葉山町議会 平成30年3月15日

平成30年 葉山町議会第1回定例会会議録(第6日)

招集年月日

平成30年3月15日(木曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開会

午前 10時00分

閉会

午後 4時12分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席 13名 欠席 0名

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 横山すみ子 出席
第2番 金崎ひさ 出席
第3番 鈴木道子 出席
第4番 飯山直樹 出席
第5番 石岡実成 出席
第6番 山田由美 出席
第7番 近藤昇一 出席
第8番 窪田美樹 出席
第9番 畑中由喜子 出席
第10番 待寺真司 出席
第11番 笠原俊一 出席
第12番 土佐洋子 出席
第13番 伊東圭介 出席
第14番 ( 欠員 )

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長 山本孝幸
教育長 返町和久
政策財政部長 小山誠
総務部長 太田圭一
福祉部長 仲野美幸
環境部長 伊藤義紀
都市経済部長 永津英彦
教育部長 沼田茂昭
消防長 福本昌己
総務課長 鹿島正

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 氏名
議会事務局長 田丸良一
次長 廣瀬英之
局長補佐 永井秀子

会議録署名議員の詳細

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第7番 近藤昇一
第8番 窪田美樹

議事日程

第1  一般質問
1 近 藤 昇 一 【一問一答式】
  (1)長柄地域の諸問題について
  (2)葉山町まちづくり条例について

2 横 山 すみ子 【一問一答式】
  (1)公共施設等総合管理計画について
  (2)民生委員児童委員協議会の学校訪問への対応について
  (3)三浦半島教職員組合からの教育施策・教育予算に関する要求書への対応について

3 畑 中 由喜子 【一括質問一括答弁式】
  (1)葉山の魅力創生・発信事業について
  (2)ペットとの共生について
  (3)災害に強いまちづくりについて
  (4)安心して子育てができるまちづくりについて

4 石 岡 実 成 【一問一答式】
  (1)学校教育について
  (2)住んでよかったと思える町“葉山”について
  (3)防災に対する意識向上について

5 山 田 由 美 【一問一答式】
  (1)下山口水源地付近の町道のガードレールについて
  (2)長柄交差点付近の森戸川擁壁について
  (3)災害対策について
  (4)コミュニティバスについて
  (5)補助金を支出する基準について
 

