葉山町議会 平成28年2月18日
招集年月日
平成28年2月18日(木曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開議
午前10時00分
散会
午後4時09分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席 13名 欠席 1名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 横山すみ子 | 出席 |
第2番 | 金崎ひさ | 出席 |
第3番 | 鈴木道子 | 出席 |
第4番 | 飯山直樹 | 出席 |
第5番 | 細川慎一 | 欠席 |
第6番 | 山田由美 | 出席 |
第7番 | 窪田美樹 | 出席 |
第8番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第9番 | 石岡実成 | 出席 |
第10番 | 待寺真司 | 出席 |
第11番 | 伊東圭介 | 出席 |
第12番 | 笠原俊一 | 出席 |
第13番 | 土佐洋子 | 出席 |
第14番 | 近藤昇一 | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
副町長 | 山本孝幸 |
教育長 | 返町和久 |
政策財政部部長 | 小山誠 |
総務部部長 | 池田務 |
福祉部部長 | 仲野美幸 |
環境部部長 | 伊藤義紀 |
都市経済部部長 | 吉田仁 |
教育部部長 | 沼田茂昭 |
消防長 | 高梨勝 |
総務課課長 | 新倉利勝 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 矢嶋秀明 |
局長補佐 | 永井秀子 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第11番 | 伊東圭介 |
第12番 | 笠原俊一 |
議事日程
第1 議長諸般の報告
第2 議案第47号 平成28年度葉山町一般会計予算
第3 議案第48号 平成28年度葉山町国民健康保険特別会計予算
第4 議案第49号 平成28年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算
第5 議案第50号 平成28年度葉山町介護保険特別会計予算
第6 議案第51号 平成28年度葉山町下水道事業特別会計予算
(以上5件総括質問)
1.土佐洋子
(1)平成28年度葉山町一般会計予算および特別会計予算
2.待寺真司
(1)平成28年度町長施政方針について
(2)平成28年度一般会計並びに特別会計当初予算案について
3.畑中由喜子
(1)平成28年度町長施政方針について
(2)平成28年度一般会計予算および特別会計予算について
4.飯山直樹
(1)平成28年度一般会計予算及び特別会計予算について
5.石岡実成
(1)平成28年度町長施政方針および葉山町一般会計・特別会計予算案について
議事の経過
議長(近藤昇一君)
おはようございます。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(近藤昇一君)
日程第1、議長からの「諸般の報告」を行います。
去る2月16日に細川慎一議員が覚せい剤取締法違反容疑により逮捕された事実が、昨日マスコミから報道されたところであります。新聞報道によれば、容疑内容が事実であれば絶対に許されないことであり、まことに遺憾なことであります。議会として、町民の皆様には多大の御心配をおかけしたこと、そして深くおわび申し上げます。今後、逮捕容疑の内容は司直の手に委ねられることになると思われますが、今回の町議会議員逮捕という事実を重く受けとめ、今後とも厳粛で規律正しい町議会運営に当たってまいりたいと思いますので、町民の皆様方の御理解をいただきますようお願い申し上げます。以上で諸般の報告を終わらせていただきます。
議長(近藤昇一君)
日程第2「議案第47号平成28年度葉山町一般会計予算」、日程第3「議案第48号平成28年度葉山町国民健康保険特別会計予算」、日程第4「議案第49号平成28年度葉山町後期高齢者医療特別会計予算」、日程第5「議案第50号平成28年度葉山町介護保険特別会計予算」、日程第6「議案第51号平成28年度葉山町下水道事業特別会計予算」の5件を一括議題といたします。
去る2月12日に本5件に関する説明が終わっております。ただいまより、一問一答方式による総括質問を通告順に行います。なお、町長等からの答弁につきましては自席において行うことといたします。
第1番、13番土佐洋子議員の総括質問を行います。土佐洋子議員、質問者席にお着きください。
13番(土佐洋子君)
おはようございます。13番、みんなの葉山土佐洋子でございます。先ほど議長より報告がありましたとおり、細川慎一議員がこのような重大な容疑で逮捕されたことにつきましては本当に衝撃を受けました。報道されている容疑の事実関係については捜査結果を待つべきだろうと思いますし、現段階でコメントは控えるべきかもしれません。細川議員は昨年6月17日の初めての一般質問の冒頭で、葉山町議会をつくってまいりました議員全ての皆さんに感謝をするとともに、この議会を壊したり汚したりしないように身を引き締めて議員活動をしてまいりたいというようなことを述べられておりました。しかしながら、きのうからの報道でも再三「トップ当選した議員が」と報じられておりますとおり、いわゆる政治不信といったレベルにとどまらず、議会や選挙制度そのものに対する町民の信頼を根底から覆す事態であり、大変遺憾なことでございます。町民の皆様の絶望感やお怒りの気持ちを厳粛に受けとめ、一議員として改めてみずからを律し、町と町民のために全力で取り組んでまいります。このことをしっかり肝に銘じ、お約束申し上げた上で、この議会に臨ませていただきます。
それでは、議長のお許しをいただいておりますので、通告のとおり平成28年度一般会計及び特別会計予算について総括質問をさせていただきます。平成28年度の予算規模は、一般会計は93億3,900万円で、前年度対比0.5%の増、特別会計を合わせた全会計では187億3,382万円で0.9%の増で過去10年で最大とのことです。今年度に引き続き、平成28年度も健康を政策テーマに掲げられ、健康こそが全ての基本であると私は考えておりますので、一人ひとりの心と体の元気維持に加え、社会的な健康にも焦点を当てて取り組んでいただきたいと思います。私は、昨年の予算の総括質問において、ぜひ葉山町においても歳入増を目指してふるさと納税のシステムをつくったらどうかと考えているのですが、いかがでしょうかと提案をしてまいりました。平成28年度、ついにふるさと納税が始まるということで、うれしく思います。しかしながら予算書を見ますと、予算額が240万円と、とても謙虚というのか、余りにも少額ではないでしょうか。このふるさと納税、4月当初から始められるものなのでしょうか。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
政策財政部部長(小山誠君)
今回、当初予算のほうでですね、ふるさと納税の返礼制度ですね、そちらのほうを設けさせていただいております。ただ、準備等々ございますので、今、想定の中では8月ぐらいスタートということで周知を図っていくということで、今考えているところでございます。
13番(土佐洋子君)
予算額、とても私には少額…少ないと感じるんですけれども、8月から始められるということですけども、余りにも少なくはないでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
27年度のふるさと納税制度を利用された御寄附という金額を考えればですね、今回の予算計上については議員おっしゃるとおりですね、240万円ということで少額とは思いますが、ちょっと先々見えない部分も多々あるということで、そのような形での予算計上に至った経緯がございます。
13番(土佐洋子君)
予算に関する付属説明書を見ますと、前年度の比較で伸び率が23万9,900%となっているんですけども、それはミスプリですよね。
政策財政部部長(小山誠君)
寄附金については、当初いつもですね、このような形で予算計上させていただいております。そして、寄附金につきましては毎年度ですね、この第1回定例会の中で補正増額ということで対応を図らさせていただいてる経緯がございますので、その辺の形で対比した場合にはそのような形になろうかと思います。
13番(土佐洋子君)
付属説明書の5ページのところの、伸び率のこのパーセンテージが違うのではないかと思ったんですけども、これ確認していただきたいと思います。
姉妹都市の草津町、おととしの9月にふるさと納税の制度が始まりまして、初年度は補正で途中から始まったもので約2億円弱だったものが、今年度4月から12月の末までで、ふるさと納税の額が8億円を超えております。そして12月はものすごくラッシュだったということも聞いておりますけども、この草津町の場合ふるさと納税をすると、その半額分に当たる草津温泉感謝券を送ってきていただいて、その感謝券で草津町内の旅館・ホテル・飲食店の一部などで現金にかえて使用することができます。この草津温泉感謝券、草津町に来てもらって使ってもらうというところがよいシステムだと思っておりますが、葉山町でもふるさと納税を始めた場合、この町の特産品を送るということではなく…こともあってもいいかと思うんですけども、葉山町に来てもらって宿泊して…宿泊するところは少ないですけども、飲食して使ってもらうということが大事だと思います。葉山町では、地場産品を中心に町外の方が葉山を訪れたくなるような品を、農・水・商・工業・観光業と連携して用意してまいりたいとのことです。それで、どんなものがあるのかなと私は想像しますと、例えばワカメ、海産品でワカメなど想像いたしますけども、今シーズン12月に暖かかったからなのか、また先日の春一番が吹きました2月14日も水温が15度もございました。なので、葉山町内ではワカメがほとんどとれないのではないかと心配されています。ワカメ以外のもので、例えば葉山牛、これは先日プレミアム商品券のアンケートに答えたところ、商工会から葉山牛のレトルトカレーを送っていただいたりしてうれしかったんですけども、どのようなものを準備できる予定なんでしょう。
政策財政部部長(小山誠君)
議員おっしゃるとおりですね、今そこら辺をですね、詰めてる段階でございまして、当然新年度入ってですね、業者のほうとも調整する。また今御指摘のようにですね、葉山町内にある商工会を初め各種団体、そちらのほうとですね、調整をさせていただく中で、特産品のみならず、今御指摘のようにですね、店舗ですとか、例えば葉山マリーナからの何ていうんですか、クルージングとか、そういったもろもろ、いろいろ賛同いただける社もあるかと思いますので、そこら辺よく精査した中でですね、対応を図らさせていただきたいというふうに思っております。
13番(土佐洋子君)
ぜひ葉山らしい、葉山にぜひ来たいと思えるようなプレゼントを準備していただきたいと思います。草津町では全国トップ10入りを目指したいというようなお話も聞いておりますので、葉山町でも240万円と言わず、増額の補正は喜んで認めていきたいと思いますので頑張ってほしいと思います。
次に特別交付税なんですけれども、前年度対比100%減の1,000円となっております。平成27年度は本会議の初日、先週ございました。補正予算にて地域手当超過支給相当額の減額適用で2,485万2,000円が更生減となってしまいました。補正予算の審査のときに、同僚議員からの質問の中で、町長は組合と交渉に入るとのお話でした。本当に待ったなしのことです。議会からはこの1年間で地域手当削減の議員提案を守屋前議員から、そして私からと2回提案をいたしましたが否決をされてしまいまして、とても大変…とても残念なことであります。これ以上、町と町民が不利益をこうむらないように地域手当削減に対する町長の決意をお聞かせいただきたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
特別交付税の削減につきましては、本当に国の制度に対して歯がゆい思いといいますか、制裁的措置とよく言われますけども、本当にこんなひどい措置があるものなんだなというふうにですね、じくじたる思いをしております。とは申しましても、制度にのっとって地方自治として運営されておりますので、まずは地域手当の引き下げについては優先順位を、今一番高いものとして組合に交渉しなければいけないというふうに考えてございます。既に組合とはですね、この2月定例議会以前にも、私が当選した直後にですね、2期目の課題として第一にお示しをして交渉に入ってございますので、なるべく早期の交渉の成立と皆様への議案の提案ができるように図ってまいりたいというふうに考えております。
13番(土佐洋子君)
ぜひ組合との交渉うまくいきますように、特別交付税の早期復活は当然であると考えておりますので、それは本当に優先順位一番のものであると考えますので、ぜひ進めていただきたいと思います。
次に、財政テーマ健康なんですけれども、今年度から始まりました人間ドックや脳ドック費用助成がございまして、これが65歳まで拡大されること、また妊婦検査…妊婦健康診査費用の補助に、産後健診費用の補助を1回追加し、実施されることを大変うれしく思います。ただ、今年度の補正で提案されました健康増進施設利用助成で、横須賀市にある「すこやかん」や、逗子市のアリーナを利用できるチケットのことを多くの町民の皆様が知らないのではないかと思うんです。次年度の予算にも反映されておりますけども、これ「広報はやま」には一度載りましたけれども、もっとね、PRするべきではないかと思うんです。施設をね。その施設を利用されている方でも知らない方とかも多いので、せっかくの利用助成ですので、これは皆様にお知らせして利用していただくことが、健康でいていただくということだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
福祉部部長(仲野美幸君)
スポーツ施設の利用につきましては、御承知のように昨年…27年度10月からの補正予算対応ということで実施してまいりました。そのときに広報等には努めたところですけれども、まだまだやはり広報が足りない部分は感じられておりますので、来年度も施設をですね、今2カ所しかございませんが、ふやしていくように努力もしているところでございますので、あわせて町民の方々に多く知っていただけるような努力はしていきたいと思っております。
13番(土佐洋子君)
逗子市の場合、アリーナが利用できてプールは利用できないということだと思うんですけども、それも努力をしていただいて、逗子市のプールでもその利用券が使えれば横須賀に行くよりも逗子市に行くのが便利な方もいらっしゃると思うので、そこも努力をしていただきたいと思うんです。そして、そのチケットの申請なんですけれども、こちらの役場の1階の窓口で申請をして、後から1週間後ぐらいに郵送してチケットが届くというシステムですよね。私が実際、先週申請してみたんですけども、まだ届いてないんですが、でもまだあしたで1週間なので、1週間ぐらいですとは言われたんですが。健康増進施設に行こうと思った町民の方が、思いついたらすぐに利用できるようなシステムづくりが大事なんじゃないかなと思うんです。まず、高齢者の方だったり車がない方が役場まで来るのも大変なことかと思うんですけども、役場に来て申請をして、すぐにチケットをいただければ、じゃあその足で健康施設に行こうかなとか思えるかもしれないんですけども、間があいちゃうと勢いがなくなってしまうというか、健康って何でしょう、その場でチケットを渡すのが難しいと、1週間かからないうちになるべく早く発行するとか、そういうシステムづくりをお願いしたいんですが、いかがでしょう。
福祉部部長(仲野美幸君)
今、申請をいただいてから発行するまでにやはり1週間ぐらいということなんですけれども、細かいところでどこが時間がかかってしまうのかとか、そういうことを精査して、できるだけ早く、おっしゃるように行きたいと思ったときに行っていただけるような形で、新年度は進めていければと思っております。
13番(土佐洋子君)
なるべく早い発行をお願いいたしたいと思います。
次に、海水浴場開設事業のことで伺いたいんですが、町長の施政方針の中では触れられてないかと思います。近年の県下海水浴場における風紀の悪化等の問題に対して必要な措置を講じるというのは、主に警備員の委託というというところなんでしょうか。今年度も警備員委託というのはございましたけれども、人数をふやすなどそういう措置なのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今回の警備員のふやすという表現につきましては、例えば営業時間の終わる5時ころをですね、例えばごみの投棄の対策に警備員の方に、そういった投棄されやすい箇所というものがありますので、そういうところで立っていただいたりとかですね、海水浴の期間そのものが若干カレンダーの都合で長くなっておりますので、そういった意味でも全体的には増員という形で予算計上をしております。現段階で今まとまっているものは、不法投棄に対して強く対策を立てていこうということがまとまっておりますので、まずはその関連の予算でございまして、また昨今話題となっている飲酒による対策であったりとか、また昨年強く取り組んだ水上オートバイの対策であったりとか、そういったものについての対策については引き続き協議中でありますので、海の家の組合の関係者、地元の町内会の皆様と協議がまとまり次第、また皆様にお示しをしていければというふうに思っております。
13番(土佐洋子君)
今、町長の答弁の中で、営業時間の終わる5時ごろとおっしゃったんですけども、営業時間は5時までとなる予定なんですか。
町長(山梨崇仁君)
失礼しました。5時で終わる海の家の従業者さんもございます。また、海水浴としましては監視員の終了時間がありますので、営業というのはごめんなさい、海の家ではなくて監視員による海水浴の方々が営業として帰られる時間ということをイメージしました。言葉を間違えまして失礼しました。
13番(土佐洋子君)
新聞報道などを見ておりますと、逗子海岸は8時、8月は8時、鎌倉の海岸…海水浴場は8時半というようなことを見ておりますけども、葉山の町民の皆様、東京や横浜に通勤されている方々などもいらっしゃいますから、その方々が帰ってくる時間でもあいてる海水浴…海の家があいていれば、皆様も喜んでいただけるのではないかなとは考えております。海水浴場の新規事業の中で、横断幕や海水浴場看板、ポスターの作成業務委託というのがございますけども、今年度もあったかと思うんですが、これを新規事業としたのはほかに何か風紀の悪化ということがあって、それを防ぐためのものをつくるという意味なんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
悪化があったというわけではございませんで、例えばですけれども、逗子市さんの場合は国道の134号線の車が通るところからピクトグラムといいますか、マークを横断幕として掲げて、逗子海岸はこういうことに注意してくださいということを掲げていました。葉山町の場合は、そういったことは海の家の事業者にお願いをしたりはしていましたけれども、大きく掲げているところはございませんでしたので、そういったことをこれからも表記をしていこうということで、鎌倉市さん・逗子市さんと並べて表記に今回は予算計上させていただきました。特段、対策として新たに取り組むからというわけではございません。
13番(土佐洋子君)
何年か前にもピクトグラムについて私も提案いたしまして、それが実現したこともあって、見てわかりやすいものということで、これはよいことかと思います。
次に消防について伺いたいんですが、消防では葉山町で初めて女性の消防士さんが入るということ、また消防団の第6分団詰所の整備を行うということは、とてもモチベーションが上がるものではないかと思います。また消防力の充実につながるものと期待をいたします。三ヶ岡山緑地津波避難整路…避難路整備工事や、避難所となる南郷中学校に太陽光パネル等設置されることは、いつ災害が起こるかわかりませんので、早く完成することを望みます。お隣の逗子市では、災害時における被災者の健康維持や精神的負担の軽減のために、地域防災計画に位置づけられた防災拠点、避難所へマンホールトイレのシステムの整備を平成28年度から31年度にかけて行うそうです。ぜひね、町でも設置を希望いたしますので、こちらについてマンホールトイレシステムの研究、できないものでしょうか。
総務部部長(池田務君)
マンホールトイレなんですけども、確かにですね、これは災害時重要でですね、必要なものだと思っております。町としてもですね、今後ですね、こちらにつきましてはさらにですね、ちょっと研究をしていきたいとは思っております。
13番(土佐洋子君)
これ、避難所でとても大切なものだと、私考えておりますので、ぜひ早急に研究して実施していただければと考えております。
次にスポーツ振興事業で、新規事業でスポーツ国際大会がございますけれども、今年度は補正が組まれたもので、この大会が開かれたときに町長は開会式やレセプションに招待されたということはございましたか。今年度は補正で組まれて、国際大会の支援を町としてしたと思いますけれども、そのときのことを伺います。
町長(山梨崇仁君)
国内大会のみならず国際大会も、昨年度は2件ありまして、1件は開会式と途中のレセプション、またもう1件は閉会式のほうに招待いただいて御挨拶に伺っております。
13番(土佐洋子君)
昨年度ではなくて今年度補正を組んで、スポーツ大会…スポーツ国際大会に町が10万円を出していると思うんですけれども、そのことについて伺いたかったんですが。ヨットの。27年度、今年度のことです。
町長(山梨崇仁君)
失礼しました。年度で言うと本年度、27年度の大会でございまして、具体的に申し上げますと、昨年のFJ級の世界大会、それからこれは補助対象ではありませんでしたが、スタンドアップパドルボードのウォーターマンリーグにも参っております。
13番(土佐洋子君)
ウォーターマンリーグについては、町からの補助、補助金というものはなかったと思うんですけども、FJに対しては10万円町から支出されております。普通こういう国際大会でしたら、パンフレットやプログラムなどがあると思うんですけども、葉山町が助成されてることなど、そういうパンフレットなどに明記されていたりするのでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
27年度のFJのときのパンフレットにはそういった助成金についての明記はしておりません。
13番(土佐洋子君)
葉山町がね、そういうスポーツ国際大会に助成をすること、これ10万円も出しているわけですけれども、ぜひね、28年度もスポーツ国際大会、予算に上げられておりますのでそういうパンフレットなど何かに葉山町というものを入れてもらうとか、そういうことはできないんですか。
教育部部長(沼田茂昭君)
後援とかの名義は当然葉山町もしくは葉山町教育委員会という名前を載せることはできます。助成金については申請…要綱で定められた範囲内の大会について申請をいただいた上で助成をするということになってますので、新年度においては今把握しているのはモスクラス級の大会というふうに、今のところは確認できているところでございますので、助成金という制度自体は申請が上がってくる段階で十分説明はさせていただいてるところでございます。
13番(土佐洋子君)
決算ではございませんけれども、FJのスポーツ国際…ワールドが行われたとき、どのような使い方をされたかというのは御存じなんですか。
教育部部長(沼田茂昭君)
ちょっと今、細かい資料手元にないんですけれども、当然助成金ですので交付申請された後、当然事業報告が上がってきております。その中で適正に支出されているというふうに確認はしております。
13番(土佐洋子君)
28年度にモスのワールドがあって、町から助成金が出されるわけですけども、本当に、この大切な皆様からお預かりしているお金ですので、本当に有効に使われてほしいと思うんです。なので、そういうところをよく見ていただきたいと思うんですけれども、ぜひ国際大会あることを町民の方々にも知ってもらいたいと思うんです。2020年にオリンピックもございます。町長からも町民の皆様にセーリングということを知ってほしいというお話もございましたので、そこは強くお願いしたいと思います。
