教育民生常任委員会会議録 平成20年10月10日
開催年月日
平成20年10月10日(金曜日)
開会時間
午前10時00分
閉会時間
午後0時23分
開催場所
葉山町議会 協議会室1
付議案件
- 付託案件
(1)陳情第20-9号 医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を行うよう県に対しての意見書提出を求める陳情
(2)陳情第20-10号 国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情
(3)陳情第20-11号 葉山町の私学助成制度拡充を求める陳情
(4)陳情第20-12号 「地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政処置を政府等に求める意見書」の採択を求める陳情書 - その他
出席並びに欠席委員
出席7名 欠席1名
役職 | 氏名 | 出欠 |
---|---|---|
委員長 | 伊東圭介 | 出席 |
副委員長 | 山梨崇仁 | 出席 |
委員 | 金崎ひさ | 出席 |
委員 | 阿部勝雄 | 出席 |
委員 | 佐野司郎 | 出席 |
委員 | 鈴木道子 | 出席 |
委員 | 中村常光 | 欠席 |
委員 | 守屋亘弘 | 出席 |
オブザーバー | 議長 笠原俊一 | 欠席 |
傍聴者
鈴木知一議員 畑中由喜子議員 近藤昇一議員 森勝美議員
一般傍聴者 1名
説明のため出席した者の職氏名
役職 | 氏名 |
---|---|
生活環境部部長 | 成島光男 |
下水道課係長 | 青木聡 |
保健福祉部部長 | 石川恵一 |
保健センター所長補佐 | 井上尚美 |
教育総務課課長 | 三留順二 |
下水道課課長 | 武士通隆 |
下水道課主査 | 阿比留正輝 |
健康増進課課長 | 稲子典義 |
教育部部長 | 吉田仁 |
学校教育課課長 | 加藤雄司 |
会議の書記
議会事務局局長 上妻良章
議会事務局局長補佐 高橋孝行
会議録署名委員
委員長 伊東圭介
会議の経過
委員長(伊東圭介君)
おはようございます。それでは定刻になりましたので、教育民生常任委員会を開会をいたします。(午前10時00分)
本日、中村委員から欠席の届けが出ておりますので、中村委員欠席ということで、委員、私含めて7名ということでございます。定足数に達しておりますので、会議のほうを進めさせていただきたいと思います。
お手元に次第をお配りさせていただいておりますけれども、若干変更を含めて対応していきたいというふうに思います。まず1点目でございます。お手元に資料も配らさせていただいておりますけれども、まず下水道課から報告ということで、本会議初日冒頭にですね、町長から行政報告でありました保土ケ谷工業の件でございますけれども、これについて下水道課のほうで報告をしたいということで、担当常任委員会にということでございますので、まず冒頭にやりたいと思います。陳情審査の前に。よろしいでしょうか。その後、付託案件であります陳情20-9号、それから陳情20-10号、11号、これに関しましては教育委員会の管轄でございますので、一括審査ということでよろしいでしょうか。教育委員会に関する、私学の助成の問題でございます。その後、一度教育委員会に出てもらって、採決等の後にですね、教育委員会からも報告ということで、1点ありますので、お願いをしたいと思います。案件は、来年度から給食費の値上げという件があるそうなので、その報告をさせていただきたいということでございます。よろしいでしょうか。その後、陳情第20-12号を審査をいたしまして、付託案件は終了でございます。その後、その他ということで、昨日の議運で付託を仮に受けていますけれども、本会議でこれから付託をされますけれども、20-19号、閉会中の審査ということで、その件のこと、日程調整も含めて。その後、最後に常任委員会の視察の件ということでお諮りをしたいというふうに思っています。こんな流れで本日会議を進めたいと思います。時間がですね、なるべく午前中に上げたいなとは思いますけれども、皆さんの御協力いただければと。恐らく2時間で上がると踏んでいますけれども、ぜひ委員の皆さんの御協力いただければというふうに思います。
それでは、傍聴希望者がいますので、許可をしたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
(「異議なし」の声多数)
それとあわせて下水道課のほう、入室していただきます。暫時休憩いたします。
(午前10時03分)
委員長(伊東圭介君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前10時04分)
それでは、まず所管事項で報告ということで、下水道課職員に入室をいただいております。部長も御出席いただいております。それで部長のほうから職員の紹介お願いいたします。
生活環境部部長(成島光男君)
職員のほう紹介させていただきます。下水道課長の武士です。同じく、下水道の係長の青木です。下水道課の主査の阿比留です。生活環境部長、成島です。よろしくお願いいたします。
委員長(伊東圭介君)
お願いいたします。それでは、下水道課のほうから報告ということでございますので、武士課長のほうから報告お願いいたします。
下水道課課長(武士通隆君)
早速でございます。御説明申し上げます。お手元にこの地図を、ちょっとわかりやすいようにお配りをいたしました。色分けしてございますように、保土ケ谷工業に2本契約をしておりました。契約が6月の12日に契約をしまして、その後工事説明会、準備工等を踏まえまして、8月の20日から9月の7日ぐらいまで試験掘工ということで順次順調に進んでおったわけでございます。9月8日からは管の布設工ということで本格的に工事が始まっていましたんですが、実際の話で言うと9月の16日、ここで破産したということで、私ども当課には翌日9月の17日、朝9時過ぎでしたか、取締役さんより破産の申し立ての連絡が入りました。早々に私ども、覚えているかと思いますが、折しも台風が近づいていたちょうど時期でございましたので、看板その他、私ども職員の手によりまして撤収作業をしたということでございます。それと、このグリーンの線で明記してございます右側のほうに、若干見づらいんですが、階段の部分がございます。こちらがいわゆる中途な状況になっていまして、階段の幅約4.5メートルのうちの3分の1ぐらい、土が露出しているような状況でございましたので、安全対策ということで、早々に単管によって仕切ったということでございます。その後、9月の22日に破産手続の開始の決定が横浜地裁のほうであったということでございます。破産管財人が横浜総合法律事務所、弁護士の佐伯さんに決まったということでございます。それと10月の2日に初めて現場の代理人さんと保証会社と私どもで初めて現場の立ち会いがあったということでございます。同日10月2日には工事請負契約の解除という手続がございました。今後、10月の23、24に関しまして現場の立ち会いを再度しまして、出来高の確認をするという手続で順次進んでおります。現在はそういうことでございます。以上でございます。
委員長(伊東圭介君)
ありがとうございました。それでは、これに関しまして委員のほうから何か御質疑あれば、若干時間を設けたいと思いますけども。
委員(佐野司郎君)
御説明いただいて、経過についてはよくわかったんですけれども、今後なんですけれども、次、工事の進捗状況についてはどういう予定…推測でしょうけれども、予定でおりますでしょうか。概略で結構です。
下水道課課長(武士通隆君)
通常、工事工程会議ということで、その月々の、月初めに打ち合わせを行います。この時点で保土ケ谷工業の報告が約7%から8%という報告がありましたその辺を踏まえますと、残りが九十数%になってしまうということで、ほとんど残っているんだという形になります。よって、この立ち会って双方、見た目と、やった進捗状況も踏まえて、今後、私ども技術者、今2人いますけれども、再計算をするような格好になろうかと思います。それで日にちを設定しながら、再度一般競争入札と、やり直しというような格好ですよね。そういう格好でなろうかと思います。アバウトな説明なんですけれども、以上そんなような形で進捗します。
委員(佐野司郎君)
じゃあ年度をまたいでしまう可能性もあるということですか。
生活環境部部長(成島光男君)
今、委員言われるように、今回の案件がですね、竣工期限が3月末の竣工期限になっておりました。今回この2カ月ちょっと、3カ月ぐらいになるかと思いますけれども、やはり空白期間ができますので、今、私たちが考えているのは、12月のときに繰越明許の補正案を出させていただきまして、1月ぐらいに入札を行う。それから大体工期が7カ月程度かかるかなと思っておりますので、今度の竣工期限につきましては8月ないし9月、そのくらいを予定しております。
委員(佐野司郎君)
よくわかりました。あとは繰越明許等設定されたときにまた教えてもらいたいことがありましたら、お尋ねすることにします。どうもありがとうございました。
委員(守屋亘弘君)
3点あるんですけれども、まず1点は、前払い金はこの場合、もう支払い済みなんでしょうか。
下水道課課長(武士通隆君)
はい、金額で1工事1,000万、もう一つが1,100万、合計2,100万前払いしてございます。
委員(守屋亘弘君)
それと、さっきのお話で、保証会社とおっしゃいましたけれども、これは連帯保証の会社という意味ですか。それとも支払いの保証関連の保証会社なんですか。
下水道課課長(武士通隆君)
連帯保証ということで位置づけがされております。
委員(守屋亘弘君)
そうしますと、連帯保証のね、会社がその後を引き続いて工事すべきだというように私は考えるんですけれども、先ほどのお話だとまた新たに入札をして云々と。非常に施主側としては不利な条件になろうかと思うんですね。といいますのは、施主側、我々サイドを考えてもらうと、どうしても工事はしなくちゃいけない。幾ら安くたってやらなくちゃいけないというような話になると、すごい安い金額で工事を請け負うような形になるんじゃないかと。それがちょっと懸念されるところなんですが、いかがなんでしょうかね。その段取りとしては普通は工事保証人がその後をずっと引き継ぐ。何のための保証人かわからないですよね。もしそれでチャラだとなればね。その辺いかがなんでしょう。
下水道課係長(青木聡君)
じゃあ、課長にかわってお答えいたします。今これ、基本的にはですね、契約は財政課のほうでやっております。今、資料としまして、契約、保証のほうなんですけど、東日本建設業保証株式会社というところで金銭的なもので処理させていただいておりますので、下請という形じゃありませんので、続行してはできないという形になっております。
委員(守屋亘弘君)
今さっき課長がお答えになった工事の保証じゃないよということですか。というのは、普通、従来ちょっと制度が変わった云々があるかもしれませんけれども、工事の保証というと、例えばA社が工事請負を葉山町と結ぶと。それでB社がですね、万一の場合は工事をA社が倒産するなり何なり瑕疵があった場合に、B社が全部保証しますと。あと引き継いでやるよというような工事保証会社があるはずなんですけれども、今のお話だと、お金の面だけ保証するということですか。