議事の経過

〇議長( 伊東圭介君 )おはようございます。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に
達しておりますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。 (午前10時00分)
―――――――――― - ―――――――――― - ―――――――――
〇議長( 伊東圭介君 )日程第1「一般質問」を行います。
第1番、7番 近藤昇一議員の一般質問を通告に従い一問一答式により行います。
〇7番( 近藤昇一君 )おはようございます。御案内に従いまして2項目にわたって一般質問させ
ていただきます。
まず、最初の問題については、長柄地域の諸問題についてということで、この案件については過
去何度となく議会でも取り上げてきておりますので、大体私が質問したいことの趣旨は皆さんもう
御理解されていると思います。その上でぜひ積極的な答弁をよろしくお願いしたいと思います。
まず第1に、長柄交差点の問題についてでありますけども、御承知のとおり長柄交差点、逗子へ
向かって桜山トンネルの方向へ向かって行っての右折、そして桜山トンネルから葉山へ向かってき
ての右折については、この専用信号がございません。このために渋滞時は赤信号になってから右折
するというケースが相当ふえております。これについて以前も議会で取り上げさせていただきまし
たが、その後の進展についてまず伺っておきたいと思います。
○都市経済部長( 永津英彦君 )現在の信号機の写真を近藤さん入れてらっしゃると思うんですけ
ど、新しくですね、LED化されているコンパクトな信号機に当機が変わっていまして、ただそう
いうケースでもですね、葉山町役場にこういうふうに変えますとか、そういったちょっと御相談を
いただけてない状況ですので、右折専用の灯具をつける、つけないですとか、そういった部分で神
奈川県警、規制課と、そこで決められている話だと思っておりますので、今回の改良に伴っても事
前の相談というのはなかったもので、葉山町としてはこういう御意見をいただいて、さらに要望す
るしかないのかなというふうに思っています。
〇7番( 近藤昇一君 )これもう本当に長年の懸案であります。そういう面ではどういう形で県あ
るいは県警のほうに要望されているのか、伺っておきたいと思うんですけど。
○都市経済部長( 永津英彦君 )当然所轄の交通課に対して要望することが基本だと思っています。
いきなり県警本部にこの話を持っていくとかというところは、どうしてもやっぱり組織的に難しい
という話なので、当然葉山署の交通課に御相談をするというところだと思います。恐らくですね、
全体の長柄橋の交差点の交通量とか、渋滞長とか、そういったものを勘案して恐らくこういうこと
を決められていると思いますので、それなりの理屈はあるのかなというのが警察の立場だと思いま
す。
〇7番( 近藤昇一君 )地元の県会議員なんかはどういう動きしているんですかね、と思っている
んですね。というのはやはり今、県警にじかにというのはなかなかという、それは確かにお互いに
役所同士の関係で言うとね。ただ政治的に言うと、そんなの関係ないですからね。だから、そうい
う面ではどんな役割しているのかなというのは思っております。これについては改めて私は具体的
な動きをとりたいと思っておりますんで、またそのときには近々部長にも御相談に伺います。
それで、もう一つ長柄交差点の問題につきましては、かつてこの長柄交差点には横断歩道がござ
いませんでした。そういう中で、実は私の同級生の母親がここで横断している最中に車にはねられ
て亡くなったというのがありまして、当時、田中町長の当時だったと思うんですけども、何度とな
く議会でこの問題について取り上げて、横断歩道の設置をね、要望してまいりました。その結果と
して地元からの大きな要望もあって、2方向への横断歩道ができましたが、実はあと2方向横断す
る手段がないと。あの当時、田中町長と論争したのは、安全のために横断歩道橋を渡ってください
というんですけど、じゃ車椅子の方はどうするんですか。優しくない交差点ですねと。今現在もこ
れは同じなんですよ。そういう面で、もう本当に歩行者を優先にするという思想があるならば、こ
こはもう横断…歩道橋じゃなくてスクランブルにすべきだと私なんか思っているんですけども、町
のほうとしてはその辺のお考えはお持ちなのかどうか、伺っておきます。
○都市経済部長( 永津英彦君 )当然国・県道にかかっている立体横断施設ですので、町が直接的
にというお話は多少、住民の皆さんの声を届けるという立場にはいますけれども、当然橋の形でい
ろんな公共施設の長寿命化の話題が出ていまして、管理上もだんだん問題点は起きていまして、県
とするとですね、私どもが聞き及んでいるのは、もしなくして、落橋しても構わないというオーソ
ライズが取れれば、順次取っていきたい姿勢を見せています。ただ当然、本当の健常者の方が交通
安全という意味では歩道橋を渡ったほうが望ましい。でも、現実は下にも横断歩道があります。ダ
ブルスタンダードの状態になっていますので、当然ロの字型にスクランブル状態にするには、人が
たまる場所を確保しなければいけないというところで、当然歩道橋の足の部分のスペースがありま
すので、そういった意味では落橋とセットで人だまりをつくって横断歩道をロの字型に引くという
ことは、警察の考え、県の考えで可能だとは思いますけれども、ただスクランブルにすると、その
間、車の通行がとまるので渋滞長が延びるというは、相対する話になりますので、そういったもの
全てを総合して皆さんが納得がいただけるんであれば、そういう方向というのは今、進んでいると
思います。
〇7番( 近藤昇一君 )私としてはもっと地元の声も聞いて歩かなければいけないなとは思ってお
りますけども、少なくとも今現在、2方向の横断歩道がないと、スクランブルはともかくとしても
ね。そういう中で見ていると、やはり横断歩道のない部分を渡っている人も見かけるわけですよね。
非常に見ていて恐いなと思う感想を持っていますんで、そういう方向でのこの交差点の改善、交通
量多いですから。私は歩行者を優先すべきだという思想でいけば、多少の渋滞はね、私はもう我慢
してもらうしかないのかなという思いをしております。特にここで私の同級生の母親が亡くなった
という思いもありますんで、そういう安全対策、歩行者優先の安全対策ということをやはり見てい
くべきだと思います。これについてはまた、改めて引き続き取り扱っていきたいと思いますが。
次に、長柄地域のバス路線の問題についてですけども、かつて長柄の川久保のバス停が設置され
た際に、バス停ができてもバスが地元の、地域の住民がね、利用できるバスがなかったと。何か国
際村行きのバスが朝のね、そこで働く人たちのためのバスはとまるんですけど、地域の住民の人た
ちが利用できる時間帯は全くバスがなかったという状況がありまして、かつて定例会ごとにこの問
題を取り上げて、京急とか、県土木にも申し入れも行いました。地元の町内会の協力もあって、や
っとバスが開通したんですけども、実際には1時間に1本ですか、というような状況が続いている
と。特に通勤時間帯ね、本当に通勤に利用しようとする方のための時間帯にバスがないと。始発が
7時14分ですか。ちょっと遠くまで通う人たちにとっては間に合わない。このバスを増設すること
によって長柄交差点のバス停の自転車置き場ですか。あそこの自転車も私は減るんではないのかな
って思っているんですよね。そういう面で、議会と…議会じゃない、町としてもこれまでの議会の
質疑の中でも増設…バスの増便を要望しているというお話を伺っていますが、特にこのHAYAM
A STATION開業によってね、新たな要望も出ております。長柄地域のバスの路線について
ね。そういう面でもこれらの要望に、たしか町のほうに商工会と葉桜、イトーピア、長柄の町内会
連名で要望が出てますよね。これらの要望にどのように対応してきたのか、伺っておきたいんです
けど。
〇政策財政部長( 小山誠君 )ただいま近藤議員からお尋ねの部分については、以前から御指摘い
ただいている部分について、当然京急バスさんのほうとですね、協議をするに当たって、今おっし
ゃられたように、地元町内会並びに商工会のほうからですね、御要望等をいただく中で、私も行政
とあわせてですね、今、路線バスの拡幅です…充実ですとか、そういった御要望をいただくに当た
って、一緒になってですね、アンケート調査等々もする中で、京急バスさんのほうに働きかけをし
ているところでございます。直近で申し上げますと、12月末にですね、そのアンケート調査結果を
持って京急バスの本社のほうに伺いまして、担当課長と職員なんですが、アンケート調査結果を報
告したところでございますが、その調査結果自体が昨日も町長のほうから答弁ございましたように、
アンケートの調査が40%程度、約ですね、40%程度の回答率ということで若干低い状況もございま
して、もう少し具体にですね、皆様に御協力いただく中で回答率も上げる中で、近々の課題という
ものをもう少し捉えてですね、再度アンケート調査をやって、その結果を持って再度京急バスさん
のほうに働きかけをしていきたいということで、今、町内会と商工会のほうとも連携を図る中で取
り組みをしていきたいというふうに考えているところでございます。
〇7番( 近藤昇一君 )そうすると、町の考え方はあるのか、ないのかというところが重要だと思
うんですよ。そのアンケートを、なぜアンケートを取るのかなというところがね、アンケートを取
って要望があったからやるのかね、町の考えとしてはこうしたい、そのバックにこういうアンケー
トがあるんだよと、アンケートの結果があるんだよって持っていくのかね。それどっちなんでしょ
うか。アンケートの結果を見て、これはまあいいやというのかね、多いからやっぱりやっていくん
だと。私はそのアンケートは一つの武器としてね、言い方はちょっと悪いかもしれないですけども、
それを持って京急と交渉する。町としてはこうしたいんだというのがあるのかどうかが、やっぱり
大きな違いだと思うんですよ。ですから、今、部長の話だとアンケート結果を報告したというんで
すけども、報告だけだったんですか。こうしてほしいという話じゃなかったんですね。
〇政策財政部長( 小山誠君 )ちょっと言葉足らずで大変申しわけなかったと反省しておりますけ
れども、この件については行政サイドもですね、以前から御相談、各地元のほうからも御相談いた
だく中で、町としてもですね、葉桜のかなり坂の高低差がある中で、ましてや高齢化が進んで、お
年寄りの方が逗子に出るだとか、また旧逗葉新道沿いにお医者さんがかなりできていると。そちら
のほうの通院の目的にですね、何とか路線が引けないかというようなことを町のほうも考えつつ、
地元町内会の会長さん含め、調整を図らさせていただく中でいろいろ議論を交わしてきました。そ
こで、具体にですね、京急バスさんのほうにお示しをしていく上で、どうしてもアンケート調査も
必要だということも把握できましたので、そういった取り組みを町内会と協力し合ってですね、実
施した経緯がございます。いずれにしましても、ただ報告しただけではなく、以前からこういった
形で対応できないかというような御相談をですね、要望を含め京急バスの本社さんに出向いてです
ね、町長もそうですし、私も出向いて、そういった活動はさせていただいていますし、また、本年
1月にですね、京急電鉄の社長さんと京急バスの本社の社長さん見えられまして、町長訪問された
際にですね、再度ですね、再度そういった要望は引き続き行っておりますし、長柄の交通問題のみ
ならず、海岸線でのですね、京急の女子旅きっぷ等々で来町者が多いというようなことから、そう
いった部分のですね、路線の拡充というか、充実を図っていただくような要望もあわせて行ってい
るところでございます。
〇7番( 近藤昇一君 )以前からね、私も議会で交通計画、先般、同僚議員からもそういう話も出
ていますけども、やはりつくらないと、今回はたまたま長柄地域のバス路線の問題で取り上げてい
ますけども、ここの地域はこういうバス路線をね、あるいはこの地域はこういう交通手段を、そう
いう全町を網羅したね、交通計画ですか。例えば下山のほうではかつて住民がね、試験運行を小型
のバスをね、コミュニティーバスを試験運行もしたこともございますし、じゃあ全町をどういうふ
うに、いわゆる住民の交通権というのを守っていくのかということになると、やっぱり全体の計画
を立てていかなければいけないと思うんですよ。そうしないと、個別個別でね、長柄は何とかなっ
たら、次はどうしようかみたいな話じゃなくて、ここはこういう手だてでもって、でないと実際葉
桜の地域、あるいはイトーピアの地域、商店が今、1軒もないんですね。そういう面では買い物難
民って言われているような形になってしまう。そういう中でやはり交通手段をきちっと、買い物の
できるような交通手段も用意していくというのは必要だと思うんですよ。
そういう面で町長、交通計画というのはね、もう何十年も前からこれ言っているんだけど、計画
つくると金かかるとかさ、何かいろいろ、こんなちっちゃな町だからそんなね、交通計画なんて要
らないと言うけど、でも、もう必要になってきているんですよ。いかがですか。いろんな計画ある
けれども、これはないんですよ。これは計画つくるにはやはり交通機関の人も入れてね、いわゆる
具体的に言えば、京急からも人を呼んでそういう計画をつくり上げるというのも必要だと思うんで
すよ。そういう中で京急はこういう分担をしてほしい。こちらの地域についてはこういう方法でい
けるかもしれないとかね、そういう形はやはりつくるべきだと思うんですけども、町長、いかがで
すか。
○町長( 山梨崇仁君 )交通問題ということがメーンのお話ですけども、従来はですね、例えばタ
クシー会社さん、もちろんお話しのような公共交通バス、葉山の場合は民間の事業者さんが運営し
てくださっていますが、そういった方々のお力によって葉山の公共交通は守られてきたというふう
に考えております。そういったものに対して、現行、お話しのように、例えば高齢者社会で免許の
返納がある中で、行政がどこまでそれを担保すべきなのかという議論に差しかかっているんじゃな
いかというふうに考えております。現状では町として全町的に交通計画を定めて主体的に取り組も
うというふうには、やはり近藤議員も御指摘のように財源的な問題もありますし、同時に費用対効
果が得られるならばという考えで話を進めたいとは思うんですけども、なかなかそれもこれまでの
取り組みをですね、他市の取り組みなどを参考にしていくと、非常に難しい課題があるというふう
に認識をしております。ですので、現況では対症療法と言われてしまうかもしれませんが、先日の
お話のように、京急バスさんへのふれあいパスの補助を始めたりとかですね、何かしら、もしくは
社会的弱者と言われる方々に対して補助を行うことで、まずは現行の公共交通の活用を促すような
取り組みを進めていきたいというふうには考えてございます。そういった形で一つ一つこなしなが
らですね、地域の方々とお話をしながら町の交通については引き続き検討しなければいけないとは
思いますけども、町がというふうにはまだ今すぐにはなかなか手が出せない状況にあるというふう
に考えております。
〇7番( 近藤昇一君 )地域地域にね、今、対症療法と言いましたけど、そういう対症療法やって
いると、ほかの地域、じゃあね、うちのほうは何でなんだということがあるんですよ。ですから、
計画を立てて、計画の中で画一的に町が金出してね、コミュニティーバス走らせろとは言ってない
んですよ。この地域はこういう方法がいいかもしれない。小さな町ですからそんな大きな差はない
と思うんですけどね。この地域はバス路線の延伸とかね、いわゆる長柄地域についてはバス路線が
一つ方策として、あるいは商工会や地元の町内会・自治会からの要望も出ていますんで、その方向
で進むのがいいのかなとは思いますけども。ほかの地域においては、じゃあこういう方法はどうな
んだというのがやっぱり、町全体を見渡した形での計画ですか。それ山梨町長の何ていうのかな、
場当たり的な施策じゃなくて、総合的なね、計画的な行政というのは山梨町長の方針じゃないんで
すか。今のお話だと、対症療法でもってもう済ませちゃおうと。だから、何もお金をかけろと言っ
ているんじゃないんですよ。計画的にこの葉山の中の町民の交通圏を保障していくという意味での
いろんな手当て、横須賀にも交通計画ありますけども、ここにはミニバスを通す、ここにはこうい
う方法だというのを一定の計画がたしかあったんですよ。昔、大分昔に私、見ましたけどね。そう
いったようなのを計画が何で葉山の中で、こんなちっちゃな町でできないのかなと私は思っている
んですけどね。これ職員だってできるんじゃないですか。一緒になって、交通事業者と一緒になっ
てね。たしかかつてはそういう交通計画つくるのに国からの補助金が出た時期もあったんですよ。
だけど、町はやらなかったということがあったんですけどね。それでもやっぱり難しいですか。
○町長( 山梨崇仁君 )結論から申し上げて難しいというふうに私は思います。対症療法、場当た
りという話がございましたが、現実問題、例えば長柄地域、HAYAMA STATIONができ
たことによってとかですね、川久保の交差点の交通量の問題といったピンポイントの話であっても
ですね、京急バスさんにお話を持っていってもなかなか進まないという現状、非常に歯がゆい思い
をしています。というのは、もう御存じのとおり、やはり民間事業者ですので、採算が合うか合わ
ないかとかいうことが全ての大前提にある中で、採算が合わないというふうに今、判断をされてい
ると思っています。先ほど武器というふうにおっしゃいましたけども、我々もそのためにアンケー
トを取ってですね、多くの方が乗りますということを立証したくて地域の活動のお手伝いをしてい
るところがあるんですが、なかなかそれにもいい結果も得られてないところもあるんですけども、
京急バスさんとして真摯に向き合っているんだなと、やる気があるんだなというものをまだまだ感
じられない状況にありますので、非常に公共交通としても、京急バスさんとしてもですね、拡大を
することは難しいんだなという印象を持っております。
したがいまして、ということはどういうことかというと、町が公共交通に乗り出すということは、
近藤議員はお金をかけろと言っていないというふうにおっしゃいますけども、したがって、バスを
町が持つとか、町が何かしらの補助をしていかなければいけないと。非常に重い命題を背負うこと
になるということは重々承知をしながらですね、この議論をしなければいけないと思っております。
現状では引き続き、まだ光がある限りはやはり現行にある公共交通の会社さんの力を活用する、も
しくは地域の力で何かできる方法がないかをもう少し摸索しなければならないんじゃないかという
ふうに思います。大変心苦しい話ではあるんですけども、町の財源にも限りがある中でですね、新
たな交通問題の新規財源を持つことは非常に国や県の補助も見込めない中から考えますと、難しい
命題だというふうに思いますので、もうしばらくはそういった可能性があるものを追い求めていか
なきゃいけないと、今は考えております。
〇7番( 近藤昇一君 )私は計画、計画が計画どおり進むかどうかというのはありますけどもね、
町全体のいわゆる先ほど言いましたように、学者によっては交通権というのは憲法で保障されてい
るんだと言われていますけどね。その交通権を保障するという意味でも全体の交通計画を私はつく
るべきだと思っております。そして、京浜急行につきましても、かつては川久保にバスをとめるな
んていうことは考えられなかった。採算合わないって言っていました。しかし、町もね、私、担当
が相当努力されたと思うんですよ。何度も何度も京急に行って交渉して、その上でやっとバスが通
ったと。当初は本当に採算、採算ベースで言うと私はまだ合わないのかなとは思いますけども、で
も、今、利用者が相当ふえています。そして、増便を望む声も出ています。そういう中ではやはり
新たな路線についても町の姿勢、特に私は全体計画の中でのこの取り組みというのがやっぱり必要
なのかと。それにはやはり京浜急行も、何ていうんですか、巻き込んだ計画づくりというのはやは
りやっていくべきだと思っております。
そして、1点だけ伺っておきますが、川久保のバス停のバスの増便についてはどんな感触なんで
しょうか、わかりますか。
〇政策財政部長( 小山誠君 )今、御質問のですね、増便についてもですね、今、並行してという
か、別の方法で増便ができないかということで京急バスさんのほうには要望させていただいている
ところです。その部分については京急バスさんのほうでもいろいろ今、既存の路線、国際村行きで
すとか、はたまたそちらを通っての南郷中のバスもそうですけども、もろもろうまく活用できない
かというようなことで増便が図れるかどうか検討はしていただいているところでございますけれど
も、何よりもやはり私どものほうで考えているのは葉桜・イトーピアとステーション、それと旧逗
葉新道沿いの方々の利便性を図るという、そこら辺を考えてですね、路線が新たにできないかとい
うことを強く要望しているところでございます。
〇7番( 近藤昇一君 )今、6つの字ありますけども、その6つの字の中で一番人口がふえている
のは長柄だというふうに言われております。そういう面では字の中で今、あれかな、長柄が一番人
口多いのかな、長柄地域。ちょっとそこら辺はあれですけど、何しろ人口が一番ふえているのは長
柄の地域だというふうに言われております。そういう面ではバス路線の採算ということについても
私は一定の方向性があるんではないのかなと思っていますんで、引き続きこの問題については京急
等と交渉をよろしくお願いしておきます。
続きまして、松久保の交差点の問題で、この問題についてももう過去何度も議会の中で議論して
おりますので、言いたいことはもう十分承知されているとは思うんですけども。かつて長柄の地域
はね、この逗葉新道が開通することによって2つに分断されたということで、分断されたけども、
交差点においては川久保の交差点には信号も横断歩道もあるけども、この松久保の交差点には信号
も横断歩道もないということで、ここの結構今、ここね、交通量激しいんですけども、車の間をぬ
って住民は横断していると、実際問題はね。わざわざ川久保の交差点のところまで行って横断歩道
を渡るんではなくて、ここを渡ってしまうという状況がもう長年続いている。また、中学生、大山
地域の中学生は、例えばこの松久保の交差点に近い住民もわざわざ川久保の交差点まで行って信号
を渡って、この写真の左側の歩道をずっと中学校まで行かなければいけない。ここに信号と横断歩
道があれば、ここを渡って学校に行ける。それが通学路になるわけですけども。今の通学路は先ほ
ど言いましたように、川久保を回っていかなければいけないという状況ですよね。
それで、まず伺っておきたいのは、この信号あるいは横断歩道についての進展ぐあいはどのよう
になっているのか、伺っておきたいと思います。
○都市経済部長( 永津英彦君 )前交通課長、葉山署の交通課長とですね、当然人事異動がありま
すので、前交通課長のときだったんですけれども、再度ここの具体的な案ですね、もともと一般県
道になるときに信号機をつけるんだという話で、当時の管制課という場所と協議済みだったものを
つくってないんだというこの経過ですとか、いろんなことを説明しながら再度葉山署として上申し
てほしい、県警本部に上申してほしいという打ち合わせをやって、当時、その課長は積極的に動い
てはいただけたんですけども、やはり公安委員会等も含めて交通量の問題、それと御多分に漏れず
公共施設の管理にお金がすごくかかっている現状の中で、信号機の数をこれ以上ふやすのが非常に
苦しいんだというような、結果としては現状として何もできませんという回答をいただいちゃって
います。当然また、交通課長がかわっていますので、継続的に要望は続けたいと思います。
〇7番( 近藤昇一君 )この問題は先ほどの長柄交差点のね、信号の問題と相通ずるところがあり
ますけども、やはり一定のある程度ほかの動きもしなければいけないのかなっていう、私も感触を
持っております。ぜひともね、地元から選出されている県会議員何やっているんだと私は思っては
いるんですけども。そういう面では、ただね、ここに仮に信号をつけたとしても、私、この交差点
の改善をしなければならないんではないのかなというのが、町道がこの県道311号線を斜めに横切
っている。この形は非常に信号つける、あるいは横断歩道をつける、非常にこう何ていうのかな、
好ましくない形ではないのかなと思うんですね。仮に信号あるいは横断歩道をつけるにしても、こ
の交差点の改善が必要になってくるんじゃないかと。これは町道がどういうふうにつけるかという
ことになりますけども、その辺のお考えは、もし、仮の問題で答えていただけるかどうかはわかり
ませんけども、それが実現するようであれば、町のほうとしては交差点のこの改善というのは考え
ておられるのかどうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )先ほどお答えした前交通課長との協議の中で、今ごらんいただい
ている写真のですね、お墓の手前にフェンスが縦格子のフェンスが並んでいると思いますけど、そ
の裏側に排水施設があります。そこを暗渠化して道路を山側に拡幅して、できるだけ県道に直角に
結べるような形の改良を葉山町がやるんであれば、積極的に協議はしますという形で、町はそうい
う信号機ができるような状況ができれば、当然そこの工事は葉山町がやってもいいですというよう
な話の中で協議をしていますので、また現実的な話が生まれれば、町とすればそういう部分を使っ
て道路を拡幅して交差点形状を改良したいと思っています。
〇7番( 近藤昇一君 )町のほうとしてはそういう用意もあるし、もし、仮の話ですけども、そう
いう話が進めばやれるという確約をいただいたと思っていますんで、これも一つの非常に大きな材
料になると思います。
もう1点は、この交差点の問題で、先ほども言いましたように、この写真で料金所に向かって左
側に…失礼、右側にね、歩道がない。その歩道がないことによって中学生はわざわざ川久保の交差
点まで行かなければならない。この歩道さえ南郷交差点のところまでつけば、わざわざ、こちらを
今度は通学路にすることもできるんですよね。これは教育委員会のほうとしてもこれは強力にね、
推し進めていただきたいなと思うんですけども。この辺の何ていうのかな、可能性としては、感触
はいかがでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )旧逗葉新道から一般県道になるときに、当然歩道をつくらなくて
はいけないという中で、県と協議をする中で、写真で見る左側ですね、逗葉新道に向かう側はほぼ
3メーターの歩道を整備しました。それには当然道路構造令の基準にのっとっているので、県は当
然県からの補助金を得てやっている行為ですので、今言われたように、右側のお墓側の部分という
のをどうしてもつくろうとすると、さすがに3メーター基準に合ったものはできない。その奥に擁
壁が、石積みがあって、斜めに寝ていますので、そういった部分を使えばせめて1メーター強でも
人が1人歩けるくらいでも歩道はできるんじゃないかという提案は、再三町は県に対してやってい
ますけれども、みんな県のだめ出しみたいな話にはなっていますが、提案とすれば継続的にやって
おりますので、ただ、どうしても予算の関係で県の…国の交付金が欲しいとか、補助金でやりたい
というところがどうしても県にはあって、なかなか現実化しないところだと思います。
〇7番( 近藤昇一君 )ここに歩道をつくることによってね、これはちょっと持ち主がどうなって
いるかは私も正確ではないんで、申しわけないんですけども、南郷歩道橋の手前にここにかすかに
写っていますけども、歩道橋がありますよね。結構今、看板立っていますけども、あそこ車ぶつか
るんだよね。で、何か大渋滞起こしたりで、これについてもね、下に歩道をつくることによって解
決する問題なのかなって、ちょっと私は地主さんとのお話ししていませんので、地主さんの要望が
どうなのかわかりませんけども、実際にあの橋を改善しようとすればそれなりのお金かかりますよ
ね。だから、歩道をつくるのと費用的にはそんな大きな差がないような気がしているんですけどね、
その辺ちょっと考えたことございますか。この歩道はどこの管理だかわかりますか。歩道橋か。
○都市経済部長( 永津英彦君 )まず歩道橋に関してはですね、逗葉新道から神奈川県の県道にな
ったことで、県の内部のことなんですけども、道路都市課というところが道路をつくっています。
完全にそういった問題点、引き継がなきゃいけないものを引き継いだりした結果として、維持課が
管理するようになります。こちらの歩道橋に関しては、あくまでも1軒反対側にお宅があるために
かかっている橋であって、それは道路公社が当時、逗葉新道つくったときに、やむを得ずつくらざ
るを得なくなってつくったものというふうに認識しています。当時は道路公社が管理をしていまし
たけども、神奈川県とすると、県道を渡っている歩道橋でもないし、町道を渡っている橋でもない
しというところで、引き継ぐ場所がなくて現在困っている状況で、その整理が一般県道になってか
ら10年たつんですけど、まだ解決してない状況にあります。なので、やむを得ず何かあれば県が管
理するしかないので、この間、トラックの荷物がぶつかったときには、この先、けたが危ないです
よという表示とかは神奈川県が現状やっている状況ですね。先ほど言ったように、歩道をつくろう
とするとですね、石積みの上に行くルートを考えられるんですけども、当然途中が階段になってし
まったりとか、アップダウンが激しくなるとか、そういった部分で、土地の問題もそうなんですけ
ど、構造的にどこにどうやって歩道をつくろうかというところは問題点があって、検討は重ねてい
ます。それができれば当然、今の問題ある歩道橋を撤去できるというふうには、全体像としては考
えています。
〇7番( 近藤昇一君 )なかなか複雑な話、私は聞かされてしまったんですけども、いずれにしろ、
あそこにもし歩道ができれば一定のね、改善の方向ができるんではないのかなと思いますんで、引
き続き強く県のほうとの交渉もね、よろしくお願いしたいと思います。私どものほうとしてはまた
個別に動きたいなとも思っていますんで、よろしくお願いいたします。
それと、次に南郷交差点の問題について触れておきたいと思います。まず、南郷交差点について
は歩道橋、これは町の管理だということでよろしかったんですよね。残念ながらこの写真のように、
この防風板というんですか、かなりぼろぼろでかなりの年数このまま放置されているんですよね。
これは住民の方から言っている。私が言っているんじゃないですけどね。天皇陛下が葉山へ来て、
初めて見る施設がね、こんなぼろぼろでいいのかというふうに私言われました。これ何とかなりま
せんか、まず。
○都市経済部長( 永津英彦君 )都市経済部が答えるのがどうかとは思っているんですけども、先
ほどの橋…先ほどの質問の歩道橋と一緒で、こちらの歩道橋も当然南郷中学校ができ上がる中で通
学路として安全確保のために葉山町が設置したことに事実は間違いがないんですけども、県の横断
施設でもない、なおかつ都市経済部とすれば町道として認めている立体横断施設と言うんですけど、
そういう施設にも位置づけてない。だから、葉山町のものだということは明確ですけど、じゃあど
この部署が管理するのかというところで、学校のものなのか、通学路のためだから学校のものなの
か、もしくは交通安全施設として公共施設課みたいな部署が管理するのか、そういった部分で非常
に曖昧な状況をずっと続けているというのは現状だと思います。それと、当然先ほどお話ししたよ
うに、県と、一般県道になったことで長柄小の歩道橋、間の歩道橋、今回のこの南郷歩道橋、そう
いった部分でいろいろな部分で引き継ぎだったり、協議をしなきゃいけない部分というのは非常に
多くあります。それがまだ未解決の状況ですので、これをですね、一担当部署に決めてしまうと、
県とのやりとりに若干不利だというふうに、ここで言うのもどうかと思いますけど、あるんです。
そういった意味では町全体として県とやりとりをして、有利な方向に持っていきたいという部分は
あります。ただ、維持管理とすれば、早急にどこかの課で予算を取って対処すべきだというふうに
考えます。
〇7番( 近藤昇一君 )この問題もうかなり長い、10年以上、私の記憶の中では議会でもやるし、
