米国の未臨界核実験に抗議する決議

決議第1号

 米国のエネルギー省が、ネバダ州の核実験場で未臨界核実験を9月15日に実施したと発表した。
 1997年以来24回目で、オバマ政権になって初めてである。さらに2回の実験を予定していることも明らかにした。核兵器の安全性、信頼性を維持するに必要な科学的データを得るためとしている。
 未臨界核実験は、核爆発の模擬状態を作り出し、コンピュータで情報収集し、核兵器の維持、改良に使われるもので、核兵器保有の継続につながるものである。
 また、核兵器保有国に廃絶に向けた明確な約束を課した核不拡散条約(NPT)の精神に反するものであり、他国の核兵器開発、核拡散の誘発につながるものである。
 オバマ大統領の言う核兵器のない時代の実現に反する行為である。さらに実験を続けることは、イランの核兵器開発が取りざたされる中、説得力を弱める行為であり、核兵器廃絶の世論に背く核大国の身勝手な行為である。
 このような行為は、核廃絶を願う唯一の被爆国日本の心を逆なでするものである。
非核平和都市宣言をしている葉山町議会として、失望と怒りをもって強く抗議する。

 以上のとおり決議する。

 平成22年10月15日

葉山町議会

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更新日:2018年02月01日