葉山町議会 平成20年2月27日
招集年月日
平成20年2月27日(水曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開議
午前10時00分
散会
午後5時02分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席17名 欠席0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 伊東圭介 | 出席 |
第2番 | 鈴木知一 | 出席 |
第3番 | 金崎ひさ | 出席 |
第4番 | 土佐洋子 | 出席 |
第5番 | 山梨崇仁 | 出席 |
第6番 | 阿部勝雄 | 出席 |
第7番 | 近藤昇一 | 出席 |
第8番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第9番 | 佐野司郎 | 出席 |
第10番 | 加藤清 | 出席 |
第11番 | 待寺真司 | 出席 |
第12番 | 鈴木道子 | 出席 |
第13番 | 伊藤友子 | 出席 |
第14番 | 中村常光 | 出席 |
第15番 | 森勝美 | 出席 |
第16番 | 守屋亘弘 | 出席 |
第17番 | 笠原俊一 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 森英二 |
副町長 | |
教育長 | 高木太郎 |
総務部部長 | 石川嘉一郎 |
保健福祉部部長 | 根岸隆男 |
生活環境部部長 | 石川恵一 |
都市経済部部長 | 高梨勝 |
教育部部長 | 吉田仁 |
消防長 | 坂本光俊 |
総務課課長 | 上妻良章 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 鈴木和雄 |
局長補佐 | 高橋孝行 |
次長 | 山本孝幸 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第9番 | 佐野司郎 |
第10番 | 加藤清 |
議事日程
第1 議案第41号 平成20年度葉山町一般会計予算
第2 議案第42号 平成20年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第3 議案第43号 平成20年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第4 議案第44号 平成20年度葉山町老人保健医療特別会計予算
第5 議案第45号 平成20年度葉山町介護保険特別会計予算
第6 議案第46号 平成20年度葉山町下水道事業特別会計予算
(以上6件 総括質問、予算特別委員会設置・付託)
1.阿部勝雄
(1)まちづくり町民会議の活用について
(2)ごみ問題について
(3)国民健康保険事業について
(4)下水道事業について
2.畑中由喜子
(1)平成20年度当初予算、施政方針及びマニフェストについて
3.近藤昇一
(1)平成20年度葉山町一般会計予算
4.森勝美
(1)平成20年度葉山町一般会計歳入歳出予算について
(2)平成20年度葉山町国民健康保険特別会計予算について
(3)平成20年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算について
(4)平成20年度葉山町老人保健医療特別会計予算について
5.鈴木知一
(1)平成20年度葉山町一般会計予算及び町長施政方針について
議事の経過
議長(笠原俊一君)
おはようございます。ただいまの出席議員は17名でございます。全員出席でありますので、本日の会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(笠原俊一君)
日程第1「議案第41号平成20年度葉山町一般会計予算」、日程第2「議案第42号平成20年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第3「議案第43号平成20年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算」、日程第4「議案第44号平成20年度葉山町老人保健医療特別会計予算」、日程第5「議案第45号平成20年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第6「議案第46号平成20年度葉山町下水道事業特別会計予算」の6件を一括議題といたします。
本日も引き続き通告順に総括質問を行います。第1番、6番阿部勝雄議員、登壇願います。
6番(阿部勝雄君)
6番日本共産党の阿部勝雄です。通告に従って総括質問を行います。
まず、1月の町長選挙で激戦の中、見事当選された森新町長におめでとうのお祝いを申し上げたいと思います。新町長は選挙公約で、今まで52年間続いた田中・守屋町政にかわって新生葉山を目指すとして立候補され、見事町民の信託を得たわけですから、新しい町政を目指して頑張っていただきたいと思います。なお、いやみを申し上げるようですが、新町長が得た得票は3分の1強であることを認識され、今後さらにより多くの町民の方々の信頼を得るよう、町政運営にされるよう強く願うものであります。そのためにも、いかに町民の声・要望を聞き、町政に反映させるかが問われるものと考えます。どんな方法で町民の声・要望を伺うか、その町民の声・要望をどう町政に反映させるのか、その手腕が問われるものと考えます。
私たち日本共産党は常々積極的に町民の声を伺うべきことを強く求めてきました。前守屋町長は私たちの主張を聞き入れてくれたものか、町民の声を伺う方策として70名を超える多くの町民を募ってまちづくり町民会議を立ち上げました。しかし残念ながら、当初は中期基本計画に対する御意見を伺うという形にとどめ、意見を伺ったものでした。参加された町民の方々は中期基本計画に反映されることを期待して数々の御意見を出されましたが、町は出された意見のほとんどが計画に反映されているといったような回答で、どこに反映されたのかわからないという声も出るありさまでした。せっかく町民がさまざまな声を上げたのに、町民会議そのものに疑ってしまうという声さえ聞こえました。その後、町民会議の任期は継続されているものですが、その目的がいまだはっきりしていません。
そこでお伺いいたします。私はこの町民会議は町民の声・要望を伺う一つの手段として一定の役割を果たし得る施策だと考えますが、森町長はこの町民会議をどのように評価されておりますか、御所見を伺います。また、今後どのようにされるのかを伺いたいと思います。もし今後も町民会議を継続されるおつもりがあるならば、さらに発展させるために何をなさるのか、また、何らかの支援策などはないものかどうかをお伺いいたします。
次に、ごみ問題についてお伺いいたします。森町長はこれまで選挙公約の中で自区内処理を原則に脱焼却・脱埋め立てを目指す処理計画を策定すると言っておられますが、目指す方向性は私も大賛成であります。その手段が難しく、簡単にはいかないのが現状ではないでしょうか。今までに4市1町広域連合での処理を検討し、その広域連合がだめになると2市1町の広域処理と、長年検討を重ねてきましたが、残念ながら自区内処理を基本とした単独処理はほとんど検討をされてきませんでした。行政は議会や町民の強い要望もあり、一度単独処理を基本とした試算を出されましたが、4市1町広域連合を基本としたスケール縮小したものだけで、スケールデメリットだけが打ち出されたようなものでした。議会としても了承することができず、再度試算のやり直しをするよう求めております。残念ながらいまだにその試算結果が明らかにされていません。全く自区内処理、単独処理を検討する意思さえなかったのではないかと言わざるを得ません。私たち共産党は広域処理と並行して単独処理も検討し、両方を比較して、比較する材料を出して町民にも呼びかけて判断するよう強く求めてきました。残念ながら余り受け入れられず、2市1町の広域処理の補助金申請直前まで進んでいたことが明らかになりました。町長が言われるように、自区内処理を原則としたごみ処理、今まで進めてきた方向を大きく変えるもので、施策の内容が問われます。町長が言われるように、自区内処理を原則に脱焼却・脱埋め立てを目指す処理計画を策定するについてどのようなお考えをお持ちなのかを伺います。
また、我が党はごみ処理の基本は徹底した分別で資源化・減量化を図り、ごみを大きく減らすことが大切だと考えます。現段階ではどう処理しようと、少量であろうとも資源化できず燃さざるを得ないものが残るのではないかとも思っております。燃すごみを減らすにはいかにして発生抑制をするか、このことが大切だと考えます。我が党は資源化・減量化を目指す施策として、発生源抑制で最も大切な拡大生産者責任制を考えなければ大きく前進しないのではないでしょうか。葉山のような小さな町で制度に大きくかかわることはできないかもしれませんが、この拡大生産者責任制について町長のお考えを伺います。
現在余り拡大生産者責任制が問えない現在、徹底した分別は身近な発生源となる町民の協力が必要ですが、もし町民の協力が得られなければ多大なお金をかかる人海戦術か機械等で分別する方法にならざるを得ません。今までの広域処理方式は、燃えるごみと一緒にして生ごみも集めて機械で分別する横須賀方式は、まさにこのお金をかけて処理する方策を選んだものと言わざるを得ません。森町長は自区内処理の可能性を追求されるとおっしゃっておりますので、そのお考えと、いかにして町民のお力をお借りするおつもりか、その方策を伺います。
我が党は資源化・減量化を推進するにははっきりした年次目標を決めて、行政がその目的達成に向けて町民にどのような協力を呼びかけるのか、行政と町民一丸となって資源化・減量化を図る必要があると考えます。資源化・減量化の年次目標値を設定するおつもりはないか、町長の御所見を伺います。
次に、国民健康保険事業について伺います。我が党は何度も保険料の値上げを抑えるよう求めてきましたが、残念ながら毎年のように引き上げられているのが現状です。守屋前町長は保険料の急激な変化を避けるためにと言って、一般会計から繰入金を毎年計上をしていましたが、国保財政に残額が発生するといち早く一般会計に差し戻す処置をとっております。保険料安定化には余り寄与していないのではないかと判断しています。予算編成段階で1年間の保険料を決めるには、その年の保険給付費を推定してそれに負担割合を掛けて決めているわけですが、保険給付費を推定するのは難しく、誤差が生じることは間々あることであります。誤差が発生し、集めた保険料は保険給付費を大きく上回ることもあると思います。そうしたときに、町民から集めた保険料はそのままで一般会計からの繰入金だけを差し戻しているわけです。私たち共産党は一たん出した繰入金はその年の繰越金として次年度に残し、基金として次年度以降の保険料の安定化に使うべきだと主張してきました。そこで一般会計からのその他の繰入金について新町長のお考えを伺います。また、今も述べましたが、保険料は保険給付費に比例して、つまり率で決まっております。保険給付費がふえれば自動的に保険料は引き上げられます。近隣自治体は一部金額を固定した条例になっているため、自動的に値上げされることはありません。結果、近年、三浦半島近隣自治体では葉山町の国保料が最も高くなっております。
そこで伺います。我が党は5割近い加入者がいる国保、企業と折半で負担する社会保険と違ってすべて自己負担となる国保料の値上げを何とか抑えるべきだと考えますが、町長の御所見を伺いたいと思います。また、近隣自治体のように条例化して保険料変更の場合には議会の意思を伺うとした、こういう条例化するお考えはないか、町長の御所見を伺います。
次に、下水道事業について伺います。下水道事業は財政面からも大変重要な施策だと考えます。現在の計画では全町に公共下水道を布設するとなっていますが、森町長は見直しを公約されております。我が党も当初から見直しを求めてきました。我が党は、市街化区域は公共下水道で、市街化調整区域は合併浄化槽か、一定の集落は小型の集中合併浄化槽、コミプラですが、これを布設するべきだと主張してきました。また、現在の使用中の3団地のコミプラは可能な限り使用すべきとも訴えてきました。森新町長も同じような公約を掲げられましたが、下水道事業の今後の方向性を伺います。
特に大きく変更が予想される下水道事業全体の見直しについて伺います。町長が言われるように、見直しは現在まで進められてきた方向性と大きく変わります。財政面から見て現在の下水道計画、全町に公共下水道布設という計画は年次計画をスローダウンするにとどまっているだけではありません。そこで、下水道計画を全面的に見直すべきではないでしょうか。現在認可区域拡大などのときに開かれている下水道審議会などのお力をお借りして、全面的な計画見直しを行うお考えはありませんか、町長の御所見を伺います。
最後に、今、財政が逼迫している中、従来どおりの進捗が望めないものとなっており、このまま進めば市街化調整…市街化区域が終了してから市街化調整区域に手をつける、これでは何十年も先になるのではないかと懸念されます。現在実施している合併浄化槽の補助普及だけで環境保持・増進は望めるものでしょうか。毎年15件程度の合併浄化槽設置ではこの先何十年もかかるのではないでしょうか。市街化調整区域に下水道事業以外の対策をするという方向性がはっきりしたならば、市街化区域の完了を待たずに何らかの手だてをする必要があるのではないかと考えますが、町長の御所見を伺います。
以上、第1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
阿部議員の御質問に順次お答えをいたしたいと思います。
まず1項目目、まちづくり町民会議の活用についての1点目、町民会議の位置づけについてのお尋ねですが、葉山まちづくり町民会議は平成17年5月に町民の皆様の町政への御意見、御提案をいただくため、委員の方々を募集させていただきました。そして翌6月に皆様の意思により設立された組織で、設立以来現在まで多くの提言をいただき、町政へ取り入れられたもの、また、取り入れるためには検討と時間を必要とするもの等に分け、行政運営に反映をさせていただきました。今後とも町民会議の皆様よりいただく御提言を考慮し、町政運営へ反映をさせていただこうと考えております。
次に2点目、町民会議の支援策はないかについてのお尋ねですが、町の役割としては組織の設立以来、町民会議への会議の場の提供、参加委員の皆様への連絡調整、また、会議内容の会議要旨の作成等を行っております。今後参加委員の皆様より支援策等について御要望があれば、その内容についての対応をさせていただきたいと思っております。
次にごみ問題についてお答えいたします。1点目の自区内処理の考え方との御質問でございますが、2月12日の全員協議会において御説明させていただきましたが、分別収集等の適正化によるごみの資源化・減量化を進め、町から発生するごみは可能な限り町内で処理を実施することを基本とするものでございます。
2番目の町民の力をお借りする方策はとの御質問でございますが、ごみの自区内処理を進めるに当たりましては、町民会議の中にごみ問題のプロジェクトチームを設置し、一般町民からの公募を得て早急に検討を進めてまいりたいと考えております。
質問事項の3項目目、国民健康保険事業について。国民…国保料値上げをどう抑えるかという御質問でございますが、国保料の算定につきましては医療費の年間見込み額から法定繰入金と歳入分を控除した額をもとに必要な額を徴収するための料率を定めておりますが、高度医療の普及等に伴い、医療費が年々上昇している状況でございます。そのため、国では平成20年度から特定健診、特定保険指導を各医療保険者に義務化し、生活習慣病を未然に防ぎ、医療費を抑制しようとして、本町におきましても事業着手に向け準備を進めているところでございます。また、国保料の現年分、過年分の徴収につきましても鋭意努力し、徴収率向上を図り、国保料金の抑制に努めてまいりたいと考えております。
質問項目4項目目、下水道事業について。下水道事業の今後というお尋ねでございますが、下水道事業につきましては平成18年度に取得しました事業認可に基づき、施設等の整備を行い、水環境の保全に努力してまいりたいと考えております。なお、厳しい財政状況を勘案し、年度ごとに他の事業との兼ね合いを考慮しながら推進してまいります。
次に全体…事業全体計画の見直しはというお尋ねでございますが、公共下水道事業につきましては現在都市計画決定しております市街化区域513ヘクタールの整備を進めている段階であり、市街化区域全体の整備を完了するには長期間を要するか、その間に全体計画について検討を進めてまいりたいと考えております。
以上が第1回目の御答弁でございますが、詳細にわたりました御質問については順次お答えしたいと思います。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
6番(阿部勝雄君)
御答弁ありがとうございました。順次再質問させていただきます。
今、町長は町民会議そのものは有効で、さらに発展させていきたいという内容の御答弁をいただいたと思います。一つだけちょっと気になるんですけど、町民の方々が広く募集して70人…今、何人いるか、ちょっと減ったと聞いておりますが、多くの方が募集されて、いろんな、さまざまな御意見を出されていると聞いております。それで今後発展させるとなれば、今申しわけないんですが何となく、衰退したとまでは言わないまでも、当初のあれよりも人数が減ってきている、さらに話をお聞きしますと、今まで以上…あ、今まで以上じゃないね。今までみたいに発言するあれが少なくなってきて、引いていったんだということが聞かれます。ですから、再度もう少し多くの方々に呼びかけて広めていく必要性があるのではないかと考えますが、そのおつもりはいかがです。
町長(森英二君)
大変大切な御意見・御提言をいただきましたが、この町民会議につきましてはこの際、首長、町長もかわったことでもございますし、また方針・方向が転換した内容もございます。そういった意味で、改めて意見を出したい、または提言をしたいという方もおられると思いますので、改めて公募をし、100人程度の規模を想定したいと考えております。その中で特に、例えば自区内処理のごみ問題についてとか、ある程度部会の中のテーマを絞って、深くそれを検討していただき、内容によっては諮問、そして答申という形で確実にそれを政策に反映させるような形をとっていきたいと。今まで、ややもすると提言をいただくという程度でとどまっていたということのように聞いておりますが、やはり参加される方々のその意見の出しがいがある、やりがいがあるということも大切にしながら拡大していきたいと考えております。
6番(阿部勝雄君)
全くそのとおりだと私も思います。出した意見が反映されなければ、最初は言いますけど2度目は言わなくなるっていうのは当然だと思います。かといって、すべて取り入れるという…いかないのもこれも、財政もあるし現実問題として町民の意見がすべて通ればこんな簡単なことはないんですけど、その辺のあんばいですか。今までいろんな形で審議会だとかそういういわゆる行政側からお金を出してそういう人たちを集めていろんな御意見を伺う、そういう制度がありますよね、さまざまな。そういう方と今度は町民の方々が一般的に集まっていただいてさまざまな御意見をいただく、これとの比較ですけども、今までは10人か12〜3人の審議会やそういうものをおつくりになって、それでそこに諮問をして答申をいただく、それが行政に反映されてきたと思うんですが、それを全く無視するわけにもいかないだろうと私は思います。今、町長が言われるその町民会議の位置づけも大変重要なことですけれども、一定の審議会とかそういうものについてもさらにやっぱり充実していかなければいけないんじゃないかなと思っています。その辺から見て、町民会議の位置づけといろんな審議会等の位置づけの差はどういうふうにしたらいいものなんでしょうか、どうお考えなんでしょうか。
町長(森英二君)
この町民会議は現在大きくは4つの部会で構成されているわけでして、非常に広範囲に町政全般にわたっていると思います。それに対しまして審議会というのは非常に特定されたテーマに絞られて、例えば下水道審議会という場合に、これからの例えば事業認可の拡大、あるいはその方式、そういったものについてどうあるべきかということが諮問される、審議会で諮問される場合もあると聞いておりますが、そういったものを含めてより多くのテーマが町民会議で行われるというふうに理解しております。
6番(阿部勝雄君)
先ほど町長はその町民会議の中にテーマを決めてそういうことに対する諮問をし、答申も得たいんだと、こういうふうにおっしゃったので、何かそういうふうになりますと今言ったその何々審議会と似通ってくるなということで、ちょっとその位置づけの差を聞いたんですが。私も一定の委員会とか諮問委員会…あ、審査会とかそういうものについては否定するものではありませんけど、広く町民の声を伺うのはやっぱり町民会議は大事だと思います。でも、そこの一段階上というのかわかりませんけど、そういう政策立案するときは何らかの位置づけがないと何となく私ちょっと物足りない感じがするんですけど。どちらがいいのかわかりませんけど、今は町民会議は全く位置づけのない人ですよね。で、そういう点で町のほうからは行政のアドバイザーっていうんですか、事務局みたいな形でしか今出ておりませんよね。その辺から見て、今後その町民会議に対する支援の仕方ももうちょっと町のほうで重視する必要があるのではないかなというふうに思っています。その支援策は先ほど余り詳しく述べられなかったんですが、何らか考えておられませんか。すべて町民任せで、こちらではこういうことについて検討をしてくださいと言うだけなのか。例えば、きのうも出てましたけどコンサルとかそういうものとの兼ね合いだとか、そのものを町のほうからも積極的にこういうことを考えたいんだっていうのを発信していくような、そういう手だてですね。
町長(森英二君)
最初の質問に関連します町民会議と審議会との、ややもするとダブっているようなといいましょうか、重複しているようなところもあろうかと思います。そこら辺のところはもう一度きちっと整理といいましょうか、精査していく必要もあるかなと感じております。ただ、町民会議にないようなテーマ、例えば特別職等報酬審議会であるとか、そういう特殊なといいましょうかね、特定のものについてはそれでよろしいんですけども、重複するようなごみ問題であるとか、いろいろそういったものはちょっと整理をしなくちゃいけないかなと思います。
それから、ただいまの御質問のどういう支援策ということでございますが、例えば今まちづくり条例はありますけれども、まちづくり基本条例というものはまだない。これをやはり現実の葉山をどうするかという、まちづくりという視点は非常に大事なんですね。で、これも町民会議の中にはありますけれども、よりそれを深めてやる場合に、町内からの有識者に限らないで、より深く専門家、日本全体を視野に入れた方をお招きして、そこで御意見をいただいたり提案をいただくというぐらいのことも考える必要があろうかなというふうに考えております。
6番(阿部勝雄君)
ぜひ町民の…こちらから押しつける必要性は感じませんけど、町民の方々からそういう時期があるのではないか、そういうときにはいつでも対応できるようなあれをしていただきたいと思います。
もう一つ、きのうも出てましたけど、このいろんなことを計画しているとなると、どうしてもいろんな意見が現在さまざまなところで、ごみ問題も下水道事業も今までの方針と大きく変わります。この町民会議として基本計画に反映するのかどうかって、きのうも出てましたけど、はっきり基本計画の見直すんだというあれが中期基本計画ですね、その答弁がない。見直すのかどうかわかりませんけどと、うやむやな答弁だったんですが、どの程度までその町民の方々の御意見を反映していくのか。ずっと反映していれば当然のことながら今までの中期基本計画と違った内容になってくると、今の町長の考えもそうです。その辺のことをはっきりお聞かせください。
町長(森英二君)
基本計画というものはあるべき姿を示すものでして、御承知のように、審議
