角田晋之助さん

[堀内在住・居住歴通算30年]
江戸時代に創業し、歴史や小説の舞台にもなってきた日影茶屋11代目社長。葉山生まれ葉山育ち。
ふるさと葉山を外から見つめ直す

生まれ育ったこの町が好き。
その気持ちに気づいたのは、アメリカの大学に入学した時でした。様々な国の人が集まる環境で故郷の文化や歴史を語ることが多くあり、自分のルーツを見つめ直す機会がありました。
リゾートのイメージが強い葉山ですが、日本家屋が点在する町並みは、幼い頃から家族で慣れ親しんだ葉山の残すべき景色であると思いました。
海と山に囲まれた環境で、どこか懐かしさを感じる町から眺める富士山と夕日が合わさる光景は、私の大好きな葉山の一つです。
継承と創造の調和を目指して
27歳で社長になりました。
300余年の歴史ある店を背負うことに不安はありながらもお客様やご近所の方、社員に支えられて今日までやってこられました。
茶屋として創業し、旅籠(はたご)、日本料理屋、和菓子店など時代とともに形を変えてきた日影茶屋。いつの時代も大切にしているのは葉山の皆さんに「あってよかった」と思ってもらえること。
子どもから高齢者まで楽しんでいただける「日影祭り」をはじめ、これからも日本や葉山の文化を大切に守りながら、ときには新たな文化を創造する存在になりたいと思います。
おすすめの場所
【真名瀬海岸】
葉山の磯、名島の鳥居、灯台、漁船、茅葺き屋根の家、海の向こうに富士山と葉山の良いところを集約したような場所ですし、幼い頃も今もよく行く場所です。
更新日:2022年03月04日