葉山町議会 平成28年3月30日

招集年月日

平成28年3月30日(水曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午後1時30分

散会

午後2時33分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席 13名 欠席 1名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 横山すみ子 出席
第2番 金崎ひさ 出席
第3番 鈴木道子 出席
第4番 飯山直樹 出席
第5番 細川慎一 欠席
第6番 山田由美 出席
第7番 窪田美樹 出席
第8番 畑中由喜子 出席
第9番 石岡実成 出席
第10番 待寺真司 出席
第11番 伊東圭介 出席
第12番 笠原俊一 出席
第13番 土佐洋子 出席
第14番 近藤昇一 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長 山本孝幸
教育長 返町和久
政策財政部部長 小山誠
総務部部長 池田務
福祉部部長 仲野美幸
環境部部長 伊藤義紀
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 沼田茂昭(欠席)
消防長 高梨勝
総務課課長 新倉利勝

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 矢嶋秀明
次長 廣瀬英之
局長補佐 永井秀子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第11番 伊東圭介
第12番 笠原俊一

議事日程

第1 議案第69号 平成27年度葉山町一般会計補正予算(第6号)
第2 報告第11号 専決処分の報告について(和解及び損害賠償の額を定めることについて
第3 細川慎一議員の資格決定の件

追加日程

第1 議会議案第28-8号 細川慎一議員の資格決定に係る調査に関する決議

議事日程

第4 陳情第28-15号 覚せい剤所持で起訴された細川慎一議員の報酬差し止めを求める陳情

追加日程

第2 緊急質問
1.伊東圭介
(1)職員給与過支給問題に係る処分の件

議事日程

第5 会期の延長

議事の経過

議長(近藤昇一君)

皆さん、お疲れさまです。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午後1時30分)

議長(近藤昇一君)

議長より報告いたします。追加提出されました陳情につきましては、お手元に配付した文書表のとおり、議会運営委員会に付託いたします。審査結果等については後日報告を願います。

議長(近藤昇一君)

日程第1「議案第69号平成27年度葉山町一般会計補正予算(第6号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。

政策財政部部長(小山誠君)

それでは、議案第69号平成27年度葉山町一般会計補正予算(第6号)につきまして御説明申し上げます。
1ページ、第1条に定めますとおり、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,702万円を追加し、歳入歳出予算の総額を99億3,220万5,000円とさせていただくものでございます。
第2条繰越明許費の補正は、5ページ「第2表繰越明許費補正」に定めますとおり、第2款総務費、第1項総務管理費の葉山海岸魅力最大化事業につきましては、お手元に配付させていただきました参考資料に記載のとおり、国の平成27年度補正予算(第1号)に計上された地方創生加速化交付金を活用して行う事業ですが、国の補正予算成立後に対象事業の選定及び関係市との調整並びに予算措置を行う必要があったこと、また、事業の実施には相当の期間を要することから、1,702万円を翌年度に繰り越して使用させていただくものでございます。
それでは、歳入歳出補正予算につきまして、補正予算書の10ページ並びに別冊の「補正予算に関する付属説明書」の11ページから順次御説明申し上げます。
歳出、第14款国庫支出金の地方創生加速化交付金は、1億総活躍社会の実現に向けた緊急対応として、国の補正予算により創設された交付金で、地方版まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく先駆性のある取り組みに対して交付されるものでございます。
続きまして、補正予算書の12ページ、付属説明書の12ページ、歳出、第2款総務費の葉山海岸魅力最大化事業は、神奈川県、鎌倉市、三浦市及び逗子市と連携して三浦半島の新たな海の魅力を発信し、観光客を呼び込み、地域の活性化を図るため、ナイトウェーブの開催や観光客等の動向調査を実施させていただくものでございます。
以上、補正予算につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

議長(近藤昇一君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

2番(金崎ひさ君)

