葉山町議会 平成22年2月26日

招集年月日

平成22年2月26日(金曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後4時05分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席17名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 畑中由喜子 出席
第2番 近藤昇一 出席
第3番 阿部勝雄 出席
第4番 土佐洋子 出席
第5番 山梨崇仁 出席
第6番 伊東圭介 出席
第7番 鈴木知一 出席
第8番 佐野司郎 出席
第9番 守屋亘弘 出席
第10番 森勝美 出席
第11番 伊藤友子 出席
第12番 待寺真司 出席
第13番 金崎ひさ 出席
第14番 笠原俊一 出席
第15番 加藤清 出席
第16番 中村常光 出席
第17番 鈴木道子 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 根岸隆男
保健福祉部部長 石川恵一
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 高梨勝
教育部部長 吉田仁
消防長 有馬弘
総務課課長 矢嶋秀明

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 上妻良章
局長補佐 高橋孝行
主事 佐々木周子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第13番 金崎ひさ
第14番 笠原俊一

議事日程

第 1 議案第53号 平成22年度葉山町一般会計予算
第 2 議案第54号 平成22年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第 3 議案第55号 平成22年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第 4 議案第56号 平成22年度葉山町老人保健医療特別会計予算
第 5 議案第57号 平成22年度葉山町介護保険特別会計予算
第 6 議案第58号 平成22年度葉山町下水道事業特別会計予算
( 以上6件 総括質問 )

1.守屋亘弘
(1)平成22年度予算での政策的経費について
(2)下水道事業特別会計予算での事業量と今後の見通しについて
(3)一般廃棄物処理費の平成22年度一般会計予算額に占める割合について
2.佐野司郎
(1)町債について
(2)予算案編成について
(3)歳入について
(4)歳出について
(5)行政改革について
3.山梨崇仁
(1)平成22年度葉山町一般会計予算
(2)平成22年度町長施政方針
4.金崎ひさ
(1)町長施政方針に述べられた事項について
5.森勝美
(1)平成22年度葉山町一般会計予算について
(2)平成22年度葉山町国民健康保険特別会計予算について

議事の経過

議長(鈴木道子君)

おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(鈴木道子君)

日程第1「議案第53号平成22年度葉山町一般会計予算」、日程第2「議案第54号平成22年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第3「議案第55号平成22年度葉山町後
期高齢者医療特別会計予算」、日程第4「議案第56号平成22年度葉山町老人保健医療特別会計予算」、
日程第5「議案第57号平成22年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第6「議案第58号平成22年度葉山町下水道事業特別会計予算」、以上の6件を一括議題といたします。
去る2月19日に本案6件に関する説明が終わっております。ただいまより総括質問を通告順に行います。
第1番、9番守屋亘弘議員、登壇願います。

9番(守屋亘弘君)

9番守屋亘弘です。皆さん、おはようございます。私の気持ちは本日の天候のようにうっとうしい、何となくやる気がしない状況ですけれども、老骨にむち打って以下3点の質問をしたいと存じます。
まず第1点は、平成22年度予算での政策的経費についてであります。平成22年度における町長の重点施策、その優先順位並びにそのための予算計上額について、また経常収支比率の平成21年度実績推定値見込み並びに22年度の見通しについてということですが、3点とも共通する点なんですが、先般、町長施政方針が出されましたので、主にそれに基づいて質問をということでございます。
今申し上げた第1点目につきましては、町長施政方針の2ページに、平成22年度の政策課題の柱の1つは、まず教育・子育て環境の充実ですと。第1点はゼロ・ウェイスト推進事業ですとあります。それで、飛んで5ページに、それでは予算の主な事業について総合計画の柱に沿って順次御説明申し上げますとありまして、まず1つ目の柱「青い海と緑の丘のある美しいまち」、緑の保全につきましては、鳥獣保護管理対策事業としてタイワンリス、アライグマ等、移入鳥獣による被害防止対策を実施いたしますと。これが予算づけの最大の問題なのかどうか。大変次元が違う話じゃないかと私は思います。先ほど教育・子育て環境の充実とうたっておりますけれども、しばらく飛んで8ページにやっと学校教育・幼児教育関係ではと。だから、施策の柱と予算づけが全然違うんじゃないかと。だから、町長が何を22年度に重点施策としたいのか、その優先順位は先ほどありましたけれども、では、予算面ではどうなのかと、全くよくわかりません。私の無能のいたすところというのか、よくわからない。
それから、経常収支比率の21年度推定見込み並びに22年度についてはどうなのかと。これはちなみに20年度決算において県下では、まずワーストワンからいきますと南足柄市が99.9、我が葉山町は99.8、引き続いて三浦市が99.6、逗子市が99.0、三浦半島でワースト4の中に2市1町が入っている。これはどういうことかといいますと、たまたま2月3日(水曜日)の神奈川新聞に逗子市の当初…平成22年度当初予算が掲載されておりまして、その解説記事の中に、歳出面では義務的経費が前年度当初比4.9%増の103億云々とありました。経常収支比率も100%を超える可能性があるとして財政構造の硬直化が著しい。先ほど申し上げたとおり、20年度において逗子市は99.0、それをはるかに上回って葉山町が99.8、当然の帰結と言うべきか、22年度においては葉山町においても100%を超えてしまうんじゃないかという懸念を私は持っております。そういう面から言って、財政の立て直しというのは大変な難問題。ちょこちょこっと町長や教育長の給料を削減するよとか、あるいはいわゆる非組合員の中堅管理者の職員の給料の削減案を議案として出てまいりましたけども、これは申し上げるまでもなく委員会付託になったと。物足りないということなのかどうか私はわかりませんけれども、そういう状況になっていると。
それから2番目については、下水道事業特別会計予算での事業量と今後の見通しについて。これは事業量の件につきましては、先ほど来申し述べている町長の施政方針に22年度は10.3ヘクタールをやるよということでありますけれども、去る、昨年12月29日の日経新聞には公共事業削減、見出しに自民支持の下水道は9割減と出ています。で、今回の予算計上された国庫の補助金は1億800万、それでそれをプラスして先ほど申し上げた面整備を行うと。もしこの記事にあるように、90%削減したら…されたら国からの補助金というのは約1,100万になってしまう。この辺どういう…現在国の予算案が国会で議論をされておりますけれども、その形がよくわからないので、暫定的というのか、従来のような形で下水道特別会計が組まれていると聞いておりますけれども、先ほど申し上げたような大変状況が厳しいということであれば、この事業予定量も未達となってしまうんではないか。
すなわち、平成19年度から23年度にかけて事業認可を受けた面整備は107ヘクタールであります。担当課長の言によると、大変財政が厳しい状況下で年間せいぜい10ヘクタールが面整備として可能な数字ではなかろうか。そうであれば、22年度は先ほど申し上げた面整備の4年目に当たると。107ヘクタールに対して5年間でもせいぜい半分の面整備しかできないということになろうかと存じます。なおかつ先ほどの記事の中では、下水道より低コストで済む合併浄化槽を推進する団体が、平成…失礼、2007年の参議院選で民主党支持に切りかえた。新交付金で自治体の裁量が高まれば合併浄化槽へかじを切る自治体がふえるとの見方が多い。こういうことになりますと、下水道審議会を開いても下水道は関係ないよということになるのではないかと存じます。したがって、今後の見通し、そういう面も含めた見通しがぜひ必要であると私は考えております。
それから第3番目は、一般廃棄物処理費の平成22年度一般会計予算額に占める割合について。本日は大変ありがたいことに、ごみから葉山町を救う会の皆さんが傍聴にお見えでございますので、私の今まで「かがりび」第6号、8号で申し述べたように、このごみ問題から葉山町を救う会ナンバー6に極めて的確な表現で記載がされておりますけれども、葉山町のごみ処理政策の実態と称して、葉山町のごみゼロ・ウェイスト政策の最大の問題は、県下一高いごみ処理費を放置していることです。そしてその第一の原因であるごみ処理施設の問題を避けていることです。と申しますのは、平成25年度にごみを半減する、そういう目的あるいは目標は別にとやかく言う筋ではない。ただ、できるかできないかの問題であって、今、ゼロ・ウェイスト施策として推進していることは、ただ単に生ごみを削減すると。じゃあ経費の問題はどうなのか。今申し上げた一般廃棄物処理費の一般会計歳出決算で占める割合は、平成16年度から順次申し上げると、13.0、13.3、13.3、12.5で、20年度はまた13.7に戻ってしまった。県下でこの割合が10%を常に超えているのは葉山町しかない。これは私の調べた範囲で、平成11年、10年前からそう。したがって、ごみが減量されたらその費用自体も削減されるだろうと思うのが当たり前な話ではあろうかと思いますけれども、例えば平成25年度ごみが半減したと、しかしながら、ごみ処理費用は2割しか半減されないというようなことが公に述べられている。
で、先ほど申し上げたごみ処理施設は昨年度から5カ年はもたせるんだという話になっておりますけれども、町長が1期4年でやめちゃうと、その後どうするんですか。5カ年という…昨年から5カ年ということは、20年、21年、22年、23、24年、24年1月で町長は退任する。したがって、先ほどもちょっと金崎ひさ議員とお話ししたんですけれども、12月議会で同議員は平成25年度ごみ半減、それはそれで目標として掲げているのは結構かもしれませんけれども、その過程で例えば平成20年、23年、24年、どういうごみの減量がなされるのか。その件に関して町長は何もお答えになってないと私は記憶している。ある日突然25年になったらごみは半減されるのか。例えば平成20年の総ごみ排出量は1万1,760トン、だからおおよそ1万2,000トンとして、半減ということは6,000トンになるということであろうと存じますが、それまでの間のごみの減量、量というのか、それが何ら明確に示されていない。
ですから、22年度において一般廃棄物と申しますとし尿並びにごみですけれども、例えばこの人件費について、現在のごみ処理だけで見ても人員は事務系職員を含めて50名以上になる。いわゆる作業系職員が29名、アルバイト員が17名。で、私が調べた範囲、県が発行する一般廃棄物の処理の実態では事務系職員が8名となっておりました。これは都合足せば50名以上になる。ただし、人件費部分については、先ほど申し上げたアルバイト員の給料は物件費に入っているので、我々にはその物件費の中の額として幾らかというものは解説…予算の解説資料等を読んでも全くわからない。一々聞かなくちゃわからない。ただ私が非常に残念だと思っているのは、先ほど申し上げたごみ問題から葉山を救う会のデータは、まことに失礼ながら一般廃棄物処理事業の概要の19年度版、数字が全部違っていた。だからそのままこれをお書きになっているんだけども、それはだれも責任とらない、葉山町の担当部長以下。「広報はやま」でも間違えている。大変緊張感を欠いている。ゼロ・ウェイスト、ゼロ・ウェイストと言えば、経文のように唱えれば何でも解決するというわけじゃないんですよ。という意味で、ぜひ気合を入れてやってもらいたい。例えば平成2年度で申し上げれば、一般会計歳入歳出額それぞれ90億、1%減らしたら9,000万円が減る。そういう面を十分、実際に任に当たる職員の末端まで意識を浸透して、ぜひ1%、2%、3%、削減するように努めていただきたいと切に私は望んでおります。
以上をもちまして第1回の質問といたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

どうも、おはようございます。守屋議員の御質問に順次お答えしてまいります。
まず、平成22年度における町長としての重点施策、その優先順位並びにそのための予算計上額についてというお尋ねでございますが、既に平成22年度当初予算案の概要でお示しさせていただきましたが、総合計画の4本の柱を基本とした施策体系にあります各事業、どれをとりましても行政を進める上で重要な施策と考えております。また、概要の中では、1つ、子育てと魅力ある教育の環境の施策、2つ目に環境保全対策、3つ目に防災安全対策、そして行政改革と、この4項目を重点的取り組みに位置づけをいたしました。中でも教育・子育て環境の充実を図るため、町立保育園の定員数を90人から100人へ10人増員し、待機児童の解消に努めてまいります。予算額といたしましては保育園運営事業に3,174万1,000円を計上しております。そのほか、小児医療助成事業に5,397万1,000円、インテリジェントティーチャー派遣事業に753万5,000円などを計上いたしました。
次に、環境保全対策としてゼロ・ウェイストに向けた資源化・減量化につきましては1,164万円を計上し、積極的な取り組みを進めてまいりたいと考えております。また、し尿処理関係につきましては、し尿浄化槽汚泥を下水道に投入するための施設の建設を2カ年の継続事業として実施し、今年度は5,985万円を計上しております。
次に、経常収支比率の平成21年度実績推定値見込みと同様、22年度の見通しというお尋ねでございます。平成20年度決算における経常収支比率は、先ほど議員が述べられましたとおり99.8%となっております。平成21年度及び22年度も歳入の根幹となる町税収入が、景気の後退を受け落ち込みが予想されるため、さらに厳しい数値になるものと予測がされております。
次に、下水道事業特別会計の予算について。面整備予定事業量と今後の見通しについてのお尋ねでございます。平成22年度の下水道事業特別会計予算につきましては、厳しい財政状況の中、一色地区を中心に堀内地区を含め110.3ヘクタールの面整備を行う予定で、今後につきましては引き続き同程度の面整備を実施していくことになろうかと考えております。
次に、一般廃棄物処理費の平成22年度一般会計予算額に占める割合についての当該割合が低減するか否か、22年度の現行ごみ処理施設の更新計画の取り組みについてという御質問でありますが、平成22年度一般会計予算額に占める清掃費の割合は12.7%で、前年対比では0.1ポイントの減となっております。現在のクリーンセンターは昭和52年4月に稼働を始め、33年が経過し老朽化が進んでおり、このため維持管理費につきましては毎年多額の経費を必要としているところであり、20年、21年度ではごみ焼却炉改修工事を行ったところです。22年度の焼却施設の更新につきましては、バグフィルターろ布交換工事及びスタビライザー補修工事、交換工事を定期的に実施しているほか、炉内部耐火物部分補修その他13件の工事と、不燃物処理事業ではガラス類破砕機オーバーホールほか3件の修繕工事を予定しております。引き続き定期的かつ継続的に整備・補修を行い、円滑な処理ができるよう適切な維持管理に努めてまいりたいと考えております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

9番(守屋亘弘君)

町長施政方針の中の2ページで教育・子育て環境の充実を書いてありますが、私は大変、傾聴に値するという文言は、教育及び子育て環境の整備充実は経費ではなく投資であるとの明確な視点からの展望が必要だ、これは大変的確な考えであろうかと思います。ところがですね、例えば私は教育委員会の役割あるいは責めというものは、まず第一義的に、前にも申し上げましたけれども、葉山公立学校生徒の学力並びに体力の向上にあると考えておりまして、たまたま昨年12月の18日、神奈川新聞に文部科学省の全国体力テストの結果が書いてある。で、我が神奈川県は小学5年で男子が全国の42位、女子が最下位の47、中学2年でも男子が41位、女子が39位と低迷した。このような趨勢を当町の生徒たちに当てはめるかどうかは公表されてないのでわからない。学力テストの公表も文科省の指示で公表されてない。初めてこれは県別ですかね、体力テストの結果が文科省から発表された。であれば、この教育予算なりあるいは施策の中で学力・体力の向上にどれだけの予算を使ったのか。例えば平成21年度は枠配分と称して一律教育予算もたしか15%カットされた。で、議員提案で一部は修正された。やっていることと言っていることが違うんじゃないか。
だから、さっき申し上げた学力・体力の向上にどれだけ意を用いているのかね。あえて申し上げるまでもないと思うんですけれども、地方教育行政の組織並びに運営に関する法律の第29条では、町長は教育委員会と予算策定については話し合わなければならないとなっている。どれだけの話し合いをされたか私は定かではございませんけれども、まず教育だと言うんであれば、そういう面で重点的に町長の給料をなお削ってもやるべきだというのが私の主張です。残念ながら学力テストあるいは体力テストにおいて葉山町の生徒がどの程度なのかは、国の方針によって公表されないのでわかりませんけれども、教育委員会の方々は御存じであろうと思いますが、じゃあこのためにさっき申し上げた我が葉山町の生徒も同じような状況だったらどれだけのお金をかけてですね、向上するのか、させるのか、是正させるのか、それを明らかにしてほしいと思うんですが、町長いかがですか。

町長(森英二君)

あらかじめの通告にない再質問ですので、お答えする必要はないかと思いますが、あえてお尋ねですので、体力の問題について事前に調査したり分析をしておりませんが、私の感想として申し述べますと、各小・中学校での体育祭、これは私はほとんど全部出席して観察しております。その中で子供たちの動き、活発さ、運動のスピード等といいましょうか、非常にすぐれたものがあるというふうに私は理解をいたしております。

9番(守屋亘弘君)

いや、町長施政方針ではっきり書いてあるから、それについて聞いているんですよ。そうでしょう。くどくて申しわけないけど、平成22年度の政策課題の柱の一つは、まず教育・子育て環境の充実だと。答えたくないんならいいですよ。
それで、経常収支比率は先ほどの御答弁で大変厳しいと。だから多分100%を超えるんではないかと私は想定しておりますけれども、ちょっと総務部長にお聞きしたいんですけれども、経常収支比率は予算でも数値がわかっていれば算出は可能なんでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

普通経常収支比率は決算の、決算統計上で出てくると。3月で年度が終わって出納閉鎖5月31日、それで締めてですね、計算をすると。しかしながら、この数値を出すのに、数値自体は出ているわけですけれども、当然のことながらやはり非常に細かな調整がございます。したがって、予算の現段階においてこの予算上では経常収支比率が幾つになると明確にお答えはできないのではないかというふうに思っております。

9番(守屋亘弘君)

いや、ですから、数値が与えられているんだから計算…算出することは可能かどうかということをお聞きしたかったんですけれども。数値がある以上は見通しとしてこのぐらいになるよということは算定できますよね、いかがですか。

総務部部長(根岸隆男君)

それは一定の条件設定の上で、これをこのように、このようにというところで、全く仮定してのことでしたらそれは数値的には出るかもしれませんが、しかしながら現予算段階では結局それについてはただ単なる条件設定上のことでございますので、それは決算が終了してからというふうになろうというふうに理解をしていただければと思います。

9番(守屋亘弘君)

かみ合わない議論をしてもしょうがないんで、では次の、2番目の下水道関連の件に移りますけれども。平成22年度の下水道特会は歳入歳出とも11億7,700万円で、実際の総務費と事業費、これ合計しますと5億5,800万程度になろうかと思いますが、その中で人件費が共済費入れて6,600万ですか、で、7人。先ほど町長の御答弁にもありましたけれども、この町長施政方針の中で10.3ヘクタール面整備はするよと。で、主に面整備、これは事業費ですけれども、それと主に浄化センターの維持管理費、あと11億7,700万円から先ほど申し上げた総務費、事業費差っ引いた数字が6億1,000万強になろうと思いますけれども、これは借金返済、元利合計、借金返済に充てられている。で、パーセンテージが52%程度になろうかと思いますが、借金返済するためにやっているような事業じゃないかと私はかねてから思っていますけれども。で、先ほど申し上げた国の補助金が大幅にカットされるということが想定される中で、実際に事業予定量はありますけれども、国の補助金事業は先ほど申し上げた1億800万盛り込んでおりますけれども、大幅にカットされたらそれこそ面整備もまともにできない。あるいは、やろうとすれば一般会計からの繰り入れをさらに1億上乗せする。あるいは借金、今回の下水道特会のいわゆる借入金は1億2,000万程度見込んでいるようですけれども、さらに1億上乗せする、それでなければできないということになろうかと思います。
なお、先ほど申し上げた総務費と事業費、5億5,800万程度のうち共済費を含めた人件費は6,600万、このパーセンテージは約12%ですよ。6,600万を7人で割ると940万、1人当たりの人件費が。これはものすごい高額な人件費を払って、せいぜい10ヘクタールぐらいの事業量しかない。実際に総務費と事業費のふるい分けで、7人のうち総務費が5人分かな。私の計算によると5人分、事業費が2人分。2人分で2,000万円。一体、国の方針も変わったと。で、現実に5カ年の事業認可を受けた面整備も半分ぐらいしかできないとなれば、下水道自体を町長が公約に掲げたとおり抜本的見直ししないとならないんじゃないか。だから、下水道審議会を開く以前の問題として、下水道でやるのか、あるいは合併浄化槽でやるのか、町長がみずからはっきりした方針を出さなければどうなるんですか。というのは、22年度がいい機会なんですよ、国の方針も変わる。だから、町長の公約に国の方針が近づいてきたということですよ、結果から言えば。それでて、下水道審議会を開いてああでもない、こうでもない、議論をいただくのかね。その辺、何を考えていらっしゃるのか、町長いかがでしょう。

町長(森英二君)

