葉山町スポーツ協会

意見交換会の様子

開催日時

令和6年1月16日(火曜日) 午後2時~3時30分

場所

協議会室2

出席者

葉山町スポーツ協会
会長 代表理事 林 俊司
副会長 理事 田代 千秋
副会長 理事 柴田 時子
副会長 理事 浅野 英彦
副会長 理事 宮寺 透雄
副会長 理事 長塚 諭

葉山町総合型地域スポーツクラブうぇるま
理事 田中 晋
理事 前田 裕司
理事 日高 靖夫
理事 高井 環

葉山町議会(教育民生常任委員会対応)
議長 伊東 圭介
委員長 石岡 実成
副委員長 星 加代子
委員 金崎 ひさ
委員 笠原 俊一
委員 待寺 真司
委員 窪田 美樹

(議会広報常任委員会)
委員長 荒井 直彦(司会)
委員 三浦 大輝(書記)
委員 山田 由美(書記)

次第

1 開会 議会広報常任委員会委員長 荒井 直彦 【司会】

2 あいさつ 議長 伊東 圭介
葉山町スポーツ協会 会長 林 俊司

3 出席者紹介 (自己紹介)

4 テ ー マ
(1)スポーツを起点とした  まちづくり、ひとづくり
(2)葉山町総合型地域スポーツクラブ うぇるま

5 閉会 葉山町スポーツ協会 副会長 田代 千秋

あいさつ

葉山町議会 伊東 圭介議長
コロナも一応は収まったので、議会としても、意見交換会や議会からの発信などを再開したい。議会基本条例の第5条にも、住民との協働が位置付けられている。今日は、色々なお話ができればと思っている。

葉山町スポーツ協会 林 俊司 会長・代表理事
スポーツ協会やうぇるまのことを知って頂き、今後もこういう会を開いて頂きたいと思っている。問題点や課題を共有し、一緒に考えて頂ければ幸いだ。

テーマ

(1)スポーツを起点としたまちづくり、ひとづくり

石岡 2つのテーマで進めていくので、まず説明をお願いする。

葉山町スポーツ協会は、去年の4月に、一般社団法人として法人格を取得した。正会員の19団体から19名の理事を選出し、外部の6名と合わせて25名の理事がいる体制だ。そこに専門委員会を加え、大きな5つの柱に則って運営している。拠点となる事務所を確保し、議会の協力のもと、スポーツでコミュニティセンターとしての役割を果たしていきたい。

体育施設の充実に関しては、便利な場所に体育館ができればいいが、現実的にはすぐには難しいし、町の政策的な考えもあると思う。一例として、小中一貫校になることを踏まえて、南郷エリアを想定すると、既存中学校施設をスポーツセンターとして活用できたらと思う。学校施設を活かし柔剣道場等の格技施設、プール施設、座学ができる講習室として利用可能である。南郷上ノ山公園については、グラウンドを土から芝生に変えられたら、雨水調整池をスポーツ施設に出来たらと考えている。南郷上ノ山公園なら騒音の心配がないので、スケートボード場も可能なのではないかとも思う。照明設備が整えば、社会人の夜間利用もできる。

将来はスポーツ協会が力をつけ、指定管理者としてスポーツセンターの運営を行いたいと考えている。

スポーツを起点として、みんなで支え合える社会でありたい。

姉妹都市・友好都市との交流に関してはスポーツ交流を維持していきたい。草津町との交流は夏だけでなく、また、水泳教室だけではなく、一年中マリンスポーツができる交流となればと考える。冬のスキースクールは児童も参加できる計画があってもと思う。那須町とは、ゴルフや、野球、登山の交流など、下田市とは、マラソンやマリンスポーツ交流などが考えられる。

