たちの健康のことを考え、将来を担う、お母さんになる人たちのためであれば何とかならないかなと思うんですけど、その点についてお伺いします。

町長(森英二君)

私も新聞記事で承知している程度ですが、11歳から14歳という年のときにワクチンを接種受けておれば有効に活用できるというか、発症が抑えられるだろうと。このために約5万円の費用が1人につきかかると、これを全額国庫でやってほしいという運動といいましょうか、今はそれが起きているわけです。そこまでは承知しております。私もその記事を見ながら、これは国がどの程度どう動くのか、そういったことをにらみながら、町としての対応はあわせて考える必要があるかなと認識していたということです。先ほどの部長の答弁とその意味で一致しているととらえてください。

10番(森勝美君)

ありがとうございました。で、学校での先ほど健康診断についてお伺いしましたが、この子宮頸がんが大体11歳から14歳の女の子に予防的に接種すると効果がある、将来に安心だということを先ほど申し上げましたけれども、学校ではどの程度の認識があるのか、この年齢層を抱えている教育委員会としては今後どのようにされるのかお伺いします。

教育長(豊田茂紀君)

学校…小学校・中学校では、高校もでしたか、子宮頸がんについての健康診断等で早期発見・早期対応するという認識を持っておりません。

10番(森勝美君)

これからはぜひ持っていただきたいと思います。それとですね、学校健康診断非常に有効だと思うんですけれども、重症のですね、例えば小児がんとかね、そういった発生はもう赤ちゃんのときに対応しておかないとなかなか難しいということもあるので、学校で今までその重篤といいますかね、そういったことには多分、みんな元気な子供たち、葉山のこの環境から考えれば余り少ないだろうというふうには思うんですけれど、一番…何ですか、重症というような方もいたことはあるんでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

ちょっと聞こえなくて、とんちんかんなお答えをしたら御指摘ください。子宮頸がんについて学校でも今後対応を考えてはいかがかという御質問でございますか。私どもに関しているのは、子宮頸がんというのは発症の原因が他のがんと違うというように医学界では認識されているというように考えておりますので、そういった点では小学校・中学校での子宮頸がんの早期発見のための検診は不要かなというように考えております。

10番(森勝美君)

早期発見ではなくて予防です。予防のためにワクチンを接種するんです。それが大人になってから有効になるということなんです。ですから、がんといいましても特殊かなというふうに思います。だから、余り一般の方が認識されるようなことではないかなと思いますが、予防できるならやはり予防をすべきだ、ワクチン接種できるんならすべきだ、それこそ今後少子化が日本は進んでどうなるかというときに、やはり女性の、しっかりした健康な女性が大事ということを考えれば、やはり早期にできることはするべきじゃないかなというふうに思いますので、今後ですね、こういったこと、報道でも大分出てくると思いますので、どうぞ教育委員会のほうでもそれなりに考えておいていただきたいというのが私の希望ですけど、いかがですか。

議長(鈴木道子君)

いかがですか。

教育長(豊田茂紀君)

答えるのに窮してしまいます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、もちろん性教育の大事さはこれはもう小学校・中学校とも時間をかけて行っておりますが、今、議員が御発言のような部分については私ちょっとお答えしかねる。もしそれが非常に重要なことであるとすれば、学校で毎年定期的にすべての生徒に対して行う健康診断の中でそういうものが含まれてくるはずというように考えております。

10番(森勝美君)

よく理解されていないと思いますので、教育委員会の中に女性もいらっしゃるので、いろいろとこれから御検討されるようにお願いします。
次に、ワークライフバランスについてお伺いします。女性の雇用促進や労働時間の短縮の企業を公契約の入札で優遇する方針を政府でも固め、それから福島県ではもう実施してるというふうに聞いております。積極的に取り組んでいるんですが、費用がかからないでメリットが大きいという効果もあるようで、やはりこれは町としてもですね、入札の制度あるわけですので、その公契約をされる中で女性の労働をちゃんと認めるというような企業に対して優遇するということも必要かと思います。また、これは人件費の抑制にも私はつながると思いますので、町としても5年前から…5年たったのでそれを改定する、検討するというお話ですけれども、これはフレックスタイムとかワークシェアリングとかいうのと同じで、やはり労働をする上でやはり家庭生活ももう非常に今大事ですので、その兼ね合いを考えるとワークライフバランスというのは早く取り入れるべきだなと思います。でも、葉山町役場が最大の、何ですかね、従業員と言ったら悪いですけども、企業じゃないので。抱えているわけですので、町から率先してやっているということが、見えるは見えるんですが、やはりその人件費を何とかというときにはやはり、政府でも進めていますし、このワークライフバランスを組み込むことによって非常に効率のよい仕事、それから人件費の抑制、そういったことも考えられると思うんですけれども、今、町のその策定されているものについては有効に活用されているのかどうかがちょっと考え…どういうふうに考えられているのかお伺いします。

総務部部長(根岸隆男君)

町の…御承知のとおり、次世代育成支援対策推進法の中で葉山町の場合は特定事業主というところになります。それで、今、森議員もおっしゃってましたけども、平成17年度からですね、21年度までの間のいわゆるその行動計画というものがございます。そして現在ですね、後期分、たしか22年から26年度だと思いますけれども、26年度末を目指して現在その後期の計画を策定中でございます。何点かはその現行の計画と違って、変えてですね、いい方向に変えて、今、計画をつくっておりまして、年度中には御配付ができるのではないかというふうに思っております。で、現計画のその実効性についてはですね、計画自体がそんな大きな計画では、ボリュームのある計画ではないので、おおむねですね、達成はできていると、おおむね達成はできているというふうに理解しております。

議長(鈴木道子君)

森議員、残り時間3分となっております。

10番(森勝美君)

実際町がお手本とならなければいけないと思いますので、その辺をいろいろと、例えばですね、保育園にしても保育士だけではなくてボランティアを、大いにボランティアの…保育ママ制度がありますけれども、保育ママが家で保育を預かるんじゃなくて、出向いてそのお手伝いをすると、そういったことも考えられるので、幅広くそのワークライフバランスには取り組んでいただきたいと思います。
次に、自殺対策計画の取り組みですが、啓発と講演のみではなくて、何かそのプロジェクトチームつくって、町内でも何人かもう自殺者がおられたということを聞きましたので、これを何とか安心して、それこそ命の電話という、いろいろあります。川崎、横浜、それから東京ではこれは夜8時から電話を受けるんですね、なぜか。やっぱり夜になると、昼間は元気でも何となく気持ちが…何ですかね、弱ってくる。それを電話で救えるんなら、私は町にあれば本当にこれは解決早いなと思うんですけれども、町として啓発と講演じゃなくて何かその立ち上げなければいけないというふうに思うんですが、いかがですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