したり検討した結果が変わってくれば中期基本計画の中身も変えていくという考えでおります。
6番(阿部勝雄君)
ぜひ町民の声を生かした具体的な町長の施策に合ったような基本計画にしていただきたいと思います。
次にごみ問題について伺います。私は自区内処理を原則としたこの処理方法については私も賛成するほうなんで、ずっとそれを主張してきましたから私は大いに賛成したいと思いますが、そう簡単にいかないのが現状だと私は思っています。まず最初に聞きたいんですが、町長先ほど第1質問でした拡大生産者責任制というのについて町長の所見を伺いたいんですが。
町長(森英二君)
その問題につきましては非常に…何といいましょうか、町レベルをという、小さなレベルを外れたところ、本当ならば国レベルで方針を出して制度化…法制化してもらえれば一番ありがたいわけですけれども、まだその段階になっていない。そうしますと、それに準じた段階といえば、葉山の場合であれば幾つかあるスーパーマーケット、大型のスーパーマーケットですね、そういったところでどれだけその容器包装プラスチック、そういったものを減らしていけるかというようなことも大事なことではないかと。そういった意味では町としての要望・要請、そういったことは行っていきたいなと思っております。
6番(阿部勝雄君)
全くうちのところで、この小さな葉山町で国の制度に云々って、そういう制度をつくるなどということはできないんですけど、今言ったように、我々のところにスーパーとか、そういうところについては一応は発生源だということも言えると思うんで、そういうところに常々あちこちの議員さんも一生懸命そのことをスーパーに町が呼びかけたらどうかという声を上げておられるんで、そういう点での発生源としてぜひ検討していっていただきたいと思います。
あと一つ、私この分別収集するときにですね、一番大事なのは何といってもただ紙…失礼ですが、こういう分別の仕方ですよってきれいな、もうね、カラー刷りのを出しているだけではいかないのかなと。我がところの…我が家のうちを見ても、どうしてもやっぱりつい面倒だと一緒くたにして、生ごみも燃えるごみも一緒くたにして出しますよね。これがやっぱりまずいのかなという気がします。ですから、よく我々進んだその分別のしているところに視察に行くことがあるんですが、行政側が…失礼。職員がよくそのごみステーションに出てというのを…これやれって言っているんじゃないんで気にしないでください。そういうことをして、いわゆる行政側から積極的に町民に呼びかける、その方策をとっているところがたくさんあります。進んでいるところは大抵そうだと言っても。で、我々帰ってくるとみんな職員が朝8時から30分なり40分なりそこへ出てて、それで一つ一つ分別の仕方を指導してるっていうか指示してるっていうか、そういうことをしてやっているんだというのがよく聞かれます。この行政側が働きかけが大きいんじゃないかなと思います。その辺、今後やっぱりその町長の考えで積極的な分別をさせる…していただくにはやはり働きかけが必要かなと思います。その意気込みを伺います。
町長(森英二君)
私もテレビでそのごみステーションの現場でそこの自治体の職員が出されたごみのチェックといいましょうか、見て指導している、これはもっとこういうふうに分けてほしいと、そういう指導をしている場面を見たことがございます。いずれにしても、その自区内処理の方向でいくという場合に、大前提としてはごみの発生で…発生源でまず減らすということが第一になりますが、それに引き続いて適正な分別、26とか28とか非常に大きく分別をしている都市もございます。そういったものを、これを徹底的に分別と発生源の抑制をしていくことがこの自区内処理を成功させるといいましょうか、少ないコストで効果を上げる絶対条件のように思っておりますので、それはよく研究をしたいと思います。
6番(阿部勝雄君)
そのために必要なのは、私は資源化・減量化の目標だと思います。例えば、大きな目標を立てろとは言いませんけど、鎌倉では今泉焼却場でしたかね、あそこが使えなくなったというんで、半減化するんだということを目標に掲げて行政と市民が一緒になって、半分はできませんでしたけど、三十数%の減量を図ったといって、今はこの県内でも有名な資源化・減量化をしたというふうな評価を得ています。ですから、一定の目標値を決めてそれにどう立ち向かうかというのが必要だと思います。その辺についてのお考えは。
町長(森英二君)
たしか今月の2月2日、日曜日だったと思いますが、横須賀で開かれましたそのごみ問題の研究会、阿部議員も出席されていたと私認識しておりますが、その場で出されたテーマといいましょうか、提言、非常に大事な示唆を含んでいると思います。その発生源において、例えば生ごみを徹底的に乾燥化させる、そして減量化。で、堆肥化していく方策、バイオによるんではなくて堆肥化に持っていく、これは最大のごみの減量化になっているというふうに思います。そういった新しいいろんなシステムといいましょうか、方策、そういったものを十分研究し取り入れていくと、これはもう絶対必要なことだと認識をしております。
6番(阿部勝雄君)
積極的にぜひ目標値を決めて、ことしは何%減らすんだとか、3年後にはどうするんだとか、そういうことを決めていっていただきたいと思います。
一つだけちょっと気になったんでお聞きしたいんですが、循環型社会形成云々っていう計画の中で、御存じ…きのうも出てましたけど、一部事務組合が行うと予定していたマテリアルリサイクル推進事業、リサイクルセンターですよね。それと葉山町が行う循環施設、リサイクル施設系統、2つの施設が…場所は一応きのうの話ですとおおよその予定地として現在の焼却場を挙げたんだと言われましたけれども、一部事務組合がやるリサイクル施設、これは今までやった大型のごみ云々の処分場だと思いますが、その次のリサイクル施設、これは今まで名前も出てこなかった施設なんですが、なぜかここに出てて1億1,400万円の…あ、11億か。11億4,000万の費用がかかるというのが出ているんですが、この辺は今までどう…今までの何を指しているのか、ここだけちょっと。
生活環境部部長(石川恵一君)
2市1町の広域でもって事業を行うという中でもって事務を進めてまいりました。その中で議員の皆様方には基本計画案というものをお示しさせていただきました。その中に2市1町で行う事業、そして町が今までと、従前と同じように行う事業と、2つの事業がございます。今、議員が言いました11億4,000万、こちらにつきましては葉山町が単独で行わなければならないと、そういう事業のためにこの施設は建設したいと、そういうような考えを持ちまして計画をしておりました。
6番(阿部勝雄君)
今までたしか積みかえる、そういう名前…こういう名前は初めて出てきたと思ったんですが、従来説明していたのはこのリサイクル施設という名前は出てきませんでしたよね。このことが前に説明していた、確かに単独でやらなきゃいけない施設というのは必要なんだ、中継施設ってたしか言っていたと思ったんですが、それはどこにも出てこないで、これが出てきたんでそれを聞いているんですが、その施設と考えていいんですか。
生活環境部部長(石川恵一君)
ここに、下のほうに、議員、今手元にお持ちだと思いますけども、44ページのことを言われていると思いますけども、その中にストックヤードという言葉が書いてございますけども、ストックヤードの部分と重機ですね、その部分が該当しているというものでございます。
6番(阿部勝雄君)
以前はたしかその中継基地は単独でやって補助金もつかないというふうに聞いていたんですが、これはもしこれ、これやってたら補助金の対象になるためにこれを出されたと聞いたんですが、これにもたしか補助金ついたということ…つくであろうということなんですか。
生活環境部部長(石川恵一君)
当然葉山町が単独で行う場合、財政的な面を考えて当然補助金をいただきたいという部分ございます。今回のこの地域計画につきましては、先般も…昨日もお話をさせていただきましたけども、循環型社会の形成推進の事業としてこういうものを行いたいという中でもって、これがその対象となるかという中でもって挙げさせてもらっております。ですから、この事業につきまして国のほうでもってこれは該当しないということもあり得るかもわかりませんけれども、職員としましては1円でも多く補助金をもらいながら事業を進めていきたいと、そういう意味をもちましてこの計画の中に取り込まさせていただきました。
6番(阿部勝雄君)
これは今、中継基地として町外に運び出したりいろんなことをするために必要だって、これ全体は町だけのごみを集めるところですよね。そうすると、今後例えば単独でやったとしても、これらしき似通ったものが必要になるというふうに考えてよろしいんですか。
生活環境部部長(石川恵一君)
当然、2市1町でやろうと町でやろうと事業を行うものにつきましては同じですので、事業としては行っていかなければならないと、そのように思っております。
6番(阿部勝雄君)
これは、例えば葉山町でこれと同じようなもの…同じようなものじゃない。これはしなきゃならないとしたら11億4,000万円はかかるであろう予想が、今の段階ですね、減量化・資源化してどこまで減らすかっていうのは抜きにして考えたらこういうことは必要だと、こういうふうに解釈してよろしいんですか。
生活環境部部長(石川恵一君)
これはあくまで計画ですので、今後どうなるかという部分では未定の部分ございますけども、葉山町がごみ処理を行っていく上では当然施設として必要なものであろうと、そのようには考えております。
6番(阿部勝雄君)
現在もうほとんど減量化・資源化しないで現在のごみをずっとやってますよね。今これをつくる11億4,000万円のお金を出さなければならないほど、どこにそういう不合理があるんですか。どこかに運び出すとか何とかだったらそういうことはあるので、今は、ほとんど今からポンとふえるごみなら何かしなきゃいけないってあるんですが、今ずっとやってますよね。今やってて処理しているのに11億4,000万円かけて何かしなければならないっていう意味がわからないんですが。
生活環境部部長(石川恵一君)
この施設をつくる場所という形でもって、まだ確定はしておりませんけれども、この地域の地域計画にのせる場合に、きのうも説明をいたしましたけども、クリーンセンターを想定させてもらってつくらせてもらう。そういう中でもって当然施設は老朽化をしております。また、敷地におきましてもある程度狭い部分ございますので、そういう中でもって更地をして新たにつくると、そういうような形でもって想定をさせていただいております。
6番(阿部勝雄君)
今、今ですよ、今処理していますよね、今のごみ。私言うんですけど、今のところは資源化・減量化全然進めないで今のまんまをどう処理するかっていう形ぐらいしかなってない。今この処理をしてますよね、ペットボトルも何も。それなのに新たに施設をつくらなきゃいけないっていう意味がわからないんです。どこかに運び出すためにその中継がいるんだっていって今まで言われていたんで、中継基地として必要なのかなと思ったんですが、例えば今言ったように、単独でやる、いわゆる葉山町だけでやるとしたら、今のままでもいいわけじゃないかと思っているんです。ですから、この…例えば焼却場が老朽化したから建て直さなきゃいかん、あるいはし尿処理が建て直さなきゃいかんっていうんだったら、これは幾らかかるかは別としてわかります。だけど、今処理しているものだけですよね、全部。それなのに何で11億かかるんだと、こういうふうに聞いているんです。
生活環境部部長(石川恵一君)
繰り返しの答弁になりますけれども、先ほどもお話ししましたように、この地域計画につきましては想定をしてつくらさせていただいております。場所につきましてもクリーンセンターという形でもってやらさせていただいております。そうしましたときに、新たに施設をつくるんだと、老朽化をしておりますし、すべてを破棄に…ゼロにして新たにつくるという中でもってこの経費がかかってしまうと、そういうふうに御理解いただきたいと思います。
6番(阿部勝雄君)
余りよくわかりませんけど、これを言っていると時間がなくなりますんで、また別のところでやらせていただきます。
ぜひ…次のあれなんですが、国民健康保険の抑制、保険料値上げ抑制をどうするかという点で、私たちいつも言っているんですが、一般会計からの繰入金ですね、このことについて、余ると、先ほど言われたように保険給付費、いわゆる医療費がどのぐらいかと予想してそれの比率に応じて保険料を決めています。だけど、その医療給付っていう、費っていうのはふえたり減ったり…減ることは余りないけど、予想を超えることがなかったりするとお金が余って…保険給付が余ってしまいます。そうすると一般会計にいつも、ここのところ全額返したことが2度ほどあります。五、六千万のあれをつぎ込むんですけども、結果的に余ったということでいち早く。その五、六千万つぎ込まなきゃいけないほど比例して保険料を決めるわけですから、保険料もそれに比例して高くなっていると私は思っています。その辺を考えると、一たん繰り入れた一般会計からの繰入金は戻さないで繰越金として次年度の、あるいはその次の年度です。そこに入れれば私はいいのではないかと常々それを主張してきましたけども、残念ながらほかの施策があるということで早急に引き上げてしまう。保険料だけの余りが繰越金として繰り越されると。前年度もそうでした。この辺をぜひ検討していただいてですね、繰入金を一回入れてしまえば…しまえばって言っちゃ失礼ね。それが次年度に生きるわけですから、何度も何度もそれをつぎ込めということではなくて、必ず生きてくると私は思います。そういう制度をお考えいただけないものか伺いたい。
町長(森英二君)
私は一たんその年度にですね、繰入金として保険会計に入れたものは、その会計の中でそのまま繰り越していけばいいと思います。これは国民健康保険財政の安定化にもつながります。それと、なぜその残が出るのかということの検証が非常に大事だと思います。例えば、保険…医療給付費が、減ることを本当目指したいですよね。きのうもちょっと話題になったジェネリックの普及だとか、そういったもので医療給付費を減らす努力をする、そして今度は徴収が…率が上がるということによって財源が残るということは十分あり得るわけですから、その場合にはそのまま財源として残すということが私は考えております。
6番(阿部勝雄君)
ぜひその一般会計からの繰入金が保険料抑制につながるようにしていただきたいと思います。これをもう一つというのは、議会意思をと言っちゃ失礼ですが、条例化するっていうのは私らずっと主張しているんです。今のところは要綱で決まってますから、議会が決算にならないとどのくらいの保険料になったかわからない、これをぜひ条例化していただきたいと思いますが、いかがでしょう。
町長(森英二君)
その点につきましては、よく事務方のほうと研究をしてお答えしたいと思います。
6番(阿部勝雄君)
ぜひ私は条例化していただいて、このことはもし条例化するまで何度も伺いますけど、ぜひ検討していただきたいと思います。
時間もないんで、次は下水道の事業について伺います。町長は下水道云々というのはされまして、きのうからいろいろ議論されていますけれども、今回の2億と来年度の4億、この点については私らは当然町長が言われるように今の市街化区域、面整備しているところを全部やってしまうと現在の処理能力を上回るということで、これは仕方の…仕方のないと言っちゃ申しわけない。当然やらなければいけない事業かなと思っておりますので、その辺はいいんですけれども、今後ですね、どこまでいっても今の段階ですと3本目のトンネルを掘らなければいけないっていうのが、今2本…トンネルは2本掘っていますよね。それを3本目を掘らなければいけないっていうのが今の計画になっています。そのために市街化調整区域も入れるという話での段階ですけど、今2本のトンネルに全体のあれをすると4本の処理槽が入ることになり、現在2本稼働していて3本目を今度やる。さらに1本すると、それだけでは市街化区域は賄えないというのが現在までの方向です。ですから、3本目のトンネルを掘らなければいけないということになって今の計画では進んでいます。私たちは市街化調整区域を下水道じゃなくてほかの処理方法で何とかならんかと、それとコミプラを使えば何とか2本のトンネルで処理できないだろうかというのを主張してきました。そのためにはやっぱり何だかんだ言っても全体の計画を減らさなければいけないと思っています。で、町長も今言われたように市街化区域については下水道、市街化調整区域については合併浄化槽をというふうな計画なんで、私たちも大いに賛成したいんですけれども、残念ながらそれだけでいくのかなという気もします。
もし、町長が言われるように、例えばコミプラの今3団地ありますよね、現在稼働しているのは。そのあれについては町長も言われるように継続的に使っていきたいというふうな措置なんですが、それでも足らなかった場合には、先ほど森町長がきのう言われていたイトーピアの云々っていうのはそういう段階に初めて可能なのかなと。いわゆるトンネル1本60万…あ、60億で掘るんだったら、例えばですよ、イトーピアとそういう集落についてコミプラを回復するとか、そういう計算をしないと、単なるそのコミプラを使うだけでは私は多大なお金がそこにまたつぎ込んじゃうんじゃないかなと思います。で、最後に、どんどんその計画を進めていってそれで4本目が…あ、失礼。3本目のトンネルを掘るというと町長が、前の町長が40億だとおっしゃっていました。話では60億という話もありますんで、その四、五十億の金をかけるんだったら、例えばイトーピアとその葉桜の分を、町長が言われるようにコミプラを回復したらどうかと、こういう理屈なら私も理解できるんですが、今の段階でイトーピアのあれに何十億をかけてやるというのは、私は余りその下水道事業として今進めるべきではないんじゃないかなというふうに思います。全体計画を見直しをしていただいて最終的にどうするか。そのときにどうしても足りない、だから3本目のトンネルを掘るというときの計算なら、私は町長の言われるのには大賛成したいと思います。でも、今の段階でイトーピア云々と言われると、私はどうしてもどっちが得なのっていうあれをしますんでね、現在町長が言われるように市街化区域は下水道、で、市街化調整区域には合併浄化槽と、この方法には大いに賛成です。で、コミプラも使う、そういうところまでは大賛成なんですが、そのイトーピアの云々と言われるとちょっと首をかしげてしまう。その辺もう一度検討していただきたいと思いますが、いかがでしょう。
町長(森英二君)
現在20年度に2億円、21年度に5億円、これで3系列目の施設をつくらせていただこうと。で、これを行いますと平成23年…失礼。平成ですね、27年までの汚水量に対応できるという計算になっています。今の流れで面整備がいき、そして接続率がいけば27年度までは今の今回の3系列目でいいと。そして、もしそのまんまずっと変化なしに続けるとすれば、平成33年に、33年に4系列目が必要になると。あ、失礼しました。5系列目ですね。3系列目は28年になりますから、それ以降必要になる。だからその間に市街化調整区域はもう公共下水道にいかないんだということで、その3本目のトンネルということはまずあり得ないという方向でいかなければいけないと思います。
それと、今のイトーピアのコミプラの復活、実はイトーピアのコミプラができましたのが約30年、三十数年前なんですけど、その当時のお金で数千万円なんですね。あの金額にして。要するに下水道事業の、公共下水道の事業に比べるとべらぼうに安い。だからコミプラを利用している人たちの当初の使用料は低くて済んでいたという背景があります。で、今回、例えば葉桜の分と合体とすれば、規模としては2倍、3倍のものに新しくつくるということになりますが、その大型の合併浄化槽、つまりコミプラの製作費、建設費というのはそんなに金額大したものじゃないと、億にまでは私はいかないだろうと、勝手な予測ですが。その問題ではなくて、さっき二十…(私語あり)ちょっと黙って聞いてください。22億円云々と今、話は、それはコミプラにかかる費用じゃないんです。その…え、何億って書いてある。数字出ましたよね。それはきのうもお話ししましたように、イトーピアと葉桜のところは認定…認可区域から外して…いや、認可区域に入れて事業しているわけですね、下水道につないでいるわけです。だからこれを独立させるということになると認可区域から今度は外さなければいけない。そのときに相当な年数、手続上とかですね、国・県との交渉もありまして、費用が…時間がかかることと、じゃあ今までかかった費用、補助金、そういったものを返還しなければいけないんじゃないかと、国や県に、そういった問題はまだ当たって見なければ額は確定しませんけども、かなりの額になるんじゃないかなという予測が出ているわけです。ですから、イトーピア、葉桜のコミプラを復活して云々という問題は、その交渉事との並行…同時並行ということでとらえていただきたいというふうに思います。
議長(笠原俊一君)
阿部議員、時間が迫っています。
6番(阿部勝雄君)
時間もないんで、もう一つあれなんですが、前にですね、全体計画云々のときに、前の町長が市街化調整区域をコミプラじゃなくて…コミプラと公共下水道の比較をされました。で、私それ比較したあれを見て、大体3%から5%ぐらいが公共下水道が有利だという結論を出されたんで、たったそれだけで公共下水道につなぐというのはおかしいってかなり議論させていただいたんですが、そのときに後から明らかになったんですが、すべて配管をするのは開削工法だけを計算したと。で、下水道の最終処理場の分については、前にもうつくってあるんだからつくらないんでいいんだ、ですから最終処理場分はないんだと、そういうことで比較して公共下水道が有利だという結論を出されました。で、今度は町長は向こうが云々って言うんで、向こうの、いわゆる市街化調整区域の方々が現在は公共下水道が有利だというのが定説になっているはずです。当然そういうふうにやってきてますから。ですから、私はこの際、もう一度申しわけないんですがその下水道審議会ですか、そこにこのあれを比較検討をやり直していただきたいと思っています。開削工法だけじゃなくて。で、今言ったように、町長が言われるように最終処理場については、もしするんだとしたらどれだけの必要性があるんだと、最終処理場ですね、何立米の処理槽が必要なんだ、そこまで考えたものでないと、前もってつくってあるんだからいいんだで計算に入ってないというのはおかしいって質問したんですが、そういうことも含めて新たにぜひその比較検討していただいて、それでこれだけこうこうこう有利なんだと、もし下水道が有利だったらそれやればいいし、不利だったら、ね、町長が言われるようにそっちのほうが財政的にも得だったらそれをやるべきだと私も思います。ですから、新たに本当に検討していただいてきちっとしたものを出して、で、住民の方々にこのほうが有利だ、こういうふうにしていきたいという説明をしていただく、それが必要ではないかなと思いますんで、ぜひ御検討いただきたいと思います。
町長(森英二君)
その以前に下水道審議会で調整区域において公共下水道と合併浄化槽と比較したデータ、私も見ました。しかし、あのデータを見ているときに率直に感じたのは、これは初めに公共下水道ありきのために数字を合わしていると直感した数字でございます。ですから、あれは私は正直言って信じていないわけです。そして、今おっしゃったように、汚水処理場はもうできているんだからいいんだということは真っ赤な事実と違うことでありまして、要するにあそこを使うために、今言いましたように、平成33年に第3本目のトンネルを掘らなければ利用できないわけですよ。ですから、今もう処理場は済んでいるんだからいいんだということは全然当たらないというふうにとらえていきたいと思います。
それと、その公共下水道のほうが安いんだというふうに調整区域にお住まいの方々がもし信じているとされれば、これはもう一度正確な情報というものをですね、お示ししなきゃいけないと。つまり、公共下水道で調整区域を工事するにしたって10年以上先なんですよ。今のデータでは33年からになるわけですから、12年、13年後のことでなくて、個別の浄化槽であれば私はすぐにきれいな水になれるんだと、10年待つんじゃないという意味で、もう一度そういったところの方には説明が必要ではないかなと考えております。