国の方針が変わって補助金あるいは交付金が減ったらどうなるんだというのが冒頭の説明…意見にありました。これはですね、御承知のように国がこの22年度の予算について事業仕分けを行っておりました。その中で一つこの下水道事業のあり方というものを根本的に見直して、これは性能、それから費用、いろんな面から合併処理浄化槽にシフトしていくべきではないかという事業仕分けの結果が出ておるわけでして、じゃあ、それによって即、今計画している下水道事業の交付金あるいは補助金がカットされるのかという御心配のように、御意見のように伺いましたけども、実は今はそうではなくて、22年度につきましては国交省、そういった下水道事業だけでなく、全部含めて2兆2,000億円の予算をとっております。その中で約6,000億円近くが下水道事業に充てられると。で、それの配分が各地域に行くわけですけれども、現在各自治体が計画している、認可を受けて事業を進めている事業費については補助を従来どおりしていくという方針が来ているわけでして、今の10.3ヘクタール、22年度の計画、これについて起債を1億2,000万円予定しておりますけれども、これがまた1億ふえるんじゃないかという説明があったけれども、それは当たらないというふうに認識をしております。
ただ、この現状では350ヘクタール認可を受けておりますが、これは23年度で事業年度という計画になっております。これを当然延ばさなければ、それまでに全部23年度までには350ヘクタール工事は不可能です。したがいまして、期間の変更あるいは面積の変更等は下水道審議会を開いて、そこで理解をしてもらわなければならないんだと、そういう意味で今も従来も、22年度、23年度に下水道審議会を開いて審議していただくと、言っているのはそういう意味でございます。ですから、将来的に、近い将来的に下水道事業から合併処理浄化槽へシフトしていくというのは、これは特に地方において、今、国では全国レベルの話で国会でやってきているわけですけども、その明確な指針がまだこちらには届いておりませんので、そういったものについての情報は密にとらえるようにしていかなければならないというふうに理解しております。

9番(守屋亘弘君)

ですけども、22年度中に国の方針もある一定の明確な姿になってくると考えておりますけれども、今お話しになった少なくとも累計350ヘクタール、23年度完成ということは今のお話しどおり不可能ですよね、まずは。で、私の勝手な推測で申し上げれば、350…まあ300に対して、300程度しかできないんじゃないか。それは毎年10ヘクタールぐらいずつしかできないというような担当課長は話をされている。すると、それで現況のような財政状況が続くと350ヘクタール完成までに何年費やすのかわかりませんけれども、当然町長はおやめになって、その後何年になるのかわからないというのが町長の偽らざる心境であろうかと思いますが。その中で実際問題22年度においては合併浄化槽の対応…対応というか、あるいは採用というのか、それは当然検討対象に入ろうかと思うんですが、町長いかがでしょうか。

町長(森英二君)

先ほど申し上げましたように、国の方針・政策が変わって合併処理浄化槽にシフトしていくという方針が出ております。それがまた町のほうにも正確にいろいろな指針として出てくると思いますが、先ほど言いましたように都市部、それから山間を中心とした地方、そういったものについてのいろんな数値のあり方というものが出てくることになろうかと思っております。したがいまして、この合併処理浄化槽についての検討、こういったものも当然進めていくようになると思います。

9番(守屋亘弘君)

それでは3番目の質問に移ります。私の1回目の質問の際、ちょっと舌足らずの点がありましたけれども、要するに、先ほど申し上げましたが、5年間は現状のおんぼろごみ処理施設を維持するんだと。昨年度、20年度からそういうことを言っておられるんで、20年度から24年度までは現行処理施設を使用するんだと。その後はどうするんですか。というのは、私の質問の趣旨は、ごみ処理施設の更新計画の取り組みについてということを1回目でははっきり申し上げなかった。これは大変申しわけないことであったかと思いますけれども。というのは、さっき申し上げたように、現行ごみ処理施設で操業あるいはごみ処理を行うんであれば、ごみ処理経費というのは変わりませんよね、そんなに。ですから、その5年間のちょうど真ん中の年、22年度がそうでしょう。あと3年、22年度、23年度、24年度、3年の中でおんぼろごみ処理施設を撤去するなりあるいは新たに、当然更新しないと25年度に例えばごみが半減したとしても何らかの処理は必要でしょう。ですから、22年度においてごみ処理施設を更新するなり何なりであれば、そういう調査項目、調査費の計上とか、あるいは実際に更新するというようなことであれば環境アセス費用を計上するとか、そういうことは私の調べた範囲は予算計上されていない。
だから、一つの考えとして自区内処理あるいは町単独処理というのか、あろうかと思いますけれども、ゼロ・ウェイストのその次はどうなるんですか。ゼロ・ウェイスト、ゼロ・ウェイストと目標を挙げていれば全部解決するというわけじゃないと私はかねてから主張をしております。したがって、現行処理施設を更新するのか、あるいは全量委託処理するのか、それをはっきり22年度で何らかの目標をうたってやらないと対応に非常なおくれが出ると。さっき一般廃棄物処理費の一般会計予算額に占める割合は12.7%、町民の協力によって生ごみは確かに減量されるでしょう、削減されるでしょうけれども、御褒美としてごみ処理経費がこれだけ減るんだよと、あるいはその新たな施設を建設してこうしたいんだよという何の目標がない。私は大変残念とかねてから思っていますが、その更新なりあるいは全量外部処理委託するのか、その方向づけというのはいかがなものでしょうか、町長。

町長(森英二君)

御承知のとおり、もう大分老朽化しているというのは事実であります。で、20年から…21年度、現在ですけれども、大分大がかりな補修というものも行って燃焼効率を上げてきているということも踏まえて、今ここで一、二年のうちに炉をとめてしまうだとか建てかえるだとかという方向は出しておりませんので、22年度の予算ではそういった関連の費用は一切計上していないと。幸い町民の皆さんの献身的な協力で、またボランティア施策等のおかげで生ごみの半減化に向けての、何ていいましょうか、感触といいましょうか、ある程度の実績は今上げつつあります。したがいまして、そのどれだけ今現在ごみが減量化されたのか、そういうデータ、またそれによって費用がどう変わってくるのかといったことも逐次町民の皆さんには公表していくということは大事であるというふうに考えております。

9番(守屋亘弘君)

ごみの減量についてはですね、19年度が大変減量パーセントが大きかったんですね。その時点は何と、ただ一つはっきり言えることは町民の皆さんの大変な協力だった。19年度振り返れば、19年度…あ、ごめんなさい。19年末で前町長、前副町長は退任。明けて20年1月の20日ですか、新町長が誕生したと。それでて、ごみは総排出量1万1,941トンかな、18年度が1万3,334トンですから、約1,400トン、率にして10.5%減った。だれも町長が偉いわけじゃない。それで、ゼロ・ウェイストだという話になりますけれども、20年度のごみ総排出量が1万1,760トン、前年の数字と比べて190トン程度です。それが1.5%です。それで21年度はどうだという話になっているんですが、実績推定でどうなっているのか、担当部長、いかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

21年度につきましては、前に一度資料としてですね、ごみ量の内訳という形で出させていただいたと思いますけども、その時点では前年とほぼ同じような、若干プラスになっておりましたけども、ほぼ同じような数値を示させていただいております。今後につきましてこれから1月、2月についてごみ量減ってくる時期になりますので、ちょっと全体の推計というのはわかりませんけども、若干のマイナスになるんじゃないかなというふうに私は思っております。

議長(鈴木道子君)

守屋議員、残り時間少なくなっております。

9番(守屋亘弘君)

先ほどの町長の御答弁はね、現在の今後のごみの処理施設の…まあ、だましだまし使っていこうということなんですよ。だから抜本的にね、あと3年でしょう、5年間、20年度から、もう何回も言うんでくたびれちゃうんだけども、20年度から5カ年は現行の施設を使うんだという話。で、22年度は3年目。だから24年度以降、町長が退任された後どうするんですかと聞いた。それは次の町長が考えるべきことかどうか、そういうことじゃないでしょう。もう時間がないからまたくどく言わないですけれども、要するに22年度で現行の施設をどうするのか、更新するのか。全量寒川町みたいに委託処理するのか、そういう何らかの方向づけをしないとできないですよ。ごみは25年度半減になったとしたって6,000トンは処理しなくちゃいけないんでしょう。いわゆる廃棄物処理法で自区内処理の原則、それで町長もそのように方針を掲げている。であれば、どうするんですか、その先。ゼロ・ウェイストの先ですよ。明確なお答えがいただけないので、これにて私の質問は終わります。

議長(鈴木道子君)

これにて9番守屋亘弘議員の総括質問を終わります。
第2番、8番佐野司郎議員、登壇願います。

8番(佐野司郎君)

8番佐野司郎でございます。1番バッターで行く手を照らすかがり火を掲げた1番バッターが1塁に出ましたので、私は2番バッターとしてバントを転がさせていただこうと思います。
私は尚政会を代表いたしまして総括質問をさせていただきます。平成22年度の予算案編成につきましては、厳しい財政状況の中、大変な御苦労と御努力が行政においてなされたものと思っております。町長の施政方針の中に、これ以上の財政悪化を少しでも抑制しつつ、何よりも町民生活に配慮された予算とすべく、これまでの枠配分方式から事業の査定方式に改め、必要な事業は拡充・継続し、そして縮小・休止等、改めるべき事業は改めるという姿勢で作業を進めてまいりましたというふうに述べられております。私は今回の予算審査は何よりもこのことがどう予算に具現されているかが判断の基準になると考えております。当然のことながら、私は現在予算案に対して可否の判断をしておりません。しておりません。私は今回予算特別委員会の委員になると、予定でございますので、委員会審査の中で見きわめてまいりたいと思っているところであります。そこで今回の質問は、委員会での審査の前提になると思われることについてお考えを伺っておきたいということで、ごく基本的な事柄について質問をいたしております。率直な、端的な御答弁をいただければありがたいと願っております。御答弁の内容の適否につきましては、特別委員会審査の中で検証してまいりたいと思っておりますので、できる限り御答弁に対する論評は避けていきたいと今回は考えております。
内容につきましては、1番目は町債についてであります。その1は町債について基本的にどのようなお考えをお持ちでしょうか。
その2は町債の発行に際し、発行額、または発行債の性格、内容ということでございますけども、発行基準をお持ちになって行っているかどうかを伺います。
2番目は予算編成についてであります。その1は枠配分方式を改めた目的の達成について、効果は得られたと考えられているのかそうでないのかお伺いいたします。
その2は、編成過程における事業評価または事業査定方法はベストであったのかどうかということについて伺います。
3番目は歳入についてであります。その1は、私は財源という見地からは葉山町は住宅の町としてであると思っております。そこで実現可能かどうかは別にして、住宅の町として税収増を見込める状況・条件は一体何なのか、そういうことを検討なさっているかどうかを伺います。
その2は税・料金の滞納は歳入に大きな影響を及ぼしているわけですが、それを防ぐ方策として一番基本的に何が大事だ、何をすべきだとお考えになっているかをお尋ねいたします。
4番目は歳出についてであります。その1はごみ処理政策については現在ゼロ・ウェイスト策がとられていますが、町民の中に疑問や不安があるのもまた大きな事実であります。町民の理解と協力を得るためにもこの疑問や不安を解消し、安心と信頼を得なければならないと思います。これまでそれなりに説明はされてきたのだと思っておりますが、住民の納得を得たとは言いがたい状況にあると思います。ごみ処理に関する説明は十分であったのでしょうか。お伺いいたします。
その2は下水道事業の進捗についてであります。近来の財政事業から考えてペースダウンはある程度やむを得ないものと考えておりますが、そのことについて町民の理解を得るために早い時点に推定予定の行程を提示し、全体計画を説明する必要があると思います。市街化調整区域をも入れた将来計画の提示を急がなければならない状況にあると思いますが、いかがでございましょうか。
5番目は行政改革についてであります。既に第4次行政改革大綱が示されていますが、この大綱には現在の葉山町の行政が取り組まなければならない多くのことが述べられております。達成されつつあるのでしょうか。お伺いいたします。
以上で私の第1回目の質問を終わります。御答弁お願いいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

2番バッター、8番佐野司郎議員の御質問に順次お答えいたしたいと思います。
まず町債についての基本的な考え方ということでございますが、町債につきましては地方債現在高をこれ以上ふやさないということをまず基本に置いております。したがいまして、22年度におきましても町債はふやしておりません。年度間の調整とか世代間の公平性といった機能もあることから、適正な町債の発行はある程度必要ですけれども、残高はできるだけふやさないという方向で、22年度もそのように編成をいたしました。
次に、発行額・発行内容についての発行基準はあるかというお尋ねでございますが、地方債につきましては地方財政法第5条に規定されているとおり、公共施設または公用施設の建設事業費の財源とする場合に、神奈川県知事の同意を得て事業別に定められた充当率の範囲の中で発行することができるという規定になっております。ただし、臨時財政対策債につきましては地方財政法第5条の特例として、地方財源の不足に対処するため国が算定する限度額の範囲内で発行が認められるというものになっております。
次に、予算編成における枠配分方式をやめた成果は得られたか、編成の流れを伺うというお尋ねでございます。昨年度予算編成まで実施してまいりました枠配分方式を改め、事務事業評価の徹底を図り、必要性、公平性、有効性、効率性、この4つの視点から事業を見直し、何よりも町民生活に配慮された予算とすべく、事業査定により必要な事業は拡充・継続し、そして縮小・休止等改めるべき事業は改めるという姿勢で取り組んだ結果、一定の成果は得られたものと考えております。
次に、事業評価の方法はベストかというお尋ねですが、平成22年度予算編成は新たな事業評価方法を試行しながら予算査定と同時に実施したところです。これは現在研究中の行政評価の中で検討された事務事業評価の、先ほど申し上げました4つの視点で評価する方法ですが、予算査定では主に事業の効率性の観点から評価を行って、予算編成に一定の評価が出たものと考えております。
次に、歳入における住宅の町として、税収増を見込める条件は何かというお尋ねでございますが、ただいま御審議をいただいております22年度予算案におきまして、歳入の62.2%を占める町税のうち、約49%、27億4,400万円が個人町民税となっております。このことからも、当町にとって給与所得者を初めとする人口の動きが税収に大きく影響するところでございます。その人口については全国的にもその減少が将来予測されており、三浦半島地域では横須賀市及び三浦市に人口の減少傾向が見られますが、当町の場合、恵まれた風土や町のイメージ等が影響しているものと思われますが、昨年と比較しても微増となっております。しかしながら、団塊の世代の退職や社会経済状況による所得全体の減少、そして高齢化など、それが町民税にどう影響してくるか、非常に大きな課題になってくるものと考えております。また、ただいま申し上げました人口のほか、これまで歩んできた住宅の町葉山としての性格を維持しつつ、子供や高齢者はもとより、若者や働き盛りの方にも住みやすく、そして多くの人々の訪れる魅力あるまちづくりが重要であると考えております。
次に、歳入の中の税として料金の滞納を防ぐ基本的方策は何と考えるかとのお尋ねでございますが、滞納を未然に防ぐといった観点からは、税や料金についての説明や納税義務に対して御理解をいただくための啓発事業がございます。税におきましては税務署や県税事務所、町教育委員会と葉山町租税教育推進協議会を組織し、町の小・中学校で税に関する授業の実施や副教材の提供などを行っております。また、中学校にも全国的な税についての作文などの事業にも参加していただいております。一方、社会人対象には、税に触れ、税について考えていただきたいと機会を、毎年「優しい税ミナール」なども開催しております。また、納期前納付策といたしましては、各税の納付通知書やホームページを通じて口座振替の推奨なども実施しているところでございます。さらに、国民健康保険では納入通知書にお知らせなどを同封し、よりこの制度を御理解いただくための手法も実施しております。税や料に関する啓発はあわせて納税・納付義務に対する啓発でもあり、今後さらに充実してまいりたいと考えております。
次、歳出でございますが、ごみ処理政策の具体像の説明は十分かと。つまり、ゼロ・ウェイスト政策で問題を乗り切れるかとの御質問でございますが、現在推進しておりますゼロ・ウェイスト政策につきましては段階的な目標をクリアしながら、長期にわたってごみの減量化・資源化を進め、焼却及び埋め立て処理に回すごみを限りなくゼロに近づけるものでございます。しかしながら、ゼロになるまでの間ごみは毎日排出され、町はその処理を実施しなければならないことから、何らかの形で処理施設を確保しなければならないのも事実であり、町が持続的かつ安定的処理が可能な方策をさまざまな角度から検証してまいりたいと考えております。
次に、下水道事業の進捗予定の説明が必要ではないかとのお尋ねでございますが、平成22年度予算におきまして一色地区を中心に堀内地区を含め約10.3ヘクタールの面整備を予定しております。また、厳しい財政状況を勘案しつつ、町民の皆様の御意見を参考に平成22年度から23年度にかけまして公共下水道審議会を開催し、事業認可の取得または変更等を含め、全体計画の見直しを行い事業を進めてまいりたいと考えており、必要に応じて懇談会等を行ってまいります。
次に、行政改革の目標は達成されるかとのお尋ねでございますが、平成18年3月に策定をいたしました第3次葉山町行政改革大綱では、わかりやすく親切な行政サービスの提供、最少の経費で最大の効果を上げる行政運営、町民と行政の協力関係の推進を基本方針として掲げ、事業の見直しや財政の健全化、人材育成の推進等を行ってまいりました。毎年度その進捗状況を図りながら継続的な推進を進めてきております。その結果につきましては行政改革懇談会に報告し、御意見をいただいてきたところでございます。そして、本年度は平成22年度からの行政改革大綱と集中改革プラン作成に取り組んでいるところでございます。本格的な地方分権時代に即した町行政のあり方が求められます。平成22年度の予算編成におきましては行政改革と行政評価との連携を試み、予算の編成におきましては一定の評価ができたものと考えております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

8番(佐野司郎君)

御答弁承りました。私が予想する範囲の御答弁で、そういうふうに行ってきたんだろうなというふうに感じております。
まず順次再質問をさせていただきますけれども、町債ですけれども、現在高をふやさないということはこの前の同僚議員の質問にもお答えになっておりました。それを取り入れて予算編成をしたんではないかと思いますけれども、昨年いただきました財政…「葉山町財政改革」というこのリーフレットがあるんですけれども、これにですね、臨時財政対策債の発行額を2億9,000万に抑えないと残高がふえちゃうよというふうに考え…述べられておりまして、今度の予算では3億9,000万ということに仮に臨時対策債になっております。もちろんこの財政改革の考え方では総額が82億ということになっておりますので、この時点での予算総額が適正だったとかいうふうに思っているわけではないんですけれども。そして3億9,000万というのはそれなりの理由があって出したんだと思いますけれども、そもそも臨時対策債というのは簡単に言えば国が本来交付すべきものをその財源がないんでとりあえず借りておいてくれよと。後年になって交付税でちゃんと面倒見るからさ。ここに書いてありますように、基準財政需要額ということに算入して100%返すよということなんですけれども、これは前の町長のときにもちょっと問題になったんですけども、交付税がもらえなかったらどうするの、国が払ってくれなかったらどうするの、借金は借金だよという質問が議員の中から出ておりました。これはやはり町債を考えていく上で大変重要な要素だと。しかも現実の問題として国は100%に近い、現在額に近いものはくれてないような気がするということでございますので、臨時財政対策債、もちろん普通建設事業に関連するいろいろな町債についても、それはいろいろ返済能力とか後年度負担とか、将来に対する負担をどう残すかということは検討していかなきゃいけないんですけども、足りないから借りる臨時財政対策債についてはやはり注意が必要だと思っていたんです。
で、ここに書いてありますので、きょう聞きたいのは、それがいいか、3億9,000万がいいか悪いかという話ではなくて、2億9,000万を超えれば残高がふえちゃうよと、一般会計の残高がふえちゃうよと。で、全体的には百十何億というその下水道を含めての町債残高があるわけですけれども、それは別に現在の町長さんがみんなつくったわけじゃなくて、長い歴史の中でできてきたものだということも含まれておりますので。ただ、2億9,000万ふえて…超したらふえちゃうよというふうにここに書かれておりますので、それが事実とすれば庁舎内全部がそういう認識を共有してたかどうかということをまず聞いておきたいんですけど、いかがでございましょう。

町長(森英二君)

各部長クラスの幹部、それから特に財政課当局、そういったところでも認識は共通しております。

8番(佐野司郎君)

ということであれば、わかっていてやったことだというふうに私は理解をさせていただきます。で、やはり借金ですので、借金が私、悪だとは思っておりません。個人的に言っても借金をして子供を学校出したし、仕事でも借金をいたしました。ただし、民間の場合はその借り手である、まともな借り手を探せば借り手そのものが多いよ少ないよという判断をしてくれるんですけれども、県とか国の枠…枠は与えられますけれども、だからといって枠全部借りていたらとんでもないことになりそうなんで、やはり行政の場合、自治体の場合はみずから将来負担を考えて、将来負担の推測の計算をしてどのぐらいが許容範囲かというのは常にチェックしなきゃいけないんだと私は思っておりますけれども、町長は現在高をふやさないように、まずふやさないようにということなんですけども、減らすということについてどうお考えでしょうか。残高をだんだん減らしていくということについて、無理だとか無理じゃないとかいろいろありますけど、今の率直なお考えをお聞かせいただきたい。

町長(森英二君)

先ほどの答弁の中でも申し上げましたけれども、事業によっては廃止・縮小というものも積極的に考えていきますが、必要なところには予算をつけなければいけないと。そういった条件の中で一定の財源は必要になります。それが税収だけでは賄えない場合、臨財債等含めて借金をしてでも必要なところへは配分をしていくという考えは基本的に持っております。しかし、将来的な負担を考えればこの町債、下水道等も含めても一般会計、22年度におきましては残念ながら一般会計の残高は9,800万程度ふえましたけども、下水道債のほうで大きく減らすことができて、トータルでは減らしました。で、今の臨時特例債ですか、これも昨年度と、20年度と同じ…いや、失礼。21年度と同じ額で抑えてきたと。で、トータルとしては減少させたわけですけども、それ23年度以降についてもこれはその方針は貫いていくべきであろうと私は考えております。

