葉山町議会 平成26年6月3日
招集年月日
平成26年6月3日(火曜日)
招集場所
葉山町役場議場
開会(開議)及び閉会(散会、延会)並びに時間
開会
午前10時00分
散会
午後4時30分
応(不応)招議員及び出席並びに欠席議員
出席14名 欠席0名
番号 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
第1番 | 近藤昇一 | 出席 |
第2番 | 窪田美樹 | 出席 |
第3番 | 畑中由喜子 | 出席 |
第4番 | 荒井直彦 | 出席 |
第5番 | 笠原俊一 | 出席 |
第6番 | 中村文彦 | 出席 |
第7番 | 守屋亘弘 | 出席 |
第8番 | 田中孝男 | 出席 |
第9番 | 土佐洋子 | 出席 |
第10番 | 鈴木道子 | 出席 |
第11番 | 待寺真司 | 出席 |
第12番 | 長塚かおる | 出席 |
第13番 | 横山すみ子 | 出席 |
第14番 | 金崎ひさ | 出席 |
地方自治法第121条により出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
町長 | 山梨崇仁 |
副町長 | 山本孝幸 |
教育長 | 返町和久 |
総務部部長 | 小山誠 |
保健福祉部部長 | 仲野美幸 |
生活環境部部長 | 成島光男 |
都市経済部部長 | 吉田仁 |
教育部部長 | 沼田茂昭 |
消防長 | 高梨勝 |
総務課課長 | 高階歩 |
職務のため議場に出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
議会事務局局長 | 矢嶋秀明 |
次長 | 廣瀬英之 |
局長補佐 | 永井秀子 |
主事 | 佐々木周子 |
会議録署名議員
番号 | 氏名 |
---|---|
第1番 | 近藤昇一 |
第2番 | 窪田美樹 |
議事日程
第1 会期の決定
第2 議席の変更
第3 会議録署名議員の指名
第4 議長諸般の報告
第5 町長行政報告
第6 一般質問
1.窪田美樹
(1)子育て支援対策の拡充について
(2)中学校給食実施に向けた取り組みについて
(3)高齢者が住み続けられる町について
2.中村文彦
(1)町政に関する副町長の考えについて
(2)教育行政に関する教育長の考えについて
(3)三浦半島サミットについて
(4)新保育園建設について
3.笠原俊一
(1)住民サービスの向上について
(2)高齢者福祉サービスの向上について
(3)メガソーラーの導入について
4.長塚かおる
(1)町独自の子育て環境の形成と、子育て・教育環境の充実化について
(2)将来を見据えた新しい財源確保について
5.畑中由喜子
(1)公有財産について
(2)ごみ問題について
(3)消防の将来展望について
(4)安全で安心して暮らせるまちづくりについて
議事の経過
議長(金崎ひさ君)
おはようございます。ただいまの出席議員は14名でございます。全員出席でありますので、ただいまから平成26年葉山町議会第2回定例会を開会いたします。
直ちに本日の会議を開きます。(午前10時00分)
議長(金崎ひさ君)
日程第1「会期の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。5月29日、議会運営委員会を開きまして、会期は本日から6月16日までの14日間と決定いたしましたが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声多数)
御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月16日までの14日間と決定いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第2「議席の変更」を行います。
質問者席の設置に伴い、会議規則第3条第3項の規定によって議席を変更いたします。変更した議席はお手元に配付いたしました議席表のとおりです。議席表のとおり御着席願います。
これより議席移動のため暫時休憩いたします。(午前10時01分)
議長(金崎ひさ君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前10時02分)
議長(金崎ひさ君)
日程第3「会議録署名議員の指名」を議題といたします。
会議録署名議員は、会議規則第126条の規定により、議長において指名いたします。1番近藤昇一議員、2番窪田美樹議員のお2人にお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第4、議長から「諸般の報告」を行います。
今定例会に提出されました請願及び陳情は、お手元に配付した文書表のとおりですので、それぞれ所管の委員会に付託いたします。審査結果等については、後日報告願います。
また、議会運営委員会において決定されました本会議場の対面式について、今定例会から質問者席を設置いたしまして、対面方式による一般質問を試行することといたしました。なお、質問の際は、第1質問から質問者席において行うことといたします。以上、御報告いたします。
議長(金崎ひさ君)
日程第5「町長の行政報告」を行います。
町長の報告を求めます。町長、登壇願います。
町長(山梨崇仁君)
おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、行政報告をさせていただきます。まず、昨日6月2日より始まりました全町でのごみの戸別収集は、幾つかの課題はあるものの、大きな事故もなくおおむね想定どおりに初日の収集を終えましたことを御報告させていただきます。引き続き、町民の皆様の御協力をお願い申し上げます。
次に、第1回定例会におきまして、採択すべきものと決定された陳情の処理状況につきましては、配付させていただきました資料のとおりでございます。また、第1回定例会におきまして、議員各位からいただきました提言、要望等、合計76件につきましては、既に対応させていただいたものが11件、現在対応中のものが57件、対応しないものが1件、その他が7件となっております。なお、質問項目ごとの対応状況につきましては、配付させていただきました資料のとおりでございます。
以上、行政報告といたします。ありがとうございました。
議長(金崎ひさ君)
以上で行政報告が終わります。
議長(金崎ひさ君)
日程第6「一般質問」を行います。
第1番、2番窪田美樹議員、質問者席にお着き願います。
2番(窪田美樹君)
おはようございます。2番、日本共産党窪田美樹です。通告に従いまして一般質問を行います。
けさのニュースでも、子どもに関した痛ましい事件が何件も報道されていました。だれか、どこか、何かが違っていれば、事件は防げたものです。人とのかかわりが簡単ではない社会状況、社会環境ではありますが、そのためにも、皆で意識を持っていかなければなりません。子育ては1人でできるものではありません。町長は、子供は町の宝、将来への希望として、2年間にわたり、財政が厳しいと言われながらも、子育て支援策を拡充されてきました。支援とは、労力や金銭などの面で、活動や事業を助けること、応援とは、人やチームを元気づけて、精神的に助けることだそうです。町長が考えている子育て応援策は、どのようなものをお持ちなのか伺います。また、マニフェストには「小学校6年生まで所得制限を撤廃します」とあります。小児医療費助成事業ですが、何度もお聞きいたしていますが、改めて、小児医療費助成事業拡充の考えをお聞きいたします。
2項目目、中学校給食実施に向けた取り組みについて伺います。さきの第1回定例会では、教育長が不在の中ではありましたが、中学校給食拡大検討委員会が出した答申、方向性を答弁していただきました。それを受け、教育委員会としても中学校給食を実施する方向、町長としても、教育委員会の出す方針を支える方向と、中学校給食実施に向け大きな一歩を踏み出したと思っています。しかし、実施の方向でということは聞いておりますが、いつまで、いつをめどにというタイムスケジュールをまだ伺ってはいません。一応の目途を確認しておかなければ、以前のように給食検討委員会が拡大検討委員会と、少し目先を変えたような検討を重ねるようなことになっても、中学校給食に大きな期待を持つ子供たちや保護者の方にしてみれば、しびれが切れるようなものになります。実施に向けたタイムスケジュールはどのようなものをお持ちなのでしょうか。また、これまで、さまざまな実施の方向の事例が挙げられてきました。早急に中学校給食を進めようとしたため、業者によるデリバリー方式をとった自治体のデメリット点や、自校式は温かいものを温かいうちに提供できること、自校式を行っている自治体が震災時に炊き出しを行えたこと、また、今年度からお隣の逗子市ではランチボックス方式がとられます。できるだけ経費を抑えることを喜ぶ行政なのか、温かく安心な給食を食べて喜ぶ子供たちの姿を見ることを喜ぶことが行政なのか、町としても、だれもが喜ぶ給食の実施の方法をどう考えているのかお伺いいたします。
3項目目、高齢者が住み続けられる町について伺います。消費税は上がる、保険料は上がる、介護保険では要支援を切り捨てるというような話も出てる。年をとっていけば、後期高齢者医療保険に加入しなければならない。なのに、収入源の年金は下がると、希望が見えず不安になるようなことばかりが言われています。町長は、葉山町は高齢化率は高いが元気なお年寄りが多いと言われています。しかし、その御本人たちも、いつまで元気でいられるのかと、不安が多いことも事実です。その不安を、少しでも取り除ける取り組みをお伺いいたします。また、葉山町には電車も走っていず、山坂も多い、バス停から自宅までかなり歩かなくてはいけないという声をよく聞き、交通の便がよいとは言えない葉山町に、町内のコミュニティバスやオンデマンドバスの必要性を訴える声があります。葉山では元気な高齢者が多く、高齢者が運転されるケースはかなり多いことと思います。しかし、高齢者による車の事故のニュースが多く報道される中、葉山町は元気な高齢者だから大丈夫と言っていられないのではないでしょうか。バス停から自宅まで歩くという課題は残りますが、高齢者福祉の観点からも、横須賀市のようにシニアパスのようなバス代補助の考えをお持ちかお伺いいたします。
以上、3点、6項目について、御答弁よろしくお願いします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
窪田美樹議員の御質問に、所管する箇所につきましてお答えをさせていただきます。
1項目目、子育て支援対策の拡充について。1点目、町長が考えている子育て応援策はとのお尋ねでございますが、私のマニフェストには子供に関する幾つかの公約を記載しております。基本的な考え方は、子供は町の宝であり、将来への希望であることからこそ、この葉山の地で、子供自身が健やかに育っていける町、子育てに喜びや楽しみを持ち、安心して子供を産み育てることができる町を実現していきたいと考えております。そのために、2カ年の重点テーマとして取り組んでまいりましたが、引き続き子供や家庭に必要な支援を図るとともに、地域の皆様の御協力をいただき、町全体での子育てを応援できる町づくりを進めてまいりたいと考えております。
次に2点目、小児医療費助成事業拡充の考えはとのお尋ねでございますが、小児医療費助成事業は、子供たちの健全な育成を支援するため、医療費の自己負担分を助成するもので、町は平成25年度より、所得制限があるものの支給対象者を小学校4年生から小学校6年生までに拡大する対応を積極的に図ってきたところでございます。今後につきまして、所得制限の撤廃は、事業拡充の一つの方法であり、撤廃した場合には、将来にわたり、安定して継続的な支援ができるか、引き続き検討を重ねてまいりたいと考えております。
次に3項目目に移ります。高齢者が住み続けられる町について、1点目、老後の不安を軽減させる取り組みはとのお尋ねでございますが、当町の高齢者は、先般実施しました、高齢者福祉に関するアンケートによりますと、比較的元気な高齢者が多く、要支援・要介護認定になるのも80歳以降から急増する傾向があります。老後の不安を軽減させるためにも、比較的元気な高齢者に対し、元気はつらつ教室などの介護予防事業を充実させるとともに、第6期介護保険事業計画運営委員会において、施設整備も視野に入れながら、幅広い議論をし、高齢者が住み続けられる町づくりを行ってまいりたいと考えております。
2点目、バス代補助の考えはとのお尋ねでございますが、当町の高齢者は、先般実施しました高齢者福祉に関するアンケートで、要支援・要介護認定を受けていない高齢者の9割以上が、週に1回以上外出をしており、また、日用品の買い物に対する負担感も、多くの方が感じていないとの結果が出ております。今後、横須賀市で実施しているはつらつシニアパスなど、他市町村の事例も参考にしながら当町にとって、バス代補助がかどうかを検討していき、高齢者が住み続けられる町づくりを行ってまいりたいと考えております。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。
教育長(返町和久君)
それでは、窪田美樹議員の御質問に順次お答えさせていただきます。
中学校給食実施に向けた取り組みについて、実施に向けたタイムスケジュールはとのお尋ねでございますが、中学校給食につきましては、葉山町立中学校給食拡大検討委員会報告書について、葉山町教育委員会定例会、臨時会におきまして、十分な論議を重ねてまいりました。その結果、葉山町立中学校生徒分の給食を提供するための共同調理場を建設し、学校給食法にのっとった完全給食を実施することに十分な合理性があるとの結論に至ったところでございます。今後のスケジュールといたしましては、この完全給食を実施するために、既に中学校給食推進委員会を設置し、開催に向けて準備をしているところでございます。同委員会におきまして、実施方法、時期、その他必要事項を今後検討していく予定でございます。
次に、だれもが喜ぶ給食の実施の方法をどう考えるかとのお尋ねでございますが、葉山町にふさわしい中学校給食についての葉山町教育委員会の議論の中で、子供たちのことを最大限考慮すると、栄養バランスがとれていること、温かいものを温かく提供すること、学校給食法等の精神を尊重することなどを踏まえた給食とすることが望ましいとされており、そのことが、だれもが喜ぶ給食につながっていくものであると考えております。以上でございます。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
2番(窪田美樹君)
御答弁ありがとうございました。では、質問項目順に沿って再質問を行わせていただきます。
子育て支援対策の拡充、町長が考えている応援策ということについて御質問したんですけれど、応援策っていうと、何ですか、運動会でフレーフレーっていうような感じで、あれはフレーっていう声があるだけでも頑張れるようなっていうこともあると思います。今まで山梨町長が、お母さん方の、保護者のお母さん方の中に入って、お母さん方の声を聞くような会、葉山…山梨の会でしたっけ、葉山の会、葉山の話、そういったもので直接町長と話すこと、それを直接、自分の声が直接聞いてもらえることだけでも、お母さん方にしても、これは高齢の方にしても、どなたもそうだと思うんです。町長という立場になられたら、隣の山梨さんじゃなくなってしまったっていうか、ないところであって、そこに、町長に聞いてもらえるだけでも、町長に応援してもらえるだけでも、自分の励みになるというところが大きくあると思います。そういった、ここでは子育て支援のところの観点でお聞きするんですけれど、今後も、そういった直接ね、お母さんなんかの声を聞くような場面をつくられる予定があるのか、お伺いいたします。
町長(山梨崇仁君)
昨年の今ごろにですね、子育てをテーマにしていく中で、ある意味マーケティング的な要素を考えて懇談を行いました。また、参加された皆様もですね、非常に重要なお声、御意見をいただきまして、とても貴重な機会だったなというふうに認識をしております。今後につきましてという御指摘ですけれども、例えば、皆様も御承知のとおり、幼稚園のお母様方とは、なかなかコミュニケーションする機会がありませんで、また、この夏にもですね、先日も要望書をいただきまして、会談の時間を設けてまいりましょうという話をしておりますので、そういった機会を設けてまいりたいというふうに思っております。私から、広くですね、行う予定はしておりませんけども、そういった御要望があれば、随時、その団体となるかもしれませんけども、お母様方お集まりいただければ、十分お時間をとって話を伺ってまいりたいというふうに考えております。
2番(窪田美樹君)
今のとり方をすれば、申し込めば対応してもらえるという、いつでも気軽に申し込んでください、団体の対応になるかもしれないけど、お話は伺いますよということだと思うんです。また、それもそれで、こういう会があるから、催すからというのは、町長の姿勢が見えてくると思うんですね。お母さんたちに、応援してるんだよ、あなたたちの困っている声聞くんだよっていう態度を、役場の人たちに、困っているからどうか相談したいんですって、幼稚園の先生、保育園の先生、役場の方に聞くのもあれですけど、町長に直接言える場所があるっていう、チャンスがあるっていうだけでも、山梨町長がどこを見て、私たちのことを見て、子供たちを育てている私たちのことを見て応援してくれてる、行政を考えてくれてるんだなっていうところが見えるところ、大きく見えるところ。これは、町長の時間を使うことかもしれませんが、予算はかかるかかからないかっていうところでは、そんなにかからないところだと思うんです。そこから、今後の、その人たちが、葉山の町って子育てしやすい、町長がこうやって子育てに目を向けてくれてるっていうところで、定住策につながるかもしれないっていうところの大きな一歩、どこの行政もお金がかからないのは、お金がない、財政がないって言ってる中に、町長が出て行って、直に子育てしている人の話を聞いて、困りごと、そこが解決できたら、もっとその町民の方はうれしいと思います。解決できなくても、聞いてくれたっていうところで、一緒に悩んでくれるっていうところも大きな応援策になると思います。葉山町は小さな…アンケートの中で、小さな公園が多くて、公園がどこにあるかわからないっていうような声。アンケートの中だけではなく、直接、山梨町長と話すことによっての、お母さんの安心感なんて大きいと思いますので、それを今後、そんな2時間とか3時間、半日の中でどこかの場所でやるっていうことが、お母さん方にも、子育て支援策のアピール、ここに、マニフェストに、子供が宝だよって言ってるところの大きな、何ていうんですか、それを裏づけるもの、何もお金をかけていろんなことをやってるんじゃなくても、そこが一番の目の、何ていう言い方がいいかわかりませんが、注目してくれるところだと思いますので、どうぞ、その葉山の話っていう言い方にするのかはわかりませんが、子育て支援の場として、お母さんの声を聞ける場として、今後も残していっていただきたい。申し込んで聞きますよっていうのは、どこの行政もっていうか、結構やってくれると思うんです。ただ、町長のほうがみずからこういう会をやるっていうところ、まして子育てに特化して、今度は高齢者福祉に特化してとかっていうふうにやっていけば、どれだけ、町民の中に開けた町政っていうんですか、町民の声を聞こうとしてる行政かっていうところが見えてくると思いますので、どんどん取り組んでいっていただきたい施策だと思います。本当に町長という立場の人に、話を聞いてもらえるっていうチャンスがあるっていうことは、慣れてる人なら、山梨町長のところに行けばいいんだって、町役場行けばいいんだっていうふうになりますけれど、町民3万人、小さい子も赤ちゃんもいるので、大人の方たちがどれだけそこに注目してるのか、やれるっていうことをわかってられるのかというところはあると思いますので、どうぞ、山梨町長は町に出ていっていただきたいと思います。そこが応援策の一つ、そう難しいことを考えないでいい応援策だと思いますので、そこから一歩が始まると思っています、もう始めてるので、二歩、三歩になると思いますので、どうぞ、取り組んでいっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
本年と昨年とですね、子育てということで、公園の遊具の設置も増設していったりとか、もちろん先ほど申し上げた小児医療費等もありますけども、また、来年の春に向けて保育園の設置に向けても進めております。一定の、子育て施策について進めた上でですね、それを総括する形で、こちらから御報告をする機会等も必要だと思いますし、お話しのように、私のような者が話を聞くだけでですね、何か違う応援ができるのであれば、それも機会として捉えるものであればですね、進んでやりたいと思いますので、来年度ですね、できれば報告という形で、またそういう会を設けてまいりたいというふうには思います。
2番(窪田美樹君)
報告も兼ねてということで、まとめなきゃいけないというところがあるから来年度っていうんであれば、またそれもそれなんですけれど、どうぞ、皆の話に耳を傾ける町長でいてほしいと思っております。
2点目、小児医療費助成の拡充なんですけれど、6年生まで、前回も質問してますけれど、所得制限を外すっていうマニフェストに沿ったお考えは、先ほどの答弁もあるんですが、いかがなもの、その達成、目標は、やるかやらないか、50・50だよ、やっぱちょっと難しくなったなっていうのと、どんな感じに変わってきてますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
財源配分の優先順位の問題だとお考えいただきたいんですが、本年度、小児医療費のみならず、妊産婦健診も若干の上乗せをすることができました。マニフェストにのっとって一定の進捗を図っているところではありますけども、また一方で、子ども子育て会議を開会している中で、保育園、未就学のみならず、就学児の学童保育等の子供の環境に対する課題整備も行わなければならないといったところが問題となっております。財源上ですね、子供に関しては、私が想定したよりも、国からもはるかに多い額について、要求といいますか、必然的な流れなので、費用が発生してくることが想定されますから、それを踏まえた上で検討していかなければいけないというふうに思っております。優先順位の中でですね、今は、ほかと少し並べた状態で考えているところでありますので、もうしばらく、そういった施策がまとまるまで、整うまで、お時間いただきたいというふうに考えているところが、率直なところです。
2番(窪田美樹君)
ちなみにというか、数字を出していただきました、小学校6年生まで、今現在、所得制限がついております。小学校6年生までの所得を外した場合の、所要額の見込みを教えていただけますか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
6年生まで所得制限を外した場合、約1,400万という試算が出ております。
2番(窪田美樹君)
今現在のものから所得制限を外すと、1年間に1,400万経常的にかかってしまう、かかるということで。それでは、中学校3年生まで、これは山梨町長のマニフェストにはないものなんですが、近隣というと限られてしまうんですけど、神奈川県内では、中3まで医療費無料化を実施してるところが、昨年度まで8団体、今年度は大和市も拡充しました。ということで、どんどんふえてきてるのが事実です。これは参考までなんですけど、北海道の南富良野町は、大学や専門学校に通っていれば22歳まで医療費を補助するというものでした。先月、岡山県のほうに視察行きましたら、岡山県は県自体が小学校6年生まで無料化してるので、その後は自治体によるということで、中学校3年生までというところと、あと高校卒業までというところ、高校卒業まで無償にしてますという自治体がとても多いところでした。そこでなんですけれど、もし、葉山で中学校3年生まで所得制限をつけた場合、無料化…小児医療費助成をするんであれば、所得制限をつけた中3までの所要見込み額、予算額はどのぐらいになりますでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
中学3年生までですと、約900万円ということで試算しております。
2番(窪田美樹君)
ここをどうとるかっていうところにはなりますけれど、小学校6年生まで所得制限を外すことが1,400万、中学校3年生まで所得制限は残しているけれど拡充すると約900万、これも経常的にかかっていくものです。しかし、中学校3年生まで葉山町がやってるよっていうことによって、葉山町で医療費補助をしてくれてるよっていうことによって、お母さん方の注目度、お母さんや保護者の方に注目度、葉山町の注目度はかなりのものになると思います。そこから、じゃあ子育てするなら葉山でっていって引っ越してくれるところの一つの、一つのですけど、要素になっていくと思います。ですので、小学校、マニフェストの小学校6年生まで所得制限を外すっていうところも、一つのお考えですけれど、子育て支援策としては、中学校3年生まで、もちろん所得制限を外して、子供の権利としては、所得制限を外していただくことが一番なんですけれど、いろんなことを考えても、所得制限をつけてでも中学校3年生をやるっていうのも1つの案だと思います。そこら辺も含めた検討っていうのはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今ですね、北海道から九州までの、いずれもで話をいただきましたけども、この葉山町のですね、にお住まいの方々の所得の状況を考えてみますと、私の雑駁な感覚ですけども、所得制限かけられてる方が約半分ぐらい、近くがかかっているというふうに認識をしておりまして、当然これを中学校3年生まで所得制限なりで拡大した場合でも、つまり半分の方々は引き続き医療費の無料化についての恩恵を受けられない状況があります。であればですね、子供の目線でもそうですし、広く税を使う意味での公平性を考えたとしても、親の所得の影響というものが子供にはないように、また所得の影響があったとしても、小学校までは、皆さんが恩恵を受けられるというふうにしておくべきではないかというふうに考えておりますので、できることであれば、年齢の拡充よりも、まずは所得に関する制限の撤廃というのが第一優先だというふうに、今は考えております。
2番(窪田美樹君)
それぞれの町の考え方ですし、どのように子育て支援をしていくっていうこと、所得制限を外して、学年で皆平等にやっていっていきたいという町長のお考えもあることと思います。一つの方策として、所得制限を残したままでも中3がやると、このぐらいの予算だよ、もし、今、山梨町長が小学校6年生、マニフェストにこだわっているようならということで、一つのアドバイス、そこは山梨さんの頑張りどころだと思いますので、マニフェストを、あと残り半分、2年ないかなっていうところでは、頑張っていっていただきたいと思います。
2項目目の中学校給食なんですが、これは私、思わず驚いてしまって、ここから質問しようかと思っちゃったぐらいなものなんですけれど、もう1回確認させてください。今までの検討委員会のお答えからですと、山梨町長のマニフェストを受けて、選択制もあると。選択制というとお弁当か給食かっていうところになるかと思うんですけれど。今まで本当にお話の中だと、逗子のランチボックスのような方式をとるようなお話が、私もずっとそういうものをやっていきたいっていう、そういうものをやっていくっていうところだったので、どれだけ自校式がいいとか、そういったものがいいんだ、自分たちでつくって、町でつくっていくものがいいんだよっていうことをずっと取り上げてきました。そしたら、いきなりのように、ごめんなさい、共同炊事場って言われたんでしょうか。センター方式のようなもの、自校式とは違うものをやりたいというお答えだったんでしょうか。
教育長(返町和久君)
今のお話はですね、単刀直入に結論というよりは、少し経緯のほうをお話しさせていただきたいと思いますけれども、それでよろしゅうございますでしょうか。今年度に入りまして、教育委員会の場でこの中学校給食を検討するに当たって、もちろんゼロから議論をするということではありませんので、当然のことながら、拡大検討委員会の報告書というものを受けて、そこに述べられてる結論に対して、私たちがそれをどう受けとめるのかと、そんな形で議論をしたところ…を始めたところでございます。その結論はといいますと、今、議員のほうからもお話がありましたとおり、栄養指導を取り入れた選択型ランチボックス、これが最適であり、かつ提供するに当たっての費用は保護者の負担について配慮する必要があると、そういうふうなお話ございました。この結論に対して、それをすっきり受け入れることができるのかどうかというところがスタートラインなわけですね。4月の16日の教育委員会の定例会でございますけれど、ここでは、私は初めてこの議論に参加するわけですけれども、その場で、この拡大検討委員会の結論に至るさまざまな議論の流れ、そこに示されている結論に至る理由、要因、こういったものが果たして成り立つのかどうかということについて、皆さん方で意見を持ち寄ったところでございます。そして、出された結論はですね、4月16日段階では、選択制については、さまざまな問題点があるだろうと。1つは、保護者の負担に配慮した補助という話の公平性にかかわること。それから、選択制とした場合の喫食率って言葉でよろしいでしょうか、喫食率が果たして維持できるんだろうかと。その場合、業者のほうが果たしてその事業を続けるんだろうかと、そういったことも当然のように疑問になってまいりました。ほかにも、栄養指導の公平性とかっていうこともあるんですけれども、いろいろ疑問が、その場で提起をされましたので、これは到底、この4月16日で結論を出すことは不可能である。したがって、改めて臨時会を設けて、この中学校給食の問題に特化した議論をしたいと、そのようにその日は結論を出したところでございます。
