葉山町議会 平成20年10月22日
招集年月日
平成20年10月22日(水曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開議
午前10時00分
閉会
午後6時48分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席17名 欠席0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 伊東圭介 | 出席 |
第2番 | 鈴木知一 | 出席 |
第3番 | 金崎ひさ | 出席 |
第4番 | 土佐洋子 | 出席 |
第5番 | 山梨崇仁 | 出席 |
第6番 | 阿部勝雄 | 出席 |
第7番 | 近藤昇一 | 出席 |
第8番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第9番 | 佐野司郎 | 出席 |
第10番 | 加藤清 | 出席 |
第11番 | 待寺真司 | 出席 |
第12番 | 鈴木道子 | 出席 |
第13番 | 伊藤友子 | 出席 |
第14番 | 中村常光 | 出席 |
第15番 | 森勝美 | 出席 |
第16番 | 守屋亘弘 | 出席 |
第17番 | 笠原俊一 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 森英二 |
副町長 | |
教育長 | 豊田茂紀 |
総務部部長 | 根岸隆男 |
保健福祉部部長 | 石川恵一 |
生活環境部部長 | 成島光男 |
都市経済部部長 | 高梨勝 |
教育部部長 | 吉田仁 |
消防長 | 坂本光俊 |
総務課課長 | 矢嶋秀明 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 上妻良章 |
局長補佐 | 高橋孝行 |
次長 | 山本孝幸 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第15番 | 森勝美 |
第16番 | 守屋亘弘 |
議事日程
第1 一般質問
1.加藤清
(1)教育問題について
(2)環境問題について
2.土佐洋子
(1)逗子市が誘致を予定している総合的病院について
(2)「安全で安心して暮らせるまち」づくりについて
(3)地上デジタル放送開始に伴う対応について
3.伊藤友子
(1)中期財政見通しについて
(2)水源地の水と土地の有効活用について
(3)真名瀬漁港再整備事業について
(4)所蔵美術品について
第2 意見第6号 「神奈川県後期高齢者医療広域連合」の運営改善に向けての意見書(案)
第3 議案第29号 葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第4 議案第30号 教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例
(以上2件 総務建設常任委員会報告)
第5 陳情第20-14号 特別職の報酬削減について町長の公約履行を求める陳情
第6 陳情第20-15号 原子力空母など米海軍原子力艦船の安全性の確立に関する陳情
第7 陳情第20-16号 真名瀬遊歩道審議の正道化
第8 陳情第20-17号 葉山町の良好な海辺環境を保つ条例制定を求める陳情
(以上4件 総務建設常任委員会報告)
第9 意見第7号 米原子力空母など米海軍原子力艦船の安全性の確立及び町民の安全対策を求めることに関する意見書(案)
第10 陳情第20-9号 医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を行うよう県に対しての意見書提出を求める陳情
第11 陳情第20-10号 国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情
第12 陳情第20-11号 葉山町の私学助成制度拡充を求める陳情
(以上3件 教育民生常任委員会報告)
第13 意見第8号 医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を求める意見書(案)
第14 意見第9号 私学助成制度の充実を求める意見書(案)
第15 意見第10号 私学助成制度の充実を求める意見書(案)
第16 陳情第20-19号 葉山浄化センターの委託協定の実施の延期を求める陳情
(以上1件 教育民生常任委員会 閉会中の付託)
第17 陳情第20-20号 真名瀬漁港整備に関する陳情書
第18 陳情第20-21号 真名瀬漁港環境整備に関して議会に厳正なる審議を求める陳情書
第19 陳情第20-22号 「真名瀬漁港再整備事業全般の施設検討委員会公募及び設置」お願いの陳情
(以上3件 総務建設常任委員会 閉会中の付託)
第20 陳情第20-13号 「原油・肥料・飼料高騰」並びに「平成21年度税制改正」に関する陳情
(以上1件 総務建設常任委員会審査期限延期要求)
第21 陳情第20-12号 「地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政処置を政府等に求める意見書」の採択を求める陳情書
(以上1件 教育民生常任委員会審査期限延期要求)
第22 陳情第20-7号 「議会基本条例」について町民との意見交換を求める陳情
第23 陳情第20-18号 議会基本条例制定にあたり、検討段階から町民参加を求める陳情書
(以上2件 議会運営委員会審査期限延期要求)
第24 葉山町ごみ問題に関する件
(以上1件 ごみ問題特別委員会審査期限延期要求)
第25 葉山町議会広報(ホームぺージ等)に関する件
(以上1件 議会広報特別委員会審査期限延期要求)
第26 委員会の調査について
第27 委員会行政視察報告(総務建設常任委員会)
議事の経過
議長(笠原俊一君)
おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本日の会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(笠原俊一君)
まず初めに、本日の日程に入る前に、町長より一昨日の中村常光議員の一般質問に対する答弁の内容の訂正並びに教育長より昨日の鈴木道子議員の一般質問に対する答弁内容の訂正の申し出がありますので、この際、発言を許します。
町長(森英二君)
大変貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。一昨日の中村常光議員の一般質問、真名瀬漁港再整備計画についての中で、反対派のリーダーが町長室に赴いたことにより私が6月補正予算の町長査定まで済ませていた事業経費を削除したかどうかの事実確認についての御質問がございました。私はその御質問に対しまして、その話は初めて聞いたもので、記憶になく、理解もしていないとのお答えを申し上げました。しかし、昨日改めて関係書類を見直してみましたところ、一たんはその予算を認めておりましたものの、再度提案すべきか否かについてさまざまな視点から熟慮した結果、最終的には私の判断において削除したことが判明いたしました。私の勘違いにより、誤った答弁を行ってしまいましたことは、中村議員を初め議会に多大な御迷惑をおかけいたしましたこと、ここで謹んでおわび申し上げるとともに、訂正を、議事録の訂正をお願いするものでございます。よろしくお願いいたします。
議長(笠原俊一君)
ただいま町長から謝罪及び訂正がございましたが、これを許可することに御異議ありませんか。
3番(金崎ひさ君)
少し意見を申し述べさせていただきたいんですけれども。人間のやることですので、字句の訂正あるいはいい間違いということはあると思います。今までそういうことで字句訂正で認めないということはなかったんですけれども、今回のことはいかなる勘違いかどうかわかりませんけれども、明らかに内容の大変換でございまして、そして町長におかれましては私の一般質問でも3月議会の議事録…答弁についてどうなんだって、私がこれは取り下げですかと言ったら初めて、それは取り下げますみたいなお話がありまして、議会における町長の答弁の責任性と申しますか、そういうことに対して少し認識が私たちと違うのではないかと思いますので、申しわけございませんが、今すぐこれを認めるわけには私としてはいきませんので、(「賛成」の声あり)議会としてどのような方法をこれからは講じていただくのか、議運のほうで諮っていただけたらと思うんですが。議長にこの判断をお任せいたしますので、ぜひこのまま私としては認められないということを申し上げます。
議長(笠原俊一君)
今、金崎議員の発言中に同意する発言がございましたので、暫時休憩をさせていただきまして、議運を開かせていただきたいと,このように思います。
暫時休憩をいたします。直ちに議運を開いていただきたいと思います。(午前10時04分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前11時40分)
直ちに本日の会議を開きますが、まず議長より一般質問を予定されている議員の皆様方、また傍聴者の方々に大変遅くなっていることをおわびを申し上げます。
先ほど議運を開いていただきまして、議運での結論が決しましたので、この際、御報告をさせていただきます。委員会の結論といたしましては、今後このように主旨の変更にかかわる訂正については、まず当事者へ対応を報告をするように、あるいはまた今までの状況にかんがみ、後ほど文書をもって議長から町長に対し厳重に注意をしてほしいと、こういうことがございましたので、報告をさせていただきます。
それでは、ただいま町長の一般質問の答弁訂正について採決を行いたいと思います。ただいまの町長の一般質問答弁訂正について許可することに賛成の方の起立を求めます。
(起立全員)
起立全員でございますので、町長の一般質問の答弁訂正は許可をされました。
続きまして、教育長より謝罪及び訂正がございましたので、これを許可をしたいと思います。
教育長(豊田茂紀君)
本会議の貴重な時間を無駄にさせることになりまして、まことに申しわけありません。昨日の12番鈴木議員の御質問に対する私の答弁の中で間違いがございましたので、訂正をし、議事録の訂正をお認めいただければと思っております。具体的には「戦争体験を語り継ぐ」の活用などの平和教育に関してでございまして、これでございますが、これを私は3年生全員に配っているというようにお答えいたしましたが、これは各学校に50冊ずつ配っているものであって、3年生全員に配っているのはこちらのほうの「葉山」という副読本でございました。まことに正確を欠いて申しわけございません。しかも連日の失態でございまして、まことに申しわけないと思っておりますが、私の謝罪を受け入れていただいて、議事録の訂正をぜひお願いしたいと思っております。以上です。
議長(笠原俊一君)
この際、鈴木道子議員からも一言発言を求められておりますので、許可をいたします。
12番(鈴木道子君)
ありがとうございます。簡潔にというお話もございました。もちろん言わずとしれた、簡潔にするつもりでございました。ただいまの教育長の訂正をお伺いするにつけても、この御本が全員が目にするという場面が少ないというふうに判断をいたします。反戦・平和教育の視点からも、ぜひ私が一般質問で申し上げました戦争体験を語り継ぐ流れを各学校を初め教育委員会また町全体として推し進めていただくことを強く要望いたします。以上でございます。ありがとうございました。
議長(笠原俊一君)
議長から町長及び教育長に対し、議会における答弁については細心の注意を払うように、この際、厳重に注意をいたします。よろしくお願いいたします。
それでは、昼食のため暫時休憩をいたしまして、1時から、大変予定をされている方、申しわけございませんが、1時から一般質問をさせていただきます。休憩をいたします。(午前11時44分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
議長(笠原俊一君)
日程第1「一般質問」を行います。
第1番、10番加藤清議員、登壇を願います。
10番(加藤清君)
10番加藤清です。議長の通告に従い、一般質問を行います。今回の一般質問は教育問題について、環境問題についての2項目について質問いたします。
森新町長になってから、はや9カ月が過ぎ、森町長の施策も少しずつではありますが、あらわれてきて、政策も軌道に乗り出したのではないかと感じております。今回の質問事項は、私自身は過去にも同じような質問をしましたが、森町長に対しては初めての質問事項でありますので、よろしく御答弁のほどお願いいたします。今回の質問は、いずれも今後の森町政を行っていく上でも重要でもあり、危機管理、財政状況等を考えての質問でもあります。
まず最初に、第1項目の教育問題について質問いたします。我が日本国は教育の諸問題が叫ばれてからかなりの年月が経過しておりますが、さまざまな課題が多く、一向に前進しないようであります。そんな中で、数年前には改革の嵐が各界に吹き荒れ、その中の一つに教育改革も取り出されたこともありました。教育問題の学校の効率的な配置についてを質問いたします。当町には現在、小学校4校、中学校2校の合計6校があります。葉山町では昭和40年代の高度成長時代に多くの山が削られて住宅地が多くでき、そのことに伴って人口の急増が進み、児童・生徒数が大幅に増加して、今までの小学校2校、中学校1校の学校施設では収容できなくなり、小学校2校、中学校1校の増設をしました。増設を行った当時は人口増による児童・生徒数の増加があり、増設することが必要でありました。ここ数年、人口が微増するに伴って児童・生徒数も増加しているようであります。そこで私の質問は、当時増設したことは、人口が非常に一時的に多くふえ、そのことにより児童・生徒数が急激に増加したことによる対応であると考えております。現在は増設した当時と比較して、交通のアクセスも非常によくなっていること、道路網の整備がされていることや、将来的に見て我が国の人口は減少することを踏まえれば、学校施設の配置を効率的にしていくことが今後の大きな課題になるのではないかと考えての質問であります。
2項目目の環境問題についての質問に移ります。1点目の里山の保全と今後の対策についての質問をいたします。葉山と言われることもあり、当町には緑豊かな里山が存在していて、その間をはうように下山川と森戸川が流れています。このことにより、首都近郊にもかかわらず、まだ多くの美しい自然環境が残っています。このよりよき自然を求めて、特に春先から秋にかけての週末には多くのハイカーが訪れています。葉山町にある山は、ほぼすべてが里山で、里山の重要性は申すまでもなく、また必要なことはだれしもが理解しているところでございます。昭和40年ごろまでは地元の方などが里山に入り、まき、炭、落ち葉の収集などをして、それなりに保全されていました。近年は所有者の方や地元の方もほとんど入らないために、緑は残っているものの、荒廃しているのが現状の姿であります。このままでは、やがて里山の機能を果たせなくなるときがくるのではないかと危惧を抱いているのは、私のみならず多くの町民が感じていることであり、早急に保全対策が必要であると考えています。
2番目の河川及び治水対策について質問をいたします。当町には下山川と森戸川があり、この両河川とも2級河川ということで、本流は神奈川県が管理していますが、葉山町も広い見地に立ち、この両河川の対策を考えなくてはならない問題として質問いたします。先ほどいいましたように、当町は2本の河川が流れていて、この河川に向かって急な斜面があり、特に森戸川ではこのような箇所が多く見受けられます。住宅地以外の部分の多くは自然そのままの親水性のある自然の護岸です。自然のままの護岸ということもあり、土砂のままになっていて、削り取られて危険なところも見られ、また山の斜面から土砂が崩れて川幅が狭くなっているところがあります。当町も護岸を保護する見地から対策を打たなければならないと思いますが、町としての見解をお伺いいたします。また、関連の治水対策でありますが、安全で安心して暮らせるまちづくりということが近年言われています。安全で安心して暮らせることは、だれしもが願うことでありますが、最近の気象状況は今までに想像したこともないようなゲリラ的な大雨が短時間に降り、全国各地で大きな被害が出ております。神奈川県下の各地においても被害が出ているところであります。当町も昭和30年代には河川がはんらんして床上浸水の大きな被害が出たこともあります。その後、県や町が治水対策を行った結果、ここ数十年にわたり大きな被害が出ていません。当町の治水対策は万全であると思いますが、近年のゲリラ的集中豪雨に対して、町としての対策を考えているかをお聞きします。
3番目の原子力船配備に伴う対策についてお伺いいたします。先月の25日は米国海軍の原子力航空母艦である「ジョージ・ワシントン」が今後母港とする横須賀港に入港しました。このことにより放射線漏れに対しての安全性が求められているところであります。一般的には、艦船の原子炉は放射線漏れに対して幾重にもガードしているため、原子力空母、潜水艦の原子炉装置は安全であると言われています。私も安全であるとは思っていますが、決して放射漏れの事故が起こらないとは言えないと思っております。このことを踏まえれば、米国海軍の主要基地である横須賀港と当町の一番の至近距離は直線で約3キロメートル、人口の密集している地域ではおよそ7キロメートルしか離れておりません。さきにも申したように、原子力推進の艦船の安全を疑うものではありませんが、原子炉事故すなわち放射能漏れの事故が起こらないという保証はありません。もし放射能漏れ事故が起きたときには、葉山町としてのどのような対応をとるのかをお伺いします。
4点目のし尿処理施設計画についてをお伺いいたします。公共下水道を進めていますが、供用している地域は一定の地域にすぎず、まだまだし尿浄化槽をしなくてはならない地域があります。この問題を解決するには、し尿処理施設の計画化必要でございます。以前、海洋投棄が可能であったときには、当町も海洋投棄をしていた時期もあり、その後、法律により海洋投棄ができなくなったことに伴い、この施設が建設されました。現在のし尿処理施設は、昭和54年に工事を着手し、昭和55年9月に完成して以来稼働していて、既に28年も経過をしています。この施設は燃焼して処理する施設であり、燃焼により設備が傷んでいることは承知できますし、施設が古く効率が悪いのも理解できます。また、環境問題を考慮すれば、なおさら新しい施設の必要性は十分に理解できるが、今後の財政面を考えれば、なぜ今、施設の計画を行わなければならないのかをお伺いいたします。
最後の5点目、ごみ問題についてを質問いたします。今回は特に広域処理計画の離脱から現在までと、今後の対応についてをお伺いいたします。町長は選挙のときのマニフェストで、ごみ処理は分別による減量、資源エネルギー化と、自区内処理を原則とし、脱焼却・脱埋め立てを目指すとしています。このことにより、町長は今まで当町が進めてきた2市1町で行っていこうとしていた広域処理から方向を転換して自区内処理を選択されたかを伺い、我々議会の意思として示した2市1町広域処理の検討をとの陳情採択に従わず、町長はみずからの判断において広域で行わなかったため、すなわち広域処理計画も離脱を横須賀市・三浦市に伝えました。町長の判断した理由を再度お聞かせください。そして離脱から現在までどのような状況かをお示しいただき、さらに今後の対応をどのように進めていくかをお聞きします。
なお、最初にもお断りしておきましたが、町長・部長が答弁、再質問はするのではなく、町の最高責任者として町長みずからお答えをお願いするよう、よろしくお願いします。以上をもちまして第1回目の質問を終わります。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
10番加藤清議員の御質問に対しまして、私が担当するところにつき、まず回答を、答弁をいたします。
まず、環境問題の中の里山の保全と今後の対策についてということでございますが、現在、里山保全事業として町有緑地内のボランティアの方々と協力して、クズの除去等を実施することで、ここの地域を活性化させ、緑地保全への取り組みを実践しております。今後につきましては、ボランティアの方や地域住民とともに、緑、丘陵地等の里山保全について、より一層の創造性のある取り組みを目指してまいりたいと考えております。
2点目、河川及び治水対策についてというお尋ねですが、本町には森戸川及び下山川の2つの河川が流れ、それぞれ2級河川の区域と砂防指定区域に位置づけられ、神奈川県横須賀土木事務所の所管となっております。また、その支流河川については、町が維持管理を行っております。今後におきましても、治水対策にかかわる事業を推進するため、神奈川県と密接な調整を図るとともに、台風等の河川増水時は神奈川県の水防計画等に基づき、本町消防本部と協力し、対応してまいります。
次に、原子力船配備に伴う対策についてのお尋ねですが、日本政府は米国原子力空母艦の係留する地点を中心とする半径3キロメートルの円内を応急対策範囲と定めており、3キロメートル以上については応急対策を行う必要がないものと聞いております。現在、消防活動用資機材として防護服等の整備を行っているところでありますが、今後は不足している資機材及び機器等の導入について財政措置を考慮しつつ検討してまいります。
次に、し尿処理施設計画についてとの御質問でありますが、現在焼却処理を実施しておりますし尿及び浄化槽汚泥の下水道への投入処理計画実施に向け、先進都市事例の調査研究を進めるとともに、平成18年度実施のし尿及び浄化槽汚泥性状調査の結果をもとに、投入方法等の検討を進めてまいりました。今後につきましては、本年度投入施設の基本設計を実施させていただき、平成21年度の実施設計を得て、平成24年度投入開始を目指し事業を進めていく考えであります。
次に、ごみ処理について、広域処理計画の離脱から現在迄、及び今後の対応と施策との御質問でありますが、それぞれ関連がございますので、一括して答えさせていただきます。2市1町ごみ処理広域化からの離脱につきましては、平成20年5月に2市1町ごみ処理広域化から正式に離脱する旨の申し入れを2市に対し行い、当町は2市1町ごみ処理広域化から正式に離脱しております。その後、同年8月7日付文書にて両市より2市1町ごみ処理広域化からの離脱に伴う損害賠償請求があり、同年8月22日付文書により回答期限の2カ月程度の延期を依頼しております。損害賠償請求に対する諾否につきましては、現在顧問弁護士と慎重に調整を進めており、今月末をめどに両市に対し回答してまいりたいと考えております。
以上で私の担当の第1回目答弁といたします。
議長(笠原俊一君)
引き続き答弁を行います。
教育長(豊田茂紀君)
加藤議員にお答えいたします。小・中学校施設の効率的な配置についてとのお尋ねでございますが、小・中学校の設置基準については学校教育法や学校教育法施行規則等に定められ、12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態その他により特別の事情があるときは、この限りではないとしております。現在、各小学校の普通学級数は、葉山小学校が23、上山口小学校が6、長柄小学校が12、一色小学校が14となっておりますので、2校については標準と比較して多い少ないがございます。ただし、小学生の通学距離につきましては、通常2キロメートル以内が妥当な範囲であり、現在の4校体制はそういった点から適正な配置と考えられます。また、学校は地域の文化や交流の拠点としての役割を担ってきたことや、災害時の緊急避難場所にも定められていることを考えあわせますと、地域との結びつきが極めて密接であり、それぞれの地域を象徴する存在と言えます。さらに、当町の児童数は微増の状況で推移しておりますので、今後については現行の通学区域の見直しを図る等の中で、各学校の規模をより一層適正化できるよう取り組んでまいりたいと思っております。以上でございます。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
