葉山町議会 平成20年6月25日

招集年月日

平成20年6月25日(水曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後5時45分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席17名 欠席0名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 伊東圭介 出席
第2番 鈴木知一 出席
第3番 金崎ひさ 出席
第4番 土佐洋子 出席
第5番 山梨崇仁 出席
第6番 阿部勝雄 出席
第7番 近藤昇一 出席
第8番 畑中由喜子 出席
第9番 佐野司郎 出席
第10番 加藤清 出席
第11番 待寺真司 出席
第12番 鈴木道子 出席
第13番 伊藤友子 出席
第14番 中村常光 出席
第15番 森勝美 出席
第16番 守屋亘弘 出席
第17番 笠原俊一 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 森英二
副町長  
教育長 豊田茂紀
総務部部長 根岸隆男
保健福祉部部長 石川恵一
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 高梨勝
教育部部長 吉田仁
消防長 坂本光俊
総務課課長 矢嶋秀明

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 上妻良章
局長補佐 高橋孝行
次長 山本孝幸

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第13番 伊藤友子
第14番 中村常光

議事日程

第1 一般質問
1.伊東圭介
(1)ごみ処理について
(2)真名瀬漁港再整備事業について
(3)町の顧問弁護士について
(4)消防の広域について
2.阿部勝雄
(1)福祉施策について
(2)環境施策について
(3)教育施策について
3.畑中由喜子
(1)海辺の環境問題について
(2)防災対策について
(3)ごみ問題について
4.金崎ひさ
(1)ごみ問題について
(2)里山保全について
(3)海を楽しむ方策について
5.待寺真司
(1)安全安心のまちづくりについて
(2)官有地の有効利用について
(3)町民マニフェストについて

議事の経過

議長(笠原俊一君)

おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本会議を再開いたします。(午前10時00分)

議長(笠原俊一君)

この際、議案第4号について、町長より修正の上、再提出されましたので、その取り扱い等について議会運営委員会で協議をするため、暫時休憩をさせていただきます。
直ちに議運のメンバーの方は協議会室にお願いをいたします。(午前10時00分)

議長(笠原俊一君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前10時40分)
ただいま、町長から発言を求められておりますので、発言を許可いたします。

町長(森英二君)

議長のお許しをいただきましたので、一言発言をさせていただきます。今議会に提案させていただいております議案第4号平成20年度葉山町一般会計補正予算(第1号)の第7款土木費、第5項都市計画費、第1目都市計画総務費の中の景観計画関連事業につきましては、さらに検討すべき点が生じましたので、削除いたし、再提出させていただきました。この点につきましては、昨日既に一般質問におきまして近藤議員、それから山梨議員の答弁に食い違いが出ましたこと、また議会に大変御迷惑をおかけしましたことを深くおわびを申し上げます。

議長(笠原俊一君)

以上で町長の発言を終わります。今後議会への議案提出に当たりましては、十分調整の上、議会運営に支障がないよう、細心の注意を払うよう、この際、町長に厳重に注意を申し上げます。

議長(笠原俊一君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、1番伊東圭介議員、登壇を願います。

1番(伊東圭介君)

おはようございます。1番伊東圭介です。議長への通告に従い、4項目について一般質問をさせていただきます。一般質問も3日目に入り、9番目ということでございますので、もう既に8名の議員の方が一般質問をされておりますので、重なる部分等あるかと思いますけれども、なるべく別の観点から質問したいというふうに思いますけども、繰り返しの答弁になるかもしれませんけども、町長においてはよろしくお願いいたします。
それでは、1項目目、ごみ処理について。当町は平成18年2月以来、皆様御存じのとおり横須賀市・三浦市両市とごみ処理広域化の実現を目指し、協議会を設立し、計画づくりを進めてまいりましたが、森町長の判断により葉山町は協議会を脱退し、5月31日付で協議会自体も解散をいたしました。その後、6月16日の議員懇談会の中で、真に持続可能な社会を見据え、徹底的な資源化・減量化による脱焼却・脱埋め立てを目指すとして「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」なる構想を発表しました。しかしながら、この構想は余りにも長期にわたっての計画であり、実現性に疑問を持たざるを得ません。当町の現状を踏まえると、早急な問題解決が必要な時期に、ごみ処理問題の先送りでしかないと考えますが、今後の具体的な推進方法をお伺いをいたします。
次に2項目目、真名瀬漁港再整備事業について。この事業は皆様御存じのとおり、防波堤の整備による安全で快適な漁業地域の形成、自然環境の保全とつくり育てる漁業への転換、海・緑・文化をつなぐ散策路の整備による都市住民との交流促進を目標に平成17年度より実施され、物揚げ場改良工事、沖防波堤新設工事、また防波堤延伸工事が既に終了をいたしております。効果調査の結果も良好であると判断できる内容だと思っております。今年度を含めた今後の整備方針について、町長にお伺いをいたします。
続いて3項目目、町の顧問弁護士について。この町の顧問弁護士については、前任の小林弁護士が3月末で退任されることになり、4月から空席になるということで、町長の方針について3月の予算特別委員会でも町長質問をさせていただきました。その際にも多くの議員から要望・意見があったと記憶しております。町長からは、おとといの議会初日の町長行政報告にて議会には正式に伝えられました。新たに選任された顧問弁護士、呉東正彦氏の選任に至る経緯と理由について、町長にお伺いをいたします。
次に4項目目、消防の広域について。消防の広域化の背景には、近年災害が大規模化・多様化し、また救急を中心に住民の消防への期待が高まるとともに出動要請が増大し、さらにNBC災害、核物質や生物剤、化学剤による災害など、消防が対応しなければならない事象が一層幅広くなるなど、消防を取り巻く環境は大きく変化してきております。そうした中、市町村消防は管轄人口、財政規模や管轄地域の自然環境などに大きな差があり、災害や事故への対応も一様ではなく、今後も本格的な人口減少時代を迎え、市町村の財政基盤が脆弱化していることも懸念されております。このため、総務省消防庁は消防本部の規模を大きくすることにより消防体制の一層の充実強化と高度化を図る消防の広域化を推進することを目的とし、平成18年6月に消防組織法の一部を改正し、同法に基づき消防の広域化に関する基本指針を告示いたしました。これを受け、県は神奈川県市町村の消防広域化に関する検討懇話会の答申を踏まえ、県民や市町村の意見も聞き、神奈川県消防広域化推進計画を3月に策定しました。現在は各ブロックごとに広域化に関する事前協議中であると、先日6月16日の全員協議会にて消防本部より説明を受けたところであります。そこで、この消防広域化に対する町長の基本的な考えについてお伺いをいたします。
以上、4項目について1回目の質問とさせていただきます。御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

1番伊東圭介議員の御質問に順次お答えをいたします。
まず初めに、今後のごみ処理についてとの御質問でありますが、葉山町が今後単独でごみ処理を進めていく上では、徹底的な資源化・減量化を進めていかなければなりません。どの程度、いかにして資源化・減量化を進めていくのかという点につきまして、熟慮検討した結果、真に持続可能な社会を構築するために、さきの議員懇談会においてお示ししたとおり、将来、焼却・埋め立てに回すごみをゼロにするゼロ・ウェイスト政策実施の決意を固めました。人口3万3,000人規模の葉山町にとっては、単独で処理施設を建設、維持管理していくことは大変な困難な状況にあるかと思います。焼却炉の建設には莫大な費用がかかり、最終処分場の確保も用地面などで大きな課題が残っております。環境保全に対する住民の強い思いと地球温暖化問題を初めとする時代の要請にこたえるべく、処理施設を減らす、なくす方向に向かって進む必要性を強く感じております。ゼロ・ウェイストは、処理施設を持つかわりにごみを減らす、ごみを減らせば施設はいらないという考え方です。今日主流となっている施設ありき、先端技術ありきのごみ政策ではなく、地域の状況に即し、ソフト面での減量化施策を充実させることにより、環境負荷の少ない、安価で柔軟な処理を目指していきたいと考えております。
次に、真名瀬漁港再整備事業についてで、その中の今後の整備方針について伺うとのお尋ねですが、真名瀬漁港再整備事業につきましては、平成17年度から真名瀬地区漁村再生計画に基づき事業を実施してまいりました。平成18年度、平成19年度に漁港環境施設の基礎調査や設計業務などを行っておりますが、現在整備指針などを検討しているところであり、事業の実施時期の見直しなどについて、神奈川県に相談をしているところでございます。今後の整備方針につきましては、本年5月21日に葉山町漁業協同組合において真名瀬漁港検討委員会が発足されておりますので、漁業者からの提案等を参考に、整備方針をさらに検討してまいりたいと考えております。
3点目の、町の顧問弁護士についてとのお尋ねでございますが、前顧問弁護士の小林嗣政氏が一身上の都合により本年3月31日をもって退任したことに伴い、その後任として呉東正彦氏と顧問契約を締結し、6月1日付で委嘱したところでございます。呉東氏におかれましては、横須賀市内に事務所を構えていること、行政に関する法律的な諸問題に広くかかわってきたこと、その他、多方面で御活躍されていることから、呉東氏が所属する横浜弁護士会からの推薦を受け、選任させていただいたものでございます。
次に、消防の広域について、町の基本的な考え方についてお伺いいたしますとの質問ですが、現在、神奈川県が策定した神奈川県消防広域化推進計画に基づき、広域化の対象となった三浦半島地区4市1町により自主的な市町村の消防の広域化を検討する段階でありますので、今後諸問題について検討し、御報告させていただきます。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

1番(伊東圭介君)

御答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきます。まず、ごみ処理に関してでございますけども、町長はですね、町長選の公約において、この2市1町の広域化をやめてということだったというふうに思います。その中で、春の…春というか、3月の予算議会、その中でもさまざまな議論があったというふうに思います。そのときはですね、町長は1年程度かけて町民会議等を活用してね、自区内処理という枠の中で検討してもらうんだということだったというふうに思いますけども、その辺が今回、僕らにするとですね、非常に急な形で、この「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」ということで出てきたわけですけども。その辺は町長、どういうふうに、その経緯というんですかね、その辺はいかがなんでしょうか。お伺いいたします。

町長(森英二君)

2市1町の広域化からの離脱の理由等については、従来からお話しさせていただいております。したがって、早急に次の対策を考えなければいけないわけですが、町民会議に御検討いただきたいというのは、2本立てで示しております。1つは、単独処理で進めていく場合の進め方、問題点。それからもう一つは、ごみをいかにして減量化していくか。それに絞った。この2つの観点からの検討会ということで、全体会議にお願いをしていきたいということで御提案したわけでございますが、やはりこれを進めていく上においては、何が何でも減量化ということは絶対に避けて通れない、最大の課題であるという考え方から、それでは終局的にはゼロに目指すんだという方針を明確に示したほうが住民の方々の周知もしやすい、また御協力も得やすいのではないかと。そういう観点からこのゼロ・ウェイストの方針を早期に決めてきたという背景でございます。

1番(伊東圭介君)

もう少しね、3月の議会のときはもう少し何ていうんですかね、町民に、町民会議にですね、等にお願いするという事項、そんな具体的ではなかったというふうに思いますけども、ここまでのものはもう既に出てきてしまうということだと、これ以上何をお願いするというんですかね。当然、中はいろいろ検討しなきゃいけないこともありますよね。当然これだけでは全然、20年後のごみゼロの達成、最終目標なんていうのは全く見えないわけでございまして、それはね、当然、今これ出したばかりでございますので、今後検討していくんだという答弁だというふうに思いますので、結構なんですけれども。私が考えるには、やはり20年先という、2029年ですよね。どう考えても、今後当然検討していくんでしょうけども、当分の間のごみ処理について、全く提示はないわけでございますし、問題の先送りでしかないのかなという感想というんですかね、ところになってしまうと思うんですけれども、この当分の間、どのようにしていくつもりですか、町長は。

町長(森英二君)

当分の進め方については、現在行っているやり方、これをそのまま続けるということです。そして、できるだけ焼却炉が引き続き長く使えるような方策、これも検討しているというところです。

1番(伊東圭介君)

そうすると、今の現状のまま、この軌道に乗るまでね、現状と変わらないごみ処理をしていくということですよね。そうすると、ほとんどのものを町外に搬出する。それからコストもなかなか下がらないという状況は続くんだろうというふうに思いますけども、当町の現状を考えたときに、そんなに有余があるのかなというのが正直なところなんですね。その辺をしっかりとですね、計画を立ててやらないと、もう2029年に葉山町なくなっちゃってますよね、恐らくね。そんな気がするんですけども。町長、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

今「当面の」という御質問でしたので、当面は今のまま続けるということなんですが、その先について、12月に議会でゼロ・ウェイスト宣言に対する議決といいましょうか、提案をさせていただき、1月には正式な宣言を行うという方針は今般示させていただいたことでございます。その際に、今後の、当面ではなくて今後の進め方については年度、12月までに示させていただくというお約束をさせていただいております。

1番(伊東圭介君)

そうしますと、今の焼却炉を延命をしていくというのが一番現実的なところなんだろうというふうに思います。当然それが一番現実的なところだと思うんですけども。ただ、今の能力を超えるようなというところは非常に難しいと思いますので、やはりコストという面ではなかなか県内でもね、箱根を抜けばワースト・ワンというところだというふうに思いますけども、3万2,000円ですか、町民1人当たりかかっているということ、これをやっぱりなるべく早くですね、本来であればそれを脱却していかなければならないというふうに思うんですけれども、12月までというんですか、には検討をするということでございますので、なるべく早くそれもお示しいただきたいなというふうに思います。
このゼロ・ウェイスト宣言なるものはですね、ほかの議員も質問されてましたけれども、まさにこれ、町民を巻き込んでやっていかなければ、もう達成不可能なものだというふうに思います。巻き込んでというのは、当然すごく過大な負担もかけていくんだろうなというふうに私は思います。その町長の言われる環境問題としてね、地球規模の環境問題としては、このゼロ・ウェイストというのは私も流れとしてはですね、あるんだろうなというふうに思いますけども。町民の生活というのはもう毎日毎日のことでございます。町民に聞いてみれば、納税をしているという部分で、税金を納めているという部分で、どんなところに納税のね、納税をしているという実感というんですかね、を得るかというと、やはり今の葉山町だと、ごみをね、毎日無料で持って行ってくれているんだと、処分してくれているんだというところに感じるという人が非常に多いというふうに私は思います。この施策をもし進めていくんであれば、分別に対する負担もありましょうし、当然有料化ということも視野に入れていかなければ、これは達成できないんではないかなというふうに思いますけども。その辺の町民の意識と町長のこの施策との関係というんですかね、整合性というのはどのように町長お考えですか。

町長(森英二君)

町民の方々が毎日ごみを出すときに、その都度お金払っているわけではないので、無料でごみを収集、処理してもらえているという感覚の人もいるかもしれませんが、実際には当然、税収の、総予算の13.3%という高額な、今言いました箱根に次いで2番目の高いコストをかけた処理を行っている。これがすべて税金で賄われているんだということの実態は、よく御理解いただけるように広報等で、またキャンペーンを張らなければいけないと思います。それを減らす、少なくするために、税金の負担を少なくするためにも、皆さんのお一人お一人の御協力が必要なんだということを訴えなければいけないと。これは有料化にするしないにかかわらず、特に有料化ということに踏み切るとすれば、なおさらその問題の、例えば税金の二重取りじゃないかとかという感覚を持たれないような、そういう丁寧な御説明は必要になってくるというふうに思っております。

1番(伊東圭介君)

その辺もですね、含めて、議会もそうですけども、町民に町長がみずから出向いてこれは説明していかなければ、説明責任が当然あろうかというふうに思います。この構想はですね、町長は当然失敗するなんていうことを考えてないと思うんですけども、町長の任期の問題等考えたときにね、これがこの葉山の施策として行政の継続性として受け継がれるのかというところ、もう一つ大きな問題だというふうに僕は思うんですけども、その辺、町長どのように考えていますか。

町長(森英二君)

ごみゼロ・ウェイストの宣言、説明の中でも述べさせてもらいましたが、第1号になりました徳島県の上勝町、人口約2,000といいますと、葉桜とか、一つの町内会単位ぐらいの規模のところです。ここもゼロ・ウェイスト宣言、達成するまでに17年間という目標を立てました。この小さいところでも。そして現在、もう半減までは済んでいるわけです。達成がですね、減量の。ですから、スピードが上げて、今までの例を見ますと、宣言をしてスタートして当初にかなりの減量の効果が出てくるんではないかと予測されます。私の任期はあと3年と7カ月でしょうか。その間に、当初は5年で半減と言いましたけども、この任期の中でまず50%削減は達成できるように頑張っていきたいと。そのためにもやはり私自身、先頭に立って町民の皆さんに御説明したりお願いをするという場面は十分考えております。

1番(伊東圭介君)

まあこの問題はね、これからということもありますので、最後にしたいと思いますけども、このゼロ・ウェイストに関してね。まずリサイクルが軌道に乗ってですね、コストパフォーマンスに影響というんですかね、いい影響が出てくるというんですか、そこまでというのが非常に今、まだまだ難しいんじゃないかなというふうに僕は思うんですけども。よく言われるリサイクル貧乏なんていう話もありますよね、当然。ごみは分別すればするほど、ごみじゃなくなるって。資源化という話だと思うんですけども、なかなかでもそれが実際にはコストにごみ処理、いわゆる処理する経費にですね、反映されてきてない。ごみの半減と言いながら、じゃあそのコストは半減したのかというと、そうじゃないと思うんですね。その辺も今後町の財政をですね、預かる町長として、その辺の考え方というのもひとつ重要なところだと思うんですけども、その辺をちょっと最後にお聞きしたいと思います。

町長(森英二君)

ごみの処理費用全体としては、いろんな分野からあると思います。きのう16番議員守屋議員からも指摘のありました当町における本来なら有償で引き取ってもらって、売れるごみといいましょうか、容器。そういったものまでこちらから持ち出しているという、こういう実態なども、より精査をして、場所の問題とかいろいろな制約がある中でやっている、最善の改善策を図っていかなければいけないなというふうに考えております。また、今の燃えるごみにおきましても、3割減らせば今の焼却炉を使って燃やしている維持費と、全く全部を外部に、民間業者に委託した場合と、ほぼとんとんになるだろうという試算も出ております。したがいまして、私が先ほど言いましたように、任期中に3割減あるいは半減と。半減というところまで早急に持っていくことで、現在よりもコストがかなり下げられるというふうな目標を立てた上で、全部ごみがなる目標を推進していきたいと考えております。

1番(伊東圭介君)

それでは、ごみ施策のもう一つといたしまして、2市1町を離脱したわけでございますけども、そして協議会は解散したわけでございますけども、新聞報道にもあるようにですね、横須賀また三浦両市もですね、この葉山町の離脱によってですね、損害賠償請求と、また補償請求という話が出てます。これもですね、昨日、一昨日ですか…の議員の質問にもあったと思うんですけども、この辺はそのときの答弁では町長はまだ実際に請求されているわけではないので何とも言えないという答弁だったというふうに思いますけども、今後そういったことが予想されるというふうに思います。その際の対応というのも、当然考えていかなければならないというふうに思います。当然、横須賀市、三浦市がですね、もし協議の上、賠償請求、補償請求ということになればですね、何らかのマイナスが当然向こうにあったという話だというふうに思います。ということは、2年以上にわたって当町もこの広域化協議会ですね、職員派遣して、その方向に向かっていたわけでございました。で、広域処理のほうがベターだろうという住民の声もあったはずです。それは陳情等にもあったと思いますけど、見直しを含めてという話、あったと思いますけども。そういうこともありますので、当町もある意味ではその損害を受けるというか、損失をしたのではないかなというふうに思います。そういったことがあるとすれば、場合によっては住民監査請求という話にもなりかねないなというふうに思いますけども、町の対応について町長にお伺いしたいと思います。

町長(森英二君)

横須賀・三浦両市からの請求については、まだ仮定の話ですので、きのうお答えしたとおりです。じゃあ、町内の住民の感覚といいましょうか、というものはとらえ方はどうかというお尋ねかと思いますが。2市1町の案を作成して、パブリックコメントをかけたときのこの意見、反応、これを私もつぶさに見ておりますが、圧倒的に2市1町の場合の問題点、これが指摘をされているということも事実でございます。ある程度、客観的な資料、データというものは、それしかまだ今のところありませんので、そういった意味ではそれを理解した上でいろいろ対応、必要なときには考えていきたいと思っております。

1番(伊東圭介君)

パブリックコメントという話がありましたけども、パブリックコメントの約9割はですね、それに異論があったりとか、御意見がある方が出すものであろうというふうに私は思いますけれども。肯定の方がなかなか出さないのではないかなと。基本的にはそれについてですね、異論がある方が出していくものだというふうに思いますので、その数がどうのこうのということは、やはり余り根拠にならないのかなという気がいたします。
それでは、8月にもね、町長のタウンミーティング等も予定されているようでございますので、住民には町長がちゃんと説明責任を果たすということだけお約束いただければというふうに思いますけど、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

すいません。今、ちょっと質問の意味がよくわかりにくかった、8月に何があると。

1番(伊東圭介君)

8月というか、夏にタウンミーティング、各地でやるという話がございますよね。その中で、町民にこれも含めてですね、いろんなことを町長あると思いますけどね、公約についてもあるでしょうし、その辺について説明責任を果たすべきだと思いますけど、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

各地に出向いての町長と語ろうと、地域の問題をお聞きしたいという趣旨のミーティングは、10回程度もう既に予定を組んでおりますが、そのときには各地の、その地域で持っている問題をお聞きしながら、いい機会だからこのごみ問題についてはきちんと御説明をして御理解を深めていきたいというふうに考えております。8月以降という意味でよければ、その答弁でいいと思いますが、8月に行う以降、各地に出向くということでよろしいんですね。その中での対応ということですよね。はい、今答弁したとおりでございます。

1番(伊東圭介君)

日程については私もよくわからない、申しわけないですけど、わからないんですけど。当然まだ発表もしてないんでしょうから。ただ、私がたまたま会館をとりに行ったら、その日、町が押さえていたということもあったので言っただけなんですけれども。8月何日でしたか、ちょっと忘れたんですけど。そういうことだろうなあというふうに思ったということでございますので。やるんですよね。
それでは、次に真名瀬漁港の再整備事業についてということで質問させていただきます。これも昨日、伊藤友子議員が御質問をいただきまして、非常に町長も積極的なというんですかね、答弁があったというふうに私は思っておりますけども。そのときにも話が出たというふうに思いますけれども、これも本来であればこの6月のですね、定例会に予算を上程してやっていくべきものだというふうに思っていますけども、ここにのせてこなかったという経緯について、もう一度確認をさせていただきたいと思います。

町長(森英二君)

この真名瀬漁港整備事業というものの本来の目的、何のために整備するのかということを考えれば、第一義的にはそこで仕事としている、生業としている漁業に携わる方々、またその周辺の住民の方、そしてそういった事業における環境問題等にも関心を持つ町民の方々、いろんな方々の意見を総合して最終的に案を出していかなければいけないわけですが、私、就任した後、間もなくに県の水産課長さん初め数名の方が来られまして、地元として真に欲しいもの、こういったものが欲しいんだと、必要だというものをぜひ出してくださいというお話がございました。そのことと、こちらの考えていることとは一致しているものですから、その案を考えてきているわけですが、まずは一番重点的にといいましょうか、第一義的に考えなければいけないのは、地元で仕事されている農業に携わって…漁業の従事者、窓口としては漁業協同組合の皆さん方のお考えをまずは出していただきたいという要請をしまして、1回目、2回目までの検討委員会が開かれたという段階でありますので、それをもとに全体、最終的な計画にまでなってないので、予算計上できなかったということであります。

1番(伊東圭介君)

その漁協のですね、真名瀬漁港検討委員会の町側がつくったこれ議事録ですけれども、私の手元にありますけども。これを見させていただくと、漁協関係者の意見というんですかね、方向性というのはもうこれ出ているんじゃないかなというふうに判断をします。あとは、町側の判断ではないかなというふうに思うんですね。ちょっと気になるのは、漁業関係者、それから近隣の住民、町内会とか、そういったもの、もう一つ最後に言った、環境にどうのこうのという部分がわからなかったんですけれども、もう一度教えていただけますか。

町長(森英二君)

周辺を中心とした住民の方々というふうに御理解ください。

1番(伊東圭介君)

何かその辺がですね、ちょっとよくわからないんですけれども、今ちょっと、最初のお話とちょっと違うような気がするんですけれども。一番は漁業関係者ということは、当然そうだと思います。それからその周辺の町内会含めた住民の方、わかります。それ以外の方の部分というのが非常に今、私どもすごく気になっているわけでございますけども、どうもそういった方の話の中でですね、町長の施策がぶれているんじゃないかなと。今回の6月の補正についても、直前でこの補正予算にのせてこなかったという経緯があるんじゃないですか。その辺はいかがなんですか。

町長(森英二君)

提出をして、御審議をいただくまでの段階に至ってなかったという理由でございます。

1番(伊東圭介君)

はい、わかりました。それではね、今度お金のことで少し御質問させていただきます。まず、この事業は6カ年計画ということで、今もう3年、17、18、19と終わってきたわけでございます。今年度やらなければいけない部分も当然あるわけで、時間的に非常にないんじゃないかなというふうに思います。町長は県に相談している、相談していると言ってますけれども、県に何を相談しているんですか。そこをまずお聞きします。

都市経済部部長(高梨勝君)

内示が実は20年度の予算の内示が出ているんですが、それの執行について今、町長が申し上げたとおり、内容の検討をさせていただいているので、もうしばらくその辺の申請内容についてお待ちいただきたいという御相談をしております。

1番(伊東圭介君)