予算・決算の場でも取り上げてきているんですけど、町長、これどうされるつもりですか。今言っ
たように、非常に複雑に入り組んでいる問題ではあるとは思うんですけどね。町として、この写真
見ていただければわかるように、非常にみっともないですよね。この危険とかどうかというのはち
ょっとわかりませんけども、もう穴があいたまま10年以上もうこんなような状況が続いていると。
これはね、改善しなきゃなんないけども、今、都市経済部長が言われたような状況だと、どこで金
出していいのかというのが出てくるんですよ。一番利用しているのが教育委員会なんでね、教育委
員会でやるのも一つの手かなとは思うんですけど。でも、いずれにしろ、ここだということを決め
なければこれの修繕もなかなか難しいのかなと思うんですよ。その辺、町長の見解を伺っておきま
す。
○町長( 山梨崇仁君 )前提としてですね、永津部長がお話ししているように、歩道橋のあり方に
ついて県と町とですね、見解が若干違っているところもあるんですね。いずれにしても、県ももし
かしたら歩道橋取ってもいいとは思っているかもしれないんですけども、撤去をして横断歩道を引
き直すとなると、いろんな見地からですね、お金ももちろんですが、その前の交通のあり方につい
て県も考えなければいけないので、非常に県としてはなるべくそのままでいてほしいという気持ち
を、これは私が勝手に感じることですけども、状況があります。町としては、できれば先ほどの長
柄交差点も含めて、歩道橋の存在についてはなるべく今はもう横断歩道として、先ほどのスクラン
ブルという話もありましたが、バリアフリーも考えると、もう取っていいんじゃないかというふう
に思っているところがありますので、それが前提に一つあります。その中で、この歩道橋について
は町が所有しているということですので、私としてはできればきれいにしてしまいたいところが正
直あるんですが、先ほどの一つ引っかかっているのは県との兼ね合いも一つあるにはあります。
それから、この歩道橋についてはですね、ちょっともう一度この後、きょう、せっかくいただい
た御意見なので、持ち帰って教育委員会とも議論をしたいと思いますが、どのように直すかという
こともいろいろと議論が分かれているところがありまして、単純にもとの原状のままに復帰すると、
きれいに外から見えない歩道橋になってしまうために、中学生の安全面的に夕方、夜間どうなんだ
ろうという声もあります。一方で全面取ってしまって丸見えにするとですね、それはそれで上から
物が落ちてしまったりとか、危ないという声もありまして、ちょっとどういう形がいいのか、私も
今、答えがありませんので、もう一度整備するのか、しないのか、どんな形が整備が適しているの
か、議論をしっかりと重ねていきたいというふうに思います。
〇7番( 近藤昇一君 )整備するか、しないかという、仮に撤去するにしても私は一定の時間かか
ると思うんですよ、数年ね、少なくとも。私は地元の人たちから出ている意見はね、歩道橋なんて
撤去して、第一からここの交差点に横断歩道がないんですね、やっぱり。歩道橋しか渡れない。で
も、下渡っている。やっぱりこの状態も改めなきゃいけないし、先ほど言いましたように、本来は
もう歩行者優先で考えればね、わざわざ歩行者がそういう不便を感じて歩道橋を渡る。確かに車歩、
歩行者と車を分離するということで安全性は高まるかもしれませんけども、もう経年劣化もありま
すから、実際には相当な手入れをしなきゃならない状況になっているわけですよ。そういう面では、
ただこの防風板については私はそんな莫大な費用がかかるというもんじゃないと思うんですよね。
傷んでいるところだけでも変えていくというのは。私はここだけでも早急にやるべきだと思うんで
すけど、この破損している部分だけでもね、直していく。見えちゃうわけですから、外からね、い
わゆるいかにもぼろぼろだというのがね。危険とかそういうことじゃないかもしれないけど、景観
上は非常によろしくないと私は思いますけども、ここだけでも早急に直すつもりありませんか。担
当が決まらなければこれは直せないということなのかね。そうじゃなくて、やっぱり町としてはや
っぱりこれは町の管理であるならば、一定手を加えなきゃならんという立場に立てるのかどうか。
そこだけ伺っておきます。
○町長( 山梨崇仁君 )先ほど永津部長が申し上げた担当が決まらないとというのは、お金的なも
のではなくてですね、担当によって見解が違うために、議論のまとまりがなかったというところの
話でございますので、この際、担当によって意見は違いますが、確かに結果として町民の方からす
れば見た目もよくないですし、確かに利用によって若干見解も分かれるかもしれませんが、町とし
ての見解をしっかり持ってですね、対応を図っていきたいというふうに思います。
〇7番( 近藤昇一君 )ぜひお願いします。もう一つ、これは提言なんですけれどもね、この南郷
交差点のあり方について、常々料金所に向かっていって、直進の…失礼、右折の車が並ぶとそのこ
とによって直進が渋滞してしまって、かなりのこの南郷交差点、トンネル入り口の信号ですか、渋
滞しますよね。やっぱりここの改善というのが必要じゃないのかなということで、これは地元の人
からのちょっと提言もありましたので、お話ししておきますけれども。料金所の方面から長柄交差
点に向かっていくと、この南郷交差点の手前で左折専用レーンが出てきています。果たして左折専
用のレーンが必要なのかどうかというのももう一度よく考えてみると、左折専用のレーンをつぶす
ことによって、料金所に向かっていく車の右折レーンをふやすことができるんではないのかな。こ
れにはこの交差点の、南郷交差点、これ写真には入っていないですけれども、長柄交差点側に川が
ありますね。あそこを少なくとも暗渠にして道路を広げていく。そのことでこの右折レーンを…左
折レーンですか、活用して料金所に向かっていく右折レーンをもう少し延ばすことができるんでは
ないのかなっていう提言を地域の人からもらいましたんで、私ども素人が考えていることですから、
これは専門的にやはり検討してもらって、県に提言していただきたいなと思っています。
もう一つは、南郷公園からおりてくる車が、ここの下の県道311号線で渋滞していると、右折す
る車が1台か2台あると、もう直進も左折もできない。ですから、南郷公園からおりてくるあの道
路についても右折専用レーン、これもやはり何台かつくることによって直進と左折がスムーズに行
けるんではないのかという提言も受けました。そこについては今度町の責任になってくると思いま
すけども、その辺の提言もさせていただいておきます。これはもう提言だけでもって時間もありま
せんので。
次に、長柄小の下の丹蔵、これも御承知のとおりこの状況ね、やっぱりこれ改善できないのかな
と。近郊緑化地域ですか、でしたよね。近郊緑地か。何らかの規制はないんですか。いわゆる風致
じゃなかったんだよね。さまざまなものを持っているんだけども、後で時間があれば聞きたいんだ
けども。これについての規制の方法ってないもんでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )近郊緑地特別区域、保全区域なんですけれども、これは許可行為
ではなくて、届出制ですので、基本的にこれをだめですという話は難しいというふうに考えます。
細かいことを言わせていただくと、恐らく雑種地に地目もなっているというふうに思います。です
ので、資材置き場をやってはいけないとかということではないので、唯一見た目の問題で、景観の
計画の中では物件の堆積について届出制というところで、こういった見た目をですね、木の柵にし
て景観を配慮しろとか、そういった指導はできるというふうには思います。
〇7番( 近藤昇一君 )少なくとも景観法施行条例ですか、というと堆積1.5メートル以上の場合
は届け出が、もう完全に1.5メートル以上ですよね。その景観からしても、これ果たしてなかなか
ね、ここは調整区域で地主さんも利用の方法が難しい地域ではあるかもしれないんですよね。県道
311号線沿いは一般県道になったということで、その周りの地主さんはね、さまざまな活用方法が
生まれたんですけども、ここについては相変わらず調整区域ですから、ほかに活用の方法がないと
いう部分はあるんですけども、少なくともこの景観についてはね、やっぱり特にここの部分につい
ては一番手前のところで一番目につくところだという部分では、一定のやはり指導は行うべきでは
ないのかなと思うんですけども、それは難しいですか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )先ほどお答えしたとおり、これを全部撤去しなさいとか、こうい
う使い方はやめなさいという指導は非常に難しいと思っています。なので、見た目というんですか
ね、県道から見た景観を配慮しろという指導はできると思います。
〇7番( 近藤昇一君 )私はここは何らかの形でね、やはり遠くから来た人が逗葉新道を通ってき
て、やっぱり目にする場所としては私は好ましくないと思うんですね。町としてもやっぱり、町長
あれですかね、何らかの形をするつもりはないですかね。あそこの部分について、やっぱり町長も
好ましくないと思うんだったら何らかの規制をするとか、ほかの何かの対処を考えるべきだと思う
んですけど、難しいですか。
○町長( 山梨崇仁君 )長柄の丹蔵地域ということで御指摘の場所の件はいただいておりますけれ
ども、同様の場所としてですね、やはり木古庭・上山口地域の県道沿いの資材置き場として利用し
ている場所、先日もあと御意見もありました南郷中学校のところであったりとかですね、なるべく
やはり人目につくという言い方は変ですけれども、住民の安心した暮らしを確保するため、また通
行の安全を考えると、こういったものについてはなるべく避けていきたいというのが正直本音では
あります。ただ、町の権限の中でできることということもありますので、永津部長が申し上げたよ
うにですね、こういうお声をいただければ町のほうとしてお願いとなりますけれども、お声をかけ
てですね、事業者の協力を仰いでいけるようにしていかなければいけないなというふうには思って
おります。
〇7番( 近藤昇一君 )もうちょっと時間が詰まってきてしまったんですけども。やはりこの地域
の問題については安全面もね、含めて、これでもって果たして安全なのかな、これが大雨でも降っ
てずれてきちゃったらね、通学路のほうまで落ちてくるという可能性も十分ありますんで、その辺
も含めてね、これ、何らかの対処をしていただきたいと思います。
最後になりますけど、長柄地域の公共施設について、長柄の地域、いわゆる葉桜・イトーピアを
除きますと南郷公園しか公園はない、子供が遊ぶ公園。たった1つあるのは189平米、芳ヶ久保児
童遊園、長柄会館の裏ですよね。とてもあそこに…まあ遊んでいる子供がいますけど、知っている
子供たちはね。今、子供たちが長柄の地域の子供たちが遊ぶのは御霊神社の境内、前も話しました
けども、あそこは柵も何もない。ボールが飛び出したらそのボールを追っかけてくるというような
場所ですよね。やっぱり長柄にお住まいの人たちについては、民間のね、民地でもって子供を遊ば
せている場所も確かにございます。でも、それは好意で単に遊ばせてもらっているだけであって、
利用方法が、方向が決まればね、もう遊べなくなるというような状況もあります。そういう面で長
柄では児童館もない、子供の遊び場もないという状況ですよね。私はできれば消防のね、分団詰所
ができるときにこれらも含めた複合施設ができないのかなっていう希望は持ちましたけども、残念
ながら分団の詰所だけになってしまったということがありますんで、やはり大きな字、6字見てみ
ても児童館も子供の遊び場もこんな状況というのは、私、長柄だけだと思うんです。長柄も全体の
字で見ますとね、大変多く公園があるんですけども、ほとんど葉桜・イトーピアなんです。いわゆ
る町が努力して公園なり何なりをいわゆるデベロッパーに提供させたところですよね。ないんです
よね。そういう面では各地域地域のこのバランスも考えた施策、私は必要だと思うんですけども、
町長、いかがでしょう。
○町長( 山梨崇仁君 )過去よりですね、長柄地域の公園については課題だというふうには言われ
ておりましたし、学童、児童館等についても長柄小をおりた子が葉桜まで上がって、また帰りは暗
い道を歩いて帰ってくると、非常に心が痛む状況があるということはもう重々承知をしてございま
す。それがまた最近は人口がふえているという状況にありまして、いろんなところからですね、長
柄地域に公園をいう声をいただいております。ただ、近藤議員がおっしゃるように、直接的にです
ね、開発等で寄贈される公園があればというところは正直今でも願ってはいるんですけども、そう
いった開発も行われる見込みがないということで考えますと、何かしらのチャンスがあればですね、
町として土地の確保をして公園も設けなければいけないなというふうには、長柄地域は特に、特段
をして考えてもいいんじゃないかというふうには思ってございます。ただ一団の土地となりますと、
市街化区域ですので大分費用もかさみますし、今後ですね、こんな言い方したらいけないんですけ
ども、例えば空き家の問題等でですね、町に寄贈してもいいというような方を求められないか、も
しくはそういった協力いただける方がいないかということも念頭に置きながらですね、長柄地域に
は注目をして力を入れていかなければいけないという気持ちを持っていきたいというふうに思って
おります。
〇7番( 近藤昇一君 )開発という問題ではね、私、次の質問、まちづくり条例について何点か用
意はしているんですけども、残り時間がないんで。特に次の一体的な土地の利用というのがね、大
きなやっぱり一つのまちづくり条例見直すに当たっての課題かなと思っています。葉山町の場合に
は特定開発を1,000平米と定義しています。自治体によってそれぞれ指導の仕方が違うんで、画一
的には捉えられないんですけども、開発としては逗子は500平米、大磯が300平米という規定、条例
で持っていますよね。実際に葉山の場合も長柄の地域でもね、業者が堂々と言っているわけですよ
ね。一遍にやっちゃうと指導要綱に引っかかっちゃうから、こことここは分けてやっているんだよ
って、地元の人にそれをはっきり言うんですよ。そのことによって公園の提供もされない。現実問
題で今、町長そういうのがあればと言ったけども、そういう逃れをやっているから提供もされない、
開発されても、という状況なんですよね。そういう面ではまちづくり条例、大幅に見直す必要があ
るんではないかと思います。特に今後ね、一体開発の問題、そして公聴会のあり方、あるいは葬祭
場、ワンルーム、特にペット霊園なんかはね、かつて上山口の地域でペット霊園の話があって、周
りの住民が反対運動をやろうかというところまでいった経験もありますんで、できてからじゃなく
てね。もう一つには、非建築物系の土地の利用、レンタルルームやコインパーキング、これらの問
題についてもやはりきちっと条例化に位置づけるべきだということをお願いして、まちづくり条例
については引き続きまた新たな場で取り上げさせていただきます。以上をもって質問を終わります。
〇議長( 伊東圭介君 )これにて7番 近藤昇一議員の一般質問を終わります。
第2番、1番 横山すみ子議員の一般質問を通告に従い一問一答式により行います。横山すみ子
議員、質問者席にお着き願います。
○1番( 横山すみ子君 )1番 横山すみ子です。引き続き長柄・南郷地区について質問をと言い
たいところなんですけれども、一般質問は通告制ですので、通告に従って御質問をさせていただき
ます。
今回、私は予算特別委員会の委員長を務めさせていただきまして、自分の質問は控えて、各議員
の質問を注意深く聞く中で感じた問題点を主に取り上げております。
まず第1点目として、公共施設等総合管理計画について伺います。この計画は公共施設の老朽化
の問題が非常に取り上げられて、国からの指導もありまして、葉山町では公共施設の白書を平成26
年3月に策定いたしました。その後、国からのまた新たな指導が入って、範囲を広げて公共施設白
書をもとに「公共施設等総合管理計画」というのを平成29年3月に出しております。その中で非常
に気になるところがありまして、予算特別委員会で取り上げられた問題の中で修繕に関する問題に
ついて、これは一体どうなっているのかということで今回質問を組ませていただいております。
細かな質問に入る前に、公共施設等の現状や課題に関する基本的な認識が私と行政の皆様方とず
れていないかどうか心配なところがありまして、再確認をさせていただきたいと思います。お手元
のタブレットには公共施設等総合管理計画、入っていると思いますけれども、傍聴の皆様を含め、
資料を御一緒に見ることができないのが大変に申しわけないと思うんですけれども、予算特別委員
会でも資料のこの数字をごらんください、この図面をごらんくださいというときに、中継でごらん
になっている方にとっては全くわからないなというのは、ちょっと心残りなところがあったんです
が、今回の公共施設等総合管理計画の中で35ページ、36ページに、第3章ですが、公共施設等の総
合的かつ計画的な管理に関する基本的な方針とありまして、36ページに現状や課題に関する基本認
識が書いてございます。計画期間は平成29年度から平成60年度まで32年間という長期にわたる計画
でございます。それを4期に分けて、また実施計画をつくっていくという計画立てになっておりま
すけれども、36ページのところに基本的な問題点が書いてございます。人口減少が進行していくで
あろうということと、それに従って財政的な厳しさが出てくるということ。また、更新等にそのた
めに公共施設の更新に関する予算が現在の予算立てから見ると到底カバーすることができないぐら
いの額となっていくということが書かれておりまして、その中で予算特別委員会の審議で特に気に
なりましたのは修繕です。現在の公共施設がそれぞれ老朽化して、躯体に関しては、建物に関して
は長期的に使うということですけれども、その中の空調や電気設備や放送設備やというところは60
年はもたないわけで、これは予防的に修繕せざるを得ない。予算特別委員会の中でこのような発言
をしたときに、町長が深くうなずいておられたと思うんですが、突然壊れたといってそこのサービ
スを停止するということは、そこのサービスを受けることを予定していた方たち、予約していたり、
それからその活動を当てにしていた方たちが突然あしたから使えない、何カ月先まで使えないとい
う状況が起きます。予防的な保全を行えば何年何月の何日間こういう理由で使えないので御承知お
きくださいということで、代替的などこは使えますとかという御案内もできるんですけれども、突
然壊れるとそれができなくなって、サービスが本当に行き届かなくなるということが気になりまし
た。
修繕計画について担当にお伺いをいたしますが、この計画を読むと、修繕に関してはそれぞれの
担当課、担当のところで調べて修繕の計画を立てると書いてありまして、私は町としてはこれでは
ちゃんと進まないのではないかという大変な危惧を持ちましたけれども、現状修繕に関してはどの
ようなやり方で計画を立てておられるか、まず伺います。
〇政策財政部長( 小山誠君 )今、横山議員がおっしゃるとおりですね、今までは事後修繕という
ことで、そのような対応を図っていたということでございます。ただ、この総合管理計画を立てて
いく中でですね、当然予防保全が必要だということで事前にですね、今、御指摘のようにですね、
老朽化が進んでいる施設について、当然優先的な順位というか、施設ごとにですね、整備を図って
いかなきゃいけないという部分では、当然予防保全的な計画を持ってですね、対応を図っていかな
きゃいけないという認識は十分持っているところでございます。ただ、これ再三回答していること
でございますが、やはり多額の費用が生じるということで、先般、平成30年の予算編成に当たって
もですね、大規模事業、学校給食センターですとか、クリーンセンターの再整備事業、また下水道
事業もろもろの事業経費がかかるというようなことから、財政推計的なシミュレーションを描いた
ものをですね、お示しをする中で、今後の公共施設の取り組みについて対応を図らさせていただい
ているというふうに認識を持っているところなんですが、細かい修繕についてはですね、確かに原
課の管理のもとにですね、やっておりますけれども、大規模な修繕にかかわる部分についてはこの
実施計画の中でですね、当然対応を図っていかなければいけないことは十分承知しているところで
ございます。
○1番( 横山すみ子君 )今年度消防の庁舎で、2億まではいきませんけれども、一般の町民の方
が聞かれたらびっくりするような多額の修繕経費が計上されて、これは当然やらなければいけない
ことですので、支出認めて、議会も認めております。そのときに気になったので、よその課で修繕
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の調査あるいは要望を出したのかという質問をしましたときに、出した課もあると、しかし認めら
れなかったという答えをいただいたこともありまして、予防的修繕をするのであれば、現在、その
担当で所有している公共施設について、誰が修繕について調査をし、方針を決めるんですか。
〇政策財政部長( 小山誠君 )今お尋ねの部分につきましてはですね、当然公共施設を全体的に管
理している部分が原課から執行委任を受けている公共施設課、そちらが中心となってですね、この
計画についても対応を図らさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )公共施設課、計画も立てながら現場管理もしということで、大変な重責
を担っておられると思いますが、今のやり方でいくと、修繕に関しては原課がそこの修繕に関して
調べて、事後修繕はやると、予防的修繕に関しては私は一括管理すべきだと思っているんですけれ
ども、その調査、つまり専門的な目がなければこの機械はもう10年ぐらいたっているから危ないか
なと思っても、いつのタイミングでどのような修繕をすればいいか、あるいは予防修繕といっても
単なる修繕ではなくて、バージョンアップしたほうがいいとか、いろいろあると思うんですけれど
も、その調査をする能力のあると、変な言い方ですね、専門的な知識のある職員は各部に配置され
ているんですか。
〇政策財政部長( 小山誠君 )現実、議員も御存じのとおりですね、技術屋さん、建築士の免許を
持っているとか、土木関係もろもろ、そういった技術士については置いている課もございますけれ
ども、公共施設全体を管理する意味合いでは公共施設課だけに配置がされているという認識でおり
ます。ですので、そこら辺は各原課のほうともですね、連携を図る中で、現段階についてもですね、
簡易的な修繕であっても御相談を受けるケースについては真摯にですね、公共施設課のほうも対応
しているという部分。あと、今お尋ねにもございましたように、予防保全的な修繕、当然各課抱え
ている施設についてですね、老朽化度合が違えども将来的にですね、整備を図っていかなければい
けないというようなことは重々承知してございまして、当然そのためにはじゃあどうしたらいいか
ということで、当然調査等々を含めた形での計画立てをしていかなければいけないというところも
認識して、今後ですね、そこら辺は詰めていかなければいけないなというふうに思っております。
○1番( 横山すみ子君 )予算特別委員会でのやりとりを聞いているうちに、きょう、たくさんの
計画を持参してしまって、このタブレットの中に情報は全部入っているんですけれども、一つのこ
とを追っかけていくときに、またペーパーで追っかけるということになってしまって、大荷物を持
って歩いているんですが、担当、小山部長だったと思いますけれども、この公共施設等総合管理計
画を立てるに際して、躯体、長寿命化に向けて建物はもたせるようにしようと。だけど、その中に
入っている諸設備については60年ももちませんから、10年から20年で当然かえていかなければいけ
ないということを、この計画を立てる段階で建物だけではなくて、中まで専門家の目を持って調査
されて、それでお金をはじいてやるということですか。それとも、それぞれの建物についてはそれ
ぞれ持っている原課で調べて、事後修繕もしくは予防的含めて計画を立てなさいということなんで
すか。
〇政策財政部長( 小山誠君 )ちょっと私の説明がというか、答弁が十分でないことからちょっと
誤解を招いているのかなというふうにも思っておりますけれども、この計画を立てるに当たっては
当然試算となる数字的なものは公共施設課の技術職の人間がですね、はじいております。ですので、
この施設であればこういった形でこのぐらいの経費がかかるというような試算は公共施設課のほう
でやってございます。ですので、原課のほうで細かい数字をはじき出して計画に反映しているとい
うものではございません。
○1番( 横山すみ子君 )そうしますとですね、きょうの後半の質問とも関連してくるので、ちょ
っと詳しく聞いておきたいなと思うんですが、修繕に関してはこのペーパーでつくった公共施設等
総合管理計画に関する計画立てのところは、公共施設課が一応といいますか、各施設を見て、重立
った公共施設を見て、建物の状況から設備の状況まで調査を行ったと。その結果、この計画ができ
て、今度は数字が入ってまいりますので、そんなに簡単な問題ではないんですけれども、そのこと
に関して公共施設課は全部把握しているということですか。
〇政策財政部長( 小山誠君 )数字的なものというのは、なかなかはじき出すというのは大変難し
いものだというふうに認識しております。それはなぜかというと、やはり今、既存ある施設を長寿
命化を図っていくことに要する経費というものを一定の何というんですかね、積算基準に基づいて
はじき出して、ここで数字をお示しをしているような状況でございまして、細かく当然手をつけて
いくとなるとですね、横山議員も御存じのとおり、個別具体にですね、調査、設計、業務委託をす
る中で当然修繕計画を立てていかないと、具体的な数字は上がってこないのかなというふうに思っ
ておりますので、そこら辺はこれからですね、この言葉がふさわしいかどうかわかりませんけども、
優先順位づけ的な部分、当然60年経過している施設、そういった施設を優先的にはかる上で調査も
そちらから優先していくとか、もしくは、例えば先ほどもお話あったように、例えば福祉文化会館、
一般的にですね、有料施設として貸し出しをしておっていたんですが、それはそちらのほうの整備
も図っていかなければいけないということで、当然調査委託を図る中で計画立てして修繕をしてい
くという必要性は感じているところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )今ちょっと具体的な福祉文化会館という事例が上がったんですけれども、
町長に伺います。福祉文化会館は町の方たちにとって非常に文化的というか、いろんな面で大事な
施設でして、ホールのほうは大規模ですので、そんなにしょっちゅう埋まっているという状況では
ないんですけれども、大会議室等は予約を取るのが難しいぐらいな状況で使われていると思うんで
すね。そこで思い出していただきたいんですが、数年前だったと思いますけれども、突然暖房がき
かなくなりまして、皆さんコートを着たままイベントに参加されて、2日目ぐらいにストーブをい
っぱい用意されて、今度はちょっと暑かったという大変なことがあったんですけれども、サービス
提供を行っているところでそういうことが起きると、本当に影響が大きいものだなと私もコートを
着たまま参加しながら思ったんですけれども。ということは、福祉文化会館の躯体、この間、外側
は直していただきました。暖房施設というか、空調施設も一応直していただいたし、中の壁紙とい
いますか、周辺も大変汚れていたのを直していただいたんですが、全体の設備が果たしてどういう
状況なのかというのとても心配なんですけれども、そのことに関してきちんと詳しい調査をされて
いるのかというのが心配でございます。公共施設課の職員の皆様はプロの目で見ることができるか
もしれませんが、電気設備その他に関して、あるいは空調設備その他に関してまでプロでいらっし
ゃるかどうかがわからないということで、予防的保全の観点から私は福祉文化会館のみではないで
すけれども、図書館もそうだと思いますが、葉山で暮らすことの質を上げている施設に関しては壊
れちゃいましたということは絶対に避けたいなと思っているんですが、町長、予防的保全のために
調査予算が要請が来た場合、優先的にお認めいただきたいんですが、そのことについてはどうお考
えになりますか。
○町長( 山梨崇仁君 )かつてですね、この本会議場でもいろいろと議論やりましたけれども、葉
山町としては壊れたときに直すという流れの中で公共施設については向き合っていたというふうに
考えてございますが、私としましては横山議員がおっしゃるように予防してですね、もしくはこれ
は危ないよという指摘があれば速やかに対応していくことで館の運営そのものが、また利用される
方々も快適な空間が確保できるものだというふうに思っております。ですので、横山議員が御指摘
のとおり、まずどういった問題があるかという調査をすべきということに対しては全く賛同をして
おりますし、現に福祉文化会館につきましては本年度予算の段階で調査をしたいという声が上がり
ました。ただ、先ほどお話しの消防の整備費であったりとか、その他もろもろの公共施設について
の非常に大きな事業予算が膨らむ年でありますので、一旦ことしは調査を待たしてもらった現実が
あります。できれば来年度にはですね、速やかに調査をした上で、その流れで課題ということがは
っきりすれば、すぐに改修工事に入れるように確保を持っていきたいというふうに考えてございま
す。また、同様にほかの建物につきましても、大規模なものについては同じように調査をしてです
ね、調査をする段階で出てきた問題についてそこだけ向き合うのがいいのか、それともほかのもの
も絡めて一遍にやるのがいいのかということも検討ができますので、必ずそういった大規模施設に
ついては調査をする段階が必要だというふうに思います。
○1番( 横山すみ子君 )公共施設等総合管理計画を一生懸命立てておられるので、余り突っ込ん
で細かいことを言わないようにと、ちょっと遠慮してしまったところがあったかもしれないんです
けれども、総合管理計画を立てるということは葉山の将来を考えるということで、後ほど学校の質
問のときにも御質問させていただきますけれども、何かを大きく変更するという旗を上げるときは、
もう何年も前からどうでしょうかという打診をしながら、町側のこういうふうにしたいというもの
を出して調整していかないと到底着地できないですよね。総合管理計画、29年にできました。それ
で、今、質問して少し安心したんですけれども、修繕計画、つまり公共施設の建てかえとか統合と
かは本当に時間のかかる問題ですので、そこまでの間、何とか今ある施設に元気で働いてもらわな
ければいけないということがありまして、そのためには人間も同じですけれども、プロの目による
診断とその後の方針決定は町長を初めとする行政側と議会の最後の予算についての決断ということ
になると思うんですけれども、その土台となる調査について町長は1年待たせてしまったけれども
必要だと思っていると。それに従って対応していくというお答えをいただきましたので、その部分
は少し安心…少ししか安心していないみたいで申しわけないんですが、ちょっと安心をいたしまし
た。
それでは、そのことがわかりましたら、その後の全町的取り組みということがこの総合管理計画
の中でうたわれておりまして、また財政はどうなっているんだろうということで、中期財政計画ま
で戻って拝見をさせていただいたんですが、中期財政計画の最後のまとめのところで、本当にいい
文章が書いてありまして、これはもしかしたら今、うちの局長になっておられる方が書かれたのか
なと思いつつ拝見しましたけれども。事業の優先順位づけとスケジュールの明確化を図りますと。
これは葉山町中期財政計画、27年度から平成32年度までの計画の最後のところにこのように書かれ
ています。最後の締めでこのようなことが書かれているというのは、とても重要なことだと思って
書かれたと思うんですけれども、一般家庭では身の丈に合ったレベルでの生活を送ることで家計を
維持していると。規模の違いがあるけれども、地方自治体の財政運営もその点は共通しているとい
