葉山町議会 平成21年3月24日

招集年月日

平成21年3月24日(火曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後3時02分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席17名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 伊東圭介 出席
第2番 鈴木知一 出席
第3番 金崎ひさ 出席
第4番 土佐洋子 出席
第5番 山梨崇仁 出席
第6番 阿部勝雄 出席
第7番 近藤昇一 出席
第8番 畑中由喜子 出席
第9番 佐野司郎 出席
第10番 加藤清 出席
第11番 待寺真司 出席
第12番 鈴木道子 出席
第13番 伊藤友子 出席
第14番 中村常光 出席
第15番 森勝美 出席
第16番 守屋亘弘 出席
第17番 笠原俊一 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 根岸隆男
保健福祉部部長 石川恵一
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 高梨勝
教育部部長 吉田仁
消防長 坂本光俊
総務課課長 矢嶋秀明

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 上妻良章
局長補佐 高橋孝行
係長 岡田恵子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第3番 金崎ひさ
第4番 土佐洋子

議事日程

第1一般質問
1.金崎ひさ
(1)葉山港管理について
(2)水環境について
(3)町長職の役割について
2.土佐洋子
(1)「文化をはぐくむうるおい、ふれあいのまちづくり」について
(2)手話通訳者等派遣事業について
(3)観光資源の活用・発掘について
3.畑中由喜子
(1)海岸保全について
(2)観光行政について
(3)真名瀬漁港整備について
(4)下水道計画について
(5)ミニバスの運行について
4.待寺真司
(1)今後の財政運営について
(2)第三次葉山町総合計画実施計画について
(3)主馬寮跡地(残地部分)について

議事の経過

議長(笠原俊一君)

おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(笠原俊一君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、3番金崎ひさ議員、登壇を願います。

3番(金崎ひさ君)

おはようございます。3番金崎ひさでございます。通告に従いまして、3項目、4点について質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず、1項目目、葉山港管理について伺います。葉山港は景色がすばらしく、日曜日などは見事なにぎわいを見せており、ヨット発祥の地としての葉山の活性化の源になっております。県条例の規定により、長年何の疑いもなく管理を葉山町が行ってまいりましたが、昨年の県条例改正により、指定管理が民間団体も含めた公募となりました。経過措置として、21年度は指定管理ではなく、委託として葉山町に託されております。そこで、葉山町管理の今後の方針について伺います。指定管理者として葉山町は応募するのかどうかをお聞きしたいと思います。
2項目目は、水環境について伺います。きれいな川と海を将来の子供たちに残すため、水環境の整備は大切な事業でございます。市街化区域は現在、公共下水道で推進中でございますが、財政難等で予定より大幅におくれております。森町長は、選挙時には公共下水道事業により葉山町が第二の夕張となるごとぎの発言をなさって当選なさいました。町長御就任後は、重要なマニフェストの一つであったイトーピアのコミプラ復活を撤回され、そして汚水処理場の第3系列建設を予算化なさいました。候補者時代の発言と町長になられてからの行動の差異は、ここで触れるつもりはありませんが、予算総括質問の中で、初めの同僚議員の質問に3団地のコミプラを生かすと答弁され、次の同僚議員の質問には、老朽化しているから公共下水道につなぐとの御答弁でございました。この差異に関しては、どうしても町長の描く市街化区域の公共下水道事業のあり方を伺っておかなければならないと思い、質問に取り上げました。そして、財政破綻を招かないような公共下水道事業の方策に対する町長の指針を伺います。
次に、市街化調整区域の水環境について伺います。森戸川に比べ、下山川は清流とは言いがたく、市街化調整区域の方策が急がれます。市街化調整区域は合併浄化槽でという町長のお考えは、私も大賛成でございます。すぐにでも手をつけていただきたかったのですが、1期4年しか町長職をお務めにならないのに、23年度に下水道審議会に諮るとのことでございました。本当にやる気があるのかどうか、はかりかねております。予算審査の中で、当該地区で説明会を行うようなこともお聞きしましたが、どのような段取りで、どのようなことを行うのかをお伺いいたします。
3項目目は、町長職の役割について伺います。森町長御就任以来、1年余りがたち、その間、さまざまなことがございました。例えば、町長選挙の折のマニフェストを御自身分の都合のよいように振りかざし、「私は町民から選ばれた代表」との認識から、議会意思を無視してまでごみ広域化からの離脱により、横須賀・三浦市から損害賠償請求の訴訟を受けることになりました。離脱をするにしても、このようなことにならないように両市長と調整をし、円満に離脱するのが町長の大きな責務であると私は思っております。また、草津町との友好親善と言いつつ、宿泊費助成を全廃する意向を事前に草津町長に伝えることもせず、森町長には調整能力が欠如されているのではないかと心配しております。森町長御本人は町長職の役割についてどのように考えていらっしゃるのか、その認識を伺います。
以上で私の1回目の質問を終わります。よろしく御答弁をお願いいたします。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

おはようございます。本日の第1番目、3番金崎ひさ議員の御質問に順次お答えをしてまいりたいと思います。
まず、第1点目の葉山港管理について。今後の方針についてとのお尋ねでございますが、平成21年度は県直営になるため、当町が管理委託を受けることになっております。平成22年度から平成25年度までの4年間の指定管理者は、本年4月から5月にかけて公募及び現地説明会を行うとのことでありますので、これらの状況を見きわめながら判断をさせていただきたいと考えております。
次に2点目、水環境について。市街化区域の水環境についてと、それから及び市街化調整区域の水環境についてというお尋ねでございますが、それぞれ関連がございますので、一括してお答えさせていただきます。町の総合計画に最優先に取り組むべき重点施策として下水道事業を位置づけ、水環境の保全を図るため、公共下水道の整備を推進しております。しかしながら、下水道の整備には長期の期間を要することから、その進捗状況や社会情勢を踏まえ、市街化調整区域につきましては平成22年度から23年にかけて公共下水道審議会を開催し、全体計画の見直しを行い、より効率的な水環境の整備を進めてまいりたいと考えております。
3点目、町長職の役割について、森町長の認識を伺うということでございます。この地方公共団体の長は、他の執行機関、議会及び住民のすべてを含めて、事務を統御し、最終的一体性を保持する統括権と、みずから行った行為そのものが法律上、直ちに当該地方公共団体の行為となることを意味する代表権という基本的な権限を有しております。また、地方公共団体の長は、当該地方公共団体の事務について、包括的に管理・執行する権限を有しているところであり、その具体的な担任事務は、地方自治法第149条に列挙されております。これら地方自治法の規定を念頭に置きつつ、町民の皆様の意見を賢聴し、議会との協力関係を前提にみずからの責任において町政運営のかじ取りを行っていくことこそ、私自身の役割であると認識をいたしております。
この町長職の役割についてということで非常に大きなテーマで質問いただいておりますので、これに関連する事項として少しまとめてみました。今、私申し上げました地方公共団体としての葉山町の町長としての権限、これは統括代表権ということで、地方自治法第147条でまず規定されております。地方公共団体の各執行機関、教育委員会であるとか、農業委員会等含めた、これらはもちろん議会及び住民すべてを含めて、当該団体の事務について統御し、最終的一体性を保持すること。その執行権ということで、第148条で当該団体の事務について包括的に管理・執行権を有すると記載されております。
では、担任事務としてはどういったものがあるのか。これは第149条に列挙されております。幾つか挙げてみますと、まず議案を提出すること。予算を調整し、執行すること。税を賦課徴収すること。分担金、使用料、加入金または手数料を徴収すること、または過料を課すこと。次に、決算を議会の認定に付すること。会計を監督すること。財産を取得、管理及び処分すること。公の施設を設置し、管理及び廃止すること。証書及び公文書を保管すること。その他、当該団体の事務を執行すること。このように、その町長としての権限における事務執行の具体的な内容を列記がされております。
御承知のように、我が国では、特に地方公共団体におきましては、首長主義というものをとっております。これは権力分立主義に基づき、行政部の首長と立法部の議員とともに一般有権者の選挙によって選出することを原則とする統治制度を言うわけでございますが、この首長主義の特色といたしましては、1つ、首長も、つまり町長も議員もともに公選により一定の任期を定められている。現在では任期4年となっております。行政部に法案の提出権を認めないが、首長には立法部の可決した法案を拒否する権限、いわゆる拒否権が与えられております。それから、3つ目には議員に行政部の要職を兼務することを認めない。こういういろいろな決め事がございます。しかし、この首長主義の弊害の一つは、行政部と立法部の対立が激化する場合には、政治あるいは行政の停滞を招くことであるが、我が国の地方自治では首長に議案提出権や議会の解散権を認め、かつ議会には首長の不信任決議案を認めることで首長と議会の間の調整がバランスが図られているということになっております。
また、私としては、このまず幾つかの点で自分の認識を申し述べたいと思いますけれども、議会対応ということに関しましては、真にこの議場で討論が行われるということが、私は理想だと考えております。しかし、今のままでは、議員の皆さんのほうからの質問に対して答えるということが許されているだけで、今の葉山の議会においては反問権というのはケース・バイ・ケース、その議員さんの意思によって認められるということでございますが、これは私は今、この議会で進められております議会基本条例の制定に当たりましては、ぜひこのどの議員さんとも反問権が認められて、私はこれで真の討議ができるということを願っております。これはいち早く日本で議会基本条例をつくられた北海道の栗山町、ここではもう早くも反問権が認められておるという意味で、非常に画期的であるという評価がされております。この議会の議決を得なければ、政策は進展しません。私の場合には議会と市民は表裏一体という考え方に立ちまして、議会と同時に市民に対する説明責任を重視することが大切であるという認識を持っております。市民が納得するんであれば、議会が反対する理由は弱くなると思います。議会対策という言葉がありますが、省みれば、市民説明を徹底することが非常に大事ではないかというふうに考えております。
そのような趣旨から、昨年は9回にわたりまして各地域に出向きまして、「町長と語ろうふれあい座談会」というものを行いまして、直接それぞれの地域の住民の方々の考え方、意見を聞くことができました。また、タウンミーティングを開き、一堂にホールに会して、いろんな意見発表、意見の聴取も行ったところでございます。これは、ことしもそれは実施していく予定でございます。特に大きな政策であります、ゼロ・ウェイストを初めとしたごみ政策、これについては4月の10日から約2週間の間に、精力的に9カ所で地元住民説明会を行うということで考えております。
先ほど、それと金崎議員のこれは水処理の関連のところで質問がございました。特に市街化調整区域、これについてどのように進めていくのか、住民説明ということのお尋ねでございましたけれども、これにつきましては、できるだけ早くということで、新年度に入って4月あるいは5月という早い時期に、木古庭、上山口地域のほうに出向きまして、直接このごみ政策だけではなくて、下水道の水処理のあり方、公共下水道を現在進めておりますけれども、これを調整区域については、効率性の問題から合併浄化槽、これは議員さんにも賛同いただいた発言がございましたけれども、その合併浄化槽の普及を図り、早く水処理対策を立てたいということで説明会を開き、御理解をいただくように努めていきたいと考えております。
次に、この町長の立場ということで、もう一度、先ほど首長主義という言葉使いましたけれども、御承知のように我が国の場合には二元代表制という方法をとっております。まず、地方公共団体の首長、私、町長は大統領型ですから、あらゆる責任が首長にのしかかってきます。自分にのしかかってきます。それらに対して任期という与えられた時間と物、人、金の制約の中で最善の解決を図らなければなりません。実働部隊である行政組織、つまり職員と人脈を通じて、意識を高く持って仕事をしてもらうこと。これには当然簡素・効率という中でということが前提になります。そして、外に向かっては、市民代表である議会に対して説明責任を果たすこと。さらに、直接市民に対してビジョンを示して協力を求めていく。これが先ほど言いましたゼロ・ウェイスト政策とか、下水道政策の中でこれが実行に移すつもりでございます。こういった大統領制というトップダウン型の仕組みは用意がされておりますけれども、実感としてはオーケストラの指揮者のように、皆と一体になって動いていかなければなりません。特に、これは職員と、また市民との一体感、もちろん議会との共同作業ということも多々ございます。しかし、そのオーケストラの指揮者のように、一体となってうまく行っていくということはなかなか難しい。そのノウハウというものは、やはり経験を積む中から生まれてくるのではないかなと感じております。
また、この職員との関係におきましても、町長は常に不退転の決意を示すことで、初めて職員と危機感を共有できると思います。行革は痛みを伴うものであり、本音ではだれもが避けたいと考えていると思います。特に、この職員との関係におきましては、首長が本気であることを示さなければなかなかやる気を出してもらえないという一面がございます。実戦部隊である職員が本気になって考え、実行することが最も重要ではないかと思います。職員は日々の職務の中で本当に必要な仕事は何か、どうすれば改善ができるのか、一番よく知っております。もともと公務員の潜在能力は高いのですから、それを最大限に引き出すような工夫が必要だと考えております。管理職相互の調整能力を高めることも大切。いわゆるPDCA、プラン・ドゥー・チェック・アクションというこのサイクルが非常に重要になってくるというふうに考えております。
さて、予算編成に関連して首長の立場というもので一つ考えておきたいと思います。この予算編成におきましては、一律主義ではなく、削るべきところは削る、強めるべきところは強めると。これが予算と人をつけるという考えが大変重要であろうと思います。そのことに関しましては、昨年の所信表明演説の中で、私はこの予算編成に関連しまして、マズローの欲求五段階説を例に引きまして、基礎的な生理的欲求、こういった生きるための最低限必要な施策、そして最後の自己実現のための施策、いろんな施策がこの重複制の中に出てくるわけですけれども、それをどうバランスをとるかということが非常に大事で、特に今回21年度の予算編成につきましては、一から私がつくった予算でございます。その点で十分考慮し、考えてつくったものでございます。残念ながら、その何点かにつき、議会の皆さんからその修正の動議が出され、可決されたところでございますけれども、こういったことも十分踏まえながら予算編成には当たる必要があろうかと思います。つまり、この一律主義から脱却して、仕事の中身がかかわっていて何が必要か否かの実情を知っている人間でなければ、この予算編成における判断がなかなか難しい。そういった意味で私はできるだけ現場にも出向き、実情を把握した上で、この予算編成に当たっていくと、この考え方を持っていきたいと考えております。
さて、就任以来、私はちょうど、先ほども金崎議員が例に出されました夕張市の財政再建団体への移行と、破綻というニュースが日本じゅうを駆け回りました。そこで、私はこの夕張の例を他山の石として、要するにそれを自分に対する戒めの一つとして夕張の検証を行ってまいりました。そのときにわかったことは、この夕張市の例を少し述べさせてもらいます。これはなぜあれが、あそこが破綻になったのかという一番大きな背景は、そのときの町長…夕張市ですから市長ですね。その市長の強引な政策の遂行、そしてワンマン、人の話は聞かない。そして、おんぶに抱っこでよいしょされて、無投票で6選までいくという体質、そして労働組合の支持も全面的に取りつけた体質。そこで調べてみれば、大正元年から昭和60年までで11回、延べ1,705人の炭鉱事故で死者を出しております。そのような背景をバックにして、とうとうこの54年市長に中田鉄治氏が無投票で当選されました。次々と炭鉱が閉山する中、新規投資、これは第三セクターを含めて次々と行っております。これは非常に驚くべき実態ですので、少しここで述べさせてもらいたいと思います。
まず、56年、水上レストラン「望郷」を開始。58年、2年後、「石炭の歴史村」全面オープン。そして同時にその年、旧小学校をホテルにリニューアル。翌年、メロンリキュール、メロン酒発売。サイクリングターミナル「黄色いリボン」の開設。(私語あり)ちょっと聞いてください。毎年のようにこういう大型の投資をやっているという事例をちょっとやっております。私がそういったことにならないために、自戒の念でこれを調べているわけでございます。そのような意見もあります。これはずっと平成11年、第6選挙に当選するまで、延々と毎年のように大型の事業が展開されているという事実を…。

議長(笠原俊一君)

町長、発言中ですけれども、なるべくお互い答弁者と質問者、両方が合わせて1時間というところでございますので、なるべく簡潔にしてあげていただきたいと思います。お願いをいたします。

町長(森英二君)

それでは、最後になりますが、そういった私はこの夕張の例を考えて、どうあるべきかと、首長の責任というもの、この6選まで無投票で来た首長の独断専行、これをチェックできなかった議会というものも、世の糾弾を浴びました。
それに対してもう一つ、私はじゃあ当葉山の場合はどうなるかということで考えてみました。葉山の例では、つまりコンプライアンスということを考えてみたいと思います。この一昨年、守屋前町長が公職選挙法違反の疑いをみずから責任を取る形で辞任をいたしました。そのときに、議会の中で、その責任の所在あるいは原因、そういったものをきちんと究明する必要があるということで百条委員会の設置、あるいは議場に出て説明を求める動議も出されましたけど、これは反対多数で葬られております。そのときの金崎議員の発言、そういった武士の情け、いろんなものもございます。これはあえて今ここでは言いませんけれども、要するに議会と首長との立場というのはコンプライアンス、いわゆる法的な違反をしていなくても、道義的な責任というものが当然首長にはございます。ああいった場合には、きちんと説明をする責任があるのではないかと、私は改めて感じているわけでございます。そういったことを踏まえて、自分への戒めとして考えているということの一端でございます。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います

3番(金崎ひさ君)

通常であれば、ここで御答弁ありがとうございましたと申し上げるところでございますけれども、町長たるものは、私の質問内容を十分に把握して、そして的確に答えるべきことが町長だと思います。ただいまもうインターネット中継も行われておりますし、多くの方々はこれを見ることができます。やはり町長としてきちっと皆様にお示しするような、ただただ時間を費やせばいいということは今議会、前議会から数人の議員に見られますけれども、やはりこれは町長してはあるまじき行為と思いますので、私の質問にきっちりとした答弁だけをしていただけたらと思います。
それでは、順次再質問をいたします。葉山港管理について伺います。今後の方針についてですけれども、葉山港管理について、ただいま町長の御答弁で22年から25年の指定管理者に関しては、4月から5月に公募が行われるので状況を見きわめながら判断するとうふうな御答弁でございましたが、これはどういう意味でしょうか。

都市経済部部長(高梨勝君)

今まで非公募でしたので、私どもがしっかりしたものをつくればよかったんですが、今度は民間を交えて広く公募ということになりますと、もし応募するんであれば、もう競争です。ですから、そのときの状況をよく見ながら作戦を立てていくと。もし、自分が受かるためであれば、その辺も見きわめなきゃいけないという意味でございます。

3番(金崎ひさ君)

公募ということは、葉山町だからといって特別に対応されるわけではなくて、やはり皆様と御一緒に4月、5月に同時に公募を県としては受け付けるということではないんですか。見きわめるというのは、公募の状況を見て、そしてそれから2度目の公募があるんですか、葉山町、特別に。

都市経済部部長(高梨勝君)

今の予定表を見ますと、募集期間が4月から2カ月の5月末までということですので、それで、どのような方々が応募されているかで、私たちのほうも判断させていただきたいと思います。

