葉山町議会 平成27年3月11日

招集年月日

平成27年3月11日(水曜日)

招集場所

葉山町役場議場

開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間

開議

午前10時00分

散会

午後4時30分

応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員

出席 13名 欠席(出席停止)1名

出席並びに欠席議員の詳細
番号 氏名 出欠
第1番 近藤昇一 出席
第2番 窪田美樹 出席
第3番 畑中由喜子 出席
第4番 荒井直彦 出席
第5番 笠原俊一 出席
第6番 中村文彦 欠席
第7番 守屋亘弘 出席
第8番 田中孝男 出席
第9番 土佐洋子 出席
第10番 鈴木道子 出席
第11番 待寺真司 出席
第12番 長塚かおる 出席
第13番 横山すみ子 出席
第14番 金崎ひさ 出席

地方自治法第121条により出席した者の職氏名

地方自治法第121条により出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
町長 山梨崇仁
副町長 山本孝幸
教育長 返町和久
総務部部長 小山誠
保健福祉部部長 仲野美幸
生活環境部部長 成島光男
都市経済部部長 吉田仁
教育部部長 沼田茂昭
消防長 高梨勝
総務課課長 高階歩

職務のため議場に出席した者の職氏名

職務のため議場に出席した者の職氏名の詳細
役職 氏名
議会事務局局長 矢嶋秀明
次長 廣瀬英之
局長補佐 永井秀子
主任 佐々木周子

会議録署名議員

会議録署名議員の詳細
番号 氏名
第9番 土佐洋子
第10番 鈴木道子

議事日程

第1 一般質問会議録資料

1.横山すみ子

(1)ごみ問題について

(2)福祉文化会館ホール暖房設備の改善について

(3)町税の口座振替実施について

(4)自然再生エネルギーの導入について


2.荒井直彦

(1)自然エネルギーの活用について

(2)農業における葉山の特産品(葉山ブランド)の開発・生産について

(3)鳥獣対策について


3.守屋亘弘

(1)職員報償制度の確立について

(2)共和化工株式会社問題について

(3)町内各公立学校別の学力テスト等の公表について

(4)私立幼稚園の耐震化について


4.笠原俊一

(1)町有地および町有施設、町有財産(文化財を含む)の管理と活用について
(教育・福祉・健康増進・観光・防災等の観点で伺う)


5.田中孝男

(1)ごみ問題について

(2)私の4年間の一般質問について

議事の経過

議長(金崎ひさ君)

おはようございます。ただいまの出席議員は13名でございます。定足数に達しておりますので本会議を再開いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)

議長(金崎ひさ君)

日程第1「一般質問」を行います。
第1番、13番横山すみ子議員の一般質問を行います。

13番(横山すみ子君)

本日は、任期最後の一般質問となりました。4年間のまとめということで心して質問いたしますけれども、明確な御答弁をお願いいたします。
質問に先立ちまして、4年前の3月11日、東日本大震災が起きました。亡くなられた皆様の御冥福をお祈りし、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。また、微力ではございますが、その復興に少しでもお手伝いできるようなことを続けていきたいと考えております。
それでは、一般質問に移らせていただきます。本日は、大項目4点について質問通告をさせていただきました。まず、第1点目のごみ問題につきましては、今まで4年間、ほとんど毎回のように御質問をしながら明確に進んでいかないということで、質問原稿が山のようにたまりまして、本日も原稿をつくる際に、前の質問をそのまま述べてもいいぐらい、なかなか進んでいないところもございまして、きょうはその総まとめをさせていただきたいと思います。
まず、ごみ問題につきましては、第1点として、1-1、ごみ中間処理について、近隣自治体との連携の方針について質問いたしております。1-2としてごみ処理基本計画改定の予定について伺います。1-3、ごみ処理、ごみ焼却炉廃炉及びクリーンセンター耐震化の予定について質問を出しました。1-4として、ごみ問題検討委員会の設置について。1-5としてごみ処理費用の町民への早期の公表。これだけの項目を出させていただいております。前回の質問のときも、私はこれまでの経過を振り返って、それから質問に移らせていただいたんですけれども、本日も、もしも葉山町に引っ越してこられた方にとりましては、先ほどのような質問項目がいきなり出てきても、なぜこのような質問をするのか、背景がわからないと思いますので、少し振り返りをさせていただきます。
ごみ処理問題につきましては、昨年の6月、戸別収集・資源ステーション方式という大きな変更が行われまして、その変更をしたことによるごみ量の変化、経費、町民の皆様方の評価などについて議会に報告をするようにというお願いをいたしましたけれども、教育民生常任委員会を傍聴させていただきましたが、数字については、まず3カ月分が出てきたということで、それでは足りない。減量した数字だけではなくて経費についても出してほしいという御要望が出て、最後また一覧表を出していただいておりますけれども、委員の御質問の趣旨であった、町民の皆様がこの新しい方式に移ったことによって、非常にいろいろな変更に戸惑いながらも減量化に協力をしておられると。自分たちの努力が数字的にどのような減量になって、それが町の経費にとってどういうよい影響を与えたかということが即座にわかっていかなければ、協力姿勢を続けるのがなかなかつらいことになるのではないかという趣旨で御質問が出ていたように思います。これは、今申し上げましたのは、実は11月28日、私が一般質問をいたしましたときの質問原稿に書いてあることでございます。
少し振り返りをさせていただくと申し上げました。森前町長のごみ処理の広域処理協議からの一方的な離脱に伴う横須賀市・三浦市との裁判がようやく終結をいたしましたけれども、前期何年間かは、裁判があるからということで足を前に進められないという答弁がすべての問題の前提としてきてなかなか進まないということでございましたけれども、この問題がようやく終結をいたしまして、長期的な視点で葉山のまちづくり…失礼いたしました。ごみ問題について計画づくりを進めることができる段階に入ったと思っております。
特にごみの焼却に関しましては、クリーンセンターの焼却炉排水中のダイオキシン類の基準値オーバーで焼却炉が停止をいたしましたのが平成22年11月二十何日かでございました。即日県の指示によって停止をいたしておりますけれども、現在は、その後どうなっているかと申しますと、民間の事業者に焼却を依頼している状態が続いておりまして、戸別収集開始後も同じ状態でございます。その焼却処理委託のために1日約100万円ずつの支出を続けているという状態に変わりはございません。また、このクリーンセンターの焼却炉は、これからは使用せず廃炉とするという方針を町長は、久しぶりに拝見いたしましたけれども、この町長選挙に臨むマニフェスト、それから「だから私は町長になります」というチラシの中でも、老朽化してダイオキシンの不安がある町の焼却炉は廃炉にしますと明確に言っておられますが、廃炉にするという方針のところまでは出されましたけれども、その後については、何年間か具体的な動きはございません。本日、机の上にございますのは、葉山町の総合計画、第四次総合計画と、それからごみ処理基本計画、そして予算、来年度予算、全部置いてございますけれども、第四次総合計画でもこの焼却炉については使わないということがはっきり書いてございますけれども、それをどのような計画で、手順で廃炉に入っていくかということが明確ではないというところがございます。本年の予算を見ましても、この炉の問題についてどうやって廃炉にこぎつけていくかということについての出だしの予算もついていないなというのが予算を見た感想でございます。
焼却炉の問題につきましては、経過を振り返りますとそういうことでございますが、他自治体との連携につきましては、先ほど申し上げました、裁判終結の後、町長が迅速に動かれまして、横須賀・三浦市にごみの問題について話しに行かれたと。これは、裁判中にはなかなかできにくかったところだと思いますけれども、まず横須賀・三浦に行って問いかけをされたと。このことについて私は一般質問で取り上げまして、ここにございますけれども、答えをいただいております。これは非常に重要な答えだったと思って、そのときの質問原稿は、これに集中して書かせていただいておりますけれども、後ほど触れますけれども、これは非常に大きなきっかけであったと思います。ただ、その行動をされました後、逗子市のほうにもお問いかけをされたということで、この流れについて後ほど御質問をさせていただきたいと思っております。
質問項目立てのほうに移らせていただきますと、ごみの中間処理について、近隣自治体との連携の方針ということで質問をさせていただきました。今少し触れましたけれども、ごみの裁判終結後、終結したという後、町長がすぐに横須賀・三浦を訪問されまして、横須賀市・三浦市からは、現在建設中の横須賀・三浦の、横須賀にできるわけですけれども、焼却炉が完成した段階で、葉山町から焼却について事業連携の申し出があった場合は、話し合いをすることは可能であるという御返事をいただいていらっしゃいます。これは本会議での御答弁ですので、そういうことだと思います。その後に、逗子市にもおいでになりまして、逗子とは同じような問題で話し合いを続けていくということになったと御報告をいただいておりますけれども、この近隣自治体との連携の方針について、町長から明確にお答えをいただきたいんですけれども、他自治体と連携をするという場合に、短期的なのか、長期的に一緒にやりたいのか、何を一緒にやりたいのかということを胸の中に秘めながら交渉に臨まれる、話し合いに行かれると思うんですけれども、その近隣自治体との連携について町長の方針を伺います。
質問の2番目に挙げました、ごみ処理基本計画の改定の予定についてなんですけれども、ここにごみ処理基本計画を持っておりますが、ここは既に数字的にもちょっと違ってきているところもあったり、それから、近隣自治体との連携についての動きを具体的にされたことによりまして、書くことが変わってくるという部分がございます。もう一つは、一番最初に過去からの経過というところで申し上げましたが、クリーンセンターの炉については廃炉にするという方針が決まっておりますけれども、クリーンセンターの建物自体、非常に老朽化をいたしておりまして、耐震調査でも精密な調査はまだしていないという段階かと思います。その点につきまして、ごみ処理基本計画改定の必要があると思いますので伺っております。
3番目、同じ問題でございます。
4番目の検討委員会につきましては、私が御提案いたしましたときに、町長は非常によい提案であり、考えるという御返事をいただいておりますので、これについても改めて伺います。
それから5番目は、先ほど一連の中で申し上げましたが、費用の公表というのは、ごみ処理費用の公表というのは、これは税金でやっていることですので当たり前ですけれども、町民の皆様の協力を得るためには、今やっていることがどういう効果を上げているということをすぐにお知らせをするのが効果的かと思いますので、この点も御質問をさせていただきました。
2番目でございますが、福祉文化会館ホールの暖房設備の改善についてということで、突然違う項目を入れているんですけれども、実は、2月7日に福祉文化会館のホールを借りまして「みつばちの大地」という映画会が開催されました。非常に多くの皆様においでいただきまして、お子さんたちも大勢来ていただいたんですが、映画自体の評価は高かった、難しかったかもしれませんが、非常によい企画であったと思うんですけれども、映画の途中で寒い、寒いというお声をたくさんいただいてしまいまして、非常にいい雰囲気でいくところを、確かに座席の下のほうがすごく寒いということで、耐えきれないで出てくる方もあるという状況でございました。これは、このときの映画だけではなくて、ホールを借りる皆さんが、寒い日、12月、1月、2月、3月あたりですとこういうことが起きてしまうのではないかと思いまして、この問題について御質問を入れました。
それから、3番目の項目といたしましては、町税の口座振替の実施について、その成果と問題についてという、課題についてという御質問をいたしましたが、税務課が大変に頑張っていただきまして、歳入をチェックいたしましても滞納の整理と、あるいは納税状況が非常に改善をされているということで、職員の皆様の大変な御努力を数字からも見ることができて、感謝をいたしております。その中で口座振替に関しましてはどういう状況かということで質問を出させていただきました。
最後のところなんですけれども、自然再生エネルギーの導入についてという項目を、これは私は多分初めて質問させていただくんですが、第四次総合計画を見ますと、やはりこの項目は入っておりますけれども、協働でするところ、もしくは補助金を出すという姿勢でのこの問題への取り組みになっておりますが、具体的な入り口といたしましては、私は、まず葉山町の下水処理場からきれいな水がたくさん平均して出ております。その水を生かして小さな発電を行うことはできないのかということがこの問題について御提案するきっかけでございますけれども、他に、他の市町村でモデルはないかということで探してみましたところ、山梨県の都留市は非常に水が豊かなところで、水車を置いて、その発電の状況を皆さんに見ていただきながら再生エネルギーについて取り組んでいくと、市全体として取り組んでおられます。もう一つは、東京都の下水道局が、下水道の排水について、出てくるお水について、サイホン式の発電装置ということで、非常な落差がなくてもサイホンのようにして上から落とすという形で小さなエネルギーを生み出しておられます。
これは、葉山にとっては、東京電力というか、大きなところに頼るのではなくて、葉山にある自然もしくはエネルギーに変えられるものを活用して、町の、持続可能な社会という言い方を最近よくまた出てくるようになりましたけれども、持続可能な葉山町をつくっていくためには、電気についてもできるところは小さくてもやっていくと、これは町長の方針としても避難所に太陽光パネルを設置するということを国の方針をキャッチして素早く行っていただきましたけれども、これは簡単に再生エネルギーに町全体として取り組むというのは、実は小さいようで大変大きな課題ですので、簡単にできるかどうかわからないと思いますけれども、10年後には町制100周年を迎えます。その段階で、エコシティーあるいはスマートシティーとかいう言い方もしておりますけれども、自分たちの町でエネルギーも生み出していく、しかも自然のエネルギーを使ってという方針を出すことは、町のイメージとしても、それから町のあるべき姿としても、とても必要なことだと思いまして、これは簡単に御答弁いただけたり実現できるかどうかはわからないとは思いますが、とても大事な視点ということで御質問を出させていただきました。
第1回目の質問、これで終わります。御答弁、どうぞよろしくお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

おはようございます。横山すみ子議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
1項目目、ごみ問題について。1点目、ごみ中間処理について、近隣自治体との連携の方針とのお尋ねですが、さきの議会定例会にて御報告しましたとおり、逗子市を訪問し、ごみ処理に関する情報交換を行うとともに当町の可燃物の処理について打診を行いました。今後につきましては、県及び広域ブロック内の自治体相互の立場を尊重しながら、両市町の協力関係構築の可能性について情報交換を行ってまいります。
続きまして2点目、ごみ処理基本計画の改定の予定とのお尋ねでございますが、現行のごみ処理基本計画につきましては、町長マニフェストであります、平成27年度末までに燃やすごみを平成22年度実績の30%減を位置づけ、平成26年度を初年度とした平成30年度までの5年間を計画期間とし、平成26年3月に改定をしております。同計画の策定の考え方と期間及び目標年度といたしましては、昨年6月から実施いたしました戸別収集の減量成果や、平成27年度に策定される第四次葉山町総合計画を反映した10年間を計画期間とした計画の見直しを位置づけております。したがいまして、戸別収集におけるごみの減量状況を注視しつつ平成27年度末に設定しております減量目標の達成状況を見ながら、新たなごみの減量目標等を盛り込んだ計画の見直しを実施する考えであります。
次に、ごみ焼却炉廃炉及びクリーンセンター耐震化の予定とのお尋ねですが、ごみ焼却炉は使用しない方針に変わりはありません。近隣自治体とのパートナーシップの構築により、中長期的な安定処理を確保しつつ、老朽化が進む施設全体を含め、クリーンセンターのあり方を検討してまいりたいと考えております。
次に、ごみ問題検討委員会の設置とのお尋ねですが、昨年6月より戸別収集などが順調に行われている現状であるとともに、逗子市とのパートナーシップ構築に向けて情報交換を行っていくこととなりました。ごみ問題検討委員会の設置につきましては、こうした取り組みを進めていく中で専門家等の意見聴取が必要となった場合など、必要に応じて設置していく考えであります。
5点目、ごみ処理費用の町民への早期の公表とのお尋ねですが、ごみ処理費用の公表につきましては、平成26年度のごみ量の実績とともに取りまとめ次第公表する考えであります。
次に、2項目目、福祉文化会館ホール暖房設備の改善をというお尋ねでございますが、福祉文化会館暖房設備は、温水で空気を温め、ホール左右上部壁の送風口からホール客席全体を暖房しています。ホール暖房効率を低下させている大きな要因に、舞台の演出構造で、舞台そで左右に設置されております扉のない出入り口から客席への冷風の流入があります。今後、この出入り口を使用しない催し物開催時には閉鎖することや、送風口の風向調整で暖房効率の向上を図ってまいります。
3点目、町税の口座振替実施について、口座振替実施後の状況と課題はとのお尋ねですが、平成27年1月末現在で1,055名の口座振替の新規申し込みをいただいており、これは例年の数値を大幅に上回るもので、口座振替キャンペーンの効果が大きかったものと考えております。一方、今後の課題といたしましては、口座振替キャンペーンの実施により多くの新規申し込みをいただきましたが、いまだ口座振替の利用率は高い状態にあるとは言えず、特に軽自動車税は1割程度にとどまっており、さらなる口座振替の周知、啓発が必要と考えております。
4点目、自然再生エネルギーの導入について、小規模発電の取り組みの検討及び下水処理場からの排出水で小規模発電し、南郷地区活性化事業で活用をとのお尋ねですが、各御家庭でできる小規模発電の取り組みとして、今年度までは、家庭用太陽光発電の補助を行ってまいりましたが、来年度から新たに家庭用燃料電池システム、エネファームの補助を補助金の対象に加え普及を図ってまいります。また、小水力発電についての定義はありませんが、新エネルギー・産業技術総合開発機構、通称NEDOのガイドブックでは、1万キロワット以下を小水力、1,000キロワット以下をミニ水力、100キロワット以下をマイクロ水力と分類されています。こうした小水力発電を行うためには、豊富な水量や高低差などが必要となり、現在、葉山浄化センターからの放流は水量が少なく、施設が稼働している24時間の中で10時間程度の間欠運転となっているため、放流先の水量が一定せず、安定した発電は難しいものと考えております。
以上で、私からの1回目の答弁を終わります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

13番(横山すみ子君)

それでは、再質問を行わせていただきます。私も再び質問するチャンスを持てるかどうかわかりませんので、かなりきつい質問をするかもしれませんが、よろしくお願いをいたします。ここで一旦きちんと今までやったことについてまとめをしておきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
まず、ごみ問題についての近隣自治体との連携の方針ということでございますが、横須賀・三浦を訪問して、広域の枠組みには今加わることはできないけれども、31年度ですね、横須賀が焼却施設を完成した段階では、連携の申し入れがあれば話し合うことは可能だよという御返事をいただいた直後にまた逗子市にいらしたんですけれども、この逗子市に行くという決断は、町長お一人でなさいましたか。

町長(山梨崇仁君)

はい、決断の段階では、担当部長や担当に相談はしましたけれども、方針として私から提案をさせていただきました。

13番(横山すみ子君)

これがなかなか大変なポイントだと思っているんですが、近隣と仲よくしなければいけません。横須賀・三浦も扉を半分ぐらいですね、あけていてくださるという状態でございますので、逗子も話し合いましょうということで、どうぞと言われたわけではなくていろいろ話しましょうという段階ということで、可能性としては、近隣全体との話し合いをチャンスを見てするという方針はございますか。それとも、山梨町長は逗子とやりたいということで、逗子の話し合いがたとえ長引いてもそれでいきたいというふうにお考えですか。非常に微妙な問題をずばっと聞いてしまっておりますけれども、私は全部の自治体と仲よく連携したいという基本的な姿勢について変わりはないかということを伺っております。

町長(山梨崇仁君)

横山議員からですね、以前おっしゃられたこともあるかと思いますけども、議員の皆様の総意としても第三次総合計画の後期の策定の際に御意見をいただきましたが、なるべく早くその民間のみならず自治体を相手とした安定的かつコストも安価に抑えられた形でのごみの最終…失礼、ごみの焼却処理をすべきだという御提案をいただきまして、私もそれを真摯に総合計画で皆さんと議論を交わしましたけども、結論としてまとまりましたので、受けとめたところでございます。ですので、私としましても昨年の7月1日に横須賀市・三浦市両市長にですね、今すぐには難しいと言われたことを皆様にお伝えをしましたところでありましたので、先ほど申し上げたなるべく早期にという観点から考えますと、逗子市さんと進められることが最もよいのではないかというふうに今考えているところです。したがいまして、逗子市さんと協議を今始めていこうという矢先、情報交換からまず何ができるかを洗っている段階でありますので、現段階では、逗子市さんとのごみ処理に関する連携を第一に考え、その進捗を見守ってまいりたいというふうに思っております。

13番(横山すみ子君)

当事者ですので、見守るという言葉では不十分かなと思うんですけれども、西のほうといいますか、横須賀・三浦さんは、31年度からの話であれば連携の話をするのは可能だということは、自治体間連携の場合は、数年の準備期間を要しますので、逆算をすると、もしも31年度からという話であれば、31、30、29、28というふうにかなり前から話をしなければいけません。では、逗子との話し合いについて、町長はどの程度待つ、どの程度の年月をかけるというおつもりでいらっしゃいますか。

町長(山梨崇仁君)

相手があることでございますので、私のほうからいつまでと公式の場においてですね、年度を切らせていただくのは、この場では差し控えたいというふうに思います。

13番(横山すみ子君)

それでは、私が一方的に申し上げることになるかと思いますけれども、逗子は焼却炉を補修をいたしまして、大幅な補修をいたしまして、補修した段階から10年間は使えるという炉に変わっております。それで、もう補修をしてから既に1年たっていると思いますので、何年間か話し合いをしている間に、その炉が使える年月は10からどんどんどんどんカウントダウンをされていくという一方の現実がございますので、そのことについては頭の中に置いていただきたいと思いますし…よろしいですか。もう一つは、鎌倉との逗子の協議がやはりとても大事なこと、私もそうだと、逗子の立場から言えばそうだと思いますし、三浦半島の友好を保たなければいけない自治体という葉山の立場からいっても、それは尊重しなければいけないと思いますけれども、これはちょっと時間との競争というところがございまして、首長がおっしゃるのが大変難しいということであれば、焼却炉の状態がそういう状態であるということについて、私は頭の中に置いておいていただきたいということで申し上げておきます。
これ以上突っ込むと町長が大変動きにくいということであれば、何年間か待っている間に炉に関してはカウントダウン状態になっていくということについて、ぜひ頭に置いていただきたいと思います。これは、議会の立場とすれば、町長が進めていかれる、いかれようとすることについて、納得いけば一緒にそのことを進めていかなければいけない、協力しなければいけない立場にあるということは自覚をいたしておりますが、そのほかの条件として幾つも幾つもある、これは冷静に考えなければいけないということで申し上げております。この放映は、もしかしたら鎌倉、逗子、横須賀、三浦等でもごらんになっている可能性が十分にありますので、この程度にとどめさせていただきますけれども、時間は十分にあるということではないということは頭に置いていただきたいんです。これからお尋ねをする次の質問も、すべてこの問題が、裁判のときと同じように、この話が片づくまでできないんですと言われると、このごみ問題を一体何年かけてやらなければいけないのかと目の前が暗くなりますので、このことについては、ぜひ頭にとめていただきたいと思います。
ごみ処理基本計画の改定の予定を27年度、数字が出た段階で取りかかりたいということでございましたので、確認なんですが、27年度に環境課、クリーンセンターのほうから報告が取りまとめられると思いますけれども、戸別収集・資源ステーションにした結果についてですね、それを見て減量の状況についての数字も含め、改定作業に入りたいというふうにおっしゃったのかと思ったんですが、そうしますと、28年度から新しい計画ということであれば、27年度中にやらなければいけないんですが、27年度の数字を見るということだと28年度に入ってしまうんですけれども、それはどちらとお考えでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

町長答弁でもございましたけども、27年度のですね、減量目標というのはございます。その結果を見た中でですね、どのような方向で改定していくかということを検討していきたいというふうに考えております。ですので、27年度中の改定ということになりますと、見込み、減量目標についての達成度等につきましては見込みという形になります。できればですね、私たちといたしましては、28年度にですね、改定というような形で考えさせていただきたいというふうに思っております。