10番(加藤清君)
町長、教育長、御答弁ありがとうございました。最高責任ということで、教育問題のほうも町長にお答えいただくようなのが多いと思いますので、よろしくお願いいたします。
まずですね、今、教育長が教育問題についてお尋ねいたしますけど、先ほども第1質問で言ったように、今の児童・生徒数は少しふえている、微増でしたというお話でございます。私は、これは私も聞いてわかっておりますが。ただ、昭和40年代ですかね…の第2次ベビーブームと言われたその時期に絡まると、あと葉山町が高度成長時代、先ほども言いましたように、開発されて住宅地が非常に多いとき、人口が急増した時期と違うと思っておるんですが、将来の教育長、先ほど答弁されていたけど、見据えてですね、見直しのやっぱり必要があろうかと思うんですね。先ほど言いましたように交通アクセスの問題、さまざまな問題、昭和40年代とか50年代と違っておると思うんで、その辺のところを見据えて町長、自分の意見としてお答えいただきたいんですけど。
町長(森英二君)
私の考えは、先ほどの教育長の答弁と全く一緒でございます。
10番(加藤清君)
教育長の答弁と一緒ということでございますが、やはり私はね、いろんなのを含めれば、これから人口減ということがあります。じゃあ、それでいいのかということを、やはり学校の適正な配置ということをいろんなのを考えれば、人口減ということを考えれば、そういう…で、簡単なものではないと思うんですけど、その辺では、その辺の私が切り口したんですけど、全く同じということですか、今の答弁と。
町長(森英二君)
私は現状において、児童数が将来ふえるのか減るのかと。その将来においてはそのときに考えればいいと思っております。
10番(加藤清君)
将来、それは…なんですけど、人口統計見ていたって、減っていくのはもう目に見えてるわけですよ。現にもう2005年から減っているんですよ。たまたま葉山はいろんな意味で住宅地がまたちょっと昔の寮、会社の寮等があったのでふえているんですけど、減ってくるんです。それはもうわかってますよ。ということはですね、逆にふえているところを、相模原のがあるんですけど、日本一のマンモス学校という、たしか私の記憶では清新小学校ですよ。いずれ減ってくるだろうから、そこは増設しないよとか、横須賀だって、ある地域は増設したらそっちは人口がふえたから…人口というか生徒、あれは小学校だから児童数は減ってきたけど、こっちがふえちゃう。考えなきゃいけないということ、葉山町、4校ですから、そんなないんですけど。そんな簡単な考えでないと思うんですけど、いかがでしょう。
町長(森英二君)
今ほかの市の話出ましたけども、私は葉山町の小学校、4つの統廃合といいましょうか、それについて御質問を受けていると思っております。しかし今、葉山の児童数が減少するという想定のもとでの検討は必要ないと言っているわけでございます。
10番(加藤清君)
これは平行線になるかわからない。じゃあ減少しないということは、私は今、そういうふうに受けとめましたが、それでよろしいですね。それでですね、学校施設ですけど、葉山町は学校、教育予算について非常に多くつぎ込んでいて、非常に設備面でいいと思ってますけど、やはりみんな私の息子たちの友達が来て、葉山町はプールがあって、体育館がすべてのがあって、グラウンドも広くと言われております。やはりいろいろな面で考えると、プールはいらない、体育館はいらないと、私、思いませんけど、効率、施設のですね、効率的な活用並びに何ていうんですか、他都市を言って申しわけないんですけど、学校敷地が狭くて、いろんなのできなくて、隣の学校とうまく共用したりということを考えるわけですが、そういうのは効率的配置、先ほど言いましたように葉山町17平方キロしかございません。それで大きな山で学校間が行けないとか、疎外されてることもないと思うんで、その辺考えれば、効率的な配置と思うんですね。財政状況、それこそ豊かなときであればいいんですけど、やっぱり考える私はその辺の見直しの必要があると思うんですけど、町長は考えておりますか。
町長(森英二君)
学校配置は現状で満足しております。
10番(加藤清君)
町長と、これはかみ合わないと思ってますし、教育的に言えば私もそうだと思いますけど、いろんな面考えれば、ちょっと私と違ってます。
それで、これはちょっと余談的なあれになるんですけど、私たちはですね、私の世代は葉山中学校1校でした。非常に葉山町の中をよく知れた、その親たちも、私も中学でそういう経験ありましたけど、親たちも、上山小学校から来た方が、おまえんちの親父はこういう、うちの親父と同級だと、いろんなのがあって、ですけど、やっぱり中学校はいずれは私は減ってくると思ってる考えでやっているから町長とかみ合わない。当然わかっております。でも、人口3万程度なら、国はいろんなの求めてるなら、この程度が非常におさめやすいとか、いろんな面含めれば、1校ではいいんではないかという私の考えですから、それだけは町長にお伝えして、今後考えていただきたいと思います。
では、次に移らさせていただきます。次のですね、里山の保全と今後の対策についてお伺いいたします。まず、町長、今のですね、葉山の山、里山ですけど、ほとんどすべてが里山ですけど、見ていて、どう目に映りますか。私なんかはずっとここで育ったから、小さいころの時代と今の時代、目に映るのと非常に違って感じるけど、町長はどういうふうに映られてますか。
町長(森英二君)
私も葉山に住んで約28年、その間の変化しかわかりませんが、ことしは幸いにして台風がまだ来ておりません、我が国にですね。昨年あるいは一昨年と、大きな台風の都度、特に森戸川の上流・中流で川のそばの倒木、要するに木が倒れて川をふさぐ。そしてそこがダムのようになってしまっているという現場も見ております。その際に、いろいろと出動して整理に当たったりもしておりますが、主にボランティアの方々が出ていただいて、その始末をし、通行の妨げになっている倒木を片づけたり、いろいろ整理をしていると。そういったところに私も行ったりもして見ております。そういったことで、非常にクズの除去、そういったものが非常に大事であるということは、以前の守屋町長の当時の質疑応答、一般質問等も私も見て知っております。このクズの除去ということが非常に大きな課題であるということも認識しております。そういった意味で、特にこの里山の保全、そのためには日ごろの絶えざる努力といいましょうか、整備が必要だということは感じております。
10番(加藤清君)
私もちょうど今のあれは町長の言っていた、非常にそういう感じではうれしい限りですが。私なんかが小さいころは、まだ三ケ岡山なんかにすれば針葉樹がほとんどでした。広葉樹の含めた雑木なんて、今ほどはなくて、それで今ほどツタやツル、クズなんてほとんどない。それを整備していくというのは、先ほど町長、第1回目の御答弁のとき、里山のボランティアの方のクズをやってる。私も去年はちょっと参加させていただきました。これをですね、広げていっていただきたいんです。私の提案でもありますから、広げていっていただきたい。というのはですね、せっかく今、クリーン葉山でやっていて、海岸中心でやって、それも結構なんです。私も非常に海岸のそばですし、していただきたいな。でも、葉山ということで、山もありますから、町長も今、言いましたように、このボランティアの方をもう少し、町で募るのがいいのか、それかボランティアの方がそのまま募るのがいいかわかりませんけど、クリーン作戦と絡めて、やっぱりツル、ツタ、クズの除去ということをしていただきたいんですよね。それはもうボランティアということですから、そのくらいの考えて、それでクリーン作戦のときに、何グループかを、専門の人が1人ついて、五、六人のグループでというような、そんな感じてもいいですから、やっていただけば、やはり正直言いまして、三ケ岡の山を、三ケ岡山を三ケ岡から見れば、ほとんどもうツタ、クズ、ツルです。本当にあれなくなって、子供はいいけど、密林になってしまうんじゃないですか。ツタ。と思うんで、その辺を考えて、ほかの山々も特にそうですけど、ボランティアということを町長のお考え、もう少し、先ほど行うということは御答弁いただいたんですけど、もう少し積極的にやっていただきたいんですけど、町長のお考え、決意をお願いいたします。
町長(森英二君)
この緑に覆われた葉山、これを守っていくということは非常に大事な事業だと、使命でもあると思っております。例えば、逗葉新道沿いの長柄の森林、森戸川の逆のほうですね。ここなんかも表通りのほうから見るとツルだとかツタだとか、非常に多いというのが感じられます。しかし、ここはなかなか素人、一般の人が入りにくい地域でもありますし、現在森林組合ももう解体されてなくなっている現状、そういった意味では、特に森戸川沿いの維持管理といいましょうか、これについては幾つものボランティア団体の方々が協働して作業といいましょうか、除去、整備をしていただいている。これもあの海の、海岸のクリーン作戦とあわせてですね、そういうような感覚で、より全町にも呼びかけたりしながらすることも考えてみたいなと思っております。
10番(加藤清君)
ぜひ、今、私は三ケ岡と。料金所の、逗葉新道料金所の近くですね、町長が言ってた。あの辺もツタですから、ぜひその辺、考えていただけばと思います。それすれば里山の荒廃も少しはとまるのではないかと思います。
続いて河川…これは今の保全、里山の保全等にも絡むかもしれませんので。ちょっと前後するかもしれませんので、その辺、御了承ください。河川治水対策についてお伺いいたします。下山川はですね、源流に向かってもですね、意外と山が迫ってくるところは少ないようです。源流のほうに行っても。森戸川を見ますと、町長も旧の林道、歩いたことがあるということでありますけど、大山橋を過ぎて黄金橋ですか、あれを過ぎてから、もうほとんど急な斜面が迫っているというのが現実でございますよね。それの護岸は、最初の黄金橋を過ぎて少しぐらいは人工の護岸でしてあると思いますけど、あとは自然の護岸ですよね。土砂そのまま。非常に私もことしの夏、何回も歩きましたけど、護岸の整備をですね、県のこれはわかっています。それで、あそこは行政界は入り乱れて…入り込んでいてという表現のほうがいいと思うんですけど、逗子市部分もあると思います。でも、葉山町の分もあるかと思いますので、その辺の護岸の整備というかですね、砂防地域にもなっているみたいですけど、ぜひ県にですね、もっと働きかけをしていただかなければと私、思っているんですけど。その働きかけについて、町長のお考え、また11月10日ですか、きのうの答弁でも言いました。三浦半島地区の首長懇ですか、あるというようなあれですけど、それは逗子市と森戸川についてはですね、逗子市と共同でそれへの考えていただけないかと思いますけど、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
ただいま貴重な御意見をありがとうございます。たまたま11月10日にはそういう松沢知事を交えての首長懇談会がございます。そのときには逗子の市役所で行われます。当然、逗子の市長も出ます。二子山ハイキングコースということで、東逗子の近くから入りまして、南郷へ抜けていろいろと向かいますね、横須賀方面に行く。それから南郷公園のほうへ出てくる。いろんなコースがあります。そして今のお話の森戸川沿いの一部もうコンクリートでしっかり固められて護岸になっている地域、場所もございます。時期によってはここに水がたまり、プールのようになって、ダムとしての作用もしておりますが、より一層の整備ということでは、ぜひ来月の機会には知事に直接要請をしたいと思っております。
10番(加藤清君)
護岸ですけど、せっかくの自然のあるところですから、コンクリートで固めなく、いろんな方法があると思いますので、その辺を含めて要望していっていただく。せっかくあれだけの貴重な河川と、山とマッチした、なかなかないと思いますので、ぜひお願い、護岸を含めて。それに伴ってですけど、町長が先ほど第1の答弁でお答えのように、斜面地が非常にありますね、急な斜面地。それで、山が崩れたところ、数カ所あれ、それでスギが横たわって川にあれしているところがある。私はそれ、すごく危惧しているのはですね、護岸を整備しつつ、うまく斜面もということなんですけど、斜面の保全をも整備をしていただきたいのは1つなんですけど。一番危惧しているのはですね、あの山がまだ、今は河川で、流れが流れているからいいと思うんです。せき止められてないと思います。せき止められたときには、大変な私、問題になるんじゃないかなと思ってます。地震なんかでよくせき止め湖という言葉が出ておりますけど。というのは、あれは逗子市の分で多分せき止められて、行政の区分のあれなんですけどね、森戸川。せき止められちゃっているけど、影響するのは葉山の住民ですね。特に長柄・堀内地区だと思うんですね、そのせき止め湖が今度決壊して。あれだけの土木の方については、あれだけしか流れてないと、普通の人はみんな思うけど、大したことないと思うけど、水のあれ、四六時中ずっと流れているんですから、非常に大きなあれになると思うんですね。その辺考えて、斜面地の保護と護岸ということ、その辺を特にですね、要望していただきたいし、町長のどのようにしていくか。多分あれは個人所有とか、そういう所有者がいて、非常に難しい面もあろうかと思うんですけど、先ほど言った危機管理、住民の生命の安全ということを考えればですね、もう少しやっぱり手を打たなければいけないんじゃないか。それで、近年のゲリラ的な集中豪雨、だれも予想しないところのありますので、そ辺、考えてちょっと御答弁お願いいたします。
町長(森英二君)
私もあの森戸川は時々歩きまして、様子を見ております。大雨の後、一部せき止められてダムのようになるという現象もありますが、幸いといいましょうか、もっと奥のほうから長い距離、川ができているわけではなくて、その森戸川の途中、少し上流のところで、我々が歩けるところで、最初の一しずく、いわゆる源流がスタートします。ですから、川そのものとしては非常に短いということで、川のはんらんによる被害というものは、それほど脅威には思いません。それよりも、急斜面地での倒木ですね、これはやはり間伐ですとか、そういった下草刈り、いろんなことをやらないために、その降った雨はそのまま森戸川に流れるということありますが、その影響で木が倒れて川をふさいでしまう。ふさいだ結果、ダムのようになってしまうというところもあります。それらについて、幾つかの、私も葉山のメダカの会という会に入っておりますけれども、メダカの会の皆さんだとか、里山の会とか、いろんな会がございまして、そういった人たちがボランティア的にそういったところに出ていただいて、整備をしていただいておりますが。そういったことも含めて、知事のほうへの要望はしていきたいと思っております。
10番(加藤清君)
今、町長がちょっと答弁で言葉を返すような形になりますけど、源流に近いから、一しずくの近いから川の長さもないからということをちょっと今、答弁されておりましたが、やはりですね、先ほど私もちょっと言った、四六時中ね、24時間ずっと流れたあの水量というのはですね、すごい量的になると思うんです。その辺を考慮して考えていただきたいということを私。それで、これに伴いまして、治水ということで1点お伺いいたします。というのはですね、今、水不足というのはね、地球的な規模で水不足になるということも21世紀のときに言われた。21世紀もう現実にあらわれてきているわけですよね。その辺から見ると、やっぱり葉山町は森戸川、小さいですけど、森戸川と下山川あるんですけど、その治水を含めての利水、利用する、水を利用する対策を何か考えなきゃ。ただダムをつくって、そこにためればいいということじゃないんですけど、その辺で考える必要もですね、あろうかと思うんですけど。町長のお考え、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
今の時点で利水の方法についてという、具体的にはちょっと案は思い浮かびませんが、議員さん、何かいいお考えありましたら、また教えていただきたいと思います。
10番(加藤清君)
私が教えるほどではないと思いますが、私も考えようがありませんので、またその点は町長と今、お話ができるときがあればと思いますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、原子力船配備に伴う対策についてお答えいたします。先ほども言いましたけど、横須賀港と葉山町は一番近い、葉山町が横須賀と一番近い木古庭地区は、ほんと3キロしか離れておりません。ですね、普通で考えれば、北風のとき、3キロ…いろんなきのう含めての、それから前の答弁から、3キロ以上離れていれば別に国が対策をしなくていいよというのも、ある程度私はわかっております。が、やはりですね、風向きによってはですね、チェルノブイリの件だって全世界に行ってしまったよというのがあります。そんなことは原子炉がですね、原子力発電と艦船に載せるのと違うというのも私はわかっておりますが、絶対漏れないということではございませんので、本当に近くにありまして、特に北風のとき、葉山で確率が非常に高いんですけど、災害発生時のそういう、もし発生したときの情報の連絡はどこに、町長の入るんですか。町長のどこに入るんですか。まず。町に入るということでありますが、どこに。町長、お答えいただきます。
町長(森英二君)
まず第一報は町の方に入ると思いますが、それが総務課を通じて町長室へ来るのか、あるいは直接消防長のほうへ行くのか、消防長にもお尋ねいただければと思います。
10番(加藤清君)
消防長に聞くと。その辺のところはですね、あれなんですけど、情報が入った場合、町長が防災含めての町の最高責任者でございますよね。そのときの住民に知らせる手段としては、町長、防災のマニュアルにのっとって行うということでよろしいですか。
町長(森英二君)
そのように思っております。
10番(加藤清君)
またですね、先ほど私、聞こうかと思ったら、もう機材・装備等は準備してあるということですが、葉山の消防単位がですね、やっぱり横須賀であったときは応援に行かれるかと思うんですね。そのときに対して、十分なる装備、防護服等をする必要もあろうかと思うんです。これは本来事故あってはならないんですけど、それは絶対に起こらないということはありませんので、その辺はちょっと頭に入れていただきたいと。放射能汚染に対してですね、放射能汚染に、原子力の災害時において出される放射性要素に対して、放射線影響を低下させるための防護対策として、安定沃素剤がありますが、安定沃素剤があるということは知っています。町にも備蓄してあるんですね、それが備蓄してあると思うんですけど。それがまず1点…があるか。
と、私がちょっとこれ、余り質問にするまで自分で理解してない部分もあるか、大変失礼になるかと思いますけど、臨界に達したときにですね、何か違う、キレート剤というのがあるそうなんです。キレート剤というのがあるそうなんです。それのですね、備蓄はしなくてもいい…私の知識の範囲なんですけど、しなくてもいいとは思うんですけど、その辺をですね、どのような時期にどういうふうに使うかというのは、町長の御判断になろうかと思うんですけど、どういう御判断になるというかですね、あるけど、それやっぱり医師がですね、ある程度しなくちゃいけないんですけど、その辺の医師の問題も含めて町長はどういうふうに対処されますか。
町長(森英二君)
まことに申しわけございませんが、このキレート剤という言葉、ものがあるのを初めて知りました。これがどういう処方が、今、医師という話がありましたけれども、それと一般家庭に備蓄するものとは違うように理解しますけど、これについてはよく調べてみたいと思います。先ほどの沃素剤につきましては、特に消防の現場で動いていただく消防の担当者、この人たちが例えば横須賀方面に支援に行くというときも想定されます。そのための沃素剤というのは、きちっと備蓄をしておるわけでございます。ただ、これも横須賀市の場合には40歳以下、沃素剤は40歳過ぎた人にはききめがないということで、40歳以下の全人口に行き渡るように備蓄されていると聞いておりますが、原子力空母といっても、動く原船というふうに、原子力発電所が港にあるんだという理解をしておかないと、いつ何が起きるかということで、せんだって来も沃素剤の一般質問も出ましたけれども、できれば葉山においても40歳以下の人口全部に行き渡るような、それほど高価なものでもございませんので、考えていく必要もあろうかなと、重ねて思っております。
10番(加藤清君)
放射能体制の漏れに対しての放射能汚染に対しての薬というか、溶剤というのがあると。キレート剤というのは、多分ですね、備蓄しなくても、どこかの医療機関か何かにあればいいのではないかなと、ちょっと私のこれ、知識ですけど、その辺も研究なさっておいたらいいのではないかと思います。
それでですね、先ほども何回も言いますけど、本当に横須賀港と葉山は近い距離です。それで、葉山町の住宅密集地だと7キロしか離れてない。国ので言えば、先ほどから言いますように3キロ以上のはしなくてもいいよということですけど、放射能測定機器、機器とか設備が私は葉山も必要ではないかと思っております。モニタリングとかいろいろなことがございますが、これをですね、やっぱり昨日も15番議員かな、国に要望して補助金をもらったらということでございますが、これも11月10日にあるんでしょうけど、横須賀基地周辺市町連絡会議というのがあるそうですね。これはありますよね。それを通じてですね、やっぱり横須賀にも基地対策とかいろいろなお金でくるかと思うんですけど、その設置はですね、設置は必要だと私は思っているんですね。設置自体は必要だと思っているんです。そしてですね、その分析するのは、私もきょう、この新聞というか、これを見て初めて知ったんですけど、今までそのデータを千葉まで持って行ってたそうです。モニタリングとか、モニタリングポストのデータ。それをですね、今もう横須賀市の中にあるそうなんで、そういうやっぱりデータできます…データがすぐ分析できますので、やっぱり必要かなと、その放射能測定機器がですね、必要だと思うんです。そのとき補助ということで、葉山町一つで言ってもなかなかきき目ないと思うんです。せっかく先ほど言った基地周辺市町連絡会議ですかね、その辺を通じて、また横須賀を通じて、国・県に働きかけて、設置できると思うんですけど、町長その要望、ぜひしていただきたいんですけど、町長のその要望の決意のほどお願いいたしたい。
町長(森英二君)
この原子力空母の配備につきましては、横須賀市内においても賛成の議員さんたち、あるいは議会、それから反対する市民団体の方、いろいろと議論が交わされているところであります。このモニタリングを3キロ以内だけでいいんだと言っている横須賀市、あるいは国・県の意見に対して、自民党と近い関係と思われる加藤議員からそのように、我々と同じ思いの強い意見が出てきたということは、非常にうれしく思っております。これは三浦市の場合も、恐らくモニタリングの問題は非常に関心があろうかと思います。そして逗子も隣り合わせです。そういたしまして、一緒にこの件につきましては知事とお会いするときに、11月10日に要請はしたいと思います。ただ、このモニタリングの設置につきましては、4,000万とも5,000万とも、非常に高価なものです。これ、町で独自につけるという筋合いのものではなくて、これは国・県で設置してもらうという方向で要請はしたいと思っております。