3番(金崎ひさ君)

それでは、指定管理に応募するかどうか、5月末に決めて、そして応募状況に応じて、これならば受けられるかなと思ったら応募するということですか。

都市経済部部長(高梨勝君)

そういう考えも含めて、ちょっと考えさせていただきたいと思います。

3番(金崎ひさ君)

それでは、町長に伺いますけれども、この葉山港管理について、ずっと今まで指定管理というか、もう葉山町が当然管理をするというふうになっておりました。そして、今回公募にしようと、民間も入れてということで、恐らく町長は事が決まる前に、その自治体でお話をするのは苦手かもしれませんが、県からはこういうふうにしたいんだけれどもという打診があったと思うんです。早い時期に。いかがですか。

町長(森英二君)

県からの打診は、私自身は聞いておりません。私自身には。ただ、担当のほうへは、いろんな公式、非公式を通して、町がやってもらえればありがたいというような意思は伝わっているというふうに、私は理解しております。また、漁業協同組合、あそこにかかわりは大きいです。そういったところは、やはり地元の町が管理をしてもらったほうがいいんではないかという意思表示はされているというふうに聞いております。

3番(金崎ひさ君)

そこまでお聞きして、町長は指定管理に必ず応募しろというふうな指示はまだ出されていないんですか。

町長(森英二君)

先ほど第1回目の答弁で行いましたように、まだ応募する時期じゃないんですよ。だから、時期、この応募になったら、そのときに要するに先ほど言いましたように状況を見きわめながらということは、周りの情報等も集めながら決めるということです。

3番(金崎ひさ君)

町長、御存じだと思いますけれども、この葉山港管理に関しましては、七千二、三百万のお金が県から来ております。そして、ここに12人の人件費が充てられているわけです。そして、いろいろと人件費のみではなく、いろんなことで県のお金からこの12人の方たちが雇っていただいて、そして運営をしているわけですよ。人件費削減をするという町長のお考えの中で、この指定管理を外すということがどのように葉山町に影響を受けるかということはお考えになりましたか。

町長(森英二君)

当然考えております。また、この港湾事務所から上がる、町に入ってくる事実上、収益というものもございます。そういったものを手放すことのないように、これは指定管理に入れれば、管理が任されれば当然そのまま継続されますが、もし万一管理から外された場合でも、その仕事だけは確保していきたいと思っております。

3番(金崎ひさ君)

ちょっとよくわからないですが、まず一つ、葉山港から収益が上がるというのはどういうことですか。

町長(森英二君)

印紙の販売手数料でございます。

3番(金崎ひさ君)

恐れ入ります。それは葉山町観光協会の収益で、葉山町の収益ではありません。町長は兼任なさっていますので、錯覚なさっているかもしれませんが、それは葉山町観光協会の収益です。

町長(森英二君)

もちろん観光協会へ入るわけですけれども、それはもう町と町からの補助金、これからは補助金と、いろいろ財政上はつながりがございます。そういったことで、それは大事な財源であるととらえております。

3番(金崎ひさ君)

予算審査の中で、この葉山町観光協会が定置料の証紙を販売しておりますけれども、指定管理がどこになっても、これは継続するというふうなお答えだったと思います。間違いないですよね、部長。

都市経済部部長(高梨勝君)

その辺についてはまだ打ち合わせは済んでいませんので、これからということになります。

3番(金崎ひさ君)

恐らく葉山町が管理をしているから付随した問題ではないと思います。そして…付随した問題ではないんです。葉山町観光協会と葉山町は別物ですからね。ですから、葉山町が委託をしているとか、管理を受けているからといって、葉山町観光協会が定置料の証紙を販売する権利を手放すか手放さないかということは、関係ないことなんですよ。そして、町長でありながら、ただいま町長の認識をるる述べられましたけれども、町長でありながらそういう状況も把握できてなく、葉山町観光協会の収益なのか、葉山町の収益なのかもわからない状態で、そしてこの管理について8,000万近い、7,000万以上のお金を県からいただいているということを、そしてそのために職員が12人もですよ、働いているというその場を奪われるということを、みすみす何もしないで状況を見ながらのほほんとしていられることなんですか。それをお聞きします。

町長(森英二君)

私はのほほんとはしておりません。

3番(金崎ひさ君)

それでは言わせていただきますけれども、4月から5月末の公募なんですよ。そして、部長、お聞きしますけれども、先ほど町長は、県からの事前の通達には同席していないとおっしゃいましたけれども、これは事実でしょうか。

都市経済部部長(高梨勝君)

事前につきましては、私のところにまず来られまして、その後、町長に御説明申し上げまして、社会的情勢だからという回答をさせていただいております。

3番(金崎ひさ君)

私は町長がそれでもいたし方ない、県がなすことはというふうにおっしゃったというふうに聞いていましたので、これは間違いだったと思います。ただし、県条例が改正されまして、12月議会でしたかしら、県条例が改正されましてね、葉山町が当然葉山町が受けるべきところを民間に、今は時代の情勢ですから、民間にしてということで、県のほうが考えられたということはわからないでもないんですけれども。町として、あの葉山港がいかに大事な施設かという認識が町長にあるのかないのかというのをお聞きします。

町長(森英二君)

当然葉山にとって、あの管理委託を受けるということは、いろんな意味で非常に大切なことだと、それは積極的に思っております。のほほんと見送るつもりはございませんよ。

3番(金崎ひさ君)

ではどうするんですか。のほほんとしていないんだったら、そういうことが大切と考えていらっしゃるんだったら、どういう手を打つんですか。

町長(森英二君)

その指定管理が受けられるように、あらゆる努力をするということです。

3番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。それを聞きたかったんです。それでは、指定管理を受けられるようにあらゆる努力をすると、町長がおっしゃっておりますので、部長、そのように、今、指令されたかもしれませんが、ぜひそのように動いていただきたいと思うんですが、いかがですか。

都市経済部部長(高梨勝君)

そのように頑張っていきたいと思います。

3番(金崎ひさ君)

はい、ありがとうございました。私はそれを言いたかったんです。第1質のほうにも申し上げましたけれども、指定管理を受ける気があるのかないのかということだけを今回は確かめたかったので、質問に取り上げました。
では、次に移ります。水環境について。市街化区域の水環境、そして市街化調整区域の水環境、一緒に御答弁させていただきましたけれども、まず、私は市街化区域の水環境から伺います。1質で申し上げましたけれども、3団地のコミプラいかがするおつもりでしょうか。

町長(森英二君)

3団地のコミプラにつきましては、極力補修をしながらも現状の施設を生かしていくということが、その分、処理センターに汚水が流入する量をセーブできるということからプラスだと考えております。

3番(金崎ひさ君)

それでは、コミプラは極力生かす。そして、老朽化しているから下水道につなぐという答弁も受けているんですが、これは極力生かした上で修理不能になった場合に、公共下水道につなぐという考え方ですか。

町長(森英二君)

それも一つありますけれども、これはよく調べてみないとわからないことですが、処理場、これももう配管と同時に三十数年経過しております。で、これがどれくらいの補修費用がかかるのか。そういったものを見きわめながら本下水につなぐかどうかの時期的な問題も出てこようかなと思っております。

3番(金崎ひさ君)

そうすると、行く行くは公共下水道につなぐということですよね。建て直すということはないということですよね。

町長(森英二君)

ですから、それの費用がどのようになるのかというかことと詰めていかなければいけないということです。

3番(金崎ひさ君)

町長は先ほどの何ですか、不退転の決意を示すことで職員との関係を構築するとおっしゃっていましたけれども、町長との何ていうんですかね、話し合いというものが今、議会を例に挙げて、議会とは討論・討議をしたいとおっしゃっていましたけれども、真に職員と議論をしているのかどうか、大変疑わしいんですけれども。予算審査が終えたばかりで、私も記憶が鮮明なんですけれども、このコミプラに関しては、職員は公共下水道につなぎたいという答弁をなさっているんですよ。町長は、その件に関しては職員から伺ってないんですか。

町長(森英二君)

当然のことながら職員とのコミュニケーションは密に行っております。

3番(金崎ひさ君)

ちょっとね、密に伺っているにしては、答弁と部長たちの顔色と違うんですよね。本当に気の毒だなと思うんですけれども。町長職のあり方についてと町長の認識というものを、私伺いたかったのはそういうところなんですよ。今、るるに述べられましたいろんなことを、紙に書いてあることをお読みになったと思うんですが、これは町長のあるべき姿なんですね。町長がただ言っているだけで、どのぐらい御自分で認識しているかということがすごく問題だと思うんです。それで、述べられましたから、私も一生懸命筆記しましたので、その件に関して伺いますけれども、真に議論を行いたい、そして今、職員ともしっかり議論をしているというふうにおっしゃいましたけれども、昨日の一般質問の中で、6番議員が国保の問題で激変緩和を行うということで、部長はもう町長とお話がしておりますと、激変緩和をいたしますと。で、基金からそのお金を出しますとおっしゃったんですよ。ところが、きのう6番議員がその質問をしたときに、それはまずいと。一般会計から繰り出すべきではないかとおっしゃいましたら、一般会計からの繰り出しも含めて対応しますという答弁をなさったんですよ。そのとき、部長の顔を私、見ておりましたけれども、困っていらっしゃいました。何で町長とお話をしたときに、基金から繰り出すというふうな話を決めていながらですよ、前の町長でしたらね、前の町長でしたら、そういういい提案だと思ったときにね、担当と相談をして検討いたしますぐらいの答弁はなさいました。だけども、一般会計の繰り入れを含めて検討いたしますということは、それまで基金から繰り入れるという部長との話し合いをほごになさったわけですよ。そのあたりの信頼関係は町長みずから崩していると思うですが、私はそう感じたんですが、いかがですか。

町長(森英二君)

信頼関係を崩してはおりません。また、矛盾しているわけでもありません。一般会計から繰り入れを含めて検討するという答弁ですから、決して矛盾しているわけではありません。

3番(金崎ひさ君)

そうすると、また6番議員が怒られると思いますけど、基金から繰り入れた場合に、一般会計から繰り入れを含めてと言ったではないかということになりますよ。ですから、調整の中で基金から繰り入れるという話が決まっている上に、決まっている上に、そういう新しい提案をなさったときに、ああ、それもいいかなと思われたのかもしれませんが、何ていうんですかね、そのあたりの町長としてきちっとした筋を通して、そして職員との不退転の決意を示して、職員との関係を構築すると今おっしゃったじゃないですか。それは、机上の空論で、町長の実際の行動には当てはまらないというふうに、私は今の事例を見るだけでも感じるんですけれども、そのあたりは町長はいかがお考えなんでしょうか。

町長(森英二君)

全く心配いただくことはございません。きちんと話し合い、職員とはですね、コミュニケーションをとって、統一した対処をしております。

3番(金崎ひさ君)

おりますではなくて、これからそうしますということで納得いたします。オーケストラの指揮者ですからね。今、おっしゃった言葉を受けますと。オーケストラの指揮者なんですから、町長がしっかりしていただかないと、みんなばらばらに音が出ますよ。ぜひその辺は認識をしていただきたいと思います。
それから、下水道のことをやっていたんですけれども、今年度9.49ヘクタール面整備をいたしますけれども、これちょっと聞くの忘れたんですが、わかればでいいんですが、何世帯、何軒が接続可能になるんですか。この面整備で。わからなければいいです。

生活環境部部長(成島光男君)

申しわけありません。ちょっと何世帯かというのは把握しておりません。

3番(金崎ひさ君)

すいません、予算審査で私、聞き忘れたものですから、また後で聞きに行きますけれども。20年度末までに接続可能でありながら、まだ接続していない軒数が2,010軒あるんですよ。で、これは出していただいています。そして、まあ今回何軒かふえるんですけれども、私は町長が今、述べようとしてちょっと私も余り時間がなくなるので、やめてほしかったので声をかけましたけれども。下水道工事が第二の夕張にならないためにということで、町長はでもそう言いながら下水道を守屋町政の継続で推進していますよね。で、そのあたり、下水道が財政破綻を起こさないための方策をどのように考えていらっしゃるかをお聞きします。

町長(森英二君)

これは16番議員からもこれまでに意見がございました。やはりこの下水道事業は非常に大きな巨額な費用を投入するものです。幾らこれは起債が許されるといっても、やはり無制限にやるわけにいかないと。そういったことで、特に22年度、23年度はかなり厳しい財政状況が予測されます。で、そういった意味で、このこれからの数年間、特に面整備のペースは落ちると。場合によっては、数年先に一時それが凍結ということも視野に入れながら考えなければいけないんじゃないかなと思います。それと並行して、できるだけ早くその23年になると言わないでという話ありました。それもこの市街化調整区域のことでございますが、今のままのペースでいけば、40年後か50年後かわからないような市街化調整区域への下水道の普及ということは、まずあきらめなければならないと。そして、合併浄化槽を早く整備できるように、この補助整備も国・県からもできておりますので、それを導入してできるだけ早い時期にこれはスタートさせたいというふうに思っております。

3番(金崎ひさ君)

下水道、面整備すればするほどやはり借金がふえるわけですよね。そして、借金のピークが何年だというふうに承っておりますけれども、やはり整備をすればするほどピークが横にずれていくと私は感じるんですよ。借金がふえるということですのでね。そして、私としてはですね、14年度は数千万円の利用料だったんですけれども、15年度が一過性とはいえ1億数千万で、そして浄化槽のセンターの、浄化槽のセンターのランニングコスト、維持管理を上回ったんですよ、15年度はね。そして16年度はまた通常に戻りまして、そしてやっとですね、18年度に利用料よりも維持管理費用が下がって、利用料が上回ったんですね。そして、今年度21年度は利用料が2億の大台に乗ろうかという予算を立てていらっしゃいます。そして、ランニングコストは1億8,600万ですか。そのぐらいになっていますので、私はね、もちろん特別会計ですので、自主独立が一番いいんですけれども、公共下水道に関しては、やはり少なくとも浄化センターの維持管理は利用料で賄えるようになってほしいということを常に申し上げて、そしてそれを監視してまいりました。18年度からそういうことになりましてね、本当に接続率も上がり、そして本当によかったと。今は亡き下水道課長もほっとしているのではないかなと私は思っているんですけれどもね。それで結局ですね、下水道の利用料を上げるという方策を少し考えたほうがいいんじゃないかなというふうに思うんですが、そのあたりは1軒1軒お願いに上がる以外に、何か手だてをするおつもりはありますか。

町長(森英二君)

この利用料の問題は非常に重要です。で、接続率の問題と絡んでくるわけですけれども、特に高齢化が進んでひとり暮らしになっていたりするお宅で、接続率がなかなか上がりにくいという背景ございます。そういったことで、地域によっては接続するための費用を町である程度負担するというケースもございます。そうやってでも、利用料を上げようということですけれども。ただ、問題は利用料を上げることによって、また接続率に影響が出るんではないかという心配もございます。いろんなシミュレーションをつくらないと、これは一概に言えないことでございます。それと、近隣他市町村との比較もしなければいけない。当然今の葉山の下水道事業のランニングコストはほかに比べて高いというのは、これはもうポンプアップ方式とっているために一つの宿命ではあると思いますけれども。そういった意味で接続率を上げながら、そしてこの利用料のバランスもとっていくということ。利用料を先に引き上げということありきでは、なかなか難しい側面を持っております。そういったことから、この一般会計からの現在まで、この繰り入れを行ってバランスをとっているわけですけれども。これもどの程度までならいいのかと、こういったことも財政見通しと合わせて考えなければいけないテーマだというふうに思います。

3番(金崎ひさ君)

私は利用料を上げろとは言っていません。接続率を上げるための方策をいろいろと町長、手だてをなさったらいかがですかということを申し上げてありますので、そのあたりはもう時間がないので、ぜひ検討していただきたいというふうに思います。
市街化調整区域に関しては、合併浄化槽、これは極力早くやっていただきたいと思うんですが、合併処理浄化槽の設置整備補助事業がございますけれども、これだけではなかなか新築のうちならともかく、古いおうちをお守りになっている方たちに、合併浄化槽をつけてくれというのは非常に難しいかなと思うんですよ。そのあたりの方策と、それから4月から5月に木古庭、上山口に出向いて水処理のあり方をお話をするというのですが、町としての、例えば市町村管理型の合併浄化槽を設置するね、そういうものを案として示して、説明会をするのかどうかというのをお聞きします。

町長(森英二君)

それは、その方式のものを示しながら理解を深めていくようにすると。ただ、そのときに、その条件がございまして、年間20件以上ないとその資格が得られないと。この条件をクリアするためには、やはり住民の一人ひとりの方の御理解を得なければいけない。そして今、特に新築は別として、建てかえというのは確かに厳しいものがあると。現実に水洗トイレになっておれば、各家庭において不便を感じない。汲み取りは別として。そういった状況の中で進めていくには、例えば近隣で、いわゆるごく小さなコミプラ式をとる地域も出てくるかと思います。そういったことも含めての理解を深めていきたいということです。

3番(金崎ひさ君)

そうしたら、地域再生計画をつくって、それを示して、そして説明会に向かうというふうに理解してよろしいでしょうか。部長、それでよろしいですね。

生活環境部部長(成島光男君)

地域再生計画につきましては、下水道の区域に入っているところについては申請できないんですね。ですから、まずこの市街化調整区域についての位置づけをですね、はっきりさせてから将来的に進めていきたいというふうに考えております。

3番(金崎ひさ君)

それは、22年度か23年度に下水道審議会を開いて、そして下水道区域から外した上での推進になるかとは思いますけれども、この4月から4月、5月に上山口、木古庭地区で話し合いをするのにですね、下水道審議会を開いて、こういうふうになった暁にはこうなりますよ。そして、地域再生計画をつくって、そして地域市町村管理型の合併浄化槽を設置すると1割負担で済むんですよとか、そういうふうなシミュレーションをお示しして、その市街化調整区域の方にお話をするべきだというふうに思うんですが、町長も今そのようなニュアンスで御答弁なさったと思いますけれども、部長の答弁とちょっと違いますけれども、これは調整をしていただいて、ぜひ町長の答弁どおりにしていただきたいんですが。

町長(森英二君)

決して矛盾はしておりません。その今の法律に基づいて実施するには、公共下水道区域から外さなければいけない。そのためには下水道審議会を開くと。そういったことを得て実施できるわけであって、その前に説明会を開いて順次浸透していくと。そういう意味であって、全然矛盾はしておりません。

3番(金崎ひさ君)