13番(横山すみ子君)

では、町長に伺います。今、担当部長からそのような御返事がございました。27年度の数字が取りまとめになって、その後にごみ処理基本計画の改定作業をしたいと。そうしますと、いつまでにつくって、いつを初年度とする改定の計画になりますか。

生活環境部部長(成島光男君)

今のお話でいきますと、29年度を初年度としまして10年間の計画という形で考えさせていただきたいと思います。

13番(横山すみ子君)

今まで担当部が大変苦労されまして、この計画から、それから広域から離脱した後の資料から、全部自力でやっておられたと思いますけれども、最後の…最後じゃありませんね、ごみ問題の4番目に書いておりますごみ問題検討委員会の設置ということを掲げてございますけれども、例えば下水道問題について町長がハンドルを切られるときに、下水道審議会を設置されて、こういうことを考えてほしいということを、今月中ですか、諮問をされるというふうに聞いております。先ほど部長が29年度から10年間の計画を立てるということでしたけれども、これは担当部の苦労だけで立ててはいけない問題だと思いますけれども、この問題も含めて、やはり検討委員会、専門家が入り、町民が入りという、そういう委員会をつくって、葉山のごみ処理をどうしたらいいかということを考えた上で数字を落していくというのが妥当なつくり方ではないかと思うんですけれども、町長の考えを伺います。

町長(山梨崇仁君)

一般的に審議会に際しましては、専門家の御意見とですね、公募による町民の方の御意見をいただきながらということが審議会の一般的な考え方かと思います。ごみのですね、その処理をする過程全体の中での話となりますと、やはりどうしても専門的な知識の方に入っていただかないといけないところもございますので、先般の横山議員から御提案いただきましたのは、そのごみの分別であったりとか、あくまで生活に近い形でのごみの処理、収集といったフェーズでありましたら大変有用な御意見だというふうには思いましたところがございますので、28年度の際にですね、その計画のどこまでこの部分を専門家にお任せをして、この部分は町の思いとして町民の皆様とともにまとめ上げようということになるのかはまだ定かではありませんけれども、そういったカテゴリー分けをしてまとめていく必要はあるのかなというふうには思います。

13番(横山すみ子君)

多分私がはっきりとした御質問をしなかったので誤解をいただいたんだと思うんですが、私が検討委員会をつくったほうがいいと言ったのは、分別についてではございません。葉山のごみ処理全体について公の場で議論をする、下水道審議会のように大変…大変な審議会で、傍聴をしていてもこれは大変なことだなと思いましたけれども、なぜ検討委員会をつくったほうがいいと思っているかといいますと、検討委員会をつくった段階では、現状の正確な分析をして、それからどうするかという議論に入るやり方になります。その作業が、自体が非常に有効だと思っております。先ほど27年度の数字を見て、28年度に計画を立てて、29年度から10年間とおっしゃいました。その段階では、絶対にそういう作業がなければ、分別につきましても、それからどういう処理方法をとるかにつきましても、それからクリーンセンターをどうするかにつきましても、当然入らなければいけない計画で、それを行政の、いかに有能とはいえ、行政の担当職員が書いていいものとは、私は思えないんですが、町長いかがお考えでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

御指摘の意味はよくわかりますので、最後のその後段のところのとおりですね、行政の職員で判断がしきれるほどですね、安易といいますか、行政事務の流れでつくるものではないと思いますので、あくまで専門家の方にですね、町全体のごみ処理についての最も効率的な方法についての御意見をいただく必要があるんじゃないかと承知しております。

13番(横山すみ子君)

それでは、ごみ問題について出してございます3、4合わさった形になるんですけれども、今、専門家の意見を聞く必要があるのではないかと思うとおっしゃっておられましたが、廃炉の作業について、この4年間、私は押し問答をして何も進んでいないと感じているんですが、クリーンセンター、それから炉をどうしたらいいかというときも、この問題が非常に深くかかわってまいります。また、あそこをどのような方法で施設を壊して何をつくるかということについても、将来計画と非常に深くかかわる問題で、これは待っている問題ではないなと思います。今までも、きょうはまとめの質問ということを申し上げましたけれども、例えばあそこを廃炉にする場合は幾らぐらいかかるということはもう聞いてありますよとおっしゃっておられましたけれども、どのような施設として使いたいかで解体の方法も恐らく違ってくる、配置も違ってまいります。葉山にとって少ないのが、分別をするようなスペースといいますか、中間処理の初期のところがないために委託の費用が大変上がっているということもございますので、そういうことも考えた上で壊して、壊すか、壊す間どうするかとか、大変難しい問題が起きますので、専門家の知恵をかりるというのは、数字がまとまったらどうするというのは、もちろん計画の基本ですけれども、あそこの炉をどうする、クリーンセンターをどうする、そのためには1案ではどのぐらいのお金がかかる、2案ではどのぐらいのお金がかかるという専門家のアドバイスを得たものは、県や近隣との関係がどうというよりも町がどう考えるかということで、既に予算をつけてその作業の下準備に入るべきと思っておりましたけれども、町長は下水道について大きな決断をされて予算をつけられました、1,400万円つけられましたので、ごみのほうについては、ちょっと先送りになったのかなという印象を受けたんですけれども。1,400万円の下水について予算もつけられたのは、現状を専門家の目できちんと分析してもらって、国・県補助に耐えるような、そういう計画をつくっていく下準備としての1,400万円なんだろうと思っていたんですけれども、違いますか。ごみについても同じようなことをすべきじゃないでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

下水のほうにつきましては、国土交通省また県の協力をいただきながら10年概成のアクションプランを定めていくという意味では、まさに専門的な見地、また国土交通省のほうから新たな手法について、今まではなかなか難しかったものがですね、いわば規制緩和といいますか、いろいろな御相談に乗っていただけるという見解がありましたので、そこを十分と議論をするための費用としてですね、考えていただければというふうに思っております。
一方で、御指摘のありましたごみ処理のほうなんですけども、横山議員がおっしゃるように、確かに課題としては幾つかございまして、専門的な知見が必要となる、先ほどから申し上げておりますけれども、至ってシンプルな問題として捉えていただいても結構なところが実はございまして、御承知のとおりに今御指摘いただきました、今の炉をですね、廃炉にできない理由というのも十分御承知だとは思いますけども、改めて申し上げさせていただきますと、現在葉山町では、中間処理を行う、クリーンセンターでごみを一旦集約をして業者のほうにお渡しして処分をそれぞれしておりますけども、その中間処理の場所としてほかに代替の場所がないという大きな問題があります。今あれほど大きな穴を掘ってごみを一旦置いて、クレーンで車に積み込んでそこから排出をするということができる場所がほかにないためにセンターの場所を使わなければならない。一方で、そこと一体化して炉が葉山町の場合はつくってございますので、炉だけ壊すというわけにはいかなくなる現状もあります。クレーンを使いながら、ピットを使いながらあの場所を改善していこうというのは、現行のままの建物でないと耐久度ももたないという考えもございましたので、今のまま何か使う方法はないかということを今は議論をしてございます。確かに横山議員がおっしゃるように、今後ほかの自治体さんやほかの方法で何かそういった中間処理をしないで済む、もしくは中間処理をする場所が確保ができればですね、あの場所について、すべてを取り壊して新たな方法を考えることは十分可能だと思いますので、現在の一番のボトルネックは、シンプルに言えば、あのクレーンとごみを中間処理する場所がほかにあるのかないのか、この1点に尽きるというふうにお考えいただいて結構だと思います。

13番(横山すみ子君)

ごみ問題は、毛糸がこんがらがっちゃったみたいに本当にいろいろこんがらがっておりますので、はい、この1点についてもですね、いろんなことが解決するまであそこを使うということですよね、シンプルに言えば。何年間ぐらい使うか。耐震…公共事業について耐震の調査をずっとやりました。あの場所、クリーンセンターにつきましては、精密な耐震調査をしてありませんよね、部長。

生活環境部部長(成島光男君)

クリーンセンターにつきましては、1次診断は行っておりますけども、それ以降の診断について、今のところ実施はしておりません。

13番(横山すみ子君)

行政の責任者として、あと何年間かは、今どうしても使わざるを得ないんだという御説明をいただきました。あの施設は、職員の方も大勢おられますし、町民の方も出入りが大変激しゅうございます。また、業者の方も来られるということで、3.11だからということではないんですけれども、数年間使わざるを得ないともしお考えのようでしたら、耐震についてはどうお考えになるでしょうか。耐震補強ですね。

町長(山梨崇仁君)

耐震の補強につきましては、現在いる職員の安全を考えることが最優先でありますし、そのための方策として、現段階では、耐震の補強工事というよりも、まずはいざというときの避難経路の確保であったりとか、訓練等の積極的な推進を行っております。今申し上げましたように、事務所を含めまして一定の期間、使う必要性があるというふうにも考えてございますので、いつまで使えるのかということも含めると、費用対効果という観点も一方で考えなければなりません。もう一度しっかりと議論をした上で、耐震の補強をどこまで行うべきかの定めを行ってまいりたいなというふうに思っております。

13番(横山すみ子君)

あそこは公共施設でございます。公共施設で、数年後、何年後かわかりませんが、大幅な改善を、変更をする予定があるので、危ないことがあったらすぐ逃げてくださいということでは済まないんじゃないですか。もし今年度中にでも変更をするとかという予定がないのであれば、やはり最低限でもそこに出入りする人、職員を含めて安全だというところまではやらないといけないんじゃないでしょうか。これはすごく素朴な気持ちで伺っております。これは、使わざるを得ないので、耐震補強にどのぐらい予算がかかりますと言われて、反対はとてもいたしません。安全策をとっていただきたいと思うんですが。この点については、だから危ない状況ですので、町民の皆様もあそこに来て何か危なかったらすぐ逃げてください。これはちょっと言ってはいけないんじゃないかと思うんですが、町長、お金が要ることではございますが、改善策を考えていただきたいんですが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

どうしましてもですね、町民の皆様が使う施設ということを最優先に我々は考えてまいりましたもので、まずは学校、子供の安全、またそれ以外の公共施設についてという考えをしてまいりました。そういった今御指摘をいただきましたので、職員の安全・安心を守ることは私の一方での最大の責務だと思っておりますから、ぜひお言葉に甘えてですね、耐震をしっかりと補強していくことについての積算等の検討をしてまいりたいというふうに思います。

13番(横山すみ子君)

ありがとうございます。ずうっとかみ合わないままきょう終わっちゃうのかなと思ったんですが、非常に建設的な御意見をいただきました。実は、ごみの出し方を聞きますと、なぜか毎日毎日あそこにごみを持ってくる町民の方もいらっしゃるということで、これはどういう気持ちでそうなのかわかりませんが、現実にはかなり多くの町民の方が車でぱっと来て置いていかれるということがあるようですので、先ほどの御答弁、ぜひ実行していただきたいと思います。
それでは、ごみ問題に関しましては、非常に、山梨町長の責任においてこういう大変な事態に至ったのではないんですけれども、町長が町長選にお出になるというこの約束を書かれた時点では、もうこれは、ごみ問題は相当なことだというのはおわかりの上で町長となられましたので、葉山のおかしいを正すだったかな、変えたいとおっしゃっておられます。今の時点では、町長の責任ではなかったかもしれませんが、おかしいところについては全力で取り組んでいただくようにお願いをいたします。
やはりごみ問題に相当な時間をとってしまいまして、あとがなくなってきてしまいましたが、2番目に移らせていただきます。福祉文化会館ホールについてでございます。これは、福祉文化会館のホールは有料で貸し出しをいたしておりまして、近隣よりも安い料金かもしれませんけれども、かなり本当に本格的に寒かったので、そでの入り口をふさいでいただくということがございましたけれども、それで足元の寒さが改善できるというふうにお考えでしょうか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

第1答弁で行いました、そでのところのふさぐことによって前席のところ、前の部分の部分は改善できると思います。あと全体の暖房につきましては、機械的には壊れているところはございません。ただ、システム的に気温を上げるまでに時間がかかりますので、一般的にお貸しする際には、皆様がお入りになる前に職員で暖房を入れておりまして、お入りになった後に、料金をいただいている関係がございますので、責任者の方とお話をしながら入れたり消したりということをするんですけれども、また1回切れてしまうと上がるのに時間がかかってしまう、そういう構造はちょっと今のところ改善ができないんですけれども、前席の部分につきましては改善できると考えております。

13番(横山すみ子君)

実は、当日は町長もおいでいただいて、前のほうに座られたか、後ろのほうかわかりませんけれども、前のほうにおられたやはり年齢の高い方は、どうしても途中で出てこられるというような状況でした。早速その入り口のところを改善することを考えるということなんですが、実は予算には載っていないんですけれども、来年度中、今もう冬は過ぎるかもしれませんが、秋から冬にかけては間に合うように手当てをしていただけるでしょうか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

改善はできます。

13番(横山すみ子君)

ありがとうございます。何か暖房の風が来るはずが冷風が来るというお問い合わせが随分ございまして、本日も多分傍聴していただいているかと思うんですけれども、早速このことについては改善策をとっていただけるということで、この改善策をとってまた問題が残るようだったら、また本格的にお考えいただきたいんですが、迅速に対応していただきますことに感謝いたします。ありがとうございます。
それでは、3番目のところで、税収が非常に改善されているけれども、口座振替、申し込みがかなり順調であった、キャンペーンを延長してもやっておられましたけれども、非常に順調に申し込んでいただいたと。税収が上がりましたけれども、この口座振替の申し込みをされて、実際に落していく段階で、口座にお金がうかつにも入っていないととまってしまうというか、落ちないという現象も起きるわけですけれども、そういう課題はございますか。

総務部部長(小山誠君)

今、横山議員のほうからの御指摘なんですが、口座振替につきましては、今回、26年度、キャンペーンを開く中で一定の成果、先ほど町長の答弁にもございましたけれども、一定の成果があったものというふうに評価しております。今御指摘の部分のですね、口座振替の手続はしているけれども、何らかの形で残金、残高不足ということで引き落としができないケース、そういった部分も多少なりともございます。例えば、そうですね、町民税で言うと1期当たり100件ほど、固定資産税については約200件ほど引き落としができないというようなケースがございます。

13番(横山すみ子君)

カードの使い方とか引き落としの契約というのはかなり厳しいところがありまして、1回、2回、引き落としができないと、その契約自体がちょっと問題になってくるということがあると思うんですが、町としてはどんな対応、引き落としが1回できなかった、そうしたら、引き落としができなかったので入金してくださいというお知らせを出されるんですか。

総務部部長(小山誠君)

口座でのですね、再引き落としというものはできない関係上、新たにですね、引き落とし不能ということで納付書のほうをですね、お宅のほうに郵送し、それに基づいて納付をしていただくというような今手続でですね、御納付をいただいている状況でございます。

13番(横山すみ子君)

貴重な税金をいただくので、こちらも手をかけなければいけないとは思うんですけれども、そうしますと、一、二度引き落としのできないことがあっても、納付書を改めて送って、これで納めてくださいと、それでその口座振替の申し込みそのものは有効であるということですか。うっかりということは当然あることだとは思いますけれども、その納付書を送った段階では、皆様、すぐに払い込みをいただいて大丈夫な状態でしょうか。

総務部部長(小山誠君)

今、お話あるようにですね、年度当初の口座引き落としということで御通知、賦課決定とあわせてですね、させていただく中で、納期を明確にし、それまでに口座のほうにですね、入金をお願いする旨の周知は図らさせていただいております。また、先ほど申し上げたように、残高不足による引き落としができない旨のことで納付書のほうも発行します。その際にもですね、次期以降のですね、残高不足が生じないような周知は図らさせていただいているんですが、なかなかですね、そういった部分の徹底がされないことによって毎期ごとにですね、先ほど申し上げたように、ある程度の件数の、まあ不納通知というか、いう対応をせざるを得ないのが実態としてございます。今後ですね、これはまだ想定している部分なんですが、できればですね、長期間にわたって、申し込みはされているんですが引き落としできないような状況については、申しわけないんですが、御本人に通知を申し上げて、口座引き落としではなく一般納付で手続をとってほしいということで、逆に金融機関での納付が無理であればコンビニエンスストアでのですね、収納が可能な、そういった形で対応を図っていただくような周知を図る中で効率性を発揮していきたいというふうに思っております。

13番(横山すみ子君)

納税者の立場から言いますと、口座での引き落としや、それからコンビニ等、つまり納税のチャンスがふえるということは大変本当はありがたいことでして、税金を納めていただく立場から言うと、どんな手を尽くしてでも納めやすくして、なるべく税金をきちんと…なるべくじゃないですね、税金はきちんとお納めいただいて、そのお金をみんなのために使っていくと、その人も含むみんなのために使っていくという意味で、大変手のかかる部署で、また申し上げにくいことを言わなければいけないこともある担当部署で、非常に感謝いたしておりますけれども、せっかく動き始めた口座引き落としがうまく回りますように、しばらく私も注目をさせていただきますけれども、ぜひ丁寧ながらきちんと対応をしていただければと思います。突然質問項目に加えまして、下準備も十分じゃなかったので申しわけないんですけれども、納税者の立場とすれば、これはチャンスがふえたという感覚を持っておりますので、多少そういうことがあっても手を尽くしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
最後の自然エネルギーのところなんですが、これは町長のまちづくりの姿勢と絶対に合ってるなと自信を持って御質問をさせていただいているんですが、きょう御返事いただきましたのは、下水道のところは水量が足りなくて、しかも平均ではないのでだめだということでございましたが、確かに東京都の下水道は非常に大量な水を扱いますので、参考のために聞いておいていただきたいんですが、落差2メートルぐらいからが小さな電力発電をする場合のその最低限ぐらいの高さなんだそうですが、東京都の森ヶ崎水再生センターの小水力発電設備工事につきましては、コーヒーや何かでサイホンを使いますよね。1回吸い上げると水が上がっていって、落とせば高さが確保できるというやり方で、2メートルの高さを確保して電力を動かしているそうでございます。
思いつきで言ったように聞こえるかもしれないんですが、南郷上ノ山は、お客様が我が町に入ってこられるところです。町としては、自然環境を大事に、住環境も大事にしているということなんですが、エコの視点で、このすばらしい葉山町が持続可能な形で続いていくためには、自力でできることは自力ですると、町民の皆様がすることに応援するだけではなくて、例えば水源地の水の権利がだれに属するか、ちょっと私、わかりませんけど、相当な水量で落ちております。あるいは、職員の皆様は駐車場へ行くときに川の上というか、見えるようなふたがあるところで水が流れているのが見えますよね。ものすごい水量で、ちょっと落ちたら怖いなというぐらいの量が流れているときがございます。本当にできるところのものをトライして、町としてはこういうことで小さなエネルギーも再生して取り組んでいるエコシティーだと、スマートシティーというと都市みたいなんですけれども、エコに非常に取り組んでいるところだということを示す象徴の一つというだけではなくて、3.11に象徴されますように、3.11のときには、私は長柄地区でございましたので、すぐにぱっと停電になってしまいました。夜中の1時過ぎにテレビがついて、もう大惨事が、そのときに初めて目にしたという状態だったんですけれども、各家まで届かなくても公共施設で電気の確保をちょっとでもいいからしておくという意味では、太陽光パネルだけではなくて、水についても考えてはいいのではないかと思うんですけれども、町長、このことについて御研究いただけないでしょうか。葉山の町は、実は長柄地区は、昔は井戸は縦ではなくて山に横に掘ると、横井戸だったということを地元の方から聞いたことがありまして、基本的に水が豊かではございますので、どこかでそういうことをやって、持続可能な葉山のために町の姿勢を見せるというところもありますので、御研究をいただきたいんですが、いかがでしょうか。町長の姿勢とこれはマッチングしているなと自信を持って御提案しているんですけれども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

実際に南郷活性化事業の中で、商工会さんとの議論の中でですね、太陽光パネルや小水力の発電についての議論が行われた結果、断念をしている状況ということは伺っております。また、先にですね、問題点だけ申し上げますと、横山議員が御指摘のように、水は確かに多いんですけれども、どうしても雨のときの翌日、翌々日は確かな水量があっても、しばらく乾燥した日が続くと全くなくなってしまったり、一方で豪雨があった翌日には怒濤のように水が流れているといった意味で、それこそ不安定要素がですね、機器を設置した場合、その機器にとってのまず維持としても余りよろしくないということ。また、発電そのものも、せっかくつけるのであればですね、あ、この水の量でこれだけ発電ができているんだという啓発になればいいんですが、これだけの水だと発電ができないんだという残念な啓発になってしまうこともよろしくないなということがまず問題だというふうに考えております。とはいえですね、御指摘のように、また他の議員の皆様からも啓発をする目的で自然再生エネルギーは何か使えないかという御意見をいただいておりますので、町の設備としましても更新の時期が迫っておりますから、水力ももちろんですけども、太陽光等を主体に改めて再検討してまいりたいなというふうには思っております。

13番(横山すみ子君)

もう時間がなくなってまいりましたが、ただいま手に持っておりますのは、山梨県都留市で水車を、市庁舎の前に水車置いてるんですね。それはこう、縦に回るんですけれども、高さのないところではこういうふうに回転する水車でもやっているということで、下水処理場からのものが安定性がないとすれば、当町の水資源といいますか、についてチェックしていただいて、御検討いただければ幸いでございます。
それでは、私の一般質問、終わらせていただきます。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて13番横山すみ子議員の一般質問を終わります。
第2番、4番荒井直彦議員の一般質問を行います。荒井直彦議員、質問者席にお着きください。

4番(荒井直彦君)

