葉山町議会 平成27年3月12日

招集年月日

平成27年3月12日(木曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

閉会

午後5時53分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席 13名 欠席(出席停止)1名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 近藤昇一 出席
第2番 窪田美樹 出席
第3番 畑中由喜子 出席
第4番 荒井直彦 出席
第5番 笠原俊一 出席
第6番 中村文彦 欠席
第7番 守屋亘弘 出席
第8番 田中孝男 出席
第9番 土佐洋子 出席
第10番 鈴木道子 出席
第11番 待寺真司 出席
第12番 長塚かおる 出席
第13番 横山すみ子 出席
第14番 金崎ひさ 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長 山本孝幸
教育長 返町和久
総務部部長 小山誠
保健福祉部部長 仲野美幸
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 沼田茂昭
消防長 高梨勝
総務課課長 高階歩

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 矢嶋秀明
次長 廣瀬英之
局長補佐 永井秀子
主任 佐々木周子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第9番 土佐洋子
第10番 鈴木道子

議事日程

第1 一般質問会議録資料

1.長塚かおる

(1)町長マニフェストの検証について

(2)生涯学習課の役割について


2.畑中由喜子

(1)安心・安全のまちづくりについて

(2)機構改革について

(3)地域の活性化対策について

(4)環境問題について


第2 議会議案第27-2号 葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
(以上1件総務建設常任委員会審査報告)
第3 議案第57号 葉山町教育・保育給付に係る利用者負担額に関する条例
第4 議案第58号 葉山町保育所条例の一部を改正する条例
第5 議案第63号 教育長の勤務時間その他の勤務条件に関する条例
第6 議案第64号 教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例
第7 議案第65号 葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
第8 議案第67号 葉山町介護保険条例の一部を改正する条例
(以上6件教育民生常任委員会審査報告)
第9 陳情第27-1号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する陳情
(以上1件教育民生常任委員会審査報告)
第10 議会議案第27-6号 ウイルス性肝炎による肝硬変・肝がん患者に対する医療費助成等支援の拡充を求める意見書
第11 陳情第26-26号 葉山町議会の権威を上げることを求める陳情書
(以上1件議会運営委員会審査報告)
第12 議案第69号 葉山町国民健康保険条例の一部を改正する条例
第13 議案第70号 平成26年度葉山町一般会計補正予算(第9号)
第14 議会議案第27-3号 葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例
第15 議会議案第27-4号 葉山町議会基本条例の一部を改正する条例
第16 議会運営委員会所管事務調査報告の件
第17 総合計画特別委員会所管事務調査報告の件
第18 閉会中継続審査について
第19 議員派遣について

議事の経過

議長(金崎ひさ君)

おはようございます。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので、本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(金崎ひさ君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、12番長塚かおる議員の一般質問を行います。

12番(長塚かおる君)

おはようございます。12番長塚かおるでございます。通告に従って一般質問をさせていただきます。私、議員という立場になりまして、間もなく満4年となります。町長を初め職員の皆様、そして先輩議員の皆様には大変お世話になり、ありがとうございます。
さて、町制90周年を迎え、私の母校である葉山小学校も90周年を迎えます。私の生まれた昭和34年から葉山の人口は増加の一途を続けました。京浜団地ができてから昭和40年代には山々の上に大きな住宅街ができ、昭和47年に完成した今の葉山小学校校舎も手狭になり、プレハブ教室をつくらざるを得ない時期もありました。そのころ葉山の自然も変わり、ヘビやカエル、ザリガニやホタルなども見る機会が減りました。バブル崩壊後、会社の保養所にマンションや戸建て住宅ができて、人口は現在まで増加してきました。葉山以外で生活をしたことがない私にとって、葉山とはよくも悪くも最高の町です。私の幼少期は、4歳で町内会かいわいで遊び、幼稚園に入り、海までテリトリーが広がり、日が沈むまで遊んでいたものです。昭和39年の東京オリンピックが開催されたころは、海水浴シーズンには道路は今では考えられないほどの大渋滞になり、海岸にはたくさんの海の家が建ち並び、砂浜は歩く場所もないほど人であふれていました。最近では海水浴客であふれ返っている海岸を見ることはできませんが、いろいろなマリンスポーツやイベントが行われています。また、川や海の水がきれいになって、上流のあちらこちらでホタルが見られるようにもなってきました。
昭和39年の東京オリンピックのとき、聖火ランナーを家の前から見たことを覚えています。そのころの学生たちがヨットクラブを立ち上げ、ことし50周年を迎えるところがあります。また、平成10年のかながわゆめ国体で成人女子ヨット競技が葉山港で行われることに当たって、町がジュニアヨットクラブを平成6年に立ち上げました。町の全面的なバックアップでオリンピック選手を育てようと募集し、10人から始めたクラブも20周年を迎え、1期生がコーチをおさめるなど、世代がかわっても受け継がれています。御用邸の町として全国的に知られている葉山にあこがれて、昨今訪れる知人をどこに案内をしたらいいのか、迷うことがあります。海や山から望む富士山、ツツジやサクラ、そして新緑の棚田など、天気や季節に左右されますが、すてきな自然風景がありますが、あこがれの葉山という期待に応えられるのか、疑問に思うことがあります。
さて、山梨町長も4年目に入りました。就任当時は、あの意気込みと若さでどんなことが起こるんだろうとわくわくしたものですが、昨日の議員の言葉を借りれば、かなりの慎重な行動と発言と言えるのではないでしょうか。ケネディー大統領は、月に人を送るという当時、無茶振りミッションと言われることを演説し、これをかなえようと大統領を信頼し支える人々からアイデアを出し合い、実行しました。人間の世界の発達は、その時代時代に無茶振りミッションを考え出す人がいて、ここまできたのではないでしょうか。葉山町も町制100周年に向けて、無茶振りミッションを挙げて何か形になることを期待するばかりです。
さて、今回2項目5点の一般質問させていただきます。町長選挙のときに作成された冊子から、前回質問できなかった項目に含めて質問させていただきます。
1項目目、30ページから生活環境を向上させます。1、街角ベンチ、バス停に屋根の設置をバス会社と連携して実現させます。2、歩道と自転車が通る安全の確保に取り組みます。3、町なかに公園を。4、図書館のあり方を再考します。地域の憩いの場として図書館は何か。35ページ、地域の活性化を進めます。1、市場の創設を目指します。2、葉山人材に活躍してほしい。その場所と仕組みをつくります。
2項目目、生涯学習課の役割について。この項目は、町長マニフェストの最後の葉山人材に活躍してほしいということと重なりますので、よろしくお願いいたします。第四次総合計画が4月から施行されますが、その重大な役目をするのが私は生涯学習課ではないかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

おはようございます。長塚かおる議員の御質問に、所管する箇所につきまして順次お答えをさせていただきます。
初めに、町長マニフェストの検証についての1点目、P30、生活環境を向上させますの達成度と今後の課題についてのお尋ねでございますが、主要な幹線道路であります国道134号線や県道森戸海岸線の沿線につきまして、当該道路の管理者である神奈川県横須賀土木事務所と連携し、民間開発事業などの際に歩道整備とあわせたバスベイの設置を進めてまいりました。バス停に屋根の設置をにつきましては、引き続きバス会社と協議してまいりたいと考えております。また、長年の懸案事項でありました旧役場前バス停の整備につきましては、歩道・バスベイの整備に向けて国道134号線の事業主体である神奈川県横須賀土木事務所と既に具体的な協議に入っているところであります。都市計画道路につきましては、計画決定後、相当の期間が経過していることを踏まえ、現在における必要性等を検証し、その結果について昨年3月、都市計画道路の見直し方針としてまとめ、決定後、速やかに当該方針に基づいた都市計画決定の変更や、優先的に整備すべき区間に係る地権者との用地交渉などを進めているところでございます。
町なかに公園をにつきましては、未利用の公用地から適当な候補地があれば、地元からの要望や地元の町内会等との連携を図りながら、積極的に利活用してまいりたいと考えております。
図書館のあり方につきましては、平成27年度蔵書、資料や新聞、雑誌などの定期刊行物の充実やエレベーターやトイレの改修などを行い、施設の環境整備を図るとともに、雑誌スポンサー制度などの導入を進めてまいる予定でございます。今後につきましても、図書館のよりよい環境の維持、サービスの向上を図りってまいりたいと考えております。
2点目、P35、地域の活性化を進めます。具体策と今後の課題についてとのお尋ねですが、当町は商工会や農協を中心とした地元事業者が主体となった朝市の活動が盛んで、特に葉山港で行われている朝市では、農水産物はもとよりケーキ等の加工品も販売しており、町外からの来場者も多く、観光資源としての性格も持ち合わせているものです。また、平成25年から真名瀬漁港でも地元漁師による朝市が開催されるなど、今後もますます地域住民による開催が行われていくものと期待をされています。当町としても、こうした地域の活力を増進するよう支援していきたいと考えております。
また、平成28年に開業予定の南郷地区の商業施設内においても、地元の産品などを販売拠点をふやしていくことができると考えております。また,葉山人材の活躍についてでございますが、当町にはさまざまな知識をお持ちの方や、意欲的な方が大変多いと感じております。さまざまな部門や場面で、御協力、御尽力をいただいているところでございます。一例といたしましては、町制施行90周年記念誌「葉山町の歴史とくらし」の発行に当たっては、日ごろから地域で学習活動をされている皆様のお力で発行に至ったもので、葉山の人の力、つながりの強さを感じたところでございます。今後につきましても、さらに町民の皆様とともに葉山のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。

教育長(返町和久君)

長塚かおる議員の御質問に順次お答えをいたします。生涯学習課の役割についての1点目、大人の居場所づくりについてとのお尋ねですが、生涯学習課では町民の皆様の学習のきっかけづくりを目的に、さまざまな教室や講座を開催しております。講座修了後においては、自主的なサークル活動に発展していくことへの支援等も行っております。また、サークル活動の場の提供としては、学校施設の開放などを行っております。その他、生涯学習情報誌「まな冊子」の作成や、社会福祉協議会、まちづくり協会との協力による葉山市民活動ガイドブックの発行、配布など、生涯学習団体や指導者の情報提供も行っているところでございます。
次に、生涯学習課の役割についての2点目、青少年の体験学習の推進とのお尋ねですが、生涯学習課の青少年育成事業において、体験学習の機会を提供し、青少年の豊かな人間性と社会性をはぐくめるよう取り組んでいるところでございます。当町の自然を生かした自然観察、潮干狩り、稚魚放流やマリンスポーツ等の各種体験活動、また、町外宿泊施設での野外体験活動、ジュニアキャンプなどを実施しているところでございます。今後につきましても、さまざまな体験活動の場を提供できるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、生涯学習課の役割についての3点目、子供と地域のつながりとのお尋ねですが、子供と地域のつながりにおいては、子ども会の存在が重要であると考えております。子ども会は学校や家庭と異なり、地域においてさまざまな体験や交流が行える場であることから、教育委員会といたしましても活動の支援を行っているところでございます。
また、中学生・高校生を中心としたジュニアリーダーの養成・育成を行っており、そのジュニアリーダーが子ども会や町内会への行事等に協力し、地域で活躍しているところでございます。今後におきましても、子供と地域のつながりがさらに深まるよう努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

12番(長塚かおる君)

御答弁ありがとうございます。まず1点目、街角ベンチ、バス停に屋根の設置をバス会社と連携して実現させます。これについては、私も1年目から消防署から御用邸にかせての歩道、国道の歩道などのことについて質問させていただいています。それですごく迅速に横須賀土木の方が一緒に歩いていただいて、改善されたところもありましたが、この旧役場のバス停については、町長にも何度か質問させていただいていると思うんですけれども、今、きょうの御答弁で、バスベイという言葉とか、整備に向けて具体的な協議に入っているというお話でしたが、これは来年度27年度に着工するということでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

その予定と聞いております。

12番(長塚かおる君)

では、この具体的というのは、バスベイなので、多分旧役場のところにバス停が移動するのではないかと思うんですが、どの程度まで今、決まっているんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

町長の答弁のとおりですね、かなり具体的な部分まで、道路管理者と町のほうで協議している最中でございます。今の予定でいきますと、旧役場の普通財産でございますけれども、その部分を70平米強、神奈川県に買っていただくと。2.5メーターの歩道をつけてバスが1台入れるバスベイの設置という内容で協議している最中でございます。

12番(長塚かおる君)

70平米以上の旧役場のこの普通財産を神奈川県に譲渡するということだと思うんですが、これはどのくらいで、値段的というものは、大体出るんでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

概算でございますけれども、おおむね1,200万円前後かなというように町のほうは試算してございます。

12番(長塚かおる君)

これだけの1,200万ぐらいのお金が町に入ってくるということですが、今、屋根に関してはまだ協議中ということで、今お話、第1答弁いただいたと思うんですが、旧役場、前に町長にお話ししたんですが、旧役場前という名前が残る場合に、前の役場の洋館というか、庁舎を思わせるようなものを何か残せないかというような質問をさせていただいたことがあると思うんですが、町長、何か今、バスベイにつける屋根とかの具体的なこうつけたいというような、何かそういった思いというのは町長にあるんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

以前、長塚議員から御質問をいただいて、まさにそのとおりだなというふうに思いました。旧役場がどんなだったのか、今、しおさい公園が旧御用邸の車寄せとして見れることができますけれども、同じように昔の葉山の趣を残していくということで、復活というわけではありませんけども、モニュメント的なものとなればいいなとも思いますから、設置できればと思います。ただ、時間的には、バスベイをやはり設置した後にですね、そこの土地の形状に合わせた形になりますので、来年度の取り組みになるかなというふうには思っております。

12番(長塚かおる君)

あそこはやはり地元の人たちも、あとあそこの御用邸を訪れる人たちも、すごく森山神社などを使っている方たちがバス停として使われるんですね。ぜひ何か葉山らしいというようなものを残していただきたいなと思うんですが、一般的になんですが、普通のというか、屋根をつけるだけというか、ものというのは幾らぐらいするというのはわかりますか。

町長(山梨崇仁君)

基本的にはバス会社のほうで今、設置をしていただいておりますので、町として正式な数字は持ってはおりませんけれども、数百万単位となります。なお、先ほど、失礼しました。来年度と申し上げたのは、28年度になるという見込みでございます。失礼しました。

12番(長塚かおる君)

そうしましたら、その土地を譲渡したお金が全部バスベイの屋根に使われるということではないと思うんですけれども、それを含めて、旧役場の使い勝手というか、ものをやはり具体的に考えていっていただきたいなという思いがあります。一色は町内会に自治会が、自治会館がないんですね。そうするとやはり役員が集まることも、あと何かお年寄りのためのサロンをやろうと思っても、どこかを借りなければできないということが、そこがなかなかいつでもできるという場所がありません。これから小地域の活性化をするためには、やはりハード面として一色に何か必要だなというのをすごく考えていると思うんですね。これを一色の連合会の会長さんたちと町が協議していくというような、もう何ていうのかな、この先を見込んでやっていくようなお考えというのは、町長、いががでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

今回の一般質問の中でも同様の御質問をいただきましたけれども、旧役場跡地につきましては、やはり全体の公共施設の中の統廃合のときとですね、統合の施設として必要なものを設置していく場所と考えてございます。そこに地域のですね、集まれるコミュニティーの拠点としての可能性というものは、十分考慮すべきものだと思いますし、それこそ町内会長のみならず、地域の声をなるべく広く聞いていくようなことが必要じゃないかというふうには思っております。

12番(長塚かおる君)

旧役場跡は、あそこは防災関係というか、避難場所みたいにしたり、あと選挙の開票のところをするところ…選挙事務所にも…選挙事務所じゃなくて、失礼しました。投票所になったり、あと児童館なども体育館、小さな体育館とあとちょっと会議室みたいなものを持っているような形の大きな体育館は望めないかもしれませんが、ちょっと運動するような場所ができるようなのとかというので、あそこに本当に何か複合的なものとして施設をつくっていただけたら、何よりも一番お年寄りというか、私たちが何か運動したり何かをするという場所も必要なんですけれども、その後、結局女の人たちも井戸端会議をする場所が必要なんですよね。何か御飯を食べたりお茶を飲んだり、それがみんなのちょっとした生きがいでもあるわけで、そういったところができる、気軽に行ってできるような場所がもっと葉山の中にあってほしいなと思う中で、一色というのは本当に会館がないというところで、ぜひぜひこの辺は100周年に向けてというよりも、考えていっていただきたいというのが切なる思いですので、よろしくお願いします。
この一色…旧役場だけではなく、山手回りは町長の御自宅の近くの風早橋もかなり人が並んで、あそこが渋滞の一つの箇所、山手回りだとバスベイがないところというのは、あと風早橋だけになると思うんですが、あそこ、信号もすごく短い中にあって、朝とかすごく渋滞する場所ではあるんですが、あのあたりについての協議というか、何かはないんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

御指摘のとおり、道路も渋滞しますし、またバスに並ばれる方々でですね、歩道が埋まってしまう状況もありまして、かなり大きな問題として捉えてはおります。しかし、残念ながら土地を寄贈していただけるようなスペースもございませんし、現状ではバス停をずらしてということもいろいろ考えましたけれども、課題解決が難しい状況だというふうに思っております。

12番(長塚かおる君)

ちょっとできないと言いながらも、何か策をね、これから考えて、やはり風早のところは渋滞の箇所ではありますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
あと、海岸線のところですけれども、海岸線も屋根がついてないところというのは何カ所かあると思うんですが、私、確かではないんですけれども、素人として葉山マリーナの前がバスベイができて、新しくはなっているんですが、屋根がついてなかったかなと思うんですが。京浜急行の関連のバスベイとして、何かあそこだったら屋根がすぐつけられるというか、こちらが要望すればつけられるんじゃないかなという思いがあるんですが、町長いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

私もですね、全く同じように考えてございまして、京急…葉山マリーナさんは京急さんが母体でございますので、お話を進めてございます。ただ、土地の利用としましては、今、既にバスベイ切ってあるところも京急さんの土地でございまして、改めて京急さんのほうにですね、土地の貸借もしくは公共の精神でお願いをしてやっていただければというところでございますので、実は税金を使ってですね、民間の土地にバス停の屋根をつけるというのもまた難しい問題がございますので、その辺の兼ね合いを今、議論をしているところです。うまくいけばですね、屋根が十分つけられる話し相手だと思ってますので、引き続き努力を重ねていきます。

12番(長塚かおる君)

葉山マリーナが今、京急関係で、バスベイ等、バスの関連会社ということで、ぜひこの働きかけで、葉山マリーナとなって、相マッチしないような、マッチするというか、ものをね、バスベイとして町長も要望していっていただきたいと思います。
このバス停のところですけれども、私が一回、大道のバス停のところで何人かの方に質問をしたところ、バス停が一番何が欲しいかといったときに、ベンチが欲しいっておっしゃる方が多かったんですね。やはり街角のベンチといって、どこでもかしこでもベンチが置けるものではないんですが、バス停にやはりベンチを置くということが街角ベンチの一つ、公園と街角ベンチというところで休めるところという感じがあるんですが、そのあたり、商工会とかの何か、何ていうんですか、コマーシャルつきというか、の椅子とか置いてあるところがよくほかでもあったりしますけれども、そういったことをバス停ごとに考えていくということは、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

実際にバス停にですね、今、ロータリークラブさんやライオンズクラブさん、ソロプチミストの皆さんから御寄附をいただきながら、ベンチを設置をしていただいております。しかしバス停ですと、やはりどうしてもバスが来ればバス、お客様と勘違いしてとまってしまいますので、どちらかといいますと、町としましては公園のベンチの設置を進めているところですので、皆様にも27年度予算をお認めをいただきました。公園を重点的に進めてまいりたいというふうに今は考えております。

12番(長塚かおる君)

そうしましたら、今、公園の話が出たので、3番の、先に町なかに公園をのほうに話を持っていきますが、今、本当に公園のなかの遊具やベンチなどが改修されて新しくなって、今までうちの町内会にもあったベンチに、なかなか座れるようなベンチではなかったんですけれども、改修されて、一色というのは保育園がたくさんあるせいか、すごく午前中、平日の午前中には子供たちの声でにぎわっているんですね。あの遊具が新しくなったことで、みんな本当にいろいろな、毎日違う保育園が来るような感じで、一色の公園というのはすごく有効活用されているんじゃないかなと思います。日曜日なども子供がいないかなと思うと、小さいお子さんを連れた親子連れの方が何組か集まって、公園で過ごしている、この冬でも過ごしていたりする光景を見ることがすごく多くなって、寂しい公園もあるのかもしれませんけれども、結構今、すごく町なかの公園が、子供がいる声が、私たち…私の周りでは聞こえるような感じがします。ベンチに関しても、すごく要望が、背伸ばしベンチがお年寄りが、あれがいい、いいって言われて、公園にもつけてくれということを私も何人かに要望されたんですけれども、なかなかあれは高いもので、どこでもつけられるものではないみたいですけれども、これからやはり公園内にそういったことができていくんですけれども、公園だけじゃなくて、結局公園というのはあれですよね、町民の休息、鑑賞、散歩、遊魚、運動とかのための公園というのがあるんですけれども、遊ぶだけじゃなくて、お年寄りにとってやはりお花を見たりツツジを見たりサクラを見るという、何かそういったところで鑑賞というか、見る、花を見たりして、ゆったりとした気持ちになるという場所が公園と言われないところでもたくさん葉山の中にはあると思うんですね。花の木公園もやはりこれから来月になるとたくさんの人がお出でになって、シートを広げてツツジを見ながらお弁当を食べたりするというような、そういったところというのが葉山の中にも、ほかにもあるんではないかなと思うんですが、そういったところのやはり、そういったところにちょっとベンチを置くとか、葉山小学校かいわいだと、桜並木というか、サクラが咲いていて、そこをすごく何ていうのかな、歩いたりするのが私も好きですけれども、散歩したりするのも好きですけれども、何かそういった花、公園にとどまらず、花木、花とかの整備をしながら、ベンチとかをそこに設置してあげるという考えというのもどうかなと思うんですが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

街角でですね、公園のみならず、お年寄りの方とかがそこに座って休息をして、また歩く、中継地点にしていただければとは私も思いますので、長塚議員がおっしゃるように、そういった適切な場所があればですね、十分検討の俎上にはのせたいとは思いますけれども、ちょっと今、お花があって、この場所で、やはり町有地でなければなりませんから、というふうになかなか思いつきませんので、今後何か御提案があれば、承ってまいりたいと思います。

12番(長塚かおる君)

私も葉山町全部をくまなく知っているわけではないので、町内会とかにやはり協力して、町内会の中を花のある町みたいな感じにしていくということも、逗子の山の根の線路沿いのところにも、町内会さんが管理して、お花を植えたりして、街角のそういったところをやっているところもありますので、ぜひそういうことを町内会さんたちとの公園の整備だけではなくね、やっていっていただきたいと思います。
戻ってしまいますけれども、2の歩道と自転車が通る安全の確保に取り組みますということで、国・県道についてはきのう待寺議員がまた質問していましたけれども、この町道に関して、やはり今、狭い中でも学童が通学路としてするところは緑色のラインを入れて、歩道というような形で、分けた形で安全面を少しでも運転手さんが感じてもらえるということで、あれはすごくいいことだなと思うんですけれども、この都市計画道路の見直しということで、幹線街路の中で今度保育園が建つところの向原森戸線のところが入っていると思うんですけれども、保育園の建てることで、保育園に隣接している道路は広く、広がりますよね、6メーターにしていると思うんですが、そこまで来るまでの光徳寺さんと保育園までと、あとちょっと、これは街路とはまた違うんですけれども、保育園のところから魚佐さんの海岸まで出る道が余り広くない、すれ違うのがちょっと難しいようなところがあると思いますが、今度9月にこの開園という運びになるという、この前お話がありましたが、この保育園との話し合いの中、保育園と近隣の方との話し合いの中で、そこの道路に関しての安全面というのは、今、もう話し合いが進んでいるんでしょうか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

直接細いところの道路についてではないんですけれども、保育園とは人を立てて安全面を確保するということ、また、あと駐輪場を整備いたしまして、自転車で通われる方が登・降園する方がそこに一日置いといて、お母さんお仕事に行っていただいたりとか、ベビーカーもそうなんですが、そういうところを整備しております。

12番(長塚かおる君)

そちらは人が立つというのは、光徳寺さんとの間に立たれるということでよろしいですか。前の話し合いの説明会に一度伺ったときに、海岸線からは交通規制をかけて、あちらからは入れないようにするようなことを園長先生がおっしゃってましたが、いかがですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

すいません、補足させていただきます。保育園に来るのは、向原から上がって向原に帰る。魚佐さんのほうには出ないというお約束はするということも決めております。それから、職員が立つ場所なんですけれども、園の駐車場の場所、それからあと光徳寺さんのところの広くなっているところとかを一応案にしているんですけれども、今どれだけ車で通園する方が保育園に入るかとか、そういう実際のことがわかっておりませんので、また実際開園して入園の方が決まったりしたときにですね、改めて検討はいたしますが、一応そういう案で今、動いております。