事前に議会のほうに御説明をいただいたときには、2つの事業を国のほうに申し入れをしているということでございました。これ、採択されるかどうかわからないということの御説明でございましたけれども、そのときに質問させていただいて、0%なのか100%なのか、ゼロか100なのかという質問をさせていただきましたところ、ゼロか100だというふうなことを御答弁なさいました。それで、一つの事業はゼロということで、残念ながら予算化されてはおりませんが、もう一つの事業、100万円ぐらい削られております。これ、100%ではないということなんですが、その理由を教えてください。

政策財政部部長(小山誠君)

今、議員のほうからお話あったように、先般、議員の皆様方にですね、御説明をさせていただいた段階では2事業を国のほうにですね、提案をさせていただく中で対応を図らさせていただく旨のお話をさせていただきました。その結果、国のほうの選定という段階を経ましたところ、他自治体との連携した広域的な取り組み、そういった部分で優先的にですね、今回、議会のほうに提案させていただいた1事業がですね、採択された結果でございます。御指摘の今、100万円ほどの、当初予定していた計画より100万円ほど減額された形での交付決定をいただいております。この部分につきましては、海岸への案内板ですとかポスター…失礼いたしました。横断幕ですね、そういった部分の経費が採択されなかったということで、100万円が減額されたところでございます。

2番(金崎ひさ君)

そうすると、ゼロか100ではなかったということで、中をいろいろ精査された上で、これはいいだろうと、要らないだろうということで100万円削減されたということでございますが、繰越明許になっております。そして、いざ事業をやるときには、プラス100万円を上乗せした事業を町としてするのか、あるいは国からの補助がなかったので、先ほどもおっしゃいました案内板とか横断幕というものはもうつくらないで、この予算の中で、国からの予算の中でやるつもりなのかをお聞きします。

政策財政部部長(小山誠君)

ちょっと御説明が不足していた部分ございますけれども、以前御説明の際にですね、この部分で一部ですね、28年度当初予算で予算計上させていただいている部分があるということでお話し申し上げたと私、記憶がございまして、今回この減額された部分がですね、たまたま28年度当初予算で予算立てをしている横断幕、案内板、そういった部分の経費が28年度で計上されておりますので、そちらのほうの対応ということで考えているところでございます。

2番(金崎ひさ君)

そうすると、補助金が満額おりると、あわよくばそこの部分が町税を使わないで、不用額になるのではないかという見込みで国に申し入れをしたという理解でよろしいですか。そうすると、事業は計画どおり行うということですか。

政策財政部部長(小山誠君)

そのとおりでございます。

2番(金崎ひさ君)

はい、わかりました。

議長(近藤昇一君)

他に。

3番(鈴木道子君)

1点だけお伺いをいたします。この葉山の海の魅力を高めるということでございますけれども、商工会等を初め他団体との連携というのが必要かというふうに思うんですけれども、その辺のところは現時点でどのようにお考えでしょうか。

政策財政部部長(小山誠君)

この採択を受けましてですね、実際これから対応していくわけなんですが、この部分につきましては実行委員会を設置し、そこで対応していきたいというふうに考えておりまして、先般そこら辺も調整ということで、観光協会ですとか商工会、各関係機関とですね、調整を図らさせていただいて、今後取り組んでいくということでお話をさせていただいているところでございます。

議長(近藤昇一君)

よろしいですか。

8番(畑中由喜子君)

先ほどの部長の御答弁で、横断幕その他たまたま28年度予算に計上済みというお話でしたけれども、私の記憶ではそれらの横断幕等はルールアップとかマナーアップとか…ルールの徹底か、ごめんなさい。とかマナーアップとかの啓発用のというふうに伺っていたんですけれども、それとは内容が違うんじゃないかと思いますが、いかがですか。

政策財政部部長(小山誠君)

当初予算で計上している部分と若干今回100%補助金がもらえた暁にはプラス・アルファのですね、若干案内看板という部分も想定はしておりました。ただ、最小限の目的は、28年度当初予算でですね、計上した形での対応が十分図れるものというふうに理解しているところでございます。

8番(畑中由喜子君)