8番(佐野司郎君)

町債についてはそういうふうに私が認識して審査に臨みたいと思います。
次に、編成に関してでございますけれども、やはり財政改革というこのリーフレットの中に予算編成の大まかな流れというのが記されております。今回の編成はこの表示された…町長ごらんになったことあると思うんですけど、この流れのほぼとおりにいったということで認識してよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

はい、そのように認識いただいて結構です。

8番(佐野司郎君)

だとすると、新聞報道されました12億の不足ということが調査から出たわけですけれども、どの…どの段階で12億不足というふうな報道情報を出されたのでしょうか。部長でも結構ですし、町長でも結構ですが。

総務部部長(根岸隆男君)

そのフローでどこということになりますけれども、基本的には第1回の入力ということになります。それで一応の各課に説明等々をしてですね、それぞれの理解のもとにそれぞれ各課は各課の考えに基づいて概算要求という形で入力をしていただきました。で、その結果、歳入と歳出の乖離が12億出たということでございます。

8番(佐野司郎君)

そうすると、このフローで言うと、職員検討会でこの数字はもちろん修正すべきだという項目も入っていますけど、82億九千何がしというのが示されまして、これに対して12億ではなくて、次の10月7日から26日と書かれておりますけれども、第1回予算要求において歳入予測と各課が上げてきたあれが12億単純に足りなかったということでございますか。

総務部部長(根岸隆男君)

今、佐野議員が言っておられるのは目標額82億9,300万でした。それと12億の場合は当然それに…それを目標額としてそれぞれの議員さんに、会派にも御説明させていただいてお時間をとっていただいた経緯がありますが、その12億というのは各課の概算の中、概算の歳入歳出の乖離でございまして、その82億というものとは直接は関係がないということでございます。

8番(佐野司郎君)

その次の段階ということで私がお聞きしたとおりだと思うんですけども、それから戦略会議準備会だとか部長・町長を交えた部長会だとか、いろいろな査定が行われて予算が編成されていくわけですけども、12億という数字を出すということについてもう少し慎重になっていただきたいなと。12億足りないんだからもう皆さんの要求されることは通りませんよみたいなふうにとられる可能性、そういうつもりで出したんじゃないということはわかりますけれども、大ざっぱな、余りにも大ざっぱな12億不足だというような出し方というのは説明不足、かえって混乱を催すんじゃないかというのが私の感想です。これはいいとか悪いとかというのはまた審査の中でやっていきたいと思います。
もう一つついででございますので、町長に御質問をしたいんですけれども、町長、町内のある団体の会合で、次年度の予算については町民を交えた、査定と申したのか仕分けと申したのかわかりませんけれども、やっていくつもりなんだと、皆さんもぜひ御参加くださいというようなことを述べているんですけれども、それに間違いがなければ、外に向かって発言をするわけですから、もう既に、最終は決まっていないにしても構想は頭の中にあって御発言と思いますけども、議会のほうにも現在の範囲で語られるものがあれば御披露願いたいと思うんです。

町長(森英二君)

通告にない御質問ですので、それでもせっかくのお尋ねですので事実を申し述べたいと思います。まず最初に12億という数字をちょっと軽はずみだったんじゃないかというような意味にとらえられますけれども、例えば同じ時期に県のほうは1,250億円の財源不足ということをもう堂々と言っておりました。その後もっとその不足の額は結果的にはふえました。また、そういうことで各…(「それは私の質問じゃないですから」の声あり)自治体…各自治体も予算を編成に入った段階で第1次の締め切りで概算要求、予算要求と歳入見通しとの差が税収不足と…財源不足というふうなのはどの自治体でも述べておりまして、それを各新聞社は情報として収集して発表しているわけでございまして、私はその12億云々ということの是非はまた委員会の中で御審議いただくとしても、私は別に間違っていたとは思っておりません。(私語あり)

議長(鈴木道子君)

お手をお上げになって発言のときはお願いいたします。では、町長、続けてどうぞ。

町長(森英二君)

国の予算編成段階における仕分けということが非常に話題になりました。で、県内の自治体におきましてもある町長さんですね、これは開成町だったと思いますけれども、ついせんだって町長選挙の際のマニフェストの中に事業仕分け、これは町民の公開のもとに行うということを堂々と言っておりました。私もああいったこの予算編成の段階で各一番かかわりの深い町民の方によく知ってもらうということは大事ではないかと。ですから、ある意味で公開の場でのこの事業査定といいましょうか、仕分けというような方策も考えてみたいなという、希望的といいましょうか、あれを話をしたことはございますけれども、政策として明確に文書にしたりとか、公式の場で説明したりとかいうことはまだしておりません。ある必要な時期においては議会の皆様にも御理解いただけるような方策は必要だろうと考えております。

8番(佐野司郎君)

不規則発言で申しわけございませんでした。そうしてみたいなというお考えということなんですけども、やはり町長が外に向かって御発言なさると、そうするつもりがあるというふうにとられても仕方がないと私は思いますので、それがいけないと言っているのではなくて、やはりある程度固まったものがおありになって、じゃあどういうふうにその仕分人を募集するかとか選定するかというのがもう想定されていて、皆さんもぜひ参加してくださいというような御発言になったと当然思いますので、そこのところ、いけないとは言いませんけれども、もしおやりになるということであれば、もうすぐ来年が来ますので、それはもうもちろん議会にもお知らせいただきたいと思っていますけども、早く構想を固めて、今までの事業評価、査定と全く変わるわけですから、どういう人選が行われるかも大変な問題だと思いますので、ぜひおやりになるんであれば早く構想なり案をまとめて御提示して、外に向かってそうやりたいなという話ではなくてこうやるからと、こうやるつもりだからというふうにぜひ御提示願いたいという、これは私の希望ですけれども。外から回ってくる、私、じかに聞いた、お聞きしたわけじゃなので、外から伝わってくる話を聞くと、町長一人でどんどん歩いていっちゃって、じゃあ庁舎の総務部長さん知ってるって言ったら、そうらしいねというような話になっちゃうんですよ。ですから、ぜひみんなと手を携えて、第4次の行政改革にも書いてありますけども、役場力、みんな一緒に責任を果たしていくんだというふうに書いてありますので、これはこれから22年度からやることなんでしょうけれども、もうここに記されてるということはそういうつもりになって当たり前ということで、私が一番懸念しているのは、役場の皆さんが本当に力を合わせているのかということが一番懸念されるわけです。ですから、町長がそういうことを言っちゃいけない、やっちゃいけないなんてとても思いませんけれども、そういうふうにやるときは人の話に耳を傾け、話し合いについては何か新しい成果を得られるか、または問題点が抽出されるかというための話し合いですから、決裂するための話し合いをしたって何にもならないわけですから、役場力を高めるようにしていただきたいと。これは通告にない範囲で大変おこがましい意見ですけれども、お願いをしたいと思います。

町長(森英二君)

今のその事業仕分けに関連してのことですが、かねて私は町長選挙に出るもっと前のときから、この予算編成につきましては、非常に重要なステップであるということで、もう何年も前ですけれども、北海道のニセコ町で、その予算編成の第1次の予算案の中で、例えば道路工事だとか何かの予算につきましても、絵が入った、どこの家からどの家までのあれを、道路補修をするとか、非常に詳細な案を全部全町に配りまして、それに対する意見を求めるとかというようなステップを踏んだというのを非常に関心を持って見てたものですから、やはりそれと事業仕分けということと関連して、予算編成においては町民参加ということも非常に重要だなという思いがあったものですから、会合の中でそういう発言になったと理解していただきたいと思います。

8番(佐野司郎君)

よく理解できます。そういう思いは選挙の前からお持ちだろうと私も思っておりましたけれども。ただ、役所というのは全員一体で進んでいくものでございますので、ぜひ、さすが今の行政と言われるような動き方をしていただきたいなというふうに、偉そうに注文をつけさせていただいて申しわけございませんが、言わせていただきます。
次にまいります。まだまだ細かいことを、数字的なこともお聞きしたいんですけれども、それは先ほど申しましたように特別委員会で行わさせていただきますけれども。先ほどの税収を高めるというお話なんですけども、町長のお答えになったとおり、もうだれが考えても人口なり所得なりというのが大事で、所得のある人にたくさん住んでもらえれば町は潤っていくんだと。売りが住宅の、観光とかいろいろありますけれども、メーンとして住宅の町である、町税が主体であるということであれば、それに努力するしかないと。ほかに売るものはないので、全国的に減っているからしようがないじゃないかじゃ済まないということでございますので、私の質問、注文としましては、ぜひ常にそのことについて検討を重ねていただきたい。どうしたら働き盛りの人も、それから若い人もお年寄りもいい構成で住んでいただけるか。あるいは、別にその山を崩せとか谷を埋めろとか言いませんけれども、土地を有効利用してどれだけ快適な住居地域として評価されるか。葉山ファンをふやす情報を発信しなきゃいけないというふうに第4次行政評価には書かれて、大綱には書かれておりますけれども、やはりそれを宣伝するネタ。今までは、確かに首都圏で貴重な緑を残して先人たちが営々として守った、不便ではあるけれども住みよい町だというふうに評価されて、横須賀だとか三浦が減っているにもかかわらず葉山は維持するなり多少ふえている。ありがたい話だと思うんです。それを、だからといってほうっておいたらやがて衰退してしまう。住宅の町であるからには、常に、要するに商売と同じなんですよ。ラーメン屋がラーメンを売ろうとしなければ何にもならないわけですよね。常に味に工夫をしたり、また、もう一回来ていただけるような工夫をして、そういう商売でさえ努力をするわけですので、町としてもどうしたら住んでいただけるか、どうしたら税金を納めてくれる方が住んでいただけるか。団塊の世代が去って、皆さん所得がなくなってと嘆くことも大事ですけれども、ならば、よそはとにかくうちは所得のある人に住んでいただきたいと、その人たちが住もうと思うような町にしていきたいということは、町長がリーダーシップを発揮して、庁舎内でね、常に検討をしていく。当たり前のことだというふうに今まで思ってきましたけれども、やはり緑を守る、海を青くしていくということも大事ですけれども、それだけでは売りになってこないという時代が来てるんだと思います。時間がありませんので、このことはもう全く賛成ですので、常に検討していただきたいということでお願いをして終わらせていただきたいと思います。申しわけありません。町長、おっしゃりたいことはあると思うんですけれども、今回は勘弁していただきたいと思います。全く賛成でございます。ぜひそれを実現していただきたいと思っております。
で、税、料金の滞納についてなんですけれども、全部それがいただければもっと予算も編成しやすくなるし、町も運営しやすくなると。かなりの額に全体、特別会計も含めますとかなりの額になっているということで、そのことを減らそうと思って最大の努力をしていることも知っておりますし、先ほど町長が述べた税を納める原則というのは、本当にそのとおりだと思います。私も税を納める身ですけども、納めなければならない、でも取られたくないというのが人間の本音というふうな部分もありますので、その納めたく…できれば取られなかったら助かるなという税金だとか料金をどうして納める気になるか。それは、やはりこの第4次行政改革大綱に書いてあるように、期待と安心感だと思うんですよ。そういう職員をふやすと書いてあります。それが行政改革大綱の目標の一つだろうというふうに述べられておりますけれども、その中に町長の信頼と魅力というのも当然入っているんだと思うんです。むしろその信頼と魅力を持ったトップがリーダーとなって庁舎全体を動かしていく、行政全体を動かしていって、期待感があるから、よし、納めようという気になるのが一番基本的なことだと思うんです。ですから、今の国で言えば贈与税に払う分だったのは知らなかったとかいろいろな話がありますけれども、やはり納税の意欲はそがれますよ。それは払うけれども払いたくないな、そんな税金ということになりますので、今の町長がだめだと言っているんじゃないんです。ぜひ常に気をつけていただいて、政策も期待感と安心もそうですけれども、町長個人の信頼と安心感というのを町民に与えていきたいと思うんですが、その辺の御決意だけお聞かせいただきたいんですけれども。

町長(森英二君)

私には毎月1,500万もくれるような母親を持っておりませんので、納税の重要性ということは声高に言うこともできると思います。ただ、今お話しのように、トップとしてのその信頼、こういったものが町民にないと、やはりよくないのではないかと、これはもうおっしゃるとおりだと思って日々意識しながら行動しているところでございます。よろしく御指導をお願いいたします。

8番(佐野司郎君)

御指導する立場にはございませんけれども、ぜひ、もう今いけないというんではなくて、さらに町民の信頼と期待を得るようにお願いをいたしたいと思います。
その信頼と期待を得るという御決意をいただいたところで今度は御質問なんですけど、ごみなんですけれども、ゼロ・ウェイスト、あのゼロ・ウェイストと呼ぼうと呼ぶまいが、ごみの減量が進んでいるという情報を時々いただきます。結構なことだと思っております。それはもうだれもが願っていることだと思います。でも、でも町民の方の中に、あるいは町民の方の多くにと言ってもいいですけれども、ごみの減量には協力していても大丈夫かなという不安があったり、あるいは、先ほど同僚議員が言ったように、ごみの処理コスト、これでいいのかい、こんなに税金を使われちゃって、そんなの税金なんか納めたくないよと、これも信頼と期待だと思うんです。それは説明をしなきゃいけないことだと思うんです。数字的には有能な守屋議員がとくとくと述べましたので、私、数字、あんまりとろくてわからないんですけれども、そういう細かいことではなくて、現状として不満、不平、疑問、安心感を得られないという声があることは私は事実だと、我々の耳にも聞こえてくるということは、しかもそれは少数ではないというふうに私は理解しております。大多数かどうかは調査でもしてみなきゃわかりませんけども、そういう方々がいると。そういう方々に納得してもらって住民の負担をお願いして協力をしていただいて、特に葉山町の場合は、減量の主なものを住民に担わせようとしているわけですから、それは説明をして何度でも納得していただく努力をしなければ仕方がないんだと思うんです。わかるだろうでもないし。そういうことがなされなきゃいけないんですけれども、まず計画そのもの、22年度中に出すとか何とか言ってないで、もう一日も早くごみ処理計画、一般廃棄物処理計画と言ってもいいんですけど、それの提示をして、本当ならこの議会に出てればその不満は少なくなったのかもしれません。それがその計画どおりに段階的に、先ほど言ってましたゼロ・ウェイストの段階的進行に合わせて説明がきちっとなされていれば、ああ、この予算もしょうがないかなと国民の…あ、町民の皆様も納得してくれるかもしれません。でも、出てない時点で、先ほど町長の御答弁の中に「処理施設についても持続的な安定的な何らかの施策を」と言っているんです。今「何らかの」と言ったって町民は納得しません。こういうふうにしたいんだとかするんだとかと言わなければ、毎年1億以上の金をかけて、おんぼろと言いますけど、私はおんぼろという表現はちょっとあの炉にかわいそうかなと思いますけれども、長く働き続けた炉にお金をかけていって、その先は委託するのか何だか、自区内処理と称していながら委託をするという方法をとるのかどうか。訂正しちゃいけないと言ってないです、私は。約束したけれども、現実は違うというなら、そういう説明をすべきなんです。計画を早く提示して説明していただけないかというふうに思っているんですけども、その計画の提示、早まりませんか、お伺いいたします。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみ処理基本計画につきましては、前のときもお話しさせていただいたと思いますけども、今ちょうど計画のですね、編成のほうをやらさせていただいております。ただ、時期的なもので、今はなるべく早くということでございますけども、今予定しておるのはですね、22年度に入ってしまいますけども、22年度の早いうちにですね、パブリックコメントをさせていただいて、その後ですね、正式な計画という形で示させていただきたいというふうに考えております。

8番(佐野司郎君)

こういう聞き方、私はずっと、いわゆるその野党ではありませんでしたので不得意なんですけれども、なるべく早くとかそういう表現は、よく気持ちはわかります。いつなんですかって聞きたくなるんですよ。今本当に必要なものだと思うんです。どうせつくる、もうゼロ・ウェイストでいろんなことを言われてます。先ほども25年で半分になるんだというようなことも含めまして、じゃあその間どうするのよ、じゃああの炉はもつのかよ、毎年こんなお金をかけるのかよ、じゃああの炉の性能はどうなんだろう。あれ、排出ガスの調査はしてるよ、じゃあその調査は本当に万全なのかい、一番出ない時間帯でちょこちょこっとはかっただけだろうかいというような疑問も呈されております。もっと一日じゅうはかれよ、あの炉は使えないかもしれないじゃないかという声もあります。そういうことに全部こたえていかなきゃいけないんです、行政は。じゃないんですか。だとしたら、そんなに悠長な、できるだけ早くパブリックコメントにかけましてって言ってるんじゃなくて、夜を徹してでもやるべきでしょう。今、葉山の一番の問題です、これ。それじゃないと、こんなお金かけてる予算案なんか認められないよということになりはしませんか。やっぱり、それはきちっと説明すべき。部長いかがでしょう、もっと早め…もっと明確に、いつごろどういうふうにするつもりだということぐらい、もうできてるでしょう。あれだけテレビに出てゼロ・ウェイストをね、言ったんだから、それはもうそのぐらいのことが頭に入っていて部長さんでしょう。いかがでしょう。いつできますか。

生活環境部部長(成島光男君)

今言いましたとおりにですね、今制作しているところでございますので、パブリックコメントにつきましては、今予定しているのはですね、5月の初めぐらいにパブリックコメントのほうにかけさせていただきたいというふうに思っております。

8番(佐野司郎君)

鋭意努力していただいて、できれば町民の方がみんな納得して減量化にさらに邁進して、減量化をサポートするいろいろな施策があると思うんです。それには委託も含まれるでしょうし、焼却炉のほうを更新していこうということも含まれているでしょうし、これは住民の方のごみ処理減量の負担だよと、お願いしますよ。でも、行政は、こういうことをしますよ、生ごみは、住民の方、お願いします、減らしてください。でもその他のごみについては行政はこういう手を打ってこういう施設をつくって対処しますよということが具体的に示されなければ、だれも納得しないですよ。減るはずだ、減るはずだ、それは親鸞の南無阿弥陀仏じゃないですけど、唱えていればという、先ほど言いましたけど、そうじゃない。やっぱりそれが先ほど言った庁舎一丸となって協働で、役場力でそれを克服して、課題を克服していくから町長であり職員であるわけでしょう。ぜひお願いしたい。今いろいろな細かい問題が町民の中にもありますよ。いろんな問題があるのは承知してます。我々の耳にも入ってきます。今一番大きな問題はごみです。ぜひお願いしたいと思います。
それから、次に下水道なんですけど、下水道は先ほど言ったようにペースダウン、場合によってはやむを得ないと思います。しゃにむに認可を受けた地域を面整備を進めていって財政を破綻させることはとてもできませんので、財政力に合った進行でいいんですけれども、これもやはり調整区域の方を含めてこうペースダウンしたんだよと、次の計画はこうだよと、今までこういうつもりだったんだけどと、早い…これは緊急とは言いませんけれども、早いうちに提示して財政力に合った推進の進捗状況も含めて計画を急ぐべきだと思うんですけれども、この件については、もう御了解済みだと思うんですけれども、町長、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

下水道の問題につきましては、前の守屋町長の時代にも財政力に合わせて進捗させていくという方針で来ております。なお余計財政が厳しい時代を迎えておりまして、そういう今回も、22年度は10.3ヘクタールという決定になったわけですけれども、この、今どういう状況にあるのか、そういったようなものについてわかりやすく町民の方に知ってもらえるようなPRといいましょうか、アピールをしていく必要があると、これはもうぜひ早い時期に進めていきたいと考えております。

8番(佐野司郎君)

すいません、本当にそう認めていただいてぜひ実行していただければ、それと合併浄化槽の件についても、調整区域の件についても、もっと頻繁に、頻度で、最初はもう冗談じゃないよ、おれたちだって葉山のうちだよ、横須賀じゃねえんだぞみたいな声もまじって、感情的なものもまじっていろんなことが、そごが来しているんですけれども、やはりこうしたいんだとねばり強く説得していって計画を提示して了解を得ていく以外にないと思うんです。一体いつになったら我々の下水はどうなるんだよと、その間に新築だの建てかえだの全部合併になるんだからあれでいいじゃないかというやり方ではなくて、やはり計画として御提示していただければ、上山、木古庭にかかわる議員もほっと胸をなでおろすのではないかなと思いますので、ぜひお願いをいたします。
最後の質問になりますけれども、別にスケートがあるから急いでいるわけじゃないんですけれども、最後の質問にさせていただきます。1つだけ、一つ二つ聞きます。これからのあれですけど、先ほど使いました葉山町行政改革大綱第4次というのがありまして、その中に、6ページですけれども、葉山町における行政改革の課題、9つあるんですけれども、これは大変重要なことが書かれておりまして、これを庁舎みんなが共有して物事を進めていけば、きっといい町になるのではないかと思われるような表現が幾つも並んでおります。その中の6番でまずお聞きしますけど、先ほど言いました「職員の力を結集させ、役場力を高めます」。その中でですね、トップの姿勢と覚悟があってこその行政改革なんだというふうにまず述べられております。町長、聞くだけやぼかもしれませんけれども、この姿勢は全うされているというふうにお考えでしょうか、今、率直な町長の御所見をお伺いしたいと思います。

町長(森英二君)

日夜その方向で努力しているというふうに思っております。

8番(佐野司郎君)