12番(長塚かおる君)

ここは長い間そこだけが広がらなかったわけですけれども、広げる努力というのは町としては今後していかないんでしょうか。町長、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

今回のですね、保育園設置に際しまして、一つの機会ととらえまして、周辺の方々に道路を拡幅したい旨についての申し入れは、町としてもやらせていただきました。思いは伝わっているとは思いますけれども、引き続き保育園設置後もですね、機会を捉えてそういった思いを伝えていくことで、先方もですね、いろんな方々が、いろんなタイミングがあると思いますので、申し入れをいただければ、町もそれを具体化して、拡幅していきたいというふうに思っております。

12番(長塚かおる君)

風の子保育園が前に風早にあったときは、あそこの道はすごく狭かったので、またちょっと違うかもしれませんが、やはり車の狭い道を車が多くなるということは、すごく不安に思っている方が、やっぱり住民の方にたくさんいらっしゃると思うんですね。真名瀬の魚佐さんに抜けるほうの道は、あそこ住民の方たちで、野良猫を保護しているんですね。道路に結構時間、朝とか、あと夕方3時以降になると、あそこの道路に猫が集まってきて、みんなであそこで餌をあげたり、去勢したりとかっていって、猫たちを守っているところがあるんですけれども、その猫を守るという面でも、結構皆さん、これから車が多くなったら大丈夫なんだろうかという、そういう何か心配をしている方たちもいます。いろいろとそういう交通規制をかけていく中で、安全面を確保するというのは大事なことだと思いますが、本当に拡幅ができる状態というのは、なかなか今までできなかったことなので、難しいかもしれませんが、保育園のためにもぜひ町として心がけるというか、努力していっていただきたいと思います。
図書館のあり方について。図書館が葉山の図書館というのは今、逗子の図書館に皆さん行ってしまう方が多い部分もあると思うんですが、私も子供が小さいとき図書館に行って読み聞かせや、過ごすことが多かったり、あと一人で行って雑誌などをあそこの場で読む、そういうような方たちが図書館を利用していらっしゃると思うんですけれども、やはり幼児に読み聞かせをするところと、あと大人の方が雑誌とかをゆったりとというか、静かに見るいう空間が今、葉山の中では図書館の中で同じになっているんですけれども、そこあたりを分離するというか、子供たちの中の、川崎市のちょっと区を忘れてしまいましたが、何かしずくの形をしたドーム型の中で子供たちが20人ぐらい入って、その中で読み聞かせができるような、何かそういったものを図書館の中につくっているところがあったりするんですが、何かそういう、子供が気にせずにじゃないんですけど、お母さんも気にせず、読み聞かせをしてあげられるような葉山の図書館というのも、ちょっと特色があっていいのかなと思うんですが。その辺、そういうような何か、改装をしていく、もしそういう段階があった場合に、幼児と大人を分けるというのは、どっちかに…じゃあ、はい。申しわけありません。

教育部部長(沼田茂昭君)

今現在、幼児に対してのおはなし会とか、そういったイベントを行うときに、貸出室の一番奥のブースがございまして、そこを間仕切ってやっている状況です。やはり建物の状況がなかなか間仕切るのが今現在ちょっと難しいのかなとは思っておりますが、今現在はそこで水曜日におはなし会やっておりまして、今のところ特に現場のほうから何か問題があるという話は聞いてはおりませんが、ちょっと間仕切るとなると構造上のことも考えていかなくてはいけないのかなと、そのように思います。

12番(長塚かおる君)

それはこれからのまた図書館の改修などのことも出てくると思いますので、またその辺は御検討、研究していただきたいと思います。
雑誌の数がふやしていただいたような感じで、なんですが、雑誌ってどうしてもバックナンバーを見たいなと思うようなことが多いんですが、逗子の場合は新しい雑誌があって、そこを開くと中に前の号が入っているような形で、一々何月号をくださいって、葉山の図書館も前の号は下の段にあったような気がするんですけれども、そういったちょっとした棚の改修で、人の手を借りないで見れるというようなこともできるんですけれども、そういうところの何かちょっとした、何ていうんですか、整備のね…を、いろんなやっぱり図書館を研究なさってるのかなと思うんですが、いかがでしょうか。

教育部部長(沼田茂昭君)

そこのちょっと細かいところまで把握はしておりませんが、今御意見のあった要望についてはですね、多分現場のほうに伝えれば、十分改修可能だと思いますので、ちょっと現場のほうに伝えたいなと、そのように思います。

12番(長塚かおる君)

あと、26年度の予算…予算だったか、ちょっと私も確かではないんですが、図書館の自習室でパソコンが使えないかというようなことをお尋ねしたんですけれども、やはりどこかでパソコン、図書館で逗子なんかもいろいろなところでパソコンが使えることになっていますけれども。あと調べたりするところも、インターネットがあったりしますけれども、葉山の中では電源の問題があるみたいなことを伺ってますが、そのあたりは今後いかがでしょうか。

教育部部長(沼田茂昭君)

その件も、もう今、話は現場のほうとしておるところでございますが、パソコンの使用については、バッテリーで動くのであれば、一応使用可という形にしております。学習室で一応音とかをなるべく考慮しながら使用してくださいというふうな形で、現在使うようにはしておりますが、御指摘の電源の問題とか、あと学習室の中で一部パソコン専用デスクといいますか、そういったものをつくるとか、そういった具体の話については、今まだ調整をしておるところでございます。

12番(長塚かおる君)

図書館というのも、いろいろとやはり最新なものを入れていかなければ時代についていかれない部分もあると思いますので、本があるのが図書館のメーンなんでしょうけれども、そのあたりもぜひ検討していっていただきたいと思います。
次に、地域の活性化を進めますということで、市場の創設を目指します。南郷活性化、南郷地区の活性化事業などや、朝市というものが葉山で今、行われているわけですけれども、「すかなごっそ」は農家の方が約380名いる中、1日140名ぐらいの方がその出品をして「すかなごっそ」を今運営されているというんですけれども、葉山はなかなか農家の方も少ない中で、学校給食に地産のものを食べさせてあげたいということで、そこに学校給食に出してしまうと、なかなか品数が少なくなってしまうぐらいのやはり量ではあると思うんですが、私、南郷地区は南郷地区、あと朝市は朝市という、何かね、その特色を持った市場というものが葉山の中にも幾つか点在していることが、そこを皆さんが点々とするみたいなものをね、考えたらいいかなと思うんですけれども。以前、鐙摺の朝市と南郷の活性化の事業とが、もしかしたら同じところでやるかもしれないという検討もあるというようなことをどこかで聞いたと思うんですが、やはり朝市と、あちらの南郷地区というのは何時の営業にするのかまだはっきりはしてないと思うんですが、鐙摺に行く方の目的というのと、また南郷に行く方の目的というのが、多分違うものがあるのじゃないかなと思うんですね。そのあたりをつなげていく。道の駅なんかも千葉や、あと那須なんかに行ったときも、やはりここに行くと何がメーンだというのがあって、結構点々と千葉に行くと道の駅を渡り歩くんですけれども、そういったことを葉山の中でも考え、商工会の方に働きかけるということで、もう町の中を皆さんが、人が巡回するというようなイメージが私あるんですけれども、町長は何か町の中の活性化として、市場として創設する中で、何かイメージというものはお持ちでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

現状ですね、先ほど申し上げたように鐙摺の朝市と、それから真名瀬の朝市とございまして、また上山口地区でも朝市をやっておりました。そういった農家さんがそれぞれまたいろんな形で今やっていただいていますけれども、それらの朝市それぞれのおっしゃるように特色がある中で、今回の南郷の仮称の共同店舗においては、朝市というよりも、やはり店舗のほうに今、ウエートが強くてですね、そこでぜひ野菜や魚の販売をということで、1次産業の活性をお願いしてまいりました。ですので、朝市という点でいきますと、ほかにできないときに、今回の共同店舗にも、店舗の中のみならず、外側に屋根をつけてですね、雨が当たらないところで販売ができるような仕組みも今検討されているそうなので、そこをお貸しして朝市をやっていただくという形になるかというふうに思います。ですので、常時できるかどうかということも含めまして、全体の今、長塚議員がおっしゃるように、特色を持たせていくというのは、今後のですね、葉山の中での生産量の問題であったりとか、それぞれの主宰者の方々の意向をですね、一度確認した上で、そういったカテゴリー分けができれば、またおもしろい企画になるかなというふうには思って承りたいと思います。

12番(長塚かおる君)

ありがとうございます。そういったときに、店舗が元町とか商店街に本店があって、南郷地区にお店を構えるような形になると思うんですが、そこで町を巡回するためのコミュニティーバスじゃないんですけれども、何かそれを毎日じゃなくても、曜日とか決めて町の方たちが南郷も活性化…南郷で集える場所というかね、そういう時間を持てるような形で考えていかれれば、いろいろ楽しいことがお年寄りにもあるのかなと思うんですけども、南郷で生活をするような食料なども置くように聞いていますので、それも含めて公共施設と商店を結ぶみたいなものを活性化として考えていくというのは、町長いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

今度切り口がですね、共同店舗のほうになりますけれども、商工会さんのやはり考えは、あそこは逗葉新道から鎌倉やですね、西湘のほうに向かう観光のお客様をどうしてもウエートが重く見ているところでございます。これは当然のことだとは思いますので、そういった点から考えますと、コミュニティーバスというよりも、車でいらっしゃった方がそのまま車で、じゃあ葉山の本店のほうに行ってみようかというふうに考えていただく今、流れなのかなと思います。一方で、長塚議員がおっしゃるように、私も町内に向けた販売拠点としても活性化してほしいと思っていますので、コミュニティーバスというふうに考えることももちろんですけれども、それを最上段とすれば、まず京急バスさんのバス停も近くにありますので、それをお願いすることが、その活性化をお願いすることが1つ。それから、以前商工会さんのほうからもデリバリーをですね、今いろいろなファミリーレストランなんかもデリバリーをしています。できることで外出がなかなかしづらい方々もいらっしゃる葉山町町内ですので、そういったところに対する支援ということも一つ大きな課題かなとも思っておりますから、いろんなパターンについて、もちろんコミュニティーバスであそこに行けるようになれば一番いいんでしょうけれども、何分経費やですね、運行についてのルートなんかもいろいろと問題も出てくると思いますから、一つの要素としては伺いたいと思いますけれども、いろんなパターンを検討していきたいなというふうには思います。

12番(長塚かおる君)

団地がたくさんある中で、お年寄りがすごい団地の高いところに住んでいらして、なかなか下におりていかれないという方たちも、まだまだたくさんいらっしゃいます。そういう方たちが、ちょっとした生きがいとして、そういうところに行かれるのもいいかなと思いますので、何かそういう手を考えられれば、活性化にもつながると思いますので、よろしくお願いします。
葉山の人材に活躍してほしいというところですが、ここは90周年誌をつくっていただいたことなどもありますが、まちづくり協会と、それから社協と、あと生涯学習課でまとめていろいろな団体、葉山町の団体をまとめていますけれども、生涯学習課の逗子の生涯学習ブックというのは今、4分冊に分かれていて、葉山の市民活動ガイドブックにある内容というのが、逗子でいくと、グループサークルの情報というもので、逗子にあるいろいろなグループが活動しているものが載っています。あと何があるかというと、生涯学習課の関連施設の情報と、もう一つは、逗子市自体が提供している学習の情報、これが各課によって献血日や、あと乳幼児の健康診断、そういったことも含めたものが年間の予定というものが全部入っています。これが本当にあと生涯学習課がやっているソフトヨガや、そういったことも英会話入門講座なども、すべてこのガイドブックに入っているんですけれども、そもそもの葉山町のこのガイドブックの「はじめに」というところが、葉山で何かを活動を始めたいという皆様に関心を、市民活動に関心を持ち、気軽に参加していただければと願って、これがつくられているというところと、逗子の場合は、あなたも生涯学習を始めませんか。いつでも、どこでも、誰でも自由なテーマで、自分に合った方法で何かを学びたいと思ったときが生涯学習のスタートです。何かそういう何か思い入れがちょっと違うかなと思うんですね。
やはり町の広報紙などにも、毎月毎月いろいろな情報が載るんですけれども、それを一つのものにまとめて、これを見れば全部、年間のある程度、日にちが決まってないものもありますけれども、年間行事としてこういうことをやっているというのが全部載っている、このガイドブックって、私、すごい便利というか、すごく親切だなと逗子が思ったんですね。そのあたりを町の課によっていろいろな催しがあると思うんですが、そのあたりも入れていくというのはどうかなと思うんですが、いかがでしょうか。

教育部部長(沼田茂昭君)

現在の市民活動ガイドブックというのは、もともとが生涯学習課とまちづくり協会と、あと社協ですか、てんでんばらばらで、それぞれつくっていたものを1冊にまとめたということでして、御指摘のとおり、その中には健診とか、そういったものはまだ含まれていない状況なので、またそれの、その中に入れても、ちょっとカテゴリーを変えた形で入れることは不可能ではないのかなと、そのように思います。

12番(長塚かおる君)

そのあたりは研究をしていただいて、葉山に合ったものをぜひ考え、また改修、改訂していっていただきたいと思います。
この市民ガイドブックなんですが、多分これ、登録制というか、こちらから拾ったというよりも、こちらのグループの方たちが登録の名を上げて入っていると思うんですが、やはりもっと葉山で、おはやしや木遣りなどのお祭りのときにやるようなグループがあったりとか、あとよく御前太鼓でやる太鼓の方たちもいたりとかするのが、やはりこういうのに入ってませんよね。どういう拾い方をしたらいいかというのは、ちょっともう少し検討の余地があると思うんですが、いかがでしょう。

教育部部長(沼田茂昭君)

もとがもう登録制でして、グループ活動もあれば、個人的なボランティア系のカテゴリーもありまして、今のところは登録なんですけれども、こういった冊子がある趣旨を公表しまして、例えばスポーツや文化の団体がありますので、その趣旨をしっかり伝える中で、その内容の充実をしていくというふうな考え方もあろうかと思います。

12番(長塚かおる君)

町長もこの葉山人材というのは活躍してほしいということで、たくさん葉山の方、いろいろなことをやっていらっしゃる方が多いと思うんですけれども、これからこの生涯学習課のこの市民活動ガイドブックも含めて、とりまとめというか、何かそういうようなやり方というのはお考えがありますか。

町長(山梨崇仁君)

正直なところですね、いろいろな方に協力をいただきまして、今回も社会教育委員の皆様を初め、まちづくり協会、特に郷土誌研究会の皆様という形で、90周年の記念誌が発行できたことが大変うれしいことではあったんですが、とはいえ、そのカテゴリーの皆様ということで、その以外の方々には、じゃあどのような活躍をしていただけるかということで、いろいろ悩みを持っているところでした。お話しのように、そういった逗子市さんのですね、情報を総括した形での冊子というものは、私も今初めて聞きましたので、そういったところをつくるためにということで、お声がけをしていくことは十分、こちらの動機づけとしてもやりいいかと思いましたので、今後の参考にさせていただきたいと思います。

12番(長塚かおる君)

この生涯学習課というのは、大人の居場所づくりや子供の居場所づくりというようなものを考えていく中で、平成24年度に神奈川県の生涯学習審議会というものがあって、そこでいろいろな神奈川県で今、放課後子ども教室や大人の居場所づくりなどのアンケートが行われたと思うんですね。これから大人の居場所と、あと子供の居場所づくりを、それを今度まとめていく中では、やはり学校教育、学校単位での地域とのかかわり方というのがこれから大事になると思うんですね。その中で、今、葉山町が教育…葉山町教育委員会として20年、21年、平成20年から21年に地域とのかかわりをどのようにやってきたかということで、葉山町が教育委員会として出していたのが、見守り隊ですね。子供たちの送迎時の地域の方たちの見守りをしてきてますというようなことが成果と課題ということでいろいろ出ていると思います。それからあと、取り組みとして、町の公共、車に、大型のマグネットで緑色のパトロール中というあれを張って、安全、目を向けてますよというような発信をしてきたというようなものがあります。ほかのところの市の大磯とか逗子なんかも出ているんですけれども、どちらかというともう少しステップアップした学校と地域をどう結んでいくかということで、学校支援地域コーディネーターという方たちを置いたりして、地域とのつながりを学校が考えていくということをやってきていると思うんですね。きのうでしたか、返町教育長がおっしゃっていた、学校評議員と、あと学校教育…すいません。学校の中でやはりそういった学校と地域をつなげる会議というものがとり行われているところがあると思うんですが、今、葉山の中は、葉山の学校では評議員会だけしかないんでしょうか。

教育長(返町和久君)

現状ではですね、学校評議員制度のもとに評議員の方々からいろんな意見をお伺いして学校運営の参考にしていくという、そういうやり方をしております。

12番(長塚かおる君)

評議員会の場合は、学校が開催を求めていらっしゃることが多いと思うんですけれども、もう一つのほうの協議会のほうは、協議会が自主的にこういったことを会議をしようというような形でとり行われるというふうに聞いているんですが、そういったものを今後検討していく、学校の中に検討していくことはないんでしょうか。

教育部部長(沼田茂昭君)

学校支援ボランティアで、これは通常学校支援の運営委員会のようなものを学校の中につくって、それで制度化してやっていくというようなことを聞いておりますが、御指摘のとおり、今、学校自体にこの学校支援運営委員会のようなものを設置されてはおりませんで、学校ごとにですね、読み聞かせとか、あとゲストティーチャーという、特色ある学校づくりの中で、地域の方との交流というか、昔遊びとか、そういったものをやっておるのが、あと田植えとか、そういうのをやっておるのが現状なんですけれども、今の段階で27年度に制度化するとかというところまでの話は特に出ておりませんが、また校長会とか、そういったところを通じましてですね、こういう話があるということ、意見は伝えていくことになろうかと、そのように思います。

12番(長塚かおる君)

これはこれと学童保育や、クラブや、あと子供の放課後の居場所づくりなどに向けて、地域コーディネーターという方を置いて、学校と地域を結んでいくことで子供たちを、大人も含めて教育というか、見守っていこうというつながりになると思いますので、地域教育協議会ですね、これ、ぜひ葉山でも取り入れて、今後につなげていただきたいと思います。
私はこれで終わります。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて12番長塚かおる議員の一般質問を終わります。
第2番、3番畑中由喜子議員の一般質問を行います。畑中由喜子議員、質問者席にお着きください。

3番(畑中由喜子君)

3番畑中由喜子でございます。本日は通告に従いまして、4項目7点にわたり一般質問をさせていただきます。きょう、私、本来13番目でございましたけれども、最後の一般質問ということになります。どうぞよろしくお願いいたします。つきましてはですね、もう多くの議員が質問をされた項目、大分重なっておりますけれども、よろしく御答弁のほどお願いをしたいと思います。
まず1項目目、安心・安全のまちづくりについて、1点目として災害に強いまちづくりについて伺います。私たちが日ごろ安心して暮らせるには、災害や犯罪への備えがしっかりしていて、安全が保たれていること、さらに福祉体制が充実していて、この町に暮らしてよかったと思えることなどが挙げられると思います。昨日、3月11日で東日本大震災から丸4年がたちました。今も22万9,000人にも上る被災者が避難生活を余儀なくされておられます。今も続く東京電力福島第一原発事故の放射能漏れが復興の大きな妨げになっていることは言うまでもありません。改めてここで犠牲となられた多くの方々の御冥福をお祈りするとともに、被災地の早い復興をお祈りいたします。
そして、今も東日本大震災の大きな余震と思われる地震が続く中、東南海、南海、東海、首都直下型の大規模地震が連動して発生するおそれがあるとされております。このたび県は相模トラフ巨大地震を新たな震源とする津波の想定の見直しを受け、大磯・二宮で17.1メートルの津波が地震発生後わずか3分で到達するという試算結果を2月末に発表したところでございます。当町でもこれまでの想定を大きく上回る10.2メートルの津波が11分後に到達するという予測が示されました。一昨日来、同僚議員の一般質問でも取り上げられておりましたが、この新たな想定によって町も対策の見直しが必要になりました。また、近年は地震災害だけでなく、地球規模での激しい気象変動による洪水や土砂災害等への備えや対策が求められます。葉山町として今後どのような対策を考えておられるか、伺います。
安心・安全のまちづくりの2点目に、福祉の充実について伺っていきます。私たちが安心して暮らせるには、災害への備えとともに、福祉の充実が挙げられます。福祉の対象は、老若男女、赤ちゃんからお年寄りまで、障害があってもなくても、全ての人が対象となります。そのため、ニーズも実にさまざまで、緊急を要するもの、また昼夜を問わず対応を求められることもあり、非常に大変な部門だと思います。子供からお年寄りまで安心して暮らせるまちづくりに向けた福祉の充実について伺います。
次に2項目目、機構改革について。役場機能を十分に生かす方策について伺います。このたびの機構改革では、1つの部を創設し、4部としました。そしてより明確に政策部門を独立させました。よりわかりやすい役場組織を目指すとされております。こうした機構改革の努力を生かすために、来庁者にわかりやすく、使い勝手のよい役所であるべきと考えます。どのような工夫をお考えか、伺います。
次に3項目目、地域の活性化対策について。まずその1点目として地域コミュニティーづくりについて伺います。今や地域コミュニティー抜きでは町は回っていかないくらい、その役割が重要になってきております。災害発生に際しても、地域のコミュニティー組織が根づいている地域では、災害を最小限にとどめることができたという事例が幾つも上がっています。地域のコミュニティー組織がより活発に活動するために、町としてはどのような対策を考えておられますか。お考えを伺います。
地域の活性化対策、2点目について。2点目に地産地消の推進について伺います。葉山のように農家のほとんどが兼業農家であったり、漁業では遊漁船が大部分であったりするところでは、地産地消を進めるのはなかなか難しい面があると思います。しかし、1次産業こそが土地に根差した地域の活性化の担い手とも言えると思います。どのようにして地産地消を推進するとお考えか伺います。
最後に4項目目として、環境問題について。まずその1点目に、海・山の保全について取り上げます。葉山町の特性とも言える美しい海と山の保全は、将来にわたる課題であり、第四次葉山町総合計画の町の将来像に位置づけられたものでもあります。今ある葉山の美しい海と緑の山を守る方策をどのようにお考えか伺います。
環境問題の2点目として、景観の保全について伺います。葉山町の美しい景観は、海・山を背景にした町並みも含むものです。特に海岸線に沿って、その景観は葉山らしい景観と言われるところであり、保全が望まれますが、いかがお考えでしょうか。
以上4項目7点にわたり質問させていただきます。どうぞよろしく御答弁お願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

畑中由喜子議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
初めに、安全・安心のまちづくりについて、1点目、災害に強いまちづくりについてのお尋ねですが、一般的に災害に強い町とは、ハード・ソフト両面からの防災・減災対策の強化が図られていること、そして町民・職員を含めまして町にかかわる人々が自助・共助・公助をよく理解し、その目標が行政と共有できていることが重要であると考えております。このような基本目標を相互で理解し、町は防災計画の随時見直しや、防災・減災対策の強化を図り、町民の皆様への各種防災訓練や防災講演会等への参加呼びかけを継続し、安心・安全のまちづくりを推進してまいります。
2点目、福祉の充実についてとのお尋ねでございますが、町民が安心して住みなれた葉山町で暮らし続けていくためには、介護、医療、住まい、生活支援、介護予防が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が必要となってきます。当町といたしましては、町内会・自治会、民生委員児童委員、地域ボランティア団体等の地域福祉活動の担い手とも連携しながら、福祉の充実を図り、平時はもちろん、災害時においても要援護者への適切な対応ができるよう努めてまいります。
2項目目の機構改革について。役場機能の充実に生かす方策についてとのお尋ねですが、機構改革に伴い、庁舎サインを庁舎職員のワークショップを実施し、職員の経験やアイデアで来庁者の方々がわかりやすい表示を考えております。また、1階を中心とした庁舎案内板をリニューアルし、総合案内板を充実させるとともに、現町民サービス課を初めとする各窓口の連携や接遇マニュアルにより来庁者の方々へ御不便をおかけしないよう努めてまいります。
3点目、地域の活性化対策について。1点目、地域コミュニティーづくりについてとのお尋ねでございますが、住民ニーズが複雑かつ多様化し、身近な地域の問題への合意形成が以前より困難になっていることから、コミュニティー活動の必要性が高まっています。一方で、住民の価値観の多様化などにより、地域の連帯意識が希薄化し、コミュニティー活動への参加等が減少する傾向もあります。このような中、地域コミュニティーの活性化に向けて、若者や女性が参加しやすい仕組みづくりや防災、環境、福祉などの活動、町内会・自治会などの活動に支援を行い、活動の活性化を図るとともに、町内会・自治会の情報を提供し、地域コミュニティー組織の充実を促進していきたいと考えております。
2点目、地産地消の推進についてのお尋ねですが、地産地消は生産者・消費者双方だけでなく、環境保全の面にとってメリットがあるとの認識で推進してまいりました。その中心となるのが、町内3カ所で開催されている朝市です。そこでの出荷量、特産品をふやす方策として、農家の活動を葉山町農業委員会、よこすか葉山農業協同組合、県農業技術センターなどの協力を得て支援してまいりました。その成果として、平成21年度に葉山野菜の会が結成され、販売農家をふやすための商品となる野菜の作付け、出荷方法、特産品づくりなどの試験栽培や勉強会を続けております。また、この事業の一環として、農産物品評会と親子料理教室を開催し、葉山の農産物の魅力をPRし、消費拡大を図っています。このように、農家などの取り組みを今後も支援し、町内での消費拡大を目指して地産地消を推進してまいりたいと考えております。
4点目、環境問題について。海・山の保全についてのお尋ねですが、海の保全につきましては、葉山の海に流れ込む森戸川、下山川への生活排水の直接放流を防止し、2つの河川の水質を保全するため、引き続き現在行っている下水道の整備や合併処理浄化槽の普及促進を図ってまいりたいと考えております。山の保全につきましては、町有緑地は今後も保全を行い、管理を行ってまいります。民有地でも市街化区域ですぐれた樹林地を有している500平米以上の緑地の所有者と緑地保全契約を結び、保全に努めてまいります。また、さらに民間所有で広大な緑地については、近郊緑地特別保全地区の指定を含め、県に働きかけ、保全を図ってまいります。
2点目、景観の保全についてとのお尋ねですが、当町における景観施策としては、平成17年7月1日に景観法に基づいた景観行政団体となり、平成22年7月に景観法に基づく葉山町景観計画を策定するとともに、景観法による届け出制度などの諸制度を活用すべく、平成23年4月には葉山町景観法施行条例を施行し、良好な景観形成に向けて取り組んでいるところでございます。
以上で1回目の答弁を終わります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