次に、ごみのことで伺いたいと思いますけれども、一昨年の6月からごみの戸別収集が始まりまして、当初の20%の減量率を維持されていることは本当に町民の皆様の努力だと思います。逗子市とのパートナーシップが早期に組めれば、町民の皆様にも御理解していただけて、皆様も努力を続けていただけるのではないでしょうか。しかしながら、毎年のバーベキューなどのごみの問題は相変わらずのイタチごっこなのでしょうか。新規事業で、夏季における観光客ごみ収集業務委託がございますけども、これはどのようなイメージなのでしょうか。先ほど、海水浴場開設事業のところでも5時…17時に注意を促すというお話はございましたけれども、それとは別にこの観光客ごみ収集業務委託というのがあるのでしょうか。
環境部部長(伊藤義紀君)
お尋ねいただきました新たに計上させていただいております事業についてはですね、今年度も取り組みをしておりました見回りですね、そういうもの、町役場の職員がやはりどうしても資源ステーションを中心にごみの不法投棄が目立つというような状況がございました。こちらのほうの見回り作業については、近隣の地元の方々と協力しながら引き続き継続してまいります。ただ、どうしても注意喚起しても排出されてしまったものをですね、そのまま放置しておくわけにもいきませんので、いろんな取り組み、ごみの持ち帰りを初め、取り組みを横断幕とか先ほど話もございましたけれども、そういう取り組みをした上でやむを得ずやはり出てしまったものについての収集業務委託ということで、委託期間をですね、海水浴場開設期間と同等の期間としまして、毎週月曜日それから金曜日にですね、ごみが出されてしまいそうなときの出てしまった、排出されてしまったごみについて収集業務を外注するというような事業になります。収集したごみについてはクリーンセンターのほうに持ち込みをして分別の後に処理をするというような形の委託費ということで計上させていただきました。
13番(土佐洋子君)
今、部長からは海水浴開設の期間でというお話はございましたけれども、バーベキューが始まるのは暖かくなってきますゴールデンウィークのころかと思うんですけども、そのあたりのことは考えていらっしゃいますか。
環境部部長(伊藤義紀君)
どうしてもごみの排出量が多くなりますのは、海水浴場の開設期間、残念ながらそういう期間でございますので、試験的にここを中心的にということで考えてございます。あと、陽気がよくなってきたゴールデンウィーク明けぐらいからに関しましては、やはり職員の巡回ですとか地元の方々の情報提供などを主にですね、そういう取り組みをしてまいりたいと。当面、今年度…来年度につきましては、先ほど申しましたとおり海水浴場開設期間に焦点を当てて実施してみるというような考えでございます。
13番(土佐洋子君)
戸別収集、分別が始まって、町民の皆様本当に努力されていると思うんですが、観光客の方たち、海水浴に来られた方たちがバーベキューなどをされてそのままごみを置いてしまう。そういうのを町民の方々が見ると、とてもモチベーションが下がってしまうことでございます。一生懸命分別しているのに、心ない方々がバーベキューセットをそのまま置いていってしまう。あと分別もしないでそのまま置いていってしまう。それが町の税金を使って分別を、まず収集をして分別をしてるということを、特に海岸近くに住んでいる町民の皆様は不法投棄をされて資源ステーションのところにも置かれてしまう。置かれてしまう前にステーションのボックスごと隠したりということもしているんですけれども、そういうことを考えると捨てられる前に何か手を打たなきゃいけないんではないかと前から提案させていただいておりますけれども、何か考えられなかったのでしょうか。
環境部部長(伊藤義紀君)
今、第四次の総合計画に掲げている協働の取り組みとしてですね、資源ステーションへの不法投棄の対策、それから資源ステーションの正しい適正な使い方についてということで、町内会・自治会の方々といろいろワークショップなどを開きながら検討しているところでございます。一部、対策としてカラーコーンをかなり目立って置くことによって不法投棄が抑制されるような状況もあるということを地域の方々からお話としていただいておりますので、いろんな対策を試してみて、何が…地域によっても違うと思いますけれども、いろんな地域でそういう対策を講じてみた上で効果が出そうなものというところで、町役場のほうと、それから地元の方々といろいろ協議を進めている最中でございます。それが一定程度こういうことを試してみようということが固まった時点でですね、資源ステーションを中心にそういう対策も講じてまいりたいというふうに考えております。
13番(土佐洋子君)
カラーコーンのお話は畑中議員からも聞いておりまして、置く方というのは本当にどこにでも、カラーコーンがあっても置いちゃうと思うんです。例えば塀の中にちょっとで穴があればごみを入れていってしまうとか、あと塀の外からおうちの中にポーンとごみを投げられてしまったりとか、本当に信じられないようなことがたくさんあるんです。夏の間だけじゃないかもしれないですけども、特にやはり暖かくなってから海岸近くの町民の方は困っていると思うんです。本当にいろんなボランティアの方が、例えばランニングのチームの方たちがランニングいつもしているところをビーチクリーンをしたりとかロードクリーンをしております。そのときにも本当にあり得ないようなごみが出てきてしまっております。ですので、日ごろからのそういうモラルというか町民の方だけなら、町民の方は本当に意識が高いのかと思いますが、ほかのところから来た方でそういう方というのはどういう意識なのかわかりませんけれども、看板をつくるとかそういうことだけじゃなくて、葉山町はごみのない町ということで京急バスの中でもアナウンスはしておりますけれども、もっと効果的な何かをしなくてはいけないかと思うんですけれども、なかなかアイデア難しいかもしれないですけれども、何かないんでしょうか。
環境部部長(伊藤義紀君)
ちょっと繰り返しになりますけれども、やはりどういうものが効果的なのかということを、私たちも24時間町内を監視しているわけにもいきませんので、地元の方々のいろいろ御意見というのがとても何でしょう、効果が出てくるものじゃないかなというふうに思ってます。先ほど申し上げましたとおり、地域によってもやはりごみの排出状況というのは違ってくると思いますので、あらゆることを試して効果的なものを日々検証していくということが必要だと思います。あと、ごみの不法投棄に関しましては当然町としてはですね、啓発、それからお願いですね、それから巡視というところに尽きると思うんですけども、やはり不法投棄は犯罪ですので最終的には逮捕権のあるような警察の方々との連携というのが非常に重要になってくると思います。ですから、この辺も含めまして町としてどういうことができるかというところをですね、地元の方々とお話をしながら対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
13番(土佐洋子君)
クリーンセンターへの持ち込みごみの有料化という議案が提案されておりますけれども、クリーン活動をされているボランティアの方々がそういうクリーンセンターに持ち込む場合のことというのは想定されてますか。
環境部部長(伊藤義紀君)
今回の議会で提案をさせていただいております有料についてはですね、やはり不適切な持ち込み、実際もそういう事象が発生しておりますけれども、成り済まして町外からごみを持ち込まれてしまうような状況もございます。町は無料で今まで受けておりましたので、そこも気にしてるものかなというふうに感じております。今回の条例につきましては、例えばボランティアによるごみの持ち込み、それから各所で行われる催し物ですね、そういうもの、それから道普請などによって草刈りをしていただいたり枝払いをしていただいたりしていただいたものについては、従来どおり無料でというふうに考えてございます。
13番(土佐洋子君)
成り済ましの方々がいるということで、それをなくすためにということはわかるんですけども、そういうボランティアの方々の意思、ボランティアをしてくれる方の意思というものもございますし、すごい難しいと思うんです。成り済ましと本当に一生懸命ボランティアされてる方、そのことについては委員会で質問させていただきたいと思います。
下水道事業については10年の概成、そしてまた私道での設置の促進、また市街化調整区域での合併処理浄化槽の普及促進を進めるべきだと考え、私の総括質問を終わります。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて13番土佐洋子議員の総括質問を終わります。
第2番、10番待寺真司議員の総括質問を行います。待寺真司議員、質問者席にお着き願います。
10番(待寺真司君)
皆様、おはようございます。10番待寺真司です。ただいま議長のお許しを得ましたので、総括質問を行いたいと思います。
まず、先ほど土佐洋子議員、また冒頭には議長からもございましたけれども、総括質問、町長や教育長とこの年度の最初の予算編成に当たって、大きな視点でいろいろと丁々発止をする貴重な時間というふうにとらえておりますけれども、やはりこの件に関してですね、冒頭おわびも含めてですね、同僚議員として申し上げなくてはならないと思っております。時まさにですね、薬物の被害が、蔓延が芸能界やスポーツ界などでですね、非常に世間の耳目が集まっている、そういったさなかで、政治の世界にも広がっているという、本当に大変大きな懸念を抱くこと、皆さん抱いたと思います。私自身も昨日のいろいろな状況等の報告の中で、いろいろと思うところがございます。そして、時にやはり怒りの感情もこみ上げますし、あるいはもう吐き気を催すほどの、ちょっとむかむかする、そういったような状況の中で、きょう質問に立たせていただいているわけです。言葉一つ一つ慎重に選びながらですね、努めて冷静に行いたいと思いますけれども。やはりこの件は町民の皆様のみならず、多くの国民の皆様にも大いなる驚きと失望、そして怒りの念を持たせてしまった。こういったことに対して同じ町議会の中で、短い期間ではありましたけれども、同僚議員の一人としてともにまちづくりに努めてきた者として皆様方に深くおわびを申し上げたいと思います。また、日本全国で地域の活性化や安全・安心のまちづくり、福祉の向上等に日々精力的に活動している多くの同志、いわゆる地方議会議員の皆様に対しても落胆や失望、さらには市民・町民の皆様に議員や議会に対する感情をより一層悪くしてしまったことに対しても、地方で活躍されている多くの同僚の皆様にも陳謝をしたいと思います。
また、先週になりますが、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、そして今週の月曜日には地方創生の人口ビジョンについての勉強会を行いました。その際、私は細川容疑者と同席をして、各自治体に回り、あるいは先生方からのレクチャーを受けてまいりました。まさかこのような事態になるとは本当に思っておりませんで、まさに青天のへきれきという言葉に代表されるような、そんな思いが体の中を突き抜けました。もちろんそのとき知るよしもありませんでした。しかし、同席して、そして真摯に我々の質問に答えていただき、そして、さまざまなまちづくりのアイデアをいただいた多くの関係者・職員の皆様に対しても本当に申しわけない気持ちでおります。同席した議員の中で最初に登壇する機会を得ましたので、ここに代表して改めて深くおわびを申し上げたいと思います。まことに申しわけございませんでした。
さて、本当に平成28年度、町長2期目のスタートという中で、このようなことが起きてしまいました。これはもちろん我々議会のほうもそうですし、やはり行政と議会が一緒になって町民に対して安全・安心のまちづくりを進めていく中で、非常に残念な思いを町長も抱いていらっしゃると思います。記者会見等でもお話を、すべては伺うことはできませんでしたけれども、報道等でうかがい知ることができましたけれども、町長、改めてですね、最初にこれから28年度の総括に入る前に、今回の件に関して、議会もそうですし、これは町長からもメッセージをいただければと思います。よろしくお願いします。
町長(山梨崇仁君)
待寺議員からお時間いただきましたので、私からも一言述べたいと思います。昨日の記者会見に議長と同席させていただきまして、議会という、議員という人ではありますけれども、葉山町としてですね、同じ町民でもありますし、また、町から選ばれた公職者としてともに私も席を一緒にさせていただきました。もちろん問題としてはゆゆしき事態でありまして、二度と起こしてはいけませんし、本当に問題としては大きくとらえているものでございます。そして、何よりも今回の報道を受けて、私たちももちろんそうですが、それを知った葉山の町民の皆様や待寺議員が今おっしゃったように、関係の方々の驚きと動揺、また、一方で町への不信をですね、募らせることになっていることが本当に残念でなりませんで、それに対して私たちができることは、私たちはしっかりと襟を正してこれからも葉山のまちづくりを全力で取り組んでいくんだという覚悟を示し、また、今までより一層汗をかいて皆さんと一緒になって町をつくっていくという行動をしっかりと示していかなければいけないときだというふうに思っております。本当に私自身もまだまだ気持ち的に落ち着かないところがあるんですけれども、とはいえというところもありますので、予算審議等を初め、日々の公務をしっかりと皆さんと一緒になってこなす中で、町が動揺をまた抑えられた上で、次のステップに引き続き向かっていけるように努めてまいりたいというふうに思っております。
10番(待寺真司君)
町長からメッセージをいただいたわけでございますけれども、町長からもありましたように、やはり行政と議会がしっかりとした緊張関係を持って、町の町民の皆様の暮らしに対してしっかりと責任を持ってやっていかなきゃいけない。その2つの大きな組織であると思っております。ここのところ、いろいろな形で町のみならず行政の中でもいろんな不祥事があったりとか、なかなか緩んできているなという部分を、いろいろな面でやはり我々しっかりと今、ここでですね、もう一度気を引き締めて互いに切磋琢磨しながら進んでいかなきゃいけないと。こういったことを私自身もやはり今、4期目を迎えております。政治に長く携わってきた者として改めてですね、これを本当に貴重な経験とは言いたくないです。これをやっぱり本当に反省材料というか、次への糧としてですね、しっかりと取り組んでいきたいと改めて思っております。
では、28年度予算の総括質問の本題のほうに入らせていただきます。まず、今回の予算の編成に当たって、大きな視点から町長、そして教育長に伺いたいと思います。今回、平成28年度の当初予算93億という昨年の当初予算に比べても積極的な財政になっており、また、中期財政計画で示された平成28年度の案では、91億ちょっとの金額でございますから、それに比べても約2億程度の積極型予算を組まれたというふうに思っております。そんな中で町長が今回編成するに当たって、どのような点にね、一番留意をしていったのか。第四次総合計画が平成27年の4月から始まり、10年間の計画でございます。これの2年目を迎える中で、スタートの一歩というのは非常に大事だと思います。長距離ランナーもですね、最初にちょっと抑えてしまうと、非常にその後、ペースをつかむのが難しいとか、いろいろとそういったこともありますので、そんな中で今回、積極型予算が出ました。町の将来像実現に向けてどのような点に留意をして、あるいは町長がさまざまな事業の取捨選択を行う中で、例えばここに重点を置いたというような上位施策、3つ程度で構いませんので、今回の予算に込めたまちづくりの思いをまず聞きたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
上位3つというふうにおっしゃっていただきましたけども、具体的に私にとっては多くの事業がとても大切なものでありまして、金額の多寡にかかわらずしっかりと進捗を見てまいりたいというふうに思ってございます。ただ、施政方針でも申し上げましたように、私自身にですね、至らぬ点がございまして、例えば突発的な事業の提案ととられたりとか、まさに寝耳に水というふうに表現されたこともありますけれども、皆様としっかりと説明をさせていただいた上で事業化を図っていくという、いわば安定の町政を目指すという考え方から、今回の予算につきましては私自身が実際に選挙の期間もありましたけれども、直接的なものをですね、急ぎで取り入れたという考えではございませんで、これまでの積み重ねの中で多くの職員の皆さん、また部長方とですね、しっかりと話し合いをした上で、最終的な形にまとめていただいた予算だというふうに思っております。もちろんテーマは「健康」ということで、これは…これも早々にお伝えもしておりましたし、また、公共施設等を計画化したものについて、着実に計画を進めるという覚悟ももちろん必要ではありましたので、そういったことについても財政課の職員を初め、さまざまな財政の補填やですね、足らない部分をお互いに議論してまとめ上げた上で、今回予算計上されておりますので、私としましてもこれまでの形を…これまで検討してきたことをしっかりと形に変えていく予算として今回まとまったいうふうに思っております。
10番(待寺真司君)
そんな中で、教育長の教育費のほうの部分でございますけれども、今回の当初予算編成において、先ほど町長の質問とも重なりますけれども、どのような点に留意をして、今回この編成において学校教育あるいは子供たちの安全・安心の事業に向けて、どのような思いを持って予算編成をされたのか、その辺について総括的に伺いたいと思います。
教育長(返町和久君)
町長の施政方針のところでも教育について述べれられている部分がございます。また、基本目標別の主な事業概要書に、特に基本目標の1、2のあたりには教育に関連する事柄が随所に説明されてございます。そこに書かれてあることが基本的にこちらが重点的に意図したということになりますけれども、さらにその中でかいつまんで申し上げればですね、昨年もさまざまな答弁の機会に申し上げましたけれども、そしてまた、これは特に大きな費用というふうな意味ではありませんけれども、やはり葉山町の確かな学力向上、学びづくりに関しては、これ一貫して推進をしていきたい。基本は学校における研究体制づくりでございますけれども、今、課程で加えて道徳教育でありますとか、ICT教育でありますとか、あるいは今回、外国語教育、英語教育等の強化に向けてというようなことも含めまして、そういう学力増進というようなことをやはり一つの大きな目標として考えてございます。
次にはですね、そういったものを支えるようなバックグラウンドという意味で、一つは生徒の支援にかかわるようなことについて幾つか考えさせていただきました。具体的に今挙げました主な事業概要のところでは、奨学金の話ですとか、あるいは通学費の補助の話ですとか、そういったものが挙げられていることにお気づきいただけたかと思います。
さらにですね、教育環境の整備につきましては、これは多くの議員の方から、以前から御指摘をいただきまして、かねて懸案だというふうに思っておりましたけれども、上山口小学校のグラウンド整備工事を初めとして、長柄の急傾斜地の崩落対策、あるいは、これはなかなか見ていただかないと実感としておわかりいただけないかもしれませんけれども、長柄小学校の黒板の一斉更新とか、こういった意味での環境整備、あわせて行うというようなところで、学校教育に関しては大きな方針を立てたところでございます。これらに関しても、今、本当に素案段階で練っているところの教育プランの改訂プランですけれども、その中に明確な形が浮かび上がったところで、また改めてそれについては議員の皆様には御説明したいというふうに思っております。
その中にあわせて記されておりますけれども、生涯学習のほうにつきましても、今挙げました基本目標等のところで確認をしていただけると思いますけれども、やはり生涯学習について、きっかけづくりでありますとか、場の提供をやはり充実をさせていきたい。それから、昨年来の町の基本テーマであります「健康」にかかわって昨年度実施してまいりました幾つか事業がございますので、そういったものを町とタイアップしながらやはり引き続き重視していきたいというふうに思っております。簡単ですが、以上でございます。
10番(待寺真司君)
ありがとうございます。ちょっと話が最初の部分に戻ってしまうんですけれども、きのう、関連してですね、中学生の7%に当たる方々がネットでの危険ドラッグの情報を得ているという調査があって、まさに危険ドラッグとか、そういった部分、今回の事件に関して、教育委員会としても教育現場のほうで動揺が起きないようにしていただく。こういったことも大切でありますし、子供たちがそういったネット環境の中で危険にさらされているという部分もございます。そういった部分についてですね、我々はこの事件をさらに町のですね、子共たちの安全のために我々はそれをしっかりと行っていかなきゃいけないんではないかというふうに思いますけれども、教育長、今回の事件を受けても含めてですね、昨今のこういった状況について教育長として、また教育委員会としてですね、この28年度の中で教育現場との連携、あるいは学警連もこの間、結びましたし、その中でどのように取り組んでいこうかというようなお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
教育長(返町和久君)
特に新たなね、新規な事業とか、組織をつくるというようなことでございませんけれども、従来も中学生のネットに関する、これはドラッグの問題だけではなくて、そのことがさまざまに生活や学習面で悪影響を及ぼすようなこともつとに知られているところでございますので、そういったことも含めまして、ネットの話、それからドラッグ・薬物、その他さまざまな健康を害するようないろんな問題もありますので、正規の強化、あるいはその他、さまざまな子供たちに向けての啓発事業、学校でも盛んに行っておりますので、こういったものをさらに強化をしていきたいと思います。
また、たまたま今回の件以前になりましたけれども、昨年末にやはり懸案でありましたが、学校・警察連携制度、これを締結することができましたので、特にドラッグのような犯罪にかかわるような部分につきましては、やはり警察との連携というようなことも欠かせないと思いますので、そういった面での連携も強化しながら、学校との職員も含めた研修事業、啓発事業を強化していきたいというふうに思っております。
10番(待寺真司君)
教育関係者からやはり心配するね、今回の件で動揺をさせないようにですね、ぜひ声も上がっていますので、しっかりと各校長会なども含めてですね、生徒・児童への心のケア、対応というものもお願いしたいと思います。
さて、町長、大きな財政の部分で言うと、中期財政計画の中でも見て…数字としてあらわれておりますし、そして、先ほど教育長からの御答弁にもありました教育費においても奨学金の復活であるとか、あるいはバス通学助成であるとか、それから、要保護・準要保護がこの葉山町においても利用される世帯数、子供、児童・生徒数がここのところ伸びてきて、以前もお話ししたと思いますが、やはり日本全国ベースの6分の1に当たる葉山でも利用があるというような状況になってきております。そんな中、中長期的なビジョンで言うと民生費の増加、これは免れられないのかなというふうに思っておりますけれども、今後、町長、中長期的なビジョンに立つ中でですね、民生費の増加についてどのように考えていくのか。あるいは、その増加分をどのような形で財政の限られた財源の中でうまくやりくりしていこうというような形で思っておられるのか、その辺について大きな視点での考えをお聞かせいただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
民生費、特に社会保障、社会保険の分野についてだと思うんですけれども、こればかりはですね、国策としてもなかなか手の打ちようがない人口動態によるものでありますので、私としましてはよく言う「ぴんぴんころり」ではありませんが、健康でいていただくことが何よりだというふうに考えてございまして、現在では健康をテーマに臨んでいることがその一つのきっかけと今なっているというふうにお考えください。ただですね、そうやっていって町の施策としてなるべく民生費を抑えていくことももちろん重要ですが、抑えることが余り先んじてしまうことで、本当に必要なところに必要なケアが届かない。また、見過ごされてしまうことが起きてしまうような状態があってはならないと思いますので、こういった福祉関連経費について膨らむことについては、これはやむを得ないものとしてしっかりとむしろ受けとめていかなければいけない事実として、今後も取り組んでいきたいというふうに思っております。