うことで、全体を見渡して進めていかなければいけないということが書いてございます。歳入総額、
それから歳入を見て実施する事務事業を決めていく。決定に際してどの事業を優先的に実施すべき
か、その序列を決めて、それぞれの事業の実施スケジュールを明確にすることで、収支均衡を前提
とした健全な財政運営の維持に努めますと。これ全く同意するところですよね。具体的には、第四
次総合計画の進行管理のツールとしての事務事業の振り返りと予算編成を連動させることで、総合
計画に定める事業の着実な推進とその財源の調達、確保が可能となりますと。これは聞いていらっ
しゃる方はこんな当たり前のことを何でまた読んでいるんだろうと思われるかもしれないんですが、
これがもう基本のキの字だと思うんですね。町長就任されましてからプライマリーバランスを守る
ということで、本当に葉山の財政がちょっと危ないかなという状況の中を立て直してこられたとい
うことに関しては、その御努力は本当に私もすごいなと思っているところですが、ぜひそれを維持
していただきたいんですね。それは葉山の将来に住む子供たちのためにも安心していろんな夢を描
ける、夢を実現できるようにするためにはお金が基本。お金と言うといけないかもしれませんが、
お金の収支に関して厳しく律することが必要だと思うんですね。そこを誤ると請求書のツケを、町
債を返していく先々の子供たちに請求書を送りつけるということをしてしまう。目の前は物はでき
ますけれども、返済が始まったりするのはちょっと先なので、もしかしたら私も、はい、さような
らとなっていたりして、後がどうなったかわからないということになってしまうんですけれども、
そのときになって、さきの人たちは一体何を考えていたんだと。せっかくすてきな葉山に住んだと
思ったのにということにならないように、今いる人間が心しなければいけないところだと思って、
修繕計画について一体どうなっているということを伺わせていただきました。そこがしっかりして
いれば、これから先の公共施設をどうやっていくかという議論の中でも、足元が崩れずに議論を組
み立てていくことができると思いますので、調査費、それから一括管理に向けての体制づくりは手
を抜かないでいただきたいと思います。これは予算委員会で見ていたところから心配になったので
確認をさせていただきましたが、政策財政部長、町長ともに深くうなずいていただいておりますの
で、そこは守っていただけるものと信じさせていただきます。
次の質問はぐっと具体的になってしまうんですけれども、実は予算特別委員会の初日に現場を視
察いたしました。1校しか行けなくて、長柄小学校のトイレを中心に拝見をしたんですけれども、
その一つのきっかけは、葉山町の民生委員児童委員協議会の皆様が学校訪問をされて、学校訪問報
告書というのが提出されているということで、その資料を拝見させていただいたんですね。そした
ら、それぞれ問題点指摘されている中で、早急に改修・改善を図ってもらいたい点というところで、
何と上山口小学校を除く6校、だから5校ですね。全てトイレに関する問題が出ておりまして、非
常に急がれると。議会の中でも長柄小学校卒業生の議員の方から再々指摘をされていたり、私たち
も現場を見て、あっと、実は私の子供も長柄小学校ができたてのときにお世話になりまして、ぴか
ぴかでした。ラッキーなことに、今度南郷に行ったら南郷もまたぴかぴかということで、葉山の小
学校、中学校はすてきだなと思っていたんですけれども、改めて現場に行って、もうこれではいけ
ないということを痛感をいたしました。町長、小学校のトイレ最近ごらんになったことありますか。
○町長( 山梨崇仁君 )学校訪問の際に、最近、年内という意味では使わせていただきましたけれ
ども、葉山小学校に参りました。ただ長柄小学校の問題につきましては、懸案ということで私も
重々承知をしてございます。
○1番( 横山すみ子君 )教育部長に伺いたいんですが、トイレの修繕計画というのはいつごろ立
てられて、どこまで達成されていますか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )今年度、平成29年度から葉山町小・中学校トイレ整備計画というもの
の策定にスタートしたところでございまして、ただこの計画自体はですね、技術的な内容というよ
りも現状と、修繕すればこういった形、例えば床とか、パーテーションとか、そういったまずソフ
ト的な内容も網羅した計画を今、策定中でございます。
○1番( 横山すみ子君 )私、今回は教育民生常任委員会に所属しているんですけれども、前は総
務委員会だったので、資料を見損なったかなと思って二晩ぐらい探して損しちゃったなという感じ
なんですけれども、つくられているということですね。それは教育総務課ですか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )まだ…教育総務課ですけれども、まだ素案の素案の段階で、まだでき
上がっておりません。今、進めているところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )そうしますと、上山口小学校がとてもすてきなトイレに変わったときは、
あれは計画に基づいたものではなかったということですか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )上山口小学校については耐震工事をやったときに一緒にやっておりま
して、そのときはそういう計画はない中で行ったものでございます。
○1番( 横山すみ子君 )上山だけすてきなトイレですと言って非難しているんじゃなくて、上山
口小学校であのトイレができたので、何の根拠もなく各校あんなふうになるのかなとかすかな期待
を持っていたんですけれども、今回、報告書を拝見して、5校出ておりまして、びっくりしたのと、
それから三浦半島地域教職員組合からそれぞれ学校現場についての要望書が出ております。それを
さかのぼって調べましたけれども、ここ数年トイレに関する御要望が大変ふえているということで、
ありがたいことなんですけれども、葉山の入学のお子さんたちが予測よりもふえたり、横ばいにな
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ったり、特に長柄小学校はこれから2年新入生ふえるであろうということを聞いておりますし、学
校に通っているお子さんやお父さん、お母さん、あるいはおじいちゃま、おばあちゃまなどに聞き
ますと、あのトイレ何とかならないかという声が大変多うございます。ことし計画を立てられて何
カ年で完成させるおつもりですか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )少し細かい話になるかもしれませんけれども、一般的に小学校1校、
1年に1校という形で夏休みを中心にやるのかなと、そういうふうには思うんですけども、上山口
小学校は抜かして残り5校という形になろうかと思うんです。まだ素案中の素案の段階なんですが。
ただ教育委員会としては、もう当然トイレの状況については重々把握をしておるところで、そのま
ま放っておこうと思っているわけでもございませんが、先ほどの公共施設等総合管理計画の話にも
あるように、その中の38ページにも保全点検とか、診断を行って、その情報を蓄積して老朽化対策
に活用したいとか、あと公共施設については本町では耐用年数60年となっておりまして、その点検
結果に基づいて使用する年数を必要な期間だけ計画的に延長したいとか、そういったこともありま
して、予算特別委員会でも話したかと思うんですけども、一色小学校があと11年で60年になります。
教育委員会はかつて葉山小学校のトイレをリニューアルしたことがございまして、そのとき4,000
万近いお金がかかっています。ですので、先ほど申しましたとおり整備計画自体は今のところ案を
つくっている段階では、細かい技術的なこととかはまだ含まれてはいませんが、当然お金もまだ入
っていませんが、要するに個別の修繕計画とこういった公共施設の総合管理計画の特に実施計画と
か、そういったところとのバランスというのも考えなければいけないのかなと。必要性は重々わか
っておりますけれども、お金を無駄にしないような、何かそういったことも考えなければいけない
のかなと、そういうふうに思っております。
○1番( 横山すみ子君 )教育施設に関しては、私が議員にならせていただいたころは、葉山町は
教育に非常に力を入れていると。予算の割合からいっても相当投入されていましたし、一つ一つの
項目についても三浦半島4市1町に比べると、ああ葉山は力を入れているなというのが一目でわか
る状況でございましたが、だんだん、だんだん、だんだん地盤沈下してきているというのが現状で
ございまして、特に最近は耐震のほうに手を取られて、また、町長の御英断で空調施設を一気にや
っていただいて、中学もやったということで、これは本当にやっていただいてよかったと思ってい
るんですが、トイレも同じ決断をされませんか。1校を1つずつって5年かかりますよね。その間
に子供たち大きくなってしまいます。葉山の小・中学校に余りいい印象を持たずに大人になると、
町長、成人式でも言っておられましたが、外の世界を見て、また帰ってきてくださいと。現在、葉
山小学校に来年、再来年、新入生がふえる予定ということは、Uターン組かどうかはわかりません
けれども、特に葉桜等の状況を見ておりますと、30代、40代の方が多く、子供を連れて引っ越して
きてくださいます。詳しくどうしてお選びいただいたかという話ができる関係になりますと、実は
児童館があって、おじいちゃま、おばあちゃまが住んでいる人はいいよと言われたと。あるいは違
う方は、あそこにあれがあるから選びましたと言っていただいて、本当にうれしくなったんですけ
れども。今、選んで引っ越してきていただいた方がお子さんを信頼して預けてくださるわけですよ
ね、町にね。校舎としてはなかなかすてきに見えるんですけれども、私が生徒数に比べてトイレは
どのぐらいというのが標準だとか、いろんなことを調べないで発言をしているんですけれども、長
柄小に関しては大変ショックを受けました。換気扇動きませんって、平仮名で全部。「かんきせん
うごきません」って張り紙がしてありましたし、デザインかもしれませんが、トイレの中が丸見え
といってはいけないのか、外の扉がないんですね。中の扉のところがカーテンというか、ぴらぴら
のカーテンではありませんけれども、ドアではないというところもあったりして、私としてはすご
くショックを受けて帰ってきまして、これは全校見るべきであったと反省をして資料を拝見してい
るんですけれども。空調設備のほうがお金がかかるか、私も計算はできておりませんが、トイレに
関しては転校してきたお子さんが、これも言わなければいけなかったんです。どうしてもトイレ使
えなくて、もう帰りは泣きながら帰ってくるというのを聞いたばかりです。これってだめじゃない
ですか。町長、トイレの整備に関しては急ぐということは御同意いただけますか。
○町長( 山梨崇仁君 )小学校全校がという、上山口小学校以外という御発言もありましたけども、
小学校によっては幾分きれいに改修をしているところは御承知だと思います。一応念のため葉山小
学校等もですね、以前予算出させていただいて、部分部分、一つ一つきれいに今しているところに
あります。長柄小学校につきまして、私の認識はそもそもの排水の問題があってですね、学校の裏
側の給食施設の裏側にありますけども、教職員の駐車場に使っている部分からどうしてもにおいが
出てしまうということが一番大きな課題、ただこれは構造的な、立地上の問題でですね、排水につ
いて直すことがなかなか難しいということを承知してございましたけども、トイレ、今、そのもの
のお話でありますので、私も十分に認識していないところの話でございました。教育委員会がしっ
かり把握されていると思いますので、改めて優先順位というふうに先ほど部長も申し上げましたけ
ど、長柄小学校の優先順位が高くなるよう、またほかの学校がですね、よりひどい状況があれば、
そちらのほうが高くなりますけれども、なるべく早期に順番づけをして、なるべく対応できるよう
にですね、図っていきたいというふうに思います。
○1番( 横山すみ子君 )部長、トイレの修繕計画を立てるという前提として全校お調べになって
いると思うんですけれども、私の耳に入っておりますところでは、中学校ひどいよと。多分参観か
運動会か何かでいらした方からの声なんですけれども、3つも使えなくなっていたよって聞いて、
生徒数に対して配置されている数の中でそんなに壊れている状況っていうのは、本当に中学生なの
で小学校1年生が泣いて帰るというのとはちょっと違うかもしれませんが、安心して勉強できる環
境とは言いにくいですよね。中学校の状況はいかがでしたか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )中学校についても床とか壁、あと天井ですね、あとパーテ―ション、
そういったところがはがれたり、傷ついたりという、そういったもう確認はできておりまして、確
かにこのトイレのそういう暗いとか、汚いとかというそういった問題について、やはりしっかり対
応していかなければいけないとは、そのように認識しております。
○1番( 横山すみ子君 )学校のトイレというのは、体育館のトイレも含めて、大規模災害の際に
お世話になる確率が非常に高い。トイレの問題は、もし避難生活をしたりするとすると、本当に大
きな問題になると思いますので、教育委員会としては町財政を考えて控えめに1年1校ずつはやり
たいとおっしゃったのかと思うんですが、町長、もうちょっと防災面、その他も考えてスピード上
げられませんか。
○町長( 山梨崇仁君 )お聞きになられたので、私からお答えできる範囲でお答えしますけども、
確かに横山議員がおっしゃるとおり、防災を考えるとやはり体育館のトイレはですね、使い勝手よ
くしたいというふうにはよく思います。また、学校についても、なかなか校舎内に入ることはあり
ませんけれども、1階部分についてはですね、なるべくお客様を迎える部分でありますので、トイ
レについてもきれいにしていくべきだと。きのうも他の議員の方から、お客様のおもてなしには玄
関とトイレだという話ございましたとおりだと私も思いますので、そのようには図っていきたいと
思います。ただ現状的に教育委員会のですね、考えを今、把握してございませんので、この後、し
っかりと議論を重ねて順番をつくるかもしれませんが、しっかりと対応していきたいというふうに
思います。
○1番( 横山すみ子君 )長柄小学校を拝見したときに、体育館にも回らせていただいて、一応洋
式トイレにしたり、整備はされているんですけれども、いかんせんこれ数が少ないなというのが、
体育館を現状使用しているという目で見ればものすごく少ないということはないかもしれませんが、
非常時にということをちょっと頭に入れると、これはということが印象的でございました。部長、
トイレの修繕を考えるときに、洋式にするというのは視点の一つとして入っておりますか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )洋式化も含めております。それと洗面台、手を洗う場所、そこも含め
て今、策定中でございます。
○1番( 横山すみ子君 )本会議だけで話を詰めてもいけないかなと思うんですが、議会からも
再々指摘されておりますし、修繕計画をつくるに当たっては教育総務課ということなんですが、学
校現場、先生とか、それからお父さん、お母さんとか、あるいは生徒たちからの意見はどこかで吸
い上げることができているんですか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )今現在はまだそこまで進んでいません。当然情報的には学校から、も
しくは清掃業者等と、いろいろなそういう専門家、業者さんからとかの声、またこの民生委員さん
の報告書とか、いろんな情報は得ておりますが、まだその保護者とかといったところまでの調査を
かけているわけではございません。
○1番( 横山すみ子君 )お父さん、お母さんや、それからおじいちゃん、おばあちゃん、どこに
言ったらいいかわからないんだけど、トイレがちょっとひどいんですという言い方でございました。
なので、聞いていただけば御意見が上がってくると思いますし、子供たちもあのトイレを使うのが
つらいと思うようなお子さんは多分控えめな性格でなかなか言えないで大変な思いをして帰ってく
るということが多いかもしれませんので、ものすごく理想的に早くやりますよということだと、ど
うしても意見を聞いてという前にやってしまってもいいかもしれないんですが、もしかして個数だ
とか、それからトイレの洋式だとかについて私どもの子供がお世話になったころは時代のせいもあ
りますが、なかなか頑張っていただいているなという印象だったんですが、何十年もたちますと、
お子さんたちが御家庭で暮らしている形態も変わってきまして、トイレの要求レベルが当然上がっ
ていると思うんですね。それも御配慮いただいて、教育委員会としては多額の予算を請求するのは
ちょっと心苦しいと思われるところあるかもしれませんが、これは教育の学力やなんかのもう以前
の問題として、学校に安心して楽しく来てもらうための一つの要素として、ぜひいい計画を立てて、
1年1校と言わず、だめって言われるかもしれませんが、5校全部やりたいとおっしゃっていただ
いて、どこまでできるかということで、ちょっと頑張っていただきたいので、それはトイレに関し
ては早急に。教育長はどうお思いでしょうか。
〇教育長( ?町和久君 )今度お話をお伺いしまして、妙な言い方で恐縮ですけれども、実は本当
に全く共感だなというかね、同感だなと思うところが多々あります。先ほど沼田部長のほうから一
つの例として葉山小学校ですね、ほぼ4,000万円かかってしまったというようなことがございまし
た。そのことを念頭に置きながら、全体のトイレの改修というのを考えていくわけですけれども、
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その際、私が着任をした段階では、私の記憶ですけれども、公共施設等総合整備管理計画ですか、
こういったものが十分に進捗をしてなかったというふうに思います。また、裏づけるような財政計
画についてもそういう状況がありまして、そのことと、つまり数千万円かかるレベルのものを改修
していくタイミングですよね。全体、校舎全体の改修なんかとマッチングするというような問題も
当然起きてきますので、そのことは念頭に置かざるを得なかったかなと。その点、部分改修にとど
めてきてしまったところがありますけれども、今の先ほど議員の最初の第1項目の御質問ですか、
そういったこととの関係がありますけれども、そういった全体の流れが見えてきたというところも
ありますので、その中でしっかり位置づけていきたいというふうに思います。なおかつですね、仮
に施設全体の、学校施設全体の大がかりな修繕とか、改修、改築みたいなことが必要であるとする
と、それは時間かかりますよね。ですので、その間、放っておくということできないと思いますの
で、むしろその間を埋めるような意味での補修計画を、修繕計画を今、立てているというふうにお
考えいただけるのがありがたいなというふうに思っています。ですので、ずっと先にまとめてやれ
ればいいというふうな話ではなくて、できるだけ早い機会にこれを改修実現していくべきだという
ふうに思っています。個々の学校の状況については、やっぱり長柄は少し特異なところがあると構
造上思いますけれども、それぞれの状況をしっかり聞き取って、優先順位をつけていきたいと、そ
んなふうに考えております。
○1番( 横山すみ子君 )小山政策部長に申し上げるのを忘れちゃったんですけれども、多分議員
懇談会だったか、常任委員会だったか忘れましたけれども、非常に予算編成、予算の審議でお忙し
い中に、大規模施設の財政的な推計をすぐ出してくださいと無理難題を言ったようなところがあっ
たんですけれども、出していただいて、私とすると、ここにもうちょっとこれが加わらないとだめ
じゃないですかと言いたいところもあるんですけれども、あれを出していただいたのは本当に御努
力、感謝しております。きのうの笠原議員の御質問にあったんですけれども、これ全部計画の一部
ですというふうに申し上げましたが、何十年前かに総合計画をつくるときに、総合計画をつくるの
に議会が口を出すのはどうかとか、あるいは町民の意見を聞くということがもう、はなからではな
いか、余り考えられていなかったとか、もう本当に時代が変わって、いろんな町の情報、財政も含
めて共有しながら議会と行政、それから町民の皆様と行政、議会というふうに、情報を共有しなが
ら物事を考えていくという時代に入ったと思います。その背景としては、財政が大変厳しくなって
きましたので、何でも言ってください、順番というか、一遍にでもやっちゃいますよと言えるよう
な世の中じゃなくなりました。二十数年前から非常に苦しい状況になっておりますし、特に葉山の
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場合はグレードの高すぎると私が言うと怒られるかもしれませんが、下水道計画のボディーブロー
がものすごくきいてしまいまして、すばらしい学校をつくったんだけれども、その後の補修という
か、メンテというか、我慢せざるを得なかったり、他の公共施設もなるべくつくらないでいって、
やっとプライマリーバランスに手をつけることができるようになったという状態だと思うんですね。
その中で赤字体質ではなくて、物事を考えられるという土台に今あると思いますので、議会からの
要求も大変厳しいとは思いますけれども、いろんな情報を共有しながら一緒に進めていくという意
味で、御無理を申し上げたのに、即座に答えていただいたことに、課員の皆様、寝なかったんじゃ
ないかとちょっと心配になったんですけれども、ありがとうございました。これからは役に立つと
思います。
最後のところで、学校の教職員組合のほうのそれぞれの学校からこういうふうにということで要
望が出ておりまして、それを私どもも拝見しておりますけれども、その中で気になるところがトイ
レ以外にもありまして、これは急いでやった方がいいのかなと思うのがありましたので、直接行っ
て確認すればいいのに大変申しわけないんですが、この場で確認をさせてください。一色小学校の
ところで放送の機械が壊れていて放送がままならないと。校庭用の放送機器の修繕をお願いしたい
という項目がございます。これは何か起きたときに、放送で生徒たちに呼びかけて、避難とかいろ
んな指示をしなければいけないのに、そのときに放送が不調だとこれはえらいことだなと思うんで
すが、この件は解決しておりますか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )この件についてはもう修繕済みでございます。
○1番( 横山すみ子君 )早速取り組んでいただいたということで、ありがとうございます。で、
長柄小学校トイレに目を奪われておりましたら、長柄小学校の裏階段、直接長柄地区におりる階段
があるんですけれども、そこのところの階段が崩れて、壁にひびが入って心配ですということがあ
るんですが、この補修も済んでおりますか。裏階段ですね。校庭から直接おりていくところ。確か
に私も運動会の帰り階段をおりたんですけれども、ちょっとこれは私の体重を乗せていいのかしら
という感じがしました。もし、やってなければ至急見ていただきたいんですが、それはどうでしょ
うか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )この場所についてはまだ修繕を行っていない状況です。
○1番( 横山すみ子君 )長柄地区の皆さんは結構裏から来られますので、あの階段結構使われて
おりますので、まだということであれば至急見ていただいて、改善をお願いしたいんですが、よろ
しいですか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )この件は持ち帰りまして、まず確認をさせていただきます。
○1番( 横山すみ子君 )一般質問で、これほど個々の問題について発言していったことはなくて、
本当はこれを持って担当課に行って、これはどうですかって先にお聞きするのが礼儀だったと思う
んですけれども、いきなりぶつけて大変申しわけないとは思っております。葉山小学校のところは
特別支援教室の流しから悪臭が出て困るということなんですが、排水管の点検が必要かと思うんで
す。これも、もしまだであれば現場ごらんいただきたいんですけれども、大丈夫ですか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )今の御指摘についてはもう既に処置をしているというところでござい
ます。
○1番( 横山すみ子君 )もうついでのようにいろいろ言っちゃって申しわけないんですが、一色
小学校ではプールが、掃除機とかろ過機を何とか新しくしてもらえないかという御要望が来ており
ます。結局水がきれいじゃないんだと思うんですけど、この点は取り組まれましたか。
〇教育部長( 沼田茂昭君 )ろ過機については毎年保守点検を行っておりまして、プールが終わっ
た段階で解体をして、そこで保守点検を行って、翌年使う前にまた組み立てて点検するということ
で、更新ということは行っておりませんが、今回、一色小学校についてはプール自体塗装のやりか
えを職員のほうで行いまして、その辺の改修、改善は努めていると、そのように考えております。
○1番( 横山すみ子君 )きょうのやりとりで町長、政策部長含めて予防保全、それから修繕のた
めにきちんと調査をして、そこにお金もかけていくというお答えをいただいたと思っております。
これから先、公共施設の本当の方針を決めていく段階で、これが傍らでしっかりできていないと、
いきなり崩れていくということになりますので、ぜひお約束をお守りいただきたいんですけれども、
公共施設と総合管理計画をこれから進めていくに当たって、専門の技術職といいますか、専門職の
皆さんの数は足りているというふうに思われますか。これは現場から何も聞いているわけではなく
て、これから十数年非常に大事な議論をしていく、調査をしていくというために体制は大丈夫かと
いうことを伺いたいんですが。
○町長( 山梨崇仁君 )現状でですね、土木技術者、また建築士資格保有者、幾人かおりますけれ
ども、十分というふうには考えてはございません。公共施設課については昨年ですね、皆様の御意
見もいただいて、建築士として1名、1級建築士をお持ちの方を採用できましたし、着々とですね、
ふやしてはいきたいとは思ってございます。ただ直近で迫っている、例えばクリーンセンターの解
体等につきましては、何かの技術というよりもですね、やはりそういった経験がある方、非常に特
殊な、日本でもそんなに毎日行われるようなものではありませんので、そういった特殊なことの流
れを把握されている方という視点で、今、人材を求めてはどうだろうということは環境部長とは議
論をしております。いろんなほうぼうに当たっておりますので、技術者という大きなくくりではな
く、やはり効果がある方をですね、なるべく引っ張ってきて、効率的にですね、スムーズに事業を
行えるようにしていきたいというふうには思っております。
○1番( 横山すみ子君 )いろいろ細かいところまで聞いてしまって大変申しわけなかったんです
が、葉山町が転入される方が多少鈍ってはおりますけれども、他の市町から比べて多いというのは、
自然環境や生活環境が優れているというだけではなくて、今まで担当された職員の皆さんたちの努
力、歴代首長の方針もあったことと思います。きょう御質問したことは、これから先の恐らく10年
間ぐらいの間に町がどういう公共施設をどういうふうに配置するか、どんなサービスを町民の皆さ
んが望んでおられるか、それをどこまでかなえるかというような本当に本質的な大変な議論を進め
なければいけない中で、町の皆様からはなかなか評価されにくい基礎作業のところをどうしてもし
っかりしておかないと議論がひっくり返ってしまう、そういう事例が大分ありまして、心配をして
おりますが、基本のところでしっかり取り組んでいただけるという御答弁をいただいて、安心いた
しました。どうもありがとうございました。質問終わります。
〇議長( 伊東圭介君 )これにて1番 横山すみ子議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午後0時00分)
○議長( 伊東圭介君 )休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後1時00分)
一般質問を続行いたします。第3番、9番 畑中由喜子議員の一般質問を通告に従い一括質問一括
答弁式により行います。
○9番( 畑中由喜子君 )9番 畑中由喜子でございます。議長のお許しをいただきましたので、
本日は通告に従いまして4項目9点にわたりまして一般質問をさせていただきたいと思います。
まず1項目目、葉山の魅力創生・発信事業について。その1点目として、民泊施設の可能性につい
て伺います。東京オリンピックを見据えて、にわかにクローズアップされてきた民泊事業ですが、さ
まざまな問題が起こり、たびたび報道にも取り上げられている状況でございます。6月からは新たに
住宅宿泊事業法が施行され、本格的な民泊時代が始まることになりそうです。しかし、各地の民泊の
現状を見ると、どこまで規制が届くのか不安を覚えます。町ではこれからできるだけ多くの来訪者を
迎えたいとしていることから、どのような対策がとれるのか研究が必要と感じますが、いかがお考え
でしょうか。
2点目に、さらなる葉山ブランドの創出について伺います。町長は平成30年度施政方針で、葉山町
も人口減少は着実に進んでおり、私たちは今こそ新たな葉山ブランドの構築に力を入れなければなら
ないと考えていますと述べておられます。どのような葉山ブランドを考えておられるのか、率直な御
意見を伺いたいと思います。
そして3点目に、葉山の魅力を高める実行委員会について。平成30年度予算には29年度に続き、葉
山の魅力を高める実行委員会補助金として600万円が計上されました。国の地方版総合戦略に基づく
地方創生事業として、いわば鳴り物入りで始まったものです。現在は29年度途中であり、29年度事業
の全てが完了したわけではありませんが、葉山の魅力を高める実行委員会の事業内容と結果は費用対
効果に照らしてどうであったか検証が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
4点目、無電柱化の推進について。無電柱化の推進については、美しい町並みや自然環境を保護す
る観点から、ずっと以前から議会で取り上げられてきたものの、一向に前進が見られない状況が続い
ております。国土交通省ではこれまで無電柱化は防災上の向上、安全性・快適性の確保、良好な景観
等の観点から実施してきましたが、近年、災害の激甚化・頻発化、高齢者・障害者の増加、訪日外国
人を初めとする観光需要の増加等により、その必要性が増していますとして、無電柱化の推進に関す
る施策の総合的・計画的かつ迅速な推進を図るため、無電柱化推進計画案を策定しました。国の方針
も無電柱化に向け大きく前進したところです。当町においても無電柱化を早期に実現したいと思いま
すが、状況はいかがなものでございましょうか。
大きな2項目目、ペットとの共生についての1点目、ペットと共生するまちづくりについて。総括
質問でも伺ったばかりなのですが、「ペットと共生するまち」というのは町のブランドにもなり得る
ことだと思っています。特にヨーロッパではペットとの共生はいわば文化度のバロメーターのような
ものと考えられます。町では実際には少しずつペット関連の取り組みがふえてきてはおりますが、い
まひとつ町の特色までには至っていないと思います。改めてペットと共生するまちづくりに対するお
考えを伺います。
2点目として、地域防災計画におけるペット対策について。葉山町地域防災計画はパブリックコメ
ントを経て現在改定中ですが、これまでの計画の中には災害時のペット対策が十分とは言えないと感
じております。東日本大震災の折にもペット対策が課題となりました。こうした事例を踏まえ、たく
さんのペットが家族の一員として飼われている当町においては、災害時のペット対策を講じ、同時に
周知する必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。