そうすると、それは相談じゃないですよね。ちょっとまだ時間がかかるので、申しわけないけども、ちょっと結果出ないので、もうちょっと待ってくれということですよね。それ、相談じゃないですよね、基本的には。それ、相談と言わないと思うんですけど。ただ、県もそうですけども、国の水産庁も含めてね、これ限界あると思うんですよ、時間に。で、県が、そして国のほうがどういうふうに考えるかわからないですけども、この6カ年のね、中でおさめてくれればいいよっていうんであれば、そういった方法も当然じっくり考えているということもあろうかと思いますけども、恐らく国とか県でそういう対応しないと思うんですね。当然これ、6カ年計画で5億8,000万という事業の中でやっているわけなんですけども、毎年毎年そういったものを計上する中でやってきている事業だというふうに思いますけども、その時間がないという部分について、町長どのようにお考えですか。

町長(森英二君)

今、相談ではなくてお願いだという指摘もありましたけど、我々とすればお願いをしながら相談をしているということであって、この6カ年の中でやれればいいんじゃないかということのお返事も含めながら相談しているというところであります。

1番(伊東圭介君)

余り甘い希望をですね、抱かないほうがいいんじゃないかなという気がいたします。当然この事業の採択に当たってはですね、恐らく全国から、いろんなところから手が上がっているところをですね、この葉山町が採択されたという経緯もあるはずなんですよ。といいますのは、この事業については、4分の3が国・県補助で出るわけです。それから起債も制限9割ですかね、たしかね、ということもあろうかと思います。非常に市町村とすれば、非常に言葉は適切かどうかわからないですけれども、非常にいい事業で、おいしい事業なんですよ。そんな中で、どこでもやりたい部分があるはずなのに、途中でこういった状況になってきているということであろうと思います。この漁港の環境施設について、町長きのうも言われていましたけども、もう一度再確認させていただきたいのは、これ、やっていくおつもりがあるんですよね。補助金とっていくんですよね。それだけ確認させてください。

町長(森英二君)

はい、そのとおりです。

1番(伊東圭介君)

そうしますと、物については漁協のね、関係者の要望するものであったりとか、近隣の町内会等がやはり希望するものであるという部分で、今後もこれを続けていくということでよろしいですね。わかりました。効果調査等についてもですね、非常に良好だということも町長も以前答弁されていると思います。非常に今いい状況で、その工事を終わった後の現状とするとあるわけでございますので、ぜひこれについては続けていただくということで、物についてはですね、遊歩道がいいのか、そうではないのかという議論はあろうかというふうに思いますけども、ぜひこの補助金の今まで使った関係からいってもですね、それに類するものでやっていかなければ、この今まで出したね、金額、遊歩道関係で業務委託等で補助金いただいた2,400万ですか、2,400万ですね、の部分について、これも返還等ということになりかねないんじゃないかなというふうに思いますので、4分の3、1,800万ですか、についても返還してくれという話になろうかというふうに思いますので、その辺の責任についてもやはり町長の判断だというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。
続きまして、3項目目の弁護士の関係でございます。町の弁護士、顧問弁護士についてでございますけども、この経緯、選定のですね、経緯についてということで、まず第1質問をさせていただきました。その経緯の中でですね、町長は横浜弁護士会からの推薦ということがあったかというふうに思いますけども、これは向こうからこの方ということではないですよね。町のほうで、この方はいかがでしょうかという打診の中で、当然向こう側の弁護士会側がですね、推薦をしてくるんだというふうに思いますけど、その辺いかがですか。

町長(森英二君)

この呉東弁護士の選任の経過ということですので、少しお話をさせていただきたいと思います。今回、私の町長選挙終わりまして間もなく、前任の小林弁護士から直接お手紙をいただきました。自分は長らく顧問弁護士を務めてきた。そして高齢であると。ですから、ここで3月31日をもって退任をお願いしたいという申し出がありました。その時点から、理由が理由ですから、その時点から、じゃあどなたにお願いしようかということも考えました。また、相談する人によっては、顧問弁護士は置かなくても、ケース・バイ・ケースで頼むという方法もあるんじゃないかと。これは多分に経費の問題なんかがあったかなと思いますが、うちの事務方とも話ししましても、いろいろと相談したい案件も身近に常に起きてくる可能性も高いと。そういうことで、ぜひ顧問弁護士という形でお願いをしたいということになりました。
そこで私は、まず思い当たったのは、同じ近所といいますか、具体的に言いますと、町内に住んでおります方で、私、非常に信頼している弁護士さんがおられますが、この方は住まいは葉山ですが、横浜に事務所を持っておられる。で、御相談したところ、自分は主に労務問題といいましょうか、そういったものが専門で、町がかかわるようなそういう問題は対象外であるから不適任ではないかということで、断られました。じゃあ、どなたか御推薦いただけませんでしょうかねということで御相談を申し上げましたところ、実際には神奈川県のオンブズマンを行っている代表的な、立派な実績のある弁護士さんを御紹介いただきました。そこに御相談しました。しかし、その方におきましても、やはり労務、そういったものが主なテーマで、なかなか難しいということでございました。私は、約五、六年前からですか、まちづくり、そういったものをテーマにした勉強会を横須賀でやっておりました。そのときに横須賀の方、逗子の人、葉山の人間ということで、月1回の、実はきょうもそうなんですが、行っておりますが、そういう勉強会をまちづくり、あるいはそういった建築関係とか紛争問題、そういった勉強会をやっているときのリーダーだったのが呉東正彦弁護士だったわけです。その間、ずっと長く、この勉強会を通じて、こういう町が抱えるであろう、当面するであろう問題には非常に精通した方だということは承知はしておりました。あわせて横浜弁護士会のほうに、こうこう、こういう事情で弁護士をお願いをしたい、推薦をお願いしたいと。あわせて推薦方をお願いしまして推薦をいただいたということでございます。

1番(伊東圭介君)

今、経緯については細かくですね、町長から伺ったわけでございます。何人かの方に当たったということでございましょうけども、議会とすればですね、予算特別委員会の中で町長質問までに残ったその過程の中…その町長質問の中でもですね、いろんな意見ですとか要望があったというふうに思います。例えば相談しやすい女性の弁護士さんがいいんじゃないかと言われた議員さんもいらっしゃいます。それから、さっき町長が言われたように、顧問弁護士として置かないで、その都度その都度、案件ができたときにお願いをするやり方もあるんではないかという話もありました。そういうことを総合的に勘案して、最終的にこの呉東氏になったということてよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

そのとおりでございます。

1番(伊東圭介君)

それから、今、呉東弁護士とのですね、町長との関係ということで、まちづくり等についていろんな研究会、勉強会ですか、での知り合いという話もありましたけども、そのほかにも町長とこの呉東弁護士との関係というのがございますよね。その辺いかがですか。

町長(森英二君)

その点につきましては、勉強会というのは公式に開いている勉強会でございます。そのほかの個人的なおつき合いといいましょうか、かかわりというのは、まことにプライベートなことですので、答弁を差し控えたいと思います。

1番(伊東圭介君)

まあプライベートなという話でございましたけれども、余り町長も思い出したくもない話なのかもしれないですけども、17年の町長選の終わった際ですね、1月下旬に配布された森英二氏、それから森英二後援会の方が発行されたものというんですかね、その件について、原告5人から名誉棄損で町長は訴えられてますよね。その際に町長の弁護をしたのは呉東氏ですよね。その辺、確認をお願いします。

町長(森英二君)

これは呉東弁護士を選任する経過についての質問事項とは私は思いません。まことに個人的なことですので、答弁は差し控えたいと思います。

1番(伊東圭介君)

答弁できないということなんでしょうか、それは。事実としてですね、和解金払っているじゃないですか、町長。和解金払っているんですよ、町長は。5人の原告に100万円。(私語あり)議長、今の発言、ここでは関係ないだろうという発言があるんですけれども…(私語あり)これ、事実としてですね、あると思うんですよ。謝罪して慰謝料も支払いますということで、支払いをしているはずなんですよ、町長が、和解金として100万円。(「今の発言取り消してください。慰謝料は払っておりません。」の声あり)

議長(笠原俊一君)

続けてください。

1番(伊東圭介君)

ごめんなさい。もし慰謝料でないということであれば、正式な言葉で言えば和解金ですね。和解金を100万円、原告1人当たり、各20万円お支払いをしていると思います。そんなことで、これがですね、弁護士選任に当たってどうのこうのということはあるのかないのかはわかりませんけども、そういう事実があったということだというふうに思います。それは事実ですよね、町長ね。いかがですか。

町長(森英二君)

ノーコメントといたします。

1番(伊東圭介君)

それであれば、私が説明しなきゃいけないのかなというふうに思いますけども、現職批判票をまとめるため、勝てる候補に一本化すべきとK候補及び彼を支持する議員と選対幹部に早い時期から訴えましたが、これを無視したあげく、具体的な金額を森候補本人に提示して実質的な買収申し入れまでしてきました。結局、町政をもてあそぶやからの出現で、町政を変えたいという多くの皆様の御期待に沿えぬ結果となりましたことを残念に思うとともに、大変申しわけなく思います。後半は略させていただきます。森英二、森英二後援会一同という文章が出まして、それに対する名誉棄損ということで、原告5人がですね、このときは近藤秀男候補の陣営だというふうに思いますけれども、5人から横浜地裁の横須賀支部に対し、損害賠償を求めて訴状が提出されたということだというふうに思います。そのときの和解に至る経緯に至るときにですね、弁護をしたのが呉東弁護士ということだというふうに思います。
それでは、この件については以上とさせていただきます…ごめんなさい。まだですね。ごめんなさい。全然終わってないです。顧問弁護士に関してですね、もう少し部長にお伺いをいたしますけども、法律相談については、今までどおり月2回程度で行っていくのかどうか、お伺いします。

生活環境部部長(成島光男君)

法律相談につきましては、毎月第2金曜日と第4水曜日、月2回行っております。

1番(伊東圭介君)

これも予算議会でも議論があったと思いますけども、報酬等についても前弁護士と変わりないということでよろしいでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

変わらず、1回当たり3万円というふうに支出をさせていただいております。

1番(伊東圭介君)

顧問弁護士料も変わらずということでよろしいでしょうか。

総務部部長(根岸隆男君)

そのとおりでございます。

1番(伊東圭介君)

そうしますと、12万円ですよね。12万円ということだったと思います。

総務部部長(根岸隆男君)

そのとおりでございます。

1番(伊東圭介君)

それから、もう1点、この町にはですね、さまざまな今、案件があると思いますけども、例えば長者ケ崎の不法占有の件、これも顧問弁護士さんに相談をしなきゃいけない内容だというふうに思いますけども、今の段階でこの件に関して顧問弁護士がどういうふうに考えているかってわかれば、もしわかればですね、教えていただきたいと思いますけど。

総務部部長(根岸隆男君)

本件につきましては、既に弁護士の呉東弁護士と相談をさせていただいております。その方針につきましては、やはりさまざまございますので、できましたら常任委員会等でわかりやすく、細かく説明をさせていただければというふうに思っております。

1番(伊東圭介君)

それでは、常任委員会のほうの所管事項ということで、やっていただければというふうに思いますけども。当然、弁護士さんかわればですね、方針変わるというのが結構多いことだと思います。弁護士さんによってみんな見解違いますので、その辺もし変わりがあるようであれば、議会のほうでですね、議会のほうにもお知らせ願えればというふうに思います。
それから最後4項目目の消防について、ちょっと時間ないですけども、させていただきます。今もですね、現在も近隣との協定ということの中でですね、さまざまな応援協定で出場、消防・救急についてされているというふうに思いますけども、その内容について、消防長のほうからお知らせ願えればと思います。

消防長(坂本光俊君)

逗子市・横須賀市の応援協定につきましては、神奈川県県下消防相互応援協定に基づいて行っております。内容につきましては、通常応援、消防団応援、特別応援に分かれております。

1番(伊東圭介君)

その協定に基づいて、一番頻繁に使われているというか、されているのが救急車の第3出場というんですかね、だというふうに思います。その件数というのは、昨年度で構いませんので、19年度の数字、もしお持ちでしたらお願いします。

消防長(坂本光俊君)

平成19年度の救急依頼件数でありますけれども、逗子市に対しまして30件、横須賀市が3件、逆に葉山から出場した件数は、逗子市に15件、横須賀市はゼロであります。

1番(伊東圭介君)

はい、ありがとうございます。うちが要請したものを合計すると33件ということですかね。逆に、うちが逗子に出たのが15件ということは、まあ半分ぐらいの比率だということだと思います。これはあれですよね、一切協定の中で費用がかかるということはないわけですよね。

消防長(坂本光俊君)

費用は一切かかりません。

1番(伊東圭介君)

わかりました、はい。こういう状況なわけで、葉山町もですね、年間約1,500件の救急の要請があるわけでございます。弱ですかね、1,500までいかないと思いますけど、1,500弱の要請がある。そのうち30件から35件ぐらいが毎年あるんだろうというふうに思いますけれども、そういったことを踏まえてですね、町長はこの消防の広域化についてどのようにお考えになっているか、お聞きしたいと思います。

町長(森英二君)

まだいろんな面からそれは研究を検討している段階でございますので、私からの私見は今は述べないほうがいいと思います。

1番(伊東圭介君)

今、検討中ということでですね、当然消防のほうでも事前協議中の部分だというふうに思いますけども、消防長のほうからいろんなことをこの消防広域化についてですね、いろんな情報をいただいて、全く協議はされてないんですか、消防のほうと。

町長(森英二君)

必要な都度といいましょうか、折に触れてといいましょうか、機会をつくっては説明は聞いております。

1番(伊東圭介君)

そうしますと、町長が今のところ広域…この消防の広域を進めるかどうか。それともやめておけよというのか、その方向性を出してないということでよろしいですか。

町長(森英二君)

結論とすれば、広域でいく、あるいは単独でいくという、どちらかの結論的なものは言ってませんということです。研究している段階ということです。

1番(伊東圭介君)

そうすると、またごみのように単独というのもあるんですかね、これ、消防に関しても。さまざまメリット・デメリットあろうかと思いますけども、どうも町長は広域嫌いみたいで、広域という言葉にアレルギーがあるのかどうかわかりませんけども、進めるという前提でお話をさせてよろしいですか、今のところ。質問が続かないので、最後にさせていただきますけども。今、葉山町は防災担当部署が消防に置かれております。今後広域をするに当たってはですね、防災担当部署というのは別にしなきゃいけないということで、もし広域に向かうのであれば、もう2024年末には決めて…決めてというか、もう組織されて2020…ごめんなさい、平成25年にはスタートしなきゃいけないわけです。そんなことを考えると、機構改革をして、もう来年度あたりから事務の引き継ぎというのですか…をしていかないといけないんじゃないかなと。本庁のほうに置くか消防の一部を借りて置くかわからないですけども、防災担当部署の設置というのは必要で、機構改革も必要だと思いますけども、町長いかがですか。

町長(森英二君)

それほど長い期間研究しているわけじゃありませんので、そういった意味では、じゃあこの本庁舎の中に防災の担当部署を移動するか、その場合にどこにするのかというようなことの仮定の上ですけども、話はしております。

議長(笠原俊一君)

時間が過ぎました。これにて1番伊東圭介議員の一般質問は終結をいたします。
第2番、6番阿部勝雄議員、登壇を願います。

6番(阿部勝雄君)

6番日本共産党の阿部勝雄です。通告に従って一般質問を行います。
まず1項目目の福祉施策について伺います。小児医療費助成制度について、さきの3月議会でも質問しましたが、ことしから県の小児医療費助成制度が就学時前まで拡充されました。3分の1補助ではありますが、葉山にも280万円ほどの県補助が増額されております。3月議会では骨格予算として、従来の7歳未満までの補助なので、早急に拡充することを求めました。町長は前向きに検討するような考えを示されましたが、この6月の政策予算には拡充した案は見られません。県の一部負担金に対する補助が検討されていると聞きますが、松田町を除いてほとんどの自治体はこの自己負担ゼロを実施しており、一部負担金の補助は当たり前となっているのであります。多くの自治体がこの県補助増額に伴って、自己負担の補助にとどまらず、年齢引き上げを拡充しております。今までは葉山はトップクラスと、前町長の自慢の制度でしたが、現在は就学時前までの補助は当然というのが多くの自治体であります。森町長のマニフェストに、小児や高齢者の医療補助を拡充しますと掲げておられましたが、他自治体に大きくおくれをとった小児医療費助成制度を早急に拡充すべきと考えますが、町長のお考えを伺います。
2つ目、そのマニフェストの片方であります高齢者の特定健診について伺います。今年度から医療制度の改悪で、40歳から74歳までの人の特定健診が義務づけられました。健診受診率によってはペナルティーとも言われる支援金の負担割合に差をつけるということになっております。葉山町でも3月に特定健診実施計画が出されました。特定健診の受診率を24年度までに65%、受診者5,000人弱を目標にして、国の目標に合わせてはいます。そこで伺います。今まで一般健診の補助制度があり、受診される方々がありました。今回の制度の変更により対象年齢が74歳以下に変わったことで単純に比較はできませんが、この一般健診の受診率と今回の特定健診の目標値はどのような位置づけになっていますか、伺います。
3つ目、後期高齢者の医療制度の実施について伺います。75歳以上の高齢者を年齢だけで差別した医療制度は、社会的にも大きく疑問が持たれ、苦情などが多く出され、我が党を初め民主党、社民党など野党4党が廃止法案を提案し、参議院では可決、衆議院では継続審議となりました。私たちは廃止しかない悪法だと考えておりますが、現段階ではこの法にのっとって進められております。医療受診抑制や保険料の増減が問題となっています。そこで伺います。受診内容などにこれからでしょうが、葉山町の中で従来の国保料と比較して後期高齢者医療保険料が引き上げられた人、下がった人など、保険料の増減を調べる必要があるかと思います。政府発表でも低所得者のほうが引き上げられる方の率が高くなっていると言っておられます。葉山の実態を早急に調査し、必要なら対策も検討する必要があると考えます。特に低所得者が保険料が引き上げられるようなことがないかを調べるべきだと思います。調査していますかどうか、3月議会でも上がる人、下がる人を調査して対応したいと答弁されましたが、調査の結果について伺います。また、後期高齢者医療制度に伴って、国保予算が減少していますが、加入人数の変動があって単純に比較はできません。1人当たりの国保料は例年に比較してどのようになっているか教えていただきたいと思います。
2項目目、環境施策について伺います。1つ、下水道事業について、町長は従来の全町を公共下水道でという計画を、市街化調整区域を外して合併浄化槽や小型コミプラでと、大きく方針を変更されました。このように大きく変更した計画を町民に理解していただく必要があると考えます。まず、下水道審議会に説明し、討議してもらい、十分な御理解をいただくことが大事です。財政面から見て、今後面整備が大きくおくれる可能性などを御理解いただかなければならないと思います。そこで伺います。早急に下水道審議会を開いて方針の変更、今後の予想される進捗状況など検討していただくお考えはありませんか、町長にお聞きしたいと思います。
次に、町民への説明ですが、当市街化調整区域在住の方々は、なぜ下水道が来ないのかと疑問を持つ方々がおられます。下水道事業は長い年月と多額の費用がかかることは承知しておられると思いますが、いつかは来るのではないかと待っている声、下水道が来ないのでは差別ではないかという御意見もあります。こうした疑問にこたえて、なぜ方針を変更したか。公共下水道でなくとも、自然環境・住環境は守れることなどを直接住民に説明し、御理解を得るべきだと思います。審議会の答申を得てからになるかもしれませんが、早急に住民説明会の開催する必要があると思いますが、町長のお考えを伺います。
環境施策の2点目、ゼロ・ウェイストの取り組みについて伺います。通告書に「ゼロ・ウェス
ト」と書いて「イ」が抜けていると言われましたので訂正をお願いしたいと思います。意のない質問ではなくて、意を込めて質問いたします。(笑い)我が党は、葉山町単独独自処理を求め、議論し、特に徹底した資源化・減量化を進めるべきことを求めてきました。今回提出された「ゼロ・ウェイストへの挑戦」には、何とか資源化・減量化の方向性だけは示されました。今回の宣言は積極面としてとらえたいと思いますが、幾つかの疑問を持つところであります。
まず資源化・減量化ですが、ごみの内容、成分がはっきりしていない現状では、当然とも言えますが、何を、どうしたら、どれだけ減らせるのかという削減内容が具体的には見えてきません。我が党は何度もごみの成分分析を求めてきましたが、広域処理には不要とでも考えたのか、余り実を入れたデータはとっていないことがわかりました。今から成分分析をするというのでは、具体的施策が見えないのは当然ですが、このことは強く指摘したいと思います。これから実施する成分分析を、いつまでに、どのような分析をされるのかを伺います。
2つ目の疑問は、ごみゼロとなれば、焼却施設はいらないとした方針です。確かにごみがなくなれば、焼却する必要はなくなります。果たしてゼロになるかということに疑問も持ちます。目標をゼロとして徹底した資源化・減量化を目指すということは、幾つかの自治体でも掲げて頑張っております。しかし、この条件として、拡大生産者責任制を前提としております。拡大生産者責任制は国の施策で、葉山町の考えだけでは進みません。まして目標の20年後までに実施されるかは、大きな政治的転換が必要になるのではないでしょうか。計画では、その間、民間委託で処理していただくとなっています。もしゼロにならなければ、いつまでも民間委託をすることになります。自区内処理の考えとは矛盾すると考えます。目標「ごみゼロ」を掲げ、減量に減量を重ねて、最小限の焼却炉をつくり、処理する方法が現実的・効率的ではないかと私は考えます。計画どおり20年後に完全にゼロになったとしても、20年間活用した焼却炉は、減価償却はできるはずではないでしょうか。少なくとも二重投資にはならないと思います。町長の御所見を伺いたいと思います。
3つ目の疑問は、「ゼロ・ウェイストを目指せば50%減は当然実現可能な通過点となる」と書いてあります。50%実現は、しなければならない通過点ではあっても、目標を設定しただけで実現可能な通過点とはなり得ません。他市や外国の自治体などの取り組みを拾い出し、さも簡単にできるかのように書き出していますが、町が取り組むべき具体策は全く見えません。これからだと言われるかもしれませんが、5年間で半減することは、並大抵のことではないと思います。この宣言は単なるアドバルーンに終わらないような意気込みをお聞かせいただきたいと思います。首長が先頭に、全職員一丸となって取り組んでいる、進んだ自治体を見習っていただきたいと思います。町長の決意をお聞かせいただきたいと思います。
最後に、教育施策についてお伺いいたします。まず、新しい教育長さんになられたことにお祝いと、今後の葉山の教育をよろしくお願いしたいと申し上げます。
さて、教育長は教育委員選任のときに、私見として所見を述べられております。その中で2点ほどお伺いしたいと思います。1つは、小学校の2学期制を検討しますとあります。隣まち逗子市では、試行として小学校の2学期制を実施したと聞きます。その結果、賛否両論、いろいろな御意見かあったようですが、問題はあっても3学期制に戻すことは、さまざまな書類などの問題があり、このまま2学期制を続けるとなったと聞きます。何が試行かという批判もありました。また、2学期制で授業時間を捻出できるとの考えのようにも聞きましたが、現在の小学校の職員の努力等で、時間的には大きな差がないとも聞きました。そこで伺います。2学期制の功罪について、どのようにお考えかを伺います。
最後に、指導要領の実施で増加した授業時間で、習熟度学習をしたいとの見解も示されました。中には差別授業、格差を拡大するなどの批判もある習熟度別授業は、功罪いろいろあると思いますが、教育長の所見を伺います。
以上、第1回目の質問を終わります。御答弁、よろしくお願いいたします。

議長(笠原俊一君)

この際、昼食のため暫時休憩をいたしまして、答弁は午後からとしたいと思います。なお、再開は午後1時からとさせていただきます。(午前11時55分)

議長(笠原俊一君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。それでは、先ほどの6番阿部勝雄議員の質問に対して答弁をお願いいたします。

町長(森英二君)