次いでですね、5月15日にその臨時会をやりました。ここでは、改めて、この間、逗子市のほうで、先ほどやはり議員のほうから御紹介がありました給食型のランチボックスをするという逗子市の方向性が非常に明確になり、かつ、そのことに関するその詳細な情報が入りましたので、それも含めて、5月15日に臨時会で、先ほどの結論を受けて改めて議論をし直したところでございます。そこで、皆さん方で一致したことは、4月16日、いろいろ疑問はあって、そのまま受け入れられないけれども、でも中学校給食については何らかのことはしなきゃいけないと、ですね。じゃあ、5月15日、何らかのことをしなきゃいけないんだけれども、果たしてその選択制が可能なんだろうか。その疑問点を改めて検証し、結局のところ、4月16日に出された疑問点を払拭することがまず無理であるというふうな考え方を5月の15日には合意をいたしました。
したがって、次の段階は、では、選択制ではなくて、これは選択制ではないから給食だっていうふうに言い切るのが正しいかと思いますけれども、給食というのを、では、どんな形で実施するのがよいだろうかという議論の段階に、次に移っていったかと思います。それについて、これもさまざまに議論をしたわけですけれども、その際に、ランチボックス型の給食を実施するという、逗子市の実情について調査報告がありまして、その結果として、逗子市では…すいません、ちょっと確認をさせていただきました、要するに、逗子市ではですね、結局のところ、既存の業者の施設そのままで、そのランチボックス型の給食の提供を受けることは不可能であり、したがって、その業者に改めて、学校給食に関するその衛生管理基準、これに適合した施設をつくる。実際には、改築という形だったようですけれども、そういう形で対応をすると。そのために、相当量のコストというのを負担しなきゃいけないというふうな話が伝わってまいりました。そのことを受けて、要するに、拡大検討委員会の報告の段階では、ランチボックス型にすると、コスト面で、これは有利である、利点があるというふうな話が前提になっていたかと思いますけれども、その逗子市の話を受けますと、必ずしも一概にそうは言えないんではなかろうかと。ランチボックス型にしても、相当な負担をしなきゃいけないだろうということが明らかになりましたので、この点を受けまして、もう一度、ランチボックス、先ほど言いましたように、選択型をやめて給食にするとして、果たしてそこでランチボックス型がいいのかどうかという議論を改めてしたいと。これが次の段階の暫定的な結論になったかと思います。その際にですね、教育委員の中だけの議論ではなくて、改めて、拡大検討委員会もそうでありましたように、このことにかかわる関係職員の会合を一度持っていただいて、そこでも検討をしていただいて、その結果を改めて提供していただいて、再度、教育委員会の議論に臨みたい。
こうして、最後ですね、5月の21日になりますけれども、この日の定例会におきまして、関係職員の会議の報告をいただきまして、それを受けて改めて議論をしたところでございます。その結果として、逗子市でランチボックス型の給食を実施する場合でも、結局のところ、大規模な施設の改修なりあるいは新築が必要であると、そしてですね、拡大検討委員会の結論のときに、ある程度、予想されていた、逗子市がランチボックス型の給食を実施する際に利用する施設を、ある程度、葉山町としても利用することが可能ではなかろうかという、その想定について、改めて確認をしたところ、実は逗子市は、逗子市の中学生相当分の施設の改築しかできないと。したがって、葉山町がそれに便乗するという、参入することは、できないということもわかりました。ということがありましたので、結局のところ、多額な費用を要するということが明らかになったというのが、その日の議論のスタートラインだったかと思います。5月21日にも議論をいたしまして、もしもですね、ランチボックス型の給食を実施するとしても、逗子市がそうであったのと同じように、多額の経費がかかるのであれば、これはその純粋に経費面での有利というのを、そればかりをですね、重要視することはできないのではないかと。したがって、全体として、そのランチボックスがいいのか、あるいは、いわゆる配膳型の給食がいいのかということも含めて、議論を再度させていただいたところでございます。その結果として、同じように、施設の、何らかの意味でのね、建設等が必要であるということであれば、やはり、それはランチボックスよりも給食のほうがいいのでは、完全給食のほうがいいのではなかろうかというふうなことを最終結論としてまとめることができたという次第でございます。何段階かにわたって議論を重ねましたので、多少わかりづらいところもあったかもしれませんけれども、おおむね、そのように議論を積み重ねながら、そのような結論に至ったということでございます。以上でございます。
2番(窪田美樹君)
ランチボックス型の給食、逗子市と同じようなものが、なぜこの共同調理場方式に変わってきたのかっていう時間の流れ、話し合いの流れっていうのが、今ので、私だけじゃなくほかの議員の方々もわかったことだと思います。私が一般質問でずっとお話ししてきた中では、ランチボックスかデリバリーかというようなもので、お金がかかるから、そういうところには自校式や親子方式はちょっとっていうような答えが主だったところに、ここにきてようやっと、変わったことを別に何も責めるわけではなく、今までの検討委員会の中の出されてきた答えというものが何だったのか、検討委員会から拡大検討委員会、決して、ただ、その検討委員会での報告が無駄ではなかった、それを踏まえての今の、今度、何委員会っていうのかはわかりませんが、また、検討…給食推進委員会でしたっけ。か何かの委員会が、今度、部長さんだとか担当さんの、担当の方々でやられる。そこからまた決められるっていうことなんですけれど、さらによりよいもの、子供たちのことを考えた方式をとっていただきたいと思います。余りにも、その状況が変わったもので、ちょっと事態を把握できてないんですけれど、葉山中学校と南郷中学校、2校あるから、そこを共同で給食をつくって配食していくっていうような方式だっていうことでよろしいですか。
教育部部長(沼田茂昭君)
今の段階では、そのように考えております。
2番(窪田美樹君)
そうなると、一応、センター方式っていう言い方が正しい、2校ですけど、センター方式っていうような方式になると思います、って言い方が当てはまるんだと思いますけれど、今後この方式、センター方式を進めていくっていうような、今のお答えですけれど、その時期、最終的に、これは大きなお金が動くものですので、町の財政計画の中、町のお金のやりくりもあると思うんです。そういった中に絡めて、今後、その教育委員会が出してきた答えに対して、どのぐらいまでにお金の工面が…どっちが先なんですか。お金を、一応、教育委員会のは、財政が幾らかかるから、このぐらいかかりますっていうことを考えて町に投げるのか、町はこのぐらいなら、このぐらいまでなら出せるというふうに考えて、お互い、もちろんどこかですり合わせはするんでしょうけど、そこで、どこまでなら、どこまでの時期なら、中学校給食が実施できるような目標ですか、を持たれているのか。これは、教育長なのか町長なのかは、どちらの答え、いつまでにやりたいという、教育長としてのお考えがありますか。
教育長(返町和久君)
いつまでにやりたいとかっていうことよりも、現実的な可能性の問題だというふうに思っております。先ほど、暫定的な結論といいますか、こんな形でもって給食を実施したらどうかということについては、町長に申し上げてありますので、それに基づいて、今後、実現に向けて進めていくことになるわけですよね。もちろん、早くできればそれにこしたことはありませんけれども、ただ、事が既存の設備に相乗りというようなことではなくて、何らかの意味での大きな工事を伴うようなそういう内容になりましたので、それはやはり手順を踏んで、しっかりとやっていくことが大事で、この場に及んでは、急いでやるっていうか拙速にならないように、しっかりしたものにしていきたいなというふうには思っております。以上でございます。
2番(窪田美樹君)
葉山町にはこの既存の施設もないですし、使えるような給食センターというようなものもないところでは、土地の確保とかそういったものも入るんだと思います。ただ、これが5年先になるのか10年先になるのかっていうような、大まかの目標っていうんですか、いつまでかかってもいいやって思われるのか、それとも、5年後、今、小学校入ってる子が卒業しちゃう、3年で中学校は卒業してしまいますので、その子たちが、今、小学校に通ってる子たちが中学校に入った頃には食べられるようなっていうような目標を持つとか、そういった大まかなものも全く考えずに、いつまで、とにかく検討していくことがいいことだっていうふうに考えるのか、全くその日にちを考えなくていいものなのでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
先ほど、教育長の答弁の中で、推進委員会を立ち上げたというお話があったと思いますけれども、その委員会が教育部、総務部、それから保健福祉部の部課長でまとめた内部の委員会でございまして、今後、ことしの、あくまでこれ予定でございますけれども、6月から8月ぐらいにかけて、町の単独での学校給食のあり方とか用地の問題や必要手続等、検討し、9月ないし10月ぐらいにかけて、施設整備やランニングコスト等の試算、それの先、11月ぐらいに意見をまとめて、議会や町民の皆様に報告ができればと。それで、27年の当初予算に何らかの、例えば調査費か何らかの予算が計上できればと。現在、あくまで予定ですけれども、そのようなことは考えております。現段階では、実現できる時期という、何年何月からっていうのは、今の段階では申しわけないんですけれども、ちょっと明言はできませんけれども、逗子の例で言いますと、方向性が定まってから実際にスタートできたのが、およそ3年半ほどかかっておると、これが逗子の給食ランチボックスの形の実例でございます。
2番(窪田美樹君)
一応のタイムスケジュールって、そこにどれだけ沿っていけるかっていうことがあって、27年度には町民の方に何らかのお知らせができるような形っていうふうに、今の御説明だと、そうとれました。あくまでも逗子の事例ですけれど、3年半、今のところで葉山はもしかしたら2018年度には、今、2014年なので、2018年度にはできるかもしれないっていうようなことを、ちょっとは夢見てもいいのかな、夢っていうんですか、いいのかなって思うところではあります。町長は、このようなタイムスケジュールが出てきて、どれだけのお金がかかるか、この後のあれだと思います、その検討委員会の中だと思います。しかし、ここに一番絡んでくるのは、財政のものであって、どこまで国や県からの補助がつくのかもわからないし、葉山の財政が、寄り添っていけるのかもわからないし、何より2018年に山梨さんが町長であるのかもわからないところでありますので、簡単には今、答えられないところではありますが、今の町長の姿勢として、以前も教育委員会が出した答え、出すものは応援していきたい、マニフェストにも中学校給食を載せていたというところでは、この教育委員会が出した今の段階でのお答えをどういうふうにお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今回のですね、方針の変更ともとれるかもしれませんけれども、教育委員会内部では議論をした結果、私のほうには正式に完全給食にしたいということは初めての報告ですので、私は、ようやくまとまったなという印象です。ただ、それについての内容というのは、子供の目線であったりとか、学校としての目線ですので、実際におっしゃるとおりに、財源とかですね場所の問題等をこれから行政を絡めて具体な話をしていくとこだと思っております。早ければ、先ほど教育部長が申し上げたように、今年度中に調査費の計上までこぎ着けたいと思っておりますので、調査費というのは、場所であったりとか実際の立地に関する事業者の選定であったりとか、いろいろなところで調査をかけることになりますから、そういったものを本年度中に調査費として来年度予算に組んでいければ、来年度からその向こう1年、2年のうちには、実際の給食センターであれば、センターの設置に向けて動けるんじゃないかというふうには考えております。ただ、お話のようにですね、財源と場所の問題というものがクリアになってから来年度の向けての調査費の計上に至ると思ってますので、その問題を、この夏、早急にクリアにしてもらいたいと、それは私からもお願いをしてるところであります。
2番(窪田美樹君)
町長からも、大きな支援、その進めていきたい教育委員会が出す答えの報告を受けたものを進めていきたいというお答えがあり、それを来年度の調査に向けて支援していくというふうに、ことでよろしいですか。ですので、少しでも早い中学校給食、これからもっと中の推進委員会ですか、中学校給食の推進委員会、また別の、今までとは違うメンバーの方々が他の自治体をもっと詳しく調査しながら今後の実施に向けて、いろんなことを細かく決めていくんだと、いかれるんだと思います。そこでのやはり食べる、そこで食べるのは子供であり、安心安全を求めているのは子供であるということを一番に考えて、おいしいものを食べれるように、そこを年頭に、経費ももちろんかかることですが、そこを簡単に図っていくだけではない、子供に向けたものをお願いしたいと思います。
次に、高齢者福祉…ごめんなさい、それで、その2番目、2項目目のだれもが喜ぶっていうところで、経費を考えるだけじゃないというところをお話ししようかと思ったんですが、ここでは、本当に子供たちが喜ぶものは何ということも注目していただいて、そこに向けた実施に一歩も二歩も近づいたっていうことで、私も驚くばかりで、今の報告には大変満足しております。もっと、よりよいものを求めていっていただきたいと思います。
3項目目、高齢者が住み続けられる町の福祉のものなんですけれど、山梨町長のツイッターの中に、27年度は健康増進や未病対策、在宅医療、包括介護。行政のテーマとして、健康を取り上げていきたいっていうふうに言われていました。高齢化社会に積極的な取り組みをしていきますというところで、今、言われている、もうつぶやかれてますので、今、考えられている高齢者社会に積極的な取り組み、山梨町長が投げかけるもの、そしてそれをキャッチして、また投げ返すものっていうものもあると思いますが、どういったものを、まだ調査段階、27年度のね、施策として挙げられていることと思いますが、今の段階で、どのようなものを思われてるのか、教えていただければと思います。
町長(山梨崇仁君)
窪田議員御指摘のとおりですね、まだ調査段階ではありますので、これという、まだ具体は決まっているわけではありませんけども、少なくとも来年度は、健康をテーマに、子育て2年間やらせていただきましたけども、健康をテーマに行政の方針として重点ポイントに挙げていきたいというふうに思っております。その中で、現在、具体で検討、調査をしているものについてですね、簡単に申し上げますと、例えば、神奈川県も今、未病の予防だということで、病気になる前の段階を予防していくことが大変重要だということを方針に掲げておりまして、町もそういった未病対策が何かということを具体に詰めていこうというふうに考えております。また、町のほうで具体的にはまだまとまってないんですけども、いろんな健康増進、予防策、例えば、体操だったりとか、こういったものも含まれるんじゃないかと思います。また一方で、先日NHKでもですね、取り上げられてましたけども、介護度を下げていくような取り組みができないか、川崎市の福田市長、また、品川区等でも取り上げている問題でありまして、介護度を下げていくことができれば、それこそ願ったりの介護事業所の方針でもあると思いますので、そこについて、どんなような方策が打てるのかについても、目下調査をしていきたいというふうに考えております。また、その他については、子供の施策と同じようにですね、全町的に健康について、どういうようなものが考えられるか、それは、さまざまな分野から、教育であったりとか、えどぶっくびあでもですね、もし提案があれば、ぜひ積極的にそれを捉えていきたいと思っておりますので、全町的に健康について考えていく、そんな、来年度に向けての当初予算時期までの検討を重ねていきたいと、今は考えております。
2番(窪田美樹君)
今、調査を始めたところっていうところで、これからいろんなことを、また情報を得られながらいかれるんだと思うんです。高齢者の方、未病のほうもなんですけれど、健診を受ける、せっかくお知らせが来ても、健診を受けない方がいられる。そこから病気が重症になる、健診を受けて、早期発見すればよかったのに、できればよかったのに、受けなかったために早期発見できないというところもあると思いますので、そういった健診を受けていただく、特定健診もですけれど、受けていただくような施策も考えて、同時に進めていくものだと思っております。お年寄りが介護度が上がってしまう、介護度が急に上がってしまうのは、転倒があったりするんです。なぜ、転んでしまうかっていうと、骨がなかなかかたくなってしまって、つま先が上がらない、そうすると、同じように歩いてるつもりでも、足首がかたいからつま先が上がらないから何でもないところでおっとってつまずいてしまう、そこが転倒してしまって、そこから、歩けなくなって、骨折したりして歩けなくなってって重症化することが多い事例ではあります。そこで、この前、奈義町っていうところに、岡山県の奈義町っていうところに行ったんですけれど、そこにはウォーキングプールといって、そんなに施設自体は大きなものではありません。囲周が楕円のもので、その中を、ただっていうか歩くだけなんです。少しのお水の流れがあって、胸ぐらいまでの深さのプールがあって、そこをぐるぐると歩くだけ。ただ、そこを考えられたのが、介護者ではなくて保健師さん、町の職員の方が福祉課の方が、何かその対策はないか、高齢者に対する対策はないかっていうことで、歩くことが大事。ただ、歩くと、ただ歩くとひざに負担がかかってしまう、道路を歩いたりすると。そこで、ウォーキングプールって、プールの中を歩くのがいいんだよっていうことから、たまたま国の補助もあり、そこを利用、いろんなことを利用して、そんなに高いお金をかけずにそのプールをつくれたっていうことがある、そういう施設がありました。そこを、今つくろうとすると、なかなかお金もうんとかかるので、今、ほかの自治体がね、そこのプールを利用したい、奈義町さんのお隣の町が奈義町さんのを利用させてください、そこで、じゃあ半分補助しますよって、その利用料をそのお隣の町が奈義町さんに500円の利用料を払うなら、うちはじゃあ250円町から補助する、利用者さんに補助しますよっていうような、直接の補助ではないけれど、プールをつくることはできないけれど、お隣の町の町民の方にお金として、利用する補助金を出してるっていうようなところがありました。葉山町もこれから何かものをつくろうとすると、プールをつくろうとすると、かなりのお金がかかってしまいます。そこで、逗子に、今あるプールに補助金を出すっていうようなことも、以前、検討されたけど、やっぱりだめだったっていうことがあったと思いますが、そういった何かいろんなものをつくればいい、今、言われてますから、ものをつくればいいというものではないところでの補助、葉山町からした投げかけていける。こうやった運動の機会を運動のチャンスを与えていくっていうのは、いかがなものでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
窪田議員のですね、お話は非常に興味深いところがあるんですけども、以前も特定健診等で横須賀の健康施設に対しての補助を出したりとかさせていただきました。十分可能性のある話だとは思うんですが、実はですね、健康をテーマにというふうに申し上げますと、本当にいろんな方面から、これが健康にいいんじゃないか、これはどうだとですね、いろんな提案をいただいている最中でして、健康ということですけども、そのすべての分野に網羅するということよりも、やはりある程度のターゲットを絞っていくことが町の施策としては必要なんではないかと思っておりますから、大変、興味深いお話というふうに、今、承らさせていただきまして、今後の検討の中で、呼び込んでいけるものであれば、その内容についても十分検討を重ねてまいりたいというふうに思っております。
2番(窪田美樹君)
私の話がこう広がってしまうから、なかなかあれなんですけれど、その中で言われているのが、高齢化社会に積極的な取り組み、山梨町長がどこの方をターゲットにされるのか、今後だと思います。私がどうしても目がいってしまうのは、高齢者福祉のところであり、そのウォーキングプールっていうところ、本当にプールに入るだけで、寒いとかもあるかもしれませんが、プールに入るその水圧だけでも体の運動になります。なので、葉山町にプールをつくれっていうわけではないので、そういうところも、逗子市にせっかくあるプール、以前は、逗子市に断られたんだか、よくそこら辺はわかりませんが、そこもまた新たな、高齢者に対する補助としても考えていただければいいかなっていうところではあります。高齢者に対しての、いろんな、子育て支援に関してもですけれど、いろんなことが助けることになります。お金もかけなくても、どんどんできることもありますので、高齢者の声を聞いていただく、困ってる声、そこが本当に、個である、大きな声だけ集めればいいってものではない、小さな声が大事なことだと思うんです。このアンケート、高齢者のアンケートを見させていただきました。そこには、相変わらず、地域包括支援センターの場所がわからないっていう方が3割。ただ町の検討としてはわかっているけど使わない、わかっているという方が何割いるというふうにまとめてしまっているんですね。私としてはこれからその3割の方、30%の方に注目して、どうやったらここがわかっていってもらえるのかという努力を、地域包括支援センターの場所もだと思います。どうやって知らせていくのか、広報も、以前の、二月だか三月前の広報でも大きく取り上げてもらってました。そういったところでの高齢者に対する優しさを見せていただきたいと思っております。
最後になりますが、バス代補助の考えなんですけれど、横須賀市でははつらつシニアパスでしたっけ、をやってます。ここでも横須賀市には、普通に買うと70歳以上で2万600円、京浜急行でやってるもの、半年でなんですけれど。横須賀市が補助をすることによって、65歳以上の方で金額も1万七千幾らかな、になる。金額も補助されて安くなるというものが横須賀市で行っています。これをなぜこういうことって、先ほど言われたように高齢者が自分で車で行くから買い物も楽だし、行けるから葉山町はその必要性を感じてないって言われますけれど、ないから、そのバスの補助がないから車で行ってるのかもわかりませんよね。そういったところではほかの自治体を見て検討していくって先ほどのお答えがありましたが、どこの段階で検討するのか。もっと声が高くなったら検討するのか。今実際横須賀市ではやってますから、本当にどのぐらいの声があるのかを含めた検討をするのか。どういった検討を進めようと思ったそのお答えでの検討していきたいっていうところなんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
横須賀市のはつらつシニアパスの件を拝見いたしまして、葉山で実際使う方がどのぐらいいるかとかですね、アンケートによれば週に1度ぐらい御自分でお買い物に行く方もいらっしゃるというとこなんですけども。逗子から葉山までのバス代の試算とか、そういうのは少しずつ今研究をしているところです。ですから、それとあと利用者の声を聞きながらですね、今後進めていきたいと思っております。
2番(窪田美樹君)
葉山町ではバス停からね、山が、団地が山の上だからそこまで行くのが大変だからコミュニティバスやオンデマンドのバスが欲しいっていうような声があります。前の町長のときにもコミュニティバスの検討委員会ですか、そういったものが設置されて、結局は現実には実現してないというところがあって、コミュニティバスやオンデマンドバスというのはハードルがかなり高いんだと思います。そこに、それを今やれっていうところではなく、まず高齢者福祉というところの一歩として、高齢者の外出の機会を出すことが大事だと思いますので、そこでの注目もよろしくお願いします。いかがですか。
議長(金崎ひさ君)
簡単にするかしないかをお答えください。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
今議員御指摘のように、高齢者の方が気軽に外出ができるような方策、このバスの研究も含めてですね、進めていきたいと思います。
議長(金崎ひさ君)
これにて2番窪田美樹議員の一般質問を終わります。
第2番、6番中村文彦議員、質問者席にお着きください。
6番(中村文彦君)
6番自民絆の会、中村文彦です。通告に従い4項目8点について質問してまいります。私は選挙時に責任ある政治をすることを訴えて今ここにいます。私は政治家の夢として1年前に一般質問をしております。その内容は、北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を訴えてまいりました。ここにきて北朝鮮との話し合いが始まり、予断を許すことはできませんが、前進が見られることは大きな希望であると思います。今後も被害者家族に寄り添い、解決への活動を支援していきたいと思っております。
自民絆の会では山梨町長就任以来、保護者より相談を受け、町民の安心・安全の実現のため、葉山小学校の防球ネットの設置に向けて努力してまいりました。その結果、多くの議員の方々の賛同も得られ、2年前の決算委員会では指摘事項に挙げられ、今回の予算でようやく予算化できたことは新教育長の成果であり、大変喜ばしいことと思っております。
それでは本題に入ります。1、町政に関する副町長の考えについて。昨年は副町長の退任がテレビ報道に「副町長電撃辞任」と騒動になって、全国から不名誉な注目を集めました。山梨町長の公募政策も失敗し、今回は庁内からの人選となっております。ぜひとも新副町長には葉山ブランドを守っていただきたいと願っております。そこで前任者は町長との政策が合わなかったと辞任しておりますので、そのようなことがないよう一般質問させていただきます。
(1)副町長の町政の役割について。前回の一般質問にて山梨町長は、新副町長には行政改革、機構改革を期待してると述べている。また危機管理や防災対策も町民の立場で考えてくれる人であると述べているが、その考えでよいのか副町長にお伺いする。
(2)今後の展望や目標について。行政改革、機構改革をいつまでに行うのか。また危機管理や防災対策など、どのようにいつまでに行うのか、副町長にお答えをお願いいたします。
2番、教育行政に関する新教育長の考えについて。(1)教育長の教育行政の役割について。教育行政にまだまだ不勉強な山梨町長と教育行政を行うことになりますが、教員の指導力強化、葉山町の教員としての自覚や学童保育、中学校給食をどのように行うのか。今後の展望や目標についてお答えください。
冒頭でも述べましたが、自民絆の会では、保護者より要望もあり、山梨町長就任以来町民の安心・安全の実現のため、葉山小学校の防球ネットの設置に向けて努力してまいりました。その結果、多くの関係者並びに議員の方々の賛同も得られ、2年前の決算委員会では指摘事項に挙げられ、今回の補正でようやく予算化できることは、新教育長の成果であると思いますが、いかがか。
3、三浦半島サミットについて。(1)今後の展望や目標についてお答えください。(2)今後のスケジュールについてお答えください。
4番、新保育園建設について。(1)新保育園の設置のスケジュールについて町長お答えください。(2)新保育園建設の補助金について町長お答えください。
以上4項目8点について、わかりやすい答弁をお願いいたします。以上です。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
中村議員の御質問に私が所管する箇所につきまして答弁をさせていただきます。
3項目目からになります。三浦半島サミットについての1点目、今後の展望や目標についてのお尋ねですが、三浦半島サミットは葉山町、横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市の4市1町の首長が会合を持ち、今後三浦半島地域の連携、協力をより積極的に進めていくことを目的に設立したものです。三浦半島が持つ自然環境、観光資源、利便性などの魅力と、それぞれの地域力を生かして、4市1町が連携を深めることにより、相乗的な魅力の向上、地域活性化を図ってまいります。
続いて2点目の今後のスケジュールについてのお尋ねですが。サミットは年2回開催され、次回は10月に開催予定となっております。その間は観光分野担当課長、政策担当課長など、それぞれを所管する担当課長で構成する会議を開催し、課題解決や連携強化について検討を重ねているところです。
4項目目の新保育園建設について、1点目、新保育園建設のスケジュールについてのお尋ねでございますが、今後は国有地に既存の建物が残っておりますので、こちらの解体工事を国が実施した後に法人による保育所整備が始まることとなります。工事関係では国の解体工事の期間中に町の関係各課との協議など、施設整備に関する手続を行い、工事関係以外では平成27年4月の開園に向けて、本年8月から9月ごろに県と事業認可の協議や補助金の交付申請手続を同時に進めてまいります。
