葉山町議会 平成30年10月11日
平成30年 葉山町議会第3回定例会会議録(第6日)
招集年月日
平成30年10月11日(木曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開会
午前10時00分
閉会
午後2時53分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席 13名 欠席 0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 横山すみ子 | 出席 |
第2番 | 金崎ひさ | 出席 |
第3番 | 鈴木道子 | 出席 |
第4番 | 飯山直樹 | 出席 |
第5番 | 石岡実成 | 出席 |
第6番 | 山田由美 | 出席 |
第7番 | 近藤昇一 | 出席 |
第8番 | 窪田美樹 | 出席 |
第9番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第10番 | 待寺真司 | 出席 |
第11番 | 笠原俊一 | 出席 |
第12番 | 土佐洋子 | 出席 |
第13番 | 伊東圭介 | 出席 |
第14番 | ( 欠員 ) |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
教育長 | 返町和久 |
政策財政部長 | 伊藤義紀 |
総務部長 | 太田圭一 |
福祉部長 | 仲野美幸 |
環境部長 | 高階歩 |
都市経済部長 | 永津英彦 |
教育部長 | 沼田茂昭 |
消防長 | 小峰守 |
総務課長 | 行谷修 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局長 | 田丸良一 |
次長 | 廣瀬英之 |
局長補佐 | 永井秀子 |
会議録署名議員の詳細
番号 | 氏名 |
---|---|
第1番 | 横山すみ子 |
第2番 | 金崎ひさ |
議事日程
第1 一般質問
1.横 山 すみ子 【一問一答式】
(1)在宅医療介護連携推進事業の現状とこれからの計画について
(2)学校教育施設老朽化への対応について
(3)公共施設等総合管理計画第一次実施計画について
2.土 佐 洋 子 【一括質問一括答弁式】
(1)東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取組み
(2)都市計画マスタープラン
(3)総合計画
第2 議案第 20 号 決算の認定について(平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算)
第3 議案第 21 号 決算の認定について(平成29年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)
第4 議案第 22 号 決算の認定について(平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)
第5 議案第 23 号 決算の認定について(平成29年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)
第6 議案第 24 号 決算の認定について(平成29年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)
(以上5件 決算特別委員会審査報告)
第7 陳情第 30-14 号 消費税増税の中止と5%への減税に関する陳情書
第8 陳情第 30-16 号 (仮称)葉山町堀内PJ(事業者;大和ハウス工業株式会社)による老人ホーム建設計画に関する陳情書
第9 陳情第 30-17 号 特定開発事業計画対象地域における地下水脈の調査と事業がもたらしうる影響の評価を信頼性のある手法で実施し、それらの結果の情報を公開することの重要性の確認を求める陳情書
(以上3件 総務建設常任委員会審査報告)
第10 陳情第 30-12 号 2019年度における「重度障害者医療費助成制度の継続」について
第11 陳情第 30-13 号 2019年度における透析治療への通院困難者に対する「通院支援」の継続についての陳情
(以上2件 教育民生常任委員会審査報告)
第12 議会議案第30-8号 町に公共施設等総合管理計画実施計画策定並びに実行にあたり、町民と議会と協働のもとに取り組むよう求める決議
第13 教育民生常任委員会所管事務調査報告の件
第14 委員会視察報告(総務建設常任委員会)
委員会視察報告(教育民生常任委員会)
第15 請願第 30-3 号 認可保育園の開園を求める請願書
第16 陳情第 30-18 号 ブロック塀撤去に対する補助金の対象拡大の陳情
第17 閉会中の継続審査について
第18 議員派遣について
議事の経過
○議長( 伊東圭介君 )
おはようございます。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。 (午前10時00分)
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第1「一般質問」を行います。
第1番、1番 横山すみ子議員の一般質問を通告に従い一問一答式により行います。
○1番( 横山すみ子君 )
1番 横山すみ子です。一般質問に立たせていただきますけれども、全く原稿をつくらずに臨んでおりますので、行ったり来たりすることもあるかと思うんですが、よろしくお願いいたします。
まず1項目目の在宅医療介護連携推進事業の現状とこれからの計画についての中で、逗葉地域在宅医療介護連携室、池子につくられましたけれども、設置以来の成果とここで見えた課題について伺います。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
逗葉地域在宅介護連携相談室につきましては、平成29年10月に、今おっしゃっていただいたように、逗子と共同で逗葉地域医療センター内に開設させていただきました。そちらのですね、成果といいますか、相談件数といたしましては、29年度は全体で108件。そのうち葉山町は22件の方からで、延べ相談件数としましては、葉山町は208件。30年度になりまして、9月末までの半年間では全体で89件、葉山町は21件。延べで葉山町について105件の相談件数が出ております。
この相談室の機能で求められることが幾つかあるんですが、実際始めてみて感じているところは、今の時点では住民からの相談というよりは、病院からの退院支援や地域包括支援センターやケアマネジャーでは応じ切れない医療の専門性の高いケースの相談が多いということで、そちらの部分について力を注いでいるところでございます。また、これに対応するために今後専門職の多職種連携とか研修の機会とか、また町民…市民・町民の方に対しての啓発のための研修会とかの計画はございます。
○1番( 横山すみ子君 )
本日一般質問をするに当たり原稿をつくらなかったのは、今まで自分がどんな質問をして、どんな答弁をいただいていたかということについて、つぶさに、議事録まで読んでいきました。そうしましたら、どういう現象が起きたかというと、自分の無力さにしばらくちょっと落ち込んでしまったんですけれども。この、本日出しました在宅医療・介護の問題と学校教育施設、それから公共施設の老朽化問題に伴う町の対応ということは、これは個々人の人生にもかかわりますし、町の、町がどういうやり方で進んでいくかということでどうしても外せない重要な問題で、質問の中でたびたび取り上げざるを得なかったのは、これはいたし方のないことだなと諦めて、またこの3つに集中するのにちょっと時間がかかってしまいました。この在宅医療・介護連携というのは地域で活動をし、暮らしていますと、この問題に不安を抱えている方がいかに多いかということを感じますし、1人で暮らしている方も多いんですけれども、2人だから安心かというと全くそうではないということと、医療の問題について、個人の選択によって道が分かれていく、NHKの医療番組で「チョイス」というのがありますけれども、どういうチョイスをその人が行うかということで人生の質が変わってくるというのを目の当たりにすることが多かったんですね。調べ始めたら、三浦半島の中でも、横須賀、葉山、逗子もですけれども、頑張っているなという、実際調べてみてわかることが多くございました。それで、葉山町でも保健師さんを増員してまで連携室に取り組んで、今、105件御相談があったということでした。このうちの高度の医療についての相談というのは、この方たちが在宅で取り組みたいということがメーンでの御相談か、病院を、もっと高度な病院に転院せざるを得ないということなのか。私は全国的な統計でいくと、横須賀・葉山は在宅で人生の最期を送るという望みをかなえているというか、そういう方向でいかれる方が多いという統計が出ておりますが、この高度の医療について御相談が来た場合の内容、無理でしたら後でも構わないんですが、在宅に主眼を置いた方たちがふえているんじゃないかなと思うんですが、そこら辺、わかったら教えてください。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
相談件数のうち何件という詳しい数は今持ってないんですけれども、やはり退院支援ということですので、病院から在宅に向けて、在宅でどう支援していけるのかとかということが多いようでございます。
○1番( 横山すみ子君 )
その方の状況がどうであるにせよ、在宅に行った場合には介護も必要になりますけれども、看護も必要なのと、医師の定期的な診察も必要になってくるわけですけれども、そういうことについてはその要望に応じることができる体制が葉山には整っていると思われますか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
当事者のお気持ちを中心に考えながら、整って対応できていると思っております。
○1番( 横山すみ子君 )
最近のテレビ報道でというか、最近自分が関心を深めているから目につくのかわかりませんけれども、葉山も含めてですが、テレビの中で横須賀の在宅医療のドクターが地域に張りついて、見守り、最後まで責任を持ってやってらっしゃるという、最初1カ所かなと思っていたら、もう何カ所もそういう方が開業をされているという報道をたびたび目にするようになりました。葉山でもそういう体制が整った在宅かかりつけ医はいらっしゃいますか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
医師会全部とかそういうことはないんですけれども、一部の先生の中でそういう方がいらっしゃいますので、そういう先生のお力をお借りしながらですね、行っているところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )
先ほど発言の中で言いましたけれども、ドクターと看護、看護に出向いてくれるステーションといいますか、そういう方たちが葉山の中で開業をされているでしょうか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
葉山の土地柄といいますか、全て葉山で解決しているものはございませんが、やはり逗葉で考えている部分がございますので、逗葉の地域の中ではそれができていると思っております。
○1番( 横山すみ子君 )
この在宅医療の問題についてあと2つ伺うのが、自分がというか、自分の身近な人がどう生きていきたいか。自分も含めてですけれども、考えた場合に、絶対に必要なことというのは、まだ物事を割と客観的に判断できる段階で、ちゃんと知識を持って、自分はどうしたいか、家族はどうしたいかということを考えることができる体制をつくらないと、今、国のほうも、とにかく命を助けて、少しでも長く生きている状態でいくのが医療であるというとドクター怒られると思いますけれども、そういう方向ではなくて、医療について自分で判断できるような、無条件で命だけ助けてしまって、いわゆる救急医療のようなことをして命だけは長らえるけれども、本当にその人が望む形であるかどうかというのがわからないということで、厚労省もその問題について基準が必要ではないかという、日本としては初めての方向性だと思うんですけれども。これは救急医療の問題にもかかわってくるんですが、そういう方向がもう国のほうで出たということは、地域で暮らしている自分たちにとっては医療が、何年後かわかりませんけれども、急速に保険会計の悪化とともに、急速に展開する可能性も非常に大きいと思うんですね。そのときに、日本は国民総保険制度で守られていると思い込んでいると、なかなかつらいことになる可能性も出てくると思うんです。その中でどういう道を選ぶかということを町の方々に考えていただく、あるいは一番新しくて大事な情報をどう提供するかというのは、これは町の責任かなと思うんですけれども、こういう問題について地域で話す機会をつくるというふうに今まで答弁されておりますが、今どうしているか、これからそれについてどう取り組むかを伺います。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
町民の方への情報提供ということで出前講座、前からやっておりますけれども、近く予定しているところは上山口地区のほうに出向いてお話をさせていただく予定でございます。今後もこのような機会は続けてまいりたいと考えております。
○1番( 横山すみ子君 )
すみません、内容はどんなことでしょうか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
在宅医療に関するミニ講演会ということで、おうちで最期を迎えるためというか、スムーズに病院から在宅に移るとかですね、在宅でということを中心にお話しさせていただきたいと思っております。
○1番( 横山すみ子君 )
逗葉地域医療センターのホームページ等を見ると、在宅で診てくださるドクターの名前がずらっと並んでいて、その横に何をしていただけるかということも小さい文字でだあっと書いてあるんですけれども、あれを読むと、本当に当事者である場合はどこまでやってもらえるのかなというのを切実に見ていかれると思うんですけれども、そういう在宅介護と一言で言っても、どういうレベルがあるとか、どこまでやってもらえるとか、これはドクターが来るとか、そういうことはそういう講座ではそこまで入るのは難しいですか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
その点も中に入れてお話はしたいと思いますが、一人ひとりケースも違うことですので、本当に…本当にというか、御相談、個人的な御相談対応を、別の機会ですけども受けながら対応してまいりたいと思います。
○1番( 横山すみ子君 )
福祉課の御厄介になりながら、横浜南共済の在宅で最期までというか、医療とかかわりながら最期まで暮らせる、そういう特別の科をつくられたところのドクターに地域に来ていただいて話を伺いました。それはもう大勢の方がおいでになってびっくりしたんですけれども、今、直面している方ももちろんなんですが、これからの生き方を考えるのに知っておきたいということでおいでになって、非常な熱意で聞いていただいたんですね。初めて聞かれた方は苦しかったと。かなりきちんとお話しくださるので、聞いているのがつらかったという方もあったんですが、あ、つらい目に遭わせちゃったかなと思ったら、1カ月後ぐらいにお会いしたら、あの話を聞いといてよかったと、家の中で話しているという反応だったんですね。やはりそこまで話を一度は聞いたほうがいいなというふうに思うんですけれども、もし各地区に出向かれる出前講座等でそこまで行くのが難しいということであれば、地域から依頼があった場合に、町が仲介をしてというか、ドクターを、この方ならお話しいただけますよとか、そういう御紹介はいただけますか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
そういう御紹介はできます。
○1番( 横山すみ子君 )
住民側も町の対応だけじゃなくて、自主的な勉強会とか話し合いとか、そういうのを重ねることによって、直面した場合に慌てずに、本人も慌てないし、周りからもこういう話聞いたよとか、ここに連絡してとかという助けができると思うんですね。以前からちょっと伺っていることなんですが、それと関連するんですけれども、「リビング・ウィル」というのを、これ横須賀市で配っている冊子なんですけれども、自分が最期までどうして生きていきたいかということを自分で1人で書いているんじゃなくて、お1人でもいいんですが、家族で話し合いながら、1回書いたらそれっきりじゃなくて、人間の心の状態も変わりますので、1年に1回でも何でもいいんですが、お誕生日にでもまた見直していくということで、逆にふだんが心を話して穏やかにというか、楽しく暮らせるようにという効果があると。窓口に行って、葉山なんですけどいいですかって言って冊子をいただいたときに、これがあればいいというものではなくて、きっかけのためにつくりましたというお話でした。担当の方に御相談したところ、つくりたいと思っているというふうにおっしゃっておられたんですが、来年度予算あたりでこれができないでしょうか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
今お話のありました横須賀市での「リビング・ウィル」ということで冊子ございますが、当町におきましてはその連携室と包括支援センター、それから訪問看護ステーション、地域の病院の職員の方々と今検討を重ねておりまして、「人生最終段階における私の医療の希望」という、仮称でございますが、そのような書式で、ひな型を作成いたしました。そして、今、10月より各施設で少しずつ配り始めているとこでございまして、内容をもう少し、御意見もいただきながらですね、31年度には葉山町のスタイルというか、そういうものを…逗葉になるのか。葉山町のスタイルで、31年度には皆さんにお配りできる準備をしているところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )
すごくうれしいことです。これ個人にとっても大事なんですけれども、先ほどおっしゃったような出前講座でもこういうものをどういうふうに書くかというときにもう既にいろんな問題がわかってきますので、こういう道具があると出前講座プラスアルファも非常に充実してくると思いますので。町長に伺いたいんですが、1世帯に1つ配るという、そういうやり方も大事なんですけれども、それを仲介にして、もっと出前講座をふやしていただくということを企画していただきたいんですが、そうすると世帯分1万4,000じゃなくて、もうちょっとつくらなきゃいけなかったりするんですが、予算措置、いかがでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )
御指摘のとおりだと思っておりまして、こういう冊子物をですね、全戸とかで配布してしまいますと、そのまま戸棚にしまわれて終わってしまいますので、説明をしながらやはり御案内していきたいというふうには思っております。今回試行版をつくりました。その成果を踏まえてとなりますけれども、例えば町内会さんとかですね、地域の老人クラブさんとかでそういうニーズがあればですね、いつでもこれができるような体制をとっていきたいなというふうに今考えております。
○1番( 横山すみ子君 )
地域で安心して暮らすために必要なことっていうのはいっぱいあるんですけれども、やっぱりこれは自分で考えていくという意味でとても大事な道具だと思いますので、来年度充実されるということで期待させていただきます。
それでは次の質問に入らせていただきます。学校教育施設老朽化への対応についてということで、こういうITを活用するようにという、ITの委員会からの御命令もありまして、あ、どうしたらいいかと思いながら、画面に載せさせていただいております。これは8月1日に…1日と6日に各小・中学校に教育民生常任委員会で伺った折に写してくださった、私の写真が入っていないので、上手に撮ってくださる方の写真をまとめていただいたものですけれども、実は中継をして…(私語あり)すみません、皆さんの画面に同期されてなかったんです。今、どういう作業をしているかというと、皆さんの画面に、私がお知らせしたかった画面を載せる手続を助けていただいているところで。実はこれ、中継を見ていただく方には見ていただけない画面設置になっていまして、これ会議録に載せるとですね、会議録読んだ方は想像しながら見なきゃいけないような状況になってしまって、いずれですね、この大画面を壁に置いて中継で活用できるように、ぜひ御協力をいただきたいと思います。
では、戻らせていただきますが、各学校の状況を写真に撮ったものでございます。給食室の状況ですとか屋上の状況、それから建物の軒のところですね。これはあっと驚くすごさでございました。天井に雨漏りの跡があるというところ大変多くございました。最初はですね、予算特別委員会のときに長柄小学校のトイレについてたびたび今までも指摘されているので、長柄小学校を現地踏査しようということで長柄に行ったんですけれども、そのときの衝撃から…衝撃というのは、予想以上の劣化状況とトイレの状況にとても衝撃を受けました。私は長柄に住んでおりますので、子供たちは長柄小に御厄介になりまして、長柄小ができた、まだそんなに時間がたっていないときでしたので、ピカピカの学校で学ばせていただけてラッキーと思っていたんですが、先日きちんと全部見てみようという目で行ったときに、これはどういうことかと、本当に衝撃を受けました。子供たち、私の子供たちが学校に通っていた時代と今では家庭の状況も、それからいろんな公共施設の状況も変わりまして、トイレの水準は飛躍的によくなっております。逆に言うと、この中で…こういう状況の中で育ったお子さんにとってはすごく落差を感じる学校トイレだろうなというのが、見ていて想像にかたくないところでございました。これが、ずっと見ていただくと、これ何年たった学校、大丈夫なのというふうに多分思われてしまうんじゃないかなと思うんですけれども、躯体、建物の骨格は大丈夫かもしれませんけれども、その設備面は、これはもう限界を超えているというのが、教育民生常任委員全員プラス、ほとんどの議員さんが同行されまして、これは衝撃だったなということでございます。それで、後ほど教育民生常任委員長さんからこれについて報告があるんだろうと思いますけれども、この状況ですね、放置できないなというのがその場に居合わせた全員の気持ちだったと思います。