先ほど町長から答弁しましたけども、この事業については22年度初めての事業です。で、神奈川県を初め近隣市も同様な形でもって事業を進めていきます。で、まだ議会で予算のほうを認められておりませんけども、22年度についてはまずは講演会、そしてパンフレット等を通じて住民に周知をするという形でもって今は考えております。ただ、時間的なものもありますので、今後関係団体等も連絡調整とりながら、新たな道でもってつくれればそのような方法も考えていきたいと、そのように思っております。

10番(森勝美君)

民生委員さん、社会福祉協議会、それから福祉課の人たちで何とか早急に立ち上げていただいて対応をしていただきたいと思います。
これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

これにて10番森勝美議員の一般質問を終結いたします。
次、第5番、12番待寺真司議員、登壇願います。

12番(待寺真司君)

12番待寺真司です。ただいま議長の許可を得ましたので、これより一般質問を行わせていただきます。
本日は当初よりシステムの故障等がありまして、議員の皆様、また傍聴の皆様も大変多くいらっしゃっておりますが、拘束時間が長くなっておりお疲れのこととは思いますけれども、特に予算特別委員会のメンバーの皆様におかれましては、町長質問に残さず私が委任を受けました第3次総合計画の基本構想の件、また中期財政見通しの件について一般質問に組み入れておりますので、どうぞ最後までおつき合いをいただければと思います。
さて、先週の木曜日、3月18日には平成22年度葉山町一般会計当初予算案が本会議において修正動議2件と、予算特別委員会で決定された減額修正案がいずれも否決され、最終的に採決が諮られました町長提出の原案も1対15という圧倒的な大差をもって、町政史上初めてとなる否決の判断が議会より下されました。その採決に至る過程においては、これまで町長交代後、きびすを返すように賛成を続けてきた森勝美議員も、町長の予算編成権に大きく踏み込むこととなる組みかえ動議に委員会でも本会議でも賛成したことは、ある意味、私自身驚きの気持ちを持つと同時に、議会としてのチェック機能を果たされたなと感心をいたしました。しかしながら、委員会で賛成した組みかえ動議と違う動議に本会議では賛成したこと、また、その後の原案には賛成をするという議員の判断には理解に苦しむものでありました。町長はこれまで最大与党として町長の行政運営に賛成をしてこられた森勝美議員の心変わりに、さぞかし落胆されたのではと心中お察しをするところであります。先ほど来の質問の中でも、ちょっといつも以上にやりとりで町長のお言葉がきつい部分があったように伺いましたけれども、その辺心配しておりますけれども、大丈夫でしょうか。
さて、今回はこのような判断を議会が下した最大の理由はどこにあると町長自身がお考えになられているのかお聞きできればと思います。新聞報道によりますと、ある議員は町長のリーダーシップの欠如を指摘されておりました。私もそのように感じますが、もっと責められるべき点は葉山のまちづくりの指針や中・長期のビジョンがこの2年間ほとんど発信されることもなく、ゆえに中期財政見通しを作成できずに先延ばししていることなど、町長の首長としての采配や政治的手腕に大きな不安と疑問を抱いているからであると私は考えております。ゼロ・ウェイストが実現すれば葉山町にバラ色の未来が訪れると考えていらっしゃるのでしょうか。町長の町の将来像について伺えればと思います。通告にはありませんのでお答えいただけないと思いますが、以下3項目、6点に及ぶ質問を通して町長に問いかけてまいりますので、町長の考えを明確にお示しいただきたいと考えます。
まずは、葉山町の将来像について、葉山町第3次総合計画に関する件を2点伺います。町の将来像をまとめてあります基本構想に対して、町長はどのような認識を持っているのかまず伺います。次に、本予算において200万円の支出が計上されております後期基本計画の策定に当たり、現時点で町長が考えていらっしゃいます大きな変更点について伺います。
2項目目は、町の財政について3点伺います。まず1点目は昨年暮れに実施しましたプレミアム商品券ですが、大変好評のうちに事業が終了したと聞き及んでおります。その実施結果と状況把握、また今回のようなプレミアムつきの商品券が及ぼす町への財政的な効果をどのように分析されているのか伺います。2点目は、中期財政見通しの改訂版が議会に示される時期に関して伺います。昨年の3月議会の一般質問においても、私は中期財政見通しに関する質問を行いました。その際には問題点を幾つか指摘をさせていただき、さらには大きな歳出が見込まれる事業に関しては必ず盛り込んだ形で毎年ローリングをかけて提示してほしい旨の発言をいたしました。町長は、政治は生きているものだから1年ごとのローリングは非常に大切であり、そのような対応をして22年度当初予算案の提示前には示したいとの意気込みを語られておりましたが、これも実現しないまま新年度の4月に提示する旨の発言が総括質問であり、大変残念に思っております。そこで今回は、改定の時期を明確に示していただくとともに、5年後の葉山町の財政状況を町長はどのように考えていて、その見通しの中にどのように反映させていくおつもりなのか関連して伺います。
3項目目は消防の広域化についてであります。昨年の第4回定例会において一般質問を行いましたが、町長も葉山町にとって財政面でも体制の充実の面でも大変メリットがあると発言されておりました。この消防広域化に対して最近になって大変実現に向けて暗雲が立ち込めてきたように感じております。町長は今後どのように考えて、政治家として、首長として実現に向けて行動に移していくのか、ぜひとも具体的な対応策についてお聞かせいただきたいと思います。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いをいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