2点目の新保育園建設の補助金についてとのお尋ねでございますが、保育所整備につきましては国の安心子ども基金、子ども子育て支援対策臨時特例交付金の中に、保育所の整備に関する補助金として保育所緊急整備事業がございます。こちらの補助金は国、町、法人の3社で賄う仕組みで、負担割合は基準額の12分の8が国、12分の1が町、12分の3が法人です。町といたしましては、この補助金を有効活用し、法人の施設整備を支援してまいりたいと考えております。
以上で所管する1回目の答弁を終わります。
副町長(山本孝幸君)
質問事項の6番中村議員の御質問にお答えさせていただきます。質問事項の1番目、町政に関する副町長の考え方についての(1)副町長の町政の役割について、及び(2)今後の展望や目標についてというお尋ねでございますが、副町長の職務は一義的には町長の補佐であると考えております。時には特命事項ということもあるかもしれませんが、特定の分野に限ることなく、通常の行政運営において、効率化・円滑化を心がけるとともに、人材育成など内部管理面、あるいは事務的な面で町長をサポートし、町長には施策の実現に向け、外渉、外交、広報といった面に専念していただくことが私の務めではなかろうかと思っております。
次に今後の抱負といたしましては、町民目線、現場主義、町政の透明化を基本姿勢といたしまして、これまでの職務で得た経験と知識を生かし町長を補佐してまいりたいと考えております。以上です。
教育長(返町和久君)
中村文彦議員の御質問に順次お答えさせていただきます。まず教育長の教育行政の役割についてとのお尋ねでございますが、教育長は教育委員会の指揮監督のもとに、教育委員会の権限に関するすべての事務をつかさどるとともに、事務局の事務を統括し、所属の職員を指揮監督する旨、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に規定されております。また事務局及び学校その他の教育機関の職員の任免のほか、種々専決できる事項がございます。このようなことからその重責を日々意識しているところでございます。
次に今後の展望や目標についてとのお尋ねですが、町長との面談では教育行政に対する町長の思いや何点かの政策的なお話を伺っております。今後につきましては、さまざまな教育施策を展開していくに当たり、教育委員会の自主性を踏まえつつ、町長の考え方や施政の趣旨を理解して歩調を合わせ進めていくことが必要である。そのように考えております。以上でございます。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
6番(中村文彦君)
副町長の町政の役割について。前回の一般質問で、山梨町長のほうからですね、新副町長に何を期待しますかという質問をさせていただいております。それ以外にも今まで自民絆の会は副町長を置くべきという立場からですね、町長に求められるものは何ですかという質問を繰り返しております。そこで出てきていることについてお伺いします。
町長はですね、前回の一般質問で、行政改革、機構改革を新副町長には期待してるというふうなお話をいただいております。今お話しいただいてますと、外交、広報、職員の教育ということを今、副町長のほうでお挙げになっておりますけれども、整合性ということではそれで一致しているということでよろしいんでしょうか。
副町長(山本孝幸君)
町長を補佐する立場でございますので、向いてる方向は同じだと考えております。
6番(中村文彦君)
補佐するということで、恐らく町長のほうからどのように行政改革、機構改革ですね、町長では見えない部分を補佐することになると思うんですけど。具体的にはどういった機構改革を新副町長はですね、お考えになっているのか。一片でもいいのでお聞かせ願えればありがたいんですけど。
副町長(山本孝幸君)
機構改革につきましては平成27年4月時に施行の予定で、ただいま準備を進めているところでございます。内容につきましては企画課を中心にいたしまして、各課等のヒアリングを既に終えております。職員がやりやすく、かつ町長の指揮命令等がやりやすい、少なくとも組織の活性化、職員がなるべく働きやすい組織、そういったものを目指してまいりたいと思っております。
6番(中村文彦君)
今の効率化と、今、結構縦割り社会というかですね、そういった部署ごとで分かれているという批判も受けておりますけれども、そのあたりを解消していくということでよろしいんでしょうか。
副町長(山本孝幸君)
なるべく職員も町民の方にとっても一番望ましい組織にしたいと思いますが、組織につきましてはいろいろ課題もございますが、いずれにいたしましても職員、町民の皆様にとって望ましい組織にしたいなというふうに考えております。
6番(中村文彦君)
ヒアリングが職員のほうと終わっているということで、問題点の把握というのはもしできてるかと思うんですけれども、どのような点が副町長の立場から見て問題であるというふうに認識されているのか。それともこれからそのあたりの分析を行っていくのかですね、お答えいただければと思いますが。
副町長(山本孝幸君)
ヒアリングに上がってきた課題は多々ございますので、これから整理をしてまいりたいと思っております。
6番(中村文彦君)
それはですね、外部に委託するということで進めていかれるのか。それとも庁内でそのあたりのプロジェクトを設けてですね、発展させていくというお考えなのか。そのあたりは町長とすり合わせはできているでしょうか。
副町長(山本孝幸君)
既に先ほども申しましたとおり、各課のヒアリングは企画が、ただいまの組織に関する事務分掌につきましては企画調整課が所管しておりますので、企画調整課のほうでヒアリングを終えております。今申しましたとおり課題もかなり抽出してございますので、それらの課題を踏まえて企画調整課なりがある程度の案をまとめまして、政策会議でございます部長会議、あるいは課長会議の中でまたさらに検討を重ね、よりよい組織にしたいと考えております。
6番(中村文彦君)
新副町長にですね、補佐するという立場ですけれども、今挙げられた外交、広報、職員の教育ですね。このあたりについて具体的な案が今あればお示しいただいて、自分はこうやっていきたいんだというのがあればですね、お話しいただければと思うんですけれども。
副町長(山本孝幸君)
先ほど申しましたとおり、なるべく内部管理の面につきましては、私が中心になってより効率的、あるいは円滑的な行政運営に努めて、町長にはなるべく外交方面、外渉、あるいは広報といった方面で専念していただければと思っておりますので、少なくとも通常の業務におきまして、なるべく町長の負担にならないような、職員と町長の間に立ってうまく行政が回るような役割を務めていきたいと考えております。
6番(中村文彦君)
今のお話を聞いて、町長が外交だとか広報だとか職員の教育だとか、そういうものがやりやすくするための潤滑剤としてですね、機能していきたいというようなふうな表明でよろしいでしょうか。
副町長(山本孝幸君)
基本的にそのように考えていただいて結構でございます。
6番(中村文彦君)
あとですね、町長はですね、副町長に対して危機管理や防災対策などについて、今回の副町長の選任にですね、期待してる部分もある。以前からそれが一番問題だという話もあったぐらいですから。そのあたりを副町長としてどのように補佐していくのか、お答えできればと思います。
副町長(山本孝幸君)
副町長が不在のときは町長がお1人でございましたので、少なくとも2人体制になったので、それぞれが例えば出張で町を離れる、そういったときについてはなるべくというか、町長と連絡調整を密にしておりますので、そういった災害時についても日ごろからですね、万全を期してまいりたいと思っております。
6番(中村文彦君)
町長も常々ですね、副町長がいないことは葉山町にとって危機管理が少しおろそかになっているという発言もありましたので、ここで2人体制になることで、切れ目なく責任者がいるという状況になったのかと思いますけども。そのような認識でよろしいんでしょうか。
副町長(山本孝幸君)
副町長がいて、町長だけでなく議会の皆様、そして町民の皆様に副町長がいてよかったというふうに思われることが私の最大の務めだと思っておりますので、皆様のまた御協力をよろしくお願いいたします。
6番(中村文彦君)
それで副町長ですね、危機管理の部分で、他市町村というんですかね、そういうところではかなり問題になることも多々あるかと思いますけど。そのあたりの行動のですね、指針みたいのはお互いに話し合いができているのか、そういった文書があるのかですね、お答えしていただければと思いますが。
副町長(山本孝幸君)
行動指針というのはちょっと聞き取れなかったんですが、申しわけございません、もう一度お願いできますか。
6番(中村文彦君)
ですから町長とですね、役割分担という意味でですね、要は行動をするとき。例えば町長が海外に行くということはないでしょうけども、どこかへ視察に行かれる。そういうときには副町長はこういう形でマニュアルどおりに危機管理をやるんだよというような、お互いの何ていうんですかね、例えば一緒になるべく行動しないとか、そういったのも危機管理の重要なポイントであるかと思います。そのあたりの決め事ですね。なるべく責任者が2人いなくならない、もしくは何かあったときには即応できる、どちらかがいるというような行動指針みたいなものはおつくりになるつもりがあるのか。それともどうなのかという。
副町長(山本孝幸君)
文書ではございませんけれども、町長とは常々連絡調整を密にしてございますので、町長の動向あるいはまた逆に私の動向は町長は把握しておりますので、少なくとも2名が同じ行動をとるということは、最低必要限、必要なとき以外は別々な行動を常々心がけておりますので、その辺については町長と今後も町を留守にすることがないよう、十分な連絡調整を図ってまいりたいと思っております。
6番(中村文彦君)
できればですね、そういったような文章で、要は庁内が混乱しないように、町長と副町長だけじゃなくてですね、周りが見てこういうケースについてはこういうふうにやるんだなというところもつくっていただければと思います。
それで副町長ですね、新しくなったばかりですから、町長もですね、危機管理監としては少し専門性はないけれどもというお話がありました。このあたりどうやって高めていくのか。そのあたりは何かお話し合いというのはしてあるんでしょうか。
副町長(山本孝幸君)
特に私、経歴から申しまして、防災関係に精通してきたわけではございませんけれども、改めて3.11を踏まえた葉山町でも防災計画を新たに策定しております。それらの図書については日々時間があれば目を通して、有事の際に備えて自分では心がけているつもりでございます。
6番(中村文彦君)
ぜひとも葉山ブランドを守っていただくように最大限努力していっていただきたいと思いますけど、そのあたりはいかがですか。
副町長(山本孝幸君)
私も葉山を愛する一人として、町のブランドは十分大切にしてまいりたいと思っております。
6番(中村文彦君)
それでは次の質問にまいります。教育行政に関する教育長の考えについて。(1)教育長の教育行政の役割について。先ほどお答えいただきましたけれども、今後の展望と目標に重なる部分があるので質問させていただきますが。教員の指導力強化を町長は挙げております。これは葉山の教員としての自覚をですね、促すようなことをしていただきたいという要望を出されてるようですけど。そのあたりは具体的に今後どうやっていかれるのか、具体的なスケジュールがあるのかですね、ありましたらお答えください。
教育長(返町和久君)
ではお答えさせていただきます。特に具体的なスケジュールということでなくて、教員養成に力を入れていくという意味でお答えさせていただきたいと思います。つとに御承知かと思いますけれども、近年教員の大幅な世代交代が進んでおりまして、若手の教員が相当多数に上っております。一般論になるかもしれませんけれども、若手の教員、大変優秀だし意欲もあるかというふうに思いますけれども、一方でやはり経験不足ということもありまして、この人たちが今後、葉山町の教育を担っていく上で大きな戦力になっていかねばいけませんので、この人たちの育成ということを大変強く意識してるところでございます。今、葉山町に特にかかわってというようなことございましたので、多少話が回りくどくなるかもしれませんけれども、葉山町でどのような教育をしていくのかということにかかわって、そのことに若手の教員たちがしっかり携われるようにというふうなお話として受けとめさせていただきたいと思いますけれども、それでよろしゅうございますか。
まず葉山町のことでございますけれども、葉山町らしい教育というよりは、葉山町らしく教育していくということがあるのかなというように実は思ってございます。こんなことを言うのは釈迦に説法ということかもしれませんけれども、教育課程そのものは学習指導要領にのっとってこれ定められておりまして、これに従って教育を推進していくことになります。ただですね、現行の学習指導要領の中で特に強調されておりますことが、学力に関して、特に課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力、その他の能力。あるいは主体的に学習に取り組む態度。これを育てることが重要視されております。その前段で知識・技能というようなことも当然うたわれておりますけれども、それは従来日本の教育の中で大きな成果を上げてきたということで、今し方申し上げたようなところに力点を置きながら、新しい学力というのを育て上げていきたいと。こういうことで学習指導要領が今推進されているんだというふうに理解をしております。
その意味で葉山町、大変大きな可能性を持った町だというふうに思っております。どのようなことかというふうに申し上げますとですね、俗な言い回しになるかもしれませんけれども、大変青い海、緑豊かな山々、こういうものを初めとしてすばらしい自然環境を葉山町は持ってございます。また御用邸に象徴されるような、歴史と数々の文化遺産、文化資産、これを数多く備えてございます。また人材という意味でもですね、文化活動に、社会活動に大変意欲を持っている。芸術家、これスポーツ関係の方もそうかもしれませんけれども、大変数多くの人材がございまして、さらにこれらに加えましてですね、この葉山町の町の規模の小ささというのも、とりわけ義務教育にかかわる部分についてはプラスの要因かなというふうに思っております。郷土に根ざしたところに身近にこれだけの材料と手だてがそろっている。なかなかないところかなというように思っておりますので、そういうところで子供たちが自分たちの生き方というのを落ち着いて学び考え育っていくと、そんなことが可能になるのかと思っています。こうしたさまざまな要素を十分に活用できるような教員を育てると。このことは別に葉山オンリーという意味ではなくてね、先ほど申し上げました指導要領に言っているところの、しっかり思考し、判断し、表現できると。そういう子たちを育てるに当たって、こうした材料や手だてが非常に有効であるという意味でございます。そういうものを活用しながら育てていけるような、そういう教員たちの育成に当たっていきたい。それが結果としてはとても葉山らしい教育につながるのかなと、そんなふうに考えているとこでございます。以上でございます。
6番(中村文彦君)
今の話聞いて大分葉山のですね、らしい教育が今後展開されていくんじゃないかなという期待をですね、持ちました。葉山町は本当に教育するにはいい環境。要は自然もあり文化もあり伝統もある。もう当然御用邸もある。そういったところで我々は、私もそうですけれども、教育されてきた。それで誇りに思う。地元をですね、誇りに思うという心も生まれます。ぜひともそういうのをですね、今後も進めていっていただければなというふうに思っております。
あともう一つですね、学童保育についてというのも町長は一つ課題に挙げております。その考えもお聞かせいただければと思います。
教育長(返町和久君)
学童保育を含めて放課後の児童の居場所問題というふうに捉えさせていただいてよろしゅうございましょうか。そういう意味で言いますと、今申し上げました放課後の児童の居場所問題、学童問題、学童保育につきましては、葉山町子ども・子育て会議というのがございまして、その中間報告等が出されております。今後またその場での議論というのがいろいろ提起をされてくるかというふうに思いますので、そうしたものを踏まえながら、学校で実施する場合の具体的な課題等について、まさに具体的な課題等について調査研究を行っていきたい。そのように考えているところでございます。
6番(中村文彦君)
このあたりはですね、スケジュールとか今後の展望というのはございますでしょうか。
教育長(返町和久君)
具体的なスケジュールは特には教育委員会のほうとしてはございません。ただですね、これは教育委員会だけではなくて、子育てのほうとも関係があると思いますので、そちらのほうと協議をしながら進めていくことになろうかというふうに考えております。
6番(中村文彦君)
町長のほうからですね、学校施設を利用して学童保育をお願いしたいというような話があったかと思うんですけども。そういうことについて学力のですね、よくあるのはですね、放課後の補助授業というんですかね、そのあたりが退職した職員の方がやってたりというような事例もありますけど、そういうような考え方もあるのかなと思ってるんです。そういうわけではないですか。
教育長(返町和久君)
現在のところ明確な考えということで申し上げることはございません。ただですね、学童保育とそれから放課後で居場所問題というのは多少位相がずれるといいますか、あるいは居場所問題というのが少し幅の広い考え方なのかなというふうに思いますので、これも具体的には今後、先ほど申し上げましたように、検討していかなきゃいけないということでございますけれども、そういうことが日程に上ってきた段階では、実際に子供たちの放課後の居場所の中身を充実させていくというようなことは当然考えなければ、検討しなければならないことだというふうには思っております。
6番(中村文彦君)
その話もまた詰めていただければ、議会のほうに報告していただければと思います。
次に中学校給食についてですね、今、私も先ほど話を初めて聞いたことがあるんですが。そのあたりについて今後の展望や目標について、先ほどもお話しいただいてますけれども、またお願いできますでしょうか。
教育長(返町和久君)
中学校給食の問題につきましては、先ほど申し上げたとおりですので、ダイジェストして本当に申し上げるようなことになるかもしれませんが。先ほど多少言葉が足りなかったなと思ってるところを少し述べさせていただいて話をつなげさせていただければと思います。
最初のですね、給食という言葉の定義のところから話、発端になるのかなと思いますけれども。以前、葉山町のさまざまな議論を拝見しておりまして、必ずしも給食というのが明確になっていない。一般的に学校の場で何らかの昼食を提供するというようなことを給食というような用語を使ってるというようなところもございまして、そこら辺の整理から議論が始まったかなというふうに思っております。そうですね、根本的なところはですね、たまたま私の経歴にかかわるかもしれませんけれども、御承知かもしれません。私は定時制を併設する高等学校の教頭でありましたり校長であったという経験がございまして、そこで神奈川県の高等学校の定時制の夜間給食の問題につきまして、一定の推移といいますか、経過をまさに当事者として目撃もし、携わってきたところがありますので。それはどういうことかといいますと、給食制度を一般の夜食提供のような形に変えていくという流れの中で、実は喫食率が大幅に低下をし、それに伴って夜間の生徒向けの食事制度を維持していくのがいろいろな意味で難しくなったというふうな経験がありまして、そのことから今回の問題の発端のところで、ランチボックスで、しかも必ずしも全員喫食ではないというふうなね、そういうやり方はどうかといいますと、私の非常に経験的なことから申し上げるとなかなか維持するのは難しいのではないかと。そんな疑問を最初に話しさせていただいたところからこの議論にかかわらせていただいたと。その後のですね、教育委員会内部での議論の経過に関しては先ほどお答えしたとおりでございます。臨時の会議も含めまして3回の教育委員会の場でこの給食については議論をさせていただきました。その途中で私どもの調査報告というようなことも差し挟まさせていただいて、先ほどの結論に至った次第です。
結果的にはですね、既存の施設に比較的手軽に相乗りする道がないということは非常にはっきりいたしましたので、そういうことであれば給食の本旨にのっとりまして、きちっとしたものを提供するほうがよろしいのではないかというような結論に至った次第です。途中経過につきましては先ほどの答弁のところでもお話しをさせていただきましたので、省略させていただいて、結論的にそうなったということを申し上げたいと思います。以上でございます。
6番(中村文彦君)
先ほどの話を要約しますと、推進委員会で給食にすべきということの決断が出た。ただ、それには膨大な設置費用がかかる。ランチボックス方式はもうできないという判断ができたというふうに認識しています。逗子はですね、どういった予算でですね、幾らぐらいの予算だったのかっていうのは把握されてますでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
逗子市の場合はおよそ3億と聞いておりまして、5年間の債務負担を組んだというように聞いております。
6番(中村文彦君)
この3億円の内訳ですけれども、これは何か補助金か何か国・県から出てるんでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
申しわけありません、ちょっとその辺までは把握しておりません。
6番(中村文彦君)
できればそれ調べて、後で調査してもらいたいと思います。
町長にお伺いしたいんですけど、この3億円という費用が町長はですね、町単独でもやる意思があるのかどうか、お聞かせください。
町長(山梨崇仁君)
逗子市長の御決断ですので、逗子市の判断として尊重させていただいてるところであります。
6番(中村文彦君)
町単独事業で3億円を支出する覚悟はおありかと聞いてるんですけど、いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
一般会計の上でもですね、年間90億以上のお金についての判断をさせていただいているところでありますので、私としましては金額の多寡にかかわらず、目的、効率、効果等を定めた上で、必要があれば支出についてはためらうことなく積極的に図るものだというふうに考えております。
6番(中村文彦君)
教育委員会との絡みもありますけど、町長は何年ぐらいに実現を目指したいというふうにお考えでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
先ほども御答弁させていただいたとおりにですね、教育委員会との議論がまとまり次第、設置に向けて動いてまいりたいと考えております。
6番(中村文彦君)
町長はですね、目標に掲げてこうしたいという要望をよくおっしゃいますけど、今回のケースについてはそういう要望は出さないということでよろしいでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
これも先ほど申し上げましたけども、費用また場所の面等についての議論がまとまり次第というふうに現状ではお答えさせていただきたいと思います。
6番(中村文彦君)
それではですね、次の質問に入ります。次の質問というか、今後の展望についてですけれども。防球ネットですね、やっておりまして。自民絆の会では山梨町長就任以来、保護者より相談を受け、町民の安心・安全の実現のため、葉山小学校防球ネットの設置に向けて努力してまいりました。その結果、多くの議員の方々の賛同も得られ、2年前の決算委員会では指摘事項に挙げられ、今回の補正予算でようやく予算化できることができたのは、新教育長の成果であると思いますが、いかがですか。
教育長(返町和久君)
防球ネットの問題でございますけれども、前任の豊田教育長から必要性ありと考えている、平成26年度中の補正か遅くとも平成27年度当初予算で実現したいというお話がございました。私としましても子供たちの安全・安心にかかる配慮という意味で必要なことであるというふうに受けとめさせていただいた次第です。
それでですね、議員も御承知のように、本定例会におきまして防球ネット設置工事に関する補正予算が議案となっておりますので、その審議前ということになりますので。前教育長からの引き継ぎということの確認ということになるかと思いますけれども、防球ネット設置というのは教育委員会においては以前からの希望でありましたので、今回補正を組ませていただいたということになるかと思います。したがいまして、もしも教育委員会のほうに功績のようなものが、この件に関してですね、あるんだとすれば、それは当然前教育長に帰すべきものであるというふうに考えております。
6番(中村文彦君)
こうやってですね、一応成果が出たということは大変喜ばしいことだと思いますので、また今後ともよろしくお願いいたします。
それでは次の質問にまいります。三浦半島サミットについて、今後の展望や目標についてということで質問させていただきました。今お話聞いてみると、4市1町のですね、魅力を、また地域活性ということを行っているということですから、観光行政が中心になるかと思いますが、その解釈でよろしいんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
観光をテーマにということで第1回が開催されまして、参考までに葉山町としてはタイワンリス、アライグマ等の害獣駆除についての議論のまとめをさせていただいたところであります。
6番(中村文彦君)
そうすると魅力、地域活性という事業でやられたということでよろしいでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
はい、そのとおりであります。
6番(中村文彦君)
ほかには観光以外にですね、どういったことを今後展開していく予定になっているんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
その御質問を想定をさせていただいて、先ほどですね、葉山町としては自然保護のための害獣駆除について御提案をさせていただきまして、この前も目標設定をさせていただいたところであります。
6番(中村文彦君)
そうすると、それは何年度までにどのような計画なのか。もう一度教えていただけないでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
間違えましたら後ほど訂正しますが。本年度を含めた…結構ですか。では後ほどお答えさせていただきます。
議長(金崎ひさ君)
では後ほどの答弁といたします。
6番(中村文彦君)
観光行政、葉山の魅力、地域の活性、いい言葉ですね。町長、ぜひともですね、観光に対して積極的になっていただきたいなと思っております。私もですね、一つ新聞を読んで、町長、観光について力を入れてるなと思ったこともあります。それは一つはサイクリングの自転車半島宣言というんですかね。その小誌を配って三浦半島のサイクリングを活性化させていこうという事業が始まったと思いますけど、それについてはどのようにお考えですか。
町長(山梨崇仁君)
繰り返しになりますけど、私としましては今回害獣駆除について大きく興味を持ってですね、議論をまとめさせていただいたところがありますので、そこは十分御承知いただきたいと思います。観光につきましても、自転車を中心にさまざまな施策を打っていくということは、方向については大いに賛同するものであります。
6番(中村文彦君)
大いに賛同するというのは、積極的じゃないということですか。それとも町長も積極的に発言して、この自転車半島宣言に加わったのですか。
町長(山梨崇仁君)
4市1町でですね、足並みをそろえていこうということで、自転車半島宣言を行いましたので、それにつきましては賛同をしているということを申し上げました。消極的か積極的かと言われますれば、これから具体的にどのようなものを打っていけるかについて、どのように皆さんが判断するかだったというふうに思っています。
6番(中村文彦君)
町長はですね、この自転車半島宣言についてですね、町としてどのようなことを実現していって葉山の魅力をつけ加えていくのか。そのあたりのお考えというのはあるんでしょうか。そのあたりはサミットで話し合いましたか。
町長(山梨崇仁君)
担当課長のですね、話し合いで行われていると思いますけども、サミットでは自転車半島宣言に署名をいたしました。今後具体的にということですけども、先日三浦半島広域幹線道路期成同盟ですか、がありまして、その場でもですね、その後の要望活動の際に、自転車半島宣言を行ったことを神奈川県並びに道路公社、東日本高速道路と関係の皆様にお伝えをした上で、葉山町におきましては、またこの三浦半島全体としても、国・県道の自転車が走りやすい道路としての整備の要望を行ったところであります。
6番(中村文彦君)
そうすると今後、車で…自転車でですね、サイクリングをするのに必要な整備をこれからしていく、町としても協力していくということでよろしいんでしょうか。それともそれは国道なり県道なりだから、町としては余りコミットしないということなんですか。
町長(山梨崇仁君)