それで、予算特別委員会で長柄小学校に出向きました一つのきっかけは、私どもの会派で出前フォーラムという会合をやっておりまして、最初のころはですね、報告をしていたんですけれども、皆さん大変つまらなそうで、途中から報告ではなくて事前に、私たちはこんな問題に感じているんだけど、皆さんどうでしょうか、次に議会がいつありまして、こんなふうにやりますけれども問題があればという形に切りかえたところで、ちょうど民生委員さんの学校訪問をしたという情報をいただいて、どんなものだろうということで、議会に出してくださいと、同僚の金崎議員から御要望がありまして、出てきたものを見てまたショックを受けて、予算特別委員会で予算にかかわる前に行きましょうということで行ったのが1校ですけれども、非常に悔やみました。悔やんだのは幾つもあるんですけれども、学校施設を全部見なかったということと、それから葉山の魅力に関する部分についても現地に行って予算に臨むべきだったなという、すごい反省をしましたけれども。行ったところこういう状況だったということです。それでですね、民生委員さん、児童委員さんたちが学校へ行っていただいて、きっかけをつくってくださったんですけれども、また10月1日付で三浦半島教職員組合から来年度に向けての要望が出てきておりますが、最後のほうに各学校の現場の教職員の皆さんから、学校の問題についてこういう問題があるので何とかしてくださいというのが出ているんですけれども、6校ほとんど出ております。上山口は児童も本校のほうでは他の学校よりも耐震のときに一緒にやっていただいたので状況としてはいいほうなんですが、プールのトイレが見事にだめでございました。そういうこともありますので、教職員組合からの予算要望は、教育委員会にも町長にも届いておりますか。
○教育部長( 沼田茂昭君 )
教職員組合からは例年10月ごろに届いておりまして、来年度に向けての要望ももう既に届いて、我々ももう見ております。今御指摘のとおり、重点要求として最も多いのがやはりトイレでございます。それと、今御指摘のあった、後ろのほうに書いてあるいわゆる専門部会や文化…独自要求の各小・中学校についても、やはりトイレとか、各所の老朽化、放送設備、プール改修、またここの写真にも先ほどありました床面の凹凸、そういったものが載っていまして、我々が把握している内容ともうほぼ合っているというところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )
8月1日と6日は非常に暑い日でしたけれども、教育委員会の職員の皆さん、そして学校の先生、校長先生以下の先生方も本当にずっとついて対応していただいて感謝しておりますけれども、その中でわかったことが幾つかございます。教育委員会職員の方と現場にまで行っていろいろ話してみる前はですね、教育委員会、何でこんな現状に気がつかないんだろう、何もしていないのかというようなことを思いたいようなところがあったんですけれども、現場に行って話しているうちに、皆さんは十分に気がついて、できる限りのことはしているんだなというのは、一緒に歩いているうちによくわかりました。それで、町長、昨日も聞かれていましたけれども、つぶさに学校をごらんになったことはありますか。
○町長( 山梨崇仁君 )
学校全体を一度にということはなかったので、この前の教育民生さんのを聞いて、私も一緒にできればよかったなと思っているんですけども。ただ、この学校についてということを、時間のずれこそありますけれども、視察をしたこと何度もありまして、最近では葉山小学校のトイレの確認などをですね、先月私自身も行いました。1階が…ほかの階は比較的きれいだったんですけども、ここは残っているなという印象を持ったりはしております。
○1番( 横山すみ子君 )
ちょっと話がずれるように思われるかもしれないんですが、小・中学校の空調を一気にというか、2年以上かかりましたけれども、つけた、あれは大英断だったと思うんですけれども、あれをリードされたのは町長ですか。それとも教育委員会からどうしてもつけてくれと、あんな暑いところで授業をさせるのはとても忍びないから、お金はかかるけれどもやってくださいって言われたからやられたんですか。どちらですか。
○教育部長( 沼田茂昭君 )
予算要求を教育委員会のほうから出したわけでございまして、最終的に財政査定の町長査定が終わる中で最終的に予算がついたと。最終的には町長査定で決定された内容でございます。
○1番( 横山すみ子君 )
私、全部で幾らかかったか、すぐには思い出せないんですけれども、やっぱりかなりな額が一気に出たわけで、あれは首長の英断がなければできなかったことと高く評価をしておりまして、今、あれからもっとどんどん暑くなって、これは捨ておけないという状況になって皆さん慌てているんですけれども。なぜこんなことを言ったのか、もうお察しだと思いますけれども、私はトイレとか雨漏りの直接被害が受けそうなものを放置してはいけないと思いました。30代、40代のお子様連れの方たちが転居してくださいまして、大変ありがたいことなんですけれども、私が親であれば、子供たちが行く学校についてつい全部見てしまいます。そのときに、葉山ってとてもすてきだと思って来たんだけど、これ、ここに子供を預けるのかと思われたらとても嫌だなと思うんですね。本当に空調をつけていただいたときは千万単位ではなくて、合計では億へいったんじゃないかなと思っているんですけれども、今回ですね、私、10番目か…11番目ですか、ずっと後ろのほうの順番で質問をさせていただいているんですが、教育委員会に学校教育施設についてもっと町側に要望を出したらどうかという質問が相次いでも、非常に自制心のある答弁で、もう私だったらぶち切れているなと思うんですけれども。そのときに首長としてやるべきことは、こういう学校に転居したらお入りになれますよ皆様とはとても言えないですよね。新しい方たちも引っ越してきてほしい、あるいは若い方たちも引っ越してきてもらったらここに住みついてほしい。楽しく暮らせるようにというのがコンセプトですよね。そのときに大事な子供を預ける先がもうちょっとちゃんとしているかと思ったら、葉山の名前で憧れて来たけれども、トイレ行こうと思ったら、人数もすごく多くて、気の小さいお子さんだと行きそびれちゃったとか、とても行く勇気が出なかったとかということですと、楽しい学校生活にはならないわけですよ。今までの皆さんの質問のやりとりを聞いていて、ここは教育委員会が遠慮がちであるならば、町長が教育委員会が言ってくればやりますじゃなくて、町の大きな方針として子供を大切にする、そして新しく転居して来てほしい、来てほしい年代ですね。の方たちが、あ、ここいいねって思えるようにするのは、町全体の利害にとても合っていると思うんです。次の質問で施設全体について触れますけれども、これは、ごらんいただいていると思いますが、放置してはいけないんじゃないかと思うんですが、町長、どう思われますか。
○町長( 山梨崇仁君 )
私もかねてからですね、学校のこういった子供たちの目につくところ、例えばで言いますと、ボールが一個一個が空気が入っていないぼろぼろのものだとかですね、子供たちが日常的に使うんだけどもという備品まで手が届いてないという現状もあったことはよく覚えておりまして、そういうところについてはすぐにでも対応してほしいと言ったことが過去にもあります。それなりに学校のほうでも対応してくださったところはあると思うんですが、比較的に大きな事業、大きな予算が必要だということから、学校側もいろんなバランスの中でしんしゃくしたんじゃないかなというふうに、勝手ながら想像はしております。過去、今エアコンの話がございましたけれども、思い起こしてみますと、行政としてですね、例えば電圧器…あ、変圧器の問題だったりとか、エアコンを設置するということについての必要性は感じていながらもですね、もう一歩を踏み切れなかったところで、もちろん私からもありましたけれども、やはり議員の皆様にですね、そういった現状を受けとめて、いろんな視察に行っていただいた結果、必要なんじゃないかという御提案もいただいたことで、教育委員会も私も皆さんもですね、すごく必要だという共通認識が生まれて進んだということが非常に大きかったなと思っておりまして、ことしの夏も、あのときの英断とおっしゃっていただきますが、議員の皆様からもいろんな御意見いただけたことが本当に助かったなというふうに思った記憶がございます。
今回も同じように、確かに私自身も思ってはいたんですが、何分、自分一人だけの声というかですね、任せているところがありますので、なかなか自分自身も、このままでいいのかもしれないというところも正直あったんですが、こうやって御意見いただけるとですね、教育委員会も一定必要なところにしっかりお金をつけようとするでしょうし、私はそれに対して何もとめるものではないというふうに思っています。昨日も給食の職員の御心配をいただいた声もあったかと思いますけども、あれこそ私も給食センターを進める中で公にですね、職員が大変だからというつもりはありませんけども、いろんな条件の中の一つに今の過酷な労働現場を改善していきたいという気持ちもあったことも正直です。そういった気持ちで皆さんの意見とすごくマッチするところが多いところを感じてございますから、可能な限り改善をしてですね、いろいろと事情もあると思うんです。今直すと二重投資じゃないかとか、効率が悪くなるんじゃないかとか、いろんな懸案はあると思うんですけども、なるべくおっしゃるように、子供たちが快適に過ごせることを第一義に掲げてですね、できることは迅速に取り組んでいくという姿勢で臨んでまいりたいというふうに思います。
○1番( 横山すみ子君 )
今、葉山に来てくれている、葉山で生まれて育っている子供たちの幸せと、それからこれから先、葉山に暮らしてほしい子供たちにどんな荷物を背負わせてしまうのかの心配と、両方あるんですけれども、この現在の学校施設の状況というのはホームページでですね、葉山の学校こんなふうですって、これとっても出せないですよね。このことは放置してはいけないと思うんです。私、本当に3月以来、自分がもっと突っ込むべきだったととても悔やんでおりまして、二重投資の問題がありましたけれども、40年か45年たった校舎についても、どこまでもたせるかという話をこれからするわけですよね。そのときに5年、10年使うかもしれない、そういう設備ですよね。もしかしたらもっと使うかもしれない。だから、今、惜しんではいけないと思うんですね。きのうまでの答弁より半歩ぐらい踏み込んで、ちょっとだけ前に出ていただいたんですけれども、葉山の実際の子育てと、それからイメージのために学校教育施設、ほかのところよりもというとちょっと競争するみたいで申しわけないんですけれども、こんなにいいところで子供が自然もとても、海も山もとてもいいけれども、学校がこんなに考えてもらってやっているんだなと、転入される方、それからずっと育っている方が思いでしていただきたいです。
先ほど町長がボールの話とかされましたけれども、原因は財政分析をすればはっきりわかります。つまり、教育費の予算総額の中でのじりじり下がっている低下の中で、耐震のお金を除くと細かなところで非常に圧縮されてきているのがわかります。議員皆さんそうだと思うんですが、いろんなことを工夫して節約したりする中で、学校教育に関する部分の予算については昔の、葉山は教育いいね、学校に力を入れているねという状態まで戻したいというのは、もう全員の気持ちだと思います。今回、教育民生常任委員会からも指摘を含めた、あるいは今やるべきという意見も含めた提案が出ますけれども、きょうの午後に、私も決議案を提出させていただく用意をしております。これは公共施設の問題に関しては長期的な視野でやるべきであるけれども、ことこの学校施設の問題についてはそこから枠を外して、つまり予算もなんですけれども、やらなければ葉山のイメージと実際の教育にとって非常によくないと思いますので。よくないところを突き抜けて、もうちょっとレベルアップしておけばですね、ホームページに堂々とですね、葉山こんなすてきな、できてなくても予定でも構わないんですが…にしますよとか、なってますよとか、どうぞいらっしゃいみたいなことが言えると思いますので、この学校に関しては私の気持ちではもう来年度全部やってって言いたいところなんですが、緊急性から言って、数年かけてやっても町のイメージアップには大変役立つと思うんですけれども、町長、いかがお考えですか。
○町長( 山梨崇仁君 )
そうですね、町のイメージアップというよりも、やはり学校に通われているお子さんたちが何よりもきれいな学校にいたんだなという、卒業後に思ってもらうこと、今、上山口小学校の子が中学校に行くとその差を感じてしまっていることを逆にですね、卒業した後にいいところにいたんだなと思ってもらえると、より彼らがその葉山愛を持って羽ばたいてくれる、またいずれ、そして戻ってきてくれるというふうに私も思います。そういった学校施設となるようにですね、どのようなところから手をつけるか、一遍に全部というのはやはり事業規模が大きくなってしまって難しいかもしれませんが、優先順位づけをしっかりつけてですね、皆さんにまた御報告をすることになると思っておりますが、議会の皆様にも御理解いただきながら、一緒になって学校の環境の向上に努めていきたいというふうに思っております。
○1番( 横山すみ子君 )
この関連の質問のところで2番目に、教育的見地からの必要度はって書いてしまって、どういうことですかって部長から御質問をいただいたんですけども、実は教育長とお話をしたときに、トイレというのは教育的にもとても重要なものだと思っていると。学校で生活の習慣というか、大事な習慣をきちんとつけさせるという意味からも、トイレは大事だと思っていますと、立ち話だったかと思うんですが、教えていただいて、あ、それはあるよねと。家庭でももちろん教えますけれども、学校トイレの教育的な意味合いというのをちょっと今記録もとって、放送もされておりますので、教育長、もう一度教えていただきたいと思います。
○教育長(返町和久君 )
トイレに限らず、学校施設全体は基本的には子供たちの学習とか生活をきちんと維持するためのそういう場だというふうに思います。何よりも安全・安心ということが根本にありますよね。トイレの問題というのは人間の生理とか衛生にかかわることですので、ここはほかのところ以上に気を使ってといいますか、十分な配慮をした上でそういう施設整備をつくっていくのかな。
それから、長年の学校施設の推移の中でトイレに、先ほど議員のお話もありましたけれども、トイレの水準って随分世の中で変わったかなと思います。ほかのところよりも変化率が大きいかなと思いますので、一般の教室の造作や何かと違って、トイレのことに関してやっぱりセンシティブなところもありますし、それから子供たちの生活も含めて、個体化というか、個別化が進んでいるので、そういう個人のプライバシーみたいなところでの関心というのも、やっぱり以前の子供たちよりもずっと強いのかなというふうに思っています。そういう意味で、ほかのところ同じレベルで並行して、きのうは…おとといですかね、受忍とかという言葉を使っちゃいましたけど、そういったことについてはやっぱりトイレのほうが優先度が圧倒的に高いかなというふうに思っています。当然寝るとか食べるとか、給食に…食べるとか、それから排泄するとかという人間の基本的な生活リズムですので、その中を占めている大きさというのは当然あると思います。そういう意味でのトイレの問題重視していきたいなというふうに思ってきたところでございます。
○1番( 横山すみ子君 )
3月から8月ぐらいまで随分距離があいているなと心配していたんですけれども、きょうはそちらからも半歩以上ですね、ぐっと踏み込んでいただいたなと思っておりますし、これから行政では来年度予算に向けての作業に入りますので、慎重な方ですと十分に調査をしてってまた言われそうなんですが、見ただけでわかる劣化でございますので、それに対してどう対応するかということはよく考えなければいけないとは思うんですけれども、考えている間に子供卒業しちゃうんですね。できれば在校生が、お、よかったって思えるように、余り待たせないでほしいんですが。トイレは確かにお金かかりますけれども、かかるから、せえのって、待てじゃなくて、できることはすぐにでもしていただきたいんですが、その点は大丈夫でしょうか。
○教育部長( 沼田茂昭君 )
写真で見るとおり、この安全面から緊急を要するようなところについては、教育委員会としても、手すりとかさびとか、あと外壁クラックとか、そういうのはもう承知しているところでございます。修繕については既に職員とかもしくは業者にお願いして対応できるところはしておりまして、例年、29年度の決算でも小学校では1,100万を超える金額、中学校でも700万を超えてる修繕を行っているんですけれども、こういう状態だということで、来年度の予算編成に向けまして、やはり修繕方法なんかを考えながら、なるべく多く対応したいなと思っています。ただ、その修繕の中でもですね、例えば設計を要するようなものになってくるとまた少し話が違ってくるんですけれども、とにかくできる部分については対応してみたいと思っています。
○1番( 横山すみ子君 )
昨日ですね、学校についての質問、随分出ておりました。それで、土・日、長柄小で防災訓練やるんですけれども、そのときに体育館の2階に机等が随分あって、それをちゃんと始末しなければいけないという話が出て、取り組みますということだったんですが、私が学校教職員か学校の事務や何かをする立場の人間だったとして、あれをですね、運ぶ予算はつけてもらったけど、全部職員が準備してやるということですと、そのための時間はあわせてとって、相当な労力と時間がかかります。町長、始末するための予算はつけていただけるんだと思いますが、そのときにですね、そこまでやっていただける、つまり、持ち出し、運搬まで、下に並べておいてくださいじゃなくて、やってもらえるような引き受け業者、ちょっと高くなると思いますけれども。つまり、先生方、すいません、土曜日の何時から来てくださいとかということじゃなくて、これとこれとこれはもう赤い紙が張ってあるのは出していただいて結構ですといったら、とっていくというぐらいの親切があっていいんじゃないかなと。どうしてここまでおくれてきたかなって考えたときに、もったいないから使えるものは使おうというのが基本だったとは思うんですけれども、すごく多忙化している先生方とか学校現場がそのために1日、2日、3日ととる余裕がなかったんだろうと想像してしまいました。これは現場から言われたわけじゃないんですけれども、当事者になったつもりで考えると、なかなかこれは、トラックだけは出しますよ、持ってきてくださいと言われたらえらいことだなと思うんですが。ちょっとぜいたくに見えるかもしれません、首かしげていらっしゃいますけれども。あれだけのものをですね、運んでというのは、判定はできると思うんですけれども、もうちょっと頑張っていただけないでしょうか。予算的に。
○町長( 山梨崇仁君 )
また後ほど教育部長のほうからですね、具体な行動については御説明したいと思うんですが、教職員の方の大変さ、よくわかります。本当に過酷な労働現場ということで、いろいろと取り上げられたりもしているので、十分認識はしているところはあります。ただですね、教職員の方々に対しても一定その意識改革をしていただいて、よりその職場をいいものにしてほしいという気持ちが正直あるところも御理解いただきたいと思います。それは今回の片づけとはまた別の話なんですが、例えば以前日本で最も学力が高いという秋田県、秋田県の視察をしたときに、やはり我々のオフィスもそうですけれども、オフィスの環境がよくて、しっかり片づけができて整理整頓されているからこそいいパフォーマンスができるという考え方に基づくとですね、秋田県の学校の、中学校と小学校だったんですけども、いずれも職員室がですね、非常にきれいで、本当にどこかの受付に行ったかのようなですね、整然とした空間で職員の方々が仕事をされていることを目にしました。私は以前パソコンの導入、各教員の皆様にパソコンの導入を葉山ではさせていただいたんですが、その際にですね、職員室をきれいにしてくださいというお願いをつけ加えたことをよく覚えております。教職員組合の会合でもそのように言わせていただいたんですが、実態はなかなか、先ほど学校を見て回ったときにもですね、そんなに進んできれいになっているなというふうには正直感じてはおりませんで、まだまだ教職員の皆さんもそういった整理整頓をするということについて努力してほしいところは正直ございます。今回の片づけについてはですね、大物はしょうがないとは思うんですが、日々日々1つ出てしまって、このままだと大きくなっていきますよというふうにですね、学校側からの発信があってもよかったなというのは正直感じているところがあります。ですから、今回きれいにしてしまった場合にですね、また次のときに誰かの責任で処分係を決めなければいけない。それがないのかもしれませんけれども、学校としてもそういう環境をつくっていくために早めにアラートを出してですね、これ早く処分してくださいよというふうに言ってくれる環境が、お互いに関係があることも大事だなというふうには思っているところは、ぜひこの際ですので、お伝えをしたいと思います。ただ、今回の件はかなり規模が大きいものになりますので、そこに教職員の方にお力添えいただくというのは、なかなか私も難しいんではないかと思います。今回はという考え方でですね、こういうことが、こういう状態が次になくならないように今後気をつけましょうという声と同時に、できればそういった業者さんのほうに片づけてもらったほうがいいんじゃないかなとは思っております。私の見解を含めて言わせていただきましたけれども、実際の工程のほうは部長のほうからお答えしたいと思います。
○教育部長( 沼田茂昭君 )
きのうもお答えしたと思うんですけども、平成28年度から収集運搬及び処分業務を委託して予算とっておりますが、この長柄小学校に関してはまだ学校側とも、また我々内部でもこの方向で行きましょうと、まだ現時点で決まってはないんですが、当然これ予算とったので、あとよろしくというようなレベルのものではないと、そういうふうに考えております。その方向で進めていきたいと思います。
○1番( 横山すみ子君 )
山梨町長の御答弁聞きながら、自分の机を思い出して冷や汗をかいておりましたけれども、そういう問題もあるとは思います。
やっぱり予想どおり時間の配分を間違えまして、最後の大事な公共施設の劣化状況等調査診断及び保全計画の策定業務委託についてと、見直しに際しての体制なんですが、今、来年度に絡んでは劣化調査については予算を惜しまず専門のところに委託をして、きちんと結果を出していただきたいと願っているんですが、町長、いかがお考えですか。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