一方で、今回、施政方針でも寄附ということを申し述べさせていただいたんですが、そういった町が安心して暮らせるんだということを発信していくことがですね、一方で町への思いを集めていける力になるんじゃないかというふうに思っておりますので、前任期のときは稼ぐ行政と申し上げましたけれども、今期についてはいろんな皆様の思いをお金としていただくような寄附の文化を募っていくことで、先日、教育基金の設置も行わせていただきましたが、そういった民生関係にもですね、充当できるような新たな資金の流れをつくっていければありがたいものだというふうには考えております。
10番(待寺真司君)
いわゆる介護保険とか、国保、それから後期高齢についても、これは結構国の部分でですね、大きな制度変更がこれからもあるのかなというような中で、繰出金をどのように考えていくかというのは、町単体ではちょっと難しいのかなという部分もありますけれども、やはり今、町長が答弁された中で、本当に昔、ぴんぴんころりってなかなか言いづらい部分もあったんですけれども、今やそういった取り組みをしている自治体はまさにそれを全面的に出してですね、やっているところがあります。そういった部分では健康をテーマにするということは決して間違った施策ではないというふうに私も思っておりますが、それを加速的にやる。このスタートをやっぱり何ていうか爆発的なスタートというかですね、やはり昨年から取り組んだわけですよね。それがじゃあ今年度どの程度大きく膨らんできているのかなというのはちょっと注目して見ていたところなんですが、若干昨年度と同じような内容、一つではまた、「貯筋体操」というようなね、新たな取り組みというものも施政方針の中でも見受けられますけれども、ぜひ本当に健康がテーマというのは、これは私も自戒も込めてなんですけれども、やはり健康あって何ぼの世界だというふうに思いますので、この辺が行政が主体となって町民の健康な何ていうかな、過ごし方に対して非常に補助をしていくということは大事な視点だと思いますので、ぜひ積極的に取り組んで、もっと積極的に取り組んでいただければなというふうに思います。
それでは、大きな視点で今回の28年度について町長からお話を伺いました。それで、町長施政方針にですね、基づいて幾つかちょっと質問をさせていただきたいと思いますけれども。まず最初にですね、この町長施政方針を作成するに当たって、いつごろから取り組んだのか、あるいは最終的に書き上げた段階でですね、町長だけで文というかですね、この施政方針を自己チェックしていくのか、あるいは第三者に委ねる。あるいはもちろん職員もそうなんですけれども、そういった形での文案のチェックというのはなされているのか。そのスタートの時期と完成した後の対応はどのように行われているのか、まず伺いたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
施政方針の作成について、私、ほかを比較したわけでありませんけれども、私の場合はですね、まず昨年中の当初予算の策定に当たっての予算の概要を…失礼、予算方針を作成を財政課としていく中で、一定の基礎を考えた上で、また年度、年頭所感等も記者発表もありますけれども、本年の取り組みとしてということをお伝えをすることを1つのベース。2つを大きく基本とした上で、でき上がった予算を振り返った所感も含めた形でこの2月の上旬にかけて文書の作成を行ってまいります。大きくは申し上げたように、3つの材料をもとにまとめに入ります。その間、私一人でやってございまして、最終的にまとまったものを、今回ちょっと急ぎになってしまったんですけども、各部長方の内容の確認をしていただいた上で、最終的には総務課の文書法制のほうに文章校正としてのチェックをしていただいております。そういった流れで行っております。
10番(待寺真司君)
言葉と違って、言葉は何ていうかな、出てきて、それを文字に落とすときって非常に難しくて、特に文章をつくるというのは非常になかなかもちろん経験も要りますし、言葉一つ一つ政治家ですから選んでつくっていかなきゃいけないという部分では、大変な労力のある作業ではないかというふうに思うわけでございますけれども、今回のこの町長施政方針を読み込む中で、ちょっと文章的にですね、つながりが何となくしっくりこないなというようなところであったりとか、この政策どこ行っちゃったんだろうなというようなところがあるので、その辺をちょっと順序を追いながらですね、指摘をさせていただきつつ、町長がその言葉に込めたこのまちづくりの思いというのを一点一点伺っていきたいというふうに思っております。
それで、まず今回、ごそっと抜けてしまったのが、一番私が気にかかったのが、いわゆる交通対策の部分が余り描かれてない。その交通対策というのは道路整備というだけじゃなくて、あるいは先般、先ほども申し上げましたように、茅ヶ崎市に視察に行ったという理由はいわゆるコミュニティーバスですね。茅ヶ崎市は「えぼし号」というですね、非常にコンパクトな逗子でもやっているコミュニティーバス事業、あるいはオンデマンドの乗り合いバスに積極的に県内でも取り組んでいる市でございまして、そこでいろいろなレクチャーを受けてきたわけでございますけれども、この葉山において高齢化率が30を超えてくる中において、葉山の交通体系が、もちろん駅がありません。鉄道がない中で、幹線道路も渋滞をするような状況の中での交通施策というのはしっかりと打ち出していかなきゃいけない。もうそういう時期じゃないかなというふうに思っております。かつて議長も非常にその問題については町長とやりとりをしていた記憶もございますし、いわゆる茅ヶ崎市においてもこういったものを導入する前にはしっかりと町内…市内の交通事情というのをしっかりですね、聞き取りや何かをして、不便地、今の路線バスが走っていない地域、そういったところを丁寧に見る中で、非常に細かい道を入って行く。びっくりする、驚くほどの住宅地を入って行くようなコミュニティーバスを今、展開されています。葉山町においても、やはりこれは長年の懸案かなと。ここに長年の懸案であった行政課題って最初に書いてあるんですね。この長年の懸案であった行政課題の一つに私は葉山の交通施策というのもあると思うんですが、今回ちょっとその部分について当初予算になくて、昨年はたしかいろいろと研究とかいうような形でのあったと思うんですが、この辺、町長、いかがお考えでしょうか。交通施策の中で一つの取り組みとしてはコミュニティーバスというのがございますけれども、大きな計画の流れとか、そういったそれぞれ、それに基づいた実施計画の中でコミュニティーバスやデマンドバスの考えを持っていくのか。その辺についてはいかがでしょうか。この施政方針の中では読み取れなかったので、お考えをお聞かせいただきたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
おっしゃるように、コミュニティーバスについて、その重要性というものは十分認識もしておりまして、あとはその実施のあり方が大きな鍵となっている中で、鍵でありつつ、それが大きなネックでもあるというふうに認識をしております。先日も湘南地区の町村会の会合の中で、二宮さんや寒川さんが取り組んでいる事例について、また大磯でも研究をしているということを話を情報交換をいたしました。いずれもやはりお金の問題と運営主体がですね、なかなか安定的なものを提供してくれない、できないということが大きな鍵だとなっているというふうに考えてございまして、そこを何か乗り越えられる大きな力があればですね、問題としては非常にスムーズになりやすいんだなというふうには考えております。目下、町としましては、コミュニティーバスといったことの検討より先んじて、現在は南郷地区で共同店舗の開設を目指してございますので、その共同店舗への足といった形で京急バスさんと直接的なバス運行の路線変更などの協議をしております。これは町全体において町が独自にバスを走らせることよりも先に現在あるバス会社さんにお願いをして、運行の変更でですね、賄っていくことが全体的に考えられれば、これは一番スムーズなことだと思っておりますので、まず、その第一歩として今は9月1日に向けた協議をしておりますので、決してそれを忘れたりとか、やらないといったりつもりではございませんで、引き続きの検討課題としてしっかりと思ってはございます。
10番(待寺真司君)
京急バスさんとのお話し合いということでございますけれども、恐らく町長もいろんなところを視察をされていると思います。それで、茅ヶ崎市の場合も湘南を拠点にする神奈川中央交通、我々は神奈中、神奈中と言っているんですけれども、神奈中さんにバスを、ミニバスですね、小さな、大体20人乗りぐらいの小さなバスなんですが、これを購入してもらい、その5年間の償却費用を市が補填していくと。それと人件費の部分ですね。それを補填するような形で運行をしておられます。最初はもう市が買ってやったもんで、非常にしかも当時はまだミニバスというのはそんなにはやらない時代で、国産がなくて、海外製の、葉山でも一回実験運行したんですけど、ルノー製のということで非常に費用がかかったけど、今は大分そういった費用面でも抑えられてきていると。あと課題はやはり乗客数のですね、どのように確保していくかという部分も一つあるということでございますが、市民にとっては非常に小回りのきくですね、大変ありがたい、特に市民病院というものを起点にですね、公共施設をよく回るような形がとれていますので、いいなというふうに思いますし、そして、まさに町長、この後の中で、逗子市とのパートナーシップについて言及をされております。ごみ処理のフェーズにおいてという中で。逗子市は既に2団地においてですね、小さなバスを購入して、それを京急さんと運行していると。逗子から当然逗子を起点に葉山への南郷のその活性化事業も含めてですね、町へ来ていただくルートの中には逗子を当然通ってくるわけでございますから、その辺もぜひですね、逗子市とのパートナーシップを進める中では、逗子の中を通って、例えば桜山の細い道を通って、葉桜上がったり、イトーピア上がったり、そういった形で逗子市民の方も葉山町民の方も利用しながら葉山の中に買い物ができるとか、葉山の観光を身近に楽しんでいただくとか、そういったプランニングもできると思いますので、ぜひ京急バスさんも含めた3者の中でね、そのような方向性を見出していっていただきたいと思います。もちろん考えているということでございますので、28年度の中でですね、何らかの形でその成果…成果というかですね、取り組みをこういうふうにしたんだよということをぜひわかるような形で示していただきたいと思いますけれども、改めてその辺のお考えはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
既定のバス路線の変更については、今お話しのように、逗子さんを通ってこられる、そしてイトーピアに上がるバスというのが今、目下の現実的な路線として議論が進んでいるところではありますけれども、その他にもですね、もし御提案がありましたら、それはぜひとも研究を進めてまいりたいというふうに思いますので、議員の皆様のお声、御提案もぜひお待ちをしております。現段階ではそういった既定のバス路線の変更についての検討が第一だというふうに考えております。
10番(待寺真司君)
この件はまた、ぜひお互いにいいアイデアがあれば出し合うということと、やっぱりそういった細かい内容に入る前には、町全体の交通体系であるとか、交通に関する政策をやっぱり計画的に落としていかないと、もちろん総合計画の中でね、触れてはあるんですけれども、総合計画をそういった計画の一番上とするんであれば、それに伴った次の計画というものが必要になってくるというふうに思いますので、その辺の研究についても進めていただきたいと思います。
それで、逗子市とのパートナーシップということで、4ページのほうにですね、自治体間の協力関係について4市1町ですね、ここを連携として強化していくという中で、今回、非常に具体的にですね、自治体名とそれから事業に関して出てきております。この件についてやはり一方的な何ですかね、こちら側の思いだけで進めるべきものではないと。お互いがお互いの立場をしっかりと理解する中で、また、市民・町民の理解を得る中で進めていかなくてはいけない大変な重要な事業が今回、施政方針に盛り込まれました。やはりこれを読んだ立場とすると、かなり逗子市との中での協議が順調に進んでいるのかなというイメージを受けます。でないと、やはり町長が年度の大切な施政方針の中で、具体的なパートナーの名前を挙げて行うというふうには至らないというふうに私は思っております。その辺についてですね、もちろん相手があることですから、何というか、こっちも根掘り葉掘り聞くつもりはございません。ですので、このような今、形での協議が進んでいる中において、町側からの提示、あるいは逗子市側からの思い、あるいは市民・町民へのお互いの行政がどのように丁寧に進めていくか。その辺について一定のものがあるんであればですね、きょう、総括の中でございますけれども、予算審査の中においてもですね、担当課からの説明が必要かなというふうに思いますけれども、町長、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
御指摘のとおりですね、逗子市さんとの勉強会というものを重ねてございまして、私も平井市長とも直接お話をする機会もございまして、こういったごみ処理にとどまらず、さまざまな分野で、医療関係もそうですけれども、話を進めてございます。現段階では町の期待すべき点については提示を済ませておりまして、逗子市さんの葉山町への期待する点についても幾つかいただいてございますので、双方が議論を重ねていく中で、今後課題となるものにつきましては、やはり町にとっては処理の関係でございますので、費用面等について、逗子市さんからの回答はいいものが得られればというふうには思ってございます。また、お話しのように逗子さん自身もですね、近隣との関係もございますので、町が独自にこうだというふうに決めてかかることはなかなか…失礼、葉山町と逗子市さんの中だけで決めてかかることも難しい状況もございますので、引き続きこの勉強会を続けていく中で、逗子市さん側からの講評というものを私としては期待をして待っているところでございます。
10番(待寺真司君)
今、勉強会という中で、その5ページのほうにね、その記載がありますので、こちらを読む中で、勉強会があって、具体的な連携内容はその後、お知らせするというお話でございました。ただ、今のね、町長の御答弁の中で、やはり町が期待するべきもの、当然逗子市としてもそういったものがありますし、そういったものがやはり表に出ないというかな、やっぱりある程度の段階でですね、しっかりと市民・町民の意見聴取というか、考え方、特にごみに関してはですね、逗子市さんもそうですし、当町もそうですし、かなり多くの町民の方が関心を持ち、そして、非常に熱心に研究をされて、また、いわゆるごみ処理については自治体が責任を持つというそういった中において、まさにパートナーシップをやるときにおいては、両市・町民のこの感情というか、考え方というか、そういったもののすり合わせが一番大事になろうかと思います。行政同士がこれでいこうやといって決まったことを出しくる。これはまた同じ轍を踏むことになりかねない、そういう懸念を持っておりますので、ぜひですね、両首長を含めて、また幹部職員、担当職員含めて、また必要に応じては議会もですね、やはりお互いに胸襟を開いて話し合う場面というのも、これから非常に必要になってくるか。今回の施政方針を見て、まさに町長が逗子市とのパートナーシップを大きくうたっている点、これについてはやはり議会としてもしっかりとその動きを注視するとともに、議会としてもお互いの議会同士が話し合える環境づくりが必要になっていくのかなというのを強く思いましたので、今回、逗子市との件を取り上げさせていただきました。
そして、先ほど町長から少しお話があったんですけれども、いわゆる逗葉地域医療センターの件でございます。当初予算のほうにですね、当然費用というものが盛り込まれてきておるわけでございますけれども、先般、議員への、議会への報告については、逗子市のほうで一旦否決をされたということで、その後の流れについてはそれぞれが情報を取りつつやっているところでございますけれども、やはりこれも大きな町民にとっての関心事でありますし、パートナーシップを結ぶ、この市と町がですね、こういった形でずれを生じてしまうということは、非常に今後にとってよくないことだというふうに思っておりますので、この対応についてその後、町長が動かれた中でどのようになっているか。あるいはそれが担当課の中で動いているのか。その辺についての部分がわからないので、逗葉地域医療センター、新年度予算にも当然盛り込まれておりますけれども、その流れ、今どのようになっているのか、簡単に御説明をいただければと思います。
福祉部部長(仲野美幸君)
先般、議員の皆様に御報告してからですね、大きな進展はございませんが、逐次、逗子のほうにはどうなっているかということはこちらから伺っておりまして、今度の逗子の第1回の議会のほうに再提案させていただいて、指定管理をお認めいただくような方向で努力しているということは聞いております。
10番(待寺真司君)
葉山町もいわゆる逗葉地域医療センターの運営に深くかかわっている一団体でございますので、やはり議会での判断ということもありますけれども、やっぱりこういうことがないようにですね、日ごろからしっかりと情報交換も含めて、これからもやはり地域の安全・安心のために必要なものだという認識を当然皆さん持っておると思いますので、一事業主としてですね、これからもしっかりとその情報等、収集も含めて取り組んでいっていただき、そして、ぜひ忌憚なくね、話し合ってですね、いろいろな形でよい方向に進むように持っていっていただくことが町民の願いでもあると思いますので、引き続き取り組みのほうをよろしくお願いいたします。
それでは、次にですね、施政方針の部分でございますけれども、ちょっと今回、読む中で他の同僚議員とも話したんですけれども、横文字であったり、片仮名が随分ふえたなという印象は受けております。リバウンドにインバウンドで、また、韻を踏んでいるのかなと思うような感じのですね、言葉が並んでおりまして、それで、その中でこのインバウンドについてですね、この対応やということが7ページに出ております。こちら東京オリンピックということもですね、視野に入れる中での町長の考えだというふうには思っておりますけれども、昨今、日本を代表するような観光地ではこのインバウンドによるですね、非常な迷惑行為であるとか、そういったものが今、日常茶飯事のようにマスコミで報道されていて、先般も京都のことをね、やって、見ておりました。やはりそういったことに対するのも一つの対応だと思いますし、多分町長がイメージされているのは、訪れた外国の方々が葉山の自然や文化に触れる中で、あるいはここでの宿泊を楽しんでいただくとか、そいういったものの含めた対応というふうに思っておりますけれども。ちょっとこれだけでは町長がどのような形でそこの部分に取り組んでいこうかというのが読み込めないという部分もありますので、これは大きな政策、町長の政策だというふうに私は思いますので、この辺について具体的なお考えがありましたらお聞かせいただきたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
インバウンドの対応、つまり海外からのお客様の来町についての対応というふうに読みかえていただければと思うんですが、町としましてはお話しのように、やはり民泊について検討をせざるを得ない状況がございます。かねてより宿泊施設がないと言われている葉山町ですので、民泊ということが今、国の国策として今、取り上げられて、進められているわけですが、それ同時にそれについての課題も報道等ではさまざまございます。こういった課題を整理していただけるような法整備であれば一番いいんですが、整備されないようであれば、どのように葉山町が向き合うか、我々は地域の方々とも話し合いをしながら検討しなきゃいけないなというふうに思っております。今すぐにですね、始めようというふうに意気込んでいるわけではございませんで、そういった課題についてクリアにする中で、町の新たなインバウンド対応の宿泊施設という観点についての課題がクリアできれば、これは本当にすばらしいことだというふうには思っておりますので、慎重に慎重に進めていくべきものというふうに考えております。
また、そういった宿泊のみならず、来町される方々に対して、この文章の後段にも明記したんですけども、町自体が国際化する、つまり外国語に対してアレルギーを感じないような町民の皆様が多くいらっしゃることであったりとか、また、オリンピックというものが大きなきっかけになっていることを考えますと、セーリング競技に伴う、そのセーリングに対する理解度、そういった選手、チームが来町することがあれば、そういった方々をですね、同じような目線で会話ができるような町であってほしいというふうにも考えてございまして、そういったものをもろもろ含めて、インバウンド対応については、各事業ごとではありますけれども、取り組みを進めていくことで、総じて町の国際化、対応が充実していくんじゃないかというふうに今は考えております。
10番(待寺真司君)
その民泊というお話も出ましたし、その民泊に関しても非常な課題というかですね、近隣の方はちょっと心配する向きがやっぱり報道等でも流れておりますので、その辺は慎重にやっていただきたいというふうに思いますけれども。今回、国のほうから人口ビジョン、まち・ひと・しごと創生総合戦略、この案がこの間、配られたわけで、その46ページにおいて空き家の適正管理と有効活用というような中の主な取り組みの中にね、同様な記述があって、それで、ふと見てですね、この慎重に…私は余り、うーんと思う政策かなと思うんです。その民泊をやるということはですね。でも、町長がこういった施政方針の中で取り上げた中において、この整合性という中では、この空き家の利活用軒数が31年度目標、これ東京オリンピックも終わっている年ですけれども、2軒というような形になっておりまして、その下にはまさに今、町長が御答弁いただいたような内容が書いてあります。そうすると、政策としてはこの2軒のために主な取り組みに入れていっていいのかなというのがちょっと疑問に思うところでございます。今、まだ案の段階ですから、これからパブコメ、議会からも当然出していこうと思いますけれども、この辺の整合性をぜひとっていただきたいなということをお願いをしたいと思います。
それで、空き家の利活用についてはですね、調査も終わったところで、28年度大きく動き出していっていただきたいという強い思いを持っております。民泊というよりも、どちらかというとやっぱり今、福祉の政策の分野では小地域福祉活動で各自治会あるいは自治会の枠を超えた範囲とか、あるいはもっと小さなコミュニティーの中でさまざまなサロン活動、高齢者福祉事業、あるいは子供たちの預かり事業というのを行っておりますので、葉山の中でそういう場所が非常に少ないという声は行政にたくさん届いていると思います。憩いの家があったりとかですね、御寄附によってありがたい部分がありますけれども、やはり空き家の活用という中では、まず民泊よりもそこにですね、力を注いでいっていただくことがぜひ大事かなと思っておりますが、町長、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
まだですね、具体に場所と件数等が網羅されたものが出てきておりませんので、まだ想像の範囲ではありますけれども、おっしゃるように、子供たちの居場所であったりとか、また地域によっては町内会会館としての利用ができるもの、もしくは現行のものと移転をしてより有効なものであれば、それも検討の俎上には十分上がると思っております。空き家対策の第一義には、我々が調査したものですので、公共施設として今後のまちづくりに資するものとしての検討は第一義に掲げてまいりたいというふうに思っております。ですので、待寺議員が御指摘のように、十分な可能性をですね、模索しておきたいなというふうに思っております。