ともかくそういう青写真をつくった上でないと、説明ができませんので、部長、よろしくお願いいたします。
では、町長が最初にるる述べられましたので、私はこの最後の町長職の役割についてはもう御答弁は結構ですので、現状を5分間しゃべらせていただきます。
実はですね、町長職の役割ということに関しまして、私は本当に森町長に非常に認識を持っていただきたいと思っているんです。いろいろ先ほど町長とはこういうものだというふうに述べられましたけれども、町長のやっていらっしゃることと、そして言っていらっしゃることと全然話が違うんですね。それでですね、葉山町は御用邸の町でございまして、そして宮内庁にはかかわりの深いところでございますけれども、平成20年の9月15日、上山口長寿会で敬老の日がございました。町長もいらして、私も行きました。そして、その日はお昼から秋篠宮御一家がお帰りになるときでございまして、私はそのときに、上山口の唯一の議員でございますので、来賓あいさつということであいさつをさせていただきました。そして、これから秋篠宮御一家がお帰りになりますので、私は時間の許す限りここで皆様とお話しをさせていただきたい、楽しませていただきたいというお話をして、町長の横に座りました。そして、乾杯になりましたら、町長はもちろんビールをお飲みになって、私はウーロン茶でしたけれども。そして、運転手がいるからいいんだよとおっしゃっていました。そして、その後、今度は木古庭の長寿会に行くということで木古庭にいらっしゃいました。そして、その間ですね、ついでいただいたのは1杯なんですが、町長は御自分からビールを飲んで、手酌で何杯かお飲みになりましたのを見ております。そして、木古庭の長寿会にいらしたときも飲んだという話は聞いておりますけれども、これは私は見ておりません。町長は町を代表して皇室のお出迎えをするわけですよ。ビールを飲んで、その日の1時からでしたかね。お見送りに出られておりました。そういうことでよろしいんですか。飲酒をして、そして町長たるもの、本当に恥ずかしいことだと思いますよ。町を代表して行うことでございますので、やはりこれは慎んでいただきたいと私は思います。事実でございます。私が見ましたから。これは事実でございます。
そして、ことしの大晦日、去年ですね。大晦日の日に、新善光寺の鐘つきに御夫婦でいらしたそうです。上山口の情報ですから、私にはすぐ入ってまいります。これは見ておりませんけれども、飲んでいらして、そしてそこでも飲んで、大変酩酊なさっていたそうですけれども。夫婦げんかを始めて、そしてお酒を奥様に投げつけたとか引っかけたとか、そういう醜態を見せたというんです。それで、うそかどうかわかりません。そして…(私語あり)いえ、それは見ておりません。ただし、ただし、御夫婦でいらして、そして本当に地域の方がですね、町長というのは365日町長ではないかというふうに、本当に心配なさっているんですよ。だから申し上げておりますので、そして単なる御夫婦ならいいですけれども、片や議員と町長でございますので、やはりね、それは戒めたほうがいいのかなというふうに思っております。
それからですね、あと2分ございますけれども、町長は先ほども…(私語あり)はい、わかりました。それでは、町長にあれして、まねをしてちょっとそういたしましたけれども。では、事実ではないということで、先ほど申し上げましたお酒を投げたというお話は品格にかかわるということで、私も聞いた話でございますので、これは取り下げさせていただきますけれども。皇室をお迎えに行ったときは、これは事実でございます。午後にお酒が冷めたかもしれませんけれども、ぜひその辺は戒めていただきたい。これだけはお願いします。いかがでしょうか、町長。

町長(森英二君)

その今、9月15日の敬老会のときだと思いますけれども、これはもちろん自分で運転するときに一滴も飲みません。ちゃんと自分ではない運転がいるというときにビールの一杯、二杯、それから飲んで数時間後にお見送りですから、全然これは影響ないというふうにとっております。お祝いの席ですから、一杯、二杯は口にすると。

議長(笠原俊一君)

時間になりました。これにて、3番金崎ひさ議員の一般質問を終結をいたします。
第2番、4番土佐洋子議員の登壇を願います。(発言を求める声あり)

議長(笠原俊一君)

森議員、今、一般質問なんですが、何でしょう。(「緊急質問」の声あり)緊急質問。

15番(森勝美君)

3番議員の発言に対して訂正のお願いをしたいと思うんですけれども。

議長(笠原俊一君)

15番森勝美議員、立って発言してください。

15番(森勝美君)

3番議員が先ほどお話しされました新善光寺さんでの鐘つきの話ですが、「見たような何とかを言い」という言葉のあるとおり、事実ではございませんので、それははっきりと訂正をしていただきたいと思います。

議長(笠原俊一君)

先ほどその件につきましては、金崎議員のほうから見ていないのでその件については取り消しをさせていただきますと。ただし、その件については、私のほうからもやはり3番議員、自分が見ていないものにつきましての発言は重々戒めていただきたいと思いまして、その場で御起立願って、改めてお願いをいたします。

3番(金崎ひさ君)

見ていないことを申し上げたことは、本当に失礼いたしましたけれども、このことに関しては私は証言に立つと言って怒っていらっしゃる方もいますので、申し上げました。確かに私としては、人の話をうのみにしたと言われればそれまででございますけれども、そういうふうな例もあるということで申し上げたわけで、その辺は申しわけございませんでした。

議長(笠原俊一君)

それでは、これにて3番議員の発言は以上にさせていただきます。
続きまして、第2番、4番土佐洋子議員、登壇を願います。

4番(土佐洋子君)

4番土佐洋子でございます。今回、聴覚障害者の傍聴希望があり、議長の承認を得て、手話通訳の方に入場していただいております。傍聴席からごらんできますでしょうか。途中までの時間だと思いますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、通告に従いまして3点について質問させいただきます。「文化をはぐくむうるおい、ふれあいのまちづくり」について、NPO支援について伺います。少子高齢化の進行、人口減少社会の到来、環境問題の新たな展開、子供・青少年問題の深刻化、人々のライフスタイルの多様化など、社会環境が大きく変化してきております。地域や社会の取り組むべき課題は数多く存在し、こうした課題に対するニーズは複雑、そして量も質も多様化してきております。したがって、これまでの行政による公平・平等のサービスだけではカバーすることがなかなか難しくなってきていると考えます。このような課題にきめ細かくこたえ、活力ある地域社会を創造していく新たな主体として、不特定多数の方のために非営利な、公益的な活動を行うボランティア、NPOといった方々の活動が重要な役割を占めると思われます。NPO活動はとても幅広く、自治会・町内会などの組織、環境、福祉、子育て、文化、芸術、スポーツなど、いろいろあります。NPOを含め市民活動団体が継続的に活動をするために必要なものに、活動資金、人材、情報が挙げられますが、NPOが活動する上で現在抱えている問題として何が課題であるかというと、最も多いのは活動資金が不足しているということです。今、神奈川県内に2,150ほどのNPO法人がありますが、その中で葉山町は20ほどの団体があります。そのNPOに対して町がどのように支援されていくのかを伺います。
次に、手話通訳者等派遣事業について。聴覚障害者の社会参加の促進についてのその後について伺います。聴覚障害の方は役場に足を運んでも、月に2回、隔週の月曜日の午後4時間しか窓口に手話通訳者がいないため、町民サービスを受けられません。聴覚障害者も健常者と同じように、いつでも必要なときに、役場に来たときに町民サービスを受けられ、情報が得られるように、聴覚障害の方の社会参加の促進のため、情報バリアフリーに向け早急に取り組むべきと考えますが、お考えを伺います。
次に3番、観光資源の活性化策としての観光施策について、町の活性化策としての観光施策を伺います。葉山町は、東京から南へ約50キロ、三浦半島の入り口に位置し、青い海と緑濃い山々に囲まれ、風光明媚で気候も温暖な住宅と観光の町です。御用邸の町とも広く知られ、「日本の渚100選」にも指定されている個性ある海岸が織り成す四季折々の表情は、訪れる人々にきっと満足していただけるものと確信しています。町では今、自然や文化、芸術、人々の交流などを貴重な地域資源に位置づけ、有機的に連携させることにより、葉山の魅力を高めていくまちづくりに取り組んでいますとホームページの中に町長のごあいさつが載っておりますが、観光の町・葉山の魅力をどのように高めていくのか。その取り組みを伺います。
これで私の1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いします。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

4番土佐洋子議員の質問に順次お答えさせていただきます。私の知る限りでは、この本会議場で手話通訳者が入って、このやりとりをお伝えいただいているというのは初めてではないかなと思います。これはそういう要望、ニーズがあるという一つのあらわれであろうかと思います。また、これは質問の中にも入っておりました。
さて、1番目からいきたいと思います。まず、「文化をはぐくむうるおい、ふれあいのまちづくり」についてのNPO支援についてというお尋ねでございますが、平成16年2月、設立されましたNPO法人の葉山まちづくり協会には、本年度まで委託事業をお願いしてまいりました。その間には、町民の皆様と行政との間に位置する中間組織的な役割を担い、多くのまちづくり活動団体へ支援をしていただいております。この委託事業を開始して5年間がたち、その間には多種多様な成果が生まれ、これらを高く評価しているところでございます。
次に、手話通訳者等派遣事業についてということで、聴覚障害者の社会参加の促進についてのその後についてという御質問でございます。ノーマライゼーションの理念のもと、コミュニケーションが困難な聴覚障害者等の社会生活における自立と社会参加促進及び生活の質の向上を図るため、公的機関での手続、医療機関での受診、就労機関での相談、障害者団体における諸行事など、社会生活上必要なときに手話通訳者を派遣しております。今後も本事業につきましては、当事者を初め関連団体等からの御意見、御要望などをお聞きし、聴覚障害者のさらなる社会参加の促進を図ってまいりたいと考えております。また、本事業の担い手となる手話通訳者などの養成講座を充実・拡大し、対応を図ってまいりたいと思います。今、先ほどこの議場では初めてではないかなとお話ししました。私もこれまでの仕事の中で、特に横浜市役所の職員研修、もう何年も続けてやってまいりました。そのときには、1回に少なくて50人、多いときは100人ぐらいの会場での研修です。そのときに必ず手話通訳者がついておりました。それで、当然長時間になりますので、複数の手話通訳者がお仕事をしていただいたわけですけれども、そういった方がいるときには、自然と私も手話通訳者が仕事をしやすいように、話のペースをスローダウンしたりするというのを心がけてまいりました。結果的には、受講生の人たちには非常に聞き取りやすかったと、理解しやすかったという評価もあわせていただいたことを今、思い出しております。
次に、観光資源の活用、発掘について。町の活性化策としての観光施策についてでございますが、町の活性化策として観光施設は重要なものであると考えております。当町の昭和40年代、50年代は、夏の海水浴シーズンは観光客でにぎわいを見せておりました。しかし、レジャーの多様化などにより海水浴客が減少し、夏の一季型の観光から四季を通しての楽しんでいただける四季型の観光施策が必要になってきていると認識をしております。町の財政事情が厳しい中、新規の観光イベントなどを企画していくことが難しい状況ではありますが、近年、県立近代美術館葉山の開館や葉山港の再整備に伴い赤灯台が設置されるなど、新たな観光スポットができ、観光パンフレットのリニューアルや当町のホームページを充実するなど、葉山の魅力を積極的にPRしていきたいと考えております。日本の森・滝・渚全国協議会と当町のホームページをリンクし、全国的なPRにも努めております。また、神奈川県や神奈川県観光協会、三浦半島観光連絡協議会などが企画する観光PR活動にも積極的に参加してまいります。
なお、多くの利用者から汲み取り式で老朽化が進み、臭い、汚いとの指摘があり、改善に向けた御意見、御要望がありました一色海岸公衆トイレは、新年度水洗化の改修工事ができるよう準備を進めているところでございます。町民の皆様を初め、葉山を訪れる方が快適に海岸を利用していただけるような環境づくりが大切であると考えております。また、今、この葉山における海岸の利用のあり方について検討会も、住民の方参加していただいて進めております。これはぜひとも、この夏には適用できるように、条例化に向けて準備をしていきたいなと考えております。また、仙元山ハイキングコースや観光案内板など、施設の維持管理や海岸美化・保全に努め、町の活性化策として観光施策を推進してまいります。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

4番(土佐洋子君)

答弁ありがとうございます。順次、再質問をさせていただきます。
今の御答弁にありました、NPO法人葉山まちづくり協会につきましては、御存じのとおり当初6月末までの経費として91万1,000円が予算として載っておりましたが、先日3月19日におかれた本会議において、予算特別委員会の委員長報告のとおり、736万4,000円の修正案が採決されて採択されました。予算委員会の町長質問では、3カ月間の猶予とかじゃなくて、21年度いっぱいは、今のままでは場所はそのまま使えますと答えられたのは、予算は出せないけども、場所だけの提供をしますという意味だったのでしょうか。

町長(森英二君)

あの時点でお答えしたのは、3カ月の猶予ということではちょっと大変だろうと。また、今のままで、少なくとも1年間は利用できるようにして、その間にいろんなあり方を協会自体にも考えていただきながら、我々としてもそれにかわるサロン的なものの場所の問題、そういったものを考えて検討していきたいという意味で発言をいたしました。

4番(土佐洋子君)

そのサロン的な場所、場所についてですけれども、NPO法人葉山まちづくり協会に加盟している32の団体に限らず、その他の町民が組織している団体やグループ、サークル、そういったところも自由に利用できる、それなりの広さの場所と利便性がある公共の施設というのはどのようなところをイメージされていたのでしょうか。

町長(森英二君)

考えられるのはこの公共施設ということになります。といっても、無限にあるわけじゃありません。ある幾つかに限られてくると思いますが。それは、それぞれの機関との調整も必要ですので、まだ確定していないことについて言及するのは避けたいと思っております。

4番(土佐洋子君)

公共の施設で、サロン的なという言葉が私はよく理解できないんですけども、総括質問のときに、その場所を探すための検討委員会をつくるというようなお話をされていましたが、それはいつ立ち上げて、いつ結果を出す予定なのでしょうか。

町長(森英二君)

これは結果が早く出れば、早くそれが開設されるわけでして、今、土佐議員お話しのように、この協会に加盟の32団体だけでなく、もっと広く一般のサークルですとか、お仲間の人たちが気軽に使える場所、そういうところを考えておりますので、できるだけ早く検討会を立ち上げ、結論を出していただきたいと思っております。

4番(土佐洋子君)

NPO法人葉山まちづくり協会の定款を読まれたことはあるのでしょうか。うなずいていらっしゃいますけども、第3条に目的、この法人は住民と行政の協働によって、地域の歴史の中ではぐくまれた生活・文化を受け継ぎ、現代に生かして発展させ、豊かな地域社会を築くことを目的とするとあります。住民と行政の協働です。町が毎年委託事業をお願いしてきました。その協会が解散を余儀なくされるところだった。予算がつかなかったということで、もう既に事務局の方が1名、逗子の団体に移ることが決まっております。だれにも生活がございますので。そして、また事務局の別の2名の方も逗子の団体への待機の状態になっているそうです。これはまちづくり協会にとって大変な損失となります。立ち上げのときから尽力されてきて、「くれ竹通信」の発行などノウハウを持っている方3名もがまちづくり協会からいなくなってしまいます。これは突如1月8日にまちづくり協会の方たちに予算の全廃を伝えた町長の責任だと思いますが、そのあたりはどのように考えられますか。

町長(森英二君)

予算編成の段階において、このまちづくり協会に対する対応、そういったものについては予算委員会の町長質問の中で十分答えさせていただきました。町の方針として、この際、充実させるべき場所、それから我慢していただく場所…場所といいましょうか、科目、そういったことで選ばせていただき、決めさせていただいたということで御理解いただいていると思っております。また、まちづくり協会が解散するとはまだ聞いておりませんが、どのようになるかは協会の自主的な判断で行うわけでございます。私のほうからコメントすることはできないというふうに思っております。ただ、言えることは、町長質問の際にも答えさせていただきましたが、加盟している団体の人たちの活動そのものが弱体化しないように対応、支援をしていくということについては何ら変わっておりません。

4番(土佐洋子君)

でも、実際にもう事務の方は3名逗子へ動いてしまうわけです。それは、本当にまちづくり協会にとって大きな損失となります。その責任が町長にあるのではないかと思ったのですが、どうでしょうか。

町長(森英二君)

私はあるべき、こうあるべきという考えのもとに判断したことであって、責任云々というのは当たらないというふうに思います。

4番(土佐洋子君)

確認させていただきますけれども、21年度は今の図書館の2階を使ってそのまま活動をしていけるということですね。この前、先日修正されました予算を使って。

町長(森英二君)

その修正された予算を使ってという今、発言ですけれども、これは修正予算が可決されたということ自体は承知をしておりますけれども、それをそのまま使って、あの2階でそのまま活動されるのかどうなのかということとは今、直接的には結びつけることは、私から話すことではないと思います。

4番(土佐洋子君)

先日、修正案が採決されて採択されたわけですけれども、先ほども3カ月間は、3カ月というわけじゃなくて、1年間使っていただく、あの場所を使っていただくということは、町長も答えられたわけですよね。で、その予算についても採択されたわけですから、まちづくり協会の方たちの…まちづくり協会の予算が通っているわけですよね。

町長(森英二君)

修正予算が可決されたことは承知をしておりますけれども、それをどう執行するのかということについては、まだ固まっているわけではございませんという意味です。

4番(土佐洋子君)

一番そこがまちづくり協会の方で加盟している団体の方たちにとって一番心配しているところだと思うんですけども、採決されて、採択されたものですから、そういうふうに執行されるもの、べきだと考えます。
で、次の質問に移りますけれども、手話通訳者派遣等事業についてです。昨年ちょうど1年前になりますけれども、平成20年第1回定例会の一般質問において、私が役場庁舎内1階の福祉課の窓口に手話通訳者を毎日設置すべきではないかと町長に伺ったところ、「障害といいましょうか、ハンディキャップを持った方、そういった方々が快適に生活ができる環境づくりというのは、やはり行政として大変重要な仕事ととらえております。前向きにといいましょうか、ぜひ実現できるように検討していきたいと思います。」という頼もしい答弁をいただきました。この1年間でどのように前向きに実現できるように検討されているのかを伺います。

保健福祉部部長(石川恵一君)

昨年の定例会におきまして、土佐議員のほうから同趣旨の質問を受け、今、議員言われましたように、町長は前向きに検討しますとお答えしました。それから今日までに検討したことですけども、基本的に予算をつけて毎日の、週5日間、毎日来ていただくと。また1人では緊急時に対応がおくれるという形で人数もふやすと。そういうような形で予算を取ることは可能でした。ただ、担当課として考えたのは、ただ予算をつけるのではなくて、手話通訳をできる方、その方たちの養成することがまず大事ではないかと。そのために資格を取れる、そのような講座を行い、そこから卒業した方たちにこの手話の事業について参加をしていただくと。そちらのほうの予算を取らさせていただいたと。ですから、検討しないわけではなくて、実際に予算をつけるわけではなくて、講座のほうを力を入れたと、そのように御理解いただければと思います。

4番(土佐洋子君)

では、今のとおり、月2回だけの手話通訳設置、そのまま、それはそのままなんですね。はい。私は手話通訳の毎日の設置をお願いしていたわけですけれども、とてもそれは残念ですが、その養成講座ですか、養成講座もとてもよいことだと思います。しかし、養成するにはとても時間がかかると思うのですが、それはどのような方を対象として、どのぐらいの期間がたてば、通訳者として窓口業務とかで対応できるようになると思われていますか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