4番荒井直彦です。通告に従いまして、3項目9点について一般質問させていただきます。
私は当選以来、一般質問は毎回させていただいており、今回で16回目であります。前森町長とは3回、現山梨町長とは13回目になります。私の過去の15回の質問の項目を振り返りますと、前半の2年は防災についての項目が多く、防災無線の改修や、海抜表示板の設置の推進、消防力強化、防災倉庫やAEDのマップ化等のことで、その次に多かったのは、南郷上ノ山公園としおさい公園の現状からの運営体制の、運営体制や施設整備、改修の項目でありました。後半の2年はカラス対策から始まり、タイワンリス被害、スズメバチ対策、そして町民への情報発信と周知方法の項目で、突然出没した野生サルの情報や、町内でセアカゴケグモが発見された場合の初期行動の確認等でありました。また、姉妹都市である群馬県草津町との草津温泉宿泊施設助成制度の見直しの件も数回質問させていただいております。草津町との関係は言うまでもなく、ことしで締結以来45周年、そして山梨町長からは、来年度からは新たに付加価値がついた制度になるということになっておりますので、今後も大事な関係を構築していっていただきたいと思っております。
私の任期中に一番多く取り上げた項目は、皆様御承知のとおり、イノシシの被害を防ぐための町の鳥獣対策でありました。現状は、国・県との連携においては、環境省の所管と農林水産省の所管で、それぞれの法律、法則、規則があり、保護と駆除という相反する主張の中で、なかなか早期の解決が難しい難題でありました。この鳥獣対策においては、葉山町のこれからの取り組みは、横三地区で初めて策定される「鳥獣被害防止計画」にあります。制定された後には速やかに、次のステップである鳥獣被害対策自治体の設置に向けて、早急に捕獲体制の確立を推進していただき、町民のイノシシによる人的被害、生活被害はもとより、農業被害を食いとめ防止する、安全で安心して暮らせるまちづくりを目指していただきたいと思っております。
平成27年度から、第四次総合計画がスタートするわけでありますが、将来における町の目指す姿と、10年後に向けて進むべき方向について、今回は3項目に絞り質問させていただきます。
1項目目の、自然エネルギーの活用についてお尋ねします。私は平成27年第2回定例会の6月4日に同様の質問をしております。当時の会議録から、町長の発言では、植木剪定枝を破棄して堆肥するものですけれど、そこにかけている費用、そういった有効利用を活用できるのであれば、非常におもしろい取り組みだと思います。逗子市では、チッパー君という車、チップ化する車を購入して走らせていて、いろいろと引き締めるように使っていますけれど、それにしたりとか、あとまきストーブの材料にしたらどうかとか、いろいろな御意見がありますけれども、いろいろとデメリットもあるということで、また、ペレット化にすることも燃焼効率もいいと聞いたことがありますから、ぜひ引き続き資料等をいただきながら検討を進めてまいりたいという発言でありました。
あれから9カ月余りが経過いたしました。私自身も調査研究を続けていく中、ある方向性が見えてきたので、今回も前回同様、葉山町が取り組み可能と思われる植木剪定枝に絞り込み、改めて議論したいと思います。私の「ある方向性」とは、町が取り扱いしている植木剪定枝の一部を資源化することです。それは地域参加で集積する仕組みを考えて、環境と福祉を融合させた新しい事業展開であります。最終的にはペレットを製造して販売することが目標です。WPPCからの資料によりますと、福祉作業施設の、福祉作業所での木質ペレット製造施設の小規模な工場が全国に存在することが、把握することが私自身できました。福祉作業所とは、知的障害者授産施設のことであります。
そんな環境の中で伺います。1項目目、植木剪定枝の取り扱いの現状について。2項目目、昨年の秋から稼働している植木剪定資源化施設(平塚・大磯・二宮)、町として調査研究をしていただきたいが、なお、私の勘違いで、稼働は本年の10月1日でありました。訂正しておわびをしておきます。3番目、地域資源として植木剪定枝を有効する活用する事案を再度検討できないか。4番目、ペレットの製造施設を立ち上げる検討は。5番目、ペレットを利用している町内の需要状況の把握は。今回の質問は自然エネルギーの活用でございます。長期的な視点における未来を念頭に置きながら、PDCAサイクルの評価改善ができる事業として、私自身は認識しております。
2項目目、農業における葉山の特産品(葉山ブランド)の開発と生産について伺います。少し葉山の2つの歴史の話をさせていただきます。1つ目は、昭和34年に行われた天皇陛下御両殿下の御結婚を記念し、神奈川県葉山町が町民に記念配布したナツミカンの苗木から収穫した果実を原料にした「葉山ロイヤルワイン」が、平成25年に誕生しております。2つ目は、姉妹都市振興の観点としてスタートしたオリーブの植樹活動では、花と緑を進める会永井代表を、とする町民ボランティア組織によって、木古庭の公園や湘南国際村街路樹の植栽活動がされたと、先輩議員より聞いております。現在、葉山の野菜の会においては、コンニャク、自然薯、そして昨年からショウガの栽培技術の調査研究を重ねております。また、一部の会員からは、果樹系のレモンの苗から育てて3年越しに出荷をされ出したという話もお聞きしました。葉山町の果実のかかわりの歴史は、ナツミカンそしてオリーブであることがわかりました。その中で、今後の方向性についてお尋ねします。
3項目目の鳥獣対策について伺います。イノシシの駆除をするのは、わなの免許が必要であります。県内の市町村においては、中井町、湯河原町も既に実施されておりますので、1項目目、わな猟の免許取得者に対しての補助制度は。2項目目、町民向けの生活被害防止のための研修会実施について伺います。
以上3項目9点について伺います。私の1回目の質問を終わらさせていただきます。どうぞよろしく御答弁のほうをお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

荒井直彦議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
初めに1項目目、自然エネルギーの活用についての1点目、草木剪定枝の取り扱いの現状について。2点目、昨年の秋から稼働している剪定枝資源化施設(平塚・二宮・大磯)を、町として調査研究をしていただきたいが。3点目、地域資源として植木剪定枝を有効活用する事案を再度検討できないか。4点目、ペレットの製造施設を立ち上げる検討は。5点目、ペレットを利用している町内の需要状況の把握はとのお尋ねでございますが、関連をしておりますので、一括してお答えをさせていただきます。
町内で発生する約2,000トンの、年間2,000トンの草木類は、山梨県にある民間業者によって堆肥として資源化し、生成された堆肥の一部は南郷公園で、バーク堆肥として町民に配布しております。この民間業者については、町で毎年現地確認等を行い、適正に処理されていることを確認しております。
次に、二宮町に現在建設中で、先ほど御指摘のとおり本年10月に稼働予定でございます剪定枝資源化施設は、地域内の草木類を破砕する施設でございます。破砕された草木類は別の民間施設に運搬され、堆肥やバイオマス発電の原料とする予定と聞いております。本町の草木類は委託先の施設で破砕処理も行っているため、同様の施設は現段階では必要ないと考えております。また、地域資源としての活用を再検討につきましては、先ほど述べましたとおり、町内から発生する草木類については現在適正に処理、資源化を行い、また、焼却処理に比べ安価かつCO2の削減にも寄与しております。したがいまして、一般廃棄物処理の観点からは、現在適正かつ安定的に処理が行われていることから、町としましては新たにペレット製造施設を立ち上げる必要はないと考えております。また、需要状況につきましても、現段階では把握はしておりませんが、積極的に取り組んでいらっしゃる民間事業者との情報交換等を行っている段階でございます。
次に、農業における葉山の特産品、葉山ブランドの開発生産について。1点目、今後の方向性はとのお尋ねでございますが、葉山の特産品として、よこすか葉山農業協同組合、葉山町商工会、葉山町農業委員会等、関係者の長年の努力で、葉山牛、ロイヤル葉山夏みかんワインなどが開発され、生産が続けられています。また、今年度からは、かつて葉山野菜の名産品であったショウガの復活を目指し、生産だけでなく加工品の検討も始まり、その活動を支援しているところであります。今後の方向性は今まで同様、生産・加工・販売に携わっている方々の活動を支援し、葉山のブランド力を高めていきたいと考えております。
次に3項目目、鳥獣対策について。1点目、わな猟の免許取得者に対しての補助制度の確立はとのお尋ねですが、県央・県西地区でわな猟免許取得者に対し補助を行っている市町があることは承知をしておりますが、わな猟の対象となる大型鳥獣の個体数などが本町とは違うことから、現段階では慎重に検討をしている段階でございます。
2項目目、町民向けの生活被害防止のための研修会実施についてとのお尋ねですが、アライグマ、タイワンリスなどの特定外来生物による生活被害防止のため、県の鳥獣被害防除対策専門員を講師としてお招きした研修会の実施を今後検討してまいります。
以上で私からの1回目の答弁を終わります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

4番(荒井直彦君)

御答弁ありがとうございました。植木剪定枝の部分ではちょっと第1の町長からの御答弁、ペレットにしないという部分のお言葉はちょっと、私は納得いかないので、ちょっと今回は植木剪定枝の件に関しては深くいろいろ話させていただこうと思います。
まずですね、私自身の調べた情報で、町長からチッパー君というものを、私、実は町長から言われるまで知りませんでした。調べました。逗子の資料もここにあります。そして、私自身は逗子の方と話してたときにですね、神奈川県で私のところしかありません。神奈川県で1個しかないこのチッパーという機械ですね。胸張って言える仕事だったんですね。それは、自区内処理をしています。確かに、横須賀も逗子も鎌倉も、先ほどおっしゃった富士リバースというところに現実には出してるんですね。でも、全国から下見が来ているかどうかは聞きませんでしたけど、年に数件かはそのチッパー君を見に、視察がお越しになられてるというのは事実なんです。それが胸を張る仕事だと僕は思います。胸張る仕事って、夢あるんですよね。逗子の方と話して、初対面ですよ、何も電話だけ。それでですね、たった一筆、年間のリースの費用から、年間のすべてにおけるものがここに明記されている資料をいただきました。そこに一言だけ書いてあったのは、他市の調布の内容だったんです。当然、一般質問しますから、職員との打ち合わせをしましたけど、逗子の方に言わせると、あ、葉山町の方がお越しになられて熱心に勉強されておられましたということは聞いておりますが、このチップ、チッパー君に関しての検討の内容はどのようだったのでしょうか。お聞きしたいんですが。

生活環境部部長(成島光男君)

今、議員言われたチッパー君ですか。私ども、逗子のほうで「チップ君」という形でですね、伺っておるんですけども、チップ君につきましては逗子のクリーンセンターのほうにですね、実際伺わせていただきまして、状況等を確認させていただいております。資料のですね、年間どのくらい処理してるとかですね、経費がどのぐらいかかっているのかとか、そういう内容につきましては私どもも確認させていただいて、葉山町の現状とですね、比較してどのような状況かということは検討はさせていただきました。

4番(荒井直彦君)

大変申しわけございません。調布市がチッパー車という内容でしたので、チッパー君とチッパー、あれを間違えてました。部長ありがとうございました。
それでですね、部長ですね、ここに資料あるので町も持ってると思いますけど、逗子の場合は月々5年間リースで33万6,000円、5年間リースで2,016万円のこの機械を使ってですね、年間約17トンから18トンぐらいをチップにして還元をしている、自区内処理をしているという、はっきりおっしゃってました。自区内処理だということでした。それで、逗子のケースの場合はいろいろ組合との問題も深め、いろいろ話し合いながら、現在はすべて解決しておられます。これだけは間違いないです。それはきょう確認しましたので。この検討に関してはですね、逗子はどこを勉強したかと聞きました。当然、調布市を勉強しました。調布市は平成19年の10月から稼働してるそうです。これは御存じでしたか。

生活環境部部長(成島光男君)

逗子の内容につきましては、現場に行かせていただいたときにですね、説明等は受けておりますので、内容等については存じております。

4番(荒井直彦君)

調布の場合もですね、大体費用的には年間ですね、年間リースなんですけど、400万弱、388万1,000円でこの機械を使ってる。メーカー言うといろいろあると思います。1台の機械ですよね。この機械がずっと平成19年度から稼働しまして、平成25年の9月にリースが切れた。でもまた更新をしてるんですね。これ1台でやってるそうです。調布の場合は年間で40トンという話をちょっと頭に置いておいてもらいたいんですね。それで、植木剪定枝について、じゃあ葉山町の現状はどうなってるか。これは費用のほうをクリーンセンターのほうから頂戴しましたので、そこをちょっと深めていきたいんですけど、年間で、先ほど町長も述べられたように2,000トン前後の費用が、植木剪定のごみ量が出てると。年間の富士リバースに支払いしている費用というのが、2,700万のときもありますし、2,900万のときもありますし、当然量が減れば2,500万のときもあると。当然植木剪定枝の中には、木の原木等も含まれてるんですけど、今、葉山町は全面、草からすべてにおけるものを植木、富士リバースに出してるという僕の認識なんですけど、それでよろしいでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

植木剪定枝につきましては、民間業者でですね、対応できないようなものにつきましては除外してますけども、それ以外のものにつきましては全量民間業者のほうに委託のほうをお願いしております。

4番(荒井直彦君)

それでですね、僕の最初の質問の中で、当然一部の、一部のですね、植木剪定枝をペレット化にしたいというお話をさせていただいたんですが、当然ですね、今、葉山町が持っていっている富士リバースの費用は、今、部長が答弁されたとおり全部持っていってるという話を解釈すると、ごみ量の中の2,000トンのうちですね、木の原木と言われてるものが恐らく、業界の方から言わせると1割、2,000トンのうちの1割ですから200トンあるだろうというのが、あくまでも推測ですけど、そういう状態になっております。当然2,000トンという数字から1割を引けば200トン。200トンという数字を単純にですね、植木剪定枝のその運ばなかった部分の費用に換算した金額が残るわけです。それで成島部長、よろしいでしょうか、理屈は。

生活環境部部長(成島光男君)

そのとおりだと思います。

4番(荒井直彦君)

当然ですね、今の話を聞いてると、持っていかない量は200トンであるとすれば、金額、1万2,810円と1万4,000もろもろの合計がありますけど、これは袋ありと袋なしの関係での単価の違いですから、1万2,000円でもいいですよ。1万2,000円の単価として、年間200トンの植木剪定枝の中の原木、それが年間で単純に計算してお幾らになると思ってますか。

生活環境部部長(成島光男君)

二百数十万になると思います。

4番(荒井直彦君)

その、ごめんなさい、正確な数字というのは僕もわかってないんですけど、その正確な数字というのは1万2,810円と1万4,000もろもろの部分で、原木がどこに入ってるかといったら、大体1万2,810円のほうに原木が入ってると思ってますので、その部分の金額というのが200トンで、単純に200万超えてるという話をされたと思うんですけど、実際にですね、チッパー車、もしくはチッパー君…あ、チップ君の車代というのが、年間で400万円ぐらい。当然、原木の持っていってる費用が二百数十万って成島部長がおっしゃったので、多少差があるかもしれませんけど、仕事の、先ほど言った胸張って言える仕事で、当然植木剪定枝を自区内処理もできている自治体が実際に隣の逗子市、そして調布市でなさってる。これはですね、検討する価値が僕はあると思うんですけど、部長どうでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

葉山町のですね、植木剪定処理につきましては、現在民間のほうで処理を委託していただいておりますけども、やはり経費的な問題というのも当然ございます。議員も言われましたけども、多分可燃する場合につきましては、トン当たり3万幾らになります。また現在行っている草木類の委託につきましては、1万2,000円ないし4,000円ぐらいの単価で処理ができております。これらのことを考えた中でですね、私たちは現在行っている方法がですね、最良の方法だと思っております。また、民間業者もですね、資源化されたものについての販路、資源物の販売ですね、これにつきましても現地確認等行かせていただいてる中では、すべて適正な対応で販売のほうはされていると思っております。そういうことの中でですね、私たちはこの資源、植木剪定枝につきましては現状のですね、対応がベストじゃないかということで、町長答弁の中でもお答えをさせていただいております。

4番(荒井直彦君)

お言葉を返すようですけど、民間に全部委託してそれが最善だっておっしゃってるように僕は聞こえたんですね。お金…お金の計算を、ちょっと次の話をするときに、ちょっと角が立ったような気持ちなんで。要はですね、自区内処理という部分に関しての観点はないんですか。金額だけでやればいい、検討も何もされてない。逗子から聞いて、これ1回会議に出てるんですかね。逗子の資料はかなり詳しい…1枚だけでしかなってましたけど、これ学校教育にも関係してるみたいですよ。それ聞いてますか、逗子から。

生活環境部部長(成島光男君)

その学校教育どうのということは伺っておりませんけども、私たちはですね、常日ごろ、やはりごみ処理経費ということにつきましては、いろいろ議員の皆さんから、皆様からもお話をいただいております。当然新たにですね、こういうものをやった場合について、今のクリーンセンターの人員対応でできるかどうかということも問題になってきております。当然この対応をすればですね、人件費のプラスというのも出てきます。今やっております戸別収集、これらについての影響というのも考えなければなりません。こういうもろもろのことを考えた中でですね、現在の対応をさせていただいております。また、自区内処理ということもございますけども、葉山町の中でですね、現在対応できるところがございませんので、他の団体もですね、同じ民間業者のほうに委託しているというのは、そこが適正に処理をされているというふうに、どこの団体も考えておりますので、こういうような方法で対応をとらさせていただいております。

4番(荒井直彦君)

少し話ずれちゃいますけど、調布のですね、事務事業マネジメントシートというのを、僕、ネットから拾ってきたんですね。これはPDCAサイクルでやってるんですよ。だから僕、今回の一般質問をするときには、町における第四次総合計画がスタートして、PDCAサイクルでできる事業、当然改善と、申しわけない、この調布はですね、平成19年から始めて、毎年毎年PDCAサイクルでやってるんですよ。だからできてるんじゃないんですか。費用の部分だってあくまでも、先ほど僕は言いましたけど、2,000トン年間、毎年毎年2,000トン出してるわけですよね。それでまた台風があったときとか、季節波動もあるかもしれないですけど、原木だけが毎年毎年減っていくのか、ふえてるのか、それ、ごみ量でしか判断できないんですよ。当然ですね、たどり着くところは、最初から僕は申し上げましたけど、ペレットに行きたいんですね。じゃあペレットってどういうことかということを、これからちょっと説明しようと思ってるんですけど、成島部長、大変申しわけないんですけど、チッパー君…あ、チッパー車とかチッパーに関しては、これは近隣自治体でやってて、これから葉山町が取り組むべき課題の一つではないかなという提案だったんですね。ですから、町長はするしないは別として、これは僕は検討したほうがいいのではないかなという話をさせていただいてるので、その言葉だけ回答してもらってよろしいですか。

町長(山梨崇仁君)

荒井議員の御指摘のとおりですね、成島部長初め担当者が視察に行っていることも、私も承知をしておりまして、直接平井市長にその稼働動向などについていろいろ御意見をいただいております。町として取り組むべきだという気持ちは十分持ってございますけども、先ほど申し上げましたように、その費用面等ですね、また人員体制等の確保をし次第ということになりますので、もうしばらくお時間をいただいて検討させていただきたいなというふうに思うところです。

4番(荒井直彦君)

今、町長からそのお言葉を聞いたので、少しまた深く入ります。まず植木剪定枝の内容から入っていったんですけど、実はペレットということに最終的な目標があったんですけど、いろいろ調査研究していく中で、当然ペレットというのはストーブと皆様解釈されてる方が多いと思います。当然、私もそのつもりでおりました。東北や北海道、もしくは福岡、あと金沢の地区で、福祉作業所の作業としてペレットを製造して販売している、この実態が把握できたんですね。これはですね、前回質問したときに全くわからなかった内容だったんです。いろいろ突き詰めて、当然担当である仲野部長ともお話をさせていただきました。現実的に、じゃあペレットの製造の費用、前、明治大学の黒川農場に行ったことあるんですけど、そこは設備費、土地は別ですよ、設備費だけで2,500万ぐらいでつくってる。当然ペレットを毎年毎年、学生諸君につくっていただいている。その話は前にもしたことあるんですね。葉山町で福祉施設でのペレットをどうにか導入してつくっていただけないかというのが最終目的なんですけど、実際ですね、いろいろ調べていく中で、3番目に僕が質問した中で…あ、5番目ですか。需要、需要の把握はされているんでしょうかという部分の回答はなかったように思うんですけど、これからつくる、つくっていく施設の中で、葉山町が連携しなければいけない、するべきだという部分の施設が今度できると思ってるんですが、そういった部分の情報を提供していただいてよろしいでしょうか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

ペレットを今後使う施設ということでございますが、今、葉山町のほうで今まで認可外で行っておりました保育園が、6月から認可化を目指して新しくつくっております。そこの施設におきましてはペレットストーブを使う…ペレットで暖房を行うということは聞いております。

4番(荒井直彦君)

仲野部長のお言葉を借りると、葉山町でペレットの床暖房システムを使った施設ができる。これは6月から稼働する。ただ、先ほども申したように、冬場に使うのがメーンかもしれませんので、これは稼働してみないとわかりません。当然どういった形でなるのかも、僕も見たことないので、はっきりしたことは申し上げられませんけど、ある会社のペレットを販売しているところが葉山であります。年間で12トンを販売しているそうです。その量という部分に関しては、民間なので、ネットで買っている人たちもたくさんいるそうですから、あくまでも自分たちで取りに来てくれる人を中心に販売しているそうです。ですから、ペレットの需要というのは、民間の会社では12トンの年間の販売があると。それと、ことしから6月に稼働するペレットの、床暖房システムでペレットの需要があるということで、これからの時代に合ったストーブだと僕は思ってるんですけど、その中でですね、このペレットの製造施設というのが、先ほど2,500万でできる。これは黒川農場の資料でわかってるんですけど、最近いろいろなペレットの製造機械ができてて、3,300万でもできます、5,500万でもできますという資料が来てます。これをですね、10年間リースをすることもできるそうです。何を言わんとしているかというと、葉山町はチッパー君…あ、チッパー車、チップ君のチップ化というのはやらないのか、それは検討するという、町長にお言葉を借りれば検討しても構わないと。そこはちょっとブレーキを踏んでも構わないと思ってるんです。逆にその年間の400万、逗子市がかけてる、調布市がかけてる、この400万をですね、ペレットの製造施設に10万、年間10万…あ、ごめんなさい、10年間かけたら当然400万ですよね。その中でペレットの製造施設を初めてですね、葉山町が環境と福祉を連携して新しい事業をつくってもらいたい。そこが最終的な僕の目標で、実は実際にですね、仲間の子供も知的障害者の方がいらっしゃいます。月、一生懸命働いて80円とか、133円とか、障害の子供たちのためにも、この施設をつくって販売することができれば、給料…給料って失礼ですけど、手当が10倍にも膨れ上がる可能性があるということがわかったんですね。当然、町長ですね、新潟のWPCCの方が1回、葉山のクリーンセンター視察されました。当然、先ほど先輩議員の横山さんが、あそこのところをどうするんだ、いろいろ話がありました。今、現実にあそこにすべてのごみが入ってると思うんですね。当然、私の知識で言うと、木というのは1本の木で大体重さは別として4分の3が水なんですね。ペレットにするためには、当然今の最新だと一気にできる機械もあるそうなんですけど、そうじゃなくて水を抜かなきゃいけない。当然干して乾いたものをチップ化にしていくという作業なんですけど、これは毎回毎回木が来て干しておけばいいという話ではなくて、ちゃんと管理をしながら、岡山の真庭市にも前回行ったことありますけど、ほったらかしなんですね。管理はいらない。ただ、この原木はいつ来たやつだとか、そういった部分の管理はいるんですけど、ほったらかしでほっぽっておけばいいような管理だと僕は思ってます。ですから、そういった部分で言うとですね、葉山のブランドになるかもしれませんけど、葉山ペレットというのをぜひですね、将来に向けて実現していただきたいんです。ですから、ちょっと私も回りくどく言ってしまったんですけど、最終的にですね、今の現状、仲野部長、今、知的障害者の施設って、葉山何個あるんでしたっけ。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

はばたきとトントンと、2カ所でございます。

4番(荒井直彦君)

逆にそこは今、何名ずつぐらいいらっしゃるんですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

トントン工房には町内外合わせて32名の方、はばたき作業所には…あ、失礼しました。葉山はばたきには町内合わせて25名の方がいらっしゃいます。

4番(荒井直彦君)

いろいろな方がいらっしゃると思います。当然認識もしております。僕はまだ新潟のほうには視察行ってないんですけど、新潟のほうの施設では当然ホームページで発表されております。1日ではなくて月額の平均給料というもの、手当というのが1万円を超えてるそうです。これも電話でしか確認とれませんでしたけど、そういった施設が全国に、先ほども最初に言ったとおりあるので、これをですね、ぜひ検討して検証していただきたいと思ってますが、町長どうでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

荒井議員のおっしゃってる話はるる伺っておりましたけども、町としてはごみとして発生するものをですね、町民の皆様に還元するペレットとしての仲介を通じて、その作業の流れの中で障害をお持ちの方が働く場として提供したらどうだと。循環する世の中の仕組みとして、すごく有意義なものだというふうには伺わせていただいております…いただきました。しかしですね、課題としましては、町として取り組む段階ではまだございませんで、先ほど最後に申し上げましたけども、それを積極的に取り組んでいる事業者さんがいらっしゃいますので、そこに例えば町からどのような形で植木剪定をお渡しするとかですね、補助金などで支援をすることができていって、事業系が整った形の中で、ではそこで福祉作業所としての今度は設置の支援をしていければいいんじゃないかというふうにも思います。

4番(荒井直彦君)

逆にですね、町長の言葉の部分で言うと、循環型、資源循環型社会の形成を推進するということで、神奈川県がこの間、平成26年の1月に法律、条例化されたのを御存じですか。

町長(山梨崇仁君)

大変勉強不足で申しわけありません。存じ上げておりません。

4番(荒井直彦君)