なお、先ほどの民泊の件につきましても具体的に民泊と申し上げましたが、やはり優先されるものは海外のお客様と同時に、セーリングのチーム等がですね、期間限定でも滞在をしてくれることが、サッカーのワールドカップでカメルーン代表が一時ニュースになりましたけれども、地域との交流をすることがですね、子供たちを初め地域の方々へ大きな夢や希望、また、新しい経験といいますか、学んでいただく意味では非常に効果的なものになるというふうに思っておりますので、そういった方々に来ていただくこともインバウンドの言葉の中に一ついるということは改めてお伝えしたいと思います。
10番(待寺真司君)
大変ありがたい御答弁をいただいたと思っています。中津江村にカメルーンが来て、非常にいい交流をしたというのは、まさにオリンピックやワールドカップというような大きな世界大会のもう本当に世界のトップクラスの選手を身近で見れるというのは、その地域の子供たち、これからスポーツをやる人たち、あるいは生涯スポーツとしてやっている人たちにとって非常に大いなる刺激を受けるもので、そのためには町長、どうしても施設がですね、ないんで、葉山はね。そこをこの4年間の間でね、どう課題できるかが今の町長の思いが具現化することだと思いますので、ぜひそういった御答弁をいただいたわけでございますから、その部分については体育協会の皆様も非常に関心を持っておられるところでございますので、ぜひですね、スポーツを愛する皆様とともに、そういった部分がこの4年間でぜひ国立競技場、間に合う、間に合わないの話になっていますけれども、ぜひね、葉山でもそういった中で、何も国際A級のスポーツしかできないような施設をつくれといっているわけじゃないんですよ。泊まれる施設であったりとか、やはり集中してスポーツに打ち込める環境整備というのがいわゆる世界のトップクラス選手も非常に重要視しているところがございますので、葉山は非常に静かな住環境ありますよね。そういった中では町なかの体育館やそういった施設を使うよりも、非常にスポーツマンにとっても、この環境というのは有効に活用する、できるものだというふうに私は思っておりますので、その辺も含めたものをね、ぜひ検討していただきたいと思います。我々としてもそういった先進に取り組んでいる自治体をちょっと今度視察をする予定でおりますので、また情報交換しながらですね、ぜひ東京オリンピック、この葉山にとってもいい形でですね、開催できるような方向に持っていっていただきたいし、いきたいなというふうに思いますので、引き続きよろしくお願いします。
時間のほうも10分を切ってまいりましたので、一つ教育委員会のほうについてはこの7ページのその下の部分においてですね、給食事業について引き続きセンター化の説明や検討を行ってまいりますというふうに施政方針の中でございます。平成28年度において、どのような形でこの事業を進捗させていこうというような形での当然予算の上程になっていると思いますけれども、これはまた教育民生常任委員会の中でもですね、引き続き所管という形で追わせていただきますが、28年度、この課題について教育委員会としてどのように取り組んでいくのか、お考えをお聞かせいただければと思います。
教育長(返町和久君)
どんぴしゃのお答えになるかどうかわからないんですけども、そこにですね、基本構想案という言葉を使わせていただきまして、これは昨年の12月、平成27年度第4回議会の定例会、一般質問の際に、多くの議員の皆様から御質問いただきまして、その中でおおむねこのようなお答えを差し上げました。今後につきましては、推進委員会ではなく、教育委員会の所管として、議会公聴会の報告書や保護者でまとめられて意見を整理するとともに、必要に応じた説明会等の開催を視野に入れ、基本的な構想としてとりまとめたい。この基本的な構想を目下つくっているところでございます。それで、私自身も日々を見ながら思いついたことを足しているような段階なので、今、コンクリートしたというかね、ある程度まとまったものにというふうにちょっと言いきれないので、全く素案段階なんですが、その作業をする傍ら、説明会に臨もうというふうに思っております。既に日程的に予定も立てておりまして、この2月から多分4月の頭ぐらいにかけまして、延べ13回の説明会を予定しています。この素案を逐次、改良する傍ら、その素材を活用して説明会に臨もうと思っています。逆に説明会でいただいた意見、御質問等に答えるような中身をさらにこの素案の中に取り込んでいくことによって、4月にはですね、この素案を案としてまとめたいというふうに考えているところでございます。
さらに、引き続きある程度内容に固定性が出てきたような案を基準にして、さらに検討を加える。あるいはその後も逐次予想されるところの必要に応じた説明会等の材料として使っていきたい。そういったものでおおむね了解を得られるようであれば、そこの段階でこの「案」を取って、教育委員会の学校給食に関する基本構想という形にまとめたいと思っています。ただ、これは議員の皆様からも再三御指摘いただいたように、いわば相手のあることなのでね、こちら側が一方的に予定を立てて、ここまでにやってしまうというような部分ではありませんので、まずはこの13回の説明会の手応え等を参酌しながらその後の予定を立てていこうかなと、今そんなふうに考えているところでございます。
10番(待寺真司君)
こちらも非常に注目というかですね、今後のどのように進めていくかというのは、慎重にやっていただきたい事業であると同時に、ぜひ早期の実現をね、していただきたい。きょうの神奈川新聞で拝見するところによると、横須賀市も中学校給食の導入というような記事も出ておりました。ぜひですね、近隣自治体でもそういうような形で進んでおりますし、もう神奈川県も50%ぐらいまで来ているんですかね。そういった中にございますので、ぜひ慎重かつネジを巻いてですね、実施に向けて取り組んでいっていただきたいと思います。
あとですね、私、ちょっと委員じゃないのでですね、もう少し細かいところとも思ったんですが、大枠で言うと、この南郷地区活性化事業が28年度、予算的にはもう去年にいっぱいつぎ込んでいますから少ないというのはわかりますけれども、ハード面じゃないソフト面を支援したりとか、あるいはクリーンセンターの課題ですね、今度有料化という部分が出てまいりますけれども、私はクリーンセンターの建物の耐震化に非常に不安を覚えている一人の人間として、あそこに町民の皆様が大量に自動車で行ってですね、渋滞になって動かないような状況のときに、もしものことが起きたことを想像してしまいます。そういった部分も含めて、より減災対策、防災対策、こういったものもちょっと施政方針の中で去年に比べても弱くなっているのかなと思いますので、ぜひですね、その辺の減災対策という部分についても大きく取り組んでいっていただきたいと思います。
それから、あと大きなところで言うと、町長のこの中でね、葉山の大自然を楽しむと。大自然、大自然という言葉が結構出てきて、「海と陸地の7割を占める山々です」という、山々ですと出ているんですけども、この7割の山々というこの数字の根拠というかですね、何をもとにこの「7割の山々」という表現をされたのか、ちょっと1点だけそこを確認させていただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
今、ごめんなさい、手元に資料がないんですけども、72%か、70%で緑被率、市街化調整区域の数、都市マス等でですね、この7割と数字が出ておりまして、山々と表現する中では妥当な数字だというふうに思って7割というふうに表現させていただきました。
10番(待寺真司君)
恐らく約7割という表現が適当になるかなとは思いますけれども、その山の概念というのもいろいろあるようでですね、その一つ一つをとってどうこう言うわけではございませんけれども、山というと大体標高650メーター以上を指すというのがたしか辞典、ブリタニカ辞典かな、それにそういうような形もあるということでございますので、葉山の山は非常に緑も豊かで、言わんとすることはわかりますけれども、やはり町長施政方針でございますので、その辺の部分についてもしっかり表記、字句というのは大事でございますので、調査をしていただきたいなというふうに思います。
最後に、町長、お願いがございますけれども、今回、予算書にですね、町道の一色下山口線整備に伴う実施設計等、道路用地購入、これは公社で去年…本年度、取得をして、それを来年度28年度で用地を町が買って、そして実施設計に入っていくということでございます。ここの部分というのは、もう地域のPTAの方、あるいは学校関係者、もちろん多くの議員からも非常に従来より危険視されていた場所でございまして、ようやく本当に地権者の皆様方の御協力と、そして職員の努力によってですね、ここまで進んでまいったというふうに思っております。日々あそこは小学生が、下山口地域にお住まいの小学生が通る地区で、早期の実現が望まれるなというふうに思います。実施設計の段階であらかたの工事内容が出た段階で、恐らく概算というものが出てこようかと思います。本年度も予備費が現段階で4,700万ぐらいある。それから、他にも恐らく工事の差額金とかあって、翌年度への繰越金が出てくるような形が財政運営ができていると思います。こういった子供たちの安全・安心はぜひ早急にですね、取り組んでいっていただき、その地域の本当の皆様方の安心につながる事業をぜひ補正なり、もちろん予備費対応でできるような事業にはならないと思いますけれども、ぜひ早急に取り組んでいただきたい。そういう意気込みで今年度実施設計だけじゃない部分も考慮に入れていただきたいということをお願いをいたしまして、私の総括質問を終わります。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、10番待寺真司議員の総括質問を終わります。
この際、暫時休憩いたします。再開は午後1時からといたします。(午前11時40分)
議長(近藤昇一君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後1時00分)
休憩前に引き続き総括質問を続行いたします。第3番、8番畑中由喜子議員の総括質問を行います。
8番(畑中由喜子君)
8番畑中由喜子でございます。議長のお許しをいただきましたので、平成28年度町長施政方針、一般会計予算並びに特別会計予算について総括質問をさせていただきます。
山梨町長には昨年末の町長選挙で再選を果たされ、2期目のスタートとなる施政方針ということになります。平成28年度当初予算は、一般会計、国民健康保険特別会計を除く3特別会計とも前年度を上回るものとなっております。27年度に引き続き健康を政策テーマとして掲げ、人の心と体の健康維持に加え、社会の健康維持にも取り組むとされております。歳出におきましては、地方分権の推進に対応するため、職員の増員も視野に人件費が0.8%の増、障害者自立支援給付費や教育・保育にかかる給付費の増大により、扶助費が5.5%の増を見込んでおります。
それでは主要な施策について順次町長のお考えを伺わせていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。まず初めに国際交流事業についてでございます。町長は施政方針で、葉山町の国際化を目指して町民の国際力の強化を目指してまいりますと述べておられますが、予算的には27年度10万円に対し28年度では30万円というものにとどまっております。葉山町がオーストラリアのホールドファストベイ市と平成9年12月に国際姉妹都市の締結をしてから、来年で20周年という節目を迎えることになります。しかし国際的な経済状況などによりまして、残念ながらお互いの交流は近年では季節の挨拶状の交換程度となってしまっております。国際姉妹都市の締結当時は、さまざまな御意見があったのも事実でございますが、この問題を町長はどうお考えか。何らかのけじめをつける時期に来ているのではないかと考えますが、いかがでございましょうか。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
はい、国際化にちなんで、ホールドファストベイ市との姉妹都市の件ということで御質問いただきました。昨年も予算策定の際に、審議において皆様からそういった御質問いただきまして、さまざま検討を重ねてまいりましたが、私の都合もありまして若干おくれている中で、私自身がですね、ホールドファストベイ市にまだ伺ったことがございませんので、公用といいましても、今それほど大きなテーマが町としてですね、何かイベントであったりとか、町民の方を連れて行くという場合ではございませんので、若干の私用も含めまして、先方に一旦赴いてですね、私自身が自分の目で先方の市との交流についての確認をしてまいりたいというふうに今は考えております。
8番(畑中由喜子君)
実は私もホールドファストベイ市には伺ったことはございません。ただお互いやはり温暖な気候で、海辺に面した町と市ということで、交流があればということは考えられます。国際姉妹都市でございますので、行き来にそうたやすくできることはないかもしれませんけれども、やはり町長が目指される町民の国際力を上げるというような、その視点からいきますと、非常に重要な部分にも当たるのかなというふうに思います。やはり何だかんだ申しましても、国際的に通用する言語としてはやはり英語が基本でございましょうし、そういう意味ではオーストラリアとの交流というのには、子供たち、特にですね、英語力を上げるという意味では、一つの目標になり得る姉妹都市の関係というのがあろうかと思いますので、その辺もう少し詳しくお聞かせいただけたらと思いますけども、お考えを。
町長(山梨崇仁君)
実際に今回のインバウンドの流れの中でオーストラリアというふうにまだひもづいているわけではございませんで、あくまで姉妹都市としての考え方の派生で今御答弁をさせていただきました。実際のところ、例えばつい先日も日豪の友好基本のですね…申しわけございません、詳細な正確な言葉で日本語で表現できないんですけども。40周年の記念式典にオーストラリア大使館の大使の公邸にお邪魔をしてですね、葉山町としても参加をさせていただきました。また大使ともお話ししたんですが、例えば6月には葉山マリーナにおいて大使館対抗レースなども行われますので、とても楽しみにしていますというお話もあったんですが。そういった意味で葉山町については公式・私的問わず、さまざまな方がお越しいただいておりまして、ホールドファストベイ市との姉妹都市についても十分認識をされていることを感じております。つい先日も以前の市長の秘書をされていた方がですね、私的にお越しいただいて、当町の仲野部長との親交もありまして私もお会いさせていただいたんですけども。そういった同じような形でですね、私どもが伺って、公的な挨拶というふうには呼べないかもしれないんですが、親交を深めるということを目的に、現地にていろいろとコミュニケーションをすることは新たな発見ができるじゃないかというふうに考えてもおります。時期としてまだ定かにはしておりませんけれども、いずれにしても百聞は一見にしかずという言葉もありますので。私が1人で単独で行くかと言われれば、誰か関係の皆さんでですね、もしお気持ちがある方がいればですけども、一緒に行って一緒に現地の様子をうかがってまいりたいというふうには思ってございますので、年度明けてからですね、予定を立てていければというふうに思います。
8番(畑中由喜子君)
そうすると町長の今のお考えですと、公的な、町と市という公的な交流というよりも、民間外交を盛んにしていきたいというような、そういうお考えということでよろしいんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
非常に難しい状況があることは皆さんもおわかりだと思います。これまで金銭的な面が一番大きいんですが、なかなか交流が立ち行かなくなっている中で、現実に20周年という節目を迎えることは承知はしていながらも、何か公的にそれこそ公金を使って私どもが参らなければいけない大きな理由があるかと言われれば、それはないというふうに私は考えております。しかし一方で私自身もないからといって、これまで、昨年もそうですけども、なかなか施策が打てないことも現状でありますので、そういうことであればというふうに考えて、今の答弁をさせていただいたところでございます。
8番(畑中由喜子君)
何年か前に私どもの姉妹都市である草津町、群馬県草津町では、ドイツの町と国際都市の締結、姉妹都市の締結をしておられて、とても華やかに交流の事業をされておりました。草津町と葉山町では、そういうことができるかどうかというその状況というのはかなり違うのかもしれませんけれども、結局のところはこの国際姉妹都市というものの位置づけですよね。葉山町にとって何なのかっていうことを、やはりいま一度見直すっていう時期に来ているのかなというふうに思いまして、先ほど何らかのけじめをつける時期が来てるのではないかという、ちょっと厳しい言い方になってしまったんですけども、申し上げました。これを盛んにして続けていくのか、方向性は幾つかはあると思うんですね。民間外交にお任せしていくのか。あるいは子供たちの英語力、あるいはあちらからの子供たちの受け入れっていうような、本当にそういう、どのレベルで交流をしていくかっていうことも含めてですね、ある程度以上のきちんとした見直しが必要ではないかというふうに思います。金銭的に難しいからといって、ただただ挨拶状の、いわゆるグリーティングカードですよね、年末年始のカードの交換だけというようなことでは余りに寂しいし、国際姉妹都市のあり方としてそれでいいのかなっていうのは非常に疑問に思いますので、その辺のことをいま一度この年度いっぱいかけてでも、きちんとした方向性をお出しになること、必要かなと思いますけど、いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
繰り返しの答弁で申しわけありませんけども、私の中では現在ある情報だけではけじめをつけるというふうにおっしゃられても、それは発展的にけじめをつけるのか、もしくはここを切りとしてですね、終局に向かわせるかという判断がつかないとことが現状でございます。現地に赴いて、また向こうの公的な機関の方ともお会いできるかわかりませんけれども、情報収集させていただいてですね、可能性があるのであれば、実際に見た上で最終的なけじめという形については決定していきたいというふうに考えております。
8番(畑中由喜子君)
百聞は一見にしかずと申しますし、私自身もホールドファストベイ市そのものは、オーストラリアは存じ上げてるんですけれども、ホールドファストベイ市はお訪ねしたことがないので、もしチャンスがあればね、グループを組んで団体で行けば旅費も安くなるかもしれないし、時差は1時間ぐらいだと思うんですよね。だから比較的外国としては行きやすいところでもありますので、そういう形で職員の何人の方になるかわからないし、家族を連れて行くというのもいいかもしれないし、議会に働きかけていただくのもいいかなとも思いますので、何かことしアクションをとるというふうに考えていてよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
大変ありがたいお言葉を今伺いました。ぜひ私、行政関係者のみならずですね、議員の皆様を初め、本当に公的な交流というよりは、私たちが町民の方々と同じ感覚でですね、やはりいろんな情報を収集することが最も大切なことだと思いますので、ぜひ議員の皆様を初めですね、多くの方と伺えればというふうには思います。またある程度、私的にというふうには申し上げましたけれども、私自身の情報収集も含めてですね、まとめたものをまず議長を通してお伝えをしてまいりたいと思いますので、機会がありましたらぜひ皆さんと一緒に行けることを楽しみにしていきたいというふうに思います。
8番(畑中由喜子君)
できる限り多くの人たちが、お互いの町民、お互いの市民が交流することが、国際姉妹都市の本来の姿だと思いますので、もしそういうチャンスがつくれれば、それはできる範囲でみんなで行けたら、協力できたらと私自身は思っております。何とかいい方向にね、行ければいいかなと思います。
次にですね、第四次葉山町総合計画においては、「美しい海と緑に笑顔あふれる心あたたかなふるさと葉山」という町の将来像を掲げておりますけれども、自然環境や緑の保全、さらに町並みや景観の保全といった大変大きな課題に対して、施政方針ではその大自然に飛び込める町としてさらに葉山の価値を高めてまいりますとしておられます。具体的な第一歩を踏み出すときなのかなというふうに思うんですけれども。具体的なことはここには書かれておりませんでしたので、お考えを伺わせていただきたいと思います。
町長(山梨崇仁君)
大自然として私は海と山と、先ほど山々について確かに誤解を招くような表現だというふうには指摘をいただきまして、そのとおりだと思いまして、これはおわびを申し上げなければいけないんですが。ただ表現的には海と山という自然の中で、海に関しては幸いなことにオリンピックもあり、注目が集まっていくことというのは自然な流れでもあるというふうに思います。これについてもしっかりとその自然の流れを整理してですね、安全に楽しんでいただかなければいけないんですが、同時に山につきましても、特に本当に山林と言われる箇所において、なかなか今、人間の手が行き届かずに荒れている現状もあります。しかし散策される方もふえておりまして、遭難する方もまだまだいらっしゃるために、消防や消防団の出動もあることも事実でございます。そういった山々について、我々がしっかりと目を向けてそこを楽しんでいけるようにすること、つまりそれは山を整備することであり、そこに人間の手を入れることを一定しなければなりませんので、そういったことを取り組んでいきたいということを考えてございます。
現状ではやはり葉山の山の大部分は、何はともあれダイワハウスさんが多く持っていますので、先日ダイワハウスさんの東京の本社のほうにお邪魔をして、そういった方針について御説明をさせていただきました。おおむねその場でもちろんお断りされることはございませんでしたし、前向きな意向で今検討をしていただいているところでありますので、地権者の方の、大きな地権者としてダイワハウスさんの御意向がですね、前向きなものがいただければ、それにのっとって今後町としての山のつき合い方について、それこそ役所だけではなくて、多くの町民の方々やですね、実際にそういった専門的に精通されている方々と一緒に、その山の楽しみ方について議論を重ねて実現するような場所にしていきたいなというふうに思っております。
8番(畑中由喜子君)
山はほぼすべて県の所有、あるいは町有地を除けば個人の所有地ということになりますので、なかなかその管理というのも難しい面があるかもしれませんけれども、一方の海の保全、環境保全に山は非常に大きな意味を持っているっていうのは、もう誰もが知っている事実ですよね。山が荒れれば海が荒れるということで、私の若いころ、あるいは小さいころの海の中の景色と今、全く違うものになってしまっている、残念ながら。それでも、よそから見れば葉山の海ってまだまだきれいだと思いますよね、表面的には。でも水の中に入ると本当に景色が違っている。これはやはり山が荒れてきているから、手入れがされていないからということに起因しているかなと思います。それとあとは海の中に、越波対策のような構造物をあちこちにつくったことに起因して、砂の流れ、潮流が変わり、砂の流れ、堆積の場所が変わったりして、相当違ったことになってきてしまっています。今までは本当に遠浅じゃなくて、岩がいっぱいあって磯遊びができるようだったところが砂に全部埋まってしまったり、逆に遠浅で子供たちも安心してばちゃばちゃ入って行けたところが岩が露出してしまったりという、本当に変わったものになってしまいました。変わったら変わったで、もうその形で保全していくしかないかもしれませんけれども、それでもなお水の中の美しさ、自然が蘇生してくるっていうのは、やはり山をきちんとしていかなきゃいけないというところはあると思いますので。これは両方、非常に深い関連性のあるもので、町長言われるように、山の管理をさせていただくということで、守っていけるのかなというのはとても期待したいところです。
