鳥獣対策協議会

意見交換会の様子

開催日時

令和8年2月2日(月曜日) 午後10時~11時30分

場所

協議会室2

出席者

鳥獣対策協議会
葉山鳥獣被害対策実施隊隊長 臼井 康之
葉山鳥獣被害対策実施隊副隊長 三井 修
葉山鳥獣被害対策実施隊副隊長 伊東 豊

葉山町議会(教育民生常任委員会対応)
委員長 待寺 真司(テーマ進行)
副委員長 三浦 大輝
委員 窪田 美樹
委員 伊東 圭介

(議会広報常任委員会)
委員長 山田 由美(司会)
副委員長 笠原 俊一
委員 荒井 直彦(書記)
委員 笹本 貢史(書記)

議長 土佐 洋子(オブザーバー)

(傍聴議員)
近藤 昇一 議員 石岡 実成 議員
金崎 ひさ 議員 中村 和雄 議員

次第

1 開会 議会広報常任委員会委員長 山田 由美

2 あいさつ 

議長 土佐 洋子
鳥獣被害対策実施隊 隊長 臼井 康之

3 出席者紹介 (自己紹介)

4 テーマ 現状報告と課題について

5 閉会 鳥獣被害対策実施隊 副隊長 伊東 豊

あいさつ

葉山町議会 土佐 洋子 議長

おはようございます。町民との意見交換会にご参加いただき、ありがとうございます。この鳥獣対策協議会との意見交換会は 3 回目となります。ある団体の新年会の際、町長、県議から、この話題が出ましたが、三浦半島一体となって取り組まなければならない問題であると認識しています。しかしながら、必ずしも協力体制が整っていないとも伺います。現状と今後の対策について、意見交換をさせて頂きたいと思います。

 

鳥獣被害対策実施隊 臼井 康之 隊長

今回は3回目の意見交換会の機会を設けていただき、ありがとうございます。お手元の資料をご参照いただきながら、イノシシ被害につき、副隊長の三井からお伝えいたします。

テーマ

現状報告と課題について

三井副隊長

25年12月31日の資料で説明します。二子山山系におけるイノシシの生息数が年々増加しています。最高で 127 頭の生息が確認され、さらに 12 頭の存在も想定されることから、合計 139 頭と考えています。大楠山でも 3 頭捕獲されているので、一概に二子山山系とまとめてよいかは微妙です。

2024年8月、メス1頭、小さい個体3頭が大楠山で撮影されています。これら小さな個体は、このメスから産まれたにしてはサイズが異なるため、田浦から南下してきたものと思われます。木古庭、権現山で多くのイノシシが捕獲されていましたが、木古庭の飲食店あたりの幹線道路を横断しているのではないか、と推測されます。葉山国際カンツリー俱楽部には、農薬のためか、入っていないようです。

被害がないので騒動にはなっていませんが、県がツキノワグマ対策で忙しく、大楠山のカメラを撤去してしまいました。横須賀市側も積極的に監視カメラの設置をする様子はみられないので、大楠山の監視体制はできていません。

センサー付きカメラでの撮影数が減っているので、二子山の南尾根の生息数は相当減らせたと思います。

逗子の池子での調査では、逗子市役所から監視カメラの画像提供を受けています。若いオスが行き来しているようです。メスが幼獣を連れている姿もあります。

沼間6丁目~横須賀に至るトンネルに防護柵を張り、県がカメラを設置してから5~6年経過しますが、こちらは1回も撮影されていないようです。しかし、防護柵の隙間を縫って突破される寸前の状態です。

池子、大楠山、二子山と生息範囲は広がっていますが、捕獲して頭数は減らせています。オスばかり、メスばかり交互に捕獲されるサイクルもあります。過去13年闘ってきているのでわかりますが、オス・メス比はほぼ1:1の状態です。メスが5頭ずつ産むと大変です。葉山では有志で夏も捕獲していますが、横須賀や逗子は 11月~3月のみです。増えるのを抑えるのが精一杯です。

この席上で3年間同じことを述べていますが、要望の一つ目として、町に常勤の専門員を置いてほしいのです。我々は非常勤で、自分の仕事があり、いつでも集まれるわけではありません。女性しかいない時もあります。事故が起きては困るので、経験豊富な人を希望します。せめて月曜~金曜はいてほしい。