議長(笠原俊一君)
これにて6番議員阿部勝雄議員の総括質問を終わります。
第2番、8番畑中由喜子議員、登壇願います。
8番(畑中由喜子君)
8番畑中由喜子でございます。質問に入ります前に、さきの町長選で多くの町民の信任を受けて当選を果たされました森新町長に一言お祝いを申し上げます。おめでとうございました。本格的な地方分権時代を迎えて葉山町の将来にわたる礎を築く大切な時期であると思います。職員ともども一丸となって町の将来と住民福祉向上のために尽くされることを期待いたします。
それでは、本日通告にありますように、平成20年度当初予算、施政方針及びマニフェストについて、3項目6点にわたり総括質問をさせていただきます。平成20年度当初予算は森新町長にとって初めての予算提案とはいえ、予算編成作業は例年どおり前年10月ごろより前町長のもと取りかかっており、新町長は去る1月20日の選挙で当選されたばかりで骨格的なものにとどまっているため、質問は主に選挙マニフェスト及び施政方針に対するものとならざるを得ません。むしろ、新町長としての所信を伺えればと思います。
まず1項目目に、町政運営の基本的な考え方について、情報公開と住民参加について伺います。地方分権の進展とともに地方自治体の運営は大きくさま変わりしてきました。国と地方の関係は上下関係から対等な関係へと位置づけられました。これまで国が主導権を持って決定したきた多くの仕事が国から県へ、県から市町村へと分権してきました。それによって今までは全国一律的な取り組み方であったものが、それぞれの地域が特徴のある取り組みをすることができるようになってきたものです。さらに、分権とは国から県や市町村へというだけでなく、町の仕事も地域や住民へと移行することでもあります。しかし、現在のところ仕事量に見合った財源が国から地方に移されておらず、景気回復のおくれとともに、地方自治体にとっては苦しい財政状況が続いています。こうした流れの中で町行政と住民の関係も、これまでのいわゆる「お上にお任せ」というものではあり得なくなっています。今まで行政という公的なところが担ってきた仕事の多くも住民という私的な立場に移行する、あるいは移行せざるを得ないのが現実であります。こうした状況をうまく機能させるための基本は住民との情報の共有化と住民参加であると思いますが、町長のお考えを伺います。
次に2項目目の、財政見通しについてであります。昨日来、総括質問でのやりとりで町長は繰り返し、ここ数年は団塊世代の現役からの引退による町税収入の減少がピークに達するなど、歳入不足に懸念を示されております。当町は平成19年度に普通交付税の交付団体に転じており、20年度も同様に普通交付税を見込んでいる状況です。逼迫した財政状況から財政の健全化への取り組みは急務であると思いますが、町長はどのような見通しをお持ちなのか伺います。
3項目目として、重要課題への取り組みについて。現在町が直面している重要課題のうち、ごみ問題と下水道問題は既にこの総括質問で何人もの同僚議員が取り上げられましたので、私は具体的な内容についてではなく、町長の基本的な考え方を伺いたいと思います。町長は1月21日の御就任以降所信表明をされませんでしたので、今定例会初日に当初予算の提案に際しての施政方針がいわば所信表明の一端と思われます。また、町長は選挙公約として10点にわたる項目を挙げておられます。その中でごみ問題に関しては自区内処理を原則に脱焼却・脱埋め立てを目指す処理計画の策定としておられます。ごみ問題に関する基本的な考え方を伺います。
次に、下水道問題について。町長のマニフェストには現在の下水道事業の根本的見直しを掲げられておりますが、どのようなスケジュール、手続で進められるのか伺います。
次に、環境保全について。葉山町の財産である美しい自然環境、良好な住環境を守り、未来に引き継いでいくことは重要な使命であると認識していると町長は施政方針に述べておられます。現実にはあちらこちらに開発計画が起こっており、私権の問題もあって環境保全はなかなか難しい面があります。保全に向けてどのような姿勢で臨まれるのか伺います。
最後に、逗子市への総合病院誘致について。選挙公報にも積極的に協力しますと掲げられておりますが、この問題は町として、少なくとも議会では初めて取り上げる課題であります。町では総合病院が身近にあればという願いはずっと以前からありましたが、人口や立地条件、ひいては経済性などから実現しておりません。現在逗子市においてもこの問題はさまざまに問題点があるように聞いておりますが、どのようにお考えなのか伺います。
以上で私の1回目の質問を終わります。御答弁をどうぞよろしくお願い申し上げます。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
ただいまの畑中議員の御質問にお答えをいたします。
まず、平成20年度当初予算、施政方針及びマニフェストについての町政運営の基本的な考え方について、情報公開と住民参加についてのお尋ねですが、情報公開は平成11年に情報公開条例が施行され、その公開基準により、町民の皆様などからの公文書公開請求に対応いたしております。また、そのほかの行政からのお知らせ、町民の方による町民の方々へのお知らせ等は「広報はやま」、ホームページ等を活用させていただいております。次に、住民参加につきましては、住民参加型まちづくりを進める上で、協働による行政運営の点から非常に大切な手法と考えております。したがいまして、今後は町民の皆様との協働をより前進させるため、公平で公正を視点に置き、町民参加・参画を重要視してまいりたいと考えております。
次に2点目の、平成20年度予算案、施政方針及びマニフェストについての財政見通しについてというお尋ねについてお答えいたします。歳入において税制収入は景気の回復基調があるものの、給与所得等の伸び悩みにより小幅な増収にとどまり、極めて厳しい状況が見込まれております。また、歳出については扶助費等の伸びにより、義務的経費の高どまりや後期高齢者医療特別会計の創設による新たな繰出金の対応などにより増加傾向が続くものと思料されます。したがいまして、限られた財源を有効活用すべく、的確な対応が求められ、効率的で効果的な運営により、より質の高い行政サービスを提供していくことが重要であると思っております。
次に、ごみ問題についての御質問でございます。ごみ処理事業の今後の取り組みといたしましては、さきの施政方針のとおり、分別収集の適正化によるごみの資源化・減量化の推進、及び現処理施設の適正な運営に努めるものでございます。また、ごみ処理広域化の見直しに伴う町のごみ処理のあり方につきまして、町民会議の中にごみ問題のプロジェクトチームを設置し、一般町民からの公募を得て早急に検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、下水道問題についてでございます。平成20年度につきましては平成18年度に取得しました事業認可に基づき、処理場、水処理機器の増設工事及び一色地区を中心とした管渠の整備を行い、水質汚濁を防止し、水環境の改善に努めてまいりたいと考えております。なお、厳しい財政状況を勘案し、年度ごとに他の事業との兼ね合いを考慮しながら推進してまいります。
次に、環境保全についてとの御質問でありますが、施政方針にもお示しいたしましたが、環境保全にかかわる事業といたしまして緑の保全対策であります。緑豊かな居住環境保全を図るため進めてきました葉桜緑地崩落対策工事及び土どめ工事等を行います。また、市街地の美観の形成と災害の防止を目的に、生け垣設置に対する補助対象にブロック塀等撤去費用を追加いたします。海岸等の保全対策といたしまして、引き続きクリーン葉山事業を町民参加型で環境美化の推進及びごみの散乱防止を図ってまいります。そのほか、廃棄物の処理、再資源化の推進について、可燃ごみ・不燃ごみの分別収集を適正に実施し、ごみの資源化・減量化を推進してまいります。また、本年度より事業系の植木剪定枝の処理に当たりまして、堆肥として資源化に取り組んでまいります。この堆肥の一部は町民へ無料で配布する考えでおります。
次に、逗子市への総合病院についてというお尋ねですが、この総合的病院誘致につきましてはこれまで数回にわたり逗子市からその誘致に向けた取り組み状況についての説明を受けた経緯がございます。直近の状況といたしましては、昨年の11月に社会福祉法人聖テレジア会から神奈川県知事に対し提出されていた病院開設許可申請について、12月18日付で許可がおりたこと、そしてそのことに伴い、今後法人として開設に向けた取り組みを進めていく予定と伺っており、町といたしましても引き続きその推移を見てまいりたいと考えております。
以上で第1回目の答弁といたします。詳細については再質問にお答えいたします。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
8番(畑中由喜子君)
御答弁ありがとうございました。まず最初に情報公開と住民参加について、町政運営の基本的な考え方の部分でございますが、情報公開につきましては現在葉山町は公文書公開条例という形で条例化されております。で、これずっと以前から、私を初めとして多くの議員の方たちから、より一層のその公開条例と公開…情報公開とすべきであるということから、名前も「公文書公開」ではなく「情報公開条例」とすべきではないかという御意見がたくさん出てきております。で、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
町長(森英二君)
私はこの情報公開は積極的に進めていくという基本姿勢を持っております。特に、例えば個人情報等にかかわるものについてはそれなりの法律もありますので、そういったものに準拠しながら、それ以外の支障のないもの、特にですね、原則的には公開していくという方向でいきたいと思っております。
8番(畑中由喜子君)
それでですね、だから、条例そのものを情報公開条例というふうに変えるべきではないかという点についてはいかがですか。現在町には公文書公開条例しかありません。
町長(森英二君)
御質問の趣旨は、公文書以外についても広範な意味で情報公開をするという条例の制定という御意思でしょうか。そういう御意味ですね。はい、その方向で検討してまいりたいと思います。
8番(畑中由喜子君)
その際にというか、これまでもなんですが、葉山町でこの公文書公開条例が制定されたとき、この意義と目的ということなんですが、職員の皆さんにとってはなかなか難しい面があったのかなというふうに思います。というのは、それまで書類がないといえばそれまでということもあったかもしれませんけれども、本来的にはですね、どのような文書でも公文書であれば公開の対象となるということであって、その仕事の内容がすべてあからさまになるという部分では、非常に今までと違う対応を迫られるということで難しい面もあったのかもしれません。けれども、その意義は非常に大きなものがありますし、先ほど1回目の質問でも申し上げましたように、これからの分権時代を乗り切るために、その情報の共有化なくしてまちづくりは進まないというのが現実だと思います。そこでは何が重要になってくるかといえば、やはりその意識の問題だと思います。何のためにこれをするのかというのが非常に重要になってくると思いますけれども、公文書公開条例を情報公開条例に改めるに当たりましては、それなりのやはり意識改革が必要ではないかというふうに思いますが、いかがですか。
町長(森英二君)
私は今までのこの役所の中での長年培われてきたといいましょうか、伝わってきた伝統といいましょうか、その流れ、雰囲気、そういったものを考えると、余り余計なものは出さないほうがいいんじゃないか。率直な言い方をしまして、職員の方が上のほうを向いていろいろと考えたり判断するというのは、ある意味では当然だったかなと思います。そういう環境にあったと思えば、やはり自分としてはこういったものはもっと出してもいいんじゃないかと思っても、周りを気にしてということもあったかもしれません。しかし、今時代は違っているわけですから、ましてやこの情報化の時代、ましてや町民と一緒になってまちづくりを、政治をやっていこうという時代なんです。それを私は優先順位に置いておりますので、そういった方面で改革を進めていきたいと考えております。
8番(畑中由喜子君)
大いにその方向で進めていただきたいと思います。ただし、本来的にはですね、例えば議会から請求があった資料について一々議員が公文書公開条例にかけなければその情報を入手できないというような状況もこれまでございましたし、本来的にはね、必要な情報を必要な人に手渡すというのは条例がなくたって、それに諮らなくても出せて当然かなということもございますので、ぜひとも情報の共有化によるまちづくりという観点からそれを前進させていただきたいというふうに思います。
で、その住民参加のほうなんですけれども、その手法としてはどのように考えていらっしゃるでしょうか。やはりきちんとその住民参加が位置づけられるべきではないかと。例えば自治基本条例のようにその住民参加が条例上で位置づけられるというような面が必要かなと思うんですが、町長のお考えはいかがでしょうか。
町長(森英二君)
大変結構な方向だと思います。また、そのための町民会議等もそれなりの機能をしていく一環だというふうにとらえております。
8番(畑中由喜子君)
今の内容がちょっと町長おわかりになっていらっしゃらないかもしれないんですけども、自治基本条例というのは、まちづくり基本条例という名前で呼ばれているところもございますが、政策の決定に当たって住民が必ず参加する、関与する場面があるということを定めるということなんです。つまり、なるべく町民会議に諮ってとかそういう形ではなく、条例上に位置づけると、法的な背景を持つということになるわけですけれども、自治基本条例を制定するというようなお考えがあるかどうか伺います。
町長(森英二君)
大変重要なテーマと考えますので、よく研究してまいりたいと思います。
8番(畑中由喜子君)
住民参加を標榜されるんであればですね、やはりそれは法的な部分でそれがなされるように、その権利として、住民の権利としても参加できるという形を法的な位置づけにすべきであると思います。
マニフェストで町長が10項目にわたる部分を挙げていらっしゃいますし、選挙公報にも7つ、7項目挙げていらっしゃいますけれども、昨日も質問に出ておりましたが、その目標年次っていうんでしょうかね、町長は1期4年だけ務めるんだということも公言していらっしゃるわけですけれども、目標年次というのはどのようにお考えでしょうか。そしていつごろですね、そのマニフェストに関して目標年次を公表されるのかというところを伺っていきたいと思います。
町長(森英二君)
とりあえずできるものについて20年度にはのせさせていただいたわけですが、それ以外の内容についての目標年次はできれば6月の議会には御説明できるように進めていきたいと考えております。
8番(畑中由喜子君)
例えばですね、下水道の計画の見直しなどは、見直すことはこのマニフェストの4年間の中でできると思いますけれども、将来にわたる計画であるという部分もございます。やはり1年目、2年目、3年目、4年目というような形で示していただければ、それは非常にわかりやすいものになるし、なおかつ実現性が見えてくるという部分では本当の意味でのマニフェストになり得ると思いますので、そのような形でやっていっていただきたいと思います。
次に2項目目の財政見通しについてですけれども、昨年12月に18年度決算のバランスシートというのが初めて示されまして、その中に初めて下水道事業を初めとする特別会計を含む連結的な決算のバランスシートが、町全体のですね、バランスシートが示されたわけです。これは国のほうの方針もあってそのような形になってきたと思いますけれど、それで、その結果ですね、下水道事業が加わったことによって負債額が、普通会計、一般会計その他ですけれども、のみの場合と比べて2.44倍ものその増加率になっていると。これは何を意味しているかと言えば、明らかに下水道事業が町財政を圧迫している、巨額な町債を発行しながら進めている事業でございますから、そのような形であるということが実に数字の上でも明らかになったわけですよね。町長はその下水道事業を見直しを図るんだと言っておられますけれども、そういたしますと、昨年11月に提出されたその19年度から23年度の中期財政見通しというものにも、もし見直しをすればですね、当然のことながら影響してくることだと思いますけれども、財政見通しのほうも手直しを近々なさるのかどうか伺います。
町長(森英二君)
その必要性を非常に感じております。もとより一般会計だけのバランスシートでは全然実態を反映していないというのは当然でして、国からの指摘を受けるまでもなく、特に下水道を含めた、そういった全体のバランスシートを基づいた財政見通しの見直しといいましょうか、もう一回再検討も必要と考えております。
8番(畑中由喜子君)
財政見通しなんですけれども、私ども議会のほうとしては何人もの議員の中からこのようなその中期財政見通しだけではなくて、中・長期ですね、にわたる財政見通しが必要なのではないかという意見もたくさん出ておりました。前町長にはそのことをお話をしていたんですけれども、出てきたのは中期財政見通しだけだったんですね。新しい町長になられまして、町のかじ取りということで今後…長期と言えば20年ぐらいと思いますけれども、現実にそれを実行している町もございまして、私ども視察にも訪れた町、津南町というところですけれども、20年の長期財政見通しを立てております。もちろんそれは見通しであって、途中途中で見直しをかけるというのは当然の作業ではございますけれども、それによって町民は町の進むべき道、あるいは自分たちの要求すべき事業なのかどうかというようなことも含めて推しはかることができるというメリットもございますし、町民もともにつくっていく町ということで、参加の意識も高まるということでございます。町長はそのように長期の財政見通しをお立てになるおつもりがあるかどうか伺います。
町長(森英二君)
私は自治体にとっても長期経営計画というものは非常に重要だと。例えば10年とか20年という長期経営計画は大変重要と思っております。例えば民間企業であればこれは当たり前の話でして、10年後にこういう形になっていたいという目標を立て、そのためにことしは何をするべきなのかというのが長期計画のねらいです。ですから、例えば10年の長期計画を立てた場合でも、1年ごとに実績を見てそれをローリングしていくということを繰り返していけば、十分信憑性の高い長期計画がつくれて、指針ができるというふうに考えております。
8番(畑中由喜子君)
町長のお考えのとおりだと思いますし、私も全く同感でございます。ただ、それをだからつくるおつもりがあるかどうか、いつまでにおつくりになるかということを伺いたいんですが。
町長(森英二君)
これは当町の財政とか会計とか、そういう担当している部署にも優秀な人材がおりますので、できるだけ早い時期にできると…立てたいと考えております。
8番(畑中由喜子君)
できるだけって、できるだけなんでしょうけれど、やはり先ほどのマニフェストの目標年次もどうなのかということを伺いましたが、その目標を立てていただかないとですね、できるだけ早くっていつかなっていう疑問につながっていってしまいますので、6月にはその政策的な予算編成ということで補正予算を考えておられるわけですから、できればですね、そのころまでに長期の財政見通しも同時に示されるということではいかがでしょうか。
町長(森英二君)
6月の議会に向けてといいますと、もうこれでこの議会が3月いっぱいほぼかかります。4月、5月という期間で、目標としては6月までに出すように進めたいと思います。しかし、最悪それに間に合わない場合には、今から半年後の9月というまでには出していきたいと考えております。
8番(畑中由喜子君)
先ほど町長がその優秀な職員がそろっておられるということをおっしゃっておりますし、私もそう思います。そして、何よりもですね、予算を組むという作業は財政見通しにのっとって立てるというのが本来の形であろうと思いますので、そういう意味からも長期財政見通しをお立てになった上で次の政策的な予算を組んでいただきたいと、そういう形であるべきだと私は思うんですが、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
そういったこれからの施策を考えていくときに計画がまずあってということは当然と思っております。先ほどちょっと私、期間の問題で、時期、出せる時期ということでしたけれども、これは当然のことながら各部署…部、各部のヒアリングをしながら、ディスカッションしながら事業計画というものもつくっていきます。要するに、支出だとかそういった計画も立てなきゃいけません。そのときに、ちょうど3月は年度末に当たりまして、定年で終わる方もありますし、一部人事異動といいましょうか、またそういったことも実施しなければいけません。そうなると、4月から新しい部署につく方も職員の中で出てくるものですから、そういったところから計画の突き合わせとか積み上げをしていくようになりますので、若干時間がいるのかなという感じでおります。
8番(畑中由喜子君)
確かにその年度末、年度当初という時期にかかるというのは確かでございますし、そういう面ではいろいろ障害となり得ることもあるかもしれませんけれども、職員はたとえ人事異動をしたとしてもですね、場所が変わったとしても、そこでの引き継ぎというのはきちんとできていなければいけないわけですし、ここは踏ん張りどころだというふうに思いますので、皆さんも、職員の皆さんともども覚悟を決めて取り組んでいただきたいと思います。
もう一つですね、町長は、その財政問題に絡んでの話なんですけれど、前町長及び前副町長の退職金の返還を求めるかという質問に対してですね、これは1月12日の記者会見のときの内容だと思いますけれども、それはもう公約で決まっているとおりですと、それは町のホームページに載っている部分でございます。そして神奈川新聞の記事にも返還を求めるんだと、求めていくんだということをおっしゃっているわけですけれども、その辺のことについて伺います。
町長(森英二君)
前町長・副町長があのような形でおやめになったという事実、そして現実に退職金もそれぞれ規定どおり支払われているというふうに聞いております。その際に、住民の感情というもの、要するに、税金を納めている住民の方の感情ということも非常に大事にしなければいけない。そういった意味で返還の要求はしていきたいということは考えております。今その方法について検討しているところでございます。
8番(畑中由喜子君)
現在検討中というところだということですが、返還というとそれは町に戻入されるということでよろしいんでしょうか。
町長(森英二君)
私もこの町長になる前ちょっと理解不足で、その退職金の支払われ方が、退職金共済組合というものが県単位にありまして、そちらのほうからいろいろ手続したりというようなことがあるものですから、どういう…例えば返還を求めるにしても趣旨は御当人にはわかってもらえると思いますが、形というか、流れとしてどうなるのか、それはよくもっと確認しながら進めたいと思います。今一概に、そのままそっくりもし戻された場合、町に入るのかっていうのはちょっと調べて…あるいは総務部長わかります。検討してまた回答したいと思います。
8番(畑中由喜子君)
これ1月12日の記者会見だったと思います…あ、ごめんなさい。2月の12日ですね、の記者会見のお話だったと思いますし、これだけのことを公に発表なさるんであればですね、手続的なことももうちょっとその裏づけのあるところでお話しになったほうがいいんじゃないかというふうに私は個人的には非常に感じたんですけれども、その辺、部長もまだそのあたりの手続は御存じないんですか。
総務部部長(石川嘉一郎君)