3番(畑中由喜子君)

御答弁ありがとうございました。それでは順次再質問に移らせていただきたいと思います。
まず1項目目の安心・安全のまちづくりについてでございますが、いつも言われる言葉に自助・共助・公助というものがございます。これはもうどこの自治体でも自助努力あるいは共助の努力ということを住民の皆さんと一緒にやっていかなければ立ち行かないような面があるということで考えてはおりますけれども、これを浸透させるのは、まだ今の時点ではなかなか大変な部分があるのかなというふうに思います。さらなるこの自助・共助を推進していくためにですね、町としてはどのような方策を特に考えていらっしゃるのか、伺いたいんですけど。

町長(山梨崇仁君)

いみじくも昨日、3月11日を4年目を迎えることになりました。やはり人間の心理というのは、そういった記憶による一つの危機感であったりとか、また将来への安全をどう保っていくかという計画等をですね、それぞれが御理解をして、それぞれがその伴った行動を行っていただくことがとても重要ものだというふうに考えております。ですから、町がどうしても自助・共助・公助だと掛け声をかけてもですね、やはりそれが実生活や皆様の危機意識に働きかけない限り、なかなか浸透は難しいものと考えてございます。そのための方策としまして、これまで津波被害についての想定をですね、重ねて訓練等でもお伝えをしてまいりましたけれども、本年度は葉山町でも多く見られます台風やですね、台風による風水害の災害を中心に、また県が発表しました土砂災害防止法に基づく警戒区域の指定などについてを訓練の課題とすることで、いわば身近な課題といいますか、皆様の生活に、この夏も既に脅かす可能性が十分あるものを取り上げていくことで、自助・共助・公助の浸透を改めて図ってまいりたいというふうに思っております。

3番(畑中由喜子君)

今、町長が言われたように、本当に心に落ちていただかないと、なかなかこの自助・共助のところに御賛同いただけないというのがあるのかなと思います。これはひたすら繰り返し、訓練なり、それから情報を提供するなりして、皆様方に御賛同いただくような、理解いただくような努力を続けていかなければいけないというふうに思います。
27年度の予算で三ヶ岡緑地津波避難路整備が計上されました。これは設計委託として予算計上されたんですけれども、本当に大規模地震が起こった場合、それに続く大津波を想定すると、とにかく一刻も早く高台に避難することが大切です。それはもうどこでも言われていることなんですけれども、今回、県の想定が、また短くなりました。葉山町でも11分ですか。11分後に津波が到来するという、それも10.2メートルですよね。津波が到来する可能性があるということですので、本当にこの避難路が早く完成してほしいというふうに思います。27年度は設計委託なんですけれども、これは国庫補助を受けての事業ということでございますが、今後のスケジュールについて、やはり住民の皆様方にも非常に関心事だと思いますけれども、どのようなふうになっていくのか。経費負担は国と町とで半々という考え方なのか、全体計画がどこまでできているのかなど、この避難路の整備について、少し細かく教えていただけたらと思いますが。

総務部部長(小山誠君)

この三ヶ岡緑地のですね、津波避難経路につきましては、議員おっしゃるとおり27年度設計のほうを行いまして、それに伴いまして28年度にはですね、工事を行っていきたいというふうに考えております。なお、この事業につきましては、国の補助金をいただくということで、今、現段階での情報によりますと、国が3分の1、町が3分の2を支出するような…(私語あり)大変失礼いたしました。ちょっと今、確認をしましたら、国2分の1、町2分の1という補助率というふうになっているそうなので、訂正させていただきます。よろしくお願いいたします。

3番(畑中由喜子君)

通常ですと、部長がおっしゃりかけたように、国3分の1、県3分の1、町が3分の1、あるいは国2分の1、県と町で残り半分ずつぐらいのものが多い中で、国が直接2分の1の補助ということで、いかに国がこの地震災害への備えを優先的に考えているかということが、これ一つをとってみてもわかるのかなというふうに思います。ですから、そう考えますとですね、大規模な地震が想定されるのは、国としてもそう遠くない未来というふうにとらえているのではないかということが予測されるわけですけれども、ぜひともこの避難路については、言い方としては一刻も早く工事が進んで完成するようにということをお願いしていきたいと思います。
さらにですね、あそこの土地、山道を上がり…今は道がないんですけれども、私も何度か上がったことがあります。もう本当に急峻で、今のままですと普通には上がれません。もうひざも、両ひざもつきながら、木の根っこをつかんだりしながらしか上がれないようなところなんですけれども、そこから先の話ですが、山を越えますと、葉山小学校に、京浜団地を経由してですね、葉山小学校のほうへ出られるということがあるんですね。今の形ですと、散策路に出ますので、旧役場跡地のほうにも出られることは出られます。ただ、直接避難所のほうへ出られれば、より効果は高いのかなという気がするんですけれども、そのあたりの何ていうんでしょう、お考えはあるかないか。今はおありにならないと思いますけれども、そういうことも一つの考え方としてはあるかなと思っているんですが、いかがでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

今、議員がおっしゃるとおりですね、たしか私も記憶であれなんですが、三ヶ岡のハイキングコース、散策道からあじさい公園のほうにたしか抜けられるような形になろうかと思います。そこから葉山小学校に避難することが一番有効なんじゃないかなというふうに思いますので、そういった配慮できるような形でのですね、計画をつくっていきたいというふうに考えております。

3番(畑中由喜子君)

散策道は割ときちんと整備されていますので、現段階ではそれで十分かなと思うんですけれども、大人数が殺到した場合とか、やっぱりいろいろ考えていかなきゃいけないのかなということと、それから地元としては、やはり地元の皆さんの御心配としてはですね、やっぱり早く長期避難場所に行けたほうが、よりよいのかなというお考えはあるということだけ申し上げておきたいと思います。
次にですね、万が一、起こってほしくはないことですが、大規模災害が発生した場合に、今、消防のほうは指令センターで、指令センターの共同運用にもう4月から入りますよね。もし本当に大規模な災害、三浦半島全体が被災するような災害が起こった場合に、この共同運用はどういう形になっていくのか、それを少し教えていただけたらと思うんですけれども。

消防長(高梨勝君)

大規模になった場合については、各消防本部単位でその災害については受けまして、救援隊といって周りから、大規模になると神奈川県単位じゃなく、全国規模できまして、それの各本部で受援体制というのをとりまして、そういう受けながら、皆さんと助け合いながら活動していくという形になります。通常時はあの中で、エリアでやっていますが、大規模になりましたら完全にもう日本規模という形で、その体制はとられております。

3番(畑中由喜子君)

その際ですね、すごく細かいことを言うようですけれども、指令センターに詰めている消防職員は1人向こうへ行っちゃってますから、葉山町から見れば1人減員になっちゃってるわけですよね。すぐ帰ってくればいいですけど。そういう考え方っていうのはないわけですか。

消防長(高梨勝君)

切りかえはしますが、1名はあちらのほうに入ってくると。あちらの指令センターのほうにも事実上入る、情報として入るものがありますから、そうしますとそこからうちの葉山の本部のほうに内線でつながりまして、その事案を持ってまた活動するという形になりますので、両方側に置いておくことによって、いち早くうちの事案がとれるということがありますので、災害が起きたとき1名戻すということじゃなく、そちら側からの情報もとるといった形で、逆に力強くなるんじゃないかなとは思っております。

3番(畑中由喜子君)

すいません。私の頭ではその辺がうまく整理できない部分もありますので、変に情報が交錯したりしてしまわないように、やはりそのあたりも訓練ということにもなるのかもしれませんが、対応をきちんと対策としておとりいただきたいというふうに思います。
防災面からの空き家対策をちょっと伺いたいと思うんですけれども、今…防災面からですよ。空き家をどう生かしていくかとかいうことではなくて、もう危険な状態になっているような空き家、いわゆる空き家、放置されている空き家というのがあります。空き家そのものはですね、けさもニュースで言ってましたけれども、全国平均で今や7軒に1軒が空き家だ、驚くべき数字だと私は思うんですけれども、そういうデータがあるということで、ニュースに上っておりました。町内にも何軒か空き家というのがあるとは思うんですけれども、言ってしまえば所有者はいらっしゃるんだけれども、もう全く何の修理も、修繕もしていただけないというような、いわば見捨てられたような形の空き家というのがあるのを私は現実に知っています。本当に危険なんですよね。瓦が落ちたり、壁がはがれたり、雨がたくさん降ると水が隣のおうちにまで入ってくるというような状況のところがあります。町としては、こういうところに何かできることというのは考えておられるんでしょうか、対応を。

総務部部長(小山誠君)

今回、地方創生の交付金、活用させていただいて、空き家対策という部分では実態調査を含め、業者のほうに委託してですね、調査を図っていく。そういった部分で今、議員がおっしゃっているような形でですね、相続はされているんだけれども、何の手つかずということで放置されている家屋もあろうかと思います。そういった部分も、この実態調査をする中でですね、所有者の確認等々も図っていく中で、防災上、防犯上、そういった部分での対応をですね、今後とっていきたいというふうに思っているところでございます。

3番(畑中由喜子君)

実際問題として、近隣のおうちの方はどこに、どういうふうにこれを申し出て対策をしてもらえるのかというのがわからないということで、警察に行くべきなのかとかということがあります。町でそういう調査に、実態調査に入られるんでしたら、なるべく早くその調査を完結していただいて、次なる方策ということを考えていただきたいと思います。東京都なんかでは、代執行に及んでいるというところもあるようでございます。ただし、日本の法律が非常に、ある種不備と言ってもいいのか、家が建っていれば税金が安くて済むというのがあって、例えどんな、もう住めない状態の家であっても、そのまま置いておくほうがいいんだという考え方があるというふうに報道ではされておりますよね。それ、真実なんだと思います。ですから、その辺も国からして改めていただかなければいけないし、検討はされているというニュースもございますけれども、当面ですね、崩れてきたりする危険のほうが先に今もうあるという状況もございますので、対策としては考えておいていただきたいというふうに思います。
次に、福祉の充実についてということで少し伺いたいと思います。この点につきましては、地域包括ケアシステム、それから介護と医療の連携など、もう既にいろいろ検討もし、進んでいる部分もあるというふうに思っております。これはさらに、本当に安心な生活が営めるように、さらに進めていっていただかなければいけない部分だというふうに思います。きょう取り上げたいのは、非常に気がかりな部分なんですけども、あちらこちらでその問題になっている子供の虐待についてなんですが、当町においては、どのような対応となっているのか、まず伺っておきたいんですが。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

子供の虐待につきましては、昨日でした…1日目でしたか、子育て支援の中で妊婦の、母子手帳を発行するときからですね、妊婦の方と丁寧に面接を行い、育児への不安の解消などを専門職を通して行っております。また、生まれてからもすぐ、できるだけ早い期間に目指しているところは2カ月ぐらいまでなんですけれども、おうちを訪問させていただきまして、専門的な支援をしております。その中で、やはり子育てに不安を感じているお母様とかもいらっしゃいますので、その方につきましては何度も…1回だけの訪問ではなく、継続的な支援を行っております。また、実際の虐待について、地域から情報が入ることもございますので、その場合には民生委員さんとか地域の方にもお願いして、見守りをさせていただくこともございますし、学校、また年齢が低い方であれば幼稚園、その他との連携をとりまして、要保護児童地域対策協議会というものの事務局に町がなっておりますので、そこでの支援、また町だけでできないものにつきましては児童相談所等との相談もしながらですね、支援も受けながら行っているところです。ただ、今、葉山の場合には、本当に地域の方で子供を見守っていただく関係が今はうまくできていると思っておりますので、引き続き頑張って、子供さんたちの虐待についての支援をしていきたいと思っております。

3番(畑中由喜子君)

子供の虐待については、虐待を受けているお子さんはもちろん本人から助けてというSOSが外に出てくるということは、まずないと考えていいと思うんですね。虐待をしてしまっている。それはしたくてしているということではなくても、虐待をしてしまっている親御さんも、みずからどうにかしてほしいという、助けてほしいという声を上げるというのは、なかなかこれはまれなケースだというふうに思います。大概の場合は、御近所が気づくというのが、やはり一番のあり得るケースかなというふうに思うんですけれども、そうした場合に、もしそういうケースがあった場合にね。それも役場の時間外というようなときに、役場は動けるのかどうか,まず1点。それは昼間ね、役場のあいている時間内に見に来てほしいと、例えばね、いう情報提供があった場合に、例えは夜間とか早朝とか、役場としては動ける体制をとれるんですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

実際の通告につきましては、役場が職員…役場にもし警備室とかに通報が入れば、警備室から子ども育成課職員に入ることもございます。また、虐待をしている状況が入ってもですね、その家庭に直接、おたくさまで虐待がありましたかということは、なかなか、親御さんはしつけの一部だ、例えば暴力的な虐待の場合には、しつけの一部だということもございますし、なかなかそこへの家庭への切り口がですね、どういう形でいくか、検討しなければなりません。また、児童相談所に直接つながる電話もありますので、その辺も子育てガイドブックなどについても載せたりして、啓発をしているところです。
それで、あと直接御近所の方が気がついてくださるものもあるんですが、最近では夫婦げんかというか、家庭内でのもめごとのときに、お子さんがいると心理的虐待といってとらえることもございまして、それにつきましては警察を呼ばれる場合は警察が児童相談所へ通告するというルートもできておりますので、そのあたりを連携して今やっております。

3番(畑中由喜子君)

ケースとしてはね、夜間に役場に連絡をするということではなくて、昼間ね、どうしたらいいかという相談で、例えばいつも事案が夜に起こる。まあ、そうですよね。夜、家族がそろったところでいろんなことが起こるというのがあり得るんで、そういうときに、それを直接そのうちに行ってくださいではなくて、どういう状況かを見回りにというのかな、来ていただきたいというようなときに、役場としては夜、夜間でもその役場がもう閉庁してしまった後の時間でも、その対応というのはできますかという質問なんです。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

ケースによっていろいろありますけれども、先ほど申し上げました要保護地域の対策協議会の中で、まず何か事案があれば、緊急受理会議というものをしまして、状況を把握するということが一番でして、それぞれの方がどんな、そういう連携しているところでお願いできるのか、それとも町でやらなければいけないのか、そういう判断によってですね、必要があれば対応しています。

3番(畑中由喜子君)

本当に情報提供者も、ずっとどきどきしながらね、周りではらはら見ていらっしゃるんだと思うんですね。ですから、できるだけ速やかに町が実際に動くということが、まず第一必要なのかなというふうに思います。なかなか時間外の行動というのは、職員の方にとっても大きな負担ですし、それがどうなっているのかなと。実際にあれば動くということでよろしいですよね。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

状況判断して、適切に対応してまいります。

3番(畑中由喜子君)

この子供の虐待についてはですね、葉山町の場合、鎌倉三浦児童相談所ですよね、が対応するということになっていますけれども、やはりそこは5時まで、電話の受け付け5時までということになっていますよね。それ以降は県の児童相談所じゃないと電話がつながらないというふうに私は認識しているんですけれども、そんな形でよろしいでしょうか。ホームページを見てもそういうふうになっていると思いますが、それでよろしいですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

はっきり番号等覚えてないんですけれども、その虐待が24時間つながる専用ダイヤルがございまして、そこにかけると必ずどこかの児童相談所に回るようになっておりますので、それで対応できていると思います。

3番(畑中由喜子君)

これは本当に速やかに対応しないといけないことだと思います。何かあったからではね、警察の対応もおくれたとか、あるいは警察に行ってくださいなんて言ってる間に、大変なことになってしまうという結果になったら、もうこんな残念なことはないわけですから、この子供の虐待の事案というのは、本当に一刻を争うことだというふうに認識していただいて、もちろんちゃんとした対応をとっていただいていると思いますけれども、より一層ですね、一刻を争うということをしっかりと目にとめていただきたい。全職員でこれは対応していただきたいというふうに思いますけども、町長いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

私からもですね、福祉部関係、また専門職もいらっしゃいますけれども、今のお話のように対応できる、それぞれ退庁してしまっていて、遠く離れてしまったりすることもありますけども、可能な限り対応のほうはしっかりやってほしいということはお願いもしてございますし、現状でもですね、土曜・日曜を問わず、町の職員が直接連絡をもらって動いているケースもさまざまございますので、できる限りでの努力はさせていただいているものというふうには思いますが、引き続き気を引き締めて取り組んでまいりたいと思います。

3番(畑中由喜子君)

そのように、ぜひとも対応していただきたいというふうに思います。
次に、2項目目の機構改革に移りたいと思います。このことに関してはですね、実に単純なことをお話ししようと思っていたんですけれども、職員数を減らしている中でね、またここに総合案内を設置するというのは、なかなかに難しいことなのかなと。なぜこれをやめたかなというところから伺っていかなきゃいけないのかと思うんですけれども、やはり役場にいつもいつも来ていらっしゃる方でしたら、どこに何があるかもわかるし、迷うことはないと思うんですけれども、何かで緊急に、特にですね、申請が必要になったりとかというときには、どこに行ったらいいかわからないというのは、往々にしてあることじゃないかと思うんですね。そのときに、やはり電話交換室ではもうなれた方が対応してくださるので、お話し、内容をお話しすれば、じゃあどこどこに回しますというような形で対応していただける。それの現地での案内ブースというんでしょうかね、そういうものがやはりあったほうが、より親切なんじゃないかなというふうに私は常々考えております。今、どんな電機メーカーでもですね、お客様サービスセンターというのがあって、そこに連絡すれば的確に回されるというのもあるわけですよね。そういうのがやはりそういう何ていうんでしょうね、総合的に判断できる案内場所というのかな、それが必要じゃないかなというふうにひたすら思っているんですが、いかがでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

今、議員のほうから御指摘の部分というのは、以前町役場においてですね、総合案内、委託先にですね、お願いをして対応していた時代がございます。この部分については行革の取り組みということで、一環でそれを廃止してですね、職員対応で何とかできないものかということで、工夫を重ねて今現在に至っているというふうに思っております。今回、機構改革におきましてですね、先ほど町長のほうからも答弁をさせていただいたように、職員によるですね、ワークショップをもってですね、わかりやすい表示並びに来庁されたお客様、町民の方々が、何ていうんですかね、わかりづらくないような形でのですね、どちらへ行ってもですね、案内ができるようなということで、職員の意識改革も含めですね、対応していこうというようなことで、今、取り組みを進めているところでございます。その状況を見つつですね、考えていきたいとは思いますが、今現段階では一応先ほども答弁申し上げましたように、原課の、現行の町民サービス課が一つの窓口、そこで何かあればですね、関係の課の職員を呼んで、そこで対応できるものについてはそこで対応すると。従来ですと何番窓口へ行ってくださいとかという形だったものが、そこで町民サービス課の窓口で済むような案件については、そこで済ませるような、職員が出向いて対応する。そういったこともですね、検討する中でできるんじゃなかろうかというようなことで今、考えているところでございます。

3番(畑中由喜子君)

今回、町民サービス課という課名はなくなるわけですけれども、それにかわるものとして、今、部長がおっしゃったような対応がとれるんであればね、それはそれで、総合案内にかわるものとして、機能するのかなというふうにも思いますけども、とかくね、少ない職員で動かさなきゃいけない今、時代ですから、職員もそれぞれに忙しい。仕事に行く途中で呼びとめられたりとかということもあるかと思いますので、かえってそういうことになるとね、その総合案内の窓口があったほうが、効率的なのかなというふうにも思いますし、現段階では総合案内を設けますという機構改革にはなってないのは十分承知しながら、今、質問をさせていただいているんですけれども、十分にやはりそこの機構改革の機能をですね、役場機能を生かすためにということでお考えをいただけたらというふうに思っています。検討をしていただけたらと思いますので、それだけ申し上げておきたいと思います。
次にですね、地域の活性化対策についてなんですけれども、先ほど同僚議員から旧役場の跡地の活用について、とても詳しく御質問も出まして、町長からも御答弁がありましたけれども、私も同じようなことを質問したいと思っておりました。旧役場の跡地、もう随分長いこと「旧役場跡地」という呼び方で、あそこにあるわけなんですけれども、今進められている公共施設の再編とも深くかかわるということは承知をいたしております。例えば、地域コミュニティーの活動拠点としての機能はぜひ持つべきだというふうに思いますけれども、同時に健康増進のための拠点、そういうふうにも先ほど長塚議員からも御質問あったと思いますけれども、そのような形で機能をあわせ持った施設がぜひあそこにあったらいいなというふうに思います。これは一色地区では全く町内会館がないわけではなくて、パーク・ド・四季の中に一色岡会館、第一、第二と2つもあるんですね。でも、それはもうあくまでもあそこに固まっておりまして、海側の町内会の皆さんで使えるという施設はないので、民間のところをお借りしたり、苦労しながら町内会活動をしているのが実態ですので、その辺への御配慮というか、ぜひともお願いをしたいと思うんですけれども、町長いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

初めに、現段階では確定的なことはまだ申し上げられない段階ではあることは御承知おきいただきたいと思います。しかし、旧役場跡地というのは、葉山町全体を見まして、例えば人口分布等の兼ね合いから考えましても、やはり木古庭・上山地域の皆様からすると若干遠く感じるかもしれませんが、人口分布上はですね、やはり中心地にあると、旧来から町の中心として役場を設置した、その背景がよくわかる場所でございます。ですので、町民の方々が集まる施設として、町内会館とおっしゃいますけれども、地域のコミュニティーセンターであったりとか、町の中心地ととしての集まれる場所の要素を十分備えていくことは可能なことだというふうにも思います。また、先般からさまざまな運動へですね、私も健康をテーマに取り上げていく中で、町としましても今、福祉施設等につきましては充足が満ちてきましたけれども、皆様御存じのように運動する場所というものがなかなか足らない場所、葉山町でございますので、そういった機能を取り入れていくことが今後の検討の中で可能になれば、それも十分考慮していきたいなというふうに思っております。

3番(畑中由喜子君)

健康老人のための拠点というのも大きな柱の一つとしてとらえていただければ、町長のことしのテーマ、健康にも合致するということで、ぜひともお願いをしたいと思います。私はもう以前から高齢者のために、健康増進あるいは健康維持のために、ある種のスポーツ施設のようなものが必要だということをずっと提唱してきているんですけれども、本当だったら温水プールが欲しいって言いたいんですけれども、なかなかここまでは届かないお話かなと思いますが、温水プールの効用というんですか、効能というんですか、それ、本当に大きなものがあるわけですので、どこかの時点で町もそれに踏み切っていただくような場面があったら、これはすばらしいことだなと思いますけども、これはまだまだ夢のまた夢かなというふうには思っておりますけども、せめて健康増進の拠点というぐらいの形で対応をしていただけたらというふうに思います。
もう一つ、町長、先ほど町の中心に位置するというふうにおっしゃったんですけれども、保健センター、あそこももうほど遠くなく町の中心にあります。私、予算の討論でしたか、申し上げたんですが、駐車場も完備しているし、建物も非常に堅牢な建物があります。ただ、あそこの利用状況というのが、予算委員会の中で伺っ…私、傍聴していたんですけども、伺ったところ、七、八割使っているというね、非常に利用率としては高いところだと思うんですけれども、それがどういう数え方をしているか、朝から晩までびっしり詰まっているのを1と数えるのか、数え方、さまざまあると思うんですけれども、あそこの利用の仕方、やはりもっと有効に、もっと生かして使っていただけたらというふうに思いますので、これはどういうふうにしてほしいとかいうのは私のほうから今はありませんけれども、というのは利用率がかなり高いですからね。それプラスアルファの使い方ということになろうかと思いますけれども、あのままで今、これから職員が一人も常駐しないという状況というのは、果たして妥当な使い方なのかなというのもちょっと疑問にも思っておりますので、その辺は再検討というか、これから一歩を踏み出して考えていただくべきかなと思いますが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