6番阿部議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず、福祉施策についてで、その中の小児医療費助成制度の拡充についてのお尋ねでございますが、現在0歳児は全員、1歳以上7歳未満の児童については、所得制限はありますが、受診の際の自己負担分を助成しております。今議会には予算措置をしておりませんが、本年10月より新たに1歳児から未就学児までの児童についても、所得制限をなくし、より多くの子育て世帯を支援していきたいと考えております。また、対象者の年齢の引き上げにつきましては、今後財政状況等を考慮する中で、検討をしてまいりたいと思っております。
次、高齢者医療についてでございますが、従来、老人保健法に基づき40歳以上の方を対象に実施しておりました健康診査が、高齢者の医療の確保に関する法律に位置づけられたことにより、40歳から74歳までの方は特定健診の対象者に、75歳以上の方は後期高齢者健康診査の対象者になるなど、医療制度が大きくさま変わりいたしました。75歳以上の方の健診につきましては、神奈川県後期高齢者医療広域連合保健事業計画に基づき実施すべく準備を進め、6月から対象者の方へ医療機関に提出していただく受診券を発送しております。今後も町民の健康を保持するために、各種健診を初めとし、保健師と管理栄養士による健康教室や健康相談等、さまざまな健康増進対策に努めてまいりたいと考えております。
次に、後期高齢者医療制度の実態調査についてとのお尋ねです。葉山町の国保から長寿医療制度へ移行した方の保険料の状況につきましては、国保と長寿医療制度の算定方法の違いから、一概には言えませんが、年金収入153万円未満の方につきましては、いずれの制度においても所得割が発生しないため、均等割額が国保の均等割と平等割の合計額を下回る長寿医療制度へ移行したほうが保険料は減少します。しかしながら、それ以外の収入の方につきましては、国保では町民税所得割方式により所得割を算定するため、同じ収入であっても所得控除の違いや人的非課税に該当する場合があるなど、また固定資産の有無等によりお一人お一人で保険料に差が生じます。そのため、長寿医療制度に移行したことにより保険料額が増加となった方がある一方で、資産割が賦課されないため、大幅に保険料が減少する方もおります。このように、長寿医療制度と国保の保険料の算定の違いから、国で発表したような長寿医療制度創設に伴い保険料が減少する世帯の推計資料は出せないのが現状です。
次に、環境施策について、下水道計画の全般的見直しについてのお尋ねでございますが、現在の公共下水道全体計画におきましては、計画区域面積は622ヘクタールであり、そのうちの350ヘクタールについて認可を受け、準備を進めているところでございます。平成19年度末の整備面積は、約263ヘクタールであり、市街化区域の約半分の整備が終了いたしました。今後の全体計画の見直しにつきましては、技術革新、効率性、整備性等を踏まえつつ、適正な時期に適正な手法を見定め、最良の汚水処理が行えるように進めてまいりたいと考えております。
次に、方向転換に伴う町民の理解を得る方法はということでございますが、下水道計画の見直しにつきましては、公共下水道審議会等を通じて有識者や町民の皆様から意見を伺い、全体計画の見直しを行わなければなりません。今後、下水道事業の進捗状況や社会情勢を踏まえながら、適切な時期に対応を図ってまいりたいと考えております。
次に、環境施策の中のゼロ・ウェイストへの取り組みについてとの御質問でありますが、葉山町が今後単独でごみ処理を進めていく上では、徹底的な資源化・減量化を進めていかなければなりません。どの程度、いかにして資源化・減量化を進めていくのかという点につきまして、熟慮検討した結果、真に持続可能な社会を構築するために、さきの議員懇談会においてお示ししたとおり、将来焼却、埋め立てに回すごみをゼロにするゼロ・ウェイスト政策実施の決意を固めました。人口3万3,000人規模の葉山町にとっては、単独で処理施設を建設、維持管理していくことは非常に困難な状況にあります。焼却炉の建設に莫大な費用がかかり、最終処分場の確保も用地面などで大きな課題が残ります。環境保全に対する住民の強い思いと、地球温暖化問題を初めとする時代の要請にこたえるべく、処理施設を減らす、なくす方向に向かって進む必要性を強く感じております。ゼロ・ウェイストは、処理施設を持つかわりにごみを減らす、ごみを減らせば施設はいらないという考え方です。今日主流となっている施設ありき、先端技術ありきのごみ政策ではなく、地域の実情に即し、ソフト面での減量化施策を充実させることにより、環境負荷の少ない、安価で柔軟な処理を目指していきたいと考えております。当面につきましては、先進自治体の取り組み等の調査研究及び町のごみの現状を把握するための各データの分析等を実施し、12月までには取り組み内容の骨子を取りまとめる考えでございます。
以上が私の質問に対する答弁といたします。よろしくお願いします。

議長(笠原俊一君)

引き続き答弁を行います。

教育長(豊田茂紀君)

6番阿部議員の御質問にお答えをいたします。まず最初にお答えをする前に、先ほどの阿部議員の発言の中で、私の私見に基づいてという趣旨の御質問があったかと思いますが、あれはあくまで私が私人としての私見を述べたものであり、現在、私は公人として、教育長として考え方を述べる立場にございますので、そういう意味で2つの質問についてお答えをしてまいりたい。
まず、小学校の2学期制についてとの御質問でございますが、葉山町におきましては、平成14年に葉山町立小学校・中学校の管理運営に関する規則の一部を改正し、学校の主体性に基づき、2学期制が実施できる状況にありますが、いずれの小学校からも2学期制導入についての希望はございません。既に2つの中学校では2学期制を実施しており、これは学びの連続性による学習効果や事業時数の確保など一定の成果があると報告され、教育委員会としてもそのことを評価しております。一方、小学校では、小学生の生活リズムや学習サイクルから総合的に考えてみると、短いスパンで区切りをつける3学期制のほうが望ましいとの判断から、2学期制を導入しておりません。今後は中学校の実践を検証しながら、小学校については研究・検討を続けてまいりたいと思っております。
続いて、複数教科導入についてのお尋ねですが、現在既に中学校では数学と英語において少人数指導による授業を行っており、クラスを習熟度別と等質との2つの形態に分けて学習をしております。また、小学校では算数で少人数指導を行っておりますが、これはすべて等質によるクラス分けとなっております。これにより形態はさまざまでも、少人数指導により個に応じたきめ細かな指導とともに、効率のよい学習が実現されております。今後は子供の発達段階や教科特性をよく踏まえた上で、特定の教科のみならず習熟度学習の可能性を研究・検討してまいりたい、そのように考えております。以上でございます。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

6番(阿部勝雄君)

御答弁ありがとうございました。ちょっと空白があって気が抜けてしまいましたけど、もう一度意を入れ直して質問させていただきます。
先ほど小児医療費助成制度で、もう一度ここまで引き上げて云々というのを、もう一度教えていただきたいと思いますが。

保健福祉部部長(石川恵一君)

今回の定例会につきましては、先ほど町長述べましたけれども、予算措置させていただいておりませんけれども、10月から1歳児から未就学児までの所得制限を撤廃するという形でもって考えております。

6番(阿部勝雄君)

今のあれですと、今回から変わるのは所得制限をなくするというだけの拡充というふうにしかなりませんね。今回、先ほど来280万円弱の…強だね、280万強の予算が増額されるであろうということで、私、3月議会にも質問しましたけれども、そのときにも言ったんですが、こういう県の引き上げがありますと、至るところで引き上げをする自治体がふえますと、こういうふうに言って、早急に対策をというふうに要望しました。私ら3月議会のときに調べたんですが、ことしからですね、現在4年生までの補助を行っているのは、鎌倉、座間、相模原、厚木、箱根、愛川。6年生までが海老名、中井、山北、清川。こういうふうになっています。こういう大きな中で、現在就学児前まで云々というのはほとんどのところです。就学児以下というのはおりません。先ほど来、所得制限がなくなりましたと言いますけれども、現在、所得制限のないところは藤沢、秦野、厚木云々で6市、鎌倉は就学児前までは所得制限なし。寒川、二宮、中井とか、町村では10町1村が今、所得制限がありません。こうなりますと、16市…17市町村ですか、そのところでほとんどの所が所得制限なしで、就学児前まで補助しています。やっと追いついただけです。今、あかたも10月から拡充しますと言われましたけれども、残念ながらその一般的な市町村に追いついただけということです。私、町長のマニフェストにありますように、拡充を図り、充実してまいりますというのは、おくれたところを引き上げただけでは充実…今よりは充実されますけれども、これでは充実とは私は言えないと思います。当然のことながら、私たちは、私は少なくとも3年生ぐらいまで引き上げるのかなというふうに期待をしておりましたけれども、これでは拡充したとは私、言えません。町長、いかがなものでしょうか。

町長(森英二君)

御期待に沿えなかったのが非常に残念ですけれども、この21年度当初予算の計上の中には、確実に引き上げて、対象年齢を引き上げて提出したいと考えております。

6番(阿部勝雄君)

今の御答弁ですと、来年の予算には引き上げをしたいと、するものというふうに聞こえましたけれども、町長のお考えではどの程度まで引き上げられると考えていらっしゃいますか。

町長(森英二君)

今いろんな地域の自治体の例がございましたけれども、少なくとも3年生、あるいはできれば4年生、6年生といったところまで視野に入れて検討したいと思っております。

6番(阿部勝雄君)

今、積極的な御意見なんで、できるだけ私らとしては高い引き上げと思ってはおりますけれども。部長、今回のこの予算で…失礼、県の補助で引き上げられた自治体は幾つあるとお考えですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

本年の4月1日現在、神奈川県でもって葉山町は7番目という形でもって位置しておりました。今、議員が言われましたように、幾つかの市町村が年齢を引き上げたという場合で、12の市町村が葉山町を上回っているということですので、6つの町村が引き上がったと、そのように理解しております。

6番(阿部勝雄君)

今回の予算で、いわゆることしの4月で引き上げた自治体の数を聞いているんです。12とおっしゃいましたか、今。

保健福祉部部長(石川恵一君)

12というのは、大変申しわけございません。10月という形でもって今とらえております。10月に神奈川県が年齢の引き上げを行います。それに合わせて6月の定例会で補正予算を組み、年齢を引き上げているところもありますので、その数を含めますと10月に12団体が葉山町を上回ると、そのように理解しております。

6番(阿部勝雄君)

当然こういうふうにして引き上げるときに、ほかの自治体はこれを機に充実していくことをして、かなりのあれがあって、前回の県の補助のふえたときにも、1年おくれて対策をしたということで、私は批判をした記憶がありますけれども、こういうのをあるときには、ぜひ前もってそういうことを察知したら、当町でも検討する余地が、価値があると思います。するべきだと思います。この辺、いつも毎年何回もおくれてしまいますので、今回予算計上されてないのを批判しても仕方ないんですけれども、このことは前も指摘したと思います。こういう変動があるときには、それを察知していち早く対策を講ずるのが担当としてしかるべきかと思っておりますので、このことはぜひ頭にとめておいて、今後気をつけて対策を立てていただきたいと思います。ぜひ来年の予算には3年生を上回る、それで私らも先ほど、所得制限をなくするということは大歓迎なんですけれども、所得制限というものについても、今後もさらに引き上げる段階での所得制限についても考慮していただきたいと思っております。以上で小児医療費のほうはお願いをして、強く求めておきたいと思います。
2つ目の高齢者、いわゆる74歳までの特定健診なんですけれども、今回は医療改悪によって義務づけられた形になっております。私らこの前いただいた町の特定健診検査実施計画ですか、これによりますと65%まで毎年3%ずつ引き上げていくような健診のあれを予想を立てておられますけれども、今まで我々は普通に一般健診というんですか、それで健診をしてきたと思います。それは年齢制限がありませんでしたから。今度特定健診に位置づけられる、いわゆる74歳以下の人ですね、40歳から。その人が一般健診を受けていた方々の人数というのは把握されてますか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

19年度におきましては、一般健診ということで行っておりました。今、議員が言われました40歳以上74歳未満の方、19年度におきましては1,468人受診をしております。

6番(阿部勝雄君)

それでいきますと、何%の方々が実際に健診を受けられましたか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

約2割だと思っております。

6番(阿部勝雄君)

対象者の2割ですか。そういう意味ですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

対象者の2割と。

6番(阿部勝雄君)

そうなりますと、この今度は健診を受けるやつは、20年度には健康実施は53%に引き上げなければいけないということになりますね。倍以上、約3倍近くの人が受ける。これをするとなれば、どういう手だてをして、義務づけられていますので、うちのほうはPRはされるとは思いますけれども、健診を受けられる人は勝手ですよね。受けても受けなくても、その人にペナルティーはきませんので。その辺はどのようにお考えですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

19年度までの一般健診につきましては、各広報紙あるいは「健康はやま」等でもって個人あてに周知を行っておりました。しかし20年度におきましては、法律でもって義務づけられたという部分に当たりまして、各個人、40歳以上の方7,123名おられますけども、その方たち全員に受診券といいまして、特定健診を受けていただくという形の受診券を送らさせていただいております。これがまず1点です。
もう1点は、今までは葉山町では集団健診、施設健診行っておりましたけれども、集団健診につきましては、逗子市と相乗りをし、両方の市民・住民が使えるようにさせていただく。それが2点目です。
3点目につきましては、当然今回6月から一応事業を行っておりますけれども、これから随時、結果を見ながら、もう一度周知を行っていきたい。この3つでもって受診率を上げていきたいと、そのように考えております。

6番(阿部勝雄君)

これは今までは一般健診のやつは全額自己負担なしではなかったかしら。

保健福祉部部長(石川恵一君)

今までにつきましても、負担金…利用料は取っております。

6番(阿部勝雄君)

それでは、今度の受診との兼ね合いでいくと、どういうふうになりますか。自己負担のほうで言ってください。補助のほうじゃなくて。

保健福祉部部長(石川恵一君)

自己負担につきましては、19年度、20年度ともに2,000円です。ただ、先ほど言いましたように、個人にあてて私どものほうから連絡をさせてもらっている。周知の部分では十分行っている。それにこたえて住民の方々が特定健診を受けていただけると、そのような形でもって事業を進めていきたい、そのように思っております。

6番(阿部勝雄君)

周知もあれも、自分の健康ですから、確かに自分の意思でというのはわかるんですけれども、2倍に引き上げるというのは、そう簡単なことではない。その辺を考えると、どうしてもこの53…3%刻みで国の65%に合わせた計画は、理解できないことも、立てるほうとしてはね、それ以下に立てるわけにはいかないんでしょうけれども、初年度の53%と、先ほど二十何%の受診率から比べて、私、受診率どのくらいあるのか調べてほしいというふうに担当者にもお願いしたんですけれども、そういう中でよく調べ直さないとわからないというような中身で、即答はできませんでした。そういう観点から見て、この計画そのものが随分今きて、少なくともおれは四、五十%いっているのかなと思ったんですが、受診が二十何%を50%に引き上げることは大変その周知、あるいは連絡だけでいくのかと。ちょっと疑問なんで、さらにその健診をしていただきたい。もしこの健診の率がそれに到達しないと、ペナルティーが課せられますよね。そういう点では我々としては、一時的には金をかけたとしても、やっぱり対策を講じて、ぜひこの受診率を上げていく方向を頑張っていただきたいと思います。もう少し身を入れて対策を立てていただきたいと思います。時間がだんだんなくなりますので、次にいきます。
高齢者医療制度についてのお伺いですが、この点、先ほど153万円以下の収入の方については云々で、ほとんど引き下げられる方向だろうという中身のあれがありました。所得割がなくなるんで…じゃない、資産割がなくなるんで云々でということで、低くなるほうが多いというふうなニュアンスでの答弁でしたが、はっきりした人数が答弁できませんという内容でした。政府が一生懸命このくらいで、このくらいでと計算しましたよね。なぜ葉山ではできないんですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

国民健康保険の保険料算定、こちらにつきましては常任委員会の中でもって昨年度お話しをさせていただいたと思います。まず、所得割の算定方法ですが、国民健康保険につきましては町民税の所得割額を使っております。後期高齢者、長寿医療制度におきましては、所得割の算定を総所得という形で、収入から必要経費を残った所得に対してかけていると。その違いによって両方を比較することが難しいと、そのように考えております。

6番(阿部勝雄君)

もう少し私も思うんですが、どうしても調べようがないということで、もしそういうところにしわ寄せがいったら、低所得者のところにしわ寄せがいくのではないか。いつも心配するんですけど、そういう特殊な人なのかもしれませんけど、特にそういうところに目を向けて、そういう人はいないかどうか、すべてを人数でね、ふえる人、減る人って、全部云々というあれは調べるのは大変なのかもしれませんけど、本当に困っている人はいないのかという点では、そこに視点をいつも向けておいてほしいという気がしております。本当にそういう所得の低い方でそういう人がいないのかどうかという点では、ぜひもう少し身を入れて調べていただきたいと思っております。時間が短いので、どんどん進めさせていただきます。
この後期高齢者についても、健診が努力目標として義務づけられていますよね。これについての対策はどのように考えていますか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

後期高齢者の75歳以上の健診につきましては、現在、介護のほうでもって生活機能評価というものを65歳以上の方全員に行っております。その中に75歳以上が後期高齢者という形でもって入ってきますので、その部分を利用させていただいて検査を行っております。

6番(阿部勝雄君)

これについても、負担金については従来どおり補助するという形でよろしいんですか。

保健福祉部部長(石川恵一君)

後期高齢者の健診につきましては無料という形です。

6番(阿部勝雄君)

今ちょっと聞こえなかった、最後。

保健福祉部部長(石川恵一君)

後期高齢者の方が健診を行うという場合には、一部負担金というよりも、無料で健診を受けられるということです。

6番(阿部勝雄君)

それでは、質問することいっぱいあったんですが、次に移らせていただきます。
環境施策について、下水道問題なんですが、町長が大きく方針を変更したという点で、私、市街化調整区域のほうに行きますと、どうしてもそういう、来ないのか、どうするんだという意見は耳にします。この辺で、御理解をいただくためには、先ほどちらっと下水道審議会という話も伺いましたけれども、早急に町長の方針を下水道審議会にかけていただいて、私はこうしたい。ぜひこれでいいのかどうかという点で、審議していただいて、それを受けて町民に理解をいただく。そういう点で、早急な対策をする必要があると考えております。その辺もう一度御答弁いただきたい。

町長(森英二君)

この下水道事業につきましては、例えば市街化区域の中でも今、面整備の終わったのが約半分と、先ほど述べました。あと半分はまだ未着手になっております。そうしますと、そういった地域の中の人にも不安があるのではないかなという声も聞きます。特に下山川流域といいましょうか、上流のほうの市街化区域にかかわっている方の方面が整備が遅くなっているということで不安も聞いています。また、調整区域の方々からも、下水道引かれるのか引かれないのかという意見も聞いております。そこで、この一つの市街化区域は従来どおり面整備を進めていくという方針には変わりないけれども、ペースが財政問題とあわせながら行っているから時間がかかっておりますということと、市街化調整区域については、一部調整区域の中でも住宅のある程度固まっている、密集しているところにおいては、一部小型のミニコミプラ的なものも考えられるし、あとは早く水を浄化するというねらいからも、合併処理浄化槽を推進していきたいというようなこともあわせて、できるだけ早い時期に下水道審議会に明確に審議していただいて答申をいただき、町民に周知をしていきたいと考えております。

6番(阿部勝雄君)

私も町長が今言われたように、できるだけ早く、そして市街化区域についても触れると。そのことについても、やっぱりまだ疑問を持っていますので、ぜひ早急に、そのために私、この前も言いましたけれども、平成13年にやった合併浄化槽と公共下水道の比較、あれを私はどうしてもやり直さないと、今の結論はそれで、公共下水道が有利なんだという結論が出てます。町長も以前のときには、私もちょっとまだ疑問を持っているというような内容で答弁されましたので、これを下水道審議会にもう一度かけ直す必要があるんじゃないだろうか。本当にもう少し具体的に細かい数字を入れ直して検討する必要があるかと思いますので、これも含めて下水道審議会に諮問していただきたいと思います。時間もだんだん迫りますので、次に移らせていただきます。
ゼロ・ウェイスト、「イ」を入れたウェイストですけれども、これについて私はどうしても疑問を持ちます。私、従来までごみというのは徹底した分別と資源化・減量化が大基本なんだという点は、今、町長が言われるゼロ・ウェイストに掲げられたその内容と賛成するものではありますけれども、今まで同じことをしなければならなかったはずの2市1町の中でも、このことはずっと私たちは主張してきました。本当に減らして、最終的にどのくらいの量になるのか。そこがないと計画が立たないじゃないか。私の2市1町の今回の横須賀のあれを出しましたけれども、横須賀の5年後のごみ減量化は、コーヒー缶1個分だけだと。これで減量化かというふうに批判をした覚えがあります。全く減量化という点では、着目が薄かったかな、甘かったかなというふうに。今回初めてゼロ・ウェイストで、ゼロにするんだというからには、かなりの減量化…かなりというより、全部減量しなければいけないわけですから、相当のものだと。意気込みはよくわかります。残念ながら、先ほど町長が言われるように、何をどう減らすかという点では、全く見えてきません。減らせよ、減らせよと言っているんですが、どこかに、どうやって減らすかも見えていません。これから減量化するんだ、これから分析するんだ。担当者に聞けば、我々も部長初め自分たちでやるよという意気込みはよく聞かせていただきました。これは言っちゃ悪いが、2市1町のときも、そのくらいの意気込みで取り組んで、葉山町は今より半分にするんだ、だから担当…という意気込みを聞きたかったんですが、残念ながらそういうあれは一つもありませんでしたから、初めて今回そのあれは減量化していくんだという意気込みは評価したいと思いますが、残念ながら見えていません。分析はどのようにして、いつごろまでやる予定なんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみの組成分析につきましては、毎年、年4回ですね、クリーンセンターのほうで春・夏・秋・冬という形で行っておりましたけども、今このごみの資源化・減量化を進めていく上にですね、やはりどうしても組成分析というのは重要な位置にくると思っております。議員も言っておられましたけれども、今年度中にですね、職員の手でですね、組成分析を行っていきたいと。今考えているのは、クリーンセンターで行っているのは一般廃棄物と事業系が混ざったような形の組成分析という形でやっておりましたけれども、今後行うものにつきましては、一般廃棄物のみを対象にですね、例えば地区別に行ってみるとかですね、そういう中身の成分をよく調査した上で、今後の対策の検討の資料としていきたいと、そんなふうに思っております。

6番(阿部勝雄君)

少しは具体的になってきて、本当に例えば地域地域でもちょっとずつ違いがあるんじゃないだろうかというくらい、私はごみというのはいろんなところで違いが出てくる。そうすると、その地域あるいはそういうごみの内容によって、町民にお願いする方法が違ってくると思います。ぜひ徹底した分析もしながら、何が減らせるのか、その辺の具体的な目標を決めて、それで打って出る。こういうことが資源化・減量化に大きく影響すると思いますので、ぜひ成分分析を早急にやって、どこに減らす要素があるのか、減らせるあれがあるのか、早急に見ていただきたいと思います。
もう次のあれで、今回町長があれした、ごみがゼロになれば焼却場はいらないんじゃないかという点が挙げられます。確かにゼロになればいらないのは私もそう思います。ただし、すぐにゼロになるわけではありません。この辺で町長が言われています自区内処理という考え方と、安いんだから、安くなるから、3割減らせば民間に委託しても安くなるんだからいいじゃないかというのとは、ちょっと考え方が違うかなという気がする。自区内でやるというのは、例えば少しぐらい金かかってでも他に迷惑はかけませんよというのは、あり得る、こういう段階があるかと思います。こういう点で、私は徹底した資源化・減量化をしてごみを減らす、そういう中で、例えば3年後、町長が言われる5年後には50%と。そこまでいくかどうか、私も頑張ってみたいとは思いますけれども、50%に減らしたら、十五、六トンの炉で十分じゃないかという気がする。それをつくっておいて、それであと10年、20年、それで最後にゼロにする。町長が言われるようにゼロにするということで、十分可能なんではないだろうか。そうすると、例えば補助金が出ますと、たしか15年ぐらいで償却しちゃってというふうになると思います。いわゆる減価償却ができるんではないだろうか。それでゼロになったら、そこでやる。そのほうが私は十分に実現性のあるものだというふうに。その間、例えば50%削減しようと思ったけど、40しかいかなかったと。だから、その間の10%分は炉をつくったけど燃し切れない。それを他の自治体にその分、減らすまで、1年なり2年なりお願いしたと。これなら私はあり得ると思いますけど、今の段階でゼロになるまで全部やるということだと、私は少しぐらい、例えば今、計算されたようですけれども、安くなりますよといっても、趣旨とは大きく違いがあります。その辺はどのようにお考えでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

ごみ焼却場の建設につきましては、やはり単独で行いますと補助金、交付金等が出ない。葉山町では対象にならない。やはりどうしても財政上の問題というのが課題になってくると思っております。ただ、このゼロ・ウェイストにつきましては、ごみがゼロになるまでの暫定措置としてですね、他の団体または民間の業者等にですね、区域外でごみの償却の処理を一時的に行ってもらうと、そのような形で現在では考えております。

6番(阿部勝雄君)

そう書いてあるんでわかりますけれども、そのほうが、例えば今言った、町長が言われる自区内処理とのあれが矛盾するのではないかという方、言ってるんです。ただ、今の考え方ですと、町長が言われるように、3割減らせばそちらのほうが安くなるんだよとはおっしゃいますけど、安いか高いかじゃなくて、自区内処理の考え方とちょっと違ってくるかなと私は思っているんです。ですから、そういう点ではさらなる検討を私は必要だと。それでいて、ゼロにするなと言ってるんじゃなくてね、そういう点では一時期的にはそういうふうにして、本当に小さな炉をつくってでも自区内でやって、それでゼロになったときには、その分をもう減価償却しているんでという考え方があり得るのではないか。そのほうが町長が言われる自区内処理という立場のあれとは全く矛盾しないものと考えます。ぜひこういうことは審議会等のそういうところでよく専門家とも御相談されたほうが私はいいと思います。そのごみゼロ、資源の…ごみゼロ化についての考え方とか、そういうのは大いに賛成なんですけれども、この点については今の町長の考え方は少し矛盾しているんではないかと思ったので指摘させていただきたいと思います。
それともう一つ、これについて、意気込みは先ほど聞きましたけれども、書き方で先ほど指摘したんですけれども、当然実現可能な、50%は実現可能な目標だとありますけれども、目標を設定しただけで50%いくんだったら、だれしもみんな100%の目標を掲げるんです。だけど50%しか掲げられない自治体がたくさんあるんです。これは大変努力しないといかない目標なんですよ。ですから、ゼロに目標を掲げて、掲げたんだから実現可能な目標だとありますけど、本当に掲げただけで目標は達成できると考えているんですか。部長、いかがなんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

この目標につきましては、町長もゼロ・ウェイストという形でですね、掲げております。町としましても、今申しましたように焼却場は建設しない方向でですね、検討もしておりますけども、この50%、我々としてどうしてもこの50%は最低でも達成しなければいけないという意気込みで今考えておりますので、皆さんの御協力をいただきながらですね、我々としてはこの50%を目標を達成していきたい、そのように考えております。

6番(阿部勝雄君)

そうですね、達成すべき目標であって、達成できる目標ではない。当然、実現可能な目標だと書くから私、文句言ってる。実現しなければならない目標なんですよ。あたかもこれを宣言すれば50%は実現可能な目標だと書き方をしているから言ってるんであって、私も当然50%は通過点ですから、実現しなければならないというふうに思っているんです。その辺、もう一つ、よく先進の自治体に行きますと、町長初め職員が全部ステーションに出て云々だと、よく聞きます。この辺の意気込みはどのようにお考えですか。先ほど来いろいろ言うと、PRしています、こういうふうにして宣伝します。こういうことではいかないんじゃないかなと思いますけど。部長、いかがなものでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

このごみゼロ・ウェイストについてですね、当然町長初めですね、我々全員がですね、同じ目標に向かって進まなきゃいけないと思っております。まず第一歩といたしまして、町長のほうからですね、前面に出ていただいて住民のほうにですね、説明をするんだということも町長のほうとはお話をさせていただいております。実際、今計画しておりますけども、8月ないし9月にですね、住民説明会をですね、ゼロ・ウェイストという形を掲げたんだということについて説明をしていってですね、住民の理解を得ていきたいというふうに、そのように考えております。