ちょっと私の理解がなかなかいかないんですけれども、このナイトウェーブをするための横断幕などの案内ですよね。さっきそうおっしゃったんじゃないんですか。どういう内容に、そうするとなるんですか、横断幕等の内容は。

政策財政部部長(小山誠君)

これはナイトウェーブに限ったことではなく、海岸…海水浴場のですね、部分の対応ということで当初予算にも計上させていただいて対応を図らさせていただくというところで、そこと若干重複した形でのですね、取り組みということで計上させていただいて、ナイトウェーブ自体を云々ということで横断幕を掲げるというような想定ではなかったかというふうに思っております。

10番(待寺真司君)

きょう御提出いただいた資料の事業費の内訳のところでですね、ナイトウェーブの開催経費というのは、これはそのイベントをやる開催経費ということで、内容はわかるんですが、この実行委員会の補助金の内訳の中に海の魅力コーディネート経費360万というのが含まれております。このコーディネート、つまりこの実行委員会にどのようなことをお願いしてやるというような形で360万円つけているのか、その辺の御説明をいただきたいと思います。

政策財政部部長(小山誠君)

先ほどお話しさせていただきましたが、葉山の海の魅力を高める実行委員会というものを、仮称でございますが、そういった実行委員会形式をとらさせていただく中で取り組みをするということで、先ほどもお話をさせていただきました。この部分については、観光協会のほうにですね、お願いをして実行委員会を設置していただく中で、観光協会の…その実行委員会のほうでコーディネートの部分につきましてもですね、人選を図っていただく中で対応を図っていただくということでございます。ナイトウェーブ事業のみならず、海の魅力というところでの関係ですとか観光施策、そういった部分に特化したような形でのコーディネートを1年間にわたって対応していただけるよう、経費を計上しているところでございます。

10番(待寺真司君)

じゃあ、結局この360万というのは、具体的にその実行委員会ができたところで、実行委員会の中でどのように海の魅力を高めるかという事業を発案し、そしてこの予算内でやっていくということでよろしいですか。他に、例えば収入源があるとか、そういうことではない団体になるんでしょうか。

政策財政部部長(小山誠君)

そのとおりでございます。

8番(畑中由喜子君)

今の実行委員会というのは、あくまでも葉山の中の実行委員会ということでよろしいですよね。この事業全体としては、神奈川県、鎌倉市、三浦市、逗子市と連携してというのがかぶさっているんですけれども、そこのあたりの委員会というか、そこも何かそういうものを立ち上げて連携を図っていくということになるんでしょうか。

政策財政部部長(小山誠君)

今回そういった部分では、当然この部分でですね、ナイトウェーブの事業につきましては鎌倉市さんも逗子市さんも行うということで、当然連携を図った形でですね、対応していくということで、逗子市さん、鎌倉市さんについても、多分実行委員会の中で対応を図らさせていただく予定になっているんじゃないかなと。ちょっと私も詳細な内容までは存じ上げてないんで、申しわけないんですが。そのような形で対応を図られるというところでは、連携をとってですね、実行委員会もしくは私ども産業振興が原課になりますので、そことも連携をとっていただく中で、他市との取り組みということで御理解いただければというふうに思います。

8番(畑中由喜子君)

今回、事前に御説明いただいたときに、どうして横須賀市が入ってないのかということも伺った記憶があるんですけれども、新聞報道によりますと、横須賀市のこの創生事業は、全く採択されずにゼロだったというふうに伺っております。それを考えると、葉山のほうは、うちのほうは県や近隣の市と連携を図っているというところで、国としても採択をしていただけたのかなというふうにも私は受けとめる部分があったんですけれども、きちんとしたやはり連携というものがとれる必要があるんじゃないかなと思うんで、今後どのように進めていくかについては、やはりきちんと議会にも御提示いただきたいと思いますが、いかがでしょう。

政策財政部部長(小山誠君)

今後実行委員会を立ち上げた中で、話し合いが進められると思うんですが、当然他市との連携という部分では、他市の状況も十分把握しつつ、議会の皆さんのほうにですね、進捗等々報告できればというふうに考えております。