10番(加藤清君)
ぜひ要請していただきたいと思います。そうすれば葉山の住民も多少…多少というか、安全で安心で暮らせるの一部になろうかと思います。ぜひ、強い要望していただたきいと思います。
あとですね、原子力災害マニュアルの作成が必要かとは思うんですけど、防災のあれでしたっけ、葉山町防災計画、あれには少しは載っておりますが。3キロ以上離れているのは国は策定しなくてもいいと、策定する必要がないというような感じますがですね、ある程度のものはですね、今の防災計画に載ってるよりか、もう少し踏み込んだものは必要かと思うんですね、私は。それは国は3キロ以上離れているからいらないよというんじゃなくて、安全・安心の面からもですね、ぜひ町長、つくっていただきたいんですけど、国が言ってる逸脱しない範囲でいろんなのをつくっていただきたいですけど、その指示は出していただけますか。
町長(森英二君)
その指示を出していただけますかというのは、消防のほうに対してという意味なんでしょうか。私の考えでは、これはモニタリングの設置、それからいろんなことで松沢知事に要請する中にというか、横須賀市で当然この原子力に関する防災マニュアルというものは十分なものがあろうかと思います。その現地でもありますから。そういったところをよく尋ねて、それがこちらで活用できるものかどうか、そういった意味で検討を進めたいと、要請をしたいと思っております。
10番(加藤清君)
ちょっと私の言葉が足らなかった。そういう意味で横須賀市の参考にして、それに、横須賀市は非常に自分のところですからね、あれですけど、その辺を指示出すというか、つくっていただけばと思います。
では、次のし尿のほうに移ります。し尿はですね、私、1点だけちょっとお聞きします。し尿の処理施設をつくるのはね、私も非常に考えて、町長は今の施設を早期停止にしたいんだという、きのうのたしか御発言あったと思います。そういうのを感じますがですね、ただ、いろんな述べて、ことしが20年度、先ほど24年度、投入開始をしたいということでありますけど、それにもお金がかかるわけですね、費用と。そのとき、財政的にね、いろんなのを含めたら、果たして必要なのか。それは環境面ね、今の重油をどんどん燃やしていて、環境面、それから老朽化の面を考えれば、早急に必要なのは私も感じてはおりますが、そういうのを乗り越えてまで町長の決意があったと思うんですよね。その辺をお答え願います。それで財政面を特に考えての御発言をお願いいたします。
町長(森英二君)
この従来…現在もそうですが、し尿をあそこでA重油を使いながら燃やすという、今まで、なぜ今までこのように大きな費用をかけて、または環境を破壊しながら続けてきたのかということに一種の憤りさえ感じます。これは特に従来から8番議員さんなんかを中心に、いろんな場面で議会でそれは指摘をされてきていた経過を知っております。そういった意味で、この21年度に設計の予算をとらせていただいて、22年、23年で設置、そして24年。これはもう最短スケジュールで立てております。この時点におきまして、設置の費用は大きく投資は必要ですけれども、現在の方法、A重油を使っての燃やす、これもかなりのコストをかかっております。そういったものとの完成後の費用計算、企画の。そういったものも早急に立てていく必要もあろうかと思いますが、現状を変えていくということがまず第一義であって、しかし無駄なといいますか、過大な投資にならないようにするということでは、し尿の計画、どれだけのし尿が出てくるのかという、下水道計画とも関連がございますので、そこら辺は慎重に計算は進めてまいりたいと思っております。
10番(加藤清君)
今、し尿の計画ということで、慎重に進めていくということですけど、もし資料としてですね、急ぎではないですけど、財政面と、基本設計できなければ、ある程度の費用も、建設費用を含めた費用も出てこないのかなというのも…と思いますけど、その辺を含めた資料を出していただけばありがたいんですけど、町長、よろしいでしょうか。
町長(森英二君)
現在その設計の段階で、それにはどれだけの規模のものにするのかということ等も入っておりますので、そういったものが煮詰まってき次第、計算できると思いますので、それはその時点でお示しをしてまいります。
10番(加藤清君)
では、その資料をということで、忘れずお願いいたします。
では、最後のですね、ごみの問題に移らさせていただきます。時間も余りないので。町長がきのう言われたので、ちょっと日にち的に追っていきますので。町長は町長就任の1週間後ぐらいに両市長にお会いになったと。それで、3月にも両市長に会うようにしていたが、会えなかったということがきのうわかった。5月7日にですね、広域処理計画の離脱を伝えに伺ったということで、これは両市長にも会えずに副市長に会ったということで、まず間違いはございませんでしょうか。
町長(森英二君)
はい、そのとおりでございます。私は、つけ加えて言うならば、そのときにやむを得ぬ市長のスケジュール上といいましょうか、そのときの事情で時間がとれなかったと。しかし、市長にかわって副市長がお会いしていただいております。したがいまして、私は両市のトップとお会いしているという認識を持っておることをお伝えしておきます。
10番(加藤清君)
ありがとうございます。町長は5月7日に両市に行きということ、町の意向。正式にはたしか、これを私のきき間違いであれば大変申しわけないんですけど、5月13日にその旨の文書を渡したということですが、それからですね、8月7日に損害賠償の請求が来たということですが、その間、6月9日の横須賀市の本会議でですね、横須賀の市議の方が損害賠償について蒲谷市長に質問して、そのとき6月9日ですけど、その6月8日…9日だと入っちゃうから、6月8日以前にですね、そんな損害賠償が来るとかというような情報すらなかったんですか。全く突然、降って湧いたような感じだったんでしょか。町長の情報として入らなかったんですか。
町長(森英二君)
その情報の質かといいますか、公式にはもちろん入っておりません。
10番(加藤清君)
公式には入ってないと問題ですけど、私ですらですね、5月13日に文書を渡したら、非公式ではございますが、もう5月の23日に横須賀のある幹部の方から、そういうのもあり得るよという話が入っているんですね。その辺の、どうもちょっと対応がですね、その辺が本当に来なければと言っちゃおかしいんでしょう、来てから言うのが本来の姿かもしれませんけど、そういう準備期間でもあったと思うんですど、何か対応がちょっと後手後手に回っているんじゃないかと思います。8月7日に文書が来たからといって、2カ月延ばして回答しなくちゃ…するんだといっても、何か先ほどの答弁、きのうの答弁も聞いていてですね、今月末にはするんだと言いながらアポもとってない。その辺がちょっとやっぱり、両市に対して不誠実なような私は気するんですけど、町長、その、私すらまず入ってたことが第1点。その辺もなかったのか。非公式でも結構。それともう1回伺うけど、その辺の、今でさえ我々はきょうまでの会議ですけど、それ以降、町長も多忙でしょうけど、今月末まではいついつというアポもとってないというのは、ちょっと何か私、解せないんですけど、その2点についてお答えください。
町長(森英二君)
非公式にも損害賠償を葉山町にするよという話は聞いておりませんでした。8月7日に正式に文書で受け取ったと。それから対応を協議を始めたということで、その後の22日に回答をして、2カ月の猶予をくださいと。2カ月、ぴったり2カ月といえばきょうのことですよね。ちょうど議会中でもあるという事情は、先方も理解していただけると思って、少なくとも今月中にはと。つまり来週ということで考えておりまして、アポもとってないので、また延ばすのかどうのという含みがあるように聞こえますが、今、日程調整をしているところでございます。
10番(加藤清君)
これもお答え願いますけど、私は非公式には入っているというようなことも聞いておりますので、町長、その点を含めて今の答弁されたと思いますので、今後の私、ごみについてまた質問するかと思いますので、その点を頭に入れて今、答弁されたと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で終わります。
議長(笠原俊一君)
これにて10番加藤清議員の一般質問を終わります。
第2番、4番土佐洋子議員、登壇を願います。
4番(土佐洋子君)
4番土佐洋子でございます。通告に従いまして3件、6件について一般質問させていただきます。
まず、逗子市が誘致を予定している総合的病院について。逗子市の総合的病院誘致が佳境に来ております。逗子市が聖ヨゼフ病院に緊急医療委託金として支出を予定している年間1億3,000万円の支出について、逗子市議会第3回定例会において、慎重な判断を求める決議が採択されました。したがって、2次救急医療委託金の1億3,000万円につきましては、逗子市議会の同意が得られない可能性が出ており、逗子市が進めてきた病院誘致は頓挫することも考えられます。町長は逗子総合的病院機能検討委員会に委員として参加するなど、これまで逗子市の病院誘致計画に関与してこられたとおり、逗子市の総合的病院誘致に賛成の立場であると理解しております。そこで、一度は否定された救急医療委託費の葉山町負担について、改めて葉山町も応分負担する考えを持てないか伺いたい。
また、病院誘致が成功した際は、アクセスのさらなる向上に向けた葉山町としての取り組みにも期待したいと思います。逗葉新道無料化だけでなく、三浦半島中央道路の逗子区間開通に向けて、逗子市とともに県に強く要望を出すべきであります。特に三浦半島中央道路は、長く逗子市議会の反対があり、進捗を見ませんでしたが、逗子市議会でも三浦半島中央道路の着工推進の陳情が了承されるなど、環境が変わってきております。陳情は、関係する葉山町民からも逗子市議会に出されたものもあり、その機会に計画が進みますように、葉山町も積極に対応すべきと考えます。どのようにとらえておりますか。
次に、安全で安心して暮らせるまちづくりについて。防災について、自主防災団体向けの支援について、町内の自主防災組織は29団体、ほとんどが自治会を母体としており、組織率は60〜70%と推測されます。災害発生から48時間は、行政は人命救助優先となるため、この間は町民による自主防災組織に頼らざるを得ません。したがって、組織率向上が課題であると思います。町長の考えを伺いたい。
次に、防犯についてですが、子供たちの登下校や放課後の安全確保のため、学校・保護者・地域が一体となって防犯パトロール活動を行っており、地域や関係団体の方々の防犯意識も高まり、地域防犯パトロールも活発に行われていると思います。しかし、ニュースなどを見ていますと、児童・生徒が被害者となる事件の報告は後を絶たない状況です。そこで、さらなる積極的な防犯対策が必要と考えますが、町長の考えを伺いたいと思います。
次に、地上デジタル放送開始に伴う対応について。国内のテレビ放送が2011年7月24日に地上デジタル方式へ全面移行の予定です。現在、送信所、中継局の整備が進められておりますが、全面移行時においても相当数の難視聴世帯が見込まれています。葉山町はもともとアナログ放送段階で難視聴地域とされ、当地域で営業活動を行っているケーブルテレビ会社によると、約7,200世帯が契約しているようです。また、数は把握できておりませんが、共同アンテナ世帯も相当数存在しております。デジタル放送に移行すると、現在家庭で使われている多くのアナログ放送対応のテレビは使えなくなり、新たに専用チューナーを購入するか、デジタル対応のテレビに買いかえが必要で、かつデジタル放送受信できるアンテナを用意する必要があります。町民の皆様が混乱なく、スムーズな移行が行えるよう、町としてもバックアップを行うべきで、必要に応じて関係団体や国への要望を行うことも考えていきたいと思います。そして、公共施設での受信体制についてもあわせて伺います。
これで私の1回目の質問を終わりたいと思います。しっかりと慎重な御答弁をお願いしたいと思います。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
土佐洋子議員の御質問に対して、慎重に、丁寧にお答えをしたいと思います。
まず、逗子市が誘致を予定している総合的病院について。この病院問題は、今御質問の中で述べられましたように、逗子市の議会、また医師会、それから県の許可、いろんなハードルがあるわけですけれども、それがまだ最終結論に至ってないということは承知をしております。現在まで、まだ町に対し具体的な話は来ておりませんので、この病院問題の成り行きを注目しているところでございます。確かに今御説明のように、私もかつて逗子市の中にできました逗子市総合病院の機能的検討委員会というものに葉山から1人参加いたしまして、いろいろと討議を進めておりました。そのときに、できるだけ地域で望まれる有益な総合病院でありたいということで、いろんな科目の選定ですとか規模だとか、そういうことにも関心を持って参加しておりましたので、また立地が沼間の6丁目、アーデンヒルの用地、隣接地ということで、葉山町とも特に先ほども出ました逗葉新道、中央トンネルを通る、あるいは逗葉新道ということで、非常に至近距離、もう隣接している、葉山と、場所でもありますので、葉山町民にとっても非常に有益な病院になるだろうという期待で参画をしておりますので、この成り行きを関心を持って見ていきたいと思っております。
次に、葉山町周辺の、町民へのアクセス向上について、これなんですが、私のマニフェストの中に、病院への循環ミニバスの運行を掲げました。この逗子が進めております総合的病院につきましては、今までのところ確定したと聞いていないわけですが、具体的な方策について、その進捗状況を注視する中で、検討を進めてまいりたいと思います。
また、この自家用車で行かれる人にとっては、今の予定地は非常に便利のいいところにもなろうかと思いますけれども、公共交通を使わなければならないという人にとっては、一たん逗子駅に出て、そこからまたバスに乗って、アーデンヒルの中まではバスが今、循環バス行っておりません。場合によっては病院ができると同時に京浜急行との交渉でそこまで延伸される可能性もあるかと思いますけれども、まだ具体的な話は聞いておりません。そうなりますと、特に病院へ行くわけですから、足が不自由な方、足元がですね、そういった方々にとっては便利に行かれるようになる。そのころにはミニバスを開通させて、病院へのアクセスも考慮したルートをつくりたいと。そういう願いでマニフェストには載せさせていただきました。また、社会福祉協議会では、寝たきりの障害者及び高齢者の方や、障害や疾病のため公共交通機関を利用することが困難な方を対象として、登録制により病院への送迎サービスを行っております。
次に、安全で安心して暮らせるまちづくりについてで、質問要旨は防災について伺うという、非常に簡単な要請でございますので、ちょっと答えも簡単になりますけれども、第3次葉山町総合計画の基本構想及び基本計画並びに葉山町地域防災計画に基づき、防災対策を推進してまいります。この程度の第1回目の答弁になりますが、質問の趣旨また再質問で行っていただければと思います。
次、今度は防災についてというテーマでございますが、当町では防犯対策として、町内会・自治会による防犯パトロールのほか、少年補導員、防犯指導員、PTA等が警察と連携し、児童見守り運動などの活動を展開をしております。そのほか、葉山ワンワンパトロール隊によるパトロール活動、また住民有志による地域安全に向けた取り組みが行われております。この地域の住民による自主的・ボランティア的な防犯活動として、現在葉山でも各地で青パトというものができているのを御存じだと思いますが、たまたまイトーピアにおきましては10台の、これはもう住民の方のボランティアで自家用車を提供していただいて、青パトでパトロールをして、防犯活動に役立っている。これは各それぞれの町内会等での取り組みが見られます。また、9月には葉山町、葉山警察署、ヤマト運輸株式会社の3者で地域安全に関する協定を締結いたしました。子供や高齢者を犯罪被害から守るとともに、街頭犯罪や空き巣などの犯罪を防止するための新たな取り組みでございます。今後も警察を初め関係機関及び地域との連携を強化し、防犯活動への支援を行ってまいります。
次、デジタル放送開始に伴う対応についてということでございます。この難視聴世帯の見込みについてでございますが、御案内のとおり地上デジタル放送は平成23年の7月、たしか17日からだったかなと思いますが、開始されますが、当町では一昨年度からポスターの掲示やホームぺージなどで公共放送の伝送方式の変更について、広報してまいりました。この御質問の難視聴世帯につきましてですが、地上デジタル放送が開始された後も、町内の地理的条件から難視聴地区が生ずるものと理解をしております。現在のところ、その具体的な見込み数については把握はしておりません。このデジタル放送への移行に伴いまして、もう今から2年を切った…3年を切ったわけですね。もう2年と10カ月ぐらいになったわけですが、これはかなり早くからこのデジタル放送になったちらアナログのテレビは見られませんよ、そのままでは見られないと、PRはテレビでもいろいろやっておりますけれども、今いろいろとマスコミでも問題になっているのは、いざこの時期が近づいてきたときに、やはりその情報に基づいて、的確な専門のチューナーをつけるとか、的確な対応をできないできてしまう。そういう人たちからの一種のパニック状態になるんじゃないかと、今、非常に危険が持たれております。といいますのは、今、時々この放送でもやっておりますが、オレオレの振り込め詐欺、これもこれだけ世間で騒がれ、PRされているにもかかわらず、自分とは関係がないと思い込んで被害に遭ってしまうという方々も大勢まだおられるわけでして、そういったことと比較して、このデジタル放送の場合も、自分とは余り関係ないと思って過ごしている人たちが出てくる。これは町としてもそういったことに対する対応は、よりきめの細かいものをしていかなければいけないかなと考えております。
そして、公共施設の受信体制についてという最後の御質問でございますが、この公共施設としての受信体制については、やはりその時期までに最適な方法を選択し、移行期間までに遺漏のないよう対応を図ってまいりたいと思っております。できるだけ丁寧にお答えたしたつもりですが、また不備な点は再質問でよろしくお願いいたします。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
4番(土佐洋子君)
御答弁ありがとうございます。順次再質問させていただきます。逗子市の総合的病院誘致計画は、以前池子米軍家族住宅建設問題と密接に絡んできたため、葉山町としても関与が難しい時期が続いてきました。しかし今回の誘致場所は、池子接収地内ではなく、逗子市固有地であり、池子問題とは切り離されております。また、隣接する自治会と逗子市の間では課題解決に向けて協議が行われるなど、病院誘致の環境整備は進んでおります。しかしながら、逗子市議会では1億3,000万円の2次救急医療委託金が認められなかった場合、聖ヨゼフ病院は進出を断念するかもしれません。もし仮に1億3,000万円のうち、幾らかを葉山町が負担することで逗子市の病院誘致が成功するなら、葉山町民としても近隣に総合的病院ができるという安心が生まれます。逗子市とともに総合的病院誘致に葉山町としても加わるべきではないでしょうか。
町長(森英二君)
1億3,000万円のうちの応分の負担をという今の御趣旨だと思いますけれども、まだ正式にも非公式にも、その接触はございませんので、明確な回答はできない段階でございますが、ただ一つ考えられるのは、地域医療センターが池子の隣接地のところにございます。これができたときに、やはり逗子・葉山、逗葉の医療センターということで、葉山の人たちも使うという前提で応分の負担割合をしております。この総合的病院が、聖ヨゼフができたときには、医療センターの機能がどういうふうになってくるのか、そういったことも同時に取り上げられるのではないかなという、まだ明確ではございませんが、予測がされます。そういったこと等とも絡めた対応が考えなければいけなくなるかなと思っております。ただ、葉山の人たちも、病院ができればそれなりに利用できる、するということで、応分の負担も考えるべきではないかという御趣旨と受けとめておきます。
4番(土佐洋子君)
町長が、森町長になられてから、逗子の職員の方が病院誘致の説明にいらしたと聞いておりますが、それは町長の耳には入っていないことなのでしょうか。
町長(森英二君)
これはたしか今の根岸総務部長が福祉部長のときでしたね。逗子市の担当の理事さんが、たしか私の記憶では2度、状況説明に来られたと聞いております。私になってから、私はもちろん受けておりません、訪問も。
4番(土佐洋子君)
はい、わかりました。葉山町の財政にゆとりがないことは理解しておりますが、しかしながら大規模災害時の負傷した町民の受け入れ先として、また新型インフルエンザなどから町民を守るためにも、葉山町が主体的にかかわれる総合的病院が…。
議長(笠原俊一君)
傍聴の方、御静粛に願います。
4番(土佐洋子君)
…近隣にあることは、町民の安心感につながります。したがって、厳しい財政の中から葉山町が2次救急医療委託金の一部を負担することは、町民の利益にもかない、町民の理解も得られると思います。ぜひ逗子市と積極的な協議を持ち、今回の病院誘致が成功するように、葉山町でも努力してほしいと思いますが。いかがでしょう。
町長(森英二君)
土佐議員のお考え、お気持ちはよくわかりました。ただ、これもまたそういう協議の過程におきましては、話が来ましたときには、当然議会の皆さんとも御相談するテーマでございますから、その際は速やかに御相談したいと思っております。
4番(土佐洋子君)
葉山の近隣の病院についてのアクセスというのを、アクセス向上についてというのを最初に伺いたかったんですけれども、こちらは逗子市の市役所とか消防本部から何キロで病院があるという、これ、11件の病院が書いてあるんですけれども、もしもこういうものが葉山の役場から横須賀の病院、横浜の病院とか、どの電車に乗って、どこの駅でおりて、バスに乗って、おりてという経路とかがあるのが、こういう表のようにできていれば、町民の方も病院に行きやすいと思うんですけれども、こういうものの作成はできないでしょうか。
保健福祉部部長(石川恵一君)
今、議員が言われました病院につきまして、保健福祉の担当のほうではまだつくっておりませんけれども、基本的に町内に大きな病院はないと。横須賀市の病院、あるいは横浜市の病院、そちらのほうに行っておりますので、町民の方に対しどのような病院があるのかということで、広報等でもってお知らせすると、そのような考えはできると、そのように考えております。
議長(笠原俊一君)
石川部長、最後の語尾がちょっと私も聞こえなかったんで、はっきりと最後、どうなったかということを言ってください。
保健福祉部部長(石川恵一君)
町民の方に広報を通じてお知らせすると、そのような考えでもっております。
4番(土佐洋子君)
町民の方たちが利用しやすいようにつくっていただければと思います。
それでは、次の安全で安心して暮らせるまちづくりの防災について、先ほどの質問、もう一度読ませていただきますけれども、自主防災団体向けの支援についてということで、町内の自主防災組織は29団体、ほとんどが自治体を母体としており、組織率は60〜70%と推測されます。災害発生から48時間は行政は人命救助優先となるため、この間は町民による自主防災組織に頼らざるを得ません。したがって、組織率向上が課題であると思いますが、町長のお考えはいかがでしょうか。