6番(阿部勝雄君)

その説明云々というのは当然なんですけれども、よく聞きますけどね、ごみ収集しているその現場に立ち会う…やっている方々の説明が一番よくわかると、そういうふうに聞きます。なぜかというと、例えば生ごみを出すと、袋を持つとね、下にビニールの下に水がたまり、少なくともこの水だけ切ってくれれば、何%減るんですよと言われるのは、本当によくわかるんだそうです。で、単なるこうしたから、目標をこうしたから、あるいはこういうことをお願いするからだけではなくて、本当に具体的に身に、実態ですか、それを町民の方に訴えるというのは、先ほど言われたようにステーションに出て、本当にこれ、もうちょっと水を切っていただけないかとか、ここにたばこの殼が入っているのは、この生ごみ、こうしていただけないかとか、そういうことをすることが本当に大事なんじゃないかなと思いますので、ぜひそれを身を入れて出ていただきたいと思っています。答弁されますか。

町長(森英二君)

阿部議員のお話は、町長以下幹部も、担当職員も、総出で、現場で指導にといいましょうか、地区に当たるというお話で、ぜひそれを行いたいと考えております。今、たまたま生ごみの水が出て云々の具体的な話がありましたけれども、そういう現場にいれば、おたくではコンポストは使えないんでしょうかとか、使える状況にあれば、それ使っていただけるように、指導といいましょうか、お願いをできるとか、そういった場面にもなりますので、積極的にそれは進めていきたい。現地に立っていきたいと思っております。

6番(阿部勝雄君)

はい、ありがとうございました。ぜひごみゼロに向かって努力していただきたいと思います。私らも頑張りたいと思います。
教育長、時間がなくて大変申しわけありません。二、三点…ほんの二、三分になりまして申しわけないんですが。先ほど2学期制については、現在、希望者が、希望がないという形で、当面はその実施の方向ではないというふうに受けとめましたが、そのようでよろしいでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

短いですから簡単に申し上げますと、私のほうから積極的に学校に導入を働きかける関係にはない、そう思っております。

6番(阿部勝雄君)

1つだけ。今回、教育…指導要領が変わりましたよね。それは2学期制にしなくても、あの時間のふえた分、これは確保できると考えてよろしいんですね。

教育長(豊田茂紀君)

まだ精査はしておりませんが、できるものと考えております。

6番(阿部勝雄君)

最後になって大変申しわけないんですけれども、一番大事なのは教師、父兄…父兄と言うと怒られますね。保護者。こういう方々の声と、やはり教育に携わっている方々の意見交換が大事じゃないかなというふうに、つくづく思います。先ほど保護者の方々の希望も余りないと言われたんで、十分なコンセンサスをとっておられると思いますけれども、随分こういう点で、先ほど私見と書いたものだけ見て私は、こんなことを書かれましたよというふうに、一般の方々に言ったら、その辺で「えっ」という人がいらっしゃったものですから、今回質問させていただいたんですが。本当にそのことをよく我々の声も聞いてほしいんだと。そこで一番いい方法をとってほしいということで、逗子にわざわざ聞きにも行ってきましたんで、いろんなことがあると思います。ぜひ今後とも保護者の方、先生方、そういう方たちの御意見をぜひ反映させていただいて、いい指導をしていただきたいと思います。いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

わかりました。

6番(阿部勝雄君)

よろしくお願いします。以上で結構です。

議長(笠原俊一君)

これにて6番阿部勝雄議員の一般質問を終わります。
次に、第3番、8番畑中由喜子議員、登壇願います。

8番(畑中由喜子君)

8番畑中由喜子でございます。通告にございますように、本日は3項目、6点にわたり一般質問をさせていただきます。
まず1項目目、海辺の環境問題について。1点目として海岸の保全策についてお考えを伺います。夏の海水浴シーズンを控え、だれもが快適に安全に過ごすことができる海岸のあり方を求め、3月議会に引き続き、その保全策について伺います。3月議会で町長は、だれもが葉山の海で快適な時間を過ごせるとともに、海岸の近くにお住まいになっておられる方々も安心して暮らせるよう、海辺の環境保全に向けて条例制定も視野に入れて研究したいと答弁されました。海の家は、本来海水浴客の休憩所、更衣所として、海水浴場の開設時間に営業していたものでしたが、今では夜11時まで、酒類の提供を主たる営業内容とするところもあり、本来の海水浴場とは大きくかけ離れたものになっております。このような状況から、夏の間は海を楽しむことができないと嘆く住民の方の声を多く聞きます。昨年から藤沢市では海の家の営業を夜8時半までとして、海辺の環境の健全化を目指しており、ことしお隣の逗子市では安全で快適な逗子海水浴場の確保に関する条例が全会一致で可決され、即施行されたところでございます。
これまで町は、海岸は県の管轄であり、県の適正な管理をお願いするという対応に終始し、長い年月が経過してしまいました。海岸は町民全体の財産であることを考えれば、県にお任せするのではなく、町はみずから環境保全に取り組むべきであると考えます。当町での取り組みの状況を伺います。
2点目に、海水浴場開設事業について伺います。町では毎年6月から8月末までの2カ月間、海水浴場を開設し、海水浴客の安全を確保するため、ライフセーバーや救護員の常駐等に1,800万円余りを費やしております。この事業の事業評価について、町長の御所見を伺いたいと思います。
2項目目に、防災対策について伺います。その1点目として、放射能災害への備えについて伺います。葉山町において想定される放射能災害は、放射能を扱う施設、核燃料輸送時の事故があり、葉山町地域防災計画には放射性物質災害対策が位置づけられております。しかし、放射能災害に関して、非常に気がかりとなるのが、8月に横須賀基地に配備予定の米海軍の原子力空母です。この件に関して、葉山町議会としては平成17年3月に米海軍横須賀基地への原子力空母の配備に反対する決議、また同年11月には臨時議会において原子力空母配備合意の撤回を求める意見書を採択し、国に提出した経緯があります。多くの自治体から配備に対する反対の声が上がったにもかかわらず、国は米軍の再編を容認し、原子力空母の配備に合意したことはまことに遺憾でございます。国の原発政策でさえ、人口の密集する首都圏に原子力発電所建設は行わない現状であるにもかかわらず、海難事故が頻発する狭い浦賀水道を通って、原発2基を搭載した巨大な空母が首都圏の海域を行き来するというのは、まるで悪夢のような情景と言わざるを得ません。
米海軍横須賀基地は、当町の中心からわずか7キロの距離にあり、一たび放射能事故が起これば甚大な被害をこうむることは必至です。現在のところ、配備予定の原子力空母「ジョージワシントン」は、5月に起こした火災でかなり激しい損傷があったことが明らかになっており、その影響で配備は9月中旬以降にずれ込む見通しとなっているようでございます。このことは、管理の厳しい空母であっても、重大な事故が起こり得ることを証明したようなもので、住民の安全が守られるのか、危惧されるところです。
葉山町地域防災計画では、町は放射性物質災害対策の迅速・的確な実施を図るため、平常時から県と相互の連携を図るとともに、放射性物質に係る防災体制の整備に努めるとしておりますが、これらの放射能災害に対して、現時点で当町はどのような対応策を整えておられるのか伺います。
次に、防災の2点目として、震災等の大災害への備えについて伺います。去る6月14日、午前8時43分ごろ、東北地方を中心とする震度6強の強い地震が発生いたしました。岩手・宮城内陸地震と命名されたこの地震は、地震の規模はマグニチュード7.2と推定され、未知の活断層によって引き起こされたものと判明いたしました。テレビで映し出された大規模な地すべりの様子は、そこに山があったとは想像もつかない形となっております。今も余震が続いているとのことですが、亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災地の一日も早い復興を願ってやみません。つい先日、中国・四川の内陸地震で広範にわたる甚大な被害が発生したばかりでした。ミャンマーでは巨大なサイクロンによる水害で多くの命が奪われました。アメリカでは大雨による洪水で、多くの畑が水没し、トウモロコシに大きな被害が出て、バイオ燃料や家畜の飼料など我が国にも影響が出るとの報道がありました。
地球環境が非常に荒れた状況になってきた現在、私たちは常にいつ起こるかもしれない災害に備えなければなりません。さまざまな備えが必要となりますが、葉山町の取り組みを伺います。
3点目として、消防の広域化について伺います。平成24年度までに広域化を目指すとされておりますが、先般、議会全員協議会で示された資料では具体的なものは決まっていないとのことでございました。余り時間がないのが気がかりです。広域組織には、さまざまな問題点もあると思っております。1つには、市町村合併との関連性はあるのか。県の自主的な市町村の消防の広域化の推進計画では、管轄人口30万人以上を目標とする消防広域化推進計画を策定することとなっておりますのに、三浦半島地区は74万人となっております。その根拠は何か。広域化組織は、広域連合か一部事務組合か、または事務委託方式か。また、広域化することによるメリット・デメリットを示すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
最後、3項目目にごみ問題で、ゼロ・ウェイスト実現までのごみ対策について伺います。町長は5月30日に2市1町のごみ処理広域化推進協議会から正式に離脱し、協議会が解散いたしました。6月16日には「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」を明らかにされました。環境面・財政面から見ても、ごみゼロを目指すのはむしろ当然の流れであると思います。しかし、実現までのプロセスを見ると、余りに長期にわたる計画であって、切実さが感じられないのは私だけではないと思います。葉山町のごみ処理の現状は、非常にせっぱ詰まったものであり、町長の構想の実現までの間にも、早急に対策しなければならない課題があります。実現に至るまでにどのような対策をとるのか、具体的に御説明いただければと思います。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁をどうぞよろしくお願い申し上げます。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

8番畑中議員のお尋ねに対してお答えいたします。
まず1項目目、海辺の環境保全について。この海岸の保全策についてということでございますが、ごみのポイ捨て、放置ボートやバーベキュー、犬の散歩におけるマナーの低下など、各種問題に対して関係行政機関や団体と連絡調整を密にとり、問題解決に向けて取り組んでいるところでございます。また、葉山町が作成いたしましたリーフレット「葉山、海・浜のルール」を各戸配布し、周知を図ってまいります。引き続き、だれもが葉山の海で快適な時間を過ごせるとともに、海岸の近くに居住する方も安心して暮らせるよう、海辺の環境保全に努めてまいりたいと考えております。
次に、海水浴場開設事業についてというお尋ねですが、本年度も7月1日から8月31日までの62日間で、森戸海水浴場、一色海水浴場、長者ケ崎・大浜海水浴場の3海水浴場を開設し、監視所を設置いたします。なお、本年も7月19日から8月17日までの30日間は、各海岸組合と協力して、午後の15分間、ビーチクリーンを実施することになっております。
次に、質問項目2点目、防災対策について。その1、放射能災害への備えについてのお尋ねですが、現在当町においては、放射性物質による災害発生時の活動基準の策定及び放射性物質対応防護服や検査機器の整備並びに放射性物質汚染の対応として沃素剤の備蓄を行っているところであります。
次に、震災等の大災害への備えについてのお尋ねですが、現在、災害用備蓄品の整備及び自主防災組織等との連携並びに職員に対する防災教育を実施するとともに、町民等に対し、防災訓練や講演会等を通じて防災知識や技術等の普及を推進し、あわせて町・消防・防災関係機関等との連携を図っております。
次に、消防の広域化についてのお問い合わせでございます。現在、神奈川県が策定した神奈川県消防広域化推進計画に基づき広域化の対象となった三浦半島地区4市1町により、自主的な市町村の消防の広域化を検討する段階でありますので、今後諸問題について検討し、御報告させていただきます。
次に、ごみ問題について。ゼロ・ウェイスト実現までのごみ対策についてでございますが、ゼロ・ウェイストは処理施設を持つかわりにごみを減らす。ごみを減らせば施設はいらないという考え方です。今日主流となっている施設ありき、先端技術ありきのごみ政策ではなく、地域の状況に即し、ソフト面での減量化施策を実現させることにより、環境負荷の少ない、安価で柔軟な処理を目指していきたいと考えております。したがいまして、ごみがゼロになるまでの暫定措置として、民間の処理業者などに頼る必要性は出てきます。しかしそうしたごみにつきましても、ゼロにすべく努力をしてまいります。施設を持たず、減らせる限りの減量化を目指すことにより、その先に待っている成果が、当事者である町と住民だけでなく、近隣地域ひいては地球全体の環境に大きな利益をもたらすものであると考えております。
以上で第1回目の御質問に対する答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

8番(畑中由喜子君)

御答弁どうもありがとうございました。順次再質問に移らせていただきます。
まず1項目目、海辺の環境問題の1点目として、海岸の保全策についてでございますけれども、海の家のルールについて、これは平成16年から始まったように記憶しておりますけれども、当時ですね、今は私も在住しております一色第5町内会の会長名で、一色海水浴場組合の規則案に対して、音を発するイベント等は7時で終了し、営業は9時までとしていただきたいという意見も添えてお願いをしてございました。ことしもまた各海水浴組合のルールが出されまして、私も拝見したんですけれども、昨年とほとんど変わらずに、営業時間に関しても、これは長短、海水浴場によって、組合によって違うんですけれども、例えば一色は全く変わらず、進展がないわけです。これまでルールづくりは組合にお任せになっていたということでございますけれども、やはり条例化に向けてはですね、どうしても関係機関、関係団体、そして住民との協議の場を設ける必要があるというふうに思います。そうでなければ、いつまでたっても一方通行なわけですね。この辺に関して、そういう協議の場を設けるということ、いかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

先般のお隣逗子市の議会におきましても、条例が新しく成立いたしました。それに伴っての海辺における今後の営業等を含めたルール、これもあわせて成立しております。そういったものを踏まえながら、葉山においてもぜひ来年度の夏の海辺に、シーズンに絶対間に合うように、関係者、それから近隣住民の方も含めた協議会を設け、その中でぜひ条例化をするということを考えております。

8番(畑中由喜子君)

非常に前進した御答弁をいただいて、長年の懸案でございましたので、海辺に住む住民の一人として、今の町長の発言は非常にうれしく思います。ただですね、やはりどうしても間に合うように、来年度のシーズンに間に合うようにつくるにはですね、順序立てていかなければならないので、遅くとも議会への上程は、条例案の上程は、12月議会が望ましいかなというふうに思います。最高、遅くても3月ですよね。それまでにやはり住民の皆様の御意見も伺わなければなりませんし、もう早々に案づくりにとりかかっていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

他の市の事例もございますし、また今までにそうした住民の方々、また業者の人たちの積み重ねといいましょうか、経験もございますので、それまでの期間で十分できるという目標で進みたいと思います。

8番(畑中由喜子君)

ぜひともその形で進めていただきたいんですけれども、技術的なところで部長に伺いたいんですが、来年の6月に少なくとも施行されなければならない条例は、12月議会に上程されれば間に合いますか。

都市経済部部長(高梨勝君)

12月に間に合えば、それは間に合うと思いますが、ただ、皆さんと協議すると、合意されなければならないというものがございますので、12月までに合意ができるかという問題は別として、12月に上程できれば来年には間に合うと思います。

8番(畑中由喜子君)

約6カ月ございますから、パブリックコメントをかけるとしてもですね、今すぐに取り組めば間に合うというふうに思います。それは必ず実現をしていただきたいというふうに思います。実は、議員提案もさせていただこうかと思って用意までいたしましたけれども、町長の今の御答弁を伺いまして、行政の側に頑張ってつくっていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
それで、1点、海辺の事故への対応なんですけれども、事故への対応ですね。葉山町の消防には海…水難事故に対する体制が整っていないというふうに私、認識しております。もちろん大きな海難事故ですと、海上保安庁に出動を求めるということになるんですけれども、必ず救急出動も要請されるわけで、そのときにゴムボートの救助艇一つないという状況では、本当の意味で町民の、あるいは来町者の、お客様のですね、命を守ることができるかという、非常に消防としてはつらい立場だと思うんです。その辺で、もちろん予算のかかることです。救助艇に使えるようなゴムボートを用意するということまで。その辺、町長はもしかしてまだ現状御存じなかったかもしれませんけれども、どのようにお考えでしょうか。

町長(森英二君)

救助艇、ゴムボートすらもないという、私も今、恥ずかしながら初めて聞きまして、じゃあそのゴムボートをどこへ保管し、だれが操縦して…ライフガード等が救難所といいましょうか、監視所に配置されるわけですから、今後はそういった人たちが操作できるような体制、もちろんそしてその場所に保管しながらということになろうかと思います。これは予算等も伴いますので、検討させていただきたいと思います。

8番(畑中由喜子君)

確かにね、海水浴場の開設期間はライフセーバーもおります。ただ、消防が対応しなければならないのは通年ですから、そうじゃない時期もあるということでね。本来であれば、消防本部にはレスキュー隊というものが組織されてしかるべきものなのではないかと思うんですね。それが当町においてまだ組織されない。それは人的だけではなくて、もちろんいろいろな道具が必要なわけですから、それに関して町長、多分まだ現状を御存じないと思いますので、よく消防のほうと御相談いただいて、これはやはり私は必要なものではないかというふうに思いますし、経費との兼ね合いもあるかとは思いますけれども、御検討をお願いしたいと思います。
次に、海水浴場の開設事業について伺います。この3月議会で19年度の海水浴場開設事業の評価書、事務事業の評価の書類を提出していただきました。そこには必要性の評価ということで、葉山の基幹産業である環境資源のうち、海水浴場開設は最大の事業であり、必要性も最大であるというふうに、必要性の評価がされておりまして、効率性の評価は効率よく予算立てできているということで、評価の結果はB、すなわち継続、現状維持の状態で事業を継続するとなっております。私はこれで、ここで、これは以前から質問に取り上げさせていただいているんですけれども、とにかく1,800万、一夏のために1,800万円の予算を費やしている。これだけのものを費やしていて、経済効果がどれくらいあるのかという考察がされているのかどうか、伺います。

都市経済部部長(高梨勝君)

経済効果といたしましては、この夏の開設期間におおむね12万3,000人の方が来町され、葉山町でそれなりの消費をいただいたり、葉山町のよさを観光の資源として活用していただいているという経済効果というふうにとらえております。

8番(畑中由喜子君)

今の御説明で、私は理解できません。要するに、トレースして、例えば海水浴客の行動パターンですね、それをトレースしたとかというのがあればですね、別ですけれども、どのようなお店で、どれくらいの買い物をし、そういう経済効果がきちんと出ているかどうかということは、やはり私は必要なことだと思うんですね。あとは、海の家の開設に伴って、海水浴場組合がどれくらいの利益を、利潤を上げることができているのかということだと思いますけれども、そういう経済効果の考察がきちんとできて、初めて費用対効果、出るんだと思います。それ、全くなしで事務事業評価が今までずっと行われて、評価の結果はBで、ずっと現状維持の状態で続けるというのは、ちょっと納得のいかない部分でもございます。この補正予算で、新規事業として行政評価事業ということで、コンサルタント業者に支援業務の委託を行うという予算が組まれておりますので、今年度からはさらに詳細な、きちんとした評価が行われるようになるのかなと思いますけれども、そこへの積み上げはやはり町が、職員が行わなければいけないことだと思いますので、その辺の何ていうんでしょうかね、きちんとした分析、そういうものが必要になってくる。これはこの事業だけではなくて、ほかもしかりだと思いますが、町長、いかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

新しくコンサルタントに頼む事務事業評価制度、これの案の提案といいましょうか、提出、それを待って、より充実させるということは当然ですけれども、それまでの間にも今行っている業務評価のあり方について、必要なところの改善はして、実質的な内容のものにしていきたいと考えております。

8番(畑中由喜子君)

何しろ必要性の評価というところでは、基幹産業である観光資源のうちの必要性も最大であるという評価になっておりますので、その辺はきちんと精査していただきたいと思います。そして、その事業そのものの見直しも、あるいは必要ではないかというふうに思いますので、町長におかれてはその点に留意して、次年度への予算立てをお願いしたいというふうに思います。
次に、防災対策についてに移らせていただきます。先ほどるる申し上げました米海軍の原子力空母の問題は、本当に当町だけでどうかできる問題ではないので、非常に重い問題です。昨日、葉山町の新しい地域防災計画が配布されました。それで、その中に、以前から私、持っておりました葉山町地域防災計画と同じように、やはり放射性物質災害対策編がございまして、そこの中にですね、事業所等の把握、放射能を取り扱う事業所等ですね、の把握、そして放射能観察…観測の実施、それから避難誘導、これは事故が起こったときの避難場所、避難路をあらかじめ指定し、日ごろから住民への周知徹底に努めるということで、これは私、古いほうの災害…地域防災計画から引用してきているんですけれども、先ほど見比べましたところですね、放射能観測の実施というところが、以前はモニタリングのための要因及び機器の確保に努めるとなっておりましたのが、放射能測定資機材の確保に努めるというふうに、これは私にとっては後退してしまったかなというふうに受け取れる改定でございます。これからますます「ジョージワシントン」が来ることによって、あるいはもう起こってはいけないことですけれども、対応しなければならないという時期にあってね、モニタリングのための要員がいなくて、資機材だけがそこにあってどうするのかなと私は思うんですけれども、そういう点いかがでしょうか、町長…消防長。

消防長(坂本光俊君)

モニタリングの要員につきましては、消防隊で行っていきます。機器の確保状況については、消防隊の活動用品として、放射能防火服5器、それから放射能測定器6器を保有しております。

8番(畑中由喜子君)

測定器なんですけれども、これちょっと、もうちょっと後のほうで申し上げようと思ったんですけれども、どのように…事故が起こったとき、出動するときに使うということで、モニタリングといって、どこかに常設しておくということではないということですか。

消防長(坂本光俊君)

事故が発生したときに使用いたします。

8番(畑中由喜子君)

あと、事業所の把握と、それから避難誘導に関しては現状はどうですか。

消防長(坂本光俊君)

恐れ入りますが、もう一度ちょっとお願いいたします。

8番(畑中由喜子君)

地域防災計画の放射性物質災害対策編にございます事業所等の把握と、それから避難誘導という項目がありまして、避難場所や避難路をあらかじめ指定し、日ごろから住民への周知徹底に努めると。古いほうの、きのう以前のものではそうなっていたんですけれども、これの現状についてはどうなっておりますか。

消防長(坂本光俊君)

避難誘導につきましては、地域防災計画で定めています地震対策編、風水害対策編を準用しております。

8番(畑中由喜子君)

わかりました。ただ、放射能の場合、どういう場所に逃げるのかというのは、これまたちょっとニュアンスが違うことでございますので、これはまた別のときに伺っていきたいと思います。
そして、放射能の恐ろしさというのは、においも色もないということですよね。ですから、規模によって、しかも何十キロも離れたところにも被害が及ぶという点が非常に怖いと思うんですけれども、3月議会で同僚議員からも質問が出ておりましたけれども、多くの町民が心配しているのはこの点だと思うんですね。つまり、放射能災害は風の向きなど気象状況によって非常に違うと。そうすると、もしかしたら葉山は横須賀市と同等の被害をこうむるのではないかという危機感が町民の中にあると思うんです。平成17年に原子力空母の問題が浮上してきたときには、原発に準じた防災指針を当てはめると、半径10キロ圏を緊急時に影響の及ぶ可能性のある区域、これ、EPZというんですけれども、区域を定めておりました。それで、しかし原子力艦船…原子力艦災害技術検討委員会の報告書では、原子力空母の場合は避難実施が、避難をするという半径がですね、1キロ以内、それから屋内退避を実施すべき区域が半径1から3キロ以内としておりまして、影響の及ぶ区域を最大で3キロ、つまり葉山町は範囲外ということになってしまうんですよね。それで、ということは、町が原子力艦船の災害に備えることに関して、国に対しては何も要求できないということになるのか。国はね、横須賀市には多少の見返りを出しているというふうに思うんですけれども、それ以外は一切面倒を見ないという対応というふうに見受けられるわけです。これでは町民の不安はぬぐえないわけで、横須賀市ではこれまで4カ所、放射能のモニタリング施設がありましたけれども、これは昨日、15番議員も述べておられましたけれども、現在では市内10カ所にこのモニタリングの施設がふえております。これは国が実施しているものです。横須賀市が出しているわけじゃないんですよね。で、町でも地域防災計画の放射性物質災害対策編では、モニタリングするんだと、その資機材を整えていくんだと、確保するんだというがありますので、こういうことをね、国に対して、せめてモニタリングの施設だけでも要求できないものだろうかと。せめても放射能の観測ですよね、異常な数値になっていないかということを、常設型で観測できないかというふうに思うんですけれども、これはいかがでしょうか。

町長(森英二君)

この原子力に関連しましては、近隣の都市ということで、それにはこの葉山も入っていると認識しております。そういったことから、今の常設のモニタリングの場所、それの提供と、そういったものも機会をとらえて国のほうに要求していきたいと思っております。

8番(畑中由喜子君)

とにかく、放射能って目に見えないものですし、においもないし、モニタリングしていく以外は数値というのは読み取れないわけですよね。ですから、モニタリングすることが唯一町民にとって、この範囲なら安全だと思えることなのかなということでしかありませんので、無理かもしれませんけれども、要求していくのは必要があると思います。
またですね、原子力空母による放射能事故というのは、非常に微妙なものを含んでおりますよね。軍事機密も含まれているので、どこまでが公表されるかというのが非常に危惧されるところがあります。横須賀市は、市長と司令官の間でホットラインを持っております。ただ、近隣の、近隣市にはそれと同等の情報は当然来ないわけで、ただし国・県及び横須賀市との情報提供に関するだけですね、の協定というようなものが、締結することができるのかどうか。国・県を経由するとかなり時間的にもかかるし、安心できない部分もあるのかなという気がするんですけれども。その辺はいかがお考えでしょうか。

町長(森英二君)

