平成30年 「町民との会議」報告

日時

平成30年3 月25 日(日曜日) 10~12 時

場所

教育総合センター研修室

参加者

12名

テーマ

ごみ行政について

方式

ワールドカフェ方式

役割分担

〔総合司会〕 金崎ひさ(議会広報常任委員会委員長)
〔あいさつ〕 伊東圭介(議長)
〔基調報告〕 窪田美樹(教育民生常任委員会委員長)
〔ファシリテーター(ワールドカフェ部分の司会)〕 石岡実成
〔閉会あいさつ〕 待寺真司(副議長)
〔受付〕 横山すみ子 畑中由喜子 土佐洋子
〔看板設置・掲示物〕 近藤昇一 鈴木道子
〔写真〕 笠原俊一  事務局
〔報告書〕 飯山直樹 山田由美

次第

1 開会
2 開会あいさつ
3 議員自己紹介
4 現状報告「葉山のごみ行政について」(パワーポイント)
5 ワークショップ
(ワールドカフェ方式、ファシリテーター石岡)
話し合うテーマは4 つ
(1)ごみ処理広域化
(2)クリーンセンターの今後
(3)分別・収集・出し方
(4)生ごみ処理
(5)その他
6 閉会あいさつ

概要

ワールドカフェとは、参加者が複数のテーブルに分かれ、カフェのようなリラックスした雰囲気で、気楽に対話できる形式の話し合いのことをいいます。今までの町民との会議は参加者のすべての方々からご意見を伺うことが難しく、この方式を議会として長年研究をし、講習も受けて参りました。そして今回初めて実行することとしました。ファシリテーターと呼ばれる司会者が、やり方を説明し、全体の進行を司りました。


●1 つのテーブルに4~6 人くらいが理想的であり、今回は5 テーブルをセットしました。今回は、各テーブルに2 人ずつ議員が入り、1 ラウンド目の意見交換を25 分間行いました。ホスト役は町民の参加者にお願いしましたが、議員が行ったテーブルもありました。

●ホスト役は参加者が公平に発言できるよう気を配り、模造紙に記録したり、話の流れを調整したりする役目です。他の参加者にも、自由にポストイットにメモを書いて、模造紙に貼り付けてもらいました。

●途中でメンバー入れ替えを行いました。ホスト役と議員を残して、他の参加者はそれぞれ他のテーブルに移っていただき、新たな顔合わせで2 ラウンド目の意見交換を行います。その前に10 分間の休憩をはさみティータイムとしました。

●2 ラウンド目は、まず、ホスト役が新メンバーに、1 ラウンド目に出た意見を説明し、新メンパーは今まで自分がいたテープルでどのようなことが話し合われたかを説明をしました。

●そして、新しい組み合わせによる話し合いが開始されました。

●25 分後、各テーブルを代表してホスト役が自分のテーブルで出た意見発表を全体に行いました。ワールドカフェ方式にした目的は特定の発言者に偏らず、参加者全員から意見を出してもらうためなので、合意形成は行わないこととしています。

町民との会議での様子

町民との会議の様子

町民との会議の様子

意見内容

参加者から、以下のような意見が挙げられました。

(1)ごみ処理広域化

●逗子と葉山の分別方法が異なるが(逗子市は有料の袋、小型家電の扱い等)、逗子に合わせるのか。

●逗子との分担が、不公平なのではないか。葉山に汚いもの、悪臭のあるもの(生ごみ、し尿汚泥)が来る。逗子への支払金額も大きい。

●町の無料方式を維持するため、町民は分別に協力すべきだ。

●ごみの行方を図式にして、町民に示してほしい。全体像がわかると、自分が協力できることがわかりやすい。

●交付金がもらえること、スケールメリットがあることから、広域化には賛成する。

●メリットとデメリットが町民にはわかりにくいので、議会でしっかり検討してほしい。

●逗子との協定で不都合が生じたら、葉山はノーと言えるのか。

●植木剪定枝の量が心配だ。

●逗子と葉山の境界付近では、集め方を考えるべきだ。

●広域化の機会に、分別や収集の見直しをするべきだ。

(2)クリーンセンターの今後

●同じ場所での業務継続には反対する。学校や住宅地が近いため。

●収集車の行き来が増えるので、渋滞や生ごみの悪臭が心配だ。

●地域住民の理解が、まだ得られていないのでは。

●南郷公園付近に設置してはどうか。

●ダイオキシンや重金属等への対処に、経費がかかるのが心配だ。最初は交付金があっても、それ以降はどうなのか。

●先進地の事例を学ぶことや、専門家からの情報等が必要だ。

●生ごみのために、新たな施設を作っていいのか。

(3)分別・収集・出し方

●分別が難しく、大変だ。間違える人も多い。分別が細かすぎるのでは。ほとんど燃やしてしまう自治体もある。

●可燃ごみに、ミックスペーパーが混じっている。

●藤沢市は全て戸別収集。見習うべきだ。

●ごみ減量に対する「ご褒美」がない。

●燃えるごみの回収が週に一度になると、臭うものは困る。

●ごみ減らし隊の活動で見てきたが、アパートの多い区域の資源ステーションの状況がよくない。

●資源ステーションの管理が大変。曜日を間違えて出す人がいる。他のエリアからの持ち込みもある。違法なごみを、自費で処理することもある。

●違法なごみで苦労する場合、町内会に行政との橋渡しを頼めばよい。

●資源ステーションの管理のため、近所で当番表を作っている。

●風のある日は、設置したネットが飛んでしまうことがある。

●収集の現状について、実施している業者から話を聞くべきだ。

●戸別収集は大変だ。職員の人件費が余計にかかる。

●ごみの減量に向け、「広報はやま」や回覧等で積極的に広報するべき。

●戸別収集は定着してきて、町民の意識も根付きつつある。職員とコミュニケーションできるのも良い。

●ふれあい収集は良いことだが、個人の状況の把握など、過度な期待はできない。(孤独死の発見等)

●以前は、ルールを守らない事業者がいた。

(4)生ごみ処理

●生ごみは自家処理が基本だ。新たに処理施設を作るのでは、これまでの方針に逆行するのではないか。

●家族が多いと、キエーロでは自家処理が追いつかない。

●堆肥にした後の、循環体制作りが必要だ。

(5)その他

●今日の会議では、ごみ量の推移や経費等、数値の入った資料が欲しかった。

●町民会議の時期とテーマがおかしい。なぜ年度末で、ごみなのか。他にも課題はあるはず。

●逗葉新道の悪臭問題はどうなったのか。

●町内の川が汚い。雑草やごみの投げ捨て等が目につく。

●町にカン、ビン等が落ちている。

●町内会に入っていない人には回覧が回らず、情報が届きにくい。

●職員の人材登用が重要だ。

●学校での教育が必要だ。

議会からのコメント

初めてのワールドカフェ方式でしたが、活発な話し合いができ、多くの意見がいただけて、大変参考になりました。本日の内容で、行政に伝えるべきことは伝え、議会としても、所管事務として調査研究してまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

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更新日:2019年01月17日