葉山町議会 平成28年2月19日
招集年月日
平成28年2月19日(金曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開議
午前10時00分
散会
午後4時32分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席 13名 欠席 1名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 横山すみ子 | 出席 |
第2番 | 金崎ひさ | 出席 |
第3番 | 鈴木道子 | 出席 |
第4番 | 飯山直樹 | 出席 |
第5番 | 細川慎一 | 欠席 |
第6番 | 山田由美 | 出席 |
第7番 | 窪田美樹 | 出席 |
第8番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第9番 | 石岡実成 | 出席 |
第10番 | 待寺真司 | 出席 |
第11番 | 伊東圭介 | 出席 |
第12番 | 笠原俊一 | 出席 |
第13番 | 土佐洋子 | 出席 |
第14番 | 近藤昇一 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
副町長 | 山本孝幸 |
教育長 | 返町和久 |
政策財政部部長 | 小山誠 |
総務部部長 | 池田務 |
福祉部部長 | 仲野美幸 |
環境部部長 | 伊藤義紀 |
都市経済部部長 | 吉田仁 |
教育部部長 | 沼田茂昭 |
消防長 | 高梨勝 |
総務課課長 | 新倉利勝 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 矢嶋秀明 |
局長補佐 | 永井秀子 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第11番 | 伊東圭介 |
第12番 | 笠原俊一 |
議事日程
第1 議案第47号 平成28年度葉山町一般会計予算
第2 議案第48号 平成28年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第3 議案第49号 平成28年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第4 議案第50号 平成28年度葉山町介護保険特別会計予算
第5 議案第51号 平成28年度葉山町下水道事業特別会計予算
(以上5件総括質問、予算特別委員会設置・付託)
1.山田由美
(1)平成28年度一般会計予算について
(2)平成28年度下水道事業特別会計予算について
2.窪田美樹
(1)平成28年度葉山町一般会計予算及び平成28年度葉山町特別会計予算
3.伊東圭介
(1)平成28年度町長施政方針について
(2)平成28年度葉山町一般会計予算並びに特別会計予算について
4.横山すみ子
(1)平成28年度町長施政方針について
(2)平成28年度葉山町一般会計予算案について
(3)平成28年度葉山町下水道事業一般会計予算案について
5.鈴木道子
(1)平成28年度町長施政方針並びに一般会計予算及び4特別会計予算について
議事の経過
議長(近藤昇一君)
おはようございます。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(近藤昇一君)
日程第1「議案第47号平成28年度葉山町一般会計予算」、日程第2「議案第48号平成28年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第3「議案第49号平成28年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算」、日程第4「議案第50号平成28年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第5「議案第51号平成28年度葉山町下水道事業特別会計予算」の5件を一括議題とします。
昨日に引き続き総括質問を通告順に行います。第1番、6番山田由美議員の総括質問を行います。
6番(山田由美君)
おはようございます。6番山田由美でございます。本日花粉症のためにマスク着用のままでいますことをお許しくださいませ。また、少々体調不良でございますので、短い時間で質問を切り上げさせていただきます。
実は、今回の質問は私の質問順が1番になるはずでございました。私が議会事務局に通告を提出したのが一番早かったので、質問順1番になるはずだったのですが、それが6番目になりましたのは、事務局から私の提出した原稿が多少問題を含んでいるので、・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・からです。私、まだ議会にふなれでございますので、自分が間違っていたかと思い、原稿を書き直して再度提出いたしました。そのために質問順番が1番から6番にずれることになりました。事務局が私の通告内容に問題があると判断したことはよく承知して…理解しております。また、ほかの皆様にも何人かに御意見を伺いましたが、私のもともとの文章の内容が過激である、問題があるというふうにおっしゃられたので、それもよく理解しております。問題のある内容かもしれませんし、過激であるかもしれませんが、ただ、これは私が自分の信念に基づいて作成した原稿でありますので、最初に議会事務局に提出した原稿のとおり読み上げさせていただきます。その結果議論が起きたとしても、それは私の責任で受けとめますので、心配してくださった方の御心配を無にするようでまことに申しわけないのですが、もともとの原稿を読み上げさせていただきます。これに関して御意見、異議のある方はどうぞ私におっしゃってくださいませ。私の責任で対処いたします。
では、原稿を提出したとおりに読み上げます。質問事項…あ、すいません。議長のお許しを得て、総括質問をさせていただきます。下水道事業の優先度について理念を問う。東日本が放射能で汚染されている現状においては、町の事業の優先度はもはや土木事業にはないと考える。町に必要以上の資本投下をするより、将来を担う子供たちに直接投資するほうが望ましい。具体的には、進学のための奨学金制度、夏休み期間の海外ホームステイや語学研修など、成人後に日本を脱出できるようにするための下準備を葉山の子供たちにさせてやるのが真に有益な税金の使い道と考える。将来予測の困難な時代、子供や若者には国外でも生きていける力をつけさせるのが大人の責任である。語学力以前に、基礎学力や家事能力も必須である。若者当人が日本にとどまる選択をするのは自由だか、放射能汚染の深刻さと今後の危険度はきちんと伝えなければならない。政府がそれをしないのなら、地方自治体が独自の判断で発信するしかない。以上のような認識を町長や幹部職員が持っているか伺いたい。長期の展望を持たなければ責任ある予算の組み方はできないと考える。
これが以上、通告の内容でございます。この内容に従って、町長の答弁をお願いいたします。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
山田由美議員の御質問の内容につきまして、大きな視点でですね、お答えさせていただきますと、町としての資本投資については、町としての公金の利用と読みかえさせていただきますけれども、については、子供たちに使うことに優先度を上げろという御指摘だというふうに理解させていただきます。私としましてはおっしゃるとおりに、例えば教育環境の整備だったりとか、子育て支援だったりとか、そういった次世代への投資ともとれるような活動を行うことは、これは必須のことだというふうに思っておりますし、先日も教育基金をつくらせていただいたように、教育にかける思いというものをこの町としても内外に強く発信をしていきたいというふうに考えております。また、成人式等でも、私自身も自分で言いながら、よくですね、ちゃんとこれを踏まえなきゃと思うんですが、なるべく海外に出られたりとか、葉山の町を町外から見るような視点、またそういった実際の行動をとっていただいて、この町がいかにすばらしいかをわかってもらった上で、やがてこの町にまた戻ってきてほしいということを述べていますとおり、山田由美議員がおっしゃるようにですね、海外に…出て行けというふうにおっしゃっていますけれども、私はやはり戻ってきてもらうための一つの経験としてですね、そういった視野の広い国際人を育てていければすばらしいことだというふうにも考えております。
6番(山田由美君)
御答弁ありがとうございます。町長のお考えはわかりました。以上で私の総括質問を終わりにさせていただきます。
議長(近藤昇一君)
これにて6番山田由美議員の総括質問を終わります。
第2番、7番窪田美樹議員の総括質問を行います。窪田美樹議員、質問者席にお着き願います。
7番(窪田美樹君)
おはようございます。7番窪田美樹です。16日夜に細川慎一議員が覚醒剤所持で逮捕された事件が発生し、非常に残念です。海・山があり、環境のよさを求め子育てしたいと引っ越されてきた方も多いでしょう。そんなよい環境を求めて引っ越しをされてきた方や、もともとここに住んで…生まれ育ってきた中で、衝撃な事件ではなかったでしょうか。誰しもが怒りや不安、そして落ち着かない気持ちを持たれていることと思います。今後容疑が確定すれば共産党として町民からの信頼回復のためにも厳しい姿勢で対応したいと考えております。
それでは、通告に従い総括質問を行います。昨年12月に再選を果たされ、2期目を務められている山梨町長、その意気込み、勢いが詰まった28年度予算と考えます。これまで最大規模の予算組みという説明を受けました。当初予算の概要では、27年度からスタートした総合計画に掲げる新しい町の将来像、その実現に向けたさまざまな事業を展開しますと書かれています。昨日からの他の議員とのやりとりを聞きながら、新しい町の将来像の完成にというものに不安を感じてしまいました。山梨町長、御自分を超保守的ではないと否定されましたが、保守的と話され、安定的な町政運営を目指していると。決して保守的がいけないわけでも、安定的な町政運営が悪いというのでもありません。山梨町長の若さ、そして施政方針にある、かつて風速が15メートルを超え、手足の感覚を失い、視界も確保できないような爆風雪や極寒の荒波の中、はたまた無風の炎天下で熱中症と闘う日差しのもとで1時間セールをこぎ続けるなど、3.7メートルのボードと畳4枚分のセールを広げ、実に8年間もレースをしてきた精神力と忍耐力をもってすれば、乗り越えられない困難はないと、いつも思っておりました。そのエネルギーを持って町政に挑んでいただいています。そして2期目には一人ではなく、支えてくれる多くの皆様がいらっしゃいます。また、この町には葉山が好きという、同じ思いで町をつくる皆さんがたくさんいらっしゃいます。だから、他自治体ではできないことでも、葉山町ではできるかもしれないと施政方針に書かれています。私、これを読んだときにはわくわくしながら読んでいました。どんな町になるのだろうと思っていました。しかし、この一文が本当に他自治体ではできないことがこの予算組みの中でできる、取り組んでいってるのかなという不安、そしてこの一文が本当に必要だったのかなと感じてしまいます。私は横文字も難しい言葉も使いませんが、堅実で進んでいく前進があるように、今後の予算審査にも挑んでいきたいと思っております。
それでは、まず施政方針より質問をさせていただきます。施政方針の中には目的を明確にした寄附金制度というものがあります。これまでも補正予算などでも質問させていただきました。私も葉山小学校に通ったときに、葉山小学校の講堂のところに、これは味の素の社長さんが建てたんだよというお話を聞いたことを記憶しています。小学生のときに記憶したというのも、私の父が味の素に勤めていましたので、そこである程度の記憶が残っていました。それで、あんどんというんですか、カーテン、重たい…どんちょう。どんちょうがこう閉まるときに、味の素株式会社贈って書いてあったんですね。それがもうかなり、私が小学生のときで、新しい感じもしなかったんですけど、重みのある、すごい重みのあるカーテン…あ、カーテンじゃない。どんちょうが閉まる中で、ああ、すごい、すごいなって、そのとき本当に記憶しました。それは今でも覚えています。事あるごとに葉山町と味の素のつながりというものを思い出します。しかし、これまでのいろいろなやりとりの中に、あの講堂がなくなってしまったなとか、あといろいろな記念のものが今、葉山にはないというところで、寄附いただいた方の思いにどれだけ沿っていけるのかなというところが少し…少しというか、大変気になります。先日、娘の奨学金制度の話をさせていただきました。そういった活用、奨学金を常にずっと運用していくというんですか、これは大きな作業にも、役場の職員の方だったり、これまでやってきてない奨学金、返還ある…返還を求めるのであれば、そういった制度の運用とか、これからたくさんのものが必要となりますが、やはりそういった制度、これも含めた、御寄附していただいている方へのお話とかということは、こういったこともあるんですよということをお話しいただけるということでしたが、それよりもう一歩進んだようなお話の仕方というのは今後あり得るのでしょうか。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
先日の基金設置の質疑のときに何人かの議員の方から、奨学金制度についての御提案をいただきましたので、そういう提案がありましたと、議会のお声ですということはお伝えをしたいというふうに思っております。ただ、繰り返しになりますが、御寄附をいただいた方の御意思を尊重することがとても大切なことだと思っておりまして、その御意思の中で、例えば現実的でないことであったりとか、現実的じゃないこと、私たちの常識的な感覚と言ってしまっていいのかわかりませんけれども、そこにそれることがあればですね、それはもちろんできないものはできないと。時によっては御意思に沿えないので寄附をお断りすることも必要かもしれません。可能性としてそういった幅を持って対応しなければいけませんけども、今回の場合は施設整備にということをいただいていることは、御意思として非常に理にかなっており、尊重すべきものだと思っておりますから、私としてはそれを受け取るつもりでございます。
7番(窪田美樹君)
先日のお話の中に施設整備にというところは伺っております。しかし、その中、そのお話の中で後世に名を残すというところもあったことは記憶しています。私は記憶に、葉山小学校の講堂に関して記憶にはあります。しかし、どのぐらいの方の記憶に残っているのかというところも考えると、後世に名を残すという部分であれば、その奨学金制度も全く御寄附いただく方への意思に反しているとは思わないという部分があるので、繰り返しの提案、お話になりますが、させていただいております。そういった観点も含めた、もう御寄附いただいた方が施設整備というところしか見ていないというのが、念頭、そこですというところであれば、これはまた別の奨学金制度に充てたらどうですかということは、提案とは、御意思とは違うと思っているんですが、後世に名を残す部分では、ほかの議員からも御指摘ありましたように、今どうなっているの、あのというような部分では、奨学金制度というのは全く意思に沿ってないというものではないと思うんです。そこら辺はいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
奨学金制度についてですね、具体例として出されている一つなのか、奨学金にしろというふうに、1点で今、御提案されているのか、ちょっと私ははかりかねるんですが、繰り返しになりますけども、御本人のこれまでの人生経験だったりとか、知識・見識の中で、まず御寄附をされようというお気持ちがあるということ、その御寄附を建物によって名を残したいという御意思があること、それは御本人の考えでありまして、それを尊重することが大切なことであります。奨学金にしろというふうにこちらから指定するつもりもございませんし、議会からあくまで、議員の皆様も14人いらっしゃいますし、きっとほかの町民の方々に聞くと、じゃあ、ファンドにしてみたらどうだとか、投資運用してみて、町がそこで利益を上げてみたらどうだとかですね、いろんな考えがあると思うんですが、その中の一つとして奨学金というふうにおっしゃっていると私は今認識をしておりますので、議員…とはいえ議会の皆様ですから、議員の方からこういう声があったということはもちろん言わせていただきます。ただ、それにですね、すべきことが正しいことであったりとか、そうあることが後世に名を残せることの一番いい方法なんだというふうに添えてつけるかどうかについては、申し上げたように、御本人が選ばれて葉山町に、御本人が施設でというふうにおっしゃっていることは、御本人の背景がいろいろあると思うんです。その背景を踏まえて今回動いていただいていることなので、それは寄附という形で受け取る際に私は十分尊重していきたいと思っておりますから、繰り返しになりますが、こちらの意向としてもし奨学金にしてほしいということであれば、奨学金として使っていただけるような寄附の方をまた新たに探していただければ、大変これはありがたいことだと思います。今回のケースの方は施設でというふうにおっしゃっておりますので、繰り返しになりますけれども、その意向を酌んでいきたいというふうに考えております。
7番(窪田美樹君)
御本人の御意思が強いというお話、意味合いにとらせて…施設整備というお話、御本人、御寄附いただいた方がその一念ということにとらせていただきました。もし今後そういったもの、御寄附をというようなこと、何に使おうかしらというようなところがあるのであれば、そういった制度も決して一つとして寄附制度の、寄附をしていただいた方、そして後世に名を残すにはというような思いがある方には、そういった奨学金制度もあるんだよという…はいかがでしょうかというような運用の仕方もあるということをお話ししていただきたいと思っております。
それでですが、ちょっと施政方針の中では高校の奨学金制度の復活、今回の補正予算…あ、補正じゃない。ごめんなさい。予算に組まれておりました。こういった奨学金、今、大学へ向けての、大学生に向けての奨学金制度をいろいろ拡充しようという中も、動きもあります。そんな中、葉山町が今まで休止していた奨学金制度を復活していただいたことは今後の予算審査の中でも大きな重きを置くと思います。そして、この後のそういった子供、子育てや学校に通う子供たちへの葉山町としての力添えを今後も期待しているところでございます。
そして、次のテーマとして、健康をテーマとしてというところに、年齢に関係なく、健やかで心豊かな生活が送れる活力ある町とあります。今、この予算の中とは少し外れるかもしれませんが、この予算の中にはたくさんの施策が組まれております。介護保険分野に当たっていたり、一般の分野に当たって…一般予算の分野に当たっていたりとしておりますが、これが限られた人数、どうしても限られた人数になってしまいます。そこの部分ではもう少し手を広げられるようにと、以前もお話しいたしましたが、やはりそのときのお答えの中でも、まずここから始めるということで、一つ一つ拡充されています。ほかの議員からもお話あると思いますが、スポーツ施設への取り組みというのもある程度必要ではないか、公共白書…公共施設を見直す中でも必要ではないかと感じています。今回、いろいろな施設の大きな、福祉文化会館の空調施設とか、老朽化してきた施設への空調施設の整備だったり、保健センターの空調整備だったり、さまざまな空調整備や、小さいんですけれど、一つ一つなんですけれど、額はそんなに安いものではない整備が組まれています。私、以前もお話ししたんですけれど、スポーツ施設としてウォーキングプールというものがどんな…いかがでしょうか。大きな施設を建てる…施設より、ウォーキングプールを必要ではないか、そういったものも視野に入れたらいかがでしょうかということもお話ししました。葉山町で大きなプール施設を望むことは大変難しいと思います。ですので、そういった取り組み、いろいろな視点からの取り組みも求めていきたいと思っておりますが、今回の予算にはそういった部分がなく、地道な各施設への補助でしたり、健康体操、貯筋体操とか、DVDの、作成したDVDを広めていくというような地道なものが組まれています。そこで山梨町長の若さをもっていけば、その荒波にもまれたパワーをもっていけば、そのパワーを発散できるようなトレーニング施設のようなもの、そこにお年寄りの運動施設も組み込まれたようなもの、ウォーキングプールのようなものもつくっていただきたいと思いますが、まだこれはステップ、アップ、ジャンプのような、ステップの段階であり、今後はこれを踏まえて、27年度…あ、28年度を踏まえて、そういったものも組まれるようなお考えとかはおありですか。
町長(山梨崇仁君)
よく議論の中で申し上げさせていただいておりますが、公共施設の総合管理計画の策定が来年度いっぱいとなっておりまして、そこでお話のように、施設の老朽対策だったりとか、また今後の課題でもありますけれども、統廃合等に含めてもそれを考える十分な検討の材料がですね、ある程度整うかというふうに思っております。お話しのように、スポーツ施設も含めてさまざまな施設について必要という声も、昨日も協働の拠点であったりとか、また、以前から町内会等のですね、バランスをもう少し整えられないかというお声もあることも十分承知をしてございますので、そういったことをですね、材料がそろった上で、これは役所の担当のみで決める話ではございませんで、もちろん議員の皆様ももちろんですが、各地域の方々とも御議論をしながらですね、話し合うべき内容かというふうに思っております。ですので、必要性については私も十分感じております。私もかつては、それこそ鎌倉の体育館とかですね、よくトレーニングしにお邪魔したもので、ぜひ葉山でもあればというふうには切実に思ってはいるんですけれども、実際のところ、利用者としてはですね、優先順位が高いものもほかにもありますので、議論の一つには加えてまいりたいと思いますけれども、今すぐにというふうな考えは、現状ではまだ持てておりません。
7番(窪田美樹君)
現状ではすぐにはということですが、今いろんな、国が突然補助金をおろしてくる、こういう補助金、ここに使える補助金はということが多々あります。その補助金の活用をすぐにでもできるように、夢とともに現実に合わせ、持っているということも大事と思いますので、常に常にアンテナを張りながら、補助金も活用したそういった施設整備だったり、施設の建設、施設を、箱物を建てるとその後の運営も大変になりますが…運用も大変になりますが、必要と考えているのであれば、そういったものも常に現実味を帯びた考え方もしていただきたいと思います。