非常に大事なことで、しかも将来に向けてということで、そこの本当にキックオフになるかなというふうに思っています。ですから、劣化状況診断についても学校施設も含めて、どの範囲まで、どのレベルまでということはまだ今後の検討ということになりますけれども、調査をしたら方向性も出す。将来にわたって町全体の公共施設のあり方についても一定の方向性を示していく必要があると思いますので、そういうものも一連の業務として捉えながらですね、来年度のその予算計上をさせていただきたいなというふうに考えてございます。
○1番( 横山すみ子君 )
今回の質問に際して、ずっと過去何年間かの自分の質問と答弁のやりとり、ずっと追っかけてみたというふうに申し上げましたけれども、老朽化、劣化調査をちゃんとしなきゃいけないんじゃないかということをたびたび聞いていたんですけれども、ことしはできないとか、来年考えたいとかという感じでずれていっていたんですね。それで、現場の皆さんにそこの聞き取りをすると、劣化調査はとても必要でやりたかったんだけれども、予算最後の段階でだめでしたというのが何件かございました。もうそういうことをしている状況ではないというのを政策財政部長も御認識で、本格的にやるということですので、それはぜひきちんと丁寧にやっていただきたいと思うんですが。この劣化調査がちゃんとしたと言うとちゃんとしてないのもあるみたいで失礼なんですが、いいものが出てくると議会に対して話しかけるときも、それから町民の皆さんに対して一緒に考えていただくときも、客観的な材料をもって、どういう町をつくりたいから現在この施設をどうするかという、かなり冷静な話に数回たてば持っていけるはずなんですけれども、それなしに、17%削減ですとか、二十何%です、お金はどうなっていますという話が先に行ってしまうと、できる話もできなくなって、大もめにもめて、いいまちづくりどころじゃなくて、いがみ合っているという状態にいくのがとても残念だと思うんですね。長い時間経過で考えるとピンチはチャンスということがありまして、公共施設の老朽化、それから人口減少、これはどうしても避けられないものだとすると、それを前提にしながらもいい地域づくりをするためにはどういう施設とどういうサービスを町民が望むか、町は提供できるか。できない部分があるとしたらみんなでどうするかということを、議会も含めてですね、それから町民の皆様と一緒になって考えるという、チャンスというふうに捉えるべきだと思っているんですね。その裏方を支える事務局を担うことになる職員の皆さんの御苦労は、時間外勤務も含めて相当なものになるなとは思うんですけれども、まあ逆に考えていただいて、葉山の将来を決める大事な局面に自分は職員としてかかわっているんだと、ちょっと下で怒っていられるかもしれませんが、そういう気持ちで取り組むほうが明るく考えられると思うんですね。
それで、午後に出す決議のタイトルが「町議会、町民とともにこの問題を考える」というふうに入れてしまいました。これはどういうことかというと、町議会も責任を持つ、町民も一緒に責任を持つというのを、一緒にやろうではないかという決議のつもりなんですね。いい劣化診断をして、いい計画を出してくださいよとただ言っているということではなくて、一緒に葉山の将来のために考えてやっていこうじゃないかと。予算について最終的な議決権を持っているのは議会です。だから、言葉を変えて言うと、最終責任を負わざるを得ないのは議会ですので、そこに至るまでの経過で、これほど深くかかわらなければいけない課題はここ5年から10年の間ない、これをおいてはないと思いますので、劣化診断調査については十分に行うという答弁をいただきましたけれども、その後、それに基づいて動いていくときに、横須賀でも組織編成を変えて、戦略という位置づけで取り組んでおられますけれども、町でも劣化診断調査をすると同時に、今の体制で大丈夫か、それとも何かつけ加えるというか、変える形で取り組むかということについて考えられる要素は町長の頭の中にありますか。
○町長( 山梨崇仁君 )
公共施設に関する取り組みについて、今まさに横山議員がおっしゃるように、町民の方との話し合い、例えば地域に親しまれている施設などについて、それ廃止しなければならないとか、再配置でどこかと統合しなければならないとか、そういう話のときに、御理解いただく力というのが非常に重要だというふうに思います。協働について、昨日伊藤政策財政部長からこの祝日にもかかわらずですね、上山口の方のところに行っていただいてお話をしたという報告がありましたけれども、まさにそういった、御理解を得るための活動だったりとか、もしくは一緒になって未来志向でですね、問題を共有して、じゃあこういうふうに解決しようというふうに歩調をそろえるための話し合い、情報交換の時間が協働に何よりも必要というか、それこそが協働の一番の時間をかける部分だというふうに思います。ですので、したがいまして、例えば人的な面、政策課や公共施設課の力が弱いんじゃないかという声もこの一般質問でもいただきました。そういったところで、組織横断的に動ける人材であったりとか、そういうことに専門的に当たれるような人材をですね、やはり増強しながらいくということが第一義に来るんじゃないかというふうに思います。また、そういうふうに今回進めているような科学的な指標といいますか、耐久年数がどうしてもないんだよと、老朽化が著し過ぎるよというものを科学的に見ていただいたものがあわせ持つことで互いに歩調を合わせることもできると思いますから、その上でですね、また何か必要なものがあればというふうには考えてございます。来年度はそういった点では、人の補強と、こういった科学的な指標に基づく会議の場をふやしていくということが大きなテーマだというふうに思います。
○議長( 伊東圭介君 )
既に時間が経過しております。これにて1番 横山すみ子議員の一般質問を終わります。
第2番、12番 土佐洋子議員の一般質問を通告に従い一括質問一括答弁式により行います。土佐洋子議員、質問者席にお着き願います。
○12番( 土佐洋子君 )
12番 土佐洋子でございます。議長のお許しをいただきましたので、3項目、一般質問をさせていただきます。
1.東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み、セーリングワールドカップ、ヨットフェスなどでの課題について伺います。9月9日から16日まで、オリンピックに並ぶ世界最高峰の国際大会であるワールドカップシリーズが江の島で開催されました。ワールドセーリングのホームページによると、セーリングワールドカップシリーズとは、ワールドセーリングが主催するセーリング競技、オリンピック・パラリンピック種目の国際大会です。世界を転戦しながら1年間に4大会を行うシリーズレガッタで、総合ポイントによりチャンピオンが決定いたします。世界ランキング上位の選手に参加資格が与えられるため、オリンピックを見つつ、世界のトップセーラーが顔をそろえるハイレベルな大会です。ことしから3年連続、2018年、2019年、2020年で江の島ヨットハーバーを拠点にセーリングワールドカップシリーズ江の島大会が開催されることが決まっております。参加国数、約50カ国、参加人数、約600人が予定されておりました。また、9月21日から24日までは江の島オリンピックウイークが開催されました。多くの海外選手は世界選手権やアジア大会など連戦による疲れ、9月後半の開催となったため、オリンピック本番のコンディションとは異なると判断して参加は多くはなかったようですが、残ってレースにエントリーしたのはトップ選手ばかりとのことでした。セーリングワールドカップではメダルレースの日に葉山町のブースも江の島のヨットハーバーに出ておりました。大会を含めての課題をお聞かせください。
また、8月25日には葉山ヨットハーバーにて葉山ヨットフェスが開催されました。昨年は雨で寒くて残念なコンディションでした。ことしはお天気には恵まれたのですが、強い北風が吹いていて、一般のセーラーは出艇禁止だったのではないかと思います。英国王立セーリングチームの紹介があったり、キッズフラ、御前太鼓に演技、演奏もイベントを盛り上げていただき、多くの方々がハーバーに来てくれていました。初めてセーリング競技を見た方も多かったのではないでしょうか。葉山新港だけではなく、葉山マリーナにも飲食店などがあったようです。そちらにお邪魔することはできなかったのですが、同僚議員の質問に対して、余り人出は多くなかったとの答弁を先日伺いました。あわせて伺いたいと思います。
次に、英国王立ヨット協会や各国チームへの応援サポートについて伺います。セーリングワールドカップで英国王立ヨット協会は4つのメダルをとることができましたが、この4つというのは英国王立ヨット協会にとって不本意ではあるかもしれません。来年は早めに町に入って練習していただけると思います。昨年は町から英国に帰国される前に大同生命さんでレセプションがございましたが、ことしは特にそのようなイベントは企画されなかったのでしょうか。英国チームが町や町民に望んでいること、サポートをしてほしいことは何でしょうか。
次に、2019年、20年までの取り組みを伺います。ワールドカップで町のブースを出したり、ヨットフェスも続けていかれると思います。町民の皆様にセーリングを知ってもらう、体験してもらうにはどんなことが有効でしょうか。
次に、2.都市計画マスタープラン、狭隘道路について、平成27年第3回及び第4回定例会一般質問の進捗を伺います。葉山町都市計画マスタープランが策定されてから20年以上がたちました。この間、未曾有の大災害、大規模地震による津波の災害の想定など、新たな課題への対応を踏まえ、平成28年1月に都市計画マスタープランが改定されました。葉山町内でも先日台風24号で大きな被害がありました。まだ復旧しない前にまた被害をもたらす、想定を超えるような台風が来るのではないかと心配でなりません。今、台風シーズンでもありますし、過去には11月に、末に台風が上陸したという記録もあるそうです。御前崎に住む友人は、おとといやっと中部電力が来て台風24号のときからの停電が復旧したということです。まずは進捗を伺いたいと思います。そして、やはり狭隘道路の拡幅整備に関する制度の導入が必要と感じておりますが、いかがでしょうか。
次に、3.総合計画「だれもがいつでも学べ、交流し、心身ともに豊かに暮らしているまち」、パートナーシップ制度の導入などについて伺います。数年前からLGBT関連のことで質問をしたいと思っておりましたが、まだ早過ぎるとのことで、今回質問をさせていただきます。フォーブスジャパンを引用させていただきます。本日10月11日は何の日か御存じでしょうか。カミングアウトデーでございます。カミングアウトデーは自身の性的指向や性自認をカミングアウトした、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、LGBTの人々を祝い、人々の認識向上を目的とした記念日でございます。毎年10月11日がこの日に当たり、世界中のLGBTコミュニティーで祝典、パレードなどが行われているそうです。1988年にアメリカの心理学者などにより制定されたということなので、ちょうど30年ということになります。東京都議会は10月5日、本会議で2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、LGBTなど、セクシャルマイノリティーや差別禁止を盛り込んだ人権尊重条例案、オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例案を可決成立させました。今回の条例は、オリンピック憲章にある、いかなる種類の差別を受けてはならないという原則にのっとり、ヘイトスピーチの規制や性自認、性的指向を理由とした差別を禁ずることが柱となっており、都道府県の条例としては初めてとなります。
この条例の持つ意味とは、そして東京都民や企業をどのような取り組みを求められるようになるのか、セクシャルマイノリティーに関する理解促進活動を行う認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ、町長も御存じだと思いますけれども、代表の松中権さんによれば、2020年に開催される東京オリンピックに向けて組織委員会が多様性と調和をテーマにし、当初からLGBTに対する配慮をしていく方針を掲げています。東京2020持続可能性に配慮した調達行動という組織委員会だけでなく、その調達先、サプライヤーもこの方針を守るべきというルールを定めています。これはオリンピック史上でも初めてのことです。オリンピックで定められたLGBT、差別禁止の規定を受けて、会場となる東京都はいかなる種類の差別もあってはならないという人権尊重の理念を実現していくとし、小池百合子都知事がオリンピック憲章をベースにした都の条例をつくることを決めました。
この条例はLGBTに関する差別をしてはならないという差別禁止条項が盛り込んでいることが大きな特徴です。条例案をベースに実施されたパブリックコメント募集に寄せられた多くの声が反映され、LGBTに対する理解を進めるといった文言に加えて、差別をしてはならないと明文化したのは日本の自治体ではほぼありません。これで東京都民、そして東京都内の事業者はLGBTを差別してはいけないということになります。2016年にはライフネット生命が自社内でふえたアライの数に応じて、公立図書館にLGBTに関する絵本や児童書を寄贈するプログラムを実施したことで、ベストプラクティスに選ばれました。また、2017年には5つの指標それぞれで、筑波大学、日本たばこ産業、ジョンソン・アンド・ジョンソン、スターバックスコーヒージャパン、NTTドコモの5者が選ばれています。2018年も10月11日の本日、国際的なカミングアウトデーの日にカンファレンスを開催し、先進的な取り組みをしている企業をベストプラクティスとして表彰するそうです。
自治体として性的少数者のカップルをパートナーとして公的に認めるパートナーシップ制度の導入が全国で拡大しつつありますが、県内ではまだ整備が立ちおくれております。お隣の逗子市議会では9月5日の総務常任委員会で性的少数者のカップルを公的にパートナーと認めるパートナーシップ制度の導入に向けて協議を開始するよう求める陳情を賛成多数で可決いたしました。また、横須賀市では9月11日にパートナーシップ制度の導入に向けた審議が本格的に始まりました。町でもなかなか声を上げることのできない当事者がいるということを念頭に、パートナーシップ制度の導入が必要と考えますが、いかがでしょうか。
次に、豊かな自然に囲まれた中で環境に配慮しながら、安全で快適に暮らしている町、かながわプラごみゼロ宣言への対応を伺います。先日、鎌倉市由比ヶ浜に漂着したシロナガスクジラの死骸の胃からビニール片が見つかったというニュースはかなりショッキングでした。死因との関連はないとされておりますが、母乳が栄養源の赤ちゃんクジラの胃からビニール片が見つかることは余りないようです。黒岩知事は先月の会見で、かながわプラごみゼロ宣言を打ち出しました。OECDによると、世界のプラごみの発生量は1980年当時の約6倍に当たる、年間3億トンを超えるそうです。かながわプラごみゼロ宣言では、2030年までの早い段階での目標達成を掲げておりますが、ぜひ町でいち早く2020年を目指してはいかがでしょうか。
以上で1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
○議長( 伊東圭介君 )
答弁を行います。
○町長( 山梨崇仁君 )
土佐洋子議員の御質問にお答えをさせていただきます。
1項目目、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みの1点目、セーリングワールドカップ、ヨットフェスなどでの課題についてのお尋ねですが、ワールドセーリング及び日本セーリング連盟の主催で開催されたセーリングワールドカップにつきましては、開会式でのイルカショーに対する批判や、競技開始時間による漁業関係者との問題など、一部の課題が浮き彫りとなりましたが、期間中、多くの方が観戦に訪れ、大型液晶画面を駆使したレース解説を通じてヨットの魅力を感じることができるなど、テストイベントとして一定の成果が得られたものと考えております。一方、町主催の葉山ヨットフェス2018では、参加者は約2,400名と奮ったものの、強風のためヨット乗船体験が中止となるなど、天候に左右されるスポーツイベントの難しさも体験いたしました。今回の課題を踏まえ、来年度、そして2020年の東京オリンピックに向け、課題の解決に向けた取り組みを進めてまいります。
次に2点目、英国王立ヨット協会や各国チームへの応援サポートのお尋ねですが、本町では平成29年度より英国王立ヨット協会と協定を締結し、2020年東京オリンピックまで事前キャンプの受け入れなど、サポートを行う予定でございます。既に昨年度から3回にわたる事前キャンプの受け入れを行ってまいりましたが、滞在期間中は町に登録している語学ボランティアが支援を行っております。イギリスチーム以外にも事前キャンプ地として本町を候補地の一つとして関心を示している国が幾つかあります。事前キャンプ実施に当たっては、拠点となる宿泊施設の確保が大きな課題となりますが、町内で一定人数以上の選手や関係者を収容できる宿泊施設がないため、残念ながら事前キャンプの直接的な支援には至っておりません。しかしながら、本町を訪れた諸外国のチームに対しましても、語学ボランティアの紹介や英語表記の町内外のショップリストをお渡しするなど、情報の発信には努めております。
3点目、2019年、2020年での取り組みについてのお尋ねですが、本年8月に開催したヨットフェスでは商工会や町セーリング協会を初め、イベントの司会進行やレースの解説、イベント出演など、多くの町民の方々にこのイベントに携わっていただくなど、さまざまな方の御協力で…御協力をいただきました。来年度以降は、陸から距離のある海面で実施されるレースの臨場感を含め、いかにわかりやすく来場者に伝えることができるかについて手法を検討し、東京2020オリンピック・パラリンピックへの機運を高めてまいりたいと考えております。
続きまして、2項目目、都市計画マスタープランの1点目、狭隘道路について、平成27年度第3回及び第4回定例会一般質問の進捗と、2点目、狭隘道路の拡幅整備に関する制度の導入についてのお尋ねですが、平成28年4月に改定した都市計画マスタープランにおいて、道路の整備方針として生活道路整備については、本町の生活道路は情緒がある落ち着いた環境を形成している一方で、幅員が狭く、緊急車両等が進入できない区域もあるため、既存の魅力を壊さないように留意しつつ、改良を進めていくこととしております。また、建築基準法第42条第2項による幅員4メートル以下の道路については、建築物の新築、再建築等の際に道路中心線から2メートルの後退の義務があり、狭隘道路の拡幅整備に関する制度の導入を検討し、整備促進に努めることとしております。近隣他市においては狭隘道路拡幅整備補助制度を導入しておりますが、その内容もさまざまであり、どのような方法が葉山町にとってより効果的な方法かを模索しているところであり、いまだ制度の導入には至っていないところでございます。引き続き狭隘道路拡幅整備の制度の導入については、住んでいる方の御協力や町の財政的な負担などの要素も含め、総合的に検討してまいりたいと考えております。
3項目目、総合計画の1点目、「だれもがいつでも学べ、交流し、心身ともに豊かに暮らしているまち」、パートナーシップ制度の導入などについてのお尋ねですが、総合計画にある「だれもがいつでも学べ、交流し、心身ともに豊かに暮らしているまち」という目標の実現に向け、さまざまな人権課題の解消が重要と考えております。毎年逗子市と共催で開催している人権啓発教育交流会のほか、平成29年度は町職員及び町民を対象として、LGBTをテーマに取り上げた講演会などを実施しました。人権課題の一つである性的マイノリティーの人たちへの理解促進については、既にパートナーシップ制度を導入及び導入を検討中の自治体の方法を学びながら、パートナーシップ制度だけでなく、性的マイノリティーの人たちやあらゆる人々が個人として尊重され、理解を得られる社会となるよう、引き続き研修や各種啓発に努めてまいります。
2点目、静かな自然に囲まれた中で、環境に配慮しながら、安全で快適に暮らしている町のかながわプラごみゼロ宣言への対応についてのお尋ねですが、かながわプラごみゼロ宣言では、今夏、鎌倉市由比ヶ浜に打ち上げられたシロナガスクジラの幼獣の胃の中からプラスチックごみが発見されたことをきっかけに、持続可能な社会を目指すSDGsの具体的な取り組みとして、海洋汚染や、特にマイクロプラスチック問題に取り組むもので、具体的にはプラスチック製ストローやレジ袋の利用廃止や回収などの取り組みを進め、2030年までのできるだけ早期にリサイクルされない廃棄されるプラごみゼロを目指すものと聞いております。町で実施している事業といたしましては、クリーン葉山による海岸清掃や夏季の観光客に対してごみの持ち帰りを呼びかけたり、ボランティア団体によるごみの回収を実施するなど、海岸美化活動に取り組んでおります。また、一般家庭から排出されるプラスチック系廃棄物に関しましては、既に容器包装プラスチックにつきましては資源化を実施し、民間焼却炉において焼却処理を実施しております廃プラスチックにつきましても、平成29年3月に改定いたしましたごみ処理基本計画の位置づけどおり、資源化に向け、調査などを進めているところであります。廃プラスチックの資源化につきましては、環境負荷はもとより、コスト面についても配慮し、進めてまいりたいと考えております。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。
○議長( 伊東圭介君 )
再質問を行います。
○12番( 土佐洋子君 )
御答弁ありがとうございました。それでは順次再質問をさせていただきます。
まず、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み、セーリングワールドカップ、ヨットフェスなどでの課題から伺いますが、ワールドカップ開会式でのイルカのショーについてはほかの問題もあったのかもしれませんけれども、一番の問題は漁業関係者とのことではないかなと私は考えております。種目にございましたナクラ。ナクラが定置網なのか、漁師さんのロープなのかを引っかけてセンターを損傷させてしまったということがあったそうです。また、漁船がレースエリアを走ってしまったりなど、全く協力的ではなかったと思います。ほかの競技、マラソンだったり、ボート競技など、暑さ対策、なるべく時間を早めてスタートをさせようとしているのに、セーリングは漁師さんの御都合で午後からしかスタートできないというふうになっておりますよね。それ、とてもおかしいと思うんです。今回のワールドカップ、時期が遅かった…北風が吹いておりましたが、実際の本番では来年から早い時期に行うということで、北、日中、南なのか、もう風はどうなのかなって心配するところでございますけども、ぜひそういうところを山梨町長から実行委員会に御意見していただいたりとか、あと、今回のワールドカップ、来年のワールドカップ、漁業補償をしないということで、本番のときにはその漁業補償あるんではないかということで、漁業関係者もそのときは補償があるので協力はしていただけるのかもしれませんけれども、そこ、来年もワールドカップございますので、とても心配なところでございます。山梨町長、いかがでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )
正直に、私もですね、直接的に関与できるものではありませんので、聞き及ぶ範囲でしかないんですけども、非常に県も苦しんでいるといいますか、悩んでいるとこだというふうに聞いております。ただ、セーリングの競技でですね、午前中レースが行われないというのは非常に異例なものだと思っておりまして、漁業関係者との速やかな交渉による解決をですね、みてほしいというのが本当に強い気持ちではあります。
○12番( 土佐洋子君 )
普通のレースでしたら9時スキッパーズミーティング、10時スタートだったり、もう少し早いレーススタートもございますし、特に熱中症など、暑い時期でございますので、選手も、もちろんそのサポートの方たちも心配ですので、午後からのスタートなんて言っていることは本当おかしいんではないかと思いますので、できる限り早いスタートができるように、そういう御助言などをしていただければうれしいかなと思います。
実際、江の島の会場に見に行くことができました。そのときに、これ、大きくできるかな。ここ
に大型ビジョンがあるんですけれども、この江の島の会場で、メダルレースのときなんですが、これよく見るとどこからスタートして、バークがあって、この旗の色とかも書いてあるので、この選手はどこの国の選手だよとか、そういうことがわかると思うんです。こういうのがあればセーリングわからない人も、ここちゃんと解説も入っておりますので、理解ができるんではないかな、楽しんでいただけるんではないかなと思います。これはハーバー入ってすぐのところに、英語の解説だったんですけども、その奥にも、ハーバーの奥にも別の大型ビジョンがございまして、こちらは日本語での解説がございました。後藤君だったかと思うんですけども。こういうのがね、もしも葉山新港などでもね、こういう大型ビジョンなどがあれば、パブリックビューイングとかできるんではないかなって思うんです。いかがでしょう。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
より身近に競技を感じていただける部分で非常に有効かなというふうに思いますけれども、要する費用がどれぐらいなのかというの、全く今調査してございませんので、調査をしてみてですね、こういうものの設置ができるようであるかどうかということをちょっと検討してまいりたいと考えております。
○12番( 土佐洋子君 )
せっかくですから、大きなビジョンで見れるとわくわく感というのが違うと思うんですけれども、この現場に行かなくても実はジェイコムでメダルレース生放送されていたそうなんですね。そういうことを町のホームページへリンクしたりとか、お知らせなどできればいいかなと思います。そういう放送をHAYAMA STATIONや逗子駅前にLAUMIの、あれテレビじゃなくて、何て言ったらいいんでしょうね、ビジョン…あ、モニター。モニターが置いてあるんですけども、そういうので見れたりもすると、皆様に御興味を持っていただけるんではないかと思うんですが、その大型ビジョンよりもそんな費用はかからないと思いますが、両方してもらえればうれしいけれども、いかがでしょうか。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
外からの来訪者はもとより、葉山の町民の方々にもごらんいただくことは重要かと思いますので、どういう場所に設置することが適切なのかも含めて、あわせて検討してまいりたいと考えます。
○12番( 土佐洋子君 )
ヨットフェスについて伺いたいと思いますけど、ヨットフェス、2,400人もの町民…町民とは限らないかもしれないですけども、見ていただけたということでうれしいと思います。残念だったのが、強風のために乗船体験ができなかったことでございますが、その影響でというか、なのでかえってレースを観戦していただけたのかなって思います。ただ、観戦していてもやっぱりこういうビジョンとかがないと、スタートぐらいはわかっていただけるかもしれませんが、マークがどうやって回ってとか、例えばどういうコースを走っているのかなとかいうのもなかなか難しかったのかなと思います。MCの方いらっしゃいましたけれども、その言葉だけではなくて、こういうビジョンで、海の上に線を引いてとか、そういうことがあればいいのかなと思います。そして、その当日、ノーチスボード、レースコースとかスタート時間などって掲示されてましたっけ。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
当日はそういう用意はなかったというふうに思っております。
○12番( 土佐洋子君 )
やっぱり皆様に来ていただいて、見ていただいて、御理解していただくためにはノーチスボード、わかりやすいノーチスボード。選手用ではなくて、観覧していただくような方々のためにもわかりやすいノーチスボードが必要だと思うんです。どういうふうなコースを通って、まず何時にスタートだよということも知らせていただきたいと思うんです。実際私もコースとかスタートとかよくわかってなくて、時計も忘れてしまったのもいけないんですけども、そういうことを皆さんにお知らせしていただきたいと思います。葉山マリーナには残念ながら時間がなくて伺えなかったんですけども、余り御協力いただけてないのか、ちょっと葉山マリーナと葉山新港離れてしまっているので、飲食店があったのか。私も実際葉山マリーナにチラシを張らせていただいたりはしたんですが、マリーナではなくて、例えば葉山マリーナヨットクラブだったり、ブルーアンカークラブだったりに協力を要請したほうがよかった、効果的だったのかなと思うんですけども、もしも来年葉山新港だけでする場合にも、そういうヨットクラブなどでお声がけすることは大事なのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )
今回得てですね、実際に、昨年は雨によって人が来ないということが前提になってしまったんですが、今回いらっしゃった方の様子を見たりとかしてもですね、やはり京急さん、今回葉山マリーナが一番協力してくれたのは、もちろん場所を貸していただいたことももちろんなんですが、京急電鉄のですね、電車のほうにかなりいろいろなところで、今回の葉山ヨットフェスについての広告をしてくださいました。それが絶大的な、普通に多分お支払いしたらウン十万とかウン百万とかいう金額だと思うんですが、そういった協力をしていただいたことで多くの方がですね、来ていただいたんじゃないかというところも正直感じてございます。
ただ、今回のそのイベントを実行するに当たって、町としての発信については、京急さんのお力はあったんですけれども、まだまだ足りないなというふうには思っているところもありまして、先ほどのお話のように、乗船体験等がですね、聞きつけて来ていただいた方がそのまま流れてもらえるという期待もあったところではあったんですが、天候の不順ということで、これはやむを得なかったところもあります。また同時に、そういった乗船体験等についてもですね、マリーナさんにお願いといいますと、そのマリーナさんがどうしてもあそこを運営している会社さんですので、今のような広告力はあるんですが、実際船に携わるとかですね、船に乗せてもらう、勉強してもらうという機会については御指摘のように、あそこのヨットクラブの皆さんやモーターボートのブルーアンカーの方々でないとならないということも今回よくわかりました。マリーナに協力というよりも、そのマリーナを使っている方々に御協力いただくということを来年とらまえてですね、2019年の取り組みに向けて議論をしていきたいというふうに思います。
○12番( 土佐洋子君 )
江の島のヨットハーバーのところに町のブースが出ておりました。これHAYAMA TOWNって書いてあって、ほかのブースだと、例えば鎌倉市とか藤沢市とか、普通に漢字で書いてあったんですけども、英語表記だったのは葉山だけだったかもしれなくて、ほかの海外の方とかが来たときにわかりやすいし、立ち寄りやすいブースなのかなと思いました。このとき握力測定というのがあって、英国チームの方々の選手紹介もあったり、選手の、そのトップセーラーの握力は幾つだよとか、町長の握力とかも載ってたんですけども、それに挑戦しようみたいなことがあって、このブースはよかったかなと思いますが、来年もこのような感じで出されていくんでしょうか。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
今の予定では来年も同じようなブースを設けたいと思っています。
○12番( 土佐洋子君 )
英国王立ヨット協会や各国チームへの応援サポートについて伺いたいと思いますけれども、昨年もそうですが、今回も本当に語学ボランティアの皆様がよくサポートされていたと思いました。RYA以外の国やチームも町内で民泊などで合宿をされていたと聞きまして、そういうところへも御希望があれば語学ボランティアさんを派遣するということを、さっきの御答弁で知りました。またその御答弁の中で、そういうチームに英語表記の町内外のショップリストをお渡ししているということだったんですけども、そのショップリストを見せていただいたんですが、スーパーマーケットやDIYのお店だったんですね。それ以外にもレストランとかもその英語表記であればよかったかなと思うんです。このマークさん、英国ヨットチームの、ヨット協会のマーク・ロビーソンオリンピックパフォーマンスマネージャーにお話を聞く機会がございました。今回の合宿ではコックさんにお休みをとってもらって、選手やスタッフに町内で飲食をしてもらう日というのを何日かつくったそうです。そういうときに、町民とコミュニケーションを持っていただければとてもうれしいことだと思うんですが、そのときに先ほど申し上げました英語表記のレストランの紹介だったり、英語オーケーのお店などのリストがあればより便利に利用ができたのではないかなって思います。きのうでしたか、先輩議員が提案されていたように、国際交流協会さんなどにお願いできればいいかなと思うんですけども、いかがでしょうか。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
そうですね、昨日、笠原議員のほうからも商工団体の方がそういうもう取り組みを既に始めている、検討に入っているというお話、私も伺っております。ですから、例えばそういう余暇をですね、充実した葉山町を楽しんでいただくという意味では、やはり全町的にオリンピックに向けていろいろできること、各団体さんの御協力も得ながら進めていく必要があると思いますので、ぜひ飲食店、もしくはその店舗に入ったときに英国チームの方がですね、楽しんでいただけるような、迷いがないような表記ができるかどうかということも国際交流協会ですとか、ほかの町の団体の方々と話していきながら進めてまいりたいと考えております。
○12番( 土佐洋子君 )
風早橋にあるレストラン、カフェで、道路沿いのところにイングリッシュスポークって書いてあるんですけども、そこにアルゼンチンチームの方、選手がいらしていたようです。英語がしゃべれる、お話しできるお店ということで、そこにイギリスチームも後から合流したというようなお話も伺っておりますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
次に2019年、20年での取り組みを伺いたいんですけども、昨年葉山町ではVSRを購入しております。それを貸し出すということはできないんでしょうか。今回のワールドカップでコーチボート、かなり足りていなかったと聞いているんですけれども、そのVSRってもう本当にスタンダードで、これもRYAとの共同開発してつくったモデルなんですけども、もしも可能だったら、もういろんな国がもうVSR借りたいというようなところあると思うんですけども、いかがでしょう。例えばセールファーストさんで津久井浜で行われているワールドカップ、二、三艇ぐらいVSR貸し出ししているんですけども、相手はオリンピックチームですので、そんな損傷させちゃうとか、そういうことは余り考えなくていいかなと思うんですけども、可能ではないでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )
選手から聞いた話なんですけども、このVSRについても、かなりもうオリンピックインフレーションが始まっているらしくてですね、貸出料がかなり高くなっているということも聞いておりまして、何とか安く借りたいという声も、私もいただきました。ただ、町で所有しているものはですね、町の利用で、町のマリンレジャーを盛り上げようということで、地方創生で購入をしましたし、現状ではその管理運営はヨットスクールのほうにお願いをしているところもありますので、これを町が貸すというのは非常にふさわしくないのかなというふうに思いますから、残念ながらほかで借りていただくようにならざるを得ないというふうにお答えいたしました。
○12番( 土佐洋子君 )
理解いたしました。では、別の質問をさせていただきたいと思いますが、今週末いろいろヨットのイベントがございます。13、14に県のヨットフェスがございまして、こちらは江の島、逗子マリーナ、葉山港、葉山マリーナでございます。また、13日にはバリアフリーヨット大会も葉山新港でございます。週間予報では雨マークの予報で心配しておりますけれども、来年のヨットフェス、雨などの最悪のコンディションも想定して、また風も吹いてしまうということも想定しながら町民の皆様に楽しんでいただけるくらいなイベントにしていただきたいと思うんですけども、意気込みみたいなのお聞かせいただけますか。
○町長( 山梨崇仁君 )
まだ担当とですね、それから関係してくださった皆さんと来年に向けてという場を設けようという話までで、設けられては実際いないんですけども、この際ですので、少しお時間いただいてお伝えしたいんですが、私も関係者からいろいろ話を聞く中では、2020年についてはですね、もう本戦とありますので、逆に地域の自治体がかかわる、何かレースにかかわることは難しいだろうという声をいただいております。また同時に、東京都内を初めですね、あらゆるスポーツ競技が本戦が行われるので、そのセーリングに対する力の入れ方もですね、いろんなメディア関係もなかなか及ばなくなるだろうということから、どのみち江の島にもセキュリティーが高くなって、我々も入ることも、お客さんとしてしか入れなくなりますから、非常に、2020年に関しては盛り上げが難しいという今感触を得ております。
といいますと、やはり2019年の、来年が一番の勝負だというふうに思っておるんですが、一方で今回の、今回と昨年のようにですね、ヨットスポーツはその天候で大きく左右されるために、この日という日に決めてしまいますと、その天候でその年のイベントが全て決まってしまいます。しかし同時に、イギリスチームもできれば1回のタームの中で、彼らはあくまで今回はワールドシリーズへの参加、オリンピックウイークとありましたが、来年は恐らく選考も兼ねてですね、選手同士もかなりピリピリした雰囲気で、日本の現地で誰が一番速いかを決めにくるという覚悟だと思いますと、なかなかその選手との交流も、できれば限定的にしてほしいというふうにイギリスから言われております。具体的に申し上げると、約2回にしてくれないかということをいただいておりまして、その2回が先ほどの天候の問題と兼ね合わせて、フェスとしてどこまで成立するかということも今難しさを正直感じておりますので、私もこれはまだ担当と詳しく話してませんし、皆様から意見を求めてませんが、先ほどのヨット乗船体験のようにですね、町が大きくやるのではなくて、いろんな場面でヨットに触れ合う機会を何回か設けていく中にイギリスチームに2回来てもらったというふうにですね、体験型を主軸に置くことはどうだろうというふうには今考えておりまして、またその中でイギリスとは関係なく、天気のいい日にイベントを行うとかですね、そういったことを含めてこれからじっくりと議論をしていきたいというふうには思っております。
○12番( 土佐洋子君 )
セーリング、もちろんスポーツ全体を盛り上げていきたいと思うんですけど、今ですか、アジアパラに出場されている町の職員さんいらっしゃいますけども、そういう方のこともぜひね、町からどんどん発信していって、町をというか、皆さんの健康のためにもそういうスポーツを応援していってほしいと思います。
次に狭隘道路について伺いたいと思いますけれども、前回も質問いたしました。危険な箇所ございますけれども、やっぱ緊急車両とかが進入不可能なところとかございますけれども、現状はいかがなんでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
最初の答弁にもお話ししていますけれども、狭隘道路という意味で、建築行為のときに二項道路で下がっていただくセットバックのお話と、今年度というか、去年度もですね、水源地の場所ですとかいろんな場所で街路、都市計画街路も含めて広げている、要は町がみずから広げている道路もありまして、セットバックの建築絡みの狭隘道路整備の制度設計というのはまだできてなくて、それが今のところの現状です。
○12番( 土佐洋子君 )
永津部長が言われたのは今このシートをかけた写真のところでしょうか。これ3カ年の町道の計画の中であのセットバック、地主さんが寄附していただいたというところなんでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
そうですね、こちらの場所は本当に何十年越しで御要望をいただいていた場所で、地主さんの御協力がかなりの延長で協力いただけたので、これは基準法に基づく中心から2メーターとは関係なく、町みずから設計をして拡幅している状況で、できればですけども、三浦半島中央道のトンネルの上を越えて反対側までいければというふうに今考えている道路です。
○12番( 土佐洋子君 )
もう一つ写真を入れてあるんですけども、こちらは一方通行の道路の入り口、森戸の海岸バス停の、上りのバス停のすぐ近くなんですけども、こちらも建てかえのときにセットバックしていただけたんだと思うんですけども、ここがもしも、ここから入って行って抜けるのが大野屋さんというところで、とても狭くて危ないんですけども、ここは交互通行にできるとか、そういうことはできなかったんですか。もしもそうしたほうが危なくないかなと思ったんですけども、その工事しているときに伺ったりもしてたんですけども、いかがなんですか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
こちらの下がっていただいたのは基準法のセットバックではなくて、まちづくり条例上で協議をさせていただいて、こちらからですね、永楽屋さんの出口のあたりまで基本的に今6メーターの計画が一応道路整備計画で位置づけられていまして、その6メーターを基準に、もともとの狭かった道路の中心から3メーター下がっていただいて整備もしています。なので、ちょっとこれも、何ですかね、普通のセットバックとは異なって、まち条による御協力で整備できたということです。
一方通行とかのことなんですけれども、県道森戸海岸線のバス停がすぐ手前側にあって、既に一部広がっている状況で、ここについても続けてお願いもしてみたんですけれども、そこはさすがに県道の部分なので、無償提供というわけにはいかず、県道側はほぼ現状のままで、町道側のみ広げていただいている状況ですね。相互通行の話は県道との角度の問題があると思うんです。今は森戸橋から入っていくときにスムーズに入れる角度で、出てきた場合にですね、非常に視距の、見通しの問題とかいろいろなことがあるので、そういったものを全て解決しながら、警察とも協議しながら、なおかつ住まわれている方に相互通行でも大丈夫ですかというような、そういったある程度の合意形成もないと相互通行には簡単にはできないと思っています。
○12番( 土佐洋子君 )
部長が言われたように、入るときよくても、出るときにちょっと鋭角になってしまうからちょっと危ないのかなということで理解したんですけども、やはりもうちょっと近隣の皆様に御理解いただけて交互通行できたほうがいいのではないかなって思いました。前回質問したときに逗子の事例など調べていただいたんですけども、ほかの近隣の事例というのは調べていただいたりとかはできましたか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
そうですね、横須賀市さんも一応制度がありまして、レベルによって補助限度額というのは違うんですけども、基本的には全て寄附を、提供いただいた後に補助金を出している状態ですね。鎌倉市さんも市役所のほうが舗装、下がっていただいた部分の舗装は当然やって、いろいろな部分の費用がかかるのが200万円程度まで補償してたりとかですね、あと、藤沢市さんもそういった制度があるというふうに認識しています。
○12番( 土佐洋子君 )
狭隘道路、もう本当に防災の観点からも考えていかなくてはいけませんと思いますが、ただ、町が有償でその土地を買い取るとやっぱり高額になってしまいますので、もしも地主さんが寄附をいただけるという場合には町が整備をするようなことができるような制度づくりをしていただきたいと思うんですけども、もうずっとその研究を進めていくというような御答弁になってしまっているんですけども、ぜひ本当に、ちょっとでも前に進めていただけなければいけないと思うんですが、いかがでしょう。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
実際に寄附をいただけるかいただけないかというところで、分筆行為とかが必要になってくるので、そこが今非常に高額な費用がかかってしまっている状況ですので、まず今、葉山町で当然やっていることは、無償で下がってもいいですとか、現場を下がっていただけるということがあれば、町のほうで少なくとも現場の舗装工事等については積極的に協力はしてますので、そこの部分については継続的にお話をさせていただいて、できる限り広がる方向で努力していきたいと思います。
○12番( 土佐洋子君 )