既に退職金が支払われた状況については、その条例等によって支払い基準に基づいて退職金手当組合のほうから支給はされているわけですが、されたものについて返還となりますと、例えば町長の場合ですと元町長の件もありまして、公職選挙法であるとか寄附行為であるとか、いろいろなそういう法律的な問題にも影響してきます。関連してまいりますので、そういう点も十分に考慮する必要がありますし、また、町長が言われたその返還というのは、個人的に町長としてその相手方に対しての返還ですので、それについては行政としてという意味合いはまた別であろうかと思いますので、その点は慎重にやっていく必要があるというふうに感じております、担当としては。
8番(畑中由喜子君)
前町長がね、やめられる前に退職金を辞退してもらったらどうかというような議会も…議会での意見もあった中でね、町長という立場にいらっしゃる方はその公職選挙法上寄附行為に当たるということでできないというのはあったと思いますけれども、もう今はやめられて一個人なわけですから、何にも関係ないわけですよね、その辺は。だから、そのあたりの部分で要求してそれが通るのかどうかっていうのは全く別の問題としてあると思いますけれども、請求するんであればですね、その経過というものはまた明らかにしていくべきだというふうに思います。これは意見として申し上げておきたいと思います。
次にごみ問題についてでございますが、ごみ問題を町民会議に諮るというふうに町長はおっしゃっております。12日の全員協議会の席では1年ぐらいをかけてというふうにおっしゃっておりましたけれども、1年かけるには…かけるというのはちょっと長過ぎるんじゃないかという意見もその後議会から相次ぎまして、ずっとこの問題、総括質問でこれも昨日来、何人もの方が取り上げていらっしゃいますけれども、この町民会議にもしそのごみ問題を諮るということであればですね、先ほど6番議員も質問されましたけれども、町民会議の位置づけですね。今は全くな私的な機関でしかないわけですよね。要綱もない…要綱で位置づけられているわけでもないし、ルールというようなものがあるだけで、設置そのものについての取り決めは何も位置づけられておりません。で、そういう中で、そのごみ問題を町民会議に諮るとおっしゃっているんですが、その場合のその位置づけですね、今までと同じようにただ提言をいただくだけという形のままなのか、それとももう公募もかけるとおっしゃっているわけですから、もっと発展したきちんとしたその審議会形式の、条例に位置づけられたものとして受けとめるのか、それはどうなんでしょうか。
町長(森英二君)
どれも大事なテーマですけれども、特にこのごみ問題についてはポイントといいましょうか、ねらいがある程度明確になってきておりますので、その点に絞っての諮問をし、答申をいただくというような形で位置づけを考えていきたいと思っております。審議会の…町民会議の中でのその部会といいましょうか、プロジェクトチームの位置づけというものをこれから考えたいと思っております。
8番(畑中由喜子君)
ちょっと私、今の理解ができなかったんですが、そうすると要綱での位置づけ、あるいは条例上の審議会としての位置づけはしないで、今のままの形ということを考えていらっしゃるんですか。
町長(森英二君)
諮問そして答申という形をやるとすれば、これは審議会の形をとらなければいけないわけですけれども、今はまず第1段階では広くいろんな意見を聞きたいということもありますので、町民会議の中で部会という形で進めたらというふうに考えております。
8番(畑中由喜子君)
町民の御意見を伺うのは確かに非常に重要な部分だと思いますけれども、ごみ処理に関してはですね、町の対応としてこういうことを考えるという、その職員の中で考え、決めていかなければならないという部分も非常に重いだろうと思います。そういうものを案として町民会議に諮って御意見を伺うという形であるべきではないかなと思うんですが、ましてや今のままの形でいくとすれば余計ですよね。審議会のような形でするとすれば、そこにはやはり町の職員間で決めたことが原案となって諮問されるという形であろうかと思いますし、その辺はきちんとした位置づけ、またその職員とのかかわりということも考えていかなければいけないんではないかということを申し上げておきたいと思います。
それで、このごみのことですが、究極的にはそのごみ問題の解決方法っていうのは、先ほど6番議員とのやりとりもなさっておりましたが、やはり徹底した分別による脱焼却・脱埋め立てしかないというふうに私も考えます。町長と同じ、それは考え方だと思います。ただし、それにはその排出者責任ばかりを、つまり町民のね、一番末端でそのごみを出す人の責任を問うというばかりではなくて、当然のことながら生産者に対して厳しくその責任を課すということを、国ぐるみの取り組みが必要なわけです。ですから、そんなに早急にあしたからじゃあ国がその取り組みをするかといったらそうではないという中で、地方自治体としては、基礎自治体としては住民ともどもどのように対応をしなきゃいけないかということを模索していかなきゃいけない、非常に厳しい問題だというふうに思います。ですから、この問題、町民の方に御意見を伺うというのも非常に重要かなとは思っております。
それでですね、広域処理になぜ私は問題があるかというところ、これ意見陳述のようなことになってしまいますけれども、一部事務組合とかね、それから広域連合などによるごみの広域処理っていうものの問題点は、それらの組織が自治法上ね、町の権限を超えたところに組織されるからであるというふうに私は思っております。つまり、町の裁量が届かない可能性が非常に高いと。だから私たちのごみの問題は私たちが決めていくんだという姿勢を貫くべきではないかと。そうでないと、ごみのその減量化ということでは進んでいかないというふうに思っております。その部分では私は国の政策が非常に矛盾に満ちたものであるというふうに考えておりますし、そういうところの意見の発信というのは県や国に向けてもしていかなければいけないと思いますけれども、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
ただいまの畑中議員の御意見、非常に参考になります。私も今、広域連合というものの真のねらい、国とか県が進めようとしているのがどこの辺にあるのかということについて、全国の事例を分析している、データをもとにした書物が出ておりまして、私も今それを読んでいるところでございますが、非常に奥の深いねらいがその背景にあるというのは、その著者の言いたいところのようです。要するに町村合併、これのための前哨戦として連合、これはごみであり消防であり、いろんな問題をとらえているように聞いております。そういったことではやはり矛盾があるわけです。自治の確立、分権、そういったものをするには、やはり国に対してこうあってほしいというものの我々としての注文といいましょうか、地方自治体としての考え方、そういったものを提言していく場面はあっていいなというふうに考えております。
8番(畑中由喜子君)
ぜひともその辺はきちんとした物言いをしていただきたいと思います。
次に下水道問題なんですけれども、昨日から町長、資料として汚水の流入量と恐らく処理施設のその使用状況ですよね、それの予測のグラフというか、そういうものをお持ちのようにお見受けするんですが、恐らく私どもにとってもその下水道の予測を立てるのに非常に有効な資料ではないかと思いますので、予算委員会のほうに資料としてお示しいただけたらと思いますが、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
私がいただいている、請け負っている資料ですから、議員の皆さんにお出しするのはやぶさかでありません。提出いたします。
8番(畑中由喜子君)
よろしくお願いします。下水道の問題についてはまださまざまございますけれども、町長のそのマニフェストにあるイトーピアの旧コミプラを葉桜の分を合流して復活させるという案と、20年度の当初予算に計上されております浄化センターの3つ目の水処理施設建設とは、この間の議論を聞いていてもどうしてもその相入れないものであるということだけは指摘させていただきたいと思います。
環境保全についてなんですけれども、今ある環境を保全していくのは今以上のルールというものが必要なのかなというふうに思います。それは明らかだと思うんですけども、景観計画やまちづくり条例の見直しなど、早急に取り組んでいただくべきであると思いますので、これも申し上げておきたいと思います。
その最後の総合病院の誘致に関してでございますけれども、私ども議会は全くこの間この問題について伺ったことはございませんでした。それで、先ほどの町長の御答弁で、既に逗子市からその取り組み状況について説明を受けた経緯があるというふうにおっしゃったんですけれど、それは前町長の時代であるということでございますよね。その内容的にはどういうものであったのか、部長おわかりでしたら伺います。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
複数…数回というのは3回でございまして、守屋町長のときが2回、そして森町長になられてから1回。当然その3回とも町長には会っておりません。したがいまして、報告を受けたというのは部長、逗子市からは理事等の職によってその報告を受けたと。具体的には、既に逗子市の市内…市の中で既に文書的には情報公開をされることができる文書をお持ちいただいて、その進捗状況の説明を受けたということでございます。
8番(畑中由喜子君)
細かい内容についてはここでは言及を避けますけれども、それではそのときに説明されたその資料を、分量の多いものであれば一部事務局に提出をしていただくと、議会のほうにですね、提出していただくということでよろしいでしょうか。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
この資料については逗子市からの預かるときに、この部分については提出の要望があるかもしれないので、その際はどうかということを既にお聞きしておりまして、それは全く問題のないということでございますので、提出をさせていただきます。
8番(畑中由喜子君)
これも非常に重大な課題だと思うんですよね。町長が今回…何だっけ、選挙公報にもはっきりと書かれた問題でありまして、資料的にというか、議会に対しても説明をきちんとしていただきたかったなというのが率直な感想でございます。それで、町としてはこのことにどのような協力を考えているのかということを伺います。
町長(森英二君)
私がそのマニフェストには積極的支援という形で書きました。そのほかの印刷物かと思いますけれども、ちょっとお手元にないかもしれませんが、その支援の内容的なものをちょっと書いたときに、例えば今課題になっているコミュニティーバスの運行というものを実現するときに、そのルートの一つとして非常にその総合病院、新しくできた総合病院の需要が多ければ、お客様が多ければそこへのルートもつくっていきたいなと、そういう具体的な内容も書いたものも出したことがあります。そういったことが一番大きな支援ということであって、例えば新聞紙上、過去の過程において聖テレジア会の要求する救急体制への補助金、それと市で用意できる金額との差が出ているというようなことは聞いておりましたけれども、そういったことについては既に解決済みであるというふうに聞いておりますので、また、町の…市のほうからも具体的に今回そういった話があったとは聞いておりません。そういった意味で、私の今考えている支援というのは、とりあえずはそういったルート、バスのルートを、コミュニティーバスですね、そういったもので協力できると。要するに町民の足…利便性を考えた協力というふうにとらえていただきたいと思います。
8番(畑中由喜子君)
そうするとニュアンス的にはですね、逗子市への総合病院の誘致に積極的に協力しますと選挙公報に書かれておりまして、その中に米印で病院への循環ミニバスを運行と書いてございます、確かにね。だけど、それは…これ読みますとね、逗子市のその病院…総合病院の誘致に対して協力するというふうに読めるんであって、今の町長の御説明だと、町民の利便を図るため、総合病院ができ上がった場合に町民が行きやすいようにと、その利便を図るための方策を図るというふうにおっしゃっているということが今初めて私はわかりました。ちょっとその書き方が問題があるのかなというふうに思いますけれども。そうすると今の御答弁を伺っておりますと、町として例えば自治体間の協定とかっていうことをやることはないというふうに考えていてよろしいわけですね。
町長(森英二君)
その点についてはまだ逗子市さんからの話も具体的にありませんので、まだ不明な点があります。ただ、思い起こしますと約5年ぐらい…四、五年ぐらい前になりましょうか、例のこの総合病院を沼間3丁目につくろうというときに、その病院にどういう機能が必要であるかという総合的病院の機能検討委員会というのが逗子の市役所の中につくられたわけです。そのときに全部が医師会の関係者とか、あと住民の有志の方が参画したわけですが、私も縁があってといいましょうか、頼まれて葉山からただ1人、私も参加しておりました。そこで葉山の住民としてこういう機能が欲しいなとかいうことは積極的に提言をしておったわけです。そういった意味も含めて、これがもっと具体的に病院がなってきたときに、今回お持ちいただいた資料の中にも何科、何科といろいろありますけれども、そういった科目の選定という非常に専門的というか細かいことよりも、いろんな意味で、また葉山にも協力してくださいというときに、そういういろんな会合といいましょうか、これからの今後の運営のこととか、そういったこともあるんじゃないかなという、私はその当時から想定をしておりました。そういったときには積極的にこちらからも参画をしていきたいと、そういった意味合いもありました。
それともう一つ、せっかくのお尋ねですから、積極的支援という場合に、これはずばり先ほど言いましたように、金銭的な問題も起こる場合も想定しておりました。そういったときに話し合いには乗りますよという姿勢を示すつもりでそこの表現になっている。しかし、実際問題として今現在の状況では聖テレジア会と逗子市とでは金銭的なギャップは埋まったというふうに聞いておりますので、その点は消えております。
8番(畑中由喜子君)
この問題は逗子市と葉山町という関係性にも非常に微妙なものだと思うんですね。町長の発言は、その際非常に重く受け取られることでございますから、よほどきちんとしたものを慎重に取り組まれなければいけないというふうに思います。それで、ちなみにですね、どのような協力関係になるのか、それはわかりませんけれども、そこにかかわることによって、問題はね、葉山町民にどのようなメリットがあるかということに尽きると思うんですよ、葉山町のかかわり方としては。ちなみにですね、横須賀の市民病院、あるいは共済病院、非常に多くの葉山の町民の方がお世話になっております…あ、市民病院か、にお世話になっております。あれは横須賀市立の病院ですから。ただし、あそこには葉山町は一切その金銭…財政的なかかわりは持っておりません。で、あそこで葉山町民がその診療を断られたというようなことも今までのところ私も聞いておりませんし、そのような不都合は一切ないというふうに思われます。そういう中で、じゃあ逗子市の総合病院はどういうふうにかかわるのかということは、よほど慎重に取り組まれないと、葉山町にとって財政的な負担だけが…だけがっていうことないですね。が非常に重く残ってしまうということにもなりかねないということを私は強く申し上げておきたいと思います。
町長(森英二君)
非常に微妙で大事なところですので、ちょっと先ほど舌足らずなところがありました。その金銭的なギャップを埋めるというのは、逗子市としても建設費用は一切出しませんよということでやっております。土地を無償提供するということで金銭的な援助はしないと。葉山町としてももちろんそういうことです。建設に対しての費用の負担を幾らか考えているのかということは一切ありません。そうではなくて、先ほど言いました聖テレジア会と逗子市との間に金銭的なギャップがあったという、その金銭的というのは要するに夜間とか休日の救急医療に対するその体制に対して必要とする費用、これはテレジア会から出ている費用というものがありまして、それを幾らか負担していただけないかというのが逗子への申し入れだったわけです。そういったときに、逗子の市民が多く使う病院になりますが、葉山の町民も当然近い距離にありますから、そういう救急体制として利用する、お世話になるというときに、話があればそれは一切受け付けませんよというわけにはいかないだろうということで、うまく接点を設けて葉山の住民も安心してかかれるような病院が実現させたいという願いがその表現になったというふうであって、重ねて言いますが、建設費用の負担を持つとかそういったような根本のことまで言っているわけではありません。
議長(笠原俊一君)
畑中議員、最後です。
8番(畑中由喜子君)
すいません。建設費用のことなんて私全然考えてなくって、それはもうもしやるんであれば、もうとっくに自治体間協定と救急医療センターの例もございますしね、そういう形であるべきだったというふうに思います。それで、運営費なら負担もいいのかというようなことにもなってきますし、その辺は慎重に取り組むべきであるということを申し上げて私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
議長(笠原俊一君)
これにて8番畑中議員の総括質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午後12時03分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き総括質問を続行いたします。第3番、7番近藤昇一議員、登壇願います。
7番(近藤昇一君)
7番近藤です。まず質問に入る前に、このたびの町長選挙において御当選されたこと、おめでとうございます。今回の町長選挙の結果は、一口で言えば自民党、民主党という政党に対する町民パワーの勝利であり、葉山から日本の各自治体の真の意味での力関係を変えていく先例になるものと思います。また、掲げられた政策についても私たちと意を一にするものがあり、期待するものでございます。しかし、私たちは議会人として、議会は本来行政をチェックする役割も担っており、常に野党的立場であるべきとの立場に変わりがないことも申し添えておきます。ちなみに私自身この30年間、一貫して野党的立場を貫いておりますので、その辺のことは御承知おきいただきたいと思います。その上で森町長の平成20年度施政方針及び予算提案説明に対し、総括質問を行わせていただきます。
第1に、行政運営に当たり基本的な考え方と平成20年度予算案について伺います。日本国憲法に第8章地方自治という項目が立てられ、92条で「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は地方自治の本旨に基づいて法律でこれを定める」とされています。地方自治の本旨とは、地方の運営はその地方の住民の意思によって行われるべきという住民自治と、地方の運営は国から独立した対等な自治権を持つ地方政府によって行われるという団体自治のことであり、今日の地方切り捨ては憲法に明文上あれこれが不足しているから生じているわけではなく、現行憲法が定めている地方自治の本旨を政府が遵守していないことが最大の問題なのであります。また、国が憲法上負っている国民生活の最低限の保障、ナショナルミニマムへの責任を政府が放棄して地方交付税を一方的に削減していることで、財政力の弱い自治体の過疎地の住民が国民として保障されるべき最低限の生活すら送れないところまで追い込まれていることは明確に憲法25条違反であり、許されることではありません。
憲法とは国民の生活と権利を守り発展させ、政府にその実行を迫っていく際に闘いの足がかりとなるべきものですが、逆に言えば、幾ら明文上書かれていたとしても国民の闘いがなければ空文化することもあります。地方が切り捨てられ、地方自治が空洞化している現状は憲法と地方自治をめぐる闘いの弱さの反映であることは事実です。全国の地域自治体から運動を再構築し、国と自治体を変えていくならば、現行憲法での地方自治の前進は十分に展望があります。また、分限だけ変えたとしても、政府がナショナルミニマムに責任を負う立場に立たなければ責任を地方に転嫁するばかりで、地方自治の前進はあり得ないと言えるでしょう。いわゆる地方分権を無条件に是とした前提で議論することは警戒する必要があります。それは現在の分権論はアメリカや財界が求める規制緩和、国の責任放棄の流れの中で出てきているのであり、真の地方自治の拡充とは全く異なるものだからであります。
このような状況の中で、憲法と地方自治に規定されている地方自治体の長の役割を見てみますと、地方自治体の仕事を管理し執行する執行機関であり、議決機関としての議会とともに住民の直接公選による代表機関として相互に権限を分かち合いながら地方自治体の組織を構成しています。地方自治体の執行機関としては首長のほかに独立の地位と権限を持つ教育委員会、選挙管理委員会、公平委員会などのいわゆる行政委員会と監査委員があります。首長は執行機関の中心として他の執行機関を所管し、執行機関相互の連絡調整を図ることになっております。このため、首長以外の執行機関は予算の調整権、議案提出権などは持たず、首長がこれを行い、首長がそれぞれの組織についての勧告権、財政運営の調整権などを持っています。
このように、都道府県知事、市町村長は住民に責任を負う地方自治体の執行機関でありますが、同時に国、他の地方公共団体の仕事を委任されて管理・執行する国の機関としての性格を持たされています。すなわち、住民に責任を負うと同時に、国の下部機関の役割も持たされております。このように二重の性格を持たされています。日本共産党が地方自治体は国家の下部機関であるとともに、地方自治体議会の制約を受け、住宅、教育、衛生、社会保障など、日常生活の根本にかかわる一連の問題で地域住民の利益を守る義務を負っていると指摘しているのも、このような長の地位の二重性にかかわっているのであります。戦後の地方自治制度の確立の中で首長を直接住民に責任を負うように公選制にしたことは、地方自治の民主化のために大きな力を与えるものでしたが、地方自治法制定当時、旧内務官僚は首長公選制の実現に最後まで抵抗し、これが押し切られることが明らかになると何とかして戦前の国の全くの下部機構としての首長の性格を残そうとしてこのような仕組みを織り込ませたようです。
このような長の持つ二重性、役割は、今日の自民党・公明党支配の国政のもとでは長がみずから選んだ住民の側に顔を向けるのか、それとも上部機関としての国に顔を向けるのかという政治姿勢によって、その行政に大きな違いが出てくることを意味しております。地方自治体の長には住民生活に関係の深い広範な仕事と、仕事の権限が与えられており、この権限をどのような立場に立って使うかによって実際の地方自治の地方政治の中身は大きく違ってきます。したがって、たとえ住民の力で首長として当選しても、そのまま無条件で住民本位の政治が保証されるということではなく、長は住民と公約に責任を負い、絶えず国の反動政治と対決して住民の側に立つ姿勢を堅持していかなければならないということも意味しております。以上のような観点から、町政運営に当たり基本的な考え方と平成20年度予算(案)についてどのようなお考えをお持ちなのか伺います。
第2に、第3次葉山町総合計画についてであります。町長は平成20年度町長施政方針で「具体的に行政の各分野にわたる町政運営については町の根幹をなす既存の第3次葉山町総合計画に基づく中期基本計画をもとに諸事業を実施しますが、さきに申し上げた私の基本的政治姿勢において一部の事業見直しを要することから、当該事業を精査・検証の上、町民の意見や審議会等の手続を経て、早い時期に計画の策定を進めたいと考えております」と述べていますが、第3次葉山町総合計画についてどのようにお考えなのか伺います。
第3に、6項目の取り組むべき課題と予算編成についてであります。町長は平成20年度町長施政方針で「重点的な取り組みについては現状の厳しい財政状況を十分検証した上で、1、子育て、高齢社会、障害者・児福祉に向けた施策の推進、2、環境保全対策の推進、3、防災、安全対策の推進、4、よくわかる魅力ある教育の推進、5、民主的・効率的な行政運営の推進、6、行政改革の推進に取り組んでまいります」と述べておりますが、町長の独自性はどのような形であらわされたのか伺います。
