葉山町は、新型コロナウイルス感染症対策（以下「新型コロナ対策」という。）として、葉山町内の各海岸への来訪を控えることを呼びかけ、対策に取り組んできた。また、海水浴シーズンを目前にして、感染症拡大防止を目的に、夏季期間について、県内全ての市町は海水浴場の不設置を決めた。
  しかし、各海水浴場が開設されなければ、海水浴場のルールもなくなり、無法地帯になるおそれもある。
  神奈川県（以下「県」という。）は、海岸管理者であり、遊泳も含めて安全確保を図るべき立場でありながら、遊泳監視業務や警備体制もとらず、地元自治体任せとなっている。
  葉山町は、葉山町内の各海岸（以下「葉山海岸」という。）に海水浴場を開設しないことから「安全で快適な葉山の海浜の確保に関する条例」を制定し、葉山海岸の安全確保に向けたライフガードと警備体制を継続して実施することを決めている。
 よって、葉山町議会は、県の責任のもとで、新型コロナ対策からも、速やかに県内海岸の安全確保を目指し、警備体制などの予算確保も行い、地元自治体への財政支援を行うことを強く求めるものである。
 
 以上、地方自治法第99 条の規定により意見書を提出する。

令和2年6月18 日
                                                                                                                  葉山町議会

提出先 神奈川県知事