そして、その補助金、以前補助金でありました小児医療費助成制度です。26年度の補正予算の中で小児医療費が拡充されました。それが町、仕事…まち・ひと・しごと創生事業費を利用しての小児医療費拡充です。その小児医療費なんですけれど、これまで議会としても…あ、議会としても小児医療費無料化をして、国保に対してペナルティーがかけられていたことに廃止を求める、見直しを求めるということを議会として国に意見書を出させていただきました。そんな中で、今回国がその地方創生型の…地方先行型の補助金を、交付金を利用した子供医療費助成拡充した場合はペナルティーを科さないという通達を出しております。それにあわせて今後、今後全てのことも見直す必要があるのではないか、ペナルティーを見直す必要があるのではないかという国の動きがあります。それは御存じでしょうか。
福祉部部長(仲野美幸君)
存じ上げています。
7番(窪田美樹君)
そうしますと、これまでペナルティーとしてかかってきたものがなくなり…もしそれが実現したとすれば、そのペナルティーがなくなる。そしたらそこのペナルティー分としてかかってしまっていたお金、予算というんですか、財源、それの使い道をどのように、これはある意味、たらればの話になってしまいますが、そんなに非現実的な話ではないと思います。ですので、それの活用方法というものを少し伺いたいのですが、いかがでしょうか。
福祉部部長(仲野美幸君)
一昨年、ことしとですね、その減額される分が約1,200万ということで計算されているんですけども、それは国保のほうで減額されるということですので、国保の保険料のほうに入れられればというふうに考えております。
7番(窪田美樹君)
お金に色がついてないというか、国保に入ります。ですが、国保に一般財源を入れて、何ていうんですか、保険料を引き下げるために取り組んでいます。そういった部分ではその1,200万、全額か、それが実施されれば国の考えが…実施されれば1,200万ですか、は国保に入るんですけれど…うまく話せないんですが。その1,200万、浮いたという言い方変ですが、国から出てきた1,200万を国保につぐのはもちろんですが、来ないはずの1,200万が、今まで減額されていたものが来た場合、そこを、一般財源にはなりますが、使うのは小児医療費の拡充に充てられないかということが聞きたかった。お話の意味はわかっていただけますでしょうか、町長。
町長(山梨崇仁君)
おっしゃりたいことはよくわかりました。ただ、例えばですね、三、四年前でしょうか、年少扶養控除が廃止されたときに、単純に控除額が廃止されたことによって増税されたということで、町にもその増税分が回ってくるんだというふうに喜んだときがあったんですけども、代替といいますか、その措置…代替にですね、何か定期接種化された三種か何かのですね、手当にぽんとそちらが反映されておりまして、よっぽど定期接種による支出のほうがはるかに大きかったということがありました。恐らく国もですね、今財源的にはかなり厳しい状況ですので、一方で地方への支出を増額しますよと言いつつ、一方では別のものが減額されたりとか、新たな支出をふやすことによってですね、相分の負担が出てくるんだろうというふうに考えておりますので、国保のほうに入れられればむしろ幸いだと思っておりまして、別の手だてのほうに1,200万円分、もしくはそれを超えてですね、負担が来ることのほうを警戒しなければいけないなというふうに思っております。なお、国民健康保険料のほうで減額されているものにつきましては、できましたら被保険者の皆様に還元できるような仕組みをとることのほうが優先順位としては高いんじゃないかというふうに思います。
7番(窪田美樹君)
いや、国保に入れられればじゃなくて、それは国保に入れなきゃいけないお金になると思うんですが、違いますか。
福祉部部長(仲野美幸君)
今、国民健康保険のとき…ところにいただくべきものが減額されているので、戻ってくるというか、減額されなくなればまたそこのところに戻るという形になると思いますので、国保のほうで使わせていただけるのが一番かと思います。
7番(窪田美樹君)
ですので、その国保に入るお金は動かせないんです。ただ、だからこのお話の仕方がちょっと私、上手ではないんですが。来ない…減額されなかった分を一般財源の、一般財源の中として考えたらというお話をさせていただきました。その使い道というのを、もちろんそこで1,200万が入れば、1,200万が入り、町からの今7,000万ある一般会計からの、その他一般会計からの繰り入れを同じようにして、同じような病気…医療費のかかる計算方法をすれば、単純に考えれば1,200万の分、保険料が安くなると思っています。ですが、その1,200万が、もし今の山梨町長のお話でしたら、その7,000万、もし1,200万が入ってくるんだったら、その1,200万分を一般財源から減らしてしまおうなんていうような感じにも受け取れないことはないんですが、そういうことも考えられたということですか。
町長(山梨崇仁君)
直接的に申し上げてよろしいでしょうか。一般財源の繰入額を減らすかという御質問だと捉えればですね、それは私としては一般財源の繰入額については増減なくこれまできていますので、増減なくその対応については図っていきたいというふうには思います。恐らく1,200万円については、金額の多寡にかかわらず、一旦は基金に入れることによって保険料のほうに反映できれば、もしくは年度内の突発的な保険料の増額に対して対応できるような余裕として保持できればいいなというふうに思います。
7番(窪田美樹君)
そこは一つ安心したんですけれど、そこの小児医療費の部分、ほかの、他の自治体も今横並びになってきているのが現実です。葉山が小学校6年生まで所得制限なしというところまできました。ほかの自治体が小学校、横須賀が小学生1年生までだったものをどんどんどんどん上げて、6年生までというところになってきている中に、葉山で子育てしたいというお母さんたちの願いを聞き入れれば、そこにさらに一歩、その1,200万という財源が来るというところがあるんであれば、これをなぜ今言うかといったら、以前山梨町長補正を組んで、補正を組んでまでも小児医療費拡充した、拡充していただいたことがあります。そういったことで、今横並びの町政の中、小児医療費の中、一歩進んで補正を組んででもそういったことが、今度3月、この年度内に国の動きが出てきます。決定されると、方針が出てくると言われています。その中で補正を組んででも小児医療費の拡充というものを、このペナルティーをなくすということは、もうずっと、単発の補助金ではなく、ずっと来るものですので、以前から言われていますように財源、これ一回やり始めたら後退することはできない。だから、予算をずっと考えていかなければいけないんだから、なかなか取り組むことができないんですというようなことも言われていました。ですので、そこを考えれば、国の制度が一つ変わるというところがあるのならば、そこの部分も踏み込んでいける部分、横並びの中に一歩踏み込んでいっていいんではないかと思う。テーマとして健康にも、子育てにも値する部分だと思います。そして小学校6年生から3年生に…あ、中学校3年生、これまで言われたように財源も、何か突発的なことがなければ財源も少なくて済むというところだと思います。ですので、そういった意気込み、子育て世代を応援する中でいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
2025年問題、もちろん窪田議員は御存じだと思いますけれども、65歳の方々がですね、75歳が後期高齢に入るということで、そのときの社会保障関係のですね、経費の増大が今危惧されております。実際に国民健康保険も年々被保険者の方々が減っているにもかかわらずですね、お一人お一人の保険料については、医療費について若干の支出がふえている、給付がふえている状況がございまして、2025年問題が如実に葉山にも迫っているということを年々感じている状況があります。国民健康保険料についてですね、1,200万円という金額が入ってきてくれるということは、そういった意味では負担の軽減というよりも、負担をこれ以上ふやさないためという措置としてもですね、非常にありがたいものでありますので、おっしゃるように、それを小児のほうとか、時には教育のほうとか、もしくはまちづくりであったりとか、いろんな分野において利用をさせていただければそれはうれしいことなんですが、現状ではそういったプラスオンというよりも、むしろマイナスにならないようなですね、きのうも若干議論ありましたけれども、今の保険料を維持するという名目からも貴重な財源だというふうに捉えておりますので、できましたらそのまま国民健康保険のほうでですね、回す資金として使わせてもらいたいなというふうに思います。
7番(窪田美樹君)
しつこくてすいません。小児医療費で科せられていたペナルティーです。ですので、これはもう一度小児医療費にかけていただいたらいかがかなというお話です。全く別のところから来たものが、それを小児医療費に充てましょう、充てたらいかがですかというものではなく、これまでみんなで支えてきた小児医療費、みんなでという言い方が正しいかわかりませんが、みんなでペナルティーとして受けてきた小児医療費に対したペナルティーがなくなって、そしたら今と同じ思いを持っていて、いればこの小児医療費拡充というのができるのではないかな。もちろん、今、山梨町長言われているように、ほかの、今とても扶助費が上がっているのは、高齢化もありますし、支える若者が減っていくということも、人口減もあります。その中で葉山町がどうしたらいいか、人口をふやしたい、子育て、産んでもらいたいといっていろんなことをやっている中に、一つ飛び出たことということも必要なんじゃないかなって、私としては、こういうことあるんですよという、山梨町長を応援するつもりでこのお話をさせていただいています。小児医療費、中3までやれば、本当にここの近隣にはまねできないこと、他の自治体ではできないことだと思いますので、再考、再々考していただき、国の動きも考えていただきたいと思いますが、しつこくてすいません。いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
応援していただいてどうもありがとうございます。政策的にですね、中学校まで医療費を無料化にしようという取り組みをするかということも、これは重要な判断が伴います。今、ずっと財源の話を続けておりましたので、財源としてという感覚ではですね、やはり小児医療費をのせている分、こちらで重い荷物を渡されているようなものがですね、ちょっと軽くなったわけですから、それはこちら側のほうでですね、大切に、軽くなった分を手をやわらかくするとかですね、何か使うべきだと思いますので、今の、前段のお話ではどうしても国民健康保険のほうに負担かかっていたものが軽減されるんであれば、国民健康保険にお疲れさまでしたという気持ちを込めるべきだと思うんです。今のお話のとおり、一方で中学生の無料化についてどうかという議論は、またこれは別の議論でして、財源が本当に膨らまないことかとかですね、近隣との差別化を今こそ強調すべきかという判断のときにはですね、次の一手として打つことは十分考えてもいいかなというふうには思うんですが、現状では近隣の自治体もですね、まずは上げて動静を見ようというふうになっておりますし、一方で人口減少はですね、人口の取り合いではなくて、日本国全体の問題でもありますから、葉山だけそこで光を輝かせですね、人を集めよう、ほかの町から抜こうというような感覚でもいけないとも思うんです。なので、非常にそれは政策として打つ手だてとしては慎重に配慮しなければいけないでしょうし、しっかりとした議論を踏まえた上でですね、議論を重ねて、時間をかけた上で取り組むか取り組まないかについても判断を持っていきたいというふうには思ってございますので、現状では、話が戻りますが、国民健康保険料のほうに入るお金についてはそのままの維持でですね、小児医療費のほうについても28年度はそのままの形で続けていきたいというふうに思います。
7番(窪田美樹君)
小児医療費拡充についてではなく、別の視点からというか、いった中で、この人口減少が多く言われている中に、言葉が違えば住民の…住民の取り合いではないと言うんですが、どうやったら葉山町に住んでもらえるかということを考えてないというわけではないですよね。それが取り合いという…何かちょっとえげつない言葉になるのか、その取り合いというものが。だけど、住んでもらうという、葉山町に住んで、移ってもらう、住み続けてもらうも、住み続けてもらうだけではどうしても人口減少起きますよね。でも、ふえなくてもいいから減らないようなというのが総合計画にあったんではないでしょうか。そしたら、移ってきてもらわなければだめですよね。移ってきてもらうのが取り合いではないけれどというところには、町長の今のこの施政方針、2期目を目指す中にどういった考えがあるのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
視点の大きい小さいですので、議論にこれは終わりがないかと思うんですが、直接的過ぎるというふうに感じているところは、例えば葉山町がこの地域で秀でて給付金関係とかですね、無料化ということを旗を振ってしまいますと、やはり、ただ横須賀市、三浦市さんななんかは国勢調査の結果を見ても人口が減っていることが如実にあらわれておりまして、行政全体としても大きな課題となっています。葉山町もちろん人口減少ではありますけども、そのペースが若干遅いということでは、そういう比較をするとですね、葉山町ばかりがという視点で、近隣自治体との兼ね合いをとるよりは、三浦半島全体としてとか、もしくは神奈川県全体として人口が集まるようなエリアにしていこうという感覚でですね、取り組むことのほうが大事なんじゃないかと思うんです。なので、葉山町独自の政策を一つ打つことで人を集めようというのはですね、若干独善的なところを持つんじゃないかということを心配をしています。ただ、申し上げたように、じゃあ、神奈川県全体で東京が減ってもいいのかというわけでももちろんないですので、そういった他の自治体から流れてくるようなものを、つくることは確かにつくるんですけども、決して独善ではなく、地域全体として人がこう動く、やはり移動距離もありますから、その中でこの地域に常に人が集まり続けてくれるようなというものを求めていくべきなんじゃないかと思うんです。ちょっと説明がうまくできませんけれども、それは葉山町の暮らす人たちが本当に言葉には表現、簡単にできちゃいますけど、幸せを感じていらっしゃるとか、将来性を感じられるとかですね、実際にお金、経済関係についても葉山町の中でうまく循環ができているとか、そういった安心感や安定感がですね、本当に保たれていることが、それを広く伝えられていくことが大切なことであって、ほかはいろいろまた変わらないけど医療費だけは無料だよということでですね、旗印を掲げてやるものではないというふうに思います。
7番(窪田美樹君)
このやりとりが予算の総括質問に合っているのかどうかという、沿っているのかどうかというところでちょっと不安にはなっているんですが。ビジョンを、この予算組みの中で町長のビジョンというんですか、思い、町に思い描いていることを伺う中では、ちょっと必要なのかなと思ってお話しさせていただいています。横須賀市…山梨町長がとてもいい人過ぎて、何ていうんですか、本来…だって、葉山町の税収は会社がないから町民からの税収で営んでいますよね。だから、人口が減ってしまえば税収も減ってしまいますよね。そんな中で、葉山町の一番の財源は住民からの税金ですよね。そんな中では、そんないい人で、葉山町に住んでもらわなければ税収がふえてこないんではないかなという。ほかに逗子や横須賀に、単純に考えるとですね、逗子や横須賀に、三浦に住んでもらってもいいんだよ、全体で支えるんだよって言っている中で、そういう優しい考え方でいいのかなという不安があるんですが、いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
極端なあれですね、極端というと失礼ですけども。確かにおっしゃることは事実ですし、それを追求していいときは追求していいんだと思うんです。なんですけども、その一方で直接的に逗子から人に来てもらおうとか、横須賀から移ってもらおうとかですね、そういう近視眼的な…この近い距離でですね、人を動かす、動いてもらおうというようなものがあってはいけないということを話をしました。決してそれが中学生の医療費の無料化が直接的なものだというふうには考えられませんけれども、考え方として、むしろ、近くから引っ張ってくるというよりは、申し上げたように、この地域全体がそういう場所であるというふうに認めてもらうことのほうが大事であって、そこに葉山が一助として政策を打っていくことのほうがですね、大事なんじゃないかというふうには思うんです。繰り返しです。窪田議員がおっしゃることもすごくわかりますし、私も全くそういう考えがないわけではもちろんありません。大事なことだとは思いますので、人口がふえてほしいことはもちろんのことですけども、どのようなふやし方をするかということについては、一つのツールとしてですね、医療費の無料化もありますけれども、それをじゃあすぐに打っていこうというふうにするにはもう少し議論を重ねてですね、いろんなバランスをとった中で、そのうちの一つとして取り上げられるときが来るんじゃないかというふうには思います。反対に考えてみて、例えばきのう申し上げました木古庭のですね…あ、失礼。葉山の大自然を使って楽しんでいこうという話をするときに、これは横須賀に住んでいる方ももちろんいらっしゃることができるでしょうし、この地域の魅力を創造する上での一つの大きな価値になると思っていますので、何も葉山のみがという考え方ではありません。そういった大きい視点でこの地域が輝いていけるようなものを取り組んでいければいいなというふうに思っていますので、そういったこともあわせて複合的な施策の体系をつくっていくことが肝要なんじゃないかと思います。
7番(窪田美樹君)
時間もなくなってまいりました。最後ですが、葉山町が、私、教育民生で視察行ったりすると、中学校どころか、高校卒業まで医療費無料化やっているような自治体あります。そこ、そういうところで聞くお話が、ここが一つの自治体がやるとみんながそこを引っ張って、全体が、その地域全体が無料化になってくるんだよ。葉山町がやれば、ほかの自治体がついてくるという、先頭を切ることもできます。まして、都会では、もっと東京では高校まで無料化とか、ほかの自治体では、ね、近隣はやってないけれど、そういったところもあります。ですので、葉山町がいろんな考え方、もう私もこじつけでこうあれこれ言いますけれど、いろんな考え方がありますので、山梨町長も頭をもうちょっとやわらかくして、そうですねという、考えますぐらいなお答えがいただけたら、もう少し短くて済んだかなと思いました。
それでですね、ごみ収集に関してお話しさせていただきたいと思います。施政方針の中にはごみの減量化のお話がありました。20%リバウンドがなくというお話です。町民の皆様のこと、町民の方への感謝を述べられていますが、ここの中に、何ていうんでしょう、町職員の努力というものが全く評価がありません。町の収集の方々の評価が全くありません。町の環境課の方々の説明でしたり、そういった評価が全くされない中、なぜか今回クリーンセンターへの…クリーンセンターじゃない、ごめんなさい。職員給与、ごみ…環境課じゃない。現業の方への職員給与、2号給上がるということがなされています。この評価、職員への評価がない中、なぜ職員給与は上げる…上がるんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
初めに、職員の評価ということですけども、職員はですね、276人等しく、すごく今、私の中では個々の働きを頑張ってくれているというふうには考えておりますし、もちろん御指摘のように、環境課やクリーンセンター職員を初め、ごみに関しては今こちらの、葉山町の役場の中もですね、事業主としての、事業化のごみをですね、排出する際には減量化に努めておりますし、本当に多くの職員がですね、このごみの減量については力を尽くしてくれているというふうに思っております。センターの中でも引き続き減量推進会議も行われておりまして、今、彼らの中でもさまざまな減量体制の構築について、さらなる次の一手は何かということをですね、議論をしてくださっておりまして、引き続き高い意識を持ってくださっていることには本当に感謝をしておりますし、また、やっぱり町民の方に日々一番接する職員でもありまして、町民の方からお褒めの言葉も結果として一番多くいただいていることもですね、彼らもそれはお伝えもしているので、知っておりますから、それは大変な感謝の気持ちというものはもう終始、私も表現はさせていただいているつもりです。今回施政方針の中ではそういった御努力がもちろんあったことは当然のこととして、その上で町民の皆様の努力があることが町としてですね、我々は下支えをする町役場ですから、支えの中で、町として町民の皆様の結論に導かれていることが本当にすばらしいことであるということを表現をさせていただきまして、この一つになる力というものについて、私自身も自信も得られましたし、本当に確信を、葉山の力を確信したということを感じていることを書かせていただいております。その上で、今お話出た2号給の話ですけども、これは前森町政下においてですね、戸別収集の開始時ということで約束されていたものでございまして、むしろそれが大分おくれてしまった中でのですね、今回妥結でございますので、行使でございますので、それについては組合との信頼関係の中で、私としましては信頼関係の中で行ったことだというふうに考えております。
7番(窪田美樹君)
常日ごろから町民の方や町長から戸別収集にかかわる、ごみの減量化にかかわる町職員、庁舎内の方ですとか、そういった方々への言葉があるからここには書かなかったということかと思いますが、誰でも褒められればとてもうれしいもので、ここに一言、自助・公助・共助とよく言われる中の公助の部分で減量、その中の、公助の中の中というところの協力体制があった部分にも大きなものがあると思います。これまでやってなかった取り組み、新しい取り組みで減量化が維持しているという中にも、一つの評価、書面での評価があってもよかったのではないかと思います。そこで、他自治体ではごみの減量…戸別収集が断念されたり、有料化を伴い戸別収集を行うようなところがあります。町民の協力もですが、職員の協力、大きいものではなかったかと思います。
そこで、今度2号給上がるという要因の中に、前森町政からの話ということがありました。以前、藤沢市の事例を挙げさせていただいたんですが、広報紙、藤沢市では広報紙を戸別収集の職員が配っているという事例もお話しさせていただきました。その号給を上げるときにそういったことも絡めて提案というのができなかったのでしょうか。
環境部部長(伊藤義紀君)