5番目、待寺真司議員の御質問に順次お答えしてまいります。
まず、葉山町の将来像について第3次総合計画基本構想に対する町長の認識について伺うとのお尋ねですが、総合計画は町の将来像と政策の方針を示しており、実施計画において施策が計画的かつ効率的に進められるとともに、それらがそれぞれの目標を達成していく必要があります。現在の第3次葉山町総合計画のもととなる基本構想は計画期間を15年間として、平成12年に作成されました。そして、現在の中期の基本計画と実施計画は平成23年度にて終了することから、新たな基本計画を策定する必要がございます。ただ、基本計画を策定する上で基本構想をどうするかという御意見もあろうかと思いますが、基本構想自体については自分の考えと大きく違いがあるとは思っておりませんので、まずは基本計画を策定していくことが必要なことと考えております。
次に、第3次総合計画後期基本計画策定に向け、現時点で町長が考える大きな変更点について伺うとのお尋ねですが、先ほども申し上げましたように、基本計画と実施計画は平成23年度で終了することから、後期基本計画を策定する必要がございます。後期基本計画を策定する中で注視する点として、町を取り巻く環境の変化が挙げられると思います。例えば社会経済状況の変化、社会制度自体の変化、少子高齢化の進展、環境に対する意識の変化等が考えられますが、このような状況を踏まえつつ、町民ニーズをしっかりと把握した上で本町として町民の豊かな暮らしと活力あるまちづくりのため、取り組むべき施策を体系化し、計画に盛り込んでまいりたいと考えております。
次に、財政についての1点目、プレミアム商品券の実施結果と町財政への効果について伺うとのことですが、実施結果につきまして葉山町商工会から報告をいただいたところ、商品券は昨年11月15日から発売…販売し、12月26日で完売いたしました。取扱店は167店で、業種は飲食、美容、家電、不動産、印刷、建設、運送、運搬、自動車、バイク、自転車販売・修理、コンビニ、スーパーマーケットなどの多業種の方が参加していただき、商品券の使用率は99.9%で、スーパーなどの大型店が46%、飲食系が9.2%、建設系が3.2%、小売その他で41.5%でした。消費拡大と販売促進が図られ、前年度と…前年と比べても増傾向であったとの予想がされております。町財政の効果につきましては、売り上げが伸びれば当然税収の増額が見込まれるものと考えております。
次に、財政計画の中の中期財政見通しの改訂版が議会に提示される時期についてとのお尋ねですが、先般の私に対する質問でもお答え申し上げましたが、これまでお示ししてまいりました一定の条件設定をした形での見通しは4月中にと考えております。そして、夏ごろに予定しております事務事業評価や21年度の決算を踏まえた財政見通しを新たに作成し、平成23年度予算編成に反映してまいりたいと思います。なお、財政見通しにつきましては当然のことながら議会にお示しさせていただく予定であります。
次に、5年後の葉山町の財政状況をどのように考えているのかというお尋ねですが、個人住民税や固定資産税が歳入の根幹を占める本町においては、景気の影響等は受けるものの、法人税が中心の自治体に比べれば安定した収入が確保されるものと考えております。しかしながら、少子高齢化への対応など、さまざまな行政需要の増加も見込まれることから、引き続き厳しい財政状況にあるものと認識はいたしております。
最後に、消防の広域化についての考えをお尋ねでございますが、自主的な消防広域化につきましては神奈川県消防広域化推進計画に基づき、三浦半島4市1町、横須賀、鎌倉、三浦、逗子市、そして葉山町により検討を行ってきたところでありますが、平成22年3月4日付で鎌倉市より三浦半島地区の消防広域化協議から脱退する旨の報告を受けました。鎌倉市の表明により、今後は3市1町による検討を行い、結果報告を受けてから次のステップに向けての判断をしてまいります。
以上で第1回の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

12番(待寺真司君)

御答弁ありがとうございました。それでは自席より順次再質問を行いたいと思いますけれども、まず町長、最初に1点伺わせていただきたいんですが、この第3次葉山町総合計画平成12年に作成されたと御答弁いただいたんですけれども、このとき森町長が何らかの形でね、この総合計画の策定にかかわった経験はあったんでしょうか。

町長(森英二君)

平成12年はもう私は議会も終えて浪人中でございましたので、直接かかわってはおりません。

12番(待寺真司君)

なぜこのような質問をしたかというと、町長の最初の御答弁の中でね、私の考えと大きな違いがないというようなお話がありましたので、そのつくるときにもし何らかの形でね、町民という立場、あるいは候補者という立場でかかわっていたのかなと思いましたので、今、全くなかったということでお話を伺いましたので、それはそれで結構でございますけれども。森町長はね、何というかな、これまでの町政を継続して立候補されてね、当選されたならまだしもですね、少なくとも私の知る…知る範囲というか、皆様もそのように感じていると思われますけれども、これまでの前町政を批判していろんなマニフェストをつくって改革をうたって当選されてきたわけですから、その時点でね、私はその大きな政策転換も含めて、やはり第4次総合計画というふうな形での宣言をしてね、基本構想もやはり町長が考える将来像、町の将来像がどのようなものかというのを示す中で、4次総合計画という形になろうかと思いますけれども、そのような形に移行するのが本来その改革をうたって出た首長がとるべき道ではないかなというふうに私自身は考えますけど、町長はその点いかがお考えでしたでしょうか。

町長(森英二君)

先ほども御答弁しましたように、基本構想、そういった自体に自分の考えと大きく差異はないということから、そこまで踏み込んだものにしてないということです。

12番(待寺真司君)

例えて例を申し上げればですね、この基本構想の中で町の将来人口がうたわれております。これ平成12年に策定されたものですけれども、2015年、平成27年の人口推定が3万3,000、世帯数は1万2,000世帯、出ております。これ町長、現状今3月1日現在の数字はおわかりですか、お願いします。

町長(森英二君)

人口は3万三千四百数十だと思っております。

12番(待寺真司君)

世帯数がそれでね、1万2,000の予定というか予想をしていたんです、この基本構想では。それに対して今1万3,896、3月時点で。これかなりですね、人口構成というか、核家族化というのは都会でよく言われてましたけれども、もう町自体もやはり単身の家庭であったりとか、お子さんがいらっしゃるところも少ないですし、それから3世代住宅というのがどんどんなくなっているとか、いろんなこの人口一つとっても分析ができて、それが基本構想にうたわれているわけなんですよ。そうすると、もう町長が当選された2年前も3万2,500ぐらいだと思います。で、世帯数も1万3,000を超えている中で、やはりこういった総合計画に盛り込まれている基本構想も町長、政治生き物だと言われていますし、町も生き物と、いろいろ動いていると思うんですよ。その中でやはりこういったものを改定する必要があったのではないかなというふうに私は思うんですけれども、改めて伺いますが、こういった具体的な数字を見て、基本構想についても考え直したほうがいいというふうには思わなかったでしょうか。