第4は、漁村再生交付金の今後についてであります。昨年真名瀬漁港整備計画をめぐって、住民団体から環境破壊等の問題で陳情が議会に提出されるとともに、防波堤延伸工事(その2)、(その3)の請負契約締結をめぐって独禁法違反で排除措置命令、課徴金納付命令を受け、国土交通省や県内他自治体から指名停止処分を受けている株式会社不動テトラを入札参加させ、落札業者としたことなどが発生したために、改めて整備計画策定の経緯について解明を求められることとなりました。私たち日本共産党葉山町議団は真名瀬漁港再整備計画の科学的な評価について、日本共産党神奈川県議会の協力を得て、平成15年度の真名瀬漁港区域再整備調査業務委託報告書、また平成16年度に真名瀬漁港静穏度解析等調査業務委託報告書について、海洋環境学者に分析を依頼し、指導と報告書の評価を受けました。その結果、今後さらに検討を進める必要があると判断いたしました。真名瀬漁港再整備事業は総事業費5億8,000万、国の漁村再生交付金事業2分の1補助として2005年度着工から2010年度までの工期で推進されています。事業着手前に財団法人漁港漁場漁村技術研究所に調査委託し、03年度調査報告書、04年度調査報告書が提出され、2005年度に国の漁村再生交付金の交付を受け事業に着手、着工。事業は防波堤の整備による安全で快適な漁業地域の形成、自然環境の保全とつくり育てる漁業への転換、散策路整備による都市住民との交流促進の3つの目標を掲げて工事を着手したものの、防波堤再整備では、最初に工事を進めたのが既設防波堤の延長工事ではなく、沖防波堤の新設工事でした。2006年度に人工リーフタイプの沖防波堤が施工されましたが、事前の環境への影響等については十分に調査した形跡はなく、事後の2007年度に真名瀬漁港再整備事業効果調査業務委託中間報告がされています。改めてそれらの調査報告書を分析した結果、以下に示すような問題点が浮き彫りになりました。静穏度調査での検討結果の疑問、沖防波堤の必要性について、底性変化の検討結果について、07年度調査中間報告書についてなどであります。
平成17年度に始まった漁村再生交付金に基づく漁村再生事業は、環境整備事業である遊歩道建設が住民の反対もあって頓挫し、新たな町長の方針転換で建設そのものにストップがかかりました。水産基盤整備事業の各種交付金のうち漁村再生交付金は課題に柔軟に対応し、地域の創造力を生かせるようにし、国の関与を縮減し、市町村の裁量を大幅に拡大し、あくまで事業主体は市町村であるとしています。そこで伺いますが、真名瀬漁港再整備事業は総事業費5億8,000万となっていますが、残る事業費2億5,300万ほどの事業費の今後について町長はどのようにお考えか伺います。
第5は、役場は最大のサービス業との考え方についてであります。町長は平成20年度町長施政方針で「マニフェストで役場は最大のサービス業と述べましたが、サービスを提供するためには最少のコストで最大の効果を目指さねばなりません。そのためには歳出の中でも多くを占める人件費の総額抑制を計画的に進めたいと思います。そこでまず初めに、組織の簡素化及び効率的行政運営の観点から、葉山町に副町長を置かない条例を提案させていただきたいと思います」と述べています。
まず役場は最大のサービス業との考え方についてでありますが、地方自治体の仕事について、地方自治法の第2条第2項あるいは第3項では、普通地方公共団体は地域における事務及びその他の事務で法律またはこれに基づく政令により処理することとされているものを処理する。第3項では市町村は基礎的な地方公共団体として、第5項において都道府県が処理するものとされているものを除き、一般的に前項の事務を処理するものとする。ただし、第5項に規定する事務のうち、その規模または性質において一般の市町村が処理することが適当でないと認められるものについては、当該市町村の規模及び能力に応じてこれを処理することができるとなっています。ここで言う事務とは、地方自治体本来の事務と言われる長や議員の選挙、条例の制定、地方税の賦課徴収など、地方自治体の組織を維持存続させるものと、もう一つは上下水道の整備やごみの処理、小・中学校の建設など、住民生活のためにサービスを提供するものの2つを含んでいます。さらに、行政事務と言われる権力の行使を伴う事務もあります。また、その他の事務で法律またはこれに基づく政令により処理することとされているものを処理するという規定に基づく団体委任事務があります。このように、一部に住民サービスのための事務があることも確かであります。しかし、日本国憲法第15条第2項は、すべての公務員は全体の奉仕者との規定から見ても、それはサービス業ではないと言えるでしょう。これは住民を主権者、自治と権利の主体からサービスの消費者、受益者へと変質されるおそれがあります。コスト論を振りかざし、人件費の総額抑制により人件費を削減する一方で、応納負担から応益負担へと転換する動きに同調するものであります。これは障害者自立支援法が典型で、単に負担増をねらうだけでなく、社会保障を資本主義的サービス、商品の取引関係、契約関係に変質されるものであります。これは日本国憲法第25条が保障する生存権と国の社会保障義務を否定するものとなります。このような観点から、町長の考えられる役場は最大のサービス業について伺います。
以上をもちまして第1回目の質問とさせていただきます。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
ただいま近藤議員の質問に先立ちまして、丁寧なといいましょうか、首長の役割、置かれた立場ということに対してるるお話がございました。その中で私も町長というのはやはりそこの住民に対して目を向けた政治を行うべきであるというところには大変共感するものでございます。
さて、質問に対する答弁をいたしたいと思います。まず、平成20年度葉山町一般会計予算の1点目、町政運営に当たり基本的な考え方と平成20年度予算案についてのお尋ねですが、私の基本的な考え方として、葉山の自然を守り生かす町、循環型でエコロジカルな社会形成、行政・財政の仕組みの再生、子供・お年寄り・家族が元気で生き生きとした町を柱として積極的に取り組んでまいります。極めて厳しい財政状況となる見込みを考慮し、最少のコストで最大の効果を目指すことを念頭に置き、施政方針及び予算の付属説明書で申し述べました主な事業を推進してまいります。また、財政状況の見きわめと財政の健全化を重視し、枠配分方式による限りある財源を有効かつ効果的に活用することを心がけたところであります。
次に2点目の、第3次葉山町総合計画についてのお尋ねですが、第3次葉山町総合計画は町政運営の根幹をなすものと考えております。私の政治的基本姿勢においては、これらの計画に基づく諸事業の実施につきましては一部の事業に見直しが必要と考えており、今後その見直しが必要と思われる事業を精査・検証の上、町民の皆様や議会の御意見をお聞きするほか、各審議会等の手続を得て早い時期に計画の策定を進めてまいりたいと考えております。
次に、6項目の取り組むべき課題と予算編成について。その中の第1項目、その子育て、高齢社会、障害者・児福祉に向けた施策の推進につきましては、次世代育成支援対策の推進や、高齢者福祉対策の推進及び障害者福祉サービスの推進等の課題に対しまして、次世代育成支援対策推進事業、子育て支援推進事業、在宅老人への生活支援事業や在宅障害者への生活支援事業等といった事業により対策を講じております。
次の環境保全対策の推進につきましては、緑地の保全、緑化の推進、ごみの資源化・減量化、公共下水道事業の整備・推進等に対し、緑地管理事業やごみの資源化・減量化事業、下水道整備事業などを行い、また防災・安全対策の推進につきましては、消防・救急等安全対策の取り組みや、地震・防災対策の取り組みの課題に対し、常備消防活動事業、住宅耐震推進事業等を実施し、よくわかる魅力ある教育の推進につきましては学校教育向上への取り組み、生涯学習の取り組み等の課題に対しては生涯学習事業、学校経営、研究推進事業といった対応策を展開し、民主的・効率的な行政運営の推進につきましては情報公開や個人情報保護の着実な展開に向けて、情報公開・個人情報保護事業等を予算化し、最後の行政改革の推進につきましては現行の第3次行革改革…失礼。第3行政改革大綱並びに集中改革プランに沿ってさらなる改革を推進することをめどに予算編成を行い、6項目の住民ニーズにこたえるべく重点的に取り組んだところであります。
次に、漁村再生交付金の今後についてのお尋ねですが、真名瀬地区漁村再生計画に基づき、市町村創造型事業として効果調査及び種苗放流を実施し、この効果調査に基づき今後について検討してまいります。
最後に、第5点目の役場は最大のサービス業との考え方についてのお尋ねですが、私はマニフェストで述べました役場は最大のサービス業の施策として、町民のニーズを第一に考え、役場の土・日の開庁や図書館、南郷上ノ山公園等の施設の利便性を図るため、無休化を提示いたしたところですが、今後制度・内容を精査し、さまざまな課題や手法を整理し、実現に向けて研究してまいります。
以上が第1回目の答弁でございます。詳細につきましてはまた再質問にお答えいたしたいと思います。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
7番(近藤昇一君)
ありがとうございます。では、最初から伺いたいと思うんですけども、質問にお答えいただく冒頭、その姿勢を改めて示していただいたわけですけども。ただ私、非常に疑問なのは、そのような姿勢が本当にじゃあこの政策とかそういうところにあらわれているのかというと、これは非常に疑問がございます。一番最後にまた聞かせていただきますけども、例えば町はサービス業だというそういう位置づけにすること、これはもう国がそういうような方向をね、指し示しているわけですよ。公でなく民ができる仕事だと、役場の仕事なんかはね。それで市場化テストまで今やっていると。それに呼応するような形がこのサービス業という形でね、いわゆる私契約でもって物事をやっていくというところに落ち得る可能性もあります。で、またその人件費の問題も、やっぱりこれもそうです。これもやっぱり国からのそういう押しつけできていると。で、小さな自治体、小さな自治体ということでやっていますけども、EUのたしか26カ国の中でね、16カ国が公務員の数をふやしているんですよ。そういうことを考えた場合、日本の公務員の数は少ないほうなんですよね、そのEUの諸国と比較しても。そういうところを見ないで、国の財政が大変だ、じゃあ国の財政は一体何で大変になったのか。結局あちこちの無駄遣いですよね。今度の、今問題になっています道路特定財源の問題にしたって、もう支出の先がありきでもってお金が組まれているというのも問題ですし、全国的にはまだまだその無駄なね、事業が相当私はあると思っています。そういうのも削らないでそういった国のツケをどんどん地方に回してきて、で、じゃあ地方にその人件費を抑制しろ、公務員を減らせという攻撃がかかってきていると。そういうときに地方自治体の長として本当にどっちを向いていくのか。本当に町民の命と…地方自治法の第2条でしたか、住民の福祉を守っていくという立場からすれば、当然その姿勢がね、問われるところだと思うんですよ。その点、先ほどはそのような答弁をされたんですけども、実際に政策として掲げられている政策がね、幾つか私そういう疑問を持つんですけども、いかがでしょう。
町長(森英二君)
何か私、総理大臣として答弁するような気持ちになってきましたけれども、国の政策・方針については私も物申したいことはたくさんございます。先ほどのそのサービス業ということに関連して、国は官から民へと、こういう方向、例えば小泉時代に郵政事業というのは例に見るように、じゃああれで果たして民営化されて我々住民が便利になったのかと、私はサービスは低下しているというふうに実感しております。だから、官から民へ来ることがサービス業へのその振りかえだというとらえ方は全然私はとっておりません。要するに、住民に対して、タックスペイヤーである納税者に対して、それにふさわしいちゃんと仕事をするのがサービスの本質だというふうにとらえております。
7番(近藤昇一君)
だからそのサービス業ということにね、普遍化してしまうということ自体が私問題だと思いますんで、その点はきちっと、何ていうかな、考え方をまとめていただきたいと思いますけども。
それともう一つには、今、国には申すべき…言いたいことあるということですけども、当然ながらそのあらゆる場でそういう機会は町長としてふえてくると思うんですよね。そういう面では言うべきことはきちっと言うという姿勢をあらわしていただきたいと思います。
次に第2葉山町総合計画についてでございますけども、この総合計画については何人かの同僚議員からも質問がありました。そして基本計画についての一定の見直しが必要になってくるというお話はあったんですけども、基本構想については見直すつもりがないと、継続していくというおつもり…答弁を聞いております。しかしながら、さきの同僚議員も聞いて…質問しましたけども、町民会議の中でやっぱり一つの制約が出てくるんですよね。葉山町の将来像をどういうふうにしていくのかということをやっていく中で、やはり基本計画を審査して…審議してもらったんだと。ですけども、その基本計画の上位計画としては当然基本構想があるわけです。その枠から外れることは、これは実際できないわけですよね。そうするとそこの枠があって、町民に自由に討議してもらうというのはなかなか難しいかなと私は思ったんですけども。その点、今回のその総合計画について、基本構想についてはどのようにお考えなのか再度伺いたいと思います。
町長(森英二君)
総合計画、これはもう根幹をなすものですから、そう簡単に変わるものではないと思います。その中の中期基本計画が順次積み立てられ…組み立てられていくわけですから、それはそのときの状況、また首長がかわったことによって変化することはございます。そういった意味で、中期計画、こちらのほうの見直しは必要になってくるときがあるというふうにとらえております。
7番(近藤昇一君)
どうしてもね、いろんなこと…町長自身が新たな、私は流れを変えた町長だと私は評価はしているんですけども、そういう中ではやはり基本構想もやはりきちっと見直すことによって町の将来を展望していける、あるいは例えば町民会議の人たちにね、検討してもらうにしても自由な討議ができるんですよね。どうしても基本構想と一つの枠を、今までの基本構想が全くだめだと私も思いません。思いませんけども、やっぱり一つの枠の中でもって議論せざるを得ない。それを基本構想も見直すんだから自由な討議をしてくれと言われれば、いろんなその考え方が出てくると思うんです。それがすべて正しいとは思いませんけども、その中からやはりこの葉山町にふさわしい将来像っていうの、見つけ出していくっていうことも私必要かなと。それがやはり町民の本当に総意を生かしていく道じゃないかなとは思っているんですけど。さきのその町民会議での中期基本計画の検討してもらった、その中でいろんな不満が出てきていました。先ほども同僚議員言いましたけども。それはやはりそこにも一つ要因が私あったような気がするんですね。枠がある、当然財政的なね、枠組みもあるから、何を言っても通るというものではないと思うんですけども。それを町の将来像というものがある程度位置づけられてしまっているというのがあったと思うんですよ。そういう面では私はもう、あの第3次総合計画がいつつくったかちょっと今記憶ないんですけど、そろそろ町長もかわったっていう時期でね、見直してもいい時期ではないかなとは思うんですけど、いかがですか。
町長(森英二君)
一つの山に登るときに頂点を目指すという目標が一つ決まっていてもルートが幾つかあるというときに、そのルート一つ一つはやはり中期計画の中の具体的なテーマになってくるかと思います。ですから、そういったことが自由に討議できるような、そういう総体のといいましょうか、見直しということは考えていきたいと思います。
7番(近藤昇一君)
具体的にどういうふうに保証されるのかわかりませんけども、やはり私の考えとしてはそういったことも含めて、当然その基本構想について町民会議に丸投げするという意味ではなくてね、そういうものも含めた形で検討してもらうというのが一つの方法かなと思います。
次に、第3の6項目の取り組むべき課題と予算編成ということで、ここでは若干この具体的な問題についても触れさせていただきたいと思いますけども。この間、総括質問をずっと聞いておりまして、同僚の議員の、そしてその答弁を聞いておりますと、町長マニフェストと言ってますけども、私ども日本共産党として昔から政策を掲げて選挙をやるんだっていう一貫した方針を持ってやっておりました。あえて我々はそのマニフェストという言葉は使っておりませんけども、聞くところによるとマニフェストというのは実現可能な政策をその裏づけを示してやるものだというふうに私も聞いておりました。そして、こたびのその町長選挙では4人の候補者の方が出られて、私どもその3人の、町長を含めて3人のチラシしか目を通しておりませんし、そのマニフェストを見てみると、残念ながら守屋…あ、失礼。森町長のチラシの中には具体的にどういう順番でやっていくのかとかね、のが触れてないんですよ。あとお2人については1年以内にやる、4年以内に実現する、4年のうちに計画決定するとか、あるいは…もう一人の方はどこにいっちゃった。これでは1年以内に町政アンケートとか、2年以内に情報公開条例とか、そういう形で具体的な年数、指し示しています。で、ある候補者の方は、「絵そらごとでよければだれでも言える、批判するだけならだれでもできる」。この方が本当にね、実現できるかどうかというのはこれは定かではありません。だけども、少なくとも町民との約束の中でどのぐらいのテンポでもって約束されたことがやられるのかというのは、やっぱり非常に関心の高いところだと思うんですよ。ところが、残念ながらこの間の答弁を見てみると、唯一昨日5番議員の答弁に6月に議会のインターネットの予算化がされそうな答弁がされましたけども、それが私この間聞いていて唯一具体的な政策だったかなと、気がしています。そういう面で、町長自身そういう、これはことしじゅうにやる、町長自身は4年間しかやらないと言いますから、4年のうちにこれを全部やらなきゃいけないわけですけども、そういう年次計画みたいなものは頭の中にあるんでしょうか。
町長(森英二君)
厳密な意味でマニフェストという場合にはその政策の内容と期間、それからかかる費用、そういったものを具体的に示したものが本来マニフェストだと私も認識はしております。しかし、そこで示した私の政策におきましては、具体的にこれはいつまでとは載せてないわけなんですが、基本的には4年間という与えられた任期の中ですべて行っていく。ただ、内容によってそこで完成するというわけにはいきません。要するに、中期・長期にわたる事業、例えば下水道の見直しにしてもいろいろあります。これは相当な年数にわたっていくテーマでありますから。ただそういったものもいつの時点でどのように見直していくのか、何を見直していくのかということは、このできるだけ早い時期に示していきたいわけですが、いずれにしても、その10項目挙げましたマニフェストの項目については4年間の中で全部めどをつけていくというとらえ方で載せたわけでして、そういう意味で100点満点ではないということは自分で承知しております。
7番(近藤昇一君)
私ども町会議員選挙でもね、我々町会議員というのは執行権ございませんから約束はできないんですよ。こういったものを要求していく、こういったものをやらせていくみたいなね、そんなような政策しか出せない。やりますっていうのはなかなか打ち出せない立場なんですよね。そういう中でも実際この政策を掲げた場合に実行可能かどうか、じゃあ一体予算どのぐらいかかるんだろうかと、町民はどう考えるんだろうかと、さまざまなことを考えてこれ打ち出せるかどうかというのはね、非常に悩む場合もあるわけです。そういう面で、私ちょっとね、先ほどのこの間何人かの同僚議員に対する答弁の中でもね、例えば町長交際費全廃、これはもう前から守屋さんはね、町長交際費なんてないんだと、町の交際費なんだと、さんざん議会で答弁しているんですよ。にもかかわらず、それ知らなかったって言われちゃうしね。で、先ほどのその広域連合を、今、一生懸命勉強していますって言うけど、我々もう10年以上前に広域連合の本を買ってね、2人でもって一生懸命勉強したっていう経過もありますし、そういう面で本当にこの政策がね、実現できるのかどうか。このままいけばほかの候補者が言うようにね、「絵そらごとでよければだれでも言える」というね、こういうのが当たってしまうと。私は当たってほしくないと思っているんですよ。そういう面で、この政策…政策マニフェストについてやっぱりもう一度精査してね、早急にやはり計画的なね、中身を私見せるべきだと思うんですよ。それがまず第一だと思うんだけどね。それでないと、本当に…本当にやれるのっていうね、思いがしているんです。で、この町民のニーズ、町民のニーズということも盛んに言われます。町民会議も言われます。しかし、私に言わせていただけると、失礼な話だけどもその4回目の町長選挙の挑戦なんですよ。既にもう町民のニーズというのはもう嫌っていうほどもうわかっているはずですよ。だからもう当選されればもう即これやりたい、あれやりたいって私はあったと思うんですよ。だったらもうこのね、中で、もうこれについてはもう6月に必ず予算組みたいと、何としても組みたいと、で、当然その財政的なものはね、このぐらいお金かかるだろうと、持っているはずなんですよ。ですから、それらも含めてもう早急に出せる、議会に示されるのかどうか、その点を伺いたいと思うんですけど。
町長(森英二君)
ただいま、今、例に出されました町長交際費、前町長がここで何度もその町長の交際費というのはないんだということは、実は私は聞く機会がなくてそのことは耳にしておりません。ですからという開き直りじゃないんですが、社会通念的にいろんな場面で町長交際費というのがあるという話を意識してそこに書いたもので、もしあればそれはもうなくす、今回はそういったことでは町として町長個人的な交際費というものは本来なくて、町長のポケットマネーで出すものは関係ないんだということですから、それはもう私も認識をそうして、あと収入役の件、いろんな意味で修正しなければいけないところもあります。そういった意味でそれの修正版といいましょうか、改めた内容のものについては自分としてつくっていきたいというふうに考えております。(私語あり)
7番(近藤昇一君)
やはり、同僚議員から不規則発言がありましたけども、いつ出すんでしょうか。
町長(森英二君)
できるだけ早い時期に出してまいります。
7番(近藤昇一君)
それで納得しちゃったら後でまた怒られるのかもしれないですけども、本当にそれについてはね、町民期待している部分もありますんでね、本当に絵そらごとに終わらせないでほしいと思うんです。
それで、この間の答弁を聞いている中でね、もう一つ気になったのは町民会議、専門家出てきました。職員が出てこないんですよ、ね。やっぱりね、職員はね、一番事情を知っているんですよ、いろんな問題で。そこをやっぱり一番頼りにしなきゃいけないはずです、ね。例えばじゃあごみの問題、今まで十何年広域ということで突き進んできました。これをもう180度転換するわけです。なかなか私、職員、ね、その方針について腹に落ちないと思うんですよ。そこに私は町長のリーダーシップが試されるんですよ。本当にその納得してもらうと、とことん話して、町長自身も一定の青写真を示して、本当に腹に落ちれば一番の専門家だと私は思います。先ほど町長も言いましたように優秀な人材がそろっているわけですよ。専門家を雇えばお金がかかりますよ。町民会議だと時間かかりますよ。一番安上がりで早くにいろんな問題を決められるのが、やっぱり私は職員だと思います。そこを全面的に信頼しながらね、やってもらうというのがまず第一だと私は思ったんですけどね。よそに…確かに町民の意見聞くのも必要ですよ。だけどもそこをないがしろにして、町民の意見、専門家の意見、議会だってありますからね、副町長の件では議会の言うことは聞いてくれなかったんですけどね、そういうふうな面がありますけど、議会は議会でいろんな意見がありますから、合議制のところですからね、大変だと思いますけども、意見を聞くのも。でも、職員は町長の補助機関ですから、ただ命令しただけじゃだめです。本当に腹に入って、わかったと言わせて初めて本当の私、力量を出すと思うんですね、その点いかがでしょう。