やはり放射能のそういう被害の想定、10キロ圏ということを想定しますと、当然葉山と横須賀、甲乙つける必要はないと思います。横須賀市長さんにも御説明をして、一緒に協力していただきながら、国に要求できるように持っていきたいと思います。

8番(畑中由喜子君)

そういうところでは、危機管理のものは共有していくべきだと思います。それでですね、危機管理上、危険をはらんだというものを排除するというのは、これはもう鉄則だと思うんですけれども、そういうことを考えますと、原子力艦船の横須賀を事実上の母港とする配備、これの撤回を要求するべきじゃないかというふうに私は考えます。町長は、5月15日の平和行進が行われた際にごあいさつをなさいまして、その中で、私も、あっと思ったんですけれども、原子力空母配備には反対する旨のごあいさつをなさいました。その意思表示をですね、ぜひ国や、そして近隣自治体にも向けて行うべきではないかと思うんですけれども、意思表明ですよね。ぜひしていただきたいと思いますけれども、配備の撤回を求める意見書なり、上げていただけたらと思いますが、お考えはいかがでしょうか。

町長(森英二君)

あの平和行進の際にもメッセージの中にも入れさせていただきました。これは、人間の幸せは平和がまず第一だと。それを脅かすのが原子力であり艦船、新しいワシントンよりも古いリンカーンのほうがいいんじゃないかなと思いますので、そういう対応は図っていきたいと思います。

8番(畑中由喜子君)

古いのはキティホークですけれども…もっと古いの、わかりました。余り老朽化したのが来ても困るかなと思うんですけど。ぜひとも、それでは意思表示をお願いしたいと思います。これがひいては葉山町民の安全を守ることにつながると私は確信しております。
2点目として、震災等の大災害の備えについて伺いたいと思います。この防災については、もう既に何人もの議員の方が取り上げておられまして、気象庁がスタートさせました緊急地震速報、これ、私もこの間の岩手・宮城内陸地震ですか、のときに、たまたま朝ですので、テレビがついておりまして、警報が入ったんですね。それはテレビを経由した警報でした。私もびっくりしたんですけれども。一番近いところは間に合わなかったと聞いておりますが、この制度がスタートして、少しでもそれ、大地震への備えができる可能性が出てきたということで、先日消防のほうに防災行政無線を使って町民に警報を速報として流すことができないかどうか伺ったんですけれども、これはもう昨日も御答弁に出ておりましたが、非常に無線のほうが追いつかなくて、スイッチをいれてから15秒くらいかかってしまうというので、それじゃ15秒の間に地震が来てしまうということで、これはかなわぬことではあるんですけれども、この緊急地震速報、さまざまな機器を使ってツールがございますよね。これはやはり町民への周知をしていく必要があると思いますけれども、いかがでしょうか。

消防長(坂本光俊君)

住民の周知につきましては、主として「広報はやま」、自主防災組織等の訓練、講演会等において周知しているところでありますが、今後も特に状況に合わせた緊急地震速報の利用の心得の注意報について、さらに周知を図っていきたいと思っております。

8番(畑中由喜子君)

この緊急地震速報がかなり効果があるのではないかというふうに思えますので、今後これに関する広報をね、ぜひしていっていただきたいと思います。
あとですね、地震対策としては、活断層、今回の地震では未知の活断層が動いたということで、大きな被害が出たわけで、ずっと昔から葉山も活断層が通っているんじゃないかというような御心配をする向きもございます。それで、いわゆるハザードマップ、活断層あるいは土砂災害への危険度を示す地すべりだとか土石流だとか急傾斜地などの危険度を示した詳細なね、マップというものが必要なのではないかということで、私、これもう何年来そういうものをきちんと用意して、町民の命と財産を守る上で役立てるようにするべきだということを申し上げてきましたけれども、前町長のお考えは、いつくるかわからない地震に対して、いたずらに危機感を募らせるようなことになりかねないというのと、それから個人の財産権に影響が及ぶということを非常に懸念されまして、そういう公表はしないんだということをおっしゃっておりました。で、葉山町では細かい地図にそれを落とし込んだというものは、いまだにですから配布はもちろんされてないんですけれども、実際問題として、これだけ地震の危機が迫っているという現在、また気象が非常に激しいものになってきて、大雨だとか、それから風もありますけれども、地すべり、土砂災害というのが非常に現実味を帯びて危険が迫っているなという気がいたします。いつでしたっけ…4月でしたか、長柄の奥で地すべりがございましたよね。電柱が2本ぐらい倒れて、民家に迫っているというところがございます。私、見に行きましたけれども。やはりあれは山の途中のところが大きく滑っているんでけれども、それがもう現実のものとなってきておりまして、じゃあこれをどうしていくべきかということが議論される時期にきているのではないかと思います。いきなりね、公表というのも無理かもしれませんけれども、これは皆さんで、町民も交えてですね、協議をして、どう対処すべきかということ、ぜひ必要じゃないかと思うんですね。これはプライバシー云々の問題ではないと思います。個人の家だけが、そこだけがよければいいとか、そこだけがまずいとかという話ではなくて、もっと広範にわたるわけですから、非常にその影響は大きなものになってきますよね。ですから、ぜひともハザードマップという意味では、命と財産を守る。実際、今回の地震を見ましても、あんな大きなね、地すべりが起こるとはだれも想像もしなかったと思うんですね。ああいうのが起こって初めて、まずいという思いを持つと思うんですけれども、起こってしまってからでは遅いので、そこにもし命が犠牲になったりすることになったら、それは本当にもったいないことですし、事前にできることをしておくべきだと思います。いかがでしょうか。

町長(森英二君)

前町長の方針はそうであったというふうに今お話ありましたが、現在はかなり頻繁に超大型の災害、地震、発生しているのが現実です。これを踏まえて、ある震災地のところでも、例えばあそこのうちにはお年寄りがいた、ひとり暮らしの人がいた。それが周囲の人たちがコミュニティーとして承知していたから、早く救助ができたという例もあります。また、ハザードマップとは別に、そういったひとり暮らしの方がどこに住んでいるのか、町内会でも把握していればいいんじゃないかなと。しかし、そこでプライバシーの問題がまた議論になる。こういったことがケースが見られます。きのうの15番議員の発言の中で、災害は忘れぬうちにやってくるということを考えれば、このハザードマップは真剣に考えてみる必要があろうかと。これ、やはり個人個人の考えもありますので、その意識を喚起しながら協議していきたいなと思います。

8番(畑中由喜子君)

ちなみにですね、神奈川県の土砂災害危険箇所マップというものを見ますと、葉山町内には地すべりの危険箇所20カ所、土石流の危険箇所が17カ所、それから急傾斜地の危険箇所が157カ所記載されております。それぞれがどこかということも、そのマップを見れば粗々のところはわかりますけれども、やっぱり葉山町としてこれらの災害にどう対処するかというところをやはり考えておかなければいけないというふうに思いますので、ハザードマップはもちろんなんですけれども、地域ごとの、今、町長がおっしゃったみたいにね、もっと詳細な、これは防災マップですよね。どういうふうな避難路で逃げていったらいいのか。津波が来たときと、それから山が崩れてきたときとでは、当然避難路も違うでしょうし、避難先も違うかもしれない。そういう細かいものがこれからは必要になってくると思います。そして、そのプライバシー、プライバシーといって覆い隠そうというのが今の機運ですけれども、本当にどこの家に何人家族がいる。少なくともそういうものは必要ですし、それから要支援者に対する計画というんでしょうかね、づくり。これはもう検討がされておりまして、計画をつくろうということになってきているというふうに聞いておりますけれども、葉山町においてもそういうものもこれから福祉施策とのセットでですね、必要になってくると思います。ぜひとも早急にですね、着手していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

この生命・財産を守る、安心・安全のまちづくりということは、絶対に必要なテーマでございます。私のマニフェストにも掲げているテーマでもございますので、ぜひ取り組んでいきたいと思います。

8番(畑中由喜子君)

一つ言い忘れたんですけれども、この間、たしか津波ハザードマップの作成時だと思いますけれども、既に消防としては地域住民の参加も得て、協議を重ねてつくったという経緯があると伺っております。ただ、それが本当に一部の方で、広く知れ渡ってなかったところはちょっと残念に思うんですけれども、これからは自主防災組織を、例えばですね、うんと活用して、地域でそういうものを、地域ごとにつくっていただくと。その際、やっぱり成果としては地図ができ上がらなければいけないし、そこには少しの予算がかかるかもしれませんけれども、そういうところで町は協力をしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
次に、防災体制のあり方ということで少しい伺いたいんですが、午前中、伊東圭介議員も取り上げておられましたし、それから3月議会で山梨議員の御質問に町長はですね、防災係の町長部局への移管について、防災対策会議等もございますので、そこで提案をして考えていきたいと思うというふうに答弁されております。現在、神奈川県内で消防本部に防災機能を持っているのは、葉山町と愛川町だけとなっております。どうして市長部局なり町長部局に防災を担当を移したかということなんですけれども、その理由はですね、やはり新型インフルエンザとか、それから国民保護計画などへの対応ということになりますと、多部局にわたるわけですね、役所の中の。消防だけが対応すれば済むという問題ではないわけで、そうなりますと、やはりこちらの庁舎のほうに防災の担当は移したほうがいいのではないかと、切実にこれは感じる問題です。そして、昨日来の質問で明らかになりましたのが、葉山町の防災行政無線が非常に老朽化して、既に部品が整わないものもあるというように伺いました。ちょうど更新の時期かなと、新しいものにかえる時期かなというふうにも思いますし、これを契機にですね、どれだけの設備をこちらに移さなければいけないのかは、ちょっと私、今現在わかりませんけれども、その辺を早急に検討していただいて、やはり町部局で防災を担うということが妥当かなと思うんですけれども、お考えはいかがでしょうか。

町長(森英二君)

その点につきまして、非常に重要なテーマで、私の就任以来、早々に消防それからある人たちを踏まえて、協議した経過もございます。この新年度の、今年度の予算化に向けて何か対応できないかという協議を進めました。しかし、その段階では、より詳細に分析、調査しなければいけない。というのは、今ある、例えば庁舎内の総務部がある場所と、いろんな会議室、そういったものをどう配置するのか、計画しなければなりませんので、またこれは消防をもちろん含めて、人員計画とあわせて計画を練っていきたいと思っております。

8番(畑中由喜子君)

もし…ちょっと気持ちがあせり過ぎて早いかもしれませんけれども、防災をね、こちらに移すとすると、同時にそれは今、消防の中で防災を担当している人数があるわけで、とにかく葉山町の消防は国の基準が94人、葉山町にとってのね、国の基準としては94人、消防隊員がいるべきところを現状47人という人数でやっております。これ、本当にきつい部署だと思いますね。まして町民の命を預かるところでございますし、火災には立ち向かわなければならない部署でございます。防災係をせめて町部局に移せば、少しでも消防の職員の人数にゆとりとまではいかないと思いますけれども、少なくとも3人、消防の仕事を主にできるという形になろうかと思います。ですから、防災係をこちらに移したら、職員の人数も全部こっちに移してしまうということではなくて、ぜひとも消防体制の強化という形でお願いをしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

ただいま御指摘のありましたように、国の基準を満たすと、これは半分しかなってないという現実ですね。非常に消防の担当職員の方々に過重な勤務を強いていると。これ、非常につらいことだと思って、防災の部署を庁内に移す移さないとは別に、その基準を緩和していくために、例えば新規に採用した人たちを研修に出している。1年間かかりますが、研修に出している間は人数に入れないで、現場で活動できる人を少しでもふやしたい。その人事の予算は来年度には計画したいと今、準備をしております。

8番(畑中由喜子君)

さまざまな試みができると思いますけれども、ぜひ消防の体制の強化を目指していただきたいと思います。
学校の耐震化なんですけれども、先般、神奈川新聞にですね、6月21日のトップ記事でしたかしらね、葉山町も耐震化の済んでいない校舎が1校あって、これを公表するつもりはないというような報道がありまして、ぜひこれは、確認だけさせていただきたいんですけれども、状況をお願いします。

教育長(豊田茂紀君)

先般の新聞発表は承知しておりますが、今の御質問は、葉山町ではどこの学校がそれに該当しているかということかと思いますが、これについては公表をしないということでございますので、ここで学校名を挙げることは差し控えさせていただきたい。

8番(畑中由喜子君)

耐震工事をやっていないという事実はあるということで、それも私の承知しておりますのは、学校の耐震整備計画は平成24年で完成というふうに記憶しておりますが、それでよろしいでしょうか。そして、その学校の、公表しなくてもよろしいですけれども、その学校の父兄は御承知でしょうか。

教育部部長(吉田仁君)

お話のようにですね、計画でいきますとそのとおりでございます。学校の父兄がですね、全員100%認識しているかどうかというところはですね、教育委員会としてもつかんでおりません。

8番(畑中由喜子君)

こういうものはですね、公表できないという考え方が私にはちょっと理解できないんですが、どうしてもまだ先に聞きたいことがありますので、また改めて。後で、私の後でこの問題、質問される議員もいらっしゃいますので、お願いしたいと思います。
それで、あともう一つだけね、災害用の井戸について伺いたいんですけれども、現状がどうなっているのか、そして今後どうするかということを手短にお願いします。

消防長(坂本光俊君)

現在、井戸につきましては毎年町内の30カ所の井戸の水質調査を行っております。13項目の検査を行い、検査項目がすべて適合いたしますと、井戸水について指定をしております。平成19年には27件中12件指定をしております。

8番(畑中由喜子君)

ちなみに、御用邸のあの水源地の水は入ってないですよね。

消防長(坂本光俊君)

入ってないと思いますが。

8番(畑中由喜子君)

災害用の井戸について、まだちょっと難しい面もあろうかと思いまして、これに関してはまた引き続きお願いをしたいと思います。
ごみについてもちょっと伺いたかったんですけれども、時間がありませんが、焼却炉の老朽化と、それから町外搬出の現状ですね、これ、委託先がすべて随契となっているわけで、せめて数社からの聞き取りなどの調査をすれば、経費の節減にここでつながっていくのではないかというふうに思いますけども、それはいかがでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

町外に搬出しているものにつきましては、やはり排出者責任というのがですね、ついて回りますので、我々としてはですね、どうしても企業、しっかりした体質のもとに出したいと考えておりますので、そういう点で随意契約という形でやらさせていただいております。

8番(畑中由喜子君)

葉山町の清掃費のね、1人当たりの経費の高さというのは、異常なほどです。これをやっぱりどう分析しているのかという中から、初めて改善点が見えてくるというふうに思いますので、ぜひともその辺もね、余りこだわらないで、いろいろなケースを研究しつつ、経費の節減に努めない限り、清掃費というのは下がっていかないというふうに思います。守屋議員からもございました有価物の資源化の問題、これもあわせて、ごみゼロのプロセスの中でですね、これは同時にやっていかなければ何にもならない。どうもその辺が今回の町長のゼロ・ウェイストのところで見えない部分でございまして、方向性としては私は賛同できるものですので、ぜひとも着実に進めていっていただきたいというふうに思います。以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(笠原俊一君)

これにて8番畑中由喜子議員の一般質問は終結いたします。
この際、暫時休憩をしたいと思います。再開は3時15分とさせていただきます。
(午後2時49分)

議長(笠原俊一君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後3時16分)

町長(森英二君)

先ほどの1番伊東圭介議員の一般質問の発言の中におきまして、私の裁判を訴えられて云々のくだりがございました。あの内容をかなり詳細に述べておられましたけれども、私の判断ではこれは地方自治法第132条、品位の保持、条文を読みます。「普通地方公共団体の議会の会議又は委員会においては、議員は、無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない。」こうあります。解釈及び運用の文章です。本条において無礼な言葉を使用したり、他人の私生活にわたる言論をしたりすることを禁止しているのは、本会議の議場及び委員会の会場は公の問題を議する場所であるから、議事に関係のない個人の問題を論ずべきでないということと、無礼の言葉や私生活にわたる言論、人心攻撃等によって、議場や会場の平静さが失われることを防ごうとすることにあると思われる。したがって、ここで他人の私生活にわたる言論をしてはならないとしているのは、議員は議事に関係のない個人の問題を取り上げて議論してはならない。また、公の問題を論じていてもそれが職務上必要な限度を超えて個人の問題に入っていってはいけないという趣旨と考える。これは最高裁判所の判断です。この条文をもとにいたしまして、私はこの裁判にかかわる言論、言葉、すべての削除を求めます。

議長(笠原俊一君)

ただいま、先ほどの1番議員の発言に対する町長よりそういった発言がございましたので、この一般質問が終わりましてから議会運営委員会を開いてその問題について協議をしたいなと思いますけれども、議場の整理権は議長にございまして、その1番の係る発言につきましては言い方を変え、「和解」というような発言もされております。また、これについては町長から正式な要望でございますので、議会運営委員会に協議の上、後日対応を諮っていきたいと、このように思います。

町長(森英二君)

確認しておきますが、一つの言葉、「和解」とかという言葉のことではなくて、この裁判にかかわるくだりの全文を指しております。

議長(笠原俊一君)

ということでございますので、一応議会運営委員会、この終了後に開かせていただいて、この件に対する答えは明後日以降とさせていただきたいと思います。
それでは、第4番、3番金崎ひさ議員、登壇を願います。

3番(金崎ひさ君)

3番金崎ひさでございます。通告に従いまして3項目5点について一般質問をさせていただきます。私は質問通告書は1番に出したのでございますが、なぜかきょう3日目、12番目となってしまいました。そして、1項目目のごみ問題は既に多くの議員が質問に取り上げ、町長の考えを伺っております。私は極力重ならない観点から質問をいたしたいと考えておりますが、重要なポイントについては重複することもあろうかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
まず1点目は、2市1町広域化脱退の後始末について伺います。ごみ処理広域化からの脱退は議会意思を無視して町長が独断で行ったことでございます。私に決定権があるとの答弁もいただいております。その結果、新聞報道にもありましたように、横須賀市及び三浦市は損害賠償の準備に入っているようでございますが、そのことに関しての御見解を伺います。町長はごみ問題を何度も結婚に例えていらっしゃいましたが、別れ際というものはとてもテクニックがいるものと私は物の本などで理解しておりますが、町長はいかようにして相手に理解をしていただいての脱退だったのかをお聞きいたします。
2点目に葉山町ゼロ・ウェイストについて伺います。去る6月16日に議員懇談会において町長から「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」という決意を伺いました。20年後にごみをゼロにするというものと理解いたしましたが、当面少なくとも町長の在任期間に何をするおつもりなのかがよくわかりませんでしたので、改めてこの場をお借りしてじっくりとお聞きしたいと思っております。
そして3点目は、このごみ問題に関しては町長就任以来さまざまな経緯を踏まえて現在に至っております。町長御自身の御答弁も二転三転、私は支離滅裂であるなというふうに考える部分もございますので、この際整理整頓したいと思っておりますので、今後のごみ処理に関する方針とかつての町長答弁との整合性について伺いますので、よく考えての御答弁をよろしくお願いいたします。
2項目目は里山保全について伺います。葉山は海と山に囲まれた風光明媚な町と自負しております。そしてこの美しさを守っていくことが私たちに課せられた大きな課題と感じております。特に里山を美しく保つためには人の手を加える必要があり、行政の手腕を発揮しなければならない部分と思っております。里山保全に関しての将来展望をお聞きいたします。
最後に、海を楽しむ方策について伺います。この点は第1回定例会における一般質問に取り上げましたが、時間切れにより再質問に至りませんでした。葉山の海に対する認識は町長と私と一致しているということだけを前回は確認させていただきました。私は町民の皆様に葉山の海を十分に楽しんでいただくための方策についてさまざまな提案をしてまいりました。町長、教育長の交代により、実現していない提案についてはまた一から行いたいと思いますが、きょうは真名瀬漁港再整備計画の進捗状況について伺います。既に13番議員から昨日、そして本日1番議員からこの件に関しては詳しく聞いていただいておりますので、私はそれを踏まえて再質問をいたしたいと考えておりますが、以前に町長から遊歩道の予算を使って水道を布設し、物売り場のようなものをつくりたいとの御答弁をいただいております。鐙摺の朝市が大変な盛況であり、町外からもたくさん来ていただいている状況でございますので、葉山の活性化の一助になる計画と期待をしているということだけを申し上げて、私の1回目の質問を終わります。御答弁をよろしくお願いいたします。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

3番金崎ひさ議員の御質問にお答えいたします。
まず、2市1町広域化脱退の後始末についてとの御質問でありますが、2市1町ごみ処理広域化につきましては、本年5月13日に開催されました臨時議会において御報告させていただきましたとおり、5月7日に両市の副市長と面談し、単独でごみ処理を進めていく考えを伝え、同月16日に両市長に対し文書にて2市1町ごみ処理広域化から脱退する旨を回答いたしました。これに伴い、ごみ処理広域化を目指してまいりました2市1町ごみ処理広域化協議会は5月31日をもちまして解散いたしました。なお、平成19年3月29日付で締結した2市1町ごみ処理広域化に関する覚書は、協議会の解散をもちまして無効となりました。
次に、葉山町ゼロ・ウェイストについて、また町長の今後のごみ処理に関する方針ということでございますが、それぞれ関連がございますので一括してお答えさせていただきます。葉山町が今後単独でごみ処理を進めていく上では、徹底的な資源化・減量化を進めていかなければなりません。どの程度、いかにして資源化・減量化を進めていくのかという点につきましては、熟慮検討した結果、真に持続可能な社会を構築するために、さきの議員懇談会においてお示ししたとおり、将来、焼却・埋め立てに回すごみをゼロにする、いわゆるゼロ・ウェイスト政策実施の決意を固めました。人口3万3,000人規模の葉山町にとっては単独で処理施設を建設、維持管理していくことは非常に難しいものがございます。焼却炉の建設には莫大な費用がかかり、最終処分場の確保も用地面などで大きな課題が残ります。環境保全に対する住民の強い思いと地球温暖化問題を初めとする時代の要請にこたえるべく、処理施設を減らす、なくす方向に向かって進む必要性を強く感じております。ゼロ・ウェイストは処理施設を持つかわりにごみを減らす、ごみを減らせば施設はいらないという考え方です。今日、主流となっている施設ありき、先端技術ありきのごみ政策ではなく、地域の状況に即し、ソフト面での減量化施策を充実させることにより、環境負荷の少ない、安価で柔軟な処理を目指していきたいと考えております。これらの具体的な計画策定におきましては、町民会議の提言等も参考に策定してまいりたいと考えております。
次に、里山保全について将来展望ということでございますが、本町では平成19年度よりボランティアの方々と協力して町有緑地内のくずの除去を実施しております。これは個々の木々を活性化させ、美しい自然環境を次世代に継承することを目的としております。将来の展望につきましては、ボランティアの方や地域住民とともに、緑、丘陵地等の里山保全についてより一層の創造性のある取り組みを目指してまいりたいと考えております。その際に、この近隣におきましても、例えば戸塚区舞岡公園では建造物なしで里山の保全を国と県の補助で行うという実績等もございます。こういった事例も見ながら検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、海を楽しむ方策について。真名瀬漁港再整備計画の進捗状況というお尋ねでございますが、平成17年度から老朽化が進んでおりました物揚げ場の整備を行い、係船柱、車どめ、防舷材などの新たに設置をいたしました。また、平成18年度には藻場形成機能を付加した潜堤式の沖防波堤の設置を行い、漁港環境施設の土質測量調査並びに第1工区の実施設計の業務を実施いたしました。平成19年度には防波堤20メートルの延伸工事を行い、漁港環境施設の第2工区の実施設計業務及びサザエ、アワビの種苗放流と沖防波堤周辺の効果調査を実施いたしました。また、繰越事業におきまして、延長した防波堤に灯標と進入防止柵等を設置する工事が先月30日に竣工し、今後神奈川県の検査を受検する状況になっております。
以上で第1回目の答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

3番(金崎ひさ君)

御答弁ありがとうございました。それでは1項目1点ずつ再質問をさせていただきます。
まず、ごみ問題について伺います。2市1町広域化脱退の後始末について伺うというところでございますけれども、もう町民の皆様ほとんどの方が広域化ごみ処理からは脱退、離脱といいますかね、離脱なさったということは御存じだと思います。それで、町長の御一存でということは私、第一質のほうで申し上げましたけれども、三浦市の市長と横須賀市の市長に町長は町長に御就任以来お目にかかったことがございますか。

町長(森英二君)

ございます。

3番(金崎ひさ君)

そのときに今回の後始末について何か理解を求めるようなお話をなさいましたでしょうか。

町長(森英二君)

お会いしたときにはその話は出ておりません。

3番(金崎ひさ君)

たしか以前の答弁によりますと、5月の7日に町長が副町長にお目にかかりに行ったときまでは、まだ首長にはお会いしていないというお話でしたが、いつどこでお目にかかったんですか。

町長(森英二君)

横須賀市長にお会いしたのは就任して3日目か4日目に表敬訪問したときです。それから、三浦市長とは約10日ぐらい前でしょうか、県で市町村会のある会合、なぎさサミットみたいなものがございまして、そのときにお会いしました。その会議の席上でお会いして名刺を交換したということです。

3番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。私がお目にかかったことがあるかというのは、今回の後始末のことについて質問していたものですから、そういうことでお話をする機会があったかないかということをお聞きしたかったんですけれども。それでは今回の2市1町からの離脱に関しては一切首長とはお会いしていないということで、以前にもそのことについてお話をしていないということでよろしいですか。

町長(森英二君)

そのとおりです。

3番(金崎ひさ君)

それでは言わせていただきますと、今回町長が御説明、ごみの処理の問題について御説明をなさる間にその結婚を…結婚という話を考えると、結婚に至るまでに婚約を解消したほうがいいとか、そういうふうな、町長御自身がそういう例えをなさっているから言わせていただきますけれども、今回の離脱は今の世の中に三下り半を郵送で突きつけたということでございますよね。そういう理解でよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