保健センター、来年度から常駐がなくなりますけれども、これは保健センターの機能を下げようとかですね、警備上に穴をあけようというつもりは全くございませんで、あくまで保健センターの機能というものは、これからも引き続き、ますます力を入れていくべきものだと思っております。ただ、それは保健センターの場所の問題でもありまして、同じような機能がほかでも持てれば、あの場所につきましても名前を変えて別の施設として活用することも十分可能だと思いますから、畑中議員の御指摘はきっと保健センターとしての今持っている機能、例えば健診であったりとか、予防医療などの拠点としておりますから、そういったものを決してなくさないように、またアクセスがしやすいようにという御意見と承りたいと思います。先ほどの旧役場跡地、また保健センター、そしてこの今あるこの役場の場所というのは葉山町の中心地を構成する3つのトライアングルができておりますので、町民の方々が集まりやすい場所としてもですね、この3つを拠点にしていろいろな町の施設のあり方を考えていくことは、今後の基本となっていくものというふうにも認識しております。

3番(畑中由喜子君)

私も町長が今言われたとおり、機能、中身をなくすのはもちろん、とんでもないというふうに思っておりますけれども、あの建物、あの立地、場所ですね、というのは、もっともっと有効な活用ができるものではないかなということで申し上げましたので、その点、考えていただければというふうに思っております。
次に、地産地消の推進なんですけれども、これは葉山町のこれからということを考える上でも、地産地消を進めるというのは非常に重要なポイントではないかなというふうに私は思っております。さっき御答弁にもございましたように、地産地消が進む、要するに農地をきちんと管理することができるなどということは、葉山の山を守ることにもなる。それから、漁業が盛んになれば、海も守ることにつながるというのがあると思うんですね。そういう部分で地産地消を進めるということはとても大切なことだと思うんです。ところが、やはり流通させるためには、まだまだ十分な農作物、分量がないとか、いろいろ問題はあると思います。というのは、ほとんど専業農家の方はいらっしゃらないわけですから、これを今後どういう展開にしていくかというのは、なかなか難しいところだと思いますけれども、いわゆるIターンとかUターンとかで、農地をこれからまたさらに活性化していくというのもあろうかと思いますので、これは町の対応いかんにかかるかなという気もいたします。町は、ですから大いにこのあたり、支援体制をとっていくべきだというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

1次産業というくくらせていただきますけれども、基本は農業、漁業、そして酪農肥育というふうになっております。南郷の共同店舗の設置に向けての皮切りは1次産業の活性化といったことが大きくございました。また漁業につきましても、最近では先日お話ししましたボートダイビング等をすることで漁業を守り、そして漁業者の力をつけていくということもその背景に大きくあります。また、農業に関しましても、野菜の会の皆様を中心に、先ほど朝市でJAの前のことを言い漏らしてしまいましたけれども、皆様と私もですね、連携を密にしながら、できることの支援をしていきますということを呼びかけをしてございます。また、酪農肥育の皆様も今回、カラス対策ということで、皆様からいただいた要望を形にさせていただきました。いずれにしましても、私たちがですね、1次産業の活性にこれをしてくださいというよりも、やはり専門でやっていらっしゃる皆様が、この切り口でぜひ力をつけていきたいんですけれども、何か支援してくれないかといった要望にしっかり応えていくことが唯一私ができることだと思っております。また、皆様からこういった御提案でですね、いただければ、それも直接農家の方々に働きかけをして、問い合わせをしていくこともできますので、皆さんの力を結集して、葉山の活性化の私は第一歩となっている1次産業の活性化、ぜひこれは引き続き盛り上げてまいりたいというふうに思っております。

3番(畑中由喜子君)

地産地消が進めば、第1次産業、あるいは町内の商工業が盛んになれば、町の中で経済が循環していくという考え方あると思うんですね。とかく車社会になってから、大規模な商業施設のほうに買い物に行っちゃうというね、町外のね。というのが多い。また、町内にあるスーパーも本拠地が葉山町ではないということで、経済の循環にはなってこないという部分もあるというのを、町民の皆様には知っていただきたいと思うんです。多少ね、値段が高くても、町内でとれたものを買うことによって、町が活性化して、経済も回っていくんだと。それはつくっている人だけじゃなくて、消費者にとっても非常にメリットのあることなんだということを、やはり宣伝していかなければいけないと思うんですよ。ですから、そういう意味で、その部分もですね、町の支援の一つになるかなというのはありますけれども、ぜひとも考えていくべき部分だと思いますけれども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

現段階でそういった生産者の方々を宣伝をするという取り組みについては、ほとんど行ってないと思います。町民の皆様に広報をする力を町は持ってございますので、機会をとらえてそういった宣伝効果をですね、高めて…宣伝をして、町の経済活性の寄与をしていければというふうに思います。

3番(畑中由喜子君)

消費者も、きちんとしたね、情報、安全なものなんだとか、これによって町が活性化していくことにつながるんだというような情報がきちんと伝われば、購買パターンも変わってくる可能性もあるということで、これは町の努力のしがいのある部分かなというふうに思いますので、ぜひ心にとめておいていただきたいというふうに思います。
最後に環境問題についてなんですけれども、まず海・山の保全についてですが、葉山町の海と山というのは、決して手つかずの大自然じゃなくて、いわゆる里海・里山という概念のものですよね。里海とは、人の手が加わることによって自然環境が保たれ、かつ生産性が高められている海岸部のことであり、里山というのは、人里近くにある生活に結びついた山や森林であると、こういう概念のものだというふうに思います。つまり、ただ放置しておいたのでは、山も荒廃してしまうということがあるんですね。これをどうするかということなんですけれども、葉山町では既に森林組合は平成21年ですか、解散をしてしまったということで、森林組合はありません。今、葉山の山は全部、もちろん所有者のある山ですよね。そうなると、山が荒廃しないように、例えば下草を刈ったりとか、時には木も間引かなきゃいけないというようなことも起こってくるわけですけれども、そういうことは誰の責任においてなされていくことなのか。ひたすら所有者ということになるんでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

第一義的にはやはり所有されている方々の責任において管理をしていただくことになります。

3番(畑中由喜子君)

それが御高齢だったり、それから遠くの方が相続されていたりして、先ほどの空き家の話じゃないですけれども、既に手つかずになってしまっている山のような形というのが見受けられます。そこに向かって、やはり何らかのボランティア団体、既にボランティア団体で動いていただいているところもあるのは承知しておりますけれども、町として何らかの働きかけ、山は海につながるんですよね。山が荒廃すると海も荒れてしまうということになっておりますので、ここはしっかりと対応をとっていかなきゃいけないというふうに思っております。里山・里海は葉山にとって未来に引き継いでいくべきものというふうに考えておりますので、ぜひきちんとした対応をお願いしたいと思います。
時間がきましたので、これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて3番畑中由喜子議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。再開は午後1時からといたします。
(午後0時01分)

議長(金崎ひさ君)

休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時00分)

議長(金崎ひさ君)

日程第2「議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」を議題といたします。
本案については、総務建設常任委員会に付託し、審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、総務建設常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

総務建設常任委員会委員長(土佐洋子君)

総務建設常任委員会審査報告。平成27年2月18日の第1回定例会本会議において付託された議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、議会休会中の平成27年3月3日及び5日の2日間にわたり慎重に審査を行い、結論を得ましたので御報告いたします。
議会議案第27-2号は、職員に対し地域手当を国の基準以上で支給していることにより、特別交付税が減額されている状況を是正する必要があることから、地域手当支給率を現行の10%から6%に下げるため提案されたものです。なお、施行日は平成27年4月1日としています。
審査は、提出議員から説明を求め、質疑応答を行うとともに、審査を補完するために町長、副町長及び担当部課長等の出席を求め、町の現状等の質疑を行いました。審査の中で、町長及び担当課から、地域手当を国の基準以上に支給をしていることにより、特別交付税が減額されている状況を是正するため、労働組合と交渉を断続的に行っている。近隣市との地域性は十分理解しており、今後、国に対し自治体間格差を埋めるよう要望していくことを視野に入れているとの説明がありました。委員から、地域手当を国基準以上に支給することによる特別交付税の減額が町民に不利益を与えていることは事実である。国に対して近隣自治体との格差是正に向けた働きかけは行うべきであるが、すぐに是正されるとは考えにくいことから、まずは町として、特別交付税が減額されている現状を改善する必要があるとの賛成意見がある一方で、地域手当支給率を下げ、生活圏が同じ近隣自治体間の給料格差を広げることは、優秀な人材確保を困難にするおそれがあり、ひいては町民の不利益につながるのではないか。地域手当は町から国に対し是正要望を行うとともに、労働組合と話し合いを重ね、結論を出すべき問題であるとの反対意見が大勢を占めました。よって採決の結果、賛成少数により否決すべきものと決しました。
以上御報告いたします。平成27年3月12日、総務建設常任委員会。

議長(金崎ひさ君)

以上で委員長の報告を終わります。
これよりただいまの委員長の報告に対し質疑を行います。

10番(鈴木道子君)

何点かお伺いをいたします。特別交付税が減額されている状況が続いているということですが、過去、地域手当という名称以前から10%だというようなふうに理解をしておりますけれども、過去10%にした、そのあたりの理由といいますか、根拠等について、委員会で議論されたのかをお伺いいたします。

9番(土佐洋子君)

はい、ありました。

10番(鈴木道子君)

それから、労働組合との交渉を継続的に行っているということですが、いついつ、1回目、何月何日、2回目、何月何日と。何回ぐらい交渉が行われたのかということが議論されましたか。

9番(土佐洋子君)

はい、何回かあったということがありました。

10番(鈴木道子君)

明確に何回やったとか、そういうことは議論されましたか。答え、答弁ありましたか。

9番(土佐洋子君)

はい、回数までは聞いておりませんが、それ、あったということはあります。

10番(鈴木道子君)

それから、ここに審査の中で町長及び担当課からということで、言葉の中に近隣市の地域性は十分理解しており、今後国に対し自治体間格差を埋めるよう要望していくことを視野に入れているとの文言がございますが、これも含めて、あと交渉もそうですが、すいません、ちょっと質問の順番が変えます。労働組合との交渉を継続的に行っているということであり、それから反対意見の付記にも労働組合と話し合いを重ね、結論を出すべき問題であるということが報告に記述されておりますが、このいつまでもだらだらだらだら…だらだらというのは失礼な言い方ですが、何回も何回も、ただ平行線をたどっているというような状況等も予想されますが、このことについて、着地期日といいますかね、いつまでに結論を出すというような話し合いが双方で合意期日といいますか、着地期日についての質問等が審議されましたか。

9番(土佐洋子君)

はい、ありました。

10番(鈴木道子君)

それと、それからそういうことは、着地期日をもって、どのようなことになるかわかりませんが、次の質問としては、国に対し自治体間格差を埋めるよう要望していくことを視野に入れているという町長及び担当課からの説明ということは、これについてはいつごろをめどにいくのかというようなことは議論されましたか。

9番(土佐洋子君)

質問はありましたけれども、明確なお答えはありませんでした。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて総務建設常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
これより討論を行います。委員長の報告は否決でありますので、まず委員長の報告に反対者すなわち原案に賛成者の発言を許します。

8番(田中孝男君)

8番田中孝男でございます。多分、この任期の最後の討論になると思います。私、提案者ではありませんが、賛同議員、心の中では共同提案者というようなつもりでおります。以下、根拠、理由について賛成の立場で討論に参加します。
まず、地域手当につきましては、過去多くの場面で議論されてきています。例えば、25年の第1回定例会で、特別交付税の減額要因となっている地域手当の超過支給を早急に是正することを求める陳情がなされ、趣旨了承をされております。これに対して、住民から監査請求が出ております。監査請求に対する監査委員の答えは、このことについては違法性はないということで、却下されております。ただし、その中で、監査委員の意見がついています。本件監査請求人から葉山町議会に対して特別交付税の減額要因となっている地域手当の超過支給を早急に是正することを求める陳情がなされ、平成25年葉山町議会第1回定例会で趣旨了承されている。ついては、給与条例主義の観点から、上記葉山町議会の判断を尊重するとともに、財政的配慮に基づく必要な対応を引き続きとられるよう要望する。この要望先がよくわからないんですね。町に対しての要望なのか、議会に対しての要望なのか、定かでないんですが、監査人が請求人に対する回答の中に、こういう文言が入っております。
26年10月7日の陳情…その陳情はですね、10%にするように国に意見書を出すことの委員会報告に対する陳情であります…討論であります。その討論に対しまして、私はそのとき討論に参加しました。国が6%を基準としているのに、葉山町は10%払っている。それに対して過去20%の特別交付税が減額されてきている。それが25年の減額幅を国が突如50%に上げてきた。ということが一つ大きな事件としてありました。この私はこの陳情、10%にしてくれと、逗子が15%、横須賀が10%、近隣から比べて格差があると。国のこれはやや理不尽なやり方ではないかということに対する意見書を出すということについて、私と7番守屋議員が反対をいたしまして、そのときの討論の中身ですが、今まで20%だったのが、何の予告もなしに50%減額になってきた。このために、千八百数十万の町民のために使える交付税がカットされた。そのときの反対討論で、私は国が50%に急にしてきた。これが80%になったり、100%になることも十分に考えられると。そうなったときは大変な不利益を町民に与えることになると。まずは、町民の不利益をカバーする。6%に一度して、そしてその後に、国の理不尽に対して議会も町当局も、ある行動を起こすということは、決して反対ではないと。ただステップとして、町民の不利益をまず排除することが必要なんではないかという論法で私は反対をいたしました。
次に、今現在審議されておりますこの条例の審査の中で、総務部長から情報がありました。26年度から神奈川県からの情報によれば、25年度50%だった減額幅を国は100%にするらしいと。県からの情報ですから、それなり精度はある話だと我々は受け取っております。結論から言いますと、町としてはあがらうすべがない。国が100%と言われればですね、100%取られてしまうわけですから、あがらうすべがない。泣く子と地頭には勝てないと、まさにこのことかなというふうに思っております。過去7年間の交付税の合計は、3億7,172万2,000円でありまして、1年間に直しますと平均5,000万です。この5,000万がゼロになってしまう。今の基準で言いますと、前年度支給した額に対して減額幅50%とか100%ですから、算数でいくといつまでたってもゼロにはならないんですが、いつ国がですね、こういう国の考え方の根本から言いますと、いつ交付税の総額に対して100%というふうに解釈を変えるよということは、容易に想像がつきます。そうしますと、この5,000万という特別交付税が過去7年の平均ですけれども、が、町に来なくなる。その理由はなぜかというと、職員に対して国が6%の級地区分で6%だと言っているのに対して10%を払い続けているからだと。
この5,000万という数字はどれだけのものかということを考えてみたいと思います。例を挙げれば切りがありませんけども、先日来、予算委員会ですか、特別委員会でも大分話題になりました長柄下の町内会館、これは町が月額20万の借り上げで長柄下町内会館として使っていると。これが町内会館を持っていない町内会がまだたくさんあると。そこに対して全部カバーしてやる。そのことが可能な金額じゃないかと。町の活性化のために自主組織、例えば老人クラブであるとかその他のいろいろ自主組織がたくさんありますけども、そこに対する活動を応援する資金も潤沢に提供することができる。
もう一つ、さらに少し拡大してお話ししますと、この5,000万を元利合計の返済額に充てて起債を起こしますと、約10億の起債ができます。大体1億で480万ぐらいが元利合計の返済額ですから、約10億の起債ができると。先ほど来の議論の中で、例えば旧役場跡地にですね、町民センター的なものをつくって、スポーツ施設や、場合によったら地下にプールができるぐらいのお金がここから出てくることも考えられる。そのぐらいの大きな金額が町民の福祉から削られてしまうということを、まずよく考えないといけないと思います。
国の級地区分は理不尽だと。これ、私も特に異論はありません。国がトンネル一つ隔てた逗子が15なのに、葉山が6というのは、私個人の考えから言えば、やや理不尽だなと。横須賀が10に対して葉山が6というのも理不尽だと私は思いますが、国は5万人以下の町、人口区分と、それから町村と市という大きなくくりで線引きをしております。多くの町村はゼロなんですね、地域手当。国の指定としては。ただ、葉山町の場合は、多くの方が首都圏に通勤をされてる。これはパーソントリップというんですか、何人の方が首都圏に通勤しているかという率なんですが、これが多いということで6%をつけている。まあ、この級地区分については、その他の議論がたくさんあります。例えば介護だとか保育所だとか障害福祉サービスにも影響は出ていると。その級地区分ということはね。例えばこの級地区分による介護、保育所の運営について、国が出す補助金といいますか、応援の金額はですね、級地区分によって変わってくる。だから、経営者といいますか、事業者にとっては非常に大きなウエートのかかる話だというふうに思います。ただ、これは事業者の経営に大きく影響するだけでなくて、例えば国が2分の1、県が4分の1、町が4分の1というようなことを考えますと、町の支出がふえる話。さらに、介護料その他が上がりますと、利用者の個人負担も大きくなる。ここで一番問題になるのは、そういう経営者側にとって有利な級地区分、例えば15%のエリアであれば、それなりの金額が入ってきますから、逗子で事業をやるのと葉山で事業等をやるのとでは、経営者側からする落差かげんはずっと逗子のほうが高い。これが極端な話として、だから葉山にはそういう人たち、そういう事業者が来てくれないと。または葉山から逃げ出すというような事態が心配だという御意見もあるように伺っておりますが、現実問題そんなことはありません。今度新しく保育園を設定するについても、事業者は手を挙げてますし、現状、今介護施設その他を運営している経営者の方に聞いてもですね、逗子に行けばそれは楽ですけども、葉山から逃げ出すようなことではありませんよという御意見でした。実態は問題がないのではないかと。何より利用者の負担がふえるということも、田中さん、考えたほうがいいですよ。これ、経営者の方が私に言ってくれたんですね。まあ、そういうような状況のことではないかというふうに思います。
これ、冗談ですけども…冗談はやめましょう。この町から示された地域手当の支給割合の一番下にですね、平成18年4月1日以降の合併市町村にあっては、当該団体内で最も高い支給割合である。ということは、例えば逗子市葉山になると、これは15%になります。これは例えばの話ですからね。決してそのことがいいということではなくて、国が線引きをしている5万人であるとか町村、市と町村の区分とか、そういうものについてはかなりハードルが高いかな、きついかなというふうに思っております。
次に、町会議員って一体何だろう。町民の代表で、町民のために働くといって議員になって、町民の福祉の向上に努力するのが目的で、そのために町が正しく動くことを監視したり、町がよい方向へ進むように提言をすることが町会議員としての役割ではないかなというふうに思います。まあ、そういうさまざまなことがありますけれども、町長の得意のフレーズをお借りすれば、また一方でというのがあります。これは職員諸君の給与が厳しくなると。この4%分厳しくなるということは確かでございます。私も長い間サラリーマンをやってまいりました。サラリーマンというのは20万の月収のときは20万の生活、30万になれば30万の生活を家族とともにしてしまうものです。ですから、それが少なくとも、小さな金額であろうとも、減額になるということは非常に厳しい。これについては町も工夫をしていただきたい。立ち話でその辺の意見を担当者に聞くと、なかなかそれは田中さん、難しいですよという答えが返ってきます。でも、工夫の仕方あるんじゃないかと。例えばね、例えば今、若い人の係長とか主査という役職については、役職手当はついてません。これなどを検討していくことも一つの手ではないかと。それから、部長・課長は大して大人数ではありませんけども、部長・課長手当をふやすことによって、職員諸君の向上心がそこに出てくれば、一石二鳥ではないかと。工夫のしようで中をコントロールすることは、町が真剣に考えればあるのではないかなというふうに思います。
最後に、人件費の問題について少しお話をしたいと思います。過去の私の一般質問でも人件費についていろいろ取り上げたり何かをしておりますけども、今思いますと、平成24年の3月30日に、このときラスパイレス指数というのが公表されました。神奈川県は全国第1位の高給であると。ラスパイレス指数が全国トップだという報道がありました。私、よく葉山アズ・ナンバーワン・キャンペーンやれば町が元気になるよということを言っておりますけども、ナンバーワンが、全国ナンバーワンが職員給与だというのは大変皮肉なことではないかなというふうに思っております。早速ですね、これが報道された後、3月30日、24年の3月30日に、給与削減の取り組みについてということが町から発表されました。ちょっと読ませていただきますと、本町では財政健全化に向けた取り組みとして、人件費の抑制に対する取り組みを行ってまいりました。いざ、幾つかありますけれども、このときの内容は、定期昇給の停止、定期昇給を停止(凍結)したと。あわせて初任給についても、大卒及び短大卒区分において、現行より4号給を引き下げるという決定をされました。今後に向けた取り組みというのが次にあります。4月1日における削減は、平成23年度のラスパイレス指数の公表結果を受けて、緊急的に対応する意図があったことから、第1段階の取り組みである。高給与構造の原因と言える給与体系の抜本的な見直しに向けた取り組みについて、協議及び研究を進めていくことで労働組合とも確認をしたと。まあ、緊急避難的にですね、この2つの昇給を1回停止したのと、初任給を4号俸引き下げたというのがありました。
その後にですね、これが3月30日の話です。その後に、24年の5月の29日、町では次の内容で一般職の給与削減の条例案を6月定例会に提案させていただくということで、中身は管理職、課長補佐以上、部長までを3.5%の減。係長が2.5、主査以下が1.5%という内容でございまして、これを6月の議会に提案するという話がありました。6月の議会にこれが出てくるんですが、実施時期が平成25年の4月から27年の3月までの2年間、時限立法だ。ことしの3月でこの措置は実はなくなってしまうわけなんですが、これがその24年の6月の議会に提案された。私、けさほどですね、これをずっと考えておりまして、多分その条例の質疑でね、何でその2年の時限立法なのかというやりとりを誰かしてるだろうなと。必ずしてるはずだと思って議事録を開いてみましたら、私がしつこくやってました。いわくですね、できるだけ瞬間的に職員の負担を軽くしながら、なおかつ効果を上げようという苦心の策だったように思いますと。これはなぜ2年の時限立法的な形にされたのかという質問をさせていただきました。町長はそのとき、給与構造そのものがですね、昇格昇給の際に大幅に給料が上がるのではないかということも確認されている話も聞いてます。給与構造そのもの、全体の高い給与になっていってしまうような構造を少しなだらかにするといった取り組みが、この2年、少なくとも1年、なるべく早い時期に取り組むことが課題だというふうに考えています。で、私が、2年たったらもとへ戻すんですねとお尋ねをしましたら、もとには戻ります。戻ります。ただ、その間に給与構造そのものであったりとか、仕組みのほうを変えていこうという取り組みをしておりますので、どういうふうにもとに戻るかといいますと、もとに戻ったときに、今までと違う形で給与のあり方があるような状況になっているというふうに考えています。さらに、もう一度2年後ですね、またはその2年間に何をどう考えて、この最初のテーマ、行財政改革の主要な取り組みというところとどうリンクするのか、その辺を御説明いただきたいと私が言っております。町長は、2年後になったときに戻ってしまうから、これは一過性のものだという判断、考え方はあるかもしれませんけど、そのいただいた2年間の中で、人件費を人件費にかわる構造をしっかりと改革すること。繰り返して申しわけないんですけど、それを取り組む時間が今後の2年間だというふうに私は考えております。トータルで、4年間で2億を達成できたら、自分発意では何もしないというお話が前にありましたねと。地域手当に今回全く手がついていないけども、どうですかという問いかけをこのときしています。町長の答えは、組合との交渉の中で地域手当というキーワードについては2点ございます。1つは、地域手当を4%分カットした場合、それから特例交付金に関する減額措置の分を加算した場合の金額は、最低でも超えなければならないんだという私からの強い意思をお示しをしました。それからもう1点、地域手当について、これでもうさわらないよという約束をしたことではありません。引き続き今後も協議をしましょうということを最後約束をして、組合との交渉を終えております。
るる、これいろいろありますけども、早い話が、この2年間、ではどういうやりとりを組合と町長サイドではしてきたんでしょうか。私の知る限り、この時限立法については、この数日というか、数週間後ですね、3月末で切れます。私は、これは理事者側も組合側も、実に怠慢であり、なおかつ誠実さに欠けていることではないかというふうに感じます。まあ、今、管理職の方たちは3.5%減してますから、地域手当が4%になっても現状と余り大きな差はないということも含めてですね、この今まで放置してきた、または組合との交渉がうまくいかなかった、どれだけの熱意でどれだけの中身の討議をされたかわかりませんが、数年前に町長が思っていたこととですね、今の現実とを見比べて考えなければいけない。
最後にもう一回言います。町民が得べかりし、得ることができる5,000万がゼロになるかもしれない。そのことと後段の話とをリンクさせて、皆さんよく御判断をいただきたいというふうに思います。以上で賛成討論にかえさせていただきます。(拍手)