私の知識だとですね、神奈川県再生可能エネルギーの導入の促進に関する条例がですね、平成26年4月1日に条例化されてるんです。この中身の中に、いろいろと書いておりましたので、これは前向きにちょっと、私もつい最近知ったんですね。神奈川県でペレットの補助金が出てなかったんです。神奈川県でどういう取り組みをしたらいいんだという話の中で、最終的にはここにたどり着いて、葉山町がこういう話を聞いてるのかなと思いつつちょっと質問してしまっただけなんです。これはですね、神奈川県の部分で言うとですね、「県は再生可能エネルギーの導入等の促進に係る統括的な施策を制定し、及び実施する責務を有する」と書いてありまして、もろもろ補助金の内容、どこまでできるかどうかは詳しいことは書いてないんですけど、これも設置の対象にはなるんではないかなと僕は認識しておりますので、ぜひこちらのほうの補助金の活用のほうもお願いしたいと思います。
ちょっと時間が、植木剪定枝でかなりとられてしまったんですけど、ちょっと物事を整理していきますと、現実にですね、これからの部分を言ってるんで、今がいけないとかそういうんじゃなくて、すべて町長ですね、前向きにお話を僕はしてもらいたいんです。できませんとか、検討しますじゃなくてですね、逆に今の福祉の件に関しても、もう一つ入れば、それだけの方がこれ、いらっしゃるというのをわかってて、多分先ほど手当のほうもああいう状態、そういう状態だったので、少しですね、方向を転換してですね、今のクリーンセンターの話の中で言うと、ペレットの製造施設をリースしても、1年間リースはあるかないか僕は知りませんけど、そういったリースでできるので、やっぱり実体験、検証するということはこれから大事じゃないかなと思ってるんですけど、もう一度町長ですね、ここは根本なんで、根本です。これからの循環型でやっていく部分で言うと、どうしても譲れないところなんですね。だから職員に検討してもらいたいというのが本音なので、もう一度ちょっと答えてもらえませんか。

町長(山梨崇仁君)

言葉が足らなかったようで、大変申しわけないんですけども、改めて私も申し上げさせていただきたいんですが。まず大前提としまして、町が直接現段階では需要がどれぐらいあるのか、数百件の御家庭が利用されているという情報まではいただいておりますけども、それが果たして公立としてですね、公共が担うほどの需給がそもそも必要な分野なのかと考えますと、まだまだその需要に満ち足りてないというふうに思っております。そういった意味で積極的に取り組んでいる事業者さんをしっかり支援をすることが大事じゃないかと考えておりまして、その事業者さんには先ほど申し上げましたように、例えば町が持っている植木剪定のごみにつきまして、彼らがそれを利用するには、産業廃棄物に関する許可業者としてなってもらわなければなりませんので、そのアドバイス等もさせていただいております。そういった条件を整えた段階で、初めてそれがどれほどの価値を持つかについて、公共として合うかどうかの判断をした上で取り組みを進めてまいりたいと思っておりますので、しっかりと前進するためのステップをですね、ともに今、歩んでいる段階だというふうに改めて申し上げたいと思います。

4番(荒井直彦君)

はい、ありがとうございます。じゃ、それでは次の質問に移ります。
これはですね、いろいろありました。まずですね、イノシシの件に関してもそうなんですけど、私も勉強不足で申しわけなかったんですが、イノシシは要は捕獲、保護という部分の観点から入ってたんですけど、実はイノシシが嫌いな農作物がたくさんあることを、私自身知りませんでした。その中に、イノシシという嫌いな、イノシシが嫌いなものは、ショウガが入ってたんですね。それと、コンニャクも嫌いだそうです。レモンを勉強していく中で、実はですね、レモングラスというのもイノシシは嫌いだそうです。ですから、ちょっと葉山のこれからの農作物の部分に関しては、イノシシ対策でもですね、災い転じて福となすではなくてですね、イノシシを退治する前に来させないようにするというのも、これはレモンを勉強した中で得た知識で、やっぱりイノシシが出ている佐賀県の武雄市ではかなりやっておりました。2年前にですね、「いのしし課」があるのは知ってましたけど、佐賀県の武雄市ではイノシシ対策の中に、農作物で駆除をしようとしていることが判明しましたので、これは大変申しわけなかったんですけど、町としても農作物に関してもアドバイスをいただきたかったなと。駆除とか保護だけの質疑ばっかりで、最終的にイノシシが嫌いなものをいっぱい植えればいいんじゃないか。それ何なんだよ、ショウガじゃないかということが判明したのが、つい最近だったんですね。
これはさておいてですね、歴史を話していくと長いんで、実はきのうたまたま造園業者の方と話すことができたので、いろいろ話を聞きました。昭和34年に町民に向けたミカンの、ナツミカンの苗、これが今、育って出荷している。当然木はですね、枯れる木というのはやっぱりいろいろあると思いますけど、管理をしていれば木は伸びていくんですね、管理をしていけば。これはもう間違いない。ただし、昭和34年に配られたミカンの苗の実がですね、大分ですね、なる実の数が少なくなっているのではないか。これはやっぱり年とれば少なくなってくるんじゃないかなというのが思います。当然、ミカンは御用邸の関係でありました。そうすると、それともう一つ、オーストラリアの、今はファストベイ、姉妹都市の関係で、当然オリーブ。これはもうかなり勉強を皆さんされて、オリーブを推進したそうです。当然いろんな町、例えば二宮町でも勉強されてるそうです。葉山町まで問い合わせが入るという、先進の胸張ってやってたようなイメージだったんですけど、なかなかですね、オリーブは実にならない、実がならない。実になるんじゃなくて、実がならないんですね。
ということなので、いろいろとですね、葉山の農業を活性化というか、前向きに考えているのであれば、どうしても最終的にレモンにたどり着いたんです。それもレモンも品種改良されててですね、実はレモンもたくさんあるんですよ。でも、とげなしレモン、これをですね、町としてうまく、どうにかして10年後にですね、昔はナツミカン、あとはオリーブ、そして次はレモンというような、今2つでストップ、順番で行くとその感じなので直球で言っちゃってますけど、もうはっきり言ってレモンをですね、どうにかしてこれから管理をして、勉強をしてやっていっていただきたいなと思っておりまして、今回の質問にさせていただいたんです。町民の皆様も、今ですね、レモンを植えてる方が多数いらっしゃいます。レモンの木という部分に関しては、抵抗感がある方がいらっしゃればいろいろあると思いますけど、今までですね、ナツミカンとオリーブをやってレモンをやっちゃいけないという理由はないと思うので、どうなんでしょうか。これは産業…あ、ごめんなさい。経済部長、どうでしょうか。

都市経済部部長(吉田仁君)

おっしゃるとおり、ナツミカンやって、その後またレモンはだめという話は私もないと思います。ただ、オリーブをやったときのそのストーリー、ファストベイと気候が似ているとかですね、ナツミカンのときのストーリー、御用邸のある町だと。何か今後町長とまた皆さんと相談してですね、ストーリー性を考えながらレモンにたどり着ければと思いますけども、いかがでしょうか。

4番(荒井直彦君)

私、戻ってこられるかどうかわかりませんけど、ぜひ部長も、再来年定年かもしれませんけど、それまでに決着をつけておいていただきたいと思っておりますので、これはあくまでも将来の話を僕はさせていただいてますので、この件はそのぐらいにさせていただきます。
それとですね、一番私が時間を費やした鳥獣対策の件に移ります。実際にですね、成島部長も今回、私と終わりですから、言葉を借りるといろいろお世話になりました。最後までですね、ぶれなかったですね、成島部長。最後にね、研修だけやっていただけるという置き土産ありますけど、イノシシに関してはですね、これはもう本当にですね、今も環境課の方も動いてらっしゃると思いますけど、これは本当にね、なかなかの難題ですよ。一説によると、今、横浜の栄に、この間も言ったかな、横浜にも移動したり、金沢の六浦に行ったり、池子のほうにも行ったと。当然ですね、まだDNA鑑定はされてないんですけど、当然イノシシというのはとってもとってもふえていくようなイメージなんですね。ここで気合い入れて、今までほったらかしではないですけど、どうにかしてそのイノシシを駆除したい。そんな中で環境課の職員と、当然産業振興課の職員が苦労しながら、何とかですね、鳥獣被害防止計画に向けて、何とか、まだはっきりしたことは僕も聞いておりませんけど、計画はできたということになりそうです。まあ、計画はつくるのが目的じゃないですから、最後は、これからどうやってですね、その計画に沿って、今回は駆除ですね、保護ではないです。駆除をしていくかというのが大きな課題だと思います。
それで、当然農業従事者もいらっしゃいますけど、研修会をなされる。これは成島部長、何月ごろを予定されてるんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

この研修会につきましては、県のほうの相談員とですね、時期的なものは相談させていただいた中でですね、対応させていただきたいと思っております。今現在の段階で何月ということはお話しできませんけども、なるべく早いうちにですね、周知できるような形で対応していきたいと思っております。

4番(荒井直彦君)

ぜひですね、中身のある、イノシシだけではなくてですね、当然鳥獣の場合はタイワンリスもそうですし、カラスはちょっと今、頭の中に浮かんじゃったんですけど、カラスはちょっと置いといて、アライグマやタイワンリスは、サミットでも反目を持って駆除対象になってますので、共通の話題で、共通の認識を持ってやっていきたいと思います。
最後になりましたけど、成島部長、もう一つだけ。スズメバチトラップに関しては、いつ葉山の広報に出るんでしょうか。

生活環境部部長(成島光男君)

前回のときですね、総括のときですか、お話しいただきましたので、4月号にですね、ハチトラップについて「広報はやま」のほうに掲載させていただく予定でございます。

4番(荒井直彦君)

部長、かなりの紙面をとってるんでしょうね。それだけはお約束しておきます。あ、お約束してください。
ということで、時間になりました。16回の質問、いろいろありがとうございました。できるだけ戻ってくるようにしますので、よろしくお願いいたします。

議長(金崎ひさ君)

これにて4番荒井直彦議員の一般質問を終わります。
この際、昼食のため暫時休憩をいたします。午後は1時からといたします。(午後0時00分)

議長(金崎ひさ君)

休憩前に引き続き、会議を開きます。(午後1時00分)
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議長(金崎ひさ君)

荒井直彦議員からの発言を求められておりますので、それを許可いたします。

4番(荒井直彦君)

大変申しわけございません、お時間いただきまして。私の先ほどの一般質問の中で訂正のことが2カ所あります。私が、身体障害者の手当の件で、日額のことを月額と言ってしまいましたので、日額に訂正をお願いします。それと、町長とのやりとりの中で、私が第26回、26年度ということを言えばよかったのに、間違えて27年度と申し上げてしまいました。おわびして訂正いたします。失礼いたしました。

議長(金崎ひさ君)

それでは、一般質問を続行いたします。
第3番、7番守屋亘弘議員の一般質問を行います。

7番(守屋亘弘君)

7番守屋亘弘です。私は4項目について質問をいたします。
まず、1点目は、職員諸君のための報償制度を確立したらどうかと。あえて、民間準拠の精神で、今申し上げたような職員諸君に対する報償制度を採用すべきと。引き続いて、業績評価制度の実態はと。先に、業績評価制度については、私の記憶する範囲、平成24年度も25年度もなされなかったと。実際に、じゃあ、26年度ももう1カ月も切った中でですね、実施したのかどうかということなんですけれども。町長の施政方針では、人事評価制度は今後しっかりやり遂げていくということなんですけれども、業績評価制度はまだ不完全ではないんではないかと、単純な発想です。
2点目は、共和化工問題について。この案件については、私は以前から思い入れが深い案件でございまして、その中でですね、私の記憶に間違いがなければ、平成25年7月12日付で同社から損害賠償請求する旨の文書の通知があったと。大変重い問題であろうかと思いますけれども、その後、どういう対応をしていたのかね。あるいは、今後どう対応するのか。これは私一人の考えかもしれませんけれども、葉山町にとって大変不名誉なことじゃないかと。対応を一つ誤ると、葉山町の信用をね、著しく傷つけるんじゃないかと。そういう点含めて、後ほど細かく質問したいと思います。
それから、これは毎度お願いをしてるところなんですけれども。町内各公立学校別の学力テスト等の公表について。積極的に開示してほしいと。これは以前、私の問いかけに前教育長は、尊重するという答弁をなさったと私は記憶しておりますけども、その後、一向にそのような対応がとられてないと。何が問題なのか。公表してはいけないということじゃないはずなんですね。だから、町長は、リーダーとして、もしそのバリアがあるんであればね、それを取り除くのがリーダーの本来的な役目じゃないかと。
それと、町立幼稚園の耐震化について。実態把握と今後の対応はということなんですけども。これも、私の極めて単純な発想からですね、問いかけをするということなんですけれども。ただ、昨年末12月20日(土曜日)のある新聞の記載によると、大震災の確率上昇。相模トラフ想定上回ると。横浜地区は78.1、従来よりも11.9%上昇したと。それで、公立学校のね、耐震化率は平成26年4月1日現在95.8。これは県の教育委員会に問い合わせたら、ただ、数字的にはね、県下ワーストワンだと。いろいろ私立小学校の…あ、ごめんなさい、私立幼稚園の耐震化率について、県サイドに確認をしましたら、実態は把握してると。県民局私学振興課ですか。ただし、教えてくれって言ったら、情報公開請求を出してもらいたいと。先般の私の総括質問では、教育委員会は把握してないと。そういうようなお答えだったんで、またあえて、どういう状況になるのかね、公立だったらよくてね、私立だったらね、どうでもいいっていう話じゃないでしょう。学校教育法によればね、幼稚園も守備範囲のうちですよね。学校と位置づけられてる。そういう点もあって、実態把握ができてないということであれば、今後どう開眼してね、実際によりよき方向にね、どうすればいいのか。財源だって、たくさんあるでしょう、平成26年度で8,000万余ったんだから。何とか基金に積み増したでしょう。そういう点を含めて、今後どう対応していくか、議論を深めたいと思います。1回目の質問をこれで終わります。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

守屋議員の御質問に、私が所管する箇所につきまして御答弁をさせていただきます。
初めに、職員報償制度の確立について。民間準拠の精神で職員報償制度を採用すべき。業績評価制度の実態はとのお尋ねでございますが、現在、本町における職員への報償は、葉山町職員提案規定により、提案事項に対する表彰と報償に類する制度は存在するものの、近年、運用した事例はございません。時勢の変化等により、さまざまな業務を新しい視点で取り組むなどの、職員の創意工夫や能力開発が求められているとともに、現にそういった能力を習得・発揮しようとする意欲ある職員も多くおります。さらなる職員の意識向上を図るためにも、多方面の状況を研究し、検討してまいりたいと存じます。また現在、職員人事評価制度の試行の最中であり、平成25年度・26年度と計画に沿って順調に推移しておりますが、御質問の業績評価は、勤務態度評価、能力評価とともに、人事評価制度の3本柱の1つとしており、平成27年度に試行として取り組むこととしております。
次に2点目、共和化工株式会社問題について。同社からの損害賠償請求の件の対応についてというお尋ねですが、平成25年7月12日付で共和化工株式会社関東支店より、本町に対して損害賠償を請求するとの通知がありましたが、現在に至るまで具体的な損害額について示されてはございません。
以上をもちまして、所管する箇所の答弁を終わります。

教育長(返町和久君)

守屋亘弘議員の御質問に順次お答えをいたします。
町内各公立学校別の学力テスト等の公表について、積極的に公表すべきとのお尋ねでございますが、平成26年度の全国学力・学習状況調査に関する実施要領では、調査結果の取り扱いに関する配慮事項として、調査結果の公表に関しては、教育委員会や学校が保護者や地域住民に対して説明責任を果たすことが重要である一方、調査により測定できるのは学力の特定の一部分であることなどを踏まえるとともに、序列化や過度の競争が生じないようにするなど、教育上の効果や影響等に十分配慮することが重要である旨、定められております。また、個々の学校名を明らかにした公表を行うことについては、その教育上の影響を踏まえ、必要性について慎重に判断することと定められております。当町といたしましては、これまで悉皆での調査については町全体の結果を公表してまいりました。今後につきましては、同調査に対する実施要領の趣旨を踏まえ、当町の状況に適した公表のあり方を検討していく予定でございます。
次に、私立幼稚園の耐震化について、実態把握と今後の対応についてとのお尋ねですが、私立学校を所管する、神奈川県県民局次世代育成部私学振興課に耐震化状況の問い合わせを行った結果、町内5つの私立幼稚園につきましては、それぞれ耐震診断や耐震補強工事が行われております。今後の対応につきましては、私立幼稚園の所管が県であるため、県の私学振興課にお願いをしていくことになろうかというふうに考えております。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

7番(守屋亘弘君)

まず1点目の報償制度云々なんですけれども、ちょっと質問事項に含めてなくて申しわけないんだけども、職員諸君のね、名刺代は公費で、私は賄うべきだと考えてるんですけれども。日本は名刺社会ですよ。だから、職員諸君の全員がね、公費でその名刺を作成しても全くおかしくない、当たり前だと思ってるんですが、実態はどうなんでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

ただいま御指摘の部分につきましては、私を含め、一般職についてはですね、本人がですね、例えば私を例にとってみますと、私はパソコンを利用してですね、カラープリントして名刺をつくって対応を図らさせていただいております。そういった形での対応を図っているところでございます。

7番(守屋亘弘君)

この問題で時間あんまりとりたくないんだけど、要するに、名刺の紙代は公費なの。全部公費なの。だから、職員諸君全員が公費で名刺を提供を受けてるということではないでしょう。どうなんですか。

総務部部長(小山誠君)

すいません、言葉足らずで申しわけございません。台紙を含め、あと、私の場合は自宅でですね、自分のカラープリンターを利用してプリントアウトし作成をしておりますので、公費は一切使ってないといった状況でございます。

7番(守屋亘弘君)

それと、最近、非常におめでたいことがありましたよね、町長。何か、ささやかにさ、「広報はやま」3月号のずっとあとのところで、葉山町の表彰ニュース、大変おめでたい、ありがたい。ところががっかりしたよ。全面に出せばいいじゃないですか、表紙に。去る2月4日ですか、神奈川県知事から表彰状をお受けになったでしょう。町の広報紙「広報はやま」が平成26年度神奈川県広報コンクールの広報紙町村の部で最優秀賞を受賞しました。大変結構な話じゃないですか。なぜもっとうまくPRできないのかね、こういうおめでたい話を。
それで、先ほどの、戻りますけど、葉山町表彰条例においてはね、職員諸君の対象となるものは自治功労表彰しかないんでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

議員おっしゃるとおり自治功労表彰と、先ほど、町長のほうから御答弁させていただきました、職員のですね、提案制度、提案規程を設ける中でですね、その提案に対する成果に対して表彰規程を設けております。

7番(守屋亘弘君)

かつて私が同じような案件で質問した後ね、当時の議会事務局長から温かいアドバイスを受けた、現在の副町長に。葉山町職員考査委員会規程があるじゃないかと。この規程の所掌事務っていうんですか、第2条の第5項、職員の表彰及び昇給の運用に関する事項。というのはね、確立したらどうかという提案は、例えばの話ね、年2回程度、職員諸君の状況を把握してね、部長が推薦するなり、課長が推薦するなりしてね、考査委員会の開催を求めるっていうこともできるでしょう。だから、私はこの規程をね、教えてくださった、現在の副町長をまず表彰してほしいと、心では思っているけど口では決して言わないよ。そういう意味を含めて、よくお考えいただきたいと思うんですよ。
実例を言うと、予算特別委員会、私は一委員だったけれども、こういう表現でいいかどうかはわかりませんが、職員諸君が何となく元気がない。それと、リーダーの考えが、その職員諸君まで伝わってないんじゃないかと。ということは、その証左としてね、あれだけ多くの項目の町長質問に残ったでしょう、項目が。だから、平たく言えば、いかに職員諸君のね、やる気を喚起する、持ってもらう、いわゆる意欲を持ってもらう、これは会社であろうとね、お役所であろうと、リーダーの努めですよ、義務ですよ。何だか、世間では、町長一人いい子になりたがってるとかいう話があるんだけども。まずは、職員諸君の意欲をね、喚起する。そのためには、やはり一生懸命なさった職員にはね、表彰するなりね、昇格あるいは昇給の面でね、十分な配慮をして当たり前なんだよ。さっき申し上げた、その広報の表彰だって、まあ少ない例かもしれませんけど、私の勤めてた会社では、対外的に大変おめでたいことがあれば、社内でも、その労に報いるためにね、社員それぞれに表彰。工場勤めの経験で言えば、例えば無事故でね、1年間勤めてくださった職員にはまた別途表彰とか。だから、その延長上で考えるとね、クリーンセンター職員諸君、道路河川課職員諸君も立派に1年間無事故で勤めた安全表彰とかさ、いろいろ考え方があるでしょう。だからあえて民間準拠でと書いた。だから、先ほど申し上げた件に戻りますけどね、「広報はやま」のね、表彰を受けたと。庁内でぜひ表彰したいと思いますけども、いかがですか、町長。

町長(山梨崇仁君)

守屋議員がおっしゃるとおりですね、その職員の表彰する機会、褒め称える機会について、何らかの機会を設けられないかということは、今、検討をしている最中でございます。考査委員会という方法もですね、意見としては上がってございますけれども、その制度のあり方について、もうしばらくお時間をいただいていきたいなというふうに思っているところです。なお、今回の広報の表彰は、大変名誉なことでございまして、これは広報を担当している職員もそうですし、その彼女を支える課のメンバーもそうですし、また、今回、取材にたくさんお答えくださいました町民の皆様とですね、皆さんで得たものだというふうに、御本人も申しております。私としましては、今回、神奈川県で最優秀でしたけれども、33分の1ではなくて、次には、正確には総務大臣賞というものがありますので、ぜひ、葉山町の広報が日本で一番になれるようにということをお願いをしてございます。ぜひそれに間に合うように表彰制度を確立していきたいなというふうに思っております。

7番(守屋亘弘君)

今からでも遅くないですから、きょうは寝ないで考えてください。
もう1点つけ加えるとね、町長も御一緒してくださって、例のし尿等の浄化センターへの投入施設が、もう昨年の3月20日竣工ということになりましたけれども。あの際に、私はふと思いついたのはね、竣工式をどうしてとり行わないのかなと。というのは、いろいろありましたけれども、立派にあれだけの設備を完成したと。であれば、今までの職員諸君の御苦労に報いる。並びに、その工事を請け負った事業者の事故なく工事を完成したことに感謝する。そういう意味を込めてね、竣工式でも企画したらいかがなものかなと思ったんですけれども。これまたちょっと話がそれて、下水道課のある職員に伺いましたら、そういうことはしてないよというようなことで、例えば27年、その面整備を9.6ヘクタールするか、それはいいとか悪いことじゃなくて、例えば、ある一定の金額以上の工事を行う際にはね、その起工式あるいは工事が無事に完成したら竣工式と。そんなに何百万をかけてやりなさいという話じゃない。それはひとえに、その工事完成にね、努力なさった職員諸君あるいはその受け持った工事関係者のね、労を多としてね、ぜひ今後の課題として考えていただきたいと思うんですが、いかがででょう、町長。

町長(山梨崇仁君)

過去に大規模な町としての公共事業の際には竣工式を行ったり、また建物建設の際には内覧会等を行って、皆さんにお披露目をしている機会ございますので、今回、し尿投入口につきましては行いませんでしたけれども、今後そういった機会をですね、大切に捉えてまいりたいというふうに思います。

7番(守屋亘弘君)

