県指定文化財新善光寺本堂(しんぜんこうじほんどう)

県指定文化財新善光寺本堂

種別 県指定文化財

指定年月日 昭和47年11月24日

所在地 葉山町上山口

構造 本堂:桁行七間 梁間六間 寄棟造柿葺形銅板葺

厨子:一間厨子 入母屋妻入 軒唐破風付

時代 江戸時代(17世紀前期ごろ、欄間に享保18年刻銘あり)

備考 附)厨子1基

概要

外観を和様住宅風とし、内陣廻りに禅宗様を採用した浄土宗本堂です。建立年代は慶安二年(1649)入滅の中興住持心蓮社誠道の時とみられ、内陣廻りの室町末風の斗栱(ときょう)は江戸初期にも様式が存続したことを示すものと考えられています。また、側廻りの柱と舟肘木は室町末頃の住宅風仏堂の古材を転用したものと考えられています。昭和56年に維持保存上の観点から、茅葺寄棟屋根を杮(こけら)葺形銅板葺に改修しています。

厨子は、棟札により寛政9年(1797)の建立で、出資者は村の檀家とみられ、時の住持は18世頂誉、大工は上山口村正吟の茂助、彩色師は椿原茂助でした。このうち大工は、茂助番匠と伝承される宮大工です。禅宗様を大きく取り入れ、細緻な装飾細部や彩色など、よく幕末の好みを反映しています。

県指定文化財新善光寺厨子

厨子(ずし)

地図

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更新日:2021年09月03日