3項目目、災害に強いまちづくりについて。道路・橋梁・河川の維持管理についてでございます。
近年、台風や豪雨、豪雪、突風や竜巻など、自然災害はますます頻発かつ激甚化するばかりで、想定
をはるかに超える災害をもたらしています。町としての備えを整えなければなりません。町の管理下
にある道路・橋梁・河川の維持管理について現状を伺います。
4項目目に、安心して子育てができるまちづくりについての1点目に、待機児童について。待機児
童の解消は決して尽きることのない闘いのようにも感じるほどでございます。かつて待機児童数の捉
え方をめぐって非常に矛盾を感じたことを思い出しますが、これから就職を目指す人も数に入れるよ
うになったことは、ようやく真っ当になってきたと思っております。30年度の待機児童数の見込みと
対策について伺います。
最後に2点目として、子供の貧困について伺います。昨年の国民生活調査によると、2015年時点の
17歳以下の子供の貧困率は、12年の前回調査時よりも幾分改善されたと厚生労働省が発表いたしまし
た。貧困状態にある子供は6人に1人から7人に1人となりましたが、依然高水準です。ひとり親世
帯の貧困率は50.8%と、主要国の中で最悪のレベルとなっております。親の貧困が子供の貧困につな
がっていることにほかなりません。葉山町においては子供の貧困などないと思われるかもしれません
が、現にいわゆる子ども食堂が2つ立ち上がっていて、賑わっていると聞いています。とてもとうと
いことだと思います。葉山町として子供の貧困への取り組みを伺います。
以上で私の最初の1回目の質問を終わります。御答弁をどうぞよろしくお願いいたします。
○議長( 伊東圭介君 )答弁を行います。
○町長( 山梨崇仁君 )畑中由喜子議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
1項目目、葉山の魅力創生・発信事業について。1、民泊施設の可能性についてのお尋ねですが、
住宅宿泊事業法いわゆる民泊新法が本年6月15日から施行されることに伴い、同日から合法的に民泊
が全国で開始されます。同法では知事に立ち入り調査権や民泊の期間などを制限する権限を与えてい
る一方、町として独自に規制することは法令上不可能となっております。そこで町としては権限を持
つ県と協力体制を築くとともに、民泊を運営する住宅宿泊管理業者などに対し、トラブルが予想され
るごみの出し方などについて説明会を行う予定です。こうした事業者への説明や協議を継続的に行う
ことにより、さまざまな問題を共有、解決することで、葉山の住環境を守りつつ、良質な民泊を推進
していくことといたします。
2点目、さらなる葉山ブランドの創出についてのお尋ねですが、少子高齢化が進み、日本全体が人
口減少局面を迎えている現状において、行ってみたい、そして住んでみたい町として多くの方に思っ
ていただけるよう、町民の皆様と一緒にまちづくりを進めていくことを基本的な考え方として、潜在
する葉山の魅力に磨きをかけ、広く発信してまいります。その際、御用邸の町、そして日本ヨット発
祥の地として脈々と受け継がれてきた歴史と伝統を重んじつつも、2019年ラグビーワールドカップや
2020年東京オリンピック、パラリンピックを契機とするグローバル化を視野に入れ、国内にとどまる
ことなく全世界に葉山の魅力を発信していくこと。これにより新たな葉山のブランドが築かれ、認知
されていくものと考えております。
次に3点目、葉山の魅力を高める実行委員会についてのお尋ねですが、同実行委員会は平成28年度
に行った葉山の魅力を高めるワークショップでの魅力の洗い出し作業等を踏まえ、町民を基本とした
11名で構成しております。活動内容としましては、町民一人ひとりが愛着を持ち、いつまでも住み続
けたいと思う町にするとともに、訪れる人にはいつかは葉山へ、葉山で暮らしたいと、憧れの念を持
ってもらえる町になるよう、町の魅力をさらに高め、広く発信していく取り組みの企画立案を具体的
に行っております。本年度末までに合計7回の実行委員会を開催する予定であり、本年2月には料理
教室を実施し、3月末には親子を対象とした自然体験ツアーの実施を予定しております。
次に4点目、無電柱化の推進についてのお尋ねですが、国は無電柱化推進計画案を策定し、平成30
年2月19日から平成30年3月12日までパブコメを実施しておりました。2020東京オリンピック、パラ
リンピックも意識された内容で、2018年度からの3年間を推進計画期間としています。無電柱化に関
する埋設基準等が緩和され、低コスト化・小スペース化する技術も開発されてきていると承知してお
ります。しかしながら町が単独で主体的に取り組むには、コスト面と物理的な側面、双方で困難な状
況があります。町道を拡幅できる機会などを見据え、技術革新にも期待しつつ、国道・県道を管理す
る神奈川県や近隣自治体とも情報共有を図りながら、実現可能な路線を模索していければと思います。
次に2項目目、ペットとの共生についての1点目、ペットと共生するまちづくりについてのお尋ね
ですが、葉山町は犬の登録数が非常に多く、町なかでもたくさん愛犬と散歩されている方を見かけま
す。家族の一員として大切に育てられている家庭があると同時に、残念ながら飼い主としてのマナー
に反する事例もあるというのが実情です。現在の町の取り組みといたしましては、マナーアップのポ
スターや看板を希望者に配布しております。また昨年9月には海岸でのノーリードの対策として、大
浜海岸でのマナー啓発を鎌倉保健福祉事務所と合同で実施いたしました。そして今年度は迷子の犬や
防災時のペットの一時収容のためのケージを追加購入し、ペットの保護にも注力しております。さら
に、平成25年度から神奈川県が行う犬の殺処分はゼロとなっておりますが、町としてもこれに寄与す
るため、昨年7月と11月に神奈川県動物保護センター、ボランティア団体との共同により、花の木公
園において犬の譲渡会を実施し、2頭の保護犬が新たな飼い主に引き取られました。今後もこの譲渡
会を引き続き実施する予定です。いずれにいたしましても、人とペットと共生の実現に向け、引き続
き取り組んでまいります。
2点目、地域防災計画におけるペット対策についてのお尋ねですが、地域防災計画において大規模
災害等の発生時、町は協定を締結している湘南獣医師会に協力を仰ぎながら、動物の救護活動を行う
ことなどとしておりますが、現在修正作業中の葉山町地域防災計画修正案では、避難所におけるペッ
ト対策について追記をしております。具体的には町が事前にペット同行避難のルールを作成し、地域
住民に周知することのほか、避難所における飼育スペース、ケージの確保、及び飼い主の管理責任な
どについて、避難所運営マニュアルに位置づけることなどについて明記することとしています。
3項目目、災害に強いまちづくりについての、道路・橋梁・河川の維持管理についてのお尋ねです
が。町が管理する町道につきましては、合計1,311路線、総延長約20キロメートルでございます。こ
のうち通行可能な供用開始区間、約15キロメートルを適正に維持管理しております。次に、町が管理
する橋梁につきましては、合計69橋、総延長604.7メートルでございます。河川につきましては、県
が管理する森戸川及び下山川の支流を法定外水路として町が管理しています。これらの町道、法定外
水路の維持管理方法につきましては、パトロールのときや住民からの通報後に、職員が現場の現状を
確認し、危険性、緊急性及び交通への支障度合いなどから、総合的に優先順位を判断し、順次必要な
整備を実施しております。また橋梁の維持管理方法につきましては、平成25年3月に主要な30橋分を
対象とし、8年かけて修繕していく葉山町橋梁長寿命化修繕計画を策定し、これに沿う形で必要な修
繕を計画的に実施してきたところです。しかしながら平成26年7月に法令が改正され、5年に一度の
頻度で点検することとされたことを受け、来年度には全橋を対象とした葉山町橋梁長寿命化修繕計画
を改めて策定し直す予定です。その後も5年に一度の頻度で総点検及び計画見直しを繰り返していく
こととなり、最新の計画に沿う形で必要な修繕を計画的に実施していく予定です。
次に4項目目、安心して子育てができるまちづくりについての1点目、待機児童についてのお尋ね
ですが、町ではふえ続ける待機児童を解消するため、30年4月より町内の認可外保育所1カ所が認可
保育所に移行し、保育園の受け入れ数、受け入れ枠は10人増加するものの、現在集計中の30年度の待
機児童は40人台となる見込みでございます。全国的な待機児童の傾向と同様で、本町においても1歳
児、2歳児が大半を占めている状況です。町では子供の人数は減少傾向ではありますが、女性の社会
進出を支えるためにも、待機児童の問題は喫緊の課題と認識しております。これまでに幾つかの事業
所から開設の御相談をいただいております。しかしなかなか事業化に結びついていないことから、必
要な支援を模索しながら積極的に協議を行い、待機児童の解消に努めてまいりたいと考えております。
2点目、子供の貧困についてのお尋ねですが、子供の将来が生まれ育った環境により左右されるこ
とのないよう、また貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、子供の貧困対策を総合的に推進す
る子供の貧困対策の推進に関する法律が平成26年1月に施行されました。これを受け、神奈川県でも
平成27年3月に教育支援、生活支援、保護者の就労支援、経済的支援の4つを柱とした神奈川県子ど
もの貧困対策推進計画を策定したところです。29年度は夜間・休日の相談窓口の開設、神奈川子ども
未来応援団の創設、総体的貧困への正しい理解として、県民フォーラムの開催などの事業を展開して
います。本町においても神奈川県や町の教育委員会、福祉課、子ども育成課などの関係部署が連携を
図りながら総合的な支援を進めてまいりたいと考えております。
以上で1回目の答弁を終わります。
○議長( 伊東圭介君 )再質問を行います。
○9番( 畑中由喜子君 )御答弁ありがとうございました。それでは順番に再質問に移らせていた
だきます。まず1項目目の葉山の魅力創生・発信事業について1点目として、民泊施設の可能性につ
いてでございますけれども、町は、これ、昨日も御質問出ておりました。町はこの実態の把握という
ことはどこまでしてらっしゃいますでしょうか。町内における民泊事業ですが。
○政策財政部長( 小山誠君 )現時点においては、町のほうで、何て言ったらいいんでしょうか、
民泊の施設という部分は把握してる今状況にはございません。実際、本日からですね、住居を民泊し
ようというところについては、本日から申請を受け付けて、県のほうでいる状態でございます。また
それについては、今後県のほうと連携をとってですね、情報提供いただけるように今働きかけをして
いるとこでございまして、町の場合は鎌倉保健福祉事務所が当然管理の部分になってますので、そち
らとの連携を図る中で対応を図っていければというふうに思っているところでございます。
○9番( 畑中由喜子君 )ネットで見ますと、葉山でも既に民泊の事業を展開していらっしゃる方、
個人的にですけども、いらっしゃるようにお見受けします。ただ、これから法律がかぶってきて、き
ちんと、闇でやるのができなくなるっていうのはもちろん当然のことなんですけども、それにのっと
って正しく運営をして事業展開をしていただければいいと思うんですけれども。この事業は国として
もそうだと思うんですけども、一つには空き家対策にもなる。それから地域活性化、あるいは地方創
生への取り組みの一環となるという側面も確かにあると思うんですね。町としては基本姿勢として、
この事業を推進したいというふうに考えておられるのかどうか伺っておきたいと思うんですけども、
いかがですか。
○町長( 山梨崇仁君 )昨日もお答えさせていただきましたが、重ねて、民泊そのものによる、や
はり住環境への悪影響ということを考えますと、基本的には民泊事業については後ろ向きでございま
して、できればやめてほしいという気持ちがございます。ただ、法律の規制の中で町としては何も権
限がないという状況がありますので、向き合わなければいけない課題としてですね、捉えてございま
すので、先ほど来申し上げたように、町として何かしらの情報連携をして圧力をかけられるようにし
ていこうと考えております。
○9番( 畑中由喜子君 )町の姿勢としては、住民、ほとんどの住民の方の意に沿う姿勢、方向だ
と思います。ただ、これからどの程度、いわゆる闇民泊を排除できるかというところが鍵になってく
るかなと思うんですけれども、今報道で拝見する、目にする民泊事業というのは、本当にひどい状況
もありますので、いかにしてこれを厳重に町として排除していけるかというところが鍵かなと思うん
ですね。ただ、本当に町には何の権限もないというところが非常に困った状況だと思います。県の考
えとしてはどのようなものなのかということ、県と連携をとってということはしきりと町長も言って
らっしゃいますけれども、県の姿勢というのはどのようなものか。一概には言えないと思うんですよ
ね。それぞれの自治体の状況にもよると思いますし、いわゆる住宅の町、葉山なんかはもうその典型
ですけれども、そういうところでの民泊っていうのはなるべく避けてほしいというところだと思いま
すが。果たして県の姿勢というものはどういうことなのか。その確認はとれていらっしゃいますでし
ょうか。
○政策財政部長( 小山誠君 )昨日来、町長のほうでも答弁させていただいてる中で、当然ごみ出
しの問題だとか騒音の問題等々あろうかと思います。そういった部分が県のほうは当然、申請行為、
許可という部分の事務は取り扱うわけなんですが、やはり地元の方々の情報を得て、県のほうも動い
ていかなければいけないという認識は持っていただいてるというふうに思っております。そういった
部分からも、当然地元住民の方、また私どものほうの行政側も、アンテナを張りめぐらしてですね、
そういった情報を適宜県のほうにお伝えをする中で取り組みをしていっていただくということが重要
なのかなというふうに思っているとこでございます。
○9番( 畑中由喜子君 )どうにかして、いわゆる闇民泊のような状況に陥らないように目を光ら
せていかなきゃいけないと思います。これはちょっと大変な作業になっちゃうのかもしれませんけれ
ども、住民の方々からの御報告などありましたときには、迅速に動けるような体制を整えていただく
べきだというふうに思います。
次のさらなる葉山ブランドの創出についてでございますけども、町長の御答弁では、いわゆる葉山
の魅力を引き出すというような、葉山の魅力を葉山ブランドというようにお考えのようでございます
けども、いわゆるブランドっていうのには有形・無形のものがあると思うんです。有形の葉山ブラン
ドといえば葉山牛に代表されるかなと思いますけれども、無形のものは今、町長もおっしゃっている
ように、住んでいる人が本当に住んでいてよかったと思える町。景色がきれいであったり、清潔で快
適な住環境などが挙げられると思うんですけども、いかがでしょうか。その両側面あると思うんです
けども、そういう捉え方はしていらっしゃいませんか。
○町長( 山梨崇仁君 )もちろん大前提だというふうに思います。重ねて申し上げますと、そうい
った前提があるからこそ、多様な人材の方々が葉山にはお住まいでいらっしゃって、今回のオリンピ
ックに関する、特に語学ボランティアの分野などでは、そういった人材の方々にお集まりいただいた
わけですが、本当に、日常生活をしている、一般的に仕事してるだけではなかなか会えないようなキ
ャリアをお持ちの方々がですね、引退されたりとか、もしくは結婚で家にいらっしゃる方もいらっし
ゃいましたので、葉山の力とはそういう人の力としても非常にあらわれているというふうに思ってご
ざいまして、とても大事な要素だと思っております。
○9番( 畑中由喜子君 )ごめんなさい、むしろ私が申し上げたかったのは、いわゆる名産品って
いう感じのほうのブランドなんですけども。今は葉山牛、それからケーキ屋さんとかお菓子屋さんと
か、全国的にも有名なところが幾つもありますし、町もフォトブックに掲載したりして発信していま
すけれども。いわゆるこれが葉山ブランドというような産品を創造する、つくり出すというのかな、
というのも一つの売り込み方だと思うんです。実際にお野菜もおいしいし、いろんなもの、まだまだ
あると思うんですけれども、それこそ商工会、農協、漁協と連携の上、そういうほうにも力を入れて
いくべきじゃないかなと思うんですけども、いかがですか。
○町長( 山梨崇仁君 )これは極めて私の個人的な視点の話ですけども、葉山ブランドというと、
やはり葉山牛がどうしても念頭に来てからだと私はいつも思います。というのは、葉山という名前の
高質なものであり、またある意味ぜいたくでありながらも、その品質には非常に力を入れて維持に苦
労もしながらですね、頑張っている、その葉山牛というもの。特にまぼろしとも言われますが、それ
こそこの小さい町葉山が持つ、外から見た魅力じゃないか。また私たちが誇るべきじゃないかと、私
は勝手にいつもよく思うんです。そこの葉山ブランドについて、いろんな形の葉山のものがあってい
いというふうに思っていまして、ただいま申し上げたような高質なものである、ぜいたくなものであ
る、それぞれの分野で葉山らしいというふうに思ってもらえるものをつくれていけばですね、これは
葉山が誇れる葉山ブランドとして、いろんなジャンルで可能性があるんじゃないかと思っております。
最近では商工会さんももちろん頑張ってくださってますし、特に農協さんのほうでは、葉山牛に次い
で葉山野菜にも今、力を入れて頑張って活動をしています。御指摘のように葉山ははねっこという土
が多くて、すごくおいしい野菜がとれるということも聞いていますので、ぜひブランド化をしてです
ね、HAYAMA STATIONでも野菜がないとお客さんが来ないと言われるぐらいですから、
どんどんどんどん勢力を拡大していくように町も応援をしていきたいと思っております。
○9番( 畑中由喜子君 )私もそう考えておりまして、実際葉山の魅力を高める実行委員会のほう
でも、葉山の産品でおいしいお料理をつくってみようという、実際に取り組みもなさったわけですか
ら、こちらでも十分取り上げられているとは思うんですけれども、やはり新しいブランドの創出とい
うのも、これから大いにいろいろなところと連携しながら模索していただけたらというふうに思いま
す。
次に葉山の魅力を高める実行委員会なんですけれども、3月末には親子を対象とした自然体験ツア
ーの実施を予定しておられるということで、ホームページにも出ております。今、町内会のほうに回
覧が回っておりまして、締め切りがですね、町内会のほうは3月20日(火曜日)ってなってるんです
けど、ホームページのほうは9日締め切りとなっていて、それもう過ぎちゃってるでしょ、ホームペ
ージを見ると。それがどういうことになるのかなっていうのと、それからこのチラシも、それからホ
ームページもじっくり拝見したんですけども、どこにも主催がどこっていうのがないんです。やっぱ
りこういうの、後援は葉山町って書いてあるんですけど。お問い合わせ先は葉山町役場政策課(葉山
の魅力を高める実行委員会事務局)ってなっておりまして、実際の実施主体がどこかっていうところ
が書いてないので、やっぱりこういうのはきちんとされたほうがいいかなって思うのと、ホームペー
ジとチラシとで締め切り日が違っていたりというのはちょっと問題かなと思うんですけど、いかがで
すか。
○政策財政部長( 小山誠君 )御指摘のとおりだと思いますので、以後気をつけたいというふうに
思います。
○9番( 畑中由喜子君 )それと、3月号の広報には載っていないんですけども、これは締め切り
が間に合わなかったっていうことなんですか。それとも、次に申し上げようと思ったんですけども、
募集人員がやっぱり少ないんですよね。募集が町在住の親子10組ということで。ツアーは1回目、2
回目って、1日に2回、2度実施されるらしいんですけども、募集人員のほうは10組というと、各回
5組ずつということなんですかね。そういう考え方でよろしいですか。
○政策財政部長( 小山誠君 )はい、そのとおりでございまして、まだ未整備ということもあって
ですね、御案内するのに当たって大量の人数がちょっと受け入れできないんじゃないかという懸念
らですね、今回抑えさせていただいた組数となってございます。
○9番( 畑中由喜子君 )そのあたりなんですけども、今回の予算委員会の中でも、29年度の取り
組みがどうだったかっていうところで、お料理教室、やはり10人の募集で、そのうち全員がいらっし
ゃれなかったということで、8人しか参加がなかったということで、非常にコンパクトと言えばコン
パクトでよかったというのもあるかもしれないんですけど、いらした方はね。参加された方は。ただ、
これだけの予算を使って、これだけ大々的にやっていく事業の中で、やはり余りにも少ない、最初か
らね。応募がなかったっていうんじゃなくって、募集が少ないんですよね。だからそれは主催する側
の対応であって、余りに少ないっていうのがやっぱり指摘されておりました。今回のこの親子自然体
験ツアーも確かにまだ未整備なところがたくさんあって、大人数ではっていうところかもしれません
けれども。そうすると、逆に言うと、今の段階でこういうツアーを、探検ツアーを組むのが妥当な時
期なのかどうかっていうことは逆に問われるんではないかなという気がするんですよ。そのあたりは
どうなんでしょうか。やっぱり29年度で600万もの予算がついた部分で、何とかして事業をまとめな
くちゃっていうのはあるのかもしれませんけれども、やはりそれは準備不足だったとか、余りにスタ
ートが遅かったとか、というところに行き着いてしまうんじゃないかと思うんですよね。いかがでし
ょうか。
○政策財政部長( 小山誠君 )今議員おっしゃるとおりですね、御指摘再三いただいてる中でです
ね、このような形でやるという形になってしまっておりまして。ただ、次年度以降はですね、当然御
指摘いただいた部分については、当然振り返りまして有意義なですね、事業展開ができるよう検討し
て実施していきたいというふうに思っているとこでございます。
○9番( 畑中由喜子君 )この親子自然体験ツアーは、主体は町ということでよろしいんですか。
○政策財政部長( 小山誠君 )実施主体自体は実行委員会のほうでの実施になりますので、そちら
が母体となります.
○9番( 畑中由喜子君 )それでしたら、その旨、チラシはもう回っちゃってますけども、ホーム
ページなりできちんと、後追いでも実態がどうなのかというところは、改めていただいたほうがいい
のかなというふうに思います。
それで参加の人数が今本当に…参加ってこういうツアーとかのですね、余りに少ないというところ
からしますと、やっぱり町民の方にもっともっと葉山の魅力を広めたいというのが眼目ですよね、こ
の実行委員会の。そういうことから言いますと、ふるさと広場も今、休止状態になってしまっていて、
町民の方が集まって楽しめるっていうようなイベントが今ない状態ではないかなと思うんですよね。
ですから、それにかわるような、何かもっと大勢が参加できるという方向を目指すべきじゃないかな
と思いますけど、町長いかがですか。
○町長( 山梨崇仁君 )ふるさと広場と今おっしゃいましたけれども、確かに商工会を主体の、海
にはビッグハヤママーケットがありまして、こちらの役場を近くを利用したものとしては今イベント
がない状態にあります。なかなか町民の方がこの町なかで集まれる機会がないということを考えます
と、確かにこういった山ではありますけども、フィールドが確保できることになりますから、そうい
ったイベントを開いて多くの方に集まっていただくというのは、非常にいい場所じゃないかというふ
うに思います。よく、なかなか現実化してしてませんが、音楽フェスティバルをやりたいとかですね、
キャンプをやりたいとか、団体でその場所を広く使って、要は火をおこして昔ながらの遊びをしてみ
たいとかですね、いろんな要望の声も入ってきていますので、できる、できないはもちろんございま
すが、精査をした上で、なるべく多くの方が利用して親しんでいただいて、その暁には、お言葉を借
りると、ふるさと広場のようにたくさんの方が集まってイベントができる空間を目指していく。それ
がすごくいいことなんじゃないかと思います。
○9番( 畑中由喜子君 )現状の葉山の魅力を高める実行委員会でやってらっしゃる事業が、やは
りとても閉鎖的なように見受けられてしまう、残念ながら。実行委員も11名の方で今構成されており
まして、名簿を拝見しました。本当にお忙しい方々が集まられて、英知を集めて考えていただいてる
というところ。それはそれでとても貴重なことだと思うんですけども、やはり余りにこぢんまりとま
とまってしまっていて、なかなか外からは見えにくいというような状況もありますので、なるべくど
ういうことをしてるかとかっていうのがオープンになるようにね、していただかなきゃいけないと思
います。29年度まだ事業途中ということでもありますので、これをやっぱり検証していかなきゃいけ
ないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、どういう場でどういう方々によって検証する
か。それをまたどういう形で公表していくかということは、どのようにお考えでしょうか。
○政策財政部長( 小山誠君 )まずは一応実行委員会のほうでですね、今回、今年度やった事業に
対しての振り返りというか、検証しましてですね、次年度にどういうふうな形で進めていったらいい
か。当然周知の問題ですとか、いろいろ御指摘いただいてる部分、多々ございますので、そういった
部分もですね、含めて十分議論した上で、次年度以降に反映できるようにしていきたいというふうに
思っているとこでございます。
○9番( 畑中由喜子君 )30年度も同じく600万という大きな予算がついているところでございます
ので、改めて町民の方が納得いくような使い方になるようにしていただきたいと思います。
次に電柱の無電柱化の推進についてに移りたいと思います。昨日も4番議員が非常に細かく国の方
針や何かをお述べいただきまして、町長も、また部長さんたちも全部、皆さん聞いてらしたと思うん
ですけども、実に今すごい波が来てる時期だというふうに思います。逗子市がなぎさ通りでしたっけ、
あそこ、きれいにしましたよね。あれも何か大きな補助金がちょうど取れたということでしたよね。
(「池田通り」の声あり)池田通り、ごめんなさい、池田通りだ。ということでございました。今回
国がここまで乗り出して、それで狭い歩道でもできるように。また技術も進んできていて、昔とは違
う。大きな配電盤というのかな、じゃないや、何。コンデンサー。トランスか、も必要なくなってき
てるという部分もありますし、大分使い勝手もよくなってきているんじゃないかと思うんですけども。
どのようなこれから国が施策として補助金なり交付金なりを出してくるかわかりませんけれども、本
当にそこはもう目を皿のようにして探していかなきゃいけないと思うんです。いかがでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )昨日もですね、お答えさせていただきましたときにお伝えしたんですが、
まず町も確かにそういった情報をつかむように町が努力することももちろんなんですが、葉山町がそ
ういうことに全力で取り組みたい、前のめりなんだということをお知らせすることはですね、かねて
よりずっと継続してきておりまして、申し上げたように、国の動向をですね、県のほうからこういっ
た資料があるよというふうにお届けいただけるようになりました。ぜひですね、そういったチャンネ
ルを大事にしていきながら、ぜひ取り組んでいきたいと思っているところではあります。ただ、対象
道路の選定の考え方という考え方を、今後国土交通省が示していくだろうということなんですけども、
その素案となっている検討の段階でもですね、やはりどうしてもトップには、言葉をお借りすると、
第1次緊急輸送道路等、広域的な防災の観点や、世界遺産周辺等などというふうにですね、非常にハ
イレベルなものから求めているという認識もございますので、なかなかハードルが高いなというふう
には思ってございます。ただ、だからといって何もしないということでは全くありませんので、チャ
ンスをうかがうということはしっかりやっていきたいと思っております。
○9番( 畑中由喜子君 )国のこの無電柱化推進計画っていうのは、2018年度からの3年間を推進
計画期間としてるということですので、この3年間が本当に大事な時期だというふうに思いますので、
チャンスを逃さずに手を挙げていただくべきだというふうに思います。
海岸の電柱なんですけども、一方で。今は道路のお話だったんですけど。葉山町、きれいな景色だ
ったりするのが、町のブランドの一つでもありますよね。その海岸に、海水浴場開設期間が過ぎた後
で電柱が取り除かれないというのは、やはりどうしても許しがたいことだというふうに思います。そ
れは町もむしろ電柱の撤去をしないでもいいようにという申請をしてしまったその方…いわゆる片棒
をかついじゃったというところは、前の町長のときに、から始まってしまったんですけれども、5年
ごとの見直しでしたっけ、ありますよね。山梨町長もその5年の見直しの時期を逃してしまわれて、
そこでまた判をついてしまわれたので、また5年延長になって現在に至ってるんですけれども、この
次の見直しのときには、これだけ議会からも、また町民からの御要望も出ている大切な海岸の一部を、
一部の方に使わせるだけ使わせるというね、そういう使い方でいいのかというのも含めて、お考えを
お伺いしたいと思います。
○町長( 山梨崇仁君 )いつも手元に資料置いてるんですけど、ちょっと今持ち合わせてなくて。
たしか30年か31年が更新のときだったというふうに記憶をしております。御意見をいただいておりま
すので、確かに電柱の無電柱化を道路もやろうとしている中でですね、海岸ができないというのもナ
ンセンスだと思いますから。こういうことは早いうちにですね、次期の更新はないですよと、そのた
めに準備をしてくださいということを伝えることはできますし、そういった準備をしてもらうことで
更新の際にですね、驚かれることなく、次は更新しないということが通達できることがありますので、
引き続き海岸の組合の皆さんと協議をしながらですね、更新はする意向がないことをお伝えをしてい
く上で、どのように解決していくかについても、町も、お手伝いという言い方は変ですけども、彼ら
も夏の風物詩として非常に環境の向上だったりとか、防犯関係でも力入れてくださっております。一
緒になって葉山の海を守っていくメンバーとしてですね、協議を重ねていきたいなと思っております。
○9番( 畑中由喜子君 )もう本当に長い間、前の町長が判をついてしまわれてから10年が経過し
ようとしてるわけですから、その間、本当にいらいらしながら待っている方がたくさんいらっしゃる
と思いますし、ぜひとも今、町長が言われたような方針で、いきなりというのではなくね、きちんと
話し合いでこの電柱の撤去をしていただきたいと、今お約束をいただけたというふうに考えたいと思
います。
次にペットとの共生についてなんですけども、町ではね、少しずつペットを保護するためのケージ
を買い増ししたりとかしてきました。そしてその事業名も、狂犬病対策事業ではなく、ペットの共生
事業というふうに変えていただき、少しずつ前進はしてるというふうには思っているんですけども、
まだまだ町のいわゆる特色の一つになっているとは言いがたい状況だと思います。そこでですね、先
ほど御答弁の中にもちょっと出てきましたけども、湘南獣医師会、いろいろな面で、防災訓練のとき
にも御協力いただいたりしておりますけども、動物愛護のためのイベントなどを開催していらっしゃ
います。町もそのような折に、ぜひ協力して参加をされたらいかがかと思うんです。何年前だったか
ちょっと記憶は定かじゃないんですけども、とっても大きな動物フェスティバルというのを材木座か
な、海岸で、湘南獣医師会の主催でやったことがありまして、そのとき町は本当に最初何もするつも
りがなかったんですけども、その状況をお話しして、少し町も協力するということまではいきました。
ただ参加まではいかなかったんですね。そのときは各自治体がブースを設けることもできて、町のP
Rもできるようなイベントだったんです。本当にそういう機会を逃したのは残念だったと思うんです
