決議第2号

 去る11月23日、北朝鮮が韓国・延坪島に対して砲撃を行い、韓国軍との間で交戦状態となった。これにより韓国軍兵士だけでなく、同島の民間人にまで死傷者を出し、住民が緊急避難する事態となった。
 民間人が居住する島への無差別砲撃は、朝鮮戦争の休戦協定はもとより、国連憲章にも、北朝鮮自身が当事者である南北間の諸合意にも反する無法な行為である。この北朝鮮の軍事挑発行為を厳しく非難する。
 北朝鮮は、今回の行為を韓国軍が「北朝鮮の領海」で軍事演習を行い砲撃したことへの反撃だと主張しているが、この領海の境界線について、北朝鮮と韓国の主張は異なっているものの、武力攻撃の理由にすることは許されるものではない。更に、延坪島と同島への航路が韓国側に属することは、北朝鮮自身が認めていることであり、北朝鮮の言い分はまったく成り立たない。
 北朝鮮は、攻撃とそれによる被害の責任をとるとともに、二度と挑発的行為を繰り返さないよう厳重に求める。
 また、韓国をはじめ関係各国が、更なる軍事的緊張や軍事紛争につなげることなく、外交的・政治的な努力を持って解決することを要請する。

 以上のとおり決議する。

 平成22年12月1日

葉山町議会