今、講座のほうにつきましては、社協さんのほうで入門講座という形で初級編を行っております。従来、町のほうでも中級編という形でもって基礎講座を行っております。で、先ほども答弁しましたけども、21年度からは養成講座という形で年20回程度行う予定でございます。今、議員言われましたように、この講座を卒業したら即資格が取れるのかということだと思いますけども、講座の内容としては、資格を取れる内容という形でもって考えております。ただ、直接にその方たちがすぐ資格を取れるかといいますと、その辺につきましては、若干ここでもって取れるということは言い切れませんけれども、当然この講座を受けるという方につきましては、資格を取りたいという方たちが来られますので、その方たちの努力ということを期待しております。

4番(土佐洋子君)

私も町で行われた手話講座の初級・入門コース、初級コースなど、入っておりましたが、何年たってもなかなか上達しなくて、養成講座に入って資格を、卒業されて資格を取るというのも本当に大変な努力が必要だと思いますけれども、ぜひそういう方に何人かが目指していただければと思います。
町長に伺いますけれども、関係団体の逗葉聾唖連盟より要望書が町長あてに提出されたことがあるかと思います。1、役場の通訳の設置日をふやしてください。2、聴覚障害者からの手話通訳派遣申請による福祉予算のほか、聴覚障害者がボランティア活動等に参加できるように、民間団体からの申請も認めてください。3、手話通訳者養成事業を新設してください。この手話通訳者養成事業というのは、今、答えられたものだと思うんですけれども、2番目の聴覚障害者がボランティア活動等に参加できるようにとの要望がどのようにお考えでしょうか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

今のお話は聾唖協会の方から要望が出ております。その中でもって先ほどお答えをしましたけれども、3点目の養成講座、こちらのほうをまず優先的にやらさせていただきます。議員言われましたように、障害者の方たちの会合、そういう中でもって、町がこの派遣要綱というものがございまして、その要綱の中に定められている事業、そういうものに対しては積極的に行っておりますけれども、それ以外のものというものにつきましては、町長が認めたもの、そういうものにつきましては参加をするということができますので、決められたものは行いますけども、それ以外のものにつきましても、町長が特に認めたものについては参加をしていきたいと、そのようには思っております。

4番(土佐洋子君)

では、町長に伺いますけれども、ボランティア活動というものは認められないものなのでしょうか。

町長(森英二君)

ボランティア精神で参加していただけるということは、大変ありがたいことだと思います。決して拒否する理由はないと思います。

4番(土佐洋子君)

では、それは申請をすれば派遣していただけるということで確認させていただいてよろしいですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

当然、今、町長のほうからお話は出ましたけども、ボランティアの方でも当然いろいろな事業を行っていくと思います。そういう中でもって一件一件出たものにつきまして、当然検討をさせていただきたいと、そのように思います。

4番(土佐洋子君)

聴覚障害者の方は、ふだんから言葉ではなくて、頭の中で手話で考えていらっしゃるそうです。例えば寝言も無意識のうちに手話でされているそうです。聴覚障害者の方のさらなる社会参加促進のために、これからも積極的な取り組みをお願いしていただきたいと思います。
次に、町の活性化策としての観光施策について伺います。先ほどの答弁で、ほぼ予算委員会での町長質問のお答えと同じようでしたけれども、レジャーの多様化による海水浴客が減少し、夏季一季型の観光から四季を通じて楽しめるよう通年での観光施策が必要との認識で、実際県立近代美術館の開館は新たな観光スポットになる施設だと考えておりますが、葉山港の再整備に伴い、赤灯台が設置されたからといって、それを見に来る方がいらっしゃるのでしょうか。赤灯台が新たな観光スポットになっていると感じられますか。

町長(森英二君)

もちろんそれを目指してということではなく、それも観光スポットの一つとして加わっているという理解を持っております。

4番(土佐洋子君)

春と秋には、森戸海岸でヨットの、大学のヨット部のインカレがありまして、何十校の大学が1カ月程度、春と秋に家を借りて合宿をしております。それはかなりの経済効果があると思います。葉山港では、ロンドンオリンピックに向けて日本で、日本全国で4つしかないオリンピック強化拠点に日本セーリング協会の推薦に基づき、選手強化のための拠点としてオリンピック委員会が指定しました。そのほかの3つというのは、佐賀県ヨットハーバー、和歌山マリーナシティ、そして伊勢湾海洋スポーツセンターであります。また葉山港では、大きな30フィートのマッチレース、これ世界大会ですけれども、が開催されております。先日行われた葉山港まつり等々絡めて、ヨット発祥の地・葉山を町外の方に知っていただけるように積極的に取り組むべきと考えますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

御承知のように、葉山はヨット発祥の地であるということは大変重要な観光資源の一つとして活用するべきだろうと思っております。で、たまたま昨年の北京オリンピックですか、小菅さんが町内から出場されたということもございます。ただ、選手強化、これはヨット協会とか、しかるべき団体が中心で行うわけですけれども、町としてはやはり子供たちに海に親しんでもらう。ヨットを知ってもらうという底辺を広げるという意味での事業として、これは必要ではないかというふうに考え、予算組みをしているところであります。

4番(土佐洋子君)

例えば前回の北京オリンピックでも、葉山港は強化拠点の認定を受けまして、そのとき2005年4月15日に役場で認定式が行われました。その認定通知式の模様が「葉山町の海から世界の海へ」といろいろな新聞各紙に報道され、カラーのところもありました。そのように、もっともっと葉山がヨット発祥の地としてアピールするべきだと思います。来月4月に葉山町体育協会の総会が行われるそうで、そこで北京オリンピックに出場されたセーリングの選手が栄光賞を受賞されるそうです。ヨット・セーリングの関係団体とコミュニケーションをとる必要があると思いますけれども、いかがですか。

町長(森英二君)

もう間もなく…今ちょっと日にちが定かでないんですが、ヨットハーバーでヨットレースが開かれます。そこで町長杯というものを私のほうから出向いて贈呈すると。昨年に続いて、ことし私としては2度目ですけど、これは大分定着しているようでございます。そういったような様子等につきましても、今の全国にというお話がありましたけれども、インターネットで発信するということもありますけれども、きょうもたまたま地元神奈川新聞の記者さんが取材に見えておりますけれども、そういったところへこちらから情報を発信して記事にしていただくということも大事ではないかなというふうに思っております。

4番(土佐洋子君)

ぜひ情報を発信していっていただきたいと思います。で、その港、葉山港以外のことですけれども、海岸で一色海岸の公衆トイレにつきましては、改修工事の準備を進めていることのようですけれども、ことしの夏に間に合わないことがとても残念でなりません。また、仙元山の公衆トイレについては、何か改修をされるとか、何か考えられていますか。

都市経済部部長(高梨勝君)

まず、今のところは海岸線からそういったところを改修させていただきました。山のほうにつきましては、汚い、臭いという部分については残っているんですが、今後ですね、どのようにしていくか、検討させていただきたいと思っております。

4番(土佐洋子君)

総括質問の際に、観光施策について、仙元山ハイキングコースの整備と答えられていましたけれども、そのトイレというのはまた別の問題なんでしょうか。

都市経済部部長(高梨勝君)

実は、仙元山につきましては、ベンチから今、改修させていただいております。それから、今度ハイキングコースのですね、整備等も絡めて行っておりますので、まずそちらのほうを先にということで、それから看板等についてのまた再整備とか、そちらのほうについても申し上げております。

4番(土佐洋子君)

熱心なボランティアの方たちがトイレを掃除をしたり、紙を持って行っていったりとかしているそうですね。その方たちが自分たちでペンキを塗れたらとか、ハイキングコースの木が倒れていて通れないところを直したいとか、階段が崩れているところを直したいというふうにおっしゃる方もいるんですけども。それは無理なんですよね、ボランティアの方では。

都市経済部部長(高梨勝君)

一部の方で行っていただいている方も承知しております。また、そういう方がいらっしゃったら、ぜひとも一緒に行わさせていただきたいと思っております。

4番(土佐洋子君)

では、そのように伝えたいと思いますけども。新規の観光イベントなど企画していくことが難しいというお答えがありましたけれども、施設をつくることも難しく、しかし葉山には海があり、山があり、御用邸があり、地方に出かけたときに、よく例えばタクシーに乗ったときなど、「葉山から来ました」と言いますと、「いいところから来ましたね」と、皆さんの方が葉山のことを知っていただいていて、もともとの認知度があるのですから、観光パンフレットなど以外の上手なPRが必要と考えます。例えばお休みの日にお散歩しながら、朝市に出かける、または自転車でパン屋さんに行ってパンを買って、その向かいのお店でチーズを買って、またはお肉屋さんへ行ってコロッケを買ってという普通なライフスタイルが魅力だったりするのかもしれません。町長はきのうの答弁の中で、葉山ブランドという言葉を使われました。葉山牛や葉山の地魚、パン屋さんやおそば屋さん、レストランなど、いろいろな葉山ブランドがあります。地域との共生で、そのようなライフスタイルを発信、提案していってはいかがでしょうか。

町長(森英二君)

今、「葉山から来た」と、「いいところにお住まいですね」と。これはもう多くの人がそういう認識を持っているようですね。せんだってといいますか、ことしの成人式のときに、10人ぐらいの実行委員会をやった人たちと座談会を行いました。そのときに、もう20歳の人たちですから、葉山を離れている人たちも何人もいます。そして、初めてよそへ出て、初めて葉山はいいところなんだなと、人からの評価を聞いたり、また自分で実感すると。葉山へ帰ってきてほっとするというようなことも聞いております。外国へ出て初めて日本のよさを認識する人もいるということと同じで、広くアピールすると。しかし、葉山というだけで、幸いなことにブランド化されている。そして、この今もこの放送、インターネットで行っております。で、これはもうホームページを見れば全国でどこでも見られる。で、このインターネット中継の休憩の時間、使っていないときには、葉山の風景、海とか公園とか、いろんな風景がPRされるわけですね。ああ葉山ってあんなふうな景色のところなんだなということです。で、例えば海ばかりじゃなくて、南郷公園、あそこの四季折々の写真だとか映像が流されたりすれば、これ非常にいいと。で、せんだって天皇・皇后がお見えになったときに、葉山でもテニスはできますよと。町営のテニスコートがありますのでお楽しみくださいと言いましたとき、2月にはお見えになったときに、私呼ばれまして、多分4月にはお見えになるんじゃないかなと。そのときにどうやって申し込めばいいのかと。それもやはり来ていただけば、それでもニュースにもなりますし、南郷公園というもののアピールにもなる。そういったことも含めて、総合的にやはりブランドを生かしていく。葉山というブランドを生かしていくということも地道な努力がいろいろと必要じゃないかなと考えております。
また、昨日13番議員さんからも質問に出ました、御用邸のあの水源地周辺のあの7,000坪の山林といいましょうか、そういったものをどう葉山と結びつけてブランド化していくかということもひとつこれはじっくり考えていく必要もあるんじゃないかなと。例えば、観光農園的なものにしながら、よそから来ても楽しめる。御用邸も含めた主馬寮跡地、公園ですね、そういったものから水源地に至る。いろんなコースを含めた観光コースの創出ということも考えていけるんではないかなと思っております。

4番(土佐洋子君)

南郷公園で天皇・皇后両陛下がテニスされるのはとてもいいことだと思います。何年も前ですけれども、ほかの場所でテニスはされているそうです。で、去年見えたときには、大きな手こぎボートに乗って、秋篠宮様たち、紀子様たちも海に出られているそうです。で、観光ということですが、元町の交差点に今週信号がつくそうです。このあたりはふだんからスーパーがありまして、スーパーのセールのときなどは交通渋滞が激しいんですね。その信号がつくことによって、さらに交通渋滞が激しくなったり、交通事故も心配されるわけです。その信号の上を見ますと、電線が張りめぐらされていて、観光の町というには何か違うんではないかと考えますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

今、元町の交差点、これ渡り初めといいましょうか、それが近々行われます。で、私も出席するように要請されておりますが、保育園児、それからあの近辺にいるお年寄りの方、一緒にセレモニーを行うわけですけれども、それを計画するということは、決して交通渋滞と結びつかないんじゃないかなと。警察中心になって、あそこを整備するわけですから、交通渋滞は逆に緩和されるんではないかなというふうな感想を持っております。

4番(土佐洋子君)

渋滞がさらに起きるか、おさまるのか、それはわかりませんけれども。でも、黄色の信号のときとかは、車がスピードを上げて渡ろうとしたりとかして、それで事故が起こってしまうんじゃないかなと、少し心配しておりました。で、その渡り初めというのでしょうか、私は点灯式と聞いております。はい。でも、皆さんが歩きやすいようにしていただければと考えておりますが。

町長(森英二君)

今、ちょっと答弁落としてしまいました。電線が張りめぐらされてという問題でございますが、葉山におきましては電線の地中化というのは、どこもまだ行われていないわけですが、逗子市では年度ごとに計画を立てて、現在はあそこの図書館、それから文化ホールの前一帯がもう完全に地中化されて、非常にすっきりしているということが、私も実感として思っております。で、葉山の場合で、じゃあどこが考えられるのか。やはり元町のあの商店街あたりは、もともと葉山の中心地といいましょうか、人が大勢集まるところでもある。で、比較的狭い道路に電柱がたくさんあるということ。これ、やはり地中化という問題は町単独事業ではなくて、国とか県とかと一体となっての事業になろうかと思いますが、これはぜひ研究はしてみたいなと思っております。

4番(土佐洋子君)

そうですね、道が細くて、日影茶屋の近くだったと思うんですけれども、車が電柱に突っ込みまして、電柱が倒れてずっと上下線とも通行止めになったこともありますので、ぜひ研究していただきたいと思います。
そして、葉山町ではライフスタイルを提案する商品と、コミュニケーションづくりがかなめとなると思います。特に環境との共生は大きなチャンスと成り得ると考えますので、これからの葉山スタイルに期待します。ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

積極的に取り組んでまいります。

4番(土佐洋子君)

では、期待しておりますので、どうぞ積極的に取り組んでいただきたいと思います。これで私の一般質問を終了させていただきます。

議長(笠原俊一君)

これにて、4番土佐洋子議員の一般質問を終結いたします。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。なお、再開は午後1時からといたします。
(午前11時53分)

議長(笠原俊一君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き、一般質問を続行いたします。第3番、8番畑中由喜子議員、登壇を願います。

8番(畑中由喜子君)

8番畑中由喜子でございます。本日は通告にございますように、5項目、7点にわたり、一般質問を行います。
まず、1項目目に、海岸保全のための安全で快適な海水浴場の確保に関する条例制定について伺います。美しい海岸は私たち町民にとり、この町に暮らす喜びの大きな要因となるものですが、近年さま変わりした夏場の海の家のありようは、例えば深夜に及ぶ酒場が出現したかのようなありさまです。近隣住民は長年にわたり、騒音や違法駐車等に悩まされ、苦情の持って行き場もないなど、本当に苦しんできました。海岸の管理には、県の水浴場条例や迷惑防止条例などが適用されますが、これまで生かされたことはなく、ようやく森町長になってから町として海岸の保全に乗り出し、町民生活を守る方策をとるということになったわけです。長年の懸案となっている海岸保全のための条例ですが、制定に向けて住民参加の協議の場として、去る11月に葉山海水浴場を考える会が設置され、ようやく事が動き始めました。町長は今夏の海水浴場開設には絶対に間に合うように条例提案していくと決意のほどを示されておりますが、どのように進んでいるのか、状況を伺います。
2項目目に、観光行政について伺います。葉山町は青い海と緑の山並みの美しい自然に恵まれた潤いのある住宅の町として、また御用邸の町としてその名を知られてきました。そこには先人たちの思いや努力があって、今日の魅力ある葉山の姿が保たれていると言えると思います。今後も葉山が住宅と観光の町として存続していく上で、観光行政は重要と思いますが、どのようなお考えか、伺います。
2点目に、観光協会のあり方について伺います。平成21年度予算から観光協会に対して改めて補助金が交付されることになりました。これまで不透明な内部留保があるなどの指摘がされてきましたが、町の補助団体になることで、財務状況も明らかとなり、今後、町との連携が期待されるところです。町にとって観光は重要な産業であることは言うまでもなく、町長が葉山町観光協会の会長を務めておられますので、この際、期待される観光協会のあり方をどう考えていらっしゃるか、伺いたいと思います。
3項目目に、真名瀬漁港整備の今後の手続について伺います。真名瀬漁港再整備事業で建設予定であった遊歩道は、多くの住民の建設反対の声が高まる中、森町長がその建設中止を訴えて町長に当選されたことから中断され、新たな計画を、公募の住民も参加した真名瀬漁港施設整備検討委員会で協議を重ねて、先ごろ答申が出されたところでございます。昨日もこの問題は取り上げられており、質問が重複してしまいましたが、非常に重要な問題ですので、いま一度お尋ねいたします。
4項目目に下水道計画について。1つ目に、計画変更の手続と住民周知について伺います。下水道事業は多額の建設費と長い年月を要する一大事業で、まさに葉山町の運命を左右するものとなりそうに思います。町長もマニフェストに下水道の見直しを掲げられたところから、危機感はお持ちだと思っておりますが、就任後1年以上たった現在も、まだその見直しに着手なさらないので、私はその点に危機感を覚えます。21年度予算にも審議会の開催は計画されておりませんが、一方で市街化調整区域の住民の皆さんに説明に出向くというお話もあります。できるだけ早く計画の見直しを行うべきと考えますが、今後の予定を明らかにしていただきたいと思います。
2点目に、排水処理対策としての担当課の一元化について伺います。これまでにも何度となく総合的な排水処理対策として、下水道、合併処理浄化槽、雨水の排水施設等の担当を一元化して効率よく、また誤接合などの間違いを最小限にとどめるために事業を進める必要があると申し上げてきました。町長のマニフェストにある下水道事業の見直しに合わせ一元化することは、ごく自然なことですし、住民サービスの観点からも担当課の一元化は望ましいのではないかと思います。お考えを伺います。
5項目目に、ミニバスの運行について、検討経過と今後の取り組みについて伺います。交通不便地へのアクセスとしてコミュニティーバスの導入が望まれてきました。高齢化の進展とともに、ますますその需要が増していると考えられます。町長がマニフェストで述べられたミニバスの運行の検討は、その後どのように進められているのか。期待を込めて状況を伺いたいと思います。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁をどうぞよろしくお願いい申し上げます。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