ね。これからあと何年後にそういう大きな動物フェスティバル、県下で回っていらっしゃいますので、
いつ湘南獣医師会に回ってくるかわかりませんけども、やはりそういうイベントがあれば、町も参加
されたほうがいいと思うんですけどもね。いかがでしょうか。
○環境部長( 伊藤義紀君 )はい、そうですね、おっしゃるとおり葉山町は動物、特に犬をお飼い
の住民の方が非常に多いと、登録数も多いということで、ぜひ機会を捉えて獣医師会とも連携しなが
らですね、そういう機会があれば参加に向けて検討してまいりたいと思っております。
あと、別のところで、先ほど町長からの答弁にもございましたとおり、マナーがきちっとしてない
飼い主の方も残念ながらいらっしゃるということが実情でございますので、私たちもまず環境部とい
うと非常に範囲が広いということになってますので、住環境をですね、気持ちよくお住まいいただけ
る環境を維持するために、例えば先ほどの犬の譲渡会ですとか、それから集合注射、こういう機会を
捉えてですね、マナーアップのチラシの配布とかをどんどん積極的にやっていきたいなというふうに
考えております。
○9番( 畑中由喜子君 )ペットと共生するまちっていうのって、すごい一種のブランドだと思う
んです。葉山の状況はほんと夕方になるとね、たくさんの方がとても楽しそうに愛犬とお散歩をして
らっしゃる姿、たくさん見かけますし、本当に平和な幸せな町なんだなっていうことを実感するひと
ときなんですよね、夕方って。だから、そういうことを葉山町の売りにできるんじゃないかなって思
っているんですけども。あとそうですね、葉山はペットと共生するまちですっていう宣言をするとか
ね。ペットって犬だけではないですから、そういうことも視野に入れながら、何かもう一つ町の売り
文句にできるような形にしていったらいいんじゃないかなと思うんですけども、いかがでしょうか。
○環境部長( 伊藤義紀君 )どのような方法がやはりインパクトがあって、議員おっしゃるように
葉山のブランド力アップの一助になるかということも考えながら、今後ちょっと宿題として検討した
いと思います。
○9番( 畑中由喜子君 )町長はいかがですか。
○町長( 山梨崇仁君 )確かに畑中議員おっしゃるように、ペットと共生ができるまちであるとい
うのは、ほかの自治体でも余り聞いたことがありません。この実態をぜひ…実態というか、それだけ
多くの方がいらっしゃるということを発信したいと私も常々考えるんですが、なかなかその発信の仕
方もですね、いいアイデアが浮かばない。また行政というとどうしても守りに入るので、ふんの問題、
よくふん害というふうに揶揄されますが、ふん害の問題。要はマナーの向上にどう尽くすかというと
ころにどうしても力が行ってしまいます。ぜひ皆様からもですね、こういったペットと共生している
いい町だということを発信するいい方法について御意見があれば、アイデアをいただきたいなという
ふうに思いますので。それにしても今、伊藤部長もですね、宿題としてというふうにおっしゃいまし
たので、宿題として何か町の発信の一助になるようにですね、考えていきたいと思います。
○9番( 畑中由喜子君 )一つの目玉政策になり得るというところで考えていただけたらというふ
うに思います。
次に防災計画におけるペット対策なんですけども、今改定中でいろいろ位置づけを考えていただい
てるというふうに思います。ペットってひとくくりにしちゃいますけども、いろんな種類の動物が飼
われておりまして、いざ大きな災害が来たときには対応していかなきゃいけないっていうところはあ
ると思いますので、今後はさらにきめ細かくとらえていかなければならないということは申し上げて
おきたいと思います。
3項目目の災害に強いまちづくりについてなんですけども、橋梁の長寿命化修繕って、修繕計画を
策定し直さなければならないというふうに御答弁があったかと思います。これはごめんなさい、私、
記憶が定かじゃないんですけども、葉山町が管理している橋梁は、耐震化は全て済んでいるっていう
か、オーケーというふうに考えてよろしいんでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )耐震という意味ではなくて、落橋防止工事というのを過去に…落
橋防止。よく橋の桁の脇に鎖がついてるのを見受けられることがあると思うんですけど、そういう形
で万が一、橋台と橋脚が離れた場合に、その橋全体が道路に落ちない、川に落ちないとかしないため
の落橋防止工事というのは、基本車の通ってる橋は全て完了してます。耐震という意味では、そうい
った観点では余り見ていなくて、あくまでも橋の全体の強度ですとか、そういったものを診断した形
で、危険度ですとか老朽化度を見て、今計画にのっとって順次再整備をしているところです。
○9番( 畑中由喜子君 )橋梁の修繕計画って、やはりすごくコストがかかるお話で、公共施設の
計画とも相まって、大変重い命題だと思いますけども、やはり大きな地震が近いということも言われ
ている中ですので、橋の長寿命化修繕はきちんと進めていっていただかなければいけないかなという
ふうに思います。
一つ、あそこは、一色小のそばの石川橋の近くの護岸の崩落。写真があるんですけども、見ていた
だけてますか。これは今もうこのお家は全部取り壊されて、現状ではありません。でもいじる前、こ
んなにひどい状況になって、護岸が崩れてしまいました。次の写真も見ていただきたいんですけど。
これは橋のほうから撮った、ちょっと斜めに撮っちゃったんですけども。この前にですね、大きなま
た雨台風が来たときに、その前に積んでいた小さなこの土のう、このちょっと流れてるの見えますか。
流れちゃうように、やっぱり相当危険な状態だったと思うんです。これ、ようやくこの崩落から2年
半がもう経過して、今年度中にはこの擁壁ももとのとおりになるというふうに思ってますけど、それ
でよろしいですか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )今現在着手中で、今年度末を工期に鋭意努力はしてるんですけど
も、いろいろ解体に伴ったりとか、その方の地主さんとの交渉ですとか、いろんな意味で着手した後
もいろいろ、おくれる原因がいろいろありまして、万が一の場合は事故繰越をする可能性もあります。
○9番( 畑中由喜子君 )いろいろ御事情がおありだとは思うんですけども、きちんとした、何よ
りも大切なのはきちんとした復旧ができるかどうかということだというふうに思います。これ、対岸
から写した写真です。川のこちら側の、反対側のね、護岸のところにこのように穴があいてしまいま
した。あいていました。これ、のぞき込むと相当深いという話です。つまりこの部分の両岸とも非常
に危険な状態だったんじゃないかなと、私は素人ながらそう思います。たびたび川底をのぞいたんで
すけれども、やはりここの箇所は擁壁の下が大きくえぐれていたんです。だから危ないなっていう感
じ、受けていました。で、こういう状態になったんです。ここは今もうこれからきちんと直していた
だいて、もう二度とこういうふうにならないようにしていただけるのかなと思いますけども。町が管
理する河川、小さな河川ですけども。やはりそういう箇所がほかにもあるかないかね。下山の上のほ
うも、茅山荘のあたりですか、川のところも1回崩れたことがありますよね、橋のたもとのところ。
やはり目視、もちろん目視でしょうけども、最初は。きちんと精査しなきゃいけないんじゃないか
と思うんですけども、そのあたりはいかがでしょうか。管理計画です。
○都市経済部長( 永津英彦君 )こちらの写真でもわかるんですけども、当然上から水も入ります。
上原橋の下流の左岸側でも崩れたのが数年前にあったと思うんですけども、ああいった部分でも、ど
うしても陥没の基本って、排水施設が故障して護岸の裏側の土砂が川の中に出てしまって、裏が空洞
化して倒れたりとかというのもありますし、今御指摘のように川底ですね。河床の部分が天然のまま
なので、弱いところにえぐれていって空洞化して下がってしまう。2つ大きな原因があると思うんで
すけども。今までですね、自然を意識しろですとか、下水道を整備したので、川底を全部コンクリー
トを張るのはどうなんだとか、そういった事情もいろいろある中で、全てを、河床をですね、川底を
全てコンクリートで張ってしまって脇を固めればこういった事故は本当に完全に防げるかなと思いま
すけど、どこの程度をどこまでやるかっていうのは、やはり場所場所にもよると思っています。当然
陥没っていうのは危ないので、そういった意味の近い場所に排水施設があったりとか、延長が見られ
れば、それは順次パトロールしながら対応しようと思います。
○9番( 畑中由喜子君 )こっち側は家もなければ何もないですよね、空き地ですから。そこにこ
ういう陥没ができたっていうことは、やはり最初の擁壁に問題があったんじゃないかなっていうこと
は、素人考えですけれども、考えられます。そのあたりの町の対応というのが問われるところでもあ
りますので、きちんとした、ほかにもこういうことが起こらないようにということは、ここは本当に
残念ながら起こってしまって、ある部分、町の責任も問われるんじゃないかなとさえ思いますけれど
も。ほかのところはこれからこんなようなことが起こったら、もう本当にそれこそ町が責任を問われ
るということにもなりかねませんから、きちんとした調査と、それから管理計画をつくっていただか
なきゃいけないと思いますけども、いかがですか。時間がないので手短にお願いします。
○都市経済部長( 永津英彦君 )管理計画をつくるのは非常に厳しいと思います。これ、あともう
一つ申しわけないです。これ、パーク・ド・四季の開発時に整備してるものだと認識してます。です
ので、そういった意味では、いろんな意味の調査は今後も続けるようにします。
○9番( 畑中由喜子君 )管理計画が難しいかもしれませんけども、調査はね、していただかなき
ゃいけないというふうに思います。
もう時間がなくなっちゃったんですけども、待機児童の問題、非常に重いですよね。それで町も本
当に努力してこの間やっていただいてるんですけども。この事業者がぜひまた葉山町で保育園を開設
できるように、相談や協議だけではなくて、町としてのね、積極的な支援。支援っていろいろあると
思うんですけど。経費も含めてですね、考えていただかなきゃいけないと思います。ぜひその解消に
向けて頑張っていただきたいと思いますけども、よろしいでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )直近では、ぎんのすず保育園の開園の際には、町も一緒になって近隣の住
民の方々、私も何度かお会いした経緯もございます。一体となって取り組みますし、またそのために
必要な、例えば公害と言ってしまっては恐縮ですけども、音の問題や何か心配されることについては、
町も前回も応援した経緯がございますので、同じような計らいはしっかりとしていく中で応援してい
きたいと思います。
○9番( 畑中由喜子君 )貧困なんです、子供の貧困なんですけど。私は根本はね、親の貧困だと
思っているんです。ですから、子供の貧困対策っていうの、もちろんその対症療法で絶対必要なこと
ではあるんですけれども、親御さんへの対応というのも絶対必要なことだと思っていますので、その
辺を心にとめていただけたらというふうに思います。これで私の一般質問を終わります。ありがとう
ございました。
○議長( 伊東圭介君 )これにて9番 畑中由喜子議員の一般質問を終わります。
続きまして第4番、5番 石岡実成議員の一般質問を通告に従い一問一答式により行います。石岡
実成議員、質問者席にお着き願います。
○5番( 石岡実成君 )5番 石岡実成でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告
に従いまして、学校教育について、住んでよかったと思える町“葉山”について、防災に対する意識
向上について、3項目9点について一般質問をさせていただきます。前回の総括質問ではICT化と
はほど遠いアナログ方式での質問形式となってしまいましたが、今回はタブレットを使用しながらプ
レゼンテーション形式で質問を進めさせていただきたいと思っております。先日の討論では若干行き
過ぎた感を否めないプレゼンをしてしまい、若干反省をすべき点もありますが、ここは議会改革も含
め、改めてプレゼンテーション形式でやりたいと思っておりますので、おつき合いのほどよろしくお
願いします。マルチペアリングのほう、大丈夫でしょうか。じゃあ進めさせていただきます。
まずは1項目目からの質問に入ります。学校教育について。プログラミング教育についてお伺いい
たします。この話題はせんだっての総括質問の際、3番議員からも同様の質問がありましたが、恐ら
くプログラミング教育とICT教育、あるいはタブレット導入部分と混同されてしまった質問になっ
ていたかと思いますので、いま一度正確な確認を含めて質問させていただきます。初めに、話が少し
ずれてしまいますが、昨年の一般質問の際に2020年度から同じく導入される小学校高学年での英語が
必須化されることに伴う事前対策の件で質問させていただきましたが、まずはそれに関して、英語教
育町費教員の配置を新規事業として挙げられたことは本当によかったと思っています。英語が苦手な
私が言っても説得力はありませんが、よりネイティブで専門的な英語教育が行われる環境づくりは、
吸収力の早いこの世代ならではでしょうし、大いに期待できるものと思っております。
それでは話を戻しまして、プログラミング教育必須化の導入についてお伺いいたします。私も最初
は小学校でプログラミング教育なんていうと、急激な時代の変化が起こっているのは事実ですが、さ
てどんなものなのかと思いました。よくよく調べてみますと、教科書もなければ試験で評価すること
もなく、プログラマーを育成するためのものではないという展開のようですので、安心してるところ
ではありますが、その分、具体的にはどの教科、単元で、どれくらいの時間数でプログラミングを扱
うのかが、各学校側の判断に委ねられるとのことのようですが、そのようなまずは情報で間違いない
でしょうか。
○教育長( ?町和久君 )間違いないと思いますけれども、新学習指導要領の総則の中では、あら
ゆる教科を通じてというふうなことがうたわれてまして、理科とか、算数・数学ですとか、国語です
とか、そういった教科ごとの特質に応じて、論理的思考、プログラミングの基盤になる論理的な思考
の学習が行えるようにというふうな書き方になっているように理解しております。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。学校によってといいましても、必ず教育課のほう
の統一を図りながらですね、今後展開されていかれるかと思うんですけども。恐らく今出してあるこ
の資料を見ますとですね、今、国のほうも含めまして、IT人材の不足がかなり進んでいるというこ
とのデータがここに見るとわかります。今2015年の人材不足が約17万人、2030年には約59万人のIT
人材不足が予想されるということで、ますますですね、このIT化が進む世の中にあって、相反しな
がらこういった仕事に従事する人間がいなくなるというこの流れの中での恐らくプログラミング教育
の小学校からの必須化に結びつくのかなということを想定されます。
少しちょっと懸念してるのはですね、ただしこのプログラミング教育というのは、非常に今のとこ
ろどういう展開にするかというのは非常に難しいというところで言うと、教科も特に特化されないと
いうことで言うと、理科あるいは算数、それから音楽、図画工作まで、幅広い教科の中で実際にこの
プログラミングの基礎となるもの、それから考え方であったりとか、そういうところを教えられると
いうことだと思います。その中で言ってもですね、全て例えば今、我々がこうやって持ってるタブレ
ットを使いながらの授業というよりは、ちょっと横文字で申しわけないんですけど、アンプラグドな
方法を多く取り入れるというのは、簡単に言うと、ICTの機器を使わずにですね、紙とか鉛筆とか
を使って、あるいは体を動かして、そういったところでプログラミングの基礎になるものを学ぶとい
うような授業のようです。既に他の自治体では小学校1年生の算数の授業にそういった方法を取り入
れていたりとか、事前にもう始まってるところもあるようですが、葉山町はこれからということで、
この辺の他の自治体の情報を入れながらですね、将来的には世界に通用するような、ITに精通した
ような人材を育成できるようなカリキュラムづくりをしていただきたいということを思いまして。私
が言うと本当に失礼な話かもしれないんですけども、たまたま調べておりましたら、それには魅力的
なカリキュラムづくりが必要であろうというところで、自由度の高いカリキュラムだったり、子供た
ち自身が成長を感じられるカリキュラムというところで、一般家庭でも今、この下にあるこの図のほ
うがですね、図というか絵のほうが、この辺は家庭でも安価で買えるようなプログラミングをして、
実際そのとおりにロボットが動くっていうようなものらしいんですね。なので、値段には結構開きが
ありまして、安いものでも2万円、3万円から数万円、高いものですと数十万するものまであります
ので、これを学校教育の中で用意してやらせるということは難しいかとは思うんですけども、こうい
ったところまで発展できるようなですね、最終的な目標を持って、ぜひプログラミングの教育のほう
もですね、盛り上げていっていただきたいと思いますが、その辺いかがですか。
○教育部長( 沼田茂昭君 )ここの資料にもありますように、プログラミング教育というのは、何
も情報機器の操作の習得だけが目的ではなくて、それの前段として必要となる論理的な思考というの
を育てるということで、繰り返しになりますけども、理科の授業とかいろんな場所を想定して、これ
からカリキュラムをつくっていくんですけれども、それにおいては他市の情報とかいろいろ勉強しな
がらですね、最適なカリキュラムづくりを進めていかなければいけないなと、そういうふうに思って
おります。
○5番( 石岡実成君 )はい、ありがとうございます。これからですので、ぜひいろんな角度から
ですね、他自治体の動向も確認しつつですね、葉山独自での教育の方法を決めていただければと思い
ます。
では、2点目まいります。情操教育について、選挙、ITに対する意識対策についてお伺いいたし
ます。情操教育と一言で言いましても、余りにも範囲が広すぎる話でありますが、今回は道徳的な感
情や意思の育成といった部分で、選挙あるいはICT化に特化した内容で質問させていただこうと思
っております。まずは選挙に対する意識からの質問をいたします。鎌倉市、この間ですね、新聞読ん
でおりましたら、鎌倉市の中学校で市の選挙委員会が出前授業で模擬選挙を実施しているという記事
を拝見しました。当町でもたしか似たような試みを実施しているという状況がありますが、いま一度
現状を教えてください。
○教育部長( 沼田茂昭君 )小学校では児童会の運営委員の選挙を実施しておりまして、中学校に
ついては生徒会の役員選挙を実施しているということでございます。
○5番( 石岡実成君 )はい、ありがとうございます。そういったところでは、実際の選挙がどう
いうふうに行われるかっていうところまでは習得できてるというか、体感できてるなというところが
あると思います。
きょう少し取り上げたいのは、選挙を通して、選挙にただ行けばいいんだというよりもは、どうや
ったら選挙に行かなきゃいけないかというような、その前の気持ちを、気持ちづくりっていうんです
かね。例えば政治に対する意識であったりとか、そういったところを高めなきゃやはりいけないのか
なと思いますと、小学校あるいは中学校からの主権者意識の醸成が必要ではというところにちょっと
着目をしてみたんですけども。現実の政治などの社会の働きや、私たちが社会を想定し、私たちの生
活に極めて大きな影響を及ぼしているということ。あるいは政治や社会に対する私たちの働きかけが、
社会を維持するだけでなく、社会を変えていけるという可能性があること。この2つを認識できれば、
おのずと選挙に対しての意識も高まるんではないかなということを思っております。もう既に2017年
より神奈川県の教育委員会で、小・中学校での政治的教育を育む教育というんですかね。教養を育む
教育をもう実践してるということで、2017年の10月16日に平塚市の金目中学校で、実際に平塚市のサ
ッカースタジアムの設計計画をめぐっての議論、討論を公開授業でしたというようなことがあるんで
すけど、まさにこういった授業展開がそういった主権者意識を高める一つの起爆剤になるのかなとい
うのもあります。この間、大磯の中学生が自分たちの給食のことについてもですね、生徒会の中で話
し合いをしながら、町に対してそういった結果で要望するというのも、これも議会や教育委員会など
のさまざまなプロセスと町の予算、それから施策を知ることができた事例ということで、大磯町の町
長さんもそういったコメントをされていたということであります。
例えばそれを葉山に置きかえたらということで、現在話の主になっております学校給食センターで
あったり、公共施設の問題であったり、クリーンセンターの再整備の問題であったりっていう、こう
いった一番ホットな話題でテーマを絞ってですね、議論する機会があってもいいのかなっていうのを
少し思ったので。学校給食センターは余りにもちょっと難しいのかなというのを正直思いますけども、
できればこういったホットな内容で、こういった教育をぜひやっていただきたいなと思いますが、い
かがですか。
○教育長( ?町和久君 )通常の学習指導要領に基づく教育課程の中で、例えば小学校ではね、そ
ういう選挙っていうのはどういう意義があって、国民や住民の代表を選出する仕組みとかっていうよ
うなことについて理解をし、中学校に入りますと公民の授業の中で、具体的な代表民主制の仕組みで
すとか、それから主権者の政治参加の仕方ですとか、そういったとこに踏み込んだ授業をしてるとい
うことは、これは大前提ですよね。その上で従来から言われてますように、若い人たちの必ずしも政
治参加率が高くならないというか、低くなってしまってるというような現状を、今後将来に向けてど
ういうふうに是正していくのかというふうな大きな問題意識があって、こういうことが生まれてると
いうふうに思います。議員から今御紹介いただきましたあちこちの例なんかを見ますと、中学生レベ
ルでもこういうことやるようになってるんだということがよくわかりますけれども、少し離れてしま
って申しわけないんですけど、現在、高校レベルではね、実は実際の参議院選挙とか地方議会選挙と
か、そういったものを題材として活用して、実は模擬選挙やってるんですよね。もちろん先行して投
票あげたりなんてことは絶対ありませんけれども、工夫をしながら、生々しいそういう現実を実際の
教材として扱うようなことが始まっているというか、むしろそういう学校のほうが多いと思います、
高校レベルではね。御承知のように、今度成人年齢とか選挙権年齢も引き下げるということになった
わけですから、そういう意味では成人としての、主権者意識も低年齢段階からより着実に、自分の問
題として、みずからの問題として身につけられるような、そういう教育をしていかなきゃいけないん
だろうというように思っています。ですので、具体的な題材を、今はたまたま給食の例がお示しにな
られましたけれども、そういったことをするのも大変意義があると思うし、租税教育なんかでも同じ
ようなことしますよね。限られた財源の中で、病院がいいですか、学校がいいですかって。例えばの
例ですよ。そういったことを一つの例題として授業するようなことも進められている状況があります
ので、今後ともいい題材を見つけながら、そういう主権者意識が身につくようなことを図っていきた
いなと思っております。
○5番( 石岡実成君 )はい、ありがとうございます。ぜひ進んでよろしくお願いいたします。
では次の質問にまいります。ICT化に伴う意識についてということで質問させていただきますが。
最近の子供はかなりの確率でスマートフォン、あるいはタブレットを日常的に使用してるという流れ
になっております。これも新聞の記事をもとに質問させていただきますが、横浜のほうでですね、小
学校の児童を5校、小学校5校の生徒、5年生20人と先生たちでスマホサミットというのを開催し、
ネットで独自の、危険性だったりルールを、子供たちが自身で話し合いながらつくったという事例が
あるということをちょっと読ませていただきました。当然こういったスマホであったりですとかイン
ターネットに関しては、各小学校、中学校でもいろんな角度から教育というか教えはされているかと
思うんですけども。現状を少し教えてください。
○教育部長( 沼田茂昭君 )小学校ではですね、携帯電話教室というのを開催しておりまして、保
護者の参加を可能にしているところもございます。中学校についてもですね、同じようにこういった
情報機器関係の、特に携帯電話等の端末の使い方とか、あと中学校になってくるとトラブルの実例と
かサイバー犯罪とか、また依存ですか。そういったところにも踏み込んだ講習を行ってるというふう
に聞いております。
○5番( 石岡実成君 )はい、ありがとうございます。まさに今、私がここに、きょうのこの資料
のほうにも載せておりますけども、恐らく自分の友人であったり知人も含めまして、下手をすると3
歳児あるいは4歳児ぐらいから、例えば一緒に御飯を食べる機会があると、もうお父さん、お母さん
のスマホをいじって動画を見たり、その動画も完璧に操作できてるんですね。もうそのぐらいの時代
がやってきてまして。中学校、高校生までになると、恐らく自分たちの意識の中で、何がいい、何が
悪いというのを判断しながら、確信犯的なことをしてるのかもしれませんけども。小学校なんかだと、
余りその意識がわからないうちに犯罪に手を貸してしまってあるとか、一番僕も驚いたのは、友人の
小学校5年生の男の子が、やっぱりスマホのゲームのアプリが…アプリというか、それの課金を親の
クレジットカードを見て、パスワードは親の誕生日とか入れたらたまたま一致したらしいんですけど。
それで結果的に請求5万円来たっていうそんな事例もありますし、自分たちの家だけだったらいいん
ですけど、これがそういった誹謗中傷だったり、そういった社会的なルールとか、名前が出ないから
大丈夫だとか、自分は見つかりそうもないだろうとか、そういったところの認識の甘さが、どんどん
どんどんこういった低年齢化での犯罪につながっていくのかなって考えますと、やはりそういった危
険性を含めて、いま一度子供たちに教育をしていただきたいというのがあります。なので、もちろん
これ、子供だけじゃなくて、親御さんに対しても同じようなこと言えるんだと思うんですけども、そ
ういったリスクをですね、教えながら、なるべくそういった低年齢で、しかもこういったインターネ
ットの犯罪であったりとかトラブルを避けていただきたいということであれば、引き続き、あるいは
今以上にですね、細かくケアをしてあげていただきたいというのをお願いしたいと思います。よろし
くお願いします。
それでは次の質問にまいります。住んでよかったと思える町“葉山”について、東京オリンピック
2020に向けた機運アップについてお伺いいたします。昨日もですね、12番の土佐議員、それから11番
の笠原議員のほうから、東京オリンピック2020に際してのおもてなしという部分で、思いや願い、そ
して対案があったかと思います。特に笠原議員のほうからはですね、大きな視野で、攻めの姿勢で町
全体を盛り上げてほしいと、強く要望があったかと思いますけども。まさに私もそこの部分はですね、
同感でして、若干今回の予算に出てきたオリンピックに対する調整、機運をアップしたいっていう思
いが正直余り伝わってきてなかったっていうのが残念に思った部分がありまして、差し出がましいよ
うなんですけど、自分なりにですね、ちょっとプランを考えてみました。
オリンピックに向けた町のグローバル化に関する資料ということで、今提示してますけども。平成
30年度の予算書には、東京2020大会の事業にはですね、新規事業ではWi-Fi環境整備助成金、そ
れから機運醸成用のぼり旗作成、フォトアルバム作成というのが多分書いてありました。これに恐ら
くですけれども、海外選手との交流イベントの開催。それから直接携わってないですし、毎年やって
ることだと思うんですけど、ヨット乗船体験の推進というのも含めれば、恐らく今、町が企ててるの
は、こういった内容での部分だと思うんですが、まずはその辺いかがでしょうか。
58
○政策財政部長( 小山誠君 )今、石岡議員がおっしゃるとおりで、その部分について事業立てを
して対応を図りたいと考えております。
○5番( 石岡実成君 )はい、ありがとうございます。ちょっときつめに言ってしまうとですね、
申しわけないです。予定されてるこの事業ではですね、本当にそのグローバル化につながるのかって
いう部分で少し疑問を持っております。行政側が発信できることには当然限りがあります。あとはク
ローズド的というのは、いわゆる内にこもったようなイベントだったり、キャンペーンはうまいと思
うんですけど、外に外に発信して、町全体でうねりを起こすみたいなところが若干弱いのかなってい
うのを思いまして、勝手にいろんなことを想像してまいりました。
この辺の軸、3つ柱つくったんですけども、ヨット乗船体験にかわるオープン型のイベントの実施、
2.町のあちらこちらで視覚的に訴える仕掛けづくり、3.実際に体感できるプロモーション、コラボレ
ーションの企画とその橋渡しという3つの柱をちょっとつくったんですけども。まずはヨット乗船体
験にかわるオープン型イベントの実施ということで、セーリングとは一体何ぞやというですね、基礎
から種目、それから醍醐味などを知ってもらうイベントをぜひ開催してもらいたいということで、こ
の右側のほうにきますと、先ほど畑中議員のほうも少しお話ししてましたけども、やはり直接ヨット
だ、直接セーリングだとかオリンピックじゃなくてもですね、まずは町の人がなるべく多く集まるイ
ベントをまず開催、もう1回したらどうだろうという提案なんですけども。ふるさと広場のような町
が主催する、いわゆる客寄せのイベントを実施して、その中に葉山町ヨット協会との例えば共催にし
て、セーリングの陸上体験のイベントであったりとか、それからPRブースをつくってですね、競技
の魅力、あるいは醍醐味をアピールしながら、場合によってはオリジナルグッズの販売をしたり、あ
とは葉山の代表選手だったりですね、有名なプロセーラーの人とのトークショーを例えば開いてみる
というようなことをしてみたらどうだろう。オリジナルグッズも町独自でつくってしまうと、確かに
企画からお金の部分、たくさんかかると思うんですけど、例えば葉山マリーナさん、今、結構葉山マ
リーナのTシャツ着てる人とかいると思うんですけど。マリーナさんのほうとお話しをして、コラボ
レーションして、オリンピックのオリジナルのグッズを限定モデルをつくってもらって、それを販売
してもらったりってすると、その部分では特に出費があるわけではないので、これもまた一つおもし
ろいのかなと思いますけど、まずこのオープン型のイベントに関していかがでしょう。
○政策財政部長( 小山誠君 )今御提案いただいたオープン型のイベントということで、まさしく
機運を高めていくために、そういった、例えば葉山で言うとセーリング協会の皆様方に御尽力いただ
く中で、町とコラボしてですね、イベントがあるたびにですね、そこに出向いていって機運を高める
ような、何ていうんですかね、写真展になるのか、ヨットの地上での体験ができるようなシステムと
か、そういったものが開催できれば、より町民の方にもですね、周知が図れるのかなというふうにも
思っておりますので、そこら辺はちょっと教育委員会サイドともですね、すり合わせをする中で対応
を図れればなというふうに思っております。
○5番( 石岡実成君 )はい、ありがとうございます。一つの提案ですので、ひとつこれを参考に
ですね、いろいろまた考えていただければと思いますけども。
次は2.番の、町のあちらこちらで視覚的に訴える仕掛けづくりということで、路面店舗での統一し
た掲示物、フラッグを掲げる。あるいはシンボル的な建造物、モニュメントなどの設置というものが
考えられるのかなと思いまして。これ、次のページにちょっと行くんですけど。一番上にこれ、見え
てる、今このフラッグは、実は御存じの方いっぱいいらっしゃると思うんですけど、葉山芸術祭のと
きって、葉山芸術祭のときに、芸術祭のロゴが入った小っちゃい、こういった綿でできた…綿という