議長(金崎ひさ君)

次に、委員長の報告に賛成者すなわち原案に反対者の発言を許します。

11番(待寺真司君)

11番待寺真司です。議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について、反対の立場で討論に参加をいたします。
今回議員提案により地域手当支給率を10%から国基準である6%に引き下げるための条例改正案が提出されました。その背景には、国基準より超過支給している地方公共団体に対して、地方交付税のうち特別交付税が減額措置がされていることにあります。この特別交付税減額措置を回避するには、今回の議案提案のとおりに6%に引き下げる条例改正を行うか、本町の現行支給率である10%以上に人事院規則9-49第2条に定められている6級地6%の是正を行うか、この二者択一の解決方法しかないのが現状と認識をしております。そのためもありまして、昨年の第3回定例会においては、2本の陳情が町民より提出され、一括審査を行いました。陳情第26-11号では、住民監査請求に基づく監査の結果通知である葉監第18号の一部を引用するなどして、3点の理由を掲げ、人事院規則の6%は葉山町の地域性から見て合理性に欠けるので、12から13%に是正することを求める意見書を内閣総理大臣及び人事院総裁に提出することを求める陳情でありました。委員会・本会議とも賛成多数により採択し、10%に支給割合の是正を求める意見書を内閣総理大臣、総務大臣、人事院総裁に送付し、議会としての意思を示したところであります。
一方、同日審査において陳情第26-12号地域手当の国基準6%を無視し、超過支給することで特別交付税が50%減額されてきた。具体的な行動を期待する陳情については、こちらも委員会・本会議において賛成多数により採択されました。陳情第26-11号と12号は、二者択一の内容ともとれる陳情でありましたが、私は双方採択すべきと判断をいたしました。その理由として、12号の陳情理由において、地域手当6%が不満であれば、国にその改定を要求すべきである。それまでは国基準の6%支給に戻すのが町民の利益に合致する。国に逆らうから減額されるとありました。陳情で求める事項としては、議員には実効ある何らかのアクションを求めるとして、葉山町長への強い勧告、条例改廃権をバックにしたアクションを期待するとなっております。さきの陳情第26-11号を採択し、国に対する意見書を提出することも、実効のあるアクションの一つであり、意見書を議会が可決し、政府や人事院へ送付したことは、町長への強い勧告につながる行動であると判断しており、私は双方とも採択をいたしました。
今回、議員から提案された本議案の提出背景に、陳情第26-12号の条例改廃権をバックにしたアクションを、これが今回の背景だと思っておりますが、私はこれより述べます3点の理由により、今回の議案について反対をいたしたいと思います。
まず1点目、最も重要な理由として挙げますのは、地域手当が国家公務員や地方公務員や独立行政法人等の職員給与だけではなく、介護保険制度における介護報酬、子ども・子育て支援新制度における保育所運営費等国庫負担金、障害者総合福祉法等に基づく障害福祉サービス等の報酬等の算定基礎の基準となっている点です。本町では上記の関係事業者からの苦情・要望等は入っていないとの報告がございましたが、市長がみずから地域手当の見直しについて要望を行った東京都の三鷹市では、支給率に対する疑義や人材確保が困難となるとの観点から、適正化を求める意見が関係事業者より挙げられている点を挙げ、昨年8月7日の人事院勧告に対して地域手当の支給割合の変更を求める要望書を出しております。このことは当然ながら当町にも該当すると思っております。実際に介護報酬の基準を6級地6%になっていると職員から報告をいただいております。逗子から1つトンネルを抜けると、実に9%の差が生じてしまうことは、公務員のみならずさまざまな人材の確保を困難ならしめる事態を引き起こすという点で、町民の福祉の向上に反する現状を、国からの一方的な基準で決定されることは、地方自治・地域主権の本旨に逆行しているものと断じざるを得ません。
2点目として、地域手当の支給率決定の基準が曖昧であること。また、町村を東京特別区23区や市よりも低く見下しているのではないかと思える点です。まず、決定の基準については、厚生労働省が行う賃金構造基本統計調査による賃金指数を用いて決定されているとあります。そもそもでありますが、地方公務員の給与は、地方公務員法において、職員の給与は生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業従事者の給与その他の事情を考慮して定めなければならないとしてあり、国が定めた基準に従わなければならないとはなっておりません。当該地方公共団体における政治的・財政的・社会的その他諸般の合理的な配慮によって決定されるべきとの最高裁判所の判断も示されております。一例として、生計費について言及をさせていただきますが、葉山町は生活保護法による生活保護を必要とする状態にある者の受容の基準は、1級地の1となっており、県内では横浜市、川崎市、鎌倉市、藤沢市、逗子市及び大和市などと同じ級地区分となっております。一方、地域手当の指標では、支給割合が15%となっている三浦半島地域内の鎌倉市、逗子市と同水準になっている点や、物価等の状況を勘案すれば、平成26年8月改定により、鎌倉や逗子、近隣市と9%という大きな数値の乖離は、この乖離を現状のまま甘んじて受けるには、余りにもさまざまな面で影響が出ると懸念いたしております。それと、全国ベースで見ると、町村は0から6%、つまりゼロの自治体も非常に多い。市は0%のところもありますが、多くが6%から10、12、15、16など、さまざまな段階が手当てされております。一方、東京23区は20%と、明白な地域格差をつけている人事院規則による勧告は、余りにも町村蔑視の対応であると強い憤りを感じ得ません。元気な地方を目標とする地方創生とは逆行する対応であると指摘をいたします。
3点目は、地方自治体の職員の給与、勤務時間その他勤務条件に関しては、職員団体と町長及び町当局による労使交渉が最優先されるべきであると考えている点であります。直近の労使交渉において、先ほど田中議員からも説明がありましたが、人件費抑制に向けた取り組みとして、大学及び短大卒の初任給引き下げ、定期昇給の1年間凍結、そして定率削減を平成25年4月1日より2年間行うことで妥結し、平成26年度まで労使間の交渉妥結により人件費の抑制が図られてまいりました。今後も人件費の抑制に関しては、労使交渉により結論を導き出して、議会へ葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部改正は、町長の専権事項であるとの認識や覚悟を持って取り組んでいただきたいと町長にお伝えしたいと思います。
昨年議会で出した意見書にすぐに追随して行動を起こしてほしかったものでございますが、確かに6%引き下げに向けた組合交渉はずっと行っているとの報告がございました。地方自治体のトップとして、国に対して地域間格差を早急に埋めるような要望を行っていただきたいとも思います。
そういった対応の結果が、なかなか出てこないために、議会側から議員提案されるという事態を招いたともとれ、町長不信任にも匹敵するような提案をされたと感じていただきたいのと同時に、国に対しては地方自治のために地方固有の税財源である地方交付税の特別交付税が平成26年度には100%減額されるかもしれないという地方自治・地方主権にかかわる一大事であるとの認識を持っていただき、議会とともに減額というムチを持って地方自治体の裁量権や福祉などの住民サービスを低下させるような一方的な対応に対して、遺憾の意を表明すべきと思います。
最後になりますが、くどいようで恐縮ですが、町長におかれましては労働組合との真摯な交渉等協議を進められるとともに、県内町村会や超過支給により特別交付税の減額措置を受けている県内町村長と手を携えて、国に対して早急に是正要望を上げ、町村の地位向上のために、より一層迅速な対応を求め、議会議案第27-2号に対する私の反対討論といたします。(拍手)

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

3番(畑中由喜子君)

3番畑中由喜子でございます。私は議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論に参加いたします。
この条例は、提案理由に述べてあるように、国基準以上の地域手当を支給することにより、特別交付税が減額されている状況を是正する必要があるとして議員から提案されたものです。この条例が提案されるに至った経緯で、昨年7月に地域手当に関する陳情が2件、相次いで議会に提案されました。提出されました。1件は、現在人事院規則で6%と定められている葉山町の地域手当は、地域の自主性に一致していないことから、12%から15%が妥当であり、国及び人事院総裁に是正を求める意見書の提出を求めるものでした。他の1件は、逆に人事院規則で定められた6%の地域手当を超えて葉山町が10%を支給していることで、国からは裕福な自治体と見なされ、特別交付税を年々減らされており、町民にとっては大きな損失となることから、早急に国基準の6%に戻すべきであり、議会として実効ある何らかのアクションを求めるものでした。
この2件の陳情は、26年9月議会において、いずれも賛成多数により採択されましたが、私は国への意見書提出に賛成し、他方、地域手当の引き下げには葉山の地域性等を考えると国基準のあり方に疑問があり、あわせて地方自治の本旨に照らして町がみずからの意思をもって手当の額を決定することは妥当なことと考え、反対をいたしました。しかし、その後、地域手当を超過支給している自治体に対して、いわばペナルティーともいうべき特別交付税の減額がさらに厳しくなり、26年度は100%になるとも言われていることがわかりました。そもそも地域手当は、民間賃金の高い都市部での官民格差を是正するために取り入れられたものです。平成26年の人事院規則の見直しによって、近隣市は横須賀市が10%、鎌倉市が15%、逗子市15%、横浜市16%の新支給割合が示されたところです。葉山町は据え置かれ、6%のままです。生活圏を同じくする近隣市との差を考えると、葉山町の地域手当6%は著しく均衡を欠くものと感じます。人口5万人を一つの基準に置いているものの、国はその理由も示しておらず、私たちはひたすらに要望活動を続けるしかありません。
地域手当は職員の本給と手当を合算したものにかかるもので、これを減額するとなれば、その影響は小さくありません。しかしながら、国はますます厳しく超過支給に対してペナルティーを科してきており、とても看過できるものではありません。国のこうしたやり方は、到底納得のいくものではありません。国に対しては地域手当の格差是正を強く働きかけるとともに、その間は現実を見据え、特別交付税を減額されないよう、国基準を守ることが妥当と考えるに至りました。
さきにも述べましたように、町職員の給与に関しては、執行部と職員との間で協議し、合意に至ることが本来の道筋と私は考えておりますが、地域手当の超過支給分については、国からの特別交付税が減額されるという、全く別の要素が絡んでおり、やむなく今回の条例提案に至ったものと思っております。当町では山梨町長が就任されて以来、職員組合との合意、協力のもと、2年間の定率削減や1年間の昇給停止などを実施し、4年間で約2億4,000万円の給与抑制を実現してきました。条例審査を傍聴する中で、町では平成26年の人事院規則見直しを受け、国公準拠を目指し、給与の2%削減を検討中とのことで、このままでは地域手当の削減には当分たどり着かないと感じました。しかしながら、特別交付税の減額は待ったなしの状況で、議員提案となったものと考えております。したがって、この条例の趣旨を十分理解し、賛成したいと思います。さきの陳情第26-11号に反対した表決結果に反することになったことをおわびいたします。
以上で議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に対する私の賛成討論とさせていただきます。(拍手)

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。ございませんか。

2番(窪田美樹君)

2番窪田美樹です。日本共産党を代表して、議会議案第27-2号葉山町一般職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に反対する討論に参加いたします。
この条例は、職員に対して地域手当を国の基準以上で支給していることにより、特別交付税が減額されている現状を是正する必要があることから、地域手当支給率を現行の10%から6%に引き下げるために提案されているものです。
地域手当は、平成17年8月、人事院勧告で給与構造改革の一環として勧告されました。これは地域間の経済格差が拡大し、都市と地方の民間労働者の賃金水準に開きが出てきたため、それに対応するためにとされています。具体的には、従来からある調整手当を廃止し、全ての国家公務員の賃金を一律4.8%程度削減、そして地域の民間賃金水準に合わせて0から18%の地域手当を支給するというものです。しかし、地域手当の根拠となる民間水準は、地域の物価や生活水準と必ずしも相互関係はありません。同じ生活圏内の近隣自治体、逗子市・鎌倉市は15%、横須賀市は10%、葉山町は6%となっています。人事院勧告は国家公務員の給与水準と制度について政府に勧告するものですが、大半の自治体は国家公務員の賃金表に準拠しているため、地域給与制度がそのまま導入されている現実が多くあります。手当を支給するなら、民間の給与水準ではなく、その地域の物価を基準として支払うべきではないでしょうか。都市部は土地代や住居費こそ高いものの、交通の便には恵まれているし、物価も競争が激しく、一部のものを除き安く購入することができます。地方の場合、住居は安くても物価は高いし、交通の便も悪いこと、そういった意味では生活保護級地区分では逗子市・鎌倉市と同じ葉山町は1級地の1であり、全国で1級地の1に指定されているのは16自治体で、そのうち町村は葉山町のみです。日本国憲法第25条、生存権で保障されている必要最低限の生活を送るには、逗子市・鎌倉市と同じ生活保護基準が定められていながら、地方公務員の地域手当は逗子市と9%の差が生じてしまうことにより、それを削減するという条例では、削減金額より職員の士気に影響が出てくるおそれがあると思います。
平成25年4月に超過地域手当支給の是正を求める住民監査請求が出され、一般職員の給与に関する法律は国家公務員の給与に関する法律であり、葉山町職員の給与がこれと異なる定めであっても違法とは言えない。特別交付税減額についても、国の税配分について政策的見地によるもので、10%支給が違法ないし不当であることを根拠づけるものではないとしています。そのことにより、給与条例主管の観点より、違法または不当であると言いがたいという答えが出ています。ただし、意見として、特別交付税の減額要因となっている地域手当の超過支給を早急に是正する陳情が議会で趣旨了承とされており、給与条例主義の観点から、葉山町議会の判断を尊重するとともに、財政的配慮に基づく必要な対応を引き続きとられるよう要望するという審査結果が25年7月に出されています。しかし、町側は議会の判断を尊重することも、財政的配慮に基づく必要な対応をしてきませんでした。町民の方からは、議会に地域手当是正を求める意見書提出を求める陳情が出され、これは地域手当を10%支給している葉山町の給与職員は、近隣自治体と比較して決して高いものではない。国の定める6%という水準に疑問が残る。だから国に見直すよう議会から意見書を上げてほしいというものでした。議会はそれを受け、国に意見書を提出しています。また、同時期に地域手当の国の基準を無視し、超過支給することで特別交付税が50%減額されてきた。具体的な行動を期待する陳情も出されました。議会では採択し、陳情者が望んだ具体的な行動を議会として起こせたかどうかはわかりませんが、町民の方の訴えに一つ一つ応えてきています。
しかし、この条例審査の中で、町側は、国が決めた地域手当の6%に疑問があるとしながらも、国に要望書を上げるようなことをしたわけでもなく、何ら行動を起こしていないことがわかりました。元来、地域手当を何%にするかは、町長と労働組合で話し合われた結果であることを考えれば、この問題は私たち議員が議会で論戦を通じて町長を動かし、町長みずからの手で改めさせるべきものであり、町長が動かないから議員提案で条例を変えてしまうということは、余りに短絡的なものであり、この条例を通すことによって町長は傍観者として議会に責任を押しつけ、組合との交渉の苦労もせず地域手当の引き下げが実現できるもので、とても許されるべきものではありません。この条例を通したいとして、条例提出者は毎日毎日議員の中を説明、説得に歩き、ものすごい熱意を感じました。町長もこの熱意をもって行動を起こすことにより、動いてくれる組合員は必ずいます。国基準以上の地域手当を支給することにより、特別交付税が減額されている現状を是正するためにも、さまざまな行動を町長みずから積極的に行い、今後の住民福祉の向上に役立ててくれることを望みます。
以上の理由により、議会議案27-2号の条例提案に反対するものの討論とします。(拍手)

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

7番(守屋亘弘君)

7番守屋亘弘です。私は発議者ですけれども、あえて賛成討論を行います。
まずお断りしたいのは、11番待寺真司議員が、あたかも議員の提案権を否定するようなお話をされましたけれども、それでは町長が提案したら賛成するんですか。はっきり答えてもらいたいと思いますよ。私は、何でもかんでも職員諸君の給料等の見直しをしてほしいとは言ってませんよ。実際に私の記憶する範囲、平成22年度において、いわゆる6級職、7級職、8級職の職員諸君の給与の見直し提案がかつての森英二町長時代にありました。その際に、私は断固反対しましたよ。理不尽きわまりないと。いわゆる管理職職員諸君はバックに組織もない、組織を持たない、一番気の毒だと思ったのは、給与は下げられ、責任だけおっかぶされる。なお、部下は残業代を得られて収入面では逆転現象が起きる。そういうことを私は見逃すことができないと反対しました。しかし残念ながら、今もって大変残念だと思っているんだけども、議会では賛成多数でその引き下げ案は通ってしまった。今もって大変残念だと思っています。あのとき、言い方は悪いかもしれないけれども、犠牲になった職員諸君の数は43人。8級職7人、7級職25人、6級職11人、足してみれば43人になろうかと思います。その中で、後で調べた範囲、消防本部職員が10人、犠牲になったんですよ。消防長初め課長職2人、6級職11人、率にして何と32.6%だ。そういうことを考えて、まことに今もって残念至極。あのとき賛成した議員は、もし現職であったなら深く反省してもらいたいと思います。
以上をもって私の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

10番(鈴木道子君)

10番鈴木道子でございます。ただいま各議員の賛成討論、反対討論、十分にお伺いをいたしました。その中で私は、議会議案27-2号につきましては、この国基準の6%が地域の実態と大きく乖離しているとの認識は、ほぼ全議員共通の認識ではないかというふうに捉えました。
それから2点目は、国基準の6%を10%支給ということで、町民の利益が損なわれているということについては、大変遺憾なことと感じ入りました。しかしながら、国のこの特別交付税減額の理由については、10%にしているペナルティーだけが理由ではないと聞き及んでおります。
先ほどの討論の中にもございましたが、三鷹市の市長は平成26年8月28日に地域手当の見直しについての要望書を提出しております。この地域手当の交渉につきましては、基本的に労使間の問題であると認識をしております。過去何年間にも続き、10%であったこと等を勘案いたしますと、労使間での十分なる協議をすべきであると考えます。そして、討論の中でも述べていらっしゃいますが、町長は三鷹市長と同様な要望を国への働きかけを行動すべきでありましたし、またこのような事態等を受けまして、速やかに国への働きかけをすべきであると思います。過去の町長は、さまざまな問題が起きたときに、国への働きかけの行動をなさいました。葉山町議会には公党を名乗る議員が何人かおります。その議員を通じて、国への働きかけをすべきであると思います。それは今までもできたことだと思います。具体的に、もし私にそのようなお話がございましたら、私は国会議員ともども要望を出す決意がございます。
それから、労使間での協議は十分にすべきではございますが、やはりある程度の期日を設けて判断を双方ともにするべきであると思います。その上で決断すべき件であると私は思っております。
以上のようなことを勘案いたしますと、必要にして十分なる行動が労使間でまだ行われてないということの上に立って、これは賛成しかねる条例案でございます。あくまでも労使間の明確で具体的な協議を早急に進め、早急に結論を出し、また同時並行として町長は国へのこの地域実態と大きく乖離しているのではないかという意見を国に要望すべきであると思います。このような考えから、私は議会議案第27-2号につきましては反対をさせていただきます。以上です。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

9番(土佐洋子君)

9番みんなの葉山土佐洋子でございます。議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論に参加をいたします。
昨年、地域手当是正を求める意見書提出を求める陳情に賛成をいたしました。そして議会からも意見書を提出いたしました。また、地域手当の国基準6%を無視し、超過支給することで特別交付税が50%減額されてきた。具体的な行動を期待する陳情の、こちらにも賛成をしております。町の条例で地域手当を10%としておりますが、人事院勧告では町の地域手当は6%でございます。このことにより町に交付される特別交付税が減額されております。平成19年から24年度の20%、そして25年度は50%、7年間で計7,232万7,000円が減額をされております。また、委員会審査の中で、平成26年度は減額率が100%になるという情報を伺いました。近隣の逗子市・鎌倉市の支給割合が15%、横須賀市が10%ですが、町の6%という支給額は、町村としては最高位で、国の算定の仕方では町が6%を超えることはないということです。厚生労働省が定める生活保護の地域の級地区分によれば、葉山町は1級地の1に分類されており、近隣と同じく級地区分ということからも地域手当の支給割合が地域実態と乖離していることは明らかでございます。しかしながら、地域手当を超過支給しているために、特別交付税が減額されております。町民の不利益になることは解消しなくてはなりません。よって、葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に賛成するもので、私の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

13番(横山すみ子君)

13番横山すみ子でございます。私は議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案につきまして、反対の立場で討論に参加をさせていただきます。
既に多くの議員から反対討論、賛成討論行われまして、論点は出し尽くされていると思いますが、私自身の意見も述べておくべきと考え、挙手をさせていただきました。3点について重く考えて、この一部改正案に反対をいたします。
1番目は、地域手当についての条例改正案でございますが、地域手当は地方公務員の給与構造改革、平成18年度から動き出しておりますけれども、その中で給与と一体のものとして提案されてきたもので、それを議会が地域手当だけ抜き出して変えていくというのは、この構造改革に関する話し合いを積み上げてきている組合と、それから当局との話し合いについて、横から手を出すという印象を受けるものでございます。第1番目に重んじるのは、今まで積み上げてこられましたように、職員給与に関しましては職員組合と当局が真摯に話し合い、その決定に至るのが一番よいやり方だと思っております。
もう1点は、地域手当そのものについての問題でございます。私の手元に今、三鷹市と京都の資料がございますけれども、やはり同じような点をついて国に対して物を申すやり方をしておられます。三鷹市は、清原市長みずから人事院に対して要望を出しておられますけれども、その中でもやはりこの地域手当が賃金構造基本統計調査による賃金指数のみを基準として重視しておりますけれども、物価等を考慮に入れるべきということで、適切な調査を要望しておられます。三鷹市と葉山町は、少し地形的に似たところがございまして、三鷹市は隣接する世田谷区・杉並区の地域手当は今回20%でございます。それから北側の武蔵野市及び南側の調布市が16、これは逗子市が15%、その隣の葉山が6%、横須賀が10%という、非常に同じようなエリアの中でこのように大きな格差が生まれていること、そしてこの計算の根拠として物価等が余り配慮されていないというところが当葉山にも大きく影響しているものと考えております。それから、現状反映されているかどうか、再確認をしなければいけませんけれども、神奈川県内では0%という基準のところが多くございます。南足柄、寒川、中井、大井町、山北、開成、愛川、清川でございますが、いずれもゼロにもかかわらず、寒川は10、他も3%、10%などと、みずから支給しておられるということがございます。これは町長に対して申し上げたいところでございますが、私も今回この条例案が提案されまして、極めて熱心な活動が行われておりました。それに刺激をされまして、地域手当とは一体何なのか、現状の問題点は何か、そしてこれから考えなければいけないことは何かということを、かなり深く考えさせていただくきっかけとなりました。議会からも人事院に対しては意見書を上げておりますけれども、ぜひ町長は神奈川県内の他の自治体と手を携えて、地域手当の支給基準は物価を反映していないために与える地域経済への影響や、先ほど待寺議員からもございましたが、介護保険制度や子育て、それから障害者等の、そのような事業者への報酬等の算定基礎にまで影響しているということは、今回初めて深く調査をして改めて知り、大変衝撃を受けております。これは議会も町も挙げてこの地域手当の矛盾について国に真摯に働きかけるとともに、町長が先頭に立って、動いていただきたいということを一言添えて、この現在出ております27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案に反対の討論といたしますが、一言つけ加えますと、議会は条例案を提案し、そして決定すると、町の法律となります。非常に強い権限を持っているということを自覚して、その権限の行使に当たっては非常にさまざまな面を熟慮しなければいけないと考えております。これで反対討論を終わります。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

5番(笠原俊一君)

5番笠原俊一でございます。同僚議員がいろいろの論点を整理して言っていただきましたので、私は今回は発言するつもりはなかったんですが、尚政会を代表して私の考え方、また荒井議員の考え方を一言述べさせていただきます。
まず、3月3日の日に総務建設常任委員会で議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正すると、この議論がなされておりました。地域手当や総務省の基準では6%、葉山の町は6%だよということを町のほうで10%の支給をしていることによって、25年度実績で4,607万円が減額となっております。そして、そのときの特別交付税の減額分が1,833万円、町の町民への不利益合計が6,440万円と、こういうことでございます。その席上、26年度においても100%減額される旨の発言がございました。かねてよりこの地域手当の問題については、議会のほうとしても町長にどうぞ考慮してくださいと。しかしながら、職員の給与に関することでございますので、いろいろな形で熟慮の上に活動するようにと、行動するようにと、こういうことでございました。昨年の要望として、町のほうでは近隣の、お隣の逗子市では15%ということですから、当然葉山の職員の中には逗子でお住まいの方もいらっしゃる。交互に交差している近隣市でございます。そういった流れの中で、お隣の逗子市が15%というのは、非常に不公平感がございます。一回、私も経営者でございますので、一般的な考え方からすれば、一旦6%に下げて、そして改めて15%なりの要望をしなければ、国のほうとしてはずっと10%で支給しているのに何を言っているんだと、こういう考え方であろうと思います。一旦下げて、改めて出し直すと、こういったことが必要だと思いますし、何はともあれといいますか、議会としては町民の不利益になる行動を看過するわけにはいかないと、こういうことでございますので、この条例提案については尚政会としては賛成でございます。(拍手)