ぜひお願いしたいと思います。関連で伺いたいんですけれども、きのう先輩議員が冒頭質問いたしました危険なバス停についてなんですが、淘汰された3カ所のうち、清浄寺のバス停って、最近バス停が移動しましたよね、バス停の近くに。それはどういう理由で移動されたのかはわかりますか。今までだったら大丈夫だったのが、バス停が横断歩道に近寄ってしまったんですが。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
その事業者さんに確認しないとわかりませんけれども、何かちょっと今情報が、昨日のですね、私が申し上げた森戸神社とそれから境橋と、きのう清浄寺バス停というふうにお伝えしたんですけれども、何かちょっと情報が少し混乱してまして、南郷中学校のほうのそのリストの中に入るとか入らないとか、今ちょっと確認中なんですけど、そういう状況もございます。ただ、バス停の移動については、やはりバス事業者さんとかの意向でですね、道路幅員ですとかいろんな条件を考慮してということだと思いますけれども、この辺も町の中にそういう箇所があるということが今回のことでわかりましたので、関連団体、それから事業者さんのほうといろいろ確認しながら、改善に向けての要望が町としてできるものとですね、できないものというのやはりあると思うんですけれども、いろんな事情によってということなんですけれども。それを確認した上で今後動いていきたいなというふうに考えております。
○12番( 土佐洋子君 )
きのうのそういう神奈川新聞の記事を見た方、フェイスブックを見た方などから情報が寄せられたんですけども、例えばあそこ以外にも芝崎の下りのバス停のところ、わかりますか、カーブになっていて危ないんですけども、そこバス停があって、やっぱりすぐに横断歩道があるんですけども、バスがとまっていて死角になってしまってとても危ないということ。あと、葉山マリーナの下りのバス停のところ、横断歩道がないんですけども、京急女子旅でおりられた方がバス停…横断歩道もないところ、皆さん渡っていかれるんですね。カーブになってとっても危ないんですけども。例えばアメリカだとバス、通学バスとかが通っているときって、バスがとまったときというのは皆さん一斉にストップしなければならないんですよね。思い切ってね、海岸線、バス追い越し禁止にするなどね、そういうことをしないと、細い道ですので、無理かなと思うんですけども、難しいと思いますが、そういう検討いかがでしょう。
○政策財政部長( 伊藤義紀君 )
大変難しいと思います。それよりも、私たちができることということで、やはり、例えば学校さんを通して生徒・児童に対して、こういうところに、ちょっと危ない、危険度の高い横断歩道なんだよということを知らせたりとかですね、もしくは情報媒体、町が持っている情報媒体を使って全町的に、その横断歩道の通行は必ずしもその信号を信用しないでというような注意喚起をしたりですとか、それが私たち、葉山町にとってできることかなと思いますので、そういう方向からですね、いろんなことを考えて注意喚起をしていきたいなというふうに考えております。
○12番( 土佐洋子君 )
今、風早橋の下りのバス停のあたり、耳鼻咽喉科が開院予定ですけども、その工事がおくれていると聞いております。そこはバスベイができるというようなお話も聞いたんですけれども、その認識でよろしいでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
耳鼻科さんの事業者さんとはそういった部分で御協力いただけませんかという交渉はしていまして、当然整備するのは神奈川県ですので、県の維持課とも調整を図っている中なんですけども、耳鼻科さんの間口だけでは完全にバスが入られるだけのスペースがないので、近隣も含めて、今、用地交渉中ではあるんですけども、暫定的にですね、耳鼻科さんのほうはベンチを置いていただいたりとか、建物だったり駐車スペースを将来できる可能性のあるバスベイを意識して、そこまで建物はこないようにとか、そういった形で配慮していただいた調整を図っております。
○12番( 土佐洋子君 )
逗子市役所前に信号が設置されるということですけれども、町でも危険箇所には…町で信号を設置するということができるんでしょうか。今、資料をあけたんですけども、市役所前横断歩道の安全対策で信号機設置ってありまして、逗子市は財政難で小学校通学路の交通整理員を休止しまして、それで危ないということでこの信号機設置する予算が9月議会で承認されましたというのが、先週の金曜日だったと思うんですけども、平井市長が逗子駅で配っていたチラシなんですが、こういうことは町でも、もしも本当に危険なところには信号を設置するということ。このチラシに書いてあるのは、それ以外には久木小学校前が道路と校門の改良による安全対策、小坪交番横の横断歩道は検討中ということなんですけども、町ではいかがでしょうか。
○都市経済部長( 永津英彦君 )
前々から松久保の交差点ですね、南郷中学校が通われている部分で、再三信号機が設置できないのかとかというお話の中でお答えしているんですけども、葉山署と県警本部の考えでは、交通量の問題とか予算の問題でなかなか非常に難しいですというお答えをいただいていまして、この逗子市さんの考え方が市でみずから予算をつけて、信号を設置していいかどうかというのは警察と協議をした上で合意形成ができて、恐らくできるんだろうと思うんですね。ただ、私どもが葉山署から伺っている中では、維持管理にもかなりもうお金が厳しい状況に陥っているので、ふやしたくないというような表現でされています。なので、恐らく同じように、葉山町でみずから予算をとって、本当に危険な場所で交通量もあって、信号機を設置しても大丈夫な基準を満たしているような箇所であればその協議の可能性というのはあると思いますけども、お金さえ用意すればどこでもつけれるかというのは非常に難しいと思います。
○12番( 土佐洋子君 )
難しいということですが、もう子供たちの安全のために考えていってほしいと思います。
次に、パートナーシップ制度の導入に伺いたいと思いますが、杉田水脈衆議院議員の週刊誌の雑誌載ったことによってこのパレードとかがあったわけですけども、2015年の同性カップルを結婚に相当する関係と認めるパートナーシップ証明書を発行するために、渋谷区で男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例が可決成立いたしまして、その同年1月1日より施行されました。全国初の条例だったんですけれども、性的少数者の権利を擁護する狙いがありました。世田谷区では世田谷区パートナーシップの宣誓の取り扱いに関する要綱を制定いたしまして、渋谷区と同日にパートナーシップ宣誓書受領証の交付が開始をされました。渋谷区と異なっていて、条例ではなく要綱で制度化したために申請手続が簡素化されておりまして、初日に7組のカップルが受領証の交付を受けたとのことです。ライフネット生命保険が死亡保険金の受け取りに同性パートナーを指定できるようにしたりとか、また携帯電話会社では同性パートナーを家族割の対象にするようになったり、また、日本大手企業であるパナソニックは社内同性結婚、同性婚を認める方針と報道をされております。IOCのスポンサーでもあるパナソニック社は性的差別を行わないとしたオリンピック憲章を尊重いたしました。ぜひ葉山町でもパートナーシップ制度の導入を進めてほしいと思いますが、いかがでしょうか。
○福祉部長( 仲野美幸君 )
第一答弁でもお答えしたようにですね、最近このパートナーシップ制度についてはいろいろと耳にする機会もふえておりますけれども、まだまだ理解についてですね、普及啓発が進んでいるとは思われておりません。まだ今の時点で消極的ではございますけれども、葉山につきましてはあらゆる人々がですね、個人として尊重され、理解を得られる社会になるように引き続き研修とか啓発活動に努めていきたいというようなところが今の状況でございます。
○12番( 土佐洋子君 )
本当に当事者の方ってなかなか声を上げられないものだと思うんです。葉山町内にもそのLGBTの方いらっしゃると思いますので、ぜひ検討とか研究を進めていただきたいんですけども、第一質問の中でお話しさせていただきました松中権さん、よく葉山にもいらしておりますので、いつでも相談乗りますよというお話をいただいております。今回も一般質問することは本人にお伝えいたしまして、権さんからは東京2020もございます。日本一のグローバルエコタウンとして、ダイバーシティー、ビーチタウンとして葉山がちょっと前に進むことができるといいですね、2011年からカラフルカフェを続けてきて本当に地元の方々のお世話になってきたので、恩返しできればとのことですので、ぜひパートナーシップ制度導入、お願いしたいと思います。
次に、かながわプラごみゼロ宣言について伺いたいんですけれども、ぜひね、葉山から、葉山プラごみゼロ宣言のような宣言をしていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。これシロナガスクジラのことも、もう本当にショックを受けてしまいましたけれども、例えば、もちろんビニール、スーパーなどでのビニール、プラスチックバッグというのを多くの皆様は使わないようにしていたりとかして、あと、例えばスターバックスでも何年か後にはストローを、ビニール製のストローをやめるとかいうことがございますけれども、男性の方、ストローを使わなかったりするのに、コップにストローを差して出してもそのままただごみになってしまうような、そうじゃなくてもイメージの、イメージからそういうもう、最初からプラスチックのストローはないんだというようなこと、葉山から発信できることってあると思うんです。例えば、e-Golfを今お借りできているわけですけれども、それは葉山がそのフォルクスワーゲンのイメージに合っている町ということもあったと思うんですけども、ぜひともそういう、まず葉山からそういうプラスチックのない町ということを、あと発信していっていただければよろしいかなとは思います。みんなに優しい葉山の町というのを目指していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○町長( 山梨崇仁君 )
プラスチックの以前からごみの減量化、資源化・減量化に取り組む中で葉山町はかなり先端の町だというふうに、今現在では見られていると思います。実際減量化率もかなり進んでおりまして、その中にマイバッグの推進という項目もありました。各町内のスーパーに交渉した経緯もございます。なかなか当時はまだ動きが悪かったというふうに私は正直認識しているんですけども、スズキヤさんを筆頭にですね、もちろん協力してくれるところもありました。ごみ減らし通信って、町のこれこそ町民の方々がつくってくださっている通信でも2014年にマイバッグの推進について話をして…書いて特集を組んでございます。先日お話をしましたセイラーズフォーザシーの取り組みについてもですね、28の環境に対する負荷を軽減しようという取り組みの中に、例えば船にプラスチック製品を持ち込まない、ペットボトルすら持ち込まない、全て水筒にしようよといった動きのことも書いてございまして、町のあらゆる面からそういった環境に配慮している取り組みを進めているという、今、自負はあります。ただ、土佐議員がおっしゃるように、それを宣言としたりとかですね、総括的に町の動きとして何か発表することはなかなかなかったものですから、これを機に、そういった取りまとめをしてみてですね、町の宣言といいますか、イニシアチブをとれるような形を何か発信できるように努めていきたいというふうに思います。
○12番( 土佐洋子君 )
ぜひみんなに優しいまちづくりを進めていっていただきたいと思います。
私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長( 伊東圭介君 )
これにて12番 土佐洋子議員の一般質問を終わります。以上で一般質問を終結いたします。
この際、昼食のため、暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。(午後0時02分)
○議長( 伊東圭介君 )
休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後1時00分)
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第2「議案第20号決算の認定について(平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算)」、日程第3「議案第21号決算の認定について(平成29年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)」、日程第4「議案第22号決算の認定について(平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)」、日程第5「議案第23号決算の認定について(平成29年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)」、日程第6「議案第24号決算の認定について(平成29年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)」の5件を一括議題とします。
本5件については、決算特別委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、決算特別委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。
○決算特別委員会委員長( 鈴木道子君 )
決算特別委員会の審査報告を申し上げます。平成30年9月13日、当委員会に議会休会中の審査として付託された議案第20号決算の認定について(平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算)、議案第21号決算の認定について(平成29年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)、議案第22号決算の認定について(平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)、議案第23号決算の認定について(平成29年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)、議案第24号決算の認定について(平成29年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)の5議案について、審査の経過概要と結果を御報告いたします。
審査は、9月14日から5日間、関係部課長等の出席を求め、説明及び提出資料により細部にわたり慎重審査を行い、審査最終日の9月26日には町長及び教育長の出席を求め、次の事項について質問を行いました。町長質問事項、1、葉山の魅力を高める実行委員会補助事業の進め方と今後について、2、国際姉妹都市ホールドファストベイ市との交流のあり方について、3、公共施設等総合管理計画策定委員会の実施を見送った判断と第1次実施計画の策定の手法について、4、海水浴場に関する規制の強化について、5、空き家等対策推進事業について、6、町立葉山保育園への看護師の常勤配置について、7、人間ドック・脳ドック費用助成の対象年齢について、8、潮干狩り実施の今後の方針について、9、教育基金の活用について、10、窓口ワンストップサービスの取り組みと接遇について、11、地球温暖化対策事業について、12、町税と保険料(国民健康保険、介護保険)の滞納整理に係る連携について、13、国民健康保険料の負担軽減について、14、特定健康診査の受診率向上に向けた取り組みについて。教育長質問事項、1、図書館懇話会の開催について、2、新入学児童に対する就学援助について、3、教育基金の活用について。上記質問に対する答弁等の内容は、別添会議録のとおりです。
質問終了後、議案順に採決を行ったところ、議案第20号決算の認定について(平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算)、議案第21号決算の認定について(平成29年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)、議案第22号決算の認定について(平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)及び議案第23号決算の認定について(平成29年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)は賛成多数により認定することに、議案第24号決算の認定について(平成29年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)は全会一致により認定することにそれぞれ決しました。
また、審査の中で議論され、特に抽出された指摘及び要望は、次のとおりです。
指摘。1、ハラスメント研修・普通救命講習等は、全職員が受講できるよう計画的に実施すべきである。2、公文書の作成等については、適正に行われるよう文書管理研修などを通じて徹底すべきである。3、決算付属説明書については、予算との整合を図り、新規事業や予備費充用等の記載を徹底するとともに、誤りがないよう十分確認して作成すべきである。4、健康増進施設利用助成については、配布した利用券が有効活用されるよう検討すべきである。5、ジュニアキャンプの実施については、募集定員の拡充などにより全員が参加できるよう配慮すべきである。6、葉山の魅力を高める実行委員会補助事業の今後の進め方は、事務局体制の強化を図るとともに、将来展望を協議し、地元等の理解を得ながら進めるべきである。7、公共施設等総合管理計画実施計画の策定に当たっては、町民の意見を十分に聴取し、公共施設等総合管理計画策定委員会に諮るべきである。8、空き家等対策推進事業については、行政が積極的に情報収集・提供を図り、空き家の活用を促進すべきである。また、管理不全の特定空き家については、早急に町独自の対応を検討すべきである。9、教育関連施設整備及び修繕に関しては、将来展望を持って基金の積み増しや寄附金の集め方を検討すべきである。10、地球温暖化対策事業については、町施設に積極的に導入するなど、取り組みの姿勢を示すべきである。
要望。1、投票日当日の共通投票所の設置について検討されたい。2、海水浴場に関する規制の強化を検討されたい。3、特定健康診査の受診率の向上に向けた取り組みを強化されたい。
なお、この指摘及び要望事項について、次年度の予算編成の実施に向けた議会からの政策提言として、町長及び教育長に対し文書をもって申し入れ、文書回答を求める決定をしたことを付記します。
以上、御報告いたします。平成30年10月11日、決算特別委員会。
○議長( 伊東圭介君 )
以上で委員長の報告を終わります。これより委員長の報告に対する質疑を行います。質疑はございませんか。
(「なし」の声あり )
御質疑がなければ、これにて委員長に対する質疑を終結いたします。これより議案第20号から議案第24号までの5件について一括して討論を行います。まず、いずれかの原案に反対者の発言を許します。
○7番( 近藤昇一君 )
7番 近藤です。日本共産党を代表して、平成29年度葉山町一般会計決算、平成29年度葉山町国民健康保険特別会計決算、平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計決算、平成29年度葉山町介護保険特別会計決算に反対の立場から、平成29年度葉山町下水道事業特別会計決算に賛成の立場で討論に参加いたします。
平成29年度当初予算に関しましては、私たちは一定の評価をしながら賛成をいたしました。しかし、年度途中の第3回定例会に平成29年度一般会計補正予算(第4号)として、学校給食センター建設調査業務委託440万7,000円が計上されました。提案理由は、学校給食センターの建設に当たり、建設候補地における予定建築物の構造、規模、配置や工事スケジュール及び工事に関する概算費用を算出するための調査を行うとしていましたが、その前段で学校給食センター予定候補地、葉山中学校駐車場の土地について、調査、測量、設計の予算が繰越明許したにもかかわらず途中で頓挫してしまいました。これについては、当初2億円と見積もっていた造成費が4億円以上となってしまう。そのことで町は計画を断念しました。そして、新たな計画として持ち出したのが建物で土どめができないかという案であり、その調査を行いたいという、かなり限定的な調査費でありました。全国的に例を見ない学校給食センターの建物で土どめをするという工法、果たして本当にそれがいいのかどうか。質疑の中では、町自身もそれでいいかどうかがわからないから調査するということでありました。もしだめなら、新たな調査を行わなければならない。こんな無駄な予算を組むべきではないし、予算については一度白紙に戻して、広く候補地を当たるなど、抜本的な見直しが必要で、そのための予算をきちっと計上すべきであると考え、予算削減の修正案を提出しましたが、修正案は否決されてしまいました。
しかし、平成30年度の当初予算に強引に学校給食センター建設業務委託料7,114万3,000円を計上しましたが、余りにも高額な建設費が前提となっている計画に対して、議会は学校給食センター建設業務委託の全額を削除し、検討し直すことを議決しました。つまり、平成29年度一般会計補正予算(第4号)として学校給食センター建設調査業務委託が指摘どおり無駄な予算執行になってしまったということであります。
この中学校給食をめぐっては、建設予定地が上山口小学校から葉山中学校駐車場に変更され、ここも再検討が求められているという迷走は、当初から現場や父母の声を聞かずに計画を進めてきたツケがあらわれているものであります。今後の町政運営にも影を落とすものとなっております。中学校給食については、改めて基本構想からの抜本的な見直しを求めていきたいと思います。
次に、葉山町の監査委員による各会計歳入歳出決算審査意見書の結びの最後に、「協働を推進し、公共福祉の増進にきめ細かく柔軟に対応する町政を望む」として、「さらに町民との十分な意思疎通に留意し」となっていますが、これは昨年の監査意見書にはなかった言葉であります。総合計画で協働とうたい、協働の指針を策定したにもかかわらず、学校給食センターの迷走、魅力を高める事業における地域住民との協働がおろそかになっていることなど、町政運営に対して監査委員から指摘されたものと思います。町長におかれては、町民との協働を進めていくためのシステムづくりを早急につくり上げることが求められます。