町長(森英二君)

その時点において人口の今の…人口とそれから核家族による世帯数のほうが比率が高くなっているということは、ここまで進んでくるというのは正直その当時に考えられなかった状況、まさに生き物であると、少子・高齢化が進んでいる典型的なデータではないかというふうに思っております。それを踏まえて今後の計画策定等には十分反映させなければならない基本の問題であると思っております。

12番(待寺真司君)

この町の総合計画というのは、これが本当に計画いろいろこれうたってますけど、上位計画でね、これの中に盛り込まれてないものを勝手にやっちゃいけないよと、日ごろからいろいろ議員の方も指摘をされておりますけれども、やはり町長が大きな政策転換をする中で、この基本構想というのは議会の議決を得ないといけない。今度は基本計画というのは議会の議決を、議会基本条例の中で制定させていただきましたけれども、やはり町長が改革をうたって出た、もう平成20年当時には人口のぐあいも違う、それから財政で示されている状況なんかも当然変わってきているという中では、私は第4次というような形にね、着手するのが町長のとるべき道だったのかなと思っておりましたけれども、2年間たちまして、この間、行政運営を見ててですね、私自身が先ほども1回目の質問でもしましたけれども、町長がこの町の将来像をどう描いているのか、要するにまちづくりのビジョン、そういったものがこの2年間の予算…単年度の予算編成とか、そういったものではちょっとうかがい知ることができないというのが私自身の感想です。ほかの方は、よく聞いている方はちゃんとわかっているよという方もいらっしゃるかもしれませんけども。それではね、町長がこの町を、5年後、10年後、やっぱり政治家というのは責任あると思うんですよ、そういった先に対して。町長が描く葉山町の将来像、これについて端的な言葉というか、どういった町の将来像を描いているのかをきょうはちょっとお聞かせいただければと思います。

町長(森英二君)

葉山に生まれ育った人、また新たによそから入ってくる人、その人のすべてが望むのが、まずは環境、自然の環境、海と山に囲まれたこの環境を保全しながら、またあとはその教育…特に若い人の家庭にとっては教育であるとか、子育て環境とか、そういったもの、またそれと最近一つ、これから心しなきゃいけないのはワーキングプアという言葉が盛んに使われますけれども、葉山町の中にあってもそういった現象が出てないのかどうか、その実態というものもよく把握しながら施策に生かしていくことが、皆が住みやすい、相互に助け合える温かい町ということになっていこうかと思っております。あと、いろんな具体的な問題は施政方針の中に入れさせていただきました。

12番(待寺真司君)

最後にちょっと1点確認させていただきますけど、この基本構想の中には4つの基本目標が示されておりますけれども、この4つの基本目標も先ほどの御答弁いただいているように、町長が考えている町の将来像を「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」、これをこういった方向に即して設定されている基本目標でありますけれども、これについても全く町長が考える町の将来像とか町の、何ですかね、これからのまちづくりに対してこの基本目標は全くずれていないという認識でよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

今申し上げましたように、施政方針の文章の中にもこれをまず取り入れさせていただいております。これはもう葉山町にとってのバックボーンといいましょうか、基本のあり方だと私自身認識をしております。

12番(待寺真司君)

確かにね、これまで当選されてからの施政方針の中で、この基本目標に沿って町長の施政方針が述べられておりましたので、私自身もそこの部分をね、町長自身が大きく変化を持ってないのかなというふうに思っていましたので、ここで改めて確認させていただいたのは、今度後期基本計画をつくるときにね、やはり変えなきゃいけないところって、大きな変更点が出てこようかと思うんですよ。後期の基本計画は平成24年から26年まで最後の3カ年というような形で、その前段として平成18年に中期の基本計画がつくられておりまして、このとき私も議員として審議会のね、委員に入っておりまして、この基本計画づくりにいろいろな形で意見を述べさせていただいておりました。
で、その中でですね、先ほどちょっと1回目の答弁ではちょっと抽象過ぎて、大きな変更点について私は聞きたかったんですよ。やっぱり町長が思い描く、何ていうか、今、先ほど述べたような自然環境であったりとか、あるいはワーキングプアの問題であり、労働問題なんかについても述べられた。で、そういった思いが計画に入ってこないと、入ってこないと思いを述べているだけでは実行に移せないんですよ。そんなことどこにもないじゃないかと言われたら、町長の思いが幾らあってもなかなか議会としては認めにくいところがあるので、例えばごみの政策についてだって大きな変更ですよね。で、こういったものが後期基本計画の中にどのように入ってくるのかという具体的なものを私はその1回目の質問で聞きたかったんですよ。で、1回目の答弁でちょっと抽象的な形での御答弁になっておりましたので、今、幾つか言われておりましたけど、この後期基本計画を策定するに当たって、改めて町長どういったところ、この基本計画、中期の基本計画を変えていきたいと思っているのか、具体的な部分で教えていただきたい。

町長(森英二君)

今、お話にありましたようなごみ政策、これは環境問題との絡みで私は最大のテーマとしてとらえております。これをこういう計画に広域化から変換したというのは環境の視点からも非常にとらえている。こういったものは当然基本計画の中に取り入れていくということになろうかと思います。で、それを作成する段階において今のごみ政策も着々と進めてまいりますので、その方向性もより具体的に見えてくると、それを反映させていきたいと思っております。

12番(待寺真司君)

今ごみの件で幾つかお話を伺いましたけど、この中期の基本計画の中では基本計画「青い海と緑の丘のある美しいまち」の中で、環境に配慮した町の3番目の項目で廃棄物の処理、再資源化の推進ということで基本計画うたわれております。で、町長はゼロ・ウェイストということを言われていますけれども、この計画の中身を見ますとね、資源化それから廃棄物の処理のほうの現況と課題と主要政策があって、ゼロ・ウェイストという政策自体が実際は足りてませんけれども、私はそこの考えは余り大きな変更はないんじゃないかなと、逆にそこの部分は、思っているんですよ。いかがでしょうか、町長そこの。この中期基本計画、今お手元にありますか。ないですか。廃棄物の処理、再資源化の推進のね、主要施策の中で、ちょっとごみ処理広域化が入ってしまっておりますので、これは恐らく割愛をされてくるという変更点はあろうかと思いますけども、基本的な大きな方向としては…え。(私語あり)基本的な大きな変更点としては目録という部分ではないような気はしているんですけど、その辺はいかがでしょう。現況と課題とかその辺。