下水道課係長(青木聡君)
私もですね、詳しいことは財政課のほうなんですけど、今、書類を見る限りはですね、契約金に対して何%という保証でですね、東日本というところがやっていますので、昔は選べたんですけど、今は金額によってこういう保証会社がやっておりますので、今、こちらの東日本で契約している状況になっております。
委員(守屋亘弘君)
もう1点、最近、新井組が倒産しましたけれども、本年度、まだ全部調べてないんですが、本年度、新井組に発注しているケースはないですよね。
下水道課課長(武士通隆君)
幸いございません。
委員(鈴木道子君)
今のお話ですけれども、保証について、昔は選べたんですけどってお話がありましたけれども、それは工事の保証か金銭の保証かを選べたということですか。
下水道課係長(青木聡君)
はい、そのとおりです。
委員(鈴木道子君)
もう金銭になってしまったというのは、選べなくなってしまった。保証するのはこの東日本保証株式会社ですか。保証協会…何とおっしゃったかしら。そこしかないんですか。または、ほかでやれば工事の保証ができるんですか。
下水道課係長(青木聡君)
申しわけないんですけど、詳しくは財政課のほうの担当になりますので、もしあれでしたら、そちらで調べてですね、お答えしたいと思います。
委員(鈴木道子君)
引き続いて、担当課でもいいし、管財課の判断かもわからないんですが、保証に関しては工事の保証のほうがいいのか金銭のほうがいいのか、どちらが…これからのことも考えて、もしこれからセレクトされる要件があるとしたら、どちらのほうが有利で、町にとってはよいという判断ですか。
下水道課課長(武士通隆君)
相手が選ぶ分もあろうかと思うんですけれども、現課とすると、今申し上げましたように繰越明許という方法をとらざるを得なくなる。そういう観点から言えばですね、やっぱり次に保証する会社さんが出てこられて引き続き工事していただくに、我々とすればそのほうが全然いいに決まってますよね。これからまた先ほど言ったように手続があって、繰越明許ありきで仕事するというのは、現課とすると次の新しい年度にもまた新しい工事が入ってくるわけですから、かなり負担になりますので。ただし、今、委員さんのおっしゃるような意味で、現課にどっちがいいんだという話であれば、かわりの会社さんが施工してくれるほうが私どもとしてはありがたいですよね。
委員(鈴木道子君)
多分、管財課の判断というか…(「財政課」の声あり)ごめんなさい、財政課ですね。判断ということがあると思いますので、今、青木さんが、係長がおっしゃった、後で聞いて御返事をということでお願いしたいと思います。
委員長(伊東圭介君)
ほか、よろしいでしょうか、この件に関して。
委員(阿部勝雄君)
ごめんなさい。この色分けしたのは何だっけ。(「その1とその2」の声あり)そういう意味ですか。7%完成か、7〜8%工事を進めたというんですが、その結果、どこをやったんですか。極端な話、穴だけあけたら7%だと言われたんじゃ、かえってまずくなるから。
下水道課係長(青木聡君)
工事の内容につきましては、まず最初に試掘工というのをやりました。それは道路の中に水道管とかガス管、入っている位置を確認するためにですね、その試掘工をやりまして、その後ですね、9月の8日から管路布設工というのを少しやりまして、マンホールとかが一部入っております。それの出来高が全体の7%から8%ぐらいになっております。
委員(阿部勝雄君)
この次、今度はそれを除いた入札ということになるんですか。そんなあっちこっち虫食いみたいにやられたのに。かえってまずくなるような気がするんだけど。その辺はそういうことですか。
下水道課課長(武士通隆君)
ですから、これはもう全く私どもも、多分現場の工事業者も全く予測ができなかった部分ですから、甘んじてそれは現況を受けざるを得ない。よって、立ち会ってどれまでできたかということで、これから金銭面も含めた形の立ち会いをさせていただいて、またうちの担当によって再計算をするというような状況になろうかと思います。
委員(阿部勝雄君)
すいません。これの違反金というんですか、何ていう、罰金のようなものというのは、どのくらいあるんですか。
下水道課課長(武士通隆君)
契約金の10%ですか。
委員(阿部勝雄君)
これは今言った10%のあれは保証会社が払うということなんですか。
下水道課課長(武士通隆君)
基本的に、再三申し上げているように、財政サイドの話になろうかと思いますが、保証会社が当然お支払いをしていただくというふうに伺っております。
委員(守屋亘弘君)
本件2件ね、5,000万以下の契約ですよね。そうすると、先ほどおっしゃった前払い金が1,000万と1,100万だというお話なんで、例えば5,000万と契約したとしますと、20%ずつ払っていると。返ってくるのが10%ということですか、今のお話だと。
下水道課主査(阿比留正輝君)
前払い金と出来高分を精算いたしまして、当然支払い過ぎた分があれば保証会社から町へ返還されるようになります。
委員長(伊東圭介君)
出来高を計算して、そこから引いてですからね。よろしいでしょうか。
委員(金崎ひさ君)
すいません。階段が途中で何か安全対策をしたということなんですか。その辺はもう来年の完成まで、この辺たくさん通る人が多いと思うんですが、安全面は完全に大丈夫ですか。
下水道課課長(武士通隆君)
当然のように、これ、予算措置してあったわけではございませんので、私どもの判断等を含めてですね、単管で囲ったということで、私たちの判断にすぎませんけれども、安全であるというふうな判断をさせていただきました。
委員(阿部勝雄君)
この階段のあれが、7%…7〜8%やった中に、この階段だけいじくったということ。それとも単なる階段があったのが別のあれになったということ。
下水道課係長(青木聡君)
階段の中にですね、管をまず布設してあります。それのところで、普通は復旧して終わるんですが、そこまで復旧まで至らない状況になっていましたので、その中にパーセンテージの分も入っております。
委員長(伊東圭介君)
よろしいでしょうか、それでは報告ということで。以上で終了させていただきます。暫時休憩いたします。(午前10時21分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前10時23分)
それでは、付託案件のほうに入らさせていただきます。まず1番目の陳情第20-9号医師・看護師を増やし地域医療と公立病院の充実を行うよう県に対しての意見書提出を求める陳情から入りたいと思います。それでは、まず最初、1回目でございますので、まず朗読からいきますか。それとも先に職員入場させますか。
じゃあ、参考に職員の見解聞きたいと思いますので、用意してありますけれども、入室していただいてよろしいでしょうか。
(「異議なし」の声多数)
それでは、暫時休憩いたします。(午前10時24分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前10時28分)
保健福祉部長、それから健康増進課職員に入室をいただいております。それでは陳情第20-9号のほう、審査を進めたいというふうに思います。それではまず最初なので、朗読のほうをお願いいたします。事務局。
(書記朗読)
はい、ありがとうございました。それでは、まず町側のこの陳情に対する見解等ありましたら、まず述べていただきたいなというふうに思いますけれども。いかがでしょうか。
健康増進課課長(稲子典義君)
よろしくお願いいたします。それでは、陳情項目の1から5に掲げてございます5項目につきまして、若干御説明させていただきたいと思います。
まず、1項目の公立病院の財政支援の強化につきましては、救急医療事業、感染症指定医療機関運営事業、がん検診連携拠点病院機能強化事業などの補助金の助成を行っております。
2項目目の医師・看護師・助産師確保対策の強化につきましては、国において医学部等の定員数の見直しが検討されております。看護師・助産師の確保につきましては、県では平成15年4月に県立保健福祉大学に看護学科を設立して、あわせて神奈川県立衛生短期大学等を廃止した結果、380人の定員減となっております。定員を削減した理由といたしましては、看護師を養成する学校等に対する入学希望者の減少によるものだと聞いております。
3項目目でございます。救急告示病院に対する財政支援につきましては、救急告示病院2次救急病院でございますが、神奈川県内に170病院が指定されております。なお、県においては地域の救急告示病院に対する補助金の交付等の財政的支援は現在行っていない状況でございます。
4項目目の3次救急病院、これは救急救命センターを有する病院のことでございます。これの病院の設置につきましては、現在県内を11の医療圏といたしまして、川崎及び横浜市に集中しており、県西部には3次救急病院がない状況となっております。
5項目目の県立6病院の地方独立行政法人化の問題でございますが、県では平成19年5月に神奈川県立病院あり方検討会を設置し、同年12月3日に指定管理者制度を導入した汐見台病院を除いた県立6病院について一括して一般地方独立行政法人に移行すべきであるという報告がなされております。県立病院は、高度専門医療、不採算医療などを提供しており、収支もほぼ均衡した病院運営を行っているものの、医療機能を充実するための人員配置や施設整備は必ずしも十分なものとは言えない状況にあるとして、県立6病院を一括して一般地方独立行政法人に移行する準備を進めているものでございます。
以上で陳情第20-9号について説明を終わらせていただきます。
委員長(伊東圭介君)
はい、ありがとうございます。これ、3番の救急告知と書いてある、告示ですよね。本来は「示」ですよね。陳情のほうが「知」になっていますけれども、告示病院ですよね。多分、陳情のほうが間違っておられると思います。去年出たのと間違ったところも同じような。(笑い)
それでは、委員のほうから何か担当課に質疑等あれば。
委員(守屋亘弘君)
本件と関連すると思われるんですけれども、逗葉地区における総合的病院の誘致というのか、設置について、現時点で葉山町が例えば逗子市なり、あるいは関連する医療機関に何らかのコミットメントをしたことはあるんでしょうか。
保健福祉部部長(石川恵一君)
私、4月からこの職についているわけですけれども、この間、逗子市のほうからも、新聞紙上等では見ておりますけれども、逗子市の職員の方からそういう話は聞いてございません。
委員長(伊東圭介君)
ほかに何か質疑等ありますか。
委員(鈴木道子君)
1番の説明のところで、補助金を出しているというお話ですけれども、これ、直接出しているのと、あと何ていうんでしょう、そういう何とか協会負担金とか、そういう形で出しているのと2種類ありますよね。ちょっとその辺の中身がもう少しわかったら教えてください。
保健福祉部部長(石川恵一君)