窪田議員おっしゃるように、内部ではそういうことによって、例えば経費の節減ですとか、そういうものできるかなということは考えたことでございます。ただ、戸別収集がですね、開始時には、窪田議員もおっしゃるように、今までしていなかった業務が、新たにその業務上の負荷がかなりかかるということで、それ今後状況を見据えながら検討する材料にはなろうかと思うんですけれども、やはり戸別収集も、私も回りましたけれども、ごみの量が一定しないような状況もありますし、時間いっぱいいっぱいまで収集しなければいけないときもあれば、比較的早めに帰ってこれるときもあるということで、一様ではないんですね。それが、例えば広報を配布するような月末・月初にかけてうまくマッチングできるかどうかというところもあわせて、今後の宿題とするべきものかなというふうには考えております。
7番(窪田美樹君)
そういったことも少し考えたというのであれば、号給上げるときに、当初に全部一緒に初めてのことをやりなさい、やってみてはどうかという提案ではなく、開始から1年半たった中で新たに号給が上がるというところには一つの要素、この号給が上がるときのお話が議会に出されたときに、戸別収集に伴う経費の上増しはないという山梨町長のお話が以前ありました。そこは、その号給が上がることは戸別収集に伴う経費が上がるんじゃないかという、議員の中からも質問が出ました。そのやりとりの中で、うまく山梨町長はお話をかわされたような記憶があるんですが、そういう中、町民の方にもそういった、号給…経費がかかっているんじゃないの、上増しじゃないのといった中には、いや、機関紙、新聞を入れ…広報紙を一緒に入れるんだよというところがあれば一つの納得点ではなかったかなと思います。今後またこのことを検討するというところにいけば、新たな経費が、今度機関紙…広報紙を入れるものとのこととは思いますが、経費がかかってしまうのではないかなという懸念もあります。今、一般に頼んでいる戸別に、ポスティングの経費がそのままで済むのかどうかも別ですが、そういった心配もあるので、ぜひそういった新たな何かを起こすときにはいろんな要素も含んだものを考えていただければと思います。すいません、あと時間がなくなってしまったので、その中の次で、いかがでしょうか、そういった新たな取り組みを始めるときにいろんな要素絡めたものというのは。
町長(山梨崇仁君)
以前もお答えしたかと思うんですけれども、実際に戸別収集に切りかえるときにですね、作業の増加であったりとか、人員の不足であったりとかすることで人件費が上がったということはございません。今回につきましてはあくまで前町政からの約束の中で講じたものでありますので、ちょっと私としては視点が違うかというふうに思っています。とは申しましても、窪田議員にはそのように受け取られているものですから、そういうふうにおっしゃるようにですね、付加価値をつけろというふうに御指摘いただいたと思えばですね、確かに広報の配布であったりとか、また今検討を進めている中では、その収集の際には一軒一軒回っているわけですから、その家の様子をですね、見ていただいて、例えば福祉的な面での見守りといいますか、確認であったりとか、もしくはごみの質をですね、とるときに、中まで開かなくてもある程度わかるものもありますから、そういったごみの出し方について少し中をですね、心配することができないかというようなことも一つの価値としてですね、今、クリーンセンターの職員には求めているところもありますので、そういった付加価値をふやしていくことは人件費に合ったサービスをさらに向上させていくという意味では大きな価値を生むものだと思っておりますから、そういった意味では、ますますの活躍に私自身も期待をしておりますし、実際に、具体的に変えていけるように努力をしてもらいたいというふうに思っております。
7番(窪田美樹君)
お願いいたします。
それでは、あとなんですけど、中学校給食、小・中学校給食事業について、施政方針の中からお伺いいたします。施政方針の中には基本構想案に基づき、引き続きセンター化の説明や検討を行ってまいりますとあります。ですが、前期基本計画・基本目標別事業概要の中には、学校給食としか書かれていないんです。この中に、もうこの施政方針を見ると小・中学校のセンター化は決まっていて、それを説明する、納得していただけるような説明をしていくというふうに読み取れるのですが、きのうのお話の中ではそうではなく、基本構想はまだ確定していないという部分だと思うのですが、どこまで…基本構想の中にも小・中学校が給食というふうになってしまって、センター化というふうになってしまっているのかどうかを伺います。
教育長(返町和久君)
今の最終結論に至る話の直前のところまでは昨日待寺議員の御質問にお答えをしたとおりです。基本構想に関しては素案という形でもんでいます。ただですね、以前推進委員会に出された最終報告と比べて、根本的に揺らいでね、方向性まで揺らいで、全く別のような基本構想を素案としてつくっているわけではありません。基本的に最終報告にあった方向性、基本的な方向性は継承した上で、ただ、幾つか当時から疑問がさまざまに提出されておりましたけれども、不分明な点、説明不足の点、あるいはさらにつけ加えて比較しやすいようなね、観点、そういったようなものを丁寧につけ加えることによって、よりよいものができるのではないかというところで今模索中でございます。それで、この13回の説明会に臨んでいきたいな。その中で往復運動しながら、さらに微改良できる点については今後も引き続き検討していくという構想であります。そこで案というふうな形にまとまれば、皆様方にははっきり、ある程度肯定的なものとしてお見せできるかなというふうなことを考えています。ただし、説明に臨むに当たって、全く架空の話で抽象的なこともできませんので、やはり推進計画案にあった、場所のことも含めて、骨子の部分については現状、それでこういうことができるんだというふうな説明は差し上げたいというふうに思っているところです。以上でございます。
7番(窪田美樹君)
この基本構想案になる前の中学校給食の…あ、中学校給食推進委員会の答申の中から出てきた案を基づいて基本構想になっているというお話でした。その推進委員会が出してきたお答えをもって、議会としては説明会…町民の方の御意見を伺う会を開催した中では、本当にセンター化しかないのか、あとは上山口小学校でいいのかという、多くの不安な声が寄せられています。そういった中に、山梨町長の施政方針の最後のところには、今後、より丁寧でゆっくりな説明の機会創出というふうにあります。より丁寧でという、丁寧な説明という中に、決してしゃべることをゆっくりした説明ではないと思います。ゆっくりと、何度もお互いのかみしめ合って、そこに相談、町民との相談をもって案をつくった中、そしてその案がいいかどうかという相談も必要と思いますので、今後の取り組みに相談事業も入れていただきたいと思います。質問を終わります。
議長(近藤昇一君)
これにて、7番窪田美樹議員の総括質問を終わります。
第3番、11番伊東圭介議員の総括質問を行います。伊東圭介議員、質問者席にお着き願います。
11番(伊東圭介君)
11番伊東圭介でございます。予期しない時間にの登場で申しわけございません。議長のお許しをいただきましたので、平成28年度の一般会計予算及び特別会計、そして町長の施政方針について尚政会を代表して質問をさせていただきます。
まず、平成28年度予算でございますけども、93億3,900万、一般会計ですね、ということ、それから4特別会計合わせて187億3,382万1,000円ということで、過去10年では最多となっているわけでございますけども、そういった予算になった大きな理由というものもあろうかと思われますけれども、その辺、幾つかポイントを挙げてお答えをいただければと思います。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
政策財政部部長(小山誠君)
失礼いたしました。今回平成28年度のですね、予算の特徴というか、そういったものを申し上げますと、一般会計においては歳入の部分でですね、町民税の減はあるもののですね、自主財源では使用料、手数料というところでは、クリーンセンターの直接搬入に伴う、有料化に伴う手数料の増ですとか、ふるさと納税の寄附金に伴う収入増というような部分がございます。それと財政調整基金の繰入金、これ例年に比べて増額して対応を図らさせていただいているのが自主財源の部分でございますが、自主財源の部分におきましては前年対比で1.9%の減で、125億…あ、失礼いたしました。1億2,511万3,000円の減となっている今状況でございます。この自主財源の減収をですね、補填するというような形では普通交付税の増額や地方消費税交付金の増収などに伴っての依存財源の補填により、歳入全体では増額予算というような形になっているところでございます。また、歳出におきましては各費目ごとにですね、ございますが、大きな要因といたしましては、扶助費の増額という部分は大きな要因かなというふうに捉えております。これ一般会計のみならず、特別会計のほうへのですね、繰出金、そこら辺の部分でかなり伸びてきているといったところが特徴というふうに捉えております。特別会計についてはそれぞれですね、国民健康保険については被保険者の減に伴いまして、歳入歳出ともに減…歳入についてですね…あ、予算については減額となっておりますが、他の会計については給付の伸び等々で増額要因となっているところが特徴というところでございます。
11番(伊東圭介君)
ありがとうございました。いわゆる近年の傾向にあるような形の、オーソドックスな予算ということなのかなというふうに思います。28年度はね、山梨町長2期目のスタートということで、昨日からも出てましたけども、もう少し特徴のあるね、予算を編成してくるのかなというふうに思われていたんですが、そうでもないと。選挙はね、いつも…いつもというか、葉山町の今までの例であれば1月の選挙ということで、大体このときはですね、骨格予算という形で組まれていたような気がします。今回は12月ということで、これは全く骨格じゃないですよね。一般的な年と同じように組まれた予算ということで、町長、よろしいですよね。
町長(山梨崇仁君)
ほとんどがですね、これまでの流れの中で積み重ねてきたものでございますので。言ってしまうと若干まだ煮詰めが足らない部分があることは事実でございまして、これから、特に防災・防犯関係について、これ時間の猶予がないものだと思っていますので、煮詰まり次第、補正でも皆様にお示しをしていきたいとは考えてございます。ただ、伊東議員がおっしゃるような基本的な考え方としてはこれまでの積み重ねでございますので、骨格ではないというふうに御判断いただければと思います。
11番(伊東圭介君)
経常的なね、経費については例年どおりというところなんだと思います。ただ、やはり先ほども申しましたけども、政策的な部分については町長のマニフェストも含めね、いろんな計画が今パブコメ等にかけられていますけども、今後スタートしていく部分が非常に多いわけですけれども、その準備の年に当たるんじゃないかなって私は思っているんです。今後当然、今、町長言われたように補正予算もね、準備ができ次第また入ってくる可能性も十分あると思っていますし、また29年度ですね、に向けて、その準備の部分でも当然そういったことも考えられるかなというふうに思うわけでございます。じゃあ、骨格ではないということはありますけれども、ちょっと時間的なものも含めてね、非常に政策的なところが完全な部分でこの予算に組み込まれてないというところが若干あるという町長の答弁だったというふうに思います。
あと、これからはですね、町長の施政方針について、沿ってですね、少しお聞きをしたいと思います。昨日も出ておりましたが、まずごみの関係でございます。今後の見通しということで、待寺議員とのやりとりもあったんですけども、逗子市との連携という話があったと思います。その部分なんですが、現状、昨日待寺議員には御答弁をなさっておりましたけれども、清掃費の部分で、確かにごみ量という部分では可燃ごみを初めね、若干の減少はしてますけども、清掃費というコストの面を考えた中に置くと、それほど減っているわけではないわけでございます。これからその部分を減らすポイントというのはやはり、今、民間のところで委託をしている処理の関係であったりとか、またもう一つは大きく人件費の問題かなというふうに、2点ぐらいが大きな問題なのかなと思っていますけども、そのあたりも含めて、そういったお隣のね、逗子市との連携というものを考えられているのかどうか、その辺を御答弁いただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
伊東議員の御指摘された人件費と処理経費、大きく2つございますけれども、人件費は町の収集がほとんどです。今のセンターの運営は人数的にはすごく少なく運営されていると思いますので、そういう意味では人件費については組合との交渉を重ねてですね、また、クリーンセンターの職員との業務の流れの中で人件費については引き続き、人件費というよりも人数ですね。職員数についての検討を重ねていく必要があるというふうに思っております。一方で、逗子市さんとのパートナーシップにつきましては、今まさに勉強会を重ねている最中でありますけれども、大きくは、実際の処理経費ももちろんなんですが、何よりも運搬の部分で、当町の場合はストックする場所が非常に小さく、その分、小積みで何度も運んでいる事例がありますので、そういったことによる処理費が下げられないかということも大きな課題になっておりますので、直接的な処理費と、あとは運搬にかかる経費等でコスト削減が図れればというふうには考えております。
11番(伊東圭介君)
確かに、今、町長言われたとおりだと思います。しかしながら、運搬に関しては今現在はね、非常に遠くへ運んでいるということもあります。それから、民間というところの部分で、トータルで考えたほうがいいんですかね。やっぱりトータルで考えると、やっぱりその処理費がかかっているということで、少しでもやはり近隣の市町村と連携をしてやっていくということになれば、そのあたりについては当然減っていくものだというふうに考えております。それはそれとして、逗子でそういったことをですね、お願いするに当たっては、逆に葉山町として何かを負担していかなければならない部分というのも考えられるんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
逗子市さんとは人口規模も、2倍とまでいかない程度ということで、近い規模だというふうに考えておりますから、逗子市さんにお願いする分、当町でできることがあればということはお互いさまの精神からも必要なことだと思ってございまして、現在、勉強会というふうに申し上げていますけれども、情報交換の中では葉山町ともできるところがあるねというふうに確認していることは聞いております。
11番(伊東圭介君)
まだ決まっていない部分も非常に多いでしょうし、逗子市側のこともありますので、これについては以上とさせていただきます。
もう1点、すいません、少し戻るような形になりますけども、特別交付税の件を1点お聞きをしたいと思います。科目設定だけになったわけですけれども、これも昨日ももう同僚議員が質問されておりますけれども、この取り組み、2期目のスタートとして最優先の、最優先順位として取り組むという昨日の答弁だったと思いますけれども、もう一度確認をさせていただきたいと思います。それから、具体に組合とのですね、交渉に入る時期と、それからいつごろをめどに考えているのかというところだけ御答弁をいただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
特別交付税科目設定金額となってしまったことにつきましては、御存じのとおり、地域手当の超過に対する制裁措置ということで、国に対して私も人事院と総務省と行ってまいりましたけれども、なかなか壁が高く、厚いものを感じている中ではですね、一定は国のあり方について従わざるを得ないというふうに感じるところでございます。そういったことについて、今回2期目に当たりましては地域手当の削減について議論をしていかなきゃいけないということで、組合のほうには既に…既にですね、正式に組合のほうには地域手当についての削減の交渉に入りたいということを伝えておりまして、それに際してのお互いの議論の俎上となる資料のですね、今、整理をしている最中だというふうに聞いております。この2月中にももう一度説明をする場を設けさせてもらうという話を聞いてございますので、時期というふうにおっしゃいましたけれども、現段階ではまだまだ組合さんのお話のほうも承っているわけではありませんから、なるべく早期にというふうには考えていることは申し上げたいと思います。
11番(伊東圭介君)
地域手当のことに関しては今、町長答弁いただきましたので、それで今は理解をさせていただきたいと思います。
続いてですね、施政方針の中でちょっと前後して大変申しわけございません。するんですが、これ町長の選挙のときのビラとかにも書かれていましたし、町長が選挙中にね、よく街頭で演説される中で、昨日も出ておりましたけれども、キャンプ場だとか、それから葉山版DASH村というキーワードが出ていたわけですけども、ちょっとよくわからないという部分も一つあって、このキャンプ場と言われているものとその葉山版DASH村というのはイコールのことなんですか。ちょっとその辺がね、こういまいちぴんとこないところもあるので、ぜひ御答弁いただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
選挙の際にですね、お示しをしましたその公約集の中に、私の描くその理想の姿ということで書かせていただいたもので、キャンプ場、また畑や田んぼという表記を使ってまとめた部分がございます。それをわかりやすく一言で言うとということで、テレビ番組にもじって「DASH村」という表現を使ったわけでありますけども、実際に私の今イメージしているものについてはキャンプ場をする場所が、キャンプをする場所があることと、また手前にはもう一個、生物多様性の頂点にあると言われる田んぼがあることがですね、望ましいというふうには思っておりますが、この話をする過程ではですね、いろいろな、本当にいろいろな方々からの、キャンプのみならず、もっと遊べるフィールドとして使いたいとかですね、動物を飼うのもいいんじゃないかとか、いろんなお声をいただいております。私自身がですね、そういったお声についてまだまだ応えるにも専門的な知識もありませんので、まずは地権者の何よりも許可が必要ですけども、許可が出次第、そういったお声をまとめてですね、集めるような会議を設けていきたいと思っておりますし、また、木古庭…もう言ってしまうと木古庭地域で考えているものですから、その地域の方々にもですね、何よりもお力をいただく上に理解もいただかなければいけませんので、そういった地域の力を借りながら、また思いがある方々の御意見と実際の力も借りながらですね、みんなで何か自然に入っていけるような空間をつくっていく…いければいいなというふうに考えております。
11番(伊東圭介君)
わかりましたというか…予算のことなんで、予算のね、総括質問なんで、予算のことに関してなんですが、この予算としては全く計上されてませんが、どのようにそのあたりは考えている。一切予算の措置が必要のないレベルでのことしの検討ということなのか、そのあたりお聞きしたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
これもまだ、これは確度が高いという段階でしか申し上げられないんですが、ダイワハウスさんの土地をお借りすることになる中で、当然、例えば事業化してですね、採算をとっていこうということはダイワハウスさんも望んではおられないということは聞いてございますので、公共的な目的となります。ですから、必然的に事業を行う際には予算が必要で、そこ、採算性がないものになるだろうというふうには考えております。ただ、現段階では整備にかかることが第一にあるかと思うんですけれども、その整備についてもですね、いろんなお声というふうに申し上げた中では、私たちがやりますというお声も入っているために、まずはその予算がどこまで必要かというものもですね、必要じゃない可能性も第一歩でも今見えていますので、そういったことももうしばらくお時間いただいてですね、お示しをしていくまでお時間をいただければというふうには思っております。
11番(伊東圭介君)
町長の思いはわかりました。ただね、やはり私が考える中で、位置づけというかな、その事業の位置づけ、誰を対象にというところもありますし、町民なのかね、それとも外から来られる方なのか、その事業の位置づけというものがちょっといまいちはっきりわからないなというところが正直なところです。きのうも出てましたけども、待寺議員のときかな、出てましたけど、この中に、施政方針の中に書かれているね、葉山を示す言葉として、自然をね、示す言葉として「大自然」という言葉があるんですけど、どうもこう葉山のこの自然が大自然という言葉は非常に似つかわしくないと思うんです。葉山の町の山というのは全て里山と言われるような、人の手が入ってない山はないんですよ。海もそうだと私は思っています。里海と言われるような、いわゆる磯であったりとか本当の近海の部分で、近い部分ですね、住民の。山はもう当然そうなんですけど、大自然という言葉が幾つか出てくるんですけれども、大自然って言われると北海道のとかね、九州のみたいなところで、どうもこの大自然に包まれ、飛び込める、町が彩りを豊かにするって、全然ぴんとこないところがあるんですけど。これ、あれですよね、きのうも待寺議員も言っていましたけど、町長が一応考えられて、部長さん等にも見せてということで、この町のいわゆる町長の施政方針として出てきたということでよろしいですよね。確認です。
町長(山梨崇仁君)
実際に確認はしてもらっていますので、恐らく文章的におかしいかと言われればですね、問題はない文章になっているんですけども、ただ、後段の部分は私にとっては所信の表明の部分というふうに考えておりますので、前段のその行政的な事業化をすることの脈絡でない流れの文章の中ではですね、担当も気を遣ってといいますか、私の言葉をそのまま恐らく採用してですね、オーソライズされているものだというふうにお考えください。確かに「大自然」という言葉は、行政的にはですね、違和感があるのかもしれないんですけれども、私もこの前に山々という言葉を使ってですね、確かにきのうの御指摘のとおり、山というよりも緑という表現が適切だったなというふうに反省もしてございますが、若干イメージでですね、言葉をここには書いてございますので、大自然という、印象で捉えていただければと思います。
11番(伊東圭介君)
わかりました。そういうところだという、逆に言うとですね、認識を持っていただきたいなと思います。
