「公契約条例」の制定を求める意見書

意見第10号

 建設業は、わが国の基幹産業として地域経済活動と雇用機会の確保にも大きな役割を果たしている。しかし、近年の景気の低迷、公共工事の減少による受注競争の激化は、公契約の下で働く労働者の労働条件や賃金、単価の低下を招いている。また、建設業における元請け、下請け、孫請けという重層構造の中で、建設労働者の賃金体系は常に不安定な状態にあり、今日、景気は改善傾向にあるとされているものの厳しい環境に変わりはない。
 このような中、神奈川県は、公契約に関する協議会を設置し全5回の会合を通じて条例の制定の可否を含む一定の方向性を示すこととしている。公契約条例が制定されれば、都道府県で初めてとなり、「地域経済の健全な発展を基礎とした市民福祉の増進」との目標が全国の自治体に波及することとなり、その効果は計り知れない。
 よって、葉山町議会は、神奈川県に対し「公契約条例」の早期制定を強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成25年12月3日

葉山町議会

提出先
 神奈川県知事

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更新日:2018年02月01日