全部のことについて知っているわけではないんですけども、今、県の20年度の予算、見ているんですけど、この中にがん診療連携拠点病院機能強化事業費という形で、予算額として1億円のっかっているという形は、今この県の概要では出ております。ただ、中身について、申しわけございませんが、どのような形でもって補助金を配付しているかというのは。
委員長(伊東圭介君)
ほかにいかがでしょうか。
委員(阿部勝雄君)
1つだけ気になったんだけど、先ほど看護師の受験者が少なくて、定員割れというような報告されたと思うんだけど、確かに今、看護師、なりたくなくてじゃなくて、なっても困るという労働条件のほうが。だから昔は白衣の天使で、結構花形のあれもあったんですが、今、逆に過労のあれがということで、魅力を感じない制度…制度じゃないや、職業になったということで、逆に減っているのかなと。単なるそういうことで、定員割れだから仕方ないじゃなくて、そちらを改善しないとまずいんじゃないかという気がしたんだけど。たしかそう言ったと思ったんだけど、聞き違いかな。定員割れで応募が。
健康増進課課長(稲子典義君)
今、看護師の問題でございますが、神奈川県で保健医療計画というのが示されておりまして、その中での目標、看護師職員の構成とか確保の促進とかですね、そういうのを目標を抱えておりながらですね、対策といたしまして看護師職員の養成確保を促進していくんだというようなことで、計画のほうにはうたわれております。それとあと看護職員の定数対策の促進ということで、やはり勤務環境の改善、そういう改善をしていかなければならないというようなことが掲げております。今後、このようなことで本当に看護師不足というのがありますので、その辺の改善を県のほうでも計画の中でうたわれておりますので、目標に沿って進めていくと思います。
委員(鈴木道子君)
2つ伺いたいんですけれども、看護師、これから少ないというのはとても困ることで、私は常々看護師の社会的ステータスを上げるべきだというふうに思っておりますけれども、大変いろいろ環境条件も含めて。葉山町でどのくらいの看護師さんがいらっしゃるかなんていうのは、把握はしていらっしゃいますか。まずこれが1点です。
委員長(伊東圭介君)
その数字、もし…あるのかないのかで結構です。いかがですか。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
正確な数字はつかめてはいないんですが、現在看護師として働いていらっしゃらない在宅看護師登録というのがございます。そちらの数字を後日でよろしければ…今、調べてくることも可能なんですが、在宅看護師の制度というのがありますので、一度リタイヤされて登録をされている方とか、あとは若いんだけれども、資格は取っているけど、何らかの理由でお仕事についていらっしゃらない方の数というのは、御報告することは可能です。
委員長(伊東圭介君)
そういう数は把握はできているんですか。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
はい。
委員(鈴木道子君)
やはり免許の登録等の関係で把握していらっしゃるということですかね。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
やはり事業、各自治体の事業も、いろいろな事業が広がってくることもありますので、在宅看護師の登録というのを県のほうでやっておりますので、そちらの資料を参考にさせていただくというのは可能ですので、数字は出せます。
委員(鈴木道子君)
それはじゃあ、これからの高齢社会を迎えるに当たっても、また災害等のときにも重要なデータですね。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
保健センターの事業で、やはり健診であるとかあるときにですね、乳児健診とかのときに、在宅の看護師さんの方にお願いをして、アルバイトで来ていただいたりというのは、今でもやっておりますので。
委員(鈴木道子君)
わかりました。とてもこれをしっかり把握しておくということが、いろんな場面で重要なことだという認識を新たにしました。
もう1点は、この葉山町で現実に衣笠病院でお産の取り扱いが中止したということがありますけれども、小児科が近くにできたり、割と産婦人科も、個人の病院であったりしておりますが、不便の声というのは町民から現実にもし上がっていたら教えていただきたいのと、現状をどうとらえているかということをお聞きしたいです。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
現実問題ですね、「お産難民」という言葉が出ているように、出産予定日の何カ月前に、もうこの施設でお産をするんだということを予約しないと、病院でのお産ができない状況なんです。逗子市で開業医の産婦人科のお医者様が3件ございますが、その3件もやはりキャパ数、病床数がございますので、やはり葉山町の妊婦の方々は近隣の公立病院というふうになっているんですが、やはり何カ月も前でないとお産ができないというような声は聞いております。前に予約をしないと。なので、余談になるかもしれないんですが、昔は里帰り出産というような形で、お産間近に戻ってきてお産をされるというようなのがあったと思うんですが、今はそれがちょっと難しい状況にあるということも聞いております。
委員(鈴木道子君)
お産のほかで、病院が少なくなったとか何か、そういうお声というのは、特段出てないですか。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
数年前は小児科が足りないというような声は聞いておりましたが、町内にも小児科のお医者様ができましたし、逗子市にもこの9月にまた新たに小児科のお医者様ができましたので、最近はそのようなことは…私が子供のところから外れたこともあるかもしれないんですが、最近は聞いていないです。
委員(守屋亘弘君)
ちょっと、公立病院が例えば三浦市立病院がね、赤字だと。というのは、患者が来ないからかな。どういうことなんですかね。というのは、一般に横浜南共済病院、お世話になっているんだけど、あるいはハートセンター、お世話になっているんですけど、もうフロアにあふれるほどのね、お客さんと言っちゃいけないんだけども。(笑い)あるのにかかわらず、何で公立病院が赤字なのか、その辺がよくわからない。
保健福祉部部長(石川恵一君)
病院の経営というのがちょっと私わかりませんけれども、今言われているのが、技術が高度化して機器類も高度化されたものが出てくる。当然単価が高いと思います。また、医師あるいはその病院に勤めている方、そういう方の診療報酬、そういう点数等につきましても、金額等は把握しておりませんけれども、低いとよく言われております。そいう部分もあります。また今、委員が言われたように、当然病院に行く患者さんにつきましても、どこの病院といっても、三浦半島にも大きな病院が幾つもありますので、そういう病院がある程度お客を…お客じゃないですけど、病気になった方が自分で選んで行かれるわけですから、そういう部分で少なくなっているところもあるのではと、そのような感じは受けております。
委員(佐野司郎君)
ちょっと教えてもらいたいんですけれども、医師・看護婦が減っているとか診療科目がなくなって困っているとかという現象は全国的にいろいろ報道されているんですけれども、その原因なんですけれども、公立病院を財政的に支援しなくなった、あるいはここに書いてあるように独立法人にしてしまおうとか、そういう理由がもうかなりの部分を占めていて、公立でない病院も世の中にはあるわけで、国全体もさっきも言いましたように医学部の見直し等々、問題としてはとらえて、政府も努力しているんですけれども、公立病院を公立病院としててこ入れしていく、特に県立病院と、この提出者が県立病院を要求する会ですから、県立病院等をそうやっててこ入れしていくことで、この問題はどの程度解決するかというのが、これを読んで素朴な疑問として残るんですけれども、やはりこれが大きな原因と考えて、公立病院を支援しなくなった、あるいは公立病院をなるべく避けて、赤字続きで財政的に避けて通ろうとする風潮が今日の事態を招いていると考えてよろしいんでしょうか。わかりませんか、その辺のところ。ほかにもっと大きな枠で、全体的に解決すべき問題なのかもしれないと思っているんですよ。そんなことを聞いても、葉山には公立病院一つないんですから、無理かもしれませんけれども、我々よりは専門家に近いということで、所感で、感想で結構ですけれども、わかりましたら教えていただきたいんですが。
保健福祉部部長(石川恵一君)
本来であれば、保健福祉部という形なので、委員の言われたように葉山には大きな病院というものがないわけで、そこまで今、事務は行ってないわけですけれども、葉山町民の方が三浦半島あるいは横浜市、そういうところ、圏外に出て行く方もおられると思います。そういう中でもって、病院のあり方というものを今、委員言われていると思いますけれども、病院というのは当然大きな大学病院、それと県・国の病院、そういうところについては高度の医療を当然行うものだろうと思います。それで、地域にある病院については、ふだんのかかりつけの診療所、あるいはその上で1日でも2日でも入院できて行えるような小さな病院があると思います。そういう中でもって、これから病院がどうあるべきかというのは、まことに申しわけないんですけれども、私そこまでうまく答えが言うことできないんですけれども、基本的には病院は身近な葉山の町民の方がどこでも、いつでも病気になったときに通える病院があるところがいいんだということでは、近隣に大きな病院があることはいいことだと、そのように思います。申しわけございません。
委員(佐野司郎君)
私の尋ねたいことを答えていただいたんですけれども、まさにそのとおりだと思いまして、町として考えるのは、町民が救急医療で行く先が必ず確保できるとか、あるいはいろいろな病気にかかったときに、横須賀、横浜、三浦も含めまして、鎌倉、少なくとも県外は特別としましても、県内でそういう行き先、診療の科目が確保できているかというのは注意を払わなければいけないんだと思うんですね。それに、そういうことをするのが、病院を持たない町であっても、行政の一つの責任だと思うんですけれども、それは県立に力を入れることなのかということで、町として考えたときには、公立だけでそれが確保できるのかどうかということがちょっと不安なものでお聞きしたんですけれども、やはり民間の病院であるとか、あるいは大学病院系であるとかも、やはり視野に入れて対応しなければいけないんじゃないかな。それと、先ほど言った国としてのもう少し、もうワンランク次元の高いところで医療そのものを考えなければいけないのかなというような気がしていたもので、県立とか公立だとか、それも大変重要なんでしょうけれども、公立を支援するほうがやりやすいのかという、簡単に言えばそういうことなんですけれどもね。確保しやすいのかということは。例えば横須賀の市民病院に出資をしたり、あるいはいろいろなコンタクトをとっておくことが住民の医療を確保することになるのか、あるいは横須賀とか横浜全体を考えて病院をなるべくみんなが行ける病院を調査したり確保したりしておくほうが行政としての仕事なのかというのが、ちょっとよくわからないんですけれども。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