町長(森英二君)
現在、各町内会を窓口といいましょうか、経由して、自主防災組織がそれぞれつくられております。ただ、その組織の中に、それぞれに備蓄倉庫のあるところ、ないところ、いろいろ差がございますが、できるだけこれは充実させて拡大をさせていきたいというふうに考えております。
4番(土佐洋子君)
今の質問の最後のほうの組織率の向上というのはいかがでしょうか。
町長(森英二君)
図ってまいりたいと思います。
4番(土佐洋子君)
その自主防災組織への交付金ですが、1世帯当たり1,000円で、購入額の80%上限で制度化されております。しかし、29団体向けの総予算上限が年間150万円であり、こちらは以前は300万円だったらしいんですけれども、充足できているのかは疑問に思います。お隣の逗子市では1世帯当たりは600円ですが、総予算の上限はなく、800万円前後で推移しています。このような制度に改めることはできないでしょうか。
消防長(坂本光俊君)
現在葉山町では自主防災組織防災資機材等購入補助金の交付金の要綱について見直しを行っているところであります。
4番(土佐洋子君)
葉山町防災計画は自治会に配布されておりますが、ほとんどの住民はそれを知ることができません。ホームぺージに載せること等はできないのでしょうか。
町長(森英二君)
今の御質問は、各防災組織、それぞれの地域の。それをホームぺージにという意味でしょうか。(「地域防災計画」の声あり)
議長(笠原俊一君)
土佐議員、もう一度お願いします。
4番(土佐洋子君)
葉山町地域防災計画。厚い本がありますね。
消防長(坂本光俊君)
地域防災計画をホームぺージに載せることはできないかというお尋ねですか。他市の状況を見ますと、一部について掲載されているところがありますので、当町も検討してまいりたいと思います。
4番(土佐洋子君)
また、前に5番議員が質問されたことがあると思うんですけれども、防災ハンドブックを作成し、全戸配布するとか、この前、町長は御答弁の中で、ハザードマップの見直しということを述べられていましたので、ハザードマップもとてもよいと、見直しもよいとは思いますけれども、もっと携帯しやすい、持って逃げられるような、例えばこれ、ほかの自治体の防災ハンドブックなんですけれども、こういうものをもしもつくっていただけたらと思いますけれども、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
そういった先進例を参考にさせていただきながら、検討していきたいと思います。
4番(土佐洋子君)
それはつくっていただけるということですね。ぜひお願いしたいと思います。
先日新聞を見ておりましたら、横須賀市の北消防署で子ども防災大学というのを開催していると載っていました。管内の小学校5年生を対象として、夏に8回イベントを行い、1泊2日とか、自衛隊や消防署の方に講習を受けたり、避難所での避難所の開設訓練をしたりとか、あと自分たちで防災マップをつくったりするそうです。そしてそのイベントを終了した子供たちには、防災博士の称号が与えられるなど、子供の意欲を引き出す努力もされて、これまで延べ310人の消防博士が誕生しているそうです。長年の取り組みが評価され、消防庁主催の防災まちづくり大賞で内閣総理大臣表彰を受けるなど、注目すべき活動だと思います。葉山町でも同様な取り組みを行う考えはないでしょうか。
町長(森英二君)
これ、もし不正確だったらまた訂正しなければいけませんが、あれ、長柄小学校かどこかだったと思いますが、子供たちが学校から自宅までの通学路、そこのところをずっとチェックをしまして、そこにそれぞれの印を入れていくというような形、こういった今の話の中でも、そういった子供たちを系統的に、特に通学路での障害のある場所だとか危険の伴いそうな場所と、そういったものをつくらせるといいましょうか、指導しながらつくるということは、各学校とも行ってもいいんではないかなというふうに思います。これ、教育委員会のほうの管轄になるので、余り踏み込んだ答弁は差し控えたいと思いますが、方針として、方向としては非常にいいことかなと。子供が自主的にといいましょうか、主導的にですね、そういったものを参加すると。ことし泊まりがけの防災訓練が残念ながら天候の関係で中止になってしまいましたが、ああいったものが実施される際には当然のように該当する子供たち、家族ぐるみで避難訓練ということになりますので、いざというときには非常に役立つと思います。何よりもそういった意識的な行動、そして準備というものが有効かなと考えております。
4番(土佐洋子君)
今、町長が言われたように、長柄小学校で実施されていて、ほかの3つの小学校でもできればと思いますので、ぜひとも教育委員会とも一緒になって、よろしくお願いしたいと思います。
次の質問に移りますけれども、津波対策についてですが、私も総務建設委員会の視察で和歌山県の広川町に行き、津波対策への取り組みに感心いたしました。町でも津波ハザードマップをつくるなどしていますが、ただ津波ハザードマップだけでは町民の関心を高めることはできないと思います。実際の災害時に町民の生命を守るためには、ハードの備えが必要です。そこで、避難タワーの設置や協力マンションについてどのように考えているか、教えてください。避難タワーの設置や協力マンションについて伺いたいと思います。
消防長(坂本光俊君)
県が作成しました津波浸水予測図に基づきますと、葉山町においては大きな浸水がならないということであります。早急なハード面の事業を行うことは困難と思っておりますので、現在の葉山町津波計画にありますように、住民避難協力経路の増進及び町民の意識の向上に努めていきたいと思っております。
4番(土佐洋子君)
県が作成した予想図で大きな浸水がないというふうに言われていても、やっぱり怖いところがありますので、ハード面でもいろいろ考えていただきたいと思います。そして、広域防災訓練として去年相模湾津波訓練が行われました。このように通常の防災訓練も広域で行うことは考えられないでしょうか。特に多くの町民が通勤・通学でJR逗子駅、京急逗子駅を使っており、逗子市との連携は欠かせないと考えます。災害時の体制を含めて、逗子市との情報共有、相互連絡をどのように行っていこうと考えておりますか。
消防長(坂本光俊君)
去年の7月の31日の相模湾沿岸8市6町におきまして、津波訓練を開催いたしました。またこの三浦半島地区、それから7市4町の防災連絡協議会の中でも今後協議をして、訓練をしていきたいと思っております。
4番(土佐洋子君)
今の中で、8市6町と7市4町という言葉があったんですけれども、4市1町はわかるんですけれども、ほかにどんな市と町があるのか知りたいと思います。教えてください。
消防長(坂本光俊君)
7市4町防災連絡協議会というのがありまして、ちょっと全部今ここですぐはお答えできないんですけど、よろしいでしょうか。それから、相模湾沿岸の8市6町ですね、これは去年ですね、19年の4月31日ですか、津波訓練をこの13会場で開催をいたしました。
4番(土佐洋子君)
わかりました。きのうの新聞でしたか、神奈川・山梨・静岡の3県が富士山の火山活動で協定ということが載っていましたので、ぜひとも近隣の自治体と協力していただきたいと思います。
次の質問に移りますけれども、次、防犯のことでしたけれども、先ほど町長が青色回転灯つきパトロール車について触れられていますけれども、こちらはまだイトーピア自治会にて唯一稼働されているだけで、今、ほかにつつじケ丘自治会で申請を警察署に出しているということです。でも、ただ警察署への届け出だけではなくて、さまざまな手続が必要だそうです。行政としてはもっとこういう防犯意識を高めるような青パトをふやすという何か支援策とかが考えられておりますか。
町長(森英二君)
自治会の中の組織の一つとして自主的な防犯パトロールという位置づけになっております。町としては自治会への補助金というものでやっておりますので、個々のそういったケースについての補助というのはどうあるべきか、まだ具体的な検討はしておりません。
4番(土佐洋子君)
それでは、自治体によっては公用車の一部を青パト仕様にしているところがありますが、それは葉山町の公用車をそういうふうに青パト仕様にするなど、町内巡回の際に防犯啓発を行うような考えはないでしょうか。
町長(森英二君)
非常にユニークなアイデアで、これ実現すればまた話題にもなって、葉山は防犯に非常に熱心な町というPRができるんではないかなと思い、真剣に検討して。警察のほうとも相談しながら検討してみたいと思います。
4番(土佐洋子君)
そうですね、ぜひ警察の方とも相談されて、この防犯パトロールは犯罪者を捕まえるためのものではなくて、あくまでも犯罪の機会を与えないようにすることが目的です。町民の皆様の安全を守るためにも、ぜひ青パトが活躍してほしいと思います。
次に、青色防犯灯について伺いたいと思いますが、きのう11番議員も質問されておりましたが、青色防犯灯は景観改善のためにもともと街路灯をオレンジ色から青色にかえたところ、犯罪発生件数が年間1万件以上減少したことから世界的に注目されたもので、青色は心理的に人の副交感神経に作用して落ち着かせる鎮静効果があると言われております。同じワット数であれば、コストも変わらないと聞いております青色防犯灯を葉山町でも採用する考えはありませんでしょうか。
町長(森英二君)
今御説明のように、例えば青という色は心を鎮静化させる。逆に赤は興奮させるというようによく言われておりますけれども、そういう赤に近い橙色と青と、比較は実証ができているというお話ですので、これはぜひ検討してみたいなと思います。
4番(土佐洋子君)
その検討するに当たって、例えば災害の発生というところで、葉山町のホームぺージのトップのところに災害の発生という右のほうに書いてあるところに、長柄の交差点のあたりから川久保の交差点のところまでの逗葉新道へ行くところではなくて、1本中の道ですけれども、そういうところを試験的に青いのをつけていったらどうかと、試験的にということですけれども、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
具体的にその地域を今、御提案がございました。後ほどそこがなぜ有効なテストの場所になるのか、詳しくお聞きをして検討していきたいと思います。ちなみに、議長がお住まいになっている家の前からの通りでございますので、どういう意味が何かあるのか、お聞きしたいと思っております。
4番(土佐洋子君)
では、議長にも相談していただいて、(笑い)試験的にでも採用していただければと思います。
次に、地上デジタル放送開始に伴う対応について伺いたいのですけれども、デジタル放送完全移行まであと1,000と5日です。テレビが単に娯楽のための家電でないことは言うまでもありませんし、スムーズな移行が求められます。国・総務省の管轄ですが、一番最初の窓口になる町が町民の皆様の不安などを考え、まず町の取り組み方針について具体的な方針を決定すること、担当する部署を明確にすること、必要な予算処置を講じること、公共施設の貸与計画を作成することについて、どのように考えていらっしゃいますか。
町長(森英二君)
現在、町の例えば1階のロビー、役所のロビーにありますテレビ、あれを見ておりますと、J-COMの加盟していて、放送が流されたりもしております。しかしこの中に地デジ対応のはまだ済んでいないように思います。これは今回始まるインターネット放送とは余り直接的には関係はないんだろうと思いますけれども、私もそういう方面では余り詳しくないので。ただ、地デジ対応については、公共施設においてはやはりその時期までには必要だなと、十分対応しなければいけないと思っております。
4番(土佐洋子君)
私が今、質問をしました担当する部署を明確にするということはいかがでしょうか。
総務部部長(根岸隆男君)
現時点におきましては、企画調整課でございます。
4番(土佐洋子君)
町内の完全視聴に向けて、共同アンテナ世帯がどの程度あるのかを把握する必要もあると思います。また、そのJ-COMなどのケーブルテレビと契約すればいいという考えもあるかもしれませんが、経済的弱者の方であれば、負担増を押しつけることになります。デジタル放送を受信できないという情報格差を生み出さないためにも、早急に対応策を考えるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
地デジ対応のテレビでない場合は、専用のチューナーを設置すればいいわけですけれども、それにしても数千円ですか、今、かかると…そんなものじゃない。これが時期が近づいて大量生産になってコストが安くなれば、また状況がよくなるかと思いますけれども、いずれにしてもそれの金額、私、今ちょっと正確な金額把握しておりませんので、町としてどう対応できるのかということは今後の課題として考えたいと思います。
4番(土佐洋子君)
これからどんどん安くなってくればいいと思います。しかし、今、デジタル放送推進協会という協会のホームぺージを見ますと、2005年現在の数字ですが、視聴可能の目安というのがありまして、横浜中継局からですと葉山町でほとんど視聴できないんですね。平塚中継局からですと、かろうじて葉山町の海岸線のエリアが視聴可能です。2009年に逗子局が開局しますが、出力は未定だそうで、どのくらい見えるかはまだわかっていないそうなので、このような状態をどうされますか。
町長(森英二君)
その知識、ちょっと私、ございません。今のお話はあれですか、横浜とか平塚という、中継局からの距離によって地デジ対応のテレビが、番組が見れるかどうかという意味ですか。ちょっと設問の趣旨をもう一回お願いいたします。
4番(土佐洋子君)
私が今言いました横浜中継局、平塚中継局から、横浜の中継局からは葉山はエリア外で、届いていません。平塚の中継局からですと、葉山町の海岸のエリアですとエリアに入っております。これから順次エリアがふえていくものと思われますが、2009年に逗子の逗子局が開局するそうです。でも、ただ、その出力の予定がわかっていないそうなので、どうしたらいいんでしょうね。(笑い)
町長(森英二君)
今、実は私も葉山に住んでおりますが、自宅で地デジは十分鮮明に見えております。電波はどこから来ているんでしょうか。
4番(土佐洋子君)
町長のおうちでよく見えるということは、その周りの方たちは見えているかと思うんですけれども、ちょっと心配したので伺いました。こちらの庁舎内も、ケーブルテレビが入っているということですけれども、ほかの例えば小学校とか中学校とか、私が聞きましたところ、小学校は3つの小学校がケーブルテレビと契約しているそうですが、それ以外の小学校や中学校はどういう対応をされますか。
教育部部長(吉田仁君)
おっしゃるとおりだと思います。難視聴区域についてはJ-COMの契約でやってございまして、通常のアンテナで視聴可能なところは通常のアンテナで試聴していると思いますけど。
4番(土佐洋子君)
完全に移行されるまでに、すべての人たちが見れるように、学校でもどこでも、そして今、家族が…テレビが家族の一員だったりもする場合もありますので、視聴できる環境づくりを早急に進めていただければと思います。
町長(森英二君)
私、第1回目の答弁のときにも申しましたように、この地デジ対応というのは今、日本全体の大きな問題にもなりそうだという予測がされております。そういった意味でも、すべての家庭で鮮明に受信ができる、視聴ができるようにするべきではないかなと考えておりますが、対応については今後検討していきたいと思います。
4番(土佐洋子君)
ことし始まった医療制度の直前、どたばたしたり、始まってからもいろいろな混乱があったりもしましたから、今のうちから早い対応をお願いしたいと思います。これで私の質問を終わりたいと思います。
議長(笠原俊一君)
これにて4番土佐洋子議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時15分とさせていただきます。(午後2時50分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後3時15分)
休憩前に引き続き一般質問を続行します。また、議長より一言注意を申し上げますが、質問者の答弁におきましては、マイクの使い方、特に最後の語尾が聞こえにくいと、こういう御指摘がございましたので、答弁については明瞭に、はっきりと御答弁を願うようにお願いをいたします。
それでは、第3番、13番伊藤友子議員、登壇を願います。
13番(伊藤友子君)
13番伊藤友子でございます。議長にお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。やっと待ちに待った最後の順番がめぐってまいりました。お疲れでしょうが、皆様にはもう少しのお時間をちょうだいしたいと思います。よろしくお願いいたします。
1番、中期財政見通しについて。財政事情を考慮した下水道事業の今後についてでございます。平成19年11月18日付で総務部財政課より議会へ、葉山町中期財政見通しが提出されました。この中期財政見通しの策定期間は、平成19年度から平成23年度まで5カ年となっております。平成19年度当初予算をベースとして、歳入歳出にかかわる個々の前提条件をもとにして、その時点で見込める内容で財政収支を推計したと記述されております。この中期財政見通しは、歳入の大きな伸びが期待できない厳しい葉山町の財政状況下で、財政課が今後、予算編成を行う上で参考資料とするため作成したもののようでございます。これは葉山町の財政の現状と5カ年先の財政状況を客観的に判断するための私たちにとりましてもよい材料だと思います。ここに示されております一般会計歳入推計と一般会計歳出推計の差は、5年後の平成23年度ではおよそ15億円の赤字が見込まれます。平成21年度で基金も底を突き、今後なお一層の緊縮財政を余儀なくされてくるでしょうが、町長は改善策としてどのような打つ手をお持ちでしょうか。お考えをお伺いいたします。
また、このような逼迫した財政事情を考慮いたしますと、葉山浄化センター建設工事委託を含む下水道事業の今後につきまして、事業の進捗に支障を来さないか、大変心配でございます。この点、町長の御見解をお伺いしたいと存じます。
1の2、第三者機関の委託により浄化センターの処理能力、運営等を客観的に検証する必要性について。今、平成20年第2回定例会で可決された議案第9号工事委託協定の締結について、葉山浄化センター建設工事委託について見直すべき、または一度延期して再検討を図るべきとの意見が町民の間に広がりつつあります。つまり、3系列目の水処理施設を急いでつくらなくても、現在稼働している2系列で浄化処理能力がまだ十分に発揮できるのではないかという主張をする方々がいます。私もこの意見にどうかな、そういうことができるのだろうかという思いをいたしております。まずは第三者専門機関に浄化センターの処理能力や運営が妥当かどうかを検証してもらい、客観的な判断材料を得て、だれもが納得のいくようにするべきと考えますが、町長はいかがでございましょうか。
2、水源地の水と土地の有効利用についてでございます。6月議会に引き続き質問をさせていただきます。9月9日、総務建設常任委員会の所管調査として宮内庁所有の水源地周辺の現地踏査を行いました。当日は御用邸管理事務所の所長も同行くださいました。そこでの所長さんのお話では、土地利用及び水源地の水の利用が、葉山町として利用計画が明確になれば、こちらとしてもぜひ使ってほしいと、将来に向けて明るい展望のある、よい感触のお話をいただきました。葉山町の活性化に役立つように、また町民の憩いの場に、また子供たちが自然に親しむビオトープとして、また観光資源として、防災の一環に役立つようにと、いろいろ想像が膨らんでまいります。ぜひともこの土地と水の有効活用をみんなで実現させたいものでございます。つきましては、調査費の計上とプロジェクトチームの設置を御提案いたしますが、町長のお考えをお伺いいたします。
3番目、真名瀬漁港再整備事業についてでございます。真名瀬漁港の環境整備について、平成20年の第1回定例会の一般質問におきましては、町長から真名瀬地区漁村再生計画に基づき事業を実施してまいりますが、漁港環境施設の整備については関係者や県などとよく協議し、また議会・町民の意見を聞き、漁港区域の改善を図ってまいりたいと考えておりますとの御答弁をいただきました。あれから半年近くたった現在まで、議会に対して、議会の意見を聞いていただく機会や、町長から明確な説明を伺うことも一切ございませんでした。それなのに町長は、先日の総務建設常任委員会において、遊歩道整備は中止するとの御発言がございました。町長が独断で環境施設整備の内容を決定したのだと受けとめざるを得ない状況下になりました。また、遊歩道は中止するが、遊歩道の基礎調査にかかった補助金を変換することにはならない旨の御発言もあり、多くの矛盾点があると私は考えます。遊歩道は建設しないが、遊歩道整備のために国・県から来た補助金も返還しない。そんなことが果たして可能でしょうか。また、議会や町民の意見を聞くとの本会議での御答弁は、どこにいってしまったのでしょうか。町長の御見解をお伺いいたします。
4番、所蔵美術品についてでございます。町が所蔵している美術品につきましては、現在、葉山町教育委員会が管理、保管業務等を担当しております。町が美術品を収蔵するに当たりましては、常設展示場を将来もつくる計画はなく、無目的に美術品を収蔵するのは理解に苦しむと、初めて買い上げた昭和62年当初から議会側から何人もの購入反対の意見や収蔵することへの疑問視する声が上がっておりました。そこで、時の町長は購入の理由に、葉山にゆかりのある画家の絵と限定したのです。現在も日通北支店に多額の保管料を払って保管しております。日の目を見ることはほとんどないのです。この現状をお伺いいたします。
以上で私の一般質問は終わります。御答弁、よろしくお願いいたします。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
13番目で13番議員の伊藤友子議員の御質問にお答えをいたします。下水道事業の今後についてというお尋ねでございますが、下水道事業の事業実施計画につきましては、平成18年度に取得した事業認可では平成23年度までの5カ年の事業費見通しを約98億円としております。今後の事業展開につきましては、厳しい財政状況を勘案し、年度ごとに他の事業との兼ね合いを考慮しながら、下水道普及率の向上、公共用水域の水質保全を図ってまいりたいと考えております。
次に、この下水道事業に関連しまして、第三者機関への委託により浄化センターの処理能力、運営等を検証する必要性についてとのお尋ねでございますが、葉山浄化センターの水処理施設及び運転管理等につきましては、一般的に下水道事業の指針とされております下水道協会発行の下水道施設計画設計指針及び下水道維持管理指針に基づき、水処理施設の計画、設計を行った施設であり、同じく運転管理につきましても適正な管理に努めているものであります。このようなことから、第三者機関への委託による検証の必要性は低いものと認識しているものであります。
次に、水源地の水と土地の有効活用についての調査費計上とプロジェクトチームの設置についてのお尋ねですが、本年第2回目の定例会でも伊藤議員から同様の御質問をいただいておりますが、御承知のとおりこの水は葉山御用邸の御陵水として利用されてまいりました。しかし現在はこの水の利用、水の活用はされておらず、毎日多くの水が下山川に流れ込んでおります。以前、この豊かな緑と豊かな水の活用はできないかとの検討は行われましたが、当時の宮内庁の了解が得られず、断念をした経緯があると聞いております。これらの豊かな環境の保全と活用に向けたプロジェクトチームの設置等は、地域の活性化等の観点も含め、検討してまいりたいと思います。