町内他団体との交流に関しては、さらに交流を深め、種々な問題、課題を地域と一体になって取り組んで行きたい。

(2)葉山町総合型地域スポーツクラブ うぇるま

前田
うぇるまの紹介としては、スポーツ庁のホームページにあるように「多世代、多種目、多志向」の、地域住民主体のスポーツクラブだ。既存のスポーツ団体は1つの種目で技能向上と競技振興を目的とするが、どちらかというと専門技能の向上を優先する傾向にあると思う。総合型地域スポーツクラブでは、多様な人が参加しやすいように間口を広げスポーツへの参加の機会をつくること。スポーツを通じて地域コミュニティの核となる存在になることを目指す。

昨年、本格的な活動を開始し、11月時点の会員は65名だ。理念としては、北極星を見定めて、ブレない運営をしたい。「ミッション」である「スポーツを通じてウェルビーイングな人づくり、仲間づくり、まちづくりに貢献する」のが北極星にあたる。

「ミッション」実現に向けてやるべきこと、めざすべき理想の姿を言語化したのが「ビジョン」。うぇるまが地域住民にもたらす価値、あるいはうぇるまの行動指針をまとめたものが「バリュー」。

うぇるまという名前は「ウェルビーイング」と「はやま」からとった造語。

ガバナンス面では、それぞれの役割に4人の責任担当理事を立てた。実行委員は10名いて、指導面での協力を仰ぐとともに、月1回の実行委員会を開催し、魅力的なプログラム作りなどの面でご協力をいただいている。

現在のプログラムは22。定番の競技のほかにも、ニュースポーツやダイバーシティやインクルーシブを意識した「うぇるま」ならではのプログラムも準備しているが、活動場所と平日開催ができないことがネックになって、開催頻度が少ないのが現状だ。

認知度がまだ上がっていないので、町の広報メディアの活用について協力が欲しい。会員増大が経営上の胆であり、魅力的なプログラムが必要だ。いま、来年度の予定を詰めている。施設の制約はあるが、ビーチや山などの自然環境をうまく使いたい。シニア層を指導者として活用することや、世代間交流を目指している。シニアが指導・参加できるようなプログラムを作りたい。カルチャーの視点も入れたい。

コミュニティ活動の活性化には質・量の充実が不可欠。しかしながらその充実を図るにはハード面が不足しているので、活動の拠点となる施設・設備の充実が望まれる。多機能型で、たとえば防災拠点にもなる施設が欲しい。

2024年度にはチャレンジ事業を計画している。葉山の将来のスポーツ環境を考えるにあたっては、「うぇるま」独自でアンケート調査を行っているので、町の町民アンケートの結果と併せて考えたい。また、安心・安全が担保されて初めてそのにある達成感、充実感といったウェルビーイングな感覚を味わうことができる。その意味において「No!スポハラ宣言」を制定した。この宣言のもとスポハラ相談窓口を設置する。専門家による12回のセミナーも予定している。

「オリジナルダンス」も制作し、年齢を問わず、障がいのある方も参加できるように、明るく楽しくカッコいいもの、時代に受け入れられるものにしたい。これは町民をつなぐコミュニケーションツールの役割を担う。

Beyond2025のロードマップを引き、計画的、段階的に進める。100周年時にはシンボリックなイベントを開催したいと考えている。将来的には「部活の地域移行」という大きな問題も抱えているので、社会課題解決のための架け橋になりたい。まとめると、本日ご出席いただいている方々に抑えて頂きたいポイントは3つある。

「うぇるま」は、

  • 「地域コミュニティの核となる存在である」
  • 「ウェルビーイングという町の施策の先駆者となりうる存在」
  • このような点を踏まえた活動を通して「地域・社会に情報発信していく存在であること」だ。

他所からベンチマークとして視察に来るくらい、オンリーワンの存在になりたい。そしてそういった活動の充実のためにも、コミュニティ活動の拠点となる施設・設備の充実を切にお願いしたい。