今の委員のお話の中で、近隣の病院というお話があったんですが、葉山町といたしましては横須賀市・三浦市の病院、10の病院と2次救急の負担金を出資しまして、いつでも2次救急かかれるという体制を組んでおります。3次救急といたしましては、神奈川県域の中でやはり大学病院であるとか公立病院、12の病院が3次になって、3次指定を受けているんですね。その3次指定というのが、葉山町の近隣ですと、横須賀共済病院がその指定を受けておりますので、2次救急も3次救急も、葉山町の町民の方は横須賀共済病院があることによって安心にお暮らしいただけるというようなことが現状ではございます。
委員(金崎ひさ君)
陳情項目の3番の御説明の中で、救急告示病院が170の病院指定がされているというふうにおっしゃっていましたけれども、財政的支援はなしというふうに聞いたんですが、なしでよろしいんですか。今、この陳情項目を大幅に増額することということは、ある程度あるのかなと思って読んだんですが、御説明の中ではなしとおっしゃったような気がしたんですが、いかがでしょう。
健康増進課課長(稲子典義君)
陳情項目3でございますが、神奈川県ではですね、現在は行っていないというふうには聞いております。
委員(金崎ひさ君)
それで4番ですけれども、今ちょっとそのお話が出ましたけれども、ひところ新聞ざたになりましたけれども、救急救命でたらい回しでというふうなこともありましたけれども、県下ではそのような事例は把握なさっていますか。だから、この4番で、県西部2次医療圏に救急救命ができる病院を設置することの必要性といいますか、そういうものを非常に感じるような事例があったかどうかというのをお聞きしたいんですが。わかったらでいいです。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
事例については、正確には存じていないんですけど、やはりこの3次の救急の指定というのが、横浜市を中心に、横浜・川崎というところが多くありますので、ここの陳情にありますように、県西部についてはその指定の病院がないことがやはり問題ではあるとは考えております。
委員(金崎ひさ君)
いざというときは連携は整っておりますか、県下の状況ですけれども。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
救急医療につきましては、当然連携のもと、先日消防にも問い合わせをしたんですが、やはり葉山町にハートセンターってございますが、実際には救急の指定は受けておりません。ですけれども、救急車がハートセンターに運ぶことは当然あり得ますので、生命の尊厳ということで、やはり受け入れる病院があれば、まず真っ先にそこに行くというようなことが鉄則で行われておりますので、連携は当然されているものと考えております。
委員(金崎ひさ君)
すいません。5番ですけれども、これは病院を地方独立行政法人化するということで、県側から考えると本当にこれは財政面から当然そういうふうに進めるのだなというふうに、その意図はわかるんですが、これを独立法人化することによって利用者にとってのメリットといいますかね、何かあるんでしょうかね。そのあたりがちょっとわかったら教えてください。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
メリットと言えるかはわからないんですが、例えば災害時のときに自分の病院では今、病床数幾つ受け入れが可能というのを、コンピューターで瞬時に病院が入力をして、それが大もとの機関に行って、そこからどこの病院にこの方を搬送しようとかということをシステム的に今、構築しているというお話は聞いておりますので、一つのところがという基幹病院を一つつくるというようなことを、ある意味、瞬時に救急搬送ができるというようなことで、考えている部分もあるのではないかなというふうには考えているんですが。
委員(金崎ひさ君)
今のようなコンピューターの進んだ時代に、現在国立病院ではそういうことは行われていないんですか。公立病院では。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
行われている…一部では行われているんですが、それがすべての病院がそういう状況には今はないんですね。やはり大きい病院でなくても、幾つかの病床数があるところで、この病院では受け入れられますとかということがシステム的にまだ完成はしていないというようなことだと思います。ごめんなさい。
保健福祉部部長(石川恵一君)
今、ちょっと補足なんですけれども、当然葉山町でも今、指定管理の業務を行っております。ここで言っているのがそれに該当するか、私わかりませんけれども、当然こういう制度を使うということは、行政ではできないサービス、民間が持っている知識とか技能、そういうものをサービスに広く利用できるんだろうと、そのような形でもって、あと一つ言えるのは、行政は当然、条例でもって動いていますので、その条例の範囲内か、それは民間に任せれば、それに外れた部分でもサービスが提供できると、そういう部分が活用できるんであろうと想定いたします。
委員長(伊東圭介君)
立場立場でね、ちょっと考え方が大分違うんだと思うんです。ほか、よろしいですか。よろしければ質疑等終了させていただきたいというふうに思います。
委員(鈴木道子君)
5番の独立行政法人化することなく財政支援を強化することと書いてありますが、この独立行政法人化しても財政支援というのは可能ですよね。それは可能ですよね。それと、先ほどおっしゃったネットワーク、これもやはり医療の分野ですから、独立行政法人化してもネットワークをやろうと思えば、こういう災害が予想されるときですから、県の指導なり何かなり、要望なりでできますよね、それは。
委員長(伊東圭介君)
だれか、御答弁ありますか。
保健センター所長補佐(井上尚美君)
はい、可能であると考えます。
委員長(伊東圭介君)
それではよろしいでしょうか。それでは質疑のほう終結させていただきます。それでは健康増進課職員の皆さん、ありがとうございました。部長、すいません、ありがとうございました。(午前11時00分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前11時01分)
それでは、この20-9号についての取り扱いについていかがいたしましょうか。
委員(守屋亘弘君)
以前もこういう同趣旨のね、あったので、突然不採択というわけにもいかないでしょうから、前例に倣うしかちょっと。状況は特段好転しているわけではないと思いますので。言い方は悪いんですが、前例に倣うしかないのかなと思いますが。
委員(佐野司郎君)
先ほどの県立病院とか公的病院とか、独立法人化だとかと。にわかにどっちがいいかというのは判断しにくい面もありますけれども、やはり医療、医師・看護婦、あるいは医療の状況というのが厳しくなっていることは事実ですので、今までの守屋委員の御意見にもありますように、にわかにここで違う結果を出す必要はないのかなというふうに私は考えまして、採択して多少問題かなという点も、わからないで採択してしまうのはいけないのかもしれませんけど、事態そのものは採択すべきだというふうに考えております。
委員(鈴木道子君)
私も採択で別に異議ないんですけれども、今の5番のところとかね、別に独立行政…私たちの不勉強もいけないんですけれども、この法人化することなく財政支援を強化することというのは、ここに意味があるのかな。独立行政法人化しても財政支援を強化するということが可能らしいというようなこともあるので、全体にはもちろん大切な医療の分野というのは充実していかなければならないことはもう明々白々で、私もそう思っておりますけれども、いろいろ回を重ねて中身を見てきますと、趣旨了承でもいいかなという思いはいたします。でも、あえて皆様が採択と、前回と同じということでしたら、あえて皆様と同じにいたします。
委員(金崎ひさ君)
この陳情項目1から5までを県に対して意見書を上げるという陳情なんですけれども、私、言っていることはとてもよくわかって、趣旨は了承したいと思うんですが、これ、県じゃなくて私は国じゃないかなと思うんです。医療の充実ということでね。町民・県民・国民が医療が充実しなかったことによって命を落とすことがあってはならないというふうに思っていますので、この書き方を変えて、県にもでしょうけれども、国にも医療の充実ということで意見書を上げるべき。そこまで発展させてもいいのかなというふうに思っておりますので、趣旨了承でいかがでしょうかと思うんですけれども。皆様が同意してくださればの話ですけれども。採択でも構いませんけれども、このままで県にこのままの意見書を上げるというのは、ちょっと考えものかなというふうに思うんですけれども。
委員長(伊東圭介君)
今、お2人から趣旨了承でいかがだという声が出ています。ただ、この陳情は県に対する意見書の提出ということできていますので、この5つの内容については、国もかかわりもありますけれども、後半の部分はほとんど県にかかわる部分と思いますけれども。いかがでしょうか。
委員(阿部勝雄君)
今、私も金崎委員の言われるのがよくわかるんですが。これ、県に上げるのと同時に、同じ文章でね、国に上げてはまずいということではないと思うんですね。そうすると、だから県に上げちゃ陳情の趣旨に沿わないということではないので、これは両方に出せばいいかなと思います。私は基本的に採択するべきだと思ってます。そういう意味で、国とか県とか、そういうね、あて先がどうだこうだということじゃなくて、できれば私は採択でというほうが強いかなと。今、一番あれなのは、国の制度の医療制度の改悪だと私ら思ってますので、そういう点に対して要望として強く出したいと思いますので、私は採択したほうがいい。それで国にも出すというふうに考えています。
委員長(伊東圭介君)
この陳情元の趣旨からすると、県立病院の直営を求める会という題名のように、そこの部分の会なんだというふうに思います。国のほうの関係というのは、恐らく過去にも出したことがありますし、今後も恐らく出てくるだろうというふうに考えますので、そこまで今回広げることもなく、この採択でいくなら採択で、これに準じた形の意見書というのでいいんじゃないかなと思うんですけど。
委員(鈴木道子君)
直営を求める会ですか、この5番のところで言う、本当に住民にとって十分なお金を県のほうが出してくれれば直営でこのままいくということはいいと思いますけれども、やはりいろいろ削減されている中で、果たして県立病院の直営ということが県民・住民にとっていいことなのか。先ほど部長がおっしゃったように、例えば指定管理者等にしたら民間のノウハウが入るということもありますのでね、公立…県立直営ですと条例にのっとったことしかできないという部分があるので、そういう部分でも趣旨了承かなという今、思いがしているところでございますが。
委員長(伊東圭介君)