町長(森英二君)
町民会議、各部会を開く、そういった運営、それからその会議の実施について、当然町の担当職員が窓口となってそれを運営してやっていくということなんですよね。その都度の会議にどういう職員も加わればいいのかということは、その運営の中で考えていきたいというふうに思っております。今おっしゃるように、職員の持っている能力・経験、そういったものを当然生かしながら町民の方の知恵と一体となって運営していくということで効果が出るものと思います。おっしゃるとおりです。
7番(近藤昇一君)
どうもその町民会議との絡み、これは確かに必要だと思います。例えば、先ほど8番も言ってましたけど、津南町ではね、葉山の町民会議のような、幾つだったっけな、20ぐらいのいろんな部会があって、そこの部会…小委員会っていったかな、そこに1つ1人必ず職員が入って一緒になってやっていると、それは確かに必要です。同時にね、下水道とかごみについては新たな方向を示そうとしている中ではね、職員の中にもそのプロジェクト的なね、ものを私は必要だと思いますよ。例えば今、環境課の中でもってごみを担当しているのは何人いるかわからないけども、環境課っていったっていろいろあるわけですよ。やれアライグマだね、タイワンリスだ、何か白いヘビが出たから取りに来いなんていうのもあってね、それも取りに行かなきゃいけないとか。実際そのごみの問題に集中できないっていう部分があるわけですよ。だからそういう面でのある一定の体制強化も必要だし、あるいはその役場の中で横断的なね、プロジェクトチームも必要だし、そういうのもやっぱり考えていかないと職員だって私はやる気にならないしね、体制を強化してやらないと。ただやれって命令したって、人間ですから表面的に動くのと腹の底から動くのと、全然成果が違いますからね。その点、その町民会議ともちょっと離れて役場の中で本当に職員の能力を活用していくという方策を考えなきゃいけないと思うんですけど、いかがですか。
町長(森英二君)
おっしゃるとおりでして、今私もまだこの短い期間の中で、ごみにしても下水道の問題にしても、かなり深い能力も職員の方々持っております。それを離れたところで町民会議と言っていたって意味がないわけでして、それを一体となった成果を期待するような仕組みを考えていきたいと思います。
7番(近藤昇一君)
ぜひその方向でね、本当にその職員の能力を活用すれば、私はやれないことはないと思いますんでね。当然その町民の声も、あるいはその議会のね、声もぜひ聞いていただきたいと思います。何か議会と対決するような姿勢はぜひ改めてね、議会だってお互いに胸襟を開けばさ、悪い人じゃないんだからみんな。お互いね、積極的な提案もやれる場だと思いますんでね、それはぜひお願いしたいと思います。
で、もう一つね、私気になったのは、この特に先ほどとちょっとダブりますけれども、マニフェストの中で本当に財政的な裏づけというのが本当に見えてるのかどうかというのが非常に疑問な部分があるんです。というのは、土曜…土・日の開庁の問題ですね。これは前回町長選挙でお2人の方が土曜開庁を言っています。ですからそういう面ではね、得票率から言えば、政策的な支持の得票率から見れば圧倒的多数が土・日の開庁という、それを支持されたと理解しているわけですけども、じゃあ土・日の開庁でどのぐらいの経費かかるというふうに見ておられたのか、いかがでしょう。
町長(森英二君)
そのまま土・日の開庁になれば経費がかかるというのは予測されます。しかし、それは最小限に抑えなければいけないことですし、具体的にどれくらいかかるかという試算があって話しているわけではありませんので、庁内のその組織といいましょうか、ほうとも、あるいは組合のほうとの話もあるかもしれません。いろんな意味でその運営の仕方、これはやはり考えていきたいと思っております。
7番(近藤昇一君)
確かにね、土・日の開庁というのは町民の要求でもあると思うんですけどね、単純に私は考えると、窓口の職員が出てくる。この窓口にね、職員が出勤しなきゃならんと。何人出勤したらいいんだろうか。当然今はもうコンピューターですから、電算室も出てこなきゃならない。じゃあ電算室を回すにはね、1人や2人じゃ多分私は無理だと思いますから、その更新がありますからね、そうするともう電算室は朝から晩までという形になると。その辺で人件費でもってどのぐらい一体かかるんだろうかと考えるもんですけどね。その辺は部長あたりは、ぱっぱっぱって出てきませんか。何人ぐらい必要で…。
総務部部長(石川嘉一郎君)
恐れ入りますけど、ぱっぱっていう簡単に出る数字ではございませんので。ただ、かなりの金額が出るということは想定できます。
7番(近藤昇一君)
そうすると、窓口は何人というのがあるだろうけども、その電算室というのは、あれは回すにはやっぱり全員出てこなきゃならないんですか。1人でその電算室管理するというのは難しいんですか。
総務部部長(石川嘉一郎君)
窓口業務をどういう形で開設をし、どういう業務をやるかによっても多少違ってきますけれども、1人でいいということではないというふうに思っております。
7番(近藤昇一君)
ちょっと考えただけでも何人かの人件費が当然必要になってきます。土・日の出勤ですから、ちょっと何ですか、手当がね、150か、あれ。ぐらいの必要になってくるというのもありますし。だからその辺の…で、以前議会もね、夜間議会やったらどうかという話も出たんですけども、それにしてもやっぱり夜間やるには電気代だ、それから例えば補助職員が裏にいればね、その職員のじゃあ人件費どうするんだとか、いろいろやっぱり出てくるわけですよ。そういうのを考えた場合に、確かに町民の要求ではある。それをどういうふうにね、絡ませていくのかっていうのが。ただ単に開きゃいいっていうもんじゃ私はないと思いますんで。今のところそこまでのお考えはないようなんで、政策として掲げられたからには、何ですか、その裏づけというのはね、早急に、先ほども言いましたけども、我々とか町民にもね、示すべきだと思います。それで、土・日の開庁というのは、町長考えられているのは365日、365日開いているという…何ていうかな、あれでいいんですか、形で。
町長(森英二君)
今の土・日の開庁の件につきましては他の自治体の例もあると思いますので、その実態も調べながら、あとニーズがどれくらいあるのか、それの調査も必要かと思います。というのは、現在諸証明の宅配サービスも行っております。また、今後は逗子市さん等との協議も必要ですけれども、そういったところで葉山の人たちが諸証明を受け取れるようにできないのかと、そういったことの進展と絡めながら、どれくらい土・日の重要性といいましょうか、ニーズがあるのかと。それと運用の仕方なども他の自治体の例もあると思いますので、よく調査をしたいというふうに思います。連日というふうには思っておりません。
7番(近藤昇一君)
何度も言うようですけども、選挙の際での町民との約束、私たちは相当重いものだというふうに思ってますんで、出すときも相当慎重にね、その辺は我々もスタッフいませんけども、2人でもってこれは可能かどうかなんていうのはね、相当議論して出しております。必要であればその一定の実態も調べてね。今聞くところによるとこれから実態を調べるということで、ちょっとその辺のね、出し方が私、十分検討されて出されているのかどうかというのは非常に疑問なんですけども、政策そのものが悪いという私も思いはしてませんけども、出すんであればやはり十分検討された中身としてね、どんな形で聞かれようが、そんな細かいところまでは私も言いません。概略このぐらいのお金がかかるとかね、概略これだけの人数がかかると思うというようなね、そのぐらいの最低限、私、示していただかないと本当に絵にかいたもちに終わってしまうというようなね、心配が出てきてますんで、ぜひそれはお願いします。
で、土・日開庁と365日の開庁とはまた違うみたいなんで、その辺のどういう違いがあるのか私も、またそれもぜひ近々示していただきたいと思いますんでね。できれば6月の定例会では予算も政策的な予算が組まれますんでね、そのときにはじゃあこの…当然私は出てくると思うんですよ。政策的な予算を組まれた、しかしこのマニフェストに載っているのでね、載ってないものがあるんじゃないかと。じゃあそれは一体いつやるんだという話が当然出てきます。ですから、そのときにはね、じゃあこれについてはこのぐらいお金かかって、ちょっと今回、今の財政では無理だから次年度に回しますとかね、4年間かけてやりますとか…やりますというような、そういうような答弁が出てこなかったら、その予算そのものがね、じゃあ思いつきでもってこれらの予算を組んだのかと言われる可能性十分ありますんで、そこには私は必ず出さなければならないと思いますんで、よろしくお願いします。
次、真名瀬の再整備事業なんですけども、これから県と調整していくという先ほどの答弁だったんですけども、一つにちょっと伺っていきますけども、昨日ですか、同僚の質問に対して3月6日に町と県と町民と会うというお話しされてたんですけども、この町民というのはどういう範囲の町民の方なんですか。
町長(森英二君)
この真名瀬漁港再整備、特にコンクリート製の遊歩道計画の見直しに関する陳情を県に出されている代表の方です。
7番(近藤昇一君)
いや…で、町が立ち会うんですか。町が一緒に陳情者と出すということでよろしいんですか。それどうなのかなと思うんですけどね。で、この話し合うというのはね、何の話し合いなのかなと。質問の、同僚の質問の趣旨はさ、この事業の今後のあり方についてだったと思うんですよ、ね。その陳情の趣旨云々じゃなくて、どういう今後ね、事業を進めていく…私もこれから聞きますけど、どういう陳情…いや、失礼。どういう真名瀬再整備…再生事業を今後ね、遊歩道なくなった、どういう進めていくのかっていう質問の中で県と町民と会うと。で、あれでしょ、陳情の中身は我々議会がいただいた陳情の中身と同じなわけでしょ。で、陳情の…葉山の議会としてはあれも趣旨了承していますから、いいですよね。あとは県がね、どう対応をするかというのは、この事業そのものについては先ほど言いましたように、市町村が主体となるというちゃんとあるんですよ、交付要綱の。極力国は口出すなと、それは当然県もですね。あくまでも主体は市町村。そこに町民と言われてればね、言われた場合に、例えば漁師の方とかね、あるいはその付近住民の町内会の方とか、いろいろそういうくくりはありますけども、その陳情の方を連れて行くという意味が私もちょっとよくわからないんですよね、ね。これは議会のほうからもいろいろ出てきちゃうと思います、そういう面で。いわゆる自分のそのブレーンを連れて行くみたいな形でね。だから、いわゆる公的な場にね、そういう形でもって持っていくっていうのは私どうも納得いかない。私的に意見を聞いたりね、そしてその意見を町長自身が持っていく、これはいいでしょう。その辺ちょっと…ちょっと引っかかるんですけど、いかがでしょう。
町長(森英二君)
きのうの質疑のやりとりの中で出てきたことですけれども、これはあくまで私的な会合でありますし、県としても地元の人たちにある程度理解をしてもらいたいという気持ちもあります。それから地元の今言いました陳情した人たち、関係者ですね、地元の人たちもこれから県はどういうふうに考えようとしているのかを聞きたいという要望を引き合わせたということで、たまたま役場の会議室を使って、担当の部署の人も知っておく必要もありますから同席をするということです。
7番(近藤昇一君)
議会で答弁する内容じゃないんですよ、ね。それを答弁されているんですよ。議会で答弁されるから公的な形でのその会談をね、そんなもの議会で答弁することじゃないですよ、ね。全然その性格が…聞いているほうは今後の漁港のその再生事業のね、今後を聞いているのに、私的なその相談をしたいとかそういうことをここで言われれば、それが公的なもので今後の事業にね、大きな影響を与えると当然考えますよね。そうした場合にじゃあ議会の意見はどうなの、漁師の意見はどうなの、付近住民の意見はどうなのって話になりますよね。その点どうでしょう。残りが少ないんで。
町長(森英二君)
きのうのそれも私は答弁として言ったつもりではなくて、参考までに今のこの漁港整備の問題についてどういうふうな流れになっているのかという一環として言ったことであって、それに対する答弁ではありません。(私語あり)
7番(近藤昇一君)
あのね、議会の中での発言というのは、私それだけ重みがあると思うんですよ、ね。で、そういう形で…何ですか、そういう何ていうのかな、心構えでもって私は答弁していただかないと、多くのところにその誤解を生む可能性が出てきますんで、ぜひその辺は心構えとして持っておいていただきたいと思います。そして…。(「休憩を求めたいと思いますが」の声あり)(「賛成」の声あり)
議長(笠原俊一君)
暫時休憩いたします。(午後1時58分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後2時43分)
ただいま近藤議員の総括質問中に町長の答弁に不穏当な発言があり、町長から訂正と陳謝の申し出がありましたので、この際、町長の発言を許可いたします。町長、登壇願います。
町長(森英二君)
先ほどの近藤議員との質疑の中で大変誤解を招く発言がありましたことをまずもっておわびを申し上げたいと思います。それから、自席におきましてやはり不穏当な発言がありましたことをおわびを申し上げたいと思います。失礼いたしました。
議長(笠原俊一君)
それでは、引き続き近藤議員の総括質問を続行したいと思います。
7番(近藤昇一君)
残り2分なんですけども、今の町長の答弁聞こうと思ったらまた聞きたいことが出てきちゃうんで、あえて先に流します。
最後…いわゆる町長…失礼、失礼。真名瀬漁港再整備事業の問題については、2億5,300万がまだ使われていないと、これについて今後の方向…方向性についてまず伺っておきます。
都市経済部部長(高梨勝君)
この計画につきましては今のところは遊歩道だけ削られていますが、その遊歩道の部分については、私どもについてはこの計画まだ書類上はあるのかなとは思っていますが、ただしこの公約上その辺を中止したいということですので、その見直しをするに当たって地元の方や関係者、そういう方とも、あと議会とも十分な議論をさせていただいて、それから決めていきたいなと思っております。
7番(近藤昇一君)
この真名瀬の漁港再生事業計画そのものについて先ほどの第1質問で述べましたように、さまざまな問題点が明らかになってきております。そういう面では事業計画そのものもやはり根本から今この際ね、私は見直すべき、この内容についてはまた改めて委員会とかそういうところでやらせていただきますけども、そういう方向をやっぱり出すべきじゃないかなと私は思っております。
そして最後の、町はサービス業ということですけども、そういう名のもとにやはり人件費攻撃というのがやはりその主眼になる可能性が十分あると。で、経済効果をねらうんで人件費攻撃というのは一番安易な方法だと私は思っております。そういう面では町長におかれては町全般を見渡して、安易な方法ではなくてやはり町の職員もやる気が出るような形での行政改革、あるいはその財政の縮減というのはやっぱり目指すべきだということを指摘いたしまして、私の総括質問を終わらせていただきます。
議長(笠原俊一君)
これにて7番近藤昇一議員の総括質問を終わります。
続きまして第4番、15番森勝美議員、登壇願います。
15番(森勝美君)
15番森勝美でございます。通告に従い、4項目7件について総括質問をさせていただきます。この予算案は、昨年10月に各部に対し、平成20年度予算編成に対しての方針を前町長より通達が出され、それに基づいたもので、通常では12月に既に予算案はほぼ確定しているというわけであります。しかしながら、前町長の中途辞職により、急遽1月後半に新町長により編成された骨格予算という事情を考慮し、質問をいたします。
まず初めに、平成20年度一般会計予算についてお伺いいたします。施政方針の1として、子育て、高齢社会、障害者・児福祉に向けた施策の推進が挙げられております。働くお母さんが安心して子育てができる施設である町立保育園の維持管理事業費についてお伺いいたします。
次に、施政方針の2として述べられております環境保全対策事業についてお伺いします。次の質問の要旨、特定健康診査事業については、一般会計予算ではなく、国民健康保険特別会計予算についての質問要旨に訂正をお願いいたします。
それでは、4月より新たにスタートする特定健康診査についてお伺いいたします。
次に、国民健康保険料の賦課の見直しの必要性についてお伺いします。
次に、前期高齢者交付金についてお伺いいたします。
次に、後期高齢者医療特別会計については、高齢者にとって保険料の負担が重過ぎるのではないかと懸念されるわけでございますが、当町と当町の高齢者にどのような影響があるのかをお伺いいたします。
最後に、老人保健医療特別会計についてお伺いいたします。医療諸費が後期高齢者医療制度開始に伴い、大幅に減となっている要因についてお伺いいたします。
これで第1回目の質問を終わります。御答弁をよろしくお願いします。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
森勝美議員の質問に順次お答えをいたします。
まず、民生費の町立保育園維持管理事業費についてのお尋ねですが、施設の維持管理につきましては、定期的に非常通報装置の保守点検やピアノの調律、施設内の殺菌消毒、砂場の細菌培養検査等を実施し、必要に応じて調理室内のレンジフードの清掃や保育室の網戸張りかえ等を予定しており、適切な維持管理に努めてまいります。
次に、環境保全対策事業費についてとの御質問でありますが、町民が健康で文化的な生活を営むための環境保全対策を総合的・計画的に推進していくことが重要なことと認識しております。平成20年度の環境保全対策事業は、環境モニターによるアンケート調査を実施し、地域の環境に関する御意見、御要望等を伺い、政策の中に反映してまいりたいと考えております。
次に、平成20年4月より実施される特定健診・特定保健指導は、メタボリックシンドロームの対象者、予備軍を選定し、保健指導を行うことで生活習慣病の予防を徹底するもので、医療構造改革の医療費適正化の総合的な推進に位置づけられており、医療保険者は医療費削減効果を導く実施主体としての役割を期待されているところであります。現在、実施計画を策定中でございますが、町内にお住まいの社会保険等の被扶養者の受け入れ、自治体間の健診費用のばらつき、保健指導を行う際の人材及び委託先の確保など、さまざまな課題もあり、今後逗子市や医師会、国保連合会と関係機関との調整を図り、残された課題を解決しつつ実施に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。
次に、国民健康保険料の賦課の見直しの必要についてのお尋ねですが、本町の賦課方式につきましては、町民税所得割4方式を採用しておりますが、後期高齢者医療制度の導入に伴い、旧ただし書き方式での試算を行いましたが、前回の教育民生常任委員会で御報告させていただきましたとおり、所得の低い方や扶養されている方が多い場合、保険料が急激に上がることがあるという結果が出たことで、平成20年度の導入を取りやめた経緯がございます。そのため、今後、賦課方式につきましては、状況を見ながら、引き続き検討をしてまいりたいと考えております。
次に、前期高齢者交付金についてのお尋ねですが、平成20年度から新規に交付されるもので、退職被保険者等国民健康保険から一般被保険者国民健康保険へ制度改正により移行された65歳から74歳までの方、約2,600人分の交付金が、社会保険診療報酬支払基金から交付されるものでございます。
後期高齢者医療制度が、当町と当町高齢者に与える影響についてのお尋ねですが、後期高齢者医療制度の創設に伴い、75歳以上の国保加入者は後期高齢者医療制度に移行するため、お納めいただいていた保険料は国保の保険料から減額することとなります。また、保険料の賦課方式が、医療分と介護分の2本立てから、後期高齢者支援分を加えた3本立てに変更となります。医療分の限度額は現行の56万円から47万円に引き下げられますが、新たな後期高齢者支援分が12万円となりますので、合計の限度額は59万円になり、現行の56万円から3万円のアップとなります。介護分につきましては、9万円で変更はございません。
また、当町高齢者に与える影響についてですが、世帯に対して賦課されていた国民健康保険料や被扶養者への賦課がなかった健康保険等の場合とは異なり、お一人ごとに保険料が賦課されることとなりますので、一概にこれまでの保険料額と比較することは困難ですが、国民健康保険制度では世帯単位での賦課限度額が設けられていますが、後期高齢者医療制度では個人単位での賦課限度額となることや町民税所得割方式と異なり、旧ただし書き方式での算定となることから、現在の国民健康保険料に比較して御負担がふえる場合もございますし、資産割が課されないことにより少なくなる方もございます。
最後に、老人保健医療諸費が後期高齢者医療制度開始に伴い大幅な減となる要因についてのお尋ねですが、後期高齢者医療制度の創設に伴い、75歳以上の方の20年4月以降の診療等にかかる給付は広域連合が行うこととなるため、大幅減となるものです。
以上で第1回目の答弁を終わります。詳細につきましては、再度お答えをいたします。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
15番(森勝美君)
御答弁ありがとうございました。順次質問をさせていただきます。再質問をさせていただきます。
まず、1番の保育園の維持管理についてでございますけれども、予算がですね、非常に少ないんです。66万8,000円ということで、まず先ほど、砂場の殺菌なども含められておりましたが、問題と私が思っていますのは、保育園の園庭についてであります。保育園の園庭の水はけが余りよくない。それで、天気がよい日でも、きょうもそうですが、なかなか水が引かないので、園児が思いきって遊べる状態がない。これはですね、私が思いますには、教育総合センターの建設時に、総合的な管理が必要だったはずであると思うんですね。この瑕疵については、どのようになっているのかをお伺いしたいと思います。
総務部部長(石川嘉一郎君)
今お尋ねの園庭につきましては、本体工事とは別に工事を発注して、整備を行っております。園庭についての瑕疵期間は6月間ということで、もう既に過ぎております。
15番(森勝美君)
そうなりますと、やはり町費で何とかするしかないと思いますが、その予定はあるのかないのかを伺わせてください。
総務部部長(石川嘉一郎君)
水たまり等の園庭の整備については、日ごろよく状況を把握しながら、もしそういう状況であれば、砂を入れるとか、そういうことで対応を図っていきたいというふうに思っております。
15番(森勝美君)
水が流れやすいように、側溝とかを設置するのが早いかなというふうに思いますが、その、どういう方法が一番よろしいのかは専門家に任せるようにして、何とか子供たちが、いつでも遊べる状況をつくっていただきたいと思います。
次に移ります。環境保全対策事業については、広範囲にわたりまして、非常に町民との生活に結びついているものが多いというふうに思っております。環境保全というのは、多くの経費と労力が必要ですが、モニターのアンケート等を行うというふうに御答弁ありましたけれども、非常に町民の参加が求められる事業かなと思います。特に葉山の緑と青い海は財産として、後世にもそのまま残したいものでありますし、またCO2の削減には、この山の手入れが非常に大事ということもありますし、また魚の漁獲高にも影響があると、最近は考えられております。この緑地の管理、里山の保全についてですけれども、アンケート等で、多くの町民の参加を望まれますが、PRが、そのためのPRが必要かなと思いますが、今後どのように対応されるのかをお伺いします。