それも、やはり数字として予算編成の予算の中に出てくると思います。その辺にも留意して特別委員会の委員として検証していきたいなと思っております。その覚悟があってこそですけれども、それだけではなくて、ここにも書いておりますように、職員の果たすべき役割は決して小さくない。本当に、本当に町民にとって役場は頼りになるんです。頼りにして生活しているんです。ですから大変だと思います。しかも給料まで減らされて冗談じゃないやとお思いになるかもしれませんけれども、やはり与えられた天職ですので、職員の方も町長も一丸となっている姿を町民にぜひ見せていただきたいと。文句はつけないって言ったんですけど、ちょっと違うような話も耳に伝わってきて残念だなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
それから8番目、「行政改革における情報を積極的に発信します」。これは、発信するのはもう時代ですから、議会でも住民の方にお知らせするんじゃなくて逆に発信して、こっちから発信しようよという時代が来てますので当然のことだろうと思うんですけど、この中に「財政状況が厳しいことは事実ですが、町民に対し合理的な理由を説明しないまま、個別の事務事業を縮小、廃止を進めることがないように徹底します」というふうに書かれている。これはすごい大事なことでして、この9つみんな大事なんですけど、特にこれはやらなきゃいけないことで、お金が、総額がこれだけだからこっちを切っちゃおう、これを縮めちゃおう、これをどうしようということがあって、そういうことだけじゃなくて、どんな小さなことでも縮小するならそれなりの理由と説明をしなきゃならないということもぜひ実行していただきたい。
最後に、これは質問じゃなくて私の勝手な意見ですけれども、最後に質問をさせていただきますけども、今度の編成の中で事業査定から、枠が決まってるわけですから、おおよそ決まっているわけですから、借金をふやさない限りは枠が決まっている中で事業査定をして物を固めていくのと、町長は当然町長ですから、いろんな思いがあって町長になられたわけですからやりたいことがあると思うんです。それとの調整というのはうまくいった結果でしょうか。ちょっと聞き方は悪いんですけど、そのぶつかり合いというのはあって当たり前なんですけど、あったでしょうか。

町長(森英二君)

担当部署としましては、当然この限られた財源の中で予算をどうつけていくかと案は出てまいります。そして、それがまた3課での査定等を得て、最終的には町長査定ということになります。町長査定ということは、当然ながら自分の政策的な予算というものを必要なところへはぜひつけたいということでつけていくということは当然ございました。

8番(佐野司郎君)

あったということで、どういうふうなそれが数字として結果として出てくるのかは、これから審査させていただきたいと思います。
これをもちまして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

議長(鈴木道子君)

これにて8番佐野司郎議員の総括質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午前11時57分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き総括質問を続行いたします。第3番、5番山梨崇仁議員、登壇願います。

5番(山梨崇仁君)

5番山梨崇仁です。通告に従いまして、2項目、3点について、平成22年度予算と町長の施政方針に総括質問をさせていただきます。
なお、現在、バンクーバーにおいて国民的関心事といわれるフィギュア女子スケートが行われておりますが、この場も町民の皆さんから預かった大変貴重な1時間でございますので、何とぞおつき合いのほど、よろしくお願いいたします。
では、初めに具体的な2つのテーマについて伺います。真名瀬再整備事業と今後の葉山町漁業について伺います。5カ年計画の真名瀬再整備事業が最終年度を迎え、ようやく国・県と連動した中で船揚場の改修工事を中心とした総額1億4,000万円の予算が計上されました。ここに至るまでさまざまな紆余曲折があったものの、結果として漁業者の就労環境改善、安全に快適に業務するための資源として活用されることは、将来の葉山町にとっても大きな意味のあることであり、私はこの回答に異議を唱えるつもりありません。ただ、それにより葉山町漁業の今後の発展に町はどのようなガイドをするつもりなのか。再整備後の漁業や観光施策について町の描くビジョンを伺いたいと思います。
例えば、かつて選挙公約に地産地消を掲げ、選挙期間中から就任後のメッセージとしても幾度となく市場をつくり漁業者と地域が触れ合える場をつくりたいと伝えていた森町長のお考えは、今はどうなのでしょうか。
また、昨今の地域の資源を改めて見直そうという動きから、海という共通フィールドを活用した観光産業としての漁業や港湾利用、マリンスポーツの連携も注目されています。実際に森町長も町の活性化に海を活用してアイデアを発言されていることを知っておりますが、改めてその考え、根拠を具体的に伺います。
漁業の発展、関連した観光産業の発展は、町の将来にわたる重要なかぎとなるものであり、ひいてはそれが財政改善に寄与することは明白です。税収増につながるテーマとして慎重な御答弁をお願いいたします。
次に、ごみ処理計画にかかる方針と改革について伺います。前回の一般質問、そして特別委員会において伺ったことを確認しながら、来年度予算に対する町の姿勢というものを確認したいと思います。
12月の一般質問では、私が質問する以前に町長の指示もあって収集ステーションの分別看板の訂正を随時行っていくという御答弁がありましたが、それから4カ月たってどの程度の進捗がありましたでしょうか、伺います。
また、ごみ問題特別委員会では、たびたび数値計画を提出してほしいと促しておりますが、その前段階として、まずは来期の予定表を出すと1月の特別委員会において担当課長からお約束をいただいております。しかし、その予定表、本日までいまだ提出されておりませんが、出していただけるのでしょうか、細かい点ですが、2点確認させていただきます。
さて、このような細かいところを確認する理由は、現場や事務担当がしっかりと考え動いていることを確認させていただきたいからです。では、一方で、政策レベルにおける意思としては、ゼロ・ウェイスト計画ではないごみの処理費用つまり行政の責務としての廃棄物処理費用をどこまでスリムに適正にする姿勢があられるのでしょうか。幹部の皆様におかれては、処理費としての行政改革はどのような方向で考えているのか、伺いたいと思います。
最後に、今回は町長の予算編成における心構えと仕事への姿勢、つまり政治姿勢、そして葉山町の現状への認識について質問をいたします。
私は、職員各位が日々町民や事業者と接し、さまざまな場面で個々に努力されていることはよくわかっております。では、それを前提にしたとき、そのマネジメントを行う立場、つまり町長として職員を盛り上げ、ハッパをかけ、個々がより品質の高いサービスを提供できるよう環境づくりをする努力はあるのかないのか、あるならばどのようなものなのか、具体的に伺ってまいります。
以上、2項目、3点の質問ですが、再質問では焦点の見えにくい質問が多くなるかもしれません。ただ、平成22年度予算審議の前提となる問題意識を伝えてまいります。わかりやすく明確な御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

5番山梨議員への各質問に順次お答えをいたしてまいります。
まず、真名瀬再整備事業と今後の葉山町漁業についてのお尋ねですが、真名瀬再整備事業については事業の最終年度となり、遊歩道にかわり船揚場の改修工事を行います。この事業変更申請は、本年1月8日付で神奈川県知事あて申請し、本年2月16日付で神奈川県知事より承認書が届いております。なお、この申請と承認書の写しは、2月8日と2月19日に参考資料として議会に提出させていただいたところでございます。また、種苗放流事業と効果調査事業も行ってまいります。今後の葉山町漁業につきましては、とる漁業から育てる漁業に転換を図るため、葉山町漁業協同組合にマダイや稚魚の、稚貝の放流事業補助を行い、育てる漁業を推進してまいりたいと考えております。
次に、ごみ処理費用にかかる方針と改革についてのお尋ねでございますが、平成22年度一般会計予算額に占める清掃費の割合は12.7%で、前年対比で0.1ポイントの減となっております。これまで本町では、適正処理を確保しつつ委託単価の見直しや収集委託費用の適正化などに順次着手しており、平成22年度につきましては、不燃物残渣の埋め立て処理費の削減及び有償資源である金属類について入札制度による価格の是正を実施してまいりたいと考えております。また、多額な維持管理費を要しております焼却炉につきましても、延命化を図りつつごみの減量化を強力に推進し、町が持続的かつ安定的に処理が可能な方策をさまざまな角度から検証してまいります。
次に、平成22年度町長施政方針について、町長の政治姿勢と葉山町現況についてとのお尋ねですが、施政方針でも申し述べましたが、予算の編成は今回で私は3回目となります。本町の財政状況は年々厳しくなり、平成22年度は、これまでと比較し最も厳しいものになると認識をしております。したがいまして、予算の編成に当たりましては、総合計画基本構想の町の将来像「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」の実現を念頭に置き、これ以上の財政悪化を少しでも抑制しつつ、何よりも町民生活に配慮した予算とすべく、これまでの枠配分方式から事業の査定方式に改め、必要な事業は拡充・継続し、そして縮小・休止等改めるべき事業を改めると、そのような姿勢で作業を進めてきたところでございます。
1回目の御答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

5番(山梨崇仁君)

御答弁ありがとうございました。順次再質問を行いたいと思います。
初めに、真名瀬再整備事業のその後ということでございますが、1回目の質問で申し上げましたとおり、町長がその選挙のときにおっしゃっていた市場という構想について、いまだに現段階ではどのようなお考えを持たれているか、改めて伺いたいと思います。

町長(森英二君)

地産地消ということとを含めて、市場の開設、現状は鐙摺の管理事務所近辺で日曜日の朝市、これは関係者の御努力で行われておりますけれども、町としてより積極的にかかわった、例えばフィッシャーマンズマーケットとか、ファーマーズマーケット的なものを、これは今回の再整備事業で船揚場のことが、及ぶ整備が最終的に結論が今向かっておりますので、それと絡めて、どういう場所でどういう運営でやれるか、これは積極的に検討を進めたいと思っております。

5番(山梨崇仁君)

今、新しいお話だと思うんですけども、真名瀬再整備後にそのフィッシャーマンズマーケット、ファーマーズマーケットというものを設けていく考えを今お持ちで、それはこれから構想としてつくっていくという御発言でしょうか。確認をさせてください。

町長(森英二君)

船揚場を中心とした漁港整備が順次進んでいきますので、それと歩調を合わせるようにいろいろと検討していきたいということでございます。

5番(山梨崇仁君)

聞いている範囲では、最終年度を迎えてその船揚場を再整備するということで、あくまで市場のスペースを確保するという話ではないと私は思っておりますので、全く新しい発想になってしまうんじゃないかとちょっと心配をしているんですけども、町長の御発言なのであとはお任せしたいと思います。(私語あり)
すいません。私が申し上げたかったのはですね、例えば今の葉山、風物詩のとおりワカメ漁が最盛期を迎えておりまして、例えば、一般の町民の方からすれば、もちろん古くから漁師の方とつながっている町民の方はまた別ですが、東京に通われていて新しく葉山に住まれたという方は、あれだけワカメがあるけど、どこで買っていいかわからない、そういった声が聞こえてくるんですね。一方で、漁師さんのほうからすれば、もちろん古くからつながっている町民の方に売ることは続けているんですけども、時には余ってしまって、その処分先に困って結局はあげてしまったりするという、そういった状態もあると思います。そういったニーズが互いにあるのですから、町として私は市場を設置するということはすばらしいとは思ったんですが、現段階で、私の中ではこの市場をつくる場所などの問題もあると思いますから、まずできることとして、行政が例えば漁協、もちろん農協もそうですけども、そういった宣伝をですね、広報を買って出る。例えばホームページにリンクをつけさせていただく、つけてあげるというか、葉山町役場から観光の一つとして漁協や農協にホームページがリンクできる、そういった形もあるのではないかなと。かつて守屋町長のころには、ワカメのオーナー制度というものを私は漁協と行政が協働をしてつくり上げたものというふうに聞いておりまして、そのころからまだ現在も続いている大変すばらしいワカメオーナー制度、葉山の観光ブランドだと思っております。そういった動きをまた新たに起こすということができると思うんですが、その点はいかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

あの事業がどういう状況であったのか、よく精査しながら検討していきたいと思います。

5番(山梨崇仁君)

あの…はい、ワカメオーナー制度はあくまで事例として出させていただいたんですが、伺いたかったのは、そういった漁協、今は漁協の話ですが、漁協組合さんの広報活動を町が手伝う、その町が持っている絶対的な信頼度ってあると思うんですね。ですから、葉山町がその信頼度を生かして葉山町漁業の観光施策を訴えていく、そういった土壌をつくること、それも一つの力になるのではないかと思うんですが、その点は改めていかがでしょうか、伺います。

町長(森英二君)

それは大変重要なことだと思います。行政が一体となってそれをバックアップしながら協働で事業をPRしていく、起こしていくと、そのために町がやれるだけのことは極力やりたいと、やるという方向が大事だと思います。

5番(山梨崇仁君)

はい、具体的に一つその広報ということを申し上げましたけども、町としての姿勢の一つでございますから、今の町長の御発言、しっかりと具体的にじゃあどうしていくとかということを、今後、限られた予算の中で取り組んでいっていただければというふうに思います。
では、続きまして、今後の葉山町漁業というふうに書いたんですが、1回目の質問で申し上げましたとおり、観光施策としての漁業もしくはマリンスポーツ、港湾管理についてのお話をしていきたいと思います。御存じのとおり葉山の港湾事務所がこの3月いっぱいをもって県のリビエラさんのほうに引き継ぎを行い、町の港湾施設としては一切今後なくなる状況にあるということは御存じのとおりだと思います。ただ、そうなりますと、では町の港湾に関する窓口というものは今後どうなっていくのか。たとえ町が港湾施設を管理してなくても海をベースとした観光資源の盛り上げ方には、やはり国や県との連動が必要だと思います。そういった点については、今後は、担当部署としてはどこが引き継いでいくのか、その点を教えてください。

都市経済部部長(高梨勝君)

今のお話からすると、観光に一番比重が大きくなると思いますので、そうなってくれば産業振興課という形になろうかと思います。

5番(山梨崇仁君)

わかりました。では、以降町長に伺いたいんですが、ことしの1月1日の神奈川新聞の、1月1日、元旦の神奈川新聞の1面にこういった「湘南クルーズ始動」といった記事がございました。私は大変これを興味深く見まして、この湘南クルーズがいいとか悪いとか、成功するしないという話は別にですね、実は、この湘南クルーズ始動をしたきっかけをつくったのが葉山の森町長であるというお話を聞いております。具体的に申し上げれば、昨年の2009年1月28日、神奈川県の港湾を考える市・町長懇談会、これは国土交通省の関東地方整備局が主催して行っているものですが、その懇談会の席で森町長がおっしゃった言葉が、まさに真鶴から葉山のクルージングコースをつくる、これはまたいろんなことがあるかと思います。イベントとつなげてもおもしろいかなと思っています。一つこれは提案しておきますので、またいろいろ調査してみたいと思いますという明確な御発言をきっかけにしているということは、私も県のほうに確認をしておりますのでよく存じております。これは非常にすばらしいことだと思うんですが、今後の町としてこの湘南クルーズとのかかわり方。一方で、森町長が御発言の中でおっしゃっている「イベントとつなげてもおもしろいかなと思っています」というフレーズなんですが、ここには、例えば葉山には「葉山くるる」や「しょみんばた」といった町民が主導で行っているイベントがあると思います。これと連動する形を私は想定されているのかなと思うんですが、町としてどのような体制でこれらの湘南クルーズ、それから町民が盛り上げていく「くるる」や「しょみんばた」といったイベントを盛り上げていくおつもりがあるのか、その点を確認したいと思います。

町長(森英二君)

今お話しの湘南クルーズの件につきましては、真鶴、それから大磯、そして江ノ島、そして葉山と、この4つにまたがる3市1町…4つの地域が連携して湘南のこの海を一つの財産として、またその背景には、奥には富士山も持っていると、持っているというのはあります。こういったものを一体として観光的にクルージングしながら、それぞれの港へ停泊して、そこで下船して、そこでの名物料理を食べる、お土産を買う、観光資源を生かしていくと、これを連携してやれたらいいなということで昨年からその会合が開かれております。今月、2月でしたかね、ちょうど山梨議員行かれたかどうかわかりません。ちょっと忘れましたけれども、民主党の新年会のちょうど同じ日でしたけれども、江ノ島とそれから葉山、この首長たちがみんなクルージングをしまして、その進め方、いろいろ話し合ったと。これはテレビの報道も入っておりまして、その夜、報道しておりましたけれども、県のほうの担当者も関係者が大勢参加しまして熱心に討議をしました。こういったことを重ねながら少しずつ広がっていくだろうと。場合によっては、それを今度は横須賀とか三浦とかまで広めてもという発言をその2月の時点では出ておりましたけれども、より観光資源を生かせる範囲が広がれば、それを生かして行っていきたいと。今、湘南クルーズというときには、直接その「しょみんばた」とか「くるる」ということとの結びつきではなくて、それぞれの地域での観光資源と結びつけて、あるいは産業と結びつけて、飲食だとかお土産と、そういう話で進んでいるということでございます。ですから、今提案、発言のような町としての今行われている海辺における行事、そういうものと連動させるということも十分考えられると思います。

5番(山梨崇仁君)

では、担当部長に伺いますが、町長の今るる経緯の御説明がございましたが、予算書のほうにはこういったクルージングに対して、もしくは「しょみんばた」やその「くるる」に対してそういった予算づけがなされていないと思います。22年度としてそういった港湾のイベントと一言でくくってしまいますけども、こういったものに対する担当課としての指示はどういったものが出ているんでしょうか。

都市経済部部長(高梨勝君)

今までも実は「くるる」とかそういうものに対しての予算は何も行ってません。町が協力してきたのは、事務所があったので、そちらのほうの事務局といす、テーブルの提供という形です。今度は、全くその辺が離れてしまいますので、担当課としての町の予算づけじゃなく、先ほど申し上げたとおり観光としてかかわり合いが持てるんじゃないかと。ただ、指定管理者を選ばれたときに、私たちがやっていたことは今度こちらの方がやるんですよということですから、一度1年間はちょっと様子を見なきゃいけないと思いますけど、全くなしというわけには、私たちも町の観光的にはあるので、観光協会のほうで何か協力していけないかということで今は考えておりますので、予算書の中では出てきておりません。
それから、湘南クルーズに関しましては、神奈川県の観光施策でありまして、町には一切合切そういう部分については、予算的な協力は求められてません。あともう一つ言わせていただきますと、産業的に地場産業を育てるということからしますと、葉山マリーナさんが葉山町の商工会の会員でありまして、こちらの方がもう湘南クルーズを今行われてますので、この辺の民業圧迫にならないようにうまい調整をしていけたらいいなというふうに思ってますので、その辺の調整もちょっと町がかかわっていったらどうかなというふうに今は考えております。

5番(山梨崇仁君)

私の今伺いたい論点としては、その部長の今のお話、部長の思いというかお考えでございましたけども、そのきっかけをつくったのは森町長の御発言でございまして、それが葉山町、本来考えれば葉山町が主体的に取り組むべきものだというふうに、私は第三者として新聞やメディアの報道を聞く限りそう思っていたんですね。町としてどう取り組むかという点について、もちろんこれは部長から意見するのももちろん結構だと思うんですが、今後その湘南クルーズについて町長から指示はあったのかということを改めて伺います。

都市経済部部長(高梨勝君)

まだ具体的に決まってませんもので、具体的な指示はいただいておりません。

5番(山梨崇仁君)

先ほど佐野議員の御質問でもございましたけれども、その町長の御発言というものを私はちょっと心配をしてですね、この件を取り上げさせていただいたんです。湘南クルーズが、これがいいか悪いかということは別として、そういったアイデアを出されることは非常に結構なんですけれども、であればそれを連動して町としてどう盛り上げるか、そこに「しょみんばた」や「くるる」が入ってないと言ってましたけども、それを機会に一緒に盛り上げていく、今でこそ町民の方々がもう手弁当で集まって盛り上げていただいている町の「しょみんばた」や「くるる」ですから、そういったものを今こそまさに連動させて海のパッケージとして漁業も交えて取り込んでいくことが私は非常に町の発展に寄与するのではないかというふうに単純に考えても思うものですから、ぜひともアイデア豊富な森町長、今後ですね、何かと町の発展に寄与する思いを、思いを実際の形にしていけるよう、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。
ちなみに、観光のツールとしてですね、葉山丸の去就について、私、昨日町民の方から御指摘をいただいたんですが、転売の入札を今後行うということですけども、その入札が仮に不調に終わった場合ですね、産廃として処分してしまうのか、また別のルートとしてたどる方向を考えていらっしゃるのか、その点を確認させてください。

都市経済部部長(高梨勝君)

売買のほうについては管財課のほうのことなんですが、今のところは、これは売れるというもとに行ってますので、申しわけないですが、仮定としては売れるものとしてのお答えだけにさせていただきたいと思います。

5番(山梨崇仁君)

それは私の提言として申し上げたいことですが、仮に、仮にですね、売れなかった場合、葉山丸に限らず町の財産はこれから売買することがあると思うんですが、よく今話題となっている自治体オークション、ネットオークションで町の財産を販売しているということがよくニュースなどでも取り上げられます。そういった方法も、仮にお金をかけて処分することがあるときには一つのルートとして考えておいていただきたいなということを今この場を借りて申し上げたいと思います。
では、続きまして2項目目、ごみ処理費用にかかる方針と改革について伺ってまいります。初めに、1回目の質問で、ごめんなさい、通告してなかったので大変恐縮でしたが、ステーションの看板の件、それからゼロ・ウェイストの予定表の件について、あわせてもう一度御答弁いただければと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみのステーションにつきましては、今年度ですね、ラミネートでですね、200枚ほど今のところつくらさせていただいておりますけども、議員からのお話、町長からのお話等でですね、今のところ160枚程度はかえさせていただいております。現在までで作業員にですね、そういう見づらいものとか破れているものとかですね、あった場合については、随時交換するような形では話はさせていただいております。
それから、予定表なんですけども、現在それについて作成のほうをさせていただいておりますので、でき上がり次第ですね、お示しさせていただきたいと思っております。

