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平成24年2月14日
平成24年度 町長所信表明

葉山町長  山梨 崇仁


 平成24年葉山町議会第1回定例会に際し、所信表明の機会をいただきましたこと、議長ならびに議員各位へ深く感謝の意を表します。

 私は4項目12点の政策課題をマニフェストに掲げ、町民の皆様からの信託を受け、本年1月20日をもって葉山町長に就任いたしました。就任後まもなく、平成24年度当初予算編成という重要な任務を遂行しなければならないこととなりましたが、まず私がやらなければならないことは、前町政からの課題を精査し、マニフェストの実現に向けて、どのような過程を踏む必要があるのか、そのマニフェスト以外においても町民の皆様が町に何を求めているのか、町の人口動態や社会状況は中期的にどのような変化が見込めるのか。さまざまな観点から、葉山町行政の職員や関係各位とともに、まずはしっかりと議論をし、一つのかたちに練り上げてまいることだと考えております。

 そのためにも、その取り組みのための体制づくりや具体策の策定に時間を頂戴する必要があると考えました。そのため、現状では、いわゆる「骨格予算」として当初予算を編成させていただき、平成24年度のなるべく早い時期に、政策判断を伴う諸課題に係る予算と施政方針を改めてお示しし、議会のご審議を賜りたく思います。したがいまして、平成24年葉山町議会第一回定例会に際しましては、一般会計及び特別会計予算、それに関連する諸議案をご審議いただくにあたり、私の町政運営にあたる所信と主な課題についての所見を所信表明として申し述べさせていただきます。

 はじめに、ともに葉山を良くしようという想いをぶつけ合った先の選挙戦において、多くの方が賛同された対立候補の公約にも非常に優れた視点や同じ方向を向いた政策が多々あることを私は知っています。その選挙を終えたいま、私を支持してくれた方もそうでない方も、大切な葉山のメンバーとして、ともに葉山のまちづくりを進めていく一つの力として、新たな時代を築いていくお力をお借りしたく深くお願い申し上げます。

 さて、長引く不況は世界的な課題として存在し、例えば、当町の財政状況にも如実にその影響が表れています。歳入面では、景気低迷の影響により、歳入の根幹である町税収入が平成21年度以降2年連続で2億円を超える大きな減収となりました。それも当面は、町税収入の好転は見込めないものと考えられます。一方、歳出面では、少子高齢化や共働き世帯の増加から福祉施策や社会保障、子育て関連経費の増加が見込まれるほか、町有施設の老朽化に伴う維持補修に要する経費も増大が予測されます。また、東日本大震災を機に、災害に対する不安と防災への意識が高まる中、災害に強いまちづくりに向けた基盤整備が必要となっています。

 ただ一方で、迫りくる自然の猛威は、私たち人間の非力さを痛感させると同時に、葉山が旧来から持ち続けてきた目に見えない財産、繋がりあうこと、絆という力、その価値の大きさを改めて再認識させてくれる機会にもなりました。

 将来に向けて、私たちは子どもたちへこの美しい大地とそこに息づく心を受け継がなければなりません。いまを生きる私たちは、ともにこの歴史上類を見ないほど、複雑化した見通しの困難な時期を乗り越えるべく、重要な使命を与えられた重責にあると深く自覚し、ともに手を携え、険しく、困難な仕事をこなしていかなければならないものと覚悟しております。また、それには、多くの葉山町民の皆様が、葉山が変わったという姿ではなく、変わり続ける、という姿を求めていることを自覚し、前例に囚われない柔軟な発想により、終わることのない改革への挑戦を続けてまいることを約束いたします。

 それでは、外交、内政、安全安心、行政経営、主な課題についての所見を申し述べさせていただきます。

 私は、地域同士のお付き合い、つまり地域外交なくして葉山の自立は難しいと考えております。それは基礎自治体間、国や県、民間団体とも葉山町が自立するためのパートナーシップを常に保持し、相互の信頼関係を構築しておくことが必要という考えです。矛盾するようですが、私のいう自立とは、他者があっての葉山町であることを意識しつつ、依存ではなく、自律して協力することであり、具体的にも、様々な事業連携の可能性により、コストの軽減、サービスの向上が図れ、より葉山らしいまちづくりを追求することができると考えています。

 ただし、現在はその方向性とは最も遠い位置にあることも認識しなければなりません。前町政のごみ処理広域化にかかる訴訟問題は、葉山の町政史に残る問題であり、その解決には、今と将来に亘る町民の不利益を最大限排除したなかで、当該自治体はもとより、他の近隣自治体、団体との関係回復に努めなければならないというバランスのある対応が求められています。司法判断に委ねられている現状にあっても、時機において、その政治判断を誤ることのないよう、特に慎重な対応をもって解決を目指してまいります。