のかな、麻の袋っぽいのでできたフラッグをいろんなとこで掲げて見えるんですね。例えばそれをこ
ういった東京オリンピックの葉山フラッグみたいなのをつくってですね、いろんなところにこれを配
って、いろんなところに歩けばこういったフラッグが見えるみたいな図式ですよね。イギリスの国旗
勝手に使ったら怒られると思うんで、この辺は一つのあれで。もちろんイギリスだけではないので、
これはあくまでもこういったものっていう一つのたたき台として考えてもらえばいいんですけど。こ
ういった今あるものと、あんまり変わらない。だけどよく見たらこんなことやってるんだなっていう
ことで言うと、非常にこれ一つ面白い案かなと思ってます。
それと、この下のほうにあるのはですね、たしかきのうフラッグをいっぱい立てればいいっていう、
まさに僕もそれはそう思ってます。今ちょっと自分たちで大きくできるんで、好きなようにちょっと
大きくして見てもらえばありがたいんですけども。こういった、今はフラッグも、普通ののぼり旗と、
こういったセールフラッグって、こういう先が丸くなったフラッグがありまして、これ、まさにセー
ルフラッグって言うんですけど。このセールののぼり旗をうまく使ってですね、今これ葉山小学校の
ちょっと手前から上がるところに、勝手にこう、イメージづけでつくってみたんですけども。これを
やると多分永津部長のほうが、余計なことをするなというぐらい、大変な作業になられるかと思うん
ですけども。県の、県道をこういって占拠するというか、ある程度使うということ、非常に困難であ
ろうことは重々承知しておりますけども。まさに上げるとなると、こういったところまで根回しをし
て、全体的に盛り上げていかなきゃいけないのかなというのを、一つ勝手に考えさせていただいたん
ですけども。その辺に関してはいかがですか。
○政策財政部長( 小山誠君 )貴重な御提案というふうに私も認識しておりまして、今、石岡議員
がお示しをいただいた部分、すごいいいなと思ってて。それを見てちょっと気がついたんですが、お
金の支出の面で申し上げると、例えば例を出して申し上げると、鎌倉八幡宮のところでぼんぼり祭と
いうのをやっておられるの御存じだと思うんですが。あれは広告主を募ってですね、ぼんぼりをつく
って盛大に行われているという、僕、目にしたこともございます。ですので、こういった今御提案い
ただいたのぼり旗のところにですね、各店舗のですね、商店の名前を掲げて提供していただいたもの
ということもわかりつつ、こういった機運を高めるようなですね、こともできたらいいなというふう
に実感してるところでございますので、この部分についても検討をさせていただいて、対応を図らさ
せていただければなと思っております。
○5番( 石岡実成君 )やっぱりこういう話すると、いろいろとまた案が出てきて楽しいなと思う
んですけども。もう一つじゃあ提案させてください。
右の上のほうにいきますと、今、多分、皆さん御存じの方いっぱいいらっしゃると思うんですけ
ど、これ一番左が茅ヶ崎にあるササンビーチにあるモニュメントです。真ん中は、何かドバイのほ
うにあるようなものらしいんですけど、これを浜辺に置くの、かなり困難かと思うんですけども、
インスタ映えするんだったら、こんなものなのかなというのを勝手に想像しました。一番右のほう
にあるのは、小樽にある裕次郎記念館にある、ヨットのこの帆船のモニュメントらしいんですね。
先ほど、私言ったとおりですね、必ず何か、オリンピックだったんだなとか、後世に残るようなも
のが当然あればいいんですけど、それってつくっただけで、終わった後って意外と維持管理も大変
ですし、どうなんだろうとやはり、そこが責任的な問題もあるのかなと思ってですね、いろいろ、
言ったはいいけど難しいなと思ったんです。たまたま、ふと考えてみたら、ほかの議員からもいろ
いろと、旧役場前のバス停の屋根がまだなってない、できてないということで少し御指摘があった
かと思うんですけども。きのうの答弁で、町長のほうからもう既に話が多少動いているということ
なので、しまったなと思って、余計なお世話かなと思って、ちょっと出すのに非常にちょっと悩ん
ではいたんですけど、せっかくつくったんで、見ていただきたいんですけど。これ、見えますか、
これはですね、実際に、岐阜県の恵那市にあるですね、恵那市にこういった、本当のバス停がこの
左下にちょっと見えると思うんですけど、これ実際にある屋根らしいんです、バス停の。これがヨ
ットの、私にはちょっとヨットっぽいなというふうなイメージがあって、例えばですけど、こうい
った屋根をつくったら、オリンピック記念のためのモニュメントにもなるし、でも実用的な屋根に
もなるのかなと、例えば思ったら、意外といい案じゃんとか、1人で思って納得していたんですけ
ど。これはさておきですね、例えば、こういう形で、ただつくっておいて終わったら余り意味をな
さないというか、ただの飾り物になるよりは、実用的なものと一緒に何かを考えて、一つの何か記
念になるものもつくるということもですね、案としてはいいのかなと思いまして、できれば、ぜひ
こういった部分も考えていただければなと思います。
ちょっと戻って、次に3番目の実際に体感できるプロモーション、コラボレーションの企画と、
その橋渡しということで、簡単に言うと、スーパーで買い物をしていてもオリンピックだなとかセ
ーリングだなと感じられるような装飾だったり、キャンペーンを張ってもらったり、それから飲食
店で食事をしていても、メニュー表記など、受け入れ体制ですとか、あと、おもてなしが体感でき
るようなことがあればいいかなというところで思っておりまして、既にお店によっては、もう大分
前からやられていたりですとか、今さらという部分も当然あると思うんですけども、やはりメニュ
ーの部分で言う英語表記ですよね。英語表記のメニューがあれば、これも単純なことですけど、い
わゆる外国人の方たちが、そういったところでですね、店に訪れたときに、しっかりとそういう対
応されているんだなとなります。また、昨年から、語学ボランティアの方たちが派遣されて、非常
に御活躍されているという部分で言うと、私の知り合いのお店はですね、英語表記にしたいんだけ
ど、結構困るというか、どう表現していいかわからないとか、時間かかるよねなんて言いながら、
やりたいんだけどという人も当然いますから、それこそ、そういったときにですね、派遣するので、
メニューの何かもらえれば、それを英訳したものを例えばやりとりして、一緒になってメニューづ
くりもやれるのかなと思うと、こういったメニュー一つつくるにしてもですね、そういった町と一
緒にやれるというような図式はできると思いますので、ぜひそういったところも検討いただきたい
と思います。
あとは、せっかくできたHAYAMA STATIONもですね、このHAYAMA STATI
ONの黒い壁をイギリスっぽくしろとか、そんなことは難しいと思いますので、あえて言いません
けども、せめて中に入ったら、よくある、ありきたりですけども、英国フェアみたいのやってある
とか、そういった、どこに行っても何かしら少し動いているようなというような、ゆっくりとした
波でもいいんですけど、動きがわかるような仕掛けづくりというのをですね、これからぜひ、まだ
時間ありますので、考えていただければと思いますし、先ほど小山部長のほうからは、そのビッグ
ハヤマのイベントだったり、そういった一番そこの下に書かれてある、ほかの商工会であったりと
かというイベントには積極的に出ていくというお話だったので、この辺はもうクリアされるのかな
と思いますけども。全体的にそういった流れを見ていただきながらですね、ぜひ、いまひとつ、い
まふたつぐらいですね、本当攻めの、どんどん攻めていただきたいというのが、私の思いです。
そのためにはやはり、当然町だけじゃなくて商工会さんの力も必要でしょうし、その商工会と、
あとはNPOだったりという、一般の民間の団体とのつながりも必要だと思うんですけど、その音
頭を誰がとるのかというところだと思うんですね。当然、きのう笠原議員のほうも、いろいろとネ
ットワーク持っていますし、当然私も微力ながら、そういったところでは商工会であったりとか商
店会の仲間もおりますし、そういった、みんなで、総力でそういったオリンピックに対するですね、
力をみんなで一つのチームになってやっていきたいという思いがありまして、今回はこういった提
案をさせていただきましたので、ぜひ遠慮なさらずにですね、どんどんどんどん使っていただいて、
お手伝いしますので、前向きに検討いただければと思います。その辺どうでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )大変わかりやすいプレゼンテーションをいただきまして、非常にすてきな
デザインのものもありましたので、このまま採用できてもいいんじゃないかというふうに思うぐら
いにですね、すばらしいお話だったと思います。お話の中で、例えば、今拝見していますけども、
英語表記にかえていきたいという要望があるとかですね、商工会さんとのコラボレーションという
のは、今までお声がけという点ではですね、出店をしてくださいといったお声がけはしたことがあ
るんですけども、実際にどういうふうにおもてなしをしましょうかという御相談はそれほど深くし
た経緯がございません。本当にきのうの笠原議員のお話もですね、非常によく理解してございます
ので、ぜひ、主体的には、やはりどうしても町が情報の集約地になりますから、町を主体的に、そ
れもちょうど今、秘書広報とですね、障害福祉で連携していますが、私自身も直接かかわることで
ですね、リーダーシップをとっていけるんじゃないかと思いますので、ぜひ、中心役を買って出て、
こういったお力をですね、つないでいきながら、また注意しなければいけない、おもてなしのあり
方などについてもですね、皆様から御教示いただきながら、モデルをつくっていくことから、同じ
気持ちで葉山が一つになれるようなオリンピックのキャンペーンをしていきたいというふうに思い
ます。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。ほんと繰り返しになりますけども、ぜひ、みんな
でですね、オリンピック盛り上げたいという思いでいます。私はセーリングとか、余り深く携わっ
たことがないので、その競技自体のことよくわかりませんでしたけども、実際に神奈川県の…葉山
のホームページからも入れますけれども、神奈川県のホームページに入っていって、セーリング競
技というものの中身を見ると、ほんと近場で見てみたいなと思いますし、そういったことも含めま
してですね、みんなが、町長のおっしゃられる、町民1人、必ず1回はヨット乗るんだということ
も大事ですけども、やはり発信しなければ意外と、何か海側でやっているよねという感覚のほうが
当然強いと思いますので、その辺含めまして、今後一緒にやっていければと思います。よろしくお
願いします。
それでは、次の町の広報、PRについてお話をさせてください。まず、今まで3年間議員をやら
せていただいておりまして、当初からですね、ホームページの件でしつこく、余りデザイン性がよ
くないとか、使い勝手が悪いとか、さんざん苦言をちょっとお話をさせていただいた経緯がありま
すけども、ようやく新しくなられまして、非常に見やすくてシンプルで、よかったなというの、本
当に思っています。それと、スマホであったり、タブレットの対応するページとしっかり分けられ
たことであるとか、あとはやはりうれしかったのは、ずっとお願いしていた、ごみ分別も一発で検
索できるというところのページが頭にきているというのも、非常によかったなと思いまして、まず
はお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
肝心のですね、町の広報、PRという部分ですが、まずは現状的なもの、活動というか、広報及
びPRの活動、全体的な、ざっくりでいいので教えていただいていいですか。
○町長( 山梨崇仁君 )最後のところがちょっと聞こえにくかったんですけども、広報でやってい
ることの種類というふうに伺いたいと思います。やはり、大々的にやっているのは広報誌を月1回
の発行、それからホームページ、また防災ではSNSとしてツイッターの利用をしてございます。
また、インスタグラムはもちろんですし、あと、各部署で言いますと、しおさい公園やクリーンセ
ンターでフェイスブックの利用もしております。そのほかにも、広報といいますと非常に広くなる
んですが、防災行政無線も入りますし、例えば私が今は年に1回とかやっております「町長と葉山
のはなし」として、町についての御意見をいただくような、広報広聴としてですね、やらせていた
だいていることもございます。あと大きいところでは、メディア対応としてですね、新聞やテレビ
などにも最近取り上げられる機会が多くなってきまして、そういった対応等も行っております。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。そうですね、プレスリリースの効果が結構出てい
るというのは話も伺っていますし、インスタグラムのほうも、今、1万7,000ぐらいですかね、フ
ォロワー数がいますよね。伺ったところによると、ホームページのアクセス数も、新しくなってか
ら2倍ぐらい、2倍強ですかね、ふえているということで、かつて2万件が4万5,000ぐらいある
というお話だったと思います。非常にそういった部分ではですね、広報という部分ではかなり御尽
力されているんだなというか、すばらしい動きをされているということは重々承知をした上で、評
価とお願いをしたいというのがあって、また次の資料をつくってまいったんですけど。
まず、この「広報はやま」、同僚議員のほうからは、この葉山のここの、丸している部分が、漢
字を使うべきじゃないというようなお話もあったかと思うんですけど、私は逆でして、仮にもデザ
イナーの端くれなので、このローマ字と漢字を組み合わせたのを初めて見たときに、何かやられた
なというか、何だろう、これいいなみたいなのを、私はちょっと思っちゃったんですね。いろんな
意見はあると思うんですけど、何か、最近、今らしいのかなというのは当然あるので、いろんな意
見は当然あると思うんですけど、本当にうまい、うまいなという、一言で言うとちょっと嫉妬して
しまったというかですね、こういう発想があるんだというのが1つあったのと、それから、今、中
身は本当に非常によくなっているのかなと思っています。特集であったりとか、それから紙面づく
りであっても大分前からも変わったなと思うんですけど、1つ要望があるのは、せっかくここまで
きれいになったんですから、もうフルカラーでいいのかなというのを1つお願いしたいなと思うん
です。もちろん、お金がかかることですけども、最近はですね、そんなにもう2色分解と4色、4
色でつくるというか、いわゆるフルカラーでつくるというのが、印刷の工程の中では、さほど大き
な費用の差がないと認識していますし、もちろんお金のこともあってのことだと思いますので、
重々検討はしていただきたいんですけど、最近、私は今、議会の中では広報委員会ではないんです
けど、議会の広報も、今、新しく委員長になられてから、大分私がやっていたときよりもは、いろ
んな角度でチャレンジをしていまして、非常に見やすい、それから色使いもうまくやっているなと
いうのを、非常に私もはたから見ていて思っていますので、逆には、ぜひそういった部分も参考に
していただきながらですね、フルカラーにするというのをちょっと目指していただきたいかなとい
うふうに思っています。
きょう、もう一つお願いしたいというのはですね、またこちらもちょっと差し出がましいような
んですけど、広報とPRが違うというのは当然御存じだと思うんですけど、広報がうまくできてい
ても、そのPRがうまくできていないというのが、多分、今、自治体の現状だと思うんですね。そ
の結果、何をやるかというと、大体みんな、とりつかれたように、御当地ビデオを、動画をつくっ
て、それを流して何万ビューあったといって喜んでいるんですけど、実際、それが本当に町の活性
化につながるのかどうかというのは不安な部分で、いわゆる何千万単位のものをやっている自治体、
結構あります。それがいいか悪いかは置いといて、同じことをする必要は僕はないと思うんですけ
ど、ただ、PRというのが、もともとどういうものなのかというのを、もう一度認識していただい
て、広報とは違うんだという認識があれば、少し、これからの発信の仕方も変わってくるのかなと
いうのをちょっと思ったので、ここのページのほうにも載せさせていただいたんですけども。読ん
でいただければ、そのままなんですが、PRというのはパブッリクリレーションというだけで、そ
の本質は、組織と公衆とのいい関係づくりというのが、これがPRのメーンなんですね。なので、
広報もPRも同じと考えている人たくさんいるんですけど、PRというのは、やはり、いい関係づ
くりをしなきゃいけないというのが前提にあるということを思うと、やはり発信の仕方であるとか、
気の遣い方がかなり変わってくるのかなというのを一つ思っています。それをまとめるのが政策課
さんの仕事なのかなというふうに思っています。なので、ほかの関係部署の人たちは、何かこれは
ですね、ほかの千葉かなんかで、そういった広報と町の部局の人たちとの座談会みたいな動画をち
ょっとこの間、見させてもらったんですけど、政策課の人たちは、広報するために、自分たちがな
るべく情報を集めたいというのを必死になる。だけども、ほかの部署の人たちは、自分たち発信す
る側の人間じゃないから、聞かれなきゃ言わないよというのが基本前提なんですね。なので、逆に
言えば、政策課さんが、向こうが言ってこないからと言ったら、もうそこでシャットダウンしちゃ
うというか終わっちゃうんだなという、情報が、途切れちゃうということを考えると、やはりどん
どんどんどん、今いったら忙しいから迷惑かなとか、いろんな思いあると思うんですけど、どんど
ん、やっぱり政策さんがまとめるという気持ちを持って発信をする、情報を聞き入れて、それを発
信をしていくというか、情報収集しながら発信していくという、そういった土台づくりをですね、
今までもされているとは思うんですけど、さらにそういった意識を高めながら、PRというものを
もう一度深く掘り下げていただいて進めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○政策財政部長( 小山誠君 )議員がおっしゃられるとおりですね、私もここのシステムについて
は余り詳しいほうじゃないんですが、従来からかなり進歩したなというのは、議員もお認めいただ
いている部分、多々ございまして、政策課の本当に担当者、苦労してですね、情報収集する中で、
広報活動、ホームページのリニューアル等々、取り組んできているところでございまして、今おっ
しゃられるようにですね、もうちょっと発信上手になればいいなというのは、私も実感していると
ころでございます。というのは、他の自治体等々の発信力見ていると、こんなことまでもプレスリ
リースしたりというような、意識づけというか、そのようなところも感じるところもございますの
で、ここら辺は当然、町全体としてですね、葉山をPRする意味でのですね、意識改革というのは
必要かなというふうにも捉えておりますので、今後、関係部署とのですね、情報共有する中で、今
後に反映できればというふうに考えておりますので、前向きに捉えていきたいというふうに思いま
す。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。それでは、時間もないですので、どんどん次にま
いります。
3点目はですね、高齢者の見守り強化についてということで、1点お伺いさせてください。これ
もですね、新聞記事からちょっと話題をもらってきたんですけども、タイの高齢者が行方不明とい
うことで、他の自治体では、横浜市なんかはキーホルダーで身元確認ができるような、見守りキー
ホルダーみたいのだったりですとか、大和市ではGPSつきの靴を配布しているというところもあ
る。ただ、多分、当町においてはですね、たまに行政無線のほうで、何か迷子のお知らせなんてい
うのを、たまに聞きますけど、ほとんど今聞かないということで言うと、余り事例がないというか、
必要性に駆られてない部分は当然あると思うんですけど。ただしですね、今後はやはり高齢者がふ
えていくということで言うと、何かしらの考え方であったりですとか、基本的な、これからの対応
策を考えていかなきゃいけないという時期だと思うんですけど、その辺の動きはどうでしょうか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )今、石岡議員のほうから見せていただいている、ICチップとかです
ね、そういうものを配っているような自治体のことも承知しているところでございますけれども、
葉山につきましては、今のところは、緊急通報システムとかですね、SOSのネットワーク、また
配食サービス、人の…アナログではございますが、人と人との関係でですね、今のところは、高齢
者の見守りとかということはできているところでございますので、引き続き、そういう地域福祉づ
くりとかと続けてですね、できるだけ地域でやっていただくとか、今の状況を少し力をつけていく
ということで対応していきたいと思っております。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。そうですね、葉山町は緊急通報システムしっかり
されているということで、大変心強いなと思うんですけど、在宅高齢者用のほうのサービスの利用
率が3件でしたっけ、在宅、緊急通報システムの。何かそういう3件ぐらいと聞いたんですけど、
何で少ないのかなと思って、いろいろ確認したら、葉山の人たちって、みんな自分たちでセコムと
かアルソックに入っているんだというのを聞きまして、なるほどなと思いながら、それが少ない理
由なのかなと思うと、ちょっとうなずけたりしたんですけども。ぜひ、これから、本当に高齢者が
ふえる世の中ですので、いろんな角度から情報を収集していただきながら進めていただけたらと思
います、よろしくお願いします。
次にまいります。景観計画基準の色彩規制についてということで、毎回毎回うるさいようでほん
と申しわけないんですけども、ちょっと夢を語る時間というのをいただきたいと思っております。
皆さん、ほかの議員からは、今回はその無電柱化のほうの話をされたかと思いますけども、私のほ
うはですね、これから、どんどんまちづくり条例であったり景観条例のほうを、いろいろな角度か
ら見直していかなきゃいけないということで言うと、総務建設常任委員会のほうでも所管の調査と
して、これから向き合っていくという部分もありますし、それを見守りながら、私も微力ながら手
伝っていきたいなと思うんですけど。やはり、どこかで腹を決めてですね、スタートラインに立つ
時期って必要なのかなというの、ずっと思っていまして、それを少しでも手伝えたらなというので、
毎回しつこく、いろんな角度から画像を見ていただきながら、サブリミナル効果とは言いがたいで
すけども、少しずつ見ながらですね、意識的に、ああやっぱりこういう色使いとかいいよなとか、
こういう町っていいよねというのを、ずっと見ていくと、少しずつ意識が変わっていくのかなとい
うのをちょっと思っていまして、また余計なお世話でつくってまいりました。
この間も、前回もそうだと思うんですけど、藤沢市さん以外にでも、こういった色彩ガイドライ
ンというのをつくっている自治体さん、当然、御存じだと思います。たくさんありますし。できれ
ば、こういった色彩で訴えられる部分からですね、着目しながら、町の景観というものを、いま一
度、町民の皆さんと考えていく機会をぜひ持っていきたいということも思いまして、やっていきた
いなと思っているので、部長のほうにも、そこをよろしくお願いしますと思いますけども。まず、
画像を見ていただきます、これは夢庵です。勝手に夢庵の看板と壁を紺色にしてみました。ちょっ
ときれいかなと。次は、これジョナサンです。ジョナサンも赤なんですけど、ちょっと派手派手し
いので、ちょっとこう落ち着いた感じの青にしてみました。これは、旧役場前にあるセブンイレブ
ンですけど、これも看板から店舗の上の装飾の色を水色と青と茶色の感じです。当然、那須とか京
都なんかは、こういったところやっていますし、できなくはないというのは、当然、皆さん理解同
じです。ただ、これを本当にやれるのかどうかというのが問題ですから。非常にハードルが高くて
難しいということは重々承知ですけども、どうか永津部長がいらっしゃる間にですね、スタートラ
インに一緒に立ってもらいたいなという思いがあって、こういうのを出し続けたいなと思うんです
けど、いかがでしょう。
○都市経済部長( 永津英彦君 )一応、ちなみにジョナサンはですね、29年秋に、コーヒーブラウ
ン系のロゴに変えてくれないかというのを一応お願いしています。なんですけど、やはり、登録商
標だということで、若干お断りはされてしまいました。やはりですね、ガイドラインの話は、過去
からも御依頼受けたり、検討しようという話は出ています。できればですけど、私どもが押しつけ
る話は、どうしても守っていただけない話だと思っています。こういう業者さんのことに関しては、
微力ながら、いろいろな場所で協力を仰いで、それに従っていただけているお店とか店舗はいっぱ
いあります。まちづくり協議会ですとか、今ちょっと別の部署で申しわけないですけど、魅力を高
める実行委員会なんかでも、葉山のエリアによっては、こういう色合いに統一していこうとかです
ね、そういったことを検討していただくことで、ガイドラインの、何ていうんですかね、強制力ま
ではいかないまでも、皆さんが守っていただけるガイドラインにつくっていければというのは思っ
ています。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。いつもハードル高いなと思いながら、私も思って
いるんですけども、誰かがやらなきゃとか、きのう笠原議員が言っていましたけども、やれないか
らやらないんじゃなくて、やらないものを動かすんだというのが我々の仕事かもしれません。です
ので、ぜひ一緒になってやっていただければと思いますので、よろしくお願いします。
では、時間がないので、また次いきます。3番目の消防力・防災力についてというところで、ま
ず1点目なんですけども、まず福本消防長に感謝と申しますか、今回、消火栓の黄色い枠を塗って
くださるということで、前回、私が一般質問のほうでお願いした部分、それから、まだこれ消防団
員だけかもしれませんけども、グーグルのマップで全ての1分団から6分団までの消火栓の位置が
しっかりと明記されたものが配信されたということで、この間、消防団でそれを実際に、私のほう
も登録させていただきましたけども、実際の火事場の連絡きたときに、それがリンクされていれば
もっといいなというのが、次のハードルだと思うんですが、まずそこまでやっていただいたという
ことに関しては、非常にありがたく思いますので、この場を借りてお礼を申し上げます。ありがと
うございます。
話戻りまして、この消防のドローンの導入ということなんですけども、これもやはり新聞記事読
みながら、大和の消防署のほうでドローンを導入したということもあります。昨年、逗子のほうで
も多分、これは導入というよりもは、寄附ですね、寄贈というんですか、寄贈されたということで
新聞に載っていましたけども、やはり時間がないので、全てこれを読むことができないんですけど、
なかなか、よくよく読むと、このドローン導入してもなかなか、大きな災害時がなければ、ふだん
の火事場のときにそれを使えるかどうかという、非常に疑問があったりとか、まだまだ議論が必要
だと思うんですけど。ただ、葉山町の場合は、やはり二子山山系でのハイカーさんたちの、結構、
遭難なんかも最近ふえていますし、1台必ず持っておいて、いざというときのために用意するとい
うのはやぶさかではないのかなと思いますから、その辺の導入について、いかがお考えか教えてく
ださい。
○消防長( 福本昌己君 )ドローンに関しましては、議員おっしゃるとおりだと思っております。
国・県からのですね、通知、通達を見ますと、基本的には無人航空機というようなですね、基準に
なっております。火災というよりは、大きな政令市ではですね、このドローン導入に関しましては、
きっかけは平成28年のですね、4月に起きました熊本地震とか、翌年の7月九州北部豪雨のときに
ですね、非常に情報収集にこのドローン、無人航空機がですね、非常に役に立ったという経緯から
ですね、消防・防災の分野においても活用できないかということで、現在、国がですね、全国の消
防本部、局にですね、どれぐらいの数が、活用があるのかというのを現在調査中でございます。こ
れからの課題というのもございまして、やはり航空管理に関するルールとか、操縦者や運行管理者
の資格制度とか、いろんなハードルがあるんですね。そういったものも含めて、各消防本部で、規
模もあると思います。先ほど議員おっしゃいましたとおり、我々ハイキングコースとか持ってると
ころでですね、空からの情報というのが非常に役立つというのがわかっておりますので、それを消
防業務に役立てて、葉山町としてはそれを活用したりとか、そういったことを現在ですね、どうい
った方向でこれを活用できるのかというのを検討中でございます。
○5番( 石岡実成君 )ありがとうございます。ぜひ今後検討していただきながらですね、導入、
もしできるようであれば、ぜひよろしくお願いします。
では、次にいきます。救急の蘇生判断についてというところで、こういった新聞記事を、また読
んだときにですね、ちょっとびっくりしたんですけども。最近は高齢者、救急搬送される半分以上
が高齢者であると。普通は救急ですから、救急に行ったら、心臓マッサージするとか心肺蘇生をす
るための努力を、当たり前のようにするという流れの中で、実は家族のほうから、いや、やめてく
れとか、もう結構衰退されている、もうかなりな高齢だという部分で、苦渋の判断をされてしまっ
て、いろいろとその現場で意外と困るというか、大変な作業なんだということを、改めてこういっ
た記事を読んでわかったんですけど。その中で、少しやはり気になるのがですね、その救急隊員の
精神的ストレスというものが、どんどんどんどん蓄積されていくのかなということを考えると、こ
ういった判断をするための基準というのを、当然、各自治体に設けられているというのを知りまし
た。そういったことも含めまして、ただ時代がやはり変わってきているという中でいうと、一旦そ
ういった部分の見直しも、当然これからする必要があるのかなという部分がありますけども、そう
いった部分に関してのケアと、それから、これからそういった中身を少し精査していくということ
で言うと、今の現状、どんなものか教えてください。
○消防長( 福本昌己君 )現状を1分でまとめるのは非常に難しいんですけども、救命士がですね、
我々も救急出動、蘇生に関しましてはメーンに行っているところでございます。当然、119番で通
報されたということは、家族がですね、蘇生に関してはできるだけですね、医療機関に運んでほし
いという願望がございます。現在はですね、救命士が特定行為を行うんですが、MCといいまして、
三浦半島にもですね、メディカルコントロールの指導医師がございます。必ず携帯電話で話し合え
る環境が整っておりますので、現状はですね、必ず医師と相談をしてですね、家族がこう言ってい
るんですけども、搬送してよろしいでしょうかとか、そういった指導は仰ぎながら、現在は医療機
関に搬送しておりますので、この救急救命士あるいは救急隊がですね、精神的にですね、ストレス
がかかるということは聞いたことがございません。ただし、こういったことも含めて、今後はです
ね、視野に入れながらですね、やはり救急業務というのは減ることはないと思います。そういった
ことをですね、蘇生現場のそれに関しても、しっかりとですね、現場を見据えた判断を、うちのほ
うで、消防署長あるいは消防長がですね、指導できるような形でストレスのないように活動を続け
ていければと思っております。
○5番( 石岡実成君 )わかりました、ありがとうございます。もう時間ですので、これに終わり
ますけども、太田部長、すいません、部長に対しての質問はまた次回ということで、よろしくお願
いします。
それと、小山部長と福本消防長、長い間お疲れさまでした。これで、私とこうやって話すのも、