それからですね、続きましてオリンピックの関係なんですが、やはりこの2020年のですね、東京オリンピック・パラリンピック、これは本当にいい契機だと私は思っているんですけれども、これをやはりもう少しうまく取り込んでいかなければいけないんではないかなという気がしています。この7ページにもありますようにですね、セーリング競技を経験した数少ない首長としてと書いてありますけども、まさにこの、選手として国際大会も初めですね、いろんなところへ、海外も含めてでございますけども、選手として遠征に行った山梨町長でございますので、そこでの経験というものがね、まさにここで生かされなきゃいけないんじゃないかなと思うんです。どういった対応であったかとか、そういった、自分が選手として行ったときにね、どういった待遇であったとか、対応であったとか、そういうことを思い返す必要がやはりあるんではないかな。そして、1期終わって5年目に入った町の町長としてね、このオリンピックを受け入れるといいますか、開催地の近郊にある町長としてどうやって進めていくかという部分でございますけども、その辺、町長の思いというかな、経験も含めて少しお話しいただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
3つあるんですけども、私が海外の大会…国内でもそうですけども、国体とか大きい大会に出るときにですね、一番選手としての視点ですごくうれしく思うことが、やはりそこに向かう途中に旗が立っているとかですね、お店に寄ると、お店で今、国体が行われているよねとか、あそこの海岸でワールドやるんだよねとかですね、その地域の方々が知っていて、選手に対して、選手として認めてくれるということが一番大きな価値を持つと、そのおもてなしに反映されるというふうに思っております。それが1つ。それから、実際に選手としてはやっぱり現場で大会…海上に出るわけですけども、ハーバーにおいてですね、選手が接するところというのは、地面とあと水を使って洗うこと、海に出ることの流れの中で、いかにそこがきれいに整備されているかということが大きな視点だというふうに、これは神奈川県にも伝えてあるんですが、例えばこう藻が繁茂しているとか、100人選手が来るのに水が2カ所しかないとかですね、そういったことは決してあってはならないということをお伝えをさせていただいております。実際に私自身がですね、大会に出たわけですけども、それにとって一番大きな価値というのは、海外もそうなんですが、今、葉山町内を含めて国内にもですね、セーリングの選手、オリンピックに行かれた選手とのつながりもありまして、実際にオリンピアと呼ばれる方々が葉山町内にもいらっしゃいますので、そういった方々の声を私を通してつないだり、直接的に紹介をしてですね、神奈川県に伝えることがですね、私にとっては、これもこれで大きな仕事としてやらなきゃいけないことだなというふうに思っているところです。いずれにしても、神奈川県にはですね、道路とか宿泊とか、どうしても大きな部分での視点に向かいがちですけれども、実際に来る選手の気持ちになってということと、それと接する町民の方々がどう思うかということを大事にしてほしいということを今は強く声を出しております。
11番(伊東圭介君)
今、町長が言われたことというのは、やはり選手目線ということだと思います。やはり、この機会を利用してっていいますか、それを一つのやはり起爆剤として、なかなか予算のね、部分には国も県も非常に厳しい中でございますけれども、やはり私は、例えば道路にしても港にしてもって思うんですね。この機会をやはり捉えて少しでも、例えば港なんて大きく改修しろって話じゃないですよ。ただ、使い勝手がいいようにですとか、そういったこともあるでしょうし、それから町の中の道に関してもですね、やはり余りにも狭隘なところがあるわけですよ。ボトルネックのような状態になっているところもある。そういったところの解消ということもあるんではないかなと思うんです。全てをこのわずか4年の中でね、やるというのは非常に難しいところだとは思いますが、そういった部分ですかね、そういったことは今のところ考えられてないんでしょうか。ことしの、28年度の予算についてもそういったところが見えないわけでございますし、オリンピック関係の部分もね、競技大会の誘致の関係のものは入っていますけれども、そういったものは見えないというところで、いかがなものなのかなという気がしますので、お伺いをしたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
実際に神奈川県の主催で今、近隣の市町村にですね、オリンピックに関する準備の会議に我々も呼ばれて出席をしてございます。詳細は教育委員会のほうで必要であればお答えをしますけども。私が聞いている範囲では、葉山港や当町には真名瀬港もありますけれども、そういったところを利用して大会をするという中で、何か改修をしていこうということが、動向としてはまだ聞いてはおりません。むしろ、真名瀬港と申し上げたのは、今、江の島に置いているディンギーヨットの移転先が課題となっているということで、そういった海岸線にある港やハーバー、マリーナで使えないかと、置く場所がないかということを探されていることは聞いてございますので、真名瀬港も対象となったということは聞いてございます。ただ、現実問題、船がいっぱいですので難しいというふうには考えておりましたけれども。私のほうからは以上です。もし、詳しい動向があれば教育委員会のほうからお答えできると思います。
教育部部長(沼田茂昭君)
何回か県のほうの会議、担当レベルで出ておりまして、今、町長答弁のとおり、江の島港に置いてあるディンギーの置き場が大分苦慮しているような情報が入っております。あと誘致の話も今来ておりまして、それとあわせて本大会の前のプレオリンピック、またその一個手前に各競技大会、国際大会等が行われるというような話は会議の中で出ておるというところでございます。
11番(伊東圭介君)
現状についてはわかりました。今のところインフラの関係、道等についても今のところまだそういった検討もないということでよろしいですよね。今、町長は教育委員会のほうに振られたんですが、今後の町の対応としてね、例えば準備室であるとか、専門の職員をね、置いたりして対応していくのかどうか、そのあたりはいかがでしょう。過去には国体のときも、神奈川国体のときもたしか準備室が役場では設置をした経緯があると思いますけど、そのあたりはいかがなんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私も昨年当初はですね、町も忙しくなるなという認識を持っていてですね、場合によっては国から県から人が来て一緒に何かすることがあるのかと、ちょっとわくわくしていたところがあったんですけれども、ふたをあけてみますと、具体的に申し上げますと、長野オリンピックをですね、手伝われた自治体の方と間接的含めて話を、直接的含めて話を聞く機会があったんですが、基礎自治体はほとんどですね、何もすることがないという形で、国と同時に県がもう必要なものは必要に応じて整備をして、検討の材料を投げてくるという状況だそうなので、町としまして現時点もですね、今お話しのように、道路とか港の話について、私たちのほうには何も情報が回ってきませんので、逆に言うと、必要とは現段階ではされてないというふうに考えております。むしろ、今部長からお話があったように、プレの大会を含めて、世界選手権とかですね、事前に葉山で行われるような大会について、我々が独自に対応を手厚くしていくことが大事かとは思っておりますので、現段階ではオリンピックに関する準備室というものはつくる予定はございません。ただ、情報はいっぱい入ってきますので、具体に言うと生涯学習課と政策課の横連携は密にしてほしいということは担当にはお願いをしてありますので、まず情報連携と、時には行動を一緒にしてですね、つないでいけるようにしていくことを、重きを置いて対応してまいりたいと思います。
11番(伊東圭介君)
わかりました。情報の共有と一元化ということで今後対応していくということで、今現在のところは考えてない。今後もそこまではないだろうという予測のもと、現在は考えているということでよろしいですね。わかりました。
それではですね、続いて、若干総合戦略の関係で少し質問させていただきたいと思います。葉山町というのはですね、町税の確保、いわゆる住民税、それから固定資産税が基幹の税であって、良質な住宅の町を目指すというところがやはり町の大きな指針であり、方向性だというふうに考えていますけども、現状ではちょっと社会増が自然減を下回る状況であって、それも少しここ数カ月で解消になる、ほぼ横ばいに近いということだと思います。ただ、今後はやはり転入増を推進しなければならないわけですし、出生率を上げていかなければならないわけであると思います。重要業績評価指数…指標か。ごめんなさい。指標というのがありますね、KPIというのがあると思いますけども、26年から31年度の5年のスパンで目標が設定されていると思います。これは第四次総合計画の中にあるいわゆるまちづくり指標の目指そう値と全くイコールという考え方でよろしいんでしょうか。若干年度がずれているわけでございますけども、総合計画のほうはたしか25年から32年度だったと思うんですけど。それと、いわゆるこの総合戦略の中にありますKPI、この数値というのはイコールということでよろしいんでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
伊東議員おっしゃるとおりですね、総合計画のほうでは32年度が目標値ということで掲げております。今回の総合戦略については31年度までの計画ということで、前倒しして目標設定をさせていただいているんですが、総合計画の1年前倒しということで、数値はそのままとさせていただいているところでございます。ただ、総合計画にうたってない部分でのですね、KPI設置している部分もございますので、そこら辺は今現段階で各対応…原課のほうと調整しつつ、この部分でですね、今、目標値を掲げさせていただいているといったところでございます。
11番(伊東圭介君)
そうしますと、1年前倒しということで、ことし…今年度は28年度になるわけですけども、新たにね、4月から。すると、もう時間的には非常に厳しいなという気はするんですけども、このKPIの指標をですね、達成するには非常に時間がない。しかしながら、この28年度予算の中にはですね、余りこの目標を達成すべき、その準備になるような予算も含めてちょっと見当たらないなと、余り多くないなと。全くないとは言わないんですよ。ちょっと見当たらないなという気はするんですが、その辺のあたりはいかがですか。達成をしていかなければならないわけですよね、基本的にはね。その辺のことはいかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
KPI指数ということで、目標値としていますけども、達成を是が非でもしていきたい数字でございます。各課と話し合う中で総合計画も定めておりますので、各課のペースもそれぞれあるとは思いますけれども、それを若干こう、総合戦略の上では早めていくということが来年度以降必要になってくると思います。28年度については余りまだ具体的にあらわれていないかもしれませんけども、9年度以降、また予算にあらわれない中ではですね、しっかりと職員の意識を高めていくことによって、関係の方々とのコミュニケーション、ネットワークを強めていくことがこういった数字にあらわれてくる一つにもなると思いますので、総合的な力を持ってですね、努力していきたいというふうに思います。
11番(伊東圭介君)
町長もそうですし、町の幹部の職員もそうかもしれないんですが、それほど、何ていうかな、喫緊の課題って、実は思ってないんじゃないかなと思うんですね。この葉山町の立地の条件…立地の部分考えてもね、東京から近郊でもありますし、非常に自然に恵まれた大変いい場所でございますので、地方が考え、いわゆる地方といいますけれども、いわゆる市町村が考えるこの総合戦略とやはり当町のようなね、恵まれた環境にあるところでは全く、レベル的にといいますかね、緊急度は違うし、取り組みの本気さが違うような気がするんですよ。だけど、やはりそういった今までのブランドにね、あぐらをかいててはいけないんだと思うんですよ。やはりもう自治体間競争は始まっているわけであって、やはりこの現在の人口をね、ずっとキープしていこうということであれば、やはり最初のスタートが大事であって、ほかの市町村がやっていることをまねてというよりはですね、葉山独自の施策をやはり打っていって、やはり葉山いいぞというようなことになっていかなければならないんだと思うんですね。どうしても過去の貯金で食っているような状況がこの今葉山町を感じるわけで、新たな展開、きのうも飯山議員も言っていましたけども、新たに新しくね、何か変えていかなきゃいけない部分というのがあるんじゃないかなと思うんですけど、町長、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私はそれこそがですね、町民の方が町の中で楽しめることだというふうに思っておりまして、どちらかというと、葉山都民と言われるように、働きに出られる方が多いからこそですね、町外に向けての発信であったりとか、そのブランド、町外からのその力をですね、借りているところが多かったかなと思うんですが、働きに出られる方も土・日を葉山の中で楽しむことができる。また、先ほどのキャンプの話も出ましたけども、自然に入っていけるようにしていくことが、もちろん目新しい何かこう、テレビで報道されるようなものではないかもしれませんけども、本当に葉山の価値をですね、本当に楽しむというか、大切にすることができる入り口になっているというふうに思っております。
11番(伊東圭介君)
町長のね、お気持ちというか、今感覚としてはそういうことだというふうに思います。ただね、やはり幾ら東京に近い、横浜に近いといってもですね、やはりいつかはやはり減少していく、人口もですね、減少していくわけでございますので、そのあたりを少しでも緩やかにしていくという部分は本当に町の責務だと思っていますし、魅力のあるまちづくりを継続していかなければならないというところは、皆さんが、町民の方もそうですし、住んでいる方もそうですし、また行政、そして…にかかわる人として、そしてまた議員もそうですけれども、そういった方向性についてはですね、そんなに多く…大きく、みんなが違う方向を向いているとは私は思ってないんです。ある程度同じ方向をみんなが、この葉山にかかわる人たちが同じ方向を向いていると思っておりますので、非常にそういう意味では進めやすい施策もあるんではないかなというふうに考えられますので、ぜひその付加価値が高まるようなね、施策を今後打っていっていただきたいというふうに思います。
それから、全く今度視点変えまして、ちょっと決算的な話になるんですが、今後導入していかなければならない公会計制度についてちょっと御質問させていただきたいと思います。今後葉山町もですね、当然平成30年ぐらいの、3月の末ぐらいですか、期限に導入していかなければならないと思っているんですが、その辺の、今年度の取り組みというのはいかがでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
この部分についてもですね、公会計制度については当然取り組みをしていかなければいけないということで、国のほうからもですね、そういった部分でございます。当然町の会計、それと下水道事業の特別会計、そちらの部分の公会計を導入ということでは、今後ですね、進めていかなきゃいけないということで。当然、今、国から詳細な部分がですね、まだまだ固まってない段階での情報であるということから、予算化に向けた対応という部分がまだできてないのが実情でございます。その制度を導入するに当たっては、当然システム改修等々が発生してきます。そういったもろもろのですね、方策というか手法、そこら辺が今システムの関係は14町村で進めております共同システム、そちらのほうでの対応なのか、それとも町独自でですね、対応していくのがいいのか、そこら辺は今研究をさせていただいているところでございますが、今後そこら辺を詰めた段階でですね、必要に応じて予算の対応は図らさせていただきたいというふうに考えております。
11番(伊東圭介君)
具体的な導入の時期はいつなんでしょうか。一般会計と下水道企業会計とあると思うんですが、いつごろを考えられているのか。そのあたりはいかがでしょう。
環境部部長(伊藤義紀君)
所管であります下水道のほうのですね、公営企業会計のほうにつきましては、既に27年度から準備に入っておりまして、30年度導入を目指しております。
政策財政部部長(小山誠君)
一般会計のほうの部分については、それより1年前倒しの29年度から導入が想定されております。
11番(伊東圭介君)
わかりました。じゃあ、若干一般会計と下水道がずれてということですか。
議長(近藤昇一君)
再答弁させますんで。再答弁求めます。
政策財政部部長(小山誠君)
すいません、お時間いただいて。今確認しましたところ、一般会計というか、こちらの会計については29年度からの対応…28年度の決算からですね、その公会計に基づいて対応させていただくというような予定となっております。
議長(近藤昇一君)
下水道特会はそれでよろしいんですね。
11番(伊東圭介君)
わかりました。じゃあ、28年度予算の決算からということでいいですか。わかりました。導入するに当たってね、どういった基準、モデルとかいろいろあると思うんですが、今のところ新基準であるとか、基準モデルだとか、総務省方式だとか、また東京都方式とかいろいろあるみたいですけれども、葉山町が導入する予定のものというのはどういったモデルで考えられているのか、現状。いかがでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
今議員おっしゃるとおり、いろいろな方法ございます。今の現段階でですね、明確にどの方法というところがですね、申し上げられないのが現実でございますので、情報を十分収集した中でですね、今後どういうふうな方法でですね、取り組んでいくかというのが機会あるごとに御報告させていただければというふうに思っております。
11番(伊東圭介君)
いずれにしてもですね、少し時間がかかることだと思っていますので、例えば固定資産台帳の整備だとか、必ず必要になってくるものもあるわけですよね、その導入モデルによっては。そういったことで非常に準備が必要なんではないかなと思われます。そういったことの準備も含めてね、やはりもう少し早めの対応をしていかないといけないんじゃないかなと思いますので、ぜひよろしくお願いします。
それでは、最後にですね、最後に給食センターの件、ちょっとお聞きしたいと思います。もう既に何人かの議員がお尋ねになっておりますので、ちょっと別の部分で聞きたいと思うんですが。実はきょうの午前中に教育長が昨日から言われ…御答弁されている13回の説明会、PTAに対する…PTAに対するでよろしいんですよね、いいんですよね。に対する13回の説明会の、きょうが初日ということで、現構想案の場所であります上山口小学校のPTAを対象に午前中行われていると思いますけれども。私も実は質問が午後だと思っていましたので、その雰囲気だとか話をね、聞ければいいななんて思ってから質問しようかなと思ったんですけど、午前中になっちゃったんでわからない。もちろん、教育長も教育部長もここの場にいますので、わからないとは思いますが、内容的にはどういった説明をするというんですかね、する予定だったんでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
内容的には何度か教育長のほうから答弁していますとおり、基本…あ、推進委員会の報告書をもとに今つくり込みをしている基本構想案のものをパワーポイントの形式に変えまして、それで説明会を開いております。当然それは紙ベースで、参加された、きょうについてはPTAですけれども、皆さんにお配りをして説明会を開いておりますので、推進委員会の報告書という冊子を配り、1ページずつ読んで説明会を行うという形式ではございません。
11番(伊東圭介君)
そうすると、その中でね、恐らく質問等もあると思うんですけれども、そういったことに対応すべく答えを持っていっているんでしょうか。さまざまな御質問もあると思うんですよ、その場で。そういったときの答えを持っていってるのか。予想される質問もあると思うんですね、上山口小学校のPTAといえば、その狭隘道路の件だとか、搬入の車の台数だとかいろいろあると思うんです。そういったものが出たときに、全部持ち帰りますという話じゃないと思うんですよ。その場でやってくるんだと思うんですけど、そういった準備をされていってるのかということです。
教育部部長(沼田茂昭君)
もう既に各小・中学校から保護者等の意見というのはもらっておりますので、当然想定される質問については、回答できるものについては回答の用意はできております。それ以外には、例えば説明会当日に今後こういった資料を用意していただきたいとか、もしくは、本当にうちのほうとしてはありがたいと思うんですけど、例えばこういう提案があるとか、そういった話については今後の協議をしていくとか、用意できる資料はまた用意していくとか、そういったやりとりになろうかと思いますけれども、回答できる内容については用意はして臨んでいるということでございます。
11番(伊東圭介君)
わかりました。そうですね、きょうどういった内容かということで、また後で私も聞きたいとは思いますが。ちょっと食い違いがあるというかね、もう部長は御存じかと思いますけど、上山口小学校のPTAに配信されたきょうの案内のメールの文章と、教育委員会が出したきょうの案内の文章の内容が余りにも違うんでね、どっちが本当なんだって。両方もらっているPTAはわからないというか、どっち…どうなんだ。葉山町の教育委員会が出したほうは、これから御意見を聞かせていただいて、これから始めましょうみたいな内容ですよ。上小のほうからのPTA運営委員会から出たメールの内容は、今回が最後の説明です。言いたいことがあったら行きましょうみたいなね、あおるような内容ということで、余りにもね、内容が違い過ぎるんですよ。僕もさすがにちょっとこれびっくりして、どうなんだというふうに聞きましたけども。今、部長が言われたように、きょう実際にね、説明されていれば、今後も当然会合もね、13回で一応は1回あるわけですけども、その後の対応というのも当然あるということでよろしいでしょうね。
教育部部長(沼田茂昭君)