 次に、内政においては、少子高齢化や共働き世帯の増加から、住宅の町として、福祉関連施策に重点を置いてまいります。すべての年代において、葉山町が寄りそうようにある行政として認めていただけるよう、よりキメ細やかな対応の実現を目指して取り組んでまいります。

 地場産業や地域活性には、自然環境の保全も兼ねて、1次産業分野の活性化に取り組みます。また、町内事業者、町内会などの各種団体や町民の皆様、町内外にいる葉山ファンの人々の想いなど、町を愛する力がつながるための仕組みを構築し、町民主役の元気な町づくりを推進してまいります。

 次に、安全安心について、東日本大震災を受けて、地震や津波の発生確率や被害想定の見直しはもとより、水害、土砂災害、大規模火災や伝染病、NBC対策など、町の治安も含め、常に様々な対策に取り組まなければなりません。そのためにも情報力の強化、関係機関との連携、防災資機材の確保など、行政ができることには、限られた財源にあっても着実に取り組んでまいります。また、防災の最大の力は、地域の防災力でもあります。地域連携強化への取り組みも重要と考え、日常から地域がつながる仕組みの構築に尽力することも行政の役割と認識し取り組んでまいります。

 次に、行政経営について、財政の健全化、行政改革への取組みについて申し上げます。マニフェストにお示ししましたとおり、財政の健全化には、横浜方式のプライマリーバランスで、150億円の借金を確実に債務返済する財務体質を堅持し、将来への負担の先送りを防ぎます。また、人件費や事業の見直しによる歳出抑制と同時に、歳入確保など、町としての増収策も必要です。税の徴収や国県の補助を確保することはもとより、支援企業・団体の積極開拓や行政財産の利活用、葉山の地勢に合った産業誘致も模索しつつ、歳入増の可能性を追求します。

 一方で、行政サービスの提供には、行政と町民の皆様との距離を縮める必要があります。それには、町民目線で、町民満足度を考え、サービスの品質向上を追及しなければいけません。

 職員の育成・研修、人づくりを主眼に、縦割り行政から横連携の強い組織を構築します。業務の棚卸し、庁内の情報共有、職員の工夫とアイディアを吸い上げるプロジェクト単位の仕事など、職員の一人ひとりが、使命と目標、自らの価値を自覚して、リスクに立ち向かえる元気な町役場でサービスの向上に努めてまいります。

 また、多様化する住民ニーズを背景に、役場の中だけではなく、町民の皆様のお力を借りて、ともに課題解決を図る必要もあります。それは協働の理念のもと、より多くの想いや力がつながるための場面を設定し、支援することで、これからの公共課題の解決に取り組んでまいります。

 さて、最後に葉山町の大規模施策について、触れさせていただきます。公共下水道事業については下水管敷設整備を年間10haから約7ha程度にスピードダウンを図ります。また、市街化調整区域には合併浄化槽の導入推進などによって、いかにして効率的に葉山町の水質の向上を図るか、を最大の目的として取り組みます。なお、就任から2ヶ月後となる本年3月には公共下水道事業の新たな事業認可申請を行わなければいけない状況をかんがみて、今回の全体計画の見直しは622haから581haに変更する従来の敷設面積の計画のまま申請し、認可切れを起こさぬよう配慮しました。しかし、本年6月には、政策方針決定と予算裏付けの目標に合わせて、マニフェストのとおり、全体計画は都市計画税をいただいてきた市街化区域に相当する513haに縮小する計画変更のプロセスを策定し、進めてまいります。なお、事業認可区域につきましては391haで申請をしますが、これもマニフェストのとおり、その敷設は350haまでを一つの区切りと考えており、年間7ha程度の進捗によってその実績に達するまでに、排水施設の技術革新等を含め新たな水環境の向上策を、当該地域にお住まいの町民の皆様と、受益者負担の在り方やその他、課題について検討してまいります。なお、この計画をもって、下水道整備事業で約4100万円の削減を図る予算計上がすでに済んでおります。

 次に、ごみの資源化・減量化では、燃やすごみは、住民の協力のもと、4年間で平成22年度比30%の減量を目指します。その取組みとして、燃やすごみなどの戸別収集を実施し、資源ごみを効率よく収集するため、資源ステーションの設置を検討していきます。

 また、町の焼却炉は廃炉にし、中間処理である焼却炉を含め、近隣自治体とのパートナーシップ、事業連携で安定的なごみ処理体制を再構築すべく、地域外交の考えのもと、取り組んでまいります。

 以上、大規模施策2点を含め、私の所信表明を述べさせていただきましたが、迎える平成24年度の行政運営には全力を挙げて取り組んでまいります。どうか議員各位の一層の御協力と御鞭撻をお願い申し上げますとともに、平成24年度骨格予算案並びに関係議案に、御賛同賜りますよう切にお願い申し上げます。

※町長所信表明は、こちらからダウンロードができます。(PDFファイル 33KB)

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