8番(畑中由喜子君)

それで、先ほど実行委員会が1年間というふうにおっしゃいましたけれども、28年度入って早々に立ち上げていただくとしても、そうすると夏を通り越して冬までもその実行委員会が開催されるという。ナイトウェーブというのは夏の何ていうんだろう、行事だと思ったんですけども、そうするとそれ以外にもまだ可能性というものはあるんですか。

政策財政部部長(小山誠君)

先ほど申し上げた葉山の海の魅力を高める実行委員会という部分につきましては、ナイトウェーブに特化する部分ではなく、1年間通じてですね、観光施策的な部分の葉山の海の魅力という部分でですね、とらえていただく中で、そこら辺で議論を交わしていただくような会ということで御理解いただければというふうに思います。

8番(畑中由喜子君)

ナイトウェーブ、光の波のプロジェクトって、とても期待される部分あると思うんです。葉山の海岸は逗子の海岸と違って、逗子は1つしかないですけど、葉山は海水浴場的には3つ、海岸としては4カ所あるわけで、そこのうちのどこで開催するかというのも、これからだろうと思いますけれども、例えば花火大会と連携させるというようなお話もこの間ちらっと伺いましたけれども、やはりそれぞれの海岸に住民の方、あるいは観光客の方が喜んでいただけるように配慮をしていただきたいと思いますけれども、それはあくまでも実行委員会の中で決めるということになるんでしょうか。

政策財政部部長(小山誠君)

当然、原課は産業振興課になりますけれども、当然今言われた日程とか場所、そういった部分は実行委員会の中でですね、詰めていただいて対応を図らさせていただきたいというふうに考えております。

議長(近藤昇一君)

ほかにございませんか。
御質疑なければ、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を行います。討論ありませんか。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
これより採決を行います。議案第69号平成27年度葉山町一般会計補正予算(第6号)については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立全員)
起立全員であります。よって、議案第69号は原案のとおり可決されました。

議長(近藤昇一君)

日程第2「報告第11号専決処分の報告について」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。

総務部部長(池田務君)

報告第11号につきまして御報告申し上げます。
専決処分書にございますとおり、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、全国自治協会町村有自動車共済業務規約の範囲内で町が当事者である和解及び損害賠償の額を定めることについて専決処分をいたしましたので、その報告をさせていただくものでございます。
事故の内容につきましては、平成28年2月22日、午前11時3分ごろ、福祉部子ども育成課職員の運転する公用車が葉山町一色1719番地において、相手方が所有する乗用車に接触し、その一部を破損させたものでございます。和解の内容につきましては、当事者協議の結果、本件事故による町の過失を100%とし、乗用車の修理に要した費用5万5,224円を町が支払うことで本年3月24日に和解が成立いたしました。以上で報告を終わります。

議長(近藤昇一君)

提案者の説明が終わりました。本件の報告を終わりたいと思いますが、特に御質疑等があれば。よろしいですか。これをもって報告第11号を終わります。

議長(近藤昇一君)

日程第3「細川慎一議員の資格決定の件」を議題といたします。
窪田美樹議員から、細川慎一議員に対する資格決定要求書が証拠書類とともに提出されています。その写しはお手元に配付したとおりであります。
提出者の説明を求めます。7番窪田美樹議員、登壇願います。

7番(窪田美樹君)