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。ございませんか。
では、引き続き賛成者の発言を許します。
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決いたします。議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は否決であります。よって、原案について採決いたします。本案は原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立6名)
起立6名の可否同数であります。よって、地方自治法第116条第1項の規定により、議長が本案に対して裁決いたします。議会議案第27-2号葉山町一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例については、議長は委員会の決定どおり否決と裁決いたします。よって、議会議案第27-2号は否決されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第3「議案第57号葉山町教育・保育給付に係る利用者負担額に関する条例」、日程第4「議案第58号葉山町保育所条例の一部を改正する条例」、日程第5「議案第63号教育長の勤務時間その他の勤務条件に関する条例」、日程第6「議案第64号教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例」、日程第7「議案第65号葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例」、日程第8「議案第67号葉山町介護保険条例の一部を改正する条例」の6件を一括議題といたします。
本6件については、教育民生常任委員会に付託し、審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

教育民生常任委員会委員長(鈴木道子君)

教育民生常任委員会審査報告を申し上げます。平成27年2月10日の第1回定例会本会議において付託された議案第57号葉山町教育・保育給付に係る利用者負担額に関する条例、議案第58号葉山町保育所条例の一部を改正する条例、議案第63号教育長の勤務時間その他の勤務条件に関する条例、議案第64号教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例、議案第65号葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例及び同月18日の第1回定例会本会議において付託された議案第67号葉山町介護保険条例の一部を改正する条例は、議会休会中の3月2日に担当部課長等の出席を求め、慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
議案第57号及び議案第58号は関連する議案のため、一括して審査を行いました。議案第57号は、子ども・子育て支援法の制定に伴い、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用者負担額について定める必要があり、新たに条例を制定するため提案されたものです。
次に、議案第58号は、子ども・子育て支援法の制定に伴い、葉山町教育・保育給付にかかわる利用者負担額に関する条例で、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用者負担額を定めることとしたため、条例中の利用者負担額に関する規定を改める必要があり提案されたものです。なお、2議案ともに子ども・子育て支援法の施行の日から施行することとしています。
委員から、近隣自治体は本町の階層区分より細かい区分を採用し、所得の変動による利用者負担額への影響を抑える等、低所得者に対する対策を行っている。本議案提出に際しては、子育て支援拡充を踏まえた検討がなされる必要があったと考えることから、本議案の内容では賛成することはできないとして否決を求める意見がある一方で、町の子育て支援策については、今後改善を図るべき点はあるものの、両議案ともに子ども・子育て支援法の制定に伴い制定する必要があるもので、特に問題となる規定はないものと判断するとして可決を求める意見が大勢を占めました。
よって、採決の結果、議案第57号及び議案第58号は賛成多数により可決すべきものとそれぞれ決しました。
次に、議案第63号、議案第64号及び議案第65号は、すべて地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に関連する議案のため、一括して審査を行いました。議案第63号は教育長の勤務時間その他の勤務条件に関し必要な事項について新たに制定する必要があり提案されたものです。次に、議案第64号は、教育長の職務に専念する義務の免除について、新たに制定する必要があり、提案されたものです。次に、議案第65号は、1、葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例の別表第1から教育委員長の項を削るため、2、葉山町特別職の職員の給与等に関する条例において、教育長の給料月額等を規定するため、所用の改正を行う必要があり提案されたものです。なお、3議案ともに平成27年4月1日を施行日としていますが、現教育長の教育委員会の委員としての任期中は、本規定の適用をしないこととしています。
本3案はいずれも地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正に伴い、制定する必要があるもので、特に問題となる規定はないものと判断するとの委員の総意により、採決の結果、議案第63号、議案第64号及び議案第65号は全会一致により可決すべきものとそれぞれ決しました。
なお、委員から、今後行政策定の教育に関する大綱と教育委員会策定の教育総合プランとの位置づけを明確にし、教育行政の独立性を損なわないよう配慮すべきであるとの意見が合ったことを付記いたします。
次に、議案第67号は、1、平成27年度から新たに事業運営期間が始まることに伴い、第1号被保険者の保険料率の改正及び保険料率区分を現行の11段階から14段階に細分化するため、2、介護予防、日常生活支援総合事業の開始時期を延期するため提案されたものです。なお、平成27年4月1日を施行日としています。
超高齢社会を迎えるに当たり、介護保険料の上昇は避けられないものの、保険料率の段階設定を11段階から14段階に細分化することにより、低所得者への配慮がなされていることから、本議案には賛成するとの委員の総意により、採決の結果、全会一致により可決すべきものと決しました。
以上御報告いたします。平成27年3月12日、教育民生常任委員会。

議長(金崎ひさ君)

以上で委員長の報告を終わります。
これより、ただいまの委員長の報告に対し一括して質疑を行います。質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて教育民生常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
これより議案第57号及び議案第58号の2件について一括して討論を行います。まず、いずれかの原案に反対者の発言を許します。

1番(近藤昇一君)

1番近藤です。私は日本共産党を代表し、議案第57号葉山町教育・保育給付に係る利用者負担額に関する条例及び議案第58号葉山町保育所条例の一部を改正する条例に対し、反対の立場から討論に参加いたします。
教育民生常任委員会の報告のとおり、議案第57号は子ども・子育て支援法の制定に伴った条例改正であります。さらに第58号は子ども・子育て支援法のやはり制定に伴った条例改正であります。これらの条例改正の中の審査の中で明らかになったことは、利用者負担を葉山町は11階層に区分されておりますが、調査したところ、逗子市では22階層に、鎌倉市では19階層と、より細かくして、所得に応じた負担をより公平にできるように工夫され、さらに前年度の所得税・住民税が非課税の階層について、葉山町は4,000円の保育料を設定しておりますが、逗子市・鎌倉市では免除と、低所得層に配慮がされております。また、利用額についての規定が規則に任されていることは、さきに小児医療費助成制度を条例化した際に、今後町民生活に影響するものについて極力条例化するとの町側の説明にも反しております。さらに、保育短時間に認定された人たちの保育時間は9時から17時と固定されていますが、この時間帯以外で8時間保育すると、はみ出した時間が30分300円と保育料が、延長保育料がかかり、保育標準時間認定の方たちより高額な負担となってしまいます。他の自治体では勤務形態に合わせて保育園開園時間帯の中で8時間を選択できる制度となっております。葉山町の場合、来年度は幸いにも保育短時間の認定の方はいないということで、早急に検討するとのことですが、これらの指摘を再検討した上で改めて提案し直すことを求めて、議案第57号及び議案第80号に反対するものであります。

議長(金崎ひさ君)

今、57号と58号という言い間違いだと思いますので、修正をいたします。
次に、原案に賛成者の発言を許します。

5番(笠原俊一君)

5番笠原俊一でございます。議案57号、58号に対して賛成の立場で討論に参加をいたします。
この改正、条例の改正は、子ども・子育て支援法の制定に伴い、特定教育・保育施設及び特定地域型保健事業の利用者負担額を定める必要がありということで、上位法の変更に伴って行うということで、ただいま反対討論がありましたように、これからもろもろの問題点というものを協議をしていただきたいと、こういうものは申し添えましたが、基本的な改定となるものは本来的なものについては今行っているものと内容は変わらないと。ただし、利用者への影響ということで、保育料を定める基準というものを所得税から住民税に切りかえると。これは所得税というものは年の収入によって切りかわるということで、変わってくると、変動がされるということで、その変動が少ない住民税に切りかえることによって利用者の負担増にならないような形といいますか、また町の税収の大幅な変動がならないようにと、いろいろな配慮がなされてこういった基準を取り入れたということであります。また、先ほど言いましたように、この際こういったものも改善というものも考慮すべきであるという旨はわかりますが、本来的な部分としては上位法の改正に伴ってのことだということで、大多数の皆さんが賛成をしたと、こういった流れでございますので、私のほうとしては本件につきましては賛成するということでございます。以上。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。

7番(守屋亘弘君)

7番守屋亘弘です。私は、議案第57号並びに第58号について、1番近藤昇一議員との約束ですから、反対討論いたします。
そもそも論からいきますと、私の理解する範囲、あるいは間違っているかもしれませんが、いわゆる子育て3法に関連しての事案であろうかと存じます。子育て3法の件については、既に皆さんよく御存じのとおり、その財源は消費税率引き上げによって賄うということですので、消費税率引き上げの反対しておきながらね、この2議案に賛成するということは、論理矛盾ですよ。
それともう1点は、1番近藤昇一議員もさきの討論の中でお話しになっておられましたけれども、保育短時間に認定された人たちの保育時間は9時から17時と固定されていると。私事にわたって恐縮ですけれども、私の長男はフレックスタイムの恩恵に浴しています。例えば10時から勤めたら午後6時までというように弾力的に、ある程度自分の意思で勤務時間を決められると。ところが現在の時点では、先ほど申し上げたとおり、9時から17時までだと固定されている。時代の流れは、私は現在マスコミ情報しかわかりませんけれども、フレックスタイム、先ほど申し上げたフレックスタイムの勤務態様というのが時代の流れであって、いわゆる女性力を最大限活用という見地から立てば、このような勤務態様が弾力的であることが私は極めて大切であろうと、そのように考えております。
以上をもって私の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、賛成者の発言を許します。

10番(鈴木道子君)

10番鈴木道子でございます。議案第57号葉山町教育・保育給付に係る利用者負担額に関する条例、議案第58号葉山町保育所条例の一部を改正する条例について、賛成の立場から一言討論させていただきます。
否決を求める意見の中で、近隣自治体は本町の階層区分より細かい区分を採用し、所得の変動による利用者負担額への影響を抑える等、低所得者に対する対策を行っている。本議案提出に際しては子育て支援拡充を踏まえた検討がなされる必要があったと考えるという御意見がございました。低所得者に対する対策については、今後考慮すべきであると十分に思っております。また、ただいま守屋議員からも御意見がございましたフレックスタイムに対する対応等が弾力的であることが必要であるというお話も、討論もございました。委員の皆様から質問等が出された際に、部長のほうから、今後の問題として十分に検討していくという答弁がございました。並びに、私はこのフレックスタイムに対応するには、やはり職員配置等の問題が十分に検討される必要があるというふうに思っておりますので、部長の御答弁のように時間的余裕が必要であると思います。よって、今回の第57号、58号においては、部長の御答弁を重視いたしまして、賛成とさせていただきます。以上です。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。
なければ、引き続き賛成者の発言を許します。ございませんか。
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより1件ごとに採決を行います。本件については起立により採決いたします。議案第57号葉山町教育・保育給付に係る利用者負担額に関する条例に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立9名の多数であります。よって、議案第57号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第58号葉山町保育所条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は可決であります。本案は委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立9名の多数であります。よって、議案第58号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第63号、議案第64号、議案第65号及び議案第67号について1件ごとにお諮りいたします。まず、議案第63号教育長の勤務時間その他の勤務条件に関する条例に対する委員長の報告は可決であります。お諮りいたします。本案については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第63号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第64号教育長の職務に専念する義務の特例に関する条例に対する委員長の報告は可決であります。お諮りいたします。本案については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第64号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第65号葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は可決であります。お諮りいたします。本案については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

7番(守屋亘弘君)

7番守屋亘弘です。私は本議案に反対の立場から討論を行います。
新人議員の方々には御理解なくて当然であろうかと思いますけれども、かつて森英二町長時代に同様の見直し案がありました。その結果は、議会では反対多数で否決されましたけれども、その中でですね、各課題が残ったはずでございますけれども、町当局はその点を含めて、当時の会議録等照査し、実際にどういう手を打ったのか、全く見えません。ただ、今回いわゆる地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されたことに伴い、教育委員会委員の報酬を一部見直したということであれば、これのもと私には理解ができない。教育委員会委員の報酬について、民生委員の方々にお話ししたらびっくり仰天していました。いわゆる月1回定例会で7万5,000円以上の報酬を得る。月1回ですよ。それで、これは全くやむを得ないと思うんですけれども、体調不良等で定例会を欠席しても、月額報酬ということでその額を得られると。ある職員と雑談の範囲で話しましたけれども、守屋さん、考えてください。時給に直したら幾らになるか。例えば9時、12時で終わって3時間だと。時給は2万5,000円ですよ。大体そもそも現行地方教育行政法においては、町村においては3人にすることができるとあるんです。私の務めた2期8年の間に議員定数は18人から14人になりました。私も嫌々ながら賛成しましたよ。みずからの首をかけて。当時の森英二町長は、ただ5人必要です。これでは全く答えにもならない。いじめ問題についても、体罰の問題についても、教育委員会のあり方が問題として広くマスコミでも取り上げてる中でですね、いわゆる大津市でのいじめ問題に端を発して教育委員会のあり方が議論されるようになった。その主要な点は、教育委員会の曖昧な責任のとり方、責任の所在が曖昧だということで、今回地方教育行政法が改正された。要するに、私からすれば、葉山町教育委員会委員は5人もいらない。報酬ももっと下げなくちゃいけない。ということであります。
以上をもって私の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

1番(近藤昇一君)

1番近藤です。私は日本共産党を代表し、議案第65号葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論に参加いたします。
昨年6月、教育委員会制度を定める法律が改悪され、それに伴う条例・規則の改編であり、約半世紀ぶりに教育委員会制度が変わるという節目のときであり、新たな法律のもとで自治体の教育委員会をどう発展させるのか、今後しっかり見守り、教育委員会の発展に道を開くことが求められております。そもそも教育委員会は、戦後住民自治の組織としてスタートしました。住民代表の教育委員からなる教育委員会が最高意思決定機関で、それが教育行政を指揮監督するという建前でありました。しかし、現実には教育委員会での審議は事務局が提出する議案を意見なしで追認するだけという形骸化が進み、事務局は国あるいは県の方針どおりの教育行政を進め、国の教育意思を地方に徹底する上意下達の組織という性格を色濃く帯びるようになったというのが現状であります。しかし、こうした官僚的実態は、保護者からの批判を招き、特に2011年の大津市のいじめ自殺の隠蔽は強い国民的批判を招きました。安倍政権は、そこに目をつけて教育委員会そのものの廃止に問題をすり変えましたが、保守層を含め広範な人々でこれに反対し、廃止は見送られ、制度を残した上で首長の関与を強める改悪法案が強行成立され、具体的には首長任命の新教育長、首長の教育大綱制定権、総合教育会議の3つの新しい取り組みが加わりました。しかし、制度を残したということは、教育委員の集まりである教育委員会が最高意思決定機関である建前に変更がないことで、首長の権限はオールマイティーと言えなくなりました。これらをもとに教育委員会をこれまでのように形骸化させずに、住民の悩みや要求を吸い上げて活動する住民自治の機関として改革、活性化することが求められています。さらに教育委員会の独立性・自主性を奪うねらいが込められている3つの仕組み、新教育長、教育大綱制定、総合教育会議などの法律の改悪部分が悪い働きをしないように監視することで、国言いなり、子供不在の教育行政を改める力にもなります。
このことを裏づけるものとして、昨年7月に文部科学省初等中等局長名、地方教育行政の組織と運営に関する法律の一部を改正する法律についての通知があります。委員会審査の中でもこの通知に沿った運営が今後なされていくということが確認されております。この通知に沿った運営がなされいくということが確認されております。この通知に沿った運営がなされ、教育委員会の活性化、改革する取り組みが行われることを期待するものであります。
以上の理由により今回の条例改正が地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行に関連する議案であることから、今回葉山町非常勤特別職の報酬に変更がないからとの反対討論は当たらないものと考えます。以上をもって私の討論とさせていただきます。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。
では、引き続き賛成者の発言を許します。
討論はほかにございませんか。討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決いたします。議案第65号葉山町非常勤特別職の報酬及び費用弁償に関する条例及び葉山町特別職の職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例については、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立11名の多数であります。よって、議案第65号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第67号葉山町介護保険条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は可決であります。お諮りいたします。本案については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第67号は委員長の報告のとおり可決されました。

議長(金崎ひさ君)

この際、暫時休憩をいたします。再開は3時15分といたします。
(午後3時02分)

議長(金崎ひさ君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後3時15分)

議長(金崎ひさ君)

日程第9「陳情第27-1号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する陳情」を議題といたします。
本件については教育民生常任委員会に付託し、審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、教育民生常任委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

教育民生常任委員会委員長(鈴木道子君)

教育民生常任委員会審査報告を申し上げます。平成27年2月10日の第1回定例会本会議において付託された陳情第27-1号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する陳情は、議会休会中の3月2日に慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情の要旨は次のとおりです。現在、B型・C型肝炎の患者が350万人以上とされるほど蔓延していることについて、国に法的責任があることは肝炎対策基本法などにおいても明確である。しかしながら、ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成は、治療法が限定されているため、対象から外れている患者が相当数に上っており、その中でも肝硬変、肝がん患者は高額の医療費を負担せざるを得ない状態にある。また、身体障害者福祉法上の肝機能障害による身体障害者手帳の認定基準は厳しく、生活支援の実効性を発揮していない。ついては、1、ウイルス性肝硬変、肝がんにかかわる医療費助成制度を創設すること。2、身体障害者福祉法上の肝機能障害による身体障害者手帳の認定基準を緩和し、患者の実態に応じた認定制度にすること。以上2点について対策を講じるよう国に対し意見書を提出することを求めているものです。
ウイルス性肝炎患者に対する生活支援については、国の責任において早急に対策を講じる必要があることから、本町議会としても国に対し意見書を提出すべきであるとの委員の総意により、全会一致により採択し、国に対し意見書を提出すべきものと決しました。
以上、御報告いたします。平成27年3月12日、教育民生常任委員会。

議長(金崎ひさ君)

以上で委員長の報告を終わります。
これより委員長の報告に対する質疑を行います。
(「なし」の声あり)
質疑がなければ、これにて…。

7番(守屋亘弘君)

身体障害者云々とありますけれども、特別交付税の中に、前にもお話ししたんですけれども、いわゆる人工透析患者に対する項目がありまして、もし特別交付税が全額葉山町に付与されないとなると、実際に人工透析患者の扶助もできなくなるという問題がありますけれども、一方で、いわゆるウイルス性肝炎患者に対してね、国の援助なりを求めるというようなね、矛盾したことになるんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか。

議長(金崎ひさ君)

質問です。そういう問題点提示があったかなかったかと思いますが。

10番(鈴木道子君)

ただいま7番の議員は、そのような質疑等、審議がなされたかどうかということと理解いたします。多分記憶ではそこまで言及がされなかったというふうに記憶しております。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて教育民生常任委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情第27-1号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する陳情に対する委員長の報告は採択であります。お諮りいたします。本件については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第27-1号は委員長の報告のとおり採択されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第10「議会議案第27-6号ウイルス性肝炎による肝硬変・肝がん患者に対する医療費助成等支援の拡充を求める意見書」を議題といたします。
意見書を朗読させます。朗読。
(書記朗読)
本件は提案理由の説明及び質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第27-6号は提案理由の説明及び質疑を省略することに決定しました。
お諮りいたします。議会議案第27-6号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第27-6号は原案のとおり決定されました。よって、意見書を政府関係機関に提出いたします。

議長(金崎ひさ君)

日程第11「陳情第26-26号葉山町議会の権威を上げることを求める陳情書を議題といたします。
本件については議会運営委員会に付託し、審査を実施していただいておりましたが、既に結論を得ておりますので、この際、議会運営委員会委員長より審査結果の報告を求めます。委員長、登壇願います。

議会運営委員会委員長(横山すみ子君)

議会運営委員会審査報告。平成26年12月12日の第4回定例会本会議において付託された陳情第26-26号葉山町議会の権威を上げることを求める陳情書は、議会閉会中の平成27年1月16日及び2月5日に担当部課長等の出席を求め、慎重に審査を行い、次のとおり結論を得ましたので御報告いたします。
陳情の要旨は次のとおりです。平成26年4月8日に開催された議員懇談会において、町から提出された横須賀市との消防指令業務共同運用に関する打ち合わせメモは、町が同年3月26日に情報公開で開示した打ち合わせ議事録の内容を大幅に修正したものとなっている。このようなことは議会を軽視するものであり、どのような経緯で提出されたのかを究明し、町への反省を求めるなど、議会として対応することを求めているものです。
審査では、担当課との質疑の中で、消防指令業務共同運用に関する打ち合わせ議事録について、情報公開請求が提出された時点では関係機関と調整中で、議事録として確定していなかったにもかかわらず、打ち合わせメモではなく「打ち合わせ議事録」と題して開示したため、誤解を招くこととなったことが明らかになりました。委員からは、情報公開の運用に当たっては公文書の取り扱いに係る指導を徹底し、職員の意識改革を図っていくとの情報公開所管課からの説明もあり、議会としても今後より適切な制度運用が行われることを期待するものであるとの意見でまとまり、採決の結果、全会一致により採択すべきものと決しました。
以上、御報告いたします。平成27年3月12日、議会運営委員会。

議長(金崎ひさ君)

以上で委員長の報告を終わります。これより委員長の報告に対する質疑を行います。

7番(守屋亘弘君)

陳情者は既にお亡くなりになったんですけれども、この中でですね、行政サイドがね、どういうことを行ったのかは重々反省してもらいたいと思いますけれども、委員会としてね、大変ゆゆしきことだと認識したのかどうか。1点お伺いしたい。

13番(横山すみ子君)

委員会の議論として、この結果が出ました。

7番(守屋亘弘君)

では、行政サイドにどのような申し入れをしたらいいのか、お考えでしょうか。

13番(横山すみ子君)

議会運営委員会として、この場で議長、議会に御報告をいたしております。これから議長が対応していただけるものと期待いたしております。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
(「なし」の声あり)
御質疑がなければ、これにて議会運営委員会委員長に対する質疑を終結いたします。
陳情第26-26号葉山町議会の権威を上げることを求める陳情書に対する委員長の報告は採択であります。お諮りいたします。本件については委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、陳情第26-26号は委員長の報告のとおり採択されました。

議長(金崎ひさ君)

この際、暫時休憩をいたします。再開は4時10分といたします。
(午後3時29分)

議長(金崎ひさ君)

休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後4時10分)

議長(金崎ひさ君)

日程第12「議案第69号葉山町国民健康保険条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

議案第69号葉山町国民健康保険条例の一部を改正する条例について御説明させていただきます。
この条例は、提案理由にもございますとおり、平成27年3月4日に公布されました国民健康保険法施行令の一部を改正する政令が本年4月1日から施行されることに伴い、国民健康保険条例を改正する必要があり、提案させていただくものでございます。
改正の内容につきましては、別添の条例の概要にございますとおり、保険料の賦課額において基礎賦課額に係る基礎限度額及び後期高齢者支援金等賦課額に係る賦課限度額並びに介護納付金賦課額に係る賦課限度額の引き上げをすることとし、また保険料の軽減措置の対象を拡大するため、5割軽減及び2割軽減の対象となる世帯の軽減判定所得の引き上げをさせていただくものでございます。
条例の内容につきましては、第12条の6、基礎賦課限度額の51万円を52万円に、第16条の6の12、後期高齢者支援金等賦課限度額の16万円を17万円に、第12条の12、介護賦課金…失礼、介護納付金賦課限度額の14万円を16万円に、第16条の2、保険料の減額、第1項の51万円を超える場合には51万円を、52万円を超える場合には52万円に、同条同項第2号の24万5,000円を26万円に、同条同項第3号の45万円を47万円に、同条第3項の51万円を52万円に、16万円を17万円に、同条第4項の51万円を52万円に、14万円を16万円に改めるものでございます。
なお、施行期日は平成27年4月1日とさせていただくものでございます。
以上、説明を終わらせていただきます。よろしく御審議を賜りますようお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

7番(守屋亘弘君)

予算特別委員会が終わってからね、この本年4月1日から施行するというような議案をね、提出せざるを得なかった理由はどういうことなんですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

政令の公布日が3月4日だったことで、予算に…今回の提案になりました。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑は。

1番(近藤昇一君)

簡単に言えば、限度額引き上げるから5割、2割のところの何ていうのかな、手厚くしようということだと思うんですけど、基本的にまずそこでいいんでしょうか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

保険料について、所得の高い方から少し取らせていただいて、安い方からは安くさせていただくというものだと思います。

1番(近藤昇一君)

財政的にこのことによって、葉山町の場合ね、政令ですから全部、全国画一的にこういうような形になってくると思うんだけど、葉山の場合には財政的にはどういう状況になりますか。プラスになっちゃうのか、それともマイナスで持ち出しが、軽減分がふえて、じゃあ余ったらどうするのかとか、その辺はどうでしょう。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

基本的には保険料の限度額の増分や軽減等で、被保険者間で相殺していただきますので、町の負担が増加することはございません。

1番(近藤昇一君)

相殺になるのかね、それとも保険者間だって、例えば賦課限度額を1万円上げるわけだから、それなりに所得が…所得じゃない、増収になると。片方、軽減のほうがそこに突っ込むわけだから、そこに突っ込む金額がどうなるかによっては、いわゆる中でもね、余る場合も出てくるんじゃないですか。あるいは、あくまでもその中だといったって、負担がふえる場合だって出てくるし、その辺のバランスはどうなのかなと思ったんですけど。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