その場でいただいた答弁としましては、御存じのとおり幹線道路はほぼ国・県道ですので、国県のほうで整備をしてほしい要望をしたところ、整備箇所が必要であればですね、そういった要望を上げてほしいといった答弁をいただいております。
6番(中村文彦君)
町長もこの魅力の発信ということでですね、サインをしたということですから、町としても何らかの自転車をですね、活用して観光を推進するような町単独の事業ですね。そのあたりは一緒にやっていこうというような考えで、何かお考えになっていることがあるんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
今後の課題として捉えておりますので、現状では先ほど申し上げたように道路整備の要望をしたところであります。
6番(中村文彦君)
道路整備については町の事業ではありませんので、先ほど御自身でも言ったように、国道・県道ですから。町として、例えばですよ、町に自転車、サイクリングで来られた方の自転車ラックをですね、店舗の前に設置すればそれに補助金を出すとかですね、トイレのときにですね、立てかけるようなそういった整備をするというようなこともあるかと思うんですけど、そのようなお考えというのは具体的には御自身では考えないでこれにサインしたということでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
そういった方策も検討の俎上には十分のるかとは思います。
6番(中村文彦君)
何かちょっと今の話を聞いていると、連携をしてですね、これを推進していくんだというような、何ていうんですかね、気持ちが伝わってこないんですけども。結局これは三浦半島で一致してサミットということで、みんなが集まってですね、みんなで決めたというようなことかと思うんですけど、そうではないんですか。葉山町は葉山町でアライグマをやるから、横須賀は横須賀でもってサイクリングだというような考えでやられてるんですか。
町長(山梨崇仁君)
自転車半島として宣言を行ったものですから、当然葉山町も横須賀市も、ほかの3市もですね、自転車についての積極的な考えを持たなければならないと思っております。考えとしては幾つか私も考えてはいるところでありますけども、まだまだ結論としてまとまってる段階ではありませんので、申し上げましたとおりに、その結論を踏まえた上で葉山町が積極的だったか消極的だったか御判断いただければというふうに思っております。
6番(中村文彦君)
ちょっとわからないのがですね、結局小誌、冊子をですね、発行したという経緯があるようですけれども、そういう考えがあって冊子を発行したのではなくて、発行が先にいっちゃったということなんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
観光ですので、そういった魅力の発信ということで、発信をする方法として観光パンフレットは作成したものと認識をしております。
なお、先ほどの御質問についての数字が間違いないものが出てまいりましたので、この場で申し上げますと、向こう3年間におきまして、アライグマが2,000頭、タイワンリスを1万5,000匹の捕獲を目指していこうということをコミットしたところであります。
6番(中村文彦君)
ありがとうございます。それで今回のですね、観光についてですけれども、その小誌についてですね、葉山町から40万円負担出資しておりますけど、それで間違いないでしょうか。
総務部部長(小山誠君)
その経費の部分につきましては、今お話がありましたように、三浦半島観光連絡協議会というものがございまして、そちらのほうに町の負担金として40万円を支出させていただいております。
6番(中村文彦君)
町長も御存じのとおりですけれども、何でこんな話をしてるかというと、すごく残念なんですね。これから葉山町、三浦半島含めて観光でもってやっていく。やはりこれが窓口になってですね、ほかのほうに波及していけば、これも少し葉山の魅力を発信できる、地域活性できるんじゃないかなと思ってたんですよ。ところが新聞でね、そのパンフレットがですね、回収される…されたんですかね、というような記事がありまして、それについて町長のほうからお考えはありますでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
町としてですね、非常に残念なことだというふうには思っております。ただ、葉山町の当該のページ等については問題がないと認識をしておりますので、今後冊子の差しかえにつきましては、回収に至ったかどうか私、まだ聞いてはないんですけども、正確なものを今後は出していきたいというふうに思っております。
6番(中村文彦君)
町長はこういう、できればですね、議会のほうにもどういう経緯だったのかと説明していただけるとありがたいんですが。町長が出ている三浦半島サミットで決定された事項ですから、知らないというとちょっと困ってしまうんですけど。そのあたりはどうしてそういう経緯になったのかというのは御存じですか。
町長(山梨崇仁君)
昨年ですね、10月に三浦半島サミット第1回が開催されまして、その場で観光振興が共通のテーマであるという認識のもとに、観光をテーマにこの三浦半島を盛り上げていこう。そういった議論の中で自転車を使って観光の魅力をアピールすることが最もよいんではないかといったふうに話がまとまったところであります。そのころから葉山町としましては、ぜひ4市1町で害獣駆除、三浦半島の自然環境の保護のためにも力を入れてほしいということは申し上げてまいりまして、お力添えいただいたところではあります。そういった経緯があった中で、自転車半島としての宣言を行ったらどうだろうといった御意見がありましたもので、それについて、ではもう一度持ち帰って担当課長同士で議論をしていく。そして、それについては広報力、観光ですから外からの呼び込みといったことも必要ですから、冊子にまとめたらどうだろうといった議論がまとまり冊子の発行に至ったものというふうに認識をしております。
6番(中村文彦君)
今のだとちょっと説明が足りなくてですね、その冊子がどうなったかの新聞報道がされてるので、そのあたりの事情を我々に説明していただかないと、発行されたのも知らなかった、議会としては。回収されたのも新聞報道で知ったという経緯がありますから。しかも40万町から出資されてるという経緯もありますので、そのあたりの経緯をちょっと報告を町長にお願いします。
町長(山梨崇仁君)
先ほども申し上げましたとおりですね、葉山町に関する紹介のページ等は、葉山町のほうで確認を行いまして発行のゴーサインを出しておりますし、また各市においても同じような取り扱いをしているものと認識をしております。今回はですね、皆様にお認めいただきました産観協の補助金を使った上で作成を行っておりますので、議員の皆様にはその予算と、そのあり方についてはですね、今回こうして新聞報道でですね、出てしまって大変残念なんですけども、葉山町につきましては問題ないページが作成できたということは改めて申し上げたいと思います。
6番(中村文彦君)
すいません、我々はですね、新聞報道、私は見てますけれども、一般の町民の方はどういう経緯になってるのかというのをわかりませんから、丁寧に説明していただけると、多分新聞を見てない議員の方もよくわかると思いますので、よろしくお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
今説明するわけですね。
6番(中村文彦君)
何で回収されたのかわからない。
議長(金崎ひさ君)
はい、山梨町長はしますか。経緯を説明。
町長(山梨崇仁君)
経緯ということですので、先ほどの続きとなるかと思いますけども。その後4月30日にですね、逗子市役所におきまして三浦半島サミット第2回が開催されました。その場において三浦半島観光連携PRの協定を締結した後にですね、サイクリングパンフレットを自転車半島宣言の発表を行いました。三浦半島観光連絡協議会がつくったものでありまして、その内容につきましては繰り返し申し上げておりますけども、各市町において確認を行った上でこの冊子にまとめたものでございます。これを踏まえてですね、これからの自転車に関する議論について入ろうと思ったところでありますけども、お話しのように他市のほうからそういった御指摘がありまして、今回のサイクリングパンフレットにつきまして一部不適切な表現があるということですので、それについては今後修正を行っていく。また新たなものを出す場合については、正確なものを出すように努めてまいりたいと、私自身も考えているところであります。
6番(中村文彦君)
ちょっとわからないんですけど、不適切なことがあったっていうことであれば、当然報告をね、議会にしなければ、どんな不適切なのかというのが我々はわからないですよね。そのあたりも町長どういう事態だったのかっていうのを説明していただきたいんですけども。
総務部部長(小山誠君)
ちょっとお答えになるかどうかわかりませんけれども、先ほど町長のほうでも御説明させていただいたように、三浦半島の観光連絡協議会、こちらのほうでですね、各市町からの補助金の中の一部の費用をもって自転車半島宣言というものを、パンフレットを作成してですね、対応したということで、その修正箇所等々につきましても、三浦半島の観光連絡協議会のほうで今後修正対応していくというようなことで伺っておりますので、そのような形で早急に対応されるものというふうに理解しているところでございます。
6番(中村文彦君)
再度質問します。私は急遽サイクリングのパンフレットを回収という記事を見ましたけれども、それがなぜ回収される運びになったのか。どういう指摘がなされて回収されたのか、お答えしていただけますか。
総務部部長(小山誠君)
御指摘された部分につきましては、私も深くちょっと存じ上げない部分もあるんですが。一部右側通行ですとか、自転車にですね、ベル、そちらの設置がない記載の写真が掲示されたというような御指摘をいただいてるというふうに伺っております。
6番(中村文彦君)
そうですよね、サイクリングの魅力を発信するのに、そういった装備がなされてない写真があるということは、楽しげな写真ではありますけれども不適切だったから回収されたと。今後それについてはどのように、40万でつくってしまった小誌ですから、それをどのようにするのか。今後ですね、補正を組むのか組まないのか。要はつくった業者に対しての…が行うのか。その小誌はどうなるのかというのを経過説明としてお願いしたいんですけど。
総務部部長(小山誠君)
これからの取り組みというか、そこら辺の情報については十分私も把握してございませんので、大変申しわけないんですが。一応三浦半島のですね、観光連絡協議会の事務局がですね、横須賀市さんが事務局ということで、そちらが中心となってですね、修正を図っていくということで伺っております。なお追加経費につきましては今現段階の情報によりますと、財団法人のですね、日本宝くじ協会、そちらのほうに補助金申請をして回収経費を充てていきたいというようなお話も伺っているところでございます。それと既存の部分でのですね、どうも冊子に不適切な写真が掲載されてる、そこら辺をシールで補うとか、どの方法をとられるのかという部分ではまだ明確ではないんですが、そのような対応も考えられてるという情報をいただいております。
6番(中村文彦君)
町長はそのような事態というのは把握されてましたか。
町長(山梨崇仁君)
産観協のほうでですね、もろもろの事態について確認をしているということは聞いておりまして、大変残念だというふうに認識をしております。
6番(中村文彦君)
ちょっと町長に答えていただけるのがよかったんじゃないかなと私は思っておりますけれども、今後どうやって変わっていくのか。我々にですね、議員懇談会をやってるわけですから、こういった事態があるんだということは一言やはりなければ、情報がなかなか出てこないのかな、新聞報道で知るのかなというのは甚だ疑問です。町から予算が出てないというサミットであればいいんですけど、町長がですね、トップがやる三浦半島サミットですから、そのあたりはしっかりと議員に説明する責任があると思いますし、ひとつよろしくお願いしたいんですが、いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
この件でですね、三浦半島サミットそのものが消極的、もしくは後ろ向きになったりとか、スピード感を衰えさせるわけにはいかないと思っておりますので、これについてはですね、しっかりと正すことは正すべきとした上で、今後引き続きサミットによる連携活動については強化をしていきたいというふうに思っております。
6番(中村文彦君)
今後このようなことがないように、町長はどのようにお考えですか。
町長(山梨崇仁君)
私は三浦半島観光連絡協議会の会長ではありませんし、参加している町の長でありますので、この葉山町についてはこういったことが起きないようにということを改めて職員と一緒に結束を強めた上で気を引き締めていきたいというふうに思います。
6番(中村文彦君)
今の話聞いてると、町長は三浦半島サミットやってるけど、葉山とは直接関係ないからこの件については私は責任はないというふうに判断されるということでよろしいですか。
町長(山梨崇仁君)
全くそういうことではないというふうに思います。葉山町が行うことについては私は全責任を持ってると思っておりますし、また三浦半島サミットにつきましても積極的に行うということが私には責任もあると思っておりますので、先ほど申し上げましたとおりに、こういった問題については冷静に対処することを望んでおりますし、残念だというふうにも思っておりますが、これによってですね、スピード感が衰えることのないようにということを改めて申し上げた次第でございます。
6番(中村文彦君)
ちょっとよくわからないんですけど、三浦半島サミットの当事者では町長はないんですか、今の回答だと。違いますか。
町長(山梨崇仁君)
中村議員が何をおっしゃりたいのかよくわからないんですけれども、私は三浦半島サミットに加盟をしている葉山町としての今責任を預かってる立場ですので、十分私はそこについての責任があるということを申し上げました。それについて、それがないと言われてしまえばもうそれまでなんですけども、重ねて申し上げれば、葉山町が行政として行うこと、また三浦半島サミットとしてこれから進めていくことについては葉山町もしっかりと関与をしてまいりたいというふうに思っております。
6番(中村文彦君)
何かちょっと町長とは意思の疎通ができないようなので、次の質問に行きますけれども。保育園の施設整備関係補助金の件についてですけれども。今後のスケジュールですね。今お話ししていただいて、国のほうが町のほうから出てきてる情報によれば、9月ごろまでに国の解体が約終わると。その後平成26年10月末から4月1日にかけて、開園に向けて工事のほうで動いていくというふうな考えだと思うんですけど、それでよろしいでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
今お話しのように、解体が終わり次第法人が建設を始め、4月1日を目指して整備を進めていく予定でございます。
6番(中村文彦君)
今後ですね、建物建設に当たって、安心子ども基金の保育所緊急整備事業で出金されますけれども、これは国の事業だと思いますが、これは現安倍政権でできた事業だと思います。それでよろしいでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
安心子ども基金につきましては平成20年度から始まった制度でございますが、今回はうちのほうで手を挙げておりますのは、安倍政権になってから、待機児童解消加速化プラン等新しいメニューが入りまして、町の負担が少なくなるメニューもございまして、そちらを申請して活用していきたいと考えております。
議長(金崎ひさ君)
これにて6番中村文彦議員の一般質問を終わります。
この際昼食のため、暫時休憩をいたします。再開は午後1時10分からといたします。
(午後0時07分)
議長(金崎ひさ君)
休憩前に引き続き会議を開きます。(午後1時10分)
一般質問を続行いたします。第3番、5番笠原俊一議員。どうぞ。
5番(笠原俊一君)
5番笠原俊一でございます。議長の許可を得ましたので、今回は3項目の質問をさせていただきます。
議会の行政視察や、議員有志での調査研究視察を通じて、各自治体でのさまざまな住民サービスの取り組みに触れることができました。来年度から当町でも、葉山町第四次総合計画を策定に向けて全庁的に取り組みがされている現在、こんなことが我が葉山の町でも取り入れたらと思う事業について参考にしていただきたいと考え、今回は提案型の質問をさせていただきたいと思います。
1項目目は、住民サービスの向上についてを伺います。この項目につきましては、主に沖縄県南風原町を参考にした質問です。人口約3万6,000人、面積10.72平方キロ、那覇市のベッドタウンの町です。町税の現年度収納率が99%と非常に高い納税率から、住民の行政に対する信頼度が高いのではないかと考え、この住民サービスの向上について我が町も参考にしていただきたく、質問を展開していきます。
1-1として、昨年から当町でも始まりましたコンビニエンスを利用した各税金の納税状況を伺います。今までは農協や郵便局、銀行や信用金庫を利用していたと思いますが、利用分析をしていれば伺いたいと思います。
1-2として、役場への来庁者の一番多い目的は各種証明書の収得であると、かつて調べ質問をしたことがございます。高齢化が進む中、わざわざ役場まで足を運ばなくとも、近所のコンビニで対応できるようにされてはいかがですか。伺います。
1-3として、この質問は南風原町での調査ではありませんが、当町の酒屋さんや米屋さんが減少する中、コンビニエンスは軒数が増加傾向と思います。そうした中、非常時の際の協力体制はどのようになっていますか。支援協定等があるのかも伺いたいと思います。
2項目目は、高齢者福祉サービスについて伺います。この項目は三重県玉城町の視察を参考にした質問ですが、人口1万5,500人、40.94平方キロのほとんどが平たんな土地で、高齢化率は当町と比べまだ低い22.9%ですが、将来を先取りした玉城町での高齢者施策は非常に綿密で、多岐にわたる取り組みがリンクされていますので、一朝一夕に取り扱うことはできないと思いますが、この一部でも始められたらと考え伺っていきます。
2-1として、当町でも独居老人の孤独死がかつてあったと伺ったことがありますが、高齢化率の高い当町ですので、ひとり暮らし高齢者や日中独居となる家庭での安否確認は、どのようにされているのか伺いたいと思います。
2-2として、高齢者が少しでも外に出かけ、人と触れ合ったりスポーツしたりすることが健康増進にもつながり、医療費の抑制にもつながるとした施策や、特に免許証を返上した高齢者の足となるような施策も玉城町では進んでいます。当町でも高齢者の健康維持増進に具体的な施策や取り組みはありますか。雨の日も使える町民体育館や、その施設までの移動手段など、研究したことがあれば伺いたいと思います。
3項目目、メガソーラーの導入について。この質問は群馬県太田市を視察しての質問です。太田市は人口22万人、176.49平方キロ、「太陽光発電推進のまちおおた」の都市宣言を24年12月に行い、自治体単独では日本初となる太陽光発電所を有し、太陽光発電の推進に取り組んでおります。黒岩県知事の選挙時に掲げた方針が現在どのようになっているかわかりませんが、神奈川県としても太陽光パネル設置に関しては前向きだと考えておりますので、以下の質問をさせていただきます。
3項目目の1として、現在町内住宅の太陽光パネル設置件数と動向はいかがですか。お尋ねをいたします。
3項目の2として、当町の公共施設への今後の取り組み、方針を含めお尋ねをいたします。
3-3として、太田市では年間4,700万円の収益をこの太陽光発電から得ているようですので、こうした研究をされていれば、太陽光発電のメガソーラーシステムの本町での対応のメリットやデメリットがあれば伺いたいと思います。
いずれにしても行政視察、あるいは研究視察等々で行った、我々滞在した時間というのは非常に短い時間、一番長くても4時間程度ということで、その中ですべて把握をしてきたわけではありません。事前に通告をし、そして当町の職員の方も、私が通告をしてからいろいろ研究をされて詳しく調べられたことでしょうし、そういったことをこの議会の中でお互いの町の発展のために議論ができればと、このように考えておりますので、答弁のほどよろしくお願いをいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
笠原俊一議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
1項目目、住民サービスの向上についての1点目、コンビニエンスストア利用の納税状況を伺うとのお尋ねですが、コンビニエンスストアでの納付につきましては、納税者が24時間365日いつでも、町内・町外問わずどこでも納税ができる環境を整備し、納税者の利便性の向上を図ることを目的とし、平成25年度から導入をいたしました。平成25年度のコンビニエンスストア納税状況につきましては、4月末現在で現年度課税分収納件数は、町・県民税が約4,100件、固定資産税が約7,000件、軽自動車税が約3,000件の利用があり、一定の成果を得ることができました。今後につきましても納期内納付を推奨し、口座振替の推進を初めとした納税環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
次に2点目の、各種諸証明のコンビニエンスストア対応についての検討を伺うとのお尋ねですが、当町においては1点目での答弁のとおり、平成25年4月から全国の主要コンビニエンスストアでの税・料を納付することが可能となり、納付環境が充実したものと認識しております。お尋ねの各種諸証明発行につきましては、発行の際本人確認を必要とし、現行では本人確認のため住基ネットカードが必要となります。今後、社会保障・税番号制度、いわゆるマイナンバー制度が導入されます。現時点でコンビニエンスストア納付環境を整備することにより、マイナンバー制導入の際、追加となる整備経費を要することとなります。今後はマイナンバー制度導入以降に当町の状況を考慮し、必要に応じてコンビニエンスストアでの諸証明発行について検討してまいりたいと考えております。
3点目、非常時の際、町内コンビニエンスストアと協力体制があるのか伺うとのお尋ねでございますが、現状では町内コンビニエンスストアと災害時の協力体制に関する協議はしてはおりませんが、町内4カ所ございます大手スーパーとは、応急物資及び生活必需物資の調達に関する協定を締結中であり、町内のコンビニエンスストアについても物資の調達等、当町との協力体制が可能なものか調査をしてまいりたいと考えております。
次に、2項目目の高齢者福祉サービスの向上についての1点目、ひとり暮らしや日中独居となる高齢者の安否確認等の対応を伺うとのお尋ねでございますが、65歳以上のひとり暮らし高齢者や、ほぼ通年日中ひとり暮らしとなる高齢者で、かつ身体上慢性疾患等により日常生活で注意を要する状態にある方に対し、緊急通報や相談を受け付ける緊急通報システムを実施しております。また、食事づくりが困難な65歳以上のひとり暮らし高齢者等に対し、安否確認を兼ねた配食サービスを実施しており、今後ともひとり暮らしや日中独居となる高齢者の安否確認、安心サービスを実施してまいります。
2点目、高齢者の健康維持増進のための具体的施策や取り組みを伺うとのお尋ねでございますが、歯科衛生士や管理栄養士等による全身若返り教室、健康運動指導士による高齢者元気はつらつ教室、体力の維持向上や食の改善講座である高齢者の生きがいと健康づくり推進事業、認知症予防を目的とした認知症予防教室等を実施しており、今後も高齢者の健康維持増進を目的とした事業を実施してまいります。
3項目目、メガソーラーの導入について。1点目、環境施策としての太陽光利用の状況、町内の利用世帯数と動向を伺うとのお尋ねでございますが、自然エネルギーの利用の普及促進と、温室効果ガスの排出削減を目的として、平成21年度から住宅用太陽光発電システムを設置する者に対し補助金を交付しております。平成25年度末現在で、補助金交付対象は合計192世帯で、住宅用太陽光発電システムの設置がされております。平成26年度の他団体の状況では、補助制度の見直しを行っておりますが、本町では引き続き住宅用太陽光発電システムを設置する者に対して補助制度を推進してまいります。
2点目、町有施設への取り組み方針を伺うとのお尋ねですが、近年地球温暖化はかつてない速度で進んでおり、二酸化炭素など温室効果ガス排出抑制を進めるに当たり、当町では平成21年度、役場庁舎等の照明をLEDへ切りかえ、また、平成22年度、湘南国際村、平成23年度には一色台の街路灯のLEDへ切りかえに取り組んでまいりました。今後につきましては、街路灯LED化事業を、また、グリーンニューディール基金を活用し、平成27年度には葉山小学校体育館、平成28年度には南郷中学校体育館で、それぞれ屋上に太陽光発電システムの設置とLED化を実施してまいります。
他自治体でのメガソーラー事業を参考に、当町でも研究するべきと考えるが、この長所・短所を伺うとのお尋ねでございますが、本事業は設置可能面積がおおむね1万平米以上の一団の土地であること等が要件があり、当町にはこのような広大な土地がありません。この事業のメリットといたしましては、発電を行う際には二酸化炭素を排出しないという環境に優しい点、また、電力を国に買い取ってもらえる固定価格買い取り制度があります。デメリットとしましては、メガソーラーで電気をつくるには広大な土地が必要であり、また、安定的な発電ができない等がございます。
以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
5番(笠原俊一君)
御答弁ありがとうございます。私たちが視察をして、非常に総合的な町として進んでいたなという思いがしたのが、沖縄県の南風原町でした。この町がどういったふうにいいのかなということを、まず話を、全体像を話しながら、こういった質問に展開をしていきたいなと思うんですけども。特に南風原という町というのは、葉山と大して変わらない町なんですけれども、住民との行政とのコミュニケーションというのが非常にうまくいっているというように感じました。そこでどういったことかなということで、これはまた一緒に行った同僚議員が後でもう少し詳しい、違う角度で質問をしていくと思いますけれども、いずれにしても住民と南風原の町というのは、住民と職員の協働の実践ということをうたっていました。そしてその町の予算とかいろいろな施策というものが、インターネットですべて見れる。で、住民と非常に、この町がどうなっているという状況も、情報の共有化というんですかね、そういったことが進んでいて、非常に意識が高い町だなという思いがしたわけです。で、そういった中で住民等の意識が高いということから、こういった納税率が高いのかなというように思っていたんですけど、もともと沖縄というのは非常に戦争でもって、その町によっては住民の3分の1が亡くなったり、まちおこしを自分たちがしていこうという気概があるということも、意識の根底にはあるのかなというように思っているんですけれども、それはそれとしながら、やはり町民の住んでいる方々と行政とが一体になっているという意思が非常に高いということを感じましたので、そういった町をまずしていくにはどうしたらいいのかなということが前提です。
非常に納税率が高いということで、そういったところから、コンビニエンスだとかそういったものの利用の仕方というのが、もう既に高いにもかかわらずそういったサービスが充実をしている。葉山の町の納税状況というのを考えますと、かつては先ほど言ったように銀行と農協と郵便局と、そういったところでしか納税ができなかったんですけども。そこでちょっと質問を先にしておきたいんですけども、先ほどコンビニエンスを利用した4月末で、例えば固定資産税が7,000件、軽自動車税が3,000件、町民税ですか、4,100件というようなお答えがあったんですけども、全体像として比率というのは、かつての方式とコンビニエンスを利用する方式と、どういう対比になっていますか。例えば、もうコンビニエンスのほうが圧倒的に多いよということですか。それとも全体像としてどういう傾向がありますか。
総務部部長(小山誠君)
お尋ねの部分につきましては、従来ですと口座振替、あと、先ほど議員のほうからもお話があったように、金融機関での窓口での納付、その方法がございました。25年度から、先ほど町長のほうからもお答えさせていただいたように、コンビニエンスでのですね、支払いができるようなシステムをとらさせていただきまして、従来金融機関で納められた方たちが、先ほど言ったような件数の方がコンビニエンスストアでのですね、納付に切りかわったというようなことでございます。で、比率的な部分で言いますと、町民税で言えば全体の約17%程度、固定資産税で言えば11.5%程度、軽自動車税で申し上げると32%程度の方がコンビニエンスストアでの支払いをされているといった実情でございます。
5番(笠原俊一君)