7番窪田美樹です。お時間をいただき、ありがとうございます。では、提案説明行わさせていただきます。
まず、公職選挙法10条1項5号、9条2項によれば、引き続き3カ月以上市町村の区域内に住所を有することが市町村議員の立候補の要件の一つとされています。これは市町村議員は地域の住民の代表として、地域の実情をよく知り、地域に密着した政治を行ってもらわなければならないという考えに基づいています。また、地方自治法は、第127条1項で、普通地方公共団体の議員、議会の議員が被選挙権を有しない者であるとき、その職を失う。そして議会がこれを決定する。この場合においては、出席議員の3分の2以上の多数によりこれを決定しなければならないとして、現職の市町村議員の被選挙権の有無については議会が決定することになっています。最高裁判例でも、その者が一旦議員としての身分を取得した後においては、右の者の被選挙権の有無について議員の失職について定める地方自治法第127条により議会がこれを決定すべきことになるとしています。現職市町村議員の被選挙権の要素の一つに、区域内の住所があり、最高裁判例では市町村議員は市町村の区域内に住所を有しなくなったときは、その職を失うとなっています。では、区域内の住所は住民票が置いてあればよいのでしょうか。これも、最高裁判例では、住所とは生活の本拠すなわちその者の生活に最も関係の深い一般生活、全生活の中心を示すものであり、一定の場所があるものの住所であるか否かは、客観的に生活の本拠たる実態を具備しているか否かにより決すべきものと解するものが相当であるとしています。
今回、細川慎一議員は、2月16日に逮捕、拘留され、2月29日には住所として届け出ている葉山町堀内1448-1の住居は引き払われ、3月15日にはその住居としていたテラスハウスは即入居可となる入居募集の広告が出され、葉山町内での生活根拠がなくなっていました。3月15日に弁護士連名のファクスにより転居を余儀なくされたと書かれていたことから、葉山町堀内1448-1には居住できない状況にあることは明白です。議員が住民票を動かしたときには、当然、直ちに議会事務局まで届け出をしなければならないものと考えることから、その届け出がないということは、住民基本台帳法第23条「転居をした日から14日以内に市町村長に届けなければならない」に違反していることが考えられます。そして、3月23日に覚醒剤使用で追起訴され、その際、マスコミ報道で細川慎一議員の住居は横浜市泉区と明らかになりました。これは保釈申請の際、裁判所で許可された制限住居であろうと思われますが、生活実態を横浜市泉区に置いたことになります。公職選挙法で言う市町村の区域内に住所を有することは、住所の届け出をしていればいいだけでなく、生活実態が求められます。生活実態とは、判例では、選挙の場合には民法上の住所要件いわゆる生活の本拠地と定義づけされているような状況で、実際に生活をしているところであり、判断基準はまず1番目に起居、寝起きする場所、2番目に家族の同居の事実等、夫婦・親子関係、家計の問題、3番目に事業所、勤務関係、所得関係、4番目として資産の所在、納税関係、戸籍関係、5番目に社交儀礼、生活関連というようなことで、その事実を見きわめ、総合的に判断するものであるということです。
細川慎一議員に当てはめると、覚醒剤所持で起訴され、3月10日に保釈された以降、住民票の異動を行っていなくても、葉山町堀内1448-1に居住できる条件はなく、生活実態を横浜市泉区に移転したことになります。保釈の指定条件として制限住居が定められますが、保釈後は被告人は指定された制限住居に住まなくてはなりません。今まで生活していた自宅が指定されることが多いですが、監督者がいる親元の実家が指定されることもあります。つまり、保釈申請の際、町議会議員を続ける意思があれば、あらゆる方策を駆使しても葉山町内に身元引受人を探し、葉山町内に制限住居を申請すべきであるにもかかわらず、細川慎一議員は横浜市泉区を制限住居としました。仮に今後葉山町内に制限住居を移転しても、なぜ3月10日の保釈時から葉山町内を制限住居としなかったのか、町議会議員として住民のために働き続けたいと思うのであるなら、あくまでも保釈時に制限住居を葉山町内に指定されるよう、こだわるべきでした。
以上のことから、細川慎一議員は3月1日に事実上住所不定となり、3月10日の保釈時には横浜市泉区への生活根拠となる住居を移したと認められ、細川慎一議員は3月10日に議員たる被選挙権を失っています。よって、葉山町議会において調査の上、地方自治法第127条1項に基づき、細川慎一議員の被選挙権を有しないとの議決を要求するものです。以上で説明を終わります。

議長(近藤昇一君)