きょう最後だと思いますけども、役場内ではこれからまだ話せますので、ぜひ、今まで3年間あり
がとうございました。お疲れさまでした。これで終わります。
○議長( 伊東圭介君 )これにて5番 石岡実成議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は3時30分からといたします。 (午後3時02分)
○議長( 伊東圭介君 )休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後3時30分)
一般質問を続行いたします。第5番、6番 山田由美議員の一般質問を通告に従い一問一答式に
より行います。
○6番( 山田由美君 )6番 山田由美でございます。議長のお許しを得ましたので、一問一答式
で質問を行いたいと思います。本日ちょっと風邪気味と花粉症が混じっておりまして、マスクのま
まで失礼させていただきます。
まず1番目、下山口水源地付近の町道のガードレールについて。質問要旨を読みます。道路と土
手の境界線に当たるガードレールが切れ切れの状態になっている。通行の安全の面から、連続する
ように整備できないか。
これについてちょっと補足説明をさせていただきます。下山川に沿った町道で、水源地のほうか
ら茅山荘のほうへ向かって歩いていきますと、右側のほうが、道路から下る形の斜面になっており
ます。段差は数メートルの高さで、それほど高いものではなく、急な崖というわけでもございませ
んが、やっぱり斜面ですので、ちょっと通行する場合、不安のある方がいらっしゃるかもしれませ
ん。途中までガードレールがあって、またガードレールが切れていて、またフェンスが始まってと
いうふうに、ガードレールのあるところとないところがございます。普通に歩いている限りは、ま
ず転落することはないと思うんですが、例えば風の強い日とか雨の日とか夜間とか、お年寄り、体
の不自由な方だったり小さいお子さんだったりして、例えば車が来たときにぱっとよけようとして、
足が滑って段差の下に転がり落ちるという可能性がなくはないと思われます。途中まではガードレ
ールがあるので、もしかして、次に整備するとき、それをちょっと延ばしていただくことは可能な
のかもしれないと思いまして、本日質問させていただきます。その道路の下におうちがあって、そ
のおうちの方が道路から出入りするために、あえてガードレールを設けていないのかなとも思いま
したが、私が見た限りでは、おうちがある部分でも道路から出入りしているような痕跡は見受けら
れませんでしたので、そのおうちの方が斜面を通り道になさる場合であっても、ガードレールに少
しすき間があれば足りるのではないかと思われます。このあたりのガードレールについて、将来の
補修時期につなげていくとか、そのような計画があるのかどうか、まずお尋ねします。
○都市経済部長( 永津英彦君 )大変恐縮なんですけど、場所の確認なんですが、県道から水源地
とか下山口に向かって、歩道が20センチ高くなって歩道があると思うんですけど、そのさらに外側
にあるフェンスのことをおっしゃっているんでしょうか。
○6番( 山田由美君 )歩道があるところではなく、歩道が切れたところでございます。1カ所で
はなく、何百メートルかの…ごめんなさい、正確な長さがちょっとわかりませんが、100メートル、
200メートルの範囲にわたってフェンスがあるところ、ないところというのが断続的に続いている
部分がありまして、かなり長い幅についてのことでございます。1カ所とか2カ所のことではござ
いません。写真を何カ所か撮ってはあるのですが、ちょっと写真ではわかりにくかったので、本日
上げておりませんで、申しわけございません。正確な場所ということで、お尋ねでしたら、後でま
た写真をお見せするとかいうこともできますが、歩道の切れたところからです。位置的に言うと、
ごめんなさい、正確な所番地を言えないのですが、道路河川課のほうでは、そのあたりについては
何かもともと問題視はなさっておられませんか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )ガードレールとおっしゃったので、左側ですね、清寿苑側にはガ
ードレール設置してある場所があります。歩道のある側は、転落の防止柵が歩道と民有地の間にあ
ります。設置している場所は、そこからの転落の可能性がある場所について基本的には入れており
ますので、具体の場所をお教えいただければ、そこで高低差が1メーター以上とか、かなり転落し
て危険性のある場所であれば設置も考えるようにいたします。
○6番( 山田由美君 )途中まで、確かにその転落防止用の柵ですか、があったと思います。白い
ガードレールのある場所もございましたが、そのガードレールと転落防止用の柵の間に何メートル
かのすき間があいていて、そこもやはり下が斜面になっておりまして、その先も、道なりにずっと
歩いて行きますと、茅山荘手前の橋にさしかかるまでに何カ所か右側に不安な場所がございますの
で、もし改めてそこを見ていただくことができましたら、確かに、段差があるんだけれども柵がな
いという場所がございますので、そこを今後ちょっと道路河川課のほうで、柵をつけるかどうかを
検討していただけばありがたいと思いますが、検討をなさっていただけるというふうに理解してよ
ろしいのでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )当然、そのガードレールなりフェンスなりを設置すると、民有地
の出入りを規制することになりますので、私どもとすれば、危険性が本当にあって、なおかつ民有
地の方が出入りに差し支えがないということであれば、設置は検討できますので、また具体をおっ
しゃっていただければと思います。
○6番( 山田由美君 )ありがとうございます。その下山口にお住まいの方から相談を受けました
ので、お尋ねいたしました。もし検討していただけるのであれば、非常にありがたいと思います、
ありがとうございます。
2番の、長柄交差点付近の森戸川擁壁についてお尋ねします。ここもやはり、地元の方から御相
談を受けたのですが、土地が地盤沈下しているらしく、擁壁に亀裂が生じていた。県土木にお願い
して補修工事を実施してもらったが、今後また亀裂が広がる可能性がある。住民に身近な窓口とし
て、町に定期的に様子を見てもらうことはできないか。
これもちょっと補足説明をさせていただきます。長柄の交差点から、ローソンプラススリーエフ
のコンビニがあるほうに向かっていきまして、そのコンビニのちょっと手前あたりになりますが、
森戸川に面した擁壁に亀裂が入っているという御指摘が住民の方からありまして、担当は横須賀土
木だと聞きましたので、河川砂防課に調査をお願いいたしました。それが2016年5月のことです。
砂防課では現地を確認してくださいました。確かに亀裂があるので、予算をとって補修しますとい
うことで、2017年の9月に補修工事を行っていただきました。それで一応の工事はできたというこ
となんですが、ただ、問題は、過去何年もそのあたりの地盤沈下が続いているらしくて、そのため
に川の擁壁に土の圧力がかかって、擁壁がこう折れるような感じで、ここに亀裂が入るということ
らしいのです。今後も地盤沈下が続く可能性があり、亀裂が再び大きくなるのではないかという心
配をしております。例えば、大雨とか台風が続いて土が水を含んだとき、そこに例えば地震などの
悪条件が重なると、一気にぐしゃっと崩落する可能性がないとは言えないと思うのです。この場合
の河川の担当は県だというふうに聞いておりますが、ただ、町民の方からすれば、自分の家の近所
に何か不安があるとき、県土木にお願いするというのはちょっとハードルが高いというか、距離が
遠いと思いますので、とりあえず町が窓口になって、そのお声を受けとめていただいて、町がその
様子を見て、それから県土木に連絡するとか、あるいは日ごろからちょっと気をつけて、亀裂が広
がっていないか見ていただくとか、県と住民との仲介をしていただけないものかと思うのですが、
いかがでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )今の御要望ですけど、日ごろからですね、当然、神奈川県とは協
力体制がありますので、身近な窓口として私どもに情報提供いただいたものは県のほうに御連絡を
して、できる限り速やかに現場を確認してくださいとか整備してくださいという要望とかですね、
連携して現場に立ち会ったりというのは、もう例年、常識的に継続しておりますので、先ほど町の
管理する川でさえ、ちゃんとチェックをしなさいという御指摘を受けていますので、神奈川県の管
理するところまでは、全てやるのは非常に苦しいので、万が一の変調があった場合、御連絡をいた
だければ、速やかに県に連絡をいたします。
○6番( 山田由美君 )ありがとうございます。この地盤沈下というのは、恐らく何十年も前から
少しずつ続いているもので、亀裂もちょっとずつ広がってきたものだと思いますが、住民として、
一番身近な町の窓口がすぐ話を聞いてくれて対応してくれるというのが、一番ありがたいことだと
思いますので、県の管轄ではあると思いますが、今後もどうかよろしくお願いいたします。
では3番目にいきます。災害対策について。高齢世帯がふえ、失火による火災の増加が懸念され
る。延焼防止には、住宅地に公園や緑地などの防火帯をふやすことが望ましい。町の魅力を高める
効果も見込めるので、町民に土地の寄附を呼びかけ、小公園をふやしてはどうか。
これについてもちょっと補足説明をさせていただきます。2月20日の神奈川新聞に関連記事がご
ざいましたが、高齢化の進展に伴って、失火による火災がふえているそうでございます。例えば、
灯油ストーブに灯油を継ぎ足そうとして、手が震えてこぼしてしまって引火したとか、電気ストー
ブの上に洗濯物をつるしておいたのが、いつの間にか落ちて燃えてしまったとか、体の衰えとか注
意力の低下によって火災がふえているという傾向があるそうです。ということは、今後、ひとり暮
らしの高齢者がふえることになれば、ますます火災の危険が増大するものと思われます。今、葉山
の町の住宅地は、かなり密集してまいりました。昔、1軒の家だったお宅を2分割、3分割して新
しいおうちがふえておりますので、家と家の間が狭く、防災の盾になるような緑地、緑の壁も大分
少なくなっております。高齢化の進展で火災がふえ、それが例えば強い風の吹く日であれば、あっ
という間に延焼するということが考えられます。また、地震によるような火災であれば、同時多発
的にあちこちに火災が起きると思われますので、その場合はもう全く手の打ちようがない恐ろしい
ことになるのではないかと心配しております。火事そのものをなくすというのはとても無理な話で
ございますので、せめて火が出た場合に、被害を最小限に抑えるために、最初から緑地、緑の空間
を住宅地の中に確保しておくことが大事だと思われますが、この点について、町長のお考えはいか
がでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )幾つか考え方がですね、混じり合っていると思われますので、少し一つ一
つお答えできる範囲はしていきたいと思いますが。まず、この失火による火災の増加が懸念される
ということですけども、消防を中心にですね、町内会も協力をして、火災、住宅型火災報知器の普
及には力を入れているところにございます。なるべく、こういった火事が起きないように予防をし
ているわけですけども、起きてしまったということに対しては、消防団を初め消防本部の力をです
ね、力を出していただいて、なるべく延焼防止と最小限の被害にとどめるようにしなければいけな
いと思います。
その中で、住宅街にこういった緑地をふやしていくことで延焼を防止すればいいじゃないかとい
うのは、確かにおっしゃるとおりだと思いますけども、そもそも住宅街には、その延焼を防止する
ために、防火地域や準防火地域の定めをしていたりとか、その住宅の密集を避けるためにもですね、
まちづくり条例等でも緑地、緑化の確保であったりとか、道路の後退などをお願いしているところ
もございますので、違う意味でですね、また延焼防止のためにというふうに新たな土地を確保する
というのは、町が購入することは、もちろん非常に難しいと思います。単純に寄附をもらえるとい
う可能性がですね、あるのであれば、前向きに考えることができるのかなというふうに思います。
もう一方で、寄附を呼びかけるということなんですけども、町が呼びかけるということは、町が
その場所をお預かりするということになります。町民の方にもいろんな現状の土地の所有の方がい
らっしゃいます。こちらの御希望する形でなければ受け取らないというのも、逆に失礼なことでも
ありますし、いろんな方のですね、相続等でもお困りのことについて、町も相談したい手はあるん
ですけども、それはさておき、延焼防止のためだけに寄附してくださいという言い方もですね、ち
ょっと私からは、なかなかできないなという今、気持ちがありますので、もし万が一、違う視点で
御寄附の話があったときに、その延焼防止に役立つんだということが一つ寄与するような状況があ
れば、今回の山田議員の御意見の趣旨にもなりますので、前向きに捉えていきたいというふうには
考えてございますが、このためだけに1点でやるというのは難しいかなと思っております。
○6番( 山田由美君 )これまで、日本には余り寄附の文化が根づいていなかったと言われますが、
でも、ふるさと納税などで少しずつ皆さんの意識も変わってきたと思いますし、これからは高齢の
方が続々お亡くなりになる時期に達していきますので、少子化の面からいって、跡継ぎがないまま
お亡くなりになる方も、これからはふえていくのではないかと思われます。単発的にこのために土
地を寄附してくださいというのではなく、もし寄附のお気持ちがあれば、町がその土地をいただい
て、何かしら皆さんのためになるように使いますというふうにいって、日ごろからそのようなPR
をしておくことは、決して無駄ではないと思います。土地の相続について言えば、日本全体で北海
道ぐらいの面積の土地が、何か所有者不明になるとか、いろいろ土地の継続という点では難しい時
代になってきているようです。葉山の町内であれば、誰かしら相続する方はいるかもしれませんが、
相続しても自分は葉山町にはもう住めないとかいうこともあるかもしれませんので、長期的な観点
で、すぐさまあちこちに公園をふやすとか緑をふやすとかいうのは無理だと思いますが、長期的な
まちづくりの視点からも、できれば土地の寄附を呼びかけて、それを有効に活用する体制をつくっ
ておくということは、いいことではないかと思われます。目的限定ではなく、町から寄贈を呼びか
けるということについては、それほど非常に困難なことでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )デメリットとして申し上げるとすると、やはり、活用できる土地であれば
ですね、民間の方に購入していただいて住んでいただきたいというのが、どうしてもありますので、
町がもらってしまうとなりますと、一方で管理費が膨らむ、一方で税金の額が減るということもあ
るとですね、できれば、大々的に町がもらいますよというよりは、必要なところでいいアイデアが
出た、いい物件が出たときにですね、もらえればという、町の目的を達成する中で寄贈、それがな
い場所に関してはですね、できれば民間で流動してほしいなというのが正直なところにあります。
先ほども長柄地域の、午前中に御質問がある中では、長柄地域で仮に一団の土地で公園に利用でき
る、または周辺の方々も理解が得られるような場所であればですね、それは喜んでもらいたいとい
うのは御理解できると思うんですけども、そういった目的を見せずにですね、全町的にもらいます
というのは、相反する、町に対するデメリットもあると思うと、切り出し方が非常に難しいなとい
う、今、印象で伺っております。とはいえ、御趣旨はよくわかりますので、何かしら打ち出し方が
ないか、検討はしてみたいと思います。
○6番( 山田由美君 )ただいま町長がおっしゃいましたこと、長柄地域でもし公園に使えるよう
な土地があれば、それはうれしいというふうにおっしゃいましたけれども、本当に住宅街の中に公
園が少ないと思うのです。葉桜やイトーピアのように計画的に造成された土地には一定数の公園が
ございますが、それ以外の場所では、各区画の土地の持ち主が土地を売って、また新たな方がそれ
を買ってということで、かなり住宅が密集した状態になっています。客観的に見て、もし災害があ
ったら、ここでこの家が崩れてきたら車が通れなくなるとか、火が出たらもう逃げ道がないとか、
かなり町の中が混み合った、危ない状態になってきていると思いますので、寄附の呼びかけ自体は
してもよろしいのではないかと思われます。もし寄附されても使い道のない土地でしたら、という
か使えない土地でしたらば、町が受け取ってから、また売りに出すとか何かしらほかのことができ
るかもしれませんので、どのような使い方ができるかわかりません。例えば、こちらの土地をもら
ったけど、こちらの土地と交換して、そして何かあいている土地をあわせて公園にするとか、何か
しらの活用方法が工夫できるかもしれませんので、最初は幅広く寄贈を呼びかけてもいいのではな
いかと思われます。もちろん難しい問題はいろいろあるでしょうが、これから人口が減っていくと
きですから、今までは、とにかく開発して人に来てもらって住んでもらうというのが流れだったと
思いますが、ここから先はこれ以上の開発はもう限界にきているのではないかと、私は思っており
ます。何よりも、葉山町の場合は、道路のキャパシティーが足りません。逗子市へ向かう車の渋滞
を見てもわかるように、もはやこの土地面積には、ほぼ限界に近い人が住んでいるのではないかと
思われます。そうすれば、町としては、人に来てほしいというのも、もちろんわかりますが、しか
し、今いる人に安全に住んでもらうということも重大な問題だと思われますので、意図的に公園を
ふやすとか緑地をふやすとかいうほうに方向転換していく時期にきていると思います。ですので、
今後も、この土地の寄贈については、考えていただければと思います。例えば、寄贈していただい
たら、その方のお名前を公園のお名前にいたしますとか、御希望に沿った形で記念碑を立てますと
か、何かしら寄附してくださる方への感謝の気持ちをあらわすようなこともあわせて考えていけば
いいのではないかと思われます。例えば、寄附してくださった方のお名前を公園の名前にするとい
うようなことはできるものでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )不可能な話ではないと思います。御寄附いただける方の趣旨がですね、そ
ういった、利害関係等がないということが大前提になりますけども、御意思であればですね、可能
性が十分あるとは思います。
山田議員、1点だけ、大変恐縮なんですが、先ほど御質問のお話の中でですね、町の道路のキャ
パシティーがもうないという話は理解ができるんですが、町が決してですね、緑地や公園をいらな
いと言っているつもりは全くございませんで、町としてはもっと欲しい、もっとあるべきだという
ことで考えてございます。それも住民の方のですね、緑地や良好な住環境の中で自然とともに包ま
れて葉山で過ごすということをかなえるためだと思いますので、決して開発を町が先導してですね、
どんどん空き地は家を建ててくれというわけでは全くないということは御理解ください。
○6番( 山田由美君 )葉山の魅力実行委員会のところでも感じたのですが、葉山の魅力ですね、
正直に申しまして、自分が子供のころの記憶の葉山と今の葉山を比べますと、やはりどうしても、
昔よりは緑が減っているというふうに思ってしまいます。昔はあちこちにまだ畑があったり田んぼ
があったり、大きなお屋敷があったりということで、割とゆとりのある眺めが広がっておりました
が、だんだんだんだんに開発が進んで、昔あった葉山の魅力というのは、少しずつ薄れてきたので
はないかというふうに心配しております。私は途中から葉山に引っ越してきた人間ですが、もとも
とからお住まいの方にしてみれば、また別の思いがあるかもしれません。また新しく越していらし
た方は葉山をすてきだと思って越していらしてくださったのでしょうから、それは大変ありがたい
と思うのですが、ここ四、五十年の流れを見ておりますと、やはりどうしても、家がふえた分、ゆ
とりが失われて、昔のよさもちょっと薄れてきたなというふうに感じておりますので、ここらでち
ょっと流れを変えるといいますか、昔、葉山の町にあったゆとりを少しずつ取り戻していければと
思っておりますので、公園や緑地をふやすという点では、ぜひ今後も御検討をお願いいたします。
では、次の質問にまいります。4、コミュニティーバスについて。スーパーの買い物バスに補助
金を出し、運行をふやしてもらったらどうか。
これについてもちょっと補足説明をさせていただきます。皆さん、多分、このバスが走っている
のを御存じと、ごらんになっていると思いますが、葉桜の方も、このお買い物バスは便利に使って
いらっしゃる方がいて、皆さんに喜ばれております。買い物に行くのに、ただでバスを回してくだ
さるというのは、非常にありがたいことで、このバスでどれほどの人がね、喜んでいるかというこ
とは、非常にすばらしいことだと思います。ただ、残念なことに、運行時間がまだ短くて、お昼過
ぎぐらいで終わってしまうんですね。それと、あと、もちろんこのスーパーさんが出していらっし
ゃる車ですから、スーパーにお買い物に行くための停車場所しかございません。そうすると、例え
ば、途中でちょっとおりて図書館へ行きたいんだけどとか、途中で役場に寄りたいんだけどという
ことはかなわないわけです。そこで、もしできるものなら、既に運行しているこのバスに対して、
町が多少の補助金を出すことによって、例えば停車場所をちょっと役場にとまってもらうようにす
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るとか、郵便局にとまってもらうようにするとか、そのような要望ができるようになるものかどう
か。それとも、町が商業バスに補助金を出すということは不可能なことなのでしょうか。そのあた
りを伺いたいと思います。
○政策財政部長( 小山誠君 )今、山田議員がおっしゃっていることは、多少理解できるんですが、
やはり特定のスーパーへのですね、買い物バスということで考えると、それを充実させるためので
すね、助成というのは、効果が限定的であって、ちょっと難しいかなというふうに考えております。
やはり、今現段階、高齢化が進んでですね、お1人で買い物に出るということがなかなかできない
ような状況というのは十分把握しております。ただ、やはり、公共交通環境の整備というのは、な
かなかスムーズにいかない、重要な課題であるというところは十分認識しております。そういった
部分で、福祉的な要素であればですね、昔で言うと、ヘルパーさんを雇ってですね、買い物に一緒
に同行してもらうだとか、そういった手法等々もあろうかと思いますので、そういった面から検討
することはいいのかなというふうには思っております。
○6番( 山田由美君 )民間のお買い物バスに資金を出すということが無理であるのならば、ほか
の議員の質問でも出ておりますが、御高齢の方に免許返納を勧めるのであれば、やはり免許がなく
ても暮らしていけるような配慮を町がしなければならないのではないかと思いますので、同じよう
なワゴン車といいますかマイクロバスといいますか、コミュニティーバス、小さいバスを町が購入
して町で走らせるということは全く考慮なされていないのでしょうか。これからもその可能性はな
いのでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )全く可能性がないかと問われればですね、可能性という言葉で言えば、ゼ
ロではもちろんないというふうに御答弁しなければいけません。ただ、蓋然性という言葉をお借り
すれば、現状では蓋然性はないというふうに考えていただければと思います。といいますのは、繰
り返しになりますが、やはりバスを走らせる、それも一部地域ではなくて、公共がやるとなると、
やはり全町的に住宅があるエリアに公共交通として必要なエリアについては検討しなければいけま
せん。そういった地域においてもですね、町がその担保をするというのは莫大な財政の支出、それ
も経常的な経費として考えなければいけないというところが、非常に大きな課題となります。従来
の御質問の、いただいた議員の皆様にはですね、いろんな試行運転をした経緯だったりとか、電気
バスなど最先端の取り組みの御紹介をいただいたこともありました。いろんな視点で、皆さん可能
性を模索している中での御質問をいただいておりましたので、ぜひ、その申し上げた、可能性では
なくてですね、蓋然的にできるんだというふうにしていきたいというふうに、私も考えております
ので、現行では、まずは公共交通の京急さんに協力を仰ぐ方法、その上で、民間の力を活用したほ
かの方法はできないかといったステップを踏んで、公共交通の担保に取り組まなければいけないと、
今は考えております。
○6番( 山田由美君 )私がこの質問をいたしましたのは、現状のところ、このバスが喜ばれてい
るようですので、これに町が力を加えるか、あるいは似たようなものを走らせることができるので
はないかと考えたのですが、どの程度、採算がとれるかと言われれば、私にもわかりませんが、し
かし、町がもし、この小さいバスを購入して走らせるとなれば、乗る方からは料金をいただいても
いいと思いますし、乗る方もタクシーよりは安いと思っていただけるのならば、ある程度の出費は
認めてくださると思います。ですから、町の財政負担が大きくなるといいますか、町に負担がかか
るのはもちろんですが、しかし住みなれた家に住み続けたい、そのために足がないと困るという方
がある程度の方、人数いらっしゃるのであれば、料金を、例えば300円なのか400円なのか、ちょっ
と割高になるとしても、タクシーを呼ぶよりは安いのであれば払っていただけるのではないかと思
います。本当はもうちょっと技術が進歩して、無人運転、自動運転の車が実用化すればそれが非常
に安い値段で利用できるようになるかもしれませんが、まだそれがすぐに実現するとは限らないと
思いますので、この、町が走らせるコミュニティーバスというのも、一応選択肢の一つとして検討
の課題の隅っこにでも入れていただければと思います。免許を返納してから、こんなに不自由にな
るとは思わなかったというお声をあちこちで聞いておりますので、確かに既存のバス停があること
はありますが、バス停まで出るのは非常に大変重い荷物を持ってバスのところまで行って、乗りお
りをしてというのが、もう耐えきれないという方がだんだんふえてくると思われますので、免許返
納を勧める傍らで、この町民の足となる乗り物の可能性も考えていただければと思います。
では、次の質問にまいります。5、補助金を支出する基準について。町は毎年、多くの団体に補
助金を支出しているが、十分に活動内容を吟味した金額になっているのかどうか、わかりにくい。
他自治体が出すからという理由で出すのか、事業の重要度に応じてランクづけをするなど明確な基
準があるのか、町の財政の余裕次第なのか、団体からの報告書をもとにするだけなのか、実際に活
動実態や効果を調査するのか、金額の見直しは毎年行うのか等を伺う。これについてまずお答えを
お願いします。
○政策財政部長( 小山誠君 )お尋ねの部分につきましては、町としてはですね、葉山町補助金等
交付要綱というものがございます。それに基づいて交付するわけなんですが、補助金の交付範囲と
いうことで、産業、教育、文化の振興または社会福祉の増進を目的とする事業や、その他公益上必
要と認める事業を行う者に対して補助金を交付しますという概念がございます。補助金を希望する
団体については、要望書ですとか事業計画書、収支予算書、そちらのほうの提出を求め、活動内容
や社会的な役割ですとか、財政状況等についてですね、十分審査した上で交付決定を行い交付して
いるところでございます。
○6番( 山田由美君 )ありがとうございます。要綱を私が把握しておりませんで、失礼いたしま
した。多分、この補助金というものは、町の財政が豊かであれば潤沢に出すことができると思うの
ですが、町の財政が厳しくなってきますと、やはり必然的に補助金というものも厳しく見直しをし
て、削れるところは削っていかなければならないのではないかと思います。今回の予算審議でちょ
っと1カ所気になった団体がございまして、予算の付属説明書42ページに載っておりました検察審
査協会です。これ、本体に当たる検察審査会そのものは1948年から続いている国の制度ですが、そ
れに附属する検察審査協会は、単なるPR機関のように思いますので、宣伝が必要であるならば、
国の予算で賄うのが筋ではないかと思われますが、この審査協会に関する補助金というのは、見直
しは行わないのでしょうか。
○総務部長( 太田圭一君 )この協会につきましてはですね、町としても重要な協会と見ておりま
すので、従来どおり補助金を支払うということとしております。
○6番( 山田由美君 )重要な協会と考えておられるということはわかりました。この検察審査会
というのは、ごめんなさいね、検察制度があって、検察審査会があって、それに附属する協会があ
るという、3段階の仕組みになっていると思うのですが、この大もとの検察ですね、これは国の制
度なんですけれども、大阪地検の郵便不正事件というものがございました。厚生労働省の村木厚子
氏が冤罪で罪に落とされたという重大事件があり、これによって検察の権威が一気に低下したとい
うことは、皆様御存じのとおりと思われます。そして、その検察に対置される機関、検察審査会で
すが、これについても、政治家の小沢一郎氏の資金管理団体である陸山会の事件、それから、最近
ではジャーナリストの伊藤詩織さんの事件、これらの事件によって、そのあり方や審議の透明性な
どに疑問の声が上がっていることも、やはり皆さん新聞報道などで御存じなのではないかと思いま
す。そうしますと、その協会の上部の機関が既に存在に疑問の声を投げられている状態であります
ので、私としては、その解体的出直しという声も上げられている団体をPRするための協会に補助
金を出すというのが、いまひとつ納得のいかないところでございます。この協会には、連合会とい
う全国組織があり、その支部という位置づけですので、もし運営資金やPR資金が必要なら、全国
組織である連合会からおろしてもらえればいいのではないでしょうか。町が出しているお金も非常
に少額ですので、このお金が必要不可欠な補助金であるというふうには思えませんので、できまし
たら、次の予算審議のときには、もう一度その必要性を検討していただけるとよろしいのではない
かと思うのですが、いかがでしょうか。
○総務部長( 太田圭一君 )検察審査会については、非常に重要な機関と私ども認識しております
ので、検討はしても答えは同じだと考えております。
○6番( 山田由美君 )お答えはよくわかりました。ありがとうございます。たった7,000円のこ
とですので、これがあってもなくても町の財政に大きな変わりがあるわけではございませんが、た
だ、一つ一つ見ていく中で、納得のできない出費があれば、どうしてもそれを考えてしまうのが役
目といいますか、任務だと思っておりますので、しつこく追及して申しわけございません。検察審
査会が重要な機関であるということは私もわかっておりますが、同時に重要であるからこそ、その
中身、透明性については疑問の声があり、それはただされていかなくてはならないと思いますので、
もしよろしければ、葉山図書館にもこのような関連本がございますので、ごらんいただければと思
います。
では、以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長( 伊東圭介君 )これにて、6番 山田由美議員の一般質問を終わります。以上で、本日の
一般質問を終わります。
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○議長( 伊東圭介君 )本日の日程は全て終了いたしました。あすは午前10時再開いたします。本
日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。 (午後4時12分)

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更新日:2018年09月20日