要望の二つ目は、解体施設です。炎天下での解体作業を、屋根もない場所で行っています。熱中症で、救急車を要請したこともあります。大沢谷の基地にタープを張りましたが、広さが足りず、バックアップの者はそこに入れません。環境課も水や飴などの差し入れはしてくれますが、隊員は70歳を超える者が多く、体力的に厳しい状況です。生活被害についてはボランティアを募集し、20数名をオブザーバーと呼んで研修し、育てています。しかし、ジビエや社会貢献を目的に来ている人たちも、現状はおかしい、と考えているはずです。

町長にも直談判しましたが、100万円のプレハブ小屋では、台風で飛ばされてしま います。安い小屋を建てるのか、1,000万円かけてしっかりした施設を建てるのか、 町に方向性をはっきり示して欲しいと、強く要望します。でないと、我々は解散することになり、ボランティアもいなくなってしまいます。

借金して施設を建てることを考えている人もいますが、食肉解体場としては赤字になるので止めています。第三セクター方式でも、町が関わって助成金を出してくれることが必要です。

逗子市は及び腰です。横須賀市は、大楠山にイノシシが出たので、コンタクトを取ってきてくれます。鳥獣被害防止計画改定の年ですから、方針を決め、ダメならダメと言ってください。

要望の三点目は、焼却施設です。解体施設の横で、燃料は灯油でよいと思います。和歌山県の古座川町を視察してきましたが、マキで燃やすと煙がひどく、灯油が無難だそうです。10年経つと、高温で炉はボロボロになるそうですが。

初代の方は引退したり倒れたりして、イノシシが現れた初期の頃を知る者が少なくなっています。このままでは、今年までしか待てない思いです。 

意見交換

待寺委員長 我々も現状を聞いて3年になりますが、何もできていません。では質疑をどうぞ。

伊東議員 解体施設について、町としては何が課題だと言っているのですか。

三井副隊長 大沢谷は大和ハウスの土地です。仮に何とか使わせてもらっていますが、半端にコンクリートの基礎が残っています。それを撤去して地ならしするには、費用がかかります。電気と水はありますが、解体すると血や屑肉が出ます。浄化槽がないので、血と脂が垂れ流しです。しかし川のすぐ側なので、環境課や前職員からは、浄化槽設置は無理だと言われています。まだ公式の回答はもらっていませんが。浄化槽もない場所での解体作業は、町政としていかがなものでしょうか。 あるいは相鉄ローゼンの奥の土地とか、空き家の利用とかは無理なのでしょうか。 長柄のムジナ谷等、土地の提供で協力してくれる人はいますが(そこの庭先でイノシシが捕獲されている)、個人の所有地を町が借り上げて施設を作れるものか、わかりません。町はその所有者と具体的な話をしてくれないので、我々が勝手に話を進めていいのか不明です。

伊東議員 問題は予算より、法的な制限だと思います。議会としてもまだ、課題を突き詰められていません。個別に一般質問等はしていますが、これから予算委員会等で掘り下げるべきかもしれません。三井副隊長方向性が決まっていないのが、一番の問題です。候補地は5~6カ所 あるのに、町が決められていません。窪田議員令和8年度予算に、専門員の報酬が盛り込まれています。町から報告はありましたか。

臼井隊長 特に聞いていません。

窪田議員 報酬のある常勤職が必要だと思いますが、どういう専門員なら要望にかないますか。通年、必要ですか。

三井副隊長 必要です。常に、環境課に一人いてくれることです。リスやアライグマも担当してくれてよいですが、イノシシとなると捕獲スキルがある常勤者が必要です。9時から 17 時までとはいわないが、捕獲時間帯である午前中にはいてほしい。見回りは朝、行って、その結果で捕獲隊を組むからです。女性と 70 代男性だけでは無理です。土日ならともかく、平日も捕獲はされる訳で、非常勤では対応しきれません。

伊東副隊長 クマの被害がある自治体では、職員に狩猟免許を取らせています。それをイメージしてほしい。

窪田議員 今の環境課の職員に、ワナ猟の資格を取ってほしいのですね。

三井副隊長 免許は誰でも取れますが、戦力として稼働するには数年のトレーニン グが必要です。役場職員の場合、経験を積む前に異動になることも想定すると、やはり経験ある常勤専従者が必要です。