では、次の共和化工問題に移りますけれども。陳情21—23号し尿等希釈投入施設計画の再検討を求める陳情。当時、議員だった町長は覚えておられるかどうか存じませんけれども、平成22年11月30日、教育民生常任委員会で審査の結果は不採択。本会議で、残念ながら、不採択。私はただ1人採択すべしと。それで、いわゆる原案に反対し、委員長報告に賛成した当時の森勝美議員の発言の中にね、費用対効果についても数値が示されており、既に入札が終わっております。入札なんかしちゃったからいけないんですよ。当時の議員だった町長もね、不採択に賛成したでしょう。当時の議員だった町長含めてね、不採択に賛成した議員の方々は大いに反省してもらいたいよ。本陳情を採択することに賛成の方は起立願います。起立1名の少数です。私だけだった。というのは前段なんだけども、要するに、仮契約を解消したというね、エビデンスがあるんですか。

総務部部長(小山誠君)

すいません、ちょっとお答えになるかどうかわかりませんけれども、このし尿投入施設の契約に関しては、共和化工さんと仮契約を結んで、議会のほうへ上程をさせていただきましたけれども、その後、計画内容に不備があるということから、議案のほうを撤回させていただいて、その際、いろいろ内部でもですね、再検討等を図っていく中で、平成23年の3月7日にですね、共和化工さんのほうに出向き、契約の解除の通知を持参したところが、その日には受理をされなかったということで、再度、同年3月31日に再度契約解除通知を持参して、その際にも受理はされませんでしたけども、写しをとっていただいて受理をいただいたという経緯ございますので、その部分につき、解除についてのですね、意思は伝わったものというふうに理解してよろしいものかなというふうに思っております。

7番(守屋亘弘君)

町長が議員でおられ、あの当時、教育民生常任委員会委員長を務めておられましたよね。23年8月4日に教育民生常任委員会が開催されて、所管事項調査、本件の扱いを審査したと。そのバーチャーにね、平成23年4月27日付で先方から貴町…貴町っていうのは貴い町、下水道投入施設建設工事の件とあって、先般、貴町担当部課長様から表記工事の仮契約について解除の意向を伺いましたが、弊社といたしましては、これは到底受け入れることができません。仮契約自体は両者合意の上契約したんでしょう。仮契約自体もね、両者合意の上で解消なり、あるいは解除の手続をしなきゃならないということは、釈迦に説法みたいな話なんだけども、現時点、私のど素人的な発想ではね、現在も仮契約状態ではないかと。その点、どのように判断しておられるんでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

この仮契約、今、議員のほうが御指摘については、私も町のほうは解除通知をもって解除したものというふうに、先ほども理解してるということで申し上げましたけれども。御指摘のように、法的根拠という部分では、どうなのかっていう部分はちょっと私も不明確でございますけれども。そのような形での意思は伝えてきております。

7番(守屋亘弘君)

いや、どういう…現時点は仮契約は解消されてないと、私は判断してるんですよ。さっきも申し上げたとおり、両者合意の上、仮契約解消なり、解除の覚書もないんでしょう。あれば見せてほしいんですけれども、どうなんですか。

町長(山梨崇仁君)

先方からですね、仮契約解除についての明確な返答をいただいたわけではございませんが、その後、現在稼働しているし尿投入口の建設にかかわる入札に先方のほうは参加をしてくださいまして、残念ながら落札には至りませんでしたけれども、新しい形式についての、仕様の変更があったことについては十分承知をしていただいたところだというふうに思ってございます。ですから、仮契約したものにつきましては、現在は形を変えて、別の形で業務が遂行されているというふうに、互いに認識し合ってるものというふうに考えてございますから、解除という、おっしゃるとおりエビデンスはございませんけれども、事実上は解除されている状況にあるというふうに認識しております。

7番(守屋亘弘君)

私の勝手な見立てになろうかと思いますけれども、それは町はそう解釈したと。先方は解釈してなかったらどうなりますかね。だって、とにかく、解除なり解消したっていう両者合意のもとの文書がないんでしょう。だから、何回も言ってるんだけど、あったら見せてくださいよ。ないということは、ないという前提で考えたら、くどいようで申しわけないけど、私が勝手に見立ててるようにね、仮契約のままじゃないかと。そういう解釈をしてるんですけれども。私の解釈が間違っているということであれば、土下座してでも謝りますけれども、どうなんでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

すいません、お時間をいただきまして申しわけございませんでした。今、議員がおっしゃってるように、一方的な解除というようなことで、私のほう、行政サイドはそのような形で捉えてるんじゃなかろうかというようにもとれます。そういった部分で言えばですね、合意に至った解除ではないのは当然だと思います。ただ、町長名でですね、この仮契約については解除をさせてほしい旨の手だてをさせていただく中で、先方さんのほうが同意に至ってないという部分で不受理という形になろうかとは思いますが、民法上の部分でですね、そういった一方的な通知であってもですね、解消という判断、してよいというような判例もあるようで…文面もあるようでございますので、そういった部分では、解除について相手方に十分意思表示をしていったことによってですね、十分用をなすというふうな部分が民法上で解除権の行使というところで定めが、条文的には民法の第540条の部分での対応で読み取れるんではなかろうかというふうに思います。

7番(守屋亘弘君)

文書上でいけばね、さっき読み上げたように、23年4月27日付の先方からの文書ではね、到底受け入れることができませんと。だから、一方的にね、もう解除したんだ、解除したんだと言ったところで、相手があることでしょう。町長にお伺いしたいんですけど、先ほど申し上げたね、損害賠償請求に関する文書を受領して、顧問弁護士と相談をなさったでしょうか。

総務部部長(小山誠君)

今、議員おっしゃるとおりですね、その当時、この解除に当たってですね、顧問弁護士のほうに相談申し上げ…(私語あり)損害賠償請求の文書をいただいたときも確認をさせていただいております。

7番(守屋亘弘君)

その結果は、ほっぽっとけということなんですか。

総務部部長(小山誠君)

ほっぽっとけというようなことではないところで、やはり先方からいただいた文書の中にもですね、具体的な損害額については追って御通知申し上げるというような文面が書かれていたと思います。そういった部分がございましたので、動きを、共和化工さんからのほうの動きを待っていたと、待っているというところでございます。

7番(守屋亘弘君)

間違ってるかもしれませんけど、私の勝手な見立てはね、25年4月12日という日付が正しければね、時効はそれから3年と考えてるんですけれども、現時点もこういう損害賠償請求のね、成立するというのかね、期間中ですよね。これまた私の勝手な見立てですけれども、訴訟になったら葉山町は大変厳しい状況になるんではないかと。
もう1点、危機管理という点から考えるとね、顧問弁護士に相談なさったのは、別にいいとか悪いとかじゃなくて、いわゆるセカンドオピニオン、ね。別の、そういう司法関係の専門家にね、協議なり相談するのも当たり前かなと思うんですけれども、それは、時既に遅しということじゃなくてね、まだ時効は成立するまでに1年何カ月あるんだから、今後も対応を図ってもらいたいと思うんですが、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

繰り返しになりますけれども、先ほど申し上げましたように、し尿投入口という一つの案件につきまして、仮契約、確かに一方的かもしれませんけども、仮契約の解消の通知、その後、同様のし尿投入口の案件として、別の仕様でですね、入札を行いまして、先方もそれを理解した上で入札に参加をしてくださいました。葉山町とともに引き続き仕事関係を継続しようという意思ともとれるというふうにも私は感じておりまして、その関係をもって、結果的には落札には至りませんでしたけれども、今後も機会を捉えて、ともに仕事ができる関係としてあればいいなというふうに思ってございます。町としまして、今後ですね、本件について、特段の対応をとる状況には今ないというふうに思います。

7番(守屋亘弘君)

私が考えるにね、葉山町は非常に不名誉な状況にあるんじゃないかと。葉山町の信用を失墜するようなことじゃないかと、現時点は、と考えておりますので、そういう点を、疑念をね、速やかに解消するように、ぜひ、お願いしたいと思います。とにかく、これから、町議選があり、来年の1月に町長選がありますよね。先方は時を選ばないですよ。いかに自分が有利なときに請求をしてくるか。請求をしてきた際にね、町議選の真っ最中だなんていったら、混乱するでしょう。対応が遅いね、町長、そうでしょう。もう1年半近く、以上になったんじゃないですか、そういう文書を受領してから。
こればっかりやってるのにもう時間がなくなっちゃったんで、次の質問に移りますけれども。昨年6月5日、同様な問題で教育長にお話ししましたら、教育長の御答弁は今まで町全体の結果を公表してきたと、今後は検討していく予定だと。いつまで検討するんですか。

教育長(返町和久君)

国の、これ調査でございますので、国の実施要領等々を参考にしながら、当然、実施していくものと考えております。26年度に関しましては、25年度と比較しまして、特段大きな変更はなかった。あるいは、個別学校の公表につきまして、それは可能であるということがうたわれておりましたけれども、一方で、依然として配慮すべき事項として、序列化・競争の過熱化等の影響を勘案しなさいというような事情に変更ありませんでしたので、そのことを踏まえて、やはりことしも考えた結果、町全体の公表にとどめたいというふうに判断をした次第です。

7番(守屋亘弘君)

教育長は、あるいはお読みになってないかもしれませんけれども、平成24年「広報はやま」9月号でね、葉山で学ぶを考える、特集があるんですよ。特集に、町長と語る、今、葉山町の教育はとクエスチョンマークがあって。まことに残念ながらね、ほとんどがいじめ対策みたいな、いじめ問題に取り組んでるような記事ですよ。本来的に、葉山町の教育はどうあるべきだとかね、現状はどうだとか、課題が何があるのかという話は全然ない。最後に町長は、そのいじめ対策とか何とかいってる最後にね、それを伺って安心しました、これを機に、委員の皆さんには町のホームページなどでもっと積極的に情報発信をしていただき、顔の見える教育委員として頑張ってくださることを期待しています。教育委員会職員を責めてるんじゃないんですよ。教育委員会委員をもっとしっかりやってくれって言ってるんですよ、これは。私は常々、職員諸君をただしてるという考えは全然ないんです。今の、いわゆる現行、地方教育行政法でもね、第3条組織の中で、教育委員会は5人の委員をもって組織するでしょう。主人公は教育委員会委員でしょう。委員長も含めて。釈迦に説法みたいなこと言ってもしょうがないんだけども、やっと開示されたものが、2011年6月15日号の葉山町民オンブズマン会報に載ってたんです。平成21年に行われた全国学力テストの葉山町の状況がオンブズマンの情報公開不服申し立てにより開示されるに…公開されるに至った。教育委員会自体がね、積極的に開示しないんだもん。しょうがないから、オンブズマン会報で初めて知ったの。この中で見てる範囲、小学校A、それから算数Bはね、神奈川県、全国平均よりも上回ってるだけ。中学校においてはね、全国平均は全部下回ってる。別に、一々文句は言わないけれども、じゃあ、葉山町の公立学校の生徒の学力程度がどのぐらいなのかわからなくて、予算をどうやってつけるんですか。町長、そうでしょう。町長、全部把握しておられるんですか、いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

学力に限ったですね、学校教育でもないとも考えておりまして、子供たちの健やかな健康や情緒豊かな心情を育てていくという意味でも、広い意味での教育環境の整備という意味で、行政としてできる範囲の思慮を尽くしてるところでございます。実際に、学力そのものについてどうかと問われれば、私も公表されている範囲でしか承知はしてございません。

7番(守屋亘弘君)

先ほど午前中に、4番荒井直彦議員のお話の中でね、佐賀県武雄市のお話がありましたよね。たまたま、平成25年11月29日付の新聞情報でね、2012年12月佐賀県武雄市教育委員会が2012年度の学校別成績を公表。この経緯はね、また別の新聞記事によると、当時の樋渡啓祐市長がね、首長には予算の制定権があるんだと。そういうことで、公表に踏み切らしたんですよ、教育委員会を。だから、町長さえ、しっかりした考えをもって公表すべきだと、教育委員会委員と議論して、何ら町長サイドに非はないと私は思いますよ、いかがですか、町長。

町長(山梨崇仁君)

私自身は、先ほど申し上げましたとおりですね、学校教育というのは学力のみではないですし、同時に学力至上主義的なですね、方向に走ってしまってもいけないとも思ってございますので、学力の公表については、現在の教育委員会のとっている方針については、賛同すべきだというふうに思っております。一方で、先ほど守屋議員がいみじくもおっしゃっていただいたように、広報でですね、私も教育委員会としての活動を、ぜひ広く皆様にお知らせ願いたいということは望んでございましたので、4月以降、教育総合会議の設置などもございます。教育のあり方について、町民の皆様がまず情報としてしっかりとわかるようにですね、していくことを、私もまず努めてまいりたいなというふうに思っております。

7番(守屋亘弘君)

私は、いつぞやの8番田中孝男議員の一般質問の中で、教育問題を取り上げて、大変いろいろなお話しなさったことを感銘深く受けとめているんですけれども。お隣の逗子市長はね、3期の市長選に臨んでのマニフェストだったと思いますけど、教育日本一の逗子と。町長、御存じかもしれませんけども、そういう目標を掲げてるんですよ。森英二前町長は、子育て日本一と掲げて、どの程度成果を上げたか、私は検証をしてないんでわかりませんけれども、要するに、大きな目標を掲げてね、こういう問題には対応してもらいたいと。教育は国の礎。資源小国日本にとっては人材だけが頼りと。幸いに、我が国は、私は人材の宝庫だと思ってますよ。その人材をどのように指導・育成していくのかね、葉山町にとって、どうあるべきかを、葉山町で学ぶを考える、いじめ問題だけじゃないでしょう。後でまた読み直してくださいよ。
それと、私立幼稚園のね、耐震化。実態は把握したということですけど、耐震化ということだとパーセンテージになろうかと思いますが。開示してください。

教育部部長(沼田茂昭君)

先ほど答弁したように、5つの私立幼稚園の中で、耐震診断や耐震補強工事が行われているという情報は持っておりますけれども、ちょっと、まずこの場で、その具体の名称だけはちょっと差し控えたいなと思っておるのと、耐震率というのは、ちょっと申しわけありません、今、手元で出しておりませんので、今現在、ちょっとお答えできない状況です。

7番(守屋亘弘君)

一般的に耐震化率ということでは把握してないというように理解しますけれども。今さら過去をどうのこうの言ってもね、この議論始まらないんで、今後どう対応していくかを、よく調査・研究の上、万全を配してもらいたいと。というのは、さっきも申し上げたけれども、私が総括質問をした後でね、ある町民から電話かかってきて、公立であろうと私立であろうと、命は一つじゃないかと。命の価値はね、同じじゃないかと。何で私が怒られなくちゃいけないのか、わからなかったけども。とにかく、なぜ公立幼稚園がなかったのかまでは、とやかく言うことはないけれども、県の教育委員会はね、公立幼稚園の把握は済んでると。例えば、三浦半島だと横須賀市しか公立幼稚園はないようなんですけれども、全て、2つ幼稚園があるそうです。全て終わってると、100%です。私立については知りませんと。そりゃ知らないでしょうね、縦割りなんだから。同じ学校でも公立と私立では部署が違う。ただし何回も言いますけども、命の値段は同じでしょ。これをもって私の質問を終了します。

議長(金崎ひさ君)

これにて7番守屋亘弘議員の一般質問を終わります。
第4番、5番笠原俊一議員の一般質問を行います。笠原俊一議員、質問者席にお着き願います。
なお、ここで申し上げます。笠原議員の質問中になるとは存じますが、3.11地震発生時2時46分にお知らせをいたしますので、黙祷の御協力をよろしくお願いいたします。

5番(笠原俊一君)

5番笠原俊一でございます。議長の許可を得ましたので、これより一般質問をさせていただきます。ただいまの3.11の黙祷につきましても了解をいたしました。なるべく効率よく質問をしながらその対応をしたいと、このように思っております。
さて今回は、町の住環境全般に対し、現状認識を同僚議員や行政の職員ともども確認し合い、同時に内外に誇れる町の特性をさらに伸ばすとともに、改善箇所については今後の総合計画へ生かし、あるいは検討事項に加えていただきたい。このような考えから、町の特性や財産とも言える自然環境、また町有地や町有施設、文化財を含む町有財産などの管理や活用について多角的に質問をさせていただきます。特に教育、福祉、健康増進、観光の観点での質問や、本日は3.11と記憶される東日本大震災4年目に当たります。喉もと過ぎれば熱さ忘るの格言もあり、災害の危機意識が希薄となっているようにも思う昨今、防災に触れた質問も行いたいと思っております。
まず1点目は町長と教育長の町有地や文化財、ハイキングコースなどの認識を伺います。町の最上位計画である第四次葉山町総合計画が4月1日より始まります。基本構想の1番目に第1章、基本理念。「葉山町は美しい海と深い山々など豊かな自然に恵まれた町で、古くから避暑地、避寒の地と知られ、多くの名士の別荘や居宅が設けられました。現在でも御用邸の存在や美しい景観によって、静かで品のある落ち着いた町というイメージが定着している町です」云々と冒頭から始まり、美しい海と緑に笑顔あふれる心温かなふるさと葉山を将来像として定め、人を育てる葉山、暮らしを守る葉山、活力を創造する葉山、みんなでつくる葉山の4理念に基づく分野別に政策展開を行い、基本計画や実施計画として展開をされていきます。そこで町の秩序ある発展や町民の幸せ向上のために、多くの施策の牽引者であるお2人に町内を見ていただき、たくさんの町民の方々と接していただきたい。こうした観点で第1点目の質問をさせていただいております。
2点目に、さきの決算特別委員会で町内会館の継続使用についての質疑の中で、町内会館のない自治会と町内会での会合に図書館利用をされている旨の発言がなされておりました。私の認識では社会教育法第20条からも、公民館がこうした会合には適していると考えますので、公民館の使用を勧められてはいかがかと考えておりますので、お伺いをいたします。
3点目。開館中の図書館はマイカー利用が多く、私の見る範囲では満車状況が多いように感じられます。地域性や利用者年齢、また魅力ある図書館運営に尽力する職員の努力に比例し、利用者がふえ、駐車台数もよりふえるのではないかと感じております。利用者の利便性を図る上でも、比較的近距離の町有地を図書館の第2駐車場として利用はできないのでしょうか、お伺いいたします。そこで私の通告の2点目の通告書の中で、第2駐車所としておりますが、意味合いは同じですが字が間違っておるということでお伝えをしておきます。
4点目。私の知る範囲では、町内4カ所に町有墓地があります。墓石や通路等整然と管理されている鐙摺地区や真名瀬地区もありますが、元町地区の墓地は土地のいびつや水屋なども含め、整理が必要ではないでしょうか。使用者で組織された管理組合があるそうですが、町有地でありますので、基本的土地の整備は町が行わなければならないのではないかと考え、現状と将来構想をお伺いいたします。
5点目。当町に訪れる観光客の多くは、葉山の海や山の自然を楽しむこと、夏の海水浴や釣り、マリンレジャー、また四季を通じた山や里山などを歩き楽しむこと、春には桜やツツジの名所、役場周辺や国際村、木古庭の枝垂れ桜、また長柄大山の林道や小川のせせらぎを聞き歩き、二子山や南郷公園の木の実と野鳥の公園の桜も実にみごとです。また初夏のあじさい公園、秋の南郷公園のイチョウ並木も大変すばらしいです。さらに葉山の歴史を楽しむグループや野鳥観察のグループ、古墳探求のグループなど、里山や景勝の相模湾を見ながらのグルメ的な観光客もおありでしょう。私を含め、地方の友人や親戚が来られた際、国際村から富士を眺めたり、森戸海岸や長者ヶ崎などを案内したり、お勧めのレストランに食事に招待をした経験があります。またこうした経験は誰でも1度や2度はあることと思います。俗に言う郷土愛を自慢をさせていただいているわけでもあります。また他市に出かけますと、御用邸で有名な葉山からですか、よいところにお住まいですねと言われます。褒められてうれしい気持ち、そしてあなたも葉山に来られたことがあるんですかと聞きますと、大概はありませんと御返事があります。イメージ先行の葉山の町ということだと思います。
かつて私は商工会の先進地視察として、元町地域商店街の視察に来られた団体の御案内で、通行量も多く歩道のない商店街に対し、また当時ちょうど雨が降っていたわけですけれども、健常者の買い物客にも危険な商店街と評された経験があります。その後、元町地域では、交差点改良工事によって多少拡幅工事がされ、以前に増して安全対策がふえたわけでございますけれども、まだまだ不備だと私は考えております。自分の住む町の認識度向上の施策として、まず海、山の自然や文化財めぐり等含めた町民の見学会、自分の町の認識度の向上のための施策等々を推進していただきたいと思いますので、お伺いをいたします。
以上5点についてお尋ねをいたしました。よろしく御答弁をお願いをいたします。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

笠原議員の御質問につきまして、所管する箇所につきまして御答弁させていただきます。
町有地及び町有施設、町財産、文化財を含むの管理と活用についての1点目。町長、教育長の町有地や町文化財、ハイキングコース等の認識を伺うとのお尋ねでございますが、町内のハイキングコースは仙元山ハイキングコースと三ヶ岡山緑地ハイキングコースの2カ所があり、そのうち当町が管理しているのは仙元山ハイキングコースのみとなります。仙元山ハイキングコースは手すりの腐食など設備の劣化が進んでいるため、利用者の安全を確保する上で、重要なものより随時改修をしておりますが、今後は地域住民と連携し、持続可能な維持管理をしていかなければならないと考えております。また、もう一つの三ヶ岡山緑地ハイキングコースの管理者である神奈川県とも連携し、町内のハイキングコースの魅力を伝えていきたいと考えております。
3点目に移ります。図書館開館中は防災広場を第2駐車場として活用できない理由があるのかとのお尋ねでございますが、図書館の駐車場が時として満車状態になり、利用者に御迷惑をおかけしている状況であることは認識をしております。防災広場は行政財産でありますので、その目的に沿った利用を行っており、行政財産目的外使用申請により、公共用資材置き場、地域のイベント等に利用している状況であります。図書館の臨時駐車場として使用する場合は、所管課と相談し、行政財産目的外使用の手続をすることになります。
4点目。町有墓地の現状と将来構想について伺うとのお尋ねですが。古くから地元の墓地として使用していた土地を、明治45年に地元所有者等から譲渡を受けたものでございます。墓地の管理については各墓地管理組合が行っておりますが、大きな工事等必要な場合は町との協議の上、予算の範囲内で町が行っている場合もあります。今後も管理組合が主体となって維持管理を行ってまいります。
以上をもちまして所管する答弁を終わります。

教育長(返町和久君)

笠原議員の御質問に順次お答えいたします。町有地及び町有施設、町有財産の管理と活用についての1点目、町長・教育長の町有地や町文化財、ハイキングコース等の認識を伺うとのお尋ねでございますが、当町には国指定史跡の長柄桜山古墳群、しおさい公園、芝崎ナチュラルリザーブなど、貴重な史跡、天然記念物などがございます。今後につきましても貴重な文化財を保存管理し、郷土文化の学習の場としても活用しながら、未来に引き継いでいくべきものと認識をしております。
次に、町有地及び町有施設、町有財産の管理と活用についての2点目。図書館施設を町内会合に利用と聞くが、本来は公民館の利用が幅広く活用できると考えるが、なぜ対応しないのかとのお尋ねですが、公民館につきましては社会教育法及び葉山町社会教育条例に基づき図書館内に位置づけられております。図書館2階のホール、研修室につきましては、講座の開催や町内会を含む団体等に開放してるところでございます。施設の利用については葉山町立図書館条例施行規則に規定し運用しております。今後につきましては多様なニーズがあることを承知しているところであり、利便性の向上について研究してまいりたいと考えております。
次に、町有地及び町有施設、町有財産の管理と活用についての5点目。観光客は葉山の海や山、文化財めぐり等を目的に来町しているが、町民、児童、小・中学校を含む、へのこうした見学会等伺うとのお尋ねでございますが、児童・生徒への見学会等につきましては、葉山の海と山に親しむ体験学習や自然観察などを実施し、文化財においては小学校の授業において、長柄桜山古墳群の見学や地域の文化財に触れることなどを取り入れております。児童・生徒以外の町民に対しては、文化財講座を実施し、葉山の文化財を学習していただく機会を提供しているところでございます。今後につきましても引き続き学習機会の提供充実に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