8番畑中由喜子議員の御質問に順次お答えしてまいります。
まず、海岸保全について。安全で快適な海水浴場の確保に関する条例制定についてというテーマのお尋ねでございます。当町におきます海水浴場を安全で快適に保つため、葉山海水浴場を考える会を昨年11月25日に設置し、海水浴場に関する調査、研究などを行っております。本年1月14日に第1回目の考える会が開催され、公募委員、町内・自治会など、また海水浴場関係者の3つの部会を設置することが全員一致で決定されたところでございます。現在、各部会に分かれ、安全で快適な海水浴場の確保に向けて、条例制定を含め検討をしているところでございます。引き続き、だれもが葉山の海で快適な時間を過ごせるとともに、海岸の近くに住む方も安心して暮らせるよう海岸保全に努めてまいりたいと考えております。
2点目、観光行政についてのお尋ねですが、観光行政は町の施策として重要なものであると考えております。当町の昭和40年代、50年代は、海の海水浴シーズンは観光客でにぎわいを見せておりましたが、レジャーの多様化などにより、海水浴客が減少し、夏の一季型の観光から四季を通じて楽しんでいただける四季型の観光施策が必要になってきていると認識をいたしております。町の財政事情が厳しい中、新規の観光イベントなどを企画していくことが難しい状況ではありますが、近年、県立近代美術館葉山の開館や葉山港の再整備に伴い赤灯台が設置されるなど、新たな観光スポットができ、観光パンフレットのリニューアルや当町のホームページを充実するなど、葉山の魅力を積極的にPRしていきたいと考えております。日本の森・滝・渚全国協議会と当町のホームページをリンクし、全国的なPRにも努めております。また、神奈川県や神奈川県観光協会、三浦半島観光連絡協議会などが企画する観光PR活動にも積極的に参加してまいります。
また、多くの利用者から汲み取り式で老朽化が進み、臭い、汚いとの指摘があり、改善に向けた御意見・御要望がありました一色海岸公衆トイレは、新年度水洗化の改修工事ができるよう準備を進めているところでございます。町民の皆様を初め、葉山を訪れる方が快適に海岸を利用していただけるような環境づくりが大切であると考えております。また、仙元山ハイキングコースや観光案内板など、施設の維持管理にも努めてまいります。
次に、観光協会のあり方についてのお尋ねですが、葉山町観光協会は当町の観光事業を遂行することを目的として、各種事業を行っております。新年度からは町の補助団体になりますので、町としても必要に応じて指導・助言をしていきたいと考えております。また、逗子駅を利用し、バスで葉山に訪れる観光客の方が多くいらっしゃいます。逗子駅の前で観光ボランティアが観光案内をすると、半分以上が葉山に関することであるようでございます。新年度、葉山町観光協会も逗子市の観光関係団体と連携し、観光案内などの活動に参加していきたいと考えております。
3点目、真名瀬漁港整備についての今後の手続についてのお尋ねですが、本年1月28日に水産庁と神奈川県の職員が来町し、漁港整備の計画変更に対する説明を直接受けました。その際に、平成22年度が計画の最終年度であることから、平成22年度に事業を行うのであれば、本年の5月ごろの国の概算要求時点までに具体的計画案を策定し、計画変更の手続をするなどの対応をするようにとのお話がありました。今後の手続につきましては、専門のコンサルタント業者による技術的検証が必要でありますので、新年度に入りましたら速やかに契約事務を進め、申請に必要な資料をとりまとめ、神奈川県に対し手続を進めるようにしていきたいと考えております。
2点目、次の質問事項、下水道事業計画について。その1、計画変更の手続と住民周知についてというお尋ねですが、下水道の事業につきましては、平成22年度から3年度にかけて公共下水道審議会を開催し、事業認可の取得または変更及び環境課とも調整しながら、全体計画の見直しを行ってまいります。なお、全体計画の見直しの中で、市街化調整区域につきましては、従前より公共下水道区域から外すことを明言しておりますが、そのことを含め、地域住民の皆さんと懇談しながら下水道事業の実態をお話しするとともに、皆さんの御意見を聞く機会を新年度の早い時期、できれば4月から5月ごろにかけて行いたいと考えております。
次に、下水道計画の排水処理対策としての担当課の一元化についてでございますが、この排水処理対策につきましては、生活排水処理基本計画の作成、浄化槽、し尿処理等の事務を環境課、下水道事業の事務を下水道課が行っております。もともとこの公共下水道事業は旧建設省、そして合併浄化槽、浄化槽の管理は厚生省という、こういった2つの省がそれぞれ行っている関係から、各自治体においてもそのように分かれているケースがあるわけですが、今後効率的な排水処理対策が行えるよう、検討してまいりたいと考えております。
最後に、ミニバスの運行、検討経過と今後の取り組みについてのお尋ねですが、コミュニティーバスにつきましては職員研究会を設置し、先進自治体の視察及び町民の皆様へのアンケート調査を終え、現在アンケートの結果を集計している最中でございます。今後はアンケート結果について詳細な分析を行うとともに、先進自治体の動向及び当町における交通等の現状について、さらに情報収集し、それらをまとめた報告書を作成することになっており、その報告書や町民の皆様の御意見等を十分考慮し、運行に向けた検討を進めてまいりたいと思っております。
以上で第1回目の答弁とさせていただきます。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

8番(畑中由喜子君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問させていただきたいと思います。まず1項目目に海岸保全のための安全で快適な海水浴場の確保に関する条例制定の件でございますが、ただいまの御答弁にはございませんでしたけれども、昨年9月議会で、条例制定のスケジュールについて伺いましたときに、町長はできれば3月議会に提出したいとおっしゃいまして、部長は今夏に間に合わせるためには6月議会でも大丈夫なんだということを言われました。ただ、どんなことがあっても今夏にはやはり間に合わせていただかなければならないと思うんですが、6月議会に上程されるというふうに考えていてよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

昨年の議会におけるお約束もございます。そして、私としては海水浴場及びその周辺のいろんな問題点、直接住民の方からもいろんな御意見を伺っております。特に海水浴場というのはこの夏の時期が中心になります。そうしますと、この夏の時期に間に合うようにするには6月までに、議会までに条例制定を作成しなければ間に合いません。それに向けて全力で取り組んでまいります。

8番(畑中由喜子君)

そのために、さまざまな手続が必要かと思いますけれども、その辺はそごのないように進めていただき、ことしの夏にはいよいよ町の条例が施行されるということで、ことしの夏から住民の負担も軽減されるということを期待したいというふうに思います。
それで、一つ町長に伺っておきたいことがですね、この条例とセットとなる運営のルールが必要なわけですけれども、このルールにさまざまなことが盛り込まれるんですけれど、この良好な海辺の環境を保つ上で、適正な海の家の営業というものは、本当に望まれるんですけれどもね。その部分で、海水浴客の着がえ、更衣ですね、とか休憩という本来の目的からして、営業時間は何時ごろまでが望ましいとお考えになっているか、伺っておきたいんですが。

町長(森英二君)

近年、海水浴場の多様な使われ方ということは確かにございます。特に海水浴場が閉店といいましょうか、終わりになる時間は午後5時というふうに基本的になっているはずでございます。そうしますと、ただそれと同時に海の家も閉店ということは、なかなか現実的に難しい面もあろうかと思いますが、近年、先ほど私が言いましたように、直接住民の方からもいろいろ御指摘があるのは、海の家そのものの使われ方、それから時間、今お尋ねの時間等も非常に問題になっていると。例えば隣の逗子市さんの場合には条例それからルール、きちっとできておりまして、海の家の営業時間は遅くとも午後9時までにというふうに明記されております。私はこの辺がやはり常識的な、あるいは実際的な時間ではないかなと。したがいまして、条例あるいは条例で無理ならルールの中でそういった時間も明記して、この海の家というのは、海岸というのは、そこに来る人だけではなくて、その周辺に住んでおられる方々の安心・安全と、そして快適な生活というものが保障されなければならないということは当然であると思います。そういった意味で時間というものは9時が適切かなと考えております。

8番(畑中由喜子君)

午後9時ごろが適正ではないかというお考えをお示しいただきました。私としては海水浴場の開設時間が午前8時半から午後5時までということを考えれば、もうちょっと早くてもいいのかなという気もいたしますけれども、町長からは一定のお考えが示されたということで、お聞きしておきます。
それで、この検討委員会のほうなんですけれども、いつごろまでのスケジュールで動いているというふうに考えればよろしいでしょうか。今夏に間に合うように、運営のルールも決めていただかなければいけないわけですよね。

都市経済部部長(高梨勝君)

ルールづくりと、それからあとの検証までにつきまして、1年間を目標にやっていただいていますが、この条例化につきましては、6月議会にかけたいというのを事務局のほうからお話はさせていただいております。ただ、皆さん熱心に討議していただいて、そのもととなる自主ルールをかなり練っていただけてるみたいなので、それも期待しながら6月議会に向けていきたいと思っております。

8番(畑中由喜子君)

できればセットでね、提案されるのが最も望ましいかなと思いますけれども、既に運営のルールというものは、今までにももうあったわけですので、その辺は間に合わなければ仕方ないのかなと思いますけれども、やはりきちんとしたルール、議論を深めていただきたいというふうに思います。
ちょっと横道にそれるかもしれないんですけれども、昨年の決算委員会でこの海水浴客の数ですね、数を12万3,000人というふうに言われたんですが、これはちなみにどうやってカウントしているのか。これは事業評価にもつながる話であると思うんですけれども、通常、駅があればね、もしかして駅の乗降客ですか、の数をある程度把握すればというのがあるのかなと思いましたけれども、葉山の場合はこれをどうやって数えているのか。そして、それがどういうふうに葉山町の税源につながっていくのかということも、できれば知りたいんですけれども。

都市経済部部長(高梨勝君)

数の把握でございますが、こちらは監視所の報告をもとに積み上げた数字です。税法上につきましては、ちょっと私、その辺というのは私のちょっとお答え…。

議長(笠原俊一君)

最後のところの答弁が聞こえないんですが。

都市経済部部長(高梨勝君)

税法上につきましては、ちょっと私のほうから明確にお答えすることはちょっと難しいと思います。

8番(畑中由喜子君)

わかりました。ただ、ずっとこれ、長年にわたってですね、私、どういう評価になるのかというところで伺っているんですけれども、なかなか経済効果というところまで町は考えておられないみたいで。ただ、これからはやはり、後で観光行政のことにも触れますけれども、やはりその辺のことは考えていかなければいけないんじゃないかなと思いますので、今後ね、部長も、都市経済部長もぜひその辺も考慮していただいて、なるべくきちんと明らかにできるようにしていただきたいと思います。
それでは、2項目目の観光行政についてに移ります。観光行政というと、とかくイベントを打つだとか、それから有名な人を呼ぶとかというふうに考えがちですけれども、これまでこの議会でも何人もの議員さんが同様の質問をされ、また過去にも観光行政についてたくさんの議員が質問されております。そのいずれの議員もですね、やはり大きなイベントを打つべきじゃないかという御意見はなくてですね、やはり葉山の特徴ですね、首都圏にあって、なおかつ緑が豊かで、それから美しい海岸からは富士山が仰げると。それから、潤いのある町並みがあって、それ自体が魅力のある存在であって、十分にアピールできるものではないかと。皆さん多分そういう同じようなお考えなんだと思うんですね。そうやって多くの方が町を訪れてくだされば、そういう魅力のある町だということでね、訪れてくだされば、それが町の活性化につながるというふうに思われるんですが、つまりですね、それは町民の生活環境の充実ということがかぎになってくるんじゃないかと思うわけです。それで、その辺を町長としてはどのように考えていらっしゃるか、どのように進めていくおつもりかということを伺いたいんですが。

町長(森英二君)

この観光というものも、生活に密着したものの中から観光につながるものがあれば。例えば、先ほどの議員さんにもお答えしました観光農園的なものの開発、そういったようなものも考えられるかというふうに思います。
それから、新しい観光ということに関連してちょっとアイデアといいましょうか、構想をお話ししてみたいことが1点ございます。といいますのは、ことしの初めですか、この相模湾に面した港を持っている4つの市町の港湾サミットというのが首長同士が集まる会が大磯で行われました。そのときに、各首長からいろいろな提言が出たわけですけれども、私はそのときに、油壺の港に置いてあるシナーラ号という、故イギリスのチャーチル首相が愛用した帆船、木造の帆船がございます。これをチャーターして、4つの市町が連携して、クルージングを行いながら、例えば大磯町は日本で初めて海水浴場を開いた町であるというようなことも、そのとき私は知りました。そういったような意味から、それぞれの町の特徴のあるところへ観光スポットとしてめぐると。そして、その4つを結んだサンセットクルージング、あるいはサンライズクルージングという形でやれる方法もないかなということで提言をいたしました。シナーラ号のチャーター料どれくらいになるのか、計画どんなふうに進められるのか、ちょっと研究してみたいなというふうなことは考えております。

8番(畑中由喜子君)

町長の夢というか、一部そういう部分で人が呼べるかもしれないというお考えをお持ちのようですけども、今、私が質問させていただきましたのは、むしろその逆というかね、特別なことを取り入れて人をたくさん呼ぼうとかということではなくて、町民がこの町で潤いのある、また質の高い、クオリティーの高いというんでしょうかね、生活を営めるということ、ここの町に暮らしていることに満足感があるということが、やはり外から見ると、うらやましいスタイル、生活のスタイルというふうに見えると思うんですね。それが人を呼び込むということになると私は思っておりますし、町の中で、葉山の住民が買い物をする。外へ行かないで、魅力のある商店があれば、そこで買い物をする。そこで、お金の循環も起きるということになるわけですよね。そういう部分で、何ていうんでしょうね、うまく循環させるということ。そこに、その行政としても役割があり、あるいは商工会としても力を出していただくという意味があるんじゃないかなというふうに私は思っている。うまく循環させることで、経済も循環すると、町も活性化するというふうに考えているわけです。
ですから、その部分で次の質問に入るんですけれども、観光協会の役割というところも、その辺にあるんじゃないかなというふうに思っているわけです。ちょっと今のところで、国のほうでもですね、やはり生活の質という部分をとらえて、これは住生活基本法という法律が平成18年6月に施行されたんですけれども、これは、例の姉歯事件に端を発して、住民を守るという意味でつくられた部分もあると思いますけれども、この法律の中ですね、計画があるわけです。それで、それは単に住宅の質とかということではなくて、住宅の性能の水準あるいは居住面積の水準をきちんと整えようというのもございますけれども、住居の環境水準を高めようという取り組みがこの中にあるわけです。そういうその基本計画がもうできております。国において、そのような動きになってきているということで、これからますます葉山町の住環境のよさということが注目される、それが観光にもつながっていくという部分で機能するんではないかというふうに思っているんです。そのあたりで、町長はそれをどう考えていらっしゃるか。ぜひともそういうふうな方向で考えていっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

この住環境のクオリティーを、質を上げていくという取り組みですね、これはやはりそれぞれの地域によって状況が変わってこようかと思います。先ほどの4番議員さんの答えの中でもちょっと触れました。例えば元町のような、ああいう商店街の中での電柱の地中化というようなものも、一つの質の向上にもなります。そして今、主馬寮跡地の一帯、上原地区ですか、地区計画を導入して、それなりの一定の面積ですとか敷地面積を確保するとか、これも環境を維持していく。古いところでは、イトーピア住宅地でも地区計画が導入されて、そこでは集合住宅がつくれないようになっているとか。それぞれの地域に合った環境整備というものが考えられると思います。これは、そういったことで、先ほどの経済を回っていくようにという観光政策の中でも、例えば調整区域であっても、その地産地消と結びつけて、そこの環境を整備しながら、例えば農園というようなものきちんと整備して、それが地産地消、地域の住民に購入される、または学校で給食に利用されるというようなことも、これもやはりある面では環境ということとも絡んでくるかと思います。葉山としては、山があり、そして里山があり、海があると。そういったこの環境を十分活用した整備ということが生活の質の向上とも結びつけば、なおいいのかなと考えております。

8番(畑中由喜子君)

おっしゃるようにですね、それがそうだと思うんです。それで、今までの法律ですと、全国一律ね、同じ基準でというのが、これまでの法律の適用の仕方でしたけれども、この住生活基本法における住生活基本計画においては、地域の実情に応じた、良好な住居環境の確保のための指針というふうになっているわけです。ですから、もちろん地域によって、それが首都圏であるのか、また、もうちょっとカントリーサイドのほうなのかというのは違うことだと思いますし、そのあたりで、今までとは一味違った形を国も提案をし始めているというふうに私は感じております。ですから、葉山町の中でも、同じ葉山町の中でも、それぞれの地域の特性というのがあるわけですから、それは、それに対応した形の施策ということは十分いいことだというふうに思います。ぜひとも、そういう形で進めていただきたいと思いますけれども、先ほど町長もちょっとおっしゃいましたが、この中には地産地消の事業も、またその観光の一助となる、あるいは地域の経済の循環という部分、住民の生活のメリットとしても、それが一助となるというふうに考えられますので、その辺も進めていっていただけたらいいんじゃないかなというふうに思います。
次に、観光協会のあり方のほうに移りたいと思うんですけれども、21年度予算において、観光協会の事業のうち、真名瀬の駐車場にかかわる部分で、予算のときの御説明によりますと、10月からあの駐車場を機械化するということで、町の直営になるというお話をいただきました、御説明をいただきました。それで、そうなりますと、観光協会の仕事というのは、その真名瀬の駐車場に関しては9月いっぱいということになりますよね。今年度、21年度から、新たに120万円ですか、町からの補助金ということにはなりましたけれども、その先、観光協会の運営がどうなっていってしまうのかと、先行きですね。これは、町長に伺うべきことではなくて、観光協会の会長である町長に考えを伺っておきたいと思うんですが、どのような見通しになるのかね。せっかく観光協会の役割として、これから負っていっていただきたい部分があるとすれば、そういう形で、先細りになっていってしまう。あるいは、町の補助金をうんとふやして、それでやっていくのか。その辺は問題があるんじゃないかなというふうに思いますので、お考えを伺っておきたいんですが。

町長(森英二君)

議員御承知のように、財政状況というものを考えれば、無尽蔵に観光政策にお金を投ずるということはなかなか難しいのが実態だと思います。しかし、先細りにならないように、新しい観光資源の開発ということも、やはり常に考えていかなければいけないんじゃないかと。先ほどたまたまちょっと例に出しました、海上からこの湘南、緑を見てもらうようなクルージングなんかも一つの例かもしれませんし、また農園を観光農園的なものを充実させる。といいますのは、ふと思い出しますのは、昨年、私、町長当選して間もないころに、葉山町内でビニールハウスを建てて、大きくイチゴ農園を、事業を行っている場所を、知人の案内で見学したことございます。これはもう企業として行っているわけでして、今149軒ある個々の葉山の農家の人たちは、それとは違って、今まで自分でなれ親しんだ農作物、あるいは果物をつくっているわけですけども、そういう大がかりなものということになると、そういった用地を集約化して、何らかの方策で手当てをし、それを町も支援しながら、企業を誘致するのか、あるいは場合によっては直営的なもの、あるいは第三セクター、あるいは観光協会、いろんな手だてを考えてやっていくということも必要ではないかな。とにかく観光協会の将来について、先細りを心配するのではなくて、より新しい開発というものも考えていく必要があるかなと思っております。

8番(畑中由喜子君)