5番(山梨崇仁君)

先ほどの午前中の議論でもありましたけども、計画は私も前から聞いているとおりなかなかできないとは感じておりますが、予定表については、もう出しますというふうに答弁をいただいております。いつまでに出していただけるか、明確な御答弁をお願いいたします。

生活環境部部長(成島光男君)

今言ったようにですね、作成してますので、時期について、できればこの3月のごみ問題特別委員会にですね、お出しできればよろしいんですけど、ちょっと今作成のほうをやらさせていただいていますので、でき上がり次第ということで話のほうは進めさせてもらいたいと思います。

5番(山梨崇仁君)

たしか1月の特別委員会で御答弁をいただいておりまして、今回3月中旬にごみ問題特別委員会があります。その間2カ月あったわけで、予定は前々から3月定例会中に特別委員会があるとわかっているんですから、その点をしっかりこうバックデートした形で、いつ出せるということはぜひ御答弁をいただきたかったなとは思いますが、なるべく迅速にお願いいたします。できれば今年度中は最低限守っていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
では、続きまして、午前中も守屋議員初め佐野議員もおっしゃっていました、まさにごみの施設、それからゼロ・ウェイストではない、そのゼロ・ウェイストのその先についてどうするのという議論がございました。私も想定していたような質問があったんですけども、その議論の経過をしっかりと聞いておりまして、今すぐこれ以上言っても出てこないんじゃないかなというふうに思っておりますし、5月にパブコメで計画書が出るということでしたので、それを待つということで次に進めたいと思います。
今回、ことし1年といいますか、昨年から森町長がゼロ・ウェイストを出してからですね、環境課とクリーンセンターについては非常にいい連携、その双方がお互いに連携をしながらさまざまな面においてごみ処理費用の軽減を図ってきたということ、先ほどの御答弁にもございましたけども、私ははっきり言って評価をしております。それは金額に直せば恐らく数億円という金額になるでしょうし、もちろんし尿処理施設の建造についてもその一つかもしれません。ですので、コスト削減という面については非常にその連携がなった一つの成果として評価をしてはいるんですが、問題はやはりその先にまだございまして、人件費ですね。今、葉山の町では、守屋議員もおっしゃっていましたけども、50人近くの収集業務員、それから各施設の運転員と事務所員、さまざまな方々が仕事をされていらっしゃいますが、これが大きな固定費としておよそ3億円近く毎年かかっております。人件費ですので、私はこれをですね、即座にカットしろと言うつもりは全くないんですが、果たしてその3億円という人件費をさらに付加価値をつけて有効に活用させてもらえないかという思いを持っております。
というのは、全国のクリーンセンターとはいうものに関した事例を見てまいりますと、そのクリーンセンターを例えば民間委託をしてしまうよとか、市場化テストをはかってどっちがすぐれているかはからせてもらうよとか、そういったトップの主導の中で、クリーンセンターの職員の方々が自律的にサービスを上げていこうと、収集の効率を図っていこう、そういった自助努力をしているというケースを幾つか事例として伺わさせていただきました。時間もないのでここで紹介はしませんけども、葉山の町において一方で考えてみますと、クリーンセンターのその職員の方々に対して大きな改革が行われた、何か新しい政策を打ち出したということを直接聞いたことはございませんので、その点は今後どのような改革を行っていくのか、もし案があれば教えていただきたいと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

クリーンセンターの改革ということですけども、ゼロ・ウェイストでですね、23年から戸別収集を実施していくんだということをお話しさせていただいておりますけども、そういう点につきましても、環境、クリーンセンター、あと現場の職員ですね、3者によりまして打ち合わせ等を、今までそういうものを行っておりませんでしたけども、そういう打ち合わせのほうはやらさせていただいております。また、今までのクリーンセンターの内部の担当業務につきましても、余り内部で異動というのは行わない形が多かったんですけども、職員の活性化とかですね、マンネリ化を防ぐためにも、ある程度の異動、内部の異動等も必要かなと思ってますので、それについてもクリーンセンター所長とですね、今相談のほうはさせていただいております。

5番(山梨崇仁君)

部長がおっしゃったその内部の異動なんですが、私も一つの提言として今考えていたところでございまして、例えば焼却炉にかかる運転員の方々、それから不燃物処理施設の稼働にかかる方々と収集にかかる方々を異動させて、要するにジョブローテーションをしようという、そういうお考えでよろしいでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

今言われたようにですね、大体3つの部署に分かれますので、その部分についてローテーションという、ローテーションというあれでもないですけども、一部の異動というのをさせていただきたいというふうには考えております。

5番(山梨崇仁君)

一方でですね、技能職の方々ですけれども、これは総務部長に伺ったほうがいいかと思うんですが、例えばしおさい公園や、例えば庁舎の庁務員ですか、であったり南郷公園の管理員だったりとか、そういったところにも人事異動は可能かと思うんですけども、そういったお考えはございますか。

総務部部長(根岸隆男君)

おっしゃるとおり異動自体は可能でございます。参考までに申し上げますと、例えば21年にも、もちろん総人数がそんな多いわけじゃございませんので、その部署がえのですね、人事異動は実施しているのは実績としてございます。

5番(山梨崇仁君)

御存じのとおりその人事異動というのはメリットが多くありまして、もちろんデメリットもあるんですけれども、私が見た限り今のクリーンセンターの方々に新しいその視点というか、知識というか、そういったものを学んでいくには、やはり人事異動を行い、いろんな相互の関係というものを見ていただくことが非常に重要なのではないかなというふうに思っておりますので、ぜひとも御相談して活用していただきたいというふうに思います。
なお、続きまして、あと2点ほどですね、私としても人事制度といいますか、クリーンセンターのことについてどうでしょうと思っているところがあるので伺わさせていただきますが、例えば教育委員会には学校の先生がいらっしゃいます。その現業の方々が事務所のほうに入っている。もちろんこちらの本庁舎のほうでも、例えば都市計画課の課員の方は、もういきなりかまを持って山に入って行っちゃったりとかですね、その現業に精通された方々がやはり今の葉山町には大変多く事務職として働いているケースがあると思うんです。ただ、一方で、じゃあクリーンセンターを見てみますと、クリーンセンターの事務所の方というのは一般事務職の方で、実際に現場で働かれる方々ではないんですね。これがルールであればしょうがないんですけども、私はなくべく事務職の方々にも現業の方々が入っていただけるような形が必要ではないかなと思いますが、その点はいかが思いますか。

生活環境部部長(成島光男君)

今、現場、現業の方についてですね、クリーンセンターの事務は3名しかおりませんので、例えば何らかの形で休暇をとらなきゃいけないとかですね、あと電話の多い時期、そういうときにつきましては、現業の方にですね、当然電話の対応などもしていただかなきゃいけませんので、場合によっては事務所の中に入っていただいております。ただ、これにつきましては、定期的に入っていただいているということではなくて、臨時的に入っていただいているような状況ではございます。議員が言われるようなことにつきましては、今後ちょっと検討させていただきたいと思います。

5番(山梨崇仁君)

その一時的な事務対応としての、今、電話とかいう例がありましたけども、そういったものを私は求めているのではなくて、その政策的な見地から予算作成の中で、現業の方々と一緒にもんで外に出していく、アウトプットしていくという仕事をですね、ぜひやっていただけないかなというふうに思って申し上げました。その皆さんの部署で実際に現場を知らないで物事を机で決めてる方って多分いないと思うんです。ですから、そういった点で考えていただければわかりやすいかなと思いますので、今後さらなる発展と活性という視点で御検討いただければと思います。
もう1点なんですが、これは事情はわからないんですが、どうも収集の方々、もしくはクリーンセンターで働いている方々の中では、その役職といった、役職によるその責任の所在、ヒエラルキーというものがないそうなんですね。その全員が年齢三十二、三歳の方から定年間際の方々まで、皆さんが同じ役職でフラットな組織があるというふうに聞いております。私は、組織のフラット化というものはいいというふうに思っておりまして、それは考えは同調できるんですが、そのフラット過ぎると思うんです。つまり、その現業でかかわられる方々をあらゆるマネジメントするときに、だれに言えばいいのか、それが定かではない現状というのが私は非常に管理しづらい状況があるんじゃないかなと思いますけども、その点はいかがなんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

過去についてですね、やはり等級等ございますので、職責に応じたですね、給料という形のもので、そういう提案もさせていただいたというのは聞いております。ただ、現場のほうのですね、考えとして、業務をやっているの同じなんだというような形で、直接そういう、例えば主任を置くとかですね、そういう形のものについては、過去についてはお断りされているというのはお話を聞いております。ただ、私も今、議員と同じようにですね、ある程度の職責の者をですね、あの部署に置いたほうが、やはり話について伝わりやすいというふうに考えておりますので、その辺につきましては今後の課題とさせていただきたいといふうに考えております。

5番(山梨崇仁君)

前は、民間では、そのアルバイトを、同じアルバイトさんの中でもその役職をつけて責任の所在を明確にしているというのが当然だと思います。私の視点としては、可能な限り責任の所在をそれぞれ明確にして、お互いが納得し合える職場環境というものを構築する上である程度の三角形のヒエラルキーは必要だと思いますので、ぜひ御検討いただければと思います。
ただ、この背景につきまして改めて申し上げますが、冒頭に申し上げましたその3億円近い人件費というものをいかに、削ることが難しければいかに活用していくかという視点で私は質問させていただいております。恐らく環境課とクリーンセンターの連携の中で、環境課のほうに多く負荷がかかったり、クリーンセンターのほうに負荷がかかったりというバランスの問題もあると思いますので、そういったものを解決するためにも、現業の方々の知恵と能力、そういったものをぜひとも活用できる場というものをしっかり構築していただきたいというふうに思います。
話が大分変わるんですけども、先日この総括質問の準備をする際に課長と環境課の係長とお話しをしたくて伺ったんですが、午前いっぱい視察の対応をしているときがございました。聞くところによるとかなり視察対応が多いということで、それは町長が日ごろおっしゃっているゼロ・ウェイストによる葉山町が注目されている一つの象徴だと思うんですね。ただ、その視察の間、私ももちろんその課長はいない中で、課長、係長がいない中で業務を遂行しているということが、転じて見てみると葉山町にとって若干損失ではないかなというふうに思います。一つ提言として申し上げたいんですが、以前議員として北海道に視察に行ったときに2つの町に伺ったんですが、1つの町では、視察の料金として500円だか1,000円だか取られました。もう1件の町では、事前にこちらで予約表というものを見せられて、いついつ行きますということを指定をされて参りました。参ってみると、葉山町だけではなくて多くの自治体の議員やら議会事務局の関係者がいらして、その中で一括に説明を受けて、もちろんそこも費用がかかりました。決して別にお金がかかるから行かないということは全くありませんでした。その何が申し上げたいかといいますと、貴重な人材を使って貴重な葉山町の財産を説明をさせていただいている、これは非常にすばらしいことですし光栄なことなんですが、私は、視察にいらしたときに、ある程度の対価というものを取ることも必要ではないかと思います。ぜひ前向きにその辺も御検討していただくことが必要ではないかなと。これは葉山町の歳入にもなりますので、どうぞ御検討いただきたいと思います。よろしければ答弁をいただけますか。

町長(森英二君)

特に今、環境課の話が出ましたけれども、どれくらいのいわゆる面談、面会あるいは視察が来ているのか、逐一私も出席するわけではありませんので実態はよくわかっておりませんが、ぜひこれは状況を調べまして、それに支障を来すようなことがないように、当然同じ自治体同士ですから協力し合うところは協力する。例えばですね、ゼロ・ウェイスト宣言を最初に行った上勝町、ここは全部非常に注目を浴びて視察が、あと葉っぱビジネスというものとあわせて有名になりまして視察が多いということで、全部有料化しているという話は聞いております。そういったものをどういうふうに受けて、どうやっているのか、そういったものも、たまたまそこからの今、職員に来てもらってますので、実態を聞いた上で何とか検討したいなと思います。

5番(山梨崇仁君)

ありがとうございます。おっしゃるとおり課長と係長ですから、時給に直したら恐らく四、五千円じゃ済まないと思います。そういった給料で一、二時間使われてしまっては、ちょっとこれは痛いなと思いますので、ぜひとも前向きに御検討をいただきたい。なお、今後そのゼロ・ウェイスト宣言に向けて本当に進捗をしていけば、さらに視察がふえるというふうに想定されますので、その仕組みについてもやはり検討する必要があるんじゃないかなと。その視察対応の仕組みについても検討する必要があるんじゃないかなというふうに思います。
では、最後になります。町長の政治姿勢と葉山町の現状についてでございます。先ほど町長からは、その葉山町の現状という点について、財政状況が厳しいと、財政悪化の抑制を図っていくという御答弁がございましたが、私が伺いたいのはですね、葉山町、その町長として葉山町がどういう現状にあるか、財政状況ではなくて、もっと定性的な視点について伺いたかったので、それを順次改めて伺ってまいりたいと思います。
まず、冒頭に申し上げたいんですが、その真名瀬の再整備事業や、それから小児医療費の枠の拡大、保育園の枠の拡大など、森町長が行ってきたこれまでの政策というものは、私は非常に称賛できる点も多々あるというふうに思っております。もちろんゼロ・ウェイスト政策などはその典型かもしれませんけども、いい感じで丸投げでうまくいってるなというふうにも感じておりますので、これは望んでか望まざるか、すごくいい形だと思っております。ただ、一方で、公約の変更をされている点がございますよね。しかし、そういったものを、かつてたしか守屋議員だと思うんですが、公約を変更したらば、それを全世帯に広報する必要があるんじゃないかというふうにおっしゃった経緯がございましたが、いまだにその広報もなされておりませんし、もちろんごみの件について、ゼロ・ウェイストは一ついいのかもしれませんが、一方で裁判を起こされているという現状もございます。そういった意味で問題も多々あると思います。
さて、一方で施政方針を拝見してみますと、昨年に続きことしも同じフレーズがございました。「以上のように日米の一端に触れてまいりました」と、私はこれがどうしても理解ができないんです。葉山町の問題なので大局から見ることは大事なんですが、昨年度は2ページから3ページ、ことしも1ページ丸々使って日米の話をしており、これが葉山町にどう影響するかが何の脈絡が見えないんですね。まずこの点について、町長からもし御意見があればひとつ教えていただきたいと思います。

町長(森英二君)

議員御承知のようにこのグローバル化が進んだ現代におきまして、一町の政治経済といえども世界の流れと分離されているわけではありません。そういったことで、世界の現状、特に一昨年秋のリーマンブラザースから端を発した世界的な経済金融危機というものが現在の葉山だけではなくて日本全体に深くかかわって影響しているわけです。そのことが、あの施政方針の中にも触れました、例えば高校生、大学生の就職内定率の非常に氷河期に匹敵するようなものに胸を痛めておりますと私は書きましたけれども、そういったもののすべて連動した世界経済とのかかわりの中で一応把握をしておくということが大事だという意味で述べてきたわけでございます。

5番(山梨崇仁君)

いや、気持ちはよくわかるんですが、その把握をするには余りにも長くないですか。それは確かに大事な問題なんですけども、我々は葉山町というこの単位の中で今、政治活動を行っておりまして議論をしております。葉山町の中ですから、つまりこの予算書に基づいた話の背景というものがあるのであれば結構なんですが、それはある意味国政やもっと国連や、そういった視点の中で話される方々に要望や意見として上げていくような内容ではないかなというふうに私は感じます。
では、予算書に基づいてその日米関係をひもといていきますと、ただ1点だけありました。ホールドファストベイです。ことしホールドファストベイの事業の休止が一つ伝えられておりますが、これは予算で見ると27万円。これが、私、大きいか小さいかということはちょっと申し上げにくいんですが、実際に交流そのものは自費で行っていて、それに付随する費用として27万円があるというふうに聞いております。これを休止した理由。私は、交流…草津ももちろんそうですけども、交流をする中でそれをとめてしまうということがどれだけ大きなデメリットがあるか。お金がないけども、もしよければ自費でやってほしい、お金がないけれども、人と物は貸してあげられるよ、そういった支援の仕方もあったのではないかと思うんですが、その点はいかがですか。

町長(森英二君)

このホールドファストベイとの学生、特に交流、そういったものも含めて非常に慎重に考えました。従来のようなそういった交流と違ったものも今発言のように何か考えられるのではないかと。あるいは、民間の活力を生かして行うとか、有志で団体を立ち上げて行うとか、国際交流協会の活動の活用の仕方、そういったことも含めて、完全に全部をとめてしまったわけじゃなくて、22年度についてはとりあえず見送りをするということで、対応、これからの対応については常時考えていくつもりでおります。

5番(山梨崇仁君)

これは、町長、自分の給与を切るとかそういった話ではなくて、まさに相手がある話なんです。かつてを思い起こしてみますと、裁判の件、それからまちづくり協会の件、すべて相手がある中で、突然町長がぱんと切った横須賀・三浦との連携の話、突然町長が1月にぱんと切ったまちづくり協会の一連の出来事、御存じだと思います。私は、ホールドファストベイ、これは確かに遠いオーストラリアの話ですけども、オーストラリアとの関係ですが、これを突然ぱんと休止してしまう、それが非常に私は怖くてならない。先方には、事情の説明などを町長御自身でなされたんですか、その点を伺います。

町長(森英二君)

私、直接にもしております。気持ちを全部英文に訳してもらって、それをあちらの市長さんに送るということもやっております。それから、先ほどごみの離脱の問題、それからまちづくり協会の予算の問題、突然という発言をされておりますけれども、決定をして発表すれば、それが突然のように見えるというのは世の常でありまして、要するに裁判の問題についても、選挙公約の中で行って、脱焼却・脱埋め立ての独自処理でいくんだと、広域化からは離脱するんですよと公約に掲げて選ばれているわけです。それを実施するということは、決して突然の出来事でも何でもないというふうに私はとらえております。ただ、相手があるということは当然です。ですから、まず、当選してすぐの表敬訪問のところでも触れております。それから、また時期をある程度限って、いついつごろ面談をするということでステップは踏んでいるつもりでございます。

5番(山梨崇仁君)

突然ではなかったということですけども、じゃあそのホールドファストベイには手紙を何通出されたのか、それから、手紙を出す前に、突然じゃないように、何カ月前、何年前からとめますよということを伝えたのか、その点を教えてください。

総務部部長(根岸隆男君)

今、山梨議員おっしゃるどのくらい前から何通、それはちょっと今、手元にまずございません。ただ、その、ホールドファストベイもやりとりの中で、非常に財政状況が厳しいということは向こうもはっきり言っております。葉山も厳しいということで、その一方的に葉山がホールドファストベイの、例えば学生の交流をやめると一方的に向こうに通告したとか、そういう流れではないということは御理解いただきたいと思います。なお、どういったその文書のやりとりについては、また委員会のときにでも資料があれば御説明をさせていただきたいと、このように思います。

5番(山梨崇仁君)

では、また後ほどということですので、これまでどういう経過があったのか、それから手紙という町長の御発言がございましたけども、何通出して何通やりとりをしているのか、その辺を予算委員会のときにしっかりと教えていただきたいと思います。私の常識としては、突然この1月になってぽんと1通の手紙で終わらせている、そういった状況はないと信じておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
続きまして、またそういった話なんですが、ことしの1月5日の新春の集いにおいて、森町長があいさつをされた中で、来年の予算は12億円近く足らなくて大変厳しいと、それを来週から予算査定を、町長査定を行ってこれから煮詰めていく状況にありますという御発言がございました。その後、町長は、ただ再来年はもう少し楽になります、そういうふうにおっしゃったんです。これは言った言わないの水かけ論でしたら、もうこれで終わりにしたいんですけども、町長、覚えていらっしゃったらこの根拠について教えてください。

町長(森英二君)

一つは、この12億円という収支の不足、収入と支出の不足、これはかつてない葉山町始まって以来の多額な金額であるということがまず一つの認識としてあります。昨年度、21年度の予算を組むときの大議論になっているわけです。それと、この民主党を中心とした政権にかわりまして、いわゆる箱ものから人へということにも、言葉に出ておりますけれども、いろいろな財源を地方の自立といいましょうか、そういったものを旗印に掲げて、直接自治体ができることは自治体に任せていく、そのかわり財源もつけていくと。先ほどの議論の下水道事業にもありましたけれども、そういった方向がより鮮明になってくれば、交付金だとか補助金、そういったようなものが少しは自民党政権のときよりはふえてくるんではないかという期待を持っております。

5番(山梨崇仁君)