5番(笠原俊一君)

御答弁ありがとうございました。やはり通告だけではね、なかなか真意っていうか私の意図が伝わっていないということで。私、聞き取りの中で、職員の方々に自分はこういう思いでもってこういう質問を言うよという話はしております。なかなかお伝えができていなかったなというように思いますし、当然第1回目の質問、お答えですから、さらりと私の想定以外のことは出てこないのは当然のことだと思います。そこで私の真意を申し述べながら、共通にこの葉山の町のための発展に一緒になって考えていきたいと、このように思いながら質問をさせていただきます。
まず、この分類分けしました1番目と5番目は真意というところは同じことであります。というのは、やはり総合計画が始まります。総合計画ができるに当たっての、よく考えていただいて見ていただくと、もう既に、既にここにもう書いていることのとおり、これを守っていけば私は結構だということなんで、ポイントをちょっとお話しします。そしてこのまず総合計画の序論という中で平成23年のまず計画の策定に当たってということで、23年の地方自治法の改正によって、市町村の総合計画の策定の義務はなくなったと。しかしながら町では25年に新たに葉山町の総合計画策定の条例を制定して、総合計画を将来にわたる町の目指すべき姿と進むべき方向について基本的な指針としたよと。そしてもう1点は平成23年3月11日、まさしく4年前のきょう発生した東日本大震災は、これからのまちづくりに多くの教訓を残したよということが、この第四次総合計画の序論に書いてあります。そして50年、100年後においても、現在と変わらない豊かな自然環境を守り、育てられ、快適で心豊かな暮らしが引き継がれるよう、長期的な視点、未来を念頭に置きながら、絶えず変化する社会環境に的確に対応し、町の特色に合ったまちづくりを進めていく。このかつて築き上げられてきたまちづくりを尊重し、その成果を踏まえて継承発展させながら、10年後のまちづくりに向かって計画を練りますよと。途中途中抜粋しながら大事なところを話させていただいてます。そしてこの計画の担い手というのは、行政や議会、町民、地域組織、NPO、ボランティア団体、事業者といった方々と、お互いに力を助け合いながら支え合ってまちづくりを進めることが重要ですよと書いてあります。そうした目的に進みながらこの葉山の町をつくっていくと。
そして序論の2番目に基本計画の基本姿勢、そして3章目に基本構想。こういった展開がなされて、葉山の町の特性ということで、先ほど読ませていただいた特性が書いてあってこの指針ができてくると。ですからこの葉山の町の特性、よさ、過去の歴史、そういったものが大事に育てながら将来に向かってみんなでつくっていこうよということで、特に山梨町長と返町教育長が、お2人が両方のトップでございますので、こういった葉山の町の現状をつぶさに見て歩いていただいて、いろんな問題、私は展開していくのは、例えばきのう先輩議員というか、同僚議員の近藤議員が町のためのいろんな道路問題、できませんでしたけども、震災等でこういった箇所が危険なんじゃないか。あるいはふだん住んでて問題があるんじゃないか、提案もされる予定だったんですけども。いろいろな町に不備があるものは、公共の施設と言わず県の施設でも公共ですし、町の特性のある自然体系も生かしながら、より発展をさせていく必要があると。安全性も踏まえてですね。そういったすべてをお2人には見ていただきたい、見聞きしていただきたい。こういう気持ちで現状認識をされてますかという質問だったんですね、意図としては。さらっと今、短い時間で言わせていただいたんですけど。私のお2人に聞いた意図というのはおわかりだったでしょうか。理解していただけましたか。まず。

町長(山梨崇仁君)

はい、古きを知り新しきを見出すといった視点からだということは重々承知をさせていただきました。

教育長(返町和久君)

町長と変わるところはございませんけれども、総合計画の序論にあるとおりの認識、私も共有したいというふうに思っております。

5番(笠原俊一君)

それで私、昼休みだとか同僚の食事をしながらね、私の考えてること、いろいろ話をしていると、お互いに考えてることだとかが共通認識が生まれてきたり、いろんなところでアドバイスもいただいたりすることができるんですけども。特に葉山全体像のことを考えますと、葉山っていうのは大字が6つあるんですね。例えば木古庭のほうの子供たちは海で泳ぎに行く以外は、わざわざ毎日のようにというか、堀内に遊びに来たりしないんですね。そして堀内だとか長柄の子供たちや大人たちも、ふだん何かないと木古庭に行ったりはしない。ですから、そういったお互いに葉山の全体を知りながら、いろんなよさ、悪さ、あるいはもう少し直していく、自然、公共施設全部含めてですね、お互いに葉山の町の人たちが共通認識を持っていただくこと。それがさっき言ったように、例えばよその町から私の町に来られたときに、いいところは御案内するわけじゃないですか。自分の町をすごく愛してるところ、好きなところをよそに誇るわけですよね。そういったことを継承していくことが葉山に定住策になっていったり、PRするわけですからね。愛着が生まれたりっていうことがすごく大事なことだと思いますし、特に新しい方もふえてますし。こんなこと言ったらほんと失礼になってしまうんですけども、両方トップのお2人とも葉山の町でお生まれになったわけじゃないし、葉山の町で育ったわけじゃないんですね。ですから私の感覚からすると、非常にまだまだ知らないことが多いんじゃないかな。だからもっともっと知っていただきたいんだよ。こういう気持ちがいっぱいなんですね。
特に私は長柄のほうでよく毎週のように観光客が来られて、二子山どっちですかと。山手回りで行きますか、川原から行きますかとかね、山岳ガイドじゃないけどあっちこっちガイドできるぐらい自負をしてるんですけども。どっちがいいですか。大山の林道から行くのは昭和天皇がシダ植物を植えて非常に愛したところから上がっていくんですよ。あるいは今の南郷中学のほうから行く場合には、例えばあそこが南郷と、大南郷って昔は言ったんですけども、レベルは料金所と同じレベルで谷戸だったんですよね。横横道路の土をあそこに残土を捨てさせてあげて、かさ上げをして公園になったんです。初めから自然じゃないんですよ、あそこは。全然勘違いしてる人は、葉山はあそこの南郷公園があるとね、いい自然がありますね。冗談じゃないんですよ。そうやってある程度の開発行為もしながら町のああいったところができて、今は大事にし、育ったりして、ああいうふうになっているんですね。ですから、そういう認識をぜひお2人のトップの方には、もうガイドができるぐらい勉強してるよ、あそこはああだよ、こうだよってもう言えるぐらい自分の町を好きになっていただいて、リーダーとして引っ張っていただきたいんだよということが含意です。
そこでちょっと話をもとに戻しながら進めていきたいと思いますけども。さてこの1番目と2番目、私の気持ちがわかっていただけたらありがたいんですけども。葉山の町の先ほどるるお話ししましたいいところと悪いところ、まだまだ直さなければいけないといった箇所について、もしお気づきの点、夢があるような点がありましたら、漠とした発言でも結構ですから町長、返町教育長、お願いをしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

いいところと申しまして申し上げれば、町のですね、お住まいの方々の収入がですね、大変多い町でありまして、それだけ別荘の文化からですね、古くからあこがれの土地として住まわれた方々が多いというふうに考えてございまして、それは今も脈々と続いているものだというふうに思います。その所得の高さを具体に申し上げれば、日本でも十何番に入るという規模でございますし、それらに対して今度私たちがどれだけいただいた税をですね、効果的に有効に配分や還元ができるのか。将来に向けた活用ができるのかといった、同時に大きな課題を持たされているというふうに考えてございまして、これは心してかかってまいりたい行政の大きな課題だというふうに思います。具体に課題として申し上げれば、まだまだ借金の額がですね、下水道債を含めて多く残ってございますので、これを一刻も早く減らしていくことを努めなければならないということも一方で大きな課題だというふうに思っております。

教育長(返町和久君)

私は大変日が浅くて、いろいろ不明なところがあって申しわけないというふうに思いますけれども。現実にあるさまざまな遺産といいますか、文化財個々についてどういう点で改善したいとかっていうことについては余り知見がございません、率直に申し上げまして。ただですね、先ほど議員が御質問の趣旨みたいなことをお述べになられましたので、そういったことに即して言いますと、もっともっと町民なり、あるいは児童・生徒が町のことをもっとよく知り、学習を深めていくような機会がもっとあってもいいかなというふうには思いますし、またあれですよね、学校でもそういった取り組みを実施していただきたいというようなことは考えております。そういうところが不満というわけではないんですけれども、もっと活発にしていくべきところかなというふうに思っております。

5番(笠原俊一君)

非常に何についてということを言っていないんで難しい質問をしてしまったなと思っておりますけれども。いずれにしても総合計画のここに今お答えのところは、序論の中の歴史、保養地から調和のとれた住宅都市へということで書いてありますけれども、ここに基本的な流れは書いてあります。なおなおこういったものを捉まえて、町のいろんな住民、新しい方、古くからの方、そして子供たち含めてね、葉山の町のよさっていうものをどんどんすり込んでいっていただきたい。そして、これは5番目のところの課題を先にしてしまいますけれども、例えば鎌倉の町、私のファミリーの中でも鎌倉の古都めぐりだとかね、そういったボランティアでもって観光ガイドをしたりもしてるんです。葉山には観光ガイド的な仕組みというのはまだありませんよね。どうでしょう。これはどちらになるのかな。教育委員会の所管ですか。鎌倉市にある文化財めぐりだとか、亡くなられた島津先生は非常にそういった造詣が深くて、それの発生から鎌倉の古都めぐり、今は観光ガイドとして頼まれれば応援で観光客のガイドをしてる親戚がいます。そういったことで、葉山にも例えばいろんな文化財めぐりだとか、そういったとこのボランティアによる観光ガイドシステムだとか、そういったものはあるのかなと思っていますけれども。ないと思いますけど、いかがでしょう。

教育部部長(沼田茂昭君)

文化財に限って申しますと、かつて文化財ガイドボランティア養成講座というのを町のほうで、教育委員会で開催しまして、そこの養成講座を受講した方たちのOBが現在文化財研究会というものを結成いたしまして、文化財めぐり等々の行事についてはその文化財研究会のメンバーが今講師をしていただいていると。教育委員会が把握してるのはそのレベルでございます。

5番(笠原俊一君)

そしてバードウォッチングのほうは、これ、名前言ってもいいんだと思うんですけども、鈴木茂也さんという方が南郷二子山だとか、いろんな土地の方々を連れながら、野鳥の観測をもう毎週のように来られてね、見学会をしてるんですね。かつて長柄のお祭りで、私も池田…元しおさい博物館の池田館長、あるいは今言った鈴木茂也君という野鳥の会の方を、お祭りに絡めて教育という観点で映写会をやってね、地域の子供たちに勉強させたりというふれあいの場を提供したりしたこともあります。いずれにしても葉山に住んでる方々が、さっき言ったように、親戚や友達が訪ねてきたときに、こういうとこがいい、ああいうとこがすばらしいとこがあるよというようなことが大いに自慢ができるぐらいの教育というか、そこまでの仕組みをぜひぜひつくっていただいて、おらが町自慢を進めていただきたいなというふうに思っておりますので、1番と5番についてはそういったことの含意ですので、あらかじめよろしくお願いをしてここのところはやめておきます。
次に2番目の件なんですけども、図書館で町内会の会合をされたというのは、これは町長がたしか牛ヶ谷戸と田中さんがいられる町内会が会合のときに図書館を利用しているという話を漏れ承っていて、あれあれおかしいなと私は思ったんで質問をさせていただいているんですね。本来的には図書館というよりも、上に併設の公民館がありますから、公民館というものが町民の利便のためには非常に有意義に使えるんだよということが、返町さん教育長ですから御存じのことだと思います。公民館法と図書館法というのがありまして、それは前の教育長さんのときにも私は言ってますし、かなり前のときも葉山の図書館、葉山の文化レベルの一番場所を成すところですので、それを有効利用にしたほうがいいよと、そういう質問をしているんですけども。いずれにしても公民館というのはそこの町で暮らしている方々が、例えば農業、漁業、八百屋さん、酒屋さん、いろんな方が仕事が終わった後に、時間のあるときに集って、飲食もしながらいろんな活動の糧になる場所なんですよね。図書館というのはちょっと目的が本来的に違うんで、公民館があるんであれば公民館と図書館と別の次元で考えていただいて、葉山の町として使い勝手をよくしていただくのがいいんじゃないかなと。たまたま入り口が裏側のほうにありますからね、図書館が休館になったり、時間で早く閉まったときには公民館でどうぞと言ったらどうかなと思うんですけども、できない理由があるんでしょうか。

教育部部長(沼田茂昭君)

現在、葉山町の社会教育条例上、堀内の1874番地というふうに公民館については位置づけになっております。公民館の位置づけになっております。図書館条例の施行規則の中では、これ第5条に書いてありますが、図書館附属施設という名称で、2階のホールや研修室、そういったところを掲げてありまして、現在はそこを運用しているというのが現在の状況になってます。貸し出しに当たっては施行規則の規定に基づいて生涯学習課のほうで貸し出しをしております。確かに施行規則上、時間の延長というのも可能となっておりまして、教育長が特に必要と認めた場合は時間の延長も可能であるというふうになっております。ただ、時間の延長の場合には、確かに今議員おっしゃるとおり裏から入っていかれるようなルートになっておりますが。セキュリティー等の観点から幾つか物理的に解決しなければならない問題があろうかと、そのように考えております。

5番(笠原俊一君)

あんまり突っ込んで言うのはどうかなというふうに思ったんですけど、この際だからね、はっきり言っておきましょうか。葉山の図書館というのは国の言う公民館法の中の公民館ではないんでしょ。規定に入ってないんでしょ、要はね。というのはね、かつて私もやったんですけども、そこまで追及しなかったの。というのはこれ、町勢要覧、今の町勢要覧はもっとでかくなって、神奈川県の町勢要覧なんですけども。ここにどこの町が何を持ってるって所有が書いてあるんですよ。その中で神奈川県の葉山町って見ますと、これが平成20年版なんですけども、図書館だとかできてるのもっと前ですからね。今の町勢要覧大きくなって、その場所が抜けてるんですよ。それで葉山の町には図書館は1つあるんですよ。しかし公民館はゼロなんです。ですから併設だから国のほうから言う公民館法に基づく公民館として認められてないということなんですよ。だから図書館と同じような処置しかしてないんでしょ。はっきり言えばね。
それで、公民館というのは先ほど話をしましたように、本来的にはそこに地域にお住まいの方たちの発展のためにいろいろ会合を開くというのが公民館法の意図なんですよ。ところがその意図を利用ができない状況下にある。まさしく公民館法にのっとった公民館じゃないから、町の中の図書館規程に合わせてつくっている公民館だということなんですよ。だからおかしいの。山梨さん、おかしいを直すって出たんだから、じゃあ俺の権限で公民館をもっと有効に使えるようにしてあげるよと。図書館が休みでも、閉まっていても、地域の人たちが余暇活動のための促進の場所が公民館なんだから、時間を、図書館が閉まったら2階から上がって、どうぞ。セキュリティーってこっちから注文してなったんでしょ。だから注文して外すことができるんでしょ。じゃないかなと私は、一番最高の権限者っていうのは町長であり、返町教育長ですから、それは要望によってできるはずでしょう。ですから本来の公民館法にのっとった運用をしていけば、先ほどの田中元町内会長ですか、今も町内会長か私知りませんけども。町内会の役員さんだとかいろんな会合を開くのにも、夜でもいいよ、食べながらでも飲みながらでもできるよという形、本来の公民館の目的、趣旨に沿うような公民館利用をさせてあげたらいかがですか。いかがでしょう、町長。返町さんですか、失礼。

教育長(返町和久君)

公民館のそもそもの存在、目的のことに関しては、先ほど法律に即して議員がおっしゃられたとおりだと思います。ただ、現状、実態についてもやはり議員のほうから一定の理解といいますか、お話がありました。私もそのとおりだというふうに思っています。なかなかそれをすり合わせていくのが難しい状況かなというように思っています。具体的にセキュリティーと言ったのは、ソフト的なものだけではなくて、現状ですと図書館側の入り口のほうにも行くことができてしまいますので、そういう空間的な分離や何かの措置を施さないとなかなかできないだろうということをやはり課題として感じております。それについてはいろんな意味での予算措置も必要かなというふうに思っております。

5番(笠原俊一君)

できるだけね、あるものをうまく効率よく使うと。新たにつくれと言ってるわけじゃないですからね。効率よく使っていただきたいと私は願って、今の質問の展開をいたしました。もうあと5分ぐらいで時間のあれがちょっと来ますのでね、その中で図書館の部分だけ早めに終わらせたいと思います。ぜひともこの件は御検討いただきたいと思います。
そしてもう1点目で、図書館について先ほど言った駐車場いっぱいのときに、それぞれ目的用途があるっていって、今の空地ですか、災害のときの何だったっけ、防災広場。あそこあいてるんですよ。きのうの1番議員も言ったじゃないですか。あいてるものを何で。子供だったら怒りますよ。あいてるのに何で使わせないの。あいてるでしょ、ふだん。それも町長の考え方、あるいは返町教育長の考え方じゃないですか。あいてるところをわざわざ使わせない手はないじゃないですか。町民があそこまで図書館へ行ったらもういっぱいだよ。ジョナサンにとめさせるの。民間地だよ。商工会だったら私はあいてればね、先に事前に言っておくことは可能ですけども、ふだんの業務の中で確実にあいているということが分かっているとこだったらば、第2駐車場どうぞと考えたらどうだろうな。わざわざつくれって言って広げろって言ってるんじゃないんだ。あいてるところを有効に利用しなさい。これもお2人のトップの権限なんじゃないですか。町民目線だったら絶対おかしいって言いますよ。いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

昨日ですね、近藤議員より子供の公園として活用してはどうかという御提案いただきまして、再検討させていただきますと御答弁いたしました。笠原議員からは駐車場としてというふうにも御提案いただきましたので、公園と駐車場と2案として貴重な御意見として承りたいと思います。

5番(笠原俊一君)

あのね、公園の部分はあそこ2段になってて、上は木下の公園として使ってます。あそこの植樹は私もやってますから。花と緑の仲間でみんなでやってますからよく知ってます。ですから2段ありますから、駐車場、あいてる部分、入れない部分だけの駐車場ですから、そういった活用をぜひとも考えてください。
それで、私は図書館のところ、もう少し先に行きたかったの、本当は。佐賀県の武雄市のことで、先ほど私の前の守屋議員の話もありました。また4番の荒井議員の話もありました。もう御存じのとおり、武雄市はスタバもあわせてツタヤが図書館を13年からつくってね、私たちも視察行きました。すごいですよ。半端じゃない。1日7,000人ですって、来られる方が。それでそこの、今までの図書館と全然違う。コーヒー飲みながら本読めるんですよ。ツタヤさんですから販売もしてる。それで13人の司書が動きながら、もう全然違う。新しい時代の図書館運営なんですね。すばらしい評価だということで、もうあちこち賛否両論もありますけども、出てます。もしお金がない、建て直せない、いろんなこと考えるんだったら、葉山の頭脳じゃなくてね、こういう民間の頭脳を生かした新たな図書館、提案して考えたらいいと思います。これはもう先にこういうこともあるよということで、もうこれは深くやりません。1回これをぜひ見学して、できる方向、考える方向でぜひ検討してみてください。1回目ここで私のほうで休憩をさせていただきたいと思います。しないでとめちゃいますか。

議長(金崎ひさ君)

どうぞ続けていただいて、45分になったら中断させていただきます。

5番(笠原俊一君)

あと非常に、そうするとやりにくくなったと。

議長(金崎ひさ君)

申しわけございません。

5番(笠原俊一君)

いえいえいえいえ。私のほうの発言が、質問が順番でね、非常にちょうどいい区切りかなと思ったんで。じゃあその図書館のほうのことで、もう少し区切りをしていただくとありがたいかなと。こういうような思いで質問をさせていただきます。もうはしょってはしょって今話をさせていただいたんですけども。佐賀県のこのツタヤさんがつくった図書館というのは、お2人はまだ視察はしたことございませんか。役場の職員でございますか。教育長、いかがでしょう。

教育長(返町和久君)

教育委員会に関してはございません。私も行ったことはございません。

町長(山梨崇仁君)

公務として視察に伺った職員はいないと思われます。

5番(笠原俊一君)

時間になったらとめてください。公務としてというか、私用でも行ったことないですかね。非常に2013年4月1日、2年前ですよね、オープンしたんですけども。この町が5万人ぐらいの町だっていうんですけれども、もう周りの市からもばんばん来ちゃうしね、すごい。まず図書館だとか芸術の会館というのは、その町の文化レベルと言われるようなものなんですよね。町民がいろいろ憩ったり、憩いを求めたり、知識欲を満たしたり、いろんな活用ができるんですけども、この新しい…。
(14時46分全員起立黙祷)

議長(金崎ひさ君)

申しわけございません。引き続きどうぞ。

5番(笠原俊一君)

先ほどの図書館の件でしたね。ぜひとも見ていただいて、新しい時代の図書館がここにもあると。そしてツタヤさんのいろいろな資料を見ますと、やっぱりこれからの時代はこういうもんだな。町民のそういう知識欲を満たしたり、あるいは余暇活動の推進にもなりますしね。今現在置かれている図書館も駐車場も狭いということですから、いろいろな角度でこういったことも移行する時代に来ているのかな。そろそろいろんな葉山の町のいろんな施設が古くなってきてますから。これも民間の活力を利用した一つのあり方かなっていうことで、これは後ほど教育長のほうに差し上げておきますので、ぜひとも職員の派遣、あるいは今後の図書館の運営にお役立てをいただきたいと思いますし、先ほども言いましたように、葉山の町は公民館がないんですから、その施設を町民のために利するような検討もぜひとも違う目で、目線でもって、住民目線でもって、あるいは利用者目線でもって物事も見てもらいたいと願っております。
それで最後の質問に入っていきます。町有地の現状と将来構想について伺うということで。私たちが視察をした鳥羽市では、例えばこういった会議、今の現状がいろんな施設がこうなっているよっていうことを、iPadを利用しながら職員や同僚議員の認識も共感も得ながら、あるいは町民のほうにもユーチューブ等々で流しながら、ビジュアルで問題点を流し出すようにしてます。そういったことはもう一つの検討材料で、それはそれで進めていただきたいんですけども。現状というもの自体も認識をされていないと思いますので、ぜひとも認識をしていただきたい。そして先ほど非常に過去の歴史ということで、この件に触れたくないのは誰しもあるかなと。かなり明治の初め、明治の話のことですからね。こういった墓地のこと。しかしながら大正ですよね、町制が施行されてからね。ですから新たな時代でその町有墓地を使ってるところの方々も、お亡くなりになってる方もいますし、無縁仏になってる方もいます。そして土地が非常にあそこは砂地なんでひずんじゃってるんですよね。そんなこともありますから。有料のというか、お寺さんの管理のところですと、やはり一つの営業と言うと失礼、大変怒られてしまうんですけども、そういうんじゃないんですけども、そういう利用者目線の墓地っていうものができてるんですけども。ここに関してはね、そういった視点じゃないんですよね。町の町有地ではあるけども、払い下げになって町有地になってるんだけども、町は何にも手を貸してないわけですよ。お金だけ言われればちょっと出すとかね、そんな感じじゃないかな。抜本的にいつかはどこかでやらなければならなくなっちゃう。というのはきちっとした通路部分がないような形ですし、隣のお墓に行くのに飛び越えて行ったり、墓を通って行ったりというような現状になってます。ですから、いつかはきちっとやらなければならないと私は思っているんですけども。実際にそこの場所を、町長は非常に同じ町内となるんですかね、御存じだと思うんですけども。見てられますでしょうか。