人はそれぞれいろんな考え方を持つことがございますが、私は市長とはお会いしておりませんけども、たまたま都合悪くて副市長、両方の副市長とお会いして丁寧にお断りの言葉を述べております。
それから、今、結婚に至るよりも…よりも婚約破棄のほうがいいと、私はそれは言った覚えはございません。結婚していて離婚するよりも傷が少ないという意味です。(私語あり)いや、違いませんよ。やじ言わないで。いいですか、議事録見てもわかりますよ。結婚よし…2市1町でスタートすればいろいろ始まってやっていくわけでしょう。そのときに負担金がどうなるとかいうのは、その後決まってくるわけですよ。そういった中でまたこの近くを1日10トントラックが50台走る、反対運動が起きる、なかなか実施にいけない、こうなれば事実上離婚しなければならないということもあり得る。そのときの傷のほうが深いんじゃないかということを申し述べたわけです。

3番(金崎ひさ君)

後で調べていただきたいと思いますけれども、婚約を破棄するほうが傷が少ないというふうにおっしゃいました。何度も聞きました。はい、何度も聞きましたので、それ…別に今は結婚…結婚、離婚、婚約解消の話をしているわけではなくて、例えばですね、私はこういう状態で、例えば自分だったらどういうふうに考えるかなとよく身を置きかえて考えます。もし町長であれば、一緒にやろうとやっていた相手が、やめたとおっしゃってやめたといたしますね、そうすると葉山町議会としても黙っていれない。そしてそれに対する損害賠償もある。今までやってきたものは何なんだと、これは訴えなくてはいけない。損害賠償を請求しようよという話に議会としてもなるかと思いますけれども、町長としてはどのようにそうなった場合お考えですか。

町長(森英二君)

仮定の話にはお答えできません。

3番(金崎ひさ君)

私はもちろん仮定の話をしているのではなくて、町長、この町を背負うに、トップとしてどういう認識を持っているかということをお伺いして、そして怒るのもしょうがないなという認識を持たない限り、これからの気分を悪くなさっていて、そして訴えるということをおっしゃっているわけですから、そこのところを修正して、そして葉山町の町民に余計な負担をかけないということを配慮するのが町長のお仕事ではないかなと思っているから伺っているわけで、単純に架空の話をしてこの時間、大切な時間を費やそうと思っているわけではございません。町長の認識をお伺いしたいだけです。

町長(森英二君)

繰り返しますが、架空の話ではございます。ただ、副市長とお会いしたときに別れ際に交わした言葉を今もよく鮮明に覚えております。お互い近隣同士ですから力を合わせながらやっていきましょうという、これは一つのね、辞麗句かもしれませんが、そのように怒り狂っているかごときのような感触は持っておりません。ですから架空の話ととっております。

3番(金崎ひさ君)

今のお話、副町長がお互い近隣ですのでよくやりましょうという話をしたということは以前にも聞きました。それで私も安心いたしておりました。そして、今回三浦市…横須賀市長の蒲谷市長が、これは一方的なことであり、大変遺憾であるということを議会答弁でおっしゃっているわけですね。そして三浦市は三浦市で横須賀市と弁護士と相談していて、そしてともに足並みをそろえるということをおっしゃっているのは新聞報道になっているわけです。町長は13番議員、この前さすがにベテランの質問だと私は感服いたしたんですけれども、13番議員の御質問で議会制民主主義に関してどのようにお考えですかということを聞かれました。本当にきちっとお答えになりまして、十分理解されているというふうに思いますけれども、でも、その私的な部分かどうかはわかりませんけれども、ちょっと離れたところでは、その理解をしているにもかかわらず行動が伴わないという部分を私は非常に感じております。それで、タウンニュースでの話を13番議員がなさったときに、圧倒的多数ならともかくも、僅差なので議会意思を無視しているとは思えないみたいな、そのような記事を13番議員がおっしゃいましたけれども、それはいろいろと話があって直接民主制…民主主義のことを話した後で、そして言ったんだというふうにおっしゃいましたけれども、やはり昨日の…初日ですか、初日に近藤議員がおっしゃいましたけれども、ブログで町長が土曜日の集まりに景観計画2008を取り下げるんだとおっしゃったことがブログに載っていて、本当に取り下げるのか取り下げないのかというお話をなさいました。そしてそのときに私は目の前で聞こえたんですけれども、そんな話がもうブログに出ているんですかというふうなことをぽつりとおっしゃいましたけれども、今のパソコンの…私もどういう言い方をしていいかわかりませんけれども、そういう情報網というのはすごいんですよね。そういうふうなことを町長はきょう取り下げられましたけれども、やはりそこでの失言がある意味大きな理由をなしているんではないかなというふうに私思うんですけれども。それはきょうの問題ではありませんけれども、ともかく、そういうふうなことでその圧倒的多数ならともかくとおっしゃったことに対していろいろ弁明なさっておりましたけれども、じゃあ、僅差であるから私の思い通りにしましたとおっしゃいましたけど、それでは伺いますけれども、副町長を置かない条例、全く圧倒的多数、1人だけが賛成なさったんですが、なぜ副町長を置かないのか、そういう理屈が責められるわけですよ。町長の理屈として一本通ってないわけですよ。その件は答えていただかなくても結構ですけれども、そういうことをきっちりと、町長である以上、理屈をきちっと通して、自分の筋を一本通して行動していただきたいと思いますけれども、いかがですか。

町長(森英二君)

私は論理的に間違ったことはしておりません。理論は通っています。

3番(金崎ひさ君)

話がそれますので、そっちのほうでまたあしたに行いますけれども。補正予算を出しておきながら、そして町民…町民の皆様の中の会議の中であれは取り下げますよと言っていながら、そして議員が取り下げるのかって聞いたら取り下げませんと答えながら、そしてきょう取り下げたということが何で理屈が通っているんですか。ともかくそれは御自分でいろいろと反省なさるといいと思いますけれども、私はそういう理屈の通らないことがたくさんごみ問題にはありましたので、3番目には町長答弁との整合性ということについて伺いますけれども、そういうことでございます。ですから、今回私はいい例を与えていただいたと思っていますので、以前うちの会派の待寺議員が、ブログが私たち議会に表明される前にブログでいろいろと情報が流れている、これはやはり調査をする必要があるのではないかというふうに動議を出しました。残念ながら議会では否決されましたけれども、そういうところの要因もいろいろそちらのほうにもあるのではないかというふうに私は今回ちょっと思っておりますので、ぜひ行動にはお気をつけあそばしてくださいませ。
次、葉山町ゼロ・ウェイストについて伺います。葉山町ゼロ・ウェイスト、どういう意味ですか町長。

町長(森英二君)

ウェイスト、ごみです。

3番(金崎ひさ君)

ごみです。ゼロ…ごみゼロということですね。それで、ごみゼロということはなぜそうおっしゃらないで、初めてごみゼロ・ウェイストとおっしゃいました。町長はゼロ・ウェイストという言葉をいつ知ったんですか。

町長(森英二君)

これはどちらの言葉を使っても同じことなんですね、おっしゃるとおり。で、どういう言葉を使おうかということも感じました。一般的に一番わかりやすいのがごみゼロということなんですが、まだごみ・ウェイストという言葉は…(「ゼロ・ウェイスト」の声あり)ゼロ・ウェイスト。ごみ・ウェイストじゃない、ゼロ・ウェイストは上勝町、大木町、2つの町で本格的に宣言してスタートしているということで、ちょっと例えは悪いですけれども、希少価値といいましょうか、インパクトといいましょうか、そういう力強さが感じられるのじゃないかというふうに思って、これを使ったということです。

3番(金崎ひさ君)

私はいつ知ったんですかとお聞きしました。

町長(森英二君)

何年前かは覚えておりませんが、数年前です。

3番(金崎ひさ君)

わかりました。数年前にゼロ・ウェイストという言葉を知りつつ、それでは就任に…就任されてじゃあごみ問題についてどうするんだというお話を私たちは何度もいたしました。そうすると、とにかく2市1町はやめると。そして自区内処理を目指すというふうなことが5月の30日、葉山町議会議員各位、生活環境部長の名前で出ております。2市1町ごみ処理広域化協議会の解散についてということがございます。そしてずっと、解散することになりましたので御報告いたします。今後はごみの資源化・減量化等を推進し、自区内処理を原則にごみ処理を実施していく考えでありますと、なぜここに「ごみゼロを目指して」とか、「ゼロ・ウェイストの挑戦をいたします」とか書いてないんですか。恐らく5月30日にはその話がまだ出てなかったのではないかと思いますが、部長、いかがですか。

生活環境部部長(成島光男君)

5月30日現在ではまだこのごみゼロ・ウェイストについての方向性示しておりませんでしたので、そういう言葉を使っておりません。

3番(金崎ひさ君)

では、町長に伺います。5月の30日にまだ方向性が示されなくて、6月の16日に説明会をいたしております。この15日間、どこでどういうふうに検討なさったのか教えてください。

町長(森英二君)

私は以前のごみ特別委員会の席上ですか、たしかあのときに中村議員の御質問だったと思いますけれども、今後の進め方ということで御質問がありました。で、私は新しい独自処理、自区内処理の方向性についての大まかなスケジュール的なものを6月中に示したいと。そしてその後、年内に詳細についてまとめて発表したいというふうに述べておりました。そこでこの6月中をめどに早急に新しい…その単なる何日までに何をという、そういう細かいスケジュールではなくて、大きな目標というものをつくる必要を痛切に感じ、スピードをもってまとめました。

3番(金崎ひさ君)

それがゼロ・ウェイストだったということですね。それで…16日は今言いましたよね。6月の16日にこの「葉山町ゼロ・ウェイストへの挑戦」というものを私たち議会に示されました。そしてここに書いておりますけれども、2008年6月から7月の先進自治体事例研究ということで、ゼロ・ウェイスト達成が2029年ということでございまして、20年計画…21年ですか、20年計画ですね。何人の議員も聞いておりますけれども、町長の任期は2012年1月…12月…2011年の12月と言うほうがいいですね。でございます。3年ちょっとしか残っておりませんので…(「1月20日まであります」の声あり)はい、1月20日まであります。それまでに町長はじゃあ何をするのかというふうに見させていただきましたらば、2011年4月に減量化施策全面開始ということですね。それまでどういうふうにして減量化しようかというものを練るという期間でございます。そんなのんきなことでよろしいのかと思っていましたら、きょうどなたかの御答弁で2012年までにはごみ50%を達成するとおっしゃいました。既にもうここで16日に出したものが予定が変わっておりますよね。部長はその変更したことに対してすべてを早送りしてやらなければならなくなると思うんですが、大丈夫ですか。

生活環境部部長(成島光男君)

今現在ですね、プロセスを示している状態でございます。町長がですね、2012年ですか、50%というお考えを示しておりますけども、今現在プロセスを示している状態ですので、これからそういうことについても検討させていただきたいというふうに思っております。

3番(金崎ひさ君)

もちろん私はね、ゼロ・ウェイストに、ごみはゼロになればいいと思っております。それで私はもう議員になりまして10年ですけれども、一般質問をほとんどしたんです…1回か2回サボりましたけれども、やったときに、ほとんどではない。一番多いのがごみ問題、それも2市1町だとか広域だとかではなくて、ごみの減量化・資源化、これを題材にしていろんな提案をしたのが私一番多いんです。そして、ミックスペーパーも分別したらどうかとかというところから始まりまして、そしてスーパーマーケットにも排出責任で町長名でトレーなんかを出さないでくれということもお願いし、守屋町長もそれをやっていただきました。で、つい最近の話ではペットボトルを各スーパーマーケットに収集箱を設けたらどうかということで、横須賀しかなかったものを今、葉山町でもペットボトルを収集してくれております、スーパーマーケットで。そのようにして私は本当にごみ減量化・資源化に関しては絶大なる思いを持っていると私思っております。それで、ミックスペーパーが40%あるというのに、ミックスペーパーを分別したらじゃあごみが40%減ったかといったら、そうではないんです。町長いつもおっしゃっていますように、やはり町民の一人ひとりが協力をして達成しなければできないことなんです。それで、私がいろいろ苦労をして、ごみは絶対にゼロにはなりませんよと言い切りましたけれども、町長は今は…今でもごみはゼロになると思ってらっしゃいますか。

町長(森英二君)

私は今お持ちになっていた宣言文にも書きましたように、ゼロそのものになるのはまず難しいと思います。しかし、そこへ向けて努力する過程によってどんどん減らしていくことが目標だと。そこへ命の安全、交通死亡事故ゼロの例も引きながら書いております。

3番(金崎ひさ君)

それでは6番議員がおっしゃいましたように、ゼロに向けて動くことが大切である。でもゼロにはならないというニュアンスを少しお持ちである。そうすると、焼却炉の問題はどうなさるんですか。未来永劫委託にお願いするんですか。

町長(森英二君)

その宣言文に書いてあるとおりです。

3番(金崎ひさ君)

傍聴してらっしゃる方もいますので、宣言文持っていらっしゃるんで、町長の口からお伝えください。町長の口からお答えください。

町長(森英二君)

先ほど第1回目の答弁でも答えましたけれども、ごみは減らす、減らすから施設は持たないというふうに述べました。

3番(金崎ひさ君)

じゃあ、私が言いかえたので、そうですと単純に言ってくださればいいんですが、未来永劫委託にお願いするということでよろしいんですね。

町長(森英二君)

はい。

3番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。(私語あり)はい、わかりました。町長は今までの私のごみの質問に対してですね、焼却炉はつくると、自前でつくるとおっしゃいました。議事録にございます。そして、そしてですね、なぜ2市1町をやめたかというと補助金の問題です。じゃあこんなに補助金が出ないのに町税を全面的に出して焼却炉をつくるのですかというところまで私は申し上げましたけれども、つくるとおっしゃったんです。今はゼロ・ウェイストを出したので、方針が変更したのでつくらないということで、それで未来永劫委託にするというふうなことで、本当によろしいんですか。

町長(森英二君)

その目標に向かって努力を全町民と一緒に進めてまいります。

3番(金崎ひさ君)

その目標ということは、ゼロにはできないかもしれないけど、皆様ゼロにしてくれということをお願いするということだと思いますけれども、町長の4年間、3年何カ月かの就任期間の間に50%にするということも、これは言葉に間違いはございませんか。

町長(森英二君)

その目標で進めて、施策を進めていくということです。

3番(金崎ひさ君)

それでは、私はもう本当にその施策をぜひお聞きしたいと思います。どのような施策を考えてらっしゃいますか。

町長(森英二君)

それを12月までに出すということです。

3番(金崎ひさ君)

12月までだと3年…3年しかないんですよ、町長。それはごみ…ごみゼロを目指すのは2014年だったから12月であって、2012年までに町長がおやめになるまでに50%を達成するということは2年繰り上げですよ。それを12月まで出すという悠長なことをしていてよろしいんでしょうか。それで今の、現場に立たせるとか、職員にやらせるとかということもおっしゃいましたけれども、それは今、町長がこの場でお考えになって言ったことなのか、あるいは担当課と一生懸命練ってこうやろう、ああやろうということで出ているところでおっしゃったのかというところが非常に問題なんですけれども、じゃあ部長にお聞きいたしますけれども、今まで私が…ちょっと部長もかわられましたけれども、中で聞いてらしたからわかると思うんですけども、私は本当にごみの減量化・資源化に対していろんな提案をいたしました。だけどもごみが減らないという現実を身に感じてらっしゃるのは部長たちだと思うんですけれども、いかがですか、そのあたりは。どういう施策をして50%減量しようという意気込みを持ってらっしゃるのかお聞かせください。

生活環境部部長(成島光男君)

今、議員がおっしゃるとおり、議員過去にですね、いろいろ減量化・資源化についてですね、いろんなアドバイス、助言をいただいております。我々もですね、そういう助言を参考にですね、いろんな施策をやらさせていただいております。この50%減についてですね、今まで葉山町につきましてはいろんな資源化・減量化を取り入れてきております。非常に難しい点もあるかとは思ってますけども、今ごみゼロ・ウェイストという形でですね、森町長のほうからプロセスを示させていただいておりますので、我々としてはどうしてもこのゼロのほうに向かってですね、とにかく行動していかなきゃいけない、そんなふうに思っておりますので、今後ともですね、議員にはいろんな助言等をですね、いただきたいと思っております。(私語あり)

3番(金崎ひさ君)

いや、私は本当にごみに関してはいろいろと助言といいますか、提案をさせていただきまして、助言もですけれども、ともかくそちらから出たことでございますので、町長が2012年までに50%にするということで、どのように…してはいけないと私は申しておりません。できればいいと思っています。でも現実を見てできないのではないかなという懸念があるから申し上げてて、そしてどのように、ちゃんとした方針を出して、どのようにしてみんなにいかに理解していただいてごみを50%減らすのかなということを示していただきたいと思って、ここに質問を今、だんだんと町長がそうなったものですから、最初から考えていたわけではないんですけれども、だんだんとそういう質問になってまいりましたけれども、このプロセスの中でですね、私に対する方針として町民会議にごみの減量化と自区内処理に関する処理方法の検討委員会、プロジェクトチームをつくって、そして町民会議に投げるということをまず町長はおっしゃっておりました。そしてそれが既に立ち上がっているとは思うんですけれども、このはたまたこのゼロ・ウェイストの挑戦に関してはゼロ・ウェイスト諮問委員会スタートと、2009年4月になっておりますけど、その町民会議の資源化…自区内処理検討委員会とゼロ・ウェイスト諮問委員会とのかかわりというか、どう違うんですか。

町長(森英二君)

きのうでしたか、おとといでしたか、5番議員山梨議員の質問に答えて、私はこの町民会議というものの位置づけを、条例化を2カ月間で進めて、2カ月…9月までに進めていきたいと答えました。そのときには当然その条例と町民会議との、町民会議、それからそれを来年になりましたらその意見…提言ですからね、町民会議は。出していただくのは提言ですから、そういったものをもとにしながら、その中のメンバーも、人によっては含めながら諮問会議を開いて、そこで最終決定を、方向性を出していくという意味です。

3番(金崎ひさ君)

すいません、そうすると、ゼロ・ウェイスト諮問委員会というのは町民会議の自区内処理検討委員会と一緒ということですか。

町長(森英二君)

町民会議に…ごみに関しては自区内処理問題とそれから減量化と2本立てで考えております。ですから、どちらが入るとかということは決めておりません。どちらが諮問委員に入ると決めているんではなくて、その中のある人物、有志については諮問会議に入っていただくようになるだろうという意味です。

3番(金崎ひさ君)

そうすると別物をつくるということですか。

町長(森英二君)

そういうことです。

3番(金崎ひさ君)

これはね、失礼じゃないかと思うんですよ、町民会議に応募なさった方。公募のあのパンフレットというか、あの公募なさっているからPRをしていらっしゃるので皆さんわかると思いますけども、町長の方針により自区内処理を行うので自区内処理に対する検討委員会を町民会議の中につくりたいということでつくったことを…自区内処理じゃないですよね、もう未来永劫委託ですから。じゃあ、その自区内処理ができたばっかりなんですけど、これはどうするおつもりですか。そのまんまやっていただくんですか。

町長(森英二君)

自区内処理、これは言葉の用語としては2市1町の広域化とは違うんだよということでとらえていただければわかりやすいと思いますが、それはそれで町民会議でいろいろと提案を出していただく、それからごみ減量化のもう一方の委員会も減量化のための方策、そういったものも考えていただくと。で、それを中…提言いただいたものをまとめていきながら、その次の段階では諮問委員会にそれをより深く掘り下げていくという、そしてそこで答申をいただくということを、プロセスを示しています。

3番(金崎ひさ君)

ちょっとよくわからないんですが、ごみ減量化の町民会議はいいです。これは町民に一人でも多く入っていただいて、そして減量化・資源化のためにどういうふうにやるとみんなが快くやっていただくかという方策を考えていただく、私はこれは町民会議100人でも集めていただいて、より多くの人に集まっていただいてやるべきと思っております。そしてゼロ・ウェイスト諮問委員会というのが私は町長が方針を変えましたので、自区内処理検討委員会を移行させるのかというふうに考えていたんです。そうではなくて、12月まではもう既に町長の方針にはない自区内処理を検討させておいて、そして来年の4月にゼロ・ウェイスト諮問委員会をその提言をもってスタートさせて、メンバーはそこの方が入るか入らないかはそれは自由ですよということでよろしいんですか、本当に。

町長(森英二君)

審議会のメンバーというのは町民会議に参加しておる市民の人が全員が自動的に入るというものとは違います。審議会は私が任命をするわけですから、そこで選定するときに町民会議のメンバーも選定の中に入っていますよという意味です。

3番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。ゼロ・ウェイスト審議会ですね。(「そうです」の声あり)わかりました。そうすると、2009年4月にゼロ・ウェイスト審議会をつくるということでよろしいんですね。(私語あり)

議長(笠原俊一君)

金崎議員、今の質問ですね。

3番(金崎ひさ君)

そうです。それでよろしいんですかということです。ちゃんとお答えください。
そうすると、ゼロ・ウェイスト審議会を2009年までにスタートさせるために条例を設置してつくるということですか。聞こえました。(私語あり)

町長(森英二君)

何か混乱されているようですけれども、(「どっちが混乱しているんですか」の声あり)審議会を開くと言っているわけです。(私語あり)

3番(金崎ひさ君)

そうすると、ゼロ・ウェイスト審議会を設置するために設置条例をいつ出すんですか。(私語あり)

議長(笠原俊一君)

暫時休憩いたします。(午後4時01分)

議長(笠原俊一君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時25分)
先ほどの金崎議員の質問に対して町長より答弁があります。

町長(森英二君)

時間を空時しまして申しわけございません。先ほどの金崎ひさ議員の質問の中におきますゼロ・ウェイスト諮問委員会スタートというこの言葉、あるいはその位置づけということでちょっと混乱がありまして、整理いたして御説明を正確にしたいと思います。この法律にですね、廃棄物の処理及び清掃に関する法律というものがございまして、その第5条の7、市町村はその区域内における一般廃棄物の減量等に関する事項を審議させるため、廃棄物減量等推進審議会を置くことができるという条文がございます。これを念頭に置いてこの時期からスタートさせたいという予定であるということで、正式に名称まで決めているわけじゃないと、このように御理解いただきたい。

3番(金崎ひさ君)

今のでわかりました。私ともども町長もおわかりになったと思いますので、そのように御理解いただけたらと思います。
それではちょっと二、三説明を…あ、聞きたいことがあります。2市1町ごみ処理広域化協議会の負担金、ことし51万7,000円計上されておりますけれども、これは不用額ですか、それとも払っちゃったんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

この20年度の負担金につきましては、5月までは協議会がございましたので、今のところ一部支払いはしております。ただし、5月までの分として精算のほうをする予定でおります。

3番(金崎ひさ君)

わかりました。それから来年度の予算についてちょっと伺いますけれども、ごみ処理の…ごみ焼却処理事業が1億5,783万9,000円計上されておりますけれども、その中で焼却炉の施設の補修が2,281万3,000円でございます。これは補修をずっとし続けて、パタンと動かなくなるまで補修をし続けるということでございますか、焼却炉。

生活環境部部長(成島光男君)

現在の焼却炉につきましては昨日か、一昨日ですか、答弁させていただいたと思いますけども、適正な管理を行いながらですね、なるべく延命策を講じていきたい、そんなふうに考えております。

3番(金崎ひさ君)

その答弁を受けて聞いているんですけども、補修費を例年どおりずっと出しながら、何年動くかわかりませんけれども、動き続けるまでは補修費をかけるということですかと聞いているんです。

生活環境部部長(成島光男君)

その予定でございます。

3番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。また質問がごみが長くなりまして、2番、3番にいけなくて第1…何だっけな、質問…いや、違う、ごめんなさい。2月…3月議会と同じになりそうなので、もうごみはこのあたりにいたしまして、第2質問に入らせていただきます。
里山保全ですけれども、今、町長がおっしゃいましたけれども、町有地に関してはボランティアの力を借りてくずの除去その他やっていると、19年度からということなんですが、このことについてボランティアのほうからちょっと私、御意見いただきましてね、それは当面そこを整備するのはいいけれども、町有地であるがゆえに、そこは将来的展望、例えば将来どういうふうにしたいからどういうふうにしてほしい、毎年毎年草が生えたりつたが絡むのをただそれをきれいにするだけではなくて、町としてこれを将来的にどういう最終目的があるんだということを明示していただくと、ボランティアのやりがいがあると。恐らく担当のほうにもそういう話が来ているかと思いますけれども、町長としてはそのような方針を出すおつもりございますか。

町長(森英二君)

そのボランティアの方が具体的にどの位置を指しておっしゃっているのか、場所によっても非常に状況が違うと思います。平地に近いところで何とか活用できそうなところと、本当の山中というふうに違いがあろうかと思いますので、具体的な例を見ながら対応を考えたいと思います。

3番(金崎ひさ君)

一つの例といたしましては上山口の竹林が町有地があるそうですけれども、竹林というのは傘を差して歩けるぐらい間引いていくといい竹が出てくるそうです。それで、本当に町営のタケノコ狩りができるぐらいのすばらしいところになるという可能性のある竹林だそうですので、将来的には整備をしてここを、例えば少しでも町民の人に喜んでいただくとか、あるいは収益になるとか、そういうふうな目的を持って整備をするというふうな方針を立てたらいいんじゃないかなと私は思っているんですけど、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

大変すばらしい御提案だと思います。美しくなるし収益にもなるし、タケノコもおいしいの食べられる。一石三鳥、四鳥と思います。ありがとうございます。

3番(金崎ひさ君)