もう一つ、町並みと町並みの景観というんですかね、これが非常に難しいですよね。どうやって今の葉山のいいところ。よそから見ても、ああ葉山町っていいところだな。御用邸を中心として静かな時間が流れているっていうように思えるというようなその雰囲気をどうやって守るかというのが、非常に課題だと思います。施政方針の中にはそこについては余り言及されていなくて、開発行為に伴って、小さな…ちょっと思い出せなくなっちゃった。ごめんなさい、ちょっと思い出せないんですけど、名前を思い出せなくなっちゃったんですけど、影響環境評価を入れていくっていうのも、一つの、開発に関してね、一つの歯どめというか、環境の保全につながるというのはあるかもしれませんけれども、それだけではなくて、今ある町並みを形成している大きな樹木、あるいは古い邸宅というものを、どうやって保全していくのかというその方策がやはり必要だと思うんです。個人それぞれの持ち主の方にお任せしていくだけでは、ああ、これは守り切れないんじゃないかなというのがあります。町としてどういう方向を目指すのか。町長は明らかに今の葉山がいいということを打ち出して、第四次総合計画に取り組まれましたし、その形になっているはずです。ただ、28年度の方針としては、そこは余り明らかになってきておりませんので、いかがかなと思っているんですが、どうでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
町並みを守っていくという言葉の裏には、さまざまな各御家庭の取り組み、例えば緑化であったりとか、セットバックであったりとか、いろんなものがございますけれども、今ですね、さまざまな計画の中で、これから町が取り組んでいくというふうにして申し上げられることを、大きく3点のみ言わせていただきたいと思います。
1点はやはり今のお話のように、建築物を建てるときのアセスメントですね。環境影響評価として小規模の各御家庭でできるような、本当の小規模ですけれども、言ってしまえば情報公開となるかと思いますけども、土地・建物を動かすときに、一定の環境に対する影響を小規模なもので周囲の方々にお知らせできるような制度をつくっていくこと。これを今計画に盛り込んで、研究に入る段階でございます。まだまだ具体化したものが、これは日本全国見回してもまだ例がないと聞いておりますので、かなりハードルとしては難しいかもしれませんけれども、しっかりと研究をして、できるにしてもできないにしても、その成果を皆様にお知らせをしていきたいというふうに思います。
またあともう一つは屋外広告物に関して、これは町の場合は県条例を受けて、屋外広告物の規制を図っておりますけれども、まずはその規制にのっとった適正な広告物が今あるかどうかの確認であったりとか、那須町だったりとか国定公園のような形にはできないかもしれませんけれども、幾ばくか葉山町なりの屋外広告物のあり方について固めていくこと。それを皆様と合意して発信をして規制と変えていくことは決して不可能ではないと思う部分もありますので、これも研究の域をまだ出ておりませんけれども、広告物・看板についての考え方を町として研究していきたいというふうに思います。
最後1点は、畑中議員がおっしゃった、これまでの歴史的建造物であり、また古民家と言われるような古くからの邸宅、家屋についての保存の方法です。これにつきましては、昨今建築基準法の規制の緩和であったりとか、いろんな文化財としての保存の方法など、いろんな研究を民間の方々が行っていただきまして情報をお寄せいただいております。ただ、町としてのマンパワーといいますか、規模ではそもそもの建築に関する許認可や開発行為に関する許認可権を県にお願いをしている手前ですね、町としてどうしても立ち行かない部分がございますので、それはよく言う自治体同士の連携をした上で、神奈川県にお願いをしていくとか、大きな行政区の力を借りて取り組んでいくとかいう方向がどうかを今模索をしようというふうに考えております。
いずれも申し上げましたことについては研究の俎上にありまして、今すぐにこれというふうに答えが出せるものではありませんけれども、そういったことに取り組んでいくことは、必ずやしていきたいと思っておりますので、そのような方向でですね、今の葉山の町並みを守っていくことの一つの柱を今3本申し上げさせていただきました。
8番(畑中由喜子君)
施政方針あるいは予算案からは見えてこなかった部分を今お話しいただけたのかなと思います。町を守っていく、保全していくというところは非常に重要なポイントだろうと思うんですね、葉山町にとって。ですから今、研究中、いずれも研究中というお話でしたけれども、必ずやこれがきちんと大成するように、それも余り悠長なことを言っていられないかなというふうに思います。というのは、やはり昨今の経済状況からいきましても、大きな土地をお持ちの方で、例えば代がわりというようなときには、とかく一気に開発ということになりかねないのが現状でございますので、それも視野に入れながら、そうそうゆっくりではなく研究を進めていただきたいというふうに思います。
次にですね、海水浴場の開設事業でございます。先ほど、けさほど13番議員さんからも質問が出ておりましたが。27年度、約1,946万円の予算のところ、28年度では事業そのものも約200万プラスの2,162万で。それプラスですね、私の感覚としては観光客のごみの収集業務委託120万が、やはりこの海水浴場の開設事業のほうにカウントされてもいいのではないかなというふうに思っております。けさほどの町長の御答弁を伺っておりましたら、警備員の増員ということで約200万がプラスになってるそうでございますけれども、海水浴場の開設時間が終わる約午後5時ですよね。5時をもってその時点でのごみの不法投棄への対応ということになるというふうにおっしゃってましたけども、残念ながらもっと遅い時間に、さらにこのごみの不法投棄というのは発生するんではないかなというふうに思うんですね。ですから、警備員さんが回っていただく時間というのが、この5時という時間帯で果たしていいのかなというふうに思うんです。このごみの収集業務委託のほうはね、もうたまってしまう…何ていうんでしょう、わっと山のように捨てていかれちゃったものを持って行っていただく、もらうっていう委託だと思いますので、そっちは時間は余り関係ないかもしれないんですけども、この警備員さんのね、使い方っていうか、それはいかがですか。
都市経済部部長(吉田仁君)
観光施設の維持管理事業ということでお答え申し上げればですね、マナーアップ推進、警備員、議員がおっしゃる警備員ですけども、100万円の増額を今予定しているところであります。それは人数に換算しますと約30名の増員を今検討しておりまして、海水浴場おおむね町長おっしゃるようにですね、5時に海水浴客の方は帰るだろうという想定のもとで予算計上しているところであります。
8番(畑中由喜子君)
だから質問の趣旨は、それじゃあ警備員さんの使い方がまずいんじゃないですかって言ってるの。
都市経済部部長(吉田仁君)
やはり5時までの警備しか予定してございませんので、それで強く啓発をしていくと。海の開設の時期ですけれども。
議長(近藤昇一君)
質問は、5時以降にごみがたくさん出るんじゃないか。その心配がないという御答弁。心配ないなら心配ないと。
町長(山梨崇仁君)
大変失礼しました。従来ですね、砂浜のパトロールで例えば入れ墨であったりとか、たばこについての注意などを主にやっていたんですけども、今回、先ほど私5時以降という言い方をしてしまえば大変申しわけなかったんですけども、一応5時までの今、約束の中で、ごみの不法投棄箇所を夕方警戒してくれるという話で今進めているとのことです。ただ、お話しのとおり、5時以降のですね、観光客の帰宅のこともありますので、もう一度内部で警備員の警戒の仕方について検討させていただければというふうに思います。
8番(畑中由喜子君)
この今、町長がお答えいただいたようにね、5時までっていうのが、町が海水浴場を開設している時間帯なんですよね。だけどそれ以降も結局海の家が営業していることによる問題点というのはあるわけなんですよ。町が監視し切れない部分。だからそれを町長はしきりとルールを確立してっていうことをおっしゃってますけども、そこが町長と私の見解の大きな差なんですが、きちんとなってないというのが私ども近隣住民の考え方です。しかもことしまた、何時までの営業っていうのは、もう町では決定したんですか。まだですか。そうすると10時までですよね、去年の例でいくと。やはり逗子が8時まで、鎌倉8時半までで、去年もその例がたくさん見られましたけれども、あちらの営業が終わってから、バスで大量に移動してくる若い人たちがいて、入れ墨その他、大変不快な思いをさせられることがあったという訴えをたくさん私も伺っているわけですので、その辺の海水浴場開設事業として、町が責任を持つというね、部分の認識をもうちょっときちんと持っていただきたいなというふうに思います。幸いに大きな事故、あるいは事件というのは起こっておりません。でも、だからといってこのままでいいかっていうと、私はそうじゃないんじゃないかと。未然に大きな事件や事故が起こらないように防ぐというのも役割。ましてやですね、私は絶対やるべきだと思ってるんですけども、28年度は海水浴場開設事業で2,162万円で、それプラスごみの委託料120万円と、昨年、27年度から比べれば350万円の増になるわけですよ。これだけの予算を費やして町が行う施策で、これが本当に費用対効果がどうなのかっていうことが出せないっていうのが、これまでのずっと一貫して町は言ってきてるんですけど、やはりそれはないだろうと思いますよね。しかもその上に町民が被害を受けているといったら、とんでもない話というのが本当のところになってしまいますので、やはり町が責任をとれる範囲での海水浴場という形を、ぜひとも考えていただく、検討していただく必要があると私は思っておりますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
費用対効果ということでですね、はかれるものでもないかなというふうに思っておりまして、町にとっては海水浴の開設によって海を安全に親しむことで、お子さんから大人まで自然に触れ合うこと。またその自然の危険を学んでもらうことにとっては、非常に重要な機会だというふうに思っております。海水浴についてのまたその後の時間につきましても、今はですね、多くの町民の方々が町外に働きに出られる町でありまして、そういった町の動向を考えますと、夕方、夏の間だけでも、海岸でひとときを過ごせるということは大変貴重な時間帯だというお声もいただいておりますし、またそういった町の風情を文化だという表現をされる方の中で、その文化が好きで葉山に移り住んだという方の声も聞いてございます。私としましてはそういったことを考えますと、お祭りとかイベントと同じような感覚でですね、そういったものを催すことで葉山町を知っていただく機会として大変重要な役割を果たしているんじゃないかと今は考えております。
8番(畑中由喜子君)
地域のお祭りとはね、全然違うと思うんですよ。地域のお祭りってせいぜい長くて2日間でしょ。海水浴場の開設期間って1カ月以上ありますよね。それが大きな違いだと思います、やっぱり。その影響を受ける方たちにとったら、たまらない悪夢のような1カ月半ということになっちゃうんですよ。だからそこを考えてほしいって言ってるの。ですから、おまけにね、これだけの町の予算を費やすわけですから、町が全面的な責任をとってくださいよっていうのが、やはり町民の思いだというふうに思います。確かに海水浴場が閉まった後、海を楽しみたいっていう方がいらっしゃるかもしれないけども、何もそこで飲む、アルコールを飲む必要があるのかっていうのも一つの考え方としてあるわけですよ。だから、その飲食を伴うっていうことが必要なのかっていうのもあるわけですから、その辺を深く考えていただきたい。それでまた葉山の海っていうのは、いろいろ地域によって特徴がありますけれども、海岸がね。だけれども一部はやはり静かな海を希望するっていうところもあるわけですので、その区分けを考えていただけたらいいんじゃないかと。もう何度も何度もしつこく申し上げておりますけれども、そういうやり方も検討していただけたらと思います。
またけさほどの御答弁で、横断幕とかピクトグラムとか、ルールを知っていただくためにもつけていくというお話もありました。ただ、私は景観的にはどうなのっていうふうに思います。やはりきれいな町並みに、横断幕の言葉、何ていう言葉になるかわかりませんけれども、またピクトグラムの旗がどういうものになってくるのかわかりませんけれども。何ていうんでしょう。静かなたたずまいの町に、夏の間は賑やかにしたいというのはあるかもしれませんけれども、そこに色とりどり、色は抑えるとしても、ぴらぴらいろんなものがくっついてくるっていうのが景観的にはどうなのかなっていう思いもありますので、その辺、ものすごく相反する考え方になってしまうかと思いますけれども、やはり町の特性として、静かな美しい町というものも、ほかの海水浴場のある町とは違うかもしれないんですよね。その辺、特徴的に出したっていいわけですから、どうなのかなって思いますけども、いかがでしょうか。
都市経済部部長(吉田仁君)
議員おっしゃることも十分理解している中でですね、町長も理解してると思います。ただ、性別、年齢、育ってきた環境とかですね、葉山に住んで何年とかいろんな方がいらっしゃる中でですね、特定の話するのなかなか難しいというのが町長の気持ちだと思います。私たち職員もですね、議員おっしゃってることは、この本会議ではっきりっていうのは難しいんですけども、浜によってですね、今年度実施いたしましたファミリービーチも、来年度もちょっと面積を多くしてですね、実施していきたいというふうな考えも持っているのも事実でありますので、御理解いただきたい。
8番(畑中由喜子君)
どんどん若い方へと時代は移っていくんで、私みたいに葉山で生まれ育っても、もう死んでいくほうですからね、それはもう放っときゃいいよっていう話になるかもしれませんけれども、でも葉山の町のよさは何かっていうことは検証してほしいんですよ。だからそれでうるさいことを申し上げているんであって、どこの町に行っても同じような景色っていうのは、私は葉山には似つかわしくないと。例えば便利になるかもしれないけれども、何ていうのかな、きらびやかに夜遅くまでやってるお店がずらっと並んでしまうとか、そういうのがじゃあ葉山に似合ってるかといったら、便利は便利であるかもしれませんけれども、それは違うんじゃないかなっていう気がしてるんです。だから葉山の特性をどこに求めるか。どこをよしとして葉山町を今後とも運営していくかっていうことが問われていることだと思うんですよ。便利な面は便利な面で、ある部分で必要かもしれませんけれども、だからそのあたり、ちょっと考慮していただけたらと思うんですけれども。地域ごとの違いをはっきりもっと出していってもいいかもしれないですよね。いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
よくですね、葉山には海岸組合がそれぞれ分かれているんだから、それぞれの組合で違った対応があってもいいんじゃないかという話が出ます。実際に議論した経緯もあります。ただ実際のところは、やはり町としてというふうに表現をしてしまいますので、ルールや取り組みについても葉山町全体で共通かつ公平でないとですね、いけないという考えのもとに、行政でもありますので、組合の皆さんには対応していただいているところもございます。御指摘のように例えば御用邸がある一色海岸についてはとかですね、そういうふうにお感じになられることも十分承知はしてございますので、そういったお気持ちについては組合の事業者もですね、十分理解をして対応はしているというふうには思います。
今回のごみの収集については、組合の方々が各海の家で有償のごみの収集もしていただけると。去年に増して協力もしていただけることになっておりますし、いろんな意味で夏のあり方について葉山らしさというものを組合の方々こそがですね、非常に強く感じてるところでもありますので、御指摘のようなものは趣旨は十分承りたいというふうには思いますけれども、組合それぞれのですね、特色の中で、基本的には海の家の開設については変わりないかもしれませんけれども、葉山に合った海の家のあり方、また海の使われ方というものをしっかり求めていこうということは目指していきたいというふうに思います。
8番(畑中由喜子君)
これまでの町長の御答弁と違って、やはり組合にも求めていきたいということを今言っていただきました。これこそがね、大事なことなんであって、組合にお任せするっていうことではなくて、町がこういうものを目指しているんだっていうその基本的なところはお伝えすべきだと思いますし、それがあって初めて葉山町の海水浴場開設事業ということになると思いますので、その辺は外さずにしっかりとお考えを広く組合のほうの方たちにもお伝えいただきたいというふうに思います。
次になんですけども、子供を取り巻く環境ということでちょっと伺っておきたいんですが。学童保育の拡充とか、あるいは待機児童解消に向けた取り組みなど、町では前進していっている部分もあるんですけれども、それにもかかわらずですね、一般的には年々子供を取り巻く環境っていうのは厳しさを増しているように思います。というのは社会状況ですね。子供の貧困の問題あるいは虐待の問題というものが大きくクローズアップされてきています。本当にこれはあってはならない問題です。しかも非常に潜在的な問題になってきて発見が難しいというような部分もあろうかと思います。ただ、葉山町において今どれぐらいあるかとかっていうこと、もちろん把握はしておられると思いますけども、これへの対処ですね。要するに起こらないようにしていくという町の姿勢が非常に必要だというふうに思うんですけども、葉山ならではの取り組みということで、どのようなことが考えられるか伺っていきたいと思います。
福祉部部長(仲野美幸君)
子供の虐待の問題とか貧困の問題につきまして、28年度特に新規ということはございませんが、今までも行ってきましたように、妊娠のときから、母子手帳発行するときから支援していけるような環境づくり、また生まれた後にお子さんのお持ちの特性があることによってのお母さんの育てにくさ、また経験のなさから起きる、ちょっと間違った育児に対しての親への子育ての教育とか、そのあたりは引き続き行っていくつもりです。また虐待は地域の方々、民生委員さん初め地域の方々の御協力も必要で、発見には大変必要なことでございますので、今以上に啓発、見つけたときにはというような啓発も続けていきたいと思いますし、またあと県のですね、児童相談所等の後方支援もありますし、また私たち町としてもしっかりやっていかないといけない部分もございますので、その辺の役割分担とかもはっきりさせてですね、特に大きな28年度の新規ということは今のところございませんが、今までの積み重ねてきたことを着実に進めていきたいと思っております。
8番(畑中由喜子君)
これらの問題って本当になかなか気づきにくいし、それから何よりも当事者である子供は声を上げられないという立場、それから若いお母さんたちも声を上げるのが非常に難しいというところへ追い込まれがちという、八方ふさがりのような状況から、虐待や貧困の問題というのは深刻なんだなっていうところだと思うんですね。それにつけても必要なのはやはり、もちろんいろいろ児童委員とか民生委員さんとか活動していただいておりますけれども、町長が非常に言われている協働ですね。協働によるまちづくりを進めることによって、おせっかいな近所のおばさんたちが気づくっていうことがあるかもしれない。やはり近所づき合いの中で…があればね、近所づき合いがあればわかるし、なければないでまたどうなのかなっていう気づきをしていただけるかもしれないという部分で、協働によるまちづくりっていうのが非常にまた大切な部分だろうというふうに思うんです。もちろん子供を取り巻く環境ということで、町は真剣な取り組みをしていただかなきゃいけないと思いますけども、それプラス協働によるまちづくりということで、協働の仕組みづくりということをね、この28年度取り組まれますよね。協働指針検討懇話会。これの中身っていうか、ちょっと細かいことになってしまうかもしれませんけれども、どの程度のことを考えておられるのか伺っておきたいと思います。
政策財政部部長(小山誠君)
今お尋ねいただいた協働推進の関係だと思うんですが、この部分について、ちょっと私、今手元に詳細な内容のものがないんであれなんですが。いずれにしましてもですね、協働の観点からですね、今庁舎内部でも各課との連携、それも含め、あと町内会ですとかそういったもろもろの団体の方等含め研修を図る中で、いろいろ検討を重ねてるとこでございます。そういった方々と共通の認識を持った中で、今後どういうふうに進めていったらいいのか、そこら辺を含めてですね、対応を図らせていただきたいということで考えているとこでございます。
8番(畑中由喜子君)
一概に協働っていっても、あらゆるいろんな分野がありますから、全部を1つのところでくくることはできないと思うんですけども。協働によるまちづくりを推進するためには、前から申し上げておりますけども、どうしても活動の拠点というものが必要になってくると思います。どんどんどんどん話が芋づる式に移ってきてますけども、御容赦ください。この活動拠点についてはいかがですか。だからハードの部分。
町長(山梨崇仁君)
現在の時点ではですね、協働という言葉の中では、やはりまちづくり協会の皆さんが協働を担っていらっしゃいましたので、図書館の2階というふうにお答えを現段階ではせざるを得ないんですが。今後につきましては公共施設等の再整備の計画もつくってございますし、また先ほどのお話ありましたように、空き屋の対策も行っている中で、拠点としての協働のあり方が必要だという場面になればですね、またこれはまちづくり協会さんとも協議しなければいけませんけども、新たな場所についての検討をすることは十分今、これからやらなければいけないかなというふうには認識しておりますので、現段階ではまだ未定ではありますけども、必要なものという認識、私も持ってですね、今後検討を進めてまいりたいと思います。
8番(畑中由喜子君)
協働ってそうそう生易しいことではなくて、やはり裏づけっていうか、そういうものも必要になってくると思いますので、お任せすりゃいいっていうことではないという認識を十二分に持っていただいて、町もハード面できちんとサポートするというような部分が必要になってくるということを申し上げておきたいと思います。
次にですね、これは教育委員会になるかもしれませんけども。先日補正予算に組まれました教育基金のことなんですけれども、御寄附者の意思に沿った使い方をするということで、教育基金という名前で基金をつくりました。これはやはり町長なのかな。ただ、この補正予算の審査の中でも言われておりましたけども、このお一人の御寄附者からいただいたものだけではないものも入れていってるという状況がありましたけれども、この基金の性格っていうものをね、いま一度確認をしておきたいんですけれども、いかがですか。この一人の方の御芳志、いただくというものを積んでいって、その方のおっしゃっている使途、使い方にだけ適用していくのか。それともほかにも教育の目的のために使ってくださいって言われたら、それも入れていくのか。お名前をかぶせるかかぶせないかみたいな大きな違いが出てくるんじゃないかなと思うんですね。この教育基金という今現在名前がついているものに関して、どういう性格のものなのか確認をしておきたいんですけど、いかがでしょう。
政策財政部部長(小山誠君)
お尋ねの部分なんですが、先般ちょっと私も誤解を招くような説明で、十分御理解いただけなかった部分もあろうかと思いますが、今議員御指摘の部分でお答えするとなれば、一応ですね、今回寄附者の意向ということを踏まえて、継続的に御寄附をいただけるという趣旨から基金の設置をさせていただいた経緯がございます。ただ、今御質問にもありますように、今後他の方からの御寄附、教育に向けたですね、指定寄附的な要素でのですね、御寄附がある場合には、そちらの方にも確認しつつですね、基金に積み立てるのか、それとも現年度事業の一般財源としてですね、対応を図るほうがよろしいのか。そこら辺の意向もですね、確認しつつ対応を図らせていただいたというふうに思っているところなんですが、できるだけ御理解いただいて基金に積み増しするのも一つなのかなというふうには思っております。
8番(畑中由喜子君)
その場合の御意向を確認するっていうのは、新たに毎年くださるとおっしゃってる方ではなくて、新たにくださるっておっしゃる寄附者の方の御意向ということですか。そうすると基金っていうのがね、もともとの御意向、一人の寄附者の御意向と違うかもしれないじゃないですか。その方のおつもりでは、御自分のところのという純粋に、というお考えかもしれないので、御意向を確認するとしたら両方確認しなきゃいけないんじゃないかなと思うんですけど、いかがですか。
政策財政部部長(小山誠君)