歳入面では、平成29年度決算で税・保険料・使用料の徴収業務に関し、生活再建の徴収業務に心がけるよう指摘したにもかかわらず、滞納者の分析も行われていないことが明らかになっています。引き続き再建整理については町民生活に寄り添った、系統的な取り組みを強く求めたいと思います。また、基金残高に関し、29年度決算版「葉山の財政」では、平成29年度の町民1人当たりの基金残高は昨年より6,000円ふえ、6万円で、県内の町村平均と比べると低い水準ですと、引き続き積み増ししていくことを示唆していますが、平成28年度の比較で見ますと、清川村は1人当たり83万2,000円で、清川村1村で町村の1人当たりの基金額を大きく押し上げています。ちなみに、清川村を除いた平均値で計算しますと、葉山町は既に町村平均を超えています。あえて町村の比較で低い水準だということで、町民の感情を誘導しているのではないかとの疑念を禁じ得ません。町村平均で比較しますと、葉山町はこれから2倍から積み立てをすることになります。市町村などの地方公共団体の財政運営は、企業経営と違って、ため込みをすれば健全な財政運営とは言えません。町民から預かった税金をいかに町民に還元するのかにかかっています。基金残高の一定額の積み立ても必要性は認めますが、過大な積み立ては世代間の公平の観点から好ましくなく、しっかりとした目標額を設定することが重要であることを改めて指摘いたします。
また、地球温暖化対策事業で、住宅用太陽光発電システム設置補助に加えて、27年度より新たに家庭用燃料電池システム設置補助や、家庭用リチウムイオン蓄電システム補助が加えられたことは評価いたしますが、公共施設において率先して設置するなど、啓発の努力がなされていないことは毎年指摘されています。補助設置基準も、平成28年度15件から平成29年度は11件と減少を続けています。このままでは、ただのお飾りの施策になるおそれがあります。町長は、町有施設に設置するには費用対効果も考えなければいけないとして、地球温暖化対策と銘打って町民に勧めておきながら、町長自身は地球温暖化対策より費用対効果が優先すると考えであることが明らかになりました。
また、消防分団の処遇改善の面では、平成26年4月25日、消防庁長官から各都道府県知事、各市町村長宛てに消防団のさらなる充実・強化についてのお願いが来ております。そこでは、消防団の処遇改善については従前より要請を行っているところですが、多くの市町村において交付税単位、年間報酬3万6,500円、1回当たり出動手当7,000円より、条例単価のほうが低い状況にあります。交付税単価はあくまでも標準的な額でありますが、条例単価のほうが低い市町村におかれては、単価の引き上げをお願いしますと依頼がされています。葉山町の消防分団の年間報酬は3万2,000円、出動手当は2,700円です。その差額はどこに消えているのか。このような状況を長く続けることは、消防団員の士気にかかわり、消防団員の確保にも影響を与えることになりますので、一日も早く改善すべきことを指摘いたします。
次に、葉山の魅力を高める実行委員会補助事業については、決算特別委員会町長質問では異例の2時間を費やしました。根本的な解決には事務局の強化が不可欠ではないでしょうか。また、地域住民の十分な合意を得られていないこと、大部分の土地の提供はしていただいているダイワハウスとは文書も交わされていないこと、実行委員会で購入した機器・機械類が横須賀に保管されていること、上山口の棚田の再生に当たっては進入路の町道の境界査定も行われていないことなど、この事業を進めるに当たってはこれらの解決が前提条件になるのではないかと考えます。
次に、県下一番に始まった住宅リフォーム助成制度では、県内では制度をやめてしまうところも出ている中で、葉山町では手続を簡素化し、事業者や町民が使いやすいものへと改善されてきました。全国ではそれぞれの地域で実情に合わせた住宅リフォーム助成を発展させ、定住促進や空き家対策に活用されています。町内では空き家店舗が目立つようになっている反面、新たな出店を考える方もふえています。店舗リフォーム制度など、住民サービスとともに経済波及効果も地域経済の発展を考え、補助率の引き上げなど今後の町の対応を望みます。
以上、数々の問題点を指摘させていただきましたが、限られた財源の中で職員の方の努力が見えることが多く、その積極的な面は評価したいと考えますが、学校給食センター建設に向けた強引な予算化、町民との協働に反するような町政運営など、平成29年度の決算について認定できないものと判断いたします。
次に特別会計決算ですが、葉山町国民健康保険特別会計では、前年度同様のその他一般会計から7,000万円、基金から繰入金1億円を行っていますが、葉山町の財政状況と国民健康保険の県下での比較を検証してみると、平成28年度の資料で県下33市町村の比較で1人当たりの医療費は32番目、医療費がかかっていないことになります。さらに国民健康保険の徴収率は2位です。その一方で、1人当たりの国民健康保険料は16位です。医療費はかかっていない、保険料もきちんと納めているのに、なぜ保険料は16位なのでしょう。答えは、その他一般会計からの繰り入れの額の違いです。1人当たりの金額は県下25番目と低く抑えられているからです。保険料の決定の方法に問題があるのではないでしょうか。支払えるかどうかの視点が欠落しているように見えます。一般質問で、社会保障としての国民健康保険制度を社会保障と認めながら、実際にあらわれている姿勢は相互扶助の姿勢しか見当たりません。国民健康保険法第1条には、この法律は国民健康保険事業の健全な運営を確保し、社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とすると述べられています。まさに社会保障制度であるという立法の精神に立ち返った制度運営を心がけなければならないことを指摘いたします。
さらに、決算審査で明らかになったように、葉山町は2015年8月に保険料滞納者の被保険者証の取り扱いに関する要綱を改正し、これまで滞納期間10期以上20万円以上としていたものを、一律滞納期間10期以上としたことで、少額滞納者も短期証の対象となり、一気に短期証発行が増加しました。平成30年9月1日で、短期証世帯が175世帯、そのうち9月30日に有効期限がくるにもかかわらず、9月12日の時点で70世帯に保険証が渡されていない状況が生まれています。そのうち、所得200万円以下の世帯が41件、6割を占めています。これは要綱改悪によって短期世帯を増加させ、窓口に取りに来ない対象者を放置し、無資格にしているということです。住民の命と健康を守るという地方自治体の基本的な役割のあり方が問われています。2009年の厚生労働省通知では、世帯主が市町村の窓口に納付相談に来ないことにより一定期間これを窓口に留保することはやむを得ないが、留保が長期間に及ぶことは望ましくない。有効期限内に手元に届かない場合は、電話連絡や家庭訪問等を実施し、有資格を、資格管理を適切に行うための措置を講ずることとしています。つまり、市町村は遅くとも短期被保険者証の有効期限までに手元に届くよう努める必要があります。市町村窓口交付は、相談の機会を設けるものですので、納付がなくても交付しなくてはなりません。葉山町は電話連絡をしていますが、家庭訪問までは行っていません。その結果として、70世帯の無保険状態を生み出しています。国民皆保険制度の根幹を揺るがしている行為と言えます。このような状態を一日も早く改善するとともに、要綱を改正することを強く求めたいと思います。この状態が改善されない限り、国民健康保険特別会計における予算執行を認定することはできません。
次に、後期高齢者医療特別会計決算ですが、2008年に導入されたこの制度の特徴は、国民が医療を受ける権利を年齢で区別・差別して、75歳以上の人口と医療費がふえればふえるほど保険料にはね返るという仕組みです。当時、国民的な怒りが広がり、私たち日本共産党は後期高齢者医療制度そのものに反対しております。2年ごとに改定される保険料は残念ながら毎回上がり、高齢者にさらなる痛みをもたらしています。幾ら高齢者の人口がふえ、医療費の増加が原因とはいえ、高齢者の暮らしに追い打ちをかけるものと考えます。保険料は一体どこまで上がるのか、厚労省の調査では毎年25万人が保険料を滞納している状況です。高齢者の命と健康を守るため、今すぐに差別的な制度は廃止すべきと考えます。制度そのものに反対であり、町の意見が及ぶところではありませんが、それに基づく決算を認定することはできません。
次に、介護保険特別会計については、介護保険第6期計画で地域密着型特別養護老人ホーム開設を組んだ料金設定となっていたはずですが、しかし御承知のようにさまざまな要因で開設が頓挫してしまいました。当初この計画は、第7期の計画にスライドさせるとの議会答弁でしたが、7期の計画には地域密着型特別養護老人ホームの開設は盛り込まれませんでした。理由として、入所希望者の減少などが挙げられていますが、入所待機者が100人を超えている中で、7期の計画で町内事業者に町民優先の入所を要望するとしていますが、パブリックコメントの回答では何割受け入れを目指すというような明確な記載はできないとして、何ら具体的なものではないことが明らかになっています。平成29年の介護保険法の改悪によって、8月から2割負担者のうち現役並所得の利用者が3割負担に引き上げられます。葉山町の影響は5%で、40人から50人となりますが、3年前の改悪で2割負担を導入したばかりです。本来の介護保険の目的である高齢者の尊厳を大切に、みずからがサービスを選んで、自分の力で最大限に生かしながら人生を全うできるよう、地域住民の実態を反映した、よりよい介護保険制度になっていくよう、国や県にもしっかりと意見を述べていくこと。また、国は要介護1、2の給付外しやサービス利用料3割負担の導入を撤回し、介護職員の処遇改善や施設運営への支援など抜本的な財政運営を講じることを町としても制度改正も踏まえて強く意見を述べることを求め、介護保険特別会計に対しても認定できないものと考えます。
最後に、下水道事業特別会計決算ですが、町長施政方針で下水道事業においては10年概成により市街化区域における下水道施設の計画を提出とあります。葉山町の公共下水道事業は、事業計画、当初280億円と言われていたものが440億円と大きく膨らみ、その無計画さを露呈し、住民訴訟にまで発展した経緯をたどってきました。私たちは葉山町の下水道事業について、町の財政規模に合った計画執行を求め、市街化調整区域についての市町村型合併浄化槽の導入により公共下水道区域から外すこと、処理場のトンネルを当初4本掘る計画を2本に抑えることも要求し、ほぼ実現の見通しが立ってきました。さらに、国の10年概成の方針もあり、一部ではクイックプロジェクトの方針を採用する中で、一部で経費削減も実現してきました。葉山町の水環境の整備に向け、引き続き効率のよい下水道事業の執行を期待し、これについては認定することといたしました。
以上、下水道事業特別会計決算の認定に賛成、一般会計、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計の決算に不認定の立場での討論といたします。
○議長( 伊東圭介君 )
次に、原案に賛成者の発言を許します。
○10番( 待寺真司君 )
10番 待寺真司です。議案第20号平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算、議案第21号平成29年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算、議案第22号平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算、議案第23号平成29年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算、議案第24号平成29年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算の5議案に関して、決算特別委員会委員長の報告に賛成の立場から討論に参加をいたします。
平成29年度決算の認定に関する5議案につきましては、9月14日から5日間にわたり決算特別委員会において関係各部課の職員より細部にわたる説明があり、各議案とも慎重な審査が行われ、9月26日には町長、教育長を初め町幹部職員列席のもと質疑が行われ、その後、委員会の意思が決定されました。今回の町長・教育長への質問項目は多岐にわたり、また会議の時間も定刻の午前10時に始まり午後5時近くまでかかるという異例の長時間質疑となりました。会議の冒頭においては、決算書の訂正が非常に多かったことに対する責任の所在をはっきりさせることや、今後の対応等について町長の見解を伺いました。さらには、当初予算の反対理由として大きく取り上げられ、先ほどの反対討論でも指摘がございましたが、葉山の魅力を高める実行委員会への補助金支出決算額517万円の使途や、事業の進め方、今後の展望についての質疑が大きな原因となりました。町内でさまざまなイベントや団体に深くかかわっておられるメンバーが、葉山の魅力を抽出し、事業展開を図り、町民のすばらしいアイデアに大いに期待を寄せるとともに、まさに協働の名にふさわしく、行政サイドもこれまでのノウハウや協力を惜しむことなく、事業推進体制をとって実施されることに期待を寄せて、当初予算案で了とする判断を私は下しました。
しかしながら、決算審査においてNPO法人三浦半島生物多様性保全の平成29年度事業実施報告書が提出され、その内容からは、事務局すなわち行政サイドの対応のまずさが多々指摘をされていました。事業の継続には、乗り越えていかないといけない数々のハードルがあります。事務局体制を強化して、行政が積極的に、スピーディーに対応しないと、次年度予算の計上の際にはまた大きな波風を立てることとなります。町長には、里山の魅力とか田んぼをやりたいとか発言した言い出しっぺとして、しっかりと事業展開に責任を持って臨んでいただきたいと思います。
また、公共施設・設備等総合管理計画第1期実施計画策定に当たり、行政内部だけで策定し、公共施設等総合管理計画策定委員会も開催しないで進めてしまったことなど、首をかしげたくなる対応もありました。しかしながら、一般会計においては例年並の次年度繰越金を確保でき、積立基金も積み増しできるなど、財政運営上は安定しております。
また、既存事業においては、住宅リフォーム助成事業の拡充、合併処理浄化槽補助事業の大幅な拡充による転換件数の増加や、新規事業として大変好評であった災害に備えた食生活教室を含む健康増進事業、さまざまな子育て支援事業、高齢者・障害者福祉関連事業の実施、感震ブレーカー購入費助成事業などの防災・減災対策、消防や救急の対策、振り込め詐欺防止装置購入費助成など防犯対策などの事業、町民の安全を守り、安心を生み出すさまざまな事業が展開されたことは評価します。また、逗子市とのパートナーシップを構築して進められた焼却ごみを含む清掃費関連事業、町民の暮らしに潤いを与える文化・スポーツ関連事業なども当初予算に沿った執行がなされたものと判断いたします。
ただし、新規事業の立木伐採補助事業や既存事業の生垣設置等助成事業は未執行になるなど、他の各種補助事業でも未執行や執行率の低さが目についたこともあります。補助要綱を緩和したり、町民へのPRをもっと積極的に行うなどして対応していただくことを要望いたします。なお、防犯カメラ設置補助事業については、その限りではありませんので、よろしくお願いをいたします。
次に、9款教育費においては、4つの小学校の運営事業費が例年に比べると執行残が多少多めにあったと思いますが、トータルで執行率89.1%、総歳出に占める割合は10.4%、対前年比では金額にして5,576万2,000円の増となり、しっかりと教育費が確保され、また葉山中学校のグラウンド整備などの教育環境改善が大きく図られたことは高く評価をいたします。
しかし、その一方で多くの議員が一般質問でも取り上げておりますが、学校施設の老朽化による修繕が必要な箇所が数多くあることや、体育、家庭科、理科教材なども使い古されてきていて、そろそろ取りかえる必要があるものも散見されております。本年度の残り半期にも、そして次年度も引き続き児童・生徒たちの学習環境の整備に予算を確保し、計画的に着実に進められることを切に願うところです。
また、教育振興費においては、大変うれしい出来事がありました。平成29年度新規事業として計上された葉山町立中学校代表生徒派遣奨励費が使われたことです。南郷中学校の陸上部が駅伝の関東大会に出場したことに伴い支出されたものです。今後もより一層、奨励費が支出できるように、両中学校の生徒たちに大いに期待をし、エールを送りたいところです。
さて、そして長年の懸案事項であった都市計画道路一色下山口線の道路整備が完了し、とりわけ一色小学校に通学する児童の安全が大いに確保されたことは、高く評価するとともに、引き続き狭隘道路など町道の拡幅や整備に取り組んでいただければ幸いです。
るる一般会計決算賛成理由を述べてまいりましたが、平成29年度においてその進捗が見られなかった旧役場バス停の屋根設置や、学校給食センター整備事業については、引き続き実現に向けて事業推進を図っていただくことを改めて強く要望し、議案第20号平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算に賛成をいたします。
次に、議案第21号から第24号までの各特別会計歳入歳出決算について言及いたします。まず、国民健康保険特別会計ですが、平成30年度当初予算編成の折には、運営基金の枯渇に伴い、一般会計からのその他繰入金を9,000万円に増額して対応しましたが、平成29年度の決算収支では、実質収支で2億4,826万7,000円、単年度収支でも1億3,578万9,000円と、大きくプラスが出ております。そして、基金積立金に1億2,000万円の積み増しができたことはよいのですが、一方で保険料が妥当であったかどうかを検証すべきだと思います。引き続き安定した運営を望むとともに、加入者の負担軽減に努め、お子様のいらっしゃる御家庭への支援などにしっかりと取り組んでいただけるようお願いをいたします。
次に、後期高齢者医療及び介護保険特別会計ですが、高齢化率が30%を超えている当町にとって、高齢者の健康づくりは重要な課題であり、視察先で学んだ長野県松本市のように、健康寿命を延伸させることを葉山独自の事業などにも大いに力を入れて、平成29年度で新規で実施された介護予防水中歩行教室や貯筋運動業務委託事業など、より一層充実させて継続していただくことを要望します。また、逗葉地域医療センター内に在宅医療の推進を図るための拠点も整備され、自宅や地域で生き生きと、安心して暮らせるまちづくりが進んだものと考えます。保険の3特別会計の実質収支は全てプラスであり、特に介護保険特別会計では、介護保険給付費支払基金積立金への積み立ても7,000万円することができ、前年度末に比べて3,500万円の増となっており、引き続き計画的に管理して、次期介護保険料改定の際には、引き上げではなく、同額でもなく、引き下げられるように、この積立金2億4,293万5,000円を大いに活用していただきたくお願いを申し上げます。
なお、最後に1点指摘をさせていただきますが、介護保険特別会計の決算書については、予算書との記載が大きく違う箇所が非常に目についたことを改めて指摘をさせていただきます。
最後に、下水道事業特別会計ですが、当初予算案の委員会採決同様に、委員会では全会一致での賛成となり、審査時間についても、私のこれまでの経験の中では最短時間ではないかと思われますが、非常にスムーズに質疑が進みました。公営企業会計に移行する前の最後の決算となりましたが、未収金や未払い金の処理も適切に行われていることが報告され、またPPP、官民共同により民間活力を利用してデザインビルドモデル都市として着実に事業推進が図られて、葉山町の河川の浄化に向け、大きく動き出した点など、高く評価されたための全員賛成の認定だと思います。実質収支や単年度収支においては、未払い金が未収金を約1,100万円上回っているため、前年度に比べて若干は悪化したものの、黒字決算となっており、今後の10年概成プランの早期実現に大いに期待をしつつ、賛成をいたします。
さて、結びに当たり、平成31年度当初予算案策定の際には、ぜひとも今決算特別委員会の町長・教育長質問の会議録を精読していただき、指摘・要望事項に関しても、事業予算に反映していただきたく要望いたします。
また、平成30年度の決算書の作成については、新システムに移行した最初の年に当たります。ぜひとも29年度決算審査において決算書類作成に当たっての議会側の指摘を真摯に受けとめて、慎重に作成業務に取り組んでいただきたいとお願いを申し上げます。
さらには、当初予算編成に当たっては、一般質問でも最後に指摘をさせていただきましたけれども、副町長の報酬予算と縦割り行政の組織に対して横串を刺すための町長直轄の例えば総合戦略室のような組織を立ち上げ、運営する予算計上を要望するところでございます。直近では、現天皇の退位と新天皇の即位による新元号の発表や、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催、2023年は関東大震災発生から100年目が、2025年には町制が施行されて100年の大きな節目を迎えます。記念事業への取り組みにはいち早く取り組むべきと思いますし、学校施設の大規模修繕も念頭に、公共施設等総合管理計画実施計画の改定や、空き家対策、健康増進や食育推進など、官民一丸となって協働で取り組むべき大きな課題が山積しております。課や部を超えての対応が本当に求められており、葉山町にとっても一時代を築き上げていく上で大きな、大切な時期であると強く認識しております。町長の御英断に大いに期待を寄せつつ、また第四次葉山町総合計画で定めた町の将来像「美しい海とみどりに笑顔あふれる、心温かなふるさと葉山」実現に向け、ともに前に進むことを強く要望し、平成29年度一般会計並びに4特別会計歳入歳出決算に対する私の賛成討論といたします。
○議長( 伊東圭介君 )
次に、いずれかの原案に反対者の発言を許します。ございませんか。
それでは、次に原案に賛成者の発言を許します。
○4番( 飯山直樹君 )
4番 飯山直樹です。平成29年度葉山町一般会計、国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計、下水道事業特別会計、以上5件の歳入歳出決算について、賛成の立場で討論に参加いたします。
決算特別委員会には委員として審査に参加し、委員会決議においても全議案に賛成させていただきました。委員会において指摘・要望が多々ありましたが、これらについては特に真摯に受けとめて取り組んでいただけるよう、まずはお願いいたします。ここでは幾つかの点について簡単に述べさせていただきたいと思います。
