神奈川県の私立学校は、それぞれが独自の建学の精神と教育方針に基づき、特色ある教育を実施しており、公教育の場として大きな役割を果たしている。
 しかしながら、本県の私立学校に通う生徒1人当たりの経常費補助は全国水準と比較して低く、学費負担の都道府県格差が生じている。
 また、県内では私立学校の学費が高いことが原因で、私立学校を選択できない例なども見受けられ、公立中学校卒業生の全日制高校進学率は全国最下位水準が続いている。
 こうした事態を解消し、すべての子どもたちに学ぶ権利を保障するためには、私学助成の抜本的な改善によって保護者の学費負担を軽減することが急務である。
 よって、神奈川県におかれては、都道府県格差を是正し教育の機会均等を図るため、私学助成のより一層の拡充を求めるものである。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成28年3月11日

葉山町議会

提出先
 神奈川県知事 神奈川県教育委員会委員長