町長(森英二君)

質問の意味がよくわかりにくいんで、もう一回お願いします。

12番(待寺真司君)

まずここでお手元にあれば見ていただけると議論がかみ合いやすいんですけども、ぜひ通告でこれをやると言っているのでお手元に用意をしておいていただけると助かるんですけど。この中で64、65がちょうどね、資源化の推進というところで、今、先輩議員から中期基本計画のほうで変えたよというお話ありました。私もそれ、議員でおりましたので当然承知の上で質問をさせていただいているんですが、基本方針とか主要施策の大きな柱の部分はこの中期の基本計画とそんなに変わらないんじゃないかなというのが私読んでいて、今までの町長の施策の転換の中で感じている部分なんですよ。ですから、今、町長は大きな変更点としてそこの部分を挙げられたんですけれども、私自身はそこの部分はこれまでの思いと余り変わらないんじゃないかなというところを伺っているわけですが、いかがでしょうか。

議長(鈴木道子君)

町長、ちょっとお待ちください。この際、本日の日程終了まで延刻とさせていただきます。

町長(森英二君)

この今御質問の主要施策のところ、主要施策につきまして、改正前ではこの本の中にありますように、4市1町による広域化を進めていくというようにうたってございますが、それは修正しまして、焼却炉の老朽化が進んでいるほか、委託処理の増大による処理効率の低下など、ごみ処理をめぐる現状は非常に厳しいものとなっています。町民1人当たりの処理費と排出量はともに神奈川県下においても高い水準となっており、早急に適正なごみ処理の実現に向け、体制を整えていく必要があります。そしてここで、これまで近隣市との共同によるごみ処理広域化の検討を進めてきましたが、町として広域的処理には頼らず、単独処理を原則として徹底的なごみの資源化・減量化により、持続可能な処理を目指してまいりますと。そういった中で最後のほうで、総排出量の資源化率というものを高め、そして焼却ごみと埋め立てごみの早急な早期削減に取り組む必要がありますということは、これはとりもなおさず基本方針、理念、そういったもの、環境を大事に…町にしていくんだというためからこのように変化してきているというふうにとらえていただければと思います。

12番(待寺真司君)

後期の基本計画策定するに当たりね、私もその中期の基本計画としておりましたし、中身をね、改めて再チェックをさせていただく中で、その変更点がちょっと必要じゃないかなと思えるのがですね、最後の「住民が参加する自治のまち」の中で、健全な財政運営の推進という項目があります。で、ここの現況と課題、基本方針、主要施策、これについては私、町長がかわったときに、その中期基本計画の改定の中には盛り込まれてなかったというふうに理解をしておりますけれども、ここの部分をやはり後期の中ではかなり状況は変わってきていると思うんですよ。で、町長も財政が厳しい厳しい、だからこれだけカットするというような形で毎年予算を今上げているわけですが、ちょっとこの健全な財政運営の推進というのがね、ちょっと上滑りのような言葉がしちゃってしようがないんですね。どこの自治体も厳しい厳しいという中で、歳入歳出がこれだけあって予算が組めないよというようなね、新聞報道を多く見る中で、この基本計画の中にこういった健全な財政運営の推進というのを盛り込むのが妥当なのかどうかなというちょっと懸念を持っているんですが、町長はこの辺の財政運営について後期基本計画の中にどのような形で盛り込むべきと思われたんでしょうか。

町長(森英二君)

中期財政計画の表現につきましては、内容をよく精査して進めていくというふうに今はとどめておきたいと思います。

12番(待寺真司君)

この後のね、2項目目で質問項目挙げておりますけれども、その中期の財政見通し、これまで、先ほども申しましたように、やはりそういった、せめて5年ぐらいの今後の町の財政運営を示していただく中で単年度の予算を出していただかないと、やはり5年後にね、財政が破綻してしまうというようなね、そういうような方向に向かってしまってはいけない。で、それをやっぱり議会としてもしっかり予算の中で議論して、今後これがどういうふうに展開していくのか、あるいはある政策をとれば町税収入がふえるんだとか、そういうような見込み、それから歳出のほうでは何度も言っているように、目的別というものが非常に大事になると思ってまして、町長もそういう御答弁されているんですよ。例えば初等教育がと言ったら教育費が今後どうなるか、あるいは教育であれば今、耐震化でね、大きなお金が必要となってくると。そういったことも1年1年、やっぱり毎年変わってくるものだから、ローリングをして中期財政見通しを出していただきたいというのが議会側のお願いというか、私がちょっとずっとお願いしているところなんですね。それで、実はこの中期の基本計画も財政見通しというのが数字出ているんですよ。そうなると、後期の基本計画でも今、4月につくろうとしている財政見通し、財政計画なるものがこういった形で示されてくるということで理解しておいてよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりです。

12番(待寺真司君)

そうしましたらぜひね、町長何度も言って申しわけないです、計画とそれから財政状況がどうだと、で、この財政状況がこうだからこういった計画が実施できるんだというですね、もう何というか、相関関係なんですよ、やっぱりね、財政と計画とそれからそれを実行していくということは。ですから、こういった数字、2項目目で質問をするところなんですけれども、財政見通しをね、しっかり立てていただければなと思います。で、これ実はね、18年につくったやつなんですけど、これ驚くことにね、平成22年度の歳出が90億5,100万円で見通し立てているんですよ。で、ことし90億9,000万ですよね。4年前に立てたのが歳出に関してはほぼ同じような形でね、出ている、これはやっぱり財政運営を褒めるべきだと思うんですよ。これはやっぱり部長なりね、行政職員がやはり見通しを立てる中で、たまたまでしたら怒られちゃいますけど、子育てのね、応援特別手当が3億ちょっと入ってきたのでそういった数字になったという部分もあろうかと思いますけれども、ある意味ね、こういった見通しを立てられているということは私は町の行政運営がね、財政しっかり見通した中でできている一つのいい事例だと思いますので、今度の後期基本計画の中でもしっかりと、先ほど御答弁1回目でいただきました、行政事務事業評価やそれから21年度決算の状況を見て出すということでございますけれども、ぜひ三、四年先、大きな違いがないような形のね、財政計画を出していただき、それがこの基本計画に盛り込まれるということを期待をしておりますので、よろしくお願いします。
それからもう1点町長ですね、この中でね、その次のところに広域行政の推進という項目があるんですよ。で、これについて後ほど消防の広域化のところでも触れたいと思いますけれども、広域行政の推進という形で基本計画が入っておりますが、ここの部分は町長いじるおつもりはないんでしょうか。このまま大きな変更点という部分では若干ここのところが私自身は気になったところなんですけれども、町長の思いはいかがなんでしょう。