これはインターネットで中継されておりますので、お聞きの方々の御判断にお任せしますけども、もう一つ申し上げたいと思います。町長は、晴れての新成人を裏切ったことをおわかりでいらっしゃいますか。2009年の1月12日、葉山町の成人式が行われました。その場で私ども、恐らく議員の方々はだれも知らなかったと思います。森町長の御発言は、青山テルマを呼んでことしはイベントを行いますと、そういうふうにおっしゃいました。私は今でも覚えています。新成人から大きな拍手が起きて、青山テルマは今でこそ大人気な歌手です。実際に、葉山町、ことし青山テルマは来ません。私は、来ないことは、もちろん芸能界のことですから、契約をかわす前であれば、それはいたし方ないかなというふうに思います。ただ、私が申し上げたいのは、1月12日、もちろん予算の査定が行われているか行われていないか知りませんけども、予算の概要もなければ議会に説明も全くない段階で、青山テルマが来るという発言をなさって、それも晴れて二十歳となった新成人、これから社会に出て社会をこれから知っていこう、世の中はどんなすばらしいか知ろうという子供たちに対して、大人に対して、町長がおっしゃったのは、青山テルマが来ます。青山テルマは来ません。どうするんですか、この裏切りを。もしお答えできるならお答えしてください。

町長(森英二君)

詳しいやりとりは、流れは、本当は担当から話をすればよろしいんですけれども、私の知っている限りで話をすれば、要するに予算が通らなければ実施はできません。そのために仮契約的なもの、あるいは場合によっては口約束的なことで進めるというのが現実です。そして、ギャラ、そういったものも話し合いの中で決まっておりました。しかし、これは一方的に先方のプロダクション、こちらのほうで、こちらとすれば裏切られたというようなのが実態でございます。一方的に向こうから切られたというのが現実でございます。

5番(山梨崇仁君)

ですから、その一方的に切られるとか切られないとか、予算が通る通らないというのは、それは担当課が処理をする中で、相手、芸能界がある中、芸能人の方々ですから、忙しい中でアポが取れなかったということはしょうがないと思います。ただ、実際に青山テルマが来るというチラシは1枚も出されておりませんし、議会側で予算を通したまでで、その話は不用額として残るんでしょうけども、話は終わるんです。私が聞いている論点はそこではないんです。これまでの1月5日の新春の集いの話もそう、ホールドファストベイの話もそうなんです。森町長に私が申し上げたいのは、1月12日の成人式の場で、予算も通ってなければ、青山テルマが来るかわからないものをぽんと発言をしているあなたのその御発言に対して問題があるんじゃないかということで申し上げているんです。お答えできましたらどうぞ。

町長(森英二君)

今のその青山テルマの件ですけれども、これはきちんと正式に先方のプロダクションのほうと町と契約をして、約束をして、文化公演事業という年間3本の事業をやるわけです。その2本は、あとの2本はそのまま行ったわけですけれども、あと1本の青山テルマは、計画はあったわけですから、来ますよという話をしたというだけのことでございます。

5番(山梨崇仁君)

本当に町長としてすごく残念な発言に私は受け取っております。それは、計画があったからいいじゃないか、構想があったからいいじゃないか、そういう話じゃないんじゃないですか。あなた、町長として一番よくわかっているところだと私は思うんですが。改めてもう一度申し上げます。芸能プロダクションがどうだとかそういう話ではないんです。新成人の晴れて社会にこれから向かう皆さんに、いきなり…あとは町長の気持ちの中で考えていただきたいと思います。
私、今回こういった、大変失礼ながらと思いながらも指摘を幾つかさせていただきました。午前中の佐野議員の質問の中でもその事業仕分けをしたいなという希望で御発言をされたということがございまして、大変共感を得つつですね、これが今の葉山の大きな問題とならないことを私は祈らなければというふうに思いを持っております。
森町長は、町長として御自身は何がすぐれていて町長をされているというふうにお思いでしょうか。今の葉山町の私は現状として伺いたかったのは、あなたが率いるこの葉山町行政というものは、果たして元気に明るく町民の皆さんに最大限のサービスを提供する組織として、チームとして一丸となっているんですかということを私は伺いたかったんです。私は、決して葉山の町の職員の皆さん、それから町民の方々の中で、森英二はすばらしい、森町長にしてよかった、みんながそう言っているという発言、私は少なくとも聞いたことがございません。それは、森町長が行っている政策ではなくて、政策ではないんです、申し上げたように政策としては褒められるべきところはいっぱいあるんです。そうではなくて、森町長があいさつやコミュニケーションといった中で行っている発言、今るる申し上げてきたことがまさにそうだと思います。そういった御発言によって、職員や私たち議会もそうですけども、何よりも町民の皆さんに不信感を募らせてしまっているんじゃないか。私は今、正直申し上げて、ことしの予算審議に当たるに当たって、もちろん職員の皆さんがすごく努力をして今回予算をつくられました。よくわかっておりますし、その予算の中で一生懸命お仕事をされていることもよくわかっております。ただ、それを森町長がひっくり返してしまうような御発言だったりとか、にもかかわらず不信感をあおらせて、職員に、日々最前線で働く職員に町民から冷たい言葉を投げかけさせるような、そういった状況があるんじゃないかということを心配しているんです。私、議員として指摘をすることはできますけども、実際に行動されるのは町長です。ですから、私はあえて申し上げます。大変心苦しいです。こんな若輩者に言われて町長もつらいお気持ちがあるかもしれませんが、ぜひわかっていただきたい。今、葉山の町は、政策としては順調に進んでいるものもあるのかもしれませんが、人々の思いの中で不信感があるんじゃないか、葉山町行政、どうなっちゃってるんだという声が聞こえるんじゃないか。私は、お金がない中で、皆さんの期待や皆さんの思いに、期待にこたえられない、それはしょうがないと思います。ただ、期待にこたえられなくても、人々の思いだけは裏切ってはいけないと思うんです。思いと思いがつながっていれば、いずれ財政状況が回復したときに、また手を携えることができると思うんです。

議長(鈴木道子君)

山梨議員、あと2分になりました。

5番(山梨崇仁君)

わかりました。大分私の気持ちを込めてお話をしてしまいましたので、大変本当に失礼があったとか思います。改めておわび申し上げたいと思いますが、そういった心配をしている議員が1人いるということだけは、ぜひとも町長のお心にとめていただきたいと思います。時間残ってございますが、以上で質問を終わります。

議長(鈴木道子君)

これにて、5番山梨崇仁議員の総括質問を終わります。
第4番、13番金崎ひさ議員、登壇願います。

13番(金崎ひさ君)

13番金崎ひさでございます。新葉クラブを代表いたしまして、平成22年度予算に対し、通告に従いまして町長施政方針に基づく質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
2月19日、本定例会初日に町長が施政方針で述べられておりますように、平成22年度は、森町政の1期4年の折り返し年度でございます。森町長は、前町政の批判をし、さまざまなマニフェストを掲げ誕生いたしました。そして、1期4年しか町長を務めないと断言なさっております。ゆえに、この折り返し点での予算編成は、御自分のまちづくりへの思い入れを反映し、完成への道筋をつけるべきものとなっていなければならないと推察いたします。そのような観点から御答弁いただけたら幸いです。
まず、総合計画基本構想の町の将来像「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」の実現を念頭に予算編成をしたとありますが、森町長独自のお考えで、町のあるべき姿を見据えた予算措置はどの部分なのかをお聞かせください。
次に、人件費について伺います。この件は、マニフェストにも掲げられており、今回職員の給与にも手をつけ、職員の痛みを伴うこの措置につきましては、私自身大変重く受けとめているところでありますと述べられていらっしゃいます。平成22年度予算編成に当たり、新聞報道によりますと12億円の不足が生じたとのことであり、さまざまな工夫をしなければならない財政状況であると緊迫した思いを持ちました。葉山町職員の皆様も同様な思いを持たれたのだと思います。そして、人件費削減に対し、1月15日に葉山町職員労働組合から4,706万3,000円のみずからの削減案が提出されました。それを町長は却下し、その4分の1にも及ばない1,133万5,000円の削減にとどめております。職員一丸となってこの難局を乗り切ろうと真摯な議論を積み重ねた上での職員からの提案を却下したその理由は何なのか。町長に対する職員の不信感が募っております。葉山町の財政難とは風評であり深刻さはないのか、町長の認識を伺います。
次に、平成22年度の政策課題の柱の1つは、教育・子育て環境の充実とあります。町長は常に教育と子育ては私の最大のテーマと御答弁なさっておりますので、この件に関しても森町長の思い入れは強いものと推察いたしますので、森町長独自のお考えの入った予算配分について伺います。
そして、政策課題の柱の2つ目は、ゼロ・ウェイスト推進事業とあります。公約実現に向けて掲げたものだとのことですが、町長の公約は、ごみの自区内処理を原則に脱焼却、脱埋め立てであります。ゼロ・ウェイストを推進することに異論はございませんが、町長もごみは絶対にゼロにならないという認識を持っていらっしゃることは確認しておりますので、その先のごみ行政の行方を示すべき年度であると思います。自区内処理を原則に脱焼却、脱埋め立てをどのように実現するのか。そして、葉山町は清掃費の占める割合が県下ワーストワンであるという現実を町長はいかに考え、どのような対応をしようとしているのか伺います。
次に、自治基本条例の策定に着手されるとのことですが、どのような段取りで行うのか、町長の構想を伺います。
最後に、公共下水道事業について伺います。認可区域の変更等を含め、公共下水道全体区域の見直し作業を行うとありますが、町長は水環境の改善に対してどのような構想を持ち、どのような段取りで実現に導きたいと考えているのかを伺います。
以上で私の1回目の質問を終わりますが、総括質問も4人目ですので、同僚議員と質問内容が重なっている部分もございますが、再質問において調整をし、これから開催されます予算特別委員会での審査に役立つような総括質問にしたいと思っておりますので、簡潔かつ有意義な御答弁をよろしくお願い申し上げます。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

金崎議員の質問に順次お答えしてまいります。
まず、「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」の実現のため、町長独自の予算措置について伺うとのお尋ねでございますが、総合計画基本構想の町の将来像の実現を念頭に置き、総合計画の4つの柱を基本とした施策体系にあります各事業、どれをとりましても重要な施策であると考えております。平成22年度当初予算案の概要の中では、子育てと魅力ある教育の施策、環境保全対策、防災安全対策、行政改革の4項目を重点的取り組みに位置づけました。子育てと魅力ある教育の施策につきましては、個別に質問が出ておりますので、後ほどお答えさせていただきます。
環境保全対策といたしましては、就任以来大きな課題として取り組んでいるゼロ・ウェイスト推進事業は、ごみの資源化・減量化が総合計画の重点プロジェクトとしても位置づけられており、平成22年度につきましても、手動式生ごみ処理機を使った資源化体験や、分別体験のモニター拡充や、モデル地区の拡大など、事業推進のための積極的な予算を計上しております。
また、防災安全対策では、上山口小学校屋内運動場の耐震補強工事を、中学校では南郷中学校の校舎及び屋内運動場の耐震補強工事などを実施いたしてまいります。
次に、人件費に対する考え方というお尋ねでございますが、職員の給与については町全体の人件費の適正化も含め、行財政改革の推進に当たり、早急に取り組むべきものと考えております。今年度は予算編成における新たな取り組みとして、従来の枠配分方式から事業査定方式に改め、実施いたしました。本町の財政状況が厳しいことから、新年度予算についてはやむを得ず減額しなければならない部分もあります。職員給与費についても例外ではなく、町民の皆様と痛みをともにすることとし、町長、教育長及び部長職を初めとする管理職級職員の定率削減案を本議会に上程させていただきました。また、管理職以外の職員につきましても、近隣市町村や類似団体の水準を見ながら、給与や諸手当の見直しを検討しているところでございます。そして、今後も行財政改革を進める中で、職員の人件費についてもさまざまな観点から検討し、適正化に努めてまいりたいと考えております。
次に、教育・子育て環境の充実のための町長の独自の予算配分についてというお尋ねでございますが、子供たちの豊かな学びの実現に向けて児童・生徒が安全で安心して学べる学習環境づくりを目指してまいります。まず、施設設備の整備については、各小・中学校の校舎及び屋内運動場の耐震化工事を完了し、各小学校に1学年分の新しい学習机といすを購入する予定でございます。
次に、重点施策として、引き続き各小・中学校に町費教員、いわゆるインテリジェントティーチャーを派遣し、個々に応じたきめ細やかな指導を行ってまいります。また、心身の健全な発達を促すために教育研究所を中心とした教育相談体制を維持する一方、中学校クラブ活動、中学校部活動をより充実できるよう条件整備に取り組んでまいります。
次に、子育て環境の充実については、まず次世代の社会を担う子供一人ひとりの成長を社会全体で応援する観点から、中学校修了までの児童を対象に、所得制限を設けず子ども手当を支給します。これはこの手当の支給に要する費用については、急遽児童手当とほぼ同額の負担が町に対して課せられるようになってしまいましたので、今後機会をとらえ、全額国負担となるよう要望していきたいと考えております。
また、待機児童対策として町立保育園の定員数を90人から100人へ、10人の増員をいたします。現在、町内の民間保育園と受け入れ児童数の増員について協議中であり、その方向性が明確になった段階において必要な予算措置を講じていく予定であります。今後も安心して子供を預け働くことができるよう、子育て支援センターや民間保育所と連携をとりながら待機児童対策に努めていきたいと考えております。さらに、子供たちの健全な育成支援と健康の増進を図るために医療費の一部を助成し、負担軽減を図る小児医療助成事業を引き続き実施してまいります。
次に、ごみ行政と財政との兼ね合いについてのお尋ねですが、平成22年度予算編成については、財政悪化を抑制しつつ町民生活に配慮された予算とすべく、これまでの枠配分方式から事業査定方式に改め、必要な事業は拡充・継続し、縮小・休止等改める事業は改めるという姿勢で進めてきたところであります。ごみ行政に関しても、このことを踏まえつつ、ゼロ・ウェイスト推進事業を着実に進めていくほか、引き続き処理費の削減に取り組むとともに、現行のごみ処理施設については円滑な処理ができるよう適切な維持管理に努めてまいります。
次に、町長の施政方針に述べられた事項の中の自治基本条例制定に関しての町長の思い入れを伺うとのお尋ねですが、自治基本条例は行政運営の基本的な方針を明らかにし、行政の具体的な仕組みを定めるものであり、また住民自治実現のための条例として町民・町・職員等の役割や責務等を規定するなど、策定の過程が重要であることは十分に承知いたしております。平成22年度は自治基本条例の意義を考慮しつつ、平成23年度中の制定を当面の目標に位置づけ、地域の特性や行政規模、課題に対応した当町にふさわしい条例の制定に向け、具体的な作業を進めてまいりたいと考えております。
次に、公共下水道事業の全体事業の見直し案についてというお尋ねでございますが、下水道事業の見直しにつきましては、町民の皆様の御意見を参考にしながら平成22年度から23年度にかけて公共下水道審議会を開催し、事業認可の取得または変更等を含め、全体計画の見直しを行ってまいります。また、これらの結果を踏まえつつ、最良の水環境整備が行えるよう技術革新、効率性、経済性等を考慮しながら事業を進めてまいります。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

13番(金崎ひさ君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問に移らせていただきます。
まず、「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」の実現。これはいろいろ今、述べられましたけれども、私はここに書いてありますように、森町長の1期4年の今回折り返し地点でございます。それで、本当に苦節何年ということで、町長になりたくてなりたくてなられた方ですので、町長になったらこうしよう、ああしよう、そして葉山町のまちづくりはこうしようという思い入れが、私は多分にあると思っております。そして、マニフェストにもございますように、1期4年に全力投球をして次代の町長を養成するとございます。そして、あちこちで町民の方々から御質問あって、もう2期目はやらないということを断言なさっておりますので、もうこの後の立候補はないというふうに私も思っておりますけれども、やはりこの4年間で全力投球をするということで、私たち会派としては非常に遅いなと、やり方が非常に遅いなというふうに思っておりますけれども。町長としては、御自分の設計があるんだろうと思います。そして、この葉山の将来像に対して御自分の思いを入れたものを伺いたかったんですが、今は前町政の継続のことをお聞きしましたけれども、ここは私が力を入れてというふうなところがあったら教えてください。

町長(森英二君)

その自分の思い入れ、やりたいこと、これはまさしくマニフェスト、こうやったもので種々掲げております。そして、就任以来すぐといいましょうか、短期的にできるもの、それから中期的な時間が必要なもの、あるいはそれ以上にある程度の時間がかかるものといろいろあろうかと思います。しかし、それをそれらについて全力で取り組んでいくということには変わりはございません。

13番(金崎ひさ君)

はい、まちづくりに関して、私はよく町長の指針が見えない、そして町長はどのような葉山町をまちづくりにしたいのか、どのような町にしたいのかということを折に触れて質問いたしておりますけれども、こういうふうな構想を持っているとかというふうな、例えば8番議員がけさ、住宅の町だというふうにおっしゃっていましたけれども、この町は住宅の町として発展させるんだみたいなことを一言もお聞きしたことがないわけです。ですから、町長が葉山町をどのようなまちづくりにしたいのかというのを申し上げておりましたけれども、実は葉山町議会、議員研修会が2月5日にございまして、私たちは全国町村議会の議長会の先生をお呼びして、それでいろいろ勉強させていただきました。その中で、議会というのは、自分たちはこういうまちづくりをしたいのだという骨づくりをするところだと。だから、私もそのときにふと目覚めたんですけれども、町長に指針を出せ、指針を出せではなくて、指針が出ないのであれば町長が出されたものをこれはだめだと否決して、そしてこういうまちづくりにするんだという議会としての意思を示すというのも、私たちのやり方なんだと。何か出せ、出せと言っていたのを、あ、これはちょっと考え方を変えなくてはいけないなという気になりました。そして、先生がおっしゃるには、自分たちはこういうまちづくりにしたのだという骨づくりをして、決めるのは議会であって、それを執行するのが町長だと。そのぐらいの考え方を持てというふうに言われまして、私も目からうろこだなというふうに思いました。そして、そのときに、言いにくいことを、言いにくい場所で、言いにくい人に言う、これが議員の身上であるということも言われましたので、これからはばしばしと言いたいことを言わせていただきたいというふうに思っております。
それで、「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」の推進に関して、町長からわかりやすい御説明というか、これだというものが見当たらないので、私は考えさせていただいたんですけれども、何かマイナスのことばかりで本当に町長はどのような町にするのかなって、非常に任せておけないなという気がするんですけれども。まずよいことといいますか、町長がやりたいことだろうなと思うのが、南郷上ノ山公園のテニスコートの無休化、これは恐らくマニフェストにもありますし、今回の予算にも入れておりますし、広がる…緑に広がる交流という意味で、これは御自分の独断…自分の考え方で進めたのかなというふうに思いますけれど、この件に関しては町長はどのような思い入れを持って予算化なさいましたか。

町長(森英二君)

南郷公園の特にテニスコートにつきまして、とりあえずですね、無休化ということは、現実に私も町長になってからはなかなか行けないんですけれども、なる前はおおむね週2回テニスコートに行っておりました。で、そのときに、葉山の制度として必ず事前に1カ月分の希望を出して、はがきで申し込みをして抽選になると。つまり、コート数よりも希望者のほうが多いと。そして、たまたま月曜日が今、休園日になっておりますけれども、非常に天気のいい絶好の日和のときにも公園が休んでいると。これはもったいないことだなと。抽選で漏れた人たちだって、こういったところができれば、やはりそれだけ町民サービスの充実になるというのを実感しておりましたので、公約の中にも掲げて、大分時間かかりましたけれども、実現方予算化にこぎつけたというのが実態です。

13番(金崎ひさ君)

はい、この件に関しましては、議員が説明を受けておりまして、いろいろと問題があると私たちは思っております。これも特別委員会のほうで詳しく審査をなさると思いますので、そちらのほうにお任せいたしますけれども、町長の思い入れはそういうことだということだけを今回はお聞かせいただきました。
それで、あとマイナス面が非常に多くてですね、これは町長、本当に先ほどもございましたホールドファストベイ市の交流事業に関しましてもゼロになっておりますし、それから文化公演事業についてもゼロ、休止ですよね。本当に何ていうんですかね、交流を本当に広げて葉山町を活性化しようという気があるのかな、ないのかなという気が非常にいたします。そして、一番の大きな私は今回問題点は、予算には総務部長の御説明でございましたけれども、葉山港の指定管理がなくなったので県からの7,200万の土木費の委託金がなくなったと。これは財政的に考えて大変なマイナスだと思うんですけれども、やはりここに至るまでにですね、町長が考えてみれば、町長御就任になって初めて…すぐのころにいろいろございまして、問題が。そして、町長が首長として認識を持っていて、そして葉山港というのは今、5番議員がおっしゃいましたように「くるる」とか、それから「しょみんばた」だとか、いろんな葉山港を使っての葉山の海に広がる交流の活性の地だと思うんですね。そして、ヨット発祥の地でもあります葉山町が、葉山港の管理をしないということは本当にゆゆしき問題だというふうに思います。そのような認識を持って町長がですね、県にですね、何とでも言っていきようがあったのではないかなというふうに思うんですけども、そのあたりの後悔の念はございますか。

町長(森英二君)

あらかじめの通告にないことでございますので、答弁は差し控えたいと思います。

13番(金崎ひさ君)

「海とみどりにひろがる交流文化のまち葉山」ということでございますので、やはりこれは予算に大変大きく、それで総務部長も7,200万がなくなったということを予算説明でなさいましたので、これは大きな問題だと思います。町長に別に責任があるとかないとかという話ではなくて、このことに関して町長は本当にもったいない話だなというふうに思っていらっしゃるのか、当たり前だと思っていらっしゃるのか、そのあたりだけお聞きします。

町長(森英二君)