もうおっしゃるとおりでございまして、私も今、伊東議員おっしゃる情報を聞いておりまして、葉山町のPTA連絡協議会の会長を通じて問い合わせをさせていただきました。結果的に、PTAのサイドでうちから出した案内状…開催通知が余りにも普通過ぎて、もうちょっとインパクトを与えて、集客という言い方は変ですけれども、大勢の方に参加していただきたいという意図があって、ちょっとそういう文章にしたというような報告を受けておりまして、当然私ども、またPTAの側もですね、最終段階の説明というようなことは思っておりませんで、もともと1月14日の学校給食会の中で13回の開催というのは決まっておりまして、それが本日初回だと。また、加えて日程については学校…あ、PTAや学校サイドの日程に合わせて組ませてもらったと、そういった経過でございます。決して最終のということではございません。
11番(伊東圭介君)
わかりました。僕も最初問い合わせあったときにね、19日って、きょうまさにこの時間であって、議会対応している、課長さんレベルまでね、議会対応されているのに、そんな日に何でそんな重要な説明をやるんだろうなって、ちょっと思ったのが最初だったんです。今、部長の話を聞けばそうではないというところも理解できましたので、今後ともぜひですね、PTAを含め、町民の意見を十分精査した上で進めていただければと思います。お願いいたします。
山梨町長におかれましては選挙のビラにも書いてありましたけれども、2期目、本音でやらせてくださいということでございますので、ぜひ本音でやっていただければと思います。本音を見たいと思っていますので、思う存分本音でやっていただければと思います。以上で質問終わります。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、11番伊東圭介議員の総括質問を終わります。
この際、昼食のため、暫時休憩いたします。再開を午後1時10分からといたします。
(午後0時05分)
議長(近藤昇一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時10分)
総括質問を続行いたします。第4番、1番横山すみ子議員の総括質問を行います。
1番(横山すみ子君)
それでは、一問一答方式によって総括質問を行わせていただきます。1番横山すみ子です。28年度の町長施政方針及び一般会計予算案並びに下水道事業特別会計予算案について、新葉クラブを代表して総括質問を行います。
まず、町長施政方針のページに沿った質問項目を中心に、28年度予算案の概要も参考に、予算計上されていないものについても少し触れながら質問をいたします。
1番目の質問として、施政方針の1ページから2ページに、国際情勢や国内の情勢について触れておられます。この施政方針を書かれた段階でわかっていたかどうか記憶が定かではないんですが、まず、日銀のマイナス金利政策が当町の財政に何らかの影響を与えるとお考えか、伺います。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
マイナス金利政策、国債も初のマイナス金利ということで、黒田総裁も異次元の状態に入ったというふうに表現されたことをよく記憶をしております。金融界でも、私も報道までで知る限りですけども、その短期的な相場の変動よりもですね、今後3年から5年かけた中期的な見方でこの成果については判断すべきだというふうに言っている声のことを重視して私も考えていいのかなというふうに思うんですが、ただ、政府の介入によるその金融市場のですね、あり方については、私も全然専門ではないので詳しくないんですが、読めないというのが結論ではないかというふうには思っております。ですので、町としてできることをですね、着々と重ねることと、あとは、例えば地方交付税であったりとか、国の国庫関係の補助金にもですね、影響してくるかと思うと、やはり町としての自立を目指す姿勢については、変えてはいけないなというふうに気持ちを新たに引き締めているところではあります。
1番(横山すみ子君)
日銀のねらいどおりの経済の浮揚にならずに不安定さが増しているというふうに見えるんですけれども、今伺いましたのは、どういう影響が具体的に来るかというのはわからないところではございますが、当町、町債をたくさん抱えております。順調に返済はしておりますけれども、借り換えというようなことはできるんでしょうか。これからの金利が下がりますよね。一般の家庭であれば低いほうに低いほうにと行くと思うんですが、町債等には制限があるかとは思うんですけれども、借り換えの可能性があれば乗りかえたいなと思うのが普通の心理でございます。この点はいかがでしょうか。
議長(近藤昇一君)
どちらが答弁されますか。
政策財政部部長(小山誠君)
ちょっと十分なお答えになるかわかりませんけれども、借り換えについては無理だというふうに、私、理解しておりまして、ただ、その起債に対する借入率というのは、多分下がってくるんじゃないかなとは思われます。
1番(横山すみ子君)
ここで即答じゃなくてもいいんですけれども、町債の借り換えが制限されるというのが、何か根拠があっておっしゃっておられると思いますので、借りたものが、これから先、下がっていくものに乗りかえてはならないというような制限が、借りる相手方によってはあるのかなとは思うんですが、当町で銀行等からは借りていないということでしょうか。大蔵省だとか、借り先によっては制限を加えてくるかなとは思うんですが。もしこの場で即答、無理でしたら、28年度予算からでも影響を与えるものだと思います。私は委員会には入っておりませんけれども、その関係で、借り換えの制限をされているもの、もしくは自治体が借りていても借り換えが可能なものというものについて、資料としてお出しいただければ、ことし影響するかどうかは別として、議論の役に立つと思いますので、よろしくお願いいたします。議長、よろしいでしょうか。お願いいたします。
議長(近藤昇一君)
可能ですか。
政策財政部部長(小山誠君)
今ここで即答は無理だと私は思っていますし、予算特別委員会までにですね、もし間に合うような形でお出しできれば出していきたいというふうに思います。
1番(横山すみ子君)
それでは、次に進んでまいります。今回の施政方針演説は、読ませていただいて、私もこれはどういう意味なのかなととまってしまってインターネットで調べるというような箇所が幾つかありました。そのうちの1つですが、2ページ目の「イノベーションによる付加価値を生み出し、持続的な暮らしを目指して、町の将来像を確かなものにしたい」と書いてございました。イノベーションによって付加価値を生み出す、これは具体的にはどういうことでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
昨日も若干その議論の中でですね、議論があったかと思いますけども、やはり新しい、直接的に言うと革新とかですね、その経済用語で考えると、ベンチャーを起こす際にですね、そういったイノベーションを起こして新たな市場を創造していこうなどとよく言われますけども、行政の場合はマーケットを持っているわけではありませんので、私たちが今行っている業務であったりとか、それから町民の方々に提供するサービスの中でですね、新しい取り組み、具体的に申し上げたのが、やはりこの大自然を使って新しい葉山の価値を創造していこうということがきのうの話の私からの中心にあったかと思いますけども、そういった新しい視点をつくっていくことが1つ。
それから、今ある、例えばクリーンセンターの話も午前中にありましたけども、業務の中にクリーンセンターの収集のみならず、そこに福祉的な要素をつけ加えていったりとか、またいただいた御提案は広報の配布をするとかいったように、付加価値を加えていくことでサービスの重厚さを、厚さを、厚みを増していこうと、そういったことを検討することが必要じゃないかということを考えております。
もともと安倍首相の施政方針演説にありましたので、国としてもそういった今まであるものに対してのいろんなイノベーションやサービスの付加価値を求めているんだなというふうに考えておりまして、実際に交付金の、何ていうんですか、要綱といいますか、案内なんかにはですね、単純に新しいものではなくて、そこに幾つかの条件がついてきておりまして、昨今の加速化交付金などはですね、非常にハードルが高いととれるんですが、国も本気で事業を進めて、地方自治体であれどもお金を稼げるようなものを求めているんだなということを如実に感じられますので、そういった本気度をですね、国も持っている中であれば、地方自治体もしっかりと取り組むことをですね、気を引き締めていきたいというふうに考えております。
1番(横山すみ子君)
この議論をして1時間終わるというわけにはいきませんので、その中に、空き家というのは町の財産ではございませんけれども、町の資源とも言える面もありますので、そういうもの含まれているのかなと思って見ておりました。後ほど空き家については御質問させていただきたいと思います。
それでは、その次に、4ページの健康に関するさまざまな取り組みが展開され、健康寿命を延ばす取り組みの成果が期待されるわけでございますが、このさまざまな施策のうちで、長期的に事例をフォローしながら、その方の人生に与える影響、もしくは介護保険だとか保険その他にどう反映できるかというようなことを追っかけている例が静岡にございまして、呉市もそうですけれども、呉市は減塩について取り組んで、事例を追っかけながら、その成果が保険に、国民健康保険その他にもう本当にあらわれてきて視察殺到というところでございます。
今手に持っておりますのは、静岡県、健康長寿で全国男性が2位で女性が1位でしたか、すごい成果を上げているというのをごらんになったことがあると思うんですけれども、プログラムの名前は「ふじ33(さんさん)プログラム」というんですけれども、これは私が思っていたのとちょっと違ったんですですが、何々をちゃんと続けている人は、どれだけ健康寿命が延びたかということを長期にわたって追っかけるということで、これは大学かどこか、静岡県総合健康センターとの共同作業で、該当年齢の方の500人、県の規模で500人だとそんなに多くはないんですけれども、同意を得た上で、5年、10年と追っかけていくというプログラムをやっておりますが、この成果が現在あらわれているというよりも、この「33プログラム」で自分でも体操をするというプログラムが普及しておりまして、その方たちが非常に健康寿命が長くなっているという事実があるんですけれども、昨年に続いてことしも健康をテーマにというか、健康長寿を目指すということでいろいろな施策を打たれました。これは本当にすばらしいことだと思っているんですが、その中の柱の一つとして、どういうことをすればその人の人生や葉山町の財政を含めたその健康長寿の方がふえていくということが、データとしても立証されると非常に呼びかけやすいし、税金を投入しても納得がいくということがございますので、もしかしたら今拝見していて、「ふじ33プログラム」、静岡県の動きをもしかしたら御存じなかったかなと思うんですけれども、健康長寿、健康寿命の延長に力を入れるという具体施策だけではなくて、そういう長期にわたって追いかけることができるような、これは行政側の柱ということになりますけれども、そういう視点があれば非常に健康を柱に立てられたという施策に背骨が入るというか、そういうことになると思いますので、町長、本年度予算には間に合いませんし、どのぐらい予算がかかるかわかりませんけれども、この長期にわたってデータを持って追いかけて、その成果を当人及び町の方たちにお知らせするということについて着手していただけないでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
大変貴重な御意見、御提案をいただいたというふうに認識いたします。実はといいますか、横山議員からも御提案いただいた貯筋体操などもですね、ことしは取り入れる方向で今いるんですけども、貯筋体操ですら、筋肉をはかることということで数値化を図れるんですが、お話のように、じゃあそれが直接健康にという言葉に直結するかというと、一部の筋肉の話でしかなかったりとかですね、食生活も食事のアプローチでしかなかったりとか、なかなかその、午前中も出ましたKPIというですね、数値指標であらわすには、健康は寿命面でしかないのかな、それは健康寿命も町の単位ではかれるものではないということで、なかなか設定が難しいというふうに悩んでいたところなんですけども、「ふじ33プログラム」と、私は存じ上げませんでしたので、これも研究させていただいて、その健康に対しての指標をですね、持てるものであれば、大変これはわかりやすく、御指摘のように取り組まれる方も納得度が増すでしょうし、期待がありますので、ぜひ調べさせていただきたいというふうに思います。
1番(横山すみ子君)
あわせまして、何県だろう、呉市が非常に、これは女医さんが御自分でやっていらしたことを呉市が一緒にやるようになったんですけれども、減塩指導をすごく続けておられたら、それこそ健康寿命に大変貢献できてきたと。そして市全体が取り組むようになったんですが、その活動を市の中にある食堂の方たちに減塩メニューを入れていただくようにしたと。そうするとお食事に悩んでいる方でも外食ができるということで、非常に助かって、これは楽しく暮らせるということですよね。これは町民の方から御指摘をいただいて、ぜひ呉市を調べろというアドバイスをいただいて調べたものなんですけれども、外食はもうできなくなっちゃったと思っていらっしゃる方でも、減塩メニューで塩分2グラムですとかって書いてあれば安心して外出ができますので、あわせて呉市も研究していただきたいんですが。これは、これから高齢者が3割以上で、しかも、こういうことを言うと叱られるかもしれませんが、少し自由に使えるお金をお持ちの方たちが安心して葉山の中で楽しく暮らすためには、そういうチャンスもとても大事だと思いますので、先ほどからうなずいていただいておりますけれども、あわせて呉市も研究して、これは町の飲食店が同意してくだされば、全部じゃなくても構わないんですけれども、減塩メニュー協力店みたいのがあれば安心して入れるということになりますので、ぜひよろしくお願いいたします。私もラーメンは食べないようにとかそんなことを考えるときに、減塩ラーメンとかって書いてあったらふらふらっと入りそうな感じがいたしますので、これはよろしくお願いいたします。1年、2年で効果が出る問題ではありませんが、この町で楽しく一緒に暮らすという意味ではいい取り組みですし、こういう事例は町のイメージにも大変貢献すると思いますので、よろしくお願いいたします。
では、次に、ちょっと、もうちょっと重い問題に参ります。5ページのところでごみ収集について触れておられます。先ほど伊東議員からの御質問の中で、御答弁のところを聞いた部分では、逗子市と勉強会を重ねていて、葉山町でできることについても話し合いの中で確認をしているというふうに聞こえたんですけれども、これはそのとおりでよろしいでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
逗子市にお願いするもの、葉山町で逗子市分について受け入れられるかどうかの、受け入れるものについての協議を重ねております。
1番(横山すみ子君)
先日の本会議で、審議会の、新しく一般廃棄物についての審議会を設置するという議案が可決をされました。御説明を伺ったところでは、28年度中に一般廃棄物処理基本計画、ごみ処理基本計画の改定をするためにその審議会を設置したいと、5回を予定していて7名という御説明を伺ったんですけれども、この近隣市とのパートナーシップの構築について一歩前進したという思いがあって審議会を設置されたということですか。
環境部部長(伊藤義紀君)
いえ、そういうわけではございませんで、今まではその自前でですね、この計画をつくっておりました。ごみ処理全体に対してやっぱり転換期に来ているというところもございますし、ごみを取り巻く状況、ひところ前は余り資源化という言葉はなかったですけれども、昨今その資源化についてもどこの自治体でも力を入れているという状況もございますので、やはり専門的な知見をお持ちの方々の御意見、それから町民の方々の御意見も踏まえながら、新たにその改定をしていくという意味合いで、この問題もありますけれども、その前に審議会をつくろうかなというような形で、町長とも相談して予算計上させていただいております。
1番(横山すみ子君)
そうすると、私の早とちりで、これがぐっと前進するので計画もつくっちゃうのかと思ったんですが、そうではなくて、資源化・減量化についてもうちょっとつくり込みをしたいというふうにとれましたけれども。そうしますと、処理とか、それから施設面については、今回大きく手をつけるわけではないということですか、部長。
環境部部長(伊藤義紀君)
やはり一定程度のですね、今の葉山町のごみ施策の現状ということで、お集まりいただく委員の皆様にはお話をする必要があると思います。その中で、じゃあ町のそのごみ処理施策全般の方向性という意味での計画になりますので、恐らくそのような話も出てくる可能性はあるのかなというふうには感じております。
1番(横山すみ子君)
これは聞くまでもないことかもしれませんが、今のごみの現状と経費面についても、委員の皆様におわかりになるように資料がどんどん出てくるということでございますね、審議会で。
環境部部長(伊藤義紀君)
やはり下水道、公共下水道審議会においてもですね、どうしてもその経費の面、将来にわたっての負担というのは気になるところ、委員の皆様も気になるところだと思いますので、求められれば当然今の現状、処理の方法ですとか、どのくらいの経費がかかっているかということについても参考の資料としてお示しするような形になろうかと思います。
1番(横山すみ子君)
それでは、施政方針の5ページにまた戻らせていただきますが、5ページのところで、町民力に敬服とありまして、町民の皆様の御努力に感謝しておられるという一文がございます。現実に私もごみを出す側なんですけれども、出す側は、パンフレットを片手に毎晩これはどっちかなと悩んだり、廃プラスチックの回収が少な過ぎるけど、みんなは大丈夫なんだろうかとかということで、ごみの問題で本当に考えることが多い日常を送っておられると思います。
ごみ収集に関して、先ほど伊藤部長からのお話の中で、次の一手というお話がございました。実は先週ですね、藤沢市にごみ収集について見学に参りまして、現場の方たちから、何回目かなんですけれども、お話を聞いた後、戸別収集をされるところをあとをついて行かせていただきました。一緒に歩きながら話しているうちに、日々収集、本当に頑張っておられましたけれども、市民要望を踏まえながら、次の一手、次の一手ということをみんなで考えながら改善してきていますということでした。私が皆さんと一緒に伺った最大の目的は、藤沢が戸別収集を燃えるごみ系でした後、2年後ぐらいですね、ステーションで集めていた資源系というか、不燃とか、そういうものを戸別収集に一緒に始めたんです。そこでは廃油も集めていまして、どうやっていらっしゃるのかと思って現場を拝見したんですけれども、パッカー車の仕様を変えた車が何台かございました。巻き込みの部分を少し短くして、運転席との間に資源物を入れる大きなかごを用意していて、集めるときはパッカー車の巻き込みがあいたところに小さな入れ物を2つ引っかけて、とってきながらばあっと同時に仕分けして、こっちがいっぱいになったら前に移すということで、コースを割と短くしておられるということでしたけれども、出す側としては非常にやりやすくなったと。出すほうですね。集められる方たちは大丈夫ですかというふうに聞いたんですが、本当にすごく上手にというか、見事にやっておられまして、すごいですねという会話をした中で、やはり仕事をする中で、次の一手というのを常に考えていますという見事な、ちょっといいなと思って帰ってきたら、今、部長がおっしゃったので、もしかしたら同じ思いでいらっしゃるのかなと思ったんですけれども。
何を言いたいかというと、葉山の分別はちょっと多いです。これから65歳以上、その方たちが75歳以上に、若くなってはいきませんので、いく段階の中で、なるべく出しやすく、なるべく減量やその他に協力できるように、それが六、七割の方が日常としてできるようにという配慮は絶対に必要なところだと思うんですね。藤沢でさえ有料化が通るのに議会で2回否決されて3回目、それから戸別収集になって動かし始めて、これでいいのかどうかという点検をされて、ステーション方式をやめようという決断をされたというのはすごいことだと思うんですけれども、思った以上にスムーズな流れ方でした。ごみ収集、現場の方が大変努力していただいて、現場の苦労を見て、出す側も頑張ってくれているなというのがじかで反応が出ているとは思いますけれども、この次やるべきことは、一般の方たち、ごみを出す方たちが、ごみのことだけずうっと半日悩んでいるというような状態ではなくて、協力したい気持ちはいっぱいあるけれども、やりやすい形というのはどういうことかということを考えてみる必要があると思うんですね。
ステーションをやめられたということで、藤沢は道路上にごみとか資源の目印がありませんでした。ただ、町内会等で資源物を集めたいというのは、その町内会の合意だと思いますけれども、道路上とかどこかに集めるんですが、業者が来て持っていった後は何もない状態ということで、夏のごみ収集でちょっと悩みになっている目印になってしまうようなものがない。道路に線も引いてありませんでした。というのは、これは一つの知恵だなと思いましたけれども、たった半日見学してきて、すばらしいからいかがかと言っているように聞こえるかもしれませんけれども、ごみを出す側として、ステーションに出すということで苦労しておられる方も見かけますし、分別がなかなかのみ込めていないなと思われるものがどうしても出ています。それをステーション付近の方の責任になってしまうようなところがあって大変申しわけないと思っているんですが、ごみ行政について次の一手を考えながらやっていきたいという前向きな気持ちの中で、この藤沢の今のやり方について、町長、研究していただけないでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
藤沢市さんはリーダーだと思っておりまして、私たちも研究させていただいております。お話しのように、広報の配布だったりとか、今の資源物に関する戸別収集化等もですね、町の、葉山町の資源ステーション、それから戸別収集についてもある程度安定してきたところでですね、次に向かう方策としては、大変参考になる先進的な取り組みかというふうに思います。もちろん研究はさせていただきたいと思います。ただ、有料化していたりとか、土地によって民間委託していたりとかですね、いろいろと状況も違うところもありますので、その辺を丁寧にひもときながら葉山町に有効な次の一手を生み出せるようにしていければいいなというふうに思っております。