説明が終わりましたので、これより質疑を行います。
(「なし」の声あり)
質疑なければ、これにて質疑を終結いたします。
なお、資格決定を求められた議員は本会議に出席して自己の資格に関して弁明できることになっておりますが、細川慎一議員からは弁明の申し立てがありませんでした。しかしファクスで弁明書が届いておりますが、書式が不十分なため、再提出を求めております。
お諮りいたします。議員の資格決定については、会議規則第100条の規定によって委員会の付託を省略することができないことになっております。よって、本件は細川慎一議員の覚醒剤所持・使用等に関する調査特別委員会に付託して審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本件については細川慎一議員の覚醒剤所持・使用等に関する調査特別委員会に付託して審査することに決定いたしました。

議長(近藤昇一君)

議事の都合により暫時休憩いたします。(午後2時01分)

議長(近藤昇一君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後2時15分)
ただいま休憩中に、お手元に配付のとおり、畑中由喜子議員ほか11人から地方自治法第100条第1項の規定により、細川慎一議員の資格決定に係る調査に関する決議が提出されました。
お諮りいたします。先ほど議会運営委員会を開きまして、本件を日程に追加し、追加日程第1とし、直ちに議題とすることと決定いたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、この際、細川慎一議員の資格決定に係る調査に関する決議を日程に追加し、追加日程第1とし、直ちに議題とすることに決定いたしました。

議長(近藤昇一君)

追加日程第1「議会議案第28-8号細川慎一議員の資格決定に係る調査に関する決議」を議題といたします。
決議書を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
本件は提案理由の説明及び質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第28-8号は提案理由の説明及び質疑を省略することに決定しました。
これより討論を行います。
(「なし」の声あり)
討論なしと認めます。
これより採決を行います。議会議案第28-8号細川慎一議員の資格決定に係る調査に関する決議は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立全員)
起立全員であります。よって、議会議案第28-8号は原案のとおり可決されました。

議長(近藤昇一君)

日程第4「陳情第28-15号覚せい剤所持で起訴された細川慎一議員の報酬差し止めを求める陳情」を議題といたします。
お諮りいたします。本件については、昨日開催されました議会運営委員会におきまして協議しました結果、細川慎一議員の覚醒剤所持・使用等に関する調査特別委員会に付託の上、審査することに決定いたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第28-15号は細川慎一議員の覚醒剤所持・使用等に関する調査特別委員会に付託の上、審査することに決定いたしました。(発言を求める声あり)

11番(伊東圭介君)

この際、動議を提出したいと思います。案件につきましては、先日本会議、3月16日の本会議で山梨町長より報告のありました職員給与過支給問題に係る処分の件について、緊急質問をしたいと思いますので、同意の上、この際、日程に追加して発言を許可されることを求めます。(「賛成」の声あり)

議長(近藤昇一君)

ただいま、伊東圭介議員から、職員給与過支給問題に係る処分の件について緊急質問したいとして同意の上、この際、日程に追加し、発言を許されたいとの動議が提出されました。この動議は賛成者がありました。成立いたしております。よって、伊東圭介議員から提出されました緊急質問の動議を議題といたしまして、これより採決を行います。伊東圭介議員の緊急質問に同意の上、この際、日程に追加し、追加日程第2として発言を許すことに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立11人、多数であります。よって、伊東圭介議員の緊急質問に同意の上、この際、日程に追加し、追加日程第2として発言を許すことは可決されました。
議事日程を配付いたしますので、しばらくお待ちください。
(議事日程配付)

議長(近藤昇一君)

追加日程第2「緊急質問」を行います。
質問は自席におきまして、会議規則の規定による3回を基本として、15分を目安に行うことといたしたいので、お願いいたします。
伊東圭介議員の発言を許します。

11番(伊東圭介君)

ありがとうございます。また、御同意をいただきました同僚議員には感謝を申し上げます。ありがとうございます。
山梨町長にお聞きをしたいんですが、先日の3月16日の本会議の最終の部分で、職員給与の過支給問題に係る処分に当たってということで文書が提出され、報告がなされました。内容は、懲戒、それから減給、それから訓告、厳重注意、それから口頭注意ということであったわけでございますけれども、職員に対しては。それに対して山梨町長または山本副町長のいわゆるこの職員給与過支給問題に係る責任、そのあたりはどのようにお考えになっているんでしょうか。このいただいた報告書の中にはそういったものがございませんけども、どのようにお考えでしょうか。