観光行政そのものが、観光そのものが先細りになるかどうかということを心配しているわけではなくて、観光協会がですね、今現在やっている事業が半減し、真名瀬の駐車場で、ようやく人件費だとか必要経費だとかというのが出せていたんじゃないかなというふうに思うんですね。確かに、その分、今までは町からの補助金はなかったわけですけれども、21年度からは120万組むことになりました。ただ、その先どうなっていくのかということが、やはり考えていかなきゃいけないことじゃないかと思うんですね。で、予算委員会のときに配られました、資料として出されました観光協会の名簿を拝見いたしました。会長が町長で、副会長が商工会長の柳さんで、常任理事には酪農肥育組合のこの方は組合長なんでしょうか。それから、漁協の組合長の方とか、ほとんど全部別に肩書きを持たれた方々がついてらっしゃるということで、人数はとてもたくさんいらっしゃいますけれども、じゃあ実質この方たちが、全部全員ボランティアと伺っておりますけれども、どのような観光協会としてのお仕事をしていただいているのかというのが私には全く見えないんですね。この点については、どうなんでしょうか。観光協会としての仕事ということでは、どういうことをやってらっしゃるのか。例えば定期的に会合を持ってらっしゃるとか、アイデア会議をやるとか、何かそういう観光協会としての動きですよね。そういうものは、どういうふうなことをやってらっしゃるのか。

町長(森英二君)

観光協会というのは、独立した機関ではあります、確かに。私が、大体全国の観光協会、自治体における観光協会の約半数程度が首長が兼ねていると。あとが、民間人と。たまたま隣の逗子市におきましては、民間人が会長と。私の知人が事務局長で勤めておりまして、今は辞任しておりますけども、実際には、この事務局長の人が中心となっていろんな日常の業務といいましょうか、そういったものを進めていると。理事とか役員は、今お話しのように無償でかかわっていただいております。しかし、それらの人たちも、例えば商工会の会長、酪農組合会長、責任者、あるいは漁業協同組合の組合長さんという方たちは、無償ですけれども、観光事業の発展は自分たちの直接の団体のプラスにもなるという観点から参加していただけているというふうに理解しております。したがいまして、定期的に観光協会として会合をやっているわけではございません。もちろん、総会ですとかあるいは必要なときには常任理事会、常任理事さんが4名ぐらいになっていただいておりまして、その人たちに私のほうからお声をかけて集まっていただいて御相談するときはございますが、全理事さんが集まっての会は通常的にはありません。

8番(畑中由喜子君)

わかりました。恐らくその観光協会の成り立ちというものがね、こうやって拝見すると、今拝見すると、本当にほかに肩書きを持たれたお忙しい方たちばっかりですし、とても私のイメージの観光協会というものではないのかなという気がするんですね。葉山町の場合、役員さん、理事さんたちたくさんいらっしゃるんですが、会員という形では募集もしてないし、会員はいないというふうに伺っておりまして、やはり、そういうところも形として、観光行政を担っていくにしてはですね、足腰の部分がないのかなっていう気もいたしますよね。都市によってはですね、観光協会が社団法人として、あるいはNPO法人として法人格を取っているというところもあるわけで、その辺のメリット・デメリットはあるとは思いますけれども、どのような観光行政をこれから描いていくかという部分では、観光協会の役割というのはやはり非常に重いものになってくると私は思うんですね。
ただし、商工会のホームページを拝見しましても、それからまちづくり協会ですね、のホームページ見ていただくとわかりますけれども、非常に多岐にわたって葉山の文化の紹介、あるいはおいしいところの場所の紹介、それから散策マップなどもつくっておられてですね、これこそが観光行政の一つではないかなと、一翼を担っていただいているように思うんですね。そういうところとの連携、やはりしていったほうが、有機的につないでいくということがね、やはりメリットがあるというふうに思いますよね。これから町も、なかなか財政的には逼迫しているわけですから、観光協会が幾ら重要だからといっても、観光協会に補助金をどんどんふやすとかということはできないわけで、なおかつその観光行政をきちんと進める環境施策ですね、進めていく上で観光協会に担ってもらわなければならない部分というのは非常に大きなものがあると思うんですよ。それは、町の歳入の部分に影響してくるわけですから。そうなりますとやはり、今がちょうど過渡期というか、補助団体になってきたという部分も含めてですね、観光協会が。一つのやはり節目に来たのかなという気はいたします。ここで、やはりメンバーの全員が、会員の全員が役員であるという形の観光協会というものではなくてね、もうこの方たちにアイデア出しなさいというようなお仕事をしていただくというのは、あんまりですよね。そうじゃない部分で、観光協会としての役割をしょっていただけるような、あるいは企画力のあるというか、若い人たちにも入ってもらうというような、そういう形の改編というものが必要なのではないかと思うんですが、観光協会の会長としてはいかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

この観光協会、今、平成20年度、それから21年度にわたりまして、観光協会から補助していた十幾つも団体への補助金、ほぼ全廃しました。そして、すっきりさせているわけで、財政的にもですね。そういったことと同時に、今の組織の問題で、中心になってアイデアを出しそれを実行に移す、企画力だとかいろんなもの、これは無償でボランティアで役になっている人たちに期待するのは難しいという今お話、確かにそうです。行事を何か行うときには、例えば商工会とのタイアップということ、あるいは漁業協同組合とのタイアップは非常に重要になってきますから、そのパイプは重要ですけれども、今現実には商工振興課のところに観光協会の机…失礼しました、産業振興課の中に一緒に机を置いて職員がいると。実質的には、そこに位置する事務局長さんですね、この人の、何ていいましょうか、経営力、あるいはアイデア、企画力、こういったものがますますこれから期待されてくるだろうというふうに思います。過去には、前任者は非常に農業関係に明るい、農協に籍を置いたこともある方が事務局長さんを務めていただいたり、また現在は役所のOBの人になっていただいておるわけですけれども。そういった人事面も含めて、新しい体制というものは非常に考えていかなければいけない。これは会長としての私の務めだろうというふうに考えております。

8番(畑中由喜子君)

余り時間がなくなってしまったので、この観光協会についてはですね、確かに町長が会長でいらっしゃいますので、その直轄という部分で、役場の中に事務局を置いているというのが便利なのかもしれませんけれども、最も有機的に機能するためには、果たしてここでいいのかどうかというのも私は一考必要かなと思います。例えば商工会の中にあるという都市もございますしね、市町村もございますし。そのほうがやりやすいということもあるかもしれない、連携していく上で。それはいろいろなことが考えられると思いますし、ただ、今の事務局体制が、確かに元職員の方で能力がある、わかりきっているんですけれど、1人だけでね、全部おんぶに抱っこという形でやってもらうというのは、余りにそれは大変な仕事過ぎるかなというふうに思いますので、これはもう私の意見ですけれども、申し上げておきたいと思います。ぜひとも有機的な連携、機能をするようにお考えをいただきたいと思います。
4項目目の下水道事業のほうに移ります。計画変更の手続が、確かに21年度にも行われないというのは私は非常に疑問に思いますし、ただ、午前中の議員への御答弁でも、それから先ほどの御答弁でも、もっと早くに事前にですね、市街化調整区域の皆様方には説明をすると言っていただきましたので、少なくともそこの部分はもう進められるわけですから。ただし、そこに至るには、きちんとした予定というかね、それはお示ししなければ説明もできないと思いますので、そこは取り組んでいただくべきだというふうに思います。
ここで、下水道事業についての、先日教育民生常任委員会で資料が、後から出された資料がございまして、それが私、手元に、私委員じゃないもんですから、ただ傍聴していて、私が質問させていただいたことでこの資料が出るということになったんで、当然私、全員に配られる資料だと思っておりまして待っておりました。それが来なかったので、私は本会議で改めて請求させていただこうと思っておりましたらば、教育民生の常任委員さんだけには配られたということで、その辺への御配慮ということはいただきたいと思いますが、いかがでしょう。

町長(森英二君)

同じ皆さん議員さんであります。参考資料として配ることは必要ではないかなと思います。

8番(畑中由喜子君)

今後御配慮いただくようにお願いします。
それで、下水道事業団への協定の話なんですけれども、20年度で繰越明許が出ました。この御説明が、何とも私納得がいかないんですけれども、3月のいただいた資料ですね、3月の、真ん中に線がありますから、15日ごろにということは、年度末まであと15日というところですよね。そこで初めて受変電施設とか、水処理運転操作設備に関する工場製作というのが始まって、わずか15日分で、何と予算額の30.5%、2,370万円を使ったということなんですが、どういう計算のもとでこれが成り立っているのか、時間がないので端的にお願いします。

生活環境部部長(成島光男君)

支払いの内訳につきましては、資料でお出ししたと思いますけども、その中に当然、事業団からですね、請負業者に対しての前払い金等が含まれておりますので、金額的にはかなりの金額がいってるのかなとは思っております。

8番(畑中由喜子君)

その前払い金たるものがどういう性格のものかというのは、詳しく説明をいただいてないんですけれども、素人の感覚としてはですね、どう考えても、小さな自治体だからばかにされちゃったかなというような気がしてなりません。その辺を、やはりきちんと対峙できるような体制というものが必要なのではないかと思います。残念ながら当町においては、その技術者がおりませんので、対抗するじゃあすべがあるかということになるわけなんですけれども、その辺はね、やはり職員も勉強してほしいし、必要があれば技術者として雇用するということも考えなければいけないのではないかというふうに思います。
下水道に関しましては、たくさん申し上げたいこと、それから疑問に思っていることがあります。あそこの処理場に関しましても、流入量がですね、雨が降ると増加するという傾向にありますね。それは出された資料拝見してそうなんです。そうしますと、どこかに誤接合があるという可能性があります。かつてイトーピアでは、その誤接合をチェックして、直した経緯がありますけれども、ちょっと聞くところによるとなんですが、最近接続数が上がってくるにつれ、汚水がですね、とても水っぽくなってきたという見方があるそうです。ですから、それが、誤接合が十分に考えられるのではないかということを申し上げておきたいと思います。これを十分にチェックしていただいてですね、やはり、水を処理するなんていうのはとんでもない話ですから、その雨水分流式の下水道を葉山町はつくっているわけですので、そこをきちんと対応を考えていただかないといけないと思います。いかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

接続率が高まってきますと、どうしても雑排水がふえてきます。その分ですね、やはり今、議員が言われたような、水っぽいということも言われるのかなと思いますけども、今後その点につきましては十分検討させていただきたいと思います。

議長(笠原俊一君)

残り時間が3分を。

8番(畑中由喜子君)

わかりました。雑排水がふえてくるというのはおかしい話だと思いますし、必要があればね、やはり第三者、きちんとしたチェックのできる、チェック機関を入れてですね、一度下水道の施設をですね、全体のところをチェックしていただくというふうにすべきだということを申し上げておきたいと思います。
それで、真名瀬のこと飛ばしちゃったんですけど、最後のミニバスのことですが、真鶴町で導入例がありますけれども、ミニバスは運行に向けて推進するというふうに考えていってよろしいんでしょうか。

町長(森英二君)

いろいろと問題はあるでしょうけども、運行を前提として調査研究するようにと指示しております。

8番(畑中由喜子君)

議長、お許しください。真名瀬のことやってよろしいでしょうか。

議長(笠原俊一君)

どうぞ、私のほうからも言おうと思っていました。

8番(畑中由喜子君)

手続については昨日既にお話がありましたので、逆にそれだけさせさせていただきました。それで、検討委員会からの答申で、資料を提出していただきましてありがとうございました。それで、それ拝見しますと、今後の検討ということで、3点の要求事項があります。そのうちのですね、2項目目の越波対策というのがございまして、これはやはり、調査報告書にも明記されているとおりですね、町民の安全な暮らしの観点からも早期に対策すべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

それは、検討委員さんの中にそれに非常に詳しく、また関心の持ってる方がおられました。それの必要性について訴えておられた方ですね。しかし、今回の事業計画の中には入るわけにいかないので、また時を改めて、別メニューでそういった補助事業というか、そういったことも考える必要があるんじゃないかということで、そういう意見もあったということで、併記したというふうに伺っております。

議長(笠原俊一君)

時間になりました。これにて、8番畑中由喜子議員の一般質問を終結いたします。
続きまして、第4番、11番待寺真司議員、登壇を願います。

11番(待寺真司君)

11番待寺真司です。ただいま議長のお許しを得ましたので、通告どおり3項目7点について質問をいたします。
さて、先週の木曜日、3月19日には、森町長が初めて本格的な編成に携わった平成21年度葉山町一般会当初予算案が本会議において修正可決されました。慎重審議を重ねてきました予算特別委員会においては、2通りの修正案が委員より提出され、採決の結果、4つの事業に対するいずれも増額修正を行う修正案が賛成多数で委員会の意思となりました。
4つの事業とはすなわち、企画費の中の「くれ竹の郷葉山」推進事業におけるNPO法人葉山まちづくり協会に対する委託金。2つ目は、平成9年度以前は所管課が企画課であり、姉妹都市交流費の中の草津町親善交流事業の一つとして位置づけられていた姉妹都市宿泊費助成事業。この2つが町長部局の事業として。また、教育委員会部局においては、小・中学校の学校管理費の中の社会見学等補助金、及び教育振興費の中の中学校部活動補助金であり、4事業総額で、1,142万4,000円の増額修正であります。この議会の議決を町長はどのように受けとめていらっしゃるのでしょうか。
翌日の神奈川新聞には、当初予算の議案に対して、町議会の本議会で修正案が可決されたのは初めてとありました。議会の判断を踏まえ、今後の対応を考えたいとのことですが、多くの議員から修正をかけなくてはならないという判断を下されたことをどのように感じられて今後の町政の運営に取り組んでいかれるのか、議員として注視してまいります。
任期を1期4年と公言して、改革をうたいその椅子に座っておられる町長が、事あるごとに財政状況が厳しいので事業のカットをせざるを得ないという言いわけとか、議会答弁では前向きに取り組む意向を示しながら、肩透かしを行うという事態に直面するたびに、違和感を覚えるのは私だけではないはずです。本当に町長が言うように、抜き差しならない財政状況で、子供たちが楽しみにしている社会科見学補助金や、クラブ活動補助金までも枠配分以上にカットしなくてはならないのなら、何ゆえ御自身の報酬に関して、特別職等報酬審議会の答申どおりに10%カットにとどめているのか理解に苦しみます。任期中の時限措置としてさらにプラスアルファのカットをみずから申し出て、その減額分を日ごろより子育てと教育は私の最大のテーマだと公言している事業費の補てんに回さないのか。また、本当に情けないことであると感じたのは、総務建設常任委員会において修正案が出され可決しましたが、報酬の減額が期末手当や退職手当に反映させないというような判断をみずから下したあなたに、麻生首相が発言した人間の矜持なるものもなく、さもしい考えであると指摘せざるを得ません。
では、本題に入りますが、森町長は任期中の財政運営をどのように図っていこうと考えているのか。平成24年度当初予算案の編成までが町長の役目であると思いますが、今後の3年間も、財政が厳しいからという理由だけで、ずっと枠配分による緊縮財政を続けて消極的予算編成を組んでいこうとしているのか、経済の流れに身を任せきりで全くの無為無策で、今後も財政運営には我関知せずということになるのではと大いに懸念を持ちましたので、町長の考えを以下3点にわたり伺います。
1点目は、森町長任期中の財政見通しに対する御自身の認識について伺います。
2点目は、ここが首長の役目として、常日ごろより第一義に考えて、さまざまな方策を見出し、職員に伝えて行動に移していかなくてはならないと私は考えておりますが、財政状況改善のための方策について、森町長はどのように考えているのか、その所見を伺います。
3点目は、平成16年第1回定例会において、前町長に同様のテーマで一般質問を行い、検討する旨の答弁を得ておりましたが、その後も折に触れ、ミニ市場型公募債について庁内で検討されてきたとは思いますが、町長が交代されましたので、改めてこの住民参加型ミニ市場公募債の導入に向けて、これまでの検討内容及び課題点について伺います。また、町長はどのように考えているのかもお聞かせ願います。
2項目目は、第3次葉山町総合計画実施計画について3点伺います。平成21年度当初予算案の編成に入る前に、町長が交代したのだからマニフェストに即した前期実施計画の見直しと次期実施計画の策定にまず最優先に取り組んで、その実施計画をもとに平成21年度当初予算案を提案するべきであるとの思いから、平成20年第4回定例会の一般質問において、私は指摘をしております。そのときは前例を踏襲するだけのただの紙切れにならないことを祈るばかりですと申し上げました。当初予算案の編成までには、せめて骨子ぐらいは示されるであろうという願いもかなわず、当初予算案の議会提案と同時に、ホチキスどめの平成21年度から平成23年度までの実施計画が手元に届きました。通常ならばきちんと製本して配付されるところでしょうが、町長も紙切れになってしまうのではという、私と同じような思いを持たれてこのような冊子にしたのではと理解をいたしております。そこでまず1点目は、平成21年度から平成23年度の実施計画策定に当たり、どのようなプロセスを経て編集策定されたのか伺います。
2点目は、町長交代という大きな節目に当たり、前町長が策定した平成18年度から平成20年度の前期実施計画との変更点は、どこでどのくらいあるのかなど町長に伺います。関連して、マニフェストの整合性をどのように図っていたのか伺います。
3項目目は、葉山御用邸の至近に位置し、葉山町都市計画マスタープランの中でも中心交流拠点にも位置づけられており、下山川と前田川が合流する地点を扇のかなめとして、ゆったりとした低層住宅を中心に住宅街が扇状に広がっている一色上原地区にある、現主馬寮公園を含む約5,000平米の旧大蔵省保養所跡地の町が取得した3分の1を除く残地部分に関して伺います。この土地は、皆様御承知のとおり、守屋前町長任期中に、地元住民の熱意により導入された、旧市街地では全国的にも珍しい一色上原地区地区計画の核として位置づけられており、全体敷地の3分の1は町が取得し、現在葉山町土地開発公社から平成20年度より4年間で買い戻すところであります。地元の要望にこたえていただき、公園としての初期の整備も終わり、大谷石を敷き詰めた駐車場が完備されるなど、周りの環境に配慮した整備が図られましたことに、担当課職員に感謝を申し上げます。3月10日には、花と緑の会の協力により、さまざまな木々の苗木が植樹され、また、5月4日には、一色町内会連合会主催による植樹祭が行われる予定との情報もあります。まさに地域住民のみならず、広く町民の憩いの場としてふさわしい公園になるのではと近隣住民として大変喜んでおります。一方で、町が取得した用地に含まれない土地に、町の木であるクロマツの大木や、大正時代につくられた擁壁は往時を忍ばせる構造物であり、これらの保存を望む声が、地域住民だけでなく、さまざまな団体から上がっていると聞き及んでおります。平成20年度当初予算審議の町長質問において、私は残りの土地の部分の動向というのが非常に気にかかるが、町長御自身はその土地をどのようにこの町の中で位置づけし、今後、国・県との交渉を進めていくのか、その考えと決意をお聞かせくださいと質問をいたしました。町長は、地域の方、議会の皆さんなど、関係者と十分話し合いながら、コンセンサスを得ていくと答弁されました。そこで、この1年間町長は、主馬寮跡地の残地部分に対して、いかなる考えを持って、いかなる判断を下していったのか、よく思い出していただき、そのプロセスを本日明確にしていただきたい。
何ゆえこのようなことを申すのかというと、本年2月19日に、財務省関東財務局横浜財務事務所横須賀出張所観月所長にあてて、町は残地部分に関して利用計画がないとの回答を行い、それにより、競売への手続が進められることになるとの情報が(仮称)主馬寮跡地検討委員会メンバーへの町長の書簡より明らかとなったためです。取得要望調書なるものも提出を断念したとも書いてありました。町長は利用計画なしと決定するに至ったプロセスに関して、昨年の町長質問より今日までの流れをしっかりと納得のいく説明をする義務があります。8番畑中議員も、平成20年度第3回定例会及び第4回定例会においても、町長に取得に向けた要望をたび重ねて行っております。しっかりと聞いてほしいとの檄もいただいておりますので、取得をあきらめた回答までのプロセスと決定した理由をきっちりと御説明願います。
以上で、私の1回目の質問を終わります。質問項目に対しのみ、簡潔なお答えをいただきたいと、よろしくお願いを申し上げます。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