町長(山梨崇仁君)

はい、町内11カ所の町有地において、墓地として使用されてる箇所があることについては承知をしてございます。

5番(笠原俊一君)

いや、4つの町有墓地で、特に町長がお住まいの地域の墓地を、町有墓地を見てられますかという質問です。

町長(山梨崇仁君)

私の自宅問わずですね、墓地としての状況については承知をしてございます。

議長(金崎ひさ君)

もう一度恐れ入ります。

町長(山梨崇仁君)

自宅に問わず、墓地としてあることについて承知をしてございまして、幾つかについて現認したものもございます。

5番(笠原俊一君)

私、4つのうち全部って言ってないんですね。町長のあずまという地域ですよね。そこにある、あれ、あずまじゃないのかな。元町になるのかな。そこの場所で、特に私がひずみがあるよ、そういったところの墓地ですよということを言ったつもりなんですけども。的確に言えばそういうことで、そこの墓地を見ましたかと聞いたんですけども。いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

おっしゃいました元町町内会、もしくはあずま町内会にかかる部分でございますと、堀内字葉山888番地の該当墓地かと思います。当地につきましては現認をしてございます。

5番(笠原俊一君)

あそこは町有墓地だという認識の中で、何にもお感じになりませんでしたか。あれが例えばお寺さんの墓地であれば、それはそれでお寺の管理地ですけども、あれは町有地なんですよね。で、町長として何もお感じになりませんでしたか。

町長(山梨崇仁君)

明治45年でしたか、譲渡を受けたというものでございますけども、恐らくそれより以前からですね、長らくあそこにお休みの方々がいらっしゃる墓地だなということで、大変畏敬の念を持って拝見しております。

5番(笠原俊一君)

ちょっと私の質問の観点と…畏敬の念は誰でも持たなければいけない。不遜ですよね。私の言いたいのはね、例えばよその町の町有墓地に関してネットで見ますと、幾つか例が出てきます。条例できちっと管理をされております。ですから、条例でないところの墓地というのは、多分出てこないんじゃないかなと思うんですけども。もうそろそろその年齢がかわって、代がかわって、そういった時代ですから。私もあそこの墓地を所有の方お2人が、自分の将来のことを考えると、やはりきちっとしたものにしていかなければいけないんだよと。例えば整備もある程度墓参に来られる方のお水だとかね、町内ですぐそばに住んでる方ばっかりだったらいいですけども、町有墓地ですから、そういったこともきちっと考える時代になってきたんじゃないの。45年だから非常に畏敬の念を持ってっていうか、それだけで済まされる問題じゃないでしょ。町有ですからね。どこかで誰かがやらなければいけない。
私のほう時間がないんで端的に言います。私は震災3.11を考えて、皆さんの避難路として、避難の場所として将来はあそこは避難タワーというものを提唱してぜひ研究をしていただきたいと願っております。その避難所タワーとしてあそこの部分は直す。そしてその移転先はと言いますと、今問題になっているクリーンセンターの跡地を、そういったマンション的な、葉山町民のための町有墓地というものにつくり変える。そしてそこにセレモニーホールというものも一緒につくりながら、また有料ですから、条例等でよその町を見ますと有料ですから、そういったものを資金につくり上げてく資金にも充てて、将来ともどもその葉山の町の墓地に入られるようになったときには、しっかりとした仕組みの中の町有墓地というものをぜひとも今現在お使いの方々、そういった組合、町と研究しながら総合計画の一つに考えていっていただきたいと。今すぐということではありません。前期の基本計画が6年間ですから、その後の問題としても結構ですし、今誰かが、町長みずからがね、町有地のあり方として考えていくときだと私は思っていますので、一つの警鐘として鐘を鳴らしたいと考えております。
ほかのきちっと管理をされているところ、あるいは話の協議がなかなか緒につかないようなところについては、私はまだ結構だとは思いますが、いつ何どき襲う大きな津波対策にも、あそこの元町のところは非常に中心街的な場所ですし、ある程度の方々は、元気な方々は避難を可能にすることができるかもしれませんけども、大多数のお年寄りたちが、有事のときにさっと逃げ込めるところがあれば、ましてやその場所が先祖からの大事な土地であれば、ますますその先祖を敬う気持ちにもなるでしょうし、先祖に自分たちが救われたと、こういったことにもなるんではなかろうかなと。かつて沖縄の戦争のときに、亀甲墓というお墓に家族みんなが避難をして免れたと、こういった事例もございますので、何もお墓を利用して云々ということではないんですけども、この際そういったものもぜひとも考えていただきたいと私は願っておりますし、そこの墓地の数名の方からも、ぜひとも笠原君、この墓地の将来に向かっての検討をスタートしてほしいよという願いも込められておりますので、ぜひとも検討をしていただきたいと願っております。いかがでしょうか。それだけの全くそのまま聞いて、あなたの質問を聞いて流す。そうじゃなくて考える余地があるよ、検討していくよとお答えになっていただけるでしょうか。いかがでしょう。

町長(山梨崇仁君)

まずですね、笠原議員の今御指摘いただきました墓地の今後のあり方というビジョンについてお話をいただきましたけれども。町として現在、町有の墓地という表現をされていらっしゃいますが、あくまで町有地としての譲渡を受けたものに対して、そこに個々人が所有されていた墓地があるということですので、正確には町有地にある墓地という状況があるという状況でございます。一般的に町営で墓苑を持っていたりとか、町有地の中に町が主体的に墓地としての利用をですね、促しているものではございませんので。私も先ほど申し上げたように、町制として始まった、葉山村のさらに以前から恐らく眠られてる方々がいらっしゃる場所でございますから、そこを町有地だから今の法律や我々の生活の中で当てはめて整理をしていこうとか、そういった取り組みをするものではないというふうにそもそも思ってございます。なお現在の、とは言いましても管理などの問題もございますので、今あるその墓地を利用されている方々の中での管理組合を、ぜひ主体的に活動していただきまして、私からお願いとすれば、周辺への墓地があることに対する、例えば環境の整備であったりとか、申し上げたように壁などにですね、亀裂が入って大きな修復が必要な際には、町も一定の支援はしなければならないと思ってございますので、ともに協力をしながら周辺環境をですね、よくしていくべきだというふうに思ってございます。

5番(笠原俊一君)

町有の土地に墓地ができているというような、非常にややこしいような発言をされております。いずれにいたしましても町有地であります。その中に墓地がある。当然村の時代からのことと私も認識をしております。もう一つまたそうしますと、私は言わなきゃいけない。というには同僚議員とかつて時津ですか、長崎の視察に行ってまいりました。それで、そこは長崎大洪水の際、多くの方々が亡くなりました。その話もしたことがあったかなと思うんですけども。その町は地区計画ということで、まちづくりを進める上で、町が率先して始めた都市計画でしたが、当時はむしろ旗を立てて反対されたそうです。その後に長崎大洪水ということで、多くの町民が亡くなりました。そしてものすごい規模で、これは各自治体単位で地区計画が進んでいるのを目の当たりに見て来ました。一番の問題というのは、やはり私は先祖からのお墓、あるいはお寺、そういったものが反対するだろうな。見に行きました。とんでもない。お寺もお墓も移転をして頑張ってまちづくりを進めています。私が言いたいのは、今、町の土地に、町有の土地に墓地があります。それをその管理者の方々と、将来のことも交えて、今のままではひずみもあるし、人のお墓をまたぎながら隣のお墓に行かなければいけない現状にも見えますので、いつかはこの問題について、町有地でございますので乗り出さなければいけない。そのための研究、調査をその管理の方々や有識者、あるいはいろんな先輩、結構でございます、の方々と考えてはいかがかと質問をしております。また先例として他市の事例を挙げて、条例をつくって墓地管理をしている町もありますよと。このように申し上げたつもりですので、この件について研究をされるつもりがあるのかないのか、お答えください。

町長(山梨崇仁君)

まずもって改めて現在の町有地というものは、墓地である状態のものを町が譲渡を受けたものでございますので、墓地としてあるものを町有地として町が昔に任された状態だというふうに考えてございます。ですので、その状態につきましては、私はあくまで尊崇の念を持ってまいりたいと思いますし、畏怖の念を持ってまいりたいとも思ってございます。その土地の利用につきましては、できることでありましたら、現在そこに休まれてる方々の御子孫の皆様とですね、お話をした上で、その方々が移転や笠原議員のような御期待を持っていらっしゃるんであれば、町としてお応えをするべきかなというふうにも思います。なお、他の自治体の動向ということでございますので、町有の土地にある墓地のあり方というものが他市にもしあればですね、参考の資料として取り寄せたいというふうに思います。

5番(笠原俊一君)

私は先ほど質問の中で、その墓地の所有者数名の方から話を受けたと申し上げましたので、これ以上のことはもう申し上げません。どうぞ御検討願いたいと思います。以上です。

議長(金崎ひさ君)

これにて5番笠原俊一議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は午後3時30分からといたします。(午後3時03分)

議長(金崎ひさ君)

休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。(午後3時30分)
第5番、8番田中孝男議員の一般質問を行います。

8番(田中孝男君)

2日目最後の一般質問でございます。お疲れのところ、もうしばらくおつき合いをいただきたいと思います。
先ほど震災で被災に遭われた方に対して、皆さんと一緒に黙祷を捧げました。御冥福を心からお祈りしたいと思います。思いますと、3月11日、4年前の3月11日、私は初めて選挙なるものに向かって、何をしたらいいか大変悩んでいた時期でございます。あれをテレビで見まして、約1週間ぐらいぼうっとしていた自分を思い出します。もう4年もたってしまったんだなと。きょうがそういう意味で最後の一般質問でございます。
まず1つは、ごみ問題について。このごみ問題は、横須賀・三浦から広域から離脱をしてですね、裁判という事態になりました。その後、戸別収集、資源ステーションというようなものは入りましたけども、いわゆる先行き安定した処理ができるようなものごとについては、町長は事あるごとに近隣自治体とのパートナーシップでということをずっと言っておられて、ただ、裁判中でもあり、具体的なアクションがどこまでその間とられていたかは私はわかりませんが、そういう中でなかなか質問もしづらかったというのがこのごみ問題でございます。今回逗子市というお名前が町長から報告をされましたので、この逗子市との取り組みについてお尋ねをしたいと思います。
それから、ごみの問題は2つ大きなテーマがあると思います。1つは将来的に安定して処理ができるということ。町にとっての安心感。それからもう一つは、いかに経費を縮めていくか。この2つが一番大きな問題かなと私は思っております。このことについてお尋ねをします。
それから、この4年間、できるだけ町の重要テーマをテーマとしまして、一般質問という貴重な時間をできるだけ何ていうんですかね、提案型になるように一般質問をさせていただきました。そのことの総括をさせていただけたらありがたいというふうに思います。第1質問、これで終わります。

議長(金崎ひさ君)

答弁を行います。

町長(山梨崇仁君)

田中孝男議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。ごみ問題について、1点目、逗子市との取り組みについてとのお尋ねですが、さきの議会定例会にて御報告したとおり、逗子市を訪問し、ごみ処理に関する情報交換を行うとともに、当町の可燃物の処理について打診を行いました。今後につきましては、県及び広域ブロック内の自治体相互の立場を尊重しながら、両市町の協力関係構築の可能性について情報交換を行ってまいります。
続きまして2点目、経費の削減についてとのお尋ねですが、ごみ処理経費の削減に向け、契約方法の見直しや生ごみ処理容器などを利用した家庭での自家処理の推奨、広報や説明会などで分別の徹底を呼びかけるなどの取り組みによって、平成25年度にはごみ処理経費を約7億7,000万円まで削減することができました。しかしながら町民1人当たりのごみ処理経費、1トン当たりのごみ処理経費を見ますと、いまだ県内の標準水準に達していないことから、引き続きごみの減量化を進めるとともに、より適正かつ効率的な処理体制の構築に努めてまいります。
以上で御通告いただいております1回目の答弁を終わります。

議長(金崎ひさ君)

再質問を行います。

8番(田中孝男君)

先輩議員である横山議員から、昨年の10月3日、町長との質疑がありました。本会議の質疑の中で、町長からですね、昨年の7月1日に横須賀・三浦の両市長とお目にかかって、広域の枠に入ることはできないと、はっきり言われたと。その次にですね、近隣自治体とのパートナーシップということをおっしゃっておられる中で、この今、町長が言われている近隣とのというのは、長期的なパートナーシップを考えておられるのか、それとも短期的なごみ焼却を依頼するということなのかという横山議員の御質問がありました。これに対して町長は、かつて横浜市にお願いしたような緊急避難的なね、ものでは安定した処理体制をつくったとは思わないんで、やはり長期的な目線で継続してもらえるという前提の中の契約となるものを望んでいきたいと。私としましては、皆さんに12月までには少なくとも相手方の相談にのってもらえる相手と一緒の方向性を見出したいと思いますという御答弁がありました。そこで、11月の28日に町長から、逗子市を訪問し、逗子市焼却炉での葉山町の可燃物の処理を市長に打診したと。逗子市と鎌倉市の関係、市民の理解が重要であることを踏まえて、事務レベルの情報交換を行っていくというふうに述べられました。そこまではよろしいですよね。
ということはね、私、何が言いたいかというと、非常に慎重な町長が、長い間、近隣とのパートナーシップと言い続けていてね、11月の28日に逗子市の名前を挙げられたということは、ものすごく大きなことだというふうに私は受け取りました。話は大分煮詰まっているのかなと私は理解しているんですけれども、どんなものですか。答えられない質問をもし僕がしましたら、それは今言わないよと言ってくださって結構です。

町長(山梨崇仁君)

具体的に話を詰めた段階でですね、パートナーシップというふうに公表できればよいなというふうには思ってはおったんですけれども、実際のところ、まだ具体としてですね、この方向でいこうといってまとまったものはないというふうに考えております。ただ、時期的にも年末、また当初予算の時期でございまして、逗子市さんも今、議会中でございますので、なかなか情報交換も進まない状況がございますけれども、年度が明けてからですね、具体策として話をまとめて、何かお示しできるものがあればというふうに思ってございますので、しっかりと協議のほうを進めてまいりたいと思っております。

8番(田中孝男君)

またお名前をお出しして申しわけないんですが、横山議員と11月の28日に一般質問でやりとりをされています。その中で、大事なことをおっしゃっているんですね。お願いばかりではなく、葉山町としてできることは何かといったことも議論しなければいけないという。考えている。その旨をお伝えさせていただいています。なお、既に10月22日以降、事務レベルでは鎌倉市さんとも今、話し合いは始めている段階だと。それから、Q&Aの中で、平井市長に伝えてあるのかという御質問があります。それに対して、会談の時間もですね、それなりの長い時間をお話ししていると。いろいろな面でこれから協力できることについて、事務レベルで協議をしていくというふうにお答えになっている。これはパートナーシップですから、ただ単にね、横浜に緊急避難的にお願いしたことではなくて、組んでいこうということで、市長ともじっくり話をされたと。それから、パートナーシップですから、ギブ・アンド・テイクみたいなことも念頭におありになるのかなと。葉山町としてできることは何なのかということを考えていきたいというようなことがありました。そこまでよろしいですか。
今の逗子市の現状を多分お調べになっていと思うんですが、今お聞きの町民の方にもわかりやすく、私が調査をしたところによりますと、今、逗子市では70トン炉を2基を延命という形で10年延命を契約の中に盛り込んだ延命といいますか、修理をされた。私が行っていろいろお聞きしますと、肝心の部分の炉心部は、ほとんど新品に変わっていると。そのほかパイプ関係ですね、この辺については部分的な手入れをしているというのが現状だと。まずこれが1点。
それから、今どういう形で運営されているかということについていきますと、70トン炉2炉ある。1炉にですね、大体日量60トン、これは最近のごみはカロリーが高いということもあって、60トンでちょうどいいんだよというふうにおっしゃってましたけれども、60トンを月曜日に火をつけて、毎週土曜日の朝、埋火してるんですね。ということは、週に5日間、24時間で連続して燃やしておられる。それも1炉だけです、動いているのは。その1炉も、1カ月間それを続けて、週のかわり目ということですけれども、1カ月間続けて次の第2号炉に移ると。どちらかというと、半分ずつ使っていると。これ、1炉が10年で半分しか使わなければ20年もつのかなと。僕は勝手にそんなことを思ったりしたんですけれども、そういう状況で、ざっくばらんに言えば、能力的にですね、逗子市さんの場合はかなり余力があるというふうに私、勝手に思いました。逗子市さんがどうおっしゃるかはまた別な話でございます。
それで、ギブ・アンド・テイクということでこの焼却炉というものを考えてみますと、横須賀・三浦が横須賀ごみ処理施設整備実施計画という中でですね、31年の終わりごろに稼働を開始するという、広域連合の中身がスタートしました。調べてみますと、この処理施設はですね、総額で229億の計画。入札で212億になってますけれども、横須賀市が23%均等割、77%はごみ量で計算する。横須賀と三浦の持ち分がですね、横須賀市は184億5,000万、三浦市は44億5,000万。このうち国がですね、半分持つのか、3分の1持つのか、僕はちょっとまだ正確なところはわかりませんが、金額的にはこういう金額だと。これが1つ。それから、逗子はですね、この延命措置という修理をされて、31億8,000万かけておられます。そのうち、国が7億6,000万、逗子市は起債をその差額の分だけ起債をされています。一般会計から6,800万かな、だけ入れて、あとは起債になっています。それからもう一つ考えてみますと、葉山町で単独の炉を設置するということは全く考えないとおっしゃっていましたけれども、これは例えの話ですけど、例えば葉山町で、葉山のごみ量から言うと30トン炉ですかね、それをつくったとすると、世の中で一般に言われているのは、トン当たり約1億。と、30億ですよね。今のスペースでダイオキシンの出たあのスペース、東伏見台の住宅街があって、炉があるところにできた住宅街と、住宅街のあるところに後から炉をというのは、現実問題不可能に近いと僕は思います。ということは、全く新しいところに道路をつけて開発してつくるということで考えますと、40億は楽に超すかなと。それぐらい大きな何ていうんですかね、中身の話だと思うんですよ。決して金額をいっぱい使っていいよと、使え、使えと言っているわけじゃないですけども、このごみ処理の安定処理ということが、単なるお願いだけでですね、できるとも僕も考えにくいし、パートナーシップというギブ・アンド・テイクで言えば、ある部分、葉山町が何かやっぱり考えなくちゃいけないだろうと。将来的にそういう問題が出てきたときに、そんなことは考えてもいなかったよという話でも困るし、そのことについて議会も町民もですね、みんなある程度の何ていうんですかね、感性を働かせる必要があるんじゃないかということで、あえてこの数字を、こんな形のことを申し上げました。これについて御意見いかがですか。

町長(山梨崇仁君)

まさにですね、田中議員がおっしゃるとおり、大変莫大な金額をかけなければならないですし、たとえ葉山町は人口5万人以上でですね、国から支援があったとしても、国の税金も我々の国民の税金ですから、それほどのお金をかけて、この町につくる必要があるかと改めて問われれば、その必要はないというふうに考えてございます。では、その場合は何度も申し上げているとおり、燃やすという中間処理につきましては、他の自治体さんの協力をいただくことが葉山町としては必定。一方で、ほかの中間処理につきまして葉山町ができることは、それを応援することができるんじゃないかと思ってございますので、そういった形をパートナーシップとして逗子市さんを筆頭に構築できていければというふうに思っております。

8番(田中孝男君)

逗子市さんといろいろお話しした中でですね、逗子市さん、今困っているのは、最終処分場ですね。これは何ていうんですかね、今、入っている最終処分場のものを整理して、少し余裕をつくったと。だけど、それは将来的なことも考えて、今は余り使いたくないんだと。それから…というのが一番の悩みというふうなことでした。それから、粗大ごみの処理施設ですね、これは今、30トン、5時間で、パー5アワーズで、30トンの施設があります。これは昭和54年にでき上がってもう36年経過して、大分老朽化しているんですよと。何かほのめかすようなお話をいただきました。ただ、これもですね、そう簡単な金額でできる施設ではないということもあると。こういう中で、私はできるだけ費用もかけずにですね、多少好意に甘えるところもあっても、葉山町の安定した将来的なごみ処理ということについて、ぜひとも最善の努力といいますか、かなりの交渉力が必要な事案だと思います。鎌倉市との問題もあります。それから市民の皆さんの問題もあります。こういう問題をクリアして、オーケーが出るのにですね、かなりの時間もかかるだろうとは思います。ただ、慎重な町長が逗子市の名前を11月の28日に挙げたということについては、僕は非常に心強いものを感じておりますので、その辺を今のオフィシャルなところではね、例えば、いや、まだ何も緒についたばかりですよとおっしゃると思うんだけど、大いに期待をして、この問題については見守っていきたいなというふうに思っております。
ごみの問題については、これとですね、経費の問題ですね。先日も予算特別委員会でごみの減量のデータが出ました。戸別収集が始まって6カ月経過の収集の結果が出ております。それを見ますとね、収集可燃ごみ、これ、このほかに持ち込みの可燃ごみがあったり粗大ごみを処理したものを燃すというようなこともあることも承知した上でお尋ねしますけれども、最初の3カ月間、6月、7月、8月は21.84%の可燃ごみの、収集可燃ごみの減量ができたと。残りの9、10、11の3カ月間は18.3%の減量。これはリバウンドではなくて、季節要因だというようなお答えをいただいております。この数字は、当初、たった6カ月間ですけれども、当初当局が考えていた数字と近いんですか、遠いんですか。

生活環境部部長(成島光男君)

可燃ごみの収集につきましては、先行して5町内会をやらさせていただいておりました。それらの数値と比較してですね、ほぼ同量またはそれよりプラス若干アルファ的な数字が出ておりましたので、私たちの考えていたとおりの数値をお示ししているものだいうふうには思っております。

8番(田中孝男君)

要するに当局の計算どおりだと、計画どおりだということで、今、全町で皆さんに大変な御苦労をいただいて行っている戸別収集。少なくとも可燃ごみの減量については、皆様方の御努力の結果、町当局が望んでいる数字に推移しているということでよろしいですよね。
それで問題はですね、予算委員会のときにも申し上げましたけども、11月、今は何月…3月ですよね。11月まで終了して、この減量したものが町にとって幾らの経済効果があったのか。これは町民の方が大変な関心を持っておられることなんですね。その数値が全く出てこないと。町民に聞かれますよ。一生懸命やってますから、どうですかねと。いや、燃えるごみはね、おかげさまで20%減ってるんですよ。ああ、そう。それじゃ町は大分楽になったでしょうと。幾らほかに使えるお金ができたんですかね。答えられない。何度聞いても答えてくれない。何で。町民から言われます。これについて「何で」にちょっと答えていただけますかね。

町長(山梨崇仁君)

さきの町長質問等でいただいた内容でございますので、改めてこの場で申し上げたいと思います。直接的にですね、町が収集をしてまいりました皆様の可燃ごみにつきましては、収集量としての集計は行ってございますので、先ほど田中議員がおっしゃるように、昨年度比ということで、どのぐらいの量が減ったかということは表現が可能でございます。しかしその後ですね、可燃物につきましては、ごみピットのほうにまとめて集約をしております。まとめてというのは、収集した可燃ごみ以外にも、例えば粗大ごみが分解する段階で発生した可燃ごみであったりとか、また植木剪定におきましても、植木剪定の収集業者のほうから、植木にそぐわないものにつきましては持ってこないでほしいと言われておりますので、そういったものについては可燃ごみとして処分をしております。要するに、さまざまな可燃ごみとして、ほかのごみからもですね、集まってしまうために、結果的に町は今、それを3社に委託をして可燃ごみを処分してございますので、処分段階での全量と収集したごみの量というものが差が出てしまう状況にございます。金額としてあらわすとなりますと、どうしても3社にお願いした処分費からしか計算ができないために、収集量に純粋にマッチした処分金額というものが出せない状況にあることを重ねて申し上げなければならないと思います。皆様にはですね、御努力いただきながら、量でお示しできながら金額でお示しできないことが大変申しわけない気持ちでございまして、その後、町長質問の後に私も独自に資料を取り寄せまして、計算をして、持ってございますので、また機会ありましたら皆様にお示しをしてまいりたいというふうに思います。