意見交換

石岡 課題は受け止めた。ここからは、ざっくばらんな意見を伺いたい。

柴田 葉山小学校の場所に施設を集中すべきだ。災害の避難場所と考えると、山の上より下がいい。そのためにも町民体育館が欲しい。

日高 待寺議員と話したが、以前、町長に町民体育館を提案したことがあるとか。なぜ駄目だったのか、当時の話を伺いたい。

待寺 色々な議員が動いていた。荒井議員が知り合いに頼み、一色の財務省跡地の想定でパースを作ってもらったが、東日本大震災の後で、安全性に問題があり、費用面でも無理があった。当時はまだ、町全体の公共施設の再編が見えていなかった。体育館自体は、多くの議員が望んでいる。

前田 それは体育館なのか、複合施設なのか。

待寺 複合施設だ。それがあるとないとでは、大違いだ。

施設を考える時、スポーツ協会も参画させてほしい。議員と問題を共有し、一緒に解決したい。我々の意見や要望を反映してほしい。

石岡 ハード面は行政主体になるが、協働の観点からはコミットできると思う。

宮寺 複合施設の用途は色々ある。計画段階で、我々の意見を聞いてほしい。

石岡 議員の方からも、何かあればどうぞ。

金崎 町を支える1本柱として、頼もしい。拠点は必要だが、今はどうしているのか。

現状は根なし草状態。生涯学習課の一部に間借りしているが、監査からは出ていくように言われている。独立した拠点が必要。

金崎 そういうことなら、拠点は絶対に必要だ。町との話し合いは。

町長、教育長と話したが、スペースがないとのことで、明確な答えはもらっていない。これからがスタートだ。

金崎 成人式で町長が、町民体育館を作りたいと話したそうなので、議会としても頑張りたい。

長塚 予算面でのバックアップをお願いしたい。立ち上げでtotoの助成金をもらったが、totoが9割、町が1割だ。受益者負担が原則なので会費を集めて運営しているが、町民にはこれまで、利用料を払うという意識がなかった。あと数年は助成金が必要だ。ソフト面では「団体に入らないと、個人では町の施設が自由に使えない」問題がある。アンケートでも、多く上がってきている。一人でも親子でも、気軽に利用できるようにしたい。親子3代で卓球をしにきたグループもあった。底辺を広げて気軽に運動する人を増やすと、そこから本格的にやる人が出てくる。

石岡 来年度の予算を見ながら、議員で対応できるのでは。

浅野 友好都市交流について。この間、下田の議員団がいらしたそうだが、どういう可能性があるのか。

石岡 那須町とはゴルフ交流があったが、日が浅いので、下田とはまだ具体的な話は出ていない。マリンスポーツがメインになるのだろうか。

金崎 任期中に順番で訪問ということで、議員の半数がいらした。

荒井 下田市は、中学の部活でサーフィン部がある。こちらから質問状を出すところだ。那須町とは、サッカー交流がある。茶臼岳に登って、翌日、試合をした。3月には那須町から来町し、横須賀の軍港巡りの後、サッカー大会になる。5年生、6年生の卒業旅行のようだ。

浅野 スポーツ協会で関われる部分があれば、関わらせてほしい。

金崎 下田ではウィンドサーフィンの部活を作ると聞いた。葉山町ではヨット部が欲しいが。

浅野 中学生がクラブに入っているので、下地はある。

金崎 学校で部活にしたら、先生は派遣してもらえるか。

伊東 ジュニアスクールが既にあり、町が予算を出している。教育長からの委託だ。

浅野 体験会では、小中学生が小中学生に教えている。コーチは付き添っているが。

金崎 下田は、コーチが民間の人だ。

浅野 大人の交流はある。流れができれば、できる。

金崎 教育委員会が、その気になっていない。

前田 町営の体育施設は、コストセンターではなくプロフィットセンターへの視点の切り替えが重要であり、それが今のトレンドとなっている。マーケティング視点の導入が構想段階から検討されるべき。ネーミングライツや広告、業務委託など、稼ぐことを織り込んだら。

石岡 以前、茨城県の鹿島市に温水プール施設の視察に行ったが、午前中は小中学校で使い、午後は一般開放で稼ぐ方式だった。スポーツクラブに運営を委託していた。町長も前向きらしいので、可能性はあるのでは。

