安全・安心の医療・介護の実現と夜勤交替制労働の改善を求める意見書

医療や介護現場での人手不足は、いまだに深刻な状態であり、人手不足により一人ひとりの過重労働が進み、過酷な夜勤や長時間労働などが解消されずに、医師や看護師の過労死を引き起こす事態が続いている。厚生労働省も医師・介護職場の勤務環境改善の必要性を明らかにし、手だてを講じているが具体的な改善に至っていな
い。
2007 年に国会で採択された請願内容(夜間は患者10 人に1人以上、昼間は患者4人に1人以上など看護職員配置基準の抜本改善、夜勤の月8日以内の規制など)の早期実施を行い、そのために必要な人員の確保を国の責任で実行されることを強く求める。
そして、国民誰もが安心して医療・介護を利用できるよう、保険料や一部負担金の負担軽減が必要である。
よって、国においては、安全・安心の医療・介護を実現するためにも、医師・看護師・介護職員の大幅増員・夜勤改善を図る対策を講じられるよう、次の事項について要望する。
1 医師・看護師・医療技術職・介護職などの夜勤交替制労働における労働環境を改善すること。
(1)1日且つ1勤務の労働時間8時間以内を基本に、労働時間の上限規制や勤務間のインターバル確保、夜勤回数の制限など、労働環境改善のための規制を設けること。
(2) 夜勤交替制労働者の週労働時間を短縮すること。
(3)介護施設や有床診療所などで行われている「1人夜勤体制」をなくし、複数夜勤体制とすること。
2 安全・安心の医療・介護を実現するため、医師・看護師・医療技術職・介護職を増員すること。
3 患者・利用者の負担軽減を図ること。
4 費用削減を目的とした病床削減は行わず、地域医療に必要な病床機能を確保すること。
以上、地方自治法第99 条の規定により意見書を提出する。

平成30 年12 月13 日
葉山町議会

提出先 内閣総理大臣 総務大臣 財務大臣 文部科学大臣
厚生労働大臣

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更新日:2018年12月13日