各会計決算については、提供された資料をもとに説明をお聞きし、各会計についての内容を確認いたしました。決算資料については、何度もの資料の差しかえがあり、計上する項目が誤っていることも数カ所あったと記憶しておりますし、項目ごとで四捨五入、切り捨て、切り上げの概念が異なることで、同一の項目で記載箇所によって数値が異なっているというような例もあったのではないかと記憶しております。また、以前より指摘されておりますが、予算と決算の記入方法に統一性がなく、予算・決算を比較検証することが簡単に行うのが非常に困難な数値決算の表となっておりました。こうしたケアレスミス、算出概念の不統一性、予算・決算の資料の不統一は、電算処理システム設計の不備であって、データが一元管理されてないことで起こるものではないかと考えられます。あるいは、電算処理のシステムの設計に不備がないのであれば、電算処理システムではなく、役場内の人為的な処理システム、システム自体の不備ではないかと考えられます。
複雑な数値資料を昔ながらの目で確認する方法では、当然ミスは防ぎきれませんし、時間も労力も浪費だと思います。どのようなシステム設計になっているのかは存じ上げませんが、予算・決算の同列化は言うまでもなく、コンピューター上で高度な情報の処理、検証、加工ができるようなシステム設計の改修等の検討をすべきであると進言いたします。
また、予算の執行率が低い項目も散見されました。多くは予算を多く見積もりすぎたというよりも、告知不足、インセンティブ不足によるものだと思われます。特に町民の健康・安全に関することは、この程度で仕方がないというふうにはせずに、実効力のある告知方法などをよく考えて進めるべきではないかと思います。この点では、若い職員の発想、アイデアを取り入れて、より広く告知できる方法等のアイデアを取り入れて実行していくのがいいのではないかと思います。
また、特に里山のプロジェクトでは、地権者との間では口約束程度で進められており、契約が的確になされていないなど、基盤の整っていない、危ういプロジェクトであると言わざるを得ません。せっかくの興味深いプロジェクトが、基本的なことで頓挫したりしないよう、早急に契約・覚書などの明文化をすべきことと思います。
これらの問題は散見されましたが、全体を通して決算数値にそごは見当たりませんし、例年どおり予算を計画とすることにおいては、ほぼそのとおり計画を実行していることが感じ取れました。この意味で、しっかりとやるべきことはやったものと評価いたします。
一方、以前より指摘しておりますが、予算対比での実績比較は当然のこととして、葉山町が目指す事業の計画に対して、将来像に対して、どのように進捗しているのか、今後それに対してどう対応していくのかが欠落していると思います。民間企業の決算の役員報告、役員総会、株主総会では、まさにこの将来に対してどうしていくのかがポイントでありますし、また新公会計が目的とすることは、数字上の単年度の判断ではなく、計画に対して将来どう進捗しているのかが考えるためのものであります。現状の把握、計画からの乖離があれば、コンティンジェンシープランの考察、目的とは違ったことになっている事業や時代変化の中で修正が必要な事業などは、修正や選択と集中などスピーディーに行うことが必要だと考えております。
また、新しい発想を積極的に取り入れることで、すぐれたアイデアがどんどんと出てくる環境にし、それがすぐに現場に生かせるような柔軟性を持った考え方、組織が必要だと思います。目的を実行、実現できるよう、あらゆる手を尽くしていただきたいと思います。そのためには、戦略的な組織として、経営企画部のような部署を設置していただくことが必要なのではないかと考えております。さまざまな組織に対して、委託や協賛をしておりますが、こうしたところに多くの資金が投入されています。これらはほとんどの支出が町にとってプラスになっているものと理解しておりますが、同じことの繰り返し、昔からの関係などで、本来削減が妥当なものもあるかもしれません。こうしたことに対して、税金収入でサービスを提供する役場の努めとして、常に無駄がないか、本当に必要かを考え、取り組み続けていただけるようお願いし、私の賛成討論とさせていただきます。
○議長( 伊東圭介君 )
ほかに討論はございませんか。
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより1件ごとに採決を行います。初めに、議案第20号の採決を行います。議案第20号決算の認定について(平成29年度葉山町一般会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 多 数 )
起立10名の多数であります。よって、議案第20号は委員長の報告のとおり認定することに決定されました。
次に、議案第21号の採決を行います。議案第21号決算の認定について(平成29年度葉山町国民健康保険特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 多 数 )
起立10名の多数であります。よって、議案第21号は委員長の報告のとおり認定することに決定されました。
次に、議案第22号の採決を行います。議案第22号決算の認定について(平成29年度葉山町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 多 数 )
起立10名の多数であります。よって、議案第22号は委員長の報告のとおり認定することに決定されました。
次に、議案第23号の採決を行います。議案第23号決算の認定について(平成29年度葉山町介護保険特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 多 数 )
起立10名の多数であります。よって、議案第23号は委員長の報告のとおり認定することに決定されました。
次に、議案第24号の採決を行います。議案第24号決算の認定について(平成29年度葉山町下水道事業特別会計歳入歳出決算)に対する委員長の報告は認定であります。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 全 員 )
起立12名の全員であります。よって、議案第24号は委員長の報告のとおり認定することに決定されました。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第7「陳情第30-14号消費税増税の中止と5%への減税に関する陳情書」、日程第8「陳情第30-16号(仮称)葉山町堀内PJ(事業者;大和ハウス工業株式会社)による老人ホーム建設計画に関する陳情書」、日程第9「陳情第30-17号特定開発事業計画対象地域における地下水脈の調査と事業がもたらしうる影響の評価を信頼性のある手法で実施し、それらの結果の情報を公開することの重要性の確認を求める陳情書」の3件を一括議題とします。
本3件については、総務建設常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。
○総務建設常任委員会委員長( 土佐洋子君 )
総務建設常任委員会報告。平成30年9月6日の第3回定例会本会議において付託された陳情第30-14号消費税増税の中止と5%への減税に関する陳情書、陳情第30-16号(仮称)葉山町堀内PJ(事業者;大和ハウス工業株式会社)による老人ホーム建設計画に関する陳情書及び陳情第30-17号特定開発事業計画対象地域における地下水脈の調査と事業がもたらしうる影響の評価を信頼性のある手法で実施し、それらの結果の情報を公開することの重要性の確認を求める陳情書」は、議会休会中の9月27日に慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第30-14号の要旨は次のとおりです。GDPの6割を占める個人消費を喚起し、景気回復と経済成長を加速させるため、消費税の10%への増税を中止し、5%への減税を行うよう、国に対し意見書を提出することを求めているものです。
審査では、消費税の10%への増税中止については異論はないが、5%への減税については既に財源として組み込まれていることから抵抗はあるが、将来的な5%への減税には賛同できるとして採択を求める意見がありましたが、消費税そのものに反対であり、これを採択することは消費税5%を容認することになる。そもそも5%に減税されていることに反対であるとして不採択を求める意見が大勢を占め、採決の結果、賛成少数により不採択すべきものと決しました。
次に、陳情第30-16号は、担当部課長等の出席を求め審査を行いました。陳情の要旨は次のとおりです。(仮称)葉山町堀内PJ計画における現建物の解体及び建設工事着工前に、老人ホーム経営者による老人ホーム運営の目的や理念、安全対策等について説明会を開催するよう事業者に求めているものです。担当課から、まちづくり条例の手続上の指導要件ではないが、老人ホーム経営者が決まり次第、説明会を開くよう事業者に要請することは可能であるとの説明がありました。
委員の総意として、老人ホームの運営の目的や理念、安全対策等は近隣住民にとって非常に重要な問題であり、一刻も早く老人ホーム経営者を決定し説明会を開催するよう、議会としても事業者に求めていくべきであるとの意見でまとまり、採決の結果、全会一致で採択すべきものと決しました。
次に、陳情第30-17号は、担当部課長等の出席を求め審査を行ました。陳情の要旨は次のとおりです。まちづくり条例で規定する特定開発事業計画対象地域において、地下水脈を調査し、事業計画がもたらし得る影響の評価を信頼できる手法で実施し、それらの結果の情報を公開することが重要であることを確認するよう求めているものです。担当課から、まちづくり条例では地下水脈の調査についての規定はなく、町としては指導する権限がないとの説明がありました。
委員から、地下水脈の影響を懸念する陳情者の願意は妥当であるとして採択を求める意見がありましたが、陳情の要旨についてどこに何を求めているかが判然とせず、責任を持って判断できないため、不採択とせざるを得ない。陳情者の不安は理解できるが、地下水脈を自在に制御することは不可能であり、特定開発事業による影響がどこまで及ぶのかの評価は非常に難しく、採択することはできないとの意見が大勢を占め、採決の結果、賛成少数により不採択すべきものと決しました。
以上、御報告いたします。平成30年10月11日、総務建設常任委員会。
○議長( 伊東圭介君 )
これより委員長の報告に対する質疑を行います。ございませんか。
御質疑がなければ、これにて委員長に対する質疑を終結します。
これより陳情ごとに討論を行います。初めに陳情第30-14号の討論を行います。討論はありませんか。
討論がございますので、まず委員長の報告は不採択でありますので、まず委員長の報告に反対者すなわち採択することに賛成者の発言を許します。
よろしいでしょうか。採択に賛成者の発言をまず許します。ございませんか。
(「なし」の声あり )
なければ、次に委員長の報告に賛成者すなわち採択することに反対者の発言を許します。
○7番( 近藤昇一君 )
7番 近藤です。日本共産党を代表して、陳情第30-14号消費税増税の中止と5%への減税に関する陳情書に反対の立場から討論に参加いたします。
まず、9月27日の総務建設常任委員会審査において、当該陳情に対して調査不十分のまま賛成をいたしましたことを、同僚議員に御迷惑をかけたことをおわびしたいと思います。予備審査とはいえ、その対応は批判を免れないものと反省いたします。
陳情は、消費税の10%の増税を中止して5%への減税を行うよう、国に対して意見書を提出することを求めているものですが、陳情提出者が幸福実現党であり、幸福実現党は大企業・富裕層から巻き上げるという発想ではないと主張し、消費税減税とあわせて法人税を20%程度引き下げ、贈与税、相続税や株式配当課税も廃止とも主張しています。このことは、そもそも個人消費税導入が社会保障のためと言いながら、そのほとんどが大企業の減税のために利用されているという現実を全く見ていないものであり、日本経済を破綻に導く荒唐無稽な政策であり、とても同調できるものではありません。
そもそも消費税については、自民党総裁に3選された安倍晋三首相が来年10月からの消費税の増税の実行を繰り返し公言しています。安倍政権は、増税したときの反動で消費が減少する反動減への対策などを持ち出して反対を交わす構えですが、みすみすみなが今そこにつけ込んで財界や自動車などの大企業が露骨に減税を要求していることです。おほけなし巨額の内部留保をため込んでいる大企業に、さらに減税しても、国民の暮らしには役立ちません。負担軽減と言うなら、増税そのものを中止すべきであります。安倍首相は3選を目指す候補者として選んだ総裁選中も、3選が決まった後の記者会見やインタビューでも、来年10月からの消費税の増税を現在の8%から10%に引き上げる増税について、予定どおり実行したいとの発言を繰り返しております。12年末に政権に復帰した後、14年4月からの消費税の税率を5%から8%に引き上げました。原則として全ての商品やサービスに課税され、国民に大きな負担を押しつける消費税の増税は、消費を落ち込ませ、経済を破壊します。日本経済は深刻な消費不況に落ち込み、14年度の国民総生産GDPは13年度比マイナスに転落、安倍政権が15年10月に予定した10%への再増税を2回も延期しなければなりませんでした。
今回は景気が上向いていると言い張り、一部の食料品の税率の据え置きや教育無償化などのほか、消費の落ち込みに対策をとるので影響は抑えられると言います。それで登場したのが、自動車や住宅への減税です。財界・大企業はそこへつけ込んでいます。財界の中心になる日本経団連は、経団連が発表した来年度の税制改革改正提言は、冒頭で消費税の増税を確実に実現すべきとした上で、消費税増税対策として自動車や住宅の減税に加え、企業の負担を軽くする消費税制度の見直しなどを求めています。提言には、投資減税など企業課税の軽減も盛り込まれ、国民の負担をふやす一方、大企業の負担は軽くする身勝手な要求です。自動車業界の日本自動車工業会の要望は、より露骨で、国際的な貿易摩擦が激化していることなども挙げ、自動車にかかる税金を大幅に引き下げる恒久減税を求めています。自動車業界はトヨタ1社だけで年間2兆円を超える利益があり、内部留保は20兆円に上るのに、株主への配当やため込みに回すばかりで、労働者や消費者には十分還元してとは言えません。さらに減税を要求するとは、あつかましいにもほどがあります。減税してももうけやため込みに回るばかりです。消費税は低所得者ほど負担が重い逆進的な税金で、自動車や住宅の税金を減税しても多くの国民にはほとんど恩恵はありません。国民負担を考えるなら、消費税の増税を中止し、経済の建て直しと歳入歳出の見直しで消費税に頼らない税制を実現すべきであります。
以上のように、陳情第30-14号に隠されたねらいについては、とても賛同できるものではないことを表明し、改めて委員会での態度表明についておわびし、討論といたします。
○議長( 伊東圭介君 )
次に、採択することに賛成者の発言を許します。ございませんね。
なければ、次に委員長の報告に賛成者すなわち採択することに反対者の発言を許します。
○2番( 金崎ひさ君 )
2番 金崎ひさでございます。新葉クラブを代表いたしまして、陳情第30-14号消費税増税の中止と5%への減税に関する陳情書に対し、委員長報告に賛成すなわち陳情に反対の立場で討論に参加させていただきます。
この陳情は、2019年に消費税10%への増税が予定されていることにより、消費税増税を中止し、5%への減税を求めるものでございます。消費税増税を中止することに関しては異論はございませんが、陳情書に消費税を5%に減税することで個人消費を喚起し、景気回復と経済成長を加速させるとあります。果たして5%にすることがその目的達成につながるのでしょうか。根拠は不明と考えます。陳情書にあるその目的を達成するためには、消費税を撤廃することが最大の近道ではないでしょうか。国に対し、既に葉山町議会としては何度も消費税に関しての意見書を上げております。特に直近では、前定例会、平成30年6月19日に消費税増税中止を求める意見書を提出したばかりでございます。同様の意見書を引き続き提出することには違和感があり、5%への減税ということを明記した意見書にするということには賛同しかねますので、この陳情には反対をいたします。以上です。ありがとうございました。(拍手)
○議長( 伊東圭介君 )
ほかに討論はありませんか。
(「なし」の声あり )
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。陳情第30-14号消費税増税の中止と5%への減税に関する陳情書に対する委員長の報告は不採択であります。よって、陳情第30-14号を採択することについてお諮りをいたします。本件を採択することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 な し )
起立なしであります。よって、陳情第30-14号は不採択とすることに決定しました。
次に、陳情第30-16号の討論を行います。討論はございませんか。
(「なし」の声あり )
討論なしと認めます。これより採決を行います。陳情第30-16号(仮称)葉山町堀内PJ(事業
者;大和ハウス工業株式会社)による老人ホーム建設計画に関する陳情書に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 全 員 )
起立12名の全員であります。よって、陳情第30-16号は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。
次に、陳情第30-17号の討論を行います。討論はございませんか。
討論がございます。まず、委員長の報告は不採択でありますので、まず委員長の報告に反対者すなわち採択することに賛成者の発言を許します。
○7番( 近藤昇一君 )
7番 近藤です。日本共産党を代表して、陳情第30-17号特定開発事業計画対象地域における地下水脈の調査と事業がもたらしうる影響の評価を信頼性のある手法で実施し、それらの結果の情報を公開することの重要性の確認を求める陳情書に賛成の立場から討論に参加いたします。
陳情が求めているのは、まちづくり条例で規定する特定開発事業計画対象地域においての地下水脈を調査して、事業計画がもたらし得る影響の評価を信頼できる手法で実施して、それらの結果の情報を公開することが重要であることを確認するよう求めているものです。
委員会審査では、委員長報告でも触れていますが、どこに何を求めているのかが判然とせず、責任を持って判断できないとの意見がある一方、陳情者の不安は理解できるとの意見もありましたが、賛成少数で不採択との結論が出されました。陳情・請願については、まず請願の対象となるのは、損害の救済、公務員の罷免、法律・命令または規則の制定・廃止または改正その他の事項と、憲法第16条に例示されています。地方議会に対する請願は、自治体が処理する権限に有する事項に限らず、たとえ権限がないものであっても、その対象になります。したがって、地方議会は自治体に権限がないものであっても、あらゆる方策を模索し、いかにしたら住民の願意が達成できるかを追求すべきであって、権限がないからと不採択とすることは…失礼、権限がないからとか採択することは無責任などとして不採択にすることは、地方議会としての権限を放棄するものであると考えます。過去には、県の権能に対して住民の陳情を採択し、議長が県に届けた事例もあります。よって、議会として住民の不安に寄り添う対応が必要であると考え、採択を主張するものであります。
○議長( 伊東圭介君 )
次に、委員長の報告に賛成者すなわち採択することに反対者の発言を許します。
○2番( 金崎ひさ君 )
2番 金崎ひさでございます。陳情第30-17号特定開発事業計画対象地域における地下水脈の調査と事業がもたらしうる影響の評価を信頼性のある手法で実施し、それらの結果の情報を公開することの重要性の確認を求める陳情書に対し、委員長報告に賛成すなわちこの陳情に反対の立場で、新葉クラブを代表して討論に参加いたします。
この表題をごらんになるとわかるように、どこに調査と評価を実施させるのか、主語が不明でございます。本文の中には、葉山町議会はこれらの調査と評価と結果の情報公開が重要であることを確認するようにとありますが、いまだ行われていないことが重要であると確認するためには、どこに調査等を行うよう要望してほしいのかが明確にならない限り、賛同するわけにはいきません。陳情者の思いが、国なのか事業者なのか、あるいは町なのか、はっきりとしないまま採択することは、議会としては非常に無責任であると考えます。
先ほどの討論の中で、権能のないことを採択することを恐れてはいけないという意味合いがございました。私ども新葉クラブといたしましても、前回葉山町に権能がないことでも町民の意思に寄り添ってこれを行うべきだということを…すいません、新葉クラブではなくて、私は、賛成をいたしましたし、それから新葉クラブとしては意見が割れました。ただし、それは陳情書の中にはっきりと、町にしてほしいと書いてありました。ですから、寄り添って町はできないことでも一生懸命努力するべきだという思いで賛同いたしましたが、この陳情をごらんになると、どこに何を求めて、「何を」は書いてありますけれども、どこに、これは事業者に求めるのか、あるいは国に、県に求めるのか、あるいは町がやってほしいのか、全く明記されておりません。そういうことに対して、私は憶測でどうすればいいということははっきりするべきではないと思っておりますので、陳情者の意思がはっきりしていないということで反対をさせていただきます。
そして、議会が採択するという行為は、非常に重いものであるということを認識しておりますので、この陳情書はとりあえず反対をさせていただき、やはりきっちりと、どこに、何をしてほしいということを陳情者の方が思いがあるのであれば、出し直しをするべきだというふうに考えておりますので、この陳情第30-17号は反対をいたします。以上です。
○議長( 伊東圭介君 )
次に、採択することに賛成者の発言を許します。ございませんか。
それでは、次に採択することに反対者の発言を許します。ございませんか。
討論がなければ、これにて討論を終結します。
これより採決を行います。陳情第30-17号特定開発事業計画対象地域における地下水脈の調査と事業がもたらしうる影響の評価を信頼性のある手法で実施し、それらの結果の情報を公開することの重要性の確認を求める陳情書に対する委員長の報告は不採択であります。よって、陳情第30-17号を採択することについてお諮りいたします。本件を採択することに賛成の方、起立願います。