なお、町としましては、先ほどの処理の話以外に収集そのものにつきましてもですね、やはりまだまだ、戸別収集のほうについては、どちらかといいますと資源ステーションはその町内会という複数の目で見れるところがあるんですが、各御家庭の1軒1軒のごみについてはですね、御家庭の方と収集の職員しか知らない状況もありますので、御家庭の方に直接ごみの出し方について、時には指導だったりとか、時には御相談に乗れるような体制ということも次は必要なんじゃないかというふうに思っているところもございます。もちろんごみが少ないところはそれで構わないんですけれども、出し方をもう少し配慮できるところは、どうでしょうかといったことをですね、これは1軒1軒町として御相談するしかないと思っていますので、そういったことも踏まえて、町のあり方については、次の一手を定めていきたいなというふうに思います。
1番(横山すみ子君)
これは非常にごみに熱意を持っておられる方ですとか、若い方たちですと、これはできて当たり前ということになってしまったりするんですけれども、特にお1人もしくはお2人で高齢になって住んでいらっしゃると、その分別のところからなかなか覚えるのが大変で、やっと覚えたら、これ、違っちゃったのと、つまりこっちの分類になりましたよというのがなかなかのみ込めないとか、問題が出てまいります。こういうのをお互いに気持ちよく出していただいて収集できるようにするためには、余りの細かなやり過ぎ…やり過ぎと言うと失礼かもしれませんが、必要な分別は絶対にしなければいけませんけれども、そのほかはどの程度できるかなというのを配慮しながら一歩ずつ進んでいくという配慮が絶対に必要だと思うんですね。当町は、有料化しておりませんけれども、税金でこういうものが収集されていて幾らぐらいかかっているというのも、もうちょっと認識していただけると協力もしやすくなりますし、藤沢では、当町のキエーロがどんとセンターの前にありまして、普及したいと言っておられましたけれども、当町のやり方は当町のやり方で大変有効ないい面があると思いますが、あとは、出す人たちにもうちょっと配慮してというか、レベルを…レベルじゃない、要求のレベルをですね、もうちょっと下げたほうが皆さんが協力できると思いますので、その点は忘れないでいただきたいと思います。
私が町長の施政方針を読んで、パソコンと首っ引き状態になっちゃったというのは、かなり先進的な言葉や構想が入っておりまして、もちろん将来を見るためにはそれは必要なんですけれども、やっぱりみんながついてこれるかなという配慮も要ると思いますし、当町の職員の、特に現場の皆さんが戸別収集の収集で大変苦労をされて、出す方たちとの対話がとてもよくされるようになってきているというのは見えておりますので、次の一手に向けて、私、新葉クラブからの提案は、次に戸別収集の品目をふやして、道路上にごみとか資源の目印がないほうが町がきれいになるんじゃないかということでございます。ただ、ちょっとここで経済的な試算はしておりませんので、試算したらこうでしたと言われたら無言になるかもしれませんけれども、ぜひ御検討いただきたいと思いますし、これがうまく行われれば、町の行政に対する信頼度は上がるなと思っておりますので、即答は無理と思いますが、研究をよろしくお願いいたします。
それでは、予定しておりましたのは、8ページ後半の地域手当のことだったんですけれども、昨日来何人かから御質問がございまして、先ほども伊東議員に対して、特別交付税が科目設定のみになった、それから交渉に入る時期とめどをという御質問に対して、国のやり方については違和感があって、人事院、総務省にも行ったけれども壁が高い。組合には正式に削減の交渉に入りたいと伝えたと、これから資料をそろえて、なるべく早期に話し合いを重ねていきたいという御答弁がございました。1点だけお願いしたいことがございまして、地域手当というのは給与の中の一部でございます。これだけを切り離して考えることはできないと、全体的な中で考えるべきものと思っておりますが、町長はいかがお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
確かにですね、給料として月額で振り込まれる形、全額の報酬を見ると給料の一部であるというふうには、とけ込んでいるというふうに考えられます。しかし、国からするとですね、ラスパイレス指数に地域手当を含まない数字、また含む数字というふうに2本立てで出ていることがあったりとか、また、地域手当を一つのやり玉に上げて特別交付税の算定の一つに入れていることを考えますと、これを取り上げてですね、議論を進めるわけにはいかな状況があります。当局という立場になりますけども、組合と話す際には、そういった給料をもらう側の立場としての視点というものももちろん重要視しなければいけませんので、そのための交渉の場があるというふうに考えてございますから、お互いの理解を深める中で納得できる妥協点を早期に見出してですね、削減に向けて取り組んでまいりたいというふうに思います。
1番(横山すみ子君)
町長とは全然逆なんですけれども、東京都の特別区等は、給与交渉の中に調整弁として地域手当を考えていると。これは国の文章に入っておりました。それで、もう20%というすごい額を置いておきながら、下げるんだったらこちらを上げるとか、これはまさに調整弁ですけれども、当町の場合は、パーセントを上回って出したら余力があるんだろうということで特別交付税の罰を加えると、これは本当に地方分権と言いながら町はあってなきがごとしかと怒りを覚えるところでございまして、町長、組合とは丁寧に話し合っていただきたいと思いますが、壁は高いですけれども、崩せないわけではない。まだ国のほうに対する働きかけもぜひ継続していただきたいと思います。国の財政状況が、赤字を返済するために赤字国債を発行するなどという話がちらちら出るようでは、余り財政的に頼りにならないかもしれませんけれども、国に対しても言うべきことは言うという姿勢はぜひ保っていただきたいと思います。
ここから先はですね、町長の施政方針になかったので伺うという項目について御質問をさせていただきます。イノベーションの中に含まれるのではないかというふうに先ほど私が申し上げましたけれども、空き家対策、来月までに報告がまとまってきて、今までの町長の御答弁を踏まえますと、報告がまとまった段階からこの空き家問題の利活用について考えていくという答弁が今までたくさん出ておりまして、今何を見ているかといいますと、予告していなかったので大変申しわけないんですが、葉山町人口ビジョンまち・ひと・しごと創生総合戦略の46ページのところに、すいません、なければ読んでしまいます。空き家の適正管理と有効活用という項目が出ておりまして、「高齢社会の進展等により増加している空き家が防災、防犯、衛生、景観等において地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼすことが懸念されることから、空き家の適正管理や再生、利活用等に向けた取り組みを進めていきます」。午前中から話題に出ておりました重要業績評価指標、KPIが、現状では、26年度0件で、31年度に2件利活用しているという数値目標にはなっているんですけれども、これは町長と認識を多分共有するところなんですけれども、当町の空き家の中には、非常に価値ある空き家も含まれているのと、それから、福祉の面から見ると、各地域に点在する空き家を行政が直接か、もしくはそれを活用したい人を応援するかは別として、この空き家をどうするかというのが、葉山の町の将来、町並みですとか暮らしやすさというところからどうしても外せない問題だと思います。それで、報告が3月までに出てくるのに、予算になぜこの空き家対策について何も出てないのか、非常に不思議に思いまして御質問しました。お答え願います。
政策財政部部長(小山誠君)
今回、空き家対策に対しての当初予算に計上はさせていただいてないところでございます。なぜかと申し上げますと、再三ちょっと御説明をさせていただいているところでございますが、今現段階で空き家の実態調査を行っております。その中で、今現段階の進捗を申し上げますと、当初1,100件強のですね、空き家と思われる物件がございました。そこら辺の実態調査をした後、アンケート調査というものを所有者に対して今現在行っている最中でございます。2月12日現在の回収率がですね、発送件数については228件で、そのうちの50.2%の回収率となってございます。その回収された方の回答等は集約を今進めているところでございますけれども、集計を進めているところでございますが、いずれにしましてもですね、かなり所有者の方のお考えというものがですね、ここでようやく見えてきたなという感はとれます。いずれにいたしましても、やはりその対象物件となっている実態をですね、十分把握した上で、今後町としてですね、どういう対応を図っていったらいいかということで、今現在はその状況の把握に努めているところでございます。当然この状況がですね、3月末までに明確になった段階で、多分当初には当然間に合いませんので、早ければ6月にですね、どういった対応を図ったらいいかということで進めるような形になろうかと思います。ただ、今、私の考え方というか、今後の実態がわかっていけばですね、例えば宅建業者さんですとか、建築関係の専門の方の御意見をいただきながら、特定空き家ですとか、空き家の利活用についての御意見等々、御協力、民間事業者のほうの御協力を得られなければ、所有者の方にも提言をしていけない、提案をしていけないような状況も考えられますので、そこら辺は慎重に対応させていただきたいというふうに思っております。
1番(横山すみ子君)
今、私が伺いたかったことに入っていただきました。データがきちんとそろった段階で、専門家ですとか、町の方も含めたほうがいいと思うんですが、協議会をきちんと立ち上げて、町がどういう方向へこの問題を捉えて展開していくかということを行っていくべきだと思っておりますので、6月の段階では、町だけでああしようこうしようと思うのではなくて、やはり専門家の方たち、まちづくりの思いを持っていらっしゃる方たちの意見もあわせるためには、公式の場をつくったほうがよく見えますし、公平であると思いますので、協議会をぜひ立ち上げていただきたいんですが、それはいかがでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
議員御指摘のようにですね、私ども職員の内部でもですね、検討委員会のほうを設置して対応を図っていきたいというふうにも考えていますし、今御指摘のようにですね、専門の方にですね、入っていただくような協議会もですね、今後対応を検討していきたいと思いますし、必要に応じて予算化をして対応を図らさせていただければというふうに思っております。
1番(横山すみ子君)
了解いたしました。期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
これも、次に、場所を特定できないんですけれども、南郷の商業施設開設に伴って交通手段を整えなければいけないということで、昨日来京急と話し合いをしているという御答弁が出ておりました。人さまの質問、答えですと、全文をきちんと書いたわけではないので改めて御質問をさせていただきたいんですけれども。もう一つ今、同じ葉山町人口ビジョンのところの24ページ、25ページに統計が出ておりまして、小売販売額統計と、1人当たり課税所得の比較ということで、26年度の数字でございますが、葉山、横浜、横須賀、鎌倉、逗子、大磯と数字が並んでおります中で、1人当たり課税対象所得が鎌倉に次いで第2位と。これはすごいなと思ったんですけれども、手前のページにですね、1人当たり小売販売額、これが大変に低くてもったいない。これだけの所得が外へ、どこで消費しようと勝手でしょうと言われそうな感じもいたしますけれども、町内で皆様がもうちょっとお金を落していただくと町内経済が活性化をしてまいります。そういう意味では、南郷の施設を観光客、通過するお客さんが大いに利用していただきたいという思いと同時に、葉山町内の方たちがとても行きたい施設として、週に何回か顔を出していただけるという状況をつくるためには、静脈・動脈になる足、交通の体系が絶対に必要だと思います。昨日から御質問を聞いておりますと、京急と話をされたのは、既定バス路線の変更もしくは延長というふうに聞こえたんですけれども、どのような要請を、検討してくださいということを京急にお伝えになったのでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
この部分につきましてはですね、南郷地区に共同店舗ができるということも踏まえまして、私のほうでですね、担当課長と京急の逗子営業所さんのほうに出向きまして、こんなことが考えられないかということで、こちらからの今提案というほどのものではございませんが、葉桜行きの今バスが逗子から葉桜どまりということでなってます。また、イトーピアにつきましてもイトーピアの中央公園どまりと。そこら辺のですね、循環的なバスが運行できないものかどうかを今後私ども町と京急さんのほうとですね、いろいろ研究を重ねて運行が可能かどうかを十分協議していきたいという旨のですね、お話を持っていきました。京急さんは京急さんの立場、私どもは私どもの立場ということで、今後担当者レベルでですね、煮詰めていかさせてほしいという旨を伝えております。
1番(横山すみ子君)
この話し合いは、あの施設は大体秋、9月ごろかなという予想でございますが、開業するだろうということで、それに間に合うようにしたいということですか。
政策財政部部長(小山誠君)
時期については、明確にですね、お答えすることは大変難しいことだと思っています。当然やはり地元住民の方の御意見、アンケート調査等々を含めてですね、伺う中でやっていかないと、なかなか京急バスさんのほうもですね、運行、循環バスの運行という部分でですね、踏み切るということはなかなか難しいのかなというふうに感じている部分もありますので、そこら辺は慎重にですね、対応を図らさせていただく中で、当然早ければ早いほうがいいと思っていますので、そこら辺はスピード感を持ってですね、協議を進めさせていただきたいなというふうには思っております。
1番(横山すみ子君)
大変お答えする限界が難しいだろうなと思いながら御質問しているんですけれども、実は、先週藤沢と同時に茅ヶ崎へ行ってまいりまして、全国のホームページを見る中で、茅ヶ崎のコミュニティーバスの目的、組み立てが大変とてもいいなと思って、お金はどうですかという話を伺ってまいりました。やはり初期にある程度投資しないと神奈中さんも踏み切れなかったでしょうし、運転者がどういう身分ですかというのを聞きたかったんですが、やはり神奈中さんから派遣じゃないけど、神奈中さんの仕事でやっているということで、多分3者とも、茅ヶ崎がちょっと懐が痛んでおりますが、茅ヶ崎と神奈中と利用者さんが、皆さん、これはいいなと思っておられるというのは、見学に行った私たちでもわかるぐらい、なかなかいい取り組みだと思いました。あちらは、茅ヶ崎市民病院の活性化というか、それもあって必ずそこを通るというルートでございましたが、葉山の場合は、町民病院もございませんし、町が、主体が町ではないとは言いながら、国や町の税金を投入して人が集まれる施設をつくるわけですから、絶対に成功させたいというのは私の思いも同じでございます。そのためには、先ほど商業統計を申し上げましたけれども、葉山の人がどれだけ足を運んでくれるかということが大事だと思いますので、町長に1つお願いです。もしも京急との話し合いで長引いて、9月に足が確保できない場合は、運行の実験として小型のバスでもいいから回してみるということもお考えいただきたいんですが、最初に勢いがつかなければ、それは施設としては大変厳しいことになります。今までも夕市等であそこには何回もバスを回しておりまして、回っている限り乗ってくださるというのはよくわかっております。これは実験的な意味合いしかとれませんけれども、ぜひ足の確保については、あの施設の生命線じゃないかなと私は思っておりますし、先ほどから人口ビジョンとか創生戦略について話しておりますけれども、まさにこの中に入れてもいいような事業として考えられると思いますので、町長、9月までに間に合わない場合は何か代替案をお考えいただきたい。いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今もお話に出た夕市、南郷でやっております。今回の共同店舗もですね、基本的に主体は商工会さんでして、商工会さんのほうでバスをアテンドして走らせている。戦略としては非常ににぎわっているということも聞いておりますので、大変有効な足なんだろうなということは十分想像ができます。現段階では、以前御提案いただいたように、その葉桜やイトーピアの地域の方々がまずは行けるようにということもありまして、バス路線の変更ということで、比較的、また私どもの視点からすると、京急バスさんもハードルが低いのかなというものを持って期待をしているところなんですけども、事業者さんなので、そこの結論は正直言ってわかりません。かといって、結論が出次第ですね、9月にすぐにコミュニティーバスをとかですね、町独自のバスをといいますと、またそれも計画的にどのようなルートを走らせるかということもなかなか対応が難しくなるかと思います。ちょっと時間がかかってしまいますけれども、恐らく9月は難しいかと思いますが、京急バスのほうで対応が難しいということであれば、バスの運行について町独自に検討をですね、始めなければいけないのかなというふうには思っておりますので、ちょっと時間的には約束はできないんですけども、何かしら、もちろん南郷を含めてですけども、今後の高齢者の足という観点からもですね、町が何か向き合っていかなければいけないと。いずれにしても南郷のこのバス路線の変更を一つのきっかけとして町内のインフラについては考えなければいけないとは思っておりましたので、時間だけは申しわけないんですけども、その必要性は十分承知はしております。
1番(横山すみ子君)
町長が動いてくださったと感じて、昨日来、大変うれしく思っておりました。やはり経営主体がしっかりしていないとなかなか大変なことだと思いますので、京急を大切にしながら話し合いを重ねていただきたいなと思います。
ちょっと時間がなくなってしまいましたので、用意していた質問が全部はできなくなってしまったんですが、1点、どこにも書いてないことなんですけれども、ことしの夏から18歳から投票することができるようになります。それで、はがきを出すということは予算書の中に書いてあったんですけれども、町長にお願いしたいのは、先ほどから話題に上せている、この葉山町人口ビジョンとか創生総合戦略、これは私の年代にとって大事な話というよりも、10年、20年、30年先に葉山に住んでくださる、もしくは住みたいと思ってくださる方たちのためにやらなければいけないような仕事でして、18歳から投票ができるようになるというのは、大変大きなきっかけになりますので、葉山町が何か大事なことをやろうとするときに、お集まりいただいて御意見聞くというのがあるんですけれども、今回に限っては18歳、19歳、来年からは18歳でいいと思うんですが、葉山のまちづくりについて御意見をいただくような場面があったら、その方たちを狙い撃ちというと大変失礼なんですが、町の将来を担う方としてぜひ御意見をいただきたいと。そのいろんなことを意見交換する中で、投票行動については、町だとか国だとかいろんなことに興味を持たれたら、本当にふだんから関心を持って投票も行っていただけるようになると思うんですけれども、そういう町民に対して呼びかけるときに、これが銘打ってできるのはことしなんですよね。「18歳のあなた」というところなんですが、そういう機会をぜひ、参議院選挙に間に合うかどうかわかりませんけれども、ことしから来年にかけて、人口ビジョンを含めて、あと公共施設の問題等、空き家もそうですけれども、町の将来についてみんなで話し合って決めていかなければいけない重い課題を抱えた数年間だと思いますので、「18歳のあなた」という企画を何か考えていただきたいんですが、町長、いかがでしょうか。予算には出ておりません。
町長(山梨崇仁君)
成人式の実行委員の方々と毎年成人式の前に、年が明ける前にお話をしてですね、懇談をする場を設けるようにしているんですが、19歳、20歳の方々ですね、町への期待であったりとか町政についてと言いますと、ほとんどの方がやはり知らない。むしろ学校生活自体が町外に出られているために、仕事も含めて町のことについてはほとんど生活上余り何も関心がないというのが正直なものを感じております。なので、私自身その18歳、選挙権と言われましても、非常に難しいのではないかなというふうに思っていたんですが、一つ救いは、中学生議会をここ4年ですか、やってきておりまして、また、小・中学生とのかかわりの中では、さまざま教育委員会も私どももコミュニケーションを持っておりますので、若干町への視点があるというふうには認識はして、感じられてきております。そういった方々がこれから18歳、19歳になるわけですけれども、選挙管理委員会ともですね、少しお話をさせていただいて、18歳がいいのか、17歳も含めて少し幅広くですね、10代という視点で何かお話ができるような方法を検討していく必要があるかなと今お話を伺っていて思いました。インスタグラムなどの活用もして、若い方々世代というのは私たちの課題でもありますので、おっしゃるように一つのきっかけとしては大事なタームになると思いますから、何かしらの取り組みを検討してみたいと思います。
1番(横山すみ子君)
今の問題について、教育委員会サイドでは何かできることはありますか。
教育長(返町和久君)
直接は今のところ思いつかないんですけれども、やはり中学生議会、この2年間かかわっていて、若干手応えもありました。なかなか学校教育が所管なので、出てこいというのは難しいところもあるんですけれども、そういうところはきっかけにして交流の機会を広げて政治に関心を持ってもらうようなことを広げていきたいなというふうには思っております。
1番(横山すみ子君)
町長がおっしゃったと同じように、中学生議会を見ていると、本当に立派な御意見が出ますので、この方たちが関心を失わないでいっていただければ望みは捨てたものではないなといつも感じさせられるところですので、あなたの意見を聞きたいと言われるというのは、全然関心がなくても振り向くこともあるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
最後の時間を使いまして、下水道事業特別会計について1つ確認をさせていただきたいんですが、10年概成ということでプランを進めることになっておりますけれども、実はもう、初年度はことしなんですか、10年概成の。
環境部部長(伊藤義紀君)
初年度は平成28年度から平成37年度までの10年間です。
1番(横山すみ子君)
それで、28年度に調査の予算といいますか、が載っておりますよね。10年間で概成しなければいけないわけですけれども、初年度は何らかもう既に反映させた動きというのが予算上出ているんですか。工事する区間を広げているとか、今までは7だったのが10、そんな感じでしょうか。事業的にどういう反映がされているか。