多分、今御指摘の部分は、基金に積んでもハードだとかソフトのそういう寄附者の考え方の相違があるんではないかということでしょうか。両方確認するというちょっと意味が、ちょっと私、理解できなかったんで申しわけございません。
8番(畑中由喜子君)
この今回の教育基金そのものにお名前をかぶせなかったので、ちょっと余りはっきりしないんだと思うんですけども。その方はハード面に使ってほしいという御意向だったわけですよね。それが私なんかはそれよりもソフトな部分での使途をお許しいただいたほうが後世に残るという形になるんじゃないかなというふうに思っているんですけども、例えばじゃあこの基金を使って、その方のものだけしか入っていなかったとすれば、それで建てたハードのもの、つくったハードなものには、例えば何々基金より、あるいは御寄附者のお名前をかぶせるわけですよね、そのプレートをつくるか何かして。ただし、そこにいろんな方の寄附がその基金の中に入っちゃってるとすると、混ざっちゃうわけじゃないですか。ですから、混ぜちゃってもいいかどうかっていうことをね、オリジナルの寄附者の方にも確認して了解を取らなきゃいけないんじゃないかなというふうには思ったんです。いかがですか。
政策財政部部長(小山誠君)
はい、今、畑中議員おっしゃるとおり、そこら辺の趣旨というか、この基金のですね、こちらの設定の部分と分けて対応を図れるような形というのも想定できるのかなというふうにも思っております。ですので、当然寄附者の方のですね、御意向を確認した上で対応を図らさせていただきたいなというふうに思います。
8番(畑中由喜子君)
さらに申し上げておきたいんですけど、もう時間もありませんので。このハードの部分にという、たってというお願い、御意向のように承っておりますけれども、過去のことを考えますとね、鈴木三郎助さんが葉山小学校に講堂を、当時のお金で3万円という御寄附をいただいて建てることができたと。ただし建物というのは永久にもつものではありませんので、残念ながら今、何年たったのかちょっと私わかりませんけれども、もうその建物はないと。そこに当時は「寄贈鈴木三郎助」ということで、お礼のね、お礼のというか証拠のというのかな、3万円と、御寄附3万円という額と、それから肖像画が飾ってあったというお話を聞いております。それともども今なくなっちゃってるわけですよ。ですから、ハードな建物に対応する場合は、未来永劫という形では残らない。ただし奨学金というような形でさせていただければ、代々奨学金をいただいた人は、その子供にもそのお話を受け継ぎということでつながっていくんじゃないかなというふうに思うんですね。ですから、いま一度この御寄附者にそのようなことを御確認いただきたい、いただいたほうがいいのではないかなという、老婆心ながら、そういう思いでおります。もう一つは、その額と肖像画は今どこへ行ってしまったんでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
今現在ここっていう所在がはっきりしておりませんで、葉山小学校等に聞いてはいるんですが、まだ明確にここっていうふうな答えがありません。今の校舎ができたときにはまだ講堂が建ってまして、その校舎の後で講堂を潰して体育館を建てたっていう記憶がありますけれども。人によっては味の素が持って行ったっていう話もありますけれども、ちょっと詳細ちょっと調査をかけないと明確な回答ができないんで、申しわけありません。
8番(畑中由喜子君)
私も味の素の博物館というのかな、に行っているというお話を聞きました。そのいきさつがどうだったのかね。町が引き取っていただいたのか、あちらからぜひうちに戻してくださいとおっしゃったのか、大いなる違いだと思うんですよ。せっかく御寄附いただいて、でもそれを町が未来永劫受け継いで、もう建物はなくなっちゃったけれどもこういう御寄附をいただいて、これだけ町はそのおかげを受けたんですよと、こうむることができたんですよという。それを残す、せめて残すっていうのは、これは当たり前の話だと思うんですけども。残念ながらそれすらできていない。だからやはり建物というね、ハードなものを残すというのは非常に難しいことなんじゃないかなというふうに思っておりますので、そのいきさつはね、調べておいていただいたほうがいいと思います。ぜひお願いしたいと思いますけど。御寄附者に対しては、そのようないきさつも正直にお話をして、いかがでしょうかと、いま一度お尋ねするというのも、これは町ができ得る、いい方向へと持って行く一つの考え方だというふうに思います。よろしくお願いいたします。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、8番畑中由喜子議員の総括質問を終わります。
第4番、4番飯山直樹議員の総括質問を行います。
4番(飯山直樹君)
皆さん、お疲れさまです。きのうは突然の事件があって、眠れぬ日々を、夜を過ごされたかと思いますが、冒頭でちょっと一言だけ、その件について一言述べさせていただきたいと思います。きのうの事件は、41歳の大の大人が起こした個人の、あくまで個人の事件であると思いますが、当然いろんな関係する人なり組織なり、それがそれぞれの持ち回りでそれぞれの対処をきちっとやっていくということを一つ一つやっていくべきだと思います。この1年、わずか1年ぐらいの間に、社会一般的な常識で見てルールとかマナーとか、そういうものをちょっとクエスチョンになるようなことが多々あって、それに対して議会として厳重注意なりをしてきたと。そのとき、できる限りのことをきちんとやってきたと思います。維新の党も彼を推薦しまして、ある一件で厳重注意をしておりますし、一般の彼を支援した方々もいろんなことを彼に言ってきたことを知っています。結果的に、そういう究極の事件が起きましたが、それに対して当然、個人は個人として制裁を受けるでしょうし、議会や維新の党もそうですが、それぞれがまた、その組織なりできちんとした対処をしていくということを、これからやっていきたいと考えています。維新の党も近日中に早急にですね、推薦をした立場として何らかの処置をしていくということを進言していきたいと思います。
それでは、総括質問のほうをさせていただきます。私も10カ月ほど前に議会に入りまして、自治体の財務会計をそのときに初めて拝見しまして、それまで、これまで1回決算がありましたので、自治体の財務会計の構造とかですね、システムとか、そういうことを企業の経営的な視点から大体全体見回せるようになったところです。私はもともとプライベートエクイティーという世界の投資家をずっとやってきまして、また、会社の経営者も現在でも長くやっています。企業の会計、財務会計、経営全般に携わってきました。経営とは数字が全てだというふうに確信しています。自治体経営にしても例外ではなくて、同じ経営として、数字を基盤としてですね、経営を組み立てなければしっかりした経営は成り立たないというふうに考えています。民間の企業と自治体の財務会計の違い、これをよくこのところ考えてみまして、どういうところが違うのかなと、気づいたのは、今のところ主に3つありまして、1つ目は単年度のプライマリーバランス、均衡、これに執着しなければいけないと、単年度のプライマリーバランス、均衡ですね。2つ目は継続的な資金調達。3つ目は数的なビジネスプランがないということ。当然それに付随したマイルストーンの設定もないと。通常のビジネスプランというのは、こういうものがそろっているのが一般の企業です。私が今まで見てきたものとは、ここが大きく違うなと思います。
まず1つ目の単年度のプライマリーバランス、均衡への執着についてなんですが、これは自治体は単年度の入りと出だけの決算です。しかも、入りと出を均衡させること、借金を除いた収支均衡いわゆるプライマリーバランスの均衡が第一ということに考えるようになっています。そうすると、経営の視点が単年度のプライマリーバランスに集約してしまうと、当然、結果として、毎年同じサービスを維持する、毎年同じことをやっていくとかですね、プライマリーバランスを維持しようとすると、あれば使う、使い切らなければいけないということに行き着いてしまうのかなというふうに思っています。
それと2つ目の資金調達、継続的にできるということに関しては、これある意味、地方公共団体については、毎年毎年資金調達し続けていることができるんです。キャッシュフローで見ると、自治体経営の、税金等のインフローはありますが、それを資金調達と見るのか、提供サービスの対価と見るのか、微妙なところなんですけども。こうしたことを、サービスをアウトソースするということを考えると、これが実際はやっぱり混合している状態なのかなというふうに考えています。もし、葉山町の業務を外部の民間企業に切り出して独立させたとしたら、多分、資金調達は最初の1回の資本調達で終わるでしょう。そこから先はきっと、売上とサービス提供で、売上で上がってきた収益で運営されるということになりますから、そういう意味では、毎年資金調達がされているという状態なのかなというふうに理解しています。
それと3つ目の数的なビジネスプランの欠如、それとマイルストーンが設定がないと。これ非常に一般的の企業からすると、あり得ない話で、企業が資金調達をするときというのは、必ず、ビジネスプランが必須のものになっています。葉山町を見ると、総合計画があって、そこから落とし込まれた中期財政計画があって、第四次総合計画実施計画の事業費というふうに落とし込まれています。ただ、これを普通のビジネスマンは、ほとんど投資材料として判断できるツールにはならないです。自治体経営はビジネスではないというと、それでいいというふうに思うかもしれませんけど、やっぱりこれもプライマリーバランスをどうしても維持するということに執着する弊害なのかなというふうに思っています。本来は、大体3年ぐらい先の中期的な目標とする姿から、それぞれのプロジェクトでブレークダウンされたマイルストーンの設定があってですね、ビジネスをつくっていくという形にしないと成り立たないんじゃないかと思います。
ちょっと長いんですが、経営学では、企業を超大企業と大企業、中堅企業、中小企業、ベンチャー企業というふうに分けます。ベンチャー企業以外というのは、安定性・継続性が求められるんですね。ベンチャー企業には急成長が求められます。急成長するためには、新しいビジネスモデルとか新技術とか革新的な何かが必要になります。自治体経営というのは何かというと、当然、安定性・継続性が求められる。同時に、変化する社会に対応していかなければいけないので、ベンチャー的な経営感覚も、今、多様化している時代なので、求められている時代が来ているんじゃないかと思います。安定性・継続性と変化に対応できる感覚ですね。葉山町の中期的な計画を見ると、町の総合計画があって、それに沿って中期財政計画がつくられています。中期財政計画を見ると、第四次総合計画事業費が数字として落とし込まれています。その数字に対応するように、プライマリーバランスの維持を目的とした収入目標が落とされていると。これらの計画については、安定性・継続性、言いかえれば、現状のサービスの恒常的な維持と現状のサービスの提供によるプライマリーバランスの維持ということに、言いかえるとなるのかなと思います。これらのことを、高齢化、人口減少等の社会環境変化の中で実現していく必要があるんだと思います。
町長は今回、施政方針の中で、1期目は過去の町政の流れを変え、葉山町政の安定化を目指したと。そして、町が変わったとの評価を受ける機会がふえたと述べられています。確かに、町民の皆様から、私も変化を感じているという声を多く聞きます。ですが、町政の流れを変えというところについては、私はまさにこれからだと考えています。2期目については、描く町の姿を本気で進めようと、本音で進めようとおっしゃっていますので、先ほど申しましたベンチャー的な経営感覚をもっともっと強く持っていただきたいところです。それには新しい何かが必要だと思います、革新的なアイデアなり。ここでまず町長に伺いたいんですが、町長は1期目は安定化を目指したとおっしゃっていますが、もう既に安定化したと考えられているのか、あるいはまだ、まだこれからスピードアップして積極的に何か革新的なことを盛り込んでやらなければいけないと考えているのかと。なかなか一言では言いあらわせないと思うんですが、ざっくりとどんな感覚をお持ちなのかお聞かせいただければと思います。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
飯山議員の御質問のですね、基本的な考え方のところで、言葉で表現しますと、恐らく経済として、また資本主義としての考え方に基づいて、今、御説明されていらっしゃいましたので、私の安定というものは若干意味合いが違うところにあるかもしれません。日本は従来、最も成功した社会主義国家だと言われたことはお聞きになったことがあるかもしれませんが、民主主義でありながら社会主義国家としての、要は社会性を形成してきたというふうに思っています。そういった考え方からの行政のあり方を考えてみますと、それは社会主義において最も求められるものは、全ての国民に対しての安定的な生活の安全であり、また、それにある公平性が確保されている、機会創出が均等であるということが大原則になると思うんですが、そういった考え方から基づくと、葉山の町において私が求めた安定というのは、やはり町民の内外に対する、葉山町の町政が安定している、その公平な機会をもって町政が運営されているということを信頼していただく機会、これが最も大切なものなんじゃないかというふうに思っております。
例えばで申し上げますと、数年前までは、近隣自治体と裁判をしていた事例もございますし、なかなか、その町政として葉山町が安定しているという評価をいただいていなかったというふうに認識しているとこともございますので、そういったことを解消することが、社会としての安定化を図ってこれたことが信頼回復につながっているというふうに今は考えております。そういう意味で、きのうの事件というのは、非常に私としては残念でならないということは、町がこれまで目指して、私自身も目指してきたものがですね、信用失墜というふうに、議長のお言葉をお借りすればおっしゃっておりましたけれども、そういったものが非常に町に対する安定化という意味では大きな影を落としているんじゃないかということを、今は心配をしております。
もう一つ、具体的に、経済的なコスト、バイフォーマネーで考えたものの価値というものでない意味でですね、社会の価値というものを上げていくというふうに考えますと、例えば人口動態が国内、これは余り望むものではありませんけども、人口の引っ張り合いをする中で、葉山が勝ち組として残っていくこと。これは経済的に勝つか負けるかではなくて、社会の構図としては葉山が認められて人が住んできてくれることは勝ち組になるかもしれません。これが経済的にどうかという判断ではもちろんありませんので、それがイコール行政として求めるものだというふうにも申し上げませんけども、若干視点がそういう意味で違うということはですね、お伝えしなければいけませんし、私としまして目指すところは、経済効率ではない中での葉山町の社会の循環、そして安定的な社会構造がつくられることが、まず第一だというふうに思います。その上で、プライマリーバランスが保てるという意味での、おっしゃるような経営的な視点の町の運営がなされることが第2の優先順位にあるんじゃないかというふうには思います。
4番(飯山直樹君)
ありがとうございます。その社会的な安定とですね、プライマリーバランスの均衡というものが、何が私が欠けているのかなと思うかというと、それが最終的に社会的な安定というものが数字に落とし込まれて、3年なり5年先の最後の姿がどうなっているのかと、最終的にそれでプライマリーバランスが維持されているんだというものが必要だと思うんです、計画をやっていくという意味では。じゃないと、理想ばかり言って、それの実現の計画というのは、実は数的な裏づけは何もないというものになりかねない、絵にかいたもちになってしまうので。一番やっぱり、私がさっき申し上げましたけど、どうしても単年度、プライマリーバランスの維持というものが大前提で、原則で最初にあるので、そこにどうしても引っ張られてしまって、計画が立っていくと。だけど、一般の社会の計画というのは、そうはなってないですね。3年後に何をどうなってるんだという姿があって、全てがそこからブレークダウンされて、ことしがあるわけで、今があると。そういった計画が、どうもないんじゃないかなという気がしてます。後ほどまた申し上げますが、続いて、その施政方針の中でですね、イノベーションによって付加価値を生み出すというふうにおっしゃっているんですが、これも民間の企業等で考えると、一般的に考えてみれば、イノベーションを起こすためには、今までどおりじゃない、何か新しい革新的なものがないと、私はいけないと思うんですね。先ほどから申し上げている、ベンチャー的な経営感覚というのは、まさにこの部分だと思うんですが、何か新しい、わくわくするようなものがあれば教えていただきたいんですけど。
町長(山梨崇仁君)
先にですね、プライマリーバランスのことについてなんですが、1期目のときには、確かにプライマリーバランスの堅持ということを掲げてまいりまして、それによって、一般財源、一般会計のほうについては、年間の支出と同額の今、町債の残高に減っておりますので、一定、その借金残高に対する一般的な考え方はお認めいただける状況にあるんじゃないかというふうには思っております。今、下水道特会やその他の特別会計とを組み合わせて140億5,000万という数字を総合計画のほうにたしか盛り込んでおりまして、その金額を超えないようにというふうに、今後の事業を考えておりますので、プライマリーバランスについての固執というわけではない中でですね、もちろん、そういったプライマリーバランスの1つの基軸として、今が正しいかどうかの判断はしますけれども、時にはそのバランスを崩してでも打って出なければいけないときがあれば、それは取り組んでいこうと。まさに下水道会計なんかは、そういう意味では、積極的なこれから施策に打ちかえていきますので、申し上げたように、140億というめどをですね、決して超えないようなという感覚で、今は進めていこうというふうには思っております。
お話しのイノベーションという言葉につきましては、これはことしの安倍内閣総理大臣の施政方針で、私も非常に感銘といいますか、同感だというふうに思った一文でございまして、ただ、彼は経済については「持続的な成長」という表現をしております。これは資本主義では当然の考え方ですけども、申し上げたように、葉山町の場合はそうではなくて、社会の安定持続だと思っておりますので、私はイノベーションを「付加価値と持続的な暮らし」というふうに表現をいたしました。今すぐに、ではイノベーション何かあるかというふうに問われますと、私が今考えているのは、先ほども少し質疑出ました、山を使った新しい葉山の価値創造ということが、私にとって今、大きな課題となっているというふうに思っています。それによって、イノベーションと言えるほどのですね、新たなマーケットを産むようなものではないかもしれませんけれども、三浦半島近隣で、例えば、キャンプ場がありますかと問われれば、ないということであったりとか、山に入って楽しめるような場所がありますかといいますと、登山とか散策はできたとしても、そこで何か自然体験をする場所というのは、なかなか少ないということを聞いております。そういった意味で、イノベーションというには大変恐縮ではありますけども、新しい町の楽しみ方を創出していくという意味で、新しい価値を葉山町としてつくっていくということはぜひともやっていきたい、イノベーションの一端だというふうに思っています。
4番(飯山直樹君)
イノベーションをですね、私、ベンチャーキャピタルというものをずっとやってきたんですが、八百屋さん一つ、1軒運営するというのをビジネスプランになかなかできなくてですね、それに対して銀行や金融機関というのはお金を出さないです。だけど、1年以内に葉山に50軒の八百屋さんをつくるというようなものを計画すると、それには当然プランが必要になってくるんですね、どうやってやっていくのかって。それがきちんと数字で裏づけされてくると、金融機関というのは当然お金を出してくる、それがビジネスなんです。何が言いたいのかというと、一つ一つのピースというのは小さくてもいいと思いますよ。葉山の町で、前回の定例会でもアウトレットをつくれということを言いましたけど、そういう究極なものである必要はない。それはあればあったでいいだろうし、ひょっとしたら、町長はどこかちょっと考えている、小さな小さなですね、個人のちょっとこだわったお店が、そういうものがクラスターのようになっていてですね、町全体がそういうイメージをつくっていくと、そのイメージに向かって全体のビジネスプランをつくっていくという形になっていれば、ピースピースは別に問題ではないんです。そこにどういう最後の姿があるのかということを捉えて、そこからブレークダウンしていく姿ですね、そういうものが欲しいなと思います。先ほども、下水道の事業でプライマリーバランス維持されるというようなお話もあったんですけど、途中に何かあるかもしれないという、その途中の何かっていうものですね、それがやっぱりきちんと盛り込まれてないとだめなんです。そこをきちんと数字の中なり、まずプランがあって、それを数字できちんと落とし込んでいくということができれば、もっと説得力のあるものになってくるかと思うので、ぜひ、そういうことを御検討いただければと思います。
例えば、私がイノベーションというふうに思うとすればですね、今、キャッシュのインフローは個人の町税の収入にほとんど依存している状態。これを、企業の税収入に依存に脱却していくとかですね、そうすると、町民の方は重税から解放されて非常にプラスになっていきます。こういうことが全てじゃないんですけど、何か最終的に形を最初に決めてですね、やっていくことが肝要なのかなと思います。私、ちょっとしつこいようなんですけど、またプライマリーバランスの話なんですけど、町長としては、プライマリーバランスの維持についてですね、例えば、大胆な行政改革を進めてですね、コスト削減をして、さらにそれでもプライマリーバランスを維持するとかですね、そういったプライマリーバランスに対する考え方というのは何かお持ちですか、何でもいいので。
町長(山梨崇仁君)
私は最近、自分で自分のことをですね、保守的なんだなと、自分は保守なんだなと思うことが多々ありまして、自分自身も余り大きな変化を好むほうではございませんで、今、自分の発想の中にはですね、大胆な行政改革と言われましても、書いたような、そのワークフローの見直しとかですね、システム的なERP関係をもう一度ごそっと変えてみようかという考えはあったとしても、それが直接的に町民に影響を及ぼすかと言われれば、そういうものはございませんので、ちょっと今すぐには思いつかないです。
4番(飯山直樹君)
今のお話で、保守的だということなので、ちょっとそういう答えを想定してなかったので、的外れなことを聞いちゃうかもしれないんですが。通常、その施政方針の中でワークフローとかERPの見直しでコスト削減、業務効率の改善を進めるということがうたっているので、なかなか手持ち資源を効率化してもですね、コスト削減というのは相当難しいと思います、保守的なのはよくわかりますけど。ごくごく一般的なことを言うと、コスト削減しようとすると、まず選択と集中をするとかですね、それによって削れるところはしっかり見直して、徹底的に削っていくということは重要になってくると思うんですが、そうした考え方っていうのは余りないんですか。
町長(山梨崇仁君)
選択と集中、たしか昨年…間違いなく一昨年以前の施政方針には必ず「選択と集中」という言葉を使っておりましたので、十分その考えは持つべきだと思っております。ただ、残念ながらといいますか、国からの要請であったりとか、また、町自体もですね、いろんな町民の方々にお手数をおかけしている中では、事業の数はむしろふえている。金額自体も今回最大というふうになっているようにですね、積極的に膨らんでいるところがありますので、なかなか集中するまでに至ってないという状況はあるかと思います。
4番(飯山直樹君)
わかりました。一回、全事業を棚卸しするなりしてみてですね、何が本当に必要なのかっていうのは、しっかり見直してみるのがよろしいかと思います。