町長のそういう御答弁いただきましたので、担当の部長、ボランティアをしてくださる方にもそのような方針を示していただいて、やりがいを持ってボランティアをしていただくということが一つの方策かと思いますので、よろしくお願いいたします。
それから私有地の整備でございますけれども、これは特に私が住んでいるところは、もう老齢化をいたしまして、若いころは自分の山をきっちり整備していたんですけれども、やはりもう力足りなくてできないということで、それがもう生えっ放し、草が伸びっ放し、木が大きくなりっ放しということで、そしてましてやそれがですね、近隣の方たちの日差しにかかわる。そして整備をしていないので、もう1時、2時から日陰になってしまうということがございまして、そして近所の人と集まって、そしてみんなでお金を出し合って、私有地なんですけれども、木を刈ろうということで計画をなさってらっしゃる方がいるんですけれども、これも莫大にお金がかかりますので、そういうふうに公共の福祉に関することというのは上山口だけではなくて、恐らく一色、下山口のほうにもそういう事例があるとも…要望があると思うんですけれども、例えばふるさと葉山みどり基金を使うとかね、そしてその公共の福祉に関する…自分のうちの庭をきれいにしてくれということではなくて、公共の福祉に関することとかいろいろ条件をつけて、そして全額出すのではなくて、自己負担もしつつ、そして町からもある程度基金を取り崩して協力をしてあげるというふうなこともこの里山保全、そして高齢化対策で必要なことではないかと思うんですけども、このような提案もさせていただきたいと思いますけれども、今、即答は結構ですけれども、長い期間を考えてそういうことも考えていただけるかどうかということを町長にお伺いいたします。

町長(森英二君)

長い期間をかけて考えてといいますが、3年と数カ月ですので、その間にしっかり検討したいと思います。

3番(金崎ひさ君)

町長の期間を考えておりますので、長い期間といっても私は今年度、来年度の予算にはそのようなことも少し組み込んでいただけたらなというふうに思うんですが、それが長いという限界でございます。いかがでしょうか。

町長(森英二君)

わかりました。

3番(金崎ひさ君)

それでは検討をしていただけるということで私も書かせていただいておきます。
それで、真名瀬漁港…海を楽しむ方策について真名瀬漁港再整備計画の進捗状況を伺うということで、もうこれは本当にもう何にも申し上げることがないぐらい見事に、さすがにベテラン議員、13番議員が私が言いたいことをすべて言ってくださいました。そして1番議員さんもきょういろいろと尋ねていただきましたから余り言うことはないんですけれども、ちょっとだけお聞きいたします。確認をさせていただきます。真名瀬漁港がもう本当に海の中の環境がとても良好で、町長もそれをお認めになって、先ほど申し上げましたけど、ブログでひどい…葉山町はひどい目に遭いまして、本当に担当課の方たちは本当に気の毒だなと思うぐらいブログでああいうことをやったのが悪いんだと、もう環境を破壊したみたいなことで大変な思いをなさったと思いますけれども、今やっと、13番議員もおっしゃいましたけれども、留飲がおりてほっとなさったことではないかと思うんです。私もそれ、沖防波堤を賛成した議員でございますので、よかったと思っております。
そして、その環境に関しては一段落したんですけれども、私がここでなぜこういう問題を挙げさせていただいたかといいますと、長年会派でですね、ここの場所をいろいろと視察させていただいて、もう本当に葉山ではすばらしい景色ですね。で、すばらしい景色だし、花火も真正面で見えるし。それでも県道は危なくて通れない。もう本当に車が行き交って、あそこは人が歩けない。だから私たちは遊歩道というのもある意味反対ではなかったんですけれども、ただ、私たちが考える理想的な遊歩道というのは県道に張り出した、例えばそこにちょっとベンチでも置けて、海が眺められるような歩道の整備をしていくといいねっていうことは考えておりました。そしてもう一つは、小浜にあるように階段状に道路から浜におりれるようにして、そして階段に腰をかけて絵をかいていらっしゃる方がいますけれども、あのように地域の方たちが使えるようなものをあそこにつくっていただくとありがたい、そしてみんなが楽しめるなというふうな思いを持っておりました。それはそれとしてですね、漁組の検討委員会…正式な名前が、何でしたっけ、真名瀬漁港検討委員会に漁業協同組合のほうにできまして、そちらに検討をお願いしているということで、ここにかつて町長がこの検討委員会ができる前なんですけれども、御答弁なさったときに、あそこに水道を引いてほしいという御要望とそれから物売り場があるといいなというふうなことをおっしゃっていました。そして、歩道は…遊歩道は中止になったけれども、そのお金を使って、国・県に返すのではなくて、そういう用途を変えて物売り場をつくったりということで、ほかの使い方をしたいので検討をしたいということをおっしゃっていましたけれども、そういう検討をこの漁組の真名瀬漁港検討委員会に託しているということでよろしいんでしょうか。

町長(森英二君)

私は漁協の検討委員会に今お願いしている段階は、こちらから与件を持って話すんじゃなくて、独自に案を出してくださいとお願いしております。

3番(金崎ひさ君)

その中にも地産地消の推進とかいろいろありますので、売店だとか市場だとか、ちょっと水道はないんですけれども、この中から大変いい案が出てきて、そしてあそこをみんなが楽しんで、葉山町の財産として楽しめる場所になればいいなというふうに思っております。
そして再度の確認です。ここに遊歩道については建設に賛成する方向性を確認したということでございますので、遊歩道反対の方たちは恐らく環境問題に関心のある人だと思うんですけれども、環境も、海の中の環境もそんなに自分たちが心配するほど大変なことではなかったということも理解していただけたと思いますので、本来漁組とそれから周辺住民の方たちの御意見を伺って、そして国・県からそっぽを向かれないような形で首長としてこれを推進していくということを、たしかだれかの答弁でお答えになりましたけれども、いま一度その御答弁をお伺いいたします。

町長(森英二君)

非常に大変なこれは事業ととらえております。そういった意味で漁組さん初め、プロセスを…ステップを踏みながら国・県と真剣にかつ慎重に対応をしていきたいと考えております。

3番(金崎ひさ君)

やっぱり葉山町の代表としてですね、近隣の市とも、もちろん逗子も三浦も横須賀も、それから鎌倉もですけれども、やはりそういう人たちと手を組みながら仲よく、そしてお互いに助け合いながら進めていくという責任が町長にはあると思います。それから、葉山町をいいものにするために、やはり国・県からもそっぽを向かれてはいけないという意識をしっかりとお持ちになりまして、リーダーシップを持ちながら葉山町の町民のためにですね、役に立つ町長になっていただきたいというふうに私は思っております。そしてごみゼロに関しましては、私はもう本当に期待はできません。恐らく50%は、町長の就任中に50%にはならないだろうというふうに思っておりますけれども、極力協力をしてごみは減量化しなければいけないし、資源化をしなければいけないというふうに考えておりますので、協力できることは協力したいということをここに、部長に申し上げて、よろしくお願いいたします。
それでは私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(笠原俊一君)

これにて3番…。

町長(森英二君)

今、金崎議員から私の任期中にごみの半減は難しいと思うというお話がございましたけれども、先ほど来、金崎議員はごみのことについては人に負けないぐらい専門的な知識・勉強も行い、発言もしてきたというお話を伺いました。そういった経験と知識・能力を十分生かして、ぜひ我々の進めようとしているゼロ・ウェイストに御協力をお願いしたいと思いまして、最後の答弁といたします。

議長(笠原俊一君)

これにて3番金崎ひさ議員の一般質問を終結いたします。
この際、議事終了まで延刻とさせていただきます。
第5番、11番待寺真司議員、登壇願います。

11番(待寺真司君)

11番待寺真司です。ただいま議長の許可を得ましたので3項目7点にわたり一般質問を行います。
最後の質問者となりまして、改めて自分のくじ運のなさを嘆いているところであります。重複する質問項目がかなりありますけれども、1質目につきましては通告どおり質問し、御答弁をいただき、再質問では先ほど引き継いだ議題もありますし、また、なるべく違った視点から質問を進めていく所存でおりますので、よろしくお願いします。きょうは多くの町民の方がいらっしゃいますので、私も冷静かつわかりやすく質問を進めてまいりますので、わかりやすく明快な御答弁をよろしくお願いをいたします。
まず1項目目は、安全・安心のまちづくりに関して3点伺います。現在国内だけではなく、世界じゅうで大きな自然災害が相次いで起きているのは皆様御周知のことと思います。まさに自然の猛威がいつこの葉山町にも襲いかかってくるのか、日ごろからの備えを万全にしておく義務が政治行政に課せられております。そこでまず1点目ですが、5月1日から導入されました葉山町防災情報メールに関して伺います。自然災害による被害を極力抑えるために必要な情報の伝達を迅速化を図るため、今後のさらなる活用を期待するところでありますが、現在の利用状況と今後の活用についてどのような検討をされているのか伺います。
2点目は、去る6月16日に開かれました議会全員協議会において説明のあった自主的な市町村の消防の広域について伺います。既に多くの議員から聞かれておりますけれども、これから消防本部内での検討協議が進められると思います。やはり広域を進めるに当たっては最初からメリット・デメリットをしっかりと抽出し、検討協議を庁内で進めてからブロック内自治体との合同協議を進めるべきと強く思います。そこで、現時点で町が考える消防広域化の課題と利点についてお聞かせください。
3点目は中国・四川大地震によって学校施設の多くが倒壊したことで子供たちに多数の犠牲が発生したことを受け、政府が学校施設の耐震化を促進するために国庫補助率を引き上げるとの発表がありました。当町でも計画的に進められているとは思いますが、これを契機として前倒しして学校施設の耐震化を行う必要性があるのではと考えますが、教育長の御所見をお聞かせください。
さて、2項目目は官有地の有効利用について質問をいたします。ちょうど1年前の一般質問でもこの課題を取り上げ、前町長に対して国有地を含めて具体的な土地の有効利用を投げかけました。そこで町長がかわられましたので、改めて国有地・県有地・町有地など、町内に散在する官有地の総合的な利活用に関して森町長の御所見をお聞かせください。
3項目目は町長マニフェストについて3点伺います。町長選挙に際して候補者森英二氏はさまざまなビラで多種多様の政権公約を掲げられておりますが、どうもこれまでの総括質問や一般質問を通じても、どれが本当の公約なのか十分に理解することができておりません。また、マニフェストというには事業達成の期限、年限や事業予算、財源も示されておらず、何でもやります的な印象をぬぐえません。一日も早く正すべきところは訂正し、陳謝し、改めて町民に政権公約を示すべきと考えますが、町長の御所見をお聞かせくださいと3月の18日に行った一般質問で尋ねております。また、今定例会の一般質問においても、7番近藤議員、16番守屋議員も同様かつ明快な指摘をされております。3月定例会の答弁では、今後は各事業を精査し、新年度に入り早い時期に計画年度をまとめるとのことでした。また、それに伴い中期財政計画も6月議会までにお示しいただきたいと要請いたしましたが、あれから3カ月が過ぎましたが何か成果物はできているのでしょうか。6月は難しいかもしれないと答弁されておりますが、口頭でも構いませんのでこれまでの取り組みの経過は知りたいと考えます。さらに、今回は公約が非常に多岐にわたっている法定ビラのマニフェストを実現するための具体的な事業計画とそのタイムテーブルをお示しいただき、さらには各事業の優先度についても明確にして町民及び議会にお示しいただきたいと強く要望いたします。町長のお考えをお聞かせください。
2点目ですが、選挙活動期間前に配布された討議資料のマニフェストには常設型住民投票条例を制定すると大きく書かれておりますが、これに密接に関係してくる自治基本条例とあわせてどのように制定に向けて取り組むのか、その方策についてお聞かせください。
最後になりますが、4月20日に開催されました町長タウンミーティングはその内容や開催経緯が不明確で唐突な感じがしてなりません。そこで、恐らく町長が発案し、主導したと思いますが、その開催経緯と今後のこの事業の展開について町長の考えをお聞かせください。
以上で1回目の質問を終わります。答弁よろしくお願いします。

議長(笠原俊一君)

答弁を行います。

町長(森英二君)

本定例議会の最後の一般質問の待寺さん、本当にお待ちいただきました。ここで答弁を順次させていただきたいと思います。
まず、安全・安心のまちづくりについて、防災情報メールの利用状況と今後の活用について伺うということで、この平成20年5月1日より運用を開始してから現在まで1,870人の方々が登録をされております。今後の活用につきまして、防災行政無線の補完事業だけでなく、災害時により多くの方々に利用できるよう検討してまいります。
次に、現時点で町が考える消防広域化の課題及び利点について伺うとのお問い合わせでございますが、現在神奈川県が策定した神奈川県消防広域化推進計画に基づき、広域化の対象となった三浦半島地区4市1町により自主的な市町村の消防の広域化を検討する段階でありますので、今後諸問題について検討し、御報告させていただきます。
次に、質問項目の第2、官有地の有効利用について。町内に散在する官有地の利活用に関して町長の所見ということでございます。町内には財務省印刷局保養所跡地等の国有地や、旧役場跡地、旧大蔵省保養所跡地等の町有地が散在しております。町有地は町の大切な財産でありますが、特にその眺望の美しさから多くの人々に親しまれている長者ケ崎町有地から眺める相模湾の眺望は葉山町の誇るべきものと考えます。そして、この町有地を初め、旧役場跡地等々の町有地の利用につきましては、まずその有効性・価値を十分考慮の上、総合的な見地から慎重に検討を続けてまいりたいと考えております。
次に、町長マニフェストについてということで、1期4年間で各公約を実現するためのタイムテーブルとその優先度についてというお尋ねでございます。就任以来いろいろな問題にこの公約実現に向けて活動しておりますが、せっかくの個々の公約に対する、各公約に対するタイムテーブルと、その優先度ということですので、ある程度の項目、四十数項目にわたりますが、順次お答えをいたしたいと思います。
まず町長等特別職の給与削減、職員人件費と職員数の削減というマニフェストでございますが、これにつきましては明日以降皆様に御審議いただく予算書の中に、まず町長と副町長、そして消防長の…あ、失礼。教育長の給与削減の検討のための…特別職給与等の審議会の、審議いただくメンバーのための会議経費、これを計上しております。これが御議決いただいた後、審議会の答申をもって、遅くとも年度内には、本年中には実現するものと期待をしております。次に職員の人件費適正化、これにつきましても、これは職員の人件費という非常に大きなテーマでもございます。これは任期中を通して年度年度でいろいろと策を考えていきたいというふうに考えております。そのためにもまず特別職の一部、我々自分自身から削減をしていくという意味でございます。
次に副町長・収入役の廃止、これはもう実現をしております。町長交際費の全廃、これも実施済みでございます。町交際費の公開、これは7月中に公開に踏み切っていきたいというふうに、今月中に着手いたします。町長専用車の廃止、これは対応済みでございます。
次に議会のインターネット中継ということにつきまして、現在議員の方と職員と合同で研究・検討を進めている段階でございまして、できれば次回の議会に予算が上程できればなということで進んでいるものと理解しております。
迅速な情報公開という、情報公開という大きなくくりですが、これは情報公開という面では現在私に…スタートしてからホームページ等、より充実させて早いテンポで公開をしていくというふうに努力を進めております。
それから町長の多選、3期12年まで禁止の条例化というものでございますが、これもたまたま昨日ですか、川崎でこの禁止というよりも、禁止条例というのは法に触れるという危険性から自粛条例ということで各地で出ているようでございます。そういった意味で、ただ、余りにも長くわたるのは弊害が多いということで、多選を禁止、あるいは自粛しようということでございます。これは私は確実にもちろん実施していくわけですし、ここでは、マニフェストでは3期12年というふうに書きましたけれども、いろいろ私自分で就任してから考えておりまして、例えばアメリカの大統領は2期8年ということでもう絶対次はできない、こういう考え方もございます。そこの辺も含めて、首長がいずれにしても長期にはわたらないほうがいいということで、これは任期中に、自分の任期中に実現すればいいことであるというふうに法制化を考えております。
次に常設型住民投票条例、これも先ほど質問の中にも出てきておりましたけれども、私は先ほどのごみの選択、広域化、自区内ということでいろいろと悩み、または研究した中で、場合によっては最終的には住民投票ということもあり得るのかなと。それで先ほど来、金崎議員からもほかの議員からも指摘がありました。議会制民主主義と町長の権限、兼ね合いということで、非常に問題がすべての町民に非常に大きくかかわるというときに、必要に応じて住民投票、いわゆる直接民主主義、これにかけるということの有効性も理解しておりますので、これは住民自治基本条例を作成する中で、その中の位置づけとして常設の住民投票条例は考えていきたい。これは早ければ21年度、あるいは22年度までにそういったことを考えていきたいというふうに考えております。
次、休日議会の開催。これも休日に…せっかく各公約についての時間的なタイムテーブルを教えてくれということで、いつまでにということで丁寧にやるつもりでおりますけれども、時間の関係でもう少しはしょってということの…(私語あり)理解はわかります。理解はわかりますから。じゃあ、優先順位ということもありましたので、急を要するとか重要なもの、そういったことを含めてお答えをしていきたいと思います。

議長(笠原俊一君)

2質のほうでまた細かくはやっていただくようにね、お願いします。

町長(森英二君)

委託事業、各種補助金の減額の見直しというものも私非常に重要なテーマだと考えて、これはもう逐次その案件が出てくる都度進めております。これはやはり長期の政権をねらう人間ではなかなか難しいことだろうと思って順次進めております。
で、先ほど阿部議員からも出ておりました小児医療の補助の問題、これ現在を10月にはなかなかできなかったわけです…所得制限だけでしたけども、これを来年度にはぜひ思い切って出していきたいと。これはもう21年度というふうに考えております。
あと、小児…失礼しました。妊婦健診だとかAEDとか、こうやってできたものもございますが、あとグループリビングの普及を目指す。これ高齢福祉ということ…観点から非常に重要なテーマだと。先ほどの質問にも後で答えるようになりますが、町有地の有効活用ということ等も含めて、これは福祉の観点から、学童保育であるとか保育ママ、そしてグループリビング、いわゆる多角的な観点からの使用を考えた建設というものもぜひ積極的に考えたいと思っております。この趣旨につきましては7月1日に発行されます「広報はやま」の中でそのリーダーの方との対談を載せております。
あと、南郷公園、公共施設の無休化ということにちょっと関連して、ある程度今、道筋をつけて、教育委員会の生涯学習課と話を進めておりますけれども、南郷公園、月曜日など非常に天気のいいときにそのまま休んでいるというのも非常にもったいないじゃないかという観点から、人事配置の考慮をしながら、経費をふやさないで無休化できるように、月曜日も開園できるように、これは新年度から進める方向で検討を進めております。あといろいろとございますけども、また質問の中でお答えをしていきたいと思います。
次に、自治基本条例と常設型住民投票条例の制定に向けた方向性について伺うということで、概略先ほど述べたように思いますが、一応答弁用意してございますのでお答えをいたします。この自治基本条例というものは行政運営の基本的な方針を明らかにし、行政の具体的な仕組みを定めるものであり、住民自治実現のための基本となる条例として自治体の最高規範となる町の憲法と認識をしております。今後この自治基本条例の意義を考慮しつつ、地域の特性や行政課題、課題に対応した当町にふさわしい条例の研究を進めたいと考えております。また、これらと並行して、自治基本条例の趣旨をもとに住民投票条例についてもこの中に含めて検討していきたいと思います。で、この自治基本条例を制定する上においてぜひ前提となって必要なのは、私は情報公開条例だろうというふうに思っております。したがいまして、現在の公文書公開というものにとらわれることなく、情報公開条例を制定をできることなら来年中にも研究を重ねて、早い時期にスタートさせて自治基本条例に結びつけたいというふうに考えております。
次に、私の答弁で最後になりますが、タウンミーティングの開催経緯と今後の展開についてというお問い合わせでございますが、まず開催の経緯といたしましては、町政の運営には情報の公開、それから情報の交換、そして共有が重要である。そういう思いから、就任3カ月を迎え、町政の現在の状況と今後に向けたメッセージを発信することを目的に本年4月20日に第1回タウンミーティングを開催したものでございます。これは今申しましたように、就任して3カ月で町の様子がある程度つかめたという時点でまず公開をして、皆さんと問題を共有したいということで進めてまいりました。その中で特に私のほうから各部長に要請をいたしまして、せっかくあそこに大勢の方が、町民が集まるミーティングの会場であるから、会合であるから、各それぞれの町の置かれた大きなポジション、そこのリーダーが自分であると、そしてこういう仕事をしているということも町民と顔を合わせながら話をしてもらえる。これも町民…タウンミーティングの大きなねらいであると考えて、私のほうから要請をして実施をいたしました。あと、8月から11月にかけ各字合計9カ所、今のところ決まっているのは9カ所の町内会館等に出向き、直接住民の方々から意見や提案を聞く「町長と語ろう、ふれあい座談会」という名目で計画をし、準備をしております。これには、大変とは思いますが、夜間になりますが、私と一緒に各部長にも同行してもらってきめ細かい対応ができるようにしたいと。それから今スタートこれからする、またはしたゼロ・ウェイストの、これの啓蒙またはPR、そういったこともこの場を借りて行っていきたいなと、そのように考えております。
以上、私の担当となる部局の第1回目の回答といたします。

議長(笠原俊一君)

引き続き答弁を行います。

教育長(豊田茂紀君)

11番待寺議員の御質問にお答えいたします。
学校施設の耐震化計画を前倒しする必要性はないのか、教育長の所見を伺うということであります。御存じのように公立学校施設は児童・生徒にとって一日の3分の1以上を過ごす学習と生活の場であるとともに、非常災害時には地域住民の応急避難場所となるなど、地域の防災拠点としても重要な役割を担っており、その安全性はとても大事と考えております。
そういう基本的な立場に立ちまして、学校施設につきましては昨年度に葉山小学校の体育館の耐震補強工事が終了し、今年度は長柄小学校の補強実施設計を行う予定でおります。耐震補強工事につきましては1年目に耐震診断、2年目に診断の結果を受け補強実施設計、3年目に耐震補強工事と、一連の工事を3年間で行ってきた経緯がございます。御質問のように、前倒しにする必要はないのかという点につきましては、教育委員会としましても早めに工事を行っていきたいと考えており、体育館等一部の工事については診断と2年目の実施設計を1年度で行う等、工事計画を見直した経緯もございます。学校施設の耐震化計画は平成12年度より耐震工事を実施し、平成24年度までに計画を終了する予定でおりますが、今後は予算や他の工事との調整を行いながら進めてまいりたい、そのように考えております。以上であります。

議長(笠原俊一君)

再質問を行います。

11番(待寺真司君)

非常に御丁寧な答弁をありがとうございました。答弁を聞きながら暑さじゃなくて時間がなくなるので冷や汗がどんどん出てきてしまいましたけれども、それでは自席から順次再質問をさせていただきます。
まず消防長、防災情報メールの件に関して幾つかお伺いします。こういったビラが回覧で入りまして、私も早速登録をさせていただきました。で、そんな中でですね、近いところではこの間の暴風…雨のですね、大雨警報が6月の22日に深夜と午後に2度出ました。で、このメールは防災情報無線を補完するということで書いてありますけれども、おおよそ、例えば防災無線が入った、あるいはテレビのテロップで出てから私の携帯に届くのに25分ぐらいのですね、タイムラグが生じているわけですが、これは現実的な部分とかいろいろな作業な部分とかあると思いますが、なるべく迅速化を図るという点ではね、もう少し時間を縮めるような方策もあろうかと思いますが、このくらいのタイムラグがかかるその…これを送るまでの手順、そんなものがありましたらお示しいただきたいと思います。

消防長(坂本光俊君)

現在消防本部で発信しているため、火災等の消防活動の状況によりまして通信員1名が防災行政無線の放送、ビーチFMの割り込み放送、防災情報メール発信、葉山町のホームページの入力、消防テレホンサービスの入力を行うため、メール発信に遅延が生じることがあります。

11番(待寺真司君)

いろんなことを1人でやらなきゃいけないということで、特に火災とか発生しているときに防災本部で受けるのは大変なことなのかなというのが今の御答弁からもわかりますけれども、先般5月20日にはですね、始まって20日後にはその防災情報メールの配信の不ぐあいということで私の携帯にも来ました。この状況がどんな原因があって、それはちゃんと追及して今後こういったことがないようなことになっているのか、その辺の原因究明とかできてますでしょうか。

消防長(坂本光俊君)

確かに御指摘のとおり平成20年5月の20日の大雨洪水警報のときにですね、メール発信をしたところ、サーバーの異常により遅延となったという業者の回答がありまして、今後このようなことのないよう厳重に注意するということを言っておりました。

11番(待寺真司君)

サーバーの不ぐあいによってということでございますけれども、ちなみにこのシステムは5月から導入したわけですけれども、費用とかあるいは事業者はどこを使って、こういった他の自治体もね、取り組まれてますけど、それと同じシステムでやっているという認識でよろしいですか。

消防長(坂本光俊君)

はい、そのとおりであります。

11番(待寺真司君)

大雨情報とか洪水、暴風、非常に警報が出て即座に対応することが非常に町長大事だと思います。また、教育長ですね、特にお子さんなんかはね、登・下校のときに暴風とか強風警報、そういったものは素早く保護者とかあるいは学校関係者に連絡が行くというのが大事なことだと思いますけれども、今、学校ではですね、PTA関係で特に防犯のほうで何かメールの取り組みをされているというふうに伺っていますけれども、その中にこういった防災情報なんかも組み込むというような考えは持たれておりますでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

お答えいたします。待寺議員の御質問はいわゆるその防犯…防災メールとそれから学校防犯の観点からのメールを一緒にすることができないかという御趣旨の質問であるかと思いますが、いわゆる町の防災メールは防犯の観点ではなく、災害・警報等の情報であり、配信を学校独自で決定する学校防犯等メールとは配信の趣旨が異なると考えられます。また、防災メールで学校情報を一斉配信しますと、直接関係のない人にもその情報が配信される可能性が出てきまして、そういう中でいわゆる被害者探しとかそういうことにも結びつきかねないという面がございますので、これについての一緒にコンタクトさせていくという考え方は現在持っておりません。

11番(待寺真司君)