同じ答えになってしまうんですが、一応保険料の決まった中でお互いに、保険料全体は変わらず、中の被保険者の保険料の中で変えていただくことになりますので、余る分とか、そういうことはなく、変わりがないというふうに考えております。

1番(近藤昇一君)

まず、賦課限度額を引き上げることによって各会計でね、幾らふえて、軽減措置の枠を広げることによって、新たに幾らそこに、枠内だと言われても、幾らかかるのかというのは計算はできてるんですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

すいません。細かい計算はできてないんですが、今回概算で限度額の対象者の影響が出る家庭としては100世帯程度ということで見込んでおります。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑は。

1番(近藤昇一君)

本来だったらこれ、委員会で少しやったほうがいいのかなと思うんだけども、100世帯ということは、1万円ふえて100万ふえるということですよね。じゃあ、軽減措置のところでは100万ここに突っ込むということ、2割、5割の軽減措置のための費用として。そういうことでよろしいんですね。そう単純じゃないでしょう。ツーペイになるという単純なものじゃないと思うんで、どっちが多くなってしまうのかなと。軽減措置でもって枠を広げたわけでしょう。枠を広げることによって、軽減措置の世帯がふえると。そのことによって幾ら費用が余分にかかるのかなと。それが100万の内部で、中でおさまるのか、それとも余分にかかってしまうのかと思ったんですけどね。100万以上それの軽減措置を広げることによってふえてしまうのか。それが保険料に単純にね、反映されるとは思ってないんですけど。だから、葉山の実態として、軽減の措置をする家庭のほうが多いのか、それとも金額的にね。その辺はどういうふうに把握されてるのか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

申しわけございませんが、細かい数字はちょっと今、持っておりませんので、わからないんですけれども。軽減の対象になるおうちは、逆に5割軽減は29世帯、2割軽減は21世帯多くなるということにはなっております。

1番(近藤昇一君)

合わせて50世帯がふえるということですよね。じゃあ、後ほど費用的にどうなるのかね、50世帯が。賦課限度額を上げるほうはこれ、間違いないですよね。1万円だから100世帯だったら100万、ここでは一応ふえるという。じゃあ出るほうはどうなのかなというのが、もし計算できれば、後ほど資料でお願いいたします。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

申しわけございません。資料はおつくりしますが、ちょっとお時間いただくようになります。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第69号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第69号は原案のとおり可決されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第13「議案第70号平成26年度葉山町一般会計補正予算(第9号)」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。

総務部部長(小山誠君)

議案第70号平成26年度葉山町一般会計補正予算(第9号)につきまして御説明申し上げます。
今回の補正予算につきましては、歳入歳出予算額の総額98億7,156万3,000円は変更せず、1ページ、第1条に定めますとおり、歳出予算内におきまして補正をさせていただくものでございます。
第2条繰越明許費の補正は、3ページ、第2表繰越明許費補正に定めますとおり、第1款議会費、第1項議会費の議会議員活動事業は、お手元に配付させていただきました参考資料に記載のとおり、平成27年3月3日付で町議会議長宛てに政治倫理基準等違反調査請求書が提出されたことを受け、葉山町議会議員政治倫理条例に規定する政治倫理審査会を設置し、調査を行うものですが、委員の選任及び審査会における調査に相当の期間を要することから、年度内の完了が困難なため、翌年度に繰り越して使用させていただくものでございます。
それでは、歳出補正予算につきまして、補正予算書の6ページ、別冊の補正予算に関する付属説明書では12ページにより御説明申し上げます。歳出、第1款議会費の議会議員活動事業は、先ほど御説明をさせていただきました政治倫理審査会設置に伴う委員の謝礼につきまして、補正予算を計上するものでございます。第12款予備費につきましては、歳入歳出額の調整のため、18万円を減額し、補正後の額を5,165万3,000円とさせていただくものでございます。
以上、補正予算につきまして御説明をさせていただきました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

1番(近藤昇一君)

ちょっと伺いますけれども、18万全額繰越明許ということは、3月にはこの審査会は開かれないという想定のもとなんでしょうか。それとも、これは3月に開いても、この繰越明許の中で使用できるという解釈なんですか。その辺、すいません。

総務部部長(小山誠君)

今御指摘の部分につきましては、3月に開かないから繰越明許するんではなく、3月に開くことを前提なんですが、一応開かないことも想定できるのかどうなのかというところで、明許費については全額させていただいているということで御理解いただければと。お願いいたします。

7番(守屋亘弘君)

直接第9号に関係なくて申しわけないんですけれども、この間もちょっとお尋ねしたんですけれども、いわゆる県の補正予算で、地方創生分のやつがあると。実際に今後ね、例えば県からお金が降ってきたら、補正を組むというようなことになるんでしょうか。年度内で。

総務部部長(小山誠君)

ちょっと今、想定外の御質問であれだったんですが、地方創生の部分につきましてですね、年度内にこちらで補正するような多分案件は出てこないのかなというふうに理解しているところです。もし必要であればですね、臨時議会を開いていただくなり、専決処分ということで補正をさせていただくような対応、そういった部分が考えられるかなというふうに思います。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
御質疑がなければ、これにて質疑を終結いたします。
お諮りいたします。議案第70号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議案第70号は原案のとおり可決されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第14「議会議案第27-3号葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
本案は提案理由の説明及び質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議会議案第27-3号は提案理由の説明及び質疑を省略することに決定しました。
お諮りいたします。議会議案第27-3号は原案のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がありますので、これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

7番(守屋亘弘君)

7番守屋亘弘です。私は、本議案、葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例の中の議会広報常任委員会の見直しについて、反対をいたします。
先般、議会広報特別委員会の常任委員会化について、議会運営委員会で審査を願いましたけれども、何やらよくわかりませんけれども、随分長い時間をかけておったように記憶しております。その中で、今回は人数を9人にすると。それと、広聴に関する事項を含めるというようなことですけれども、具体的に広聴のということの定義もなく、9人という人数について、どのような議論をなさったのか。ただ単に、ある地方自治体に視察の結果、それがいいというようなことではなかったんでしょうか。本来的に広報については、議会基本条例、たしか第7条に規定がありますが、広聴についてはそれらしきものは全く規定がないと。だから広聴ということに関する定義を明らかにすべきであると。
それから、人数9人ということですけれども、それは各現在の常任委員会等の委員長を含めて現状6人を3人加えるというようなことなんでしょうけれども、私はどうせなら議長を除く全員で組織すべきと。現在の広報特別委員会…あ、ごめんなさい。広報常任委員会の編集作業においては、さんざんたる状態ですよ。先般、懲罰動議が成立して、5日間の登院停止処分に科せられた当該議員の例を見るまでもなく、広報常任委員会正・副委員長、あるいは金崎ひさ議長の権威あるいは権限を著しくおとしめ、そういう行為が残念ながら絶えていないと。もし議長を除く全員で組織したならば、いわゆる一般質問の原稿も、その場で訂正してもらうことができるでしょう。私が3期12年議員を務める中で、8年間広報特別委員会委員並びに広報常任委員会委員を務めましたけれども、先ほど申し上げたとおり、現状はあたかも広報常任委員会の委員が下請けをしているようなものですよ。そういう状況を鑑みて、人数は9人では不足している。どうせなら、この間の懲罰特別委員会のように全員で組織すべきだ。何ら私の主張は、おかしいところは何もない。確信を持って申し上げたい。以上をもって私の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

1番(近藤昇一君)

1番近藤です。私は日本共産党を代表し、議会議案第27-3号葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例について、賛成の立場から討論を行います。
条例は、葉山町行政組織条例の一部改正により、各常任委員会の所管事務の変更に伴うものと、広報常任委員会の機能強化のため、定数増と広聴を所管に加えるものであります。
まずその広聴という意味ということで、先ほどの討論で行われておりましたけれども、そもそも日本では広報というとPRイコール広報、宣伝という意味が定着しておりますが、広報という単独の言葉を示す英語はないそうで、英語のパブリックリレーションズはPR、これは日本語の広報・広聴を指しているそうであります。広報と広聴は、どちらかを抜きにして成り立たないということになっております。つまり、PRとは問題を解決するため、情報を提供することにより、住民の要望を知り、住民と対話し、政策を変更する可能性も含む活動であります。町民との相互理解を深め、協働を進めるためのコミュニケーションツールとして広報・広聴活動の果たす役割が増大しております。よって、これまで広報は広報常任委員会で所管し、広聴について位置づけが明確になっていなかったものを広報常任委員会に位置づけ、定数増を行い、広報・広聴活動として位置づけることによって、今まで以上、町民の声を反映する議会活動が展開されることを期待するものであります。
なお、広報常任委員会の皆様方の御苦労はわかりますが、全員でやるという御意見でありますけども、私たち議会運営委員会で視察に行った先では、全員でやって議会の広報について半数、そして町民との会議、議会報告については半数というような形で分けられておりました。私ども議会運営委員会としましては、そのような形ではなく、広報・広聴を単一なものとして取り扱い、そして定数をふやしていく。その中で先ほど言った目的が果たせるものと考えております。なお、これらの途中経過についても、全員協議会の中での報告もあり、決して皆様方を無視して行ったということではありません。
以上の理由により、議会第27-3号葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例に賛成するものであります。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。ございませんか。
では、引き続き賛成者の発言を許します。なし。
ほかに討論はありませんね。討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決いたします。議会議案第27-3号葉山町議会委員会条例の一部を改正する条例については、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立11名の多数であります。よって、議会議案第27-3号は原案のとおり可決されました。
この際、本日の日程終了まで延刻をいたします。

議長(金崎ひさ君)

日程第15「議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例」を議題といたします。朗読。
(書記朗読)
提案者の説明を求めます。11番待寺真司議員、登壇願います。

11番(待寺真司君)

11番待寺真司です。議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例につきまして、提案理由の説明を行わせていただきます。
まず、今回改正の提案を行います議会基本条例は、平成21年6月29日、第2回定例会において、2名の退席はありましたが、全会一致で可決し、同年7月1日公布、同じく10月1日より施行されました。議員みずからが策定した条例であり、議会が担うべき役割及び議会に関する基本的事項を定め、議会の活性化を図り、町民の負託にこたえられる議会の実現を図ることを目的として施行されたものでございます。
策定のための小委員会を立ち上げ、条例案を策定したその経緯においては、御承知の方も多いとは存じますが、その小委員会の席上でも長等の反問権についてはさまざまな議論が交わされました。しかし、時期尚早であるとし、当初案に盛り込まないこととなったものでございます。そのことにより2名の退席があったと記憶をしております。その後、23年9月、25年2月と、2度の一部改正が行われましたが、改正案に反問権が盛り込まれることはありませんでした。その改正当時の畑中議長、そして現金崎議長ともに議会改革の重要課題として、議会改革の議会運営委員会においてさまざまな検討、議論が重ねられてきました。そして昨年第3回定例会の一般質問から反問権の試行が続いているところでございます。
我々議会議員の任期最終局面を迎えるに当たり、議会運営委員会での全会一致による議会提案を目指しましたが、全会一致に至らず、このたび9名の議員の皆様の賛同を得て提出させていただくものでございます
さて、議会基本条例の前文にもありますように、議会は二元代表制のもと、長その他の執行機関と独立・対等な関係を保ち、監視機能と立法機能を十分に兼ね備えたとあります。これからの議会のあり方として、長等から出される条例や議案の可否はもちろんのこと、議会みずからがこの議会基本条例を策定したときのように、新規条例の提案、制定もしくは現行条例の改廃を積極的に行うことが今求められていると感じます。対等な立場を保つということであれば、議会提出議案に対して長等からの質問、質疑ができない現状は著しく不均衡を招き、議会における活発な議論にも一定の制限を加えてしまうものと考えます。
よって、今回記載をさせていただきました提案理由にもありますように、今後の議会の会議、委員会において、さらなる活発な議論や論議の内容を深めるためにも、質問の趣旨、内容の確認、質問の背景、根拠の確認や対案の提示など、論点・争点を明確化することが肝要であり、長等その他補助職員も含めて反問権を認めるべきと考え、提案いたします。
結びに、反問権の行使に当たっては、議長や委員長の許可を得ることが規定されており、会議における秩序は保たれるものと思います。ぜひとも全会一致をもって御賛同賜りますよう、心よりお願いを申し上げます。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

提案者の説明が終わりましたので、これより質疑を行います。

7番(守屋亘弘君)

今、提案者というか、提案説明の中で、小委員会を設置し云々とありましたけれども、私も小委員会の中の一員でしたので、ある程度記憶をしているんですが、先ほどではいろいろ議論があって、時期尚早というお話だったということなんですけれども、じゃあ現在において機が熟したとお考えなんでしょうか。

11番(待寺真司君)

私は、試行も重ねてきたところでございますし、機が、我々の任期も終わりに当たり、もう既に機は熟したと思いまして、今回改めて提案をさせていただきます。なお、私も小委員会のメンバーでした。当初より反問権については検討・研究をさせていただきましたけれども、全会一致でいくということではなかったので、当時は時期尚早ということで外したというふうに記憶をしております。

7番(守屋亘弘君)

いや、ですから、あの時点では時期尚早だと。現時点では時の流れ等々あるんで積極的に賛成だということなんですか。

11番(待寺真司君)

はい、そのように考えていただいて結構だと思います。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑は。

7番(守屋亘弘君)

いわゆる理事者側に反問権を認めると。私が聞きたいのはね、委員会審査で担当部署職員諸君から質問等受けてもらいますよね。その際に職員諸君にも反問権を認めるのか、その点はいかがなんでしょうか。

11番(待寺真司君)

提案理由にもありますように、委員会において質問の趣旨や内容の確認等、そういったことも行わないと、その後の議論が進まないということも多々ございますので、そういった面も含めまして長以外にもその他補助職員皆様にただいまの質問についてわからない部分があれば聞いていただく。それも反問の中に入りますので、そういったことも含めまして、皆様に認めるというものでございます。

7番(守屋亘弘君)

職員にはね、確認の意味のことだけを認めるということなんですか。本来的な反問権、反論権までも認めるということですか。

11番(待寺真司君)

その件につきましては、議会運営委員会の中で大分論議をさせていただきまして、今おっしゃられた反論権も含めて認めるということでの今回の提案になっております。

議長(金崎ひさ君)

よろしいですか。ほかに御質疑は。

10番(鈴木道子君)

議会運営委員会で時期尚早であるということで反対した一人でございます。私は議会運営委員会でも申し上げましたが、議会改革につきましては大いに推進すべきであるし、あらゆる手だてを鑑み、また勉強し、研究し、そして他自治体の視察等を含め、議会改革を進めるべきだというふうに思っております。
今回のことで、なぜ私が議会運営委員会で反対したか、時期尚早であるということを申しました。それについての何点かの質問をさせていただきます。反問権につきまして、さまざまな自治体で反問権、議会基本条例の中に明記してございます。いろいろ私も勉強したりとか、いろいろ聞きまして、そうしますと反問権というのは単なる確認権、いわゆる議会側が質問等をしたときに執行部側でよりよい答弁をするための確認、その質問に対する確認をするためのものだけですというところが大半でございました。それについて、近隣ですと大磯町、二宮町が反問権、付記しておりますが、この中身については御存じでしょうか。

11番(待寺真司君)

すいません。具体的な中身というのはどういうことなのか、再度ちょっと御質問いただければと思います。

10番(鈴木道子君)

それが今、守屋議員の質問にお答えになられました反論も含むものだということかどうかとか、その中身について。議会基本条例に明記してある反問権についての中身または行使状況について、御存じでしょうか。

11番(待寺真司君)

議会運営委員会の中で、かなりその点については議論をされたと思いますし、鈴木委員も議運のメンバーの中で反問権、反論権については御自身の考えもいろいろと私自身も伺わせていただきました。そういったもろもろを含めてということで提案しようというふうに議運の中ではなっておりますので、その辺については私は報告を受けた分については承知しているつもりです。

10番(鈴木道子君)

議運で成立しなかったという点について、条例案をお出しになられるという提出者なので、ここのところをこの席で確認をしたいと思い、お尋ねをいたしました。ちなみに、大磯町、二宮町は、反問することができると明記してありますが、単なる確認であると。趣旨を確認するための…失礼、ごめんなさい。横須賀市、逗子市です、これは。趣旨を確認するための発言をすることができると。確認ですね、これは。そして、大磯町も…大磯町については確認権としての反問権を行使したことがあるけれども、何回かあるけれども、反論権については条例をつくる際に議論されたが、それは付記しなかったと。確認権だけにしたということでございました。また、二宮町については、一応付記してあるけれども、一度も使ったことはない。行使したことはないというようなことでございました。
では、次にお伺いしたいのは、この反論権につきまして、三重県松阪市とか北海道の芽室町等で議会基本条例に付記してございますけれども、この辺のところがどのような内容かということは御存じでしょうか。

11番(待寺真司君)

今、鈴木議員がお隣なので、反問権についての資料は議会運営委員会の中で出ておりますので、当然その説明を事務局等からいただいておりますので、私が知っているか知ってないかという点であれば、そこに記載されている内容と説明を受けた内容については承知をしております。

10番(鈴木道子君)

内容のみならず、あれですね、行使されているかとか、反論か反問かとか、さまざまなことです。それとあとですね、今回の条例につきまして、先行で付記してあるところにおきましては、いろいろと運用…議会基本条例の運用基準等を定めて…定めてあったり、または反問の具体的な運用方法などを規定しておりますが、そういうことについてはいかがお考えなんでしょうか。

11番(待寺真司君)

ルールというか、運用面についてという御質問ですけれども、先ほども申しましたように、本会議では議長、委員会では委員長、その皆様の許可を得て反問することができるということでありますので、私は余りこの今の葉山町議会で不規則発言だ、不穏当発言が出るとは想定しておりません。ただ、運用していく中でですね、想定外の自体が起こり得るということはですね、どの世界にもあろうかと思いますので、そういった場合については何らかの一定のルールが必要であるという重要性は十分認識しておりますけれども、今もうこの後、我々が多分きっと反問権を行使されるような場面というのはないと思いますので、新しい人格の議会にゆだねることになろうと私自身は思っております。

10番(鈴木道子君)

それとあわせまして、御承知のように議会は執行部側と違って官僚組織を持っておりませんので、私は議会事務局の充実も目指さなければならないというふうに思っております。大変に具体的なことは、可能性としては難しいことは重々承知しておりますが、いろいろな勉強の本によりますと、職員定数ですね、議会事務局の職員定数、これは葉山町の定数条例にも規定さておりますが、執行部の職員定数条例の改正案の発案権は長に専属するため、議会の側から主体性を持って発案することはできないと、そういうことがございます。議会は本来ならば議会事務局の職員の定数は事務局の設置条例において規定すべきであるというような観点もあるそうでございます。また、現実には議会事務局の人事について、長が人事権を握っており、その人事権に組み込まれていると。この点も議会を補助する事務局の独自性・主体性の確保ということから大きな問題であるというような問題意識が議長会等でなされているというふうに伺っております。この反論権、議長が私がお尋ねいたしましたら、反問権とは反論権も含むのですかということで、反論権も含むという事態を想定いたしますと、このような議会事務局の充実ということもやはり並行して目指す必要があるというようなことを思っておりますが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。

議長(金崎ひさ君)

恐れ入りますが、鈴木議員、議会議案第27-4号の内容に関する質疑を行っていただきたいと思います。

10番(鈴木道子君)

私はこの内容に付随することだと思っていますが、これはお許しいただけませんか、この質問は。

議長(金崎ひさ君)

議会事務局職員の数については、提案されておりませんので、内容についての御質疑をお願いいたします。

10番(鈴木道子君)

では…あ、そうですね。私はぜひ、今、提案者がおっしゃいましたルール等については、また新しい議会にゆだねようと思うというようなお話がたしかございましたけれども、それに鑑みて、この職員、議会の職員定数等についても、問題意識としてお持ちであるかどうかというようなことをお伺いしたかったのでございますが、その質問はお許しいただけないということでございますね。

議長(金崎ひさ君)

その付随した質問は他の場面でお願いいたします。

10番(鈴木道子君)

わかりました。では、討論はこのくらいで…。

議長(金崎ひさ君)

質疑です。

10番(鈴木道子君)

討論じゃない、ごめんなさい。質問はこのくらいで終わらせていただきます。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑…。

7番(守屋亘弘君)

ついでながらね、議会…失礼、議会だより115号で、反問権に関して会津坂下町議会に委員会視察をなさったと。議会改革の取り組みと称して、ちょっとはしょって言いますとね、なお議会報告会では町民の要望に応え、個々の議員の意見を述べているとの説明を受けまた。それから…ありましたけれども、参考となる事例でしただけ書いてあって、反問権がどう参考になったんですか。

議長(金崎ひさ君)

反問権がいかに必要かという御質問ですか。

7番(守屋亘弘君)

いや、反問権に関する委員会視察したということでしょう。反問権がね、どう参考になったかなんて、何も書いてないんだ、ここに。

議長(金崎ひさ君)

それは11番待寺真司議員が書いた報告書ではございませんので。

7番(守屋亘弘君)

だって一緒に行ったんでしょう。

議長(金崎ひさ君)

それは委員長への質問になるかと思いますが、今その場ではございませんので、この議会議案第27-4号の提案者に対しての質疑をお願いいたします。

7番(守屋亘弘君)

だから行ったんだからさ。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。
なければ、これにて質疑を終結いたします。
これより討論を行います。まず、原案に反対者の発言を許します。

7番(守屋亘弘君)

7番守屋亘弘です。毎度討論をお聞きいただくような形で申しわけございませんけれども、こればかりは譲れません。先ほど発議者からお話がありましたけれども、私も先ほど申し上げたとおり、議会運営委員会の中の小委員会のメンバーでありました。メンバーは当時の伊藤友子議員、それから私、それと待寺真司議員、それからもう一人、誰だっけ。あ、阿部勝雄先生。わざわざ「先生」までつけてるんだよ、ね。それで、与党2人、野党2人だった。それだからうまくまとまったんだけども、その中で先ほどお話あったとおり、まだ時期尚早という結論。現在でも私は時期尚早だと思ってますよ。そもそもね、あのときの原点に立ち返れば、まず議会基本条例策定に当たって、当たり前のことを当たり前のように記載する。すなわち、議員の務め、役割等々についてはそういう方針で臨むと。それから町民の皆さんにわかりやすいように表現すると。それからもう一つ、一番肝心なのは、議会議員の全会一致を旨にすると。そうですよね。ところが、何やら議運では意見の一致を見なかったと。なぜそれでは努力をしなかったのかね。私の傍聴した範囲において、議運の本件にかかわる議論は、極めて低調だったと。あの例の暴言事件もね、あの時点で発生したんですよ。昨年10月29日の議会運営委員会の中ですよ。何やらちょっと私の記憶も定かではありませんけれども、例の議員とね、金崎ひさ議長の際限ない議論、何を意味しているのか、さっぱりわからなかった。
それともう一つは、先ほどもちょっと触れましたけれども、議会運営委員会で会津坂下町へ反問権に関する委員会視察をされたと。それはいいとか悪いとかじゃなくて、実際に何を参考として持ち帰ったのかね。ここで読むと、反問権は質疑応答が堂々めぐりになった際の行使を想定し設けていますが、これまで行使した実績はないとのことです。町長等に対し、文書による質問・回答を求める規定は、閉会中の対応として設けていますが、通年議会試行中のため、実績がないとのことでした。電話一本で済む話でしょう、問い合わせすれば。
また、そもそも論に戻ると、言論の自由は我が国憲法で立派に保障されています。それともう1点、わざわざ反問権を付与しなくても、反問権を使うことはできる。逆説的に申し上げています。付与しちゃうからどうのこうのになっちゃう。付与しなきゃ、どうぞ御自由にですよ。おわかりになりますか。要するに、原点に返れば、まだ時期尚早。議運でね、全員一致を見てないでしょう。本会議でも、私はたった1人になるかもしれないけど、私に対して説得するようなそぶりもなかった。以上をもって私の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に賛成者の発言を許します。

3番(畑中由喜子君)

3番畑中由喜子でございます。私は議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例に賛成の立場から討論に参加いたします。
議会基本条例の制定に際して、平成21年当時、反問権の付与についてはいろいろな考え方があり、協議の結果、時期尚早として盛り込まないことになった経緯があります。しかし、その後、全国的に地方分権も進み、さらなる議会改革を進める上でも、議会での議論をより深め、活発化するために、長等への反問権の付与が改めて議論の俎上に上ったわけでございます。葉山町議会基本条例が制定されて6年が経過しようとしております。その今、議会改革をさらに進める必要があると考え、私はこの条例の提案に当たり、賛成者の一人として署名をいたしました。ちょうど私たち議員の任期の節目でもあり、来期早々から反問権が生かされるように、多くの議員の皆様の御賛同をいただきたくお願い申し上げます。以上で私の賛成討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

次に、原案に反対者の発言を許します。ございませんか。
では、引き続き賛成者の発言を許します。

5番(笠原俊一君)