続いて、予算編成の考え方から、ちょっといろいろ考えてみたんですが、予算編成というのは3つぐらいに分かれていて、町の基本サービス、インフラの維持など、町として各課やらなければいけない仕事に対して予算を積み上げていくというのが1つ。2つ目は国が決めた仕事に対して予算を積み上げていくと。3つ目は町長の重点課題に予算を積み上げるという形なのかなと思います。国が決めた仕事に関しては、ほとんど自由裁量がない予算になると思います。町の基本サービスとインフラの維持、それと町長の重点課題というのは多少ダブるところがあるのかなと。保守的とおっしゃったので、相当ダブるのかなと思うんですが。そうすると、国が決めたことはやらないわけにいかないので、絶対やっている。町の基本サービス、インフラの維持も、これもほぼ決まってしまっていると。そうすると、実際問題、こうした積み上げ方式でやっていく予算編成のやり方の中だと、保守的であればそれでいいのかもしれないですけど、町長が、首長がやりたいと思っていることっていうのは、余り盛り込まれないのかなというふうに予算編成見て思いました。町長としては、ざっくりとでいいんですけど、どのぐらい自分のやりたいことを盛り込めたと思われていますか。
町長(山梨崇仁君)
そのやりたいことという表現にもですね、たまに言われるときがあったときに、自分で若干違和感を覚えることがありまして、私がやりたいという意思のように聞こえるかもしれないんですが、私は常に町にとって、今、必要な次の一手という考え方をしていますので、私がやりたいかやりたくないかではなくて、必要な一手を模索するようにしています。その必要な一手がですね、神奈川県の未病対策もありましたし、国も健康寿命ということで取り組みを始めているので、大変ありがたいんですが、健康施策に打って出ることが高齢化社会に備えることでは大変重要な位置づけになる。それが2年前が原点になるんじゃないかというふうに考えたところがありました。そういった意味で、私自身が、かじを取っているわけではありますけれども、自分自身の政策的に反映をしてもらっているという意味では、おっしゃるように、国や県の流れによっているものも多数ありますので、自分自身がこれを特に望んでいるという視点では考えたことはございませんで、保守的なきわみかもしれません。
4番(飯山直樹君)
そうすると、やっぱり、私はこの予算を見るとですね、実際にはこの予算、山梨町長らしさが盛り込まれているんだということなんでしょうけど、私がイメージしていた山梨町長はもっとアグレッシブにやっていく人なのかと思っていたので、そういったアグレッシブなものがほとんど感じられないなと思ったのがこの予算の実感です。この予算を見るとですね、誰がやっても一緒なのかなというふうに、どうしても見えてしまいます。当初、首長になられて、自分のやりたい自治体経営の方針なり、いろいろあったかと思うんですが、どうしてもそのためには、統治機構を変えるとかですね、財源も移譲してもらわないとできないとか、いろんなハードルが障害が出てくると思うんですが、余りそういう障害というのは余り今は感じていないのでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
そもそもの話になってしまうんですが、例えば右肩上がりですね、その資金が潤沢にある中で、新しい施策を打ったり、新しい施設をつくったりという中でですね、次の一手を考えるという情勢であれば、また視点はまるで変わってくるのかもしれません。考え方はまるで違うのかもしれませんが、現状では今あるサービスをどうやって維持するかということが目下の課題となっていることは、もう皆さんも十分承知だと思います。私としては、そこのやりくりにですね、大部分の力を使っているというのが現状でもありまして、その保守的というのは、私的には、今ある、よく守り維持していくんだというふうに表現をさせていただいてまいりましたが、今あるサービスや施策の水準を維持すること、その中でも葉山はちょっといいよねというふうに思ってもらえるように尽くしてくることがですね、これまでの取り組みのメーンでありましたので、確かに、それがアグレッシブにと言われればですね、アグレッシブに守るために動いてきたかもしれませんけども、表面的な結論としては変わらない、いい意味で変わらないで過ごせた、悪くならなかったというふうに評価していただければ、一つ、それは私にとっては大きな評価だと思っています。今後につきましては、先ほども少しお話しさせていただきました、自然を使った葉山の価値向上であったりとか、その安定が今、財源的なものもですね、若干経済の動向が上向いた兆しもありましたので、これがしばらく続いてくれるという前提の中で、次の一手に打っていきたいというふうには思っているんですが、そういった点については、まだまだ調査の段階、研究の段階でありますので、しばらくお時間をいただいて、皆様と一緒に、またその御議論もですね、重ねていきたいというふうには、今、思っております。
4番(飯山直樹君)
それでよろしいかと思います。ベンチャー経営ってですね、常に順風満帆では絶対なくて、大体最初に沈んでいくものです。その沈んだときに、今あることだけを、維持することだけ考えてやってると、その後ろ向きな仕事っていうのは必ず解決するものなんです。絶対に取り組めば解決します。それが終わったときに、実はいろんなものが削られているだけの状態で最後に残ってるという形が残ります。ベンチャー経営って、そこで何で大きくはねるかっていうと、同時に新しいことをやるからなんですね。今、その将来また何かやりたいことを調査・研究中だというふうにおっしゃってたので、それはぜひ積極的にですね、どんどんどんどん考えていただいて、実際にまずは少し始めてみるとかですね、フィジビリティースタディーをやるとかっていうことは必要になってくると思いますから、どんどん進めていただきたいと思います。そうすれば、将来、何やりたいのかなっていうことが、きっと試行錯誤してるうちに見えてくると思うので、ぜひそういうふうなことやっていただきたいと思います。
それと、先ほどもスポーツセンターというお話ちょこっと出たかと思うんですが、別にそのスポーツセンター的な施設をつくるということに限定しているわけじゃないんですけど、中期的にそういったプロジェクトに取り組んでですね、施政方針の中でも生活習慣病の予防というふうに言っているんですが、生活習慣病の予防のために講座、勉強会、予防体操の普及と言っているんですけど、ちょっと余りぴんとこないのかなと思うんですが、思い切ってそういう施設なりでですね、本格的に生活習慣病の予防に取り組んでいくというような計画はありませんか。
福祉部部長(仲野美幸君)
生活習慣病の予防等につきましては、今もやっているところですけれども、ことしは、新事業といたしまして…まず、昨年、町民の方々と協働してつくらせていただきました葉山体操の普及を第一に力を入れていきたいこと。それから、貯筋体操という新しい体操の教室を皆さんに紹介していって、それを継続的に続けていただけるようなことが新しいメニューになっておりますが、それ以外にも、今までやってきたもの、ダイエットプログラムとかシェイプアップ教室とかいろいろと教室はつくってありますので、それは引き続き行っていきます。
4番(飯山直樹君)
施設つくると非常にお金はかかるかと思うんですけど、そういう、いわゆる箱物とみたいなものもですね、いろいろ考えて採算がとれるようにですね、やる方法を考えたりするのが重要なのであって、そうすれば、瞬間的なキャッシュアウトはあったとしても、何年かかけて投資したものが回収されて収益に結びついてくればいいというのがビジネスですので、そうした考え方も持っていただいてですね、抜本的な改革になるようなものも、ぜひお考えいただければなと思います。
それと、あとちょっと個別のところで幾つか確認をしたいのですが、安倍首相は2月1日にですね、無電柱化、電柱をなくす、無電柱化を推進する市区町村の会の会長と面会したそうで、2020年の東京オリンピックまでにスピードを上げて進めたいと言っているということです。東京に関して、電柱を全部、無電柱ですね、電柱の地中化というのは、とてもお金のかかるプロジェクトで、葉山町では特に元町周辺とかですね、観光としてスポットになっているところの景観の整備として、これから、ちょうど東京オリンピックに向けて首相がそういうことを言っているぐらいなので、電柱、電線の地中化ですね、について検討していただきたいんですが、そうした予算についてはどうでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
ぜひともですね、ぜひともやりたい施策であることは、もう恐らく、私だけでなく議員の皆様も同じように感じる方が多いと思うんですけども、事あるごとに、電柱の地中化のみならず、おっしゃるように無電柱化、つまり規制改革による、あれですね、オフグリッドのスマートタウン構想などを話し合う機会に、葉山町もぜひということは声を上げているところはあります。実際に返ってくる言葉は、大体、いずれにしても現状では地中化を図ること、メーター60万円からだという話が返ってくるたびに、また、変圧器等の設置において一定の土地もなければいけないということで、いつもですね、話はとまってしまうんですが。私も、小池百合子元環境大臣のもとに、その無電柱化プロジェクトを始めたことは大変注視をしておりまして、今の2月1日のことは存じ上げなかったんですけども、葉山町としてできることがあればですね、町民の方の中にも、例えば、この住宅街を一つとしてということを町内会の会長などもお話しすることがありますので、私としては、藤沢市でいろんなスマートタウンやってますけども、葉山町でも機会、チャンスがあれば、ぜひ手を挙げていきたいというふうに考えております。
4番(飯山直樹君)
その2月1日に会った方が、無電柱化を推進する市区町村長の会というところの会長だそうですから、どこどこの首長です。なので、基本的に東京からやっていくのは、当然東京からやっていくんでしょうけど、そういう人たちが集まって、無電柱化をやってくれと言っているんですから、当然、オリンピックで江の島でやるわけなので、この辺も当然ながらそうしたターゲットには入ってくると思います。なので、こういうちょうどいいトピックにうまく絡んでいただいてですね、少しでも進められるように、この市区町村の会にも入っていただいてですね、一緒に考えていただければと思います。
それと、今、国を挙げて観光立国を目指している状態で、県のほうも、日本有数の観光地を抱える神奈川県ということで、積極的に観光政策に取り組むと言っているわけです。葉山町は非常にポテンシャルの高い観光地であるのは、これは誰もが認めるところだと思うんですが、そういう美しいこの町並みをですね、より一層よくしていく努力というのは、当然必要になってくると思います。その意味で、屋外の広告物、これいっぱいあって、屋外の広告物あんまり出しっ放しのものもあったり、放置されちゃっているものもある。今回の予算の中で、そうしたものの撤去なりの費用が盛り込まれてると思うんですが、こうした広告物ですね、屋外の、これを放置されているものを一部撤去するというだけではなくてですね、景観をよくするために、一定の基準を設けたりということはいかがでしょうか。
都市経済部部長(吉田仁君)
御質問の屋外広告物の規制につきましてはですね、神奈川県の条例を葉山町も適用しているのが現状でございまして、今の段階で申し上げますと、その大きな違反はないという町の認識を持っているところであります。
4番(飯山直樹君)
当然、その県の条例を守っているという状態だとは思うんですけど、それを、葉山町は観光の町、景観、美しい景観が望めるスポットがここの売りだと、前回の一般質問でもおっしゃっていたんですけど、やっぱりそういう中で、全体として町並みを整えていくというのは、これはもっとより一歩進んだものは当然必要になってくると思うんですね。例えば、選挙のポスターとかいっぱい張ってありますよ。そういうのも一番手つけやすいんじゃないかなというふうに思いますよ。そうしたことをですね、視野に入れていただいて取り組んでいただければなと思います。単純に放置されているものを撤去するという、その条例に基づかないものの予算だけということじゃなくて、もう一歩進んでいただければなと思います。
あと10分ほどですので、ちょっとはしょって。子供の教育についてなんですが、先日、マイクロソフトのセミナーに行ってきまして、今後は格差社会が拡大していくと。特に、ITリテラシーの高い人との格差が非常に広がっていくよということを言っていまして、当然そうなんだろうなと思います。行政でできることを考えると、全体のボトムアップ、みんながPCを使えるという環境をつくっていく。それと、いわゆる最高レベルのエリートの養成、COEみたいなものですね。そのような方法があるかと思うんですけど、方針があるかと思うんですけど、ITに関しての教育方針としては、今後の予算の中でどう取り組んでいくのか教えていただければと思います。
教育部部長(沼田茂昭君)
27年度におきまして、各小・中学校の教職員に対してパソコンをまず設置したところでございまして、それを受けまして、情報教育に係る教員のICTの活用能力を高めるように、今、学びづくり等々の中で、その準備段階として話を進めているところでございます。
4番(飯山直樹君)
ありがとうございます。そのマイクロソフトのセミナーでやっぱり担当者がおっしゃっていたのは、PCは導入したとかですね、ITの黒板というんですかね、を導入したとか、導入はしたんだけど置いてあるだけという例が非常に多くて、実際には、ほとんど活用されてないという状態が非常に多いというふうに言っていました。きちんとそういう専門家なりにいろんなアドバイス受けながらですね、実際に本当にITのリテラシーが高い教育環境をつくれるようなですね、整備を継続的に行っていただければと思います。
それと、同じく教育なんですが、どんどんこれからグローバルな競争環境になってきますので、当然、他国の言語、特に英語だと思いますけど、がITと同じように、やっぱりこれ必要になってくると思うんですけど、IT、英語という、言語だけじゃなくてですね、本当にそのグローバルな環境で活躍していこうと思うと、言語は当然のこととして、世の中にはすごい多様な人がいるんだなということが一番重要だと思います。日本にいると、日本の国の中だけで強大な内需があるので成り立っちゃっているんですけど、でも、実際には今後いろんな競争環境の中で、グローバル化が進展していくのは間違いないんです。そうしたときに、海外に出ていこうと思ったらですね、英語はもちろんそうですが、多様な価値観、みんながいろんな価値観を持っているところで、どうやって戦っていくのか、生活していくのか、共存していくのかっていう教育が、私はすごく重要だなと思うんですけど、そうしたことに対するお考え、伺いたいと思います。
教育長(返町和久君)
今の葉山町の学校教育の現状でこうしてるっていうようなことをなかなかお答えしづらいところあるんですけれども、今おっしゃられたような、世の中には多様な人々がいるという意味で言うと、今のお話の方向がね、どちらかというと、多国籍とか多文化とか、やはり多言語とか、そういうグローバルな意味での交流という面でいろんな機会を持つというお話だと思います。そのことについては、葉山町の中にも現にそういった要素もあると思いますので、そのことを生かした教育やっていかなきゃいけないし、それから、なかなかそういう機会得られない場合については、同じように一見一様に見える日本社会の中でも、あるいは一様に見える葉山町の中でも、実はいろんな文化的な多元性というのがあるんだということを、やっぱり子供たちが知っていくことも大事かなというように思っています。もう一つ、そのこととですね、今、直接、議員がおっしゃられたような方向とは重ならないかもしれないんですけれども、インクルーシブ教育っていう考え方がありまして、それはどちらかというとね、いろんな意味で障害やハンディを負っている方を含めた教育を推進いていくと。そのことを通じて、実は優劣とかね、ハンディとかって側面だけじゃなくて、人にはいろんな生き方とか多様なありようがあるんだということをお互いに知っていって、それを助けたり助けられたりしながら、お互いに成長していくという考え方がありますよね。そういった面で、その多様性を知るということも大事だと思います。どちらの面も、本当にこれから、文科の政策もそうですけれども、これから大きな施策として出てくる話ですので、私どもとしては、十分にそういうことに備えながら検討していくとしか言いようがないんですけれども、今はそんなふうに考えております。
4番(飯山直樹君)
今、ずばり非常にいい御答弁いただいたなと思いまして、いろんなやっぱり葉山町の中でも問題に直面されている方とかいらっしゃると思いますので、そうした、みんな同じではないんだということを接する機会というのは幾らでもあるかと思うんでですね、そういったところから、やっぱり人の多様性というのを理解していくというのが、一番、人として非常に豊かな人間になるかと思いますので、積極的に取り組んで予算も組んでですね、いただければと思います。それが教育じゃないかと私は思います。
ということで、以上で簡単ではございますが、私の総括質問とさせていただきます。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、4番飯山直樹議員の総括質問を終わります。
この際、暫時休憩いたします。再開は午後3時30分といたします。(午後2時57分)
議長(近藤昇一君)
休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時30分)
総括質問を続行いたします。第5番、9番石岡実成議員の総括質問を行います。
9番(石岡実成君)
9番石岡実成でございます。議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして、平成28年度町長施政方針及び平成28年度葉山町一般会計、特別会計の予算書につきまして総括質問させていただきます。
まず冒頭に、本日さきに質問をしましたほかの議員からも同様の話がありましたとおり、昨日葉山町議会としても、そして葉山町全体としても大変ショッキングな事件が発生し、昨夜並びけさ方、そして昼の民放全てのキーチャンネルにおいて、大方の概要が報道されておりますことにつきましては、同じ議員として大変驚愕しておりますし、申しわけなかったと思っております。もしも報道されていることが事実とするならば、許しがたい内容ではありますし、本来絶対にあってはならないことだと思っております。これ以上、町民の皆様の不安や信頼を損なわないように、今まで以上に気を引き締め、議員活動に邁進してまいる所存でございます。
それでは、順次質問に入らせていただきますが、まずは、山梨町長におかれましては2期目のスタートということで、昨年の4回定例会で、またこの場で、町長と町政について議論を交わしていきたいという話をさせていただきましたが、それがかない、よかったと思っております。新たな任期満了までの3年半、よろしくお願いいたします。
それでは質問に入りますが、まず平成28年度、山梨町長の施政方針についてお伺いいたします。一部では、ちょっと優等生すぎる施政方針ではないかというような御意見も頂戴しておりますが、もちろんその全てを実現するべき内容としてお話しされたと思いますので、私自身は大いに期待しながら質問させていただきます。と申しましてもですね、きょう既に多くの議員のほうから質問がありまして、私自身の質問もかなりかぶっていることから、大分同じ質問をしないように気をつけて質問をさせていただきたいと思っております。先ほど、4番議員の飯山議員のほうからもですね、施政方針の中に書かれているイノベーションという話がありました。私もですね、イノベーションを普通に解釈すると、革新であったりですとか、新機軸的なもので、何か強い改革が何か理想の中にあるのかなということを思っておりましたので、冒頭にその質問をさせていただこうと思っていたんですけども、実際にはまだそこまでのことがなく、ただ町長選のマニフェストにもあったようにですね、山を使った新たな創造ということで、恐らく「葉山DASH村」の計画なるものを想定されているのかなと思うんですけども。そのような内容でよろしかったでしょうか。
議長(近藤昇一君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
呼び名については、まだ正確なものというわけではございませんけれども、先ほど飯山議員にお答えさせていただいたように、その葉山の自然を使った遊び…子供にとっては遊び場であったりとか、大人にとっても体験学習の場となるようなものを想定をしてございます。これまでそういった形で町として大々的に取り組んだ経緯はございませんので、私としましては、今そういった新しい町の価値ということで、今回安倍首相のですね、イノベーション、付加価値という言葉には共感を覚えたところでございます。
9番(石岡実成君)
ありがとうございます。先ほどの飯山議員の質問の中で、かなり超保守的なんだということで、町長のほうがおっしゃられておりましたので…「超」は言ってませんでした。ごめんなさい。保守的だということでお話しされておりましたので、このイノベーションに関して言えば、大体このような答弁だったかと思うんですけども。例えばなんですけども、もう少しですね、イノベーションというか、簡単に言うと改革に対して、もう少し今後の葉山町の、何ていうんでしょうかね。一番の目玉になるような施策というものというのは、まだ具体的にはないというようなお話なんですけども、そろそろそういった部分もですね、ぜひ考えていっていただきたいといいますか、起爆剤になるようなプランというものも並行しながら、町政を進めていっていただきたいということをお願いしたいと思います。
次にですね、ふるさと納税のことでちょっとお伺いしたいんですけれども、たしか一昨年の総括質問の中でも、ほかの議員の方も言われてると思うんですけど、私がたまたま拝見していたのは、土佐議員からですね、きょうもお話がありましたけども、草津町の施策を例にしたふるさと納税の話があったかと思います。きょうもその質問の中で言いますと、まだ具体的な内容などを細かく示せるような状態ではないというか、調整中だというようなお答えだったかと思います。特産品だったりクルージングだったりというお話だと思うんですけど、考えてみると、もう既に1年が経過してるということで言うと、少し、進めるんだという内容で言うと、のんびりし過ぎてはいないのかなというのが正直な気持ちなんですけども、その辺はいかがでしょうか。
政策財政部部長(小山誠君)
以前私も本会議の中でですね、早急な対応という部分では、思いつつですね、担当の職員ともいろいろ精査・研究しながら、他自治体等も参考にしつつ、取り組みを早急にしたいというようなことで考えておったんですが、いろいろもろもろ研究していく中でですね、諸課題等々もございまして、この時期になってしまったということで、大変申しわけなく思っておりますが、制度を導入してですね、よりよいものにして、御寄附をいただけるような形で取り組んでいきたいというふうに思っております。
9番(石岡実成君)
既に1年以上経過をしてるということですので、いいか悪いかは別としてですね、具体に示すものがあってこそ、また議論が活性化するんじゃないかなというか、思いますので、そういったディベートの場をきっちりと設けるということも含めて、早急にですね、その辺のプランというものをしっかりと打ち出していただきたいということをお願い申し上げます。
また、私のほうもふるさと納税ということで、いろいろな資料などを拝見しますと、やはり地域の特産品には大体はお肉であったり魚介類であったりということで、偏ってはいるというところで言うと、葉山も当然葉山牛があったりですとか、海の特産品があるということでは、逆に言えばそれがよかったりもするんでしょうけども、よく言われる葉山らしさであったり、葉山ならではの独自のプランというものがどこかにあったらいいなということがあります。当然その辺がまだ決まらないので、なかなか打ち出しづらいというところも、逆にあるのかなということは推察いたしますけども、私のほうもですね、もともとは企画屋ですから、一生懸命またその辺を勉強させていただいて、何かおもしろいようなプランがあれば、ぜひお持ちしたいと思いますので、よろしくお願いします。稼ぐ行政と一言で言いましてもですね、大規模な企業誘致ができるわけでもなく、またその観光ベースで考えても、観光で来られたお客様が、長期滞在できるような宿泊施設が潤沢にあるわけではないこの町ではですね、今まで以上に、こういったふるさと納税というものを強力に視野に入れたような施策みたいなものは絶対に必要となると思いますので、よろしくお願いしたいというところと、またその自治体の課題解決のために、ガバメントクラウドファンディングというのがあると思うんですけど、これは御存じだったりしますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