生活環境部部長(石川恵一君)
御質問の要旨は、環境モニターに対しアンケートを行うということでよろしいわけですか。
15番(森勝美君)
そのモニターのアンケートというのの中に、この例えばアンケートの要旨というのが、御意見、御要望を伺いというふうな答弁がありましたので、その緑地環境保全に対する、全体に対してだと思うんですけれども、私が申し上げたのは、緑地の特に管理について、多くの町民の参加が望まれるというふうに思うわけでありますので、それに対してのPRというようなものは、どのように考えていらっしゃいますかという質問です。
生活環境部部長(石川恵一君)
町が所有しております緑地、これにつきましては環境課が担当し、管理をしております。当然、緑地につきましては、民家と隣接している部分、当然ありますけども、そういう中につきましては、20年度の予算の中にも工事という形でもって事業費を組まさせていただきます。ただ、今、議員が言われましたように、町民に対してどうの、アンケートがどうのという中では、今は考えておりませんけれども、当然ですね、緑地については担当課が順次巡回をする中でもって、目視ですけれども、管理をしていきたいと、そのように思っております。
15番(森勝美君)
それで、昨年からですね、緑地のつるの切る作業というのを始めまして、今年度も計画されております。その際に、ボランティア団体に加えて、昨年、私は漁業組合長さんにもその参加をお願いしてみましたら、快く理解を示されましたので、今年度についても、作業を実施するに当たっては、そういった関係者にも理解を求めるためもありますし、協力を依頼できると思いますので、その方向で、ぜひ。昨年度は、どうも私、見る範囲では、その漁業組合の方たちが参加したというふうには聞いていないんです。その辺は、どうなのか…どうだったんでしょうか。そして今年度についての方針をお聞かせください。
生活環境部部長(石川恵一君)
19年度…昨年度というより、今は19年度ですね。今年度ですけれども、昨年の夏と秋に2回行わせていただきました。その中には、きょう、ここにおられます議員の皆様も出席いただいた方もおられます。19年度におきましては、まず初めてという中でもって、専門家の方たちをお願いしまして、実施をいたしております。20年度につきましては、ある程度事業のほうのやり方、そういうものも大分わかってまいりましたので、一般の方も参加できるような形でもって計画をしていきたいと、そのように思っております。
15番(森勝美君)
そのように、ぜひお願いいたします。
次に、移ります。国民健康保険の特別会計の中でですね、新たに事業が始まります健康診査事業…特定健康診査事業、これについては、先ほども御答弁の中で、保健師、医師といった専門家による指導というものが必要となってくるわけでありますが、その中でも、当町には今まで管理栄養士の正職員という人が今までいらっしゃいませんでしたが、今後については、この特定健康診査事業を進めいく中では、保健師、医師と管理栄養士が一緒になって指導をしていかなければいけないということになっていますね。そのための、町として管理栄養士については、どのように対応されるのかお伺いします。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
20年度から、特定保健指導というものが健診の関係で出ておりまして、その中で管理栄養士の役割という部分も指導の中で、必要な資格として上がってきております。したがいまして、これまでもこの管理栄養士については陳情が何回となく出されておりましたが、その際に私どもがお答えしておりましたのは、管理栄養士というよりも、現時点では保健師のほうが重要性があるというようなお答えもしておりましたが、今回の法改正により、4月から先ほど申し上げました指導が正式にスタートするということになりますと、この管理栄養士という職については、非常に必要な職であるというふうに思います。しかしながら、どの採用、不採用の関係については、これは当然のことながら人事担当部と調整をして、進めていくべきものと理解しております。
15番(森勝美君)
管理栄養士については陳情なども以前からありまして、議会としても趣旨了承をしております。その関係上、やはり国としても、県としても、食育推進ということを大きくうたっておりますので、それに、その政策を推進していく上でも、管理栄養士の存在が不可欠となってきているわけでありますので、ぜひ、今後とも、今後できたら正職員という形のほうが、政策に参加するという意味では重要かと思いますので、その辺を考慮していただければと思います。
では、次の質問をさせていただきますが、6番議員も先ほど御質問されました国民健康保険料の件についてですが、やはり賦課の見直しの必要性というものを、私は以前から言っておりました。といいますのは、多くの年金生活者の方からの意見なんですが、年金収入だけになって、資産割が賦課されていることが負担であるというふうに聞いております。しかしながら、当町の場合はですね、これ、資産割というのは42%を考えているということで、これをちょっと見直してということを以前から申しておりましたけれども、なかなかそこまでいきませんでした。今後について、やはり先ほどの御答弁では、高くなり過ぎる、町民税の関係ですね。そういうことを考えますが、将来的にはこのままでいいのか、それから6番議員もおっしゃっておりましたが、その見込みですよね。その年に予想される医療費というものの考え方、そういうことを細かく分析した上で、何とか賦課についての見直しも考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
保険料の賦課方針につきましては、今、森議員が御指摘されました答弁にもありましたけれども、4方式であろうが、所得による旧ただし書き方式であろうが、いただく保険料の総額は何ら変わるものではございません。したがいまして、その資産割につきましても、資産を持っていても収入がないという方もいらっしゃいますし、この資産割の是非については、いろいろ議論があると思います。私どもとしては、先ほどの町長答弁にもございましたように、非常に旧ただし書き方式に移行すべく、非常に詳細な審査を行ったわけですけれども、1人について十数万円の保険料アップが出てくるケースがありまして、現時点ではこの4方式を平成20年度も引き続きやらせていただくと。なお、賦課法式の変更については、これはやはり、旧ただし書き方式が圧倒的に多い状況でございますので、また細部にわたりですね、検討していきたいというふうに考えております。
15番(森勝美君)
これで前期高齢者が、この国民健康保険料のほうに組み込まれるということも、この保険料については賦課が変わる…この賦課方式を当分採用しなければならないというような事情があるということも考えられるんでしょうか。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
前期高齢者ですから、65歳から74歳までの退職被保険者等の方々が一般国保に移るわけです。その部分につきましては、この予算にありますとおり、非常に金額的には大きいんですが、6億7,000万円、これが支払基金から交付を受けるということでございます。しかしながら、その国保自体の事業費につきましては三十数億円ということで、支出も当然ふえてまいりますので、そういったことで、総予算については、そんな変更はございません。
15番(森勝美君)
それから…ありがとうございました。前期高齢者の交付金について御説明いただきましたが、この交付金については継続してずっと交付されるものなのか、また…をお伺いします。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
これについては、金額がどういうふうになるかわかりませんけれども、制度の1つの中にあります交付金ですから、継続交付ということになろうかと思います。
15番(森勝美君)
では、次の質問をさせていただきます。後期高齢者の医療制度について御答弁いただいたわけですけれども、当町にとって長い間ですね、貢献をされてきた高齢者の方たちが、非常に現在暮らしにくくなっていると。格差社会という表現もありますけれど、そういった中で、高齢者にとっては、まさに格差社会の中に置かれた立場かなというふうに感じられるんですけれども、そういった方たちがですね、この葉山で暮らしにくくなってきたというふうな感想を多く持つということは、非常に寂しいなと私は思っているんですね。それで、この制度が多くのね、方たちも、余りいい制度と考えていないということも、私も理解、最近するようになりまして、これについてですね、町民…高齢者の方は、来るものは仕方ないというところが非常にありますが、それに甘んじていては、私は町としてはいけないんじゃないか。これに対して、やはり国に対しても何らかの対応なり意見書なりをね、上げていく必要があるんではないかというふうに考えています。この医療制度についても、これ非常に目まぐるしく、こうやって変わっていくということは、私は、その対象者となる方が非常につらい思いをしているということが、何としても、ちょっと気になるところでありますので、今後について伺いたいと思います。
町長(森英二君)
この後期高齢者医療制度につきましては、非常に大きな変換でございます。多くの方たちから、これ非常に異議といいましょうか、問題であるという意見は聞いております。町長として、機会があるたんびに、このことは訴えていきたいと思っております。
15番(森勝美君)
よろしくお願いします。では、老人保健医療特別会計予算についてお伺いします。後期高齢者医療広域連合の納付金ということで6億1,785万5,000円ということですが、実際に老人保健医療からですね、減額のなる分が21億という数字なんですね。この差の大きさというのが、ちょっと納得できないものが私ありまして、医療給付費ということなんですけれども、この差額については、どこがあと負担をしていくのか教えてください。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
まず、老人保健から高齢者のほうの後期高齢者医療費に、その支払が…の後期高齢者は広域連合が支払うということで、したがって、その医療費が保険…老人保健の医療費が減るわけですが、その額が、老人保健医療の減った額が余りにも大きいという御指摘だろうと思いますが、老人保健の場合の予算は、保険料の保険給付費自体をそのまま組みますが、後期高齢者につきましては12分の1を払うということになっております。したがいまして、金額は老健は非常に多いんですが、結局のところ、その負担、国・県等の負担が入ってきますので、差し引きとしては何ら…何らというか、若干の変更があるかもしれませんけども、ほとんど金額としては変わらないということでございます。
15番(森勝美君)
この医療費給付費の差額がそんな変わらないと言うんですけれども、今ちょっと聞き取れない部分がありましたので、その差額についての説明をもう一度お願いできますか。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
老人保健の場合には、医療費の保険給付分を老人保健医療の中で予算化をし、町が払う部分は今までどおり老人保健であっても12分の1ですから、その部分は一般会計から老健に繰り入れたりするわけですけれども、後期高齢者の場合は、後期高齢者のそれぞれの保険者の…失礼しました、保険料は後期高齢者のほうに入りますし、医療費についても、全額を後期高齢者医療、この町の会計に予算を組むんではなくて、広域連合のほうに、簡単なことを申しますと12分の1だけを払うということになりますので、予算の組む割合が、医療費の保険給付費を全額組むのか、一部を組むのかということで、金額的には差が出てくるということで御理解いただきたいと思います。
15番(森勝美君)
それでですね、後期高齢者に移動する人たちが4,000人ということですよね。そうしますと、その4,000人で、この21億9,300万円の医療給付費を利用していたという理解になるんですけど、私は、違いますか。
保健福祉部部長(根岸隆男君)
それで結構でございます。
15番(森勝美君)
ありがとうございました。私の総括質問を終わらせていただきます。
議長(笠原俊一君)
これにて15番森勝美議員の総括質問を終わります。
第5番、2番鈴木知一議員、登壇願います。
2番(鈴木知一君)
2番鈴木知一でございます。初めに、私の会派であります尚政会より、代表で伊東圭介議員が既に総括質問を終えております。総括質問については、会派代表制を認識しているわけですが、私は、ごみ問題特別委員会の委員長を昨年5月より務めておりまして、このたびの1月の町長選挙におきまして、森英二新町長が誕生いたしました。まことにおめでとうございますと申し上げたいのですが、(笑い)2月12日に行われた全員協議会の席で、森町長は、2市1町のごみ処理広域化でのゴーサインは、まだ至っていないという認識を示されました。そして、議会に対しても諮ってから決めるという時間的な余裕もなかったという理由で、国への地域計画であるごみ処理基本計画案の承認をほごにしてしまう考えがあると話されました。当町は、2市1町ごみ処理広域化基本計画を推進してきた経緯があり、10年近く検討してきたことを、森町長があたかも一朝一夕での発言で方向転換ができるなど、私はごみ問題特別委員会委員長として認めるわけにはいかないとの思いが強まり、総括質問の通告をさせていただきました。以上の理由ですので、ごみ問題についてのみ質問となりますが、そして、10人目の最後の総括質問ということで、重なる部分もあろうかと思いますが、時間も、ごみ問題だけですので、1時間たっぷりございますので、ゆっくり質問いたしますので、よくお考えになられて御答弁していただければとお願いいたします。
さかのぼって、さてもう11年前になりますが、平成9年1月に森町長は議員を辞職して、町長選挙に初出馬をされました。当時、守屋前町長は2期目の選挙でありました。また、議員辞職に伴い、同時に議員補欠選挙となりました。その補欠選挙の候補者となり、当選させていただいたのが私でございます。当時のいきさつはともかく、私自身の人生において大変大きな、そしてよくも悪くも影響を与えたのは森英二町長でございます。おかげさまで4期目、11年、議員職をさせていただいております。よく10年一昔と申しますが、最近はさらに時がたつのが早く感じられるのは私だけではないでしょうか。森町長が議員辞職をして、私が議員になって11年間です。第2次橋本内閣のころで、その間、公共下水道整備を初め、まちづくりは大きく変わりました。県も国も世の中も社会も変わりました。森町長も11歳年をとりました。余談ですが、たしか今は68歳でしょうか。
このような世の中の移り変わりを考えますと、ちょうど10年前の平成10年に、県の参画で横須賀・三浦ブロックごみ処理広域化協議会が発足、ごみ処理広域化の検討を町は行ってきました。そして、鎌倉市と逗子市を除いた横須賀市、三浦市、葉山町による2市1町のごみ処理広域化基本計画案が19年3月にでき上がりました。これは共同してごみ処理施設を建設し、それぞれの市・町がお互いに施設を利用できるように効率よくごみを処理しようというものです。具体的な施設は、横須賀に生ごみ資源化施設、焼却施設を、三浦市に最終処分場を、葉山町に不燃ごみ等選別施設を建設するものです。平成19年7月には、2市1町のごみ処理広域化基本計画案のパブリックコメントが行われ、そのまとめも発表されています。
広域処理施設の整備計画は、平成20年度から測量、地質調査、環境アセスメント、施設整備計画などなど、それぞれの施設で始まり、不燃ごみ等選別施設と最終処分場は施設稼動を平成25年度とし、生ごみ資源化施設と焼却施設は平成28年度としております。焼却施設の老朽化や最終処分場の確保、循環型社会の形成に向けた新たな資源化施設の整備などの共通の課題を抱えています。ごみ処理施設用地の確保難や財政上の理由などから、単独でごみ処理問題を解決することが極めて困難な状況と言われています。このため、共同でごみの減量化・資源化に取り組み、焼却量、埋め立て量の減量化を図り、循環型社会の形成に向けたごみ処理の広域化が当然だと考えております。国においても、ダイオキシン類の削減や施設整備費の縮減など、市町村に対し、ごみ処理施設の集約化などでごみを広域的に処理することを求めています。また、県は神奈川県ごみ処理広域化計画を策定し、市町村にごみ処理の広域化を促しています。
森町長は、2月12日に行われた町議会の全員協議会の席で、1月29日には結論として、町単独でごみ行政を実施することを担当課に話し、30日に行われた地域計画のいわゆる案取りには出席せず、判を押さないことを決めたと話されました。つまり、ごみ処理の広域化か単独化かの審議する時間がなかった。選挙が終わり、町長になってから余りにも日数的に余裕がなく、十分審議することは残念ながらできなかった、仕方なくそこで判を押したら、広域化のゴーサインになってしまうので押さなかったのだと話されました。
私はこの時点で感じたのですが、議会内で町長御自身の思いを、つまり町単独でごみを自区内処理でやりたいと話しても、多数決で反対されてしまう。審議しても、いずれ反対されてしまう。2市1町ごみ処理広域化基本計画案は、首長同士の権限で覚書を結んだものであり、破棄するのも首長の権限だと承知して、いち早く結論づけをしてしまおうと考えたのではないでしょうか。私は、まだ結論を急がずに、自区内処理では難題だと多くの議員が判断しているということを、横須賀市、三浦市にもわかってもらえると考えております。しかし、相手がある約束ですので、その時間的余裕は当然ありません。そこで、町の状態、議会の対応など、ある程度時間が必要なので、離脱する、離脱しないかの結論はもう少し待ってほしいと。そして、早い時期に首長間の会議を設け、そこで内容のあるお話をすべきと考えます。
これで私の第1質問は終わりますが、これからの4年間、森町政のあり方を決める大切な御答弁になろうかと考えます。マニフェストや支持者たちの約束だけで、すばらしいまちづくりができるなんて考えないでいただきたいと思います。大変失礼かと存じますが、余談で言わせていただきました。よろしく御答弁をお願いいたします。
議長(笠原俊一君)
答弁を行います。
町長(森英二君)
答弁を行います前に、私が初めて町長選挙に出たときに、補欠選挙に出られたと。いわば私は生みの親であるという認識をお示しくだされました。その後、随分大きく成長されたというふうに感じております。尚政会のお仲間の皆さん、大変ありがとうございます。
さて、答弁に入ります。2市1町によるごみ処理広域化計画についてとの御質問でございますが、2月12日開催の議会全員協議会におきまして御説明させていただきましたとおり、町のごみ処理の方向性につきまして、自区内処理を原則に、町民と協働で模索していく考えから、これまで進めてまいりました2市1町によるごみ処理広域化につきまして、見直しをさせていただく決断をさせていただきました。町のごみ処理の方向性につきましては、今後町民会議等の中でごみ問題のプロジェクトチームを設置し、一般町民からの公募を得て早急に検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、ごみ処理の方法の今後の対応についてという御質問でございます。ごみ処理事業の今後の取り組みといたしましては、さきの施政方針のとおり分別収集の適正化によるごみの資源化・減量化の推進及び現処理施設の適正な運営に努めるものでございます。また、将来のごみ処理方法につきましては、自区内処理を基本とし、町民会議の中に、ごみ問題のプロジェクトチームを設置し、一般町民からの公募を得て、早急に検討を進めてまいりたいと考えております。
よろしく…これで、第1回目の答弁といたします。再質問につきまして、各答弁をしたいと思います。
議長(笠原俊一君)
再質問を行います。
2番(鈴木知一君)
御答弁ありがとうございました。それでは再質問に移ります。
私は10人目の質問者でございますが、きのう、きょうと御答弁を聞いておりますと、どうも言いわけに走ってしまい、話を…相手の話を理解してあげるような、思いやりや優しさや気配りなど人間味が私はどうしても感じられないんです。個人的な感じ方なんです。どうしても言いわけが先に出て、その町長の夢とか思いや、68年間の人生観というんですかね、そういうわき出るものや人間的な温かみが、どうも感じとれないんです。
でですが、そこで、大変失礼かと存じますが、昨年の10月の議会第3回定例会において、議員森勝美君に対する懲罰動議が審査されました。その結果は、森勝美議員の発言が議員の品位の保持に反する行為であり、懲罰を科すことを求め、6日間の出席停止という懲罰が賛成多数で決まりました。森町長は、そのときは町長じゃございませんでしたけども、奥様である森議員にどのように声をかけてお話をされたか、お伺いをしたいと思います。
町長(森英二君)
議長にお願いがあります。この通告してあるテーマに従って質問をしていただきたいと思います。
議長(笠原俊一君)
どういう含みであるのかわかりませんので、今の発言は要するに町長は答えたくないということの理解をしていただきたいと思います。
2番(鈴木知一君)
私も幾つか、3通り御返事があるのかなと思いまして、考えておったんですけども、一番いい答えが、「懲りずにそんなばかなことをまた言ってしまったのか」ということなのかなと思います。というのはですね、町長に今、本当に失礼な質問ですけれども、森勝美議員は過去に何回か戒告陳謝をしております。でも、このような事件がこれからまた起これば、話はきっと違ってくると思います。町長は、仕方なくかどうかわかりませんが、職員の味方をして、奥様をしかりつけるだろうと私は思いますけど、いかがでしょうか。(森勝美議員から発言あり)
町長(森英二君)
議長に同じ、先ほどと、お願いをいたします。
議長(笠原俊一君)
どういう含みがあって質問しているかわかりませんけども、町長は発言は、答えたくないということの理解をしていただきたいと思います。また、森議員については、質問する権利ありませんので。
2番(鈴木知一君)
先ほど7番議員もそうなんですけど、人を動かすというか、気持ちがわかってもらえるようなリーダーシップを発揮するときにですね、まして町長は今、284人の職員の長であります。その職員をかばうというのは当然のことだと思います。そういう中で、たまたまその前が森勝美議員が総括質問をされたんですけれども、ふと頭によぎったので、このような、本当に失礼な質問かと思いますけど、職員をおかばいになることが町長の責務かなと考えまして、質問させていただきました。大変失礼いたしました。
あと、町長選挙が終わって間もなく、逗子市民の方に「とうとう葉山も逗子みたいになってしまいましたね」と話をされました。私は本当に苦笑いをしながら「そうですね」と返事をしたんですけれども、しばらくして、また同じような話が逗子市民からございました。そのときに思ったんですけど、逗子と同じような例えでは、かえって逗子市民に申しわけない。いや、逗子以下ですよと話したこともございます。御存じのように、逗子市は米軍住宅問題や池子の森など、明確な課題の意見対立でありますけど、葉山は多分これから起こるだろう問題を、町長と議会が対立して混乱することを想定してのことだと思いますけど、葉山には葉山らしさという言葉があるとおり、議会でも品位や安定性を大切に運営されてきたと思います。それがこれからは変わっていく、変わってくるとの心配や危惧から、逗子の市民の方の話だと思いますけども、町長、いかがこういうお話を受けとめるでしょうか。
町長(森英二君)
せっかくのお尋ねですので、今の御質問がごみ処理計画とどう結びつくか、後の質問を待ちながらお答えいたします。今御説明のように、葉山が逗子以下だとかですね、ちょっと私には理解しかねる発言がございますが、町長と議会が対立して云々とかいう問題は、私は心配はしておりません。願うのは町民の幸せということでは一致しているわけですから、お互いそれぞれの思いを出し合う、これが議会だと思います。ですから、堂々と自分の意見をお互い皆が発言して、いい議会にしていくということだと思います。