5番の考え方はちょっといろいろあるんだと思うんですね。当然、独立行政法人にすれば、診療科目を切ってくるんですよね。財政の問題が出てきますから、診療科目を減らして、もうかる科目だけを残すということにもなりますし、県で直営でやっていれば、県は行政ですから、行政サービスとしてやりなさいよというような言い方ができるというこの団体だと僕は思ったんですけれども。その辺をどういうふうに考えるかの部分だと思いますけれども。
委員(鈴木道子君)
もちろんそういうこともありますので、一長一短という部分も大いにあると思うんですよね。だから、これ、もっと突っ込んでいくと、ますます複雑な問題、難しい問題が明らかになってくると思いますけれども。陳情と請願の差といいますかね、そういう部分もあると思うんですけれども。そういうことも含めて、この程度と言っちゃいけませんね。このくらいの議論であったら、やっぱり趣旨了承かなと。拘泥はいたしませんが、今、私の思いはそちらのほうに傾いております。
委員長(伊東圭介君)
いかがでしょう、趣旨了承という声もあるんですけれども、採択という方、どうしてもという方、いらっしゃいますでしょうか。
委員(金崎ひさ君)
それじゃ採択という御意見がありますので、採択でも構いません。そして意見書の内容をまた少し考えさせていただいて、前例に倣って採択ということで、意見書提出で私はそれで構わないと今思いました。
委員(佐野司郎君)
これ、国に上げるべき問題だというのはよくわかるんで、私もそう思って先ほど質問したんですけれども。ただ、この陳情そのものは県立大学における看護師の養成だとか、県西部2次医療だとか、県立6病院だとか、かなり具体的な問題にかかわっておりますので、これ自体はね、やはり陳情に沿って県に要望書なり意見書を上げるということでいいと思うんですね。趣旨了承か採択かということになりますけれども、意見書を出すのであればね、やはりみんなでここで休憩をとって趣旨了承にしても、採択にしても、内容的に何ら変わりがなくて、ただ賛同したほうの精神的な気休めということになりますので、私は前例にあれして採択しちゃったほうが、いっそのことわかりやすいかなというふうに思っております。
委員(鈴木道子君)
皆さんがそうおっしゃるんだったら、私も採択で一向に差し支えありませんし、その意見書の部分で微妙な部分を明白にしないようにという言い方はおかしいですけれども、一長一短のほうがね、出ないような形の意見書をお願いしたいと思います。
委員(山梨崇仁君)
私は基本的には採択だという考えを持っておりまして、皆さんのおっしゃるとおり、この5番目対しては確かに気になる点はあるんですけれども、基本的に大学が国立大学が今、独立行政法人化されて、昨今はつぶれる大学が出てきたんじゃないかというニュースも飛んでおります。独立行政法人化されることで病院が果たしてつぶれても構わないのかという視点で私は物を考えるとですね、病院行政についてはぜひ国の、県の直営で行政としてやってほしいなという思いがありますので、私自身は5番もぜひ入れて採択してほしいなという思いがございます。
委員長(伊東圭介君)
それでは採択という声が多うございますので、陳情でございますので特に採決とりませんけれども、採択ということでよろしいでしょうか。
(全員異議なし)
それでは、全会一致で採択ということにさせていただきたいと思います。意見書のほうを提出していきたいと思います。文案については後日また皆さんに文案をお示しいたします。
それでは、続きまして陳情20-10号、それから11号ということで一括審査を行いたいというふうに思います。これに関しましても教育委員会のほう待機しておりますので、見解等を聞きたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
それでは、職員入室のため暫時休憩いたします。(午前11時12分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前11時13分)
それでは、引き続きまして陳情第20-10号国・県に私学助成制度の充実を求める意見書の提出を求める陳情、20-11号葉山町の私学助成制度拡充を求める陳情を議題といたします。今、教育委員会の職員に入室をいただいております。それでは教育部長の吉田部長のほうから職員の紹介お願いいたします。
教育部部長(吉田仁君)
どうも、おはようございます。よろしくお願いいたします。職員の紹介をいたします。私の隣、教育総務課長の三留でございます。その隣になります、学校教育課長の加藤でございます。部長の吉田です。よろしくお願いいたします。
委員長(伊東圭介君)
ありがとうございます。それでは陳情の朗読のほうからお願いいたします。題と、1枚目は全部読んでいただいて、2枚目は内容が同じでございますので、陳情項目のみということでお願いをしたいと思います。
(書記朗読)
はい、ありがとうございました。それでは朗読を終わりました。この2つの陳情については、一括審査をしていきたいというふうに思います。
それでは、まず学校教育課のほうの見解というものをですね、この陳情に対するものがあればお示しいただきたいというふうに思いますけれども、よろしいでしょうか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
ありがとうございます。まず最初にですね、当町におけます高校進学の状況から簡単に御説明申し上げたいと思います。平成19年度におきまして、両中学校卒業生228名おりましたが、そのうち公立の高校に進学した者が134名、一方私立高校に進学した者が73名、また定時制については5名、そして通信制並びに各種専門学校等が14名、さらに特別支援学校が1名、その他家業を継いだ者が1名という状況となってございます。
私ども中学校では、進路指導をする際にですね、本人の希望をまず第一にいたしまして、保護者の意向も十分伺いながら相談を重ねて、志望校を最終的に決定しております。その際、本人の成績はもちろんですが、御家庭の教育方針でありますとか、経済状況などについても非常に重要なファクターでございますので、そのあたりについて担任がきめ細かく対応を図り、十分双方で納得のいく形で受験するように心がけて指導に当たっているところでございます。
そうした中で、私学に進まれたものの、経済的な支援を必要とする御家庭につきましては、国レベルでは国の教育ローンでありますとか、県の制度といたしましては神奈川県の私立高等学校等生徒学校費補助金でありますとか、神奈川県の高等学校奨学金、こういったものが用意されてございまして、一定の必要要件を満たせば受給が可能となっております。また、葉山町、当町といたしましても、まごころ教育推進事業の中で、高校進学奨励金を平成3年から給付させていただいております。当初6名だった対象者も年々ふえ続けておりまして、大体30名程度の形で推移してまいりましたが、平成16年度にはそれがさらにふえまして、60名を超えるような状況となりました。これに対応するべくですね、今年度20年度につきましては80から90名に枠を広げまして、現在86名に対して支給をさせていただいているところです。その内訳でございますが、公立が48名、私立が38名となってございます。この請願の趣旨あるいは今日の経済状況を考えますと、本件につきましてはさらなる充実、拡充が望まれるところでございます。以上です。
委員長(伊東圭介君)
はい、ありがとうございました。今、加藤課長のほうから、町の現状というんですかね、昨年度の子供の進学先等も含めて御説明をいただきましたけれども、委員のほうから何か質疑のほうあればお願いをしたいというふうに思いますけれども。
委員(守屋亘弘君)
陳情書の中でですね、中学卒業生が高校に全部入れないと。というような意味の書き方になっていますけれども、入れなくて当たり前だと思うんですよね。というのは、義務教育じゃないし、国も全員入る保証なんかしてないし、もっと勉強したら入れるんじゃないかと私は思うんですけれども、その辺、何かこれは誤解を生むんじゃないかと思うんですが。なお奨励…限られた予算とかね、そういうものを考えて、どんどん教育費だけがね、優先される。何か町長は教育費を大盤振る舞いするようなことを言ったらしいけれども、限られたものの中でね、こういうことがどんどんどんどんできるのかね。その辺、一般質問になっちゃうんだろうけど。要するに、私が言いたかったことは、高校全入という観点でね、言うのであれば、何らかの法制度がそうなっていて、こういう主張するならわかりますけれども、表現悪くなるから、懲罰食らうといけないけど、何でもかんでも入るというのは、おかしな話じゃないか。希望すればみんな入れちゃうという制度はね、制度というか、今ないでしょう。その辺、どうなんでしょうかね。教育委員会サイドとしては、中学出れば全部高校入って、望ましいとは思うでしょうけれども、実際問題、キャパシティーはね、そういう制度的に確立された、ない中でキャパシティーもないというのが現状ですよね。だから拡充しろ、はい、わかりましたというわけじゃないと思うんですがね。その辺、いかがでしょう。
学校教育課課長(加藤雄司君)
委員おっしゃるところも一理あるかなというふうに今、拝聴しておりました。そういう中で、葉山町の奨学金の給付規定の中にですね、要するに要件資格という形の中で、やはり当町の中学校を卒業した生徒で、なおかつ学業を継続する意志ですね、この志のある者には、何らかの形で支援をしていこうじゃないかというところの趣旨をもって、こういった形での奨学金を給付させていただいているんですが、高校が基本的に今、国のお話をされていましたが、全入の形に近い、90%を超えるような形で今、生徒たちが進んでおりますので、そういう志のある者についてはぜひ公立であれ私立であれ、経済的な理由で困窮しているのであるならば、何とか支援して、温かい手を差し伸べてあげたいというところでございます。
委員(守屋亘弘君)
かみ合わないのはね、困窮している、経済的に問題あるという言い方はいけないんだけど、経済的な立場がある。それで、能力がまず第1点でしょう。能力ない人まで全部ね。だから、そういう前提で私は申し上げているんでね。経済的云々という話じゃなくて、能力…志を持って高校に入る。そこまではいいですよ。だけど、学力がない者まで全部救うということは、私はあり得ないと思うんですがね。制度的にも。そういうことを私は申し上げているんだけど、教育委員会としては学力がなかろうと何だろうと、どんどん入ってほしいと思っているのか。
委員長(伊東圭介君)
陳情の趣旨はね、経済的な問題に限定されてますので、ちょっと課長もしゃべりにくい部分もあると思うんですけど。
委員(佐野司郎君)