環境部部長(伊藤義紀君)
今お話しさせていただいたとおり、28年度を始期としての10年間の計画になります。今回予算計上させていただきましたのは10.91ヘクタールで、ちょっと少ないかなってお感じになられている議員さんもいらっしゃるかと思うんですけれども、実は、今認可を受けております面積がですね、もう残り少なくなってきている状況もございます。この中に私道部分も含んでいるということもございますので、28年度は、3年間になるか5年間になるか、認可区域を拡大して、当然認可を受けていなければ国費の対象にもなりませんので、そのために一時この認可のはざまということで平米数としては少ない。ただ、それ以降、認可を取ってからについてはですね、スピードを上げてやっていこうというふうに考えております。
1番(横山すみ子君)
ちょっと心配があって下水道事業特別会計について伺ったんですけれども、今手に持っておりますのは、27年4月に出されました葉山町中期財政計画でございます。それの14ページに繰出金の項目がございまして、下水道に対する繰出金は、最近では18年度の9億3,200万円がピークでした。それからちょっと下がってきているんですけれども、10年概成の計画を進めることによって、下がり続けるはずだった繰出金がまた上昇カーブになるということはございますか。
環境部部長(伊藤義紀君)
総合計画に掲げる町債残高140億5,000万円を超えない範囲ということで計画はしてございます。先ほど申し上げた認可区域とあわせてですね、こちらについては起債の上限額というのも考慮しながらということで考えておりますので、当然下がり幅が大きくなっていくところに下がり幅が減少していく傾向というのは、将来的には出てくる可能性はございますけれども、あくまでも総合計画に掲げる町債残高は超えない範囲でということで計画しております。
1番(横山すみ子君)
心配性で大変申しわけないんですが、今の計画では緩やかに下がっていくと。それで町債の限界、2.1億円だったかと思いますが、140億におさまる範囲内で借りていくという御答弁でしたけれども、これから年数がたっていくと新設の管渠だけではなくて、3団地繰り入れとか、それから管が老朽化していくとか、いろんな問題が起きてくると思うんですが、そこでふえないということはできないですよね。ふえますよね、一時的にでも。その可能性はいかがですか。
環境部部長(伊藤義紀君)
今後下水道のですね、以前ちょっとどこかの場面でお話しさせていただいたと思うんですけども、下水道の整備から今後はその維持管理の時代に突入するということでお話しさせていただいたと思います。下水道課のほうでも今後長寿命化計画というのをつくって、そこら辺の管理をしていく予定になろうかと思いますけれども、今の段階では、幸か不幸か葉山町は下水道の事業の開始が遅かったというところもございますし、さほど目立ったその老朽化というのは、今のところ私ども聞いておりませんので、今後はそういうものにも備えて、極力その、例えば安価で、それから布設なさる方に御負担のない、ストレスを感じないような施工方法なんかも検討しながら、なるべく金額を抑えて将来に備えるということで計画していきたいと思います。
1番(横山すみ子君)
ありがとうございました。私の懸念はやはりそこのところにありまして、下がっていくはずだった山がフタコブラクダみたいになるんじゃないかなという恐ろしさを感じております。質問時間が2時間だとよかったのにと思いつつでございますが、本日の質問は終了させていただきます。御答弁、ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、1番横山すみ子議員の総括質問を終わります。
第5番、3番鈴木道子議員の総括質問を行います。質問席にお着きください。
3番(鈴木道子君)
3番鈴木道子でございます。総括質問をさせていただきます。もう最後でございますので、なるべく重複をしないような形でお伺いをしたいと思いますが、よろしくお願いをいたします。
私は、町長施政方針に沿って何点かお伺いをさせていただきます。最初に、今般私どもの同僚であります細川議員が麻薬の件で大変残念なことになってしまったことに深い心の痛みと、それから大変残念で、私たち議会も本当にこのことを一つの契機にして、しっかり心を引き締めて町民の皆様の負託にお応えできるように、より一層頑張らなければならないと思っているところでございます。私はこの細川議員に実はついて、皆様もそうですけれども、大変多くのマスコミから取材を受けましたし、皆様も受けていらっしゃると思います。実は同じ委員会で視察に行きましたときに、四国の…四国だったと思いましたけれども、視察先で委員全員で夕飯をいただいているときに、細川さんが一言、こういう食事を自分一人が食べるのは何だか申しわけないと。家族にも食べさせたかったというようなことをおっしゃいました。私はそのときに「細川さん、こういう気持ちはずっと忘れないで持っていくのよ、いいことをおっしゃるわね」というようなことを話した記憶がございます。このようなことになってしまい、一番最初がどのようなことで接しられたのか、また彼の優しさ、彼の弱さからくるものなのか、これは全くわかりませんが、まだ若い彼ですので、罪を、罪があるのなら罪を償い、そして新しく人生をやり直していくと、そういう気持ちになってほしいということを願うばかりでございます。
そして、いろいろ考えました。私は全てこの教育の面が原因であるとは申しません。御自身の資質とかいろいろな要素はあるとは思いますが、やはり清原選手の事件もございました。それから脱法ドラッグが大変はびこっているという社会の状況を見ますと、やはり葉山町としてもこの教育の面で安穏としてはいられないというふうに思います。御家庭の教育、そして学校としての教育、この面に再度、この機会に私は目を向けるべきだというふうなことを思いました。
今、葉山町、小・中学校、また町全体で挨拶運動、10年以上にたしかなると思います。これが大変に定着をしてきておりまして、あるとき、私がいろいろな町民の御相談が難しいことがあって、悶々としながら教育センターから出てきましたときに、通りかかった数人の中学生が「こんにちは」って私に向かって言ってくれました。びっくりしました。本当に元気な声でやって、お互いに笑顔で、はっと思いながら私も挨拶を交わしたんですけれども、こんなような状況が見られる葉山町の挨拶運動になったということを、本当にうれしく思っております。これがもっともっと定着をして、そして人と人のコミュニケーションができて、葉山町らしい、温かい雰囲気の町になればということを強く思っております。細川議員も何かのときにそういう人間関係ができて、彼が道を誤ろうとしたときに、何かそういう人が周りにいなかったのだろうかというようなことに思いもいたしました。
そして、ついでに申し上げます…ついでと言って申しわけないんですけれども、実は横須賀の住民の方から、ぜひこれを言ってほしいということを言われました。それは、その方の御両親が葉山に家屋を持っていらっしゃるので、いろいろな相続等の手続、いろいろなことで葉山に来ましたと。玄関入ってすぐのところの窓口で、大変親切で、明るくて、びっくりしましたと。これは本当に気分よく応対していただいたので、本当にこれは褒めてほしいということを2回にわたって言われまして、1回お会いしたときに言われて、2回目にお会いしたときに「言いましたか」って言われましたので、この席をお借りして、本当に職員の皆様の御努力と上司の方の御指導のたまものだというふうに思っております。大変うれしい話だというふうに思っております。これをしっかりとお伝えをしておきます。
そこで、今回平成28年度、健康というテーマ、27年度に加えて本年も健康ということで、大変にさらなる健康施策が充実するものと思い、期待を大いにしております。ここで健康ということで、4ページに施政方針の中で、真ん中の辺に地域社会の健康、活力に資するとも考えておりますと。つまり、私どもが考える体の健康のみならず、地域社会の健康ということにも拡大して問題意識を持って施策をするというような決意というふうに拝見をいたしました。それで、ここで実は思いましたのは、実はですね、先般、葉山町シルバー人材センターのこういう回覧が入ってまいりました。なかなかわかりやすくて、あ、こういうこともあるのかというふうに思いましたし、それから置いてありましたこの葉山町シルバー人材センター会報創刊号ということで、こんなすばらしい会報がカラフルで、わかりやすく出されたので、ええというふうにびっくりいたしました。本当に文字も適当な配置で読みやすく、写真も豊富で、これ、葉山デジタルクラブなどができて、そして、あ、女性もいらしたんだと。とかくシルバー人材センターは草刈りですとかそのようなイメージが大変強かったんですけれども、これを見て何かすごく頑張っていらっしゃるということを感じました。それで、この地域社会の健康ということに、このシルバー人材センターは本当にまさに貢献しているというふうに思います。これから高齢者がどんどんふえていく当町といたしましては、このシルバー人材センターでしっかりしたお仕事を持ち、そしてそれを生きがいとして働いて収入を得るということは、もっともっと葉山町としても充実させていかなければならないというふうに思っております。
これから私も予算特別委員会のメンバーを予定されておりますので、またそこでお伺いをいたしますが、ちょっとここで言及をさせていただきたいんですが、このシルバー人材センターへの補助金、27年度は国・町合わせて728万でしたのが、28年度予算は706万というふうに下がっております。だんだん下がってきていると。しかしながら会員数はふえてきているという、この状況をやはりこれでいいのかなという思いが大変するんですけれども、その辺のところはどのようなお考えでいらっしゃいますか。
福祉部部長(仲野美幸君)
シルバー事業団に対しての補助金につきましては、人件費、あそこの事務局の分のですね、人件費についてお支払いしているところでございますので、毎年あちらとお話し合いの上でですね、決めさせていただいているところです。会員の方につきましては、ふえている状況は伺っておりますけれども、補助金の部分で会員の方々に何か補助するということはしておりませんので、人件費の分で計算させていただいております。
3番(鈴木道子君)
会員がふえて、職員構成は相変わらず2名・2名という、常勤・非常勤。というような状況で、いろいろ補助金については削減方向にあることはよく存じておりますけれども、やはり地域社会の健康、活力という今回の施政方針を考えまと、やはりもう少し丁寧に、この補助金の削減状況を見ていくべきではないかと。手当てを私はするべきではないかというような思いがしております。
これ、話が飛びますけれども、かつて皆様よく御存じの四国の上勝町ですか、葉っぱビジネスで直接見に行きましたけれども、本当に外に出て行ったお孫さんも、おばあちゃん、おじいちゃんが呼んであげて、お家を建ててあげて、本当に一家で葉っぱをとって、それをビジネスにしているということで、それはそれはみごとなビジネスで、お話によりますと、老人ホームがあったんだけれども、入る人がいなくて、みんな元気で、その老人ホームもなくなってしまったとかいう話を伺ったことがございます。そして、本当にお会いした八十幾つの方が軽トラで葉っぱを市場に持っていらして、その方の何といいますか、乙女のような八十幾つの方で、カメラを向けるとその恥じらいが今も私は忘れることができないんですけれども、生きがいを持つということは、本当にこういうことなのだなという印象が大変深うございました。当町のシルバー人材センターも、できればこれを目指してやはりいってほしいと思っております。そして、上勝町のような状態になれば本当にいいんですけれども、目指すところはやはり生き生きとした高齢者の方がふえるということでございます。この補助金について、私はぜひ、再度きめ細かにお話し合い、そして御検討をお願いしたいと思っておりますが、いかがでしょうか。
福祉部部長(仲野美幸君)
先ほどと同じ答えになってしまいますが、今も丁寧に対応はしているつもりでおりますし、今後も引き続き丁寧に対応していきたいと思っております。
3番(鈴木道子君)
ぜひ、丁寧な対応をという御答弁でしたので、お願いをいたします。
それから、ここで、この中に生活習慣病予防という、そのために皆様のライフスタイルを見直してもらう講座や勉強会の開催ということがありますけれども、もうこの生活習慣病予防、先ほどの「ふじ33プログラム」等の話がありましたけれども、前にも私もこの話を出させていただいたことがございます。そして、ついでに貯筋体操というのは私が初めて葉山町で一般質問で申し上げました。そのときに町長のお胸に余り刺さってなかったんじゃないかという懸念を先ほどいたしましたので、大変残念で、しっかりと私も強く言っていかなければいけないと思いました。今回、貯筋体操と…貯筋体操という、この筋肉の「筋」ですね、これが施政方針に盛られたということで、私は大変に喜んで実はいたところなんですが、先ほどの町長のお話ですと、あら、余り聞いてなかったのかしらというような思いがしたものでございます。それはともかく、とにかく、いいんです、議員全員でこの健康に対する施策を盛り上げていかなければいけないのは、いいんです。
この生活習慣病予防、マスメディア等、日本全国高齢者が多くなってまいりましたので、血糖値を上げない工夫ですとか、いろいろな体操ですとか、血管を強くする方法ですとか、心臓が長持ちする方法ですとか、さまざまな文献を初めとして健康情報がにぎわっているところですけれども、もう成人や高齢者対象のこの生活習慣病予防というのは、当たり前のこととなっていると私は思っております。さらに、もっと根本の原因糾明と対処が必要な時代に入っていると。行政というのは、ちまたでももちろんこういうことが情報として蔓延しておりますので、もちろんそれに対する施策をやっていくのは当然のことですが、行政というのはさらにその先を行かなければならないというふうに思っておりまして、私が前に申し上げました香川県三木町の小学校4年生と中学1年生の血液検査の提案をいたしました。高松市でもそれに見習ってやっているそうです。これは30年前からやっていると。また細かくはほかの場面でお話をさせていただきますけれども、本当に問題意識をお持ちになった一人のお医者様の熱意と情熱で、こういう行政が行われているというふうに私は思っておりますけれども、その昔、高齢者の肺炎球菌ワクチンのときも私が一般質問で初めて申し上げましたときは、北海道のある町でやっておりました。本当に全国で二、三の町でした。私はそれを言い続けて、でも誰も誰も余り問題意識がありませんでした。この血液検査も、本当に日本全国ではやっているところは少ないというふうに思っておりますけれども、この健康をテーマに、2年続けてテーマにしたという町の姿勢を考えますと、これはもう、この三木町の研究をぜひ具体的になさっていただきたい。一歩踏み出していただきたい。前、一般質問でお伺いしたときには、町長は小学生に注射して血液をとるというのはみたいな、たしかそういう御答弁だったと思いますけれども、まあ、最初は希望者とかそういうやり方があると思うんですけれども、これはもう本当に検討するに値する施策だというふうに私は考えております。いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今、手元に新聞のコピーも持っておりまして、よく記憶をしております。鈴木議員からの御提案ということも十分記憶をしてございます。子供の検査ということですので、取り扱いについては非常に慎重に行わなければいけないことだと思いますけれども、おっしゃるように、確かに血液検査でわかることは多数あることも十分承知はしてございます。ただ、子供の場合は変化が数字も…数値が時と場合によって違いやすい、一人の子供に対して、その子供の数値が変わりやすいということも、この新聞にも書いてございまして、検査そのものも若干難しさがあるというふうにも指摘がありますけれども、十分研究する課題としては興味深いものだというふうには思います。学校の教育委員会ともですね、議論をさせていただいたりとか、また医師会のほうにも相談をしてみて、各界の意見をいただきながらですね、町としての方向性を少し検討する時間をいただきたいなというふうに思います。
3番(鈴木道子君)
ぜひ前向きに研究、検討をしていただきたいというふうに思います。
それから、この健康、生活習慣病予防には、よく今、大変高価なものだそうですけれども、民間企業では立って執務する机等が話題となっているところですけれども、それが行政にというのはなかなか飛んだ話だとは思いますけれども、こんなことも具体的に参考にすべき案件だというふうに思っておりますので、ぜひ情報をしっかりとつかんで御検討いただきたいと思います。
それから次に、前後いたしますけれども、ふるさと納税ですけれども、このふるさと納税、たまたま私が目にいたしましたのは、高知県の須崎市で昨年は35件で200万円だったものが、ことしの1月だけで、1月末になりましたら4万1,000件で280倍の5億6,000万円になったというニュースを見ました。これには大変力を入れていらっしゃるみたいで、全国のふるさと納税情報を集めたサイトの「ふるさとチョイス」へ登録したり、そして受け付けを開始して、クレジットカード決済も導入したというようなことでございます。それから、返礼品も26業者、あちらは自然が豊かで、いろいろおみかん類等もたくさんあると思いますが、115品目に拡充して、マスコットキャラクターからいろいろ、限定グッズから、さまざま用意をしていることで、それが人気だと思います。大変にこの所信表明でも、葉山を訪れていただけるような品を、農・水・商・工業、観光業と連携して用意していきたいというふうに記されておりますけれども、このサイトへの登録等もやはりお考えになっていらっしゃると思います。一応確認をさせてください。
政策財政部部長(小山誠君)
今回ふるさと納税制度を利用した返礼制度ですね、利用した形での対応というのが、当然インターネット上でのですね、納税できるシステムということで、そちらの運営母体である事業者のほうにですね、事務的な委託を考えてございまして、そちらを通じて対応を図らさせていただきたいということで今、考えている状態なんです。
3番(鈴木道子君)
ぜひこのふるさと納税がよい葉山の宣伝になるということも期待をしております。そして、さらにその葉山の特産で夏みかんワインが今のところ結構名前が通っておりますけれども、夏みかんワイン、また夏みかんサイダーですか…も、その御関係の方の質の向上を、よりよい質の向上ということも必要だと思いますので、ぜひその辺のところもお考えをいただきたいというふうに思っております。
それから、寄附、町への寄附ということで、何人かの方から質問がありましたけれども、これは補正予算のときに私が確認いたしましたけれども、御寄附いただく方のお気持ちを実現できるように、尊重して対応するということでしたけれども、奨学金等のお話が出ました。それは私たちが通常ぱっと浮かぶ箱物でないものだと、奨学金かなというふうに思いますけれども、それも含めて、もう一度、議会でそういう御意見が出てきたということをもって、お時間をとっていただいてお話し合いをするということで確認をいたしましたけれども、それで間違いないというふうに、相手様があることなので、お時間をとっていただく失礼も省みずに申し上げるんですけれども、御寄附いただく方のお許しがあれば、そういうお時間なりとっていただき、こちらの議会等の様子もしっかりとお伝えした上で、お考えを再度お伺いするということはやっていただくんですね。確認をさせていただきます。
政策財政部部長(小山誠君)
今回の御寄附については、一応代理人の方もいらっしゃいまして、そちらの方を通じてですね、議会からこういった御意見もあったという旨をですね、伝えさせていただきたいというふうに思います。
3番(鈴木道子君)
貴重な、高額な御寄附ですので、本当に御寄附いただく方にも、あ、こういうことで本当によかったと思っていただけるような葉山町の使い方をしていただくためにも、お話し合いを十分にしていただきたいと思います。
それから、次にですね、オリンピック・パラリンピックというお話が出ております。これで実はこれに関する運動といいますか、これに関することですけれども、日にちが迫っておりますので、ここでちょっとお話を出させていただきますが、クラブ活動に対する全国大会出場への遠征費補助と申しますか、前に私、一般質問させていただきましたが、またうれしいことに、葉山中学のテニス部が全国大会に出場というニュースを聞きました。この応援態勢、これは個人もあるそうですが、団体ということで、人数も多うございますので、なかなか遠征費等の御苦労がおありかというふうに御父兄の方から、御父母の方から伺っております。これは3月の大会ということですので、この辺のところは対応としてはいかがなものなのでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
テニスの全国大会出場、8名の選手というふうに伺っていまして、場所が四国の香川県というふうに聞いています。学校のクラブ活動補助金の中で、宿泊にかかる予算を、金額は10万と聞いておりますが、そちらを支出しているというふうに聞いております。
3番(鈴木道子君)
クラブ費の適切な財源の中から対応していただいていると思いますけれども、何か少しでも御負担が少なくなるような対応ができましたらという思いがいっぱいでございます。いろいろなお話がきているかと思いますが、そしてまた校長先生も一生懸命やってくださっているというふうに伺っておりますけれども、何せ8人のお子さん、義務教育中ということもありますので、またもう一歩進んだ何かできることがないかというようなことも、ぜひもう一度確認をして研究をしていただきたいという思いがいっぱいでございますが、お考えいただけますでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
前にこの件について一般質問をした中でも、同じように答弁していると思いますけれども、まずこういったクラブ活動にかかわる県大会、全国大会などの旅費とかの、もしくは奨励費といったものについては、やはり一定の要綱をもって対応すべきものというふうに思います。28年度の当初予算には、そういった関係する予算を計上しておりませんで、28年度は使い方をまず従来と変えて、まずそういったデータをもとに、そういった形で必要とされる予算をまずストックをしていただいて、それでそこで対応していこうかと。28年度はまずその要綱をつくるための準備段階としまして、スポーツだけではなく、文化系のクラブ活動も場合によって県や全国に行く場合も当然ございますので、まずしっかりとデータを収集した上で、何らかの形の要綱を作成に入っていかれればと、そのように思っております。