議長(近藤昇一君)

答弁を求めます。

町長(山梨崇仁君)

今回の過支給問題について、処分またその報告を行ったところでございますけども、その書類の中でも私自身についての今後のとるべき方策について記述をしてございます。現職責にある者として、その責を果たす上で、今後は再発防止に尽くすことを促していくということ、実際に記述もしてございますけども、今後二度と繰り返すことのないように、自己反省機能を高めていくこと等について、その責を果たしてまいりたいというふうに思っております。

議長(近藤昇一君)

再質問を行います。

11番(伊東圭介君)

そうしますと、職員の部分については考査委員会に諮問して答申を受けてこういう結果を出したんだと思うんですが、御自分の部分についてこういった責任のとり方というのは全く考えてないということでよろしいでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

責任をとるということの考え方の違いもあるかもしれませんけれども、私としましては本件についてはこれまで議員の皆様の百条の委員会もありましたけれども、さまざまな新聞報道等ある中で、いろいろな皆様から御意見をいただき、また中には選挙もございました。私自身も説明をしたりとか、自分の振り返りをする中で、さまざま思案をして今回考査委員会も経て自分自身の今後のとるべき道というものを定めたところでございます。これらを果たしていくことが責任をとることだというふうに現在は考えております。

11番(伊東圭介君)

当町において、例えばこの懲戒、減給、職員のですね、減給まで至る事案というのは、それほど多くないというふうに考えています。これだけの事案があって、町長はそういった意味では職員同様にこういった罰…処分をですね、自分に科すということは全く考えないんですか。町長、いわゆる町のトップとして、そういったものを考えないのかというところでございますけれども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

さまざまな方策については検討を行いました。自分自身が今後とるべき道について責を果たすというふうに申し上げましたけれども、そうではなくて、自分自身について罰を与えることによって、それを自分自身が痛感しているということを表現することも一つ方法かというふうには考えました。しかし現在のところ、私の中ではそういった考えには至ってはございません。今後について、しっかりと職責を果たすことで、その責を全うしていきたいというふうに考えております。

11番(伊東圭介君)

非常に目に見にくいというか、非常にわかりにくい考え方かなと思います、私は。やはりこれだけの処分を、答申を受けてね、最終的には町長が決断したわけでございますので、本来であればこういった処分というのは、上に行くほど重い、責任あるほど重いというのが通常だと私は考えます。それを考えたときに、この処分をされたね、職員のことを考えても、ここで町長、副町長が同じようなことでしっかり責任を果たさない、いわゆるけじめをつけないということに納得するのかなというふうに思うんですよ。これは処分をされた職員だけではございません。町職員全員がこれを受けて、みんなが見ているわけでございますので、そのあたりはいかがなんでしょうか。おくれてもですね、きょう3月まだ30日でございますので、4月1日付で幾らでもそういったことができる、判断ができる時間はあると思いますけども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

繰り返しになりますけれども、先ほど申し上げたように、責任のとり方についてはさまざまな考え方がございます。こういった問題について、過去にも実際に減給処分を首長自身が行った事例が森町政下においては2件あったことも十分承知をしてございまして、それとの比較検討も行いました。現段階では私ども上長たる者がですね、そういった処分を行うということよりも、今後全庁的にこういった問題が二度と起きないようにすることが優先順位だというふうに考えてございまして、私自身は同じような処分をとる必要がないというふうに今は考えております。

11番(伊東圭介君)

今みずから町長がおっしゃいましたけれども、全町政時代のね、例えば下水道の処理施設の第3系列の工事に伴う入札差金の件、それからし尿投入施設の誤りのとき、2件ほどそういったこともあったわけでございます。森町長はそのあたりをしっかりですね、自分の責任としてみずからの報酬をカットするというような責任のとり方をしたと思います。そのとき議員であった山梨町長も、当然そのときのことを、議員としてそのときいたわけでございますから、承知していると思います。そういった身の処し方というのも一つあろうかと思いますけども、そういったことも承知の上で、今回みずからの報酬についてはカットしないということでよろしいでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