8番(田中孝男君)

この一般質問にしても何にしても、町民の方の関心事を取り上げることは重要なことだと思いますので、多少予算委員会のときにもですね、質疑もダブるところがあるのは御容赦いただきたいと。今のお話ですとね、要するに収集している一般家庭から出て戸別収集で収集しているゴミの量は確かに減ったけども、直接町に持ち込まれるもの、それから粗大ごみを分解して出る可燃ごみ、それから植木剪定枝の中から可燃ごみに移るもの、そういうものを入れると何か減ってないようなニュアンスが聞こえるんですけれども、その絶対量については公表されますか。

町長(山梨崇仁君)

本会議ですので、細かい数字を申し上げるのはどうかと思ったんですけれども、御質問ですのでこの際申し上げさせてください。6月のごみの搬出したごみというのは、実は5月分のごみですので、7月分に搬出したものから12月分に搬出した6カ月間のごみ量につきまして、昨年度比で決算額を比較をさせていただきました。これは今の話ですと、家庭系ごみ以外のごみも入った金額でどのくらい減少しているかですけれども、6カ月間でおよそ1,560万円と出てございます。ただ、これは消費税の額が違っておりますので、5%で計算をしていまして、平成25年と比較をさせていただく金額で、およそ1,560万円、金額としては下がってございます。なお、重ねて申し上げますが、これはほかのごみが入った上での削減でございますので、家庭系の皆様の御努力だけで言えば、さらに多い額が削減できているものとお考えいただければと思います。

8番(田中孝男君)

全く今までですね、その数字のかけらも我々知らなかったんですね。いや、議員全員だと思いますけども、今初めてその数字が出てきた。プラスじゃなくてよかったなと思って。いや、正直なところです。これだけ出さないから、もしかしたらプラスになってるんじゃないかと思って心配しました。そんなことはなくてよかったです。燃すごみについては、大体こんなことで質問を終わりますけども、総量の経費をですね、どうやって減らすかと。先ほど7億数千万になったけども、7億7,000までいったけども、まだまだ頑張るぞというお話をお聞きしましたけれども、この7億7,000の中にはですね、私、同僚守屋議員がよく言われる3億円の壁というのが入ってるのかなと思いますが、いかがですか。

生活環境部部長(成島光男君)

人件費部分も含めた数字でございます。

8番(田中孝男君)

守屋議員の座右の銘じゃなくて、愛読書ですね、一般廃棄物処理の、処理事業の概要という中で、これ、すごく出るのが、県がまとめて出すんですね。これ、出るのがすごい遅いんですよ。遅いんですけども、大体26年の3月に出たのが最新版なんですが、それで見ますと人件費が3億464万8,000円、35人、人員は35人。逆算しますと、1人あたま870万4,000、これがいわゆる人件費という形になっています。総務部にお尋ねする実際の個人個人のですね、年収をお尋ねすると、これとは誤差があります。そのことを承知の上で質問してますけども、一般廃棄物処理事業の概要、これは町がデータを出して、県がそれを、県の市町村を同一の基準で仕分けをして出ている数字ですから、あながち間違った数字だとは私は思いません。ただ、単純に私が今言いたいのは、7億7,000まで減ってきましたよと。だけど、このうちの3億は人件費なんです。この人件費というのは町の職員が直接今はかかわって収集をしています。そこをですね、将来的にどうするかという展望がないと、展望がないとですね、欠員が出れば補充するというやり方になると思うんですよ。また逗子の話をして申しわけございません。逗子は今まで全市を一つの区画として、町職員で収集していました。人件費総額3億ちょっとです。ほとんど同じような金額です。今度、逗子のエリアを2つに分けてね、今まで例えば月・木の収集日だったのを月・木の収集エリアと火・金の収集エリアにした。さらに、さらに収集車を、収集する人をですね、外部委託を入れ出したと。これはやはり平井市長が将来をにらんで、ある考え方のもとに手を打たれたというふうに思うんです。職員諸君の生活にかかわる問題ですから、私も今すぐにね、どうこうしろと。例えば配置転換といっても、年齢の問題もありますし、職種の問題もあります。そう右から左にできる話じゃないし、組合との話も当然必要でしょう。そういうことも含めてですね、町長としてこの問題、3億円の壁を将来的に取り外していくのか、いかないのか、その辺について、すぱっとはお答えになれませんかもしれませんが、お考えをお聞かせください。

町長(山梨崇仁君)

御承知のとおりですね、職員が実際に働いているものに対してのお話になりますので、なかなかお答えしづらいところがございますけれども、実際に人件費が高いということは承知をしてございまして、クリーンセンターに係る職員の数について、今後の戸別収集の動向などを踏まえた上で、人員の体制についてはもう一度組合さんと話していこうということを今、約束してございます。また一方で、人員削減のみならず、今いる方々にですね、皆さんも御存じのとおり、他の自治体では収集しながら別の業務を行っていただいたりとか、その業務に関する付加価値をつけた動きをしてもらうことも十分考えられると思いますので、そういったものについてともに前向きな人件費分の働き、さらにそれを超えた働きを町民の皆様にお示しができないかといった視点でもともに考えていこうというふうに考えております。

8番(田中孝男君)

僕もですね、右から左、今すぐにね、アクションに結びつけてどうこうじゃなくて、例えば欠員が出たときに補充をしないで、非正規社員というと語弊がありますけど、アルバイトとかパートを使ってですね、あるカバーをしていく。それがある程度ぎりぎりになってきたときには、例えば外部に委託する部分もつくっていく。手はあると思うんですよ。それで、これはですね、1年、2年でぱっと答えを出して、ある結果に結びつけろということは言ってませんけども、将来をにらんだ長としての覚悟をある程度持たないと、これに手がつけられないんですよ。そのことをね、解決しないと、ごみ問題の根本である1つは安定した処理、1つは経費の削減、これが達成できないと思うんですが、いま一度御答弁いただけますか。

町長(山梨崇仁君)

田中議員がおっしゃるとおりですね、覚悟を持たなければ解決には向かわない問題だと思っております。状況としましては、戸別収集が開始をして半年、もう少しで1年を迎えることになりまして、業務の全体像というものは確定をしてまいります。そのごみの収集業務、また搬出に伴う事務連携などについてもですね、一定の形ができ上がってまいりますので、その上で、これは一つの大きなタイミングとしてですね、どのように、ではそれを効率よく、またこなしていくか。また、今ある業務をさらに副次効果を高めていけるかといったことを話す覚悟を持ったときだというふうに改めて申し上げたいと思います。

8番(田中孝男君)

ひとつよろしくお願いします。やっぱり真剣にそのことについて多少自分が火の粉をかぶってもやるんだという強い気持ちをお持ちいただきたいと思います。さて、ごみの問題につきましては、これで一応終わらせていただきます。
私、4年間、一般質問に立たせていただきました。その間にいろいろな問題についてお話をしました。この2-1として下水道と挙げています。この下水道についてはですね、過去10回、僕、やってるんですね。自分でも随分熱心に、執念深いなというふうにも思います。ただ、この下水道というのは、話を始めたころに戻って考えてみますと、年間町長は7ヘクタール、350でとりあえずストップして考えるような、どちらかというと大ブレーキのかかった状態だったんです。そのとき私は、大変な危機感を持ちました。このままでいくと、それこそ30年、20年から30年のかかってでないと完成しないし、その先まで、350の先までいくというニュアンスがなかなか伝わってこない。そうすると、もしこれで立ち往生するとね、葉山町にとって大きな負の遺産になる。毎年毎年莫大な赤字を出しながら引きずっていかなければいけない事業になってしまうんじゃないかということで、大変な危機感を持ちました。そこで、何回か御質問を差し上げました。24年の12月ですけど、今から2年…丸2年ちょっと前ですね。私、下水道問題を考える一つの切り口としてね、今、約400億の投資をした浄水場、それからポンプ場、それからある程度布設をした状況ですね、約400億の投資をしたところがあると。この24年12月の一般質問で、部長に僕は質問しました。今でき上がっている処理施設ですね、処理施設に1軒つないだら幾らコストかかりますか。当然1軒じゃ計算もできないだろうし、100軒ではどうですか。そのときの部長のお答えは、100軒でもちょっと、ゼロですかねみたいな。それで1,000軒なら、そのとき初めて最終汚泥の処理費用が発生しますというお答えでした。逆に言いますと、それしか費用が発生しないというふうに、やや拡大の解釈かもしれませんが、私はそう思いました。そうすると、この下水道というものを一つの事業として考えたときに、考えたときに、今もう既にエンジン部分といいますか、主要な部分についてはでき上がっていると。それに大枚400億投資してあるよと。そこであとは接続件数がふえることによって、1軒当たり3万強の、言ってしまえば町にとってのね、純益に近い、企業的に言えば純益に近いものがそこに入ってくる。そうすると、今、約2億3,000万ぐらいのランニングコストがかかっているものについてね、2億3,600万ぐらいですか、それに対して今の下水道収入が2億2,000万。もうちょいのところまできてると。それで接続件数をふやすために、早期にかじをとって、下水道事業について向かうと、将来的にすばらしい事業になるかもしれないというようなお話を申し上げました。これが24年の12月です。
その後ですね、25年の10月には、私はいろんな数字をですね、全部調べ上げて、いわゆる下水道債のプライマリーバランスを崩さずに、7年でできますよと。国は10年概成と。僕は7年概成。このときに7年でできますよ。町長、かじをとりませんかというやりとりをさせていただきました。そのときぐらいはですね、これまでの経緯をどうしてもぬぐえないといった印象の方もおられると。多くの方の合意を得るために丁寧に議論を進めたいと町長申されてるんですね。
そういうことを進めながら、ちょっと先、飛ばしますけども、最近ですね、例えば起債の償還額が減少に転じる時期がくるため、諸事を勘案した上、事業のスピードアップを考えていきたい。大きな変化に言及された。さらに10年、国のですね、1月の21日ですか、国に行かれて、これは当初計画だと10月の二十何日だったんですね。それが台風で流れて、国交省へ行かれたのが10月ですよね。そこで国から10年概成プランということで、規制緩和も含めた発注の仕方も含めた新しい提案が出て、町長、大変喜んで帰ってこられたのを、ものすごい僕は印象深く受けとめております。将来、これで2月の18日に待寺議員の総括質問の中で、将来計画をしっかりまとめた上で、一気に走り出すための27年度とし、方針を大きく変えていく転換の年になるというふうに正面切って表明されたんですね。僕はものすごくうれしい方針転換だというふうに思っております。これに対する覚悟のほどをもう一度お聞かせいただけますか。

町長(山梨崇仁君)

田中議員が過去のですね、2年半前の議事録から読み起こしていただきまして、私自身がですね、そういった外的なさまざまな変化の中で、田中議員の御意見もたくさんいただきまして、いろんな思いをめぐらせて、いわば180度の方針が違う形ですけれども、転換することの覚悟を決めました。議事録として正式に残っているものでございますので、その過程について御承知いただいておりますとおりでございますから、その方向性については全く変わることなく、27年度、しっかりと足場を固めた上で、28年度、形にしてまいるための動きがとれるように突き進んでいきたいなというふうに思っております。

8番(田中孝男君)

ついでにちょっと言わせていただきますけど、27年度の予算に私、賛成しました。今までずっと下水道、反対してました。ね。27年度は賛成しました。もう一度念を押しますけども、一番の今の問題は、接続率をどう上げるか。もう既に面整備が済んでですね、つないでいただいているところが五千二百数十軒、つないでいただけてないところが二千二百何軒ある。1年間に、放っておくと四、五十軒しかないんですよ。これを本気になってね、つないでいただくのに、予算は大変シュリンクした予算でした。その部分に関してね。それは町長が先頭に立ってこれからやるということをおっしゃっていただいたんですが、そのことについてもう一度念を、これだけものすごく心残りでね、これでもうここへ出てこれないかもしれないんで、心残りなので、念を押します。

町長(山梨崇仁君)

営業の方という表現すればよろしいでしょうか。接続率向上に向けて、恐らく各戸訪問であったりとか、また新規のみならず私道部分についての解決も望まなければならないと思ってございますので、そういったことについて、専門的な人員を含め、技術職のもちろん人員もそうですけれども、確実に接続率が上がる施策について、覚悟を持って取り組んでまいりたいというふうに思います。

8番(田中孝男君)

こういう調子でこの僕がここに挙げている人件費、高齢者福祉、財政、し尿汚泥の汲み取り、葉山の海、教育改革、全部やってるととても時間がないので、今のような振り返りを僕はしながらね、町長に確認がとれればうれしいなと思って、しゃべっています。
ちょっと飛ばしまして、高齢者福祉にいきましょうか。高齢者福祉は、27年の…26年の3月に一般質問で、待機児童ならぬ待機老人というテーマでお話をさせていただいて、部長も前の部長でした。そのときはね。それで、いろいろその数値を挙げたり、データをもとにいろいろお話をして、その当時はたしか老健が計画しようかなというようなことだったんですが、27年の1月にですね、29床の地域密着型老人ホームという形で、その解決策を示していただいた。大変うれしいと思います。この問題については、将来的に終点がないのかなと。終点のない問題かなというふうに思っておりますので、今後ともですね、しっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、部長いかがですか。

保健福祉部部長(仲野美幸君)

この高齢者福祉の問題につきましては、今、議員がおっしゃられましたように、まだこれから高齢者がふえていくこともありますし、また町の人口の約3割を占めていらっしゃる皆様のことでございますので、そしてこの第6期の計画を立てるときに、アンケートもさせていただいて、その方々の御意見の中でも、葉山で最期まで安心して暮らせるまちづくりを望んでいらっしゃる方が多くいられましたので、それにお応えできるような形で進めていきたいと思っております。

8番(田中孝男君)

ショートステイの看取りもね、含めて、あなたの部は僕はものすごく一生懸命やってくれて、うれしいなと思うことが多いです。一言追加しておきますね。
もう一つですね、3月1日時点の高齢化率が29.989なんですよ。小数点以下3桁目が9で、それが1変わると、いよいよ30の大台にのるというのが3月1日時点です。この高齢者問題について、葉山町がほかの市町に比べて元気な高齢者が多いというデータが出てます。数字いっぱい言うと、また時間がなくなりますから、約85%の高齢者の方が元気な高齢者だと。それで、これは例えば養護老人ホームに特養に入られた方がおられると、お1人当たり、介護保険も含めて300万の経費がかかるんですね。何しろ元気なお年寄りをできるだけ元気な形でいていただく。これは町にとって大変うれしいことだと思うんです。そのための投資がね、全然ないんですよ、残念ながら。例えば町長よく言われるけど、老人クラブが元気になって、老人クラブにみんなが入って、生き生きとですね、明るい老人生活してくださいというんだけど、楽しくなく活力がなくて魅力がなければ、入る人いないですよ。楽しくて活力のある老人クラブを運営していくためにはね、やはりある種のお金はかかります。今現状を見てみると、年間1人当たり、葉山町が出している老人クラブの…両方ですね、単会と連合と、両方合わせて、1人あたま264円です。町が出してるお金。県が出してるのが527円、両方足して790円しか出てないんですよ。これでね、元気な楽しい活力のある老人クラブをお願いしますというのは、虫がよすぎると僕は思うんです。そのことについてですね、何ていうんですかね、ニュアンスとしては老人クラブの活動計画がものすごくいいものが出てくれば、町、お金出してもいいんですよというニュアンスが感じられているんですけども、その辺はいかがですか。

町長(山梨崇仁君)

予算委員会の繰り返しになりますけれども、実際に老人クラブの皆様にアイデアを求めてもございますし、また我々からもですね、こういった事業をやってみたらどうでしょうかといった、それこそ保健福祉部にはいろいろな事例を持っている職員がいらっしゃいますので、そういった方々のアイデア、知恵をですね、老人クラブの皆様にお示しをして、もしそれでいこうということになれば、委託形式であり、また補助であり、さまざまな形で実行のほうをですね、していただければなというふうに思っています。

8番(田中孝男君)

ありがとうございます。さらに老人問題で、元気な老人を応援するのは老人クラブだけじゃなくて、元気な老人が葉山でもってできるのは、歩くことと体操するぐらいしか今、ないんですよね。そういう施設、泳ぎたくてもプールはない。運動したくても器具がない。そういう問題もぜひともこれから解決に向かって動き出していただきたいというふうに思います。一般質問のおさらいなんで、ちょっとしつこかったかもしれませんが、よろしくお願いします。
最後にですね、教育問題で、これは26年の10月の一般質問で、先ほどお話が出ておりました全国学力・学習状況調査の結果をベースにしたお話を申し上げました。葉山町は必ずしも、ただ年1回のテストの結果だけですけども、必ずしも確かな学力をしっかり身につけているなとは言いがたい。そこで、秋田県のすごさという表を用意しまして、秋田県が平成19年から26年まで、小学校の4教科が全部…全部じゃないや、21年の国語のAだけが2位で、あとは全部1位なんですね。この秋田県がこういう結果を出したのは、必ず秘密がある。秘密があるというと語弊があるけれども、ある秋田県の考え方と行動がですね、結果これに結びついているんだろうということで、いろいろと調べてみて、その中にはたくさんの納得できるような、僕は秘密があったように思いました。教育長と教育委員長にお出ましをいただいて、この秋田県の中身を研究して、葉山町に取り入れてですね、秋田県のというか、こういうものに取り入れて、学力、確かな学力の向上に取り組んでいただけませんかというお話を申し上げたら、教育委員長は学力向上は教育委員会の1丁目1番地だと。力強いお返事をいただきました。そして、たまたまですね、教育長が高校の校長先生を卒業された後、神奈川県の研究員としてこの秋田県をもう既に研究されていたということも相まってですね、大変よいお返事をいただくことができた。
さらに続けてですね、今度は12月の一般質問で、教育長と町長に葉山町で教育立町宣言しませんかと。葉山という町を考えたときに、1次産業も少ない、それから観光地で十分にお金を使っていただける観光施設もない。工業団地も誘致できない。そうすると、いわゆるパーソントリップですか、に代表されるようにですね、ここから首都圏方面に働きに出る方たちのベッドタウンとしての機能をすばらしいものにしていくことが葉山町の生きる道じゃないかというふうに御提案を申し上げまして、感触としては大変将来が楽しみな御返事をいただいておりますが、このことについて教育長いかがでしょう。

教育長(返町和久君)

今の最後の部分にかかわってお話をしたいと思います。今回いろいろ何度かの議会答弁の中でお答えさせていただきましたように、確かな学力の向上ということに関して、これはたまたまかもしれませんけれども、県の指定事業を2年間継続してきて、ちょうどその終わりのタイミングで私がやってきました。その状況を見ていると、確かに葉山町はこの問題に取り組んだのは、全県の中でも遅いほうなんですよね。遅いがゆえに、今、盛んに全国で取り組まれている新たな学力向上の取り組みですとか、あるいは小・中一貫教育の取り組みですとか、ちょうどその渦の中で最後この学びづくり事業に遭遇するというふうな、言葉は悪いんですけれども、ちょうど1周おくれで来てみたら全く同じタイミングで最先端のものとね、合致するような状況で学びづくり事業が行われてきた。そのことを私は奇貨といいますか、よしというふうにとらえまして、自分が神奈川で考えてたことと合致する部分が見出せるんじゃなかろうか。それであのような答弁をさせていただきました。私は余り、何だろうな、1番とかそういうことは余り好きじゃないので、そういうことを申し上げないんですけれども、私なりに確かな学力向上を目標として掲げますというのは、自分としてはかなり思い切った宣言だなというふうに思っております。以上でございます。

8番(田中孝男君)

そのことに関連してお尋ねします。今、教育委員会の中で教育長がいろいろお話しになって、具体的なものを考えながら、たしか27年と28年、準備期間と、助走期間というのか準備期間というのか。にして、29年から動き出すぞというようなニュアンスだったんですが、これに間違いありませんか。

教育長(返町和久君)

間違いございません。具体の取り組みの全てが細部まで全部そろっているというわけじゃないと思いますけれども、一応全校挙げて取り組めるようにしたいと思います。

8番(田中孝男君)

通告をしていないことで1つお尋ねをしたいんですが。今度教育委員会のですね、教育行政法、変わりますね。それで、前回ですか…今回の議会かな、教育長のどうのこうのという条例が…どうのこうのと言っちゃいけない。条例が改正が出ましたよね。その改正の中身を見ますと、今の教育委員長の任期終了、任期終了、教育長と教育委員長の任期終了時点まではこの条例は発効しないというようなただし書きがついていたと思うんですが、そのとおりですか。

教育長(返町和久君)

教育委員長のほうではございませんで、現在の教育長が教育委員としての任期を残している間は附則第2条により経過措置として現行制度をそのまま残すことができるというふうになっております。それが切りかわった時点で、教育委員長は自動的に教育委員長の職をおりて教育委員に戻ると、そんなことになると思います。

8番(田中孝男君)

新聞報道によりますと、横浜市がそういう規定にもかかわらずですね、先行して現教育長をそのまま教育長に、2年任期が残っている教育委員長を教育委員に任命して、新しい体制でことしの4月から動き出すようなニュアンスの新聞記事がありました。葉山町はどうされるんですか。

教育長(返町和久君)

どうされますということに関しては、条例案の中でもあのような経過措置をとっていただくことになっています。考え方なんですけれども、今回の地教行法の改正というのは多分戦後の教育委員会制度が始まって以来の一大変化というふうに言われておりまして、私もそのように感じています。おおむね経過措置の部分に関して、2つに区分することができると思います。ほかにもさまざまな句読点といいますかね、注意深い配慮がありまして、教育委員会の執行機関としての独立性のようなことに関しては、先般近藤議員からも御質問ありましたけれども、そういった配慮もありますし、経過措置に関しては、どうしても4月1日から即やりなさいという部分と、つまり経過措置のない部分と、それから経過措置を設けた部分とございます。ない部分はどういう部分かといいますと、総合教育会議や地方公共団体の首長による教育に関する大綱の策定のような部分ですね。一方、経過措置はどのような部分かというと、教育長の身分や、その身分の変化に伴う教育委員会の組織の変化にかかわる部分に経過措置がございます。前者がなぜ即かと、これ、一律に即ですよね。なぜかといいますと、恐らくですね、総合教育会議で予定されているさまざまな検討事項のうち、緊急性を要するものがあるからだというふうに判断をしています。時間がありませんので簡単に言いますと、例の大津市のいじめ問題に端を発したようなですね、児童・生徒の生死や、何といいましたっけね、要するに安否や何かの問題にかかわっちゃうような緊急の事態に総合教育会議で対応できるようにしなさいということが入っていますので、これは即4月1日から施行ということだと思います。一方ですね、経過措置のある部分は、ある部分は、要するに着実にゆっくり移行しなさいということを暗に含意してそういうものを設けたという理解をしています。葉山町でも私はそのように、粛々と着実に移行させていただきたいと考えております。

8番(田中孝男君)

いよいよ時間がなくなりました。4年間、本当にありがとうございました。いろいろ勝手なことを言って、お耳障りだったこともあるかと思いますが、またお目にかかれるかもしれませんし、かかれないかもしれません。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。

議長(金崎ひさ君)

これにて8番田中孝男議員の一般質問を終わります。以上で本日の一般質問を終わります。
本日の日程はすべて終了いたしました。あすは午前10時再開いたします。本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでございました。(午後4時30分)

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更新日:2018年01月31日