11番待寺真司議員の御質問に対して、簡潔に答弁をさせていただきます。
まず、今後の財政運営について。任期中の財政見通しに対する町長の認識を伺うというお尋ねでございます。私の任期といたしましては、平成24年1月まででございますが、平成20年11月に作成いたしました中期財政見通しからも察せられるとおり、非常に厳しい財政状況が続くと予測、予想をしております。特に、平成22年、23年度につきましては、学校耐震工事や、それから下水道希釈投入施設の建設、こういった普通建設事業費の大幅な増が予定されております。今後に向けても、適正な財政運営がなされるよう努力してまいりたいと思っております。
次、今後の財政運営についての2点目。財政状況改善のための方策について、町長の所見を伺うというお尋ねですが、非常に厳しい財政状況が続く中、第3次葉山町行政改革大綱に沿って、財政の健全化に努めてきたところでございます。今後につきましても、第3次行政改革大綱を遵守し、収入の確保、経常経費の抑制と、財政状況の改善に努めてまいりたいと思います。
続きまして、今後の財政運営についての3点目。ミニ市場型公募債導入に向けて、これまでの検討内容及び課題点について伺うというお尋ねですが、住民参加型市場公募債は、資金調達手段の多様化が図られるとともに、住民の方々の行政への参加意識が高まるなどの特徴がある一方で、発行額が少額であったり、単年度限りの発行であったりすると、自治体側及び引受金融機関側の双方に金銭的にも事務的にも負担が大きくなることから、一定額以上の規模の発行額を毎年度確保し、継続的に取り組んでいくことが効率的な運用の前提条件となっております。
当町のような小規模自治体の場合、他都市と比べ、起債を起こすことができる経費である普通建設事業費がもともと少額であることにより、毎年度一定額以上の規模の発行額を確保していくことが難しいことや、借入先として低利の公的資金がある程度確保されていること等を踏まえますと、当面は現行の手法による資金調達が適当であると考えております。
次に、第3次総合計画実施計画についての平成21年度から23年度の実施計画策定までのプロセスについて伺う。また前期実施計画との変更点を伺う。町長マニフェストとの整合性をどう図られたかのお尋ねですが、実施計画につきましては、基本計画に掲げる施策を具体的に展開するための各種事業をどのように実施していくかを明らかにするものであり、計画期間内の各年度の予算編成及び事業執行の指針となるものであります。
実施計画の策定に当たりましては、マニフェストとの整合性も考慮し、3か年の事業を精査した上で、新たなもの、継続するもの、廃止するものとに区分し、21年度からの計画に反映させていただきました。したがいまして、地産地消対策事業、住宅リフォーム資金助成事業などを新たに記載し、姉妹都市宿泊助成事業の記載を削除したほか、ごみの広域処理から独自処理への変換に伴う記載部分の変更等を計画の中に盛り込むことといたしました。
最後に、主馬寮跡地についての関東財務局横浜財務事務所横須賀出張所への回答までのプロセスと決定した理由を伺うのお尋ねですが、まず、平成20年10月9日に、関東財務局横須賀出張所国有財産管理官と打ち合わせを行いました。跡地処分の方針は、この跡地のすべてが財務省へ普通財産として移管された後、一括の処分とし、今年度中に当町へ照会予定とのことでありました。
また、10月23日には、跡地近隣住民の方々と打ち合わせを行い、ここで10月9日の関東財務局の方針を説明いたしました。また、同日庁内での検討では、取得財源の確保が非常に難しいとの見解もありました。平成21年1月8日に関東財務局横須賀出張所長から、4月4日を回答期限として、取得要望の有無の照会を受けました。
その後、平成21年1月19日に関東財務局横須賀出張所で、国有財産統括官と取得のための意思確認の打ち合わせを行いました。ここでは、町側より回答期限緩和措置の有無についての確認を行いましたが、具体的な利用計画が定まってなければ不可能であるの返答をいただきました。
よって、平成21年2月4日には近隣住民の方へ取得断念の報告を行い、平成21年2月19日には、関東財務局横須賀出張所長あて、取得要望がない旨の回答をいたしました。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

11番(待寺真司君)

簡潔なわかりやすい御答弁をありがとうございました。それでは自席より再質問を行わせていただきますが、再質問におきましては、具体的な数字等は担当部長に、また教育委員会のほうにもお尋ねしたいことがありますので、御答弁をいただければ幸いであります。
ではまず最初に、財政についての認識について伺わせていただきますけれども、町長、1質でも私は触れましたけれども、財政運営というのがやはり首長の手腕が一番試されるものだというふうに思っておりますけれども、町長やはり財政状況の分析をね、議員もされていましたし、しっかりと行って、その把握、それに基づいた堅実な財政運営を進めていくことが、やはり森町長にも課せられた最大のテーマであるというふうに思いますけれども、町長もそのような御認識を持っておるということでよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

待寺議員御発言のとおり、これは財政というのは、町政運営のかなめといいましょうか、柱になってくると思います。お金がなければ何もできないということもございます。また町民の方々の町政への御理解をいただくためにも、いろいろとこの財政についての情報発信を含めて、非常に大切なテーマであると認識はしております。

11番(待寺真司君)

町長がそのようなお考えを持っていていただいて、大変この後の質問も進めやすくなりますけれども、町長が先ほど答弁でもありました12月2日に中期財政見通し、これが出てきたわけでございます。町長、これをですね、ごらんになって、私は再三、この中期財政見通しの問題点について、担当課職員も含めて指摘をさせていただいておりましたけれども、町長はこの点をどう考えているか、ちょっと伺わせていただきますが、この中期財政見通しですね。これは見ていただければ当然わかると思いますけれども、歳出についてはいろいろな事業を組み込んで、横ばいから増額傾向になっているんですけれども、歳入は繰越金や財政調整基金の見込み額を、この表から省くわけですよ。ですから、年を追うごとにどんどんどんどん歳入歳出差がふえていってしまう。で、平成25年になるとね、16億足りないと。この資料が出回るからこそ、これは本当にピンチだ、大変だというような話になろうかと思うんですが、しかし、この毎年ね、町長も議員14年やられて、毎年繰越金や基金を崩していくというような運営の中で、こんなに歳入歳出差というのは、これまで出てこなかったと思うんですよ。
そこでですね、提案も含めてなんですけれども、やはりこの中期財政見通しというのも、翌年度22年度あるいは23年度、先ほど答弁でもいただきましたけれども、大きな事業をやると、例えば決まっておる部分が見込みで立っているんなら、そういったものも盛り込んで、1年ごとでもいいから、ローリングかけて出すべきだというふうに私は思っておりますけれど、町長、それはぜひ改革として取り組んでいただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

私もそのとおりだと思います。これは、3カ年、5カ年とかいろいろ計画をつくりますが、実際政治は生きております。したがいまして、1年ごとのローリングということは、非常に大切なことであろうと伺っておきます。

11番(待寺真司君)

大変前向きな御答弁をいただきまして、ぜひ今後職員との打ち合わせの中でも、せめて翌年度の事業、これ、それが見込みと違って変わってしまったという社会情勢の影響であった場合、それを議会も、なんだい違うじゃないかというような、そういうようなことはしないと思いますので。特にこの間、総務建設常任委員会の陳情審査の中で、平成22年度大型事業への歳出見込みが示されました。先ほど御答弁いただいたような。ですから、そこで、もう既にここの平成22年度の推計が大きく変わってくると思うんですよ。ですからその中で、いろいろと財政課の職員から報告もありましたけれども、それに対しては、国からの当然補助金がある。今、時限措置で0.3切る場合は2分の1出ると。そういったもう少し丁寧な数字を積み立てて、22年度以降のまた、中期財政見通しをローリングをかけてまた出していただけると大変ありがたいと思いますので、ぜひその取り組み早急にしていただくようお願いを申し上げます。
それでですね、町長先ほど、我が会派長の答弁の中で、るる夕張の財政破綻について御見識をいろいろと述べられておりましたけれども、町長、夕張のその状況と葉山の状況を重ね合わせて、危険を、危機だというようなことを町長がその席で言うと、やっぱりそれが町民に伝わっていっちゃうと思うんですよ。町長ですね、財政課から出ている、健全化判断比率等一覧表というのが、神奈川県内の各自治体の比較表が我々いただいています。その中で、実質公債比率、葉山町幾つか御存じですか。それで、これ神奈川県内で下から数えて何番目かという、今の実態ですね、それをつかんでいらっしゃいますでしょうか。

町長(森英二君)

まず、今の御指摘の第1点目。先ほどの、3番議員さんへの答弁で長々と夕張検証を行いました。あれは、葉山がだから危険な状態ですよということを訴えるものではございません。あれは、毎年のように大型の箱物政策だとか、事業をやっていると。それを、6期にわたって安定的な町長…市長がそういったことを平気で続けていたというその姿勢、そういったものを強調するために自分自身への戒めとして述べたわけでございます。危険、危機を訴えるつもりではございません。それは誤解を与えてしまったことは反省いたしますけども、御理解いただきたいと思います。それと、今の後半の、もう1回すいません。

11番(待寺真司君)

財政課から、数字が出ております。これ、私が持っているので言います。葉山町は1.9なんですよ、実質の公債費比率。将来負担比率にしても4.9ということで、実質公債費比率については清川村に次いで下から2番目と低いんです。この公債費比率が低ければ、当然公債費に依存してないという財政運営をしっかり行っている。そういうふうにとらえる数字でございます。これちなみに、例えば横浜市なんていうと、20.6という数字ですね。非常にやっぱり借金体質抱える、まあ、自治体の規模も違いますからね、当然そういったこともあろうかと思いますけれども。やはりそういった数字もね、いろいろと町長としては把握した上で、やはり財政運営を図ってほしいんですよ。私、1回目にも言ったように、先般の総括質問でも言ったように、こういった危機的な時期にですね、この近隣市は全部積極型予算を組んでいるんですよ。それは、債券を発行したりであるとか、基金を取り崩したりであるとか、そういった対策を取りながら、何とか活性化させようという首長の思いがあるからこそ積極型予算を、こういった経済がちょっと下降気味のときに、手を先手先手と打っていくという、そういう財政運営の中を考えていただければ、町長、やはりもう少しその財政の数字を常に頭に入れて、財政運営を図っていただきたいということを要望させていただきます。
それで、2点目。同じような御質問になろうかと思いますけれども、やはりその財政状況悪い悪いと言っているだけでは一向によくならないと思います。その改善のための方策をどう打ち出していくか。これやっぱり首長に課せられた最大のテーマであり、首長のやはり手腕の見せどころだと思うんですね。町長も御存じだと思いますけれども、財政改革を語るときにはよく使われる先人の言葉に、入るを図りて出るを制すという言葉があります。これは本当によく財政改革をうたっている自治体なんかでよく使われている部分です。つまり、財政が厳しいからというだけで、歳出抑制ばかりに目が向いていると、その前にやはり入るほうの政策を展開すべきだと思います。昨日も、同僚議員から提案がありました。先ほどの答弁ではちょっと具体策が見えてなかったんで、ぜひ町長、歳入の増収策について、町長が考えられている具体策、それを幾つか示していただければと思います。私も、提案をしてほしいということで、この間も伊藤議員にお答えをしておりましたので、私も2点ほど、そういった対策になろうかと思うものを用意しておりますので、まずは町長の方策について、もう少し具体策をお聞かせいただければと思います。

町長(森英二君)

1つは、現在非常に多くなっている未収額。町民税、それから国民健康保険料。きのうのやり取りでも、国保料が上がればまた未収額がふえるんでないかという心配のやり取りも行わしていただきました。これの、徴収を力を入れるということなんですが、実態としてどうしても生活上の苦しさから払えない家庭について、それがどれくらいあるのか。また、余裕あるのに払わないというところに対しての徴収率を上げるのには、どのようにするか。これは、いわずと人材の充実も、現在県のOBの方で努力していただくことによって、かなりの成績は上げてはおりますけれども、それを上回る未収額が毎年発生しているということになっておりますので、これはやはり人を充実させてでも図っていきたいというふうに考えております。それがまず1点目でございます。

11番(待寺真司君)

町長今おっしゃられました滞納者、確かにいろんな状況あって、みんなを同じ状況ととらえるのは危険ですので、私も税とか料は、やはり悪質な滞納者、町長も言われました支払い能力があるのに何かの理由をつけて払わない。そういった悪質な滞納者については、そろそろ町長もかわられましたし、また、ぜひ町長が先陣を切って、厳しい対応をしていってもいいのではないかというふうに私は思っておりますけれども、そのような今御答弁いただきましたので、そういった取り組みをしていただけるというふうに認識してよろしいですか。

町長(森英二君)

やはり、このいつまでもイタチごっこだったらいけないということで、支払い能力があるのに意図的に払わないというところについては、差し押さえ等、いろいろな法的な手段も含めて検討してく必要があるだろうというふうに思っております。

11番(待寺真司君)

ぜひ町長、先陣を切ってと言ったのはですね、こういうことをする町長はいらっしゃらないかもしれないですけれども、そういったところに職員だけ行かすんじゃなくてね、一緒に行って町の財政状況こうなんだよと、しっかりとした説明をして、払っていただくというようなことも、森町長そういったことをやはり取り組まれたら、そこの部分では非常に取り組みとしていいものであるというふうに評価もさせていただけると思いますので、ぜひ積極的な取り組みをしていただきたいと思います。
それでですね、実は先般、ちょっとテレビでやっていたんですが、悪質な滞納者がどうしても払わないという場合は、例えば車であるとか、家の中に骨董品であるとか、絵とかそういったものを差し押さえる手だてに入れますよね。それで今、実はですね、全国の自治体で、ヤフーオークションの中に、官公庁オークションというコーナーがあるんですよ。これが年8回開かれていて、608の自治体がそれに参加してですね、差し押さえた物品を、ネットのオークションにかけて、それを未収額に充てていくというような事業を取り組んでいるということやっておりました。ぜひ、この辺は研究を進めて、町としても対応できるものあったら、全国1,800の中の600ですから、3分の1が登録してやっているんで、ぜひ、そういった取り組みも含めて進めていただければと思います。
それでですね、続きましてもう1点なんですけれども、町長、定額給付金が、この間2月の補正で通りました。これが歳入で事務費も含めて、5億5,200万ぐらい町に入ってきて、これをいよいよ支払う段になるんですが、これが葉山町は非常に遅いと。6月になるというような新聞報道がされて、何で人口少ないのにそんなに遅いのというような声も私のところにも入ってきます。そんなに遅くなるのなら、もう商工業の活性化策として、今、神奈川県内の自治体でも8自治体が取り組んでいるというプレミアムつき商品券の導入を検討する時間が、私、十分にあるんじゃないかと思うんですけど、町長、これもね、やはり地域のせっかくのこういった景気浮揚策ということで来ているわけでございますので、それをいかに有効に使うかというのも自治体の首長の手腕だと思いますので、その辺の取り組みについていかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

その給付金の支給が6月というのが新聞の報道で出たもんですから、町民の方から、何でそんな遅いんだという問い合わせもございました。しかし、担当のほうに確認しましたら、6月でないと払えないということではなくて、もっと5月のうちに払えるんだと。支給できるような体制で進めているということでございます。
それから、今の給付金、たしか町に入ってくる、町民に配られるのは5億1,000万円。それに伴う経費が国のほうから出てくるということで、これはもう使われる経費として出ていってしまうわけですから、実質、町民の方々に配られるのは5億1,000万円と。で、この機会にプレミアムをつけて、町民の方の商工業の振興に役立てるべきではないかと。実は、そのことも私は商工会あたりからいつか言ってくるのかなということを想像しておりました。というのは、町の財政の厳しさ、いろんな補助金のカットの中、そういった情勢の厳しさを知っているから、商工会はあえてそれを言ってこないで、独自に何かやろうとしているのかなとも思いました。実は、この日曜日、港でのイベントのときに商工会長とも当然主催者なんで一緒になりまして、その話になりました。せっかくのチャンスだから、地元商工業が潤うように、いろいろとアイデアを今集めていると。それをもとに町のほうにも御協力をいただきに伺いますという話は聞いております。私も、例えば5億円の中で、10%プレミアムをつければ5,000万円の出資になる。しかし、これはもちろん商工会がどれだけ、自治体がどれだけ補助という比率になろうかと思いますけども、いずれにしても、十分地元で、5億数千万円が消費されるだけの受け皿。これはそれなりに私はあるとは思いますが、やはりそれを機会に商工業の内容が充実されて、それに消費に耐えられるような、より発展的な商工業になってもらえればなと思って、そのきっかけになれば町としてどれくらい支援できるか。それは、これから検討したいと思っております。検討の時間はあると思っております。

11番(待寺真司君)

町長、ちょっと5億1,000万と言われましたけど、この補正予算5億3,700万が支出になっておりますので、事務経費は1,500万で歳入は入っておりますので、間違いないと思いますけれども。
それで、プレミアム商品券をね、各自治体が10%とか、二宮町ですね、よく類似団体とで比較される二宮は20%町でつけてやる。これどういうことでこういう地域で予算があるのかな。実は、例えば事務経費であるとか、あるいは全員わからなくてとか、あるいは送ってこないで払わない人とか、そういった余るお金があってそれを見込んで、そういうことをやってるんじゃないかというようなことも考えられなくもないのかなというふうに思うんですけれども、国はその余ったお金を返せというようなあれにはなってないと思うんですけど、その辺、総務部長いかがでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

多分、多分ですけれども、まず、定額給付金と事務費については、これは国のほうの100%の支出によって賄うわけですけど、今、待寺議員がおっしゃっているのは、多分、葉山町においてもたしか金額が二千何百万かちょっと明確な数字は記憶しておりませんが、葉山ではたしか救急車等を購入するためにこの前補正予算をいただきまして、繰越明許をさせていただきました。その分を、定額給付金の上乗せ分に充てているんだと思っております。したがいまして、定額給付金の余った部分ですとか、そういうものは国のほうに返還をしなければならないというふうに理解しております。

11番(待寺真司君)