伊東議員がおっしゃるように、報酬をカットしろというふうにおっしゃっているわけですけども、それによってどのような影響があり、どのような発し方があるかと言えば、みずから罰をしたんだなという見識を受けられるだけで、それによって組織全体が引き締まったり、何か新たな事案が発生しないというようなものにはつながらないんじゃないかというふうには考えております。森町政下においては、給与を下げろと言えば幾らでも下げますよ。お金が欲しいわけでは全くございません。ただ、そういうやるべきものとタイミングがあると思いますが、森町政下においては、森町長の時代に起きた問題を森町長自身が見つけたわけではなくて、議員の発見によってあの事案は解決というか、発覚をして問題の解決に向きました。今回については、私は少なくとも、私の町政下ではなく、過去から起きた問題が大きく、また今現在いる職員がそれを確認して、それを自浄作用としてですね、正しました。これについては一定、考え方によりますけれども、今の職員を評価する必要があるというふうにも思っております。こういった流れを全体的にとらえた中では、今後二度と起きないように、全職員が一丸となって確実な町政運営に当たること、それが大事なことだというふうに考えてございますので、現在では職務をしっかりと果たすことが大切なことというふうに考えております。

11番(伊東圭介君)

町長の考えはそういうことというふうに、私はね、しなさいと言ってるわけではないです。すべきだという。やはり町のトップとして、そういったみずから行うべきではないかということを申しているわけでございます。急な緊急質問ということでね、失礼だというふうに思いましたので、前もってお伝えすればよかったんですけれども、町長も2日間ほどお出かけになってまして、きょう午前中もいらっしゃらなかったのでね、お伝えができなかったんですが。2日間ほどお出かけになっていましたけれども、あれは公務ということでお出かけになっていたんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

今回の動議の内容に当たるのかと私はちょっと今わからないんですけれども、自分自身としては公務としての仕事も確かにこなしましたけれども、そうでない部分が多かったというふうに思っております。自費で行動しております。

11番(伊東圭介君)

動議の内容と関係ないんでね、そこまでにしておきますけれども、何か新聞ではね、動向がちゃんと出ていて、公務のような形にもなりますけども、お話を聞けばね、自分のお子さんをお連れになって、保護者としての立場で参加されてるという部分もありますよね。そういったことも含めて、やっぱり公私のしっかりけじめというのも必要だと思うんですよ。この責任の処し方もそうですけども。そういったことを含め、最後にもう一度御答弁いただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

動向が公務なのかという、そこについては考えは及ばなかったんですけれども、今回の百条…失礼、過支給問題について、私という私生活に当たる部分、私用は一切ないと思いますので、そこの公私混同は一切ないと、誤解だというふうに思います。

11番(伊東圭介君)

そういう意味ではなくてね、町長としてということでございます。公人としての、町のトップとしての身の処し方、行動の仕方、そこにやはり一線の公私の線を引くべきだと、きっちりと引くべきだし、そういった立場である山梨町長でございますので、その辺はしっかりしていただきたいなという私の意見でございます。

議長(近藤昇一君)

よろしいですか。答弁よろしいですね。以上で伊東圭介議員の緊急質問を終わります。

議長(近藤昇一君)

日程第5「会期の延長」を議題といたします。
本定例会の会期は3月31日までと議決されていますが、昨日開催されました議会運営委員会におきまして、議事の都合によって4月1日から5月26日までの56日間延長することに決定いたしましたが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、会期は4月1日から5月26日までの56日間延長することに決定いたしました。

議長(近藤昇一君)

以上で本日の日程は全て終了いたしました。あすから4月6日までの7日間は委員会審査のため休会とし、4月7日、午後2時再開といたします。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。(午後2時33分)

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更新日:2018年01月31日