町長(森英二君)

広域行政の中のごみの広域につきましては、先ほど説明したように変更をしていきます。あと一つ具体的には、消防の広域化の問題が今各それぞれで検討されております。で、これはそれほど遠くない、近い時点で広域化の方向性が見えてくると私は予測しておりますので、その中にこれがそのまんま続くようになるのか、広域行政にするのか、あるいは諸般の事情で広域化は消防は断念するのか、そういったことは結論が見えますと思いますので、それを見てこれに対処します。

12番(待寺真司君)

この後、消防広域化のところでね、再質問をちょっとさせていただきたいと思いますけれども、やはり、非常にね、周りの状況は私自身感じるところ、他の自治体の議員さんとか県の関係者とかお話をする中では、非常にその広域行政という部分でちょっと葉山町が孤立しかけているんじゃないかと危惧を持っていますので、その辺はぜひ町長ね、リーダーシップを発揮していただき、葉山町が単独で自治体運営していくに当たっては、もう近隣との協力関係って絶対必要なもので、この広域行政の推進というのは絶対変えちゃいけないものだと私自身思っておりますので、その辺はぜひ御留意をしていただければと思います。
それでは2項目目に移らせていただきますけれども、まずプレミアム商品券についていろいろな数字をちょっと言っていただきました。私自身も小売業者をやっていてですね、情報として幾つかこのプレミアム商品券に関して伺っておるところでございます。今回、先ほど167店というですね、回答がいただいておりまして、で、商工会全体で729の加盟があって、で、あと予算書によると町内にある法人格がある企業が757社が投資をされた。おおよそどちらも750ぐらいあるうちの167店の参加に終わっているということなんですが、この辺の、何ですかね、もう少し、半分ぐらい参加していただくとかね、盛り上がりがあるのかなというふうに思っていたんですけど、町長自身はこの数字を見てどのようにその辺は判断されましたでしょうか。

町長(森英二君)

先ほど…じゃない。数日前、商工会長来られまして、いろいろとお話をした中でこの葉山町における商工会の加入率、これは他の地域の商工会に比べて比較的高いというふうに評価をしているということを聞きまして、結構なことだなというふうに思った次第でございます。で、この商品券、プレミアム商品券の発売を機に加入が促進された一面もあるというふうに聞いております。また、これは…そして入った商店等でも新規のお客さんがふえて、そのお客さんが固定客となりつつあるという状況も聞きまして、非常に効果があったんだなというふうに評価はしております。

12番(待寺真司君)

私も飲食店の例をね、伺いまして、通常食事をして当然ね、代金を払ってお帰りになられるわけですが、そのときに例えば仮に1万円食事をされた方が商品券をね、3,000円、4,000円分を商品券で払って残りを現金でお支払いいただくということがあったそうです、何回か。そこから何が見えるかというと、通常現金で食事をしようと思ったら6,000円か7,000円で終わってしまうところが、商品券を持っていたことによってプラス、デザートであったりとかね、そういったことで3割ぐらいその効果があったんじゃないか。つまり、1億を販売した中で3割ぐらいのそういった相乗効果があって、全体ではその商工会の方から伺ったら、正確な数字はつかめてないんですが、その期間のあたりの大体の店舗を合わせると1億の販売実績に対して3億円ぐらいの効果があったんじゃないかというお話を伺いまして、これは実にね、この不景気の、財布のひもがかたい今の時期にね、非常に効果的な策ではないかなと私自身、今、町長もおっしゃいましたし、そのように思いまして、先ほども御答弁の中で町の財政に一定の寄与があるというふうにお考えになられていることであれば、ぜひね、どんどん先行投資をしていく覚悟で、3年後、5年後の増収という部分をね、期待しながらこの二の手三の手を打っていく必要があるのではないかなと私自身は思うんですけど、町長はいかがなんでしょうか。

町長(森英二君)

今、先ほどのこの数字のデータもお話ししましたけれども、当初予測したよりもスーパーマーケットでの買い物でなくて、地元の商店、事業所で使われているというのが予定以上…想像以上に多かったということは、地元の地域…商業のために、商工業のためにとって非常にプラスになったんじゃないかなというふうに思います。それと、そのときの話の中で聞いたことには、今まである近所の商店で買い物をしてなかったと、その商品は別のところで、例えば逗子とかで買い物してたけども、プレミアムを買ったから近くのそこの商店で買い物をしたと。そのときに目についたものを、あ、これは配達してくれるんですかと聞いたら配達しますよということで、完全にこれでなじみの客になってくれるだろうと、くれているという話を聞いたりして、やはりいろんな面でこれはプラスの効果があったんだなというふうには評価をしております。

12番(待寺真司君)

町長ね、その評価を今度どうつなげるかだと思うんですね。やっぱり二の矢が継げないようだと、一回こっきり花火打ち上げてね、ということだとやっぱり、何ていうかな、またせっかく…国の交付金があったというところもあるんでしょうけれども、私はその国の交付金がなくても例えば町独自の施策としてね、商業…地元商工業の発展という部分で二の手三の手を打つことは、私自身はその十分納税者の理解もね、得られる事業じゃないかなというふうに思っていますので、その点、今後どのようにこの1回やったプレミアム商品券を増収策につなげていくのかが試されると思うんですよ。ですので、具体的にね、町長、その商工会の新年会のごあいさつか何かのときにもお話しになられていたようですけれども、やはりいい結果を得ているものをさらに伸ばすか伸ばさないかも、やはりそこに政治的な判断が加わってくると思うんですよ。ですので、そこの部分でこの22年度の当初予算にはないわけですが、この22年度あるいは23年度に向けて町長はこの1回やったプレミアム商品券をどのように活性化につなげていこうと思っておられるか、具体的な策があったら教えていただきたいと思います。

町長(森英二君)