次に、真名瀬漁港の環境施設整備についてというお尋ねですが、真名瀬地区漁村再生計画に基づき、事業を実施してまいりましたが、漁港環境施設の整備につきましては、平成18、19年度に実施した土質調査、測量調査、実施設計等を有効に利用することのできる施設整備等について再検討をし、現在、私の真名瀬漁港の環境施設に関する素案をとりまとめているところでございます。今後この真名瀬漁港の環境施設を検討する会を開催し、広く町民の皆様に私の素案の趣旨説明を行い、御意見をお聞きし、さらに公募の真名瀬漁港検討委員会を発足し、整備について検討してまいりたいと考えております。
美術品のテーマにつきましては、まず教育委員会の所管と思いますので、私のほうは以上で終わっておきます。
議長(笠原俊一君)
引き続き答弁を行います。
教育長(豊田茂紀君)
13番伊藤議員の御質問にお答えいたします。所蔵美術品の積極的な活用・公開の方策についてのお尋ねですが、教育委員会が所蔵している絵画等につきましては、役場庁舎や教育総合センター、図書館等に常時展示を行い、図書館の展示ブースにて特別絵画展を開催したいと思っております。また、貴重な絵画であるとともに、貴重な町の財産でありますため、広報やホームぺージ等で町民の皆様にお知らせをしていきたいと考えております。以上であります。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
13番(伊藤友子君)
御答弁ありがとうございました。これから再質問に順次入らせていただきます。中期財政見通しと重ね合わせて、下水道の今後を私なりに、かなり勉強させていただいて、再質にいろいろお伺いしたいと思いましたけれども、今回私がしんがりでございまして、下水道はやはり他の議員も同じく熱心に深く掘り下げて町長にお聞きになっていらっしゃいました。4名の議員がいらっしゃったと思います。そこで、私もそういうのは全部はしょりまして、ほかにウエートをかけさせていただきたいと思います。ただ、何点か部長にお伺いしたり、また町長にお伺いをしたりしたいと思います。余り重ならないところでお伺いいたしますが、3系列目の工事を21年度、22年度でやるとしましてね、この下水道残高の推移というのはどうなりますでしょうかということなんです。その辺がちょっとわかりませんで、例えば、一緒にお答えいただいてもいいんですが、今まででは起債の償還ピークというのが、もう間もなく、ことしかそのくらいかなと私は思っておりましたが、その辺もいかがでしょうか。部長にお伺いします。
生活環境部部長(成島光男君)
下水道債の残高のピークというお話でございますけれども、大体平成17年度ぐらいにですね、ピークを迎えております。それ以降ですね、残高につきましては減少傾向を示しております。今、議員おっしゃいました第3系列目のですね、工事委託、この20年、21年で実施させていただきますけれども、この内容につきましても、起債のほうを充当させていただきたいと考えております。この起債を充当いたしたとしましても、起債残高につきましては今後増加することはなく、減少するものというふうに考えております。
13番(伊藤友子君)
そこで、21年度、22年の工事で約6億5,000万ですか、入れて、起債をまた入れますね。そうすると、起債の償還ピークというのは、もっと後になってきますね。そうすると、葉山町の大体どのくらいの起債がこれから約七、八年か10年、上がっていくと思うんですけれども、その辺は幾らぐらいと見込んでいらっしゃいますか。
生活環境部部長(成島光男君)
今言われるのは元利合計のお話かと思いますけれども、元利合計につきましては今後事業を進めていく場合ですね、少しずつですね、合計額は上がっていくというふうに思っております。今のところですね、平成32年ごろが元利合計の最大値を示すのではないかなと、そのように思っております。
13番(伊藤友子君)
その32年ごろの起債ピークの金額は、幾らぐらいと見込んでいらっしゃいますか。7億ぐらいですか、8億ぐらいですか。
生活環境部部長(成島光男君)
今の金額で、工事の毎年ある程度一定額の工事を行っていったと仮定しますとですね、大体7億1,000万円前後かなというふうに…7億1,000万円前後というふうに思っております。
13番(伊藤友子君)
その中期…余り詳しくはいたしませんが、中期財政見通しで、これから5年後、23年度のこのこれによりますと、23年度で歳入歳出、この差で15億円ぐらい不足するというふうに出ておりますが、財政計画と見合った下水道整備ということになろうかと思いますが、これをゆっくりと今の町長もこの間からおっしゃっている市街化区域、まだまだ面整備をしていかなければなりませんが、大体今回16ヘクタールしかできてなかったんですが、これからはもっとヘクタール、何ヘクタールぐらいかなというのが、10ヘクタール見込めないんじゃないかと思いますが、どのくらいの見込みで毎年下水道はパンクしないで進められるかなとお思いでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
今見込んでおりますのは、今後ですね、大体7ヘクタールぐらいを目標としてやっていきたいと思っております。
13番(伊藤友子君)
はい、わかりました。それから、2番目のですね、民間委託で客観的な判断材料をしたほうが、かなりこういう下水道にお詳しい町民の方もいらっしゃるようで、諸説紛々としてくるようでございます。それから、かなり詳しい下水道、この浄化センターの見直しも入っている陳情が出てまいりましたけれども、先ほどの町長の御答弁では、第三者機関による客観的判断をするというのは、今のところ難しいのではなかろうかというお説でございました。これは本当にできる…ただ、下水道事業団が判断するだけでございますか。それだと、やっぱり客観的判断にはならないのではないかという思いがいたしますが。
生活環境部部長(成島光男君)
先ほど町長が答弁されたとおりですね、下水道事業団ではなくて、下水道協会発行のですね、指針に基づいて行っております。その行っている先はですね、確かに言われるように下水道事業団かもわかりませんけれども、あくまでもこの協会発行の指針に基づいて行っている、そういうふうに考えております。
13番(伊藤友子君)
そうするとですね、この葉山町の浄化センターの運営ですとか、それから非常に葉山町はいい水質を誇れるような、BOD1.9というような、すばらしい水を放流していると。これがもっと高くてもいいんじゃないかという御意見もちまたではございます。私もそうなると、素人ですのでわかりません。ああ、いい水が出ていたら、これ以上いいことないんじゃないかと思っておりましたので、この1.9という数値が非常に葉山では誇れると思っておりましたが、これがもっと上がったって、2系列でいいんじゃないかという御意見の持っている方もいらっしゃるけれども、まあこれはですね、陳情にもかかってくるので、もっともっといろんな御意見とか御説明を、時間をかけていただかなくちゃなりませんので、ここではこれだけにしておきますが、もう一度確認の意味で、くどいようでございますが、下水道事業団系列以外の、全く民間の、客観的に判断するところに、第三者機関に葉山の運営方法とか、これでいいのかということを判断してもらうおつもりはほとんどございませんか。
町長(森英二君)
今のところ、現状の進め方でいきたいと考えております。それと、ついでに、先ほどお尋ねありました下水道事業、起債の償還のピーク、先ほど部長が答えました。その際に、償還残高というお問い合わせもございました。19年度決算におきましては、せんだって皆様にもお示し、審議いただいたように102億という残高になっておりますが、これからは残高は減ってまいります、毎年。そして、この20年、21年で6億5,000万、第3系列で投資を行いますが、これも全部起債ではなくて、交付金もございますので、その中の起債分を計算をしても、それの償還を含めていきますと、残高は今、概算、担当のほうで計算出させたものの資料によりますと、おおむね32年度には約11年ごろぐらいですか、60億円見当。今、102億円ありましたが、起債の残高は60億円見当になるだろうと予測をしております。
13番(伊藤友子君)
ありがとうございました。もっともっと掘り下げるべきだとは思いますが、この厳しい財政状況下でですね、まあ約、先ほど部長がおっしゃったように7ヘクタールくらいは、状況が許せばもう少し、8、9となるかもしれませんが、7ヘクタールぐらいずつは続けていかれるだろうということでございました。財政の許す範囲でですね、水環境整備のためにぜひ、苦しいでしょうが、下水道の整備を進めていっていただきたいと思います。
では、次にまいります。水源地の水の利用についてでございます。これは、私はもう議員になりましてね、平成になってもう何年かから、すぐに何回となく繰り返してきた問題でございますが、もうほとんどあきらめかけておりました。そうしたら先日、先ほどの第1質問のときに申し上げましたように、総務建設常任委員会の所管調査として、水源地の水と、それからその周辺を拝見することがみんなでできました。委員全部で。そのときに、葉山の御用邸管理事務所の所長さんが同行してくださいまして、非常に希望のあることをおっしゃっていただいて、あ、これはもうみんなでやるに限るなと、みんなでやりたいと。また私は希望が出てきたわけでございます。あそこは約、前に御提出いただいたんですけれども、約6,000坪強あるようでございます。宮内庁の土地であるし、また水利権も宮内庁だということもわかっております。これをですね、やっぱり先ほどの町長の御答弁では、プロジェクトチームも検討したいと、前向きにおっしゃってくださって、大変うれしい限りです。これは本当に葉山の町民の、やっぱり希望のある、喜びとするところに結びつけていきたいなと私は思うのですね。前にですね、これは平成14年ですから、もう何回目かなんですけれども、前町長が水源地の有効利用について、私は何回も尋ねているものですから、進捗状況と、町としての具体的な取り組む計画があるのかと、再三いただいているということで、町長はやっぱり宮内庁は難しいと、折衝したけど難しいという御答弁をこのときもいただいているんです。ところが、管理事務所の所長さんに伺いましたら、一度もそういうお話は承ってないとおっしゃったんですよ。つまり、全くね、私はそのときにびっくりしたのは、ああ、折衝してくださる気がなかったんだなと思ってしまいました。所長さん、そうおっしゃったんです。皆さん聞いていらしたから。あらと思いました。これは、本当に葉山町にとって年月といい、大変な損失なんです。私がどうこうじゃなくて。私は年とっただけですけれども、もっと早くにですね、こういうことが実を結んでいれば、葉山としてやっぱり観光資源や子供たちの楽しむビオトープだとか、いろいろなものができたかもしれないなと思いますが、これからだって遅くはないわけですね。ぜひ町長、これにですね、前向きな御検討をいただくという御答弁でございましたけれども、ぜひこれを日の目を見るように、ぜひお力を貸していただければと思います。
それで、先ほどのですね、プロジェクトチームですが、いろいろな考え方がございますから、これはもうお任せいたしますけれども、いつごろ組んでいただけるとお考えでしょうか。
町長(森英二君)
守屋町長の答弁から年数はたった。私も年をとったとおっしゃいましたけれども、まだまだ元気で議員をやっておられるときに、何とかこのプロジェクトチームを実らせて、いい町民にとっての大事なオアシスの一つとして育てていければなと、強く希望しております。そういう意味で、できるだけ早くプロジェクトチーム、どういう構成でやるか、どういう人数にするといった内容をできるだけ早く詰めてスタートさせたいなと思っております。
13番(伊藤友子君)
まず、本当に水というのはどこにあっても人間や生物が生存していく命の源でございまして、この水がですね、やはり下山川にとうとうと24時間、365日流れているわけですよ。どのくらいかというと、これを流量計算をまた予算をとって、調査費用をとってやっていただきたいんですが、前町長のお話では、概算ですけれどもという前置きで、25メータープールが約1日でいっぱいになるくらいの流量が、かなり豊富な水が流れているであろうという御答弁をちょうだいしております。このときにですね。何か調べてもらったようです。かえって、あの下の…あの上の国際村を開発しましたね。あの国際村の開発によって、水みちが悪くなって、流量が少なくなるんじゃないかという心配があったわけですが、かえって、今もう一度よく調べていただきたいんですが、ふえているんじゃないかと。ですから、これを活用しない手はまさにないわけで、できればですね、どこの、これから調べますが、いろいろな湧水は必ず今いろんなところ売ってますね。熊野の水だとか、いろんなところの水を今、売りに出していますが、必ずあれはそのままじゃなくて、やっぱり浄化装置を通らないと認められないそうですので、葉山のあそこの水もですね、簡単に浄化装置がつけられると思いますので、それを私は葉山というネームバリューがございますから、ネームバリューが。だから、葉山ロイヤルウォーターとかですね、みんなが買いたくなるような、そういうもので葉山は少しお金もうけもできるし、みんなも喜ぶしと、こういう夢をみんなが共有してですね、議会も本当にみんながですよ、これを御用邸の水の利用と土地利用を計画をつくって、何年度計画でもって仕上げていくように、ぜひ御協力、御検討お願いいたします。
町長(森英二君)
今、ロイヤルウォーターと、あるいはプリンセスウォーター、いろいろネーミング考えられると思います。ただ、今ここの庁舎の1階のロビーで、今、消費生活展やっておりまして、「さがみの水」というのをペットボトルに入れて置いてあります。これ、どことかで買うと100円するものだと書いてありますので、ある議員さんが、100円出して買おうかと思ったら、いや、ここに置いてあるのはただでいいんですよと言われたというんで、私も1本もらって飲んでおりますけれども、そういう各地の名称をつけたブランドというものはですね、出されております。そういった方面にも一つの葉山のブランドとして活用できるという目標をもちまして、まずは宮内庁にですね、最終的に私も宮内庁の侍従からお迎えのときに天皇・皇后をお迎えのときに声はかけられておりますけれども、立ち話でしたので、正式に確認をして進めていきたいというふうに思っております。
13番(伊藤友子君)
では、3番目にまいります。真名瀬漁港の環境施設整備についてでございます。これはちょっと森町長に厳しい質問になっていくと思いますが、お許しください。森町長はかなりですね、この件につきまして、非現実的なことをおっしゃっているとしか私は思えないところがございます。というのは、専門家に委託する予算は計上しないでですよ、それで素案、先ほども素案と何回もおっしゃいました。それからこの間は検討委員会を立ち上げるとおっしゃってました。こういう検討会を進めていくのにですね、総務建設常任委員会で御発言なさっていらっしゃいますが、この漁村再生交付金の採択、漁村再生交付金を国・県から受ける、つまり採択されることになったときにですね、専門的なところで2年間もかけて財団法人の漁港漁場漁村技術研究所に委託して、専門的な分析、それから調査、それをしっかりと2年間にわたって行って、総額945万円かけたんです。そして、そのデータをもとに、国・県に漁村再生交付金の申請をしたわけでございますよ。そういう経緯がございます。つまり、行政の継続性の上にのって、何年もかけて、そして承認をもらって事業をやり出した事業でございます。これがですね、国・県に納得のいく説明できるデータだと、私はそれを判断しております。それを今ですね、町長が素案をおつくりになり、検討委員会が何回、来年の4月までにできるかわかりませんけれども、本当に専門家もいらっしゃらない、10人くらいの検討委員会でつくったものが、これを覆してですね、この2カ年のデータを覆して、国・県が承認するとはとても私には考えられないです。町長いかがでしょうか。
町長(森英二君)
私が就任しましてすぐ、知事を表敬訪問、知事を、松沢知事、表敬訪問をしたときに、この真名瀬の漁港の問題に触れました。そして翌日、水産課長初め五、六名の職員が見えまして、いろいろとこちらとの懇談をいたしました。会談をしました。その中で、今のような…当時の計画のような遊歩道を伴う計画については、見直しをしていきたいんだと、見直しをしていきたいんだというこちらの意向を示しました。それに対して、じゃあそれにかわるいい案がございましたら、それをぜひおつくりください。御提示くださいということで帰られました。その流れの中で、それにかわるものを、また漁民の方も含めてつくっていきたいなという考えでスタートしておったわけですけれども、いろんな事情ありまして今日に至ってまだ成案になっていない。これを早急にかわる案としてつくり上げて、たたき台をですね、つくって、皆さん町民や漁民の方の了解も得ながら、そして改めて県のほうに示していきたい。国・県に示していきたいと、そういう考えでおります。
13番(伊藤友子君)
町長のそのお考え、思いは承りましたが、私には到底受け入れられるものではございません。議会の意見を聞くと、確かに私のこの真名瀬漁港の問題で一般質問しましたときに、先ほど私がお話ししましたとおり、書いたとおりにおっしゃっているんです。町長もよくおわかりでしょう。議会の意見を聞く。でも、聞くようなときは一度もございませんでしたね。意見を聞く前にですね、既にこの6カ年計画の中に組んである遊歩道はつくらないと明言なさった。これではですね、話は違いますが、2市1町のごみ広域化を一方的に町長は破棄された。マニフェストどおりにやりたいということで破棄されましたね。そのときも議会の意見は全く無視されました。それと同じですよ。補助金を返さずに済む素案など、これからおできになるのでしょうかと、私は御案じ申し上げているんです、実は。ええ。その辺なんですが、これはお伺い…いかがでございますか。不可能だと思いますが、補助金を返さずに済むとお思いですか。
町長(森英二君)
補助金を返却しないで、町のためになる,住民のため、希望するようなものにつくり上げていきたい、計画を練り上げたいと、希望して今、進めております。
13番(伊藤友子君)
ここではっきり一度お伺いしたいと思っていることがございます。それは、町長が遊歩道を建設しない理由を明確に説明していただいてないなと私は思います。それは、この間、遊歩道はなぜだめですかという、総務建設常任委員会のときでしたが、コンクリートだからだめだっておっしゃいましたね。それが明確な理由でよろしいのでしょうか。ちょっと確認させていただきます。
町長(森英二君)
そのとおりでございます。
13番(伊藤友子君)
そこがもう私が全く理解に苦しむというか、100%わからないのは、町長、あそこの漁村再整備計画で、あの漁港地区をいろいろつくりましたね。防波堤ですとかいろいろつくりましたが、物揚げ場だとか。ごらんになってくださいませ。町長も何度もごらんになっていらっしゃるのは承知でございますが、あそこの地区は人工的に全部コンクリートを使っているんでございますよ。コンクリートのない構築物なんて、何にもありません。それから、遊歩道をつくろうという計画のところは、全部コンクリートの護岸じゃございませんか。そこにコンクリートの遊歩道はなぜいけないのでしょうか。私には理解に苦しみます。それと、やっぱり環境っておっしゃいますけれども、あの近くに芝崎というところがございますよね。昭和38年、39年に埋め立てたところでございます。だけど、ずっと太古の昔からあるように、皆さん仲よくあそこで暮らしていらっしゃるじゃありませんか。ああいうふうに、今度だってコンクリートのあるところにコンクリートの遊歩道をつくってですね、それが今、こんなに議会でもめている。もしかしたら大変な補助金返還にならないとも限らない。これがある日ある時、何年かして、もしつくったとしてですよ、皆さん楽しんで遊歩道で夕景を眺めたり、それから海を楽しんだり、散策をしたりしているときにですね、こんないいところをつくってもらったと思うかどうかわかりませんが、当たり前にして多くの方が歩くんだなと私は思っているのです。町長に説得力があれば、私は、ああそうだなと思います。だけど、コンクリートだから遊歩道はいけないのだと。今、確認したら、またそうおっしゃいましたね。だれも説得力をというか、納得できない。ほかにも遊歩道をつくっちゃいけない理由がございましたら、おっしゃってください。
町長(森英二君)
コンクリートで幅1.7メートルか1.8メートルだ、それがコンクリートをつくると。その分、砂浜が犠牲になるわけですね。それでなくても今、年を経るほどに砂浜が削られて少なくなっているわけです。いずれ砂浜がこの海岸線、どこからも消えちゃうんじゃないかと。それくらい今、大きく心配されています。なぎさサミットでしたかね、この海岸を持っている神奈川県内の自治体の首長の定例の懇談会がございます。そこでも真剣に海浜の浸食、これが話題になります。どこから砂を持ってこようかというようなことが話題になるわけですね。そういった貴重な狭められてしまっている今の真名瀬のあの海岸を、よりそうやって狭めてしまうということに、自然のままの海浜を望む町民が多いということでございます。
13番(伊藤友子君)
私はですね、長者ケ崎や御用邸の後ろに遊歩道をつくってくれといったら、ちょっと待って、それは違うでしょうって申し上げます。あそこは全く人工的じゃございませんか。それにですね、今、町長のおっしゃるような、砂浜を確保しなければならないというのは、私もこれを行ってみましたけれども、全く砂浜らしい砂浜はありません。普通に歩けないくらいに、とても大変です。計画では砂浜の一部に1.7メートル幅の遊歩道を建設するので、砂浜すべてをコンクリートでもって固めてしまうというわけではございません。でも、これは平行線なので、時間がもったいないから御答弁いりません。
それからですね、というわけで、私は遊歩道建設中止を認めてはおりません。納得いかないからです。遊歩道を建設中止しなければならない、私が何とか納得というものがあればいいんですが、コンクリートだからできないというのでは、コンクリートは認められないといったって、全部コンクリートなんですから、あそこ。補助金返還の問題が生じた場合ですね、これは遅からず来るのではないかと私は思っているもので、私は遊歩道中止を認めていないので、公費での返還は、もしあった場合、絶対に認めるわけにはまいりません。これは申し上げておきます。
補助金の返還額は、委託費だけで1,847万円でございますよね。でも、もっとふえるかもしれませんよね。それを決めるのは、私たちや町長ではなくて、国や県でございますから。会計検査院なんかが入ってですね、6カ年計画のものを途中でやめたから全部返しなさいよ、葉山さんと言われたら、それはそれだけに、そういうことになってしまうんじゃないかという私は懸念があって、町長がそういう嫌な目にお遭いにならないようにと、とてもとても心配しているんです。町長の身を思って。調査設計費の2,457万円、これも無駄になってしまうと思うんです。本当にもったいないと思うんですよ。これ全部税金ですから、払うとなったら。でも、その税金では私はお払いするわけにはいかないですよと申し上げたいんです。私は、遊歩道はつくるべきで、予定どおり漁港環境施設の整備を進めるべきだと指摘申し上げます。そうすれば町長も、こんな補助金返還で震えていらっしゃるかどうかわかりませんが、怖がる必要は全くないのでございます。