3番(鈴木道子君)
町長部局といたしましても、もちろん財政的な面が何らかのルールのもとに積み増しができれば、皆さんお喜びになると思いますけれども、何かほかのことでも応援態勢、できることがありましたら、ぜひ応援をしてあげたいというふうに思っておりますが、町長、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
金銭的な面というわけにはいかないかもしれないんですが、例えば表敬訪問をいただいたりとかですね、激励に私が伺ったりとか、教育長と一緒に伺ったりすることはもちろん、教育長も御賛同いただけると思いますので、町として応援していますよという気持ちだけでもあらわせればというふうには思います。
3番(鈴木道子君)
財政的なもののみならず、やはり行く子供たちに対して、応援の気持ちをあらわす機会をぜひ今の町長おっしゃったように持ってあげていただきたいというふうに思います。
それからあと、まちづくり、町の活性化ということで、再三町長のほうからもお話が出ておりますけれども、大和地所の山ですね…ダイワハウス工業ですか、失礼いたしました。ダイワハウス工業。これについて、本社へ行って話をしたということをおっしゃいましたが、それはいつのことでございますか。
町長(山梨崇仁君)
先月、1月18日(月曜日)です。
3番(鈴木道子君)
本当につい最近のことなので、葉山町としても動いていらっしゃるということがわかりました。実は、葉山の山は先ほど大自然か里山かというようなお話が出ておりましたけれども、従来葉山の山は燃料とかあるいは建材等に使うために、大小は別として、人が入って維持をしてきたんですね。それで、それで心地よい自然が保たれていたというふうに、葉山からずっと住んでいらっしゃる方はよくわかっていらっしゃると思うんですけれども。ここへきて燃料はもちろんまきではなくなったということもあり、大変にヤブカラシとか、つるが絡まって、そしてタイワンリスが木の皮をはぐということで、倒木等もふえてという、大変に荒れた状況。やはり自然というのは、人間と共生するには、ある程度の人の手が入るということが必要なんだなということを何か身にしみて実感として見せられているような思いもいたします。この広大…葉山町にとっては広大なこの山、これについて、これからどうするのかという長期展望がぜひもう着々と具体的に進めていかなければならないというふうに思っておりますけれども、町長がおっしゃった「葉山DASH村」みたいなところのキャンプ場とかいうお話もありましたけれども、このことについて、ある私学の方が、食と農、それから自然環境、食と農の教育と生産、あるいは自然環境を生かしながら自然環境の教育、それから農、農業ですね、も生み出す。それが食につながると。こんなことを考えていらっしゃる私学があるということを耳にいたしました。これは持ち主のダイワハウスさんがどのように御判断なさるかわかりませんが、私はこういうお話がもし具体的にまた町長のほうのお耳にも入るかと思いますけれども、葉山の活性化についても、こういう利用の仕方をするということであるならば、葉山への人口の流入、そしてまた何かそれが葉山の財政が潤う形、そして葉山という名前が世界に、本当にここの施政方針にも書いてありますように、世界に響くような葉山というふうになっていきたいなというふうな思いがしております。
日本全国を見ても、本当にこのところ、観光客が史上最高の観光客が来たという統計も出ておりますし、それから日本の食、それから日本の文化というもの、文化・伝統というもののよさが東日本大震災を契機でしょうか、大変に世界の人に評価されているというような報道もございますし、改めて私たちも目が開かれる思いがいたしました。
実は葉山については、この…すみません、ちょっと前後いたします。このダイワハウス工業との話し合いということは、葉山町も含めてこのような今申し上げましたようなスタンスのもとに進めていただきたいと思います。それから、人口のことについて、先般報道がありましたけれども、お近くの開成町の人口が増加中であると。これは駅周辺のマンション開発が進んでいたり、それからあと企業の研究施設の誘致等があるというような報道でございましたけれども、葉山町もやはり人口がこれ以上減らないようにというようなこと、それから財政が逼迫しないように、豊かな財政であるようにということも含めて、総合的な観点からダイワハウス工業さんとの話し合いをぜひ進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
午前中にですね、私の公約のところのですね、これからの10年後の葉山の理想というところで、文字ではあるんですけれども、書かせていただいているところの話をいたしました。確かに山に親しむ、田畑に親しむことでというふうに表記はしておるんですけれども、お話しのようにですね、その後段には食の葉山ということを触れており、無電柱化の話も書いたんですけれども、これからの時代といいますか、若い世代と私が聞いている話の中では、経済成長であったりとか、利便性を求めるようなまちづくりというよりもですね、よりも安心して食をとることができて、暮らしをすることができる。つまり、生命としての安心を得られる町であってほしいということを葉山に望んでいるというふうに感じている次第です。そのために、まずは自然に親しむという人間の生きる姿のですね、何か具体的に表現できないんですけれども、すごく大切なものを我々は自然から学べると思いますので、そういった一端が第1に。第2には、何を食べているかによって、その人の体がつくられていますので、食についても、例えば添加物が少ないものであったりとか、自然からなすような食品をですね、なるべく安心して食べれるような環境をということを私も目指しておりまして、行く行くはもちろん学校給食のほうにも実はお願いをしたいと思っているんですけれども、おっしゃるような「食と農」というキーワード、これは非常に葉山の中にはですね、重要なこれからのキーワードになってくるかというふうに想定をしています。
そういう意味では、ダイワハウスさんにはですね、具体にそこまで話をしているわけではないんですが、切り口はあくまで教育ということで、学びの場として山を使っていろいろなことを経験する機会を与えていきたい。その方法がキャンプであり、田畑でありというふうに話をしているところなんですけれども、申し上げたようにそれを事業化してですね、そこで商売をすることはできないと思っていますので、何か物がつくれれば、それをそのまま食べるような機会、それがたとえ味が悪くてもですね、自然のものであるということ、自己責任の中で安心なものが食べられるということもですね、すごく、ちょっと抽象的で申しわけないんですけれども、これからの時代においては価値のある機会になるというふうに私は思っていますので、鈴木議員がおっしゃるような食と農がですね、葉山の、従来の何か便利になっていくような、建物がきれいになっていくような活性化ではないんですが、人の本当に大事なところを葉山では守っていけるような活性という表現が適切かわからないんですけれども、価値をですね、設けていけるんじゃないかというふうに考えて期待をしています。
3番(鈴木道子君)
まさに食と農ということで、私も有吉佐和子先生の「複合汚染」の愛読者の一人でございまして、私ももともとは先祖が農家ですので、おいしいお野菜の味はよくわかっておりますので、そういうお野菜が葉山で豊富にもたらされたらいいなというふうに思っています。かつてドゴールがたしか軍隊と食糧自給率が100%じゃない国は独立国とは言えないというようなことを言ったというふうにどこかで見た覚えがありますけれども、軍隊はともかくとして、食糧自給率も日本、すごく三十何%ぐらいですので、国がそうだったら、せめて葉山町の食糧自給率を万全なものにできたらいいなというふうに私も思っております。
実は、ある町の方がこの葉山という町を評価していらっしゃいまして、ぜひ伝えてほしいということで、お話を伺いました。実はその方のところにたびたび来るドイツ人の御夫婦、それからノルウェーとか外国の方がよくお泊まりにいらっしゃるそうですけれども、大変に葉山は世界でもまれに見るすばらしいところだというふうにおっしゃっているそうです。70代ぐらいの方なんですけれども、経済的にも余裕がある方で、いろいろ世界のいいというところは観光地、いろいろめぐっていらっしゃる方だそうでございます。私はその話を伺いまして、私も若いころはケンブリッジ、パリ大学、カリフォルニアで数カ月過ごしたことがありますけれども、それぞれ。何てきれいなんだろうと思って、葉山みたいなちまちましたところなんか嫌だわというような思いを実は持っていたんですけれども、この方がおっしゃるには、確かにヨーロッパ等は広々とした緑があると。だけれども、葉山という町は身近に海があり、身近に山があり、何よりも人口密度といいますか、ほどよいかげんで人間がいるということだそうです。ですから、とかく広大な自然、先ほどおっしゃった北海道の原野というか、そういうことに私たちはあこがれてしまいますけれども、人間が日常的に生活するにはやはり幾ら広大でも人間と会わないということがいつもいつも、たまにはいいんですけれども、いつもいつもそういう自然ばかりで人間と会わないということは、確かに何といいますか、生きているということの手応えも何も感じない。やはり人間は人間と接して初めて、そこに葛藤があったりいろいろありますけれども、人間と人間が接するということの醍醐味といいますか、これが生きていることなんだなというようなことがわかる年に私もなってまいりました。この方は、この外国の方は、ザルツブルグのそばのザルツカンマーグーズという湖が点在するとてもきれいなところだそうですけれども、これは「サウンドオブミュージック」の舞台になったところで、あの映画を見ますとね、ああ、こんなきれいなところからいらしたんだと思うんですけれども、そこでずっと住んで生まれ育った方だそうです。その方が葉山にいらして、朝早くから起きてずっとお歩きになって、いつもいつもすばらしいところだと。冬にいらしても、そして夏にいらしても、そうおっしゃるそうです。特に2月にいらしたときには、一色の海で裸になって泳がれたということで、そうしましたら、このもう一人の方は、ノルウェーのフィヨルドのほうは水温が大変低くて、14度ぐらいなんだけれども、葉山は20度ぐらいということで、もうこれは一年中泳げると、そういう海だというふうにおっしゃって入っていらしたということで、お巡りさんも慌てふためいたというような、ちょっといざこざが少しあったようですけれども。すごい、ものすごい評価のお話で、私も改めて葉山はいいなと思い始めたところに、こういうお話を伺いましてね、本当にすばらしいと。ですから、ぜひこのダイワハウス工業のお山はですね、いろいろこれからいろんな、何に使うにしても、取付道路とかいろいろな問題があると思うんですけれども、本当に後世評価が高くされるようなね、そういう形にぜひ町長が動かれて進められていっていただきたいというふうに思っております。
ここでですね、そういうすばらしい町であるけれども、1点ね、デメリットがあると。デメリットというか、欠陥があるということをおっしゃっているんです。それは何だとお思いになりますか。
町長(山梨崇仁君)
すごいお褒めの高いところから急転直下するような御質問だったんですけれども、交通でしょうか。すいません、何か枠にはまったような回答で申しわけないんですけれども、今のお話で思いつくところは交通かなというふうには感じました。
3番(鈴木道子君)
さまざま、私たち議員としてはあれもこれもと、交通もそうですね。通勤・通学に大変です。このきれいな海、美しい山、適度な高さの。そして人間と出会う町。その方おっしゃるには、先ほどから出てますけれども、電柱・電線だそうです。やはり電線・電柱の地中化、これはもう当町で下水道の工事が始まる以前からいろいろな議論の中で、議員のほうから、ぜひ一緒に地中化をすべきだということが何度も出ておりました。しかしながら、例えば変圧器を置くには道路幅が狭いですとか、それから費用がかかる、東電さんが一生懸命、東日本の前でしたので、お金出してくれればよかったんですけれども、その負担金、お金の問題等もありまして今日を迎えているんですけれども、そういうことをいろいろ言いながらいきますと、せっかくダイワハウスのお山が本当にいい形にしようと思って努力をしていただいても、延々とこの電柱の地中化が進まないという状況になってしまうことを懸念しているんですけれども、一遍にという、長距離をやるというのはもちろん大変なことですけれども、何らかの形で具体的に、本当に無駄の、効率…いろいろ費用対効果は考えなきゃいけないんですけれども、何らかの機会に計画性を持って、本当に数メートルでも10メートルでもできないものでしょうか。本気になって少しずつ進めていけば、少しずつ希望に向かって具体的に進んでいくと思います。ハードルはさまざまあると思いますけれども、このすばらしい葉山、御用邸の町・葉山が少しずつでもいい方向を目指して進んでいくという、具体的な事例となると思うんですけれども、御覚悟、お考えのほどをお伺いいたします。
町長(山梨崇仁君)
大変失礼しました。景観的な面での電柱だというふうに考えます。もちろん道路の幅の狭さも、電柱がなければですね、よりスムーズに通れるところを、まさにうちなんかもそうなんですけれども、常日ごろ感じているところで、私もですね、先ほど申し上げたように電柱をなくしたいという気持ちについては、今回のパンフレットにも書いたとおりですね、まだまだ研究の段階であるということは十分承知はしてございますけれども、おっしゃる気持ちはすごく理解できますし、ぜひチャンスがあれば、率先して進めたい。町として率先してもいいことだというふうに私は勝手ながら思っておりますので、引き続き関係機関、国はもちろん、電力事業者にもですね、事あるごとにそういった旨を相談をするといいますか、町の意向として声を上げていって、チャンスがあれば皆様にお伝えをしてですね、ぜひ取り組みについて引き続きの議論をしていきたいというふうに思います。
3番(鈴木道子君)
ぜひこのお言葉を具体的な形で動かれることを希望しておきます。
町長に対しましてはですね、この町長施政方針、拝見いたしますと、私はなかなか何か具体的な施策に欠けるなという印象が実は正直言って失礼かと思うんですが、持ちました。私がね、昨晩ちょっと寝ながら読んだ本で、塩野七生さんがね、こんなことをおっしゃっていました。政治家というのは具体的なことを言うと足を引っ張られて怖いと思いますから、何か抽象的なことではぐらかそうとしているんです。かつてマキャベリが民衆というものは抽象的をことを言われると判断に迷う。しかし具体的に言われると相当に正確な判断を下すというような言葉が載っておりましたので、これを町長に捧げたいというふうに思います。
最後に、教育長にちょっとお伺いしたいんですが…ごめんなさい。その前ですね、町長、そして安倍首相もそうなんですけど、やたら片仮名が多くて、私は余り片仮名って好きで、書くんだったらきちっとスペルで書いてというような思いがするんですけれども。7ページの真ん中に、町の誇りを高めることを新たなミッションとして取り組んでまいります。何でこの新たな使命とか何かおっしゃらなかったのだ。ミッションというのは何かどこかに行って、そこで使命を果たすということが正確な文章だそうですけども、私はここで使命という文章にしてほしかったというふうに、私の感想ですけども、思いました。
そこで今度は教育長のほうに問いますけれども、こういうことを事ほどさようなことで、例えばですね、私どもが前、会津に視察に行きましたときに、御存じの日新館ですけれども、「什の掟」ということで、小学校1年生から什の有名な掟を覚えさせているというようなことを伺いました。何てすばらしいと思いました。いろいろ歴史がありますので、そういうものがあるので、すばらしいと思いましたけれども、私ども葉山も御用邸を抱えているということがございます。本当にできれば私はもう、きょうの小泉信三先生のような旧仮名遣いを教えてほしいという一人なんですけれども、そこまでいかなくても、御用邸に縁が…縁するということで、別にほかのことでもいいんですけれども、何か日本の文化と申しますかね、この「什の掟」ではありませんけれども、ちょっとしたことですけれども、例えば…例えば、本当に例えばなんですが、歌会始がお正月ございますけれども、そのときに天皇・皇后、あるいは皇太子、いろいろな方がお詠みになられた、そのときの和歌、そして入選された方の和歌を意味を教えるとかね、これは一つの例ですけどね、何か葉山町のそういう日本文化らしいものをずっと続けて義務教育の場で教育していくということを考えてみてもいいのではないかというふうな思いがちらっといたしたわけでございます。これは先生方とのお話し合い、校長先生とのお話し合い、また教育関係の御父母の方との話し合い等が必要だと思いますけれども、何かずっと続けていくというようなものをできないかなというような思いがしているのですけれども、どうでしょうか。その辺のところをお話し合いのきっかけにしていただけるチャンスがあればと思っておりますが。お考えをお伺いいたします。
教育長(返町和久君)
現状ではできませんと言ってしまうと身もふたもないので、少し味つけしてお答えしたいなと思いますけれども。まずあれですよね、学校教育ですから、子供たちにやらせるということになれば、それは学習指導要領から始まって、教育課程の中で意味があるからこういうことをやらせるということは、はっきり位置づいてないと、標語程度のことだからさあやりましょうというわけにいかないので、これはそういうことをしなければいけないですね。その意味で十分な研究とか話し合いも必要になります。お話のようなことが教育効果がありそうだということに関して、さまざまな先行例があることは知っています。会津の日新館もありましたし、例えば山口の萩なんかへ行くとね、吉田松陰の言葉を朗誦しているような学校もありますよね。あるいは足利学校なんかへ行きますと、論語の話なんていうのをね、やはりそういうのを唱えたりというようなこともありますよね。そういう意味では先人の残した美しい言葉が、そこの義務教育学校や何かに定着をさせて、十分根づかす、意味のあるようなことも十分あるということは知っています。現在の葉山で、そういったものにぴったりのものがあるかというと、なかなか難しいと思います。現状では大変これはちょっと私の自分の欠点かもしれませんけれども、教育総合プランに掲げられているような子供像とか憲章もありますよね。あれについても、学校教育の場で果たして十分に先生方や子供たちに浸透しているのかなということについて、私自身が十分自信を持てない程度のことでありますから、はっきりプランや計画や、そういったものをしっかり位置づけて、なおかつその後に具体的にどのような倫理…そうですね、倫理徳目ですかね、そういったものにかかわるような標語のようなことが意味を持つかと、じっくり考えていきたいなと思っています。まず、しっかりそういった子供たちの倫理観を培っていくような何かについて、じっくり皆さんで共通理解を持つような取り組みが学びづくりの中で一緒にできればいいかなというふうに思っています。以上です。
3番(鈴木道子君)
今の教育長のお言葉で、ぜひ何か具体的なお話が出ればいいというふうに思っております。私もうちの祖母がよく百人一首を気軽に話の中ですらすらすらとそらんじていたことを思いますと、明治の教育はすばらしかったんだなというふうに思うことが何回もありました。ぜひ代々ずっと続いていけるような葉山の文化・伝統をつなげていけるような、そういう何かが見つけられたらいいと思っております。期待しております。以上です。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、3番鈴木道子議員の総括質問を終わります。以上で総括質問を終結いたします。
お諮りいたします。議案第47号から議案第51号までの5件については、7人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第47号から議案第51号までの5件については、7人の委員で構成する予算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。
お諮りいたします。予算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第6条第4項の規定により議長が会議に諮って指名することになっておりますので、委員に2番金崎ひさ議員、3番鈴木道子議員、4番飯山直樹議員、6番山田由美議員、7番窪田美樹議員、8番畑中由喜子議員、12番笠原俊一議員、以上7人をそれぞれ指名したいと思います。以上の指名のとおり選任することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認め、そのように決定いたしました。
ただいま設置されました予算特別委員会の委員長及び副委員長の選任については、委員会条例第7条第2項の規定により委員会において互選することとなっております。この際、委員長及び副委員長の互選のため、暫時休憩いたします。再開を4時30分といたします。(午後3時10分)
議長(近藤昇一君)
休憩前に引き続きまして会議を開きます。(午後4時30分)
議長のほうから1つの報告がございます。先ほどの総括質問の中で、6番山田由美議員の発言の中で、質問順番が1番から6番になった理由の中で、事務局から私の提出した原稿が多少問題を含んでいるので・・・・・・・・・・・・・・・・・・・というふうな発言があったわけですけれども、私自身も確認しておりますが、局長にも確認しましたが、それは要望でなく、あくまでもアドバイスであったということでありますので、御本人の了解も得ましたので、この部分については後ほど議事録を精査して議長のほうで対処したいと思いますので、よろしくお願いします。それでよろしいですね。
それでは、引き続き続行いたします。ただいま休憩中に開かれました予算特別委員会において、委員長及び副委員長の互選を行った結果を御報告いたします。予算特別委員会委員長に鈴木道子委員、副委員長に窪田美樹委員、以上であります。審査日程については、お手元に配付の日程表のとおり決定されておりますので、よろしく御協力をお願いします。
議長(近藤昇一君)
以上で本日の日程は全て終了いたしました。あすから3月10日までの20日間は予算特別委員会等の委員会審査のため休会とし、3月11日、午前10時再開といたします。
本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。(午後4時32分)
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更新日:2018年01月31日