交通事故のない安全で安心して暮らせる社会の実現は、すべての人の切実な願いであるとともに、永年の課題でもある。
 しかしながら、交通事故は関係機関・団体の努力や飲酒運転の厳罰化等を背景に全国的には減少傾向にあるものの、依然として悪質な飲酒運転による人身事故は後を絶たず、多くの方が交通事故の犠牲者となり、悲しみや苦しみを抱えながらの生活を余儀なくされている。
 本町においても533日間「交通事故による死亡事故ゼロ」が続いていたが、本年5月24日に飲酒が関わる死亡事故が発生した。また、8月23日にも3人を死傷させ、ひき逃げするという痛ましく悲惨な事故が起きた。
 このような悲劇を二度と繰り返さないためには、私たち一人ひとりが飲酒運転等による交通事故の悲惨さを深く認識し、運転者の交通安全意識の向上はもとより、家庭や職場、さらには地域が一体となって、飲酒運転等の取締り、交通安全思想の普及・啓発等を強化することが重要である。
 よって、本町議会は、町及び関係機関・団体と連携のうえ、町民の交通安全意識高揚のための対策、飲酒運転等の悪質・危険運転の根絶対策等を推進し、交通事故のない安全で安心して暮らせる地域社会の実現に向けて全力を挙げて取り組むことを強く決意するものである。

 以上、決議する。

 平成27年9月4日

葉山町議会