前田 観光、教育など、色々な分野をスポーツと絡めて検討していくべき。

柴田 葉山小学校なら平地だし、バスで来られる。大きな施設なら、大会も誘致できる。アクセスが悪いと赤字になる。卓球台を出すにも、高齢者には大変なので、来なくなってしまう。長く続けられるスポーツなので、卓球室が欲しい。

待寺 小中一貫校のため、複合施設がようやく動き出した。公共施設再編のパズルに、どう組み込むかだ。ソフト面では、うぇるまの全12回のセミナーの講師料など、予算の要望を出してほしい。そこは議員が関われる。既存の協会との関係はどうか。料金を取る団体もあると思うが。

長塚 うぇるまの方が安いのではないか。年間4000円と、一回の利用料500円だ。協会の方は月2000円くらいか。しかし毎週行っている。うぇるまは毎週は出来ていない。totoの補助要件は、月に2回の継続的なプログラムを何種類か提供することだ。公園でできるレクリエーション的なもの、ビーチ、山歩き、ランニングなど考えている。トレイルランしている人は多いので、そういう人に来てほしいが、まだできていない。

田代 生涯学習課にデスクを借りているが、いつもいられるわけではないので、スムーズな対応ができない。議員から見て、よさそうな拠点の場所はないか。

長塚 町の非常勤職員が欲しい。それだけの仕事量はある。

伊東 そこが一般社団法人となった理由なので、頑張ってほしい。今後、整備していく中での話だが、南郷のどこかが現実的なのではないか。

田代 困りごとにすぐ対応できるよう、常に開設していることが必要だ。

待寺 南郷の管理棟建て替えの時だろう。荒井議員が国の交付金を使えと提案している。

窪田 高校でバドミントンをしていたが、今は運動していない。犬の散歩くらいだ。そういう人が多いので、トレーニングルームなどがあれば、ちょっと体を動かせるのではないか。父も昔はスポーツマンだったが、今は散歩も行かなくなっている。拠点作りと、その維持管理をお願いしたい。逗子市にはアリーナがある。

定期的な開催が少ないと、日程が合わず参加できない。プログラムにキンボールがあるので嬉しいが、日程が合わなかった。

長塚 参加者は少なかった。

待寺 事務局は手弁当なのか。

田代 私はアルバイト料をもらっているが、他の人はそうだ。仕事に合わせて出勤するが、スキーの時期などは毎日出ている。やることがある時は、残業してでもやる。

待寺 事務局の強化のためにも、人件費が必要だ。

高井 うぇるまの事務局は、ほとんどボランティアだ。生涯学習課が運用している所に、うぇるまが割り込むのは難しい。

待寺 成功している所では、最初の数年、補助金をもらっている所もある。

笠原 町民体育館が欲しい。剣道は水曜と金曜の夜、練習しているが、3月は学校行事があるので、体育館を使えない。葉山小学校の場合、体育館の床が砂だらけなので、雑巾がけやモップかけが必要だ。

柴田 卓球でも砂が気になる。

笠原 鍵は役場に取りにきている。居合の団体は人数が少ないので協会に入っていず、コンビニで鍵の受け渡しをしている。学校とは別の道場が欲しい。山の上では、子供が通いにくい。

柴田 高齢者も同じだ。

笠原 那須町は小中学校が合併しているので、体育館に空きがある。

石岡 これから、一緒に認知度を上げていくようにしたい。今後も話し合いの場を持ち、情報共有をし、タッグを組んでスポーツの町づくりを進めたい。

るくらい、オンリーワンの存在になりたい。

そしてそういった活動の充実のためにも、コミュニティ活動の拠点となる施設・設備の充実を切にお願いしたい。

閉会

葉山町スポーツ協会 田代 千秋 副会長・理事
うぇるまも、試行錯誤しながら進んでいる。熱い想いを伝えられた。お忙しい中、感謝する。今回に限らず、また会合をお願いしたい。

意見交換の様子
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更新日:2024年03月13日