今、教育長から御答弁をいただきましたけれども、防災情報は、防犯情報というのは父兄にとってもやっぱり大事な情報だと思いますし、私はですね、この情報が防災も防犯もやはりどちらも非常に生命・身体にかかわることで、情報の一元化がね、大切ではないかと思います。それで、先ほど防犯なんかは警察から学校に行って、学校から配信するというようなシステムをとっておると思います。で、警察からの情報は当然町にも入ってきて行われる、関係にね、届くと思います。それがいろんなところに配信しちゃうから情報自体がちょっと違って出てきたり、時間の差も出ちゃうので、町長私はね、その防災・防犯は例えば一元化をしてね、要するに気象庁から出た情報、それから防犯では警察から出る情報、これを取りまとめる部署、それは情報にかかわる部署。先ほど広域化の中でね、伊東議員なんかも言われてましたけれども、防災とかそういった感じ…部局を設けてね、大きな市なんかはやっています。葉山町でも今後そういった状況が必要じゃないかと思いますし、先ほど消防長のお話ですと、1人が何かがあったときにね、全部入力して25分ぐらいのタイムラグが出てしまうのを防ぐにも、ここを本庁舎内で何か情報を一元化して教育委員会にばっといく、各学校にいくとか、情報を集約する必要があるかと思いますけれども、それに対しては費用もね、当然かかってくると思いますが、町長その辺は取り組みいかがでしょうか。

町長(森英二君)

先ほどもこの庁舎内にその防犯対策を持ってきた場合のいろいろの問題点を述べましたけれども、思えばその広域化を進めるときの一つのメリットは、その一元化というところにあるんではないかなと思います、ある面でですね。町レベルでは入ってくるものを受けるしかないわけですから、その広域化で中枢になっているところから統一された情報が入って、町へ来たときにそれをどこで受けるかというの、その本庁舎内、この庁舎内に設けてそこで対策本部が設けられるということが一番理想ですけれども、それに伴う費用、それから人件費、場所をつくる費用、それから人件費、そういったものも慎重に考えていきたいなと思っております。

11番(待寺真司君)

防災情報がね、広域化によってね、そういった一元化されて迅速になるというお話ですが、私がちょっと趣旨としてお願いしたいのはその防災も防犯もね、やはり非常に重要な情報でありますので、速やかにそれを欲する人に届くことが大事だと思います。で、先ほど来申しましているように、これ登録しまして、簡単に登録用アドレスにね、空メールを送れば登録されるんですけれども、私がその調べた中ではですね、例えば登録する際に防災情報だけが欲しいとか、防犯情報だけ欲しいとか、あるいはカテゴリーをね、いろいろ分けたりとか、葉山町民であるとか葉山町民でないとか。今この防災情報メールはこのメールアドレスに登録すればだれでも登録できて、そういうカテゴライズをしていないので、町民が何人登録したかってわかってないはずなんですね、消防長。そういった状況だと思いますけど、それでよろしいですか。

消防長(坂本光俊君)

業者のほうからですね、月に一度連絡が入っております。先ほど…。

11番(待寺真司君)

私が聞いているのは、町民がね、要するに、町民がこれに登録しているかどうかはカテゴライズしていないはずだからわからないでしょうということなんですけれども、それでよろしいですよね。

消防長(坂本光俊君)

町民がどのぐらい加入しているか、その辺はわかっておりません。

11番(待寺真司君)

で、町長ね、言ったように、最初登録するときに例えば町民ですか町民でないですか、個人情報でいろいろあるんで難しいけれども、そういうこともできるっていうふうにね。町内の業者でもそういうことをやっているところがありまして、葉小のPTAさんなんかはそういったね、サーバーシステムを使って6年生に必要な情報は6年生に行ったりとかそういうのがあるので、今後の検討課題としてね、町長、そういった情報を一元化して、さらにそれがどこに届いているかというのもやはり大事なことだと思いますので、検討・研究を進めていただきたいと思います。要望をさせていただきます。
それでは消防広域化については何人かの議員からもありましたので、1点だけちょっと私のほうから今後の流れですね、恐らく各市いろいろな対応をすると思いますので、余り議会でですね、しゃべってしまうと各市と足並みが乱れるといけないということもあろうかと思いますが、現時点で話せる段階だけの情報で結構なんですけれども、この計画をね、煮詰めていく段階で、例えば庁舎内、消防本部内でいろいろと検討を進めていくと思いますけれども、そのタイムスケジュールで今わかっているところを少し、どんなような手法で検討を行っていくのか教えていただければと思います。

消防長(坂本光俊君)

今現在ですね、署内で今後葉山町が広域化をすることで国がメリットとしている6項目等すべてが葉山町にメリットとして当てはまるか、今後委員会とか部会の中で検討してまいりたいと思っております。

11番(待寺真司君)

そのまず委員会とか部会というのは消防本部内での委員会・部会ということで、はい、わかりました。今回質問で利点について伺うということでやったんですけど、これ実は裏を返せばですね、デメリットもね、きっとあろうかと思います。やはりその辺もね、しっかり精査していただきたい。国からこれ議会に出された資料ではメリットしかないんで、もうやったほうがいいよ的なね、内容なんですよ。それから、ちょっと広域化という部分ではですね、三浦半島地区ブロックがまた4市1町なのか3市1町なのかまたわからないというところで、ちょっと不安感をね、抱くところもありますので、その辺十分近隣市とですね、情報交換なりあるいは庁舎内での検討をしっかり進めた上で取り組んでいただきたい。伊東圭介議員の質問に町長のね、考えお答えいただいていますけども、再度そういった流れでね、町長しっかりとメリット・デメリット抽出して行っていただきたいと思いますが、そんな形でよろしいでしょうか。

町長(森英二君)

先ほどどなたかの質問の中で町長は広域化は嫌いじゃないかという話もありましたけれども、防災は防災でございますので、これはメリット・デメリットをよく検討して進めなければいけないと思っております。

11番(待寺真司君)

いろいろと各市で説明会、議会でも説明があって、これから進んでいくということでございますので、その辺公開できる情報がありましたらですね、逐次ぜひ委員会等でも構いませんので、報告をしていただければと思います。
では、3点目、学校施設の耐震化の前倒しについてということでございます。教育長、御承知のとおり国のですね、中国の四川の大地震を受けて国の補助率が補強に関しては2分の1から3分の2ということで、市町村の負担が非常に少なくなるという記事が出ておりまして、で、それに多分関連してだと思います、先ほど畑中議員が質問された部分がございます。この中でですね、また葉山町のところを見ますと、神奈川県は全国で90%台がほとんどで、平均でそのぐらいの耐震化率が進んでいるけど、葉山町は54.2%だったということでですね、またこれ棟数の計算でね、出ております。恐らく前回私、質問ね、同じような形でさせていただいたときは面積でね、やはりこういった情報もしっかり…他の自治体がそういうふうにやってないからと言えばそれまでなんですけれども、ちなみにその面積ベースで言うとこの耐震化率何%になっております。

教育長(豊田茂紀君)

お答えいたします。いわゆる面積率で言えば、細かな数字までは私自身まだ掌握しておりませんが、60%を超えているというように聞いております。

11番(待寺真司君)

今、そのような数字をいただいたんですけど、御案内のとおり神奈川県はトップで平均で90ぐらいという中では、やはりちょっとおくれているのかなという気はしなくもないです。というか、おくれているんですね、きっと。それで、今回ですね、こういった国の補助金の補助率が上がったということで、ぜひこれまで済んでない学校、前倒しということをね、ぜひ前向きに検討いただきたい。そして先ほど答弁の中で、2次診断をして実施設計というのを期間を短くするというお話でございました。ことし特に南郷中学が2次診断を行うように予算も計上されていますが、そのようなお話であれば、例えば実施設計をね、前倒しでね、これは補正予算の関係も当然ありますので、教育委員会単独の判断とはいかないと思いますけれども、そのようなことも可能ではないかと私は思いますし、やはり御父兄の不安、特に中国のね、状況はこれはまたちょっと日本とはまた違うところもありますけれども、やはりそういった不安を払拭していくのは教育委員会の一つの大きな役割だと思いますけども、教育長、改めてその前倒し、そういったところを期間を短くしてね、多分その翌々年に工事計画、南郷中は入っていると思うんですけども、それを前倒しするということを前向きに検討をしていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。

教育長(豊田茂紀君)

先ほど面積について詳細の数字を私つかんでおりませんということを申し上げましたが、今、事務局からメモが届きまして、64.4%ということを補足させていただきます。で、基本的には待寺議員がおっしゃるとおりと私自身も認識しておりまして、前倒しが可能なものについてはそのような検討をしてまいりたいとは思っておりますが、御存じのように、今…先日閉会いたしました国会で地震防災対策特別措置法改正が一部行われまして、地震補強事業については今までの2分の1を補助率3分の2にする。コンクリート強度等の問題により改築事業をするものについては今までの3分の1を2分の1にするということになったわけですが、このいわゆる期間の問題でありますが、国庫補助率のさらなる引き上げについては現行の特別措置法のかさ上げ規定が平成22年度末までにしか規定していませんので、3カ年のいわゆる時限措置である。と先ほど私が登壇してお答えしたときに、24年までには終わる予定だと申しました。それとの関係ではその23年度、24年度に計画している学校があるとすれば、それはその補助率の対象にならないではないかという問題もございますので、そういった点を含んで、財政の問題も率直にありますが、しかし何といいましても大事な問題でありますから、十分財政当局とも相談をしてそういう方向が追求できるものであれば追求してまいりたい、そのように考えております。

11番(待寺真司君)

前向きな御答弁をいただきまして、特にね、その国の補助率が3年の時限ということでありますと全体計画からすると前倒ししないとそこの部分に当てはまらなくなっちゃう可能性がね、ありそうなところも当然まだ長期計画の中で、町が立てたね、5カ年計画の中で発生してしまいますので、その辺はですね、ぜひ財政課あるいは町長になると思いますけれども、子供たちのね、安全という部分ではそこに先行投資をぜひしていただきたいというのが願いでもあります。それから先ほど畑中議員の質問の中でね、耐震のこの…構造耐震指数に未満のところが1ということで葉山町が出て、それは公表しない。それについては不安を与えるおそれがあるとして見送ってきているけれども、ほかの4教育委員会では本年度中に公表を予定しているなどというふうにも記事にも出ております。そういったこともね、やはり情報としてしっかり共有しておくということも大事だと思いますので、我々議員であればね、どこの学校がもう耐震終わっているかっていうのはわかっているんですよね。そうすると、それ以外のところということになりますので、そうなりますとやはり聞かれたときにね、そうじゃないのっていうんじゃない、もうやっぱり町としてそこはしっかり見きわめて判断…発表していただければなと要請をしておきます。
で、町長、財政的な部分になりますけれども、今回補正予算があした審議されます。そんな中でですね、私、前回の一般質問で無理にね、新規事業をつくらずに4年間の中でいろいろ組み立てるときにね、財政調整基金というものについてなるべく積みませしたらいいんじゃないですかという御提案をさせていただいて、で、今回補正予算を見ると例年に比べて1億3,000万近くのですね、財調がまだ補正後でも残っているという状況で、つまりそういったね、財調を残したことがたまたまこの四川の大地震で国の方針が変わったときに大きな、これ一つのいいことだと思って言っているんですよ。ありますので、ぜひね、教育委員会がやはり子供の安全ね、前倒しという部分の中ではぜひその町長の頭の中でもこの財調が今回非常にまだいつもの年に比べると残っているという中、そこに非常に緊縮財政を組んだと思われますけれども、そういった中では出すところには出していくということをね、やっていただきたいと思いますので、ぜひ町長のその辺の御意思とか御意見をお聞かせいただければと思います。

町長(森英二君)

先ほど来出ておりますいろんな意味での安心安全、この生命・財産を守る、特に子供たちの通う学校の安全対策、これはもう十分理解して進めていきたいと思っております。

11番(待寺真司君)

もう1点、その学校施設の件でですね、最後1点だけ聞かせていただきますけども、上山口小学校の旧校舎、それから一色小の、今、生涯学習で使っている、たしかあそこも教育施設としてこの棟数の分母に入っているというふうに、私は前回質問のときにそういうふうに認識をしておりますけれども、ここについてはですね、今後の計画がどういうふうになるのかちょっとわからないところもあるんですけれども、ここは学校施設でないという言い方でこの計画の中に入っているのか入ってないのか、もし入っているとすればどんな計画なのかというのはお示しいただけますでしょうか。

教育部部長(吉田仁君)

議員御指摘のようにですね、あの上山口の旧校舎、一色小学校の新校舎、一色小学校の新校舎につきましてはですね、計画の中に入ってございます。上山口の旧校舎につきましては今後教育長、町長、いろんな関係者とですね、お話ししなければならないなと。今の現在ではその学校施設の計画には入れてございません。

11番(待寺真司君)

たしか今まだですね、教育研究所の分館というような形で、私もよくあそこの倉庫にしまいに行くときにね、お子さんが来られてて、先生とね、お話をしているなんていうこともあります。やはりそういった形でのね、利用をしているということは耐震についてもね、どう考えていくかというのはこれからしっかりまた取り組んでいただきたいと思います。やはり自然災害いつ起こるかわかりませんので、それに備える、早めに備えるということが必要だと思いますので、対応方をよろしくお願いしたいと思います。
それでは2項目目の官有地の有効活用についてでございますけれども、これは前回、1年前にも同様の質問を前町長にさせていただきました。で、その中でですね、私の思いとしても国有地や県有地があってそれが転売されるのは納得がいかないという答弁をしたら、前町長も私もそのとおりだというお話で、例えば国有地や県有地がね、何らかの形で売却にかかる場合は、まず町にそれをどうするんだという意思確認があるということは私も何度も確認しております。ということは、そういった意思確認がある前にね、町がその官有地全体をどうこうオーソライズしておくか、これが町長大事だと思うんですけれども、一つ一つの場所について先ほど御答弁もいただきました。当然そういうこともこれから検討をしていくと思いますけれども、全体としてですね、町長が思い描いている官有地の有効活用と、それから今後それをね、どう計画に落とし込むというかですね、取り組んでいくのか、その辺の考えについてお聞かせいただきたいと思います。

町長(森英二君)

担当の管財のほうから町有地の一覧をすべて出させ、それを確認をしております。そういった中で先ほどありましたような、長者ケ崎のような例もあります。旧役場跡地のような例もあります。それぞれの特性といいましょうか、立地条件というものを、広さ含めて見据えながら有効活用ということも考えていきたいと思っております。

11番(待寺真司君)

長者ケ崎町有地であったり旧役場であったり、ほかの土地にしてもそれぞれ目的でね、取得されている、あと普通財産であるのと。やはりそれぞれ所管している課がね、違ったりもしますので、そこがやっぱり各課横断でね、全体的にどう考えるか、それには県有地・国有地もぜひ含めて考えていただきたいんですよ。これはですね、私の地元でもあります大蔵省の保養所跡地が3分の1町有地になっていますが、残りまだこれからね、買い戻しますけども、残りの3分の2の国有地については国がね、まだどういうような状況でなるかっていうのはわかりませんけれども、非常に近隣の方にとっても、町全体としてもね、中心交流拠点という位置づけのある地域でございますので、そんな中で国有地も含めたですね、いろいろな考え方が出て、それをやはり一つの目に見える形に落としていかないと、あそこはこうしたらいいよ、ここはこうしたらいいよって単発で考えちゃうと、なかなかやるにもね、ないそでは振れない、お金がなければ建物も建てられないし、いろんな活用もできないんですけれども、それを庁内でね、ぜひ各課横断で検討していく委員会をね、立ち上げてほしいというのが要望なんですけども、町長いかがでしょうか。

町長(森英二君)

今の御発言の趣旨は、例えば国有地・県有地が今ここにこういう状態であると、そういったものを有効活用、もし積極的に手に入れて町として有効活用するにはそういうチームをつくって総合的に考えたらいいのかと、そういうお尋ねでしょうか。そういうことであればやはり正確に把握をして考えをつくっていくということは非常に有効だと思います。

11番(待寺真司君)

恐らく町長もね、就任されてからいろんなね、町有地とかあることはいろいろこれまでも御承知だと思いますけれども、それぞれの町有地が1個ずつこうしよう、こうしようってやっててもね、なかなからちが明かないときには全体でね、町全体でどういうふうにこの官有地を有効活用するかというのは、宅地…平地の少ない葉山にとってね、非常に重要ですし、先ほど1質でも答えられましたけど、特に長者ケ崎の町有地は長年取得して、今、総務建設常任委員会でも一つのね、問題を抱えているところでございます。そこに関しては町が利用のね、あれがない限りは契約を更新するというような文言もあったりして、これからまた所管事項調査の中でいろいろ進まれると思いますけれども、町がどうしたいんだっていう、官有地に対しては町がやはり先にね、こうですよっていうことを示して、それで町民の皆さんこういうような使い方いかがですかっていうのが一つの…何ていうかですね、流れとしてあってもいいと思うんです。それに対して多分いろんな意見は出ますよ。だから情報は常にオープンにしていただきたいんですが、それを積極的に推進するチームをね、ぜひ早急に立ち上げていただきたいというのが願いでございますのでよろしくお願いいたします。

町長(森英二君)

実はその点につきまして私も非常に感じたところでして、非常に心強く思っております。私のほうからも発信をしたいと考えております。

11番(待寺真司君)

今、町長から御答弁いただきまして、ぜひそういった取り組みをね、進めていただければと思います。
さて、町長マニフェストについて、残り時間ちょっと少なくなってまいりましたけれども、町長一つ一つですね、御丁寧に御説明をいただきましたけども、はい。私がね、申したいのは、町長ね、前回の質問でも随分私はマニフェストをね、持たせていただいて質問をさせていただきました。もうかなりよれよれになってきています。そのぐらい私は見させていただいて、特に今の選挙、特に首長選挙あるいは知事選挙なんかは、もうとにかくマニフェストが、これが契約だと、選挙民に対する契約だとしてですね、やられておりまして、多くのそういったことに取り組んでいる首長さんはその後が大事で、この掲げた公約をね、一つ一つ、縦軸でも横軸でも町長いいんですよ。エクセルのデータでもいいんですよ。エクセルのデータでも町長が掲げた公約、これをどういうふうにこの4年間で実現していくか。1年目に精査する、2年目に精査する。そういうようなことを御自身でやる。あるいは御自身の知恵袋というかですね、いろいろとこのこういった協定なんかも結ばれておりますので、こういった方々とともにですね、この公約したことはどういう時間を追ってやっていくかということをぜひね、ホームページもあるじゃないですか、町長の部屋とか、そういうのにエクセルデータでもいいと思うんですよ、簡単なデータでも。今ばっと言われても、ね、皆さんわからないし、目に見える形で、こういった広報でもいいと思いますよ。町長になったら広報出しちゃいけないということはないんですから。政治活動でできますので。ぜひね、そういった一つ一つのタイムテーブルとかあるいは1年目、2年目、3年目にやると言えばおのずと優先度も見えてくると思うんですね。それを町長に前回お願いしたつもりでございます。それで、町長はできるだけ早い時期に、6月という約束はできませんということでございましたので、6月ももう残り5日となって、できないとお答えになっているので、年度かわってできるだけ早い時期ということでございますので、次に向けてね、次の議会でも私これ聞かせていただきます。守屋議員や近藤議員もね、やはりマニフェストをかなり明確にね、こういうものだということを言って、町長に違うことは違うよってはっきり言ったほうがいいという示唆をされています。私もそのとおりだと思います。改めて町長ね、ぜひね、9月の議会までにね、こういったロードマップやタイムスケジュール、優先度、こういったものをわかりやすく公表していただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。

町長(森英二君)

実はあれはたしか4月だったと思いますが、藤沢の海老沢市長…海老根市長が当選したときに、その機構改革の中で自分の掲げたマニフェストが進捗状況をきちっと進むようにということと、状況を把握するための職員を特別職として雇ったという記事が出ておりまして、もちろんそのほかに副市長というのがいるわけですけれども、それとは別に、マニフェストというのは非常に重要なものだからその進捗状況を進めるための特別のポジションの職員を入れたという記事を見まして、実はいつか早く会いに行きたいなと。で、その実行状態、どう運営しているのか、そんなことを思っているところでございます。で、藤沢という大きな自治体ですから、財政的にもそういったことが許されるんでしょうけれども、この葉山において私は副町長も置かないということできているわけですから、人材の登用、費用のかかることについては非常に慎重にならざるを得ません。そういったことで、選挙に際して協定を結んだ住民団体、3つの団体の方々とはタウンミーティングのときにもたしかお話ししたと思いますが、約1カ月に1回定期的に会合を開きまして、自分のこの公約の進捗状況、またそれ公約とは別の面からも行政の置かれた問題点を一緒に勉強しているという状態でございます。これを何らかの形でホームページとかいろんな形で、あるいは会報のようなもので公開をしていきたいなというふうに考えております。

11番(待寺真司君)

確かにこのね、公約つくるときは幾つかのね、町長の支持の団体でつくられる、それは全然構いません。そうです。ただ、町長になった後ね、この公約を実現するに向けては、やっぱりより多くの方にそれを、情報をね、やっぱり共有して、こういう町なんだ、こういうふうにするんだ。でも私がここに掲げたので違ったのもあったって堂々とやっぱりね、言ってやらなきゃ私はいけないと思います。これがマニフェストのね、本心だと思いますので、取り組んでいただけるというふうに前向きな御答弁をいただいたというふうに受けとめますので、ぜひね、次回9月議会には…9月議会までとも言いません、できるだけ早い時期にですね、こういった今までのこの町長が示してきたマニフェストがどうだったのかというのは御自身でまず検証をしていただきたいと要望をしておきます。
さて、すいません、時間がなくなりまして、住民投票条例の制定…常設型の住民投票条例、川崎でというお話ありまして、町長、ちょうどね、1質のときにお答えいただきました、ごみの問題、ね、ゼロ・ウェイスト宣言をすることも、これも非常に大きな問題だから町長としては住民投票条例のマターになるのではないかというような御答弁いただきまして、実は私もそのように思っているんですね。で、実はですね、町長ちょっとですね、これ私は議会も余り納得はしたくないんですけれども、ことし12月に宣言についての議案を議会に提出と。仮に否決されても来年1月に宣言を行う方針と。つまり議会はいいよと…そうですか、議会が否決されてもいいよというんだったら僕は町民全体に大事な案件ですので、それまでにね、常設型の住民投票条例というと川崎でもすごく、もう陳情も請願も上がったりして大変なことになります。例えば自治基本条例をつくるときも住民投票条例にかけて…住民投票にかけてからやるほうが、町の憲法なんだから大事だよという教授のお話も我々も会派で勉強したときに伺っています。常設型の住民条例をいきなりやるというのは時間的に難しいと思います。12月までにごみのこういった大きな転換を図ることを出すということであれば、その前に住民投票条例がこういった単発でできるようなね、方策を考えてからぜひやっていただきたいというふうに思いますけども、町長その辺の決意のほどをお聞かせいただきたいと思います。

町長(森英二君)

今回の2市1町、あるいは独自処理ということの選択に関してということは、相手方との約束の日限もありましたのでああいう結果になりましたけれども、あのタウンニュースの記者からインタビューを受けたときに、仮に1年、あるいは2年、まだ返事の猶予がある場合はどうされましたかという質問を受けた、それに対する答えとして住民投票の方法もあると述べたわけですが。ただ、住民投票と一口に言いましても、現在隣の横須賀市さんでいろいろと話題になっているあの空母、是か非かということのようなものは非常にわかりやすいですよね。ただし、このごみの問題は実は毎日自分一人ひとり皆さん関係があるんだけれども、この方式をどうするんだということについては非常に難しいテーマである。したがって、かける場合には非常によく理解しやすいような内容に落として、周知徹底をした上で賛否を問うということになりますから、かなり時間もかかるだろうということは思います。ですから、常設型ということであれば何もごみに限ることでない、そういう何か突発的に必要と思われるテーマが出たときにはかけることができる。直接請求だけでなくて町長からの提案もできるわけですから、そういう意味で住民投票条例については非常に関心は持っておりますので、条例制定に向けて考えていきたいと思っております。

議長(笠原俊一君)

既に時間を過ぎております。これにて11番待寺真司議員の一般質問は終結をいたします。

町長(森英二君)

時間をオーバーした上に大変申しわけございません、一言だけ。先ほど畑中議員の一般質問に対して私答弁している中で、今、ジョージワシントンの問題が出ておりますが、ワシントンでなくてリンカーンならいいのになということをちょっと言いましたけども、リンカーンも2基タービンを原子力持っております。そういう意味でなくて、私はキティホークぐらいだったらなと、前のですね、そんなことをちょっと取り違えておかしなことを言ってしまいました。おわびして訂正をいたします。申しわけございませんでした。

議長(笠原俊一君)

これにて一般質問は終わります。

議長(笠原俊一君)

なお、2番鈴木知一議員より発言を求められています。許可いたします。

2番(鈴木知一君)

ありがとうございます。本会議のこの場という貴重な時間…お時間をいただき、ありがとうございます。去る6月23日の私の一般質問の中で一部間違った解釈及び不穏当な発言として訂正等の要請等がございました。初めに、陳情に対する採決結果の部分でございます。結果、賛成9、反対7の採択であり、反対者に関しても継続審議を求める…反対者に関しても継続審議を求める反対であり、広域処理自体に反対しているでは…反対しているわけではない旨の発言をいたしましたが、反対者には現状の2市1町での広域処理計画には反対の趣旨で討論をされている委員もおられます。誤解を招いたことをおわびし、訂正させていただきます。
もう1点、次に私、鈴木家の家訓として父の言葉を引用した部分でございますが、あくまでも引用であり、決して個人の家庭への干渉、あるいは女性蔑視をしたつもりはございませんが、結果としてこのような誤解を招いてしまったことは適切な発言ではなかったと反省しております。今後言動には細心の注意を払ってまいりたいと思っております。以上でございます。

議長(笠原俊一君)

以上で本日の日程はすべて終了いたしました。明日は午前10時再開といたします。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。(午後5時45分)

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更新日:2018年03月20日