5番笠原俊一でございます。私は、議会基本条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論に参加いたします。
まず、提案の理由にありますとおり、議会の会議、委員会における論議を深めることを目的に、質問の趣旨、内容の確認、質問の背景等、根拠の確認や対案の提示など、論点、論争を明確にするため、反問権を付与するということの中で、長及び職員の本会議場あるいは委員会での反問権も、反論権も認めると、こういうことでございます。特に思い出していただきたいのは、この2月からユーチューブ等々でも皆さんの活動、議会での活動が町民が見ることができるようになりました。活発な議会の論議を的確に町民の方々にお届けするということが我々の責務といいますか、より開かれた議会にもなる。町民にもわかりやすい議会になるということは大切なことだと思いますし、そういった中で、かつての私が議長のときにお願いした議会基本条例の中の反論権、反問権のときとは大きく時代が異なってきております。そういう中での反論権、特にそして議員も職員も、町長部局もともどもに職員、議員としての品位だとか、そういった問題につきましてもきちっと考えながらの発言になろうと思いますので、活発な議会は町民活動に利すると、こういう前提の上でのことですので、大いにこのことが利するようになると確信をいたしまして、賛成をしております。以上です。

議長(金崎ひさ君)

引き続き賛成者の発言を許します。

9番(土佐洋子君)

9番みんなの葉山土佐洋子でございます。議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例に賛成の立場で討論をいたします。
この葉山町議会基本条例、当時平成21年に制定されましたが、その当時から私は反問権について付与すべきと考えておりました。ですので、その本会議での採決のときには退席をさせていただきました。今回、議会運営委員会を何回か傍聴させていただいたんですが、それがこの付与するということが全会一致を見なかったということで、待寺真司議員が議員提案をされたわけですけれども、その議会運営委員会の中で反対されている方の討論をぜひ聞きたかったと考えております。とても残念でなりません。私は、もともと長等に反問権を付与すべきと考えておりましたので、今回のこの葉山町議会基本条例の一部を改正する条例に賛成の討論といたします。

議長(金崎ひさ君)

引き続き賛成者の発言を許します。

13番(横山すみ子君)

ただいま議題となっております議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例につきまして、賛成の立場から討論に参加をさせていただきます。
平成21年6月に議会基本条例が制定されたときは、私は議会の外におりまして、その議論が非常に時間をかけて丁寧に行われたということを伺っておりました。なるべく全会一致にしたものを条例の案文に入れるということで、反問権は外されたというふうに伺っておりますが、本会議で2名の議員の方が、全会一致の形で条例が制定されるようにということで退席されたと伺っておりますが、そのうちのお1人が今、町長になっていらっしゃると思います。今回、反問権につきましては、畑中前議長のときにも非常に議論を深めさせていただきました。そして金崎議長にかわりましたときに、議長の所信の中にやはり前議長の取り組まれたものを引き継いで反問権を実現させてほしいということがございまして、議会運営委員会で取り組ませていただきました。先ほど条例になくてもできるというお言葉がございましたけれども、議会基本条例を制定したのは、葉山町議会はずっと議会改革を進めておりましたけれども、4年ごとに新しい議員さんに議会がかわっていくときに確実に引き継がれるように、議会基本条例を制定したらよいのではないかという議論のもとに議会基本条例制定の議論が始まったと伺っております。そのことを踏まえまして、必要な条文を入れた議会基本条例を運用しながら、必要なことについては改正を加えていくというやり方で今まで進んでまいりまして、今回反問権について議論が大変、賛成でない方もいらっしゃったということもありまして、非常に調査、議論が深まったというふうに感じております。
提案理由にもございますように、議会は討論の場でございまして、通常、私も議員でないときには気がつかなかったんですが、提案者側が質問できないということは通常どなたも思っていないかもしれません。議論というものは、双方向で質問し合って議論を高めていって、よい結果を生むためにするものでございます。ちょうど反問権について御理解のある町長がいらっしゃるこの時期に、この議会で決めておいて、それを次の議会に引き継いでいただいて、よりよい形で議論ができるように、最後になりましたけれども、提案されたことに私は意義を感じております。という理由で賛成の討論とさせていただきます。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

引き続き賛成者の発言を許します。ございませんか。

10番(鈴木道子君)

10番鈴木道子でございます。待寺議員から提出されました葉山町議会基本条例の一部を改正する条例につき、賛成の立場から討論をさせていただきます。
私は、御存じのように議会運営委員会の一員として、議会運営委員会では反対をいたしました。その理由について述べさせていただきます。まず第一義に、議会運営委員会で反問権についての資料が出ましたが、それについて、私としては大分深く各自治体にお伺いを立て、教えていただきました。聞けば聞くほど大変に慎重な対応をなさっているということが見えてまいりました。私が反対した理由は、先ほど守屋議員もおっしゃいましたが、議会運営委員会でこの反問権について、かねて視察を行いました。会津坂下町でございます。行って、下調べもしない私もいけなかったのですが、行って驚きましたことは、議会基本条例には反問権が付してあるけれども、行使をしたことがないというようなことでございました。私ども議員が町民の皆様の税金を使い、視察をすることについて、このような選択ということは、大変残念なことであったというふうに思いました。
次に2点目です。この反問権につきましては、執行部側から確認のための反問ということにつきましては、もう先々代の町長から当たり前のごとく行使をされておりました。私が議長に所信表明で表明しているので、これは議長のほうから実現するという力強いお言葉がございましたので、これは反論権ということも含むのですかということをお尋ねいたしましたら、議長は反論権ということを御存じありませんでした。私はこの反問権に反論権も含むのかということを御認識がないままに断固として行使するのだということについての疑問が1点ございました。
それから3点目、かつてこの反問権付与に反対をしていらした方にお伺いいたしましたら、なぜ反対が賛成に回ったのかということをお伺いいたしました。その回答は、大分多くの自治体がこの反問権を付与しているというようなお言葉がございました。私は先ほど13番議員がおっしゃいましたように、葉山町が議会基本条例をつくるということについては、例えば他の自治体のように大学の先生をお呼びして、その中でやるということではなくて、本当に各議員がたたき上げで多くの時間を使い、本当にみずからの手でつくった議会基本条例において、各自治体が反問権を付与しているところが多くなったので、うちもやるという、そのような単純なことでいいのかなという疑問がわいたわけでございます。
議会改革は何か流行的なと申しますか、語弊があったら申しわけございませんが、いろいろなことを付与することによって、あたかもその自治体が議会の改革が進んでいるかのごときことがあることは、一抹の何と申しますか、不安の材料でございます。私は実をとって、例えば私語をしないですとか、基本的な内容のこと、それから何回も事務局長のほうから御注意がありますけれども、発言においては明瞭にやるということ。そして傍聴なさっている方にきちっとその発言が、内容が届くような基本的なことをやるということ。そういうことも含めての注意をおのおのがしていくことも、これも議会改革の一つの重要な点であるかなというようなことも思いました。
そしてですね、私がなぜこの賛成という討論に立ったかということをいろいろ申し上げますけれども、皆様御存じの北海道芽室町議会、大変に進んでおりまして、芽室町議会の事務局長、大変詳しい方で、お伺いをいたしました。そういたしましたら、反問権について進んでいる、行使している三重県松阪市議会の事務局長とけんけんがくがく、何回も議論をしたということでございました。ちなみに芽室町議会基本条例の中には、この反問権を付与するについての議会事務局の体制整備ということが第22条にかかれてありました。その中の部分的ですが、当分の間は執行機関の法務及び財務機能の活用、職員の併任等を考慮しますというようなこと、その他のこともいろいろ入っております。そして、先ほどの提案者の待寺議員がおっしゃいました良識ある議会ということで、私も葉山町は良識ある議会であると思っております。この良識ある議会に期待し、そして将来のルールづくりに期待いたしたいと思っております。人格が変わりましても、また何人かの今、現職の方はお戻りになられると思います。お戻りになられました議員の方には、ぜひ良識ある議会がこれからもずっと続いていくように、そしてこの議会基本条例の今回の改正につき、将来のルールづくりということも検討するというような提案者の言葉をぜひ御検討いただきたいと、そういうことにおいて、そして将来的環境整備の一つとして、私は今回はこの議会基本条例に賛成をさせていただきます。以上です。

議長(金崎ひさ君)

引き続き原案に賛成者の発言を許します。

1番(近藤昇一君)

1番近藤です。私は議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例に、日本共産党を代表し、賛成の立場から討論に参加いたします。
私はこの反問権について、議会基本条例制定の際、検討課題となったわけですけれども、その中で一致できずに盛り込まれなかったという経緯があったわけです。その際に私たちは、長との体制の違いなどを理由として、この反問権については反対いたしました。しかし、議会をめぐる町民の期待、これを考慮した場合、また時代の要請とも考えなければならない問題であります。先ほどの討論の中では、わざわざ基本条例に盛り込まなくてもいいではないかというふうな御意見もございました。しかしながら、例えば議会からの積極的な政策提言を行った場合に、町側からの反問とか反論が認めないということについては、非常に不公平である。また全国議長会編集の議員必携に掲載されている「分権時代に対応した新たな町村議会の活性化方策、あるべき議会像を求めて」でも町の議員への質疑、反問や議員対長の討論の禁止の解除などをさらに促進する。いわゆる黙っていれば町長の反問権というのは与えられてない。私も過去、論戦の中で守屋町長が私に反論しようとしたときに、それはあなたには認められておりませんということで遮りました。しかし、反問には答えてはあげましたけども。そういう制度になっている中で、あえて議会基本条例の中にこれを盛り込むことによって反問を認めるという形になる。したがって、今回の提案となったわけであります。
なお、この反問権については、私は認めるのであれば全面解禁だということは当初から申し上げておりました。それが部分的な反問権でないことは当初から明らかであったはずであります。それを反問権、反論権という形でもって2つに分けた形で議論しようということ自体が私は違っていると思いましたので、全て全面解禁という形で私は理解しております。
そして議会運営委員会においては、先ほど報告がありましたように、長期にわたって議論を、協議を重ねてまいりました。その中で一致を見られなかったということは大変残念でありますが、ここにきて議会運営委員会の中で反対されていた委員の方が賛成に回る。これまで議会運営委員会での議論は一体何だったのか。そして先ほどの討論の中で伺っておりますが、なぜ意見が変わったのかということが明確な説明がなされておりません。これが果たして公党を背負った議員としていかがなものか。このように私は疑念を抱きます。
以上の理由で、議会第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例に賛成する討論といたします。(「理由は言いました」の声あり)

議長(金崎ひさ君)

引き続き原案に賛成者の発言を許します。
討論がなければ、これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。本案については起立により採決いたします。議会議案第27-4号葉山町議会基本条例の一部を改正する条例は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(起立多数)
起立11名の多数であります。よって、議会議案第27-4号は原案のとおり可決されました。

議長(金崎ひさ君)

日程第16「議会運営委員会所管事務調査報告の件」を議題といたします。
本件について、議会運営委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

議会運営委員会委員長(横山すみ子君)

所管事務の調査報告をいたします。本委員会が平成25年及び平成26年の2カ年にわたり実施しておりました葉山町議会議員の報酬に係る調査について、葉山町議会会議規則第76条の規定に基づき、別添報告書「議員報酬のあり方について」により御報告いたします。別添の報告書をごらんください。ごらんいただきますように、20ページに及ぶ長文の報告でございまして、逐一報告をいたしますとなかなか大変なことでございますので、一部省略をさせていただきます。
この内容につきまして、本日は1ページの「はじめに」と、それから最後の「まとめにかえて」は全文読ませていただきますけれども、途中の項目につきましては、大項目と小項目のみを読み上げをさせていただきます。なお、ごらんいただいている皆様にとりましては、この報告が見れないということでは大変なことでございますが、後ほど議会ホームページと会議録には全文の報告書を添付させていただきます。また、これから出される予定の議会だよりの紙面でも、この報告について紙面を割いていただけるものと思っております。それでは、報告をさせていただきます。
はじめに。当議会では、議員報酬のあり方について、平成25年6月6日(木曜日)から議会運営委員会を23回、全員協議会を5回、また町民との会議での意見聴取等も含め、調査・検討を行った。今回の取り組みは、地方議会議員の活動について、当議会の将来像についても議論を深める貴重な機会となった。
議員報酬のあり方というテーマについては、(1)平成23年6月10日に提出された議員報酬の5%から10%の削減を求める陳情、「第」が抜けておりますが、後ほど「第」を入れさせていただきます。陳情第23-8号葉山町議会議員の報酬削減を求める陳情書(不採択)の審査報告書において、議員構成が変わった審議会で自主的に報酬等について論議すべき場を設け検討することについて合意したことを付記したこと。返平成24年4月25日に提出された議員報酬の10%削減を求める陳情第24-6号議員報酬削減を求める陳情書(審議未了)の審査において、社会経済情勢、町財政状況等に鑑み、平成24年7月から2年間の措置として、議員報酬月額を2.5%削減することとし、この2年間で議員報酬のあり方について検討することとしたことが端となっております。
議員報酬については、財政状況を勘案した検討が求められる一方で、初めから行財政改革の論理による議員報酬の削減ありきという検討ではなく、議会基本条例を踏まえ、今後の議会活動や議員活動のあり方も見定めながら、議員報酬について検討していくこととした。調査検討に当たっては、学識経験者からの指導・助言が欠かせないとの判断から、地方自治法第100条の2の専門的知見の活用を図ることとし、地方議会に造詣が深く、会津若松市議会の議会活動と議員定数等との関連性及びそれらのあり方に携わられた山梨学院大学江藤俊昭教授に調査を依頼することとした。なお、調査検討組織は議会運営委員会とし、必要に応じて全員協議会において協議、報告することとした。また、調査検討に当たっては、会津若松市議会の議員活動と議員定数等との関連性及びそれらのあり方最終報告を参考とさせていただいた。
ここで、後ほど葉山町議会議長金崎ひさという形になります。
それでは2ページ、大項目の1、調査・検討の基本的枠組み。第1、検討の基本手順。第2、検討組織。第3、検討経緯ということで、どのような検討を行ってきたかを年表として掲げさせていただきました。
5ページをお開きください。5ページが大項目の2、議会活動と議員活動の範囲。第1、議会活動の範囲及び定義の確認。6ページ、第2、議員活動の範囲及び定義の確認。第3は10ページで、議員活動日数等の把握となっております。この調査におきましては、アンケートを2回、全議員からお出しいただきまして、多大な御協力をいただきました。表としてまとめさせていただいております。13ページ、第4で、議員報酬の試算という項目を入れております。
続きまして17ページをお開きください。大項目の3、議員活動と議員報酬の試算を踏まえて(まとめ)としまして、1、議員報酬試算の意義。次のページ、18ページで、生活給的な議員報酬の必要性、3が職責及び職務を考慮した議員報酬となっております。19ページをお開きください。19ページでは、4として将来を見据えた議員報酬。その下に5として「まとめにかえて」の文章をつけさせていただきました。5の「まとめにかえて」を読ませていただきます。
今般の検討に当たっては、議会活動・議員活動の実態把握から始め、それらの範囲と定義を確認した上で、議員報酬の根拠やあり方を検討してきた。また、検討過程において町民との会議を開催し、江藤教授による「議会力アップ!〜これからの議会活動・議員報酬等のあり方〜」の基調講演後、議会からの報告、テーマに関する質疑応答、意見交換を行ったところである。議員報酬や議員定数の問題は、報道で取り上げられる機会も多く、一般になじみがある一方で、理論・制度等においては定説がないため、議論テーマとしては難しいテーマでもある。そのためか、町民との会議は参加人数が少なく、また今般の検討モデルやテーマに対する理解は必ずしも十分なものではなく、町民と議会の認識にずれがあったと受けとめなければならない。しかし、議員報酬は現在の議員だけではなく、将来の議員、町民にも重要な問題であり、地域民主主義の実現の上でも避けて通ることができない重要なテーマであり、今後も継続的に議会議員と町民とがともに考え、その答えを導き出していくことが必要であると考える。
一方、地方分権一括法の制定以来、自治体に多くの権限が移譲された。条例制定権を持つ自治体は、立法権を持つ地方政府との表現も行われるようになってきた。今までの行政の監視権の行使だけではなく、条例提案権をみずから提出する政策提案権を駆使し、予算や条例案を決定する議決権、地方議会の役割を果たしていく時代が既に訪れている。当議会でも議会に与えられた監視権・議決権などをしっかりと行使するため、議会による政策形成サイクルの実現に向け、議会での議論の進め方も論点整理の導入、一問一答方式への移行、反問権の試行などを実施している。また、町民とともにある議会を目指し、陳情・請願者の意見陳述、本会議のインターネット中継を行い、委員会のユーストリームでの中継も実現させた。町民とともに歩むために、これからの議会は議員がさらに積極的に調査研究を行い、議会の議論を深めることによる議会力のアップが必須である。当議会では、既に議会基本条例を制定し、その内容の充実に努めてきたが、これからも必要と考えられる項目については議会基本条例を改正し、町民とともにある議会の実現に向け、歩みを進めていかなければならない。
以上、報告とさせていただきます。御協力、本当にありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

以上で委員長の報告を終わります。
本件は質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議あり」の声あり)
御異議がございますので、御質疑を、7番守屋亘弘議員、どうぞ。

7番(守屋亘弘君)

あり方ということで理解するんですけれども、じゃあこの結論をもってね、例えば議員報酬を引き下げるとかね、議員定数を見直すとか、そういう方向づけはされたんでしょうか。

13番(横山すみ子君)

議会運営委員会の議論の中では、そのような議論は行われておりません。

7番(守屋亘弘君)

これは一切そういう方向づけは議論の中でされなかったと。あとは各自議員が判断しなさいと、そういう解釈でよろしいんでしょうか。

13番(横山すみ子君)

「はじめに」のところで読み上げさせていただきましたけれども、今までに出た陳情について、議会として議員構成が変わったときに自主的に報酬等について論議すべき場を設ける。検討するということと、その次にも同じようなことがあったということで、議会として町民の皆様から出された陳情・請願等について、約束したことについて実行したということでございます。議会みずから額ですとか人数について決定するという作業ではございません。

7番(守屋亘弘君)

議員のあり方としてね、議員提案権を尊重するというように私は受けとめているんですけれども、そういう解釈でよろしいんですか。地域手当に関するね、委員会審査の中では、あたかも議員提案権をね、否定するような意見もありましたけれども、そういう私の先ほど申し上げた解釈でよろしいんですね。

13番(横山すみ子君)

今お話しになったようなことは、この議員報酬のあり方についての論議の中ではございませんでした。

議長(金崎ひさ君)

ほかに御質疑はございませんか。以上で議会運営委員会所管事務調査報告を終わります。

議長(金崎ひさ君)

日程第17「総合計画特別委員会所管事務調査報告の件」を議題といたします。
本件について、総合計画特別委員会委員長の報告を求めます。委員長、登壇願います。

総合計画特別委員会委員長(笠原俊一君)

それでは報告をさせていただきます。平成27年3月12日、葉山町議会議長金崎ひさ様。総合計画特別委員会委員長笠原俊一。所管事務調査最終報告。総合計画特別委員会の所管事務調査について、会議規則第76条の規定に基づき、報告をいたします。
1、中間報告後の調査概要について。本委員会は平成26年第3回定例会本会議第2日目に所管事務調査中間報告を行った後も、同年9月26日、10月16日、11月7日、10日及び17日の計6回にわたり会議を開催し、第四次葉山町総合計画基本構想及び前期基本計画について担当課と協議を重ねました。なお、そのうち11月7日に町長に出席を求め、町長マニフェストと総合計画との関係について意見交換を行いました。第四次葉山町総合計画は、所管課が本委員会からの意見、総合計画審議会、町民ワーキンググループ、町民及び中学生へのアンケート、パブリックコメント等で広く意見を集約し、議案上程までの間、時間の許す限り丁寧に各課等との調整を重ねた結果、策定されたもので、平成26年第4回定例会に議案第45号第四次葉山町総合計画基本構想及び前期基本計画の策定についてとして提案されました。同年12月3日に本委員会で全会一致により可決すべきものと決し、同月12日の本会議第4日において賛成多数により可決されました。議決後も委員会として第四次葉山町総合計画の計画書編集デザイン等についてかかわるために委員会を存続させることと決し、本年2月5日に担当課から説明を受け、挿入する写真やイラスト等について協議を行い、より町民にわかりやすい計画書を目指しました。
2、総合計画特別委員会について、本委員会は平成24年に修正可決された第三次葉山町総合計画後期基本計画での審査を踏まえ、第四次葉山町総合計画の策定に当たっては、議会として早い段階から積極的に関与していくべきとの趣旨により、平成25年第2回定例会において設置されました。議案提案前に議会が所管事務調査としてかかわっていくということは初めての試みであり、今後10年間の町の指針となる総合計画に策定段階からかかわりを持つことができたことは、今後の議会と行政の新たな一つの形であり、議会として大変意義深いものでありました。
結びに、第四次葉山町総合計画が真に実効性があるものとなるよう、計画最終年に迎える町制施行100周年に向け、職員が一丸となり、着実に事業実施に邁進するとともに、PDCAサイクルを有効に活用し、的確な計画進行管理を推進していただくことを要望いたします。
以上、中間報告後の取り組み状況を報告し、本委員会の調査に区切りがついたと判断し、所管事務調査を終了いたします。以上。

議長(金崎ひさ君)

以上で委員長の報告を終わります。本件は質疑を省略したいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、質疑を省略することに決定いたしました。この委員長の報告をもって総合計画特別委員会の調査を終了いたします。

議長(金崎ひさ君)

まず、仲野保健福祉部長から発言が求められておりますので、これを許可いたします。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

議長のお許しを得ましたので発言させていただきます。先ほどはすぐに御質問にお答えができなくて失礼いたしました。また、議案をお認めいただき、ありがとうございました。
先ほどの御質問のシミュレーションした試算でございますが、平成26年度の国民保険料をもとに試算いたしますと、最高限度額の増により、先ほど約100世帯と申し上げましたが、医療分、支援分、介護分、それぞれ計算いたしますと、155万円の収入増になります。一方、軽減額の変更により、5割軽減で約170万円、2割軽減で約47万円、合計217万円の支出が増になりますが、その分につきましては保険基盤安定制度の負担金により4分の3は国・県から入ってまいりますので、町の負担は約4分の1の55万円で済むことになります。そうしますと、差し引きの155万円からの55万円引きますと、約100万円が収入増となりますので、その分は中・低所得者の保険料の低減を図ることに使えるものと考えております。詳細が必要でございましたら、後ほど個別に御質問させていただければと思いますので…資料、では資料で用意させていただきますが、御説明を終わらせていただきます。いろいろありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

日程第18「閉会中継続審査について」を議題といたします。
お手元に配付してありますとおり、各委員長からただいま調査中の事件につき閉会中継続審査の申し出があります。
お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、各委員長から申し出のとおり閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。

議長(金崎ひさ君)

日程第19「議員派遣について」を議題といたします。
お諮りいたします。議員派遣については、会議規則第128条の規定により、お手元に配付いたしましたとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、議員派遣につきましては配付したとおりに決定いたします。

議長(金崎ひさ君)

ここで議長から、諸般の御報告をさせていただきます。
本日、議案第70号が可決されたことにより、今後学識経験者及び町民から4名の委員を選出し、政治倫理審査会を設置し、調査をお願いしたいと思います。
そしてもう一つ、陳情第26-26号葉山町議会の権威を上げることを求める陳情書が採択されたことを受けまして、先ほどの議会休憩中に私と近藤副議長が町長へ申し入れを行ってまいりました。なお、その場には副町長、総務部長も同席しておりました。議会事務局長ももちろん同席をいたしております。正・副議長から、今回の情報公開及び議会への資料提出に当たって、十分に反省し、今後適正に対応することを申し入れさせていただきました。町長、副町長からは、情報公開を含め、事務処理に係る研修を実施し、適正・適切に対応することを徹底していきたいとの回答を得ましたことを御報告させていただきます。以上でございます。

議長(金崎ひさ君)

それでは、以上で本定例会の会議に付された案件の審議は全て終了いたしました。お諮りいたします。会期は3月13日まででありますが、議会会議規則第6条の規定により本日で閉会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、本定例会は本日で閉会することに決定いたしました。
本日で本会議を終了するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。私の議長としての任期は4月30日まででございますが、本会議の運営は本日が最後でございます。2カ年にわたり大変お世話になり、ありがとうございました。私が所信表明の中でお約束したことが本日の会議をもって達成させていただきました。全ての達成されたこと、大変うれしく存じております。これもひとえに議員を初めとする議会事務局の皆様、そして町長を初めとする理事者側の皆様の絶大なる御協力のたまものと、心から感謝いたしております。まことにありがとうございました。厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。(拍手)
これで本日の会議を閉じます。平成27年葉山町議会第1回定例会を閉会いたします。お疲れさまでございました。(午後5時53分)


以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。

平成27年3月12日

葉山町議会議長   金崎ひさ
署名議員   土佐洋子
署名議員   鈴木道子

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更新日:2018年01月31日