このプレミアム商品券1億1,250万ですか、これがこの葉山の町のレベルできちんと成立した、成功したという実例、実績ができたわけですから、それを踏まえて、たまたま商工会の会長、柳さんが見えたときに、柳の下の二匹目のドジョウという話になりまして、具体的に22年度に計上云々は見送りましたけども、場合によっては補正だってあり得るわけですし、状況に応じていい面は伸ばしていくということで考えたいと思っております。

12番(待寺真司君)

ちょっとごめんなさい、私、答弁者のほうに担当部長書いてなかったんですけども、担当した…産業振興課が窓口になってやられたと思いますけど、その担当の中ですね、いろいろ商工会とのやりとりもあったと思います。それで、いろいろな数字が出ておりますけども、その辺、担当課としてはどのように分析して、今後こういったものの事業展開考えて、町長がね、今おっしゃられましたけど、もう少し何か具体的なものがあるかなと期待はしているんですけど、担当課としてはいかがお考えでしょうか。

都市経済部部長(高梨勝君)

担当課としてはここまで効果が上がるかどうかというのは本当は心配してました。しかし、町の本当の商店街の力というものをまざまざと今回見れまして、それから176店しかこれ参加できなかったのは、横須賀の例でありますと、先ほど町長が言ったとおり70%ぐらいが大型店に行ってしまうと、小型店が参加しづらいということがあったんですが、今回の実績見ますとほぼ半々で善戦していますので、今回このノウハウをつかんだということで、かなり商工会が自信を持っていますので、ぜひとも私たち担当部としては機会があったらもう一度チャレンジしたいなというふうな気持ちは産振のほうでは持っております。

12番(待寺真司君)

町長も先ほど補正云々というお話もありましたので、ぜひ、何ていうかな、鉄は熱いうちに打てと申しますとおり、非常によかったという評価を得ているということでございますので、引き続きこの事業がどのように展開されているか非常に興味を持っているところで、特に何かポイントも3倍にして、さらに知らなかった人がポイントカードも非常に、葉山のポイントカードを利用していただくようになったという評価もあったというふうに聞いておりますので、相乗効果としてね、上がってきているのかなと思いますので、ぜひまた取り組んでいただきたいと思います。特に商工業の自営業者のね、経営が上向くということは町のやっぱり税収であってね、やはり何ていうかな、加入者でいろいろ抱えている問題が構成上どうしても出てきてしまいます。国民健康保険なんかにもやはり自営業者が決算してその年度の所得でね、上がってくれば、当然町の税収や国保のほうにもいい影響があるというふうに私自身も思いますので、ぜひ先ほど補正というお話がありましたので期待をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから、中期財政見通しでございますけれども、こういった先ほどのプレミアム商品券のようなものを打っていけば3年後、5年後にね、いい効果があらわれるという部分も、若干そういった見通しの中に含めて考えていくということも大事なのかなと思っております。それで、先ほど一定の条件を加えてという御答弁だったんですけど、その一定の条件というのは具体的にどういう条件を想定して中期財政見通しを出そうとしているのか、いかがでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

この見通し自体を作成するのは財政課が行います。しかしながら、財政課は事業課ではございませんので、具体的に何年後に何をやるというような、こういった事業が明確になって初めてその見通しができるということは当然のことなんですが、したがって、現時点において何年後に何があるとなかなか明確になっていない現在においては、例えば扶助費、小児医療はもうこのままですとか、職員数はこのままですとか、あるいは財政調整基金はこのままですとかですね、そういった…固定資産税はこうするとか、一つの前提条件をつけた上での数値の算出ということを考えているということでございます。

12番(待寺真司君)

そうしますと、前回出していただいたような形で、4年後、5年後には10億、15億の歳出不足が出てくるような表を想定しておいて…よろしいと言ったらおかしいんですけど、そういうのじゃないのを出してほしいと常日ごろ言っているんですが、今の部長の答弁ですとまたそういったものが出てくるのかなと思いますけれども、そうなんでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

例えば消防の広域化がどうなるかとかいろいろあろうかと思いますが、現時点で答弁では4月にそういったものをお出しして、御案内のとおり事務事業評価、実施計画を今つくっておりますので、そういった面から見れば、ある程度事業というものが明確になって、現在よりもなると思います。そうした場合については、さらに夏以降にはそういったものを少しでも盛り込んだ見通しを出す。ですから、今年度2段階ということで御理解を賜ればというふうに思っております。

12番(待寺真司君)

わかりました。2段階で出てくるということで期待をして待つんですけれども、じゃあ、その事務事業評価を得て精査された数字が、どうなんでしょう、23年度の予算に反映させるということは、予算の大体こういう方針でいこうという編成方針が10月ぐらいに出るかと思いますので、そうすると期待としては9月ぐらいまでにはその第2弾が出していただけるということで、町長、お約束いただいてよろしいですか。

町長(森英二君)

おおむねその時期になろうかと思っております。

12番(待寺真司君)

おおむねがかなりおおむねになっちゃうとですね、また当初予算案には反映されないようなものが…時期に出されると困りますので、ぜひその辺は次の予算編成に反映するということで御答弁いただきましたので、ぜひ期日は守って出していただきたいと思います。また、それが出てきた段階で今後のビジョンというか、そういう点についてどうお考えかというお話をしていきたいと思いますけれども、今回その5年後とした私の理由はですね、先ほど来多くの議員が、または予算の中でも質問出ましたけれども、やはり今進めている町のごみの政策、これが5年後にある程度の形を見るということでございますので、じゃあ、その5年後を一つのターニングポイントとして、また町の財政がそのごみ処理が変わることによって大きく財政構造も変わってくるという期待を逆に持っているんですね。ですから、5年後に町長は今のごみ処理をこのような形でやって、町の財政構造はこういうふうに変えていくんだというですね、ビジョンを示していただきたくて5年後のということで私はさせていただいたわけです。先ほどのちょっと御答弁では税収がどうだ、厳しいだ、それから当然扶助費が上がってくるだというお話があったんですけども、もっと、もっと違う視点で、町長が進めるこの政策が5年後に実を結んだら町の財政構造はこう変わりますよという、そういったビジョンを示していただきたいということで質問をさせていただいたので、その辺についてはいかがお考えでしょう。

町長(森英二君)