それからもう一つですね、ここで申し上げておきたいことがございます。それはおととい、いみじくも14番の中村議員がおっしゃっておりました。老人や弱者の人、そういう人たちが遊歩道を欲しいとおっしゃっていると。何でそれはつくれないんだというようなことでございました。私も歩きやすくしてほしいと願っていらっしゃる方がいるのだなと、前から思っております。足や腰が弱い方、高齢の方、障害のある方。車の往来を気にしないで海岸を楽しめる、散策できる。そういう歩道がぜひあそこにあってもよろしいではないですか。しかも漁港区内ですよ。でも、そういう方の大勢いらっしゃるということも、町長は御認識いただきたいと思うのです。町長はきっと優しい心の持ち主でいらっしゃると私は思っております。というのは、町長の座右の銘が、前にも私は申し上げましたけれども、「人は強くなければ生きられない。そして優しくなければ生きる資格はない」でございましたね。私は,本当に政治をやる人の基本的姿勢というのは、できるだけ底辺の人に光を当てる。それから弱い人の立場になる。これが私は政治をやる人の一番の原点だと思うんです。
そうしますとね、やっぱりそういう優しい、手を貸してあげなければならない人のために、遊歩道をつくろう。そして、それはもう既に補助金として入っているんですから。でも、こういう弱い人の願いを切ってしまうことにもなりかねないんです、遊歩道をつくりませんと断言なさると。その辺がですね、私は今回、もう一つ申し上げておきたいのは、遊歩道反対の人たちが、熱気に満ちてですね、去年…去年ですね、今ごろから12月、陳情でたくさんの人が総務建設常任委員会に傍聴にお見えになりました。私が行政のこの問題に対して、もちろん環境が悪い、環境に悪いというので遊歩道反対でございましたけれども、そのときに行政の弁護をするような発言をしましたら、嘲笑とも受けるような傍聴者の方からそういう私は厳しい、何ていうのかわからない、嫌な感じを受け取りました。それから、休憩のときには「伊藤さん、ネットで全国に流してやるよ」って言われました。だから「どうぞ」って言ったんです、私。もっと言いたいことあったら、同僚議員からおやめなさいってとめられたんで、それっきりになりましたけれども、そういうときに本当の気持ちを持ち続けるというのは大変なことだなって私、思いました。でも、そのときに、やっぱり町長もきのうどなたかの答弁におっしゃったけど、反対もあれば賛成もある、何事も。そのときに私は、首長になった方もですね、大変だなと思うけれど、3つあると思うんですよ。理想と現実の狭間でどう現実的対応をとるか。どこで決断なさるか。それから、できるだけ多くの人の気持ち、それをできるだけ優しい気持ちでとらえる。それから責任をとる。(「そのとおり」の声あり)この責任をとるです。これが常につきまとうから、首長たる者は大変だし、孤独だと思うんです。ぜひこの辺を、町長は優しいお気持ちを持っていらっしゃると思いますので、考え直していただきたいと思います。私はこれからも弱い方の立場の味方で、この私の…私もそれを心に秘めてですね、議員をやっていきたいなと思っております。以上です。
それからもう一つございまして、今度は教育長さんにお伺いをいたします。この所蔵美術品について、先ほどの御答弁は大変私が望んでいるように、とてもいい御答弁をちょうだいいたしまして、ありがとうございます。ぜひ、少しでもこの、いつも眠っている美術品がですね、人の、葉山町民の目に触れるような御努力をしていただきたいと思います。で、一つ御提案なんでございますが、このごろカラーのコピーも簡単にできるものですから、どこの美術館でもですね、私もちょっとインターネットで調べたんですけれども、カタログができております。このカタログがございますとね、全部を展示できなくても、あ、こういう収蔵品が葉山町にあるのだなと、図書館に置いたり、それから議会に置いたり、町に置いたりしていただきたい。これをですね、中期的に御検討いただけないでしょうか。いかがでしょう。
教育長(豊田茂紀君)
お答えいたします。結論的に申せば、非常に今、いい御助言をいただいたというように思っておりますので、そういうことも考えていきたい。ただ、21年度、22年度中にというような、早急な御要請ということになれば、いろんなことも考えなければなりませんので、もう少し時間をいただければと思っております。
13番(伊藤友子君)
それはどうぞ、教育委員会のほうで十分に検討していただきまして、カタログを作成していただけたら、だれでもが簡単に、こういうものを葉山はあるんだって。それから、一度カタログができてしまいますと、今度はたしか学校なんかに今ございます世界の名画、あれをですね、子供たちがそのカタログを今度はカラーコピーなんかを利用して、カレンダーなんかにつくれるようでございます。そういうのが今、あちこちであるということも聞いておりますので、そういう教育の場にですね、何かをつくって名画を利用して名画に親しむと、そういうようなこともできるのではないかと、これも御提案の一つでございます。そんなこともお考えいただきたいと思います。いかがでございましょうか。
教育長(豊田茂紀君)
検討をいたします。
13番(伊藤友子君)
ぜひお願いいたします。以上をもちまして、3分残っておりますが、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
議長(笠原俊一君)
これにて13番伊藤友子議員の一般質問を終わります。
この際、本日の議事日程終了まで延刻をいたします。
議長(笠原俊一君)
日程第2「意見第6号「神奈川県後期高齢者医療広域連合」の運営改善に向けての意見書(案)」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
本件は議会会議規則第35条第2項の規定によって、提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第6号は提案理由の説明を省略することに決定をいたしました。
これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第6号は原案のとおり決定することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本件意見第6号は原案のとおり可決されました。意見書(案)を意見書として、神奈川県後期高齢者医療広域連合広域連合長に提出し、神奈川県知事あて参考送付をいたします。
議長(笠原俊一君)
日程第3「議案第29号葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。
地方自治法第117条の規定によって、森勝美議員の退場を求めます。
(森勝美議員退場)
議案第29号については、去る9月24日、総務建設常任委員会に付託し、休会中審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果報告を求めます。委員長、登壇を願います。
総務建設常任委員会委員長(待寺真司君)
総務建設常任委員会審査報告。平成20年9月24日、議会第3回定例会において付託された議案第29号葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例は、議会休会中の10月10日に町長及び担当部課長の出席を求め審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
議案第29号の審査の中で、森町長の在任期間中の削減であれば特別職報酬等審議会に諮問しなくても町長自身で決められるのに、なぜ審議会に諮問したのか。答申にもないのに、森町長の任期中に削減が限られているのか。給料月額の削減が期末手当及び退職手当の算定に反映させないのかとの委員からの質疑に対し、第三者の意見を聞いて、より客観性を持たせるために諮問した。マニフェストとして自分の給料を削減することを掲げて当選したので、任期中に限定した。次の町長がどのように考えるかは別の次元である。給料月額の10%削減が妥当だと判断したとの答弁が町長からありました。
質疑を終わり、議案第29号に対し、伊藤友子委員外5名から、森町長は選挙公約の1つに行政をスリム化し、財政を健全化させますとあり、その中で町長、教育長等の給与の削減を掲げ当選され、人件費の総抑制を機会あるごとに述べている。しかし提案された条例案の内容は、給料月額を町長の任期中に限り10%削減の82万3,000円とするもので、期末手当及び退職手当の算定に当たっては特別職報酬等審議会の答申にもない削減前の現行の額を基礎として支給するというもので、納得のできる内容ではないとの理由から、修正案が提出されました。採決の結果、議案第29号については修正案を全会一致により可決すべきものと決しましたので、報告いたします。
なお、本案については、森勝美委員の一身上に関する事件であると認められましたので、葉山町議会常任委員会条例第13条の規定により、森勝美委員を除斥いたしました。
平成20年10月22日、総務建設常任委員会。
議長(笠原俊一君)
以上で報告を終わり、これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて議案第29号の質疑を終結いたします。
(「異議あり」の声あり)
異議がございますので、これより討論を行います。まず、原案に対して反対の討論を行います。失礼。修正案に対しての反対討論を行います。
16番(守屋亘弘君)
16番守屋亘弘です。私は、いきいき葉山の会を代表せず、修正案に反対の立場から意見を申し述べます。
本論に入る前に、以前にも申し上げましたけれども、平成17年第1回定例会、通常3月議会の3月…修正案に…(私語あり)議長がそう言われたから私はそう言ってるんだ。異議がある。
議長(笠原俊一君)
続行してください。
16番(守屋亘弘君)
3月7日(月曜日)の森勝美議員の総括質問で、同議員は、「厳しい財政状況にかんがみ、各自治体では必死にその対応に取り組んでおります。例えば真鶴町では町長の給与とボーナスを30%カットし、収入役は廃止するとともに、教育長の給与を15%カットするとのことです。また、茅ヶ崎市では4月1日から2カ年、管理職手当を一律5%カットするとともに、市長を初めとした特別職の期末手当については昨年度から10%〜20%削減しているが、さらなる削減を検討すると表明しております。隣の逗子市長は、ことし1月7日の定例記者会見におきまして、本市が財政非常事態に陥ったというわけではないが、今の時点でいろいろ手を打たないと非常事態になってしまうおそれがあるので、財政非常事態回避対策本部を設置し、改めて抜本的な見直しを全庁的に行うと述べております。」というように話をされました。これは当時、前町長に対するお話であろうかと思いますが、現時点でも我が町の財政が厳しいという事態は変わっておりませんので、現町長にも申し伝えるべき言葉であろうかと私は考えております。
なお、これも再びのお話になりますけれども、去る4月25日の日経新聞には、熊本県知事、月給100万円カットとして、熊本県の蒲島郁夫知事は、2009年3月までの1年間、知事月給を100万円減らし、24万円にする。財政再建への決意の出発点として、24日の臨時県議会に条例改正案を提出、同日可決された。同知事は、4月16日に就任し、この記事によれば24日には臨時議会を開いて条例案の改正をもくろんだのであります。何というスピード感。現町長は就任し、スピード感ある行政対応を図ってまいりたいと述べたように私は聞いております。しかしながら、現在9カ月を経て、やっとというべきか、特別職報酬等審議会を経て、それを重く受けとめるというようなコメントではありますけれども、現実に今日まで延び延びになってきたことは否めない事実であろうかと存じます。
すなわち、かつては6月議会に諮るというようなお話もされたように私は記憶しております。したがって、前回の選挙で明らかに公約したとおり、その削減のパーセントは20%に置いてみずからの所信をはっきりすべきであったと私は考えます。この段取りの中において、さっき申し上げた先送り体質、それとわざわざ諮問する必要もないのに、特別職報酬等審議会を設置し、それでもって審議を経るという、余計時間をかかることに判断を下したということも、私から見れば極めて不穏当で、不適切であったと私は解釈しております。すなわち、みずからの意思で速やかに20%削減してしかるべきでありました。
なお付言するならば、昨日、森勝美議員は、男女共同参画推進事業を云々しましたけれども、特別職報酬等審議会の委員は5人のうち1人しか女性がおりません。その精神はどうして生きないんでしょうか。恐れ多くも、町長の賢夫人は、きのうその旨を追及しておられます。それを含めて考えるならば、極めて安直な委員の選定であったと私は考えます。
なお加えるならば、5月か6月に着任したばかりの横浜銀行葉山支店長をメンバーに加えたことであります。これは利害関係人いわゆる葉山町にとっては…失礼、同支店にとっては葉山町は大変なお客である。我が町の指定金融機関であるとともに、葉山町観光協会の小切手を会長名で支店長が振り出している。この金額は1年に数千万円に上るものであります。観光協会の取引だけで見ても、私の推測するところ、年間1億を超えている。町長兼会長のそういう組織に深くかかわっているものが町長の御意向に反して、嫌がる判断をするでしょうか。こういう点をよく考えていただきたい。
なお、私の考えからすれば、確かに10%月間給与を削減したということでありますけれども、これは数字から見れば地域手当をなくしたと、町民にどういう説明をするのか。地域手当については、国の指針というものについては、葉山町は6%ということを言われている。その見直しも何もない。したがって、ここで町長の給与を10%削減とするだけであれば、これからの職員諸君の給与の改定も、おのずから枠が決まってしまう。本来的ないわゆる経常的経費の見直しも極めて枠がはめられた中で行うしかならないというように私は考えます。したがって、我々議員もしかるべき血を流さなくてはならない事態があろうかと思いますが、まず大将たる町長がしっかりした方針のもとに、みずからの公約を果たすことを我々あるいは職員諸君も納得するものであろうかと思います。
以上をもちまして、私の反対討論といたします。
14番(中村常光君)
休憩の動議を出します。(「賛成」の声あり)
議長(笠原俊一君)
議長より、一回言葉が足りなかったもので、訂正をさせていただきます。
14番(中村常光君)
賛成と言ってるよ。休憩の動議を出したら、賛成と言ってるよ。休憩してくれよ。
議長(笠原俊一君)
暫時休憩をいたします。(午後4時37分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時57分)
大変議長の不手際で申しわけございません。お手元に配付のとおり、委員長報告に賛成の方の発言を許します。
7番(近藤昇一君)
7番近藤です。私は日本共産党を代表し、また総務建設常任委員会審査報告の当議案第29号に対する修正可決に賛成の立場から、また委員会での修正案を共同提案した一人として、議案第29号葉山町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に対する修正に賛成の立場から討論を行います。
特別職の職務と責任は非常に重く、厳しい財政状況のもと、リーダーシップを発揮して行政運営を行っていくには、一定の金額が必要であることは理解できますが、森町長は選挙に際し、特別職の給与の引き下げを公約して掲げたことを考えれば、引き下げることはやむを得ない措置だと考えられます。また、特別職の給料については、明確な基準が規定されているものではなく、町の財政規模や人口規模等の諸条件を考慮して決定する必要があり、引き下げ率については葉山町特別職報酬等審議会の議を経ることが適当と考えます。その結果、特別職報酬等審議会による10%削減が適当との答申に従って条例改正が提案されたものでありますが、その内容は、給料月額は10.05%削減するが、期末手当及び退職手当は現行の給料月額つまり減額されない給料月額を基礎として算出することになっていること。さらに、その期間は現町長の任期の間となっていることなど、何のために特別職報酬等審議会の議を経たのか理解に苦しむ内容となっておりました。これでは町長の公約との関係では町民の理解を得ることは難しいのではないかとの判断から、期末手当及び退職手当についても減額された給料月額を基礎とすること。期間については定めないことなどを修正すべきものであると考えます。
また、減額率について、さらに減額を主張する意見もありますが、さきの第2回定例会において提案された特別職報酬等審議会設置のための補正予算が全会一致で可決されたことを考慮するならば、特別職報酬等審議会にその結論をゆだねていながら、その答申が気に入らないから異を唱えることは、筋が違うものと考えます。
以上の主張を行い、議案第29号葉山町特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に対する修正案は、委員長報告どおり賛成をするものであります。
議長(笠原俊一君)
次に、反対者の討論がございましたら。ございませんか。
(「なし」の声あり)
次に賛成者の討論ございますか。
他に討論がなければ、討論を終結いたします。
これより議案第29号の採決を行います。議案第29号について、総務建設常任委員会の報告は修正可決であります。まず、委員会の修正案について起立によって採決を行います。委員会の修正案に賛成の方は起立を願います。
(起立多数)
起立14名、多数でございます。したがって、委員会の修正案は可決をされました。
次に、ただいま修正議決した部分を除く原案について、起立によって採決をいたします。修正議決した部分を除く部分を原案のとおり決定することに賛成の方は御起立を願います。
(起立多数)
起立14名、多数でございます。したがって、修正部分を除く原案は可決されました。よって、議案第29号は修正議決することに決定をいたしました。
森勝美議員、入場をお願いします。
(森勝美議員入場)
議長(笠原俊一君)
日程第4「議案第30号教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。
議案第30号については、去る9月24日、総務建設常任委員会に付託し、休会中審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果報告を求めます。委員長、登壇願います。
総務建設常任委員会委員長(待寺真司君)
総務建設常任委員会審査報告。平成20年9月24日、議会第3回定例会において付託された議案第30号教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例は、議会休会中の10月10日に慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
議案第30号の審査に当たっては、議案第29号において町長との十分な質疑を行いましたので、職員の出席は求めず、委員からの質疑はありませんでした。議案第30号についても、伊藤友子委員外5名から、提案された条例案の内容は町長の任期中に限り教育長の給料月額を10%削減するというもので、期末手当及び退職手当の算定に当たっては、特別職報酬等審議会の答申にもない削減前の現行の額を基礎として支給するというもので、民意を考慮すれば賛成することはできないとの理由から、修正案が提出されました。
採決の結果、議案第30号については、修正案を全会一致により可決すべきものと決しましたので、報告いたします。平成20年10月22日、総務建設常任委員会。
議長(笠原俊一君)
以上で報告を終わり、これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて議案第30号の質疑を終結いたします。
これより討論を行います。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより議案第30号の採決を行います。議案第30号について、総務建設常任委員会委員長の報告は修正可決です。まず、委員会の修正案について、起立によって採決をいたします。委員会修正案に賛成の方の御起立を願います。
(起立全員)
起立16名です。したがって、委員会修正案は可決をされました。
次に、ただいま修正議決をしていただいた部分を除く原案について、起立によって採決をいたします。修正議決した部分を除く部分を原案のとおり決定することに賛成の方の御起立を願います。
(起立全員)
起立16名全員でございます。したがって、修正部分を除く原案は可決をされました。よって、議案第30号は修正議決することに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第5「陳情第20-14号特別職の報酬削減について町長の公約履行を求める陳情」を議題といたします。
地方自治法第117条の規定によって、森勝美議員の退場を求めます。
(森勝美議員退場)
陳情第20-14号については、去る9月24日、総務建設常任委員会に付託し、休会中審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果報告を求めます。委員長、登壇願います。
総務建設常任委員会委員長(待寺真司君)
総務建設常任委員会審査報告。平成20年9月24日、議会第3回定例会において付託された陳情第20-14号特別職の報酬削減について町長の公約履行を求める陳情は、議会休会中の10月10日に慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第20-14号の趣旨は、町長選における行政スリム化と財政健全化の公約の一つである特別職の給与の削減の条例改正は、審議会への諮問の必要性もなく、町長の判断でできることから、2005年の町長選の公約を果たすべきであり、20%以上の削減でなければ条例の否決を求めているものです。
審査の中で、複数の委員から、審議会への諮問については疑問があるものの、議案第29号に対する修正案において委員会の意思は決定されているとの意見があり、全会一致により不採択するものといたしました。
なお、本件については、森勝美委員の一身上に関する事件であると認められましたので、葉山町議会常任委員会条例第13条の規定により、森勝美委員を除斥いたしました。
以上報告いたします。平成20年10月22日、総務建設常任委員会。
議長(笠原俊一君)
以上で報告を終わり、これより委員長報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情第20-14号の質疑を終結いたします。
陳情第20-14号については、総務建設常任委員会委員長報告のとおり不採択とすることに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がございますので、これより討論を行います。まず、採択に反対者の発言を許します。
16番(守屋亘弘君)
16番守屋亘弘です。私は、先ほど紛らわしいことを申し上げましたので、今回は私個人として委員長報告に反対の立場から討論に参加をいたします。