御承知のように、複数の企業、逗子マリーナ、葉山マリーナあるいは漁業協同組合、そして町も継続して指定管理を受け、運営していきたいという意思があったから入札に応じたということであって、継続してやりたかったという気持ちには変わりありません。しかし、これは結果的には、県が主体となって選定をして決めたことであって、私自身が動いてどうのこうのという次元の問題とは違っております。

13番(金崎ひさ君)

もちろん、それ以前の話をしているわけで、県条例の改正の前にですね、やはり葉山町を率いる代表として、もっと県に対して言うべきお願いがあったのではないかなということを私が今、申し上げております。と申しますのは、ごみに関してですね、町長のやり方次第では、私は裁判には至らなかったというふうに思っておりますので、やはり首長としてのそういう町を率いる代表者だという責任というか、考え方をはっきりと持っていただいていれば、こんなことにはならなかったのではないかなというふうに思っております。
それで、文化に対する考え方を町長にお聞きいたします。文化公演事業をゼロにして、そして以前、景観計画も今とまっておりますよね。そのまちづくりの文化的遺産を残すということもございますし、それから絵画に関しても財政難の折、売ってもいいみたいな話を町長はなさいました。で、教育長はこれはもう売るべきではないというふうにおっしゃいました。そのように、文化に対する考え方は「文化の町」と銘打っているのを町長は変更していないわけでございますので、どのように考えていらっしゃるかをお聞きします。

町長(森英二君)

文化事業の今、件ですけれども、22年度も文化公演事業検討会の皆さんから3つの案が出てまいりました。その中で最も予算を多く使うのが落語の公演でした。落語の公演。で、今、最も売れっ子である落語家といいましょうか、そういった人を想定しての交渉をするという案だったんですけれども、やはりこれは非常に高額であるという理由で、これは先ほどの歌手のキャンセルになったということとは事情は全く違いまして、案の段階で提案はありましたけれども、これは今回のこの財政状況の中では差し控えたいという結論を出したということで、文化公演、文化事業とは名乗っておりますけれども、落語も一つの文化であるというとらえ方しておりますけど、私は文化そのものすべてを否定しているわけではありません。その文化事業としてのあの計画を見送ったということであります。

13番(金崎ひさ君)

文化公演事業をなくしたことによりまして、新人の演奏会「輝け若き演奏家たち」というのも中止にしておりますよね。そういうことを中止にする必要があったのかなというふうに思いますが、そういう若き演奏家たちを育てようという気構えとか、町としてそういう場所を提供して、発表の場をあげようとか、そういうふうな考え方というのはないんでしょうか。

町長(森英二君)

養成をするという意味でサポートする。町としてそれを支援していこうということは十分考えられると。できることと思います。

13番(金崎ひさ君)

その文化公演事業をゼロにしたということで総括質問に取り上げさせていただきましたけれども、これも非常に私は問題があると思います。それで、その審査に、細かい審査にゆだねたいとは思いますけれども、先ほどの5番議員の青山テルマの件ですけれども、何か町長が認識なさっていないということで、ちょっと後を引き受けて質問をいたしますけれども、何が悪かったかわからないですか。5番議員の質問によって、私、町長自身が何が悪かったというふうに思われません…思っていらっしゃるかどうかをお聞きします。何か、青山テルマのことを昨年ですよね。昨年の新成人の方に青山テルマさんをことしはやりますよってごあいさつに入れたこと自体、私は議会の者として、えって、予算もまだ通っていないのにそんなこと言っていいのかしらと思いました、聞いていて。そして、案の定、予算は通しましたけれども、結局呼べない状況になっていて、そして5番議員がおっしゃったように、新人に、二十歳になったばっかりの子に楽しませて、喜ばせて、うそついちゃったということになっているわけですよ。そのことについて、町長は何が悪かったというふうに思いますか。先ほどの答弁では、その青山テルマの何でしたっけ、芸能のプロダクションが悪いような御答弁でしたけれども、その件に関して一つだけ、それだけお聞きします。

町長(森英二君)

プロダクションの話をしたのは、青山テルマの公演が実現できなかったことの背景を説明したわけです。で、5番議員が私に言いたかったことは、そうやって実現するかしないか、まだわからない計画の段階でそういった喜ばせる、サービス精神で言うということに問題があるんじゃないかということで、私は正月の新春の集いだったか、成人式だったか、そういったおめでたいときに、夢のある話もいいかなということで言ったわけですけれども、しかし、そのときは実現できるものといって、当然過去においてもそうやって中止になったという例は聞いておりませんので、成功すると思って言ったわけですけど、その言ったことよりもその段階でそういうことを言うことに問題があるという指摘をされたんだと思っております。

13番(金崎ひさ君)

言わせていただきますと、まだ予算も通っていないことをおっしゃること自体、議会に対する非常に冒〓だと思いますし、それから仮契約だったからということで一方的に断られたかということで、言っちゃったけれどもできなかったということで、自分の正当性をおっしゃっているとしたらばこれは大問題だと思いますけれども、今、反省をしているというふうにとらさせていただきますので、今後二度とそのような軽はずみな町長としての発言は、町長がどこで発言しても町長としての発言でございますので、町民向けの雑談だといっても町長がおっしゃったというふうになるわけでございますので、事業仕分けの件もそうでございますけれども、ぜひ認識を持って、町長という認識を持って発言に気をつけていただきたいというふうに思います。
人件費のことについて伺いますけれども、一質のほうで申し上げましたけれども、職員の労働組合のほうから4,000万を超える削減案が自分たちも協力をしようということで出ました。それをここに書いたものがございますけれども、それを却下した理由というのは、先ほどの御答弁では、一般職にまで給料の削減を強いるのは何とも申しわけないということで却下したというふうにとらえるような答弁でしたけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

私のほうから事務手続的なことなんですけれども、とりでがございまして、そういったお話があって、いろいろとやりとりの中で最終的にこのような結果になったということが、私どもとしては申し上げられる限度かなというふうに思っております。

13番(金崎ひさ君)

確かに人件費が32.6%の構成比でございまして、そして物件費というのも別枠でございますけれども、それで町長がマニフェストの中で職員人件費と職員数の減少ということを掲げていらっしゃいますけれども、今回は、22年度は本当に職員数が大分減っておりますけれども、守屋町長のころは10年計画で10%カットという、10%の削減ということでなされたみたいです。私が議員になる前の話ですけれども、もう議員になってしばらくたってからもう目標達成しましたというふうな御答弁を何度かお聞きしていたんですけれども、町長はこの職員数の削減…目標数というものはお持ちでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

現行革大綱にある数字についてはクリアしておりますが、明確な定員のですね、計画、今後に向けた職員の定員の計画というのは、現時点では明確なものがございません。ただ、今の行革に定めているところの人数はクリアしているということでございます。

13番(金崎ひさ君)

森町長が御自分のマニフェストで掲げたことですので、町長自身が人件費と職員数の減少ということでマニフェストに掲げているので目標数を教えてくださいと私は今、質問したんですが、町長、御答弁いただけますでしょうか。

町長(森英二君)

マニフェストに掲げたのは、私は特に人件費、要するに人件費そのもの、総額ですね。個々の職員の何%カットというところまで踏み込んだ表現ではなくて、人件費総体を削減していくと。それには、定数、職員数の問題と個々の給与改定あるいは手当等を含めたものも包括して人件費の削減ということであって、いつまでに幾ら、何人の定数にするかというところまで明確に示したわけではありません。しかし、これから行革の一環として将来的にわたる、この中長期の人員計画というものは必要になるかなと、今、考えております。

13番(金崎ひさ君)

1期4年でおやめになるのは間違いないんですよね。それあたりちょっとお聞きします。(私語あり)今の関連です。はい、先ほど申し上げましたように、マニフェストにも1期4年に全力投球をして次代の町長を養成するんだというふうにおっしゃっていますので、私はそういう基本で物を申し上げておりまして、職員数、これから考えるということではなくて、自分の任期中に人数に対してはこのような目標を持ってということでなさるのかなというふうに思っていましたけれども、ないということでじゃあ、ないんですね、町長。

町長(森英二君)

これからつくっていくと、先ほど答弁いたしました。

13番(金崎ひさ君)

はい、本当によくわからないですね。それで、地域手当のことですけども、私が申し上げるまでもなく、9番議員がおっしゃるかなと思ったんですが、地域手当に対しては非常に9番議員が厳しい指摘をなさいまして、私もそれについ目覚めてしまったんですけれども、町長の御答弁では来年度を見てくださいと。来年度に結論を出しますという答弁を議会に対してなさっております。そして、今回私が見る限りでは、地域手当にはまず手をつけていないのかなという気がするんですけれども、この件に関してはどのようになっておりますか。

町長(森英二君)

こちらから提案させていただきました人件費の改定については、特別職については10%ということで出しました。10%ということで出してあります。当然その中で今度は地域手当というものも、その10%を下げたものに対して率がかかるわけですから、事実上その地域手当の引き下げにもなっているということになると思います。

13番(金崎ひさ君)

わかりました。地域手当を平均並みの6%に下げるということではなくて、本給が10%カットであるから自動的に地域手当も下がるということで、地域手当には手をつけてないというふうな解釈をしたいと思いますけれども、それでよろしいですよね。

総務部部長(根岸隆男君)

地域手当の率、現行の10%については22年度予算については手をつけておりません。いろいろこれについては近隣の状況あるいは地域手当の本来のあり方等々もありますし、あるいは守屋議員のように特別交付税が削減されているというふうな御意見もございますが、今回は地域手当については当然その組合、職員組合とも話をしなければならない内容ですし、今回については特別職と管理職の定率減ということで対応させていただいているということでございます。

13番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。これもまた特別委員会のほうに任せたいと思います。それから、時間外手当と休日勤務、これで6,500万と2,400万ぐらいですので、かなりの金額があるんですけれども、これはフレックスタイムと…私、すいません。ごみのことが頭にあって、ついつい業者のリフレックスという業者がございますので、日本語で申し上げます。自由勤務時間制ですけれども、これを取り入れたらば、時間外とか休日勤務とかというのが多少解消して、人件費の削減になるのではないかなというふうに私、考えてはいるんですけれども。ごみの休日も収集も必要ないなといいうふうに思ったりしておりますが、その辺は検討課題に入っていますでしょうか。全体の人件費で。

総務部部長(根岸隆男君)

今のフレックスの勤務のということですが、それについては対応をしておりません。現時点においては具体的なところまでまとまってはおりません。

13番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。これもこれからの課題ではないかなというふうに私は考えます。
次に教育・子育て環境の充実についてお伺いますけれども、これやはり政策的予算で町長の思い入れということで、子ども手当のことをおっしゃっておりましたけれども、子ども手当というのは国からの指令で町長の思い入れということではないなというふうに思いますけれども、確かに町長はマニフェストでございましたね、きょう児童手当の増額、独自の児童手当制度創設ということで、御自分がなさらなくても国が先行してやってくれたということでマニフェスト実現にということで。それで全額国になるようにということは、こういう社会情勢、財政状況の中で国に全額出してくれというふうにおっしゃりたいところでございますけれども、独自の児童手当制度も創設したいという考え方を持っていらっしゃったということで、ぜひ子ども手当は国になろうが町でやろうが、やりたいと思っていらっしゃることではないかなというふうに私は推察させていただきます。で、いろいろと述べていただいたんですけれども、これもすべて前町政からの継続なんですよね。それで、教育・子育ては私の最大のテーマとおっしゃっていますので、このようなことをというのをぜひ聞かせていただきたかったんですけれども、ございますか。

町長(森英二君)

現状では予算書に載せたとおりでございます。

13番(金崎ひさ君)

はい、私から申し上げますと、ここの…何だっけ、町長施政方針にございますけれども、障害者の子育てというのも、子育てが大人とはいえ子育てだというふうに思います。そして、平成18年の自立支援法に基づいて地域活性活動支援センターを町内につくらなければいけないということを義務づけられておりまして、やっと今年度、できることになった。これ、町長、大いに御自分がやったというふうにおっしゃってもいいことではないかなというふうに思いますけれども。地域活動支援センターどのようになるのかなっていうのは大変興味深く見ておりますけれども、ただ、「トントン」に委託になりますよね、委託事業なんですが、「トントン」といたしましては、今まで21年度予算では1,200万の補助金をいただいていたものが、作業所の補助金としては605万に今回下げて、そしてその自立支援センターの事業費として325万。トータルが下がっているんですよね。これ「トントン」さんにとっては大変な痛手じゃないかと思うんですが、そのあたりは加味なさいましたか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

「トントン」につきましては、この秋口からという形で、半年については今現在の現状でもって進めていただきます。ただ、10月からは自立支援法にのっとった形になっていきますので、その部分で金額的には若干減りますけれども、その部分については「トントン」さんとはお話はしております。

13番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。じゃあ半年のことだということで、昨年並みということですよね。わかりました。これも詳しくすいません、特別委員会のほうで同僚議員に聞いていただきたいというふうに私は思っております。それから、この地域活動支援センターの要綱に基づいて行われることだと思いますので、要綱を資料請求したいと思うんですが、議長、特別委員会のほうに出していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

今のここに明確にあるという形でもってお話しできないんですけども、当然担当のほうでは支援センターを行うということを計画しておりますので、その部分では持っていると思います。予算の委員会ですか。そちらのほうに出せるんであれば出していきたいと、そのように思います。

13番(金崎ひさ君)

地域支援活動支援センターを行うということに関しては、私ちょっと詳しいので、1種、2種、3種とあって、どの部分でやるのかなとか。それから、多分3種だと思いますけど、内容的にどのようなことをやるのかなというのも、必要でなければ、そういうことがなければ地域支援センターをつくりますということも言えないと思いますので、必ず出てくるものと私、確信いたしておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、次のごみ行政と財政との兼ね合いについて伺いますけれども、本当に5番議員も再質問を控えていらっしゃいましたけれども、焼却炉の扱いとかいろいろ、ゼロ・ウェイストはもう本当に資源化のためにしなければいけないことだ。ただし、そのゼロ・ウェイストがごみ行政のすべてではないということは町長も認識なさっていると思いますけれども、どのような形で残ったごみを処理するのか。そして、自区内処理等を原則に脱焼却、脱埋め立てというマニフェストに基づいて行わなければいけないのに、行政の内容が見えないんですよね、ごみに対する。どのようなことを、施策が見えないといいますか。それはもう聞いても出てこないということで、聞いても仕方がないのかと思いますけども、でも、出さなければならないことだと思います。町長の任期中にゼロ・ウェイストを推進して、そして何%削減するのかということもおっしゃっていただけなかったんですが、かつては。ただただ、減量化に邁進していますよ、そして受け皿はないですよということでは済まない、議会としてはそれを認めるわけにはいかないというふうに思いますけれども。再度聞かせていただきますけれども、何らかの処理方法を考えているとおっしゃっていますけれども、かつての答弁で、自前の焼却炉をつくるとおっしゃったんです、町長は。そして、その後、未来永劫を委託に出すとおっしゃったんですよ。現在はどのように考えていらっしゃいますか。

町長(森英二君)

私は自前の焼却施設をつくるということは言っておりません。これは今、発言は間違いでありますので、そのように訂正してください。

13番(金崎ひさ君)

かつての、町長、かつての答弁です。だから、答弁が変更したのはそれは仕方がない。一番最初に、どうするんですかと言ったら、自前の焼却炉というふうに…議事録にございますので、それはちゃんと証明いたしますけれども、自前の焼却炉をつくるとおっしゃったんです。そして、その後は未来永劫委託に出すとおっしゃったんですね。だから、焼却炉をつくるのはやめて、未来永劫委託に出すとおっしゃったんです。今はどう考えていますかということです。

町長(森英二君)

私は公約の中で、広域化を出て独自の処理を、単独処理をしていくということを明言して、それを実行に移してきているわけですから、これからも自前の焼却炉は持たないで、今ある焼却炉を使いながら燃していくということに変わりはありません。

13番(金崎ひさ君)

いや、ずっと5年で…ずっと使い続けるわけで、町長の任期中はずっと使い続けるということですか。その後は知らないということですか。

町長(森英二君)

とにかく私は公約どおりごみの減量化・資源化に励むということで進むと明言しているわけですから、それを実行するだけです。

13番(金崎ひさ君)

将来展望がないということだと思います。では、ゼロ・ウェイスト推進事業、今回予算が倍増しておりますけれども、今年度末の減量化目標を教えてください。

生活環境部部長(成島光男君)

20年度末でですね、二十数%、20%後半を資源化させていただいておりますけども、この21年度につきましても、大体同様の数値になるというふうに思っております。

13番(金崎ひさ君)

すいません、質問間違えました。22年度の予算なので、今年度といったら22年度のことです。22年度は、ゼロ・ウェイスト推進事業が21年度から比べると倍増していますよね。それで22年度末に減量化目標を持っていなければいけないと思うんですが、どのぐらい減量させたいと思っていらっしゃいますか。目標を教えてください。

生活環境部部長(成島光男君)

22年度予算のですね、ゼロ・ウェイスト推進事業の金額倍増というお話でございますけども、今までですね、資源化・減量化推進事業というものがございました。それをですね、この22年度からこのゼロ・ウェイスト推進事業の中にですね、統合させていただきまして、予算のほうを計上させていただいております。その結果ですね、1,164万円という金額で今年度は予算のほうを計上させていただいております。

13番(金崎ひさ君)

じゃあもういいです。予算の倍増はいいから、今年度の22年度末までにどのぐらい減量化を目標とするかを教えてください。

生活環境部部長(成島光男君)

22年度末のですね、減量化ということでございますけども、23年度からですね、実際ゼロ・ウェイストの実施ということで、戸別収集のほうを始めさせていただく予定でございますけども。この22年度で今の段階、何%という形のものというのは持っておりません。ただ、5年間のうちにですね、50%減量させていただくんだというその方策の一つとして23年度から戸別収集のほうを始めさせていただきたいというふうにお話はさせていただいております。

13番(金崎ひさ君)

では、22年度末も減量化目標がなくて、21年度並みということの御答弁を町長が…部長がなさったというふうにとります。それで、町長にお聞きいたしますけれども、清掃費、本当に問題になっておりまして、県の占める割合が4.5%というのが平均なんですけれども、これ葉山町の財政力から比べたら4億円が目標、平均なんですが、それに比べて非常に11億円という高さなんですが、町長はこの数値に関してどのような目標を持って、どこまでを下げたいというふうに考えていらっしゃいますか。認識を伺います。

町長(森英二君)

今、ここでごみの処理費が幾らにするかという明確に答える資料を持っておりませんけれども、ゼロ・ウェイストを進める、ピッチを上げて、そして分別収集、戸別収集あるいはごみ袋の有料化等々、総合的に進めることで低減化を図っていくという段階であります。

13番(金崎ひさ君)

焼却炉がある限り、修繕費に1億数千万…4,000万、それから工夫しなければ人件費に3億、そしてプラス物件費、それだけでも4億ははるかに超えるわけですよ。それで、県の平均値にもいかないという、その平均値以上になるのは目に見えておりますのでね、どこかで何かをしなければいけないという認識を町長は持っていただきたいといいうふうに思いますけれども、そういう認識はございますでしょうか。

町長(森英二君)

ただいまお答えしましたように、このごみ減量化、これをまず進めていくことから経費の削減、そういったものに結びついてくるというふうに認識しております。

13番(金崎ひさ君)

わかりました。これはもう一般質問に持っていきます。それから、大木町に行くということですが、町長にお聞きいたします。大木町の取り組みを御存じでしょうか。

町長(森英二君)

まず、ゼロ・ウェイスト宣言ということを行ったのは徳島上勝町が第1号で、第2号が福岡県の大木町であると。で、そこの特徴あるいは上勝町の特徴と、そういったものは、それぞれ職員が視察にも行っております。そして、それぞれの取り組みの内容等は資料として作成しております。収集しておりますので、その資料を見ればこういったところに特徴があるかというのは説明できると思います。

13番(金崎ひさ君)

町長は今は御存じないわけですね、今は。今、おっしゃれますか、大木町。

町長(森英二君)

そこのごみ収集の詳細については今、ここでは資料を持っておりませんので、お答えは差し控えます。

13番(金崎ひさ君)

私たち議会は大木町に視察に参りました。そして、そのことを私は何度もここで申し上げておりますので、ほかの職員の方は御存じだと思いますけれども、町長は何を聞いていたのかなというふうに思いますけれども。大木町というのは、し尿と生ごみを混ぜて、それから堆肥とお水と、それから電気を生産して、それを使っていて完璧な循環型社会を構築しているんです。そして、生ごみをうちで葉山町で出しているように水切りごみ箱を、ごみバケツを皆さんに配って、全戸に配って、そして水を切った生ごみを町が収集して、それをし尿と混ぜてやっているわけですよ。そして、燃えるごみは必ず出ますよね、生ごみ以外の。それは広域で燃しているんですよ。そういうふうなことを状況、それちゃんと自分たちでやっている、政策を持っているところに行って、今のような町長がシンポジウムに参加して何をしゃべるんですか。私は本当にそれはわかりません。もう少し葉山町としてきちっとしたごみ行政の指針をつくっていただきたい。そして、ごみ資源化・減量化に対するゼロ・ウェイストを進めながら、そちらの指針に沿って出たごみをこういうふうにするんだというものを示さない限り、よそに行って何をしゃべるんですか。私は本当にそれはわかりません。申し上げておきます。
それから、自治基本条例の手順については、やはり23年度に制定するということで、これはもう当然町民の方々の町民参加というものがあると思うんですが、これはちょっと順序を見ますと時間がないのでお任せいたしますけれども、ぜひ先ほどおっしゃった認識は町長もう十分お持ちなので、自治基本条例というのは形だけではなくて、やはり議会も一緒に入るべきというところもございますよね。だから、議会基本条例ができておりますので、そのようなので、どうせつくるのであればすばらしいものをつくっていただきたい。そして、本当に23年度中にできるのかなと。そんなに短くてできるのかなという心配はございますけれども、その辺は町長は大丈夫ですか。23年度中制定なさいますか。