それでね、先ほど言ったように住民の方々からすれば住民サービスということで、コンビニエンスの場合は24時間365日、町の金融機関あるいはよその金融機関でも、大体夕方は何時ですか、5時には終わってしまいますよね。で、銀行の引き出しというのは3時までしかやっていないということですから、かつて私が、総務部長が課長の時代に、あなただって横浜でしょ、やってるでしょという話をしていただいて、そういったことからもなったのかなというね、思いがあるんですよ。ましてや今の時代で、カードですれば税金払ってポイントがたまるんですね。ですから住民サービスをいかによくするかということは、自分が払う側になって、相手の側になって物を見ないとわからないということがありますよね。もし自分が住民として払う側であれば、どういったサービスがありがたいのかな。特にコンビニエンスの考え方というのは、あなたの家の冷蔵庫というような、まずタイトルでうたい文句にしたことがあったように私は記憶してるんですよね。ですから冷蔵庫なくても、うち、すぐそばに私のコンビニエンスがありますよ、どうぞ来てくださいと、こういうような発想があるわけですよ。ですから、いかにその便利な時代になったとしても、住民の要望というのは多岐にわたってるし、そういった便利なところがあれば、だんだんだんだんそういう傾向になる。ましてやカードで払えばポイントもたまる。ポイントをためて遊びも行ける。こんなね、サービスというのが、行政独自の発想ではない。この町ではそういったこともしている。
今度は2番目の質問なんですけど、各種諸証明というのも割と、南風原というのは中心的なところに役所が位置をしているんですけども、やっぱり住民の利便ということを考えたときにコンビニエンスでもできるんですよね。その各種諸証明を取るにはクリアしなければいけない、結構問題が多くて、まだ日本全国の自治体の中では全部やっているというのは少ないらしいですね。ですからクリアしなければいけない問題、そして証明書の種類によっては時間的に確認を、本人確認をしなければいけないということで、先ほど町長から答えがあったマイナンバー、住基ですよね、本人確認をするものが当然必要と。でも、時代はもうそういう時代だというふうに思いませんか。町長、いかがですか。その、研究はすると言うんですけどね、もう明らかにそういったものの時代ですから、そういったものをいち早く取り入れていくという考え方。さっき言ったように、南風原のそのサービスの考え方、住民と一緒になってこの町をつくっていくんだ、同じ情報を共有するんだ、住民の側になってものを見てあげるんだと、こういうコンセプト、根底があるということに、ああ、大したものだなと言って、視察でたかだか2時間、現地にあちこち見て歩いたのが2時間、おおよそ4時間ぐらいなんですけども、その中で感じたことなんですね。ですから、そういったものをぜひとも取り入れていただきたいし、やっぱりそれには自分からやるぞ、まして来年から総合計画が始まりますから、こういう町を目指していくんだ、住民とともに歩むんだ、そういう姿勢をぜひとも町長に貫いていただきたいと私は思っているんで、そういったよその町でやっていること、できないことではないと思っていますので、そういったことにチャレンジしていくというような気持ちはありませんか。いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
気持ちとして、笠原議員の御指摘のようにですね、その住民のためのまちづくりというのは必ずや必要なものだというふうには思っております。具体にコンビニエンスストアでの諸証明の発行ということですけども、私も以前、市川市のほうにですね、議員のころに視察に行かせていただきまして、あそこは、あそこもコンビニエンスストアで諸証明を発行しているということでしたから、ぜひ当町でもという検討した経緯はございます。ただ、先ほどのお話のとおりにですね、今、国民マイナンバー制度導入について具体に進めている中ですので、現行では住基カードを利用した諸証明の発行が進んでますけども、住基カードそのものがマイナンバー制度によって変わる可能性が十分高いと思ってますから、マイナンバー制度導入後に住基カードにかわる身分証明書が発行された暁にですね、当町での諸証明発行の本人確認書類として、そのマイナンバーカードといいますか、そういったものを使って発行がしていけるようにできたらいいなというふうには考えております。
5番(笠原俊一君)
それでね、あちこちの町を視察して感じたことというのは、やっぱりその町のトップのリーダーの考え方もさることながら、そのリーダーがいかに優秀な職員の意見を聞いて取り上げるかということがね、大前提なんですよね。ですから人は一人の考え方の中では物の見方というのは広がりませんけれども、そういったよその町を見たり聞いたりしたときに、ああ、すごいなというのが大体その町の企画の課長とか、これはやっていくぞというようなね、そういう意気込みのある人。葉山の町の場合は、この小さい町の出身者じゃない隣近所、大きな横須賀のまち、あるいは三浦、逗子、横浜からの職員、優秀な職員いっぱいいるんですね。そのまち、例えば横浜なんかでも取り上げてるようなものを見たり聞いたり、自分がサービスを受けたりしたときに、こういったものを我が葉山の町でも、職場としてのね、取り入れたらいいぞということをぜひともおまえやってみろと。そういったね、やらせてあげる度量というのかな、そういうのが首長として大切なんじゃないかなと思うんですね。かつては、要するに今のテレビで、NHKでやってるね、秀吉の参謀というのが黒田官兵衛、そういう本も私も好きでね、あちこち読んでるんですけども、やっぱりその首長の度量でもって、職員、いい参謀というものをね、育てるということも大事ですから。
私はこういった全体像を通して、ぜひとも皆さんからいろんな町のいいところを言われたと思うんですけども、先ほどの窪田議員の発言も、次の展開に少し重なってくるんですけども、やっぱりそういったところに首長としてね、派遣をさせる、行ってこいと、よく勉強してこいということも大事だと思うんですよ。先ほども言ったように我々議員というのは、2時間から、長くても4時間ぐらいしかいませんし、もっと各、その周りの状況、何でこれができた、細かいことまでわからない部分いっぱいあるんで、ぜひとも町長にはまずこういった視察というものかな、研修費というものをつくっていただいて、若い…まあ若いっていったって皆さん私よりみんな若いわけですから、職員さんに研究をしてもらうと、こういったことが大切だと思うんですよ。おかげさまでというか、副町長の山本さんにつきましてはね、議会ということで、議員と一緒にかつては勉強してますから、やはりそういったよそで学んでいいところを大事だよと、それで職員の研修費というものをつけてあげるということが大切だと私は思うんですけど、まずその点はいかがですか。来年度ぜひそういう研究費、職員の調査研究というものも進めていかれたらいかがかと思うんですけど、いかがでしょう。
総務部部長(小山誠君)
今、御指摘の部分につきましてはですね、今現段階においてもですね、一応先進地の課題視察ということで、予算立てのほうはさせていただいております。昨年度、25年度については2人一組でという予算立てをさせていただく中で対応させていただいて、26年度については2グループ、4名対象にということで予算立てのほうをさせていただく中で、今後ですね、調査研究に行っていただこうということで、予算化はさせていただいて対応を図っていきたいというふうに考えております。
5番(笠原俊一君)
やはりね、何でも人なんですよね。人がよく育つ環境を首長、あるいは上司がつくってあげること。そういった職員が、優秀な職員が見聞を広めて、この町によさというものをぜひとも入れていっていただきたいと、こういうように思うんですね。それはまあそういうことで、結論を先に言ってしまいましたけども、ぜひともその職員を育てるための費用というのは余りけちらないでね、物を建てろというのはお金かかりますけども、職員というのは本当のこの財産ですから、ぜひともそういったものを費用をつけて研究勉強をさせてあげてください。
その最後の1-3なんですけども、非常時の町内コンビニエンスとの協力体制があるかということで、大手のスーパーはあるけれども、小さいコンビニエンス等々はまだやっていないということでしたけども、先ほども言いましたけども、この葉山の町というのはコンビニエンスというのは割と伸びてきて、本当にさっき言ったように自分の家の冷蔵庫がわりに使ってよというようなコンセプトで動いてますから、割と近くにあるんですね。まあ地域によってはないところもありますけれども。でもそういったところがいざ有事のときには、非常に飲み物、食べ物、そういったことがいざというときにはね、大事だと思うんですよ。例えば防災倉庫に物を入れておいても、時間がたてば食べられない、飲めなくなってしまいますよね。かつて葉山の町の防災のときに、古い水があったとか、乾パンも賞味期限が切れてたとかね、いうことがありましたよね。ですから、コンビニエンスストアでしたらば、回転してるんですね。それが有事のときには入荷はありませんけれども、持っているものをぜひ有事のときに、協定なり、お願いというのかな、そういったときには本部に行かなきゃ難しいかなと思うんですけども、そういったことも必要だと思うんですけども、まあいつ起こるかわからないそういったときのためにもやったらいかがかなと思うんですよ。
そしてセブンイレブンについては、この間の大雪のときにヘリコプターを飛ばして、緊急に食料を運んだという実績ありますよね。ですから、やはり住民に対するサービスというのが、あの1回ヘリコプターを飛ばすことによって、あの企業は伸びてるんですよ。それは宣伝効果をねらってるということも、裏側の話として私知ってますのでね。ですから、逆に葉山の町が有事の協定を結ぶということは、それだけ町であなたの店を信頼してるよ、頼るよということにもなるんで、決してむげにだめだよということはないと思うんで、そういった取り組みを協定なり、何といいますかね、約束というのかな。そういったものを早急にやられたらいかがと思うんですけども、これは部長でも町長でもいいですけども、だめもとでもいいですから行ってこいと。そういう協定をね、いい形の、あなたの宣伝になるじゃないかという考え方もあろうかと思うんですよ、裏側をひっくり返せばね。そういうこともあって、そういった災害協定等を結ぶ必要はあると思うんですけども、これは消防長に聞いたほうがいいのかな。消防長、私、通告してませんけども、含めてね、どなたでもいいですし、そういったものを展開していく意欲はありませんか。
総務部部長(小山誠君)
ただいま御指摘のコンビニエンスストアでのですね、有事の際の協力体制というところでは、今現段階で町内にございますコンビニエンスストア、11店舗あるというふうに把握してございます。そういったことから各事業者のほうにですね、これからそこら辺の有事の際のですね、物資あっせんというか調達できるような形でのですね、働きかけをさせていただいて、対応を図っていきたいというふうに考えております。
5番(笠原俊一君)
非常にすぱっと、やっていくぞと部長が答えていただきましたので、期待をしております。
それでは2番目の項目に移ります。2番目は高齢者福祉サービスということで書いたんですけども、これは三重県の玉城町で、この玉城町の考え方というのもやはり今言った前のね、南風原とコンセプトというのは似てるんですよね。これは玉城の町というのは、「ICTを利用した安心・元気なまちづくり事業」ということで、ICTって何だろうなと思ったら、インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジーと、情報通信技術を使って地域のコミュニケーションをつくると、これがコンセプトなんですよ。ここの町はこういった年間にものすごい数が、町なんですけども、私が間違えてなければ200を超える市町村の視察があるというふうに聞いたんですよ。これはすごいなと思いました。これはまた後ほど資料をお渡ししますけども、先ほど窪田議員、同僚の方も言っていたんですけどもね、オンデマンドのバス、こういったこともやってますし、年をとった方々が出て歩かなくなっちゃいけないよと、なるべく外に出て人と話をして、そういったことが元気になるんだと。で、行くところというのも、ここは平たんな町でして、かつてはこの課長さん、すごく頭脳明晰というか、もう全体的な、何ですかね、福祉のことを考えているような方でして、先ほども、例えば住基ネット、ナンバー制みたいなのを持ちながら、まだ22.9%ですよ、高齢化率。その町で安否確認をしてるんですよ。葉山の町もね、先ほどいろんな形でどう安否確認ということもありましたし、各教室、あるいはという事業は展開してるんですけども、逆に出ておいでよ、バスがあるから乗っていこうやと、こういう姿勢じゃないですよね。例えばこの町には総合体育館みたいなのもありますし、高齢者が集うような、行くような仕組みというものも、楽しめるようなやり方をしていまして、バスも葉山の議会にあるような、ああいうワゴンのタイプを展開して、携帯からどこでも乗れるような仕組み、そういう資料もお渡ししますけども、後ほど、そうやってお年寄りが出て歩く。こういう考え方の中にやっぱり、これは我々のほうで出した「自助・近助・共助」というね、近助というものも交えた、コミュニケーションを交えて隣近所の人も触れ合うような考え方、そういったことも混ぜてました。
たまたま話はちょっと別のほうに展開していくんですけども、先日警察友の会のときに署長が、やはり今、高齢者の方々が交通事故というものがあるんで、高齢化、余り年をとった方が車を運転しないように免許証を返納していただく、こういったことが本当は進めたいんだけども、この葉山の町の地形だとかそういったことを考えると、なかなか難しいよね、だからこそ逆に交通安全対策を充実するんだという考えを述べてましたけども、しかしながらね、もしどうしても、例えば山の上のほうの方は車がないと食べ物も買いに行けない、非常に不便な部分ですよね。これも先ほど言ったように住民の目線から考えたときに、じゃあ家族が一緒にいれば、おじいちゃんがちょっと乗せていってもらいたいときに、おまえ運転しろよということもあるでしょうけれども、核家族化が進んでいたりするとなかなかそうはいかない。自分が出たいときに町でそういうオンデマンドのバスみたいなのね、どこでも行かせていただけるような仕組みがあったら、それは家に閉じこもりませんよね。特に今回は芸能がどこどこの、芸能、例えば落語の会があるよ。バスが迎えに行くから乗っていきなよ。帰りも送ってくれるよ。こういう仕組みがあれば、やっぱり人は出て行くんじゃないですかね。この町は、玉城の町はタクシー会社と初め争ったそうです。そんなことされたら商売にならないじゃないかと。でもオンデマンドのバスはそういうタクシー業界じゃありませんから、自分で乗っていただければ、押したりするとそれはサービスになるらしいんで、自分で乗っていただくような仕組みらしいんですけども、いずれにしてもそのバスが町内を循環しながら、携帯でどこどこに行きたいから乗せてくれよと言うと、ナビゲーションですね、それでGPSでどこにいてもわかる。先ほど言いましたように、その高齢者の安否確認等も行っていると。すごく福祉にこう、リンクしたやり方をしてました。私、通告して、この町のことを少し調べましたか、仲野部長。私、小山さんにこういう町のことをやりますからね、先に調べておいてよ、私が落ちてるところがあったら逆に教えてよというようなトーンで言いましたけども、保健福祉部長としてはこの町のこと調べられましたか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
インターネットを通じてですね、拝見させていただきました。
5番(笠原俊一君)
感想はいかがでしたか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
やはりバスのことがですね、やはり一番、トップページというか、見れまして、葉山としては元気な、比較的元気なお年寄りが多いということをアンケート等では知らせていただいてるんですけれども、その方たちがいつまでも元気でいれるような、外出ができるような方策は今後検討していきたいなというふうに考えました。
5番(笠原俊一君)
それでこの町がね、そういったことに気がついたのが、まだ22.9%、葉山の町はもう29%でしょ。だから余りにもね、そういうのが疎いと思ってしまうよね。ですから、こういった町のコンセプトというのは、住民目線と、この町が何をしなければいけないかということが非常に進んでいる。まだ23%ぐらいの町がね、将来襲ってくる高齢化社会を見据えて、既にそういう先手を打ってるのね。ですから、そういったものがすごいなと思うんですよ。その高齢化率がものすごくなってからじゃ遅いじゃないですか、物事というのは。ですから自分の親を見るようなつもりで、何をしていったらいいのかなという目線を、この町の高齢化を、もうほとんど超高齢化社会だよね。もう3人に1人でしょう。30%になればそうなりますよね。そういう目線を首長としてね、やっぱり感度をよくしていただいて、この町はどういったことをしなければいけないのか。さっきも言ったように、警察のほうとしては高齢者の事故が多い。でも、例えば名指しで言ったらまずいんですけども、私の友人だった佐藤さんというのは東伏見の初代の会長さんでしたかね、その方も亡くなって、最後には車の免許を息子に取り上げられたよというようなことで、おととしですか、去年ですか、亡くなりましたけども。でもあの方にしても80歳を超えても車がなかったらどうしようもないんだということでしょ。車なかったらどうしようもないというものを、何で町がそれができるような仕組みをしないのかというのが、友人の目線だとか子供目線だったら、何でこれをやらないのかというのは思いますよね。そういったことをぜひとも気がついていただいて、高齢者の方が健康増進に役立って、そうすると医療費がね、安くなるじゃないですか。町の負担も減るじゃないですか。そういった、ぐるっと回った考え方というのは、この町はやってるよということですから、ぜひとも研究していただきたいと思います。私のほうはきょうはね、いろんないい町を行って参考に提案型ということですから、ぜひとも研究して、そういう考え方の中で研究をしていただきたいと思ってます。いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
コミュニティバスやですね、オンデマンドのタクシー等ですね、いろいろと乗り合いの車両については研究がされているとは思いますし、また当町においても従来交通問題を考える会の皆様のようにですね、いろいろと議論を重ねてきたことは十分承知をしております。その中で採算も大きな問題ですし、またルートをどのように確保するかといったことも課題として残ったままになっていることも承知をしておりますから、ただ、そういった状況があります。それにのっとりまして、笠原議員のお話のようにですね、高齢化社会を迎えるに当たって行政としてどこまでできるものなのか、果たせる責務は何なのかということは、改めて再検討する時期に来ているかなというふうには思っておりますので、いま一度お時間いただきまして、交通問題について前向きに捉えてまいりたいというふうに思っております。
5番(笠原俊一君)
葉山の町の議員がよそに視察に行くとね、すばらしい町から来られた、どこの町でも言うんですよ。我々の行政じゃあね、そんなおたくみたいなすばらしい町から来られても、勉強することありませんよと言うんですね。とんでもない、とんでもない。もう、そのやる気というのがね、違うし、もう一つ山梨町長に言っておきたいんですけども、「賢者は愚者に学ぶ」ということわざを、知ってのとおりね、愚者は賢者に学ばないんですよ。頭のいい人ほど愚かな人のところ、その見方を考えて、すばらしい人たちですからね、つまらない人の意見も、これはものになるぞという展開をしていく。よその町に行ったときに、自分の町がこうやったらできるぞということを、平均化するその考え方じゃなくてね、やっぱりこの町が置かれている高齢化率、あるいは先ほども中村君が言ったように、この葉山の町というのは1つの御用邸の町としてシンボル的なね、よその町に行ったら葉山の町って風光明媚、御用邸があるすばらしい町だ、日本を代表するような、皇室があって、心豊かなそういう町なんだ、お金もあって、見られるんですよ。ぜひともそうやってね、あこがれる町を標榜しながら進んでもらいたいと思うんですね。何だ、おたくの町から来たってというようなさ、じゃなくて、葉山の町は進んでるんですよ、かなりいろんなところが。あとは職員と首長と、議会を含めても、みんながこれを進んでやろうやという意識が高くなれば、できないことはない。よその町は財政力ずっと低いですよ。それでもこれだけのことをやってるんだということに、私は驚かされました。ということで、今回はいろんな町のいいところを発見したものを提案しながら言ってますので、余り負担に考えないで、これから自分が取り組むその一助ということで、ぜひとも考えてください。
最後の質問にいたします。私は次の議員と10分前に終わると約束をしてますから、ということであと7分ぐらいで終わる予定をしてます。最後の太田市なんですけれども、この町は太陽光発電の町と言って標榜してます。先ほども言ったとおりなんですけども、そしてね、この町のすごいところというのが、各メーカーを利用しながらその発電システムを取り入れたということで、これは当然その環境への太陽光の発電というのは当たり前のことで、もうかなり前に二酸化炭素、CO2を減らして環境負荷をなくしていこうよと、京都の議定書というのがありましたね。それから、しかしながらそれから3年前に震災があって、原発はなくなりましたけども、そのかわりにまた化石燃料を燃やしている現状ですよね。ですから、そういったことを考えると、我が町としてもね、我が県の何とか知事さんがトーンダウンしちゃって、どうなっちゃったかわかりませんけれども、やはり将来の風力、波力、そういったものに研究することは当然やっていかなければいけないんじゃないかなと私は思ってます。
そしてこの太田市はね、行政の公共施設というのはね、40カ所あるんですよ。もちろん太田市の市役所の前にもでかいパネルもありますし、それで先ほど町長が言われて、町有地がないということで話だったんですけども、これも知恵だと思うんですね。この町はそれこそ公共の場所だけではなくて、企業の、これはね、倉庫業というか何か、今の例えばニトリだとかああいった大型の家具店の屋根を使わせていただいたりしてるんですね。ですから、例えばいろんな知恵ができるんじゃないかなと思うんです。公園の土手のところにソーラーパネルを置いてみたりね、まあメガソーラーまでいくのかどうかわかりませんけども。それで、そういったことを考えられてもいいんじゃないかなと思うんですよ。風光明媚ですからね。光は、葉山多いんですよ。風も強いですけどね。風が強いんだったら、どこかに風力もいいかもしれませんけれども、やはりその光、太陽光を入れる、各家庭に設置をしてもらうのがね、この太田市の補助金もっと葉山よりずっと上ですけどね。目指すところはそういうことですから違うんですけども。それで先ほど、27年度が体育館の屋上につけるとかね、そういう方向でいるということですから、まずやはり公共のものの建物からそういうものを発信していくのもいいのかなと思うんですけども。いずれにしてもそういう土地がないから、自分の土地がないからって、これも知恵じゃないかなというふうに私は思っております。ですから、例えば海の塀のきわとか、例えば庁舎の壁とかね、そういったものも考えられるんじゃないかな。だめなことの発想じゃなくて、どうやったらできるかということを考えられたらいいんじゃないですかね。「なさぬは人のなさぬなりけり」ということわざもありますよね。やらないと、やりたくないと思ったらやらない。やるためにはどうしたらいいかという知恵を絞ることも私は必要だと思うんですけども、公共施設への取り組みだとか将来のこういったことにチャレンジしていくということを、27年からとりあえず始めるということですから、もう少し事業展開をスピーディーにされるほうがいいんじゃないかなと私は思うんですね。というのは27年度というと、町長在籍の年度最後になってしまうんじゃないですか。ですから、少なくとも自分の在籍中には1つはやるぞ、2つはやるぞというようなことをやっていかないと、どうせ町長いないんだからというような職員のね、やれって言った首長がいなくなる可能性もあるわけですから、自分がいるときには1つはやれよとかね、おれの我がまま聞かせろよというぐらいの意気込みのほうが大事じゃないかと思うんですけど、町長いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
はい、現行ではですね、各戸への太陽光発電の導入についての支援をさせていただいてますけども、先ほども少しおっしゃってたとおり、神奈川県のほうが当初数百万個を設置するんだという知事マニフェストからですね、おっしゃるとおり今はかなり限定的な補助になっておりまして、具体に言うと太陽光パネルにはHEMS、ホーム・エレクトロニカル・マネジメント・システムですか、を導入しなければならないとかですね、いろんな条件をつけての太陽光ということで、かなりトーンダウンと言われてもしょうがないのかなという状況があると思います。ただ、当町としましては、そういった県や他市に倣うことなくですね、太陽光パネルそのものを補助するように継続をしていきたいと思っております。また、先ほどの27年度葉山小学校、28年度南郷中学校につきましても、これも一昨年にですね、神奈川県のほうからお声がけをいただいて、グリーンニューディールを活用したものでありますので、他市との優先順位の中でこの年度が当町の場合は決まったというふうに認識をしております。これは私がいてもいなくても、神奈川県の力を活用して設置するものですので、次の町政であってもそれは推進してもらえるものというふうに認識をしております。
5番(笠原俊一君)
もう私これで最後にしておきますね。先ほども言ったようにね、この太田市は民間の企業ですか、そういったものも取り入れて…取り入れてというか、民間企業が要するに初めのセールスでね、何百棟かな、やらせてくださいよと言ったことも発想の一つのきっかけだったようなんで、神奈川県でそういうね、業者にアプローチしてみるとかね。多分神奈川県ではないんじゃないかなと思うんですけども、その業者とタイアップ組んで、やらせてよという業者いるかもしれないし、やってみればその店の宣伝になるんだから、そういう業者を見つけるというのも一つの自分の力、PFIじゃなくてもよその民間の活力を使って、そういうのないかなってね、町で金出さなくてもそういう知恵ないかなとかね、そういうのは前のいろいろな経歴からすると、山梨町長得意なんじゃないかなと思うんだけども、ぜひ自分の町のお金じゃなくて、そういったものも一つの知恵としてやらせるというようなね、それも一つとして検討してみてください。約束の10分前に終わります。ありがとうございました。
議長(金崎ひさ君)
これにて5番笠原俊一議員の一般質問を終わります。
第4番、12番長塚かおる議員、質問者席にお着き願います。
12番(長塚かおる君)
12番長塚かおるです。笠原さんに10分いただいたわけではないので、1時間で質問させていただきます。
さて、2014年は東京オリンピックやサッカーワールドカップと、世界中が沸くスポーツの祭典だけでなく、テニスや卓球など世界で勝負に臨む若者たちが活躍しています。彼らはそれぞれの人生ドラマを持って、世界で通用する力をつけてきました。この若者たちは本人の努力のたまものではありますが、彼らを取り巻く環境設備や指導者、そして本人を支える家族あっての今の自分があることを十分に理解し、インタビューでは感謝の言葉を多く聞くことがあります。
葉山町は来年町制90周年を迎えます。葉山を語るには、御用邸は外すことができません。明治27年1月に誕生した御用邸は、120年たった今でも御用邸の町葉山として欠くことのできない存在となっています。その後、一色の海岸線に宮家・華族の別荘が建てられ、その後歴史の教科書に登場する政治家の別荘も集まってきたそうです。私は小学校入学前によく遊んでいたのが、今のエコーハイツのところにあった旧三井財閥総領家の別荘でした。戦後、基地司令官官舎からホテル三井ハウスになったとき、従業員の子供たちとホテル内で遊ばせてもらっていたことが、かすかな記憶で残っています。昭和40年が過ぎてから、別荘や会社の保養所が姿を消し、そこの御用聞きで商売をしていた商店がどんどん消えていきました。ここ50年でさま変わりしてきた葉山ではありますが、御用邸の町というブランド名を今後50年たっても言われ続けるために、私たちは何を継承していかなければいけないのでしょうか。高校生になったとき、初めて町外で友達ができ、まず言われたことが「葉山ってどこにあるの」「葉山町は逗子市葉山町なの」など、近隣市に住む若者たちには知名度が低かったことを覚えています。また、娘たちも同じように高校生になって言われたと聞き、御用邸の町というのも、ある年齢になった方たちの知名度なのだと思います。
この葉山にあこがれて、子供のいる家族が多く定住し、また、結婚して葉山に戻ってきた若者たちで、葉山の人口は現在約3万3,000人を維持しています。人口減少がとめられないこの日本の中でも、葉山町は今まで元気な子供たちの声があちらこちらで聞くことができるほどです。しかし高齢化率はさらに拡大し、平成26年3月1日の段階で65歳以上が9,838人となり、全体の29%を超えています。全国的にも2035年には40%を超えると推測されており、少子高齢化の問題は年々深刻化してきています。子供が少なくなるということは、20代から30代の出産する女性も少なくなるということで、安心して出産・育児ができる環境づくりを長期的に考えていかなければなりません。また、平成27年4月からスタート予定の子ども・子育て支援新制度についての議論を踏まえて質問させていただきます。
まず初めに、町独自の子育て環境の形成と、子育て・教育環境の充実化について。1、平成27年4月スタート予定の子ども・子育て支援制度と、葉山独自の柔軟な対応について。葉山町子ども・子育て会議の中間報告が出ていますので、それを中心にお尋ねします。
