安全・安心の医療・介護実現のため、人員増と処遇改善を求める意見書

  新型コロナウイルス感染の拡大により、入院が必要にもかかわらず入院できない「医療崩壊」や、介護を受けたくても受けられない「介護崩壊」が現実となった。これは感染対策の遅れはもちろんのこと、他の先進諸国と比べても圧倒的に少ない医療や看護師、介護職員や保健師の不足が根本的な原因である。
  この状況を解消するためには、OECD平均以下の看護師の賃金収入や16 時間連続の長時間夜勤などの処遇改善をし、国の責任において必要な人員体制の確保をすることが必要である。また、感染対策の中心となる公立・公的病院や保健所の拡充などの機能強化も強く求められる。
  よって、国においては、次の事項について対策を講じられるよう要望する。
1 安全・安心の医療・介護を実現するため、医師・看護師・介護職 員などの配置基準を抜本的に見直し、大幅に増員すること。また、安定した人員確保のためにも、ケア労働者の賃上げを支援すること。
2 医療や介護現場における「夜勤交替制労働」に関わる労働環境を抜本的に改善すること。
  1. 労働時間の上限規制や勤務間インターバル確保、夜勤回数の制限など、労働環境改善のための規制を設け、実効性を確保するため の財政的支援を行うこと。
  2. 夜勤交替制労働者の週労働時間を短縮すること。
  3. 介護施設や有床診療所などで行われている「1人夜勤体制」をなくし、複数夜勤体制とすること。
3 新たな感染症や災害対策に備えるため、公立・公的病院を拡充・強化し、保健所の増設など公衆衛生体制を拡充すること。
4 患者・利用者の負担を軽減すること。
  以上、地方自治法第 99 条の規定により意見書を提出する。
令和4年 12 月 15 日
葉山町議会
提出先 内閣総理大臣 厚生労働大臣 財務大臣 総務大臣

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更新日:2022年12月19日