近隣では、例えば鎌倉市さんなどが取り組んでいます。公共施設に関するクラウドファンディングを募った施設の維持補修などに利用される寄附の募り方だと思うんですが、私の感覚ではですね、町としてやる際には、やはりクラウドファンディングの制度設立の上で、それほど大きな金額のですね、ファンドにならないんじゃないかという今考えを持っておりまして、まず先に取り組みたいものとしましては、純粋な目的のある寄附制度、もちろんふるさと納税を含みますけれども、そういったものの活性に取り組んでいきたいというふうに考えております。
9番(石岡実成君)
確かに私のほうもグランド…ガバメントのクラウドファンディングというのも見るとですね、寄附を目標としてる数値が1,000万以上のものから数十万程度のものも当然ありますので、使い方というか、使い分けだと私はどちらかと言うと思います。何度か今までお話も当然あると思うんですけども、例えば葉山の別荘文化であったり、それからなるべく保存するべき…保存してほしいというような邸宅もですね、維持管理を町として何かやってもらいたいというような多分お話をいただいたりもしてるでしょうし。例えば、仙元山の桜の木をもう一度復活させませんかみたいなことも、私も少しお話をさせていただいたことがあるかと思うんですけど、その一方ではそういった、もし使うとなれば、100万、200万ぐらいの予算で済むような部分もですね、なかなか実際にはじゃあ予算をつけようというところになると、つけられないのが状況だと思うんですね。そういったところで、こういったこのクラウドファンディングということで、寄附を一回募ってみるということも、一つの手ではないのかなということを思うんですけど。そういった使い分けということでは、考えられたりしませんか。
町長(山梨崇仁君)
手段としてのクラウドファンディングと、特定の目的をした今回の基金のようなものによる寄附を募るやり方、それから全体的な一般寄附の考え方と、大きく3つあるというふうに思います。ただその手段は、いずれにしても結果として何かに使うという意思が明確に反映されることをですね、期待している寄附と考えますと、おっしゃるようなクラウドファンディングか、もしくは町が基金条例にのっとるような目的的なものをですね、考えるべきだと思うんですね。その場合に、クラウドファンディングの場合ですと、どうしても、なぜその少額のものを町がやるんだという議論の際に…であれば、一般財源を活用してできるんじゃないかとかですね、町にそこまで気持ちがないんじゃないかとか、そういう取られ方をする可能性もございますので、町が主体的に取り組むものは、申し上げたように、まず第一歩は基金であったりとか、目的がはっきりした寄附の募り方をすることで、大きく構えていく中でですね、どうしても手が届かないところを、例えばパブリックではない民間セクターにおいてでも、公共に資するものがあるというふうに例えばあれば、そういうところをクラウドファンディングなどを用いることは可能かとは思います。ただ一方で、あくまで町が主体にやることではなくて、民間のレベルでクラウドファンディングを募っていただいて、町に寄附とする際に特定寄附としてその金額をお寄せいただくことについては、手法としてのクラウドファンディングがあるかもしれませんが、結果としては町がそれを正確に受け取って実行すればいいだけの話でもあるので、やり方の問題だと思います。結論が同じであれば、取り組み方は、民間が取り組んでもおもしろい課題になるかなというふうには思っています。
9番(石岡実成君)
わかりました。ありがとうございます。今の町長の話で、大分納得はできる答弁だったと思いますけれども、やり方というか方法論の一つとしてですね、ぜひ…決して悪いプランではないと思いますし、考え方ではないと思いますので、いずれそういった手を使って、何かできるような施策もあったら、ぜひ進めていっていただきたいなということをつけ加えさせてください。
続きましては、協働についてちょっとお伺いしたいんですけども。こちらも昨年来、そして多くの議員のほうからも質問等入っておりますので、なかなかかぶってしまうような質問になってしまうんですけども。人口3万3,000人のこの葉山町で、今後の中期財政計画の中では、平成36年度の時点でも町の人口は3万2,000人と推測されております。大幅な人口減とはされておりませんが、その一方では中身、つまりもともと葉山に住まれている町民の方と、新しく移住をされて来る方のですね、入れかわりが今後非常にふえるんじゃないかなというように、私自身は何となく周りを見ながら思ってはいるんですけども。そもそも協働というシステムが構築していく中でですね、最も大切なというか懸念されるのが、各地域コミュニティーの組織を運営する人間の高齢化であったり、若い世代の参加が余り行われていないというような現状が、多分問題なんだと思うんですね。もちろん議員になる前からもいろんなコミュニティーにも参加させていただいておりますし、特に議員生活をさせていただいてからは、いろんな町内で開かれるようなさまざまな会合であったりですとか、そういったコミュニティーの場に参加する機会があるんですけど、非常に年齢が高齢化をしているといいますかですね、大げさに言うと、もう60歳以上の方が9割ぐらいで、我々のような40代であったり、ましてや30代になるともう一人もいないというようなこともあります。これがこのまま続いていくと、いざ協働だといっていろんなシステムができて、じゃあそのコミュニティー、一緒に何かやろうと思っても、それを引き継いでいく若い世代がいないということが、恐らく多分今後のネックになっていくんじゃないのかなというような考え方を持つんですけども。そういった意味ではですね、そろそろ町というか、そのコミュニティーの地域の…地域によっていろいろと特徴はあるかと思うんですけども、協働をですね、うまく進めていくためにもですね、そろそろ行政サイドとしてのサポートの仕方であったりですとか、行政の方も一緒になってコミュニティーの側にも参加するというような図式をつくっていかないと、なかなか簡単に一概には協働といってもできないんじゃないかなと思うんですけど。その辺の予定というか、考え方というのはどのようにお考えするでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
こんな事例がありまして、老人クラブがあります。老人クラブのメンバーがですね、減って困っているという話がございました。子ども会も今若干ふえておりますので、ちょっと事例とは違うんですけども、一時は減少していることがありまして、私としてはすごく奇妙な事象に聞こえたんです。その老人クラブ、例えば65歳から入れるときに、御老人になられる方は毎年65歳になられる方が入って、ふえるわけで、当初人口の1割から2割が老人クラブに入ったという事例がありながら、なぜそれが時間がたつと1割か2割を切るような時代になってしまうのかというふうに考えるとですね、事を起こすときに、クラブをつくろうといった集まったときの方々の気持ちというのは後ろまで伝わらないという現象が、この社会現象として起きるものなんだなというふうに感じております。もしかしたら違うのかもしれませんが。何が言いたいかと言いますと、例えば町内会とか民間セクターの今パートナーとして、さまざまな協働事業を行おうという動きを町としては起こしておりますが、行おうと合意した瞬間は、いろんな意味でクラブを立ち上げようと同じようなモチベーションが高いものがあると思うんですが、やがて代がかわるときに、行おうと思った気持ちではなくて、やらなければいけないという先代の受け継ぎについておかしいと思う気持ちが、やがて衰退を導いていくのかなというふうに考えるところがあります。ですので、私が今心配しているのは、そこに行政がですね、入っていってテコ入れをするという考えではなくて、未来永劫協働という形が明確に受け渡されるような仕組みは何かという観点で、協働の仕組みの今検討をしているところであります。おっしゃるように、例えば各町内会に行政の職員が担当で張りついたりする制度も他の自治体ではありますけれども、恐らく当初はそれでテコ入れという形で回るのかもしれませんが、やがてそれがですね、その行政がいなければ…職員がいなければ回らない状況になるというのは、永続的な考え方ではありませんし、本意でもないというふうに思いますので、もう少し地域とのあり方について研究をした上でですね、葉山町…それこそ葉山町なりの協働のあり方について、まとめを持っていきたいなというふうに思っております。
9番(石岡実成君)
ありがとうございます。まさに今おっしゃられたとおりのことが実際になればですね、一番いいんだと思います。ただ、先ほども申し上げたとおりですね、そのエリアごとの特性があると思いますので、なかなかそういったところを協力的に、もう自治体で…ごめんなさい。コミュニティーレベルでやれるエリアと、それからどうしてもそういった手助けが必要になるであろうというエリアというのは、当然出てくると思うんですね。そのために我々のような議員がいることも確かだとは思いますけども、一緒になってですね、そういったことで、その協働という観点からもですね、もちろん今後考えていっていただきたいと思いますし、もう既に町長も御存じのとおり、我々…私自身も昨年ですね、研修視察で高松市に行ってまいりまして、高松市の自治基本条例に基づく市民全体でまちづくりをするという画期的なアイデア、そういった施策・試策をですね、学んできたところです。また、一旦私の一般質問のほうでも一度お話をさせていただきましたけども、富山県の富山型デイサービスという方式においてはですね、地方包括ケアや住宅医療、更に障害ケア…障害者ケアから小さな子供の託児機能まで兼ね備えたですね、本来行政ではあり得ないと言われたようなシステムを構築しているような例もあります。前例がないとかですね、恐らく無理であろうというようなことがなく、実際に成功しているような他の自治体のですね、例を参考に、より住みやすい、暮らしやすいまちづくりを進めていっていただきたいということをお願いします。
続きましてはですね、昨年より葉山町の「広報はやま」はですね、町長がおっしゃられたとおり、ビジュアル的にも、それから紙面構成的にもですね、本当にすばらしいものになっていると思いますし、編集チームの方々のですね、御尽力には本当に敬服いたしますし、感謝をしている次第ですけども、その一方でですね、スマートフォンアプリのインスタグラムを活用した他の自治体の先を行くような試みもすばらしいことだと思っております。その一方で、昨年より何度かお願いをしておりますホームページのリニューアルについてはですね、かなり先延ばしされているのかなというような状況が続いているかと思うんですけど、その辺についてはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
ホームページについては、先日私もホームページの管理運営をしてくださっている委託業者さんのもとに出向いて、いろいろと議論を交わさせていただきました。担当のレベルでは、もう具体的に申し上げますと、CMSの導入について検討をして予算化をしてきたわけですけれども、結論としましては、見送りをしてございます。そのCMS導入に際しての町の職員のですね、それこそITのリテラシーもそうですし、それによってデザイン性やアクセサビリティーが上がるかというと、そうじゃないだろうというところがですね、大きな障害となったわけでして、いま一度、もう一度ですね、デザイン面といいますか、実際に使われる方々がどのように感じられるものが葉山町ホームページとしてふさわしいのかを、もう一度検討する時間をいただきたいなというふうに考えておりまして、本年度ですね、担当の職員たちと、私も一緒になってホームページのあり方について議論をしていきたいですし、また業者さんもですね、いろんな知恵をいただけるということでしたので、業者さんも交えてさまざまな形を模索していきたいなというふうに今考えております。
9番(石岡実成君)
すいません。不勉強で申しわけないんですけれども、このホームページの制作会社さんが長年同じところだと思うんですけれど、これを一新するようなことということは、冒頭…というか念頭には考えていらっしゃらないということですか。
町長(山梨崇仁君)
管理運営の業者さんですので、例えばコストが安くなるような入札制度にかかればですね、また新たな選定をすることは可能性としては十分ございます。ただ、現状お話ししたように、そういった管理運営面で問題があるわけではございませんで、根本的なホームページとしてのデザインですね。有効性・機能性について、もう一度議論しなければなりませんので、それが整った段階で、仕様書に改善点をまとめて入札にかかるのか、もしくはいろんな意味で業者さんを選定をしていくことが望まれるというふうに思います。
9番(石岡実成君)
わかりました。ありがとうございます。CMSまでしてしまうと、確かにコスト的なものも大分変わってくるかと承知はしておりますけれども、せめてモバイルフレンドリーシップというか、スマホで…スマートフォンで見た場合に、スマホ専用の画面に切りかわるというような…今ホームページ大体そんなつくりになってるかと思うんですけど。葉山町の場合、まだそこまで多分切りかわってないという認識をしてますけれども。それがもし正しければ、その辺のあたりまでは早急に対応をしていただきたいなと思うんですけども、いかがですか。
政策財政部部長(小山誠君)
大変申しわけございません。私もちょっと細かいところまでですね、承知してございませんので、確認をさせていただく中で取り組みをさせていただければと思いますし、予算特別委員会の中でももし補足説明できればさせていただきたいというふうに思います。
9番(石岡実成君)
わかりました。すいません。私も予算特別委員会の委員ではないんですけど、傍聴に参りますので、ぜひ教えていただければと思います。
続きましてはですね、平成28年度葉山町一般会計・特別会計予算についてお伺いしたい点を、幾つかかいつまんで質問させてください。まず初めにですね、これはちょっと質問の意図がずれて…意図というか、ずれてしまうかもしれないんですけど、平成27年度の当初予算の概要と、今回見せていただいた平成28年度のほうを、たまたまなんですけど、読み比べ…見比べさせていただきまして、ことしもですね、町長の施政方針の中でもですね、健康がテーマということで、あえてもし差し支えなければ教えていただきたい点が1つあるので、教えてください。27年度のほうにはですね、禁煙普及促進作戦というようなプランが入っておりました。これがですね、今年度の中には抜けてあるんですけども、この作戦の、できれば内容を教えていただきたくですね、またその効果と、今回組まなかった理由がもし明確であれば、教えていただきたいと思っております。
福祉部部長(仲野美幸君)
すいません。詳しく…禁煙作戦のほうにつきましては、特にですね、予算を伴わない事業ということで行うということを聞いております。それで、申しわけないんですけども、今は細かい実績とかですね、方法につきましては、ちょっと今手元にない状況ですので、委員会等でという…委員会いらっしゃらないというお話なんですけれども。ただ、昨年も予算を伴わないこと…今年度も、27年度も28年度もそれについての予算は特に取ってないということです。
9番(石岡実成君)
きょう予算の話なんで、これ以上追及するのも申しわけないなと思いつつですね、一応その作戦たるものを挙げた以上は、予算がつこうがつかなかろうが、どういった作戦なのかぐらいはですね、お答えいただきたいなというのが本音ではあります。といいますのもですね、実は私も何十年も…何十年もじゃないですね。ごめんなさい。10年以上は、かつてはたばこを吸っておりましたし、どちらかと言うとヘビースモーカー的な部分がありましたので、喫煙される方のですね、気持ちというか思いというのは重々承知はしております。しかしながら、禁煙することでのリスクであったり、それから健康被害、また受動禁煙等に…ごめんなさい。受動喫煙等のですね、被害などを考えれば、今、文面だけでも取り払う必要性はどこにあるのかなというのが、ちょっと疑問だったものですから、あえてお話をさせていただいたんですけども。ことその仕事場の環境においてはですね、喫煙者とそうでない人との一日の仕事の時間の、およそ30分から50分ほどの差が、大体生じているというようなデータの中で、ドイツの研究者がですね、これを年間に例えると、約20万円ほど企業…これ企業の話なんですけど、企業に損害を与えるんだと。いわゆる休憩時間じゃないところで時間をあけることによっての企業に対しての損失だということをうたっているところもありますと。ここ葉山町もですね、庁舎裏に喫煙所がありますけども、たまたまタイミングが偶然あるんだと思うんですけれども、通るたびにお見かけするような方もいらっしゃってですね、そういったことも含めて、町全体としての話し合いであったりですとか、今後の対応も含めてですね、お話し合いということをされているかいないかというあたりは、もし可能であれば教えていただきたいんですけど、いかがでしょうか。
総務部部長(池田務君)
たばこにつきましてはですね、今までの経緯からお話ししますと、かつて部屋にも灰皿を置いてあった状態だったんですね。それを一時期は庁舎の中に1カ所吸えるような場所をつくって、今度は今…今の段階ではもう外になってるんですけども、ちょっと今後それをどうしていくかというのは、まだ話し合いの俎上にはのっておりません。
9番(石岡実成君)
何度もお話しするとおり、私ももともとは喫煙をしたほうの人間ですので、気持ちが本当にわからないわけではないというところもありますけども、時代の流れとともにですね、その辺の改革も必要な一つかなと思いますので、ぜひ今後検討していただきたいということをお願い申し上げます。
次にですね、町の職員の人件費についてお伺いいたします。今回の予算案では、前年度比0.8%増の28億8,000万円となっており、平成27年度の葉山町の職員の平均給与は1,741、全国市町村で6位、神奈川県下では2位となった結果になっております。このままいけば、このポジションを同じようなあたりをキープするような状態になると思われますが、そのあたりの順位を含めて上位にあるということに関して、町長としてはどのように思われておりますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
人件費につきましてはですね、私と組合の交渉を含めた上で、職員もこういった他との比較についてはですね、確かに話し合いの中でそこを重要視しているといいますか、決してよい印象を持って考えてるつもりは全くございません。ただ、だからといいましても、当然順位が変わってもですね、1位とビリはあるもので、それに応じて町が、例えば順位が高ければ、サービスはどうなんだと言われたときに、胸を張ってちゃんと仕事ができていると言えることがもちろん大事ですし、順位が下がったからといって、サービスに手を抜いてはいけないということは、しっかり肝に据えていかなければいけないと思っております。現状では、目に見えてる課題について組合さんとの交渉を重ねております。恐らく地域手当等の課題について、先般も質疑でお答えさせていただきましたが、こういった順位にかかわるラスパイレス指数には直接反映するものではございませんので、大きな痛手でありながらも、順位というものは大きく下がることはないだろうということは重々承知はしてございますが、実質のところで、そこではない部分の重視をして今取り組みを進めておりますので、一つの指標として順位については受け取っております。
9番(石岡実成君)
私のほうもですね、何が言いたいかといいますと、人件費が高いからいけないんだと思ってるわけではなくて、町長も今おっしゃられたとおり、順位があるということは、1位があれば30位なのか50位なのか下のほうもありますから、決して上だから悪くて、下だからいいんだというような話には到底ならないんだと思っております。肝心なのは、そうじゃなくて、みんなが…ある程度の人が理解できる高い給料をもらっていても当たり前だと言われるようなですね、葉山町独自の何かそういった行政サービスなどがもし提供できれば、当然その辺の差別化が図れるんだと思うんですね。ですから、給与が高い、低いというお話よりもは、これだけのサービスをやれているんだというような町職員…町の職員の方たちのですね、率先した熱い、何ていうんですかね、仕事の姿勢であったり、思いが町民の方たちに通じるような、そういった仕事をですね、ぜひしていただきたいなということをお願いしたくてですね、あえてこのようなお話をさせていただいたので、今まで以上にですね、町民サービスということを念頭に、町政のサービスということを充実を図っていっていただきたいということをお願い申し上げます。
次はですね、一度もう電話のほうではお問い合わせをさせていただいておりますけれども、学校給食の件で1点だけ確認をさせてください。既に沼田教育部長のほうとは電話でお話をしたことがあると思うんですけど、いわゆる中学校給食に対して、上山口小学校の校長先生が町民の方に、事実じゃないというかですね、あたかも一色…ごめんなさい。上山口の跡地に給食センターができるんじゃないかという話になってそうだみたいな話を、小学校の校長先生がPTAの方にお話をしていて、その方から僕のところに、そんな話ってあり得るのというような電話があったということを伝えたと思うんですけど。まさに先ほど教育長のほうからも、この中学校給食の話はですね、まだこれからだというようなことですので。ましてや学校の校長先生の側からですね、そういったお話をされてしまうと、住民のほうも大変混乱をしてしまうというようなことが今後も懸念されますので、ぜひそういったところではですね、間違った情報が行かないように、しっかりと指導といいますか、報告、連絡をしていただきたいということをお願いしたいんですけど、いかがでしょう。
教育部部長(沼田茂昭君)
今のお尋ねですけれども、上山口小学校に向かう道の工事をやる…始めるときに、この工事が給食センターをつくるための道路工事だか河川工事だかという、その話だと思います。それについては、もちろん給食の関係と全く無関係の県の行った工事ということで話はしておりまして、学校長のほうにもですね、そういったことを保護者の方に伝えた記憶がないというような話を承っております。それはそれとしてもですね、間違った情報とか、これからいろいろ丁寧な説明も行う…行っていこうとしてる中で、間違えた情報とか、曖昧な発言は注意していただきたいというようなことは、話した記憶がございます。
9番(石岡実成君)
すいません。私のほうもですね、町民から受けた情報というか、問い合わせをそのままお伝えした経緯がございますので、本当に校長先生がお話しになったかどうかというところまでの裏取りはしていないものですから、もしそういった事情であれば、私のほうももしかしたら確認不足だったということがあるかと思いますけれども、非常にこういったお話はナーバスなお話な部分もありますので、今後もしっかりとした情報提供ということで、指導のほうをしていっていただければありがたいなと思います。
最後になりますけども、1点だけ町長にお願いがありますけども、先ほど4番の飯山議員のほうからもお話がありましたとおり、こういった予算書をつくるに当たってはですね、相当の時間と能力を必要としながらですね、作業をしていっていることだとは思いますけれども、こういった作業を怠ってはですね、葉山町の未来はあり得ないと思いますし、どうか中期財政計画も含めて、絵にかいたもちにならないようなですね、実現に向けた施策をしっかりと、さらなる強いリーダーシップをもって図っていただきたいということをお願いしまして、私の総括質問とさせていただきます。ありがとうございました。
議長(近藤昇一君)
これにて、9番石岡実成議員の総括質問を終わります。以上で本日の総括質問を終わります。
議長(近藤昇一君)
本日の日程は全て終了いたしました。あすは午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。(午後4時09分)
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更新日:2018年01月31日