まず、陳情者の願意は、ここに書いてありますとおり、3年前の町長選において、当時の立候補者、森英二君が町長ほかの特別職等の給与削減に触れた公約を誠実に履行してほしいというものであります。私も何らそれについて異議はございません。今回、町長はさきの町長選において、特別職等の給与、報酬等に関して具体的な数字を挙げなかったというような発言をされておりますが、通常もしそうであれば、逆に前回の公約が、前回の公約で掲げた数値なり数字が生きていると考えるのが普通であろうかと私は考えております。
この陳情者の中で、少なくとも3名は、さきの町長選で森英二候補を支援しました。で、もう1人の方は、私どもの名誉棄損にかかわる訴訟において、森英二被告の被告側証人として法廷に出廷しております。ということは、当時の森英二被告の味方であったということであります。そのような方々が、森英二町長の誠実な公約の履行を求めているということは、重く受けとめるべきであろうかと私は考えます。この陳情者の方々を私は存じ上げておりますけれども、かかる陳情を提出するには、多くの議論をしております。それは、私はそばで拝聴しておりました関係から、彼らの願意を十二分に酌み取るべきと考えますので、私の反対討論といたします。
議長(笠原俊一君)
次に、委員長報告どおり採択に賛成の方の発言を許します。
7番(近藤昇一君)
7番近藤です。私は、日本共産党を代表し、陳情第20-14号特別職の報酬削減について町長の公約履行を求める陳情に対して、委員長報告どおり不採択の立場から討論に参加いたします。
陳情は2005年の葉山町長選には町長の給与20%削減を公約に掲げたことから、この公約を踏襲すべきであるとしておりますが、2005年の町長選挙で当選していれば当然公約としての20%削減は生かされるべきであると考えますが、その公約が町民に理解されず、当選に至らなかったものであり、次回の選挙における公約に踏襲されなければならないとは考えられません。なぜなら、当選に至らなかったことで、次回の選挙に向けた公約の見直しは当然行われるものと考えられます。一度掲げた公約は変更できないのであれば、そのときどきにあわせた真に町民が求める政策提供もできないことになりかねません。したがって、今回町長が数字を指定せずに特別職報酬等審議会に引き下げ幅について諮問したことは妥当であったと判断いたします。
以上の理由から、陳情第20-14号特別職の報酬削減について、町長の公約履行を求める陳情については、願意は不適当であると判断するものであります。
議長(笠原俊一君)
他に討論はございますか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決をいたします。陳情第20-14号に対する委員長報告は不採択であります。したがって、陳情第20-14号の採択について採決をいたします。陳情第20-14号は、委員長報告に反対の採択することに賛成の方は御起立を願います。
(起立少数)
起立1名、少数により、陳情第20-14号は不採択とされました。
(森勝美議員入場)
議長(笠原俊一君)
日程第6「陳情第20-15号原子力空母など米海軍原子力艦船の安全性の確立に関する陳情」、日程第7「陳情第20-16号真名瀬遊歩道審議の正道化」、日程第8「陳情第20-17号葉山町の良好な海辺環境を保つ条例制定を求める陳情」の3件を議題といたします。
陳情第20-15号外2件については、去る9月24日、総務建設常任委員会に付託し、休会中審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果報告を求めます。委員長、登壇を願います。
総務建設常任委員会委員長(待寺真司君)
総務建設常任委員会審査報告。平成20年9月24日、議会第3回定例会において付託された陳情第20-15号原子力空母など米海軍原子力艦船の安全性の確立に関する陳情、陳情第20-16号真名瀬遊歩道審議の正道化及び陳情第20-17号葉山町の良好な海辺環境を保つ条例制定を求める陳情は、議会休会中の10月10日には担当部課長の出席を求め質疑を行いました。陳情第20-16号及び陳情第20-17号は、15日にも審査を行いました。陳情第20-16号については町長の出席を求め、さらに質疑を行い、慎重審査の結果、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第20-15号の趣旨は、原子力空母など米海軍原子力艦船に関して、その安全性について納得いく説明を行うこと、及び原子力空母など米海軍原子力艦船の安全性が確立できない場合、日本の港湾への寄港を認めないことの2点について、議会での採択と国への意見書提出を含む意思表明を求めているものです。
審査の中で委員から、当町議会は臨時議会を開いてまで決議を行っているし、意見書の提出もしている。町民の安全を守る立場からも採択し、意見書を提出すべきである。非核宣言については、議会が町に先駆けて行った経緯もあり、隣接する自治体として町民の安全を守るためにも意見書を提出すべきである。原子力艦船からの放射能漏れを隠ぺいしていた事実もあり、住民の安全だとか生命を守ることは建前なのかといういら立ちもあるが、既に寄港している現実を踏まえれば、趣旨了承とし、被害の及ぶ本町としては地域の安全で健康な生活を守る観点から意見書を提出すべきである。安全性は確立されているから、数千人規模の乗組員が乗船している。安全性の解釈は困難であり、不採択とすべきであるとの意見があり、採択、不採択、趣旨了承と意見が割れましたが、協議の結果、全会一致により趣旨了承し、意見書を提出すべきものと決しました。
陳情第20-16号の趣旨は、課題とプロセスを明確にしないままの審議は、工期を超えて不合理な交付金返還になる可能性が高いため、真名瀬遊歩道問題解決に向けて課題とプロセスを決める条件(前提条件)となる事実、真名瀬漁港再生事業の内容、事業に関する2つの要領・要綱を理解し、審議を正道に戻すことを求めているものです。
審査の中で委員から、遊歩道の賛否は別として、議会は真名瀬漁港再生計画がどうなるのか、漁村再生交付金の一部返還を含め心配している中で、既に10カ月以上経過している。漁港環境施設整備は、漁村再生交付金に組み込まれている以上、実施しなければならない事業である。早急に遊歩道以外の代替施設を決めなければならない立場から、町側に早急な対応を求めるべく採択すべきである。趣旨や課題を一つずつ納得いくまで審議できなかったことには不満があるが、国・県との協議もあり、期限が短いのに、町長はいつまでに何をやらなければならないかという認識が甘いので、早急に正道化することを要求するため、採択に賛成する。陳情が出る前から所管事項調査を継続しており、これからも取り上げていくべき重要課題であるので、陳情は切り離し、採択すべきである。タイムスケジュールも何も決まってなく、来年度の当初予算にも関係予算を計上しないと町長の答弁で、真名瀬漁港再生事業が期限内にできるのか疑問であるので、採択し、早急な町の対応を求めるとの意見があり、全会一致により採択すべきものと決しました。
陳情第20-17号の趣旨は、海の家の深夜営業の増加により、周辺地域では違法駐車、騒音、安眠妨害、ごみの不法投棄などの深刻な被害が生じているので、町の良好な海辺環境を保つため、各海水浴場に設置される海の家の営業について、昼間主体の営業とし、騒音を規制する条例を制定することを求めているものです。
審査の中で委員からは、「昼間主体の営業とし、組合は海水浴場ごとでなく、町で1組合とし、苦情の多い店舗については翌年以降営業させないなどの具体的かつ効果的な策の立案実施を求めます」という部分までも採択することには疑問があるが、条例を制定することには賛成であり、趣旨了承とする意見、及び「具体的かつ効果的な策の立案、実施を求めます」というのは、陳情者の提案であり、具体的な項目は町が条例策定に当たって出てくるもので、陳情者の願意は条例の制定を求めているものであり、採択すべきであるという意見に割れました。陳情書の文面どおりの解釈をすれば、条例の内容まで立ち入ることになるが、陳情者の願意は条例の制定を求めていることにあると理解すべきで、条例の内容については行政がさまざまな立場の人から意見を聞く中で策定してもらいたいとの意見があり、当委員会としては町民本位の条例制定を求めているのが陳情の趣旨であるとの理解から、全会一致により採択すべきものと決しました。
以上報告いたします。平成20年10月22日、総務建設常任委員会。
議長(笠原俊一君)
以上で委員長の報告を終わります。これより委員長報告に対する質疑を日程順に1件ごとに行います。最初に、陳情20-15号について質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情20-15号の質疑を終結いたします。
次に、陳情20-16号について質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情20-16号の質疑を終結いたします。
次に、陳情20-17号について質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情20-17号の質疑を終結いたします。これにて総務建設常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情20-15号に関する総務建設常任委員会の結論は趣旨了承するというものであります。お諮りいたします。本件については総務建設常任委員会の決定どおり趣旨了承することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情20-15号は委員長報告どおり趣旨了承されました。
次に、陳情20-16号に関する総務建設常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件については総務建設常任委員会決定どおり採択することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議ありますので、これより討論を行います。まず、採択に反対者の発言を許します。
14番(中村常光君)
14番進歩クラブの中村常光でございます。私は陳情第20-16号真名瀬遊歩道審議の正道化に関する陳情に対し、委員長報告に反対の立場で討論に参加いたします。
この陳情は、真名瀬遊歩道に関連し、遊歩道建設を中止した場合、予測される交付金の返還1,800万円を合意した上で、計画の変更申請の内容を審議すべきとの陳情でございます。私は一貫して真名瀬漁港再整備事業を予定どおり6カ年事業として実施していくように主張してまいりました。したがいまして、計画の変更の必要性はなく、陳情者の方々の願意は審議を正道化するという趣旨でございます。理解できるところもありますが、交付金の返還などを認めるわけにはまいりませんし、歩道建設を中止する内容の陳情には賛成するわけにはまいりません。一昨日の私の真名瀬漁港再整備計画についての一般質問に対し、森町長は平成20年、21年、22年度の計画につきまして、6カ年計画では漁港環境施設の整備を予定しておりましたが、実施内容等について現在私の真名瀬漁港の環境施設に関する素案をとりまとめているところでございますというお話がありました。平成17年度に承認された真名瀬地区漁村再生計画を変更することもあわせて検討していく必要がありますので、平成20年、21年度の事業実施は見送り、平成22年度の6カ年事業の最終年度に事業実施をする方向で、神奈川県と調整をしていきたいという考えでおりますとの答弁でございました。私は到底容認することはできない。まことに遺憾でございます。
遊歩道建設を中止すると簡単に言いますが、葉山町は平成18年度、平成19年度に現地での測量調査、ボーリング調査、実施設計など、既に2,457万円をかけて遊歩道建設の準備を進めてきております。遊歩道建設を中止すれば、それに使用した国・県からの交付金は当然返還することになると思います。陳情には返却金1,800万との記載がありますが、返還金は委託費だけで1,847万円、事務費などを含めて計算するともっと多額な金額になることの可能性も否定できません。森町長は選挙において、町民が歩道中止を支持したとも発言しておりますが、「葉山の浜にコンクリートはいらないよね」と書かれたポスターで、歩道計画がコンクリートで浜を埋め尽くしてしまうような、そんな錯覚を町民に起こさせていたような気がいたします。それだけではありません。交付金の返還という大きなリスクがあることを、大変重要なことを町民に説明してきたでしょうか。私は一度も聞いておりません。町民の方々も、そのような話は聞いていないと言っております。昨日、森英二町長に反省を求める決議に関連して、読売新聞は「町長が課長名で独断使用、文書をつくり、県に提出、葉山町議会が反省を求める決議」、朝日新聞では「葉山、事務手続違反、議会が反省を求める」、神奈川新聞では「森葉山町長、遊歩道整備計画をめぐり手続を経ず県に書類」と、大きく報じられました。多くの町民の方は、大変驚かれたと思います。これも森町長の住民無視、議会軽視、独断専行しているからであり、到底許されることではありません。
私は、朝の約1時間、町内を緑の腕章をして防犯パトロールを続けております。その際、町民の方から呼び止められ、「ねえ中村さん、中村さん、一体森町長は何を考えているんですかね。予定どおり歩道をつくってくれりゃいいのに、どうせ反省なんてしてねえよなあ」と言われました。遊漁者と一般町民、それに町外から葉山町に来られた観光客の方々などが、この港が共用し、共同で共用できるすばらしい計画だと思います。私は一昨日、一般質問でも申し上げましたが、森戸真名瀬地区の住民の方々の中には、森戸神社の先から芝崎のバス停まで遊歩道ができることを楽しみにしている老人が多くおられます。県道森戸海岸線は、まことに道幅が狭く、歩道がなく、歩道のできることにより、遊歩道ができることにより歩道のかわりにもなると思います。森町長は弱者を切り捨て、遊歩道建設をやめようとしており、老人の意見に耳を傾けようともいたしません。森町長を支援した一部の人の意見だけで歩道建設を中止するのは、町民無視、議会軽視、独断専行であり、我々町民の貴重な税金を無駄にするような行為は言語道断だと言わざるを得ません。森町長は誤った考えを正し、町民に謝罪し、公約を破棄し、今すぐ歩道建設を進めるべきであり、今ならまだ国・県の誠意をもって交渉をすれば、交付金を交付してくれることでしょう。高齢化社会が進む中、シルバーキャリーを押した老人が安心して海岸を散策できるように、老夫婦が名島や江ノ島、富士山に沈む夕陽を、車を気にせず安全に眺めていられるように、歩道を一日も早く建設し、町民の憩いの場となる施設が完成することを願っており、これからも尽力したいと思っております。
以上、委員長報告に対する反対討論、陳情に反対をして私の討論を終わります。ありがとうございました。
議長(笠原俊一君)
次に、採択に賛成者の発言を許します。
7番(近藤昇一君)
私は、日本共産党を代表し、陳情第20-16について採択の立場から、また委員長報告に賛成の立場から討論に参加したいと思います。
ただいま行われました討論、本来この陳情の趣旨というものを十分理解されてないのではないかというような討論の内容でございました。討論の内容は、ここにありますように、真名瀬遊歩道審議の正道化であり、このまま読ませていただきますが、遊歩道計画が中断してからはや9カ月になろうとしているが、その計画変更は遅々として進んでいない。本事業の工期は平成22年度である。このまま進んで、以下に述べる課題とプロセスを明確にしないままの審議は、工期を超えて不合理な交付金返還になる可能性が高いために、本問題解決に向けて意思決定プロセスを陳情趣旨にある課題とプロセスにのせて審議を正道に戻すことを求める陳情であります。この中では、遊歩道反対、賛成なんていう言葉は述べておりません。あくまでも町長自身の政策、そして公約が遊歩道反対であった。その中でその選択をとられている。この交付金返還を極力ないような形での審議を進めてほしいという趣旨であります。しかしながら、先ほどの反対討論については、みずからの政策をとうとうとここで述べるような形であり、本来の討論とは相入れないものではないかと私は批判をしたいと思います。
そして、今回のこの陳情が、先ほど反対討論者が言いましたけれども、独断専行どうのこうのという形でありますけれども、町民が選んだ町長であり、その町長が公約として掲げております。今までの継続した町長がいきなり政策を変えたのであるならば、これは議会軽視であり、独断専行という批判は免れないでしょうけれども、あらかじめ公約として掲げた、そして町民がそれを支持した。やはり私はそれに従った行政を執行すべきである。これは独断専行でも議会軽視でも私はないと考えております。その上で、この陳情は正道化を求めている。決して反対とか賛成とかいうものではないということを考えるならば、私はこの陳情の趣旨を理解して、我々議会人としてはこの議論を正道に戻すことが必要であると考え、この陳情の採択に賛成する立場で討論とさせていただきます。
議長(笠原俊一君)
他に討論はございますか。
それでは、討論があるようですので、採択に反対者のまず討論はございますか。
なければ、採択に対して賛成者の発言を許します。
16番(守屋亘弘君)
16番守屋亘弘です。私は今回はいきいき葉山の会を代表し、委員長報告並びに採択に賛成の立場から討論に加わります。
本陳情の願意は、遊歩道の見直しに基づいて本来的に町長がしかるべきビジョンをもってどうしたらいいか、あるいはかくかくしかじかだから、しっかりした方向づけを持っていなかったために混乱を来していると私は考えております。このままで事が進むとすれば、実際問題、民間の知恵を借りる、あるいはその成案を得るということであろうかと思いますが、万一の場合、ここに書いてあるとおり、交付金返還になるおそれがあるということでございますので、ここで遊歩道賛成、反対ということではなく、しかるべき客観的事実を積み重ねて議論を正道に戻すということであろうかと存じます。したがって、行政いわゆる町長を初めとして、しっかりしたビジョンを描いて我々に提示するなり、あるいは住民の皆さんに提示して、その判断のもとに早急な対応を望むということにあろうかと思います。したがって、当然な陳情の願意でございますので、私は委員長報告並びに採決という結論に賛成をいたします。(拍手)
議長(笠原俊一君)
他に討論を予定される方ございますか。
(「なし」の声あり)
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本件については起立により採決を行います。陳情第20-16号に対する委員長報告は採択であります。陳情第20-16号は委員長報告どおり採択することに賛成の方の御起立を願います。
(起立多数)
起立15名、多数により、陳情第20-16号は委員長報告のとおり採択をされました。
次に、陳情第20-17号に関する総務建設常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件については総務建設常任委員会の決定どおり採択することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第20-17号は委員長報告のとおり採択されました。
議長(笠原俊一君)
日程第9「意見第7号米原子力空母など米海軍原子力艦船の安全性の確立及び町民の安全対策を求めることに関する意見書(案)」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
本件は議会会議規則第35条第2項の規定によって提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第7号は提案理由の説明を省略することと決定をいたしました。
これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第7号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
異議なしと認めます。よって、意見第7号は原案のとおり決定されました。よって意見書(案)を意見書として政府関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付をいたします。
議長(笠原俊一君)
日程第10「陳情第20-9号医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を行うよう県に対しての意見書提出を求める陳情」、日程第11「陳情第20-10号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情」、日程第12「陳情第20-11号葉山町の私学助成制度拡充を求める陳情」の3件を一括議題といたします。
陳情第20-9号ほか2件については、去る9月24日、教育民生常任委員会に付託し、休会中に審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果報告を求めます。委員長、登壇を願います。
教育民生常任委員会委員長(伊東圭介君)
教育民生常任委員会審査報告。平成20年9月24日、第3回定例会において付託された陳情第20-9号医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を行うよう県に対しての意見書提出を求める陳情、陳情第20-10号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情、及び陳情第20-11号葉山町の私学助成制度拡充を求める陳情は、議会休会中の10月10日に担当部課長の出席を求め審査を行い、結論を得ましたので御報告いたします。なお、陳情第20-10号と陳情第20-11号は同趣旨のため、一括で審査を行いました。
陳情第20-9号の要旨は、今、全国で医師・看護師・助産師不足によって、地域の病院や診療所が閉鎖され、必要な医療が受けられない事態が進行している。特に産科や小児科、救急など受け入れる病院が減っており、出産を扱う病院・診療所は2002年の6,398カ所から2006年には3,063カ所に減り、出産に携わる医師も4分の3に減少している。また、緊急告示医療施設は、2001年3月に5,076カ所あったが、2006年3月には4,644施設に減っている。こうした事態を受け、国は医師数の不足を認め、増員に向けた対策を講ずることとした。医師・看護師・助産師不足による医療崩壊は、神奈川県でも確実に進行している。よって、医療崩壊を食いとめ、地域で安心して住み続けられるようにするためには、医師・看護師・助産師の確保や公立病院への財政支援など、緊急・抜本的な対策が必要であるため、神奈川県に対し意見書の提出を求めているものです。
委員会としては、全国的に医師・看護師・助産師不足の問題などで医療現場の状況が厳しくなっており、趣旨には賛同できるとの意見がありました。また、過去に同様の陳情を採択した経緯もあるので、陳情第20-9号は全会一致により採択し、意見書を提出すべきものと決しました。
次に、陳情第20-10号の要旨は、神奈川県の園児・児童・生徒1人当たりの私学助成額は全国最低水準で、高校への初年度納付金額の公私格差は7番にも達していることなど、これらは全国的に例を見ないほどの格差である。また、子供たちが私学で学びたいと思っても、経済的な理由で入学を断念、もしくは家計の急変などで退学せざるを得ない状況を生み出している。今こそすべての子供たちに行き届いた教育を進め、心の通う学校をつくるために教育費と教職員をふやすことが必要である。よって、憲法・教育基本法・子どもの権利条約の理念に基づいて私学助成の一層の充実と少人数学級の実現を図ることについて、国と県に対して意見書の提出を求めているものです。
