登録文化財 旧足立家別邸主屋

旧足立家別邸主屋

種別 国登録有形文化財(建造物)

登録年月日 令和4年10月31日

所在地 葉山町堀内2019番地

構造 木造二階建、瓦葺、建築面積247平方メートル

時代 昭和2年/令和2年改修

登録基準 造形の規範となっているもの

(注釈)一般公開はしておりません。

概要

旧足立家別邸は、国登録有形文化財イエズス孝女会修道院旧館(旧東伏見宮葉山別邸)の敷地と隣接した山裾に所在する、実業家足立正(あだちただし)の旧別邸です。

建物は、当時王子製紙取締役だった足立正の別邸として、早稲田大学大隈記念講堂などの設計に携わった建築家佐藤功一(さとうこういち)の設計により、昭和8年に建設されました。棟札から建築年が明確であり、また、佐藤の作品集にも掲載されるなど、佐藤の作品としても貴重な住宅です。

外観はハーフティンバースタイルで、玄関から東西に中廊下を配し、南側に居室群、北側に台所を置き、和室と洋室を混在させるなど当時の住宅にしばしばみられる形式を採用しています。

旧足立家別邸の最大の特徴は、王子製紙製の植物繊維板である「トマテックス」を内外仕上げ材に用いる点にあります。当時経済性や工期短縮のために乾式工法(かんしきこうほう)が注目を集め、王子製紙のみならず国内でも同等の製品がこの頃開始されており、時代の要請を反映した貴重な建築です。

地図

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閉庁日:土・日曜日、祝祭日、年末年始
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更新日:2022年12月23日