これ、陳情の趣旨のところにありますように、生徒1人当たりの助成みたいなものと、それから学校そのものに対する、幼稚園でもそうですよね。幼稚園に助成するのと、ただ2つの間で違うのは、幼稚園とここに言われる高校ぐらいの私学とでは、同じような私学であっても、同じ私学であっても、全然趣旨が違うんじゃないかと思うんですよ。だから、幼稚園に関しては、お母様方とかお父様方の事情を勘案すると、できるだけ町の子供に対しては幼稚園にみんなが行かれるようにしてあげたいなと。幼稚園じゃ学力もへったくれも大してないでしょうから、行きたい人はみんな行かれるようにすべきだなというふうに素直に考えられるんですけれども、高校になりますと学力、能力の問題もさておきながら、やはり私学というと選んで行くわけですよね。じゃあ公立はどうなのか。じゃあ公立はもう至れり尽くせりで、私学はそれを補っているのかとか、いろいろな問題が大学も含めましていろいろな問題がありますよね。国家のあれを私学だって担っているんだから、東京大学並みに助成しろみたいな話もいつもありますけれども、やはり私学と公立というのは根本的に違うと思うんですよ。ですから、行政から助成をふやせばすべての問題が解決するという問題では僕はないと思うんです。学校のほうに関しては。幼稚園のほうは、確かに幼稚園の助成をしてくれれば行きやすくなりますし、狭い町内ですから、じゃあ行かせようかとか、その分、私もお仕事できるわとか、保育園も含めまして、それは違った意味で必要なものであって、女性の社会進出というものも兼ねてというか、考え合わせて行われているものだと私は思うんです。
ですから、私は特に高校と書かれているんですけれども、中学卒業生の100%がどこでも行きたい学校へ行けるような助成は必要ないというふうに考えるんですけれども、その辺どうなんでしょう、葉山には幼稚園しか私学というのは現実にないんですけれども、学校そのものの地域外の学校そのものに助成するようなおつもりって、あるんでしょうか。
教育部部長(吉田仁君)
今の御意見、真剣にずっと聞いておりまして、なるほどなとは思いましたけれども、最後の部分がですね、どういうふうにお答えしていいかなというので、その場しのぎで手挙げたんですけども。大変に、おっしゃるとおりだなと、ほんと真剣に聞いておりましてね、幼稚園については手厚くやっていこう。高校についてはどうなんだよということだと思いますけれども、簡単に申し上げれば。私の立場でお答えすればですね、できれば財政が裕福な町であればですね、陳情の趣旨も笑って聞けると。ところが今の世の中、どこの市町もですね、そこまで手を伸ばせるのかということを考えますと、陳情の趣旨すべてがですね、こたえていこうというような教育委員会としてこたえられないなというのが現状だと思いますけれども。
委員(佐野司郎君)
例えば先ほど御説明の中で、奨学金制度の説明あったんですけど、私はそれを充実することで十分だと思うんですよ。それ以上ね、私学の特に高校のあり方について、この小さな町でね、とやかく言うだけの力もないし、立場でもないような気がするんですよ。もちろん関連はありますし、生活に密接したものですから、いい私学がふえればいいということもありますけれども。私は私学育ちでここまできましたけれども、息子は公立で育っているんですけれども、何ら問題…どっちも問題ないんですよね。問題なくきたし、親の負担もさほど違ったわけでもないような気もしますので、全体として教育というものを考えることは必要ですけれども、殊さら私学をね、不当に扱われているみたいに言われても、違うんじゃないかなって、私、私学の出ですけれども、私はそう思いますけども。で、お聞きしたんですけれども。わかりました。よくわかりました。ありがとうございました。
委員(金崎ひさ君)
奨学金制度、これは本当に学校に行きたくて経済的な理由で行けない子供たちを救うということで、これは大変大切な問題だと、施策だと思うんですが、ここに掲げられております私学助成国庫補助金の枠の中で、奨学金制度が行われているとは、公立にも出しているので思えないんですが。そういう私立に出す奨学金がこの国の補助金のところから賄われているということはあるんですか。ちょっと中身がわからないので、教えてください。
学校教育課課長(加藤雄司君)
それは奨学金に限ってでしょうか。奨学金については、国の制度の中にも先ほど申したとおり、国の教育ローンという形で存在しておりますので、国もそういった対象者がいればそれに対した支給は行っているという認識に立っておりますが。
委員(金崎ひさ君)
私学助成国庫補助金が削減されたことによって奨学金が減るということには関連性は私はないのではないかなというふうに思っております。そして、学校に、私学の高校に例えばすごいお金を投入して、税金を投入して充実させようとしたところで、子供一人ひとりの通学の…通学というか、その学校に行くためのお金、いりますよね。それが減るのかなというのがすごい疑問なんですけれども。そのあたり、担当としては見解があったら教えてください。
教育部部長(吉田仁君)
今のお話はですね、学費が安くなるということよりも、施設関係の充実というふうな観点じゃないかなと僕は思っていましたけど。
委員(金崎ひさ君)
この陳情の内容が、多分学校にそのお金を入れてほしいということじゃないかなと思うんですけれども、幼稚園では私、直接審査したことがありますので、補助がふえればふえるほど皆さんの御両親の出すお金が少しでも保育料が減るために努力しているんだという意見は聞いたことがあるんですね。だけど、高校にお金を投入して、そして学費が少しでも減るようにという努力をしているのかなというのがちょっと見えないんです。今、部長のお話で、たしか設備充実ということ、そしてここにもあるように少人数学級の実現を図れということで、人件費に投入しろということだろうと思うんですけれども、その辺が奨学金制度とは全く違う、奨学金制度は全く違う部分でやっているということだけ確認です。それは間違いないですね。
委員長(伊東圭介君)
よろしいですか、それは。
委員(阿部勝雄君)
皆さんの御意見とちょっと違うところがあるんですけれども。私学については、自分で選んで行ったという人は確かにたくさんいらっしゃると思います。だけど、公立に受けたけど落っこっちゃって、やむを得ず行ったという人が多い。たくさんかどうか、私、人数把握していませんけど、そういう方が私は私学に行っている人もいるんじゃないかと思います。こういう人は、今言ったように、守屋委員が頭悪いんだからしょうがないと言われましたけど、それはね、すべてが頭いい人ばっかりじゃ、また困るので、そういう人もいるわけですよ。それで、私思うに、高校のときで学力で人間差別するべきではないと考えています。当然のことながら、大きくなってから、ノーベル賞もらえるかどうかはわかりませんけど、そういう方々で、その時期によってその人の能力というのはあると思うんでね、そこで差別するべきではないと考えますので、私は今、全員入学という方向性というのは、私は是とするべきだと考えております。
そういう点から見て、この私立・公立というのを分けたというのは、それは金があるからという分け方ではないと私は考えております。当然のことながら、私立に行っているから、自分で選んで行ったんだからしょうがないじゃないか、金かかってもしょうがないじゃないかというのは、私は反対だなと。そういう人はいらっしゃいますよ、確かに。でも、かなり私学に行くと、相当の金額、月何万という金額がかかるということも経験もしていますので、よくわかります。こういう方々に対して、私学助成というのは、私は本当に必要だと思っています。
こういう点から、この陳情の趣旨は大いに賛同するものですが、さらに幼稚園云々というのもあります。そちらに充実というんですけど、これもまた両方充実していただきたいので言うんですけれども、これも私も今、働くお母さんたちが当然ふえてきていますし、本当に小さいうちからそういうふうにすると、守屋さんが言うように頭のいい子ができるのかもしれませんけど、これもやっぱり大変重要なことだと思ってますので、財政が許す限りということも尽きますけどね、何が何でもそこにつぎ込めと私も思っていませんけれども、そういうところに広い視野で見て、今そこで差別するのが私は本当に気にかかります。そういう制度で今、進んできていますから、国の方針が。と私は思ってますのでね、それを学校のあれに組み入れてほしくないなという気持ちがありますので、ぜひそういう点で広く私学助成にも含めてお願いしたいと思います。
先ほどの私学に対してと、質問なんですが、公私で48と38名ですか、今。これは金額は全く同じですか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
はい、そのとおりでございます。
委員(阿部勝雄君)
この金額は、前、どんどんどんどんふえてきましたよね。人数だけふえてきて、総額をふやさないと、1人当たり減らしていったのか、総額をふやしてきたのか、その辺だけちょっと。
学校教育課課長(加藤雄司君)
18年度、19年度については、1カ月ですね、7,500円で12カ月で、年額にして9万円だったのを、今年度より拡大したことによって、5,000円にそれを引き下げて、それで90人の枠に拡大したと、苦肉の策でございます。
委員(阿部勝雄君)
そういうことを知っていたもので聞いているんですが。これでは助成拡大じゃなくて、底辺を広げただけというのかな、そういうことはあるんですけど、先ほど言われたように森町長は教育にということで、これは今後のあれですけど。本来5,000円では申しわけないんだけど、私学に対して私、経験したあれから見たら本当に、もらわないよりいいといえば、助成されないよりいいといえばいいんですけれども、この金額で他市から見ても、そう多い金額ではないなと思います。この辺のことはまた後ほどのあれで、意見としてそれだけ言っておきたいと思います。広げる…下だけ広げるんじゃなくて、額もちゃんと保証して広げていただきたい。
学校教育課課長(加藤雄司君)
貴重な御意見、ありがとうございます。今後ですね、まず一つは、潤沢な予算の時期がまいりましたら、また徐々に拡大させていただきたいのと、それから、うちの場合は貸付じゃなくて、差し上げて、給付させていただいておりますので、返還は不要ということも含めて、御理解いただければと思います。
委員(鈴木道子君)
私立に行きたかった…私立に落ちて公立に行ってしまったというお話でしたね、今のは。先ほど…公立落ちて私立、ごめんなさい。逆さまに、ちょっともとに戻ります。ちょっと語弊があるかもわかりませんが、私は教育は私学にありという言葉を聞いたことがございます。これは私学というんじゃなくて、やっぱり教育にはその理念が必要だというような意味だというふうに思っておりますけれども、言わせていただければ、私は公明党ですから、公明党は政治的条項を外した学びたいという高校生に奨学金をということをやっておりまして、町でこういうことをやっているのは大変評価をしているところなんですけれども、1点ですね、先ほどの人数で、その他家業を継いでいる方が1人卒業生でいらっしゃるということがありましたけれども、これは差し支えなければ、どういう家業かということを教えてまずいただけますか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
詳しいことは学校からまだそこまで調査してございませんので、あと個人の守秘義務のところもございますので、ちょっと避けさせていただきます。
委員(鈴木道子君)