主な意見といたしましては、経済的な理由で教育を受けられないということは、憲法・教育基本法・子どもの権利条約の理念に基づいて絶対にあってはならないことであり、採択し、意見書を国・県に提出すべきという意見と、陳情の趣旨には賛成できるが、趣旨了承のみにとどめるべきとの意見がありました。
以上審査の結果、陳情第20-10号は賛成多数により採択し、意見書を提出すべきものと決しました。
次に、陳情第20-11号の要旨は、陳情第20-10号と同様の趣旨で、葉山町に対して現行の私学助成制度をさらに拡充するよう求めているものです。委員会としては、町の私学助成制度の現況からして、趣旨了承が妥当ではないかとの意見があり、陳情第20-11号は全会一致により趣旨了承すべきものと決しました。
平成20年10月22日、教育民生常任委員会。
議長(笠原俊一君)
以上で委員長報告を終わります。
ここでちょっと議長のほうから聞きたいんですけれども、まだ最終の例えば総務の委員長の報告だとかあります。トイレ休憩だとか大丈夫でしょうかね。まだ30分以上あると思われますので。
この際、10分ほど休憩をさせていただきます。暫時休憩いたします。(午後5時55分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後6時09分)
これより委員長報告に対する質疑を日程順に1件ごとに行います。最初に、陳情第20-9号について質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情第20-9号の質疑を終結いたします。
次に、陳情第20-10号について質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情第20-10号の質疑を終結いたします。
次に、陳情第20-11号についての質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて陳情第20-11号の質疑を終結いたします。これにて教育民生常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情20-9号に関する教育民生常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件については教育民生常任委員会の決定どおり採択することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情20-9号は委員長報告のとおり採択されました。
陳情20-10号に関する教育民生常任委員会の結論は採択であります。お諮りいたします。本件は教育民生常任委員会決定どおり採択することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議ありますので、これより討論を行います。まず、採択に反対者の発言を許します。
16番(守屋亘弘君)
16番守屋亘弘です。私は個人として委員長報告の採択ということに関して反対の立場から討論に参加をいたします。
陳情の趣旨の中で、中段の「一方、公立高校での統廃合計画が進められ、公立定員枠が減らされています。こうした結果、私学も選べず公立へも進めない中学卒業生が出ており、平成20年度の県内公立中学校卒業生の全日制高校への進学者数は」云々とありまして、「中学3年10月の進路希望調査では、全日制高校希望者が5万9,000人強でした。この春も1,500人強の子供たちが全日制高校を希望しながら断念させられたことになります。」とありますが、義務教育においてはキャパシティーを確保することは、私は当然であろうかと思います。義務教育を終えて高校の全入ということが議論されておりますけれども、私はもしそうであるならば、教育予算の拡大に次ぐ拡大が認められなければならないと思います。教育において、機会の均等ということは、当然制度的にはあり得ますけれども、結果の均等は制度的にあり得ないと思います。幾ら努力しても、あるいは全然努力しなくても、全員が高校に入れるというようなことは、努力した生徒に対して、やらなくてもいいよと言うようなものであろうかと存じます。
そして最後の段階において「私たちは貴議会に対して憲法・教育基本法・子どもたちの権利条約の理念に基づいて私学助成の一層の充実」云々とありますけれども、憲法においては憲法違反という立場をとる意見の人もあります。例えば、憲法とは何か。保守の論客、櫻井よし子さんは、この著書の中で、文部省支配の現況、私学助成金は明らかな憲法違反とうたっております。憲法第89条は、公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは団体の使用、便益もしくは維持のため、または公の支配に属しない慈善、教育もしくは博愛の事業に対し、これを支出し、またはその利用に供してはならないと規定している。この条文をそのまま読むと、私学は公の支配に属していない教育の事業なのですから、そこに公の財産を使用してはならないことになります。つまり、私学助成金は明白な憲法違反ということです。とあります。
このように、議論が分かれる中において、「憲法」という言葉を差し挟んでおりますが、この議論を精査せずに一方的に憲法かくかくしかじかということは、私の容認するところではありません。私は幸いにして私も、私の長女も、長男も、私学には大変お世話になりました。その時点において、私はおろかにもこういう議論があることには気がつきませんでしたけれども、現時点ではこういう議論もあることを踏まえて考えますと、やたらに私学を助成するということは、あってはならないことと考えます。もし国費を潤沢に私学につぎ込むということであれば、私学自体の存在をむなしゅうすることであろうと思います。我が母校において、独立自尊、あるいは他の大学においての校歌の中で学の独立をうたっておりますけれども、建学の精神からすれば、このような私学助成を受けて、なお独立自尊ということに関して、私はじくじたる思いをいたします。かようの点を踏まえて、ただ単に私学に国費をつぎ込むということに関しては、私は容認できません。
以上をもちまして私の反対討論といたします。
議長(笠原俊一君)
次に、採択に賛成者の発言を許します。
6番(阿部勝雄君)
6番日本共産党の阿部勝雄です。私は日本共産党を代表して、陳情20-10号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情に、採択すべきとした委員長報告に賛成の立場、陳情を採択すべきとする立場で討論を行います。
現在、神奈川県の私学助成額は全国最低水準と言われております。自治体からの助成も少なく、県内の私学の学費は全国2番目の高額で、初年度納付金は公立・私立の格差が7倍と、全国にも例を見ないほどの格差となっていると言います。一方、ほとんどの中学生が進学する現在にあっても、公立高校はその定員枠を減らし、希望する子供がすべて公立高校に入る状態ではありません。陳情では「私学で学びたいと思っても経済的理由で入学を断念する中学生」云々とありますが、逆に公立高校で学びたいと思っても、枠からはみ出す中学生はやむなく私学に行かざるを得ないのが現状であります。こうした私学で学ぶ子供たちは、保護者の経済的理由によって進学を断念せざるを得ない状況さえも出ていると訴えています。
はるか前のことですが、「十五の春は泣かせない」と、希望するすべての子供の進学させるべき公立高校の増設を訴えた京都の蜷川知事の訴えを思い出します。定員枠を減らし、枠外となった子供は、いやが応でも私学に行かざるを得ない現状をつくり出して、私学に学ぶ子供たちが保護者の経済的理由で学業を断念せざるを得ないような国・県の助成を求めていることは、これに対して国・県の助成を求めていることは十分理解できるものであります。陳情では、こうした現状を踏まえ、憲法・教育基本法・子どもの権利条約の理念に基づいて、私学助成の充実、少人数学級を図るよう求めています。私は何年ぶりかで憲法・教育基本法・子どもの権利条約を読み直してみました。皆さん御存じのように、憲法とは国民にさまざまな縛りや義務を課している一般的な法律や条例とは違って、根本的な違いで主権者たる国民が国に対してさまざまな義務づけを課したもので、国が守るべき最高規範であって、我々国民が国に守らせるべき最高規範であります。その憲法第23条で、学問の自由はこれを保障するとあります。第26条には、すべての国民は法律の定めるところにより、その能力に応じて等しく教育を受ける権利を有するとしています。国民すべての権利であることを決めています。
その憲法の規定を受けて制定されたのが教育基本法であります。国や地方公共団体に対して、さまざまな義務づけを行っています。昭和22年3月に施行された前の教育基本法は、半世紀を超え、日本の教育水準を高める大きな役割を果たしてきましたが、近年教育状況の変化からか、愛国心や郷土愛などさまざまな問題をはらみ、大議論を巻き起こしましたが、平成18年12月に改正されました。しかしこの改正された基本法でも、憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り開く教育の基本を確立し、その振興を図るため制定すると前文に規定し、憲法の基本的精神としていることには変わりはありません。その教育基本法第4条で、すべての国民は等しくその能力に応じた教育を受ける機会を与えなければならず、人種・信条・性別・社会的身分・経済的地位または門地によって教育上差別されないとして、教育上のあらゆる差別を禁止しています。また同条3項では、国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず経済的理由によって就学が困難な者に対して奨学の措置を講じなければならないと、国と地方公共団体に奨学の措置を講じるよう求めています。しかも、今回の改正基本法には、従前の基本法には明記されていない私学に対する条文も盛り込まれました。第8条に私立学校の有する公の性質及び学校教育において果たす重要な役割にかんがみ、国及び地方公共団体はその自主性を尊重しつつ、助成その他の適当な方法によって私立学校教育の振興に努めなければならないと、私立高校の役割を評価しつつ、その振興を国や公共団体に義務づけています。
新しい基本法は、教育行政についても盛り込んでいます。第16条に、国と地方公共団体との適正な役割分担及び相互の協力のもと、公正かつ適正に行われなければならないとして、その第2項で、国は全国的な教育の機会均等と教育水準の維持向上を図るため、教育に関する施策を総合的に策定し、実施しなければならないとしています。また、第3項には、地方公共団体は、その地域における教育の振興を図るために、その実情に応じて教育に関する施策を策定し、実施しなければならないと、国と地方公共団体の責任を明記し、第4項には、国及び地方公共団体は教育が円滑かつ継続的に実施されるよう、必要な財政上の措置を講じなければならないと、財政上の措置を講じるよう具体的に規定までしています。主権者である国民が、こうあるべき、こうすべきと求めた日本国憲法、教育基本法に何人も教育を受ける権利があり、機会均等をうたっており、経済的な条件で差別されることを否定しています。そのために財政的支援を国や地方公共団体に義務づけているのです。この陳情は、憲法や教育基本法に規定された国・地方公共団体に対し適切な対策を求めたもので、当然の主張であると考えます。
また、逆に教育を受けるべき子供たちの立場から、子供の権利として国際的な立場が決められたのが子どもの権利条約です。日本では平成6年5月にこの条約を批准し、その締結国として子供に対する施策の実施を義務づけ、義務を負っています。その子どもの権利条約第28条教育の権利として、第2項というか、これではa、b、cで書いてありますので、b項に一般教育及び職業教育を含む種々の形態の中等教育の発展を奨励し、すべての子供にとって利用可能であり、かつアクセスできるようにし、無償教育の導入及び必要な場合の財政的援助を行うなど適切な措置をとること。第5項、e項ですが、学校への定期的な出席及び中途退学率の減少を奨励するための措置をとることなど、条約批准した締結国に義務づけています。つまり、日本国に義務づけられていると言えます。憲法の問題、基本法の問題、子ども条約の問題、どれをとっても経済的理由によって学業を断念するようなことはあってはならないと思います。一憲法学者の解釈によって、これが憲法違反だということには、私たちはくみしないものであります。
国や地方公共団体にその財政的援助、施策を施すよう義務づけているものであって、我々地方自治体の議会として国や県に対して陳情者の意思を酌んで私学への助成を充実するよう求めることは自明の理と考え、陳情を採択すべきものとした委員長報告に賛成の討論といたします。(拍手)
議長(笠原俊一君)
ほかに討論はございますか。
他に討論がなければ、これにて討論を終結いたします。なお、この委員長報告の2ぺージの9行目に誤記がございましたが、この件につきましては議長の裁量の中で訂正をさせていただきたいと思います。
これより採決を行います。本件については起立により採決をいたします。陳情第20-10号に対する委員長報告は採択であります。陳情第20-10号は委員長報告のとおり採択することに賛成の方の御起立を願います。
(起立多数)
起立15名、多数により、陳情第20-10号は委員長報告のとおり採択をされました。
陳情20-11号に関する教育民生常任委員会の結論は趣旨了承するというものであります。お諮りいたします。本件については教育民生常任委員会の決定どおり趣旨了承することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情20-11号は委員長報告どおり趣旨了承されました。
議長(笠原俊一君)
日程第13「意見第8号医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を求める意見書(案)」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
本件は議会会議規則第35条第2項の規定によって、提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第8号は提案理由の説明を省略することに決定をいたしました。
これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第8号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第8号は原案のとおり決定をされました。よって、意見書(案)を意見書として、神奈川県知事あて提出をいたします。
議長(笠原俊一君)
日程第14「意見第9号私学助成制度の充実を求める意見書(案)」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
議長(笠原俊一君)
本件は議会会議規則第35条第2項の規定によって、提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第9号は提案理由の説明を省略することに決定をいたします。
これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第9号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第9号は原案のとおり決定をされました。よって、意見書(案)を意見書として、政府関係機関に提出し、神奈川県知事あて参考送付をいたします。
議長(笠原俊一君)
日程第15「意見第10号私学助成制度の充実を求める意見書(案)」を議題といたします。
意見書(案)を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
本件は議会会議規則第35条第2項の規定によって、提案理由の説明を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第10号は提案理由の説明を省略することに決定をいたしました。
これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。意見第10号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、意見第10号は原案のとおり決定をされました。よって、意見書(案)を意見書として、神奈川県知事あて提出をいたします。
議長(笠原俊一君)
日程第16「陳情第20-19号葉山浄化センターの委託協定の実施の延期を求める陳情」を議題といたします。
お諮りいたします。本件については、去る10月9日に開催いたしました議会運営委員会におきまして協議しました結果、教育民生常任委員会に付託の上、議会閉会中の審査とすることに決定をいたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第20-19号葉山浄化センターの委託協定の実施の延期を求める陳情は教育民生常任委員会に付託の上、議会閉会中の審査とすることに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第17「陳情第20-20号真名瀬漁港整備に関する陳情書」、日程第18「陳情第20-21号真名瀬漁港環境整備に関して議会に厳正なる審議を求める陳情書」、日程第19「陳情第20-22号「真名瀬漁港再整備事業全般の施設検討委員会公募及び設置」お願いの陳情」の3件を議題といたします。
お諮りいたします。陳情第20-20号外2件については、去る10月17日に開催いたしました議会運営委員会におきまして協議いたしました結果、総務建設常任委員会に付託の上、議会閉会中の審査とすることに決定をいたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第20-20号外2件は総務建設常任委員会に付託の上、議会閉会中の審査とすることに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第20「陳情第20-13号「原油・肥料・飼料高騰」並びに「平成21年度税制改正」に関する陳情」を議題といたします。
本件については、お手元に配付しました要求書のとおり、所管の委員会からさらに継続して審査したい旨の要求がありました。
お諮りいたします。本件については、所管の委員会に議会閉会中の継続審査として付託することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認め、審査期限延期要求書のとおり、さらに議会閉会中の継続審査として所管の委員会に付託することに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第21「陳情第20-12号「地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政処置を政府等に求める意見書」の採択を求める陳情書」を議題といたします。
本件については、お手元に配付した要求書のとおり、所管の委員会からさらに継続して審査したい旨の要求がありました。
お諮りいたします。本件については、所管の委員会に議会閉会中の継続審査として付託することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認め、審査期限延期要求書のとおり、さらに議会閉会中の継続審査として所管の委員会に付託することに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第22「陳情第20-7号「議会基本条例」について町民との意見交換を求める陳情」、日程第23「陳情第20-18号議会基本条例制定にあたり、検討段階から町民参加を求める陳情書」の2件を議題といたします。
本2件については、お手元に配付した要求書のとおり、所管の委員会からさらに継続して審査したい旨の要求がありました。
お諮りいたします。本2件については、所管の委員会に議会閉会中の継続審査として付託することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認め、審査期限延期要求書のとおり、さらに議会閉会中の継続審査として所管の委員会に付託することに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第24「葉山町ごみ問題に関する件」、日程第25「葉山町議会広報(ホームぺージ等)に関する件」の2件を議題といたします。
本2件については、お手元に配付した要求書のとおり、所管の委員会からさらに継続して審査したい旨の要求がありました。
お諮りいたします。本2件については、所管の委員会に議会閉会中の継続審査として付託することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認め、審査期限延期要求書のとおり、さらに議会閉会中の継続審査として所管の委員会に付託することに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第26「委員会の調査について」を議題といたします。
本件については、お手元に配付した各委員会の申出書のとおり、議会閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議会閉会中の継続審査に付することに決定をいたしました。
議長(笠原俊一君)
日程第27「委員会行政視察報告」を行います。
本件については、総務建設常任委員会において行政視察を終了しておりますので、この際、委員長から報告を求めます。委員長、登壇を願います。
総務建設常任委員会委員長(待寺真司君)
総務建設常任委員会行政視察報告。本来であれば全文朗読をするところでございますが、諸般の事情により今回は割愛をさせていただきます。しかし、広川町、串本町ともに大変先進的な施策を展開しており、当町にとっても大いに参考となりますので、ぜひとも全文お目通しをお願い申し上げます。
なお、広川町では町長・議長も同席され、質疑を受けていただけるなど、両町ともに役場職員の視察受け入れの対応も大変すばらしく、両町の関係各位に対し、委員会を代表して心より御礼を申し上げ、総務建設常任委員会行政視察報告を終わります。ありがとうございました。(拍手)
議長(笠原俊一君)
以上で委員会行政視察報告を終わります。
議長(笠原俊一君)
以上で本会議に付議されました案件の審議はすべて終了いたしました。
お諮りいたします。会期は10月23日までありますが、議会会議規則第6条の規定により閉会することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、これをもって平成20年第3回定例会を閉会をいたします。大変長い間、御苦労さまでございました。(午後6時48分)
以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。
平成20年10月21日
葉山町議会議長 笠原俊一
署名議員 森勝美
署名議員 守屋亘弘
- この記事に関するお問い合わせ先
-
お問合せ先:議会事務局
〒240-0192 神奈川県三浦郡葉山町堀内2135番地
開庁時間:8時30分~17時00分
閉庁日:土・日曜日、祝祭日、年末年始
電話番号:046-876-1111 ファクス番号:046-876-1717
更新日:2018年03月20日