わかりました。すいません、私のじゃあちょっと認識が違ったようでございますけれど、まあ、各自治体がね、10%とか20%自治体の費用で出しているという。これはかなり積極的な取り組みだというふうに思いますので、町長検討する時間があるということと、商工会長とそういうお話もされたということでありますので、ぜひいい形でね、この定額給付事業が進んでいくことを今度は森町長がしっかりと地域で考えていってほしいと思います。
それで、財政最後にしますけれども、ちょっと2点ほど、公募債についてはまた今後も検討をぜひしていただきたいと思います。ちょっと課題点がいろいろ述べていただきましたけど、これのメリットも十分あると思いますので、いろんな小さな自治体も実は出しているんですよ。ですから、葉山が出せないということでもないと思いますし、当然のように事業計画があれば出せる。それから今、合併しちゃって市になってしまいましたけど、伊豆長岡町なんていうのは、学校の事業に対して、夢人づくり債ということで起債を起こして、学校のいろいろな事業に使っているというような例もありますので、いろいろなことをやはり研究していただいてね、財政確かに厳しいのは十分わかります。ただ、そればかり言っていても、一向によくならないということを指摘させていただきまして、次の課題に移ります。
次は、第3次総合計画なんですが、まず、実施計画を策定するときにね、これ根岸部長にお伺いしますが、事務方の仕事の流れ、町長から、つくれよという部分が多分あって、それから各課でスタートを切るというふうに思うんですが、こういった冊子になってでき上がるまでの流れはどのようなっているのか御説明いただければと思います。

総務部部長(根岸隆男君)

実施計画については、当然期限がございますから、それの前倒しという形で策定に向けて進めるわけですが、大体8月ごろですね、各課に策定の指示を受けて、各課に今後の事業計画を出していただきます。そしてそれをまとめてですね、調整を加えて、なるべくならば予算の前にできればいいわけですけども、葉山の場合は予算とあわせた形で、進めていくと。今回については、先ほど御指摘いただきましたけど、予算とあわせて提出をゲラ刷りの形で提出をさせていただきました。こういうことでございます。

11番(待寺真司君)

今、葉山では、まあ通例というか、通常予算と一緒に出すと。以前はおくれていたときもあったような記憶もありますけれども、ことしは一緒に出てきて、以前の前例に戻ったということでございますけれども、私はそうでなくて町長がかわったんですよね。大きなやはり転換があると思うんですよ。それで、中期基本計画も総合計画審議会が1月に開かれて、いろいろな見直しが提案されて、その後まだ答申が返ってこないところでございますけれども。やはり町長がかわられて、ちょうどそこが実施計画の変わり目と言うんであれば、やはり町長のマニフェストをどう盛り込んでいくのかというのはね、早めにやはり各課と打ち合わせをしてやってきべきだと思うんですよ。町長ことしね、この実施計画つくったときに、町長マニフェストを一体各課でまず出てきたものに対してどこの段階で町長マニフェストがこういった実施計画に落とし込まれていったのか、その辺を御説明いただければと思います。

町長(森英二君)

各課からの集めた素案が私のところへ出てきた時点で、自分のマニフェスト、これを落ちているものがあれば入れるということで、マニフェストの実行計画ということにもなりますので、その時点で指示をしております。

11番(待寺真司君)

わかりました。では、町長部局のほうはそういった形になろうかと思いますが、教育委員会部局のほうに伺いたいんですけど、教育委員会のほうでもいろんな事業、多岐にわたって実施計画のほう入っておりますが、この策定の流れというのは、やはり、この町部局と同じように、各課で持ち上げていったものを最終的にまとめて、教育長あるいは教育委員が判断するという、そういうような流れでよろしいのか確認をさせていただきます。

教育長(豊田茂紀君)

そのとおりでございます。

11番(待寺真司君)

教育委員会の場合ね、独自で葉山町教育総合プランという一つの大きな柱となる計画があると思うんですよ。そうすると、それと総合計画との整合性をどういうふうに図られているのかなというのが、私はちょっと1点気になるところなんですが。それを当然図っていると思うんですが、最終的にはそれをまとめるほうに渡すわけですよね。そうすると、来た段階で町長は教育に関しては非常に多岐にわたってマニフェストを掲げられていますよね。そういった部分を教育委員会とすり合わせをして、これを入れよう、これは入れないというような形で実施計画をつくり上げていっているのかどうか、その辺をちょっと確認させていただきたいと思います。

町長(森英二君)

教育委員会のほうにも、私のマニフェストは十分意識していただいて、中に取り込んで出されているということであります。

11番(待寺真司君)

ちょっとごめんなさい。最後のほうが聞き取りづらかったんですけども。教育委員会から出てきたものを町長が見られて、これ落ちてるなとかいうのがあったら、もう一回教育委員会にフィードバックをして、新たにつくり上げたということでよろしいですか。よろしいですか。はい。わかりました。
それでは、いろんな町長の思いがこの実施計画に入っているということだと思うんですけれども、今回の実施計画見るとですね、29ページにインテリジェントティーチャー制度や、28ページにはまごころ教育推進事業、これはずっと計画に記載をされておるんですけれども、どうも常日ごろより教育は私の最大のテーマだと言っているにもかかわらず、そういった実施計画をつくっているにもかかわらず、最初に一律15%シーリングをかけたことが、どうも私は腑に落ちないんですけれども。その点は町長ね、実施計画をつくるときに、ここはやっぱり自分の思いだからここの部分については、やはり教育委員会としっかり話をして、その部分については町長の裁量の中で、教育に対してもっと予算をつけるというような判断をなぜされなかったのかなっていうのが、ちょっとどうしても引っかかるんですけれども、ぜひ納得のいく御説明をいただければと思います。

町長(森英二君)

私としては、第1回目の予算編成ということで、財政の非常に厳しさというものを説明を受けるし、私としても、決算書等の分析を通して、非常に厳しい。ここはもう一律ということで、やむを得ないんじゃないかということできました。
ただし、これ今、質問とちょっと離れるかもしれませんが、将来にわたって、まずは先の22年度、次年度予算編成について、今のような一律マイナスシーリングがいいのかどうかということは、今の御指摘の教育問題も含めて、反省すべき点は感じております。ここまで、予算が財政が厳しく絞り込まれてきている中で、いわば乾ききったタオルをなお絞っても水が出るのかと、そういったことを考えると本当はシーリングかけないでやるということは、担当それぞれの部課はもっと厳しいと思いますよ。一律に出たほうがある意味では大変だけれども、基準が示されてやれるということありますけども、それをなしでというわけにもいきません。それぞれの部署ごとのある程度の見通し、目安というものはつくりながら考えていくということになりますが、より担当のほうには叱咤して、その予算編成には22年度には、21年度編成方針とは違うということを一応考えていると。まだ確定全部しているわけじゃありませんけども、そういった方向をとりたいと思っています。

11番(待寺真司君)

今、そういった御答弁をいただきましたので、今後財政状況を見ていただいて、絞ってももう何も出ないというんだったら、どっかにあるんですよ。持ってこれるのは。県のお金、国のお金、そういった水につければまた絞れますので、そういったこともぜひね、全体計画を見る中で取り組んでいただきたい。厳しい、厳しいっていうのは、町長の責務としてそれは伝えていかなきゃいけないところかも、あるのかもしれないですけども、やはりそれだけではないということを、この総合計画をつくるに当たっても、その辺も配慮しつつ計画を出していただければなと思います。
それで、この総合計画というのは、町長が私的なものである、つくったマニフェストが初めて公のものとして議会や町民に示されて、これがこれからの町の3年間の町政運営の指針となるんですから、ぜひ議会に出すときにね、この事業はこう入れたよ、これは削除した、継続したよみたいな、一覧表でもいいと思うんですよ。私これどれが入ってどれがやめたか、前回と比べると数がいっぱいあって収拾つかないんですよ。それはつくったほうではわかるんで、やはり議会に対して私はこういうものをマニフェストの中から入れたとか、そういった資料をやはり添付して、議会に対して何らかの説明をしていただくのが丁寧なやり方だと思いますので、ぜひ、次回あるかどうかわかりませんけれども、次回もし実施計画ある場合は、町職員の方はその辺も配慮していただければと思います。
では、3点目。ちょっと時間が残り少なくなってまいりましたので、3点目に移らせていただきますが、主馬寮跡地についての質問でございます。町長からいろいろ日付を追って御説明、1質の答弁でいただきましたが、私は、この昨年の3月の町長質問で主馬寮跡地のことに関して質問をいたしました。この1年の流れをですね、私なりに、時系列的に調査をさせていただきましたので、もし私がこれから町長に質問をしている日にちとかそういった内容とかが違っていれば、その都度違ってるという御指摘をいただいて構わないんですけれども。まず、平成20年度の町長質問において、土地の持つ意味も町長も認識されていたと思います。答弁を聞く限り。それで、その後7月の18日にですね、さきに述べました、関東財務局の所長である観月さんと山田管理官が新任のあいさつに来町されていると思います。町長はそのとき面会されているはずですが、そのとき主馬寮跡地の話も出ていたというふうなことは当然あいさつだけじゃなくそういった話にもなろうかと思いますが、それは間違いないでしょうか。

町長(森英二君)

そのときに主馬寮の跡地の利用についての目的で来られていたわけじゃない。新任ということだったので、そのことまで出たか、ちょっと私も記憶が定かではございません。あんまりあやふやなことは答えないほうがよろしいかと思います。

11番(待寺真司君)

いずれにしましても、その3月でその土地の認識をして、7月に、そういったかわったよというあいさつに来たら、より町長のほうから切り出すマターではないかというふうに思います。それが今ちょっと思い出せないということでございますので。それから、9月に入って、財務局の横須賀出張所に近隣住民の方が行かれたときに、そろそろ競売、2年待っているので競売になるかどうかわからないというようなことが伝えられて、それを町長は報告を受けたというふうに私は伺っておるわけでございますけれども、その7月管理官と会って、それから9月そういった町民の方が行くまで、この間に、職員に対して主馬寮に関して何かの指示を出されておりましたでしょうか。

町長(森英二君)

この主馬寮跡地の土地の交渉につきましては、企画調整課が担当しておりまして、そこで過去から携わってきている職員に、その実態についてより詳しく折衝といいましょうか、交渉するようにということは言っております。

11番(待寺真司君)

指示が、その指示を受けて職員が当然動いて、このどうなんでしょうかね、残地部分についてどういう方針を出してくのかというのが、もっと庁内で検討されるべきで、それに町長もっと携わっているべきだというふうに思いますが、畑中議員がですね、決算委員会の町長質問のときに、かなり踏み込んだ答弁をしていると、第3回定例会で一般質問に取り上げました。そのときは、町長かなり前向きな答弁をされているんですよ。読まさせていただきました。ところが第4回になるとね、逆に相当後ろ向きな答弁にがっかりしていますということで、畑中議員が言われておりますね。その3回目から4回目の間には、先ほど10月23日に、上原地区の地区まちづくり推進協議会の方たちが来られて提案されていると思うんですよ。それを受けてもまだ、その動きが表立って目に見えてこなかった。これは、やはり準備不足だったということは否めないと思うんですけど、その辺、町長認識いかがですか。

町長(森英二君)

そういうことではなくて、担当者を通して横須賀出張所のほうと折衝していった中で、この結論を出すには、もう時間がそんなにないですよという事実。結果は4月4日がタイムリミットになったわけです。というのは、1月4日に発令を出しております。で、3か月間ということで4月の4日がタイムリミットになっていたわけです。それまでに、資金のめど、購入するめど、それから利用目的、そういったものが明確になってこないと、これは難しいですよという感触を持ったものですから、一歩退いたように見えるかもしれませんが、そらからは、じゃどうやったら資金調達できるのか。その当時考えられたのは、まず旧役場跡地を売却できるかどうか。売却してどうなるのか。その手続にどれくらい時間がかかるのか。そういったような調査は並行して進めてまいりましたけれども、手放しで出てきた案をそれいけどんどんで計画を盛り上げていくという雰囲気ではなかったということだけは事実で、畑中議員にも申し上げてきたとおりでございます。

11番(待寺真司君)

ちょっと今の町長の答弁で、時系列的に入れ違っているところがあるんですよ。これ、4月定例会の質問は12月の1週目ですから、今、町長は1月4日に関財からそういう調書の要望が来て、4月4日までだよというような御答弁をされていましたが、1月4日の前にもう第4回定例会があってるわけですから、そのときに後ろ向きな答弁になったのは、どういうことなのかなというのが一つありますけれども。でも、第4回定例会を受けてですね、12月21日には(仮称)主馬寮委員会が町民から名簿が提出されて、そして準備会として第1回目の会合が、明けて1月9日に開催されたんですよ。それに前後して1月4日に来てたわけですよね、その調書が。それを、その1回目の会合のときに準備委員会の皆さんたちに、出された。そのときに、さまざまな意見が出ておりますけれども、これ、たった1回の開催でですね、もう2月4日には、準備委員会の委員あてに町長が文書を御自身で作成されて、今度は公印をちゃんと押して出されましたけれども、その文書を主馬寮委員会の準備会として集まった12名の方、これ一人ひとりに私は町長が渡すべきだと思うんですが、なぜかその文書は、代表の方から各委員に渡すことになってて、そこで何か滞ってしまったというような事実がわかっております。これ、町長はその事実知っておりましたか。

町長(森英二君)

それは、その検討委員会の中の、代表的な…代表とはなってなかったと思います。代表的な方が私との折衝の窓口になっておりまして、そういった文書を自分に渡してくれれば、自分のほうで各メンバーに渡しますという約束のもとに渡したわけです。だから、十分承知している。

11番(待寺真司君)

町長ですね、町長が出した正式な公印ついてる文書なんですよ。それを、幾ら代表の方が渡すからといって、全員分渡して、やってくださいっていうのは、これ、町長がこれを招集したわけでしょう、ある意味。この主馬寮委員会っていうのは、町長出席されてるわけですから。そして、町長名で未利用国有地等の情報提供に対する取得要望調書の提出についてと、断念したので報告いたしますって。これは町長が責任を持って各委員に出さなきゃいけないものでしょう。公文書の扱いとして、私は間違っていると思うんですけど。その辺の御認識は持たれなかったんですか。

町長(森英二君)

その仲介といいましょうか、労をとっていただいた方は、私も大変信頼している方で、そのチームの中でも中心的に信頼されている方ですので、それを信じて、手渡したことについて間違っているとは思っておりません。

11番(待寺真司君)

まあちょっとごめんなさい。残り少ないんでね、その公文書の扱い方、町長ね、総務建設常任委員会で全会一致で、真名瀬のときに…真名瀬でしたよね、でしたっけ、のものに関して、全会一致で、公文書の扱いに気をつけてくれとあれほど議会から注意を受けてるのに、このやり方をおかしくないと思う町長のほうが私はおかしいというふうに指摘をいたします。
それで、御答弁にもありましたけど、4月4日まで回答期限があったにもかかわらず、何ゆえ2月10日の起案で、2月19日の決裁をもって送付したのか。1回準備委員会を招集しただけで、その方たちに対してこういう対応というのは大変失礼なことになるのではないか。それから、もう1点解せないのがですね、この委員会のメンバーにも入っておられたと思うんですが、3月5日に、葉山町の、葉山環境文化デザイン集団の方々5名が、主馬寮跡地に関するバリュープロジェクト案を持って町長と話し合われていると思うんですよ。これ、町長間違いないですよね。

町長(森英二君)

間違いありません。

11番(待寺真司君)

それでですね、実はこの方たちからの、その際、話をしたときに町長が取得要望を断念したという話は、その提案を受けている中でおくびもなかったということで、私のとこに連絡が入り、大きく落胆されています。これやはり、本当にひどい対応だと思いますけれども、町長、そのような町民が真剣に考えた案に対して、長がそのような態度をとるということは、大変町民に対しても失礼で、不信感を増長させる行為だと思いますけれども、町長、その辺の御自身の判断、まずいからと思って話さなかったというので通用しないですよ。2月19日にもう出している資料があって、その資料が準備委員会に行かずに滞ってしまった。これ、すべて起因は町長にありますよ。どうなんでしょうか、町長。こういう対応でよろしいんでしょうか。

町長(森英二君)

今、2月の時点で断念したというのは、4月4日までまだ早過ぎるじゃないかという話ありました。しかしそれは、4月4日までに申請するには、資金手当、それから建設計画、これを全部完成させなきゃいけないわけです。じゃあ、例えば主馬寮…失礼、旧役場跡地を売却するのにどれくらいの時間が必要なのかと、いろいろタイムスケジュールずっと全部担当につくらせましたら、約1年かかるということなんですよ。それ以外に、資金の目当てがないとすれば、これはまず第一に断念する理由になります。それから、計画を策定するにしたって、一部の人たちだけの内容で確定するわけにはいきません。それだけの由緒ある場所を使うんですから。あと、環境アセスからいろんな手続を踏めば、もう2月の時点で、だめだという話し合いはその関係者たちと一緒に結論を出したわけです。私が勝手に決めたわけじゃありません。そこのところは誤解しないように。間違った情報で憤慨することは、厳に慎んでいただきたいと。

議長(笠原俊一君)

待寺真司議員、時間が来ております。

11番(待寺真司君)

はい。間違った情報というのはね、町長言われましたけれど、そのじゃあ準備委員会全員に話したのかというのはね、ちょっと確認しますよ。
まあそれはまた、ちょっとごめんなさい、もう1分しかないので。あと、ちょっとですね、町長ね、そういった対応は、私はちょっとやはり3月5日来たときに対する、デザイン集団の方に対する対応はよくないと指摘をします。
それで、町長1点ですね、この関東財務局に行って、もう少し町民の方々が利用方法を検討して、町と協働でね、残地の取得に向けた活動をぜひサポートしてほしいんですよ。これをするにはね、一たんこの回答を町長自身が取り下げて、改めて財務省に、財務局に行って、検討期間の1年の延長の申し入れを行うとか、それからあるいはね、町が1年間、何かで利用するから、利用するから貸してほしいと、1年間。いろんなことをやるんで、町で貸してほしいという申し入れを行うこともね、町長の責務として、汚名挽回ではないと思いますけどね、汚名挽回にもなると思いますけれども、町長の行動力にあと期待するしかないんですよ、ここの部分。もう返答しちゃったんですから。そこの辺は町長いかがでしょうか。

議長(笠原俊一君)

既に時間になっております。

町長(森英二君)

この主馬寮跡地検討委員会の方々、非常に熱心に、情熱を持っておられる方々です。ですから、何とか実現させられないものかということで、実は関東財務局にも1年間の、少なくとも1年間のせめて猶予をもらえないかという打診もしてきました。しかし、それはだめだということを明確に言われたわけであって、それ以上のもう手は打てないということで断念したという経過だけ説明、報告しておきます。

議長(笠原俊一君)

これにて11番待寺真司議員の一般質問を終結をいたします。

議長(笠原俊一君)

以上で本日の日程はすべて終了いたします。明日は午前10時再開をいたします。
本日はこれにて散会をいたします。御苦労さまでした。(午後3時02分)

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更新日:2018年03月20日