と申しますのは、公立・私立に補助を出して、家業を継いでいるということについて、というのは、次世代を、未来を担う子供たちがいろんな選択肢があるべきだというふうに思っているわけです。学問の道に行く人、それから本当に畳屋さん、きょうじ屋さん、漆喰の塗れる人、この日本の文化を守るという点で、とても大事なことなので、中小企業も含めて。私はそういう家業を、うちのところの行っていることとちょっと違っちゃうというか、ちょっと外れるかもわかりませんが、家業を継いで一生懸命、お父さんなりどこかに丁稚奉公なりに行って学ぶという方にもね、できれば私はそこにも手を伸ばして奨学金をあげてもいいという考えではいる一人なんでございます。それは先の検討事項としてお考えいただきたいと思うんですけれども。
今、高校でもう本当に先ほど課長がおっしゃったように、全入の時代ですので、先ほどの話と違うように、本当は私立、自分の目指す私立に行きたかったんだけれども、家庭の経済の状況で行けないと、お金が私立はかかるので、公立にやむなく行くという方もいらっしゃると思うんですね。そういうことを考えますと、やはり公立・私立の差別なく補助ということをしていただきたいと思います。ただ、この陳情の中身に入りますとね、神奈川私学の学費は高校では全国2位であるということが書いてありますし、初年度納付金額の公私格差も7倍にも達しているということで、大変神奈川県が厳しい状況にあるというふうに私も思っております。日本の教育費に占める割合って、世界の中でも大変少ないということも聞いたことがございますので、この私学助成の拡充ということは私はいいことではないかというふうに思います。ただ、少人数学級の実現というのは、これ以上少人数学級にしていいかどうかという問題がちょっと私の中ではあるんですね。質の向上をね、一生懸命お仕事大変な中、教職員の方は努力なさっていらっしゃいますけれども、私はサラリーマン化している先生方の社会状況の中で、やはり聖職といいますかね、そういう部分に対する質の向上というのをすごくこれからの課題だなというふうにも思っているんですけれども、その辺のところは教育委員会側としては何かお考えといいますか、今お持ちのことがありましたら、ちょっと教えていただきたいと思いますが。
学校教育課課長(加藤雄司君)
おっしゃること、至極当然のことかと思います。その中で、やはり我々も教育の量と質の問題があると思うんですが、特に新指導法等、少人数指導でありますとか、少人数学級の編制でありますとか、それはもとよりですね、それ以前の問題としていかに教育の質自体をどう高めていくのかという、絶えず研さんしながら、教員もですね、時代の背景、あるいはニーズを的確にとらえる中で、子供たちにどういう力をつけさせたいかということを常に念頭に置きながら研究を重ねて質を高めようという努力を日々しておるところでございます。また委員会としましても、その方向で推進させていただければと考えております。
委員(山梨崇仁君)
データでもしあればいただきたいんですけれども、私、この私学助成の参考に先ほどいただいた卒業生の進路の数字がございましたが、言ってみれば政策の優先順位をどうするかというところに終始すると思うんですね。葉山町の文化、知的レベルを知る上で、ほかの自治体とどのくらい卒業生の進路で率が違うのかと、非常に重要な数字だと思うんですけれども、その点は把握されていらっしゃいますか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
他市と、他市町村との比較というのは基本的に義務教育の性格上、するところではないと考えておりますが、やはり結果としてですね、各両中学校から毎年報告を受けておりますので、そのデータについては各学校から送られてきているものとして、どこどこの高校に何名というような形ではお出しできます。
委員(山梨崇仁君)
今回の陳情が私学の助成ということですので、他市さんのほうで公立の進学率、私学への進学率、そういった率として出すことはできますか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
他市町村との比較でしょうか。それはちょっと戻って、調べてみてはみますが、そのデータが県のほうに問い合わせをしないと全体のデータはないのかなと思いますので、ちょっとお時間をいただければと思います。
委員(山梨崇仁君)
私、どうしてこういう質問をしたかと。先ほども少し申し上げましたけれども、やはり公立がある中で、守屋委員がおっしゃることもそうなんですけれども、個々人の判断の中で私学を選ばれた方というのも、かなり多い。その中で、葉山町の場合、果たしてどうなのかというときにですね、ほかの自治体さんと比べるのが町としてどういうスタンスをとっていくかという非常に重要な指針になるというふうに思って今、質問させていただいたんですね。私、公立も実は私立も両方行っておりまして、確かに私立はいいなというふうに思った記憶がございます。政策的に先ほど病院の件について少し陳情を検討したんですけれども、病院という生命・財産を守る観点のものについては非常に優先度が高くなければいけないんですけれども、この私学助成というのは私、個人的には基本的な義務教育を果たした上で、やはりプラス・アルファという観点がありますので、話はまとまらないんですけれども、先ほど申し上げたほかの自治体さんとですね、葉山の現状をもう一度踏まえた上で、ぜひできれば検討したいなという思いも持っております。以上です。
委員長(伊東圭介君)
それでは、よろしいでしょうか。できればですね、この陳情審査に限ったものに、時間も大分迫ってきましたので、お願いをしたいというふうに思います。
委員(金崎ひさ君)
陳情20-11号の陳情項目の2番ですけれども、この私立学校生徒への就学補助制度、これは近隣でやっているところがあるんでしょうか。ちょっと、どういう内容なのか、わかったら教えていただけますか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
就学補助制度の新設という部分でしょうかね。これについては、当町では先ほど申し上げたとおり奨学金制度として、他の市町についても同様な形で取り組まれています。
委員(金崎ひさ君)
はい、わかりました。ありがとうございました。
委員長(伊東圭介君)
それではよろしいでしょうか。それでは質疑等終了させていただきたいと思います。
それでは、職員退出のため暫時休憩いたします。(午前11時50分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午前11時50分)
陳情第20-10号、それから11号についての扱い、いかがいたしましょうか。
委員(佐野司郎君)
まず最初に、これ、毎年出てくるんですけれども、今までどういうふうに処理しているか。
委員長(伊東圭介君)
昨年度、9月5日でございますけれども、19-8号、19-9号ということで、全く同じ題名のものが出ております。その部分については趣旨了承、意見書提出という扱いでございます。その前でございますけれども、18年につきましては採択ということで意見書提出になっております。その年度年度によって若干違うんですけれども、基本的には趣旨了承という流れになったということでございます。
委員(佐野司郎君)
はい、ありがとうございます。それで、私の意見を言わせていただきますと、いろいろ問題点あると思うんですけれども、私も私学だけを取り立てて教育の問題を解決していくというのも、ちょっと疑問があるんですけれども、ただ、ごく基本的に、経済的理由で教育を受けられないというのは絶対あってはいけない、今の日本ではいけないことだと思いますので、私は意見書を出すことには賛成したいと思うんです。そういう、多少オーバーであっても、そういうことを続けていかなければ、私学をより見捨てられるという危険性もありますので、今は不十分だという認識は少ないんですけれども、私学に関しては。だけど、やはり私学の経営方法もあるでしょうけれども、やはり意見書を出すということが無駄ではないなと思いますので、趣旨了承または採択で意見書を出すということに賛成をしたいと思います。
委員長(伊東圭介君)
10号については、国・県に意見書を提出ということでいいかと思います。11号については葉山町に対してのことでございますので、特に意見書等はなしという扱いにしていると思いますけれども。
委員(鈴木道子君)
私も例年、趣旨了承または採択で意見書を出してますよね。そういうことから考えて、先ほど意見申し上げましたけれども、今の佐野委員の意見に賛成です。
委員(金崎ひさ君)
私も陳情20-10号に関しましては、いろいろ申し上げましたけれども、充実することにこしたことはないと思って、意見書を出していただきたいというふうに思います。それで、施設が充実することになろうとも、それはいいことだというふうに思っております。ですから、採択で意見書というのが通常かなと思いますけれども。皆様が合意すれば趣旨了承でも構いません。意見書を出すということでお願いいたします。
委員(阿部勝雄君)
私も採択して意見書を出してほしいなと思っております。どうしてもやっぱり、ここで芽を摘むと言っちゃ何だけど、お金で教育を受けられないということがあってはならないと、佐野委員が言われましたけど、私も全くそのとおりだと思いますので、援助ができるものなら、ぜひそういうふうにすべきだと思っていますので、できれば採択して意見書提出。町に対しては意見書って、文書でなんか書かないで申し入れたと思ったので、そういう言い方でしたよね。前のときもたしか。ぜひ、それと同じような方法をしていただきたいと思います。
委員(守屋亘弘君)
まず、陳情20-10号の陳情項目の1ですけれども、1について、国に出してくれということですよね。これは私は反対です。それから、2について、私学助成の拡充を求める意見書を提出、これはあえて意見書も出す必要ないんじゃないかと。だから趣旨了承かなと。それから、20-11については、3番で十分、奨学金制度の充実を図るということで十分かなと。というのは、2の葉山町における私立学校生徒への就学補助制度の新設というのは、この私立学校というのは生徒という限りにおいては、小学校・中学校を対象にしていると思うんですよね。これは私は必要がないと。1番は今やっているので、どの程度拡充すればいいのか。そういう問題もあろうかと思うので、まあ趣旨了承かな。
委員長(伊東圭介君)
基本的には反対の意見というのは、今、守屋委員が20-10号の陳情項目の1番についてはね、反対だという御意見ありましたけれども、それ以外についてはないんですけれども。まずじゃあ11号のほうから諮りたいと思います。幼稚園のほうですね。これに関しましてはどうですか、趣旨了承という部分、今、守屋委員言われた2番目の部分についてですね、かなり具体的なところもありますので、趣旨了承ぐらいでまとめができればいいのかなという気がしますけれども。これ、採択となりますと、やはりかなりの部分だと思います。
委員(守屋亘弘君)
私がかねてから主張しているのは、私立中学校に通う生徒にバスの補助金を出してほしい。それは私学に通う生徒に対する差別だと。ただ、全部就学補助制度を採用してほしいということを言っているわけじゃないので、そうなると公立も私学も、何も区別なくやってくれというような話になろうかと思うので、これについてはあえて触れる必要はないというのが私の趣旨です。
委員(金崎ひさ君)