議長(笠原俊一君)
1点、鈴木議員にお願いをしたいんですが、通告の骨子を沿いながらお話を展開していただかないと、町長がお答えになれない部分がございますので、議長の方から注意をさせていただきます。よろしくお願いします。
2番(鈴木知一君)
冒頭、本当に進み方がちょっと私もまずかったかなという反省もしております。人の気持ちを引きつけたり、その気にさせたり、夢中にさせたりという、アピールすることって、すごい難しいと思いますよね。ですから、ほんと今回こんな唐突と失礼な言い方をして申しわけないんですけれども、ふだんからそういう気配りとか、失礼のないように振る舞うことを考えると思います。あいさつとか、ふれあいを大切にしている、重要視する。ましてやリーダーシップを発揮される町長、そのお立場を考えるときに、存在感とか品格も頭に入れ、お話や説明をすることが必要だと思います。
話がごみ問題に戻りますが、今の時点で優先順位では、今の時点ですが、ごみ問題も分岐点に立つと思うんですよ。広域処理にしようか、単独にしようか、町長がお決めになったと考えれば、そういうことなのかなと思いますけど。本当にごみ問題が一番大切なこの時点では考えている議員が多いと思います。それが一つの理由で、時間がなかったので決めさせていただいたということで、それだけではないんでしょうけども、なかなか決めさせていただいたということでは、人はなかなか動かない。動こうとしないし、森町長のために職員が一生懸命働こうと考える。284人ですか、職員は町長のために一生懸命働こうと考えてもらえるかどうか。理解が得られるかどうか、もう少し説得力のあるというんですか、理解が得られやすい御答弁をいただければと思います。
町長(森英二君)
質問の本来の趣旨を私なりにいろいろ考えますが、今のこのごみ行政の担当職員は、前町長の方針のもとに約9年ですか、続いてきた広域化問題を中心に進めてきているわけですね、一生懸命。それを突如として1年前倒しの選挙によって、それと方向が違う候補者が当選したということで、一番戸惑っているのはやはり担当の職員たちだろうと、これはもう痛切に感じます。業務引き継ぎとか説明を聞きながら、わかります。ただ私は、この方法、自分の決めようとしている、また決めた方向が将来にわたっての町民のためにとっていいことだと。そのとき働いている職員の人は、そのときそのときに与えられたテーマで、一生懸命やるわけですから、今度は私が新しい方針を出せば、それに基づいて、それが町の幸せ、町民の幸せだと信じて仕事をしてくださるというふうに信じております。
2番(鈴木知一君)
私も10番目の質問で、ごみ処理について町長のお考え、重々お話を聞いたんですけども、それでもすごい、単独処理がハードルが高い。しかもリスクの高い決断を、どうしてするのかなと、理解に苦しむんですけれども。町民会議の部会ですか、町単独のごみ処理推進プロジェクトチームというようなお話でしたけども、そこで意見を吸い上げ、計画を実行していくというようなお話ですけれども、そういうことでよろしいんでしょうか。
町長(森英二君)
そのとおりでよろしいです。
2番(鈴木知一君)
町民会議は諮問機関でもなく、問題について研究、協議して、諮問された問題を答える機関ではないはずです。その町民会議に森町長は時間があれば参加するのでしょうか。また、その担当の部課長や職員はいかがでしょうか。
町長(森英二君)
町民会議にもそれぞれの部会がございますが、担当の部署の職員は最も関心を持ってかかわっていくわけです。折に触れてそれに参加をし、一緒に進めていくというふうに理解していただければと思います。
2番(鈴木知一君)
同じお答えなんですけど、例えば具体的な計画、どのくらいのペースで、どのくらいのスケジュールで決めていくんだと思うんですよ。全く180度計画が変わって、4年でも到底実現できるような予定を組むというのは不可能だと思いますけど、その辺の町長の御判断というか、お考えは。
町長(森英二君)
当然このごみの問題は、4年なんて悠長なことは言ってられません。2月12日の全員協議会で、私は1年の猶予と言いましたけれども、16番議員などの御指摘もあり、半年ぐらいをめどに何とか精力的に進めていきたいというふうに考えております。
2番(鈴木知一君)
単独処理ということで、炉も処分場も自前だと。以前町長は、町民がさらに自前で炉や処分場を用意するということは、町民がさらに自覚し、ごみの減量化や資源化が進むとお話をされましたよね。それについてもう一度、それの御説明というか、その考え方でよろしいんでしょうか。
町長(森英二君)
広域化の場合、燃えるごみはすべて一緒に横須賀に運んで処理すると、大型の機械でですね。そのときに、私は自区内処理と比較した場合には、自区内処理は自分のところで全部やるんだから、徹底的に脱焼却ですね。例えば生ごみの場合でも、コンポスターの普及ですとか、あるいは電動コンポスター含めて、そういった発生源で抑制するということを徹底的に進めるということが、まず必要になると思います。これ、どちらの方式をとった場合でもそうですが、自区内処理の場合は特にそうなんですね。ですから、そこにやはり大きくとらえて、地球環境問題、燃えるものは減らすんだと、ごみは。そういう大前提に立っても、この脱焼却、そして例えばわかりやすく、先ほども例に出しましたけれども、生ごみの場合、しぼるにしぼって、要するに乾燥化させるとか、そして堆肥化するとか、いろんな方式が今、技術が出ておりますので、そういったことを進めることによって、地球レベルでの環境問題にも寄与すると。これは広域問題、広域処理にしていった場合には、それが自区内処理に比べてはおろそかになるんじゃないかという指摘は、いろんな場面でされております。そういったことも一つの背景にあるということを御理解いただきたいと思います。
2番(鈴木知一君)
4年間で町単独で処理ができるという、一つのめどが立っての想定ですけれども、そのおかげではあれなんですけど、広域よりも単独の処分場から焼却施設から自前でやるということは、当然お金がかかると思います。そのために財政的に圧迫して、ごみの有料化も考えていかなければいけなくなる、そういう時代と思っていますけど。ごみが有料化になって、ごみ袋をぎゅうぎゅうによく詰めて出すとか、以前我々も日野市とか視察へ行ったんですけれども、本当に節約したい。減量化、減量化で、有料ごみの袋も目いっぱい入れられるだけ入れて出している家庭もありますよ。そういう状態にもし仮になったときにですね、単独処理のおかげということが、町の財政を圧迫したから有料化、幾らに設定がなるかわからないんですけれども、かえってごみの有料化で減量していかなきゃいけないという、そう考える町民もたくさん出てくると思うんですけれども。理想は、自分のところのごみだから減量するのは当たり前だ、その意識を高めようというのは町長のお考えはわかります。でも、現実的にごみの有料化を考えせざるを得なくなる状況がいずれくるのではないでしょうか。町長はその辺どういうふうに、これから単独を進めるに当たってお考えでしょうか。
町長(森英二君)
ごみの有料化というものは、取り入れている自治体、取り入れてないところ、いろいろございます。取り入れるについては、いろいろ問題点もあると認識しておりますので、これはやはり慎重に検討していく必要があると思います。ただ、減量化するために行うのであって、財政が厳しくなるから、それを補うためにということと、直接的に結びつくものじゃないというふうに理解しております。
2番(鈴木知一君)
この問題は平行線かなと思うので、もう一つ、全員協議会の席で町長は、ごみ広域化にちゅうちょした最大の理由は用地の選定の問題であり、不燃ごみ等選別施設の用地が決まっていない。検討されていないので、最終的にクリーンセンターの場所へ予測したとお話をしていました。この役場の横、学校の前、伏見台という旧住宅地の前を10トントラックですかね、お話しした中で、30台ないし50台往復することになり、かなりの抵抗や問題が起こるのではないかと危惧しているとお話をしました。これで間違いないでしょうか。
町長(森英二君)
間違いはございません。ただ、つけ加えさせていただければ、あのときに私は用地が、今のクリーンセンターのところへ来るのではないかということを非常に懸念したという話を冒頭でしたわけですけれども、そのとき後で話したと思いますが、その時点ではまだごみ、議会の、あなた鈴木知一議員が委員長やっておられるごみ問題特別委員会で最終的にいろいろと自区内と広域との比較検討をしているときの自区内の資料がまだ出てないとかというキャッチボールやっている段階であるということも一つ要因になっていたということも御認識をいただきたいと思います。
2番(鈴木知一君)
町長が危惧している場所なんだか道路交通量の問題なんだか、トラックの量なんだか、ちょっとよく具体的に感じ取れないんですけれども。例えばじゃあ道路の問題だとしたらば、歩道がほぼ完備、整備されておりますよね。片や、例えは海岸回りの鐙摺の辺とか、真名瀬の一部も、すごい狭いところがあります。で、バスも1日何台か往復して、そういう交通事情の問題もあります。ましてや、クリーンセンターは行き止まりの道で、通過車両はほとんどない。そういう中で、30台ないし50台往復するという想定が、本当に抵抗や問題を感じるのかなと思うんですよ。だとしたらば、不燃ごみ等選別施設をね、広域では葉山が担当する。あれもクリーンセンターにそういう施設ができる。という想定でありましたならば、例えばですよ、広域化、ごみ協議会の席で、お出になって葉山、こういう小さい町で、横須賀市と三浦市の全部のごみじゃない。例えば相模湾側、例えばですね、秋谷から大楠、長井、荒崎、三浦市のほう。言い方は幾らでもできるかと思うんですよ。それだけの量の不燃選別ごみ施設をやってももらえないだろうかとか、町長がかわって、何でいきなり単独に走るんだか、本当に理解が苦しむんですよ。判を押さなかったから、もういいだろう、それで単独でいくんだというふうに、いきなり直結されるのは、すごい納得がいかない。職員も納得がいかないと思うんですけど、その辺、町長いかがでしょうか。もう一回協議会の席に出て、葉山の現状を、実際を訴えになられたらいかがでしょう。
町長(森英二君)
現実問題として、1月30日に各自治体の当事者が集まって、そこで次のステップへの話し合いにつく予定であったのが、流れたわけです。就任して9日目では、判こが私は押せなかったということで、それではじゃあ自区内処理でいくときに、どういうふうに方法を考えていくのかということを、これからじっくり、しかし時間かけないで、スピードを上げて検討していかなきゃいけないというときに、広域化の協議会に私が出て進めるということは、あのときも私、言いましたけども、結婚することなんですよね。それを途中で、いろんな事情が出てきたからだめだということは、離婚になるんじゃないか。それよりは今の時点で、私は覚書は破棄しても、要するに婚約破棄という言い方しましたけども、そのほうがお互いの傷を負わないで、小さくして、葉山は葉山の生きる道を真剣にこれから考えたいんだという段階にあると思います。
2番(鈴木知一君)
例えば、物の例えで「進むのも勇気、退くのも勇気」という想定する場面がございますよね。町長の単独ということが、進むことはわかります。じゃあ、どこかでもう、にっちもさっちもというか、いかなくなったときに、退くこと、見直すこと、白紙にすることもあり得ると思うんですよ。そういうことすら選択肢に入れないで、もう決めたんだということがどうしても納得いかないんですけれども。例えば財政的に難しい。借り入れもその条件なので、なかなか認められないこともあるかと思います。こういう小さい町で焼却炉をつくって、将来例えば合併があるかどうか私もわかりませんけれども、こういう小さな処理施設が、いずれこういう規模で要らなくなるんじゃないか。お荷物扱いにされるんじゃないかということが、20年、30年、もっと50年先にもあるかと思うんですよ。本当にこれから町の財政を圧迫するようなことの選択肢を、単独でいくんだと。多分町民会議の中にも、総論は賛成ですよね。でも自分のところの近くにこのような施設ができたら嫌だね、そういうような各論になればなるほど反対も出てくるだろう。それはもう町長も御承知のことだと思いますけれども、最後の最後まで責任持ってまとめ切れる、そういうお気持ちが本当におありにあるのかどうか、本当に依頼して、そのようにプロジェクトチームというんですか、民間を主体にしたというか…が依頼できるのかどうか、本当にこれからさらに時間のかかる計画だと思いますけど、いかがでしょうか。
町長(森英二君)
今、御質問の冒頭で「進むも地獄、退くも地獄」という話を…地獄じゃなかった。(「勇気」の声あり)勇気、聞いていました。というのは、地獄という言葉を今言ってしまったのは、きのう、おとといの新聞にも大きく出ておりました。東京都の石原知事が肝入りでつくった新東京銀行、現在1,000億円の赤字を出している。これはなくすべきじゃないかという意見が多くあるけども、石原知事は「進むも地獄、退くも地獄」、あと400億円出資して、増額して再建を図っていくんだという話をされておりました。それをちょっと連想したわけですけれども、自分の、私のリーダーシップで長期間にわたるこの事業を進めていけるのかというお話ですけれども、私は決断は町長がします。しかし、そのときの決断する背景としては、独断専行、冒頭でここの議会でも話題になりました、副町長の際に。独断専行というのはよくないと、当然のことだと思います。したがいまして、あのときにもすぐ今、判こが必要なんだという時点のときに、翌朝まで待ってほしいと、時間をもらって複数の人に相談したということを御説明しました。決して何もわからないで判を押さないという決断をしたわけではないわけです。その上で町民会議、よくそういった専門家の方々に今後諮って、いい内容をつくっていきたいと、そういう思いを今も持っているということでよろしいでしょう。
2番(鈴木知一君)
ですから、その判を押さないという選択は、一つの思いがあってしたことなので、それを言っているわけではないんですよ。押さなかったから、じゃあ単独なんだと決めつけることがいけないんじゃないか。何で、まだ余裕がない、町長になってまだ日が浅いし、よく議会とも、職員とも諮りたい。そのために協議会にも時間の猶予をくれないかということを何でお話しできないんでしょうか。
町長(森英二君)
何度も言っておりますように、30日には集まって、そこで協議をするんですと。そのときに出席しなければ、広域連合から離脱するという、事実上そういうことですよという説明を受けております。ですから、結果的に単独処理を模索していくと、考えていくということになったということです。
2番(鈴木知一君)
本当に言いわけなんですけども、それによって三浦市も横須賀市も、改めて練り直すことになりますよね。で、もう一回、段取りをしていかなければいけない。当然、延びる形になるわけですよ。そうした中でも、何とか歩み寄ってでも、こういう状態だけれどもという、その席をおつくりになって話をしていこうという気持ちにはならないんでしょうか。どうして結論を先に決めてしまうんだか、よく、本当にこれから先、大変な結論が決定しちゃうことだと思うんですよ。この議会も、やはり横須賀市も三浦市も、ある意味注目されて、私なんて本当にそういう責任でごみ特の委員長として今、席立って訴えているような、そういう気持ちもございます。
本当に離脱する、しないということを、よくじゃあこれから逗子さんにも相談するとか、また飛躍して、それってまた広域処理と同じことの考えじゃないかって思ったりもする。町で単独でやるんだったら、ずっと単独でしていこうという、本当の町長の思いというか、お考えがないから、じゃあ逗子さんと協力していこうというふうに、ついついお話が出てきてしまうんではないんでしょうか。
町長(森英二君)
広域処理ではなくて単独でやっていく場合に、すべて焼却から最終処分まで、流れすべてを葉山の中でやるというふうなのが自区内処理ではないと。部分によってはほかの自治体との協調の上でやっていくことも選択肢としてあるということでございます。
2番(鈴木知一君)
もう一回冷静になってやりたいと思いますけど。かつて田中元町長、煙突のない町を、そういうまちづくりの考えを述べておられました。煙突と言えばクリーンセンターとし尿処理場、処理施設の煙突が2本ございまして、今はバグフィルターというか、ダイオキシン類をきれいに駆除できる、言ってみればハイテク、古いかまにハイテクの施設がのっかっている状態だと思います。し尿処理のほうも、鉄板を厚くする、らせん状になっていると聞いたんですけれども、重油が本当にごみが出ないような重油を使っているということで、確かに環境にも配慮した煙突でありますけども、横須賀市が広域で担当すれば、焼却施設が横須賀市にできるということで、クリーンセンターの焼却が要らなくなる。煙突も1本なくなる。し尿処理のほうも、いずれ公共下水道のほうに、希釈するなり流入する施設をつくってやっていくということで、いずれ煙突もなくなって、まさしく本当に実現するのかなと思うぐらい、「煙突」という表現がすごい私は印象に残っていたんです。それが単独で町に焼却施設もつくるというと、どうしても煙突が1つできるのかなと思うんですけども、その辺の煙突というか、どうして煙突をなくして広域処理で選別の施設の選択ではいけないんだか、それもまたもとに戻ってしまうのかなと思いますけれども。
まあ本当に国というか、市町村合併や道州制の考えもある中で、本当に将来を考えると、ごみ処理をこういう小さな町で単独で決めて小さな施設ができれば、本当に遠い将来、その能力で不要な遺物となってしまうのかなという、お荷物扱いにされてしまうのかなという可能性もあろうかと思います。それはだれにもわからないことですけれども。そういうお考えの中で、この席ではありますけど、森町長は葉山町は合併は望まない特別な町なのかなというような思いもあろうかと思いますけど、その辺の思いはいかがでしょう。
町長(森英二君)
ちょっと本題とずれたところもあるかと思いますが、せっかくの御質問ですので、お答えをしたいと思います。まず最初に、田中町長は、煙突のない町を目指すとしてこられた歴史がございますが、このときの煙突というのは、葉山は工場を誘致して、そういう経済発展の町にするということではないと。サラリーマンを中心として、1次産業、地元にあるものを中心に発展させるのが自分の理念であるというふうに私も理解しております。クリーンセンターの煙突は全然別の問題でございます。
それから市町村合併という問題でございますが、先ほども私、どこかでお話ししたと思いますが、私もこの広域連合ということについて、書物を何冊か読んでおります。大体統一されて言われているのは、これは最終的には市町村合併を目指している県とか国の流れの中で広域連合をやろうとしている。ましてや組合をつくって、例えば横須賀の四十何万ですか、人口。ここの3万ちょっと。一緒になって組合をつくって、そこで議員を決めて評議をしていく。小さなところの意見なんて、ほとんど通らなくなるのが現状であると。これが一部事業組合でやる。広域連合の場合の運営がそうなっていくんだと。これはそのまま地方の自治体合併につながっていく一つの流れに画策されているんだという識者の本もあります。読んでみますと、なるほどなと。そういう遠大な計画があるのかということ。
あと、そういう広域連合には一つの流れがあるかもしれないということを私自身の合併に対する考え方という、せっかくの御質問ですので、これはやはり合併ということは、自分の住む町がどうあるべきかということは、住民が考える、これ、当然ですよね。決してどこかの首長であるとか、議会であるとか、そういったところが一つの方向性をつくって、やはり逗子がいいとか横須賀がいいとかということを想定して流れをつくろうというものではなくて、やはり住民の考え方ということにあると思います。そういった意味で、今、私は町長になったばかりの時点で、町長としての考え方は差し控えたいと思います。私自身の全く個人的な一つの何といいましょうか、合併ということに対する考え方はありますけれども、今それを述べる時期ではないと考えております。
2番(鈴木知一君)
一つの自治体が持続してやっていけるかという判断の中で、財政的なことがまず頭に先立つものはお金だと思います。そういった中で、やっていけなくなって、仕方なくというか、合併とかという話になるので、単独でお決めになってやっていって、余計町の財政を圧迫すると思うんですよ。それで私は危惧して合併とか、将来こういうふうに、本当に町の財政も厳しくなったら、町長どうお考えでしょうかねってお話を聞かせていただいた次第で…はい、お願いします。
町長(森英二君)
今、経済性の話が前面に出ましたが、私は町というのは経済性以上に、そこに住む人たちのふるさとに対する、地域に対する心、これが特にこういう葉山とか歴史的な町の場合には、住民の方々に強いものがあると思います。そして、財政が厳しくなるから合併すれば救われるのかということは、また別の次元だと思います。それぞれの置かれた自治体が徹底的に財政改革、そういったものをぎりぎりまで行っておいて、あとその上で合併したときにどういうメリットが出るのか、利便性が出るのかという話につながっていくのではないかというふうに思います。
2番(鈴木知一君)
私も、できれば合併をしたくない。御用邸のある、日本でも特別の町だという思いは強く持っております。そういう中でのお考えをお聞きしたかったんですけれども、町長という重責をお感じになれば、その決断にも重責でありまして、組織の長としてのお立場でお考えのことと存じますが、どうか過ちのない判断を切にお願いをいたしまして、終わりとさせていただきます。どうもありがとうございました。
議長(笠原俊一君)
これにて2番鈴木知一議員の総括質問を終了いたします。以上で総括質問を終結いたします。
この際、議会会議終了まで延刻をいたします。
さて、お諮りをいたします。本件については8名の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託をして審査することにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本件については8名の委員で構成する予算特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決定をいたしました。
予算特別委員会委員名簿(案)を配付いたします。
(資料配付)
議長(笠原俊一君)
お諮りいたします。ただいま設置された予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第4条の規定により、お手元に配付の名簿(案)のとおり指名をしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、予算特別委員会の委員はお手元に配付の名簿のとおり選任することに決定をいたしました。
委員の選任が終わり、委員会条例第5条2項の規定により、予算特別委員会の委員長及び副委員長の互選の必要がありますので、互選をお願いをいたします。委員の方は協議会室1までお集まりを願います。
その間、休憩をいたします。(午後4時17分)
議長(笠原俊一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後5時00分)
ただいま休憩中に予算特別委員会の委員長及び副委員長の互選を行った結果を報告いたします。予算特別委員会委員長に畑中由喜子委員、副委員長に佐野司郎委員と決定をいたしました。また、予算特別委員会において今後の審査日程を御協議願い、お手元に配付した審査日程表のとおり決定されましたので、よろしくお願いをいたします。
議長(笠原俊一君)
以上で本日の日程はすべて終了いたしました。明日から3月12日までの14日間は予算特別委員会等の審査のため休会とし、3月13日午後2時再開といたします。
本日はこれにて散会をいたします。御苦労さまでした。(午後5時02分)
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更新日:2018年03月20日