2、保育園から小学校に入学すると預け先がなくなり、親が仕事を続けにくくなる問題は「小1の壁」と言われています。今後の学童保育の方向性についてお尋ねします。
3、地域子育て支援や子ども・子育て家庭への支援について。葉山町子育て支援センター「ぽけっと」と行政の連携も含めてお尋ねします。
そして、将来を見据えた新たな財源確保について。1、現在の自主財源の維持と歳出構成比率の今後について。
2、鎌倉市や茅ヶ崎市がユニーク施策として受賞をしましたが、「かまくら想いプロジェクト」ではクラウドファンディングの手法で、観光施設の整備を1口1万円で100万円の寄附を告知して、たった3週間でその100万円を達成したというものです。そのようなふるさと納税や基金等の寄附についてお尋ねします。どうぞ御答弁のほどよろしくお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
長塚かおる議員の御質問にお答えさせていただきます。
1項目目、町独自の子育て環境の形成と、子育て・教育環境の充実化について。1点目、平成27年4月スタート予定の子ども・子育て支援制度と、葉山独自の柔軟な対応についてのお尋ねでございます。町では平成27年度から始まる予定の子ども・子育て支援制度に向けて、平成25年度に設置した葉山町子ども・子育て会議において、子ども・子育て支援施策全般についての議論を進めており、中間報告書をまとめたところです。議論の中では特に、子供の遊びの環境、放課後の居場所、保育・子育て支援等の担い手の確保について、大きな課題として活発な意見が出ており、今後の支援施策につきまして、平成25年度に実施した子ども・子育て世帯へのアンケート調査の結果や、葉山町子ども・子育て会議の答申を踏まえ、適切な対応を図りたいと考えております。
次に2点目、学童保育の方向性についてのお尋ねでございますが、子ども・子育て支援新制度の施行に向けて、現行の学童保育の利用料金や預かり時間、提供場所、運営方法などを見直していく必要があり、1点目のお尋ねと同様にアンケート調査の結果や、葉山町子ども・子育て会議の答申を踏まえ、適切な対応を図りたいと考えております。
3点目、地域子育て支援や子ども・子育て家庭への支援についてとのお尋ねでございますが、町では子育て等に関する相談支援、子育てサークルの育成支援、親子の交流の場の提供を行う施設として、葉山町子育て支援センター「ぽけっと」を設置しておりますが、設置当初から子育て当事者の声を聞き、他市では例の少ない一時預かり保育を積極的に導入したことで、利用者のニーズに合った施設となっております。今後の子ども・子育て家庭の支援につきましても、1点目のお尋ねと同様に、アンケート調査の結果や、葉山町子ども・子育て会議の答申を踏まえ、適切な対応を図りたいと考えております。
2項目目、将来を見据えた新しい財源確保について。1点目、現在の自主財源の維持と歳出構成比率の今後についてのお尋ねでございますが、平成24年度決算における自主財源は70億984万4,000円で、構成比は73.2%となっております。このうち町税が56億4,279万6,000円で、自主財源の約8割を占めております。歳出では少子高齢社会の進展に伴う扶助費や、老朽化が進む町有施設の維持補修経費などの増加が見込まれます。今後は高齢社会の進展や人口減少局面を迎え、町税収入の増加が期待できない中、徴収体制の強化などにより確実に町税を確保するとともに、基金を効果的に活用するなど自主財源の維持に努めてまいります。
2点目、ふるさと納税や基金等の寄附についてというお尋ねですが、平成21年度から平成25年度までの5年間の寄附金総額は4,442万3,000円で、このうちふるさと納税による寄附金が364万円、公園維持管理寄附金が3,000万円、公共公益施設整備費寄附金が1,009万8,000円などとなっております。皆様方からいただいた寄附金は、町の貴重な財源としてさまざまな施策に活用させていただいており、これからも魅力あるまちづくりを実現するため、財源確保に努めてまいります。
以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
12番(長塚かおる君)
ありがとうございます。では、子育て会議の中間報告というのがネットにも載っていますけれども、これに沿って質問させていただきます。
まず、子供の遊び場の環境についてということで、こちらでは現状ということで、公園の数が少ないとか公園が見つけられないとか、遊具が不足しているという、そういった、これは前から、前にアンケートをとったときも何かそのような話があったように思われます。でも私たち、今、一色に住んでる私の町内会などは、保育園の園児たちが毎日のように公園に遊びに行って、公園で遊んでいます。やはり同じところばかりに行くのではなく、きょうは、何だ、パーク・ドのほうに行ったりとか、海のほうに行ったりとか、山の上に行ったりとかという形で、公園を本当に利用して遊んでいくんですね。子供って遊具があるから遊ぶのではなく、やはり親子で行くときに、私たちも小さいときそうでしたと思うんですけれども、行くまでの道を歩いてるときでも、途中何か、あ、虫がいたとか、花が、何かこの変わった花があるねとか、何かそういったところを見つけながら遊びながらというか歩いていたという覚えがあるんですけども、何かそういった、何か余裕が今のお母さんってないのかなというのをちょっと感じるようなところもあります。
この現状の課題というものを持っていて、私が、町長もこれを読まれたと思うんですけれども、安心して子供を遊ばせられる場所がないという回答が41.9%あったというんですが、安心して子供を遊ばせられないというふうに書いたというのは、どういうところで安心をしてもらえないというふうにお考えでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
いろいろなお母さん方の考え方はあると思うんですけれども、やはり今、お母様方が求める公園というのは、遊びに行ったら遊具があって、いつでも子供が自由に、子供が遊べるような公園というふうに考えていて、それで長塚議員がおっしゃられたように、保育園のお子さんがいらっしゃるというのは、やはり保育園の先生方は何かこう、遊具がなくても遊ばせる方法を御存じのような形で、ちょっと視点が違っていて、その中で葉山の公園というのは開発でいただいた公園とかも多いので、ちょっとまだ整備がされてない部分もあったりとか、何しろ遊具が少ない、その辺が安心して遊べないというふうに考えていらっしゃるのかと思っています。
12番(長塚かおる君)
そうですね。遊具がどれが、どの遊具が一番いいかなんていうのはやはりその人によって違うと思うんですけども、公園がないということはないし、その62カ所の一般公園と児童遊園があるというこの中で、有効的にその、じゃあ何を特色ある公園としてどういうふうにつくっていくかというのもこれからの課題かもしれないんですけれども、一つその、学校、小学校など遊具があるんですが、学校に行ってる生徒たちは一旦うちに帰ると、また遊びに来れば校庭で遊べるという状態ですが、放課後、小さなお子様連れのお母様たちが学校に入って遊ぶことは可能なんでしょうか。
教育部部長(沼田茂昭君)
確かに可能・不可能というよりも、実際に小さいお子さんを連れて学校の休みの日にグラウンドで遊んでいる姿を確認したことはございます。
12番(長塚かおる君)
ここで、自転車は学校では乗れないと思うんですが、ボール遊びができる広いスペースが確保できないという、できないかというような、遊び場の確保として求められる方向性というのが書いてあるんですが、そのあたりというのは学校の開放というのは、公にという形では、放課後何時からとか、土・日貸し出しをしてないというか、貸し出しをしてない場所で遊ぶということはできるということは、何かその周知するということはできるんですか。
教育部部長(沼田茂昭君)
今、休日のグラウンドについては生涯学習課のほうで、一般開放として抽選会を行って、それぞれ場所を埋めているわけで、空いているところ、何時から、何月何日の何時からここの小学校のグラウンドが空いているという形で、学校のほうに周知はしてございません。
12番(長塚かおる君)
いえ、団体に貸し出すのではなく、本当に各親子でちょっとボール遊びをしたいとか、そこの学校の遊具を使いたいというときに、邪魔にならない、そのサッカーの練習だとか試合やってるとか、ソフトやってるのを邪魔しない程度に入って行くということは可能ですよね。
教育部部長(沼田茂昭君)
それは可能でございます。または危険がないように、使っている利用団体も見ながらやりますけれども、現実にそういう事例もございますので可能だと思います。
12番(長塚かおる君)
これを公開したほうがいいのかどうか、ちょっと私もわからないんですけども、やはり知っているお子さんが、小さい子連れて行ったときに、学校に入って校庭で遊ぼうなんて言ったときに、お母様が、え、校庭に入っていいんですかって聞かれたんですね。やっぱり学校に入らなければ校庭には入ってはいけないという、何か小さいお子さんたちのお母様たちは思っているみたいで、授業をやっている、やっていないというのがわからない部分もあるかもしれませんけれども、そのあたりも学校を使って子供たちが遊べるというところも、何か行政のほうで、何かこういう機会があるというのをお知らせしてもいいのではないかと思うんですが、町長いかがでしょう。
町長(山梨崇仁君)
実は今、お話を伺っていてですね、学校の施設で放課後ということはいつも議論はしていたんですけども、放課後のグラウンドについては余り議論をしたことがないなという印象を持っていますので、今後も教育委員会とグラウンドについてもですね、放課後、また休日について活用方法について引き続き検討を重ねてまいりたいと思います。
12番(長塚かおる君)
やはり、遊具があったりして、子供たちが結構校庭で遊ぶのを、小さいお子さんたちでも遊べるので、ぜひその辺は御検討してください。
次に放課後の居場所づくりについてということで、今、葉山町は厚生労働省の管轄の児童クラブ、学童保育というものを持っていますが、文科省の…あ、文部科学省が管轄してる放課後子ども教室、小学校の余裕教室などを活用して、地域の方々の参画を得ながら、学習やスポーツ、文化活動、地域住民との交流活動などの取り組みを実施するその子ども教室というものを、これから取り入れていくというか、そういったことなども27年度からは葉山は考えてらっしゃるんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
27年度からの新制度につきましては、放課後子どもプラン…子ども教室のほうは対象になっておりません。充実、条例等で決めなければならないことについては、放課後の子ども…ごめんなさい、学童クラブのほうは27年度から新制度にのっておりますが、子ども教室はのっておりません。
12番(長塚かおる君)
27年度のその条例の中には入っていないということですが、これからその管轄を両方一緒にした、昔、放課後子どもプラン、平成19年か何かに出てきたものがあると思うんですけども、その中でやはりこれからその学童保育はどういったもの、お金をとるとか、どこで先ほどやるというようなお話があったと思うんですけども、それも含めてこれからその学童というのはただ預かる、預かってその、遊びやその生活の場を提供するだけの今の学童保育というものを続けていくのかどうかという、その検討というのは今までないんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
放課後の居場所につきましては、以前葉山小学校で1回やらせていただいた経験がございますけれども、学童クラブだけについて今後どういうふうにしていくかというのは、また新たにこの新制度に向けて、今までガイドラインでしか国のほうも決まってなかったんですが、今後奨励になっておりますので、それを葉山町でどうしていくかは、子ども・子育て会議等で検討していくところです。
12番(長塚かおる君)
検討していくことは必要だと思うんですが、行政、町としてどのような方向性を持っていくかというのを持っていてもおかしくはないと思うんですけれども、今までやはり学童保育というものの場所の問題ですね、学校からかなり歩いていかなければいけない、長柄、葉桜の児童館や、あと青少年会館、それから下山の会館というところの、反対方向に行って、またそこから家に学校を通ってではないですけど、帰らなければいけない子供たちがいる中で、今年度の申込者というのが、青少年会館と下山会館の児童数がかなり登録した方は多かったと思うんですね。で、全員が全員毎日来るわけではないので、それなりに平均化されていてやっているということではありましたけれども、やはり今までのその学童を使ってるお母様たちのアンケートを見ても、学校内にあったほうがいいというお声がずっと多かったと思うんですけども、そのあたりの検討として、もうやはり来年からその学童、今の状態でやるのであれば、場所でやるのであればいいんですけども、今までずっとそういうふうに言われてきた中で、学校の中で居場所をつくるということをもっと、何というのかな、真剣に考えていくお考えというのはないんでしょうか、町長。
町長(山梨崇仁君)
私もかねてからですね、できることであれば学校でというふうに考えておりますし、長塚議員がまさにおっしゃるとおり長柄小学校のですね、エリアにつきましては、葉桜会館もいい会館ですけども、場所的にちょっと遠いということで、長柄下に住んでるお子さんに関すると利用が難しいということも重々認識をしております。そういった背景もある中でですね、できることであれば学校でということは今でも考えておりますが、現状確かに教育委員会のほうでも空いた場所を確保することが難しいという見解も理解はしておりますので、とは申しましても先ほどの笠原議員ではありませんが、なせばなるという気持ちでですね、何とか可能性は模索していきたいと思ってますから、引き続きのそれは検討課題として持ってまいりたいというふうに思っております。
12番(長塚かおる君)
逗子の小学校で学童保育もやっているんですけれども、学校の中に学童保育の場所が、教室があるんですけど、その教室をきょうはちょっと何か会議があるんで使うんで、こっちの教室に行ってくれるって言って、何か、はい、いいですよという感じで、その、すごく流動的な形で学校の中の教室を使っているところがあるというのをお聞きしたんですね。やはりそれというのは学校側の受け入れ体制というものが大事ではあるとは思うんですけども、そのあたり、やはり考え方というか、先生方との信頼関係というか、どこまでを先生が関与するかしないかという線引きみたいなものがないと先生というのは不安で、なかなか介入できないとは思うんですけども、そのあたりのほうはやはり住民の方の親御さんたちの希望もたくさんありますので、これから人口、子供たちがふえるという見込みではない中で考えていかれ…十分考える余地はあると思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
全然規模が違うんですけども、教育長が今までいらした川崎高校というのは、結構地域の、地域に開放した、高校ではありますので土・日の開放という形で地域の方とこう、交流をすることがあったりとかいうのがあるような、ホームページでちょっと拝見させていただいたんですが。高校なので参考になるということではないかもしれませんけれども、どのような地域の方との交流をなさっていたんでしょうか。
教育長(返町和久君)
高等学校のね、経験ですので、直接の参考になるかどうかわかりませんけれども、高校の校長だったころ、地域の住民等に教室を開放するような経験があったかということでお答えをしたいと思います。これはですね、今、盛んだったというお話でしたけれども、どの学校も実はそういう取り組みをするということは可能でありまして、必ずしも川崎高校独自の取り組みということではございません。県全体での取り組みではございましたけれども、学校によって、要するに学校が置かれているさまざまな事情によって、それを広範囲にやったところと、余りできなかったところでは現実的な差があらわれているのかなというように思います。
川崎高校ではですね、私、校長をやっておりましたところでございますけれども、そこでは公開セミナー、多少ニュアンスを変えて公開講座と言ってる学校もありますけれども、そういう取り組みがありました。そこでは校舎内の特別教室等を会場としまして、教員、あるいはその県の了解のもとでございますけれども、外部講師のような方を講師としてお招きをするようなこともありまして、私、川崎高等学校の校長時代に実際にその開講したものとしては、例えば陶芸講座ですとか、手話講座ですとか、あるいはパソコン初級講座とか、マナー講座というのを開講しました。そして地域住民、県民の方ですけれども、1講座平均で十数名程度だったと記憶しておりますけれども、受講されていたことを覚えております。なお、先ほど申し上げましたように、すべての学校が現実的にそのような講座を開講してるというわけではございません。制度としてはそういうものがあるということになるかと思います。参考になったかどうかわかりませんけど、そういうことは確かに実施しておりました。以上でございます。
12番(長塚かおる君)
ありがとうございます。学校のやはり校舎内を、先生方がいないときに開放するということは、授業で使っていた教室を開放するという点で、小学校、中学校でも、高校とは違うかもしれませんけども、何かできないことはないのではないかと思うんですが、その点その小学校、中学校の教室を開放するという方向性というのは、今の段階で葉山ではどのようにお考えでしょうか。
教育長(返町和久君)
私も大変不勉強で申しわけないんですけれども、着任早々で必ずしもね、高等学校が置かれてる状況と小学校が置かれてる状況と十分比較検討した上で、お答えするのは少し難しいかなと、残念ながらそう思います。一般論としてはそういうことは望ましいことだという考え方を持っておりますけれども、高等学校の場合にはですね、現実的には放課後、生徒たちが教室内にも、あるいはグラウンド、体育館等においても大勢残留して、部活動に限らずさまざまな活動してることは事実でございまして、そういった中で逆に言うと一斉にいなくなるというようなことは余り想定したことがございませんでした。小学校の場合は児童の安全保護等含めてかな、なかなか同じような状況で考えることは難しいなというように思いますけれども、ただですね、今後の、先ほどの、先ほど来の話にかかわって言えばですね、子供の居場所づくり、そういったものにかかわって敷地内で実際にそういうことをやっていくような場合について具体的な課題がね、あるのかどうかというようなことを検討していければというようなことは考えております。
12番(長塚かおる君)
学校での、本当に学童保育というのは、葉山はやってきてませんけれども、全国各地でいろいろと取り組まれていると思います。この前ニュースで出たのが、東京・荒川区の事例なんですけれども、学校、授業終了時から午後6時までということで、学童クラブを校舎内でやってるんですけども、ここでやはり葉山町でも登録してると思うんですが、自分が何ができますか、陶芸ができます、書道ができますと、そういうことを登録してる方たちに子供たちを見て、子供たちの学習とか運動などもやっているということで、その帰宅時間というのがやはり夜遅くなると冬とかは危ないということなので、今、パトロール、町内会でもパトロールあるんですが、そのパトロールの人たちが4時半、5時、5時半、6時という方向別に集団帰宅をするのを見守るという、見守りながら、地域の人が見守りながら集団下校をさせる安全パトロール隊がつくという、そういったことの取り組みを地域の方たちもお願いしてやっているそうです。本当に元気なお年寄りというか、が、葉山もたくさんいらっしゃって、自分たちが何かできないかと、すごいいつも何か自分ができることはないかしらと声をかけてくださる方がいっぱいいらっしゃるんですね。そういう方たちと、本当に子供たちを見守っていくということは可能ではあると葉山は思いますので、ぜひその辺も含めながら学校を巻き込んで、地域の方たちと子供たちを見守る。それが結局保育園ができて、0歳児から2歳の子供たちを預かる枠が広がって、そして5歳、6歳になって学校に行ったときに、いざ、じゃあ学童がないとなると、子供は家に帰らなきゃいけない、そうではないと何かおけいこごとをさせて、そのおけいこごとに直接行かせると、そういったおうちとかが今でもあると思うんですね。そこの学童クラブ、これが6年生までということなので、少子高齢化という、核家族が多くなってる、葉山は兄弟が2人、3人いる御家庭というのは多いとは思いますが、年齢の違う人たちと一緒に過ごすということはすごくいい経験になると思いますので、ぜひこの学童クラブのほうも力を入れて考えていっていただきたいと思います。
次に、保育子育て支援の担い手の確保についてということで、地域子育て支援や子ども・子育て家庭の支援についてなんですけども、現在子育て支援センターの「ぽけっと」では、遊びの広場を通して親子で遊んだり、仲間で集まっておしゃべりをしながら子供たちを見守っている、そんな場所でもあるんですけども、曜日によってボランティアの方たちが、親子ダンスや歌やお話会などを行ってくれていて、そこに親子で皆さん集まってきているんですね。昼食…あそこ唯一いいことが、昼食やおやつを館内で食べられるということが人気があり、逗子のほうの方たちも「ぽけっと」に来ていらっしゃるということを伺ってます。しかし2年前でしたっけ、経費削減で結局その広場も3時までということに、短くなってしまったんですね。冬場は3時まででも全然構わないんですけれども、これから日が伸びていくときに3時に帰らなければいけないというのは、結構まだ暑い中帰らなければいけないというところで、もう少しこの、本来ならもう少し利用者さんに長く使ってもらいたいという思いがあると思うんですね。あと葉山には各児童館に、その年齢ごとの、対象年齢ごとの幼児教室みたいなものがあって、そこでも親子の会が、親子で参加するという形があると思うんですが、児童館内というのは食べられないです、食べることができないということで、児童館や青少年会館などに行っても中で食べられないからなかなか、もうそれだったら「ぽけっと」行くわという方たちが、やはり小さい子たちは、小さい子持ってるお母さんたちが多いそうです。青少年会館すごくきれいになったんで、もうどれだけ小さい子たちがいるんだろうと、私も何度かのぞいて、それで指導員さんに聞いたら、いや、この山登ってくるのが大変で、バギーを押したり子供を連れて山の上まで来るのが大変だって言って、なかなかいらしてもらえないんですよ。来て、来たからじゃあちょっと何か食べてもいいですかというと、ごめんなさいって、館内じゃ食べられないから、外にシート敷いて食べてもらえますかというような形でお断りしなきゃいけないのがすごく心苦しいんですよなんていうお話をしてました。児童館は公園がついてるところというのは上山口と、あと青少年会館だけだとは思うんですけども、青少年会館のところに今、小学生が遊ぶような遊具が幾つかついていてあるんですが、そこでお弁当を広げる、園庭では広げていいんですよって指導員さんがおっしゃっているので、そこで食べるのにシートを持っていけばいいんですけども、テーブルといすがあったら子供たち、子供たちがいるといすだけだと食べづらくて、ちょっとテーブルがあると物を置いて食べさせることができるので、何かそれをつけることというのは、公園にテーブルといすをつけるというのは可能なのでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
児童公園のですね、担当の部署とですね、今後検討してまいりたいと思います。
12番(長塚かおる君)
外で食べるというのは、葉山では危険なトンビが来るとかいろいろあるとは思うんですけども、設置、そのいすとかテーブルを置く場所も、青少年会館側に置く場所もあるとは思うので、ぜひその辺は検討していただきたいと思います。
あと、あそこの公園で思えば、桜がすごくたくさんあって、公園を、建物と公園を逆にしたものですから、桜が木を1つだけ、1本だけそこに残したんですよね。そうしたら結局建物を建てるときに根を切ってしまったせいで、桜がもう元気がなくなってしまって、結構もうちょっと枯れそうな雰囲気になってしまったということもあるので、ぜひその辺も、あそこは桜がすごくたくさんあって、花見を、お花見しながら子供たちもちょっとお弁当食べたいみたいなのもあるので、そのあたりの、桜の木などもちょっと点検をしていただければなと思います。
それから、「ぽけっと」の役割というのがいろいろなものがあって、まず一時預かり、それから「ぷちぽけっと」と、あとファミリーサポートセンターというのを兼ねています。一時預かりでは定員10名のところに子供たちをお預かりするんですが、キャンセル待ちがすごく多いということで、今、結構この一時預かりというのは最初につくった趣旨が、美容院に行ったりお買い物に行って、お母さんたちがリフレッシュするために一時預かりをしてくれるところがあればいいなということで、それで定員10名ということでこれをつくったということなんですけども、今やはり保育園に入れない方たちも多くなってる中で、自分、お仕事をする、し始めてる人、お母さんたちがここにお預けする人が多くなってるそうなんですね。そういうことですごくキャンセル待ちが多くて、あと年度末になると上のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちの行事が多くなったりすると、キャンセル待ちがすごく多くなる。そんな中で、やはり10名しかお預かりできない、それで0歳児でも預ける人が今、多くなっている中で、時々子供の体調によって当日キャンセルというのもすごく多いそうです。お母さんの体調や都合や、そのお子さんの体調などで、当日キャンセルになってしまうケースもあったりして、すごくこの10人、定員10名というのを維持するのが難しいというか、大変、すごく先生方が苦労してらっしゃるのをよく聞いています。今、きのうの子育て会議でもおっしゃってた方がいたんですけども、幼稚園に通ってるお母さんたちは、夏休み、やはり子供を預けるところがないということで、「ぽけっと」にお世話になってるという方もいたと思うんですが、今、葉山保育園では一時預かりというものをしていませんけれども、今後その来年度保育園ができる中で、葉山保育園の中では一時預かりというものも検討の課題にはなってるんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
当初葉山保育園で一時預かりしておりました。それで待機児童がふえる中で、「ぽけっと」も開園したということですので、「ぽけっと」のほうに一時預かりを今お願いしていて、葉山保育園では通常の預かりのほうに重点を置いているのが状況です。また、それで来年度新しい保育園もできますし、新制度にのっとって地域の子育て支援の施策も検討していかなければなりませんので、通常保育がうまくこう、充実されたらというか、そのときには葉山保育園でもですね、一時預かりは検討していきたいと思っています。
12番(長塚かおる君)
本当に、保育園の入るパートさんの、あれですよね、新基準というのが今度月64時間という形になるんですけども、それ以下の人たちというのは認可保育園に入れないわけで、そういった方たちの受け皿としてやはり一時預かりというものはある程度あったほうが葉山の…葉山としてはいいのではないかと思います。葉山というのは結局働く場所がもう限られてしまっていて、パートさんで働ける場所は幾つかあるけれども、本当にフルに働きたくても町内を、町外に出なければ働く場所がないという、そういったところもあって、結局週3回、4回、子供が小さいと4時間ぐらいの就労でちょっと働いていこうという方たちが多いと思うんですね。その方たちの受け皿というものをぜひ葉山は大きく持っていっていきたい、いただきたいと思うんですが、町長いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
大事な視点だと思います。女性の社会進出を助けるためにもということで、保育園については力を入れているところでありますので、一時保育、また従来特定保育等もありましたので、それは待機児童解消後となりますけども、その様子を見てから検討は十分にしていかなきゃならない課題だというふうに思っております。
12番(長塚かおる君)
ぜひ検討課題にしていただきたいと思います。
ファミリーサポートセンターというのは、お子さんを預かるシステムということなんですが、出産間近のお母さんの相談窓口や、そういったことは今、行政ではどなたがやってるんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
出産間際のお母さんの相談でよろしいですか。妊婦訪問等で保健師が対応しております。また、子育て支援センターでも、あそこにいらっしゃるアドバイザーとかがお答えできる範囲ではしてますし、またそれが町との連携が必要だという判断があればですね、町のほうにも連絡が来まして、連携して支援をしていく状況です。
12番(長塚かおる君)
今、助産院や産婦人科というのは、すごくお母さんたちのケアを通院してるときからしてくださっているんですね。今、助産師でもない、デューラという方たちは御存じですか。町長御存じですか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