陳情20-11号に関してまだ意見述べてなかったので申し上げますけれども、質問で2番のことを聞きました。そうすると、やはりこれは近隣でも奨学金制度ということで行っているというふうにおっしゃっていましたので。ただ、この陳情を出した方が2番と3番と書いたということは、別枠で何か考えていらっしゃるかもしれないし、私は奨学金制度の充実で十分だと思いますので、採択というのは非常に陳情者が勘違いをする可能性があるかなというふうに思いますので、趣旨を了承ということでまとめていただけたらというふうに思います。
委員(山梨崇仁君)
すいません、まだ意見述べてなかったので。20-11号につきまして、私も先ほど意見を申し上げてしまったんですけれども、高い進学率を葉山は誇っていると感じておりますので、助成をこれ以上どこまで求めるかという点には疑問を持っております。ですので、趣旨了承ということで、方向性はわかりますが、現状では趣旨を了承するまでにとどめるべきだという意見を持っております。
委員(鈴木道子君)
私も11号について。私学か公立か、私立か公立かという面においては、先ほど申し上げましたように、選ぶという、私立か公立か選ぶという大前提で私は公平だというふうに思っておりますけれども、本来的には教育というものの本来の趣旨からすれば。しかしながら私立に通うというのは、余裕があるから私立に行けるんだという面と、また反対に公立へ行っている方でも、先ほど申し上げましたように私立にそこの学校の方針がとても気に入って、その私立に行きたいんだけれども、経済的な面であきらめざるを得ないので、公立に行くという方もいらっしゃると思います。その双方を考えますと、私は公私ともに補助ということは、やってほしいというふうに思っておりますけれども、今の葉山の財政等を考えますと、これはなかなか重要な視点があると思いますので、今おっしゃったように趣旨了承ぐらいがいいのかなというふうに思いました。
委員長(伊東圭介君)
そうしますと、11号については趣旨了承ということで皆さんの御意見そろっているというふうに思いますので、趣旨了承という形でよろしいでしょうか。(私語あり)いいですよね。11号については趣旨了承で御意見そろっているというふうに思いますので、陳情第20-11号については趣旨了承ということで決めさせていただきたいというふうに思います。
それでは、ちょっと戻りますけれども、20-10号については、反対等もありますので、採決をとりたいというふうに思います。御意見のほうは伺ったというふうに思いますけれども。よろしいですか、委員の皆さん。趣旨了承では…(私語あり)不採択ということになります。趣旨了承ではだめだということの意見がございますので。(「休憩」の声あり)
暫時休憩いたします。(午後0時00分)
委員長(伊東圭介君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後0時02分)
それでは、陳情20-10号については、御意見そろいませんので、採決をとりたいというふうに思います。よろしいでしょうか。それでは、陳情第20-10号国・県に私学助成の充実を求める意見書の提出を求める陳情につきまして、採択に賛成の方、挙手をお願いいたします。
(挙手多数)
賛成多数でございますので、20-10号は採択すべきものと決しました。
それでは、ありがとうございました。とりあえずここまで終わったんですけれども、ちょっと時間を過ぎておりますけれども、教育委員会の報告までさせていただいて、その以後についてはもう一度お計らいを決めていただきたいと思いますので、お願いいたします。
それでは、暫時休憩いたします。(午後0時03分)
委員長(伊東圭介君)
休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後0時04分)
それでは、教育委員会のほうから報告があるということを承っておりますので、そちらを報告させていただきたいというふうに思います。
学校教育課課長(加藤雄司君)
それでは、貴重なお時間をお借りしまして御報告を1点させていただければと思います。給食費の変更についてでございます。学校給食会のほうより変更について報告がございましたので、御説明を申し上げます。
これまで小学校の給食費につきましては、平成4年度から16年間据え置いてまいりましたが、昨今の食材費の値上げ、あるいは給食の安全性、質の維持、こういったことが非常に困難な状況になってまいりました。御存じのとおり給食費そのものは、食材費だけの徴収となってございます。人件費でありますとか光熱費等はこれには含まれてございません。したがいまして、食材が値上げすると給食費も値上げをせざるを得ない状況が今日ございます。つきましては、学校給食会の栄養士部会でまず値上げについての検討を行い、6月25日の学校給食会総会で値上げが承認され、さらに9月25日に開かれました学校給食会理事会で具体的な値上げ額の決定をしたとの報告でございます。値上げ額の決定に際しましては、食材費がどのくらい値上げしているのか、あるいは近隣の市町の値上げの状況でありますとか今後の見通し等についても考慮する中で、現行月額およそ3,600円のところでございますが、来年度からこれに300円の値上げをさせていただくということの報告がございました。月額300円の値上げによりまして、1食当たりの単価につきましては約18円の上昇となってございます。なお、このことにつきましては、来月までに文書にて各保護者あてに通知予定でございます。また来年度(テープ3-B)
委員長(伊東圭介君)
(テープ3-B)報告でございますけれども、何かあれば。
委員(山梨崇仁君)
すいません。給食費の徴収方法なんですが、今はどのような方法でやっていらっしゃいますか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
現行では保護者の方々の口座からの引き落としという形になっております。
委員長(伊東圭介君)
よろしいですか。
委員(阿部勝雄君)
給食会総会だとか、給食会というのは何ですか。
学校教育課課長(加藤雄司君)
これはですね、小学校4校並びに中学校2校、この学校長、いわゆる管理職ですね、それから栄養士、あるいは保護者、PTAの役員ですね、こういう方々の集まりによって総会が持たれ、年1回総会が開かれております。以上です。(「何人ですか」の声あり)
まず組織ほうですが、再度会則から申し上げますと、各小・中学校の校長、それから各小・中学校の給食担当教諭、それから各小学校の栄養士、そして各小・中学校のPTA会長、各小・中学校PTA委員、そして教育委員会の職員が事務担当としてそこに加わっております。役員といたしましては、会長1名、副会長1名、理事が若干名、書記1名、会計1名、会計監査員が6名ということでして、名簿がございまして、役員全部で28名となってございます。
委員長(伊東圭介君)
よろしいでしょうか、それでは。基本的には報告なんですけれども、何かありますでしょうか。
委員(鈴木道子君)
意見じゃない、質問。値上げをするという、食材費で値上げということで、昨今の状況を考えるとやむを得ないかなというふうには思うんですけれども、値上げをするだけで、例えばより何か工夫をしようとか、こういうふうな努力をしようとか、そういうもしことがありましたら教えていただきたいと思います。
委員長(伊東圭介君)
わかればお願いします。
学校教育課課長(加藤雄司君)
これにつきましては、当然質の向上、それから今、一番危惧されているのは、外国製のもの、食材を使うということは、葉山町においてはございませんが、引き続きこれの方針を堅持するためには、やはりある一定の支出が必要だろうということで、その辺は確認してございます。
委員(阿部勝雄君)
以前、給食費補助、1人100円ってありましたよね。いつからなくなったんだっけ。
学校教育課課長(加藤雄司君)
私の記憶では、18年度までだったでしょうか。
委員(阿部勝雄君)
18年度はあった、からなくなった。どっち。
学校教育課課長(加藤雄司君)
18年度までは補助をしていたように記憶しておりますが、もう一度確認をいたしまして。
委員長(伊東圭介君)
それではよろしいでしょうか。それでは報告のほうを終了させていただきたいと思います。御苦労さまでした。暫時休憩いたします。(午後0時10分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後0時13分)
陳情20-12号の扱いなんですけれども、「地方消費者行政の抜本的拡充に必要な法制度の整備及び財政措置を政府等に求める意見書」の採択を求める陳情書でございますけれども、何か取り扱いについて御意見あれば。
委員(佐野司郎君)
ざっと目を通したんですけれども、事前に。やはり無視をできない程度の量の多さがあるということが1つと、それから国のほうで消費者庁の問題が起きておりますけれども、選挙等も予想されまして、政権の行方もちょっと定かでないということもありますし、これから経過を見なければならない部分もあるかと思いますので、結論を急ぐ問題ではなさそうに読み取れましたので、いつまでも延ばすということではなくて、継続をしてゆっくりやったらどうかなというふうに思います。
委員長(伊東圭介君)
陳情の趣旨はそういったところを進めてくれという方向の陳情でございますので、その方向で政府も動いている状況もありますので、少し時間をかけてという部分もあるのであれば、皆さん継続で、御意見いただければ、(「賛成」「異議なし」の声あり)そうしたいと思いますが。あわせて20-19号もですね、閉会中の審査で付託を受けていますので、閉会中にどっちみち開かなければいけない状況もありますので、そういった扱いでよろしいでしょうか。(「結構です」の声あり)
それでは、陳情の20-12号については継続ということにさせていただきます。
それでは、付託案件は以上とさせていただきます。ちょっと暫時休憩いたします。
(午後0時15分)
委員長(伊東圭介君)
それでは、休憩を閉じて会議を再開いたします。(午後0時22分)
時間のほうが若干過ぎまして、大変申しわけございませんでした。午後からも総務建設常任委員会もあるということでございますので、何とか終了ができました。復唱はいたしませんけれども、付託案件、陳情の20-9号については採択ということで、20-10号も採択でございます。それから20-11号については趣旨了承、20-12号については継続審査という結果でございます。文案につきましては、(「正・副一任」の声あり)ありがとうございます。正・副一任の声をいただきましたので、正・副一任で後日皆様方にお諮りいたします。
それでは、ほかによろしいでしょうか。(「はい」の声あり)それでは以上をもちまして教育民生常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。(午後0時23分)
以上会議の顛末を記載し、その相違ないことを証し署名する。
平成20年12月5日
教育民生常任委員会委員長 伊東圭介
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更新日:2018年02月02日