湘南国際村センターにおける新型コロナウイルス軽症感染者等の受け入れについて

6日、神奈川県より湘南国際村センターに新型コロナウィルスの軽症または無症状の感染者を受け入れると連絡がありました。県全体、医療崩壊回避の判断です。
地元自治体として、徹底した安全管理と、患者さんの精神衛生、地域の安全と安心に寄与していただけるよう求め、対応の協議に入りました。

翌7日には神奈川県知事より、建物全体の借り上げを行い、療養される方々が外部と接触することなく感染症対策に万全を期すこと、そして、この取り組みが医療崩壊を防止し、県民の皆様の命を守ることにつながるとの趣旨説明、協力のお願いを受けました。

これを受け、9日の午前中には受け入れ前の現地にて、感染症の大学教授と医学博士に会って館内をご案内いただき、以下の5点を確認しました。

1、患者の受け入れルート、行動範囲、面会、外出、退出
2、建物内の感染区域分け、動線
3、対応スタッフの感染防止、働き方
4、緊急搬送、建物火災などの災害時対応
5、その他廃棄物の取り扱いや洗濯など

結論、神奈川県は地域の不安や心配の声、感染症対策にしっかりと配慮してくれていると判断しました。
患者さんは残念ながら、入館から退出まで、原則、人に会うことなく2週間から3週間の長い時間を一つの部屋内で過ごさなければなりません。家族面会もできず、配膳するスタッフにも会いません。外気は各部屋のテラスでしか得られず、洗濯もトイレも風呂も部屋内、運動スペースも部屋内しかありません。
また建物内感染を起こさない配慮はあらゆる箇所に講じられており、一般外来の受診者との交差に苦心する病院よりレベルの高いものである事も確認しました。
その状態を管理する体制も共用部の閉鎖など、かなり厳しいものがあると感じましたが、これら全ては感染症対策の現実とのことです。

医療従事者や対策に奮闘される方々に心から敬意を表します。
そして、このたび、当の患者さんこそ、辛く、寂しく、治療方法の明確でない不安な病との孤独な戦いであることを痛感しました。
私たちが何かその気持ちに寄り添うことができないか、強い課題意識を持っているのが率直ないまの私です。

葉山町としましては、今後も定期的に現地確認、情報交換を行うものとし、地域の皆さまの安心と湘南国際村センターの無事の運用に協力して参ります。

令和2年4月9日

葉山町長 山梨 崇仁

 

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更新日:2020年04月13日