臼井隊長 そもそも、上山口の農家を中心にわな猟が始まりました。我々は農家だから家にいられましたが、10年経って、もう高齢で動けません。今のオブザーバーはほとんどがサラリーマンで、平日には来られません。3人もいればイノシシを捕まえられますが、解体に慣れていない人だと倍くらいの時間がかかる。若い人に、我々がしてきたのと同じことはできません。ボランティアの希望者はたくさんいても、何人残るかわかりません。

伊東議員 令和8年度の予算書では、185 万2千円の予算しか付いていませんが。

三井副隊長 それはまだ、環境課から聞いていません。午前中だけの待機なら、それで何とかなるのかもしれません。

待寺委員長 実務をする人は、面接したいというご希望でしたよね。

三井副隊長 職員に無理に免許を取らせて、現場に行かせたら、事故が起こりかねません。イノシシにとどめをさせる人でないと。

伊東議員 最初から専門員は難しいかな、と思われます。皆さんに育てていただかないと。県西部のOB等を雇うには、この予算では難しそうです。予算委員会で質疑したいと思います。

三浦議員 大変な作業をしていただいて、ありがとうございます。元は農業被害でしたが、農家自体が減っています。今後は人的被害がメインという見方で、合っていますか。

三井副隊長 最初から私たちは、人的被害の防止のために動いています。私は農家ではありませんが、谷戸の奥にある田んぼに被害を受けたことから隊員になりました。元は、上山口小学校に通う子どもたちを守るために、上山口町内会が捕獲を始めました。一頭目は一色の滝の坂で捕まりましたが、この5~6年は生活被害が中心です。農家は既に畑を囲っています。

三浦議員 最終目的は根絶ですか、ゾーニング(棲み分け)ですか。現実的に棲み分けは可能ですか。

三井副隊長 葉山は、そもそも撲滅を目指していました。江戸時代末期には、イノシシはもういなかったとわかっています。ただ、こう言ってはいけないが、撲滅は難しい。年間90頭くらい生まれて、険しい山に隠れています。滝の坂に産屋があるようです。人が近づけないところに強いオスがいて、メスがそこに行って交尾する構造である限り、捕獲圧を下げたらすぐ増えます。既に750頭以上捕獲しています。放置したら、三浦半島の農業が壊滅しかねません。横須賀市が本気になったのも、大楠山に出たからです。撲滅を目指して、やっと現状維持です。

伊東副隊長 TV 局の撮影が来たことがあり、県の方針で撲滅を目指すと、当時の課長の発言がありました。

三浦議員 厳しい現状がわかりました。

臼井隊長 農協の組合員から申請があれば、畑を柵で囲っているので、イノシシによる農業被害は減っています。ただ、準組合員とか、一般の家庭菜園までは手が届きません。そこからの声を集める仕組みがないので、全体の被害はつかめていない状況です。

土佐議長 沼間6丁目の防護柵を突破されるというのは、どういうことですか。

三井副隊長 柵自体を突破したのではなく、迂回路を見つけるという意味です。米軍住宅の道路とか、抜け道が幾つかあるようです。イノシシは、行った道は戻れます。三ヶ岡では、人家の玄関口で堂々としていました。

土佐議長 防護柵の劣化や、設置のし直し等は。

臼井隊長 今のところ劣化はありませんが、台風で木が倒れて破損することはあります。私の田も電気柵を入れてありますが、稲刈りの後に外します。かけっぱなしだと、9年が限度です。草木が伸びてくると、漏電しないか、毎日見回りに行く必要があります。

三井副隊長 とにかく、方向性を示していただきたい。消防団には基地がありますが、私たちにはありません。年内には町として、結論を出してほしいと思います。 

閉会

鳥獣被害対策実施隊  伊東 豊 副隊長

本日はお忙しい中、私たちの要望をお聞きいただきました。三井が申 し上げたように、早く方向性を示していただけるよう、皆様のご支援とご協力をお 願いします。ありがとうございました。

意見交換の様子
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更新日:2026年03月09日