( 起 立 少 数 )
起立2名の少数であります。よって、陳情第30-17号は不採択とすることに決定しました。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第10「陳情第30-12号2019年度における「重度障害者医療費助成制度の継続」について」、日程第11「陳情第30-13号2019年度における透析治療への通院困難者に対する「通院支援」の継続についての陳情」の2件を一括議題といたします。
本件については、教育民生常任委員会に付託し審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。
○教育民生常任委員会委員長( 窪田美樹君 )
教育民生常任委員会審査報告。平成30年9月6日の第3回定例会本会議において付託された陳情第30-12号2019年度における「重度障害者医療費助成制度の継続」について及び陳情第30-13号2019年度における透析治療への通院困難者に対する「通院支援」の継続についての陳情は、議会休会中の9月28日に担当部課長等に出席を求め、慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情第30-12号の要旨は次のとおりです。神奈川県が平成20年に重度障害者医療費助成制度を変更し、障害重複者を除く障害者に窓口負担、年齢制限、所得制限を実施した。県の制度変更後も透析者は在住市町村の同種制度により負担なく治療を継続している。しかし、10年が経過した現在、各市町村の財政逼迫から、重度障害者医療費助成制度に地域格差が生じている。昨今は透析者に限り、65歳以上での透析導入者は後期高齢者医療を前倒しすることができる地域がふえているが、個人負担があることに変わりない。また、新たに平成30年4月から入院時の食事代が増額され、透析患者が長期入院した場合の居住費も増額となり、個人負担が増すばかりです。ついては、透析者・障害者の負担が少なく医療を受けられるよう、重度障害者医療費助成制度の継続のための2019年度予算策定を求めているものです。
委員の総意として、年々医療費の個人負担が増す中で、平成31年度においても重度障害者医療費助成制度の継続及び一層の拡充を求めるべきであるとの意見でまとまり、採決の結果、全会一致により採択すべきものと決しました。
次に、陳情第30-13号の要旨は次のとおりです。透析者は治療のため週3回通院しなければならないが、高齢化や合併症による移動、家族による送迎が困難になっている。病院等による送迎はふえているが、福祉車両が少ないため、職員による送迎対応も困難となっている。個人的にタクシーや福祉有償運送サービス等を利用している患者は増加しているが、車椅子利用者は福祉車両を利用するため、介護・介助料が加わり、高くなることもある。ついては、2019年度予算策定に当たり、透析治療への通院困難者対策として通院支援の継続を求めているものです。
委員の総意として、平成31年度においても通院支援の継続及び一層の拡充と利便性を求めるべきであるとの意見でまとまり、採決の結果、全会一致により採択すべきものと決しました。
なお、両陳情の審査の中で、町は未病対策や子供に対する食教育など具体的に取り組み、その対策を町民へ情報発信していくべきであるとの意見があったことを付記します。
以上、御報告いたします。平成30年10月11日、教育民生常任委員会。
○議長( 伊東圭介君 )
以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長の報告に対する質疑を行います。質疑はございませんか。
(「なし」の声あり )
御質疑がなければ、これにて委員長に対する質疑を終結いたします。
これより陳情ごとに討論を行います。まず初めに陳情第30-12号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」の声あり )
討論なしと認めます。
これより採決を行います。陳情第30-12号2019年度における「重度障害者医療費助成制度の継続」についてに対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 全 員 )
起立12名の全員であります。よって、陳情第30-12号は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。
次に、陳情第30-13号の討論を行います。討論はありませんか。
(「なし」の声あり )
討論なしと認めます。
これより採決を行います。陳情第30-13号2019年度における透析治療への通院困難者に対する「通院支援」の継続についての陳情に対する委員長の報告は採択であります。本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 全 員 )
起立12名の全員であります。よって、陳情第30-13号は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第12「議会議案第30-8号町に公共施設等総合管理計画実施計画策定並びに実行にあたり、町民と議会と協働のもとに取り組むよう求める決議」を議題といたします。
提案者の説明を求めます。1番 横山すみ子議員、登壇願います。
○1番( 横山すみ子君 )
1番 横山すみ子です。町に公共施設等総合管理計画実施計画策定並びに実行にあたり、町民と議会と協働のもとに取り組むよう求める決議を提案をいたします。提案の理由を述べさせていただきます。
平成26年3月に町は葉山町公共施設白書を作成いたしました。その後、28年12月には公共施設等に関する町民意識調査結果を発表いたしております。その後29年3月に葉山町公共施設等総合管理計画の実施に向けての提言書を葉山町公共施設等総合管理計画策定委員会からいただいております。ほぼ同時に、葉山町公共施設等総合管理計画の実施計画を発表いたしておりますが…失礼いたしました。その後、その1年後に、平成30年の3月に実施計画、第1次実施計画を発表いたしております。結果としては長い、非常に差し迫った状況になる中で、一生懸命に計画をつくってきたわけでございますが、先ほどの決算特別委員長の報告にもありましたように、公共施設等総合管理計画の策定委員会にかけずに、この実施計画を作成したということで、決算特別委員会でも非常に指摘を強く受けたところでございます。これは公共施設の老朽化に関しては、使用する当事者である町民の方々、そしてそれにその計画を実行するに当たっての予算について責任を持って議決をする議会、ともに考えていかなければ、この計画は到底実行できるものではないと考えているからでございます。紙面における提案理由にも書きましたように、公共施設の老朽化問題への取り組みは、町の将来を左右する重要な政策課題でありまして、行政・町民・議会が知恵と力を出し合いながら取り組むべき大事な課題と認識しておりますので、よって町は町民と議会と協働のもとに、早急に真摯に取り組むよう求めるという決議でございます。
決議の中に当たりましては、実施計画の見直しに当たっては必要な予算を確保して、適切かつ十分な劣化調査を急ぐこと。これに関しては、先ほどの私の一般質問での質疑のやりとりの中で、担当部長からはきちんと取り組む、劣化調査については取り組んで、それを土台として議論を進めていくという答弁がございました。
2番目として、公共施設等総合管理計画と財政計画に関連する事業については、行政組織の横断的な作業が必要であり、その体制を検討し、組織を整えること。これについても町長のほうから、組織的な面についても考えていくという答弁をいただきました。
3番目として、実施計画の見直しに際しては、公共施設等総合管理計画の実施に向けての提言をいただいている策定委員会への報告を行い、その意見を尊重することということを入れさせていただきましたが、この策定委員会からの提言は、短いものでございますが、非常に大事な提言を含んでおります。
4番目として、公共施設等総合管理計画実施計画の策定、実施に当たっては、町民・議会とも十分に意見交換を行うことということを入れさせていただきました。
決算特別委員会での経過の中でも、担当側にとっては非常に苦渋の作業であったということがにじむ御答弁をいただいておりますが、この、これからの町の将来を左右するような大事な作業に、議会も町民も協力を惜しむものではございません。ともに考え、ともに知恵を出し合って、責任を持って進んでいきたいという思いで決議を提案をいたしております。
最後のところに、学校教育施設等緊急の改修が必要な施設については、その修繕について、長期計画とは別途に予算を確保し、早急に改善に取り組むことと入れさせていただきました。これは非常に重要な計画でございますので、議論を始める段階ではいかに劣化調査の資料ができ、財政計画についても示すことができても、それぞれの施設について合意に達するためには十分な時間をかけなければ、よい計画はできないと思っているからでございます。その中で、先ほどの今回の一般質問12名質問に立ちましたけれども、学校教育施設に関しましては全議員の見解としても、これは急ぐべきであるということは、議会一致した見解であります。長期的な計画が策定されるのを待つという余裕はないと考えております。今までに指摘されました学校教育施設のいろいろな問題については、長期計画における財政的な組み立てとは別途に、これは緊急な課題として取り組むべきであるということで、5項目目に入れさせていただきました。
この決議案を作成いたしましたときには、台風が連続で襲ってくるという状況ではない段階で作成をいたしましたけれども、この決議を出した後で台風の進路いかんでは当葉山町でも大災害が発生する可能性もあったと考えております。山の木々が倒れて川に、もしくは山の木々が道路をふさぐというような状態になったときは、予算の中でも緊急の予算をまた組んで、多額の経費が必要になるという状況が見えてまいりました。議会の全意思をかけて、この公共施設等総合管理計画については、議会もともに歩んでいくという決意を込めて、この決議案を提出させていただきました。議員諸氏の賛同をよろしくお願いいたします。提案理由といたします。
○議長( 伊東圭介君 )
説明が終わりましたので、これより質疑を行います。質疑はございませんか。
○8番( 窪田美樹君 )
この先ほどの提案説明の中で少し気になるところが、その5番のところなんですけれど、緊急的な…緊急の改修が必要な施設、その修繕については長期計画とは別に…長期計画とは別途に予算を確保しとあります。まさしく私もそのとおりだと思っていますが、議会としてこの予算を確保し、教育民生で見に行ったところ、本当にたくさんの箇所があります。これを、どこをどうしてこうしてというところがたくさんあり過ぎて、多いもので、これを予算をどのように確保していけるのかな。直せということはもちろん言いたいんですけれど、町としてどのように予算を捻出していけるのかなというところが、長期計画の部分では長期的に予算も考えながらという動きがあるかと思います。そこのところは議会として一応のところは持っていかなければいけないと思いますが、どのようにお考えでしょうか。
○1番( 横山すみ子君 )
私は首長ではございませんので、予算配分について細かくお話をすることはできませんけれども、大規模企業の推計及び中期財政計画におきまして、投資的経費については、今、町のほうから出されております主要な事業を行うことができるという判断での組み立てになっておりますが、個人的に、これは決議を、決議案をつくる段階では、私は個人的見解を抑えて書いておりますけれども、投資的経費のうちで新規事業に関しては、見通しがきちんとつくまで行うべきではないと考えております。投資的経費の枠内で使うことができるという推計をされているものの中で、それを確保しておけば、緊急的に修繕が必要なのは、実は教育施設が一番大きいと思いますけれども、まだほかの公共施設でも、例えば消防におきましてありましたように、必要性が起きてくる可能性がございますので、見通しがつくまでは多額の新規事業は控えて、投資的経費の余裕は緊急にどうしても必要な修繕に充てるべきと考えておりますので、非常に責任を持って財政運営をしていただいております政策財政部、町長におかれましては、予算の確保はかなうことではないかと考えております。
○8番( 窪田美樹君 )
新規事業に関しては、私も大いに賛成させていただきたいと思いますが。あともう1点なんですが、改修、あれだけのいろいろなところが、部分が出てきています。あれだけの多くの箇所は、私たちが提案…この後、視察報告として提案させていただきますが、それ以外でもまた町なり、教育委員会なり町部局のほうでも再調査や、まとめなど、そういったことに関しては人員も必要かと思います。そういったところへの修繕のための予算、材料費というか、企業に委託をお願いする、業者に委託するとはまた別に、町への人員の予算も必要かと思いますが、そういったところはどのようにお考えでしょうか。
○1番( 横山すみ子君 )
人員に関しましては、一般質問を準備をしました中で、技術者とか調査をする力を持った方を採用してはどうかということを数年前に御提案いたしまして、町側も公共施設課ですか、配置をされまして、ふやしておられます。必要であれば、それこそ任期付の方をおいでいただくとか、手は打たなければいけないと思いますが、予算を確保しという中には当然そのような予算も含まれると考えております。
○議長( 伊東圭介君 )
よろしいでしょうか。ほかに質疑ございませんか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を行います。討論はありませんか。
討論なしと認めます。
これより採決を行います。議会議案第30-8号町に公共施設等総合管理計画実施計画策定並びに実行にあたり、町民と議会と協働のもとに取り組むよう求める決議は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
( 起 立 全 員 )
起立12名の全員であります。よって、議会議案第30-8号は原案のとおり可決されました。
―――――――――― - ―――――――――― - ―――――――――
○議長( 伊東圭介君 )
日程第13「教育民生常任委員会所管事務調査報告の件」を議題といたします。
本件については、教育民生常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。
○教育民生常任委員会委員長( 窪田美樹君 )
所管事務調査報告書。教育民生常任委員会の所管事務調査について、葉山町議会会議規則第76条の規定に基づき御報告いたします。
1、調査事項。町立小中学校施設の視察。
2、調査日。平成30年8月1日及び平成30年8月6日。
3、調査の目的。町が平成29年度に策定した公共施設等総合管理計画に基づき、平成30年度から7カ年を第1次とする実施計画を策定するに当たり、かねてより懸案となっている小・中学校施設の老朽化を把握するための調査を実施する。
4、調査の範囲及び内容。町立小学校4校、町立中学校2校及び上山口小学校旧校舎。
5、調査結果。8月1日(水曜日)、6日(月曜日)、小学校4校、中学校2校を教職員、教育委員会職員や公共施設課職員からも説明を受け、視察しました。各校は優先順位をつけられないほどに施設の老朽化が全体的に進んでおり、全ての学校において抜本的な教育環境整備に取り組んでいかなければと、改めて感じました。葉山町の学校施設全体がどうあるべきか、教育の未来像、地域の将来の姿も考え合わせながらの正式な議論や、計画策定を早急にスタートすべきです。現場の声を聞き、学校側と教育委員会とで連携をとり、長期的にどうするのか、中期的・短期的にどうするのかを計画し、何年後にどこの学校のどこが改修されるなど、子供たちがいつまで我慢をすればよいのかがわかるように綿密な計画が必要です。
さらに、傷みの激しい箇所、学校トイレ等の改善、壁面のクラック、バルコニー柵の腐食、雨漏り、プール関連設備などは、長期の公共施設等総合管理計画での修繕の取り組みとは別立ての緊急な対応を求めます。
また、大規模な地震が起こり得る状況下で、上山口小学校旧校舎は2023年には築60年を迎えるものの、耐震補強も行われないまま使用されています。そして、両中学校に2階渡り廊下があり危険性が指摘されています。建てかえか長寿命化なのか、統廃合の必要性の有無も視野に入れた学校施設全体のマネジメントの見直しをすべき状況です。なお、中学校給食を含めたセンター方式への移行が予定されている状況ではありますが、各小学校給食調理室は狭隘であり、空調設備もなく、各器具や設備の老朽化を確認しました。現状での衛生的な給食の提供に最低限必要と思われる設備や修繕に関しては、直ちに対応すべきです。
今回の学校施設視察の結果、町へ財政措置の要請及び政策的提案を行うべきとの結論に達しました。各改修すべき場所等は別表にて提示いたします。
なお、10月1日に教育長、教育部長と面会し、報告書を提出、申し入れを行い、町長にも参考提出したことを御報告いたします。
以上、教育民生常任委員会。
○議長( 伊東圭介君 )
以上で委員長の報告を終わります。本件は質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数 )
御異議なしと認めます。よって、質疑を省略することに決定しました。
以上で教育民生常任委員会所管事務調査報告を終わります。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第14「委員会視察報告」を議題といたします。
総務建設常任委員会並びに教育民生常任委員会において視察を終了いたしておりますので、この際、各委員長から報告を求めます。まず、総務建設常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。
○総務建設常任委員会委員長( 土佐洋子君 )
総務建設常任委員会視察報告。総務建設常任委員会は、去る6月26日から28日までの3日間、山口県周南市、下関市及び福岡県太宰府市を訪問し、次のとおり視察を実施いたしました。
視察日。平成30年6月26日から28日まで。
視察地及び視察目的。1、山口県周南市役所、公共施設再配置の取り組みについて。2、山口県下関市役所、みなとオアシス下関について。3、福岡県太宰府市役所、歴史と文化の環境税について。
視察者。土佐洋子委員長、飯山直樹副委員長、金崎委員、山田由美委員、近藤昇一委員、畑中由喜子委員。随行、田丸良一事務局長。
視察の概要並びに委員所感は、お手元の資料をごらんください。また、傍聴されている皆様におかれましては、後日葉山町議会ホームページにアップされますので、ごらんください。
以上、御報告いたします。平成30年10月11日、総務建設常任委員会。
○議長( 伊東圭介君 )
次に、教育民生常任委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。
○教育民生常任委員会委員長( 窪田美樹君 )
教育民生常任委員会視察報告。教育民生常任委員会では、去る6月27日、28日及び29日の3日間、長野県松本市、大町市及び富山県朝日町を訪問し、次のとおり視察を実施しました。
視察地及び視察目的。長野県松本市、健康寿命延伸都市・松本の取り組みについて。長野県大町市、ごみ処理施設(HDMシステム)の展開・施設見学。富山県朝日町、介護サポーター養成教室と高齢者福祉推進員について・施設見学。
視察者、石岡実成副委員長、横山すみ子委員、鈴木道子委員、待寺真司委員、笠原俊一委員、窪田美樹委員長、伊東圭介議長。随行として、永井局長補佐。
視察の概要につきましては、お手元に配信されています記録をごらんください。傍聴されている皆様については、後日アップされます視察報告をごらんください。
○議長( 伊東圭介君 )
以上で委員会視察報告を終わります。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第15「請願第30-3号認可保育園の開園を求める請願書」、日程第16「陳情第30-18号ブロック塀撤去に対する補助金の対象拡大の陳情」の2件を一括議題といたします。
お諮りいたします。本2件については、去る10月2日に開催されました議会運営委員会におきまして協議しました結果、請願第30-3号は教育民生常任委員会に、陳情第30-18号は総務建設常任委員会にそれぞれ付託の上、議会閉会中の審査とすることに決定いたしましたが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数 )
御異議なしと認め、そのように決定をいたしました。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第17「閉会中の継続審査について」を議題といたします。
会議規則第74条の規定により、お手元に配付いたしましたとおり、各委員長からただいま委員会において審査及び調査中の事件について、閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数 )
御異議なしと認めます。よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。
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○議長( 伊東圭介君 )
日程第18「議員派遣について」を議題といたします。
お諮りいたします。議員派遣については、会議規則第128条の規定により、お手元に配付しましたとおり決定することに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数 )
御異議なしと認めます。よって、議員派遣については配付したとおり決定いたしました。
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○議長( 伊東圭介君 )
以上で本定例会の会議に付された案件の審議は全て終了いたしました。お
諮りいたします。会期は10月12日までありますが、会議規則第6条の規定により本日で閉会したいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数 )
御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日で閉会することに決定いたしました。
これで本日の会議を閉じます。平成30年葉山町議会第3回定例会を閉会いたします。(午後2時53分)
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更新日:2019年01月11日