そういう資格があることは存じています。
12番(長塚かおる君)
アメリカとかカナダから始まった、出産サポートをする方なんですけども、この助産師の資格を持っていなくても、陣痛から出産までの妊婦さんのお母さんのケアをしたり、あと妊婦の御家族のサポートをする、したり、そして出産後は家族が新生児を、お母さんは新生児を見て、新生児の子ともう寝るだけ、ゆっくり自分の体を休めてくださいということで、家のことやお兄ちゃんの世話などをするためのサポートをする産後支援をしている方たちがデューラという方たちだそうなんですね。今これが日本でもというか、産前・産後の母子ケアということで、こういった資格を取って、自分も出産を経験したお母さんたちが今、ケアをしてくださっています。葉山の出産後のお母さんのところにも来てくださった方が、わざわざ千葉から2時間、そのおうちのお昼をつくりに来てくれて、それでお母さんのお話を聞いたりなんかして、こう、安定させてあげるために来てくださってた方がいるんですね。やはりこれは結局助産院で紹介されて、出産前からやはりその方たち、その方とこう、接触をしながら、信頼関係を持って安心して話ができるというものをつくって、おうちで見てもらってたという経緯があるんですけども、やはり葉山は今、保健師さんなども募集してもなかなか集まってこなかったりとかいうものがあって、国家資格を持ってる方がなかなか葉山に定住できないというんであれば、こういったデューラとか、その産前産後の母子ケアをしてくださる、そういう方たちを育成する補助をするとか、そういったことで出産の、出産をしたお母さんたちが安心してこの町で暮らせるというような、何かそういうアピールみたいなものをしていってもいいのではないかと思うんですが、町長いかがでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
葉山に転入されてくる方で、子育て世代で、おじいちゃん、おばあちゃんも全く地域にいらっしゃらないで、お父さん、お母さんだけで子育てをしている方はたくさんいらっしゃるのが状況だと思います。そのために保健師なり、子育て支援センターなり、地域の方で御支援していく方法を考えてるんですけれども、今後の支援の一層の充実を図るために、このデューラの制度とか、そういうことも入れながら検討はしていきたいと思っています。
12番(長塚かおる君)
やはり子育てができる町としてアピールしていくためには、出産時からお母さんたちの不安をとるようなことができて、子育てにも入って行かれる、そういった環境というものはやはり行政がつくって、行政でもできるものもあると思いますので、ぜひその辺も検討していっていただきたいと思います。
この、本当に子育て支援センターの「ぽけっと」というのは、先輩たちとお母さんたち、同じお母さんたちが集まった中で、いろんな幼稚園の話や保育園の話や、今、何歳になるんだけど言葉が出ないんだけどという、何かお母さんたちの心配事をこう、直にみんなで話して、みんなでそんなことないわよということを言ってもらって安心をするような、そういう場所であると思うんですね。では、行政の役割は何だろうという、そのものだと思うんですけども、やはり「ぽけっと」に子育て支援センターという形で、「ぽけっと」にすごくお母さんたち頼ってるものがあるけれども、行政にしか頼れないものもあると思うんですが、その辺が「ぽけっと」と行政の役割の違いというものは、町長の中で何かお考えありますか。
町長(山梨崇仁君)
一般的にといいますか、順調に妊娠から出産、その後の子育てに入られる方については、行政の支援というのは直接的にはそんなに必要ないんじゃないかというふうに私は思っております。その、一般という言い方が適切じゃないかもしれませんけども、例えばその中で産後のうつの問題などがあったりとか、子育ての環境の中で家族の協力が得られないとか、そういった場合に行政がそれを支えるという役割があるかと思ってますので、今も保健師が産後の訪問などを行っておりますけども、そういった機会を捉えて行政の必要性というものを、こちら側も能動的に介入をしていくような取り組みをしていかなきゃいけないんじゃないかなというふうには思っております。
12番(長塚かおる君)
あとは保育園だとか一時預かりとか、そういった施設面をしっかりつくっていっていただきたいと思うんですけども、その認可保育園の、これから入園をする人たちの窓口が広くなったということで、そのパートさんの先ほど言った新基準が現行の月80時間が64時間にハードルを下げて、葉山町が来年度から募集を募るというものですが、これわかる範囲で構わないんですけども、今現状としてアンケートをこの前とった中などで、1日…じゃない、1カ月64時間のハードルを下げたときに、保育園のその申請をできる、可能になる人数というのはどのくらい多くなるんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
アンケート調査の数字によりますと、21人の方がふえるのではないかということで出ております。
12番(長塚かおる君)
思ったほど、それほど多くないのかなという感じですね。で、認定保育園が今、2つあって、おひさまが1つ認可保育園になろうとしていて、もう1つの風の子さんも検討中だとは思うんですけども、この認可保育園にじゃあ全部なって、その2つがなったとすると、この新基準という64時間のパートさんのハードルや、それぞれのその入園できる基準というのがあると思うんですけども、その基準を外れてしまう世帯というのが多分そのおひさまと風の子さんに来てらっしゃる中でいらっしゃると思うんですけども、そういう方たちのケアというのはお考えでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
今の児童福祉法では保育に欠けるお子さんが認可保育園に申し込むことができて、入ることができるんですけども、27年度からの新制度では「保育を必要とする」という言葉に変わりますので、今「欠ける」では対応しないけれども、認定保育園に通ってるお子さんについて、認可保育園になった時点ではまたそれぞれのお子さんの状況を判断して、今すぐその、通えなくなるとか、そういうことではなく、子供さんのことを一番に考えて新制度に向かって進んでいきたいと思います。
12番(長塚かおる君)
そのあたりはぜひじっくりとお話し合いをしていただきたいと思います。やはり今、おひさまさんでもそういう方たちが何人かいて、どうしたらいいんだろうというような問題を抱えながら今、新しいところに移ろうとしているので、ぜひよろしくお願いします。
で、この幼稚園や保育園というものが、来年度から新制度に変わるという説明会というのは、幼稚園などにはもう既に周知してるんでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
新制度に向けて、幼稚園に対しては今のところ葉山町内では私立幼稚園ですので、県のほうから直接情報が行っていることが多いと思います。また、町独自としましては年に1度程度なんですけども、幼稚園と連絡会を子ども育成課としてはとっておりますので、その中でわかる範囲でお話はさせていただきます、いただいております。ただ、この新制度は御存じのように、なかなか制度が27年度からやるよとは決まっているんですけれども、国のほうの対応も少しおくれがちになっておりますので、ちょっと幼稚園のほうでは不安を感じてるところもあるようですけれども、町としては知り得た情報は早めに知らせるように努力はしております。
12番(長塚かおる君)
これから幼稚園や保育園を選ぶお母さんたち、多分7月ぐらいに幼稚園などのお試し保育などもあったりして、幼稚園訪問なども始まると思いますので、ぜひ幼稚園側だけでもなく、保護者の方たちへの周知も早めにしていただきたいと思います。
先ほども言ってた「ぽけっと」、葉山には「ぽけっと」があるということですけども、「ぽけっと」と行政のこの役割分担みたいなものなんですけども、千葉でやはり待機児童が、待機児童が解消されないときに、60人体制でコンシェルジュ、電話作戦ということをやったそうなんですね。その、何で電話作戦をやったかというと、結局その希望の保育園に入れなくて待機してる方に直接電話をして、その方の情報を、どこまで会社勤めをするのに、どこ、電車を使うか車を使うか、そういったことも全部調べた中で、コンシェルジュが、じゃあその電車だったらどこの駅で降りたらこの保育園があるとか、車だったらここをちょっと遠回りだけど、ここまで行ったらこの保育園が今空いてますよって、そういった案内を全員にコンシェルジュがしていった。それはすごい大変な作業だと思うんですけども、本当に待機児童を減らすための行政がそれだけやる気を見せたものだと思うんですね。きのうちょっとやはり会議でコンシェルジュという話があって、コンシェルジュは何が必要かみたいなものもあったと思うんですが、葉山町の場合ここが小さくて、あと逗子に出る方がいる、その中で保育園を考えるというのはすごく狭い中での考えなんですけども、幼稚園がすごく、延長保育などや夏休みの保育などに力を入れてくれてる幼稚園も今ありますので、そういったことも含めて保育園だけではなく、これからやはり幼稚園も3歳児から5歳児の受け入れ体制としたら、幼稚園と保育園を混ぜたら今の体制、いる子供たちよりも収容人数は多いわけですから、その幼稚園のことも考えながら、そういった幼稚園の施策などもこう、町が入ることはできないのかもしれませんけども、そういうことも情報として入れて、行政がやっぱり幼稚園と保育園というものも情報を持ってお母さんたちに待機児童解消のための施策として、ぜひコンシェルジュという形なのかどうかわかりませんけども、考えていく余地はあるのではないかと思うんですが、町長いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
現状でもですね、町の職員でありますけども、窓口で御相談に来られた方には、待機児童になられた場合にはですね、ほかの自治体の様子についての確認等をうながしたりとか、御案内はしてるつもりではあります。ただ、おっしゃるように、幼稚園との連携というのはまだまだできてない部分がありますので、これも今、現状教育委員会ですけども、今後幼保一元化という話もまだまだ持ってますから、幼稚園との連携についても引き続き強固にしていきたいというふうに思います。
12番(長塚かおる君)
来年度に向けていろいろなことをしなければならないのは大変だと思いますが、ぜひよろしくお願いします。
そうしましたら2つ目の、将来を見すえた新しい財源確保についてですが、1のほうはこれから実質財源が減っていく中で、本当に少子高齢化の中で扶助費や維持補修費だののものがかかってくるというのはわかっているんですけども、じゃあこれを自主財源を維持できるかどうかわからない中で、今、すごくそのふるさと納税というものが全国的にすごくこう、いろんな形で表に出てきてると思うんですけども、ふるさと納税は平成21年度をした人は累計3万3,149人で、7億2,000…あ、じゃないや、72億6,000万円というのがふるさと納税として全国でお金が回ったそうなんですね。それが平成25年になったときに10万6,446人が納税をして、130億1,100万円というふるさと納税がお金が動いたそうです。このように、何ですか、今、自分の出身地じゃなくても、この町を応援したいと思ってお金を寄附をしていく、そういったことでやる方が多くいらっしゃるという中で、鎌倉市が先ほども言ったように、鎌倉の観光看板をつくるために100万円か、集めたという、そのようなことを何かやっていく。で、茅ヶ崎の場合は緊急用のラジオをつくって、2,000円の個人負担をして防災ラジオ開発をしたということなんですね。この防災ラジオというのも、普段はラジオで使えて、防災無線が入ると自動的に切りかわる仕組みで、これは電源を切っていてもそのときに鳴るというラジオだそうです。
こういったものを何かこう、みんなで開発する資金を集めようとか、そういったことで皆さん乗ってくる方たちが多いと思うんですが、葉山というのは私が小さいときに感じたというかあれだったのが、葉山小学校にあった講堂は味の素の鈴木三郎助さんかな、の、寄附ということで、講堂がこの、今ここにある場所に葉山小学校が移ったときに講堂をつくっていただいて、その肖像画を見ながら私たちはそこで運動をしていたんですね。あと、第一三共さんが寄附をしてくれたりとか、やはり葉山のために企業さんが何かをしていこうというふうに思ってくださる町、今、町では本当にあると思うので、その方たちの、まあそういう方たちの声というものも、やはり町長は本当に受け入れていただきたいなという思いがあります。
1つ、奄美大島の奄美高校がことし21世紀枠で春の選抜高校野球に出たんですけども、そこの奄美高校というのは修学旅行に行かない高校だそうで、その選抜で選ばれたからということで、甲子園じゃあみんなで、全校生徒で行こうという話になったそうです。お金がないから、じゃあこれはもう寄附を募ろうということで、卒業生に対して1口5,000円を寄附してくださいということで、高校野球のユニフォームをつくったり、そういうことも含めた寄附を募ったそうですが、町長、幾らぐらい集まったと思いますか。
町長(山梨崇仁君)
すいません、全く知らない話でしたので、全く想像ですけども、島民の数を数千人として100万円とか200万円とか、そのぐらいですか。
12番(長塚かおる君)
すいません、奄美高校のOBに多分全部に手紙、お手紙を出したと思うんですが、何と1億円が集まったそうです。奄美大島の奄美高校で、はい。それで全校生徒を修学旅行、2泊、2日かけて甲子園入りして、また2日かけて奄美まで帰る。そして甲子園に出る子たちのユニフォームやグローブや、を新設、新しいものを買ったりとかして行ったそうなんですね。本当に愛校精神のたまものですよね、そういうの。だからやっぱり甲子園に行かれるというのは、やはりね、野球をやってた方たちたくさんいらっしゃいますけれど、いやそれはすごいもので、何というのかな、本当に町、町挙げてというか、学校だけじゃなくて町挙げてみんなで応援をしたというような形だと思うんですね。それが今、じゃあ葉山に何があるかというと、今はちょっとよくわかりませんけども、でも葉山を、何ていうの、葉山って本当に独特で、そんなに自分の住んでるところ大好きなんていうところはないよってほかの地域の方に言われるぐらいに、葉山を好きだよ、葉山って好きだよって言えちゃう人たちがたくさんいると思うんですね。その人たちの、やはりその方たちが葉山に今住んでない方たちも、葉山に住んでる方たちも、じゃあ葉山のために、じゃふるさと基金みたいな形で何ができるかということを考える、そういうものもやっていっていいと思いますので、ぜひ町長その辺を今後また見据えながら、何か企画をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。これで終わります。
議長(金崎ひさ君)
これにて12番長塚かおる議員の一般質問を終わります。
この際、暫時休憩をいたします。再開は午後3時30分からといたします。(午後3時02分)
議長(金崎ひさ君)
休憩前に引き続き会議を開きます。(午後3時30分)
一般質問を続行いたします。第5番、3番畑中由喜子議員。
3番(畑中由喜子君)
3番畑中由喜子でございます。本日は通告にございますように、4項目5点にわたって一般質問をさせていただきたいと思います。
まず1項目目に、公有財産について、町有地の管理及び有効活用について伺います。葉山町の公共施設の多くは築30年を経過し、建てかえや大規模な改修の時期に入っているところから、町では昨年度末に公有財産のうち、公共施設、建物の維持・保全等の方針及び計画を検討するための基礎資料として、公共施設白書をまとめました。しかしながら、少子高齢社会の進展による低成長時代の到来、生産人口の減少などから、公共施設の建てかえや改修は財政的に厳しく、今後の公共施設のあり方、地域配分や統廃合など創意と工夫が求められるところでございます。一方、建物の建っていない公有財産である町有地は、町民共有の財産として有効に活用されるべきものでございますけれども、既に長い間空地のままのところもございます。貴重な公有財産として、今後の活用方針を伺います。
2項目目、ごみ問題について。1点目として、戸別収集が実質的に昨日からスタートいたしまして、どのような状況かを伺っていきたいと思います。町ではこれまで6月からの全町戸別収集スタートに向け、説明資料の全戸配布、延べ30カ所、90回に上る説明会の開催を行ってきました。モデル地区や先行地区での課題を踏まえ、準備をしてきたと思います。スタート直後ではありますし、けさほど町長の行政報告にもございましたが、どのような状況であったのかお聞かせください。
次にごみ問題の2点目として、ふれあい収集について伺います。葉山町ではごみの資源化・減量化を目指す中、高齢者や障害者等ごみ出しに困難のある世帯に対し、福祉施策の一環としてふれあい収集を行ってきましたが、6月からの戸別収集スタートに当たりどのような対応としているのか、課題は何か状況を伺います。
次に3項目目に、消防の将来展望について。葉山町消防のあるべき姿をどのように考えておられるのか、町長の考えを伺っていきます。町は平成27年4月のスタートを目指して、横須賀市・三浦市との消防通信指令事務共同化を本年1月に突然発表しました。そのために、今定例会に横須賀市・三浦市・葉山町消防通信指令事務協議会へ加入するための協議会規約案が提案されました。しかし余りに性急な取り組みで、当初議会への説明資料も不十分であったり、住民説明会も予定していなかったなど、この問題を重要問題と捉えていなかったことにほかならないと思います。性急な取り組みはまた、消防職員にとっても大きな負担となっているのではと危惧するものです。他自治体との連携については、将来を見据えた展望を示すべきと考えます。今後の展望についてどのようにお考えか伺います。
最後に4項目目として、安全で安心して暮らせるまちづくりについて。年をとっても安心して暮らせるための諸施策について伺います。当町の高齢化率は、5月1日現在で29.37%。昨年の同時期は28.49%でしたので、この1年間で約1ポイント上昇したことになります。着実に高齢化が進展しています。葉山町は温暖な気候、豊かな自然に恵まれ、長く住み続けたいという声も多く聞かれます。しかし、年をとっても安心して暮らせると言える体制になっているでしょうか。今後ふえていくことが予測される高齢者世帯、高齢者ひとり暮らし、日中独居の高齢者が健康を保ちながら、孤立することなく安心して生活できるよう、さまざまな取り組みが欠かせません。町長はこの間、子育てに重点を置いた行政運営を進めてこられましたが、一方では人口の約3割を占めている高齢者に対する福祉施策の重要性は言うまでもありません。どのようなお考えかを伺っていきたいと思います。
以上で私の1回目の質問といたします。御答弁をどうぞよろしくお願いいたします。
議長(金崎ひさ君)
答弁を行います。
町長(山梨崇仁君)
畑中由喜子議員の御質問に順次お答えをさせていただきます。
1点目、公有財産について。町有地の管理及び有効活用についてのお尋ねですが、町有財産につきましては葉山町公有財産規則に基づき一定の管理を行っているところです。町の貴重な財産である町有地の活用方針については、その有効性、価値を十分考慮の上、慎重に検討を続けてまいりたいと思います。
次にごみ問題について。戸別収集がスタートしてどのような状況かとのお尋ねでございますが、この6月より町民の皆様を初め、多くの方々の御協力により戸別収集をスタートすることができました。かつて選考地区では、ごみの分別や資源ステーションの使い方、設置場所などについて多少の混乱がありましたが、現在では順調に推移しているものと認識をしております。また昨日、6月2日より始まりました全町でのごみの戸別収集は、幾つかの課題があるものの大きな事故もなく、概ね想定どおりに初日の収集を終えております。引き続き丁寧に対応するよう努めてまいりたいと考えております。
次に2点目、ふれあい収集についてとのお尋ねでございますが、ふれあい収集として日常的に介助あるいは介護を必要なため、みずからごみを持ち出すことができず、かつ身近な人などの協力が得られない高齢者世帯・障害者に対し、町職員により安否確認を兼ねて、ひと声かけてごみの持ち出しを行っており、戸別ごみ収集が開始されても引き続きふれあい収集は実施をしてまいります。
3項目目、消防の将来展望について。葉山町消防のあるべき姿をどのように考えているかとのお尋ねですが、近年の災害や事故の多様化、大規模化、住民ニーズの多様化など、消防を取り巻く環境は大きく変化している状況であり、町民の生命、身体及び財産を守るという責務を全うしていくためには、課題を迅速かつ的確に捉え、消防体制の整備を図ってまいりたいと考えております。
次に4項目目、安全で安心して暮らせるまちづくりについて。年をとっても安心して暮らせるための諸施策についてとのお尋ねでございますが、歯科衛生士や管理栄養士等による全身若返り教室、健康運動指導士による高齢者元気はつらつ教室、体力の維持・向上や、食の改善講座である高齢者の生きがいと健康づくり推進事業、認知症予防を目的とした認知症予防教室等、高齢者の健康維持増進を目的とした事業を実施するとともに、第6期介護保険事業計画において施設整備を含めた介護サービスの充実について検討し、年をとっても安心して暮らせるための諸施策を運営をしてまいります。以上で1回目の答弁を終わります。
議長(金崎ひさ君)
再質問を行います。
3番(畑中由喜子君)
御答弁ありがとうございました。それでは順次再質問に移らせていただきます。
まず1項目目の公有財産の有効活用についてということでございますけれども、けさほどの神奈川新聞に、横須賀市の公共施設の配置適正化計画の素案が掲載されておりました。横須賀市も当町と同様に築30年以上経過した建物が多く、多額の更新費用が必要となるけれども、人口減少や少子高齢化に伴って財政状況が悪化していることから、総合的な見直しに着手するとのことでございます。どこの自治体も多かれ少なかれ、人口増のときに公共の建物をたくさん建てた経緯があることから、大体同じような経緯をたどって、葉山町も築30年以上の建物が多くなっているというのが現状かなというふうに思いますけれれども、葉山町ではさきに申し上げましたように、公共施設白書がようやく昨年度末にできまして、これから建てかえなどについては優先順位をつけながら計画化していくのだろうというふうに思うんですけれども、非常に優先順位をつけるというのは悩ましい作業ではないかなというふうに想像されますが、町長のお考えはいかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
優先順位をつける作業の第一には、やはり施設の老朽化、耐震性等をですね、合理的に科学的な根拠を持って判断した上で行うべきものと考えております。その上で人口減少の社会において、その施設が本当にその地域、その場所に必要かどうかといった議論もしなければならないことも十分覚悟を持って臨むべき課題だというふうに認識をしております。
3番(畑中由喜子君)
実際問題として、今ある公共施設をそのまま維持あるいは建てかえというのは、非常に財政的にも重いものだなというのは、誰が考えてもわかることだろうと思います。それからまた、社会のニーズがだんだん変わってきて、用途に見合っているかどうかということも考えていかなきゃいけないのかなというふうに思うんですけれども、そうすると統廃合が一律にいいとか悪いとかということは別といたしましても、そういうことも含めて町長としては対応なさろうとしてらっしゃるということでよろしいでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
前提として、現状の葉山町が機能を有してる施設等の機能について、これをプラスしていくというのは非常に難しい状況があるというふうに認識をしていることが前提条件であります。それにも増して、これから人口減少の社会において、この葉山町の中にある現行施設がいかに維持できるかというものは、やはり現行のままの数、量、質ではなくてですね、今、畑中議員がおっしゃったように、統廃合ということも十分可能性として視野に入れなければならない。その上で維持について考えていくべきものというふうに考えております。
3番(畑中由喜子君)
もしかしたら、もうこの今後の計画については、進捗というんでしょうか。何年ごろにどういうふうに目指して、更新計画なりをつくっていくというのはもう既にお話出てたかもしれないんですけれども、そういう計画はいかがですか。
町長(山梨崇仁君)
本年度…失礼。昨年度3月において白書がまとまりましたので、それをもって本年度と来年度の2カ年で具体な計画のほうをまとめてまいりたいというふうに考えております。
3番(畑中由喜子君)
そうすると、このまとめの2カ年というのは非常に重要な協議、検討の時期だろうというふうに思います。それに際しては、そうすると議会の御説明もさることながら、住民のニーズも把握していかなきゃいけないと思いますけれども、その辺はいかがですか。
町長(山梨崇仁君)
おっしゃるとおりで、住民のニーズもそうですし、むしろ先ほどのお話のように統廃合という廃の場合には、住民の方の御理解を得なければなりませんから、そこについてもしっかりと力を入れていかなければならないというふうに認識をしております。
3番(畑中由喜子君)
住民をそれこそ巻き込む形で、そして十分に説得力を持たなければならない事案だと思います。そこのところはぬかりなく…何ていうんでしょう。たっぷりゆとりを持った計画で、住民の御意見を吸い上げていただく。またここには、それにはまた近隣との兼ね合いとかということも公共施設に関しては、お互い相互乗り入れということも考えられますし、広く、それこそ近隣市町とのコミュニケーションも取りながらやっていくべきことかなと思いますので、町の中だけにとらわれることなくやっていっていただけたらというふうに思います。
それで、あと旧役場跡地あるいは長者ヶ崎の今駐車場になっているところ。もう長い間空地のまま推移してきているのは、町長御就任前からのことですから御存じとは思いますけれども。この際ですね、公共施設白書がまとまったという大きな節目でもございますので、地域の声、またあるいは町全体のバランスということも考慮しながら有効活用を考えるべきときではないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
長者ヶ崎町有地の場合については、景観の場所としても大切な価値を有してるものでありますけれども、一方で旧役場の場合は市街集中地域とも考えられまして、人々の交流の場としても非常に有意義な場所でないかというふうに考えております。申し上げたように、他の施設に関しての統廃合等の考え方もまとまった上で、旧役場につきましてもどのような扱い方が最も適しているのか。それについては定めをしてまいりたいというふうには考えております。
3番(畑中由喜子君)
町長おっしゃるように、旧役場跡地は本当に町の中心的な…もちろんあそこに役場があったわけですから。本当に中心的な場所ということが言えると思いますし、あそこは利用のしがいがある場所だと思います。ですからあそこへの公共施設。持ってくるとすればどんなものがいいのかというようなこと。やはり広く意見を募って、そしてまた地域性ということも、地域への還元ということも十分に考慮していただけたらというふうに思いますが、いかがですか。よろしいでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
畑中議員がおっしゃりたいのは、恐らく公共財としてのあの地域におけるものがほかにないということだと思います。十分承知をしておりまして、一色の地域を全町的にこう俯瞰して見たときにもですね、町の拠点となるものが特にございませんので、そういったものについての必要性というのは重々承知した上で、申し上げたように他の施設とのかかわり合い、公平性をバランスを取って検討まとめてまいりたいというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
ほかの地域とのバランスということももちろん大事ですので、十分に精査をして検討をお願いしたいと思います。
では、2項目目のごみの問題に移りたいと思います。昨日から…実質的には昨日からで、きょう残りの地域の戸別収集ということで、これで本日を含めて全町の戸別収集が一巡というのかな、一通り終わったという形ですので、まだ結論ということは当然言えないとは思うんですけれども、初日、昨日終わってみていかがだったのかなというふうに思います。夜7時になっても取りに来てもらえてないんだという事例も聞いておりますし、職員の方もそれだけ懸命に収集をしていらしたと思うんですけれども、実際にはどれくらいの時間で完了できたんでしょうか。
生活環境部部長(成島光男君)
昨日からですね、戸別収集始めさせていただきましたけども、朝のですね、8時半から10班のグループで出発させていただいております。その中でですね、10班で一番最後にですね、クリーンセンターに戻ってきた時間でございますけども、7時15分というふうに聞いております。また一番早いところではですね、5時30分ぐらいに戻ってきたというふうに伺っております。先行地区でですね、初めて初日をやらせていただいたときには、大体8時ぐらいに最終的に戻ってきたということでしたので、初めての取り組みとしてはこのくらいにならざるを得ないのかなと。また職員で確認させていただいた中では、やはり町民の皆様が関心あるかと思うんですけども、いろいろなことでですね、話をちょっと聞かされたりですね、そういうこともありましたので、通常以上にですね、時間がかかってしまったという点がございまして、結果的にはこのくらいの時間になったと。またきょうもですね、同じような時間になるんじゃないかなというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