町長(森英二君)

この自治基本条例の進め方についてはいろいろなところで、例えば川崎市だとか、そういった大きなところで指導した実績を持っている大学の先生に来ていただいて、話を伺いながら今、準備しておりますが。例えば川崎のような大きな都市ですと、相当年数かかってやってきております。それはそれぞれ地域地域で分かれて、いろいろと検討会だとか、町民会議的なものを積み重ねて進めているわけですけれども。今、葉山の場合には、これだけの人口のところであれば、1年あればできるであろうという、その先生はそこまでも言っておりますが、しかし、大事なのは町民の方々にも入ってもらって、いろいろと一緒になってつくっていくことに意味がありますので、23年度中にはということで答えているんであって、決して足りない年数というふうには思っておりません。

13番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。それでは、公共下水道について1つだけお聞きしますけれども、市街化調整区域の説明会を行うというのをなさいましたけれども、町の指針を全く持って行かないで、皆様どういたしましょうというふうなことで説明会をなさって、何も効果がなかったと。むしろ反発を買ったというふうに私は認識しておりますけれども。下水道審議会にかける、その内容、基本になる町長の意見というものは当然示して、下水道審議会におかけになるのかどうかだけお聞きします。

町長(森英二君)

私なりの基本的な考え方、そういったものを示していきます。

13番(金崎ひさ君)

ありがとうございました。それでは、時間ですので終わりますけれども、その基本的考え方を一刻も早く決まり次第、議会にも示していただきたいというふうに思っております。どうもありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

これにて13番金崎ひさ議員の総括質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。3時30分再開といたします。(午後2時58分)

議長(鈴木道子君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後3時29分)
休憩前に引き続き総括質問を行います。第5番、10番森勝美議員、登壇願います。

10番(森勝美君)

10番森勝美でございます。本日の最後となりまして、皆様お疲れと思いますので、手短かに質問などさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
通告に従い、2件6項目について総括質問をいたします。まず、平成22年度一般会計予算についてお伺いします。町税の80%が給与所得者からであり、団塊の世代の大量退職による影響が大きいことは承知しているわけですが、他市町と比べ、人口は微増といいながらも毎年ふえ続けている状況にもかかわらず、町税が減収となっている要因と今後の対策についてお伺いします。
次に、子育て支援は国を挙げて取り組んでいる政策であります。当町においても将来の葉山町を担ってくれる大事な子供たちが健やかに育つよう、子育て支援事業に力を注いでいるわけですが、保育園児の定員拡大で保育士は十分に確保されているのか、その充足率についてお伺いいたします。
次に、環境保全には多くの事業費が必要であります。財政が厳しい中、環境負荷抑制効果と環境対策費用調達の考えから地域環境税の導入も必要になってくるようになるのではと思いますが、どのように考えておられるか、お伺いします。
次に、資源を生かした地域活性化と活力ある産業についてですが、当初予算案の概要にも示されております、そのほかに観光資源の発掘とネットワーク化も盛り込まれております。これらはすべて関連しており、その進め方で町の活性化が大きく前進するものと思われますが、どのように推進していくのかをお伺いします。
次に、平成22年度葉山町国民健康保険についてお伺いします。平成21年度当初予算に比して、保険料の収納を低く見積もったのか、一般被保険者が減少したのか、国民健康保険料の減収について要因をお伺いします。
最後に、保険給付費の増加に対する方策についてですが、多くの健康増進事業を推進していることはよく承知しておりますが、それでもなお保険給付費が増加していくことについての方策をお伺いします。
以上で1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。

議長(鈴木道子君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

本日最後の森勝美議員の質問に順次お答えいたします。
まず、町税の減収要因と対策についてというお尋ねでございますが、町税につきましては、平成21年度葉山町一般会計予算と対比しまして約1億6,101万4,000円の減収を見込んでおります。予算額の減収要因でございますが、まずもって一昨年秋以降の景気低迷により、個人の町民税と法人の町民税の2税に関して大きな減収を見込む事態となったことにあります。個人の町民税においては所得全般に対し、また法人の町民税に関しても業種全般にわたり影響を受けたものと考えております。このような経済状況下においては、徴収にも少なからず悪影響を与えることが予想されますが、確実な滞納整理に取り組み、徴収額の確保に努めてまいります。
次に、保育園定員拡大で保育士の充足率についてというお尋ねですが、待機児童を解消するため葉山保育園におきましては、今年度に引き続き定員を10名増員し、100名とする予定です。このため、今定例会におきまして、遊戯室を保育室として使用できるよう児童安全確保のための経費を御承認いただいております。児童福祉法に基づく児童1人の占有面積や児童の年齢に対する保育士の配置等につきましては基準を満たしており、保育サービスの低下を招かないよう適正に運営をしてまいります。
3点目、環境保全対策に対する地域環境税についてのお尋ねでございますが、地域環境税につきましては、代表的な環境政策課題である水産・産業廃棄物問題等の解決のために、より明確な政策目的とともに、財源調達の必要性が高まったために、法定外税として展開されつつあります。森林環境税や産業廃棄物税等がございますが、主には都道府県の導入が中心となっております。また、神奈川県では水源環境の保全・再生に継続的に取り組むための県民税や横浜市の横浜みどりアップ計画の新規拡充施策に取り組むための横浜みどり税など超過課税の方式によって実施されているところです。当町におきましては、現在のところ具体の導入予定はございませんが、町の環境を守るための必要な財源調達の手段として検討課題の一つに位置づけてまいりたいと思います。
次に、資源を生かした地域活性化と活力ある産業について伺うとのお尋ねでございますが、1つ目は、農業の振興として町民農園促進事業、地場産業、地場農産物振興対策事業、地産地消対策事業、畜産振興対策事業を行います。2つ目は、漁業の振興として水産振興対策事業、真名瀬漁港再整備事業を実施いたします。3つ目は、観光資源の発掘とネットワーク化として観光振興対策事業、観光支援事業、観光施設維持管理事業、海水浴場開設事業を実施いたします。4つ目は、商業の振興として商業・商工活動等支援事業を行ってまいります。
次に、国民健康保険料の減収要因と対策についてとのお尋ねですが、国民健康保険料は国民健康保険事業に要する費用に充てるため、歳出である保険給付費、保険事業等の費用を推計し、その財源は国庫負担金、県負担金、一般会計繰入金等の歳入を見積もり、その差額を保険料として賦課しております。平成22年度葉山町国民健康保険料の予算額は約10億5,000万円で、前年度と比べ約1億4,900万円、率にして12.4%の減となっております。その主な要因は、歳入の前期高齢者交付金が約1億8,600万円増額になったこと。また、歳出の老人保健拠出金が約6,700万円減額になったことによるものです。高度医療の普及等により医療給付費は年々上昇し、それに伴い、保険料も変動してまいります。今後においては保険料の適切な賦課を行うことにより国保財政の安定化に努めてまいりたいと考えております。
最後に、保険給付費の増加に対する方策について伺うとのお尋ねですが、平成22年度保険給付費の予算額は約24億4,500万円で、前年度と比べ約2億1,200万円、9.5%の増となっております。保険給付費の推計に当たっては、過去の実績をもとに推計しておりますが、高度医療の普及等により年々上昇傾向にあります。医療費の抑制につきましては、予防が効果的と考え、特定健康診査や各種がん検診等を実施しております。また、安価なジェネリック医薬品について、機会あるごとに国保加入者に対しジェネリック医薬品の活用のお知らせに努めてまいります。自分の体は自分で守るという観点から医療費抑制のための健康づくり事業の推進、ジェネリック医薬品の活用等、引き続き周知に努めてまいります。このジェネリック医薬品につきましては、西欧諸国では…欧米諸国ではもう全体の医薬品の50%を超えて使われているわけですが、まだ我が国では十数%という低い率に終わっております。たまたまきのうもテレビを見ておりまして、第一三共製薬会社、今度湘南国際村に出てまいりますが、そこが新しくジェネリック薬品の製造に入るというニュースもございました。こういう環境が少しずつ整っていくことを期待をしております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(鈴木道子君)

再質問を行います。

10番(森勝美君)

はい、御答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。
町税の減収についてはさまざまな要因があるというふうには思っておりますが、納税者数がわずかながらふえております。で、転入者も要するに微増、年200名程度ふえておりますが、税収が余り関係していないというふうに、要するに年代によって税収がかかわってくるのかどうかということをちょっとお聞きしたいんですが。

町長(森英二君)

最近のデータ、2月1日現在の葉山の人口、これを5歳刻みでデータを見ますと、昨年の2月1日と比べまして、10代の人たち、それから…19歳までですね、未成年の人口はふえております。それと対応して、その親である40代、50代がふえております。したがいまして、40代、50代の人は納税の対象と十分考えられるわけですけど、それにもかかわらず全体で5%台の町民税の町税の減収になっているということは、やはり団塊世代の方々の高額、比較的高額が収入を得ていた人たちの大量な退職、これの影響が考えられるのではないかと、そのようにとらえております。

10番(森勝美君)

団塊の世代といいますと、昭和22年から24年というふうに思われていますが、現在は65歳ぐらいまで働いている方が多いということで、団塊といいましても幅が広い。で、退職されてからその影響が出るまでに、昨年度のやはり納税に対して今年度は算定されるものと思います。やはり昨年度の団塊の世代の退職が多かったというふうに考えられるわけですが、そういう考え方でいいのかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。

町長(森英二君)

そのように理解をしております。

10番(森勝美君)

ありがとうございました。次の子育て支援について、政策における保育園定員拡大で、保育士の充足度というのは十分にあるというお話ですけれども、0歳から1、2歳ですか。という子供たちは、3人の子供に1人の保育士が必要というふうに言われていますが、アルバイト、人件費を抑えるためにね、多分アルバイトさんも入って充足しているんではないかというふうに思いますが、正職員という保育士は何人ぐらいいらっしゃいますか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

22年度の予定ですけども、保育士9名です。で、臨任が1人、非常勤が2名と、これで13名になりますけれども、実際は14名おらなければいけませんので、残りの1名についてはアルバイト等で対応するという形です。

10番(森勝美君)

子供たちのですね、健全な育成には毎日保育園で朝から夕方まで、そして5日間過ごすわけですので、多くなれば多くなるだけ手もたくさんかかるだろうというふうに思われます。で、これ、こういう臨時の方とか非常勤の方で十分に、1日100名ですよね、を世話しきれるのかどうか、その辺の心配を私は勝手にしていると言われればそれまでですけれど、やはり心配をするわけですが、それでも十分だとおっしゃられるんでしょうか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

議員言われるように、すべてが職員であればそれは万全だと思います。ただ、今の状況でも職員が足りない部分、それについては非常勤あるいはアルバイト、当然保育士さんの資格を持っているわけですので、責任を持ってやっていただいていると、そのように思っております。

10番(森勝美君)

もう責任を持ってやっていただくしかないので、それでお願いをしなければいけないと思います。で、待機児童がまだいらっしゃるというふうに聞いておりますが、24日のですね、神奈川新聞に県議会の論戦から、県では松沢知事のお答えで、待機児童対策に専門的に取り組む担当組織を設けるというふうに述べられておりますが、これは町にとってはどのようなメリットがあるのか。まだ、二、三日前のお話ですので、そういったことが町まで伝わっているかどうかは疑問ですけれども、いかがでしょうか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

私のほうではまだ正式にその話は聞いておりませんけれども、もしそういうのができた場合には、葉山町の当然現状、今現在41名の待機者おられるということですので、その解消に向けて県のほうにお話をし、援助していただけれるものであれば、そのような形でとっていきたいと、これから研究したいと思います。

10番(森勝美君)

はい、それをぜひ県のほうとコンタクトをとって進めていただければ、その待機児童も安心して保育園に何とか入れるかなっていうふうに期待をするわけですが、やはり働くお母さんがふえているということは、働くお母さんのやはり税収も葉山には入ってくるものと考えられますので、これは人件費を削って、できるだけ削るという考えもわかるんですけれど、それに対してはやはり必要なところに必要なやはり投資ですよね、やはり子供が将来葉山にとって非常に大事な存在、そして社会で子供は育てるべきだと私は常々思っておりますので、そういう点から考えましても、待機児童はぜひなくしていただきたいというふうに思います。それで、あえてこのまた待機児童対策で人件費がふえるということも考えられるんですが、その点についてもやはり県のほうでこういう構想を持っているということは、大いに県のほうからの補助金なり何なりでできるものというふうに考えられますが、そういう考え方でよろしいのか、お伺いします。

保健福祉部部長(石川恵一君)

先ほどお答えしましたとおり、県のほうでどういう内容のものかというものも把握しておりませんし、その辺は確認をさせていただきたいと思います。

10番(森勝美君)

では、次の質問をさせていただきます。環境保全対策に対応する地域環境税という質問をさせていただいております。これについては2000年ですか、地方分権改革一括法の中で、地域環境税というものが導入できますよというふうになったわけですね。それで、第1号というのが河口湖の遊魚税であるということは、多くの方が御存じのことと思いますけれども、やはり受益と負担の関係ということから目的税ですが、やはり税と言わないで、例えば公共サービスに対する受益者負担という考え方というふうにとらえている自治体が多いというふうに聞いております。そして、地域環境税というのは一般廃棄物処理の有料制として導入している自治体が多いというふうに聞いております。
で、このですね、葉山町でもごみの問題がもう多くの議員さんから本日も何人か御心配のお声がありました。それについて、やはりごみ減量化のモデル地区の人たちは、極めてごみの排出量が少ないわけですよ。こういう方たちがね、ごみ処理費用が県内でワースト2という話を聞いたときに、非常に嘆いておられまして、減量化に努力している人たちからみれば、非常にこれは問題ではないかというふうなお声があるわけですよ。このですね、そのごみがなかなか減らないということについては、9番議員の方など特に一般廃棄物の処理費の平成22年度の一般会計に占める割合が多いという御指摘もありました。これを多分ね、聞いた住民の方はもう心配だけでは解決できないのだと。何とかそれを提案して、どういう形がいいのかということも多分お聞きしたいんではないかというふうに思っていると思うんですね。これ、行政サービスの中でも、全町民が受けているサービスが家庭ごみの収集だというふうに考えられておりますので、これに取り組んでいる人たちからは、受益と負担の関係から言えば何らかの対応があってほしいということでありますので、23年度からですね、戸別収集というような先ほど御答弁もありましたが、今後なるべく早い時期に一番効果的というのは大変どういったことがいいかというのは、その有料化というのは手っ取り早いというふうにいろんな本に書いてありますが、指定袋にしてもいいことですし、できるだけ早い時期に取り組めないのかという意見が多いものですから、それについては23年度からしかやれないのか、伺いたいと思います。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみ処理につきましてもゼロ・ウェイスト推進という形でですね、今、23年度からという形で申し上げさせていただいておりますので、これを前倒しするということはちょっと難しいかなと思っております。

10番(森勝美君)

モデル地域をね、またふやしていくということで、その予算も取られているわけですが、できるだけ22年度内でそのモデル地域をふやして、それと並行してやはり指定ごみ袋なり何なりを供給するのはどうだろうかと思うんですけれど、そういうことが一番手っ取り早くできる方法だと思うんですけど、いかがですか。

町長(森英二君)

昨年の8月から2カ月間かけてモニター実験、これは主に成分分析、それからごみの袋のタイプ別、家族数別の実験、そういったものの、それとモデル地区の制定、これに参加していただいた方については、実感としてかなりごみが減らせたと。こんなに減るものかと。さっきもちょっとふれたように感じますけれども、そういうふうに協力してくれている人の感触としては、非常に減量化はスムーズにいけるんではないかと。そういったようなことがありまして、新聞にも書かれたりして、注目を浴びているわけですけれども。これにもいろいろと指導、それから啓発、準備と、それから手もかかりました。そういった意味で現在、緊急対策で臨時的に職員も新たに入ってハローワークから来て働いていただいております。そういう人の充実もないとこれはできない。すぐできることはモデル地区の拡大、そういったようなことになろうかと思うんで、できるだけ早くそれは取り組んでいきたいと思っております。

10番(森勝美君)

モデル地区の方たちはね、非常に熱心で、もう極めてごみの排出量が減ったという実績を持っていらっしゃるので、これが全町に普及していけば、それはかなり減量化が進み、目標値として挙げたものがかなり進むだろうという期待はあります。で、きのうですか、うちのほうに回ってくる回覧板ちょっと遅いんですが、ごみの悩みといいますか、そういったことの相談日といいますか、その意見をみんなで話し合いましょうということが実施され、毎月1回されるということで、ここでまたごみの減量化一段と進むのじゃないかと期待をしておりますが、これについてはやはり減量化推進員とか、そういった方が先頭に立ってやるんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

これにつきまして、この3月からですね、毎月1回ですね、やらせていただくという方法ですけども、減量化推進委員ではなくてボランティアスタッフとかですね、そういう方が中心になってやらさせていただきたいと思っております。

10番(森勝美君)

ボランティアスタッフの方たちはもうかなりもう詳しいと思いますので、大変有効な活動ではないかというふうに期待をしています。
次の質問に移らせていただきます。国民健康保険料については保険給付費に比べて非常に極めて少ないと、バランスが非常に悪いというふうに思うわけですね。それで、先ほど御答弁でも医療の高度化によって医療費が高くなっているので保険給付費が増加しているということだと思います。で、この国民健康保険料については、議会としても見直しをというふうになって町のほうに提案されているわけですけれども、この給付費はこの加入者、国民健康保険に加入している方が減ったとか、そういうことで収納率…保険料の収納が減ったということではないんですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

先ほど町長のほうから答弁いたしましたけども、保険料の算定方法、これは前と一緒ですけれども、そのうちの歳入の部分で前期高齢者納付金、こちらのほうはふえたと。1億数千万ふえました。で、歳出では老健の拠出金、そちらの老健も制度としては終わっておりまして、今は遅延分が来ているだけですけれども、その支出がなくなったということで、最終的に保険、国民健康保険の歳入を賄うのは保険料ですので、それらが少なくなったということで保険料の賦課額が少なくなったと、そのように御理解いただければと思います。

10番(森勝美君)

決算でもいろいろと討論ありましたが、国民健康保険料の未済額の増額をできるだけ抑えなければいけないだろうというふうに思います。で、そのまた未済額をいかになくして、それを回収するかの努力が非常に求められるわけですけれども、22年度についてはどのような計画されていますか、お聞きします。

保健福祉部部長(石川恵一君)

21年度の補正予算で国民健康保険に非常勤の方1名入れていただいております。今現在、国民健康保険の徴収に当たっていただいております。その方がふえたことによって少しは上がるのではないかと、この定例会の中でお話をさせていただきました。その方が引き続きやっていただけるということ。また、今現在、今までやっておりませんでしたけども、差し押さえ、こちらのほうは議会のほうに対して21年度からは悪質な者、その者に対してはやっていきますという形でお答えしました。今現在、3件行っております。で、今、最終差し押さえという形でもって7件の方に予告を出しております。幸いなことに、昨日、決裁文書回ってまいりまして、差し押さえ解除という形で1件来まして、その方は早速支払っていただけたと。そのような方法もとりながら、悪質な方については積極的に滞納を、処分を行っていくと。それで、ふだんまじめにですね、納付期限内に納めていただいている方と不公平がないような形でもって保険料を徴収していきたいと、そのように思っております。

10番(森勝美君)

やはり努力をすれば努力が報われたという例ではないかと思いますので、今後とも頑張っていただきたいと思います。
保険給付費の増加なんですけれども、皆様よく御存じの日野原重明さんですか。聖路加病院の理事長さん。医師の方が98歳で、まだ医師の仕事をされ、全国というより世界を回って講演をしていらっしゃいます。やはり人それぞれ個人差がありますので、健康に対してのやっぱり考え方というのはそれぞれあるんですけれども、やはり高齢になっても元気で長生きという方が葉山には私は多いと思うんです。高齢化率26%ですね、今。しかし、介護保険をとか、そういったものを受けられている方、その3分の1…2ぐらいと理解してよろしいですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

今のちょっと違っていたら訂正してほしいんですけども、今、65歳以上の方約8,800名おられます。そのうち、介護保険かかっておられる方は1,000名強だと思います。ですから、8分の1程度だと、そのように思います。

10番(森勝美君)

やはり葉山が住みよいということを証明されたようなものだと思うんですね。8分の1という方たちが介護を受けていらっしゃると。それ以外の方は皆さんもうお元気だということで喜ばしいことだと思います。先ほどの答弁でもやはり自分の健康は自分で守るという意識をできるだけ持っていただいて、それで町の健康づくり推進事業には多くの人に参加していただくようなPRをぜひしていただければと思います。
これで私の総括質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

議長(鈴木道子君)

これにて10番森勝美議員の総括質問を終わります。以上で本日の総括質問を終わります。

議長(鈴木道子君)

以上で本日の日程はすべて終了いたしました。明日から2月28日までの2日間は休会とし、3月1日、午前10時再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。(午後4時05分)

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更新日:2018年03月20日