実質的な財政見通しということになりますと、特に大きな支出の計画、例えば下水道事業の進める面積、範囲のあり方、それから今もう目の前に来ているし尿処理投入施設、これが完成を23年度の終わりにはします。そういった時点には億を超す経費の削減が今までよりも出てくると。そうするとそれを何に充てるのかということも総体的に含めて福祉の問題、あるいはそういった公共事業の問題、総体的に考えていくものが必要になると。そういった意味で予算編成の時期までにはそういった数値は、正確は出していきたいということであります。財政が厳しいなんていうのはどこでも聞かされる当たり前のことであって、そういったことでなしに、裏づけのあるもの、そういったものをつくっていきたいということです。

12番(待寺真司君)

町長からね、今どこでも厳しいというね、財政状況のお話ありましたけど、先ほどの答弁でも5年後についても引き続き厳しい状況であるという御答弁をいただいたかのように思いますけれども、私はそのもう厳しいという言葉をね、現状の自治体財政の中、まくら言葉のように使うのもうやめましょうと。もう厳しい厳しいと言ってて、みんな萎縮しちゃう世の中が本当にいいのかということを政治家は一方で考える必要があるのかな。行政職員は逆にね、ありますよ、ありますよとは言えないと思うんです。だからやはり、5年後が厳しいという町長が御認識をお持ちなら、その状況を少しでも改善させるのが私は首長の手腕だと思いますし、それに対して議会もそういったものが出てきたら、これは5年後にとって非常にいいことになるかどうかの判断基準にしてね、やっぱり予算編成のときに議論を闘わせるんですよ。だから、もうぜひね、町長の発言の中で厳しいというのはもうわかっていますから使わずにね、どういうことをしたらよくなるんだよと。例えば二宮町の町長は今回の予算編成に当たって、実は公共事業をやって少しいつもより膨らませて町を景気よくしようというようなことで、町長施政方針を語られたということを報道なりで私も伺いました。それも政治家としての一つのね、判断の示し方だと思います。それが成功するかしないかはわからないですけども、やはりもう厳しい厳しい、ないないということでこれからもずっと自治体の財政運営をしていくとどうも何か明るい未来が開けないというのは、私、政治が一番そこの部分は開けていかないといけないというふうに思っておりますので、町長ぜひそこの部分をお願いしたいと思いますけど、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

21年度予算編成をするときよりも22年度予算編成をするときに、結果12億の第1次の収支不足ということで出てきました。それの端を発したのは分析すればリーマンブラザーズの破綻から始まった世界の金融、経済の危機というものが背景にあると。これによって企業収益、またはそれに勤める社員の収入が減る、あるいは収拾が厳しくなると。こういう、今、地球レベルでといいましょうか、世界レベルでマクロ的に全体をとらえていかないと、それを無視してただこの一町だけで成り立っていく時代ではないので、ある議員さんからは批判されましたけども、そういったグローバルな視点からとらえながら施政方針はつくったつもりで、しかし、そういったものもいつまでも続くものではないという期待はもちろん持ちながら財政の見通しはつくっていかなきゃいけない。そういった意味で、幸いなことには人口は若干ながらふえていると。せんだって…きのうですか、1番議員さんの事例のお話もありますように、葉山にもより人口がふえ、財政が豊かになるような施策というものは首長として考える責任があるというふうに思います。そのまくら言葉については十分注意を払っていきたいと思います。

12番(待寺真司君)

はい、わかりました。残り時間4分になってしまいましたので、次の項目に移らせていただきますけれども、町長この消防広域化、昨年のね、12月議会で私も、5番山梨議員も質問をさせていただきました。それで非常にメリットがあるというね、御答弁をいただいておりましたので、当然メリットがあることは首長として率先して進まなきゃいけないんですが、ここのところの状況を見るとまずは鎌倉が脱退した。それから横須賀市長が本会議の第1回の定例会で質問に対してですね、ごみの広域処理をめぐり葉山町と係争中であることから、協議会の設置は困難な状況であると本会議で発言されているんですね。こういったものを受けて、結果報告を受けてから判断するというような、そういった悠長な姿勢でいいのかなということが私自身は思っています。そこで政治家がどう動くかということが大事だと思うんですけども、町長はこういった2つの大きな出来事があって、どのように考え行動されたのか、それを伺いたいです。

町長(森英二君)

まずこれまでのこちらの行動ですけれども、私は消防長から今までの各自治体同士の協議の内容、報告書受けまして、その時点では葉山にとってはメリットがあるという報告を受けましたので、じゃあこの協議会の検討は進めてくださいと、進めていきましょうという指示をしたわけです。で、その時点を過ぎて、今、横須賀市の第1回定例会の市長の発言のことがありましたけども、市長の発言の中ではごみの広域化がうまく行ってない、だから今回のごみ…消防のあれにも難しいというような発言はしていないんです。広域化について、広域化について厳しいと言いましょうか、いろんな判断があると、状況があると、それをとらえて新聞記者が電話インタビューしまして、その中でごみ処理広域化のというのが一つ出てきた。これを解説記事の中に入れたということであって、いきなり市長がそのように葉山のごみ処理広域化がネックになっているかのごときの発言は一切、やっぱり政治家ですから、そこは注意しながら発言しているということは申しておきたいというふうに思います。そして、横須賀のほうはどういうメリットがあるのか、どうかということをまず横須賀として検討を進めているわけです。その横須賀の結果も踏まえながら、じゃあ抜けた場合に三浦と逗子と葉山で成り立つのかということも当然そこに進んでいくわけです。そういった中で判断をしていくということであって、今の時点で賛成・反対という場合じゃなくて、内容を、進捗を見ているというのが現状であります。

12番(待寺真司君)

そこでですね、吉田市長は第2回定例会、第2回定例会って大体6月か6月の初めぐらいに始まろうかと思いますけど、それまでには協議会のことを、設置の判断をしたいというふうに答えておるんですね。それで、葉山町にとっては非常にメリットあることだというふうに町長も御認識されているんですから、横須賀市の動向云々よりもまずはその首長同士でね、話し合ってどうなんだということをやっていかないと、なかなか担当レベルだけのね、話では進まないもう状況になっていると私は認識しておりますので、ぜひそこは町長が政治家としてリーダーシップをとって、町にとっていい事業であるならぜひ進めるんだという覚悟を持って周りと協力関係を結び、ぜひ広域行政をね、推進していただく中で近隣との友好関係を保っていただきたいということをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。御答弁ありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

これにて12番待寺真司議員の一般質問を終結いたします。

議長(鈴木道子君)

以上で本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。(午後5時16分)

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更新日:2018年03月20日