当然住民の皆さんのほうもなれていらっしゃらないことですから、初めてのことですので戸惑いもありましたでしょうし、うまくバケツがセットできてない方も、もしかしたらいらしたのかなというふうに思いますけれども。そうすると課題として残ってしまうような事案というのはなかったということでよろしいんでしょうかね。
生活環境部部長(成島光男君)
初日の結果ではですね、そのような課題というような形での問題はなかったというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
これから職員の皆さんもだんだんなれてくれば、またクリーンセンターに戻る時間も早くなっていくかなとは思いますけども、大体何時ごろを目安にこの事業を組み立ててるということで考えたらよろしいですか。
生活環境部部長(成島光男君)
先行地区がですね、その日によってごみの量とかも違いますので、大体3時半から4時ぐらいに戻ってきておりました。今回全町実施に当たりましては、一応組み直し等行っておりますけども、目標としては4時からですね、遅くても4時半までは全員が戻れるような形でですね、試算のほうはさせていただいております。
3番(畑中由喜子君)
スムーズに移行できたということは、非常に喜ばしいことだと思います。職員の皆さんも始まるときにはドキドキだったかなと思うんですけども、町民のほうもドキドキだったらというお話をたくさん聞いていますので、お互いになれていけば、これでうまくいくかなということを願っています。昨日とそれからきょう、戸別収集に関しては行っただけでございますけども、職員組合とはどのようなぐあいになっているんでしょうか。3カ月をめどに事業の振り返りをするというふうに伺っていますけれども、いかがですか。
生活環境部部長(成島光男君)
現業評議会とですね、何度か話し合いを持たせていただいております。その中で今、議員言われたとおりですね、3か月間でですね、一応事業がどのような内容だったか。特に時間とかですね、人数。その辺が適正かどうかということを内部で検討させてもらうということで、それについての説明を行うというお話はさせていただいております。
3番(畑中由喜子君)
わかりました。7時15分に戻った職員については当然延長…仕事の延長があったということで考えてよろしいんですよね。
生活環境部部長(成島光男君)
当然我々といたしましては時間外という形でですね、対応はさせていただきます。
3番(畑中由喜子君)
当初だけかもしれませんけれども、それは大体どれくらいを見込んでいらっしゃるんですか。金額的に。あるいは時間的に。
生活環境部部長(成島光男君)
ちょっと金額的にはどのくらいかというのは試算してないんですけども、大体全体がなれるまでですね、週に同じところを2回回りますので、2週とか3週ぐらいの間にはですね、ある程度職員もなれてですね。また今まで車でですね、通ったことがないような、収集車で通ったことがないようなところも通りますので、そのような安全運転というのも私どももお願いしておりますので、その辺もある程度の考慮した中で職員のほうがですね、そのくらいたてば対応できてくるんではないかなというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
そうすると、その程度のその時間外の計算というのかな、それは想定内ということで、今推移しつつあるということでよろしいですよね。
生活環境部部長(成島光男君)
そのように考えております。
3番(畑中由喜子君)
これからまだ資源回収が始まるわけで、まだまだ油断はできないんですけども、職員の戸別収集は一通り町の中終わったということで…もうすぐ終わるわけですよね。うまくいったように思いますので、労はねぎらいたいと思います。
次のごみ問題の2点目ですけれども、ふれあい収集について伺っていきたいです。ふれあい収集はですね、今後ますます住民の高齢化が進む中で、このふれあい収集を要望するケースが決して減ることはないというふうに思うんですが、今後の展望としてどこまで町の職員で対応するのか。あるいは別の体制を構築する必要があるのか。その辺のお考えはいかがでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
ふれあい収集につきましては、御自分で一定の場所までごみを持ち出しできない方とか、あとはまた身近に協力を得られない方ですので、高齢化が進んでもですね、近隣で誰か手助けをしてくださる方がある場合にはふれあい収集の対象者にはなりませんので、その方の申請等あった場合には、その方の状況を見まして安否確認も第一の目的にもなっておりますので、その辺をきちんと判断して進めていきたいと思っておりますので、今のところ今のままでやっていく予定でございます。
3番(畑中由喜子君)
ところで戸別収集が始まったわけですけれども、以前のふれあい収集と戸別収集が始まってからのやり方というのは、全く同等と思っていいんですか。
生活環境部部長(成島光男君)
ふれあい収集につきましては、今までですね、毎週水曜日にですね、行っておりました。ごみの収集の担当がですね、回っておりましたけども、今後につきましては、毎週木曜日という形で変更させていただきます。このふれあい収集の担当につきましては、資源物をですね…申しわけございません。不燃物を担当している職員がですね、おりますので、これらの者がですね、木曜日に対象者のところに回ってごみを回収するような対応を取らさせていただきたいというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
それで収集する中身ですけれども、資源物も全部まとめて木曜日という考え方ですか。
生活環境部部長(成島光男君)
やはり状況がですね、寝たきりの方とかですね、動き…障害者の方とかですね。そういう方ですので、今までの実績の中でもですね、分別についてはかなりできてない部分というのはございました。これらにつきましては、職員のほうがですね、収集した後にですね、分別して対応しておりましたので、やり方につきましては今までと同じような形でですね、全部を回収してくるような対応になるのではないかと思っています。
3番(畑中由喜子君)
なかなか大変な事業だと思うんですけれども、このふれあい収集なくして、やはり全町の戸別収集も、それから資源回収も成り立たないというふうに思うんですね。もちろん近隣でサポートする方があれば、それをお願いできる状況であればいいんですけれども。これは一例なんですが、防災のほうで要援護者のリストアップしてますよね。その中で不安がある場合、本当に近隣で誰かサポートしてくださる方をお名前を登録していただくという作業があるんですけれども、そこがですね、やはりお隣近所には知られたくないとか、お願いしたくないとか。すごく御遠慮がある。それからプライドもあるというところで、とても難しいものなんだなというのを思い知らされたことがあるんです。したがってふれあい収集に関しても、もし近隣でね、助けてあげたいんだという方がいらしたとしても、そこが成立するかどうかはまた別の問題で、やはりとても難しい一面をはらんでしまうんだなというのがあります。一案として、これはふれあい収集でごみのほうからのアプローチですけれども、せっかく防災のほうでも要援護者という形でリストアップしているので、個人情報の取り扱いがどこまで許されるかというのはあるとしても、そこで相互乗り入れというんでしょうかね。事業として、助けてくださる方もそうすればあらわれるかもしれないし、そういう入り込み…事業のね、相互協力というのもあってもいいんじゃないかなと思うんですが、その辺、町長いかがお考えですか。防災という面からもあるとは思うんですけども。難しいんでしょうかね、それは。
町長(山梨崇仁君)
すいません。私の今聞き間違いでしたら指摘していただきたいんですけども、要援護者の方は避難等に際しての…例えば歩く速度が遅かったりとか、歩くことに対しての若干抵抗がある方という方が要援護だというふうに大きくはくくっておりますが、ごみの場合はたとえ歩くのが遅くてもですね、御自身でできる方というふうに前提としておりますので、先ほど申し上げたように、例えば重度障害の方ですね。もしくは介護度が重い方に限定をしておりますから、乗り入れというのはむしろ要援護の中の、さらに支援が必要な方がふれあい収集の対象だというふうに認識をしているところであります。
3番(畑中由喜子君)
イコールではないと当然思うんですけれども、中には、何ていうのかな、周りに助けてとちゃんとおっしゃってる方もあるし、そういうところで情報の共有化というのはしていったほうがスムーズにいくんじゃないかなと思ったわけです。いかがですか。
町長(山梨崇仁君)
そもそもふれあい収集の選別は福祉課のほうで行っておりまして、今回の要援護者の防災のほうとは福祉課と防災担当で連携をしておりますので、その情報連携は図れているものというふうに認識をしております。
3番(畑中由喜子君)
わかりました。それでは、もうそこはできているという考え方でいいわけですね。わかりました。ちょっと下で伺ったときに、なかなか難しいかなみたいなお話もあったので伺ってみました。わかりました。
それでは、ふれあい収集に関しては、これからふえていくだろうというところで、さらにきめ細かな対応をお願いをしていきたいと思います。とてもごみ出しがうまくいかないというところは悩みになると思うんですね。これから町のサービスとして、本当に起き上がることもできないという方へのサービスというだけではなくて、それに準じる方。ですから少しその枠を広げるというようなことも、この資源回収も始まってなかなか難しいと思っていらっしゃる方が多いというのはわかっておりますので、その辺の対応をぜひ少し幅を持っていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
そのことにつきましても、これから申請される方の状況などを慎重に判断して進めていきたいと思っております。
3番(畑中由喜子君)
一番最後の、年をとっても安心して暮らせるための諸施策についてというところにもつながる話ではあるんですけれども、なるべく町独自の対応として、優しい取り組みをお願いしたいと思います。
それではごみの問題を終わりまして、次に消防の将来展望についてに移らせていただきます。先ほど町長の御答弁の中に、課題を迅速かつ的確に捉えて消防体制の整備を図っていきたいというふうな御答弁があったと思うんですけれども、現時点で課題というものは何かございますでしょうか。
消防長(高梨勝君)
今現在ですね、この共同化を進めるに当たりまして、この半年間いろいろな課題が抽出されてきたと思います。今当面されているのが、この間議員さんのほうから指摘がありました本指令が葉山町がちょっと遅いんじゃないかということで、その辺のところの分析をちゃんとしようよといったことで、機械だけが悪いんじゃなく自分たちがどのようにしたら、どのように他市との違いがあるんだということで、今課題を抽出させていただいております。それからその前にですね、段階では各隊がですね、現場に即した訓練をしていなかったということが、他市といったときにですね、ありまして、その課題をクリアすべき4月から毎日のようにですね、もう課題を抽出した後、迅速に捉えて訓練をさせていただいております。
3番(畑中由喜子君)
すいません。私の理解力が足りないんだと思うんですけど、今、消防長が言われた各隊が現場に即した活動ができていなか…何ておっしゃったんですか。すいません。もう一回お願いします。
消防長(高梨勝君)
あのですね、現場へですね、向かうためのですね、基本的な訓練。要するに1分1秒を大切にしていこうというのが、指令だけじゃなく、自分たちが指令を受けた後に素早く出れるように、基本に立ち返ろうという形がそこも出てきました。ですからこの今回1分1秒を大切にしようというところがいろいろな課題が出てきて、それに向かって的確に動いてもらっているという状態です。
3番(畑中由喜子君)
消防の皆さんはもう日ごろからね、ものすごく厳しい鍛錬をしていらっしゃるのは、この庁舎にいても見えるところなんですけれども、拝見しているところですし、本当に厳しくやってらっしゃるというふうに思っているんですが、時間的な問題。出場までの時間も少し遅いのではないかというふうに、今、消防長がたまたまおっしゃいましたけれども、私もその点についてはかねてより指摘をさせていただいてた点ですが。そうすると消防長もそういうその考えに同意なさるというか、それを認めていらっしゃると。現在では。そういうことでよろしいんですか。
消防長(高梨勝君)
データの時間はうそはないですから、明らかに1分違うと。機械だけじゃなく、どこが違うんだということ。うちの場合、海岸が3つあって、それでとか。携帯の位置情報がなくてというそういうものも、4分以上のものも件数が多いというのもありますが、本指令まで出すうちの考え方と、他市の考え方をもっとちゃんと分析していかなければいけないんじゃないかと。この1分はただ単にそこだけじゃないんじゃないかということも今承知してますので、その辺を重々ですね、訓練とともに課題抽出させていただきながら向上させていただきたいと思っております。
3番(畑中由喜子君)
わかりました。今とても消防長は重要なことをおっしゃったと思います。この間の議員懇談会の中でも同僚議員から、一体葉山町の消防は入電から出場までの時間を、どのくらいの時間を目安に目指して訓練をしているのかという御質問がありまして、私も本当にそれ聞きたかったんですが、残念ながらお答えはありませんでした。そうすると、今その点に関しても消防長はどのようにお考えですか。
消防長(高梨勝君)
技術的な問題は多少あるのかなと。その技術がですね、葉山町の場合、確実になってからの本指令のペーパーが出た時間です。他市については、ある程度の事案が出た時点で本指令とし、以降無線での変更をかけているという部分があります。ただ急げ急げで間違えがあったときにどうするんだということがありますので、すぐに行けということは改善はできるかもしれないんですが、もしもの場合がありますので、そこをよくですね、話し合い、自分たちのできる範囲。それでやっていいところを話してからその動きにいこうというふうに今幹部とは話しておりまして、今度そこの…もう命令でやるんじゃなく、しっかりとですね、分析して指令出す者がわかった上でやっていけば事故が起こらないというふうに思ってますので、悪いことをしたんじゃなく確実なことをしてるというところが、時間の差もありますので、その辺を重々ですね、調べさせていただいて向上はさせていきたいと思っています。
3番(畑中由喜子君)
今の点については、葉山町が単独で取り組んでいたときの話ももちろんなんですけども、これから消防指令が共同化して2市1町で行うについても、やはり確認を怠ってはいけない。確実に出ていかなければいけないという点は変わらないと思うんですよね。それはそうですよね。
消防長(高梨勝君)
確実にした後にですね、連絡方法がですね、言葉による…無線じゃなく確実に文字によって指令の出し直しが車載されたものでできますので、それが遂次新しいデータになりますので、その点からすれば今よりは確実に向上することだけは確かだと思います。
3番(畑中由喜子君)
もちろんそれは、何ていうんでしょうね。高度な機器の導入によって補える部分というのももちろんあると思いますが、確実性を求める必要というのは、あくまでもあるというふうに思っております。消防力の整備基準とありますけれども、葉山町はそこに大幅に人員が不足しているという状況ですよね。現状ね。それをどのように今捉えておられますか。
消防長(高梨勝君)
今の整備指針からすれば、40…50%いってませんので、充足率から行けば低いというのはもう明らかです。ただ、うちの隊がどのようにして動くかということからすると、今出してるものに増員計画、出ささせていただいてますが、あれに近づいていければ、それなりの整備力、それから消防力は上がっていくという考えではいます。
3番(畑中由喜子君)
結局私の考えでは、町民約3万3,000人の生命・財産を守るために何が必要かということを深く考えていかなければいけない。そのための取り組みをしなければいけないというふうに思うんですが、それにはですね、やはり何よりも人員を整えるということが最も肝心ではないかなというふうに思うんですね。すべてを機械がそつなくパーフェクトにこなしてくれるかもしれませんけれども、最終的には人ですよね。その取り組みという部分では、本当に充足率が50%に満たないというのは、一自治体のあり方として、一消防のあり方として。やはりこれは問題であるというふうに思っています。25年につくられました増員計画ですけれども、今これを前倒しでふやしていくというお考えはないのかとか、とても重要な部分だと思うんですけれども、いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
先日も議員懇談会で同様の趣旨の御答弁をさせていただきましたけども、現行の共同通信化によりまして、隊員のほうが当町の場合は通信指令員が隊のほうに下りるんじゃないかということが見えてまいりましたので、それが確定し次第ですね、もう一度増員計画についての見直しを図っていくべきものと考えております。
3番(畑中由喜子君)
それはいつごろまでに、どういう形で進められますか。増員計画を出されたときには、検討委員会を消防本部内に設置するということが言われておりましたけれども、現在そのあたりはどのようになっているんでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
目下ですね、消防本部の職員は共同通信と現行の業務のほうに今集中をしておりますので、まだ検討会そのものは立ち上がってはおりません。ただですね、実際に通信のほうの事案については進捗が見られれば、実際に人員をどのように割り当てられるのかわかりますから、それに基づきまして検討委員会をもう1回立ち上げるのか、もしくは関係者で前倒しについてだけを協議するかの場を考えたいと思いますが。ただやるべき方向は間違えなくやろうと思ってますので、しばらくお時間をいただきたいと思います。
3番(畑中由喜子君)
しつこいようですけれども、前倒しでというところについては、どれくらいの幅を持たせた前倒しを考えてらっしゃるのか伺います。
町長(山梨崇仁君)
かねてから申し上げておりますが、増員をすることによりまして、例えば年齢構成だったりとか、引き継がれる技術、知識等、また伝統もあるかもしれませんけども、そういったものが途中で途切れることがあってはならない隊の構成は行うべきだと思っております。ですから今回も当初10年かけてというふうに時間かけて計画定めさせていただきましたが、ここで3人が、隊のほうがふえるということですので、それを前提にした、今申し上げたような技術のお受け渡しがしっかりできるような体制で増員計画を図ってまいりたいというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
町民にとって本当にいざというとき、本当に困ったときの頼りは消防ですよね。特に病気になったとき、どこに助けを求めていいかわからない。そのときの頼りは消防なんです。そこが充実していないということは、町民にとって非常に不安なことであるし、また不幸なことであるということが言えると思います。町がどんなに偉そうにですね、してても、そこが足りてないというのはやはり大きな問題だというふうに思いますので、できる限りの増員。急いでいただきたいというふうに思います。もちろん一時にたくさん隊員をふやすことによって、年齢構成などの問題が起こるというのは理解できます。かつて役場でもそういう事例がありましたので、そのあたりは十分に理解しているつもりではありますけれども、そうしたらその分、分団のほうでカバーしていただけるような体制を整えるとか、やり方は幾つかあるかなとは思います。また葉山の分団もとても優秀に、訓練も積み重ね、そして住民の方からの信頼も厚いというふうに思いますけれども、そちらに対する対応もですね、十分に行っていくなど、やはり充実させていかなければいけないというふうに思います。いかがでしょうか。
町長(山梨崇仁君)
私の認識ではこれまでですね、非常備消防としての消防分団の位置づけというのは非常に重くあったものという認識をしておりまして、それについては今後も変わることはないというふうに改めて申し上げたいと思います。現状では常備消防についての機能、また人員体制の強化を図っておりますので、そこは消防分団の活躍に感謝をしながらですね、常備消防がさらに増して強くなれるようにというふうに考えていきたいというふうに思っております。
3番(畑中由喜子君)
非常に力強い決意を聞かせていただいたと思っております。みんなで応援したいと思いますので、何とか消防の陣容を整えるということを一刻も早く進めていただきたいというふうに思います。
それでは最後に、安全で安心して暮らせるまちづくりについて。年をとっても安心して暮らせるための諸施策についてに移らせていただきたいと思います。先ごろ行われました高齢者福祉に関するアンケート調査の結果報告を拝見しても、今後も現在の住まいを継続したいというのが高齢者それから要介護認定者ともにですね、非常に多くのパーセンテージを占めたお答えとなっておりまして、大多数を占めているということですね。そして高齢者の6割がその中で将来の不安感を持っているというアンケート結果が出ております。葉山町としては、介護事業に関してもですね、町独自の施策を投入していくというのも一つの考え方ですし、例えば介護保険料の抑制についての考え方ですね。一般会計から投入するかどうか。国保と同じような問題になってくるかもしれませんけれども、そういうこともあります。それで多くの方が在宅での介護、在宅でのケアを望まれているというのがアンケート結果では出ているんですけれども、最終段階ではね、やはり施設に入りたいということに。それは主には家族、御家族からの話になってくるかもしれないんですけれども、そういうことで今度第6期の介護保険事業計画では、特養も増設の見込みですよね。いかがですか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
議員のほうからお話ありましたように、今回町民アンケートの結果をもとにですね、ことし1年かけて施設整備も含めて、今する、しないではなくてですね、委員会のほうで検討していきたいと思っております。
3番(畑中由喜子君)
そうすると、私の認識としては、第6期では施設を1つふやしていくというふうに考えていたんですけれども、それも今後の検討ということになるわけですか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
そのようですね。やはり皆さん多くの方は、今の時点では健康な方がまず多い。それで最後まで御自分の御自宅で過ごしたいという御意見が多いということと、でもやっぱり最終的には施設もふやすべきであるというような意見もございますので、委員会のほうでやはり検討するということで、今の時点ではふやす、ふやさないということの決定はしておりません。
3番(畑中由喜子君)
多くの町民の方が、施設はあれば気持ちは楽になるというね。最終的には駆け込むところがあるというのは、非常な安心感につながるというのは思ってらっしゃると思うんですね。ただそうすると、施設を例えば計画に位置づけて1つふやしたとすると、介護保険料がはね上がるというような、何ていうんでしょうね。関連性というのを理解していただけてないところが、すごく大きいのかなという気がするんです。私なんか一生懸命そういう御説明はするんですけれども、やはりそういう部分も、町もですね、関連性についてきちんとやはり町民の方に情報をお渡しするということが大事かなというふうに思いますけども、その辺はいかがでしょうか。
保健福祉部部長(仲野美幸君)
やはり施設を充実させていけば、介護保険料も上げざるを得ないこともございますので、その辺も含めて広報等もしていきたいと思いますし、1年かけてで、同じことになってしまいますけれども、委員会のほうで検討していきたいと思っております。
3番(畑中由喜子君)
本当に高齢者の、葉山町の人口の3分の1、約3分の1に達してきてるんですね。町長は非常に子育てにこの間力を入れておられますけれども、それはそれでいいことだと思います。ただ先般、私も岡山県奈義町にお邪魔して、ここは子育て日本一を目指してるところなんですけども、子育て応援宣言というのを出してらっしゃいます。ちょっとその前文読ませていただきますけれども、「子供たちは次代を担うかけがえのない存在で、奈義町を守り支えてこられたお年寄りとともに、奈義町の大切な宝物です」という文章から始まるんですね。これは本当に大事なことであって、もちろん子育てにも力を入れなければいけないのは、将来にかかわる問題であって、町が発展していくためにどうしても必要な部分ではありますけれども、同時に高齢者への配慮というものも、非常に重要なことだというふうに思います。ですから、ぜひともこの高齢者が安心して暮らせるための施策というものを、より充実させていっていただきたいというふうに思うんです。
これからますます高齢化は進展しますし、そして国の方針としては、方向性としては、施設介護ではなくて在宅介護という方向性。これはもう昔からそうなんですけれどもね。それでなおかつ今、包括ケアシステムを目指すというところにきていますよね。先般、横須賀市で地域包括支援センターと医師会と横須賀市がそろって勉強会をなさったところに、私もちょっとお邪魔させていただいて勉強させていただいたんですけども、横須賀市では、横須賀市として包括ケアシステムの構築を目指して体制を整えようということで3者で協力をし合っているところなんですね。研究をしたりしているところです。それで葉山町にとっては、その医療の部分、お医者様が少ないということで、なかなかそことの連携というのが難しいのはわかってるんですけれども、でもこれはやっていかなきゃいけないことですよね。もう国の方針として出てきているものですし、今後絶対に医療との連携というのは、もう切っても切れない重要な施策になってくると思います。町としては、今後これに関してどういう取り組みを展開していこうとしてらっしゃるのか伺っておきたいと思うんですが。
町長(山梨崇仁君)
葉山町の場合は、総合病院、病院という大規模なものがない現状の中におきまして、逗葉医師会さんを初めとする三師会、薬剤師会、歯科医師会、また逗葉地域医療センター等を交えてですね、逗子葉山地区医療保健福祉対策協議会というものを過去から立てております。昨年までは防災に関する医療資機材、また緊急時の医師と看護師の配備についてということを集中的に話し合いをしてきたんですけども…失礼、一昨年度までは。昨年度と本年度についてですね、在宅医療をどうしていくかということを研究を主にしていただいております。基本的には訪問医療等になってきてるんですけども、またそれと福祉・介護との連携についても今後の課題としていこうというふうに、お医者さん側からですね、その三師会側からのほうから提案をしていただいてますので、その動きをとめないように町もしっかり支援を、逗子市さんと一緒に支援をしていくこと。また福祉介護事業者のほうにもですね、そういったニーズのほうは十分ありますから、お医者さんとの連携に積極的に参加をしてくださいという呼びかけをしていくことで、それこそ包括的なケアシステムの第一歩になっていくんじゃないかというふうに考えております。
3番(畑中由喜子君)
そうすると、それはすごく期待したいですけども、期待するところですが、町は、町の受け皿としてというのかな。どこにそういうものを構築していくのか。どこの課というのかな。委員会をつくるのか、調査会をするのか。どういう形で進められますか。
町長(山梨崇仁君)
実際に今、社会福祉協議会さんと一緒になって地域包括支援センターがありまして、介護に関する相談窓口から要支援と要介護の事業者へのつながり等については、そちらのほうでやっていただけるものと認識をしております。今問題は福祉と医療の連携というところですので、私や平井市長入った中での逗子・葉山での医療についての体制を整えた上で両者をつなぎ合わせる。そういうふうに考えていくべきものだというふうに認識をしておりますから、そのつなぎ合わせの段階のときには逗子・葉山の行政が主体となって、医療・福祉の共同の議論の場を設けていくべきものじゃないかというふうに思います。
3番(畑中由喜子君)
できるだけ早い時期につなぎ合わせる場をつくっていただけたらというふうに思います。これで私の一般質問を終わりたいと思います。いろいろありがとうございました。
議長(金崎ひさ君)
これにて3番畑中由喜子議員の一般質問を終わります。以上で本日の一般質問を終わります。
議長(金崎ひさ君)
本日の日程はすべて終了いたしました。あすは午前10時再開いたします。
本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。(午後4時30分)
- この記事に関するお問い合わせ先
-
お問合せ先:議会事務局
〒240-0192 神奈川県三浦郡葉山町堀内2135番地
開庁時間:8時30分~17時00分
閉庁日:土・日曜日、祝祭日、年末年始
電話番号:046-876-1111 ファクス番号:046-876-1717
更新日:2018年01月31日